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5年 家庭科学習活動案 ~衣服の洗濯を通して衣生活への関心を高める~ 1. 目標 ◎気持ちのよい衣生活を過ごすために進んで衣服の手入れをしようとする。 〇洗濯について自分なりの課題を持ち、解決のために取材したり工夫したりして追及できる。 〇洗濯機洗いや手洗いを併用して、身近な衣類の汚れに応じた洗濯をすることができる。 〇洗濯に必要な洗剤や用具の種類や使い方、布地に応じた洗濯の仕方を理解することができる。 2. 題材設定の理由 〈児童の実態〉【家庭科に期待いっぱいの子どもたち】 「先生、早く家庭科の勉強やろうよ。」と、5年生になったばかりの頃はじめての教科“家庭科”に 期待いっぱいの様子であった。オリエンテーションでは、「家庭科は必要か」という課題で話し合った が、多くの子が将来“自立して一人でも生活していくために必要”と考えていることがわかった。中に は、“コンビニで何でも買えばある”いう考えの子もいたが、“それではお金がいくらあっても足りない、 ある程度自分でできるようにならないと生きていけない”と反論されていた。 はじめての単元「自分の家庭生活をみつめてみよう」で自分にできる仕事を実行しチャレンジ発表会 をしたが、その時に発表した内容でその子が家庭でどのぐらい生活に関わって日常的に仕事をしている かがよくわかった。例えば、自分にできる仕事にペットのえさやりを選んだ子は家庭生活において普段 からあまりお手伝いらしいことはしていないし、家の人の大変さにもあまり目がむいていなかった。ま た、洗濯をして干して、たたんでアイロンかけまでやることにした子は普段から自分の受け持ちの仕事 を持ち、働きながら家事をこなしている母親に対して思いやりの心を持っており実践の中で「洗濯物は 取り込むのも夕方になると湿り気がでるので3時ぐらいまでにした方がいい」などとかなり踏み込んだ 気づきや感想を持っていた。このように一人一人実態が違うところからスタートするのではあるけれど、 少しでも家庭生活をよくしよう、やってみようという態度を育てようという気持ちで家庭科に取り組ん でいこうと思っている。技能の身につけ方や表れ方は一人一人違うということも忘れないで子どもたち をみつめていきたい。 〈ものとにかかわり〉【T シャツの着用から着用までを考えることで】 子どもたちは学校に私服で登校しているので、夏場はたいていの子が T シャツで過ごす。汗を吸い取 りやすく、活動的な T シャツは機能的にも優れているし、洗濯も容易である。普段は何気なく着ている T シャツに目を向けることで、着用から着用までの間にある衣服の手入れに着目させることができる。 T シャツが着用から次の着用までの間にどのようになっているかいままで考えてみた子はあまりいない であろう。 着用 洗濯か ごの洗濯機 干され ていたたんでし まわれる 再び 着用

5年2組 家庭科学習指導案 平成16年7月2日(金)5年 家庭科学習活動案 ~衣服の洗濯を通して衣生活への関心を高める~ 1. 目標 気持ちのよい衣生活を過ごすために進んで衣服の手入れをしようとする。

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Page 1: 5年2組 家庭科学習指導案 平成16年7月2日(金)5年 家庭科学習活動案 ~衣服の洗濯を通して衣生活への関心を高める~ 1. 目標 気持ちのよい衣生活を過ごすために進んで衣服の手入れをしようとする。

5年 家庭科学習活動案

~衣服の洗濯を通して衣生活への関心を高める~ 1. 目標 ◎気持ちのよい衣生活を過ごすために進んで衣服の手入れをしようとする。 〇洗濯について自分なりの課題を持ち、解決のために取材したり工夫したりして追及できる。 〇洗濯機洗いや手洗いを併用して、身近な衣類の汚れに応じた洗濯をすることができる。 〇洗濯に必要な洗剤や用具の種類や使い方、布地に応じた洗濯の仕方を理解することができる。

2. 題材設定の理由 〈児童の実態〉【家庭科に期待いっぱいの子どもたち】 「先生、早く家庭科の勉強やろうよ。」と、5年生になったばかりの頃はじめての教科“家庭科”に

期待いっぱいの様子であった。オリエンテーションでは、「家庭科は必要か」という課題で話し合った

が、多くの子が将来“自立して一人でも生活していくために必要”と考えていることがわかった。中に

は、“コンビニで何でも買えばある”いう考えの子もいたが、“それではお金がいくらあっても足りない、

ある程度自分でできるようにならないと生きていけない”と反論されていた。 はじめての単元「自分の家庭生活をみつめてみよう」で自分にできる仕事を実行しチャレンジ発表会

をしたが、その時に発表した内容でその子が家庭でどのぐらい生活に関わって日常的に仕事をしている

かがよくわかった。例えば、自分にできる仕事にペットのえさやりを選んだ子は家庭生活において普段

からあまりお手伝いらしいことはしていないし、家の人の大変さにもあまり目がむいていなかった。ま

た、洗濯をして干して、たたんでアイロンかけまでやることにした子は普段から自分の受け持ちの仕事

を持ち、働きながら家事をこなしている母親に対して思いやりの心を持っており実践の中で「洗濯物は

取り込むのも夕方になると湿り気がでるので3時ぐらいまでにした方がいい」などとかなり踏み込んだ

気づきや感想を持っていた。このように一人一人実態が違うところからスタートするのではあるけれど、

少しでも家庭生活をよくしよう、やってみようという態度を育てようという気持ちで家庭科に取り組ん

でいこうと思っている。技能の身につけ方や表れ方は一人一人違うということも忘れないで子どもたち

をみつめていきたい。 〈ものとにかかわり〉【T シャツの着用から着用までを考えることで】

子どもたちは学校に私服で登校しているので、夏場はたいていの子が Tシャツで過ごす。汗を吸い取りやすく、活動的な Tシャツは機能的にも優れているし、洗濯も容易である。普段は何気なく着ているTシャツに目を向けることで、着用から着用までの間にある衣服の手入れに着目させることができる。 Tシャツが着用から次の着用までの間にどのようになっているかいままで考えてみた子はあまりいないであろう。

着用

洗濯か

ごの中

洗濯機

の中

干され

ている

たたんでし

まわれる

再び

着用

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Tシャツから、毎日履いている靴下や、学校生活に欠かせない体操服、給食エプロンにも関心がひろがることも充分予想できる。この学習では、Tシャツから入り Tシャツで締めくくるように学習の流れを考えてみたい。 〈指導にあたって〉 【T シャツの洗濯を通して、衣生活への関心を高める→自分でできることを一つでも日々実行】

この学習に入る1週間前から、毎日終礼時に子どもたちのグループ写真を写す。「何に使うの?」「わ

かった、総合だ。」などと興味津々。肩を組んだり、おなかを出したりしている子に「それじゃあ服が

みえないなあ。」と言うと、「服に関係あるでしょ。家庭科?」などと聞いてくる。写真を写している時

から、どんな学習に使うのか期待感を持っている。 この期待感をもたせた状態で導入に入りたい。各班の1週間の写真を提示し、気づいたことを発表さ

せる。思い思いに自由に発表させながら、同じ Tシャツの現れる頻度に着目させたい。そして、3日ぐらいたつと同じ Tシャツが登場することが多いことから、その間の Tシャツの様子を考えさせる。すると、着用から着用の間には単に洗濯だけではなく、いろいろなこまかなしごとがあることに気づいてい

くだろう。そこから、この単元のめあてにつなげたい。 また、導入のあと、取材活動を入れて、家庭での衣服の手入れがどのようになされているか実際に見

させたい。そして、取材してきたコツや失敗談をもとに自分の取り組みたい追及課題を設定し実験や調

査、実習などを行う。そして、それを発表しあい共通理解をはかる。あえて課題を「洗濯名人になろう」

とか「きれいに洗うために」とかにしぼらず、広く洗濯について理解を深めることを主眼におく。なぜ

なら、昨今は様々な洗濯機が発売されており、消費者のニーズに合わせて開発が日進月歩で進んでいる

こと、洗剤も改良されたものが多様に販売されていることなどを考えると、どのような機種を選びどう

使いこなすかが重要になってくるのではないかと思うからである。そのためには、洗濯について巾広い

知識を持っておくことが大切である。 そして、学習のまとめとして、Tシャツと靴下の手洗いの実習をし、家庭での実践につなげたい。導入で考えた“洗濯機の中の Tシャツ”が、どのようになっているか実際に手洗いしてみることで実感できるであろう。また、手洗いと洗濯機洗いの特徴もここで押さえておきたい。 そして、必ずしも洗濯でなくても、着用から着用までのどこかで自分のできる仕事を継続してできる

ようになることを期待する。たたむこと、たたんであるものを自分のタンスにしまうこと、野球やサッ

カーでどろどろになった靴下やユニホームの下洗いをすること、ハンカチのアイロンかけ、給食エプロ

ンのアイロンかけなど自分の暮らしにあった仕事を考えさせたい。その時、子どもの心の中で真に、た

だ毎日学校へ来て行っていた物であった Tシャツが、日々家族や自分によって手入れされ気持ちよく着続けられるものに変化したと言えるのではないか。付け加えて、Tシャツにはボタンはないが、給食エプロンやポロシャツなどボタンの付いている衣服も日常着ていることがあるので、それをとりあげ、ボ

タン付けも大切な衣服の手入れであることは押さえたい。ただし、実際にするのは小物作りの単元で取

り扱う。 本単元に限らず、家庭との連携は密にして、学校から投げかけたことを発端に家族で対話が生まれた

り、子どもたちが自分のくらしを見つめるようになったりする足がかりとしたい。家の人の言葉を学級

で紹介したり、学級通信で実践を紹介したりするなどしてさらに意欲づけをする。先月の授業公開日に

家庭科の授業で「玉止め、玉結び」の学習をし、保護者の方にいっしょに教えてもらったところ、見守

るところは見守り、教えるべきところは教えてもらい成果があった。公開日の前後に家で親と一緒に針

と糸をもってやってみた子どももいて、投げかければ確かに手ごたえはあるものと実感した。

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4.本時の学習 (1)ねらい 〇 グループごとにわかったことを発表し合い、洗濯をする時に気をつけることやこつを理解す

ることができる。 (2)展開

学習活動と子どもの意識の流れ 教師の支援◇と評価◆ 1.本時のめあてをつかむ。

◇デジカメで撮り拡大したカタログ写真を見

せることで、昨今の消費者が洗濯機に望むこ

と、それに応えた新商品が開発されていることこ

(3

つな

洗濯機の新製品のカタログをみて気づいた

とを発表しよう。

・ 節水とか節約とか書いてある。 ・ メニューボタンがたくさんある。 ・ 洗濯機なのに手洗いもできるんだ。

.班ごとに調べてわかったことを発表する。

・ 自分たちの献立は栄養のバランスに ・ 汚れは早めに水洗いするとよい。 ・ 白いものと色物を一緒に洗う時には

要注意。 ・ 表示をよく見て洗って、縮み防止。 ・ 洗濯機だけで落ちない汚れはこすっ

てから洗濯機に入れよう。 ・ ポケットの中を確かめないと色の濃

い服は白いごみがついてしまう。 ・ しわを伸ばして干さないとこんなこ

とに‥ ・ 手洗いと洗濯機ではかかる時間と水

の量はこんなに違う。 .気づきや感想を伝え合う。

.振り返りカードに学習のまとめを書く。

を感じ、洗濯について、大切な要素を確認する。

(きれいに 上手に 経済的に 環境を考え

て) ◇発表は視覚に訴えて、わかりやすく。模造紙

にまとめたりせず、実物や写真、わかりやすい

グラフなどを使い、準備に時間をかけない。

◇発表を聞きながら、ワークシートに書き込め

るようにする。着用から着用のどの段階で考え

るべきことか書きながら押さえられるように

工夫する。 ◆自分が調べたことを、みんなに伝えようとい

う気持ちが発表内容や発表の仕方に表れてい

るか。 ◆他のグループの発表を聞いて理解すること

ができたか。また、新たに感想や気づきをもつ

ことができたか。

◇発表を生かして、自分も洗濯をしてみたいな

という気持ちを引き出すようにする。また、着

用から着用までの衣服の手入れの中で、洗濯機

がやっていることを、実際に手でやって確かめ

てみようと投げかける。

調べてみて、みんなに教えてあげたくなった

ことを発表しよう。

自分も洗濯の時、考えたいなと思ったこと

や、はじめて知ったことなどを発表しよう。

)視点 庭で洗濯について取材したことを生かした課題作りは、子どもたちの追及意欲を持続させることに

がったか。

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5.学習の実際 【1 週間分の Tシャツに着目!着用から着用までのサイクルを考える】1時間目 「わー、先生やっぱり家庭科で使うつもりだったんだね。」と、出来上がった写真に歓声を上げる。

班ごとに気づいたことを発表させると、2,3日ごとに同じ Tシャツを着てくる子が多いことに気づく。はどうなっているのか考えさせた。 普段何気なく着ている

そのことから、着用から着用までの TシャツTシャツに注目して、いろいろな

洗濯上手になるために、調べたい課題と解決の方

たので、発表も様々なもの

同じ服が出

てくるね。

これお気に

入りかな?

手入れがあることに気づいていった。自分たちが考えた後、

着用から着用までの間ですることや気をつけていること、

失敗談など取材活動をすることにした。

法を考える】2時間目 意欲的に取材してき

があった。中でも、失敗談が印象に残り、失敗を

再現して大切なことをつかいみたいという意識が

あったので課題もNGを検証するものが5つあった。また、アイロンかけがしたいという実習課題、

洗剤の量や水とお湯を使って、いろんな洗剤液で

落ち方を調べたいという科学的な課題もそれぞれ

1つずつでた。 課題 NGを検証

きれいな洗い方(洗濯機で洗ったの

② ら‥!?(ポケットにいろいろなものを入れたまま洗濯した

③ (色物が白い Tシャツにうつった NGより)

⑤ らない干し方、乾きやすい干し方(すぐ干さなく

科学

① くつ下の

に汚れが落ちていない NGより) ポケットにティッシュが入っていた

NGより) 色落ちを再現

④ 服の縮みを防ぐには(セーターなどが縮んでしまった NG

次回の「ためしてガッテン」の方

法を相談中の⑥グループ

より) しわのよ

てしわがよってしまったりしわを伸ばさずに干してしわが

できた NGより) 的に実験

⑥ 洗剤プラス水&湯 実習 ⑦ 給食エプロンを洗ってアイロンをかける

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【いざ!ためしてガッテン】3,4時間目 ①くつ下のきれいな洗い方

手洗いの方がきれいになった

得:くつしたはもみ洗いすべし! ポケットにティッシュが入っていたら‥!?

のが大変だった。

ボトルに入れて、発表に使うことにする。色落ちに注意するように書かれた表示にも着目。 心得:色落ちするものは別々に洗 ! ④服の縮みを防ぐ 家から、合成洗剤、中性洗剤、柔軟材の3種をもってきて縮み方

を調べた。結果的には毛100パーセントのセーターは合成洗剤で

縮むことがわかったが、柔軟材も洗剤の一種と思っていたり、中性

いた。あ

していた。意外に

剤の違いなどは知っていないようだ。

ティッシュまみれになった。落とす

心得:洗濯の時はポケットの中を確認すべし! ③色落ち再現 赤い Tシャツといっしょに白い Tシャツを洗ったらピンクに。洗濯の途中でできた赤い色水をペット

濯すべし

洗剤は何のためにあるかもわからないまま実験したりして

とでそのことを知り、なるほどと自分たちで納得

子どもたちは洗

心得:洗濯物は表示を見るべし!

片方は洗濯機でそのまま洗う 手でごしごしもみ洗い

はじめの大きさを紙に写す

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⑤しわのよらない干し方、乾きやすい干し方 脱水をかけてからしばらく置いてそのまま干したものと、しわを伸

変えて乾き方の違いを見る。 伸ばして干していた。そのま

を置いて干すように言ってやりな

水 水に洗剤適量 水に洗剤適量の3倍

ばして干したものを比べる。 ハンガーの間隔を

「家で、こうしてのばして干すようにいつも言われている」と言って、

ま干したものもあまりしわができなくて、もう一度脱水してから時間

おさせた。 心得:干す時はしわをのばして干すべし! 服と服の間はグー1個分あけて干すべし! ⑥洗剤+水&お湯

湯 湯に洗剤適量 湯に洗剤適量の3倍 6種類の洗剤液で、くつしたの汚れの落ち方を調べていた。湯とい

うのをぬるま湯ではなく、熱い湯と思っていたらしく熱くてこすれ

ずかえって汚れが残ってしまった。結果をまとめるときそのことに

本当は湯の方がよく落ちるはずだったのに失敗したと言っ

し、洗剤を使いすぎると、落ち方はあまりかわらな

変だったことから入れすぎはむだと気づいた。 け

⑦給食エプロンを洗濯してアイロンをかける 初めてアイロンをかける子もいて

見られた。温度が上がっていないアイロンをあててい

てしわが伸びないで困っている子、

が他をかけるときにしわになってし

かけるのに1時間もかけていた。ボ

いこと、たたみながらかけることの

気づき、

ていた。湯の温度を確かめてやればよかった。しか

いのに、すすぎが大

いれるべし! 心得:洗剤の量は決められた量だ

、始めは戸惑いが

せっかくかけた面

まう子など、1枚

タンの回りが難し

難しさなど気づい

ていた。難しかったが楽しかったので家でもやりたい

という子がほとんどだった。 心得:自分のエプロンは自分でアイロンすべし! 【心得を発表し合う】(本時) 自分たちが、実際にしたことの発表なので、楽しく分

りやすく発表し合うことができた。また、友だちの発表

興味をもって聞くことができた。ただ、発表を聞いて感

や質問をすることについては、今後課題にそった発言が

きるように鍛えて聞く必要があると感じた。

家から、洗剤を何種類か持ってきて、説明

する子どもたち。

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てみる】

脱水 すすぎ 排水 脱水 明した。よく手伝いをする女児に指名した

で洗濯ができるので中でおこなわれている

だからこそ、手洗いによって、洗濯の手順を追ってみる とは大切であると感じた。

ことをして「すごいなあ 機がなかっ

いなあ 。 、手洗いで洗濯をしました。手洗いの順序がよくわかりました。よごれたところは、

【Tシャツとくつ下を手で洗っ

実習を始める前に、洗濯機の中でどんなことが起こってい

給水 洗う 排水 脱水 給水 すすぎ 排水 脱水 給水

の流れがわかっているようで意外にわかっていないことが判

ところ、給水 洗う 脱水の次に干すと応えた。ボタン一つ

ことについてはこのような理解が現状である。

るのか予想させてみると、

※ 心得で発表したことが、実習の中に生きていた。洗剤を使いすぎることもなかったのも、心得

のおかげである。 6.授業を終えて 夏休みに家庭でしたことをチャレンジカードに書いてくることになっている。どれぐらい洗濯にチャ

レンジしてくるか楽しみである。食べることに関しては、意欲的であるが、衣生活や、住生活に関し

は、働きかけによって、意欲を喚起させる必要がある。2 学期に取り組む、掃除についても、この洗濯で取り組んだように、実験から入ってみたいという考えを強くした。 児童の振り返りカード「くらしみつめて」より 〇今日、家庭科で、Tシャツとくつ下を洗って干しました。水を入れて洗剤を入れて洗って脱水しました。洗濯機はこんないっぱいの 。」と思いました。昔は、洗濯

ので毎日「たいへんだったんだなあ。」と思いました。でも、楽しかったです。「また、家でもした

。」とおもいました

〇今日、はじめて

もみ洗いするとよくおちることも分かりました。 家でもよごれがあるものは手洗いで洗濯してみたいです。

衣服の手入れ おまかせあれ!

くつ下はもみ洗いで! 干す時はパンパンとたたいて

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3.題材構想図 「衣服の手入れ おまかせあれ!」~衣服の洗濯を通して衣生活への関心を高める~(全8時間)

〈キーワード〉 〈 は主な学習活動〉 〈 は家庭での取り組み〉 〈子どもの意識〉 〈◇主な支援 ◆評価〉

ほ く 着用から着用までの衣服のサイクルを考えよう(3時間〉

【児童の実態】‥普段着ている T シャツも手入れがあって気持ちよく着ることができていることにあまり意識がいって

いない。

よ 洗濯を科学しよう(4時間) (例) 「水・お湯・洗剤液で落ちる汚れ」 「手洗いと全自動洗濯機の使用水量」 「手洗いと洗濯機のよごれの落ち方」 「干し方としわのでき方」 「色落ち実験」 「縮み方実験」 「給食エプロンの洗濯とアイロン」 「洗剤の量と汚れの落ち方」

1 週間のクラスのみんなの写真から

気づくことを発表しよう

できるこ

とから

・3 日ぐらいでまた同じT シャツを着て来る人が多い。 ・洗濯して乾いたんだ。

着用から着用

までのサイク

ル(気づき)

◇1 週間毎日写した写真を

提示し、2,3 日後に同じ T

シャツを着てくる子が多い

ことを発見させ、普段何気

なく見過ごしている衣服の

手入れに関心を持たせる。

◆写真から意欲的に課題に

結びつく気づきをみつける

ことができる。(発表)

◇基本的な手順にしたが

って手洗いの仕方が身に

つくように、板書や掲示物

を整える。

◆手順に従って洗濯する

◇計画に沿って、実験や調

査に必要なものは、事前に

充分な準備をさせておく。

◆条件を整えて実習でき

たか。〈観察〉

◆洗濯に関する知識を、自

分の実験で、また友だちの

発表で習得できたか。(発

表・ワークシート)

着用したあとまた気持ちよく着用す

るまでの T シャツを追って考えてみ

よう ・洗濯するだけじゃなく

て、いろいろすることが

あるんだな。

着用 洗濯か

ごの中 洗濯機

の中

干され

ている

たたんでし

まわれる

再び

着用 わが家の洗濯 (生活の知恵)

洗濯する時、気をつけていることや、失敗

したことなどを取材してくる。

洗濯上手になるために、調べたい課題

と解決方法を考えよう

課題別グループで実験や調査、実践を

しよう ・こうするときれいになるん

だな。 ・水や洗剤に使いすぎに注意

しよう。 ・洗濯機は便利だけど手洗い

も捨てがたいな。

きれいに

上手に

経済的に

環境に

やさしく

(知識・技能)

・自分にもできそうだな。

・洗濯をする時に、気をつけ

ることがわかったぞ。

基 本 な 作

業 を 押 さ

え て ( 知

識・技能)

失敗を生か

して(創意

工夫

・お母さんの言ったこと確

かめてみたいな。

くらしをみ

つめて(生

活の知恵)

◇着て汚れた服と洗濯後の

服を提示し、その間の手入

れについて調べさせる。

◇洋服ブラシ、ボタンのと

れた服など具体物を準備

し、衣服の手入れの必要性

に着目させる。

◆洗濯についての取材を意

欲的にしたか。(ワークシー

ト)

◆自分の調べたい課題を考

え、意欲的に解決方法を考

えようとしたか。(観察・振

り返りカード)

手洗いのおさらい マイ T シャツと靴下の洗濯をし

調べてわかったことを発表しよう (本時)

うちでもチャレンジ(課外プラス 1時間)

家でも衣服の手入れを実践しよう

チャレンジ発表会をしよう①

・家族も喜んでくれたよ。 ・衣服の手入れの中の一

部でもこれからはするこ

とにする

ことができたか。(観察)

◇洗濯に限らず、干す、た

たむ、しまうなど一部でも

いいから自分でするよう

にするだけでも役に立っ

ていることを知らせ、意欲

づけをする。 ◆進んで家庭で実践でき

たか。(チャレンジカード)

めざす児童の姿】‥気持ちよく衣服をきるための手入れの仕方がわかり、自分でもできることをやろうとする。

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月 日

5 年 ( )組 名前( )

感じたことを自由に書こう。

Page 10: 5年2組 家庭科学習指導案 平成16年7月2日(金)5年 家庭科学習活動案 ~衣服の洗濯を通して衣生活への関心を高める~ 1. 目標 気持ちのよい衣生活を過ごすために進んで衣服の手入れをしようとする。

家庭科 5年 NO.1 6月( )日 5年( )組 名前( ) 課題づくり ◎ みんなが並んだ写真をみて気がついたこと ・ ・ ・ 課題

着用

(その時すること・考えること)

取材コーナー(洗濯で気をつけていること・困ったり失敗したりしたこと)

洗濯か

ごの中

洗濯機

の中

干され

ている

たたんでし

まわれる

再び

着用

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家庭科 5年 NO.2 月( )日 5年( )組 名前( ) メンバー( ) 1. すること 2. 方法&準備するもの

発表に使うもの

3. 予想 4. 結果 5.感想

新洗組!洗濯の心得 は すべし!

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家庭科 5年 NO.3 月 日 年 組 名前( ) ◎グループ別の発表を聞いて、納得した、よく分かった、感心したということを、その度合をまるで表そう。

テーマ ガッテンレベル ① くつ下のよごれはどうしたらきれいに洗えるか。

☀ ☀☀ ☀☀☀

② もしもポケットにティッシュが入っていたら

‥!? ☀ ☀☀ ☀☀☀

③ 色落ちを再現しよう。 ☀ ☀☀ ☀☀☀

④ 服の縮みを防ぐには。 ☀ ☀☀ ☀☀☀

⑤ しわのよらない干し方と乾きやすい干し方 ☀ ☀☀ ☀☀☀

⑥ 洗剤+水&お湯 ☀ ☀☀ ☀☀☀

⑦ 給食エプロンを洗濯してアイロンをかけてみる ☀ ☀☀ ☀☀☀

〇発表を聞いて思ったこと考えたこと、取り入れたいことなど書こう。