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知知知知知知知知知知知知 知知 知知 Masahiko Shoji 知知知知 GLOCOM 知知知知知 Open Knowledge Foundation Japan 知知 [email protected] TW:@mshouji 2013/05/26 eventfes

知識が生まれる場の作り方

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知識が生まれる場の作り方

庄司 昌彦  Masahiko Shoji国際大学 GLOCOM  主任研究員

Open Knowledge Foundation Japan  代表[email protected] TW:@mshouji

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趣旨• 大小さまざまなイベントがたくさん起こ

る社会は良い社会

• イベントを起こしやすくする技術やサービスも素晴らしい

• イベント・フェスティバルは素晴らしい

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庄司昌彦:– 国際大学 GLOCOM  講師/主任研究員 (02-)– Open Knowledge Foundation Japan  代表 (12-)– インターネットユーザー協会( MIAU ) 理事 (09-)– その他、内閣官房 IT 戦略本部電子行政 TF 構成員 (10-12) など

情報社会学電子行政オープンガバメント 地域情報化

ソーシャルメディア社会イノベーション

地域の資源を総動員し、地域で起こる課題を自分たちで解決していける社会

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Open Knowledge Foundation Japan

政府保有データをはじめとする多様なデータの生成・公開・利用を支援。データの活用を通じて人の行動やシステムの挙動が、より洗練され事実に基づいたものとなり、経済、人々の生活、民主主義、学術研究などの質が向上した社会を実現する。2013/05/26 eventfes

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知識が生まれる場の作り方

知識社会の生態系

情報化オープン化低価格化社会資本

と小さな集団 小集団活

動をどう活性化させるか?

社会の「発展」

イベントと場の作り方

小集団活動のデザイン

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社会の「発展」• Grow

– 植物が成長する( grass green )、増加、大きくなること

• Envelope と Develop– En ( = 中に) + veloper ( =wrap up 包み込む)– De ( = 離れる) + veloper ( =wrap up 包み込む)

→ 包み込まれていたものが引き出される、染み出すこと

• 社会の能力(=可能性)を充分に引き出し、環境の変化に適応していくような社会の「発展」を考えたい– 「成長(=物量の増加)」はそのための手段

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知識社会の生態系• どうすればより良く

人々の知識が生み出され、必要に応じて引き出され、相互作用し、活用され、発展していくのか?

– 知識経済、知識社会、社会的知識生産、生涯学習、社会教育…

– 「鉄の三角形」からオープンな知識の生態系へ

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社会資本 Social Capital

• 社会資本( Social Capital )  R. パットナム– 協調行動(=小集団活動)が次々と生まれて

くることが地域社会がうまく回るためのカギ– 協調行動を活発にする社会的特徴• 信頼、互酬性、市民参加のネットワーク

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小集団の増加、活性化、影響力増大

• 事例– アラブの春、オキュパイ運動、東日本大震災

後の復旧活動・復興プロジェクト、社会的企業、クラウドファンディング

• 「持たない」企業

• Group Forming Network としての SNS

• 複属・分人化する個人2013/05/26 eventfes

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小集団活動の増加、活性化、影響力増大

ビジネス可能性 オープン化低価格化

情報社会と小集団の活動

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コンテンツサービス

プラットフォーム

インフラ

ソーシャルメディア

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By Peter TrimmingBy Beacon Radio

By YourBDnews

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歴史の中の小集団• 鎌倉~室町以降の(惣)村と都市

– 寄合から惣掟(インフラ管理等)、農業生産性向上、年中行事、芸能(田楽、茶の湯、連歌等)が発達

– 18世紀後半には、 1500 の村で常設舞台による歌舞伎– 19世紀半ば、村は全国に 64,000ヶ所存在

• 寺子屋・私塾から郷学( 17c~ 19c)– 教育、娯楽、生活と社会運営に必要な知識インフラ– 地域の豪農を中心に、村の文明開化を目指して教師を招聘– 民権への芽生え→地域で集団討議や共同学習を重ねる– 1880年代、十‐数百人の結社・学習集団は全国に 2000以上 2013/05/26 eventfes

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現代の場はどう作るのか?

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地域ソーシャルメディア

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ハマっち! SNS (横浜市)「人々が主体的に地域で起こすさまざまなアクション」のことを「イベント」と呼び、イベントを生み出し支援するための基盤を「イベント創造プラットホーム」と呼んで、その機能や活用方法などを検討してきた。

ハマッち!は「横浜のイベントをエコにする」「ハマっ子イベント大賞」などとともに「イベント創造プラットホーム」の取り組みのひとつとして 2007年10月にスタート(一般公開)したものだ。そのためハマッち!では、地域で自発的に活動する市民活動団体やサークルなどに使ってもらうことに力を入れており、他の地域 SNS よりもコミュニティ機能の利用が活発である。

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先進事例の傾向

1. オフライン活動の活性化7割以上の地域 SNSでは、ユーザーが自発的にオフ会を開催。

回数が「数え切れない」「 10 回以上」「多数」という地域 SNS も 3割以上存在

スポーツサークル活動、清掃ボランティア、音楽イベント、食べ歩き、アート作品展示、トークイベント、演劇、ナポリタン対決、花見、忘年会大声コンテスト、文化祭

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リアルな拠点SNSカフェ「めいさん」(鹿児島) 居酒屋 会津しこん(会津若松)

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提供:「お茶っ人」(宇治市)2013/05/26 eventfes

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2013/05/26 eventfes提供:「 SICON 」(会津地

域)

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地域での「行動」を促すパリ・Peuplade

1. ランデブーの約束機能– バーチャルからリアルへの入口としてユーザーを後押し

2. ユーザ間の距離表示機能– 距離を見て、会おうと思う

ようになる– GoogleMapsで位置を登録

3. 「隣人祭り」との連携

http://www.peuplade.fr2013/05/26 eventfes

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フューチャーセンター/フューチャーセッション

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背景と概要

• 北欧で誕生。「未来の価値を生み出す場」。

• 「複雑な問題」の解決に取り組む場として、欧州で広がる

• 多様な専門家が集まり、しがらみを超えて対話と協業を行い、創造的に問題を解決する

• 日本では、社会的課題を乗り越え新たな価値を生み出す場、未来に向けた市民参加のまちづくりの場として広がっている

参考:野村恭彦「フューチャーセンターとは」、野村恭彦『フューチャーセンターをつくろう』(プレジデント社  2012 )

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フューチャーセンターを構成する要素空間 立場の違う、多様な人たちがいつでも課題を持ち込み

オープンに対話できる創造的な空間(固定的な空間を保有しなくても構わない)

ファシリテーター(創造を促す人)

フューチャーセンターでのセッション(対話の場)には、必ずファシリテーターが入り、対話を促進する

方法論 様々な対話の手法や問題解決の方法論を、目的に応じて活用する

おもてなし 通常の会合とは異なり、おもてなしの心で、人としての関係づくりを促す

参考:野村恭彦「フューチャーセンターとは」、野村恭彦『フューチャーセンターをつくろう』(プレジデント社  2012 )

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フューチャーセンター活動の原則

• フューチャーセンターは「思い」を持った問いで始まり、集まった多様な参加者に対して、良質な対話により、相互理解をもたらす。そして皆で行動していく

1. 思いを持った人の大切な問いからすべてが始まる。2. 多様な人たちの知恵が一つの場に集まる3. 集まった人たちの関係を大切にする4. 身体で学び、実践し、試作する5. あらゆる情報やアイディアを空間内に可視化する6. 良い場が行動を促す。それを信じる。

参考:野村恭彦「フューチャーセンターとは」、野村恭彦『フューチャーセンターをつくろう』(プレジデント社  2012 )

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フューチャーセッション• フューチャーセンターで行われるセッション(対話の場)

– 1 回のセッションは 3時間から 1 日かけて行われる– ファシリテーターは(1)外部のゲストを含め多様な参加者を

集める、(2)対話によって参加者同士の深い関係を築く、(3)参加者の主体的な行動を引き出すこと、の三点を意識

• 有識者会議とことなり、一部の専門家ではなく、広範な関係者が参加• タウンミーティングと異なり、参加者同士が対話し関係を構築するこ

とで協力と行動を引き出す。その結果、一見対立する意見を持った人同士が協力し合う事ができる

• 全員で輪になったり、小グループで話したりを繰り返す

参考:野村恭彦「フューチャーセンターとは」、野村恭彦『フューチャーセンターをつくろう』(プレジデント社  2012 )

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フューチャーセッションが起こす変化

• 組織や地域に「継続的に変化を起こす力」を与える

• 地域に関わる様々な人が、業種や世代の壁を超えて集まり、相互理解し、特定のテーマについて深く対話することで、自発的協業を生み出す

• お客様、地域住民、社会企業家などを外部から招くことで、既存の考え方の枠組みとは異なる新たな視点を得る

• 外部ゲストに企業変革をしたいと考えている人を招けば、地域外の企業とも、一緒に問題解決ができるようになる

• 企業、行政、 NPO の壁を越えて皆が一緒に動けば、地域に大きな変化をもたらすことができる

参考:野村恭彦「フューチャーセンターとは」、野村恭彦『フューチャーセンターをつくろう』(プレジデント社  2012 )

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マインド・ラボ(デンマーク政府)

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ダイアログハウス(オランダ  ABN アムロ銀行)

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アイディアソン・ハッカソン

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ハッカソン( Hackathon )ハッカソンとは• アプリケーション/サービス

開発のアイディアを出し合いながら短期間でサービスを実際に開発し発表しあうイベント

• Hack を Marathon のようにやり切ることから 2つの語を合成

• アイデアソン( Ideathon )– チームを作りアプリケーション

/サービスのアイデアを出し合いハッカソンの準備をするミーティング

Hack For Japan

• 東日本大震災後に救援活動や復興に役立つアプリやサービスを開発するイベントを各地で実施

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税金はどこで誰にいくら使われたか?

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Berlin London Amsterdam

Vienna ParisWashington D.C.

(World Bank)

Kathmandu

Quezon

International Open Data Day 2013• カナダの有志が提唱

• 世界 102都市が参加

• 米  19都市• 含:White

House, World Bank

•伊  13都市•日、加、独  8都市

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• 概要– 各地で市民が集まり、オープンデータを活用してアプリケーションを開発したり、デー

タを発掘して公開したり、データをわかりやすく可視化したり、分析してその結果を公表したりするイベントを開催

• 日本における意義– 地域におけるオープンデータ活用機運の醸成– 各地の開発者コミュニティ形成と地域に密着したニーズの発掘– サービス基盤整備の加速– 世界への情報発信

Fukuoka

8都市、約400人が参加

• 主催(国内取りまとめ・開催支援):– Open Knowledge Foundation Japan

• 後援:– 日本経済団体連合会– オープンデータ流通推進コンソーシアム– 独立行政法人情報処理推進機構

• 協賛:– 株式会社国際社会経済研究所– 日本電気株式会社– 特定非営利活動法人ASP・SaaS・クラウド コンソーシアム(ASPIC)

– クラウド・ジャパン・イニシアティブ(CJI)

– 株式会社 IDCフロンティア• 協力:

– Yahoo! Japan2013/05/26 eventfes

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青森 会津若松

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東京千葉

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横浜 名古屋/東海

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鯖江 福岡

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知識が生み出され、引き出され、相互作用し、活用され、発展していくサイクル

提供• 伝播・拡散

課題発見分析• 対話と協働• リテラシー向

開発• 解決策・新価値創出

育成• 企業、市民活

生成 オープンな知識の循環

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趣旨• 大小さまざまなイベントがたくさん起こ

る社会は良い社会

• イベントを起こしやすくする技術やサービスも素晴らしい

• イベント・フェスティバルは素晴らしい

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