・推進工事において、冬期間に路面覆工で交通開放を　行なったところ、約５０ｍ離れた住民より「大型車や路　線バスが路面覆工の上を通過すると振動・騒音がす　るので、早めに改善してほしい」と要望された。

概　　要

実施した処置

１．未開口の覆工板を溶接固定し、更に細粒舗装を　　実施した。２．その後、半径５０ｍ範囲内の民家を訪問し、振動・　　騒音の有無の聞き取り調査を実施したところ、「改　　善された」と言われた。３．既設舗装との摺り付け具合、積雪時の周辺との　　　摺り付け具合（凍上含む）の点検・改善を定期的　　　に実施した。

・多少の段差（５ｍｍ程度）でも、大型車両通行による　振動・騒音が発生することが再確認できた。

・路面覆工での通行車両による振動・騒音№ １　振動・騒音

溶接箇所

細粒舗設状況

コメント

・推進工事（泥水式）で発進立坑付近の用地に泥水処　理プラントを設置して試運転を行なったところ、道路を　挟んだ向かい側（約２０ｍ離れている）住民から「振動　が凄いが、家の下を掘っているのですか？」と問い合　わせがあり、「改善してほしい」と要望された。

概　　要

実施した処置１．振動対策として、処理機設置箇所を掘削して、ス　　タイロフォームで囲い、中に砕石を充填して振動　　　の低減を図った。２．基礎の敷鉄板と処理機の間に H 型鋼を防振ゴム　　で挟み、振動が直接伝達しないよう工夫した。３．騒音対策として処理機全体を防音シートで覆った。４．住民には対策前、対策後の振動調査結果を説明　　し、作業再開した。コメント・プラント用地全体は万能塀（Ｈ＝３ . ０ｍ）で仮囲いし　　てあったが、プラント本体は特に振動・騒音対策を実　施していなかった。・試運転中での苦情発生のため、本工事の進捗に直 　接影響はありませんでしたが、今後は、試運転時点　で付近の民家を訪問して、異常の有無を確認してか　ら、本工事に進んでいく必要性を感じた。

・推進工事での泥水処理プラントよる振動・騒音

№ ２　振動・騒音

振動対策完了

騒音対策完了

・推進工事において、バックホウと人力ブレーカーで既　設管の防護コンクリートを取壊し中に「工事の音がう　るさい」と住民から苦情がきた。

概　　要

実施した処置１．機械を止めて人力施工とし、立坑全面に防音シー　　 トを張り、施工した。※（参考）立坑内に送風機と投光器を設置して、作業員の安全を確保した。

コメント

・事前に周辺住民へは説明を行ない、立坑側面には　　防音シートを張っていたので、住民は作業内容を理　解していてくれていると思っていましたが、施工時期　が真夏で暑かったため、窓を開けていて騒音が筒抜　けだったと思われる。・対策後に住民には納得していただいた。

・立坑内でコンクリート取り壊しでの騒音

№ ３　振動・騒音

対策前

防音シート対策後

・夜間推進工事（泥水式）で現道上（中央部 2 車線占用）　に泥水処理プラントを設置し、夜間施工ということで、　プレハブにて簡易防音囲いを設置して、試運転を開　　始した。・試運転を開始した翌日に 6階住民より、「寝る時に音　　が気になって眠れないので、工事は昼間にしてほし　　い」と苦情が寄せられた。

概　　要

実施した処置

１．工事は昼間施工が無理であり、プレハブを防音シー　　トで囲うこととし、且つ内部に設置することで、風　　　でばたつくことも抑えることとした。２．住民には昼間施工が無理な理由を説明し、防音　　シート設置後に運転時の状態を確認してもらい、　　工事を再開した。

コメント

・施工前調査をふまえ事前に対応したつもりだったが、　その場所の特性に合った対応が必要を思われる。・昼夜問わず地域住民と顔を合わせる度に積極的に　コミュニュ をとり、会話することで、ｹｰｼｮﾝ工事への　　理解と協力が得られたことを実感した。

・推進工事での泥水処理プラントによる騒音№ ４　振動・騒音

外部完了

内部完了

・立坑内での土砂掘削作業時の騒音について

　コンプレッサーによるピックハンマーでの立･坑掘削　　 作業時の音がうるさいと住民から苦情がきた。

概　　要

実施した処置

１．立坑上部をシートとマットで覆い、立坑内は送風機　　による換気と投光器による照明を施した。

コメント

№ ５　振動・騒音

　住宅街での作業では、今後も同様の対策が不可･欠　 になってくると思われる。

騒音対策完了

・グランドアンカー打設時のオーガーによる振動・騒音

　住宅街でのマンション耐震補強工事に於いて、･グラ 　 ンドアンカーを打設中、振動及び打撃による音がう 　　るさいと近隣住民から苦情が入った。・ 仮設物は仮囲い H=3.0m のみであった。

概　　要

実施した処置

１．グランドアンカー施工箇所には、全面防音パネル　　 を使用した。また、施工場所へ重機が移動するそ　　 の都度足場の架払いを行った。２．近隣との境界部分にも防音パネル（ H=8.5m)を使　　　 用した。

コメント

№６　振動・騒音

　ある程度の騒音・振動は予想していたが、自分･の　　 予想を超えるようなものであった。　・ 工事の程度に関係なく、騒音・振動が予想さ

れる　　　 作業では、このような対策が必要と再確認した。

騒音対策完了

防音パネル H=8.5m

防音パネル H=8.5m

・ 推進工事で立坑部のアスファルト舗装版撤去作業において、隣接する民家より「騒音と振動がひどいので改善してほしい」との苦情があった。

概　　要

実施した処置

１．騒音・振動の主要因は、アスファルト舗装版のバックホウによる小割り作業によるものであったため、舗装版を１ｍ間隔の桝目に切断し、小割り作業をなくすことで騒音・振動を抑制した。

コメント

・小割り作業をなくすことで、アスファルト舗装版撤去時の騒音・振動を低減できた。

・既設舗装版撤去による振動・騒音№７　振動・騒音

桝目切断状況

撤去状況

・現場は駅前で夜間にて、車道から２００ｔクレーンを設　置して、２０ｔクレーンを高架上に荷揚げする作業で、　騒音苦情が発生することが予想された。　当社が工事着手前に、他工区にて騒音に対する苦　　情が出ているという情報から、事前に対策を講じる必　要があった。

概　　要

実施した処置

１．連続で荷揚げしないよう、作業責任者及び運転手　　 にその旨を伝えた。２．合図のための声も響くので、無線で行なった。３．地域住民へ「工事のご案内」を一週間前に配付し　　 て、周知を図った。

コメント

・事前に対策を講じたため、苦情はなかった。

・夜間作業における騒音苦情の予防№８　振動・騒音（予防）

荷揚げ状況

騒音レベル測定

・夜間、道路規制して水道工事を行なっていたが、道路　中央の作業帯を広めに確保したため、通行帯は最少　幅員であった。　その結果、車両運搬車（キャリアカー）が通行した際　　に、積載していた車 4台が街路樹の枝に接触し、側面　部に擦り傷が発生したとの苦情が翌日入った。

概　　要

実施した処置

１．作業帯を狭くし、通行帯を広げると共に、道路管　　　理者と協議して車道にはみ出している街路樹の　　　枝を剪定することで再発防止とした。

コメント

・稀にある事例であるが、事前の調査の必要性を感じ　た。

・車線規制による車両損傷№９　環境・公衆

Ｈ≒ 3.30m

対策前

対策後

・増水による河川切り回し仮水路の流出について

　河川改修に伴う河川切り回しの仮水路（･ φ1000　　　 ）を設置したが、大雨による河ｺﾙ ｹﾞｰﾄﾊﾟｲﾌﾟ

川増水に　　 より、法面の浸食があった。

概　　要

実施した処置

１．仮水路呑み口側法面に軽量鋼矢板を打ち込み、　　 併行して大型土のうを設置することにより、法面　　　 の洗堀 防止を図った。

コメント

№ １０　環境・公衆

　河川を大型土のうにより堰き止めるため、増水･に　　　 より呑み口側へ水流が集中したため、法面の洗　 　 堀が起きたと考えられる。

浸食箇所

浸食対策完了

鋼矢板・土のう設置

・水道管路掘削ですぐに車輌出入りが出来ない

　･ 水道管敷設のため駐車場前を掘削し、車輌の出入　　 りが出来ない状態になった。敷き鉄板（ 3m×1.5m 　 　 　　） は用意していたが、駐車場に車輌を入れるのに５分　 以上待たせる結果となった。

概　　要

実施した処置

１．敷き鉄板から人力で移動出来る渡鉄板に変更し、　 すぐに車輌が駐車場に渡れるようにした。

コメント

№ １１　環境・公衆

　鉄板の軽量化により敷設時間を短縮でき、駐車･場　　 に入る車輌を待たせることなくスムーズに出来た。

渡鉄板

・記録的大雪に対する除雪場所の確保

　･ 河川工事に伴い、近隣住民の除雪堆積場所が使用　 出来なくなったため、対処して欲しいと要望があった。

概　　要

実施した処置

１．河川敷地内に近隣住民用の雪堆積場スペースを　　 設け、随時除雪を行った。

コメント

№ １２　環境・公衆

　周辺住民にはお年寄りも多く、今回の記録的な･大雪　 でしたが、いつもの年より除雪が楽だったと言われ　　 要望に対応ができた。

除雪作業状況

・車線規制による交通渋滞

　･ 橋面補修工事に於いて、右折車を車線変更するに　 　 あたり、電光掲示板及び看板などの設置で一般車　　 に注意喚起していたが、走行車線を間違える車輌　　 が多く、解りづらいとの苦情があった。

概　　要

実施した処置

１．車線変更規制手前の路面に、「直進・右折」のペイ　 ントを施工した。

コメント

№ １３　環境・公衆

　看板・電光掲示板だけでは確認しづらい面も･ある　 ので、ペイントの表示には効果があった。　　（警察との協議が必要）

右折レーン 直進レーン作業帯

・保安設備設置による視界及び景観不良

　電線共同溝工事に於いて、マンホール設置箇所はプラ･スチッ　 クフェンスで転落・進入防止のために養生しているが、店　　 舗前 は視界及び景観が悪いので撤去の要望があった。

概　　要

実施した処置

１．プラスチックフェンスは安全の為に撤去できないの　 で、視界及び見栄えを良くするために看板等を設置　 した。

コメント

№ １４　環境・公衆

　工夫次第によって、視界及び景観が改善され･宣伝　 効果をもたらした。

営業看板設置

・歩道段差の発生（車いす利用者）

　歩道をバリアフリー化する工事に於いて、既設の縁石･を低下　 縁石に取り替えたため、横断勾配が施工前より若干急にな　　 ったことによって車いす利用者から改善して欲しいと要望が 　 あった。

概　　要

実施した処置

１．当交差点部分の歩道部の勾配を緩やかにした。

コメント

№ １５　環境・公衆

　車いす利用者からすれば少しの急な勾配及び･段　 差が大変だということを確認することができた。新擦り付け範囲

新擦り付け範囲

当初擦り付け範囲

・土砂運搬車輌による粉じんの発生

　土砂運搬車輌が住宅街の中を通る指導で、騒･音・　　 振動・防塵対策として徐行運転で通行していたが、　　 洗濯物がほこりで汚れた。

概　　要

実施した処置

１．洗濯物干し場近くに防塵ネットを設置し、引き続き　 徐行運転、道路清掃を実施した。

コメント

№ １６　環境・公衆

　住宅街での土砂運搬は、地域住民とのコミュ･ニ　　　 ケーションを大切にし対応する必要がある。

防塵ネット

・杭頭処理による騒音の発生

　建築工事において、場所打ち杭の杭施工後余盛･り　　 部分の杭頭処理で騒音が発生した。

概　　要

実施した処置

１．杭に直接防音シートを貼った。２．２棟目の杭施工時には余盛り部分に薬液（クイカッ　 ターを使用した。

コメント

№ １７　環境・公衆

　場所打ち杭の杭頭処理には「クイカッター」･が有効　 であった。

クイカッター

事前防音シート

防音シート

・水質汚染による鯉の死亡発生

　ゴルフ場の盛土箇所にビリ砂利を購入し、敷き･均し　 をしたが降雨後近くの池の鯉が死んでいるのが発　　 見された。後日ビリ砂利を調査したら、鉄分が多く含　 まれており鯉が酸欠のため死亡した。

概　　要

実施した処置

１．池の上流、下流に小さな堰を作って、粒状消石灰　　 を用い中和対策を実施した。２．ビリ砂利敷き均し箇所の盛土を粉消石灰を散布し、　　酸化を防いだ。

コメント

№ １８　環境・公衆

　骨材及び土砂等の受入前に、材料試験等によ･る　　 検査と骨材の水洗いを行う計画を立てる必要があっ　　た。

・海水汚濁による漁業被害

　海岸擁壁工事を施工中、海中をバックホウで水･中掘　　削した時、海水が汚濁した。

概　　要

実施した処置

１．海の水位が低い時（レベル－ 50cm ）、石砕と水中　　 掘削箇所をシートで囲み、消波ブロックの外にスク　 リーンを設置した。

コメント

№ １９　環境・公衆

　工事施工場所では事前に魚組、漁業者、地区･班　　 長と打合せを行い、ウニや鮑の移動をお願いして　 いたため、長期の中断とならなかった。

・ガス漏れによる爆発

　国道横断を伴う下水道工事を施工中、･ A 立坑から B 　 　 　　立坑に推進し立坑を埋め戻し後、突然立坑 B の 　 の蓋が吹き飛んだ。後日調査をしﾏﾝﾎｰ ﾙたところ、ガスが　 管を通して A 立坑の躯体内部で使用中のアセチレン　 ガス作業の火花が引火して爆発した模様。

概　　要

実施した処置

１．管路の掘削箇所、立坑内部、マンホール作業等の　 土中地下作業前にガス探知器によりガス発生と滞　 留の有無の測定確認を行った。

コメント

№ ２０　環境・公衆

　都市ガスは空気より重く床に漂うので注意が･必要。　 この現場では他工区でもガスが火気に引火して物　 置が火事になっている。

A 立坑 B 立坑

・国立公園内の国道工事で、連続した複数箇所で交通　規制を実施していることから、観光目的の車両に、連　続停車によるイライラ運転が予想された。

概　　要

実施した処置

１．工事区間の前後に、その日に行なわれている規　　制箇所数を掲示した。

コメント

・少しでもドライバー（第 3者）に公共工事に対する理　　解と交通規制に伴うイライラ解消に、努めていく必要　性を感じた。

・通行車両への配慮№ ２１　環境・公衆（予防）

お知らせ看板

・病院増改築工事で様々な公共施設、民間施設が隣　　接し、又、交通量も多い場所であったため、公道との　接続部は仮囲いを設置し、カーブミラーとガードマン　　を配置したが、見通しが悪く危険性が残った。

概　　要

実施した処置

１．改善策として、仮囲いを隅切形状に変更して死角　　の軽減と危険性の減少を図った。

コメント

・既存施設に入院患者さんがいることや、周辺に公共・　民間施設が多いことで事前対策の必要性を感じた。

・第 3者災害、環境問題での予防№ ２２　環境・公衆（予防）

改善前

改善後

・スズメバチ対策

　国立公園内での工事であり、スズメバチによ･る被害　 を防止しなければならない。

概　　要

実施した処置

１．最寄りの医療機関の診察時間と対応内容を事前　　　 に確認した。２．緊急用の備品を常備した。３．目撃情報をもとに、スズメバチの駆除（自家製トラ　　　　 ップ）を設置した。

コメント

№ ２３　環境・公衆（予防）

　スズメバチ捕獲器の作り方　･ 別紙参照

緊急用備品

スズメバチ捕獲器

スズメバチ捕獲器の作り方

・強風時の砂塵・資材等の飛散防止（予防）

　広い敷地でネットフェンスが設置されていた･が、強風　 による飛散防止（粉じん）の恐れがあった。

概　　要

実施した処置

１．既設フェンスの内側に H=3.0m のフラットパネルを設　 置した。

コメント

№ ２４　環境・公衆（予防）

　このあたりは風が非常に強い場所であるため、･農　 業試験場・住宅近接は事前にフラットパネルを計　　 画する必要を感じた。

農業試験場

既設フェンス

フラットパネル H=3m