Upload
heidi-santos
View
28
Download
0
Embed Size (px)
DESCRIPTION
徳山ダム建設によるタコノアシ群落への影響. 16117025 久保聡子. 目次. 1.背景 2.目的 3.方法 4.結果 5.考察. 背景. 現在では地球サミットの開催などによって,生物多様性 の保護の重要性が国際的に認識されるようになった.. ・絶滅危惧 Ⅰ 類の植物は積極的に保護されるようになった. ・絶滅危惧 Ⅱ 類の植物は保護の必要性を唱えられながら, なかなか保護に結びつかない.. 河川には多くの絶滅危惧 Ⅱ 類の植物が生育しているが, その環境は絶滅危惧植物にとっては非常に厳しい.. 背景. 2000 年 揖斐川河道掘削工事が開始. - PowerPoint PPT Presentation
Citation preview
徳山ダム建設によるタコノアシ群落への影響
16117025 久保聡子
目次
1.背景2.目的3.方法4.結果5.考察
現在では地球サミットの開催などによって,生物多様性の保護の重要性が国際的に認識されるようになった.
・絶滅危惧Ⅰ類の植物は積極的に保護されるようになった
・絶滅危惧Ⅱ類の植物は保護の必要性を唱えられながら, なかなか保護に結びつかない.
河川には多くの絶滅危惧Ⅱ類の植物が生育しているが,その環境は絶滅危惧植物にとっては非常に厳しい.
背景
2000 年 揖斐川河道掘削工事が開始
揖斐川の洪水対策のため河川流量を増加させるために行われている
埋土種子由来と思われる絶滅危惧Ⅱ類タコノアシの群落が偶然に復元
背景
タコノアシ Penthorum chinense Pursh
・ユキノシタ科タコノアシ属
・ 100 年後の絶滅確率:約2% 約 300 年後には絶滅すると予測されている
・絶滅危惧Ⅱ類
・花期:8~10月
・高さ: 30 ~ 80cm
河道掘削工事は 2012 年まで毎年計画されている →新たな生育地が確保され,個体群が増加しつつある.
悪化しつつある絶滅危惧Ⅱ類の植物にとって,新たな保護復元の可能性を示したと考えられる.
2006 年 徳山ダム完成湛水量 6 億 6000 万t 日本最大の規模 →環境への影響は計り知れない
背景
徳山ダム建設による河川環境の変動がタコノアシ群落に影響を与えているかどうか検討する.
徳山ダム建設で最も考えられる環境変動 →湛水によって起こる河川水位の低下
・タコノアシが生育するのに適している湿地面積の 大幅な減少を引き起こす可能性.
目的
流量調節機能が増加 →河川の浸食作用が少なくなる
・植生の遷移が進み,新たな生育地が形成されなく なる可能性.
目的
・タコノアシの各個体群の個体 数をカウントし, 前年度まで のデータと併せ推移をみる.
方法a
b
cd
e
f①P18-1②P14③P16-2④P15⑤P13-3⑥P17-1⑦P12⑧P13-1⑨P16-1⑩P13-2⑪P17-2⑫P18-2
右岸
左岸
①
②
⑦
⑥
⑤
④
③
⑩
⑨
⑧
⑫
⑪
方法
・揖斐川上流域から中流域 の万石地点までの 6 箇所 での 30mm 以上の連続降 雨量と,その時の万石地 点の水位から相関の経年 変化を解析する.
a
b
c
d
e
f
a.塚b. 徳山c.杉原d. 藤橋e.揖斐f.万石
結果
個体群 P12P13-
1P13-
2P13-
3P14 P15 P16-2 P17-1 P17-2 P18-1 P18-2
調査年度 H13 400
H14 400 400 50 500
H15 48 400 50 500178
0
H16 0 77 25 467178
019
H17 0 6 7 487276
646 881
H18 0 5 3 137489
178 3741 5
H19 55 0 48 0260
9712 630 1208 2848 2820
13192
表4-1.各調査年度における各個体群の個体数
水位が変化し,河川環境が変化したことによって,生育地を広げた.
水位の変化により,急激に遷移が進んだ.
結果
0
0.1
0.2
0.3
0.4
0.5
0.6
0.7
0.8
0.9
1
2002 2003 2004 2005 2006 2007
A.塚
r
・湛水が始まってから の相関係数がそれ 以前より小さくなった.
降雨がダムにとどまり,降雨量に対し水位が上がっていない.以前より,水位が低下.
まとめ
・徳山ダムによる水位の低下が,タコノアシに与える影響 は小さくなく,工事条件にもよるが,個体数の増減に影響 する.
・河道掘削工事については,水面ぎりぎりの位置まで掘削 し,少量の降雨でも冠水してしまうような環境を創出する ことが重要.
・本年度は増水が観測されなかったため,個体数にどの程 度ダメージを与えるのか把握難しかった.
今後も引き続き調査していくことが重要