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8.9(火)デンマーク・コペンハーゲンから ボーンホルム島へ前日は、23時過ぎにホテル着。午前6時ホテル発。スウェーデン国境を越えて、港町ウースタッドへ。2時間半の予定が1時間で到着。フェリー出発まで時間があり、ウースタッドの街並みを視察。屋台の八百屋さんで、イチゴとブルーベリーを皆でつまみました。
海上から見たボーンホルム島
ヴィラ・スマートにてエネルギー供給社・マーケット担当 クラウス・ヴュスワフ氏ボーンホルム島のエネルギー供給会社。地元自治体が所有する公営企業。ヴィラスマート
は、ボーンホルム・エネルギー供給社が主体となって実施しているスマート・グリッド実
験のモデルハウス。ボーンホルム・エネルギー供給社の技術員によって実験に参加してい
る。また、参加を検討している島民への勉強会やデモンストレーションを実施、実験に用
いられる新しい機器の説明会の場としても利用されている。
・2025年までに、化石燃料からの脱却を目指して、ブライト・グリーン・アイランド 2014 を進めている。
デンマークの1%を占める島。モデルとしてやっている。電力、全ての生産をまかなっている。持続可能エネルギーで賄う。
人口4万人。病院・空港・フェリーもある。持続可能システムを作り上げているところ。
〈資料1参照〉 1979年 ディーゼル 2014年 風力、太陽、木質バイオマス 2017年 55%風力 31%木質バイオマス 6%太陽光 8%バイオガス
ボーンホルムには、2つの問題がある。エネルギー消費されない。夏の午後、住民がビーチに行ってしまう。太陽光の20%消
費されない。普通 55MW生産されるが、使われるのが25MW。たとえば、太陽が7割出ないというだけで、5MWの電力消
費されない。再生エネルギーの弱点、エネルギー生産が一定でない。太陽の出ない日、風のない日がある。
〈資料 2参照〉 風力発電 緑線 値段 黒線 消費量 赤線 風力発電による電力量
値段が下がると、生産が消費上回る。
2012 年から始まっている問題。
この問題はもっと大きくなっていく。
〈資料3-1,3-2 参照〉
この問題は2010年から話し合われてきた。これからの課題は、電力をどう貯蓄していくか?IBM・シーメンス・パナ
ソニックから、各々提案がなされている。各提案が壁に掲載されている。
ボーンホルム島はバルト海上にあるデンマーク領の島。人口約 4万人で淡路島と同じくらいの面積。電力供給量の約 80%を再生可能エネルギー、約 20%を化石燃料で賄っている。2008 年に策定された島の成長・ブランド戦略「明るい環境に優しい島 2014」に基づき、島の活性化に戦略的に取り組んでいる。「環境に優しい島」「100%持続可能な島」という将来像に向けて、島の社会インフラ及び生活スタイルを変革すると同時に、食文化や景観等の伝統的な強みを生かし、官民一体となったプロジェクトを推進している。
R&Dプログラム ヨーロッパ・世界と協力
政府・自治体 ―― 立法という面
企業との協力 ― シーメンス・IBM・東芝との協力もある。
海外の大学との協力― ミラノ、大阪、ストックホルム
電気自動車、グリッドシステム、地熱、デンマーク技術大学の学生、バイオマス・バイオガス・水力発電の貯蓄、テクノロジー
を使ったエコ・グリッドが大事。EUの協力、16の協力者、2300万ユーロ使われる。エネルギーをセーブするのが大事。
エネルギーが生産される時使われる。再生可能エネルギーは生産が一定でないから。住宅そのものをバッテリーとして使う。
この家(ヴィラ・スマート)を見てほしい。家自体、断熱、屋根にソーラー、地域熱・
ヒート暖房する。断熱がしっかりしている住宅使える。
デンマーク人は、21℃~22℃を保つのが好き。生産が上がった時は24℃、
生産が下がった時は20℃ 平均22℃に保たれる。
温度の上下により全体的には住民が得をする。生産が上がった時に使い、落ちた
時には使わない。
東芝・IBMの提示するシステム 一番重要なのは、消費者が普段の意識
を変える事。住民に、ここを見てもらう。住民は、普段はエネルギーに興
味が無いが、足りなくなると騒ぐ。このプロジェクトも住民のかかわりが
重要。ボーンホルムで持続可能なエネルギーを作る為には、技術が大事だ
けど、様々な種類のエネルギーにより、一定化したエネルギーを作ること
が大事。例えば、電気自動車が増えていく(日産が取り組んでいる)夜、
家に帰ってきた人が、同時刻に、電気自動車のエネルギーをチャージする
事を想像して下さい。
〈資料4参照〉
再生可能エネルギーを作るのは、技術・人々の考えを変える必要がある。
再生可能エネルギーの一定化は、20年調査する事で実現化していく。ボー
ンホルムで、エネルギーシュミレーションシステムを作っている。
生産と消費が大事。従来型の生産側からのエネルギー政策を、将来的には、
顧客側に合わせなければダメ。人々の行動の変化等を考慮し、詳細にシュ
ミレーションシステムを作っている。例えば気候変動があったらどうなる
か?電気自動車が増えたらどうなるか?デザイン化されたエネルギー生産
を目指している。技術・行動の変化という過程からデザインする。淡路島
の関係者や大阪の大学と話し合ったことがある。
〈資料5参照〉
複雑なエネルギーシステムには色々なところからの協力が必要。例えば、バッテリーは能率が悪い、価格が高いという事
ではずされた。しかし、技術力が向上したという事で、次の木曜日に日産の方達が来島し、話し合うことになっている。バッ
テリーから、エネルギーを出すのも費用が高いので、10年はかかると私自身は思っている。
BOFA社 11:00 ~ ニールセン社長
自治体が回収した廃棄物を利用したエネルギー生産やリサイクルを行う事業体。特に廃棄物を焼却する際に発生する燃等を地域暖房に利用している。教育分野にも力を入れており、年間約 4,000 名の小学生等を受け入れている。
このビルは、1935 年に建設され、貯水タワーとして使用されていた。地方自治
体により、ヴィジターセンターに改造された。ゴミの情報を若い人に伝える。年
間、3,000 名を対象としている。ウィリアム・ヨハンセン氏がその責任者。当社
の経営する6つのゴミ施設に住民が分別してゴミを持ってくる。金属・紙はリサ
イクル、木くずは発酵し、上に戻して再利用する。これは住民が肥料用に無料で
持ち帰ることが出来る。ゴミを燃やした熱は、地域で利用する。汚染された土壌も、
きれいにして再利用する。危険な化学物質は梱包して、安全に輸送する。アスファ
ルトも再利用する。
当社の3つの処理方法、焼却27%、リ
サイクル67%、廃棄5~6%。工場と住民との関係―
ブライト・グリーンの実現が目標。一般の方々の理解が
重要。住民自身がゴミの分別―住民の理解・同意があっ
てこそ成り立っている。
この高い煙突は法律上の規制の 2倍の高さで、75mあ
る(写真①)。1970 年から、地域熱に取り組んでいる。
写真①