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Ⅴ.現場情報化WG 2001年度報告書 土工協 CALS/EC 部会

Ⅴ.現場情報化WG 2001年度報告書 · 2014-02-01 · 1.現場情報化WGの概要 1.1 WGメンバー リーダー 坂口修司(竹中土木) サブリーダー 刀根吉次(東急建設)

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Ⅴ.現場情報化WG

2001年度報告書

土工協 CALS/EC 部会

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1.現場情報化WGの概要

1.1 WGメンバー

リーダー 坂口修司 (竹中土木) サブリーダー 刀根吉次 (東急建設)

サブリーダー 豊田哲也 (鹿島建設) 委員 今西昭裕 (太平工業)

委員 千住泰二郎 (松尾建設) 委員 武井弘幸 (地崎工業)

委員 武田隆晶 (住友建設) 委員 加藤秀樹 (ガイアートクマガイ)

委員 諸岡功樹 (勝村建設) 委員 和泉彰彦 (徳倉建設)

委員 山縣秀年 (日特建設) WG委員 加藤大穂 (竹中土木)

WG委員 服部栄一 (東急建設) WG委員 室井 修 (竹中土木)

WG委員 坂井正継 (竹中土木)

1.2 活動テーマと担当会社

活動テーマ 研究が必要になった背景等 SWG名 担当会社

電子納品対応 ソフト調査

国土交通省から 3 月に出された電子納品について

は、XMLファイルでの吐出しが必要であり、通常

のPCスキルでは対応できないことから、専用のソ

フトに頼らざるを得ないため。 国土交通省以外の

発注者の電子納品

動向調査

各発注者において独自の電子納品が実施される事

により、電子納品の多端末現象が生じ受注者側にと

って不利益が発生する危険性が考慮されるため。

電子納品 第1 SWG

○松尾建設 ガイアート

クマガイ 竹中土木

電子納品関係図書

改訂の検討

国土交通省から 3 月に出された電子納品に関する

ガイドラインや要領の改訂に伴う内容の見直し。 更に、実際に始まった電子納品に合せ、現場でのア

ンケートなどを参考に、書いてある事とのずれを見

直し、実践に則した図書として提供する必要がある

ため。

国土交通省発注電

子納品対象現場の

定点観測

電子納品は各社ともに未知の分野であり、実際にや

ってみないとその問題点や課題が見えてこない。こ

のため、電子納品対象となった現場で実際行なって

いる状況を把握し、今後の参考とすることが必要な

ため

電子納品 第2 SWG

○日特建設 鹿島建設 住友建設 竹中土木

写真管理ソフトの機能・利用実態

調査 ソフトのメーカー、実際の利用者を対象に調査を行

う。

デジタルカメラの

機能調査 調査対象を現場で多く利用されているカメラに絞

って、その利用者やメーカーを対象に調査を行う。

2000 年度調査において分かったデメリットに対する

確認調査

昨年の調査で分かった、CALS/EC 推進上のデメリ

ットや不合理について、発注者から示された条件も

含めて確認する。

実証現場 調査 SWG

○太平工業 東急建設 勝村建設 地崎工業 徳倉建設

1

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2.電子納品対応ソフト調査

2.1 目的

国土交通省から平成13年3月に出された(8月改訂)『工事完成図書の電子納品要領

(案)』については、平成13年度国土交通省直轄工事において請負金額3億円以上の工事

に適用されており、平成14年度には2億円以上の工事への適用が予定されている。

この電子納品とは、要領(案)に規定されている内容に従い、ファイルの作成、名称設定、

管理情報作成等の煩雑な作業が必要となる。また、XML記述によるファイルの吐出しが必

要であり、通常のPCスキルでは対応出来ないことから専用のソフトに頼らざるを得ない。しか

しながらソフトの選定にあたっては、新しい分野のソフトであるため、利用実績が無いため使

い勝手・機能等を既利用者から情報入手出来ない、また特化したソフトのため雑誌等による

比較検証した情報が入手出来ない等の理由により、苦労されているのが実情である。

現在SWGで把握しているだけでも20本近いソフトが発売されており、値段も1万円切る

製品から20万円を超える製品までまちまちである。

そこで当SWGでは、実際にソフトを使ってみて利用者の立場に立った評価を行うことで

電子納品ソフトを購入する際の参考として頂くことを目的とする。

2.2 活動経緯

発売されているソフトのうち、工事完成図書の電子納品要領(案)平成13年8月改訂版に

対応しているソフトを14本選定し、評価の公平性を確保するため1ソフトに対して各2名のW

G委員により別紙評価項目について実際に使用して評価を行った。

2.3 成果

2.3.1 電子納品ソフトとは

工事完成図書の電子納品要領(案)の規定に従って、ファイルを登録し、ファイルの命名

を行い、管理情報を作成し、XMLファイルにて出力する作業を支援するためのソフトで、今

までには無かったまったく新しい分野のソフトである。

今回評価作業を行ったソフトの一覧表を次ページ以降に示す。なおソフトは、平成13年

12月時点で当WG委員が把握できたソフトを選定した。

注) ・ソフトは平成14年1月時点のバージョンである

・価格については公表価格である

・評価したソフトは、現在発売されている電子納品対応ソフトの全てでは無い

2.3.2 電子納品ソフト調査結果

(a) 評価項目及び評価

評価を行うために、別紙に示す評価項目を抽出し、その項目に沿って作業を行った。

また、評価結果については単純な有・無、可能・不可能という表現ではなく、可能な限りコ

メントとして記述した。

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メーカー名 (株)横河技術情報 川田テクノシステム(株) FORUM 8 アルファシステム(株)

電話番号 047-435-6115 FAX:03-3807-2370 FAX 06-6882-1008 058-276-1076

e-mail アドレス [email protected] [email protected] [email protected] [email protected] 問合せ先

ホームページ www.yti.co.jp www.kts.co.jp www.forum8.co.jp www.alpha-system.co.jp

ソフト名 電子納品.Assist 電納ヘルパー(工事完成図書版) 電子納品支援ツール 電子納品作成ファイリングシステム

ISMS-I

価格 ¥25,000 ¥38,000 ¥20,000 ¥28,000

バージョン Ver 2.00 Ver 1.11 Ver 1.05.00 Ver 1.1

対応 OS Win95/98/2000/NT/ME Win95/98/2000/NT/ME Win98/2000/NT/ME Win98/2000/NT/ME

メモリ 32Mb 以上 64MB 以上 64MB 以上 128MB 以上動作環境

ハードディスク 20Mb 以上の空き容量 50MB 以上の空き容量 20MB 以上の空き容量 100MB 以上の空き容量

土木設計業務等の電子納品要領(案) ○ × ○ ○

工事完成図書の電子納品要領(案) ○ ○ ○ ○

CAD製図基準(案) ○ ○ ○ ○

デジタル写真管理情報基準(案) ○ ○ ○ ○

適用基準

地質調査資料整理要領(案) ○ × ○ ○

8 月 31 日国交省発表の電子納品各基準への対応 対応済 対応済 対応済 12/25リリース

ネットワーク版有り

メーカー名 中電技術コンサルタント(株) (株)ラインテック 山一工業(株) (株)ディーオーディーエス

電話番号 082-256-3362 03-5295-2771 03-5389-3371 03-5688-5031

e-mail アドレス [email protected] [email protected] [email protected] [email protected] 問合せ先

ホームページ www.cecnet.co.jp/cals www.linetec.co.jp www.yamaichi-kogyo.co.jp www.dods.co.jp

ソフト名 Calssist-C 電子納品の達人 CALS-SUPPORT C@LSFiling2002

価格 ¥20,000 ¥9,800 ¥38,000 ¥46,000

バージョン Ver.2.0.2 不明 Ver.2002.00

対応 OS Win95/98/2000 Win95/98/2000/NT/ME/XP Win95/98/2000/NT Win95/98/Me/NT/2000

メモリ 32MB 以上 32MB 以上 64MB 以上 64MB 以上動作環境

ハードディスク 5MB 以上 50MB 以上の空き容量 55MB 以上の空き容量 50MB 以上の空き容量

土木設計業務等の電子納品要領(案) ○ × ○ ○

工事完成図書の電子納品要領(案) ○ ○ ○ ○

CAD製図基準(案) ○ × ○ ○

デジタル写真管理情報基準(案) ○ ○ ○ ○

適用基準

地質調査資料整理要領(案) ○ × ○ ○

8 月 31 日国交省発表の電子納品各基準への対応 対応済 対応済 対応済 対応済

・上記の金額は電子納品媒体作成シス

テム(工事版)単体価格 ネットワーク対応 5 ライセンス¥44,000

※ネットワーク版別途見積

・ デ ジ タ ル 写 真 管 理 シ ス テ ム 単 体

¥30,000

・電子納品作成パック(工事版)¥40,000

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メーカー名 ㈱富山富士通 きもと (社)中部建設協会 鹿児島ゼロックス

電話番号 076-455-1999 03-3350-4727 03-3865-0232 099-206-3355

e-mail アドレス [email protected] [email protected] mailto:[email protected] [email protected] 問合せ先

ホームページ www.tfl.fujitsu.com/ www.kimoto.co.jp/searchmate/ www.h3.dion.ne.jp/̃ckksekou/ www.kago-xerox.co.jp

ソフト名 現場名人 サーチメイト CALS 版 施工管理システム 現場図書館

価格 ¥78,000 ¥298,000 ¥166,000 ¥168,000

バージョン Ver.2.0 rel.17 Ver.1.00 Ver.8 Ver.1.00

対応 OS Win95/98/Me/NT4.0/2000 Win98/2000/NT/Me Win95/98/Me/NT/2000 Win95/98/Me/NT/2000

メモリ 128MB 以上 128MB 以上 64MB 以上 128MB 以上 動作環境

ハードディスク 本体 25MB+作業用 80MB 不明 500MB 以上 500MB 以上(作業領域含む)

土木設計業務等の電子納品要領(案) × ○ × ○

工事完成図書の電子納品要領(案) ○ ○ ○ ○

CAD製図基準(案) × × ○ ○

デジタル写真管理情報基準(案) ○ × × ○

適用基準

地質調査資料整理要領(案) × × × ○

8 月 31 日国交省発表の電子納品各基準への対応 対応済 対応済 対応済 対応済

※2ライセンス以降 ¥50,000 ※photo については、別売り「土木写真

管理システム」で作成するか、別のソフト

で作成されたデータを取り込み

メーカー名 株式会社 ジェック 株式会社 建設システム

電話番号 0727-29-2880 0545-23-2610(代)

e-mail アドレス [email protected] [email protected] 問合せ先

ホームページ www.jec-net.co.jp www.kentem.co.jp

ソフト名 Do!Cabi 電子納品支援システム

価格 ¥100,000 ¥30,000

バージョン Ver.1.21 Ver.1.0

対応 OS Win95/98/NT/2000 Win95/98/Me/2000

メモリ 64MB 以上 128MB 以上 動作環境

ハードディスク 本体 50MB+作業用 100MB 以上 1GB 以上

土木設計業務等の電子納品要領(案) ○ ○

工事完成図書の電子納品要領(案) ○ ○

CAD製図基準(案) ○ ○

デジタル写真管理情報基準(案) ○ ×

適用基準

地質調査資料整理要領(案) ○ ×

8 月 31 日国交省発表の電子納品各基準への対応 対応済 対応中(1 月以降)

※サーバー版、webサーバー版有 ※別途デキスパート基本部必要

※電子納品するためには別途 (¥50,000)

建設 CALS メディア作成ソフト必要 オプションとして文書作成システム等有り

工事完成図書版¥50,000

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(b) 評価結果

評価結果については、作業の都合上この報告書の締切に間に合わなかったため概

要だけの報告とし、詳細結果については作業完了次第土工協CALS/EC部会のHPへ

アップする。

・ 電子納品ソフトの種類

今回調査したソフトは、下記のように現場業務の流れから大まかに3つのタイプ

に分類される。

業務の流れ パターン① パターン② パターン③

定型書類の作成 ○ ○

書類の提出 ○

承認行為 ○

日常のデータ管理 ○ ○

納品用のフォルダ作成 ○ ○ ○

XML データの作成 ○ ○ ○

XML データのチェック ○ ○ ○

納品媒体イメージ作成 ○ ○ ○

ウィルスチェック △ △ △

納品媒体作成 ○ ○ ○

検 査 ○ ○

現行の作業(すべてを

紙で提出)二重管理

電子化出来なかった

資料のみ紙で提出

書類のやり取りを

電子化

摘 要 もしくは

鑑と電子化出来なかっ

た資料のみ紙で提出

日々の業務を

電子納品へ移行

※△印は外部ソフトと連動

タイプ①・・・工事完成時にまとめて電子納品成果物を作成する、電子納品作業

に特化したソフト

タイプ②・・・日常業務で作成されたファイル等をソフト自体で管理し、そのまま

電子納品へ移行できるソフト

タイプ③・・・タイプ②の機能に加えて、発注者との電子的なやり取りが可能なソ

フト

タイプ①は、現在の主流であり価格的にも1ソフトを除いて、1万円程度から3

万円程度と比較的安価である。タイプ②は、まだ対応しているソフトが少なく価

格も10~20万円程度と高価である。また搭載している機能が多いことから、全

般的にとっつきにくく慣れるまでかなりの時間を要する。タイプ③は、中部建設

協会の『施工管理システム』のみが当てはまる。このタイプのソフトは、今後AS

Pへの発展の可能性も有る。

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(c) ソフト選定に当っての留意点

まず、大事なことは電子納品作業を実施するに当り、どんなにPCスキルを持っ

た人であろうと、工事完成図書の電子納品要領(案)を理解しないと、どのソフトで

あろうと操作できないであろうということである。電子納品の仕組みを把握した上で

選定作業を行うべきである。次は、自分(自社)が電子納品作業を前記のどの作

業パターンに当てはめるのかを確認することが必要になる。これは、当然購入費

用も関係することなのでよく検討する必要がある。この検討によりタイプ①と②、③

との2種類からの選定となる。ここまでくると、後はソフトの操作性・機能等で選定

することになる。実はこの選定作業が大変であるが、後日公表する評価結果を参

考として頂き、実際にソフトの評価版(デモ版)を取り寄せて作業してみることがソ

フトを購入した後で後悔しないコツである。

なお、今回調査した納品ソフトではウィルスチェックを外部のウィルスチェックソフ

トと連動して行う形になっている。したがって、納品ソフトで納品媒体を作る場合に

は、パソコンにウィルスチェックソフトを導入しておく必要がある。

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評価項目一覧表

評価事項

<一般事項>

① 開発元

② 販売元

③ 価格

<動作環境>

① 対応OS

② 推奨 CPU

③ 推奨メモリ

④ 推奨ハードディスク容量

⑤ 必要ソフトウェア

⑥ プロテクト

<サポート体制>

① サポートホームページの有無

② ヘルプデスク等のサポート体制の有無

③ バージョンアップ時での対応(有償、無償 等)

<機能面>

「全般」

① ネットワーク対応の有無

オリジナルデータの管理方法(取り込み式、シ

ョートカット式)

③ レスポンス

操作方法のマニュアル(ヘルプ)がすぐに参照

できるか

⑤ 操作ミス時の『戻る』機能の有無

⑥ ソフト自体の安定性

「日常管理」

1. データ保存環境

① 日常管理用フォルダー作成機能の有無

② 日常管理用フォルダーへの仕分け保存方法

2. 文書作成

① 提出用定型帳票作成機能の有無

3 プレビュー機能

オリジナルファイルのプレビュー機能 (ワープ

ロ)

オリジナルファイルのプレビュー機能 (表)

オリジナルファイルのプレビュー機能 (図面:

dxf,dwg)

オリジナルファイルのプレビュー機能 (図面:

sxf)

オリジナルファイルのプレビュー機能 (画像)

② サムネール表示

「納品データ作成時」

1. 納品媒体階層作成

① 納品データを格納するフォルダの自動作成機能

② 任意フォルダの作成機能

③ 提出用フォルダーへの仕分け保存機能

④ 日常管理フォルダから提出用フォルダーへの振り分け機能

⑤ ソフト起動時の初期表示ディレクトリの変更機能

⑥ XML データ(DTD)の入力項目変更に対する対応

2. オリジナルデータの登録

① オリジナルファイルの本文(打合せ簿の鑑等)と参考資料(写真・図面

等)の関連付けが可能であるか

② ファイルの登録がエクスプローラーでドラッグ&ドロップで可能である

③ ソフト側からファイルの登録、削除が複数選択可能である

④ 図面のファイル名・レイヤー名の自動変換機能の有無

⑤ オリジナルファイル名登録時のチェックリストの有無

⑥ オリジナルファイルのデータ修正の容易性

3. ファイル名の変更

① ファイル検索機能

② データ検索機能

ファイル名の一括変換機能(日常管理用ファイル名→納品用ファイル

名)

④ ファイルの順序が簡単に変更可能であるか

⑤ 納品用ファイル名の修正機能の有無(一括・個別)

⑥ 発注図面フォルダにファイルの削除・データ修正防止機能の有無

4. 管理ファイル作成・表示

① 各フォルダー毎の XML データ入力機能

② 登録項目が決まっている場合の選択メニューの有無

③ 共通データ入力の省力化機能

④ CORINS、TECRISデータの取り込機能

⑤ 写真管理ソフトで作成された photo.xml と index.xml との整合性チェック

機能

⑥ XML データの表示機能

⑦ 他ソフトで作成された XML データの取り込機能

5. XML データチェック

① XML データの自動チェック機能

② XML データのチェック後の不具合箇所表示機能

6. 納品媒体イメージ作成

① バックアップ機能

② 任意フォルダの媒体作成時の出力選択機能

提出用イメージを作成する際の、記録メディアの種類(CD-R、640Mb

MO、230MbMO 等)を選択することが可能か

④ 容量に応じた記録メディアへの自動分割

7. ウィルスチェック

① ウィルスチェック機能

8. 納品媒体作成

① 納品媒体への焼き付け機能

② 提出媒体のラベルに印字すべきデータの出力機能の有無

9. 検査対応

① 画面上での検査に対応する検査用ビューアがあるか

〈調査PC環境〉

〈調査者コメント〉

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3.工事完成図書の電子納品要領(案)手引書改訂

3.1目的

工事完成図書の電子納品を工事の着手から竣工までの各段階でどのように行

えば良いのかを、パソコンを日頃の業務に利用している現場職員を対象に、実際

対処方法を解説するため昨年度に作成した手引書を 2001 年度より実際に始まっ

た電子納品の実際や 8 月に改訂された電子納品要領(案)などに合わせて内容の

見直しを行い、より、実践的な電子納品への手引きとし、電子納品への理解を図

る。

3.2 活動経緯

・4 月~6 月 初版の内容の不備や誤りや Q&A の充実を中心に土工協主催電子

入札・電子納品セミナーに合せ第2版を作成

・7 月~8月 電子入札・電子納品セミナーにおいて改訂版をセミナー資料と

して配付

・9 月~2002 年 3 月 8 月に改訂となった電子納品要領(案)、XML←→Excel

変換ツールの提供中止や、実際の電子納品現場でのアンケート調査などに基づ

き第2版を更に改訂

3.3 成果

内容は、昨年度作成した手引書をベースに、現状に則した電子納品への対応と

言う観点でまとめ直した。主な見直し事項として

①工事完成図書の電子納品要領の概要の解説を更に分かりやすく見直し

②電子納品を行う設備を独立した章とし、用意する機器とソフトおよび管理す

るサーバ環境のフォルダ構成を解説

③電子納品の作業を各段階(発注者との協議、施工時の日常管理、提出書類の

まとめ、納品作業、最終確認及び納品)に分けそれぞれ現状に則して解説

④昨年度の手引書では国土交通省が提供していた XML←→Excel 変換ツールの利

用 を前 提 として解 説 を行 っていたが、市 販 の電 子 納 品 ソフトが充 実 してきた事 もあり

提 供 が中 止 されたため、基 本 的 な電 子 納 品 の手 順 を理 解 してもらうことを中 心 に見

直し

⑤電 子 納 品 現 場 の定 点 観 測 結 果 に基 づき、Q&A に実 際 現 場 で起 こったトラブルや、

注意事項を追加

⑥付録に電子納品対応ソフト調査で調べたソフトを記載

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目次は次のとおり

1 はじめに(手引き書作成の目的)

2 工事完成図書の電子納品要領(案)とは

2-1 工事完成図書の電子納品要領(案)策定の背景

2-2 関連する基準・要領について

2-3 電子納品の基本

2-4 「要領(案)」の内容

2-4-1 電子化して提出する成果品

2-4-2 電子化が困難な資料の取扱い

2-4-3 提出媒体(電子媒体)

3 電子納品を行うための設備

3-1 ハードウエアとソフトウエア

3-1-1 事務所内LAN(ローカルエリアネットワーク)

3-1-2 インターネット接続環境

3-1-3 情報共有サーバ

3-1-4 その他周辺機器

3-1-5 ウイルスチェックについて

3-2 サーバの環境

3-2-1 日常業務に使用する「作業用フォルダ」の構成

3-2-2 「成果品フォルダ」の構成

4 電子納品作業の実際

4-1 発注者との協議(「事前協議ガイド」を参考に)

4-1-1 納品対象物の決定

4-1-2 ファイル形式(書式も含め)の決定

4-1-3 書類やりとりのルール決定

4-1-4 検査時の対応方法の決定

4-2 施工時の日常管理

4-2-1 基本的な管理

4-2-2 具体的な管理(工事打合せ簿)

4-3 提出書類のまとめ

4-3-1 提出書類の確認

4-3-2 ファイル名の変更

4-3-3 管理ファイルの作成

4-4 格納作業

4-4-1 ウイルスチェック

4-4-2 電子媒体の選択

4-4-3 電子媒体への格納

4-4-4 ラベルの貼付

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4-5 最終確認及び納品

5 電子納品Q&A

5-1 国土交通省「電子納品要領(案)」全体についてのQ&A

5-2 納品資料の作成要領についてのQ&A

5-3 電子納品最終成果品についてのQ&A

6 おわりに

付 録

1 現存する電子納品関連ソフトウエアの紹介

2 着手時協議事項チェックリスト

3 電子納品作業フロー図

4 提出物のフォルダ構成

現在、電子納品対象となっている現場での日常書類のやりとりは、まだこの手

引書で書かれたレベルまで達しているところは少ないようである。結局やりとり

は紙ベースとなり、書類の電子管理は受注者側で別の作業として行なわれ二重管

理作業となっていのが現状である。これはそもそも何のために電子納品を行うの

かが受発注者双方の担当者が理解できていないことにその一因があると考えら

れる。このことから、電子納品のそもそも論を解くための啓蒙活動も今後必要に

なると考えられる。

現状の電子納品作業ではなかなかメリットが見出せないのも事実ではあるが、

少なくとも書類を電子的に作成することと、メールでの書類やりとりをすること

でが出来るレベルまで受発注者双方の情報リテラシーの向上を目指してもらう

とが現時点での必須条件考えられる。このような観点から、現時点で受発注者双

方で最もメリットがある電子納品作業として本手引書を見直しした。

4.国土交通省発注電子納品対象現場の定点観測

4.1目的

2001 年度4月より始まった電子納品の対象工事のうち CALS/EC 部会の所属会社

の中から 20 現場程度ピックアップして定期的(3ヶ月程度の間隔)にアンケー

トを行い、着手から竣工までの各段階における電子納品の実態を把握することで、

今後受注する工事や実施中の工事に対して電子納品に関わる調査事例から注意

点、問題点および課題等を抽出し、電子納品がスムーズに行えるための事例集を

提供する。

4.2 活動経緯

・7 月~9 月 1 回目のアンケート調査に向けて特に着手時の協議状況、情報イ

ンフラの整備状況を中心としたアンケート帳票の作成および対象現場のピッ

クアップ

・10 月 ピックアップした 20 現場に対して 1 回目のアンケート調査実施

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・11 月~12 月 回収したアンケートの取りまとめおよび分析作業を実施、12

月の部会において調査速報を発表

・12 月~2002 年 1 月 協議開催状況の詳細、施工時および検査時の納品状況

を中心に2回目アンケート帳票を作成

・2002 年2月 1現場が更にアンケート協力いただくことになり、全部で 21

現場に対して2回目のアンケート調査を実施

・2002 年 3 月 回収したアンケートの取りまとめおよび分析作業を実施、3月

の部会において調査速報を発表

4.3 成果

4.3.1 定点観測概要

平成 13 年度 4 月以降発注(隋契も含む)となった 3 億円以上の工事のうち土

工協 CALS/EC 部会所属会社が受注した 21 現場について着手時から竣工時までの

電子納品対応状況をアンケート票により調査を実施した。

【調査対象工事の概要】

受注時期:平成 13 年6月~9月

着手時期:平成 13 年6月~12 月(大部分は 8 月~10 月)

工事金額:2.9 億円~49.9 億円

工 期:4ヶ月~4年6ヶ月

対象現場:21現場 項目

発注

工事

契約

会社

請負

最盛

電子

着手

仕様

仕様

具体

電子

電子

電子

協議

協議

いつ

捺印

書類

書類

納品

各納

各使

各使

土工

各図

土工

検査

検査

検査

検査

検査

電子

現場

自社

イン

事務

事務

事務

事務

発注

受発

電子

上記

電子

使用

コン

電子

○は

費用・

時間

その他

検査対応

事前協議経緯

デー

タ共有

工事概要

事前協議状況

【調査概要】

(調査時期)

1回目:平成 13 年 10 月

2回目:平成 14 年 2 月

(調査項目)

1 回目:協議状況と情報イ

ンフラ整備・共有

方法を中心に調査

2回目:協議経緯、施工時、

検査時および土工

協提供電子納品関

連参考図書の利用

恐恐を中心に調査

調査項目の内容は表4.1

参照

アンケート内容 1回目 2回目 備 考者名 ○ ○ 2回目は1回目の内容を貼付け名 ○ ○ 〃工期 ○ ○ 〃構成 ○ -金額 ○ -期の職員数(予定) ○ -納品に対する発注者からの指示 ○ -時期 - ○書に明記されてない現場での対応 - ○書に明記されているのに協議しない理由 - ○的な納品物が明記されてない場合の対応 - ○納品を行うことを決めた現場の経緯 - ○納品を行わないことを決めた現場の経緯 - ○納品対応することでの作業効率の向上有無 - ○有無 ○ ○方法 ○ ○発行の納品要領で協議したか ○ ○書類の取扱い ○ ○の管理主体 ○ ○の管理方法 ○ ○媒体作成ソフト、サービス ○ ○品対象書類毎の納品方法詳細 ○ ○用ソフトの決定経緯 ○ -用ソフトの使い勝手 - ○ 決定経緯も含む協発行の参考図書の認知度 - ○ 実践ガイド、解説書、要領手引書、書毎の存在認知、利用状況、入手方法、感想 - ○ 文書作成手引書協ホームページ利用状況 - ○方法(電子データが中心か紙ベースか) - ○の全般的な状況 - ○時のビュワーソフト利用状況 - ○時の提出媒体 - ○機器の準備状況 - ○納品物検査での機器操作状況 - ○事務所LAN設置状況 ○ -ネットワークの利用環境有無 ○ -

ターネットの利用環境有無 ○ -所内電子データ共有方法 ○ -所内共有サーバ設置有無 ○ -所内サーバ内のファイル命名規則状況 ○ -所内サーバ内データのバックアップ状況 ○ -者とのデータ交換・共有方法 ○ -注者共有サーバの設置状況・管理方法等 ○ -納品にかかった費用 ○ -費用は請負金額に見込まれていたか ○ -納品による作業増減項目と時間 ○ -文字の制限に対する対策 ○ -

ピュータウィルス対策状況 ○ -納品に対するコメント等自由記入 ○ ○アンケート実施項目

表4.1 1・2回目アンケート項目一覧

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4.3.2 1回目定点観測結果

【電子納品指示状況】

特記仕様書への電子納品指示

記載状況および協議状況として

表4.2に示す。

特記仕様書に電子納品の指示

が記載されていない現場が全体

の 1/3 あった。また、電子納品指

示内容として「工事写真のみ」を

指定されている現場が2現場あった

また電子納品に関する協議は着手

もなかったりする現場が多かったこ

りこの時点では、1/3 の現場に留まっ

状況であった。

これらの状況をグラフに示すと図

のようになる。

協議して電子納品をしないと決め

も1現場ある。

特記仕様書への記載事項としては

示す内容が一般的であった

表4.3 電子納品特

項目 電子納品について 本 工 事 は、電 子 納

電 子 納 品 とは、調

事 完 成 図 書 等 の電

領 」という)に示 され

データで納 品 するこ

なお、書 面 におい

来 ない品 質 証 明 書

する。 また、下 記 項 目 につ

・電 子 納 品 の対

・施 工 中 の書 類

・検 査 時 の対 応

電子成果品の提出 成 果 品 は、「要 領

(ISO9660 フォーマ

「要 領 」で特 に記 載

して提 出 する義 務 は

するものとする。

なお、「紙 」による報

設計変更の場合 電 子 媒 体 作 成 に関

写真の提出 写 真 は「デジタル写

������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������

整備局 調査件数 特記記載 写真のみ 協議済み

東 北 地 方 2 1 0 0関 東 地 方 4 0 0 1北 陸 地 方 3 2 0 2中 部 地 方 3 3 1 1近 畿 地 方 2 2 0 1中 国 地 方 2 2 1 1四 国 地 方 2 1 0 0九 州 地 方 3 3 0 1

Total 21 14 2 7

��

��

�����

�������

��������

����������������

��

��

����

表4.2 地整別調査現場特記記載・協議状況

記載 記載なし

協議済 未協議

14件 7件

7件 14件

事前協議状況

納品する 写真なし

5件 1件 1件

して間

ともあ

ている

4.1

た現場

以下に

図4.1 調査現場特記記載・協議状況

記仕様書一般的な記載例

特記事項 品 対 象 業 務 とする。

査 、設 計 、工 事 等 の各 業 務 段 階 の最 終 成 果 を「工

子 納 品 要 領 (案 )」(平 成 13年 8月 )、(以 下 、「要

たファイルフォーマットに基 づいて作 成 された電 子

とをいう。 て署 名 又 は押 印 が必 要 な場 合 や電 子 データ化 出

の取 り扱 いについては、監 督 職 員 と協 議 するものと

いては、工 事 着 手 前 に監 督 職 員 と協 議 すること。 象 とする書 類 とそのファイル形 式 の取 扱 い

」に基 づき作 成 した電 子 データを電 子 媒 体 CD-R

ット)で2部 提 出 する。

が無 い項 目 については、原 則 として成 果 を電 子 化

ないが、監 督 職 員 と電 子 化 の是 非 について協 議

告 書 の提 出 は監 督 職 員 と協 議 の上 、決 定 する。

わる費 用 については、設 計 変 更 の対 象 とする。

真 管 理 基 準 (案 )」に基 いて提 出 するものとする。

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【電子納品対象書類】

電子納品対象書類としては図4.2に示すような結果となった。工事写真は管

理ソフトが充実してきたため、電子的に取り扱うことが一般化しつつあると考え

られる。また施工計画書はワープロ書類や表計算書類などにより現在でも作成し

ているため、割と抵抗なく納品対象書類として受け入れられているものと思われ

るが、この時点では協議して決めた現場数が少ないため、他の現場の状況も見る

必要がある。

0 1 2 3 4 5 6 7

完成図面

工事履行報告書

段階確認書

工事写真

打合せ簿

施工計画書

特記仕様書

発注図

対象現場数図4.2 電子納品対象書類の状況(1回目)

0 4 6

その他

対象外

二重提出

0 4 6

他現場参考

発注者要望

ガイドラインで協議

図4.3 対

また納品対象書類を

交通省が出している事

注者からの一方的な要

捺印書類に関しては

とになった現場があり

また、納品書類の管

【IT インフラ整備状況

工事着手間もない現

2

図4.4 捺印対

協議方法(1回目)

象現場数

決定する際の協議方法としては図4.3

前協議ガイドラインを参考している場合

望が出されている現場も存在する。

図4.4に示すように紙と電子の二重提

、電子納品により業務の増加が避けられ

理は全て受注者まかせという状況になっ

場が多かったこともあり、未回答の現場

2

書類の取扱い(2回目) 象現場数

に示すように国土

が多い。ただ、発

出をさせられるこ

ない状況にある。

ている。

が多くはっきりし

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たことは言えないが、図4.5に示すように協議を終えている現場では、事務所

LAN を設置している現場では、LAN を設置している傾向が大きい。インターネッ

トへの接続は図4.6に示すように協議、未協議を含め半数以上が既にインター

ネットへの接続が可能となっている。

0 5 10 15

協議済現場

未協議現場

LAN設置

未設置

未回答

0 5 10

協議済現場

未協議現場

ISDN

アナログ

専用線

利用不可

未回答

図4.5 事務

対15

【1回目まとめ

・21 件中「電子

方の電子納品に

・電子納品対象

により異なる。

・書類管理が受

・書類作成に使

4.3.3 2回目

【電子納品協議・検

電子納品の協議

査状況を表4.4

検査した現場のう

竣工検査を実施し

事前協議の実施

回から作業も進ん

11

6 1

0 5

今回

前回

図4.7 電

所内 LAN 設置状況 象現場数 対

図4.6 イン

納品する」と事前協議した現場が7現場と少

対する意識がまだ低い?

となる書類で工事写真は定番となってきたが

注者まかせになっている

用するソフトを指示される場合がある

定点観測結果

表4.4 電子納品協議査状況】 ����������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������

整備局 調査件数 協

東 北 地 方 整 備 局 2関 東 地 方 整 備 局 4北 陸 地 方 整 備 局 3中 部 地 方 整 備 局 3近 畿 地 方 整 備 局 2中 国 地 方 整 備 局 2四 国 地 方 整 備 局 2九 州 地 方 整 備 局 3

Total 21

������������

および検

に示す。

ち 2 件が

ている。

状況は前

だことも

2 3

8

5

6

10 15 20

特記記載協議済

特記なし協議済

特記記載未協議

特記なし未協議

受ら

発注者要請で協議

3

図4.8子納品協議推移

象現場数

ターネット接続方法

なく、受発注者双

、それ以外は現場

� �

・検査状況 ����������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������

議済み 竣工・中間検査

2 11 12 01 02 12 00 03 1

13 4

����������

�������������������

�����

注者か申入れ

1

話がないのでその

まま4

現場数

未協議の理由
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あり、図4.7に示すように全体の6割強と当然ながら増えてきている。しかし

ながら特記仕様書に記載されていない工事現場では、協議がほとんど進んでいな

い状況にあることもわかる。

またこの協議をしていない現場での理由としては「話がないのでそのままにし

ている」という現場が4箇所と最も多く、受発注者双方の電子納品に対する理解

不足な状況が伺える。

【電子納品対象書類】

電子納品対象書類として

は図4.9に示すように「工

事写真」が圧倒的に多く続い

て「施工計画書」となってお

り、この傾向は1回目の調査

結果と同じである。工事写真

に関しては、未協議な現場で

も自主的に行っている。

工事打合せ簿に関しては、

協議した現場の半数が納品

対象としている。

一方、発注者側から出てくる

書類である「発注図」や「特

記仕様書」を納品対象としている現場は少ない。

0 5 10 15

発注図

特記仕様書

施工計画書

打合せ簿

工事写真

段階確認書

工事履行報告書

完成図

対象現場数

図4.9 電子納品対象書類の状況(2回目)

0 2 4 6 8 10

二重提出

ガイドライン準拠

対象外

その他(ASP試用)

無回答

現場数0 2 4 6 8 10

事前協議ガイド参照

発注者の要望受入

詳しいスタッフ交え協議

自社電子納品現場参考

現場数図4.11 捺印書類の取扱い(2回目)図4.10 協議方法(2回目)

0 2 4 6 8 10

重要な協議として認識

あまり意識してなかった

受注者からの提案が良い

その他

無回答

現場数

電子納品の協議方法に関しては、

図4.10に示すように国土交通省

の事前協議ガイドラインを利用し

て協議している現場多いが、発注者

側からの一方的な要望も多い状況

にあり一回と同じ傾向である。

図4.12 協議に対する認識また、捺印書類の取扱いに関して

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は、紙と電子の二重提出を強いられる現場が協議したうちの半数以上となってお

り、現場の作業負担が懸念される。

協議に対する認識としては、重要な協議と認識しているところが全体の 4 割弱

で、認識があまりなかったり、発注者側からの受身な態度であったり電子納品に

対する意識が低い現場も多い状況といえる。

【検査状況】

今回迄の調査では、検査を実施した現場が4工事しかないのではっきりした傾

向はつかめないが、発注者からの指示により紙が主体の検査となっている。

また、電子納品を当初指示されていなかったのに竣工直前に指示された現場な

ども出てきており、電子納品んに対応するために受注者側の負担が増加している

ことが伺える。

0 5 10 15

受注者側で方法を提案

発注者の指示による

直前に電子納品指示

その他(従来どおり紙)

未検査・無回答

現場数0 5 10 15

書類により使分け

主に紙に出力し検査

その他

未検査・無回答

現場数

図4.13 検査の状況 図4.14 検査は紙 or 電子

【電子納品の効果】

0 5 10 15

仕事増で困った

慣れれば作業効率化

まだよくわからない

件数図4.15 電子納品の効果

電子納品に関する効果を聞いた

ところ図4.15に示すように仕事

が増えて困っている現場が圧倒的

に多い状況にある。

【竣工現場となった現場の電子納

品事例】

ここで、竣工まで至った現場での電子納品への対応状況がどのようなものだっ

たのかを以下に示す。

(A 工事)

特記記載:電子納品対象工事

事前協議:工期が短くそれどころではなかったが、受注者側から事前協議の重

要性を説き、「工事写真」と「施工計画書」を納品対象

施 工 中:今までの工事と同様に対面による書類等の提出を実施

竣工検査:従来どおり全て紙により実施。検査終了後 CD 提出→発注側は無関心

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(B 工事)

特記記載:電子納品の記載は一切なし

事前協議:複数回にわたり受注者側から電子納品の協議を申入れたが電子納品

は実施しないとの回答

施 工 中:今までの工事と同様に対面による書類等の提出を実施

設計変更:特記に電子納品を追加記載する指示を受けたが、事前協議結果に基

づき追加を阻止。但し、3億円以上の工事なため「工事写真」のみ

は提出

竣工検査:従来どおり全て紙により実施。検査終了後 CD 提出

【土工協提供電子納品関連図書の利用および HP 利用状況】

土工協が電子納品の啓蒙活動の一環として提供している4冊の参考図書に関

して現場での利用状況および、土工協 CALS/EC 部会が運営している HP の利用状

況を聞いたところ、図4.15および4.16に示すように全体的に認識が低い

状況にあることが分かった。

0 5 10 15 20

実践ガイド

解説書

納品手引

文書作成手引

利用状況(現場数)

使用中

知らない

無回答

図4.15 電子納品参考図書の利用状況

知らなかった

52%

知ってるがあまり興味がな

い30%

たまに利用する

15%

無回答

5%

図4.16 CALS/EC 部会の HP 利用状況

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【2回目まとめ】

・前回と比べると納品の協議が進んだが、特記に記載されていない現場では

協議が進んでいない

・全般に受発注者ともに知識不足から混乱が生じ、受注者側が負担を感じて

いる

・検査まで至った現場は少ないが紙を主体とした検査の傾向がある

・土工協の提供資料の現場への普及が進んでいない

4.3.4 観測結果のまとめと電子納品の留意点

今年度は、電子納品対象の工事が始まったばかりで竣工まで至った現場が少な

い状況であるため、電子納品の全般的な状況を簡単に分析する程度までしか行え

ていない。今年度までに竣工する工事が更にいくつかあるので、竣工まで至った

現場の状況がもう少し加わった段階で1工事1帳票の事例集を今後作成する予

定である。

ここまでの調査結果に基づき全般的なまとめと留意点を述べると以下のよう

になる。

【全体のまとめ】

●電子納品が始まり約1年が経過したが、全般に受発注者双方の電子納品に対

する認識が低い状況にある。

●電子納品の作業においては受注者側に負担が強いられている状況にある。

●事前協議に対する認識が甘く、土工協からも受発注者双方にその重要性をよ

り一層アピールしていく必要がある。

【電子納品の留意点】

●電子納品は基本的に工事の最後になってから最初に溯って書類を電子化す

ることは大変な手間と労力が必要となることから着手時点で発注者と協議を

行い、納品物を決定するとともに、決定事項を協議書として残すようにする。

●電子納品対象工事は、工事完成図書の電子納品要領(案)に示された何らか

の書類を電子納品することが決められている。このことから発注者との協議

で電子納品を行わないという協議はしない。

●発注者側に何も考えがないのであれば受注者側から電子納品の協議を申入

れ、最低限「工事写真管理」と「施工計画書」程度の納品をすることを提案

し、協議書類に記録を残す。

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5.工事写真管理ソフトの機能・利用実態調査報告 5.1 工事写真管理ソフトベンダーへの対面調査報告 5.1.1 目的 初回に工事写真管理ソフトの機能評価を行ってから約2年が経過しており、この間

に機能向上がみられたソフトもあると思われる。今回、2000 年度実証現場調査結果を

参考に、利用本数の多い6ソフトについて、改めてその機能をソフトベンダーとの対

面調査により確認したので、その結果を報告する。 5.1.2 活動経緯 ①6~7月 対面調査ソフトベンダーの選定・調査項目の検討 ②8月1日 2000年度調査で使用本数の多かったソフトベンダー6社に対し

実施 ③2001.8月部会 「2001年度実証現場調査(ベンダー、メーカー対面調査)」と

して部会で報告 5.1.3 成果 成果は次頁以降に載せる。

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2001年度実証現場調査(ベンダー、メーカー対面調査報告)

現場情報化WG現場調査SWG

                                      2001/08/28

2001年度実証現場調査活動計画

  2000年度調査結果を踏まえた上で、

写真管理ソフトの機能・利用実態詳細調査

  

  2.実証現場への再調査 (

デジタルカメラの機能調査

  1.メーカへの対面調査

   2.実証現場への再調査 (1.の後)

2000年度調査において分かった我々のデメリットに対する確認調査

今回の報告1.ベンダーへの対面調査

1.の後)

対面調査相手(8月1日実施 1社30分)

   現場名人⑥

   フォトセレクト⑤

   写真の達人④

   現場写真館③

   現場編集長②

   蔵衛門①

写真管理ソフト名調査順番

※ 上表の調査順番と次頁のグラフ資料の並び順とは関連がありません

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写真管理ソフトと使用満足度

(質問:使用したデジタル写真管理ソフトの機能は十分満足できるものでしたか)

47

2826

17 16

107 6

76

74% 75%

88%

59%

88%

80%

71%

100%

84%

0

10

20

30

40

50

60

70

80

A 製品 B 製品 C 製品 D 製品 E 製品 F 製品 G 製品 H 製品 その他

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

本数

満足度

A 製品 B 製品 C 製品 D 製品 E 製品 F 製品 G 製品 H 製品 その他使用数 47 28 26 17 16 10 7 6 76

満足度 74% 75% 88% 59% 88% 80% 71% 100% 84%

・ 満足度=(満足+まあまあ満足)

のソフト本数に対する割合  

・ A製品の使用量が多い      

・ D製品の満足度が、他製品と  

比較して低い          

・ H製品はソフト使用本数が少な 

いが、満足度は100%と高い 

・ 「その他」の中には、写真管理ソ

 フト以外の名前も目に付く(例ば

、エクセル、ペイントショップ等)

2000年度調査より

デジタル写真管理ソフト調査結果 1/2

周辺機器対応

バックアップ

LAN対応

簡単マニュアル(操作書外)

推奨スペック

実販売価格

最新バージョン

調査項目

・前回の調査結果を参考に改善・改良したベンダーが多数。大幅に改善された製品もある。

各製品ほとんど差がなく、ユーザ側の更なるスキルアップが重要か。7

・バックアップ機能に大差はないが、自動バックアップができる物は3社のみ。スタンドアローン版でのバックアップ機能の充実に期待。

・ファイル共有レベルでの対応はできているようだが、LAN対応版があるのは2社のみ。

・予定無しも含む無しは1ベンダーのみ、HPへのアップ予定ベンダーもあり。・簡単マニュアルの中身までは今回検証できず。

・公称の推奨スペックとほぼ同じで、クロック速度200Mhz~500Mhz、メモリ64MB~128MBの範囲。

・定価5万円~13万円程度、実売価格4万円から9.5万円程度で 販売。ライセンス本数に応じた割引も2社あり。

総    評番号

デジタル写真管理ソフト調査結果 2/2

写真量が増えても大丈夫か

閲覧が容易にできるか

他写真ソフトとの互換性

ホルダ構成

つなぎ写真

参考図の貼付

一般ソフトとの互換性

調査項目

・コピー・貼付機能は全て搭載されているが、Excel等との連携機能を付加している物もある。

・各社問題は無いとの回答であるが、実際の検証はできておらず、今後の作業としての課題である。

14

・無償ビューアは各製品とも搭載しているが、2製品については独自ビューアであり、今後XML対応ビューア機能の搭載を期待する。

13

・現バージョンでは互換性が無い物が1製品あるが、近日発売の新バージョンでは機能が搭載される予定であり、製品間差は無くなる。

12

・ほぼ全社ホルダ構成が標準搭載されているが、一部操作性が異なる製品がある。

11

・機能が付いていなかったのは2製品。今後、機能追加を期待する。10

・CADデータを画像データに変換して利用する方式と、CADデータのまま利用する方式とがある。使い勝手については今後の課題。

総    評番号

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5.2 工事写真管理ソフトの機能評価報告 5.2.1 目的 上記対面調査の結果を踏まえ、利用本数の多い6本の工事写真管理ソフトの機能評価を、

SWGで実際に検証してみた。今回は、この機能評価結果を報告する。 5.2.2 活動経緯 ①10~11月 工事写真管理ソフト機能評価項目の選定 ②11~12月 2000年度調査で使用本数の多かった6ソフトの購入準備 ③2002.1月 臨時SWG1月度にて工事写真管理ソフト機能評価実施 ④2002.2月 臨時SWG2月度にて工事写真管理ソフト機能評価実施 ⑤2002.3月部会 「2001年度実証現場調査(写真管理ソフト機能比較評価)」と

して部会で報告 5.2.3 成果 成果は次頁以降に載せる。

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2001年度実証現場調査(写真管理ソフト機能比較評価)

現場情報化WG実証現場調査SWG

                                     2002/03/20

2001年度実証現場調査活動計画  2000年度調査結果を踏まえた上で、

写真管理ソフトの機能・利用実態詳細調査1.ベンダーへの対面調査

  

デジタルカメラの機能調査   1.メーカへの対面調査   2.トンネル現場でのデジタルカメラ利用方法の検討

2000年度調査において分かった我々のデメリットに対する確認調査

今回報告2.工事写真管理ソフトの機能評価

工事写真管理ソフト機能評価評価者 :実証現場調査SWG使用PC :PentiumⅢ 800MHz       メモリ384MB

評価は1(下位)~5(上位) の 段階評価

評価基準

5:操作が容易で機能も良好

3:機能はあるが操作が複雑等

1:機能なしや機能に重大な問題あり等

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対面調査相手(8月1日実施 1社30分)

   現場名人⑥

   フォトセレクト⑤

   写真の達人④

   現場写真館③

   現場編集長②

   蔵衛門①

写真管理ソフト名調査順番

※ 上表の調査順番と次頁以降のグラフ資料の並び順とは関連がありません

A 製品

B 製品

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C 製品

F 製品

G 製品

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H 製品

評価のまとめ

全体

A製品は一般の高機能なアルバム整理ソフトの色彩が強く、工事写真に特化した感じが薄い。他の5本のソフトは工事写真に特化したソフトでなじみやすいく、各々ある程度の特徴があり機能的にも一長一短で、それぞれ使う方の好みや事情で選択されればよいのではないかと思われる。

A 製品

プライベートな写真管理に使うのであれば価格機能的にトップレベルのソフトであるが、電子納品を意識し違和感無く使うには機能的な問題もありチョット物足りないものがある。

B 製品

着工前~災害等の写真管理区分の仕分けに特徴があり、写真枚数が多くなればなるほど整理と閲覧時に威力が発揮されそうである。初歩段階の理解が困難なためマニュアルの改善が必要。 その他の完成度は高い。 複数PCのLAN対応向き。

C 製品

機能的には十分なものを持っている。データの管理部分が分かりずらいのとバグ等が散見された。 土木積算体系に準じた写真分類フォルダの設定は理解しやすく好評。 電子納品Cソフト(電子納品ソフト)に同梱されている。

F 製品

操作法方が実際の作業に近く非常にシンプルで使い易い。XMLビューア・つなぎ写真等一部ついていない機能があるがビュ-ア、つなぎ写真は一般のもので代替可能なため価格から考えれば十分に妥当である。 電子納品Fソフト(電子納品ソフト)と同一ベンダ-。

G 製品

LAN対応版もありセキュリティーも意識したソフトであるが、価格的に高めであるのが難点である。 複数PCのLAN対応向き。

H 製品

Ver2.0になりV1.0から大幅に改善された。管理情報等のデータ入力は細かい配慮があり使い易い。一部レスポンス等が悪いところもありより一層の改善を期待したい。 電子納品と工事写真の一体型。

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6.デジタルカメラの機能調査報告 6.1 デジタルカメラメーカへの対面調査報告 6.1.1 目的 2000年度調査では、富士写真フイルム製品の利用度合いが圧倒的に多かった。工

事現場で使用するデジタルカメラには、どのような機能が必要なのか、またメーカは、

どのような機能が現場対応として必要と考えているのかなどを、メーカとの対面調査

から探った結果を報告する。 6.1.2 活動経緯 ①6~7月 対面調査デジタルカメラメーカーの選定・調査項目の検討 ②8月1日 2000年度調査で使用台数の多かったカメラメーカー5社に対し

実施 ③2001.8月部会 「2001年度実証現場調査(ベンダー、メーカー対面調査)」と

して部会で報告 6.1.3 成果 成果は次頁以降に載せる。

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2001年度実証現場調査(ベンダー、メーカー対面調査報告)

現場情報化WG現場調査SWG

                                      2001/08/28

2001年度実証現場調査活動計画

  2000年度調査結果を踏まえた上で、

写真管理ソフトの機能・利用実態詳細調査

  1.ベンダーへの対面調査

  2.実証現場への再調査 (1.の後)

デジタルカメラの機能調査

     2.実証現場への再調査 (

2000年度調査において分かった我々のデメリットに対する確認調査

今回の報告1.メーカへの対面調査

1.の後)

(欠席)

対面調査相手(8月1日実施 1社30分)

   リコー⑥

   コダック⑤

   キャノン④

   オリンオパス③

   コニカ②

   フジフィルム①

デジタルカメラメーカー調査順番

※ 上表の調査順番と次頁のグラフ資料の並び順とは関連がありません

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現場使用のメーカ別デジタルカメラ台数

(質問:使用しているカメラ名・メーカ名をお答え下さい)

183

59 60

2710 8 8 6 5 3 2 1

33

1

0

50

100

150

200

250

A 社 B 社 C 社 D 社 E 社 F 社 G 社 H 社 I 社 J 社 K 社 L 社

一般用カメラ

現場用カメラ

メーカー名 A 社 B 社 C 社 D 社 E 社 F 社 G 社 H 社 I 社 J 社 K 社 L 社現場用 183 59  

全数量 216 60 60 27 10 8 8 6 5 3 2 1

(台数)

・ 現場ではA社のデジタルカメ 

 ラの使用台数が216台で圧

倒的に多い。        

・  A社の場合、防塵・防水機能

 の高い現場対応用が多い。

2000年度調査より

デジタルカメラ機能調査結果 1/2

防塵・防水等耐久性の規格は

連写機能はあるか

バッテリーの容量、寿命について

黒板上の赤文字の撮影は明瞭か

暗い場所での撮影時留意事項は

銀塩カメラとの決定的な違いは

調査項目

・通常のサービス版サイズでの比較なら、デジタル120万画素~200万画素であれば銀塩と遜色無し。引伸ばすと差が明確になる。

・各社、現場対応カメラまたはカメラプロテクターの用意あり、JIS防護等級7級の防水機能を有す。・落下テストは各社独自高さを設定。

・銀塩カメラのような連写機能は困難、撮影モード、ストロボの使用有無で1~10秒と差異があるが、現場使用では問題無し。

・各メーカで統一された測定規格は無く、表示が異なる。1社以外は電池の使用も可能であり、バッテリー切れの時には有効。

・あまり報告例がない、デジタルカメラによっては拾いにくい色もあると言われているが、被写体の光加減が問題ではないか。

・塵への反射防止策としてストロボとレンズ位置を離す対処が有効。・被写体を近い位置から直接照らすことが有効。・デジタルは低輝度に強い特性から、強力なストロボ使用は効果的でない。

総    評番号

デジタルカメラ機能調査結果 2/2

今後のデジタルカメラの進化について

現場デジタルカメラの開発方向は

販売価格

故障時のメインテナンス方法は

基準案80万画素・圧縮率1/8については

調査項目

・デジタル写真管理情報基準(案)は、各社認識している。 ・各社とも画素数の設定機能があり、基準案に沿った撮影は可能。7

・バッテリーの寿命延長 ・多機能、耐久性向上 ・銀塩カメラなみの価格。11

・解像度・画素数向上の方向から、内臓メモリー付、通信機能付や黒板レスなど多機能の方向へ。

10

・プロテクター込みで7万円程度~現場対応カメラ13万円程度まである。

・サービスステーションでの対応が殆ど、修理時に代用カメラを貸し出す制度があるメーカが1社。

総    評番号

「デジタル時代の工事写真:コニカ」などのデジタルカメラ ノウハウ本も撮影の参考になる

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6.2 トンネル現場でのデジタルカメラ利用方法の検討調査報告 6.2.1 目的 2000年度調査および上記対面調査結果から、夜間・暗所や粉塵の多い環境の現場

では、デジタルカメラ撮影に、銀塩カメラとは異なる配慮が必要なことが分かった。

ここでは、施工中のトンネル現場を調査フィールドとして提供頂き、前記環境現場で

のデジタルカメラ利用方法について、検討調査した結果を報告する。 6.2.2 活動経緯 ①10月 トンネル現場でのデジタルカメラ利用調査項目の検討 ②10月31日 長野県坂上トンネル工事現場にて調査実施 ③2001.12月部会 「トンネル現場でのデジタルカメラ利用方法の検討調査」として

部会で報告 6.2.3 成果 成果は次頁以降に載せる。

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トンネル現場でのデジタルカメラ利用方法の検討調査報告

現場情報化WG

山岳トンネル撮影での留意点

1. 暗所での撮影対策    (トンネル内では光量不足による露出不足や手振れが懸念されます)

2. 多粉塵(高湿度)所での撮影対策    (トンネル内に浮遊する粉塵にフラッシュの光が反射すると、いわゆる

    雪降りの現象が起こることが懸念されます)

3. 色調(岩判定など)判断での撮影対策    (フラッシュや坑内照明など色々な種類の明りの中で撮影した被写体

     の色調が、撮影の都度変化することが懸念されます)

1.暗所での撮影対策

  1-1.撮影感度での対処撮影感度 ISO 200相当 、 F2.8

内蔵フラッシュ ON 内蔵フラッシュ OFF

対策:撮影感度ISO値の高い(ISO400、800等)カメラを使用する

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1.暗所での撮影対策

  1-2.ストロボでの対処撮影感度 ISO 100相当 、 F3.5

内蔵ストロボ撮影可能距離 3m

外付ストロボ(光同調)

撮影可能距離 30m

対策:撮影距離に応じた能力のストロボを使用する

2.多粉塵(高湿度)所での撮影対策 1/2

撮影感度 ISO 200相当、F2.8

内蔵ストロボ 5mクラス雪降り状態

外付ストロボ  30mクラス

雪降り、ハレーション状態

撮影感度 ISO 100相当、F3.8

2.多粉塵(高湿度)所での撮影対策 2/2

対策:・ストロボをカメラから離して使用する    ・撮影感度の高いカメラを用いストロボOFFで脚に固定して使用する

撮影感度 ISO 200相当 、 F2.8

カメラ前方に外付ストロボ( 30mクラス)を配置

ストロボOFFで撮影(多少手振れ有、より高感度必要)

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3.色調(岩判定など)判断での撮影対策

• ホワイトバランスの自動変化により岩盤の色調が異なる

撮影感度 ISO 200相当 、 F2.8

坑内照明を感知した状態 内蔵ストロボを感知した状態

対策:ホワイトバランスの固定で対処可能

山岳トンネル撮影での対策まとめ

1. 暗所での撮影対策

2. 多粉塵(高湿度)所での撮影対策

3. 色調(岩判定など)判断での撮影対策

• 撮影感度 ISO 値の高いカメラを使用する

• 撮影距離に応じた能力のフラッシュを使用する

• フラッシュをカメラから離して使用する

• 撮影感度の高いカメラを用い、フラッシュOFFで脚に固定して使用する

• ホワイトバランスを固定できるカメラを選定し使用する

調査日時 : 2001年10月31日(水)

調査現場 : 坂上トンネル工事現場

         鹿島・竹中土木・北野建設共同企業体

            URL http://www.kajima.co.jp/site/sakagami/

調査協力 : 富士写真フイルム株式会社

今回の調査に快くフィールドを提供して頂い た坂上トンネル工事現場の山田所長以下職員の皆さん並びに、調査に協力して頂い た富士写真フイルム株式会社の須山、黒住両氏に心より感謝致します。

デジタルカメラ調査トンネル坑口全景