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Freediving Rules for Competitions and Records Ver 14.0 ‒ January 2015 フリーダイビング競技及び記録規則 Ver14.0-J ‒ May 2016 Copyright© - AIDA International - 2015 Copyright© - AIDA Japan - 2016

AIDA International Competition Rules v14.0J-60522-2...らない。AIDAインターナショナル理事会は、その競技会が条件を満たしているかどうかにつ いて判断を下すことができる。

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Page 1: AIDA International Competition Rules v14.0J-60522-2...らない。AIDAインターナショナル理事会は、その競技会が条件を満たしているかどうかにつ いて判断を下すことができる。

F r e e d i v i n g R u l e s f o r

C omp e t i t i o n s a n d R e c o r d s Ver 140 ‒ January 2015

フリーダイビング競技及び記録規則 Ver140-J ‒ May 2016

C o p y r i g h t copy - A I D A I n t e r n a t i o n a l - 2 0 1 5

C o p y r i g h t copy - A I D A J a p a n - 2 0 1 6

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目次

1 はじめに 3

2 種目競技会の認定 5

3 一般規則 9

4 安全 19

5 スタティック(STA) 25

6 ダイナミックウィズフィンウィズアウトフィン(DYNDNF) 28

7 コンスタントウエイトウィズフィンウィズアウトフィン(CWTCNF) 31

8 フリーイマージョン 35

9 バリアブルウェイト(VWT) 38

10 ノーリミッツ(NLT) 40

11 ペナルティ 41

12 プロテスト(異議申し立立て) 44

13 競技審判団 46

14 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ) 48

用語集 52

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1 はじめに 11 AIDA インターナショナルの主な使命のひとつは最新の記録とランキングリストを管理するためフリーダイビングの各種目での記録と競技を公認することにある競技規則はこの公認にとってだけでなく測定と比較が可能で公平かつ安全なパフォーマンスにとっても必須なものであるため以下に規定する(「AIDA 競技規則」または単に「規則」と呼ぶ)

12 この文書は AIDA インターナショナルが公認する全ての競技会に適用されその結果はAIDA インターナショナルランキングリストに記載される

13 この文書は以下の章から構成されている

bull 概要

bull 国際大会

bull 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

bull 競技会における世界記録

bull 世界記録アテンプト

国際大会の場合は以下の章を適用する

1 概要

2 国際大会

3 (競技会における世界記録)

世界選手権の場合は以下の章を適用する

1 概要

2 国際大会

3 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

4 (競技会における世界記録)

世界記録アテンプトの場合は以下の章を適用する

1 概要

2 世界記録アテンプト

14 スレッド種目バリアブルウェイト及びノーリミッツはアテンプト競技としてのみ実施されAIDA インターナショナルはこれらの種目が競技の一部として行行われていると思われる競技会を公認しない

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15 公式タイムAIDA 競技会の公式タイムは競技会の場所により調整されたユニバーサルタイム(協定世界時)(「UTC」)とするUTC は様々なウェブサイト(例httpwwwtimeanddatecomworldclock)で入手可能でインターネット接続されたアップル社製デバイス(例MacBook iPhone iPad)でも検索可能である

16 技術資料競技会と記録のための AIDA 技術資料(「技術資料」)はこれらの規則に含まれている技術資料は規則より頻繁にアップデートされる必要性のある技術的項目をカバーする従って AIDA インターナショナル議会は随時技術資料を修正できる(AIDA インターナショナル議会は年 1回技術資料の一部を修正する予定)最新の規則及び技術資料は AIDA ウェブサイトで入手可能である

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2 種目競技会の認定 21 種目AIDA インターナショナルは以下の種目を公認する

bull スタティック(STA)水面下で息を出来るだけ長く止める競技

bull ダイナミックウィズアウトフィン(DNF)完全に水面下に潜りどれだけ長い距離を泳げるかを競う競技推進力力を生む道具(フィン等)の使用は禁止されている

bull ダイナミックウィズフィン(DYN)水面下をどれだけ長く泳げるかを競う競技フィンまたはモノフィン以外の推進力力を生む道具の使用は禁止されている

bull コンスタントウエイトウィズアウトフィン(CNF)あらかじめ申告された深度まで自身の腕と足の推進力力のみを使って到達することを競う競技推進力力を得るあらゆる道具の使用及び許可された範囲以外でロープを手繰ることは禁止されている

bull コンスタントウエイトウィズフィン(CWT)あらかじめ申告された深度までフィンまたはモノフィン及び自身の腕と脚を使って到達することを競う競技フィンまたはモノフィン以外の推進力力を得るあらゆる道具の使用及びロープを手操ることは禁止されている

bull フリーイマージョン(FIM)あらかじめ申告された深度までロープを手繰って到達することを競う競技推進力力を得るあらゆる道具の使用は禁止されている

bull バリアブルウェイト(VWT)あらかじめ申告された深度まで重り(スレッド)の重量を利用して到達することを競う競技自らの力力によって浮上する必要があるがフィンまたはモノフィンの利用及びロープを手繰る行行為は認められる

bull ノーリミッツ(NLT)あらかじめ申請された深度までバラスト加重されたスレッドを利用して潜降浮上をする競技潜降と浮上に関して道具使用の制限はない(例バルーンカウンターバランスシステムバラスト)

22 記録

221 男女女の記録は 21 項に記載した各種目で別々に扱われる

222 条件によるカテゴリーの細別は行行わない(湖海高度氷の下等)

223 競技者の記録が世界記録を超え全ての必要な手順(本規則に記載されているもの)が正しくとられた場合その競技者は世界記録保持者となりレコードリストに加えられる同じ競技で 1人以上の競技者が世界記録を超えた場合これらの規則の条項によりどの競技者が世界記録保持者になるか決められる

224 AIDA 競技カレンダーに記載されるのはAIDA インターナショナル世界記録アテンプト及び公式「AIDA インターナショナル」競技会のみとしAIDA インターナショナルから競技世界大陸記録の公認資格が付与される公式の AIDA 国際大会での記録のみがAIDA ランキングリストに記載される(全てのランキングリストの基準が満たされている場合のみ)

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225 大陸記録(コンチネンタルレコード)

2251 AIDA インターナショナルは6大陸(ヨーロッパ北アメリカ南アメリカアフリカアジアオセアニア)における大陸記録(コンチネンタルレコード)を認定する

2252 大陸記録の認定は大会における世界記録認定に準ずるただしドーピングテストの必要はなくそれぞれの世界記録は自動的に大陸記録として認定される

2253 大陸記録のアテンプトは認めない

23 競技会

231 スポンサーランキングリスト競技会が公式「AIDA インターナショナル」競技会として認められるためには競技会が AIDA ナショナルによって主催されるかAIDA ナショナルまたは AIDA インターナショナルの後援を受けていなければならないAIDA インターナショナルはAIDA ナショナルが存在しない国においてのみ直接競技会を公認するAIDA 競技カレンダーには AIDA 国際大会のみが記載される主催者がこれらの規則の全てのランキングリストの規準を満たしている公式 AIDA 国際大会からの結果のみがAIDA ランキングリストに記載される

232 AIDA インターナショナルは次の 2種の競技会を公認する

1 世界選手権AIDA インターナショナルの後援により組織される

2 国際大会AIDA ナショナルが主催または後援する競技会複数の国からの参加者を含む

233 全ての AIDA 競技会には申請が必要である競技会の申請に必要な手順及び内容は技術資料(2項)に記載している

234 予定しているあらゆるパフォーマンスに対しての規制事項(最大深度など)はAIDAの国際競技会開催が発表される前に主催者から競技者及び AIDA インターナショナルに通知されていなければならない天候またはその他の条件により事前に発表された深度での実施が危険である場合を除き競技会開催発表後のパフォーマンスの規制は許可されない

235 競技会はAIDA 競技会として公認されるためにこれらの競技規則に従わなければならないAIDA インターナショナル理事会はその競技会が条件を満たしているかどうかについて判断を下すことができる

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236 以下に掲げる条件を全て満たす場合は競技会の中での記録を世界記録と認めることができる

bull 少なくとも 2人以上の公式 AIDA インターナショナルジャッジが立立ち合いそのうち1名以上はマネージングジャッジ(レベル B)以上であることまたそのジャッジの少なくとも 1名(マネージングジャッジレベル B以上)は競技者とは異なる国籍であること

bull 公式ビデオが撮影されていること

bull ドーピングテストが実施されていること

bull 深度競技では 2名のジャッジが水中にいること

そのパフォーマンスが現世界記録を超えた場合その場に立立ち合っていたジャッジはそれが「ドーピングテスト結果が出るまでの暫定世界記録」であることを公式ビデオの確認後直ちに宣言する

237 AIDA インターナショナルランキングリストに掲載させるため全ての AIDA 公認競技会の結果は競技会最終了から7日以内に AIDA インターナショナルCARS システムにアップロードされなければならないその際受信した確認メール内のリンクに従うこと主催者は期限までに競技結果を AIDA インターナショナルに送付する責任を有するヘッドジャッジは正確性確認のためこれらの結果の送付前にチェックする責任を有する

238 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

2381 AIDAインターナショナル議会は世界選手権に際しジャッジを選挙により選出する

2382 AIDA インターナショナル理事会はAIDA インターナショナル議会によるジャッジの選出後その中から審判長と副審判長を選出する

2383 世界選手権では審判団は 6人以上の AIDA インターナショナルジャッジ(シニアジャッジレベル D以上)で構成されさらにそのうち 1人以上がマネージングジャッジ(レベル B)以上でなければならない

2384 世界選手権においてはパフォーマンスの規制は行行なわれない

239 国際大会

2391 AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者及び AIDAインターナショナルスポーツオフィサーは主催者が AIDA カレンダーに競技会の発表を送付した後提案されたジャッジ候補者を含む国際大会の審判団を承認しなければならない

2392 国際大会では審判団は2人以上のAIDAインターナショナルジャッジで構成される

2393 予備

2394 主催者は希望すればAIDA インターナショナルにジャッジの欠員補充を求めることができる

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2310 大陸国内地域地区都市選手権

23101 主催者は初心者やファンへのハードルを低くするためにメインイベントの他に別の選手権を追加することができるただしフリーダイビングの普及を目的としAIDA ナショナルの承諾を得たものに限るAIDAインターナショナルランキングでの公平性のために競技者に対する条件は全て同じでなければならない

2311 AIDA ナショナルが関与しない競技会AIDA ナショナルが無い国または AIDA ナショナルが何らかの理由で協力力が出来ない場合であっても個人やクラブで AIDA 国際大会を開催することができるその場合AIDA インターナショナル理事会への直接の申請を必要とし競技会は AIDA インターナショナルに直接管理される

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3 一般規則 31 概要

311 いかなる AIDA 競技会への参加もそれによって各競技者はこれら規則の約款全てを受け入れたものとする

312 各競技者は AIDA ナショナルのメンバーでなければならない

313 WADA アンチドーピング基準及び AIDA インターナショナルにより採用された全ての基準が全ての AIDA 競技会及び記録アテンプトに適用されるものとするテストは競技会や記録アテンプトの有無に関わらず通年かつ抜き打ちで行行なわれるテストを受けることを拒否した場合当該競技者はドーピングポジティブ(陽性)と判断される全ての世界選手権における優勝者または優勝チーム及び AIDA 世界記録を記録した全ての競技者は必ず検査を受けていなければならない

314 各競技者が競技前の 60 分間に圧縮ガスの吸引をすることを禁止する

315 WADA または AIDA の禁止する全てのパフォーマンスを向上させる製品の消費または使用は明確に禁止されているAIDA ジャッジは疑念があるときはアンチドーピングテストまたはその他の調査手段を要請する権力力を有する

316 全ての競技者は 18 歳以上(保護者の同意を得ている場合は 16 歳以上)でなければならない

3171 各競技者は自分が代表する国の有効なパスポート(または国籍を表す国民 ID カード)を所持し当該国は国連に承認されていなければならない

3172 特定の国のパスポートを所持して AIDA の競技会に参加した競技者はAIDA への申請と承認がなければその所属する国を変更することは出来ない国籍を変更したい場合はAIDA インターナショナルに対して前年の 10月 31日までに申請を行行なわなければならない国籍の変更が認められるのは1年おきとする国籍の変更に関する更なる詳細な情報はAIDAインターナショナルのウェブサイトで得ることが出来る

318 全ての競技者はフリーダイビングを行行なうことに問題なしと判断された英語記載の診断書を準備しなければならない【日本国内の大会においては英語記載である必要は無い】診断書の有効期限は 1年以内とし連絡先が併記された医師のサインを必要とする競技者自身が医師であっても自分の診断書への署名は有効とは認められない

319 「316 項317 項318 項」については競技者受付登録時に確認されるものとする

3110 全ての競技者は治療中の病気怪我がある場合大会前に審判及び大会の医師に報告しなければならない大会の医師は競技への参加がその病気や怪我の経過に危険を及ぼすと判断した場合競技者の大会参加を制限する権利を有する

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3111 競技者はオフィシャルトップ(以下 OT)の 60 分前までに審判団の指定した場所にいなければならない

3112 競技者及びそのコーチは競技者の外部の状況を計測する電子機器(深度計など)を使用してもよいが競技者の内部の状況を計測する機器(心拍数モニター酸素濃度計など)を使用してはならない

3113 全ての種目においてEQEX(イコライズイクステンション)ツールその他圧平衡を助けるための機器やシステムの使用を禁止する

3114 ジャッジによりブラックアウトと判断された全ての競技者はその競技において失格となりあるいはジャッジの決定によりそれ以上のペナルティ(他の競技への出場停止など)が科せられる審判団は追加のペナルティの可能性を決定する前に大会の医師に意見見を求めることができる

31141 以下に掲げる兆候が見見られた場合「ブラックアウト」と判定される

bull 心停止

bull 呼吸停止

bull 意識の喪失

bull 意識はあるが気道(鼻と口)を水中から出した姿勢を維持できない

31142 前述の兆候が疑わしい場合競技者に有利な判定を行行いそのパフォーマンスは有効とされる

3115 競技者は何らかの問題が起きない限り競技中に誰かの補助を受けたり触られたりしてはならないもしそれがあった場合は失格となるがそれが競技中のスタッフ(ジャッジカメラマンセーフティーダイバーなど)の補助に該当しない接触である場合は失格とならないスタティック競技中の位置修正や安全確認を目的としたコーチパートナーセーフティーダイバーによる接触は認められる(523 及び 528 参照)CWTCNFFIM 競技で競技者が気道を水中に沈める前であればその競技者のコーチは競技者に接触し補助することができペナルティは科せられない

3116 個人的なフロートの使用は審判団に禁止されていない限り全ての種目で許可される審判団はそのフロートが判定安全ビデオ撮影の妨げとなる場合禁止することができる

3117 サーフェイスプロトコル(浮上後動作手順)

31171 競技者は水面へ上がった後サーフェイスプロトコル(以下「SP」という)を完全に行行なわなければならない

31172 競技者は水面浮上後 15 秒以内に SP を行行い完了させなければならないSP は審判団または大会スタッフからの指示を受けることなく行行うものとするSP は競技者が自らの手で顔面の装備を外し始めるところから始まる顔面の装備をつけていない場合はジャッジに対し手による OK サインを出した時点を SP のスタートとする

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31173 SP は次の手順で行行なう

1 顔面のすべての装備(マスクゴーグルノーズクリップ)を取り外す

2 ジャッジに向かって手で「OK サイン」を 1 回示す

3 声に出して「Im OK」または「I am OK」と審判に向かって 1回言う

競技者は以上の 3つの動作を「上記の順番で」水面浮上後 15 秒以内で行行わなければならない競技者はSP 開始前や完了後に声を発したり目に見見える動作をすることについては何度行行っても構わないしかしながら SP が開始した時点からSP 以外の全ての余分な動作は失格(「SP 失敗」)と見見なされるSP は競技者が声による OK を示した時点で完了と見見なされる全ての AIDA 国際大会及び記録アテンプトでは言葉の合図は上で規定した通り英語で行行わなければならない

3118 競技者は浮上後鼻と口を水面より上に保持しなければならない競技者の浮上後30 秒以上経過しメインジャッジが色付きカードによって判定を下すまで競技者は誰にも触れてはならず誰も競技者に触れてはならないただし競技中にスタッフ(ジャッジカメラマンセーフティーダイバーなど)による補助に該当しない接触は失格の対象とはならない

3119 競技終了時ジャッジは競技の有効判定を直ちに各競技者に伝えるものとするこの判定は最終判定であるが深度競技においてはジャッジの目視可能範囲での判定である(潜降中のロープタッチ等についての判定は含まれない)ジャッジは色付きカードにより判定を示す判定は競技者の浮上後 30 秒以上経過した後に出されるものとする

カードの色は以下を意味する

bull 白 OKペナルティなし

bull 黄 OK だがペナルティあり

bull 赤 失格

判定が黄または赤の場合競技者はその判定理由を知る権利がある競技の継続を妨げない限り判定の直後に知ることも可能であるまたプロテスト(異議申立立)に先立立つ結果発表において告げられる場合もある

3120 主催者は競技者が AIDA 競技会に参加する条件としてパブリシティリリース(すなわち競技者の名前やイメージを使用する権利を主催者に許諾すること)への署名を要求してはならない

3121 オープナー主催者は競技会においてスタッフとジャッジの予行行の為にオープナーを設置することが出来るオープナーの記録は AIDA ランキングリストには掲載されない

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32 国際大会

321 競技会は個人戦あるいはチーム戦で以下の種目をひとつまたはそれ以上を実施するものをいう

bull スタティック(STA)

bull ダイナミックウィズフィンおよびまたはウィズアウトフィン(DYNDNF)

bull コンスタントウエイトウィズフィンおよびまたはウィズアウトフィン(CWTCNF)

bull フリーイマージョン(FIM)

322 すべての競技種目で予選及び決勝あるいは決勝のみの大会運営ができる予選及び決勝を行行う場合決勝の選手数はジャッジと大会主催者が会場設定の状況を考慮し協議のうえ決定するその数は 2人以上12人以下とする

323 主催者は制御不能な自然環境(風波海流雨など)を除き競技者に対しできる限り同じ条件の環境を提供しなければならない

324 予備

325 各競技のポイントは以下のとおりとする

bull スタティック競技1秒=02 ポイント

bull 深度競技1メートル=1ポイント

bull ダイナミック競技1メートル=05 ポイント

深度競技においては小数点以下は切り捨てとするダイナミック競技では05 ポイントスタティック競技では 02 ポイント単位(いずれも切り捨て)で計算することとする

計算例

5 分 4 秒 スタティック= 608 ポイント

555m コンスタントウエイト = 550 ポイント

978m ダイナミック= 485 ポイント

326 勝者の決定方法

3261 個人戦での勝者は最もポイント数の高かった競技者とする予選と決勝が行行われる場合は決勝の結果のみで決定される

3262 団体戦での勝者は決勝が終わった時点で最もポイント数の高かったチーム(全てのメンバーの全ての競技のポイントの合計)とする団体戦で同点となった場合次に高いポジションが他のチームに与えられることなく同点のチームがポジションを共有する(例2チームが最高得点 100 ポイントで次に得点の高いチームが 90 ポイントであれば100 ポイントの 2チームが 1位を共有し90 ポイントのチームは 3位となる)

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3263 個人戦で同点となった場合申告(AP)と結果(RP)の差が最小の競技者がその競技の優勝者となる

3264 予選と決勝が行行われる場合はその記録は別々の結果として扱われそれぞれの記録が AIDA 世界ランキングに反映される

3265 主催者は AIDA インターナショナルに対し技術資料に規定された料金金と支払スケジュールに従ってコンペティションフィーを支払わなければならない

327 競技者またはチームメンバーが他の競技者を妨害または他の競技者のパフォーマンスを妨げた場合そのいかなる行行為または行行動もジャッジ審判団の裁量によってペナルティが科せられ妨害された競技者は再スタートが認められる

328 ジャッジは競技者やチームメンバーが以下に掲げる行行為を行行った場合警告ペナルティまたは失格とすることができる

bull 規則に従わない行行為

bull 審判団主催者チームキャプテンその他の競技者観衆または報道関係者に従わないまたは干渉する行行為

bull 競技の安全性を妨げまたは干渉する行行為

bull 大会を通じて 3回警告を受けた場合はその大会を通して失格扱いとなるまた AIDAインターナショナルから追加の処分が科される可能性がある

329 予備

3210 主催者は審判団から判定が下されるまで競技者が水面に浮上する様子を 1台以上のカメラで撮影しなければならないこの映像はブラックアウトやサーフェイスプロトコルなどへのプロテスト(異議申立立)に関してジャッジの判定のために使用されるが最終的にはジャッジの判定が優先される世界記録の場合についての規定は34 項を参照のこと主催者は競技の開始前に全てのビデオ装置をテストする機会を審判団に提供しなければならない

3211 現在の AIDA 世界記録を上回る記録が1つ以上出た場合1番の記録を出した競技者がドーピングテストで失格になった場合に備えて1番以外の競技者もドーピングテストを行行うただし深度競技において競技会中に現在の世界記録を同ポイントで上回っている競技者が複数いた場合全員が記録として認定される

3212 競技者は予選と決勝でその申告を変更することができる主催者は競技者がその申告(AP)を変更できる時刻の制限をあらかじめ告知しなければならない

3213 競技の開始時間をオフィシャルトップといい以下の文では OT あるいは OT 時間と表記する

3214 カウントダウンは競技進行行係が英語で行行うが世界選手権の場合は自動化されたアナウンスシステムによって行行うこともできるカウントダウン要領 200 130 100 30 20 10 5 4 3 2 1 オフィシャルトップ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 20rdquo 25rdquo 26rdquo 27rdquo 28rdquo 29rdquo 30rdquo スタートキャンセル」

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3215 競技者の気道が水没した時をパフォーマンスのスタートとする競技スタートは 1 度のみ許されるOT の後の全ての気道の水没はパフォーマンスの開始とみなされる

3216 ジャッジは自らが判定をしている競技会に競技者として出場することはできない

32161 立立会医師は自らが立立会医師として参加する競技会に競技者又はジャッジとして参加できない

3217 (競技者のパフォーマンスを邪魔しないため)カメラ及びカメラマンは競技ゾーンへの立立ち入りが禁止されるが主催者が許可した特定のメディアゾーンには立立ち入りが許される主催者は設置しない正当な理由がない限りメディアゾーンを設置しなければならない

3218 声援は他の選手が競技中や待機中であっても許される

3219 放送機器などを通じて競技の解説を会場に流すことは許されるパフォーマンス終了後にタイム距離深度等の結果を解説とともに発表することも許されるただし3214 に記載された時間(2分間のカウントダウン開始から OT まで)においてはこれらのアナウンスは禁止する

3220 世界記録ステータスの AIDA 競技会における競技者の最低数について世界記録ステータスのAIDA競技会を開催するには最低7人の競技者を競技会に登録しなければならない当該競技会におけるパフォーマンスを AIDA 世界記録とみなすためには最低 5人の競技者の結果を提出なければならないこれは最少の 7人の競技者のうち 2人が(例えば病気によって)パフォーマンスを行行わない場合でも世界記録の承認が可能となることを意味する主催者が競技会で 5人の競技者がパフォーマンスを行行うかどうか不確実な場合主催者はその大会を記録アテンプトとして扱わなければならない(AIDA ランキングリスト【JAPAN ランキングリスト】には記載されないが世界記録及び国内記録【日本記録】としては有効となる)

3221 コンペティションフィーAIDA コンペティションフィーについては技術資料(2項)に規定されている

33 世界選手権

331 AIDA インターナショナル世界選手権は次に掲げる競技種目の 1つ以上を含む個人戦または団体戦による競技会である

bull スタティック(STA)

bull ダイナミックウィズフィンウィズアウトフィン(DYNDNF)

bull コンスタントウエイトウィズフィンウィズアウトフィン(CWTCNF)

bull フリーイマージョン(FIM)

332 個人戦世界選手権は「室内競技種目(スタティックダイナミックウィズフィンおよびまたはウィズアウトフィン)」及び「屋外競技種目(コンスタントウエイトウィズフィンおよびまたはウィズアウトフィンフリーイマージョン)」を区別して個別の選手権として開催できるものとするまた団体戦世界選手権においては主要三種目「コンスタントウエイトウィズフィン」「ダイナミックウィズフィン」「スタティック」すべてを実施し総合ポイントでランキングするものとする

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 14 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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333 予備

334 国ごとの性別及び種目別競技者数は主催者及び AIDA インターナショナルにより決定されAIDA からその国のナショナルメンバーへ通達される

3341 団体戦世界選手権においては国ごとの競技者数は男女女各 3名と補欠男女女各 1名とするただしAIDA インターナショナルの決定により変更することができる男女女別々のチームを出場させない国は男女女混合チームを出場させられる混合チームは男性部門でのみ競技可能となる交代要員はチームキャプテンからの要請と大会医師の合意により医学的な理由からのみ競技に参加可能とするこれは競技会で 1回のみ可能である

3342 予備

335 AIDA インターナショナル世界選手権においてはAIDA インターナショナルと主催者が選手登録に対して責任を有するAIDA ナショナルは当該競技会に参加する競技者を選定できるが目標基準(例パフォーマンス)と非差別的基準のみに基づくものとするその他の団体(例国内の潜水協会)が当該選定に参加することはできないAIDA ナショナルがない国ではAIDA インターナショナルは別の機関にこれらの選択を管理させるか当該競技者による競技を直接許可することができる(AIDA の決定する条件に依る)代表選考に関する情報はAIDA の要請により AIDA ナショナルから AIDA インターナショナルへ送付されなければならない

336 世界選手権に参加しようとする競技者はその所属国に AIDA ナショナルがある場合はそのメンバーでなければならないAIDA ナショナルが無い場合はその競技者は同じ国の他の競技者と共にAIDA インターナショナルに対し特別招待を要請することができる

337 AIDA インターナショナル世界選手権に参加できるのは大会の 2週間前までに年会費を支払った AIDA ナショナルに所属している選手のみとするその他の国または公式 AIDAナショナルによる年会費が未払いで特別招待が許可されている場合代表競技者を参加させるために1か国につき 150 ユーロの「仮許可」代を AIDA インターナショナル(または AIDAを代表する審判団)へ支払わなければならない

338 AIDA ナショナル各国はイベントコミッティに国を代表して参加するチームキャプテンを指名する

339 チームキャプテンは運営上の安全性を高めるため予定している申告を到着した日選手登録または最初のイベントコミッティの際に確認しなければならない

3310 世界選手権においてジャッジは自分と同じ国籍の競技者の判定ができない

3311 公式競技の OT は前日のイベントコミッティ開始までに決定する競技の順番は申告の数字順または抽選で決定する

34 競技会における世界記録

341 世界記録を上回るパフォーマンス

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 15 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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3411 AIDA 競技会における全ての AIDA 世界記録で最低でも 2人の AIDA ジャッジ(レベル Eかそれ以上)がパフォーマンスの審判を行行い最低でもそれらのうち 1人のジャッジがマネージングジャッジ(レベル B)かそれ以上でなければならない最低でも 1人のマネージングジャッジ(レベル B)かそれ以上の者が競技者と異なる国籍でなければならない深度競技では申告が現世界記録を上回っている場合当該のジャッジ両者が水中にいなければならない

3412 競技会の間現行行の(世界)記録を上回ったパフォーマンスが「ドーピングテストの結果が出るまでの暫定世界記録」として扱われるためには全ての競技規則を守りまたそのパフォーマンスの判定がホワイトカードによるものであることが必要であるペナルティを伴うパフォーマンスは競技会の順位においては有効だが世界記録としては公認されない

3413 主催者はドーピングキットを準備してドーピングテストを行行い有効なビデオ映像を準備しなければならない

有効なビデオ映像とは以下をいう

bull ビデオ映像はOT の 30 秒前から審判団が判定を下す(すなわち水面浮上後 30 秒以上でカードが示される)までアテンプト全体をカバーしている

bull 競技者の水面への浮上が写されている

bull 競技者の顔が完全に見見えて認識できる

bull 完全に SP が見見えそれがカメラの方を向いている

bull 競技者がジャッジの判定が出るまで誰にも触れられていないことが明確に見見てとれる

bull 深度競技においては世界記録更新が認定されるためにはボトムカメラによる撮影が必須である

3414 同じ競技会と種目において 2人以上の競技者が同じ記録を達成した場合各競技者がホワイトカードを受けることを条件に新世界記録を共有するものとするAIDA は現世界記録パフォーマンスを超えるその次のパフォーマンスもまた競技者がホワイトカードを受けることを条件に承認する承認のために35 項に明記されている通り全ての競技者は同じ手順(ドーピングテストその他)を踏まなければならない

3415 審判長は下の 3512 項と 3514 項に規定されている通り世界記録パフォーマンス毎に AIDA インターナショナルへビデオと文書を提出しなければならない

342 競技結果が大陸記録を上回っている場合は34 項と 35 項の手続きが適用されるただし3515 のドーピングテスト及びそれに伴う 3511 の手続きは適用されない

343 競技会で世界記録が出た場合審判団は記録の詳細を表す詳しい報告書(ワードまたは同様のフォーマット)を書く1枚の複写を主催者へもう 1枚をビデオデータとともに文書をアーカイブする AIDA インターナショナルスポーツオフィサーへ送付しなければならない

35 世界記録アテンプト

351 競技者は自らが代表する国の AIDA ナショナルのメンバーでなければならない

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352 AIDA ナショナルの無い国に属する競技者はAIDA インターナショナルに対し申請をしなければならないAIDA インターナショナルはその競技者の実際のレベルトレーニングにおける安全対策の状況などを確認する

353 申請書は記録アテンプト期間の開始の 6週間前までにAIDA ナショナル(または 352項の場合は競技者)により AIDA インターナショナルへ提出されなければならず以下を含むファイルが同封されていなければならない

bull アテンプトを行行う競技者のプロフィール

bull フリーダイビングの実施に支障がない旨明記した医師の診断書

bull アテンプトに関わる方法機材及びメンバーのレポート

bull 競技者自身が上記の申請書の提出を行行うのはその競技者が AIDA ナショナルの無い国に属する場合のみとする

354 ジャッジ(審判)

3541 AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者はスポーツオフィサーと共に2名の AIDA インターナショナルジャッジを指名するジャッジはできるだけアテンプト開催地域の近くの者を選ぶAIDA 世界記録アテンプトではマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長及びシニアジャッジ(レベル D)以上のセカンドジャッジがいなければならない

3542 アテンプトの主催者はジャッジに関わる交通費宿泊費食事代を含む全ての費用を負担しなければならない交通費とチケットはジャッジ人選の決定後10日以内にジャッジの元へ届かなければならない

3543 世界記録アテンプトではジャッジの拘束期間は 1イベントで最大でも 9日間までとするそれ以上に延長する場合は担当ジャッジ及び AIDA ジャッジ統括責任者及び又はAIDAスポーツオフィサーによる承認を必要とするアテンプトの実施は1日 1回のみとするスレッド競技の場合は特にその安全性を確実にしなければならないプール競技ではアテンプトの実施の回数に制限は設けないただし必要とされた場合ジャッジはその回数を決定する権限を持つ

355 主催者は携わる人の安全を含むそのアテンプトに全体について単独で責任を負う

356 AIDA ナショナルはアテンプトの 2日前までにその競技者が全ての必要条件を満たしていることをファックスまたは Eメールで AIDA インターナショナルに報告しなければならないAIDA ナショナルの無い国の競技者は2人の立立会人の承認を得た報告書を提出するものとするAIDA インターナショナルはこれらの報告内容を受理するか却下するかの権限を持つ

357 適用されている AIDA インターナショナルのルールとアテンプト実施会場の国の法律規則とに相容れない項目がある場合AIDA ナショナル(又は競技者自身)はルールの例外的適用を申請しなければならないAIDA インターナショナルは申請内容を調査しその申請を承認するか否かを決定する権限を持つ

358 主催者はジャッジが必要な施設が全て自由に使えるよう便宜を図らなければならない

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359 ジャッジは必要に応じ機能性の高い安全装置への変更について主催者に進言することができる

3510 指名された AIDA インターナショナルジャッジは記録アテンプトに関し下記に該当する場合にその中止を提言する権利を持つ

bull 競技規則が遵守されていないとき

bull アテンプトに参加している全ての人の安全が十分に確保されていないと判断したとき

bull 運営が正常になされていないと判断したとき

ジャッジがこの権利を行行使する場合は決定後できるだけ速やかに主催者及び AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者スポーツオフィサーに直接文面で通知しなければならない

3511 主催者は311 項に基づきアテンプトに先立立ってドーピングテスト費用として500 ユーロ(または技術資料に明記されている場合はその額)を現地に到着したジャッジに現金金で支払わなければならないこれは現在の市場価格による国内通貨またはユーロでも構わない

3512 AIDA 世界記録のためのビデオ要件は技術資料(5項)に規定されている

3513 3117 項によりジャッジによる判定が下されビデオ映像を確認後最終的な判定(ドーピングテストを除く)が決定される

3514 ジャッジはアテンプトの結果の詳細を示したレポートを提出する(正副 2通)1通は主催者に提出しもう 1通は AIDA インターナショナルスポーツオフィサーにアーカイブのためのビデオ映像とともに提出する技術資料(5項)では当該報告書に網羅されるべき項目を特定している

3515 技術資料に明記されたドーピングテストの手順は全ての世界記録アテンプトに適用される

36 サーフェイスビデオレビューこれらの規則で要求されるその他全てのビデオレビューに加え審判団は以下のパフォーマンスについてサーフェイスビデオをレビューしなければならない

(i)全ての AIDA 世界記録アテンプト

(ii)競技会において AIDA 世界記録を超える全てのパフォーマンス

(iii)全ての AIDA 世界選手権での性別種目別のトップファイブパフォーマンス

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4 安全 41 概要

411 AIDA セーフティーガイドラインはAIDA インターナショナルが公認後援する全ての大会において適用される

412 予備

413 セーフティーラニヤードセーフティーラニヤードは全ての深度パフォーマンスで義務付けられているラニヤード要件は技術資料(3項)に規定されているラニヤードは競技者の安全性を守るために必要な場合を除きパフォーマンス中に競技者によって外されてはならない競技者の安全性以外の何らかの理由でラニヤードを外した場合はペナルティの対象となる

414 競技深度計はセーフティーラニヤードを装着した手首と反対側に着けるものとする

415 全ての深度競技においては医師救護隊員若しくは蘇生術(EMT)を専門とする消防士の配置が義務付けられているプール競技においてはプロ救護員またはそれ以上に相当する者の配置が適切である遠隔地であるために治療が遅れる可能性があることを考慮に入れた計画を立立てなければならない医療サポートスタッフは責務を果たすため必要な医療機器を装備していなければならない吸入用酸素及び応急手当用の機器は必須である深度競技においては十分な蘇生法を施すための機器を事前に準備しておかなければならない

416 主催者は前述のリストバンドを用いて選手と同時に浮上することなく容易に選手の緊急浮上を行行うために必要な機器を装備したセーフティーダイバーを確保(準備配置)しなければならないスクーバダイバーはカウンターバランスシステムとは関係なくスクーバダイバーが選手もしくは競技ロープまたはその両方を浮上させるための追加のリフトバックシステムを携帯しなければならないカウンターバランスシステムを採用していても予備の浮上手段として追加のシステム(完全装備で水上待機しているスクーバダイバープラットホーム上にいる競技ロープの手動引き上げ役など)は必要であるAIDA 及び審判団は大会開始前にカウンターバランス及びその他の安全装置の検査実演を求めることがある

417 競技会及びアテンプトの両方においてセーフティーフリーダイバーのフロントスノーケルの使用はプール競技深度競技共に禁止する

42 国際大会

421 セーティーフリーダイバーの人数はローテーションを行行うのに十分でなければならない競技ゾーン 1か所につき少なくとも 2名以上のセーティーダイバーを必要とするウォームアップゾーンには 2人以上のセーティーダイバーを必要とする他の AIDA文書(安全手順など)がこれらの問題を指摘している場合本項をアップデートしなければならない

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43 世界選手権

431 深度競技において水中に配置する全てのスクーバダイバーはその役割に応じたスキルを証明できるものと必要な機材を持っていなければならないセーフティースクーバダイバーは世界的に認められた認定機関(PADINAUIIANTDTDICMAS あるいはこれらと同等の機関)の規則を遵守しなければならないセーフティーフリーダイバーは20m(80m以上の競技の場合は 30m)まで楽に繰り返し潜れる能力力を持っていなければならない主催者はこれらのレベルを確認する責任を負う全てのセーフティーダイバーは大会前に AIDAインターナショナルに承認検証されなければならない主催者は安全に関わる全てのスタッフがその役割を果たすための能力力を備えていることを確かめなければならない

432 主催者は公式競技に先立立ち参加する全ての人の安全を確認するために安全担当者と共に救助活動の予行行演習をしなければならない全ての担当者が自分の役割を果たせるようこの予行行演習には 1名以上のジャッジまたはジャッジが指名した者が立立ち会うこととする予行行演習の実施後に安全担当チームに加わった者に対してはジャッジを介してその役割を明確にする安全担当の新メンバーは安全に関するスキルや知識を予行行演習を体験したメンバーと同等もしくはそれ以上に持っていなければならない(実際の救助活動あるいは救助の訓練の経験を持つ者でなければならない)経験豊富な競技者であってもセーフティーフリーダイバーのためのトレーニングプログラムの受講経験や実際の競技会でのセーフティー経験がなければセーフティーとしての役割が無条件で果たせるとは見見なされない

433 水深 80m以上の競技を行行う場合には水深 30mでのトラブルへの対応ができる能力力のあるセーフティーフリーダイバーの配置を勧告するセーフティーフリーダイバーは水深30m にいる必要はないが主催者は水深 20m 以上でのトラブルへの対応が可能なよう計画を立立てることを勧告する

434 酸素はダイビング後の吸入のために水面及び水深 5mでの呼吸が可能な装置でなければならない競技者が酸素を水中で呼吸している間セーフティーフリーダイバーまたはスクーバダイバーが競技者を監視する競技者は水中での酸素吸入のリスクを理解した認定スクーバダイバーでなければ水中で酸素を吸入することは許されないそれ以外の競技者はダイビング後水面もしくは陸上で酸素を吸入するものとする水深 80m以上のダイビング後の酸素吸入は必ず実施しなければならない

44 予備

45 世界記録アテンプト

451 全てのルールに 41 項が適用される

452 明記された以外の全ての安全装置はアテンプトの1か月前までに AIDA インターナショナルへ提出されなければならないそのアテンプトに指名されたジャッジは文書で示された情報に加え更なる情報を要求する権利を持つ

4521 蘇生器具は使用可能な状態で競技者の近くになければならない

453 非常事態の場合は競技者を指定の専門医療機関に搬送しなければならないこの医療機関はアテンプトの前にあらかじめ公表されていなければならない

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454 深度競技においては2名以上のセーフティーフリーダイバーを配置しなければならないプール競技においては1名以上のセーフティーダイバーを配置しなければならないダイナミック競技においては競技者がプールの壁に近いコースを使用する場合はジャッジと共にプールサイドを歩く配置でも可とするセーフティーフリーダイバーは必要とされる場合はいつでも水に入って競技者の救助ができるように準備をしておかなければならないダイナミック競技においては25mを超える長さのプールを使用しセーフティーフリーダイバーがプール内を併泳する場合は2名以上の配置が求められる

46 2014 年安全性強化事項

461 申告の制限

4611 主催者は競技者が過去 3か月間に達成し主催者に証明した深度の最大 10m 超までに申告を制限できる【達成期間や制限深度を主催者の判断で変更する事も可】

4612 申告の制限は全ての選手に等しく適用されなければならない主催者(と審判長)は制限を遵守するために制限深度を超えた申告を変更する場合があるこのような変更は全ての選手に等しく適用される

4613 競技者がその 3か月前までの期間中に適切なダイブを行行わなかった場合主催者はAIDA ランキングリストにあるその競技者のパーソナルベストの 50-70を使用しなければならない一般的にディープダイビングを一定期間行行っていない場合AIDA はその競技者にゆっくりと(パーソナルベストの 50-70を超えないように)再開することを推薦しているその競技者は主催者(及び居る場合は大会の医師)と最初のダイブの適切な深度を相談しなければならない

4614 主催者がこの規則のもとで申告を制限する予定の場合競技会の支払いを受領する前に文面(Eメールなど)により競技者へ告知しこの告知を広告(例主催者のウェブサイトとグループ Eメール)に入れなければならない

4615 競技者が申告を制限(すなわち変更)された場合でも料金金の返金金はない主催者は当該の変更を合理的に速やかに競技者へ告知しなければならない

462 ソナー

4621 世界選手権と世界記録において深度競技ではソナーを練習し使用していることが主催者に求められる

4622 世界記録ステータスの競技会において深度競技ではソナーの使用経験を積んでいることが主催者に求められる

4623 その他の競技会において最大競技深度がセーフティーダイバーの視界内である場合を除いて深度競技ではソナーを練習し使用していることが主催者に推奨される(が必須ではない)

463 潜降の再開の禁止

4631 CWTCNFFIM では競技者は一旦浮上を開始した後にターニングバックダウン(再び潜降)することを禁止する違反者は失格となる(すなわちレッドカード)

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4632 「ターニングバックダウン」とは(i) ソナー上では浮上開始と見見受けられたがその後再び潜降しはじめるまたは(ii) 同じ深度に 5秒以上留まりその後潜降する行行為として定義される

4633 主催者はこの規則を競技会開始前に競技者へ説明しなければならない

4634 主催者側スタッフはその稼動が競技者のリスクを軽減すると思われた場合カウンターバラストを稼働させる権限を持つ(が要求はされない)

464 スクイーズの事後

競技者をケガのリスクから守るため競技者が著しいスクイーズまたはその他競技者の安全性を脅かす医学的状態にある場合大会の医師は競技者の潜水を止めることができる医師主催者(例セーフティーダイバー)またはジャッジの要請により医師は再潜水前に競技者の検査を要求する(医師または主催者により決定された通りの)深度潜降の後パルスオキシメーターによる酸素飽和度検査が義務づけられこれにより医師は競技者がさらなる検査を必要とするかどうか決定する主催者と審判長との協議により医師はそうした規制がダイバーの健康と安全を守るために必要と思われる場合以下の規定の通り競技者の潜水を禁止することができる当該規制が実行行された場合大会参加費の返金金はない競技者が医師の検査を拒否した場合競技者はその競技会で再び潜水することが許されず別の競技会エントリー前に健康診断書を取得しなければならない予想される検査結果には以下のものがある

4641 健康なダイバー自己責任で潜水可能

4642 軽い症状休憩の勧告または簡単な潜水(すなわちその競技者にとって浅い深度)への制限

4643 軽度の肺水腫2日間の休息(またはケガの程度により医師の裁量でそれ以上)復帰時以前の潜水より深い申告はできない異なる種目を行行いたい競技者の場合医師は申告の許容可能な最大深度を決定できる

4644 重度の肺水腫3日間の休息または競技の終了(ケガの程度により医師の裁量による)徐々にモニターされた潜水で潜水を継続するようにする(例以前の目標深度の 60未満から開始する)異なる種目を行行いたい競技者の場合医師は申告の許容可能な最大深度を決定できる

4645 重症の場合医療的ケア競技者が回復したことを医師が確認するまで追加的な潜水はできないラングスクイーズ(例ピンク色の気泡または泡を咳出す)は重症の一例

4646 競技者が申告を制限されたあるいは潜水が中止された場合料金金の返金金はない

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465 トレーニング及び装備

4651 必要な医療トレーニング世界選手権と世界記録AIDA 世界選手権と世界記録競技会では以下のトレーニングを受けた医師が必要となる

bull 救命外科

bull 気道管理

bull 二次心肺蘇生法(ACLS)

bull 要求されないが可能なところでは推薦されるACLS のトレーニングを受けた最低もう 1人のパラメディックまたはセーフティーダイバー

4652 必要な医療トレーニング世界記録ステータスの競技会世界記録ステータスのAIDA競技会では以下のトレーニングを受けた医師が必要となる

bull 救命外科

bull 気道管理

bull 二次心肺蘇生法(ACLS)

bull 必須ではないが可能なところでは推薦されるACLS のトレーニングを受けた最低もう 1人のパラメディックまたはセーフティーダイバー

4653 必要な装備AIDA 世界選手権と世界記録競技会及び世界記録ステータスの AIDA競技会では以下の装備が必要となる

bull パルスオキシメーター

bull 聴診器

bull ポケットマスクスタッフのトレーニングが必要競技ゾーン内に常備が必要使用は必須ではない

bull 酸素マスク

bull 必須ではないが可能なところでは推薦されるCPAP フェイシャルマスクと標準マスクPEEP (positive end-expiratory pressure) バルブ付き BVM (Bag-Valve-Mask) が付いた酸素タンク

4654 推薦される装備AIDA 世界選手権と世界記録競技会及び世界記録ステータスのAIDA 競技会では以下の装備は必要ではないが可能なところでスタッフが使用資格のあるところでは推薦される

bull 吸引器

bull プランジャーニードル(またはhttpwwwnarescuecomARS_for_Needle_Decompression_(325_in)- CN1ACDE14CD3FDhtml)

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bull AED(自動体外式除細動器)使用にはドライエリアの検討が必要

bull 口咽頭エアウェイ(気道の使用が簡単な補助)

466 インシデントレポーティングシステム2015 年 1月 1日よりAIDA 競技会の主催者は(ヘッドジャッジ医師と共同で)競技会における安全性関連インシデントを AIDA のオンラインのインシデントレポーティングシステムにて報告する必要があり手順とインストラクションは同システム内に明記されている

467 休息日競技者が連日潜水することを防ぐためAIDA は主催者が競技スケジュールに休息日を加えることを奨励する

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5 スタティック(STA) 51 概要

511 スタティック(STA)競技はプールまたは限定された安全な自然環境下で実施する深度要件は技術資料(4項)に規定されている

512 競技は水面付近で行行う

513 競技者はウェットスーツ顔面の装備(マスクスノーケルノーズクリップなど)を自由に選択することができる

514 競技者の公式記録は2つの計時結果の平均タイムとするそれぞれの計時においては秒以下切り捨てとする

公式計時 5 分 08 秒 64 および 5 分 07 秒 48

平均計時(508 + 507) 2 = 5 分 07 秒 50

公式記録5 分 07 秒= 614 ポイント

52 国際大会

521 OT のインターバルは主催者が審判長と競技の上決定するAIDA は競技者が自分の OT 前の最低 3分間競技ゾーンにいることが許可されるよう推薦する

522 ゾーンは「ウォームアップゾーン」「待機ゾーン」「競技ゾーン」の 3ゾーンで構成される競技者は最初の公式アテンプトの 45 分前から「ウォームアップ」を開始でき「ウォームアップゾーン」に入ることができる「待機ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで立立ち入ることができない

523 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは「ウォームアップゾーン」「待機ゾーン」「競技ゾーン」での補助が許可される競技者が希望する場合競技者の競技開始から気道が水面上に出るまでパートナーをオフィシャルのセーフティーフリーダイバーとして配置することができパートナーは意識確認のためのボディタッチをすることができるこの時パートナーは自分がコーチングする競技者の安全についての責任があるが競技会を通じての安全管理についての責任は主催者にあるいずれにせよパフォーマンスが終了し競技者の気道が水面から出た時点からパートナーは競技者に触れることは許されないパートナーは小さな声で競技者に話しかけることのみ許されるこれらが守られなかった場合その競技者は失格となる競技終了(すなわち鼻及び又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

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524 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われる競技者が OT から 10 秒以内に競技を開始しない場合ペナルティが適用されOT から 30 秒を経過してもスタートしない場合は失格となるまたOT 前にスタートした場合もペナルティが適用される

525 競技結果(RP)が申告時間(AP)を下回った場合はペナルティが適用される

526 予備

527 競技者は OT 毎に 1度のみ公式アテンプトを行行う権利を有する鼻と口が水中に沈んだ時点で競技スタートと見見なす競技者の OT 時または OT 後の気道(すなわち鼻と口)のいかなる入水も競技の開始とみなされる

528 セーフティーフリーダイバー及びパートナー(キャプテンコーチ)は競技中入水した状態で競技ゾーンに入ることができるその場合以下の手順で競技者の意識の状態を確認する責任を有するセーフティーフリーダイバーは競技者に対し明確にボディタッチをする競技者はあらかじめセーフティーダイバーあるいはパートナーと決めておいたサインで意識があることを伝えるこの場合以下の手順が使用される

主催者が指名したオフィシャルフリーダイバーの場合

bull 申告時間(AP)1 分前から 30 秒毎

bull 申告時間後は15 秒毎

パートナーの場合

bull 特に規定は設けずパートナーの自由とする

競技者がボディタッチに対するサインを返さなかった場合ジャッジは直ちにセーフティーフリーダイバーもしくはパートナーに追加の合図をするように指示をするジャッジは反応がおかしい又は反応が無いと判断した場合セーフティーフリーダイバー又はパートナーに競技者を水から上げるように要求するジャッジは競技者の反応に疑いを持った場合セーフティーフリーダイバーもしくはパートナーに競技者に追加のサインを出させるように指示できる

529 AIDA インターナショナルジャッジと主催者側のタイムキーパーは競技時間を計測する競技者の気道(鼻と口)が水面下に入った時あるいはスノーケルを使用する場合はスノーケルを口から外した時ストップウォッチでの計測がスタートする競技者の気道が水面から出た時計測をストップする

5210 決勝戦

52101 下記の点を除きこれまでに記載された事項は決勝においても適用される

52102 メディアの注目を高めるため決勝戦は複数ゾーンでの同時スタートとすることができる決勝戦が複数のシリーズにわたる場合最も好成績の競技者は最終組で競技する

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53 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

531 世界選手権においてはスタティック競技はプールまたは限定された安全な自然環境下で実施する

532 競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前にそれぞれのキャプテンは競技者の申告時間をジャッジに提出しなければならない

533 OT のインターバルは少なくとも 14 分とする

54 競技会における世界記録

541 パフォーマンスが世界記録を上回ったときそれが新しい世界記録と認定されるには34 項が満たされなければならない

542 従来の世界記録よりも 1秒以上上回った場合に新しい世界記録として認められる

55 世界記録アテンプト

551

552 アテンプトの時間は2人の AIDA インターナショナルジャッジが計測する気道が水面下に入った時あるいはスノーケルを使用する時はスノーケルを口から離した時から計測を開始する競技者の気道が一度水面上に上がった時点で計測を終了する

553 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

554 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは競技者の競技開始から気道が水面上に出るまで自由に競技者に接触することができまた意識確認のためのボディタッチすることができるパートナーは自らがコーチングする競技者に対して責任を有するただしパフォーマンスが終了した(競技者の気道が水面から出た)時点からは競技者に触れることは許されず競技者に話しかけることのみ許されるこれらが守られなかった場合その競技者は失格となる競技終了(すなわち鼻及び又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

555 従来の世界記録よりも 1秒以上上回った場合新しい世界記録として認められる

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6 ダイナミックウィズフィンウィズアウトフィン(DYNDNF)

61 概要

611 競技はプール内で行行われる全ての DNYDNF についてのプールの深度要件は技術資料(4項)に規定されている

612 競技は25ヤード(2287m)以上のプールで実施した場合のみ世界記録として認定されAIDA インターナショナルのランキングリストに登録されるただし全てのパフォーマンスはメートル法で報告されなければならない

613 競技者はウェットスーツウエイト顔面の装置(マスクスノーケルノーズクリップなど)を自由に選択することができる

614 両競技において選手は手や腕を使って泳いでもよいただし特別なパドル類スイミンググローブやスイミングソックスなどの推進力力を生む手段は(DYN でのビーフィンモノフィンを除き)使用を禁止する

615 DYN では競技者はビーフィンとモノフィンのいずれを使用してもよいただし世界記録についてはビーフィンかモノフィンのいずれかを使用しなければならない

616 競技者は潜水前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートその他サポートポイントからの助走をつけたあらゆるスタートを禁止する競技は気道(鼻か口)が水面に出た時点で終了する

617 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは「ウォームアップゾーン」「競技ゾーン」で競技者を補助することができるただしOT 後は話しかけることのみ許され競技者に触ることは許されない競技終了(すなわち鼻又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

618 競技者は完全に水中に没していなければならない水面露出については 116 項を参照

619 競技者補助のため1名以上のセーフティースタッフが伴泳又は追走しなければならない競技者のレーンがプールサイドから距離がある場合は1名以上のセーフティーフリーダイバーが水中で伴泳するものとするまた1コースに複数のセーフティーフリーダイバーを配置することも可能としその場合セーフティーフリーダイバーはそのレーンを分割して担当してもよい

6110 到達距離は競技者の気道(鼻か口)が水面に出た場所で計測されるただし競技者がプールの端で競技を終了する場合気道(鼻か口)が水面に出る前にエンドウォールに水面下でタッチすること計測単位はメートル法とし少数点以下は切り捨てとする

1729m=172m公式記録172x05=86 ポイント

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 28 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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6111 自力力での潜行行水泳以外のいかなる推進支援も利用してはならない(ターン時にエンドウォールを蹴ることは許される)浮上時にプールの底を押して浮上することもペナルティとなる【補足浮上に際し気道が水面上に出る前に足などをプールの底につく行行為は浮上のための連続動作であってもペナルティが適用される】競技終了時のプールエッジのグラブについては 116 項を参照のこと

6112 スタート時壁から 15m 以内の地点で気道(鼻と口)が水中に没していなければならない違反した場合は失格となる

61121 スタート時に身体のどこかの部分がプールのエンドウォールに接触していなければならない違反した場合はペナルティが適用される

6113 ターンでは身体の一部がエンドウォールに接触しなければならない違反した場合はペナルティが適用される【フィンは「身体のどこか」に含まないフットポケットの部分のみ身体の一部として認められる】またターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格となる

62 国際大会

621 競技者はDYN の競技会でフィンを使わずに泳ぐことは可能であるDNF の競技会ではいかなるフィンの使用も許されない競技会が DYNDNF として公式発表された場合競技者はフィンの使用の有無を選択することができるが一つの競技会として結果表は一つになるAIDA ランキングにおいてはそれぞれの種目の結果として記載される競技会が DYN-DNFとして公式発表された場合競技者はどちらの競技に出場するかを選択する事ができる競技会は 2つの独立立したものとして扱われ結果表も別々になる競技会が単独種目として公式発表された場合は混合種目としては扱えない

622 ゾーンは「ウォームアップゾーン」と「競技ゾーン」の 2ゾーンで構成される競技者は OT45 分前からウォームアップを開始でき「ウォームアップゾーン」に入ることができる「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで立立ち入ることができない

623 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推薦する

624 主催者は競技者の要請があった場合会場内に休憩のための場所を準備しなければならない

625 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われる競技者が OT から 10 秒以内に競技を開始しない場合ペナルティが適用されOT から 30 秒を経過してもスタートしない場合は失格となるまたOT 前にスタートした場合もペナルティが適用される

626 競技者は OT 毎に 1度のみ公式アテンプトを行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し競技者がウォールを離れたらアテンプトが開始されたものとみなす競技者の OT の 30 秒より前に気道(すなわち鼻と口)が入水しウォールから離れた場合はいずれもパフォーマンスの開始とみなされる

627 競技者は自分がスタートした競技ゾーン(すなわちレーン)に浮上しなければならない違反した場合は失格となるただし競技者が自分のレーンを外れても他の競技者の妨害となることなく自分のレーンに戻れば失格とはならない

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 29 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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628 競技結果(RP)が申告距離(AP)を下回った場合はペナルティが適用される(11項を参照)

629 決勝戦

6291 下記の点を除きこれまでに記載された事項は決勝においても適用される

6292 メディアの注目を高めるため決勝戦では競技者は予選の成績に準じて複数ゾーンに配置することができる決勝戦が複数のシリーズにわたる場合は最も好成績の競技者は最終組で競技しなければならない

63 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

631 予備

632 世界選手権においては621 項は適用されない

633 競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前にそれぞれのキャプテンは競技者の申告距離をジャッジに提出しなければならない

634 OT のインターバルは少なくとも 10 分とする

64 競技会における世界記録

641 パフォーマンスが世界記録を上回ったときそれが新しい世界記録と認定されるには34 項が満たされなければならない

642 従来の世界記録よりも 1m以上上回った場合に新しい世界記録として認められる

65 世界記録アテンプト

651 予備

652 競技者はウォームアップ時間を自由に選択することができる一人のジャッジが OT の60 分前から競技者を監視する

653 競技中1人以上のセーフティーフリーダイバーを併泳させ又は(競技者のレーンがプールサイドの場合)プールサイドで追走させ競技者の競技進行行をフォローしなければならない

654 従来の世界記録よりも 1m以上上回った場合新しい世界記録として認められる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 30 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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7 コンスタントウエイトウィズフィンウィズアウトフィン(CWTCNF)

71 概要

711 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

712 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助するパートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

713 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

714 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止するCWTではモノフィンまたはビーフィンの使用を認める(CNF では使用不可)審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

715 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

716 競技者はタグを水上に持ち帰りジャッジに示さなければならないタグの仕様は技術資料(3項)に規定されている

717 競技者は自らのフィンキックで潜降浮上しなければならない潜降浮上中は7171 項および 7172 項に示す場合を除き競技ロープを引っ張るまたは摑む行行為をしてはならない

7171 競技者が競技中気道(鼻と口)が水面下にある場合ボトムプレートから 2m以内のゾーン(以下「2mゾーン」という)では失格とならずにロープを引っ張るまたは掴むことができるただし競技ロープの水面または水上部分を掴むことが禁じられていないことを前提とする2mゾーン以外でロープを掴むとペナルティが適用される競技中競技者がロープを掴んで引っ張った場合は失格となるただし例外的に申告深度に届かずに浮上する場合にターンするために1回に限りロープを握り引っ張ることは認められる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 31 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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7172 競技者は潜水中ロープをガイドとして使うことは認められるが推進のためのサポートとして使った場合ペナルティが適用されるただしスタート時に競技ロープの水上か水面部を掴むことは許されるこれは競技者の身体や開いた掌がロープに接触することは許容されるという意味であり競技者がロープを保持するまたはロープをサポートとして使った場合はペナルティが適用されるただしそれが 2mゾーンの猶予内であれば競技者は自由に手を動かすこともロープを掴むこともできる2mゾーンは明確に区別できるように印を付けておかなければならない前述に関係なく競技者は競技の最後の水面への浮上のための動作に関連して競技ロープの水面または水上部分を掴み引っ張ることができこの行行為はペナルティとならない

718 競技者は潜水前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートその他サポートポイントからの助走をつけたあらゆるスタートを禁止する

719 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならないボトムプレートの仕様は技術資料(3章)に明記されている

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

72 国際大会

721 競技者はCWT の競技会でフィンを使わずに泳ぐことは可能であるCNF の競技会ではいかなるフィンの使用も許されない競技会が CWTCNF として公式発表された場合競技者はフィンの使用の有無を選択することができるが一つの競技会として結果表は一つになるAIDA ランキングにおいてはそれぞれの種目の結果として記載される競技会がCWT-CNF として公式発表された場合競技者はどちらの競技に出場するかを選択する事ができる競技会は 2つの独立立したものとして扱われ結果表も別々になる競技会が単独種目として公式発表された場合は混合種目としては扱えない

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 32 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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722 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する(天候メディア報道を含む大会の環境は審判団の判断材料となる)

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行わなければならない

7231 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

7232 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)の入水と水面からの離脱は競技の開始とみなす

724 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

725 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

726 競技エリアには競技者パートナー(キャプテンコーチ)審判セーフティーフリーダイバー以外は立立ち入ることができない

727 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

728 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 33 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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73 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

731 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

732 予備

733 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

74 競技会における世界記録

741 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

75 世界記録アテンプト

751 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの3ヶ月前から2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

752 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

753 予備

754 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

755 予備

756 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 34 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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8 フリーイマージョン 81 概要

811 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

812 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助する

812 パートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

813 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

814 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止する

815 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

816 競技者はタグを水面に持ち帰りジャッジに示さなければならない

817 競技者はロープを手繰るか又は自力力で泳いで潜降浮上しなければならない

818 競技者は潜行行前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートまたはその他サポートポイントからの勢いをつけたいかなるスタートも禁止する

819 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならない

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 35 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

82 国際大会

821 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

8221 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

8222 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)のいかなる入水および水面からの離脱も競技の開始とみなす

823 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

824 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3 つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

825 パフォーマンスエリアは以下の人員のみアクセス可能競技者そのパートナー(キャプテンコーチ)ジャッジおよびセーフティーフリーダイバー

826 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 36 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

827 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

83 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

831 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

832 予備

823 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

84 競技会における世界記録

841 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

85 世界記録アテンプト

851 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

852 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

853 予備

854 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

855 予備

856 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 37 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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9 バリアブルウェイト(VWT) 91 概要

911 AIDA インターナショナルはバリアブルウェイトを競技会の正式種目として認定しない

912 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

92 世界記録アテンプト

921 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

922 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

923 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull ダイビングスーツの厚みは競技会場が海水の場合は 7mm淡水の場合は 9mmを上回ってはならない

bull ウェットスーツがセパレートタイプの場合脇の下から股の部分に限り二重になっていてもよい

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull モーターエンジンプロペラ等推進力力を補助する機器の使用を禁止するビーフィンまたはモノフィンの使用は許可する

bull 競技者は固定されたロープを潜降しなければならない競技者はロープのボトムウエイトをバラストとして利用し潜降することはできない(すなわち「ボトムウエイトに乗る行行為」は許可されない)

924 その他浮上を補助する装置等は大会の AIDA インターナショナルジャッジが AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者およびまたはスポーツオフィサーと協議の上禁止する

925 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 38 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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926 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

927 競技者は自らの力力によるビーフィンモノフィンおよびまたはロープを手繰ることによって浮上しなければならない浮上を補助するインフレータブルまたはメカニカルなシステムの使用は禁止する

928 予備

929 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 39 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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10 ノーリミッツ(NLT) 101 概要

1011 AIDA インターナショナルはノーリミッツを競技会の正式種目として認定しない

1012 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

102 世界記録アテンプト

1021 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

1022 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

1023 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull 浮上の場合にはモーターエンジンプロペラ等を補助する機器の使用を許可する潜降にはウエイト付スレッド以外推進を補助する器材の使用は禁止する

1024 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

1025 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

1026 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 40 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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11 ペナルティ 111 以下に記載する間違いを犯した場合失格とはならないがペナルティが適用される負の数は AIDA 記録として認められない

112 ペナルティのない記録のみが AIDA 世界記録大陸記録として公認される

113 OT より早く競技を開始した場合5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

114 プール競技において競技者が定められた時間(STADYNDNF では OT から 10 秒以内)を超えて競技開始した場合OT から 30 秒までは5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される30 秒を超過した場合は失格となりスタートが許されない

115 申告(AP)と結果(RP)の差によるペナルティ

1151 スタティック競技(STA)において結果が申告時間を下回った時5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=5 分 35 秒結果(RP)=5分 4 秒

申告と結果の差=31 秒

ペナルティ=7ポイント

最終ポイント=608-7=538 ポイント

1152 ダイナミック競技(DYNDNF)において結果が申告距離を下回った場合1mにつき 05 ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=100m結果(RP)=89m

申告と結果の差=11m

ペナルティ11x05=55 ポイント

最終ポイント445(89m)-55(11m)=39 ポイント

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 41 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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1153 深度競技(CWTCNFFIM)において深度計が申告より浅い深度を示した場合結果と申告深度の差 1mにつき 1ポイントのペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではない

計算例

申告=50m結果(深度計の読み)=465m

実際の結果=465rarr結果=46m

ペナルティ

bull 申告と結果の差50m-46m=4mペナルティは 4ポイント

bull タグを持ち帰らないペナルティは 1ポイント

最終ポイント46-5=41 ポイント

116 ダイナミック競技(DYNDNF)特有のペナルティ

1161 スタート時及びターン時に身体のいかなる部分も壁にタッチしなかった場合は1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるまたターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格とする

1162 競技者は選手が身体の一部が水面に出たままレーンを泳ぎ切った水面に出たまま全競技を行行った場合失格となるこの規則に違反した場合は失格となる前述に限らず水面でアームリカバリーを行行った場合は失格となる【アームリカバリークロールの様な動きで腕を体の脚の方から頭の方に戻す動作】

1163 競技者が競技中に身体をサポートするもの(壁コースローププールの底等)につかまったり押したりした場合は5ポイントのペナルティが適用されるただし競技者が浮上に際してプールのエッジまたはロープを掴むことはペナルティの対象とならないものとする

117 深度競技(CWTCNFFIM)特有のペナルティ

1171 競技者が競技中に安全上の理由以外でセーフティーラニヤードを外した場合は10ポイントのペナルティが適用される

1172 競技者がタグをジャッジに渡せなかった場合は1ポイントのペナルティが適用される

118 コンスタント競技(CWTCNF)特有のペナルティ

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 42 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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1181 競技者は気道(鼻と口)が水面下にある場合2mゾーン(ボトムプレートから 2m以内の範囲)では失格とならずにロープを掴むことが認められる競技中鼻と口が水面下にある間にロープの 2mゾーン以外の場所を掴んだ場合1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるただし 717 項記載の例外を除く前述に関係なく競技者は競技開始時競技ロープの水面または水上部分を(すなわち手が完全に入水しない限り)ペナルティ無しに掴むことができる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 43 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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12 プロテスト(異議申し立立て) 121 キャプテン(不在の場合は競技者自身)は当該事象が起きてから最大 15 分以内または当日の結果発表後 15 分以内にジャッジにプロテスト(異議申し立立て)を行行うことができる

122 審判団は水面下での規則の違反をセーフティーダイバーまたはボトムカメラビデオのレビューから確認した場合適用可能なペナルティまたは失格を競技者およびまたはそのチームキャプテンへ直接告知するか結果発表時に当該ペナルティ失格を含めるものとする

123 プロテストがあった場合ジャッジは選手のペナルティまたは失格について以下の手順で判断する

1231 プロテストはすべて審判室で管理しひとつずつ処理する

1232 ジャッジはそれぞれのプロテストについて最初にビデオ映像を見見るビデオ映像は必要に応じ何度もまたはスローモーションで再生する

1233 判定を行行ったジャッジは事実の要約とその判定に至った経緯を他のジャッジに説明する

1234 競技者とキャプテンは公式ビデオ映像を見見て追加のコメントを付け加えることができるその後競技者とキャプテンは退室する

1235 競技者は必ず事情を聴取され関連性があれば審判団は競技者の安全および潜降と浮上の監視を担当するスタッフたちからも聴取できる

1236 審判団はプロテストについて協議できるが審判団長が課す協議の制限(例各ジャッジの発言を 1分に限定するなど)を前提とする審判団はその後各プロテストに対する無記名式投票へと進む

124 単に疑わしいだけの場合は競技者にとって有利な判定を行行わなければならない(すなわち何が起きたのかがよくわからない場合競技者にとって有利に解釈する)この場合審判団はどのパフォーマンスを考慮の対象とするかを決定する

125 審判団は遅くとも競技当日のイベントコミッティにおいて当日の競技におけるプロテストの判定結果について報告する

126 プロテスト申立立人は 50 ユーロまたは同額の現地通貨を支払わなければならないこれは審判団が競技者の正当性を認めた場合は返金金される逆に審判団が競技者の正当性を認めない(すなわち申し立立てが覆らない)場合支払金金は競技の主催者に渡されるがAIDA 世界選手権または世界記録競技会では支払金金は AIDA インターナショナルへ渡る

127 AIDA 世界選手権大会ではプロテストを行行う競技者と同じ国籍のジャッジはプロテスト処理から外れなければならない(すなわちそのプロテスト処理のあらゆる過程または審判団投票の間プロテストが処理される部屋にいてはならない)

128 審判団の決定において結果が同数となった(例えば棄権によりジャッジの人数が偶数になった)場合は審判団長の票(プロテストに参加している場合)または副審判団長(審判団長が参加していない場合)の票が 2票として数えられる

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129 決勝時のパフォーマンスに関するプロテストによって決勝がやり直しになることはない

1210 競技者は自身の競技中の環境(セーフティーダイバーや主催者の不備により競技への妨げがあったなど)に対してもプロテストを行行うことができるこの場合競技者は審判にその場で直接申し立立てることができそれが有効と認められれば競技のやり直しができるものとする(特に深度競技において)

1211 各プロテストはひとつの問題のみを扱う例えば競技者がグラブ違反およびサーフェイスプロトコル違反でペナルティを適用されている場合その競技者が両方の問題で申し立立てをしたい場合はふたつの申し立立てを行行わなければならない別々の問題はそれぞれのプロテストフォームに記載し別個のプロテストとして扱われなければならない

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13 競技審判団 131 国際大会

1311 国際大会では審判団は当該競技会で AIDA インターナショナルを代表する 2名以上の AIDA インターナショナルジャッジで構成されるものとするAIDA ランキングリストに掲載するプール競技では 1名以上深度競技では 2名以上の AIDA ジャッジがその競技をジャッジしなければならない

1312 アシスタントジャッジはAIDA インターナショナルジャッジのポジションに関連する特定の職務(公式カウントダウン深度計およびタグの管理タイムキーピング等)を補助するものでスタティック競技においてはジャッジとアシスタントジャッジを設置されることがある

1313 ジャッジはウォームアップのスタートから競技に立立ち会い以下のことを行行う

bull 競技会が競技規則どおり運営されていることの確認

bull 競技者の装備のチェック

bull 競技者のパフォーマンスのチェック

bull 競技会に関連する規則を遵守しないまたは主催者の円滑な運営や競技会の安全性を損なう競技者を失格にする

bull 競技者やスタッフの安全が脅かされた場合競技を中断させる

bull チームキャプテンから提出されたプロテストの収集(該当する場合)

1314 コンスタントウエイトフリーイマージョンにおいては1名以上のジャッジが水中で判定を行行わなければならない世界記録を上回る申告の場合その結果が世界記録として認定されるためには2名以上のジャッジが水中で判定しなければならない(34 項参照)

1315 主催者は競技会の 2週間前までに審判長を AIDA インターナショナルへ(CARS システムを通じて)告知しなければならない世界記録ステータスの競技会では当該告知は競技会の 6週間前までに AIDA インターナショナルへ告知しなければならない

132 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

1321 世界選手権においてはAIDA インターナショナルは AIDA ジャッジ IOP の条件に従い審判団を指名する審判団は 6名以上の AIDA ジャッジから構成されるジャッジ要件は下の 1333 項と 1334 項に規定されている

1322 アシスタントジャッジは競技会の通常の進行行に関し投票や決定はできないが各状況においてインターナショナルジャッジ(意思決定の際にそれを検討する者たち)へ自分たちの意見見を述べることができる

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1333 AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならないAIDA 世界選手権のジャッジはシニアジャッジ(レベル D)以上でなければならない前述に加え

(i)AIDA プール世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(ii)AIDA 深度世界選手権のジャッジはAIDA 深度競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(iii)AIDA チーム世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上AIDA 深度競技会から 30 ポイントを得ていること

1334 審判長AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならない前述に加え

a) AIDA プール世界選手権では審判長はプール競技会から最低 100 ポイントプール世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上のプールおよびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

b) AIDA 深度世界選手権では審判長は深度競技会から 100 ポイント以上深度世界記録アテンプの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の深度およびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

c) AIDA チーム世界選手権では審判長は

(i)プール競技会から最低 100 ポイントおよび深度競技会から最低 100 ポイント

(ii)深度世界記録アテンプトの最低4レコードポイントおよび深度世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の AIDA 世界選手権(プール深度およびまたはチーム)でジャッジを務めていること

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14 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ) 141 イベントコミッティ

1411 イベントコミッティは円滑な競技会運営と競技規則や運営についての質問に答える場として実施される

1412 イベントコミッティは以下のメンバーで構成される

bull 審判団

bull チームキャプテン

bull 大会主催者

競技者はイベントコミッティに参加する要望は出せるが直接発言することはできないキャプテンが競技者の代表として要望を代弁する

1413 イベントコミッティは審判団および主催者によって進行行されるその日の特定の議事を遵守する

1414 イベントコミッティは相互尊重とフェアプレイの精神に則って運営されなければならない審判団主催者または他チームのキャプテンに対して非協力力的な姿勢のキャプテンや競技者はイベントコミッティから排除されることがある

1415 イベントコミッティは次に掲げる事項を目的として競技日前日の主催者の設定した時間に開催される

bull 競技結果の発表

bull キャプテン競技者スタッフへの翌日の競技に関する一般事項(日程の再確認ローカルルール天候や特別な環境等)の伝達

bull 翌日に開催する競技の OT タイムの配布

142 競技参加標準記録(MINIMA)競技参加標準記録を設定する場合はAIDA インターナショナルが(主催者との協議により)設定するものとしそれらが適用される世界選手権開始の6か月以上前に AIDA ナショナルへ通知されなければならない

143 主催者

1431 AIDA インターナショナルに選出された大会主催者は開催 6か月前までに次に掲げる情報をAIDA インターナショナルを含むすべての関係者に送付しなければならない

bull 大会に適用される全ての規則

bull 競技会概要(開催期日イベントコミッティ大会参加費等)

bull 使用施設日時宿泊場所偶発責任等が記載された競技会実施要項

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bull 競技者ジャッジ観衆の安全のための使用される設備が記載された文書

bull 緊急時の避難救助手順が記載された文書

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull 競技会の進行行運営に関するすべての文書

bull 代替の会場となる場所の図

bull メディアに関する詳細計画と大会主催組織のスタッフの名前

1432 大会主催者は開催 5か月前までに競技会に関する詳細情報を告知する専用のウェブサイトを英語表記で開設しなければならない具体的な内容は次のとおり

bull AIDA ロゴを使用したウェブサイトと公式の競技会名

bull 競技開催地の案内図

bull AIDA インターナショナル競技規則

bull 詳細スケジュール

bull AIDA インターナショナルへの登録ページ

bull 主催者問合せ先アドレス

bull 宿泊施設(ホテル空港)

bull 競技会場付近の概要情報

bull レンタカー船の情報

bull スクーバダイビングやフリーダイビングに関するその国特有の法規則

bull メディアに対する情報(連絡先水中映像写真の入手の可否等)

1433 AIDA インターナショナルは開催 2か月前までにジャッジの立立候補を受け付け検討を経て審判団を編成しなければならない大会主催者はチームキャプテンに審判団の構成について競技会初日に通達するものとする大会主催者は審判団の開催地までの交通費および宿泊経費食事代を負担するものとする各ジャッジには自室が提供される(ただし他のジャッジまたは自分のパートナーと同室になることを了承するものとする)交通費は大会主催者より前払いにて支払われるものとし移動に関する書類はAIDA インターナショナル理事会により審判団の選出がなされてから遅くとも 10日以内に使用できるものとする主催者はAIDA インターナショナルに対し(適用可能であれば)審判団に同じ大陸の国のジャッジを50を目安に選出するよう依頼できる

1434 主催者は全ての必要な施設設備を審判団が自由に使えるようにしておかなければならない

1435 主催者は審判団がビデオをチェックするための常設のエリア(施設設備)を確保しなければならない

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1436 大会全体の責任はAIDA インターナショナルや審判団ではなく大会主催者が負うAIDAインターナショナルおよび審判団は競技者の安全に関する責任を負わないものとする

1437 イベントコミッティは競技会の前日に行行われるものとする主催者はその席においてチームキャプテンに当該競技のスタートリストを配布しなければならない

1438 主催者は大会初日(開始日)に競技者キャプテン主催者審判団メディアセーフティスクーバーフリーダーバー医療救急スタッフによる情報共有化のためのミーティングを開催しなければならないこのミーティングを通じ主催者は大会の詳細情報特にイベントコミッティの開催スケジュールおよび競技結果発表の日時について説明する

1439 大会主催者は報道関係者がトレーニング日および競技日に水中撮影(ビデオあるいはスチール)をするために水に入れるよう配慮し施設を用意しなければならない

14310 大会主催者は競技者が記入するための申告用紙を用意する

14311 AIDA インターナショナル理事会により指名された委員会は(一人の AIDA からの代表に対して)主催者の費用で競技会の 2か月前までに以下に掲げる事項について主催者と確認する

bull 宿泊スケジュール資材調達などが計画どおりに進んでいるか

bull セーフティーフリーダイバースクーバダイバーのリーダーと共にイベント全体の安全管理の準備ができているか

bull 施設とその管理状況

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull メディアに関する詳細計画とメディア担当スタッフの決定

14312 この委員会は1名以上の審判団のメンバー(または AIDA インターナショナル委員会に指名されたその他の者)から成り問題を整理し必要な解決策を見見つけるために主催者と緊密に連携をとりながら効率的な組織運営を目指すものとするこの委員会はAIDA インターナショナル理事会へ直接報告する

14313 審判長と副審判長または 2名の指名されたジャッジは公式アクティビティの開始日(大会初日)の 3日前までには現地に到着していなければならない

14314 大会主催者は自国の然るべき機関または AIDA インターナショナルに依頼しドーピングテストを実施することが義務付けられる主催者はこれらの手続きと試験(キットを含む)の費用を支払うものとする競技者が選ばれる条件は審判団の裁量にゆだねられるただし各種目の優勝者および世界記録を上回った競技者は男女女ともに必ずテストを受けるものとするまた一般に主催者は全ての 1位と 2位の競技者と競技日ごとにランダムに選択された 2人の競技者を検査する準備をしなければならない

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14315 大会主催者は各種目とも1名以上の「オープナー」を設けることが望ましい審判団はセーフティーダイバーまたは有能なフリーダイバーの中から「オープナー」を指名することができる「オープナー」はそれぞれの能力力の範囲内で競技ゾーンを公式に確認し主催者の慣らしを行行う「オープナー」は競技者と同条件で試技をすることになるが必ずしも競技者でなくともよい決勝と予選は同じ日に開催されても別の大会として見見なされしたがってそれぞれでオープナーを設ける決勝に進出していない予選出場者が決勝の「オープナー」として試技をすることは認められる「オープナー」としての記録は世界記録としては認められない

14316 大会主催者はすべての競技者の ID ナンバーを設定する競技者は競技中必ず IDナンバーが明確に分かるようにしなければならないID ナンバーのリストは報道関係者とキャプテンに配布される

14317 大会主催者はセーフティーダイバージャッジおよびその他オフィシャルスタッフ全員に対して競技中も視認しやすい ID システムを提供しなければならない

14318 公式深度計は正確な測定のため競技が始まる前までに測定済みのロープで確認調整されなければならない

144 雑則

1441 主催者または競技者のスポンサーに関連する制限事項によって大会運営に支障があってはならない

1442 イベントコミッティでは公認メディアの人数と位置について明確にしなければならないAIDA に指定されたカメラマンおよびまたはビデオグラファーは全てのメディアゾーンおよび深度競技用の全ての競技エリアへ立立ち入ることができる(当該者は競技の進行行に干渉してはならない)

1443 AIDA インターナショナルおよび大会主催者は競技者が競技規則を遵守しないために生じた事故について責任を負わない

1444 現競技規則は世界選手権開催の 3か月前以降は変更しないものとする

1445 競技規則において明示されていない事項についてはジャッジのみが判断を下すことができる

145 スタートの最小インターバルAIDA 世界選手権の深度競技では競技の最短インターバルは 9分(100m 以上の潜水は 10 分が推奨される)なければならないただし80mに満たない潜水の最短インターバルは 8分とし50m未満の潜水での最短インターバルは 7分とする

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用語集 AIDA カレンダーAIDA のウェブサイトには様々な目的のカレンダーが掲載されている競技記録アテンプトインストラクターコースジャッジコースこれらのカレンダーは以下に掲載されている

CARS競技会発表およびランキングシステム最新の AIDA 競技会と記録アテンプトデータが蓄積されたオンラインアプリケーション以下の二つで構成されている

a) 競技会の発表 httpcarsaidainternationalorgcalendarannounce-competition

b) ランキング(すなわち結果) httprankingaidainternationalorg

CNFコンスタントウエイトウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

CWTコンスタントウエイトウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DNFダイナミックウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DYNダイナミックウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

FIMフリーイマージョン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

IOP本 AIDA ジャッジインターナルオペレーションと手順

JOSジャッジオンラインシステム最新の AIDA ジャッジ情報が蓄積されているオンラインアプリケーションAIDA のウェブサイト httpjudgesaidainternationalorg にある

STAスタティック httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

Page 2: AIDA International Competition Rules v14.0J-60522-2...らない。AIDAインターナショナル理事会は、その競技会が条件を満たしているかどうかにつ いて判断を下すことができる。

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目次

1 はじめに 3

2 種目競技会の認定 5

3 一般規則 9

4 安全 19

5 スタティック(STA) 25

6 ダイナミックウィズフィンウィズアウトフィン(DYNDNF) 28

7 コンスタントウエイトウィズフィンウィズアウトフィン(CWTCNF) 31

8 フリーイマージョン 35

9 バリアブルウェイト(VWT) 38

10 ノーリミッツ(NLT) 40

11 ペナルティ 41

12 プロテスト(異議申し立立て) 44

13 競技審判団 46

14 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ) 48

用語集 52

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1 はじめに 11 AIDA インターナショナルの主な使命のひとつは最新の記録とランキングリストを管理するためフリーダイビングの各種目での記録と競技を公認することにある競技規則はこの公認にとってだけでなく測定と比較が可能で公平かつ安全なパフォーマンスにとっても必須なものであるため以下に規定する(「AIDA 競技規則」または単に「規則」と呼ぶ)

12 この文書は AIDA インターナショナルが公認する全ての競技会に適用されその結果はAIDA インターナショナルランキングリストに記載される

13 この文書は以下の章から構成されている

bull 概要

bull 国際大会

bull 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

bull 競技会における世界記録

bull 世界記録アテンプト

国際大会の場合は以下の章を適用する

1 概要

2 国際大会

3 (競技会における世界記録)

世界選手権の場合は以下の章を適用する

1 概要

2 国際大会

3 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

4 (競技会における世界記録)

世界記録アテンプトの場合は以下の章を適用する

1 概要

2 世界記録アテンプト

14 スレッド種目バリアブルウェイト及びノーリミッツはアテンプト競技としてのみ実施されAIDA インターナショナルはこれらの種目が競技の一部として行行われていると思われる競技会を公認しない

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15 公式タイムAIDA 競技会の公式タイムは競技会の場所により調整されたユニバーサルタイム(協定世界時)(「UTC」)とするUTC は様々なウェブサイト(例httpwwwtimeanddatecomworldclock)で入手可能でインターネット接続されたアップル社製デバイス(例MacBook iPhone iPad)でも検索可能である

16 技術資料競技会と記録のための AIDA 技術資料(「技術資料」)はこれらの規則に含まれている技術資料は規則より頻繁にアップデートされる必要性のある技術的項目をカバーする従って AIDA インターナショナル議会は随時技術資料を修正できる(AIDA インターナショナル議会は年 1回技術資料の一部を修正する予定)最新の規則及び技術資料は AIDA ウェブサイトで入手可能である

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2 種目競技会の認定 21 種目AIDA インターナショナルは以下の種目を公認する

bull スタティック(STA)水面下で息を出来るだけ長く止める競技

bull ダイナミックウィズアウトフィン(DNF)完全に水面下に潜りどれだけ長い距離を泳げるかを競う競技推進力力を生む道具(フィン等)の使用は禁止されている

bull ダイナミックウィズフィン(DYN)水面下をどれだけ長く泳げるかを競う競技フィンまたはモノフィン以外の推進力力を生む道具の使用は禁止されている

bull コンスタントウエイトウィズアウトフィン(CNF)あらかじめ申告された深度まで自身の腕と足の推進力力のみを使って到達することを競う競技推進力力を得るあらゆる道具の使用及び許可された範囲以外でロープを手繰ることは禁止されている

bull コンスタントウエイトウィズフィン(CWT)あらかじめ申告された深度までフィンまたはモノフィン及び自身の腕と脚を使って到達することを競う競技フィンまたはモノフィン以外の推進力力を得るあらゆる道具の使用及びロープを手操ることは禁止されている

bull フリーイマージョン(FIM)あらかじめ申告された深度までロープを手繰って到達することを競う競技推進力力を得るあらゆる道具の使用は禁止されている

bull バリアブルウェイト(VWT)あらかじめ申告された深度まで重り(スレッド)の重量を利用して到達することを競う競技自らの力力によって浮上する必要があるがフィンまたはモノフィンの利用及びロープを手繰る行行為は認められる

bull ノーリミッツ(NLT)あらかじめ申請された深度までバラスト加重されたスレッドを利用して潜降浮上をする競技潜降と浮上に関して道具使用の制限はない(例バルーンカウンターバランスシステムバラスト)

22 記録

221 男女女の記録は 21 項に記載した各種目で別々に扱われる

222 条件によるカテゴリーの細別は行行わない(湖海高度氷の下等)

223 競技者の記録が世界記録を超え全ての必要な手順(本規則に記載されているもの)が正しくとられた場合その競技者は世界記録保持者となりレコードリストに加えられる同じ競技で 1人以上の競技者が世界記録を超えた場合これらの規則の条項によりどの競技者が世界記録保持者になるか決められる

224 AIDA 競技カレンダーに記載されるのはAIDA インターナショナル世界記録アテンプト及び公式「AIDA インターナショナル」競技会のみとしAIDA インターナショナルから競技世界大陸記録の公認資格が付与される公式の AIDA 国際大会での記録のみがAIDA ランキングリストに記載される(全てのランキングリストの基準が満たされている場合のみ)

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225 大陸記録(コンチネンタルレコード)

2251 AIDA インターナショナルは6大陸(ヨーロッパ北アメリカ南アメリカアフリカアジアオセアニア)における大陸記録(コンチネンタルレコード)を認定する

2252 大陸記録の認定は大会における世界記録認定に準ずるただしドーピングテストの必要はなくそれぞれの世界記録は自動的に大陸記録として認定される

2253 大陸記録のアテンプトは認めない

23 競技会

231 スポンサーランキングリスト競技会が公式「AIDA インターナショナル」競技会として認められるためには競技会が AIDA ナショナルによって主催されるかAIDA ナショナルまたは AIDA インターナショナルの後援を受けていなければならないAIDA インターナショナルはAIDA ナショナルが存在しない国においてのみ直接競技会を公認するAIDA 競技カレンダーには AIDA 国際大会のみが記載される主催者がこれらの規則の全てのランキングリストの規準を満たしている公式 AIDA 国際大会からの結果のみがAIDA ランキングリストに記載される

232 AIDA インターナショナルは次の 2種の競技会を公認する

1 世界選手権AIDA インターナショナルの後援により組織される

2 国際大会AIDA ナショナルが主催または後援する競技会複数の国からの参加者を含む

233 全ての AIDA 競技会には申請が必要である競技会の申請に必要な手順及び内容は技術資料(2項)に記載している

234 予定しているあらゆるパフォーマンスに対しての規制事項(最大深度など)はAIDAの国際競技会開催が発表される前に主催者から競技者及び AIDA インターナショナルに通知されていなければならない天候またはその他の条件により事前に発表された深度での実施が危険である場合を除き競技会開催発表後のパフォーマンスの規制は許可されない

235 競技会はAIDA 競技会として公認されるためにこれらの競技規則に従わなければならないAIDA インターナショナル理事会はその競技会が条件を満たしているかどうかについて判断を下すことができる

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236 以下に掲げる条件を全て満たす場合は競技会の中での記録を世界記録と認めることができる

bull 少なくとも 2人以上の公式 AIDA インターナショナルジャッジが立立ち合いそのうち1名以上はマネージングジャッジ(レベル B)以上であることまたそのジャッジの少なくとも 1名(マネージングジャッジレベル B以上)は競技者とは異なる国籍であること

bull 公式ビデオが撮影されていること

bull ドーピングテストが実施されていること

bull 深度競技では 2名のジャッジが水中にいること

そのパフォーマンスが現世界記録を超えた場合その場に立立ち合っていたジャッジはそれが「ドーピングテスト結果が出るまでの暫定世界記録」であることを公式ビデオの確認後直ちに宣言する

237 AIDA インターナショナルランキングリストに掲載させるため全ての AIDA 公認競技会の結果は競技会最終了から7日以内に AIDA インターナショナルCARS システムにアップロードされなければならないその際受信した確認メール内のリンクに従うこと主催者は期限までに競技結果を AIDA インターナショナルに送付する責任を有するヘッドジャッジは正確性確認のためこれらの結果の送付前にチェックする責任を有する

238 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

2381 AIDAインターナショナル議会は世界選手権に際しジャッジを選挙により選出する

2382 AIDA インターナショナル理事会はAIDA インターナショナル議会によるジャッジの選出後その中から審判長と副審判長を選出する

2383 世界選手権では審判団は 6人以上の AIDA インターナショナルジャッジ(シニアジャッジレベル D以上)で構成されさらにそのうち 1人以上がマネージングジャッジ(レベル B)以上でなければならない

2384 世界選手権においてはパフォーマンスの規制は行行なわれない

239 国際大会

2391 AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者及び AIDAインターナショナルスポーツオフィサーは主催者が AIDA カレンダーに競技会の発表を送付した後提案されたジャッジ候補者を含む国際大会の審判団を承認しなければならない

2392 国際大会では審判団は2人以上のAIDAインターナショナルジャッジで構成される

2393 予備

2394 主催者は希望すればAIDA インターナショナルにジャッジの欠員補充を求めることができる

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2310 大陸国内地域地区都市選手権

23101 主催者は初心者やファンへのハードルを低くするためにメインイベントの他に別の選手権を追加することができるただしフリーダイビングの普及を目的としAIDA ナショナルの承諾を得たものに限るAIDAインターナショナルランキングでの公平性のために競技者に対する条件は全て同じでなければならない

2311 AIDA ナショナルが関与しない競技会AIDA ナショナルが無い国または AIDA ナショナルが何らかの理由で協力力が出来ない場合であっても個人やクラブで AIDA 国際大会を開催することができるその場合AIDA インターナショナル理事会への直接の申請を必要とし競技会は AIDA インターナショナルに直接管理される

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3 一般規則 31 概要

311 いかなる AIDA 競技会への参加もそれによって各競技者はこれら規則の約款全てを受け入れたものとする

312 各競技者は AIDA ナショナルのメンバーでなければならない

313 WADA アンチドーピング基準及び AIDA インターナショナルにより採用された全ての基準が全ての AIDA 競技会及び記録アテンプトに適用されるものとするテストは競技会や記録アテンプトの有無に関わらず通年かつ抜き打ちで行行なわれるテストを受けることを拒否した場合当該競技者はドーピングポジティブ(陽性)と判断される全ての世界選手権における優勝者または優勝チーム及び AIDA 世界記録を記録した全ての競技者は必ず検査を受けていなければならない

314 各競技者が競技前の 60 分間に圧縮ガスの吸引をすることを禁止する

315 WADA または AIDA の禁止する全てのパフォーマンスを向上させる製品の消費または使用は明確に禁止されているAIDA ジャッジは疑念があるときはアンチドーピングテストまたはその他の調査手段を要請する権力力を有する

316 全ての競技者は 18 歳以上(保護者の同意を得ている場合は 16 歳以上)でなければならない

3171 各競技者は自分が代表する国の有効なパスポート(または国籍を表す国民 ID カード)を所持し当該国は国連に承認されていなければならない

3172 特定の国のパスポートを所持して AIDA の競技会に参加した競技者はAIDA への申請と承認がなければその所属する国を変更することは出来ない国籍を変更したい場合はAIDA インターナショナルに対して前年の 10月 31日までに申請を行行なわなければならない国籍の変更が認められるのは1年おきとする国籍の変更に関する更なる詳細な情報はAIDAインターナショナルのウェブサイトで得ることが出来る

318 全ての競技者はフリーダイビングを行行なうことに問題なしと判断された英語記載の診断書を準備しなければならない【日本国内の大会においては英語記載である必要は無い】診断書の有効期限は 1年以内とし連絡先が併記された医師のサインを必要とする競技者自身が医師であっても自分の診断書への署名は有効とは認められない

319 「316 項317 項318 項」については競技者受付登録時に確認されるものとする

3110 全ての競技者は治療中の病気怪我がある場合大会前に審判及び大会の医師に報告しなければならない大会の医師は競技への参加がその病気や怪我の経過に危険を及ぼすと判断した場合競技者の大会参加を制限する権利を有する

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3111 競技者はオフィシャルトップ(以下 OT)の 60 分前までに審判団の指定した場所にいなければならない

3112 競技者及びそのコーチは競技者の外部の状況を計測する電子機器(深度計など)を使用してもよいが競技者の内部の状況を計測する機器(心拍数モニター酸素濃度計など)を使用してはならない

3113 全ての種目においてEQEX(イコライズイクステンション)ツールその他圧平衡を助けるための機器やシステムの使用を禁止する

3114 ジャッジによりブラックアウトと判断された全ての競技者はその競技において失格となりあるいはジャッジの決定によりそれ以上のペナルティ(他の競技への出場停止など)が科せられる審判団は追加のペナルティの可能性を決定する前に大会の医師に意見見を求めることができる

31141 以下に掲げる兆候が見見られた場合「ブラックアウト」と判定される

bull 心停止

bull 呼吸停止

bull 意識の喪失

bull 意識はあるが気道(鼻と口)を水中から出した姿勢を維持できない

31142 前述の兆候が疑わしい場合競技者に有利な判定を行行いそのパフォーマンスは有効とされる

3115 競技者は何らかの問題が起きない限り競技中に誰かの補助を受けたり触られたりしてはならないもしそれがあった場合は失格となるがそれが競技中のスタッフ(ジャッジカメラマンセーフティーダイバーなど)の補助に該当しない接触である場合は失格とならないスタティック競技中の位置修正や安全確認を目的としたコーチパートナーセーフティーダイバーによる接触は認められる(523 及び 528 参照)CWTCNFFIM 競技で競技者が気道を水中に沈める前であればその競技者のコーチは競技者に接触し補助することができペナルティは科せられない

3116 個人的なフロートの使用は審判団に禁止されていない限り全ての種目で許可される審判団はそのフロートが判定安全ビデオ撮影の妨げとなる場合禁止することができる

3117 サーフェイスプロトコル(浮上後動作手順)

31171 競技者は水面へ上がった後サーフェイスプロトコル(以下「SP」という)を完全に行行なわなければならない

31172 競技者は水面浮上後 15 秒以内に SP を行行い完了させなければならないSP は審判団または大会スタッフからの指示を受けることなく行行うものとするSP は競技者が自らの手で顔面の装備を外し始めるところから始まる顔面の装備をつけていない場合はジャッジに対し手による OK サインを出した時点を SP のスタートとする

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31173 SP は次の手順で行行なう

1 顔面のすべての装備(マスクゴーグルノーズクリップ)を取り外す

2 ジャッジに向かって手で「OK サイン」を 1 回示す

3 声に出して「Im OK」または「I am OK」と審判に向かって 1回言う

競技者は以上の 3つの動作を「上記の順番で」水面浮上後 15 秒以内で行行わなければならない競技者はSP 開始前や完了後に声を発したり目に見見える動作をすることについては何度行行っても構わないしかしながら SP が開始した時点からSP 以外の全ての余分な動作は失格(「SP 失敗」)と見見なされるSP は競技者が声による OK を示した時点で完了と見見なされる全ての AIDA 国際大会及び記録アテンプトでは言葉の合図は上で規定した通り英語で行行わなければならない

3118 競技者は浮上後鼻と口を水面より上に保持しなければならない競技者の浮上後30 秒以上経過しメインジャッジが色付きカードによって判定を下すまで競技者は誰にも触れてはならず誰も競技者に触れてはならないただし競技中にスタッフ(ジャッジカメラマンセーフティーダイバーなど)による補助に該当しない接触は失格の対象とはならない

3119 競技終了時ジャッジは競技の有効判定を直ちに各競技者に伝えるものとするこの判定は最終判定であるが深度競技においてはジャッジの目視可能範囲での判定である(潜降中のロープタッチ等についての判定は含まれない)ジャッジは色付きカードにより判定を示す判定は競技者の浮上後 30 秒以上経過した後に出されるものとする

カードの色は以下を意味する

bull 白 OKペナルティなし

bull 黄 OK だがペナルティあり

bull 赤 失格

判定が黄または赤の場合競技者はその判定理由を知る権利がある競技の継続を妨げない限り判定の直後に知ることも可能であるまたプロテスト(異議申立立)に先立立つ結果発表において告げられる場合もある

3120 主催者は競技者が AIDA 競技会に参加する条件としてパブリシティリリース(すなわち競技者の名前やイメージを使用する権利を主催者に許諾すること)への署名を要求してはならない

3121 オープナー主催者は競技会においてスタッフとジャッジの予行行の為にオープナーを設置することが出来るオープナーの記録は AIDA ランキングリストには掲載されない

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32 国際大会

321 競技会は個人戦あるいはチーム戦で以下の種目をひとつまたはそれ以上を実施するものをいう

bull スタティック(STA)

bull ダイナミックウィズフィンおよびまたはウィズアウトフィン(DYNDNF)

bull コンスタントウエイトウィズフィンおよびまたはウィズアウトフィン(CWTCNF)

bull フリーイマージョン(FIM)

322 すべての競技種目で予選及び決勝あるいは決勝のみの大会運営ができる予選及び決勝を行行う場合決勝の選手数はジャッジと大会主催者が会場設定の状況を考慮し協議のうえ決定するその数は 2人以上12人以下とする

323 主催者は制御不能な自然環境(風波海流雨など)を除き競技者に対しできる限り同じ条件の環境を提供しなければならない

324 予備

325 各競技のポイントは以下のとおりとする

bull スタティック競技1秒=02 ポイント

bull 深度競技1メートル=1ポイント

bull ダイナミック競技1メートル=05 ポイント

深度競技においては小数点以下は切り捨てとするダイナミック競技では05 ポイントスタティック競技では 02 ポイント単位(いずれも切り捨て)で計算することとする

計算例

5 分 4 秒 スタティック= 608 ポイント

555m コンスタントウエイト = 550 ポイント

978m ダイナミック= 485 ポイント

326 勝者の決定方法

3261 個人戦での勝者は最もポイント数の高かった競技者とする予選と決勝が行行われる場合は決勝の結果のみで決定される

3262 団体戦での勝者は決勝が終わった時点で最もポイント数の高かったチーム(全てのメンバーの全ての競技のポイントの合計)とする団体戦で同点となった場合次に高いポジションが他のチームに与えられることなく同点のチームがポジションを共有する(例2チームが最高得点 100 ポイントで次に得点の高いチームが 90 ポイントであれば100 ポイントの 2チームが 1位を共有し90 ポイントのチームは 3位となる)

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3263 個人戦で同点となった場合申告(AP)と結果(RP)の差が最小の競技者がその競技の優勝者となる

3264 予選と決勝が行行われる場合はその記録は別々の結果として扱われそれぞれの記録が AIDA 世界ランキングに反映される

3265 主催者は AIDA インターナショナルに対し技術資料に規定された料金金と支払スケジュールに従ってコンペティションフィーを支払わなければならない

327 競技者またはチームメンバーが他の競技者を妨害または他の競技者のパフォーマンスを妨げた場合そのいかなる行行為または行行動もジャッジ審判団の裁量によってペナルティが科せられ妨害された競技者は再スタートが認められる

328 ジャッジは競技者やチームメンバーが以下に掲げる行行為を行行った場合警告ペナルティまたは失格とすることができる

bull 規則に従わない行行為

bull 審判団主催者チームキャプテンその他の競技者観衆または報道関係者に従わないまたは干渉する行行為

bull 競技の安全性を妨げまたは干渉する行行為

bull 大会を通じて 3回警告を受けた場合はその大会を通して失格扱いとなるまた AIDAインターナショナルから追加の処分が科される可能性がある

329 予備

3210 主催者は審判団から判定が下されるまで競技者が水面に浮上する様子を 1台以上のカメラで撮影しなければならないこの映像はブラックアウトやサーフェイスプロトコルなどへのプロテスト(異議申立立)に関してジャッジの判定のために使用されるが最終的にはジャッジの判定が優先される世界記録の場合についての規定は34 項を参照のこと主催者は競技の開始前に全てのビデオ装置をテストする機会を審判団に提供しなければならない

3211 現在の AIDA 世界記録を上回る記録が1つ以上出た場合1番の記録を出した競技者がドーピングテストで失格になった場合に備えて1番以外の競技者もドーピングテストを行行うただし深度競技において競技会中に現在の世界記録を同ポイントで上回っている競技者が複数いた場合全員が記録として認定される

3212 競技者は予選と決勝でその申告を変更することができる主催者は競技者がその申告(AP)を変更できる時刻の制限をあらかじめ告知しなければならない

3213 競技の開始時間をオフィシャルトップといい以下の文では OT あるいは OT 時間と表記する

3214 カウントダウンは競技進行行係が英語で行行うが世界選手権の場合は自動化されたアナウンスシステムによって行行うこともできるカウントダウン要領 200 130 100 30 20 10 5 4 3 2 1 オフィシャルトップ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 20rdquo 25rdquo 26rdquo 27rdquo 28rdquo 29rdquo 30rdquo スタートキャンセル」

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3215 競技者の気道が水没した時をパフォーマンスのスタートとする競技スタートは 1 度のみ許されるOT の後の全ての気道の水没はパフォーマンスの開始とみなされる

3216 ジャッジは自らが判定をしている競技会に競技者として出場することはできない

32161 立立会医師は自らが立立会医師として参加する競技会に競技者又はジャッジとして参加できない

3217 (競技者のパフォーマンスを邪魔しないため)カメラ及びカメラマンは競技ゾーンへの立立ち入りが禁止されるが主催者が許可した特定のメディアゾーンには立立ち入りが許される主催者は設置しない正当な理由がない限りメディアゾーンを設置しなければならない

3218 声援は他の選手が競技中や待機中であっても許される

3219 放送機器などを通じて競技の解説を会場に流すことは許されるパフォーマンス終了後にタイム距離深度等の結果を解説とともに発表することも許されるただし3214 に記載された時間(2分間のカウントダウン開始から OT まで)においてはこれらのアナウンスは禁止する

3220 世界記録ステータスの AIDA 競技会における競技者の最低数について世界記録ステータスのAIDA競技会を開催するには最低7人の競技者を競技会に登録しなければならない当該競技会におけるパフォーマンスを AIDA 世界記録とみなすためには最低 5人の競技者の結果を提出なければならないこれは最少の 7人の競技者のうち 2人が(例えば病気によって)パフォーマンスを行行わない場合でも世界記録の承認が可能となることを意味する主催者が競技会で 5人の競技者がパフォーマンスを行行うかどうか不確実な場合主催者はその大会を記録アテンプトとして扱わなければならない(AIDA ランキングリスト【JAPAN ランキングリスト】には記載されないが世界記録及び国内記録【日本記録】としては有効となる)

3221 コンペティションフィーAIDA コンペティションフィーについては技術資料(2項)に規定されている

33 世界選手権

331 AIDA インターナショナル世界選手権は次に掲げる競技種目の 1つ以上を含む個人戦または団体戦による競技会である

bull スタティック(STA)

bull ダイナミックウィズフィンウィズアウトフィン(DYNDNF)

bull コンスタントウエイトウィズフィンウィズアウトフィン(CWTCNF)

bull フリーイマージョン(FIM)

332 個人戦世界選手権は「室内競技種目(スタティックダイナミックウィズフィンおよびまたはウィズアウトフィン)」及び「屋外競技種目(コンスタントウエイトウィズフィンおよびまたはウィズアウトフィンフリーイマージョン)」を区別して個別の選手権として開催できるものとするまた団体戦世界選手権においては主要三種目「コンスタントウエイトウィズフィン」「ダイナミックウィズフィン」「スタティック」すべてを実施し総合ポイントでランキングするものとする

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333 予備

334 国ごとの性別及び種目別競技者数は主催者及び AIDA インターナショナルにより決定されAIDA からその国のナショナルメンバーへ通達される

3341 団体戦世界選手権においては国ごとの競技者数は男女女各 3名と補欠男女女各 1名とするただしAIDA インターナショナルの決定により変更することができる男女女別々のチームを出場させない国は男女女混合チームを出場させられる混合チームは男性部門でのみ競技可能となる交代要員はチームキャプテンからの要請と大会医師の合意により医学的な理由からのみ競技に参加可能とするこれは競技会で 1回のみ可能である

3342 予備

335 AIDA インターナショナル世界選手権においてはAIDA インターナショナルと主催者が選手登録に対して責任を有するAIDA ナショナルは当該競技会に参加する競技者を選定できるが目標基準(例パフォーマンス)と非差別的基準のみに基づくものとするその他の団体(例国内の潜水協会)が当該選定に参加することはできないAIDA ナショナルがない国ではAIDA インターナショナルは別の機関にこれらの選択を管理させるか当該競技者による競技を直接許可することができる(AIDA の決定する条件に依る)代表選考に関する情報はAIDA の要請により AIDA ナショナルから AIDA インターナショナルへ送付されなければならない

336 世界選手権に参加しようとする競技者はその所属国に AIDA ナショナルがある場合はそのメンバーでなければならないAIDA ナショナルが無い場合はその競技者は同じ国の他の競技者と共にAIDA インターナショナルに対し特別招待を要請することができる

337 AIDA インターナショナル世界選手権に参加できるのは大会の 2週間前までに年会費を支払った AIDA ナショナルに所属している選手のみとするその他の国または公式 AIDAナショナルによる年会費が未払いで特別招待が許可されている場合代表競技者を参加させるために1か国につき 150 ユーロの「仮許可」代を AIDA インターナショナル(または AIDAを代表する審判団)へ支払わなければならない

338 AIDA ナショナル各国はイベントコミッティに国を代表して参加するチームキャプテンを指名する

339 チームキャプテンは運営上の安全性を高めるため予定している申告を到着した日選手登録または最初のイベントコミッティの際に確認しなければならない

3310 世界選手権においてジャッジは自分と同じ国籍の競技者の判定ができない

3311 公式競技の OT は前日のイベントコミッティ開始までに決定する競技の順番は申告の数字順または抽選で決定する

34 競技会における世界記録

341 世界記録を上回るパフォーマンス

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3411 AIDA 競技会における全ての AIDA 世界記録で最低でも 2人の AIDA ジャッジ(レベル Eかそれ以上)がパフォーマンスの審判を行行い最低でもそれらのうち 1人のジャッジがマネージングジャッジ(レベル B)かそれ以上でなければならない最低でも 1人のマネージングジャッジ(レベル B)かそれ以上の者が競技者と異なる国籍でなければならない深度競技では申告が現世界記録を上回っている場合当該のジャッジ両者が水中にいなければならない

3412 競技会の間現行行の(世界)記録を上回ったパフォーマンスが「ドーピングテストの結果が出るまでの暫定世界記録」として扱われるためには全ての競技規則を守りまたそのパフォーマンスの判定がホワイトカードによるものであることが必要であるペナルティを伴うパフォーマンスは競技会の順位においては有効だが世界記録としては公認されない

3413 主催者はドーピングキットを準備してドーピングテストを行行い有効なビデオ映像を準備しなければならない

有効なビデオ映像とは以下をいう

bull ビデオ映像はOT の 30 秒前から審判団が判定を下す(すなわち水面浮上後 30 秒以上でカードが示される)までアテンプト全体をカバーしている

bull 競技者の水面への浮上が写されている

bull 競技者の顔が完全に見見えて認識できる

bull 完全に SP が見見えそれがカメラの方を向いている

bull 競技者がジャッジの判定が出るまで誰にも触れられていないことが明確に見見てとれる

bull 深度競技においては世界記録更新が認定されるためにはボトムカメラによる撮影が必須である

3414 同じ競技会と種目において 2人以上の競技者が同じ記録を達成した場合各競技者がホワイトカードを受けることを条件に新世界記録を共有するものとするAIDA は現世界記録パフォーマンスを超えるその次のパフォーマンスもまた競技者がホワイトカードを受けることを条件に承認する承認のために35 項に明記されている通り全ての競技者は同じ手順(ドーピングテストその他)を踏まなければならない

3415 審判長は下の 3512 項と 3514 項に規定されている通り世界記録パフォーマンス毎に AIDA インターナショナルへビデオと文書を提出しなければならない

342 競技結果が大陸記録を上回っている場合は34 項と 35 項の手続きが適用されるただし3515 のドーピングテスト及びそれに伴う 3511 の手続きは適用されない

343 競技会で世界記録が出た場合審判団は記録の詳細を表す詳しい報告書(ワードまたは同様のフォーマット)を書く1枚の複写を主催者へもう 1枚をビデオデータとともに文書をアーカイブする AIDA インターナショナルスポーツオフィサーへ送付しなければならない

35 世界記録アテンプト

351 競技者は自らが代表する国の AIDA ナショナルのメンバーでなければならない

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352 AIDA ナショナルの無い国に属する競技者はAIDA インターナショナルに対し申請をしなければならないAIDA インターナショナルはその競技者の実際のレベルトレーニングにおける安全対策の状況などを確認する

353 申請書は記録アテンプト期間の開始の 6週間前までにAIDA ナショナル(または 352項の場合は競技者)により AIDA インターナショナルへ提出されなければならず以下を含むファイルが同封されていなければならない

bull アテンプトを行行う競技者のプロフィール

bull フリーダイビングの実施に支障がない旨明記した医師の診断書

bull アテンプトに関わる方法機材及びメンバーのレポート

bull 競技者自身が上記の申請書の提出を行行うのはその競技者が AIDA ナショナルの無い国に属する場合のみとする

354 ジャッジ(審判)

3541 AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者はスポーツオフィサーと共に2名の AIDA インターナショナルジャッジを指名するジャッジはできるだけアテンプト開催地域の近くの者を選ぶAIDA 世界記録アテンプトではマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長及びシニアジャッジ(レベル D)以上のセカンドジャッジがいなければならない

3542 アテンプトの主催者はジャッジに関わる交通費宿泊費食事代を含む全ての費用を負担しなければならない交通費とチケットはジャッジ人選の決定後10日以内にジャッジの元へ届かなければならない

3543 世界記録アテンプトではジャッジの拘束期間は 1イベントで最大でも 9日間までとするそれ以上に延長する場合は担当ジャッジ及び AIDA ジャッジ統括責任者及び又はAIDAスポーツオフィサーによる承認を必要とするアテンプトの実施は1日 1回のみとするスレッド競技の場合は特にその安全性を確実にしなければならないプール競技ではアテンプトの実施の回数に制限は設けないただし必要とされた場合ジャッジはその回数を決定する権限を持つ

355 主催者は携わる人の安全を含むそのアテンプトに全体について単独で責任を負う

356 AIDA ナショナルはアテンプトの 2日前までにその競技者が全ての必要条件を満たしていることをファックスまたは Eメールで AIDA インターナショナルに報告しなければならないAIDA ナショナルの無い国の競技者は2人の立立会人の承認を得た報告書を提出するものとするAIDA インターナショナルはこれらの報告内容を受理するか却下するかの権限を持つ

357 適用されている AIDA インターナショナルのルールとアテンプト実施会場の国の法律規則とに相容れない項目がある場合AIDA ナショナル(又は競技者自身)はルールの例外的適用を申請しなければならないAIDA インターナショナルは申請内容を調査しその申請を承認するか否かを決定する権限を持つ

358 主催者はジャッジが必要な施設が全て自由に使えるよう便宜を図らなければならない

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359 ジャッジは必要に応じ機能性の高い安全装置への変更について主催者に進言することができる

3510 指名された AIDA インターナショナルジャッジは記録アテンプトに関し下記に該当する場合にその中止を提言する権利を持つ

bull 競技規則が遵守されていないとき

bull アテンプトに参加している全ての人の安全が十分に確保されていないと判断したとき

bull 運営が正常になされていないと判断したとき

ジャッジがこの権利を行行使する場合は決定後できるだけ速やかに主催者及び AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者スポーツオフィサーに直接文面で通知しなければならない

3511 主催者は311 項に基づきアテンプトに先立立ってドーピングテスト費用として500 ユーロ(または技術資料に明記されている場合はその額)を現地に到着したジャッジに現金金で支払わなければならないこれは現在の市場価格による国内通貨またはユーロでも構わない

3512 AIDA 世界記録のためのビデオ要件は技術資料(5項)に規定されている

3513 3117 項によりジャッジによる判定が下されビデオ映像を確認後最終的な判定(ドーピングテストを除く)が決定される

3514 ジャッジはアテンプトの結果の詳細を示したレポートを提出する(正副 2通)1通は主催者に提出しもう 1通は AIDA インターナショナルスポーツオフィサーにアーカイブのためのビデオ映像とともに提出する技術資料(5項)では当該報告書に網羅されるべき項目を特定している

3515 技術資料に明記されたドーピングテストの手順は全ての世界記録アテンプトに適用される

36 サーフェイスビデオレビューこれらの規則で要求されるその他全てのビデオレビューに加え審判団は以下のパフォーマンスについてサーフェイスビデオをレビューしなければならない

(i)全ての AIDA 世界記録アテンプト

(ii)競技会において AIDA 世界記録を超える全てのパフォーマンス

(iii)全ての AIDA 世界選手権での性別種目別のトップファイブパフォーマンス

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4 安全 41 概要

411 AIDA セーフティーガイドラインはAIDA インターナショナルが公認後援する全ての大会において適用される

412 予備

413 セーフティーラニヤードセーフティーラニヤードは全ての深度パフォーマンスで義務付けられているラニヤード要件は技術資料(3項)に規定されているラニヤードは競技者の安全性を守るために必要な場合を除きパフォーマンス中に競技者によって外されてはならない競技者の安全性以外の何らかの理由でラニヤードを外した場合はペナルティの対象となる

414 競技深度計はセーフティーラニヤードを装着した手首と反対側に着けるものとする

415 全ての深度競技においては医師救護隊員若しくは蘇生術(EMT)を専門とする消防士の配置が義務付けられているプール競技においてはプロ救護員またはそれ以上に相当する者の配置が適切である遠隔地であるために治療が遅れる可能性があることを考慮に入れた計画を立立てなければならない医療サポートスタッフは責務を果たすため必要な医療機器を装備していなければならない吸入用酸素及び応急手当用の機器は必須である深度競技においては十分な蘇生法を施すための機器を事前に準備しておかなければならない

416 主催者は前述のリストバンドを用いて選手と同時に浮上することなく容易に選手の緊急浮上を行行うために必要な機器を装備したセーフティーダイバーを確保(準備配置)しなければならないスクーバダイバーはカウンターバランスシステムとは関係なくスクーバダイバーが選手もしくは競技ロープまたはその両方を浮上させるための追加のリフトバックシステムを携帯しなければならないカウンターバランスシステムを採用していても予備の浮上手段として追加のシステム(完全装備で水上待機しているスクーバダイバープラットホーム上にいる競技ロープの手動引き上げ役など)は必要であるAIDA 及び審判団は大会開始前にカウンターバランス及びその他の安全装置の検査実演を求めることがある

417 競技会及びアテンプトの両方においてセーフティーフリーダイバーのフロントスノーケルの使用はプール競技深度競技共に禁止する

42 国際大会

421 セーティーフリーダイバーの人数はローテーションを行行うのに十分でなければならない競技ゾーン 1か所につき少なくとも 2名以上のセーティーダイバーを必要とするウォームアップゾーンには 2人以上のセーティーダイバーを必要とする他の AIDA文書(安全手順など)がこれらの問題を指摘している場合本項をアップデートしなければならない

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43 世界選手権

431 深度競技において水中に配置する全てのスクーバダイバーはその役割に応じたスキルを証明できるものと必要な機材を持っていなければならないセーフティースクーバダイバーは世界的に認められた認定機関(PADINAUIIANTDTDICMAS あるいはこれらと同等の機関)の規則を遵守しなければならないセーフティーフリーダイバーは20m(80m以上の競技の場合は 30m)まで楽に繰り返し潜れる能力力を持っていなければならない主催者はこれらのレベルを確認する責任を負う全てのセーフティーダイバーは大会前に AIDAインターナショナルに承認検証されなければならない主催者は安全に関わる全てのスタッフがその役割を果たすための能力力を備えていることを確かめなければならない

432 主催者は公式競技に先立立ち参加する全ての人の安全を確認するために安全担当者と共に救助活動の予行行演習をしなければならない全ての担当者が自分の役割を果たせるようこの予行行演習には 1名以上のジャッジまたはジャッジが指名した者が立立ち会うこととする予行行演習の実施後に安全担当チームに加わった者に対してはジャッジを介してその役割を明確にする安全担当の新メンバーは安全に関するスキルや知識を予行行演習を体験したメンバーと同等もしくはそれ以上に持っていなければならない(実際の救助活動あるいは救助の訓練の経験を持つ者でなければならない)経験豊富な競技者であってもセーフティーフリーダイバーのためのトレーニングプログラムの受講経験や実際の競技会でのセーフティー経験がなければセーフティーとしての役割が無条件で果たせるとは見見なされない

433 水深 80m以上の競技を行行う場合には水深 30mでのトラブルへの対応ができる能力力のあるセーフティーフリーダイバーの配置を勧告するセーフティーフリーダイバーは水深30m にいる必要はないが主催者は水深 20m 以上でのトラブルへの対応が可能なよう計画を立立てることを勧告する

434 酸素はダイビング後の吸入のために水面及び水深 5mでの呼吸が可能な装置でなければならない競技者が酸素を水中で呼吸している間セーフティーフリーダイバーまたはスクーバダイバーが競技者を監視する競技者は水中での酸素吸入のリスクを理解した認定スクーバダイバーでなければ水中で酸素を吸入することは許されないそれ以外の競技者はダイビング後水面もしくは陸上で酸素を吸入するものとする水深 80m以上のダイビング後の酸素吸入は必ず実施しなければならない

44 予備

45 世界記録アテンプト

451 全てのルールに 41 項が適用される

452 明記された以外の全ての安全装置はアテンプトの1か月前までに AIDA インターナショナルへ提出されなければならないそのアテンプトに指名されたジャッジは文書で示された情報に加え更なる情報を要求する権利を持つ

4521 蘇生器具は使用可能な状態で競技者の近くになければならない

453 非常事態の場合は競技者を指定の専門医療機関に搬送しなければならないこの医療機関はアテンプトの前にあらかじめ公表されていなければならない

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454 深度競技においては2名以上のセーフティーフリーダイバーを配置しなければならないプール競技においては1名以上のセーフティーダイバーを配置しなければならないダイナミック競技においては競技者がプールの壁に近いコースを使用する場合はジャッジと共にプールサイドを歩く配置でも可とするセーフティーフリーダイバーは必要とされる場合はいつでも水に入って競技者の救助ができるように準備をしておかなければならないダイナミック競技においては25mを超える長さのプールを使用しセーフティーフリーダイバーがプール内を併泳する場合は2名以上の配置が求められる

46 2014 年安全性強化事項

461 申告の制限

4611 主催者は競技者が過去 3か月間に達成し主催者に証明した深度の最大 10m 超までに申告を制限できる【達成期間や制限深度を主催者の判断で変更する事も可】

4612 申告の制限は全ての選手に等しく適用されなければならない主催者(と審判長)は制限を遵守するために制限深度を超えた申告を変更する場合があるこのような変更は全ての選手に等しく適用される

4613 競技者がその 3か月前までの期間中に適切なダイブを行行わなかった場合主催者はAIDA ランキングリストにあるその競技者のパーソナルベストの 50-70を使用しなければならない一般的にディープダイビングを一定期間行行っていない場合AIDA はその競技者にゆっくりと(パーソナルベストの 50-70を超えないように)再開することを推薦しているその競技者は主催者(及び居る場合は大会の医師)と最初のダイブの適切な深度を相談しなければならない

4614 主催者がこの規則のもとで申告を制限する予定の場合競技会の支払いを受領する前に文面(Eメールなど)により競技者へ告知しこの告知を広告(例主催者のウェブサイトとグループ Eメール)に入れなければならない

4615 競技者が申告を制限(すなわち変更)された場合でも料金金の返金金はない主催者は当該の変更を合理的に速やかに競技者へ告知しなければならない

462 ソナー

4621 世界選手権と世界記録において深度競技ではソナーを練習し使用していることが主催者に求められる

4622 世界記録ステータスの競技会において深度競技ではソナーの使用経験を積んでいることが主催者に求められる

4623 その他の競技会において最大競技深度がセーフティーダイバーの視界内である場合を除いて深度競技ではソナーを練習し使用していることが主催者に推奨される(が必須ではない)

463 潜降の再開の禁止

4631 CWTCNFFIM では競技者は一旦浮上を開始した後にターニングバックダウン(再び潜降)することを禁止する違反者は失格となる(すなわちレッドカード)

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4632 「ターニングバックダウン」とは(i) ソナー上では浮上開始と見見受けられたがその後再び潜降しはじめるまたは(ii) 同じ深度に 5秒以上留まりその後潜降する行行為として定義される

4633 主催者はこの規則を競技会開始前に競技者へ説明しなければならない

4634 主催者側スタッフはその稼動が競技者のリスクを軽減すると思われた場合カウンターバラストを稼働させる権限を持つ(が要求はされない)

464 スクイーズの事後

競技者をケガのリスクから守るため競技者が著しいスクイーズまたはその他競技者の安全性を脅かす医学的状態にある場合大会の医師は競技者の潜水を止めることができる医師主催者(例セーフティーダイバー)またはジャッジの要請により医師は再潜水前に競技者の検査を要求する(医師または主催者により決定された通りの)深度潜降の後パルスオキシメーターによる酸素飽和度検査が義務づけられこれにより医師は競技者がさらなる検査を必要とするかどうか決定する主催者と審判長との協議により医師はそうした規制がダイバーの健康と安全を守るために必要と思われる場合以下の規定の通り競技者の潜水を禁止することができる当該規制が実行行された場合大会参加費の返金金はない競技者が医師の検査を拒否した場合競技者はその競技会で再び潜水することが許されず別の競技会エントリー前に健康診断書を取得しなければならない予想される検査結果には以下のものがある

4641 健康なダイバー自己責任で潜水可能

4642 軽い症状休憩の勧告または簡単な潜水(すなわちその競技者にとって浅い深度)への制限

4643 軽度の肺水腫2日間の休息(またはケガの程度により医師の裁量でそれ以上)復帰時以前の潜水より深い申告はできない異なる種目を行行いたい競技者の場合医師は申告の許容可能な最大深度を決定できる

4644 重度の肺水腫3日間の休息または競技の終了(ケガの程度により医師の裁量による)徐々にモニターされた潜水で潜水を継続するようにする(例以前の目標深度の 60未満から開始する)異なる種目を行行いたい競技者の場合医師は申告の許容可能な最大深度を決定できる

4645 重症の場合医療的ケア競技者が回復したことを医師が確認するまで追加的な潜水はできないラングスクイーズ(例ピンク色の気泡または泡を咳出す)は重症の一例

4646 競技者が申告を制限されたあるいは潜水が中止された場合料金金の返金金はない

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465 トレーニング及び装備

4651 必要な医療トレーニング世界選手権と世界記録AIDA 世界選手権と世界記録競技会では以下のトレーニングを受けた医師が必要となる

bull 救命外科

bull 気道管理

bull 二次心肺蘇生法(ACLS)

bull 要求されないが可能なところでは推薦されるACLS のトレーニングを受けた最低もう 1人のパラメディックまたはセーフティーダイバー

4652 必要な医療トレーニング世界記録ステータスの競技会世界記録ステータスのAIDA競技会では以下のトレーニングを受けた医師が必要となる

bull 救命外科

bull 気道管理

bull 二次心肺蘇生法(ACLS)

bull 必須ではないが可能なところでは推薦されるACLS のトレーニングを受けた最低もう 1人のパラメディックまたはセーフティーダイバー

4653 必要な装備AIDA 世界選手権と世界記録競技会及び世界記録ステータスの AIDA競技会では以下の装備が必要となる

bull パルスオキシメーター

bull 聴診器

bull ポケットマスクスタッフのトレーニングが必要競技ゾーン内に常備が必要使用は必須ではない

bull 酸素マスク

bull 必須ではないが可能なところでは推薦されるCPAP フェイシャルマスクと標準マスクPEEP (positive end-expiratory pressure) バルブ付き BVM (Bag-Valve-Mask) が付いた酸素タンク

4654 推薦される装備AIDA 世界選手権と世界記録競技会及び世界記録ステータスのAIDA 競技会では以下の装備は必要ではないが可能なところでスタッフが使用資格のあるところでは推薦される

bull 吸引器

bull プランジャーニードル(またはhttpwwwnarescuecomARS_for_Needle_Decompression_(325_in)- CN1ACDE14CD3FDhtml)

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bull AED(自動体外式除細動器)使用にはドライエリアの検討が必要

bull 口咽頭エアウェイ(気道の使用が簡単な補助)

466 インシデントレポーティングシステム2015 年 1月 1日よりAIDA 競技会の主催者は(ヘッドジャッジ医師と共同で)競技会における安全性関連インシデントを AIDA のオンラインのインシデントレポーティングシステムにて報告する必要があり手順とインストラクションは同システム内に明記されている

467 休息日競技者が連日潜水することを防ぐためAIDA は主催者が競技スケジュールに休息日を加えることを奨励する

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5 スタティック(STA) 51 概要

511 スタティック(STA)競技はプールまたは限定された安全な自然環境下で実施する深度要件は技術資料(4項)に規定されている

512 競技は水面付近で行行う

513 競技者はウェットスーツ顔面の装備(マスクスノーケルノーズクリップなど)を自由に選択することができる

514 競技者の公式記録は2つの計時結果の平均タイムとするそれぞれの計時においては秒以下切り捨てとする

公式計時 5 分 08 秒 64 および 5 分 07 秒 48

平均計時(508 + 507) 2 = 5 分 07 秒 50

公式記録5 分 07 秒= 614 ポイント

52 国際大会

521 OT のインターバルは主催者が審判長と競技の上決定するAIDA は競技者が自分の OT 前の最低 3分間競技ゾーンにいることが許可されるよう推薦する

522 ゾーンは「ウォームアップゾーン」「待機ゾーン」「競技ゾーン」の 3ゾーンで構成される競技者は最初の公式アテンプトの 45 分前から「ウォームアップ」を開始でき「ウォームアップゾーン」に入ることができる「待機ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで立立ち入ることができない

523 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは「ウォームアップゾーン」「待機ゾーン」「競技ゾーン」での補助が許可される競技者が希望する場合競技者の競技開始から気道が水面上に出るまでパートナーをオフィシャルのセーフティーフリーダイバーとして配置することができパートナーは意識確認のためのボディタッチをすることができるこの時パートナーは自分がコーチングする競技者の安全についての責任があるが競技会を通じての安全管理についての責任は主催者にあるいずれにせよパフォーマンスが終了し競技者の気道が水面から出た時点からパートナーは競技者に触れることは許されないパートナーは小さな声で競技者に話しかけることのみ許されるこれらが守られなかった場合その競技者は失格となる競技終了(すなわち鼻及び又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

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524 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われる競技者が OT から 10 秒以内に競技を開始しない場合ペナルティが適用されOT から 30 秒を経過してもスタートしない場合は失格となるまたOT 前にスタートした場合もペナルティが適用される

525 競技結果(RP)が申告時間(AP)を下回った場合はペナルティが適用される

526 予備

527 競技者は OT 毎に 1度のみ公式アテンプトを行行う権利を有する鼻と口が水中に沈んだ時点で競技スタートと見見なす競技者の OT 時または OT 後の気道(すなわち鼻と口)のいかなる入水も競技の開始とみなされる

528 セーフティーフリーダイバー及びパートナー(キャプテンコーチ)は競技中入水した状態で競技ゾーンに入ることができるその場合以下の手順で競技者の意識の状態を確認する責任を有するセーフティーフリーダイバーは競技者に対し明確にボディタッチをする競技者はあらかじめセーフティーダイバーあるいはパートナーと決めておいたサインで意識があることを伝えるこの場合以下の手順が使用される

主催者が指名したオフィシャルフリーダイバーの場合

bull 申告時間(AP)1 分前から 30 秒毎

bull 申告時間後は15 秒毎

パートナーの場合

bull 特に規定は設けずパートナーの自由とする

競技者がボディタッチに対するサインを返さなかった場合ジャッジは直ちにセーフティーフリーダイバーもしくはパートナーに追加の合図をするように指示をするジャッジは反応がおかしい又は反応が無いと判断した場合セーフティーフリーダイバー又はパートナーに競技者を水から上げるように要求するジャッジは競技者の反応に疑いを持った場合セーフティーフリーダイバーもしくはパートナーに競技者に追加のサインを出させるように指示できる

529 AIDA インターナショナルジャッジと主催者側のタイムキーパーは競技時間を計測する競技者の気道(鼻と口)が水面下に入った時あるいはスノーケルを使用する場合はスノーケルを口から外した時ストップウォッチでの計測がスタートする競技者の気道が水面から出た時計測をストップする

5210 決勝戦

52101 下記の点を除きこれまでに記載された事項は決勝においても適用される

52102 メディアの注目を高めるため決勝戦は複数ゾーンでの同時スタートとすることができる決勝戦が複数のシリーズにわたる場合最も好成績の競技者は最終組で競技する

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53 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

531 世界選手権においてはスタティック競技はプールまたは限定された安全な自然環境下で実施する

532 競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前にそれぞれのキャプテンは競技者の申告時間をジャッジに提出しなければならない

533 OT のインターバルは少なくとも 14 分とする

54 競技会における世界記録

541 パフォーマンスが世界記録を上回ったときそれが新しい世界記録と認定されるには34 項が満たされなければならない

542 従来の世界記録よりも 1秒以上上回った場合に新しい世界記録として認められる

55 世界記録アテンプト

551

552 アテンプトの時間は2人の AIDA インターナショナルジャッジが計測する気道が水面下に入った時あるいはスノーケルを使用する時はスノーケルを口から離した時から計測を開始する競技者の気道が一度水面上に上がった時点で計測を終了する

553 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

554 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは競技者の競技開始から気道が水面上に出るまで自由に競技者に接触することができまた意識確認のためのボディタッチすることができるパートナーは自らがコーチングする競技者に対して責任を有するただしパフォーマンスが終了した(競技者の気道が水面から出た)時点からは競技者に触れることは許されず競技者に話しかけることのみ許されるこれらが守られなかった場合その競技者は失格となる競技終了(すなわち鼻及び又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

555 従来の世界記録よりも 1秒以上上回った場合新しい世界記録として認められる

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6 ダイナミックウィズフィンウィズアウトフィン(DYNDNF)

61 概要

611 競技はプール内で行行われる全ての DNYDNF についてのプールの深度要件は技術資料(4項)に規定されている

612 競技は25ヤード(2287m)以上のプールで実施した場合のみ世界記録として認定されAIDA インターナショナルのランキングリストに登録されるただし全てのパフォーマンスはメートル法で報告されなければならない

613 競技者はウェットスーツウエイト顔面の装置(マスクスノーケルノーズクリップなど)を自由に選択することができる

614 両競技において選手は手や腕を使って泳いでもよいただし特別なパドル類スイミンググローブやスイミングソックスなどの推進力力を生む手段は(DYN でのビーフィンモノフィンを除き)使用を禁止する

615 DYN では競技者はビーフィンとモノフィンのいずれを使用してもよいただし世界記録についてはビーフィンかモノフィンのいずれかを使用しなければならない

616 競技者は潜水前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートその他サポートポイントからの助走をつけたあらゆるスタートを禁止する競技は気道(鼻か口)が水面に出た時点で終了する

617 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは「ウォームアップゾーン」「競技ゾーン」で競技者を補助することができるただしOT 後は話しかけることのみ許され競技者に触ることは許されない競技終了(すなわち鼻又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

618 競技者は完全に水中に没していなければならない水面露出については 116 項を参照

619 競技者補助のため1名以上のセーフティースタッフが伴泳又は追走しなければならない競技者のレーンがプールサイドから距離がある場合は1名以上のセーフティーフリーダイバーが水中で伴泳するものとするまた1コースに複数のセーフティーフリーダイバーを配置することも可能としその場合セーフティーフリーダイバーはそのレーンを分割して担当してもよい

6110 到達距離は競技者の気道(鼻か口)が水面に出た場所で計測されるただし競技者がプールの端で競技を終了する場合気道(鼻か口)が水面に出る前にエンドウォールに水面下でタッチすること計測単位はメートル法とし少数点以下は切り捨てとする

1729m=172m公式記録172x05=86 ポイント

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6111 自力力での潜行行水泳以外のいかなる推進支援も利用してはならない(ターン時にエンドウォールを蹴ることは許される)浮上時にプールの底を押して浮上することもペナルティとなる【補足浮上に際し気道が水面上に出る前に足などをプールの底につく行行為は浮上のための連続動作であってもペナルティが適用される】競技終了時のプールエッジのグラブについては 116 項を参照のこと

6112 スタート時壁から 15m 以内の地点で気道(鼻と口)が水中に没していなければならない違反した場合は失格となる

61121 スタート時に身体のどこかの部分がプールのエンドウォールに接触していなければならない違反した場合はペナルティが適用される

6113 ターンでは身体の一部がエンドウォールに接触しなければならない違反した場合はペナルティが適用される【フィンは「身体のどこか」に含まないフットポケットの部分のみ身体の一部として認められる】またターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格となる

62 国際大会

621 競技者はDYN の競技会でフィンを使わずに泳ぐことは可能であるDNF の競技会ではいかなるフィンの使用も許されない競技会が DYNDNF として公式発表された場合競技者はフィンの使用の有無を選択することができるが一つの競技会として結果表は一つになるAIDA ランキングにおいてはそれぞれの種目の結果として記載される競技会が DYN-DNFとして公式発表された場合競技者はどちらの競技に出場するかを選択する事ができる競技会は 2つの独立立したものとして扱われ結果表も別々になる競技会が単独種目として公式発表された場合は混合種目としては扱えない

622 ゾーンは「ウォームアップゾーン」と「競技ゾーン」の 2ゾーンで構成される競技者は OT45 分前からウォームアップを開始でき「ウォームアップゾーン」に入ることができる「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで立立ち入ることができない

623 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推薦する

624 主催者は競技者の要請があった場合会場内に休憩のための場所を準備しなければならない

625 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われる競技者が OT から 10 秒以内に競技を開始しない場合ペナルティが適用されOT から 30 秒を経過してもスタートしない場合は失格となるまたOT 前にスタートした場合もペナルティが適用される

626 競技者は OT 毎に 1度のみ公式アテンプトを行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し競技者がウォールを離れたらアテンプトが開始されたものとみなす競技者の OT の 30 秒より前に気道(すなわち鼻と口)が入水しウォールから離れた場合はいずれもパフォーマンスの開始とみなされる

627 競技者は自分がスタートした競技ゾーン(すなわちレーン)に浮上しなければならない違反した場合は失格となるただし競技者が自分のレーンを外れても他の競技者の妨害となることなく自分のレーンに戻れば失格とはならない

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628 競技結果(RP)が申告距離(AP)を下回った場合はペナルティが適用される(11項を参照)

629 決勝戦

6291 下記の点を除きこれまでに記載された事項は決勝においても適用される

6292 メディアの注目を高めるため決勝戦では競技者は予選の成績に準じて複数ゾーンに配置することができる決勝戦が複数のシリーズにわたる場合は最も好成績の競技者は最終組で競技しなければならない

63 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

631 予備

632 世界選手権においては621 項は適用されない

633 競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前にそれぞれのキャプテンは競技者の申告距離をジャッジに提出しなければならない

634 OT のインターバルは少なくとも 10 分とする

64 競技会における世界記録

641 パフォーマンスが世界記録を上回ったときそれが新しい世界記録と認定されるには34 項が満たされなければならない

642 従来の世界記録よりも 1m以上上回った場合に新しい世界記録として認められる

65 世界記録アテンプト

651 予備

652 競技者はウォームアップ時間を自由に選択することができる一人のジャッジが OT の60 分前から競技者を監視する

653 競技中1人以上のセーフティーフリーダイバーを併泳させ又は(競技者のレーンがプールサイドの場合)プールサイドで追走させ競技者の競技進行行をフォローしなければならない

654 従来の世界記録よりも 1m以上上回った場合新しい世界記録として認められる

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7 コンスタントウエイトウィズフィンウィズアウトフィン(CWTCNF)

71 概要

711 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

712 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助するパートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

713 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

714 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止するCWTではモノフィンまたはビーフィンの使用を認める(CNF では使用不可)審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

715 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

716 競技者はタグを水上に持ち帰りジャッジに示さなければならないタグの仕様は技術資料(3項)に規定されている

717 競技者は自らのフィンキックで潜降浮上しなければならない潜降浮上中は7171 項および 7172 項に示す場合を除き競技ロープを引っ張るまたは摑む行行為をしてはならない

7171 競技者が競技中気道(鼻と口)が水面下にある場合ボトムプレートから 2m以内のゾーン(以下「2mゾーン」という)では失格とならずにロープを引っ張るまたは掴むことができるただし競技ロープの水面または水上部分を掴むことが禁じられていないことを前提とする2mゾーン以外でロープを掴むとペナルティが適用される競技中競技者がロープを掴んで引っ張った場合は失格となるただし例外的に申告深度に届かずに浮上する場合にターンするために1回に限りロープを握り引っ張ることは認められる

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7172 競技者は潜水中ロープをガイドとして使うことは認められるが推進のためのサポートとして使った場合ペナルティが適用されるただしスタート時に競技ロープの水上か水面部を掴むことは許されるこれは競技者の身体や開いた掌がロープに接触することは許容されるという意味であり競技者がロープを保持するまたはロープをサポートとして使った場合はペナルティが適用されるただしそれが 2mゾーンの猶予内であれば競技者は自由に手を動かすこともロープを掴むこともできる2mゾーンは明確に区別できるように印を付けておかなければならない前述に関係なく競技者は競技の最後の水面への浮上のための動作に関連して競技ロープの水面または水上部分を掴み引っ張ることができこの行行為はペナルティとならない

718 競技者は潜水前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートその他サポートポイントからの助走をつけたあらゆるスタートを禁止する

719 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならないボトムプレートの仕様は技術資料(3章)に明記されている

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

72 国際大会

721 競技者はCWT の競技会でフィンを使わずに泳ぐことは可能であるCNF の競技会ではいかなるフィンの使用も許されない競技会が CWTCNF として公式発表された場合競技者はフィンの使用の有無を選択することができるが一つの競技会として結果表は一つになるAIDA ランキングにおいてはそれぞれの種目の結果として記載される競技会がCWT-CNF として公式発表された場合競技者はどちらの競技に出場するかを選択する事ができる競技会は 2つの独立立したものとして扱われ結果表も別々になる競技会が単独種目として公式発表された場合は混合種目としては扱えない

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722 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する(天候メディア報道を含む大会の環境は審判団の判断材料となる)

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行わなければならない

7231 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

7232 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)の入水と水面からの離脱は競技の開始とみなす

724 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

725 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

726 競技エリアには競技者パートナー(キャプテンコーチ)審判セーフティーフリーダイバー以外は立立ち入ることができない

727 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

728 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

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73 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

731 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

732 予備

733 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

74 競技会における世界記録

741 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

75 世界記録アテンプト

751 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの3ヶ月前から2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

752 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

753 予備

754 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

755 予備

756 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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8 フリーイマージョン 81 概要

811 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

812 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助する

812 パートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

813 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

814 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止する

815 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

816 競技者はタグを水面に持ち帰りジャッジに示さなければならない

817 競技者はロープを手繰るか又は自力力で泳いで潜降浮上しなければならない

818 競技者は潜行行前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートまたはその他サポートポイントからの勢いをつけたいかなるスタートも禁止する

819 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならない

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

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bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

82 国際大会

821 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

8221 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

8222 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)のいかなる入水および水面からの離脱も競技の開始とみなす

823 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

824 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3 つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

825 パフォーマンスエリアは以下の人員のみアクセス可能競技者そのパートナー(キャプテンコーチ)ジャッジおよびセーフティーフリーダイバー

826 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

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bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

827 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

83 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

831 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

832 予備

823 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

84 競技会における世界記録

841 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

85 世界記録アテンプト

851 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

852 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

853 予備

854 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

855 予備

856 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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9 バリアブルウェイト(VWT) 91 概要

911 AIDA インターナショナルはバリアブルウェイトを競技会の正式種目として認定しない

912 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

92 世界記録アテンプト

921 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

922 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

923 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull ダイビングスーツの厚みは競技会場が海水の場合は 7mm淡水の場合は 9mmを上回ってはならない

bull ウェットスーツがセパレートタイプの場合脇の下から股の部分に限り二重になっていてもよい

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull モーターエンジンプロペラ等推進力力を補助する機器の使用を禁止するビーフィンまたはモノフィンの使用は許可する

bull 競技者は固定されたロープを潜降しなければならない競技者はロープのボトムウエイトをバラストとして利用し潜降することはできない(すなわち「ボトムウエイトに乗る行行為」は許可されない)

924 その他浮上を補助する装置等は大会の AIDA インターナショナルジャッジが AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者およびまたはスポーツオフィサーと協議の上禁止する

925 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

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926 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

927 競技者は自らの力力によるビーフィンモノフィンおよびまたはロープを手繰ることによって浮上しなければならない浮上を補助するインフレータブルまたはメカニカルなシステムの使用は禁止する

928 予備

929 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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10 ノーリミッツ(NLT) 101 概要

1011 AIDA インターナショナルはノーリミッツを競技会の正式種目として認定しない

1012 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

102 世界記録アテンプト

1021 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

1022 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

1023 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull 浮上の場合にはモーターエンジンプロペラ等を補助する機器の使用を許可する潜降にはウエイト付スレッド以外推進を補助する器材の使用は禁止する

1024 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

1025 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

1026 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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11 ペナルティ 111 以下に記載する間違いを犯した場合失格とはならないがペナルティが適用される負の数は AIDA 記録として認められない

112 ペナルティのない記録のみが AIDA 世界記録大陸記録として公認される

113 OT より早く競技を開始した場合5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

114 プール競技において競技者が定められた時間(STADYNDNF では OT から 10 秒以内)を超えて競技開始した場合OT から 30 秒までは5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される30 秒を超過した場合は失格となりスタートが許されない

115 申告(AP)と結果(RP)の差によるペナルティ

1151 スタティック競技(STA)において結果が申告時間を下回った時5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=5 分 35 秒結果(RP)=5分 4 秒

申告と結果の差=31 秒

ペナルティ=7ポイント

最終ポイント=608-7=538 ポイント

1152 ダイナミック競技(DYNDNF)において結果が申告距離を下回った場合1mにつき 05 ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=100m結果(RP)=89m

申告と結果の差=11m

ペナルティ11x05=55 ポイント

最終ポイント445(89m)-55(11m)=39 ポイント

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1153 深度競技(CWTCNFFIM)において深度計が申告より浅い深度を示した場合結果と申告深度の差 1mにつき 1ポイントのペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではない

計算例

申告=50m結果(深度計の読み)=465m

実際の結果=465rarr結果=46m

ペナルティ

bull 申告と結果の差50m-46m=4mペナルティは 4ポイント

bull タグを持ち帰らないペナルティは 1ポイント

最終ポイント46-5=41 ポイント

116 ダイナミック競技(DYNDNF)特有のペナルティ

1161 スタート時及びターン時に身体のいかなる部分も壁にタッチしなかった場合は1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるまたターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格とする

1162 競技者は選手が身体の一部が水面に出たままレーンを泳ぎ切った水面に出たまま全競技を行行った場合失格となるこの規則に違反した場合は失格となる前述に限らず水面でアームリカバリーを行行った場合は失格となる【アームリカバリークロールの様な動きで腕を体の脚の方から頭の方に戻す動作】

1163 競技者が競技中に身体をサポートするもの(壁コースローププールの底等)につかまったり押したりした場合は5ポイントのペナルティが適用されるただし競技者が浮上に際してプールのエッジまたはロープを掴むことはペナルティの対象とならないものとする

117 深度競技(CWTCNFFIM)特有のペナルティ

1171 競技者が競技中に安全上の理由以外でセーフティーラニヤードを外した場合は10ポイントのペナルティが適用される

1172 競技者がタグをジャッジに渡せなかった場合は1ポイントのペナルティが適用される

118 コンスタント競技(CWTCNF)特有のペナルティ

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 42 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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1181 競技者は気道(鼻と口)が水面下にある場合2mゾーン(ボトムプレートから 2m以内の範囲)では失格とならずにロープを掴むことが認められる競技中鼻と口が水面下にある間にロープの 2mゾーン以外の場所を掴んだ場合1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるただし 717 項記載の例外を除く前述に関係なく競技者は競技開始時競技ロープの水面または水上部分を(すなわち手が完全に入水しない限り)ペナルティ無しに掴むことができる

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12 プロテスト(異議申し立立て) 121 キャプテン(不在の場合は競技者自身)は当該事象が起きてから最大 15 分以内または当日の結果発表後 15 分以内にジャッジにプロテスト(異議申し立立て)を行行うことができる

122 審判団は水面下での規則の違反をセーフティーダイバーまたはボトムカメラビデオのレビューから確認した場合適用可能なペナルティまたは失格を競技者およびまたはそのチームキャプテンへ直接告知するか結果発表時に当該ペナルティ失格を含めるものとする

123 プロテストがあった場合ジャッジは選手のペナルティまたは失格について以下の手順で判断する

1231 プロテストはすべて審判室で管理しひとつずつ処理する

1232 ジャッジはそれぞれのプロテストについて最初にビデオ映像を見見るビデオ映像は必要に応じ何度もまたはスローモーションで再生する

1233 判定を行行ったジャッジは事実の要約とその判定に至った経緯を他のジャッジに説明する

1234 競技者とキャプテンは公式ビデオ映像を見見て追加のコメントを付け加えることができるその後競技者とキャプテンは退室する

1235 競技者は必ず事情を聴取され関連性があれば審判団は競技者の安全および潜降と浮上の監視を担当するスタッフたちからも聴取できる

1236 審判団はプロテストについて協議できるが審判団長が課す協議の制限(例各ジャッジの発言を 1分に限定するなど)を前提とする審判団はその後各プロテストに対する無記名式投票へと進む

124 単に疑わしいだけの場合は競技者にとって有利な判定を行行わなければならない(すなわち何が起きたのかがよくわからない場合競技者にとって有利に解釈する)この場合審判団はどのパフォーマンスを考慮の対象とするかを決定する

125 審判団は遅くとも競技当日のイベントコミッティにおいて当日の競技におけるプロテストの判定結果について報告する

126 プロテスト申立立人は 50 ユーロまたは同額の現地通貨を支払わなければならないこれは審判団が競技者の正当性を認めた場合は返金金される逆に審判団が競技者の正当性を認めない(すなわち申し立立てが覆らない)場合支払金金は競技の主催者に渡されるがAIDA 世界選手権または世界記録競技会では支払金金は AIDA インターナショナルへ渡る

127 AIDA 世界選手権大会ではプロテストを行行う競技者と同じ国籍のジャッジはプロテスト処理から外れなければならない(すなわちそのプロテスト処理のあらゆる過程または審判団投票の間プロテストが処理される部屋にいてはならない)

128 審判団の決定において結果が同数となった(例えば棄権によりジャッジの人数が偶数になった)場合は審判団長の票(プロテストに参加している場合)または副審判団長(審判団長が参加していない場合)の票が 2票として数えられる

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129 決勝時のパフォーマンスに関するプロテストによって決勝がやり直しになることはない

1210 競技者は自身の競技中の環境(セーフティーダイバーや主催者の不備により競技への妨げがあったなど)に対してもプロテストを行行うことができるこの場合競技者は審判にその場で直接申し立立てることができそれが有効と認められれば競技のやり直しができるものとする(特に深度競技において)

1211 各プロテストはひとつの問題のみを扱う例えば競技者がグラブ違反およびサーフェイスプロトコル違反でペナルティを適用されている場合その競技者が両方の問題で申し立立てをしたい場合はふたつの申し立立てを行行わなければならない別々の問題はそれぞれのプロテストフォームに記載し別個のプロテストとして扱われなければならない

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13 競技審判団 131 国際大会

1311 国際大会では審判団は当該競技会で AIDA インターナショナルを代表する 2名以上の AIDA インターナショナルジャッジで構成されるものとするAIDA ランキングリストに掲載するプール競技では 1名以上深度競技では 2名以上の AIDA ジャッジがその競技をジャッジしなければならない

1312 アシスタントジャッジはAIDA インターナショナルジャッジのポジションに関連する特定の職務(公式カウントダウン深度計およびタグの管理タイムキーピング等)を補助するものでスタティック競技においてはジャッジとアシスタントジャッジを設置されることがある

1313 ジャッジはウォームアップのスタートから競技に立立ち会い以下のことを行行う

bull 競技会が競技規則どおり運営されていることの確認

bull 競技者の装備のチェック

bull 競技者のパフォーマンスのチェック

bull 競技会に関連する規則を遵守しないまたは主催者の円滑な運営や競技会の安全性を損なう競技者を失格にする

bull 競技者やスタッフの安全が脅かされた場合競技を中断させる

bull チームキャプテンから提出されたプロテストの収集(該当する場合)

1314 コンスタントウエイトフリーイマージョンにおいては1名以上のジャッジが水中で判定を行行わなければならない世界記録を上回る申告の場合その結果が世界記録として認定されるためには2名以上のジャッジが水中で判定しなければならない(34 項参照)

1315 主催者は競技会の 2週間前までに審判長を AIDA インターナショナルへ(CARS システムを通じて)告知しなければならない世界記録ステータスの競技会では当該告知は競技会の 6週間前までに AIDA インターナショナルへ告知しなければならない

132 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

1321 世界選手権においてはAIDA インターナショナルは AIDA ジャッジ IOP の条件に従い審判団を指名する審判団は 6名以上の AIDA ジャッジから構成されるジャッジ要件は下の 1333 項と 1334 項に規定されている

1322 アシスタントジャッジは競技会の通常の進行行に関し投票や決定はできないが各状況においてインターナショナルジャッジ(意思決定の際にそれを検討する者たち)へ自分たちの意見見を述べることができる

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1333 AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならないAIDA 世界選手権のジャッジはシニアジャッジ(レベル D)以上でなければならない前述に加え

(i)AIDA プール世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(ii)AIDA 深度世界選手権のジャッジはAIDA 深度競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(iii)AIDA チーム世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上AIDA 深度競技会から 30 ポイントを得ていること

1334 審判長AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならない前述に加え

a) AIDA プール世界選手権では審判長はプール競技会から最低 100 ポイントプール世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上のプールおよびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

b) AIDA 深度世界選手権では審判長は深度競技会から 100 ポイント以上深度世界記録アテンプの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の深度およびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

c) AIDA チーム世界選手権では審判長は

(i)プール競技会から最低 100 ポイントおよび深度競技会から最低 100 ポイント

(ii)深度世界記録アテンプトの最低4レコードポイントおよび深度世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の AIDA 世界選手権(プール深度およびまたはチーム)でジャッジを務めていること

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14 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ) 141 イベントコミッティ

1411 イベントコミッティは円滑な競技会運営と競技規則や運営についての質問に答える場として実施される

1412 イベントコミッティは以下のメンバーで構成される

bull 審判団

bull チームキャプテン

bull 大会主催者

競技者はイベントコミッティに参加する要望は出せるが直接発言することはできないキャプテンが競技者の代表として要望を代弁する

1413 イベントコミッティは審判団および主催者によって進行行されるその日の特定の議事を遵守する

1414 イベントコミッティは相互尊重とフェアプレイの精神に則って運営されなければならない審判団主催者または他チームのキャプテンに対して非協力力的な姿勢のキャプテンや競技者はイベントコミッティから排除されることがある

1415 イベントコミッティは次に掲げる事項を目的として競技日前日の主催者の設定した時間に開催される

bull 競技結果の発表

bull キャプテン競技者スタッフへの翌日の競技に関する一般事項(日程の再確認ローカルルール天候や特別な環境等)の伝達

bull 翌日に開催する競技の OT タイムの配布

142 競技参加標準記録(MINIMA)競技参加標準記録を設定する場合はAIDA インターナショナルが(主催者との協議により)設定するものとしそれらが適用される世界選手権開始の6か月以上前に AIDA ナショナルへ通知されなければならない

143 主催者

1431 AIDA インターナショナルに選出された大会主催者は開催 6か月前までに次に掲げる情報をAIDA インターナショナルを含むすべての関係者に送付しなければならない

bull 大会に適用される全ての規則

bull 競技会概要(開催期日イベントコミッティ大会参加費等)

bull 使用施設日時宿泊場所偶発責任等が記載された競技会実施要項

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bull 競技者ジャッジ観衆の安全のための使用される設備が記載された文書

bull 緊急時の避難救助手順が記載された文書

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull 競技会の進行行運営に関するすべての文書

bull 代替の会場となる場所の図

bull メディアに関する詳細計画と大会主催組織のスタッフの名前

1432 大会主催者は開催 5か月前までに競技会に関する詳細情報を告知する専用のウェブサイトを英語表記で開設しなければならない具体的な内容は次のとおり

bull AIDA ロゴを使用したウェブサイトと公式の競技会名

bull 競技開催地の案内図

bull AIDA インターナショナル競技規則

bull 詳細スケジュール

bull AIDA インターナショナルへの登録ページ

bull 主催者問合せ先アドレス

bull 宿泊施設(ホテル空港)

bull 競技会場付近の概要情報

bull レンタカー船の情報

bull スクーバダイビングやフリーダイビングに関するその国特有の法規則

bull メディアに対する情報(連絡先水中映像写真の入手の可否等)

1433 AIDA インターナショナルは開催 2か月前までにジャッジの立立候補を受け付け検討を経て審判団を編成しなければならない大会主催者はチームキャプテンに審判団の構成について競技会初日に通達するものとする大会主催者は審判団の開催地までの交通費および宿泊経費食事代を負担するものとする各ジャッジには自室が提供される(ただし他のジャッジまたは自分のパートナーと同室になることを了承するものとする)交通費は大会主催者より前払いにて支払われるものとし移動に関する書類はAIDA インターナショナル理事会により審判団の選出がなされてから遅くとも 10日以内に使用できるものとする主催者はAIDA インターナショナルに対し(適用可能であれば)審判団に同じ大陸の国のジャッジを50を目安に選出するよう依頼できる

1434 主催者は全ての必要な施設設備を審判団が自由に使えるようにしておかなければならない

1435 主催者は審判団がビデオをチェックするための常設のエリア(施設設備)を確保しなければならない

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1436 大会全体の責任はAIDA インターナショナルや審判団ではなく大会主催者が負うAIDAインターナショナルおよび審判団は競技者の安全に関する責任を負わないものとする

1437 イベントコミッティは競技会の前日に行行われるものとする主催者はその席においてチームキャプテンに当該競技のスタートリストを配布しなければならない

1438 主催者は大会初日(開始日)に競技者キャプテン主催者審判団メディアセーフティスクーバーフリーダーバー医療救急スタッフによる情報共有化のためのミーティングを開催しなければならないこのミーティングを通じ主催者は大会の詳細情報特にイベントコミッティの開催スケジュールおよび競技結果発表の日時について説明する

1439 大会主催者は報道関係者がトレーニング日および競技日に水中撮影(ビデオあるいはスチール)をするために水に入れるよう配慮し施設を用意しなければならない

14310 大会主催者は競技者が記入するための申告用紙を用意する

14311 AIDA インターナショナル理事会により指名された委員会は(一人の AIDA からの代表に対して)主催者の費用で競技会の 2か月前までに以下に掲げる事項について主催者と確認する

bull 宿泊スケジュール資材調達などが計画どおりに進んでいるか

bull セーフティーフリーダイバースクーバダイバーのリーダーと共にイベント全体の安全管理の準備ができているか

bull 施設とその管理状況

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull メディアに関する詳細計画とメディア担当スタッフの決定

14312 この委員会は1名以上の審判団のメンバー(または AIDA インターナショナル委員会に指名されたその他の者)から成り問題を整理し必要な解決策を見見つけるために主催者と緊密に連携をとりながら効率的な組織運営を目指すものとするこの委員会はAIDA インターナショナル理事会へ直接報告する

14313 審判長と副審判長または 2名の指名されたジャッジは公式アクティビティの開始日(大会初日)の 3日前までには現地に到着していなければならない

14314 大会主催者は自国の然るべき機関または AIDA インターナショナルに依頼しドーピングテストを実施することが義務付けられる主催者はこれらの手続きと試験(キットを含む)の費用を支払うものとする競技者が選ばれる条件は審判団の裁量にゆだねられるただし各種目の優勝者および世界記録を上回った競技者は男女女ともに必ずテストを受けるものとするまた一般に主催者は全ての 1位と 2位の競技者と競技日ごとにランダムに選択された 2人の競技者を検査する準備をしなければならない

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14315 大会主催者は各種目とも1名以上の「オープナー」を設けることが望ましい審判団はセーフティーダイバーまたは有能なフリーダイバーの中から「オープナー」を指名することができる「オープナー」はそれぞれの能力力の範囲内で競技ゾーンを公式に確認し主催者の慣らしを行行う「オープナー」は競技者と同条件で試技をすることになるが必ずしも競技者でなくともよい決勝と予選は同じ日に開催されても別の大会として見見なされしたがってそれぞれでオープナーを設ける決勝に進出していない予選出場者が決勝の「オープナー」として試技をすることは認められる「オープナー」としての記録は世界記録としては認められない

14316 大会主催者はすべての競技者の ID ナンバーを設定する競技者は競技中必ず IDナンバーが明確に分かるようにしなければならないID ナンバーのリストは報道関係者とキャプテンに配布される

14317 大会主催者はセーフティーダイバージャッジおよびその他オフィシャルスタッフ全員に対して競技中も視認しやすい ID システムを提供しなければならない

14318 公式深度計は正確な測定のため競技が始まる前までに測定済みのロープで確認調整されなければならない

144 雑則

1441 主催者または競技者のスポンサーに関連する制限事項によって大会運営に支障があってはならない

1442 イベントコミッティでは公認メディアの人数と位置について明確にしなければならないAIDA に指定されたカメラマンおよびまたはビデオグラファーは全てのメディアゾーンおよび深度競技用の全ての競技エリアへ立立ち入ることができる(当該者は競技の進行行に干渉してはならない)

1443 AIDA インターナショナルおよび大会主催者は競技者が競技規則を遵守しないために生じた事故について責任を負わない

1444 現競技規則は世界選手権開催の 3か月前以降は変更しないものとする

1445 競技規則において明示されていない事項についてはジャッジのみが判断を下すことができる

145 スタートの最小インターバルAIDA 世界選手権の深度競技では競技の最短インターバルは 9分(100m 以上の潜水は 10 分が推奨される)なければならないただし80mに満たない潜水の最短インターバルは 8分とし50m未満の潜水での最短インターバルは 7分とする

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用語集 AIDA カレンダーAIDA のウェブサイトには様々な目的のカレンダーが掲載されている競技記録アテンプトインストラクターコースジャッジコースこれらのカレンダーは以下に掲載されている

CARS競技会発表およびランキングシステム最新の AIDA 競技会と記録アテンプトデータが蓄積されたオンラインアプリケーション以下の二つで構成されている

a) 競技会の発表 httpcarsaidainternationalorgcalendarannounce-competition

b) ランキング(すなわち結果) httprankingaidainternationalorg

CNFコンスタントウエイトウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

CWTコンスタントウエイトウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DNFダイナミックウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DYNダイナミックウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

FIMフリーイマージョン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

IOP本 AIDA ジャッジインターナルオペレーションと手順

JOSジャッジオンラインシステム最新の AIDA ジャッジ情報が蓄積されているオンラインアプリケーションAIDA のウェブサイト httpjudgesaidainternationalorg にある

STAスタティック httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

Page 3: AIDA International Competition Rules v14.0J-60522-2...らない。AIDAインターナショナル理事会は、その競技会が条件を満たしているかどうかにつ いて判断を下すことができる。

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1 はじめに 11 AIDA インターナショナルの主な使命のひとつは最新の記録とランキングリストを管理するためフリーダイビングの各種目での記録と競技を公認することにある競技規則はこの公認にとってだけでなく測定と比較が可能で公平かつ安全なパフォーマンスにとっても必須なものであるため以下に規定する(「AIDA 競技規則」または単に「規則」と呼ぶ)

12 この文書は AIDA インターナショナルが公認する全ての競技会に適用されその結果はAIDA インターナショナルランキングリストに記載される

13 この文書は以下の章から構成されている

bull 概要

bull 国際大会

bull 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

bull 競技会における世界記録

bull 世界記録アテンプト

国際大会の場合は以下の章を適用する

1 概要

2 国際大会

3 (競技会における世界記録)

世界選手権の場合は以下の章を適用する

1 概要

2 国際大会

3 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

4 (競技会における世界記録)

世界記録アテンプトの場合は以下の章を適用する

1 概要

2 世界記録アテンプト

14 スレッド種目バリアブルウェイト及びノーリミッツはアテンプト競技としてのみ実施されAIDA インターナショナルはこれらの種目が競技の一部として行行われていると思われる競技会を公認しない

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15 公式タイムAIDA 競技会の公式タイムは競技会の場所により調整されたユニバーサルタイム(協定世界時)(「UTC」)とするUTC は様々なウェブサイト(例httpwwwtimeanddatecomworldclock)で入手可能でインターネット接続されたアップル社製デバイス(例MacBook iPhone iPad)でも検索可能である

16 技術資料競技会と記録のための AIDA 技術資料(「技術資料」)はこれらの規則に含まれている技術資料は規則より頻繁にアップデートされる必要性のある技術的項目をカバーする従って AIDA インターナショナル議会は随時技術資料を修正できる(AIDA インターナショナル議会は年 1回技術資料の一部を修正する予定)最新の規則及び技術資料は AIDA ウェブサイトで入手可能である

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2 種目競技会の認定 21 種目AIDA インターナショナルは以下の種目を公認する

bull スタティック(STA)水面下で息を出来るだけ長く止める競技

bull ダイナミックウィズアウトフィン(DNF)完全に水面下に潜りどれだけ長い距離を泳げるかを競う競技推進力力を生む道具(フィン等)の使用は禁止されている

bull ダイナミックウィズフィン(DYN)水面下をどれだけ長く泳げるかを競う競技フィンまたはモノフィン以外の推進力力を生む道具の使用は禁止されている

bull コンスタントウエイトウィズアウトフィン(CNF)あらかじめ申告された深度まで自身の腕と足の推進力力のみを使って到達することを競う競技推進力力を得るあらゆる道具の使用及び許可された範囲以外でロープを手繰ることは禁止されている

bull コンスタントウエイトウィズフィン(CWT)あらかじめ申告された深度までフィンまたはモノフィン及び自身の腕と脚を使って到達することを競う競技フィンまたはモノフィン以外の推進力力を得るあらゆる道具の使用及びロープを手操ることは禁止されている

bull フリーイマージョン(FIM)あらかじめ申告された深度までロープを手繰って到達することを競う競技推進力力を得るあらゆる道具の使用は禁止されている

bull バリアブルウェイト(VWT)あらかじめ申告された深度まで重り(スレッド)の重量を利用して到達することを競う競技自らの力力によって浮上する必要があるがフィンまたはモノフィンの利用及びロープを手繰る行行為は認められる

bull ノーリミッツ(NLT)あらかじめ申請された深度までバラスト加重されたスレッドを利用して潜降浮上をする競技潜降と浮上に関して道具使用の制限はない(例バルーンカウンターバランスシステムバラスト)

22 記録

221 男女女の記録は 21 項に記載した各種目で別々に扱われる

222 条件によるカテゴリーの細別は行行わない(湖海高度氷の下等)

223 競技者の記録が世界記録を超え全ての必要な手順(本規則に記載されているもの)が正しくとられた場合その競技者は世界記録保持者となりレコードリストに加えられる同じ競技で 1人以上の競技者が世界記録を超えた場合これらの規則の条項によりどの競技者が世界記録保持者になるか決められる

224 AIDA 競技カレンダーに記載されるのはAIDA インターナショナル世界記録アテンプト及び公式「AIDA インターナショナル」競技会のみとしAIDA インターナショナルから競技世界大陸記録の公認資格が付与される公式の AIDA 国際大会での記録のみがAIDA ランキングリストに記載される(全てのランキングリストの基準が満たされている場合のみ)

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225 大陸記録(コンチネンタルレコード)

2251 AIDA インターナショナルは6大陸(ヨーロッパ北アメリカ南アメリカアフリカアジアオセアニア)における大陸記録(コンチネンタルレコード)を認定する

2252 大陸記録の認定は大会における世界記録認定に準ずるただしドーピングテストの必要はなくそれぞれの世界記録は自動的に大陸記録として認定される

2253 大陸記録のアテンプトは認めない

23 競技会

231 スポンサーランキングリスト競技会が公式「AIDA インターナショナル」競技会として認められるためには競技会が AIDA ナショナルによって主催されるかAIDA ナショナルまたは AIDA インターナショナルの後援を受けていなければならないAIDA インターナショナルはAIDA ナショナルが存在しない国においてのみ直接競技会を公認するAIDA 競技カレンダーには AIDA 国際大会のみが記載される主催者がこれらの規則の全てのランキングリストの規準を満たしている公式 AIDA 国際大会からの結果のみがAIDA ランキングリストに記載される

232 AIDA インターナショナルは次の 2種の競技会を公認する

1 世界選手権AIDA インターナショナルの後援により組織される

2 国際大会AIDA ナショナルが主催または後援する競技会複数の国からの参加者を含む

233 全ての AIDA 競技会には申請が必要である競技会の申請に必要な手順及び内容は技術資料(2項)に記載している

234 予定しているあらゆるパフォーマンスに対しての規制事項(最大深度など)はAIDAの国際競技会開催が発表される前に主催者から競技者及び AIDA インターナショナルに通知されていなければならない天候またはその他の条件により事前に発表された深度での実施が危険である場合を除き競技会開催発表後のパフォーマンスの規制は許可されない

235 競技会はAIDA 競技会として公認されるためにこれらの競技規則に従わなければならないAIDA インターナショナル理事会はその競技会が条件を満たしているかどうかについて判断を下すことができる

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236 以下に掲げる条件を全て満たす場合は競技会の中での記録を世界記録と認めることができる

bull 少なくとも 2人以上の公式 AIDA インターナショナルジャッジが立立ち合いそのうち1名以上はマネージングジャッジ(レベル B)以上であることまたそのジャッジの少なくとも 1名(マネージングジャッジレベル B以上)は競技者とは異なる国籍であること

bull 公式ビデオが撮影されていること

bull ドーピングテストが実施されていること

bull 深度競技では 2名のジャッジが水中にいること

そのパフォーマンスが現世界記録を超えた場合その場に立立ち合っていたジャッジはそれが「ドーピングテスト結果が出るまでの暫定世界記録」であることを公式ビデオの確認後直ちに宣言する

237 AIDA インターナショナルランキングリストに掲載させるため全ての AIDA 公認競技会の結果は競技会最終了から7日以内に AIDA インターナショナルCARS システムにアップロードされなければならないその際受信した確認メール内のリンクに従うこと主催者は期限までに競技結果を AIDA インターナショナルに送付する責任を有するヘッドジャッジは正確性確認のためこれらの結果の送付前にチェックする責任を有する

238 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

2381 AIDAインターナショナル議会は世界選手権に際しジャッジを選挙により選出する

2382 AIDA インターナショナル理事会はAIDA インターナショナル議会によるジャッジの選出後その中から審判長と副審判長を選出する

2383 世界選手権では審判団は 6人以上の AIDA インターナショナルジャッジ(シニアジャッジレベル D以上)で構成されさらにそのうち 1人以上がマネージングジャッジ(レベル B)以上でなければならない

2384 世界選手権においてはパフォーマンスの規制は行行なわれない

239 国際大会

2391 AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者及び AIDAインターナショナルスポーツオフィサーは主催者が AIDA カレンダーに競技会の発表を送付した後提案されたジャッジ候補者を含む国際大会の審判団を承認しなければならない

2392 国際大会では審判団は2人以上のAIDAインターナショナルジャッジで構成される

2393 予備

2394 主催者は希望すればAIDA インターナショナルにジャッジの欠員補充を求めることができる

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2310 大陸国内地域地区都市選手権

23101 主催者は初心者やファンへのハードルを低くするためにメインイベントの他に別の選手権を追加することができるただしフリーダイビングの普及を目的としAIDA ナショナルの承諾を得たものに限るAIDAインターナショナルランキングでの公平性のために競技者に対する条件は全て同じでなければならない

2311 AIDA ナショナルが関与しない競技会AIDA ナショナルが無い国または AIDA ナショナルが何らかの理由で協力力が出来ない場合であっても個人やクラブで AIDA 国際大会を開催することができるその場合AIDA インターナショナル理事会への直接の申請を必要とし競技会は AIDA インターナショナルに直接管理される

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3 一般規則 31 概要

311 いかなる AIDA 競技会への参加もそれによって各競技者はこれら規則の約款全てを受け入れたものとする

312 各競技者は AIDA ナショナルのメンバーでなければならない

313 WADA アンチドーピング基準及び AIDA インターナショナルにより採用された全ての基準が全ての AIDA 競技会及び記録アテンプトに適用されるものとするテストは競技会や記録アテンプトの有無に関わらず通年かつ抜き打ちで行行なわれるテストを受けることを拒否した場合当該競技者はドーピングポジティブ(陽性)と判断される全ての世界選手権における優勝者または優勝チーム及び AIDA 世界記録を記録した全ての競技者は必ず検査を受けていなければならない

314 各競技者が競技前の 60 分間に圧縮ガスの吸引をすることを禁止する

315 WADA または AIDA の禁止する全てのパフォーマンスを向上させる製品の消費または使用は明確に禁止されているAIDA ジャッジは疑念があるときはアンチドーピングテストまたはその他の調査手段を要請する権力力を有する

316 全ての競技者は 18 歳以上(保護者の同意を得ている場合は 16 歳以上)でなければならない

3171 各競技者は自分が代表する国の有効なパスポート(または国籍を表す国民 ID カード)を所持し当該国は国連に承認されていなければならない

3172 特定の国のパスポートを所持して AIDA の競技会に参加した競技者はAIDA への申請と承認がなければその所属する国を変更することは出来ない国籍を変更したい場合はAIDA インターナショナルに対して前年の 10月 31日までに申請を行行なわなければならない国籍の変更が認められるのは1年おきとする国籍の変更に関する更なる詳細な情報はAIDAインターナショナルのウェブサイトで得ることが出来る

318 全ての競技者はフリーダイビングを行行なうことに問題なしと判断された英語記載の診断書を準備しなければならない【日本国内の大会においては英語記載である必要は無い】診断書の有効期限は 1年以内とし連絡先が併記された医師のサインを必要とする競技者自身が医師であっても自分の診断書への署名は有効とは認められない

319 「316 項317 項318 項」については競技者受付登録時に確認されるものとする

3110 全ての競技者は治療中の病気怪我がある場合大会前に審判及び大会の医師に報告しなければならない大会の医師は競技への参加がその病気や怪我の経過に危険を及ぼすと判断した場合競技者の大会参加を制限する権利を有する

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3111 競技者はオフィシャルトップ(以下 OT)の 60 分前までに審判団の指定した場所にいなければならない

3112 競技者及びそのコーチは競技者の外部の状況を計測する電子機器(深度計など)を使用してもよいが競技者の内部の状況を計測する機器(心拍数モニター酸素濃度計など)を使用してはならない

3113 全ての種目においてEQEX(イコライズイクステンション)ツールその他圧平衡を助けるための機器やシステムの使用を禁止する

3114 ジャッジによりブラックアウトと判断された全ての競技者はその競技において失格となりあるいはジャッジの決定によりそれ以上のペナルティ(他の競技への出場停止など)が科せられる審判団は追加のペナルティの可能性を決定する前に大会の医師に意見見を求めることができる

31141 以下に掲げる兆候が見見られた場合「ブラックアウト」と判定される

bull 心停止

bull 呼吸停止

bull 意識の喪失

bull 意識はあるが気道(鼻と口)を水中から出した姿勢を維持できない

31142 前述の兆候が疑わしい場合競技者に有利な判定を行行いそのパフォーマンスは有効とされる

3115 競技者は何らかの問題が起きない限り競技中に誰かの補助を受けたり触られたりしてはならないもしそれがあった場合は失格となるがそれが競技中のスタッフ(ジャッジカメラマンセーフティーダイバーなど)の補助に該当しない接触である場合は失格とならないスタティック競技中の位置修正や安全確認を目的としたコーチパートナーセーフティーダイバーによる接触は認められる(523 及び 528 参照)CWTCNFFIM 競技で競技者が気道を水中に沈める前であればその競技者のコーチは競技者に接触し補助することができペナルティは科せられない

3116 個人的なフロートの使用は審判団に禁止されていない限り全ての種目で許可される審判団はそのフロートが判定安全ビデオ撮影の妨げとなる場合禁止することができる

3117 サーフェイスプロトコル(浮上後動作手順)

31171 競技者は水面へ上がった後サーフェイスプロトコル(以下「SP」という)を完全に行行なわなければならない

31172 競技者は水面浮上後 15 秒以内に SP を行行い完了させなければならないSP は審判団または大会スタッフからの指示を受けることなく行行うものとするSP は競技者が自らの手で顔面の装備を外し始めるところから始まる顔面の装備をつけていない場合はジャッジに対し手による OK サインを出した時点を SP のスタートとする

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31173 SP は次の手順で行行なう

1 顔面のすべての装備(マスクゴーグルノーズクリップ)を取り外す

2 ジャッジに向かって手で「OK サイン」を 1 回示す

3 声に出して「Im OK」または「I am OK」と審判に向かって 1回言う

競技者は以上の 3つの動作を「上記の順番で」水面浮上後 15 秒以内で行行わなければならない競技者はSP 開始前や完了後に声を発したり目に見見える動作をすることについては何度行行っても構わないしかしながら SP が開始した時点からSP 以外の全ての余分な動作は失格(「SP 失敗」)と見見なされるSP は競技者が声による OK を示した時点で完了と見見なされる全ての AIDA 国際大会及び記録アテンプトでは言葉の合図は上で規定した通り英語で行行わなければならない

3118 競技者は浮上後鼻と口を水面より上に保持しなければならない競技者の浮上後30 秒以上経過しメインジャッジが色付きカードによって判定を下すまで競技者は誰にも触れてはならず誰も競技者に触れてはならないただし競技中にスタッフ(ジャッジカメラマンセーフティーダイバーなど)による補助に該当しない接触は失格の対象とはならない

3119 競技終了時ジャッジは競技の有効判定を直ちに各競技者に伝えるものとするこの判定は最終判定であるが深度競技においてはジャッジの目視可能範囲での判定である(潜降中のロープタッチ等についての判定は含まれない)ジャッジは色付きカードにより判定を示す判定は競技者の浮上後 30 秒以上経過した後に出されるものとする

カードの色は以下を意味する

bull 白 OKペナルティなし

bull 黄 OK だがペナルティあり

bull 赤 失格

判定が黄または赤の場合競技者はその判定理由を知る権利がある競技の継続を妨げない限り判定の直後に知ることも可能であるまたプロテスト(異議申立立)に先立立つ結果発表において告げられる場合もある

3120 主催者は競技者が AIDA 競技会に参加する条件としてパブリシティリリース(すなわち競技者の名前やイメージを使用する権利を主催者に許諾すること)への署名を要求してはならない

3121 オープナー主催者は競技会においてスタッフとジャッジの予行行の為にオープナーを設置することが出来るオープナーの記録は AIDA ランキングリストには掲載されない

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32 国際大会

321 競技会は個人戦あるいはチーム戦で以下の種目をひとつまたはそれ以上を実施するものをいう

bull スタティック(STA)

bull ダイナミックウィズフィンおよびまたはウィズアウトフィン(DYNDNF)

bull コンスタントウエイトウィズフィンおよびまたはウィズアウトフィン(CWTCNF)

bull フリーイマージョン(FIM)

322 すべての競技種目で予選及び決勝あるいは決勝のみの大会運営ができる予選及び決勝を行行う場合決勝の選手数はジャッジと大会主催者が会場設定の状況を考慮し協議のうえ決定するその数は 2人以上12人以下とする

323 主催者は制御不能な自然環境(風波海流雨など)を除き競技者に対しできる限り同じ条件の環境を提供しなければならない

324 予備

325 各競技のポイントは以下のとおりとする

bull スタティック競技1秒=02 ポイント

bull 深度競技1メートル=1ポイント

bull ダイナミック競技1メートル=05 ポイント

深度競技においては小数点以下は切り捨てとするダイナミック競技では05 ポイントスタティック競技では 02 ポイント単位(いずれも切り捨て)で計算することとする

計算例

5 分 4 秒 スタティック= 608 ポイント

555m コンスタントウエイト = 550 ポイント

978m ダイナミック= 485 ポイント

326 勝者の決定方法

3261 個人戦での勝者は最もポイント数の高かった競技者とする予選と決勝が行行われる場合は決勝の結果のみで決定される

3262 団体戦での勝者は決勝が終わった時点で最もポイント数の高かったチーム(全てのメンバーの全ての競技のポイントの合計)とする団体戦で同点となった場合次に高いポジションが他のチームに与えられることなく同点のチームがポジションを共有する(例2チームが最高得点 100 ポイントで次に得点の高いチームが 90 ポイントであれば100 ポイントの 2チームが 1位を共有し90 ポイントのチームは 3位となる)

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3263 個人戦で同点となった場合申告(AP)と結果(RP)の差が最小の競技者がその競技の優勝者となる

3264 予選と決勝が行行われる場合はその記録は別々の結果として扱われそれぞれの記録が AIDA 世界ランキングに反映される

3265 主催者は AIDA インターナショナルに対し技術資料に規定された料金金と支払スケジュールに従ってコンペティションフィーを支払わなければならない

327 競技者またはチームメンバーが他の競技者を妨害または他の競技者のパフォーマンスを妨げた場合そのいかなる行行為または行行動もジャッジ審判団の裁量によってペナルティが科せられ妨害された競技者は再スタートが認められる

328 ジャッジは競技者やチームメンバーが以下に掲げる行行為を行行った場合警告ペナルティまたは失格とすることができる

bull 規則に従わない行行為

bull 審判団主催者チームキャプテンその他の競技者観衆または報道関係者に従わないまたは干渉する行行為

bull 競技の安全性を妨げまたは干渉する行行為

bull 大会を通じて 3回警告を受けた場合はその大会を通して失格扱いとなるまた AIDAインターナショナルから追加の処分が科される可能性がある

329 予備

3210 主催者は審判団から判定が下されるまで競技者が水面に浮上する様子を 1台以上のカメラで撮影しなければならないこの映像はブラックアウトやサーフェイスプロトコルなどへのプロテスト(異議申立立)に関してジャッジの判定のために使用されるが最終的にはジャッジの判定が優先される世界記録の場合についての規定は34 項を参照のこと主催者は競技の開始前に全てのビデオ装置をテストする機会を審判団に提供しなければならない

3211 現在の AIDA 世界記録を上回る記録が1つ以上出た場合1番の記録を出した競技者がドーピングテストで失格になった場合に備えて1番以外の競技者もドーピングテストを行行うただし深度競技において競技会中に現在の世界記録を同ポイントで上回っている競技者が複数いた場合全員が記録として認定される

3212 競技者は予選と決勝でその申告を変更することができる主催者は競技者がその申告(AP)を変更できる時刻の制限をあらかじめ告知しなければならない

3213 競技の開始時間をオフィシャルトップといい以下の文では OT あるいは OT 時間と表記する

3214 カウントダウンは競技進行行係が英語で行行うが世界選手権の場合は自動化されたアナウンスシステムによって行行うこともできるカウントダウン要領 200 130 100 30 20 10 5 4 3 2 1 オフィシャルトップ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 20rdquo 25rdquo 26rdquo 27rdquo 28rdquo 29rdquo 30rdquo スタートキャンセル」

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3215 競技者の気道が水没した時をパフォーマンスのスタートとする競技スタートは 1 度のみ許されるOT の後の全ての気道の水没はパフォーマンスの開始とみなされる

3216 ジャッジは自らが判定をしている競技会に競技者として出場することはできない

32161 立立会医師は自らが立立会医師として参加する競技会に競技者又はジャッジとして参加できない

3217 (競技者のパフォーマンスを邪魔しないため)カメラ及びカメラマンは競技ゾーンへの立立ち入りが禁止されるが主催者が許可した特定のメディアゾーンには立立ち入りが許される主催者は設置しない正当な理由がない限りメディアゾーンを設置しなければならない

3218 声援は他の選手が競技中や待機中であっても許される

3219 放送機器などを通じて競技の解説を会場に流すことは許されるパフォーマンス終了後にタイム距離深度等の結果を解説とともに発表することも許されるただし3214 に記載された時間(2分間のカウントダウン開始から OT まで)においてはこれらのアナウンスは禁止する

3220 世界記録ステータスの AIDA 競技会における競技者の最低数について世界記録ステータスのAIDA競技会を開催するには最低7人の競技者を競技会に登録しなければならない当該競技会におけるパフォーマンスを AIDA 世界記録とみなすためには最低 5人の競技者の結果を提出なければならないこれは最少の 7人の競技者のうち 2人が(例えば病気によって)パフォーマンスを行行わない場合でも世界記録の承認が可能となることを意味する主催者が競技会で 5人の競技者がパフォーマンスを行行うかどうか不確実な場合主催者はその大会を記録アテンプトとして扱わなければならない(AIDA ランキングリスト【JAPAN ランキングリスト】には記載されないが世界記録及び国内記録【日本記録】としては有効となる)

3221 コンペティションフィーAIDA コンペティションフィーについては技術資料(2項)に規定されている

33 世界選手権

331 AIDA インターナショナル世界選手権は次に掲げる競技種目の 1つ以上を含む個人戦または団体戦による競技会である

bull スタティック(STA)

bull ダイナミックウィズフィンウィズアウトフィン(DYNDNF)

bull コンスタントウエイトウィズフィンウィズアウトフィン(CWTCNF)

bull フリーイマージョン(FIM)

332 個人戦世界選手権は「室内競技種目(スタティックダイナミックウィズフィンおよびまたはウィズアウトフィン)」及び「屋外競技種目(コンスタントウエイトウィズフィンおよびまたはウィズアウトフィンフリーイマージョン)」を区別して個別の選手権として開催できるものとするまた団体戦世界選手権においては主要三種目「コンスタントウエイトウィズフィン」「ダイナミックウィズフィン」「スタティック」すべてを実施し総合ポイントでランキングするものとする

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333 予備

334 国ごとの性別及び種目別競技者数は主催者及び AIDA インターナショナルにより決定されAIDA からその国のナショナルメンバーへ通達される

3341 団体戦世界選手権においては国ごとの競技者数は男女女各 3名と補欠男女女各 1名とするただしAIDA インターナショナルの決定により変更することができる男女女別々のチームを出場させない国は男女女混合チームを出場させられる混合チームは男性部門でのみ競技可能となる交代要員はチームキャプテンからの要請と大会医師の合意により医学的な理由からのみ競技に参加可能とするこれは競技会で 1回のみ可能である

3342 予備

335 AIDA インターナショナル世界選手権においてはAIDA インターナショナルと主催者が選手登録に対して責任を有するAIDA ナショナルは当該競技会に参加する競技者を選定できるが目標基準(例パフォーマンス)と非差別的基準のみに基づくものとするその他の団体(例国内の潜水協会)が当該選定に参加することはできないAIDA ナショナルがない国ではAIDA インターナショナルは別の機関にこれらの選択を管理させるか当該競技者による競技を直接許可することができる(AIDA の決定する条件に依る)代表選考に関する情報はAIDA の要請により AIDA ナショナルから AIDA インターナショナルへ送付されなければならない

336 世界選手権に参加しようとする競技者はその所属国に AIDA ナショナルがある場合はそのメンバーでなければならないAIDA ナショナルが無い場合はその競技者は同じ国の他の競技者と共にAIDA インターナショナルに対し特別招待を要請することができる

337 AIDA インターナショナル世界選手権に参加できるのは大会の 2週間前までに年会費を支払った AIDA ナショナルに所属している選手のみとするその他の国または公式 AIDAナショナルによる年会費が未払いで特別招待が許可されている場合代表競技者を参加させるために1か国につき 150 ユーロの「仮許可」代を AIDA インターナショナル(または AIDAを代表する審判団)へ支払わなければならない

338 AIDA ナショナル各国はイベントコミッティに国を代表して参加するチームキャプテンを指名する

339 チームキャプテンは運営上の安全性を高めるため予定している申告を到着した日選手登録または最初のイベントコミッティの際に確認しなければならない

3310 世界選手権においてジャッジは自分と同じ国籍の競技者の判定ができない

3311 公式競技の OT は前日のイベントコミッティ開始までに決定する競技の順番は申告の数字順または抽選で決定する

34 競技会における世界記録

341 世界記録を上回るパフォーマンス

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3411 AIDA 競技会における全ての AIDA 世界記録で最低でも 2人の AIDA ジャッジ(レベル Eかそれ以上)がパフォーマンスの審判を行行い最低でもそれらのうち 1人のジャッジがマネージングジャッジ(レベル B)かそれ以上でなければならない最低でも 1人のマネージングジャッジ(レベル B)かそれ以上の者が競技者と異なる国籍でなければならない深度競技では申告が現世界記録を上回っている場合当該のジャッジ両者が水中にいなければならない

3412 競技会の間現行行の(世界)記録を上回ったパフォーマンスが「ドーピングテストの結果が出るまでの暫定世界記録」として扱われるためには全ての競技規則を守りまたそのパフォーマンスの判定がホワイトカードによるものであることが必要であるペナルティを伴うパフォーマンスは競技会の順位においては有効だが世界記録としては公認されない

3413 主催者はドーピングキットを準備してドーピングテストを行行い有効なビデオ映像を準備しなければならない

有効なビデオ映像とは以下をいう

bull ビデオ映像はOT の 30 秒前から審判団が判定を下す(すなわち水面浮上後 30 秒以上でカードが示される)までアテンプト全体をカバーしている

bull 競技者の水面への浮上が写されている

bull 競技者の顔が完全に見見えて認識できる

bull 完全に SP が見見えそれがカメラの方を向いている

bull 競技者がジャッジの判定が出るまで誰にも触れられていないことが明確に見見てとれる

bull 深度競技においては世界記録更新が認定されるためにはボトムカメラによる撮影が必須である

3414 同じ競技会と種目において 2人以上の競技者が同じ記録を達成した場合各競技者がホワイトカードを受けることを条件に新世界記録を共有するものとするAIDA は現世界記録パフォーマンスを超えるその次のパフォーマンスもまた競技者がホワイトカードを受けることを条件に承認する承認のために35 項に明記されている通り全ての競技者は同じ手順(ドーピングテストその他)を踏まなければならない

3415 審判長は下の 3512 項と 3514 項に規定されている通り世界記録パフォーマンス毎に AIDA インターナショナルへビデオと文書を提出しなければならない

342 競技結果が大陸記録を上回っている場合は34 項と 35 項の手続きが適用されるただし3515 のドーピングテスト及びそれに伴う 3511 の手続きは適用されない

343 競技会で世界記録が出た場合審判団は記録の詳細を表す詳しい報告書(ワードまたは同様のフォーマット)を書く1枚の複写を主催者へもう 1枚をビデオデータとともに文書をアーカイブする AIDA インターナショナルスポーツオフィサーへ送付しなければならない

35 世界記録アテンプト

351 競技者は自らが代表する国の AIDA ナショナルのメンバーでなければならない

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352 AIDA ナショナルの無い国に属する競技者はAIDA インターナショナルに対し申請をしなければならないAIDA インターナショナルはその競技者の実際のレベルトレーニングにおける安全対策の状況などを確認する

353 申請書は記録アテンプト期間の開始の 6週間前までにAIDA ナショナル(または 352項の場合は競技者)により AIDA インターナショナルへ提出されなければならず以下を含むファイルが同封されていなければならない

bull アテンプトを行行う競技者のプロフィール

bull フリーダイビングの実施に支障がない旨明記した医師の診断書

bull アテンプトに関わる方法機材及びメンバーのレポート

bull 競技者自身が上記の申請書の提出を行行うのはその競技者が AIDA ナショナルの無い国に属する場合のみとする

354 ジャッジ(審判)

3541 AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者はスポーツオフィサーと共に2名の AIDA インターナショナルジャッジを指名するジャッジはできるだけアテンプト開催地域の近くの者を選ぶAIDA 世界記録アテンプトではマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長及びシニアジャッジ(レベル D)以上のセカンドジャッジがいなければならない

3542 アテンプトの主催者はジャッジに関わる交通費宿泊費食事代を含む全ての費用を負担しなければならない交通費とチケットはジャッジ人選の決定後10日以内にジャッジの元へ届かなければならない

3543 世界記録アテンプトではジャッジの拘束期間は 1イベントで最大でも 9日間までとするそれ以上に延長する場合は担当ジャッジ及び AIDA ジャッジ統括責任者及び又はAIDAスポーツオフィサーによる承認を必要とするアテンプトの実施は1日 1回のみとするスレッド競技の場合は特にその安全性を確実にしなければならないプール競技ではアテンプトの実施の回数に制限は設けないただし必要とされた場合ジャッジはその回数を決定する権限を持つ

355 主催者は携わる人の安全を含むそのアテンプトに全体について単独で責任を負う

356 AIDA ナショナルはアテンプトの 2日前までにその競技者が全ての必要条件を満たしていることをファックスまたは Eメールで AIDA インターナショナルに報告しなければならないAIDA ナショナルの無い国の競技者は2人の立立会人の承認を得た報告書を提出するものとするAIDA インターナショナルはこれらの報告内容を受理するか却下するかの権限を持つ

357 適用されている AIDA インターナショナルのルールとアテンプト実施会場の国の法律規則とに相容れない項目がある場合AIDA ナショナル(又は競技者自身)はルールの例外的適用を申請しなければならないAIDA インターナショナルは申請内容を調査しその申請を承認するか否かを決定する権限を持つ

358 主催者はジャッジが必要な施設が全て自由に使えるよう便宜を図らなければならない

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359 ジャッジは必要に応じ機能性の高い安全装置への変更について主催者に進言することができる

3510 指名された AIDA インターナショナルジャッジは記録アテンプトに関し下記に該当する場合にその中止を提言する権利を持つ

bull 競技規則が遵守されていないとき

bull アテンプトに参加している全ての人の安全が十分に確保されていないと判断したとき

bull 運営が正常になされていないと判断したとき

ジャッジがこの権利を行行使する場合は決定後できるだけ速やかに主催者及び AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者スポーツオフィサーに直接文面で通知しなければならない

3511 主催者は311 項に基づきアテンプトに先立立ってドーピングテスト費用として500 ユーロ(または技術資料に明記されている場合はその額)を現地に到着したジャッジに現金金で支払わなければならないこれは現在の市場価格による国内通貨またはユーロでも構わない

3512 AIDA 世界記録のためのビデオ要件は技術資料(5項)に規定されている

3513 3117 項によりジャッジによる判定が下されビデオ映像を確認後最終的な判定(ドーピングテストを除く)が決定される

3514 ジャッジはアテンプトの結果の詳細を示したレポートを提出する(正副 2通)1通は主催者に提出しもう 1通は AIDA インターナショナルスポーツオフィサーにアーカイブのためのビデオ映像とともに提出する技術資料(5項)では当該報告書に網羅されるべき項目を特定している

3515 技術資料に明記されたドーピングテストの手順は全ての世界記録アテンプトに適用される

36 サーフェイスビデオレビューこれらの規則で要求されるその他全てのビデオレビューに加え審判団は以下のパフォーマンスについてサーフェイスビデオをレビューしなければならない

(i)全ての AIDA 世界記録アテンプト

(ii)競技会において AIDA 世界記録を超える全てのパフォーマンス

(iii)全ての AIDA 世界選手権での性別種目別のトップファイブパフォーマンス

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4 安全 41 概要

411 AIDA セーフティーガイドラインはAIDA インターナショナルが公認後援する全ての大会において適用される

412 予備

413 セーフティーラニヤードセーフティーラニヤードは全ての深度パフォーマンスで義務付けられているラニヤード要件は技術資料(3項)に規定されているラニヤードは競技者の安全性を守るために必要な場合を除きパフォーマンス中に競技者によって外されてはならない競技者の安全性以外の何らかの理由でラニヤードを外した場合はペナルティの対象となる

414 競技深度計はセーフティーラニヤードを装着した手首と反対側に着けるものとする

415 全ての深度競技においては医師救護隊員若しくは蘇生術(EMT)を専門とする消防士の配置が義務付けられているプール競技においてはプロ救護員またはそれ以上に相当する者の配置が適切である遠隔地であるために治療が遅れる可能性があることを考慮に入れた計画を立立てなければならない医療サポートスタッフは責務を果たすため必要な医療機器を装備していなければならない吸入用酸素及び応急手当用の機器は必須である深度競技においては十分な蘇生法を施すための機器を事前に準備しておかなければならない

416 主催者は前述のリストバンドを用いて選手と同時に浮上することなく容易に選手の緊急浮上を行行うために必要な機器を装備したセーフティーダイバーを確保(準備配置)しなければならないスクーバダイバーはカウンターバランスシステムとは関係なくスクーバダイバーが選手もしくは競技ロープまたはその両方を浮上させるための追加のリフトバックシステムを携帯しなければならないカウンターバランスシステムを採用していても予備の浮上手段として追加のシステム(完全装備で水上待機しているスクーバダイバープラットホーム上にいる競技ロープの手動引き上げ役など)は必要であるAIDA 及び審判団は大会開始前にカウンターバランス及びその他の安全装置の検査実演を求めることがある

417 競技会及びアテンプトの両方においてセーフティーフリーダイバーのフロントスノーケルの使用はプール競技深度競技共に禁止する

42 国際大会

421 セーティーフリーダイバーの人数はローテーションを行行うのに十分でなければならない競技ゾーン 1か所につき少なくとも 2名以上のセーティーダイバーを必要とするウォームアップゾーンには 2人以上のセーティーダイバーを必要とする他の AIDA文書(安全手順など)がこれらの問題を指摘している場合本項をアップデートしなければならない

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43 世界選手権

431 深度競技において水中に配置する全てのスクーバダイバーはその役割に応じたスキルを証明できるものと必要な機材を持っていなければならないセーフティースクーバダイバーは世界的に認められた認定機関(PADINAUIIANTDTDICMAS あるいはこれらと同等の機関)の規則を遵守しなければならないセーフティーフリーダイバーは20m(80m以上の競技の場合は 30m)まで楽に繰り返し潜れる能力力を持っていなければならない主催者はこれらのレベルを確認する責任を負う全てのセーフティーダイバーは大会前に AIDAインターナショナルに承認検証されなければならない主催者は安全に関わる全てのスタッフがその役割を果たすための能力力を備えていることを確かめなければならない

432 主催者は公式競技に先立立ち参加する全ての人の安全を確認するために安全担当者と共に救助活動の予行行演習をしなければならない全ての担当者が自分の役割を果たせるようこの予行行演習には 1名以上のジャッジまたはジャッジが指名した者が立立ち会うこととする予行行演習の実施後に安全担当チームに加わった者に対してはジャッジを介してその役割を明確にする安全担当の新メンバーは安全に関するスキルや知識を予行行演習を体験したメンバーと同等もしくはそれ以上に持っていなければならない(実際の救助活動あるいは救助の訓練の経験を持つ者でなければならない)経験豊富な競技者であってもセーフティーフリーダイバーのためのトレーニングプログラムの受講経験や実際の競技会でのセーフティー経験がなければセーフティーとしての役割が無条件で果たせるとは見見なされない

433 水深 80m以上の競技を行行う場合には水深 30mでのトラブルへの対応ができる能力力のあるセーフティーフリーダイバーの配置を勧告するセーフティーフリーダイバーは水深30m にいる必要はないが主催者は水深 20m 以上でのトラブルへの対応が可能なよう計画を立立てることを勧告する

434 酸素はダイビング後の吸入のために水面及び水深 5mでの呼吸が可能な装置でなければならない競技者が酸素を水中で呼吸している間セーフティーフリーダイバーまたはスクーバダイバーが競技者を監視する競技者は水中での酸素吸入のリスクを理解した認定スクーバダイバーでなければ水中で酸素を吸入することは許されないそれ以外の競技者はダイビング後水面もしくは陸上で酸素を吸入するものとする水深 80m以上のダイビング後の酸素吸入は必ず実施しなければならない

44 予備

45 世界記録アテンプト

451 全てのルールに 41 項が適用される

452 明記された以外の全ての安全装置はアテンプトの1か月前までに AIDA インターナショナルへ提出されなければならないそのアテンプトに指名されたジャッジは文書で示された情報に加え更なる情報を要求する権利を持つ

4521 蘇生器具は使用可能な状態で競技者の近くになければならない

453 非常事態の場合は競技者を指定の専門医療機関に搬送しなければならないこの医療機関はアテンプトの前にあらかじめ公表されていなければならない

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454 深度競技においては2名以上のセーフティーフリーダイバーを配置しなければならないプール競技においては1名以上のセーフティーダイバーを配置しなければならないダイナミック競技においては競技者がプールの壁に近いコースを使用する場合はジャッジと共にプールサイドを歩く配置でも可とするセーフティーフリーダイバーは必要とされる場合はいつでも水に入って競技者の救助ができるように準備をしておかなければならないダイナミック競技においては25mを超える長さのプールを使用しセーフティーフリーダイバーがプール内を併泳する場合は2名以上の配置が求められる

46 2014 年安全性強化事項

461 申告の制限

4611 主催者は競技者が過去 3か月間に達成し主催者に証明した深度の最大 10m 超までに申告を制限できる【達成期間や制限深度を主催者の判断で変更する事も可】

4612 申告の制限は全ての選手に等しく適用されなければならない主催者(と審判長)は制限を遵守するために制限深度を超えた申告を変更する場合があるこのような変更は全ての選手に等しく適用される

4613 競技者がその 3か月前までの期間中に適切なダイブを行行わなかった場合主催者はAIDA ランキングリストにあるその競技者のパーソナルベストの 50-70を使用しなければならない一般的にディープダイビングを一定期間行行っていない場合AIDA はその競技者にゆっくりと(パーソナルベストの 50-70を超えないように)再開することを推薦しているその競技者は主催者(及び居る場合は大会の医師)と最初のダイブの適切な深度を相談しなければならない

4614 主催者がこの規則のもとで申告を制限する予定の場合競技会の支払いを受領する前に文面(Eメールなど)により競技者へ告知しこの告知を広告(例主催者のウェブサイトとグループ Eメール)に入れなければならない

4615 競技者が申告を制限(すなわち変更)された場合でも料金金の返金金はない主催者は当該の変更を合理的に速やかに競技者へ告知しなければならない

462 ソナー

4621 世界選手権と世界記録において深度競技ではソナーを練習し使用していることが主催者に求められる

4622 世界記録ステータスの競技会において深度競技ではソナーの使用経験を積んでいることが主催者に求められる

4623 その他の競技会において最大競技深度がセーフティーダイバーの視界内である場合を除いて深度競技ではソナーを練習し使用していることが主催者に推奨される(が必須ではない)

463 潜降の再開の禁止

4631 CWTCNFFIM では競技者は一旦浮上を開始した後にターニングバックダウン(再び潜降)することを禁止する違反者は失格となる(すなわちレッドカード)

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4632 「ターニングバックダウン」とは(i) ソナー上では浮上開始と見見受けられたがその後再び潜降しはじめるまたは(ii) 同じ深度に 5秒以上留まりその後潜降する行行為として定義される

4633 主催者はこの規則を競技会開始前に競技者へ説明しなければならない

4634 主催者側スタッフはその稼動が競技者のリスクを軽減すると思われた場合カウンターバラストを稼働させる権限を持つ(が要求はされない)

464 スクイーズの事後

競技者をケガのリスクから守るため競技者が著しいスクイーズまたはその他競技者の安全性を脅かす医学的状態にある場合大会の医師は競技者の潜水を止めることができる医師主催者(例セーフティーダイバー)またはジャッジの要請により医師は再潜水前に競技者の検査を要求する(医師または主催者により決定された通りの)深度潜降の後パルスオキシメーターによる酸素飽和度検査が義務づけられこれにより医師は競技者がさらなる検査を必要とするかどうか決定する主催者と審判長との協議により医師はそうした規制がダイバーの健康と安全を守るために必要と思われる場合以下の規定の通り競技者の潜水を禁止することができる当該規制が実行行された場合大会参加費の返金金はない競技者が医師の検査を拒否した場合競技者はその競技会で再び潜水することが許されず別の競技会エントリー前に健康診断書を取得しなければならない予想される検査結果には以下のものがある

4641 健康なダイバー自己責任で潜水可能

4642 軽い症状休憩の勧告または簡単な潜水(すなわちその競技者にとって浅い深度)への制限

4643 軽度の肺水腫2日間の休息(またはケガの程度により医師の裁量でそれ以上)復帰時以前の潜水より深い申告はできない異なる種目を行行いたい競技者の場合医師は申告の許容可能な最大深度を決定できる

4644 重度の肺水腫3日間の休息または競技の終了(ケガの程度により医師の裁量による)徐々にモニターされた潜水で潜水を継続するようにする(例以前の目標深度の 60未満から開始する)異なる種目を行行いたい競技者の場合医師は申告の許容可能な最大深度を決定できる

4645 重症の場合医療的ケア競技者が回復したことを医師が確認するまで追加的な潜水はできないラングスクイーズ(例ピンク色の気泡または泡を咳出す)は重症の一例

4646 競技者が申告を制限されたあるいは潜水が中止された場合料金金の返金金はない

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465 トレーニング及び装備

4651 必要な医療トレーニング世界選手権と世界記録AIDA 世界選手権と世界記録競技会では以下のトレーニングを受けた医師が必要となる

bull 救命外科

bull 気道管理

bull 二次心肺蘇生法(ACLS)

bull 要求されないが可能なところでは推薦されるACLS のトレーニングを受けた最低もう 1人のパラメディックまたはセーフティーダイバー

4652 必要な医療トレーニング世界記録ステータスの競技会世界記録ステータスのAIDA競技会では以下のトレーニングを受けた医師が必要となる

bull 救命外科

bull 気道管理

bull 二次心肺蘇生法(ACLS)

bull 必須ではないが可能なところでは推薦されるACLS のトレーニングを受けた最低もう 1人のパラメディックまたはセーフティーダイバー

4653 必要な装備AIDA 世界選手権と世界記録競技会及び世界記録ステータスの AIDA競技会では以下の装備が必要となる

bull パルスオキシメーター

bull 聴診器

bull ポケットマスクスタッフのトレーニングが必要競技ゾーン内に常備が必要使用は必須ではない

bull 酸素マスク

bull 必須ではないが可能なところでは推薦されるCPAP フェイシャルマスクと標準マスクPEEP (positive end-expiratory pressure) バルブ付き BVM (Bag-Valve-Mask) が付いた酸素タンク

4654 推薦される装備AIDA 世界選手権と世界記録競技会及び世界記録ステータスのAIDA 競技会では以下の装備は必要ではないが可能なところでスタッフが使用資格のあるところでは推薦される

bull 吸引器

bull プランジャーニードル(またはhttpwwwnarescuecomARS_for_Needle_Decompression_(325_in)- CN1ACDE14CD3FDhtml)

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bull AED(自動体外式除細動器)使用にはドライエリアの検討が必要

bull 口咽頭エアウェイ(気道の使用が簡単な補助)

466 インシデントレポーティングシステム2015 年 1月 1日よりAIDA 競技会の主催者は(ヘッドジャッジ医師と共同で)競技会における安全性関連インシデントを AIDA のオンラインのインシデントレポーティングシステムにて報告する必要があり手順とインストラクションは同システム内に明記されている

467 休息日競技者が連日潜水することを防ぐためAIDA は主催者が競技スケジュールに休息日を加えることを奨励する

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5 スタティック(STA) 51 概要

511 スタティック(STA)競技はプールまたは限定された安全な自然環境下で実施する深度要件は技術資料(4項)に規定されている

512 競技は水面付近で行行う

513 競技者はウェットスーツ顔面の装備(マスクスノーケルノーズクリップなど)を自由に選択することができる

514 競技者の公式記録は2つの計時結果の平均タイムとするそれぞれの計時においては秒以下切り捨てとする

公式計時 5 分 08 秒 64 および 5 分 07 秒 48

平均計時(508 + 507) 2 = 5 分 07 秒 50

公式記録5 分 07 秒= 614 ポイント

52 国際大会

521 OT のインターバルは主催者が審判長と競技の上決定するAIDA は競技者が自分の OT 前の最低 3分間競技ゾーンにいることが許可されるよう推薦する

522 ゾーンは「ウォームアップゾーン」「待機ゾーン」「競技ゾーン」の 3ゾーンで構成される競技者は最初の公式アテンプトの 45 分前から「ウォームアップ」を開始でき「ウォームアップゾーン」に入ることができる「待機ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで立立ち入ることができない

523 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは「ウォームアップゾーン」「待機ゾーン」「競技ゾーン」での補助が許可される競技者が希望する場合競技者の競技開始から気道が水面上に出るまでパートナーをオフィシャルのセーフティーフリーダイバーとして配置することができパートナーは意識確認のためのボディタッチをすることができるこの時パートナーは自分がコーチングする競技者の安全についての責任があるが競技会を通じての安全管理についての責任は主催者にあるいずれにせよパフォーマンスが終了し競技者の気道が水面から出た時点からパートナーは競技者に触れることは許されないパートナーは小さな声で競技者に話しかけることのみ許されるこれらが守られなかった場合その競技者は失格となる競技終了(すなわち鼻及び又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

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524 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われる競技者が OT から 10 秒以内に競技を開始しない場合ペナルティが適用されOT から 30 秒を経過してもスタートしない場合は失格となるまたOT 前にスタートした場合もペナルティが適用される

525 競技結果(RP)が申告時間(AP)を下回った場合はペナルティが適用される

526 予備

527 競技者は OT 毎に 1度のみ公式アテンプトを行行う権利を有する鼻と口が水中に沈んだ時点で競技スタートと見見なす競技者の OT 時または OT 後の気道(すなわち鼻と口)のいかなる入水も競技の開始とみなされる

528 セーフティーフリーダイバー及びパートナー(キャプテンコーチ)は競技中入水した状態で競技ゾーンに入ることができるその場合以下の手順で競技者の意識の状態を確認する責任を有するセーフティーフリーダイバーは競技者に対し明確にボディタッチをする競技者はあらかじめセーフティーダイバーあるいはパートナーと決めておいたサインで意識があることを伝えるこの場合以下の手順が使用される

主催者が指名したオフィシャルフリーダイバーの場合

bull 申告時間(AP)1 分前から 30 秒毎

bull 申告時間後は15 秒毎

パートナーの場合

bull 特に規定は設けずパートナーの自由とする

競技者がボディタッチに対するサインを返さなかった場合ジャッジは直ちにセーフティーフリーダイバーもしくはパートナーに追加の合図をするように指示をするジャッジは反応がおかしい又は反応が無いと判断した場合セーフティーフリーダイバー又はパートナーに競技者を水から上げるように要求するジャッジは競技者の反応に疑いを持った場合セーフティーフリーダイバーもしくはパートナーに競技者に追加のサインを出させるように指示できる

529 AIDA インターナショナルジャッジと主催者側のタイムキーパーは競技時間を計測する競技者の気道(鼻と口)が水面下に入った時あるいはスノーケルを使用する場合はスノーケルを口から外した時ストップウォッチでの計測がスタートする競技者の気道が水面から出た時計測をストップする

5210 決勝戦

52101 下記の点を除きこれまでに記載された事項は決勝においても適用される

52102 メディアの注目を高めるため決勝戦は複数ゾーンでの同時スタートとすることができる決勝戦が複数のシリーズにわたる場合最も好成績の競技者は最終組で競技する

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53 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

531 世界選手権においてはスタティック競技はプールまたは限定された安全な自然環境下で実施する

532 競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前にそれぞれのキャプテンは競技者の申告時間をジャッジに提出しなければならない

533 OT のインターバルは少なくとも 14 分とする

54 競技会における世界記録

541 パフォーマンスが世界記録を上回ったときそれが新しい世界記録と認定されるには34 項が満たされなければならない

542 従来の世界記録よりも 1秒以上上回った場合に新しい世界記録として認められる

55 世界記録アテンプト

551

552 アテンプトの時間は2人の AIDA インターナショナルジャッジが計測する気道が水面下に入った時あるいはスノーケルを使用する時はスノーケルを口から離した時から計測を開始する競技者の気道が一度水面上に上がった時点で計測を終了する

553 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

554 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは競技者の競技開始から気道が水面上に出るまで自由に競技者に接触することができまた意識確認のためのボディタッチすることができるパートナーは自らがコーチングする競技者に対して責任を有するただしパフォーマンスが終了した(競技者の気道が水面から出た)時点からは競技者に触れることは許されず競技者に話しかけることのみ許されるこれらが守られなかった場合その競技者は失格となる競技終了(すなわち鼻及び又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

555 従来の世界記録よりも 1秒以上上回った場合新しい世界記録として認められる

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6 ダイナミックウィズフィンウィズアウトフィン(DYNDNF)

61 概要

611 競技はプール内で行行われる全ての DNYDNF についてのプールの深度要件は技術資料(4項)に規定されている

612 競技は25ヤード(2287m)以上のプールで実施した場合のみ世界記録として認定されAIDA インターナショナルのランキングリストに登録されるただし全てのパフォーマンスはメートル法で報告されなければならない

613 競技者はウェットスーツウエイト顔面の装置(マスクスノーケルノーズクリップなど)を自由に選択することができる

614 両競技において選手は手や腕を使って泳いでもよいただし特別なパドル類スイミンググローブやスイミングソックスなどの推進力力を生む手段は(DYN でのビーフィンモノフィンを除き)使用を禁止する

615 DYN では競技者はビーフィンとモノフィンのいずれを使用してもよいただし世界記録についてはビーフィンかモノフィンのいずれかを使用しなければならない

616 競技者は潜水前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートその他サポートポイントからの助走をつけたあらゆるスタートを禁止する競技は気道(鼻か口)が水面に出た時点で終了する

617 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは「ウォームアップゾーン」「競技ゾーン」で競技者を補助することができるただしOT 後は話しかけることのみ許され競技者に触ることは許されない競技終了(すなわち鼻又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

618 競技者は完全に水中に没していなければならない水面露出については 116 項を参照

619 競技者補助のため1名以上のセーフティースタッフが伴泳又は追走しなければならない競技者のレーンがプールサイドから距離がある場合は1名以上のセーフティーフリーダイバーが水中で伴泳するものとするまた1コースに複数のセーフティーフリーダイバーを配置することも可能としその場合セーフティーフリーダイバーはそのレーンを分割して担当してもよい

6110 到達距離は競技者の気道(鼻か口)が水面に出た場所で計測されるただし競技者がプールの端で競技を終了する場合気道(鼻か口)が水面に出る前にエンドウォールに水面下でタッチすること計測単位はメートル法とし少数点以下は切り捨てとする

1729m=172m公式記録172x05=86 ポイント

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6111 自力力での潜行行水泳以外のいかなる推進支援も利用してはならない(ターン時にエンドウォールを蹴ることは許される)浮上時にプールの底を押して浮上することもペナルティとなる【補足浮上に際し気道が水面上に出る前に足などをプールの底につく行行為は浮上のための連続動作であってもペナルティが適用される】競技終了時のプールエッジのグラブについては 116 項を参照のこと

6112 スタート時壁から 15m 以内の地点で気道(鼻と口)が水中に没していなければならない違反した場合は失格となる

61121 スタート時に身体のどこかの部分がプールのエンドウォールに接触していなければならない違反した場合はペナルティが適用される

6113 ターンでは身体の一部がエンドウォールに接触しなければならない違反した場合はペナルティが適用される【フィンは「身体のどこか」に含まないフットポケットの部分のみ身体の一部として認められる】またターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格となる

62 国際大会

621 競技者はDYN の競技会でフィンを使わずに泳ぐことは可能であるDNF の競技会ではいかなるフィンの使用も許されない競技会が DYNDNF として公式発表された場合競技者はフィンの使用の有無を選択することができるが一つの競技会として結果表は一つになるAIDA ランキングにおいてはそれぞれの種目の結果として記載される競技会が DYN-DNFとして公式発表された場合競技者はどちらの競技に出場するかを選択する事ができる競技会は 2つの独立立したものとして扱われ結果表も別々になる競技会が単独種目として公式発表された場合は混合種目としては扱えない

622 ゾーンは「ウォームアップゾーン」と「競技ゾーン」の 2ゾーンで構成される競技者は OT45 分前からウォームアップを開始でき「ウォームアップゾーン」に入ることができる「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで立立ち入ることができない

623 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推薦する

624 主催者は競技者の要請があった場合会場内に休憩のための場所を準備しなければならない

625 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われる競技者が OT から 10 秒以内に競技を開始しない場合ペナルティが適用されOT から 30 秒を経過してもスタートしない場合は失格となるまたOT 前にスタートした場合もペナルティが適用される

626 競技者は OT 毎に 1度のみ公式アテンプトを行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し競技者がウォールを離れたらアテンプトが開始されたものとみなす競技者の OT の 30 秒より前に気道(すなわち鼻と口)が入水しウォールから離れた場合はいずれもパフォーマンスの開始とみなされる

627 競技者は自分がスタートした競技ゾーン(すなわちレーン)に浮上しなければならない違反した場合は失格となるただし競技者が自分のレーンを外れても他の競技者の妨害となることなく自分のレーンに戻れば失格とはならない

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628 競技結果(RP)が申告距離(AP)を下回った場合はペナルティが適用される(11項を参照)

629 決勝戦

6291 下記の点を除きこれまでに記載された事項は決勝においても適用される

6292 メディアの注目を高めるため決勝戦では競技者は予選の成績に準じて複数ゾーンに配置することができる決勝戦が複数のシリーズにわたる場合は最も好成績の競技者は最終組で競技しなければならない

63 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

631 予備

632 世界選手権においては621 項は適用されない

633 競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前にそれぞれのキャプテンは競技者の申告距離をジャッジに提出しなければならない

634 OT のインターバルは少なくとも 10 分とする

64 競技会における世界記録

641 パフォーマンスが世界記録を上回ったときそれが新しい世界記録と認定されるには34 項が満たされなければならない

642 従来の世界記録よりも 1m以上上回った場合に新しい世界記録として認められる

65 世界記録アテンプト

651 予備

652 競技者はウォームアップ時間を自由に選択することができる一人のジャッジが OT の60 分前から競技者を監視する

653 競技中1人以上のセーフティーフリーダイバーを併泳させ又は(競技者のレーンがプールサイドの場合)プールサイドで追走させ競技者の競技進行行をフォローしなければならない

654 従来の世界記録よりも 1m以上上回った場合新しい世界記録として認められる

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7 コンスタントウエイトウィズフィンウィズアウトフィン(CWTCNF)

71 概要

711 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

712 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助するパートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

713 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

714 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止するCWTではモノフィンまたはビーフィンの使用を認める(CNF では使用不可)審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

715 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

716 競技者はタグを水上に持ち帰りジャッジに示さなければならないタグの仕様は技術資料(3項)に規定されている

717 競技者は自らのフィンキックで潜降浮上しなければならない潜降浮上中は7171 項および 7172 項に示す場合を除き競技ロープを引っ張るまたは摑む行行為をしてはならない

7171 競技者が競技中気道(鼻と口)が水面下にある場合ボトムプレートから 2m以内のゾーン(以下「2mゾーン」という)では失格とならずにロープを引っ張るまたは掴むことができるただし競技ロープの水面または水上部分を掴むことが禁じられていないことを前提とする2mゾーン以外でロープを掴むとペナルティが適用される競技中競技者がロープを掴んで引っ張った場合は失格となるただし例外的に申告深度に届かずに浮上する場合にターンするために1回に限りロープを握り引っ張ることは認められる

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7172 競技者は潜水中ロープをガイドとして使うことは認められるが推進のためのサポートとして使った場合ペナルティが適用されるただしスタート時に競技ロープの水上か水面部を掴むことは許されるこれは競技者の身体や開いた掌がロープに接触することは許容されるという意味であり競技者がロープを保持するまたはロープをサポートとして使った場合はペナルティが適用されるただしそれが 2mゾーンの猶予内であれば競技者は自由に手を動かすこともロープを掴むこともできる2mゾーンは明確に区別できるように印を付けておかなければならない前述に関係なく競技者は競技の最後の水面への浮上のための動作に関連して競技ロープの水面または水上部分を掴み引っ張ることができこの行行為はペナルティとならない

718 競技者は潜水前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートその他サポートポイントからの助走をつけたあらゆるスタートを禁止する

719 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならないボトムプレートの仕様は技術資料(3章)に明記されている

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

72 国際大会

721 競技者はCWT の競技会でフィンを使わずに泳ぐことは可能であるCNF の競技会ではいかなるフィンの使用も許されない競技会が CWTCNF として公式発表された場合競技者はフィンの使用の有無を選択することができるが一つの競技会として結果表は一つになるAIDA ランキングにおいてはそれぞれの種目の結果として記載される競技会がCWT-CNF として公式発表された場合競技者はどちらの競技に出場するかを選択する事ができる競技会は 2つの独立立したものとして扱われ結果表も別々になる競技会が単独種目として公式発表された場合は混合種目としては扱えない

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722 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する(天候メディア報道を含む大会の環境は審判団の判断材料となる)

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行わなければならない

7231 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

7232 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)の入水と水面からの離脱は競技の開始とみなす

724 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

725 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

726 競技エリアには競技者パートナー(キャプテンコーチ)審判セーフティーフリーダイバー以外は立立ち入ることができない

727 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

728 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

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73 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

731 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

732 予備

733 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

74 競技会における世界記録

741 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

75 世界記録アテンプト

751 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの3ヶ月前から2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

752 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

753 予備

754 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

755 予備

756 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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8 フリーイマージョン 81 概要

811 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

812 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助する

812 パートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

813 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

814 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止する

815 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

816 競技者はタグを水面に持ち帰りジャッジに示さなければならない

817 競技者はロープを手繰るか又は自力力で泳いで潜降浮上しなければならない

818 競技者は潜行行前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートまたはその他サポートポイントからの勢いをつけたいかなるスタートも禁止する

819 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならない

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

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bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

82 国際大会

821 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

8221 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

8222 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)のいかなる入水および水面からの離脱も競技の開始とみなす

823 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

824 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3 つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

825 パフォーマンスエリアは以下の人員のみアクセス可能競技者そのパートナー(キャプテンコーチ)ジャッジおよびセーフティーフリーダイバー

826 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

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bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

827 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

83 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

831 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

832 予備

823 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

84 競技会における世界記録

841 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

85 世界記録アテンプト

851 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

852 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

853 予備

854 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

855 予備

856 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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9 バリアブルウェイト(VWT) 91 概要

911 AIDA インターナショナルはバリアブルウェイトを競技会の正式種目として認定しない

912 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

92 世界記録アテンプト

921 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

922 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

923 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull ダイビングスーツの厚みは競技会場が海水の場合は 7mm淡水の場合は 9mmを上回ってはならない

bull ウェットスーツがセパレートタイプの場合脇の下から股の部分に限り二重になっていてもよい

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull モーターエンジンプロペラ等推進力力を補助する機器の使用を禁止するビーフィンまたはモノフィンの使用は許可する

bull 競技者は固定されたロープを潜降しなければならない競技者はロープのボトムウエイトをバラストとして利用し潜降することはできない(すなわち「ボトムウエイトに乗る行行為」は許可されない)

924 その他浮上を補助する装置等は大会の AIDA インターナショナルジャッジが AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者およびまたはスポーツオフィサーと協議の上禁止する

925 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

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926 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

927 競技者は自らの力力によるビーフィンモノフィンおよびまたはロープを手繰ることによって浮上しなければならない浮上を補助するインフレータブルまたはメカニカルなシステムの使用は禁止する

928 予備

929 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 39 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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10 ノーリミッツ(NLT) 101 概要

1011 AIDA インターナショナルはノーリミッツを競技会の正式種目として認定しない

1012 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

102 世界記録アテンプト

1021 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

1022 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

1023 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull 浮上の場合にはモーターエンジンプロペラ等を補助する機器の使用を許可する潜降にはウエイト付スレッド以外推進を補助する器材の使用は禁止する

1024 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

1025 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

1026 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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11 ペナルティ 111 以下に記載する間違いを犯した場合失格とはならないがペナルティが適用される負の数は AIDA 記録として認められない

112 ペナルティのない記録のみが AIDA 世界記録大陸記録として公認される

113 OT より早く競技を開始した場合5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

114 プール競技において競技者が定められた時間(STADYNDNF では OT から 10 秒以内)を超えて競技開始した場合OT から 30 秒までは5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される30 秒を超過した場合は失格となりスタートが許されない

115 申告(AP)と結果(RP)の差によるペナルティ

1151 スタティック競技(STA)において結果が申告時間を下回った時5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=5 分 35 秒結果(RP)=5分 4 秒

申告と結果の差=31 秒

ペナルティ=7ポイント

最終ポイント=608-7=538 ポイント

1152 ダイナミック競技(DYNDNF)において結果が申告距離を下回った場合1mにつき 05 ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=100m結果(RP)=89m

申告と結果の差=11m

ペナルティ11x05=55 ポイント

最終ポイント445(89m)-55(11m)=39 ポイント

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1153 深度競技(CWTCNFFIM)において深度計が申告より浅い深度を示した場合結果と申告深度の差 1mにつき 1ポイントのペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではない

計算例

申告=50m結果(深度計の読み)=465m

実際の結果=465rarr結果=46m

ペナルティ

bull 申告と結果の差50m-46m=4mペナルティは 4ポイント

bull タグを持ち帰らないペナルティは 1ポイント

最終ポイント46-5=41 ポイント

116 ダイナミック競技(DYNDNF)特有のペナルティ

1161 スタート時及びターン時に身体のいかなる部分も壁にタッチしなかった場合は1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるまたターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格とする

1162 競技者は選手が身体の一部が水面に出たままレーンを泳ぎ切った水面に出たまま全競技を行行った場合失格となるこの規則に違反した場合は失格となる前述に限らず水面でアームリカバリーを行行った場合は失格となる【アームリカバリークロールの様な動きで腕を体の脚の方から頭の方に戻す動作】

1163 競技者が競技中に身体をサポートするもの(壁コースローププールの底等)につかまったり押したりした場合は5ポイントのペナルティが適用されるただし競技者が浮上に際してプールのエッジまたはロープを掴むことはペナルティの対象とならないものとする

117 深度競技(CWTCNFFIM)特有のペナルティ

1171 競技者が競技中に安全上の理由以外でセーフティーラニヤードを外した場合は10ポイントのペナルティが適用される

1172 競技者がタグをジャッジに渡せなかった場合は1ポイントのペナルティが適用される

118 コンスタント競技(CWTCNF)特有のペナルティ

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1181 競技者は気道(鼻と口)が水面下にある場合2mゾーン(ボトムプレートから 2m以内の範囲)では失格とならずにロープを掴むことが認められる競技中鼻と口が水面下にある間にロープの 2mゾーン以外の場所を掴んだ場合1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるただし 717 項記載の例外を除く前述に関係なく競技者は競技開始時競技ロープの水面または水上部分を(すなわち手が完全に入水しない限り)ペナルティ無しに掴むことができる

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12 プロテスト(異議申し立立て) 121 キャプテン(不在の場合は競技者自身)は当該事象が起きてから最大 15 分以内または当日の結果発表後 15 分以内にジャッジにプロテスト(異議申し立立て)を行行うことができる

122 審判団は水面下での規則の違反をセーフティーダイバーまたはボトムカメラビデオのレビューから確認した場合適用可能なペナルティまたは失格を競技者およびまたはそのチームキャプテンへ直接告知するか結果発表時に当該ペナルティ失格を含めるものとする

123 プロテストがあった場合ジャッジは選手のペナルティまたは失格について以下の手順で判断する

1231 プロテストはすべて審判室で管理しひとつずつ処理する

1232 ジャッジはそれぞれのプロテストについて最初にビデオ映像を見見るビデオ映像は必要に応じ何度もまたはスローモーションで再生する

1233 判定を行行ったジャッジは事実の要約とその判定に至った経緯を他のジャッジに説明する

1234 競技者とキャプテンは公式ビデオ映像を見見て追加のコメントを付け加えることができるその後競技者とキャプテンは退室する

1235 競技者は必ず事情を聴取され関連性があれば審判団は競技者の安全および潜降と浮上の監視を担当するスタッフたちからも聴取できる

1236 審判団はプロテストについて協議できるが審判団長が課す協議の制限(例各ジャッジの発言を 1分に限定するなど)を前提とする審判団はその後各プロテストに対する無記名式投票へと進む

124 単に疑わしいだけの場合は競技者にとって有利な判定を行行わなければならない(すなわち何が起きたのかがよくわからない場合競技者にとって有利に解釈する)この場合審判団はどのパフォーマンスを考慮の対象とするかを決定する

125 審判団は遅くとも競技当日のイベントコミッティにおいて当日の競技におけるプロテストの判定結果について報告する

126 プロテスト申立立人は 50 ユーロまたは同額の現地通貨を支払わなければならないこれは審判団が競技者の正当性を認めた場合は返金金される逆に審判団が競技者の正当性を認めない(すなわち申し立立てが覆らない)場合支払金金は競技の主催者に渡されるがAIDA 世界選手権または世界記録競技会では支払金金は AIDA インターナショナルへ渡る

127 AIDA 世界選手権大会ではプロテストを行行う競技者と同じ国籍のジャッジはプロテスト処理から外れなければならない(すなわちそのプロテスト処理のあらゆる過程または審判団投票の間プロテストが処理される部屋にいてはならない)

128 審判団の決定において結果が同数となった(例えば棄権によりジャッジの人数が偶数になった)場合は審判団長の票(プロテストに参加している場合)または副審判団長(審判団長が参加していない場合)の票が 2票として数えられる

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129 決勝時のパフォーマンスに関するプロテストによって決勝がやり直しになることはない

1210 競技者は自身の競技中の環境(セーフティーダイバーや主催者の不備により競技への妨げがあったなど)に対してもプロテストを行行うことができるこの場合競技者は審判にその場で直接申し立立てることができそれが有効と認められれば競技のやり直しができるものとする(特に深度競技において)

1211 各プロテストはひとつの問題のみを扱う例えば競技者がグラブ違反およびサーフェイスプロトコル違反でペナルティを適用されている場合その競技者が両方の問題で申し立立てをしたい場合はふたつの申し立立てを行行わなければならない別々の問題はそれぞれのプロテストフォームに記載し別個のプロテストとして扱われなければならない

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13 競技審判団 131 国際大会

1311 国際大会では審判団は当該競技会で AIDA インターナショナルを代表する 2名以上の AIDA インターナショナルジャッジで構成されるものとするAIDA ランキングリストに掲載するプール競技では 1名以上深度競技では 2名以上の AIDA ジャッジがその競技をジャッジしなければならない

1312 アシスタントジャッジはAIDA インターナショナルジャッジのポジションに関連する特定の職務(公式カウントダウン深度計およびタグの管理タイムキーピング等)を補助するものでスタティック競技においてはジャッジとアシスタントジャッジを設置されることがある

1313 ジャッジはウォームアップのスタートから競技に立立ち会い以下のことを行行う

bull 競技会が競技規則どおり運営されていることの確認

bull 競技者の装備のチェック

bull 競技者のパフォーマンスのチェック

bull 競技会に関連する規則を遵守しないまたは主催者の円滑な運営や競技会の安全性を損なう競技者を失格にする

bull 競技者やスタッフの安全が脅かされた場合競技を中断させる

bull チームキャプテンから提出されたプロテストの収集(該当する場合)

1314 コンスタントウエイトフリーイマージョンにおいては1名以上のジャッジが水中で判定を行行わなければならない世界記録を上回る申告の場合その結果が世界記録として認定されるためには2名以上のジャッジが水中で判定しなければならない(34 項参照)

1315 主催者は競技会の 2週間前までに審判長を AIDA インターナショナルへ(CARS システムを通じて)告知しなければならない世界記録ステータスの競技会では当該告知は競技会の 6週間前までに AIDA インターナショナルへ告知しなければならない

132 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

1321 世界選手権においてはAIDA インターナショナルは AIDA ジャッジ IOP の条件に従い審判団を指名する審判団は 6名以上の AIDA ジャッジから構成されるジャッジ要件は下の 1333 項と 1334 項に規定されている

1322 アシスタントジャッジは競技会の通常の進行行に関し投票や決定はできないが各状況においてインターナショナルジャッジ(意思決定の際にそれを検討する者たち)へ自分たちの意見見を述べることができる

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1333 AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならないAIDA 世界選手権のジャッジはシニアジャッジ(レベル D)以上でなければならない前述に加え

(i)AIDA プール世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(ii)AIDA 深度世界選手権のジャッジはAIDA 深度競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(iii)AIDA チーム世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上AIDA 深度競技会から 30 ポイントを得ていること

1334 審判長AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならない前述に加え

a) AIDA プール世界選手権では審判長はプール競技会から最低 100 ポイントプール世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上のプールおよびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

b) AIDA 深度世界選手権では審判長は深度競技会から 100 ポイント以上深度世界記録アテンプの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の深度およびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

c) AIDA チーム世界選手権では審判長は

(i)プール競技会から最低 100 ポイントおよび深度競技会から最低 100 ポイント

(ii)深度世界記録アテンプトの最低4レコードポイントおよび深度世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の AIDA 世界選手権(プール深度およびまたはチーム)でジャッジを務めていること

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14 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ) 141 イベントコミッティ

1411 イベントコミッティは円滑な競技会運営と競技規則や運営についての質問に答える場として実施される

1412 イベントコミッティは以下のメンバーで構成される

bull 審判団

bull チームキャプテン

bull 大会主催者

競技者はイベントコミッティに参加する要望は出せるが直接発言することはできないキャプテンが競技者の代表として要望を代弁する

1413 イベントコミッティは審判団および主催者によって進行行されるその日の特定の議事を遵守する

1414 イベントコミッティは相互尊重とフェアプレイの精神に則って運営されなければならない審判団主催者または他チームのキャプテンに対して非協力力的な姿勢のキャプテンや競技者はイベントコミッティから排除されることがある

1415 イベントコミッティは次に掲げる事項を目的として競技日前日の主催者の設定した時間に開催される

bull 競技結果の発表

bull キャプテン競技者スタッフへの翌日の競技に関する一般事項(日程の再確認ローカルルール天候や特別な環境等)の伝達

bull 翌日に開催する競技の OT タイムの配布

142 競技参加標準記録(MINIMA)競技参加標準記録を設定する場合はAIDA インターナショナルが(主催者との協議により)設定するものとしそれらが適用される世界選手権開始の6か月以上前に AIDA ナショナルへ通知されなければならない

143 主催者

1431 AIDA インターナショナルに選出された大会主催者は開催 6か月前までに次に掲げる情報をAIDA インターナショナルを含むすべての関係者に送付しなければならない

bull 大会に適用される全ての規則

bull 競技会概要(開催期日イベントコミッティ大会参加費等)

bull 使用施設日時宿泊場所偶発責任等が記載された競技会実施要項

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bull 競技者ジャッジ観衆の安全のための使用される設備が記載された文書

bull 緊急時の避難救助手順が記載された文書

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull 競技会の進行行運営に関するすべての文書

bull 代替の会場となる場所の図

bull メディアに関する詳細計画と大会主催組織のスタッフの名前

1432 大会主催者は開催 5か月前までに競技会に関する詳細情報を告知する専用のウェブサイトを英語表記で開設しなければならない具体的な内容は次のとおり

bull AIDA ロゴを使用したウェブサイトと公式の競技会名

bull 競技開催地の案内図

bull AIDA インターナショナル競技規則

bull 詳細スケジュール

bull AIDA インターナショナルへの登録ページ

bull 主催者問合せ先アドレス

bull 宿泊施設(ホテル空港)

bull 競技会場付近の概要情報

bull レンタカー船の情報

bull スクーバダイビングやフリーダイビングに関するその国特有の法規則

bull メディアに対する情報(連絡先水中映像写真の入手の可否等)

1433 AIDA インターナショナルは開催 2か月前までにジャッジの立立候補を受け付け検討を経て審判団を編成しなければならない大会主催者はチームキャプテンに審判団の構成について競技会初日に通達するものとする大会主催者は審判団の開催地までの交通費および宿泊経費食事代を負担するものとする各ジャッジには自室が提供される(ただし他のジャッジまたは自分のパートナーと同室になることを了承するものとする)交通費は大会主催者より前払いにて支払われるものとし移動に関する書類はAIDA インターナショナル理事会により審判団の選出がなされてから遅くとも 10日以内に使用できるものとする主催者はAIDA インターナショナルに対し(適用可能であれば)審判団に同じ大陸の国のジャッジを50を目安に選出するよう依頼できる

1434 主催者は全ての必要な施設設備を審判団が自由に使えるようにしておかなければならない

1435 主催者は審判団がビデオをチェックするための常設のエリア(施設設備)を確保しなければならない

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1436 大会全体の責任はAIDA インターナショナルや審判団ではなく大会主催者が負うAIDAインターナショナルおよび審判団は競技者の安全に関する責任を負わないものとする

1437 イベントコミッティは競技会の前日に行行われるものとする主催者はその席においてチームキャプテンに当該競技のスタートリストを配布しなければならない

1438 主催者は大会初日(開始日)に競技者キャプテン主催者審判団メディアセーフティスクーバーフリーダーバー医療救急スタッフによる情報共有化のためのミーティングを開催しなければならないこのミーティングを通じ主催者は大会の詳細情報特にイベントコミッティの開催スケジュールおよび競技結果発表の日時について説明する

1439 大会主催者は報道関係者がトレーニング日および競技日に水中撮影(ビデオあるいはスチール)をするために水に入れるよう配慮し施設を用意しなければならない

14310 大会主催者は競技者が記入するための申告用紙を用意する

14311 AIDA インターナショナル理事会により指名された委員会は(一人の AIDA からの代表に対して)主催者の費用で競技会の 2か月前までに以下に掲げる事項について主催者と確認する

bull 宿泊スケジュール資材調達などが計画どおりに進んでいるか

bull セーフティーフリーダイバースクーバダイバーのリーダーと共にイベント全体の安全管理の準備ができているか

bull 施設とその管理状況

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull メディアに関する詳細計画とメディア担当スタッフの決定

14312 この委員会は1名以上の審判団のメンバー(または AIDA インターナショナル委員会に指名されたその他の者)から成り問題を整理し必要な解決策を見見つけるために主催者と緊密に連携をとりながら効率的な組織運営を目指すものとするこの委員会はAIDA インターナショナル理事会へ直接報告する

14313 審判長と副審判長または 2名の指名されたジャッジは公式アクティビティの開始日(大会初日)の 3日前までには現地に到着していなければならない

14314 大会主催者は自国の然るべき機関または AIDA インターナショナルに依頼しドーピングテストを実施することが義務付けられる主催者はこれらの手続きと試験(キットを含む)の費用を支払うものとする競技者が選ばれる条件は審判団の裁量にゆだねられるただし各種目の優勝者および世界記録を上回った競技者は男女女ともに必ずテストを受けるものとするまた一般に主催者は全ての 1位と 2位の競技者と競技日ごとにランダムに選択された 2人の競技者を検査する準備をしなければならない

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14315 大会主催者は各種目とも1名以上の「オープナー」を設けることが望ましい審判団はセーフティーダイバーまたは有能なフリーダイバーの中から「オープナー」を指名することができる「オープナー」はそれぞれの能力力の範囲内で競技ゾーンを公式に確認し主催者の慣らしを行行う「オープナー」は競技者と同条件で試技をすることになるが必ずしも競技者でなくともよい決勝と予選は同じ日に開催されても別の大会として見見なされしたがってそれぞれでオープナーを設ける決勝に進出していない予選出場者が決勝の「オープナー」として試技をすることは認められる「オープナー」としての記録は世界記録としては認められない

14316 大会主催者はすべての競技者の ID ナンバーを設定する競技者は競技中必ず IDナンバーが明確に分かるようにしなければならないID ナンバーのリストは報道関係者とキャプテンに配布される

14317 大会主催者はセーフティーダイバージャッジおよびその他オフィシャルスタッフ全員に対して競技中も視認しやすい ID システムを提供しなければならない

14318 公式深度計は正確な測定のため競技が始まる前までに測定済みのロープで確認調整されなければならない

144 雑則

1441 主催者または競技者のスポンサーに関連する制限事項によって大会運営に支障があってはならない

1442 イベントコミッティでは公認メディアの人数と位置について明確にしなければならないAIDA に指定されたカメラマンおよびまたはビデオグラファーは全てのメディアゾーンおよび深度競技用の全ての競技エリアへ立立ち入ることができる(当該者は競技の進行行に干渉してはならない)

1443 AIDA インターナショナルおよび大会主催者は競技者が競技規則を遵守しないために生じた事故について責任を負わない

1444 現競技規則は世界選手権開催の 3か月前以降は変更しないものとする

1445 競技規則において明示されていない事項についてはジャッジのみが判断を下すことができる

145 スタートの最小インターバルAIDA 世界選手権の深度競技では競技の最短インターバルは 9分(100m 以上の潜水は 10 分が推奨される)なければならないただし80mに満たない潜水の最短インターバルは 8分とし50m未満の潜水での最短インターバルは 7分とする

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用語集 AIDA カレンダーAIDA のウェブサイトには様々な目的のカレンダーが掲載されている競技記録アテンプトインストラクターコースジャッジコースこれらのカレンダーは以下に掲載されている

CARS競技会発表およびランキングシステム最新の AIDA 競技会と記録アテンプトデータが蓄積されたオンラインアプリケーション以下の二つで構成されている

a) 競技会の発表 httpcarsaidainternationalorgcalendarannounce-competition

b) ランキング(すなわち結果) httprankingaidainternationalorg

CNFコンスタントウエイトウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

CWTコンスタントウエイトウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DNFダイナミックウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DYNダイナミックウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

FIMフリーイマージョン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

IOP本 AIDA ジャッジインターナルオペレーションと手順

JOSジャッジオンラインシステム最新の AIDA ジャッジ情報が蓄積されているオンラインアプリケーションAIDA のウェブサイト httpjudgesaidainternationalorg にある

STAスタティック httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

Page 4: AIDA International Competition Rules v14.0J-60522-2...らない。AIDAインターナショナル理事会は、その競技会が条件を満たしているかどうかにつ いて判断を下すことができる。

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15 公式タイムAIDA 競技会の公式タイムは競技会の場所により調整されたユニバーサルタイム(協定世界時)(「UTC」)とするUTC は様々なウェブサイト(例httpwwwtimeanddatecomworldclock)で入手可能でインターネット接続されたアップル社製デバイス(例MacBook iPhone iPad)でも検索可能である

16 技術資料競技会と記録のための AIDA 技術資料(「技術資料」)はこれらの規則に含まれている技術資料は規則より頻繁にアップデートされる必要性のある技術的項目をカバーする従って AIDA インターナショナル議会は随時技術資料を修正できる(AIDA インターナショナル議会は年 1回技術資料の一部を修正する予定)最新の規則及び技術資料は AIDA ウェブサイトで入手可能である

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2 種目競技会の認定 21 種目AIDA インターナショナルは以下の種目を公認する

bull スタティック(STA)水面下で息を出来るだけ長く止める競技

bull ダイナミックウィズアウトフィン(DNF)完全に水面下に潜りどれだけ長い距離を泳げるかを競う競技推進力力を生む道具(フィン等)の使用は禁止されている

bull ダイナミックウィズフィン(DYN)水面下をどれだけ長く泳げるかを競う競技フィンまたはモノフィン以外の推進力力を生む道具の使用は禁止されている

bull コンスタントウエイトウィズアウトフィン(CNF)あらかじめ申告された深度まで自身の腕と足の推進力力のみを使って到達することを競う競技推進力力を得るあらゆる道具の使用及び許可された範囲以外でロープを手繰ることは禁止されている

bull コンスタントウエイトウィズフィン(CWT)あらかじめ申告された深度までフィンまたはモノフィン及び自身の腕と脚を使って到達することを競う競技フィンまたはモノフィン以外の推進力力を得るあらゆる道具の使用及びロープを手操ることは禁止されている

bull フリーイマージョン(FIM)あらかじめ申告された深度までロープを手繰って到達することを競う競技推進力力を得るあらゆる道具の使用は禁止されている

bull バリアブルウェイト(VWT)あらかじめ申告された深度まで重り(スレッド)の重量を利用して到達することを競う競技自らの力力によって浮上する必要があるがフィンまたはモノフィンの利用及びロープを手繰る行行為は認められる

bull ノーリミッツ(NLT)あらかじめ申請された深度までバラスト加重されたスレッドを利用して潜降浮上をする競技潜降と浮上に関して道具使用の制限はない(例バルーンカウンターバランスシステムバラスト)

22 記録

221 男女女の記録は 21 項に記載した各種目で別々に扱われる

222 条件によるカテゴリーの細別は行行わない(湖海高度氷の下等)

223 競技者の記録が世界記録を超え全ての必要な手順(本規則に記載されているもの)が正しくとられた場合その競技者は世界記録保持者となりレコードリストに加えられる同じ競技で 1人以上の競技者が世界記録を超えた場合これらの規則の条項によりどの競技者が世界記録保持者になるか決められる

224 AIDA 競技カレンダーに記載されるのはAIDA インターナショナル世界記録アテンプト及び公式「AIDA インターナショナル」競技会のみとしAIDA インターナショナルから競技世界大陸記録の公認資格が付与される公式の AIDA 国際大会での記録のみがAIDA ランキングリストに記載される(全てのランキングリストの基準が満たされている場合のみ)

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225 大陸記録(コンチネンタルレコード)

2251 AIDA インターナショナルは6大陸(ヨーロッパ北アメリカ南アメリカアフリカアジアオセアニア)における大陸記録(コンチネンタルレコード)を認定する

2252 大陸記録の認定は大会における世界記録認定に準ずるただしドーピングテストの必要はなくそれぞれの世界記録は自動的に大陸記録として認定される

2253 大陸記録のアテンプトは認めない

23 競技会

231 スポンサーランキングリスト競技会が公式「AIDA インターナショナル」競技会として認められるためには競技会が AIDA ナショナルによって主催されるかAIDA ナショナルまたは AIDA インターナショナルの後援を受けていなければならないAIDA インターナショナルはAIDA ナショナルが存在しない国においてのみ直接競技会を公認するAIDA 競技カレンダーには AIDA 国際大会のみが記載される主催者がこれらの規則の全てのランキングリストの規準を満たしている公式 AIDA 国際大会からの結果のみがAIDA ランキングリストに記載される

232 AIDA インターナショナルは次の 2種の競技会を公認する

1 世界選手権AIDA インターナショナルの後援により組織される

2 国際大会AIDA ナショナルが主催または後援する競技会複数の国からの参加者を含む

233 全ての AIDA 競技会には申請が必要である競技会の申請に必要な手順及び内容は技術資料(2項)に記載している

234 予定しているあらゆるパフォーマンスに対しての規制事項(最大深度など)はAIDAの国際競技会開催が発表される前に主催者から競技者及び AIDA インターナショナルに通知されていなければならない天候またはその他の条件により事前に発表された深度での実施が危険である場合を除き競技会開催発表後のパフォーマンスの規制は許可されない

235 競技会はAIDA 競技会として公認されるためにこれらの競技規則に従わなければならないAIDA インターナショナル理事会はその競技会が条件を満たしているかどうかについて判断を下すことができる

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236 以下に掲げる条件を全て満たす場合は競技会の中での記録を世界記録と認めることができる

bull 少なくとも 2人以上の公式 AIDA インターナショナルジャッジが立立ち合いそのうち1名以上はマネージングジャッジ(レベル B)以上であることまたそのジャッジの少なくとも 1名(マネージングジャッジレベル B以上)は競技者とは異なる国籍であること

bull 公式ビデオが撮影されていること

bull ドーピングテストが実施されていること

bull 深度競技では 2名のジャッジが水中にいること

そのパフォーマンスが現世界記録を超えた場合その場に立立ち合っていたジャッジはそれが「ドーピングテスト結果が出るまでの暫定世界記録」であることを公式ビデオの確認後直ちに宣言する

237 AIDA インターナショナルランキングリストに掲載させるため全ての AIDA 公認競技会の結果は競技会最終了から7日以内に AIDA インターナショナルCARS システムにアップロードされなければならないその際受信した確認メール内のリンクに従うこと主催者は期限までに競技結果を AIDA インターナショナルに送付する責任を有するヘッドジャッジは正確性確認のためこれらの結果の送付前にチェックする責任を有する

238 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

2381 AIDAインターナショナル議会は世界選手権に際しジャッジを選挙により選出する

2382 AIDA インターナショナル理事会はAIDA インターナショナル議会によるジャッジの選出後その中から審判長と副審判長を選出する

2383 世界選手権では審判団は 6人以上の AIDA インターナショナルジャッジ(シニアジャッジレベル D以上)で構成されさらにそのうち 1人以上がマネージングジャッジ(レベル B)以上でなければならない

2384 世界選手権においてはパフォーマンスの規制は行行なわれない

239 国際大会

2391 AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者及び AIDAインターナショナルスポーツオフィサーは主催者が AIDA カレンダーに競技会の発表を送付した後提案されたジャッジ候補者を含む国際大会の審判団を承認しなければならない

2392 国際大会では審判団は2人以上のAIDAインターナショナルジャッジで構成される

2393 予備

2394 主催者は希望すればAIDA インターナショナルにジャッジの欠員補充を求めることができる

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2310 大陸国内地域地区都市選手権

23101 主催者は初心者やファンへのハードルを低くするためにメインイベントの他に別の選手権を追加することができるただしフリーダイビングの普及を目的としAIDA ナショナルの承諾を得たものに限るAIDAインターナショナルランキングでの公平性のために競技者に対する条件は全て同じでなければならない

2311 AIDA ナショナルが関与しない競技会AIDA ナショナルが無い国または AIDA ナショナルが何らかの理由で協力力が出来ない場合であっても個人やクラブで AIDA 国際大会を開催することができるその場合AIDA インターナショナル理事会への直接の申請を必要とし競技会は AIDA インターナショナルに直接管理される

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3 一般規則 31 概要

311 いかなる AIDA 競技会への参加もそれによって各競技者はこれら規則の約款全てを受け入れたものとする

312 各競技者は AIDA ナショナルのメンバーでなければならない

313 WADA アンチドーピング基準及び AIDA インターナショナルにより採用された全ての基準が全ての AIDA 競技会及び記録アテンプトに適用されるものとするテストは競技会や記録アテンプトの有無に関わらず通年かつ抜き打ちで行行なわれるテストを受けることを拒否した場合当該競技者はドーピングポジティブ(陽性)と判断される全ての世界選手権における優勝者または優勝チーム及び AIDA 世界記録を記録した全ての競技者は必ず検査を受けていなければならない

314 各競技者が競技前の 60 分間に圧縮ガスの吸引をすることを禁止する

315 WADA または AIDA の禁止する全てのパフォーマンスを向上させる製品の消費または使用は明確に禁止されているAIDA ジャッジは疑念があるときはアンチドーピングテストまたはその他の調査手段を要請する権力力を有する

316 全ての競技者は 18 歳以上(保護者の同意を得ている場合は 16 歳以上)でなければならない

3171 各競技者は自分が代表する国の有効なパスポート(または国籍を表す国民 ID カード)を所持し当該国は国連に承認されていなければならない

3172 特定の国のパスポートを所持して AIDA の競技会に参加した競技者はAIDA への申請と承認がなければその所属する国を変更することは出来ない国籍を変更したい場合はAIDA インターナショナルに対して前年の 10月 31日までに申請を行行なわなければならない国籍の変更が認められるのは1年おきとする国籍の変更に関する更なる詳細な情報はAIDAインターナショナルのウェブサイトで得ることが出来る

318 全ての競技者はフリーダイビングを行行なうことに問題なしと判断された英語記載の診断書を準備しなければならない【日本国内の大会においては英語記載である必要は無い】診断書の有効期限は 1年以内とし連絡先が併記された医師のサインを必要とする競技者自身が医師であっても自分の診断書への署名は有効とは認められない

319 「316 項317 項318 項」については競技者受付登録時に確認されるものとする

3110 全ての競技者は治療中の病気怪我がある場合大会前に審判及び大会の医師に報告しなければならない大会の医師は競技への参加がその病気や怪我の経過に危険を及ぼすと判断した場合競技者の大会参加を制限する権利を有する

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3111 競技者はオフィシャルトップ(以下 OT)の 60 分前までに審判団の指定した場所にいなければならない

3112 競技者及びそのコーチは競技者の外部の状況を計測する電子機器(深度計など)を使用してもよいが競技者の内部の状況を計測する機器(心拍数モニター酸素濃度計など)を使用してはならない

3113 全ての種目においてEQEX(イコライズイクステンション)ツールその他圧平衡を助けるための機器やシステムの使用を禁止する

3114 ジャッジによりブラックアウトと判断された全ての競技者はその競技において失格となりあるいはジャッジの決定によりそれ以上のペナルティ(他の競技への出場停止など)が科せられる審判団は追加のペナルティの可能性を決定する前に大会の医師に意見見を求めることができる

31141 以下に掲げる兆候が見見られた場合「ブラックアウト」と判定される

bull 心停止

bull 呼吸停止

bull 意識の喪失

bull 意識はあるが気道(鼻と口)を水中から出した姿勢を維持できない

31142 前述の兆候が疑わしい場合競技者に有利な判定を行行いそのパフォーマンスは有効とされる

3115 競技者は何らかの問題が起きない限り競技中に誰かの補助を受けたり触られたりしてはならないもしそれがあった場合は失格となるがそれが競技中のスタッフ(ジャッジカメラマンセーフティーダイバーなど)の補助に該当しない接触である場合は失格とならないスタティック競技中の位置修正や安全確認を目的としたコーチパートナーセーフティーダイバーによる接触は認められる(523 及び 528 参照)CWTCNFFIM 競技で競技者が気道を水中に沈める前であればその競技者のコーチは競技者に接触し補助することができペナルティは科せられない

3116 個人的なフロートの使用は審判団に禁止されていない限り全ての種目で許可される審判団はそのフロートが判定安全ビデオ撮影の妨げとなる場合禁止することができる

3117 サーフェイスプロトコル(浮上後動作手順)

31171 競技者は水面へ上がった後サーフェイスプロトコル(以下「SP」という)を完全に行行なわなければならない

31172 競技者は水面浮上後 15 秒以内に SP を行行い完了させなければならないSP は審判団または大会スタッフからの指示を受けることなく行行うものとするSP は競技者が自らの手で顔面の装備を外し始めるところから始まる顔面の装備をつけていない場合はジャッジに対し手による OK サインを出した時点を SP のスタートとする

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31173 SP は次の手順で行行なう

1 顔面のすべての装備(マスクゴーグルノーズクリップ)を取り外す

2 ジャッジに向かって手で「OK サイン」を 1 回示す

3 声に出して「Im OK」または「I am OK」と審判に向かって 1回言う

競技者は以上の 3つの動作を「上記の順番で」水面浮上後 15 秒以内で行行わなければならない競技者はSP 開始前や完了後に声を発したり目に見見える動作をすることについては何度行行っても構わないしかしながら SP が開始した時点からSP 以外の全ての余分な動作は失格(「SP 失敗」)と見見なされるSP は競技者が声による OK を示した時点で完了と見見なされる全ての AIDA 国際大会及び記録アテンプトでは言葉の合図は上で規定した通り英語で行行わなければならない

3118 競技者は浮上後鼻と口を水面より上に保持しなければならない競技者の浮上後30 秒以上経過しメインジャッジが色付きカードによって判定を下すまで競技者は誰にも触れてはならず誰も競技者に触れてはならないただし競技中にスタッフ(ジャッジカメラマンセーフティーダイバーなど)による補助に該当しない接触は失格の対象とはならない

3119 競技終了時ジャッジは競技の有効判定を直ちに各競技者に伝えるものとするこの判定は最終判定であるが深度競技においてはジャッジの目視可能範囲での判定である(潜降中のロープタッチ等についての判定は含まれない)ジャッジは色付きカードにより判定を示す判定は競技者の浮上後 30 秒以上経過した後に出されるものとする

カードの色は以下を意味する

bull 白 OKペナルティなし

bull 黄 OK だがペナルティあり

bull 赤 失格

判定が黄または赤の場合競技者はその判定理由を知る権利がある競技の継続を妨げない限り判定の直後に知ることも可能であるまたプロテスト(異議申立立)に先立立つ結果発表において告げられる場合もある

3120 主催者は競技者が AIDA 競技会に参加する条件としてパブリシティリリース(すなわち競技者の名前やイメージを使用する権利を主催者に許諾すること)への署名を要求してはならない

3121 オープナー主催者は競技会においてスタッフとジャッジの予行行の為にオープナーを設置することが出来るオープナーの記録は AIDA ランキングリストには掲載されない

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32 国際大会

321 競技会は個人戦あるいはチーム戦で以下の種目をひとつまたはそれ以上を実施するものをいう

bull スタティック(STA)

bull ダイナミックウィズフィンおよびまたはウィズアウトフィン(DYNDNF)

bull コンスタントウエイトウィズフィンおよびまたはウィズアウトフィン(CWTCNF)

bull フリーイマージョン(FIM)

322 すべての競技種目で予選及び決勝あるいは決勝のみの大会運営ができる予選及び決勝を行行う場合決勝の選手数はジャッジと大会主催者が会場設定の状況を考慮し協議のうえ決定するその数は 2人以上12人以下とする

323 主催者は制御不能な自然環境(風波海流雨など)を除き競技者に対しできる限り同じ条件の環境を提供しなければならない

324 予備

325 各競技のポイントは以下のとおりとする

bull スタティック競技1秒=02 ポイント

bull 深度競技1メートル=1ポイント

bull ダイナミック競技1メートル=05 ポイント

深度競技においては小数点以下は切り捨てとするダイナミック競技では05 ポイントスタティック競技では 02 ポイント単位(いずれも切り捨て)で計算することとする

計算例

5 分 4 秒 スタティック= 608 ポイント

555m コンスタントウエイト = 550 ポイント

978m ダイナミック= 485 ポイント

326 勝者の決定方法

3261 個人戦での勝者は最もポイント数の高かった競技者とする予選と決勝が行行われる場合は決勝の結果のみで決定される

3262 団体戦での勝者は決勝が終わった時点で最もポイント数の高かったチーム(全てのメンバーの全ての競技のポイントの合計)とする団体戦で同点となった場合次に高いポジションが他のチームに与えられることなく同点のチームがポジションを共有する(例2チームが最高得点 100 ポイントで次に得点の高いチームが 90 ポイントであれば100 ポイントの 2チームが 1位を共有し90 ポイントのチームは 3位となる)

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3263 個人戦で同点となった場合申告(AP)と結果(RP)の差が最小の競技者がその競技の優勝者となる

3264 予選と決勝が行行われる場合はその記録は別々の結果として扱われそれぞれの記録が AIDA 世界ランキングに反映される

3265 主催者は AIDA インターナショナルに対し技術資料に規定された料金金と支払スケジュールに従ってコンペティションフィーを支払わなければならない

327 競技者またはチームメンバーが他の競技者を妨害または他の競技者のパフォーマンスを妨げた場合そのいかなる行行為または行行動もジャッジ審判団の裁量によってペナルティが科せられ妨害された競技者は再スタートが認められる

328 ジャッジは競技者やチームメンバーが以下に掲げる行行為を行行った場合警告ペナルティまたは失格とすることができる

bull 規則に従わない行行為

bull 審判団主催者チームキャプテンその他の競技者観衆または報道関係者に従わないまたは干渉する行行為

bull 競技の安全性を妨げまたは干渉する行行為

bull 大会を通じて 3回警告を受けた場合はその大会を通して失格扱いとなるまた AIDAインターナショナルから追加の処分が科される可能性がある

329 予備

3210 主催者は審判団から判定が下されるまで競技者が水面に浮上する様子を 1台以上のカメラで撮影しなければならないこの映像はブラックアウトやサーフェイスプロトコルなどへのプロテスト(異議申立立)に関してジャッジの判定のために使用されるが最終的にはジャッジの判定が優先される世界記録の場合についての規定は34 項を参照のこと主催者は競技の開始前に全てのビデオ装置をテストする機会を審判団に提供しなければならない

3211 現在の AIDA 世界記録を上回る記録が1つ以上出た場合1番の記録を出した競技者がドーピングテストで失格になった場合に備えて1番以外の競技者もドーピングテストを行行うただし深度競技において競技会中に現在の世界記録を同ポイントで上回っている競技者が複数いた場合全員が記録として認定される

3212 競技者は予選と決勝でその申告を変更することができる主催者は競技者がその申告(AP)を変更できる時刻の制限をあらかじめ告知しなければならない

3213 競技の開始時間をオフィシャルトップといい以下の文では OT あるいは OT 時間と表記する

3214 カウントダウンは競技進行行係が英語で行行うが世界選手権の場合は自動化されたアナウンスシステムによって行行うこともできるカウントダウン要領 200 130 100 30 20 10 5 4 3 2 1 オフィシャルトップ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 20rdquo 25rdquo 26rdquo 27rdquo 28rdquo 29rdquo 30rdquo スタートキャンセル」

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3215 競技者の気道が水没した時をパフォーマンスのスタートとする競技スタートは 1 度のみ許されるOT の後の全ての気道の水没はパフォーマンスの開始とみなされる

3216 ジャッジは自らが判定をしている競技会に競技者として出場することはできない

32161 立立会医師は自らが立立会医師として参加する競技会に競技者又はジャッジとして参加できない

3217 (競技者のパフォーマンスを邪魔しないため)カメラ及びカメラマンは競技ゾーンへの立立ち入りが禁止されるが主催者が許可した特定のメディアゾーンには立立ち入りが許される主催者は設置しない正当な理由がない限りメディアゾーンを設置しなければならない

3218 声援は他の選手が競技中や待機中であっても許される

3219 放送機器などを通じて競技の解説を会場に流すことは許されるパフォーマンス終了後にタイム距離深度等の結果を解説とともに発表することも許されるただし3214 に記載された時間(2分間のカウントダウン開始から OT まで)においてはこれらのアナウンスは禁止する

3220 世界記録ステータスの AIDA 競技会における競技者の最低数について世界記録ステータスのAIDA競技会を開催するには最低7人の競技者を競技会に登録しなければならない当該競技会におけるパフォーマンスを AIDA 世界記録とみなすためには最低 5人の競技者の結果を提出なければならないこれは最少の 7人の競技者のうち 2人が(例えば病気によって)パフォーマンスを行行わない場合でも世界記録の承認が可能となることを意味する主催者が競技会で 5人の競技者がパフォーマンスを行行うかどうか不確実な場合主催者はその大会を記録アテンプトとして扱わなければならない(AIDA ランキングリスト【JAPAN ランキングリスト】には記載されないが世界記録及び国内記録【日本記録】としては有効となる)

3221 コンペティションフィーAIDA コンペティションフィーについては技術資料(2項)に規定されている

33 世界選手権

331 AIDA インターナショナル世界選手権は次に掲げる競技種目の 1つ以上を含む個人戦または団体戦による競技会である

bull スタティック(STA)

bull ダイナミックウィズフィンウィズアウトフィン(DYNDNF)

bull コンスタントウエイトウィズフィンウィズアウトフィン(CWTCNF)

bull フリーイマージョン(FIM)

332 個人戦世界選手権は「室内競技種目(スタティックダイナミックウィズフィンおよびまたはウィズアウトフィン)」及び「屋外競技種目(コンスタントウエイトウィズフィンおよびまたはウィズアウトフィンフリーイマージョン)」を区別して個別の選手権として開催できるものとするまた団体戦世界選手権においては主要三種目「コンスタントウエイトウィズフィン」「ダイナミックウィズフィン」「スタティック」すべてを実施し総合ポイントでランキングするものとする

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333 予備

334 国ごとの性別及び種目別競技者数は主催者及び AIDA インターナショナルにより決定されAIDA からその国のナショナルメンバーへ通達される

3341 団体戦世界選手権においては国ごとの競技者数は男女女各 3名と補欠男女女各 1名とするただしAIDA インターナショナルの決定により変更することができる男女女別々のチームを出場させない国は男女女混合チームを出場させられる混合チームは男性部門でのみ競技可能となる交代要員はチームキャプテンからの要請と大会医師の合意により医学的な理由からのみ競技に参加可能とするこれは競技会で 1回のみ可能である

3342 予備

335 AIDA インターナショナル世界選手権においてはAIDA インターナショナルと主催者が選手登録に対して責任を有するAIDA ナショナルは当該競技会に参加する競技者を選定できるが目標基準(例パフォーマンス)と非差別的基準のみに基づくものとするその他の団体(例国内の潜水協会)が当該選定に参加することはできないAIDA ナショナルがない国ではAIDA インターナショナルは別の機関にこれらの選択を管理させるか当該競技者による競技を直接許可することができる(AIDA の決定する条件に依る)代表選考に関する情報はAIDA の要請により AIDA ナショナルから AIDA インターナショナルへ送付されなければならない

336 世界選手権に参加しようとする競技者はその所属国に AIDA ナショナルがある場合はそのメンバーでなければならないAIDA ナショナルが無い場合はその競技者は同じ国の他の競技者と共にAIDA インターナショナルに対し特別招待を要請することができる

337 AIDA インターナショナル世界選手権に参加できるのは大会の 2週間前までに年会費を支払った AIDA ナショナルに所属している選手のみとするその他の国または公式 AIDAナショナルによる年会費が未払いで特別招待が許可されている場合代表競技者を参加させるために1か国につき 150 ユーロの「仮許可」代を AIDA インターナショナル(または AIDAを代表する審判団)へ支払わなければならない

338 AIDA ナショナル各国はイベントコミッティに国を代表して参加するチームキャプテンを指名する

339 チームキャプテンは運営上の安全性を高めるため予定している申告を到着した日選手登録または最初のイベントコミッティの際に確認しなければならない

3310 世界選手権においてジャッジは自分と同じ国籍の競技者の判定ができない

3311 公式競技の OT は前日のイベントコミッティ開始までに決定する競技の順番は申告の数字順または抽選で決定する

34 競技会における世界記録

341 世界記録を上回るパフォーマンス

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3411 AIDA 競技会における全ての AIDA 世界記録で最低でも 2人の AIDA ジャッジ(レベル Eかそれ以上)がパフォーマンスの審判を行行い最低でもそれらのうち 1人のジャッジがマネージングジャッジ(レベル B)かそれ以上でなければならない最低でも 1人のマネージングジャッジ(レベル B)かそれ以上の者が競技者と異なる国籍でなければならない深度競技では申告が現世界記録を上回っている場合当該のジャッジ両者が水中にいなければならない

3412 競技会の間現行行の(世界)記録を上回ったパフォーマンスが「ドーピングテストの結果が出るまでの暫定世界記録」として扱われるためには全ての競技規則を守りまたそのパフォーマンスの判定がホワイトカードによるものであることが必要であるペナルティを伴うパフォーマンスは競技会の順位においては有効だが世界記録としては公認されない

3413 主催者はドーピングキットを準備してドーピングテストを行行い有効なビデオ映像を準備しなければならない

有効なビデオ映像とは以下をいう

bull ビデオ映像はOT の 30 秒前から審判団が判定を下す(すなわち水面浮上後 30 秒以上でカードが示される)までアテンプト全体をカバーしている

bull 競技者の水面への浮上が写されている

bull 競技者の顔が完全に見見えて認識できる

bull 完全に SP が見見えそれがカメラの方を向いている

bull 競技者がジャッジの判定が出るまで誰にも触れられていないことが明確に見見てとれる

bull 深度競技においては世界記録更新が認定されるためにはボトムカメラによる撮影が必須である

3414 同じ競技会と種目において 2人以上の競技者が同じ記録を達成した場合各競技者がホワイトカードを受けることを条件に新世界記録を共有するものとするAIDA は現世界記録パフォーマンスを超えるその次のパフォーマンスもまた競技者がホワイトカードを受けることを条件に承認する承認のために35 項に明記されている通り全ての競技者は同じ手順(ドーピングテストその他)を踏まなければならない

3415 審判長は下の 3512 項と 3514 項に規定されている通り世界記録パフォーマンス毎に AIDA インターナショナルへビデオと文書を提出しなければならない

342 競技結果が大陸記録を上回っている場合は34 項と 35 項の手続きが適用されるただし3515 のドーピングテスト及びそれに伴う 3511 の手続きは適用されない

343 競技会で世界記録が出た場合審判団は記録の詳細を表す詳しい報告書(ワードまたは同様のフォーマット)を書く1枚の複写を主催者へもう 1枚をビデオデータとともに文書をアーカイブする AIDA インターナショナルスポーツオフィサーへ送付しなければならない

35 世界記録アテンプト

351 競技者は自らが代表する国の AIDA ナショナルのメンバーでなければならない

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352 AIDA ナショナルの無い国に属する競技者はAIDA インターナショナルに対し申請をしなければならないAIDA インターナショナルはその競技者の実際のレベルトレーニングにおける安全対策の状況などを確認する

353 申請書は記録アテンプト期間の開始の 6週間前までにAIDA ナショナル(または 352項の場合は競技者)により AIDA インターナショナルへ提出されなければならず以下を含むファイルが同封されていなければならない

bull アテンプトを行行う競技者のプロフィール

bull フリーダイビングの実施に支障がない旨明記した医師の診断書

bull アテンプトに関わる方法機材及びメンバーのレポート

bull 競技者自身が上記の申請書の提出を行行うのはその競技者が AIDA ナショナルの無い国に属する場合のみとする

354 ジャッジ(審判)

3541 AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者はスポーツオフィサーと共に2名の AIDA インターナショナルジャッジを指名するジャッジはできるだけアテンプト開催地域の近くの者を選ぶAIDA 世界記録アテンプトではマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長及びシニアジャッジ(レベル D)以上のセカンドジャッジがいなければならない

3542 アテンプトの主催者はジャッジに関わる交通費宿泊費食事代を含む全ての費用を負担しなければならない交通費とチケットはジャッジ人選の決定後10日以内にジャッジの元へ届かなければならない

3543 世界記録アテンプトではジャッジの拘束期間は 1イベントで最大でも 9日間までとするそれ以上に延長する場合は担当ジャッジ及び AIDA ジャッジ統括責任者及び又はAIDAスポーツオフィサーによる承認を必要とするアテンプトの実施は1日 1回のみとするスレッド競技の場合は特にその安全性を確実にしなければならないプール競技ではアテンプトの実施の回数に制限は設けないただし必要とされた場合ジャッジはその回数を決定する権限を持つ

355 主催者は携わる人の安全を含むそのアテンプトに全体について単独で責任を負う

356 AIDA ナショナルはアテンプトの 2日前までにその競技者が全ての必要条件を満たしていることをファックスまたは Eメールで AIDA インターナショナルに報告しなければならないAIDA ナショナルの無い国の競技者は2人の立立会人の承認を得た報告書を提出するものとするAIDA インターナショナルはこれらの報告内容を受理するか却下するかの権限を持つ

357 適用されている AIDA インターナショナルのルールとアテンプト実施会場の国の法律規則とに相容れない項目がある場合AIDA ナショナル(又は競技者自身)はルールの例外的適用を申請しなければならないAIDA インターナショナルは申請内容を調査しその申請を承認するか否かを決定する権限を持つ

358 主催者はジャッジが必要な施設が全て自由に使えるよう便宜を図らなければならない

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359 ジャッジは必要に応じ機能性の高い安全装置への変更について主催者に進言することができる

3510 指名された AIDA インターナショナルジャッジは記録アテンプトに関し下記に該当する場合にその中止を提言する権利を持つ

bull 競技規則が遵守されていないとき

bull アテンプトに参加している全ての人の安全が十分に確保されていないと判断したとき

bull 運営が正常になされていないと判断したとき

ジャッジがこの権利を行行使する場合は決定後できるだけ速やかに主催者及び AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者スポーツオフィサーに直接文面で通知しなければならない

3511 主催者は311 項に基づきアテンプトに先立立ってドーピングテスト費用として500 ユーロ(または技術資料に明記されている場合はその額)を現地に到着したジャッジに現金金で支払わなければならないこれは現在の市場価格による国内通貨またはユーロでも構わない

3512 AIDA 世界記録のためのビデオ要件は技術資料(5項)に規定されている

3513 3117 項によりジャッジによる判定が下されビデオ映像を確認後最終的な判定(ドーピングテストを除く)が決定される

3514 ジャッジはアテンプトの結果の詳細を示したレポートを提出する(正副 2通)1通は主催者に提出しもう 1通は AIDA インターナショナルスポーツオフィサーにアーカイブのためのビデオ映像とともに提出する技術資料(5項)では当該報告書に網羅されるべき項目を特定している

3515 技術資料に明記されたドーピングテストの手順は全ての世界記録アテンプトに適用される

36 サーフェイスビデオレビューこれらの規則で要求されるその他全てのビデオレビューに加え審判団は以下のパフォーマンスについてサーフェイスビデオをレビューしなければならない

(i)全ての AIDA 世界記録アテンプト

(ii)競技会において AIDA 世界記録を超える全てのパフォーマンス

(iii)全ての AIDA 世界選手権での性別種目別のトップファイブパフォーマンス

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4 安全 41 概要

411 AIDA セーフティーガイドラインはAIDA インターナショナルが公認後援する全ての大会において適用される

412 予備

413 セーフティーラニヤードセーフティーラニヤードは全ての深度パフォーマンスで義務付けられているラニヤード要件は技術資料(3項)に規定されているラニヤードは競技者の安全性を守るために必要な場合を除きパフォーマンス中に競技者によって外されてはならない競技者の安全性以外の何らかの理由でラニヤードを外した場合はペナルティの対象となる

414 競技深度計はセーフティーラニヤードを装着した手首と反対側に着けるものとする

415 全ての深度競技においては医師救護隊員若しくは蘇生術(EMT)を専門とする消防士の配置が義務付けられているプール競技においてはプロ救護員またはそれ以上に相当する者の配置が適切である遠隔地であるために治療が遅れる可能性があることを考慮に入れた計画を立立てなければならない医療サポートスタッフは責務を果たすため必要な医療機器を装備していなければならない吸入用酸素及び応急手当用の機器は必須である深度競技においては十分な蘇生法を施すための機器を事前に準備しておかなければならない

416 主催者は前述のリストバンドを用いて選手と同時に浮上することなく容易に選手の緊急浮上を行行うために必要な機器を装備したセーフティーダイバーを確保(準備配置)しなければならないスクーバダイバーはカウンターバランスシステムとは関係なくスクーバダイバーが選手もしくは競技ロープまたはその両方を浮上させるための追加のリフトバックシステムを携帯しなければならないカウンターバランスシステムを採用していても予備の浮上手段として追加のシステム(完全装備で水上待機しているスクーバダイバープラットホーム上にいる競技ロープの手動引き上げ役など)は必要であるAIDA 及び審判団は大会開始前にカウンターバランス及びその他の安全装置の検査実演を求めることがある

417 競技会及びアテンプトの両方においてセーフティーフリーダイバーのフロントスノーケルの使用はプール競技深度競技共に禁止する

42 国際大会

421 セーティーフリーダイバーの人数はローテーションを行行うのに十分でなければならない競技ゾーン 1か所につき少なくとも 2名以上のセーティーダイバーを必要とするウォームアップゾーンには 2人以上のセーティーダイバーを必要とする他の AIDA文書(安全手順など)がこれらの問題を指摘している場合本項をアップデートしなければならない

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43 世界選手権

431 深度競技において水中に配置する全てのスクーバダイバーはその役割に応じたスキルを証明できるものと必要な機材を持っていなければならないセーフティースクーバダイバーは世界的に認められた認定機関(PADINAUIIANTDTDICMAS あるいはこれらと同等の機関)の規則を遵守しなければならないセーフティーフリーダイバーは20m(80m以上の競技の場合は 30m)まで楽に繰り返し潜れる能力力を持っていなければならない主催者はこれらのレベルを確認する責任を負う全てのセーフティーダイバーは大会前に AIDAインターナショナルに承認検証されなければならない主催者は安全に関わる全てのスタッフがその役割を果たすための能力力を備えていることを確かめなければならない

432 主催者は公式競技に先立立ち参加する全ての人の安全を確認するために安全担当者と共に救助活動の予行行演習をしなければならない全ての担当者が自分の役割を果たせるようこの予行行演習には 1名以上のジャッジまたはジャッジが指名した者が立立ち会うこととする予行行演習の実施後に安全担当チームに加わった者に対してはジャッジを介してその役割を明確にする安全担当の新メンバーは安全に関するスキルや知識を予行行演習を体験したメンバーと同等もしくはそれ以上に持っていなければならない(実際の救助活動あるいは救助の訓練の経験を持つ者でなければならない)経験豊富な競技者であってもセーフティーフリーダイバーのためのトレーニングプログラムの受講経験や実際の競技会でのセーフティー経験がなければセーフティーとしての役割が無条件で果たせるとは見見なされない

433 水深 80m以上の競技を行行う場合には水深 30mでのトラブルへの対応ができる能力力のあるセーフティーフリーダイバーの配置を勧告するセーフティーフリーダイバーは水深30m にいる必要はないが主催者は水深 20m 以上でのトラブルへの対応が可能なよう計画を立立てることを勧告する

434 酸素はダイビング後の吸入のために水面及び水深 5mでの呼吸が可能な装置でなければならない競技者が酸素を水中で呼吸している間セーフティーフリーダイバーまたはスクーバダイバーが競技者を監視する競技者は水中での酸素吸入のリスクを理解した認定スクーバダイバーでなければ水中で酸素を吸入することは許されないそれ以外の競技者はダイビング後水面もしくは陸上で酸素を吸入するものとする水深 80m以上のダイビング後の酸素吸入は必ず実施しなければならない

44 予備

45 世界記録アテンプト

451 全てのルールに 41 項が適用される

452 明記された以外の全ての安全装置はアテンプトの1か月前までに AIDA インターナショナルへ提出されなければならないそのアテンプトに指名されたジャッジは文書で示された情報に加え更なる情報を要求する権利を持つ

4521 蘇生器具は使用可能な状態で競技者の近くになければならない

453 非常事態の場合は競技者を指定の専門医療機関に搬送しなければならないこの医療機関はアテンプトの前にあらかじめ公表されていなければならない

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454 深度競技においては2名以上のセーフティーフリーダイバーを配置しなければならないプール競技においては1名以上のセーフティーダイバーを配置しなければならないダイナミック競技においては競技者がプールの壁に近いコースを使用する場合はジャッジと共にプールサイドを歩く配置でも可とするセーフティーフリーダイバーは必要とされる場合はいつでも水に入って競技者の救助ができるように準備をしておかなければならないダイナミック競技においては25mを超える長さのプールを使用しセーフティーフリーダイバーがプール内を併泳する場合は2名以上の配置が求められる

46 2014 年安全性強化事項

461 申告の制限

4611 主催者は競技者が過去 3か月間に達成し主催者に証明した深度の最大 10m 超までに申告を制限できる【達成期間や制限深度を主催者の判断で変更する事も可】

4612 申告の制限は全ての選手に等しく適用されなければならない主催者(と審判長)は制限を遵守するために制限深度を超えた申告を変更する場合があるこのような変更は全ての選手に等しく適用される

4613 競技者がその 3か月前までの期間中に適切なダイブを行行わなかった場合主催者はAIDA ランキングリストにあるその競技者のパーソナルベストの 50-70を使用しなければならない一般的にディープダイビングを一定期間行行っていない場合AIDA はその競技者にゆっくりと(パーソナルベストの 50-70を超えないように)再開することを推薦しているその競技者は主催者(及び居る場合は大会の医師)と最初のダイブの適切な深度を相談しなければならない

4614 主催者がこの規則のもとで申告を制限する予定の場合競技会の支払いを受領する前に文面(Eメールなど)により競技者へ告知しこの告知を広告(例主催者のウェブサイトとグループ Eメール)に入れなければならない

4615 競技者が申告を制限(すなわち変更)された場合でも料金金の返金金はない主催者は当該の変更を合理的に速やかに競技者へ告知しなければならない

462 ソナー

4621 世界選手権と世界記録において深度競技ではソナーを練習し使用していることが主催者に求められる

4622 世界記録ステータスの競技会において深度競技ではソナーの使用経験を積んでいることが主催者に求められる

4623 その他の競技会において最大競技深度がセーフティーダイバーの視界内である場合を除いて深度競技ではソナーを練習し使用していることが主催者に推奨される(が必須ではない)

463 潜降の再開の禁止

4631 CWTCNFFIM では競技者は一旦浮上を開始した後にターニングバックダウン(再び潜降)することを禁止する違反者は失格となる(すなわちレッドカード)

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4632 「ターニングバックダウン」とは(i) ソナー上では浮上開始と見見受けられたがその後再び潜降しはじめるまたは(ii) 同じ深度に 5秒以上留まりその後潜降する行行為として定義される

4633 主催者はこの規則を競技会開始前に競技者へ説明しなければならない

4634 主催者側スタッフはその稼動が競技者のリスクを軽減すると思われた場合カウンターバラストを稼働させる権限を持つ(が要求はされない)

464 スクイーズの事後

競技者をケガのリスクから守るため競技者が著しいスクイーズまたはその他競技者の安全性を脅かす医学的状態にある場合大会の医師は競技者の潜水を止めることができる医師主催者(例セーフティーダイバー)またはジャッジの要請により医師は再潜水前に競技者の検査を要求する(医師または主催者により決定された通りの)深度潜降の後パルスオキシメーターによる酸素飽和度検査が義務づけられこれにより医師は競技者がさらなる検査を必要とするかどうか決定する主催者と審判長との協議により医師はそうした規制がダイバーの健康と安全を守るために必要と思われる場合以下の規定の通り競技者の潜水を禁止することができる当該規制が実行行された場合大会参加費の返金金はない競技者が医師の検査を拒否した場合競技者はその競技会で再び潜水することが許されず別の競技会エントリー前に健康診断書を取得しなければならない予想される検査結果には以下のものがある

4641 健康なダイバー自己責任で潜水可能

4642 軽い症状休憩の勧告または簡単な潜水(すなわちその競技者にとって浅い深度)への制限

4643 軽度の肺水腫2日間の休息(またはケガの程度により医師の裁量でそれ以上)復帰時以前の潜水より深い申告はできない異なる種目を行行いたい競技者の場合医師は申告の許容可能な最大深度を決定できる

4644 重度の肺水腫3日間の休息または競技の終了(ケガの程度により医師の裁量による)徐々にモニターされた潜水で潜水を継続するようにする(例以前の目標深度の 60未満から開始する)異なる種目を行行いたい競技者の場合医師は申告の許容可能な最大深度を決定できる

4645 重症の場合医療的ケア競技者が回復したことを医師が確認するまで追加的な潜水はできないラングスクイーズ(例ピンク色の気泡または泡を咳出す)は重症の一例

4646 競技者が申告を制限されたあるいは潜水が中止された場合料金金の返金金はない

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465 トレーニング及び装備

4651 必要な医療トレーニング世界選手権と世界記録AIDA 世界選手権と世界記録競技会では以下のトレーニングを受けた医師が必要となる

bull 救命外科

bull 気道管理

bull 二次心肺蘇生法(ACLS)

bull 要求されないが可能なところでは推薦されるACLS のトレーニングを受けた最低もう 1人のパラメディックまたはセーフティーダイバー

4652 必要な医療トレーニング世界記録ステータスの競技会世界記録ステータスのAIDA競技会では以下のトレーニングを受けた医師が必要となる

bull 救命外科

bull 気道管理

bull 二次心肺蘇生法(ACLS)

bull 必須ではないが可能なところでは推薦されるACLS のトレーニングを受けた最低もう 1人のパラメディックまたはセーフティーダイバー

4653 必要な装備AIDA 世界選手権と世界記録競技会及び世界記録ステータスの AIDA競技会では以下の装備が必要となる

bull パルスオキシメーター

bull 聴診器

bull ポケットマスクスタッフのトレーニングが必要競技ゾーン内に常備が必要使用は必須ではない

bull 酸素マスク

bull 必須ではないが可能なところでは推薦されるCPAP フェイシャルマスクと標準マスクPEEP (positive end-expiratory pressure) バルブ付き BVM (Bag-Valve-Mask) が付いた酸素タンク

4654 推薦される装備AIDA 世界選手権と世界記録競技会及び世界記録ステータスのAIDA 競技会では以下の装備は必要ではないが可能なところでスタッフが使用資格のあるところでは推薦される

bull 吸引器

bull プランジャーニードル(またはhttpwwwnarescuecomARS_for_Needle_Decompression_(325_in)- CN1ACDE14CD3FDhtml)

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bull AED(自動体外式除細動器)使用にはドライエリアの検討が必要

bull 口咽頭エアウェイ(気道の使用が簡単な補助)

466 インシデントレポーティングシステム2015 年 1月 1日よりAIDA 競技会の主催者は(ヘッドジャッジ医師と共同で)競技会における安全性関連インシデントを AIDA のオンラインのインシデントレポーティングシステムにて報告する必要があり手順とインストラクションは同システム内に明記されている

467 休息日競技者が連日潜水することを防ぐためAIDA は主催者が競技スケジュールに休息日を加えることを奨励する

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5 スタティック(STA) 51 概要

511 スタティック(STA)競技はプールまたは限定された安全な自然環境下で実施する深度要件は技術資料(4項)に規定されている

512 競技は水面付近で行行う

513 競技者はウェットスーツ顔面の装備(マスクスノーケルノーズクリップなど)を自由に選択することができる

514 競技者の公式記録は2つの計時結果の平均タイムとするそれぞれの計時においては秒以下切り捨てとする

公式計時 5 分 08 秒 64 および 5 分 07 秒 48

平均計時(508 + 507) 2 = 5 分 07 秒 50

公式記録5 分 07 秒= 614 ポイント

52 国際大会

521 OT のインターバルは主催者が審判長と競技の上決定するAIDA は競技者が自分の OT 前の最低 3分間競技ゾーンにいることが許可されるよう推薦する

522 ゾーンは「ウォームアップゾーン」「待機ゾーン」「競技ゾーン」の 3ゾーンで構成される競技者は最初の公式アテンプトの 45 分前から「ウォームアップ」を開始でき「ウォームアップゾーン」に入ることができる「待機ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで立立ち入ることができない

523 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは「ウォームアップゾーン」「待機ゾーン」「競技ゾーン」での補助が許可される競技者が希望する場合競技者の競技開始から気道が水面上に出るまでパートナーをオフィシャルのセーフティーフリーダイバーとして配置することができパートナーは意識確認のためのボディタッチをすることができるこの時パートナーは自分がコーチングする競技者の安全についての責任があるが競技会を通じての安全管理についての責任は主催者にあるいずれにせよパフォーマンスが終了し競技者の気道が水面から出た時点からパートナーは競技者に触れることは許されないパートナーは小さな声で競技者に話しかけることのみ許されるこれらが守られなかった場合その競技者は失格となる競技終了(すなわち鼻及び又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

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524 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われる競技者が OT から 10 秒以内に競技を開始しない場合ペナルティが適用されOT から 30 秒を経過してもスタートしない場合は失格となるまたOT 前にスタートした場合もペナルティが適用される

525 競技結果(RP)が申告時間(AP)を下回った場合はペナルティが適用される

526 予備

527 競技者は OT 毎に 1度のみ公式アテンプトを行行う権利を有する鼻と口が水中に沈んだ時点で競技スタートと見見なす競技者の OT 時または OT 後の気道(すなわち鼻と口)のいかなる入水も競技の開始とみなされる

528 セーフティーフリーダイバー及びパートナー(キャプテンコーチ)は競技中入水した状態で競技ゾーンに入ることができるその場合以下の手順で競技者の意識の状態を確認する責任を有するセーフティーフリーダイバーは競技者に対し明確にボディタッチをする競技者はあらかじめセーフティーダイバーあるいはパートナーと決めておいたサインで意識があることを伝えるこの場合以下の手順が使用される

主催者が指名したオフィシャルフリーダイバーの場合

bull 申告時間(AP)1 分前から 30 秒毎

bull 申告時間後は15 秒毎

パートナーの場合

bull 特に規定は設けずパートナーの自由とする

競技者がボディタッチに対するサインを返さなかった場合ジャッジは直ちにセーフティーフリーダイバーもしくはパートナーに追加の合図をするように指示をするジャッジは反応がおかしい又は反応が無いと判断した場合セーフティーフリーダイバー又はパートナーに競技者を水から上げるように要求するジャッジは競技者の反応に疑いを持った場合セーフティーフリーダイバーもしくはパートナーに競技者に追加のサインを出させるように指示できる

529 AIDA インターナショナルジャッジと主催者側のタイムキーパーは競技時間を計測する競技者の気道(鼻と口)が水面下に入った時あるいはスノーケルを使用する場合はスノーケルを口から外した時ストップウォッチでの計測がスタートする競技者の気道が水面から出た時計測をストップする

5210 決勝戦

52101 下記の点を除きこれまでに記載された事項は決勝においても適用される

52102 メディアの注目を高めるため決勝戦は複数ゾーンでの同時スタートとすることができる決勝戦が複数のシリーズにわたる場合最も好成績の競技者は最終組で競技する

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53 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

531 世界選手権においてはスタティック競技はプールまたは限定された安全な自然環境下で実施する

532 競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前にそれぞれのキャプテンは競技者の申告時間をジャッジに提出しなければならない

533 OT のインターバルは少なくとも 14 分とする

54 競技会における世界記録

541 パフォーマンスが世界記録を上回ったときそれが新しい世界記録と認定されるには34 項が満たされなければならない

542 従来の世界記録よりも 1秒以上上回った場合に新しい世界記録として認められる

55 世界記録アテンプト

551

552 アテンプトの時間は2人の AIDA インターナショナルジャッジが計測する気道が水面下に入った時あるいはスノーケルを使用する時はスノーケルを口から離した時から計測を開始する競技者の気道が一度水面上に上がった時点で計測を終了する

553 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

554 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは競技者の競技開始から気道が水面上に出るまで自由に競技者に接触することができまた意識確認のためのボディタッチすることができるパートナーは自らがコーチングする競技者に対して責任を有するただしパフォーマンスが終了した(競技者の気道が水面から出た)時点からは競技者に触れることは許されず競技者に話しかけることのみ許されるこれらが守られなかった場合その競技者は失格となる競技終了(すなわち鼻及び又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

555 従来の世界記録よりも 1秒以上上回った場合新しい世界記録として認められる

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6 ダイナミックウィズフィンウィズアウトフィン(DYNDNF)

61 概要

611 競技はプール内で行行われる全ての DNYDNF についてのプールの深度要件は技術資料(4項)に規定されている

612 競技は25ヤード(2287m)以上のプールで実施した場合のみ世界記録として認定されAIDA インターナショナルのランキングリストに登録されるただし全てのパフォーマンスはメートル法で報告されなければならない

613 競技者はウェットスーツウエイト顔面の装置(マスクスノーケルノーズクリップなど)を自由に選択することができる

614 両競技において選手は手や腕を使って泳いでもよいただし特別なパドル類スイミンググローブやスイミングソックスなどの推進力力を生む手段は(DYN でのビーフィンモノフィンを除き)使用を禁止する

615 DYN では競技者はビーフィンとモノフィンのいずれを使用してもよいただし世界記録についてはビーフィンかモノフィンのいずれかを使用しなければならない

616 競技者は潜水前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートその他サポートポイントからの助走をつけたあらゆるスタートを禁止する競技は気道(鼻か口)が水面に出た時点で終了する

617 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは「ウォームアップゾーン」「競技ゾーン」で競技者を補助することができるただしOT 後は話しかけることのみ許され競技者に触ることは許されない競技終了(すなわち鼻又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

618 競技者は完全に水中に没していなければならない水面露出については 116 項を参照

619 競技者補助のため1名以上のセーフティースタッフが伴泳又は追走しなければならない競技者のレーンがプールサイドから距離がある場合は1名以上のセーフティーフリーダイバーが水中で伴泳するものとするまた1コースに複数のセーフティーフリーダイバーを配置することも可能としその場合セーフティーフリーダイバーはそのレーンを分割して担当してもよい

6110 到達距離は競技者の気道(鼻か口)が水面に出た場所で計測されるただし競技者がプールの端で競技を終了する場合気道(鼻か口)が水面に出る前にエンドウォールに水面下でタッチすること計測単位はメートル法とし少数点以下は切り捨てとする

1729m=172m公式記録172x05=86 ポイント

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6111 自力力での潜行行水泳以外のいかなる推進支援も利用してはならない(ターン時にエンドウォールを蹴ることは許される)浮上時にプールの底を押して浮上することもペナルティとなる【補足浮上に際し気道が水面上に出る前に足などをプールの底につく行行為は浮上のための連続動作であってもペナルティが適用される】競技終了時のプールエッジのグラブについては 116 項を参照のこと

6112 スタート時壁から 15m 以内の地点で気道(鼻と口)が水中に没していなければならない違反した場合は失格となる

61121 スタート時に身体のどこかの部分がプールのエンドウォールに接触していなければならない違反した場合はペナルティが適用される

6113 ターンでは身体の一部がエンドウォールに接触しなければならない違反した場合はペナルティが適用される【フィンは「身体のどこか」に含まないフットポケットの部分のみ身体の一部として認められる】またターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格となる

62 国際大会

621 競技者はDYN の競技会でフィンを使わずに泳ぐことは可能であるDNF の競技会ではいかなるフィンの使用も許されない競技会が DYNDNF として公式発表された場合競技者はフィンの使用の有無を選択することができるが一つの競技会として結果表は一つになるAIDA ランキングにおいてはそれぞれの種目の結果として記載される競技会が DYN-DNFとして公式発表された場合競技者はどちらの競技に出場するかを選択する事ができる競技会は 2つの独立立したものとして扱われ結果表も別々になる競技会が単独種目として公式発表された場合は混合種目としては扱えない

622 ゾーンは「ウォームアップゾーン」と「競技ゾーン」の 2ゾーンで構成される競技者は OT45 分前からウォームアップを開始でき「ウォームアップゾーン」に入ることができる「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで立立ち入ることができない

623 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推薦する

624 主催者は競技者の要請があった場合会場内に休憩のための場所を準備しなければならない

625 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われる競技者が OT から 10 秒以内に競技を開始しない場合ペナルティが適用されOT から 30 秒を経過してもスタートしない場合は失格となるまたOT 前にスタートした場合もペナルティが適用される

626 競技者は OT 毎に 1度のみ公式アテンプトを行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し競技者がウォールを離れたらアテンプトが開始されたものとみなす競技者の OT の 30 秒より前に気道(すなわち鼻と口)が入水しウォールから離れた場合はいずれもパフォーマンスの開始とみなされる

627 競技者は自分がスタートした競技ゾーン(すなわちレーン)に浮上しなければならない違反した場合は失格となるただし競技者が自分のレーンを外れても他の競技者の妨害となることなく自分のレーンに戻れば失格とはならない

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628 競技結果(RP)が申告距離(AP)を下回った場合はペナルティが適用される(11項を参照)

629 決勝戦

6291 下記の点を除きこれまでに記載された事項は決勝においても適用される

6292 メディアの注目を高めるため決勝戦では競技者は予選の成績に準じて複数ゾーンに配置することができる決勝戦が複数のシリーズにわたる場合は最も好成績の競技者は最終組で競技しなければならない

63 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

631 予備

632 世界選手権においては621 項は適用されない

633 競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前にそれぞれのキャプテンは競技者の申告距離をジャッジに提出しなければならない

634 OT のインターバルは少なくとも 10 分とする

64 競技会における世界記録

641 パフォーマンスが世界記録を上回ったときそれが新しい世界記録と認定されるには34 項が満たされなければならない

642 従来の世界記録よりも 1m以上上回った場合に新しい世界記録として認められる

65 世界記録アテンプト

651 予備

652 競技者はウォームアップ時間を自由に選択することができる一人のジャッジが OT の60 分前から競技者を監視する

653 競技中1人以上のセーフティーフリーダイバーを併泳させ又は(競技者のレーンがプールサイドの場合)プールサイドで追走させ競技者の競技進行行をフォローしなければならない

654 従来の世界記録よりも 1m以上上回った場合新しい世界記録として認められる

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7 コンスタントウエイトウィズフィンウィズアウトフィン(CWTCNF)

71 概要

711 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

712 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助するパートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

713 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

714 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止するCWTではモノフィンまたはビーフィンの使用を認める(CNF では使用不可)審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

715 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

716 競技者はタグを水上に持ち帰りジャッジに示さなければならないタグの仕様は技術資料(3項)に規定されている

717 競技者は自らのフィンキックで潜降浮上しなければならない潜降浮上中は7171 項および 7172 項に示す場合を除き競技ロープを引っ張るまたは摑む行行為をしてはならない

7171 競技者が競技中気道(鼻と口)が水面下にある場合ボトムプレートから 2m以内のゾーン(以下「2mゾーン」という)では失格とならずにロープを引っ張るまたは掴むことができるただし競技ロープの水面または水上部分を掴むことが禁じられていないことを前提とする2mゾーン以外でロープを掴むとペナルティが適用される競技中競技者がロープを掴んで引っ張った場合は失格となるただし例外的に申告深度に届かずに浮上する場合にターンするために1回に限りロープを握り引っ張ることは認められる

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7172 競技者は潜水中ロープをガイドとして使うことは認められるが推進のためのサポートとして使った場合ペナルティが適用されるただしスタート時に競技ロープの水上か水面部を掴むことは許されるこれは競技者の身体や開いた掌がロープに接触することは許容されるという意味であり競技者がロープを保持するまたはロープをサポートとして使った場合はペナルティが適用されるただしそれが 2mゾーンの猶予内であれば競技者は自由に手を動かすこともロープを掴むこともできる2mゾーンは明確に区別できるように印を付けておかなければならない前述に関係なく競技者は競技の最後の水面への浮上のための動作に関連して競技ロープの水面または水上部分を掴み引っ張ることができこの行行為はペナルティとならない

718 競技者は潜水前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートその他サポートポイントからの助走をつけたあらゆるスタートを禁止する

719 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならないボトムプレートの仕様は技術資料(3章)に明記されている

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

72 国際大会

721 競技者はCWT の競技会でフィンを使わずに泳ぐことは可能であるCNF の競技会ではいかなるフィンの使用も許されない競技会が CWTCNF として公式発表された場合競技者はフィンの使用の有無を選択することができるが一つの競技会として結果表は一つになるAIDA ランキングにおいてはそれぞれの種目の結果として記載される競技会がCWT-CNF として公式発表された場合競技者はどちらの競技に出場するかを選択する事ができる競技会は 2つの独立立したものとして扱われ結果表も別々になる競技会が単独種目として公式発表された場合は混合種目としては扱えない

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722 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する(天候メディア報道を含む大会の環境は審判団の判断材料となる)

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行わなければならない

7231 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

7232 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)の入水と水面からの離脱は競技の開始とみなす

724 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

725 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

726 競技エリアには競技者パートナー(キャプテンコーチ)審判セーフティーフリーダイバー以外は立立ち入ることができない

727 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

728 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

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73 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

731 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

732 予備

733 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

74 競技会における世界記録

741 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

75 世界記録アテンプト

751 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの3ヶ月前から2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

752 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

753 予備

754 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

755 予備

756 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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8 フリーイマージョン 81 概要

811 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

812 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助する

812 パートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

813 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

814 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止する

815 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

816 競技者はタグを水面に持ち帰りジャッジに示さなければならない

817 競技者はロープを手繰るか又は自力力で泳いで潜降浮上しなければならない

818 競技者は潜行行前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートまたはその他サポートポイントからの勢いをつけたいかなるスタートも禁止する

819 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならない

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

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bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

82 国際大会

821 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

8221 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

8222 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)のいかなる入水および水面からの離脱も競技の開始とみなす

823 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

824 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3 つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

825 パフォーマンスエリアは以下の人員のみアクセス可能競技者そのパートナー(キャプテンコーチ)ジャッジおよびセーフティーフリーダイバー

826 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

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bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

827 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

83 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

831 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

832 予備

823 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

84 競技会における世界記録

841 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

85 世界記録アテンプト

851 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

852 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

853 予備

854 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

855 予備

856 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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9 バリアブルウェイト(VWT) 91 概要

911 AIDA インターナショナルはバリアブルウェイトを競技会の正式種目として認定しない

912 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

92 世界記録アテンプト

921 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

922 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

923 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull ダイビングスーツの厚みは競技会場が海水の場合は 7mm淡水の場合は 9mmを上回ってはならない

bull ウェットスーツがセパレートタイプの場合脇の下から股の部分に限り二重になっていてもよい

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull モーターエンジンプロペラ等推進力力を補助する機器の使用を禁止するビーフィンまたはモノフィンの使用は許可する

bull 競技者は固定されたロープを潜降しなければならない競技者はロープのボトムウエイトをバラストとして利用し潜降することはできない(すなわち「ボトムウエイトに乗る行行為」は許可されない)

924 その他浮上を補助する装置等は大会の AIDA インターナショナルジャッジが AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者およびまたはスポーツオフィサーと協議の上禁止する

925 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

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926 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

927 競技者は自らの力力によるビーフィンモノフィンおよびまたはロープを手繰ることによって浮上しなければならない浮上を補助するインフレータブルまたはメカニカルなシステムの使用は禁止する

928 予備

929 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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10 ノーリミッツ(NLT) 101 概要

1011 AIDA インターナショナルはノーリミッツを競技会の正式種目として認定しない

1012 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

102 世界記録アテンプト

1021 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

1022 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

1023 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull 浮上の場合にはモーターエンジンプロペラ等を補助する機器の使用を許可する潜降にはウエイト付スレッド以外推進を補助する器材の使用は禁止する

1024 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

1025 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

1026 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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11 ペナルティ 111 以下に記載する間違いを犯した場合失格とはならないがペナルティが適用される負の数は AIDA 記録として認められない

112 ペナルティのない記録のみが AIDA 世界記録大陸記録として公認される

113 OT より早く競技を開始した場合5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

114 プール競技において競技者が定められた時間(STADYNDNF では OT から 10 秒以内)を超えて競技開始した場合OT から 30 秒までは5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される30 秒を超過した場合は失格となりスタートが許されない

115 申告(AP)と結果(RP)の差によるペナルティ

1151 スタティック競技(STA)において結果が申告時間を下回った時5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=5 分 35 秒結果(RP)=5分 4 秒

申告と結果の差=31 秒

ペナルティ=7ポイント

最終ポイント=608-7=538 ポイント

1152 ダイナミック競技(DYNDNF)において結果が申告距離を下回った場合1mにつき 05 ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=100m結果(RP)=89m

申告と結果の差=11m

ペナルティ11x05=55 ポイント

最終ポイント445(89m)-55(11m)=39 ポイント

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1153 深度競技(CWTCNFFIM)において深度計が申告より浅い深度を示した場合結果と申告深度の差 1mにつき 1ポイントのペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではない

計算例

申告=50m結果(深度計の読み)=465m

実際の結果=465rarr結果=46m

ペナルティ

bull 申告と結果の差50m-46m=4mペナルティは 4ポイント

bull タグを持ち帰らないペナルティは 1ポイント

最終ポイント46-5=41 ポイント

116 ダイナミック競技(DYNDNF)特有のペナルティ

1161 スタート時及びターン時に身体のいかなる部分も壁にタッチしなかった場合は1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるまたターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格とする

1162 競技者は選手が身体の一部が水面に出たままレーンを泳ぎ切った水面に出たまま全競技を行行った場合失格となるこの規則に違反した場合は失格となる前述に限らず水面でアームリカバリーを行行った場合は失格となる【アームリカバリークロールの様な動きで腕を体の脚の方から頭の方に戻す動作】

1163 競技者が競技中に身体をサポートするもの(壁コースローププールの底等)につかまったり押したりした場合は5ポイントのペナルティが適用されるただし競技者が浮上に際してプールのエッジまたはロープを掴むことはペナルティの対象とならないものとする

117 深度競技(CWTCNFFIM)特有のペナルティ

1171 競技者が競技中に安全上の理由以外でセーフティーラニヤードを外した場合は10ポイントのペナルティが適用される

1172 競技者がタグをジャッジに渡せなかった場合は1ポイントのペナルティが適用される

118 コンスタント競技(CWTCNF)特有のペナルティ

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 42 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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1181 競技者は気道(鼻と口)が水面下にある場合2mゾーン(ボトムプレートから 2m以内の範囲)では失格とならずにロープを掴むことが認められる競技中鼻と口が水面下にある間にロープの 2mゾーン以外の場所を掴んだ場合1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるただし 717 項記載の例外を除く前述に関係なく競技者は競技開始時競技ロープの水面または水上部分を(すなわち手が完全に入水しない限り)ペナルティ無しに掴むことができる

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12 プロテスト(異議申し立立て) 121 キャプテン(不在の場合は競技者自身)は当該事象が起きてから最大 15 分以内または当日の結果発表後 15 分以内にジャッジにプロテスト(異議申し立立て)を行行うことができる

122 審判団は水面下での規則の違反をセーフティーダイバーまたはボトムカメラビデオのレビューから確認した場合適用可能なペナルティまたは失格を競技者およびまたはそのチームキャプテンへ直接告知するか結果発表時に当該ペナルティ失格を含めるものとする

123 プロテストがあった場合ジャッジは選手のペナルティまたは失格について以下の手順で判断する

1231 プロテストはすべて審判室で管理しひとつずつ処理する

1232 ジャッジはそれぞれのプロテストについて最初にビデオ映像を見見るビデオ映像は必要に応じ何度もまたはスローモーションで再生する

1233 判定を行行ったジャッジは事実の要約とその判定に至った経緯を他のジャッジに説明する

1234 競技者とキャプテンは公式ビデオ映像を見見て追加のコメントを付け加えることができるその後競技者とキャプテンは退室する

1235 競技者は必ず事情を聴取され関連性があれば審判団は競技者の安全および潜降と浮上の監視を担当するスタッフたちからも聴取できる

1236 審判団はプロテストについて協議できるが審判団長が課す協議の制限(例各ジャッジの発言を 1分に限定するなど)を前提とする審判団はその後各プロテストに対する無記名式投票へと進む

124 単に疑わしいだけの場合は競技者にとって有利な判定を行行わなければならない(すなわち何が起きたのかがよくわからない場合競技者にとって有利に解釈する)この場合審判団はどのパフォーマンスを考慮の対象とするかを決定する

125 審判団は遅くとも競技当日のイベントコミッティにおいて当日の競技におけるプロテストの判定結果について報告する

126 プロテスト申立立人は 50 ユーロまたは同額の現地通貨を支払わなければならないこれは審判団が競技者の正当性を認めた場合は返金金される逆に審判団が競技者の正当性を認めない(すなわち申し立立てが覆らない)場合支払金金は競技の主催者に渡されるがAIDA 世界選手権または世界記録競技会では支払金金は AIDA インターナショナルへ渡る

127 AIDA 世界選手権大会ではプロテストを行行う競技者と同じ国籍のジャッジはプロテスト処理から外れなければならない(すなわちそのプロテスト処理のあらゆる過程または審判団投票の間プロテストが処理される部屋にいてはならない)

128 審判団の決定において結果が同数となった(例えば棄権によりジャッジの人数が偶数になった)場合は審判団長の票(プロテストに参加している場合)または副審判団長(審判団長が参加していない場合)の票が 2票として数えられる

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129 決勝時のパフォーマンスに関するプロテストによって決勝がやり直しになることはない

1210 競技者は自身の競技中の環境(セーフティーダイバーや主催者の不備により競技への妨げがあったなど)に対してもプロテストを行行うことができるこの場合競技者は審判にその場で直接申し立立てることができそれが有効と認められれば競技のやり直しができるものとする(特に深度競技において)

1211 各プロテストはひとつの問題のみを扱う例えば競技者がグラブ違反およびサーフェイスプロトコル違反でペナルティを適用されている場合その競技者が両方の問題で申し立立てをしたい場合はふたつの申し立立てを行行わなければならない別々の問題はそれぞれのプロテストフォームに記載し別個のプロテストとして扱われなければならない

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13 競技審判団 131 国際大会

1311 国際大会では審判団は当該競技会で AIDA インターナショナルを代表する 2名以上の AIDA インターナショナルジャッジで構成されるものとするAIDA ランキングリストに掲載するプール競技では 1名以上深度競技では 2名以上の AIDA ジャッジがその競技をジャッジしなければならない

1312 アシスタントジャッジはAIDA インターナショナルジャッジのポジションに関連する特定の職務(公式カウントダウン深度計およびタグの管理タイムキーピング等)を補助するものでスタティック競技においてはジャッジとアシスタントジャッジを設置されることがある

1313 ジャッジはウォームアップのスタートから競技に立立ち会い以下のことを行行う

bull 競技会が競技規則どおり運営されていることの確認

bull 競技者の装備のチェック

bull 競技者のパフォーマンスのチェック

bull 競技会に関連する規則を遵守しないまたは主催者の円滑な運営や競技会の安全性を損なう競技者を失格にする

bull 競技者やスタッフの安全が脅かされた場合競技を中断させる

bull チームキャプテンから提出されたプロテストの収集(該当する場合)

1314 コンスタントウエイトフリーイマージョンにおいては1名以上のジャッジが水中で判定を行行わなければならない世界記録を上回る申告の場合その結果が世界記録として認定されるためには2名以上のジャッジが水中で判定しなければならない(34 項参照)

1315 主催者は競技会の 2週間前までに審判長を AIDA インターナショナルへ(CARS システムを通じて)告知しなければならない世界記録ステータスの競技会では当該告知は競技会の 6週間前までに AIDA インターナショナルへ告知しなければならない

132 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

1321 世界選手権においてはAIDA インターナショナルは AIDA ジャッジ IOP の条件に従い審判団を指名する審判団は 6名以上の AIDA ジャッジから構成されるジャッジ要件は下の 1333 項と 1334 項に規定されている

1322 アシスタントジャッジは競技会の通常の進行行に関し投票や決定はできないが各状況においてインターナショナルジャッジ(意思決定の際にそれを検討する者たち)へ自分たちの意見見を述べることができる

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1333 AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならないAIDA 世界選手権のジャッジはシニアジャッジ(レベル D)以上でなければならない前述に加え

(i)AIDA プール世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(ii)AIDA 深度世界選手権のジャッジはAIDA 深度競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(iii)AIDA チーム世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上AIDA 深度競技会から 30 ポイントを得ていること

1334 審判長AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならない前述に加え

a) AIDA プール世界選手権では審判長はプール競技会から最低 100 ポイントプール世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上のプールおよびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

b) AIDA 深度世界選手権では審判長は深度競技会から 100 ポイント以上深度世界記録アテンプの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の深度およびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

c) AIDA チーム世界選手権では審判長は

(i)プール競技会から最低 100 ポイントおよび深度競技会から最低 100 ポイント

(ii)深度世界記録アテンプトの最低4レコードポイントおよび深度世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の AIDA 世界選手権(プール深度およびまたはチーム)でジャッジを務めていること

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14 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ) 141 イベントコミッティ

1411 イベントコミッティは円滑な競技会運営と競技規則や運営についての質問に答える場として実施される

1412 イベントコミッティは以下のメンバーで構成される

bull 審判団

bull チームキャプテン

bull 大会主催者

競技者はイベントコミッティに参加する要望は出せるが直接発言することはできないキャプテンが競技者の代表として要望を代弁する

1413 イベントコミッティは審判団および主催者によって進行行されるその日の特定の議事を遵守する

1414 イベントコミッティは相互尊重とフェアプレイの精神に則って運営されなければならない審判団主催者または他チームのキャプテンに対して非協力力的な姿勢のキャプテンや競技者はイベントコミッティから排除されることがある

1415 イベントコミッティは次に掲げる事項を目的として競技日前日の主催者の設定した時間に開催される

bull 競技結果の発表

bull キャプテン競技者スタッフへの翌日の競技に関する一般事項(日程の再確認ローカルルール天候や特別な環境等)の伝達

bull 翌日に開催する競技の OT タイムの配布

142 競技参加標準記録(MINIMA)競技参加標準記録を設定する場合はAIDA インターナショナルが(主催者との協議により)設定するものとしそれらが適用される世界選手権開始の6か月以上前に AIDA ナショナルへ通知されなければならない

143 主催者

1431 AIDA インターナショナルに選出された大会主催者は開催 6か月前までに次に掲げる情報をAIDA インターナショナルを含むすべての関係者に送付しなければならない

bull 大会に適用される全ての規則

bull 競技会概要(開催期日イベントコミッティ大会参加費等)

bull 使用施設日時宿泊場所偶発責任等が記載された競技会実施要項

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bull 競技者ジャッジ観衆の安全のための使用される設備が記載された文書

bull 緊急時の避難救助手順が記載された文書

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull 競技会の進行行運営に関するすべての文書

bull 代替の会場となる場所の図

bull メディアに関する詳細計画と大会主催組織のスタッフの名前

1432 大会主催者は開催 5か月前までに競技会に関する詳細情報を告知する専用のウェブサイトを英語表記で開設しなければならない具体的な内容は次のとおり

bull AIDA ロゴを使用したウェブサイトと公式の競技会名

bull 競技開催地の案内図

bull AIDA インターナショナル競技規則

bull 詳細スケジュール

bull AIDA インターナショナルへの登録ページ

bull 主催者問合せ先アドレス

bull 宿泊施設(ホテル空港)

bull 競技会場付近の概要情報

bull レンタカー船の情報

bull スクーバダイビングやフリーダイビングに関するその国特有の法規則

bull メディアに対する情報(連絡先水中映像写真の入手の可否等)

1433 AIDA インターナショナルは開催 2か月前までにジャッジの立立候補を受け付け検討を経て審判団を編成しなければならない大会主催者はチームキャプテンに審判団の構成について競技会初日に通達するものとする大会主催者は審判団の開催地までの交通費および宿泊経費食事代を負担するものとする各ジャッジには自室が提供される(ただし他のジャッジまたは自分のパートナーと同室になることを了承するものとする)交通費は大会主催者より前払いにて支払われるものとし移動に関する書類はAIDA インターナショナル理事会により審判団の選出がなされてから遅くとも 10日以内に使用できるものとする主催者はAIDA インターナショナルに対し(適用可能であれば)審判団に同じ大陸の国のジャッジを50を目安に選出するよう依頼できる

1434 主催者は全ての必要な施設設備を審判団が自由に使えるようにしておかなければならない

1435 主催者は審判団がビデオをチェックするための常設のエリア(施設設備)を確保しなければならない

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1436 大会全体の責任はAIDA インターナショナルや審判団ではなく大会主催者が負うAIDAインターナショナルおよび審判団は競技者の安全に関する責任を負わないものとする

1437 イベントコミッティは競技会の前日に行行われるものとする主催者はその席においてチームキャプテンに当該競技のスタートリストを配布しなければならない

1438 主催者は大会初日(開始日)に競技者キャプテン主催者審判団メディアセーフティスクーバーフリーダーバー医療救急スタッフによる情報共有化のためのミーティングを開催しなければならないこのミーティングを通じ主催者は大会の詳細情報特にイベントコミッティの開催スケジュールおよび競技結果発表の日時について説明する

1439 大会主催者は報道関係者がトレーニング日および競技日に水中撮影(ビデオあるいはスチール)をするために水に入れるよう配慮し施設を用意しなければならない

14310 大会主催者は競技者が記入するための申告用紙を用意する

14311 AIDA インターナショナル理事会により指名された委員会は(一人の AIDA からの代表に対して)主催者の費用で競技会の 2か月前までに以下に掲げる事項について主催者と確認する

bull 宿泊スケジュール資材調達などが計画どおりに進んでいるか

bull セーフティーフリーダイバースクーバダイバーのリーダーと共にイベント全体の安全管理の準備ができているか

bull 施設とその管理状況

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull メディアに関する詳細計画とメディア担当スタッフの決定

14312 この委員会は1名以上の審判団のメンバー(または AIDA インターナショナル委員会に指名されたその他の者)から成り問題を整理し必要な解決策を見見つけるために主催者と緊密に連携をとりながら効率的な組織運営を目指すものとするこの委員会はAIDA インターナショナル理事会へ直接報告する

14313 審判長と副審判長または 2名の指名されたジャッジは公式アクティビティの開始日(大会初日)の 3日前までには現地に到着していなければならない

14314 大会主催者は自国の然るべき機関または AIDA インターナショナルに依頼しドーピングテストを実施することが義務付けられる主催者はこれらの手続きと試験(キットを含む)の費用を支払うものとする競技者が選ばれる条件は審判団の裁量にゆだねられるただし各種目の優勝者および世界記録を上回った競技者は男女女ともに必ずテストを受けるものとするまた一般に主催者は全ての 1位と 2位の競技者と競技日ごとにランダムに選択された 2人の競技者を検査する準備をしなければならない

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14315 大会主催者は各種目とも1名以上の「オープナー」を設けることが望ましい審判団はセーフティーダイバーまたは有能なフリーダイバーの中から「オープナー」を指名することができる「オープナー」はそれぞれの能力力の範囲内で競技ゾーンを公式に確認し主催者の慣らしを行行う「オープナー」は競技者と同条件で試技をすることになるが必ずしも競技者でなくともよい決勝と予選は同じ日に開催されても別の大会として見見なされしたがってそれぞれでオープナーを設ける決勝に進出していない予選出場者が決勝の「オープナー」として試技をすることは認められる「オープナー」としての記録は世界記録としては認められない

14316 大会主催者はすべての競技者の ID ナンバーを設定する競技者は競技中必ず IDナンバーが明確に分かるようにしなければならないID ナンバーのリストは報道関係者とキャプテンに配布される

14317 大会主催者はセーフティーダイバージャッジおよびその他オフィシャルスタッフ全員に対して競技中も視認しやすい ID システムを提供しなければならない

14318 公式深度計は正確な測定のため競技が始まる前までに測定済みのロープで確認調整されなければならない

144 雑則

1441 主催者または競技者のスポンサーに関連する制限事項によって大会運営に支障があってはならない

1442 イベントコミッティでは公認メディアの人数と位置について明確にしなければならないAIDA に指定されたカメラマンおよびまたはビデオグラファーは全てのメディアゾーンおよび深度競技用の全ての競技エリアへ立立ち入ることができる(当該者は競技の進行行に干渉してはならない)

1443 AIDA インターナショナルおよび大会主催者は競技者が競技規則を遵守しないために生じた事故について責任を負わない

1444 現競技規則は世界選手権開催の 3か月前以降は変更しないものとする

1445 競技規則において明示されていない事項についてはジャッジのみが判断を下すことができる

145 スタートの最小インターバルAIDA 世界選手権の深度競技では競技の最短インターバルは 9分(100m 以上の潜水は 10 分が推奨される)なければならないただし80mに満たない潜水の最短インターバルは 8分とし50m未満の潜水での最短インターバルは 7分とする

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用語集 AIDA カレンダーAIDA のウェブサイトには様々な目的のカレンダーが掲載されている競技記録アテンプトインストラクターコースジャッジコースこれらのカレンダーは以下に掲載されている

CARS競技会発表およびランキングシステム最新の AIDA 競技会と記録アテンプトデータが蓄積されたオンラインアプリケーション以下の二つで構成されている

a) 競技会の発表 httpcarsaidainternationalorgcalendarannounce-competition

b) ランキング(すなわち結果) httprankingaidainternationalorg

CNFコンスタントウエイトウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

CWTコンスタントウエイトウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DNFダイナミックウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DYNダイナミックウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

FIMフリーイマージョン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

IOP本 AIDA ジャッジインターナルオペレーションと手順

JOSジャッジオンラインシステム最新の AIDA ジャッジ情報が蓄積されているオンラインアプリケーションAIDA のウェブサイト httpjudgesaidainternationalorg にある

STAスタティック httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

Page 5: AIDA International Competition Rules v14.0J-60522-2...らない。AIDAインターナショナル理事会は、その競技会が条件を満たしているかどうかにつ いて判断を下すことができる。

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2 種目競技会の認定 21 種目AIDA インターナショナルは以下の種目を公認する

bull スタティック(STA)水面下で息を出来るだけ長く止める競技

bull ダイナミックウィズアウトフィン(DNF)完全に水面下に潜りどれだけ長い距離を泳げるかを競う競技推進力力を生む道具(フィン等)の使用は禁止されている

bull ダイナミックウィズフィン(DYN)水面下をどれだけ長く泳げるかを競う競技フィンまたはモノフィン以外の推進力力を生む道具の使用は禁止されている

bull コンスタントウエイトウィズアウトフィン(CNF)あらかじめ申告された深度まで自身の腕と足の推進力力のみを使って到達することを競う競技推進力力を得るあらゆる道具の使用及び許可された範囲以外でロープを手繰ることは禁止されている

bull コンスタントウエイトウィズフィン(CWT)あらかじめ申告された深度までフィンまたはモノフィン及び自身の腕と脚を使って到達することを競う競技フィンまたはモノフィン以外の推進力力を得るあらゆる道具の使用及びロープを手操ることは禁止されている

bull フリーイマージョン(FIM)あらかじめ申告された深度までロープを手繰って到達することを競う競技推進力力を得るあらゆる道具の使用は禁止されている

bull バリアブルウェイト(VWT)あらかじめ申告された深度まで重り(スレッド)の重量を利用して到達することを競う競技自らの力力によって浮上する必要があるがフィンまたはモノフィンの利用及びロープを手繰る行行為は認められる

bull ノーリミッツ(NLT)あらかじめ申請された深度までバラスト加重されたスレッドを利用して潜降浮上をする競技潜降と浮上に関して道具使用の制限はない(例バルーンカウンターバランスシステムバラスト)

22 記録

221 男女女の記録は 21 項に記載した各種目で別々に扱われる

222 条件によるカテゴリーの細別は行行わない(湖海高度氷の下等)

223 競技者の記録が世界記録を超え全ての必要な手順(本規則に記載されているもの)が正しくとられた場合その競技者は世界記録保持者となりレコードリストに加えられる同じ競技で 1人以上の競技者が世界記録を超えた場合これらの規則の条項によりどの競技者が世界記録保持者になるか決められる

224 AIDA 競技カレンダーに記載されるのはAIDA インターナショナル世界記録アテンプト及び公式「AIDA インターナショナル」競技会のみとしAIDA インターナショナルから競技世界大陸記録の公認資格が付与される公式の AIDA 国際大会での記録のみがAIDA ランキングリストに記載される(全てのランキングリストの基準が満たされている場合のみ)

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225 大陸記録(コンチネンタルレコード)

2251 AIDA インターナショナルは6大陸(ヨーロッパ北アメリカ南アメリカアフリカアジアオセアニア)における大陸記録(コンチネンタルレコード)を認定する

2252 大陸記録の認定は大会における世界記録認定に準ずるただしドーピングテストの必要はなくそれぞれの世界記録は自動的に大陸記録として認定される

2253 大陸記録のアテンプトは認めない

23 競技会

231 スポンサーランキングリスト競技会が公式「AIDA インターナショナル」競技会として認められるためには競技会が AIDA ナショナルによって主催されるかAIDA ナショナルまたは AIDA インターナショナルの後援を受けていなければならないAIDA インターナショナルはAIDA ナショナルが存在しない国においてのみ直接競技会を公認するAIDA 競技カレンダーには AIDA 国際大会のみが記載される主催者がこれらの規則の全てのランキングリストの規準を満たしている公式 AIDA 国際大会からの結果のみがAIDA ランキングリストに記載される

232 AIDA インターナショナルは次の 2種の競技会を公認する

1 世界選手権AIDA インターナショナルの後援により組織される

2 国際大会AIDA ナショナルが主催または後援する競技会複数の国からの参加者を含む

233 全ての AIDA 競技会には申請が必要である競技会の申請に必要な手順及び内容は技術資料(2項)に記載している

234 予定しているあらゆるパフォーマンスに対しての規制事項(最大深度など)はAIDAの国際競技会開催が発表される前に主催者から競技者及び AIDA インターナショナルに通知されていなければならない天候またはその他の条件により事前に発表された深度での実施が危険である場合を除き競技会開催発表後のパフォーマンスの規制は許可されない

235 競技会はAIDA 競技会として公認されるためにこれらの競技規則に従わなければならないAIDA インターナショナル理事会はその競技会が条件を満たしているかどうかについて判断を下すことができる

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236 以下に掲げる条件を全て満たす場合は競技会の中での記録を世界記録と認めることができる

bull 少なくとも 2人以上の公式 AIDA インターナショナルジャッジが立立ち合いそのうち1名以上はマネージングジャッジ(レベル B)以上であることまたそのジャッジの少なくとも 1名(マネージングジャッジレベル B以上)は競技者とは異なる国籍であること

bull 公式ビデオが撮影されていること

bull ドーピングテストが実施されていること

bull 深度競技では 2名のジャッジが水中にいること

そのパフォーマンスが現世界記録を超えた場合その場に立立ち合っていたジャッジはそれが「ドーピングテスト結果が出るまでの暫定世界記録」であることを公式ビデオの確認後直ちに宣言する

237 AIDA インターナショナルランキングリストに掲載させるため全ての AIDA 公認競技会の結果は競技会最終了から7日以内に AIDA インターナショナルCARS システムにアップロードされなければならないその際受信した確認メール内のリンクに従うこと主催者は期限までに競技結果を AIDA インターナショナルに送付する責任を有するヘッドジャッジは正確性確認のためこれらの結果の送付前にチェックする責任を有する

238 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

2381 AIDAインターナショナル議会は世界選手権に際しジャッジを選挙により選出する

2382 AIDA インターナショナル理事会はAIDA インターナショナル議会によるジャッジの選出後その中から審判長と副審判長を選出する

2383 世界選手権では審判団は 6人以上の AIDA インターナショナルジャッジ(シニアジャッジレベル D以上)で構成されさらにそのうち 1人以上がマネージングジャッジ(レベル B)以上でなければならない

2384 世界選手権においてはパフォーマンスの規制は行行なわれない

239 国際大会

2391 AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者及び AIDAインターナショナルスポーツオフィサーは主催者が AIDA カレンダーに競技会の発表を送付した後提案されたジャッジ候補者を含む国際大会の審判団を承認しなければならない

2392 国際大会では審判団は2人以上のAIDAインターナショナルジャッジで構成される

2393 予備

2394 主催者は希望すればAIDA インターナショナルにジャッジの欠員補充を求めることができる

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2310 大陸国内地域地区都市選手権

23101 主催者は初心者やファンへのハードルを低くするためにメインイベントの他に別の選手権を追加することができるただしフリーダイビングの普及を目的としAIDA ナショナルの承諾を得たものに限るAIDAインターナショナルランキングでの公平性のために競技者に対する条件は全て同じでなければならない

2311 AIDA ナショナルが関与しない競技会AIDA ナショナルが無い国または AIDA ナショナルが何らかの理由で協力力が出来ない場合であっても個人やクラブで AIDA 国際大会を開催することができるその場合AIDA インターナショナル理事会への直接の申請を必要とし競技会は AIDA インターナショナルに直接管理される

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3 一般規則 31 概要

311 いかなる AIDA 競技会への参加もそれによって各競技者はこれら規則の約款全てを受け入れたものとする

312 各競技者は AIDA ナショナルのメンバーでなければならない

313 WADA アンチドーピング基準及び AIDA インターナショナルにより採用された全ての基準が全ての AIDA 競技会及び記録アテンプトに適用されるものとするテストは競技会や記録アテンプトの有無に関わらず通年かつ抜き打ちで行行なわれるテストを受けることを拒否した場合当該競技者はドーピングポジティブ(陽性)と判断される全ての世界選手権における優勝者または優勝チーム及び AIDA 世界記録を記録した全ての競技者は必ず検査を受けていなければならない

314 各競技者が競技前の 60 分間に圧縮ガスの吸引をすることを禁止する

315 WADA または AIDA の禁止する全てのパフォーマンスを向上させる製品の消費または使用は明確に禁止されているAIDA ジャッジは疑念があるときはアンチドーピングテストまたはその他の調査手段を要請する権力力を有する

316 全ての競技者は 18 歳以上(保護者の同意を得ている場合は 16 歳以上)でなければならない

3171 各競技者は自分が代表する国の有効なパスポート(または国籍を表す国民 ID カード)を所持し当該国は国連に承認されていなければならない

3172 特定の国のパスポートを所持して AIDA の競技会に参加した競技者はAIDA への申請と承認がなければその所属する国を変更することは出来ない国籍を変更したい場合はAIDA インターナショナルに対して前年の 10月 31日までに申請を行行なわなければならない国籍の変更が認められるのは1年おきとする国籍の変更に関する更なる詳細な情報はAIDAインターナショナルのウェブサイトで得ることが出来る

318 全ての競技者はフリーダイビングを行行なうことに問題なしと判断された英語記載の診断書を準備しなければならない【日本国内の大会においては英語記載である必要は無い】診断書の有効期限は 1年以内とし連絡先が併記された医師のサインを必要とする競技者自身が医師であっても自分の診断書への署名は有効とは認められない

319 「316 項317 項318 項」については競技者受付登録時に確認されるものとする

3110 全ての競技者は治療中の病気怪我がある場合大会前に審判及び大会の医師に報告しなければならない大会の医師は競技への参加がその病気や怪我の経過に危険を及ぼすと判断した場合競技者の大会参加を制限する権利を有する

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3111 競技者はオフィシャルトップ(以下 OT)の 60 分前までに審判団の指定した場所にいなければならない

3112 競技者及びそのコーチは競技者の外部の状況を計測する電子機器(深度計など)を使用してもよいが競技者の内部の状況を計測する機器(心拍数モニター酸素濃度計など)を使用してはならない

3113 全ての種目においてEQEX(イコライズイクステンション)ツールその他圧平衡を助けるための機器やシステムの使用を禁止する

3114 ジャッジによりブラックアウトと判断された全ての競技者はその競技において失格となりあるいはジャッジの決定によりそれ以上のペナルティ(他の競技への出場停止など)が科せられる審判団は追加のペナルティの可能性を決定する前に大会の医師に意見見を求めることができる

31141 以下に掲げる兆候が見見られた場合「ブラックアウト」と判定される

bull 心停止

bull 呼吸停止

bull 意識の喪失

bull 意識はあるが気道(鼻と口)を水中から出した姿勢を維持できない

31142 前述の兆候が疑わしい場合競技者に有利な判定を行行いそのパフォーマンスは有効とされる

3115 競技者は何らかの問題が起きない限り競技中に誰かの補助を受けたり触られたりしてはならないもしそれがあった場合は失格となるがそれが競技中のスタッフ(ジャッジカメラマンセーフティーダイバーなど)の補助に該当しない接触である場合は失格とならないスタティック競技中の位置修正や安全確認を目的としたコーチパートナーセーフティーダイバーによる接触は認められる(523 及び 528 参照)CWTCNFFIM 競技で競技者が気道を水中に沈める前であればその競技者のコーチは競技者に接触し補助することができペナルティは科せられない

3116 個人的なフロートの使用は審判団に禁止されていない限り全ての種目で許可される審判団はそのフロートが判定安全ビデオ撮影の妨げとなる場合禁止することができる

3117 サーフェイスプロトコル(浮上後動作手順)

31171 競技者は水面へ上がった後サーフェイスプロトコル(以下「SP」という)を完全に行行なわなければならない

31172 競技者は水面浮上後 15 秒以内に SP を行行い完了させなければならないSP は審判団または大会スタッフからの指示を受けることなく行行うものとするSP は競技者が自らの手で顔面の装備を外し始めるところから始まる顔面の装備をつけていない場合はジャッジに対し手による OK サインを出した時点を SP のスタートとする

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31173 SP は次の手順で行行なう

1 顔面のすべての装備(マスクゴーグルノーズクリップ)を取り外す

2 ジャッジに向かって手で「OK サイン」を 1 回示す

3 声に出して「Im OK」または「I am OK」と審判に向かって 1回言う

競技者は以上の 3つの動作を「上記の順番で」水面浮上後 15 秒以内で行行わなければならない競技者はSP 開始前や完了後に声を発したり目に見見える動作をすることについては何度行行っても構わないしかしながら SP が開始した時点からSP 以外の全ての余分な動作は失格(「SP 失敗」)と見見なされるSP は競技者が声による OK を示した時点で完了と見見なされる全ての AIDA 国際大会及び記録アテンプトでは言葉の合図は上で規定した通り英語で行行わなければならない

3118 競技者は浮上後鼻と口を水面より上に保持しなければならない競技者の浮上後30 秒以上経過しメインジャッジが色付きカードによって判定を下すまで競技者は誰にも触れてはならず誰も競技者に触れてはならないただし競技中にスタッフ(ジャッジカメラマンセーフティーダイバーなど)による補助に該当しない接触は失格の対象とはならない

3119 競技終了時ジャッジは競技の有効判定を直ちに各競技者に伝えるものとするこの判定は最終判定であるが深度競技においてはジャッジの目視可能範囲での判定である(潜降中のロープタッチ等についての判定は含まれない)ジャッジは色付きカードにより判定を示す判定は競技者の浮上後 30 秒以上経過した後に出されるものとする

カードの色は以下を意味する

bull 白 OKペナルティなし

bull 黄 OK だがペナルティあり

bull 赤 失格

判定が黄または赤の場合競技者はその判定理由を知る権利がある競技の継続を妨げない限り判定の直後に知ることも可能であるまたプロテスト(異議申立立)に先立立つ結果発表において告げられる場合もある

3120 主催者は競技者が AIDA 競技会に参加する条件としてパブリシティリリース(すなわち競技者の名前やイメージを使用する権利を主催者に許諾すること)への署名を要求してはならない

3121 オープナー主催者は競技会においてスタッフとジャッジの予行行の為にオープナーを設置することが出来るオープナーの記録は AIDA ランキングリストには掲載されない

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32 国際大会

321 競技会は個人戦あるいはチーム戦で以下の種目をひとつまたはそれ以上を実施するものをいう

bull スタティック(STA)

bull ダイナミックウィズフィンおよびまたはウィズアウトフィン(DYNDNF)

bull コンスタントウエイトウィズフィンおよびまたはウィズアウトフィン(CWTCNF)

bull フリーイマージョン(FIM)

322 すべての競技種目で予選及び決勝あるいは決勝のみの大会運営ができる予選及び決勝を行行う場合決勝の選手数はジャッジと大会主催者が会場設定の状況を考慮し協議のうえ決定するその数は 2人以上12人以下とする

323 主催者は制御不能な自然環境(風波海流雨など)を除き競技者に対しできる限り同じ条件の環境を提供しなければならない

324 予備

325 各競技のポイントは以下のとおりとする

bull スタティック競技1秒=02 ポイント

bull 深度競技1メートル=1ポイント

bull ダイナミック競技1メートル=05 ポイント

深度競技においては小数点以下は切り捨てとするダイナミック競技では05 ポイントスタティック競技では 02 ポイント単位(いずれも切り捨て)で計算することとする

計算例

5 分 4 秒 スタティック= 608 ポイント

555m コンスタントウエイト = 550 ポイント

978m ダイナミック= 485 ポイント

326 勝者の決定方法

3261 個人戦での勝者は最もポイント数の高かった競技者とする予選と決勝が行行われる場合は決勝の結果のみで決定される

3262 団体戦での勝者は決勝が終わった時点で最もポイント数の高かったチーム(全てのメンバーの全ての競技のポイントの合計)とする団体戦で同点となった場合次に高いポジションが他のチームに与えられることなく同点のチームがポジションを共有する(例2チームが最高得点 100 ポイントで次に得点の高いチームが 90 ポイントであれば100 ポイントの 2チームが 1位を共有し90 ポイントのチームは 3位となる)

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3263 個人戦で同点となった場合申告(AP)と結果(RP)の差が最小の競技者がその競技の優勝者となる

3264 予選と決勝が行行われる場合はその記録は別々の結果として扱われそれぞれの記録が AIDA 世界ランキングに反映される

3265 主催者は AIDA インターナショナルに対し技術資料に規定された料金金と支払スケジュールに従ってコンペティションフィーを支払わなければならない

327 競技者またはチームメンバーが他の競技者を妨害または他の競技者のパフォーマンスを妨げた場合そのいかなる行行為または行行動もジャッジ審判団の裁量によってペナルティが科せられ妨害された競技者は再スタートが認められる

328 ジャッジは競技者やチームメンバーが以下に掲げる行行為を行行った場合警告ペナルティまたは失格とすることができる

bull 規則に従わない行行為

bull 審判団主催者チームキャプテンその他の競技者観衆または報道関係者に従わないまたは干渉する行行為

bull 競技の安全性を妨げまたは干渉する行行為

bull 大会を通じて 3回警告を受けた場合はその大会を通して失格扱いとなるまた AIDAインターナショナルから追加の処分が科される可能性がある

329 予備

3210 主催者は審判団から判定が下されるまで競技者が水面に浮上する様子を 1台以上のカメラで撮影しなければならないこの映像はブラックアウトやサーフェイスプロトコルなどへのプロテスト(異議申立立)に関してジャッジの判定のために使用されるが最終的にはジャッジの判定が優先される世界記録の場合についての規定は34 項を参照のこと主催者は競技の開始前に全てのビデオ装置をテストする機会を審判団に提供しなければならない

3211 現在の AIDA 世界記録を上回る記録が1つ以上出た場合1番の記録を出した競技者がドーピングテストで失格になった場合に備えて1番以外の競技者もドーピングテストを行行うただし深度競技において競技会中に現在の世界記録を同ポイントで上回っている競技者が複数いた場合全員が記録として認定される

3212 競技者は予選と決勝でその申告を変更することができる主催者は競技者がその申告(AP)を変更できる時刻の制限をあらかじめ告知しなければならない

3213 競技の開始時間をオフィシャルトップといい以下の文では OT あるいは OT 時間と表記する

3214 カウントダウンは競技進行行係が英語で行行うが世界選手権の場合は自動化されたアナウンスシステムによって行行うこともできるカウントダウン要領 200 130 100 30 20 10 5 4 3 2 1 オフィシャルトップ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 20rdquo 25rdquo 26rdquo 27rdquo 28rdquo 29rdquo 30rdquo スタートキャンセル」

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3215 競技者の気道が水没した時をパフォーマンスのスタートとする競技スタートは 1 度のみ許されるOT の後の全ての気道の水没はパフォーマンスの開始とみなされる

3216 ジャッジは自らが判定をしている競技会に競技者として出場することはできない

32161 立立会医師は自らが立立会医師として参加する競技会に競技者又はジャッジとして参加できない

3217 (競技者のパフォーマンスを邪魔しないため)カメラ及びカメラマンは競技ゾーンへの立立ち入りが禁止されるが主催者が許可した特定のメディアゾーンには立立ち入りが許される主催者は設置しない正当な理由がない限りメディアゾーンを設置しなければならない

3218 声援は他の選手が競技中や待機中であっても許される

3219 放送機器などを通じて競技の解説を会場に流すことは許されるパフォーマンス終了後にタイム距離深度等の結果を解説とともに発表することも許されるただし3214 に記載された時間(2分間のカウントダウン開始から OT まで)においてはこれらのアナウンスは禁止する

3220 世界記録ステータスの AIDA 競技会における競技者の最低数について世界記録ステータスのAIDA競技会を開催するには最低7人の競技者を競技会に登録しなければならない当該競技会におけるパフォーマンスを AIDA 世界記録とみなすためには最低 5人の競技者の結果を提出なければならないこれは最少の 7人の競技者のうち 2人が(例えば病気によって)パフォーマンスを行行わない場合でも世界記録の承認が可能となることを意味する主催者が競技会で 5人の競技者がパフォーマンスを行行うかどうか不確実な場合主催者はその大会を記録アテンプトとして扱わなければならない(AIDA ランキングリスト【JAPAN ランキングリスト】には記載されないが世界記録及び国内記録【日本記録】としては有効となる)

3221 コンペティションフィーAIDA コンペティションフィーについては技術資料(2項)に規定されている

33 世界選手権

331 AIDA インターナショナル世界選手権は次に掲げる競技種目の 1つ以上を含む個人戦または団体戦による競技会である

bull スタティック(STA)

bull ダイナミックウィズフィンウィズアウトフィン(DYNDNF)

bull コンスタントウエイトウィズフィンウィズアウトフィン(CWTCNF)

bull フリーイマージョン(FIM)

332 個人戦世界選手権は「室内競技種目(スタティックダイナミックウィズフィンおよびまたはウィズアウトフィン)」及び「屋外競技種目(コンスタントウエイトウィズフィンおよびまたはウィズアウトフィンフリーイマージョン)」を区別して個別の選手権として開催できるものとするまた団体戦世界選手権においては主要三種目「コンスタントウエイトウィズフィン」「ダイナミックウィズフィン」「スタティック」すべてを実施し総合ポイントでランキングするものとする

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333 予備

334 国ごとの性別及び種目別競技者数は主催者及び AIDA インターナショナルにより決定されAIDA からその国のナショナルメンバーへ通達される

3341 団体戦世界選手権においては国ごとの競技者数は男女女各 3名と補欠男女女各 1名とするただしAIDA インターナショナルの決定により変更することができる男女女別々のチームを出場させない国は男女女混合チームを出場させられる混合チームは男性部門でのみ競技可能となる交代要員はチームキャプテンからの要請と大会医師の合意により医学的な理由からのみ競技に参加可能とするこれは競技会で 1回のみ可能である

3342 予備

335 AIDA インターナショナル世界選手権においてはAIDA インターナショナルと主催者が選手登録に対して責任を有するAIDA ナショナルは当該競技会に参加する競技者を選定できるが目標基準(例パフォーマンス)と非差別的基準のみに基づくものとするその他の団体(例国内の潜水協会)が当該選定に参加することはできないAIDA ナショナルがない国ではAIDA インターナショナルは別の機関にこれらの選択を管理させるか当該競技者による競技を直接許可することができる(AIDA の決定する条件に依る)代表選考に関する情報はAIDA の要請により AIDA ナショナルから AIDA インターナショナルへ送付されなければならない

336 世界選手権に参加しようとする競技者はその所属国に AIDA ナショナルがある場合はそのメンバーでなければならないAIDA ナショナルが無い場合はその競技者は同じ国の他の競技者と共にAIDA インターナショナルに対し特別招待を要請することができる

337 AIDA インターナショナル世界選手権に参加できるのは大会の 2週間前までに年会費を支払った AIDA ナショナルに所属している選手のみとするその他の国または公式 AIDAナショナルによる年会費が未払いで特別招待が許可されている場合代表競技者を参加させるために1か国につき 150 ユーロの「仮許可」代を AIDA インターナショナル(または AIDAを代表する審判団)へ支払わなければならない

338 AIDA ナショナル各国はイベントコミッティに国を代表して参加するチームキャプテンを指名する

339 チームキャプテンは運営上の安全性を高めるため予定している申告を到着した日選手登録または最初のイベントコミッティの際に確認しなければならない

3310 世界選手権においてジャッジは自分と同じ国籍の競技者の判定ができない

3311 公式競技の OT は前日のイベントコミッティ開始までに決定する競技の順番は申告の数字順または抽選で決定する

34 競技会における世界記録

341 世界記録を上回るパフォーマンス

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3411 AIDA 競技会における全ての AIDA 世界記録で最低でも 2人の AIDA ジャッジ(レベル Eかそれ以上)がパフォーマンスの審判を行行い最低でもそれらのうち 1人のジャッジがマネージングジャッジ(レベル B)かそれ以上でなければならない最低でも 1人のマネージングジャッジ(レベル B)かそれ以上の者が競技者と異なる国籍でなければならない深度競技では申告が現世界記録を上回っている場合当該のジャッジ両者が水中にいなければならない

3412 競技会の間現行行の(世界)記録を上回ったパフォーマンスが「ドーピングテストの結果が出るまでの暫定世界記録」として扱われるためには全ての競技規則を守りまたそのパフォーマンスの判定がホワイトカードによるものであることが必要であるペナルティを伴うパフォーマンスは競技会の順位においては有効だが世界記録としては公認されない

3413 主催者はドーピングキットを準備してドーピングテストを行行い有効なビデオ映像を準備しなければならない

有効なビデオ映像とは以下をいう

bull ビデオ映像はOT の 30 秒前から審判団が判定を下す(すなわち水面浮上後 30 秒以上でカードが示される)までアテンプト全体をカバーしている

bull 競技者の水面への浮上が写されている

bull 競技者の顔が完全に見見えて認識できる

bull 完全に SP が見見えそれがカメラの方を向いている

bull 競技者がジャッジの判定が出るまで誰にも触れられていないことが明確に見見てとれる

bull 深度競技においては世界記録更新が認定されるためにはボトムカメラによる撮影が必須である

3414 同じ競技会と種目において 2人以上の競技者が同じ記録を達成した場合各競技者がホワイトカードを受けることを条件に新世界記録を共有するものとするAIDA は現世界記録パフォーマンスを超えるその次のパフォーマンスもまた競技者がホワイトカードを受けることを条件に承認する承認のために35 項に明記されている通り全ての競技者は同じ手順(ドーピングテストその他)を踏まなければならない

3415 審判長は下の 3512 項と 3514 項に規定されている通り世界記録パフォーマンス毎に AIDA インターナショナルへビデオと文書を提出しなければならない

342 競技結果が大陸記録を上回っている場合は34 項と 35 項の手続きが適用されるただし3515 のドーピングテスト及びそれに伴う 3511 の手続きは適用されない

343 競技会で世界記録が出た場合審判団は記録の詳細を表す詳しい報告書(ワードまたは同様のフォーマット)を書く1枚の複写を主催者へもう 1枚をビデオデータとともに文書をアーカイブする AIDA インターナショナルスポーツオフィサーへ送付しなければならない

35 世界記録アテンプト

351 競技者は自らが代表する国の AIDA ナショナルのメンバーでなければならない

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352 AIDA ナショナルの無い国に属する競技者はAIDA インターナショナルに対し申請をしなければならないAIDA インターナショナルはその競技者の実際のレベルトレーニングにおける安全対策の状況などを確認する

353 申請書は記録アテンプト期間の開始の 6週間前までにAIDA ナショナル(または 352項の場合は競技者)により AIDA インターナショナルへ提出されなければならず以下を含むファイルが同封されていなければならない

bull アテンプトを行行う競技者のプロフィール

bull フリーダイビングの実施に支障がない旨明記した医師の診断書

bull アテンプトに関わる方法機材及びメンバーのレポート

bull 競技者自身が上記の申請書の提出を行行うのはその競技者が AIDA ナショナルの無い国に属する場合のみとする

354 ジャッジ(審判)

3541 AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者はスポーツオフィサーと共に2名の AIDA インターナショナルジャッジを指名するジャッジはできるだけアテンプト開催地域の近くの者を選ぶAIDA 世界記録アテンプトではマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長及びシニアジャッジ(レベル D)以上のセカンドジャッジがいなければならない

3542 アテンプトの主催者はジャッジに関わる交通費宿泊費食事代を含む全ての費用を負担しなければならない交通費とチケットはジャッジ人選の決定後10日以内にジャッジの元へ届かなければならない

3543 世界記録アテンプトではジャッジの拘束期間は 1イベントで最大でも 9日間までとするそれ以上に延長する場合は担当ジャッジ及び AIDA ジャッジ統括責任者及び又はAIDAスポーツオフィサーによる承認を必要とするアテンプトの実施は1日 1回のみとするスレッド競技の場合は特にその安全性を確実にしなければならないプール競技ではアテンプトの実施の回数に制限は設けないただし必要とされた場合ジャッジはその回数を決定する権限を持つ

355 主催者は携わる人の安全を含むそのアテンプトに全体について単独で責任を負う

356 AIDA ナショナルはアテンプトの 2日前までにその競技者が全ての必要条件を満たしていることをファックスまたは Eメールで AIDA インターナショナルに報告しなければならないAIDA ナショナルの無い国の競技者は2人の立立会人の承認を得た報告書を提出するものとするAIDA インターナショナルはこれらの報告内容を受理するか却下するかの権限を持つ

357 適用されている AIDA インターナショナルのルールとアテンプト実施会場の国の法律規則とに相容れない項目がある場合AIDA ナショナル(又は競技者自身)はルールの例外的適用を申請しなければならないAIDA インターナショナルは申請内容を調査しその申請を承認するか否かを決定する権限を持つ

358 主催者はジャッジが必要な施設が全て自由に使えるよう便宜を図らなければならない

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359 ジャッジは必要に応じ機能性の高い安全装置への変更について主催者に進言することができる

3510 指名された AIDA インターナショナルジャッジは記録アテンプトに関し下記に該当する場合にその中止を提言する権利を持つ

bull 競技規則が遵守されていないとき

bull アテンプトに参加している全ての人の安全が十分に確保されていないと判断したとき

bull 運営が正常になされていないと判断したとき

ジャッジがこの権利を行行使する場合は決定後できるだけ速やかに主催者及び AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者スポーツオフィサーに直接文面で通知しなければならない

3511 主催者は311 項に基づきアテンプトに先立立ってドーピングテスト費用として500 ユーロ(または技術資料に明記されている場合はその額)を現地に到着したジャッジに現金金で支払わなければならないこれは現在の市場価格による国内通貨またはユーロでも構わない

3512 AIDA 世界記録のためのビデオ要件は技術資料(5項)に規定されている

3513 3117 項によりジャッジによる判定が下されビデオ映像を確認後最終的な判定(ドーピングテストを除く)が決定される

3514 ジャッジはアテンプトの結果の詳細を示したレポートを提出する(正副 2通)1通は主催者に提出しもう 1通は AIDA インターナショナルスポーツオフィサーにアーカイブのためのビデオ映像とともに提出する技術資料(5項)では当該報告書に網羅されるべき項目を特定している

3515 技術資料に明記されたドーピングテストの手順は全ての世界記録アテンプトに適用される

36 サーフェイスビデオレビューこれらの規則で要求されるその他全てのビデオレビューに加え審判団は以下のパフォーマンスについてサーフェイスビデオをレビューしなければならない

(i)全ての AIDA 世界記録アテンプト

(ii)競技会において AIDA 世界記録を超える全てのパフォーマンス

(iii)全ての AIDA 世界選手権での性別種目別のトップファイブパフォーマンス

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4 安全 41 概要

411 AIDA セーフティーガイドラインはAIDA インターナショナルが公認後援する全ての大会において適用される

412 予備

413 セーフティーラニヤードセーフティーラニヤードは全ての深度パフォーマンスで義務付けられているラニヤード要件は技術資料(3項)に規定されているラニヤードは競技者の安全性を守るために必要な場合を除きパフォーマンス中に競技者によって外されてはならない競技者の安全性以外の何らかの理由でラニヤードを外した場合はペナルティの対象となる

414 競技深度計はセーフティーラニヤードを装着した手首と反対側に着けるものとする

415 全ての深度競技においては医師救護隊員若しくは蘇生術(EMT)を専門とする消防士の配置が義務付けられているプール競技においてはプロ救護員またはそれ以上に相当する者の配置が適切である遠隔地であるために治療が遅れる可能性があることを考慮に入れた計画を立立てなければならない医療サポートスタッフは責務を果たすため必要な医療機器を装備していなければならない吸入用酸素及び応急手当用の機器は必須である深度競技においては十分な蘇生法を施すための機器を事前に準備しておかなければならない

416 主催者は前述のリストバンドを用いて選手と同時に浮上することなく容易に選手の緊急浮上を行行うために必要な機器を装備したセーフティーダイバーを確保(準備配置)しなければならないスクーバダイバーはカウンターバランスシステムとは関係なくスクーバダイバーが選手もしくは競技ロープまたはその両方を浮上させるための追加のリフトバックシステムを携帯しなければならないカウンターバランスシステムを採用していても予備の浮上手段として追加のシステム(完全装備で水上待機しているスクーバダイバープラットホーム上にいる競技ロープの手動引き上げ役など)は必要であるAIDA 及び審判団は大会開始前にカウンターバランス及びその他の安全装置の検査実演を求めることがある

417 競技会及びアテンプトの両方においてセーフティーフリーダイバーのフロントスノーケルの使用はプール競技深度競技共に禁止する

42 国際大会

421 セーティーフリーダイバーの人数はローテーションを行行うのに十分でなければならない競技ゾーン 1か所につき少なくとも 2名以上のセーティーダイバーを必要とするウォームアップゾーンには 2人以上のセーティーダイバーを必要とする他の AIDA文書(安全手順など)がこれらの問題を指摘している場合本項をアップデートしなければならない

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43 世界選手権

431 深度競技において水中に配置する全てのスクーバダイバーはその役割に応じたスキルを証明できるものと必要な機材を持っていなければならないセーフティースクーバダイバーは世界的に認められた認定機関(PADINAUIIANTDTDICMAS あるいはこれらと同等の機関)の規則を遵守しなければならないセーフティーフリーダイバーは20m(80m以上の競技の場合は 30m)まで楽に繰り返し潜れる能力力を持っていなければならない主催者はこれらのレベルを確認する責任を負う全てのセーフティーダイバーは大会前に AIDAインターナショナルに承認検証されなければならない主催者は安全に関わる全てのスタッフがその役割を果たすための能力力を備えていることを確かめなければならない

432 主催者は公式競技に先立立ち参加する全ての人の安全を確認するために安全担当者と共に救助活動の予行行演習をしなければならない全ての担当者が自分の役割を果たせるようこの予行行演習には 1名以上のジャッジまたはジャッジが指名した者が立立ち会うこととする予行行演習の実施後に安全担当チームに加わった者に対してはジャッジを介してその役割を明確にする安全担当の新メンバーは安全に関するスキルや知識を予行行演習を体験したメンバーと同等もしくはそれ以上に持っていなければならない(実際の救助活動あるいは救助の訓練の経験を持つ者でなければならない)経験豊富な競技者であってもセーフティーフリーダイバーのためのトレーニングプログラムの受講経験や実際の競技会でのセーフティー経験がなければセーフティーとしての役割が無条件で果たせるとは見見なされない

433 水深 80m以上の競技を行行う場合には水深 30mでのトラブルへの対応ができる能力力のあるセーフティーフリーダイバーの配置を勧告するセーフティーフリーダイバーは水深30m にいる必要はないが主催者は水深 20m 以上でのトラブルへの対応が可能なよう計画を立立てることを勧告する

434 酸素はダイビング後の吸入のために水面及び水深 5mでの呼吸が可能な装置でなければならない競技者が酸素を水中で呼吸している間セーフティーフリーダイバーまたはスクーバダイバーが競技者を監視する競技者は水中での酸素吸入のリスクを理解した認定スクーバダイバーでなければ水中で酸素を吸入することは許されないそれ以外の競技者はダイビング後水面もしくは陸上で酸素を吸入するものとする水深 80m以上のダイビング後の酸素吸入は必ず実施しなければならない

44 予備

45 世界記録アテンプト

451 全てのルールに 41 項が適用される

452 明記された以外の全ての安全装置はアテンプトの1か月前までに AIDA インターナショナルへ提出されなければならないそのアテンプトに指名されたジャッジは文書で示された情報に加え更なる情報を要求する権利を持つ

4521 蘇生器具は使用可能な状態で競技者の近くになければならない

453 非常事態の場合は競技者を指定の専門医療機関に搬送しなければならないこの医療機関はアテンプトの前にあらかじめ公表されていなければならない

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454 深度競技においては2名以上のセーフティーフリーダイバーを配置しなければならないプール競技においては1名以上のセーフティーダイバーを配置しなければならないダイナミック競技においては競技者がプールの壁に近いコースを使用する場合はジャッジと共にプールサイドを歩く配置でも可とするセーフティーフリーダイバーは必要とされる場合はいつでも水に入って競技者の救助ができるように準備をしておかなければならないダイナミック競技においては25mを超える長さのプールを使用しセーフティーフリーダイバーがプール内を併泳する場合は2名以上の配置が求められる

46 2014 年安全性強化事項

461 申告の制限

4611 主催者は競技者が過去 3か月間に達成し主催者に証明した深度の最大 10m 超までに申告を制限できる【達成期間や制限深度を主催者の判断で変更する事も可】

4612 申告の制限は全ての選手に等しく適用されなければならない主催者(と審判長)は制限を遵守するために制限深度を超えた申告を変更する場合があるこのような変更は全ての選手に等しく適用される

4613 競技者がその 3か月前までの期間中に適切なダイブを行行わなかった場合主催者はAIDA ランキングリストにあるその競技者のパーソナルベストの 50-70を使用しなければならない一般的にディープダイビングを一定期間行行っていない場合AIDA はその競技者にゆっくりと(パーソナルベストの 50-70を超えないように)再開することを推薦しているその競技者は主催者(及び居る場合は大会の医師)と最初のダイブの適切な深度を相談しなければならない

4614 主催者がこの規則のもとで申告を制限する予定の場合競技会の支払いを受領する前に文面(Eメールなど)により競技者へ告知しこの告知を広告(例主催者のウェブサイトとグループ Eメール)に入れなければならない

4615 競技者が申告を制限(すなわち変更)された場合でも料金金の返金金はない主催者は当該の変更を合理的に速やかに競技者へ告知しなければならない

462 ソナー

4621 世界選手権と世界記録において深度競技ではソナーを練習し使用していることが主催者に求められる

4622 世界記録ステータスの競技会において深度競技ではソナーの使用経験を積んでいることが主催者に求められる

4623 その他の競技会において最大競技深度がセーフティーダイバーの視界内である場合を除いて深度競技ではソナーを練習し使用していることが主催者に推奨される(が必須ではない)

463 潜降の再開の禁止

4631 CWTCNFFIM では競技者は一旦浮上を開始した後にターニングバックダウン(再び潜降)することを禁止する違反者は失格となる(すなわちレッドカード)

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4632 「ターニングバックダウン」とは(i) ソナー上では浮上開始と見見受けられたがその後再び潜降しはじめるまたは(ii) 同じ深度に 5秒以上留まりその後潜降する行行為として定義される

4633 主催者はこの規則を競技会開始前に競技者へ説明しなければならない

4634 主催者側スタッフはその稼動が競技者のリスクを軽減すると思われた場合カウンターバラストを稼働させる権限を持つ(が要求はされない)

464 スクイーズの事後

競技者をケガのリスクから守るため競技者が著しいスクイーズまたはその他競技者の安全性を脅かす医学的状態にある場合大会の医師は競技者の潜水を止めることができる医師主催者(例セーフティーダイバー)またはジャッジの要請により医師は再潜水前に競技者の検査を要求する(医師または主催者により決定された通りの)深度潜降の後パルスオキシメーターによる酸素飽和度検査が義務づけられこれにより医師は競技者がさらなる検査を必要とするかどうか決定する主催者と審判長との協議により医師はそうした規制がダイバーの健康と安全を守るために必要と思われる場合以下の規定の通り競技者の潜水を禁止することができる当該規制が実行行された場合大会参加費の返金金はない競技者が医師の検査を拒否した場合競技者はその競技会で再び潜水することが許されず別の競技会エントリー前に健康診断書を取得しなければならない予想される検査結果には以下のものがある

4641 健康なダイバー自己責任で潜水可能

4642 軽い症状休憩の勧告または簡単な潜水(すなわちその競技者にとって浅い深度)への制限

4643 軽度の肺水腫2日間の休息(またはケガの程度により医師の裁量でそれ以上)復帰時以前の潜水より深い申告はできない異なる種目を行行いたい競技者の場合医師は申告の許容可能な最大深度を決定できる

4644 重度の肺水腫3日間の休息または競技の終了(ケガの程度により医師の裁量による)徐々にモニターされた潜水で潜水を継続するようにする(例以前の目標深度の 60未満から開始する)異なる種目を行行いたい競技者の場合医師は申告の許容可能な最大深度を決定できる

4645 重症の場合医療的ケア競技者が回復したことを医師が確認するまで追加的な潜水はできないラングスクイーズ(例ピンク色の気泡または泡を咳出す)は重症の一例

4646 競技者が申告を制限されたあるいは潜水が中止された場合料金金の返金金はない

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465 トレーニング及び装備

4651 必要な医療トレーニング世界選手権と世界記録AIDA 世界選手権と世界記録競技会では以下のトレーニングを受けた医師が必要となる

bull 救命外科

bull 気道管理

bull 二次心肺蘇生法(ACLS)

bull 要求されないが可能なところでは推薦されるACLS のトレーニングを受けた最低もう 1人のパラメディックまたはセーフティーダイバー

4652 必要な医療トレーニング世界記録ステータスの競技会世界記録ステータスのAIDA競技会では以下のトレーニングを受けた医師が必要となる

bull 救命外科

bull 気道管理

bull 二次心肺蘇生法(ACLS)

bull 必須ではないが可能なところでは推薦されるACLS のトレーニングを受けた最低もう 1人のパラメディックまたはセーフティーダイバー

4653 必要な装備AIDA 世界選手権と世界記録競技会及び世界記録ステータスの AIDA競技会では以下の装備が必要となる

bull パルスオキシメーター

bull 聴診器

bull ポケットマスクスタッフのトレーニングが必要競技ゾーン内に常備が必要使用は必須ではない

bull 酸素マスク

bull 必須ではないが可能なところでは推薦されるCPAP フェイシャルマスクと標準マスクPEEP (positive end-expiratory pressure) バルブ付き BVM (Bag-Valve-Mask) が付いた酸素タンク

4654 推薦される装備AIDA 世界選手権と世界記録競技会及び世界記録ステータスのAIDA 競技会では以下の装備は必要ではないが可能なところでスタッフが使用資格のあるところでは推薦される

bull 吸引器

bull プランジャーニードル(またはhttpwwwnarescuecomARS_for_Needle_Decompression_(325_in)- CN1ACDE14CD3FDhtml)

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bull AED(自動体外式除細動器)使用にはドライエリアの検討が必要

bull 口咽頭エアウェイ(気道の使用が簡単な補助)

466 インシデントレポーティングシステム2015 年 1月 1日よりAIDA 競技会の主催者は(ヘッドジャッジ医師と共同で)競技会における安全性関連インシデントを AIDA のオンラインのインシデントレポーティングシステムにて報告する必要があり手順とインストラクションは同システム内に明記されている

467 休息日競技者が連日潜水することを防ぐためAIDA は主催者が競技スケジュールに休息日を加えることを奨励する

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5 スタティック(STA) 51 概要

511 スタティック(STA)競技はプールまたは限定された安全な自然環境下で実施する深度要件は技術資料(4項)に規定されている

512 競技は水面付近で行行う

513 競技者はウェットスーツ顔面の装備(マスクスノーケルノーズクリップなど)を自由に選択することができる

514 競技者の公式記録は2つの計時結果の平均タイムとするそれぞれの計時においては秒以下切り捨てとする

公式計時 5 分 08 秒 64 および 5 分 07 秒 48

平均計時(508 + 507) 2 = 5 分 07 秒 50

公式記録5 分 07 秒= 614 ポイント

52 国際大会

521 OT のインターバルは主催者が審判長と競技の上決定するAIDA は競技者が自分の OT 前の最低 3分間競技ゾーンにいることが許可されるよう推薦する

522 ゾーンは「ウォームアップゾーン」「待機ゾーン」「競技ゾーン」の 3ゾーンで構成される競技者は最初の公式アテンプトの 45 分前から「ウォームアップ」を開始でき「ウォームアップゾーン」に入ることができる「待機ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで立立ち入ることができない

523 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは「ウォームアップゾーン」「待機ゾーン」「競技ゾーン」での補助が許可される競技者が希望する場合競技者の競技開始から気道が水面上に出るまでパートナーをオフィシャルのセーフティーフリーダイバーとして配置することができパートナーは意識確認のためのボディタッチをすることができるこの時パートナーは自分がコーチングする競技者の安全についての責任があるが競技会を通じての安全管理についての責任は主催者にあるいずれにせよパフォーマンスが終了し競技者の気道が水面から出た時点からパートナーは競技者に触れることは許されないパートナーは小さな声で競技者に話しかけることのみ許されるこれらが守られなかった場合その競技者は失格となる競技終了(すなわち鼻及び又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

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524 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われる競技者が OT から 10 秒以内に競技を開始しない場合ペナルティが適用されOT から 30 秒を経過してもスタートしない場合は失格となるまたOT 前にスタートした場合もペナルティが適用される

525 競技結果(RP)が申告時間(AP)を下回った場合はペナルティが適用される

526 予備

527 競技者は OT 毎に 1度のみ公式アテンプトを行行う権利を有する鼻と口が水中に沈んだ時点で競技スタートと見見なす競技者の OT 時または OT 後の気道(すなわち鼻と口)のいかなる入水も競技の開始とみなされる

528 セーフティーフリーダイバー及びパートナー(キャプテンコーチ)は競技中入水した状態で競技ゾーンに入ることができるその場合以下の手順で競技者の意識の状態を確認する責任を有するセーフティーフリーダイバーは競技者に対し明確にボディタッチをする競技者はあらかじめセーフティーダイバーあるいはパートナーと決めておいたサインで意識があることを伝えるこの場合以下の手順が使用される

主催者が指名したオフィシャルフリーダイバーの場合

bull 申告時間(AP)1 分前から 30 秒毎

bull 申告時間後は15 秒毎

パートナーの場合

bull 特に規定は設けずパートナーの自由とする

競技者がボディタッチに対するサインを返さなかった場合ジャッジは直ちにセーフティーフリーダイバーもしくはパートナーに追加の合図をするように指示をするジャッジは反応がおかしい又は反応が無いと判断した場合セーフティーフリーダイバー又はパートナーに競技者を水から上げるように要求するジャッジは競技者の反応に疑いを持った場合セーフティーフリーダイバーもしくはパートナーに競技者に追加のサインを出させるように指示できる

529 AIDA インターナショナルジャッジと主催者側のタイムキーパーは競技時間を計測する競技者の気道(鼻と口)が水面下に入った時あるいはスノーケルを使用する場合はスノーケルを口から外した時ストップウォッチでの計測がスタートする競技者の気道が水面から出た時計測をストップする

5210 決勝戦

52101 下記の点を除きこれまでに記載された事項は決勝においても適用される

52102 メディアの注目を高めるため決勝戦は複数ゾーンでの同時スタートとすることができる決勝戦が複数のシリーズにわたる場合最も好成績の競技者は最終組で競技する

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53 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

531 世界選手権においてはスタティック競技はプールまたは限定された安全な自然環境下で実施する

532 競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前にそれぞれのキャプテンは競技者の申告時間をジャッジに提出しなければならない

533 OT のインターバルは少なくとも 14 分とする

54 競技会における世界記録

541 パフォーマンスが世界記録を上回ったときそれが新しい世界記録と認定されるには34 項が満たされなければならない

542 従来の世界記録よりも 1秒以上上回った場合に新しい世界記録として認められる

55 世界記録アテンプト

551

552 アテンプトの時間は2人の AIDA インターナショナルジャッジが計測する気道が水面下に入った時あるいはスノーケルを使用する時はスノーケルを口から離した時から計測を開始する競技者の気道が一度水面上に上がった時点で計測を終了する

553 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

554 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは競技者の競技開始から気道が水面上に出るまで自由に競技者に接触することができまた意識確認のためのボディタッチすることができるパートナーは自らがコーチングする競技者に対して責任を有するただしパフォーマンスが終了した(競技者の気道が水面から出た)時点からは競技者に触れることは許されず競技者に話しかけることのみ許されるこれらが守られなかった場合その競技者は失格となる競技終了(すなわち鼻及び又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

555 従来の世界記録よりも 1秒以上上回った場合新しい世界記録として認められる

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6 ダイナミックウィズフィンウィズアウトフィン(DYNDNF)

61 概要

611 競技はプール内で行行われる全ての DNYDNF についてのプールの深度要件は技術資料(4項)に規定されている

612 競技は25ヤード(2287m)以上のプールで実施した場合のみ世界記録として認定されAIDA インターナショナルのランキングリストに登録されるただし全てのパフォーマンスはメートル法で報告されなければならない

613 競技者はウェットスーツウエイト顔面の装置(マスクスノーケルノーズクリップなど)を自由に選択することができる

614 両競技において選手は手や腕を使って泳いでもよいただし特別なパドル類スイミンググローブやスイミングソックスなどの推進力力を生む手段は(DYN でのビーフィンモノフィンを除き)使用を禁止する

615 DYN では競技者はビーフィンとモノフィンのいずれを使用してもよいただし世界記録についてはビーフィンかモノフィンのいずれかを使用しなければならない

616 競技者は潜水前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートその他サポートポイントからの助走をつけたあらゆるスタートを禁止する競技は気道(鼻か口)が水面に出た時点で終了する

617 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは「ウォームアップゾーン」「競技ゾーン」で競技者を補助することができるただしOT 後は話しかけることのみ許され競技者に触ることは許されない競技終了(すなわち鼻又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

618 競技者は完全に水中に没していなければならない水面露出については 116 項を参照

619 競技者補助のため1名以上のセーフティースタッフが伴泳又は追走しなければならない競技者のレーンがプールサイドから距離がある場合は1名以上のセーフティーフリーダイバーが水中で伴泳するものとするまた1コースに複数のセーフティーフリーダイバーを配置することも可能としその場合セーフティーフリーダイバーはそのレーンを分割して担当してもよい

6110 到達距離は競技者の気道(鼻か口)が水面に出た場所で計測されるただし競技者がプールの端で競技を終了する場合気道(鼻か口)が水面に出る前にエンドウォールに水面下でタッチすること計測単位はメートル法とし少数点以下は切り捨てとする

1729m=172m公式記録172x05=86 ポイント

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 28 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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6111 自力力での潜行行水泳以外のいかなる推進支援も利用してはならない(ターン時にエンドウォールを蹴ることは許される)浮上時にプールの底を押して浮上することもペナルティとなる【補足浮上に際し気道が水面上に出る前に足などをプールの底につく行行為は浮上のための連続動作であってもペナルティが適用される】競技終了時のプールエッジのグラブについては 116 項を参照のこと

6112 スタート時壁から 15m 以内の地点で気道(鼻と口)が水中に没していなければならない違反した場合は失格となる

61121 スタート時に身体のどこかの部分がプールのエンドウォールに接触していなければならない違反した場合はペナルティが適用される

6113 ターンでは身体の一部がエンドウォールに接触しなければならない違反した場合はペナルティが適用される【フィンは「身体のどこか」に含まないフットポケットの部分のみ身体の一部として認められる】またターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格となる

62 国際大会

621 競技者はDYN の競技会でフィンを使わずに泳ぐことは可能であるDNF の競技会ではいかなるフィンの使用も許されない競技会が DYNDNF として公式発表された場合競技者はフィンの使用の有無を選択することができるが一つの競技会として結果表は一つになるAIDA ランキングにおいてはそれぞれの種目の結果として記載される競技会が DYN-DNFとして公式発表された場合競技者はどちらの競技に出場するかを選択する事ができる競技会は 2つの独立立したものとして扱われ結果表も別々になる競技会が単独種目として公式発表された場合は混合種目としては扱えない

622 ゾーンは「ウォームアップゾーン」と「競技ゾーン」の 2ゾーンで構成される競技者は OT45 分前からウォームアップを開始でき「ウォームアップゾーン」に入ることができる「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで立立ち入ることができない

623 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推薦する

624 主催者は競技者の要請があった場合会場内に休憩のための場所を準備しなければならない

625 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われる競技者が OT から 10 秒以内に競技を開始しない場合ペナルティが適用されOT から 30 秒を経過してもスタートしない場合は失格となるまたOT 前にスタートした場合もペナルティが適用される

626 競技者は OT 毎に 1度のみ公式アテンプトを行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し競技者がウォールを離れたらアテンプトが開始されたものとみなす競技者の OT の 30 秒より前に気道(すなわち鼻と口)が入水しウォールから離れた場合はいずれもパフォーマンスの開始とみなされる

627 競技者は自分がスタートした競技ゾーン(すなわちレーン)に浮上しなければならない違反した場合は失格となるただし競技者が自分のレーンを外れても他の競技者の妨害となることなく自分のレーンに戻れば失格とはならない

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 29 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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628 競技結果(RP)が申告距離(AP)を下回った場合はペナルティが適用される(11項を参照)

629 決勝戦

6291 下記の点を除きこれまでに記載された事項は決勝においても適用される

6292 メディアの注目を高めるため決勝戦では競技者は予選の成績に準じて複数ゾーンに配置することができる決勝戦が複数のシリーズにわたる場合は最も好成績の競技者は最終組で競技しなければならない

63 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

631 予備

632 世界選手権においては621 項は適用されない

633 競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前にそれぞれのキャプテンは競技者の申告距離をジャッジに提出しなければならない

634 OT のインターバルは少なくとも 10 分とする

64 競技会における世界記録

641 パフォーマンスが世界記録を上回ったときそれが新しい世界記録と認定されるには34 項が満たされなければならない

642 従来の世界記録よりも 1m以上上回った場合に新しい世界記録として認められる

65 世界記録アテンプト

651 予備

652 競技者はウォームアップ時間を自由に選択することができる一人のジャッジが OT の60 分前から競技者を監視する

653 競技中1人以上のセーフティーフリーダイバーを併泳させ又は(競技者のレーンがプールサイドの場合)プールサイドで追走させ競技者の競技進行行をフォローしなければならない

654 従来の世界記録よりも 1m以上上回った場合新しい世界記録として認められる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 30 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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7 コンスタントウエイトウィズフィンウィズアウトフィン(CWTCNF)

71 概要

711 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

712 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助するパートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

713 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

714 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止するCWTではモノフィンまたはビーフィンの使用を認める(CNF では使用不可)審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

715 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

716 競技者はタグを水上に持ち帰りジャッジに示さなければならないタグの仕様は技術資料(3項)に規定されている

717 競技者は自らのフィンキックで潜降浮上しなければならない潜降浮上中は7171 項および 7172 項に示す場合を除き競技ロープを引っ張るまたは摑む行行為をしてはならない

7171 競技者が競技中気道(鼻と口)が水面下にある場合ボトムプレートから 2m以内のゾーン(以下「2mゾーン」という)では失格とならずにロープを引っ張るまたは掴むことができるただし競技ロープの水面または水上部分を掴むことが禁じられていないことを前提とする2mゾーン以外でロープを掴むとペナルティが適用される競技中競技者がロープを掴んで引っ張った場合は失格となるただし例外的に申告深度に届かずに浮上する場合にターンするために1回に限りロープを握り引っ張ることは認められる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 31 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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7172 競技者は潜水中ロープをガイドとして使うことは認められるが推進のためのサポートとして使った場合ペナルティが適用されるただしスタート時に競技ロープの水上か水面部を掴むことは許されるこれは競技者の身体や開いた掌がロープに接触することは許容されるという意味であり競技者がロープを保持するまたはロープをサポートとして使った場合はペナルティが適用されるただしそれが 2mゾーンの猶予内であれば競技者は自由に手を動かすこともロープを掴むこともできる2mゾーンは明確に区別できるように印を付けておかなければならない前述に関係なく競技者は競技の最後の水面への浮上のための動作に関連して競技ロープの水面または水上部分を掴み引っ張ることができこの行行為はペナルティとならない

718 競技者は潜水前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートその他サポートポイントからの助走をつけたあらゆるスタートを禁止する

719 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならないボトムプレートの仕様は技術資料(3章)に明記されている

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

72 国際大会

721 競技者はCWT の競技会でフィンを使わずに泳ぐことは可能であるCNF の競技会ではいかなるフィンの使用も許されない競技会が CWTCNF として公式発表された場合競技者はフィンの使用の有無を選択することができるが一つの競技会として結果表は一つになるAIDA ランキングにおいてはそれぞれの種目の結果として記載される競技会がCWT-CNF として公式発表された場合競技者はどちらの競技に出場するかを選択する事ができる競技会は 2つの独立立したものとして扱われ結果表も別々になる競技会が単独種目として公式発表された場合は混合種目としては扱えない

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 32 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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722 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する(天候メディア報道を含む大会の環境は審判団の判断材料となる)

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行わなければならない

7231 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

7232 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)の入水と水面からの離脱は競技の開始とみなす

724 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

725 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

726 競技エリアには競技者パートナー(キャプテンコーチ)審判セーフティーフリーダイバー以外は立立ち入ることができない

727 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

728 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 33 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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73 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

731 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

732 予備

733 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

74 競技会における世界記録

741 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

75 世界記録アテンプト

751 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの3ヶ月前から2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

752 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

753 予備

754 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

755 予備

756 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 34 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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8 フリーイマージョン 81 概要

811 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

812 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助する

812 パートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

813 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

814 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止する

815 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

816 競技者はタグを水面に持ち帰りジャッジに示さなければならない

817 競技者はロープを手繰るか又は自力力で泳いで潜降浮上しなければならない

818 競技者は潜行行前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートまたはその他サポートポイントからの勢いをつけたいかなるスタートも禁止する

819 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならない

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 35 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

82 国際大会

821 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

8221 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

8222 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)のいかなる入水および水面からの離脱も競技の開始とみなす

823 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

824 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3 つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

825 パフォーマンスエリアは以下の人員のみアクセス可能競技者そのパートナー(キャプテンコーチ)ジャッジおよびセーフティーフリーダイバー

826 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 36 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

827 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

83 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

831 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

832 予備

823 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

84 競技会における世界記録

841 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

85 世界記録アテンプト

851 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

852 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

853 予備

854 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

855 予備

856 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 37 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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9 バリアブルウェイト(VWT) 91 概要

911 AIDA インターナショナルはバリアブルウェイトを競技会の正式種目として認定しない

912 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

92 世界記録アテンプト

921 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

922 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

923 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull ダイビングスーツの厚みは競技会場が海水の場合は 7mm淡水の場合は 9mmを上回ってはならない

bull ウェットスーツがセパレートタイプの場合脇の下から股の部分に限り二重になっていてもよい

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull モーターエンジンプロペラ等推進力力を補助する機器の使用を禁止するビーフィンまたはモノフィンの使用は許可する

bull 競技者は固定されたロープを潜降しなければならない競技者はロープのボトムウエイトをバラストとして利用し潜降することはできない(すなわち「ボトムウエイトに乗る行行為」は許可されない)

924 その他浮上を補助する装置等は大会の AIDA インターナショナルジャッジが AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者およびまたはスポーツオフィサーと協議の上禁止する

925 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 38 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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926 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

927 競技者は自らの力力によるビーフィンモノフィンおよびまたはロープを手繰ることによって浮上しなければならない浮上を補助するインフレータブルまたはメカニカルなシステムの使用は禁止する

928 予備

929 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 39 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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10 ノーリミッツ(NLT) 101 概要

1011 AIDA インターナショナルはノーリミッツを競技会の正式種目として認定しない

1012 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

102 世界記録アテンプト

1021 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

1022 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

1023 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull 浮上の場合にはモーターエンジンプロペラ等を補助する機器の使用を許可する潜降にはウエイト付スレッド以外推進を補助する器材の使用は禁止する

1024 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

1025 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

1026 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 40 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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11 ペナルティ 111 以下に記載する間違いを犯した場合失格とはならないがペナルティが適用される負の数は AIDA 記録として認められない

112 ペナルティのない記録のみが AIDA 世界記録大陸記録として公認される

113 OT より早く競技を開始した場合5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

114 プール競技において競技者が定められた時間(STADYNDNF では OT から 10 秒以内)を超えて競技開始した場合OT から 30 秒までは5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される30 秒を超過した場合は失格となりスタートが許されない

115 申告(AP)と結果(RP)の差によるペナルティ

1151 スタティック競技(STA)において結果が申告時間を下回った時5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=5 分 35 秒結果(RP)=5分 4 秒

申告と結果の差=31 秒

ペナルティ=7ポイント

最終ポイント=608-7=538 ポイント

1152 ダイナミック競技(DYNDNF)において結果が申告距離を下回った場合1mにつき 05 ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=100m結果(RP)=89m

申告と結果の差=11m

ペナルティ11x05=55 ポイント

最終ポイント445(89m)-55(11m)=39 ポイント

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 41 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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1153 深度競技(CWTCNFFIM)において深度計が申告より浅い深度を示した場合結果と申告深度の差 1mにつき 1ポイントのペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではない

計算例

申告=50m結果(深度計の読み)=465m

実際の結果=465rarr結果=46m

ペナルティ

bull 申告と結果の差50m-46m=4mペナルティは 4ポイント

bull タグを持ち帰らないペナルティは 1ポイント

最終ポイント46-5=41 ポイント

116 ダイナミック競技(DYNDNF)特有のペナルティ

1161 スタート時及びターン時に身体のいかなる部分も壁にタッチしなかった場合は1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるまたターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格とする

1162 競技者は選手が身体の一部が水面に出たままレーンを泳ぎ切った水面に出たまま全競技を行行った場合失格となるこの規則に違反した場合は失格となる前述に限らず水面でアームリカバリーを行行った場合は失格となる【アームリカバリークロールの様な動きで腕を体の脚の方から頭の方に戻す動作】

1163 競技者が競技中に身体をサポートするもの(壁コースローププールの底等)につかまったり押したりした場合は5ポイントのペナルティが適用されるただし競技者が浮上に際してプールのエッジまたはロープを掴むことはペナルティの対象とならないものとする

117 深度競技(CWTCNFFIM)特有のペナルティ

1171 競技者が競技中に安全上の理由以外でセーフティーラニヤードを外した場合は10ポイントのペナルティが適用される

1172 競技者がタグをジャッジに渡せなかった場合は1ポイントのペナルティが適用される

118 コンスタント競技(CWTCNF)特有のペナルティ

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 42 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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1181 競技者は気道(鼻と口)が水面下にある場合2mゾーン(ボトムプレートから 2m以内の範囲)では失格とならずにロープを掴むことが認められる競技中鼻と口が水面下にある間にロープの 2mゾーン以外の場所を掴んだ場合1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるただし 717 項記載の例外を除く前述に関係なく競技者は競技開始時競技ロープの水面または水上部分を(すなわち手が完全に入水しない限り)ペナルティ無しに掴むことができる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 43 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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12 プロテスト(異議申し立立て) 121 キャプテン(不在の場合は競技者自身)は当該事象が起きてから最大 15 分以内または当日の結果発表後 15 分以内にジャッジにプロテスト(異議申し立立て)を行行うことができる

122 審判団は水面下での規則の違反をセーフティーダイバーまたはボトムカメラビデオのレビューから確認した場合適用可能なペナルティまたは失格を競技者およびまたはそのチームキャプテンへ直接告知するか結果発表時に当該ペナルティ失格を含めるものとする

123 プロテストがあった場合ジャッジは選手のペナルティまたは失格について以下の手順で判断する

1231 プロテストはすべて審判室で管理しひとつずつ処理する

1232 ジャッジはそれぞれのプロテストについて最初にビデオ映像を見見るビデオ映像は必要に応じ何度もまたはスローモーションで再生する

1233 判定を行行ったジャッジは事実の要約とその判定に至った経緯を他のジャッジに説明する

1234 競技者とキャプテンは公式ビデオ映像を見見て追加のコメントを付け加えることができるその後競技者とキャプテンは退室する

1235 競技者は必ず事情を聴取され関連性があれば審判団は競技者の安全および潜降と浮上の監視を担当するスタッフたちからも聴取できる

1236 審判団はプロテストについて協議できるが審判団長が課す協議の制限(例各ジャッジの発言を 1分に限定するなど)を前提とする審判団はその後各プロテストに対する無記名式投票へと進む

124 単に疑わしいだけの場合は競技者にとって有利な判定を行行わなければならない(すなわち何が起きたのかがよくわからない場合競技者にとって有利に解釈する)この場合審判団はどのパフォーマンスを考慮の対象とするかを決定する

125 審判団は遅くとも競技当日のイベントコミッティにおいて当日の競技におけるプロテストの判定結果について報告する

126 プロテスト申立立人は 50 ユーロまたは同額の現地通貨を支払わなければならないこれは審判団が競技者の正当性を認めた場合は返金金される逆に審判団が競技者の正当性を認めない(すなわち申し立立てが覆らない)場合支払金金は競技の主催者に渡されるがAIDA 世界選手権または世界記録競技会では支払金金は AIDA インターナショナルへ渡る

127 AIDA 世界選手権大会ではプロテストを行行う競技者と同じ国籍のジャッジはプロテスト処理から外れなければならない(すなわちそのプロテスト処理のあらゆる過程または審判団投票の間プロテストが処理される部屋にいてはならない)

128 審判団の決定において結果が同数となった(例えば棄権によりジャッジの人数が偶数になった)場合は審判団長の票(プロテストに参加している場合)または副審判団長(審判団長が参加していない場合)の票が 2票として数えられる

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129 決勝時のパフォーマンスに関するプロテストによって決勝がやり直しになることはない

1210 競技者は自身の競技中の環境(セーフティーダイバーや主催者の不備により競技への妨げがあったなど)に対してもプロテストを行行うことができるこの場合競技者は審判にその場で直接申し立立てることができそれが有効と認められれば競技のやり直しができるものとする(特に深度競技において)

1211 各プロテストはひとつの問題のみを扱う例えば競技者がグラブ違反およびサーフェイスプロトコル違反でペナルティを適用されている場合その競技者が両方の問題で申し立立てをしたい場合はふたつの申し立立てを行行わなければならない別々の問題はそれぞれのプロテストフォームに記載し別個のプロテストとして扱われなければならない

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13 競技審判団 131 国際大会

1311 国際大会では審判団は当該競技会で AIDA インターナショナルを代表する 2名以上の AIDA インターナショナルジャッジで構成されるものとするAIDA ランキングリストに掲載するプール競技では 1名以上深度競技では 2名以上の AIDA ジャッジがその競技をジャッジしなければならない

1312 アシスタントジャッジはAIDA インターナショナルジャッジのポジションに関連する特定の職務(公式カウントダウン深度計およびタグの管理タイムキーピング等)を補助するものでスタティック競技においてはジャッジとアシスタントジャッジを設置されることがある

1313 ジャッジはウォームアップのスタートから競技に立立ち会い以下のことを行行う

bull 競技会が競技規則どおり運営されていることの確認

bull 競技者の装備のチェック

bull 競技者のパフォーマンスのチェック

bull 競技会に関連する規則を遵守しないまたは主催者の円滑な運営や競技会の安全性を損なう競技者を失格にする

bull 競技者やスタッフの安全が脅かされた場合競技を中断させる

bull チームキャプテンから提出されたプロテストの収集(該当する場合)

1314 コンスタントウエイトフリーイマージョンにおいては1名以上のジャッジが水中で判定を行行わなければならない世界記録を上回る申告の場合その結果が世界記録として認定されるためには2名以上のジャッジが水中で判定しなければならない(34 項参照)

1315 主催者は競技会の 2週間前までに審判長を AIDA インターナショナルへ(CARS システムを通じて)告知しなければならない世界記録ステータスの競技会では当該告知は競技会の 6週間前までに AIDA インターナショナルへ告知しなければならない

132 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

1321 世界選手権においてはAIDA インターナショナルは AIDA ジャッジ IOP の条件に従い審判団を指名する審判団は 6名以上の AIDA ジャッジから構成されるジャッジ要件は下の 1333 項と 1334 項に規定されている

1322 アシスタントジャッジは競技会の通常の進行行に関し投票や決定はできないが各状況においてインターナショナルジャッジ(意思決定の際にそれを検討する者たち)へ自分たちの意見見を述べることができる

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1333 AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならないAIDA 世界選手権のジャッジはシニアジャッジ(レベル D)以上でなければならない前述に加え

(i)AIDA プール世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(ii)AIDA 深度世界選手権のジャッジはAIDA 深度競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(iii)AIDA チーム世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上AIDA 深度競技会から 30 ポイントを得ていること

1334 審判長AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならない前述に加え

a) AIDA プール世界選手権では審判長はプール競技会から最低 100 ポイントプール世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上のプールおよびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

b) AIDA 深度世界選手権では審判長は深度競技会から 100 ポイント以上深度世界記録アテンプの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の深度およびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

c) AIDA チーム世界選手権では審判長は

(i)プール競技会から最低 100 ポイントおよび深度競技会から最低 100 ポイント

(ii)深度世界記録アテンプトの最低4レコードポイントおよび深度世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の AIDA 世界選手権(プール深度およびまたはチーム)でジャッジを務めていること

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14 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ) 141 イベントコミッティ

1411 イベントコミッティは円滑な競技会運営と競技規則や運営についての質問に答える場として実施される

1412 イベントコミッティは以下のメンバーで構成される

bull 審判団

bull チームキャプテン

bull 大会主催者

競技者はイベントコミッティに参加する要望は出せるが直接発言することはできないキャプテンが競技者の代表として要望を代弁する

1413 イベントコミッティは審判団および主催者によって進行行されるその日の特定の議事を遵守する

1414 イベントコミッティは相互尊重とフェアプレイの精神に則って運営されなければならない審判団主催者または他チームのキャプテンに対して非協力力的な姿勢のキャプテンや競技者はイベントコミッティから排除されることがある

1415 イベントコミッティは次に掲げる事項を目的として競技日前日の主催者の設定した時間に開催される

bull 競技結果の発表

bull キャプテン競技者スタッフへの翌日の競技に関する一般事項(日程の再確認ローカルルール天候や特別な環境等)の伝達

bull 翌日に開催する競技の OT タイムの配布

142 競技参加標準記録(MINIMA)競技参加標準記録を設定する場合はAIDA インターナショナルが(主催者との協議により)設定するものとしそれらが適用される世界選手権開始の6か月以上前に AIDA ナショナルへ通知されなければならない

143 主催者

1431 AIDA インターナショナルに選出された大会主催者は開催 6か月前までに次に掲げる情報をAIDA インターナショナルを含むすべての関係者に送付しなければならない

bull 大会に適用される全ての規則

bull 競技会概要(開催期日イベントコミッティ大会参加費等)

bull 使用施設日時宿泊場所偶発責任等が記載された競技会実施要項

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bull 競技者ジャッジ観衆の安全のための使用される設備が記載された文書

bull 緊急時の避難救助手順が記載された文書

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull 競技会の進行行運営に関するすべての文書

bull 代替の会場となる場所の図

bull メディアに関する詳細計画と大会主催組織のスタッフの名前

1432 大会主催者は開催 5か月前までに競技会に関する詳細情報を告知する専用のウェブサイトを英語表記で開設しなければならない具体的な内容は次のとおり

bull AIDA ロゴを使用したウェブサイトと公式の競技会名

bull 競技開催地の案内図

bull AIDA インターナショナル競技規則

bull 詳細スケジュール

bull AIDA インターナショナルへの登録ページ

bull 主催者問合せ先アドレス

bull 宿泊施設(ホテル空港)

bull 競技会場付近の概要情報

bull レンタカー船の情報

bull スクーバダイビングやフリーダイビングに関するその国特有の法規則

bull メディアに対する情報(連絡先水中映像写真の入手の可否等)

1433 AIDA インターナショナルは開催 2か月前までにジャッジの立立候補を受け付け検討を経て審判団を編成しなければならない大会主催者はチームキャプテンに審判団の構成について競技会初日に通達するものとする大会主催者は審判団の開催地までの交通費および宿泊経費食事代を負担するものとする各ジャッジには自室が提供される(ただし他のジャッジまたは自分のパートナーと同室になることを了承するものとする)交通費は大会主催者より前払いにて支払われるものとし移動に関する書類はAIDA インターナショナル理事会により審判団の選出がなされてから遅くとも 10日以内に使用できるものとする主催者はAIDA インターナショナルに対し(適用可能であれば)審判団に同じ大陸の国のジャッジを50を目安に選出するよう依頼できる

1434 主催者は全ての必要な施設設備を審判団が自由に使えるようにしておかなければならない

1435 主催者は審判団がビデオをチェックするための常設のエリア(施設設備)を確保しなければならない

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1436 大会全体の責任はAIDA インターナショナルや審判団ではなく大会主催者が負うAIDAインターナショナルおよび審判団は競技者の安全に関する責任を負わないものとする

1437 イベントコミッティは競技会の前日に行行われるものとする主催者はその席においてチームキャプテンに当該競技のスタートリストを配布しなければならない

1438 主催者は大会初日(開始日)に競技者キャプテン主催者審判団メディアセーフティスクーバーフリーダーバー医療救急スタッフによる情報共有化のためのミーティングを開催しなければならないこのミーティングを通じ主催者は大会の詳細情報特にイベントコミッティの開催スケジュールおよび競技結果発表の日時について説明する

1439 大会主催者は報道関係者がトレーニング日および競技日に水中撮影(ビデオあるいはスチール)をするために水に入れるよう配慮し施設を用意しなければならない

14310 大会主催者は競技者が記入するための申告用紙を用意する

14311 AIDA インターナショナル理事会により指名された委員会は(一人の AIDA からの代表に対して)主催者の費用で競技会の 2か月前までに以下に掲げる事項について主催者と確認する

bull 宿泊スケジュール資材調達などが計画どおりに進んでいるか

bull セーフティーフリーダイバースクーバダイバーのリーダーと共にイベント全体の安全管理の準備ができているか

bull 施設とその管理状況

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull メディアに関する詳細計画とメディア担当スタッフの決定

14312 この委員会は1名以上の審判団のメンバー(または AIDA インターナショナル委員会に指名されたその他の者)から成り問題を整理し必要な解決策を見見つけるために主催者と緊密に連携をとりながら効率的な組織運営を目指すものとするこの委員会はAIDA インターナショナル理事会へ直接報告する

14313 審判長と副審判長または 2名の指名されたジャッジは公式アクティビティの開始日(大会初日)の 3日前までには現地に到着していなければならない

14314 大会主催者は自国の然るべき機関または AIDA インターナショナルに依頼しドーピングテストを実施することが義務付けられる主催者はこれらの手続きと試験(キットを含む)の費用を支払うものとする競技者が選ばれる条件は審判団の裁量にゆだねられるただし各種目の優勝者および世界記録を上回った競技者は男女女ともに必ずテストを受けるものとするまた一般に主催者は全ての 1位と 2位の競技者と競技日ごとにランダムに選択された 2人の競技者を検査する準備をしなければならない

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14315 大会主催者は各種目とも1名以上の「オープナー」を設けることが望ましい審判団はセーフティーダイバーまたは有能なフリーダイバーの中から「オープナー」を指名することができる「オープナー」はそれぞれの能力力の範囲内で競技ゾーンを公式に確認し主催者の慣らしを行行う「オープナー」は競技者と同条件で試技をすることになるが必ずしも競技者でなくともよい決勝と予選は同じ日に開催されても別の大会として見見なされしたがってそれぞれでオープナーを設ける決勝に進出していない予選出場者が決勝の「オープナー」として試技をすることは認められる「オープナー」としての記録は世界記録としては認められない

14316 大会主催者はすべての競技者の ID ナンバーを設定する競技者は競技中必ず IDナンバーが明確に分かるようにしなければならないID ナンバーのリストは報道関係者とキャプテンに配布される

14317 大会主催者はセーフティーダイバージャッジおよびその他オフィシャルスタッフ全員に対して競技中も視認しやすい ID システムを提供しなければならない

14318 公式深度計は正確な測定のため競技が始まる前までに測定済みのロープで確認調整されなければならない

144 雑則

1441 主催者または競技者のスポンサーに関連する制限事項によって大会運営に支障があってはならない

1442 イベントコミッティでは公認メディアの人数と位置について明確にしなければならないAIDA に指定されたカメラマンおよびまたはビデオグラファーは全てのメディアゾーンおよび深度競技用の全ての競技エリアへ立立ち入ることができる(当該者は競技の進行行に干渉してはならない)

1443 AIDA インターナショナルおよび大会主催者は競技者が競技規則を遵守しないために生じた事故について責任を負わない

1444 現競技規則は世界選手権開催の 3か月前以降は変更しないものとする

1445 競技規則において明示されていない事項についてはジャッジのみが判断を下すことができる

145 スタートの最小インターバルAIDA 世界選手権の深度競技では競技の最短インターバルは 9分(100m 以上の潜水は 10 分が推奨される)なければならないただし80mに満たない潜水の最短インターバルは 8分とし50m未満の潜水での最短インターバルは 7分とする

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用語集 AIDA カレンダーAIDA のウェブサイトには様々な目的のカレンダーが掲載されている競技記録アテンプトインストラクターコースジャッジコースこれらのカレンダーは以下に掲載されている

CARS競技会発表およびランキングシステム最新の AIDA 競技会と記録アテンプトデータが蓄積されたオンラインアプリケーション以下の二つで構成されている

a) 競技会の発表 httpcarsaidainternationalorgcalendarannounce-competition

b) ランキング(すなわち結果) httprankingaidainternationalorg

CNFコンスタントウエイトウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

CWTコンスタントウエイトウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DNFダイナミックウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DYNダイナミックウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

FIMフリーイマージョン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

IOP本 AIDA ジャッジインターナルオペレーションと手順

JOSジャッジオンラインシステム最新の AIDA ジャッジ情報が蓄積されているオンラインアプリケーションAIDA のウェブサイト httpjudgesaidainternationalorg にある

STAスタティック httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

Page 6: AIDA International Competition Rules v14.0J-60522-2...らない。AIDAインターナショナル理事会は、その競技会が条件を満たしているかどうかにつ いて判断を下すことができる。

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225 大陸記録(コンチネンタルレコード)

2251 AIDA インターナショナルは6大陸(ヨーロッパ北アメリカ南アメリカアフリカアジアオセアニア)における大陸記録(コンチネンタルレコード)を認定する

2252 大陸記録の認定は大会における世界記録認定に準ずるただしドーピングテストの必要はなくそれぞれの世界記録は自動的に大陸記録として認定される

2253 大陸記録のアテンプトは認めない

23 競技会

231 スポンサーランキングリスト競技会が公式「AIDA インターナショナル」競技会として認められるためには競技会が AIDA ナショナルによって主催されるかAIDA ナショナルまたは AIDA インターナショナルの後援を受けていなければならないAIDA インターナショナルはAIDA ナショナルが存在しない国においてのみ直接競技会を公認するAIDA 競技カレンダーには AIDA 国際大会のみが記載される主催者がこれらの規則の全てのランキングリストの規準を満たしている公式 AIDA 国際大会からの結果のみがAIDA ランキングリストに記載される

232 AIDA インターナショナルは次の 2種の競技会を公認する

1 世界選手権AIDA インターナショナルの後援により組織される

2 国際大会AIDA ナショナルが主催または後援する競技会複数の国からの参加者を含む

233 全ての AIDA 競技会には申請が必要である競技会の申請に必要な手順及び内容は技術資料(2項)に記載している

234 予定しているあらゆるパフォーマンスに対しての規制事項(最大深度など)はAIDAの国際競技会開催が発表される前に主催者から競技者及び AIDA インターナショナルに通知されていなければならない天候またはその他の条件により事前に発表された深度での実施が危険である場合を除き競技会開催発表後のパフォーマンスの規制は許可されない

235 競技会はAIDA 競技会として公認されるためにこれらの競技規則に従わなければならないAIDA インターナショナル理事会はその競技会が条件を満たしているかどうかについて判断を下すことができる

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236 以下に掲げる条件を全て満たす場合は競技会の中での記録を世界記録と認めることができる

bull 少なくとも 2人以上の公式 AIDA インターナショナルジャッジが立立ち合いそのうち1名以上はマネージングジャッジ(レベル B)以上であることまたそのジャッジの少なくとも 1名(マネージングジャッジレベル B以上)は競技者とは異なる国籍であること

bull 公式ビデオが撮影されていること

bull ドーピングテストが実施されていること

bull 深度競技では 2名のジャッジが水中にいること

そのパフォーマンスが現世界記録を超えた場合その場に立立ち合っていたジャッジはそれが「ドーピングテスト結果が出るまでの暫定世界記録」であることを公式ビデオの確認後直ちに宣言する

237 AIDA インターナショナルランキングリストに掲載させるため全ての AIDA 公認競技会の結果は競技会最終了から7日以内に AIDA インターナショナルCARS システムにアップロードされなければならないその際受信した確認メール内のリンクに従うこと主催者は期限までに競技結果を AIDA インターナショナルに送付する責任を有するヘッドジャッジは正確性確認のためこれらの結果の送付前にチェックする責任を有する

238 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

2381 AIDAインターナショナル議会は世界選手権に際しジャッジを選挙により選出する

2382 AIDA インターナショナル理事会はAIDA インターナショナル議会によるジャッジの選出後その中から審判長と副審判長を選出する

2383 世界選手権では審判団は 6人以上の AIDA インターナショナルジャッジ(シニアジャッジレベル D以上)で構成されさらにそのうち 1人以上がマネージングジャッジ(レベル B)以上でなければならない

2384 世界選手権においてはパフォーマンスの規制は行行なわれない

239 国際大会

2391 AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者及び AIDAインターナショナルスポーツオフィサーは主催者が AIDA カレンダーに競技会の発表を送付した後提案されたジャッジ候補者を含む国際大会の審判団を承認しなければならない

2392 国際大会では審判団は2人以上のAIDAインターナショナルジャッジで構成される

2393 予備

2394 主催者は希望すればAIDA インターナショナルにジャッジの欠員補充を求めることができる

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2310 大陸国内地域地区都市選手権

23101 主催者は初心者やファンへのハードルを低くするためにメインイベントの他に別の選手権を追加することができるただしフリーダイビングの普及を目的としAIDA ナショナルの承諾を得たものに限るAIDAインターナショナルランキングでの公平性のために競技者に対する条件は全て同じでなければならない

2311 AIDA ナショナルが関与しない競技会AIDA ナショナルが無い国または AIDA ナショナルが何らかの理由で協力力が出来ない場合であっても個人やクラブで AIDA 国際大会を開催することができるその場合AIDA インターナショナル理事会への直接の申請を必要とし競技会は AIDA インターナショナルに直接管理される

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3 一般規則 31 概要

311 いかなる AIDA 競技会への参加もそれによって各競技者はこれら規則の約款全てを受け入れたものとする

312 各競技者は AIDA ナショナルのメンバーでなければならない

313 WADA アンチドーピング基準及び AIDA インターナショナルにより採用された全ての基準が全ての AIDA 競技会及び記録アテンプトに適用されるものとするテストは競技会や記録アテンプトの有無に関わらず通年かつ抜き打ちで行行なわれるテストを受けることを拒否した場合当該競技者はドーピングポジティブ(陽性)と判断される全ての世界選手権における優勝者または優勝チーム及び AIDA 世界記録を記録した全ての競技者は必ず検査を受けていなければならない

314 各競技者が競技前の 60 分間に圧縮ガスの吸引をすることを禁止する

315 WADA または AIDA の禁止する全てのパフォーマンスを向上させる製品の消費または使用は明確に禁止されているAIDA ジャッジは疑念があるときはアンチドーピングテストまたはその他の調査手段を要請する権力力を有する

316 全ての競技者は 18 歳以上(保護者の同意を得ている場合は 16 歳以上)でなければならない

3171 各競技者は自分が代表する国の有効なパスポート(または国籍を表す国民 ID カード)を所持し当該国は国連に承認されていなければならない

3172 特定の国のパスポートを所持して AIDA の競技会に参加した競技者はAIDA への申請と承認がなければその所属する国を変更することは出来ない国籍を変更したい場合はAIDA インターナショナルに対して前年の 10月 31日までに申請を行行なわなければならない国籍の変更が認められるのは1年おきとする国籍の変更に関する更なる詳細な情報はAIDAインターナショナルのウェブサイトで得ることが出来る

318 全ての競技者はフリーダイビングを行行なうことに問題なしと判断された英語記載の診断書を準備しなければならない【日本国内の大会においては英語記載である必要は無い】診断書の有効期限は 1年以内とし連絡先が併記された医師のサインを必要とする競技者自身が医師であっても自分の診断書への署名は有効とは認められない

319 「316 項317 項318 項」については競技者受付登録時に確認されるものとする

3110 全ての競技者は治療中の病気怪我がある場合大会前に審判及び大会の医師に報告しなければならない大会の医師は競技への参加がその病気や怪我の経過に危険を及ぼすと判断した場合競技者の大会参加を制限する権利を有する

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3111 競技者はオフィシャルトップ(以下 OT)の 60 分前までに審判団の指定した場所にいなければならない

3112 競技者及びそのコーチは競技者の外部の状況を計測する電子機器(深度計など)を使用してもよいが競技者の内部の状況を計測する機器(心拍数モニター酸素濃度計など)を使用してはならない

3113 全ての種目においてEQEX(イコライズイクステンション)ツールその他圧平衡を助けるための機器やシステムの使用を禁止する

3114 ジャッジによりブラックアウトと判断された全ての競技者はその競技において失格となりあるいはジャッジの決定によりそれ以上のペナルティ(他の競技への出場停止など)が科せられる審判団は追加のペナルティの可能性を決定する前に大会の医師に意見見を求めることができる

31141 以下に掲げる兆候が見見られた場合「ブラックアウト」と判定される

bull 心停止

bull 呼吸停止

bull 意識の喪失

bull 意識はあるが気道(鼻と口)を水中から出した姿勢を維持できない

31142 前述の兆候が疑わしい場合競技者に有利な判定を行行いそのパフォーマンスは有効とされる

3115 競技者は何らかの問題が起きない限り競技中に誰かの補助を受けたり触られたりしてはならないもしそれがあった場合は失格となるがそれが競技中のスタッフ(ジャッジカメラマンセーフティーダイバーなど)の補助に該当しない接触である場合は失格とならないスタティック競技中の位置修正や安全確認を目的としたコーチパートナーセーフティーダイバーによる接触は認められる(523 及び 528 参照)CWTCNFFIM 競技で競技者が気道を水中に沈める前であればその競技者のコーチは競技者に接触し補助することができペナルティは科せられない

3116 個人的なフロートの使用は審判団に禁止されていない限り全ての種目で許可される審判団はそのフロートが判定安全ビデオ撮影の妨げとなる場合禁止することができる

3117 サーフェイスプロトコル(浮上後動作手順)

31171 競技者は水面へ上がった後サーフェイスプロトコル(以下「SP」という)を完全に行行なわなければならない

31172 競技者は水面浮上後 15 秒以内に SP を行行い完了させなければならないSP は審判団または大会スタッフからの指示を受けることなく行行うものとするSP は競技者が自らの手で顔面の装備を外し始めるところから始まる顔面の装備をつけていない場合はジャッジに対し手による OK サインを出した時点を SP のスタートとする

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31173 SP は次の手順で行行なう

1 顔面のすべての装備(マスクゴーグルノーズクリップ)を取り外す

2 ジャッジに向かって手で「OK サイン」を 1 回示す

3 声に出して「Im OK」または「I am OK」と審判に向かって 1回言う

競技者は以上の 3つの動作を「上記の順番で」水面浮上後 15 秒以内で行行わなければならない競技者はSP 開始前や完了後に声を発したり目に見見える動作をすることについては何度行行っても構わないしかしながら SP が開始した時点からSP 以外の全ての余分な動作は失格(「SP 失敗」)と見見なされるSP は競技者が声による OK を示した時点で完了と見見なされる全ての AIDA 国際大会及び記録アテンプトでは言葉の合図は上で規定した通り英語で行行わなければならない

3118 競技者は浮上後鼻と口を水面より上に保持しなければならない競技者の浮上後30 秒以上経過しメインジャッジが色付きカードによって判定を下すまで競技者は誰にも触れてはならず誰も競技者に触れてはならないただし競技中にスタッフ(ジャッジカメラマンセーフティーダイバーなど)による補助に該当しない接触は失格の対象とはならない

3119 競技終了時ジャッジは競技の有効判定を直ちに各競技者に伝えるものとするこの判定は最終判定であるが深度競技においてはジャッジの目視可能範囲での判定である(潜降中のロープタッチ等についての判定は含まれない)ジャッジは色付きカードにより判定を示す判定は競技者の浮上後 30 秒以上経過した後に出されるものとする

カードの色は以下を意味する

bull 白 OKペナルティなし

bull 黄 OK だがペナルティあり

bull 赤 失格

判定が黄または赤の場合競技者はその判定理由を知る権利がある競技の継続を妨げない限り判定の直後に知ることも可能であるまたプロテスト(異議申立立)に先立立つ結果発表において告げられる場合もある

3120 主催者は競技者が AIDA 競技会に参加する条件としてパブリシティリリース(すなわち競技者の名前やイメージを使用する権利を主催者に許諾すること)への署名を要求してはならない

3121 オープナー主催者は競技会においてスタッフとジャッジの予行行の為にオープナーを設置することが出来るオープナーの記録は AIDA ランキングリストには掲載されない

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32 国際大会

321 競技会は個人戦あるいはチーム戦で以下の種目をひとつまたはそれ以上を実施するものをいう

bull スタティック(STA)

bull ダイナミックウィズフィンおよびまたはウィズアウトフィン(DYNDNF)

bull コンスタントウエイトウィズフィンおよびまたはウィズアウトフィン(CWTCNF)

bull フリーイマージョン(FIM)

322 すべての競技種目で予選及び決勝あるいは決勝のみの大会運営ができる予選及び決勝を行行う場合決勝の選手数はジャッジと大会主催者が会場設定の状況を考慮し協議のうえ決定するその数は 2人以上12人以下とする

323 主催者は制御不能な自然環境(風波海流雨など)を除き競技者に対しできる限り同じ条件の環境を提供しなければならない

324 予備

325 各競技のポイントは以下のとおりとする

bull スタティック競技1秒=02 ポイント

bull 深度競技1メートル=1ポイント

bull ダイナミック競技1メートル=05 ポイント

深度競技においては小数点以下は切り捨てとするダイナミック競技では05 ポイントスタティック競技では 02 ポイント単位(いずれも切り捨て)で計算することとする

計算例

5 分 4 秒 スタティック= 608 ポイント

555m コンスタントウエイト = 550 ポイント

978m ダイナミック= 485 ポイント

326 勝者の決定方法

3261 個人戦での勝者は最もポイント数の高かった競技者とする予選と決勝が行行われる場合は決勝の結果のみで決定される

3262 団体戦での勝者は決勝が終わった時点で最もポイント数の高かったチーム(全てのメンバーの全ての競技のポイントの合計)とする団体戦で同点となった場合次に高いポジションが他のチームに与えられることなく同点のチームがポジションを共有する(例2チームが最高得点 100 ポイントで次に得点の高いチームが 90 ポイントであれば100 ポイントの 2チームが 1位を共有し90 ポイントのチームは 3位となる)

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3263 個人戦で同点となった場合申告(AP)と結果(RP)の差が最小の競技者がその競技の優勝者となる

3264 予選と決勝が行行われる場合はその記録は別々の結果として扱われそれぞれの記録が AIDA 世界ランキングに反映される

3265 主催者は AIDA インターナショナルに対し技術資料に規定された料金金と支払スケジュールに従ってコンペティションフィーを支払わなければならない

327 競技者またはチームメンバーが他の競技者を妨害または他の競技者のパフォーマンスを妨げた場合そのいかなる行行為または行行動もジャッジ審判団の裁量によってペナルティが科せられ妨害された競技者は再スタートが認められる

328 ジャッジは競技者やチームメンバーが以下に掲げる行行為を行行った場合警告ペナルティまたは失格とすることができる

bull 規則に従わない行行為

bull 審判団主催者チームキャプテンその他の競技者観衆または報道関係者に従わないまたは干渉する行行為

bull 競技の安全性を妨げまたは干渉する行行為

bull 大会を通じて 3回警告を受けた場合はその大会を通して失格扱いとなるまた AIDAインターナショナルから追加の処分が科される可能性がある

329 予備

3210 主催者は審判団から判定が下されるまで競技者が水面に浮上する様子を 1台以上のカメラで撮影しなければならないこの映像はブラックアウトやサーフェイスプロトコルなどへのプロテスト(異議申立立)に関してジャッジの判定のために使用されるが最終的にはジャッジの判定が優先される世界記録の場合についての規定は34 項を参照のこと主催者は競技の開始前に全てのビデオ装置をテストする機会を審判団に提供しなければならない

3211 現在の AIDA 世界記録を上回る記録が1つ以上出た場合1番の記録を出した競技者がドーピングテストで失格になった場合に備えて1番以外の競技者もドーピングテストを行行うただし深度競技において競技会中に現在の世界記録を同ポイントで上回っている競技者が複数いた場合全員が記録として認定される

3212 競技者は予選と決勝でその申告を変更することができる主催者は競技者がその申告(AP)を変更できる時刻の制限をあらかじめ告知しなければならない

3213 競技の開始時間をオフィシャルトップといい以下の文では OT あるいは OT 時間と表記する

3214 カウントダウンは競技進行行係が英語で行行うが世界選手権の場合は自動化されたアナウンスシステムによって行行うこともできるカウントダウン要領 200 130 100 30 20 10 5 4 3 2 1 オフィシャルトップ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 20rdquo 25rdquo 26rdquo 27rdquo 28rdquo 29rdquo 30rdquo スタートキャンセル」

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3215 競技者の気道が水没した時をパフォーマンスのスタートとする競技スタートは 1 度のみ許されるOT の後の全ての気道の水没はパフォーマンスの開始とみなされる

3216 ジャッジは自らが判定をしている競技会に競技者として出場することはできない

32161 立立会医師は自らが立立会医師として参加する競技会に競技者又はジャッジとして参加できない

3217 (競技者のパフォーマンスを邪魔しないため)カメラ及びカメラマンは競技ゾーンへの立立ち入りが禁止されるが主催者が許可した特定のメディアゾーンには立立ち入りが許される主催者は設置しない正当な理由がない限りメディアゾーンを設置しなければならない

3218 声援は他の選手が競技中や待機中であっても許される

3219 放送機器などを通じて競技の解説を会場に流すことは許されるパフォーマンス終了後にタイム距離深度等の結果を解説とともに発表することも許されるただし3214 に記載された時間(2分間のカウントダウン開始から OT まで)においてはこれらのアナウンスは禁止する

3220 世界記録ステータスの AIDA 競技会における競技者の最低数について世界記録ステータスのAIDA競技会を開催するには最低7人の競技者を競技会に登録しなければならない当該競技会におけるパフォーマンスを AIDA 世界記録とみなすためには最低 5人の競技者の結果を提出なければならないこれは最少の 7人の競技者のうち 2人が(例えば病気によって)パフォーマンスを行行わない場合でも世界記録の承認が可能となることを意味する主催者が競技会で 5人の競技者がパフォーマンスを行行うかどうか不確実な場合主催者はその大会を記録アテンプトとして扱わなければならない(AIDA ランキングリスト【JAPAN ランキングリスト】には記載されないが世界記録及び国内記録【日本記録】としては有効となる)

3221 コンペティションフィーAIDA コンペティションフィーについては技術資料(2項)に規定されている

33 世界選手権

331 AIDA インターナショナル世界選手権は次に掲げる競技種目の 1つ以上を含む個人戦または団体戦による競技会である

bull スタティック(STA)

bull ダイナミックウィズフィンウィズアウトフィン(DYNDNF)

bull コンスタントウエイトウィズフィンウィズアウトフィン(CWTCNF)

bull フリーイマージョン(FIM)

332 個人戦世界選手権は「室内競技種目(スタティックダイナミックウィズフィンおよびまたはウィズアウトフィン)」及び「屋外競技種目(コンスタントウエイトウィズフィンおよびまたはウィズアウトフィンフリーイマージョン)」を区別して個別の選手権として開催できるものとするまた団体戦世界選手権においては主要三種目「コンスタントウエイトウィズフィン」「ダイナミックウィズフィン」「スタティック」すべてを実施し総合ポイントでランキングするものとする

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333 予備

334 国ごとの性別及び種目別競技者数は主催者及び AIDA インターナショナルにより決定されAIDA からその国のナショナルメンバーへ通達される

3341 団体戦世界選手権においては国ごとの競技者数は男女女各 3名と補欠男女女各 1名とするただしAIDA インターナショナルの決定により変更することができる男女女別々のチームを出場させない国は男女女混合チームを出場させられる混合チームは男性部門でのみ競技可能となる交代要員はチームキャプテンからの要請と大会医師の合意により医学的な理由からのみ競技に参加可能とするこれは競技会で 1回のみ可能である

3342 予備

335 AIDA インターナショナル世界選手権においてはAIDA インターナショナルと主催者が選手登録に対して責任を有するAIDA ナショナルは当該競技会に参加する競技者を選定できるが目標基準(例パフォーマンス)と非差別的基準のみに基づくものとするその他の団体(例国内の潜水協会)が当該選定に参加することはできないAIDA ナショナルがない国ではAIDA インターナショナルは別の機関にこれらの選択を管理させるか当該競技者による競技を直接許可することができる(AIDA の決定する条件に依る)代表選考に関する情報はAIDA の要請により AIDA ナショナルから AIDA インターナショナルへ送付されなければならない

336 世界選手権に参加しようとする競技者はその所属国に AIDA ナショナルがある場合はそのメンバーでなければならないAIDA ナショナルが無い場合はその競技者は同じ国の他の競技者と共にAIDA インターナショナルに対し特別招待を要請することができる

337 AIDA インターナショナル世界選手権に参加できるのは大会の 2週間前までに年会費を支払った AIDA ナショナルに所属している選手のみとするその他の国または公式 AIDAナショナルによる年会費が未払いで特別招待が許可されている場合代表競技者を参加させるために1か国につき 150 ユーロの「仮許可」代を AIDA インターナショナル(または AIDAを代表する審判団)へ支払わなければならない

338 AIDA ナショナル各国はイベントコミッティに国を代表して参加するチームキャプテンを指名する

339 チームキャプテンは運営上の安全性を高めるため予定している申告を到着した日選手登録または最初のイベントコミッティの際に確認しなければならない

3310 世界選手権においてジャッジは自分と同じ国籍の競技者の判定ができない

3311 公式競技の OT は前日のイベントコミッティ開始までに決定する競技の順番は申告の数字順または抽選で決定する

34 競技会における世界記録

341 世界記録を上回るパフォーマンス

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3411 AIDA 競技会における全ての AIDA 世界記録で最低でも 2人の AIDA ジャッジ(レベル Eかそれ以上)がパフォーマンスの審判を行行い最低でもそれらのうち 1人のジャッジがマネージングジャッジ(レベル B)かそれ以上でなければならない最低でも 1人のマネージングジャッジ(レベル B)かそれ以上の者が競技者と異なる国籍でなければならない深度競技では申告が現世界記録を上回っている場合当該のジャッジ両者が水中にいなければならない

3412 競技会の間現行行の(世界)記録を上回ったパフォーマンスが「ドーピングテストの結果が出るまでの暫定世界記録」として扱われるためには全ての競技規則を守りまたそのパフォーマンスの判定がホワイトカードによるものであることが必要であるペナルティを伴うパフォーマンスは競技会の順位においては有効だが世界記録としては公認されない

3413 主催者はドーピングキットを準備してドーピングテストを行行い有効なビデオ映像を準備しなければならない

有効なビデオ映像とは以下をいう

bull ビデオ映像はOT の 30 秒前から審判団が判定を下す(すなわち水面浮上後 30 秒以上でカードが示される)までアテンプト全体をカバーしている

bull 競技者の水面への浮上が写されている

bull 競技者の顔が完全に見見えて認識できる

bull 完全に SP が見見えそれがカメラの方を向いている

bull 競技者がジャッジの判定が出るまで誰にも触れられていないことが明確に見見てとれる

bull 深度競技においては世界記録更新が認定されるためにはボトムカメラによる撮影が必須である

3414 同じ競技会と種目において 2人以上の競技者が同じ記録を達成した場合各競技者がホワイトカードを受けることを条件に新世界記録を共有するものとするAIDA は現世界記録パフォーマンスを超えるその次のパフォーマンスもまた競技者がホワイトカードを受けることを条件に承認する承認のために35 項に明記されている通り全ての競技者は同じ手順(ドーピングテストその他)を踏まなければならない

3415 審判長は下の 3512 項と 3514 項に規定されている通り世界記録パフォーマンス毎に AIDA インターナショナルへビデオと文書を提出しなければならない

342 競技結果が大陸記録を上回っている場合は34 項と 35 項の手続きが適用されるただし3515 のドーピングテスト及びそれに伴う 3511 の手続きは適用されない

343 競技会で世界記録が出た場合審判団は記録の詳細を表す詳しい報告書(ワードまたは同様のフォーマット)を書く1枚の複写を主催者へもう 1枚をビデオデータとともに文書をアーカイブする AIDA インターナショナルスポーツオフィサーへ送付しなければならない

35 世界記録アテンプト

351 競技者は自らが代表する国の AIDA ナショナルのメンバーでなければならない

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352 AIDA ナショナルの無い国に属する競技者はAIDA インターナショナルに対し申請をしなければならないAIDA インターナショナルはその競技者の実際のレベルトレーニングにおける安全対策の状況などを確認する

353 申請書は記録アテンプト期間の開始の 6週間前までにAIDA ナショナル(または 352項の場合は競技者)により AIDA インターナショナルへ提出されなければならず以下を含むファイルが同封されていなければならない

bull アテンプトを行行う競技者のプロフィール

bull フリーダイビングの実施に支障がない旨明記した医師の診断書

bull アテンプトに関わる方法機材及びメンバーのレポート

bull 競技者自身が上記の申請書の提出を行行うのはその競技者が AIDA ナショナルの無い国に属する場合のみとする

354 ジャッジ(審判)

3541 AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者はスポーツオフィサーと共に2名の AIDA インターナショナルジャッジを指名するジャッジはできるだけアテンプト開催地域の近くの者を選ぶAIDA 世界記録アテンプトではマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長及びシニアジャッジ(レベル D)以上のセカンドジャッジがいなければならない

3542 アテンプトの主催者はジャッジに関わる交通費宿泊費食事代を含む全ての費用を負担しなければならない交通費とチケットはジャッジ人選の決定後10日以内にジャッジの元へ届かなければならない

3543 世界記録アテンプトではジャッジの拘束期間は 1イベントで最大でも 9日間までとするそれ以上に延長する場合は担当ジャッジ及び AIDA ジャッジ統括責任者及び又はAIDAスポーツオフィサーによる承認を必要とするアテンプトの実施は1日 1回のみとするスレッド競技の場合は特にその安全性を確実にしなければならないプール競技ではアテンプトの実施の回数に制限は設けないただし必要とされた場合ジャッジはその回数を決定する権限を持つ

355 主催者は携わる人の安全を含むそのアテンプトに全体について単独で責任を負う

356 AIDA ナショナルはアテンプトの 2日前までにその競技者が全ての必要条件を満たしていることをファックスまたは Eメールで AIDA インターナショナルに報告しなければならないAIDA ナショナルの無い国の競技者は2人の立立会人の承認を得た報告書を提出するものとするAIDA インターナショナルはこれらの報告内容を受理するか却下するかの権限を持つ

357 適用されている AIDA インターナショナルのルールとアテンプト実施会場の国の法律規則とに相容れない項目がある場合AIDA ナショナル(又は競技者自身)はルールの例外的適用を申請しなければならないAIDA インターナショナルは申請内容を調査しその申請を承認するか否かを決定する権限を持つ

358 主催者はジャッジが必要な施設が全て自由に使えるよう便宜を図らなければならない

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359 ジャッジは必要に応じ機能性の高い安全装置への変更について主催者に進言することができる

3510 指名された AIDA インターナショナルジャッジは記録アテンプトに関し下記に該当する場合にその中止を提言する権利を持つ

bull 競技規則が遵守されていないとき

bull アテンプトに参加している全ての人の安全が十分に確保されていないと判断したとき

bull 運営が正常になされていないと判断したとき

ジャッジがこの権利を行行使する場合は決定後できるだけ速やかに主催者及び AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者スポーツオフィサーに直接文面で通知しなければならない

3511 主催者は311 項に基づきアテンプトに先立立ってドーピングテスト費用として500 ユーロ(または技術資料に明記されている場合はその額)を現地に到着したジャッジに現金金で支払わなければならないこれは現在の市場価格による国内通貨またはユーロでも構わない

3512 AIDA 世界記録のためのビデオ要件は技術資料(5項)に規定されている

3513 3117 項によりジャッジによる判定が下されビデオ映像を確認後最終的な判定(ドーピングテストを除く)が決定される

3514 ジャッジはアテンプトの結果の詳細を示したレポートを提出する(正副 2通)1通は主催者に提出しもう 1通は AIDA インターナショナルスポーツオフィサーにアーカイブのためのビデオ映像とともに提出する技術資料(5項)では当該報告書に網羅されるべき項目を特定している

3515 技術資料に明記されたドーピングテストの手順は全ての世界記録アテンプトに適用される

36 サーフェイスビデオレビューこれらの規則で要求されるその他全てのビデオレビューに加え審判団は以下のパフォーマンスについてサーフェイスビデオをレビューしなければならない

(i)全ての AIDA 世界記録アテンプト

(ii)競技会において AIDA 世界記録を超える全てのパフォーマンス

(iii)全ての AIDA 世界選手権での性別種目別のトップファイブパフォーマンス

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4 安全 41 概要

411 AIDA セーフティーガイドラインはAIDA インターナショナルが公認後援する全ての大会において適用される

412 予備

413 セーフティーラニヤードセーフティーラニヤードは全ての深度パフォーマンスで義務付けられているラニヤード要件は技術資料(3項)に規定されているラニヤードは競技者の安全性を守るために必要な場合を除きパフォーマンス中に競技者によって外されてはならない競技者の安全性以外の何らかの理由でラニヤードを外した場合はペナルティの対象となる

414 競技深度計はセーフティーラニヤードを装着した手首と反対側に着けるものとする

415 全ての深度競技においては医師救護隊員若しくは蘇生術(EMT)を専門とする消防士の配置が義務付けられているプール競技においてはプロ救護員またはそれ以上に相当する者の配置が適切である遠隔地であるために治療が遅れる可能性があることを考慮に入れた計画を立立てなければならない医療サポートスタッフは責務を果たすため必要な医療機器を装備していなければならない吸入用酸素及び応急手当用の機器は必須である深度競技においては十分な蘇生法を施すための機器を事前に準備しておかなければならない

416 主催者は前述のリストバンドを用いて選手と同時に浮上することなく容易に選手の緊急浮上を行行うために必要な機器を装備したセーフティーダイバーを確保(準備配置)しなければならないスクーバダイバーはカウンターバランスシステムとは関係なくスクーバダイバーが選手もしくは競技ロープまたはその両方を浮上させるための追加のリフトバックシステムを携帯しなければならないカウンターバランスシステムを採用していても予備の浮上手段として追加のシステム(完全装備で水上待機しているスクーバダイバープラットホーム上にいる競技ロープの手動引き上げ役など)は必要であるAIDA 及び審判団は大会開始前にカウンターバランス及びその他の安全装置の検査実演を求めることがある

417 競技会及びアテンプトの両方においてセーフティーフリーダイバーのフロントスノーケルの使用はプール競技深度競技共に禁止する

42 国際大会

421 セーティーフリーダイバーの人数はローテーションを行行うのに十分でなければならない競技ゾーン 1か所につき少なくとも 2名以上のセーティーダイバーを必要とするウォームアップゾーンには 2人以上のセーティーダイバーを必要とする他の AIDA文書(安全手順など)がこれらの問題を指摘している場合本項をアップデートしなければならない

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43 世界選手権

431 深度競技において水中に配置する全てのスクーバダイバーはその役割に応じたスキルを証明できるものと必要な機材を持っていなければならないセーフティースクーバダイバーは世界的に認められた認定機関(PADINAUIIANTDTDICMAS あるいはこれらと同等の機関)の規則を遵守しなければならないセーフティーフリーダイバーは20m(80m以上の競技の場合は 30m)まで楽に繰り返し潜れる能力力を持っていなければならない主催者はこれらのレベルを確認する責任を負う全てのセーフティーダイバーは大会前に AIDAインターナショナルに承認検証されなければならない主催者は安全に関わる全てのスタッフがその役割を果たすための能力力を備えていることを確かめなければならない

432 主催者は公式競技に先立立ち参加する全ての人の安全を確認するために安全担当者と共に救助活動の予行行演習をしなければならない全ての担当者が自分の役割を果たせるようこの予行行演習には 1名以上のジャッジまたはジャッジが指名した者が立立ち会うこととする予行行演習の実施後に安全担当チームに加わった者に対してはジャッジを介してその役割を明確にする安全担当の新メンバーは安全に関するスキルや知識を予行行演習を体験したメンバーと同等もしくはそれ以上に持っていなければならない(実際の救助活動あるいは救助の訓練の経験を持つ者でなければならない)経験豊富な競技者であってもセーフティーフリーダイバーのためのトレーニングプログラムの受講経験や実際の競技会でのセーフティー経験がなければセーフティーとしての役割が無条件で果たせるとは見見なされない

433 水深 80m以上の競技を行行う場合には水深 30mでのトラブルへの対応ができる能力力のあるセーフティーフリーダイバーの配置を勧告するセーフティーフリーダイバーは水深30m にいる必要はないが主催者は水深 20m 以上でのトラブルへの対応が可能なよう計画を立立てることを勧告する

434 酸素はダイビング後の吸入のために水面及び水深 5mでの呼吸が可能な装置でなければならない競技者が酸素を水中で呼吸している間セーフティーフリーダイバーまたはスクーバダイバーが競技者を監視する競技者は水中での酸素吸入のリスクを理解した認定スクーバダイバーでなければ水中で酸素を吸入することは許されないそれ以外の競技者はダイビング後水面もしくは陸上で酸素を吸入するものとする水深 80m以上のダイビング後の酸素吸入は必ず実施しなければならない

44 予備

45 世界記録アテンプト

451 全てのルールに 41 項が適用される

452 明記された以外の全ての安全装置はアテンプトの1か月前までに AIDA インターナショナルへ提出されなければならないそのアテンプトに指名されたジャッジは文書で示された情報に加え更なる情報を要求する権利を持つ

4521 蘇生器具は使用可能な状態で競技者の近くになければならない

453 非常事態の場合は競技者を指定の専門医療機関に搬送しなければならないこの医療機関はアテンプトの前にあらかじめ公表されていなければならない

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454 深度競技においては2名以上のセーフティーフリーダイバーを配置しなければならないプール競技においては1名以上のセーフティーダイバーを配置しなければならないダイナミック競技においては競技者がプールの壁に近いコースを使用する場合はジャッジと共にプールサイドを歩く配置でも可とするセーフティーフリーダイバーは必要とされる場合はいつでも水に入って競技者の救助ができるように準備をしておかなければならないダイナミック競技においては25mを超える長さのプールを使用しセーフティーフリーダイバーがプール内を併泳する場合は2名以上の配置が求められる

46 2014 年安全性強化事項

461 申告の制限

4611 主催者は競技者が過去 3か月間に達成し主催者に証明した深度の最大 10m 超までに申告を制限できる【達成期間や制限深度を主催者の判断で変更する事も可】

4612 申告の制限は全ての選手に等しく適用されなければならない主催者(と審判長)は制限を遵守するために制限深度を超えた申告を変更する場合があるこのような変更は全ての選手に等しく適用される

4613 競技者がその 3か月前までの期間中に適切なダイブを行行わなかった場合主催者はAIDA ランキングリストにあるその競技者のパーソナルベストの 50-70を使用しなければならない一般的にディープダイビングを一定期間行行っていない場合AIDA はその競技者にゆっくりと(パーソナルベストの 50-70を超えないように)再開することを推薦しているその競技者は主催者(及び居る場合は大会の医師)と最初のダイブの適切な深度を相談しなければならない

4614 主催者がこの規則のもとで申告を制限する予定の場合競技会の支払いを受領する前に文面(Eメールなど)により競技者へ告知しこの告知を広告(例主催者のウェブサイトとグループ Eメール)に入れなければならない

4615 競技者が申告を制限(すなわち変更)された場合でも料金金の返金金はない主催者は当該の変更を合理的に速やかに競技者へ告知しなければならない

462 ソナー

4621 世界選手権と世界記録において深度競技ではソナーを練習し使用していることが主催者に求められる

4622 世界記録ステータスの競技会において深度競技ではソナーの使用経験を積んでいることが主催者に求められる

4623 その他の競技会において最大競技深度がセーフティーダイバーの視界内である場合を除いて深度競技ではソナーを練習し使用していることが主催者に推奨される(が必須ではない)

463 潜降の再開の禁止

4631 CWTCNFFIM では競技者は一旦浮上を開始した後にターニングバックダウン(再び潜降)することを禁止する違反者は失格となる(すなわちレッドカード)

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4632 「ターニングバックダウン」とは(i) ソナー上では浮上開始と見見受けられたがその後再び潜降しはじめるまたは(ii) 同じ深度に 5秒以上留まりその後潜降する行行為として定義される

4633 主催者はこの規則を競技会開始前に競技者へ説明しなければならない

4634 主催者側スタッフはその稼動が競技者のリスクを軽減すると思われた場合カウンターバラストを稼働させる権限を持つ(が要求はされない)

464 スクイーズの事後

競技者をケガのリスクから守るため競技者が著しいスクイーズまたはその他競技者の安全性を脅かす医学的状態にある場合大会の医師は競技者の潜水を止めることができる医師主催者(例セーフティーダイバー)またはジャッジの要請により医師は再潜水前に競技者の検査を要求する(医師または主催者により決定された通りの)深度潜降の後パルスオキシメーターによる酸素飽和度検査が義務づけられこれにより医師は競技者がさらなる検査を必要とするかどうか決定する主催者と審判長との協議により医師はそうした規制がダイバーの健康と安全を守るために必要と思われる場合以下の規定の通り競技者の潜水を禁止することができる当該規制が実行行された場合大会参加費の返金金はない競技者が医師の検査を拒否した場合競技者はその競技会で再び潜水することが許されず別の競技会エントリー前に健康診断書を取得しなければならない予想される検査結果には以下のものがある

4641 健康なダイバー自己責任で潜水可能

4642 軽い症状休憩の勧告または簡単な潜水(すなわちその競技者にとって浅い深度)への制限

4643 軽度の肺水腫2日間の休息(またはケガの程度により医師の裁量でそれ以上)復帰時以前の潜水より深い申告はできない異なる種目を行行いたい競技者の場合医師は申告の許容可能な最大深度を決定できる

4644 重度の肺水腫3日間の休息または競技の終了(ケガの程度により医師の裁量による)徐々にモニターされた潜水で潜水を継続するようにする(例以前の目標深度の 60未満から開始する)異なる種目を行行いたい競技者の場合医師は申告の許容可能な最大深度を決定できる

4645 重症の場合医療的ケア競技者が回復したことを医師が確認するまで追加的な潜水はできないラングスクイーズ(例ピンク色の気泡または泡を咳出す)は重症の一例

4646 競技者が申告を制限されたあるいは潜水が中止された場合料金金の返金金はない

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465 トレーニング及び装備

4651 必要な医療トレーニング世界選手権と世界記録AIDA 世界選手権と世界記録競技会では以下のトレーニングを受けた医師が必要となる

bull 救命外科

bull 気道管理

bull 二次心肺蘇生法(ACLS)

bull 要求されないが可能なところでは推薦されるACLS のトレーニングを受けた最低もう 1人のパラメディックまたはセーフティーダイバー

4652 必要な医療トレーニング世界記録ステータスの競技会世界記録ステータスのAIDA競技会では以下のトレーニングを受けた医師が必要となる

bull 救命外科

bull 気道管理

bull 二次心肺蘇生法(ACLS)

bull 必須ではないが可能なところでは推薦されるACLS のトレーニングを受けた最低もう 1人のパラメディックまたはセーフティーダイバー

4653 必要な装備AIDA 世界選手権と世界記録競技会及び世界記録ステータスの AIDA競技会では以下の装備が必要となる

bull パルスオキシメーター

bull 聴診器

bull ポケットマスクスタッフのトレーニングが必要競技ゾーン内に常備が必要使用は必須ではない

bull 酸素マスク

bull 必須ではないが可能なところでは推薦されるCPAP フェイシャルマスクと標準マスクPEEP (positive end-expiratory pressure) バルブ付き BVM (Bag-Valve-Mask) が付いた酸素タンク

4654 推薦される装備AIDA 世界選手権と世界記録競技会及び世界記録ステータスのAIDA 競技会では以下の装備は必要ではないが可能なところでスタッフが使用資格のあるところでは推薦される

bull 吸引器

bull プランジャーニードル(またはhttpwwwnarescuecomARS_for_Needle_Decompression_(325_in)- CN1ACDE14CD3FDhtml)

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bull AED(自動体外式除細動器)使用にはドライエリアの検討が必要

bull 口咽頭エアウェイ(気道の使用が簡単な補助)

466 インシデントレポーティングシステム2015 年 1月 1日よりAIDA 競技会の主催者は(ヘッドジャッジ医師と共同で)競技会における安全性関連インシデントを AIDA のオンラインのインシデントレポーティングシステムにて報告する必要があり手順とインストラクションは同システム内に明記されている

467 休息日競技者が連日潜水することを防ぐためAIDA は主催者が競技スケジュールに休息日を加えることを奨励する

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5 スタティック(STA) 51 概要

511 スタティック(STA)競技はプールまたは限定された安全な自然環境下で実施する深度要件は技術資料(4項)に規定されている

512 競技は水面付近で行行う

513 競技者はウェットスーツ顔面の装備(マスクスノーケルノーズクリップなど)を自由に選択することができる

514 競技者の公式記録は2つの計時結果の平均タイムとするそれぞれの計時においては秒以下切り捨てとする

公式計時 5 分 08 秒 64 および 5 分 07 秒 48

平均計時(508 + 507) 2 = 5 分 07 秒 50

公式記録5 分 07 秒= 614 ポイント

52 国際大会

521 OT のインターバルは主催者が審判長と競技の上決定するAIDA は競技者が自分の OT 前の最低 3分間競技ゾーンにいることが許可されるよう推薦する

522 ゾーンは「ウォームアップゾーン」「待機ゾーン」「競技ゾーン」の 3ゾーンで構成される競技者は最初の公式アテンプトの 45 分前から「ウォームアップ」を開始でき「ウォームアップゾーン」に入ることができる「待機ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで立立ち入ることができない

523 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは「ウォームアップゾーン」「待機ゾーン」「競技ゾーン」での補助が許可される競技者が希望する場合競技者の競技開始から気道が水面上に出るまでパートナーをオフィシャルのセーフティーフリーダイバーとして配置することができパートナーは意識確認のためのボディタッチをすることができるこの時パートナーは自分がコーチングする競技者の安全についての責任があるが競技会を通じての安全管理についての責任は主催者にあるいずれにせよパフォーマンスが終了し競技者の気道が水面から出た時点からパートナーは競技者に触れることは許されないパートナーは小さな声で競技者に話しかけることのみ許されるこれらが守られなかった場合その競技者は失格となる競技終了(すなわち鼻及び又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

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524 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われる競技者が OT から 10 秒以内に競技を開始しない場合ペナルティが適用されOT から 30 秒を経過してもスタートしない場合は失格となるまたOT 前にスタートした場合もペナルティが適用される

525 競技結果(RP)が申告時間(AP)を下回った場合はペナルティが適用される

526 予備

527 競技者は OT 毎に 1度のみ公式アテンプトを行行う権利を有する鼻と口が水中に沈んだ時点で競技スタートと見見なす競技者の OT 時または OT 後の気道(すなわち鼻と口)のいかなる入水も競技の開始とみなされる

528 セーフティーフリーダイバー及びパートナー(キャプテンコーチ)は競技中入水した状態で競技ゾーンに入ることができるその場合以下の手順で競技者の意識の状態を確認する責任を有するセーフティーフリーダイバーは競技者に対し明確にボディタッチをする競技者はあらかじめセーフティーダイバーあるいはパートナーと決めておいたサインで意識があることを伝えるこの場合以下の手順が使用される

主催者が指名したオフィシャルフリーダイバーの場合

bull 申告時間(AP)1 分前から 30 秒毎

bull 申告時間後は15 秒毎

パートナーの場合

bull 特に規定は設けずパートナーの自由とする

競技者がボディタッチに対するサインを返さなかった場合ジャッジは直ちにセーフティーフリーダイバーもしくはパートナーに追加の合図をするように指示をするジャッジは反応がおかしい又は反応が無いと判断した場合セーフティーフリーダイバー又はパートナーに競技者を水から上げるように要求するジャッジは競技者の反応に疑いを持った場合セーフティーフリーダイバーもしくはパートナーに競技者に追加のサインを出させるように指示できる

529 AIDA インターナショナルジャッジと主催者側のタイムキーパーは競技時間を計測する競技者の気道(鼻と口)が水面下に入った時あるいはスノーケルを使用する場合はスノーケルを口から外した時ストップウォッチでの計測がスタートする競技者の気道が水面から出た時計測をストップする

5210 決勝戦

52101 下記の点を除きこれまでに記載された事項は決勝においても適用される

52102 メディアの注目を高めるため決勝戦は複数ゾーンでの同時スタートとすることができる決勝戦が複数のシリーズにわたる場合最も好成績の競技者は最終組で競技する

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53 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

531 世界選手権においてはスタティック競技はプールまたは限定された安全な自然環境下で実施する

532 競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前にそれぞれのキャプテンは競技者の申告時間をジャッジに提出しなければならない

533 OT のインターバルは少なくとも 14 分とする

54 競技会における世界記録

541 パフォーマンスが世界記録を上回ったときそれが新しい世界記録と認定されるには34 項が満たされなければならない

542 従来の世界記録よりも 1秒以上上回った場合に新しい世界記録として認められる

55 世界記録アテンプト

551

552 アテンプトの時間は2人の AIDA インターナショナルジャッジが計測する気道が水面下に入った時あるいはスノーケルを使用する時はスノーケルを口から離した時から計測を開始する競技者の気道が一度水面上に上がった時点で計測を終了する

553 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

554 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは競技者の競技開始から気道が水面上に出るまで自由に競技者に接触することができまた意識確認のためのボディタッチすることができるパートナーは自らがコーチングする競技者に対して責任を有するただしパフォーマンスが終了した(競技者の気道が水面から出た)時点からは競技者に触れることは許されず競技者に話しかけることのみ許されるこれらが守られなかった場合その競技者は失格となる競技終了(すなわち鼻及び又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

555 従来の世界記録よりも 1秒以上上回った場合新しい世界記録として認められる

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6 ダイナミックウィズフィンウィズアウトフィン(DYNDNF)

61 概要

611 競技はプール内で行行われる全ての DNYDNF についてのプールの深度要件は技術資料(4項)に規定されている

612 競技は25ヤード(2287m)以上のプールで実施した場合のみ世界記録として認定されAIDA インターナショナルのランキングリストに登録されるただし全てのパフォーマンスはメートル法で報告されなければならない

613 競技者はウェットスーツウエイト顔面の装置(マスクスノーケルノーズクリップなど)を自由に選択することができる

614 両競技において選手は手や腕を使って泳いでもよいただし特別なパドル類スイミンググローブやスイミングソックスなどの推進力力を生む手段は(DYN でのビーフィンモノフィンを除き)使用を禁止する

615 DYN では競技者はビーフィンとモノフィンのいずれを使用してもよいただし世界記録についてはビーフィンかモノフィンのいずれかを使用しなければならない

616 競技者は潜水前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートその他サポートポイントからの助走をつけたあらゆるスタートを禁止する競技は気道(鼻か口)が水面に出た時点で終了する

617 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは「ウォームアップゾーン」「競技ゾーン」で競技者を補助することができるただしOT 後は話しかけることのみ許され競技者に触ることは許されない競技終了(すなわち鼻又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

618 競技者は完全に水中に没していなければならない水面露出については 116 項を参照

619 競技者補助のため1名以上のセーフティースタッフが伴泳又は追走しなければならない競技者のレーンがプールサイドから距離がある場合は1名以上のセーフティーフリーダイバーが水中で伴泳するものとするまた1コースに複数のセーフティーフリーダイバーを配置することも可能としその場合セーフティーフリーダイバーはそのレーンを分割して担当してもよい

6110 到達距離は競技者の気道(鼻か口)が水面に出た場所で計測されるただし競技者がプールの端で競技を終了する場合気道(鼻か口)が水面に出る前にエンドウォールに水面下でタッチすること計測単位はメートル法とし少数点以下は切り捨てとする

1729m=172m公式記録172x05=86 ポイント

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6111 自力力での潜行行水泳以外のいかなる推進支援も利用してはならない(ターン時にエンドウォールを蹴ることは許される)浮上時にプールの底を押して浮上することもペナルティとなる【補足浮上に際し気道が水面上に出る前に足などをプールの底につく行行為は浮上のための連続動作であってもペナルティが適用される】競技終了時のプールエッジのグラブについては 116 項を参照のこと

6112 スタート時壁から 15m 以内の地点で気道(鼻と口)が水中に没していなければならない違反した場合は失格となる

61121 スタート時に身体のどこかの部分がプールのエンドウォールに接触していなければならない違反した場合はペナルティが適用される

6113 ターンでは身体の一部がエンドウォールに接触しなければならない違反した場合はペナルティが適用される【フィンは「身体のどこか」に含まないフットポケットの部分のみ身体の一部として認められる】またターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格となる

62 国際大会

621 競技者はDYN の競技会でフィンを使わずに泳ぐことは可能であるDNF の競技会ではいかなるフィンの使用も許されない競技会が DYNDNF として公式発表された場合競技者はフィンの使用の有無を選択することができるが一つの競技会として結果表は一つになるAIDA ランキングにおいてはそれぞれの種目の結果として記載される競技会が DYN-DNFとして公式発表された場合競技者はどちらの競技に出場するかを選択する事ができる競技会は 2つの独立立したものとして扱われ結果表も別々になる競技会が単独種目として公式発表された場合は混合種目としては扱えない

622 ゾーンは「ウォームアップゾーン」と「競技ゾーン」の 2ゾーンで構成される競技者は OT45 分前からウォームアップを開始でき「ウォームアップゾーン」に入ることができる「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで立立ち入ることができない

623 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推薦する

624 主催者は競技者の要請があった場合会場内に休憩のための場所を準備しなければならない

625 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われる競技者が OT から 10 秒以内に競技を開始しない場合ペナルティが適用されOT から 30 秒を経過してもスタートしない場合は失格となるまたOT 前にスタートした場合もペナルティが適用される

626 競技者は OT 毎に 1度のみ公式アテンプトを行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し競技者がウォールを離れたらアテンプトが開始されたものとみなす競技者の OT の 30 秒より前に気道(すなわち鼻と口)が入水しウォールから離れた場合はいずれもパフォーマンスの開始とみなされる

627 競技者は自分がスタートした競技ゾーン(すなわちレーン)に浮上しなければならない違反した場合は失格となるただし競技者が自分のレーンを外れても他の競技者の妨害となることなく自分のレーンに戻れば失格とはならない

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628 競技結果(RP)が申告距離(AP)を下回った場合はペナルティが適用される(11項を参照)

629 決勝戦

6291 下記の点を除きこれまでに記載された事項は決勝においても適用される

6292 メディアの注目を高めるため決勝戦では競技者は予選の成績に準じて複数ゾーンに配置することができる決勝戦が複数のシリーズにわたる場合は最も好成績の競技者は最終組で競技しなければならない

63 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

631 予備

632 世界選手権においては621 項は適用されない

633 競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前にそれぞれのキャプテンは競技者の申告距離をジャッジに提出しなければならない

634 OT のインターバルは少なくとも 10 分とする

64 競技会における世界記録

641 パフォーマンスが世界記録を上回ったときそれが新しい世界記録と認定されるには34 項が満たされなければならない

642 従来の世界記録よりも 1m以上上回った場合に新しい世界記録として認められる

65 世界記録アテンプト

651 予備

652 競技者はウォームアップ時間を自由に選択することができる一人のジャッジが OT の60 分前から競技者を監視する

653 競技中1人以上のセーフティーフリーダイバーを併泳させ又は(競技者のレーンがプールサイドの場合)プールサイドで追走させ競技者の競技進行行をフォローしなければならない

654 従来の世界記録よりも 1m以上上回った場合新しい世界記録として認められる

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7 コンスタントウエイトウィズフィンウィズアウトフィン(CWTCNF)

71 概要

711 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

712 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助するパートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

713 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

714 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止するCWTではモノフィンまたはビーフィンの使用を認める(CNF では使用不可)審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

715 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

716 競技者はタグを水上に持ち帰りジャッジに示さなければならないタグの仕様は技術資料(3項)に規定されている

717 競技者は自らのフィンキックで潜降浮上しなければならない潜降浮上中は7171 項および 7172 項に示す場合を除き競技ロープを引っ張るまたは摑む行行為をしてはならない

7171 競技者が競技中気道(鼻と口)が水面下にある場合ボトムプレートから 2m以内のゾーン(以下「2mゾーン」という)では失格とならずにロープを引っ張るまたは掴むことができるただし競技ロープの水面または水上部分を掴むことが禁じられていないことを前提とする2mゾーン以外でロープを掴むとペナルティが適用される競技中競技者がロープを掴んで引っ張った場合は失格となるただし例外的に申告深度に届かずに浮上する場合にターンするために1回に限りロープを握り引っ張ることは認められる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 31 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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7172 競技者は潜水中ロープをガイドとして使うことは認められるが推進のためのサポートとして使った場合ペナルティが適用されるただしスタート時に競技ロープの水上か水面部を掴むことは許されるこれは競技者の身体や開いた掌がロープに接触することは許容されるという意味であり競技者がロープを保持するまたはロープをサポートとして使った場合はペナルティが適用されるただしそれが 2mゾーンの猶予内であれば競技者は自由に手を動かすこともロープを掴むこともできる2mゾーンは明確に区別できるように印を付けておかなければならない前述に関係なく競技者は競技の最後の水面への浮上のための動作に関連して競技ロープの水面または水上部分を掴み引っ張ることができこの行行為はペナルティとならない

718 競技者は潜水前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートその他サポートポイントからの助走をつけたあらゆるスタートを禁止する

719 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならないボトムプレートの仕様は技術資料(3章)に明記されている

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

72 国際大会

721 競技者はCWT の競技会でフィンを使わずに泳ぐことは可能であるCNF の競技会ではいかなるフィンの使用も許されない競技会が CWTCNF として公式発表された場合競技者はフィンの使用の有無を選択することができるが一つの競技会として結果表は一つになるAIDA ランキングにおいてはそれぞれの種目の結果として記載される競技会がCWT-CNF として公式発表された場合競技者はどちらの競技に出場するかを選択する事ができる競技会は 2つの独立立したものとして扱われ結果表も別々になる競技会が単独種目として公式発表された場合は混合種目としては扱えない

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 32 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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722 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する(天候メディア報道を含む大会の環境は審判団の判断材料となる)

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行わなければならない

7231 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

7232 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)の入水と水面からの離脱は競技の開始とみなす

724 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

725 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

726 競技エリアには競技者パートナー(キャプテンコーチ)審判セーフティーフリーダイバー以外は立立ち入ることができない

727 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

728 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

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73 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

731 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

732 予備

733 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

74 競技会における世界記録

741 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

75 世界記録アテンプト

751 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの3ヶ月前から2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

752 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

753 予備

754 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

755 予備

756 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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8 フリーイマージョン 81 概要

811 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

812 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助する

812 パートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

813 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

814 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止する

815 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

816 競技者はタグを水面に持ち帰りジャッジに示さなければならない

817 競技者はロープを手繰るか又は自力力で泳いで潜降浮上しなければならない

818 競技者は潜行行前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートまたはその他サポートポイントからの勢いをつけたいかなるスタートも禁止する

819 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならない

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

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bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

82 国際大会

821 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

8221 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

8222 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)のいかなる入水および水面からの離脱も競技の開始とみなす

823 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

824 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3 つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

825 パフォーマンスエリアは以下の人員のみアクセス可能競技者そのパートナー(キャプテンコーチ)ジャッジおよびセーフティーフリーダイバー

826 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

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bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

827 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

83 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

831 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

832 予備

823 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

84 競技会における世界記録

841 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

85 世界記録アテンプト

851 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

852 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

853 予備

854 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

855 予備

856 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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9 バリアブルウェイト(VWT) 91 概要

911 AIDA インターナショナルはバリアブルウェイトを競技会の正式種目として認定しない

912 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

92 世界記録アテンプト

921 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

922 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

923 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull ダイビングスーツの厚みは競技会場が海水の場合は 7mm淡水の場合は 9mmを上回ってはならない

bull ウェットスーツがセパレートタイプの場合脇の下から股の部分に限り二重になっていてもよい

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull モーターエンジンプロペラ等推進力力を補助する機器の使用を禁止するビーフィンまたはモノフィンの使用は許可する

bull 競技者は固定されたロープを潜降しなければならない競技者はロープのボトムウエイトをバラストとして利用し潜降することはできない(すなわち「ボトムウエイトに乗る行行為」は許可されない)

924 その他浮上を補助する装置等は大会の AIDA インターナショナルジャッジが AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者およびまたはスポーツオフィサーと協議の上禁止する

925 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

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926 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

927 競技者は自らの力力によるビーフィンモノフィンおよびまたはロープを手繰ることによって浮上しなければならない浮上を補助するインフレータブルまたはメカニカルなシステムの使用は禁止する

928 予備

929 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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10 ノーリミッツ(NLT) 101 概要

1011 AIDA インターナショナルはノーリミッツを競技会の正式種目として認定しない

1012 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

102 世界記録アテンプト

1021 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

1022 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

1023 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull 浮上の場合にはモーターエンジンプロペラ等を補助する機器の使用を許可する潜降にはウエイト付スレッド以外推進を補助する器材の使用は禁止する

1024 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

1025 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

1026 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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11 ペナルティ 111 以下に記載する間違いを犯した場合失格とはならないがペナルティが適用される負の数は AIDA 記録として認められない

112 ペナルティのない記録のみが AIDA 世界記録大陸記録として公認される

113 OT より早く競技を開始した場合5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

114 プール競技において競技者が定められた時間(STADYNDNF では OT から 10 秒以内)を超えて競技開始した場合OT から 30 秒までは5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される30 秒を超過した場合は失格となりスタートが許されない

115 申告(AP)と結果(RP)の差によるペナルティ

1151 スタティック競技(STA)において結果が申告時間を下回った時5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=5 分 35 秒結果(RP)=5分 4 秒

申告と結果の差=31 秒

ペナルティ=7ポイント

最終ポイント=608-7=538 ポイント

1152 ダイナミック競技(DYNDNF)において結果が申告距離を下回った場合1mにつき 05 ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=100m結果(RP)=89m

申告と結果の差=11m

ペナルティ11x05=55 ポイント

最終ポイント445(89m)-55(11m)=39 ポイント

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1153 深度競技(CWTCNFFIM)において深度計が申告より浅い深度を示した場合結果と申告深度の差 1mにつき 1ポイントのペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではない

計算例

申告=50m結果(深度計の読み)=465m

実際の結果=465rarr結果=46m

ペナルティ

bull 申告と結果の差50m-46m=4mペナルティは 4ポイント

bull タグを持ち帰らないペナルティは 1ポイント

最終ポイント46-5=41 ポイント

116 ダイナミック競技(DYNDNF)特有のペナルティ

1161 スタート時及びターン時に身体のいかなる部分も壁にタッチしなかった場合は1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるまたターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格とする

1162 競技者は選手が身体の一部が水面に出たままレーンを泳ぎ切った水面に出たまま全競技を行行った場合失格となるこの規則に違反した場合は失格となる前述に限らず水面でアームリカバリーを行行った場合は失格となる【アームリカバリークロールの様な動きで腕を体の脚の方から頭の方に戻す動作】

1163 競技者が競技中に身体をサポートするもの(壁コースローププールの底等)につかまったり押したりした場合は5ポイントのペナルティが適用されるただし競技者が浮上に際してプールのエッジまたはロープを掴むことはペナルティの対象とならないものとする

117 深度競技(CWTCNFFIM)特有のペナルティ

1171 競技者が競技中に安全上の理由以外でセーフティーラニヤードを外した場合は10ポイントのペナルティが適用される

1172 競技者がタグをジャッジに渡せなかった場合は1ポイントのペナルティが適用される

118 コンスタント競技(CWTCNF)特有のペナルティ

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1181 競技者は気道(鼻と口)が水面下にある場合2mゾーン(ボトムプレートから 2m以内の範囲)では失格とならずにロープを掴むことが認められる競技中鼻と口が水面下にある間にロープの 2mゾーン以外の場所を掴んだ場合1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるただし 717 項記載の例外を除く前述に関係なく競技者は競技開始時競技ロープの水面または水上部分を(すなわち手が完全に入水しない限り)ペナルティ無しに掴むことができる

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12 プロテスト(異議申し立立て) 121 キャプテン(不在の場合は競技者自身)は当該事象が起きてから最大 15 分以内または当日の結果発表後 15 分以内にジャッジにプロテスト(異議申し立立て)を行行うことができる

122 審判団は水面下での規則の違反をセーフティーダイバーまたはボトムカメラビデオのレビューから確認した場合適用可能なペナルティまたは失格を競技者およびまたはそのチームキャプテンへ直接告知するか結果発表時に当該ペナルティ失格を含めるものとする

123 プロテストがあった場合ジャッジは選手のペナルティまたは失格について以下の手順で判断する

1231 プロテストはすべて審判室で管理しひとつずつ処理する

1232 ジャッジはそれぞれのプロテストについて最初にビデオ映像を見見るビデオ映像は必要に応じ何度もまたはスローモーションで再生する

1233 判定を行行ったジャッジは事実の要約とその判定に至った経緯を他のジャッジに説明する

1234 競技者とキャプテンは公式ビデオ映像を見見て追加のコメントを付け加えることができるその後競技者とキャプテンは退室する

1235 競技者は必ず事情を聴取され関連性があれば審判団は競技者の安全および潜降と浮上の監視を担当するスタッフたちからも聴取できる

1236 審判団はプロテストについて協議できるが審判団長が課す協議の制限(例各ジャッジの発言を 1分に限定するなど)を前提とする審判団はその後各プロテストに対する無記名式投票へと進む

124 単に疑わしいだけの場合は競技者にとって有利な判定を行行わなければならない(すなわち何が起きたのかがよくわからない場合競技者にとって有利に解釈する)この場合審判団はどのパフォーマンスを考慮の対象とするかを決定する

125 審判団は遅くとも競技当日のイベントコミッティにおいて当日の競技におけるプロテストの判定結果について報告する

126 プロテスト申立立人は 50 ユーロまたは同額の現地通貨を支払わなければならないこれは審判団が競技者の正当性を認めた場合は返金金される逆に審判団が競技者の正当性を認めない(すなわち申し立立てが覆らない)場合支払金金は競技の主催者に渡されるがAIDA 世界選手権または世界記録競技会では支払金金は AIDA インターナショナルへ渡る

127 AIDA 世界選手権大会ではプロテストを行行う競技者と同じ国籍のジャッジはプロテスト処理から外れなければならない(すなわちそのプロテスト処理のあらゆる過程または審判団投票の間プロテストが処理される部屋にいてはならない)

128 審判団の決定において結果が同数となった(例えば棄権によりジャッジの人数が偶数になった)場合は審判団長の票(プロテストに参加している場合)または副審判団長(審判団長が参加していない場合)の票が 2票として数えられる

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129 決勝時のパフォーマンスに関するプロテストによって決勝がやり直しになることはない

1210 競技者は自身の競技中の環境(セーフティーダイバーや主催者の不備により競技への妨げがあったなど)に対してもプロテストを行行うことができるこの場合競技者は審判にその場で直接申し立立てることができそれが有効と認められれば競技のやり直しができるものとする(特に深度競技において)

1211 各プロテストはひとつの問題のみを扱う例えば競技者がグラブ違反およびサーフェイスプロトコル違反でペナルティを適用されている場合その競技者が両方の問題で申し立立てをしたい場合はふたつの申し立立てを行行わなければならない別々の問題はそれぞれのプロテストフォームに記載し別個のプロテストとして扱われなければならない

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13 競技審判団 131 国際大会

1311 国際大会では審判団は当該競技会で AIDA インターナショナルを代表する 2名以上の AIDA インターナショナルジャッジで構成されるものとするAIDA ランキングリストに掲載するプール競技では 1名以上深度競技では 2名以上の AIDA ジャッジがその競技をジャッジしなければならない

1312 アシスタントジャッジはAIDA インターナショナルジャッジのポジションに関連する特定の職務(公式カウントダウン深度計およびタグの管理タイムキーピング等)を補助するものでスタティック競技においてはジャッジとアシスタントジャッジを設置されることがある

1313 ジャッジはウォームアップのスタートから競技に立立ち会い以下のことを行行う

bull 競技会が競技規則どおり運営されていることの確認

bull 競技者の装備のチェック

bull 競技者のパフォーマンスのチェック

bull 競技会に関連する規則を遵守しないまたは主催者の円滑な運営や競技会の安全性を損なう競技者を失格にする

bull 競技者やスタッフの安全が脅かされた場合競技を中断させる

bull チームキャプテンから提出されたプロテストの収集(該当する場合)

1314 コンスタントウエイトフリーイマージョンにおいては1名以上のジャッジが水中で判定を行行わなければならない世界記録を上回る申告の場合その結果が世界記録として認定されるためには2名以上のジャッジが水中で判定しなければならない(34 項参照)

1315 主催者は競技会の 2週間前までに審判長を AIDA インターナショナルへ(CARS システムを通じて)告知しなければならない世界記録ステータスの競技会では当該告知は競技会の 6週間前までに AIDA インターナショナルへ告知しなければならない

132 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

1321 世界選手権においてはAIDA インターナショナルは AIDA ジャッジ IOP の条件に従い審判団を指名する審判団は 6名以上の AIDA ジャッジから構成されるジャッジ要件は下の 1333 項と 1334 項に規定されている

1322 アシスタントジャッジは競技会の通常の進行行に関し投票や決定はできないが各状況においてインターナショナルジャッジ(意思決定の際にそれを検討する者たち)へ自分たちの意見見を述べることができる

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1333 AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならないAIDA 世界選手権のジャッジはシニアジャッジ(レベル D)以上でなければならない前述に加え

(i)AIDA プール世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(ii)AIDA 深度世界選手権のジャッジはAIDA 深度競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(iii)AIDA チーム世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上AIDA 深度競技会から 30 ポイントを得ていること

1334 審判長AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならない前述に加え

a) AIDA プール世界選手権では審判長はプール競技会から最低 100 ポイントプール世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上のプールおよびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

b) AIDA 深度世界選手権では審判長は深度競技会から 100 ポイント以上深度世界記録アテンプの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の深度およびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

c) AIDA チーム世界選手権では審判長は

(i)プール競技会から最低 100 ポイントおよび深度競技会から最低 100 ポイント

(ii)深度世界記録アテンプトの最低4レコードポイントおよび深度世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の AIDA 世界選手権(プール深度およびまたはチーム)でジャッジを務めていること

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14 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ) 141 イベントコミッティ

1411 イベントコミッティは円滑な競技会運営と競技規則や運営についての質問に答える場として実施される

1412 イベントコミッティは以下のメンバーで構成される

bull 審判団

bull チームキャプテン

bull 大会主催者

競技者はイベントコミッティに参加する要望は出せるが直接発言することはできないキャプテンが競技者の代表として要望を代弁する

1413 イベントコミッティは審判団および主催者によって進行行されるその日の特定の議事を遵守する

1414 イベントコミッティは相互尊重とフェアプレイの精神に則って運営されなければならない審判団主催者または他チームのキャプテンに対して非協力力的な姿勢のキャプテンや競技者はイベントコミッティから排除されることがある

1415 イベントコミッティは次に掲げる事項を目的として競技日前日の主催者の設定した時間に開催される

bull 競技結果の発表

bull キャプテン競技者スタッフへの翌日の競技に関する一般事項(日程の再確認ローカルルール天候や特別な環境等)の伝達

bull 翌日に開催する競技の OT タイムの配布

142 競技参加標準記録(MINIMA)競技参加標準記録を設定する場合はAIDA インターナショナルが(主催者との協議により)設定するものとしそれらが適用される世界選手権開始の6か月以上前に AIDA ナショナルへ通知されなければならない

143 主催者

1431 AIDA インターナショナルに選出された大会主催者は開催 6か月前までに次に掲げる情報をAIDA インターナショナルを含むすべての関係者に送付しなければならない

bull 大会に適用される全ての規則

bull 競技会概要(開催期日イベントコミッティ大会参加費等)

bull 使用施設日時宿泊場所偶発責任等が記載された競技会実施要項

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bull 競技者ジャッジ観衆の安全のための使用される設備が記載された文書

bull 緊急時の避難救助手順が記載された文書

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull 競技会の進行行運営に関するすべての文書

bull 代替の会場となる場所の図

bull メディアに関する詳細計画と大会主催組織のスタッフの名前

1432 大会主催者は開催 5か月前までに競技会に関する詳細情報を告知する専用のウェブサイトを英語表記で開設しなければならない具体的な内容は次のとおり

bull AIDA ロゴを使用したウェブサイトと公式の競技会名

bull 競技開催地の案内図

bull AIDA インターナショナル競技規則

bull 詳細スケジュール

bull AIDA インターナショナルへの登録ページ

bull 主催者問合せ先アドレス

bull 宿泊施設(ホテル空港)

bull 競技会場付近の概要情報

bull レンタカー船の情報

bull スクーバダイビングやフリーダイビングに関するその国特有の法規則

bull メディアに対する情報(連絡先水中映像写真の入手の可否等)

1433 AIDA インターナショナルは開催 2か月前までにジャッジの立立候補を受け付け検討を経て審判団を編成しなければならない大会主催者はチームキャプテンに審判団の構成について競技会初日に通達するものとする大会主催者は審判団の開催地までの交通費および宿泊経費食事代を負担するものとする各ジャッジには自室が提供される(ただし他のジャッジまたは自分のパートナーと同室になることを了承するものとする)交通費は大会主催者より前払いにて支払われるものとし移動に関する書類はAIDA インターナショナル理事会により審判団の選出がなされてから遅くとも 10日以内に使用できるものとする主催者はAIDA インターナショナルに対し(適用可能であれば)審判団に同じ大陸の国のジャッジを50を目安に選出するよう依頼できる

1434 主催者は全ての必要な施設設備を審判団が自由に使えるようにしておかなければならない

1435 主催者は審判団がビデオをチェックするための常設のエリア(施設設備)を確保しなければならない

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1436 大会全体の責任はAIDA インターナショナルや審判団ではなく大会主催者が負うAIDAインターナショナルおよび審判団は競技者の安全に関する責任を負わないものとする

1437 イベントコミッティは競技会の前日に行行われるものとする主催者はその席においてチームキャプテンに当該競技のスタートリストを配布しなければならない

1438 主催者は大会初日(開始日)に競技者キャプテン主催者審判団メディアセーフティスクーバーフリーダーバー医療救急スタッフによる情報共有化のためのミーティングを開催しなければならないこのミーティングを通じ主催者は大会の詳細情報特にイベントコミッティの開催スケジュールおよび競技結果発表の日時について説明する

1439 大会主催者は報道関係者がトレーニング日および競技日に水中撮影(ビデオあるいはスチール)をするために水に入れるよう配慮し施設を用意しなければならない

14310 大会主催者は競技者が記入するための申告用紙を用意する

14311 AIDA インターナショナル理事会により指名された委員会は(一人の AIDA からの代表に対して)主催者の費用で競技会の 2か月前までに以下に掲げる事項について主催者と確認する

bull 宿泊スケジュール資材調達などが計画どおりに進んでいるか

bull セーフティーフリーダイバースクーバダイバーのリーダーと共にイベント全体の安全管理の準備ができているか

bull 施設とその管理状況

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull メディアに関する詳細計画とメディア担当スタッフの決定

14312 この委員会は1名以上の審判団のメンバー(または AIDA インターナショナル委員会に指名されたその他の者)から成り問題を整理し必要な解決策を見見つけるために主催者と緊密に連携をとりながら効率的な組織運営を目指すものとするこの委員会はAIDA インターナショナル理事会へ直接報告する

14313 審判長と副審判長または 2名の指名されたジャッジは公式アクティビティの開始日(大会初日)の 3日前までには現地に到着していなければならない

14314 大会主催者は自国の然るべき機関または AIDA インターナショナルに依頼しドーピングテストを実施することが義務付けられる主催者はこれらの手続きと試験(キットを含む)の費用を支払うものとする競技者が選ばれる条件は審判団の裁量にゆだねられるただし各種目の優勝者および世界記録を上回った競技者は男女女ともに必ずテストを受けるものとするまた一般に主催者は全ての 1位と 2位の競技者と競技日ごとにランダムに選択された 2人の競技者を検査する準備をしなければならない

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14315 大会主催者は各種目とも1名以上の「オープナー」を設けることが望ましい審判団はセーフティーダイバーまたは有能なフリーダイバーの中から「オープナー」を指名することができる「オープナー」はそれぞれの能力力の範囲内で競技ゾーンを公式に確認し主催者の慣らしを行行う「オープナー」は競技者と同条件で試技をすることになるが必ずしも競技者でなくともよい決勝と予選は同じ日に開催されても別の大会として見見なされしたがってそれぞれでオープナーを設ける決勝に進出していない予選出場者が決勝の「オープナー」として試技をすることは認められる「オープナー」としての記録は世界記録としては認められない

14316 大会主催者はすべての競技者の ID ナンバーを設定する競技者は競技中必ず IDナンバーが明確に分かるようにしなければならないID ナンバーのリストは報道関係者とキャプテンに配布される

14317 大会主催者はセーフティーダイバージャッジおよびその他オフィシャルスタッフ全員に対して競技中も視認しやすい ID システムを提供しなければならない

14318 公式深度計は正確な測定のため競技が始まる前までに測定済みのロープで確認調整されなければならない

144 雑則

1441 主催者または競技者のスポンサーに関連する制限事項によって大会運営に支障があってはならない

1442 イベントコミッティでは公認メディアの人数と位置について明確にしなければならないAIDA に指定されたカメラマンおよびまたはビデオグラファーは全てのメディアゾーンおよび深度競技用の全ての競技エリアへ立立ち入ることができる(当該者は競技の進行行に干渉してはならない)

1443 AIDA インターナショナルおよび大会主催者は競技者が競技規則を遵守しないために生じた事故について責任を負わない

1444 現競技規則は世界選手権開催の 3か月前以降は変更しないものとする

1445 競技規則において明示されていない事項についてはジャッジのみが判断を下すことができる

145 スタートの最小インターバルAIDA 世界選手権の深度競技では競技の最短インターバルは 9分(100m 以上の潜水は 10 分が推奨される)なければならないただし80mに満たない潜水の最短インターバルは 8分とし50m未満の潜水での最短インターバルは 7分とする

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用語集 AIDA カレンダーAIDA のウェブサイトには様々な目的のカレンダーが掲載されている競技記録アテンプトインストラクターコースジャッジコースこれらのカレンダーは以下に掲載されている

CARS競技会発表およびランキングシステム最新の AIDA 競技会と記録アテンプトデータが蓄積されたオンラインアプリケーション以下の二つで構成されている

a) 競技会の発表 httpcarsaidainternationalorgcalendarannounce-competition

b) ランキング(すなわち結果) httprankingaidainternationalorg

CNFコンスタントウエイトウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

CWTコンスタントウエイトウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DNFダイナミックウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DYNダイナミックウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

FIMフリーイマージョン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

IOP本 AIDA ジャッジインターナルオペレーションと手順

JOSジャッジオンラインシステム最新の AIDA ジャッジ情報が蓄積されているオンラインアプリケーションAIDA のウェブサイト httpjudgesaidainternationalorg にある

STAスタティック httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

Page 7: AIDA International Competition Rules v14.0J-60522-2...らない。AIDAインターナショナル理事会は、その競技会が条件を満たしているかどうかにつ いて判断を下すことができる。

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236 以下に掲げる条件を全て満たす場合は競技会の中での記録を世界記録と認めることができる

bull 少なくとも 2人以上の公式 AIDA インターナショナルジャッジが立立ち合いそのうち1名以上はマネージングジャッジ(レベル B)以上であることまたそのジャッジの少なくとも 1名(マネージングジャッジレベル B以上)は競技者とは異なる国籍であること

bull 公式ビデオが撮影されていること

bull ドーピングテストが実施されていること

bull 深度競技では 2名のジャッジが水中にいること

そのパフォーマンスが現世界記録を超えた場合その場に立立ち合っていたジャッジはそれが「ドーピングテスト結果が出るまでの暫定世界記録」であることを公式ビデオの確認後直ちに宣言する

237 AIDA インターナショナルランキングリストに掲載させるため全ての AIDA 公認競技会の結果は競技会最終了から7日以内に AIDA インターナショナルCARS システムにアップロードされなければならないその際受信した確認メール内のリンクに従うこと主催者は期限までに競技結果を AIDA インターナショナルに送付する責任を有するヘッドジャッジは正確性確認のためこれらの結果の送付前にチェックする責任を有する

238 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

2381 AIDAインターナショナル議会は世界選手権に際しジャッジを選挙により選出する

2382 AIDA インターナショナル理事会はAIDA インターナショナル議会によるジャッジの選出後その中から審判長と副審判長を選出する

2383 世界選手権では審判団は 6人以上の AIDA インターナショナルジャッジ(シニアジャッジレベル D以上)で構成されさらにそのうち 1人以上がマネージングジャッジ(レベル B)以上でなければならない

2384 世界選手権においてはパフォーマンスの規制は行行なわれない

239 国際大会

2391 AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者及び AIDAインターナショナルスポーツオフィサーは主催者が AIDA カレンダーに競技会の発表を送付した後提案されたジャッジ候補者を含む国際大会の審判団を承認しなければならない

2392 国際大会では審判団は2人以上のAIDAインターナショナルジャッジで構成される

2393 予備

2394 主催者は希望すればAIDA インターナショナルにジャッジの欠員補充を求めることができる

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2310 大陸国内地域地区都市選手権

23101 主催者は初心者やファンへのハードルを低くするためにメインイベントの他に別の選手権を追加することができるただしフリーダイビングの普及を目的としAIDA ナショナルの承諾を得たものに限るAIDAインターナショナルランキングでの公平性のために競技者に対する条件は全て同じでなければならない

2311 AIDA ナショナルが関与しない競技会AIDA ナショナルが無い国または AIDA ナショナルが何らかの理由で協力力が出来ない場合であっても個人やクラブで AIDA 国際大会を開催することができるその場合AIDA インターナショナル理事会への直接の申請を必要とし競技会は AIDA インターナショナルに直接管理される

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3 一般規則 31 概要

311 いかなる AIDA 競技会への参加もそれによって各競技者はこれら規則の約款全てを受け入れたものとする

312 各競技者は AIDA ナショナルのメンバーでなければならない

313 WADA アンチドーピング基準及び AIDA インターナショナルにより採用された全ての基準が全ての AIDA 競技会及び記録アテンプトに適用されるものとするテストは競技会や記録アテンプトの有無に関わらず通年かつ抜き打ちで行行なわれるテストを受けることを拒否した場合当該競技者はドーピングポジティブ(陽性)と判断される全ての世界選手権における優勝者または優勝チーム及び AIDA 世界記録を記録した全ての競技者は必ず検査を受けていなければならない

314 各競技者が競技前の 60 分間に圧縮ガスの吸引をすることを禁止する

315 WADA または AIDA の禁止する全てのパフォーマンスを向上させる製品の消費または使用は明確に禁止されているAIDA ジャッジは疑念があるときはアンチドーピングテストまたはその他の調査手段を要請する権力力を有する

316 全ての競技者は 18 歳以上(保護者の同意を得ている場合は 16 歳以上)でなければならない

3171 各競技者は自分が代表する国の有効なパスポート(または国籍を表す国民 ID カード)を所持し当該国は国連に承認されていなければならない

3172 特定の国のパスポートを所持して AIDA の競技会に参加した競技者はAIDA への申請と承認がなければその所属する国を変更することは出来ない国籍を変更したい場合はAIDA インターナショナルに対して前年の 10月 31日までに申請を行行なわなければならない国籍の変更が認められるのは1年おきとする国籍の変更に関する更なる詳細な情報はAIDAインターナショナルのウェブサイトで得ることが出来る

318 全ての競技者はフリーダイビングを行行なうことに問題なしと判断された英語記載の診断書を準備しなければならない【日本国内の大会においては英語記載である必要は無い】診断書の有効期限は 1年以内とし連絡先が併記された医師のサインを必要とする競技者自身が医師であっても自分の診断書への署名は有効とは認められない

319 「316 項317 項318 項」については競技者受付登録時に確認されるものとする

3110 全ての競技者は治療中の病気怪我がある場合大会前に審判及び大会の医師に報告しなければならない大会の医師は競技への参加がその病気や怪我の経過に危険を及ぼすと判断した場合競技者の大会参加を制限する権利を有する

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3111 競技者はオフィシャルトップ(以下 OT)の 60 分前までに審判団の指定した場所にいなければならない

3112 競技者及びそのコーチは競技者の外部の状況を計測する電子機器(深度計など)を使用してもよいが競技者の内部の状況を計測する機器(心拍数モニター酸素濃度計など)を使用してはならない

3113 全ての種目においてEQEX(イコライズイクステンション)ツールその他圧平衡を助けるための機器やシステムの使用を禁止する

3114 ジャッジによりブラックアウトと判断された全ての競技者はその競技において失格となりあるいはジャッジの決定によりそれ以上のペナルティ(他の競技への出場停止など)が科せられる審判団は追加のペナルティの可能性を決定する前に大会の医師に意見見を求めることができる

31141 以下に掲げる兆候が見見られた場合「ブラックアウト」と判定される

bull 心停止

bull 呼吸停止

bull 意識の喪失

bull 意識はあるが気道(鼻と口)を水中から出した姿勢を維持できない

31142 前述の兆候が疑わしい場合競技者に有利な判定を行行いそのパフォーマンスは有効とされる

3115 競技者は何らかの問題が起きない限り競技中に誰かの補助を受けたり触られたりしてはならないもしそれがあった場合は失格となるがそれが競技中のスタッフ(ジャッジカメラマンセーフティーダイバーなど)の補助に該当しない接触である場合は失格とならないスタティック競技中の位置修正や安全確認を目的としたコーチパートナーセーフティーダイバーによる接触は認められる(523 及び 528 参照)CWTCNFFIM 競技で競技者が気道を水中に沈める前であればその競技者のコーチは競技者に接触し補助することができペナルティは科せられない

3116 個人的なフロートの使用は審判団に禁止されていない限り全ての種目で許可される審判団はそのフロートが判定安全ビデオ撮影の妨げとなる場合禁止することができる

3117 サーフェイスプロトコル(浮上後動作手順)

31171 競技者は水面へ上がった後サーフェイスプロトコル(以下「SP」という)を完全に行行なわなければならない

31172 競技者は水面浮上後 15 秒以内に SP を行行い完了させなければならないSP は審判団または大会スタッフからの指示を受けることなく行行うものとするSP は競技者が自らの手で顔面の装備を外し始めるところから始まる顔面の装備をつけていない場合はジャッジに対し手による OK サインを出した時点を SP のスタートとする

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31173 SP は次の手順で行行なう

1 顔面のすべての装備(マスクゴーグルノーズクリップ)を取り外す

2 ジャッジに向かって手で「OK サイン」を 1 回示す

3 声に出して「Im OK」または「I am OK」と審判に向かって 1回言う

競技者は以上の 3つの動作を「上記の順番で」水面浮上後 15 秒以内で行行わなければならない競技者はSP 開始前や完了後に声を発したり目に見見える動作をすることについては何度行行っても構わないしかしながら SP が開始した時点からSP 以外の全ての余分な動作は失格(「SP 失敗」)と見見なされるSP は競技者が声による OK を示した時点で完了と見見なされる全ての AIDA 国際大会及び記録アテンプトでは言葉の合図は上で規定した通り英語で行行わなければならない

3118 競技者は浮上後鼻と口を水面より上に保持しなければならない競技者の浮上後30 秒以上経過しメインジャッジが色付きカードによって判定を下すまで競技者は誰にも触れてはならず誰も競技者に触れてはならないただし競技中にスタッフ(ジャッジカメラマンセーフティーダイバーなど)による補助に該当しない接触は失格の対象とはならない

3119 競技終了時ジャッジは競技の有効判定を直ちに各競技者に伝えるものとするこの判定は最終判定であるが深度競技においてはジャッジの目視可能範囲での判定である(潜降中のロープタッチ等についての判定は含まれない)ジャッジは色付きカードにより判定を示す判定は競技者の浮上後 30 秒以上経過した後に出されるものとする

カードの色は以下を意味する

bull 白 OKペナルティなし

bull 黄 OK だがペナルティあり

bull 赤 失格

判定が黄または赤の場合競技者はその判定理由を知る権利がある競技の継続を妨げない限り判定の直後に知ることも可能であるまたプロテスト(異議申立立)に先立立つ結果発表において告げられる場合もある

3120 主催者は競技者が AIDA 競技会に参加する条件としてパブリシティリリース(すなわち競技者の名前やイメージを使用する権利を主催者に許諾すること)への署名を要求してはならない

3121 オープナー主催者は競技会においてスタッフとジャッジの予行行の為にオープナーを設置することが出来るオープナーの記録は AIDA ランキングリストには掲載されない

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32 国際大会

321 競技会は個人戦あるいはチーム戦で以下の種目をひとつまたはそれ以上を実施するものをいう

bull スタティック(STA)

bull ダイナミックウィズフィンおよびまたはウィズアウトフィン(DYNDNF)

bull コンスタントウエイトウィズフィンおよびまたはウィズアウトフィン(CWTCNF)

bull フリーイマージョン(FIM)

322 すべての競技種目で予選及び決勝あるいは決勝のみの大会運営ができる予選及び決勝を行行う場合決勝の選手数はジャッジと大会主催者が会場設定の状況を考慮し協議のうえ決定するその数は 2人以上12人以下とする

323 主催者は制御不能な自然環境(風波海流雨など)を除き競技者に対しできる限り同じ条件の環境を提供しなければならない

324 予備

325 各競技のポイントは以下のとおりとする

bull スタティック競技1秒=02 ポイント

bull 深度競技1メートル=1ポイント

bull ダイナミック競技1メートル=05 ポイント

深度競技においては小数点以下は切り捨てとするダイナミック競技では05 ポイントスタティック競技では 02 ポイント単位(いずれも切り捨て)で計算することとする

計算例

5 分 4 秒 スタティック= 608 ポイント

555m コンスタントウエイト = 550 ポイント

978m ダイナミック= 485 ポイント

326 勝者の決定方法

3261 個人戦での勝者は最もポイント数の高かった競技者とする予選と決勝が行行われる場合は決勝の結果のみで決定される

3262 団体戦での勝者は決勝が終わった時点で最もポイント数の高かったチーム(全てのメンバーの全ての競技のポイントの合計)とする団体戦で同点となった場合次に高いポジションが他のチームに与えられることなく同点のチームがポジションを共有する(例2チームが最高得点 100 ポイントで次に得点の高いチームが 90 ポイントであれば100 ポイントの 2チームが 1位を共有し90 ポイントのチームは 3位となる)

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3263 個人戦で同点となった場合申告(AP)と結果(RP)の差が最小の競技者がその競技の優勝者となる

3264 予選と決勝が行行われる場合はその記録は別々の結果として扱われそれぞれの記録が AIDA 世界ランキングに反映される

3265 主催者は AIDA インターナショナルに対し技術資料に規定された料金金と支払スケジュールに従ってコンペティションフィーを支払わなければならない

327 競技者またはチームメンバーが他の競技者を妨害または他の競技者のパフォーマンスを妨げた場合そのいかなる行行為または行行動もジャッジ審判団の裁量によってペナルティが科せられ妨害された競技者は再スタートが認められる

328 ジャッジは競技者やチームメンバーが以下に掲げる行行為を行行った場合警告ペナルティまたは失格とすることができる

bull 規則に従わない行行為

bull 審判団主催者チームキャプテンその他の競技者観衆または報道関係者に従わないまたは干渉する行行為

bull 競技の安全性を妨げまたは干渉する行行為

bull 大会を通じて 3回警告を受けた場合はその大会を通して失格扱いとなるまた AIDAインターナショナルから追加の処分が科される可能性がある

329 予備

3210 主催者は審判団から判定が下されるまで競技者が水面に浮上する様子を 1台以上のカメラで撮影しなければならないこの映像はブラックアウトやサーフェイスプロトコルなどへのプロテスト(異議申立立)に関してジャッジの判定のために使用されるが最終的にはジャッジの判定が優先される世界記録の場合についての規定は34 項を参照のこと主催者は競技の開始前に全てのビデオ装置をテストする機会を審判団に提供しなければならない

3211 現在の AIDA 世界記録を上回る記録が1つ以上出た場合1番の記録を出した競技者がドーピングテストで失格になった場合に備えて1番以外の競技者もドーピングテストを行行うただし深度競技において競技会中に現在の世界記録を同ポイントで上回っている競技者が複数いた場合全員が記録として認定される

3212 競技者は予選と決勝でその申告を変更することができる主催者は競技者がその申告(AP)を変更できる時刻の制限をあらかじめ告知しなければならない

3213 競技の開始時間をオフィシャルトップといい以下の文では OT あるいは OT 時間と表記する

3214 カウントダウンは競技進行行係が英語で行行うが世界選手権の場合は自動化されたアナウンスシステムによって行行うこともできるカウントダウン要領 200 130 100 30 20 10 5 4 3 2 1 オフィシャルトップ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 20rdquo 25rdquo 26rdquo 27rdquo 28rdquo 29rdquo 30rdquo スタートキャンセル」

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3215 競技者の気道が水没した時をパフォーマンスのスタートとする競技スタートは 1 度のみ許されるOT の後の全ての気道の水没はパフォーマンスの開始とみなされる

3216 ジャッジは自らが判定をしている競技会に競技者として出場することはできない

32161 立立会医師は自らが立立会医師として参加する競技会に競技者又はジャッジとして参加できない

3217 (競技者のパフォーマンスを邪魔しないため)カメラ及びカメラマンは競技ゾーンへの立立ち入りが禁止されるが主催者が許可した特定のメディアゾーンには立立ち入りが許される主催者は設置しない正当な理由がない限りメディアゾーンを設置しなければならない

3218 声援は他の選手が競技中や待機中であっても許される

3219 放送機器などを通じて競技の解説を会場に流すことは許されるパフォーマンス終了後にタイム距離深度等の結果を解説とともに発表することも許されるただし3214 に記載された時間(2分間のカウントダウン開始から OT まで)においてはこれらのアナウンスは禁止する

3220 世界記録ステータスの AIDA 競技会における競技者の最低数について世界記録ステータスのAIDA競技会を開催するには最低7人の競技者を競技会に登録しなければならない当該競技会におけるパフォーマンスを AIDA 世界記録とみなすためには最低 5人の競技者の結果を提出なければならないこれは最少の 7人の競技者のうち 2人が(例えば病気によって)パフォーマンスを行行わない場合でも世界記録の承認が可能となることを意味する主催者が競技会で 5人の競技者がパフォーマンスを行行うかどうか不確実な場合主催者はその大会を記録アテンプトとして扱わなければならない(AIDA ランキングリスト【JAPAN ランキングリスト】には記載されないが世界記録及び国内記録【日本記録】としては有効となる)

3221 コンペティションフィーAIDA コンペティションフィーについては技術資料(2項)に規定されている

33 世界選手権

331 AIDA インターナショナル世界選手権は次に掲げる競技種目の 1つ以上を含む個人戦または団体戦による競技会である

bull スタティック(STA)

bull ダイナミックウィズフィンウィズアウトフィン(DYNDNF)

bull コンスタントウエイトウィズフィンウィズアウトフィン(CWTCNF)

bull フリーイマージョン(FIM)

332 個人戦世界選手権は「室内競技種目(スタティックダイナミックウィズフィンおよびまたはウィズアウトフィン)」及び「屋外競技種目(コンスタントウエイトウィズフィンおよびまたはウィズアウトフィンフリーイマージョン)」を区別して個別の選手権として開催できるものとするまた団体戦世界選手権においては主要三種目「コンスタントウエイトウィズフィン」「ダイナミックウィズフィン」「スタティック」すべてを実施し総合ポイントでランキングするものとする

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333 予備

334 国ごとの性別及び種目別競技者数は主催者及び AIDA インターナショナルにより決定されAIDA からその国のナショナルメンバーへ通達される

3341 団体戦世界選手権においては国ごとの競技者数は男女女各 3名と補欠男女女各 1名とするただしAIDA インターナショナルの決定により変更することができる男女女別々のチームを出場させない国は男女女混合チームを出場させられる混合チームは男性部門でのみ競技可能となる交代要員はチームキャプテンからの要請と大会医師の合意により医学的な理由からのみ競技に参加可能とするこれは競技会で 1回のみ可能である

3342 予備

335 AIDA インターナショナル世界選手権においてはAIDA インターナショナルと主催者が選手登録に対して責任を有するAIDA ナショナルは当該競技会に参加する競技者を選定できるが目標基準(例パフォーマンス)と非差別的基準のみに基づくものとするその他の団体(例国内の潜水協会)が当該選定に参加することはできないAIDA ナショナルがない国ではAIDA インターナショナルは別の機関にこれらの選択を管理させるか当該競技者による競技を直接許可することができる(AIDA の決定する条件に依る)代表選考に関する情報はAIDA の要請により AIDA ナショナルから AIDA インターナショナルへ送付されなければならない

336 世界選手権に参加しようとする競技者はその所属国に AIDA ナショナルがある場合はそのメンバーでなければならないAIDA ナショナルが無い場合はその競技者は同じ国の他の競技者と共にAIDA インターナショナルに対し特別招待を要請することができる

337 AIDA インターナショナル世界選手権に参加できるのは大会の 2週間前までに年会費を支払った AIDA ナショナルに所属している選手のみとするその他の国または公式 AIDAナショナルによる年会費が未払いで特別招待が許可されている場合代表競技者を参加させるために1か国につき 150 ユーロの「仮許可」代を AIDA インターナショナル(または AIDAを代表する審判団)へ支払わなければならない

338 AIDA ナショナル各国はイベントコミッティに国を代表して参加するチームキャプテンを指名する

339 チームキャプテンは運営上の安全性を高めるため予定している申告を到着した日選手登録または最初のイベントコミッティの際に確認しなければならない

3310 世界選手権においてジャッジは自分と同じ国籍の競技者の判定ができない

3311 公式競技の OT は前日のイベントコミッティ開始までに決定する競技の順番は申告の数字順または抽選で決定する

34 競技会における世界記録

341 世界記録を上回るパフォーマンス

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3411 AIDA 競技会における全ての AIDA 世界記録で最低でも 2人の AIDA ジャッジ(レベル Eかそれ以上)がパフォーマンスの審判を行行い最低でもそれらのうち 1人のジャッジがマネージングジャッジ(レベル B)かそれ以上でなければならない最低でも 1人のマネージングジャッジ(レベル B)かそれ以上の者が競技者と異なる国籍でなければならない深度競技では申告が現世界記録を上回っている場合当該のジャッジ両者が水中にいなければならない

3412 競技会の間現行行の(世界)記録を上回ったパフォーマンスが「ドーピングテストの結果が出るまでの暫定世界記録」として扱われるためには全ての競技規則を守りまたそのパフォーマンスの判定がホワイトカードによるものであることが必要であるペナルティを伴うパフォーマンスは競技会の順位においては有効だが世界記録としては公認されない

3413 主催者はドーピングキットを準備してドーピングテストを行行い有効なビデオ映像を準備しなければならない

有効なビデオ映像とは以下をいう

bull ビデオ映像はOT の 30 秒前から審判団が判定を下す(すなわち水面浮上後 30 秒以上でカードが示される)までアテンプト全体をカバーしている

bull 競技者の水面への浮上が写されている

bull 競技者の顔が完全に見見えて認識できる

bull 完全に SP が見見えそれがカメラの方を向いている

bull 競技者がジャッジの判定が出るまで誰にも触れられていないことが明確に見見てとれる

bull 深度競技においては世界記録更新が認定されるためにはボトムカメラによる撮影が必須である

3414 同じ競技会と種目において 2人以上の競技者が同じ記録を達成した場合各競技者がホワイトカードを受けることを条件に新世界記録を共有するものとするAIDA は現世界記録パフォーマンスを超えるその次のパフォーマンスもまた競技者がホワイトカードを受けることを条件に承認する承認のために35 項に明記されている通り全ての競技者は同じ手順(ドーピングテストその他)を踏まなければならない

3415 審判長は下の 3512 項と 3514 項に規定されている通り世界記録パフォーマンス毎に AIDA インターナショナルへビデオと文書を提出しなければならない

342 競技結果が大陸記録を上回っている場合は34 項と 35 項の手続きが適用されるただし3515 のドーピングテスト及びそれに伴う 3511 の手続きは適用されない

343 競技会で世界記録が出た場合審判団は記録の詳細を表す詳しい報告書(ワードまたは同様のフォーマット)を書く1枚の複写を主催者へもう 1枚をビデオデータとともに文書をアーカイブする AIDA インターナショナルスポーツオフィサーへ送付しなければならない

35 世界記録アテンプト

351 競技者は自らが代表する国の AIDA ナショナルのメンバーでなければならない

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352 AIDA ナショナルの無い国に属する競技者はAIDA インターナショナルに対し申請をしなければならないAIDA インターナショナルはその競技者の実際のレベルトレーニングにおける安全対策の状況などを確認する

353 申請書は記録アテンプト期間の開始の 6週間前までにAIDA ナショナル(または 352項の場合は競技者)により AIDA インターナショナルへ提出されなければならず以下を含むファイルが同封されていなければならない

bull アテンプトを行行う競技者のプロフィール

bull フリーダイビングの実施に支障がない旨明記した医師の診断書

bull アテンプトに関わる方法機材及びメンバーのレポート

bull 競技者自身が上記の申請書の提出を行行うのはその競技者が AIDA ナショナルの無い国に属する場合のみとする

354 ジャッジ(審判)

3541 AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者はスポーツオフィサーと共に2名の AIDA インターナショナルジャッジを指名するジャッジはできるだけアテンプト開催地域の近くの者を選ぶAIDA 世界記録アテンプトではマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長及びシニアジャッジ(レベル D)以上のセカンドジャッジがいなければならない

3542 アテンプトの主催者はジャッジに関わる交通費宿泊費食事代を含む全ての費用を負担しなければならない交通費とチケットはジャッジ人選の決定後10日以内にジャッジの元へ届かなければならない

3543 世界記録アテンプトではジャッジの拘束期間は 1イベントで最大でも 9日間までとするそれ以上に延長する場合は担当ジャッジ及び AIDA ジャッジ統括責任者及び又はAIDAスポーツオフィサーによる承認を必要とするアテンプトの実施は1日 1回のみとするスレッド競技の場合は特にその安全性を確実にしなければならないプール競技ではアテンプトの実施の回数に制限は設けないただし必要とされた場合ジャッジはその回数を決定する権限を持つ

355 主催者は携わる人の安全を含むそのアテンプトに全体について単独で責任を負う

356 AIDA ナショナルはアテンプトの 2日前までにその競技者が全ての必要条件を満たしていることをファックスまたは Eメールで AIDA インターナショナルに報告しなければならないAIDA ナショナルの無い国の競技者は2人の立立会人の承認を得た報告書を提出するものとするAIDA インターナショナルはこれらの報告内容を受理するか却下するかの権限を持つ

357 適用されている AIDA インターナショナルのルールとアテンプト実施会場の国の法律規則とに相容れない項目がある場合AIDA ナショナル(又は競技者自身)はルールの例外的適用を申請しなければならないAIDA インターナショナルは申請内容を調査しその申請を承認するか否かを決定する権限を持つ

358 主催者はジャッジが必要な施設が全て自由に使えるよう便宜を図らなければならない

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359 ジャッジは必要に応じ機能性の高い安全装置への変更について主催者に進言することができる

3510 指名された AIDA インターナショナルジャッジは記録アテンプトに関し下記に該当する場合にその中止を提言する権利を持つ

bull 競技規則が遵守されていないとき

bull アテンプトに参加している全ての人の安全が十分に確保されていないと判断したとき

bull 運営が正常になされていないと判断したとき

ジャッジがこの権利を行行使する場合は決定後できるだけ速やかに主催者及び AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者スポーツオフィサーに直接文面で通知しなければならない

3511 主催者は311 項に基づきアテンプトに先立立ってドーピングテスト費用として500 ユーロ(または技術資料に明記されている場合はその額)を現地に到着したジャッジに現金金で支払わなければならないこれは現在の市場価格による国内通貨またはユーロでも構わない

3512 AIDA 世界記録のためのビデオ要件は技術資料(5項)に規定されている

3513 3117 項によりジャッジによる判定が下されビデオ映像を確認後最終的な判定(ドーピングテストを除く)が決定される

3514 ジャッジはアテンプトの結果の詳細を示したレポートを提出する(正副 2通)1通は主催者に提出しもう 1通は AIDA インターナショナルスポーツオフィサーにアーカイブのためのビデオ映像とともに提出する技術資料(5項)では当該報告書に網羅されるべき項目を特定している

3515 技術資料に明記されたドーピングテストの手順は全ての世界記録アテンプトに適用される

36 サーフェイスビデオレビューこれらの規則で要求されるその他全てのビデオレビューに加え審判団は以下のパフォーマンスについてサーフェイスビデオをレビューしなければならない

(i)全ての AIDA 世界記録アテンプト

(ii)競技会において AIDA 世界記録を超える全てのパフォーマンス

(iii)全ての AIDA 世界選手権での性別種目別のトップファイブパフォーマンス

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4 安全 41 概要

411 AIDA セーフティーガイドラインはAIDA インターナショナルが公認後援する全ての大会において適用される

412 予備

413 セーフティーラニヤードセーフティーラニヤードは全ての深度パフォーマンスで義務付けられているラニヤード要件は技術資料(3項)に規定されているラニヤードは競技者の安全性を守るために必要な場合を除きパフォーマンス中に競技者によって外されてはならない競技者の安全性以外の何らかの理由でラニヤードを外した場合はペナルティの対象となる

414 競技深度計はセーフティーラニヤードを装着した手首と反対側に着けるものとする

415 全ての深度競技においては医師救護隊員若しくは蘇生術(EMT)を専門とする消防士の配置が義務付けられているプール競技においてはプロ救護員またはそれ以上に相当する者の配置が適切である遠隔地であるために治療が遅れる可能性があることを考慮に入れた計画を立立てなければならない医療サポートスタッフは責務を果たすため必要な医療機器を装備していなければならない吸入用酸素及び応急手当用の機器は必須である深度競技においては十分な蘇生法を施すための機器を事前に準備しておかなければならない

416 主催者は前述のリストバンドを用いて選手と同時に浮上することなく容易に選手の緊急浮上を行行うために必要な機器を装備したセーフティーダイバーを確保(準備配置)しなければならないスクーバダイバーはカウンターバランスシステムとは関係なくスクーバダイバーが選手もしくは競技ロープまたはその両方を浮上させるための追加のリフトバックシステムを携帯しなければならないカウンターバランスシステムを採用していても予備の浮上手段として追加のシステム(完全装備で水上待機しているスクーバダイバープラットホーム上にいる競技ロープの手動引き上げ役など)は必要であるAIDA 及び審判団は大会開始前にカウンターバランス及びその他の安全装置の検査実演を求めることがある

417 競技会及びアテンプトの両方においてセーフティーフリーダイバーのフロントスノーケルの使用はプール競技深度競技共に禁止する

42 国際大会

421 セーティーフリーダイバーの人数はローテーションを行行うのに十分でなければならない競技ゾーン 1か所につき少なくとも 2名以上のセーティーダイバーを必要とするウォームアップゾーンには 2人以上のセーティーダイバーを必要とする他の AIDA文書(安全手順など)がこれらの問題を指摘している場合本項をアップデートしなければならない

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43 世界選手権

431 深度競技において水中に配置する全てのスクーバダイバーはその役割に応じたスキルを証明できるものと必要な機材を持っていなければならないセーフティースクーバダイバーは世界的に認められた認定機関(PADINAUIIANTDTDICMAS あるいはこれらと同等の機関)の規則を遵守しなければならないセーフティーフリーダイバーは20m(80m以上の競技の場合は 30m)まで楽に繰り返し潜れる能力力を持っていなければならない主催者はこれらのレベルを確認する責任を負う全てのセーフティーダイバーは大会前に AIDAインターナショナルに承認検証されなければならない主催者は安全に関わる全てのスタッフがその役割を果たすための能力力を備えていることを確かめなければならない

432 主催者は公式競技に先立立ち参加する全ての人の安全を確認するために安全担当者と共に救助活動の予行行演習をしなければならない全ての担当者が自分の役割を果たせるようこの予行行演習には 1名以上のジャッジまたはジャッジが指名した者が立立ち会うこととする予行行演習の実施後に安全担当チームに加わった者に対してはジャッジを介してその役割を明確にする安全担当の新メンバーは安全に関するスキルや知識を予行行演習を体験したメンバーと同等もしくはそれ以上に持っていなければならない(実際の救助活動あるいは救助の訓練の経験を持つ者でなければならない)経験豊富な競技者であってもセーフティーフリーダイバーのためのトレーニングプログラムの受講経験や実際の競技会でのセーフティー経験がなければセーフティーとしての役割が無条件で果たせるとは見見なされない

433 水深 80m以上の競技を行行う場合には水深 30mでのトラブルへの対応ができる能力力のあるセーフティーフリーダイバーの配置を勧告するセーフティーフリーダイバーは水深30m にいる必要はないが主催者は水深 20m 以上でのトラブルへの対応が可能なよう計画を立立てることを勧告する

434 酸素はダイビング後の吸入のために水面及び水深 5mでの呼吸が可能な装置でなければならない競技者が酸素を水中で呼吸している間セーフティーフリーダイバーまたはスクーバダイバーが競技者を監視する競技者は水中での酸素吸入のリスクを理解した認定スクーバダイバーでなければ水中で酸素を吸入することは許されないそれ以外の競技者はダイビング後水面もしくは陸上で酸素を吸入するものとする水深 80m以上のダイビング後の酸素吸入は必ず実施しなければならない

44 予備

45 世界記録アテンプト

451 全てのルールに 41 項が適用される

452 明記された以外の全ての安全装置はアテンプトの1か月前までに AIDA インターナショナルへ提出されなければならないそのアテンプトに指名されたジャッジは文書で示された情報に加え更なる情報を要求する権利を持つ

4521 蘇生器具は使用可能な状態で競技者の近くになければならない

453 非常事態の場合は競技者を指定の専門医療機関に搬送しなければならないこの医療機関はアテンプトの前にあらかじめ公表されていなければならない

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454 深度競技においては2名以上のセーフティーフリーダイバーを配置しなければならないプール競技においては1名以上のセーフティーダイバーを配置しなければならないダイナミック競技においては競技者がプールの壁に近いコースを使用する場合はジャッジと共にプールサイドを歩く配置でも可とするセーフティーフリーダイバーは必要とされる場合はいつでも水に入って競技者の救助ができるように準備をしておかなければならないダイナミック競技においては25mを超える長さのプールを使用しセーフティーフリーダイバーがプール内を併泳する場合は2名以上の配置が求められる

46 2014 年安全性強化事項

461 申告の制限

4611 主催者は競技者が過去 3か月間に達成し主催者に証明した深度の最大 10m 超までに申告を制限できる【達成期間や制限深度を主催者の判断で変更する事も可】

4612 申告の制限は全ての選手に等しく適用されなければならない主催者(と審判長)は制限を遵守するために制限深度を超えた申告を変更する場合があるこのような変更は全ての選手に等しく適用される

4613 競技者がその 3か月前までの期間中に適切なダイブを行行わなかった場合主催者はAIDA ランキングリストにあるその競技者のパーソナルベストの 50-70を使用しなければならない一般的にディープダイビングを一定期間行行っていない場合AIDA はその競技者にゆっくりと(パーソナルベストの 50-70を超えないように)再開することを推薦しているその競技者は主催者(及び居る場合は大会の医師)と最初のダイブの適切な深度を相談しなければならない

4614 主催者がこの規則のもとで申告を制限する予定の場合競技会の支払いを受領する前に文面(Eメールなど)により競技者へ告知しこの告知を広告(例主催者のウェブサイトとグループ Eメール)に入れなければならない

4615 競技者が申告を制限(すなわち変更)された場合でも料金金の返金金はない主催者は当該の変更を合理的に速やかに競技者へ告知しなければならない

462 ソナー

4621 世界選手権と世界記録において深度競技ではソナーを練習し使用していることが主催者に求められる

4622 世界記録ステータスの競技会において深度競技ではソナーの使用経験を積んでいることが主催者に求められる

4623 その他の競技会において最大競技深度がセーフティーダイバーの視界内である場合を除いて深度競技ではソナーを練習し使用していることが主催者に推奨される(が必須ではない)

463 潜降の再開の禁止

4631 CWTCNFFIM では競技者は一旦浮上を開始した後にターニングバックダウン(再び潜降)することを禁止する違反者は失格となる(すなわちレッドカード)

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4632 「ターニングバックダウン」とは(i) ソナー上では浮上開始と見見受けられたがその後再び潜降しはじめるまたは(ii) 同じ深度に 5秒以上留まりその後潜降する行行為として定義される

4633 主催者はこの規則を競技会開始前に競技者へ説明しなければならない

4634 主催者側スタッフはその稼動が競技者のリスクを軽減すると思われた場合カウンターバラストを稼働させる権限を持つ(が要求はされない)

464 スクイーズの事後

競技者をケガのリスクから守るため競技者が著しいスクイーズまたはその他競技者の安全性を脅かす医学的状態にある場合大会の医師は競技者の潜水を止めることができる医師主催者(例セーフティーダイバー)またはジャッジの要請により医師は再潜水前に競技者の検査を要求する(医師または主催者により決定された通りの)深度潜降の後パルスオキシメーターによる酸素飽和度検査が義務づけられこれにより医師は競技者がさらなる検査を必要とするかどうか決定する主催者と審判長との協議により医師はそうした規制がダイバーの健康と安全を守るために必要と思われる場合以下の規定の通り競技者の潜水を禁止することができる当該規制が実行行された場合大会参加費の返金金はない競技者が医師の検査を拒否した場合競技者はその競技会で再び潜水することが許されず別の競技会エントリー前に健康診断書を取得しなければならない予想される検査結果には以下のものがある

4641 健康なダイバー自己責任で潜水可能

4642 軽い症状休憩の勧告または簡単な潜水(すなわちその競技者にとって浅い深度)への制限

4643 軽度の肺水腫2日間の休息(またはケガの程度により医師の裁量でそれ以上)復帰時以前の潜水より深い申告はできない異なる種目を行行いたい競技者の場合医師は申告の許容可能な最大深度を決定できる

4644 重度の肺水腫3日間の休息または競技の終了(ケガの程度により医師の裁量による)徐々にモニターされた潜水で潜水を継続するようにする(例以前の目標深度の 60未満から開始する)異なる種目を行行いたい競技者の場合医師は申告の許容可能な最大深度を決定できる

4645 重症の場合医療的ケア競技者が回復したことを医師が確認するまで追加的な潜水はできないラングスクイーズ(例ピンク色の気泡または泡を咳出す)は重症の一例

4646 競技者が申告を制限されたあるいは潜水が中止された場合料金金の返金金はない

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465 トレーニング及び装備

4651 必要な医療トレーニング世界選手権と世界記録AIDA 世界選手権と世界記録競技会では以下のトレーニングを受けた医師が必要となる

bull 救命外科

bull 気道管理

bull 二次心肺蘇生法(ACLS)

bull 要求されないが可能なところでは推薦されるACLS のトレーニングを受けた最低もう 1人のパラメディックまたはセーフティーダイバー

4652 必要な医療トレーニング世界記録ステータスの競技会世界記録ステータスのAIDA競技会では以下のトレーニングを受けた医師が必要となる

bull 救命外科

bull 気道管理

bull 二次心肺蘇生法(ACLS)

bull 必須ではないが可能なところでは推薦されるACLS のトレーニングを受けた最低もう 1人のパラメディックまたはセーフティーダイバー

4653 必要な装備AIDA 世界選手権と世界記録競技会及び世界記録ステータスの AIDA競技会では以下の装備が必要となる

bull パルスオキシメーター

bull 聴診器

bull ポケットマスクスタッフのトレーニングが必要競技ゾーン内に常備が必要使用は必須ではない

bull 酸素マスク

bull 必須ではないが可能なところでは推薦されるCPAP フェイシャルマスクと標準マスクPEEP (positive end-expiratory pressure) バルブ付き BVM (Bag-Valve-Mask) が付いた酸素タンク

4654 推薦される装備AIDA 世界選手権と世界記録競技会及び世界記録ステータスのAIDA 競技会では以下の装備は必要ではないが可能なところでスタッフが使用資格のあるところでは推薦される

bull 吸引器

bull プランジャーニードル(またはhttpwwwnarescuecomARS_for_Needle_Decompression_(325_in)- CN1ACDE14CD3FDhtml)

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bull AED(自動体外式除細動器)使用にはドライエリアの検討が必要

bull 口咽頭エアウェイ(気道の使用が簡単な補助)

466 インシデントレポーティングシステム2015 年 1月 1日よりAIDA 競技会の主催者は(ヘッドジャッジ医師と共同で)競技会における安全性関連インシデントを AIDA のオンラインのインシデントレポーティングシステムにて報告する必要があり手順とインストラクションは同システム内に明記されている

467 休息日競技者が連日潜水することを防ぐためAIDA は主催者が競技スケジュールに休息日を加えることを奨励する

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5 スタティック(STA) 51 概要

511 スタティック(STA)競技はプールまたは限定された安全な自然環境下で実施する深度要件は技術資料(4項)に規定されている

512 競技は水面付近で行行う

513 競技者はウェットスーツ顔面の装備(マスクスノーケルノーズクリップなど)を自由に選択することができる

514 競技者の公式記録は2つの計時結果の平均タイムとするそれぞれの計時においては秒以下切り捨てとする

公式計時 5 分 08 秒 64 および 5 分 07 秒 48

平均計時(508 + 507) 2 = 5 分 07 秒 50

公式記録5 分 07 秒= 614 ポイント

52 国際大会

521 OT のインターバルは主催者が審判長と競技の上決定するAIDA は競技者が自分の OT 前の最低 3分間競技ゾーンにいることが許可されるよう推薦する

522 ゾーンは「ウォームアップゾーン」「待機ゾーン」「競技ゾーン」の 3ゾーンで構成される競技者は最初の公式アテンプトの 45 分前から「ウォームアップ」を開始でき「ウォームアップゾーン」に入ることができる「待機ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで立立ち入ることができない

523 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは「ウォームアップゾーン」「待機ゾーン」「競技ゾーン」での補助が許可される競技者が希望する場合競技者の競技開始から気道が水面上に出るまでパートナーをオフィシャルのセーフティーフリーダイバーとして配置することができパートナーは意識確認のためのボディタッチをすることができるこの時パートナーは自分がコーチングする競技者の安全についての責任があるが競技会を通じての安全管理についての責任は主催者にあるいずれにせよパフォーマンスが終了し競技者の気道が水面から出た時点からパートナーは競技者に触れることは許されないパートナーは小さな声で競技者に話しかけることのみ許されるこれらが守られなかった場合その競技者は失格となる競技終了(すなわち鼻及び又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

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524 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われる競技者が OT から 10 秒以内に競技を開始しない場合ペナルティが適用されOT から 30 秒を経過してもスタートしない場合は失格となるまたOT 前にスタートした場合もペナルティが適用される

525 競技結果(RP)が申告時間(AP)を下回った場合はペナルティが適用される

526 予備

527 競技者は OT 毎に 1度のみ公式アテンプトを行行う権利を有する鼻と口が水中に沈んだ時点で競技スタートと見見なす競技者の OT 時または OT 後の気道(すなわち鼻と口)のいかなる入水も競技の開始とみなされる

528 セーフティーフリーダイバー及びパートナー(キャプテンコーチ)は競技中入水した状態で競技ゾーンに入ることができるその場合以下の手順で競技者の意識の状態を確認する責任を有するセーフティーフリーダイバーは競技者に対し明確にボディタッチをする競技者はあらかじめセーフティーダイバーあるいはパートナーと決めておいたサインで意識があることを伝えるこの場合以下の手順が使用される

主催者が指名したオフィシャルフリーダイバーの場合

bull 申告時間(AP)1 分前から 30 秒毎

bull 申告時間後は15 秒毎

パートナーの場合

bull 特に規定は設けずパートナーの自由とする

競技者がボディタッチに対するサインを返さなかった場合ジャッジは直ちにセーフティーフリーダイバーもしくはパートナーに追加の合図をするように指示をするジャッジは反応がおかしい又は反応が無いと判断した場合セーフティーフリーダイバー又はパートナーに競技者を水から上げるように要求するジャッジは競技者の反応に疑いを持った場合セーフティーフリーダイバーもしくはパートナーに競技者に追加のサインを出させるように指示できる

529 AIDA インターナショナルジャッジと主催者側のタイムキーパーは競技時間を計測する競技者の気道(鼻と口)が水面下に入った時あるいはスノーケルを使用する場合はスノーケルを口から外した時ストップウォッチでの計測がスタートする競技者の気道が水面から出た時計測をストップする

5210 決勝戦

52101 下記の点を除きこれまでに記載された事項は決勝においても適用される

52102 メディアの注目を高めるため決勝戦は複数ゾーンでの同時スタートとすることができる決勝戦が複数のシリーズにわたる場合最も好成績の競技者は最終組で競技する

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53 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

531 世界選手権においてはスタティック競技はプールまたは限定された安全な自然環境下で実施する

532 競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前にそれぞれのキャプテンは競技者の申告時間をジャッジに提出しなければならない

533 OT のインターバルは少なくとも 14 分とする

54 競技会における世界記録

541 パフォーマンスが世界記録を上回ったときそれが新しい世界記録と認定されるには34 項が満たされなければならない

542 従来の世界記録よりも 1秒以上上回った場合に新しい世界記録として認められる

55 世界記録アテンプト

551

552 アテンプトの時間は2人の AIDA インターナショナルジャッジが計測する気道が水面下に入った時あるいはスノーケルを使用する時はスノーケルを口から離した時から計測を開始する競技者の気道が一度水面上に上がった時点で計測を終了する

553 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

554 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは競技者の競技開始から気道が水面上に出るまで自由に競技者に接触することができまた意識確認のためのボディタッチすることができるパートナーは自らがコーチングする競技者に対して責任を有するただしパフォーマンスが終了した(競技者の気道が水面から出た)時点からは競技者に触れることは許されず競技者に話しかけることのみ許されるこれらが守られなかった場合その競技者は失格となる競技終了(すなわち鼻及び又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

555 従来の世界記録よりも 1秒以上上回った場合新しい世界記録として認められる

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6 ダイナミックウィズフィンウィズアウトフィン(DYNDNF)

61 概要

611 競技はプール内で行行われる全ての DNYDNF についてのプールの深度要件は技術資料(4項)に規定されている

612 競技は25ヤード(2287m)以上のプールで実施した場合のみ世界記録として認定されAIDA インターナショナルのランキングリストに登録されるただし全てのパフォーマンスはメートル法で報告されなければならない

613 競技者はウェットスーツウエイト顔面の装置(マスクスノーケルノーズクリップなど)を自由に選択することができる

614 両競技において選手は手や腕を使って泳いでもよいただし特別なパドル類スイミンググローブやスイミングソックスなどの推進力力を生む手段は(DYN でのビーフィンモノフィンを除き)使用を禁止する

615 DYN では競技者はビーフィンとモノフィンのいずれを使用してもよいただし世界記録についてはビーフィンかモノフィンのいずれかを使用しなければならない

616 競技者は潜水前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートその他サポートポイントからの助走をつけたあらゆるスタートを禁止する競技は気道(鼻か口)が水面に出た時点で終了する

617 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは「ウォームアップゾーン」「競技ゾーン」で競技者を補助することができるただしOT 後は話しかけることのみ許され競技者に触ることは許されない競技終了(すなわち鼻又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

618 競技者は完全に水中に没していなければならない水面露出については 116 項を参照

619 競技者補助のため1名以上のセーフティースタッフが伴泳又は追走しなければならない競技者のレーンがプールサイドから距離がある場合は1名以上のセーフティーフリーダイバーが水中で伴泳するものとするまた1コースに複数のセーフティーフリーダイバーを配置することも可能としその場合セーフティーフリーダイバーはそのレーンを分割して担当してもよい

6110 到達距離は競技者の気道(鼻か口)が水面に出た場所で計測されるただし競技者がプールの端で競技を終了する場合気道(鼻か口)が水面に出る前にエンドウォールに水面下でタッチすること計測単位はメートル法とし少数点以下は切り捨てとする

1729m=172m公式記録172x05=86 ポイント

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6111 自力力での潜行行水泳以外のいかなる推進支援も利用してはならない(ターン時にエンドウォールを蹴ることは許される)浮上時にプールの底を押して浮上することもペナルティとなる【補足浮上に際し気道が水面上に出る前に足などをプールの底につく行行為は浮上のための連続動作であってもペナルティが適用される】競技終了時のプールエッジのグラブについては 116 項を参照のこと

6112 スタート時壁から 15m 以内の地点で気道(鼻と口)が水中に没していなければならない違反した場合は失格となる

61121 スタート時に身体のどこかの部分がプールのエンドウォールに接触していなければならない違反した場合はペナルティが適用される

6113 ターンでは身体の一部がエンドウォールに接触しなければならない違反した場合はペナルティが適用される【フィンは「身体のどこか」に含まないフットポケットの部分のみ身体の一部として認められる】またターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格となる

62 国際大会

621 競技者はDYN の競技会でフィンを使わずに泳ぐことは可能であるDNF の競技会ではいかなるフィンの使用も許されない競技会が DYNDNF として公式発表された場合競技者はフィンの使用の有無を選択することができるが一つの競技会として結果表は一つになるAIDA ランキングにおいてはそれぞれの種目の結果として記載される競技会が DYN-DNFとして公式発表された場合競技者はどちらの競技に出場するかを選択する事ができる競技会は 2つの独立立したものとして扱われ結果表も別々になる競技会が単独種目として公式発表された場合は混合種目としては扱えない

622 ゾーンは「ウォームアップゾーン」と「競技ゾーン」の 2ゾーンで構成される競技者は OT45 分前からウォームアップを開始でき「ウォームアップゾーン」に入ることができる「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで立立ち入ることができない

623 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推薦する

624 主催者は競技者の要請があった場合会場内に休憩のための場所を準備しなければならない

625 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われる競技者が OT から 10 秒以内に競技を開始しない場合ペナルティが適用されOT から 30 秒を経過してもスタートしない場合は失格となるまたOT 前にスタートした場合もペナルティが適用される

626 競技者は OT 毎に 1度のみ公式アテンプトを行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し競技者がウォールを離れたらアテンプトが開始されたものとみなす競技者の OT の 30 秒より前に気道(すなわち鼻と口)が入水しウォールから離れた場合はいずれもパフォーマンスの開始とみなされる

627 競技者は自分がスタートした競技ゾーン(すなわちレーン)に浮上しなければならない違反した場合は失格となるただし競技者が自分のレーンを外れても他の競技者の妨害となることなく自分のレーンに戻れば失格とはならない

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628 競技結果(RP)が申告距離(AP)を下回った場合はペナルティが適用される(11項を参照)

629 決勝戦

6291 下記の点を除きこれまでに記載された事項は決勝においても適用される

6292 メディアの注目を高めるため決勝戦では競技者は予選の成績に準じて複数ゾーンに配置することができる決勝戦が複数のシリーズにわたる場合は最も好成績の競技者は最終組で競技しなければならない

63 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

631 予備

632 世界選手権においては621 項は適用されない

633 競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前にそれぞれのキャプテンは競技者の申告距離をジャッジに提出しなければならない

634 OT のインターバルは少なくとも 10 分とする

64 競技会における世界記録

641 パフォーマンスが世界記録を上回ったときそれが新しい世界記録と認定されるには34 項が満たされなければならない

642 従来の世界記録よりも 1m以上上回った場合に新しい世界記録として認められる

65 世界記録アテンプト

651 予備

652 競技者はウォームアップ時間を自由に選択することができる一人のジャッジが OT の60 分前から競技者を監視する

653 競技中1人以上のセーフティーフリーダイバーを併泳させ又は(競技者のレーンがプールサイドの場合)プールサイドで追走させ競技者の競技進行行をフォローしなければならない

654 従来の世界記録よりも 1m以上上回った場合新しい世界記録として認められる

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7 コンスタントウエイトウィズフィンウィズアウトフィン(CWTCNF)

71 概要

711 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

712 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助するパートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

713 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

714 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止するCWTではモノフィンまたはビーフィンの使用を認める(CNF では使用不可)審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

715 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

716 競技者はタグを水上に持ち帰りジャッジに示さなければならないタグの仕様は技術資料(3項)に規定されている

717 競技者は自らのフィンキックで潜降浮上しなければならない潜降浮上中は7171 項および 7172 項に示す場合を除き競技ロープを引っ張るまたは摑む行行為をしてはならない

7171 競技者が競技中気道(鼻と口)が水面下にある場合ボトムプレートから 2m以内のゾーン(以下「2mゾーン」という)では失格とならずにロープを引っ張るまたは掴むことができるただし競技ロープの水面または水上部分を掴むことが禁じられていないことを前提とする2mゾーン以外でロープを掴むとペナルティが適用される競技中競技者がロープを掴んで引っ張った場合は失格となるただし例外的に申告深度に届かずに浮上する場合にターンするために1回に限りロープを握り引っ張ることは認められる

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7172 競技者は潜水中ロープをガイドとして使うことは認められるが推進のためのサポートとして使った場合ペナルティが適用されるただしスタート時に競技ロープの水上か水面部を掴むことは許されるこれは競技者の身体や開いた掌がロープに接触することは許容されるという意味であり競技者がロープを保持するまたはロープをサポートとして使った場合はペナルティが適用されるただしそれが 2mゾーンの猶予内であれば競技者は自由に手を動かすこともロープを掴むこともできる2mゾーンは明確に区別できるように印を付けておかなければならない前述に関係なく競技者は競技の最後の水面への浮上のための動作に関連して競技ロープの水面または水上部分を掴み引っ張ることができこの行行為はペナルティとならない

718 競技者は潜水前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートその他サポートポイントからの助走をつけたあらゆるスタートを禁止する

719 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならないボトムプレートの仕様は技術資料(3章)に明記されている

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

72 国際大会

721 競技者はCWT の競技会でフィンを使わずに泳ぐことは可能であるCNF の競技会ではいかなるフィンの使用も許されない競技会が CWTCNF として公式発表された場合競技者はフィンの使用の有無を選択することができるが一つの競技会として結果表は一つになるAIDA ランキングにおいてはそれぞれの種目の結果として記載される競技会がCWT-CNF として公式発表された場合競技者はどちらの競技に出場するかを選択する事ができる競技会は 2つの独立立したものとして扱われ結果表も別々になる競技会が単独種目として公式発表された場合は混合種目としては扱えない

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722 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する(天候メディア報道を含む大会の環境は審判団の判断材料となる)

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行わなければならない

7231 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

7232 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)の入水と水面からの離脱は競技の開始とみなす

724 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

725 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

726 競技エリアには競技者パートナー(キャプテンコーチ)審判セーフティーフリーダイバー以外は立立ち入ることができない

727 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

728 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

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73 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

731 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

732 予備

733 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

74 競技会における世界記録

741 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

75 世界記録アテンプト

751 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの3ヶ月前から2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

752 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

753 予備

754 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

755 予備

756 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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8 フリーイマージョン 81 概要

811 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

812 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助する

812 パートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

813 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

814 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止する

815 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

816 競技者はタグを水面に持ち帰りジャッジに示さなければならない

817 競技者はロープを手繰るか又は自力力で泳いで潜降浮上しなければならない

818 競技者は潜行行前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートまたはその他サポートポイントからの勢いをつけたいかなるスタートも禁止する

819 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならない

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

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bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

82 国際大会

821 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

8221 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

8222 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)のいかなる入水および水面からの離脱も競技の開始とみなす

823 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

824 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3 つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

825 パフォーマンスエリアは以下の人員のみアクセス可能競技者そのパートナー(キャプテンコーチ)ジャッジおよびセーフティーフリーダイバー

826 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

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bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

827 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

83 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

831 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

832 予備

823 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

84 競技会における世界記録

841 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

85 世界記録アテンプト

851 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

852 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

853 予備

854 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

855 予備

856 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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9 バリアブルウェイト(VWT) 91 概要

911 AIDA インターナショナルはバリアブルウェイトを競技会の正式種目として認定しない

912 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

92 世界記録アテンプト

921 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

922 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

923 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull ダイビングスーツの厚みは競技会場が海水の場合は 7mm淡水の場合は 9mmを上回ってはならない

bull ウェットスーツがセパレートタイプの場合脇の下から股の部分に限り二重になっていてもよい

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull モーターエンジンプロペラ等推進力力を補助する機器の使用を禁止するビーフィンまたはモノフィンの使用は許可する

bull 競技者は固定されたロープを潜降しなければならない競技者はロープのボトムウエイトをバラストとして利用し潜降することはできない(すなわち「ボトムウエイトに乗る行行為」は許可されない)

924 その他浮上を補助する装置等は大会の AIDA インターナショナルジャッジが AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者およびまたはスポーツオフィサーと協議の上禁止する

925 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

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926 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

927 競技者は自らの力力によるビーフィンモノフィンおよびまたはロープを手繰ることによって浮上しなければならない浮上を補助するインフレータブルまたはメカニカルなシステムの使用は禁止する

928 予備

929 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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10 ノーリミッツ(NLT) 101 概要

1011 AIDA インターナショナルはノーリミッツを競技会の正式種目として認定しない

1012 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

102 世界記録アテンプト

1021 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

1022 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

1023 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull 浮上の場合にはモーターエンジンプロペラ等を補助する機器の使用を許可する潜降にはウエイト付スレッド以外推進を補助する器材の使用は禁止する

1024 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

1025 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

1026 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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11 ペナルティ 111 以下に記載する間違いを犯した場合失格とはならないがペナルティが適用される負の数は AIDA 記録として認められない

112 ペナルティのない記録のみが AIDA 世界記録大陸記録として公認される

113 OT より早く競技を開始した場合5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

114 プール競技において競技者が定められた時間(STADYNDNF では OT から 10 秒以内)を超えて競技開始した場合OT から 30 秒までは5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される30 秒を超過した場合は失格となりスタートが許されない

115 申告(AP)と結果(RP)の差によるペナルティ

1151 スタティック競技(STA)において結果が申告時間を下回った時5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=5 分 35 秒結果(RP)=5分 4 秒

申告と結果の差=31 秒

ペナルティ=7ポイント

最終ポイント=608-7=538 ポイント

1152 ダイナミック競技(DYNDNF)において結果が申告距離を下回った場合1mにつき 05 ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=100m結果(RP)=89m

申告と結果の差=11m

ペナルティ11x05=55 ポイント

最終ポイント445(89m)-55(11m)=39 ポイント

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1153 深度競技(CWTCNFFIM)において深度計が申告より浅い深度を示した場合結果と申告深度の差 1mにつき 1ポイントのペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではない

計算例

申告=50m結果(深度計の読み)=465m

実際の結果=465rarr結果=46m

ペナルティ

bull 申告と結果の差50m-46m=4mペナルティは 4ポイント

bull タグを持ち帰らないペナルティは 1ポイント

最終ポイント46-5=41 ポイント

116 ダイナミック競技(DYNDNF)特有のペナルティ

1161 スタート時及びターン時に身体のいかなる部分も壁にタッチしなかった場合は1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるまたターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格とする

1162 競技者は選手が身体の一部が水面に出たままレーンを泳ぎ切った水面に出たまま全競技を行行った場合失格となるこの規則に違反した場合は失格となる前述に限らず水面でアームリカバリーを行行った場合は失格となる【アームリカバリークロールの様な動きで腕を体の脚の方から頭の方に戻す動作】

1163 競技者が競技中に身体をサポートするもの(壁コースローププールの底等)につかまったり押したりした場合は5ポイントのペナルティが適用されるただし競技者が浮上に際してプールのエッジまたはロープを掴むことはペナルティの対象とならないものとする

117 深度競技(CWTCNFFIM)特有のペナルティ

1171 競技者が競技中に安全上の理由以外でセーフティーラニヤードを外した場合は10ポイントのペナルティが適用される

1172 競技者がタグをジャッジに渡せなかった場合は1ポイントのペナルティが適用される

118 コンスタント競技(CWTCNF)特有のペナルティ

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 42 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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1181 競技者は気道(鼻と口)が水面下にある場合2mゾーン(ボトムプレートから 2m以内の範囲)では失格とならずにロープを掴むことが認められる競技中鼻と口が水面下にある間にロープの 2mゾーン以外の場所を掴んだ場合1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるただし 717 項記載の例外を除く前述に関係なく競技者は競技開始時競技ロープの水面または水上部分を(すなわち手が完全に入水しない限り)ペナルティ無しに掴むことができる

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12 プロテスト(異議申し立立て) 121 キャプテン(不在の場合は競技者自身)は当該事象が起きてから最大 15 分以内または当日の結果発表後 15 分以内にジャッジにプロテスト(異議申し立立て)を行行うことができる

122 審判団は水面下での規則の違反をセーフティーダイバーまたはボトムカメラビデオのレビューから確認した場合適用可能なペナルティまたは失格を競技者およびまたはそのチームキャプテンへ直接告知するか結果発表時に当該ペナルティ失格を含めるものとする

123 プロテストがあった場合ジャッジは選手のペナルティまたは失格について以下の手順で判断する

1231 プロテストはすべて審判室で管理しひとつずつ処理する

1232 ジャッジはそれぞれのプロテストについて最初にビデオ映像を見見るビデオ映像は必要に応じ何度もまたはスローモーションで再生する

1233 判定を行行ったジャッジは事実の要約とその判定に至った経緯を他のジャッジに説明する

1234 競技者とキャプテンは公式ビデオ映像を見見て追加のコメントを付け加えることができるその後競技者とキャプテンは退室する

1235 競技者は必ず事情を聴取され関連性があれば審判団は競技者の安全および潜降と浮上の監視を担当するスタッフたちからも聴取できる

1236 審判団はプロテストについて協議できるが審判団長が課す協議の制限(例各ジャッジの発言を 1分に限定するなど)を前提とする審判団はその後各プロテストに対する無記名式投票へと進む

124 単に疑わしいだけの場合は競技者にとって有利な判定を行行わなければならない(すなわち何が起きたのかがよくわからない場合競技者にとって有利に解釈する)この場合審判団はどのパフォーマンスを考慮の対象とするかを決定する

125 審判団は遅くとも競技当日のイベントコミッティにおいて当日の競技におけるプロテストの判定結果について報告する

126 プロテスト申立立人は 50 ユーロまたは同額の現地通貨を支払わなければならないこれは審判団が競技者の正当性を認めた場合は返金金される逆に審判団が競技者の正当性を認めない(すなわち申し立立てが覆らない)場合支払金金は競技の主催者に渡されるがAIDA 世界選手権または世界記録競技会では支払金金は AIDA インターナショナルへ渡る

127 AIDA 世界選手権大会ではプロテストを行行う競技者と同じ国籍のジャッジはプロテスト処理から外れなければならない(すなわちそのプロテスト処理のあらゆる過程または審判団投票の間プロテストが処理される部屋にいてはならない)

128 審判団の決定において結果が同数となった(例えば棄権によりジャッジの人数が偶数になった)場合は審判団長の票(プロテストに参加している場合)または副審判団長(審判団長が参加していない場合)の票が 2票として数えられる

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129 決勝時のパフォーマンスに関するプロテストによって決勝がやり直しになることはない

1210 競技者は自身の競技中の環境(セーフティーダイバーや主催者の不備により競技への妨げがあったなど)に対してもプロテストを行行うことができるこの場合競技者は審判にその場で直接申し立立てることができそれが有効と認められれば競技のやり直しができるものとする(特に深度競技において)

1211 各プロテストはひとつの問題のみを扱う例えば競技者がグラブ違反およびサーフェイスプロトコル違反でペナルティを適用されている場合その競技者が両方の問題で申し立立てをしたい場合はふたつの申し立立てを行行わなければならない別々の問題はそれぞれのプロテストフォームに記載し別個のプロテストとして扱われなければならない

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13 競技審判団 131 国際大会

1311 国際大会では審判団は当該競技会で AIDA インターナショナルを代表する 2名以上の AIDA インターナショナルジャッジで構成されるものとするAIDA ランキングリストに掲載するプール競技では 1名以上深度競技では 2名以上の AIDA ジャッジがその競技をジャッジしなければならない

1312 アシスタントジャッジはAIDA インターナショナルジャッジのポジションに関連する特定の職務(公式カウントダウン深度計およびタグの管理タイムキーピング等)を補助するものでスタティック競技においてはジャッジとアシスタントジャッジを設置されることがある

1313 ジャッジはウォームアップのスタートから競技に立立ち会い以下のことを行行う

bull 競技会が競技規則どおり運営されていることの確認

bull 競技者の装備のチェック

bull 競技者のパフォーマンスのチェック

bull 競技会に関連する規則を遵守しないまたは主催者の円滑な運営や競技会の安全性を損なう競技者を失格にする

bull 競技者やスタッフの安全が脅かされた場合競技を中断させる

bull チームキャプテンから提出されたプロテストの収集(該当する場合)

1314 コンスタントウエイトフリーイマージョンにおいては1名以上のジャッジが水中で判定を行行わなければならない世界記録を上回る申告の場合その結果が世界記録として認定されるためには2名以上のジャッジが水中で判定しなければならない(34 項参照)

1315 主催者は競技会の 2週間前までに審判長を AIDA インターナショナルへ(CARS システムを通じて)告知しなければならない世界記録ステータスの競技会では当該告知は競技会の 6週間前までに AIDA インターナショナルへ告知しなければならない

132 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

1321 世界選手権においてはAIDA インターナショナルは AIDA ジャッジ IOP の条件に従い審判団を指名する審判団は 6名以上の AIDA ジャッジから構成されるジャッジ要件は下の 1333 項と 1334 項に規定されている

1322 アシスタントジャッジは競技会の通常の進行行に関し投票や決定はできないが各状況においてインターナショナルジャッジ(意思決定の際にそれを検討する者たち)へ自分たちの意見見を述べることができる

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1333 AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならないAIDA 世界選手権のジャッジはシニアジャッジ(レベル D)以上でなければならない前述に加え

(i)AIDA プール世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(ii)AIDA 深度世界選手権のジャッジはAIDA 深度競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(iii)AIDA チーム世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上AIDA 深度競技会から 30 ポイントを得ていること

1334 審判長AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならない前述に加え

a) AIDA プール世界選手権では審判長はプール競技会から最低 100 ポイントプール世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上のプールおよびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

b) AIDA 深度世界選手権では審判長は深度競技会から 100 ポイント以上深度世界記録アテンプの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の深度およびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

c) AIDA チーム世界選手権では審判長は

(i)プール競技会から最低 100 ポイントおよび深度競技会から最低 100 ポイント

(ii)深度世界記録アテンプトの最低4レコードポイントおよび深度世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の AIDA 世界選手権(プール深度およびまたはチーム)でジャッジを務めていること

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14 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ) 141 イベントコミッティ

1411 イベントコミッティは円滑な競技会運営と競技規則や運営についての質問に答える場として実施される

1412 イベントコミッティは以下のメンバーで構成される

bull 審判団

bull チームキャプテン

bull 大会主催者

競技者はイベントコミッティに参加する要望は出せるが直接発言することはできないキャプテンが競技者の代表として要望を代弁する

1413 イベントコミッティは審判団および主催者によって進行行されるその日の特定の議事を遵守する

1414 イベントコミッティは相互尊重とフェアプレイの精神に則って運営されなければならない審判団主催者または他チームのキャプテンに対して非協力力的な姿勢のキャプテンや競技者はイベントコミッティから排除されることがある

1415 イベントコミッティは次に掲げる事項を目的として競技日前日の主催者の設定した時間に開催される

bull 競技結果の発表

bull キャプテン競技者スタッフへの翌日の競技に関する一般事項(日程の再確認ローカルルール天候や特別な環境等)の伝達

bull 翌日に開催する競技の OT タイムの配布

142 競技参加標準記録(MINIMA)競技参加標準記録を設定する場合はAIDA インターナショナルが(主催者との協議により)設定するものとしそれらが適用される世界選手権開始の6か月以上前に AIDA ナショナルへ通知されなければならない

143 主催者

1431 AIDA インターナショナルに選出された大会主催者は開催 6か月前までに次に掲げる情報をAIDA インターナショナルを含むすべての関係者に送付しなければならない

bull 大会に適用される全ての規則

bull 競技会概要(開催期日イベントコミッティ大会参加費等)

bull 使用施設日時宿泊場所偶発責任等が記載された競技会実施要項

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bull 競技者ジャッジ観衆の安全のための使用される設備が記載された文書

bull 緊急時の避難救助手順が記載された文書

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull 競技会の進行行運営に関するすべての文書

bull 代替の会場となる場所の図

bull メディアに関する詳細計画と大会主催組織のスタッフの名前

1432 大会主催者は開催 5か月前までに競技会に関する詳細情報を告知する専用のウェブサイトを英語表記で開設しなければならない具体的な内容は次のとおり

bull AIDA ロゴを使用したウェブサイトと公式の競技会名

bull 競技開催地の案内図

bull AIDA インターナショナル競技規則

bull 詳細スケジュール

bull AIDA インターナショナルへの登録ページ

bull 主催者問合せ先アドレス

bull 宿泊施設(ホテル空港)

bull 競技会場付近の概要情報

bull レンタカー船の情報

bull スクーバダイビングやフリーダイビングに関するその国特有の法規則

bull メディアに対する情報(連絡先水中映像写真の入手の可否等)

1433 AIDA インターナショナルは開催 2か月前までにジャッジの立立候補を受け付け検討を経て審判団を編成しなければならない大会主催者はチームキャプテンに審判団の構成について競技会初日に通達するものとする大会主催者は審判団の開催地までの交通費および宿泊経費食事代を負担するものとする各ジャッジには自室が提供される(ただし他のジャッジまたは自分のパートナーと同室になることを了承するものとする)交通費は大会主催者より前払いにて支払われるものとし移動に関する書類はAIDA インターナショナル理事会により審判団の選出がなされてから遅くとも 10日以内に使用できるものとする主催者はAIDA インターナショナルに対し(適用可能であれば)審判団に同じ大陸の国のジャッジを50を目安に選出するよう依頼できる

1434 主催者は全ての必要な施設設備を審判団が自由に使えるようにしておかなければならない

1435 主催者は審判団がビデオをチェックするための常設のエリア(施設設備)を確保しなければならない

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1436 大会全体の責任はAIDA インターナショナルや審判団ではなく大会主催者が負うAIDAインターナショナルおよび審判団は競技者の安全に関する責任を負わないものとする

1437 イベントコミッティは競技会の前日に行行われるものとする主催者はその席においてチームキャプテンに当該競技のスタートリストを配布しなければならない

1438 主催者は大会初日(開始日)に競技者キャプテン主催者審判団メディアセーフティスクーバーフリーダーバー医療救急スタッフによる情報共有化のためのミーティングを開催しなければならないこのミーティングを通じ主催者は大会の詳細情報特にイベントコミッティの開催スケジュールおよび競技結果発表の日時について説明する

1439 大会主催者は報道関係者がトレーニング日および競技日に水中撮影(ビデオあるいはスチール)をするために水に入れるよう配慮し施設を用意しなければならない

14310 大会主催者は競技者が記入するための申告用紙を用意する

14311 AIDA インターナショナル理事会により指名された委員会は(一人の AIDA からの代表に対して)主催者の費用で競技会の 2か月前までに以下に掲げる事項について主催者と確認する

bull 宿泊スケジュール資材調達などが計画どおりに進んでいるか

bull セーフティーフリーダイバースクーバダイバーのリーダーと共にイベント全体の安全管理の準備ができているか

bull 施設とその管理状況

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull メディアに関する詳細計画とメディア担当スタッフの決定

14312 この委員会は1名以上の審判団のメンバー(または AIDA インターナショナル委員会に指名されたその他の者)から成り問題を整理し必要な解決策を見見つけるために主催者と緊密に連携をとりながら効率的な組織運営を目指すものとするこの委員会はAIDA インターナショナル理事会へ直接報告する

14313 審判長と副審判長または 2名の指名されたジャッジは公式アクティビティの開始日(大会初日)の 3日前までには現地に到着していなければならない

14314 大会主催者は自国の然るべき機関または AIDA インターナショナルに依頼しドーピングテストを実施することが義務付けられる主催者はこれらの手続きと試験(キットを含む)の費用を支払うものとする競技者が選ばれる条件は審判団の裁量にゆだねられるただし各種目の優勝者および世界記録を上回った競技者は男女女ともに必ずテストを受けるものとするまた一般に主催者は全ての 1位と 2位の競技者と競技日ごとにランダムに選択された 2人の競技者を検査する準備をしなければならない

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14315 大会主催者は各種目とも1名以上の「オープナー」を設けることが望ましい審判団はセーフティーダイバーまたは有能なフリーダイバーの中から「オープナー」を指名することができる「オープナー」はそれぞれの能力力の範囲内で競技ゾーンを公式に確認し主催者の慣らしを行行う「オープナー」は競技者と同条件で試技をすることになるが必ずしも競技者でなくともよい決勝と予選は同じ日に開催されても別の大会として見見なされしたがってそれぞれでオープナーを設ける決勝に進出していない予選出場者が決勝の「オープナー」として試技をすることは認められる「オープナー」としての記録は世界記録としては認められない

14316 大会主催者はすべての競技者の ID ナンバーを設定する競技者は競技中必ず IDナンバーが明確に分かるようにしなければならないID ナンバーのリストは報道関係者とキャプテンに配布される

14317 大会主催者はセーフティーダイバージャッジおよびその他オフィシャルスタッフ全員に対して競技中も視認しやすい ID システムを提供しなければならない

14318 公式深度計は正確な測定のため競技が始まる前までに測定済みのロープで確認調整されなければならない

144 雑則

1441 主催者または競技者のスポンサーに関連する制限事項によって大会運営に支障があってはならない

1442 イベントコミッティでは公認メディアの人数と位置について明確にしなければならないAIDA に指定されたカメラマンおよびまたはビデオグラファーは全てのメディアゾーンおよび深度競技用の全ての競技エリアへ立立ち入ることができる(当該者は競技の進行行に干渉してはならない)

1443 AIDA インターナショナルおよび大会主催者は競技者が競技規則を遵守しないために生じた事故について責任を負わない

1444 現競技規則は世界選手権開催の 3か月前以降は変更しないものとする

1445 競技規則において明示されていない事項についてはジャッジのみが判断を下すことができる

145 スタートの最小インターバルAIDA 世界選手権の深度競技では競技の最短インターバルは 9分(100m 以上の潜水は 10 分が推奨される)なければならないただし80mに満たない潜水の最短インターバルは 8分とし50m未満の潜水での最短インターバルは 7分とする

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用語集 AIDA カレンダーAIDA のウェブサイトには様々な目的のカレンダーが掲載されている競技記録アテンプトインストラクターコースジャッジコースこれらのカレンダーは以下に掲載されている

CARS競技会発表およびランキングシステム最新の AIDA 競技会と記録アテンプトデータが蓄積されたオンラインアプリケーション以下の二つで構成されている

a) 競技会の発表 httpcarsaidainternationalorgcalendarannounce-competition

b) ランキング(すなわち結果) httprankingaidainternationalorg

CNFコンスタントウエイトウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

CWTコンスタントウエイトウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DNFダイナミックウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DYNダイナミックウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

FIMフリーイマージョン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

IOP本 AIDA ジャッジインターナルオペレーションと手順

JOSジャッジオンラインシステム最新の AIDA ジャッジ情報が蓄積されているオンラインアプリケーションAIDA のウェブサイト httpjudgesaidainternationalorg にある

STAスタティック httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

Page 8: AIDA International Competition Rules v14.0J-60522-2...らない。AIDAインターナショナル理事会は、その競技会が条件を満たしているかどうかにつ いて判断を下すことができる。

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2310 大陸国内地域地区都市選手権

23101 主催者は初心者やファンへのハードルを低くするためにメインイベントの他に別の選手権を追加することができるただしフリーダイビングの普及を目的としAIDA ナショナルの承諾を得たものに限るAIDAインターナショナルランキングでの公平性のために競技者に対する条件は全て同じでなければならない

2311 AIDA ナショナルが関与しない競技会AIDA ナショナルが無い国または AIDA ナショナルが何らかの理由で協力力が出来ない場合であっても個人やクラブで AIDA 国際大会を開催することができるその場合AIDA インターナショナル理事会への直接の申請を必要とし競技会は AIDA インターナショナルに直接管理される

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3 一般規則 31 概要

311 いかなる AIDA 競技会への参加もそれによって各競技者はこれら規則の約款全てを受け入れたものとする

312 各競技者は AIDA ナショナルのメンバーでなければならない

313 WADA アンチドーピング基準及び AIDA インターナショナルにより採用された全ての基準が全ての AIDA 競技会及び記録アテンプトに適用されるものとするテストは競技会や記録アテンプトの有無に関わらず通年かつ抜き打ちで行行なわれるテストを受けることを拒否した場合当該競技者はドーピングポジティブ(陽性)と判断される全ての世界選手権における優勝者または優勝チーム及び AIDA 世界記録を記録した全ての競技者は必ず検査を受けていなければならない

314 各競技者が競技前の 60 分間に圧縮ガスの吸引をすることを禁止する

315 WADA または AIDA の禁止する全てのパフォーマンスを向上させる製品の消費または使用は明確に禁止されているAIDA ジャッジは疑念があるときはアンチドーピングテストまたはその他の調査手段を要請する権力力を有する

316 全ての競技者は 18 歳以上(保護者の同意を得ている場合は 16 歳以上)でなければならない

3171 各競技者は自分が代表する国の有効なパスポート(または国籍を表す国民 ID カード)を所持し当該国は国連に承認されていなければならない

3172 特定の国のパスポートを所持して AIDA の競技会に参加した競技者はAIDA への申請と承認がなければその所属する国を変更することは出来ない国籍を変更したい場合はAIDA インターナショナルに対して前年の 10月 31日までに申請を行行なわなければならない国籍の変更が認められるのは1年おきとする国籍の変更に関する更なる詳細な情報はAIDAインターナショナルのウェブサイトで得ることが出来る

318 全ての競技者はフリーダイビングを行行なうことに問題なしと判断された英語記載の診断書を準備しなければならない【日本国内の大会においては英語記載である必要は無い】診断書の有効期限は 1年以内とし連絡先が併記された医師のサインを必要とする競技者自身が医師であっても自分の診断書への署名は有効とは認められない

319 「316 項317 項318 項」については競技者受付登録時に確認されるものとする

3110 全ての競技者は治療中の病気怪我がある場合大会前に審判及び大会の医師に報告しなければならない大会の医師は競技への参加がその病気や怪我の経過に危険を及ぼすと判断した場合競技者の大会参加を制限する権利を有する

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3111 競技者はオフィシャルトップ(以下 OT)の 60 分前までに審判団の指定した場所にいなければならない

3112 競技者及びそのコーチは競技者の外部の状況を計測する電子機器(深度計など)を使用してもよいが競技者の内部の状況を計測する機器(心拍数モニター酸素濃度計など)を使用してはならない

3113 全ての種目においてEQEX(イコライズイクステンション)ツールその他圧平衡を助けるための機器やシステムの使用を禁止する

3114 ジャッジによりブラックアウトと判断された全ての競技者はその競技において失格となりあるいはジャッジの決定によりそれ以上のペナルティ(他の競技への出場停止など)が科せられる審判団は追加のペナルティの可能性を決定する前に大会の医師に意見見を求めることができる

31141 以下に掲げる兆候が見見られた場合「ブラックアウト」と判定される

bull 心停止

bull 呼吸停止

bull 意識の喪失

bull 意識はあるが気道(鼻と口)を水中から出した姿勢を維持できない

31142 前述の兆候が疑わしい場合競技者に有利な判定を行行いそのパフォーマンスは有効とされる

3115 競技者は何らかの問題が起きない限り競技中に誰かの補助を受けたり触られたりしてはならないもしそれがあった場合は失格となるがそれが競技中のスタッフ(ジャッジカメラマンセーフティーダイバーなど)の補助に該当しない接触である場合は失格とならないスタティック競技中の位置修正や安全確認を目的としたコーチパートナーセーフティーダイバーによる接触は認められる(523 及び 528 参照)CWTCNFFIM 競技で競技者が気道を水中に沈める前であればその競技者のコーチは競技者に接触し補助することができペナルティは科せられない

3116 個人的なフロートの使用は審判団に禁止されていない限り全ての種目で許可される審判団はそのフロートが判定安全ビデオ撮影の妨げとなる場合禁止することができる

3117 サーフェイスプロトコル(浮上後動作手順)

31171 競技者は水面へ上がった後サーフェイスプロトコル(以下「SP」という)を完全に行行なわなければならない

31172 競技者は水面浮上後 15 秒以内に SP を行行い完了させなければならないSP は審判団または大会スタッフからの指示を受けることなく行行うものとするSP は競技者が自らの手で顔面の装備を外し始めるところから始まる顔面の装備をつけていない場合はジャッジに対し手による OK サインを出した時点を SP のスタートとする

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31173 SP は次の手順で行行なう

1 顔面のすべての装備(マスクゴーグルノーズクリップ)を取り外す

2 ジャッジに向かって手で「OK サイン」を 1 回示す

3 声に出して「Im OK」または「I am OK」と審判に向かって 1回言う

競技者は以上の 3つの動作を「上記の順番で」水面浮上後 15 秒以内で行行わなければならない競技者はSP 開始前や完了後に声を発したり目に見見える動作をすることについては何度行行っても構わないしかしながら SP が開始した時点からSP 以外の全ての余分な動作は失格(「SP 失敗」)と見見なされるSP は競技者が声による OK を示した時点で完了と見見なされる全ての AIDA 国際大会及び記録アテンプトでは言葉の合図は上で規定した通り英語で行行わなければならない

3118 競技者は浮上後鼻と口を水面より上に保持しなければならない競技者の浮上後30 秒以上経過しメインジャッジが色付きカードによって判定を下すまで競技者は誰にも触れてはならず誰も競技者に触れてはならないただし競技中にスタッフ(ジャッジカメラマンセーフティーダイバーなど)による補助に該当しない接触は失格の対象とはならない

3119 競技終了時ジャッジは競技の有効判定を直ちに各競技者に伝えるものとするこの判定は最終判定であるが深度競技においてはジャッジの目視可能範囲での判定である(潜降中のロープタッチ等についての判定は含まれない)ジャッジは色付きカードにより判定を示す判定は競技者の浮上後 30 秒以上経過した後に出されるものとする

カードの色は以下を意味する

bull 白 OKペナルティなし

bull 黄 OK だがペナルティあり

bull 赤 失格

判定が黄または赤の場合競技者はその判定理由を知る権利がある競技の継続を妨げない限り判定の直後に知ることも可能であるまたプロテスト(異議申立立)に先立立つ結果発表において告げられる場合もある

3120 主催者は競技者が AIDA 競技会に参加する条件としてパブリシティリリース(すなわち競技者の名前やイメージを使用する権利を主催者に許諾すること)への署名を要求してはならない

3121 オープナー主催者は競技会においてスタッフとジャッジの予行行の為にオープナーを設置することが出来るオープナーの記録は AIDA ランキングリストには掲載されない

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32 国際大会

321 競技会は個人戦あるいはチーム戦で以下の種目をひとつまたはそれ以上を実施するものをいう

bull スタティック(STA)

bull ダイナミックウィズフィンおよびまたはウィズアウトフィン(DYNDNF)

bull コンスタントウエイトウィズフィンおよびまたはウィズアウトフィン(CWTCNF)

bull フリーイマージョン(FIM)

322 すべての競技種目で予選及び決勝あるいは決勝のみの大会運営ができる予選及び決勝を行行う場合決勝の選手数はジャッジと大会主催者が会場設定の状況を考慮し協議のうえ決定するその数は 2人以上12人以下とする

323 主催者は制御不能な自然環境(風波海流雨など)を除き競技者に対しできる限り同じ条件の環境を提供しなければならない

324 予備

325 各競技のポイントは以下のとおりとする

bull スタティック競技1秒=02 ポイント

bull 深度競技1メートル=1ポイント

bull ダイナミック競技1メートル=05 ポイント

深度競技においては小数点以下は切り捨てとするダイナミック競技では05 ポイントスタティック競技では 02 ポイント単位(いずれも切り捨て)で計算することとする

計算例

5 分 4 秒 スタティック= 608 ポイント

555m コンスタントウエイト = 550 ポイント

978m ダイナミック= 485 ポイント

326 勝者の決定方法

3261 個人戦での勝者は最もポイント数の高かった競技者とする予選と決勝が行行われる場合は決勝の結果のみで決定される

3262 団体戦での勝者は決勝が終わった時点で最もポイント数の高かったチーム(全てのメンバーの全ての競技のポイントの合計)とする団体戦で同点となった場合次に高いポジションが他のチームに与えられることなく同点のチームがポジションを共有する(例2チームが最高得点 100 ポイントで次に得点の高いチームが 90 ポイントであれば100 ポイントの 2チームが 1位を共有し90 ポイントのチームは 3位となる)

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3263 個人戦で同点となった場合申告(AP)と結果(RP)の差が最小の競技者がその競技の優勝者となる

3264 予選と決勝が行行われる場合はその記録は別々の結果として扱われそれぞれの記録が AIDA 世界ランキングに反映される

3265 主催者は AIDA インターナショナルに対し技術資料に規定された料金金と支払スケジュールに従ってコンペティションフィーを支払わなければならない

327 競技者またはチームメンバーが他の競技者を妨害または他の競技者のパフォーマンスを妨げた場合そのいかなる行行為または行行動もジャッジ審判団の裁量によってペナルティが科せられ妨害された競技者は再スタートが認められる

328 ジャッジは競技者やチームメンバーが以下に掲げる行行為を行行った場合警告ペナルティまたは失格とすることができる

bull 規則に従わない行行為

bull 審判団主催者チームキャプテンその他の競技者観衆または報道関係者に従わないまたは干渉する行行為

bull 競技の安全性を妨げまたは干渉する行行為

bull 大会を通じて 3回警告を受けた場合はその大会を通して失格扱いとなるまた AIDAインターナショナルから追加の処分が科される可能性がある

329 予備

3210 主催者は審判団から判定が下されるまで競技者が水面に浮上する様子を 1台以上のカメラで撮影しなければならないこの映像はブラックアウトやサーフェイスプロトコルなどへのプロテスト(異議申立立)に関してジャッジの判定のために使用されるが最終的にはジャッジの判定が優先される世界記録の場合についての規定は34 項を参照のこと主催者は競技の開始前に全てのビデオ装置をテストする機会を審判団に提供しなければならない

3211 現在の AIDA 世界記録を上回る記録が1つ以上出た場合1番の記録を出した競技者がドーピングテストで失格になった場合に備えて1番以外の競技者もドーピングテストを行行うただし深度競技において競技会中に現在の世界記録を同ポイントで上回っている競技者が複数いた場合全員が記録として認定される

3212 競技者は予選と決勝でその申告を変更することができる主催者は競技者がその申告(AP)を変更できる時刻の制限をあらかじめ告知しなければならない

3213 競技の開始時間をオフィシャルトップといい以下の文では OT あるいは OT 時間と表記する

3214 カウントダウンは競技進行行係が英語で行行うが世界選手権の場合は自動化されたアナウンスシステムによって行行うこともできるカウントダウン要領 200 130 100 30 20 10 5 4 3 2 1 オフィシャルトップ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 20rdquo 25rdquo 26rdquo 27rdquo 28rdquo 29rdquo 30rdquo スタートキャンセル」

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3215 競技者の気道が水没した時をパフォーマンスのスタートとする競技スタートは 1 度のみ許されるOT の後の全ての気道の水没はパフォーマンスの開始とみなされる

3216 ジャッジは自らが判定をしている競技会に競技者として出場することはできない

32161 立立会医師は自らが立立会医師として参加する競技会に競技者又はジャッジとして参加できない

3217 (競技者のパフォーマンスを邪魔しないため)カメラ及びカメラマンは競技ゾーンへの立立ち入りが禁止されるが主催者が許可した特定のメディアゾーンには立立ち入りが許される主催者は設置しない正当な理由がない限りメディアゾーンを設置しなければならない

3218 声援は他の選手が競技中や待機中であっても許される

3219 放送機器などを通じて競技の解説を会場に流すことは許されるパフォーマンス終了後にタイム距離深度等の結果を解説とともに発表することも許されるただし3214 に記載された時間(2分間のカウントダウン開始から OT まで)においてはこれらのアナウンスは禁止する

3220 世界記録ステータスの AIDA 競技会における競技者の最低数について世界記録ステータスのAIDA競技会を開催するには最低7人の競技者を競技会に登録しなければならない当該競技会におけるパフォーマンスを AIDA 世界記録とみなすためには最低 5人の競技者の結果を提出なければならないこれは最少の 7人の競技者のうち 2人が(例えば病気によって)パフォーマンスを行行わない場合でも世界記録の承認が可能となることを意味する主催者が競技会で 5人の競技者がパフォーマンスを行行うかどうか不確実な場合主催者はその大会を記録アテンプトとして扱わなければならない(AIDA ランキングリスト【JAPAN ランキングリスト】には記載されないが世界記録及び国内記録【日本記録】としては有効となる)

3221 コンペティションフィーAIDA コンペティションフィーについては技術資料(2項)に規定されている

33 世界選手権

331 AIDA インターナショナル世界選手権は次に掲げる競技種目の 1つ以上を含む個人戦または団体戦による競技会である

bull スタティック(STA)

bull ダイナミックウィズフィンウィズアウトフィン(DYNDNF)

bull コンスタントウエイトウィズフィンウィズアウトフィン(CWTCNF)

bull フリーイマージョン(FIM)

332 個人戦世界選手権は「室内競技種目(スタティックダイナミックウィズフィンおよびまたはウィズアウトフィン)」及び「屋外競技種目(コンスタントウエイトウィズフィンおよびまたはウィズアウトフィンフリーイマージョン)」を区別して個別の選手権として開催できるものとするまた団体戦世界選手権においては主要三種目「コンスタントウエイトウィズフィン」「ダイナミックウィズフィン」「スタティック」すべてを実施し総合ポイントでランキングするものとする

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333 予備

334 国ごとの性別及び種目別競技者数は主催者及び AIDA インターナショナルにより決定されAIDA からその国のナショナルメンバーへ通達される

3341 団体戦世界選手権においては国ごとの競技者数は男女女各 3名と補欠男女女各 1名とするただしAIDA インターナショナルの決定により変更することができる男女女別々のチームを出場させない国は男女女混合チームを出場させられる混合チームは男性部門でのみ競技可能となる交代要員はチームキャプテンからの要請と大会医師の合意により医学的な理由からのみ競技に参加可能とするこれは競技会で 1回のみ可能である

3342 予備

335 AIDA インターナショナル世界選手権においてはAIDA インターナショナルと主催者が選手登録に対して責任を有するAIDA ナショナルは当該競技会に参加する競技者を選定できるが目標基準(例パフォーマンス)と非差別的基準のみに基づくものとするその他の団体(例国内の潜水協会)が当該選定に参加することはできないAIDA ナショナルがない国ではAIDA インターナショナルは別の機関にこれらの選択を管理させるか当該競技者による競技を直接許可することができる(AIDA の決定する条件に依る)代表選考に関する情報はAIDA の要請により AIDA ナショナルから AIDA インターナショナルへ送付されなければならない

336 世界選手権に参加しようとする競技者はその所属国に AIDA ナショナルがある場合はそのメンバーでなければならないAIDA ナショナルが無い場合はその競技者は同じ国の他の競技者と共にAIDA インターナショナルに対し特別招待を要請することができる

337 AIDA インターナショナル世界選手権に参加できるのは大会の 2週間前までに年会費を支払った AIDA ナショナルに所属している選手のみとするその他の国または公式 AIDAナショナルによる年会費が未払いで特別招待が許可されている場合代表競技者を参加させるために1か国につき 150 ユーロの「仮許可」代を AIDA インターナショナル(または AIDAを代表する審判団)へ支払わなければならない

338 AIDA ナショナル各国はイベントコミッティに国を代表して参加するチームキャプテンを指名する

339 チームキャプテンは運営上の安全性を高めるため予定している申告を到着した日選手登録または最初のイベントコミッティの際に確認しなければならない

3310 世界選手権においてジャッジは自分と同じ国籍の競技者の判定ができない

3311 公式競技の OT は前日のイベントコミッティ開始までに決定する競技の順番は申告の数字順または抽選で決定する

34 競技会における世界記録

341 世界記録を上回るパフォーマンス

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3411 AIDA 競技会における全ての AIDA 世界記録で最低でも 2人の AIDA ジャッジ(レベル Eかそれ以上)がパフォーマンスの審判を行行い最低でもそれらのうち 1人のジャッジがマネージングジャッジ(レベル B)かそれ以上でなければならない最低でも 1人のマネージングジャッジ(レベル B)かそれ以上の者が競技者と異なる国籍でなければならない深度競技では申告が現世界記録を上回っている場合当該のジャッジ両者が水中にいなければならない

3412 競技会の間現行行の(世界)記録を上回ったパフォーマンスが「ドーピングテストの結果が出るまでの暫定世界記録」として扱われるためには全ての競技規則を守りまたそのパフォーマンスの判定がホワイトカードによるものであることが必要であるペナルティを伴うパフォーマンスは競技会の順位においては有効だが世界記録としては公認されない

3413 主催者はドーピングキットを準備してドーピングテストを行行い有効なビデオ映像を準備しなければならない

有効なビデオ映像とは以下をいう

bull ビデオ映像はOT の 30 秒前から審判団が判定を下す(すなわち水面浮上後 30 秒以上でカードが示される)までアテンプト全体をカバーしている

bull 競技者の水面への浮上が写されている

bull 競技者の顔が完全に見見えて認識できる

bull 完全に SP が見見えそれがカメラの方を向いている

bull 競技者がジャッジの判定が出るまで誰にも触れられていないことが明確に見見てとれる

bull 深度競技においては世界記録更新が認定されるためにはボトムカメラによる撮影が必須である

3414 同じ競技会と種目において 2人以上の競技者が同じ記録を達成した場合各競技者がホワイトカードを受けることを条件に新世界記録を共有するものとするAIDA は現世界記録パフォーマンスを超えるその次のパフォーマンスもまた競技者がホワイトカードを受けることを条件に承認する承認のために35 項に明記されている通り全ての競技者は同じ手順(ドーピングテストその他)を踏まなければならない

3415 審判長は下の 3512 項と 3514 項に規定されている通り世界記録パフォーマンス毎に AIDA インターナショナルへビデオと文書を提出しなければならない

342 競技結果が大陸記録を上回っている場合は34 項と 35 項の手続きが適用されるただし3515 のドーピングテスト及びそれに伴う 3511 の手続きは適用されない

343 競技会で世界記録が出た場合審判団は記録の詳細を表す詳しい報告書(ワードまたは同様のフォーマット)を書く1枚の複写を主催者へもう 1枚をビデオデータとともに文書をアーカイブする AIDA インターナショナルスポーツオフィサーへ送付しなければならない

35 世界記録アテンプト

351 競技者は自らが代表する国の AIDA ナショナルのメンバーでなければならない

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352 AIDA ナショナルの無い国に属する競技者はAIDA インターナショナルに対し申請をしなければならないAIDA インターナショナルはその競技者の実際のレベルトレーニングにおける安全対策の状況などを確認する

353 申請書は記録アテンプト期間の開始の 6週間前までにAIDA ナショナル(または 352項の場合は競技者)により AIDA インターナショナルへ提出されなければならず以下を含むファイルが同封されていなければならない

bull アテンプトを行行う競技者のプロフィール

bull フリーダイビングの実施に支障がない旨明記した医師の診断書

bull アテンプトに関わる方法機材及びメンバーのレポート

bull 競技者自身が上記の申請書の提出を行行うのはその競技者が AIDA ナショナルの無い国に属する場合のみとする

354 ジャッジ(審判)

3541 AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者はスポーツオフィサーと共に2名の AIDA インターナショナルジャッジを指名するジャッジはできるだけアテンプト開催地域の近くの者を選ぶAIDA 世界記録アテンプトではマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長及びシニアジャッジ(レベル D)以上のセカンドジャッジがいなければならない

3542 アテンプトの主催者はジャッジに関わる交通費宿泊費食事代を含む全ての費用を負担しなければならない交通費とチケットはジャッジ人選の決定後10日以内にジャッジの元へ届かなければならない

3543 世界記録アテンプトではジャッジの拘束期間は 1イベントで最大でも 9日間までとするそれ以上に延長する場合は担当ジャッジ及び AIDA ジャッジ統括責任者及び又はAIDAスポーツオフィサーによる承認を必要とするアテンプトの実施は1日 1回のみとするスレッド競技の場合は特にその安全性を確実にしなければならないプール競技ではアテンプトの実施の回数に制限は設けないただし必要とされた場合ジャッジはその回数を決定する権限を持つ

355 主催者は携わる人の安全を含むそのアテンプトに全体について単独で責任を負う

356 AIDA ナショナルはアテンプトの 2日前までにその競技者が全ての必要条件を満たしていることをファックスまたは Eメールで AIDA インターナショナルに報告しなければならないAIDA ナショナルの無い国の競技者は2人の立立会人の承認を得た報告書を提出するものとするAIDA インターナショナルはこれらの報告内容を受理するか却下するかの権限を持つ

357 適用されている AIDA インターナショナルのルールとアテンプト実施会場の国の法律規則とに相容れない項目がある場合AIDA ナショナル(又は競技者自身)はルールの例外的適用を申請しなければならないAIDA インターナショナルは申請内容を調査しその申請を承認するか否かを決定する権限を持つ

358 主催者はジャッジが必要な施設が全て自由に使えるよう便宜を図らなければならない

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359 ジャッジは必要に応じ機能性の高い安全装置への変更について主催者に進言することができる

3510 指名された AIDA インターナショナルジャッジは記録アテンプトに関し下記に該当する場合にその中止を提言する権利を持つ

bull 競技規則が遵守されていないとき

bull アテンプトに参加している全ての人の安全が十分に確保されていないと判断したとき

bull 運営が正常になされていないと判断したとき

ジャッジがこの権利を行行使する場合は決定後できるだけ速やかに主催者及び AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者スポーツオフィサーに直接文面で通知しなければならない

3511 主催者は311 項に基づきアテンプトに先立立ってドーピングテスト費用として500 ユーロ(または技術資料に明記されている場合はその額)を現地に到着したジャッジに現金金で支払わなければならないこれは現在の市場価格による国内通貨またはユーロでも構わない

3512 AIDA 世界記録のためのビデオ要件は技術資料(5項)に規定されている

3513 3117 項によりジャッジによる判定が下されビデオ映像を確認後最終的な判定(ドーピングテストを除く)が決定される

3514 ジャッジはアテンプトの結果の詳細を示したレポートを提出する(正副 2通)1通は主催者に提出しもう 1通は AIDA インターナショナルスポーツオフィサーにアーカイブのためのビデオ映像とともに提出する技術資料(5項)では当該報告書に網羅されるべき項目を特定している

3515 技術資料に明記されたドーピングテストの手順は全ての世界記録アテンプトに適用される

36 サーフェイスビデオレビューこれらの規則で要求されるその他全てのビデオレビューに加え審判団は以下のパフォーマンスについてサーフェイスビデオをレビューしなければならない

(i)全ての AIDA 世界記録アテンプト

(ii)競技会において AIDA 世界記録を超える全てのパフォーマンス

(iii)全ての AIDA 世界選手権での性別種目別のトップファイブパフォーマンス

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4 安全 41 概要

411 AIDA セーフティーガイドラインはAIDA インターナショナルが公認後援する全ての大会において適用される

412 予備

413 セーフティーラニヤードセーフティーラニヤードは全ての深度パフォーマンスで義務付けられているラニヤード要件は技術資料(3項)に規定されているラニヤードは競技者の安全性を守るために必要な場合を除きパフォーマンス中に競技者によって外されてはならない競技者の安全性以外の何らかの理由でラニヤードを外した場合はペナルティの対象となる

414 競技深度計はセーフティーラニヤードを装着した手首と反対側に着けるものとする

415 全ての深度競技においては医師救護隊員若しくは蘇生術(EMT)を専門とする消防士の配置が義務付けられているプール競技においてはプロ救護員またはそれ以上に相当する者の配置が適切である遠隔地であるために治療が遅れる可能性があることを考慮に入れた計画を立立てなければならない医療サポートスタッフは責務を果たすため必要な医療機器を装備していなければならない吸入用酸素及び応急手当用の機器は必須である深度競技においては十分な蘇生法を施すための機器を事前に準備しておかなければならない

416 主催者は前述のリストバンドを用いて選手と同時に浮上することなく容易に選手の緊急浮上を行行うために必要な機器を装備したセーフティーダイバーを確保(準備配置)しなければならないスクーバダイバーはカウンターバランスシステムとは関係なくスクーバダイバーが選手もしくは競技ロープまたはその両方を浮上させるための追加のリフトバックシステムを携帯しなければならないカウンターバランスシステムを採用していても予備の浮上手段として追加のシステム(完全装備で水上待機しているスクーバダイバープラットホーム上にいる競技ロープの手動引き上げ役など)は必要であるAIDA 及び審判団は大会開始前にカウンターバランス及びその他の安全装置の検査実演を求めることがある

417 競技会及びアテンプトの両方においてセーフティーフリーダイバーのフロントスノーケルの使用はプール競技深度競技共に禁止する

42 国際大会

421 セーティーフリーダイバーの人数はローテーションを行行うのに十分でなければならない競技ゾーン 1か所につき少なくとも 2名以上のセーティーダイバーを必要とするウォームアップゾーンには 2人以上のセーティーダイバーを必要とする他の AIDA文書(安全手順など)がこれらの問題を指摘している場合本項をアップデートしなければならない

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43 世界選手権

431 深度競技において水中に配置する全てのスクーバダイバーはその役割に応じたスキルを証明できるものと必要な機材を持っていなければならないセーフティースクーバダイバーは世界的に認められた認定機関(PADINAUIIANTDTDICMAS あるいはこれらと同等の機関)の規則を遵守しなければならないセーフティーフリーダイバーは20m(80m以上の競技の場合は 30m)まで楽に繰り返し潜れる能力力を持っていなければならない主催者はこれらのレベルを確認する責任を負う全てのセーフティーダイバーは大会前に AIDAインターナショナルに承認検証されなければならない主催者は安全に関わる全てのスタッフがその役割を果たすための能力力を備えていることを確かめなければならない

432 主催者は公式競技に先立立ち参加する全ての人の安全を確認するために安全担当者と共に救助活動の予行行演習をしなければならない全ての担当者が自分の役割を果たせるようこの予行行演習には 1名以上のジャッジまたはジャッジが指名した者が立立ち会うこととする予行行演習の実施後に安全担当チームに加わった者に対してはジャッジを介してその役割を明確にする安全担当の新メンバーは安全に関するスキルや知識を予行行演習を体験したメンバーと同等もしくはそれ以上に持っていなければならない(実際の救助活動あるいは救助の訓練の経験を持つ者でなければならない)経験豊富な競技者であってもセーフティーフリーダイバーのためのトレーニングプログラムの受講経験や実際の競技会でのセーフティー経験がなければセーフティーとしての役割が無条件で果たせるとは見見なされない

433 水深 80m以上の競技を行行う場合には水深 30mでのトラブルへの対応ができる能力力のあるセーフティーフリーダイバーの配置を勧告するセーフティーフリーダイバーは水深30m にいる必要はないが主催者は水深 20m 以上でのトラブルへの対応が可能なよう計画を立立てることを勧告する

434 酸素はダイビング後の吸入のために水面及び水深 5mでの呼吸が可能な装置でなければならない競技者が酸素を水中で呼吸している間セーフティーフリーダイバーまたはスクーバダイバーが競技者を監視する競技者は水中での酸素吸入のリスクを理解した認定スクーバダイバーでなければ水中で酸素を吸入することは許されないそれ以外の競技者はダイビング後水面もしくは陸上で酸素を吸入するものとする水深 80m以上のダイビング後の酸素吸入は必ず実施しなければならない

44 予備

45 世界記録アテンプト

451 全てのルールに 41 項が適用される

452 明記された以外の全ての安全装置はアテンプトの1か月前までに AIDA インターナショナルへ提出されなければならないそのアテンプトに指名されたジャッジは文書で示された情報に加え更なる情報を要求する権利を持つ

4521 蘇生器具は使用可能な状態で競技者の近くになければならない

453 非常事態の場合は競技者を指定の専門医療機関に搬送しなければならないこの医療機関はアテンプトの前にあらかじめ公表されていなければならない

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454 深度競技においては2名以上のセーフティーフリーダイバーを配置しなければならないプール競技においては1名以上のセーフティーダイバーを配置しなければならないダイナミック競技においては競技者がプールの壁に近いコースを使用する場合はジャッジと共にプールサイドを歩く配置でも可とするセーフティーフリーダイバーは必要とされる場合はいつでも水に入って競技者の救助ができるように準備をしておかなければならないダイナミック競技においては25mを超える長さのプールを使用しセーフティーフリーダイバーがプール内を併泳する場合は2名以上の配置が求められる

46 2014 年安全性強化事項

461 申告の制限

4611 主催者は競技者が過去 3か月間に達成し主催者に証明した深度の最大 10m 超までに申告を制限できる【達成期間や制限深度を主催者の判断で変更する事も可】

4612 申告の制限は全ての選手に等しく適用されなければならない主催者(と審判長)は制限を遵守するために制限深度を超えた申告を変更する場合があるこのような変更は全ての選手に等しく適用される

4613 競技者がその 3か月前までの期間中に適切なダイブを行行わなかった場合主催者はAIDA ランキングリストにあるその競技者のパーソナルベストの 50-70を使用しなければならない一般的にディープダイビングを一定期間行行っていない場合AIDA はその競技者にゆっくりと(パーソナルベストの 50-70を超えないように)再開することを推薦しているその競技者は主催者(及び居る場合は大会の医師)と最初のダイブの適切な深度を相談しなければならない

4614 主催者がこの規則のもとで申告を制限する予定の場合競技会の支払いを受領する前に文面(Eメールなど)により競技者へ告知しこの告知を広告(例主催者のウェブサイトとグループ Eメール)に入れなければならない

4615 競技者が申告を制限(すなわち変更)された場合でも料金金の返金金はない主催者は当該の変更を合理的に速やかに競技者へ告知しなければならない

462 ソナー

4621 世界選手権と世界記録において深度競技ではソナーを練習し使用していることが主催者に求められる

4622 世界記録ステータスの競技会において深度競技ではソナーの使用経験を積んでいることが主催者に求められる

4623 その他の競技会において最大競技深度がセーフティーダイバーの視界内である場合を除いて深度競技ではソナーを練習し使用していることが主催者に推奨される(が必須ではない)

463 潜降の再開の禁止

4631 CWTCNFFIM では競技者は一旦浮上を開始した後にターニングバックダウン(再び潜降)することを禁止する違反者は失格となる(すなわちレッドカード)

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4632 「ターニングバックダウン」とは(i) ソナー上では浮上開始と見見受けられたがその後再び潜降しはじめるまたは(ii) 同じ深度に 5秒以上留まりその後潜降する行行為として定義される

4633 主催者はこの規則を競技会開始前に競技者へ説明しなければならない

4634 主催者側スタッフはその稼動が競技者のリスクを軽減すると思われた場合カウンターバラストを稼働させる権限を持つ(が要求はされない)

464 スクイーズの事後

競技者をケガのリスクから守るため競技者が著しいスクイーズまたはその他競技者の安全性を脅かす医学的状態にある場合大会の医師は競技者の潜水を止めることができる医師主催者(例セーフティーダイバー)またはジャッジの要請により医師は再潜水前に競技者の検査を要求する(医師または主催者により決定された通りの)深度潜降の後パルスオキシメーターによる酸素飽和度検査が義務づけられこれにより医師は競技者がさらなる検査を必要とするかどうか決定する主催者と審判長との協議により医師はそうした規制がダイバーの健康と安全を守るために必要と思われる場合以下の規定の通り競技者の潜水を禁止することができる当該規制が実行行された場合大会参加費の返金金はない競技者が医師の検査を拒否した場合競技者はその競技会で再び潜水することが許されず別の競技会エントリー前に健康診断書を取得しなければならない予想される検査結果には以下のものがある

4641 健康なダイバー自己責任で潜水可能

4642 軽い症状休憩の勧告または簡単な潜水(すなわちその競技者にとって浅い深度)への制限

4643 軽度の肺水腫2日間の休息(またはケガの程度により医師の裁量でそれ以上)復帰時以前の潜水より深い申告はできない異なる種目を行行いたい競技者の場合医師は申告の許容可能な最大深度を決定できる

4644 重度の肺水腫3日間の休息または競技の終了(ケガの程度により医師の裁量による)徐々にモニターされた潜水で潜水を継続するようにする(例以前の目標深度の 60未満から開始する)異なる種目を行行いたい競技者の場合医師は申告の許容可能な最大深度を決定できる

4645 重症の場合医療的ケア競技者が回復したことを医師が確認するまで追加的な潜水はできないラングスクイーズ(例ピンク色の気泡または泡を咳出す)は重症の一例

4646 競技者が申告を制限されたあるいは潜水が中止された場合料金金の返金金はない

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465 トレーニング及び装備

4651 必要な医療トレーニング世界選手権と世界記録AIDA 世界選手権と世界記録競技会では以下のトレーニングを受けた医師が必要となる

bull 救命外科

bull 気道管理

bull 二次心肺蘇生法(ACLS)

bull 要求されないが可能なところでは推薦されるACLS のトレーニングを受けた最低もう 1人のパラメディックまたはセーフティーダイバー

4652 必要な医療トレーニング世界記録ステータスの競技会世界記録ステータスのAIDA競技会では以下のトレーニングを受けた医師が必要となる

bull 救命外科

bull 気道管理

bull 二次心肺蘇生法(ACLS)

bull 必須ではないが可能なところでは推薦されるACLS のトレーニングを受けた最低もう 1人のパラメディックまたはセーフティーダイバー

4653 必要な装備AIDA 世界選手権と世界記録競技会及び世界記録ステータスの AIDA競技会では以下の装備が必要となる

bull パルスオキシメーター

bull 聴診器

bull ポケットマスクスタッフのトレーニングが必要競技ゾーン内に常備が必要使用は必須ではない

bull 酸素マスク

bull 必須ではないが可能なところでは推薦されるCPAP フェイシャルマスクと標準マスクPEEP (positive end-expiratory pressure) バルブ付き BVM (Bag-Valve-Mask) が付いた酸素タンク

4654 推薦される装備AIDA 世界選手権と世界記録競技会及び世界記録ステータスのAIDA 競技会では以下の装備は必要ではないが可能なところでスタッフが使用資格のあるところでは推薦される

bull 吸引器

bull プランジャーニードル(またはhttpwwwnarescuecomARS_for_Needle_Decompression_(325_in)- CN1ACDE14CD3FDhtml)

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bull AED(自動体外式除細動器)使用にはドライエリアの検討が必要

bull 口咽頭エアウェイ(気道の使用が簡単な補助)

466 インシデントレポーティングシステム2015 年 1月 1日よりAIDA 競技会の主催者は(ヘッドジャッジ医師と共同で)競技会における安全性関連インシデントを AIDA のオンラインのインシデントレポーティングシステムにて報告する必要があり手順とインストラクションは同システム内に明記されている

467 休息日競技者が連日潜水することを防ぐためAIDA は主催者が競技スケジュールに休息日を加えることを奨励する

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5 スタティック(STA) 51 概要

511 スタティック(STA)競技はプールまたは限定された安全な自然環境下で実施する深度要件は技術資料(4項)に規定されている

512 競技は水面付近で行行う

513 競技者はウェットスーツ顔面の装備(マスクスノーケルノーズクリップなど)を自由に選択することができる

514 競技者の公式記録は2つの計時結果の平均タイムとするそれぞれの計時においては秒以下切り捨てとする

公式計時 5 分 08 秒 64 および 5 分 07 秒 48

平均計時(508 + 507) 2 = 5 分 07 秒 50

公式記録5 分 07 秒= 614 ポイント

52 国際大会

521 OT のインターバルは主催者が審判長と競技の上決定するAIDA は競技者が自分の OT 前の最低 3分間競技ゾーンにいることが許可されるよう推薦する

522 ゾーンは「ウォームアップゾーン」「待機ゾーン」「競技ゾーン」の 3ゾーンで構成される競技者は最初の公式アテンプトの 45 分前から「ウォームアップ」を開始でき「ウォームアップゾーン」に入ることができる「待機ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで立立ち入ることができない

523 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは「ウォームアップゾーン」「待機ゾーン」「競技ゾーン」での補助が許可される競技者が希望する場合競技者の競技開始から気道が水面上に出るまでパートナーをオフィシャルのセーフティーフリーダイバーとして配置することができパートナーは意識確認のためのボディタッチをすることができるこの時パートナーは自分がコーチングする競技者の安全についての責任があるが競技会を通じての安全管理についての責任は主催者にあるいずれにせよパフォーマンスが終了し競技者の気道が水面から出た時点からパートナーは競技者に触れることは許されないパートナーは小さな声で競技者に話しかけることのみ許されるこれらが守られなかった場合その競技者は失格となる競技終了(すなわち鼻及び又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

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524 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われる競技者が OT から 10 秒以内に競技を開始しない場合ペナルティが適用されOT から 30 秒を経過してもスタートしない場合は失格となるまたOT 前にスタートした場合もペナルティが適用される

525 競技結果(RP)が申告時間(AP)を下回った場合はペナルティが適用される

526 予備

527 競技者は OT 毎に 1度のみ公式アテンプトを行行う権利を有する鼻と口が水中に沈んだ時点で競技スタートと見見なす競技者の OT 時または OT 後の気道(すなわち鼻と口)のいかなる入水も競技の開始とみなされる

528 セーフティーフリーダイバー及びパートナー(キャプテンコーチ)は競技中入水した状態で競技ゾーンに入ることができるその場合以下の手順で競技者の意識の状態を確認する責任を有するセーフティーフリーダイバーは競技者に対し明確にボディタッチをする競技者はあらかじめセーフティーダイバーあるいはパートナーと決めておいたサインで意識があることを伝えるこの場合以下の手順が使用される

主催者が指名したオフィシャルフリーダイバーの場合

bull 申告時間(AP)1 分前から 30 秒毎

bull 申告時間後は15 秒毎

パートナーの場合

bull 特に規定は設けずパートナーの自由とする

競技者がボディタッチに対するサインを返さなかった場合ジャッジは直ちにセーフティーフリーダイバーもしくはパートナーに追加の合図をするように指示をするジャッジは反応がおかしい又は反応が無いと判断した場合セーフティーフリーダイバー又はパートナーに競技者を水から上げるように要求するジャッジは競技者の反応に疑いを持った場合セーフティーフリーダイバーもしくはパートナーに競技者に追加のサインを出させるように指示できる

529 AIDA インターナショナルジャッジと主催者側のタイムキーパーは競技時間を計測する競技者の気道(鼻と口)が水面下に入った時あるいはスノーケルを使用する場合はスノーケルを口から外した時ストップウォッチでの計測がスタートする競技者の気道が水面から出た時計測をストップする

5210 決勝戦

52101 下記の点を除きこれまでに記載された事項は決勝においても適用される

52102 メディアの注目を高めるため決勝戦は複数ゾーンでの同時スタートとすることができる決勝戦が複数のシリーズにわたる場合最も好成績の競技者は最終組で競技する

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53 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

531 世界選手権においてはスタティック競技はプールまたは限定された安全な自然環境下で実施する

532 競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前にそれぞれのキャプテンは競技者の申告時間をジャッジに提出しなければならない

533 OT のインターバルは少なくとも 14 分とする

54 競技会における世界記録

541 パフォーマンスが世界記録を上回ったときそれが新しい世界記録と認定されるには34 項が満たされなければならない

542 従来の世界記録よりも 1秒以上上回った場合に新しい世界記録として認められる

55 世界記録アテンプト

551

552 アテンプトの時間は2人の AIDA インターナショナルジャッジが計測する気道が水面下に入った時あるいはスノーケルを使用する時はスノーケルを口から離した時から計測を開始する競技者の気道が一度水面上に上がった時点で計測を終了する

553 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

554 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは競技者の競技開始から気道が水面上に出るまで自由に競技者に接触することができまた意識確認のためのボディタッチすることができるパートナーは自らがコーチングする競技者に対して責任を有するただしパフォーマンスが終了した(競技者の気道が水面から出た)時点からは競技者に触れることは許されず競技者に話しかけることのみ許されるこれらが守られなかった場合その競技者は失格となる競技終了(すなわち鼻及び又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

555 従来の世界記録よりも 1秒以上上回った場合新しい世界記録として認められる

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6 ダイナミックウィズフィンウィズアウトフィン(DYNDNF)

61 概要

611 競技はプール内で行行われる全ての DNYDNF についてのプールの深度要件は技術資料(4項)に規定されている

612 競技は25ヤード(2287m)以上のプールで実施した場合のみ世界記録として認定されAIDA インターナショナルのランキングリストに登録されるただし全てのパフォーマンスはメートル法で報告されなければならない

613 競技者はウェットスーツウエイト顔面の装置(マスクスノーケルノーズクリップなど)を自由に選択することができる

614 両競技において選手は手や腕を使って泳いでもよいただし特別なパドル類スイミンググローブやスイミングソックスなどの推進力力を生む手段は(DYN でのビーフィンモノフィンを除き)使用を禁止する

615 DYN では競技者はビーフィンとモノフィンのいずれを使用してもよいただし世界記録についてはビーフィンかモノフィンのいずれかを使用しなければならない

616 競技者は潜水前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートその他サポートポイントからの助走をつけたあらゆるスタートを禁止する競技は気道(鼻か口)が水面に出た時点で終了する

617 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは「ウォームアップゾーン」「競技ゾーン」で競技者を補助することができるただしOT 後は話しかけることのみ許され競技者に触ることは許されない競技終了(すなわち鼻又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

618 競技者は完全に水中に没していなければならない水面露出については 116 項を参照

619 競技者補助のため1名以上のセーフティースタッフが伴泳又は追走しなければならない競技者のレーンがプールサイドから距離がある場合は1名以上のセーフティーフリーダイバーが水中で伴泳するものとするまた1コースに複数のセーフティーフリーダイバーを配置することも可能としその場合セーフティーフリーダイバーはそのレーンを分割して担当してもよい

6110 到達距離は競技者の気道(鼻か口)が水面に出た場所で計測されるただし競技者がプールの端で競技を終了する場合気道(鼻か口)が水面に出る前にエンドウォールに水面下でタッチすること計測単位はメートル法とし少数点以下は切り捨てとする

1729m=172m公式記録172x05=86 ポイント

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6111 自力力での潜行行水泳以外のいかなる推進支援も利用してはならない(ターン時にエンドウォールを蹴ることは許される)浮上時にプールの底を押して浮上することもペナルティとなる【補足浮上に際し気道が水面上に出る前に足などをプールの底につく行行為は浮上のための連続動作であってもペナルティが適用される】競技終了時のプールエッジのグラブについては 116 項を参照のこと

6112 スタート時壁から 15m 以内の地点で気道(鼻と口)が水中に没していなければならない違反した場合は失格となる

61121 スタート時に身体のどこかの部分がプールのエンドウォールに接触していなければならない違反した場合はペナルティが適用される

6113 ターンでは身体の一部がエンドウォールに接触しなければならない違反した場合はペナルティが適用される【フィンは「身体のどこか」に含まないフットポケットの部分のみ身体の一部として認められる】またターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格となる

62 国際大会

621 競技者はDYN の競技会でフィンを使わずに泳ぐことは可能であるDNF の競技会ではいかなるフィンの使用も許されない競技会が DYNDNF として公式発表された場合競技者はフィンの使用の有無を選択することができるが一つの競技会として結果表は一つになるAIDA ランキングにおいてはそれぞれの種目の結果として記載される競技会が DYN-DNFとして公式発表された場合競技者はどちらの競技に出場するかを選択する事ができる競技会は 2つの独立立したものとして扱われ結果表も別々になる競技会が単独種目として公式発表された場合は混合種目としては扱えない

622 ゾーンは「ウォームアップゾーン」と「競技ゾーン」の 2ゾーンで構成される競技者は OT45 分前からウォームアップを開始でき「ウォームアップゾーン」に入ることができる「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで立立ち入ることができない

623 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推薦する

624 主催者は競技者の要請があった場合会場内に休憩のための場所を準備しなければならない

625 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われる競技者が OT から 10 秒以内に競技を開始しない場合ペナルティが適用されOT から 30 秒を経過してもスタートしない場合は失格となるまたOT 前にスタートした場合もペナルティが適用される

626 競技者は OT 毎に 1度のみ公式アテンプトを行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し競技者がウォールを離れたらアテンプトが開始されたものとみなす競技者の OT の 30 秒より前に気道(すなわち鼻と口)が入水しウォールから離れた場合はいずれもパフォーマンスの開始とみなされる

627 競技者は自分がスタートした競技ゾーン(すなわちレーン)に浮上しなければならない違反した場合は失格となるただし競技者が自分のレーンを外れても他の競技者の妨害となることなく自分のレーンに戻れば失格とはならない

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628 競技結果(RP)が申告距離(AP)を下回った場合はペナルティが適用される(11項を参照)

629 決勝戦

6291 下記の点を除きこれまでに記載された事項は決勝においても適用される

6292 メディアの注目を高めるため決勝戦では競技者は予選の成績に準じて複数ゾーンに配置することができる決勝戦が複数のシリーズにわたる場合は最も好成績の競技者は最終組で競技しなければならない

63 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

631 予備

632 世界選手権においては621 項は適用されない

633 競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前にそれぞれのキャプテンは競技者の申告距離をジャッジに提出しなければならない

634 OT のインターバルは少なくとも 10 分とする

64 競技会における世界記録

641 パフォーマンスが世界記録を上回ったときそれが新しい世界記録と認定されるには34 項が満たされなければならない

642 従来の世界記録よりも 1m以上上回った場合に新しい世界記録として認められる

65 世界記録アテンプト

651 予備

652 競技者はウォームアップ時間を自由に選択することができる一人のジャッジが OT の60 分前から競技者を監視する

653 競技中1人以上のセーフティーフリーダイバーを併泳させ又は(競技者のレーンがプールサイドの場合)プールサイドで追走させ競技者の競技進行行をフォローしなければならない

654 従来の世界記録よりも 1m以上上回った場合新しい世界記録として認められる

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7 コンスタントウエイトウィズフィンウィズアウトフィン(CWTCNF)

71 概要

711 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

712 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助するパートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

713 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

714 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止するCWTではモノフィンまたはビーフィンの使用を認める(CNF では使用不可)審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

715 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

716 競技者はタグを水上に持ち帰りジャッジに示さなければならないタグの仕様は技術資料(3項)に規定されている

717 競技者は自らのフィンキックで潜降浮上しなければならない潜降浮上中は7171 項および 7172 項に示す場合を除き競技ロープを引っ張るまたは摑む行行為をしてはならない

7171 競技者が競技中気道(鼻と口)が水面下にある場合ボトムプレートから 2m以内のゾーン(以下「2mゾーン」という)では失格とならずにロープを引っ張るまたは掴むことができるただし競技ロープの水面または水上部分を掴むことが禁じられていないことを前提とする2mゾーン以外でロープを掴むとペナルティが適用される競技中競技者がロープを掴んで引っ張った場合は失格となるただし例外的に申告深度に届かずに浮上する場合にターンするために1回に限りロープを握り引っ張ることは認められる

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7172 競技者は潜水中ロープをガイドとして使うことは認められるが推進のためのサポートとして使った場合ペナルティが適用されるただしスタート時に競技ロープの水上か水面部を掴むことは許されるこれは競技者の身体や開いた掌がロープに接触することは許容されるという意味であり競技者がロープを保持するまたはロープをサポートとして使った場合はペナルティが適用されるただしそれが 2mゾーンの猶予内であれば競技者は自由に手を動かすこともロープを掴むこともできる2mゾーンは明確に区別できるように印を付けておかなければならない前述に関係なく競技者は競技の最後の水面への浮上のための動作に関連して競技ロープの水面または水上部分を掴み引っ張ることができこの行行為はペナルティとならない

718 競技者は潜水前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートその他サポートポイントからの助走をつけたあらゆるスタートを禁止する

719 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならないボトムプレートの仕様は技術資料(3章)に明記されている

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

72 国際大会

721 競技者はCWT の競技会でフィンを使わずに泳ぐことは可能であるCNF の競技会ではいかなるフィンの使用も許されない競技会が CWTCNF として公式発表された場合競技者はフィンの使用の有無を選択することができるが一つの競技会として結果表は一つになるAIDA ランキングにおいてはそれぞれの種目の結果として記載される競技会がCWT-CNF として公式発表された場合競技者はどちらの競技に出場するかを選択する事ができる競技会は 2つの独立立したものとして扱われ結果表も別々になる競技会が単独種目として公式発表された場合は混合種目としては扱えない

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722 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する(天候メディア報道を含む大会の環境は審判団の判断材料となる)

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行わなければならない

7231 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

7232 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)の入水と水面からの離脱は競技の開始とみなす

724 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

725 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

726 競技エリアには競技者パートナー(キャプテンコーチ)審判セーフティーフリーダイバー以外は立立ち入ることができない

727 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

728 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

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73 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

731 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

732 予備

733 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

74 競技会における世界記録

741 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

75 世界記録アテンプト

751 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの3ヶ月前から2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

752 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

753 予備

754 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

755 予備

756 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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8 フリーイマージョン 81 概要

811 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

812 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助する

812 パートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

813 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

814 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止する

815 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

816 競技者はタグを水面に持ち帰りジャッジに示さなければならない

817 競技者はロープを手繰るか又は自力力で泳いで潜降浮上しなければならない

818 競技者は潜行行前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートまたはその他サポートポイントからの勢いをつけたいかなるスタートも禁止する

819 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならない

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

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bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

82 国際大会

821 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

8221 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

8222 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)のいかなる入水および水面からの離脱も競技の開始とみなす

823 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

824 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3 つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

825 パフォーマンスエリアは以下の人員のみアクセス可能競技者そのパートナー(キャプテンコーチ)ジャッジおよびセーフティーフリーダイバー

826 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

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bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

827 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

83 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

831 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

832 予備

823 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

84 競技会における世界記録

841 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

85 世界記録アテンプト

851 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

852 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

853 予備

854 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

855 予備

856 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 37 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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9 バリアブルウェイト(VWT) 91 概要

911 AIDA インターナショナルはバリアブルウェイトを競技会の正式種目として認定しない

912 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

92 世界記録アテンプト

921 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

922 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

923 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull ダイビングスーツの厚みは競技会場が海水の場合は 7mm淡水の場合は 9mmを上回ってはならない

bull ウェットスーツがセパレートタイプの場合脇の下から股の部分に限り二重になっていてもよい

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull モーターエンジンプロペラ等推進力力を補助する機器の使用を禁止するビーフィンまたはモノフィンの使用は許可する

bull 競技者は固定されたロープを潜降しなければならない競技者はロープのボトムウエイトをバラストとして利用し潜降することはできない(すなわち「ボトムウエイトに乗る行行為」は許可されない)

924 その他浮上を補助する装置等は大会の AIDA インターナショナルジャッジが AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者およびまたはスポーツオフィサーと協議の上禁止する

925 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 38 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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926 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

927 競技者は自らの力力によるビーフィンモノフィンおよびまたはロープを手繰ることによって浮上しなければならない浮上を補助するインフレータブルまたはメカニカルなシステムの使用は禁止する

928 予備

929 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 39 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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10 ノーリミッツ(NLT) 101 概要

1011 AIDA インターナショナルはノーリミッツを競技会の正式種目として認定しない

1012 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

102 世界記録アテンプト

1021 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

1022 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

1023 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull 浮上の場合にはモーターエンジンプロペラ等を補助する機器の使用を許可する潜降にはウエイト付スレッド以外推進を補助する器材の使用は禁止する

1024 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

1025 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

1026 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 40 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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11 ペナルティ 111 以下に記載する間違いを犯した場合失格とはならないがペナルティが適用される負の数は AIDA 記録として認められない

112 ペナルティのない記録のみが AIDA 世界記録大陸記録として公認される

113 OT より早く競技を開始した場合5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

114 プール競技において競技者が定められた時間(STADYNDNF では OT から 10 秒以内)を超えて競技開始した場合OT から 30 秒までは5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される30 秒を超過した場合は失格となりスタートが許されない

115 申告(AP)と結果(RP)の差によるペナルティ

1151 スタティック競技(STA)において結果が申告時間を下回った時5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=5 分 35 秒結果(RP)=5分 4 秒

申告と結果の差=31 秒

ペナルティ=7ポイント

最終ポイント=608-7=538 ポイント

1152 ダイナミック競技(DYNDNF)において結果が申告距離を下回った場合1mにつき 05 ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=100m結果(RP)=89m

申告と結果の差=11m

ペナルティ11x05=55 ポイント

最終ポイント445(89m)-55(11m)=39 ポイント

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1153 深度競技(CWTCNFFIM)において深度計が申告より浅い深度を示した場合結果と申告深度の差 1mにつき 1ポイントのペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではない

計算例

申告=50m結果(深度計の読み)=465m

実際の結果=465rarr結果=46m

ペナルティ

bull 申告と結果の差50m-46m=4mペナルティは 4ポイント

bull タグを持ち帰らないペナルティは 1ポイント

最終ポイント46-5=41 ポイント

116 ダイナミック競技(DYNDNF)特有のペナルティ

1161 スタート時及びターン時に身体のいかなる部分も壁にタッチしなかった場合は1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるまたターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格とする

1162 競技者は選手が身体の一部が水面に出たままレーンを泳ぎ切った水面に出たまま全競技を行行った場合失格となるこの規則に違反した場合は失格となる前述に限らず水面でアームリカバリーを行行った場合は失格となる【アームリカバリークロールの様な動きで腕を体の脚の方から頭の方に戻す動作】

1163 競技者が競技中に身体をサポートするもの(壁コースローププールの底等)につかまったり押したりした場合は5ポイントのペナルティが適用されるただし競技者が浮上に際してプールのエッジまたはロープを掴むことはペナルティの対象とならないものとする

117 深度競技(CWTCNFFIM)特有のペナルティ

1171 競技者が競技中に安全上の理由以外でセーフティーラニヤードを外した場合は10ポイントのペナルティが適用される

1172 競技者がタグをジャッジに渡せなかった場合は1ポイントのペナルティが適用される

118 コンスタント競技(CWTCNF)特有のペナルティ

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 42 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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1181 競技者は気道(鼻と口)が水面下にある場合2mゾーン(ボトムプレートから 2m以内の範囲)では失格とならずにロープを掴むことが認められる競技中鼻と口が水面下にある間にロープの 2mゾーン以外の場所を掴んだ場合1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるただし 717 項記載の例外を除く前述に関係なく競技者は競技開始時競技ロープの水面または水上部分を(すなわち手が完全に入水しない限り)ペナルティ無しに掴むことができる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 43 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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12 プロテスト(異議申し立立て) 121 キャプテン(不在の場合は競技者自身)は当該事象が起きてから最大 15 分以内または当日の結果発表後 15 分以内にジャッジにプロテスト(異議申し立立て)を行行うことができる

122 審判団は水面下での規則の違反をセーフティーダイバーまたはボトムカメラビデオのレビューから確認した場合適用可能なペナルティまたは失格を競技者およびまたはそのチームキャプテンへ直接告知するか結果発表時に当該ペナルティ失格を含めるものとする

123 プロテストがあった場合ジャッジは選手のペナルティまたは失格について以下の手順で判断する

1231 プロテストはすべて審判室で管理しひとつずつ処理する

1232 ジャッジはそれぞれのプロテストについて最初にビデオ映像を見見るビデオ映像は必要に応じ何度もまたはスローモーションで再生する

1233 判定を行行ったジャッジは事実の要約とその判定に至った経緯を他のジャッジに説明する

1234 競技者とキャプテンは公式ビデオ映像を見見て追加のコメントを付け加えることができるその後競技者とキャプテンは退室する

1235 競技者は必ず事情を聴取され関連性があれば審判団は競技者の安全および潜降と浮上の監視を担当するスタッフたちからも聴取できる

1236 審判団はプロテストについて協議できるが審判団長が課す協議の制限(例各ジャッジの発言を 1分に限定するなど)を前提とする審判団はその後各プロテストに対する無記名式投票へと進む

124 単に疑わしいだけの場合は競技者にとって有利な判定を行行わなければならない(すなわち何が起きたのかがよくわからない場合競技者にとって有利に解釈する)この場合審判団はどのパフォーマンスを考慮の対象とするかを決定する

125 審判団は遅くとも競技当日のイベントコミッティにおいて当日の競技におけるプロテストの判定結果について報告する

126 プロテスト申立立人は 50 ユーロまたは同額の現地通貨を支払わなければならないこれは審判団が競技者の正当性を認めた場合は返金金される逆に審判団が競技者の正当性を認めない(すなわち申し立立てが覆らない)場合支払金金は競技の主催者に渡されるがAIDA 世界選手権または世界記録競技会では支払金金は AIDA インターナショナルへ渡る

127 AIDA 世界選手権大会ではプロテストを行行う競技者と同じ国籍のジャッジはプロテスト処理から外れなければならない(すなわちそのプロテスト処理のあらゆる過程または審判団投票の間プロテストが処理される部屋にいてはならない)

128 審判団の決定において結果が同数となった(例えば棄権によりジャッジの人数が偶数になった)場合は審判団長の票(プロテストに参加している場合)または副審判団長(審判団長が参加していない場合)の票が 2票として数えられる

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129 決勝時のパフォーマンスに関するプロテストによって決勝がやり直しになることはない

1210 競技者は自身の競技中の環境(セーフティーダイバーや主催者の不備により競技への妨げがあったなど)に対してもプロテストを行行うことができるこの場合競技者は審判にその場で直接申し立立てることができそれが有効と認められれば競技のやり直しができるものとする(特に深度競技において)

1211 各プロテストはひとつの問題のみを扱う例えば競技者がグラブ違反およびサーフェイスプロトコル違反でペナルティを適用されている場合その競技者が両方の問題で申し立立てをしたい場合はふたつの申し立立てを行行わなければならない別々の問題はそれぞれのプロテストフォームに記載し別個のプロテストとして扱われなければならない

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13 競技審判団 131 国際大会

1311 国際大会では審判団は当該競技会で AIDA インターナショナルを代表する 2名以上の AIDA インターナショナルジャッジで構成されるものとするAIDA ランキングリストに掲載するプール競技では 1名以上深度競技では 2名以上の AIDA ジャッジがその競技をジャッジしなければならない

1312 アシスタントジャッジはAIDA インターナショナルジャッジのポジションに関連する特定の職務(公式カウントダウン深度計およびタグの管理タイムキーピング等)を補助するものでスタティック競技においてはジャッジとアシスタントジャッジを設置されることがある

1313 ジャッジはウォームアップのスタートから競技に立立ち会い以下のことを行行う

bull 競技会が競技規則どおり運営されていることの確認

bull 競技者の装備のチェック

bull 競技者のパフォーマンスのチェック

bull 競技会に関連する規則を遵守しないまたは主催者の円滑な運営や競技会の安全性を損なう競技者を失格にする

bull 競技者やスタッフの安全が脅かされた場合競技を中断させる

bull チームキャプテンから提出されたプロテストの収集(該当する場合)

1314 コンスタントウエイトフリーイマージョンにおいては1名以上のジャッジが水中で判定を行行わなければならない世界記録を上回る申告の場合その結果が世界記録として認定されるためには2名以上のジャッジが水中で判定しなければならない(34 項参照)

1315 主催者は競技会の 2週間前までに審判長を AIDA インターナショナルへ(CARS システムを通じて)告知しなければならない世界記録ステータスの競技会では当該告知は競技会の 6週間前までに AIDA インターナショナルへ告知しなければならない

132 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

1321 世界選手権においてはAIDA インターナショナルは AIDA ジャッジ IOP の条件に従い審判団を指名する審判団は 6名以上の AIDA ジャッジから構成されるジャッジ要件は下の 1333 項と 1334 項に規定されている

1322 アシスタントジャッジは競技会の通常の進行行に関し投票や決定はできないが各状況においてインターナショナルジャッジ(意思決定の際にそれを検討する者たち)へ自分たちの意見見を述べることができる

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1333 AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならないAIDA 世界選手権のジャッジはシニアジャッジ(レベル D)以上でなければならない前述に加え

(i)AIDA プール世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(ii)AIDA 深度世界選手権のジャッジはAIDA 深度競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(iii)AIDA チーム世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上AIDA 深度競技会から 30 ポイントを得ていること

1334 審判長AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならない前述に加え

a) AIDA プール世界選手権では審判長はプール競技会から最低 100 ポイントプール世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上のプールおよびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

b) AIDA 深度世界選手権では審判長は深度競技会から 100 ポイント以上深度世界記録アテンプの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の深度およびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

c) AIDA チーム世界選手権では審判長は

(i)プール競技会から最低 100 ポイントおよび深度競技会から最低 100 ポイント

(ii)深度世界記録アテンプトの最低4レコードポイントおよび深度世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の AIDA 世界選手権(プール深度およびまたはチーム)でジャッジを務めていること

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14 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ) 141 イベントコミッティ

1411 イベントコミッティは円滑な競技会運営と競技規則や運営についての質問に答える場として実施される

1412 イベントコミッティは以下のメンバーで構成される

bull 審判団

bull チームキャプテン

bull 大会主催者

競技者はイベントコミッティに参加する要望は出せるが直接発言することはできないキャプテンが競技者の代表として要望を代弁する

1413 イベントコミッティは審判団および主催者によって進行行されるその日の特定の議事を遵守する

1414 イベントコミッティは相互尊重とフェアプレイの精神に則って運営されなければならない審判団主催者または他チームのキャプテンに対して非協力力的な姿勢のキャプテンや競技者はイベントコミッティから排除されることがある

1415 イベントコミッティは次に掲げる事項を目的として競技日前日の主催者の設定した時間に開催される

bull 競技結果の発表

bull キャプテン競技者スタッフへの翌日の競技に関する一般事項(日程の再確認ローカルルール天候や特別な環境等)の伝達

bull 翌日に開催する競技の OT タイムの配布

142 競技参加標準記録(MINIMA)競技参加標準記録を設定する場合はAIDA インターナショナルが(主催者との協議により)設定するものとしそれらが適用される世界選手権開始の6か月以上前に AIDA ナショナルへ通知されなければならない

143 主催者

1431 AIDA インターナショナルに選出された大会主催者は開催 6か月前までに次に掲げる情報をAIDA インターナショナルを含むすべての関係者に送付しなければならない

bull 大会に適用される全ての規則

bull 競技会概要(開催期日イベントコミッティ大会参加費等)

bull 使用施設日時宿泊場所偶発責任等が記載された競技会実施要項

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bull 競技者ジャッジ観衆の安全のための使用される設備が記載された文書

bull 緊急時の避難救助手順が記載された文書

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull 競技会の進行行運営に関するすべての文書

bull 代替の会場となる場所の図

bull メディアに関する詳細計画と大会主催組織のスタッフの名前

1432 大会主催者は開催 5か月前までに競技会に関する詳細情報を告知する専用のウェブサイトを英語表記で開設しなければならない具体的な内容は次のとおり

bull AIDA ロゴを使用したウェブサイトと公式の競技会名

bull 競技開催地の案内図

bull AIDA インターナショナル競技規則

bull 詳細スケジュール

bull AIDA インターナショナルへの登録ページ

bull 主催者問合せ先アドレス

bull 宿泊施設(ホテル空港)

bull 競技会場付近の概要情報

bull レンタカー船の情報

bull スクーバダイビングやフリーダイビングに関するその国特有の法規則

bull メディアに対する情報(連絡先水中映像写真の入手の可否等)

1433 AIDA インターナショナルは開催 2か月前までにジャッジの立立候補を受け付け検討を経て審判団を編成しなければならない大会主催者はチームキャプテンに審判団の構成について競技会初日に通達するものとする大会主催者は審判団の開催地までの交通費および宿泊経費食事代を負担するものとする各ジャッジには自室が提供される(ただし他のジャッジまたは自分のパートナーと同室になることを了承するものとする)交通費は大会主催者より前払いにて支払われるものとし移動に関する書類はAIDA インターナショナル理事会により審判団の選出がなされてから遅くとも 10日以内に使用できるものとする主催者はAIDA インターナショナルに対し(適用可能であれば)審判団に同じ大陸の国のジャッジを50を目安に選出するよう依頼できる

1434 主催者は全ての必要な施設設備を審判団が自由に使えるようにしておかなければならない

1435 主催者は審判団がビデオをチェックするための常設のエリア(施設設備)を確保しなければならない

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1436 大会全体の責任はAIDA インターナショナルや審判団ではなく大会主催者が負うAIDAインターナショナルおよび審判団は競技者の安全に関する責任を負わないものとする

1437 イベントコミッティは競技会の前日に行行われるものとする主催者はその席においてチームキャプテンに当該競技のスタートリストを配布しなければならない

1438 主催者は大会初日(開始日)に競技者キャプテン主催者審判団メディアセーフティスクーバーフリーダーバー医療救急スタッフによる情報共有化のためのミーティングを開催しなければならないこのミーティングを通じ主催者は大会の詳細情報特にイベントコミッティの開催スケジュールおよび競技結果発表の日時について説明する

1439 大会主催者は報道関係者がトレーニング日および競技日に水中撮影(ビデオあるいはスチール)をするために水に入れるよう配慮し施設を用意しなければならない

14310 大会主催者は競技者が記入するための申告用紙を用意する

14311 AIDA インターナショナル理事会により指名された委員会は(一人の AIDA からの代表に対して)主催者の費用で競技会の 2か月前までに以下に掲げる事項について主催者と確認する

bull 宿泊スケジュール資材調達などが計画どおりに進んでいるか

bull セーフティーフリーダイバースクーバダイバーのリーダーと共にイベント全体の安全管理の準備ができているか

bull 施設とその管理状況

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull メディアに関する詳細計画とメディア担当スタッフの決定

14312 この委員会は1名以上の審判団のメンバー(または AIDA インターナショナル委員会に指名されたその他の者)から成り問題を整理し必要な解決策を見見つけるために主催者と緊密に連携をとりながら効率的な組織運営を目指すものとするこの委員会はAIDA インターナショナル理事会へ直接報告する

14313 審判長と副審判長または 2名の指名されたジャッジは公式アクティビティの開始日(大会初日)の 3日前までには現地に到着していなければならない

14314 大会主催者は自国の然るべき機関または AIDA インターナショナルに依頼しドーピングテストを実施することが義務付けられる主催者はこれらの手続きと試験(キットを含む)の費用を支払うものとする競技者が選ばれる条件は審判団の裁量にゆだねられるただし各種目の優勝者および世界記録を上回った競技者は男女女ともに必ずテストを受けるものとするまた一般に主催者は全ての 1位と 2位の競技者と競技日ごとにランダムに選択された 2人の競技者を検査する準備をしなければならない

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14315 大会主催者は各種目とも1名以上の「オープナー」を設けることが望ましい審判団はセーフティーダイバーまたは有能なフリーダイバーの中から「オープナー」を指名することができる「オープナー」はそれぞれの能力力の範囲内で競技ゾーンを公式に確認し主催者の慣らしを行行う「オープナー」は競技者と同条件で試技をすることになるが必ずしも競技者でなくともよい決勝と予選は同じ日に開催されても別の大会として見見なされしたがってそれぞれでオープナーを設ける決勝に進出していない予選出場者が決勝の「オープナー」として試技をすることは認められる「オープナー」としての記録は世界記録としては認められない

14316 大会主催者はすべての競技者の ID ナンバーを設定する競技者は競技中必ず IDナンバーが明確に分かるようにしなければならないID ナンバーのリストは報道関係者とキャプテンに配布される

14317 大会主催者はセーフティーダイバージャッジおよびその他オフィシャルスタッフ全員に対して競技中も視認しやすい ID システムを提供しなければならない

14318 公式深度計は正確な測定のため競技が始まる前までに測定済みのロープで確認調整されなければならない

144 雑則

1441 主催者または競技者のスポンサーに関連する制限事項によって大会運営に支障があってはならない

1442 イベントコミッティでは公認メディアの人数と位置について明確にしなければならないAIDA に指定されたカメラマンおよびまたはビデオグラファーは全てのメディアゾーンおよび深度競技用の全ての競技エリアへ立立ち入ることができる(当該者は競技の進行行に干渉してはならない)

1443 AIDA インターナショナルおよび大会主催者は競技者が競技規則を遵守しないために生じた事故について責任を負わない

1444 現競技規則は世界選手権開催の 3か月前以降は変更しないものとする

1445 競技規則において明示されていない事項についてはジャッジのみが判断を下すことができる

145 スタートの最小インターバルAIDA 世界選手権の深度競技では競技の最短インターバルは 9分(100m 以上の潜水は 10 分が推奨される)なければならないただし80mに満たない潜水の最短インターバルは 8分とし50m未満の潜水での最短インターバルは 7分とする

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用語集 AIDA カレンダーAIDA のウェブサイトには様々な目的のカレンダーが掲載されている競技記録アテンプトインストラクターコースジャッジコースこれらのカレンダーは以下に掲載されている

CARS競技会発表およびランキングシステム最新の AIDA 競技会と記録アテンプトデータが蓄積されたオンラインアプリケーション以下の二つで構成されている

a) 競技会の発表 httpcarsaidainternationalorgcalendarannounce-competition

b) ランキング(すなわち結果) httprankingaidainternationalorg

CNFコンスタントウエイトウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

CWTコンスタントウエイトウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DNFダイナミックウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DYNダイナミックウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

FIMフリーイマージョン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

IOP本 AIDA ジャッジインターナルオペレーションと手順

JOSジャッジオンラインシステム最新の AIDA ジャッジ情報が蓄積されているオンラインアプリケーションAIDA のウェブサイト httpjudgesaidainternationalorg にある

STAスタティック httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

Page 9: AIDA International Competition Rules v14.0J-60522-2...らない。AIDAインターナショナル理事会は、その競技会が条件を満たしているかどうかにつ いて判断を下すことができる。

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3 一般規則 31 概要

311 いかなる AIDA 競技会への参加もそれによって各競技者はこれら規則の約款全てを受け入れたものとする

312 各競技者は AIDA ナショナルのメンバーでなければならない

313 WADA アンチドーピング基準及び AIDA インターナショナルにより採用された全ての基準が全ての AIDA 競技会及び記録アテンプトに適用されるものとするテストは競技会や記録アテンプトの有無に関わらず通年かつ抜き打ちで行行なわれるテストを受けることを拒否した場合当該競技者はドーピングポジティブ(陽性)と判断される全ての世界選手権における優勝者または優勝チーム及び AIDA 世界記録を記録した全ての競技者は必ず検査を受けていなければならない

314 各競技者が競技前の 60 分間に圧縮ガスの吸引をすることを禁止する

315 WADA または AIDA の禁止する全てのパフォーマンスを向上させる製品の消費または使用は明確に禁止されているAIDA ジャッジは疑念があるときはアンチドーピングテストまたはその他の調査手段を要請する権力力を有する

316 全ての競技者は 18 歳以上(保護者の同意を得ている場合は 16 歳以上)でなければならない

3171 各競技者は自分が代表する国の有効なパスポート(または国籍を表す国民 ID カード)を所持し当該国は国連に承認されていなければならない

3172 特定の国のパスポートを所持して AIDA の競技会に参加した競技者はAIDA への申請と承認がなければその所属する国を変更することは出来ない国籍を変更したい場合はAIDA インターナショナルに対して前年の 10月 31日までに申請を行行なわなければならない国籍の変更が認められるのは1年おきとする国籍の変更に関する更なる詳細な情報はAIDAインターナショナルのウェブサイトで得ることが出来る

318 全ての競技者はフリーダイビングを行行なうことに問題なしと判断された英語記載の診断書を準備しなければならない【日本国内の大会においては英語記載である必要は無い】診断書の有効期限は 1年以内とし連絡先が併記された医師のサインを必要とする競技者自身が医師であっても自分の診断書への署名は有効とは認められない

319 「316 項317 項318 項」については競技者受付登録時に確認されるものとする

3110 全ての競技者は治療中の病気怪我がある場合大会前に審判及び大会の医師に報告しなければならない大会の医師は競技への参加がその病気や怪我の経過に危険を及ぼすと判断した場合競技者の大会参加を制限する権利を有する

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3111 競技者はオフィシャルトップ(以下 OT)の 60 分前までに審判団の指定した場所にいなければならない

3112 競技者及びそのコーチは競技者の外部の状況を計測する電子機器(深度計など)を使用してもよいが競技者の内部の状況を計測する機器(心拍数モニター酸素濃度計など)を使用してはならない

3113 全ての種目においてEQEX(イコライズイクステンション)ツールその他圧平衡を助けるための機器やシステムの使用を禁止する

3114 ジャッジによりブラックアウトと判断された全ての競技者はその競技において失格となりあるいはジャッジの決定によりそれ以上のペナルティ(他の競技への出場停止など)が科せられる審判団は追加のペナルティの可能性を決定する前に大会の医師に意見見を求めることができる

31141 以下に掲げる兆候が見見られた場合「ブラックアウト」と判定される

bull 心停止

bull 呼吸停止

bull 意識の喪失

bull 意識はあるが気道(鼻と口)を水中から出した姿勢を維持できない

31142 前述の兆候が疑わしい場合競技者に有利な判定を行行いそのパフォーマンスは有効とされる

3115 競技者は何らかの問題が起きない限り競技中に誰かの補助を受けたり触られたりしてはならないもしそれがあった場合は失格となるがそれが競技中のスタッフ(ジャッジカメラマンセーフティーダイバーなど)の補助に該当しない接触である場合は失格とならないスタティック競技中の位置修正や安全確認を目的としたコーチパートナーセーフティーダイバーによる接触は認められる(523 及び 528 参照)CWTCNFFIM 競技で競技者が気道を水中に沈める前であればその競技者のコーチは競技者に接触し補助することができペナルティは科せられない

3116 個人的なフロートの使用は審判団に禁止されていない限り全ての種目で許可される審判団はそのフロートが判定安全ビデオ撮影の妨げとなる場合禁止することができる

3117 サーフェイスプロトコル(浮上後動作手順)

31171 競技者は水面へ上がった後サーフェイスプロトコル(以下「SP」という)を完全に行行なわなければならない

31172 競技者は水面浮上後 15 秒以内に SP を行行い完了させなければならないSP は審判団または大会スタッフからの指示を受けることなく行行うものとするSP は競技者が自らの手で顔面の装備を外し始めるところから始まる顔面の装備をつけていない場合はジャッジに対し手による OK サインを出した時点を SP のスタートとする

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31173 SP は次の手順で行行なう

1 顔面のすべての装備(マスクゴーグルノーズクリップ)を取り外す

2 ジャッジに向かって手で「OK サイン」を 1 回示す

3 声に出して「Im OK」または「I am OK」と審判に向かって 1回言う

競技者は以上の 3つの動作を「上記の順番で」水面浮上後 15 秒以内で行行わなければならない競技者はSP 開始前や完了後に声を発したり目に見見える動作をすることについては何度行行っても構わないしかしながら SP が開始した時点からSP 以外の全ての余分な動作は失格(「SP 失敗」)と見見なされるSP は競技者が声による OK を示した時点で完了と見見なされる全ての AIDA 国際大会及び記録アテンプトでは言葉の合図は上で規定した通り英語で行行わなければならない

3118 競技者は浮上後鼻と口を水面より上に保持しなければならない競技者の浮上後30 秒以上経過しメインジャッジが色付きカードによって判定を下すまで競技者は誰にも触れてはならず誰も競技者に触れてはならないただし競技中にスタッフ(ジャッジカメラマンセーフティーダイバーなど)による補助に該当しない接触は失格の対象とはならない

3119 競技終了時ジャッジは競技の有効判定を直ちに各競技者に伝えるものとするこの判定は最終判定であるが深度競技においてはジャッジの目視可能範囲での判定である(潜降中のロープタッチ等についての判定は含まれない)ジャッジは色付きカードにより判定を示す判定は競技者の浮上後 30 秒以上経過した後に出されるものとする

カードの色は以下を意味する

bull 白 OKペナルティなし

bull 黄 OK だがペナルティあり

bull 赤 失格

判定が黄または赤の場合競技者はその判定理由を知る権利がある競技の継続を妨げない限り判定の直後に知ることも可能であるまたプロテスト(異議申立立)に先立立つ結果発表において告げられる場合もある

3120 主催者は競技者が AIDA 競技会に参加する条件としてパブリシティリリース(すなわち競技者の名前やイメージを使用する権利を主催者に許諾すること)への署名を要求してはならない

3121 オープナー主催者は競技会においてスタッフとジャッジの予行行の為にオープナーを設置することが出来るオープナーの記録は AIDA ランキングリストには掲載されない

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32 国際大会

321 競技会は個人戦あるいはチーム戦で以下の種目をひとつまたはそれ以上を実施するものをいう

bull スタティック(STA)

bull ダイナミックウィズフィンおよびまたはウィズアウトフィン(DYNDNF)

bull コンスタントウエイトウィズフィンおよびまたはウィズアウトフィン(CWTCNF)

bull フリーイマージョン(FIM)

322 すべての競技種目で予選及び決勝あるいは決勝のみの大会運営ができる予選及び決勝を行行う場合決勝の選手数はジャッジと大会主催者が会場設定の状況を考慮し協議のうえ決定するその数は 2人以上12人以下とする

323 主催者は制御不能な自然環境(風波海流雨など)を除き競技者に対しできる限り同じ条件の環境を提供しなければならない

324 予備

325 各競技のポイントは以下のとおりとする

bull スタティック競技1秒=02 ポイント

bull 深度競技1メートル=1ポイント

bull ダイナミック競技1メートル=05 ポイント

深度競技においては小数点以下は切り捨てとするダイナミック競技では05 ポイントスタティック競技では 02 ポイント単位(いずれも切り捨て)で計算することとする

計算例

5 分 4 秒 スタティック= 608 ポイント

555m コンスタントウエイト = 550 ポイント

978m ダイナミック= 485 ポイント

326 勝者の決定方法

3261 個人戦での勝者は最もポイント数の高かった競技者とする予選と決勝が行行われる場合は決勝の結果のみで決定される

3262 団体戦での勝者は決勝が終わった時点で最もポイント数の高かったチーム(全てのメンバーの全ての競技のポイントの合計)とする団体戦で同点となった場合次に高いポジションが他のチームに与えられることなく同点のチームがポジションを共有する(例2チームが最高得点 100 ポイントで次に得点の高いチームが 90 ポイントであれば100 ポイントの 2チームが 1位を共有し90 ポイントのチームは 3位となる)

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3263 個人戦で同点となった場合申告(AP)と結果(RP)の差が最小の競技者がその競技の優勝者となる

3264 予選と決勝が行行われる場合はその記録は別々の結果として扱われそれぞれの記録が AIDA 世界ランキングに反映される

3265 主催者は AIDA インターナショナルに対し技術資料に規定された料金金と支払スケジュールに従ってコンペティションフィーを支払わなければならない

327 競技者またはチームメンバーが他の競技者を妨害または他の競技者のパフォーマンスを妨げた場合そのいかなる行行為または行行動もジャッジ審判団の裁量によってペナルティが科せられ妨害された競技者は再スタートが認められる

328 ジャッジは競技者やチームメンバーが以下に掲げる行行為を行行った場合警告ペナルティまたは失格とすることができる

bull 規則に従わない行行為

bull 審判団主催者チームキャプテンその他の競技者観衆または報道関係者に従わないまたは干渉する行行為

bull 競技の安全性を妨げまたは干渉する行行為

bull 大会を通じて 3回警告を受けた場合はその大会を通して失格扱いとなるまた AIDAインターナショナルから追加の処分が科される可能性がある

329 予備

3210 主催者は審判団から判定が下されるまで競技者が水面に浮上する様子を 1台以上のカメラで撮影しなければならないこの映像はブラックアウトやサーフェイスプロトコルなどへのプロテスト(異議申立立)に関してジャッジの判定のために使用されるが最終的にはジャッジの判定が優先される世界記録の場合についての規定は34 項を参照のこと主催者は競技の開始前に全てのビデオ装置をテストする機会を審判団に提供しなければならない

3211 現在の AIDA 世界記録を上回る記録が1つ以上出た場合1番の記録を出した競技者がドーピングテストで失格になった場合に備えて1番以外の競技者もドーピングテストを行行うただし深度競技において競技会中に現在の世界記録を同ポイントで上回っている競技者が複数いた場合全員が記録として認定される

3212 競技者は予選と決勝でその申告を変更することができる主催者は競技者がその申告(AP)を変更できる時刻の制限をあらかじめ告知しなければならない

3213 競技の開始時間をオフィシャルトップといい以下の文では OT あるいは OT 時間と表記する

3214 カウントダウンは競技進行行係が英語で行行うが世界選手権の場合は自動化されたアナウンスシステムによって行行うこともできるカウントダウン要領 200 130 100 30 20 10 5 4 3 2 1 オフィシャルトップ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 20rdquo 25rdquo 26rdquo 27rdquo 28rdquo 29rdquo 30rdquo スタートキャンセル」

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3215 競技者の気道が水没した時をパフォーマンスのスタートとする競技スタートは 1 度のみ許されるOT の後の全ての気道の水没はパフォーマンスの開始とみなされる

3216 ジャッジは自らが判定をしている競技会に競技者として出場することはできない

32161 立立会医師は自らが立立会医師として参加する競技会に競技者又はジャッジとして参加できない

3217 (競技者のパフォーマンスを邪魔しないため)カメラ及びカメラマンは競技ゾーンへの立立ち入りが禁止されるが主催者が許可した特定のメディアゾーンには立立ち入りが許される主催者は設置しない正当な理由がない限りメディアゾーンを設置しなければならない

3218 声援は他の選手が競技中や待機中であっても許される

3219 放送機器などを通じて競技の解説を会場に流すことは許されるパフォーマンス終了後にタイム距離深度等の結果を解説とともに発表することも許されるただし3214 に記載された時間(2分間のカウントダウン開始から OT まで)においてはこれらのアナウンスは禁止する

3220 世界記録ステータスの AIDA 競技会における競技者の最低数について世界記録ステータスのAIDA競技会を開催するには最低7人の競技者を競技会に登録しなければならない当該競技会におけるパフォーマンスを AIDA 世界記録とみなすためには最低 5人の競技者の結果を提出なければならないこれは最少の 7人の競技者のうち 2人が(例えば病気によって)パフォーマンスを行行わない場合でも世界記録の承認が可能となることを意味する主催者が競技会で 5人の競技者がパフォーマンスを行行うかどうか不確実な場合主催者はその大会を記録アテンプトとして扱わなければならない(AIDA ランキングリスト【JAPAN ランキングリスト】には記載されないが世界記録及び国内記録【日本記録】としては有効となる)

3221 コンペティションフィーAIDA コンペティションフィーについては技術資料(2項)に規定されている

33 世界選手権

331 AIDA インターナショナル世界選手権は次に掲げる競技種目の 1つ以上を含む個人戦または団体戦による競技会である

bull スタティック(STA)

bull ダイナミックウィズフィンウィズアウトフィン(DYNDNF)

bull コンスタントウエイトウィズフィンウィズアウトフィン(CWTCNF)

bull フリーイマージョン(FIM)

332 個人戦世界選手権は「室内競技種目(スタティックダイナミックウィズフィンおよびまたはウィズアウトフィン)」及び「屋外競技種目(コンスタントウエイトウィズフィンおよびまたはウィズアウトフィンフリーイマージョン)」を区別して個別の選手権として開催できるものとするまた団体戦世界選手権においては主要三種目「コンスタントウエイトウィズフィン」「ダイナミックウィズフィン」「スタティック」すべてを実施し総合ポイントでランキングするものとする

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333 予備

334 国ごとの性別及び種目別競技者数は主催者及び AIDA インターナショナルにより決定されAIDA からその国のナショナルメンバーへ通達される

3341 団体戦世界選手権においては国ごとの競技者数は男女女各 3名と補欠男女女各 1名とするただしAIDA インターナショナルの決定により変更することができる男女女別々のチームを出場させない国は男女女混合チームを出場させられる混合チームは男性部門でのみ競技可能となる交代要員はチームキャプテンからの要請と大会医師の合意により医学的な理由からのみ競技に参加可能とするこれは競技会で 1回のみ可能である

3342 予備

335 AIDA インターナショナル世界選手権においてはAIDA インターナショナルと主催者が選手登録に対して責任を有するAIDA ナショナルは当該競技会に参加する競技者を選定できるが目標基準(例パフォーマンス)と非差別的基準のみに基づくものとするその他の団体(例国内の潜水協会)が当該選定に参加することはできないAIDA ナショナルがない国ではAIDA インターナショナルは別の機関にこれらの選択を管理させるか当該競技者による競技を直接許可することができる(AIDA の決定する条件に依る)代表選考に関する情報はAIDA の要請により AIDA ナショナルから AIDA インターナショナルへ送付されなければならない

336 世界選手権に参加しようとする競技者はその所属国に AIDA ナショナルがある場合はそのメンバーでなければならないAIDA ナショナルが無い場合はその競技者は同じ国の他の競技者と共にAIDA インターナショナルに対し特別招待を要請することができる

337 AIDA インターナショナル世界選手権に参加できるのは大会の 2週間前までに年会費を支払った AIDA ナショナルに所属している選手のみとするその他の国または公式 AIDAナショナルによる年会費が未払いで特別招待が許可されている場合代表競技者を参加させるために1か国につき 150 ユーロの「仮許可」代を AIDA インターナショナル(または AIDAを代表する審判団)へ支払わなければならない

338 AIDA ナショナル各国はイベントコミッティに国を代表して参加するチームキャプテンを指名する

339 チームキャプテンは運営上の安全性を高めるため予定している申告を到着した日選手登録または最初のイベントコミッティの際に確認しなければならない

3310 世界選手権においてジャッジは自分と同じ国籍の競技者の判定ができない

3311 公式競技の OT は前日のイベントコミッティ開始までに決定する競技の順番は申告の数字順または抽選で決定する

34 競技会における世界記録

341 世界記録を上回るパフォーマンス

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3411 AIDA 競技会における全ての AIDA 世界記録で最低でも 2人の AIDA ジャッジ(レベル Eかそれ以上)がパフォーマンスの審判を行行い最低でもそれらのうち 1人のジャッジがマネージングジャッジ(レベル B)かそれ以上でなければならない最低でも 1人のマネージングジャッジ(レベル B)かそれ以上の者が競技者と異なる国籍でなければならない深度競技では申告が現世界記録を上回っている場合当該のジャッジ両者が水中にいなければならない

3412 競技会の間現行行の(世界)記録を上回ったパフォーマンスが「ドーピングテストの結果が出るまでの暫定世界記録」として扱われるためには全ての競技規則を守りまたそのパフォーマンスの判定がホワイトカードによるものであることが必要であるペナルティを伴うパフォーマンスは競技会の順位においては有効だが世界記録としては公認されない

3413 主催者はドーピングキットを準備してドーピングテストを行行い有効なビデオ映像を準備しなければならない

有効なビデオ映像とは以下をいう

bull ビデオ映像はOT の 30 秒前から審判団が判定を下す(すなわち水面浮上後 30 秒以上でカードが示される)までアテンプト全体をカバーしている

bull 競技者の水面への浮上が写されている

bull 競技者の顔が完全に見見えて認識できる

bull 完全に SP が見見えそれがカメラの方を向いている

bull 競技者がジャッジの判定が出るまで誰にも触れられていないことが明確に見見てとれる

bull 深度競技においては世界記録更新が認定されるためにはボトムカメラによる撮影が必須である

3414 同じ競技会と種目において 2人以上の競技者が同じ記録を達成した場合各競技者がホワイトカードを受けることを条件に新世界記録を共有するものとするAIDA は現世界記録パフォーマンスを超えるその次のパフォーマンスもまた競技者がホワイトカードを受けることを条件に承認する承認のために35 項に明記されている通り全ての競技者は同じ手順(ドーピングテストその他)を踏まなければならない

3415 審判長は下の 3512 項と 3514 項に規定されている通り世界記録パフォーマンス毎に AIDA インターナショナルへビデオと文書を提出しなければならない

342 競技結果が大陸記録を上回っている場合は34 項と 35 項の手続きが適用されるただし3515 のドーピングテスト及びそれに伴う 3511 の手続きは適用されない

343 競技会で世界記録が出た場合審判団は記録の詳細を表す詳しい報告書(ワードまたは同様のフォーマット)を書く1枚の複写を主催者へもう 1枚をビデオデータとともに文書をアーカイブする AIDA インターナショナルスポーツオフィサーへ送付しなければならない

35 世界記録アテンプト

351 競技者は自らが代表する国の AIDA ナショナルのメンバーでなければならない

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352 AIDA ナショナルの無い国に属する競技者はAIDA インターナショナルに対し申請をしなければならないAIDA インターナショナルはその競技者の実際のレベルトレーニングにおける安全対策の状況などを確認する

353 申請書は記録アテンプト期間の開始の 6週間前までにAIDA ナショナル(または 352項の場合は競技者)により AIDA インターナショナルへ提出されなければならず以下を含むファイルが同封されていなければならない

bull アテンプトを行行う競技者のプロフィール

bull フリーダイビングの実施に支障がない旨明記した医師の診断書

bull アテンプトに関わる方法機材及びメンバーのレポート

bull 競技者自身が上記の申請書の提出を行行うのはその競技者が AIDA ナショナルの無い国に属する場合のみとする

354 ジャッジ(審判)

3541 AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者はスポーツオフィサーと共に2名の AIDA インターナショナルジャッジを指名するジャッジはできるだけアテンプト開催地域の近くの者を選ぶAIDA 世界記録アテンプトではマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長及びシニアジャッジ(レベル D)以上のセカンドジャッジがいなければならない

3542 アテンプトの主催者はジャッジに関わる交通費宿泊費食事代を含む全ての費用を負担しなければならない交通費とチケットはジャッジ人選の決定後10日以内にジャッジの元へ届かなければならない

3543 世界記録アテンプトではジャッジの拘束期間は 1イベントで最大でも 9日間までとするそれ以上に延長する場合は担当ジャッジ及び AIDA ジャッジ統括責任者及び又はAIDAスポーツオフィサーによる承認を必要とするアテンプトの実施は1日 1回のみとするスレッド競技の場合は特にその安全性を確実にしなければならないプール競技ではアテンプトの実施の回数に制限は設けないただし必要とされた場合ジャッジはその回数を決定する権限を持つ

355 主催者は携わる人の安全を含むそのアテンプトに全体について単独で責任を負う

356 AIDA ナショナルはアテンプトの 2日前までにその競技者が全ての必要条件を満たしていることをファックスまたは Eメールで AIDA インターナショナルに報告しなければならないAIDA ナショナルの無い国の競技者は2人の立立会人の承認を得た報告書を提出するものとするAIDA インターナショナルはこれらの報告内容を受理するか却下するかの権限を持つ

357 適用されている AIDA インターナショナルのルールとアテンプト実施会場の国の法律規則とに相容れない項目がある場合AIDA ナショナル(又は競技者自身)はルールの例外的適用を申請しなければならないAIDA インターナショナルは申請内容を調査しその申請を承認するか否かを決定する権限を持つ

358 主催者はジャッジが必要な施設が全て自由に使えるよう便宜を図らなければならない

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359 ジャッジは必要に応じ機能性の高い安全装置への変更について主催者に進言することができる

3510 指名された AIDA インターナショナルジャッジは記録アテンプトに関し下記に該当する場合にその中止を提言する権利を持つ

bull 競技規則が遵守されていないとき

bull アテンプトに参加している全ての人の安全が十分に確保されていないと判断したとき

bull 運営が正常になされていないと判断したとき

ジャッジがこの権利を行行使する場合は決定後できるだけ速やかに主催者及び AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者スポーツオフィサーに直接文面で通知しなければならない

3511 主催者は311 項に基づきアテンプトに先立立ってドーピングテスト費用として500 ユーロ(または技術資料に明記されている場合はその額)を現地に到着したジャッジに現金金で支払わなければならないこれは現在の市場価格による国内通貨またはユーロでも構わない

3512 AIDA 世界記録のためのビデオ要件は技術資料(5項)に規定されている

3513 3117 項によりジャッジによる判定が下されビデオ映像を確認後最終的な判定(ドーピングテストを除く)が決定される

3514 ジャッジはアテンプトの結果の詳細を示したレポートを提出する(正副 2通)1通は主催者に提出しもう 1通は AIDA インターナショナルスポーツオフィサーにアーカイブのためのビデオ映像とともに提出する技術資料(5項)では当該報告書に網羅されるべき項目を特定している

3515 技術資料に明記されたドーピングテストの手順は全ての世界記録アテンプトに適用される

36 サーフェイスビデオレビューこれらの規則で要求されるその他全てのビデオレビューに加え審判団は以下のパフォーマンスについてサーフェイスビデオをレビューしなければならない

(i)全ての AIDA 世界記録アテンプト

(ii)競技会において AIDA 世界記録を超える全てのパフォーマンス

(iii)全ての AIDA 世界選手権での性別種目別のトップファイブパフォーマンス

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4 安全 41 概要

411 AIDA セーフティーガイドラインはAIDA インターナショナルが公認後援する全ての大会において適用される

412 予備

413 セーフティーラニヤードセーフティーラニヤードは全ての深度パフォーマンスで義務付けられているラニヤード要件は技術資料(3項)に規定されているラニヤードは競技者の安全性を守るために必要な場合を除きパフォーマンス中に競技者によって外されてはならない競技者の安全性以外の何らかの理由でラニヤードを外した場合はペナルティの対象となる

414 競技深度計はセーフティーラニヤードを装着した手首と反対側に着けるものとする

415 全ての深度競技においては医師救護隊員若しくは蘇生術(EMT)を専門とする消防士の配置が義務付けられているプール競技においてはプロ救護員またはそれ以上に相当する者の配置が適切である遠隔地であるために治療が遅れる可能性があることを考慮に入れた計画を立立てなければならない医療サポートスタッフは責務を果たすため必要な医療機器を装備していなければならない吸入用酸素及び応急手当用の機器は必須である深度競技においては十分な蘇生法を施すための機器を事前に準備しておかなければならない

416 主催者は前述のリストバンドを用いて選手と同時に浮上することなく容易に選手の緊急浮上を行行うために必要な機器を装備したセーフティーダイバーを確保(準備配置)しなければならないスクーバダイバーはカウンターバランスシステムとは関係なくスクーバダイバーが選手もしくは競技ロープまたはその両方を浮上させるための追加のリフトバックシステムを携帯しなければならないカウンターバランスシステムを採用していても予備の浮上手段として追加のシステム(完全装備で水上待機しているスクーバダイバープラットホーム上にいる競技ロープの手動引き上げ役など)は必要であるAIDA 及び審判団は大会開始前にカウンターバランス及びその他の安全装置の検査実演を求めることがある

417 競技会及びアテンプトの両方においてセーフティーフリーダイバーのフロントスノーケルの使用はプール競技深度競技共に禁止する

42 国際大会

421 セーティーフリーダイバーの人数はローテーションを行行うのに十分でなければならない競技ゾーン 1か所につき少なくとも 2名以上のセーティーダイバーを必要とするウォームアップゾーンには 2人以上のセーティーダイバーを必要とする他の AIDA文書(安全手順など)がこれらの問題を指摘している場合本項をアップデートしなければならない

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43 世界選手権

431 深度競技において水中に配置する全てのスクーバダイバーはその役割に応じたスキルを証明できるものと必要な機材を持っていなければならないセーフティースクーバダイバーは世界的に認められた認定機関(PADINAUIIANTDTDICMAS あるいはこれらと同等の機関)の規則を遵守しなければならないセーフティーフリーダイバーは20m(80m以上の競技の場合は 30m)まで楽に繰り返し潜れる能力力を持っていなければならない主催者はこれらのレベルを確認する責任を負う全てのセーフティーダイバーは大会前に AIDAインターナショナルに承認検証されなければならない主催者は安全に関わる全てのスタッフがその役割を果たすための能力力を備えていることを確かめなければならない

432 主催者は公式競技に先立立ち参加する全ての人の安全を確認するために安全担当者と共に救助活動の予行行演習をしなければならない全ての担当者が自分の役割を果たせるようこの予行行演習には 1名以上のジャッジまたはジャッジが指名した者が立立ち会うこととする予行行演習の実施後に安全担当チームに加わった者に対してはジャッジを介してその役割を明確にする安全担当の新メンバーは安全に関するスキルや知識を予行行演習を体験したメンバーと同等もしくはそれ以上に持っていなければならない(実際の救助活動あるいは救助の訓練の経験を持つ者でなければならない)経験豊富な競技者であってもセーフティーフリーダイバーのためのトレーニングプログラムの受講経験や実際の競技会でのセーフティー経験がなければセーフティーとしての役割が無条件で果たせるとは見見なされない

433 水深 80m以上の競技を行行う場合には水深 30mでのトラブルへの対応ができる能力力のあるセーフティーフリーダイバーの配置を勧告するセーフティーフリーダイバーは水深30m にいる必要はないが主催者は水深 20m 以上でのトラブルへの対応が可能なよう計画を立立てることを勧告する

434 酸素はダイビング後の吸入のために水面及び水深 5mでの呼吸が可能な装置でなければならない競技者が酸素を水中で呼吸している間セーフティーフリーダイバーまたはスクーバダイバーが競技者を監視する競技者は水中での酸素吸入のリスクを理解した認定スクーバダイバーでなければ水中で酸素を吸入することは許されないそれ以外の競技者はダイビング後水面もしくは陸上で酸素を吸入するものとする水深 80m以上のダイビング後の酸素吸入は必ず実施しなければならない

44 予備

45 世界記録アテンプト

451 全てのルールに 41 項が適用される

452 明記された以外の全ての安全装置はアテンプトの1か月前までに AIDA インターナショナルへ提出されなければならないそのアテンプトに指名されたジャッジは文書で示された情報に加え更なる情報を要求する権利を持つ

4521 蘇生器具は使用可能な状態で競技者の近くになければならない

453 非常事態の場合は競技者を指定の専門医療機関に搬送しなければならないこの医療機関はアテンプトの前にあらかじめ公表されていなければならない

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454 深度競技においては2名以上のセーフティーフリーダイバーを配置しなければならないプール競技においては1名以上のセーフティーダイバーを配置しなければならないダイナミック競技においては競技者がプールの壁に近いコースを使用する場合はジャッジと共にプールサイドを歩く配置でも可とするセーフティーフリーダイバーは必要とされる場合はいつでも水に入って競技者の救助ができるように準備をしておかなければならないダイナミック競技においては25mを超える長さのプールを使用しセーフティーフリーダイバーがプール内を併泳する場合は2名以上の配置が求められる

46 2014 年安全性強化事項

461 申告の制限

4611 主催者は競技者が過去 3か月間に達成し主催者に証明した深度の最大 10m 超までに申告を制限できる【達成期間や制限深度を主催者の判断で変更する事も可】

4612 申告の制限は全ての選手に等しく適用されなければならない主催者(と審判長)は制限を遵守するために制限深度を超えた申告を変更する場合があるこのような変更は全ての選手に等しく適用される

4613 競技者がその 3か月前までの期間中に適切なダイブを行行わなかった場合主催者はAIDA ランキングリストにあるその競技者のパーソナルベストの 50-70を使用しなければならない一般的にディープダイビングを一定期間行行っていない場合AIDA はその競技者にゆっくりと(パーソナルベストの 50-70を超えないように)再開することを推薦しているその競技者は主催者(及び居る場合は大会の医師)と最初のダイブの適切な深度を相談しなければならない

4614 主催者がこの規則のもとで申告を制限する予定の場合競技会の支払いを受領する前に文面(Eメールなど)により競技者へ告知しこの告知を広告(例主催者のウェブサイトとグループ Eメール)に入れなければならない

4615 競技者が申告を制限(すなわち変更)された場合でも料金金の返金金はない主催者は当該の変更を合理的に速やかに競技者へ告知しなければならない

462 ソナー

4621 世界選手権と世界記録において深度競技ではソナーを練習し使用していることが主催者に求められる

4622 世界記録ステータスの競技会において深度競技ではソナーの使用経験を積んでいることが主催者に求められる

4623 その他の競技会において最大競技深度がセーフティーダイバーの視界内である場合を除いて深度競技ではソナーを練習し使用していることが主催者に推奨される(が必須ではない)

463 潜降の再開の禁止

4631 CWTCNFFIM では競技者は一旦浮上を開始した後にターニングバックダウン(再び潜降)することを禁止する違反者は失格となる(すなわちレッドカード)

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4632 「ターニングバックダウン」とは(i) ソナー上では浮上開始と見見受けられたがその後再び潜降しはじめるまたは(ii) 同じ深度に 5秒以上留まりその後潜降する行行為として定義される

4633 主催者はこの規則を競技会開始前に競技者へ説明しなければならない

4634 主催者側スタッフはその稼動が競技者のリスクを軽減すると思われた場合カウンターバラストを稼働させる権限を持つ(が要求はされない)

464 スクイーズの事後

競技者をケガのリスクから守るため競技者が著しいスクイーズまたはその他競技者の安全性を脅かす医学的状態にある場合大会の医師は競技者の潜水を止めることができる医師主催者(例セーフティーダイバー)またはジャッジの要請により医師は再潜水前に競技者の検査を要求する(医師または主催者により決定された通りの)深度潜降の後パルスオキシメーターによる酸素飽和度検査が義務づけられこれにより医師は競技者がさらなる検査を必要とするかどうか決定する主催者と審判長との協議により医師はそうした規制がダイバーの健康と安全を守るために必要と思われる場合以下の規定の通り競技者の潜水を禁止することができる当該規制が実行行された場合大会参加費の返金金はない競技者が医師の検査を拒否した場合競技者はその競技会で再び潜水することが許されず別の競技会エントリー前に健康診断書を取得しなければならない予想される検査結果には以下のものがある

4641 健康なダイバー自己責任で潜水可能

4642 軽い症状休憩の勧告または簡単な潜水(すなわちその競技者にとって浅い深度)への制限

4643 軽度の肺水腫2日間の休息(またはケガの程度により医師の裁量でそれ以上)復帰時以前の潜水より深い申告はできない異なる種目を行行いたい競技者の場合医師は申告の許容可能な最大深度を決定できる

4644 重度の肺水腫3日間の休息または競技の終了(ケガの程度により医師の裁量による)徐々にモニターされた潜水で潜水を継続するようにする(例以前の目標深度の 60未満から開始する)異なる種目を行行いたい競技者の場合医師は申告の許容可能な最大深度を決定できる

4645 重症の場合医療的ケア競技者が回復したことを医師が確認するまで追加的な潜水はできないラングスクイーズ(例ピンク色の気泡または泡を咳出す)は重症の一例

4646 競技者が申告を制限されたあるいは潜水が中止された場合料金金の返金金はない

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465 トレーニング及び装備

4651 必要な医療トレーニング世界選手権と世界記録AIDA 世界選手権と世界記録競技会では以下のトレーニングを受けた医師が必要となる

bull 救命外科

bull 気道管理

bull 二次心肺蘇生法(ACLS)

bull 要求されないが可能なところでは推薦されるACLS のトレーニングを受けた最低もう 1人のパラメディックまたはセーフティーダイバー

4652 必要な医療トレーニング世界記録ステータスの競技会世界記録ステータスのAIDA競技会では以下のトレーニングを受けた医師が必要となる

bull 救命外科

bull 気道管理

bull 二次心肺蘇生法(ACLS)

bull 必須ではないが可能なところでは推薦されるACLS のトレーニングを受けた最低もう 1人のパラメディックまたはセーフティーダイバー

4653 必要な装備AIDA 世界選手権と世界記録競技会及び世界記録ステータスの AIDA競技会では以下の装備が必要となる

bull パルスオキシメーター

bull 聴診器

bull ポケットマスクスタッフのトレーニングが必要競技ゾーン内に常備が必要使用は必須ではない

bull 酸素マスク

bull 必須ではないが可能なところでは推薦されるCPAP フェイシャルマスクと標準マスクPEEP (positive end-expiratory pressure) バルブ付き BVM (Bag-Valve-Mask) が付いた酸素タンク

4654 推薦される装備AIDA 世界選手権と世界記録競技会及び世界記録ステータスのAIDA 競技会では以下の装備は必要ではないが可能なところでスタッフが使用資格のあるところでは推薦される

bull 吸引器

bull プランジャーニードル(またはhttpwwwnarescuecomARS_for_Needle_Decompression_(325_in)- CN1ACDE14CD3FDhtml)

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bull AED(自動体外式除細動器)使用にはドライエリアの検討が必要

bull 口咽頭エアウェイ(気道の使用が簡単な補助)

466 インシデントレポーティングシステム2015 年 1月 1日よりAIDA 競技会の主催者は(ヘッドジャッジ医師と共同で)競技会における安全性関連インシデントを AIDA のオンラインのインシデントレポーティングシステムにて報告する必要があり手順とインストラクションは同システム内に明記されている

467 休息日競技者が連日潜水することを防ぐためAIDA は主催者が競技スケジュールに休息日を加えることを奨励する

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5 スタティック(STA) 51 概要

511 スタティック(STA)競技はプールまたは限定された安全な自然環境下で実施する深度要件は技術資料(4項)に規定されている

512 競技は水面付近で行行う

513 競技者はウェットスーツ顔面の装備(マスクスノーケルノーズクリップなど)を自由に選択することができる

514 競技者の公式記録は2つの計時結果の平均タイムとするそれぞれの計時においては秒以下切り捨てとする

公式計時 5 分 08 秒 64 および 5 分 07 秒 48

平均計時(508 + 507) 2 = 5 分 07 秒 50

公式記録5 分 07 秒= 614 ポイント

52 国際大会

521 OT のインターバルは主催者が審判長と競技の上決定するAIDA は競技者が自分の OT 前の最低 3分間競技ゾーンにいることが許可されるよう推薦する

522 ゾーンは「ウォームアップゾーン」「待機ゾーン」「競技ゾーン」の 3ゾーンで構成される競技者は最初の公式アテンプトの 45 分前から「ウォームアップ」を開始でき「ウォームアップゾーン」に入ることができる「待機ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで立立ち入ることができない

523 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは「ウォームアップゾーン」「待機ゾーン」「競技ゾーン」での補助が許可される競技者が希望する場合競技者の競技開始から気道が水面上に出るまでパートナーをオフィシャルのセーフティーフリーダイバーとして配置することができパートナーは意識確認のためのボディタッチをすることができるこの時パートナーは自分がコーチングする競技者の安全についての責任があるが競技会を通じての安全管理についての責任は主催者にあるいずれにせよパフォーマンスが終了し競技者の気道が水面から出た時点からパートナーは競技者に触れることは許されないパートナーは小さな声で競技者に話しかけることのみ許されるこれらが守られなかった場合その競技者は失格となる競技終了(すなわち鼻及び又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

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524 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われる競技者が OT から 10 秒以内に競技を開始しない場合ペナルティが適用されOT から 30 秒を経過してもスタートしない場合は失格となるまたOT 前にスタートした場合もペナルティが適用される

525 競技結果(RP)が申告時間(AP)を下回った場合はペナルティが適用される

526 予備

527 競技者は OT 毎に 1度のみ公式アテンプトを行行う権利を有する鼻と口が水中に沈んだ時点で競技スタートと見見なす競技者の OT 時または OT 後の気道(すなわち鼻と口)のいかなる入水も競技の開始とみなされる

528 セーフティーフリーダイバー及びパートナー(キャプテンコーチ)は競技中入水した状態で競技ゾーンに入ることができるその場合以下の手順で競技者の意識の状態を確認する責任を有するセーフティーフリーダイバーは競技者に対し明確にボディタッチをする競技者はあらかじめセーフティーダイバーあるいはパートナーと決めておいたサインで意識があることを伝えるこの場合以下の手順が使用される

主催者が指名したオフィシャルフリーダイバーの場合

bull 申告時間(AP)1 分前から 30 秒毎

bull 申告時間後は15 秒毎

パートナーの場合

bull 特に規定は設けずパートナーの自由とする

競技者がボディタッチに対するサインを返さなかった場合ジャッジは直ちにセーフティーフリーダイバーもしくはパートナーに追加の合図をするように指示をするジャッジは反応がおかしい又は反応が無いと判断した場合セーフティーフリーダイバー又はパートナーに競技者を水から上げるように要求するジャッジは競技者の反応に疑いを持った場合セーフティーフリーダイバーもしくはパートナーに競技者に追加のサインを出させるように指示できる

529 AIDA インターナショナルジャッジと主催者側のタイムキーパーは競技時間を計測する競技者の気道(鼻と口)が水面下に入った時あるいはスノーケルを使用する場合はスノーケルを口から外した時ストップウォッチでの計測がスタートする競技者の気道が水面から出た時計測をストップする

5210 決勝戦

52101 下記の点を除きこれまでに記載された事項は決勝においても適用される

52102 メディアの注目を高めるため決勝戦は複数ゾーンでの同時スタートとすることができる決勝戦が複数のシリーズにわたる場合最も好成績の競技者は最終組で競技する

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53 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

531 世界選手権においてはスタティック競技はプールまたは限定された安全な自然環境下で実施する

532 競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前にそれぞれのキャプテンは競技者の申告時間をジャッジに提出しなければならない

533 OT のインターバルは少なくとも 14 分とする

54 競技会における世界記録

541 パフォーマンスが世界記録を上回ったときそれが新しい世界記録と認定されるには34 項が満たされなければならない

542 従来の世界記録よりも 1秒以上上回った場合に新しい世界記録として認められる

55 世界記録アテンプト

551

552 アテンプトの時間は2人の AIDA インターナショナルジャッジが計測する気道が水面下に入った時あるいはスノーケルを使用する時はスノーケルを口から離した時から計測を開始する競技者の気道が一度水面上に上がった時点で計測を終了する

553 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

554 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは競技者の競技開始から気道が水面上に出るまで自由に競技者に接触することができまた意識確認のためのボディタッチすることができるパートナーは自らがコーチングする競技者に対して責任を有するただしパフォーマンスが終了した(競技者の気道が水面から出た)時点からは競技者に触れることは許されず競技者に話しかけることのみ許されるこれらが守られなかった場合その競技者は失格となる競技終了(すなわち鼻及び又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

555 従来の世界記録よりも 1秒以上上回った場合新しい世界記録として認められる

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6 ダイナミックウィズフィンウィズアウトフィン(DYNDNF)

61 概要

611 競技はプール内で行行われる全ての DNYDNF についてのプールの深度要件は技術資料(4項)に規定されている

612 競技は25ヤード(2287m)以上のプールで実施した場合のみ世界記録として認定されAIDA インターナショナルのランキングリストに登録されるただし全てのパフォーマンスはメートル法で報告されなければならない

613 競技者はウェットスーツウエイト顔面の装置(マスクスノーケルノーズクリップなど)を自由に選択することができる

614 両競技において選手は手や腕を使って泳いでもよいただし特別なパドル類スイミンググローブやスイミングソックスなどの推進力力を生む手段は(DYN でのビーフィンモノフィンを除き)使用を禁止する

615 DYN では競技者はビーフィンとモノフィンのいずれを使用してもよいただし世界記録についてはビーフィンかモノフィンのいずれかを使用しなければならない

616 競技者は潜水前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートその他サポートポイントからの助走をつけたあらゆるスタートを禁止する競技は気道(鼻か口)が水面に出た時点で終了する

617 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは「ウォームアップゾーン」「競技ゾーン」で競技者を補助することができるただしOT 後は話しかけることのみ許され競技者に触ることは許されない競技終了(すなわち鼻又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

618 競技者は完全に水中に没していなければならない水面露出については 116 項を参照

619 競技者補助のため1名以上のセーフティースタッフが伴泳又は追走しなければならない競技者のレーンがプールサイドから距離がある場合は1名以上のセーフティーフリーダイバーが水中で伴泳するものとするまた1コースに複数のセーフティーフリーダイバーを配置することも可能としその場合セーフティーフリーダイバーはそのレーンを分割して担当してもよい

6110 到達距離は競技者の気道(鼻か口)が水面に出た場所で計測されるただし競技者がプールの端で競技を終了する場合気道(鼻か口)が水面に出る前にエンドウォールに水面下でタッチすること計測単位はメートル法とし少数点以下は切り捨てとする

1729m=172m公式記録172x05=86 ポイント

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6111 自力力での潜行行水泳以外のいかなる推進支援も利用してはならない(ターン時にエンドウォールを蹴ることは許される)浮上時にプールの底を押して浮上することもペナルティとなる【補足浮上に際し気道が水面上に出る前に足などをプールの底につく行行為は浮上のための連続動作であってもペナルティが適用される】競技終了時のプールエッジのグラブについては 116 項を参照のこと

6112 スタート時壁から 15m 以内の地点で気道(鼻と口)が水中に没していなければならない違反した場合は失格となる

61121 スタート時に身体のどこかの部分がプールのエンドウォールに接触していなければならない違反した場合はペナルティが適用される

6113 ターンでは身体の一部がエンドウォールに接触しなければならない違反した場合はペナルティが適用される【フィンは「身体のどこか」に含まないフットポケットの部分のみ身体の一部として認められる】またターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格となる

62 国際大会

621 競技者はDYN の競技会でフィンを使わずに泳ぐことは可能であるDNF の競技会ではいかなるフィンの使用も許されない競技会が DYNDNF として公式発表された場合競技者はフィンの使用の有無を選択することができるが一つの競技会として結果表は一つになるAIDA ランキングにおいてはそれぞれの種目の結果として記載される競技会が DYN-DNFとして公式発表された場合競技者はどちらの競技に出場するかを選択する事ができる競技会は 2つの独立立したものとして扱われ結果表も別々になる競技会が単独種目として公式発表された場合は混合種目としては扱えない

622 ゾーンは「ウォームアップゾーン」と「競技ゾーン」の 2ゾーンで構成される競技者は OT45 分前からウォームアップを開始でき「ウォームアップゾーン」に入ることができる「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで立立ち入ることができない

623 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推薦する

624 主催者は競技者の要請があった場合会場内に休憩のための場所を準備しなければならない

625 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われる競技者が OT から 10 秒以内に競技を開始しない場合ペナルティが適用されOT から 30 秒を経過してもスタートしない場合は失格となるまたOT 前にスタートした場合もペナルティが適用される

626 競技者は OT 毎に 1度のみ公式アテンプトを行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し競技者がウォールを離れたらアテンプトが開始されたものとみなす競技者の OT の 30 秒より前に気道(すなわち鼻と口)が入水しウォールから離れた場合はいずれもパフォーマンスの開始とみなされる

627 競技者は自分がスタートした競技ゾーン(すなわちレーン)に浮上しなければならない違反した場合は失格となるただし競技者が自分のレーンを外れても他の競技者の妨害となることなく自分のレーンに戻れば失格とはならない

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628 競技結果(RP)が申告距離(AP)を下回った場合はペナルティが適用される(11項を参照)

629 決勝戦

6291 下記の点を除きこれまでに記載された事項は決勝においても適用される

6292 メディアの注目を高めるため決勝戦では競技者は予選の成績に準じて複数ゾーンに配置することができる決勝戦が複数のシリーズにわたる場合は最も好成績の競技者は最終組で競技しなければならない

63 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

631 予備

632 世界選手権においては621 項は適用されない

633 競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前にそれぞれのキャプテンは競技者の申告距離をジャッジに提出しなければならない

634 OT のインターバルは少なくとも 10 分とする

64 競技会における世界記録

641 パフォーマンスが世界記録を上回ったときそれが新しい世界記録と認定されるには34 項が満たされなければならない

642 従来の世界記録よりも 1m以上上回った場合に新しい世界記録として認められる

65 世界記録アテンプト

651 予備

652 競技者はウォームアップ時間を自由に選択することができる一人のジャッジが OT の60 分前から競技者を監視する

653 競技中1人以上のセーフティーフリーダイバーを併泳させ又は(競技者のレーンがプールサイドの場合)プールサイドで追走させ競技者の競技進行行をフォローしなければならない

654 従来の世界記録よりも 1m以上上回った場合新しい世界記録として認められる

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7 コンスタントウエイトウィズフィンウィズアウトフィン(CWTCNF)

71 概要

711 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

712 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助するパートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

713 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

714 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止するCWTではモノフィンまたはビーフィンの使用を認める(CNF では使用不可)審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

715 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

716 競技者はタグを水上に持ち帰りジャッジに示さなければならないタグの仕様は技術資料(3項)に規定されている

717 競技者は自らのフィンキックで潜降浮上しなければならない潜降浮上中は7171 項および 7172 項に示す場合を除き競技ロープを引っ張るまたは摑む行行為をしてはならない

7171 競技者が競技中気道(鼻と口)が水面下にある場合ボトムプレートから 2m以内のゾーン(以下「2mゾーン」という)では失格とならずにロープを引っ張るまたは掴むことができるただし競技ロープの水面または水上部分を掴むことが禁じられていないことを前提とする2mゾーン以外でロープを掴むとペナルティが適用される競技中競技者がロープを掴んで引っ張った場合は失格となるただし例外的に申告深度に届かずに浮上する場合にターンするために1回に限りロープを握り引っ張ることは認められる

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7172 競技者は潜水中ロープをガイドとして使うことは認められるが推進のためのサポートとして使った場合ペナルティが適用されるただしスタート時に競技ロープの水上か水面部を掴むことは許されるこれは競技者の身体や開いた掌がロープに接触することは許容されるという意味であり競技者がロープを保持するまたはロープをサポートとして使った場合はペナルティが適用されるただしそれが 2mゾーンの猶予内であれば競技者は自由に手を動かすこともロープを掴むこともできる2mゾーンは明確に区別できるように印を付けておかなければならない前述に関係なく競技者は競技の最後の水面への浮上のための動作に関連して競技ロープの水面または水上部分を掴み引っ張ることができこの行行為はペナルティとならない

718 競技者は潜水前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートその他サポートポイントからの助走をつけたあらゆるスタートを禁止する

719 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならないボトムプレートの仕様は技術資料(3章)に明記されている

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

72 国際大会

721 競技者はCWT の競技会でフィンを使わずに泳ぐことは可能であるCNF の競技会ではいかなるフィンの使用も許されない競技会が CWTCNF として公式発表された場合競技者はフィンの使用の有無を選択することができるが一つの競技会として結果表は一つになるAIDA ランキングにおいてはそれぞれの種目の結果として記載される競技会がCWT-CNF として公式発表された場合競技者はどちらの競技に出場するかを選択する事ができる競技会は 2つの独立立したものとして扱われ結果表も別々になる競技会が単独種目として公式発表された場合は混合種目としては扱えない

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722 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する(天候メディア報道を含む大会の環境は審判団の判断材料となる)

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行わなければならない

7231 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

7232 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)の入水と水面からの離脱は競技の開始とみなす

724 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

725 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

726 競技エリアには競技者パートナー(キャプテンコーチ)審判セーフティーフリーダイバー以外は立立ち入ることができない

727 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

728 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

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73 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

731 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

732 予備

733 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

74 競技会における世界記録

741 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

75 世界記録アテンプト

751 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの3ヶ月前から2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

752 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

753 予備

754 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

755 予備

756 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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8 フリーイマージョン 81 概要

811 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

812 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助する

812 パートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

813 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

814 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止する

815 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

816 競技者はタグを水面に持ち帰りジャッジに示さなければならない

817 競技者はロープを手繰るか又は自力力で泳いで潜降浮上しなければならない

818 競技者は潜行行前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートまたはその他サポートポイントからの勢いをつけたいかなるスタートも禁止する

819 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならない

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

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bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

82 国際大会

821 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

8221 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

8222 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)のいかなる入水および水面からの離脱も競技の開始とみなす

823 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

824 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3 つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

825 パフォーマンスエリアは以下の人員のみアクセス可能競技者そのパートナー(キャプテンコーチ)ジャッジおよびセーフティーフリーダイバー

826 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

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bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

827 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

83 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

831 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

832 予備

823 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

84 競技会における世界記録

841 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

85 世界記録アテンプト

851 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

852 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

853 予備

854 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

855 予備

856 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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9 バリアブルウェイト(VWT) 91 概要

911 AIDA インターナショナルはバリアブルウェイトを競技会の正式種目として認定しない

912 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

92 世界記録アテンプト

921 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

922 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

923 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull ダイビングスーツの厚みは競技会場が海水の場合は 7mm淡水の場合は 9mmを上回ってはならない

bull ウェットスーツがセパレートタイプの場合脇の下から股の部分に限り二重になっていてもよい

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull モーターエンジンプロペラ等推進力力を補助する機器の使用を禁止するビーフィンまたはモノフィンの使用は許可する

bull 競技者は固定されたロープを潜降しなければならない競技者はロープのボトムウエイトをバラストとして利用し潜降することはできない(すなわち「ボトムウエイトに乗る行行為」は許可されない)

924 その他浮上を補助する装置等は大会の AIDA インターナショナルジャッジが AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者およびまたはスポーツオフィサーと協議の上禁止する

925 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

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926 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

927 競技者は自らの力力によるビーフィンモノフィンおよびまたはロープを手繰ることによって浮上しなければならない浮上を補助するインフレータブルまたはメカニカルなシステムの使用は禁止する

928 予備

929 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 39 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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10 ノーリミッツ(NLT) 101 概要

1011 AIDA インターナショナルはノーリミッツを競技会の正式種目として認定しない

1012 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

102 世界記録アテンプト

1021 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

1022 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

1023 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull 浮上の場合にはモーターエンジンプロペラ等を補助する機器の使用を許可する潜降にはウエイト付スレッド以外推進を補助する器材の使用は禁止する

1024 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

1025 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

1026 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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11 ペナルティ 111 以下に記載する間違いを犯した場合失格とはならないがペナルティが適用される負の数は AIDA 記録として認められない

112 ペナルティのない記録のみが AIDA 世界記録大陸記録として公認される

113 OT より早く競技を開始した場合5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

114 プール競技において競技者が定められた時間(STADYNDNF では OT から 10 秒以内)を超えて競技開始した場合OT から 30 秒までは5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される30 秒を超過した場合は失格となりスタートが許されない

115 申告(AP)と結果(RP)の差によるペナルティ

1151 スタティック競技(STA)において結果が申告時間を下回った時5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=5 分 35 秒結果(RP)=5分 4 秒

申告と結果の差=31 秒

ペナルティ=7ポイント

最終ポイント=608-7=538 ポイント

1152 ダイナミック競技(DYNDNF)において結果が申告距離を下回った場合1mにつき 05 ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=100m結果(RP)=89m

申告と結果の差=11m

ペナルティ11x05=55 ポイント

最終ポイント445(89m)-55(11m)=39 ポイント

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1153 深度競技(CWTCNFFIM)において深度計が申告より浅い深度を示した場合結果と申告深度の差 1mにつき 1ポイントのペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではない

計算例

申告=50m結果(深度計の読み)=465m

実際の結果=465rarr結果=46m

ペナルティ

bull 申告と結果の差50m-46m=4mペナルティは 4ポイント

bull タグを持ち帰らないペナルティは 1ポイント

最終ポイント46-5=41 ポイント

116 ダイナミック競技(DYNDNF)特有のペナルティ

1161 スタート時及びターン時に身体のいかなる部分も壁にタッチしなかった場合は1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるまたターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格とする

1162 競技者は選手が身体の一部が水面に出たままレーンを泳ぎ切った水面に出たまま全競技を行行った場合失格となるこの規則に違反した場合は失格となる前述に限らず水面でアームリカバリーを行行った場合は失格となる【アームリカバリークロールの様な動きで腕を体の脚の方から頭の方に戻す動作】

1163 競技者が競技中に身体をサポートするもの(壁コースローププールの底等)につかまったり押したりした場合は5ポイントのペナルティが適用されるただし競技者が浮上に際してプールのエッジまたはロープを掴むことはペナルティの対象とならないものとする

117 深度競技(CWTCNFFIM)特有のペナルティ

1171 競技者が競技中に安全上の理由以外でセーフティーラニヤードを外した場合は10ポイントのペナルティが適用される

1172 競技者がタグをジャッジに渡せなかった場合は1ポイントのペナルティが適用される

118 コンスタント競技(CWTCNF)特有のペナルティ

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1181 競技者は気道(鼻と口)が水面下にある場合2mゾーン(ボトムプレートから 2m以内の範囲)では失格とならずにロープを掴むことが認められる競技中鼻と口が水面下にある間にロープの 2mゾーン以外の場所を掴んだ場合1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるただし 717 項記載の例外を除く前述に関係なく競技者は競技開始時競技ロープの水面または水上部分を(すなわち手が完全に入水しない限り)ペナルティ無しに掴むことができる

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12 プロテスト(異議申し立立て) 121 キャプテン(不在の場合は競技者自身)は当該事象が起きてから最大 15 分以内または当日の結果発表後 15 分以内にジャッジにプロテスト(異議申し立立て)を行行うことができる

122 審判団は水面下での規則の違反をセーフティーダイバーまたはボトムカメラビデオのレビューから確認した場合適用可能なペナルティまたは失格を競技者およびまたはそのチームキャプテンへ直接告知するか結果発表時に当該ペナルティ失格を含めるものとする

123 プロテストがあった場合ジャッジは選手のペナルティまたは失格について以下の手順で判断する

1231 プロテストはすべて審判室で管理しひとつずつ処理する

1232 ジャッジはそれぞれのプロテストについて最初にビデオ映像を見見るビデオ映像は必要に応じ何度もまたはスローモーションで再生する

1233 判定を行行ったジャッジは事実の要約とその判定に至った経緯を他のジャッジに説明する

1234 競技者とキャプテンは公式ビデオ映像を見見て追加のコメントを付け加えることができるその後競技者とキャプテンは退室する

1235 競技者は必ず事情を聴取され関連性があれば審判団は競技者の安全および潜降と浮上の監視を担当するスタッフたちからも聴取できる

1236 審判団はプロテストについて協議できるが審判団長が課す協議の制限(例各ジャッジの発言を 1分に限定するなど)を前提とする審判団はその後各プロテストに対する無記名式投票へと進む

124 単に疑わしいだけの場合は競技者にとって有利な判定を行行わなければならない(すなわち何が起きたのかがよくわからない場合競技者にとって有利に解釈する)この場合審判団はどのパフォーマンスを考慮の対象とするかを決定する

125 審判団は遅くとも競技当日のイベントコミッティにおいて当日の競技におけるプロテストの判定結果について報告する

126 プロテスト申立立人は 50 ユーロまたは同額の現地通貨を支払わなければならないこれは審判団が競技者の正当性を認めた場合は返金金される逆に審判団が競技者の正当性を認めない(すなわち申し立立てが覆らない)場合支払金金は競技の主催者に渡されるがAIDA 世界選手権または世界記録競技会では支払金金は AIDA インターナショナルへ渡る

127 AIDA 世界選手権大会ではプロテストを行行う競技者と同じ国籍のジャッジはプロテスト処理から外れなければならない(すなわちそのプロテスト処理のあらゆる過程または審判団投票の間プロテストが処理される部屋にいてはならない)

128 審判団の決定において結果が同数となった(例えば棄権によりジャッジの人数が偶数になった)場合は審判団長の票(プロテストに参加している場合)または副審判団長(審判団長が参加していない場合)の票が 2票として数えられる

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129 決勝時のパフォーマンスに関するプロテストによって決勝がやり直しになることはない

1210 競技者は自身の競技中の環境(セーフティーダイバーや主催者の不備により競技への妨げがあったなど)に対してもプロテストを行行うことができるこの場合競技者は審判にその場で直接申し立立てることができそれが有効と認められれば競技のやり直しができるものとする(特に深度競技において)

1211 各プロテストはひとつの問題のみを扱う例えば競技者がグラブ違反およびサーフェイスプロトコル違反でペナルティを適用されている場合その競技者が両方の問題で申し立立てをしたい場合はふたつの申し立立てを行行わなければならない別々の問題はそれぞれのプロテストフォームに記載し別個のプロテストとして扱われなければならない

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13 競技審判団 131 国際大会

1311 国際大会では審判団は当該競技会で AIDA インターナショナルを代表する 2名以上の AIDA インターナショナルジャッジで構成されるものとするAIDA ランキングリストに掲載するプール競技では 1名以上深度競技では 2名以上の AIDA ジャッジがその競技をジャッジしなければならない

1312 アシスタントジャッジはAIDA インターナショナルジャッジのポジションに関連する特定の職務(公式カウントダウン深度計およびタグの管理タイムキーピング等)を補助するものでスタティック競技においてはジャッジとアシスタントジャッジを設置されることがある

1313 ジャッジはウォームアップのスタートから競技に立立ち会い以下のことを行行う

bull 競技会が競技規則どおり運営されていることの確認

bull 競技者の装備のチェック

bull 競技者のパフォーマンスのチェック

bull 競技会に関連する規則を遵守しないまたは主催者の円滑な運営や競技会の安全性を損なう競技者を失格にする

bull 競技者やスタッフの安全が脅かされた場合競技を中断させる

bull チームキャプテンから提出されたプロテストの収集(該当する場合)

1314 コンスタントウエイトフリーイマージョンにおいては1名以上のジャッジが水中で判定を行行わなければならない世界記録を上回る申告の場合その結果が世界記録として認定されるためには2名以上のジャッジが水中で判定しなければならない(34 項参照)

1315 主催者は競技会の 2週間前までに審判長を AIDA インターナショナルへ(CARS システムを通じて)告知しなければならない世界記録ステータスの競技会では当該告知は競技会の 6週間前までに AIDA インターナショナルへ告知しなければならない

132 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

1321 世界選手権においてはAIDA インターナショナルは AIDA ジャッジ IOP の条件に従い審判団を指名する審判団は 6名以上の AIDA ジャッジから構成されるジャッジ要件は下の 1333 項と 1334 項に規定されている

1322 アシスタントジャッジは競技会の通常の進行行に関し投票や決定はできないが各状況においてインターナショナルジャッジ(意思決定の際にそれを検討する者たち)へ自分たちの意見見を述べることができる

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1333 AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならないAIDA 世界選手権のジャッジはシニアジャッジ(レベル D)以上でなければならない前述に加え

(i)AIDA プール世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(ii)AIDA 深度世界選手権のジャッジはAIDA 深度競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(iii)AIDA チーム世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上AIDA 深度競技会から 30 ポイントを得ていること

1334 審判長AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならない前述に加え

a) AIDA プール世界選手権では審判長はプール競技会から最低 100 ポイントプール世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上のプールおよびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

b) AIDA 深度世界選手権では審判長は深度競技会から 100 ポイント以上深度世界記録アテンプの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の深度およびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

c) AIDA チーム世界選手権では審判長は

(i)プール競技会から最低 100 ポイントおよび深度競技会から最低 100 ポイント

(ii)深度世界記録アテンプトの最低4レコードポイントおよび深度世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の AIDA 世界選手権(プール深度およびまたはチーム)でジャッジを務めていること

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14 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ) 141 イベントコミッティ

1411 イベントコミッティは円滑な競技会運営と競技規則や運営についての質問に答える場として実施される

1412 イベントコミッティは以下のメンバーで構成される

bull 審判団

bull チームキャプテン

bull 大会主催者

競技者はイベントコミッティに参加する要望は出せるが直接発言することはできないキャプテンが競技者の代表として要望を代弁する

1413 イベントコミッティは審判団および主催者によって進行行されるその日の特定の議事を遵守する

1414 イベントコミッティは相互尊重とフェアプレイの精神に則って運営されなければならない審判団主催者または他チームのキャプテンに対して非協力力的な姿勢のキャプテンや競技者はイベントコミッティから排除されることがある

1415 イベントコミッティは次に掲げる事項を目的として競技日前日の主催者の設定した時間に開催される

bull 競技結果の発表

bull キャプテン競技者スタッフへの翌日の競技に関する一般事項(日程の再確認ローカルルール天候や特別な環境等)の伝達

bull 翌日に開催する競技の OT タイムの配布

142 競技参加標準記録(MINIMA)競技参加標準記録を設定する場合はAIDA インターナショナルが(主催者との協議により)設定するものとしそれらが適用される世界選手権開始の6か月以上前に AIDA ナショナルへ通知されなければならない

143 主催者

1431 AIDA インターナショナルに選出された大会主催者は開催 6か月前までに次に掲げる情報をAIDA インターナショナルを含むすべての関係者に送付しなければならない

bull 大会に適用される全ての規則

bull 競技会概要(開催期日イベントコミッティ大会参加費等)

bull 使用施設日時宿泊場所偶発責任等が記載された競技会実施要項

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bull 競技者ジャッジ観衆の安全のための使用される設備が記載された文書

bull 緊急時の避難救助手順が記載された文書

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull 競技会の進行行運営に関するすべての文書

bull 代替の会場となる場所の図

bull メディアに関する詳細計画と大会主催組織のスタッフの名前

1432 大会主催者は開催 5か月前までに競技会に関する詳細情報を告知する専用のウェブサイトを英語表記で開設しなければならない具体的な内容は次のとおり

bull AIDA ロゴを使用したウェブサイトと公式の競技会名

bull 競技開催地の案内図

bull AIDA インターナショナル競技規則

bull 詳細スケジュール

bull AIDA インターナショナルへの登録ページ

bull 主催者問合せ先アドレス

bull 宿泊施設(ホテル空港)

bull 競技会場付近の概要情報

bull レンタカー船の情報

bull スクーバダイビングやフリーダイビングに関するその国特有の法規則

bull メディアに対する情報(連絡先水中映像写真の入手の可否等)

1433 AIDA インターナショナルは開催 2か月前までにジャッジの立立候補を受け付け検討を経て審判団を編成しなければならない大会主催者はチームキャプテンに審判団の構成について競技会初日に通達するものとする大会主催者は審判団の開催地までの交通費および宿泊経費食事代を負担するものとする各ジャッジには自室が提供される(ただし他のジャッジまたは自分のパートナーと同室になることを了承するものとする)交通費は大会主催者より前払いにて支払われるものとし移動に関する書類はAIDA インターナショナル理事会により審判団の選出がなされてから遅くとも 10日以内に使用できるものとする主催者はAIDA インターナショナルに対し(適用可能であれば)審判団に同じ大陸の国のジャッジを50を目安に選出するよう依頼できる

1434 主催者は全ての必要な施設設備を審判団が自由に使えるようにしておかなければならない

1435 主催者は審判団がビデオをチェックするための常設のエリア(施設設備)を確保しなければならない

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1436 大会全体の責任はAIDA インターナショナルや審判団ではなく大会主催者が負うAIDAインターナショナルおよび審判団は競技者の安全に関する責任を負わないものとする

1437 イベントコミッティは競技会の前日に行行われるものとする主催者はその席においてチームキャプテンに当該競技のスタートリストを配布しなければならない

1438 主催者は大会初日(開始日)に競技者キャプテン主催者審判団メディアセーフティスクーバーフリーダーバー医療救急スタッフによる情報共有化のためのミーティングを開催しなければならないこのミーティングを通じ主催者は大会の詳細情報特にイベントコミッティの開催スケジュールおよび競技結果発表の日時について説明する

1439 大会主催者は報道関係者がトレーニング日および競技日に水中撮影(ビデオあるいはスチール)をするために水に入れるよう配慮し施設を用意しなければならない

14310 大会主催者は競技者が記入するための申告用紙を用意する

14311 AIDA インターナショナル理事会により指名された委員会は(一人の AIDA からの代表に対して)主催者の費用で競技会の 2か月前までに以下に掲げる事項について主催者と確認する

bull 宿泊スケジュール資材調達などが計画どおりに進んでいるか

bull セーフティーフリーダイバースクーバダイバーのリーダーと共にイベント全体の安全管理の準備ができているか

bull 施設とその管理状況

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull メディアに関する詳細計画とメディア担当スタッフの決定

14312 この委員会は1名以上の審判団のメンバー(または AIDA インターナショナル委員会に指名されたその他の者)から成り問題を整理し必要な解決策を見見つけるために主催者と緊密に連携をとりながら効率的な組織運営を目指すものとするこの委員会はAIDA インターナショナル理事会へ直接報告する

14313 審判長と副審判長または 2名の指名されたジャッジは公式アクティビティの開始日(大会初日)の 3日前までには現地に到着していなければならない

14314 大会主催者は自国の然るべき機関または AIDA インターナショナルに依頼しドーピングテストを実施することが義務付けられる主催者はこれらの手続きと試験(キットを含む)の費用を支払うものとする競技者が選ばれる条件は審判団の裁量にゆだねられるただし各種目の優勝者および世界記録を上回った競技者は男女女ともに必ずテストを受けるものとするまた一般に主催者は全ての 1位と 2位の競技者と競技日ごとにランダムに選択された 2人の競技者を検査する準備をしなければならない

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14315 大会主催者は各種目とも1名以上の「オープナー」を設けることが望ましい審判団はセーフティーダイバーまたは有能なフリーダイバーの中から「オープナー」を指名することができる「オープナー」はそれぞれの能力力の範囲内で競技ゾーンを公式に確認し主催者の慣らしを行行う「オープナー」は競技者と同条件で試技をすることになるが必ずしも競技者でなくともよい決勝と予選は同じ日に開催されても別の大会として見見なされしたがってそれぞれでオープナーを設ける決勝に進出していない予選出場者が決勝の「オープナー」として試技をすることは認められる「オープナー」としての記録は世界記録としては認められない

14316 大会主催者はすべての競技者の ID ナンバーを設定する競技者は競技中必ず IDナンバーが明確に分かるようにしなければならないID ナンバーのリストは報道関係者とキャプテンに配布される

14317 大会主催者はセーフティーダイバージャッジおよびその他オフィシャルスタッフ全員に対して競技中も視認しやすい ID システムを提供しなければならない

14318 公式深度計は正確な測定のため競技が始まる前までに測定済みのロープで確認調整されなければならない

144 雑則

1441 主催者または競技者のスポンサーに関連する制限事項によって大会運営に支障があってはならない

1442 イベントコミッティでは公認メディアの人数と位置について明確にしなければならないAIDA に指定されたカメラマンおよびまたはビデオグラファーは全てのメディアゾーンおよび深度競技用の全ての競技エリアへ立立ち入ることができる(当該者は競技の進行行に干渉してはならない)

1443 AIDA インターナショナルおよび大会主催者は競技者が競技規則を遵守しないために生じた事故について責任を負わない

1444 現競技規則は世界選手権開催の 3か月前以降は変更しないものとする

1445 競技規則において明示されていない事項についてはジャッジのみが判断を下すことができる

145 スタートの最小インターバルAIDA 世界選手権の深度競技では競技の最短インターバルは 9分(100m 以上の潜水は 10 分が推奨される)なければならないただし80mに満たない潜水の最短インターバルは 8分とし50m未満の潜水での最短インターバルは 7分とする

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用語集 AIDA カレンダーAIDA のウェブサイトには様々な目的のカレンダーが掲載されている競技記録アテンプトインストラクターコースジャッジコースこれらのカレンダーは以下に掲載されている

CARS競技会発表およびランキングシステム最新の AIDA 競技会と記録アテンプトデータが蓄積されたオンラインアプリケーション以下の二つで構成されている

a) 競技会の発表 httpcarsaidainternationalorgcalendarannounce-competition

b) ランキング(すなわち結果) httprankingaidainternationalorg

CNFコンスタントウエイトウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

CWTコンスタントウエイトウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DNFダイナミックウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DYNダイナミックウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

FIMフリーイマージョン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

IOP本 AIDA ジャッジインターナルオペレーションと手順

JOSジャッジオンラインシステム最新の AIDA ジャッジ情報が蓄積されているオンラインアプリケーションAIDA のウェブサイト httpjudgesaidainternationalorg にある

STAスタティック httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

Page 10: AIDA International Competition Rules v14.0J-60522-2...らない。AIDAインターナショナル理事会は、その競技会が条件を満たしているかどうかにつ いて判断を下すことができる。

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3111 競技者はオフィシャルトップ(以下 OT)の 60 分前までに審判団の指定した場所にいなければならない

3112 競技者及びそのコーチは競技者の外部の状況を計測する電子機器(深度計など)を使用してもよいが競技者の内部の状況を計測する機器(心拍数モニター酸素濃度計など)を使用してはならない

3113 全ての種目においてEQEX(イコライズイクステンション)ツールその他圧平衡を助けるための機器やシステムの使用を禁止する

3114 ジャッジによりブラックアウトと判断された全ての競技者はその競技において失格となりあるいはジャッジの決定によりそれ以上のペナルティ(他の競技への出場停止など)が科せられる審判団は追加のペナルティの可能性を決定する前に大会の医師に意見見を求めることができる

31141 以下に掲げる兆候が見見られた場合「ブラックアウト」と判定される

bull 心停止

bull 呼吸停止

bull 意識の喪失

bull 意識はあるが気道(鼻と口)を水中から出した姿勢を維持できない

31142 前述の兆候が疑わしい場合競技者に有利な判定を行行いそのパフォーマンスは有効とされる

3115 競技者は何らかの問題が起きない限り競技中に誰かの補助を受けたり触られたりしてはならないもしそれがあった場合は失格となるがそれが競技中のスタッフ(ジャッジカメラマンセーフティーダイバーなど)の補助に該当しない接触である場合は失格とならないスタティック競技中の位置修正や安全確認を目的としたコーチパートナーセーフティーダイバーによる接触は認められる(523 及び 528 参照)CWTCNFFIM 競技で競技者が気道を水中に沈める前であればその競技者のコーチは競技者に接触し補助することができペナルティは科せられない

3116 個人的なフロートの使用は審判団に禁止されていない限り全ての種目で許可される審判団はそのフロートが判定安全ビデオ撮影の妨げとなる場合禁止することができる

3117 サーフェイスプロトコル(浮上後動作手順)

31171 競技者は水面へ上がった後サーフェイスプロトコル(以下「SP」という)を完全に行行なわなければならない

31172 競技者は水面浮上後 15 秒以内に SP を行行い完了させなければならないSP は審判団または大会スタッフからの指示を受けることなく行行うものとするSP は競技者が自らの手で顔面の装備を外し始めるところから始まる顔面の装備をつけていない場合はジャッジに対し手による OK サインを出した時点を SP のスタートとする

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31173 SP は次の手順で行行なう

1 顔面のすべての装備(マスクゴーグルノーズクリップ)を取り外す

2 ジャッジに向かって手で「OK サイン」を 1 回示す

3 声に出して「Im OK」または「I am OK」と審判に向かって 1回言う

競技者は以上の 3つの動作を「上記の順番で」水面浮上後 15 秒以内で行行わなければならない競技者はSP 開始前や完了後に声を発したり目に見見える動作をすることについては何度行行っても構わないしかしながら SP が開始した時点からSP 以外の全ての余分な動作は失格(「SP 失敗」)と見見なされるSP は競技者が声による OK を示した時点で完了と見見なされる全ての AIDA 国際大会及び記録アテンプトでは言葉の合図は上で規定した通り英語で行行わなければならない

3118 競技者は浮上後鼻と口を水面より上に保持しなければならない競技者の浮上後30 秒以上経過しメインジャッジが色付きカードによって判定を下すまで競技者は誰にも触れてはならず誰も競技者に触れてはならないただし競技中にスタッフ(ジャッジカメラマンセーフティーダイバーなど)による補助に該当しない接触は失格の対象とはならない

3119 競技終了時ジャッジは競技の有効判定を直ちに各競技者に伝えるものとするこの判定は最終判定であるが深度競技においてはジャッジの目視可能範囲での判定である(潜降中のロープタッチ等についての判定は含まれない)ジャッジは色付きカードにより判定を示す判定は競技者の浮上後 30 秒以上経過した後に出されるものとする

カードの色は以下を意味する

bull 白 OKペナルティなし

bull 黄 OK だがペナルティあり

bull 赤 失格

判定が黄または赤の場合競技者はその判定理由を知る権利がある競技の継続を妨げない限り判定の直後に知ることも可能であるまたプロテスト(異議申立立)に先立立つ結果発表において告げられる場合もある

3120 主催者は競技者が AIDA 競技会に参加する条件としてパブリシティリリース(すなわち競技者の名前やイメージを使用する権利を主催者に許諾すること)への署名を要求してはならない

3121 オープナー主催者は競技会においてスタッフとジャッジの予行行の為にオープナーを設置することが出来るオープナーの記録は AIDA ランキングリストには掲載されない

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32 国際大会

321 競技会は個人戦あるいはチーム戦で以下の種目をひとつまたはそれ以上を実施するものをいう

bull スタティック(STA)

bull ダイナミックウィズフィンおよびまたはウィズアウトフィン(DYNDNF)

bull コンスタントウエイトウィズフィンおよびまたはウィズアウトフィン(CWTCNF)

bull フリーイマージョン(FIM)

322 すべての競技種目で予選及び決勝あるいは決勝のみの大会運営ができる予選及び決勝を行行う場合決勝の選手数はジャッジと大会主催者が会場設定の状況を考慮し協議のうえ決定するその数は 2人以上12人以下とする

323 主催者は制御不能な自然環境(風波海流雨など)を除き競技者に対しできる限り同じ条件の環境を提供しなければならない

324 予備

325 各競技のポイントは以下のとおりとする

bull スタティック競技1秒=02 ポイント

bull 深度競技1メートル=1ポイント

bull ダイナミック競技1メートル=05 ポイント

深度競技においては小数点以下は切り捨てとするダイナミック競技では05 ポイントスタティック競技では 02 ポイント単位(いずれも切り捨て)で計算することとする

計算例

5 分 4 秒 スタティック= 608 ポイント

555m コンスタントウエイト = 550 ポイント

978m ダイナミック= 485 ポイント

326 勝者の決定方法

3261 個人戦での勝者は最もポイント数の高かった競技者とする予選と決勝が行行われる場合は決勝の結果のみで決定される

3262 団体戦での勝者は決勝が終わった時点で最もポイント数の高かったチーム(全てのメンバーの全ての競技のポイントの合計)とする団体戦で同点となった場合次に高いポジションが他のチームに与えられることなく同点のチームがポジションを共有する(例2チームが最高得点 100 ポイントで次に得点の高いチームが 90 ポイントであれば100 ポイントの 2チームが 1位を共有し90 ポイントのチームは 3位となる)

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3263 個人戦で同点となった場合申告(AP)と結果(RP)の差が最小の競技者がその競技の優勝者となる

3264 予選と決勝が行行われる場合はその記録は別々の結果として扱われそれぞれの記録が AIDA 世界ランキングに反映される

3265 主催者は AIDA インターナショナルに対し技術資料に規定された料金金と支払スケジュールに従ってコンペティションフィーを支払わなければならない

327 競技者またはチームメンバーが他の競技者を妨害または他の競技者のパフォーマンスを妨げた場合そのいかなる行行為または行行動もジャッジ審判団の裁量によってペナルティが科せられ妨害された競技者は再スタートが認められる

328 ジャッジは競技者やチームメンバーが以下に掲げる行行為を行行った場合警告ペナルティまたは失格とすることができる

bull 規則に従わない行行為

bull 審判団主催者チームキャプテンその他の競技者観衆または報道関係者に従わないまたは干渉する行行為

bull 競技の安全性を妨げまたは干渉する行行為

bull 大会を通じて 3回警告を受けた場合はその大会を通して失格扱いとなるまた AIDAインターナショナルから追加の処分が科される可能性がある

329 予備

3210 主催者は審判団から判定が下されるまで競技者が水面に浮上する様子を 1台以上のカメラで撮影しなければならないこの映像はブラックアウトやサーフェイスプロトコルなどへのプロテスト(異議申立立)に関してジャッジの判定のために使用されるが最終的にはジャッジの判定が優先される世界記録の場合についての規定は34 項を参照のこと主催者は競技の開始前に全てのビデオ装置をテストする機会を審判団に提供しなければならない

3211 現在の AIDA 世界記録を上回る記録が1つ以上出た場合1番の記録を出した競技者がドーピングテストで失格になった場合に備えて1番以外の競技者もドーピングテストを行行うただし深度競技において競技会中に現在の世界記録を同ポイントで上回っている競技者が複数いた場合全員が記録として認定される

3212 競技者は予選と決勝でその申告を変更することができる主催者は競技者がその申告(AP)を変更できる時刻の制限をあらかじめ告知しなければならない

3213 競技の開始時間をオフィシャルトップといい以下の文では OT あるいは OT 時間と表記する

3214 カウントダウンは競技進行行係が英語で行行うが世界選手権の場合は自動化されたアナウンスシステムによって行行うこともできるカウントダウン要領 200 130 100 30 20 10 5 4 3 2 1 オフィシャルトップ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 20rdquo 25rdquo 26rdquo 27rdquo 28rdquo 29rdquo 30rdquo スタートキャンセル」

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3215 競技者の気道が水没した時をパフォーマンスのスタートとする競技スタートは 1 度のみ許されるOT の後の全ての気道の水没はパフォーマンスの開始とみなされる

3216 ジャッジは自らが判定をしている競技会に競技者として出場することはできない

32161 立立会医師は自らが立立会医師として参加する競技会に競技者又はジャッジとして参加できない

3217 (競技者のパフォーマンスを邪魔しないため)カメラ及びカメラマンは競技ゾーンへの立立ち入りが禁止されるが主催者が許可した特定のメディアゾーンには立立ち入りが許される主催者は設置しない正当な理由がない限りメディアゾーンを設置しなければならない

3218 声援は他の選手が競技中や待機中であっても許される

3219 放送機器などを通じて競技の解説を会場に流すことは許されるパフォーマンス終了後にタイム距離深度等の結果を解説とともに発表することも許されるただし3214 に記載された時間(2分間のカウントダウン開始から OT まで)においてはこれらのアナウンスは禁止する

3220 世界記録ステータスの AIDA 競技会における競技者の最低数について世界記録ステータスのAIDA競技会を開催するには最低7人の競技者を競技会に登録しなければならない当該競技会におけるパフォーマンスを AIDA 世界記録とみなすためには最低 5人の競技者の結果を提出なければならないこれは最少の 7人の競技者のうち 2人が(例えば病気によって)パフォーマンスを行行わない場合でも世界記録の承認が可能となることを意味する主催者が競技会で 5人の競技者がパフォーマンスを行行うかどうか不確実な場合主催者はその大会を記録アテンプトとして扱わなければならない(AIDA ランキングリスト【JAPAN ランキングリスト】には記載されないが世界記録及び国内記録【日本記録】としては有効となる)

3221 コンペティションフィーAIDA コンペティションフィーについては技術資料(2項)に規定されている

33 世界選手権

331 AIDA インターナショナル世界選手権は次に掲げる競技種目の 1つ以上を含む個人戦または団体戦による競技会である

bull スタティック(STA)

bull ダイナミックウィズフィンウィズアウトフィン(DYNDNF)

bull コンスタントウエイトウィズフィンウィズアウトフィン(CWTCNF)

bull フリーイマージョン(FIM)

332 個人戦世界選手権は「室内競技種目(スタティックダイナミックウィズフィンおよびまたはウィズアウトフィン)」及び「屋外競技種目(コンスタントウエイトウィズフィンおよびまたはウィズアウトフィンフリーイマージョン)」を区別して個別の選手権として開催できるものとするまた団体戦世界選手権においては主要三種目「コンスタントウエイトウィズフィン」「ダイナミックウィズフィン」「スタティック」すべてを実施し総合ポイントでランキングするものとする

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333 予備

334 国ごとの性別及び種目別競技者数は主催者及び AIDA インターナショナルにより決定されAIDA からその国のナショナルメンバーへ通達される

3341 団体戦世界選手権においては国ごとの競技者数は男女女各 3名と補欠男女女各 1名とするただしAIDA インターナショナルの決定により変更することができる男女女別々のチームを出場させない国は男女女混合チームを出場させられる混合チームは男性部門でのみ競技可能となる交代要員はチームキャプテンからの要請と大会医師の合意により医学的な理由からのみ競技に参加可能とするこれは競技会で 1回のみ可能である

3342 予備

335 AIDA インターナショナル世界選手権においてはAIDA インターナショナルと主催者が選手登録に対して責任を有するAIDA ナショナルは当該競技会に参加する競技者を選定できるが目標基準(例パフォーマンス)と非差別的基準のみに基づくものとするその他の団体(例国内の潜水協会)が当該選定に参加することはできないAIDA ナショナルがない国ではAIDA インターナショナルは別の機関にこれらの選択を管理させるか当該競技者による競技を直接許可することができる(AIDA の決定する条件に依る)代表選考に関する情報はAIDA の要請により AIDA ナショナルから AIDA インターナショナルへ送付されなければならない

336 世界選手権に参加しようとする競技者はその所属国に AIDA ナショナルがある場合はそのメンバーでなければならないAIDA ナショナルが無い場合はその競技者は同じ国の他の競技者と共にAIDA インターナショナルに対し特別招待を要請することができる

337 AIDA インターナショナル世界選手権に参加できるのは大会の 2週間前までに年会費を支払った AIDA ナショナルに所属している選手のみとするその他の国または公式 AIDAナショナルによる年会費が未払いで特別招待が許可されている場合代表競技者を参加させるために1か国につき 150 ユーロの「仮許可」代を AIDA インターナショナル(または AIDAを代表する審判団)へ支払わなければならない

338 AIDA ナショナル各国はイベントコミッティに国を代表して参加するチームキャプテンを指名する

339 チームキャプテンは運営上の安全性を高めるため予定している申告を到着した日選手登録または最初のイベントコミッティの際に確認しなければならない

3310 世界選手権においてジャッジは自分と同じ国籍の競技者の判定ができない

3311 公式競技の OT は前日のイベントコミッティ開始までに決定する競技の順番は申告の数字順または抽選で決定する

34 競技会における世界記録

341 世界記録を上回るパフォーマンス

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3411 AIDA 競技会における全ての AIDA 世界記録で最低でも 2人の AIDA ジャッジ(レベル Eかそれ以上)がパフォーマンスの審判を行行い最低でもそれらのうち 1人のジャッジがマネージングジャッジ(レベル B)かそれ以上でなければならない最低でも 1人のマネージングジャッジ(レベル B)かそれ以上の者が競技者と異なる国籍でなければならない深度競技では申告が現世界記録を上回っている場合当該のジャッジ両者が水中にいなければならない

3412 競技会の間現行行の(世界)記録を上回ったパフォーマンスが「ドーピングテストの結果が出るまでの暫定世界記録」として扱われるためには全ての競技規則を守りまたそのパフォーマンスの判定がホワイトカードによるものであることが必要であるペナルティを伴うパフォーマンスは競技会の順位においては有効だが世界記録としては公認されない

3413 主催者はドーピングキットを準備してドーピングテストを行行い有効なビデオ映像を準備しなければならない

有効なビデオ映像とは以下をいう

bull ビデオ映像はOT の 30 秒前から審判団が判定を下す(すなわち水面浮上後 30 秒以上でカードが示される)までアテンプト全体をカバーしている

bull 競技者の水面への浮上が写されている

bull 競技者の顔が完全に見見えて認識できる

bull 完全に SP が見見えそれがカメラの方を向いている

bull 競技者がジャッジの判定が出るまで誰にも触れられていないことが明確に見見てとれる

bull 深度競技においては世界記録更新が認定されるためにはボトムカメラによる撮影が必須である

3414 同じ競技会と種目において 2人以上の競技者が同じ記録を達成した場合各競技者がホワイトカードを受けることを条件に新世界記録を共有するものとするAIDA は現世界記録パフォーマンスを超えるその次のパフォーマンスもまた競技者がホワイトカードを受けることを条件に承認する承認のために35 項に明記されている通り全ての競技者は同じ手順(ドーピングテストその他)を踏まなければならない

3415 審判長は下の 3512 項と 3514 項に規定されている通り世界記録パフォーマンス毎に AIDA インターナショナルへビデオと文書を提出しなければならない

342 競技結果が大陸記録を上回っている場合は34 項と 35 項の手続きが適用されるただし3515 のドーピングテスト及びそれに伴う 3511 の手続きは適用されない

343 競技会で世界記録が出た場合審判団は記録の詳細を表す詳しい報告書(ワードまたは同様のフォーマット)を書く1枚の複写を主催者へもう 1枚をビデオデータとともに文書をアーカイブする AIDA インターナショナルスポーツオフィサーへ送付しなければならない

35 世界記録アテンプト

351 競技者は自らが代表する国の AIDA ナショナルのメンバーでなければならない

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352 AIDA ナショナルの無い国に属する競技者はAIDA インターナショナルに対し申請をしなければならないAIDA インターナショナルはその競技者の実際のレベルトレーニングにおける安全対策の状況などを確認する

353 申請書は記録アテンプト期間の開始の 6週間前までにAIDA ナショナル(または 352項の場合は競技者)により AIDA インターナショナルへ提出されなければならず以下を含むファイルが同封されていなければならない

bull アテンプトを行行う競技者のプロフィール

bull フリーダイビングの実施に支障がない旨明記した医師の診断書

bull アテンプトに関わる方法機材及びメンバーのレポート

bull 競技者自身が上記の申請書の提出を行行うのはその競技者が AIDA ナショナルの無い国に属する場合のみとする

354 ジャッジ(審判)

3541 AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者はスポーツオフィサーと共に2名の AIDA インターナショナルジャッジを指名するジャッジはできるだけアテンプト開催地域の近くの者を選ぶAIDA 世界記録アテンプトではマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長及びシニアジャッジ(レベル D)以上のセカンドジャッジがいなければならない

3542 アテンプトの主催者はジャッジに関わる交通費宿泊費食事代を含む全ての費用を負担しなければならない交通費とチケットはジャッジ人選の決定後10日以内にジャッジの元へ届かなければならない

3543 世界記録アテンプトではジャッジの拘束期間は 1イベントで最大でも 9日間までとするそれ以上に延長する場合は担当ジャッジ及び AIDA ジャッジ統括責任者及び又はAIDAスポーツオフィサーによる承認を必要とするアテンプトの実施は1日 1回のみとするスレッド競技の場合は特にその安全性を確実にしなければならないプール競技ではアテンプトの実施の回数に制限は設けないただし必要とされた場合ジャッジはその回数を決定する権限を持つ

355 主催者は携わる人の安全を含むそのアテンプトに全体について単独で責任を負う

356 AIDA ナショナルはアテンプトの 2日前までにその競技者が全ての必要条件を満たしていることをファックスまたは Eメールで AIDA インターナショナルに報告しなければならないAIDA ナショナルの無い国の競技者は2人の立立会人の承認を得た報告書を提出するものとするAIDA インターナショナルはこれらの報告内容を受理するか却下するかの権限を持つ

357 適用されている AIDA インターナショナルのルールとアテンプト実施会場の国の法律規則とに相容れない項目がある場合AIDA ナショナル(又は競技者自身)はルールの例外的適用を申請しなければならないAIDA インターナショナルは申請内容を調査しその申請を承認するか否かを決定する権限を持つ

358 主催者はジャッジが必要な施設が全て自由に使えるよう便宜を図らなければならない

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359 ジャッジは必要に応じ機能性の高い安全装置への変更について主催者に進言することができる

3510 指名された AIDA インターナショナルジャッジは記録アテンプトに関し下記に該当する場合にその中止を提言する権利を持つ

bull 競技規則が遵守されていないとき

bull アテンプトに参加している全ての人の安全が十分に確保されていないと判断したとき

bull 運営が正常になされていないと判断したとき

ジャッジがこの権利を行行使する場合は決定後できるだけ速やかに主催者及び AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者スポーツオフィサーに直接文面で通知しなければならない

3511 主催者は311 項に基づきアテンプトに先立立ってドーピングテスト費用として500 ユーロ(または技術資料に明記されている場合はその額)を現地に到着したジャッジに現金金で支払わなければならないこれは現在の市場価格による国内通貨またはユーロでも構わない

3512 AIDA 世界記録のためのビデオ要件は技術資料(5項)に規定されている

3513 3117 項によりジャッジによる判定が下されビデオ映像を確認後最終的な判定(ドーピングテストを除く)が決定される

3514 ジャッジはアテンプトの結果の詳細を示したレポートを提出する(正副 2通)1通は主催者に提出しもう 1通は AIDA インターナショナルスポーツオフィサーにアーカイブのためのビデオ映像とともに提出する技術資料(5項)では当該報告書に網羅されるべき項目を特定している

3515 技術資料に明記されたドーピングテストの手順は全ての世界記録アテンプトに適用される

36 サーフェイスビデオレビューこれらの規則で要求されるその他全てのビデオレビューに加え審判団は以下のパフォーマンスについてサーフェイスビデオをレビューしなければならない

(i)全ての AIDA 世界記録アテンプト

(ii)競技会において AIDA 世界記録を超える全てのパフォーマンス

(iii)全ての AIDA 世界選手権での性別種目別のトップファイブパフォーマンス

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4 安全 41 概要

411 AIDA セーフティーガイドラインはAIDA インターナショナルが公認後援する全ての大会において適用される

412 予備

413 セーフティーラニヤードセーフティーラニヤードは全ての深度パフォーマンスで義務付けられているラニヤード要件は技術資料(3項)に規定されているラニヤードは競技者の安全性を守るために必要な場合を除きパフォーマンス中に競技者によって外されてはならない競技者の安全性以外の何らかの理由でラニヤードを外した場合はペナルティの対象となる

414 競技深度計はセーフティーラニヤードを装着した手首と反対側に着けるものとする

415 全ての深度競技においては医師救護隊員若しくは蘇生術(EMT)を専門とする消防士の配置が義務付けられているプール競技においてはプロ救護員またはそれ以上に相当する者の配置が適切である遠隔地であるために治療が遅れる可能性があることを考慮に入れた計画を立立てなければならない医療サポートスタッフは責務を果たすため必要な医療機器を装備していなければならない吸入用酸素及び応急手当用の機器は必須である深度競技においては十分な蘇生法を施すための機器を事前に準備しておかなければならない

416 主催者は前述のリストバンドを用いて選手と同時に浮上することなく容易に選手の緊急浮上を行行うために必要な機器を装備したセーフティーダイバーを確保(準備配置)しなければならないスクーバダイバーはカウンターバランスシステムとは関係なくスクーバダイバーが選手もしくは競技ロープまたはその両方を浮上させるための追加のリフトバックシステムを携帯しなければならないカウンターバランスシステムを採用していても予備の浮上手段として追加のシステム(完全装備で水上待機しているスクーバダイバープラットホーム上にいる競技ロープの手動引き上げ役など)は必要であるAIDA 及び審判団は大会開始前にカウンターバランス及びその他の安全装置の検査実演を求めることがある

417 競技会及びアテンプトの両方においてセーフティーフリーダイバーのフロントスノーケルの使用はプール競技深度競技共に禁止する

42 国際大会

421 セーティーフリーダイバーの人数はローテーションを行行うのに十分でなければならない競技ゾーン 1か所につき少なくとも 2名以上のセーティーダイバーを必要とするウォームアップゾーンには 2人以上のセーティーダイバーを必要とする他の AIDA文書(安全手順など)がこれらの問題を指摘している場合本項をアップデートしなければならない

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43 世界選手権

431 深度競技において水中に配置する全てのスクーバダイバーはその役割に応じたスキルを証明できるものと必要な機材を持っていなければならないセーフティースクーバダイバーは世界的に認められた認定機関(PADINAUIIANTDTDICMAS あるいはこれらと同等の機関)の規則を遵守しなければならないセーフティーフリーダイバーは20m(80m以上の競技の場合は 30m)まで楽に繰り返し潜れる能力力を持っていなければならない主催者はこれらのレベルを確認する責任を負う全てのセーフティーダイバーは大会前に AIDAインターナショナルに承認検証されなければならない主催者は安全に関わる全てのスタッフがその役割を果たすための能力力を備えていることを確かめなければならない

432 主催者は公式競技に先立立ち参加する全ての人の安全を確認するために安全担当者と共に救助活動の予行行演習をしなければならない全ての担当者が自分の役割を果たせるようこの予行行演習には 1名以上のジャッジまたはジャッジが指名した者が立立ち会うこととする予行行演習の実施後に安全担当チームに加わった者に対してはジャッジを介してその役割を明確にする安全担当の新メンバーは安全に関するスキルや知識を予行行演習を体験したメンバーと同等もしくはそれ以上に持っていなければならない(実際の救助活動あるいは救助の訓練の経験を持つ者でなければならない)経験豊富な競技者であってもセーフティーフリーダイバーのためのトレーニングプログラムの受講経験や実際の競技会でのセーフティー経験がなければセーフティーとしての役割が無条件で果たせるとは見見なされない

433 水深 80m以上の競技を行行う場合には水深 30mでのトラブルへの対応ができる能力力のあるセーフティーフリーダイバーの配置を勧告するセーフティーフリーダイバーは水深30m にいる必要はないが主催者は水深 20m 以上でのトラブルへの対応が可能なよう計画を立立てることを勧告する

434 酸素はダイビング後の吸入のために水面及び水深 5mでの呼吸が可能な装置でなければならない競技者が酸素を水中で呼吸している間セーフティーフリーダイバーまたはスクーバダイバーが競技者を監視する競技者は水中での酸素吸入のリスクを理解した認定スクーバダイバーでなければ水中で酸素を吸入することは許されないそれ以外の競技者はダイビング後水面もしくは陸上で酸素を吸入するものとする水深 80m以上のダイビング後の酸素吸入は必ず実施しなければならない

44 予備

45 世界記録アテンプト

451 全てのルールに 41 項が適用される

452 明記された以外の全ての安全装置はアテンプトの1か月前までに AIDA インターナショナルへ提出されなければならないそのアテンプトに指名されたジャッジは文書で示された情報に加え更なる情報を要求する権利を持つ

4521 蘇生器具は使用可能な状態で競技者の近くになければならない

453 非常事態の場合は競技者を指定の専門医療機関に搬送しなければならないこの医療機関はアテンプトの前にあらかじめ公表されていなければならない

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454 深度競技においては2名以上のセーフティーフリーダイバーを配置しなければならないプール競技においては1名以上のセーフティーダイバーを配置しなければならないダイナミック競技においては競技者がプールの壁に近いコースを使用する場合はジャッジと共にプールサイドを歩く配置でも可とするセーフティーフリーダイバーは必要とされる場合はいつでも水に入って競技者の救助ができるように準備をしておかなければならないダイナミック競技においては25mを超える長さのプールを使用しセーフティーフリーダイバーがプール内を併泳する場合は2名以上の配置が求められる

46 2014 年安全性強化事項

461 申告の制限

4611 主催者は競技者が過去 3か月間に達成し主催者に証明した深度の最大 10m 超までに申告を制限できる【達成期間や制限深度を主催者の判断で変更する事も可】

4612 申告の制限は全ての選手に等しく適用されなければならない主催者(と審判長)は制限を遵守するために制限深度を超えた申告を変更する場合があるこのような変更は全ての選手に等しく適用される

4613 競技者がその 3か月前までの期間中に適切なダイブを行行わなかった場合主催者はAIDA ランキングリストにあるその競技者のパーソナルベストの 50-70を使用しなければならない一般的にディープダイビングを一定期間行行っていない場合AIDA はその競技者にゆっくりと(パーソナルベストの 50-70を超えないように)再開することを推薦しているその競技者は主催者(及び居る場合は大会の医師)と最初のダイブの適切な深度を相談しなければならない

4614 主催者がこの規則のもとで申告を制限する予定の場合競技会の支払いを受領する前に文面(Eメールなど)により競技者へ告知しこの告知を広告(例主催者のウェブサイトとグループ Eメール)に入れなければならない

4615 競技者が申告を制限(すなわち変更)された場合でも料金金の返金金はない主催者は当該の変更を合理的に速やかに競技者へ告知しなければならない

462 ソナー

4621 世界選手権と世界記録において深度競技ではソナーを練習し使用していることが主催者に求められる

4622 世界記録ステータスの競技会において深度競技ではソナーの使用経験を積んでいることが主催者に求められる

4623 その他の競技会において最大競技深度がセーフティーダイバーの視界内である場合を除いて深度競技ではソナーを練習し使用していることが主催者に推奨される(が必須ではない)

463 潜降の再開の禁止

4631 CWTCNFFIM では競技者は一旦浮上を開始した後にターニングバックダウン(再び潜降)することを禁止する違反者は失格となる(すなわちレッドカード)

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4632 「ターニングバックダウン」とは(i) ソナー上では浮上開始と見見受けられたがその後再び潜降しはじめるまたは(ii) 同じ深度に 5秒以上留まりその後潜降する行行為として定義される

4633 主催者はこの規則を競技会開始前に競技者へ説明しなければならない

4634 主催者側スタッフはその稼動が競技者のリスクを軽減すると思われた場合カウンターバラストを稼働させる権限を持つ(が要求はされない)

464 スクイーズの事後

競技者をケガのリスクから守るため競技者が著しいスクイーズまたはその他競技者の安全性を脅かす医学的状態にある場合大会の医師は競技者の潜水を止めることができる医師主催者(例セーフティーダイバー)またはジャッジの要請により医師は再潜水前に競技者の検査を要求する(医師または主催者により決定された通りの)深度潜降の後パルスオキシメーターによる酸素飽和度検査が義務づけられこれにより医師は競技者がさらなる検査を必要とするかどうか決定する主催者と審判長との協議により医師はそうした規制がダイバーの健康と安全を守るために必要と思われる場合以下の規定の通り競技者の潜水を禁止することができる当該規制が実行行された場合大会参加費の返金金はない競技者が医師の検査を拒否した場合競技者はその競技会で再び潜水することが許されず別の競技会エントリー前に健康診断書を取得しなければならない予想される検査結果には以下のものがある

4641 健康なダイバー自己責任で潜水可能

4642 軽い症状休憩の勧告または簡単な潜水(すなわちその競技者にとって浅い深度)への制限

4643 軽度の肺水腫2日間の休息(またはケガの程度により医師の裁量でそれ以上)復帰時以前の潜水より深い申告はできない異なる種目を行行いたい競技者の場合医師は申告の許容可能な最大深度を決定できる

4644 重度の肺水腫3日間の休息または競技の終了(ケガの程度により医師の裁量による)徐々にモニターされた潜水で潜水を継続するようにする(例以前の目標深度の 60未満から開始する)異なる種目を行行いたい競技者の場合医師は申告の許容可能な最大深度を決定できる

4645 重症の場合医療的ケア競技者が回復したことを医師が確認するまで追加的な潜水はできないラングスクイーズ(例ピンク色の気泡または泡を咳出す)は重症の一例

4646 競技者が申告を制限されたあるいは潜水が中止された場合料金金の返金金はない

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465 トレーニング及び装備

4651 必要な医療トレーニング世界選手権と世界記録AIDA 世界選手権と世界記録競技会では以下のトレーニングを受けた医師が必要となる

bull 救命外科

bull 気道管理

bull 二次心肺蘇生法(ACLS)

bull 要求されないが可能なところでは推薦されるACLS のトレーニングを受けた最低もう 1人のパラメディックまたはセーフティーダイバー

4652 必要な医療トレーニング世界記録ステータスの競技会世界記録ステータスのAIDA競技会では以下のトレーニングを受けた医師が必要となる

bull 救命外科

bull 気道管理

bull 二次心肺蘇生法(ACLS)

bull 必須ではないが可能なところでは推薦されるACLS のトレーニングを受けた最低もう 1人のパラメディックまたはセーフティーダイバー

4653 必要な装備AIDA 世界選手権と世界記録競技会及び世界記録ステータスの AIDA競技会では以下の装備が必要となる

bull パルスオキシメーター

bull 聴診器

bull ポケットマスクスタッフのトレーニングが必要競技ゾーン内に常備が必要使用は必須ではない

bull 酸素マスク

bull 必須ではないが可能なところでは推薦されるCPAP フェイシャルマスクと標準マスクPEEP (positive end-expiratory pressure) バルブ付き BVM (Bag-Valve-Mask) が付いた酸素タンク

4654 推薦される装備AIDA 世界選手権と世界記録競技会及び世界記録ステータスのAIDA 競技会では以下の装備は必要ではないが可能なところでスタッフが使用資格のあるところでは推薦される

bull 吸引器

bull プランジャーニードル(またはhttpwwwnarescuecomARS_for_Needle_Decompression_(325_in)- CN1ACDE14CD3FDhtml)

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bull AED(自動体外式除細動器)使用にはドライエリアの検討が必要

bull 口咽頭エアウェイ(気道の使用が簡単な補助)

466 インシデントレポーティングシステム2015 年 1月 1日よりAIDA 競技会の主催者は(ヘッドジャッジ医師と共同で)競技会における安全性関連インシデントを AIDA のオンラインのインシデントレポーティングシステムにて報告する必要があり手順とインストラクションは同システム内に明記されている

467 休息日競技者が連日潜水することを防ぐためAIDA は主催者が競技スケジュールに休息日を加えることを奨励する

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5 スタティック(STA) 51 概要

511 スタティック(STA)競技はプールまたは限定された安全な自然環境下で実施する深度要件は技術資料(4項)に規定されている

512 競技は水面付近で行行う

513 競技者はウェットスーツ顔面の装備(マスクスノーケルノーズクリップなど)を自由に選択することができる

514 競技者の公式記録は2つの計時結果の平均タイムとするそれぞれの計時においては秒以下切り捨てとする

公式計時 5 分 08 秒 64 および 5 分 07 秒 48

平均計時(508 + 507) 2 = 5 分 07 秒 50

公式記録5 分 07 秒= 614 ポイント

52 国際大会

521 OT のインターバルは主催者が審判長と競技の上決定するAIDA は競技者が自分の OT 前の最低 3分間競技ゾーンにいることが許可されるよう推薦する

522 ゾーンは「ウォームアップゾーン」「待機ゾーン」「競技ゾーン」の 3ゾーンで構成される競技者は最初の公式アテンプトの 45 分前から「ウォームアップ」を開始でき「ウォームアップゾーン」に入ることができる「待機ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで立立ち入ることができない

523 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは「ウォームアップゾーン」「待機ゾーン」「競技ゾーン」での補助が許可される競技者が希望する場合競技者の競技開始から気道が水面上に出るまでパートナーをオフィシャルのセーフティーフリーダイバーとして配置することができパートナーは意識確認のためのボディタッチをすることができるこの時パートナーは自分がコーチングする競技者の安全についての責任があるが競技会を通じての安全管理についての責任は主催者にあるいずれにせよパフォーマンスが終了し競技者の気道が水面から出た時点からパートナーは競技者に触れることは許されないパートナーは小さな声で競技者に話しかけることのみ許されるこれらが守られなかった場合その競技者は失格となる競技終了(すなわち鼻及び又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

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524 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われる競技者が OT から 10 秒以内に競技を開始しない場合ペナルティが適用されOT から 30 秒を経過してもスタートしない場合は失格となるまたOT 前にスタートした場合もペナルティが適用される

525 競技結果(RP)が申告時間(AP)を下回った場合はペナルティが適用される

526 予備

527 競技者は OT 毎に 1度のみ公式アテンプトを行行う権利を有する鼻と口が水中に沈んだ時点で競技スタートと見見なす競技者の OT 時または OT 後の気道(すなわち鼻と口)のいかなる入水も競技の開始とみなされる

528 セーフティーフリーダイバー及びパートナー(キャプテンコーチ)は競技中入水した状態で競技ゾーンに入ることができるその場合以下の手順で競技者の意識の状態を確認する責任を有するセーフティーフリーダイバーは競技者に対し明確にボディタッチをする競技者はあらかじめセーフティーダイバーあるいはパートナーと決めておいたサインで意識があることを伝えるこの場合以下の手順が使用される

主催者が指名したオフィシャルフリーダイバーの場合

bull 申告時間(AP)1 分前から 30 秒毎

bull 申告時間後は15 秒毎

パートナーの場合

bull 特に規定は設けずパートナーの自由とする

競技者がボディタッチに対するサインを返さなかった場合ジャッジは直ちにセーフティーフリーダイバーもしくはパートナーに追加の合図をするように指示をするジャッジは反応がおかしい又は反応が無いと判断した場合セーフティーフリーダイバー又はパートナーに競技者を水から上げるように要求するジャッジは競技者の反応に疑いを持った場合セーフティーフリーダイバーもしくはパートナーに競技者に追加のサインを出させるように指示できる

529 AIDA インターナショナルジャッジと主催者側のタイムキーパーは競技時間を計測する競技者の気道(鼻と口)が水面下に入った時あるいはスノーケルを使用する場合はスノーケルを口から外した時ストップウォッチでの計測がスタートする競技者の気道が水面から出た時計測をストップする

5210 決勝戦

52101 下記の点を除きこれまでに記載された事項は決勝においても適用される

52102 メディアの注目を高めるため決勝戦は複数ゾーンでの同時スタートとすることができる決勝戦が複数のシリーズにわたる場合最も好成績の競技者は最終組で競技する

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53 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

531 世界選手権においてはスタティック競技はプールまたは限定された安全な自然環境下で実施する

532 競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前にそれぞれのキャプテンは競技者の申告時間をジャッジに提出しなければならない

533 OT のインターバルは少なくとも 14 分とする

54 競技会における世界記録

541 パフォーマンスが世界記録を上回ったときそれが新しい世界記録と認定されるには34 項が満たされなければならない

542 従来の世界記録よりも 1秒以上上回った場合に新しい世界記録として認められる

55 世界記録アテンプト

551

552 アテンプトの時間は2人の AIDA インターナショナルジャッジが計測する気道が水面下に入った時あるいはスノーケルを使用する時はスノーケルを口から離した時から計測を開始する競技者の気道が一度水面上に上がった時点で計測を終了する

553 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

554 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは競技者の競技開始から気道が水面上に出るまで自由に競技者に接触することができまた意識確認のためのボディタッチすることができるパートナーは自らがコーチングする競技者に対して責任を有するただしパフォーマンスが終了した(競技者の気道が水面から出た)時点からは競技者に触れることは許されず競技者に話しかけることのみ許されるこれらが守られなかった場合その競技者は失格となる競技終了(すなわち鼻及び又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

555 従来の世界記録よりも 1秒以上上回った場合新しい世界記録として認められる

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6 ダイナミックウィズフィンウィズアウトフィン(DYNDNF)

61 概要

611 競技はプール内で行行われる全ての DNYDNF についてのプールの深度要件は技術資料(4項)に規定されている

612 競技は25ヤード(2287m)以上のプールで実施した場合のみ世界記録として認定されAIDA インターナショナルのランキングリストに登録されるただし全てのパフォーマンスはメートル法で報告されなければならない

613 競技者はウェットスーツウエイト顔面の装置(マスクスノーケルノーズクリップなど)を自由に選択することができる

614 両競技において選手は手や腕を使って泳いでもよいただし特別なパドル類スイミンググローブやスイミングソックスなどの推進力力を生む手段は(DYN でのビーフィンモノフィンを除き)使用を禁止する

615 DYN では競技者はビーフィンとモノフィンのいずれを使用してもよいただし世界記録についてはビーフィンかモノフィンのいずれかを使用しなければならない

616 競技者は潜水前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートその他サポートポイントからの助走をつけたあらゆるスタートを禁止する競技は気道(鼻か口)が水面に出た時点で終了する

617 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは「ウォームアップゾーン」「競技ゾーン」で競技者を補助することができるただしOT 後は話しかけることのみ許され競技者に触ることは許されない競技終了(すなわち鼻又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

618 競技者は完全に水中に没していなければならない水面露出については 116 項を参照

619 競技者補助のため1名以上のセーフティースタッフが伴泳又は追走しなければならない競技者のレーンがプールサイドから距離がある場合は1名以上のセーフティーフリーダイバーが水中で伴泳するものとするまた1コースに複数のセーフティーフリーダイバーを配置することも可能としその場合セーフティーフリーダイバーはそのレーンを分割して担当してもよい

6110 到達距離は競技者の気道(鼻か口)が水面に出た場所で計測されるただし競技者がプールの端で競技を終了する場合気道(鼻か口)が水面に出る前にエンドウォールに水面下でタッチすること計測単位はメートル法とし少数点以下は切り捨てとする

1729m=172m公式記録172x05=86 ポイント

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6111 自力力での潜行行水泳以外のいかなる推進支援も利用してはならない(ターン時にエンドウォールを蹴ることは許される)浮上時にプールの底を押して浮上することもペナルティとなる【補足浮上に際し気道が水面上に出る前に足などをプールの底につく行行為は浮上のための連続動作であってもペナルティが適用される】競技終了時のプールエッジのグラブについては 116 項を参照のこと

6112 スタート時壁から 15m 以内の地点で気道(鼻と口)が水中に没していなければならない違反した場合は失格となる

61121 スタート時に身体のどこかの部分がプールのエンドウォールに接触していなければならない違反した場合はペナルティが適用される

6113 ターンでは身体の一部がエンドウォールに接触しなければならない違反した場合はペナルティが適用される【フィンは「身体のどこか」に含まないフットポケットの部分のみ身体の一部として認められる】またターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格となる

62 国際大会

621 競技者はDYN の競技会でフィンを使わずに泳ぐことは可能であるDNF の競技会ではいかなるフィンの使用も許されない競技会が DYNDNF として公式発表された場合競技者はフィンの使用の有無を選択することができるが一つの競技会として結果表は一つになるAIDA ランキングにおいてはそれぞれの種目の結果として記載される競技会が DYN-DNFとして公式発表された場合競技者はどちらの競技に出場するかを選択する事ができる競技会は 2つの独立立したものとして扱われ結果表も別々になる競技会が単独種目として公式発表された場合は混合種目としては扱えない

622 ゾーンは「ウォームアップゾーン」と「競技ゾーン」の 2ゾーンで構成される競技者は OT45 分前からウォームアップを開始でき「ウォームアップゾーン」に入ることができる「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで立立ち入ることができない

623 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推薦する

624 主催者は競技者の要請があった場合会場内に休憩のための場所を準備しなければならない

625 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われる競技者が OT から 10 秒以内に競技を開始しない場合ペナルティが適用されOT から 30 秒を経過してもスタートしない場合は失格となるまたOT 前にスタートした場合もペナルティが適用される

626 競技者は OT 毎に 1度のみ公式アテンプトを行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し競技者がウォールを離れたらアテンプトが開始されたものとみなす競技者の OT の 30 秒より前に気道(すなわち鼻と口)が入水しウォールから離れた場合はいずれもパフォーマンスの開始とみなされる

627 競技者は自分がスタートした競技ゾーン(すなわちレーン)に浮上しなければならない違反した場合は失格となるただし競技者が自分のレーンを外れても他の競技者の妨害となることなく自分のレーンに戻れば失格とはならない

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628 競技結果(RP)が申告距離(AP)を下回った場合はペナルティが適用される(11項を参照)

629 決勝戦

6291 下記の点を除きこれまでに記載された事項は決勝においても適用される

6292 メディアの注目を高めるため決勝戦では競技者は予選の成績に準じて複数ゾーンに配置することができる決勝戦が複数のシリーズにわたる場合は最も好成績の競技者は最終組で競技しなければならない

63 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

631 予備

632 世界選手権においては621 項は適用されない

633 競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前にそれぞれのキャプテンは競技者の申告距離をジャッジに提出しなければならない

634 OT のインターバルは少なくとも 10 分とする

64 競技会における世界記録

641 パフォーマンスが世界記録を上回ったときそれが新しい世界記録と認定されるには34 項が満たされなければならない

642 従来の世界記録よりも 1m以上上回った場合に新しい世界記録として認められる

65 世界記録アテンプト

651 予備

652 競技者はウォームアップ時間を自由に選択することができる一人のジャッジが OT の60 分前から競技者を監視する

653 競技中1人以上のセーフティーフリーダイバーを併泳させ又は(競技者のレーンがプールサイドの場合)プールサイドで追走させ競技者の競技進行行をフォローしなければならない

654 従来の世界記録よりも 1m以上上回った場合新しい世界記録として認められる

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7 コンスタントウエイトウィズフィンウィズアウトフィン(CWTCNF)

71 概要

711 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

712 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助するパートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

713 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

714 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止するCWTではモノフィンまたはビーフィンの使用を認める(CNF では使用不可)審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

715 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

716 競技者はタグを水上に持ち帰りジャッジに示さなければならないタグの仕様は技術資料(3項)に規定されている

717 競技者は自らのフィンキックで潜降浮上しなければならない潜降浮上中は7171 項および 7172 項に示す場合を除き競技ロープを引っ張るまたは摑む行行為をしてはならない

7171 競技者が競技中気道(鼻と口)が水面下にある場合ボトムプレートから 2m以内のゾーン(以下「2mゾーン」という)では失格とならずにロープを引っ張るまたは掴むことができるただし競技ロープの水面または水上部分を掴むことが禁じられていないことを前提とする2mゾーン以外でロープを掴むとペナルティが適用される競技中競技者がロープを掴んで引っ張った場合は失格となるただし例外的に申告深度に届かずに浮上する場合にターンするために1回に限りロープを握り引っ張ることは認められる

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7172 競技者は潜水中ロープをガイドとして使うことは認められるが推進のためのサポートとして使った場合ペナルティが適用されるただしスタート時に競技ロープの水上か水面部を掴むことは許されるこれは競技者の身体や開いた掌がロープに接触することは許容されるという意味であり競技者がロープを保持するまたはロープをサポートとして使った場合はペナルティが適用されるただしそれが 2mゾーンの猶予内であれば競技者は自由に手を動かすこともロープを掴むこともできる2mゾーンは明確に区別できるように印を付けておかなければならない前述に関係なく競技者は競技の最後の水面への浮上のための動作に関連して競技ロープの水面または水上部分を掴み引っ張ることができこの行行為はペナルティとならない

718 競技者は潜水前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートその他サポートポイントからの助走をつけたあらゆるスタートを禁止する

719 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならないボトムプレートの仕様は技術資料(3章)に明記されている

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

72 国際大会

721 競技者はCWT の競技会でフィンを使わずに泳ぐことは可能であるCNF の競技会ではいかなるフィンの使用も許されない競技会が CWTCNF として公式発表された場合競技者はフィンの使用の有無を選択することができるが一つの競技会として結果表は一つになるAIDA ランキングにおいてはそれぞれの種目の結果として記載される競技会がCWT-CNF として公式発表された場合競技者はどちらの競技に出場するかを選択する事ができる競技会は 2つの独立立したものとして扱われ結果表も別々になる競技会が単独種目として公式発表された場合は混合種目としては扱えない

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 32 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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722 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する(天候メディア報道を含む大会の環境は審判団の判断材料となる)

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行わなければならない

7231 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

7232 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)の入水と水面からの離脱は競技の開始とみなす

724 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

725 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

726 競技エリアには競技者パートナー(キャプテンコーチ)審判セーフティーフリーダイバー以外は立立ち入ることができない

727 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

728 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 33 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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73 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

731 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

732 予備

733 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

74 競技会における世界記録

741 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

75 世界記録アテンプト

751 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの3ヶ月前から2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

752 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

753 予備

754 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

755 予備

756 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 34 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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8 フリーイマージョン 81 概要

811 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

812 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助する

812 パートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

813 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

814 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止する

815 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

816 競技者はタグを水面に持ち帰りジャッジに示さなければならない

817 競技者はロープを手繰るか又は自力力で泳いで潜降浮上しなければならない

818 競技者は潜行行前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートまたはその他サポートポイントからの勢いをつけたいかなるスタートも禁止する

819 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならない

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 35 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

82 国際大会

821 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

8221 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

8222 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)のいかなる入水および水面からの離脱も競技の開始とみなす

823 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

824 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3 つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

825 パフォーマンスエリアは以下の人員のみアクセス可能競技者そのパートナー(キャプテンコーチ)ジャッジおよびセーフティーフリーダイバー

826 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

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bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

827 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

83 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

831 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

832 予備

823 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

84 競技会における世界記録

841 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

85 世界記録アテンプト

851 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

852 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

853 予備

854 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

855 予備

856 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 37 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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9 バリアブルウェイト(VWT) 91 概要

911 AIDA インターナショナルはバリアブルウェイトを競技会の正式種目として認定しない

912 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

92 世界記録アテンプト

921 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

922 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

923 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull ダイビングスーツの厚みは競技会場が海水の場合は 7mm淡水の場合は 9mmを上回ってはならない

bull ウェットスーツがセパレートタイプの場合脇の下から股の部分に限り二重になっていてもよい

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull モーターエンジンプロペラ等推進力力を補助する機器の使用を禁止するビーフィンまたはモノフィンの使用は許可する

bull 競技者は固定されたロープを潜降しなければならない競技者はロープのボトムウエイトをバラストとして利用し潜降することはできない(すなわち「ボトムウエイトに乗る行行為」は許可されない)

924 その他浮上を補助する装置等は大会の AIDA インターナショナルジャッジが AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者およびまたはスポーツオフィサーと協議の上禁止する

925 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 38 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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926 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

927 競技者は自らの力力によるビーフィンモノフィンおよびまたはロープを手繰ることによって浮上しなければならない浮上を補助するインフレータブルまたはメカニカルなシステムの使用は禁止する

928 予備

929 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 39 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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10 ノーリミッツ(NLT) 101 概要

1011 AIDA インターナショナルはノーリミッツを競技会の正式種目として認定しない

1012 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

102 世界記録アテンプト

1021 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

1022 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

1023 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull 浮上の場合にはモーターエンジンプロペラ等を補助する機器の使用を許可する潜降にはウエイト付スレッド以外推進を補助する器材の使用は禁止する

1024 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

1025 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

1026 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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11 ペナルティ 111 以下に記載する間違いを犯した場合失格とはならないがペナルティが適用される負の数は AIDA 記録として認められない

112 ペナルティのない記録のみが AIDA 世界記録大陸記録として公認される

113 OT より早く競技を開始した場合5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

114 プール競技において競技者が定められた時間(STADYNDNF では OT から 10 秒以内)を超えて競技開始した場合OT から 30 秒までは5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される30 秒を超過した場合は失格となりスタートが許されない

115 申告(AP)と結果(RP)の差によるペナルティ

1151 スタティック競技(STA)において結果が申告時間を下回った時5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=5 分 35 秒結果(RP)=5分 4 秒

申告と結果の差=31 秒

ペナルティ=7ポイント

最終ポイント=608-7=538 ポイント

1152 ダイナミック競技(DYNDNF)において結果が申告距離を下回った場合1mにつき 05 ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=100m結果(RP)=89m

申告と結果の差=11m

ペナルティ11x05=55 ポイント

最終ポイント445(89m)-55(11m)=39 ポイント

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1153 深度競技(CWTCNFFIM)において深度計が申告より浅い深度を示した場合結果と申告深度の差 1mにつき 1ポイントのペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではない

計算例

申告=50m結果(深度計の読み)=465m

実際の結果=465rarr結果=46m

ペナルティ

bull 申告と結果の差50m-46m=4mペナルティは 4ポイント

bull タグを持ち帰らないペナルティは 1ポイント

最終ポイント46-5=41 ポイント

116 ダイナミック競技(DYNDNF)特有のペナルティ

1161 スタート時及びターン時に身体のいかなる部分も壁にタッチしなかった場合は1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるまたターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格とする

1162 競技者は選手が身体の一部が水面に出たままレーンを泳ぎ切った水面に出たまま全競技を行行った場合失格となるこの規則に違反した場合は失格となる前述に限らず水面でアームリカバリーを行行った場合は失格となる【アームリカバリークロールの様な動きで腕を体の脚の方から頭の方に戻す動作】

1163 競技者が競技中に身体をサポートするもの(壁コースローププールの底等)につかまったり押したりした場合は5ポイントのペナルティが適用されるただし競技者が浮上に際してプールのエッジまたはロープを掴むことはペナルティの対象とならないものとする

117 深度競技(CWTCNFFIM)特有のペナルティ

1171 競技者が競技中に安全上の理由以外でセーフティーラニヤードを外した場合は10ポイントのペナルティが適用される

1172 競技者がタグをジャッジに渡せなかった場合は1ポイントのペナルティが適用される

118 コンスタント競技(CWTCNF)特有のペナルティ

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1181 競技者は気道(鼻と口)が水面下にある場合2mゾーン(ボトムプレートから 2m以内の範囲)では失格とならずにロープを掴むことが認められる競技中鼻と口が水面下にある間にロープの 2mゾーン以外の場所を掴んだ場合1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるただし 717 項記載の例外を除く前述に関係なく競技者は競技開始時競技ロープの水面または水上部分を(すなわち手が完全に入水しない限り)ペナルティ無しに掴むことができる

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12 プロテスト(異議申し立立て) 121 キャプテン(不在の場合は競技者自身)は当該事象が起きてから最大 15 分以内または当日の結果発表後 15 分以内にジャッジにプロテスト(異議申し立立て)を行行うことができる

122 審判団は水面下での規則の違反をセーフティーダイバーまたはボトムカメラビデオのレビューから確認した場合適用可能なペナルティまたは失格を競技者およびまたはそのチームキャプテンへ直接告知するか結果発表時に当該ペナルティ失格を含めるものとする

123 プロテストがあった場合ジャッジは選手のペナルティまたは失格について以下の手順で判断する

1231 プロテストはすべて審判室で管理しひとつずつ処理する

1232 ジャッジはそれぞれのプロテストについて最初にビデオ映像を見見るビデオ映像は必要に応じ何度もまたはスローモーションで再生する

1233 判定を行行ったジャッジは事実の要約とその判定に至った経緯を他のジャッジに説明する

1234 競技者とキャプテンは公式ビデオ映像を見見て追加のコメントを付け加えることができるその後競技者とキャプテンは退室する

1235 競技者は必ず事情を聴取され関連性があれば審判団は競技者の安全および潜降と浮上の監視を担当するスタッフたちからも聴取できる

1236 審判団はプロテストについて協議できるが審判団長が課す協議の制限(例各ジャッジの発言を 1分に限定するなど)を前提とする審判団はその後各プロテストに対する無記名式投票へと進む

124 単に疑わしいだけの場合は競技者にとって有利な判定を行行わなければならない(すなわち何が起きたのかがよくわからない場合競技者にとって有利に解釈する)この場合審判団はどのパフォーマンスを考慮の対象とするかを決定する

125 審判団は遅くとも競技当日のイベントコミッティにおいて当日の競技におけるプロテストの判定結果について報告する

126 プロテスト申立立人は 50 ユーロまたは同額の現地通貨を支払わなければならないこれは審判団が競技者の正当性を認めた場合は返金金される逆に審判団が競技者の正当性を認めない(すなわち申し立立てが覆らない)場合支払金金は競技の主催者に渡されるがAIDA 世界選手権または世界記録競技会では支払金金は AIDA インターナショナルへ渡る

127 AIDA 世界選手権大会ではプロテストを行行う競技者と同じ国籍のジャッジはプロテスト処理から外れなければならない(すなわちそのプロテスト処理のあらゆる過程または審判団投票の間プロテストが処理される部屋にいてはならない)

128 審判団の決定において結果が同数となった(例えば棄権によりジャッジの人数が偶数になった)場合は審判団長の票(プロテストに参加している場合)または副審判団長(審判団長が参加していない場合)の票が 2票として数えられる

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129 決勝時のパフォーマンスに関するプロテストによって決勝がやり直しになることはない

1210 競技者は自身の競技中の環境(セーフティーダイバーや主催者の不備により競技への妨げがあったなど)に対してもプロテストを行行うことができるこの場合競技者は審判にその場で直接申し立立てることができそれが有効と認められれば競技のやり直しができるものとする(特に深度競技において)

1211 各プロテストはひとつの問題のみを扱う例えば競技者がグラブ違反およびサーフェイスプロトコル違反でペナルティを適用されている場合その競技者が両方の問題で申し立立てをしたい場合はふたつの申し立立てを行行わなければならない別々の問題はそれぞれのプロテストフォームに記載し別個のプロテストとして扱われなければならない

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13 競技審判団 131 国際大会

1311 国際大会では審判団は当該競技会で AIDA インターナショナルを代表する 2名以上の AIDA インターナショナルジャッジで構成されるものとするAIDA ランキングリストに掲載するプール競技では 1名以上深度競技では 2名以上の AIDA ジャッジがその競技をジャッジしなければならない

1312 アシスタントジャッジはAIDA インターナショナルジャッジのポジションに関連する特定の職務(公式カウントダウン深度計およびタグの管理タイムキーピング等)を補助するものでスタティック競技においてはジャッジとアシスタントジャッジを設置されることがある

1313 ジャッジはウォームアップのスタートから競技に立立ち会い以下のことを行行う

bull 競技会が競技規則どおり運営されていることの確認

bull 競技者の装備のチェック

bull 競技者のパフォーマンスのチェック

bull 競技会に関連する規則を遵守しないまたは主催者の円滑な運営や競技会の安全性を損なう競技者を失格にする

bull 競技者やスタッフの安全が脅かされた場合競技を中断させる

bull チームキャプテンから提出されたプロテストの収集(該当する場合)

1314 コンスタントウエイトフリーイマージョンにおいては1名以上のジャッジが水中で判定を行行わなければならない世界記録を上回る申告の場合その結果が世界記録として認定されるためには2名以上のジャッジが水中で判定しなければならない(34 項参照)

1315 主催者は競技会の 2週間前までに審判長を AIDA インターナショナルへ(CARS システムを通じて)告知しなければならない世界記録ステータスの競技会では当該告知は競技会の 6週間前までに AIDA インターナショナルへ告知しなければならない

132 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

1321 世界選手権においてはAIDA インターナショナルは AIDA ジャッジ IOP の条件に従い審判団を指名する審判団は 6名以上の AIDA ジャッジから構成されるジャッジ要件は下の 1333 項と 1334 項に規定されている

1322 アシスタントジャッジは競技会の通常の進行行に関し投票や決定はできないが各状況においてインターナショナルジャッジ(意思決定の際にそれを検討する者たち)へ自分たちの意見見を述べることができる

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1333 AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならないAIDA 世界選手権のジャッジはシニアジャッジ(レベル D)以上でなければならない前述に加え

(i)AIDA プール世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(ii)AIDA 深度世界選手権のジャッジはAIDA 深度競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(iii)AIDA チーム世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上AIDA 深度競技会から 30 ポイントを得ていること

1334 審判長AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならない前述に加え

a) AIDA プール世界選手権では審判長はプール競技会から最低 100 ポイントプール世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上のプールおよびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

b) AIDA 深度世界選手権では審判長は深度競技会から 100 ポイント以上深度世界記録アテンプの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の深度およびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

c) AIDA チーム世界選手権では審判長は

(i)プール競技会から最低 100 ポイントおよび深度競技会から最低 100 ポイント

(ii)深度世界記録アテンプトの最低4レコードポイントおよび深度世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の AIDA 世界選手権(プール深度およびまたはチーム)でジャッジを務めていること

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14 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ) 141 イベントコミッティ

1411 イベントコミッティは円滑な競技会運営と競技規則や運営についての質問に答える場として実施される

1412 イベントコミッティは以下のメンバーで構成される

bull 審判団

bull チームキャプテン

bull 大会主催者

競技者はイベントコミッティに参加する要望は出せるが直接発言することはできないキャプテンが競技者の代表として要望を代弁する

1413 イベントコミッティは審判団および主催者によって進行行されるその日の特定の議事を遵守する

1414 イベントコミッティは相互尊重とフェアプレイの精神に則って運営されなければならない審判団主催者または他チームのキャプテンに対して非協力力的な姿勢のキャプテンや競技者はイベントコミッティから排除されることがある

1415 イベントコミッティは次に掲げる事項を目的として競技日前日の主催者の設定した時間に開催される

bull 競技結果の発表

bull キャプテン競技者スタッフへの翌日の競技に関する一般事項(日程の再確認ローカルルール天候や特別な環境等)の伝達

bull 翌日に開催する競技の OT タイムの配布

142 競技参加標準記録(MINIMA)競技参加標準記録を設定する場合はAIDA インターナショナルが(主催者との協議により)設定するものとしそれらが適用される世界選手権開始の6か月以上前に AIDA ナショナルへ通知されなければならない

143 主催者

1431 AIDA インターナショナルに選出された大会主催者は開催 6か月前までに次に掲げる情報をAIDA インターナショナルを含むすべての関係者に送付しなければならない

bull 大会に適用される全ての規則

bull 競技会概要(開催期日イベントコミッティ大会参加費等)

bull 使用施設日時宿泊場所偶発責任等が記載された競技会実施要項

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bull 競技者ジャッジ観衆の安全のための使用される設備が記載された文書

bull 緊急時の避難救助手順が記載された文書

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull 競技会の進行行運営に関するすべての文書

bull 代替の会場となる場所の図

bull メディアに関する詳細計画と大会主催組織のスタッフの名前

1432 大会主催者は開催 5か月前までに競技会に関する詳細情報を告知する専用のウェブサイトを英語表記で開設しなければならない具体的な内容は次のとおり

bull AIDA ロゴを使用したウェブサイトと公式の競技会名

bull 競技開催地の案内図

bull AIDA インターナショナル競技規則

bull 詳細スケジュール

bull AIDA インターナショナルへの登録ページ

bull 主催者問合せ先アドレス

bull 宿泊施設(ホテル空港)

bull 競技会場付近の概要情報

bull レンタカー船の情報

bull スクーバダイビングやフリーダイビングに関するその国特有の法規則

bull メディアに対する情報(連絡先水中映像写真の入手の可否等)

1433 AIDA インターナショナルは開催 2か月前までにジャッジの立立候補を受け付け検討を経て審判団を編成しなければならない大会主催者はチームキャプテンに審判団の構成について競技会初日に通達するものとする大会主催者は審判団の開催地までの交通費および宿泊経費食事代を負担するものとする各ジャッジには自室が提供される(ただし他のジャッジまたは自分のパートナーと同室になることを了承するものとする)交通費は大会主催者より前払いにて支払われるものとし移動に関する書類はAIDA インターナショナル理事会により審判団の選出がなされてから遅くとも 10日以内に使用できるものとする主催者はAIDA インターナショナルに対し(適用可能であれば)審判団に同じ大陸の国のジャッジを50を目安に選出するよう依頼できる

1434 主催者は全ての必要な施設設備を審判団が自由に使えるようにしておかなければならない

1435 主催者は審判団がビデオをチェックするための常設のエリア(施設設備)を確保しなければならない

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1436 大会全体の責任はAIDA インターナショナルや審判団ではなく大会主催者が負うAIDAインターナショナルおよび審判団は競技者の安全に関する責任を負わないものとする

1437 イベントコミッティは競技会の前日に行行われるものとする主催者はその席においてチームキャプテンに当該競技のスタートリストを配布しなければならない

1438 主催者は大会初日(開始日)に競技者キャプテン主催者審判団メディアセーフティスクーバーフリーダーバー医療救急スタッフによる情報共有化のためのミーティングを開催しなければならないこのミーティングを通じ主催者は大会の詳細情報特にイベントコミッティの開催スケジュールおよび競技結果発表の日時について説明する

1439 大会主催者は報道関係者がトレーニング日および競技日に水中撮影(ビデオあるいはスチール)をするために水に入れるよう配慮し施設を用意しなければならない

14310 大会主催者は競技者が記入するための申告用紙を用意する

14311 AIDA インターナショナル理事会により指名された委員会は(一人の AIDA からの代表に対して)主催者の費用で競技会の 2か月前までに以下に掲げる事項について主催者と確認する

bull 宿泊スケジュール資材調達などが計画どおりに進んでいるか

bull セーフティーフリーダイバースクーバダイバーのリーダーと共にイベント全体の安全管理の準備ができているか

bull 施設とその管理状況

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull メディアに関する詳細計画とメディア担当スタッフの決定

14312 この委員会は1名以上の審判団のメンバー(または AIDA インターナショナル委員会に指名されたその他の者)から成り問題を整理し必要な解決策を見見つけるために主催者と緊密に連携をとりながら効率的な組織運営を目指すものとするこの委員会はAIDA インターナショナル理事会へ直接報告する

14313 審判長と副審判長または 2名の指名されたジャッジは公式アクティビティの開始日(大会初日)の 3日前までには現地に到着していなければならない

14314 大会主催者は自国の然るべき機関または AIDA インターナショナルに依頼しドーピングテストを実施することが義務付けられる主催者はこれらの手続きと試験(キットを含む)の費用を支払うものとする競技者が選ばれる条件は審判団の裁量にゆだねられるただし各種目の優勝者および世界記録を上回った競技者は男女女ともに必ずテストを受けるものとするまた一般に主催者は全ての 1位と 2位の競技者と競技日ごとにランダムに選択された 2人の競技者を検査する準備をしなければならない

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14315 大会主催者は各種目とも1名以上の「オープナー」を設けることが望ましい審判団はセーフティーダイバーまたは有能なフリーダイバーの中から「オープナー」を指名することができる「オープナー」はそれぞれの能力力の範囲内で競技ゾーンを公式に確認し主催者の慣らしを行行う「オープナー」は競技者と同条件で試技をすることになるが必ずしも競技者でなくともよい決勝と予選は同じ日に開催されても別の大会として見見なされしたがってそれぞれでオープナーを設ける決勝に進出していない予選出場者が決勝の「オープナー」として試技をすることは認められる「オープナー」としての記録は世界記録としては認められない

14316 大会主催者はすべての競技者の ID ナンバーを設定する競技者は競技中必ず IDナンバーが明確に分かるようにしなければならないID ナンバーのリストは報道関係者とキャプテンに配布される

14317 大会主催者はセーフティーダイバージャッジおよびその他オフィシャルスタッフ全員に対して競技中も視認しやすい ID システムを提供しなければならない

14318 公式深度計は正確な測定のため競技が始まる前までに測定済みのロープで確認調整されなければならない

144 雑則

1441 主催者または競技者のスポンサーに関連する制限事項によって大会運営に支障があってはならない

1442 イベントコミッティでは公認メディアの人数と位置について明確にしなければならないAIDA に指定されたカメラマンおよびまたはビデオグラファーは全てのメディアゾーンおよび深度競技用の全ての競技エリアへ立立ち入ることができる(当該者は競技の進行行に干渉してはならない)

1443 AIDA インターナショナルおよび大会主催者は競技者が競技規則を遵守しないために生じた事故について責任を負わない

1444 現競技規則は世界選手権開催の 3か月前以降は変更しないものとする

1445 競技規則において明示されていない事項についてはジャッジのみが判断を下すことができる

145 スタートの最小インターバルAIDA 世界選手権の深度競技では競技の最短インターバルは 9分(100m 以上の潜水は 10 分が推奨される)なければならないただし80mに満たない潜水の最短インターバルは 8分とし50m未満の潜水での最短インターバルは 7分とする

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用語集 AIDA カレンダーAIDA のウェブサイトには様々な目的のカレンダーが掲載されている競技記録アテンプトインストラクターコースジャッジコースこれらのカレンダーは以下に掲載されている

CARS競技会発表およびランキングシステム最新の AIDA 競技会と記録アテンプトデータが蓄積されたオンラインアプリケーション以下の二つで構成されている

a) 競技会の発表 httpcarsaidainternationalorgcalendarannounce-competition

b) ランキング(すなわち結果) httprankingaidainternationalorg

CNFコンスタントウエイトウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

CWTコンスタントウエイトウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DNFダイナミックウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DYNダイナミックウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

FIMフリーイマージョン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

IOP本 AIDA ジャッジインターナルオペレーションと手順

JOSジャッジオンラインシステム最新の AIDA ジャッジ情報が蓄積されているオンラインアプリケーションAIDA のウェブサイト httpjudgesaidainternationalorg にある

STAスタティック httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

Page 11: AIDA International Competition Rules v14.0J-60522-2...らない。AIDAインターナショナル理事会は、その競技会が条件を満たしているかどうかにつ いて判断を下すことができる。

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31173 SP は次の手順で行行なう

1 顔面のすべての装備(マスクゴーグルノーズクリップ)を取り外す

2 ジャッジに向かって手で「OK サイン」を 1 回示す

3 声に出して「Im OK」または「I am OK」と審判に向かって 1回言う

競技者は以上の 3つの動作を「上記の順番で」水面浮上後 15 秒以内で行行わなければならない競技者はSP 開始前や完了後に声を発したり目に見見える動作をすることについては何度行行っても構わないしかしながら SP が開始した時点からSP 以外の全ての余分な動作は失格(「SP 失敗」)と見見なされるSP は競技者が声による OK を示した時点で完了と見見なされる全ての AIDA 国際大会及び記録アテンプトでは言葉の合図は上で規定した通り英語で行行わなければならない

3118 競技者は浮上後鼻と口を水面より上に保持しなければならない競技者の浮上後30 秒以上経過しメインジャッジが色付きカードによって判定を下すまで競技者は誰にも触れてはならず誰も競技者に触れてはならないただし競技中にスタッフ(ジャッジカメラマンセーフティーダイバーなど)による補助に該当しない接触は失格の対象とはならない

3119 競技終了時ジャッジは競技の有効判定を直ちに各競技者に伝えるものとするこの判定は最終判定であるが深度競技においてはジャッジの目視可能範囲での判定である(潜降中のロープタッチ等についての判定は含まれない)ジャッジは色付きカードにより判定を示す判定は競技者の浮上後 30 秒以上経過した後に出されるものとする

カードの色は以下を意味する

bull 白 OKペナルティなし

bull 黄 OK だがペナルティあり

bull 赤 失格

判定が黄または赤の場合競技者はその判定理由を知る権利がある競技の継続を妨げない限り判定の直後に知ることも可能であるまたプロテスト(異議申立立)に先立立つ結果発表において告げられる場合もある

3120 主催者は競技者が AIDA 競技会に参加する条件としてパブリシティリリース(すなわち競技者の名前やイメージを使用する権利を主催者に許諾すること)への署名を要求してはならない

3121 オープナー主催者は競技会においてスタッフとジャッジの予行行の為にオープナーを設置することが出来るオープナーの記録は AIDA ランキングリストには掲載されない

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32 国際大会

321 競技会は個人戦あるいはチーム戦で以下の種目をひとつまたはそれ以上を実施するものをいう

bull スタティック(STA)

bull ダイナミックウィズフィンおよびまたはウィズアウトフィン(DYNDNF)

bull コンスタントウエイトウィズフィンおよびまたはウィズアウトフィン(CWTCNF)

bull フリーイマージョン(FIM)

322 すべての競技種目で予選及び決勝あるいは決勝のみの大会運営ができる予選及び決勝を行行う場合決勝の選手数はジャッジと大会主催者が会場設定の状況を考慮し協議のうえ決定するその数は 2人以上12人以下とする

323 主催者は制御不能な自然環境(風波海流雨など)を除き競技者に対しできる限り同じ条件の環境を提供しなければならない

324 予備

325 各競技のポイントは以下のとおりとする

bull スタティック競技1秒=02 ポイント

bull 深度競技1メートル=1ポイント

bull ダイナミック競技1メートル=05 ポイント

深度競技においては小数点以下は切り捨てとするダイナミック競技では05 ポイントスタティック競技では 02 ポイント単位(いずれも切り捨て)で計算することとする

計算例

5 分 4 秒 スタティック= 608 ポイント

555m コンスタントウエイト = 550 ポイント

978m ダイナミック= 485 ポイント

326 勝者の決定方法

3261 個人戦での勝者は最もポイント数の高かった競技者とする予選と決勝が行行われる場合は決勝の結果のみで決定される

3262 団体戦での勝者は決勝が終わった時点で最もポイント数の高かったチーム(全てのメンバーの全ての競技のポイントの合計)とする団体戦で同点となった場合次に高いポジションが他のチームに与えられることなく同点のチームがポジションを共有する(例2チームが最高得点 100 ポイントで次に得点の高いチームが 90 ポイントであれば100 ポイントの 2チームが 1位を共有し90 ポイントのチームは 3位となる)

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3263 個人戦で同点となった場合申告(AP)と結果(RP)の差が最小の競技者がその競技の優勝者となる

3264 予選と決勝が行行われる場合はその記録は別々の結果として扱われそれぞれの記録が AIDA 世界ランキングに反映される

3265 主催者は AIDA インターナショナルに対し技術資料に規定された料金金と支払スケジュールに従ってコンペティションフィーを支払わなければならない

327 競技者またはチームメンバーが他の競技者を妨害または他の競技者のパフォーマンスを妨げた場合そのいかなる行行為または行行動もジャッジ審判団の裁量によってペナルティが科せられ妨害された競技者は再スタートが認められる

328 ジャッジは競技者やチームメンバーが以下に掲げる行行為を行行った場合警告ペナルティまたは失格とすることができる

bull 規則に従わない行行為

bull 審判団主催者チームキャプテンその他の競技者観衆または報道関係者に従わないまたは干渉する行行為

bull 競技の安全性を妨げまたは干渉する行行為

bull 大会を通じて 3回警告を受けた場合はその大会を通して失格扱いとなるまた AIDAインターナショナルから追加の処分が科される可能性がある

329 予備

3210 主催者は審判団から判定が下されるまで競技者が水面に浮上する様子を 1台以上のカメラで撮影しなければならないこの映像はブラックアウトやサーフェイスプロトコルなどへのプロテスト(異議申立立)に関してジャッジの判定のために使用されるが最終的にはジャッジの判定が優先される世界記録の場合についての規定は34 項を参照のこと主催者は競技の開始前に全てのビデオ装置をテストする機会を審判団に提供しなければならない

3211 現在の AIDA 世界記録を上回る記録が1つ以上出た場合1番の記録を出した競技者がドーピングテストで失格になった場合に備えて1番以外の競技者もドーピングテストを行行うただし深度競技において競技会中に現在の世界記録を同ポイントで上回っている競技者が複数いた場合全員が記録として認定される

3212 競技者は予選と決勝でその申告を変更することができる主催者は競技者がその申告(AP)を変更できる時刻の制限をあらかじめ告知しなければならない

3213 競技の開始時間をオフィシャルトップといい以下の文では OT あるいは OT 時間と表記する

3214 カウントダウンは競技進行行係が英語で行行うが世界選手権の場合は自動化されたアナウンスシステムによって行行うこともできるカウントダウン要領 200 130 100 30 20 10 5 4 3 2 1 オフィシャルトップ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 20rdquo 25rdquo 26rdquo 27rdquo 28rdquo 29rdquo 30rdquo スタートキャンセル」

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3215 競技者の気道が水没した時をパフォーマンスのスタートとする競技スタートは 1 度のみ許されるOT の後の全ての気道の水没はパフォーマンスの開始とみなされる

3216 ジャッジは自らが判定をしている競技会に競技者として出場することはできない

32161 立立会医師は自らが立立会医師として参加する競技会に競技者又はジャッジとして参加できない

3217 (競技者のパフォーマンスを邪魔しないため)カメラ及びカメラマンは競技ゾーンへの立立ち入りが禁止されるが主催者が許可した特定のメディアゾーンには立立ち入りが許される主催者は設置しない正当な理由がない限りメディアゾーンを設置しなければならない

3218 声援は他の選手が競技中や待機中であっても許される

3219 放送機器などを通じて競技の解説を会場に流すことは許されるパフォーマンス終了後にタイム距離深度等の結果を解説とともに発表することも許されるただし3214 に記載された時間(2分間のカウントダウン開始から OT まで)においてはこれらのアナウンスは禁止する

3220 世界記録ステータスの AIDA 競技会における競技者の最低数について世界記録ステータスのAIDA競技会を開催するには最低7人の競技者を競技会に登録しなければならない当該競技会におけるパフォーマンスを AIDA 世界記録とみなすためには最低 5人の競技者の結果を提出なければならないこれは最少の 7人の競技者のうち 2人が(例えば病気によって)パフォーマンスを行行わない場合でも世界記録の承認が可能となることを意味する主催者が競技会で 5人の競技者がパフォーマンスを行行うかどうか不確実な場合主催者はその大会を記録アテンプトとして扱わなければならない(AIDA ランキングリスト【JAPAN ランキングリスト】には記載されないが世界記録及び国内記録【日本記録】としては有効となる)

3221 コンペティションフィーAIDA コンペティションフィーについては技術資料(2項)に規定されている

33 世界選手権

331 AIDA インターナショナル世界選手権は次に掲げる競技種目の 1つ以上を含む個人戦または団体戦による競技会である

bull スタティック(STA)

bull ダイナミックウィズフィンウィズアウトフィン(DYNDNF)

bull コンスタントウエイトウィズフィンウィズアウトフィン(CWTCNF)

bull フリーイマージョン(FIM)

332 個人戦世界選手権は「室内競技種目(スタティックダイナミックウィズフィンおよびまたはウィズアウトフィン)」及び「屋外競技種目(コンスタントウエイトウィズフィンおよびまたはウィズアウトフィンフリーイマージョン)」を区別して個別の選手権として開催できるものとするまた団体戦世界選手権においては主要三種目「コンスタントウエイトウィズフィン」「ダイナミックウィズフィン」「スタティック」すべてを実施し総合ポイントでランキングするものとする

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333 予備

334 国ごとの性別及び種目別競技者数は主催者及び AIDA インターナショナルにより決定されAIDA からその国のナショナルメンバーへ通達される

3341 団体戦世界選手権においては国ごとの競技者数は男女女各 3名と補欠男女女各 1名とするただしAIDA インターナショナルの決定により変更することができる男女女別々のチームを出場させない国は男女女混合チームを出場させられる混合チームは男性部門でのみ競技可能となる交代要員はチームキャプテンからの要請と大会医師の合意により医学的な理由からのみ競技に参加可能とするこれは競技会で 1回のみ可能である

3342 予備

335 AIDA インターナショナル世界選手権においてはAIDA インターナショナルと主催者が選手登録に対して責任を有するAIDA ナショナルは当該競技会に参加する競技者を選定できるが目標基準(例パフォーマンス)と非差別的基準のみに基づくものとするその他の団体(例国内の潜水協会)が当該選定に参加することはできないAIDA ナショナルがない国ではAIDA インターナショナルは別の機関にこれらの選択を管理させるか当該競技者による競技を直接許可することができる(AIDA の決定する条件に依る)代表選考に関する情報はAIDA の要請により AIDA ナショナルから AIDA インターナショナルへ送付されなければならない

336 世界選手権に参加しようとする競技者はその所属国に AIDA ナショナルがある場合はそのメンバーでなければならないAIDA ナショナルが無い場合はその競技者は同じ国の他の競技者と共にAIDA インターナショナルに対し特別招待を要請することができる

337 AIDA インターナショナル世界選手権に参加できるのは大会の 2週間前までに年会費を支払った AIDA ナショナルに所属している選手のみとするその他の国または公式 AIDAナショナルによる年会費が未払いで特別招待が許可されている場合代表競技者を参加させるために1か国につき 150 ユーロの「仮許可」代を AIDA インターナショナル(または AIDAを代表する審判団)へ支払わなければならない

338 AIDA ナショナル各国はイベントコミッティに国を代表して参加するチームキャプテンを指名する

339 チームキャプテンは運営上の安全性を高めるため予定している申告を到着した日選手登録または最初のイベントコミッティの際に確認しなければならない

3310 世界選手権においてジャッジは自分と同じ国籍の競技者の判定ができない

3311 公式競技の OT は前日のイベントコミッティ開始までに決定する競技の順番は申告の数字順または抽選で決定する

34 競技会における世界記録

341 世界記録を上回るパフォーマンス

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3411 AIDA 競技会における全ての AIDA 世界記録で最低でも 2人の AIDA ジャッジ(レベル Eかそれ以上)がパフォーマンスの審判を行行い最低でもそれらのうち 1人のジャッジがマネージングジャッジ(レベル B)かそれ以上でなければならない最低でも 1人のマネージングジャッジ(レベル B)かそれ以上の者が競技者と異なる国籍でなければならない深度競技では申告が現世界記録を上回っている場合当該のジャッジ両者が水中にいなければならない

3412 競技会の間現行行の(世界)記録を上回ったパフォーマンスが「ドーピングテストの結果が出るまでの暫定世界記録」として扱われるためには全ての競技規則を守りまたそのパフォーマンスの判定がホワイトカードによるものであることが必要であるペナルティを伴うパフォーマンスは競技会の順位においては有効だが世界記録としては公認されない

3413 主催者はドーピングキットを準備してドーピングテストを行行い有効なビデオ映像を準備しなければならない

有効なビデオ映像とは以下をいう

bull ビデオ映像はOT の 30 秒前から審判団が判定を下す(すなわち水面浮上後 30 秒以上でカードが示される)までアテンプト全体をカバーしている

bull 競技者の水面への浮上が写されている

bull 競技者の顔が完全に見見えて認識できる

bull 完全に SP が見見えそれがカメラの方を向いている

bull 競技者がジャッジの判定が出るまで誰にも触れられていないことが明確に見見てとれる

bull 深度競技においては世界記録更新が認定されるためにはボトムカメラによる撮影が必須である

3414 同じ競技会と種目において 2人以上の競技者が同じ記録を達成した場合各競技者がホワイトカードを受けることを条件に新世界記録を共有するものとするAIDA は現世界記録パフォーマンスを超えるその次のパフォーマンスもまた競技者がホワイトカードを受けることを条件に承認する承認のために35 項に明記されている通り全ての競技者は同じ手順(ドーピングテストその他)を踏まなければならない

3415 審判長は下の 3512 項と 3514 項に規定されている通り世界記録パフォーマンス毎に AIDA インターナショナルへビデオと文書を提出しなければならない

342 競技結果が大陸記録を上回っている場合は34 項と 35 項の手続きが適用されるただし3515 のドーピングテスト及びそれに伴う 3511 の手続きは適用されない

343 競技会で世界記録が出た場合審判団は記録の詳細を表す詳しい報告書(ワードまたは同様のフォーマット)を書く1枚の複写を主催者へもう 1枚をビデオデータとともに文書をアーカイブする AIDA インターナショナルスポーツオフィサーへ送付しなければならない

35 世界記録アテンプト

351 競技者は自らが代表する国の AIDA ナショナルのメンバーでなければならない

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352 AIDA ナショナルの無い国に属する競技者はAIDA インターナショナルに対し申請をしなければならないAIDA インターナショナルはその競技者の実際のレベルトレーニングにおける安全対策の状況などを確認する

353 申請書は記録アテンプト期間の開始の 6週間前までにAIDA ナショナル(または 352項の場合は競技者)により AIDA インターナショナルへ提出されなければならず以下を含むファイルが同封されていなければならない

bull アテンプトを行行う競技者のプロフィール

bull フリーダイビングの実施に支障がない旨明記した医師の診断書

bull アテンプトに関わる方法機材及びメンバーのレポート

bull 競技者自身が上記の申請書の提出を行行うのはその競技者が AIDA ナショナルの無い国に属する場合のみとする

354 ジャッジ(審判)

3541 AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者はスポーツオフィサーと共に2名の AIDA インターナショナルジャッジを指名するジャッジはできるだけアテンプト開催地域の近くの者を選ぶAIDA 世界記録アテンプトではマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長及びシニアジャッジ(レベル D)以上のセカンドジャッジがいなければならない

3542 アテンプトの主催者はジャッジに関わる交通費宿泊費食事代を含む全ての費用を負担しなければならない交通費とチケットはジャッジ人選の決定後10日以内にジャッジの元へ届かなければならない

3543 世界記録アテンプトではジャッジの拘束期間は 1イベントで最大でも 9日間までとするそれ以上に延長する場合は担当ジャッジ及び AIDA ジャッジ統括責任者及び又はAIDAスポーツオフィサーによる承認を必要とするアテンプトの実施は1日 1回のみとするスレッド競技の場合は特にその安全性を確実にしなければならないプール競技ではアテンプトの実施の回数に制限は設けないただし必要とされた場合ジャッジはその回数を決定する権限を持つ

355 主催者は携わる人の安全を含むそのアテンプトに全体について単独で責任を負う

356 AIDA ナショナルはアテンプトの 2日前までにその競技者が全ての必要条件を満たしていることをファックスまたは Eメールで AIDA インターナショナルに報告しなければならないAIDA ナショナルの無い国の競技者は2人の立立会人の承認を得た報告書を提出するものとするAIDA インターナショナルはこれらの報告内容を受理するか却下するかの権限を持つ

357 適用されている AIDA インターナショナルのルールとアテンプト実施会場の国の法律規則とに相容れない項目がある場合AIDA ナショナル(又は競技者自身)はルールの例外的適用を申請しなければならないAIDA インターナショナルは申請内容を調査しその申請を承認するか否かを決定する権限を持つ

358 主催者はジャッジが必要な施設が全て自由に使えるよう便宜を図らなければならない

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359 ジャッジは必要に応じ機能性の高い安全装置への変更について主催者に進言することができる

3510 指名された AIDA インターナショナルジャッジは記録アテンプトに関し下記に該当する場合にその中止を提言する権利を持つ

bull 競技規則が遵守されていないとき

bull アテンプトに参加している全ての人の安全が十分に確保されていないと判断したとき

bull 運営が正常になされていないと判断したとき

ジャッジがこの権利を行行使する場合は決定後できるだけ速やかに主催者及び AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者スポーツオフィサーに直接文面で通知しなければならない

3511 主催者は311 項に基づきアテンプトに先立立ってドーピングテスト費用として500 ユーロ(または技術資料に明記されている場合はその額)を現地に到着したジャッジに現金金で支払わなければならないこれは現在の市場価格による国内通貨またはユーロでも構わない

3512 AIDA 世界記録のためのビデオ要件は技術資料(5項)に規定されている

3513 3117 項によりジャッジによる判定が下されビデオ映像を確認後最終的な判定(ドーピングテストを除く)が決定される

3514 ジャッジはアテンプトの結果の詳細を示したレポートを提出する(正副 2通)1通は主催者に提出しもう 1通は AIDA インターナショナルスポーツオフィサーにアーカイブのためのビデオ映像とともに提出する技術資料(5項)では当該報告書に網羅されるべき項目を特定している

3515 技術資料に明記されたドーピングテストの手順は全ての世界記録アテンプトに適用される

36 サーフェイスビデオレビューこれらの規則で要求されるその他全てのビデオレビューに加え審判団は以下のパフォーマンスについてサーフェイスビデオをレビューしなければならない

(i)全ての AIDA 世界記録アテンプト

(ii)競技会において AIDA 世界記録を超える全てのパフォーマンス

(iii)全ての AIDA 世界選手権での性別種目別のトップファイブパフォーマンス

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4 安全 41 概要

411 AIDA セーフティーガイドラインはAIDA インターナショナルが公認後援する全ての大会において適用される

412 予備

413 セーフティーラニヤードセーフティーラニヤードは全ての深度パフォーマンスで義務付けられているラニヤード要件は技術資料(3項)に規定されているラニヤードは競技者の安全性を守るために必要な場合を除きパフォーマンス中に競技者によって外されてはならない競技者の安全性以外の何らかの理由でラニヤードを外した場合はペナルティの対象となる

414 競技深度計はセーフティーラニヤードを装着した手首と反対側に着けるものとする

415 全ての深度競技においては医師救護隊員若しくは蘇生術(EMT)を専門とする消防士の配置が義務付けられているプール競技においてはプロ救護員またはそれ以上に相当する者の配置が適切である遠隔地であるために治療が遅れる可能性があることを考慮に入れた計画を立立てなければならない医療サポートスタッフは責務を果たすため必要な医療機器を装備していなければならない吸入用酸素及び応急手当用の機器は必須である深度競技においては十分な蘇生法を施すための機器を事前に準備しておかなければならない

416 主催者は前述のリストバンドを用いて選手と同時に浮上することなく容易に選手の緊急浮上を行行うために必要な機器を装備したセーフティーダイバーを確保(準備配置)しなければならないスクーバダイバーはカウンターバランスシステムとは関係なくスクーバダイバーが選手もしくは競技ロープまたはその両方を浮上させるための追加のリフトバックシステムを携帯しなければならないカウンターバランスシステムを採用していても予備の浮上手段として追加のシステム(完全装備で水上待機しているスクーバダイバープラットホーム上にいる競技ロープの手動引き上げ役など)は必要であるAIDA 及び審判団は大会開始前にカウンターバランス及びその他の安全装置の検査実演を求めることがある

417 競技会及びアテンプトの両方においてセーフティーフリーダイバーのフロントスノーケルの使用はプール競技深度競技共に禁止する

42 国際大会

421 セーティーフリーダイバーの人数はローテーションを行行うのに十分でなければならない競技ゾーン 1か所につき少なくとも 2名以上のセーティーダイバーを必要とするウォームアップゾーンには 2人以上のセーティーダイバーを必要とする他の AIDA文書(安全手順など)がこれらの問題を指摘している場合本項をアップデートしなければならない

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43 世界選手権

431 深度競技において水中に配置する全てのスクーバダイバーはその役割に応じたスキルを証明できるものと必要な機材を持っていなければならないセーフティースクーバダイバーは世界的に認められた認定機関(PADINAUIIANTDTDICMAS あるいはこれらと同等の機関)の規則を遵守しなければならないセーフティーフリーダイバーは20m(80m以上の競技の場合は 30m)まで楽に繰り返し潜れる能力力を持っていなければならない主催者はこれらのレベルを確認する責任を負う全てのセーフティーダイバーは大会前に AIDAインターナショナルに承認検証されなければならない主催者は安全に関わる全てのスタッフがその役割を果たすための能力力を備えていることを確かめなければならない

432 主催者は公式競技に先立立ち参加する全ての人の安全を確認するために安全担当者と共に救助活動の予行行演習をしなければならない全ての担当者が自分の役割を果たせるようこの予行行演習には 1名以上のジャッジまたはジャッジが指名した者が立立ち会うこととする予行行演習の実施後に安全担当チームに加わった者に対してはジャッジを介してその役割を明確にする安全担当の新メンバーは安全に関するスキルや知識を予行行演習を体験したメンバーと同等もしくはそれ以上に持っていなければならない(実際の救助活動あるいは救助の訓練の経験を持つ者でなければならない)経験豊富な競技者であってもセーフティーフリーダイバーのためのトレーニングプログラムの受講経験や実際の競技会でのセーフティー経験がなければセーフティーとしての役割が無条件で果たせるとは見見なされない

433 水深 80m以上の競技を行行う場合には水深 30mでのトラブルへの対応ができる能力力のあるセーフティーフリーダイバーの配置を勧告するセーフティーフリーダイバーは水深30m にいる必要はないが主催者は水深 20m 以上でのトラブルへの対応が可能なよう計画を立立てることを勧告する

434 酸素はダイビング後の吸入のために水面及び水深 5mでの呼吸が可能な装置でなければならない競技者が酸素を水中で呼吸している間セーフティーフリーダイバーまたはスクーバダイバーが競技者を監視する競技者は水中での酸素吸入のリスクを理解した認定スクーバダイバーでなければ水中で酸素を吸入することは許されないそれ以外の競技者はダイビング後水面もしくは陸上で酸素を吸入するものとする水深 80m以上のダイビング後の酸素吸入は必ず実施しなければならない

44 予備

45 世界記録アテンプト

451 全てのルールに 41 項が適用される

452 明記された以外の全ての安全装置はアテンプトの1か月前までに AIDA インターナショナルへ提出されなければならないそのアテンプトに指名されたジャッジは文書で示された情報に加え更なる情報を要求する権利を持つ

4521 蘇生器具は使用可能な状態で競技者の近くになければならない

453 非常事態の場合は競技者を指定の専門医療機関に搬送しなければならないこの医療機関はアテンプトの前にあらかじめ公表されていなければならない

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454 深度競技においては2名以上のセーフティーフリーダイバーを配置しなければならないプール競技においては1名以上のセーフティーダイバーを配置しなければならないダイナミック競技においては競技者がプールの壁に近いコースを使用する場合はジャッジと共にプールサイドを歩く配置でも可とするセーフティーフリーダイバーは必要とされる場合はいつでも水に入って競技者の救助ができるように準備をしておかなければならないダイナミック競技においては25mを超える長さのプールを使用しセーフティーフリーダイバーがプール内を併泳する場合は2名以上の配置が求められる

46 2014 年安全性強化事項

461 申告の制限

4611 主催者は競技者が過去 3か月間に達成し主催者に証明した深度の最大 10m 超までに申告を制限できる【達成期間や制限深度を主催者の判断で変更する事も可】

4612 申告の制限は全ての選手に等しく適用されなければならない主催者(と審判長)は制限を遵守するために制限深度を超えた申告を変更する場合があるこのような変更は全ての選手に等しく適用される

4613 競技者がその 3か月前までの期間中に適切なダイブを行行わなかった場合主催者はAIDA ランキングリストにあるその競技者のパーソナルベストの 50-70を使用しなければならない一般的にディープダイビングを一定期間行行っていない場合AIDA はその競技者にゆっくりと(パーソナルベストの 50-70を超えないように)再開することを推薦しているその競技者は主催者(及び居る場合は大会の医師)と最初のダイブの適切な深度を相談しなければならない

4614 主催者がこの規則のもとで申告を制限する予定の場合競技会の支払いを受領する前に文面(Eメールなど)により競技者へ告知しこの告知を広告(例主催者のウェブサイトとグループ Eメール)に入れなければならない

4615 競技者が申告を制限(すなわち変更)された場合でも料金金の返金金はない主催者は当該の変更を合理的に速やかに競技者へ告知しなければならない

462 ソナー

4621 世界選手権と世界記録において深度競技ではソナーを練習し使用していることが主催者に求められる

4622 世界記録ステータスの競技会において深度競技ではソナーの使用経験を積んでいることが主催者に求められる

4623 その他の競技会において最大競技深度がセーフティーダイバーの視界内である場合を除いて深度競技ではソナーを練習し使用していることが主催者に推奨される(が必須ではない)

463 潜降の再開の禁止

4631 CWTCNFFIM では競技者は一旦浮上を開始した後にターニングバックダウン(再び潜降)することを禁止する違反者は失格となる(すなわちレッドカード)

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4632 「ターニングバックダウン」とは(i) ソナー上では浮上開始と見見受けられたがその後再び潜降しはじめるまたは(ii) 同じ深度に 5秒以上留まりその後潜降する行行為として定義される

4633 主催者はこの規則を競技会開始前に競技者へ説明しなければならない

4634 主催者側スタッフはその稼動が競技者のリスクを軽減すると思われた場合カウンターバラストを稼働させる権限を持つ(が要求はされない)

464 スクイーズの事後

競技者をケガのリスクから守るため競技者が著しいスクイーズまたはその他競技者の安全性を脅かす医学的状態にある場合大会の医師は競技者の潜水を止めることができる医師主催者(例セーフティーダイバー)またはジャッジの要請により医師は再潜水前に競技者の検査を要求する(医師または主催者により決定された通りの)深度潜降の後パルスオキシメーターによる酸素飽和度検査が義務づけられこれにより医師は競技者がさらなる検査を必要とするかどうか決定する主催者と審判長との協議により医師はそうした規制がダイバーの健康と安全を守るために必要と思われる場合以下の規定の通り競技者の潜水を禁止することができる当該規制が実行行された場合大会参加費の返金金はない競技者が医師の検査を拒否した場合競技者はその競技会で再び潜水することが許されず別の競技会エントリー前に健康診断書を取得しなければならない予想される検査結果には以下のものがある

4641 健康なダイバー自己責任で潜水可能

4642 軽い症状休憩の勧告または簡単な潜水(すなわちその競技者にとって浅い深度)への制限

4643 軽度の肺水腫2日間の休息(またはケガの程度により医師の裁量でそれ以上)復帰時以前の潜水より深い申告はできない異なる種目を行行いたい競技者の場合医師は申告の許容可能な最大深度を決定できる

4644 重度の肺水腫3日間の休息または競技の終了(ケガの程度により医師の裁量による)徐々にモニターされた潜水で潜水を継続するようにする(例以前の目標深度の 60未満から開始する)異なる種目を行行いたい競技者の場合医師は申告の許容可能な最大深度を決定できる

4645 重症の場合医療的ケア競技者が回復したことを医師が確認するまで追加的な潜水はできないラングスクイーズ(例ピンク色の気泡または泡を咳出す)は重症の一例

4646 競技者が申告を制限されたあるいは潜水が中止された場合料金金の返金金はない

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465 トレーニング及び装備

4651 必要な医療トレーニング世界選手権と世界記録AIDA 世界選手権と世界記録競技会では以下のトレーニングを受けた医師が必要となる

bull 救命外科

bull 気道管理

bull 二次心肺蘇生法(ACLS)

bull 要求されないが可能なところでは推薦されるACLS のトレーニングを受けた最低もう 1人のパラメディックまたはセーフティーダイバー

4652 必要な医療トレーニング世界記録ステータスの競技会世界記録ステータスのAIDA競技会では以下のトレーニングを受けた医師が必要となる

bull 救命外科

bull 気道管理

bull 二次心肺蘇生法(ACLS)

bull 必須ではないが可能なところでは推薦されるACLS のトレーニングを受けた最低もう 1人のパラメディックまたはセーフティーダイバー

4653 必要な装備AIDA 世界選手権と世界記録競技会及び世界記録ステータスの AIDA競技会では以下の装備が必要となる

bull パルスオキシメーター

bull 聴診器

bull ポケットマスクスタッフのトレーニングが必要競技ゾーン内に常備が必要使用は必須ではない

bull 酸素マスク

bull 必須ではないが可能なところでは推薦されるCPAP フェイシャルマスクと標準マスクPEEP (positive end-expiratory pressure) バルブ付き BVM (Bag-Valve-Mask) が付いた酸素タンク

4654 推薦される装備AIDA 世界選手権と世界記録競技会及び世界記録ステータスのAIDA 競技会では以下の装備は必要ではないが可能なところでスタッフが使用資格のあるところでは推薦される

bull 吸引器

bull プランジャーニードル(またはhttpwwwnarescuecomARS_for_Needle_Decompression_(325_in)- CN1ACDE14CD3FDhtml)

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bull AED(自動体外式除細動器)使用にはドライエリアの検討が必要

bull 口咽頭エアウェイ(気道の使用が簡単な補助)

466 インシデントレポーティングシステム2015 年 1月 1日よりAIDA 競技会の主催者は(ヘッドジャッジ医師と共同で)競技会における安全性関連インシデントを AIDA のオンラインのインシデントレポーティングシステムにて報告する必要があり手順とインストラクションは同システム内に明記されている

467 休息日競技者が連日潜水することを防ぐためAIDA は主催者が競技スケジュールに休息日を加えることを奨励する

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5 スタティック(STA) 51 概要

511 スタティック(STA)競技はプールまたは限定された安全な自然環境下で実施する深度要件は技術資料(4項)に規定されている

512 競技は水面付近で行行う

513 競技者はウェットスーツ顔面の装備(マスクスノーケルノーズクリップなど)を自由に選択することができる

514 競技者の公式記録は2つの計時結果の平均タイムとするそれぞれの計時においては秒以下切り捨てとする

公式計時 5 分 08 秒 64 および 5 分 07 秒 48

平均計時(508 + 507) 2 = 5 分 07 秒 50

公式記録5 分 07 秒= 614 ポイント

52 国際大会

521 OT のインターバルは主催者が審判長と競技の上決定するAIDA は競技者が自分の OT 前の最低 3分間競技ゾーンにいることが許可されるよう推薦する

522 ゾーンは「ウォームアップゾーン」「待機ゾーン」「競技ゾーン」の 3ゾーンで構成される競技者は最初の公式アテンプトの 45 分前から「ウォームアップ」を開始でき「ウォームアップゾーン」に入ることができる「待機ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで立立ち入ることができない

523 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは「ウォームアップゾーン」「待機ゾーン」「競技ゾーン」での補助が許可される競技者が希望する場合競技者の競技開始から気道が水面上に出るまでパートナーをオフィシャルのセーフティーフリーダイバーとして配置することができパートナーは意識確認のためのボディタッチをすることができるこの時パートナーは自分がコーチングする競技者の安全についての責任があるが競技会を通じての安全管理についての責任は主催者にあるいずれにせよパフォーマンスが終了し競技者の気道が水面から出た時点からパートナーは競技者に触れることは許されないパートナーは小さな声で競技者に話しかけることのみ許されるこれらが守られなかった場合その競技者は失格となる競技終了(すなわち鼻及び又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

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524 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われる競技者が OT から 10 秒以内に競技を開始しない場合ペナルティが適用されOT から 30 秒を経過してもスタートしない場合は失格となるまたOT 前にスタートした場合もペナルティが適用される

525 競技結果(RP)が申告時間(AP)を下回った場合はペナルティが適用される

526 予備

527 競技者は OT 毎に 1度のみ公式アテンプトを行行う権利を有する鼻と口が水中に沈んだ時点で競技スタートと見見なす競技者の OT 時または OT 後の気道(すなわち鼻と口)のいかなる入水も競技の開始とみなされる

528 セーフティーフリーダイバー及びパートナー(キャプテンコーチ)は競技中入水した状態で競技ゾーンに入ることができるその場合以下の手順で競技者の意識の状態を確認する責任を有するセーフティーフリーダイバーは競技者に対し明確にボディタッチをする競技者はあらかじめセーフティーダイバーあるいはパートナーと決めておいたサインで意識があることを伝えるこの場合以下の手順が使用される

主催者が指名したオフィシャルフリーダイバーの場合

bull 申告時間(AP)1 分前から 30 秒毎

bull 申告時間後は15 秒毎

パートナーの場合

bull 特に規定は設けずパートナーの自由とする

競技者がボディタッチに対するサインを返さなかった場合ジャッジは直ちにセーフティーフリーダイバーもしくはパートナーに追加の合図をするように指示をするジャッジは反応がおかしい又は反応が無いと判断した場合セーフティーフリーダイバー又はパートナーに競技者を水から上げるように要求するジャッジは競技者の反応に疑いを持った場合セーフティーフリーダイバーもしくはパートナーに競技者に追加のサインを出させるように指示できる

529 AIDA インターナショナルジャッジと主催者側のタイムキーパーは競技時間を計測する競技者の気道(鼻と口)が水面下に入った時あるいはスノーケルを使用する場合はスノーケルを口から外した時ストップウォッチでの計測がスタートする競技者の気道が水面から出た時計測をストップする

5210 決勝戦

52101 下記の点を除きこれまでに記載された事項は決勝においても適用される

52102 メディアの注目を高めるため決勝戦は複数ゾーンでの同時スタートとすることができる決勝戦が複数のシリーズにわたる場合最も好成績の競技者は最終組で競技する

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53 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

531 世界選手権においてはスタティック競技はプールまたは限定された安全な自然環境下で実施する

532 競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前にそれぞれのキャプテンは競技者の申告時間をジャッジに提出しなければならない

533 OT のインターバルは少なくとも 14 分とする

54 競技会における世界記録

541 パフォーマンスが世界記録を上回ったときそれが新しい世界記録と認定されるには34 項が満たされなければならない

542 従来の世界記録よりも 1秒以上上回った場合に新しい世界記録として認められる

55 世界記録アテンプト

551

552 アテンプトの時間は2人の AIDA インターナショナルジャッジが計測する気道が水面下に入った時あるいはスノーケルを使用する時はスノーケルを口から離した時から計測を開始する競技者の気道が一度水面上に上がった時点で計測を終了する

553 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

554 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは競技者の競技開始から気道が水面上に出るまで自由に競技者に接触することができまた意識確認のためのボディタッチすることができるパートナーは自らがコーチングする競技者に対して責任を有するただしパフォーマンスが終了した(競技者の気道が水面から出た)時点からは競技者に触れることは許されず競技者に話しかけることのみ許されるこれらが守られなかった場合その競技者は失格となる競技終了(すなわち鼻及び又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

555 従来の世界記録よりも 1秒以上上回った場合新しい世界記録として認められる

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6 ダイナミックウィズフィンウィズアウトフィン(DYNDNF)

61 概要

611 競技はプール内で行行われる全ての DNYDNF についてのプールの深度要件は技術資料(4項)に規定されている

612 競技は25ヤード(2287m)以上のプールで実施した場合のみ世界記録として認定されAIDA インターナショナルのランキングリストに登録されるただし全てのパフォーマンスはメートル法で報告されなければならない

613 競技者はウェットスーツウエイト顔面の装置(マスクスノーケルノーズクリップなど)を自由に選択することができる

614 両競技において選手は手や腕を使って泳いでもよいただし特別なパドル類スイミンググローブやスイミングソックスなどの推進力力を生む手段は(DYN でのビーフィンモノフィンを除き)使用を禁止する

615 DYN では競技者はビーフィンとモノフィンのいずれを使用してもよいただし世界記録についてはビーフィンかモノフィンのいずれかを使用しなければならない

616 競技者は潜水前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートその他サポートポイントからの助走をつけたあらゆるスタートを禁止する競技は気道(鼻か口)が水面に出た時点で終了する

617 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは「ウォームアップゾーン」「競技ゾーン」で競技者を補助することができるただしOT 後は話しかけることのみ許され競技者に触ることは許されない競技終了(すなわち鼻又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

618 競技者は完全に水中に没していなければならない水面露出については 116 項を参照

619 競技者補助のため1名以上のセーフティースタッフが伴泳又は追走しなければならない競技者のレーンがプールサイドから距離がある場合は1名以上のセーフティーフリーダイバーが水中で伴泳するものとするまた1コースに複数のセーフティーフリーダイバーを配置することも可能としその場合セーフティーフリーダイバーはそのレーンを分割して担当してもよい

6110 到達距離は競技者の気道(鼻か口)が水面に出た場所で計測されるただし競技者がプールの端で競技を終了する場合気道(鼻か口)が水面に出る前にエンドウォールに水面下でタッチすること計測単位はメートル法とし少数点以下は切り捨てとする

1729m=172m公式記録172x05=86 ポイント

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6111 自力力での潜行行水泳以外のいかなる推進支援も利用してはならない(ターン時にエンドウォールを蹴ることは許される)浮上時にプールの底を押して浮上することもペナルティとなる【補足浮上に際し気道が水面上に出る前に足などをプールの底につく行行為は浮上のための連続動作であってもペナルティが適用される】競技終了時のプールエッジのグラブについては 116 項を参照のこと

6112 スタート時壁から 15m 以内の地点で気道(鼻と口)が水中に没していなければならない違反した場合は失格となる

61121 スタート時に身体のどこかの部分がプールのエンドウォールに接触していなければならない違反した場合はペナルティが適用される

6113 ターンでは身体の一部がエンドウォールに接触しなければならない違反した場合はペナルティが適用される【フィンは「身体のどこか」に含まないフットポケットの部分のみ身体の一部として認められる】またターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格となる

62 国際大会

621 競技者はDYN の競技会でフィンを使わずに泳ぐことは可能であるDNF の競技会ではいかなるフィンの使用も許されない競技会が DYNDNF として公式発表された場合競技者はフィンの使用の有無を選択することができるが一つの競技会として結果表は一つになるAIDA ランキングにおいてはそれぞれの種目の結果として記載される競技会が DYN-DNFとして公式発表された場合競技者はどちらの競技に出場するかを選択する事ができる競技会は 2つの独立立したものとして扱われ結果表も別々になる競技会が単独種目として公式発表された場合は混合種目としては扱えない

622 ゾーンは「ウォームアップゾーン」と「競技ゾーン」の 2ゾーンで構成される競技者は OT45 分前からウォームアップを開始でき「ウォームアップゾーン」に入ることができる「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで立立ち入ることができない

623 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推薦する

624 主催者は競技者の要請があった場合会場内に休憩のための場所を準備しなければならない

625 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われる競技者が OT から 10 秒以内に競技を開始しない場合ペナルティが適用されOT から 30 秒を経過してもスタートしない場合は失格となるまたOT 前にスタートした場合もペナルティが適用される

626 競技者は OT 毎に 1度のみ公式アテンプトを行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し競技者がウォールを離れたらアテンプトが開始されたものとみなす競技者の OT の 30 秒より前に気道(すなわち鼻と口)が入水しウォールから離れた場合はいずれもパフォーマンスの開始とみなされる

627 競技者は自分がスタートした競技ゾーン(すなわちレーン)に浮上しなければならない違反した場合は失格となるただし競技者が自分のレーンを外れても他の競技者の妨害となることなく自分のレーンに戻れば失格とはならない

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628 競技結果(RP)が申告距離(AP)を下回った場合はペナルティが適用される(11項を参照)

629 決勝戦

6291 下記の点を除きこれまでに記載された事項は決勝においても適用される

6292 メディアの注目を高めるため決勝戦では競技者は予選の成績に準じて複数ゾーンに配置することができる決勝戦が複数のシリーズにわたる場合は最も好成績の競技者は最終組で競技しなければならない

63 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

631 予備

632 世界選手権においては621 項は適用されない

633 競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前にそれぞれのキャプテンは競技者の申告距離をジャッジに提出しなければならない

634 OT のインターバルは少なくとも 10 分とする

64 競技会における世界記録

641 パフォーマンスが世界記録を上回ったときそれが新しい世界記録と認定されるには34 項が満たされなければならない

642 従来の世界記録よりも 1m以上上回った場合に新しい世界記録として認められる

65 世界記録アテンプト

651 予備

652 競技者はウォームアップ時間を自由に選択することができる一人のジャッジが OT の60 分前から競技者を監視する

653 競技中1人以上のセーフティーフリーダイバーを併泳させ又は(競技者のレーンがプールサイドの場合)プールサイドで追走させ競技者の競技進行行をフォローしなければならない

654 従来の世界記録よりも 1m以上上回った場合新しい世界記録として認められる

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7 コンスタントウエイトウィズフィンウィズアウトフィン(CWTCNF)

71 概要

711 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

712 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助するパートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

713 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

714 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止するCWTではモノフィンまたはビーフィンの使用を認める(CNF では使用不可)審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

715 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

716 競技者はタグを水上に持ち帰りジャッジに示さなければならないタグの仕様は技術資料(3項)に規定されている

717 競技者は自らのフィンキックで潜降浮上しなければならない潜降浮上中は7171 項および 7172 項に示す場合を除き競技ロープを引っ張るまたは摑む行行為をしてはならない

7171 競技者が競技中気道(鼻と口)が水面下にある場合ボトムプレートから 2m以内のゾーン(以下「2mゾーン」という)では失格とならずにロープを引っ張るまたは掴むことができるただし競技ロープの水面または水上部分を掴むことが禁じられていないことを前提とする2mゾーン以外でロープを掴むとペナルティが適用される競技中競技者がロープを掴んで引っ張った場合は失格となるただし例外的に申告深度に届かずに浮上する場合にターンするために1回に限りロープを握り引っ張ることは認められる

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7172 競技者は潜水中ロープをガイドとして使うことは認められるが推進のためのサポートとして使った場合ペナルティが適用されるただしスタート時に競技ロープの水上か水面部を掴むことは許されるこれは競技者の身体や開いた掌がロープに接触することは許容されるという意味であり競技者がロープを保持するまたはロープをサポートとして使った場合はペナルティが適用されるただしそれが 2mゾーンの猶予内であれば競技者は自由に手を動かすこともロープを掴むこともできる2mゾーンは明確に区別できるように印を付けておかなければならない前述に関係なく競技者は競技の最後の水面への浮上のための動作に関連して競技ロープの水面または水上部分を掴み引っ張ることができこの行行為はペナルティとならない

718 競技者は潜水前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートその他サポートポイントからの助走をつけたあらゆるスタートを禁止する

719 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならないボトムプレートの仕様は技術資料(3章)に明記されている

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

72 国際大会

721 競技者はCWT の競技会でフィンを使わずに泳ぐことは可能であるCNF の競技会ではいかなるフィンの使用も許されない競技会が CWTCNF として公式発表された場合競技者はフィンの使用の有無を選択することができるが一つの競技会として結果表は一つになるAIDA ランキングにおいてはそれぞれの種目の結果として記載される競技会がCWT-CNF として公式発表された場合競技者はどちらの競技に出場するかを選択する事ができる競技会は 2つの独立立したものとして扱われ結果表も別々になる競技会が単独種目として公式発表された場合は混合種目としては扱えない

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 32 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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722 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する(天候メディア報道を含む大会の環境は審判団の判断材料となる)

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行わなければならない

7231 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

7232 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)の入水と水面からの離脱は競技の開始とみなす

724 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

725 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

726 競技エリアには競技者パートナー(キャプテンコーチ)審判セーフティーフリーダイバー以外は立立ち入ることができない

727 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

728 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 33 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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73 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

731 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

732 予備

733 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

74 競技会における世界記録

741 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

75 世界記録アテンプト

751 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの3ヶ月前から2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

752 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

753 予備

754 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

755 予備

756 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 34 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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8 フリーイマージョン 81 概要

811 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

812 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助する

812 パートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

813 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

814 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止する

815 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

816 競技者はタグを水面に持ち帰りジャッジに示さなければならない

817 競技者はロープを手繰るか又は自力力で泳いで潜降浮上しなければならない

818 競技者は潜行行前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートまたはその他サポートポイントからの勢いをつけたいかなるスタートも禁止する

819 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならない

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 35 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

82 国際大会

821 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

8221 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

8222 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)のいかなる入水および水面からの離脱も競技の開始とみなす

823 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

824 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3 つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

825 パフォーマンスエリアは以下の人員のみアクセス可能競技者そのパートナー(キャプテンコーチ)ジャッジおよびセーフティーフリーダイバー

826 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

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bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

827 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

83 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

831 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

832 予備

823 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

84 競技会における世界記録

841 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

85 世界記録アテンプト

851 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

852 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

853 予備

854 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

855 予備

856 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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9 バリアブルウェイト(VWT) 91 概要

911 AIDA インターナショナルはバリアブルウェイトを競技会の正式種目として認定しない

912 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

92 世界記録アテンプト

921 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

922 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

923 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull ダイビングスーツの厚みは競技会場が海水の場合は 7mm淡水の場合は 9mmを上回ってはならない

bull ウェットスーツがセパレートタイプの場合脇の下から股の部分に限り二重になっていてもよい

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull モーターエンジンプロペラ等推進力力を補助する機器の使用を禁止するビーフィンまたはモノフィンの使用は許可する

bull 競技者は固定されたロープを潜降しなければならない競技者はロープのボトムウエイトをバラストとして利用し潜降することはできない(すなわち「ボトムウエイトに乗る行行為」は許可されない)

924 その他浮上を補助する装置等は大会の AIDA インターナショナルジャッジが AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者およびまたはスポーツオフィサーと協議の上禁止する

925 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 38 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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926 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

927 競技者は自らの力力によるビーフィンモノフィンおよびまたはロープを手繰ることによって浮上しなければならない浮上を補助するインフレータブルまたはメカニカルなシステムの使用は禁止する

928 予備

929 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 39 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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10 ノーリミッツ(NLT) 101 概要

1011 AIDA インターナショナルはノーリミッツを競技会の正式種目として認定しない

1012 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

102 世界記録アテンプト

1021 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

1022 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

1023 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull 浮上の場合にはモーターエンジンプロペラ等を補助する機器の使用を許可する潜降にはウエイト付スレッド以外推進を補助する器材の使用は禁止する

1024 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

1025 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

1026 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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11 ペナルティ 111 以下に記載する間違いを犯した場合失格とはならないがペナルティが適用される負の数は AIDA 記録として認められない

112 ペナルティのない記録のみが AIDA 世界記録大陸記録として公認される

113 OT より早く競技を開始した場合5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

114 プール競技において競技者が定められた時間(STADYNDNF では OT から 10 秒以内)を超えて競技開始した場合OT から 30 秒までは5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される30 秒を超過した場合は失格となりスタートが許されない

115 申告(AP)と結果(RP)の差によるペナルティ

1151 スタティック競技(STA)において結果が申告時間を下回った時5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=5 分 35 秒結果(RP)=5分 4 秒

申告と結果の差=31 秒

ペナルティ=7ポイント

最終ポイント=608-7=538 ポイント

1152 ダイナミック競技(DYNDNF)において結果が申告距離を下回った場合1mにつき 05 ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=100m結果(RP)=89m

申告と結果の差=11m

ペナルティ11x05=55 ポイント

最終ポイント445(89m)-55(11m)=39 ポイント

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1153 深度競技(CWTCNFFIM)において深度計が申告より浅い深度を示した場合結果と申告深度の差 1mにつき 1ポイントのペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではない

計算例

申告=50m結果(深度計の読み)=465m

実際の結果=465rarr結果=46m

ペナルティ

bull 申告と結果の差50m-46m=4mペナルティは 4ポイント

bull タグを持ち帰らないペナルティは 1ポイント

最終ポイント46-5=41 ポイント

116 ダイナミック競技(DYNDNF)特有のペナルティ

1161 スタート時及びターン時に身体のいかなる部分も壁にタッチしなかった場合は1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるまたターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格とする

1162 競技者は選手が身体の一部が水面に出たままレーンを泳ぎ切った水面に出たまま全競技を行行った場合失格となるこの規則に違反した場合は失格となる前述に限らず水面でアームリカバリーを行行った場合は失格となる【アームリカバリークロールの様な動きで腕を体の脚の方から頭の方に戻す動作】

1163 競技者が競技中に身体をサポートするもの(壁コースローププールの底等)につかまったり押したりした場合は5ポイントのペナルティが適用されるただし競技者が浮上に際してプールのエッジまたはロープを掴むことはペナルティの対象とならないものとする

117 深度競技(CWTCNFFIM)特有のペナルティ

1171 競技者が競技中に安全上の理由以外でセーフティーラニヤードを外した場合は10ポイントのペナルティが適用される

1172 競技者がタグをジャッジに渡せなかった場合は1ポイントのペナルティが適用される

118 コンスタント競技(CWTCNF)特有のペナルティ

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1181 競技者は気道(鼻と口)が水面下にある場合2mゾーン(ボトムプレートから 2m以内の範囲)では失格とならずにロープを掴むことが認められる競技中鼻と口が水面下にある間にロープの 2mゾーン以外の場所を掴んだ場合1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるただし 717 項記載の例外を除く前述に関係なく競技者は競技開始時競技ロープの水面または水上部分を(すなわち手が完全に入水しない限り)ペナルティ無しに掴むことができる

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12 プロテスト(異議申し立立て) 121 キャプテン(不在の場合は競技者自身)は当該事象が起きてから最大 15 分以内または当日の結果発表後 15 分以内にジャッジにプロテスト(異議申し立立て)を行行うことができる

122 審判団は水面下での規則の違反をセーフティーダイバーまたはボトムカメラビデオのレビューから確認した場合適用可能なペナルティまたは失格を競技者およびまたはそのチームキャプテンへ直接告知するか結果発表時に当該ペナルティ失格を含めるものとする

123 プロテストがあった場合ジャッジは選手のペナルティまたは失格について以下の手順で判断する

1231 プロテストはすべて審判室で管理しひとつずつ処理する

1232 ジャッジはそれぞれのプロテストについて最初にビデオ映像を見見るビデオ映像は必要に応じ何度もまたはスローモーションで再生する

1233 判定を行行ったジャッジは事実の要約とその判定に至った経緯を他のジャッジに説明する

1234 競技者とキャプテンは公式ビデオ映像を見見て追加のコメントを付け加えることができるその後競技者とキャプテンは退室する

1235 競技者は必ず事情を聴取され関連性があれば審判団は競技者の安全および潜降と浮上の監視を担当するスタッフたちからも聴取できる

1236 審判団はプロテストについて協議できるが審判団長が課す協議の制限(例各ジャッジの発言を 1分に限定するなど)を前提とする審判団はその後各プロテストに対する無記名式投票へと進む

124 単に疑わしいだけの場合は競技者にとって有利な判定を行行わなければならない(すなわち何が起きたのかがよくわからない場合競技者にとって有利に解釈する)この場合審判団はどのパフォーマンスを考慮の対象とするかを決定する

125 審判団は遅くとも競技当日のイベントコミッティにおいて当日の競技におけるプロテストの判定結果について報告する

126 プロテスト申立立人は 50 ユーロまたは同額の現地通貨を支払わなければならないこれは審判団が競技者の正当性を認めた場合は返金金される逆に審判団が競技者の正当性を認めない(すなわち申し立立てが覆らない)場合支払金金は競技の主催者に渡されるがAIDA 世界選手権または世界記録競技会では支払金金は AIDA インターナショナルへ渡る

127 AIDA 世界選手権大会ではプロテストを行行う競技者と同じ国籍のジャッジはプロテスト処理から外れなければならない(すなわちそのプロテスト処理のあらゆる過程または審判団投票の間プロテストが処理される部屋にいてはならない)

128 審判団の決定において結果が同数となった(例えば棄権によりジャッジの人数が偶数になった)場合は審判団長の票(プロテストに参加している場合)または副審判団長(審判団長が参加していない場合)の票が 2票として数えられる

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129 決勝時のパフォーマンスに関するプロテストによって決勝がやり直しになることはない

1210 競技者は自身の競技中の環境(セーフティーダイバーや主催者の不備により競技への妨げがあったなど)に対してもプロテストを行行うことができるこの場合競技者は審判にその場で直接申し立立てることができそれが有効と認められれば競技のやり直しができるものとする(特に深度競技において)

1211 各プロテストはひとつの問題のみを扱う例えば競技者がグラブ違反およびサーフェイスプロトコル違反でペナルティを適用されている場合その競技者が両方の問題で申し立立てをしたい場合はふたつの申し立立てを行行わなければならない別々の問題はそれぞれのプロテストフォームに記載し別個のプロテストとして扱われなければならない

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13 競技審判団 131 国際大会

1311 国際大会では審判団は当該競技会で AIDA インターナショナルを代表する 2名以上の AIDA インターナショナルジャッジで構成されるものとするAIDA ランキングリストに掲載するプール競技では 1名以上深度競技では 2名以上の AIDA ジャッジがその競技をジャッジしなければならない

1312 アシスタントジャッジはAIDA インターナショナルジャッジのポジションに関連する特定の職務(公式カウントダウン深度計およびタグの管理タイムキーピング等)を補助するものでスタティック競技においてはジャッジとアシスタントジャッジを設置されることがある

1313 ジャッジはウォームアップのスタートから競技に立立ち会い以下のことを行行う

bull 競技会が競技規則どおり運営されていることの確認

bull 競技者の装備のチェック

bull 競技者のパフォーマンスのチェック

bull 競技会に関連する規則を遵守しないまたは主催者の円滑な運営や競技会の安全性を損なう競技者を失格にする

bull 競技者やスタッフの安全が脅かされた場合競技を中断させる

bull チームキャプテンから提出されたプロテストの収集(該当する場合)

1314 コンスタントウエイトフリーイマージョンにおいては1名以上のジャッジが水中で判定を行行わなければならない世界記録を上回る申告の場合その結果が世界記録として認定されるためには2名以上のジャッジが水中で判定しなければならない(34 項参照)

1315 主催者は競技会の 2週間前までに審判長を AIDA インターナショナルへ(CARS システムを通じて)告知しなければならない世界記録ステータスの競技会では当該告知は競技会の 6週間前までに AIDA インターナショナルへ告知しなければならない

132 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

1321 世界選手権においてはAIDA インターナショナルは AIDA ジャッジ IOP の条件に従い審判団を指名する審判団は 6名以上の AIDA ジャッジから構成されるジャッジ要件は下の 1333 項と 1334 項に規定されている

1322 アシスタントジャッジは競技会の通常の進行行に関し投票や決定はできないが各状況においてインターナショナルジャッジ(意思決定の際にそれを検討する者たち)へ自分たちの意見見を述べることができる

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1333 AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならないAIDA 世界選手権のジャッジはシニアジャッジ(レベル D)以上でなければならない前述に加え

(i)AIDA プール世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(ii)AIDA 深度世界選手権のジャッジはAIDA 深度競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(iii)AIDA チーム世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上AIDA 深度競技会から 30 ポイントを得ていること

1334 審判長AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならない前述に加え

a) AIDA プール世界選手権では審判長はプール競技会から最低 100 ポイントプール世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上のプールおよびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

b) AIDA 深度世界選手権では審判長は深度競技会から 100 ポイント以上深度世界記録アテンプの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の深度およびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

c) AIDA チーム世界選手権では審判長は

(i)プール競技会から最低 100 ポイントおよび深度競技会から最低 100 ポイント

(ii)深度世界記録アテンプトの最低4レコードポイントおよび深度世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の AIDA 世界選手権(プール深度およびまたはチーム)でジャッジを務めていること

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14 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ) 141 イベントコミッティ

1411 イベントコミッティは円滑な競技会運営と競技規則や運営についての質問に答える場として実施される

1412 イベントコミッティは以下のメンバーで構成される

bull 審判団

bull チームキャプテン

bull 大会主催者

競技者はイベントコミッティに参加する要望は出せるが直接発言することはできないキャプテンが競技者の代表として要望を代弁する

1413 イベントコミッティは審判団および主催者によって進行行されるその日の特定の議事を遵守する

1414 イベントコミッティは相互尊重とフェアプレイの精神に則って運営されなければならない審判団主催者または他チームのキャプテンに対して非協力力的な姿勢のキャプテンや競技者はイベントコミッティから排除されることがある

1415 イベントコミッティは次に掲げる事項を目的として競技日前日の主催者の設定した時間に開催される

bull 競技結果の発表

bull キャプテン競技者スタッフへの翌日の競技に関する一般事項(日程の再確認ローカルルール天候や特別な環境等)の伝達

bull 翌日に開催する競技の OT タイムの配布

142 競技参加標準記録(MINIMA)競技参加標準記録を設定する場合はAIDA インターナショナルが(主催者との協議により)設定するものとしそれらが適用される世界選手権開始の6か月以上前に AIDA ナショナルへ通知されなければならない

143 主催者

1431 AIDA インターナショナルに選出された大会主催者は開催 6か月前までに次に掲げる情報をAIDA インターナショナルを含むすべての関係者に送付しなければならない

bull 大会に適用される全ての規則

bull 競技会概要(開催期日イベントコミッティ大会参加費等)

bull 使用施設日時宿泊場所偶発責任等が記載された競技会実施要項

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bull 競技者ジャッジ観衆の安全のための使用される設備が記載された文書

bull 緊急時の避難救助手順が記載された文書

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull 競技会の進行行運営に関するすべての文書

bull 代替の会場となる場所の図

bull メディアに関する詳細計画と大会主催組織のスタッフの名前

1432 大会主催者は開催 5か月前までに競技会に関する詳細情報を告知する専用のウェブサイトを英語表記で開設しなければならない具体的な内容は次のとおり

bull AIDA ロゴを使用したウェブサイトと公式の競技会名

bull 競技開催地の案内図

bull AIDA インターナショナル競技規則

bull 詳細スケジュール

bull AIDA インターナショナルへの登録ページ

bull 主催者問合せ先アドレス

bull 宿泊施設(ホテル空港)

bull 競技会場付近の概要情報

bull レンタカー船の情報

bull スクーバダイビングやフリーダイビングに関するその国特有の法規則

bull メディアに対する情報(連絡先水中映像写真の入手の可否等)

1433 AIDA インターナショナルは開催 2か月前までにジャッジの立立候補を受け付け検討を経て審判団を編成しなければならない大会主催者はチームキャプテンに審判団の構成について競技会初日に通達するものとする大会主催者は審判団の開催地までの交通費および宿泊経費食事代を負担するものとする各ジャッジには自室が提供される(ただし他のジャッジまたは自分のパートナーと同室になることを了承するものとする)交通費は大会主催者より前払いにて支払われるものとし移動に関する書類はAIDA インターナショナル理事会により審判団の選出がなされてから遅くとも 10日以内に使用できるものとする主催者はAIDA インターナショナルに対し(適用可能であれば)審判団に同じ大陸の国のジャッジを50を目安に選出するよう依頼できる

1434 主催者は全ての必要な施設設備を審判団が自由に使えるようにしておかなければならない

1435 主催者は審判団がビデオをチェックするための常設のエリア(施設設備)を確保しなければならない

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1436 大会全体の責任はAIDA インターナショナルや審判団ではなく大会主催者が負うAIDAインターナショナルおよび審判団は競技者の安全に関する責任を負わないものとする

1437 イベントコミッティは競技会の前日に行行われるものとする主催者はその席においてチームキャプテンに当該競技のスタートリストを配布しなければならない

1438 主催者は大会初日(開始日)に競技者キャプテン主催者審判団メディアセーフティスクーバーフリーダーバー医療救急スタッフによる情報共有化のためのミーティングを開催しなければならないこのミーティングを通じ主催者は大会の詳細情報特にイベントコミッティの開催スケジュールおよび競技結果発表の日時について説明する

1439 大会主催者は報道関係者がトレーニング日および競技日に水中撮影(ビデオあるいはスチール)をするために水に入れるよう配慮し施設を用意しなければならない

14310 大会主催者は競技者が記入するための申告用紙を用意する

14311 AIDA インターナショナル理事会により指名された委員会は(一人の AIDA からの代表に対して)主催者の費用で競技会の 2か月前までに以下に掲げる事項について主催者と確認する

bull 宿泊スケジュール資材調達などが計画どおりに進んでいるか

bull セーフティーフリーダイバースクーバダイバーのリーダーと共にイベント全体の安全管理の準備ができているか

bull 施設とその管理状況

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull メディアに関する詳細計画とメディア担当スタッフの決定

14312 この委員会は1名以上の審判団のメンバー(または AIDA インターナショナル委員会に指名されたその他の者)から成り問題を整理し必要な解決策を見見つけるために主催者と緊密に連携をとりながら効率的な組織運営を目指すものとするこの委員会はAIDA インターナショナル理事会へ直接報告する

14313 審判長と副審判長または 2名の指名されたジャッジは公式アクティビティの開始日(大会初日)の 3日前までには現地に到着していなければならない

14314 大会主催者は自国の然るべき機関または AIDA インターナショナルに依頼しドーピングテストを実施することが義務付けられる主催者はこれらの手続きと試験(キットを含む)の費用を支払うものとする競技者が選ばれる条件は審判団の裁量にゆだねられるただし各種目の優勝者および世界記録を上回った競技者は男女女ともに必ずテストを受けるものとするまた一般に主催者は全ての 1位と 2位の競技者と競技日ごとにランダムに選択された 2人の競技者を検査する準備をしなければならない

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14315 大会主催者は各種目とも1名以上の「オープナー」を設けることが望ましい審判団はセーフティーダイバーまたは有能なフリーダイバーの中から「オープナー」を指名することができる「オープナー」はそれぞれの能力力の範囲内で競技ゾーンを公式に確認し主催者の慣らしを行行う「オープナー」は競技者と同条件で試技をすることになるが必ずしも競技者でなくともよい決勝と予選は同じ日に開催されても別の大会として見見なされしたがってそれぞれでオープナーを設ける決勝に進出していない予選出場者が決勝の「オープナー」として試技をすることは認められる「オープナー」としての記録は世界記録としては認められない

14316 大会主催者はすべての競技者の ID ナンバーを設定する競技者は競技中必ず IDナンバーが明確に分かるようにしなければならないID ナンバーのリストは報道関係者とキャプテンに配布される

14317 大会主催者はセーフティーダイバージャッジおよびその他オフィシャルスタッフ全員に対して競技中も視認しやすい ID システムを提供しなければならない

14318 公式深度計は正確な測定のため競技が始まる前までに測定済みのロープで確認調整されなければならない

144 雑則

1441 主催者または競技者のスポンサーに関連する制限事項によって大会運営に支障があってはならない

1442 イベントコミッティでは公認メディアの人数と位置について明確にしなければならないAIDA に指定されたカメラマンおよびまたはビデオグラファーは全てのメディアゾーンおよび深度競技用の全ての競技エリアへ立立ち入ることができる(当該者は競技の進行行に干渉してはならない)

1443 AIDA インターナショナルおよび大会主催者は競技者が競技規則を遵守しないために生じた事故について責任を負わない

1444 現競技規則は世界選手権開催の 3か月前以降は変更しないものとする

1445 競技規則において明示されていない事項についてはジャッジのみが判断を下すことができる

145 スタートの最小インターバルAIDA 世界選手権の深度競技では競技の最短インターバルは 9分(100m 以上の潜水は 10 分が推奨される)なければならないただし80mに満たない潜水の最短インターバルは 8分とし50m未満の潜水での最短インターバルは 7分とする

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用語集 AIDA カレンダーAIDA のウェブサイトには様々な目的のカレンダーが掲載されている競技記録アテンプトインストラクターコースジャッジコースこれらのカレンダーは以下に掲載されている

CARS競技会発表およびランキングシステム最新の AIDA 競技会と記録アテンプトデータが蓄積されたオンラインアプリケーション以下の二つで構成されている

a) 競技会の発表 httpcarsaidainternationalorgcalendarannounce-competition

b) ランキング(すなわち結果) httprankingaidainternationalorg

CNFコンスタントウエイトウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

CWTコンスタントウエイトウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DNFダイナミックウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DYNダイナミックウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

FIMフリーイマージョン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

IOP本 AIDA ジャッジインターナルオペレーションと手順

JOSジャッジオンラインシステム最新の AIDA ジャッジ情報が蓄積されているオンラインアプリケーションAIDA のウェブサイト httpjudgesaidainternationalorg にある

STAスタティック httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

Page 12: AIDA International Competition Rules v14.0J-60522-2...らない。AIDAインターナショナル理事会は、その競技会が条件を満たしているかどうかにつ いて判断を下すことができる。

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32 国際大会

321 競技会は個人戦あるいはチーム戦で以下の種目をひとつまたはそれ以上を実施するものをいう

bull スタティック(STA)

bull ダイナミックウィズフィンおよびまたはウィズアウトフィン(DYNDNF)

bull コンスタントウエイトウィズフィンおよびまたはウィズアウトフィン(CWTCNF)

bull フリーイマージョン(FIM)

322 すべての競技種目で予選及び決勝あるいは決勝のみの大会運営ができる予選及び決勝を行行う場合決勝の選手数はジャッジと大会主催者が会場設定の状況を考慮し協議のうえ決定するその数は 2人以上12人以下とする

323 主催者は制御不能な自然環境(風波海流雨など)を除き競技者に対しできる限り同じ条件の環境を提供しなければならない

324 予備

325 各競技のポイントは以下のとおりとする

bull スタティック競技1秒=02 ポイント

bull 深度競技1メートル=1ポイント

bull ダイナミック競技1メートル=05 ポイント

深度競技においては小数点以下は切り捨てとするダイナミック競技では05 ポイントスタティック競技では 02 ポイント単位(いずれも切り捨て)で計算することとする

計算例

5 分 4 秒 スタティック= 608 ポイント

555m コンスタントウエイト = 550 ポイント

978m ダイナミック= 485 ポイント

326 勝者の決定方法

3261 個人戦での勝者は最もポイント数の高かった競技者とする予選と決勝が行行われる場合は決勝の結果のみで決定される

3262 団体戦での勝者は決勝が終わった時点で最もポイント数の高かったチーム(全てのメンバーの全ての競技のポイントの合計)とする団体戦で同点となった場合次に高いポジションが他のチームに与えられることなく同点のチームがポジションを共有する(例2チームが最高得点 100 ポイントで次に得点の高いチームが 90 ポイントであれば100 ポイントの 2チームが 1位を共有し90 ポイントのチームは 3位となる)

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3263 個人戦で同点となった場合申告(AP)と結果(RP)の差が最小の競技者がその競技の優勝者となる

3264 予選と決勝が行行われる場合はその記録は別々の結果として扱われそれぞれの記録が AIDA 世界ランキングに反映される

3265 主催者は AIDA インターナショナルに対し技術資料に規定された料金金と支払スケジュールに従ってコンペティションフィーを支払わなければならない

327 競技者またはチームメンバーが他の競技者を妨害または他の競技者のパフォーマンスを妨げた場合そのいかなる行行為または行行動もジャッジ審判団の裁量によってペナルティが科せられ妨害された競技者は再スタートが認められる

328 ジャッジは競技者やチームメンバーが以下に掲げる行行為を行行った場合警告ペナルティまたは失格とすることができる

bull 規則に従わない行行為

bull 審判団主催者チームキャプテンその他の競技者観衆または報道関係者に従わないまたは干渉する行行為

bull 競技の安全性を妨げまたは干渉する行行為

bull 大会を通じて 3回警告を受けた場合はその大会を通して失格扱いとなるまた AIDAインターナショナルから追加の処分が科される可能性がある

329 予備

3210 主催者は審判団から判定が下されるまで競技者が水面に浮上する様子を 1台以上のカメラで撮影しなければならないこの映像はブラックアウトやサーフェイスプロトコルなどへのプロテスト(異議申立立)に関してジャッジの判定のために使用されるが最終的にはジャッジの判定が優先される世界記録の場合についての規定は34 項を参照のこと主催者は競技の開始前に全てのビデオ装置をテストする機会を審判団に提供しなければならない

3211 現在の AIDA 世界記録を上回る記録が1つ以上出た場合1番の記録を出した競技者がドーピングテストで失格になった場合に備えて1番以外の競技者もドーピングテストを行行うただし深度競技において競技会中に現在の世界記録を同ポイントで上回っている競技者が複数いた場合全員が記録として認定される

3212 競技者は予選と決勝でその申告を変更することができる主催者は競技者がその申告(AP)を変更できる時刻の制限をあらかじめ告知しなければならない

3213 競技の開始時間をオフィシャルトップといい以下の文では OT あるいは OT 時間と表記する

3214 カウントダウンは競技進行行係が英語で行行うが世界選手権の場合は自動化されたアナウンスシステムによって行行うこともできるカウントダウン要領 200 130 100 30 20 10 5 4 3 2 1 オフィシャルトップ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 20rdquo 25rdquo 26rdquo 27rdquo 28rdquo 29rdquo 30rdquo スタートキャンセル」

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3215 競技者の気道が水没した時をパフォーマンスのスタートとする競技スタートは 1 度のみ許されるOT の後の全ての気道の水没はパフォーマンスの開始とみなされる

3216 ジャッジは自らが判定をしている競技会に競技者として出場することはできない

32161 立立会医師は自らが立立会医師として参加する競技会に競技者又はジャッジとして参加できない

3217 (競技者のパフォーマンスを邪魔しないため)カメラ及びカメラマンは競技ゾーンへの立立ち入りが禁止されるが主催者が許可した特定のメディアゾーンには立立ち入りが許される主催者は設置しない正当な理由がない限りメディアゾーンを設置しなければならない

3218 声援は他の選手が競技中や待機中であっても許される

3219 放送機器などを通じて競技の解説を会場に流すことは許されるパフォーマンス終了後にタイム距離深度等の結果を解説とともに発表することも許されるただし3214 に記載された時間(2分間のカウントダウン開始から OT まで)においてはこれらのアナウンスは禁止する

3220 世界記録ステータスの AIDA 競技会における競技者の最低数について世界記録ステータスのAIDA競技会を開催するには最低7人の競技者を競技会に登録しなければならない当該競技会におけるパフォーマンスを AIDA 世界記録とみなすためには最低 5人の競技者の結果を提出なければならないこれは最少の 7人の競技者のうち 2人が(例えば病気によって)パフォーマンスを行行わない場合でも世界記録の承認が可能となることを意味する主催者が競技会で 5人の競技者がパフォーマンスを行行うかどうか不確実な場合主催者はその大会を記録アテンプトとして扱わなければならない(AIDA ランキングリスト【JAPAN ランキングリスト】には記載されないが世界記録及び国内記録【日本記録】としては有効となる)

3221 コンペティションフィーAIDA コンペティションフィーについては技術資料(2項)に規定されている

33 世界選手権

331 AIDA インターナショナル世界選手権は次に掲げる競技種目の 1つ以上を含む個人戦または団体戦による競技会である

bull スタティック(STA)

bull ダイナミックウィズフィンウィズアウトフィン(DYNDNF)

bull コンスタントウエイトウィズフィンウィズアウトフィン(CWTCNF)

bull フリーイマージョン(FIM)

332 個人戦世界選手権は「室内競技種目(スタティックダイナミックウィズフィンおよびまたはウィズアウトフィン)」及び「屋外競技種目(コンスタントウエイトウィズフィンおよびまたはウィズアウトフィンフリーイマージョン)」を区別して個別の選手権として開催できるものとするまた団体戦世界選手権においては主要三種目「コンスタントウエイトウィズフィン」「ダイナミックウィズフィン」「スタティック」すべてを実施し総合ポイントでランキングするものとする

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333 予備

334 国ごとの性別及び種目別競技者数は主催者及び AIDA インターナショナルにより決定されAIDA からその国のナショナルメンバーへ通達される

3341 団体戦世界選手権においては国ごとの競技者数は男女女各 3名と補欠男女女各 1名とするただしAIDA インターナショナルの決定により変更することができる男女女別々のチームを出場させない国は男女女混合チームを出場させられる混合チームは男性部門でのみ競技可能となる交代要員はチームキャプテンからの要請と大会医師の合意により医学的な理由からのみ競技に参加可能とするこれは競技会で 1回のみ可能である

3342 予備

335 AIDA インターナショナル世界選手権においてはAIDA インターナショナルと主催者が選手登録に対して責任を有するAIDA ナショナルは当該競技会に参加する競技者を選定できるが目標基準(例パフォーマンス)と非差別的基準のみに基づくものとするその他の団体(例国内の潜水協会)が当該選定に参加することはできないAIDA ナショナルがない国ではAIDA インターナショナルは別の機関にこれらの選択を管理させるか当該競技者による競技を直接許可することができる(AIDA の決定する条件に依る)代表選考に関する情報はAIDA の要請により AIDA ナショナルから AIDA インターナショナルへ送付されなければならない

336 世界選手権に参加しようとする競技者はその所属国に AIDA ナショナルがある場合はそのメンバーでなければならないAIDA ナショナルが無い場合はその競技者は同じ国の他の競技者と共にAIDA インターナショナルに対し特別招待を要請することができる

337 AIDA インターナショナル世界選手権に参加できるのは大会の 2週間前までに年会費を支払った AIDA ナショナルに所属している選手のみとするその他の国または公式 AIDAナショナルによる年会費が未払いで特別招待が許可されている場合代表競技者を参加させるために1か国につき 150 ユーロの「仮許可」代を AIDA インターナショナル(または AIDAを代表する審判団)へ支払わなければならない

338 AIDA ナショナル各国はイベントコミッティに国を代表して参加するチームキャプテンを指名する

339 チームキャプテンは運営上の安全性を高めるため予定している申告を到着した日選手登録または最初のイベントコミッティの際に確認しなければならない

3310 世界選手権においてジャッジは自分と同じ国籍の競技者の判定ができない

3311 公式競技の OT は前日のイベントコミッティ開始までに決定する競技の順番は申告の数字順または抽選で決定する

34 競技会における世界記録

341 世界記録を上回るパフォーマンス

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3411 AIDA 競技会における全ての AIDA 世界記録で最低でも 2人の AIDA ジャッジ(レベル Eかそれ以上)がパフォーマンスの審判を行行い最低でもそれらのうち 1人のジャッジがマネージングジャッジ(レベル B)かそれ以上でなければならない最低でも 1人のマネージングジャッジ(レベル B)かそれ以上の者が競技者と異なる国籍でなければならない深度競技では申告が現世界記録を上回っている場合当該のジャッジ両者が水中にいなければならない

3412 競技会の間現行行の(世界)記録を上回ったパフォーマンスが「ドーピングテストの結果が出るまでの暫定世界記録」として扱われるためには全ての競技規則を守りまたそのパフォーマンスの判定がホワイトカードによるものであることが必要であるペナルティを伴うパフォーマンスは競技会の順位においては有効だが世界記録としては公認されない

3413 主催者はドーピングキットを準備してドーピングテストを行行い有効なビデオ映像を準備しなければならない

有効なビデオ映像とは以下をいう

bull ビデオ映像はOT の 30 秒前から審判団が判定を下す(すなわち水面浮上後 30 秒以上でカードが示される)までアテンプト全体をカバーしている

bull 競技者の水面への浮上が写されている

bull 競技者の顔が完全に見見えて認識できる

bull 完全に SP が見見えそれがカメラの方を向いている

bull 競技者がジャッジの判定が出るまで誰にも触れられていないことが明確に見見てとれる

bull 深度競技においては世界記録更新が認定されるためにはボトムカメラによる撮影が必須である

3414 同じ競技会と種目において 2人以上の競技者が同じ記録を達成した場合各競技者がホワイトカードを受けることを条件に新世界記録を共有するものとするAIDA は現世界記録パフォーマンスを超えるその次のパフォーマンスもまた競技者がホワイトカードを受けることを条件に承認する承認のために35 項に明記されている通り全ての競技者は同じ手順(ドーピングテストその他)を踏まなければならない

3415 審判長は下の 3512 項と 3514 項に規定されている通り世界記録パフォーマンス毎に AIDA インターナショナルへビデオと文書を提出しなければならない

342 競技結果が大陸記録を上回っている場合は34 項と 35 項の手続きが適用されるただし3515 のドーピングテスト及びそれに伴う 3511 の手続きは適用されない

343 競技会で世界記録が出た場合審判団は記録の詳細を表す詳しい報告書(ワードまたは同様のフォーマット)を書く1枚の複写を主催者へもう 1枚をビデオデータとともに文書をアーカイブする AIDA インターナショナルスポーツオフィサーへ送付しなければならない

35 世界記録アテンプト

351 競技者は自らが代表する国の AIDA ナショナルのメンバーでなければならない

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352 AIDA ナショナルの無い国に属する競技者はAIDA インターナショナルに対し申請をしなければならないAIDA インターナショナルはその競技者の実際のレベルトレーニングにおける安全対策の状況などを確認する

353 申請書は記録アテンプト期間の開始の 6週間前までにAIDA ナショナル(または 352項の場合は競技者)により AIDA インターナショナルへ提出されなければならず以下を含むファイルが同封されていなければならない

bull アテンプトを行行う競技者のプロフィール

bull フリーダイビングの実施に支障がない旨明記した医師の診断書

bull アテンプトに関わる方法機材及びメンバーのレポート

bull 競技者自身が上記の申請書の提出を行行うのはその競技者が AIDA ナショナルの無い国に属する場合のみとする

354 ジャッジ(審判)

3541 AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者はスポーツオフィサーと共に2名の AIDA インターナショナルジャッジを指名するジャッジはできるだけアテンプト開催地域の近くの者を選ぶAIDA 世界記録アテンプトではマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長及びシニアジャッジ(レベル D)以上のセカンドジャッジがいなければならない

3542 アテンプトの主催者はジャッジに関わる交通費宿泊費食事代を含む全ての費用を負担しなければならない交通費とチケットはジャッジ人選の決定後10日以内にジャッジの元へ届かなければならない

3543 世界記録アテンプトではジャッジの拘束期間は 1イベントで最大でも 9日間までとするそれ以上に延長する場合は担当ジャッジ及び AIDA ジャッジ統括責任者及び又はAIDAスポーツオフィサーによる承認を必要とするアテンプトの実施は1日 1回のみとするスレッド競技の場合は特にその安全性を確実にしなければならないプール競技ではアテンプトの実施の回数に制限は設けないただし必要とされた場合ジャッジはその回数を決定する権限を持つ

355 主催者は携わる人の安全を含むそのアテンプトに全体について単独で責任を負う

356 AIDA ナショナルはアテンプトの 2日前までにその競技者が全ての必要条件を満たしていることをファックスまたは Eメールで AIDA インターナショナルに報告しなければならないAIDA ナショナルの無い国の競技者は2人の立立会人の承認を得た報告書を提出するものとするAIDA インターナショナルはこれらの報告内容を受理するか却下するかの権限を持つ

357 適用されている AIDA インターナショナルのルールとアテンプト実施会場の国の法律規則とに相容れない項目がある場合AIDA ナショナル(又は競技者自身)はルールの例外的適用を申請しなければならないAIDA インターナショナルは申請内容を調査しその申請を承認するか否かを決定する権限を持つ

358 主催者はジャッジが必要な施設が全て自由に使えるよう便宜を図らなければならない

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359 ジャッジは必要に応じ機能性の高い安全装置への変更について主催者に進言することができる

3510 指名された AIDA インターナショナルジャッジは記録アテンプトに関し下記に該当する場合にその中止を提言する権利を持つ

bull 競技規則が遵守されていないとき

bull アテンプトに参加している全ての人の安全が十分に確保されていないと判断したとき

bull 運営が正常になされていないと判断したとき

ジャッジがこの権利を行行使する場合は決定後できるだけ速やかに主催者及び AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者スポーツオフィサーに直接文面で通知しなければならない

3511 主催者は311 項に基づきアテンプトに先立立ってドーピングテスト費用として500 ユーロ(または技術資料に明記されている場合はその額)を現地に到着したジャッジに現金金で支払わなければならないこれは現在の市場価格による国内通貨またはユーロでも構わない

3512 AIDA 世界記録のためのビデオ要件は技術資料(5項)に規定されている

3513 3117 項によりジャッジによる判定が下されビデオ映像を確認後最終的な判定(ドーピングテストを除く)が決定される

3514 ジャッジはアテンプトの結果の詳細を示したレポートを提出する(正副 2通)1通は主催者に提出しもう 1通は AIDA インターナショナルスポーツオフィサーにアーカイブのためのビデオ映像とともに提出する技術資料(5項)では当該報告書に網羅されるべき項目を特定している

3515 技術資料に明記されたドーピングテストの手順は全ての世界記録アテンプトに適用される

36 サーフェイスビデオレビューこれらの規則で要求されるその他全てのビデオレビューに加え審判団は以下のパフォーマンスについてサーフェイスビデオをレビューしなければならない

(i)全ての AIDA 世界記録アテンプト

(ii)競技会において AIDA 世界記録を超える全てのパフォーマンス

(iii)全ての AIDA 世界選手権での性別種目別のトップファイブパフォーマンス

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4 安全 41 概要

411 AIDA セーフティーガイドラインはAIDA インターナショナルが公認後援する全ての大会において適用される

412 予備

413 セーフティーラニヤードセーフティーラニヤードは全ての深度パフォーマンスで義務付けられているラニヤード要件は技術資料(3項)に規定されているラニヤードは競技者の安全性を守るために必要な場合を除きパフォーマンス中に競技者によって外されてはならない競技者の安全性以外の何らかの理由でラニヤードを外した場合はペナルティの対象となる

414 競技深度計はセーフティーラニヤードを装着した手首と反対側に着けるものとする

415 全ての深度競技においては医師救護隊員若しくは蘇生術(EMT)を専門とする消防士の配置が義務付けられているプール競技においてはプロ救護員またはそれ以上に相当する者の配置が適切である遠隔地であるために治療が遅れる可能性があることを考慮に入れた計画を立立てなければならない医療サポートスタッフは責務を果たすため必要な医療機器を装備していなければならない吸入用酸素及び応急手当用の機器は必須である深度競技においては十分な蘇生法を施すための機器を事前に準備しておかなければならない

416 主催者は前述のリストバンドを用いて選手と同時に浮上することなく容易に選手の緊急浮上を行行うために必要な機器を装備したセーフティーダイバーを確保(準備配置)しなければならないスクーバダイバーはカウンターバランスシステムとは関係なくスクーバダイバーが選手もしくは競技ロープまたはその両方を浮上させるための追加のリフトバックシステムを携帯しなければならないカウンターバランスシステムを採用していても予備の浮上手段として追加のシステム(完全装備で水上待機しているスクーバダイバープラットホーム上にいる競技ロープの手動引き上げ役など)は必要であるAIDA 及び審判団は大会開始前にカウンターバランス及びその他の安全装置の検査実演を求めることがある

417 競技会及びアテンプトの両方においてセーフティーフリーダイバーのフロントスノーケルの使用はプール競技深度競技共に禁止する

42 国際大会

421 セーティーフリーダイバーの人数はローテーションを行行うのに十分でなければならない競技ゾーン 1か所につき少なくとも 2名以上のセーティーダイバーを必要とするウォームアップゾーンには 2人以上のセーティーダイバーを必要とする他の AIDA文書(安全手順など)がこれらの問題を指摘している場合本項をアップデートしなければならない

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43 世界選手権

431 深度競技において水中に配置する全てのスクーバダイバーはその役割に応じたスキルを証明できるものと必要な機材を持っていなければならないセーフティースクーバダイバーは世界的に認められた認定機関(PADINAUIIANTDTDICMAS あるいはこれらと同等の機関)の規則を遵守しなければならないセーフティーフリーダイバーは20m(80m以上の競技の場合は 30m)まで楽に繰り返し潜れる能力力を持っていなければならない主催者はこれらのレベルを確認する責任を負う全てのセーフティーダイバーは大会前に AIDAインターナショナルに承認検証されなければならない主催者は安全に関わる全てのスタッフがその役割を果たすための能力力を備えていることを確かめなければならない

432 主催者は公式競技に先立立ち参加する全ての人の安全を確認するために安全担当者と共に救助活動の予行行演習をしなければならない全ての担当者が自分の役割を果たせるようこの予行行演習には 1名以上のジャッジまたはジャッジが指名した者が立立ち会うこととする予行行演習の実施後に安全担当チームに加わった者に対してはジャッジを介してその役割を明確にする安全担当の新メンバーは安全に関するスキルや知識を予行行演習を体験したメンバーと同等もしくはそれ以上に持っていなければならない(実際の救助活動あるいは救助の訓練の経験を持つ者でなければならない)経験豊富な競技者であってもセーフティーフリーダイバーのためのトレーニングプログラムの受講経験や実際の競技会でのセーフティー経験がなければセーフティーとしての役割が無条件で果たせるとは見見なされない

433 水深 80m以上の競技を行行う場合には水深 30mでのトラブルへの対応ができる能力力のあるセーフティーフリーダイバーの配置を勧告するセーフティーフリーダイバーは水深30m にいる必要はないが主催者は水深 20m 以上でのトラブルへの対応が可能なよう計画を立立てることを勧告する

434 酸素はダイビング後の吸入のために水面及び水深 5mでの呼吸が可能な装置でなければならない競技者が酸素を水中で呼吸している間セーフティーフリーダイバーまたはスクーバダイバーが競技者を監視する競技者は水中での酸素吸入のリスクを理解した認定スクーバダイバーでなければ水中で酸素を吸入することは許されないそれ以外の競技者はダイビング後水面もしくは陸上で酸素を吸入するものとする水深 80m以上のダイビング後の酸素吸入は必ず実施しなければならない

44 予備

45 世界記録アテンプト

451 全てのルールに 41 項が適用される

452 明記された以外の全ての安全装置はアテンプトの1か月前までに AIDA インターナショナルへ提出されなければならないそのアテンプトに指名されたジャッジは文書で示された情報に加え更なる情報を要求する権利を持つ

4521 蘇生器具は使用可能な状態で競技者の近くになければならない

453 非常事態の場合は競技者を指定の専門医療機関に搬送しなければならないこの医療機関はアテンプトの前にあらかじめ公表されていなければならない

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454 深度競技においては2名以上のセーフティーフリーダイバーを配置しなければならないプール競技においては1名以上のセーフティーダイバーを配置しなければならないダイナミック競技においては競技者がプールの壁に近いコースを使用する場合はジャッジと共にプールサイドを歩く配置でも可とするセーフティーフリーダイバーは必要とされる場合はいつでも水に入って競技者の救助ができるように準備をしておかなければならないダイナミック競技においては25mを超える長さのプールを使用しセーフティーフリーダイバーがプール内を併泳する場合は2名以上の配置が求められる

46 2014 年安全性強化事項

461 申告の制限

4611 主催者は競技者が過去 3か月間に達成し主催者に証明した深度の最大 10m 超までに申告を制限できる【達成期間や制限深度を主催者の判断で変更する事も可】

4612 申告の制限は全ての選手に等しく適用されなければならない主催者(と審判長)は制限を遵守するために制限深度を超えた申告を変更する場合があるこのような変更は全ての選手に等しく適用される

4613 競技者がその 3か月前までの期間中に適切なダイブを行行わなかった場合主催者はAIDA ランキングリストにあるその競技者のパーソナルベストの 50-70を使用しなければならない一般的にディープダイビングを一定期間行行っていない場合AIDA はその競技者にゆっくりと(パーソナルベストの 50-70を超えないように)再開することを推薦しているその競技者は主催者(及び居る場合は大会の医師)と最初のダイブの適切な深度を相談しなければならない

4614 主催者がこの規則のもとで申告を制限する予定の場合競技会の支払いを受領する前に文面(Eメールなど)により競技者へ告知しこの告知を広告(例主催者のウェブサイトとグループ Eメール)に入れなければならない

4615 競技者が申告を制限(すなわち変更)された場合でも料金金の返金金はない主催者は当該の変更を合理的に速やかに競技者へ告知しなければならない

462 ソナー

4621 世界選手権と世界記録において深度競技ではソナーを練習し使用していることが主催者に求められる

4622 世界記録ステータスの競技会において深度競技ではソナーの使用経験を積んでいることが主催者に求められる

4623 その他の競技会において最大競技深度がセーフティーダイバーの視界内である場合を除いて深度競技ではソナーを練習し使用していることが主催者に推奨される(が必須ではない)

463 潜降の再開の禁止

4631 CWTCNFFIM では競技者は一旦浮上を開始した後にターニングバックダウン(再び潜降)することを禁止する違反者は失格となる(すなわちレッドカード)

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4632 「ターニングバックダウン」とは(i) ソナー上では浮上開始と見見受けられたがその後再び潜降しはじめるまたは(ii) 同じ深度に 5秒以上留まりその後潜降する行行為として定義される

4633 主催者はこの規則を競技会開始前に競技者へ説明しなければならない

4634 主催者側スタッフはその稼動が競技者のリスクを軽減すると思われた場合カウンターバラストを稼働させる権限を持つ(が要求はされない)

464 スクイーズの事後

競技者をケガのリスクから守るため競技者が著しいスクイーズまたはその他競技者の安全性を脅かす医学的状態にある場合大会の医師は競技者の潜水を止めることができる医師主催者(例セーフティーダイバー)またはジャッジの要請により医師は再潜水前に競技者の検査を要求する(医師または主催者により決定された通りの)深度潜降の後パルスオキシメーターによる酸素飽和度検査が義務づけられこれにより医師は競技者がさらなる検査を必要とするかどうか決定する主催者と審判長との協議により医師はそうした規制がダイバーの健康と安全を守るために必要と思われる場合以下の規定の通り競技者の潜水を禁止することができる当該規制が実行行された場合大会参加費の返金金はない競技者が医師の検査を拒否した場合競技者はその競技会で再び潜水することが許されず別の競技会エントリー前に健康診断書を取得しなければならない予想される検査結果には以下のものがある

4641 健康なダイバー自己責任で潜水可能

4642 軽い症状休憩の勧告または簡単な潜水(すなわちその競技者にとって浅い深度)への制限

4643 軽度の肺水腫2日間の休息(またはケガの程度により医師の裁量でそれ以上)復帰時以前の潜水より深い申告はできない異なる種目を行行いたい競技者の場合医師は申告の許容可能な最大深度を決定できる

4644 重度の肺水腫3日間の休息または競技の終了(ケガの程度により医師の裁量による)徐々にモニターされた潜水で潜水を継続するようにする(例以前の目標深度の 60未満から開始する)異なる種目を行行いたい競技者の場合医師は申告の許容可能な最大深度を決定できる

4645 重症の場合医療的ケア競技者が回復したことを医師が確認するまで追加的な潜水はできないラングスクイーズ(例ピンク色の気泡または泡を咳出す)は重症の一例

4646 競技者が申告を制限されたあるいは潜水が中止された場合料金金の返金金はない

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465 トレーニング及び装備

4651 必要な医療トレーニング世界選手権と世界記録AIDA 世界選手権と世界記録競技会では以下のトレーニングを受けた医師が必要となる

bull 救命外科

bull 気道管理

bull 二次心肺蘇生法(ACLS)

bull 要求されないが可能なところでは推薦されるACLS のトレーニングを受けた最低もう 1人のパラメディックまたはセーフティーダイバー

4652 必要な医療トレーニング世界記録ステータスの競技会世界記録ステータスのAIDA競技会では以下のトレーニングを受けた医師が必要となる

bull 救命外科

bull 気道管理

bull 二次心肺蘇生法(ACLS)

bull 必須ではないが可能なところでは推薦されるACLS のトレーニングを受けた最低もう 1人のパラメディックまたはセーフティーダイバー

4653 必要な装備AIDA 世界選手権と世界記録競技会及び世界記録ステータスの AIDA競技会では以下の装備が必要となる

bull パルスオキシメーター

bull 聴診器

bull ポケットマスクスタッフのトレーニングが必要競技ゾーン内に常備が必要使用は必須ではない

bull 酸素マスク

bull 必須ではないが可能なところでは推薦されるCPAP フェイシャルマスクと標準マスクPEEP (positive end-expiratory pressure) バルブ付き BVM (Bag-Valve-Mask) が付いた酸素タンク

4654 推薦される装備AIDA 世界選手権と世界記録競技会及び世界記録ステータスのAIDA 競技会では以下の装備は必要ではないが可能なところでスタッフが使用資格のあるところでは推薦される

bull 吸引器

bull プランジャーニードル(またはhttpwwwnarescuecomARS_for_Needle_Decompression_(325_in)- CN1ACDE14CD3FDhtml)

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bull AED(自動体外式除細動器)使用にはドライエリアの検討が必要

bull 口咽頭エアウェイ(気道の使用が簡単な補助)

466 インシデントレポーティングシステム2015 年 1月 1日よりAIDA 競技会の主催者は(ヘッドジャッジ医師と共同で)競技会における安全性関連インシデントを AIDA のオンラインのインシデントレポーティングシステムにて報告する必要があり手順とインストラクションは同システム内に明記されている

467 休息日競技者が連日潜水することを防ぐためAIDA は主催者が競技スケジュールに休息日を加えることを奨励する

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5 スタティック(STA) 51 概要

511 スタティック(STA)競技はプールまたは限定された安全な自然環境下で実施する深度要件は技術資料(4項)に規定されている

512 競技は水面付近で行行う

513 競技者はウェットスーツ顔面の装備(マスクスノーケルノーズクリップなど)を自由に選択することができる

514 競技者の公式記録は2つの計時結果の平均タイムとするそれぞれの計時においては秒以下切り捨てとする

公式計時 5 分 08 秒 64 および 5 分 07 秒 48

平均計時(508 + 507) 2 = 5 分 07 秒 50

公式記録5 分 07 秒= 614 ポイント

52 国際大会

521 OT のインターバルは主催者が審判長と競技の上決定するAIDA は競技者が自分の OT 前の最低 3分間競技ゾーンにいることが許可されるよう推薦する

522 ゾーンは「ウォームアップゾーン」「待機ゾーン」「競技ゾーン」の 3ゾーンで構成される競技者は最初の公式アテンプトの 45 分前から「ウォームアップ」を開始でき「ウォームアップゾーン」に入ることができる「待機ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで立立ち入ることができない

523 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは「ウォームアップゾーン」「待機ゾーン」「競技ゾーン」での補助が許可される競技者が希望する場合競技者の競技開始から気道が水面上に出るまでパートナーをオフィシャルのセーフティーフリーダイバーとして配置することができパートナーは意識確認のためのボディタッチをすることができるこの時パートナーは自分がコーチングする競技者の安全についての責任があるが競技会を通じての安全管理についての責任は主催者にあるいずれにせよパフォーマンスが終了し競技者の気道が水面から出た時点からパートナーは競技者に触れることは許されないパートナーは小さな声で競技者に話しかけることのみ許されるこれらが守られなかった場合その競技者は失格となる競技終了(すなわち鼻及び又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

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524 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われる競技者が OT から 10 秒以内に競技を開始しない場合ペナルティが適用されOT から 30 秒を経過してもスタートしない場合は失格となるまたOT 前にスタートした場合もペナルティが適用される

525 競技結果(RP)が申告時間(AP)を下回った場合はペナルティが適用される

526 予備

527 競技者は OT 毎に 1度のみ公式アテンプトを行行う権利を有する鼻と口が水中に沈んだ時点で競技スタートと見見なす競技者の OT 時または OT 後の気道(すなわち鼻と口)のいかなる入水も競技の開始とみなされる

528 セーフティーフリーダイバー及びパートナー(キャプテンコーチ)は競技中入水した状態で競技ゾーンに入ることができるその場合以下の手順で競技者の意識の状態を確認する責任を有するセーフティーフリーダイバーは競技者に対し明確にボディタッチをする競技者はあらかじめセーフティーダイバーあるいはパートナーと決めておいたサインで意識があることを伝えるこの場合以下の手順が使用される

主催者が指名したオフィシャルフリーダイバーの場合

bull 申告時間(AP)1 分前から 30 秒毎

bull 申告時間後は15 秒毎

パートナーの場合

bull 特に規定は設けずパートナーの自由とする

競技者がボディタッチに対するサインを返さなかった場合ジャッジは直ちにセーフティーフリーダイバーもしくはパートナーに追加の合図をするように指示をするジャッジは反応がおかしい又は反応が無いと判断した場合セーフティーフリーダイバー又はパートナーに競技者を水から上げるように要求するジャッジは競技者の反応に疑いを持った場合セーフティーフリーダイバーもしくはパートナーに競技者に追加のサインを出させるように指示できる

529 AIDA インターナショナルジャッジと主催者側のタイムキーパーは競技時間を計測する競技者の気道(鼻と口)が水面下に入った時あるいはスノーケルを使用する場合はスノーケルを口から外した時ストップウォッチでの計測がスタートする競技者の気道が水面から出た時計測をストップする

5210 決勝戦

52101 下記の点を除きこれまでに記載された事項は決勝においても適用される

52102 メディアの注目を高めるため決勝戦は複数ゾーンでの同時スタートとすることができる決勝戦が複数のシリーズにわたる場合最も好成績の競技者は最終組で競技する

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53 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

531 世界選手権においてはスタティック競技はプールまたは限定された安全な自然環境下で実施する

532 競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前にそれぞれのキャプテンは競技者の申告時間をジャッジに提出しなければならない

533 OT のインターバルは少なくとも 14 分とする

54 競技会における世界記録

541 パフォーマンスが世界記録を上回ったときそれが新しい世界記録と認定されるには34 項が満たされなければならない

542 従来の世界記録よりも 1秒以上上回った場合に新しい世界記録として認められる

55 世界記録アテンプト

551

552 アテンプトの時間は2人の AIDA インターナショナルジャッジが計測する気道が水面下に入った時あるいはスノーケルを使用する時はスノーケルを口から離した時から計測を開始する競技者の気道が一度水面上に上がった時点で計測を終了する

553 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

554 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは競技者の競技開始から気道が水面上に出るまで自由に競技者に接触することができまた意識確認のためのボディタッチすることができるパートナーは自らがコーチングする競技者に対して責任を有するただしパフォーマンスが終了した(競技者の気道が水面から出た)時点からは競技者に触れることは許されず競技者に話しかけることのみ許されるこれらが守られなかった場合その競技者は失格となる競技終了(すなわち鼻及び又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

555 従来の世界記録よりも 1秒以上上回った場合新しい世界記録として認められる

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6 ダイナミックウィズフィンウィズアウトフィン(DYNDNF)

61 概要

611 競技はプール内で行行われる全ての DNYDNF についてのプールの深度要件は技術資料(4項)に規定されている

612 競技は25ヤード(2287m)以上のプールで実施した場合のみ世界記録として認定されAIDA インターナショナルのランキングリストに登録されるただし全てのパフォーマンスはメートル法で報告されなければならない

613 競技者はウェットスーツウエイト顔面の装置(マスクスノーケルノーズクリップなど)を自由に選択することができる

614 両競技において選手は手や腕を使って泳いでもよいただし特別なパドル類スイミンググローブやスイミングソックスなどの推進力力を生む手段は(DYN でのビーフィンモノフィンを除き)使用を禁止する

615 DYN では競技者はビーフィンとモノフィンのいずれを使用してもよいただし世界記録についてはビーフィンかモノフィンのいずれかを使用しなければならない

616 競技者は潜水前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートその他サポートポイントからの助走をつけたあらゆるスタートを禁止する競技は気道(鼻か口)が水面に出た時点で終了する

617 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは「ウォームアップゾーン」「競技ゾーン」で競技者を補助することができるただしOT 後は話しかけることのみ許され競技者に触ることは許されない競技終了(すなわち鼻又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

618 競技者は完全に水中に没していなければならない水面露出については 116 項を参照

619 競技者補助のため1名以上のセーフティースタッフが伴泳又は追走しなければならない競技者のレーンがプールサイドから距離がある場合は1名以上のセーフティーフリーダイバーが水中で伴泳するものとするまた1コースに複数のセーフティーフリーダイバーを配置することも可能としその場合セーフティーフリーダイバーはそのレーンを分割して担当してもよい

6110 到達距離は競技者の気道(鼻か口)が水面に出た場所で計測されるただし競技者がプールの端で競技を終了する場合気道(鼻か口)が水面に出る前にエンドウォールに水面下でタッチすること計測単位はメートル法とし少数点以下は切り捨てとする

1729m=172m公式記録172x05=86 ポイント

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6111 自力力での潜行行水泳以外のいかなる推進支援も利用してはならない(ターン時にエンドウォールを蹴ることは許される)浮上時にプールの底を押して浮上することもペナルティとなる【補足浮上に際し気道が水面上に出る前に足などをプールの底につく行行為は浮上のための連続動作であってもペナルティが適用される】競技終了時のプールエッジのグラブについては 116 項を参照のこと

6112 スタート時壁から 15m 以内の地点で気道(鼻と口)が水中に没していなければならない違反した場合は失格となる

61121 スタート時に身体のどこかの部分がプールのエンドウォールに接触していなければならない違反した場合はペナルティが適用される

6113 ターンでは身体の一部がエンドウォールに接触しなければならない違反した場合はペナルティが適用される【フィンは「身体のどこか」に含まないフットポケットの部分のみ身体の一部として認められる】またターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格となる

62 国際大会

621 競技者はDYN の競技会でフィンを使わずに泳ぐことは可能であるDNF の競技会ではいかなるフィンの使用も許されない競技会が DYNDNF として公式発表された場合競技者はフィンの使用の有無を選択することができるが一つの競技会として結果表は一つになるAIDA ランキングにおいてはそれぞれの種目の結果として記載される競技会が DYN-DNFとして公式発表された場合競技者はどちらの競技に出場するかを選択する事ができる競技会は 2つの独立立したものとして扱われ結果表も別々になる競技会が単独種目として公式発表された場合は混合種目としては扱えない

622 ゾーンは「ウォームアップゾーン」と「競技ゾーン」の 2ゾーンで構成される競技者は OT45 分前からウォームアップを開始でき「ウォームアップゾーン」に入ることができる「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで立立ち入ることができない

623 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推薦する

624 主催者は競技者の要請があった場合会場内に休憩のための場所を準備しなければならない

625 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われる競技者が OT から 10 秒以内に競技を開始しない場合ペナルティが適用されOT から 30 秒を経過してもスタートしない場合は失格となるまたOT 前にスタートした場合もペナルティが適用される

626 競技者は OT 毎に 1度のみ公式アテンプトを行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し競技者がウォールを離れたらアテンプトが開始されたものとみなす競技者の OT の 30 秒より前に気道(すなわち鼻と口)が入水しウォールから離れた場合はいずれもパフォーマンスの開始とみなされる

627 競技者は自分がスタートした競技ゾーン(すなわちレーン)に浮上しなければならない違反した場合は失格となるただし競技者が自分のレーンを外れても他の競技者の妨害となることなく自分のレーンに戻れば失格とはならない

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628 競技結果(RP)が申告距離(AP)を下回った場合はペナルティが適用される(11項を参照)

629 決勝戦

6291 下記の点を除きこれまでに記載された事項は決勝においても適用される

6292 メディアの注目を高めるため決勝戦では競技者は予選の成績に準じて複数ゾーンに配置することができる決勝戦が複数のシリーズにわたる場合は最も好成績の競技者は最終組で競技しなければならない

63 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

631 予備

632 世界選手権においては621 項は適用されない

633 競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前にそれぞれのキャプテンは競技者の申告距離をジャッジに提出しなければならない

634 OT のインターバルは少なくとも 10 分とする

64 競技会における世界記録

641 パフォーマンスが世界記録を上回ったときそれが新しい世界記録と認定されるには34 項が満たされなければならない

642 従来の世界記録よりも 1m以上上回った場合に新しい世界記録として認められる

65 世界記録アテンプト

651 予備

652 競技者はウォームアップ時間を自由に選択することができる一人のジャッジが OT の60 分前から競技者を監視する

653 競技中1人以上のセーフティーフリーダイバーを併泳させ又は(競技者のレーンがプールサイドの場合)プールサイドで追走させ競技者の競技進行行をフォローしなければならない

654 従来の世界記録よりも 1m以上上回った場合新しい世界記録として認められる

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7 コンスタントウエイトウィズフィンウィズアウトフィン(CWTCNF)

71 概要

711 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

712 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助するパートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

713 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

714 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止するCWTではモノフィンまたはビーフィンの使用を認める(CNF では使用不可)審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

715 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

716 競技者はタグを水上に持ち帰りジャッジに示さなければならないタグの仕様は技術資料(3項)に規定されている

717 競技者は自らのフィンキックで潜降浮上しなければならない潜降浮上中は7171 項および 7172 項に示す場合を除き競技ロープを引っ張るまたは摑む行行為をしてはならない

7171 競技者が競技中気道(鼻と口)が水面下にある場合ボトムプレートから 2m以内のゾーン(以下「2mゾーン」という)では失格とならずにロープを引っ張るまたは掴むことができるただし競技ロープの水面または水上部分を掴むことが禁じられていないことを前提とする2mゾーン以外でロープを掴むとペナルティが適用される競技中競技者がロープを掴んで引っ張った場合は失格となるただし例外的に申告深度に届かずに浮上する場合にターンするために1回に限りロープを握り引っ張ることは認められる

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7172 競技者は潜水中ロープをガイドとして使うことは認められるが推進のためのサポートとして使った場合ペナルティが適用されるただしスタート時に競技ロープの水上か水面部を掴むことは許されるこれは競技者の身体や開いた掌がロープに接触することは許容されるという意味であり競技者がロープを保持するまたはロープをサポートとして使った場合はペナルティが適用されるただしそれが 2mゾーンの猶予内であれば競技者は自由に手を動かすこともロープを掴むこともできる2mゾーンは明確に区別できるように印を付けておかなければならない前述に関係なく競技者は競技の最後の水面への浮上のための動作に関連して競技ロープの水面または水上部分を掴み引っ張ることができこの行行為はペナルティとならない

718 競技者は潜水前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートその他サポートポイントからの助走をつけたあらゆるスタートを禁止する

719 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならないボトムプレートの仕様は技術資料(3章)に明記されている

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

72 国際大会

721 競技者はCWT の競技会でフィンを使わずに泳ぐことは可能であるCNF の競技会ではいかなるフィンの使用も許されない競技会が CWTCNF として公式発表された場合競技者はフィンの使用の有無を選択することができるが一つの競技会として結果表は一つになるAIDA ランキングにおいてはそれぞれの種目の結果として記載される競技会がCWT-CNF として公式発表された場合競技者はどちらの競技に出場するかを選択する事ができる競技会は 2つの独立立したものとして扱われ結果表も別々になる競技会が単独種目として公式発表された場合は混合種目としては扱えない

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 32 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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722 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する(天候メディア報道を含む大会の環境は審判団の判断材料となる)

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行わなければならない

7231 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

7232 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)の入水と水面からの離脱は競技の開始とみなす

724 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

725 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

726 競技エリアには競技者パートナー(キャプテンコーチ)審判セーフティーフリーダイバー以外は立立ち入ることができない

727 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

728 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

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73 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

731 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

732 予備

733 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

74 競技会における世界記録

741 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

75 世界記録アテンプト

751 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの3ヶ月前から2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

752 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

753 予備

754 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

755 予備

756 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 34 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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8 フリーイマージョン 81 概要

811 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

812 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助する

812 パートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

813 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

814 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止する

815 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

816 競技者はタグを水面に持ち帰りジャッジに示さなければならない

817 競技者はロープを手繰るか又は自力力で泳いで潜降浮上しなければならない

818 競技者は潜行行前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートまたはその他サポートポイントからの勢いをつけたいかなるスタートも禁止する

819 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならない

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 35 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

82 国際大会

821 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

8221 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

8222 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)のいかなる入水および水面からの離脱も競技の開始とみなす

823 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

824 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3 つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

825 パフォーマンスエリアは以下の人員のみアクセス可能競技者そのパートナー(キャプテンコーチ)ジャッジおよびセーフティーフリーダイバー

826 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

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bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

827 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

83 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

831 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

832 予備

823 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

84 競技会における世界記録

841 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

85 世界記録アテンプト

851 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

852 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

853 予備

854 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

855 予備

856 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 37 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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9 バリアブルウェイト(VWT) 91 概要

911 AIDA インターナショナルはバリアブルウェイトを競技会の正式種目として認定しない

912 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

92 世界記録アテンプト

921 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

922 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

923 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull ダイビングスーツの厚みは競技会場が海水の場合は 7mm淡水の場合は 9mmを上回ってはならない

bull ウェットスーツがセパレートタイプの場合脇の下から股の部分に限り二重になっていてもよい

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull モーターエンジンプロペラ等推進力力を補助する機器の使用を禁止するビーフィンまたはモノフィンの使用は許可する

bull 競技者は固定されたロープを潜降しなければならない競技者はロープのボトムウエイトをバラストとして利用し潜降することはできない(すなわち「ボトムウエイトに乗る行行為」は許可されない)

924 その他浮上を補助する装置等は大会の AIDA インターナショナルジャッジが AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者およびまたはスポーツオフィサーと協議の上禁止する

925 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 38 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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926 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

927 競技者は自らの力力によるビーフィンモノフィンおよびまたはロープを手繰ることによって浮上しなければならない浮上を補助するインフレータブルまたはメカニカルなシステムの使用は禁止する

928 予備

929 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 39 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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10 ノーリミッツ(NLT) 101 概要

1011 AIDA インターナショナルはノーリミッツを競技会の正式種目として認定しない

1012 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

102 世界記録アテンプト

1021 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

1022 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

1023 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull 浮上の場合にはモーターエンジンプロペラ等を補助する機器の使用を許可する潜降にはウエイト付スレッド以外推進を補助する器材の使用は禁止する

1024 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

1025 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

1026 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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11 ペナルティ 111 以下に記載する間違いを犯した場合失格とはならないがペナルティが適用される負の数は AIDA 記録として認められない

112 ペナルティのない記録のみが AIDA 世界記録大陸記録として公認される

113 OT より早く競技を開始した場合5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

114 プール競技において競技者が定められた時間(STADYNDNF では OT から 10 秒以内)を超えて競技開始した場合OT から 30 秒までは5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される30 秒を超過した場合は失格となりスタートが許されない

115 申告(AP)と結果(RP)の差によるペナルティ

1151 スタティック競技(STA)において結果が申告時間を下回った時5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=5 分 35 秒結果(RP)=5分 4 秒

申告と結果の差=31 秒

ペナルティ=7ポイント

最終ポイント=608-7=538 ポイント

1152 ダイナミック競技(DYNDNF)において結果が申告距離を下回った場合1mにつき 05 ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=100m結果(RP)=89m

申告と結果の差=11m

ペナルティ11x05=55 ポイント

最終ポイント445(89m)-55(11m)=39 ポイント

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1153 深度競技(CWTCNFFIM)において深度計が申告より浅い深度を示した場合結果と申告深度の差 1mにつき 1ポイントのペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではない

計算例

申告=50m結果(深度計の読み)=465m

実際の結果=465rarr結果=46m

ペナルティ

bull 申告と結果の差50m-46m=4mペナルティは 4ポイント

bull タグを持ち帰らないペナルティは 1ポイント

最終ポイント46-5=41 ポイント

116 ダイナミック競技(DYNDNF)特有のペナルティ

1161 スタート時及びターン時に身体のいかなる部分も壁にタッチしなかった場合は1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるまたターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格とする

1162 競技者は選手が身体の一部が水面に出たままレーンを泳ぎ切った水面に出たまま全競技を行行った場合失格となるこの規則に違反した場合は失格となる前述に限らず水面でアームリカバリーを行行った場合は失格となる【アームリカバリークロールの様な動きで腕を体の脚の方から頭の方に戻す動作】

1163 競技者が競技中に身体をサポートするもの(壁コースローププールの底等)につかまったり押したりした場合は5ポイントのペナルティが適用されるただし競技者が浮上に際してプールのエッジまたはロープを掴むことはペナルティの対象とならないものとする

117 深度競技(CWTCNFFIM)特有のペナルティ

1171 競技者が競技中に安全上の理由以外でセーフティーラニヤードを外した場合は10ポイントのペナルティが適用される

1172 競技者がタグをジャッジに渡せなかった場合は1ポイントのペナルティが適用される

118 コンスタント競技(CWTCNF)特有のペナルティ

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1181 競技者は気道(鼻と口)が水面下にある場合2mゾーン(ボトムプレートから 2m以内の範囲)では失格とならずにロープを掴むことが認められる競技中鼻と口が水面下にある間にロープの 2mゾーン以外の場所を掴んだ場合1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるただし 717 項記載の例外を除く前述に関係なく競技者は競技開始時競技ロープの水面または水上部分を(すなわち手が完全に入水しない限り)ペナルティ無しに掴むことができる

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12 プロテスト(異議申し立立て) 121 キャプテン(不在の場合は競技者自身)は当該事象が起きてから最大 15 分以内または当日の結果発表後 15 分以内にジャッジにプロテスト(異議申し立立て)を行行うことができる

122 審判団は水面下での規則の違反をセーフティーダイバーまたはボトムカメラビデオのレビューから確認した場合適用可能なペナルティまたは失格を競技者およびまたはそのチームキャプテンへ直接告知するか結果発表時に当該ペナルティ失格を含めるものとする

123 プロテストがあった場合ジャッジは選手のペナルティまたは失格について以下の手順で判断する

1231 プロテストはすべて審判室で管理しひとつずつ処理する

1232 ジャッジはそれぞれのプロテストについて最初にビデオ映像を見見るビデオ映像は必要に応じ何度もまたはスローモーションで再生する

1233 判定を行行ったジャッジは事実の要約とその判定に至った経緯を他のジャッジに説明する

1234 競技者とキャプテンは公式ビデオ映像を見見て追加のコメントを付け加えることができるその後競技者とキャプテンは退室する

1235 競技者は必ず事情を聴取され関連性があれば審判団は競技者の安全および潜降と浮上の監視を担当するスタッフたちからも聴取できる

1236 審判団はプロテストについて協議できるが審判団長が課す協議の制限(例各ジャッジの発言を 1分に限定するなど)を前提とする審判団はその後各プロテストに対する無記名式投票へと進む

124 単に疑わしいだけの場合は競技者にとって有利な判定を行行わなければならない(すなわち何が起きたのかがよくわからない場合競技者にとって有利に解釈する)この場合審判団はどのパフォーマンスを考慮の対象とするかを決定する

125 審判団は遅くとも競技当日のイベントコミッティにおいて当日の競技におけるプロテストの判定結果について報告する

126 プロテスト申立立人は 50 ユーロまたは同額の現地通貨を支払わなければならないこれは審判団が競技者の正当性を認めた場合は返金金される逆に審判団が競技者の正当性を認めない(すなわち申し立立てが覆らない)場合支払金金は競技の主催者に渡されるがAIDA 世界選手権または世界記録競技会では支払金金は AIDA インターナショナルへ渡る

127 AIDA 世界選手権大会ではプロテストを行行う競技者と同じ国籍のジャッジはプロテスト処理から外れなければならない(すなわちそのプロテスト処理のあらゆる過程または審判団投票の間プロテストが処理される部屋にいてはならない)

128 審判団の決定において結果が同数となった(例えば棄権によりジャッジの人数が偶数になった)場合は審判団長の票(プロテストに参加している場合)または副審判団長(審判団長が参加していない場合)の票が 2票として数えられる

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129 決勝時のパフォーマンスに関するプロテストによって決勝がやり直しになることはない

1210 競技者は自身の競技中の環境(セーフティーダイバーや主催者の不備により競技への妨げがあったなど)に対してもプロテストを行行うことができるこの場合競技者は審判にその場で直接申し立立てることができそれが有効と認められれば競技のやり直しができるものとする(特に深度競技において)

1211 各プロテストはひとつの問題のみを扱う例えば競技者がグラブ違反およびサーフェイスプロトコル違反でペナルティを適用されている場合その競技者が両方の問題で申し立立てをしたい場合はふたつの申し立立てを行行わなければならない別々の問題はそれぞれのプロテストフォームに記載し別個のプロテストとして扱われなければならない

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13 競技審判団 131 国際大会

1311 国際大会では審判団は当該競技会で AIDA インターナショナルを代表する 2名以上の AIDA インターナショナルジャッジで構成されるものとするAIDA ランキングリストに掲載するプール競技では 1名以上深度競技では 2名以上の AIDA ジャッジがその競技をジャッジしなければならない

1312 アシスタントジャッジはAIDA インターナショナルジャッジのポジションに関連する特定の職務(公式カウントダウン深度計およびタグの管理タイムキーピング等)を補助するものでスタティック競技においてはジャッジとアシスタントジャッジを設置されることがある

1313 ジャッジはウォームアップのスタートから競技に立立ち会い以下のことを行行う

bull 競技会が競技規則どおり運営されていることの確認

bull 競技者の装備のチェック

bull 競技者のパフォーマンスのチェック

bull 競技会に関連する規則を遵守しないまたは主催者の円滑な運営や競技会の安全性を損なう競技者を失格にする

bull 競技者やスタッフの安全が脅かされた場合競技を中断させる

bull チームキャプテンから提出されたプロテストの収集(該当する場合)

1314 コンスタントウエイトフリーイマージョンにおいては1名以上のジャッジが水中で判定を行行わなければならない世界記録を上回る申告の場合その結果が世界記録として認定されるためには2名以上のジャッジが水中で判定しなければならない(34 項参照)

1315 主催者は競技会の 2週間前までに審判長を AIDA インターナショナルへ(CARS システムを通じて)告知しなければならない世界記録ステータスの競技会では当該告知は競技会の 6週間前までに AIDA インターナショナルへ告知しなければならない

132 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

1321 世界選手権においてはAIDA インターナショナルは AIDA ジャッジ IOP の条件に従い審判団を指名する審判団は 6名以上の AIDA ジャッジから構成されるジャッジ要件は下の 1333 項と 1334 項に規定されている

1322 アシスタントジャッジは競技会の通常の進行行に関し投票や決定はできないが各状況においてインターナショナルジャッジ(意思決定の際にそれを検討する者たち)へ自分たちの意見見を述べることができる

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1333 AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならないAIDA 世界選手権のジャッジはシニアジャッジ(レベル D)以上でなければならない前述に加え

(i)AIDA プール世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(ii)AIDA 深度世界選手権のジャッジはAIDA 深度競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(iii)AIDA チーム世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上AIDA 深度競技会から 30 ポイントを得ていること

1334 審判長AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならない前述に加え

a) AIDA プール世界選手権では審判長はプール競技会から最低 100 ポイントプール世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上のプールおよびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

b) AIDA 深度世界選手権では審判長は深度競技会から 100 ポイント以上深度世界記録アテンプの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の深度およびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

c) AIDA チーム世界選手権では審判長は

(i)プール競技会から最低 100 ポイントおよび深度競技会から最低 100 ポイント

(ii)深度世界記録アテンプトの最低4レコードポイントおよび深度世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の AIDA 世界選手権(プール深度およびまたはチーム)でジャッジを務めていること

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14 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ) 141 イベントコミッティ

1411 イベントコミッティは円滑な競技会運営と競技規則や運営についての質問に答える場として実施される

1412 イベントコミッティは以下のメンバーで構成される

bull 審判団

bull チームキャプテン

bull 大会主催者

競技者はイベントコミッティに参加する要望は出せるが直接発言することはできないキャプテンが競技者の代表として要望を代弁する

1413 イベントコミッティは審判団および主催者によって進行行されるその日の特定の議事を遵守する

1414 イベントコミッティは相互尊重とフェアプレイの精神に則って運営されなければならない審判団主催者または他チームのキャプテンに対して非協力力的な姿勢のキャプテンや競技者はイベントコミッティから排除されることがある

1415 イベントコミッティは次に掲げる事項を目的として競技日前日の主催者の設定した時間に開催される

bull 競技結果の発表

bull キャプテン競技者スタッフへの翌日の競技に関する一般事項(日程の再確認ローカルルール天候や特別な環境等)の伝達

bull 翌日に開催する競技の OT タイムの配布

142 競技参加標準記録(MINIMA)競技参加標準記録を設定する場合はAIDA インターナショナルが(主催者との協議により)設定するものとしそれらが適用される世界選手権開始の6か月以上前に AIDA ナショナルへ通知されなければならない

143 主催者

1431 AIDA インターナショナルに選出された大会主催者は開催 6か月前までに次に掲げる情報をAIDA インターナショナルを含むすべての関係者に送付しなければならない

bull 大会に適用される全ての規則

bull 競技会概要(開催期日イベントコミッティ大会参加費等)

bull 使用施設日時宿泊場所偶発責任等が記載された競技会実施要項

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bull 競技者ジャッジ観衆の安全のための使用される設備が記載された文書

bull 緊急時の避難救助手順が記載された文書

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull 競技会の進行行運営に関するすべての文書

bull 代替の会場となる場所の図

bull メディアに関する詳細計画と大会主催組織のスタッフの名前

1432 大会主催者は開催 5か月前までに競技会に関する詳細情報を告知する専用のウェブサイトを英語表記で開設しなければならない具体的な内容は次のとおり

bull AIDA ロゴを使用したウェブサイトと公式の競技会名

bull 競技開催地の案内図

bull AIDA インターナショナル競技規則

bull 詳細スケジュール

bull AIDA インターナショナルへの登録ページ

bull 主催者問合せ先アドレス

bull 宿泊施設(ホテル空港)

bull 競技会場付近の概要情報

bull レンタカー船の情報

bull スクーバダイビングやフリーダイビングに関するその国特有の法規則

bull メディアに対する情報(連絡先水中映像写真の入手の可否等)

1433 AIDA インターナショナルは開催 2か月前までにジャッジの立立候補を受け付け検討を経て審判団を編成しなければならない大会主催者はチームキャプテンに審判団の構成について競技会初日に通達するものとする大会主催者は審判団の開催地までの交通費および宿泊経費食事代を負担するものとする各ジャッジには自室が提供される(ただし他のジャッジまたは自分のパートナーと同室になることを了承するものとする)交通費は大会主催者より前払いにて支払われるものとし移動に関する書類はAIDA インターナショナル理事会により審判団の選出がなされてから遅くとも 10日以内に使用できるものとする主催者はAIDA インターナショナルに対し(適用可能であれば)審判団に同じ大陸の国のジャッジを50を目安に選出するよう依頼できる

1434 主催者は全ての必要な施設設備を審判団が自由に使えるようにしておかなければならない

1435 主催者は審判団がビデオをチェックするための常設のエリア(施設設備)を確保しなければならない

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1436 大会全体の責任はAIDA インターナショナルや審判団ではなく大会主催者が負うAIDAインターナショナルおよび審判団は競技者の安全に関する責任を負わないものとする

1437 イベントコミッティは競技会の前日に行行われるものとする主催者はその席においてチームキャプテンに当該競技のスタートリストを配布しなければならない

1438 主催者は大会初日(開始日)に競技者キャプテン主催者審判団メディアセーフティスクーバーフリーダーバー医療救急スタッフによる情報共有化のためのミーティングを開催しなければならないこのミーティングを通じ主催者は大会の詳細情報特にイベントコミッティの開催スケジュールおよび競技結果発表の日時について説明する

1439 大会主催者は報道関係者がトレーニング日および競技日に水中撮影(ビデオあるいはスチール)をするために水に入れるよう配慮し施設を用意しなければならない

14310 大会主催者は競技者が記入するための申告用紙を用意する

14311 AIDA インターナショナル理事会により指名された委員会は(一人の AIDA からの代表に対して)主催者の費用で競技会の 2か月前までに以下に掲げる事項について主催者と確認する

bull 宿泊スケジュール資材調達などが計画どおりに進んでいるか

bull セーフティーフリーダイバースクーバダイバーのリーダーと共にイベント全体の安全管理の準備ができているか

bull 施設とその管理状況

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull メディアに関する詳細計画とメディア担当スタッフの決定

14312 この委員会は1名以上の審判団のメンバー(または AIDA インターナショナル委員会に指名されたその他の者)から成り問題を整理し必要な解決策を見見つけるために主催者と緊密に連携をとりながら効率的な組織運営を目指すものとするこの委員会はAIDA インターナショナル理事会へ直接報告する

14313 審判長と副審判長または 2名の指名されたジャッジは公式アクティビティの開始日(大会初日)の 3日前までには現地に到着していなければならない

14314 大会主催者は自国の然るべき機関または AIDA インターナショナルに依頼しドーピングテストを実施することが義務付けられる主催者はこれらの手続きと試験(キットを含む)の費用を支払うものとする競技者が選ばれる条件は審判団の裁量にゆだねられるただし各種目の優勝者および世界記録を上回った競技者は男女女ともに必ずテストを受けるものとするまた一般に主催者は全ての 1位と 2位の競技者と競技日ごとにランダムに選択された 2人の競技者を検査する準備をしなければならない

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14315 大会主催者は各種目とも1名以上の「オープナー」を設けることが望ましい審判団はセーフティーダイバーまたは有能なフリーダイバーの中から「オープナー」を指名することができる「オープナー」はそれぞれの能力力の範囲内で競技ゾーンを公式に確認し主催者の慣らしを行行う「オープナー」は競技者と同条件で試技をすることになるが必ずしも競技者でなくともよい決勝と予選は同じ日に開催されても別の大会として見見なされしたがってそれぞれでオープナーを設ける決勝に進出していない予選出場者が決勝の「オープナー」として試技をすることは認められる「オープナー」としての記録は世界記録としては認められない

14316 大会主催者はすべての競技者の ID ナンバーを設定する競技者は競技中必ず IDナンバーが明確に分かるようにしなければならないID ナンバーのリストは報道関係者とキャプテンに配布される

14317 大会主催者はセーフティーダイバージャッジおよびその他オフィシャルスタッフ全員に対して競技中も視認しやすい ID システムを提供しなければならない

14318 公式深度計は正確な測定のため競技が始まる前までに測定済みのロープで確認調整されなければならない

144 雑則

1441 主催者または競技者のスポンサーに関連する制限事項によって大会運営に支障があってはならない

1442 イベントコミッティでは公認メディアの人数と位置について明確にしなければならないAIDA に指定されたカメラマンおよびまたはビデオグラファーは全てのメディアゾーンおよび深度競技用の全ての競技エリアへ立立ち入ることができる(当該者は競技の進行行に干渉してはならない)

1443 AIDA インターナショナルおよび大会主催者は競技者が競技規則を遵守しないために生じた事故について責任を負わない

1444 現競技規則は世界選手権開催の 3か月前以降は変更しないものとする

1445 競技規則において明示されていない事項についてはジャッジのみが判断を下すことができる

145 スタートの最小インターバルAIDA 世界選手権の深度競技では競技の最短インターバルは 9分(100m 以上の潜水は 10 分が推奨される)なければならないただし80mに満たない潜水の最短インターバルは 8分とし50m未満の潜水での最短インターバルは 7分とする

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用語集 AIDA カレンダーAIDA のウェブサイトには様々な目的のカレンダーが掲載されている競技記録アテンプトインストラクターコースジャッジコースこれらのカレンダーは以下に掲載されている

CARS競技会発表およびランキングシステム最新の AIDA 競技会と記録アテンプトデータが蓄積されたオンラインアプリケーション以下の二つで構成されている

a) 競技会の発表 httpcarsaidainternationalorgcalendarannounce-competition

b) ランキング(すなわち結果) httprankingaidainternationalorg

CNFコンスタントウエイトウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

CWTコンスタントウエイトウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DNFダイナミックウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DYNダイナミックウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

FIMフリーイマージョン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

IOP本 AIDA ジャッジインターナルオペレーションと手順

JOSジャッジオンラインシステム最新の AIDA ジャッジ情報が蓄積されているオンラインアプリケーションAIDA のウェブサイト httpjudgesaidainternationalorg にある

STAスタティック httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

Page 13: AIDA International Competition Rules v14.0J-60522-2...らない。AIDAインターナショナル理事会は、その競技会が条件を満たしているかどうかにつ いて判断を下すことができる。

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3263 個人戦で同点となった場合申告(AP)と結果(RP)の差が最小の競技者がその競技の優勝者となる

3264 予選と決勝が行行われる場合はその記録は別々の結果として扱われそれぞれの記録が AIDA 世界ランキングに反映される

3265 主催者は AIDA インターナショナルに対し技術資料に規定された料金金と支払スケジュールに従ってコンペティションフィーを支払わなければならない

327 競技者またはチームメンバーが他の競技者を妨害または他の競技者のパフォーマンスを妨げた場合そのいかなる行行為または行行動もジャッジ審判団の裁量によってペナルティが科せられ妨害された競技者は再スタートが認められる

328 ジャッジは競技者やチームメンバーが以下に掲げる行行為を行行った場合警告ペナルティまたは失格とすることができる

bull 規則に従わない行行為

bull 審判団主催者チームキャプテンその他の競技者観衆または報道関係者に従わないまたは干渉する行行為

bull 競技の安全性を妨げまたは干渉する行行為

bull 大会を通じて 3回警告を受けた場合はその大会を通して失格扱いとなるまた AIDAインターナショナルから追加の処分が科される可能性がある

329 予備

3210 主催者は審判団から判定が下されるまで競技者が水面に浮上する様子を 1台以上のカメラで撮影しなければならないこの映像はブラックアウトやサーフェイスプロトコルなどへのプロテスト(異議申立立)に関してジャッジの判定のために使用されるが最終的にはジャッジの判定が優先される世界記録の場合についての規定は34 項を参照のこと主催者は競技の開始前に全てのビデオ装置をテストする機会を審判団に提供しなければならない

3211 現在の AIDA 世界記録を上回る記録が1つ以上出た場合1番の記録を出した競技者がドーピングテストで失格になった場合に備えて1番以外の競技者もドーピングテストを行行うただし深度競技において競技会中に現在の世界記録を同ポイントで上回っている競技者が複数いた場合全員が記録として認定される

3212 競技者は予選と決勝でその申告を変更することができる主催者は競技者がその申告(AP)を変更できる時刻の制限をあらかじめ告知しなければならない

3213 競技の開始時間をオフィシャルトップといい以下の文では OT あるいは OT 時間と表記する

3214 カウントダウンは競技進行行係が英語で行行うが世界選手権の場合は自動化されたアナウンスシステムによって行行うこともできるカウントダウン要領 200 130 100 30 20 10 5 4 3 2 1 オフィシャルトップ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 20rdquo 25rdquo 26rdquo 27rdquo 28rdquo 29rdquo 30rdquo スタートキャンセル」

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3215 競技者の気道が水没した時をパフォーマンスのスタートとする競技スタートは 1 度のみ許されるOT の後の全ての気道の水没はパフォーマンスの開始とみなされる

3216 ジャッジは自らが判定をしている競技会に競技者として出場することはできない

32161 立立会医師は自らが立立会医師として参加する競技会に競技者又はジャッジとして参加できない

3217 (競技者のパフォーマンスを邪魔しないため)カメラ及びカメラマンは競技ゾーンへの立立ち入りが禁止されるが主催者が許可した特定のメディアゾーンには立立ち入りが許される主催者は設置しない正当な理由がない限りメディアゾーンを設置しなければならない

3218 声援は他の選手が競技中や待機中であっても許される

3219 放送機器などを通じて競技の解説を会場に流すことは許されるパフォーマンス終了後にタイム距離深度等の結果を解説とともに発表することも許されるただし3214 に記載された時間(2分間のカウントダウン開始から OT まで)においてはこれらのアナウンスは禁止する

3220 世界記録ステータスの AIDA 競技会における競技者の最低数について世界記録ステータスのAIDA競技会を開催するには最低7人の競技者を競技会に登録しなければならない当該競技会におけるパフォーマンスを AIDA 世界記録とみなすためには最低 5人の競技者の結果を提出なければならないこれは最少の 7人の競技者のうち 2人が(例えば病気によって)パフォーマンスを行行わない場合でも世界記録の承認が可能となることを意味する主催者が競技会で 5人の競技者がパフォーマンスを行行うかどうか不確実な場合主催者はその大会を記録アテンプトとして扱わなければならない(AIDA ランキングリスト【JAPAN ランキングリスト】には記載されないが世界記録及び国内記録【日本記録】としては有効となる)

3221 コンペティションフィーAIDA コンペティションフィーについては技術資料(2項)に規定されている

33 世界選手権

331 AIDA インターナショナル世界選手権は次に掲げる競技種目の 1つ以上を含む個人戦または団体戦による競技会である

bull スタティック(STA)

bull ダイナミックウィズフィンウィズアウトフィン(DYNDNF)

bull コンスタントウエイトウィズフィンウィズアウトフィン(CWTCNF)

bull フリーイマージョン(FIM)

332 個人戦世界選手権は「室内競技種目(スタティックダイナミックウィズフィンおよびまたはウィズアウトフィン)」及び「屋外競技種目(コンスタントウエイトウィズフィンおよびまたはウィズアウトフィンフリーイマージョン)」を区別して個別の選手権として開催できるものとするまた団体戦世界選手権においては主要三種目「コンスタントウエイトウィズフィン」「ダイナミックウィズフィン」「スタティック」すべてを実施し総合ポイントでランキングするものとする

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333 予備

334 国ごとの性別及び種目別競技者数は主催者及び AIDA インターナショナルにより決定されAIDA からその国のナショナルメンバーへ通達される

3341 団体戦世界選手権においては国ごとの競技者数は男女女各 3名と補欠男女女各 1名とするただしAIDA インターナショナルの決定により変更することができる男女女別々のチームを出場させない国は男女女混合チームを出場させられる混合チームは男性部門でのみ競技可能となる交代要員はチームキャプテンからの要請と大会医師の合意により医学的な理由からのみ競技に参加可能とするこれは競技会で 1回のみ可能である

3342 予備

335 AIDA インターナショナル世界選手権においてはAIDA インターナショナルと主催者が選手登録に対して責任を有するAIDA ナショナルは当該競技会に参加する競技者を選定できるが目標基準(例パフォーマンス)と非差別的基準のみに基づくものとするその他の団体(例国内の潜水協会)が当該選定に参加することはできないAIDA ナショナルがない国ではAIDA インターナショナルは別の機関にこれらの選択を管理させるか当該競技者による競技を直接許可することができる(AIDA の決定する条件に依る)代表選考に関する情報はAIDA の要請により AIDA ナショナルから AIDA インターナショナルへ送付されなければならない

336 世界選手権に参加しようとする競技者はその所属国に AIDA ナショナルがある場合はそのメンバーでなければならないAIDA ナショナルが無い場合はその競技者は同じ国の他の競技者と共にAIDA インターナショナルに対し特別招待を要請することができる

337 AIDA インターナショナル世界選手権に参加できるのは大会の 2週間前までに年会費を支払った AIDA ナショナルに所属している選手のみとするその他の国または公式 AIDAナショナルによる年会費が未払いで特別招待が許可されている場合代表競技者を参加させるために1か国につき 150 ユーロの「仮許可」代を AIDA インターナショナル(または AIDAを代表する審判団)へ支払わなければならない

338 AIDA ナショナル各国はイベントコミッティに国を代表して参加するチームキャプテンを指名する

339 チームキャプテンは運営上の安全性を高めるため予定している申告を到着した日選手登録または最初のイベントコミッティの際に確認しなければならない

3310 世界選手権においてジャッジは自分と同じ国籍の競技者の判定ができない

3311 公式競技の OT は前日のイベントコミッティ開始までに決定する競技の順番は申告の数字順または抽選で決定する

34 競技会における世界記録

341 世界記録を上回るパフォーマンス

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3411 AIDA 競技会における全ての AIDA 世界記録で最低でも 2人の AIDA ジャッジ(レベル Eかそれ以上)がパフォーマンスの審判を行行い最低でもそれらのうち 1人のジャッジがマネージングジャッジ(レベル B)かそれ以上でなければならない最低でも 1人のマネージングジャッジ(レベル B)かそれ以上の者が競技者と異なる国籍でなければならない深度競技では申告が現世界記録を上回っている場合当該のジャッジ両者が水中にいなければならない

3412 競技会の間現行行の(世界)記録を上回ったパフォーマンスが「ドーピングテストの結果が出るまでの暫定世界記録」として扱われるためには全ての競技規則を守りまたそのパフォーマンスの判定がホワイトカードによるものであることが必要であるペナルティを伴うパフォーマンスは競技会の順位においては有効だが世界記録としては公認されない

3413 主催者はドーピングキットを準備してドーピングテストを行行い有効なビデオ映像を準備しなければならない

有効なビデオ映像とは以下をいう

bull ビデオ映像はOT の 30 秒前から審判団が判定を下す(すなわち水面浮上後 30 秒以上でカードが示される)までアテンプト全体をカバーしている

bull 競技者の水面への浮上が写されている

bull 競技者の顔が完全に見見えて認識できる

bull 完全に SP が見見えそれがカメラの方を向いている

bull 競技者がジャッジの判定が出るまで誰にも触れられていないことが明確に見見てとれる

bull 深度競技においては世界記録更新が認定されるためにはボトムカメラによる撮影が必須である

3414 同じ競技会と種目において 2人以上の競技者が同じ記録を達成した場合各競技者がホワイトカードを受けることを条件に新世界記録を共有するものとするAIDA は現世界記録パフォーマンスを超えるその次のパフォーマンスもまた競技者がホワイトカードを受けることを条件に承認する承認のために35 項に明記されている通り全ての競技者は同じ手順(ドーピングテストその他)を踏まなければならない

3415 審判長は下の 3512 項と 3514 項に規定されている通り世界記録パフォーマンス毎に AIDA インターナショナルへビデオと文書を提出しなければならない

342 競技結果が大陸記録を上回っている場合は34 項と 35 項の手続きが適用されるただし3515 のドーピングテスト及びそれに伴う 3511 の手続きは適用されない

343 競技会で世界記録が出た場合審判団は記録の詳細を表す詳しい報告書(ワードまたは同様のフォーマット)を書く1枚の複写を主催者へもう 1枚をビデオデータとともに文書をアーカイブする AIDA インターナショナルスポーツオフィサーへ送付しなければならない

35 世界記録アテンプト

351 競技者は自らが代表する国の AIDA ナショナルのメンバーでなければならない

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352 AIDA ナショナルの無い国に属する競技者はAIDA インターナショナルに対し申請をしなければならないAIDA インターナショナルはその競技者の実際のレベルトレーニングにおける安全対策の状況などを確認する

353 申請書は記録アテンプト期間の開始の 6週間前までにAIDA ナショナル(または 352項の場合は競技者)により AIDA インターナショナルへ提出されなければならず以下を含むファイルが同封されていなければならない

bull アテンプトを行行う競技者のプロフィール

bull フリーダイビングの実施に支障がない旨明記した医師の診断書

bull アテンプトに関わる方法機材及びメンバーのレポート

bull 競技者自身が上記の申請書の提出を行行うのはその競技者が AIDA ナショナルの無い国に属する場合のみとする

354 ジャッジ(審判)

3541 AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者はスポーツオフィサーと共に2名の AIDA インターナショナルジャッジを指名するジャッジはできるだけアテンプト開催地域の近くの者を選ぶAIDA 世界記録アテンプトではマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長及びシニアジャッジ(レベル D)以上のセカンドジャッジがいなければならない

3542 アテンプトの主催者はジャッジに関わる交通費宿泊費食事代を含む全ての費用を負担しなければならない交通費とチケットはジャッジ人選の決定後10日以内にジャッジの元へ届かなければならない

3543 世界記録アテンプトではジャッジの拘束期間は 1イベントで最大でも 9日間までとするそれ以上に延長する場合は担当ジャッジ及び AIDA ジャッジ統括責任者及び又はAIDAスポーツオフィサーによる承認を必要とするアテンプトの実施は1日 1回のみとするスレッド競技の場合は特にその安全性を確実にしなければならないプール競技ではアテンプトの実施の回数に制限は設けないただし必要とされた場合ジャッジはその回数を決定する権限を持つ

355 主催者は携わる人の安全を含むそのアテンプトに全体について単独で責任を負う

356 AIDA ナショナルはアテンプトの 2日前までにその競技者が全ての必要条件を満たしていることをファックスまたは Eメールで AIDA インターナショナルに報告しなければならないAIDA ナショナルの無い国の競技者は2人の立立会人の承認を得た報告書を提出するものとするAIDA インターナショナルはこれらの報告内容を受理するか却下するかの権限を持つ

357 適用されている AIDA インターナショナルのルールとアテンプト実施会場の国の法律規則とに相容れない項目がある場合AIDA ナショナル(又は競技者自身)はルールの例外的適用を申請しなければならないAIDA インターナショナルは申請内容を調査しその申請を承認するか否かを決定する権限を持つ

358 主催者はジャッジが必要な施設が全て自由に使えるよう便宜を図らなければならない

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359 ジャッジは必要に応じ機能性の高い安全装置への変更について主催者に進言することができる

3510 指名された AIDA インターナショナルジャッジは記録アテンプトに関し下記に該当する場合にその中止を提言する権利を持つ

bull 競技規則が遵守されていないとき

bull アテンプトに参加している全ての人の安全が十分に確保されていないと判断したとき

bull 運営が正常になされていないと判断したとき

ジャッジがこの権利を行行使する場合は決定後できるだけ速やかに主催者及び AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者スポーツオフィサーに直接文面で通知しなければならない

3511 主催者は311 項に基づきアテンプトに先立立ってドーピングテスト費用として500 ユーロ(または技術資料に明記されている場合はその額)を現地に到着したジャッジに現金金で支払わなければならないこれは現在の市場価格による国内通貨またはユーロでも構わない

3512 AIDA 世界記録のためのビデオ要件は技術資料(5項)に規定されている

3513 3117 項によりジャッジによる判定が下されビデオ映像を確認後最終的な判定(ドーピングテストを除く)が決定される

3514 ジャッジはアテンプトの結果の詳細を示したレポートを提出する(正副 2通)1通は主催者に提出しもう 1通は AIDA インターナショナルスポーツオフィサーにアーカイブのためのビデオ映像とともに提出する技術資料(5項)では当該報告書に網羅されるべき項目を特定している

3515 技術資料に明記されたドーピングテストの手順は全ての世界記録アテンプトに適用される

36 サーフェイスビデオレビューこれらの規則で要求されるその他全てのビデオレビューに加え審判団は以下のパフォーマンスについてサーフェイスビデオをレビューしなければならない

(i)全ての AIDA 世界記録アテンプト

(ii)競技会において AIDA 世界記録を超える全てのパフォーマンス

(iii)全ての AIDA 世界選手権での性別種目別のトップファイブパフォーマンス

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4 安全 41 概要

411 AIDA セーフティーガイドラインはAIDA インターナショナルが公認後援する全ての大会において適用される

412 予備

413 セーフティーラニヤードセーフティーラニヤードは全ての深度パフォーマンスで義務付けられているラニヤード要件は技術資料(3項)に規定されているラニヤードは競技者の安全性を守るために必要な場合を除きパフォーマンス中に競技者によって外されてはならない競技者の安全性以外の何らかの理由でラニヤードを外した場合はペナルティの対象となる

414 競技深度計はセーフティーラニヤードを装着した手首と反対側に着けるものとする

415 全ての深度競技においては医師救護隊員若しくは蘇生術(EMT)を専門とする消防士の配置が義務付けられているプール競技においてはプロ救護員またはそれ以上に相当する者の配置が適切である遠隔地であるために治療が遅れる可能性があることを考慮に入れた計画を立立てなければならない医療サポートスタッフは責務を果たすため必要な医療機器を装備していなければならない吸入用酸素及び応急手当用の機器は必須である深度競技においては十分な蘇生法を施すための機器を事前に準備しておかなければならない

416 主催者は前述のリストバンドを用いて選手と同時に浮上することなく容易に選手の緊急浮上を行行うために必要な機器を装備したセーフティーダイバーを確保(準備配置)しなければならないスクーバダイバーはカウンターバランスシステムとは関係なくスクーバダイバーが選手もしくは競技ロープまたはその両方を浮上させるための追加のリフトバックシステムを携帯しなければならないカウンターバランスシステムを採用していても予備の浮上手段として追加のシステム(完全装備で水上待機しているスクーバダイバープラットホーム上にいる競技ロープの手動引き上げ役など)は必要であるAIDA 及び審判団は大会開始前にカウンターバランス及びその他の安全装置の検査実演を求めることがある

417 競技会及びアテンプトの両方においてセーフティーフリーダイバーのフロントスノーケルの使用はプール競技深度競技共に禁止する

42 国際大会

421 セーティーフリーダイバーの人数はローテーションを行行うのに十分でなければならない競技ゾーン 1か所につき少なくとも 2名以上のセーティーダイバーを必要とするウォームアップゾーンには 2人以上のセーティーダイバーを必要とする他の AIDA文書(安全手順など)がこれらの問題を指摘している場合本項をアップデートしなければならない

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43 世界選手権

431 深度競技において水中に配置する全てのスクーバダイバーはその役割に応じたスキルを証明できるものと必要な機材を持っていなければならないセーフティースクーバダイバーは世界的に認められた認定機関(PADINAUIIANTDTDICMAS あるいはこれらと同等の機関)の規則を遵守しなければならないセーフティーフリーダイバーは20m(80m以上の競技の場合は 30m)まで楽に繰り返し潜れる能力力を持っていなければならない主催者はこれらのレベルを確認する責任を負う全てのセーフティーダイバーは大会前に AIDAインターナショナルに承認検証されなければならない主催者は安全に関わる全てのスタッフがその役割を果たすための能力力を備えていることを確かめなければならない

432 主催者は公式競技に先立立ち参加する全ての人の安全を確認するために安全担当者と共に救助活動の予行行演習をしなければならない全ての担当者が自分の役割を果たせるようこの予行行演習には 1名以上のジャッジまたはジャッジが指名した者が立立ち会うこととする予行行演習の実施後に安全担当チームに加わった者に対してはジャッジを介してその役割を明確にする安全担当の新メンバーは安全に関するスキルや知識を予行行演習を体験したメンバーと同等もしくはそれ以上に持っていなければならない(実際の救助活動あるいは救助の訓練の経験を持つ者でなければならない)経験豊富な競技者であってもセーフティーフリーダイバーのためのトレーニングプログラムの受講経験や実際の競技会でのセーフティー経験がなければセーフティーとしての役割が無条件で果たせるとは見見なされない

433 水深 80m以上の競技を行行う場合には水深 30mでのトラブルへの対応ができる能力力のあるセーフティーフリーダイバーの配置を勧告するセーフティーフリーダイバーは水深30m にいる必要はないが主催者は水深 20m 以上でのトラブルへの対応が可能なよう計画を立立てることを勧告する

434 酸素はダイビング後の吸入のために水面及び水深 5mでの呼吸が可能な装置でなければならない競技者が酸素を水中で呼吸している間セーフティーフリーダイバーまたはスクーバダイバーが競技者を監視する競技者は水中での酸素吸入のリスクを理解した認定スクーバダイバーでなければ水中で酸素を吸入することは許されないそれ以外の競技者はダイビング後水面もしくは陸上で酸素を吸入するものとする水深 80m以上のダイビング後の酸素吸入は必ず実施しなければならない

44 予備

45 世界記録アテンプト

451 全てのルールに 41 項が適用される

452 明記された以外の全ての安全装置はアテンプトの1か月前までに AIDA インターナショナルへ提出されなければならないそのアテンプトに指名されたジャッジは文書で示された情報に加え更なる情報を要求する権利を持つ

4521 蘇生器具は使用可能な状態で競技者の近くになければならない

453 非常事態の場合は競技者を指定の専門医療機関に搬送しなければならないこの医療機関はアテンプトの前にあらかじめ公表されていなければならない

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454 深度競技においては2名以上のセーフティーフリーダイバーを配置しなければならないプール競技においては1名以上のセーフティーダイバーを配置しなければならないダイナミック競技においては競技者がプールの壁に近いコースを使用する場合はジャッジと共にプールサイドを歩く配置でも可とするセーフティーフリーダイバーは必要とされる場合はいつでも水に入って競技者の救助ができるように準備をしておかなければならないダイナミック競技においては25mを超える長さのプールを使用しセーフティーフリーダイバーがプール内を併泳する場合は2名以上の配置が求められる

46 2014 年安全性強化事項

461 申告の制限

4611 主催者は競技者が過去 3か月間に達成し主催者に証明した深度の最大 10m 超までに申告を制限できる【達成期間や制限深度を主催者の判断で変更する事も可】

4612 申告の制限は全ての選手に等しく適用されなければならない主催者(と審判長)は制限を遵守するために制限深度を超えた申告を変更する場合があるこのような変更は全ての選手に等しく適用される

4613 競技者がその 3か月前までの期間中に適切なダイブを行行わなかった場合主催者はAIDA ランキングリストにあるその競技者のパーソナルベストの 50-70を使用しなければならない一般的にディープダイビングを一定期間行行っていない場合AIDA はその競技者にゆっくりと(パーソナルベストの 50-70を超えないように)再開することを推薦しているその競技者は主催者(及び居る場合は大会の医師)と最初のダイブの適切な深度を相談しなければならない

4614 主催者がこの規則のもとで申告を制限する予定の場合競技会の支払いを受領する前に文面(Eメールなど)により競技者へ告知しこの告知を広告(例主催者のウェブサイトとグループ Eメール)に入れなければならない

4615 競技者が申告を制限(すなわち変更)された場合でも料金金の返金金はない主催者は当該の変更を合理的に速やかに競技者へ告知しなければならない

462 ソナー

4621 世界選手権と世界記録において深度競技ではソナーを練習し使用していることが主催者に求められる

4622 世界記録ステータスの競技会において深度競技ではソナーの使用経験を積んでいることが主催者に求められる

4623 その他の競技会において最大競技深度がセーフティーダイバーの視界内である場合を除いて深度競技ではソナーを練習し使用していることが主催者に推奨される(が必須ではない)

463 潜降の再開の禁止

4631 CWTCNFFIM では競技者は一旦浮上を開始した後にターニングバックダウン(再び潜降)することを禁止する違反者は失格となる(すなわちレッドカード)

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4632 「ターニングバックダウン」とは(i) ソナー上では浮上開始と見見受けられたがその後再び潜降しはじめるまたは(ii) 同じ深度に 5秒以上留まりその後潜降する行行為として定義される

4633 主催者はこの規則を競技会開始前に競技者へ説明しなければならない

4634 主催者側スタッフはその稼動が競技者のリスクを軽減すると思われた場合カウンターバラストを稼働させる権限を持つ(が要求はされない)

464 スクイーズの事後

競技者をケガのリスクから守るため競技者が著しいスクイーズまたはその他競技者の安全性を脅かす医学的状態にある場合大会の医師は競技者の潜水を止めることができる医師主催者(例セーフティーダイバー)またはジャッジの要請により医師は再潜水前に競技者の検査を要求する(医師または主催者により決定された通りの)深度潜降の後パルスオキシメーターによる酸素飽和度検査が義務づけられこれにより医師は競技者がさらなる検査を必要とするかどうか決定する主催者と審判長との協議により医師はそうした規制がダイバーの健康と安全を守るために必要と思われる場合以下の規定の通り競技者の潜水を禁止することができる当該規制が実行行された場合大会参加費の返金金はない競技者が医師の検査を拒否した場合競技者はその競技会で再び潜水することが許されず別の競技会エントリー前に健康診断書を取得しなければならない予想される検査結果には以下のものがある

4641 健康なダイバー自己責任で潜水可能

4642 軽い症状休憩の勧告または簡単な潜水(すなわちその競技者にとって浅い深度)への制限

4643 軽度の肺水腫2日間の休息(またはケガの程度により医師の裁量でそれ以上)復帰時以前の潜水より深い申告はできない異なる種目を行行いたい競技者の場合医師は申告の許容可能な最大深度を決定できる

4644 重度の肺水腫3日間の休息または競技の終了(ケガの程度により医師の裁量による)徐々にモニターされた潜水で潜水を継続するようにする(例以前の目標深度の 60未満から開始する)異なる種目を行行いたい競技者の場合医師は申告の許容可能な最大深度を決定できる

4645 重症の場合医療的ケア競技者が回復したことを医師が確認するまで追加的な潜水はできないラングスクイーズ(例ピンク色の気泡または泡を咳出す)は重症の一例

4646 競技者が申告を制限されたあるいは潜水が中止された場合料金金の返金金はない

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465 トレーニング及び装備

4651 必要な医療トレーニング世界選手権と世界記録AIDA 世界選手権と世界記録競技会では以下のトレーニングを受けた医師が必要となる

bull 救命外科

bull 気道管理

bull 二次心肺蘇生法(ACLS)

bull 要求されないが可能なところでは推薦されるACLS のトレーニングを受けた最低もう 1人のパラメディックまたはセーフティーダイバー

4652 必要な医療トレーニング世界記録ステータスの競技会世界記録ステータスのAIDA競技会では以下のトレーニングを受けた医師が必要となる

bull 救命外科

bull 気道管理

bull 二次心肺蘇生法(ACLS)

bull 必須ではないが可能なところでは推薦されるACLS のトレーニングを受けた最低もう 1人のパラメディックまたはセーフティーダイバー

4653 必要な装備AIDA 世界選手権と世界記録競技会及び世界記録ステータスの AIDA競技会では以下の装備が必要となる

bull パルスオキシメーター

bull 聴診器

bull ポケットマスクスタッフのトレーニングが必要競技ゾーン内に常備が必要使用は必須ではない

bull 酸素マスク

bull 必須ではないが可能なところでは推薦されるCPAP フェイシャルマスクと標準マスクPEEP (positive end-expiratory pressure) バルブ付き BVM (Bag-Valve-Mask) が付いた酸素タンク

4654 推薦される装備AIDA 世界選手権と世界記録競技会及び世界記録ステータスのAIDA 競技会では以下の装備は必要ではないが可能なところでスタッフが使用資格のあるところでは推薦される

bull 吸引器

bull プランジャーニードル(またはhttpwwwnarescuecomARS_for_Needle_Decompression_(325_in)- CN1ACDE14CD3FDhtml)

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bull AED(自動体外式除細動器)使用にはドライエリアの検討が必要

bull 口咽頭エアウェイ(気道の使用が簡単な補助)

466 インシデントレポーティングシステム2015 年 1月 1日よりAIDA 競技会の主催者は(ヘッドジャッジ医師と共同で)競技会における安全性関連インシデントを AIDA のオンラインのインシデントレポーティングシステムにて報告する必要があり手順とインストラクションは同システム内に明記されている

467 休息日競技者が連日潜水することを防ぐためAIDA は主催者が競技スケジュールに休息日を加えることを奨励する

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5 スタティック(STA) 51 概要

511 スタティック(STA)競技はプールまたは限定された安全な自然環境下で実施する深度要件は技術資料(4項)に規定されている

512 競技は水面付近で行行う

513 競技者はウェットスーツ顔面の装備(マスクスノーケルノーズクリップなど)を自由に選択することができる

514 競技者の公式記録は2つの計時結果の平均タイムとするそれぞれの計時においては秒以下切り捨てとする

公式計時 5 分 08 秒 64 および 5 分 07 秒 48

平均計時(508 + 507) 2 = 5 分 07 秒 50

公式記録5 分 07 秒= 614 ポイント

52 国際大会

521 OT のインターバルは主催者が審判長と競技の上決定するAIDA は競技者が自分の OT 前の最低 3分間競技ゾーンにいることが許可されるよう推薦する

522 ゾーンは「ウォームアップゾーン」「待機ゾーン」「競技ゾーン」の 3ゾーンで構成される競技者は最初の公式アテンプトの 45 分前から「ウォームアップ」を開始でき「ウォームアップゾーン」に入ることができる「待機ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで立立ち入ることができない

523 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは「ウォームアップゾーン」「待機ゾーン」「競技ゾーン」での補助が許可される競技者が希望する場合競技者の競技開始から気道が水面上に出るまでパートナーをオフィシャルのセーフティーフリーダイバーとして配置することができパートナーは意識確認のためのボディタッチをすることができるこの時パートナーは自分がコーチングする競技者の安全についての責任があるが競技会を通じての安全管理についての責任は主催者にあるいずれにせよパフォーマンスが終了し競技者の気道が水面から出た時点からパートナーは競技者に触れることは許されないパートナーは小さな声で競技者に話しかけることのみ許されるこれらが守られなかった場合その競技者は失格となる競技終了(すなわち鼻及び又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

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524 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われる競技者が OT から 10 秒以内に競技を開始しない場合ペナルティが適用されOT から 30 秒を経過してもスタートしない場合は失格となるまたOT 前にスタートした場合もペナルティが適用される

525 競技結果(RP)が申告時間(AP)を下回った場合はペナルティが適用される

526 予備

527 競技者は OT 毎に 1度のみ公式アテンプトを行行う権利を有する鼻と口が水中に沈んだ時点で競技スタートと見見なす競技者の OT 時または OT 後の気道(すなわち鼻と口)のいかなる入水も競技の開始とみなされる

528 セーフティーフリーダイバー及びパートナー(キャプテンコーチ)は競技中入水した状態で競技ゾーンに入ることができるその場合以下の手順で競技者の意識の状態を確認する責任を有するセーフティーフリーダイバーは競技者に対し明確にボディタッチをする競技者はあらかじめセーフティーダイバーあるいはパートナーと決めておいたサインで意識があることを伝えるこの場合以下の手順が使用される

主催者が指名したオフィシャルフリーダイバーの場合

bull 申告時間(AP)1 分前から 30 秒毎

bull 申告時間後は15 秒毎

パートナーの場合

bull 特に規定は設けずパートナーの自由とする

競技者がボディタッチに対するサインを返さなかった場合ジャッジは直ちにセーフティーフリーダイバーもしくはパートナーに追加の合図をするように指示をするジャッジは反応がおかしい又は反応が無いと判断した場合セーフティーフリーダイバー又はパートナーに競技者を水から上げるように要求するジャッジは競技者の反応に疑いを持った場合セーフティーフリーダイバーもしくはパートナーに競技者に追加のサインを出させるように指示できる

529 AIDA インターナショナルジャッジと主催者側のタイムキーパーは競技時間を計測する競技者の気道(鼻と口)が水面下に入った時あるいはスノーケルを使用する場合はスノーケルを口から外した時ストップウォッチでの計測がスタートする競技者の気道が水面から出た時計測をストップする

5210 決勝戦

52101 下記の点を除きこれまでに記載された事項は決勝においても適用される

52102 メディアの注目を高めるため決勝戦は複数ゾーンでの同時スタートとすることができる決勝戦が複数のシリーズにわたる場合最も好成績の競技者は最終組で競技する

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53 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

531 世界選手権においてはスタティック競技はプールまたは限定された安全な自然環境下で実施する

532 競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前にそれぞれのキャプテンは競技者の申告時間をジャッジに提出しなければならない

533 OT のインターバルは少なくとも 14 分とする

54 競技会における世界記録

541 パフォーマンスが世界記録を上回ったときそれが新しい世界記録と認定されるには34 項が満たされなければならない

542 従来の世界記録よりも 1秒以上上回った場合に新しい世界記録として認められる

55 世界記録アテンプト

551

552 アテンプトの時間は2人の AIDA インターナショナルジャッジが計測する気道が水面下に入った時あるいはスノーケルを使用する時はスノーケルを口から離した時から計測を開始する競技者の気道が一度水面上に上がった時点で計測を終了する

553 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

554 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは競技者の競技開始から気道が水面上に出るまで自由に競技者に接触することができまた意識確認のためのボディタッチすることができるパートナーは自らがコーチングする競技者に対して責任を有するただしパフォーマンスが終了した(競技者の気道が水面から出た)時点からは競技者に触れることは許されず競技者に話しかけることのみ許されるこれらが守られなかった場合その競技者は失格となる競技終了(すなわち鼻及び又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

555 従来の世界記録よりも 1秒以上上回った場合新しい世界記録として認められる

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6 ダイナミックウィズフィンウィズアウトフィン(DYNDNF)

61 概要

611 競技はプール内で行行われる全ての DNYDNF についてのプールの深度要件は技術資料(4項)に規定されている

612 競技は25ヤード(2287m)以上のプールで実施した場合のみ世界記録として認定されAIDA インターナショナルのランキングリストに登録されるただし全てのパフォーマンスはメートル法で報告されなければならない

613 競技者はウェットスーツウエイト顔面の装置(マスクスノーケルノーズクリップなど)を自由に選択することができる

614 両競技において選手は手や腕を使って泳いでもよいただし特別なパドル類スイミンググローブやスイミングソックスなどの推進力力を生む手段は(DYN でのビーフィンモノフィンを除き)使用を禁止する

615 DYN では競技者はビーフィンとモノフィンのいずれを使用してもよいただし世界記録についてはビーフィンかモノフィンのいずれかを使用しなければならない

616 競技者は潜水前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートその他サポートポイントからの助走をつけたあらゆるスタートを禁止する競技は気道(鼻か口)が水面に出た時点で終了する

617 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは「ウォームアップゾーン」「競技ゾーン」で競技者を補助することができるただしOT 後は話しかけることのみ許され競技者に触ることは許されない競技終了(すなわち鼻又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

618 競技者は完全に水中に没していなければならない水面露出については 116 項を参照

619 競技者補助のため1名以上のセーフティースタッフが伴泳又は追走しなければならない競技者のレーンがプールサイドから距離がある場合は1名以上のセーフティーフリーダイバーが水中で伴泳するものとするまた1コースに複数のセーフティーフリーダイバーを配置することも可能としその場合セーフティーフリーダイバーはそのレーンを分割して担当してもよい

6110 到達距離は競技者の気道(鼻か口)が水面に出た場所で計測されるただし競技者がプールの端で競技を終了する場合気道(鼻か口)が水面に出る前にエンドウォールに水面下でタッチすること計測単位はメートル法とし少数点以下は切り捨てとする

1729m=172m公式記録172x05=86 ポイント

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6111 自力力での潜行行水泳以外のいかなる推進支援も利用してはならない(ターン時にエンドウォールを蹴ることは許される)浮上時にプールの底を押して浮上することもペナルティとなる【補足浮上に際し気道が水面上に出る前に足などをプールの底につく行行為は浮上のための連続動作であってもペナルティが適用される】競技終了時のプールエッジのグラブについては 116 項を参照のこと

6112 スタート時壁から 15m 以内の地点で気道(鼻と口)が水中に没していなければならない違反した場合は失格となる

61121 スタート時に身体のどこかの部分がプールのエンドウォールに接触していなければならない違反した場合はペナルティが適用される

6113 ターンでは身体の一部がエンドウォールに接触しなければならない違反した場合はペナルティが適用される【フィンは「身体のどこか」に含まないフットポケットの部分のみ身体の一部として認められる】またターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格となる

62 国際大会

621 競技者はDYN の競技会でフィンを使わずに泳ぐことは可能であるDNF の競技会ではいかなるフィンの使用も許されない競技会が DYNDNF として公式発表された場合競技者はフィンの使用の有無を選択することができるが一つの競技会として結果表は一つになるAIDA ランキングにおいてはそれぞれの種目の結果として記載される競技会が DYN-DNFとして公式発表された場合競技者はどちらの競技に出場するかを選択する事ができる競技会は 2つの独立立したものとして扱われ結果表も別々になる競技会が単独種目として公式発表された場合は混合種目としては扱えない

622 ゾーンは「ウォームアップゾーン」と「競技ゾーン」の 2ゾーンで構成される競技者は OT45 分前からウォームアップを開始でき「ウォームアップゾーン」に入ることができる「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで立立ち入ることができない

623 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推薦する

624 主催者は競技者の要請があった場合会場内に休憩のための場所を準備しなければならない

625 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われる競技者が OT から 10 秒以内に競技を開始しない場合ペナルティが適用されOT から 30 秒を経過してもスタートしない場合は失格となるまたOT 前にスタートした場合もペナルティが適用される

626 競技者は OT 毎に 1度のみ公式アテンプトを行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し競技者がウォールを離れたらアテンプトが開始されたものとみなす競技者の OT の 30 秒より前に気道(すなわち鼻と口)が入水しウォールから離れた場合はいずれもパフォーマンスの開始とみなされる

627 競技者は自分がスタートした競技ゾーン(すなわちレーン)に浮上しなければならない違反した場合は失格となるただし競技者が自分のレーンを外れても他の競技者の妨害となることなく自分のレーンに戻れば失格とはならない

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628 競技結果(RP)が申告距離(AP)を下回った場合はペナルティが適用される(11項を参照)

629 決勝戦

6291 下記の点を除きこれまでに記載された事項は決勝においても適用される

6292 メディアの注目を高めるため決勝戦では競技者は予選の成績に準じて複数ゾーンに配置することができる決勝戦が複数のシリーズにわたる場合は最も好成績の競技者は最終組で競技しなければならない

63 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

631 予備

632 世界選手権においては621 項は適用されない

633 競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前にそれぞれのキャプテンは競技者の申告距離をジャッジに提出しなければならない

634 OT のインターバルは少なくとも 10 分とする

64 競技会における世界記録

641 パフォーマンスが世界記録を上回ったときそれが新しい世界記録と認定されるには34 項が満たされなければならない

642 従来の世界記録よりも 1m以上上回った場合に新しい世界記録として認められる

65 世界記録アテンプト

651 予備

652 競技者はウォームアップ時間を自由に選択することができる一人のジャッジが OT の60 分前から競技者を監視する

653 競技中1人以上のセーフティーフリーダイバーを併泳させ又は(競技者のレーンがプールサイドの場合)プールサイドで追走させ競技者の競技進行行をフォローしなければならない

654 従来の世界記録よりも 1m以上上回った場合新しい世界記録として認められる

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7 コンスタントウエイトウィズフィンウィズアウトフィン(CWTCNF)

71 概要

711 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

712 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助するパートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

713 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

714 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止するCWTではモノフィンまたはビーフィンの使用を認める(CNF では使用不可)審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

715 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

716 競技者はタグを水上に持ち帰りジャッジに示さなければならないタグの仕様は技術資料(3項)に規定されている

717 競技者は自らのフィンキックで潜降浮上しなければならない潜降浮上中は7171 項および 7172 項に示す場合を除き競技ロープを引っ張るまたは摑む行行為をしてはならない

7171 競技者が競技中気道(鼻と口)が水面下にある場合ボトムプレートから 2m以内のゾーン(以下「2mゾーン」という)では失格とならずにロープを引っ張るまたは掴むことができるただし競技ロープの水面または水上部分を掴むことが禁じられていないことを前提とする2mゾーン以外でロープを掴むとペナルティが適用される競技中競技者がロープを掴んで引っ張った場合は失格となるただし例外的に申告深度に届かずに浮上する場合にターンするために1回に限りロープを握り引っ張ることは認められる

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7172 競技者は潜水中ロープをガイドとして使うことは認められるが推進のためのサポートとして使った場合ペナルティが適用されるただしスタート時に競技ロープの水上か水面部を掴むことは許されるこれは競技者の身体や開いた掌がロープに接触することは許容されるという意味であり競技者がロープを保持するまたはロープをサポートとして使った場合はペナルティが適用されるただしそれが 2mゾーンの猶予内であれば競技者は自由に手を動かすこともロープを掴むこともできる2mゾーンは明確に区別できるように印を付けておかなければならない前述に関係なく競技者は競技の最後の水面への浮上のための動作に関連して競技ロープの水面または水上部分を掴み引っ張ることができこの行行為はペナルティとならない

718 競技者は潜水前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートその他サポートポイントからの助走をつけたあらゆるスタートを禁止する

719 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならないボトムプレートの仕様は技術資料(3章)に明記されている

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

72 国際大会

721 競技者はCWT の競技会でフィンを使わずに泳ぐことは可能であるCNF の競技会ではいかなるフィンの使用も許されない競技会が CWTCNF として公式発表された場合競技者はフィンの使用の有無を選択することができるが一つの競技会として結果表は一つになるAIDA ランキングにおいてはそれぞれの種目の結果として記載される競技会がCWT-CNF として公式発表された場合競技者はどちらの競技に出場するかを選択する事ができる競技会は 2つの独立立したものとして扱われ結果表も別々になる競技会が単独種目として公式発表された場合は混合種目としては扱えない

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722 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する(天候メディア報道を含む大会の環境は審判団の判断材料となる)

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行わなければならない

7231 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

7232 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)の入水と水面からの離脱は競技の開始とみなす

724 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

725 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

726 競技エリアには競技者パートナー(キャプテンコーチ)審判セーフティーフリーダイバー以外は立立ち入ることができない

727 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

728 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

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73 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

731 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

732 予備

733 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

74 競技会における世界記録

741 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

75 世界記録アテンプト

751 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの3ヶ月前から2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

752 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

753 予備

754 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

755 予備

756 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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8 フリーイマージョン 81 概要

811 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

812 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助する

812 パートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

813 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

814 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止する

815 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

816 競技者はタグを水面に持ち帰りジャッジに示さなければならない

817 競技者はロープを手繰るか又は自力力で泳いで潜降浮上しなければならない

818 競技者は潜行行前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートまたはその他サポートポイントからの勢いをつけたいかなるスタートも禁止する

819 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならない

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

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bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

82 国際大会

821 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

8221 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

8222 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)のいかなる入水および水面からの離脱も競技の開始とみなす

823 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

824 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3 つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

825 パフォーマンスエリアは以下の人員のみアクセス可能競技者そのパートナー(キャプテンコーチ)ジャッジおよびセーフティーフリーダイバー

826 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

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bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

827 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

83 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

831 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

832 予備

823 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

84 競技会における世界記録

841 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

85 世界記録アテンプト

851 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

852 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

853 予備

854 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

855 予備

856 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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9 バリアブルウェイト(VWT) 91 概要

911 AIDA インターナショナルはバリアブルウェイトを競技会の正式種目として認定しない

912 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

92 世界記録アテンプト

921 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

922 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

923 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull ダイビングスーツの厚みは競技会場が海水の場合は 7mm淡水の場合は 9mmを上回ってはならない

bull ウェットスーツがセパレートタイプの場合脇の下から股の部分に限り二重になっていてもよい

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull モーターエンジンプロペラ等推進力力を補助する機器の使用を禁止するビーフィンまたはモノフィンの使用は許可する

bull 競技者は固定されたロープを潜降しなければならない競技者はロープのボトムウエイトをバラストとして利用し潜降することはできない(すなわち「ボトムウエイトに乗る行行為」は許可されない)

924 その他浮上を補助する装置等は大会の AIDA インターナショナルジャッジが AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者およびまたはスポーツオフィサーと協議の上禁止する

925 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

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926 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

927 競技者は自らの力力によるビーフィンモノフィンおよびまたはロープを手繰ることによって浮上しなければならない浮上を補助するインフレータブルまたはメカニカルなシステムの使用は禁止する

928 予備

929 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 39 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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10 ノーリミッツ(NLT) 101 概要

1011 AIDA インターナショナルはノーリミッツを競技会の正式種目として認定しない

1012 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

102 世界記録アテンプト

1021 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

1022 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

1023 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull 浮上の場合にはモーターエンジンプロペラ等を補助する機器の使用を許可する潜降にはウエイト付スレッド以外推進を補助する器材の使用は禁止する

1024 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

1025 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

1026 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 40 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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11 ペナルティ 111 以下に記載する間違いを犯した場合失格とはならないがペナルティが適用される負の数は AIDA 記録として認められない

112 ペナルティのない記録のみが AIDA 世界記録大陸記録として公認される

113 OT より早く競技を開始した場合5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

114 プール競技において競技者が定められた時間(STADYNDNF では OT から 10 秒以内)を超えて競技開始した場合OT から 30 秒までは5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される30 秒を超過した場合は失格となりスタートが許されない

115 申告(AP)と結果(RP)の差によるペナルティ

1151 スタティック競技(STA)において結果が申告時間を下回った時5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=5 分 35 秒結果(RP)=5分 4 秒

申告と結果の差=31 秒

ペナルティ=7ポイント

最終ポイント=608-7=538 ポイント

1152 ダイナミック競技(DYNDNF)において結果が申告距離を下回った場合1mにつき 05 ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=100m結果(RP)=89m

申告と結果の差=11m

ペナルティ11x05=55 ポイント

最終ポイント445(89m)-55(11m)=39 ポイント

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 41 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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1153 深度競技(CWTCNFFIM)において深度計が申告より浅い深度を示した場合結果と申告深度の差 1mにつき 1ポイントのペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではない

計算例

申告=50m結果(深度計の読み)=465m

実際の結果=465rarr結果=46m

ペナルティ

bull 申告と結果の差50m-46m=4mペナルティは 4ポイント

bull タグを持ち帰らないペナルティは 1ポイント

最終ポイント46-5=41 ポイント

116 ダイナミック競技(DYNDNF)特有のペナルティ

1161 スタート時及びターン時に身体のいかなる部分も壁にタッチしなかった場合は1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるまたターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格とする

1162 競技者は選手が身体の一部が水面に出たままレーンを泳ぎ切った水面に出たまま全競技を行行った場合失格となるこの規則に違反した場合は失格となる前述に限らず水面でアームリカバリーを行行った場合は失格となる【アームリカバリークロールの様な動きで腕を体の脚の方から頭の方に戻す動作】

1163 競技者が競技中に身体をサポートするもの(壁コースローププールの底等)につかまったり押したりした場合は5ポイントのペナルティが適用されるただし競技者が浮上に際してプールのエッジまたはロープを掴むことはペナルティの対象とならないものとする

117 深度競技(CWTCNFFIM)特有のペナルティ

1171 競技者が競技中に安全上の理由以外でセーフティーラニヤードを外した場合は10ポイントのペナルティが適用される

1172 競技者がタグをジャッジに渡せなかった場合は1ポイントのペナルティが適用される

118 コンスタント競技(CWTCNF)特有のペナルティ

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 42 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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1181 競技者は気道(鼻と口)が水面下にある場合2mゾーン(ボトムプレートから 2m以内の範囲)では失格とならずにロープを掴むことが認められる競技中鼻と口が水面下にある間にロープの 2mゾーン以外の場所を掴んだ場合1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるただし 717 項記載の例外を除く前述に関係なく競技者は競技開始時競技ロープの水面または水上部分を(すなわち手が完全に入水しない限り)ペナルティ無しに掴むことができる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 43 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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12 プロテスト(異議申し立立て) 121 キャプテン(不在の場合は競技者自身)は当該事象が起きてから最大 15 分以内または当日の結果発表後 15 分以内にジャッジにプロテスト(異議申し立立て)を行行うことができる

122 審判団は水面下での規則の違反をセーフティーダイバーまたはボトムカメラビデオのレビューから確認した場合適用可能なペナルティまたは失格を競技者およびまたはそのチームキャプテンへ直接告知するか結果発表時に当該ペナルティ失格を含めるものとする

123 プロテストがあった場合ジャッジは選手のペナルティまたは失格について以下の手順で判断する

1231 プロテストはすべて審判室で管理しひとつずつ処理する

1232 ジャッジはそれぞれのプロテストについて最初にビデオ映像を見見るビデオ映像は必要に応じ何度もまたはスローモーションで再生する

1233 判定を行行ったジャッジは事実の要約とその判定に至った経緯を他のジャッジに説明する

1234 競技者とキャプテンは公式ビデオ映像を見見て追加のコメントを付け加えることができるその後競技者とキャプテンは退室する

1235 競技者は必ず事情を聴取され関連性があれば審判団は競技者の安全および潜降と浮上の監視を担当するスタッフたちからも聴取できる

1236 審判団はプロテストについて協議できるが審判団長が課す協議の制限(例各ジャッジの発言を 1分に限定するなど)を前提とする審判団はその後各プロテストに対する無記名式投票へと進む

124 単に疑わしいだけの場合は競技者にとって有利な判定を行行わなければならない(すなわち何が起きたのかがよくわからない場合競技者にとって有利に解釈する)この場合審判団はどのパフォーマンスを考慮の対象とするかを決定する

125 審判団は遅くとも競技当日のイベントコミッティにおいて当日の競技におけるプロテストの判定結果について報告する

126 プロテスト申立立人は 50 ユーロまたは同額の現地通貨を支払わなければならないこれは審判団が競技者の正当性を認めた場合は返金金される逆に審判団が競技者の正当性を認めない(すなわち申し立立てが覆らない)場合支払金金は競技の主催者に渡されるがAIDA 世界選手権または世界記録競技会では支払金金は AIDA インターナショナルへ渡る

127 AIDA 世界選手権大会ではプロテストを行行う競技者と同じ国籍のジャッジはプロテスト処理から外れなければならない(すなわちそのプロテスト処理のあらゆる過程または審判団投票の間プロテストが処理される部屋にいてはならない)

128 審判団の決定において結果が同数となった(例えば棄権によりジャッジの人数が偶数になった)場合は審判団長の票(プロテストに参加している場合)または副審判団長(審判団長が参加していない場合)の票が 2票として数えられる

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129 決勝時のパフォーマンスに関するプロテストによって決勝がやり直しになることはない

1210 競技者は自身の競技中の環境(セーフティーダイバーや主催者の不備により競技への妨げがあったなど)に対してもプロテストを行行うことができるこの場合競技者は審判にその場で直接申し立立てることができそれが有効と認められれば競技のやり直しができるものとする(特に深度競技において)

1211 各プロテストはひとつの問題のみを扱う例えば競技者がグラブ違反およびサーフェイスプロトコル違反でペナルティを適用されている場合その競技者が両方の問題で申し立立てをしたい場合はふたつの申し立立てを行行わなければならない別々の問題はそれぞれのプロテストフォームに記載し別個のプロテストとして扱われなければならない

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13 競技審判団 131 国際大会

1311 国際大会では審判団は当該競技会で AIDA インターナショナルを代表する 2名以上の AIDA インターナショナルジャッジで構成されるものとするAIDA ランキングリストに掲載するプール競技では 1名以上深度競技では 2名以上の AIDA ジャッジがその競技をジャッジしなければならない

1312 アシスタントジャッジはAIDA インターナショナルジャッジのポジションに関連する特定の職務(公式カウントダウン深度計およびタグの管理タイムキーピング等)を補助するものでスタティック競技においてはジャッジとアシスタントジャッジを設置されることがある

1313 ジャッジはウォームアップのスタートから競技に立立ち会い以下のことを行行う

bull 競技会が競技規則どおり運営されていることの確認

bull 競技者の装備のチェック

bull 競技者のパフォーマンスのチェック

bull 競技会に関連する規則を遵守しないまたは主催者の円滑な運営や競技会の安全性を損なう競技者を失格にする

bull 競技者やスタッフの安全が脅かされた場合競技を中断させる

bull チームキャプテンから提出されたプロテストの収集(該当する場合)

1314 コンスタントウエイトフリーイマージョンにおいては1名以上のジャッジが水中で判定を行行わなければならない世界記録を上回る申告の場合その結果が世界記録として認定されるためには2名以上のジャッジが水中で判定しなければならない(34 項参照)

1315 主催者は競技会の 2週間前までに審判長を AIDA インターナショナルへ(CARS システムを通じて)告知しなければならない世界記録ステータスの競技会では当該告知は競技会の 6週間前までに AIDA インターナショナルへ告知しなければならない

132 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

1321 世界選手権においてはAIDA インターナショナルは AIDA ジャッジ IOP の条件に従い審判団を指名する審判団は 6名以上の AIDA ジャッジから構成されるジャッジ要件は下の 1333 項と 1334 項に規定されている

1322 アシスタントジャッジは競技会の通常の進行行に関し投票や決定はできないが各状況においてインターナショナルジャッジ(意思決定の際にそれを検討する者たち)へ自分たちの意見見を述べることができる

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1333 AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならないAIDA 世界選手権のジャッジはシニアジャッジ(レベル D)以上でなければならない前述に加え

(i)AIDA プール世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(ii)AIDA 深度世界選手権のジャッジはAIDA 深度競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(iii)AIDA チーム世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上AIDA 深度競技会から 30 ポイントを得ていること

1334 審判長AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならない前述に加え

a) AIDA プール世界選手権では審判長はプール競技会から最低 100 ポイントプール世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上のプールおよびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

b) AIDA 深度世界選手権では審判長は深度競技会から 100 ポイント以上深度世界記録アテンプの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の深度およびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

c) AIDA チーム世界選手権では審判長は

(i)プール競技会から最低 100 ポイントおよび深度競技会から最低 100 ポイント

(ii)深度世界記録アテンプトの最低4レコードポイントおよび深度世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の AIDA 世界選手権(プール深度およびまたはチーム)でジャッジを務めていること

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14 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ) 141 イベントコミッティ

1411 イベントコミッティは円滑な競技会運営と競技規則や運営についての質問に答える場として実施される

1412 イベントコミッティは以下のメンバーで構成される

bull 審判団

bull チームキャプテン

bull 大会主催者

競技者はイベントコミッティに参加する要望は出せるが直接発言することはできないキャプテンが競技者の代表として要望を代弁する

1413 イベントコミッティは審判団および主催者によって進行行されるその日の特定の議事を遵守する

1414 イベントコミッティは相互尊重とフェアプレイの精神に則って運営されなければならない審判団主催者または他チームのキャプテンに対して非協力力的な姿勢のキャプテンや競技者はイベントコミッティから排除されることがある

1415 イベントコミッティは次に掲げる事項を目的として競技日前日の主催者の設定した時間に開催される

bull 競技結果の発表

bull キャプテン競技者スタッフへの翌日の競技に関する一般事項(日程の再確認ローカルルール天候や特別な環境等)の伝達

bull 翌日に開催する競技の OT タイムの配布

142 競技参加標準記録(MINIMA)競技参加標準記録を設定する場合はAIDA インターナショナルが(主催者との協議により)設定するものとしそれらが適用される世界選手権開始の6か月以上前に AIDA ナショナルへ通知されなければならない

143 主催者

1431 AIDA インターナショナルに選出された大会主催者は開催 6か月前までに次に掲げる情報をAIDA インターナショナルを含むすべての関係者に送付しなければならない

bull 大会に適用される全ての規則

bull 競技会概要(開催期日イベントコミッティ大会参加費等)

bull 使用施設日時宿泊場所偶発責任等が記載された競技会実施要項

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bull 競技者ジャッジ観衆の安全のための使用される設備が記載された文書

bull 緊急時の避難救助手順が記載された文書

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull 競技会の進行行運営に関するすべての文書

bull 代替の会場となる場所の図

bull メディアに関する詳細計画と大会主催組織のスタッフの名前

1432 大会主催者は開催 5か月前までに競技会に関する詳細情報を告知する専用のウェブサイトを英語表記で開設しなければならない具体的な内容は次のとおり

bull AIDA ロゴを使用したウェブサイトと公式の競技会名

bull 競技開催地の案内図

bull AIDA インターナショナル競技規則

bull 詳細スケジュール

bull AIDA インターナショナルへの登録ページ

bull 主催者問合せ先アドレス

bull 宿泊施設(ホテル空港)

bull 競技会場付近の概要情報

bull レンタカー船の情報

bull スクーバダイビングやフリーダイビングに関するその国特有の法規則

bull メディアに対する情報(連絡先水中映像写真の入手の可否等)

1433 AIDA インターナショナルは開催 2か月前までにジャッジの立立候補を受け付け検討を経て審判団を編成しなければならない大会主催者はチームキャプテンに審判団の構成について競技会初日に通達するものとする大会主催者は審判団の開催地までの交通費および宿泊経費食事代を負担するものとする各ジャッジには自室が提供される(ただし他のジャッジまたは自分のパートナーと同室になることを了承するものとする)交通費は大会主催者より前払いにて支払われるものとし移動に関する書類はAIDA インターナショナル理事会により審判団の選出がなされてから遅くとも 10日以内に使用できるものとする主催者はAIDA インターナショナルに対し(適用可能であれば)審判団に同じ大陸の国のジャッジを50を目安に選出するよう依頼できる

1434 主催者は全ての必要な施設設備を審判団が自由に使えるようにしておかなければならない

1435 主催者は審判団がビデオをチェックするための常設のエリア(施設設備)を確保しなければならない

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1436 大会全体の責任はAIDA インターナショナルや審判団ではなく大会主催者が負うAIDAインターナショナルおよび審判団は競技者の安全に関する責任を負わないものとする

1437 イベントコミッティは競技会の前日に行行われるものとする主催者はその席においてチームキャプテンに当該競技のスタートリストを配布しなければならない

1438 主催者は大会初日(開始日)に競技者キャプテン主催者審判団メディアセーフティスクーバーフリーダーバー医療救急スタッフによる情報共有化のためのミーティングを開催しなければならないこのミーティングを通じ主催者は大会の詳細情報特にイベントコミッティの開催スケジュールおよび競技結果発表の日時について説明する

1439 大会主催者は報道関係者がトレーニング日および競技日に水中撮影(ビデオあるいはスチール)をするために水に入れるよう配慮し施設を用意しなければならない

14310 大会主催者は競技者が記入するための申告用紙を用意する

14311 AIDA インターナショナル理事会により指名された委員会は(一人の AIDA からの代表に対して)主催者の費用で競技会の 2か月前までに以下に掲げる事項について主催者と確認する

bull 宿泊スケジュール資材調達などが計画どおりに進んでいるか

bull セーフティーフリーダイバースクーバダイバーのリーダーと共にイベント全体の安全管理の準備ができているか

bull 施設とその管理状況

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull メディアに関する詳細計画とメディア担当スタッフの決定

14312 この委員会は1名以上の審判団のメンバー(または AIDA インターナショナル委員会に指名されたその他の者)から成り問題を整理し必要な解決策を見見つけるために主催者と緊密に連携をとりながら効率的な組織運営を目指すものとするこの委員会はAIDA インターナショナル理事会へ直接報告する

14313 審判長と副審判長または 2名の指名されたジャッジは公式アクティビティの開始日(大会初日)の 3日前までには現地に到着していなければならない

14314 大会主催者は自国の然るべき機関または AIDA インターナショナルに依頼しドーピングテストを実施することが義務付けられる主催者はこれらの手続きと試験(キットを含む)の費用を支払うものとする競技者が選ばれる条件は審判団の裁量にゆだねられるただし各種目の優勝者および世界記録を上回った競技者は男女女ともに必ずテストを受けるものとするまた一般に主催者は全ての 1位と 2位の競技者と競技日ごとにランダムに選択された 2人の競技者を検査する準備をしなければならない

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14315 大会主催者は各種目とも1名以上の「オープナー」を設けることが望ましい審判団はセーフティーダイバーまたは有能なフリーダイバーの中から「オープナー」を指名することができる「オープナー」はそれぞれの能力力の範囲内で競技ゾーンを公式に確認し主催者の慣らしを行行う「オープナー」は競技者と同条件で試技をすることになるが必ずしも競技者でなくともよい決勝と予選は同じ日に開催されても別の大会として見見なされしたがってそれぞれでオープナーを設ける決勝に進出していない予選出場者が決勝の「オープナー」として試技をすることは認められる「オープナー」としての記録は世界記録としては認められない

14316 大会主催者はすべての競技者の ID ナンバーを設定する競技者は競技中必ず IDナンバーが明確に分かるようにしなければならないID ナンバーのリストは報道関係者とキャプテンに配布される

14317 大会主催者はセーフティーダイバージャッジおよびその他オフィシャルスタッフ全員に対して競技中も視認しやすい ID システムを提供しなければならない

14318 公式深度計は正確な測定のため競技が始まる前までに測定済みのロープで確認調整されなければならない

144 雑則

1441 主催者または競技者のスポンサーに関連する制限事項によって大会運営に支障があってはならない

1442 イベントコミッティでは公認メディアの人数と位置について明確にしなければならないAIDA に指定されたカメラマンおよびまたはビデオグラファーは全てのメディアゾーンおよび深度競技用の全ての競技エリアへ立立ち入ることができる(当該者は競技の進行行に干渉してはならない)

1443 AIDA インターナショナルおよび大会主催者は競技者が競技規則を遵守しないために生じた事故について責任を負わない

1444 現競技規則は世界選手権開催の 3か月前以降は変更しないものとする

1445 競技規則において明示されていない事項についてはジャッジのみが判断を下すことができる

145 スタートの最小インターバルAIDA 世界選手権の深度競技では競技の最短インターバルは 9分(100m 以上の潜水は 10 分が推奨される)なければならないただし80mに満たない潜水の最短インターバルは 8分とし50m未満の潜水での最短インターバルは 7分とする

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用語集 AIDA カレンダーAIDA のウェブサイトには様々な目的のカレンダーが掲載されている競技記録アテンプトインストラクターコースジャッジコースこれらのカレンダーは以下に掲載されている

CARS競技会発表およびランキングシステム最新の AIDA 競技会と記録アテンプトデータが蓄積されたオンラインアプリケーション以下の二つで構成されている

a) 競技会の発表 httpcarsaidainternationalorgcalendarannounce-competition

b) ランキング(すなわち結果) httprankingaidainternationalorg

CNFコンスタントウエイトウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

CWTコンスタントウエイトウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DNFダイナミックウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DYNダイナミックウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

FIMフリーイマージョン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

IOP本 AIDA ジャッジインターナルオペレーションと手順

JOSジャッジオンラインシステム最新の AIDA ジャッジ情報が蓄積されているオンラインアプリケーションAIDA のウェブサイト httpjudgesaidainternationalorg にある

STAスタティック httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

Page 14: AIDA International Competition Rules v14.0J-60522-2...らない。AIDAインターナショナル理事会は、その競技会が条件を満たしているかどうかにつ いて判断を下すことができる。

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3215 競技者の気道が水没した時をパフォーマンスのスタートとする競技スタートは 1 度のみ許されるOT の後の全ての気道の水没はパフォーマンスの開始とみなされる

3216 ジャッジは自らが判定をしている競技会に競技者として出場することはできない

32161 立立会医師は自らが立立会医師として参加する競技会に競技者又はジャッジとして参加できない

3217 (競技者のパフォーマンスを邪魔しないため)カメラ及びカメラマンは競技ゾーンへの立立ち入りが禁止されるが主催者が許可した特定のメディアゾーンには立立ち入りが許される主催者は設置しない正当な理由がない限りメディアゾーンを設置しなければならない

3218 声援は他の選手が競技中や待機中であっても許される

3219 放送機器などを通じて競技の解説を会場に流すことは許されるパフォーマンス終了後にタイム距離深度等の結果を解説とともに発表することも許されるただし3214 に記載された時間(2分間のカウントダウン開始から OT まで)においてはこれらのアナウンスは禁止する

3220 世界記録ステータスの AIDA 競技会における競技者の最低数について世界記録ステータスのAIDA競技会を開催するには最低7人の競技者を競技会に登録しなければならない当該競技会におけるパフォーマンスを AIDA 世界記録とみなすためには最低 5人の競技者の結果を提出なければならないこれは最少の 7人の競技者のうち 2人が(例えば病気によって)パフォーマンスを行行わない場合でも世界記録の承認が可能となることを意味する主催者が競技会で 5人の競技者がパフォーマンスを行行うかどうか不確実な場合主催者はその大会を記録アテンプトとして扱わなければならない(AIDA ランキングリスト【JAPAN ランキングリスト】には記載されないが世界記録及び国内記録【日本記録】としては有効となる)

3221 コンペティションフィーAIDA コンペティションフィーについては技術資料(2項)に規定されている

33 世界選手権

331 AIDA インターナショナル世界選手権は次に掲げる競技種目の 1つ以上を含む個人戦または団体戦による競技会である

bull スタティック(STA)

bull ダイナミックウィズフィンウィズアウトフィン(DYNDNF)

bull コンスタントウエイトウィズフィンウィズアウトフィン(CWTCNF)

bull フリーイマージョン(FIM)

332 個人戦世界選手権は「室内競技種目(スタティックダイナミックウィズフィンおよびまたはウィズアウトフィン)」及び「屋外競技種目(コンスタントウエイトウィズフィンおよびまたはウィズアウトフィンフリーイマージョン)」を区別して個別の選手権として開催できるものとするまた団体戦世界選手権においては主要三種目「コンスタントウエイトウィズフィン」「ダイナミックウィズフィン」「スタティック」すべてを実施し総合ポイントでランキングするものとする

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333 予備

334 国ごとの性別及び種目別競技者数は主催者及び AIDA インターナショナルにより決定されAIDA からその国のナショナルメンバーへ通達される

3341 団体戦世界選手権においては国ごとの競技者数は男女女各 3名と補欠男女女各 1名とするただしAIDA インターナショナルの決定により変更することができる男女女別々のチームを出場させない国は男女女混合チームを出場させられる混合チームは男性部門でのみ競技可能となる交代要員はチームキャプテンからの要請と大会医師の合意により医学的な理由からのみ競技に参加可能とするこれは競技会で 1回のみ可能である

3342 予備

335 AIDA インターナショナル世界選手権においてはAIDA インターナショナルと主催者が選手登録に対して責任を有するAIDA ナショナルは当該競技会に参加する競技者を選定できるが目標基準(例パフォーマンス)と非差別的基準のみに基づくものとするその他の団体(例国内の潜水協会)が当該選定に参加することはできないAIDA ナショナルがない国ではAIDA インターナショナルは別の機関にこれらの選択を管理させるか当該競技者による競技を直接許可することができる(AIDA の決定する条件に依る)代表選考に関する情報はAIDA の要請により AIDA ナショナルから AIDA インターナショナルへ送付されなければならない

336 世界選手権に参加しようとする競技者はその所属国に AIDA ナショナルがある場合はそのメンバーでなければならないAIDA ナショナルが無い場合はその競技者は同じ国の他の競技者と共にAIDA インターナショナルに対し特別招待を要請することができる

337 AIDA インターナショナル世界選手権に参加できるのは大会の 2週間前までに年会費を支払った AIDA ナショナルに所属している選手のみとするその他の国または公式 AIDAナショナルによる年会費が未払いで特別招待が許可されている場合代表競技者を参加させるために1か国につき 150 ユーロの「仮許可」代を AIDA インターナショナル(または AIDAを代表する審判団)へ支払わなければならない

338 AIDA ナショナル各国はイベントコミッティに国を代表して参加するチームキャプテンを指名する

339 チームキャプテンは運営上の安全性を高めるため予定している申告を到着した日選手登録または最初のイベントコミッティの際に確認しなければならない

3310 世界選手権においてジャッジは自分と同じ国籍の競技者の判定ができない

3311 公式競技の OT は前日のイベントコミッティ開始までに決定する競技の順番は申告の数字順または抽選で決定する

34 競技会における世界記録

341 世界記録を上回るパフォーマンス

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3411 AIDA 競技会における全ての AIDA 世界記録で最低でも 2人の AIDA ジャッジ(レベル Eかそれ以上)がパフォーマンスの審判を行行い最低でもそれらのうち 1人のジャッジがマネージングジャッジ(レベル B)かそれ以上でなければならない最低でも 1人のマネージングジャッジ(レベル B)かそれ以上の者が競技者と異なる国籍でなければならない深度競技では申告が現世界記録を上回っている場合当該のジャッジ両者が水中にいなければならない

3412 競技会の間現行行の(世界)記録を上回ったパフォーマンスが「ドーピングテストの結果が出るまでの暫定世界記録」として扱われるためには全ての競技規則を守りまたそのパフォーマンスの判定がホワイトカードによるものであることが必要であるペナルティを伴うパフォーマンスは競技会の順位においては有効だが世界記録としては公認されない

3413 主催者はドーピングキットを準備してドーピングテストを行行い有効なビデオ映像を準備しなければならない

有効なビデオ映像とは以下をいう

bull ビデオ映像はOT の 30 秒前から審判団が判定を下す(すなわち水面浮上後 30 秒以上でカードが示される)までアテンプト全体をカバーしている

bull 競技者の水面への浮上が写されている

bull 競技者の顔が完全に見見えて認識できる

bull 完全に SP が見見えそれがカメラの方を向いている

bull 競技者がジャッジの判定が出るまで誰にも触れられていないことが明確に見見てとれる

bull 深度競技においては世界記録更新が認定されるためにはボトムカメラによる撮影が必須である

3414 同じ競技会と種目において 2人以上の競技者が同じ記録を達成した場合各競技者がホワイトカードを受けることを条件に新世界記録を共有するものとするAIDA は現世界記録パフォーマンスを超えるその次のパフォーマンスもまた競技者がホワイトカードを受けることを条件に承認する承認のために35 項に明記されている通り全ての競技者は同じ手順(ドーピングテストその他)を踏まなければならない

3415 審判長は下の 3512 項と 3514 項に規定されている通り世界記録パフォーマンス毎に AIDA インターナショナルへビデオと文書を提出しなければならない

342 競技結果が大陸記録を上回っている場合は34 項と 35 項の手続きが適用されるただし3515 のドーピングテスト及びそれに伴う 3511 の手続きは適用されない

343 競技会で世界記録が出た場合審判団は記録の詳細を表す詳しい報告書(ワードまたは同様のフォーマット)を書く1枚の複写を主催者へもう 1枚をビデオデータとともに文書をアーカイブする AIDA インターナショナルスポーツオフィサーへ送付しなければならない

35 世界記録アテンプト

351 競技者は自らが代表する国の AIDA ナショナルのメンバーでなければならない

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352 AIDA ナショナルの無い国に属する競技者はAIDA インターナショナルに対し申請をしなければならないAIDA インターナショナルはその競技者の実際のレベルトレーニングにおける安全対策の状況などを確認する

353 申請書は記録アテンプト期間の開始の 6週間前までにAIDA ナショナル(または 352項の場合は競技者)により AIDA インターナショナルへ提出されなければならず以下を含むファイルが同封されていなければならない

bull アテンプトを行行う競技者のプロフィール

bull フリーダイビングの実施に支障がない旨明記した医師の診断書

bull アテンプトに関わる方法機材及びメンバーのレポート

bull 競技者自身が上記の申請書の提出を行行うのはその競技者が AIDA ナショナルの無い国に属する場合のみとする

354 ジャッジ(審判)

3541 AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者はスポーツオフィサーと共に2名の AIDA インターナショナルジャッジを指名するジャッジはできるだけアテンプト開催地域の近くの者を選ぶAIDA 世界記録アテンプトではマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長及びシニアジャッジ(レベル D)以上のセカンドジャッジがいなければならない

3542 アテンプトの主催者はジャッジに関わる交通費宿泊費食事代を含む全ての費用を負担しなければならない交通費とチケットはジャッジ人選の決定後10日以内にジャッジの元へ届かなければならない

3543 世界記録アテンプトではジャッジの拘束期間は 1イベントで最大でも 9日間までとするそれ以上に延長する場合は担当ジャッジ及び AIDA ジャッジ統括責任者及び又はAIDAスポーツオフィサーによる承認を必要とするアテンプトの実施は1日 1回のみとするスレッド競技の場合は特にその安全性を確実にしなければならないプール競技ではアテンプトの実施の回数に制限は設けないただし必要とされた場合ジャッジはその回数を決定する権限を持つ

355 主催者は携わる人の安全を含むそのアテンプトに全体について単独で責任を負う

356 AIDA ナショナルはアテンプトの 2日前までにその競技者が全ての必要条件を満たしていることをファックスまたは Eメールで AIDA インターナショナルに報告しなければならないAIDA ナショナルの無い国の競技者は2人の立立会人の承認を得た報告書を提出するものとするAIDA インターナショナルはこれらの報告内容を受理するか却下するかの権限を持つ

357 適用されている AIDA インターナショナルのルールとアテンプト実施会場の国の法律規則とに相容れない項目がある場合AIDA ナショナル(又は競技者自身)はルールの例外的適用を申請しなければならないAIDA インターナショナルは申請内容を調査しその申請を承認するか否かを決定する権限を持つ

358 主催者はジャッジが必要な施設が全て自由に使えるよう便宜を図らなければならない

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359 ジャッジは必要に応じ機能性の高い安全装置への変更について主催者に進言することができる

3510 指名された AIDA インターナショナルジャッジは記録アテンプトに関し下記に該当する場合にその中止を提言する権利を持つ

bull 競技規則が遵守されていないとき

bull アテンプトに参加している全ての人の安全が十分に確保されていないと判断したとき

bull 運営が正常になされていないと判断したとき

ジャッジがこの権利を行行使する場合は決定後できるだけ速やかに主催者及び AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者スポーツオフィサーに直接文面で通知しなければならない

3511 主催者は311 項に基づきアテンプトに先立立ってドーピングテスト費用として500 ユーロ(または技術資料に明記されている場合はその額)を現地に到着したジャッジに現金金で支払わなければならないこれは現在の市場価格による国内通貨またはユーロでも構わない

3512 AIDA 世界記録のためのビデオ要件は技術資料(5項)に規定されている

3513 3117 項によりジャッジによる判定が下されビデオ映像を確認後最終的な判定(ドーピングテストを除く)が決定される

3514 ジャッジはアテンプトの結果の詳細を示したレポートを提出する(正副 2通)1通は主催者に提出しもう 1通は AIDA インターナショナルスポーツオフィサーにアーカイブのためのビデオ映像とともに提出する技術資料(5項)では当該報告書に網羅されるべき項目を特定している

3515 技術資料に明記されたドーピングテストの手順は全ての世界記録アテンプトに適用される

36 サーフェイスビデオレビューこれらの規則で要求されるその他全てのビデオレビューに加え審判団は以下のパフォーマンスについてサーフェイスビデオをレビューしなければならない

(i)全ての AIDA 世界記録アテンプト

(ii)競技会において AIDA 世界記録を超える全てのパフォーマンス

(iii)全ての AIDA 世界選手権での性別種目別のトップファイブパフォーマンス

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4 安全 41 概要

411 AIDA セーフティーガイドラインはAIDA インターナショナルが公認後援する全ての大会において適用される

412 予備

413 セーフティーラニヤードセーフティーラニヤードは全ての深度パフォーマンスで義務付けられているラニヤード要件は技術資料(3項)に規定されているラニヤードは競技者の安全性を守るために必要な場合を除きパフォーマンス中に競技者によって外されてはならない競技者の安全性以外の何らかの理由でラニヤードを外した場合はペナルティの対象となる

414 競技深度計はセーフティーラニヤードを装着した手首と反対側に着けるものとする

415 全ての深度競技においては医師救護隊員若しくは蘇生術(EMT)を専門とする消防士の配置が義務付けられているプール競技においてはプロ救護員またはそれ以上に相当する者の配置が適切である遠隔地であるために治療が遅れる可能性があることを考慮に入れた計画を立立てなければならない医療サポートスタッフは責務を果たすため必要な医療機器を装備していなければならない吸入用酸素及び応急手当用の機器は必須である深度競技においては十分な蘇生法を施すための機器を事前に準備しておかなければならない

416 主催者は前述のリストバンドを用いて選手と同時に浮上することなく容易に選手の緊急浮上を行行うために必要な機器を装備したセーフティーダイバーを確保(準備配置)しなければならないスクーバダイバーはカウンターバランスシステムとは関係なくスクーバダイバーが選手もしくは競技ロープまたはその両方を浮上させるための追加のリフトバックシステムを携帯しなければならないカウンターバランスシステムを採用していても予備の浮上手段として追加のシステム(完全装備で水上待機しているスクーバダイバープラットホーム上にいる競技ロープの手動引き上げ役など)は必要であるAIDA 及び審判団は大会開始前にカウンターバランス及びその他の安全装置の検査実演を求めることがある

417 競技会及びアテンプトの両方においてセーフティーフリーダイバーのフロントスノーケルの使用はプール競技深度競技共に禁止する

42 国際大会

421 セーティーフリーダイバーの人数はローテーションを行行うのに十分でなければならない競技ゾーン 1か所につき少なくとも 2名以上のセーティーダイバーを必要とするウォームアップゾーンには 2人以上のセーティーダイバーを必要とする他の AIDA文書(安全手順など)がこれらの問題を指摘している場合本項をアップデートしなければならない

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43 世界選手権

431 深度競技において水中に配置する全てのスクーバダイバーはその役割に応じたスキルを証明できるものと必要な機材を持っていなければならないセーフティースクーバダイバーは世界的に認められた認定機関(PADINAUIIANTDTDICMAS あるいはこれらと同等の機関)の規則を遵守しなければならないセーフティーフリーダイバーは20m(80m以上の競技の場合は 30m)まで楽に繰り返し潜れる能力力を持っていなければならない主催者はこれらのレベルを確認する責任を負う全てのセーフティーダイバーは大会前に AIDAインターナショナルに承認検証されなければならない主催者は安全に関わる全てのスタッフがその役割を果たすための能力力を備えていることを確かめなければならない

432 主催者は公式競技に先立立ち参加する全ての人の安全を確認するために安全担当者と共に救助活動の予行行演習をしなければならない全ての担当者が自分の役割を果たせるようこの予行行演習には 1名以上のジャッジまたはジャッジが指名した者が立立ち会うこととする予行行演習の実施後に安全担当チームに加わった者に対してはジャッジを介してその役割を明確にする安全担当の新メンバーは安全に関するスキルや知識を予行行演習を体験したメンバーと同等もしくはそれ以上に持っていなければならない(実際の救助活動あるいは救助の訓練の経験を持つ者でなければならない)経験豊富な競技者であってもセーフティーフリーダイバーのためのトレーニングプログラムの受講経験や実際の競技会でのセーフティー経験がなければセーフティーとしての役割が無条件で果たせるとは見見なされない

433 水深 80m以上の競技を行行う場合には水深 30mでのトラブルへの対応ができる能力力のあるセーフティーフリーダイバーの配置を勧告するセーフティーフリーダイバーは水深30m にいる必要はないが主催者は水深 20m 以上でのトラブルへの対応が可能なよう計画を立立てることを勧告する

434 酸素はダイビング後の吸入のために水面及び水深 5mでの呼吸が可能な装置でなければならない競技者が酸素を水中で呼吸している間セーフティーフリーダイバーまたはスクーバダイバーが競技者を監視する競技者は水中での酸素吸入のリスクを理解した認定スクーバダイバーでなければ水中で酸素を吸入することは許されないそれ以外の競技者はダイビング後水面もしくは陸上で酸素を吸入するものとする水深 80m以上のダイビング後の酸素吸入は必ず実施しなければならない

44 予備

45 世界記録アテンプト

451 全てのルールに 41 項が適用される

452 明記された以外の全ての安全装置はアテンプトの1か月前までに AIDA インターナショナルへ提出されなければならないそのアテンプトに指名されたジャッジは文書で示された情報に加え更なる情報を要求する権利を持つ

4521 蘇生器具は使用可能な状態で競技者の近くになければならない

453 非常事態の場合は競技者を指定の専門医療機関に搬送しなければならないこの医療機関はアテンプトの前にあらかじめ公表されていなければならない

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454 深度競技においては2名以上のセーフティーフリーダイバーを配置しなければならないプール競技においては1名以上のセーフティーダイバーを配置しなければならないダイナミック競技においては競技者がプールの壁に近いコースを使用する場合はジャッジと共にプールサイドを歩く配置でも可とするセーフティーフリーダイバーは必要とされる場合はいつでも水に入って競技者の救助ができるように準備をしておかなければならないダイナミック競技においては25mを超える長さのプールを使用しセーフティーフリーダイバーがプール内を併泳する場合は2名以上の配置が求められる

46 2014 年安全性強化事項

461 申告の制限

4611 主催者は競技者が過去 3か月間に達成し主催者に証明した深度の最大 10m 超までに申告を制限できる【達成期間や制限深度を主催者の判断で変更する事も可】

4612 申告の制限は全ての選手に等しく適用されなければならない主催者(と審判長)は制限を遵守するために制限深度を超えた申告を変更する場合があるこのような変更は全ての選手に等しく適用される

4613 競技者がその 3か月前までの期間中に適切なダイブを行行わなかった場合主催者はAIDA ランキングリストにあるその競技者のパーソナルベストの 50-70を使用しなければならない一般的にディープダイビングを一定期間行行っていない場合AIDA はその競技者にゆっくりと(パーソナルベストの 50-70を超えないように)再開することを推薦しているその競技者は主催者(及び居る場合は大会の医師)と最初のダイブの適切な深度を相談しなければならない

4614 主催者がこの規則のもとで申告を制限する予定の場合競技会の支払いを受領する前に文面(Eメールなど)により競技者へ告知しこの告知を広告(例主催者のウェブサイトとグループ Eメール)に入れなければならない

4615 競技者が申告を制限(すなわち変更)された場合でも料金金の返金金はない主催者は当該の変更を合理的に速やかに競技者へ告知しなければならない

462 ソナー

4621 世界選手権と世界記録において深度競技ではソナーを練習し使用していることが主催者に求められる

4622 世界記録ステータスの競技会において深度競技ではソナーの使用経験を積んでいることが主催者に求められる

4623 その他の競技会において最大競技深度がセーフティーダイバーの視界内である場合を除いて深度競技ではソナーを練習し使用していることが主催者に推奨される(が必須ではない)

463 潜降の再開の禁止

4631 CWTCNFFIM では競技者は一旦浮上を開始した後にターニングバックダウン(再び潜降)することを禁止する違反者は失格となる(すなわちレッドカード)

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4632 「ターニングバックダウン」とは(i) ソナー上では浮上開始と見見受けられたがその後再び潜降しはじめるまたは(ii) 同じ深度に 5秒以上留まりその後潜降する行行為として定義される

4633 主催者はこの規則を競技会開始前に競技者へ説明しなければならない

4634 主催者側スタッフはその稼動が競技者のリスクを軽減すると思われた場合カウンターバラストを稼働させる権限を持つ(が要求はされない)

464 スクイーズの事後

競技者をケガのリスクから守るため競技者が著しいスクイーズまたはその他競技者の安全性を脅かす医学的状態にある場合大会の医師は競技者の潜水を止めることができる医師主催者(例セーフティーダイバー)またはジャッジの要請により医師は再潜水前に競技者の検査を要求する(医師または主催者により決定された通りの)深度潜降の後パルスオキシメーターによる酸素飽和度検査が義務づけられこれにより医師は競技者がさらなる検査を必要とするかどうか決定する主催者と審判長との協議により医師はそうした規制がダイバーの健康と安全を守るために必要と思われる場合以下の規定の通り競技者の潜水を禁止することができる当該規制が実行行された場合大会参加費の返金金はない競技者が医師の検査を拒否した場合競技者はその競技会で再び潜水することが許されず別の競技会エントリー前に健康診断書を取得しなければならない予想される検査結果には以下のものがある

4641 健康なダイバー自己責任で潜水可能

4642 軽い症状休憩の勧告または簡単な潜水(すなわちその競技者にとって浅い深度)への制限

4643 軽度の肺水腫2日間の休息(またはケガの程度により医師の裁量でそれ以上)復帰時以前の潜水より深い申告はできない異なる種目を行行いたい競技者の場合医師は申告の許容可能な最大深度を決定できる

4644 重度の肺水腫3日間の休息または競技の終了(ケガの程度により医師の裁量による)徐々にモニターされた潜水で潜水を継続するようにする(例以前の目標深度の 60未満から開始する)異なる種目を行行いたい競技者の場合医師は申告の許容可能な最大深度を決定できる

4645 重症の場合医療的ケア競技者が回復したことを医師が確認するまで追加的な潜水はできないラングスクイーズ(例ピンク色の気泡または泡を咳出す)は重症の一例

4646 競技者が申告を制限されたあるいは潜水が中止された場合料金金の返金金はない

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465 トレーニング及び装備

4651 必要な医療トレーニング世界選手権と世界記録AIDA 世界選手権と世界記録競技会では以下のトレーニングを受けた医師が必要となる

bull 救命外科

bull 気道管理

bull 二次心肺蘇生法(ACLS)

bull 要求されないが可能なところでは推薦されるACLS のトレーニングを受けた最低もう 1人のパラメディックまたはセーフティーダイバー

4652 必要な医療トレーニング世界記録ステータスの競技会世界記録ステータスのAIDA競技会では以下のトレーニングを受けた医師が必要となる

bull 救命外科

bull 気道管理

bull 二次心肺蘇生法(ACLS)

bull 必須ではないが可能なところでは推薦されるACLS のトレーニングを受けた最低もう 1人のパラメディックまたはセーフティーダイバー

4653 必要な装備AIDA 世界選手権と世界記録競技会及び世界記録ステータスの AIDA競技会では以下の装備が必要となる

bull パルスオキシメーター

bull 聴診器

bull ポケットマスクスタッフのトレーニングが必要競技ゾーン内に常備が必要使用は必須ではない

bull 酸素マスク

bull 必須ではないが可能なところでは推薦されるCPAP フェイシャルマスクと標準マスクPEEP (positive end-expiratory pressure) バルブ付き BVM (Bag-Valve-Mask) が付いた酸素タンク

4654 推薦される装備AIDA 世界選手権と世界記録競技会及び世界記録ステータスのAIDA 競技会では以下の装備は必要ではないが可能なところでスタッフが使用資格のあるところでは推薦される

bull 吸引器

bull プランジャーニードル(またはhttpwwwnarescuecomARS_for_Needle_Decompression_(325_in)- CN1ACDE14CD3FDhtml)

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bull AED(自動体外式除細動器)使用にはドライエリアの検討が必要

bull 口咽頭エアウェイ(気道の使用が簡単な補助)

466 インシデントレポーティングシステム2015 年 1月 1日よりAIDA 競技会の主催者は(ヘッドジャッジ医師と共同で)競技会における安全性関連インシデントを AIDA のオンラインのインシデントレポーティングシステムにて報告する必要があり手順とインストラクションは同システム内に明記されている

467 休息日競技者が連日潜水することを防ぐためAIDA は主催者が競技スケジュールに休息日を加えることを奨励する

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5 スタティック(STA) 51 概要

511 スタティック(STA)競技はプールまたは限定された安全な自然環境下で実施する深度要件は技術資料(4項)に規定されている

512 競技は水面付近で行行う

513 競技者はウェットスーツ顔面の装備(マスクスノーケルノーズクリップなど)を自由に選択することができる

514 競技者の公式記録は2つの計時結果の平均タイムとするそれぞれの計時においては秒以下切り捨てとする

公式計時 5 分 08 秒 64 および 5 分 07 秒 48

平均計時(508 + 507) 2 = 5 分 07 秒 50

公式記録5 分 07 秒= 614 ポイント

52 国際大会

521 OT のインターバルは主催者が審判長と競技の上決定するAIDA は競技者が自分の OT 前の最低 3分間競技ゾーンにいることが許可されるよう推薦する

522 ゾーンは「ウォームアップゾーン」「待機ゾーン」「競技ゾーン」の 3ゾーンで構成される競技者は最初の公式アテンプトの 45 分前から「ウォームアップ」を開始でき「ウォームアップゾーン」に入ることができる「待機ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで立立ち入ることができない

523 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは「ウォームアップゾーン」「待機ゾーン」「競技ゾーン」での補助が許可される競技者が希望する場合競技者の競技開始から気道が水面上に出るまでパートナーをオフィシャルのセーフティーフリーダイバーとして配置することができパートナーは意識確認のためのボディタッチをすることができるこの時パートナーは自分がコーチングする競技者の安全についての責任があるが競技会を通じての安全管理についての責任は主催者にあるいずれにせよパフォーマンスが終了し競技者の気道が水面から出た時点からパートナーは競技者に触れることは許されないパートナーは小さな声で競技者に話しかけることのみ許されるこれらが守られなかった場合その競技者は失格となる競技終了(すなわち鼻及び又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

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524 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われる競技者が OT から 10 秒以内に競技を開始しない場合ペナルティが適用されOT から 30 秒を経過してもスタートしない場合は失格となるまたOT 前にスタートした場合もペナルティが適用される

525 競技結果(RP)が申告時間(AP)を下回った場合はペナルティが適用される

526 予備

527 競技者は OT 毎に 1度のみ公式アテンプトを行行う権利を有する鼻と口が水中に沈んだ時点で競技スタートと見見なす競技者の OT 時または OT 後の気道(すなわち鼻と口)のいかなる入水も競技の開始とみなされる

528 セーフティーフリーダイバー及びパートナー(キャプテンコーチ)は競技中入水した状態で競技ゾーンに入ることができるその場合以下の手順で競技者の意識の状態を確認する責任を有するセーフティーフリーダイバーは競技者に対し明確にボディタッチをする競技者はあらかじめセーフティーダイバーあるいはパートナーと決めておいたサインで意識があることを伝えるこの場合以下の手順が使用される

主催者が指名したオフィシャルフリーダイバーの場合

bull 申告時間(AP)1 分前から 30 秒毎

bull 申告時間後は15 秒毎

パートナーの場合

bull 特に規定は設けずパートナーの自由とする

競技者がボディタッチに対するサインを返さなかった場合ジャッジは直ちにセーフティーフリーダイバーもしくはパートナーに追加の合図をするように指示をするジャッジは反応がおかしい又は反応が無いと判断した場合セーフティーフリーダイバー又はパートナーに競技者を水から上げるように要求するジャッジは競技者の反応に疑いを持った場合セーフティーフリーダイバーもしくはパートナーに競技者に追加のサインを出させるように指示できる

529 AIDA インターナショナルジャッジと主催者側のタイムキーパーは競技時間を計測する競技者の気道(鼻と口)が水面下に入った時あるいはスノーケルを使用する場合はスノーケルを口から外した時ストップウォッチでの計測がスタートする競技者の気道が水面から出た時計測をストップする

5210 決勝戦

52101 下記の点を除きこれまでに記載された事項は決勝においても適用される

52102 メディアの注目を高めるため決勝戦は複数ゾーンでの同時スタートとすることができる決勝戦が複数のシリーズにわたる場合最も好成績の競技者は最終組で競技する

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53 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

531 世界選手権においてはスタティック競技はプールまたは限定された安全な自然環境下で実施する

532 競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前にそれぞれのキャプテンは競技者の申告時間をジャッジに提出しなければならない

533 OT のインターバルは少なくとも 14 分とする

54 競技会における世界記録

541 パフォーマンスが世界記録を上回ったときそれが新しい世界記録と認定されるには34 項が満たされなければならない

542 従来の世界記録よりも 1秒以上上回った場合に新しい世界記録として認められる

55 世界記録アテンプト

551

552 アテンプトの時間は2人の AIDA インターナショナルジャッジが計測する気道が水面下に入った時あるいはスノーケルを使用する時はスノーケルを口から離した時から計測を開始する競技者の気道が一度水面上に上がった時点で計測を終了する

553 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

554 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは競技者の競技開始から気道が水面上に出るまで自由に競技者に接触することができまた意識確認のためのボディタッチすることができるパートナーは自らがコーチングする競技者に対して責任を有するただしパフォーマンスが終了した(競技者の気道が水面から出た)時点からは競技者に触れることは許されず競技者に話しかけることのみ許されるこれらが守られなかった場合その競技者は失格となる競技終了(すなわち鼻及び又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

555 従来の世界記録よりも 1秒以上上回った場合新しい世界記録として認められる

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6 ダイナミックウィズフィンウィズアウトフィン(DYNDNF)

61 概要

611 競技はプール内で行行われる全ての DNYDNF についてのプールの深度要件は技術資料(4項)に規定されている

612 競技は25ヤード(2287m)以上のプールで実施した場合のみ世界記録として認定されAIDA インターナショナルのランキングリストに登録されるただし全てのパフォーマンスはメートル法で報告されなければならない

613 競技者はウェットスーツウエイト顔面の装置(マスクスノーケルノーズクリップなど)を自由に選択することができる

614 両競技において選手は手や腕を使って泳いでもよいただし特別なパドル類スイミンググローブやスイミングソックスなどの推進力力を生む手段は(DYN でのビーフィンモノフィンを除き)使用を禁止する

615 DYN では競技者はビーフィンとモノフィンのいずれを使用してもよいただし世界記録についてはビーフィンかモノフィンのいずれかを使用しなければならない

616 競技者は潜水前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートその他サポートポイントからの助走をつけたあらゆるスタートを禁止する競技は気道(鼻か口)が水面に出た時点で終了する

617 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは「ウォームアップゾーン」「競技ゾーン」で競技者を補助することができるただしOT 後は話しかけることのみ許され競技者に触ることは許されない競技終了(すなわち鼻又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

618 競技者は完全に水中に没していなければならない水面露出については 116 項を参照

619 競技者補助のため1名以上のセーフティースタッフが伴泳又は追走しなければならない競技者のレーンがプールサイドから距離がある場合は1名以上のセーフティーフリーダイバーが水中で伴泳するものとするまた1コースに複数のセーフティーフリーダイバーを配置することも可能としその場合セーフティーフリーダイバーはそのレーンを分割して担当してもよい

6110 到達距離は競技者の気道(鼻か口)が水面に出た場所で計測されるただし競技者がプールの端で競技を終了する場合気道(鼻か口)が水面に出る前にエンドウォールに水面下でタッチすること計測単位はメートル法とし少数点以下は切り捨てとする

1729m=172m公式記録172x05=86 ポイント

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6111 自力力での潜行行水泳以外のいかなる推進支援も利用してはならない(ターン時にエンドウォールを蹴ることは許される)浮上時にプールの底を押して浮上することもペナルティとなる【補足浮上に際し気道が水面上に出る前に足などをプールの底につく行行為は浮上のための連続動作であってもペナルティが適用される】競技終了時のプールエッジのグラブについては 116 項を参照のこと

6112 スタート時壁から 15m 以内の地点で気道(鼻と口)が水中に没していなければならない違反した場合は失格となる

61121 スタート時に身体のどこかの部分がプールのエンドウォールに接触していなければならない違反した場合はペナルティが適用される

6113 ターンでは身体の一部がエンドウォールに接触しなければならない違反した場合はペナルティが適用される【フィンは「身体のどこか」に含まないフットポケットの部分のみ身体の一部として認められる】またターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格となる

62 国際大会

621 競技者はDYN の競技会でフィンを使わずに泳ぐことは可能であるDNF の競技会ではいかなるフィンの使用も許されない競技会が DYNDNF として公式発表された場合競技者はフィンの使用の有無を選択することができるが一つの競技会として結果表は一つになるAIDA ランキングにおいてはそれぞれの種目の結果として記載される競技会が DYN-DNFとして公式発表された場合競技者はどちらの競技に出場するかを選択する事ができる競技会は 2つの独立立したものとして扱われ結果表も別々になる競技会が単独種目として公式発表された場合は混合種目としては扱えない

622 ゾーンは「ウォームアップゾーン」と「競技ゾーン」の 2ゾーンで構成される競技者は OT45 分前からウォームアップを開始でき「ウォームアップゾーン」に入ることができる「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで立立ち入ることができない

623 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推薦する

624 主催者は競技者の要請があった場合会場内に休憩のための場所を準備しなければならない

625 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われる競技者が OT から 10 秒以内に競技を開始しない場合ペナルティが適用されOT から 30 秒を経過してもスタートしない場合は失格となるまたOT 前にスタートした場合もペナルティが適用される

626 競技者は OT 毎に 1度のみ公式アテンプトを行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し競技者がウォールを離れたらアテンプトが開始されたものとみなす競技者の OT の 30 秒より前に気道(すなわち鼻と口)が入水しウォールから離れた場合はいずれもパフォーマンスの開始とみなされる

627 競技者は自分がスタートした競技ゾーン(すなわちレーン)に浮上しなければならない違反した場合は失格となるただし競技者が自分のレーンを外れても他の競技者の妨害となることなく自分のレーンに戻れば失格とはならない

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628 競技結果(RP)が申告距離(AP)を下回った場合はペナルティが適用される(11項を参照)

629 決勝戦

6291 下記の点を除きこれまでに記載された事項は決勝においても適用される

6292 メディアの注目を高めるため決勝戦では競技者は予選の成績に準じて複数ゾーンに配置することができる決勝戦が複数のシリーズにわたる場合は最も好成績の競技者は最終組で競技しなければならない

63 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

631 予備

632 世界選手権においては621 項は適用されない

633 競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前にそれぞれのキャプテンは競技者の申告距離をジャッジに提出しなければならない

634 OT のインターバルは少なくとも 10 分とする

64 競技会における世界記録

641 パフォーマンスが世界記録を上回ったときそれが新しい世界記録と認定されるには34 項が満たされなければならない

642 従来の世界記録よりも 1m以上上回った場合に新しい世界記録として認められる

65 世界記録アテンプト

651 予備

652 競技者はウォームアップ時間を自由に選択することができる一人のジャッジが OT の60 分前から競技者を監視する

653 競技中1人以上のセーフティーフリーダイバーを併泳させ又は(競技者のレーンがプールサイドの場合)プールサイドで追走させ競技者の競技進行行をフォローしなければならない

654 従来の世界記録よりも 1m以上上回った場合新しい世界記録として認められる

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7 コンスタントウエイトウィズフィンウィズアウトフィン(CWTCNF)

71 概要

711 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

712 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助するパートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

713 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

714 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止するCWTではモノフィンまたはビーフィンの使用を認める(CNF では使用不可)審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

715 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

716 競技者はタグを水上に持ち帰りジャッジに示さなければならないタグの仕様は技術資料(3項)に規定されている

717 競技者は自らのフィンキックで潜降浮上しなければならない潜降浮上中は7171 項および 7172 項に示す場合を除き競技ロープを引っ張るまたは摑む行行為をしてはならない

7171 競技者が競技中気道(鼻と口)が水面下にある場合ボトムプレートから 2m以内のゾーン(以下「2mゾーン」という)では失格とならずにロープを引っ張るまたは掴むことができるただし競技ロープの水面または水上部分を掴むことが禁じられていないことを前提とする2mゾーン以外でロープを掴むとペナルティが適用される競技中競技者がロープを掴んで引っ張った場合は失格となるただし例外的に申告深度に届かずに浮上する場合にターンするために1回に限りロープを握り引っ張ることは認められる

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7172 競技者は潜水中ロープをガイドとして使うことは認められるが推進のためのサポートとして使った場合ペナルティが適用されるただしスタート時に競技ロープの水上か水面部を掴むことは許されるこれは競技者の身体や開いた掌がロープに接触することは許容されるという意味であり競技者がロープを保持するまたはロープをサポートとして使った場合はペナルティが適用されるただしそれが 2mゾーンの猶予内であれば競技者は自由に手を動かすこともロープを掴むこともできる2mゾーンは明確に区別できるように印を付けておかなければならない前述に関係なく競技者は競技の最後の水面への浮上のための動作に関連して競技ロープの水面または水上部分を掴み引っ張ることができこの行行為はペナルティとならない

718 競技者は潜水前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートその他サポートポイントからの助走をつけたあらゆるスタートを禁止する

719 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならないボトムプレートの仕様は技術資料(3章)に明記されている

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

72 国際大会

721 競技者はCWT の競技会でフィンを使わずに泳ぐことは可能であるCNF の競技会ではいかなるフィンの使用も許されない競技会が CWTCNF として公式発表された場合競技者はフィンの使用の有無を選択することができるが一つの競技会として結果表は一つになるAIDA ランキングにおいてはそれぞれの種目の結果として記載される競技会がCWT-CNF として公式発表された場合競技者はどちらの競技に出場するかを選択する事ができる競技会は 2つの独立立したものとして扱われ結果表も別々になる競技会が単独種目として公式発表された場合は混合種目としては扱えない

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722 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する(天候メディア報道を含む大会の環境は審判団の判断材料となる)

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行わなければならない

7231 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

7232 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)の入水と水面からの離脱は競技の開始とみなす

724 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

725 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

726 競技エリアには競技者パートナー(キャプテンコーチ)審判セーフティーフリーダイバー以外は立立ち入ることができない

727 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

728 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

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73 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

731 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

732 予備

733 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

74 競技会における世界記録

741 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

75 世界記録アテンプト

751 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの3ヶ月前から2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

752 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

753 予備

754 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

755 予備

756 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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8 フリーイマージョン 81 概要

811 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

812 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助する

812 パートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

813 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

814 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止する

815 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

816 競技者はタグを水面に持ち帰りジャッジに示さなければならない

817 競技者はロープを手繰るか又は自力力で泳いで潜降浮上しなければならない

818 競技者は潜行行前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートまたはその他サポートポイントからの勢いをつけたいかなるスタートも禁止する

819 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならない

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

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bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

82 国際大会

821 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

8221 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

8222 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)のいかなる入水および水面からの離脱も競技の開始とみなす

823 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

824 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3 つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

825 パフォーマンスエリアは以下の人員のみアクセス可能競技者そのパートナー(キャプテンコーチ)ジャッジおよびセーフティーフリーダイバー

826 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

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bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

827 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

83 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

831 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

832 予備

823 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

84 競技会における世界記録

841 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

85 世界記録アテンプト

851 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

852 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

853 予備

854 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

855 予備

856 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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9 バリアブルウェイト(VWT) 91 概要

911 AIDA インターナショナルはバリアブルウェイトを競技会の正式種目として認定しない

912 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

92 世界記録アテンプト

921 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

922 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

923 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull ダイビングスーツの厚みは競技会場が海水の場合は 7mm淡水の場合は 9mmを上回ってはならない

bull ウェットスーツがセパレートタイプの場合脇の下から股の部分に限り二重になっていてもよい

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull モーターエンジンプロペラ等推進力力を補助する機器の使用を禁止するビーフィンまたはモノフィンの使用は許可する

bull 競技者は固定されたロープを潜降しなければならない競技者はロープのボトムウエイトをバラストとして利用し潜降することはできない(すなわち「ボトムウエイトに乗る行行為」は許可されない)

924 その他浮上を補助する装置等は大会の AIDA インターナショナルジャッジが AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者およびまたはスポーツオフィサーと協議の上禁止する

925 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

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926 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

927 競技者は自らの力力によるビーフィンモノフィンおよびまたはロープを手繰ることによって浮上しなければならない浮上を補助するインフレータブルまたはメカニカルなシステムの使用は禁止する

928 予備

929 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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10 ノーリミッツ(NLT) 101 概要

1011 AIDA インターナショナルはノーリミッツを競技会の正式種目として認定しない

1012 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

102 世界記録アテンプト

1021 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

1022 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

1023 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull 浮上の場合にはモーターエンジンプロペラ等を補助する機器の使用を許可する潜降にはウエイト付スレッド以外推進を補助する器材の使用は禁止する

1024 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

1025 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

1026 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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11 ペナルティ 111 以下に記載する間違いを犯した場合失格とはならないがペナルティが適用される負の数は AIDA 記録として認められない

112 ペナルティのない記録のみが AIDA 世界記録大陸記録として公認される

113 OT より早く競技を開始した場合5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

114 プール競技において競技者が定められた時間(STADYNDNF では OT から 10 秒以内)を超えて競技開始した場合OT から 30 秒までは5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される30 秒を超過した場合は失格となりスタートが許されない

115 申告(AP)と結果(RP)の差によるペナルティ

1151 スタティック競技(STA)において結果が申告時間を下回った時5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=5 分 35 秒結果(RP)=5分 4 秒

申告と結果の差=31 秒

ペナルティ=7ポイント

最終ポイント=608-7=538 ポイント

1152 ダイナミック競技(DYNDNF)において結果が申告距離を下回った場合1mにつき 05 ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=100m結果(RP)=89m

申告と結果の差=11m

ペナルティ11x05=55 ポイント

最終ポイント445(89m)-55(11m)=39 ポイント

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1153 深度競技(CWTCNFFIM)において深度計が申告より浅い深度を示した場合結果と申告深度の差 1mにつき 1ポイントのペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではない

計算例

申告=50m結果(深度計の読み)=465m

実際の結果=465rarr結果=46m

ペナルティ

bull 申告と結果の差50m-46m=4mペナルティは 4ポイント

bull タグを持ち帰らないペナルティは 1ポイント

最終ポイント46-5=41 ポイント

116 ダイナミック競技(DYNDNF)特有のペナルティ

1161 スタート時及びターン時に身体のいかなる部分も壁にタッチしなかった場合は1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるまたターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格とする

1162 競技者は選手が身体の一部が水面に出たままレーンを泳ぎ切った水面に出たまま全競技を行行った場合失格となるこの規則に違反した場合は失格となる前述に限らず水面でアームリカバリーを行行った場合は失格となる【アームリカバリークロールの様な動きで腕を体の脚の方から頭の方に戻す動作】

1163 競技者が競技中に身体をサポートするもの(壁コースローププールの底等)につかまったり押したりした場合は5ポイントのペナルティが適用されるただし競技者が浮上に際してプールのエッジまたはロープを掴むことはペナルティの対象とならないものとする

117 深度競技(CWTCNFFIM)特有のペナルティ

1171 競技者が競技中に安全上の理由以外でセーフティーラニヤードを外した場合は10ポイントのペナルティが適用される

1172 競技者がタグをジャッジに渡せなかった場合は1ポイントのペナルティが適用される

118 コンスタント競技(CWTCNF)特有のペナルティ

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1181 競技者は気道(鼻と口)が水面下にある場合2mゾーン(ボトムプレートから 2m以内の範囲)では失格とならずにロープを掴むことが認められる競技中鼻と口が水面下にある間にロープの 2mゾーン以外の場所を掴んだ場合1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるただし 717 項記載の例外を除く前述に関係なく競技者は競技開始時競技ロープの水面または水上部分を(すなわち手が完全に入水しない限り)ペナルティ無しに掴むことができる

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12 プロテスト(異議申し立立て) 121 キャプテン(不在の場合は競技者自身)は当該事象が起きてから最大 15 分以内または当日の結果発表後 15 分以内にジャッジにプロテスト(異議申し立立て)を行行うことができる

122 審判団は水面下での規則の違反をセーフティーダイバーまたはボトムカメラビデオのレビューから確認した場合適用可能なペナルティまたは失格を競技者およびまたはそのチームキャプテンへ直接告知するか結果発表時に当該ペナルティ失格を含めるものとする

123 プロテストがあった場合ジャッジは選手のペナルティまたは失格について以下の手順で判断する

1231 プロテストはすべて審判室で管理しひとつずつ処理する

1232 ジャッジはそれぞれのプロテストについて最初にビデオ映像を見見るビデオ映像は必要に応じ何度もまたはスローモーションで再生する

1233 判定を行行ったジャッジは事実の要約とその判定に至った経緯を他のジャッジに説明する

1234 競技者とキャプテンは公式ビデオ映像を見見て追加のコメントを付け加えることができるその後競技者とキャプテンは退室する

1235 競技者は必ず事情を聴取され関連性があれば審判団は競技者の安全および潜降と浮上の監視を担当するスタッフたちからも聴取できる

1236 審判団はプロテストについて協議できるが審判団長が課す協議の制限(例各ジャッジの発言を 1分に限定するなど)を前提とする審判団はその後各プロテストに対する無記名式投票へと進む

124 単に疑わしいだけの場合は競技者にとって有利な判定を行行わなければならない(すなわち何が起きたのかがよくわからない場合競技者にとって有利に解釈する)この場合審判団はどのパフォーマンスを考慮の対象とするかを決定する

125 審判団は遅くとも競技当日のイベントコミッティにおいて当日の競技におけるプロテストの判定結果について報告する

126 プロテスト申立立人は 50 ユーロまたは同額の現地通貨を支払わなければならないこれは審判団が競技者の正当性を認めた場合は返金金される逆に審判団が競技者の正当性を認めない(すなわち申し立立てが覆らない)場合支払金金は競技の主催者に渡されるがAIDA 世界選手権または世界記録競技会では支払金金は AIDA インターナショナルへ渡る

127 AIDA 世界選手権大会ではプロテストを行行う競技者と同じ国籍のジャッジはプロテスト処理から外れなければならない(すなわちそのプロテスト処理のあらゆる過程または審判団投票の間プロテストが処理される部屋にいてはならない)

128 審判団の決定において結果が同数となった(例えば棄権によりジャッジの人数が偶数になった)場合は審判団長の票(プロテストに参加している場合)または副審判団長(審判団長が参加していない場合)の票が 2票として数えられる

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129 決勝時のパフォーマンスに関するプロテストによって決勝がやり直しになることはない

1210 競技者は自身の競技中の環境(セーフティーダイバーや主催者の不備により競技への妨げがあったなど)に対してもプロテストを行行うことができるこの場合競技者は審判にその場で直接申し立立てることができそれが有効と認められれば競技のやり直しができるものとする(特に深度競技において)

1211 各プロテストはひとつの問題のみを扱う例えば競技者がグラブ違反およびサーフェイスプロトコル違反でペナルティを適用されている場合その競技者が両方の問題で申し立立てをしたい場合はふたつの申し立立てを行行わなければならない別々の問題はそれぞれのプロテストフォームに記載し別個のプロテストとして扱われなければならない

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13 競技審判団 131 国際大会

1311 国際大会では審判団は当該競技会で AIDA インターナショナルを代表する 2名以上の AIDA インターナショナルジャッジで構成されるものとするAIDA ランキングリストに掲載するプール競技では 1名以上深度競技では 2名以上の AIDA ジャッジがその競技をジャッジしなければならない

1312 アシスタントジャッジはAIDA インターナショナルジャッジのポジションに関連する特定の職務(公式カウントダウン深度計およびタグの管理タイムキーピング等)を補助するものでスタティック競技においてはジャッジとアシスタントジャッジを設置されることがある

1313 ジャッジはウォームアップのスタートから競技に立立ち会い以下のことを行行う

bull 競技会が競技規則どおり運営されていることの確認

bull 競技者の装備のチェック

bull 競技者のパフォーマンスのチェック

bull 競技会に関連する規則を遵守しないまたは主催者の円滑な運営や競技会の安全性を損なう競技者を失格にする

bull 競技者やスタッフの安全が脅かされた場合競技を中断させる

bull チームキャプテンから提出されたプロテストの収集(該当する場合)

1314 コンスタントウエイトフリーイマージョンにおいては1名以上のジャッジが水中で判定を行行わなければならない世界記録を上回る申告の場合その結果が世界記録として認定されるためには2名以上のジャッジが水中で判定しなければならない(34 項参照)

1315 主催者は競技会の 2週間前までに審判長を AIDA インターナショナルへ(CARS システムを通じて)告知しなければならない世界記録ステータスの競技会では当該告知は競技会の 6週間前までに AIDA インターナショナルへ告知しなければならない

132 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

1321 世界選手権においてはAIDA インターナショナルは AIDA ジャッジ IOP の条件に従い審判団を指名する審判団は 6名以上の AIDA ジャッジから構成されるジャッジ要件は下の 1333 項と 1334 項に規定されている

1322 アシスタントジャッジは競技会の通常の進行行に関し投票や決定はできないが各状況においてインターナショナルジャッジ(意思決定の際にそれを検討する者たち)へ自分たちの意見見を述べることができる

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1333 AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならないAIDA 世界選手権のジャッジはシニアジャッジ(レベル D)以上でなければならない前述に加え

(i)AIDA プール世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(ii)AIDA 深度世界選手権のジャッジはAIDA 深度競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(iii)AIDA チーム世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上AIDA 深度競技会から 30 ポイントを得ていること

1334 審判長AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならない前述に加え

a) AIDA プール世界選手権では審判長はプール競技会から最低 100 ポイントプール世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上のプールおよびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

b) AIDA 深度世界選手権では審判長は深度競技会から 100 ポイント以上深度世界記録アテンプの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の深度およびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

c) AIDA チーム世界選手権では審判長は

(i)プール競技会から最低 100 ポイントおよび深度競技会から最低 100 ポイント

(ii)深度世界記録アテンプトの最低4レコードポイントおよび深度世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の AIDA 世界選手権(プール深度およびまたはチーム)でジャッジを務めていること

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14 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ) 141 イベントコミッティ

1411 イベントコミッティは円滑な競技会運営と競技規則や運営についての質問に答える場として実施される

1412 イベントコミッティは以下のメンバーで構成される

bull 審判団

bull チームキャプテン

bull 大会主催者

競技者はイベントコミッティに参加する要望は出せるが直接発言することはできないキャプテンが競技者の代表として要望を代弁する

1413 イベントコミッティは審判団および主催者によって進行行されるその日の特定の議事を遵守する

1414 イベントコミッティは相互尊重とフェアプレイの精神に則って運営されなければならない審判団主催者または他チームのキャプテンに対して非協力力的な姿勢のキャプテンや競技者はイベントコミッティから排除されることがある

1415 イベントコミッティは次に掲げる事項を目的として競技日前日の主催者の設定した時間に開催される

bull 競技結果の発表

bull キャプテン競技者スタッフへの翌日の競技に関する一般事項(日程の再確認ローカルルール天候や特別な環境等)の伝達

bull 翌日に開催する競技の OT タイムの配布

142 競技参加標準記録(MINIMA)競技参加標準記録を設定する場合はAIDA インターナショナルが(主催者との協議により)設定するものとしそれらが適用される世界選手権開始の6か月以上前に AIDA ナショナルへ通知されなければならない

143 主催者

1431 AIDA インターナショナルに選出された大会主催者は開催 6か月前までに次に掲げる情報をAIDA インターナショナルを含むすべての関係者に送付しなければならない

bull 大会に適用される全ての規則

bull 競技会概要(開催期日イベントコミッティ大会参加費等)

bull 使用施設日時宿泊場所偶発責任等が記載された競技会実施要項

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bull 競技者ジャッジ観衆の安全のための使用される設備が記載された文書

bull 緊急時の避難救助手順が記載された文書

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull 競技会の進行行運営に関するすべての文書

bull 代替の会場となる場所の図

bull メディアに関する詳細計画と大会主催組織のスタッフの名前

1432 大会主催者は開催 5か月前までに競技会に関する詳細情報を告知する専用のウェブサイトを英語表記で開設しなければならない具体的な内容は次のとおり

bull AIDA ロゴを使用したウェブサイトと公式の競技会名

bull 競技開催地の案内図

bull AIDA インターナショナル競技規則

bull 詳細スケジュール

bull AIDA インターナショナルへの登録ページ

bull 主催者問合せ先アドレス

bull 宿泊施設(ホテル空港)

bull 競技会場付近の概要情報

bull レンタカー船の情報

bull スクーバダイビングやフリーダイビングに関するその国特有の法規則

bull メディアに対する情報(連絡先水中映像写真の入手の可否等)

1433 AIDA インターナショナルは開催 2か月前までにジャッジの立立候補を受け付け検討を経て審判団を編成しなければならない大会主催者はチームキャプテンに審判団の構成について競技会初日に通達するものとする大会主催者は審判団の開催地までの交通費および宿泊経費食事代を負担するものとする各ジャッジには自室が提供される(ただし他のジャッジまたは自分のパートナーと同室になることを了承するものとする)交通費は大会主催者より前払いにて支払われるものとし移動に関する書類はAIDA インターナショナル理事会により審判団の選出がなされてから遅くとも 10日以内に使用できるものとする主催者はAIDA インターナショナルに対し(適用可能であれば)審判団に同じ大陸の国のジャッジを50を目安に選出するよう依頼できる

1434 主催者は全ての必要な施設設備を審判団が自由に使えるようにしておかなければならない

1435 主催者は審判団がビデオをチェックするための常設のエリア(施設設備)を確保しなければならない

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1436 大会全体の責任はAIDA インターナショナルや審判団ではなく大会主催者が負うAIDAインターナショナルおよび審判団は競技者の安全に関する責任を負わないものとする

1437 イベントコミッティは競技会の前日に行行われるものとする主催者はその席においてチームキャプテンに当該競技のスタートリストを配布しなければならない

1438 主催者は大会初日(開始日)に競技者キャプテン主催者審判団メディアセーフティスクーバーフリーダーバー医療救急スタッフによる情報共有化のためのミーティングを開催しなければならないこのミーティングを通じ主催者は大会の詳細情報特にイベントコミッティの開催スケジュールおよび競技結果発表の日時について説明する

1439 大会主催者は報道関係者がトレーニング日および競技日に水中撮影(ビデオあるいはスチール)をするために水に入れるよう配慮し施設を用意しなければならない

14310 大会主催者は競技者が記入するための申告用紙を用意する

14311 AIDA インターナショナル理事会により指名された委員会は(一人の AIDA からの代表に対して)主催者の費用で競技会の 2か月前までに以下に掲げる事項について主催者と確認する

bull 宿泊スケジュール資材調達などが計画どおりに進んでいるか

bull セーフティーフリーダイバースクーバダイバーのリーダーと共にイベント全体の安全管理の準備ができているか

bull 施設とその管理状況

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull メディアに関する詳細計画とメディア担当スタッフの決定

14312 この委員会は1名以上の審判団のメンバー(または AIDA インターナショナル委員会に指名されたその他の者)から成り問題を整理し必要な解決策を見見つけるために主催者と緊密に連携をとりながら効率的な組織運営を目指すものとするこの委員会はAIDA インターナショナル理事会へ直接報告する

14313 審判長と副審判長または 2名の指名されたジャッジは公式アクティビティの開始日(大会初日)の 3日前までには現地に到着していなければならない

14314 大会主催者は自国の然るべき機関または AIDA インターナショナルに依頼しドーピングテストを実施することが義務付けられる主催者はこれらの手続きと試験(キットを含む)の費用を支払うものとする競技者が選ばれる条件は審判団の裁量にゆだねられるただし各種目の優勝者および世界記録を上回った競技者は男女女ともに必ずテストを受けるものとするまた一般に主催者は全ての 1位と 2位の競技者と競技日ごとにランダムに選択された 2人の競技者を検査する準備をしなければならない

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14315 大会主催者は各種目とも1名以上の「オープナー」を設けることが望ましい審判団はセーフティーダイバーまたは有能なフリーダイバーの中から「オープナー」を指名することができる「オープナー」はそれぞれの能力力の範囲内で競技ゾーンを公式に確認し主催者の慣らしを行行う「オープナー」は競技者と同条件で試技をすることになるが必ずしも競技者でなくともよい決勝と予選は同じ日に開催されても別の大会として見見なされしたがってそれぞれでオープナーを設ける決勝に進出していない予選出場者が決勝の「オープナー」として試技をすることは認められる「オープナー」としての記録は世界記録としては認められない

14316 大会主催者はすべての競技者の ID ナンバーを設定する競技者は競技中必ず IDナンバーが明確に分かるようにしなければならないID ナンバーのリストは報道関係者とキャプテンに配布される

14317 大会主催者はセーフティーダイバージャッジおよびその他オフィシャルスタッフ全員に対して競技中も視認しやすい ID システムを提供しなければならない

14318 公式深度計は正確な測定のため競技が始まる前までに測定済みのロープで確認調整されなければならない

144 雑則

1441 主催者または競技者のスポンサーに関連する制限事項によって大会運営に支障があってはならない

1442 イベントコミッティでは公認メディアの人数と位置について明確にしなければならないAIDA に指定されたカメラマンおよびまたはビデオグラファーは全てのメディアゾーンおよび深度競技用の全ての競技エリアへ立立ち入ることができる(当該者は競技の進行行に干渉してはならない)

1443 AIDA インターナショナルおよび大会主催者は競技者が競技規則を遵守しないために生じた事故について責任を負わない

1444 現競技規則は世界選手権開催の 3か月前以降は変更しないものとする

1445 競技規則において明示されていない事項についてはジャッジのみが判断を下すことができる

145 スタートの最小インターバルAIDA 世界選手権の深度競技では競技の最短インターバルは 9分(100m 以上の潜水は 10 分が推奨される)なければならないただし80mに満たない潜水の最短インターバルは 8分とし50m未満の潜水での最短インターバルは 7分とする

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用語集 AIDA カレンダーAIDA のウェブサイトには様々な目的のカレンダーが掲載されている競技記録アテンプトインストラクターコースジャッジコースこれらのカレンダーは以下に掲載されている

CARS競技会発表およびランキングシステム最新の AIDA 競技会と記録アテンプトデータが蓄積されたオンラインアプリケーション以下の二つで構成されている

a) 競技会の発表 httpcarsaidainternationalorgcalendarannounce-competition

b) ランキング(すなわち結果) httprankingaidainternationalorg

CNFコンスタントウエイトウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

CWTコンスタントウエイトウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DNFダイナミックウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DYNダイナミックウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

FIMフリーイマージョン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

IOP本 AIDA ジャッジインターナルオペレーションと手順

JOSジャッジオンラインシステム最新の AIDA ジャッジ情報が蓄積されているオンラインアプリケーションAIDA のウェブサイト httpjudgesaidainternationalorg にある

STAスタティック httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

Page 15: AIDA International Competition Rules v14.0J-60522-2...らない。AIDAインターナショナル理事会は、その競技会が条件を満たしているかどうかにつ いて判断を下すことができる。

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333 予備

334 国ごとの性別及び種目別競技者数は主催者及び AIDA インターナショナルにより決定されAIDA からその国のナショナルメンバーへ通達される

3341 団体戦世界選手権においては国ごとの競技者数は男女女各 3名と補欠男女女各 1名とするただしAIDA インターナショナルの決定により変更することができる男女女別々のチームを出場させない国は男女女混合チームを出場させられる混合チームは男性部門でのみ競技可能となる交代要員はチームキャプテンからの要請と大会医師の合意により医学的な理由からのみ競技に参加可能とするこれは競技会で 1回のみ可能である

3342 予備

335 AIDA インターナショナル世界選手権においてはAIDA インターナショナルと主催者が選手登録に対して責任を有するAIDA ナショナルは当該競技会に参加する競技者を選定できるが目標基準(例パフォーマンス)と非差別的基準のみに基づくものとするその他の団体(例国内の潜水協会)が当該選定に参加することはできないAIDA ナショナルがない国ではAIDA インターナショナルは別の機関にこれらの選択を管理させるか当該競技者による競技を直接許可することができる(AIDA の決定する条件に依る)代表選考に関する情報はAIDA の要請により AIDA ナショナルから AIDA インターナショナルへ送付されなければならない

336 世界選手権に参加しようとする競技者はその所属国に AIDA ナショナルがある場合はそのメンバーでなければならないAIDA ナショナルが無い場合はその競技者は同じ国の他の競技者と共にAIDA インターナショナルに対し特別招待を要請することができる

337 AIDA インターナショナル世界選手権に参加できるのは大会の 2週間前までに年会費を支払った AIDA ナショナルに所属している選手のみとするその他の国または公式 AIDAナショナルによる年会費が未払いで特別招待が許可されている場合代表競技者を参加させるために1か国につき 150 ユーロの「仮許可」代を AIDA インターナショナル(または AIDAを代表する審判団)へ支払わなければならない

338 AIDA ナショナル各国はイベントコミッティに国を代表して参加するチームキャプテンを指名する

339 チームキャプテンは運営上の安全性を高めるため予定している申告を到着した日選手登録または最初のイベントコミッティの際に確認しなければならない

3310 世界選手権においてジャッジは自分と同じ国籍の競技者の判定ができない

3311 公式競技の OT は前日のイベントコミッティ開始までに決定する競技の順番は申告の数字順または抽選で決定する

34 競技会における世界記録

341 世界記録を上回るパフォーマンス

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3411 AIDA 競技会における全ての AIDA 世界記録で最低でも 2人の AIDA ジャッジ(レベル Eかそれ以上)がパフォーマンスの審判を行行い最低でもそれらのうち 1人のジャッジがマネージングジャッジ(レベル B)かそれ以上でなければならない最低でも 1人のマネージングジャッジ(レベル B)かそれ以上の者が競技者と異なる国籍でなければならない深度競技では申告が現世界記録を上回っている場合当該のジャッジ両者が水中にいなければならない

3412 競技会の間現行行の(世界)記録を上回ったパフォーマンスが「ドーピングテストの結果が出るまでの暫定世界記録」として扱われるためには全ての競技規則を守りまたそのパフォーマンスの判定がホワイトカードによるものであることが必要であるペナルティを伴うパフォーマンスは競技会の順位においては有効だが世界記録としては公認されない

3413 主催者はドーピングキットを準備してドーピングテストを行行い有効なビデオ映像を準備しなければならない

有効なビデオ映像とは以下をいう

bull ビデオ映像はOT の 30 秒前から審判団が判定を下す(すなわち水面浮上後 30 秒以上でカードが示される)までアテンプト全体をカバーしている

bull 競技者の水面への浮上が写されている

bull 競技者の顔が完全に見見えて認識できる

bull 完全に SP が見見えそれがカメラの方を向いている

bull 競技者がジャッジの判定が出るまで誰にも触れられていないことが明確に見見てとれる

bull 深度競技においては世界記録更新が認定されるためにはボトムカメラによる撮影が必須である

3414 同じ競技会と種目において 2人以上の競技者が同じ記録を達成した場合各競技者がホワイトカードを受けることを条件に新世界記録を共有するものとするAIDA は現世界記録パフォーマンスを超えるその次のパフォーマンスもまた競技者がホワイトカードを受けることを条件に承認する承認のために35 項に明記されている通り全ての競技者は同じ手順(ドーピングテストその他)を踏まなければならない

3415 審判長は下の 3512 項と 3514 項に規定されている通り世界記録パフォーマンス毎に AIDA インターナショナルへビデオと文書を提出しなければならない

342 競技結果が大陸記録を上回っている場合は34 項と 35 項の手続きが適用されるただし3515 のドーピングテスト及びそれに伴う 3511 の手続きは適用されない

343 競技会で世界記録が出た場合審判団は記録の詳細を表す詳しい報告書(ワードまたは同様のフォーマット)を書く1枚の複写を主催者へもう 1枚をビデオデータとともに文書をアーカイブする AIDA インターナショナルスポーツオフィサーへ送付しなければならない

35 世界記録アテンプト

351 競技者は自らが代表する国の AIDA ナショナルのメンバーでなければならない

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352 AIDA ナショナルの無い国に属する競技者はAIDA インターナショナルに対し申請をしなければならないAIDA インターナショナルはその競技者の実際のレベルトレーニングにおける安全対策の状況などを確認する

353 申請書は記録アテンプト期間の開始の 6週間前までにAIDA ナショナル(または 352項の場合は競技者)により AIDA インターナショナルへ提出されなければならず以下を含むファイルが同封されていなければならない

bull アテンプトを行行う競技者のプロフィール

bull フリーダイビングの実施に支障がない旨明記した医師の診断書

bull アテンプトに関わる方法機材及びメンバーのレポート

bull 競技者自身が上記の申請書の提出を行行うのはその競技者が AIDA ナショナルの無い国に属する場合のみとする

354 ジャッジ(審判)

3541 AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者はスポーツオフィサーと共に2名の AIDA インターナショナルジャッジを指名するジャッジはできるだけアテンプト開催地域の近くの者を選ぶAIDA 世界記録アテンプトではマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長及びシニアジャッジ(レベル D)以上のセカンドジャッジがいなければならない

3542 アテンプトの主催者はジャッジに関わる交通費宿泊費食事代を含む全ての費用を負担しなければならない交通費とチケットはジャッジ人選の決定後10日以内にジャッジの元へ届かなければならない

3543 世界記録アテンプトではジャッジの拘束期間は 1イベントで最大でも 9日間までとするそれ以上に延長する場合は担当ジャッジ及び AIDA ジャッジ統括責任者及び又はAIDAスポーツオフィサーによる承認を必要とするアテンプトの実施は1日 1回のみとするスレッド競技の場合は特にその安全性を確実にしなければならないプール競技ではアテンプトの実施の回数に制限は設けないただし必要とされた場合ジャッジはその回数を決定する権限を持つ

355 主催者は携わる人の安全を含むそのアテンプトに全体について単独で責任を負う

356 AIDA ナショナルはアテンプトの 2日前までにその競技者が全ての必要条件を満たしていることをファックスまたは Eメールで AIDA インターナショナルに報告しなければならないAIDA ナショナルの無い国の競技者は2人の立立会人の承認を得た報告書を提出するものとするAIDA インターナショナルはこれらの報告内容を受理するか却下するかの権限を持つ

357 適用されている AIDA インターナショナルのルールとアテンプト実施会場の国の法律規則とに相容れない項目がある場合AIDA ナショナル(又は競技者自身)はルールの例外的適用を申請しなければならないAIDA インターナショナルは申請内容を調査しその申請を承認するか否かを決定する権限を持つ

358 主催者はジャッジが必要な施設が全て自由に使えるよう便宜を図らなければならない

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359 ジャッジは必要に応じ機能性の高い安全装置への変更について主催者に進言することができる

3510 指名された AIDA インターナショナルジャッジは記録アテンプトに関し下記に該当する場合にその中止を提言する権利を持つ

bull 競技規則が遵守されていないとき

bull アテンプトに参加している全ての人の安全が十分に確保されていないと判断したとき

bull 運営が正常になされていないと判断したとき

ジャッジがこの権利を行行使する場合は決定後できるだけ速やかに主催者及び AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者スポーツオフィサーに直接文面で通知しなければならない

3511 主催者は311 項に基づきアテンプトに先立立ってドーピングテスト費用として500 ユーロ(または技術資料に明記されている場合はその額)を現地に到着したジャッジに現金金で支払わなければならないこれは現在の市場価格による国内通貨またはユーロでも構わない

3512 AIDA 世界記録のためのビデオ要件は技術資料(5項)に規定されている

3513 3117 項によりジャッジによる判定が下されビデオ映像を確認後最終的な判定(ドーピングテストを除く)が決定される

3514 ジャッジはアテンプトの結果の詳細を示したレポートを提出する(正副 2通)1通は主催者に提出しもう 1通は AIDA インターナショナルスポーツオフィサーにアーカイブのためのビデオ映像とともに提出する技術資料(5項)では当該報告書に網羅されるべき項目を特定している

3515 技術資料に明記されたドーピングテストの手順は全ての世界記録アテンプトに適用される

36 サーフェイスビデオレビューこれらの規則で要求されるその他全てのビデオレビューに加え審判団は以下のパフォーマンスについてサーフェイスビデオをレビューしなければならない

(i)全ての AIDA 世界記録アテンプト

(ii)競技会において AIDA 世界記録を超える全てのパフォーマンス

(iii)全ての AIDA 世界選手権での性別種目別のトップファイブパフォーマンス

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4 安全 41 概要

411 AIDA セーフティーガイドラインはAIDA インターナショナルが公認後援する全ての大会において適用される

412 予備

413 セーフティーラニヤードセーフティーラニヤードは全ての深度パフォーマンスで義務付けられているラニヤード要件は技術資料(3項)に規定されているラニヤードは競技者の安全性を守るために必要な場合を除きパフォーマンス中に競技者によって外されてはならない競技者の安全性以外の何らかの理由でラニヤードを外した場合はペナルティの対象となる

414 競技深度計はセーフティーラニヤードを装着した手首と反対側に着けるものとする

415 全ての深度競技においては医師救護隊員若しくは蘇生術(EMT)を専門とする消防士の配置が義務付けられているプール競技においてはプロ救護員またはそれ以上に相当する者の配置が適切である遠隔地であるために治療が遅れる可能性があることを考慮に入れた計画を立立てなければならない医療サポートスタッフは責務を果たすため必要な医療機器を装備していなければならない吸入用酸素及び応急手当用の機器は必須である深度競技においては十分な蘇生法を施すための機器を事前に準備しておかなければならない

416 主催者は前述のリストバンドを用いて選手と同時に浮上することなく容易に選手の緊急浮上を行行うために必要な機器を装備したセーフティーダイバーを確保(準備配置)しなければならないスクーバダイバーはカウンターバランスシステムとは関係なくスクーバダイバーが選手もしくは競技ロープまたはその両方を浮上させるための追加のリフトバックシステムを携帯しなければならないカウンターバランスシステムを採用していても予備の浮上手段として追加のシステム(完全装備で水上待機しているスクーバダイバープラットホーム上にいる競技ロープの手動引き上げ役など)は必要であるAIDA 及び審判団は大会開始前にカウンターバランス及びその他の安全装置の検査実演を求めることがある

417 競技会及びアテンプトの両方においてセーフティーフリーダイバーのフロントスノーケルの使用はプール競技深度競技共に禁止する

42 国際大会

421 セーティーフリーダイバーの人数はローテーションを行行うのに十分でなければならない競技ゾーン 1か所につき少なくとも 2名以上のセーティーダイバーを必要とするウォームアップゾーンには 2人以上のセーティーダイバーを必要とする他の AIDA文書(安全手順など)がこれらの問題を指摘している場合本項をアップデートしなければならない

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43 世界選手権

431 深度競技において水中に配置する全てのスクーバダイバーはその役割に応じたスキルを証明できるものと必要な機材を持っていなければならないセーフティースクーバダイバーは世界的に認められた認定機関(PADINAUIIANTDTDICMAS あるいはこれらと同等の機関)の規則を遵守しなければならないセーフティーフリーダイバーは20m(80m以上の競技の場合は 30m)まで楽に繰り返し潜れる能力力を持っていなければならない主催者はこれらのレベルを確認する責任を負う全てのセーフティーダイバーは大会前に AIDAインターナショナルに承認検証されなければならない主催者は安全に関わる全てのスタッフがその役割を果たすための能力力を備えていることを確かめなければならない

432 主催者は公式競技に先立立ち参加する全ての人の安全を確認するために安全担当者と共に救助活動の予行行演習をしなければならない全ての担当者が自分の役割を果たせるようこの予行行演習には 1名以上のジャッジまたはジャッジが指名した者が立立ち会うこととする予行行演習の実施後に安全担当チームに加わった者に対してはジャッジを介してその役割を明確にする安全担当の新メンバーは安全に関するスキルや知識を予行行演習を体験したメンバーと同等もしくはそれ以上に持っていなければならない(実際の救助活動あるいは救助の訓練の経験を持つ者でなければならない)経験豊富な競技者であってもセーフティーフリーダイバーのためのトレーニングプログラムの受講経験や実際の競技会でのセーフティー経験がなければセーフティーとしての役割が無条件で果たせるとは見見なされない

433 水深 80m以上の競技を行行う場合には水深 30mでのトラブルへの対応ができる能力力のあるセーフティーフリーダイバーの配置を勧告するセーフティーフリーダイバーは水深30m にいる必要はないが主催者は水深 20m 以上でのトラブルへの対応が可能なよう計画を立立てることを勧告する

434 酸素はダイビング後の吸入のために水面及び水深 5mでの呼吸が可能な装置でなければならない競技者が酸素を水中で呼吸している間セーフティーフリーダイバーまたはスクーバダイバーが競技者を監視する競技者は水中での酸素吸入のリスクを理解した認定スクーバダイバーでなければ水中で酸素を吸入することは許されないそれ以外の競技者はダイビング後水面もしくは陸上で酸素を吸入するものとする水深 80m以上のダイビング後の酸素吸入は必ず実施しなければならない

44 予備

45 世界記録アテンプト

451 全てのルールに 41 項が適用される

452 明記された以外の全ての安全装置はアテンプトの1か月前までに AIDA インターナショナルへ提出されなければならないそのアテンプトに指名されたジャッジは文書で示された情報に加え更なる情報を要求する権利を持つ

4521 蘇生器具は使用可能な状態で競技者の近くになければならない

453 非常事態の場合は競技者を指定の専門医療機関に搬送しなければならないこの医療機関はアテンプトの前にあらかじめ公表されていなければならない

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454 深度競技においては2名以上のセーフティーフリーダイバーを配置しなければならないプール競技においては1名以上のセーフティーダイバーを配置しなければならないダイナミック競技においては競技者がプールの壁に近いコースを使用する場合はジャッジと共にプールサイドを歩く配置でも可とするセーフティーフリーダイバーは必要とされる場合はいつでも水に入って競技者の救助ができるように準備をしておかなければならないダイナミック競技においては25mを超える長さのプールを使用しセーフティーフリーダイバーがプール内を併泳する場合は2名以上の配置が求められる

46 2014 年安全性強化事項

461 申告の制限

4611 主催者は競技者が過去 3か月間に達成し主催者に証明した深度の最大 10m 超までに申告を制限できる【達成期間や制限深度を主催者の判断で変更する事も可】

4612 申告の制限は全ての選手に等しく適用されなければならない主催者(と審判長)は制限を遵守するために制限深度を超えた申告を変更する場合があるこのような変更は全ての選手に等しく適用される

4613 競技者がその 3か月前までの期間中に適切なダイブを行行わなかった場合主催者はAIDA ランキングリストにあるその競技者のパーソナルベストの 50-70を使用しなければならない一般的にディープダイビングを一定期間行行っていない場合AIDA はその競技者にゆっくりと(パーソナルベストの 50-70を超えないように)再開することを推薦しているその競技者は主催者(及び居る場合は大会の医師)と最初のダイブの適切な深度を相談しなければならない

4614 主催者がこの規則のもとで申告を制限する予定の場合競技会の支払いを受領する前に文面(Eメールなど)により競技者へ告知しこの告知を広告(例主催者のウェブサイトとグループ Eメール)に入れなければならない

4615 競技者が申告を制限(すなわち変更)された場合でも料金金の返金金はない主催者は当該の変更を合理的に速やかに競技者へ告知しなければならない

462 ソナー

4621 世界選手権と世界記録において深度競技ではソナーを練習し使用していることが主催者に求められる

4622 世界記録ステータスの競技会において深度競技ではソナーの使用経験を積んでいることが主催者に求められる

4623 その他の競技会において最大競技深度がセーフティーダイバーの視界内である場合を除いて深度競技ではソナーを練習し使用していることが主催者に推奨される(が必須ではない)

463 潜降の再開の禁止

4631 CWTCNFFIM では競技者は一旦浮上を開始した後にターニングバックダウン(再び潜降)することを禁止する違反者は失格となる(すなわちレッドカード)

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4632 「ターニングバックダウン」とは(i) ソナー上では浮上開始と見見受けられたがその後再び潜降しはじめるまたは(ii) 同じ深度に 5秒以上留まりその後潜降する行行為として定義される

4633 主催者はこの規則を競技会開始前に競技者へ説明しなければならない

4634 主催者側スタッフはその稼動が競技者のリスクを軽減すると思われた場合カウンターバラストを稼働させる権限を持つ(が要求はされない)

464 スクイーズの事後

競技者をケガのリスクから守るため競技者が著しいスクイーズまたはその他競技者の安全性を脅かす医学的状態にある場合大会の医師は競技者の潜水を止めることができる医師主催者(例セーフティーダイバー)またはジャッジの要請により医師は再潜水前に競技者の検査を要求する(医師または主催者により決定された通りの)深度潜降の後パルスオキシメーターによる酸素飽和度検査が義務づけられこれにより医師は競技者がさらなる検査を必要とするかどうか決定する主催者と審判長との協議により医師はそうした規制がダイバーの健康と安全を守るために必要と思われる場合以下の規定の通り競技者の潜水を禁止することができる当該規制が実行行された場合大会参加費の返金金はない競技者が医師の検査を拒否した場合競技者はその競技会で再び潜水することが許されず別の競技会エントリー前に健康診断書を取得しなければならない予想される検査結果には以下のものがある

4641 健康なダイバー自己責任で潜水可能

4642 軽い症状休憩の勧告または簡単な潜水(すなわちその競技者にとって浅い深度)への制限

4643 軽度の肺水腫2日間の休息(またはケガの程度により医師の裁量でそれ以上)復帰時以前の潜水より深い申告はできない異なる種目を行行いたい競技者の場合医師は申告の許容可能な最大深度を決定できる

4644 重度の肺水腫3日間の休息または競技の終了(ケガの程度により医師の裁量による)徐々にモニターされた潜水で潜水を継続するようにする(例以前の目標深度の 60未満から開始する)異なる種目を行行いたい競技者の場合医師は申告の許容可能な最大深度を決定できる

4645 重症の場合医療的ケア競技者が回復したことを医師が確認するまで追加的な潜水はできないラングスクイーズ(例ピンク色の気泡または泡を咳出す)は重症の一例

4646 競技者が申告を制限されたあるいは潜水が中止された場合料金金の返金金はない

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465 トレーニング及び装備

4651 必要な医療トレーニング世界選手権と世界記録AIDA 世界選手権と世界記録競技会では以下のトレーニングを受けた医師が必要となる

bull 救命外科

bull 気道管理

bull 二次心肺蘇生法(ACLS)

bull 要求されないが可能なところでは推薦されるACLS のトレーニングを受けた最低もう 1人のパラメディックまたはセーフティーダイバー

4652 必要な医療トレーニング世界記録ステータスの競技会世界記録ステータスのAIDA競技会では以下のトレーニングを受けた医師が必要となる

bull 救命外科

bull 気道管理

bull 二次心肺蘇生法(ACLS)

bull 必須ではないが可能なところでは推薦されるACLS のトレーニングを受けた最低もう 1人のパラメディックまたはセーフティーダイバー

4653 必要な装備AIDA 世界選手権と世界記録競技会及び世界記録ステータスの AIDA競技会では以下の装備が必要となる

bull パルスオキシメーター

bull 聴診器

bull ポケットマスクスタッフのトレーニングが必要競技ゾーン内に常備が必要使用は必須ではない

bull 酸素マスク

bull 必須ではないが可能なところでは推薦されるCPAP フェイシャルマスクと標準マスクPEEP (positive end-expiratory pressure) バルブ付き BVM (Bag-Valve-Mask) が付いた酸素タンク

4654 推薦される装備AIDA 世界選手権と世界記録競技会及び世界記録ステータスのAIDA 競技会では以下の装備は必要ではないが可能なところでスタッフが使用資格のあるところでは推薦される

bull 吸引器

bull プランジャーニードル(またはhttpwwwnarescuecomARS_for_Needle_Decompression_(325_in)- CN1ACDE14CD3FDhtml)

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bull AED(自動体外式除細動器)使用にはドライエリアの検討が必要

bull 口咽頭エアウェイ(気道の使用が簡単な補助)

466 インシデントレポーティングシステム2015 年 1月 1日よりAIDA 競技会の主催者は(ヘッドジャッジ医師と共同で)競技会における安全性関連インシデントを AIDA のオンラインのインシデントレポーティングシステムにて報告する必要があり手順とインストラクションは同システム内に明記されている

467 休息日競技者が連日潜水することを防ぐためAIDA は主催者が競技スケジュールに休息日を加えることを奨励する

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5 スタティック(STA) 51 概要

511 スタティック(STA)競技はプールまたは限定された安全な自然環境下で実施する深度要件は技術資料(4項)に規定されている

512 競技は水面付近で行行う

513 競技者はウェットスーツ顔面の装備(マスクスノーケルノーズクリップなど)を自由に選択することができる

514 競技者の公式記録は2つの計時結果の平均タイムとするそれぞれの計時においては秒以下切り捨てとする

公式計時 5 分 08 秒 64 および 5 分 07 秒 48

平均計時(508 + 507) 2 = 5 分 07 秒 50

公式記録5 分 07 秒= 614 ポイント

52 国際大会

521 OT のインターバルは主催者が審判長と競技の上決定するAIDA は競技者が自分の OT 前の最低 3分間競技ゾーンにいることが許可されるよう推薦する

522 ゾーンは「ウォームアップゾーン」「待機ゾーン」「競技ゾーン」の 3ゾーンで構成される競技者は最初の公式アテンプトの 45 分前から「ウォームアップ」を開始でき「ウォームアップゾーン」に入ることができる「待機ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで立立ち入ることができない

523 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは「ウォームアップゾーン」「待機ゾーン」「競技ゾーン」での補助が許可される競技者が希望する場合競技者の競技開始から気道が水面上に出るまでパートナーをオフィシャルのセーフティーフリーダイバーとして配置することができパートナーは意識確認のためのボディタッチをすることができるこの時パートナーは自分がコーチングする競技者の安全についての責任があるが競技会を通じての安全管理についての責任は主催者にあるいずれにせよパフォーマンスが終了し競技者の気道が水面から出た時点からパートナーは競技者に触れることは許されないパートナーは小さな声で競技者に話しかけることのみ許されるこれらが守られなかった場合その競技者は失格となる競技終了(すなわち鼻及び又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

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524 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われる競技者が OT から 10 秒以内に競技を開始しない場合ペナルティが適用されOT から 30 秒を経過してもスタートしない場合は失格となるまたOT 前にスタートした場合もペナルティが適用される

525 競技結果(RP)が申告時間(AP)を下回った場合はペナルティが適用される

526 予備

527 競技者は OT 毎に 1度のみ公式アテンプトを行行う権利を有する鼻と口が水中に沈んだ時点で競技スタートと見見なす競技者の OT 時または OT 後の気道(すなわち鼻と口)のいかなる入水も競技の開始とみなされる

528 セーフティーフリーダイバー及びパートナー(キャプテンコーチ)は競技中入水した状態で競技ゾーンに入ることができるその場合以下の手順で競技者の意識の状態を確認する責任を有するセーフティーフリーダイバーは競技者に対し明確にボディタッチをする競技者はあらかじめセーフティーダイバーあるいはパートナーと決めておいたサインで意識があることを伝えるこの場合以下の手順が使用される

主催者が指名したオフィシャルフリーダイバーの場合

bull 申告時間(AP)1 分前から 30 秒毎

bull 申告時間後は15 秒毎

パートナーの場合

bull 特に規定は設けずパートナーの自由とする

競技者がボディタッチに対するサインを返さなかった場合ジャッジは直ちにセーフティーフリーダイバーもしくはパートナーに追加の合図をするように指示をするジャッジは反応がおかしい又は反応が無いと判断した場合セーフティーフリーダイバー又はパートナーに競技者を水から上げるように要求するジャッジは競技者の反応に疑いを持った場合セーフティーフリーダイバーもしくはパートナーに競技者に追加のサインを出させるように指示できる

529 AIDA インターナショナルジャッジと主催者側のタイムキーパーは競技時間を計測する競技者の気道(鼻と口)が水面下に入った時あるいはスノーケルを使用する場合はスノーケルを口から外した時ストップウォッチでの計測がスタートする競技者の気道が水面から出た時計測をストップする

5210 決勝戦

52101 下記の点を除きこれまでに記載された事項は決勝においても適用される

52102 メディアの注目を高めるため決勝戦は複数ゾーンでの同時スタートとすることができる決勝戦が複数のシリーズにわたる場合最も好成績の競技者は最終組で競技する

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53 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

531 世界選手権においてはスタティック競技はプールまたは限定された安全な自然環境下で実施する

532 競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前にそれぞれのキャプテンは競技者の申告時間をジャッジに提出しなければならない

533 OT のインターバルは少なくとも 14 分とする

54 競技会における世界記録

541 パフォーマンスが世界記録を上回ったときそれが新しい世界記録と認定されるには34 項が満たされなければならない

542 従来の世界記録よりも 1秒以上上回った場合に新しい世界記録として認められる

55 世界記録アテンプト

551

552 アテンプトの時間は2人の AIDA インターナショナルジャッジが計測する気道が水面下に入った時あるいはスノーケルを使用する時はスノーケルを口から離した時から計測を開始する競技者の気道が一度水面上に上がった時点で計測を終了する

553 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

554 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは競技者の競技開始から気道が水面上に出るまで自由に競技者に接触することができまた意識確認のためのボディタッチすることができるパートナーは自らがコーチングする競技者に対して責任を有するただしパフォーマンスが終了した(競技者の気道が水面から出た)時点からは競技者に触れることは許されず競技者に話しかけることのみ許されるこれらが守られなかった場合その競技者は失格となる競技終了(すなわち鼻及び又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

555 従来の世界記録よりも 1秒以上上回った場合新しい世界記録として認められる

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6 ダイナミックウィズフィンウィズアウトフィン(DYNDNF)

61 概要

611 競技はプール内で行行われる全ての DNYDNF についてのプールの深度要件は技術資料(4項)に規定されている

612 競技は25ヤード(2287m)以上のプールで実施した場合のみ世界記録として認定されAIDA インターナショナルのランキングリストに登録されるただし全てのパフォーマンスはメートル法で報告されなければならない

613 競技者はウェットスーツウエイト顔面の装置(マスクスノーケルノーズクリップなど)を自由に選択することができる

614 両競技において選手は手や腕を使って泳いでもよいただし特別なパドル類スイミンググローブやスイミングソックスなどの推進力力を生む手段は(DYN でのビーフィンモノフィンを除き)使用を禁止する

615 DYN では競技者はビーフィンとモノフィンのいずれを使用してもよいただし世界記録についてはビーフィンかモノフィンのいずれかを使用しなければならない

616 競技者は潜水前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートその他サポートポイントからの助走をつけたあらゆるスタートを禁止する競技は気道(鼻か口)が水面に出た時点で終了する

617 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは「ウォームアップゾーン」「競技ゾーン」で競技者を補助することができるただしOT 後は話しかけることのみ許され競技者に触ることは許されない競技終了(すなわち鼻又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

618 競技者は完全に水中に没していなければならない水面露出については 116 項を参照

619 競技者補助のため1名以上のセーフティースタッフが伴泳又は追走しなければならない競技者のレーンがプールサイドから距離がある場合は1名以上のセーフティーフリーダイバーが水中で伴泳するものとするまた1コースに複数のセーフティーフリーダイバーを配置することも可能としその場合セーフティーフリーダイバーはそのレーンを分割して担当してもよい

6110 到達距離は競技者の気道(鼻か口)が水面に出た場所で計測されるただし競技者がプールの端で競技を終了する場合気道(鼻か口)が水面に出る前にエンドウォールに水面下でタッチすること計測単位はメートル法とし少数点以下は切り捨てとする

1729m=172m公式記録172x05=86 ポイント

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6111 自力力での潜行行水泳以外のいかなる推進支援も利用してはならない(ターン時にエンドウォールを蹴ることは許される)浮上時にプールの底を押して浮上することもペナルティとなる【補足浮上に際し気道が水面上に出る前に足などをプールの底につく行行為は浮上のための連続動作であってもペナルティが適用される】競技終了時のプールエッジのグラブについては 116 項を参照のこと

6112 スタート時壁から 15m 以内の地点で気道(鼻と口)が水中に没していなければならない違反した場合は失格となる

61121 スタート時に身体のどこかの部分がプールのエンドウォールに接触していなければならない違反した場合はペナルティが適用される

6113 ターンでは身体の一部がエンドウォールに接触しなければならない違反した場合はペナルティが適用される【フィンは「身体のどこか」に含まないフットポケットの部分のみ身体の一部として認められる】またターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格となる

62 国際大会

621 競技者はDYN の競技会でフィンを使わずに泳ぐことは可能であるDNF の競技会ではいかなるフィンの使用も許されない競技会が DYNDNF として公式発表された場合競技者はフィンの使用の有無を選択することができるが一つの競技会として結果表は一つになるAIDA ランキングにおいてはそれぞれの種目の結果として記載される競技会が DYN-DNFとして公式発表された場合競技者はどちらの競技に出場するかを選択する事ができる競技会は 2つの独立立したものとして扱われ結果表も別々になる競技会が単独種目として公式発表された場合は混合種目としては扱えない

622 ゾーンは「ウォームアップゾーン」と「競技ゾーン」の 2ゾーンで構成される競技者は OT45 分前からウォームアップを開始でき「ウォームアップゾーン」に入ることができる「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで立立ち入ることができない

623 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推薦する

624 主催者は競技者の要請があった場合会場内に休憩のための場所を準備しなければならない

625 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われる競技者が OT から 10 秒以内に競技を開始しない場合ペナルティが適用されOT から 30 秒を経過してもスタートしない場合は失格となるまたOT 前にスタートした場合もペナルティが適用される

626 競技者は OT 毎に 1度のみ公式アテンプトを行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し競技者がウォールを離れたらアテンプトが開始されたものとみなす競技者の OT の 30 秒より前に気道(すなわち鼻と口)が入水しウォールから離れた場合はいずれもパフォーマンスの開始とみなされる

627 競技者は自分がスタートした競技ゾーン(すなわちレーン)に浮上しなければならない違反した場合は失格となるただし競技者が自分のレーンを外れても他の競技者の妨害となることなく自分のレーンに戻れば失格とはならない

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628 競技結果(RP)が申告距離(AP)を下回った場合はペナルティが適用される(11項を参照)

629 決勝戦

6291 下記の点を除きこれまでに記載された事項は決勝においても適用される

6292 メディアの注目を高めるため決勝戦では競技者は予選の成績に準じて複数ゾーンに配置することができる決勝戦が複数のシリーズにわたる場合は最も好成績の競技者は最終組で競技しなければならない

63 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

631 予備

632 世界選手権においては621 項は適用されない

633 競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前にそれぞれのキャプテンは競技者の申告距離をジャッジに提出しなければならない

634 OT のインターバルは少なくとも 10 分とする

64 競技会における世界記録

641 パフォーマンスが世界記録を上回ったときそれが新しい世界記録と認定されるには34 項が満たされなければならない

642 従来の世界記録よりも 1m以上上回った場合に新しい世界記録として認められる

65 世界記録アテンプト

651 予備

652 競技者はウォームアップ時間を自由に選択することができる一人のジャッジが OT の60 分前から競技者を監視する

653 競技中1人以上のセーフティーフリーダイバーを併泳させ又は(競技者のレーンがプールサイドの場合)プールサイドで追走させ競技者の競技進行行をフォローしなければならない

654 従来の世界記録よりも 1m以上上回った場合新しい世界記録として認められる

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7 コンスタントウエイトウィズフィンウィズアウトフィン(CWTCNF)

71 概要

711 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

712 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助するパートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

713 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

714 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止するCWTではモノフィンまたはビーフィンの使用を認める(CNF では使用不可)審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

715 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

716 競技者はタグを水上に持ち帰りジャッジに示さなければならないタグの仕様は技術資料(3項)に規定されている

717 競技者は自らのフィンキックで潜降浮上しなければならない潜降浮上中は7171 項および 7172 項に示す場合を除き競技ロープを引っ張るまたは摑む行行為をしてはならない

7171 競技者が競技中気道(鼻と口)が水面下にある場合ボトムプレートから 2m以内のゾーン(以下「2mゾーン」という)では失格とならずにロープを引っ張るまたは掴むことができるただし競技ロープの水面または水上部分を掴むことが禁じられていないことを前提とする2mゾーン以外でロープを掴むとペナルティが適用される競技中競技者がロープを掴んで引っ張った場合は失格となるただし例外的に申告深度に届かずに浮上する場合にターンするために1回に限りロープを握り引っ張ることは認められる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 31 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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7172 競技者は潜水中ロープをガイドとして使うことは認められるが推進のためのサポートとして使った場合ペナルティが適用されるただしスタート時に競技ロープの水上か水面部を掴むことは許されるこれは競技者の身体や開いた掌がロープに接触することは許容されるという意味であり競技者がロープを保持するまたはロープをサポートとして使った場合はペナルティが適用されるただしそれが 2mゾーンの猶予内であれば競技者は自由に手を動かすこともロープを掴むこともできる2mゾーンは明確に区別できるように印を付けておかなければならない前述に関係なく競技者は競技の最後の水面への浮上のための動作に関連して競技ロープの水面または水上部分を掴み引っ張ることができこの行行為はペナルティとならない

718 競技者は潜水前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートその他サポートポイントからの助走をつけたあらゆるスタートを禁止する

719 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならないボトムプレートの仕様は技術資料(3章)に明記されている

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

72 国際大会

721 競技者はCWT の競技会でフィンを使わずに泳ぐことは可能であるCNF の競技会ではいかなるフィンの使用も許されない競技会が CWTCNF として公式発表された場合競技者はフィンの使用の有無を選択することができるが一つの競技会として結果表は一つになるAIDA ランキングにおいてはそれぞれの種目の結果として記載される競技会がCWT-CNF として公式発表された場合競技者はどちらの競技に出場するかを選択する事ができる競技会は 2つの独立立したものとして扱われ結果表も別々になる競技会が単独種目として公式発表された場合は混合種目としては扱えない

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 32 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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722 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する(天候メディア報道を含む大会の環境は審判団の判断材料となる)

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行わなければならない

7231 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

7232 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)の入水と水面からの離脱は競技の開始とみなす

724 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

725 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

726 競技エリアには競技者パートナー(キャプテンコーチ)審判セーフティーフリーダイバー以外は立立ち入ることができない

727 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

728 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 33 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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73 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

731 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

732 予備

733 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

74 競技会における世界記録

741 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

75 世界記録アテンプト

751 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの3ヶ月前から2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

752 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

753 予備

754 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

755 予備

756 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 34 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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8 フリーイマージョン 81 概要

811 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

812 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助する

812 パートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

813 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

814 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止する

815 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

816 競技者はタグを水面に持ち帰りジャッジに示さなければならない

817 競技者はロープを手繰るか又は自力力で泳いで潜降浮上しなければならない

818 競技者は潜行行前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートまたはその他サポートポイントからの勢いをつけたいかなるスタートも禁止する

819 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならない

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

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bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

82 国際大会

821 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

8221 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

8222 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)のいかなる入水および水面からの離脱も競技の開始とみなす

823 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

824 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3 つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

825 パフォーマンスエリアは以下の人員のみアクセス可能競技者そのパートナー(キャプテンコーチ)ジャッジおよびセーフティーフリーダイバー

826 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

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bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

827 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

83 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

831 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

832 予備

823 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

84 競技会における世界記録

841 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

85 世界記録アテンプト

851 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

852 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

853 予備

854 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

855 予備

856 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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9 バリアブルウェイト(VWT) 91 概要

911 AIDA インターナショナルはバリアブルウェイトを競技会の正式種目として認定しない

912 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

92 世界記録アテンプト

921 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

922 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

923 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull ダイビングスーツの厚みは競技会場が海水の場合は 7mm淡水の場合は 9mmを上回ってはならない

bull ウェットスーツがセパレートタイプの場合脇の下から股の部分に限り二重になっていてもよい

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull モーターエンジンプロペラ等推進力力を補助する機器の使用を禁止するビーフィンまたはモノフィンの使用は許可する

bull 競技者は固定されたロープを潜降しなければならない競技者はロープのボトムウエイトをバラストとして利用し潜降することはできない(すなわち「ボトムウエイトに乗る行行為」は許可されない)

924 その他浮上を補助する装置等は大会の AIDA インターナショナルジャッジが AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者およびまたはスポーツオフィサーと協議の上禁止する

925 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

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926 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

927 競技者は自らの力力によるビーフィンモノフィンおよびまたはロープを手繰ることによって浮上しなければならない浮上を補助するインフレータブルまたはメカニカルなシステムの使用は禁止する

928 予備

929 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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10 ノーリミッツ(NLT) 101 概要

1011 AIDA インターナショナルはノーリミッツを競技会の正式種目として認定しない

1012 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

102 世界記録アテンプト

1021 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

1022 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

1023 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull 浮上の場合にはモーターエンジンプロペラ等を補助する機器の使用を許可する潜降にはウエイト付スレッド以外推進を補助する器材の使用は禁止する

1024 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

1025 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

1026 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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11 ペナルティ 111 以下に記載する間違いを犯した場合失格とはならないがペナルティが適用される負の数は AIDA 記録として認められない

112 ペナルティのない記録のみが AIDA 世界記録大陸記録として公認される

113 OT より早く競技を開始した場合5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

114 プール競技において競技者が定められた時間(STADYNDNF では OT から 10 秒以内)を超えて競技開始した場合OT から 30 秒までは5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される30 秒を超過した場合は失格となりスタートが許されない

115 申告(AP)と結果(RP)の差によるペナルティ

1151 スタティック競技(STA)において結果が申告時間を下回った時5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=5 分 35 秒結果(RP)=5分 4 秒

申告と結果の差=31 秒

ペナルティ=7ポイント

最終ポイント=608-7=538 ポイント

1152 ダイナミック競技(DYNDNF)において結果が申告距離を下回った場合1mにつき 05 ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=100m結果(RP)=89m

申告と結果の差=11m

ペナルティ11x05=55 ポイント

最終ポイント445(89m)-55(11m)=39 ポイント

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1153 深度競技(CWTCNFFIM)において深度計が申告より浅い深度を示した場合結果と申告深度の差 1mにつき 1ポイントのペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではない

計算例

申告=50m結果(深度計の読み)=465m

実際の結果=465rarr結果=46m

ペナルティ

bull 申告と結果の差50m-46m=4mペナルティは 4ポイント

bull タグを持ち帰らないペナルティは 1ポイント

最終ポイント46-5=41 ポイント

116 ダイナミック競技(DYNDNF)特有のペナルティ

1161 スタート時及びターン時に身体のいかなる部分も壁にタッチしなかった場合は1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるまたターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格とする

1162 競技者は選手が身体の一部が水面に出たままレーンを泳ぎ切った水面に出たまま全競技を行行った場合失格となるこの規則に違反した場合は失格となる前述に限らず水面でアームリカバリーを行行った場合は失格となる【アームリカバリークロールの様な動きで腕を体の脚の方から頭の方に戻す動作】

1163 競技者が競技中に身体をサポートするもの(壁コースローププールの底等)につかまったり押したりした場合は5ポイントのペナルティが適用されるただし競技者が浮上に際してプールのエッジまたはロープを掴むことはペナルティの対象とならないものとする

117 深度競技(CWTCNFFIM)特有のペナルティ

1171 競技者が競技中に安全上の理由以外でセーフティーラニヤードを外した場合は10ポイントのペナルティが適用される

1172 競技者がタグをジャッジに渡せなかった場合は1ポイントのペナルティが適用される

118 コンスタント競技(CWTCNF)特有のペナルティ

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1181 競技者は気道(鼻と口)が水面下にある場合2mゾーン(ボトムプレートから 2m以内の範囲)では失格とならずにロープを掴むことが認められる競技中鼻と口が水面下にある間にロープの 2mゾーン以外の場所を掴んだ場合1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるただし 717 項記載の例外を除く前述に関係なく競技者は競技開始時競技ロープの水面または水上部分を(すなわち手が完全に入水しない限り)ペナルティ無しに掴むことができる

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12 プロテスト(異議申し立立て) 121 キャプテン(不在の場合は競技者自身)は当該事象が起きてから最大 15 分以内または当日の結果発表後 15 分以内にジャッジにプロテスト(異議申し立立て)を行行うことができる

122 審判団は水面下での規則の違反をセーフティーダイバーまたはボトムカメラビデオのレビューから確認した場合適用可能なペナルティまたは失格を競技者およびまたはそのチームキャプテンへ直接告知するか結果発表時に当該ペナルティ失格を含めるものとする

123 プロテストがあった場合ジャッジは選手のペナルティまたは失格について以下の手順で判断する

1231 プロテストはすべて審判室で管理しひとつずつ処理する

1232 ジャッジはそれぞれのプロテストについて最初にビデオ映像を見見るビデオ映像は必要に応じ何度もまたはスローモーションで再生する

1233 判定を行行ったジャッジは事実の要約とその判定に至った経緯を他のジャッジに説明する

1234 競技者とキャプテンは公式ビデオ映像を見見て追加のコメントを付け加えることができるその後競技者とキャプテンは退室する

1235 競技者は必ず事情を聴取され関連性があれば審判団は競技者の安全および潜降と浮上の監視を担当するスタッフたちからも聴取できる

1236 審判団はプロテストについて協議できるが審判団長が課す協議の制限(例各ジャッジの発言を 1分に限定するなど)を前提とする審判団はその後各プロテストに対する無記名式投票へと進む

124 単に疑わしいだけの場合は競技者にとって有利な判定を行行わなければならない(すなわち何が起きたのかがよくわからない場合競技者にとって有利に解釈する)この場合審判団はどのパフォーマンスを考慮の対象とするかを決定する

125 審判団は遅くとも競技当日のイベントコミッティにおいて当日の競技におけるプロテストの判定結果について報告する

126 プロテスト申立立人は 50 ユーロまたは同額の現地通貨を支払わなければならないこれは審判団が競技者の正当性を認めた場合は返金金される逆に審判団が競技者の正当性を認めない(すなわち申し立立てが覆らない)場合支払金金は競技の主催者に渡されるがAIDA 世界選手権または世界記録競技会では支払金金は AIDA インターナショナルへ渡る

127 AIDA 世界選手権大会ではプロテストを行行う競技者と同じ国籍のジャッジはプロテスト処理から外れなければならない(すなわちそのプロテスト処理のあらゆる過程または審判団投票の間プロテストが処理される部屋にいてはならない)

128 審判団の決定において結果が同数となった(例えば棄権によりジャッジの人数が偶数になった)場合は審判団長の票(プロテストに参加している場合)または副審判団長(審判団長が参加していない場合)の票が 2票として数えられる

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129 決勝時のパフォーマンスに関するプロテストによって決勝がやり直しになることはない

1210 競技者は自身の競技中の環境(セーフティーダイバーや主催者の不備により競技への妨げがあったなど)に対してもプロテストを行行うことができるこの場合競技者は審判にその場で直接申し立立てることができそれが有効と認められれば競技のやり直しができるものとする(特に深度競技において)

1211 各プロテストはひとつの問題のみを扱う例えば競技者がグラブ違反およびサーフェイスプロトコル違反でペナルティを適用されている場合その競技者が両方の問題で申し立立てをしたい場合はふたつの申し立立てを行行わなければならない別々の問題はそれぞれのプロテストフォームに記載し別個のプロテストとして扱われなければならない

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13 競技審判団 131 国際大会

1311 国際大会では審判団は当該競技会で AIDA インターナショナルを代表する 2名以上の AIDA インターナショナルジャッジで構成されるものとするAIDA ランキングリストに掲載するプール競技では 1名以上深度競技では 2名以上の AIDA ジャッジがその競技をジャッジしなければならない

1312 アシスタントジャッジはAIDA インターナショナルジャッジのポジションに関連する特定の職務(公式カウントダウン深度計およびタグの管理タイムキーピング等)を補助するものでスタティック競技においてはジャッジとアシスタントジャッジを設置されることがある

1313 ジャッジはウォームアップのスタートから競技に立立ち会い以下のことを行行う

bull 競技会が競技規則どおり運営されていることの確認

bull 競技者の装備のチェック

bull 競技者のパフォーマンスのチェック

bull 競技会に関連する規則を遵守しないまたは主催者の円滑な運営や競技会の安全性を損なう競技者を失格にする

bull 競技者やスタッフの安全が脅かされた場合競技を中断させる

bull チームキャプテンから提出されたプロテストの収集(該当する場合)

1314 コンスタントウエイトフリーイマージョンにおいては1名以上のジャッジが水中で判定を行行わなければならない世界記録を上回る申告の場合その結果が世界記録として認定されるためには2名以上のジャッジが水中で判定しなければならない(34 項参照)

1315 主催者は競技会の 2週間前までに審判長を AIDA インターナショナルへ(CARS システムを通じて)告知しなければならない世界記録ステータスの競技会では当該告知は競技会の 6週間前までに AIDA インターナショナルへ告知しなければならない

132 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

1321 世界選手権においてはAIDA インターナショナルは AIDA ジャッジ IOP の条件に従い審判団を指名する審判団は 6名以上の AIDA ジャッジから構成されるジャッジ要件は下の 1333 項と 1334 項に規定されている

1322 アシスタントジャッジは競技会の通常の進行行に関し投票や決定はできないが各状況においてインターナショナルジャッジ(意思決定の際にそれを検討する者たち)へ自分たちの意見見を述べることができる

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1333 AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならないAIDA 世界選手権のジャッジはシニアジャッジ(レベル D)以上でなければならない前述に加え

(i)AIDA プール世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(ii)AIDA 深度世界選手権のジャッジはAIDA 深度競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(iii)AIDA チーム世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上AIDA 深度競技会から 30 ポイントを得ていること

1334 審判長AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならない前述に加え

a) AIDA プール世界選手権では審判長はプール競技会から最低 100 ポイントプール世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上のプールおよびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

b) AIDA 深度世界選手権では審判長は深度競技会から 100 ポイント以上深度世界記録アテンプの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の深度およびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

c) AIDA チーム世界選手権では審判長は

(i)プール競技会から最低 100 ポイントおよび深度競技会から最低 100 ポイント

(ii)深度世界記録アテンプトの最低4レコードポイントおよび深度世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の AIDA 世界選手権(プール深度およびまたはチーム)でジャッジを務めていること

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14 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ) 141 イベントコミッティ

1411 イベントコミッティは円滑な競技会運営と競技規則や運営についての質問に答える場として実施される

1412 イベントコミッティは以下のメンバーで構成される

bull 審判団

bull チームキャプテン

bull 大会主催者

競技者はイベントコミッティに参加する要望は出せるが直接発言することはできないキャプテンが競技者の代表として要望を代弁する

1413 イベントコミッティは審判団および主催者によって進行行されるその日の特定の議事を遵守する

1414 イベントコミッティは相互尊重とフェアプレイの精神に則って運営されなければならない審判団主催者または他チームのキャプテンに対して非協力力的な姿勢のキャプテンや競技者はイベントコミッティから排除されることがある

1415 イベントコミッティは次に掲げる事項を目的として競技日前日の主催者の設定した時間に開催される

bull 競技結果の発表

bull キャプテン競技者スタッフへの翌日の競技に関する一般事項(日程の再確認ローカルルール天候や特別な環境等)の伝達

bull 翌日に開催する競技の OT タイムの配布

142 競技参加標準記録(MINIMA)競技参加標準記録を設定する場合はAIDA インターナショナルが(主催者との協議により)設定するものとしそれらが適用される世界選手権開始の6か月以上前に AIDA ナショナルへ通知されなければならない

143 主催者

1431 AIDA インターナショナルに選出された大会主催者は開催 6か月前までに次に掲げる情報をAIDA インターナショナルを含むすべての関係者に送付しなければならない

bull 大会に適用される全ての規則

bull 競技会概要(開催期日イベントコミッティ大会参加費等)

bull 使用施設日時宿泊場所偶発責任等が記載された競技会実施要項

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bull 競技者ジャッジ観衆の安全のための使用される設備が記載された文書

bull 緊急時の避難救助手順が記載された文書

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull 競技会の進行行運営に関するすべての文書

bull 代替の会場となる場所の図

bull メディアに関する詳細計画と大会主催組織のスタッフの名前

1432 大会主催者は開催 5か月前までに競技会に関する詳細情報を告知する専用のウェブサイトを英語表記で開設しなければならない具体的な内容は次のとおり

bull AIDA ロゴを使用したウェブサイトと公式の競技会名

bull 競技開催地の案内図

bull AIDA インターナショナル競技規則

bull 詳細スケジュール

bull AIDA インターナショナルへの登録ページ

bull 主催者問合せ先アドレス

bull 宿泊施設(ホテル空港)

bull 競技会場付近の概要情報

bull レンタカー船の情報

bull スクーバダイビングやフリーダイビングに関するその国特有の法規則

bull メディアに対する情報(連絡先水中映像写真の入手の可否等)

1433 AIDA インターナショナルは開催 2か月前までにジャッジの立立候補を受け付け検討を経て審判団を編成しなければならない大会主催者はチームキャプテンに審判団の構成について競技会初日に通達するものとする大会主催者は審判団の開催地までの交通費および宿泊経費食事代を負担するものとする各ジャッジには自室が提供される(ただし他のジャッジまたは自分のパートナーと同室になることを了承するものとする)交通費は大会主催者より前払いにて支払われるものとし移動に関する書類はAIDA インターナショナル理事会により審判団の選出がなされてから遅くとも 10日以内に使用できるものとする主催者はAIDA インターナショナルに対し(適用可能であれば)審判団に同じ大陸の国のジャッジを50を目安に選出するよう依頼できる

1434 主催者は全ての必要な施設設備を審判団が自由に使えるようにしておかなければならない

1435 主催者は審判団がビデオをチェックするための常設のエリア(施設設備)を確保しなければならない

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1436 大会全体の責任はAIDA インターナショナルや審判団ではなく大会主催者が負うAIDAインターナショナルおよび審判団は競技者の安全に関する責任を負わないものとする

1437 イベントコミッティは競技会の前日に行行われるものとする主催者はその席においてチームキャプテンに当該競技のスタートリストを配布しなければならない

1438 主催者は大会初日(開始日)に競技者キャプテン主催者審判団メディアセーフティスクーバーフリーダーバー医療救急スタッフによる情報共有化のためのミーティングを開催しなければならないこのミーティングを通じ主催者は大会の詳細情報特にイベントコミッティの開催スケジュールおよび競技結果発表の日時について説明する

1439 大会主催者は報道関係者がトレーニング日および競技日に水中撮影(ビデオあるいはスチール)をするために水に入れるよう配慮し施設を用意しなければならない

14310 大会主催者は競技者が記入するための申告用紙を用意する

14311 AIDA インターナショナル理事会により指名された委員会は(一人の AIDA からの代表に対して)主催者の費用で競技会の 2か月前までに以下に掲げる事項について主催者と確認する

bull 宿泊スケジュール資材調達などが計画どおりに進んでいるか

bull セーフティーフリーダイバースクーバダイバーのリーダーと共にイベント全体の安全管理の準備ができているか

bull 施設とその管理状況

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull メディアに関する詳細計画とメディア担当スタッフの決定

14312 この委員会は1名以上の審判団のメンバー(または AIDA インターナショナル委員会に指名されたその他の者)から成り問題を整理し必要な解決策を見見つけるために主催者と緊密に連携をとりながら効率的な組織運営を目指すものとするこの委員会はAIDA インターナショナル理事会へ直接報告する

14313 審判長と副審判長または 2名の指名されたジャッジは公式アクティビティの開始日(大会初日)の 3日前までには現地に到着していなければならない

14314 大会主催者は自国の然るべき機関または AIDA インターナショナルに依頼しドーピングテストを実施することが義務付けられる主催者はこれらの手続きと試験(キットを含む)の費用を支払うものとする競技者が選ばれる条件は審判団の裁量にゆだねられるただし各種目の優勝者および世界記録を上回った競技者は男女女ともに必ずテストを受けるものとするまた一般に主催者は全ての 1位と 2位の競技者と競技日ごとにランダムに選択された 2人の競技者を検査する準備をしなければならない

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14315 大会主催者は各種目とも1名以上の「オープナー」を設けることが望ましい審判団はセーフティーダイバーまたは有能なフリーダイバーの中から「オープナー」を指名することができる「オープナー」はそれぞれの能力力の範囲内で競技ゾーンを公式に確認し主催者の慣らしを行行う「オープナー」は競技者と同条件で試技をすることになるが必ずしも競技者でなくともよい決勝と予選は同じ日に開催されても別の大会として見見なされしたがってそれぞれでオープナーを設ける決勝に進出していない予選出場者が決勝の「オープナー」として試技をすることは認められる「オープナー」としての記録は世界記録としては認められない

14316 大会主催者はすべての競技者の ID ナンバーを設定する競技者は競技中必ず IDナンバーが明確に分かるようにしなければならないID ナンバーのリストは報道関係者とキャプテンに配布される

14317 大会主催者はセーフティーダイバージャッジおよびその他オフィシャルスタッフ全員に対して競技中も視認しやすい ID システムを提供しなければならない

14318 公式深度計は正確な測定のため競技が始まる前までに測定済みのロープで確認調整されなければならない

144 雑則

1441 主催者または競技者のスポンサーに関連する制限事項によって大会運営に支障があってはならない

1442 イベントコミッティでは公認メディアの人数と位置について明確にしなければならないAIDA に指定されたカメラマンおよびまたはビデオグラファーは全てのメディアゾーンおよび深度競技用の全ての競技エリアへ立立ち入ることができる(当該者は競技の進行行に干渉してはならない)

1443 AIDA インターナショナルおよび大会主催者は競技者が競技規則を遵守しないために生じた事故について責任を負わない

1444 現競技規則は世界選手権開催の 3か月前以降は変更しないものとする

1445 競技規則において明示されていない事項についてはジャッジのみが判断を下すことができる

145 スタートの最小インターバルAIDA 世界選手権の深度競技では競技の最短インターバルは 9分(100m 以上の潜水は 10 分が推奨される)なければならないただし80mに満たない潜水の最短インターバルは 8分とし50m未満の潜水での最短インターバルは 7分とする

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用語集 AIDA カレンダーAIDA のウェブサイトには様々な目的のカレンダーが掲載されている競技記録アテンプトインストラクターコースジャッジコースこれらのカレンダーは以下に掲載されている

CARS競技会発表およびランキングシステム最新の AIDA 競技会と記録アテンプトデータが蓄積されたオンラインアプリケーション以下の二つで構成されている

a) 競技会の発表 httpcarsaidainternationalorgcalendarannounce-competition

b) ランキング(すなわち結果) httprankingaidainternationalorg

CNFコンスタントウエイトウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

CWTコンスタントウエイトウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DNFダイナミックウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DYNダイナミックウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

FIMフリーイマージョン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

IOP本 AIDA ジャッジインターナルオペレーションと手順

JOSジャッジオンラインシステム最新の AIDA ジャッジ情報が蓄積されているオンラインアプリケーションAIDA のウェブサイト httpjudgesaidainternationalorg にある

STAスタティック httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

Page 16: AIDA International Competition Rules v14.0J-60522-2...らない。AIDAインターナショナル理事会は、その競技会が条件を満たしているかどうかにつ いて判断を下すことができる。

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 15 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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3411 AIDA 競技会における全ての AIDA 世界記録で最低でも 2人の AIDA ジャッジ(レベル Eかそれ以上)がパフォーマンスの審判を行行い最低でもそれらのうち 1人のジャッジがマネージングジャッジ(レベル B)かそれ以上でなければならない最低でも 1人のマネージングジャッジ(レベル B)かそれ以上の者が競技者と異なる国籍でなければならない深度競技では申告が現世界記録を上回っている場合当該のジャッジ両者が水中にいなければならない

3412 競技会の間現行行の(世界)記録を上回ったパフォーマンスが「ドーピングテストの結果が出るまでの暫定世界記録」として扱われるためには全ての競技規則を守りまたそのパフォーマンスの判定がホワイトカードによるものであることが必要であるペナルティを伴うパフォーマンスは競技会の順位においては有効だが世界記録としては公認されない

3413 主催者はドーピングキットを準備してドーピングテストを行行い有効なビデオ映像を準備しなければならない

有効なビデオ映像とは以下をいう

bull ビデオ映像はOT の 30 秒前から審判団が判定を下す(すなわち水面浮上後 30 秒以上でカードが示される)までアテンプト全体をカバーしている

bull 競技者の水面への浮上が写されている

bull 競技者の顔が完全に見見えて認識できる

bull 完全に SP が見見えそれがカメラの方を向いている

bull 競技者がジャッジの判定が出るまで誰にも触れられていないことが明確に見見てとれる

bull 深度競技においては世界記録更新が認定されるためにはボトムカメラによる撮影が必須である

3414 同じ競技会と種目において 2人以上の競技者が同じ記録を達成した場合各競技者がホワイトカードを受けることを条件に新世界記録を共有するものとするAIDA は現世界記録パフォーマンスを超えるその次のパフォーマンスもまた競技者がホワイトカードを受けることを条件に承認する承認のために35 項に明記されている通り全ての競技者は同じ手順(ドーピングテストその他)を踏まなければならない

3415 審判長は下の 3512 項と 3514 項に規定されている通り世界記録パフォーマンス毎に AIDA インターナショナルへビデオと文書を提出しなければならない

342 競技結果が大陸記録を上回っている場合は34 項と 35 項の手続きが適用されるただし3515 のドーピングテスト及びそれに伴う 3511 の手続きは適用されない

343 競技会で世界記録が出た場合審判団は記録の詳細を表す詳しい報告書(ワードまたは同様のフォーマット)を書く1枚の複写を主催者へもう 1枚をビデオデータとともに文書をアーカイブする AIDA インターナショナルスポーツオフィサーへ送付しなければならない

35 世界記録アテンプト

351 競技者は自らが代表する国の AIDA ナショナルのメンバーでなければならない

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352 AIDA ナショナルの無い国に属する競技者はAIDA インターナショナルに対し申請をしなければならないAIDA インターナショナルはその競技者の実際のレベルトレーニングにおける安全対策の状況などを確認する

353 申請書は記録アテンプト期間の開始の 6週間前までにAIDA ナショナル(または 352項の場合は競技者)により AIDA インターナショナルへ提出されなければならず以下を含むファイルが同封されていなければならない

bull アテンプトを行行う競技者のプロフィール

bull フリーダイビングの実施に支障がない旨明記した医師の診断書

bull アテンプトに関わる方法機材及びメンバーのレポート

bull 競技者自身が上記の申請書の提出を行行うのはその競技者が AIDA ナショナルの無い国に属する場合のみとする

354 ジャッジ(審判)

3541 AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者はスポーツオフィサーと共に2名の AIDA インターナショナルジャッジを指名するジャッジはできるだけアテンプト開催地域の近くの者を選ぶAIDA 世界記録アテンプトではマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長及びシニアジャッジ(レベル D)以上のセカンドジャッジがいなければならない

3542 アテンプトの主催者はジャッジに関わる交通費宿泊費食事代を含む全ての費用を負担しなければならない交通費とチケットはジャッジ人選の決定後10日以内にジャッジの元へ届かなければならない

3543 世界記録アテンプトではジャッジの拘束期間は 1イベントで最大でも 9日間までとするそれ以上に延長する場合は担当ジャッジ及び AIDA ジャッジ統括責任者及び又はAIDAスポーツオフィサーによる承認を必要とするアテンプトの実施は1日 1回のみとするスレッド競技の場合は特にその安全性を確実にしなければならないプール競技ではアテンプトの実施の回数に制限は設けないただし必要とされた場合ジャッジはその回数を決定する権限を持つ

355 主催者は携わる人の安全を含むそのアテンプトに全体について単独で責任を負う

356 AIDA ナショナルはアテンプトの 2日前までにその競技者が全ての必要条件を満たしていることをファックスまたは Eメールで AIDA インターナショナルに報告しなければならないAIDA ナショナルの無い国の競技者は2人の立立会人の承認を得た報告書を提出するものとするAIDA インターナショナルはこれらの報告内容を受理するか却下するかの権限を持つ

357 適用されている AIDA インターナショナルのルールとアテンプト実施会場の国の法律規則とに相容れない項目がある場合AIDA ナショナル(又は競技者自身)はルールの例外的適用を申請しなければならないAIDA インターナショナルは申請内容を調査しその申請を承認するか否かを決定する権限を持つ

358 主催者はジャッジが必要な施設が全て自由に使えるよう便宜を図らなければならない

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359 ジャッジは必要に応じ機能性の高い安全装置への変更について主催者に進言することができる

3510 指名された AIDA インターナショナルジャッジは記録アテンプトに関し下記に該当する場合にその中止を提言する権利を持つ

bull 競技規則が遵守されていないとき

bull アテンプトに参加している全ての人の安全が十分に確保されていないと判断したとき

bull 運営が正常になされていないと判断したとき

ジャッジがこの権利を行行使する場合は決定後できるだけ速やかに主催者及び AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者スポーツオフィサーに直接文面で通知しなければならない

3511 主催者は311 項に基づきアテンプトに先立立ってドーピングテスト費用として500 ユーロ(または技術資料に明記されている場合はその額)を現地に到着したジャッジに現金金で支払わなければならないこれは現在の市場価格による国内通貨またはユーロでも構わない

3512 AIDA 世界記録のためのビデオ要件は技術資料(5項)に規定されている

3513 3117 項によりジャッジによる判定が下されビデオ映像を確認後最終的な判定(ドーピングテストを除く)が決定される

3514 ジャッジはアテンプトの結果の詳細を示したレポートを提出する(正副 2通)1通は主催者に提出しもう 1通は AIDA インターナショナルスポーツオフィサーにアーカイブのためのビデオ映像とともに提出する技術資料(5項)では当該報告書に網羅されるべき項目を特定している

3515 技術資料に明記されたドーピングテストの手順は全ての世界記録アテンプトに適用される

36 サーフェイスビデオレビューこれらの規則で要求されるその他全てのビデオレビューに加え審判団は以下のパフォーマンスについてサーフェイスビデオをレビューしなければならない

(i)全ての AIDA 世界記録アテンプト

(ii)競技会において AIDA 世界記録を超える全てのパフォーマンス

(iii)全ての AIDA 世界選手権での性別種目別のトップファイブパフォーマンス

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4 安全 41 概要

411 AIDA セーフティーガイドラインはAIDA インターナショナルが公認後援する全ての大会において適用される

412 予備

413 セーフティーラニヤードセーフティーラニヤードは全ての深度パフォーマンスで義務付けられているラニヤード要件は技術資料(3項)に規定されているラニヤードは競技者の安全性を守るために必要な場合を除きパフォーマンス中に競技者によって外されてはならない競技者の安全性以外の何らかの理由でラニヤードを外した場合はペナルティの対象となる

414 競技深度計はセーフティーラニヤードを装着した手首と反対側に着けるものとする

415 全ての深度競技においては医師救護隊員若しくは蘇生術(EMT)を専門とする消防士の配置が義務付けられているプール競技においてはプロ救護員またはそれ以上に相当する者の配置が適切である遠隔地であるために治療が遅れる可能性があることを考慮に入れた計画を立立てなければならない医療サポートスタッフは責務を果たすため必要な医療機器を装備していなければならない吸入用酸素及び応急手当用の機器は必須である深度競技においては十分な蘇生法を施すための機器を事前に準備しておかなければならない

416 主催者は前述のリストバンドを用いて選手と同時に浮上することなく容易に選手の緊急浮上を行行うために必要な機器を装備したセーフティーダイバーを確保(準備配置)しなければならないスクーバダイバーはカウンターバランスシステムとは関係なくスクーバダイバーが選手もしくは競技ロープまたはその両方を浮上させるための追加のリフトバックシステムを携帯しなければならないカウンターバランスシステムを採用していても予備の浮上手段として追加のシステム(完全装備で水上待機しているスクーバダイバープラットホーム上にいる競技ロープの手動引き上げ役など)は必要であるAIDA 及び審判団は大会開始前にカウンターバランス及びその他の安全装置の検査実演を求めることがある

417 競技会及びアテンプトの両方においてセーフティーフリーダイバーのフロントスノーケルの使用はプール競技深度競技共に禁止する

42 国際大会

421 セーティーフリーダイバーの人数はローテーションを行行うのに十分でなければならない競技ゾーン 1か所につき少なくとも 2名以上のセーティーダイバーを必要とするウォームアップゾーンには 2人以上のセーティーダイバーを必要とする他の AIDA文書(安全手順など)がこれらの問題を指摘している場合本項をアップデートしなければならない

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43 世界選手権

431 深度競技において水中に配置する全てのスクーバダイバーはその役割に応じたスキルを証明できるものと必要な機材を持っていなければならないセーフティースクーバダイバーは世界的に認められた認定機関(PADINAUIIANTDTDICMAS あるいはこれらと同等の機関)の規則を遵守しなければならないセーフティーフリーダイバーは20m(80m以上の競技の場合は 30m)まで楽に繰り返し潜れる能力力を持っていなければならない主催者はこれらのレベルを確認する責任を負う全てのセーフティーダイバーは大会前に AIDAインターナショナルに承認検証されなければならない主催者は安全に関わる全てのスタッフがその役割を果たすための能力力を備えていることを確かめなければならない

432 主催者は公式競技に先立立ち参加する全ての人の安全を確認するために安全担当者と共に救助活動の予行行演習をしなければならない全ての担当者が自分の役割を果たせるようこの予行行演習には 1名以上のジャッジまたはジャッジが指名した者が立立ち会うこととする予行行演習の実施後に安全担当チームに加わった者に対してはジャッジを介してその役割を明確にする安全担当の新メンバーは安全に関するスキルや知識を予行行演習を体験したメンバーと同等もしくはそれ以上に持っていなければならない(実際の救助活動あるいは救助の訓練の経験を持つ者でなければならない)経験豊富な競技者であってもセーフティーフリーダイバーのためのトレーニングプログラムの受講経験や実際の競技会でのセーフティー経験がなければセーフティーとしての役割が無条件で果たせるとは見見なされない

433 水深 80m以上の競技を行行う場合には水深 30mでのトラブルへの対応ができる能力力のあるセーフティーフリーダイバーの配置を勧告するセーフティーフリーダイバーは水深30m にいる必要はないが主催者は水深 20m 以上でのトラブルへの対応が可能なよう計画を立立てることを勧告する

434 酸素はダイビング後の吸入のために水面及び水深 5mでの呼吸が可能な装置でなければならない競技者が酸素を水中で呼吸している間セーフティーフリーダイバーまたはスクーバダイバーが競技者を監視する競技者は水中での酸素吸入のリスクを理解した認定スクーバダイバーでなければ水中で酸素を吸入することは許されないそれ以外の競技者はダイビング後水面もしくは陸上で酸素を吸入するものとする水深 80m以上のダイビング後の酸素吸入は必ず実施しなければならない

44 予備

45 世界記録アテンプト

451 全てのルールに 41 項が適用される

452 明記された以外の全ての安全装置はアテンプトの1か月前までに AIDA インターナショナルへ提出されなければならないそのアテンプトに指名されたジャッジは文書で示された情報に加え更なる情報を要求する権利を持つ

4521 蘇生器具は使用可能な状態で競技者の近くになければならない

453 非常事態の場合は競技者を指定の専門医療機関に搬送しなければならないこの医療機関はアテンプトの前にあらかじめ公表されていなければならない

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454 深度競技においては2名以上のセーフティーフリーダイバーを配置しなければならないプール競技においては1名以上のセーフティーダイバーを配置しなければならないダイナミック競技においては競技者がプールの壁に近いコースを使用する場合はジャッジと共にプールサイドを歩く配置でも可とするセーフティーフリーダイバーは必要とされる場合はいつでも水に入って競技者の救助ができるように準備をしておかなければならないダイナミック競技においては25mを超える長さのプールを使用しセーフティーフリーダイバーがプール内を併泳する場合は2名以上の配置が求められる

46 2014 年安全性強化事項

461 申告の制限

4611 主催者は競技者が過去 3か月間に達成し主催者に証明した深度の最大 10m 超までに申告を制限できる【達成期間や制限深度を主催者の判断で変更する事も可】

4612 申告の制限は全ての選手に等しく適用されなければならない主催者(と審判長)は制限を遵守するために制限深度を超えた申告を変更する場合があるこのような変更は全ての選手に等しく適用される

4613 競技者がその 3か月前までの期間中に適切なダイブを行行わなかった場合主催者はAIDA ランキングリストにあるその競技者のパーソナルベストの 50-70を使用しなければならない一般的にディープダイビングを一定期間行行っていない場合AIDA はその競技者にゆっくりと(パーソナルベストの 50-70を超えないように)再開することを推薦しているその競技者は主催者(及び居る場合は大会の医師)と最初のダイブの適切な深度を相談しなければならない

4614 主催者がこの規則のもとで申告を制限する予定の場合競技会の支払いを受領する前に文面(Eメールなど)により競技者へ告知しこの告知を広告(例主催者のウェブサイトとグループ Eメール)に入れなければならない

4615 競技者が申告を制限(すなわち変更)された場合でも料金金の返金金はない主催者は当該の変更を合理的に速やかに競技者へ告知しなければならない

462 ソナー

4621 世界選手権と世界記録において深度競技ではソナーを練習し使用していることが主催者に求められる

4622 世界記録ステータスの競技会において深度競技ではソナーの使用経験を積んでいることが主催者に求められる

4623 その他の競技会において最大競技深度がセーフティーダイバーの視界内である場合を除いて深度競技ではソナーを練習し使用していることが主催者に推奨される(が必須ではない)

463 潜降の再開の禁止

4631 CWTCNFFIM では競技者は一旦浮上を開始した後にターニングバックダウン(再び潜降)することを禁止する違反者は失格となる(すなわちレッドカード)

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4632 「ターニングバックダウン」とは(i) ソナー上では浮上開始と見見受けられたがその後再び潜降しはじめるまたは(ii) 同じ深度に 5秒以上留まりその後潜降する行行為として定義される

4633 主催者はこの規則を競技会開始前に競技者へ説明しなければならない

4634 主催者側スタッフはその稼動が競技者のリスクを軽減すると思われた場合カウンターバラストを稼働させる権限を持つ(が要求はされない)

464 スクイーズの事後

競技者をケガのリスクから守るため競技者が著しいスクイーズまたはその他競技者の安全性を脅かす医学的状態にある場合大会の医師は競技者の潜水を止めることができる医師主催者(例セーフティーダイバー)またはジャッジの要請により医師は再潜水前に競技者の検査を要求する(医師または主催者により決定された通りの)深度潜降の後パルスオキシメーターによる酸素飽和度検査が義務づけられこれにより医師は競技者がさらなる検査を必要とするかどうか決定する主催者と審判長との協議により医師はそうした規制がダイバーの健康と安全を守るために必要と思われる場合以下の規定の通り競技者の潜水を禁止することができる当該規制が実行行された場合大会参加費の返金金はない競技者が医師の検査を拒否した場合競技者はその競技会で再び潜水することが許されず別の競技会エントリー前に健康診断書を取得しなければならない予想される検査結果には以下のものがある

4641 健康なダイバー自己責任で潜水可能

4642 軽い症状休憩の勧告または簡単な潜水(すなわちその競技者にとって浅い深度)への制限

4643 軽度の肺水腫2日間の休息(またはケガの程度により医師の裁量でそれ以上)復帰時以前の潜水より深い申告はできない異なる種目を行行いたい競技者の場合医師は申告の許容可能な最大深度を決定できる

4644 重度の肺水腫3日間の休息または競技の終了(ケガの程度により医師の裁量による)徐々にモニターされた潜水で潜水を継続するようにする(例以前の目標深度の 60未満から開始する)異なる種目を行行いたい競技者の場合医師は申告の許容可能な最大深度を決定できる

4645 重症の場合医療的ケア競技者が回復したことを医師が確認するまで追加的な潜水はできないラングスクイーズ(例ピンク色の気泡または泡を咳出す)は重症の一例

4646 競技者が申告を制限されたあるいは潜水が中止された場合料金金の返金金はない

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465 トレーニング及び装備

4651 必要な医療トレーニング世界選手権と世界記録AIDA 世界選手権と世界記録競技会では以下のトレーニングを受けた医師が必要となる

bull 救命外科

bull 気道管理

bull 二次心肺蘇生法(ACLS)

bull 要求されないが可能なところでは推薦されるACLS のトレーニングを受けた最低もう 1人のパラメディックまたはセーフティーダイバー

4652 必要な医療トレーニング世界記録ステータスの競技会世界記録ステータスのAIDA競技会では以下のトレーニングを受けた医師が必要となる

bull 救命外科

bull 気道管理

bull 二次心肺蘇生法(ACLS)

bull 必須ではないが可能なところでは推薦されるACLS のトレーニングを受けた最低もう 1人のパラメディックまたはセーフティーダイバー

4653 必要な装備AIDA 世界選手権と世界記録競技会及び世界記録ステータスの AIDA競技会では以下の装備が必要となる

bull パルスオキシメーター

bull 聴診器

bull ポケットマスクスタッフのトレーニングが必要競技ゾーン内に常備が必要使用は必須ではない

bull 酸素マスク

bull 必須ではないが可能なところでは推薦されるCPAP フェイシャルマスクと標準マスクPEEP (positive end-expiratory pressure) バルブ付き BVM (Bag-Valve-Mask) が付いた酸素タンク

4654 推薦される装備AIDA 世界選手権と世界記録競技会及び世界記録ステータスのAIDA 競技会では以下の装備は必要ではないが可能なところでスタッフが使用資格のあるところでは推薦される

bull 吸引器

bull プランジャーニードル(またはhttpwwwnarescuecomARS_for_Needle_Decompression_(325_in)- CN1ACDE14CD3FDhtml)

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bull AED(自動体外式除細動器)使用にはドライエリアの検討が必要

bull 口咽頭エアウェイ(気道の使用が簡単な補助)

466 インシデントレポーティングシステム2015 年 1月 1日よりAIDA 競技会の主催者は(ヘッドジャッジ医師と共同で)競技会における安全性関連インシデントを AIDA のオンラインのインシデントレポーティングシステムにて報告する必要があり手順とインストラクションは同システム内に明記されている

467 休息日競技者が連日潜水することを防ぐためAIDA は主催者が競技スケジュールに休息日を加えることを奨励する

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5 スタティック(STA) 51 概要

511 スタティック(STA)競技はプールまたは限定された安全な自然環境下で実施する深度要件は技術資料(4項)に規定されている

512 競技は水面付近で行行う

513 競技者はウェットスーツ顔面の装備(マスクスノーケルノーズクリップなど)を自由に選択することができる

514 競技者の公式記録は2つの計時結果の平均タイムとするそれぞれの計時においては秒以下切り捨てとする

公式計時 5 分 08 秒 64 および 5 分 07 秒 48

平均計時(508 + 507) 2 = 5 分 07 秒 50

公式記録5 分 07 秒= 614 ポイント

52 国際大会

521 OT のインターバルは主催者が審判長と競技の上決定するAIDA は競技者が自分の OT 前の最低 3分間競技ゾーンにいることが許可されるよう推薦する

522 ゾーンは「ウォームアップゾーン」「待機ゾーン」「競技ゾーン」の 3ゾーンで構成される競技者は最初の公式アテンプトの 45 分前から「ウォームアップ」を開始でき「ウォームアップゾーン」に入ることができる「待機ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで立立ち入ることができない

523 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは「ウォームアップゾーン」「待機ゾーン」「競技ゾーン」での補助が許可される競技者が希望する場合競技者の競技開始から気道が水面上に出るまでパートナーをオフィシャルのセーフティーフリーダイバーとして配置することができパートナーは意識確認のためのボディタッチをすることができるこの時パートナーは自分がコーチングする競技者の安全についての責任があるが競技会を通じての安全管理についての責任は主催者にあるいずれにせよパフォーマンスが終了し競技者の気道が水面から出た時点からパートナーは競技者に触れることは許されないパートナーは小さな声で競技者に話しかけることのみ許されるこれらが守られなかった場合その競技者は失格となる競技終了(すなわち鼻及び又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

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524 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われる競技者が OT から 10 秒以内に競技を開始しない場合ペナルティが適用されOT から 30 秒を経過してもスタートしない場合は失格となるまたOT 前にスタートした場合もペナルティが適用される

525 競技結果(RP)が申告時間(AP)を下回った場合はペナルティが適用される

526 予備

527 競技者は OT 毎に 1度のみ公式アテンプトを行行う権利を有する鼻と口が水中に沈んだ時点で競技スタートと見見なす競技者の OT 時または OT 後の気道(すなわち鼻と口)のいかなる入水も競技の開始とみなされる

528 セーフティーフリーダイバー及びパートナー(キャプテンコーチ)は競技中入水した状態で競技ゾーンに入ることができるその場合以下の手順で競技者の意識の状態を確認する責任を有するセーフティーフリーダイバーは競技者に対し明確にボディタッチをする競技者はあらかじめセーフティーダイバーあるいはパートナーと決めておいたサインで意識があることを伝えるこの場合以下の手順が使用される

主催者が指名したオフィシャルフリーダイバーの場合

bull 申告時間(AP)1 分前から 30 秒毎

bull 申告時間後は15 秒毎

パートナーの場合

bull 特に規定は設けずパートナーの自由とする

競技者がボディタッチに対するサインを返さなかった場合ジャッジは直ちにセーフティーフリーダイバーもしくはパートナーに追加の合図をするように指示をするジャッジは反応がおかしい又は反応が無いと判断した場合セーフティーフリーダイバー又はパートナーに競技者を水から上げるように要求するジャッジは競技者の反応に疑いを持った場合セーフティーフリーダイバーもしくはパートナーに競技者に追加のサインを出させるように指示できる

529 AIDA インターナショナルジャッジと主催者側のタイムキーパーは競技時間を計測する競技者の気道(鼻と口)が水面下に入った時あるいはスノーケルを使用する場合はスノーケルを口から外した時ストップウォッチでの計測がスタートする競技者の気道が水面から出た時計測をストップする

5210 決勝戦

52101 下記の点を除きこれまでに記載された事項は決勝においても適用される

52102 メディアの注目を高めるため決勝戦は複数ゾーンでの同時スタートとすることができる決勝戦が複数のシリーズにわたる場合最も好成績の競技者は最終組で競技する

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53 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

531 世界選手権においてはスタティック競技はプールまたは限定された安全な自然環境下で実施する

532 競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前にそれぞれのキャプテンは競技者の申告時間をジャッジに提出しなければならない

533 OT のインターバルは少なくとも 14 分とする

54 競技会における世界記録

541 パフォーマンスが世界記録を上回ったときそれが新しい世界記録と認定されるには34 項が満たされなければならない

542 従来の世界記録よりも 1秒以上上回った場合に新しい世界記録として認められる

55 世界記録アテンプト

551

552 アテンプトの時間は2人の AIDA インターナショナルジャッジが計測する気道が水面下に入った時あるいはスノーケルを使用する時はスノーケルを口から離した時から計測を開始する競技者の気道が一度水面上に上がった時点で計測を終了する

553 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

554 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは競技者の競技開始から気道が水面上に出るまで自由に競技者に接触することができまた意識確認のためのボディタッチすることができるパートナーは自らがコーチングする競技者に対して責任を有するただしパフォーマンスが終了した(競技者の気道が水面から出た)時点からは競技者に触れることは許されず競技者に話しかけることのみ許されるこれらが守られなかった場合その競技者は失格となる競技終了(すなわち鼻及び又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

555 従来の世界記録よりも 1秒以上上回った場合新しい世界記録として認められる

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6 ダイナミックウィズフィンウィズアウトフィン(DYNDNF)

61 概要

611 競技はプール内で行行われる全ての DNYDNF についてのプールの深度要件は技術資料(4項)に規定されている

612 競技は25ヤード(2287m)以上のプールで実施した場合のみ世界記録として認定されAIDA インターナショナルのランキングリストに登録されるただし全てのパフォーマンスはメートル法で報告されなければならない

613 競技者はウェットスーツウエイト顔面の装置(マスクスノーケルノーズクリップなど)を自由に選択することができる

614 両競技において選手は手や腕を使って泳いでもよいただし特別なパドル類スイミンググローブやスイミングソックスなどの推進力力を生む手段は(DYN でのビーフィンモノフィンを除き)使用を禁止する

615 DYN では競技者はビーフィンとモノフィンのいずれを使用してもよいただし世界記録についてはビーフィンかモノフィンのいずれかを使用しなければならない

616 競技者は潜水前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートその他サポートポイントからの助走をつけたあらゆるスタートを禁止する競技は気道(鼻か口)が水面に出た時点で終了する

617 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは「ウォームアップゾーン」「競技ゾーン」で競技者を補助することができるただしOT 後は話しかけることのみ許され競技者に触ることは許されない競技終了(すなわち鼻又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

618 競技者は完全に水中に没していなければならない水面露出については 116 項を参照

619 競技者補助のため1名以上のセーフティースタッフが伴泳又は追走しなければならない競技者のレーンがプールサイドから距離がある場合は1名以上のセーフティーフリーダイバーが水中で伴泳するものとするまた1コースに複数のセーフティーフリーダイバーを配置することも可能としその場合セーフティーフリーダイバーはそのレーンを分割して担当してもよい

6110 到達距離は競技者の気道(鼻か口)が水面に出た場所で計測されるただし競技者がプールの端で競技を終了する場合気道(鼻か口)が水面に出る前にエンドウォールに水面下でタッチすること計測単位はメートル法とし少数点以下は切り捨てとする

1729m=172m公式記録172x05=86 ポイント

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 28 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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6111 自力力での潜行行水泳以外のいかなる推進支援も利用してはならない(ターン時にエンドウォールを蹴ることは許される)浮上時にプールの底を押して浮上することもペナルティとなる【補足浮上に際し気道が水面上に出る前に足などをプールの底につく行行為は浮上のための連続動作であってもペナルティが適用される】競技終了時のプールエッジのグラブについては 116 項を参照のこと

6112 スタート時壁から 15m 以内の地点で気道(鼻と口)が水中に没していなければならない違反した場合は失格となる

61121 スタート時に身体のどこかの部分がプールのエンドウォールに接触していなければならない違反した場合はペナルティが適用される

6113 ターンでは身体の一部がエンドウォールに接触しなければならない違反した場合はペナルティが適用される【フィンは「身体のどこか」に含まないフットポケットの部分のみ身体の一部として認められる】またターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格となる

62 国際大会

621 競技者はDYN の競技会でフィンを使わずに泳ぐことは可能であるDNF の競技会ではいかなるフィンの使用も許されない競技会が DYNDNF として公式発表された場合競技者はフィンの使用の有無を選択することができるが一つの競技会として結果表は一つになるAIDA ランキングにおいてはそれぞれの種目の結果として記載される競技会が DYN-DNFとして公式発表された場合競技者はどちらの競技に出場するかを選択する事ができる競技会は 2つの独立立したものとして扱われ結果表も別々になる競技会が単独種目として公式発表された場合は混合種目としては扱えない

622 ゾーンは「ウォームアップゾーン」と「競技ゾーン」の 2ゾーンで構成される競技者は OT45 分前からウォームアップを開始でき「ウォームアップゾーン」に入ることができる「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで立立ち入ることができない

623 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推薦する

624 主催者は競技者の要請があった場合会場内に休憩のための場所を準備しなければならない

625 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われる競技者が OT から 10 秒以内に競技を開始しない場合ペナルティが適用されOT から 30 秒を経過してもスタートしない場合は失格となるまたOT 前にスタートした場合もペナルティが適用される

626 競技者は OT 毎に 1度のみ公式アテンプトを行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し競技者がウォールを離れたらアテンプトが開始されたものとみなす競技者の OT の 30 秒より前に気道(すなわち鼻と口)が入水しウォールから離れた場合はいずれもパフォーマンスの開始とみなされる

627 競技者は自分がスタートした競技ゾーン(すなわちレーン)に浮上しなければならない違反した場合は失格となるただし競技者が自分のレーンを外れても他の競技者の妨害となることなく自分のレーンに戻れば失格とはならない

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628 競技結果(RP)が申告距離(AP)を下回った場合はペナルティが適用される(11項を参照)

629 決勝戦

6291 下記の点を除きこれまでに記載された事項は決勝においても適用される

6292 メディアの注目を高めるため決勝戦では競技者は予選の成績に準じて複数ゾーンに配置することができる決勝戦が複数のシリーズにわたる場合は最も好成績の競技者は最終組で競技しなければならない

63 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

631 予備

632 世界選手権においては621 項は適用されない

633 競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前にそれぞれのキャプテンは競技者の申告距離をジャッジに提出しなければならない

634 OT のインターバルは少なくとも 10 分とする

64 競技会における世界記録

641 パフォーマンスが世界記録を上回ったときそれが新しい世界記録と認定されるには34 項が満たされなければならない

642 従来の世界記録よりも 1m以上上回った場合に新しい世界記録として認められる

65 世界記録アテンプト

651 予備

652 競技者はウォームアップ時間を自由に選択することができる一人のジャッジが OT の60 分前から競技者を監視する

653 競技中1人以上のセーフティーフリーダイバーを併泳させ又は(競技者のレーンがプールサイドの場合)プールサイドで追走させ競技者の競技進行行をフォローしなければならない

654 従来の世界記録よりも 1m以上上回った場合新しい世界記録として認められる

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7 コンスタントウエイトウィズフィンウィズアウトフィン(CWTCNF)

71 概要

711 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

712 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助するパートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

713 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

714 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止するCWTではモノフィンまたはビーフィンの使用を認める(CNF では使用不可)審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

715 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

716 競技者はタグを水上に持ち帰りジャッジに示さなければならないタグの仕様は技術資料(3項)に規定されている

717 競技者は自らのフィンキックで潜降浮上しなければならない潜降浮上中は7171 項および 7172 項に示す場合を除き競技ロープを引っ張るまたは摑む行行為をしてはならない

7171 競技者が競技中気道(鼻と口)が水面下にある場合ボトムプレートから 2m以内のゾーン(以下「2mゾーン」という)では失格とならずにロープを引っ張るまたは掴むことができるただし競技ロープの水面または水上部分を掴むことが禁じられていないことを前提とする2mゾーン以外でロープを掴むとペナルティが適用される競技中競技者がロープを掴んで引っ張った場合は失格となるただし例外的に申告深度に届かずに浮上する場合にターンするために1回に限りロープを握り引っ張ることは認められる

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7172 競技者は潜水中ロープをガイドとして使うことは認められるが推進のためのサポートとして使った場合ペナルティが適用されるただしスタート時に競技ロープの水上か水面部を掴むことは許されるこれは競技者の身体や開いた掌がロープに接触することは許容されるという意味であり競技者がロープを保持するまたはロープをサポートとして使った場合はペナルティが適用されるただしそれが 2mゾーンの猶予内であれば競技者は自由に手を動かすこともロープを掴むこともできる2mゾーンは明確に区別できるように印を付けておかなければならない前述に関係なく競技者は競技の最後の水面への浮上のための動作に関連して競技ロープの水面または水上部分を掴み引っ張ることができこの行行為はペナルティとならない

718 競技者は潜水前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートその他サポートポイントからの助走をつけたあらゆるスタートを禁止する

719 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならないボトムプレートの仕様は技術資料(3章)に明記されている

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

72 国際大会

721 競技者はCWT の競技会でフィンを使わずに泳ぐことは可能であるCNF の競技会ではいかなるフィンの使用も許されない競技会が CWTCNF として公式発表された場合競技者はフィンの使用の有無を選択することができるが一つの競技会として結果表は一つになるAIDA ランキングにおいてはそれぞれの種目の結果として記載される競技会がCWT-CNF として公式発表された場合競技者はどちらの競技に出場するかを選択する事ができる競技会は 2つの独立立したものとして扱われ結果表も別々になる競技会が単独種目として公式発表された場合は混合種目としては扱えない

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722 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する(天候メディア報道を含む大会の環境は審判団の判断材料となる)

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行わなければならない

7231 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

7232 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)の入水と水面からの離脱は競技の開始とみなす

724 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

725 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

726 競技エリアには競技者パートナー(キャプテンコーチ)審判セーフティーフリーダイバー以外は立立ち入ることができない

727 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

728 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

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73 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

731 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

732 予備

733 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

74 競技会における世界記録

741 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

75 世界記録アテンプト

751 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの3ヶ月前から2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

752 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

753 予備

754 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

755 予備

756 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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8 フリーイマージョン 81 概要

811 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

812 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助する

812 パートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

813 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

814 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止する

815 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

816 競技者はタグを水面に持ち帰りジャッジに示さなければならない

817 競技者はロープを手繰るか又は自力力で泳いで潜降浮上しなければならない

818 競技者は潜行行前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートまたはその他サポートポイントからの勢いをつけたいかなるスタートも禁止する

819 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならない

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 35 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

82 国際大会

821 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

8221 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

8222 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)のいかなる入水および水面からの離脱も競技の開始とみなす

823 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

824 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3 つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

825 パフォーマンスエリアは以下の人員のみアクセス可能競技者そのパートナー(キャプテンコーチ)ジャッジおよびセーフティーフリーダイバー

826 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 36 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

827 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

83 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

831 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

832 予備

823 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

84 競技会における世界記録

841 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

85 世界記録アテンプト

851 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

852 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

853 予備

854 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

855 予備

856 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 37 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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9 バリアブルウェイト(VWT) 91 概要

911 AIDA インターナショナルはバリアブルウェイトを競技会の正式種目として認定しない

912 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

92 世界記録アテンプト

921 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

922 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

923 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull ダイビングスーツの厚みは競技会場が海水の場合は 7mm淡水の場合は 9mmを上回ってはならない

bull ウェットスーツがセパレートタイプの場合脇の下から股の部分に限り二重になっていてもよい

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull モーターエンジンプロペラ等推進力力を補助する機器の使用を禁止するビーフィンまたはモノフィンの使用は許可する

bull 競技者は固定されたロープを潜降しなければならない競技者はロープのボトムウエイトをバラストとして利用し潜降することはできない(すなわち「ボトムウエイトに乗る行行為」は許可されない)

924 その他浮上を補助する装置等は大会の AIDA インターナショナルジャッジが AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者およびまたはスポーツオフィサーと協議の上禁止する

925 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 38 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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926 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

927 競技者は自らの力力によるビーフィンモノフィンおよびまたはロープを手繰ることによって浮上しなければならない浮上を補助するインフレータブルまたはメカニカルなシステムの使用は禁止する

928 予備

929 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 39 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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10 ノーリミッツ(NLT) 101 概要

1011 AIDA インターナショナルはノーリミッツを競技会の正式種目として認定しない

1012 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

102 世界記録アテンプト

1021 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

1022 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

1023 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull 浮上の場合にはモーターエンジンプロペラ等を補助する機器の使用を許可する潜降にはウエイト付スレッド以外推進を補助する器材の使用は禁止する

1024 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

1025 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

1026 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 40 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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11 ペナルティ 111 以下に記載する間違いを犯した場合失格とはならないがペナルティが適用される負の数は AIDA 記録として認められない

112 ペナルティのない記録のみが AIDA 世界記録大陸記録として公認される

113 OT より早く競技を開始した場合5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

114 プール競技において競技者が定められた時間(STADYNDNF では OT から 10 秒以内)を超えて競技開始した場合OT から 30 秒までは5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される30 秒を超過した場合は失格となりスタートが許されない

115 申告(AP)と結果(RP)の差によるペナルティ

1151 スタティック競技(STA)において結果が申告時間を下回った時5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=5 分 35 秒結果(RP)=5分 4 秒

申告と結果の差=31 秒

ペナルティ=7ポイント

最終ポイント=608-7=538 ポイント

1152 ダイナミック競技(DYNDNF)において結果が申告距離を下回った場合1mにつき 05 ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=100m結果(RP)=89m

申告と結果の差=11m

ペナルティ11x05=55 ポイント

最終ポイント445(89m)-55(11m)=39 ポイント

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 41 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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1153 深度競技(CWTCNFFIM)において深度計が申告より浅い深度を示した場合結果と申告深度の差 1mにつき 1ポイントのペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではない

計算例

申告=50m結果(深度計の読み)=465m

実際の結果=465rarr結果=46m

ペナルティ

bull 申告と結果の差50m-46m=4mペナルティは 4ポイント

bull タグを持ち帰らないペナルティは 1ポイント

最終ポイント46-5=41 ポイント

116 ダイナミック競技(DYNDNF)特有のペナルティ

1161 スタート時及びターン時に身体のいかなる部分も壁にタッチしなかった場合は1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるまたターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格とする

1162 競技者は選手が身体の一部が水面に出たままレーンを泳ぎ切った水面に出たまま全競技を行行った場合失格となるこの規則に違反した場合は失格となる前述に限らず水面でアームリカバリーを行行った場合は失格となる【アームリカバリークロールの様な動きで腕を体の脚の方から頭の方に戻す動作】

1163 競技者が競技中に身体をサポートするもの(壁コースローププールの底等)につかまったり押したりした場合は5ポイントのペナルティが適用されるただし競技者が浮上に際してプールのエッジまたはロープを掴むことはペナルティの対象とならないものとする

117 深度競技(CWTCNFFIM)特有のペナルティ

1171 競技者が競技中に安全上の理由以外でセーフティーラニヤードを外した場合は10ポイントのペナルティが適用される

1172 競技者がタグをジャッジに渡せなかった場合は1ポイントのペナルティが適用される

118 コンスタント競技(CWTCNF)特有のペナルティ

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 42 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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1181 競技者は気道(鼻と口)が水面下にある場合2mゾーン(ボトムプレートから 2m以内の範囲)では失格とならずにロープを掴むことが認められる競技中鼻と口が水面下にある間にロープの 2mゾーン以外の場所を掴んだ場合1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるただし 717 項記載の例外を除く前述に関係なく競技者は競技開始時競技ロープの水面または水上部分を(すなわち手が完全に入水しない限り)ペナルティ無しに掴むことができる

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12 プロテスト(異議申し立立て) 121 キャプテン(不在の場合は競技者自身)は当該事象が起きてから最大 15 分以内または当日の結果発表後 15 分以内にジャッジにプロテスト(異議申し立立て)を行行うことができる

122 審判団は水面下での規則の違反をセーフティーダイバーまたはボトムカメラビデオのレビューから確認した場合適用可能なペナルティまたは失格を競技者およびまたはそのチームキャプテンへ直接告知するか結果発表時に当該ペナルティ失格を含めるものとする

123 プロテストがあった場合ジャッジは選手のペナルティまたは失格について以下の手順で判断する

1231 プロテストはすべて審判室で管理しひとつずつ処理する

1232 ジャッジはそれぞれのプロテストについて最初にビデオ映像を見見るビデオ映像は必要に応じ何度もまたはスローモーションで再生する

1233 判定を行行ったジャッジは事実の要約とその判定に至った経緯を他のジャッジに説明する

1234 競技者とキャプテンは公式ビデオ映像を見見て追加のコメントを付け加えることができるその後競技者とキャプテンは退室する

1235 競技者は必ず事情を聴取され関連性があれば審判団は競技者の安全および潜降と浮上の監視を担当するスタッフたちからも聴取できる

1236 審判団はプロテストについて協議できるが審判団長が課す協議の制限(例各ジャッジの発言を 1分に限定するなど)を前提とする審判団はその後各プロテストに対する無記名式投票へと進む

124 単に疑わしいだけの場合は競技者にとって有利な判定を行行わなければならない(すなわち何が起きたのかがよくわからない場合競技者にとって有利に解釈する)この場合審判団はどのパフォーマンスを考慮の対象とするかを決定する

125 審判団は遅くとも競技当日のイベントコミッティにおいて当日の競技におけるプロテストの判定結果について報告する

126 プロテスト申立立人は 50 ユーロまたは同額の現地通貨を支払わなければならないこれは審判団が競技者の正当性を認めた場合は返金金される逆に審判団が競技者の正当性を認めない(すなわち申し立立てが覆らない)場合支払金金は競技の主催者に渡されるがAIDA 世界選手権または世界記録競技会では支払金金は AIDA インターナショナルへ渡る

127 AIDA 世界選手権大会ではプロテストを行行う競技者と同じ国籍のジャッジはプロテスト処理から外れなければならない(すなわちそのプロテスト処理のあらゆる過程または審判団投票の間プロテストが処理される部屋にいてはならない)

128 審判団の決定において結果が同数となった(例えば棄権によりジャッジの人数が偶数になった)場合は審判団長の票(プロテストに参加している場合)または副審判団長(審判団長が参加していない場合)の票が 2票として数えられる

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129 決勝時のパフォーマンスに関するプロテストによって決勝がやり直しになることはない

1210 競技者は自身の競技中の環境(セーフティーダイバーや主催者の不備により競技への妨げがあったなど)に対してもプロテストを行行うことができるこの場合競技者は審判にその場で直接申し立立てることができそれが有効と認められれば競技のやり直しができるものとする(特に深度競技において)

1211 各プロテストはひとつの問題のみを扱う例えば競技者がグラブ違反およびサーフェイスプロトコル違反でペナルティを適用されている場合その競技者が両方の問題で申し立立てをしたい場合はふたつの申し立立てを行行わなければならない別々の問題はそれぞれのプロテストフォームに記載し別個のプロテストとして扱われなければならない

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13 競技審判団 131 国際大会

1311 国際大会では審判団は当該競技会で AIDA インターナショナルを代表する 2名以上の AIDA インターナショナルジャッジで構成されるものとするAIDA ランキングリストに掲載するプール競技では 1名以上深度競技では 2名以上の AIDA ジャッジがその競技をジャッジしなければならない

1312 アシスタントジャッジはAIDA インターナショナルジャッジのポジションに関連する特定の職務(公式カウントダウン深度計およびタグの管理タイムキーピング等)を補助するものでスタティック競技においてはジャッジとアシスタントジャッジを設置されることがある

1313 ジャッジはウォームアップのスタートから競技に立立ち会い以下のことを行行う

bull 競技会が競技規則どおり運営されていることの確認

bull 競技者の装備のチェック

bull 競技者のパフォーマンスのチェック

bull 競技会に関連する規則を遵守しないまたは主催者の円滑な運営や競技会の安全性を損なう競技者を失格にする

bull 競技者やスタッフの安全が脅かされた場合競技を中断させる

bull チームキャプテンから提出されたプロテストの収集(該当する場合)

1314 コンスタントウエイトフリーイマージョンにおいては1名以上のジャッジが水中で判定を行行わなければならない世界記録を上回る申告の場合その結果が世界記録として認定されるためには2名以上のジャッジが水中で判定しなければならない(34 項参照)

1315 主催者は競技会の 2週間前までに審判長を AIDA インターナショナルへ(CARS システムを通じて)告知しなければならない世界記録ステータスの競技会では当該告知は競技会の 6週間前までに AIDA インターナショナルへ告知しなければならない

132 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

1321 世界選手権においてはAIDA インターナショナルは AIDA ジャッジ IOP の条件に従い審判団を指名する審判団は 6名以上の AIDA ジャッジから構成されるジャッジ要件は下の 1333 項と 1334 項に規定されている

1322 アシスタントジャッジは競技会の通常の進行行に関し投票や決定はできないが各状況においてインターナショナルジャッジ(意思決定の際にそれを検討する者たち)へ自分たちの意見見を述べることができる

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1333 AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならないAIDA 世界選手権のジャッジはシニアジャッジ(レベル D)以上でなければならない前述に加え

(i)AIDA プール世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(ii)AIDA 深度世界選手権のジャッジはAIDA 深度競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(iii)AIDA チーム世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上AIDA 深度競技会から 30 ポイントを得ていること

1334 審判長AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならない前述に加え

a) AIDA プール世界選手権では審判長はプール競技会から最低 100 ポイントプール世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上のプールおよびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

b) AIDA 深度世界選手権では審判長は深度競技会から 100 ポイント以上深度世界記録アテンプの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の深度およびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

c) AIDA チーム世界選手権では審判長は

(i)プール競技会から最低 100 ポイントおよび深度競技会から最低 100 ポイント

(ii)深度世界記録アテンプトの最低4レコードポイントおよび深度世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の AIDA 世界選手権(プール深度およびまたはチーム)でジャッジを務めていること

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14 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ) 141 イベントコミッティ

1411 イベントコミッティは円滑な競技会運営と競技規則や運営についての質問に答える場として実施される

1412 イベントコミッティは以下のメンバーで構成される

bull 審判団

bull チームキャプテン

bull 大会主催者

競技者はイベントコミッティに参加する要望は出せるが直接発言することはできないキャプテンが競技者の代表として要望を代弁する

1413 イベントコミッティは審判団および主催者によって進行行されるその日の特定の議事を遵守する

1414 イベントコミッティは相互尊重とフェアプレイの精神に則って運営されなければならない審判団主催者または他チームのキャプテンに対して非協力力的な姿勢のキャプテンや競技者はイベントコミッティから排除されることがある

1415 イベントコミッティは次に掲げる事項を目的として競技日前日の主催者の設定した時間に開催される

bull 競技結果の発表

bull キャプテン競技者スタッフへの翌日の競技に関する一般事項(日程の再確認ローカルルール天候や特別な環境等)の伝達

bull 翌日に開催する競技の OT タイムの配布

142 競技参加標準記録(MINIMA)競技参加標準記録を設定する場合はAIDA インターナショナルが(主催者との協議により)設定するものとしそれらが適用される世界選手権開始の6か月以上前に AIDA ナショナルへ通知されなければならない

143 主催者

1431 AIDA インターナショナルに選出された大会主催者は開催 6か月前までに次に掲げる情報をAIDA インターナショナルを含むすべての関係者に送付しなければならない

bull 大会に適用される全ての規則

bull 競技会概要(開催期日イベントコミッティ大会参加費等)

bull 使用施設日時宿泊場所偶発責任等が記載された競技会実施要項

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bull 競技者ジャッジ観衆の安全のための使用される設備が記載された文書

bull 緊急時の避難救助手順が記載された文書

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull 競技会の進行行運営に関するすべての文書

bull 代替の会場となる場所の図

bull メディアに関する詳細計画と大会主催組織のスタッフの名前

1432 大会主催者は開催 5か月前までに競技会に関する詳細情報を告知する専用のウェブサイトを英語表記で開設しなければならない具体的な内容は次のとおり

bull AIDA ロゴを使用したウェブサイトと公式の競技会名

bull 競技開催地の案内図

bull AIDA インターナショナル競技規則

bull 詳細スケジュール

bull AIDA インターナショナルへの登録ページ

bull 主催者問合せ先アドレス

bull 宿泊施設(ホテル空港)

bull 競技会場付近の概要情報

bull レンタカー船の情報

bull スクーバダイビングやフリーダイビングに関するその国特有の法規則

bull メディアに対する情報(連絡先水中映像写真の入手の可否等)

1433 AIDA インターナショナルは開催 2か月前までにジャッジの立立候補を受け付け検討を経て審判団を編成しなければならない大会主催者はチームキャプテンに審判団の構成について競技会初日に通達するものとする大会主催者は審判団の開催地までの交通費および宿泊経費食事代を負担するものとする各ジャッジには自室が提供される(ただし他のジャッジまたは自分のパートナーと同室になることを了承するものとする)交通費は大会主催者より前払いにて支払われるものとし移動に関する書類はAIDA インターナショナル理事会により審判団の選出がなされてから遅くとも 10日以内に使用できるものとする主催者はAIDA インターナショナルに対し(適用可能であれば)審判団に同じ大陸の国のジャッジを50を目安に選出するよう依頼できる

1434 主催者は全ての必要な施設設備を審判団が自由に使えるようにしておかなければならない

1435 主催者は審判団がビデオをチェックするための常設のエリア(施設設備)を確保しなければならない

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1436 大会全体の責任はAIDA インターナショナルや審判団ではなく大会主催者が負うAIDAインターナショナルおよび審判団は競技者の安全に関する責任を負わないものとする

1437 イベントコミッティは競技会の前日に行行われるものとする主催者はその席においてチームキャプテンに当該競技のスタートリストを配布しなければならない

1438 主催者は大会初日(開始日)に競技者キャプテン主催者審判団メディアセーフティスクーバーフリーダーバー医療救急スタッフによる情報共有化のためのミーティングを開催しなければならないこのミーティングを通じ主催者は大会の詳細情報特にイベントコミッティの開催スケジュールおよび競技結果発表の日時について説明する

1439 大会主催者は報道関係者がトレーニング日および競技日に水中撮影(ビデオあるいはスチール)をするために水に入れるよう配慮し施設を用意しなければならない

14310 大会主催者は競技者が記入するための申告用紙を用意する

14311 AIDA インターナショナル理事会により指名された委員会は(一人の AIDA からの代表に対して)主催者の費用で競技会の 2か月前までに以下に掲げる事項について主催者と確認する

bull 宿泊スケジュール資材調達などが計画どおりに進んでいるか

bull セーフティーフリーダイバースクーバダイバーのリーダーと共にイベント全体の安全管理の準備ができているか

bull 施設とその管理状況

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull メディアに関する詳細計画とメディア担当スタッフの決定

14312 この委員会は1名以上の審判団のメンバー(または AIDA インターナショナル委員会に指名されたその他の者)から成り問題を整理し必要な解決策を見見つけるために主催者と緊密に連携をとりながら効率的な組織運営を目指すものとするこの委員会はAIDA インターナショナル理事会へ直接報告する

14313 審判長と副審判長または 2名の指名されたジャッジは公式アクティビティの開始日(大会初日)の 3日前までには現地に到着していなければならない

14314 大会主催者は自国の然るべき機関または AIDA インターナショナルに依頼しドーピングテストを実施することが義務付けられる主催者はこれらの手続きと試験(キットを含む)の費用を支払うものとする競技者が選ばれる条件は審判団の裁量にゆだねられるただし各種目の優勝者および世界記録を上回った競技者は男女女ともに必ずテストを受けるものとするまた一般に主催者は全ての 1位と 2位の競技者と競技日ごとにランダムに選択された 2人の競技者を検査する準備をしなければならない

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14315 大会主催者は各種目とも1名以上の「オープナー」を設けることが望ましい審判団はセーフティーダイバーまたは有能なフリーダイバーの中から「オープナー」を指名することができる「オープナー」はそれぞれの能力力の範囲内で競技ゾーンを公式に確認し主催者の慣らしを行行う「オープナー」は競技者と同条件で試技をすることになるが必ずしも競技者でなくともよい決勝と予選は同じ日に開催されても別の大会として見見なされしたがってそれぞれでオープナーを設ける決勝に進出していない予選出場者が決勝の「オープナー」として試技をすることは認められる「オープナー」としての記録は世界記録としては認められない

14316 大会主催者はすべての競技者の ID ナンバーを設定する競技者は競技中必ず IDナンバーが明確に分かるようにしなければならないID ナンバーのリストは報道関係者とキャプテンに配布される

14317 大会主催者はセーフティーダイバージャッジおよびその他オフィシャルスタッフ全員に対して競技中も視認しやすい ID システムを提供しなければならない

14318 公式深度計は正確な測定のため競技が始まる前までに測定済みのロープで確認調整されなければならない

144 雑則

1441 主催者または競技者のスポンサーに関連する制限事項によって大会運営に支障があってはならない

1442 イベントコミッティでは公認メディアの人数と位置について明確にしなければならないAIDA に指定されたカメラマンおよびまたはビデオグラファーは全てのメディアゾーンおよび深度競技用の全ての競技エリアへ立立ち入ることができる(当該者は競技の進行行に干渉してはならない)

1443 AIDA インターナショナルおよび大会主催者は競技者が競技規則を遵守しないために生じた事故について責任を負わない

1444 現競技規則は世界選手権開催の 3か月前以降は変更しないものとする

1445 競技規則において明示されていない事項についてはジャッジのみが判断を下すことができる

145 スタートの最小インターバルAIDA 世界選手権の深度競技では競技の最短インターバルは 9分(100m 以上の潜水は 10 分が推奨される)なければならないただし80mに満たない潜水の最短インターバルは 8分とし50m未満の潜水での最短インターバルは 7分とする

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用語集 AIDA カレンダーAIDA のウェブサイトには様々な目的のカレンダーが掲載されている競技記録アテンプトインストラクターコースジャッジコースこれらのカレンダーは以下に掲載されている

CARS競技会発表およびランキングシステム最新の AIDA 競技会と記録アテンプトデータが蓄積されたオンラインアプリケーション以下の二つで構成されている

a) 競技会の発表 httpcarsaidainternationalorgcalendarannounce-competition

b) ランキング(すなわち結果) httprankingaidainternationalorg

CNFコンスタントウエイトウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

CWTコンスタントウエイトウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DNFダイナミックウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DYNダイナミックウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

FIMフリーイマージョン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

IOP本 AIDA ジャッジインターナルオペレーションと手順

JOSジャッジオンラインシステム最新の AIDA ジャッジ情報が蓄積されているオンラインアプリケーションAIDA のウェブサイト httpjudgesaidainternationalorg にある

STAスタティック httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

Page 17: AIDA International Competition Rules v14.0J-60522-2...らない。AIDAインターナショナル理事会は、その競技会が条件を満たしているかどうかにつ いて判断を下すことができる。

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352 AIDA ナショナルの無い国に属する競技者はAIDA インターナショナルに対し申請をしなければならないAIDA インターナショナルはその競技者の実際のレベルトレーニングにおける安全対策の状況などを確認する

353 申請書は記録アテンプト期間の開始の 6週間前までにAIDA ナショナル(または 352項の場合は競技者)により AIDA インターナショナルへ提出されなければならず以下を含むファイルが同封されていなければならない

bull アテンプトを行行う競技者のプロフィール

bull フリーダイビングの実施に支障がない旨明記した医師の診断書

bull アテンプトに関わる方法機材及びメンバーのレポート

bull 競技者自身が上記の申請書の提出を行行うのはその競技者が AIDA ナショナルの無い国に属する場合のみとする

354 ジャッジ(審判)

3541 AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者はスポーツオフィサーと共に2名の AIDA インターナショナルジャッジを指名するジャッジはできるだけアテンプト開催地域の近くの者を選ぶAIDA 世界記録アテンプトではマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長及びシニアジャッジ(レベル D)以上のセカンドジャッジがいなければならない

3542 アテンプトの主催者はジャッジに関わる交通費宿泊費食事代を含む全ての費用を負担しなければならない交通費とチケットはジャッジ人選の決定後10日以内にジャッジの元へ届かなければならない

3543 世界記録アテンプトではジャッジの拘束期間は 1イベントで最大でも 9日間までとするそれ以上に延長する場合は担当ジャッジ及び AIDA ジャッジ統括責任者及び又はAIDAスポーツオフィサーによる承認を必要とするアテンプトの実施は1日 1回のみとするスレッド競技の場合は特にその安全性を確実にしなければならないプール競技ではアテンプトの実施の回数に制限は設けないただし必要とされた場合ジャッジはその回数を決定する権限を持つ

355 主催者は携わる人の安全を含むそのアテンプトに全体について単独で責任を負う

356 AIDA ナショナルはアテンプトの 2日前までにその競技者が全ての必要条件を満たしていることをファックスまたは Eメールで AIDA インターナショナルに報告しなければならないAIDA ナショナルの無い国の競技者は2人の立立会人の承認を得た報告書を提出するものとするAIDA インターナショナルはこれらの報告内容を受理するか却下するかの権限を持つ

357 適用されている AIDA インターナショナルのルールとアテンプト実施会場の国の法律規則とに相容れない項目がある場合AIDA ナショナル(又は競技者自身)はルールの例外的適用を申請しなければならないAIDA インターナショナルは申請内容を調査しその申請を承認するか否かを決定する権限を持つ

358 主催者はジャッジが必要な施設が全て自由に使えるよう便宜を図らなければならない

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359 ジャッジは必要に応じ機能性の高い安全装置への変更について主催者に進言することができる

3510 指名された AIDA インターナショナルジャッジは記録アテンプトに関し下記に該当する場合にその中止を提言する権利を持つ

bull 競技規則が遵守されていないとき

bull アテンプトに参加している全ての人の安全が十分に確保されていないと判断したとき

bull 運営が正常になされていないと判断したとき

ジャッジがこの権利を行行使する場合は決定後できるだけ速やかに主催者及び AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者スポーツオフィサーに直接文面で通知しなければならない

3511 主催者は311 項に基づきアテンプトに先立立ってドーピングテスト費用として500 ユーロ(または技術資料に明記されている場合はその額)を現地に到着したジャッジに現金金で支払わなければならないこれは現在の市場価格による国内通貨またはユーロでも構わない

3512 AIDA 世界記録のためのビデオ要件は技術資料(5項)に規定されている

3513 3117 項によりジャッジによる判定が下されビデオ映像を確認後最終的な判定(ドーピングテストを除く)が決定される

3514 ジャッジはアテンプトの結果の詳細を示したレポートを提出する(正副 2通)1通は主催者に提出しもう 1通は AIDA インターナショナルスポーツオフィサーにアーカイブのためのビデオ映像とともに提出する技術資料(5項)では当該報告書に網羅されるべき項目を特定している

3515 技術資料に明記されたドーピングテストの手順は全ての世界記録アテンプトに適用される

36 サーフェイスビデオレビューこれらの規則で要求されるその他全てのビデオレビューに加え審判団は以下のパフォーマンスについてサーフェイスビデオをレビューしなければならない

(i)全ての AIDA 世界記録アテンプト

(ii)競技会において AIDA 世界記録を超える全てのパフォーマンス

(iii)全ての AIDA 世界選手権での性別種目別のトップファイブパフォーマンス

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4 安全 41 概要

411 AIDA セーフティーガイドラインはAIDA インターナショナルが公認後援する全ての大会において適用される

412 予備

413 セーフティーラニヤードセーフティーラニヤードは全ての深度パフォーマンスで義務付けられているラニヤード要件は技術資料(3項)に規定されているラニヤードは競技者の安全性を守るために必要な場合を除きパフォーマンス中に競技者によって外されてはならない競技者の安全性以外の何らかの理由でラニヤードを外した場合はペナルティの対象となる

414 競技深度計はセーフティーラニヤードを装着した手首と反対側に着けるものとする

415 全ての深度競技においては医師救護隊員若しくは蘇生術(EMT)を専門とする消防士の配置が義務付けられているプール競技においてはプロ救護員またはそれ以上に相当する者の配置が適切である遠隔地であるために治療が遅れる可能性があることを考慮に入れた計画を立立てなければならない医療サポートスタッフは責務を果たすため必要な医療機器を装備していなければならない吸入用酸素及び応急手当用の機器は必須である深度競技においては十分な蘇生法を施すための機器を事前に準備しておかなければならない

416 主催者は前述のリストバンドを用いて選手と同時に浮上することなく容易に選手の緊急浮上を行行うために必要な機器を装備したセーフティーダイバーを確保(準備配置)しなければならないスクーバダイバーはカウンターバランスシステムとは関係なくスクーバダイバーが選手もしくは競技ロープまたはその両方を浮上させるための追加のリフトバックシステムを携帯しなければならないカウンターバランスシステムを採用していても予備の浮上手段として追加のシステム(完全装備で水上待機しているスクーバダイバープラットホーム上にいる競技ロープの手動引き上げ役など)は必要であるAIDA 及び審判団は大会開始前にカウンターバランス及びその他の安全装置の検査実演を求めることがある

417 競技会及びアテンプトの両方においてセーフティーフリーダイバーのフロントスノーケルの使用はプール競技深度競技共に禁止する

42 国際大会

421 セーティーフリーダイバーの人数はローテーションを行行うのに十分でなければならない競技ゾーン 1か所につき少なくとも 2名以上のセーティーダイバーを必要とするウォームアップゾーンには 2人以上のセーティーダイバーを必要とする他の AIDA文書(安全手順など)がこれらの問題を指摘している場合本項をアップデートしなければならない

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43 世界選手権

431 深度競技において水中に配置する全てのスクーバダイバーはその役割に応じたスキルを証明できるものと必要な機材を持っていなければならないセーフティースクーバダイバーは世界的に認められた認定機関(PADINAUIIANTDTDICMAS あるいはこれらと同等の機関)の規則を遵守しなければならないセーフティーフリーダイバーは20m(80m以上の競技の場合は 30m)まで楽に繰り返し潜れる能力力を持っていなければならない主催者はこれらのレベルを確認する責任を負う全てのセーフティーダイバーは大会前に AIDAインターナショナルに承認検証されなければならない主催者は安全に関わる全てのスタッフがその役割を果たすための能力力を備えていることを確かめなければならない

432 主催者は公式競技に先立立ち参加する全ての人の安全を確認するために安全担当者と共に救助活動の予行行演習をしなければならない全ての担当者が自分の役割を果たせるようこの予行行演習には 1名以上のジャッジまたはジャッジが指名した者が立立ち会うこととする予行行演習の実施後に安全担当チームに加わった者に対してはジャッジを介してその役割を明確にする安全担当の新メンバーは安全に関するスキルや知識を予行行演習を体験したメンバーと同等もしくはそれ以上に持っていなければならない(実際の救助活動あるいは救助の訓練の経験を持つ者でなければならない)経験豊富な競技者であってもセーフティーフリーダイバーのためのトレーニングプログラムの受講経験や実際の競技会でのセーフティー経験がなければセーフティーとしての役割が無条件で果たせるとは見見なされない

433 水深 80m以上の競技を行行う場合には水深 30mでのトラブルへの対応ができる能力力のあるセーフティーフリーダイバーの配置を勧告するセーフティーフリーダイバーは水深30m にいる必要はないが主催者は水深 20m 以上でのトラブルへの対応が可能なよう計画を立立てることを勧告する

434 酸素はダイビング後の吸入のために水面及び水深 5mでの呼吸が可能な装置でなければならない競技者が酸素を水中で呼吸している間セーフティーフリーダイバーまたはスクーバダイバーが競技者を監視する競技者は水中での酸素吸入のリスクを理解した認定スクーバダイバーでなければ水中で酸素を吸入することは許されないそれ以外の競技者はダイビング後水面もしくは陸上で酸素を吸入するものとする水深 80m以上のダイビング後の酸素吸入は必ず実施しなければならない

44 予備

45 世界記録アテンプト

451 全てのルールに 41 項が適用される

452 明記された以外の全ての安全装置はアテンプトの1か月前までに AIDA インターナショナルへ提出されなければならないそのアテンプトに指名されたジャッジは文書で示された情報に加え更なる情報を要求する権利を持つ

4521 蘇生器具は使用可能な状態で競技者の近くになければならない

453 非常事態の場合は競技者を指定の専門医療機関に搬送しなければならないこの医療機関はアテンプトの前にあらかじめ公表されていなければならない

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454 深度競技においては2名以上のセーフティーフリーダイバーを配置しなければならないプール競技においては1名以上のセーフティーダイバーを配置しなければならないダイナミック競技においては競技者がプールの壁に近いコースを使用する場合はジャッジと共にプールサイドを歩く配置でも可とするセーフティーフリーダイバーは必要とされる場合はいつでも水に入って競技者の救助ができるように準備をしておかなければならないダイナミック競技においては25mを超える長さのプールを使用しセーフティーフリーダイバーがプール内を併泳する場合は2名以上の配置が求められる

46 2014 年安全性強化事項

461 申告の制限

4611 主催者は競技者が過去 3か月間に達成し主催者に証明した深度の最大 10m 超までに申告を制限できる【達成期間や制限深度を主催者の判断で変更する事も可】

4612 申告の制限は全ての選手に等しく適用されなければならない主催者(と審判長)は制限を遵守するために制限深度を超えた申告を変更する場合があるこのような変更は全ての選手に等しく適用される

4613 競技者がその 3か月前までの期間中に適切なダイブを行行わなかった場合主催者はAIDA ランキングリストにあるその競技者のパーソナルベストの 50-70を使用しなければならない一般的にディープダイビングを一定期間行行っていない場合AIDA はその競技者にゆっくりと(パーソナルベストの 50-70を超えないように)再開することを推薦しているその競技者は主催者(及び居る場合は大会の医師)と最初のダイブの適切な深度を相談しなければならない

4614 主催者がこの規則のもとで申告を制限する予定の場合競技会の支払いを受領する前に文面(Eメールなど)により競技者へ告知しこの告知を広告(例主催者のウェブサイトとグループ Eメール)に入れなければならない

4615 競技者が申告を制限(すなわち変更)された場合でも料金金の返金金はない主催者は当該の変更を合理的に速やかに競技者へ告知しなければならない

462 ソナー

4621 世界選手権と世界記録において深度競技ではソナーを練習し使用していることが主催者に求められる

4622 世界記録ステータスの競技会において深度競技ではソナーの使用経験を積んでいることが主催者に求められる

4623 その他の競技会において最大競技深度がセーフティーダイバーの視界内である場合を除いて深度競技ではソナーを練習し使用していることが主催者に推奨される(が必須ではない)

463 潜降の再開の禁止

4631 CWTCNFFIM では競技者は一旦浮上を開始した後にターニングバックダウン(再び潜降)することを禁止する違反者は失格となる(すなわちレッドカード)

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4632 「ターニングバックダウン」とは(i) ソナー上では浮上開始と見見受けられたがその後再び潜降しはじめるまたは(ii) 同じ深度に 5秒以上留まりその後潜降する行行為として定義される

4633 主催者はこの規則を競技会開始前に競技者へ説明しなければならない

4634 主催者側スタッフはその稼動が競技者のリスクを軽減すると思われた場合カウンターバラストを稼働させる権限を持つ(が要求はされない)

464 スクイーズの事後

競技者をケガのリスクから守るため競技者が著しいスクイーズまたはその他競技者の安全性を脅かす医学的状態にある場合大会の医師は競技者の潜水を止めることができる医師主催者(例セーフティーダイバー)またはジャッジの要請により医師は再潜水前に競技者の検査を要求する(医師または主催者により決定された通りの)深度潜降の後パルスオキシメーターによる酸素飽和度検査が義務づけられこれにより医師は競技者がさらなる検査を必要とするかどうか決定する主催者と審判長との協議により医師はそうした規制がダイバーの健康と安全を守るために必要と思われる場合以下の規定の通り競技者の潜水を禁止することができる当該規制が実行行された場合大会参加費の返金金はない競技者が医師の検査を拒否した場合競技者はその競技会で再び潜水することが許されず別の競技会エントリー前に健康診断書を取得しなければならない予想される検査結果には以下のものがある

4641 健康なダイバー自己責任で潜水可能

4642 軽い症状休憩の勧告または簡単な潜水(すなわちその競技者にとって浅い深度)への制限

4643 軽度の肺水腫2日間の休息(またはケガの程度により医師の裁量でそれ以上)復帰時以前の潜水より深い申告はできない異なる種目を行行いたい競技者の場合医師は申告の許容可能な最大深度を決定できる

4644 重度の肺水腫3日間の休息または競技の終了(ケガの程度により医師の裁量による)徐々にモニターされた潜水で潜水を継続するようにする(例以前の目標深度の 60未満から開始する)異なる種目を行行いたい競技者の場合医師は申告の許容可能な最大深度を決定できる

4645 重症の場合医療的ケア競技者が回復したことを医師が確認するまで追加的な潜水はできないラングスクイーズ(例ピンク色の気泡または泡を咳出す)は重症の一例

4646 競技者が申告を制限されたあるいは潜水が中止された場合料金金の返金金はない

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465 トレーニング及び装備

4651 必要な医療トレーニング世界選手権と世界記録AIDA 世界選手権と世界記録競技会では以下のトレーニングを受けた医師が必要となる

bull 救命外科

bull 気道管理

bull 二次心肺蘇生法(ACLS)

bull 要求されないが可能なところでは推薦されるACLS のトレーニングを受けた最低もう 1人のパラメディックまたはセーフティーダイバー

4652 必要な医療トレーニング世界記録ステータスの競技会世界記録ステータスのAIDA競技会では以下のトレーニングを受けた医師が必要となる

bull 救命外科

bull 気道管理

bull 二次心肺蘇生法(ACLS)

bull 必須ではないが可能なところでは推薦されるACLS のトレーニングを受けた最低もう 1人のパラメディックまたはセーフティーダイバー

4653 必要な装備AIDA 世界選手権と世界記録競技会及び世界記録ステータスの AIDA競技会では以下の装備が必要となる

bull パルスオキシメーター

bull 聴診器

bull ポケットマスクスタッフのトレーニングが必要競技ゾーン内に常備が必要使用は必須ではない

bull 酸素マスク

bull 必須ではないが可能なところでは推薦されるCPAP フェイシャルマスクと標準マスクPEEP (positive end-expiratory pressure) バルブ付き BVM (Bag-Valve-Mask) が付いた酸素タンク

4654 推薦される装備AIDA 世界選手権と世界記録競技会及び世界記録ステータスのAIDA 競技会では以下の装備は必要ではないが可能なところでスタッフが使用資格のあるところでは推薦される

bull 吸引器

bull プランジャーニードル(またはhttpwwwnarescuecomARS_for_Needle_Decompression_(325_in)- CN1ACDE14CD3FDhtml)

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bull AED(自動体外式除細動器)使用にはドライエリアの検討が必要

bull 口咽頭エアウェイ(気道の使用が簡単な補助)

466 インシデントレポーティングシステム2015 年 1月 1日よりAIDA 競技会の主催者は(ヘッドジャッジ医師と共同で)競技会における安全性関連インシデントを AIDA のオンラインのインシデントレポーティングシステムにて報告する必要があり手順とインストラクションは同システム内に明記されている

467 休息日競技者が連日潜水することを防ぐためAIDA は主催者が競技スケジュールに休息日を加えることを奨励する

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5 スタティック(STA) 51 概要

511 スタティック(STA)競技はプールまたは限定された安全な自然環境下で実施する深度要件は技術資料(4項)に規定されている

512 競技は水面付近で行行う

513 競技者はウェットスーツ顔面の装備(マスクスノーケルノーズクリップなど)を自由に選択することができる

514 競技者の公式記録は2つの計時結果の平均タイムとするそれぞれの計時においては秒以下切り捨てとする

公式計時 5 分 08 秒 64 および 5 分 07 秒 48

平均計時(508 + 507) 2 = 5 分 07 秒 50

公式記録5 分 07 秒= 614 ポイント

52 国際大会

521 OT のインターバルは主催者が審判長と競技の上決定するAIDA は競技者が自分の OT 前の最低 3分間競技ゾーンにいることが許可されるよう推薦する

522 ゾーンは「ウォームアップゾーン」「待機ゾーン」「競技ゾーン」の 3ゾーンで構成される競技者は最初の公式アテンプトの 45 分前から「ウォームアップ」を開始でき「ウォームアップゾーン」に入ることができる「待機ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで立立ち入ることができない

523 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは「ウォームアップゾーン」「待機ゾーン」「競技ゾーン」での補助が許可される競技者が希望する場合競技者の競技開始から気道が水面上に出るまでパートナーをオフィシャルのセーフティーフリーダイバーとして配置することができパートナーは意識確認のためのボディタッチをすることができるこの時パートナーは自分がコーチングする競技者の安全についての責任があるが競技会を通じての安全管理についての責任は主催者にあるいずれにせよパフォーマンスが終了し競技者の気道が水面から出た時点からパートナーは競技者に触れることは許されないパートナーは小さな声で競技者に話しかけることのみ許されるこれらが守られなかった場合その競技者は失格となる競技終了(すなわち鼻及び又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

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524 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われる競技者が OT から 10 秒以内に競技を開始しない場合ペナルティが適用されOT から 30 秒を経過してもスタートしない場合は失格となるまたOT 前にスタートした場合もペナルティが適用される

525 競技結果(RP)が申告時間(AP)を下回った場合はペナルティが適用される

526 予備

527 競技者は OT 毎に 1度のみ公式アテンプトを行行う権利を有する鼻と口が水中に沈んだ時点で競技スタートと見見なす競技者の OT 時または OT 後の気道(すなわち鼻と口)のいかなる入水も競技の開始とみなされる

528 セーフティーフリーダイバー及びパートナー(キャプテンコーチ)は競技中入水した状態で競技ゾーンに入ることができるその場合以下の手順で競技者の意識の状態を確認する責任を有するセーフティーフリーダイバーは競技者に対し明確にボディタッチをする競技者はあらかじめセーフティーダイバーあるいはパートナーと決めておいたサインで意識があることを伝えるこの場合以下の手順が使用される

主催者が指名したオフィシャルフリーダイバーの場合

bull 申告時間(AP)1 分前から 30 秒毎

bull 申告時間後は15 秒毎

パートナーの場合

bull 特に規定は設けずパートナーの自由とする

競技者がボディタッチに対するサインを返さなかった場合ジャッジは直ちにセーフティーフリーダイバーもしくはパートナーに追加の合図をするように指示をするジャッジは反応がおかしい又は反応が無いと判断した場合セーフティーフリーダイバー又はパートナーに競技者を水から上げるように要求するジャッジは競技者の反応に疑いを持った場合セーフティーフリーダイバーもしくはパートナーに競技者に追加のサインを出させるように指示できる

529 AIDA インターナショナルジャッジと主催者側のタイムキーパーは競技時間を計測する競技者の気道(鼻と口)が水面下に入った時あるいはスノーケルを使用する場合はスノーケルを口から外した時ストップウォッチでの計測がスタートする競技者の気道が水面から出た時計測をストップする

5210 決勝戦

52101 下記の点を除きこれまでに記載された事項は決勝においても適用される

52102 メディアの注目を高めるため決勝戦は複数ゾーンでの同時スタートとすることができる決勝戦が複数のシリーズにわたる場合最も好成績の競技者は最終組で競技する

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53 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

531 世界選手権においてはスタティック競技はプールまたは限定された安全な自然環境下で実施する

532 競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前にそれぞれのキャプテンは競技者の申告時間をジャッジに提出しなければならない

533 OT のインターバルは少なくとも 14 分とする

54 競技会における世界記録

541 パフォーマンスが世界記録を上回ったときそれが新しい世界記録と認定されるには34 項が満たされなければならない

542 従来の世界記録よりも 1秒以上上回った場合に新しい世界記録として認められる

55 世界記録アテンプト

551

552 アテンプトの時間は2人の AIDA インターナショナルジャッジが計測する気道が水面下に入った時あるいはスノーケルを使用する時はスノーケルを口から離した時から計測を開始する競技者の気道が一度水面上に上がった時点で計測を終了する

553 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

554 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは競技者の競技開始から気道が水面上に出るまで自由に競技者に接触することができまた意識確認のためのボディタッチすることができるパートナーは自らがコーチングする競技者に対して責任を有するただしパフォーマンスが終了した(競技者の気道が水面から出た)時点からは競技者に触れることは許されず競技者に話しかけることのみ許されるこれらが守られなかった場合その競技者は失格となる競技終了(すなわち鼻及び又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

555 従来の世界記録よりも 1秒以上上回った場合新しい世界記録として認められる

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6 ダイナミックウィズフィンウィズアウトフィン(DYNDNF)

61 概要

611 競技はプール内で行行われる全ての DNYDNF についてのプールの深度要件は技術資料(4項)に規定されている

612 競技は25ヤード(2287m)以上のプールで実施した場合のみ世界記録として認定されAIDA インターナショナルのランキングリストに登録されるただし全てのパフォーマンスはメートル法で報告されなければならない

613 競技者はウェットスーツウエイト顔面の装置(マスクスノーケルノーズクリップなど)を自由に選択することができる

614 両競技において選手は手や腕を使って泳いでもよいただし特別なパドル類スイミンググローブやスイミングソックスなどの推進力力を生む手段は(DYN でのビーフィンモノフィンを除き)使用を禁止する

615 DYN では競技者はビーフィンとモノフィンのいずれを使用してもよいただし世界記録についてはビーフィンかモノフィンのいずれかを使用しなければならない

616 競技者は潜水前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートその他サポートポイントからの助走をつけたあらゆるスタートを禁止する競技は気道(鼻か口)が水面に出た時点で終了する

617 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは「ウォームアップゾーン」「競技ゾーン」で競技者を補助することができるただしOT 後は話しかけることのみ許され競技者に触ることは許されない競技終了(すなわち鼻又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

618 競技者は完全に水中に没していなければならない水面露出については 116 項を参照

619 競技者補助のため1名以上のセーフティースタッフが伴泳又は追走しなければならない競技者のレーンがプールサイドから距離がある場合は1名以上のセーフティーフリーダイバーが水中で伴泳するものとするまた1コースに複数のセーフティーフリーダイバーを配置することも可能としその場合セーフティーフリーダイバーはそのレーンを分割して担当してもよい

6110 到達距離は競技者の気道(鼻か口)が水面に出た場所で計測されるただし競技者がプールの端で競技を終了する場合気道(鼻か口)が水面に出る前にエンドウォールに水面下でタッチすること計測単位はメートル法とし少数点以下は切り捨てとする

1729m=172m公式記録172x05=86 ポイント

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6111 自力力での潜行行水泳以外のいかなる推進支援も利用してはならない(ターン時にエンドウォールを蹴ることは許される)浮上時にプールの底を押して浮上することもペナルティとなる【補足浮上に際し気道が水面上に出る前に足などをプールの底につく行行為は浮上のための連続動作であってもペナルティが適用される】競技終了時のプールエッジのグラブについては 116 項を参照のこと

6112 スタート時壁から 15m 以内の地点で気道(鼻と口)が水中に没していなければならない違反した場合は失格となる

61121 スタート時に身体のどこかの部分がプールのエンドウォールに接触していなければならない違反した場合はペナルティが適用される

6113 ターンでは身体の一部がエンドウォールに接触しなければならない違反した場合はペナルティが適用される【フィンは「身体のどこか」に含まないフットポケットの部分のみ身体の一部として認められる】またターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格となる

62 国際大会

621 競技者はDYN の競技会でフィンを使わずに泳ぐことは可能であるDNF の競技会ではいかなるフィンの使用も許されない競技会が DYNDNF として公式発表された場合競技者はフィンの使用の有無を選択することができるが一つの競技会として結果表は一つになるAIDA ランキングにおいてはそれぞれの種目の結果として記載される競技会が DYN-DNFとして公式発表された場合競技者はどちらの競技に出場するかを選択する事ができる競技会は 2つの独立立したものとして扱われ結果表も別々になる競技会が単独種目として公式発表された場合は混合種目としては扱えない

622 ゾーンは「ウォームアップゾーン」と「競技ゾーン」の 2ゾーンで構成される競技者は OT45 分前からウォームアップを開始でき「ウォームアップゾーン」に入ることができる「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで立立ち入ることができない

623 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推薦する

624 主催者は競技者の要請があった場合会場内に休憩のための場所を準備しなければならない

625 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われる競技者が OT から 10 秒以内に競技を開始しない場合ペナルティが適用されOT から 30 秒を経過してもスタートしない場合は失格となるまたOT 前にスタートした場合もペナルティが適用される

626 競技者は OT 毎に 1度のみ公式アテンプトを行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し競技者がウォールを離れたらアテンプトが開始されたものとみなす競技者の OT の 30 秒より前に気道(すなわち鼻と口)が入水しウォールから離れた場合はいずれもパフォーマンスの開始とみなされる

627 競技者は自分がスタートした競技ゾーン(すなわちレーン)に浮上しなければならない違反した場合は失格となるただし競技者が自分のレーンを外れても他の競技者の妨害となることなく自分のレーンに戻れば失格とはならない

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628 競技結果(RP)が申告距離(AP)を下回った場合はペナルティが適用される(11項を参照)

629 決勝戦

6291 下記の点を除きこれまでに記載された事項は決勝においても適用される

6292 メディアの注目を高めるため決勝戦では競技者は予選の成績に準じて複数ゾーンに配置することができる決勝戦が複数のシリーズにわたる場合は最も好成績の競技者は最終組で競技しなければならない

63 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

631 予備

632 世界選手権においては621 項は適用されない

633 競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前にそれぞれのキャプテンは競技者の申告距離をジャッジに提出しなければならない

634 OT のインターバルは少なくとも 10 分とする

64 競技会における世界記録

641 パフォーマンスが世界記録を上回ったときそれが新しい世界記録と認定されるには34 項が満たされなければならない

642 従来の世界記録よりも 1m以上上回った場合に新しい世界記録として認められる

65 世界記録アテンプト

651 予備

652 競技者はウォームアップ時間を自由に選択することができる一人のジャッジが OT の60 分前から競技者を監視する

653 競技中1人以上のセーフティーフリーダイバーを併泳させ又は(競技者のレーンがプールサイドの場合)プールサイドで追走させ競技者の競技進行行をフォローしなければならない

654 従来の世界記録よりも 1m以上上回った場合新しい世界記録として認められる

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7 コンスタントウエイトウィズフィンウィズアウトフィン(CWTCNF)

71 概要

711 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

712 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助するパートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

713 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

714 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止するCWTではモノフィンまたはビーフィンの使用を認める(CNF では使用不可)審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

715 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

716 競技者はタグを水上に持ち帰りジャッジに示さなければならないタグの仕様は技術資料(3項)に規定されている

717 競技者は自らのフィンキックで潜降浮上しなければならない潜降浮上中は7171 項および 7172 項に示す場合を除き競技ロープを引っ張るまたは摑む行行為をしてはならない

7171 競技者が競技中気道(鼻と口)が水面下にある場合ボトムプレートから 2m以内のゾーン(以下「2mゾーン」という)では失格とならずにロープを引っ張るまたは掴むことができるただし競技ロープの水面または水上部分を掴むことが禁じられていないことを前提とする2mゾーン以外でロープを掴むとペナルティが適用される競技中競技者がロープを掴んで引っ張った場合は失格となるただし例外的に申告深度に届かずに浮上する場合にターンするために1回に限りロープを握り引っ張ることは認められる

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7172 競技者は潜水中ロープをガイドとして使うことは認められるが推進のためのサポートとして使った場合ペナルティが適用されるただしスタート時に競技ロープの水上か水面部を掴むことは許されるこれは競技者の身体や開いた掌がロープに接触することは許容されるという意味であり競技者がロープを保持するまたはロープをサポートとして使った場合はペナルティが適用されるただしそれが 2mゾーンの猶予内であれば競技者は自由に手を動かすこともロープを掴むこともできる2mゾーンは明確に区別できるように印を付けておかなければならない前述に関係なく競技者は競技の最後の水面への浮上のための動作に関連して競技ロープの水面または水上部分を掴み引っ張ることができこの行行為はペナルティとならない

718 競技者は潜水前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートその他サポートポイントからの助走をつけたあらゆるスタートを禁止する

719 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならないボトムプレートの仕様は技術資料(3章)に明記されている

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

72 国際大会

721 競技者はCWT の競技会でフィンを使わずに泳ぐことは可能であるCNF の競技会ではいかなるフィンの使用も許されない競技会が CWTCNF として公式発表された場合競技者はフィンの使用の有無を選択することができるが一つの競技会として結果表は一つになるAIDA ランキングにおいてはそれぞれの種目の結果として記載される競技会がCWT-CNF として公式発表された場合競技者はどちらの競技に出場するかを選択する事ができる競技会は 2つの独立立したものとして扱われ結果表も別々になる競技会が単独種目として公式発表された場合は混合種目としては扱えない

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722 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する(天候メディア報道を含む大会の環境は審判団の判断材料となる)

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行わなければならない

7231 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

7232 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)の入水と水面からの離脱は競技の開始とみなす

724 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

725 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

726 競技エリアには競技者パートナー(キャプテンコーチ)審判セーフティーフリーダイバー以外は立立ち入ることができない

727 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

728 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

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73 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

731 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

732 予備

733 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

74 競技会における世界記録

741 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

75 世界記録アテンプト

751 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの3ヶ月前から2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

752 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

753 予備

754 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

755 予備

756 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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8 フリーイマージョン 81 概要

811 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

812 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助する

812 パートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

813 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

814 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止する

815 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

816 競技者はタグを水面に持ち帰りジャッジに示さなければならない

817 競技者はロープを手繰るか又は自力力で泳いで潜降浮上しなければならない

818 競技者は潜行行前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートまたはその他サポートポイントからの勢いをつけたいかなるスタートも禁止する

819 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならない

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

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bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

82 国際大会

821 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

8221 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

8222 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)のいかなる入水および水面からの離脱も競技の開始とみなす

823 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

824 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3 つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

825 パフォーマンスエリアは以下の人員のみアクセス可能競技者そのパートナー(キャプテンコーチ)ジャッジおよびセーフティーフリーダイバー

826 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

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bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

827 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

83 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

831 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

832 予備

823 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

84 競技会における世界記録

841 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

85 世界記録アテンプト

851 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

852 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

853 予備

854 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

855 予備

856 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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9 バリアブルウェイト(VWT) 91 概要

911 AIDA インターナショナルはバリアブルウェイトを競技会の正式種目として認定しない

912 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

92 世界記録アテンプト

921 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

922 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

923 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull ダイビングスーツの厚みは競技会場が海水の場合は 7mm淡水の場合は 9mmを上回ってはならない

bull ウェットスーツがセパレートタイプの場合脇の下から股の部分に限り二重になっていてもよい

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull モーターエンジンプロペラ等推進力力を補助する機器の使用を禁止するビーフィンまたはモノフィンの使用は許可する

bull 競技者は固定されたロープを潜降しなければならない競技者はロープのボトムウエイトをバラストとして利用し潜降することはできない(すなわち「ボトムウエイトに乗る行行為」は許可されない)

924 その他浮上を補助する装置等は大会の AIDA インターナショナルジャッジが AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者およびまたはスポーツオフィサーと協議の上禁止する

925 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

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926 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

927 競技者は自らの力力によるビーフィンモノフィンおよびまたはロープを手繰ることによって浮上しなければならない浮上を補助するインフレータブルまたはメカニカルなシステムの使用は禁止する

928 予備

929 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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10 ノーリミッツ(NLT) 101 概要

1011 AIDA インターナショナルはノーリミッツを競技会の正式種目として認定しない

1012 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

102 世界記録アテンプト

1021 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

1022 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

1023 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull 浮上の場合にはモーターエンジンプロペラ等を補助する機器の使用を許可する潜降にはウエイト付スレッド以外推進を補助する器材の使用は禁止する

1024 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

1025 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

1026 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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11 ペナルティ 111 以下に記載する間違いを犯した場合失格とはならないがペナルティが適用される負の数は AIDA 記録として認められない

112 ペナルティのない記録のみが AIDA 世界記録大陸記録として公認される

113 OT より早く競技を開始した場合5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

114 プール競技において競技者が定められた時間(STADYNDNF では OT から 10 秒以内)を超えて競技開始した場合OT から 30 秒までは5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される30 秒を超過した場合は失格となりスタートが許されない

115 申告(AP)と結果(RP)の差によるペナルティ

1151 スタティック競技(STA)において結果が申告時間を下回った時5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=5 分 35 秒結果(RP)=5分 4 秒

申告と結果の差=31 秒

ペナルティ=7ポイント

最終ポイント=608-7=538 ポイント

1152 ダイナミック競技(DYNDNF)において結果が申告距離を下回った場合1mにつき 05 ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=100m結果(RP)=89m

申告と結果の差=11m

ペナルティ11x05=55 ポイント

最終ポイント445(89m)-55(11m)=39 ポイント

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1153 深度競技(CWTCNFFIM)において深度計が申告より浅い深度を示した場合結果と申告深度の差 1mにつき 1ポイントのペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではない

計算例

申告=50m結果(深度計の読み)=465m

実際の結果=465rarr結果=46m

ペナルティ

bull 申告と結果の差50m-46m=4mペナルティは 4ポイント

bull タグを持ち帰らないペナルティは 1ポイント

最終ポイント46-5=41 ポイント

116 ダイナミック競技(DYNDNF)特有のペナルティ

1161 スタート時及びターン時に身体のいかなる部分も壁にタッチしなかった場合は1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるまたターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格とする

1162 競技者は選手が身体の一部が水面に出たままレーンを泳ぎ切った水面に出たまま全競技を行行った場合失格となるこの規則に違反した場合は失格となる前述に限らず水面でアームリカバリーを行行った場合は失格となる【アームリカバリークロールの様な動きで腕を体の脚の方から頭の方に戻す動作】

1163 競技者が競技中に身体をサポートするもの(壁コースローププールの底等)につかまったり押したりした場合は5ポイントのペナルティが適用されるただし競技者が浮上に際してプールのエッジまたはロープを掴むことはペナルティの対象とならないものとする

117 深度競技(CWTCNFFIM)特有のペナルティ

1171 競技者が競技中に安全上の理由以外でセーフティーラニヤードを外した場合は10ポイントのペナルティが適用される

1172 競技者がタグをジャッジに渡せなかった場合は1ポイントのペナルティが適用される

118 コンスタント競技(CWTCNF)特有のペナルティ

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1181 競技者は気道(鼻と口)が水面下にある場合2mゾーン(ボトムプレートから 2m以内の範囲)では失格とならずにロープを掴むことが認められる競技中鼻と口が水面下にある間にロープの 2mゾーン以外の場所を掴んだ場合1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるただし 717 項記載の例外を除く前述に関係なく競技者は競技開始時競技ロープの水面または水上部分を(すなわち手が完全に入水しない限り)ペナルティ無しに掴むことができる

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12 プロテスト(異議申し立立て) 121 キャプテン(不在の場合は競技者自身)は当該事象が起きてから最大 15 分以内または当日の結果発表後 15 分以内にジャッジにプロテスト(異議申し立立て)を行行うことができる

122 審判団は水面下での規則の違反をセーフティーダイバーまたはボトムカメラビデオのレビューから確認した場合適用可能なペナルティまたは失格を競技者およびまたはそのチームキャプテンへ直接告知するか結果発表時に当該ペナルティ失格を含めるものとする

123 プロテストがあった場合ジャッジは選手のペナルティまたは失格について以下の手順で判断する

1231 プロテストはすべて審判室で管理しひとつずつ処理する

1232 ジャッジはそれぞれのプロテストについて最初にビデオ映像を見見るビデオ映像は必要に応じ何度もまたはスローモーションで再生する

1233 判定を行行ったジャッジは事実の要約とその判定に至った経緯を他のジャッジに説明する

1234 競技者とキャプテンは公式ビデオ映像を見見て追加のコメントを付け加えることができるその後競技者とキャプテンは退室する

1235 競技者は必ず事情を聴取され関連性があれば審判団は競技者の安全および潜降と浮上の監視を担当するスタッフたちからも聴取できる

1236 審判団はプロテストについて協議できるが審判団長が課す協議の制限(例各ジャッジの発言を 1分に限定するなど)を前提とする審判団はその後各プロテストに対する無記名式投票へと進む

124 単に疑わしいだけの場合は競技者にとって有利な判定を行行わなければならない(すなわち何が起きたのかがよくわからない場合競技者にとって有利に解釈する)この場合審判団はどのパフォーマンスを考慮の対象とするかを決定する

125 審判団は遅くとも競技当日のイベントコミッティにおいて当日の競技におけるプロテストの判定結果について報告する

126 プロテスト申立立人は 50 ユーロまたは同額の現地通貨を支払わなければならないこれは審判団が競技者の正当性を認めた場合は返金金される逆に審判団が競技者の正当性を認めない(すなわち申し立立てが覆らない)場合支払金金は競技の主催者に渡されるがAIDA 世界選手権または世界記録競技会では支払金金は AIDA インターナショナルへ渡る

127 AIDA 世界選手権大会ではプロテストを行行う競技者と同じ国籍のジャッジはプロテスト処理から外れなければならない(すなわちそのプロテスト処理のあらゆる過程または審判団投票の間プロテストが処理される部屋にいてはならない)

128 審判団の決定において結果が同数となった(例えば棄権によりジャッジの人数が偶数になった)場合は審判団長の票(プロテストに参加している場合)または副審判団長(審判団長が参加していない場合)の票が 2票として数えられる

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129 決勝時のパフォーマンスに関するプロテストによって決勝がやり直しになることはない

1210 競技者は自身の競技中の環境(セーフティーダイバーや主催者の不備により競技への妨げがあったなど)に対してもプロテストを行行うことができるこの場合競技者は審判にその場で直接申し立立てることができそれが有効と認められれば競技のやり直しができるものとする(特に深度競技において)

1211 各プロテストはひとつの問題のみを扱う例えば競技者がグラブ違反およびサーフェイスプロトコル違反でペナルティを適用されている場合その競技者が両方の問題で申し立立てをしたい場合はふたつの申し立立てを行行わなければならない別々の問題はそれぞれのプロテストフォームに記載し別個のプロテストとして扱われなければならない

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13 競技審判団 131 国際大会

1311 国際大会では審判団は当該競技会で AIDA インターナショナルを代表する 2名以上の AIDA インターナショナルジャッジで構成されるものとするAIDA ランキングリストに掲載するプール競技では 1名以上深度競技では 2名以上の AIDA ジャッジがその競技をジャッジしなければならない

1312 アシスタントジャッジはAIDA インターナショナルジャッジのポジションに関連する特定の職務(公式カウントダウン深度計およびタグの管理タイムキーピング等)を補助するものでスタティック競技においてはジャッジとアシスタントジャッジを設置されることがある

1313 ジャッジはウォームアップのスタートから競技に立立ち会い以下のことを行行う

bull 競技会が競技規則どおり運営されていることの確認

bull 競技者の装備のチェック

bull 競技者のパフォーマンスのチェック

bull 競技会に関連する規則を遵守しないまたは主催者の円滑な運営や競技会の安全性を損なう競技者を失格にする

bull 競技者やスタッフの安全が脅かされた場合競技を中断させる

bull チームキャプテンから提出されたプロテストの収集(該当する場合)

1314 コンスタントウエイトフリーイマージョンにおいては1名以上のジャッジが水中で判定を行行わなければならない世界記録を上回る申告の場合その結果が世界記録として認定されるためには2名以上のジャッジが水中で判定しなければならない(34 項参照)

1315 主催者は競技会の 2週間前までに審判長を AIDA インターナショナルへ(CARS システムを通じて)告知しなければならない世界記録ステータスの競技会では当該告知は競技会の 6週間前までに AIDA インターナショナルへ告知しなければならない

132 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

1321 世界選手権においてはAIDA インターナショナルは AIDA ジャッジ IOP の条件に従い審判団を指名する審判団は 6名以上の AIDA ジャッジから構成されるジャッジ要件は下の 1333 項と 1334 項に規定されている

1322 アシスタントジャッジは競技会の通常の進行行に関し投票や決定はできないが各状況においてインターナショナルジャッジ(意思決定の際にそれを検討する者たち)へ自分たちの意見見を述べることができる

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1333 AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならないAIDA 世界選手権のジャッジはシニアジャッジ(レベル D)以上でなければならない前述に加え

(i)AIDA プール世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(ii)AIDA 深度世界選手権のジャッジはAIDA 深度競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(iii)AIDA チーム世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上AIDA 深度競技会から 30 ポイントを得ていること

1334 審判長AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならない前述に加え

a) AIDA プール世界選手権では審判長はプール競技会から最低 100 ポイントプール世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上のプールおよびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

b) AIDA 深度世界選手権では審判長は深度競技会から 100 ポイント以上深度世界記録アテンプの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の深度およびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

c) AIDA チーム世界選手権では審判長は

(i)プール競技会から最低 100 ポイントおよび深度競技会から最低 100 ポイント

(ii)深度世界記録アテンプトの最低4レコードポイントおよび深度世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の AIDA 世界選手権(プール深度およびまたはチーム)でジャッジを務めていること

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14 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ) 141 イベントコミッティ

1411 イベントコミッティは円滑な競技会運営と競技規則や運営についての質問に答える場として実施される

1412 イベントコミッティは以下のメンバーで構成される

bull 審判団

bull チームキャプテン

bull 大会主催者

競技者はイベントコミッティに参加する要望は出せるが直接発言することはできないキャプテンが競技者の代表として要望を代弁する

1413 イベントコミッティは審判団および主催者によって進行行されるその日の特定の議事を遵守する

1414 イベントコミッティは相互尊重とフェアプレイの精神に則って運営されなければならない審判団主催者または他チームのキャプテンに対して非協力力的な姿勢のキャプテンや競技者はイベントコミッティから排除されることがある

1415 イベントコミッティは次に掲げる事項を目的として競技日前日の主催者の設定した時間に開催される

bull 競技結果の発表

bull キャプテン競技者スタッフへの翌日の競技に関する一般事項(日程の再確認ローカルルール天候や特別な環境等)の伝達

bull 翌日に開催する競技の OT タイムの配布

142 競技参加標準記録(MINIMA)競技参加標準記録を設定する場合はAIDA インターナショナルが(主催者との協議により)設定するものとしそれらが適用される世界選手権開始の6か月以上前に AIDA ナショナルへ通知されなければならない

143 主催者

1431 AIDA インターナショナルに選出された大会主催者は開催 6か月前までに次に掲げる情報をAIDA インターナショナルを含むすべての関係者に送付しなければならない

bull 大会に適用される全ての規則

bull 競技会概要(開催期日イベントコミッティ大会参加費等)

bull 使用施設日時宿泊場所偶発責任等が記載された競技会実施要項

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bull 競技者ジャッジ観衆の安全のための使用される設備が記載された文書

bull 緊急時の避難救助手順が記載された文書

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull 競技会の進行行運営に関するすべての文書

bull 代替の会場となる場所の図

bull メディアに関する詳細計画と大会主催組織のスタッフの名前

1432 大会主催者は開催 5か月前までに競技会に関する詳細情報を告知する専用のウェブサイトを英語表記で開設しなければならない具体的な内容は次のとおり

bull AIDA ロゴを使用したウェブサイトと公式の競技会名

bull 競技開催地の案内図

bull AIDA インターナショナル競技規則

bull 詳細スケジュール

bull AIDA インターナショナルへの登録ページ

bull 主催者問合せ先アドレス

bull 宿泊施設(ホテル空港)

bull 競技会場付近の概要情報

bull レンタカー船の情報

bull スクーバダイビングやフリーダイビングに関するその国特有の法規則

bull メディアに対する情報(連絡先水中映像写真の入手の可否等)

1433 AIDA インターナショナルは開催 2か月前までにジャッジの立立候補を受け付け検討を経て審判団を編成しなければならない大会主催者はチームキャプテンに審判団の構成について競技会初日に通達するものとする大会主催者は審判団の開催地までの交通費および宿泊経費食事代を負担するものとする各ジャッジには自室が提供される(ただし他のジャッジまたは自分のパートナーと同室になることを了承するものとする)交通費は大会主催者より前払いにて支払われるものとし移動に関する書類はAIDA インターナショナル理事会により審判団の選出がなされてから遅くとも 10日以内に使用できるものとする主催者はAIDA インターナショナルに対し(適用可能であれば)審判団に同じ大陸の国のジャッジを50を目安に選出するよう依頼できる

1434 主催者は全ての必要な施設設備を審判団が自由に使えるようにしておかなければならない

1435 主催者は審判団がビデオをチェックするための常設のエリア(施設設備)を確保しなければならない

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1436 大会全体の責任はAIDA インターナショナルや審判団ではなく大会主催者が負うAIDAインターナショナルおよび審判団は競技者の安全に関する責任を負わないものとする

1437 イベントコミッティは競技会の前日に行行われるものとする主催者はその席においてチームキャプテンに当該競技のスタートリストを配布しなければならない

1438 主催者は大会初日(開始日)に競技者キャプテン主催者審判団メディアセーフティスクーバーフリーダーバー医療救急スタッフによる情報共有化のためのミーティングを開催しなければならないこのミーティングを通じ主催者は大会の詳細情報特にイベントコミッティの開催スケジュールおよび競技結果発表の日時について説明する

1439 大会主催者は報道関係者がトレーニング日および競技日に水中撮影(ビデオあるいはスチール)をするために水に入れるよう配慮し施設を用意しなければならない

14310 大会主催者は競技者が記入するための申告用紙を用意する

14311 AIDA インターナショナル理事会により指名された委員会は(一人の AIDA からの代表に対して)主催者の費用で競技会の 2か月前までに以下に掲げる事項について主催者と確認する

bull 宿泊スケジュール資材調達などが計画どおりに進んでいるか

bull セーフティーフリーダイバースクーバダイバーのリーダーと共にイベント全体の安全管理の準備ができているか

bull 施設とその管理状況

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull メディアに関する詳細計画とメディア担当スタッフの決定

14312 この委員会は1名以上の審判団のメンバー(または AIDA インターナショナル委員会に指名されたその他の者)から成り問題を整理し必要な解決策を見見つけるために主催者と緊密に連携をとりながら効率的な組織運営を目指すものとするこの委員会はAIDA インターナショナル理事会へ直接報告する

14313 審判長と副審判長または 2名の指名されたジャッジは公式アクティビティの開始日(大会初日)の 3日前までには現地に到着していなければならない

14314 大会主催者は自国の然るべき機関または AIDA インターナショナルに依頼しドーピングテストを実施することが義務付けられる主催者はこれらの手続きと試験(キットを含む)の費用を支払うものとする競技者が選ばれる条件は審判団の裁量にゆだねられるただし各種目の優勝者および世界記録を上回った競技者は男女女ともに必ずテストを受けるものとするまた一般に主催者は全ての 1位と 2位の競技者と競技日ごとにランダムに選択された 2人の競技者を検査する準備をしなければならない

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14315 大会主催者は各種目とも1名以上の「オープナー」を設けることが望ましい審判団はセーフティーダイバーまたは有能なフリーダイバーの中から「オープナー」を指名することができる「オープナー」はそれぞれの能力力の範囲内で競技ゾーンを公式に確認し主催者の慣らしを行行う「オープナー」は競技者と同条件で試技をすることになるが必ずしも競技者でなくともよい決勝と予選は同じ日に開催されても別の大会として見見なされしたがってそれぞれでオープナーを設ける決勝に進出していない予選出場者が決勝の「オープナー」として試技をすることは認められる「オープナー」としての記録は世界記録としては認められない

14316 大会主催者はすべての競技者の ID ナンバーを設定する競技者は競技中必ず IDナンバーが明確に分かるようにしなければならないID ナンバーのリストは報道関係者とキャプテンに配布される

14317 大会主催者はセーフティーダイバージャッジおよびその他オフィシャルスタッフ全員に対して競技中も視認しやすい ID システムを提供しなければならない

14318 公式深度計は正確な測定のため競技が始まる前までに測定済みのロープで確認調整されなければならない

144 雑則

1441 主催者または競技者のスポンサーに関連する制限事項によって大会運営に支障があってはならない

1442 イベントコミッティでは公認メディアの人数と位置について明確にしなければならないAIDA に指定されたカメラマンおよびまたはビデオグラファーは全てのメディアゾーンおよび深度競技用の全ての競技エリアへ立立ち入ることができる(当該者は競技の進行行に干渉してはならない)

1443 AIDA インターナショナルおよび大会主催者は競技者が競技規則を遵守しないために生じた事故について責任を負わない

1444 現競技規則は世界選手権開催の 3か月前以降は変更しないものとする

1445 競技規則において明示されていない事項についてはジャッジのみが判断を下すことができる

145 スタートの最小インターバルAIDA 世界選手権の深度競技では競技の最短インターバルは 9分(100m 以上の潜水は 10 分が推奨される)なければならないただし80mに満たない潜水の最短インターバルは 8分とし50m未満の潜水での最短インターバルは 7分とする

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用語集 AIDA カレンダーAIDA のウェブサイトには様々な目的のカレンダーが掲載されている競技記録アテンプトインストラクターコースジャッジコースこれらのカレンダーは以下に掲載されている

CARS競技会発表およびランキングシステム最新の AIDA 競技会と記録アテンプトデータが蓄積されたオンラインアプリケーション以下の二つで構成されている

a) 競技会の発表 httpcarsaidainternationalorgcalendarannounce-competition

b) ランキング(すなわち結果) httprankingaidainternationalorg

CNFコンスタントウエイトウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

CWTコンスタントウエイトウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DNFダイナミックウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DYNダイナミックウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

FIMフリーイマージョン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

IOP本 AIDA ジャッジインターナルオペレーションと手順

JOSジャッジオンラインシステム最新の AIDA ジャッジ情報が蓄積されているオンラインアプリケーションAIDA のウェブサイト httpjudgesaidainternationalorg にある

STAスタティック httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

Page 18: AIDA International Competition Rules v14.0J-60522-2...らない。AIDAインターナショナル理事会は、その競技会が条件を満たしているかどうかにつ いて判断を下すことができる。

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359 ジャッジは必要に応じ機能性の高い安全装置への変更について主催者に進言することができる

3510 指名された AIDA インターナショナルジャッジは記録アテンプトに関し下記に該当する場合にその中止を提言する権利を持つ

bull 競技規則が遵守されていないとき

bull アテンプトに参加している全ての人の安全が十分に確保されていないと判断したとき

bull 運営が正常になされていないと判断したとき

ジャッジがこの権利を行行使する場合は決定後できるだけ速やかに主催者及び AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者スポーツオフィサーに直接文面で通知しなければならない

3511 主催者は311 項に基づきアテンプトに先立立ってドーピングテスト費用として500 ユーロ(または技術資料に明記されている場合はその額)を現地に到着したジャッジに現金金で支払わなければならないこれは現在の市場価格による国内通貨またはユーロでも構わない

3512 AIDA 世界記録のためのビデオ要件は技術資料(5項)に規定されている

3513 3117 項によりジャッジによる判定が下されビデオ映像を確認後最終的な判定(ドーピングテストを除く)が決定される

3514 ジャッジはアテンプトの結果の詳細を示したレポートを提出する(正副 2通)1通は主催者に提出しもう 1通は AIDA インターナショナルスポーツオフィサーにアーカイブのためのビデオ映像とともに提出する技術資料(5項)では当該報告書に網羅されるべき項目を特定している

3515 技術資料に明記されたドーピングテストの手順は全ての世界記録アテンプトに適用される

36 サーフェイスビデオレビューこれらの規則で要求されるその他全てのビデオレビューに加え審判団は以下のパフォーマンスについてサーフェイスビデオをレビューしなければならない

(i)全ての AIDA 世界記録アテンプト

(ii)競技会において AIDA 世界記録を超える全てのパフォーマンス

(iii)全ての AIDA 世界選手権での性別種目別のトップファイブパフォーマンス

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4 安全 41 概要

411 AIDA セーフティーガイドラインはAIDA インターナショナルが公認後援する全ての大会において適用される

412 予備

413 セーフティーラニヤードセーフティーラニヤードは全ての深度パフォーマンスで義務付けられているラニヤード要件は技術資料(3項)に規定されているラニヤードは競技者の安全性を守るために必要な場合を除きパフォーマンス中に競技者によって外されてはならない競技者の安全性以外の何らかの理由でラニヤードを外した場合はペナルティの対象となる

414 競技深度計はセーフティーラニヤードを装着した手首と反対側に着けるものとする

415 全ての深度競技においては医師救護隊員若しくは蘇生術(EMT)を専門とする消防士の配置が義務付けられているプール競技においてはプロ救護員またはそれ以上に相当する者の配置が適切である遠隔地であるために治療が遅れる可能性があることを考慮に入れた計画を立立てなければならない医療サポートスタッフは責務を果たすため必要な医療機器を装備していなければならない吸入用酸素及び応急手当用の機器は必須である深度競技においては十分な蘇生法を施すための機器を事前に準備しておかなければならない

416 主催者は前述のリストバンドを用いて選手と同時に浮上することなく容易に選手の緊急浮上を行行うために必要な機器を装備したセーフティーダイバーを確保(準備配置)しなければならないスクーバダイバーはカウンターバランスシステムとは関係なくスクーバダイバーが選手もしくは競技ロープまたはその両方を浮上させるための追加のリフトバックシステムを携帯しなければならないカウンターバランスシステムを採用していても予備の浮上手段として追加のシステム(完全装備で水上待機しているスクーバダイバープラットホーム上にいる競技ロープの手動引き上げ役など)は必要であるAIDA 及び審判団は大会開始前にカウンターバランス及びその他の安全装置の検査実演を求めることがある

417 競技会及びアテンプトの両方においてセーフティーフリーダイバーのフロントスノーケルの使用はプール競技深度競技共に禁止する

42 国際大会

421 セーティーフリーダイバーの人数はローテーションを行行うのに十分でなければならない競技ゾーン 1か所につき少なくとも 2名以上のセーティーダイバーを必要とするウォームアップゾーンには 2人以上のセーティーダイバーを必要とする他の AIDA文書(安全手順など)がこれらの問題を指摘している場合本項をアップデートしなければならない

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43 世界選手権

431 深度競技において水中に配置する全てのスクーバダイバーはその役割に応じたスキルを証明できるものと必要な機材を持っていなければならないセーフティースクーバダイバーは世界的に認められた認定機関(PADINAUIIANTDTDICMAS あるいはこれらと同等の機関)の規則を遵守しなければならないセーフティーフリーダイバーは20m(80m以上の競技の場合は 30m)まで楽に繰り返し潜れる能力力を持っていなければならない主催者はこれらのレベルを確認する責任を負う全てのセーフティーダイバーは大会前に AIDAインターナショナルに承認検証されなければならない主催者は安全に関わる全てのスタッフがその役割を果たすための能力力を備えていることを確かめなければならない

432 主催者は公式競技に先立立ち参加する全ての人の安全を確認するために安全担当者と共に救助活動の予行行演習をしなければならない全ての担当者が自分の役割を果たせるようこの予行行演習には 1名以上のジャッジまたはジャッジが指名した者が立立ち会うこととする予行行演習の実施後に安全担当チームに加わった者に対してはジャッジを介してその役割を明確にする安全担当の新メンバーは安全に関するスキルや知識を予行行演習を体験したメンバーと同等もしくはそれ以上に持っていなければならない(実際の救助活動あるいは救助の訓練の経験を持つ者でなければならない)経験豊富な競技者であってもセーフティーフリーダイバーのためのトレーニングプログラムの受講経験や実際の競技会でのセーフティー経験がなければセーフティーとしての役割が無条件で果たせるとは見見なされない

433 水深 80m以上の競技を行行う場合には水深 30mでのトラブルへの対応ができる能力力のあるセーフティーフリーダイバーの配置を勧告するセーフティーフリーダイバーは水深30m にいる必要はないが主催者は水深 20m 以上でのトラブルへの対応が可能なよう計画を立立てることを勧告する

434 酸素はダイビング後の吸入のために水面及び水深 5mでの呼吸が可能な装置でなければならない競技者が酸素を水中で呼吸している間セーフティーフリーダイバーまたはスクーバダイバーが競技者を監視する競技者は水中での酸素吸入のリスクを理解した認定スクーバダイバーでなければ水中で酸素を吸入することは許されないそれ以外の競技者はダイビング後水面もしくは陸上で酸素を吸入するものとする水深 80m以上のダイビング後の酸素吸入は必ず実施しなければならない

44 予備

45 世界記録アテンプト

451 全てのルールに 41 項が適用される

452 明記された以外の全ての安全装置はアテンプトの1か月前までに AIDA インターナショナルへ提出されなければならないそのアテンプトに指名されたジャッジは文書で示された情報に加え更なる情報を要求する権利を持つ

4521 蘇生器具は使用可能な状態で競技者の近くになければならない

453 非常事態の場合は競技者を指定の専門医療機関に搬送しなければならないこの医療機関はアテンプトの前にあらかじめ公表されていなければならない

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454 深度競技においては2名以上のセーフティーフリーダイバーを配置しなければならないプール競技においては1名以上のセーフティーダイバーを配置しなければならないダイナミック競技においては競技者がプールの壁に近いコースを使用する場合はジャッジと共にプールサイドを歩く配置でも可とするセーフティーフリーダイバーは必要とされる場合はいつでも水に入って競技者の救助ができるように準備をしておかなければならないダイナミック競技においては25mを超える長さのプールを使用しセーフティーフリーダイバーがプール内を併泳する場合は2名以上の配置が求められる

46 2014 年安全性強化事項

461 申告の制限

4611 主催者は競技者が過去 3か月間に達成し主催者に証明した深度の最大 10m 超までに申告を制限できる【達成期間や制限深度を主催者の判断で変更する事も可】

4612 申告の制限は全ての選手に等しく適用されなければならない主催者(と審判長)は制限を遵守するために制限深度を超えた申告を変更する場合があるこのような変更は全ての選手に等しく適用される

4613 競技者がその 3か月前までの期間中に適切なダイブを行行わなかった場合主催者はAIDA ランキングリストにあるその競技者のパーソナルベストの 50-70を使用しなければならない一般的にディープダイビングを一定期間行行っていない場合AIDA はその競技者にゆっくりと(パーソナルベストの 50-70を超えないように)再開することを推薦しているその競技者は主催者(及び居る場合は大会の医師)と最初のダイブの適切な深度を相談しなければならない

4614 主催者がこの規則のもとで申告を制限する予定の場合競技会の支払いを受領する前に文面(Eメールなど)により競技者へ告知しこの告知を広告(例主催者のウェブサイトとグループ Eメール)に入れなければならない

4615 競技者が申告を制限(すなわち変更)された場合でも料金金の返金金はない主催者は当該の変更を合理的に速やかに競技者へ告知しなければならない

462 ソナー

4621 世界選手権と世界記録において深度競技ではソナーを練習し使用していることが主催者に求められる

4622 世界記録ステータスの競技会において深度競技ではソナーの使用経験を積んでいることが主催者に求められる

4623 その他の競技会において最大競技深度がセーフティーダイバーの視界内である場合を除いて深度競技ではソナーを練習し使用していることが主催者に推奨される(が必須ではない)

463 潜降の再開の禁止

4631 CWTCNFFIM では競技者は一旦浮上を開始した後にターニングバックダウン(再び潜降)することを禁止する違反者は失格となる(すなわちレッドカード)

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4632 「ターニングバックダウン」とは(i) ソナー上では浮上開始と見見受けられたがその後再び潜降しはじめるまたは(ii) 同じ深度に 5秒以上留まりその後潜降する行行為として定義される

4633 主催者はこの規則を競技会開始前に競技者へ説明しなければならない

4634 主催者側スタッフはその稼動が競技者のリスクを軽減すると思われた場合カウンターバラストを稼働させる権限を持つ(が要求はされない)

464 スクイーズの事後

競技者をケガのリスクから守るため競技者が著しいスクイーズまたはその他競技者の安全性を脅かす医学的状態にある場合大会の医師は競技者の潜水を止めることができる医師主催者(例セーフティーダイバー)またはジャッジの要請により医師は再潜水前に競技者の検査を要求する(医師または主催者により決定された通りの)深度潜降の後パルスオキシメーターによる酸素飽和度検査が義務づけられこれにより医師は競技者がさらなる検査を必要とするかどうか決定する主催者と審判長との協議により医師はそうした規制がダイバーの健康と安全を守るために必要と思われる場合以下の規定の通り競技者の潜水を禁止することができる当該規制が実行行された場合大会参加費の返金金はない競技者が医師の検査を拒否した場合競技者はその競技会で再び潜水することが許されず別の競技会エントリー前に健康診断書を取得しなければならない予想される検査結果には以下のものがある

4641 健康なダイバー自己責任で潜水可能

4642 軽い症状休憩の勧告または簡単な潜水(すなわちその競技者にとって浅い深度)への制限

4643 軽度の肺水腫2日間の休息(またはケガの程度により医師の裁量でそれ以上)復帰時以前の潜水より深い申告はできない異なる種目を行行いたい競技者の場合医師は申告の許容可能な最大深度を決定できる

4644 重度の肺水腫3日間の休息または競技の終了(ケガの程度により医師の裁量による)徐々にモニターされた潜水で潜水を継続するようにする(例以前の目標深度の 60未満から開始する)異なる種目を行行いたい競技者の場合医師は申告の許容可能な最大深度を決定できる

4645 重症の場合医療的ケア競技者が回復したことを医師が確認するまで追加的な潜水はできないラングスクイーズ(例ピンク色の気泡または泡を咳出す)は重症の一例

4646 競技者が申告を制限されたあるいは潜水が中止された場合料金金の返金金はない

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465 トレーニング及び装備

4651 必要な医療トレーニング世界選手権と世界記録AIDA 世界選手権と世界記録競技会では以下のトレーニングを受けた医師が必要となる

bull 救命外科

bull 気道管理

bull 二次心肺蘇生法(ACLS)

bull 要求されないが可能なところでは推薦されるACLS のトレーニングを受けた最低もう 1人のパラメディックまたはセーフティーダイバー

4652 必要な医療トレーニング世界記録ステータスの競技会世界記録ステータスのAIDA競技会では以下のトレーニングを受けた医師が必要となる

bull 救命外科

bull 気道管理

bull 二次心肺蘇生法(ACLS)

bull 必須ではないが可能なところでは推薦されるACLS のトレーニングを受けた最低もう 1人のパラメディックまたはセーフティーダイバー

4653 必要な装備AIDA 世界選手権と世界記録競技会及び世界記録ステータスの AIDA競技会では以下の装備が必要となる

bull パルスオキシメーター

bull 聴診器

bull ポケットマスクスタッフのトレーニングが必要競技ゾーン内に常備が必要使用は必須ではない

bull 酸素マスク

bull 必須ではないが可能なところでは推薦されるCPAP フェイシャルマスクと標準マスクPEEP (positive end-expiratory pressure) バルブ付き BVM (Bag-Valve-Mask) が付いた酸素タンク

4654 推薦される装備AIDA 世界選手権と世界記録競技会及び世界記録ステータスのAIDA 競技会では以下の装備は必要ではないが可能なところでスタッフが使用資格のあるところでは推薦される

bull 吸引器

bull プランジャーニードル(またはhttpwwwnarescuecomARS_for_Needle_Decompression_(325_in)- CN1ACDE14CD3FDhtml)

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bull AED(自動体外式除細動器)使用にはドライエリアの検討が必要

bull 口咽頭エアウェイ(気道の使用が簡単な補助)

466 インシデントレポーティングシステム2015 年 1月 1日よりAIDA 競技会の主催者は(ヘッドジャッジ医師と共同で)競技会における安全性関連インシデントを AIDA のオンラインのインシデントレポーティングシステムにて報告する必要があり手順とインストラクションは同システム内に明記されている

467 休息日競技者が連日潜水することを防ぐためAIDA は主催者が競技スケジュールに休息日を加えることを奨励する

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5 スタティック(STA) 51 概要

511 スタティック(STA)競技はプールまたは限定された安全な自然環境下で実施する深度要件は技術資料(4項)に規定されている

512 競技は水面付近で行行う

513 競技者はウェットスーツ顔面の装備(マスクスノーケルノーズクリップなど)を自由に選択することができる

514 競技者の公式記録は2つの計時結果の平均タイムとするそれぞれの計時においては秒以下切り捨てとする

公式計時 5 分 08 秒 64 および 5 分 07 秒 48

平均計時(508 + 507) 2 = 5 分 07 秒 50

公式記録5 分 07 秒= 614 ポイント

52 国際大会

521 OT のインターバルは主催者が審判長と競技の上決定するAIDA は競技者が自分の OT 前の最低 3分間競技ゾーンにいることが許可されるよう推薦する

522 ゾーンは「ウォームアップゾーン」「待機ゾーン」「競技ゾーン」の 3ゾーンで構成される競技者は最初の公式アテンプトの 45 分前から「ウォームアップ」を開始でき「ウォームアップゾーン」に入ることができる「待機ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで立立ち入ることができない

523 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは「ウォームアップゾーン」「待機ゾーン」「競技ゾーン」での補助が許可される競技者が希望する場合競技者の競技開始から気道が水面上に出るまでパートナーをオフィシャルのセーフティーフリーダイバーとして配置することができパートナーは意識確認のためのボディタッチをすることができるこの時パートナーは自分がコーチングする競技者の安全についての責任があるが競技会を通じての安全管理についての責任は主催者にあるいずれにせよパフォーマンスが終了し競技者の気道が水面から出た時点からパートナーは競技者に触れることは許されないパートナーは小さな声で競技者に話しかけることのみ許されるこれらが守られなかった場合その競技者は失格となる競技終了(すなわち鼻及び又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

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524 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われる競技者が OT から 10 秒以内に競技を開始しない場合ペナルティが適用されOT から 30 秒を経過してもスタートしない場合は失格となるまたOT 前にスタートした場合もペナルティが適用される

525 競技結果(RP)が申告時間(AP)を下回った場合はペナルティが適用される

526 予備

527 競技者は OT 毎に 1度のみ公式アテンプトを行行う権利を有する鼻と口が水中に沈んだ時点で競技スタートと見見なす競技者の OT 時または OT 後の気道(すなわち鼻と口)のいかなる入水も競技の開始とみなされる

528 セーフティーフリーダイバー及びパートナー(キャプテンコーチ)は競技中入水した状態で競技ゾーンに入ることができるその場合以下の手順で競技者の意識の状態を確認する責任を有するセーフティーフリーダイバーは競技者に対し明確にボディタッチをする競技者はあらかじめセーフティーダイバーあるいはパートナーと決めておいたサインで意識があることを伝えるこの場合以下の手順が使用される

主催者が指名したオフィシャルフリーダイバーの場合

bull 申告時間(AP)1 分前から 30 秒毎

bull 申告時間後は15 秒毎

パートナーの場合

bull 特に規定は設けずパートナーの自由とする

競技者がボディタッチに対するサインを返さなかった場合ジャッジは直ちにセーフティーフリーダイバーもしくはパートナーに追加の合図をするように指示をするジャッジは反応がおかしい又は反応が無いと判断した場合セーフティーフリーダイバー又はパートナーに競技者を水から上げるように要求するジャッジは競技者の反応に疑いを持った場合セーフティーフリーダイバーもしくはパートナーに競技者に追加のサインを出させるように指示できる

529 AIDA インターナショナルジャッジと主催者側のタイムキーパーは競技時間を計測する競技者の気道(鼻と口)が水面下に入った時あるいはスノーケルを使用する場合はスノーケルを口から外した時ストップウォッチでの計測がスタートする競技者の気道が水面から出た時計測をストップする

5210 決勝戦

52101 下記の点を除きこれまでに記載された事項は決勝においても適用される

52102 メディアの注目を高めるため決勝戦は複数ゾーンでの同時スタートとすることができる決勝戦が複数のシリーズにわたる場合最も好成績の競技者は最終組で競技する

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53 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

531 世界選手権においてはスタティック競技はプールまたは限定された安全な自然環境下で実施する

532 競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前にそれぞれのキャプテンは競技者の申告時間をジャッジに提出しなければならない

533 OT のインターバルは少なくとも 14 分とする

54 競技会における世界記録

541 パフォーマンスが世界記録を上回ったときそれが新しい世界記録と認定されるには34 項が満たされなければならない

542 従来の世界記録よりも 1秒以上上回った場合に新しい世界記録として認められる

55 世界記録アテンプト

551

552 アテンプトの時間は2人の AIDA インターナショナルジャッジが計測する気道が水面下に入った時あるいはスノーケルを使用する時はスノーケルを口から離した時から計測を開始する競技者の気道が一度水面上に上がった時点で計測を終了する

553 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

554 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは競技者の競技開始から気道が水面上に出るまで自由に競技者に接触することができまた意識確認のためのボディタッチすることができるパートナーは自らがコーチングする競技者に対して責任を有するただしパフォーマンスが終了した(競技者の気道が水面から出た)時点からは競技者に触れることは許されず競技者に話しかけることのみ許されるこれらが守られなかった場合その競技者は失格となる競技終了(すなわち鼻及び又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

555 従来の世界記録よりも 1秒以上上回った場合新しい世界記録として認められる

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6 ダイナミックウィズフィンウィズアウトフィン(DYNDNF)

61 概要

611 競技はプール内で行行われる全ての DNYDNF についてのプールの深度要件は技術資料(4項)に規定されている

612 競技は25ヤード(2287m)以上のプールで実施した場合のみ世界記録として認定されAIDA インターナショナルのランキングリストに登録されるただし全てのパフォーマンスはメートル法で報告されなければならない

613 競技者はウェットスーツウエイト顔面の装置(マスクスノーケルノーズクリップなど)を自由に選択することができる

614 両競技において選手は手や腕を使って泳いでもよいただし特別なパドル類スイミンググローブやスイミングソックスなどの推進力力を生む手段は(DYN でのビーフィンモノフィンを除き)使用を禁止する

615 DYN では競技者はビーフィンとモノフィンのいずれを使用してもよいただし世界記録についてはビーフィンかモノフィンのいずれかを使用しなければならない

616 競技者は潜水前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートその他サポートポイントからの助走をつけたあらゆるスタートを禁止する競技は気道(鼻か口)が水面に出た時点で終了する

617 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは「ウォームアップゾーン」「競技ゾーン」で競技者を補助することができるただしOT 後は話しかけることのみ許され競技者に触ることは許されない競技終了(すなわち鼻又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

618 競技者は完全に水中に没していなければならない水面露出については 116 項を参照

619 競技者補助のため1名以上のセーフティースタッフが伴泳又は追走しなければならない競技者のレーンがプールサイドから距離がある場合は1名以上のセーフティーフリーダイバーが水中で伴泳するものとするまた1コースに複数のセーフティーフリーダイバーを配置することも可能としその場合セーフティーフリーダイバーはそのレーンを分割して担当してもよい

6110 到達距離は競技者の気道(鼻か口)が水面に出た場所で計測されるただし競技者がプールの端で競技を終了する場合気道(鼻か口)が水面に出る前にエンドウォールに水面下でタッチすること計測単位はメートル法とし少数点以下は切り捨てとする

1729m=172m公式記録172x05=86 ポイント

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6111 自力力での潜行行水泳以外のいかなる推進支援も利用してはならない(ターン時にエンドウォールを蹴ることは許される)浮上時にプールの底を押して浮上することもペナルティとなる【補足浮上に際し気道が水面上に出る前に足などをプールの底につく行行為は浮上のための連続動作であってもペナルティが適用される】競技終了時のプールエッジのグラブについては 116 項を参照のこと

6112 スタート時壁から 15m 以内の地点で気道(鼻と口)が水中に没していなければならない違反した場合は失格となる

61121 スタート時に身体のどこかの部分がプールのエンドウォールに接触していなければならない違反した場合はペナルティが適用される

6113 ターンでは身体の一部がエンドウォールに接触しなければならない違反した場合はペナルティが適用される【フィンは「身体のどこか」に含まないフットポケットの部分のみ身体の一部として認められる】またターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格となる

62 国際大会

621 競技者はDYN の競技会でフィンを使わずに泳ぐことは可能であるDNF の競技会ではいかなるフィンの使用も許されない競技会が DYNDNF として公式発表された場合競技者はフィンの使用の有無を選択することができるが一つの競技会として結果表は一つになるAIDA ランキングにおいてはそれぞれの種目の結果として記載される競技会が DYN-DNFとして公式発表された場合競技者はどちらの競技に出場するかを選択する事ができる競技会は 2つの独立立したものとして扱われ結果表も別々になる競技会が単独種目として公式発表された場合は混合種目としては扱えない

622 ゾーンは「ウォームアップゾーン」と「競技ゾーン」の 2ゾーンで構成される競技者は OT45 分前からウォームアップを開始でき「ウォームアップゾーン」に入ることができる「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで立立ち入ることができない

623 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推薦する

624 主催者は競技者の要請があった場合会場内に休憩のための場所を準備しなければならない

625 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われる競技者が OT から 10 秒以内に競技を開始しない場合ペナルティが適用されOT から 30 秒を経過してもスタートしない場合は失格となるまたOT 前にスタートした場合もペナルティが適用される

626 競技者は OT 毎に 1度のみ公式アテンプトを行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し競技者がウォールを離れたらアテンプトが開始されたものとみなす競技者の OT の 30 秒より前に気道(すなわち鼻と口)が入水しウォールから離れた場合はいずれもパフォーマンスの開始とみなされる

627 競技者は自分がスタートした競技ゾーン(すなわちレーン)に浮上しなければならない違反した場合は失格となるただし競技者が自分のレーンを外れても他の競技者の妨害となることなく自分のレーンに戻れば失格とはならない

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628 競技結果(RP)が申告距離(AP)を下回った場合はペナルティが適用される(11項を参照)

629 決勝戦

6291 下記の点を除きこれまでに記載された事項は決勝においても適用される

6292 メディアの注目を高めるため決勝戦では競技者は予選の成績に準じて複数ゾーンに配置することができる決勝戦が複数のシリーズにわたる場合は最も好成績の競技者は最終組で競技しなければならない

63 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

631 予備

632 世界選手権においては621 項は適用されない

633 競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前にそれぞれのキャプテンは競技者の申告距離をジャッジに提出しなければならない

634 OT のインターバルは少なくとも 10 分とする

64 競技会における世界記録

641 パフォーマンスが世界記録を上回ったときそれが新しい世界記録と認定されるには34 項が満たされなければならない

642 従来の世界記録よりも 1m以上上回った場合に新しい世界記録として認められる

65 世界記録アテンプト

651 予備

652 競技者はウォームアップ時間を自由に選択することができる一人のジャッジが OT の60 分前から競技者を監視する

653 競技中1人以上のセーフティーフリーダイバーを併泳させ又は(競技者のレーンがプールサイドの場合)プールサイドで追走させ競技者の競技進行行をフォローしなければならない

654 従来の世界記録よりも 1m以上上回った場合新しい世界記録として認められる

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7 コンスタントウエイトウィズフィンウィズアウトフィン(CWTCNF)

71 概要

711 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

712 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助するパートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

713 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

714 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止するCWTではモノフィンまたはビーフィンの使用を認める(CNF では使用不可)審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

715 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

716 競技者はタグを水上に持ち帰りジャッジに示さなければならないタグの仕様は技術資料(3項)に規定されている

717 競技者は自らのフィンキックで潜降浮上しなければならない潜降浮上中は7171 項および 7172 項に示す場合を除き競技ロープを引っ張るまたは摑む行行為をしてはならない

7171 競技者が競技中気道(鼻と口)が水面下にある場合ボトムプレートから 2m以内のゾーン(以下「2mゾーン」という)では失格とならずにロープを引っ張るまたは掴むことができるただし競技ロープの水面または水上部分を掴むことが禁じられていないことを前提とする2mゾーン以外でロープを掴むとペナルティが適用される競技中競技者がロープを掴んで引っ張った場合は失格となるただし例外的に申告深度に届かずに浮上する場合にターンするために1回に限りロープを握り引っ張ることは認められる

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7172 競技者は潜水中ロープをガイドとして使うことは認められるが推進のためのサポートとして使った場合ペナルティが適用されるただしスタート時に競技ロープの水上か水面部を掴むことは許されるこれは競技者の身体や開いた掌がロープに接触することは許容されるという意味であり競技者がロープを保持するまたはロープをサポートとして使った場合はペナルティが適用されるただしそれが 2mゾーンの猶予内であれば競技者は自由に手を動かすこともロープを掴むこともできる2mゾーンは明確に区別できるように印を付けておかなければならない前述に関係なく競技者は競技の最後の水面への浮上のための動作に関連して競技ロープの水面または水上部分を掴み引っ張ることができこの行行為はペナルティとならない

718 競技者は潜水前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートその他サポートポイントからの助走をつけたあらゆるスタートを禁止する

719 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならないボトムプレートの仕様は技術資料(3章)に明記されている

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

72 国際大会

721 競技者はCWT の競技会でフィンを使わずに泳ぐことは可能であるCNF の競技会ではいかなるフィンの使用も許されない競技会が CWTCNF として公式発表された場合競技者はフィンの使用の有無を選択することができるが一つの競技会として結果表は一つになるAIDA ランキングにおいてはそれぞれの種目の結果として記載される競技会がCWT-CNF として公式発表された場合競技者はどちらの競技に出場するかを選択する事ができる競技会は 2つの独立立したものとして扱われ結果表も別々になる競技会が単独種目として公式発表された場合は混合種目としては扱えない

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722 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する(天候メディア報道を含む大会の環境は審判団の判断材料となる)

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行わなければならない

7231 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

7232 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)の入水と水面からの離脱は競技の開始とみなす

724 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

725 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

726 競技エリアには競技者パートナー(キャプテンコーチ)審判セーフティーフリーダイバー以外は立立ち入ることができない

727 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

728 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

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73 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

731 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

732 予備

733 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

74 競技会における世界記録

741 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

75 世界記録アテンプト

751 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの3ヶ月前から2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

752 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

753 予備

754 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

755 予備

756 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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8 フリーイマージョン 81 概要

811 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

812 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助する

812 パートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

813 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

814 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止する

815 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

816 競技者はタグを水面に持ち帰りジャッジに示さなければならない

817 競技者はロープを手繰るか又は自力力で泳いで潜降浮上しなければならない

818 競技者は潜行行前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートまたはその他サポートポイントからの勢いをつけたいかなるスタートも禁止する

819 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならない

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

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bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

82 国際大会

821 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

8221 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

8222 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)のいかなる入水および水面からの離脱も競技の開始とみなす

823 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

824 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3 つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

825 パフォーマンスエリアは以下の人員のみアクセス可能競技者そのパートナー(キャプテンコーチ)ジャッジおよびセーフティーフリーダイバー

826 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

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bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

827 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

83 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

831 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

832 予備

823 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

84 競技会における世界記録

841 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

85 世界記録アテンプト

851 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

852 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

853 予備

854 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

855 予備

856 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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9 バリアブルウェイト(VWT) 91 概要

911 AIDA インターナショナルはバリアブルウェイトを競技会の正式種目として認定しない

912 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

92 世界記録アテンプト

921 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

922 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

923 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull ダイビングスーツの厚みは競技会場が海水の場合は 7mm淡水の場合は 9mmを上回ってはならない

bull ウェットスーツがセパレートタイプの場合脇の下から股の部分に限り二重になっていてもよい

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull モーターエンジンプロペラ等推進力力を補助する機器の使用を禁止するビーフィンまたはモノフィンの使用は許可する

bull 競技者は固定されたロープを潜降しなければならない競技者はロープのボトムウエイトをバラストとして利用し潜降することはできない(すなわち「ボトムウエイトに乗る行行為」は許可されない)

924 その他浮上を補助する装置等は大会の AIDA インターナショナルジャッジが AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者およびまたはスポーツオフィサーと協議の上禁止する

925 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 38 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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926 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

927 競技者は自らの力力によるビーフィンモノフィンおよびまたはロープを手繰ることによって浮上しなければならない浮上を補助するインフレータブルまたはメカニカルなシステムの使用は禁止する

928 予備

929 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 39 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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10 ノーリミッツ(NLT) 101 概要

1011 AIDA インターナショナルはノーリミッツを競技会の正式種目として認定しない

1012 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

102 世界記録アテンプト

1021 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

1022 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

1023 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull 浮上の場合にはモーターエンジンプロペラ等を補助する機器の使用を許可する潜降にはウエイト付スレッド以外推進を補助する器材の使用は禁止する

1024 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

1025 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

1026 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 40 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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11 ペナルティ 111 以下に記載する間違いを犯した場合失格とはならないがペナルティが適用される負の数は AIDA 記録として認められない

112 ペナルティのない記録のみが AIDA 世界記録大陸記録として公認される

113 OT より早く競技を開始した場合5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

114 プール競技において競技者が定められた時間(STADYNDNF では OT から 10 秒以内)を超えて競技開始した場合OT から 30 秒までは5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される30 秒を超過した場合は失格となりスタートが許されない

115 申告(AP)と結果(RP)の差によるペナルティ

1151 スタティック競技(STA)において結果が申告時間を下回った時5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=5 分 35 秒結果(RP)=5分 4 秒

申告と結果の差=31 秒

ペナルティ=7ポイント

最終ポイント=608-7=538 ポイント

1152 ダイナミック競技(DYNDNF)において結果が申告距離を下回った場合1mにつき 05 ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=100m結果(RP)=89m

申告と結果の差=11m

ペナルティ11x05=55 ポイント

最終ポイント445(89m)-55(11m)=39 ポイント

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 41 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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1153 深度競技(CWTCNFFIM)において深度計が申告より浅い深度を示した場合結果と申告深度の差 1mにつき 1ポイントのペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではない

計算例

申告=50m結果(深度計の読み)=465m

実際の結果=465rarr結果=46m

ペナルティ

bull 申告と結果の差50m-46m=4mペナルティは 4ポイント

bull タグを持ち帰らないペナルティは 1ポイント

最終ポイント46-5=41 ポイント

116 ダイナミック競技(DYNDNF)特有のペナルティ

1161 スタート時及びターン時に身体のいかなる部分も壁にタッチしなかった場合は1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるまたターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格とする

1162 競技者は選手が身体の一部が水面に出たままレーンを泳ぎ切った水面に出たまま全競技を行行った場合失格となるこの規則に違反した場合は失格となる前述に限らず水面でアームリカバリーを行行った場合は失格となる【アームリカバリークロールの様な動きで腕を体の脚の方から頭の方に戻す動作】

1163 競技者が競技中に身体をサポートするもの(壁コースローププールの底等)につかまったり押したりした場合は5ポイントのペナルティが適用されるただし競技者が浮上に際してプールのエッジまたはロープを掴むことはペナルティの対象とならないものとする

117 深度競技(CWTCNFFIM)特有のペナルティ

1171 競技者が競技中に安全上の理由以外でセーフティーラニヤードを外した場合は10ポイントのペナルティが適用される

1172 競技者がタグをジャッジに渡せなかった場合は1ポイントのペナルティが適用される

118 コンスタント競技(CWTCNF)特有のペナルティ

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 42 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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1181 競技者は気道(鼻と口)が水面下にある場合2mゾーン(ボトムプレートから 2m以内の範囲)では失格とならずにロープを掴むことが認められる競技中鼻と口が水面下にある間にロープの 2mゾーン以外の場所を掴んだ場合1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるただし 717 項記載の例外を除く前述に関係なく競技者は競技開始時競技ロープの水面または水上部分を(すなわち手が完全に入水しない限り)ペナルティ無しに掴むことができる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 43 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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12 プロテスト(異議申し立立て) 121 キャプテン(不在の場合は競技者自身)は当該事象が起きてから最大 15 分以内または当日の結果発表後 15 分以内にジャッジにプロテスト(異議申し立立て)を行行うことができる

122 審判団は水面下での規則の違反をセーフティーダイバーまたはボトムカメラビデオのレビューから確認した場合適用可能なペナルティまたは失格を競技者およびまたはそのチームキャプテンへ直接告知するか結果発表時に当該ペナルティ失格を含めるものとする

123 プロテストがあった場合ジャッジは選手のペナルティまたは失格について以下の手順で判断する

1231 プロテストはすべて審判室で管理しひとつずつ処理する

1232 ジャッジはそれぞれのプロテストについて最初にビデオ映像を見見るビデオ映像は必要に応じ何度もまたはスローモーションで再生する

1233 判定を行行ったジャッジは事実の要約とその判定に至った経緯を他のジャッジに説明する

1234 競技者とキャプテンは公式ビデオ映像を見見て追加のコメントを付け加えることができるその後競技者とキャプテンは退室する

1235 競技者は必ず事情を聴取され関連性があれば審判団は競技者の安全および潜降と浮上の監視を担当するスタッフたちからも聴取できる

1236 審判団はプロテストについて協議できるが審判団長が課す協議の制限(例各ジャッジの発言を 1分に限定するなど)を前提とする審判団はその後各プロテストに対する無記名式投票へと進む

124 単に疑わしいだけの場合は競技者にとって有利な判定を行行わなければならない(すなわち何が起きたのかがよくわからない場合競技者にとって有利に解釈する)この場合審判団はどのパフォーマンスを考慮の対象とするかを決定する

125 審判団は遅くとも競技当日のイベントコミッティにおいて当日の競技におけるプロテストの判定結果について報告する

126 プロテスト申立立人は 50 ユーロまたは同額の現地通貨を支払わなければならないこれは審判団が競技者の正当性を認めた場合は返金金される逆に審判団が競技者の正当性を認めない(すなわち申し立立てが覆らない)場合支払金金は競技の主催者に渡されるがAIDA 世界選手権または世界記録競技会では支払金金は AIDA インターナショナルへ渡る

127 AIDA 世界選手権大会ではプロテストを行行う競技者と同じ国籍のジャッジはプロテスト処理から外れなければならない(すなわちそのプロテスト処理のあらゆる過程または審判団投票の間プロテストが処理される部屋にいてはならない)

128 審判団の決定において結果が同数となった(例えば棄権によりジャッジの人数が偶数になった)場合は審判団長の票(プロテストに参加している場合)または副審判団長(審判団長が参加していない場合)の票が 2票として数えられる

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129 決勝時のパフォーマンスに関するプロテストによって決勝がやり直しになることはない

1210 競技者は自身の競技中の環境(セーフティーダイバーや主催者の不備により競技への妨げがあったなど)に対してもプロテストを行行うことができるこの場合競技者は審判にその場で直接申し立立てることができそれが有効と認められれば競技のやり直しができるものとする(特に深度競技において)

1211 各プロテストはひとつの問題のみを扱う例えば競技者がグラブ違反およびサーフェイスプロトコル違反でペナルティを適用されている場合その競技者が両方の問題で申し立立てをしたい場合はふたつの申し立立てを行行わなければならない別々の問題はそれぞれのプロテストフォームに記載し別個のプロテストとして扱われなければならない

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13 競技審判団 131 国際大会

1311 国際大会では審判団は当該競技会で AIDA インターナショナルを代表する 2名以上の AIDA インターナショナルジャッジで構成されるものとするAIDA ランキングリストに掲載するプール競技では 1名以上深度競技では 2名以上の AIDA ジャッジがその競技をジャッジしなければならない

1312 アシスタントジャッジはAIDA インターナショナルジャッジのポジションに関連する特定の職務(公式カウントダウン深度計およびタグの管理タイムキーピング等)を補助するものでスタティック競技においてはジャッジとアシスタントジャッジを設置されることがある

1313 ジャッジはウォームアップのスタートから競技に立立ち会い以下のことを行行う

bull 競技会が競技規則どおり運営されていることの確認

bull 競技者の装備のチェック

bull 競技者のパフォーマンスのチェック

bull 競技会に関連する規則を遵守しないまたは主催者の円滑な運営や競技会の安全性を損なう競技者を失格にする

bull 競技者やスタッフの安全が脅かされた場合競技を中断させる

bull チームキャプテンから提出されたプロテストの収集(該当する場合)

1314 コンスタントウエイトフリーイマージョンにおいては1名以上のジャッジが水中で判定を行行わなければならない世界記録を上回る申告の場合その結果が世界記録として認定されるためには2名以上のジャッジが水中で判定しなければならない(34 項参照)

1315 主催者は競技会の 2週間前までに審判長を AIDA インターナショナルへ(CARS システムを通じて)告知しなければならない世界記録ステータスの競技会では当該告知は競技会の 6週間前までに AIDA インターナショナルへ告知しなければならない

132 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

1321 世界選手権においてはAIDA インターナショナルは AIDA ジャッジ IOP の条件に従い審判団を指名する審判団は 6名以上の AIDA ジャッジから構成されるジャッジ要件は下の 1333 項と 1334 項に規定されている

1322 アシスタントジャッジは競技会の通常の進行行に関し投票や決定はできないが各状況においてインターナショナルジャッジ(意思決定の際にそれを検討する者たち)へ自分たちの意見見を述べることができる

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1333 AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならないAIDA 世界選手権のジャッジはシニアジャッジ(レベル D)以上でなければならない前述に加え

(i)AIDA プール世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(ii)AIDA 深度世界選手権のジャッジはAIDA 深度競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(iii)AIDA チーム世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上AIDA 深度競技会から 30 ポイントを得ていること

1334 審判長AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならない前述に加え

a) AIDA プール世界選手権では審判長はプール競技会から最低 100 ポイントプール世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上のプールおよびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

b) AIDA 深度世界選手権では審判長は深度競技会から 100 ポイント以上深度世界記録アテンプの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の深度およびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

c) AIDA チーム世界選手権では審判長は

(i)プール競技会から最低 100 ポイントおよび深度競技会から最低 100 ポイント

(ii)深度世界記録アテンプトの最低4レコードポイントおよび深度世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の AIDA 世界選手権(プール深度およびまたはチーム)でジャッジを務めていること

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14 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ) 141 イベントコミッティ

1411 イベントコミッティは円滑な競技会運営と競技規則や運営についての質問に答える場として実施される

1412 イベントコミッティは以下のメンバーで構成される

bull 審判団

bull チームキャプテン

bull 大会主催者

競技者はイベントコミッティに参加する要望は出せるが直接発言することはできないキャプテンが競技者の代表として要望を代弁する

1413 イベントコミッティは審判団および主催者によって進行行されるその日の特定の議事を遵守する

1414 イベントコミッティは相互尊重とフェアプレイの精神に則って運営されなければならない審判団主催者または他チームのキャプテンに対して非協力力的な姿勢のキャプテンや競技者はイベントコミッティから排除されることがある

1415 イベントコミッティは次に掲げる事項を目的として競技日前日の主催者の設定した時間に開催される

bull 競技結果の発表

bull キャプテン競技者スタッフへの翌日の競技に関する一般事項(日程の再確認ローカルルール天候や特別な環境等)の伝達

bull 翌日に開催する競技の OT タイムの配布

142 競技参加標準記録(MINIMA)競技参加標準記録を設定する場合はAIDA インターナショナルが(主催者との協議により)設定するものとしそれらが適用される世界選手権開始の6か月以上前に AIDA ナショナルへ通知されなければならない

143 主催者

1431 AIDA インターナショナルに選出された大会主催者は開催 6か月前までに次に掲げる情報をAIDA インターナショナルを含むすべての関係者に送付しなければならない

bull 大会に適用される全ての規則

bull 競技会概要(開催期日イベントコミッティ大会参加費等)

bull 使用施設日時宿泊場所偶発責任等が記載された競技会実施要項

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bull 競技者ジャッジ観衆の安全のための使用される設備が記載された文書

bull 緊急時の避難救助手順が記載された文書

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull 競技会の進行行運営に関するすべての文書

bull 代替の会場となる場所の図

bull メディアに関する詳細計画と大会主催組織のスタッフの名前

1432 大会主催者は開催 5か月前までに競技会に関する詳細情報を告知する専用のウェブサイトを英語表記で開設しなければならない具体的な内容は次のとおり

bull AIDA ロゴを使用したウェブサイトと公式の競技会名

bull 競技開催地の案内図

bull AIDA インターナショナル競技規則

bull 詳細スケジュール

bull AIDA インターナショナルへの登録ページ

bull 主催者問合せ先アドレス

bull 宿泊施設(ホテル空港)

bull 競技会場付近の概要情報

bull レンタカー船の情報

bull スクーバダイビングやフリーダイビングに関するその国特有の法規則

bull メディアに対する情報(連絡先水中映像写真の入手の可否等)

1433 AIDA インターナショナルは開催 2か月前までにジャッジの立立候補を受け付け検討を経て審判団を編成しなければならない大会主催者はチームキャプテンに審判団の構成について競技会初日に通達するものとする大会主催者は審判団の開催地までの交通費および宿泊経費食事代を負担するものとする各ジャッジには自室が提供される(ただし他のジャッジまたは自分のパートナーと同室になることを了承するものとする)交通費は大会主催者より前払いにて支払われるものとし移動に関する書類はAIDA インターナショナル理事会により審判団の選出がなされてから遅くとも 10日以内に使用できるものとする主催者はAIDA インターナショナルに対し(適用可能であれば)審判団に同じ大陸の国のジャッジを50を目安に選出するよう依頼できる

1434 主催者は全ての必要な施設設備を審判団が自由に使えるようにしておかなければならない

1435 主催者は審判団がビデオをチェックするための常設のエリア(施設設備)を確保しなければならない

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1436 大会全体の責任はAIDA インターナショナルや審判団ではなく大会主催者が負うAIDAインターナショナルおよび審判団は競技者の安全に関する責任を負わないものとする

1437 イベントコミッティは競技会の前日に行行われるものとする主催者はその席においてチームキャプテンに当該競技のスタートリストを配布しなければならない

1438 主催者は大会初日(開始日)に競技者キャプテン主催者審判団メディアセーフティスクーバーフリーダーバー医療救急スタッフによる情報共有化のためのミーティングを開催しなければならないこのミーティングを通じ主催者は大会の詳細情報特にイベントコミッティの開催スケジュールおよび競技結果発表の日時について説明する

1439 大会主催者は報道関係者がトレーニング日および競技日に水中撮影(ビデオあるいはスチール)をするために水に入れるよう配慮し施設を用意しなければならない

14310 大会主催者は競技者が記入するための申告用紙を用意する

14311 AIDA インターナショナル理事会により指名された委員会は(一人の AIDA からの代表に対して)主催者の費用で競技会の 2か月前までに以下に掲げる事項について主催者と確認する

bull 宿泊スケジュール資材調達などが計画どおりに進んでいるか

bull セーフティーフリーダイバースクーバダイバーのリーダーと共にイベント全体の安全管理の準備ができているか

bull 施設とその管理状況

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull メディアに関する詳細計画とメディア担当スタッフの決定

14312 この委員会は1名以上の審判団のメンバー(または AIDA インターナショナル委員会に指名されたその他の者)から成り問題を整理し必要な解決策を見見つけるために主催者と緊密に連携をとりながら効率的な組織運営を目指すものとするこの委員会はAIDA インターナショナル理事会へ直接報告する

14313 審判長と副審判長または 2名の指名されたジャッジは公式アクティビティの開始日(大会初日)の 3日前までには現地に到着していなければならない

14314 大会主催者は自国の然るべき機関または AIDA インターナショナルに依頼しドーピングテストを実施することが義務付けられる主催者はこれらの手続きと試験(キットを含む)の費用を支払うものとする競技者が選ばれる条件は審判団の裁量にゆだねられるただし各種目の優勝者および世界記録を上回った競技者は男女女ともに必ずテストを受けるものとするまた一般に主催者は全ての 1位と 2位の競技者と競技日ごとにランダムに選択された 2人の競技者を検査する準備をしなければならない

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14315 大会主催者は各種目とも1名以上の「オープナー」を設けることが望ましい審判団はセーフティーダイバーまたは有能なフリーダイバーの中から「オープナー」を指名することができる「オープナー」はそれぞれの能力力の範囲内で競技ゾーンを公式に確認し主催者の慣らしを行行う「オープナー」は競技者と同条件で試技をすることになるが必ずしも競技者でなくともよい決勝と予選は同じ日に開催されても別の大会として見見なされしたがってそれぞれでオープナーを設ける決勝に進出していない予選出場者が決勝の「オープナー」として試技をすることは認められる「オープナー」としての記録は世界記録としては認められない

14316 大会主催者はすべての競技者の ID ナンバーを設定する競技者は競技中必ず IDナンバーが明確に分かるようにしなければならないID ナンバーのリストは報道関係者とキャプテンに配布される

14317 大会主催者はセーフティーダイバージャッジおよびその他オフィシャルスタッフ全員に対して競技中も視認しやすい ID システムを提供しなければならない

14318 公式深度計は正確な測定のため競技が始まる前までに測定済みのロープで確認調整されなければならない

144 雑則

1441 主催者または競技者のスポンサーに関連する制限事項によって大会運営に支障があってはならない

1442 イベントコミッティでは公認メディアの人数と位置について明確にしなければならないAIDA に指定されたカメラマンおよびまたはビデオグラファーは全てのメディアゾーンおよび深度競技用の全ての競技エリアへ立立ち入ることができる(当該者は競技の進行行に干渉してはならない)

1443 AIDA インターナショナルおよび大会主催者は競技者が競技規則を遵守しないために生じた事故について責任を負わない

1444 現競技規則は世界選手権開催の 3か月前以降は変更しないものとする

1445 競技規則において明示されていない事項についてはジャッジのみが判断を下すことができる

145 スタートの最小インターバルAIDA 世界選手権の深度競技では競技の最短インターバルは 9分(100m 以上の潜水は 10 分が推奨される)なければならないただし80mに満たない潜水の最短インターバルは 8分とし50m未満の潜水での最短インターバルは 7分とする

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用語集 AIDA カレンダーAIDA のウェブサイトには様々な目的のカレンダーが掲載されている競技記録アテンプトインストラクターコースジャッジコースこれらのカレンダーは以下に掲載されている

CARS競技会発表およびランキングシステム最新の AIDA 競技会と記録アテンプトデータが蓄積されたオンラインアプリケーション以下の二つで構成されている

a) 競技会の発表 httpcarsaidainternationalorgcalendarannounce-competition

b) ランキング(すなわち結果) httprankingaidainternationalorg

CNFコンスタントウエイトウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

CWTコンスタントウエイトウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DNFダイナミックウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DYNダイナミックウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

FIMフリーイマージョン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

IOP本 AIDA ジャッジインターナルオペレーションと手順

JOSジャッジオンラインシステム最新の AIDA ジャッジ情報が蓄積されているオンラインアプリケーションAIDA のウェブサイト httpjudgesaidainternationalorg にある

STAスタティック httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

Page 19: AIDA International Competition Rules v14.0J-60522-2...らない。AIDAインターナショナル理事会は、その競技会が条件を満たしているかどうかにつ いて判断を下すことができる。

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4 安全 41 概要

411 AIDA セーフティーガイドラインはAIDA インターナショナルが公認後援する全ての大会において適用される

412 予備

413 セーフティーラニヤードセーフティーラニヤードは全ての深度パフォーマンスで義務付けられているラニヤード要件は技術資料(3項)に規定されているラニヤードは競技者の安全性を守るために必要な場合を除きパフォーマンス中に競技者によって外されてはならない競技者の安全性以外の何らかの理由でラニヤードを外した場合はペナルティの対象となる

414 競技深度計はセーフティーラニヤードを装着した手首と反対側に着けるものとする

415 全ての深度競技においては医師救護隊員若しくは蘇生術(EMT)を専門とする消防士の配置が義務付けられているプール競技においてはプロ救護員またはそれ以上に相当する者の配置が適切である遠隔地であるために治療が遅れる可能性があることを考慮に入れた計画を立立てなければならない医療サポートスタッフは責務を果たすため必要な医療機器を装備していなければならない吸入用酸素及び応急手当用の機器は必須である深度競技においては十分な蘇生法を施すための機器を事前に準備しておかなければならない

416 主催者は前述のリストバンドを用いて選手と同時に浮上することなく容易に選手の緊急浮上を行行うために必要な機器を装備したセーフティーダイバーを確保(準備配置)しなければならないスクーバダイバーはカウンターバランスシステムとは関係なくスクーバダイバーが選手もしくは競技ロープまたはその両方を浮上させるための追加のリフトバックシステムを携帯しなければならないカウンターバランスシステムを採用していても予備の浮上手段として追加のシステム(完全装備で水上待機しているスクーバダイバープラットホーム上にいる競技ロープの手動引き上げ役など)は必要であるAIDA 及び審判団は大会開始前にカウンターバランス及びその他の安全装置の検査実演を求めることがある

417 競技会及びアテンプトの両方においてセーフティーフリーダイバーのフロントスノーケルの使用はプール競技深度競技共に禁止する

42 国際大会

421 セーティーフリーダイバーの人数はローテーションを行行うのに十分でなければならない競技ゾーン 1か所につき少なくとも 2名以上のセーティーダイバーを必要とするウォームアップゾーンには 2人以上のセーティーダイバーを必要とする他の AIDA文書(安全手順など)がこれらの問題を指摘している場合本項をアップデートしなければならない

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43 世界選手権

431 深度競技において水中に配置する全てのスクーバダイバーはその役割に応じたスキルを証明できるものと必要な機材を持っていなければならないセーフティースクーバダイバーは世界的に認められた認定機関(PADINAUIIANTDTDICMAS あるいはこれらと同等の機関)の規則を遵守しなければならないセーフティーフリーダイバーは20m(80m以上の競技の場合は 30m)まで楽に繰り返し潜れる能力力を持っていなければならない主催者はこれらのレベルを確認する責任を負う全てのセーフティーダイバーは大会前に AIDAインターナショナルに承認検証されなければならない主催者は安全に関わる全てのスタッフがその役割を果たすための能力力を備えていることを確かめなければならない

432 主催者は公式競技に先立立ち参加する全ての人の安全を確認するために安全担当者と共に救助活動の予行行演習をしなければならない全ての担当者が自分の役割を果たせるようこの予行行演習には 1名以上のジャッジまたはジャッジが指名した者が立立ち会うこととする予行行演習の実施後に安全担当チームに加わった者に対してはジャッジを介してその役割を明確にする安全担当の新メンバーは安全に関するスキルや知識を予行行演習を体験したメンバーと同等もしくはそれ以上に持っていなければならない(実際の救助活動あるいは救助の訓練の経験を持つ者でなければならない)経験豊富な競技者であってもセーフティーフリーダイバーのためのトレーニングプログラムの受講経験や実際の競技会でのセーフティー経験がなければセーフティーとしての役割が無条件で果たせるとは見見なされない

433 水深 80m以上の競技を行行う場合には水深 30mでのトラブルへの対応ができる能力力のあるセーフティーフリーダイバーの配置を勧告するセーフティーフリーダイバーは水深30m にいる必要はないが主催者は水深 20m 以上でのトラブルへの対応が可能なよう計画を立立てることを勧告する

434 酸素はダイビング後の吸入のために水面及び水深 5mでの呼吸が可能な装置でなければならない競技者が酸素を水中で呼吸している間セーフティーフリーダイバーまたはスクーバダイバーが競技者を監視する競技者は水中での酸素吸入のリスクを理解した認定スクーバダイバーでなければ水中で酸素を吸入することは許されないそれ以外の競技者はダイビング後水面もしくは陸上で酸素を吸入するものとする水深 80m以上のダイビング後の酸素吸入は必ず実施しなければならない

44 予備

45 世界記録アテンプト

451 全てのルールに 41 項が適用される

452 明記された以外の全ての安全装置はアテンプトの1か月前までに AIDA インターナショナルへ提出されなければならないそのアテンプトに指名されたジャッジは文書で示された情報に加え更なる情報を要求する権利を持つ

4521 蘇生器具は使用可能な状態で競技者の近くになければならない

453 非常事態の場合は競技者を指定の専門医療機関に搬送しなければならないこの医療機関はアテンプトの前にあらかじめ公表されていなければならない

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454 深度競技においては2名以上のセーフティーフリーダイバーを配置しなければならないプール競技においては1名以上のセーフティーダイバーを配置しなければならないダイナミック競技においては競技者がプールの壁に近いコースを使用する場合はジャッジと共にプールサイドを歩く配置でも可とするセーフティーフリーダイバーは必要とされる場合はいつでも水に入って競技者の救助ができるように準備をしておかなければならないダイナミック競技においては25mを超える長さのプールを使用しセーフティーフリーダイバーがプール内を併泳する場合は2名以上の配置が求められる

46 2014 年安全性強化事項

461 申告の制限

4611 主催者は競技者が過去 3か月間に達成し主催者に証明した深度の最大 10m 超までに申告を制限できる【達成期間や制限深度を主催者の判断で変更する事も可】

4612 申告の制限は全ての選手に等しく適用されなければならない主催者(と審判長)は制限を遵守するために制限深度を超えた申告を変更する場合があるこのような変更は全ての選手に等しく適用される

4613 競技者がその 3か月前までの期間中に適切なダイブを行行わなかった場合主催者はAIDA ランキングリストにあるその競技者のパーソナルベストの 50-70を使用しなければならない一般的にディープダイビングを一定期間行行っていない場合AIDA はその競技者にゆっくりと(パーソナルベストの 50-70を超えないように)再開することを推薦しているその競技者は主催者(及び居る場合は大会の医師)と最初のダイブの適切な深度を相談しなければならない

4614 主催者がこの規則のもとで申告を制限する予定の場合競技会の支払いを受領する前に文面(Eメールなど)により競技者へ告知しこの告知を広告(例主催者のウェブサイトとグループ Eメール)に入れなければならない

4615 競技者が申告を制限(すなわち変更)された場合でも料金金の返金金はない主催者は当該の変更を合理的に速やかに競技者へ告知しなければならない

462 ソナー

4621 世界選手権と世界記録において深度競技ではソナーを練習し使用していることが主催者に求められる

4622 世界記録ステータスの競技会において深度競技ではソナーの使用経験を積んでいることが主催者に求められる

4623 その他の競技会において最大競技深度がセーフティーダイバーの視界内である場合を除いて深度競技ではソナーを練習し使用していることが主催者に推奨される(が必須ではない)

463 潜降の再開の禁止

4631 CWTCNFFIM では競技者は一旦浮上を開始した後にターニングバックダウン(再び潜降)することを禁止する違反者は失格となる(すなわちレッドカード)

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4632 「ターニングバックダウン」とは(i) ソナー上では浮上開始と見見受けられたがその後再び潜降しはじめるまたは(ii) 同じ深度に 5秒以上留まりその後潜降する行行為として定義される

4633 主催者はこの規則を競技会開始前に競技者へ説明しなければならない

4634 主催者側スタッフはその稼動が競技者のリスクを軽減すると思われた場合カウンターバラストを稼働させる権限を持つ(が要求はされない)

464 スクイーズの事後

競技者をケガのリスクから守るため競技者が著しいスクイーズまたはその他競技者の安全性を脅かす医学的状態にある場合大会の医師は競技者の潜水を止めることができる医師主催者(例セーフティーダイバー)またはジャッジの要請により医師は再潜水前に競技者の検査を要求する(医師または主催者により決定された通りの)深度潜降の後パルスオキシメーターによる酸素飽和度検査が義務づけられこれにより医師は競技者がさらなる検査を必要とするかどうか決定する主催者と審判長との協議により医師はそうした規制がダイバーの健康と安全を守るために必要と思われる場合以下の規定の通り競技者の潜水を禁止することができる当該規制が実行行された場合大会参加費の返金金はない競技者が医師の検査を拒否した場合競技者はその競技会で再び潜水することが許されず別の競技会エントリー前に健康診断書を取得しなければならない予想される検査結果には以下のものがある

4641 健康なダイバー自己責任で潜水可能

4642 軽い症状休憩の勧告または簡単な潜水(すなわちその競技者にとって浅い深度)への制限

4643 軽度の肺水腫2日間の休息(またはケガの程度により医師の裁量でそれ以上)復帰時以前の潜水より深い申告はできない異なる種目を行行いたい競技者の場合医師は申告の許容可能な最大深度を決定できる

4644 重度の肺水腫3日間の休息または競技の終了(ケガの程度により医師の裁量による)徐々にモニターされた潜水で潜水を継続するようにする(例以前の目標深度の 60未満から開始する)異なる種目を行行いたい競技者の場合医師は申告の許容可能な最大深度を決定できる

4645 重症の場合医療的ケア競技者が回復したことを医師が確認するまで追加的な潜水はできないラングスクイーズ(例ピンク色の気泡または泡を咳出す)は重症の一例

4646 競技者が申告を制限されたあるいは潜水が中止された場合料金金の返金金はない

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465 トレーニング及び装備

4651 必要な医療トレーニング世界選手権と世界記録AIDA 世界選手権と世界記録競技会では以下のトレーニングを受けた医師が必要となる

bull 救命外科

bull 気道管理

bull 二次心肺蘇生法(ACLS)

bull 要求されないが可能なところでは推薦されるACLS のトレーニングを受けた最低もう 1人のパラメディックまたはセーフティーダイバー

4652 必要な医療トレーニング世界記録ステータスの競技会世界記録ステータスのAIDA競技会では以下のトレーニングを受けた医師が必要となる

bull 救命外科

bull 気道管理

bull 二次心肺蘇生法(ACLS)

bull 必須ではないが可能なところでは推薦されるACLS のトレーニングを受けた最低もう 1人のパラメディックまたはセーフティーダイバー

4653 必要な装備AIDA 世界選手権と世界記録競技会及び世界記録ステータスの AIDA競技会では以下の装備が必要となる

bull パルスオキシメーター

bull 聴診器

bull ポケットマスクスタッフのトレーニングが必要競技ゾーン内に常備が必要使用は必須ではない

bull 酸素マスク

bull 必須ではないが可能なところでは推薦されるCPAP フェイシャルマスクと標準マスクPEEP (positive end-expiratory pressure) バルブ付き BVM (Bag-Valve-Mask) が付いた酸素タンク

4654 推薦される装備AIDA 世界選手権と世界記録競技会及び世界記録ステータスのAIDA 競技会では以下の装備は必要ではないが可能なところでスタッフが使用資格のあるところでは推薦される

bull 吸引器

bull プランジャーニードル(またはhttpwwwnarescuecomARS_for_Needle_Decompression_(325_in)- CN1ACDE14CD3FDhtml)

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bull AED(自動体外式除細動器)使用にはドライエリアの検討が必要

bull 口咽頭エアウェイ(気道の使用が簡単な補助)

466 インシデントレポーティングシステム2015 年 1月 1日よりAIDA 競技会の主催者は(ヘッドジャッジ医師と共同で)競技会における安全性関連インシデントを AIDA のオンラインのインシデントレポーティングシステムにて報告する必要があり手順とインストラクションは同システム内に明記されている

467 休息日競技者が連日潜水することを防ぐためAIDA は主催者が競技スケジュールに休息日を加えることを奨励する

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5 スタティック(STA) 51 概要

511 スタティック(STA)競技はプールまたは限定された安全な自然環境下で実施する深度要件は技術資料(4項)に規定されている

512 競技は水面付近で行行う

513 競技者はウェットスーツ顔面の装備(マスクスノーケルノーズクリップなど)を自由に選択することができる

514 競技者の公式記録は2つの計時結果の平均タイムとするそれぞれの計時においては秒以下切り捨てとする

公式計時 5 分 08 秒 64 および 5 分 07 秒 48

平均計時(508 + 507) 2 = 5 分 07 秒 50

公式記録5 分 07 秒= 614 ポイント

52 国際大会

521 OT のインターバルは主催者が審判長と競技の上決定するAIDA は競技者が自分の OT 前の最低 3分間競技ゾーンにいることが許可されるよう推薦する

522 ゾーンは「ウォームアップゾーン」「待機ゾーン」「競技ゾーン」の 3ゾーンで構成される競技者は最初の公式アテンプトの 45 分前から「ウォームアップ」を開始でき「ウォームアップゾーン」に入ることができる「待機ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで立立ち入ることができない

523 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは「ウォームアップゾーン」「待機ゾーン」「競技ゾーン」での補助が許可される競技者が希望する場合競技者の競技開始から気道が水面上に出るまでパートナーをオフィシャルのセーフティーフリーダイバーとして配置することができパートナーは意識確認のためのボディタッチをすることができるこの時パートナーは自分がコーチングする競技者の安全についての責任があるが競技会を通じての安全管理についての責任は主催者にあるいずれにせよパフォーマンスが終了し競技者の気道が水面から出た時点からパートナーは競技者に触れることは許されないパートナーは小さな声で競技者に話しかけることのみ許されるこれらが守られなかった場合その競技者は失格となる競技終了(すなわち鼻及び又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

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524 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われる競技者が OT から 10 秒以内に競技を開始しない場合ペナルティが適用されOT から 30 秒を経過してもスタートしない場合は失格となるまたOT 前にスタートした場合もペナルティが適用される

525 競技結果(RP)が申告時間(AP)を下回った場合はペナルティが適用される

526 予備

527 競技者は OT 毎に 1度のみ公式アテンプトを行行う権利を有する鼻と口が水中に沈んだ時点で競技スタートと見見なす競技者の OT 時または OT 後の気道(すなわち鼻と口)のいかなる入水も競技の開始とみなされる

528 セーフティーフリーダイバー及びパートナー(キャプテンコーチ)は競技中入水した状態で競技ゾーンに入ることができるその場合以下の手順で競技者の意識の状態を確認する責任を有するセーフティーフリーダイバーは競技者に対し明確にボディタッチをする競技者はあらかじめセーフティーダイバーあるいはパートナーと決めておいたサインで意識があることを伝えるこの場合以下の手順が使用される

主催者が指名したオフィシャルフリーダイバーの場合

bull 申告時間(AP)1 分前から 30 秒毎

bull 申告時間後は15 秒毎

パートナーの場合

bull 特に規定は設けずパートナーの自由とする

競技者がボディタッチに対するサインを返さなかった場合ジャッジは直ちにセーフティーフリーダイバーもしくはパートナーに追加の合図をするように指示をするジャッジは反応がおかしい又は反応が無いと判断した場合セーフティーフリーダイバー又はパートナーに競技者を水から上げるように要求するジャッジは競技者の反応に疑いを持った場合セーフティーフリーダイバーもしくはパートナーに競技者に追加のサインを出させるように指示できる

529 AIDA インターナショナルジャッジと主催者側のタイムキーパーは競技時間を計測する競技者の気道(鼻と口)が水面下に入った時あるいはスノーケルを使用する場合はスノーケルを口から外した時ストップウォッチでの計測がスタートする競技者の気道が水面から出た時計測をストップする

5210 決勝戦

52101 下記の点を除きこれまでに記載された事項は決勝においても適用される

52102 メディアの注目を高めるため決勝戦は複数ゾーンでの同時スタートとすることができる決勝戦が複数のシリーズにわたる場合最も好成績の競技者は最終組で競技する

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53 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

531 世界選手権においてはスタティック競技はプールまたは限定された安全な自然環境下で実施する

532 競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前にそれぞれのキャプテンは競技者の申告時間をジャッジに提出しなければならない

533 OT のインターバルは少なくとも 14 分とする

54 競技会における世界記録

541 パフォーマンスが世界記録を上回ったときそれが新しい世界記録と認定されるには34 項が満たされなければならない

542 従来の世界記録よりも 1秒以上上回った場合に新しい世界記録として認められる

55 世界記録アテンプト

551

552 アテンプトの時間は2人の AIDA インターナショナルジャッジが計測する気道が水面下に入った時あるいはスノーケルを使用する時はスノーケルを口から離した時から計測を開始する競技者の気道が一度水面上に上がった時点で計測を終了する

553 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

554 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは競技者の競技開始から気道が水面上に出るまで自由に競技者に接触することができまた意識確認のためのボディタッチすることができるパートナーは自らがコーチングする競技者に対して責任を有するただしパフォーマンスが終了した(競技者の気道が水面から出た)時点からは競技者に触れることは許されず競技者に話しかけることのみ許されるこれらが守られなかった場合その競技者は失格となる競技終了(すなわち鼻及び又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

555 従来の世界記録よりも 1秒以上上回った場合新しい世界記録として認められる

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6 ダイナミックウィズフィンウィズアウトフィン(DYNDNF)

61 概要

611 競技はプール内で行行われる全ての DNYDNF についてのプールの深度要件は技術資料(4項)に規定されている

612 競技は25ヤード(2287m)以上のプールで実施した場合のみ世界記録として認定されAIDA インターナショナルのランキングリストに登録されるただし全てのパフォーマンスはメートル法で報告されなければならない

613 競技者はウェットスーツウエイト顔面の装置(マスクスノーケルノーズクリップなど)を自由に選択することができる

614 両競技において選手は手や腕を使って泳いでもよいただし特別なパドル類スイミンググローブやスイミングソックスなどの推進力力を生む手段は(DYN でのビーフィンモノフィンを除き)使用を禁止する

615 DYN では競技者はビーフィンとモノフィンのいずれを使用してもよいただし世界記録についてはビーフィンかモノフィンのいずれかを使用しなければならない

616 競技者は潜水前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートその他サポートポイントからの助走をつけたあらゆるスタートを禁止する競技は気道(鼻か口)が水面に出た時点で終了する

617 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは「ウォームアップゾーン」「競技ゾーン」で競技者を補助することができるただしOT 後は話しかけることのみ許され競技者に触ることは許されない競技終了(すなわち鼻又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

618 競技者は完全に水中に没していなければならない水面露出については 116 項を参照

619 競技者補助のため1名以上のセーフティースタッフが伴泳又は追走しなければならない競技者のレーンがプールサイドから距離がある場合は1名以上のセーフティーフリーダイバーが水中で伴泳するものとするまた1コースに複数のセーフティーフリーダイバーを配置することも可能としその場合セーフティーフリーダイバーはそのレーンを分割して担当してもよい

6110 到達距離は競技者の気道(鼻か口)が水面に出た場所で計測されるただし競技者がプールの端で競技を終了する場合気道(鼻か口)が水面に出る前にエンドウォールに水面下でタッチすること計測単位はメートル法とし少数点以下は切り捨てとする

1729m=172m公式記録172x05=86 ポイント

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6111 自力力での潜行行水泳以外のいかなる推進支援も利用してはならない(ターン時にエンドウォールを蹴ることは許される)浮上時にプールの底を押して浮上することもペナルティとなる【補足浮上に際し気道が水面上に出る前に足などをプールの底につく行行為は浮上のための連続動作であってもペナルティが適用される】競技終了時のプールエッジのグラブについては 116 項を参照のこと

6112 スタート時壁から 15m 以内の地点で気道(鼻と口)が水中に没していなければならない違反した場合は失格となる

61121 スタート時に身体のどこかの部分がプールのエンドウォールに接触していなければならない違反した場合はペナルティが適用される

6113 ターンでは身体の一部がエンドウォールに接触しなければならない違反した場合はペナルティが適用される【フィンは「身体のどこか」に含まないフットポケットの部分のみ身体の一部として認められる】またターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格となる

62 国際大会

621 競技者はDYN の競技会でフィンを使わずに泳ぐことは可能であるDNF の競技会ではいかなるフィンの使用も許されない競技会が DYNDNF として公式発表された場合競技者はフィンの使用の有無を選択することができるが一つの競技会として結果表は一つになるAIDA ランキングにおいてはそれぞれの種目の結果として記載される競技会が DYN-DNFとして公式発表された場合競技者はどちらの競技に出場するかを選択する事ができる競技会は 2つの独立立したものとして扱われ結果表も別々になる競技会が単独種目として公式発表された場合は混合種目としては扱えない

622 ゾーンは「ウォームアップゾーン」と「競技ゾーン」の 2ゾーンで構成される競技者は OT45 分前からウォームアップを開始でき「ウォームアップゾーン」に入ることができる「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで立立ち入ることができない

623 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推薦する

624 主催者は競技者の要請があった場合会場内に休憩のための場所を準備しなければならない

625 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われる競技者が OT から 10 秒以内に競技を開始しない場合ペナルティが適用されOT から 30 秒を経過してもスタートしない場合は失格となるまたOT 前にスタートした場合もペナルティが適用される

626 競技者は OT 毎に 1度のみ公式アテンプトを行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し競技者がウォールを離れたらアテンプトが開始されたものとみなす競技者の OT の 30 秒より前に気道(すなわち鼻と口)が入水しウォールから離れた場合はいずれもパフォーマンスの開始とみなされる

627 競技者は自分がスタートした競技ゾーン(すなわちレーン)に浮上しなければならない違反した場合は失格となるただし競技者が自分のレーンを外れても他の競技者の妨害となることなく自分のレーンに戻れば失格とはならない

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628 競技結果(RP)が申告距離(AP)を下回った場合はペナルティが適用される(11項を参照)

629 決勝戦

6291 下記の点を除きこれまでに記載された事項は決勝においても適用される

6292 メディアの注目を高めるため決勝戦では競技者は予選の成績に準じて複数ゾーンに配置することができる決勝戦が複数のシリーズにわたる場合は最も好成績の競技者は最終組で競技しなければならない

63 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

631 予備

632 世界選手権においては621 項は適用されない

633 競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前にそれぞれのキャプテンは競技者の申告距離をジャッジに提出しなければならない

634 OT のインターバルは少なくとも 10 分とする

64 競技会における世界記録

641 パフォーマンスが世界記録を上回ったときそれが新しい世界記録と認定されるには34 項が満たされなければならない

642 従来の世界記録よりも 1m以上上回った場合に新しい世界記録として認められる

65 世界記録アテンプト

651 予備

652 競技者はウォームアップ時間を自由に選択することができる一人のジャッジが OT の60 分前から競技者を監視する

653 競技中1人以上のセーフティーフリーダイバーを併泳させ又は(競技者のレーンがプールサイドの場合)プールサイドで追走させ競技者の競技進行行をフォローしなければならない

654 従来の世界記録よりも 1m以上上回った場合新しい世界記録として認められる

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7 コンスタントウエイトウィズフィンウィズアウトフィン(CWTCNF)

71 概要

711 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

712 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助するパートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

713 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

714 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止するCWTではモノフィンまたはビーフィンの使用を認める(CNF では使用不可)審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

715 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

716 競技者はタグを水上に持ち帰りジャッジに示さなければならないタグの仕様は技術資料(3項)に規定されている

717 競技者は自らのフィンキックで潜降浮上しなければならない潜降浮上中は7171 項および 7172 項に示す場合を除き競技ロープを引っ張るまたは摑む行行為をしてはならない

7171 競技者が競技中気道(鼻と口)が水面下にある場合ボトムプレートから 2m以内のゾーン(以下「2mゾーン」という)では失格とならずにロープを引っ張るまたは掴むことができるただし競技ロープの水面または水上部分を掴むことが禁じられていないことを前提とする2mゾーン以外でロープを掴むとペナルティが適用される競技中競技者がロープを掴んで引っ張った場合は失格となるただし例外的に申告深度に届かずに浮上する場合にターンするために1回に限りロープを握り引っ張ることは認められる

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7172 競技者は潜水中ロープをガイドとして使うことは認められるが推進のためのサポートとして使った場合ペナルティが適用されるただしスタート時に競技ロープの水上か水面部を掴むことは許されるこれは競技者の身体や開いた掌がロープに接触することは許容されるという意味であり競技者がロープを保持するまたはロープをサポートとして使った場合はペナルティが適用されるただしそれが 2mゾーンの猶予内であれば競技者は自由に手を動かすこともロープを掴むこともできる2mゾーンは明確に区別できるように印を付けておかなければならない前述に関係なく競技者は競技の最後の水面への浮上のための動作に関連して競技ロープの水面または水上部分を掴み引っ張ることができこの行行為はペナルティとならない

718 競技者は潜水前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートその他サポートポイントからの助走をつけたあらゆるスタートを禁止する

719 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならないボトムプレートの仕様は技術資料(3章)に明記されている

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

72 国際大会

721 競技者はCWT の競技会でフィンを使わずに泳ぐことは可能であるCNF の競技会ではいかなるフィンの使用も許されない競技会が CWTCNF として公式発表された場合競技者はフィンの使用の有無を選択することができるが一つの競技会として結果表は一つになるAIDA ランキングにおいてはそれぞれの種目の結果として記載される競技会がCWT-CNF として公式発表された場合競技者はどちらの競技に出場するかを選択する事ができる競技会は 2つの独立立したものとして扱われ結果表も別々になる競技会が単独種目として公式発表された場合は混合種目としては扱えない

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722 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する(天候メディア報道を含む大会の環境は審判団の判断材料となる)

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行わなければならない

7231 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

7232 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)の入水と水面からの離脱は競技の開始とみなす

724 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

725 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

726 競技エリアには競技者パートナー(キャプテンコーチ)審判セーフティーフリーダイバー以外は立立ち入ることができない

727 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

728 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

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73 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

731 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

732 予備

733 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

74 競技会における世界記録

741 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

75 世界記録アテンプト

751 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの3ヶ月前から2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

752 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

753 予備

754 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

755 予備

756 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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8 フリーイマージョン 81 概要

811 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

812 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助する

812 パートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

813 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

814 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止する

815 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

816 競技者はタグを水面に持ち帰りジャッジに示さなければならない

817 競技者はロープを手繰るか又は自力力で泳いで潜降浮上しなければならない

818 競技者は潜行行前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートまたはその他サポートポイントからの勢いをつけたいかなるスタートも禁止する

819 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならない

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

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bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

82 国際大会

821 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

8221 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

8222 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)のいかなる入水および水面からの離脱も競技の開始とみなす

823 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

824 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3 つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

825 パフォーマンスエリアは以下の人員のみアクセス可能競技者そのパートナー(キャプテンコーチ)ジャッジおよびセーフティーフリーダイバー

826 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

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bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

827 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

83 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

831 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

832 予備

823 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

84 競技会における世界記録

841 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

85 世界記録アテンプト

851 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

852 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

853 予備

854 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

855 予備

856 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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9 バリアブルウェイト(VWT) 91 概要

911 AIDA インターナショナルはバリアブルウェイトを競技会の正式種目として認定しない

912 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

92 世界記録アテンプト

921 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

922 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

923 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull ダイビングスーツの厚みは競技会場が海水の場合は 7mm淡水の場合は 9mmを上回ってはならない

bull ウェットスーツがセパレートタイプの場合脇の下から股の部分に限り二重になっていてもよい

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull モーターエンジンプロペラ等推進力力を補助する機器の使用を禁止するビーフィンまたはモノフィンの使用は許可する

bull 競技者は固定されたロープを潜降しなければならない競技者はロープのボトムウエイトをバラストとして利用し潜降することはできない(すなわち「ボトムウエイトに乗る行行為」は許可されない)

924 その他浮上を補助する装置等は大会の AIDA インターナショナルジャッジが AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者およびまたはスポーツオフィサーと協議の上禁止する

925 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

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926 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

927 競技者は自らの力力によるビーフィンモノフィンおよびまたはロープを手繰ることによって浮上しなければならない浮上を補助するインフレータブルまたはメカニカルなシステムの使用は禁止する

928 予備

929 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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10 ノーリミッツ(NLT) 101 概要

1011 AIDA インターナショナルはノーリミッツを競技会の正式種目として認定しない

1012 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

102 世界記録アテンプト

1021 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

1022 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

1023 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull 浮上の場合にはモーターエンジンプロペラ等を補助する機器の使用を許可する潜降にはウエイト付スレッド以外推進を補助する器材の使用は禁止する

1024 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

1025 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

1026 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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11 ペナルティ 111 以下に記載する間違いを犯した場合失格とはならないがペナルティが適用される負の数は AIDA 記録として認められない

112 ペナルティのない記録のみが AIDA 世界記録大陸記録として公認される

113 OT より早く競技を開始した場合5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

114 プール競技において競技者が定められた時間(STADYNDNF では OT から 10 秒以内)を超えて競技開始した場合OT から 30 秒までは5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される30 秒を超過した場合は失格となりスタートが許されない

115 申告(AP)と結果(RP)の差によるペナルティ

1151 スタティック競技(STA)において結果が申告時間を下回った時5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=5 分 35 秒結果(RP)=5分 4 秒

申告と結果の差=31 秒

ペナルティ=7ポイント

最終ポイント=608-7=538 ポイント

1152 ダイナミック競技(DYNDNF)において結果が申告距離を下回った場合1mにつき 05 ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=100m結果(RP)=89m

申告と結果の差=11m

ペナルティ11x05=55 ポイント

最終ポイント445(89m)-55(11m)=39 ポイント

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1153 深度競技(CWTCNFFIM)において深度計が申告より浅い深度を示した場合結果と申告深度の差 1mにつき 1ポイントのペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではない

計算例

申告=50m結果(深度計の読み)=465m

実際の結果=465rarr結果=46m

ペナルティ

bull 申告と結果の差50m-46m=4mペナルティは 4ポイント

bull タグを持ち帰らないペナルティは 1ポイント

最終ポイント46-5=41 ポイント

116 ダイナミック競技(DYNDNF)特有のペナルティ

1161 スタート時及びターン時に身体のいかなる部分も壁にタッチしなかった場合は1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるまたターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格とする

1162 競技者は選手が身体の一部が水面に出たままレーンを泳ぎ切った水面に出たまま全競技を行行った場合失格となるこの規則に違反した場合は失格となる前述に限らず水面でアームリカバリーを行行った場合は失格となる【アームリカバリークロールの様な動きで腕を体の脚の方から頭の方に戻す動作】

1163 競技者が競技中に身体をサポートするもの(壁コースローププールの底等)につかまったり押したりした場合は5ポイントのペナルティが適用されるただし競技者が浮上に際してプールのエッジまたはロープを掴むことはペナルティの対象とならないものとする

117 深度競技(CWTCNFFIM)特有のペナルティ

1171 競技者が競技中に安全上の理由以外でセーフティーラニヤードを外した場合は10ポイントのペナルティが適用される

1172 競技者がタグをジャッジに渡せなかった場合は1ポイントのペナルティが適用される

118 コンスタント競技(CWTCNF)特有のペナルティ

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1181 競技者は気道(鼻と口)が水面下にある場合2mゾーン(ボトムプレートから 2m以内の範囲)では失格とならずにロープを掴むことが認められる競技中鼻と口が水面下にある間にロープの 2mゾーン以外の場所を掴んだ場合1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるただし 717 項記載の例外を除く前述に関係なく競技者は競技開始時競技ロープの水面または水上部分を(すなわち手が完全に入水しない限り)ペナルティ無しに掴むことができる

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12 プロテスト(異議申し立立て) 121 キャプテン(不在の場合は競技者自身)は当該事象が起きてから最大 15 分以内または当日の結果発表後 15 分以内にジャッジにプロテスト(異議申し立立て)を行行うことができる

122 審判団は水面下での規則の違反をセーフティーダイバーまたはボトムカメラビデオのレビューから確認した場合適用可能なペナルティまたは失格を競技者およびまたはそのチームキャプテンへ直接告知するか結果発表時に当該ペナルティ失格を含めるものとする

123 プロテストがあった場合ジャッジは選手のペナルティまたは失格について以下の手順で判断する

1231 プロテストはすべて審判室で管理しひとつずつ処理する

1232 ジャッジはそれぞれのプロテストについて最初にビデオ映像を見見るビデオ映像は必要に応じ何度もまたはスローモーションで再生する

1233 判定を行行ったジャッジは事実の要約とその判定に至った経緯を他のジャッジに説明する

1234 競技者とキャプテンは公式ビデオ映像を見見て追加のコメントを付け加えることができるその後競技者とキャプテンは退室する

1235 競技者は必ず事情を聴取され関連性があれば審判団は競技者の安全および潜降と浮上の監視を担当するスタッフたちからも聴取できる

1236 審判団はプロテストについて協議できるが審判団長が課す協議の制限(例各ジャッジの発言を 1分に限定するなど)を前提とする審判団はその後各プロテストに対する無記名式投票へと進む

124 単に疑わしいだけの場合は競技者にとって有利な判定を行行わなければならない(すなわち何が起きたのかがよくわからない場合競技者にとって有利に解釈する)この場合審判団はどのパフォーマンスを考慮の対象とするかを決定する

125 審判団は遅くとも競技当日のイベントコミッティにおいて当日の競技におけるプロテストの判定結果について報告する

126 プロテスト申立立人は 50 ユーロまたは同額の現地通貨を支払わなければならないこれは審判団が競技者の正当性を認めた場合は返金金される逆に審判団が競技者の正当性を認めない(すなわち申し立立てが覆らない)場合支払金金は競技の主催者に渡されるがAIDA 世界選手権または世界記録競技会では支払金金は AIDA インターナショナルへ渡る

127 AIDA 世界選手権大会ではプロテストを行行う競技者と同じ国籍のジャッジはプロテスト処理から外れなければならない(すなわちそのプロテスト処理のあらゆる過程または審判団投票の間プロテストが処理される部屋にいてはならない)

128 審判団の決定において結果が同数となった(例えば棄権によりジャッジの人数が偶数になった)場合は審判団長の票(プロテストに参加している場合)または副審判団長(審判団長が参加していない場合)の票が 2票として数えられる

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129 決勝時のパフォーマンスに関するプロテストによって決勝がやり直しになることはない

1210 競技者は自身の競技中の環境(セーフティーダイバーや主催者の不備により競技への妨げがあったなど)に対してもプロテストを行行うことができるこの場合競技者は審判にその場で直接申し立立てることができそれが有効と認められれば競技のやり直しができるものとする(特に深度競技において)

1211 各プロテストはひとつの問題のみを扱う例えば競技者がグラブ違反およびサーフェイスプロトコル違反でペナルティを適用されている場合その競技者が両方の問題で申し立立てをしたい場合はふたつの申し立立てを行行わなければならない別々の問題はそれぞれのプロテストフォームに記載し別個のプロテストとして扱われなければならない

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13 競技審判団 131 国際大会

1311 国際大会では審判団は当該競技会で AIDA インターナショナルを代表する 2名以上の AIDA インターナショナルジャッジで構成されるものとするAIDA ランキングリストに掲載するプール競技では 1名以上深度競技では 2名以上の AIDA ジャッジがその競技をジャッジしなければならない

1312 アシスタントジャッジはAIDA インターナショナルジャッジのポジションに関連する特定の職務(公式カウントダウン深度計およびタグの管理タイムキーピング等)を補助するものでスタティック競技においてはジャッジとアシスタントジャッジを設置されることがある

1313 ジャッジはウォームアップのスタートから競技に立立ち会い以下のことを行行う

bull 競技会が競技規則どおり運営されていることの確認

bull 競技者の装備のチェック

bull 競技者のパフォーマンスのチェック

bull 競技会に関連する規則を遵守しないまたは主催者の円滑な運営や競技会の安全性を損なう競技者を失格にする

bull 競技者やスタッフの安全が脅かされた場合競技を中断させる

bull チームキャプテンから提出されたプロテストの収集(該当する場合)

1314 コンスタントウエイトフリーイマージョンにおいては1名以上のジャッジが水中で判定を行行わなければならない世界記録を上回る申告の場合その結果が世界記録として認定されるためには2名以上のジャッジが水中で判定しなければならない(34 項参照)

1315 主催者は競技会の 2週間前までに審判長を AIDA インターナショナルへ(CARS システムを通じて)告知しなければならない世界記録ステータスの競技会では当該告知は競技会の 6週間前までに AIDA インターナショナルへ告知しなければならない

132 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

1321 世界選手権においてはAIDA インターナショナルは AIDA ジャッジ IOP の条件に従い審判団を指名する審判団は 6名以上の AIDA ジャッジから構成されるジャッジ要件は下の 1333 項と 1334 項に規定されている

1322 アシスタントジャッジは競技会の通常の進行行に関し投票や決定はできないが各状況においてインターナショナルジャッジ(意思決定の際にそれを検討する者たち)へ自分たちの意見見を述べることができる

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1333 AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならないAIDA 世界選手権のジャッジはシニアジャッジ(レベル D)以上でなければならない前述に加え

(i)AIDA プール世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(ii)AIDA 深度世界選手権のジャッジはAIDA 深度競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(iii)AIDA チーム世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上AIDA 深度競技会から 30 ポイントを得ていること

1334 審判長AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならない前述に加え

a) AIDA プール世界選手権では審判長はプール競技会から最低 100 ポイントプール世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上のプールおよびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

b) AIDA 深度世界選手権では審判長は深度競技会から 100 ポイント以上深度世界記録アテンプの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の深度およびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

c) AIDA チーム世界選手権では審判長は

(i)プール競技会から最低 100 ポイントおよび深度競技会から最低 100 ポイント

(ii)深度世界記録アテンプトの最低4レコードポイントおよび深度世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の AIDA 世界選手権(プール深度およびまたはチーム)でジャッジを務めていること

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14 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ) 141 イベントコミッティ

1411 イベントコミッティは円滑な競技会運営と競技規則や運営についての質問に答える場として実施される

1412 イベントコミッティは以下のメンバーで構成される

bull 審判団

bull チームキャプテン

bull 大会主催者

競技者はイベントコミッティに参加する要望は出せるが直接発言することはできないキャプテンが競技者の代表として要望を代弁する

1413 イベントコミッティは審判団および主催者によって進行行されるその日の特定の議事を遵守する

1414 イベントコミッティは相互尊重とフェアプレイの精神に則って運営されなければならない審判団主催者または他チームのキャプテンに対して非協力力的な姿勢のキャプテンや競技者はイベントコミッティから排除されることがある

1415 イベントコミッティは次に掲げる事項を目的として競技日前日の主催者の設定した時間に開催される

bull 競技結果の発表

bull キャプテン競技者スタッフへの翌日の競技に関する一般事項(日程の再確認ローカルルール天候や特別な環境等)の伝達

bull 翌日に開催する競技の OT タイムの配布

142 競技参加標準記録(MINIMA)競技参加標準記録を設定する場合はAIDA インターナショナルが(主催者との協議により)設定するものとしそれらが適用される世界選手権開始の6か月以上前に AIDA ナショナルへ通知されなければならない

143 主催者

1431 AIDA インターナショナルに選出された大会主催者は開催 6か月前までに次に掲げる情報をAIDA インターナショナルを含むすべての関係者に送付しなければならない

bull 大会に適用される全ての規則

bull 競技会概要(開催期日イベントコミッティ大会参加費等)

bull 使用施設日時宿泊場所偶発責任等が記載された競技会実施要項

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bull 競技者ジャッジ観衆の安全のための使用される設備が記載された文書

bull 緊急時の避難救助手順が記載された文書

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull 競技会の進行行運営に関するすべての文書

bull 代替の会場となる場所の図

bull メディアに関する詳細計画と大会主催組織のスタッフの名前

1432 大会主催者は開催 5か月前までに競技会に関する詳細情報を告知する専用のウェブサイトを英語表記で開設しなければならない具体的な内容は次のとおり

bull AIDA ロゴを使用したウェブサイトと公式の競技会名

bull 競技開催地の案内図

bull AIDA インターナショナル競技規則

bull 詳細スケジュール

bull AIDA インターナショナルへの登録ページ

bull 主催者問合せ先アドレス

bull 宿泊施設(ホテル空港)

bull 競技会場付近の概要情報

bull レンタカー船の情報

bull スクーバダイビングやフリーダイビングに関するその国特有の法規則

bull メディアに対する情報(連絡先水中映像写真の入手の可否等)

1433 AIDA インターナショナルは開催 2か月前までにジャッジの立立候補を受け付け検討を経て審判団を編成しなければならない大会主催者はチームキャプテンに審判団の構成について競技会初日に通達するものとする大会主催者は審判団の開催地までの交通費および宿泊経費食事代を負担するものとする各ジャッジには自室が提供される(ただし他のジャッジまたは自分のパートナーと同室になることを了承するものとする)交通費は大会主催者より前払いにて支払われるものとし移動に関する書類はAIDA インターナショナル理事会により審判団の選出がなされてから遅くとも 10日以内に使用できるものとする主催者はAIDA インターナショナルに対し(適用可能であれば)審判団に同じ大陸の国のジャッジを50を目安に選出するよう依頼できる

1434 主催者は全ての必要な施設設備を審判団が自由に使えるようにしておかなければならない

1435 主催者は審判団がビデオをチェックするための常設のエリア(施設設備)を確保しなければならない

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1436 大会全体の責任はAIDA インターナショナルや審判団ではなく大会主催者が負うAIDAインターナショナルおよび審判団は競技者の安全に関する責任を負わないものとする

1437 イベントコミッティは競技会の前日に行行われるものとする主催者はその席においてチームキャプテンに当該競技のスタートリストを配布しなければならない

1438 主催者は大会初日(開始日)に競技者キャプテン主催者審判団メディアセーフティスクーバーフリーダーバー医療救急スタッフによる情報共有化のためのミーティングを開催しなければならないこのミーティングを通じ主催者は大会の詳細情報特にイベントコミッティの開催スケジュールおよび競技結果発表の日時について説明する

1439 大会主催者は報道関係者がトレーニング日および競技日に水中撮影(ビデオあるいはスチール)をするために水に入れるよう配慮し施設を用意しなければならない

14310 大会主催者は競技者が記入するための申告用紙を用意する

14311 AIDA インターナショナル理事会により指名された委員会は(一人の AIDA からの代表に対して)主催者の費用で競技会の 2か月前までに以下に掲げる事項について主催者と確認する

bull 宿泊スケジュール資材調達などが計画どおりに進んでいるか

bull セーフティーフリーダイバースクーバダイバーのリーダーと共にイベント全体の安全管理の準備ができているか

bull 施設とその管理状況

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull メディアに関する詳細計画とメディア担当スタッフの決定

14312 この委員会は1名以上の審判団のメンバー(または AIDA インターナショナル委員会に指名されたその他の者)から成り問題を整理し必要な解決策を見見つけるために主催者と緊密に連携をとりながら効率的な組織運営を目指すものとするこの委員会はAIDA インターナショナル理事会へ直接報告する

14313 審判長と副審判長または 2名の指名されたジャッジは公式アクティビティの開始日(大会初日)の 3日前までには現地に到着していなければならない

14314 大会主催者は自国の然るべき機関または AIDA インターナショナルに依頼しドーピングテストを実施することが義務付けられる主催者はこれらの手続きと試験(キットを含む)の費用を支払うものとする競技者が選ばれる条件は審判団の裁量にゆだねられるただし各種目の優勝者および世界記録を上回った競技者は男女女ともに必ずテストを受けるものとするまた一般に主催者は全ての 1位と 2位の競技者と競技日ごとにランダムに選択された 2人の競技者を検査する準備をしなければならない

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14315 大会主催者は各種目とも1名以上の「オープナー」を設けることが望ましい審判団はセーフティーダイバーまたは有能なフリーダイバーの中から「オープナー」を指名することができる「オープナー」はそれぞれの能力力の範囲内で競技ゾーンを公式に確認し主催者の慣らしを行行う「オープナー」は競技者と同条件で試技をすることになるが必ずしも競技者でなくともよい決勝と予選は同じ日に開催されても別の大会として見見なされしたがってそれぞれでオープナーを設ける決勝に進出していない予選出場者が決勝の「オープナー」として試技をすることは認められる「オープナー」としての記録は世界記録としては認められない

14316 大会主催者はすべての競技者の ID ナンバーを設定する競技者は競技中必ず IDナンバーが明確に分かるようにしなければならないID ナンバーのリストは報道関係者とキャプテンに配布される

14317 大会主催者はセーフティーダイバージャッジおよびその他オフィシャルスタッフ全員に対して競技中も視認しやすい ID システムを提供しなければならない

14318 公式深度計は正確な測定のため競技が始まる前までに測定済みのロープで確認調整されなければならない

144 雑則

1441 主催者または競技者のスポンサーに関連する制限事項によって大会運営に支障があってはならない

1442 イベントコミッティでは公認メディアの人数と位置について明確にしなければならないAIDA に指定されたカメラマンおよびまたはビデオグラファーは全てのメディアゾーンおよび深度競技用の全ての競技エリアへ立立ち入ることができる(当該者は競技の進行行に干渉してはならない)

1443 AIDA インターナショナルおよび大会主催者は競技者が競技規則を遵守しないために生じた事故について責任を負わない

1444 現競技規則は世界選手権開催の 3か月前以降は変更しないものとする

1445 競技規則において明示されていない事項についてはジャッジのみが判断を下すことができる

145 スタートの最小インターバルAIDA 世界選手権の深度競技では競技の最短インターバルは 9分(100m 以上の潜水は 10 分が推奨される)なければならないただし80mに満たない潜水の最短インターバルは 8分とし50m未満の潜水での最短インターバルは 7分とする

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用語集 AIDA カレンダーAIDA のウェブサイトには様々な目的のカレンダーが掲載されている競技記録アテンプトインストラクターコースジャッジコースこれらのカレンダーは以下に掲載されている

CARS競技会発表およびランキングシステム最新の AIDA 競技会と記録アテンプトデータが蓄積されたオンラインアプリケーション以下の二つで構成されている

a) 競技会の発表 httpcarsaidainternationalorgcalendarannounce-competition

b) ランキング(すなわち結果) httprankingaidainternationalorg

CNFコンスタントウエイトウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

CWTコンスタントウエイトウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DNFダイナミックウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DYNダイナミックウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

FIMフリーイマージョン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

IOP本 AIDA ジャッジインターナルオペレーションと手順

JOSジャッジオンラインシステム最新の AIDA ジャッジ情報が蓄積されているオンラインアプリケーションAIDA のウェブサイト httpjudgesaidainternationalorg にある

STAスタティック httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

Page 20: AIDA International Competition Rules v14.0J-60522-2...らない。AIDAインターナショナル理事会は、その競技会が条件を満たしているかどうかにつ いて判断を下すことができる。

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43 世界選手権

431 深度競技において水中に配置する全てのスクーバダイバーはその役割に応じたスキルを証明できるものと必要な機材を持っていなければならないセーフティースクーバダイバーは世界的に認められた認定機関(PADINAUIIANTDTDICMAS あるいはこれらと同等の機関)の規則を遵守しなければならないセーフティーフリーダイバーは20m(80m以上の競技の場合は 30m)まで楽に繰り返し潜れる能力力を持っていなければならない主催者はこれらのレベルを確認する責任を負う全てのセーフティーダイバーは大会前に AIDAインターナショナルに承認検証されなければならない主催者は安全に関わる全てのスタッフがその役割を果たすための能力力を備えていることを確かめなければならない

432 主催者は公式競技に先立立ち参加する全ての人の安全を確認するために安全担当者と共に救助活動の予行行演習をしなければならない全ての担当者が自分の役割を果たせるようこの予行行演習には 1名以上のジャッジまたはジャッジが指名した者が立立ち会うこととする予行行演習の実施後に安全担当チームに加わった者に対してはジャッジを介してその役割を明確にする安全担当の新メンバーは安全に関するスキルや知識を予行行演習を体験したメンバーと同等もしくはそれ以上に持っていなければならない(実際の救助活動あるいは救助の訓練の経験を持つ者でなければならない)経験豊富な競技者であってもセーフティーフリーダイバーのためのトレーニングプログラムの受講経験や実際の競技会でのセーフティー経験がなければセーフティーとしての役割が無条件で果たせるとは見見なされない

433 水深 80m以上の競技を行行う場合には水深 30mでのトラブルへの対応ができる能力力のあるセーフティーフリーダイバーの配置を勧告するセーフティーフリーダイバーは水深30m にいる必要はないが主催者は水深 20m 以上でのトラブルへの対応が可能なよう計画を立立てることを勧告する

434 酸素はダイビング後の吸入のために水面及び水深 5mでの呼吸が可能な装置でなければならない競技者が酸素を水中で呼吸している間セーフティーフリーダイバーまたはスクーバダイバーが競技者を監視する競技者は水中での酸素吸入のリスクを理解した認定スクーバダイバーでなければ水中で酸素を吸入することは許されないそれ以外の競技者はダイビング後水面もしくは陸上で酸素を吸入するものとする水深 80m以上のダイビング後の酸素吸入は必ず実施しなければならない

44 予備

45 世界記録アテンプト

451 全てのルールに 41 項が適用される

452 明記された以外の全ての安全装置はアテンプトの1か月前までに AIDA インターナショナルへ提出されなければならないそのアテンプトに指名されたジャッジは文書で示された情報に加え更なる情報を要求する権利を持つ

4521 蘇生器具は使用可能な状態で競技者の近くになければならない

453 非常事態の場合は競技者を指定の専門医療機関に搬送しなければならないこの医療機関はアテンプトの前にあらかじめ公表されていなければならない

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454 深度競技においては2名以上のセーフティーフリーダイバーを配置しなければならないプール競技においては1名以上のセーフティーダイバーを配置しなければならないダイナミック競技においては競技者がプールの壁に近いコースを使用する場合はジャッジと共にプールサイドを歩く配置でも可とするセーフティーフリーダイバーは必要とされる場合はいつでも水に入って競技者の救助ができるように準備をしておかなければならないダイナミック競技においては25mを超える長さのプールを使用しセーフティーフリーダイバーがプール内を併泳する場合は2名以上の配置が求められる

46 2014 年安全性強化事項

461 申告の制限

4611 主催者は競技者が過去 3か月間に達成し主催者に証明した深度の最大 10m 超までに申告を制限できる【達成期間や制限深度を主催者の判断で変更する事も可】

4612 申告の制限は全ての選手に等しく適用されなければならない主催者(と審判長)は制限を遵守するために制限深度を超えた申告を変更する場合があるこのような変更は全ての選手に等しく適用される

4613 競技者がその 3か月前までの期間中に適切なダイブを行行わなかった場合主催者はAIDA ランキングリストにあるその競技者のパーソナルベストの 50-70を使用しなければならない一般的にディープダイビングを一定期間行行っていない場合AIDA はその競技者にゆっくりと(パーソナルベストの 50-70を超えないように)再開することを推薦しているその競技者は主催者(及び居る場合は大会の医師)と最初のダイブの適切な深度を相談しなければならない

4614 主催者がこの規則のもとで申告を制限する予定の場合競技会の支払いを受領する前に文面(Eメールなど)により競技者へ告知しこの告知を広告(例主催者のウェブサイトとグループ Eメール)に入れなければならない

4615 競技者が申告を制限(すなわち変更)された場合でも料金金の返金金はない主催者は当該の変更を合理的に速やかに競技者へ告知しなければならない

462 ソナー

4621 世界選手権と世界記録において深度競技ではソナーを練習し使用していることが主催者に求められる

4622 世界記録ステータスの競技会において深度競技ではソナーの使用経験を積んでいることが主催者に求められる

4623 その他の競技会において最大競技深度がセーフティーダイバーの視界内である場合を除いて深度競技ではソナーを練習し使用していることが主催者に推奨される(が必須ではない)

463 潜降の再開の禁止

4631 CWTCNFFIM では競技者は一旦浮上を開始した後にターニングバックダウン(再び潜降)することを禁止する違反者は失格となる(すなわちレッドカード)

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4632 「ターニングバックダウン」とは(i) ソナー上では浮上開始と見見受けられたがその後再び潜降しはじめるまたは(ii) 同じ深度に 5秒以上留まりその後潜降する行行為として定義される

4633 主催者はこの規則を競技会開始前に競技者へ説明しなければならない

4634 主催者側スタッフはその稼動が競技者のリスクを軽減すると思われた場合カウンターバラストを稼働させる権限を持つ(が要求はされない)

464 スクイーズの事後

競技者をケガのリスクから守るため競技者が著しいスクイーズまたはその他競技者の安全性を脅かす医学的状態にある場合大会の医師は競技者の潜水を止めることができる医師主催者(例セーフティーダイバー)またはジャッジの要請により医師は再潜水前に競技者の検査を要求する(医師または主催者により決定された通りの)深度潜降の後パルスオキシメーターによる酸素飽和度検査が義務づけられこれにより医師は競技者がさらなる検査を必要とするかどうか決定する主催者と審判長との協議により医師はそうした規制がダイバーの健康と安全を守るために必要と思われる場合以下の規定の通り競技者の潜水を禁止することができる当該規制が実行行された場合大会参加費の返金金はない競技者が医師の検査を拒否した場合競技者はその競技会で再び潜水することが許されず別の競技会エントリー前に健康診断書を取得しなければならない予想される検査結果には以下のものがある

4641 健康なダイバー自己責任で潜水可能

4642 軽い症状休憩の勧告または簡単な潜水(すなわちその競技者にとって浅い深度)への制限

4643 軽度の肺水腫2日間の休息(またはケガの程度により医師の裁量でそれ以上)復帰時以前の潜水より深い申告はできない異なる種目を行行いたい競技者の場合医師は申告の許容可能な最大深度を決定できる

4644 重度の肺水腫3日間の休息または競技の終了(ケガの程度により医師の裁量による)徐々にモニターされた潜水で潜水を継続するようにする(例以前の目標深度の 60未満から開始する)異なる種目を行行いたい競技者の場合医師は申告の許容可能な最大深度を決定できる

4645 重症の場合医療的ケア競技者が回復したことを医師が確認するまで追加的な潜水はできないラングスクイーズ(例ピンク色の気泡または泡を咳出す)は重症の一例

4646 競技者が申告を制限されたあるいは潜水が中止された場合料金金の返金金はない

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465 トレーニング及び装備

4651 必要な医療トレーニング世界選手権と世界記録AIDA 世界選手権と世界記録競技会では以下のトレーニングを受けた医師が必要となる

bull 救命外科

bull 気道管理

bull 二次心肺蘇生法(ACLS)

bull 要求されないが可能なところでは推薦されるACLS のトレーニングを受けた最低もう 1人のパラメディックまたはセーフティーダイバー

4652 必要な医療トレーニング世界記録ステータスの競技会世界記録ステータスのAIDA競技会では以下のトレーニングを受けた医師が必要となる

bull 救命外科

bull 気道管理

bull 二次心肺蘇生法(ACLS)

bull 必須ではないが可能なところでは推薦されるACLS のトレーニングを受けた最低もう 1人のパラメディックまたはセーフティーダイバー

4653 必要な装備AIDA 世界選手権と世界記録競技会及び世界記録ステータスの AIDA競技会では以下の装備が必要となる

bull パルスオキシメーター

bull 聴診器

bull ポケットマスクスタッフのトレーニングが必要競技ゾーン内に常備が必要使用は必須ではない

bull 酸素マスク

bull 必須ではないが可能なところでは推薦されるCPAP フェイシャルマスクと標準マスクPEEP (positive end-expiratory pressure) バルブ付き BVM (Bag-Valve-Mask) が付いた酸素タンク

4654 推薦される装備AIDA 世界選手権と世界記録競技会及び世界記録ステータスのAIDA 競技会では以下の装備は必要ではないが可能なところでスタッフが使用資格のあるところでは推薦される

bull 吸引器

bull プランジャーニードル(またはhttpwwwnarescuecomARS_for_Needle_Decompression_(325_in)- CN1ACDE14CD3FDhtml)

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bull AED(自動体外式除細動器)使用にはドライエリアの検討が必要

bull 口咽頭エアウェイ(気道の使用が簡単な補助)

466 インシデントレポーティングシステム2015 年 1月 1日よりAIDA 競技会の主催者は(ヘッドジャッジ医師と共同で)競技会における安全性関連インシデントを AIDA のオンラインのインシデントレポーティングシステムにて報告する必要があり手順とインストラクションは同システム内に明記されている

467 休息日競技者が連日潜水することを防ぐためAIDA は主催者が競技スケジュールに休息日を加えることを奨励する

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5 スタティック(STA) 51 概要

511 スタティック(STA)競技はプールまたは限定された安全な自然環境下で実施する深度要件は技術資料(4項)に規定されている

512 競技は水面付近で行行う

513 競技者はウェットスーツ顔面の装備(マスクスノーケルノーズクリップなど)を自由に選択することができる

514 競技者の公式記録は2つの計時結果の平均タイムとするそれぞれの計時においては秒以下切り捨てとする

公式計時 5 分 08 秒 64 および 5 分 07 秒 48

平均計時(508 + 507) 2 = 5 分 07 秒 50

公式記録5 分 07 秒= 614 ポイント

52 国際大会

521 OT のインターバルは主催者が審判長と競技の上決定するAIDA は競技者が自分の OT 前の最低 3分間競技ゾーンにいることが許可されるよう推薦する

522 ゾーンは「ウォームアップゾーン」「待機ゾーン」「競技ゾーン」の 3ゾーンで構成される競技者は最初の公式アテンプトの 45 分前から「ウォームアップ」を開始でき「ウォームアップゾーン」に入ることができる「待機ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで立立ち入ることができない

523 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは「ウォームアップゾーン」「待機ゾーン」「競技ゾーン」での補助が許可される競技者が希望する場合競技者の競技開始から気道が水面上に出るまでパートナーをオフィシャルのセーフティーフリーダイバーとして配置することができパートナーは意識確認のためのボディタッチをすることができるこの時パートナーは自分がコーチングする競技者の安全についての責任があるが競技会を通じての安全管理についての責任は主催者にあるいずれにせよパフォーマンスが終了し競技者の気道が水面から出た時点からパートナーは競技者に触れることは許されないパートナーは小さな声で競技者に話しかけることのみ許されるこれらが守られなかった場合その競技者は失格となる競技終了(すなわち鼻及び又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

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524 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われる競技者が OT から 10 秒以内に競技を開始しない場合ペナルティが適用されOT から 30 秒を経過してもスタートしない場合は失格となるまたOT 前にスタートした場合もペナルティが適用される

525 競技結果(RP)が申告時間(AP)を下回った場合はペナルティが適用される

526 予備

527 競技者は OT 毎に 1度のみ公式アテンプトを行行う権利を有する鼻と口が水中に沈んだ時点で競技スタートと見見なす競技者の OT 時または OT 後の気道(すなわち鼻と口)のいかなる入水も競技の開始とみなされる

528 セーフティーフリーダイバー及びパートナー(キャプテンコーチ)は競技中入水した状態で競技ゾーンに入ることができるその場合以下の手順で競技者の意識の状態を確認する責任を有するセーフティーフリーダイバーは競技者に対し明確にボディタッチをする競技者はあらかじめセーフティーダイバーあるいはパートナーと決めておいたサインで意識があることを伝えるこの場合以下の手順が使用される

主催者が指名したオフィシャルフリーダイバーの場合

bull 申告時間(AP)1 分前から 30 秒毎

bull 申告時間後は15 秒毎

パートナーの場合

bull 特に規定は設けずパートナーの自由とする

競技者がボディタッチに対するサインを返さなかった場合ジャッジは直ちにセーフティーフリーダイバーもしくはパートナーに追加の合図をするように指示をするジャッジは反応がおかしい又は反応が無いと判断した場合セーフティーフリーダイバー又はパートナーに競技者を水から上げるように要求するジャッジは競技者の反応に疑いを持った場合セーフティーフリーダイバーもしくはパートナーに競技者に追加のサインを出させるように指示できる

529 AIDA インターナショナルジャッジと主催者側のタイムキーパーは競技時間を計測する競技者の気道(鼻と口)が水面下に入った時あるいはスノーケルを使用する場合はスノーケルを口から外した時ストップウォッチでの計測がスタートする競技者の気道が水面から出た時計測をストップする

5210 決勝戦

52101 下記の点を除きこれまでに記載された事項は決勝においても適用される

52102 メディアの注目を高めるため決勝戦は複数ゾーンでの同時スタートとすることができる決勝戦が複数のシリーズにわたる場合最も好成績の競技者は最終組で競技する

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53 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

531 世界選手権においてはスタティック競技はプールまたは限定された安全な自然環境下で実施する

532 競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前にそれぞれのキャプテンは競技者の申告時間をジャッジに提出しなければならない

533 OT のインターバルは少なくとも 14 分とする

54 競技会における世界記録

541 パフォーマンスが世界記録を上回ったときそれが新しい世界記録と認定されるには34 項が満たされなければならない

542 従来の世界記録よりも 1秒以上上回った場合に新しい世界記録として認められる

55 世界記録アテンプト

551

552 アテンプトの時間は2人の AIDA インターナショナルジャッジが計測する気道が水面下に入った時あるいはスノーケルを使用する時はスノーケルを口から離した時から計測を開始する競技者の気道が一度水面上に上がった時点で計測を終了する

553 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

554 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは競技者の競技開始から気道が水面上に出るまで自由に競技者に接触することができまた意識確認のためのボディタッチすることができるパートナーは自らがコーチングする競技者に対して責任を有するただしパフォーマンスが終了した(競技者の気道が水面から出た)時点からは競技者に触れることは許されず競技者に話しかけることのみ許されるこれらが守られなかった場合その競技者は失格となる競技終了(すなわち鼻及び又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

555 従来の世界記録よりも 1秒以上上回った場合新しい世界記録として認められる

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6 ダイナミックウィズフィンウィズアウトフィン(DYNDNF)

61 概要

611 競技はプール内で行行われる全ての DNYDNF についてのプールの深度要件は技術資料(4項)に規定されている

612 競技は25ヤード(2287m)以上のプールで実施した場合のみ世界記録として認定されAIDA インターナショナルのランキングリストに登録されるただし全てのパフォーマンスはメートル法で報告されなければならない

613 競技者はウェットスーツウエイト顔面の装置(マスクスノーケルノーズクリップなど)を自由に選択することができる

614 両競技において選手は手や腕を使って泳いでもよいただし特別なパドル類スイミンググローブやスイミングソックスなどの推進力力を生む手段は(DYN でのビーフィンモノフィンを除き)使用を禁止する

615 DYN では競技者はビーフィンとモノフィンのいずれを使用してもよいただし世界記録についてはビーフィンかモノフィンのいずれかを使用しなければならない

616 競技者は潜水前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートその他サポートポイントからの助走をつけたあらゆるスタートを禁止する競技は気道(鼻か口)が水面に出た時点で終了する

617 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは「ウォームアップゾーン」「競技ゾーン」で競技者を補助することができるただしOT 後は話しかけることのみ許され競技者に触ることは許されない競技終了(すなわち鼻又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

618 競技者は完全に水中に没していなければならない水面露出については 116 項を参照

619 競技者補助のため1名以上のセーフティースタッフが伴泳又は追走しなければならない競技者のレーンがプールサイドから距離がある場合は1名以上のセーフティーフリーダイバーが水中で伴泳するものとするまた1コースに複数のセーフティーフリーダイバーを配置することも可能としその場合セーフティーフリーダイバーはそのレーンを分割して担当してもよい

6110 到達距離は競技者の気道(鼻か口)が水面に出た場所で計測されるただし競技者がプールの端で競技を終了する場合気道(鼻か口)が水面に出る前にエンドウォールに水面下でタッチすること計測単位はメートル法とし少数点以下は切り捨てとする

1729m=172m公式記録172x05=86 ポイント

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6111 自力力での潜行行水泳以外のいかなる推進支援も利用してはならない(ターン時にエンドウォールを蹴ることは許される)浮上時にプールの底を押して浮上することもペナルティとなる【補足浮上に際し気道が水面上に出る前に足などをプールの底につく行行為は浮上のための連続動作であってもペナルティが適用される】競技終了時のプールエッジのグラブについては 116 項を参照のこと

6112 スタート時壁から 15m 以内の地点で気道(鼻と口)が水中に没していなければならない違反した場合は失格となる

61121 スタート時に身体のどこかの部分がプールのエンドウォールに接触していなければならない違反した場合はペナルティが適用される

6113 ターンでは身体の一部がエンドウォールに接触しなければならない違反した場合はペナルティが適用される【フィンは「身体のどこか」に含まないフットポケットの部分のみ身体の一部として認められる】またターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格となる

62 国際大会

621 競技者はDYN の競技会でフィンを使わずに泳ぐことは可能であるDNF の競技会ではいかなるフィンの使用も許されない競技会が DYNDNF として公式発表された場合競技者はフィンの使用の有無を選択することができるが一つの競技会として結果表は一つになるAIDA ランキングにおいてはそれぞれの種目の結果として記載される競技会が DYN-DNFとして公式発表された場合競技者はどちらの競技に出場するかを選択する事ができる競技会は 2つの独立立したものとして扱われ結果表も別々になる競技会が単独種目として公式発表された場合は混合種目としては扱えない

622 ゾーンは「ウォームアップゾーン」と「競技ゾーン」の 2ゾーンで構成される競技者は OT45 分前からウォームアップを開始でき「ウォームアップゾーン」に入ることができる「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで立立ち入ることができない

623 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推薦する

624 主催者は競技者の要請があった場合会場内に休憩のための場所を準備しなければならない

625 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われる競技者が OT から 10 秒以内に競技を開始しない場合ペナルティが適用されOT から 30 秒を経過してもスタートしない場合は失格となるまたOT 前にスタートした場合もペナルティが適用される

626 競技者は OT 毎に 1度のみ公式アテンプトを行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し競技者がウォールを離れたらアテンプトが開始されたものとみなす競技者の OT の 30 秒より前に気道(すなわち鼻と口)が入水しウォールから離れた場合はいずれもパフォーマンスの開始とみなされる

627 競技者は自分がスタートした競技ゾーン(すなわちレーン)に浮上しなければならない違反した場合は失格となるただし競技者が自分のレーンを外れても他の競技者の妨害となることなく自分のレーンに戻れば失格とはならない

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628 競技結果(RP)が申告距離(AP)を下回った場合はペナルティが適用される(11項を参照)

629 決勝戦

6291 下記の点を除きこれまでに記載された事項は決勝においても適用される

6292 メディアの注目を高めるため決勝戦では競技者は予選の成績に準じて複数ゾーンに配置することができる決勝戦が複数のシリーズにわたる場合は最も好成績の競技者は最終組で競技しなければならない

63 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

631 予備

632 世界選手権においては621 項は適用されない

633 競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前にそれぞれのキャプテンは競技者の申告距離をジャッジに提出しなければならない

634 OT のインターバルは少なくとも 10 分とする

64 競技会における世界記録

641 パフォーマンスが世界記録を上回ったときそれが新しい世界記録と認定されるには34 項が満たされなければならない

642 従来の世界記録よりも 1m以上上回った場合に新しい世界記録として認められる

65 世界記録アテンプト

651 予備

652 競技者はウォームアップ時間を自由に選択することができる一人のジャッジが OT の60 分前から競技者を監視する

653 競技中1人以上のセーフティーフリーダイバーを併泳させ又は(競技者のレーンがプールサイドの場合)プールサイドで追走させ競技者の競技進行行をフォローしなければならない

654 従来の世界記録よりも 1m以上上回った場合新しい世界記録として認められる

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7 コンスタントウエイトウィズフィンウィズアウトフィン(CWTCNF)

71 概要

711 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

712 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助するパートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

713 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

714 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止するCWTではモノフィンまたはビーフィンの使用を認める(CNF では使用不可)審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

715 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

716 競技者はタグを水上に持ち帰りジャッジに示さなければならないタグの仕様は技術資料(3項)に規定されている

717 競技者は自らのフィンキックで潜降浮上しなければならない潜降浮上中は7171 項および 7172 項に示す場合を除き競技ロープを引っ張るまたは摑む行行為をしてはならない

7171 競技者が競技中気道(鼻と口)が水面下にある場合ボトムプレートから 2m以内のゾーン(以下「2mゾーン」という)では失格とならずにロープを引っ張るまたは掴むことができるただし競技ロープの水面または水上部分を掴むことが禁じられていないことを前提とする2mゾーン以外でロープを掴むとペナルティが適用される競技中競技者がロープを掴んで引っ張った場合は失格となるただし例外的に申告深度に届かずに浮上する場合にターンするために1回に限りロープを握り引っ張ることは認められる

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7172 競技者は潜水中ロープをガイドとして使うことは認められるが推進のためのサポートとして使った場合ペナルティが適用されるただしスタート時に競技ロープの水上か水面部を掴むことは許されるこれは競技者の身体や開いた掌がロープに接触することは許容されるという意味であり競技者がロープを保持するまたはロープをサポートとして使った場合はペナルティが適用されるただしそれが 2mゾーンの猶予内であれば競技者は自由に手を動かすこともロープを掴むこともできる2mゾーンは明確に区別できるように印を付けておかなければならない前述に関係なく競技者は競技の最後の水面への浮上のための動作に関連して競技ロープの水面または水上部分を掴み引っ張ることができこの行行為はペナルティとならない

718 競技者は潜水前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートその他サポートポイントからの助走をつけたあらゆるスタートを禁止する

719 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならないボトムプレートの仕様は技術資料(3章)に明記されている

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

72 国際大会

721 競技者はCWT の競技会でフィンを使わずに泳ぐことは可能であるCNF の競技会ではいかなるフィンの使用も許されない競技会が CWTCNF として公式発表された場合競技者はフィンの使用の有無を選択することができるが一つの競技会として結果表は一つになるAIDA ランキングにおいてはそれぞれの種目の結果として記載される競技会がCWT-CNF として公式発表された場合競技者はどちらの競技に出場するかを選択する事ができる競技会は 2つの独立立したものとして扱われ結果表も別々になる競技会が単独種目として公式発表された場合は混合種目としては扱えない

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722 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する(天候メディア報道を含む大会の環境は審判団の判断材料となる)

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行わなければならない

7231 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

7232 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)の入水と水面からの離脱は競技の開始とみなす

724 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

725 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

726 競技エリアには競技者パートナー(キャプテンコーチ)審判セーフティーフリーダイバー以外は立立ち入ることができない

727 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

728 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

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73 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

731 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

732 予備

733 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

74 競技会における世界記録

741 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

75 世界記録アテンプト

751 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの3ヶ月前から2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

752 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

753 予備

754 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

755 予備

756 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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8 フリーイマージョン 81 概要

811 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

812 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助する

812 パートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

813 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

814 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止する

815 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

816 競技者はタグを水面に持ち帰りジャッジに示さなければならない

817 競技者はロープを手繰るか又は自力力で泳いで潜降浮上しなければならない

818 競技者は潜行行前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートまたはその他サポートポイントからの勢いをつけたいかなるスタートも禁止する

819 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならない

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

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bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

82 国際大会

821 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

8221 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

8222 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)のいかなる入水および水面からの離脱も競技の開始とみなす

823 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

824 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3 つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

825 パフォーマンスエリアは以下の人員のみアクセス可能競技者そのパートナー(キャプテンコーチ)ジャッジおよびセーフティーフリーダイバー

826 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

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bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

827 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

83 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

831 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

832 予備

823 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

84 競技会における世界記録

841 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

85 世界記録アテンプト

851 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

852 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

853 予備

854 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

855 予備

856 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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9 バリアブルウェイト(VWT) 91 概要

911 AIDA インターナショナルはバリアブルウェイトを競技会の正式種目として認定しない

912 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

92 世界記録アテンプト

921 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

922 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

923 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull ダイビングスーツの厚みは競技会場が海水の場合は 7mm淡水の場合は 9mmを上回ってはならない

bull ウェットスーツがセパレートタイプの場合脇の下から股の部分に限り二重になっていてもよい

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull モーターエンジンプロペラ等推進力力を補助する機器の使用を禁止するビーフィンまたはモノフィンの使用は許可する

bull 競技者は固定されたロープを潜降しなければならない競技者はロープのボトムウエイトをバラストとして利用し潜降することはできない(すなわち「ボトムウエイトに乗る行行為」は許可されない)

924 その他浮上を補助する装置等は大会の AIDA インターナショナルジャッジが AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者およびまたはスポーツオフィサーと協議の上禁止する

925 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

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926 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

927 競技者は自らの力力によるビーフィンモノフィンおよびまたはロープを手繰ることによって浮上しなければならない浮上を補助するインフレータブルまたはメカニカルなシステムの使用は禁止する

928 予備

929 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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10 ノーリミッツ(NLT) 101 概要

1011 AIDA インターナショナルはノーリミッツを競技会の正式種目として認定しない

1012 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

102 世界記録アテンプト

1021 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

1022 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

1023 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull 浮上の場合にはモーターエンジンプロペラ等を補助する機器の使用を許可する潜降にはウエイト付スレッド以外推進を補助する器材の使用は禁止する

1024 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

1025 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

1026 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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11 ペナルティ 111 以下に記載する間違いを犯した場合失格とはならないがペナルティが適用される負の数は AIDA 記録として認められない

112 ペナルティのない記録のみが AIDA 世界記録大陸記録として公認される

113 OT より早く競技を開始した場合5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

114 プール競技において競技者が定められた時間(STADYNDNF では OT から 10 秒以内)を超えて競技開始した場合OT から 30 秒までは5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される30 秒を超過した場合は失格となりスタートが許されない

115 申告(AP)と結果(RP)の差によるペナルティ

1151 スタティック競技(STA)において結果が申告時間を下回った時5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=5 分 35 秒結果(RP)=5分 4 秒

申告と結果の差=31 秒

ペナルティ=7ポイント

最終ポイント=608-7=538 ポイント

1152 ダイナミック競技(DYNDNF)において結果が申告距離を下回った場合1mにつき 05 ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=100m結果(RP)=89m

申告と結果の差=11m

ペナルティ11x05=55 ポイント

最終ポイント445(89m)-55(11m)=39 ポイント

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1153 深度競技(CWTCNFFIM)において深度計が申告より浅い深度を示した場合結果と申告深度の差 1mにつき 1ポイントのペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではない

計算例

申告=50m結果(深度計の読み)=465m

実際の結果=465rarr結果=46m

ペナルティ

bull 申告と結果の差50m-46m=4mペナルティは 4ポイント

bull タグを持ち帰らないペナルティは 1ポイント

最終ポイント46-5=41 ポイント

116 ダイナミック競技(DYNDNF)特有のペナルティ

1161 スタート時及びターン時に身体のいかなる部分も壁にタッチしなかった場合は1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるまたターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格とする

1162 競技者は選手が身体の一部が水面に出たままレーンを泳ぎ切った水面に出たまま全競技を行行った場合失格となるこの規則に違反した場合は失格となる前述に限らず水面でアームリカバリーを行行った場合は失格となる【アームリカバリークロールの様な動きで腕を体の脚の方から頭の方に戻す動作】

1163 競技者が競技中に身体をサポートするもの(壁コースローププールの底等)につかまったり押したりした場合は5ポイントのペナルティが適用されるただし競技者が浮上に際してプールのエッジまたはロープを掴むことはペナルティの対象とならないものとする

117 深度競技(CWTCNFFIM)特有のペナルティ

1171 競技者が競技中に安全上の理由以外でセーフティーラニヤードを外した場合は10ポイントのペナルティが適用される

1172 競技者がタグをジャッジに渡せなかった場合は1ポイントのペナルティが適用される

118 コンスタント競技(CWTCNF)特有のペナルティ

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 42 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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1181 競技者は気道(鼻と口)が水面下にある場合2mゾーン(ボトムプレートから 2m以内の範囲)では失格とならずにロープを掴むことが認められる競技中鼻と口が水面下にある間にロープの 2mゾーン以外の場所を掴んだ場合1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるただし 717 項記載の例外を除く前述に関係なく競技者は競技開始時競技ロープの水面または水上部分を(すなわち手が完全に入水しない限り)ペナルティ無しに掴むことができる

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12 プロテスト(異議申し立立て) 121 キャプテン(不在の場合は競技者自身)は当該事象が起きてから最大 15 分以内または当日の結果発表後 15 分以内にジャッジにプロテスト(異議申し立立て)を行行うことができる

122 審判団は水面下での規則の違反をセーフティーダイバーまたはボトムカメラビデオのレビューから確認した場合適用可能なペナルティまたは失格を競技者およびまたはそのチームキャプテンへ直接告知するか結果発表時に当該ペナルティ失格を含めるものとする

123 プロテストがあった場合ジャッジは選手のペナルティまたは失格について以下の手順で判断する

1231 プロテストはすべて審判室で管理しひとつずつ処理する

1232 ジャッジはそれぞれのプロテストについて最初にビデオ映像を見見るビデオ映像は必要に応じ何度もまたはスローモーションで再生する

1233 判定を行行ったジャッジは事実の要約とその判定に至った経緯を他のジャッジに説明する

1234 競技者とキャプテンは公式ビデオ映像を見見て追加のコメントを付け加えることができるその後競技者とキャプテンは退室する

1235 競技者は必ず事情を聴取され関連性があれば審判団は競技者の安全および潜降と浮上の監視を担当するスタッフたちからも聴取できる

1236 審判団はプロテストについて協議できるが審判団長が課す協議の制限(例各ジャッジの発言を 1分に限定するなど)を前提とする審判団はその後各プロテストに対する無記名式投票へと進む

124 単に疑わしいだけの場合は競技者にとって有利な判定を行行わなければならない(すなわち何が起きたのかがよくわからない場合競技者にとって有利に解釈する)この場合審判団はどのパフォーマンスを考慮の対象とするかを決定する

125 審判団は遅くとも競技当日のイベントコミッティにおいて当日の競技におけるプロテストの判定結果について報告する

126 プロテスト申立立人は 50 ユーロまたは同額の現地通貨を支払わなければならないこれは審判団が競技者の正当性を認めた場合は返金金される逆に審判団が競技者の正当性を認めない(すなわち申し立立てが覆らない)場合支払金金は競技の主催者に渡されるがAIDA 世界選手権または世界記録競技会では支払金金は AIDA インターナショナルへ渡る

127 AIDA 世界選手権大会ではプロテストを行行う競技者と同じ国籍のジャッジはプロテスト処理から外れなければならない(すなわちそのプロテスト処理のあらゆる過程または審判団投票の間プロテストが処理される部屋にいてはならない)

128 審判団の決定において結果が同数となった(例えば棄権によりジャッジの人数が偶数になった)場合は審判団長の票(プロテストに参加している場合)または副審判団長(審判団長が参加していない場合)の票が 2票として数えられる

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129 決勝時のパフォーマンスに関するプロテストによって決勝がやり直しになることはない

1210 競技者は自身の競技中の環境(セーフティーダイバーや主催者の不備により競技への妨げがあったなど)に対してもプロテストを行行うことができるこの場合競技者は審判にその場で直接申し立立てることができそれが有効と認められれば競技のやり直しができるものとする(特に深度競技において)

1211 各プロテストはひとつの問題のみを扱う例えば競技者がグラブ違反およびサーフェイスプロトコル違反でペナルティを適用されている場合その競技者が両方の問題で申し立立てをしたい場合はふたつの申し立立てを行行わなければならない別々の問題はそれぞれのプロテストフォームに記載し別個のプロテストとして扱われなければならない

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13 競技審判団 131 国際大会

1311 国際大会では審判団は当該競技会で AIDA インターナショナルを代表する 2名以上の AIDA インターナショナルジャッジで構成されるものとするAIDA ランキングリストに掲載するプール競技では 1名以上深度競技では 2名以上の AIDA ジャッジがその競技をジャッジしなければならない

1312 アシスタントジャッジはAIDA インターナショナルジャッジのポジションに関連する特定の職務(公式カウントダウン深度計およびタグの管理タイムキーピング等)を補助するものでスタティック競技においてはジャッジとアシスタントジャッジを設置されることがある

1313 ジャッジはウォームアップのスタートから競技に立立ち会い以下のことを行行う

bull 競技会が競技規則どおり運営されていることの確認

bull 競技者の装備のチェック

bull 競技者のパフォーマンスのチェック

bull 競技会に関連する規則を遵守しないまたは主催者の円滑な運営や競技会の安全性を損なう競技者を失格にする

bull 競技者やスタッフの安全が脅かされた場合競技を中断させる

bull チームキャプテンから提出されたプロテストの収集(該当する場合)

1314 コンスタントウエイトフリーイマージョンにおいては1名以上のジャッジが水中で判定を行行わなければならない世界記録を上回る申告の場合その結果が世界記録として認定されるためには2名以上のジャッジが水中で判定しなければならない(34 項参照)

1315 主催者は競技会の 2週間前までに審判長を AIDA インターナショナルへ(CARS システムを通じて)告知しなければならない世界記録ステータスの競技会では当該告知は競技会の 6週間前までに AIDA インターナショナルへ告知しなければならない

132 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

1321 世界選手権においてはAIDA インターナショナルは AIDA ジャッジ IOP の条件に従い審判団を指名する審判団は 6名以上の AIDA ジャッジから構成されるジャッジ要件は下の 1333 項と 1334 項に規定されている

1322 アシスタントジャッジは競技会の通常の進行行に関し投票や決定はできないが各状況においてインターナショナルジャッジ(意思決定の際にそれを検討する者たち)へ自分たちの意見見を述べることができる

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1333 AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならないAIDA 世界選手権のジャッジはシニアジャッジ(レベル D)以上でなければならない前述に加え

(i)AIDA プール世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(ii)AIDA 深度世界選手権のジャッジはAIDA 深度競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(iii)AIDA チーム世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上AIDA 深度競技会から 30 ポイントを得ていること

1334 審判長AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならない前述に加え

a) AIDA プール世界選手権では審判長はプール競技会から最低 100 ポイントプール世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上のプールおよびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

b) AIDA 深度世界選手権では審判長は深度競技会から 100 ポイント以上深度世界記録アテンプの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の深度およびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

c) AIDA チーム世界選手権では審判長は

(i)プール競技会から最低 100 ポイントおよび深度競技会から最低 100 ポイント

(ii)深度世界記録アテンプトの最低4レコードポイントおよび深度世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の AIDA 世界選手権(プール深度およびまたはチーム)でジャッジを務めていること

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14 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ) 141 イベントコミッティ

1411 イベントコミッティは円滑な競技会運営と競技規則や運営についての質問に答える場として実施される

1412 イベントコミッティは以下のメンバーで構成される

bull 審判団

bull チームキャプテン

bull 大会主催者

競技者はイベントコミッティに参加する要望は出せるが直接発言することはできないキャプテンが競技者の代表として要望を代弁する

1413 イベントコミッティは審判団および主催者によって進行行されるその日の特定の議事を遵守する

1414 イベントコミッティは相互尊重とフェアプレイの精神に則って運営されなければならない審判団主催者または他チームのキャプテンに対して非協力力的な姿勢のキャプテンや競技者はイベントコミッティから排除されることがある

1415 イベントコミッティは次に掲げる事項を目的として競技日前日の主催者の設定した時間に開催される

bull 競技結果の発表

bull キャプテン競技者スタッフへの翌日の競技に関する一般事項(日程の再確認ローカルルール天候や特別な環境等)の伝達

bull 翌日に開催する競技の OT タイムの配布

142 競技参加標準記録(MINIMA)競技参加標準記録を設定する場合はAIDA インターナショナルが(主催者との協議により)設定するものとしそれらが適用される世界選手権開始の6か月以上前に AIDA ナショナルへ通知されなければならない

143 主催者

1431 AIDA インターナショナルに選出された大会主催者は開催 6か月前までに次に掲げる情報をAIDA インターナショナルを含むすべての関係者に送付しなければならない

bull 大会に適用される全ての規則

bull 競技会概要(開催期日イベントコミッティ大会参加費等)

bull 使用施設日時宿泊場所偶発責任等が記載された競技会実施要項

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bull 競技者ジャッジ観衆の安全のための使用される設備が記載された文書

bull 緊急時の避難救助手順が記載された文書

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull 競技会の進行行運営に関するすべての文書

bull 代替の会場となる場所の図

bull メディアに関する詳細計画と大会主催組織のスタッフの名前

1432 大会主催者は開催 5か月前までに競技会に関する詳細情報を告知する専用のウェブサイトを英語表記で開設しなければならない具体的な内容は次のとおり

bull AIDA ロゴを使用したウェブサイトと公式の競技会名

bull 競技開催地の案内図

bull AIDA インターナショナル競技規則

bull 詳細スケジュール

bull AIDA インターナショナルへの登録ページ

bull 主催者問合せ先アドレス

bull 宿泊施設(ホテル空港)

bull 競技会場付近の概要情報

bull レンタカー船の情報

bull スクーバダイビングやフリーダイビングに関するその国特有の法規則

bull メディアに対する情報(連絡先水中映像写真の入手の可否等)

1433 AIDA インターナショナルは開催 2か月前までにジャッジの立立候補を受け付け検討を経て審判団を編成しなければならない大会主催者はチームキャプテンに審判団の構成について競技会初日に通達するものとする大会主催者は審判団の開催地までの交通費および宿泊経費食事代を負担するものとする各ジャッジには自室が提供される(ただし他のジャッジまたは自分のパートナーと同室になることを了承するものとする)交通費は大会主催者より前払いにて支払われるものとし移動に関する書類はAIDA インターナショナル理事会により審判団の選出がなされてから遅くとも 10日以内に使用できるものとする主催者はAIDA インターナショナルに対し(適用可能であれば)審判団に同じ大陸の国のジャッジを50を目安に選出するよう依頼できる

1434 主催者は全ての必要な施設設備を審判団が自由に使えるようにしておかなければならない

1435 主催者は審判団がビデオをチェックするための常設のエリア(施設設備)を確保しなければならない

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1436 大会全体の責任はAIDA インターナショナルや審判団ではなく大会主催者が負うAIDAインターナショナルおよび審判団は競技者の安全に関する責任を負わないものとする

1437 イベントコミッティは競技会の前日に行行われるものとする主催者はその席においてチームキャプテンに当該競技のスタートリストを配布しなければならない

1438 主催者は大会初日(開始日)に競技者キャプテン主催者審判団メディアセーフティスクーバーフリーダーバー医療救急スタッフによる情報共有化のためのミーティングを開催しなければならないこのミーティングを通じ主催者は大会の詳細情報特にイベントコミッティの開催スケジュールおよび競技結果発表の日時について説明する

1439 大会主催者は報道関係者がトレーニング日および競技日に水中撮影(ビデオあるいはスチール)をするために水に入れるよう配慮し施設を用意しなければならない

14310 大会主催者は競技者が記入するための申告用紙を用意する

14311 AIDA インターナショナル理事会により指名された委員会は(一人の AIDA からの代表に対して)主催者の費用で競技会の 2か月前までに以下に掲げる事項について主催者と確認する

bull 宿泊スケジュール資材調達などが計画どおりに進んでいるか

bull セーフティーフリーダイバースクーバダイバーのリーダーと共にイベント全体の安全管理の準備ができているか

bull 施設とその管理状況

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull メディアに関する詳細計画とメディア担当スタッフの決定

14312 この委員会は1名以上の審判団のメンバー(または AIDA インターナショナル委員会に指名されたその他の者)から成り問題を整理し必要な解決策を見見つけるために主催者と緊密に連携をとりながら効率的な組織運営を目指すものとするこの委員会はAIDA インターナショナル理事会へ直接報告する

14313 審判長と副審判長または 2名の指名されたジャッジは公式アクティビティの開始日(大会初日)の 3日前までには現地に到着していなければならない

14314 大会主催者は自国の然るべき機関または AIDA インターナショナルに依頼しドーピングテストを実施することが義務付けられる主催者はこれらの手続きと試験(キットを含む)の費用を支払うものとする競技者が選ばれる条件は審判団の裁量にゆだねられるただし各種目の優勝者および世界記録を上回った競技者は男女女ともに必ずテストを受けるものとするまた一般に主催者は全ての 1位と 2位の競技者と競技日ごとにランダムに選択された 2人の競技者を検査する準備をしなければならない

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14315 大会主催者は各種目とも1名以上の「オープナー」を設けることが望ましい審判団はセーフティーダイバーまたは有能なフリーダイバーの中から「オープナー」を指名することができる「オープナー」はそれぞれの能力力の範囲内で競技ゾーンを公式に確認し主催者の慣らしを行行う「オープナー」は競技者と同条件で試技をすることになるが必ずしも競技者でなくともよい決勝と予選は同じ日に開催されても別の大会として見見なされしたがってそれぞれでオープナーを設ける決勝に進出していない予選出場者が決勝の「オープナー」として試技をすることは認められる「オープナー」としての記録は世界記録としては認められない

14316 大会主催者はすべての競技者の ID ナンバーを設定する競技者は競技中必ず IDナンバーが明確に分かるようにしなければならないID ナンバーのリストは報道関係者とキャプテンに配布される

14317 大会主催者はセーフティーダイバージャッジおよびその他オフィシャルスタッフ全員に対して競技中も視認しやすい ID システムを提供しなければならない

14318 公式深度計は正確な測定のため競技が始まる前までに測定済みのロープで確認調整されなければならない

144 雑則

1441 主催者または競技者のスポンサーに関連する制限事項によって大会運営に支障があってはならない

1442 イベントコミッティでは公認メディアの人数と位置について明確にしなければならないAIDA に指定されたカメラマンおよびまたはビデオグラファーは全てのメディアゾーンおよび深度競技用の全ての競技エリアへ立立ち入ることができる(当該者は競技の進行行に干渉してはならない)

1443 AIDA インターナショナルおよび大会主催者は競技者が競技規則を遵守しないために生じた事故について責任を負わない

1444 現競技規則は世界選手権開催の 3か月前以降は変更しないものとする

1445 競技規則において明示されていない事項についてはジャッジのみが判断を下すことができる

145 スタートの最小インターバルAIDA 世界選手権の深度競技では競技の最短インターバルは 9分(100m 以上の潜水は 10 分が推奨される)なければならないただし80mに満たない潜水の最短インターバルは 8分とし50m未満の潜水での最短インターバルは 7分とする

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用語集 AIDA カレンダーAIDA のウェブサイトには様々な目的のカレンダーが掲載されている競技記録アテンプトインストラクターコースジャッジコースこれらのカレンダーは以下に掲載されている

CARS競技会発表およびランキングシステム最新の AIDA 競技会と記録アテンプトデータが蓄積されたオンラインアプリケーション以下の二つで構成されている

a) 競技会の発表 httpcarsaidainternationalorgcalendarannounce-competition

b) ランキング(すなわち結果) httprankingaidainternationalorg

CNFコンスタントウエイトウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

CWTコンスタントウエイトウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DNFダイナミックウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DYNダイナミックウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

FIMフリーイマージョン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

IOP本 AIDA ジャッジインターナルオペレーションと手順

JOSジャッジオンラインシステム最新の AIDA ジャッジ情報が蓄積されているオンラインアプリケーションAIDA のウェブサイト httpjudgesaidainternationalorg にある

STAスタティック httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

Page 21: AIDA International Competition Rules v14.0J-60522-2...らない。AIDAインターナショナル理事会は、その競技会が条件を満たしているかどうかにつ いて判断を下すことができる。

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454 深度競技においては2名以上のセーフティーフリーダイバーを配置しなければならないプール競技においては1名以上のセーフティーダイバーを配置しなければならないダイナミック競技においては競技者がプールの壁に近いコースを使用する場合はジャッジと共にプールサイドを歩く配置でも可とするセーフティーフリーダイバーは必要とされる場合はいつでも水に入って競技者の救助ができるように準備をしておかなければならないダイナミック競技においては25mを超える長さのプールを使用しセーフティーフリーダイバーがプール内を併泳する場合は2名以上の配置が求められる

46 2014 年安全性強化事項

461 申告の制限

4611 主催者は競技者が過去 3か月間に達成し主催者に証明した深度の最大 10m 超までに申告を制限できる【達成期間や制限深度を主催者の判断で変更する事も可】

4612 申告の制限は全ての選手に等しく適用されなければならない主催者(と審判長)は制限を遵守するために制限深度を超えた申告を変更する場合があるこのような変更は全ての選手に等しく適用される

4613 競技者がその 3か月前までの期間中に適切なダイブを行行わなかった場合主催者はAIDA ランキングリストにあるその競技者のパーソナルベストの 50-70を使用しなければならない一般的にディープダイビングを一定期間行行っていない場合AIDA はその競技者にゆっくりと(パーソナルベストの 50-70を超えないように)再開することを推薦しているその競技者は主催者(及び居る場合は大会の医師)と最初のダイブの適切な深度を相談しなければならない

4614 主催者がこの規則のもとで申告を制限する予定の場合競技会の支払いを受領する前に文面(Eメールなど)により競技者へ告知しこの告知を広告(例主催者のウェブサイトとグループ Eメール)に入れなければならない

4615 競技者が申告を制限(すなわち変更)された場合でも料金金の返金金はない主催者は当該の変更を合理的に速やかに競技者へ告知しなければならない

462 ソナー

4621 世界選手権と世界記録において深度競技ではソナーを練習し使用していることが主催者に求められる

4622 世界記録ステータスの競技会において深度競技ではソナーの使用経験を積んでいることが主催者に求められる

4623 その他の競技会において最大競技深度がセーフティーダイバーの視界内である場合を除いて深度競技ではソナーを練習し使用していることが主催者に推奨される(が必須ではない)

463 潜降の再開の禁止

4631 CWTCNFFIM では競技者は一旦浮上を開始した後にターニングバックダウン(再び潜降)することを禁止する違反者は失格となる(すなわちレッドカード)

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4632 「ターニングバックダウン」とは(i) ソナー上では浮上開始と見見受けられたがその後再び潜降しはじめるまたは(ii) 同じ深度に 5秒以上留まりその後潜降する行行為として定義される

4633 主催者はこの規則を競技会開始前に競技者へ説明しなければならない

4634 主催者側スタッフはその稼動が競技者のリスクを軽減すると思われた場合カウンターバラストを稼働させる権限を持つ(が要求はされない)

464 スクイーズの事後

競技者をケガのリスクから守るため競技者が著しいスクイーズまたはその他競技者の安全性を脅かす医学的状態にある場合大会の医師は競技者の潜水を止めることができる医師主催者(例セーフティーダイバー)またはジャッジの要請により医師は再潜水前に競技者の検査を要求する(医師または主催者により決定された通りの)深度潜降の後パルスオキシメーターによる酸素飽和度検査が義務づけられこれにより医師は競技者がさらなる検査を必要とするかどうか決定する主催者と審判長との協議により医師はそうした規制がダイバーの健康と安全を守るために必要と思われる場合以下の規定の通り競技者の潜水を禁止することができる当該規制が実行行された場合大会参加費の返金金はない競技者が医師の検査を拒否した場合競技者はその競技会で再び潜水することが許されず別の競技会エントリー前に健康診断書を取得しなければならない予想される検査結果には以下のものがある

4641 健康なダイバー自己責任で潜水可能

4642 軽い症状休憩の勧告または簡単な潜水(すなわちその競技者にとって浅い深度)への制限

4643 軽度の肺水腫2日間の休息(またはケガの程度により医師の裁量でそれ以上)復帰時以前の潜水より深い申告はできない異なる種目を行行いたい競技者の場合医師は申告の許容可能な最大深度を決定できる

4644 重度の肺水腫3日間の休息または競技の終了(ケガの程度により医師の裁量による)徐々にモニターされた潜水で潜水を継続するようにする(例以前の目標深度の 60未満から開始する)異なる種目を行行いたい競技者の場合医師は申告の許容可能な最大深度を決定できる

4645 重症の場合医療的ケア競技者が回復したことを医師が確認するまで追加的な潜水はできないラングスクイーズ(例ピンク色の気泡または泡を咳出す)は重症の一例

4646 競技者が申告を制限されたあるいは潜水が中止された場合料金金の返金金はない

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465 トレーニング及び装備

4651 必要な医療トレーニング世界選手権と世界記録AIDA 世界選手権と世界記録競技会では以下のトレーニングを受けた医師が必要となる

bull 救命外科

bull 気道管理

bull 二次心肺蘇生法(ACLS)

bull 要求されないが可能なところでは推薦されるACLS のトレーニングを受けた最低もう 1人のパラメディックまたはセーフティーダイバー

4652 必要な医療トレーニング世界記録ステータスの競技会世界記録ステータスのAIDA競技会では以下のトレーニングを受けた医師が必要となる

bull 救命外科

bull 気道管理

bull 二次心肺蘇生法(ACLS)

bull 必須ではないが可能なところでは推薦されるACLS のトレーニングを受けた最低もう 1人のパラメディックまたはセーフティーダイバー

4653 必要な装備AIDA 世界選手権と世界記録競技会及び世界記録ステータスの AIDA競技会では以下の装備が必要となる

bull パルスオキシメーター

bull 聴診器

bull ポケットマスクスタッフのトレーニングが必要競技ゾーン内に常備が必要使用は必須ではない

bull 酸素マスク

bull 必須ではないが可能なところでは推薦されるCPAP フェイシャルマスクと標準マスクPEEP (positive end-expiratory pressure) バルブ付き BVM (Bag-Valve-Mask) が付いた酸素タンク

4654 推薦される装備AIDA 世界選手権と世界記録競技会及び世界記録ステータスのAIDA 競技会では以下の装備は必要ではないが可能なところでスタッフが使用資格のあるところでは推薦される

bull 吸引器

bull プランジャーニードル(またはhttpwwwnarescuecomARS_for_Needle_Decompression_(325_in)- CN1ACDE14CD3FDhtml)

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bull AED(自動体外式除細動器)使用にはドライエリアの検討が必要

bull 口咽頭エアウェイ(気道の使用が簡単な補助)

466 インシデントレポーティングシステム2015 年 1月 1日よりAIDA 競技会の主催者は(ヘッドジャッジ医師と共同で)競技会における安全性関連インシデントを AIDA のオンラインのインシデントレポーティングシステムにて報告する必要があり手順とインストラクションは同システム内に明記されている

467 休息日競技者が連日潜水することを防ぐためAIDA は主催者が競技スケジュールに休息日を加えることを奨励する

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5 スタティック(STA) 51 概要

511 スタティック(STA)競技はプールまたは限定された安全な自然環境下で実施する深度要件は技術資料(4項)に規定されている

512 競技は水面付近で行行う

513 競技者はウェットスーツ顔面の装備(マスクスノーケルノーズクリップなど)を自由に選択することができる

514 競技者の公式記録は2つの計時結果の平均タイムとするそれぞれの計時においては秒以下切り捨てとする

公式計時 5 分 08 秒 64 および 5 分 07 秒 48

平均計時(508 + 507) 2 = 5 分 07 秒 50

公式記録5 分 07 秒= 614 ポイント

52 国際大会

521 OT のインターバルは主催者が審判長と競技の上決定するAIDA は競技者が自分の OT 前の最低 3分間競技ゾーンにいることが許可されるよう推薦する

522 ゾーンは「ウォームアップゾーン」「待機ゾーン」「競技ゾーン」の 3ゾーンで構成される競技者は最初の公式アテンプトの 45 分前から「ウォームアップ」を開始でき「ウォームアップゾーン」に入ることができる「待機ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで立立ち入ることができない

523 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは「ウォームアップゾーン」「待機ゾーン」「競技ゾーン」での補助が許可される競技者が希望する場合競技者の競技開始から気道が水面上に出るまでパートナーをオフィシャルのセーフティーフリーダイバーとして配置することができパートナーは意識確認のためのボディタッチをすることができるこの時パートナーは自分がコーチングする競技者の安全についての責任があるが競技会を通じての安全管理についての責任は主催者にあるいずれにせよパフォーマンスが終了し競技者の気道が水面から出た時点からパートナーは競技者に触れることは許されないパートナーは小さな声で競技者に話しかけることのみ許されるこれらが守られなかった場合その競技者は失格となる競技終了(すなわち鼻及び又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

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524 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われる競技者が OT から 10 秒以内に競技を開始しない場合ペナルティが適用されOT から 30 秒を経過してもスタートしない場合は失格となるまたOT 前にスタートした場合もペナルティが適用される

525 競技結果(RP)が申告時間(AP)を下回った場合はペナルティが適用される

526 予備

527 競技者は OT 毎に 1度のみ公式アテンプトを行行う権利を有する鼻と口が水中に沈んだ時点で競技スタートと見見なす競技者の OT 時または OT 後の気道(すなわち鼻と口)のいかなる入水も競技の開始とみなされる

528 セーフティーフリーダイバー及びパートナー(キャプテンコーチ)は競技中入水した状態で競技ゾーンに入ることができるその場合以下の手順で競技者の意識の状態を確認する責任を有するセーフティーフリーダイバーは競技者に対し明確にボディタッチをする競技者はあらかじめセーフティーダイバーあるいはパートナーと決めておいたサインで意識があることを伝えるこの場合以下の手順が使用される

主催者が指名したオフィシャルフリーダイバーの場合

bull 申告時間(AP)1 分前から 30 秒毎

bull 申告時間後は15 秒毎

パートナーの場合

bull 特に規定は設けずパートナーの自由とする

競技者がボディタッチに対するサインを返さなかった場合ジャッジは直ちにセーフティーフリーダイバーもしくはパートナーに追加の合図をするように指示をするジャッジは反応がおかしい又は反応が無いと判断した場合セーフティーフリーダイバー又はパートナーに競技者を水から上げるように要求するジャッジは競技者の反応に疑いを持った場合セーフティーフリーダイバーもしくはパートナーに競技者に追加のサインを出させるように指示できる

529 AIDA インターナショナルジャッジと主催者側のタイムキーパーは競技時間を計測する競技者の気道(鼻と口)が水面下に入った時あるいはスノーケルを使用する場合はスノーケルを口から外した時ストップウォッチでの計測がスタートする競技者の気道が水面から出た時計測をストップする

5210 決勝戦

52101 下記の点を除きこれまでに記載された事項は決勝においても適用される

52102 メディアの注目を高めるため決勝戦は複数ゾーンでの同時スタートとすることができる決勝戦が複数のシリーズにわたる場合最も好成績の競技者は最終組で競技する

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53 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

531 世界選手権においてはスタティック競技はプールまたは限定された安全な自然環境下で実施する

532 競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前にそれぞれのキャプテンは競技者の申告時間をジャッジに提出しなければならない

533 OT のインターバルは少なくとも 14 分とする

54 競技会における世界記録

541 パフォーマンスが世界記録を上回ったときそれが新しい世界記録と認定されるには34 項が満たされなければならない

542 従来の世界記録よりも 1秒以上上回った場合に新しい世界記録として認められる

55 世界記録アテンプト

551

552 アテンプトの時間は2人の AIDA インターナショナルジャッジが計測する気道が水面下に入った時あるいはスノーケルを使用する時はスノーケルを口から離した時から計測を開始する競技者の気道が一度水面上に上がった時点で計測を終了する

553 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

554 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは競技者の競技開始から気道が水面上に出るまで自由に競技者に接触することができまた意識確認のためのボディタッチすることができるパートナーは自らがコーチングする競技者に対して責任を有するただしパフォーマンスが終了した(競技者の気道が水面から出た)時点からは競技者に触れることは許されず競技者に話しかけることのみ許されるこれらが守られなかった場合その競技者は失格となる競技終了(すなわち鼻及び又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

555 従来の世界記録よりも 1秒以上上回った場合新しい世界記録として認められる

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6 ダイナミックウィズフィンウィズアウトフィン(DYNDNF)

61 概要

611 競技はプール内で行行われる全ての DNYDNF についてのプールの深度要件は技術資料(4項)に規定されている

612 競技は25ヤード(2287m)以上のプールで実施した場合のみ世界記録として認定されAIDA インターナショナルのランキングリストに登録されるただし全てのパフォーマンスはメートル法で報告されなければならない

613 競技者はウェットスーツウエイト顔面の装置(マスクスノーケルノーズクリップなど)を自由に選択することができる

614 両競技において選手は手や腕を使って泳いでもよいただし特別なパドル類スイミンググローブやスイミングソックスなどの推進力力を生む手段は(DYN でのビーフィンモノフィンを除き)使用を禁止する

615 DYN では競技者はビーフィンとモノフィンのいずれを使用してもよいただし世界記録についてはビーフィンかモノフィンのいずれかを使用しなければならない

616 競技者は潜水前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートその他サポートポイントからの助走をつけたあらゆるスタートを禁止する競技は気道(鼻か口)が水面に出た時点で終了する

617 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは「ウォームアップゾーン」「競技ゾーン」で競技者を補助することができるただしOT 後は話しかけることのみ許され競技者に触ることは許されない競技終了(すなわち鼻又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

618 競技者は完全に水中に没していなければならない水面露出については 116 項を参照

619 競技者補助のため1名以上のセーフティースタッフが伴泳又は追走しなければならない競技者のレーンがプールサイドから距離がある場合は1名以上のセーフティーフリーダイバーが水中で伴泳するものとするまた1コースに複数のセーフティーフリーダイバーを配置することも可能としその場合セーフティーフリーダイバーはそのレーンを分割して担当してもよい

6110 到達距離は競技者の気道(鼻か口)が水面に出た場所で計測されるただし競技者がプールの端で競技を終了する場合気道(鼻か口)が水面に出る前にエンドウォールに水面下でタッチすること計測単位はメートル法とし少数点以下は切り捨てとする

1729m=172m公式記録172x05=86 ポイント

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6111 自力力での潜行行水泳以外のいかなる推進支援も利用してはならない(ターン時にエンドウォールを蹴ることは許される)浮上時にプールの底を押して浮上することもペナルティとなる【補足浮上に際し気道が水面上に出る前に足などをプールの底につく行行為は浮上のための連続動作であってもペナルティが適用される】競技終了時のプールエッジのグラブについては 116 項を参照のこと

6112 スタート時壁から 15m 以内の地点で気道(鼻と口)が水中に没していなければならない違反した場合は失格となる

61121 スタート時に身体のどこかの部分がプールのエンドウォールに接触していなければならない違反した場合はペナルティが適用される

6113 ターンでは身体の一部がエンドウォールに接触しなければならない違反した場合はペナルティが適用される【フィンは「身体のどこか」に含まないフットポケットの部分のみ身体の一部として認められる】またターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格となる

62 国際大会

621 競技者はDYN の競技会でフィンを使わずに泳ぐことは可能であるDNF の競技会ではいかなるフィンの使用も許されない競技会が DYNDNF として公式発表された場合競技者はフィンの使用の有無を選択することができるが一つの競技会として結果表は一つになるAIDA ランキングにおいてはそれぞれの種目の結果として記載される競技会が DYN-DNFとして公式発表された場合競技者はどちらの競技に出場するかを選択する事ができる競技会は 2つの独立立したものとして扱われ結果表も別々になる競技会が単独種目として公式発表された場合は混合種目としては扱えない

622 ゾーンは「ウォームアップゾーン」と「競技ゾーン」の 2ゾーンで構成される競技者は OT45 分前からウォームアップを開始でき「ウォームアップゾーン」に入ることができる「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで立立ち入ることができない

623 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推薦する

624 主催者は競技者の要請があった場合会場内に休憩のための場所を準備しなければならない

625 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われる競技者が OT から 10 秒以内に競技を開始しない場合ペナルティが適用されOT から 30 秒を経過してもスタートしない場合は失格となるまたOT 前にスタートした場合もペナルティが適用される

626 競技者は OT 毎に 1度のみ公式アテンプトを行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し競技者がウォールを離れたらアテンプトが開始されたものとみなす競技者の OT の 30 秒より前に気道(すなわち鼻と口)が入水しウォールから離れた場合はいずれもパフォーマンスの開始とみなされる

627 競技者は自分がスタートした競技ゾーン(すなわちレーン)に浮上しなければならない違反した場合は失格となるただし競技者が自分のレーンを外れても他の競技者の妨害となることなく自分のレーンに戻れば失格とはならない

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628 競技結果(RP)が申告距離(AP)を下回った場合はペナルティが適用される(11項を参照)

629 決勝戦

6291 下記の点を除きこれまでに記載された事項は決勝においても適用される

6292 メディアの注目を高めるため決勝戦では競技者は予選の成績に準じて複数ゾーンに配置することができる決勝戦が複数のシリーズにわたる場合は最も好成績の競技者は最終組で競技しなければならない

63 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

631 予備

632 世界選手権においては621 項は適用されない

633 競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前にそれぞれのキャプテンは競技者の申告距離をジャッジに提出しなければならない

634 OT のインターバルは少なくとも 10 分とする

64 競技会における世界記録

641 パフォーマンスが世界記録を上回ったときそれが新しい世界記録と認定されるには34 項が満たされなければならない

642 従来の世界記録よりも 1m以上上回った場合に新しい世界記録として認められる

65 世界記録アテンプト

651 予備

652 競技者はウォームアップ時間を自由に選択することができる一人のジャッジが OT の60 分前から競技者を監視する

653 競技中1人以上のセーフティーフリーダイバーを併泳させ又は(競技者のレーンがプールサイドの場合)プールサイドで追走させ競技者の競技進行行をフォローしなければならない

654 従来の世界記録よりも 1m以上上回った場合新しい世界記録として認められる

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7 コンスタントウエイトウィズフィンウィズアウトフィン(CWTCNF)

71 概要

711 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

712 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助するパートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

713 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

714 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止するCWTではモノフィンまたはビーフィンの使用を認める(CNF では使用不可)審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

715 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

716 競技者はタグを水上に持ち帰りジャッジに示さなければならないタグの仕様は技術資料(3項)に規定されている

717 競技者は自らのフィンキックで潜降浮上しなければならない潜降浮上中は7171 項および 7172 項に示す場合を除き競技ロープを引っ張るまたは摑む行行為をしてはならない

7171 競技者が競技中気道(鼻と口)が水面下にある場合ボトムプレートから 2m以内のゾーン(以下「2mゾーン」という)では失格とならずにロープを引っ張るまたは掴むことができるただし競技ロープの水面または水上部分を掴むことが禁じられていないことを前提とする2mゾーン以外でロープを掴むとペナルティが適用される競技中競技者がロープを掴んで引っ張った場合は失格となるただし例外的に申告深度に届かずに浮上する場合にターンするために1回に限りロープを握り引っ張ることは認められる

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7172 競技者は潜水中ロープをガイドとして使うことは認められるが推進のためのサポートとして使った場合ペナルティが適用されるただしスタート時に競技ロープの水上か水面部を掴むことは許されるこれは競技者の身体や開いた掌がロープに接触することは許容されるという意味であり競技者がロープを保持するまたはロープをサポートとして使った場合はペナルティが適用されるただしそれが 2mゾーンの猶予内であれば競技者は自由に手を動かすこともロープを掴むこともできる2mゾーンは明確に区別できるように印を付けておかなければならない前述に関係なく競技者は競技の最後の水面への浮上のための動作に関連して競技ロープの水面または水上部分を掴み引っ張ることができこの行行為はペナルティとならない

718 競技者は潜水前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートその他サポートポイントからの助走をつけたあらゆるスタートを禁止する

719 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならないボトムプレートの仕様は技術資料(3章)に明記されている

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

72 国際大会

721 競技者はCWT の競技会でフィンを使わずに泳ぐことは可能であるCNF の競技会ではいかなるフィンの使用も許されない競技会が CWTCNF として公式発表された場合競技者はフィンの使用の有無を選択することができるが一つの競技会として結果表は一つになるAIDA ランキングにおいてはそれぞれの種目の結果として記載される競技会がCWT-CNF として公式発表された場合競技者はどちらの競技に出場するかを選択する事ができる競技会は 2つの独立立したものとして扱われ結果表も別々になる競技会が単独種目として公式発表された場合は混合種目としては扱えない

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722 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する(天候メディア報道を含む大会の環境は審判団の判断材料となる)

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行わなければならない

7231 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

7232 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)の入水と水面からの離脱は競技の開始とみなす

724 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

725 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

726 競技エリアには競技者パートナー(キャプテンコーチ)審判セーフティーフリーダイバー以外は立立ち入ることができない

727 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

728 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

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73 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

731 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

732 予備

733 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

74 競技会における世界記録

741 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

75 世界記録アテンプト

751 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの3ヶ月前から2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

752 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

753 予備

754 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

755 予備

756 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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8 フリーイマージョン 81 概要

811 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

812 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助する

812 パートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

813 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

814 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止する

815 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

816 競技者はタグを水面に持ち帰りジャッジに示さなければならない

817 競技者はロープを手繰るか又は自力力で泳いで潜降浮上しなければならない

818 競技者は潜行行前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートまたはその他サポートポイントからの勢いをつけたいかなるスタートも禁止する

819 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならない

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

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bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

82 国際大会

821 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

8221 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

8222 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)のいかなる入水および水面からの離脱も競技の開始とみなす

823 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

824 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3 つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

825 パフォーマンスエリアは以下の人員のみアクセス可能競技者そのパートナー(キャプテンコーチ)ジャッジおよびセーフティーフリーダイバー

826 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

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bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

827 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

83 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

831 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

832 予備

823 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

84 競技会における世界記録

841 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

85 世界記録アテンプト

851 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

852 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

853 予備

854 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

855 予備

856 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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9 バリアブルウェイト(VWT) 91 概要

911 AIDA インターナショナルはバリアブルウェイトを競技会の正式種目として認定しない

912 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

92 世界記録アテンプト

921 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

922 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

923 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull ダイビングスーツの厚みは競技会場が海水の場合は 7mm淡水の場合は 9mmを上回ってはならない

bull ウェットスーツがセパレートタイプの場合脇の下から股の部分に限り二重になっていてもよい

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull モーターエンジンプロペラ等推進力力を補助する機器の使用を禁止するビーフィンまたはモノフィンの使用は許可する

bull 競技者は固定されたロープを潜降しなければならない競技者はロープのボトムウエイトをバラストとして利用し潜降することはできない(すなわち「ボトムウエイトに乗る行行為」は許可されない)

924 その他浮上を補助する装置等は大会の AIDA インターナショナルジャッジが AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者およびまたはスポーツオフィサーと協議の上禁止する

925 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

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926 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

927 競技者は自らの力力によるビーフィンモノフィンおよびまたはロープを手繰ることによって浮上しなければならない浮上を補助するインフレータブルまたはメカニカルなシステムの使用は禁止する

928 予備

929 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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10 ノーリミッツ(NLT) 101 概要

1011 AIDA インターナショナルはノーリミッツを競技会の正式種目として認定しない

1012 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

102 世界記録アテンプト

1021 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

1022 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

1023 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull 浮上の場合にはモーターエンジンプロペラ等を補助する機器の使用を許可する潜降にはウエイト付スレッド以外推進を補助する器材の使用は禁止する

1024 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

1025 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

1026 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 40 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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11 ペナルティ 111 以下に記載する間違いを犯した場合失格とはならないがペナルティが適用される負の数は AIDA 記録として認められない

112 ペナルティのない記録のみが AIDA 世界記録大陸記録として公認される

113 OT より早く競技を開始した場合5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

114 プール競技において競技者が定められた時間(STADYNDNF では OT から 10 秒以内)を超えて競技開始した場合OT から 30 秒までは5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される30 秒を超過した場合は失格となりスタートが許されない

115 申告(AP)と結果(RP)の差によるペナルティ

1151 スタティック競技(STA)において結果が申告時間を下回った時5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=5 分 35 秒結果(RP)=5分 4 秒

申告と結果の差=31 秒

ペナルティ=7ポイント

最終ポイント=608-7=538 ポイント

1152 ダイナミック競技(DYNDNF)において結果が申告距離を下回った場合1mにつき 05 ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=100m結果(RP)=89m

申告と結果の差=11m

ペナルティ11x05=55 ポイント

最終ポイント445(89m)-55(11m)=39 ポイント

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1153 深度競技(CWTCNFFIM)において深度計が申告より浅い深度を示した場合結果と申告深度の差 1mにつき 1ポイントのペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではない

計算例

申告=50m結果(深度計の読み)=465m

実際の結果=465rarr結果=46m

ペナルティ

bull 申告と結果の差50m-46m=4mペナルティは 4ポイント

bull タグを持ち帰らないペナルティは 1ポイント

最終ポイント46-5=41 ポイント

116 ダイナミック競技(DYNDNF)特有のペナルティ

1161 スタート時及びターン時に身体のいかなる部分も壁にタッチしなかった場合は1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるまたターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格とする

1162 競技者は選手が身体の一部が水面に出たままレーンを泳ぎ切った水面に出たまま全競技を行行った場合失格となるこの規則に違反した場合は失格となる前述に限らず水面でアームリカバリーを行行った場合は失格となる【アームリカバリークロールの様な動きで腕を体の脚の方から頭の方に戻す動作】

1163 競技者が競技中に身体をサポートするもの(壁コースローププールの底等)につかまったり押したりした場合は5ポイントのペナルティが適用されるただし競技者が浮上に際してプールのエッジまたはロープを掴むことはペナルティの対象とならないものとする

117 深度競技(CWTCNFFIM)特有のペナルティ

1171 競技者が競技中に安全上の理由以外でセーフティーラニヤードを外した場合は10ポイントのペナルティが適用される

1172 競技者がタグをジャッジに渡せなかった場合は1ポイントのペナルティが適用される

118 コンスタント競技(CWTCNF)特有のペナルティ

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1181 競技者は気道(鼻と口)が水面下にある場合2mゾーン(ボトムプレートから 2m以内の範囲)では失格とならずにロープを掴むことが認められる競技中鼻と口が水面下にある間にロープの 2mゾーン以外の場所を掴んだ場合1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるただし 717 項記載の例外を除く前述に関係なく競技者は競技開始時競技ロープの水面または水上部分を(すなわち手が完全に入水しない限り)ペナルティ無しに掴むことができる

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12 プロテスト(異議申し立立て) 121 キャプテン(不在の場合は競技者自身)は当該事象が起きてから最大 15 分以内または当日の結果発表後 15 分以内にジャッジにプロテスト(異議申し立立て)を行行うことができる

122 審判団は水面下での規則の違反をセーフティーダイバーまたはボトムカメラビデオのレビューから確認した場合適用可能なペナルティまたは失格を競技者およびまたはそのチームキャプテンへ直接告知するか結果発表時に当該ペナルティ失格を含めるものとする

123 プロテストがあった場合ジャッジは選手のペナルティまたは失格について以下の手順で判断する

1231 プロテストはすべて審判室で管理しひとつずつ処理する

1232 ジャッジはそれぞれのプロテストについて最初にビデオ映像を見見るビデオ映像は必要に応じ何度もまたはスローモーションで再生する

1233 判定を行行ったジャッジは事実の要約とその判定に至った経緯を他のジャッジに説明する

1234 競技者とキャプテンは公式ビデオ映像を見見て追加のコメントを付け加えることができるその後競技者とキャプテンは退室する

1235 競技者は必ず事情を聴取され関連性があれば審判団は競技者の安全および潜降と浮上の監視を担当するスタッフたちからも聴取できる

1236 審判団はプロテストについて協議できるが審判団長が課す協議の制限(例各ジャッジの発言を 1分に限定するなど)を前提とする審判団はその後各プロテストに対する無記名式投票へと進む

124 単に疑わしいだけの場合は競技者にとって有利な判定を行行わなければならない(すなわち何が起きたのかがよくわからない場合競技者にとって有利に解釈する)この場合審判団はどのパフォーマンスを考慮の対象とするかを決定する

125 審判団は遅くとも競技当日のイベントコミッティにおいて当日の競技におけるプロテストの判定結果について報告する

126 プロテスト申立立人は 50 ユーロまたは同額の現地通貨を支払わなければならないこれは審判団が競技者の正当性を認めた場合は返金金される逆に審判団が競技者の正当性を認めない(すなわち申し立立てが覆らない)場合支払金金は競技の主催者に渡されるがAIDA 世界選手権または世界記録競技会では支払金金は AIDA インターナショナルへ渡る

127 AIDA 世界選手権大会ではプロテストを行行う競技者と同じ国籍のジャッジはプロテスト処理から外れなければならない(すなわちそのプロテスト処理のあらゆる過程または審判団投票の間プロテストが処理される部屋にいてはならない)

128 審判団の決定において結果が同数となった(例えば棄権によりジャッジの人数が偶数になった)場合は審判団長の票(プロテストに参加している場合)または副審判団長(審判団長が参加していない場合)の票が 2票として数えられる

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129 決勝時のパフォーマンスに関するプロテストによって決勝がやり直しになることはない

1210 競技者は自身の競技中の環境(セーフティーダイバーや主催者の不備により競技への妨げがあったなど)に対してもプロテストを行行うことができるこの場合競技者は審判にその場で直接申し立立てることができそれが有効と認められれば競技のやり直しができるものとする(特に深度競技において)

1211 各プロテストはひとつの問題のみを扱う例えば競技者がグラブ違反およびサーフェイスプロトコル違反でペナルティを適用されている場合その競技者が両方の問題で申し立立てをしたい場合はふたつの申し立立てを行行わなければならない別々の問題はそれぞれのプロテストフォームに記載し別個のプロテストとして扱われなければならない

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13 競技審判団 131 国際大会

1311 国際大会では審判団は当該競技会で AIDA インターナショナルを代表する 2名以上の AIDA インターナショナルジャッジで構成されるものとするAIDA ランキングリストに掲載するプール競技では 1名以上深度競技では 2名以上の AIDA ジャッジがその競技をジャッジしなければならない

1312 アシスタントジャッジはAIDA インターナショナルジャッジのポジションに関連する特定の職務(公式カウントダウン深度計およびタグの管理タイムキーピング等)を補助するものでスタティック競技においてはジャッジとアシスタントジャッジを設置されることがある

1313 ジャッジはウォームアップのスタートから競技に立立ち会い以下のことを行行う

bull 競技会が競技規則どおり運営されていることの確認

bull 競技者の装備のチェック

bull 競技者のパフォーマンスのチェック

bull 競技会に関連する規則を遵守しないまたは主催者の円滑な運営や競技会の安全性を損なう競技者を失格にする

bull 競技者やスタッフの安全が脅かされた場合競技を中断させる

bull チームキャプテンから提出されたプロテストの収集(該当する場合)

1314 コンスタントウエイトフリーイマージョンにおいては1名以上のジャッジが水中で判定を行行わなければならない世界記録を上回る申告の場合その結果が世界記録として認定されるためには2名以上のジャッジが水中で判定しなければならない(34 項参照)

1315 主催者は競技会の 2週間前までに審判長を AIDA インターナショナルへ(CARS システムを通じて)告知しなければならない世界記録ステータスの競技会では当該告知は競技会の 6週間前までに AIDA インターナショナルへ告知しなければならない

132 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

1321 世界選手権においてはAIDA インターナショナルは AIDA ジャッジ IOP の条件に従い審判団を指名する審判団は 6名以上の AIDA ジャッジから構成されるジャッジ要件は下の 1333 項と 1334 項に規定されている

1322 アシスタントジャッジは競技会の通常の進行行に関し投票や決定はできないが各状況においてインターナショナルジャッジ(意思決定の際にそれを検討する者たち)へ自分たちの意見見を述べることができる

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1333 AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならないAIDA 世界選手権のジャッジはシニアジャッジ(レベル D)以上でなければならない前述に加え

(i)AIDA プール世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(ii)AIDA 深度世界選手権のジャッジはAIDA 深度競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(iii)AIDA チーム世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上AIDA 深度競技会から 30 ポイントを得ていること

1334 審判長AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならない前述に加え

a) AIDA プール世界選手権では審判長はプール競技会から最低 100 ポイントプール世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上のプールおよびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

b) AIDA 深度世界選手権では審判長は深度競技会から 100 ポイント以上深度世界記録アテンプの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の深度およびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

c) AIDA チーム世界選手権では審判長は

(i)プール競技会から最低 100 ポイントおよび深度競技会から最低 100 ポイント

(ii)深度世界記録アテンプトの最低4レコードポイントおよび深度世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の AIDA 世界選手権(プール深度およびまたはチーム)でジャッジを務めていること

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14 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ) 141 イベントコミッティ

1411 イベントコミッティは円滑な競技会運営と競技規則や運営についての質問に答える場として実施される

1412 イベントコミッティは以下のメンバーで構成される

bull 審判団

bull チームキャプテン

bull 大会主催者

競技者はイベントコミッティに参加する要望は出せるが直接発言することはできないキャプテンが競技者の代表として要望を代弁する

1413 イベントコミッティは審判団および主催者によって進行行されるその日の特定の議事を遵守する

1414 イベントコミッティは相互尊重とフェアプレイの精神に則って運営されなければならない審判団主催者または他チームのキャプテンに対して非協力力的な姿勢のキャプテンや競技者はイベントコミッティから排除されることがある

1415 イベントコミッティは次に掲げる事項を目的として競技日前日の主催者の設定した時間に開催される

bull 競技結果の発表

bull キャプテン競技者スタッフへの翌日の競技に関する一般事項(日程の再確認ローカルルール天候や特別な環境等)の伝達

bull 翌日に開催する競技の OT タイムの配布

142 競技参加標準記録(MINIMA)競技参加標準記録を設定する場合はAIDA インターナショナルが(主催者との協議により)設定するものとしそれらが適用される世界選手権開始の6か月以上前に AIDA ナショナルへ通知されなければならない

143 主催者

1431 AIDA インターナショナルに選出された大会主催者は開催 6か月前までに次に掲げる情報をAIDA インターナショナルを含むすべての関係者に送付しなければならない

bull 大会に適用される全ての規則

bull 競技会概要(開催期日イベントコミッティ大会参加費等)

bull 使用施設日時宿泊場所偶発責任等が記載された競技会実施要項

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bull 競技者ジャッジ観衆の安全のための使用される設備が記載された文書

bull 緊急時の避難救助手順が記載された文書

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull 競技会の進行行運営に関するすべての文書

bull 代替の会場となる場所の図

bull メディアに関する詳細計画と大会主催組織のスタッフの名前

1432 大会主催者は開催 5か月前までに競技会に関する詳細情報を告知する専用のウェブサイトを英語表記で開設しなければならない具体的な内容は次のとおり

bull AIDA ロゴを使用したウェブサイトと公式の競技会名

bull 競技開催地の案内図

bull AIDA インターナショナル競技規則

bull 詳細スケジュール

bull AIDA インターナショナルへの登録ページ

bull 主催者問合せ先アドレス

bull 宿泊施設(ホテル空港)

bull 競技会場付近の概要情報

bull レンタカー船の情報

bull スクーバダイビングやフリーダイビングに関するその国特有の法規則

bull メディアに対する情報(連絡先水中映像写真の入手の可否等)

1433 AIDA インターナショナルは開催 2か月前までにジャッジの立立候補を受け付け検討を経て審判団を編成しなければならない大会主催者はチームキャプテンに審判団の構成について競技会初日に通達するものとする大会主催者は審判団の開催地までの交通費および宿泊経費食事代を負担するものとする各ジャッジには自室が提供される(ただし他のジャッジまたは自分のパートナーと同室になることを了承するものとする)交通費は大会主催者より前払いにて支払われるものとし移動に関する書類はAIDA インターナショナル理事会により審判団の選出がなされてから遅くとも 10日以内に使用できるものとする主催者はAIDA インターナショナルに対し(適用可能であれば)審判団に同じ大陸の国のジャッジを50を目安に選出するよう依頼できる

1434 主催者は全ての必要な施設設備を審判団が自由に使えるようにしておかなければならない

1435 主催者は審判団がビデオをチェックするための常設のエリア(施設設備)を確保しなければならない

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1436 大会全体の責任はAIDA インターナショナルや審判団ではなく大会主催者が負うAIDAインターナショナルおよび審判団は競技者の安全に関する責任を負わないものとする

1437 イベントコミッティは競技会の前日に行行われるものとする主催者はその席においてチームキャプテンに当該競技のスタートリストを配布しなければならない

1438 主催者は大会初日(開始日)に競技者キャプテン主催者審判団メディアセーフティスクーバーフリーダーバー医療救急スタッフによる情報共有化のためのミーティングを開催しなければならないこのミーティングを通じ主催者は大会の詳細情報特にイベントコミッティの開催スケジュールおよび競技結果発表の日時について説明する

1439 大会主催者は報道関係者がトレーニング日および競技日に水中撮影(ビデオあるいはスチール)をするために水に入れるよう配慮し施設を用意しなければならない

14310 大会主催者は競技者が記入するための申告用紙を用意する

14311 AIDA インターナショナル理事会により指名された委員会は(一人の AIDA からの代表に対して)主催者の費用で競技会の 2か月前までに以下に掲げる事項について主催者と確認する

bull 宿泊スケジュール資材調達などが計画どおりに進んでいるか

bull セーフティーフリーダイバースクーバダイバーのリーダーと共にイベント全体の安全管理の準備ができているか

bull 施設とその管理状況

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull メディアに関する詳細計画とメディア担当スタッフの決定

14312 この委員会は1名以上の審判団のメンバー(または AIDA インターナショナル委員会に指名されたその他の者)から成り問題を整理し必要な解決策を見見つけるために主催者と緊密に連携をとりながら効率的な組織運営を目指すものとするこの委員会はAIDA インターナショナル理事会へ直接報告する

14313 審判長と副審判長または 2名の指名されたジャッジは公式アクティビティの開始日(大会初日)の 3日前までには現地に到着していなければならない

14314 大会主催者は自国の然るべき機関または AIDA インターナショナルに依頼しドーピングテストを実施することが義務付けられる主催者はこれらの手続きと試験(キットを含む)の費用を支払うものとする競技者が選ばれる条件は審判団の裁量にゆだねられるただし各種目の優勝者および世界記録を上回った競技者は男女女ともに必ずテストを受けるものとするまた一般に主催者は全ての 1位と 2位の競技者と競技日ごとにランダムに選択された 2人の競技者を検査する準備をしなければならない

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14315 大会主催者は各種目とも1名以上の「オープナー」を設けることが望ましい審判団はセーフティーダイバーまたは有能なフリーダイバーの中から「オープナー」を指名することができる「オープナー」はそれぞれの能力力の範囲内で競技ゾーンを公式に確認し主催者の慣らしを行行う「オープナー」は競技者と同条件で試技をすることになるが必ずしも競技者でなくともよい決勝と予選は同じ日に開催されても別の大会として見見なされしたがってそれぞれでオープナーを設ける決勝に進出していない予選出場者が決勝の「オープナー」として試技をすることは認められる「オープナー」としての記録は世界記録としては認められない

14316 大会主催者はすべての競技者の ID ナンバーを設定する競技者は競技中必ず IDナンバーが明確に分かるようにしなければならないID ナンバーのリストは報道関係者とキャプテンに配布される

14317 大会主催者はセーフティーダイバージャッジおよびその他オフィシャルスタッフ全員に対して競技中も視認しやすい ID システムを提供しなければならない

14318 公式深度計は正確な測定のため競技が始まる前までに測定済みのロープで確認調整されなければならない

144 雑則

1441 主催者または競技者のスポンサーに関連する制限事項によって大会運営に支障があってはならない

1442 イベントコミッティでは公認メディアの人数と位置について明確にしなければならないAIDA に指定されたカメラマンおよびまたはビデオグラファーは全てのメディアゾーンおよび深度競技用の全ての競技エリアへ立立ち入ることができる(当該者は競技の進行行に干渉してはならない)

1443 AIDA インターナショナルおよび大会主催者は競技者が競技規則を遵守しないために生じた事故について責任を負わない

1444 現競技規則は世界選手権開催の 3か月前以降は変更しないものとする

1445 競技規則において明示されていない事項についてはジャッジのみが判断を下すことができる

145 スタートの最小インターバルAIDA 世界選手権の深度競技では競技の最短インターバルは 9分(100m 以上の潜水は 10 分が推奨される)なければならないただし80mに満たない潜水の最短インターバルは 8分とし50m未満の潜水での最短インターバルは 7分とする

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用語集 AIDA カレンダーAIDA のウェブサイトには様々な目的のカレンダーが掲載されている競技記録アテンプトインストラクターコースジャッジコースこれらのカレンダーは以下に掲載されている

CARS競技会発表およびランキングシステム最新の AIDA 競技会と記録アテンプトデータが蓄積されたオンラインアプリケーション以下の二つで構成されている

a) 競技会の発表 httpcarsaidainternationalorgcalendarannounce-competition

b) ランキング(すなわち結果) httprankingaidainternationalorg

CNFコンスタントウエイトウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

CWTコンスタントウエイトウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DNFダイナミックウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DYNダイナミックウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

FIMフリーイマージョン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

IOP本 AIDA ジャッジインターナルオペレーションと手順

JOSジャッジオンラインシステム最新の AIDA ジャッジ情報が蓄積されているオンラインアプリケーションAIDA のウェブサイト httpjudgesaidainternationalorg にある

STAスタティック httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

Page 22: AIDA International Competition Rules v14.0J-60522-2...らない。AIDAインターナショナル理事会は、その競技会が条件を満たしているかどうかにつ いて判断を下すことができる。

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4632 「ターニングバックダウン」とは(i) ソナー上では浮上開始と見見受けられたがその後再び潜降しはじめるまたは(ii) 同じ深度に 5秒以上留まりその後潜降する行行為として定義される

4633 主催者はこの規則を競技会開始前に競技者へ説明しなければならない

4634 主催者側スタッフはその稼動が競技者のリスクを軽減すると思われた場合カウンターバラストを稼働させる権限を持つ(が要求はされない)

464 スクイーズの事後

競技者をケガのリスクから守るため競技者が著しいスクイーズまたはその他競技者の安全性を脅かす医学的状態にある場合大会の医師は競技者の潜水を止めることができる医師主催者(例セーフティーダイバー)またはジャッジの要請により医師は再潜水前に競技者の検査を要求する(医師または主催者により決定された通りの)深度潜降の後パルスオキシメーターによる酸素飽和度検査が義務づけられこれにより医師は競技者がさらなる検査を必要とするかどうか決定する主催者と審判長との協議により医師はそうした規制がダイバーの健康と安全を守るために必要と思われる場合以下の規定の通り競技者の潜水を禁止することができる当該規制が実行行された場合大会参加費の返金金はない競技者が医師の検査を拒否した場合競技者はその競技会で再び潜水することが許されず別の競技会エントリー前に健康診断書を取得しなければならない予想される検査結果には以下のものがある

4641 健康なダイバー自己責任で潜水可能

4642 軽い症状休憩の勧告または簡単な潜水(すなわちその競技者にとって浅い深度)への制限

4643 軽度の肺水腫2日間の休息(またはケガの程度により医師の裁量でそれ以上)復帰時以前の潜水より深い申告はできない異なる種目を行行いたい競技者の場合医師は申告の許容可能な最大深度を決定できる

4644 重度の肺水腫3日間の休息または競技の終了(ケガの程度により医師の裁量による)徐々にモニターされた潜水で潜水を継続するようにする(例以前の目標深度の 60未満から開始する)異なる種目を行行いたい競技者の場合医師は申告の許容可能な最大深度を決定できる

4645 重症の場合医療的ケア競技者が回復したことを医師が確認するまで追加的な潜水はできないラングスクイーズ(例ピンク色の気泡または泡を咳出す)は重症の一例

4646 競技者が申告を制限されたあるいは潜水が中止された場合料金金の返金金はない

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465 トレーニング及び装備

4651 必要な医療トレーニング世界選手権と世界記録AIDA 世界選手権と世界記録競技会では以下のトレーニングを受けた医師が必要となる

bull 救命外科

bull 気道管理

bull 二次心肺蘇生法(ACLS)

bull 要求されないが可能なところでは推薦されるACLS のトレーニングを受けた最低もう 1人のパラメディックまたはセーフティーダイバー

4652 必要な医療トレーニング世界記録ステータスの競技会世界記録ステータスのAIDA競技会では以下のトレーニングを受けた医師が必要となる

bull 救命外科

bull 気道管理

bull 二次心肺蘇生法(ACLS)

bull 必須ではないが可能なところでは推薦されるACLS のトレーニングを受けた最低もう 1人のパラメディックまたはセーフティーダイバー

4653 必要な装備AIDA 世界選手権と世界記録競技会及び世界記録ステータスの AIDA競技会では以下の装備が必要となる

bull パルスオキシメーター

bull 聴診器

bull ポケットマスクスタッフのトレーニングが必要競技ゾーン内に常備が必要使用は必須ではない

bull 酸素マスク

bull 必須ではないが可能なところでは推薦されるCPAP フェイシャルマスクと標準マスクPEEP (positive end-expiratory pressure) バルブ付き BVM (Bag-Valve-Mask) が付いた酸素タンク

4654 推薦される装備AIDA 世界選手権と世界記録競技会及び世界記録ステータスのAIDA 競技会では以下の装備は必要ではないが可能なところでスタッフが使用資格のあるところでは推薦される

bull 吸引器

bull プランジャーニードル(またはhttpwwwnarescuecomARS_for_Needle_Decompression_(325_in)- CN1ACDE14CD3FDhtml)

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bull AED(自動体外式除細動器)使用にはドライエリアの検討が必要

bull 口咽頭エアウェイ(気道の使用が簡単な補助)

466 インシデントレポーティングシステム2015 年 1月 1日よりAIDA 競技会の主催者は(ヘッドジャッジ医師と共同で)競技会における安全性関連インシデントを AIDA のオンラインのインシデントレポーティングシステムにて報告する必要があり手順とインストラクションは同システム内に明記されている

467 休息日競技者が連日潜水することを防ぐためAIDA は主催者が競技スケジュールに休息日を加えることを奨励する

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5 スタティック(STA) 51 概要

511 スタティック(STA)競技はプールまたは限定された安全な自然環境下で実施する深度要件は技術資料(4項)に規定されている

512 競技は水面付近で行行う

513 競技者はウェットスーツ顔面の装備(マスクスノーケルノーズクリップなど)を自由に選択することができる

514 競技者の公式記録は2つの計時結果の平均タイムとするそれぞれの計時においては秒以下切り捨てとする

公式計時 5 分 08 秒 64 および 5 分 07 秒 48

平均計時(508 + 507) 2 = 5 分 07 秒 50

公式記録5 分 07 秒= 614 ポイント

52 国際大会

521 OT のインターバルは主催者が審判長と競技の上決定するAIDA は競技者が自分の OT 前の最低 3分間競技ゾーンにいることが許可されるよう推薦する

522 ゾーンは「ウォームアップゾーン」「待機ゾーン」「競技ゾーン」の 3ゾーンで構成される競技者は最初の公式アテンプトの 45 分前から「ウォームアップ」を開始でき「ウォームアップゾーン」に入ることができる「待機ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで立立ち入ることができない

523 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは「ウォームアップゾーン」「待機ゾーン」「競技ゾーン」での補助が許可される競技者が希望する場合競技者の競技開始から気道が水面上に出るまでパートナーをオフィシャルのセーフティーフリーダイバーとして配置することができパートナーは意識確認のためのボディタッチをすることができるこの時パートナーは自分がコーチングする競技者の安全についての責任があるが競技会を通じての安全管理についての責任は主催者にあるいずれにせよパフォーマンスが終了し競技者の気道が水面から出た時点からパートナーは競技者に触れることは許されないパートナーは小さな声で競技者に話しかけることのみ許されるこれらが守られなかった場合その競技者は失格となる競技終了(すなわち鼻及び又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

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524 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われる競技者が OT から 10 秒以内に競技を開始しない場合ペナルティが適用されOT から 30 秒を経過してもスタートしない場合は失格となるまたOT 前にスタートした場合もペナルティが適用される

525 競技結果(RP)が申告時間(AP)を下回った場合はペナルティが適用される

526 予備

527 競技者は OT 毎に 1度のみ公式アテンプトを行行う権利を有する鼻と口が水中に沈んだ時点で競技スタートと見見なす競技者の OT 時または OT 後の気道(すなわち鼻と口)のいかなる入水も競技の開始とみなされる

528 セーフティーフリーダイバー及びパートナー(キャプテンコーチ)は競技中入水した状態で競技ゾーンに入ることができるその場合以下の手順で競技者の意識の状態を確認する責任を有するセーフティーフリーダイバーは競技者に対し明確にボディタッチをする競技者はあらかじめセーフティーダイバーあるいはパートナーと決めておいたサインで意識があることを伝えるこの場合以下の手順が使用される

主催者が指名したオフィシャルフリーダイバーの場合

bull 申告時間(AP)1 分前から 30 秒毎

bull 申告時間後は15 秒毎

パートナーの場合

bull 特に規定は設けずパートナーの自由とする

競技者がボディタッチに対するサインを返さなかった場合ジャッジは直ちにセーフティーフリーダイバーもしくはパートナーに追加の合図をするように指示をするジャッジは反応がおかしい又は反応が無いと判断した場合セーフティーフリーダイバー又はパートナーに競技者を水から上げるように要求するジャッジは競技者の反応に疑いを持った場合セーフティーフリーダイバーもしくはパートナーに競技者に追加のサインを出させるように指示できる

529 AIDA インターナショナルジャッジと主催者側のタイムキーパーは競技時間を計測する競技者の気道(鼻と口)が水面下に入った時あるいはスノーケルを使用する場合はスノーケルを口から外した時ストップウォッチでの計測がスタートする競技者の気道が水面から出た時計測をストップする

5210 決勝戦

52101 下記の点を除きこれまでに記載された事項は決勝においても適用される

52102 メディアの注目を高めるため決勝戦は複数ゾーンでの同時スタートとすることができる決勝戦が複数のシリーズにわたる場合最も好成績の競技者は最終組で競技する

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53 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

531 世界選手権においてはスタティック競技はプールまたは限定された安全な自然環境下で実施する

532 競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前にそれぞれのキャプテンは競技者の申告時間をジャッジに提出しなければならない

533 OT のインターバルは少なくとも 14 分とする

54 競技会における世界記録

541 パフォーマンスが世界記録を上回ったときそれが新しい世界記録と認定されるには34 項が満たされなければならない

542 従来の世界記録よりも 1秒以上上回った場合に新しい世界記録として認められる

55 世界記録アテンプト

551

552 アテンプトの時間は2人の AIDA インターナショナルジャッジが計測する気道が水面下に入った時あるいはスノーケルを使用する時はスノーケルを口から離した時から計測を開始する競技者の気道が一度水面上に上がった時点で計測を終了する

553 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

554 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは競技者の競技開始から気道が水面上に出るまで自由に競技者に接触することができまた意識確認のためのボディタッチすることができるパートナーは自らがコーチングする競技者に対して責任を有するただしパフォーマンスが終了した(競技者の気道が水面から出た)時点からは競技者に触れることは許されず競技者に話しかけることのみ許されるこれらが守られなかった場合その競技者は失格となる競技終了(すなわち鼻及び又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

555 従来の世界記録よりも 1秒以上上回った場合新しい世界記録として認められる

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6 ダイナミックウィズフィンウィズアウトフィン(DYNDNF)

61 概要

611 競技はプール内で行行われる全ての DNYDNF についてのプールの深度要件は技術資料(4項)に規定されている

612 競技は25ヤード(2287m)以上のプールで実施した場合のみ世界記録として認定されAIDA インターナショナルのランキングリストに登録されるただし全てのパフォーマンスはメートル法で報告されなければならない

613 競技者はウェットスーツウエイト顔面の装置(マスクスノーケルノーズクリップなど)を自由に選択することができる

614 両競技において選手は手や腕を使って泳いでもよいただし特別なパドル類スイミンググローブやスイミングソックスなどの推進力力を生む手段は(DYN でのビーフィンモノフィンを除き)使用を禁止する

615 DYN では競技者はビーフィンとモノフィンのいずれを使用してもよいただし世界記録についてはビーフィンかモノフィンのいずれかを使用しなければならない

616 競技者は潜水前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートその他サポートポイントからの助走をつけたあらゆるスタートを禁止する競技は気道(鼻か口)が水面に出た時点で終了する

617 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは「ウォームアップゾーン」「競技ゾーン」で競技者を補助することができるただしOT 後は話しかけることのみ許され競技者に触ることは許されない競技終了(すなわち鼻又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

618 競技者は完全に水中に没していなければならない水面露出については 116 項を参照

619 競技者補助のため1名以上のセーフティースタッフが伴泳又は追走しなければならない競技者のレーンがプールサイドから距離がある場合は1名以上のセーフティーフリーダイバーが水中で伴泳するものとするまた1コースに複数のセーフティーフリーダイバーを配置することも可能としその場合セーフティーフリーダイバーはそのレーンを分割して担当してもよい

6110 到達距離は競技者の気道(鼻か口)が水面に出た場所で計測されるただし競技者がプールの端で競技を終了する場合気道(鼻か口)が水面に出る前にエンドウォールに水面下でタッチすること計測単位はメートル法とし少数点以下は切り捨てとする

1729m=172m公式記録172x05=86 ポイント

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6111 自力力での潜行行水泳以外のいかなる推進支援も利用してはならない(ターン時にエンドウォールを蹴ることは許される)浮上時にプールの底を押して浮上することもペナルティとなる【補足浮上に際し気道が水面上に出る前に足などをプールの底につく行行為は浮上のための連続動作であってもペナルティが適用される】競技終了時のプールエッジのグラブについては 116 項を参照のこと

6112 スタート時壁から 15m 以内の地点で気道(鼻と口)が水中に没していなければならない違反した場合は失格となる

61121 スタート時に身体のどこかの部分がプールのエンドウォールに接触していなければならない違反した場合はペナルティが適用される

6113 ターンでは身体の一部がエンドウォールに接触しなければならない違反した場合はペナルティが適用される【フィンは「身体のどこか」に含まないフットポケットの部分のみ身体の一部として認められる】またターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格となる

62 国際大会

621 競技者はDYN の競技会でフィンを使わずに泳ぐことは可能であるDNF の競技会ではいかなるフィンの使用も許されない競技会が DYNDNF として公式発表された場合競技者はフィンの使用の有無を選択することができるが一つの競技会として結果表は一つになるAIDA ランキングにおいてはそれぞれの種目の結果として記載される競技会が DYN-DNFとして公式発表された場合競技者はどちらの競技に出場するかを選択する事ができる競技会は 2つの独立立したものとして扱われ結果表も別々になる競技会が単独種目として公式発表された場合は混合種目としては扱えない

622 ゾーンは「ウォームアップゾーン」と「競技ゾーン」の 2ゾーンで構成される競技者は OT45 分前からウォームアップを開始でき「ウォームアップゾーン」に入ることができる「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで立立ち入ることができない

623 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推薦する

624 主催者は競技者の要請があった場合会場内に休憩のための場所を準備しなければならない

625 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われる競技者が OT から 10 秒以内に競技を開始しない場合ペナルティが適用されOT から 30 秒を経過してもスタートしない場合は失格となるまたOT 前にスタートした場合もペナルティが適用される

626 競技者は OT 毎に 1度のみ公式アテンプトを行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し競技者がウォールを離れたらアテンプトが開始されたものとみなす競技者の OT の 30 秒より前に気道(すなわち鼻と口)が入水しウォールから離れた場合はいずれもパフォーマンスの開始とみなされる

627 競技者は自分がスタートした競技ゾーン(すなわちレーン)に浮上しなければならない違反した場合は失格となるただし競技者が自分のレーンを外れても他の競技者の妨害となることなく自分のレーンに戻れば失格とはならない

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628 競技結果(RP)が申告距離(AP)を下回った場合はペナルティが適用される(11項を参照)

629 決勝戦

6291 下記の点を除きこれまでに記載された事項は決勝においても適用される

6292 メディアの注目を高めるため決勝戦では競技者は予選の成績に準じて複数ゾーンに配置することができる決勝戦が複数のシリーズにわたる場合は最も好成績の競技者は最終組で競技しなければならない

63 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

631 予備

632 世界選手権においては621 項は適用されない

633 競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前にそれぞれのキャプテンは競技者の申告距離をジャッジに提出しなければならない

634 OT のインターバルは少なくとも 10 分とする

64 競技会における世界記録

641 パフォーマンスが世界記録を上回ったときそれが新しい世界記録と認定されるには34 項が満たされなければならない

642 従来の世界記録よりも 1m以上上回った場合に新しい世界記録として認められる

65 世界記録アテンプト

651 予備

652 競技者はウォームアップ時間を自由に選択することができる一人のジャッジが OT の60 分前から競技者を監視する

653 競技中1人以上のセーフティーフリーダイバーを併泳させ又は(競技者のレーンがプールサイドの場合)プールサイドで追走させ競技者の競技進行行をフォローしなければならない

654 従来の世界記録よりも 1m以上上回った場合新しい世界記録として認められる

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7 コンスタントウエイトウィズフィンウィズアウトフィン(CWTCNF)

71 概要

711 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

712 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助するパートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

713 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

714 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止するCWTではモノフィンまたはビーフィンの使用を認める(CNF では使用不可)審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

715 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

716 競技者はタグを水上に持ち帰りジャッジに示さなければならないタグの仕様は技術資料(3項)に規定されている

717 競技者は自らのフィンキックで潜降浮上しなければならない潜降浮上中は7171 項および 7172 項に示す場合を除き競技ロープを引っ張るまたは摑む行行為をしてはならない

7171 競技者が競技中気道(鼻と口)が水面下にある場合ボトムプレートから 2m以内のゾーン(以下「2mゾーン」という)では失格とならずにロープを引っ張るまたは掴むことができるただし競技ロープの水面または水上部分を掴むことが禁じられていないことを前提とする2mゾーン以外でロープを掴むとペナルティが適用される競技中競技者がロープを掴んで引っ張った場合は失格となるただし例外的に申告深度に届かずに浮上する場合にターンするために1回に限りロープを握り引っ張ることは認められる

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7172 競技者は潜水中ロープをガイドとして使うことは認められるが推進のためのサポートとして使った場合ペナルティが適用されるただしスタート時に競技ロープの水上か水面部を掴むことは許されるこれは競技者の身体や開いた掌がロープに接触することは許容されるという意味であり競技者がロープを保持するまたはロープをサポートとして使った場合はペナルティが適用されるただしそれが 2mゾーンの猶予内であれば競技者は自由に手を動かすこともロープを掴むこともできる2mゾーンは明確に区別できるように印を付けておかなければならない前述に関係なく競技者は競技の最後の水面への浮上のための動作に関連して競技ロープの水面または水上部分を掴み引っ張ることができこの行行為はペナルティとならない

718 競技者は潜水前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートその他サポートポイントからの助走をつけたあらゆるスタートを禁止する

719 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならないボトムプレートの仕様は技術資料(3章)に明記されている

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

72 国際大会

721 競技者はCWT の競技会でフィンを使わずに泳ぐことは可能であるCNF の競技会ではいかなるフィンの使用も許されない競技会が CWTCNF として公式発表された場合競技者はフィンの使用の有無を選択することができるが一つの競技会として結果表は一つになるAIDA ランキングにおいてはそれぞれの種目の結果として記載される競技会がCWT-CNF として公式発表された場合競技者はどちらの競技に出場するかを選択する事ができる競技会は 2つの独立立したものとして扱われ結果表も別々になる競技会が単独種目として公式発表された場合は混合種目としては扱えない

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722 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する(天候メディア報道を含む大会の環境は審判団の判断材料となる)

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行わなければならない

7231 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

7232 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)の入水と水面からの離脱は競技の開始とみなす

724 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

725 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

726 競技エリアには競技者パートナー(キャプテンコーチ)審判セーフティーフリーダイバー以外は立立ち入ることができない

727 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

728 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

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73 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

731 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

732 予備

733 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

74 競技会における世界記録

741 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

75 世界記録アテンプト

751 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの3ヶ月前から2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

752 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

753 予備

754 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

755 予備

756 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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8 フリーイマージョン 81 概要

811 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

812 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助する

812 パートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

813 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

814 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止する

815 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

816 競技者はタグを水面に持ち帰りジャッジに示さなければならない

817 競技者はロープを手繰るか又は自力力で泳いで潜降浮上しなければならない

818 競技者は潜行行前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートまたはその他サポートポイントからの勢いをつけたいかなるスタートも禁止する

819 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならない

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

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bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

82 国際大会

821 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

8221 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

8222 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)のいかなる入水および水面からの離脱も競技の開始とみなす

823 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

824 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3 つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

825 パフォーマンスエリアは以下の人員のみアクセス可能競技者そのパートナー(キャプテンコーチ)ジャッジおよびセーフティーフリーダイバー

826 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

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bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

827 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

83 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

831 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

832 予備

823 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

84 競技会における世界記録

841 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

85 世界記録アテンプト

851 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

852 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

853 予備

854 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

855 予備

856 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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9 バリアブルウェイト(VWT) 91 概要

911 AIDA インターナショナルはバリアブルウェイトを競技会の正式種目として認定しない

912 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

92 世界記録アテンプト

921 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

922 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

923 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull ダイビングスーツの厚みは競技会場が海水の場合は 7mm淡水の場合は 9mmを上回ってはならない

bull ウェットスーツがセパレートタイプの場合脇の下から股の部分に限り二重になっていてもよい

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull モーターエンジンプロペラ等推進力力を補助する機器の使用を禁止するビーフィンまたはモノフィンの使用は許可する

bull 競技者は固定されたロープを潜降しなければならない競技者はロープのボトムウエイトをバラストとして利用し潜降することはできない(すなわち「ボトムウエイトに乗る行行為」は許可されない)

924 その他浮上を補助する装置等は大会の AIDA インターナショナルジャッジが AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者およびまたはスポーツオフィサーと協議の上禁止する

925 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 38 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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926 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

927 競技者は自らの力力によるビーフィンモノフィンおよびまたはロープを手繰ることによって浮上しなければならない浮上を補助するインフレータブルまたはメカニカルなシステムの使用は禁止する

928 予備

929 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 39 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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10 ノーリミッツ(NLT) 101 概要

1011 AIDA インターナショナルはノーリミッツを競技会の正式種目として認定しない

1012 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

102 世界記録アテンプト

1021 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

1022 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

1023 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull 浮上の場合にはモーターエンジンプロペラ等を補助する機器の使用を許可する潜降にはウエイト付スレッド以外推進を補助する器材の使用は禁止する

1024 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

1025 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

1026 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 40 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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11 ペナルティ 111 以下に記載する間違いを犯した場合失格とはならないがペナルティが適用される負の数は AIDA 記録として認められない

112 ペナルティのない記録のみが AIDA 世界記録大陸記録として公認される

113 OT より早く競技を開始した場合5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

114 プール競技において競技者が定められた時間(STADYNDNF では OT から 10 秒以内)を超えて競技開始した場合OT から 30 秒までは5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される30 秒を超過した場合は失格となりスタートが許されない

115 申告(AP)と結果(RP)の差によるペナルティ

1151 スタティック競技(STA)において結果が申告時間を下回った時5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=5 分 35 秒結果(RP)=5分 4 秒

申告と結果の差=31 秒

ペナルティ=7ポイント

最終ポイント=608-7=538 ポイント

1152 ダイナミック競技(DYNDNF)において結果が申告距離を下回った場合1mにつき 05 ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=100m結果(RP)=89m

申告と結果の差=11m

ペナルティ11x05=55 ポイント

最終ポイント445(89m)-55(11m)=39 ポイント

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1153 深度競技(CWTCNFFIM)において深度計が申告より浅い深度を示した場合結果と申告深度の差 1mにつき 1ポイントのペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではない

計算例

申告=50m結果(深度計の読み)=465m

実際の結果=465rarr結果=46m

ペナルティ

bull 申告と結果の差50m-46m=4mペナルティは 4ポイント

bull タグを持ち帰らないペナルティは 1ポイント

最終ポイント46-5=41 ポイント

116 ダイナミック競技(DYNDNF)特有のペナルティ

1161 スタート時及びターン時に身体のいかなる部分も壁にタッチしなかった場合は1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるまたターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格とする

1162 競技者は選手が身体の一部が水面に出たままレーンを泳ぎ切った水面に出たまま全競技を行行った場合失格となるこの規則に違反した場合は失格となる前述に限らず水面でアームリカバリーを行行った場合は失格となる【アームリカバリークロールの様な動きで腕を体の脚の方から頭の方に戻す動作】

1163 競技者が競技中に身体をサポートするもの(壁コースローププールの底等)につかまったり押したりした場合は5ポイントのペナルティが適用されるただし競技者が浮上に際してプールのエッジまたはロープを掴むことはペナルティの対象とならないものとする

117 深度競技(CWTCNFFIM)特有のペナルティ

1171 競技者が競技中に安全上の理由以外でセーフティーラニヤードを外した場合は10ポイントのペナルティが適用される

1172 競技者がタグをジャッジに渡せなかった場合は1ポイントのペナルティが適用される

118 コンスタント競技(CWTCNF)特有のペナルティ

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 42 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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1181 競技者は気道(鼻と口)が水面下にある場合2mゾーン(ボトムプレートから 2m以内の範囲)では失格とならずにロープを掴むことが認められる競技中鼻と口が水面下にある間にロープの 2mゾーン以外の場所を掴んだ場合1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるただし 717 項記載の例外を除く前述に関係なく競技者は競技開始時競技ロープの水面または水上部分を(すなわち手が完全に入水しない限り)ペナルティ無しに掴むことができる

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12 プロテスト(異議申し立立て) 121 キャプテン(不在の場合は競技者自身)は当該事象が起きてから最大 15 分以内または当日の結果発表後 15 分以内にジャッジにプロテスト(異議申し立立て)を行行うことができる

122 審判団は水面下での規則の違反をセーフティーダイバーまたはボトムカメラビデオのレビューから確認した場合適用可能なペナルティまたは失格を競技者およびまたはそのチームキャプテンへ直接告知するか結果発表時に当該ペナルティ失格を含めるものとする

123 プロテストがあった場合ジャッジは選手のペナルティまたは失格について以下の手順で判断する

1231 プロテストはすべて審判室で管理しひとつずつ処理する

1232 ジャッジはそれぞれのプロテストについて最初にビデオ映像を見見るビデオ映像は必要に応じ何度もまたはスローモーションで再生する

1233 判定を行行ったジャッジは事実の要約とその判定に至った経緯を他のジャッジに説明する

1234 競技者とキャプテンは公式ビデオ映像を見見て追加のコメントを付け加えることができるその後競技者とキャプテンは退室する

1235 競技者は必ず事情を聴取され関連性があれば審判団は競技者の安全および潜降と浮上の監視を担当するスタッフたちからも聴取できる

1236 審判団はプロテストについて協議できるが審判団長が課す協議の制限(例各ジャッジの発言を 1分に限定するなど)を前提とする審判団はその後各プロテストに対する無記名式投票へと進む

124 単に疑わしいだけの場合は競技者にとって有利な判定を行行わなければならない(すなわち何が起きたのかがよくわからない場合競技者にとって有利に解釈する)この場合審判団はどのパフォーマンスを考慮の対象とするかを決定する

125 審判団は遅くとも競技当日のイベントコミッティにおいて当日の競技におけるプロテストの判定結果について報告する

126 プロテスト申立立人は 50 ユーロまたは同額の現地通貨を支払わなければならないこれは審判団が競技者の正当性を認めた場合は返金金される逆に審判団が競技者の正当性を認めない(すなわち申し立立てが覆らない)場合支払金金は競技の主催者に渡されるがAIDA 世界選手権または世界記録競技会では支払金金は AIDA インターナショナルへ渡る

127 AIDA 世界選手権大会ではプロテストを行行う競技者と同じ国籍のジャッジはプロテスト処理から外れなければならない(すなわちそのプロテスト処理のあらゆる過程または審判団投票の間プロテストが処理される部屋にいてはならない)

128 審判団の決定において結果が同数となった(例えば棄権によりジャッジの人数が偶数になった)場合は審判団長の票(プロテストに参加している場合)または副審判団長(審判団長が参加していない場合)の票が 2票として数えられる

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129 決勝時のパフォーマンスに関するプロテストによって決勝がやり直しになることはない

1210 競技者は自身の競技中の環境(セーフティーダイバーや主催者の不備により競技への妨げがあったなど)に対してもプロテストを行行うことができるこの場合競技者は審判にその場で直接申し立立てることができそれが有効と認められれば競技のやり直しができるものとする(特に深度競技において)

1211 各プロテストはひとつの問題のみを扱う例えば競技者がグラブ違反およびサーフェイスプロトコル違反でペナルティを適用されている場合その競技者が両方の問題で申し立立てをしたい場合はふたつの申し立立てを行行わなければならない別々の問題はそれぞれのプロテストフォームに記載し別個のプロテストとして扱われなければならない

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13 競技審判団 131 国際大会

1311 国際大会では審判団は当該競技会で AIDA インターナショナルを代表する 2名以上の AIDA インターナショナルジャッジで構成されるものとするAIDA ランキングリストに掲載するプール競技では 1名以上深度競技では 2名以上の AIDA ジャッジがその競技をジャッジしなければならない

1312 アシスタントジャッジはAIDA インターナショナルジャッジのポジションに関連する特定の職務(公式カウントダウン深度計およびタグの管理タイムキーピング等)を補助するものでスタティック競技においてはジャッジとアシスタントジャッジを設置されることがある

1313 ジャッジはウォームアップのスタートから競技に立立ち会い以下のことを行行う

bull 競技会が競技規則どおり運営されていることの確認

bull 競技者の装備のチェック

bull 競技者のパフォーマンスのチェック

bull 競技会に関連する規則を遵守しないまたは主催者の円滑な運営や競技会の安全性を損なう競技者を失格にする

bull 競技者やスタッフの安全が脅かされた場合競技を中断させる

bull チームキャプテンから提出されたプロテストの収集(該当する場合)

1314 コンスタントウエイトフリーイマージョンにおいては1名以上のジャッジが水中で判定を行行わなければならない世界記録を上回る申告の場合その結果が世界記録として認定されるためには2名以上のジャッジが水中で判定しなければならない(34 項参照)

1315 主催者は競技会の 2週間前までに審判長を AIDA インターナショナルへ(CARS システムを通じて)告知しなければならない世界記録ステータスの競技会では当該告知は競技会の 6週間前までに AIDA インターナショナルへ告知しなければならない

132 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

1321 世界選手権においてはAIDA インターナショナルは AIDA ジャッジ IOP の条件に従い審判団を指名する審判団は 6名以上の AIDA ジャッジから構成されるジャッジ要件は下の 1333 項と 1334 項に規定されている

1322 アシスタントジャッジは競技会の通常の進行行に関し投票や決定はできないが各状況においてインターナショナルジャッジ(意思決定の際にそれを検討する者たち)へ自分たちの意見見を述べることができる

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1333 AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならないAIDA 世界選手権のジャッジはシニアジャッジ(レベル D)以上でなければならない前述に加え

(i)AIDA プール世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(ii)AIDA 深度世界選手権のジャッジはAIDA 深度競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(iii)AIDA チーム世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上AIDA 深度競技会から 30 ポイントを得ていること

1334 審判長AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならない前述に加え

a) AIDA プール世界選手権では審判長はプール競技会から最低 100 ポイントプール世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上のプールおよびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

b) AIDA 深度世界選手権では審判長は深度競技会から 100 ポイント以上深度世界記録アテンプの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の深度およびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

c) AIDA チーム世界選手権では審判長は

(i)プール競技会から最低 100 ポイントおよび深度競技会から最低 100 ポイント

(ii)深度世界記録アテンプトの最低4レコードポイントおよび深度世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の AIDA 世界選手権(プール深度およびまたはチーム)でジャッジを務めていること

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14 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ) 141 イベントコミッティ

1411 イベントコミッティは円滑な競技会運営と競技規則や運営についての質問に答える場として実施される

1412 イベントコミッティは以下のメンバーで構成される

bull 審判団

bull チームキャプテン

bull 大会主催者

競技者はイベントコミッティに参加する要望は出せるが直接発言することはできないキャプテンが競技者の代表として要望を代弁する

1413 イベントコミッティは審判団および主催者によって進行行されるその日の特定の議事を遵守する

1414 イベントコミッティは相互尊重とフェアプレイの精神に則って運営されなければならない審判団主催者または他チームのキャプテンに対して非協力力的な姿勢のキャプテンや競技者はイベントコミッティから排除されることがある

1415 イベントコミッティは次に掲げる事項を目的として競技日前日の主催者の設定した時間に開催される

bull 競技結果の発表

bull キャプテン競技者スタッフへの翌日の競技に関する一般事項(日程の再確認ローカルルール天候や特別な環境等)の伝達

bull 翌日に開催する競技の OT タイムの配布

142 競技参加標準記録(MINIMA)競技参加標準記録を設定する場合はAIDA インターナショナルが(主催者との協議により)設定するものとしそれらが適用される世界選手権開始の6か月以上前に AIDA ナショナルへ通知されなければならない

143 主催者

1431 AIDA インターナショナルに選出された大会主催者は開催 6か月前までに次に掲げる情報をAIDA インターナショナルを含むすべての関係者に送付しなければならない

bull 大会に適用される全ての規則

bull 競技会概要(開催期日イベントコミッティ大会参加費等)

bull 使用施設日時宿泊場所偶発責任等が記載された競技会実施要項

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bull 競技者ジャッジ観衆の安全のための使用される設備が記載された文書

bull 緊急時の避難救助手順が記載された文書

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull 競技会の進行行運営に関するすべての文書

bull 代替の会場となる場所の図

bull メディアに関する詳細計画と大会主催組織のスタッフの名前

1432 大会主催者は開催 5か月前までに競技会に関する詳細情報を告知する専用のウェブサイトを英語表記で開設しなければならない具体的な内容は次のとおり

bull AIDA ロゴを使用したウェブサイトと公式の競技会名

bull 競技開催地の案内図

bull AIDA インターナショナル競技規則

bull 詳細スケジュール

bull AIDA インターナショナルへの登録ページ

bull 主催者問合せ先アドレス

bull 宿泊施設(ホテル空港)

bull 競技会場付近の概要情報

bull レンタカー船の情報

bull スクーバダイビングやフリーダイビングに関するその国特有の法規則

bull メディアに対する情報(連絡先水中映像写真の入手の可否等)

1433 AIDA インターナショナルは開催 2か月前までにジャッジの立立候補を受け付け検討を経て審判団を編成しなければならない大会主催者はチームキャプテンに審判団の構成について競技会初日に通達するものとする大会主催者は審判団の開催地までの交通費および宿泊経費食事代を負担するものとする各ジャッジには自室が提供される(ただし他のジャッジまたは自分のパートナーと同室になることを了承するものとする)交通費は大会主催者より前払いにて支払われるものとし移動に関する書類はAIDA インターナショナル理事会により審判団の選出がなされてから遅くとも 10日以内に使用できるものとする主催者はAIDA インターナショナルに対し(適用可能であれば)審判団に同じ大陸の国のジャッジを50を目安に選出するよう依頼できる

1434 主催者は全ての必要な施設設備を審判団が自由に使えるようにしておかなければならない

1435 主催者は審判団がビデオをチェックするための常設のエリア(施設設備)を確保しなければならない

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1436 大会全体の責任はAIDA インターナショナルや審判団ではなく大会主催者が負うAIDAインターナショナルおよび審判団は競技者の安全に関する責任を負わないものとする

1437 イベントコミッティは競技会の前日に行行われるものとする主催者はその席においてチームキャプテンに当該競技のスタートリストを配布しなければならない

1438 主催者は大会初日(開始日)に競技者キャプテン主催者審判団メディアセーフティスクーバーフリーダーバー医療救急スタッフによる情報共有化のためのミーティングを開催しなければならないこのミーティングを通じ主催者は大会の詳細情報特にイベントコミッティの開催スケジュールおよび競技結果発表の日時について説明する

1439 大会主催者は報道関係者がトレーニング日および競技日に水中撮影(ビデオあるいはスチール)をするために水に入れるよう配慮し施設を用意しなければならない

14310 大会主催者は競技者が記入するための申告用紙を用意する

14311 AIDA インターナショナル理事会により指名された委員会は(一人の AIDA からの代表に対して)主催者の費用で競技会の 2か月前までに以下に掲げる事項について主催者と確認する

bull 宿泊スケジュール資材調達などが計画どおりに進んでいるか

bull セーフティーフリーダイバースクーバダイバーのリーダーと共にイベント全体の安全管理の準備ができているか

bull 施設とその管理状況

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull メディアに関する詳細計画とメディア担当スタッフの決定

14312 この委員会は1名以上の審判団のメンバー(または AIDA インターナショナル委員会に指名されたその他の者)から成り問題を整理し必要な解決策を見見つけるために主催者と緊密に連携をとりながら効率的な組織運営を目指すものとするこの委員会はAIDA インターナショナル理事会へ直接報告する

14313 審判長と副審判長または 2名の指名されたジャッジは公式アクティビティの開始日(大会初日)の 3日前までには現地に到着していなければならない

14314 大会主催者は自国の然るべき機関または AIDA インターナショナルに依頼しドーピングテストを実施することが義務付けられる主催者はこれらの手続きと試験(キットを含む)の費用を支払うものとする競技者が選ばれる条件は審判団の裁量にゆだねられるただし各種目の優勝者および世界記録を上回った競技者は男女女ともに必ずテストを受けるものとするまた一般に主催者は全ての 1位と 2位の競技者と競技日ごとにランダムに選択された 2人の競技者を検査する準備をしなければならない

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14315 大会主催者は各種目とも1名以上の「オープナー」を設けることが望ましい審判団はセーフティーダイバーまたは有能なフリーダイバーの中から「オープナー」を指名することができる「オープナー」はそれぞれの能力力の範囲内で競技ゾーンを公式に確認し主催者の慣らしを行行う「オープナー」は競技者と同条件で試技をすることになるが必ずしも競技者でなくともよい決勝と予選は同じ日に開催されても別の大会として見見なされしたがってそれぞれでオープナーを設ける決勝に進出していない予選出場者が決勝の「オープナー」として試技をすることは認められる「オープナー」としての記録は世界記録としては認められない

14316 大会主催者はすべての競技者の ID ナンバーを設定する競技者は競技中必ず IDナンバーが明確に分かるようにしなければならないID ナンバーのリストは報道関係者とキャプテンに配布される

14317 大会主催者はセーフティーダイバージャッジおよびその他オフィシャルスタッフ全員に対して競技中も視認しやすい ID システムを提供しなければならない

14318 公式深度計は正確な測定のため競技が始まる前までに測定済みのロープで確認調整されなければならない

144 雑則

1441 主催者または競技者のスポンサーに関連する制限事項によって大会運営に支障があってはならない

1442 イベントコミッティでは公認メディアの人数と位置について明確にしなければならないAIDA に指定されたカメラマンおよびまたはビデオグラファーは全てのメディアゾーンおよび深度競技用の全ての競技エリアへ立立ち入ることができる(当該者は競技の進行行に干渉してはならない)

1443 AIDA インターナショナルおよび大会主催者は競技者が競技規則を遵守しないために生じた事故について責任を負わない

1444 現競技規則は世界選手権開催の 3か月前以降は変更しないものとする

1445 競技規則において明示されていない事項についてはジャッジのみが判断を下すことができる

145 スタートの最小インターバルAIDA 世界選手権の深度競技では競技の最短インターバルは 9分(100m 以上の潜水は 10 分が推奨される)なければならないただし80mに満たない潜水の最短インターバルは 8分とし50m未満の潜水での最短インターバルは 7分とする

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用語集 AIDA カレンダーAIDA のウェブサイトには様々な目的のカレンダーが掲載されている競技記録アテンプトインストラクターコースジャッジコースこれらのカレンダーは以下に掲載されている

CARS競技会発表およびランキングシステム最新の AIDA 競技会と記録アテンプトデータが蓄積されたオンラインアプリケーション以下の二つで構成されている

a) 競技会の発表 httpcarsaidainternationalorgcalendarannounce-competition

b) ランキング(すなわち結果) httprankingaidainternationalorg

CNFコンスタントウエイトウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

CWTコンスタントウエイトウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DNFダイナミックウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DYNダイナミックウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

FIMフリーイマージョン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

IOP本 AIDA ジャッジインターナルオペレーションと手順

JOSジャッジオンラインシステム最新の AIDA ジャッジ情報が蓄積されているオンラインアプリケーションAIDA のウェブサイト httpjudgesaidainternationalorg にある

STAスタティック httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

Page 23: AIDA International Competition Rules v14.0J-60522-2...らない。AIDAインターナショナル理事会は、その競技会が条件を満たしているかどうかにつ いて判断を下すことができる。

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465 トレーニング及び装備

4651 必要な医療トレーニング世界選手権と世界記録AIDA 世界選手権と世界記録競技会では以下のトレーニングを受けた医師が必要となる

bull 救命外科

bull 気道管理

bull 二次心肺蘇生法(ACLS)

bull 要求されないが可能なところでは推薦されるACLS のトレーニングを受けた最低もう 1人のパラメディックまたはセーフティーダイバー

4652 必要な医療トレーニング世界記録ステータスの競技会世界記録ステータスのAIDA競技会では以下のトレーニングを受けた医師が必要となる

bull 救命外科

bull 気道管理

bull 二次心肺蘇生法(ACLS)

bull 必須ではないが可能なところでは推薦されるACLS のトレーニングを受けた最低もう 1人のパラメディックまたはセーフティーダイバー

4653 必要な装備AIDA 世界選手権と世界記録競技会及び世界記録ステータスの AIDA競技会では以下の装備が必要となる

bull パルスオキシメーター

bull 聴診器

bull ポケットマスクスタッフのトレーニングが必要競技ゾーン内に常備が必要使用は必須ではない

bull 酸素マスク

bull 必須ではないが可能なところでは推薦されるCPAP フェイシャルマスクと標準マスクPEEP (positive end-expiratory pressure) バルブ付き BVM (Bag-Valve-Mask) が付いた酸素タンク

4654 推薦される装備AIDA 世界選手権と世界記録競技会及び世界記録ステータスのAIDA 競技会では以下の装備は必要ではないが可能なところでスタッフが使用資格のあるところでは推薦される

bull 吸引器

bull プランジャーニードル(またはhttpwwwnarescuecomARS_for_Needle_Decompression_(325_in)- CN1ACDE14CD3FDhtml)

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bull AED(自動体外式除細動器)使用にはドライエリアの検討が必要

bull 口咽頭エアウェイ(気道の使用が簡単な補助)

466 インシデントレポーティングシステム2015 年 1月 1日よりAIDA 競技会の主催者は(ヘッドジャッジ医師と共同で)競技会における安全性関連インシデントを AIDA のオンラインのインシデントレポーティングシステムにて報告する必要があり手順とインストラクションは同システム内に明記されている

467 休息日競技者が連日潜水することを防ぐためAIDA は主催者が競技スケジュールに休息日を加えることを奨励する

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5 スタティック(STA) 51 概要

511 スタティック(STA)競技はプールまたは限定された安全な自然環境下で実施する深度要件は技術資料(4項)に規定されている

512 競技は水面付近で行行う

513 競技者はウェットスーツ顔面の装備(マスクスノーケルノーズクリップなど)を自由に選択することができる

514 競技者の公式記録は2つの計時結果の平均タイムとするそれぞれの計時においては秒以下切り捨てとする

公式計時 5 分 08 秒 64 および 5 分 07 秒 48

平均計時(508 + 507) 2 = 5 分 07 秒 50

公式記録5 分 07 秒= 614 ポイント

52 国際大会

521 OT のインターバルは主催者が審判長と競技の上決定するAIDA は競技者が自分の OT 前の最低 3分間競技ゾーンにいることが許可されるよう推薦する

522 ゾーンは「ウォームアップゾーン」「待機ゾーン」「競技ゾーン」の 3ゾーンで構成される競技者は最初の公式アテンプトの 45 分前から「ウォームアップ」を開始でき「ウォームアップゾーン」に入ることができる「待機ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで立立ち入ることができない

523 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは「ウォームアップゾーン」「待機ゾーン」「競技ゾーン」での補助が許可される競技者が希望する場合競技者の競技開始から気道が水面上に出るまでパートナーをオフィシャルのセーフティーフリーダイバーとして配置することができパートナーは意識確認のためのボディタッチをすることができるこの時パートナーは自分がコーチングする競技者の安全についての責任があるが競技会を通じての安全管理についての責任は主催者にあるいずれにせよパフォーマンスが終了し競技者の気道が水面から出た時点からパートナーは競技者に触れることは許されないパートナーは小さな声で競技者に話しかけることのみ許されるこれらが守られなかった場合その競技者は失格となる競技終了(すなわち鼻及び又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

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524 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われる競技者が OT から 10 秒以内に競技を開始しない場合ペナルティが適用されOT から 30 秒を経過してもスタートしない場合は失格となるまたOT 前にスタートした場合もペナルティが適用される

525 競技結果(RP)が申告時間(AP)を下回った場合はペナルティが適用される

526 予備

527 競技者は OT 毎に 1度のみ公式アテンプトを行行う権利を有する鼻と口が水中に沈んだ時点で競技スタートと見見なす競技者の OT 時または OT 後の気道(すなわち鼻と口)のいかなる入水も競技の開始とみなされる

528 セーフティーフリーダイバー及びパートナー(キャプテンコーチ)は競技中入水した状態で競技ゾーンに入ることができるその場合以下の手順で競技者の意識の状態を確認する責任を有するセーフティーフリーダイバーは競技者に対し明確にボディタッチをする競技者はあらかじめセーフティーダイバーあるいはパートナーと決めておいたサインで意識があることを伝えるこの場合以下の手順が使用される

主催者が指名したオフィシャルフリーダイバーの場合

bull 申告時間(AP)1 分前から 30 秒毎

bull 申告時間後は15 秒毎

パートナーの場合

bull 特に規定は設けずパートナーの自由とする

競技者がボディタッチに対するサインを返さなかった場合ジャッジは直ちにセーフティーフリーダイバーもしくはパートナーに追加の合図をするように指示をするジャッジは反応がおかしい又は反応が無いと判断した場合セーフティーフリーダイバー又はパートナーに競技者を水から上げるように要求するジャッジは競技者の反応に疑いを持った場合セーフティーフリーダイバーもしくはパートナーに競技者に追加のサインを出させるように指示できる

529 AIDA インターナショナルジャッジと主催者側のタイムキーパーは競技時間を計測する競技者の気道(鼻と口)が水面下に入った時あるいはスノーケルを使用する場合はスノーケルを口から外した時ストップウォッチでの計測がスタートする競技者の気道が水面から出た時計測をストップする

5210 決勝戦

52101 下記の点を除きこれまでに記載された事項は決勝においても適用される

52102 メディアの注目を高めるため決勝戦は複数ゾーンでの同時スタートとすることができる決勝戦が複数のシリーズにわたる場合最も好成績の競技者は最終組で競技する

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53 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

531 世界選手権においてはスタティック競技はプールまたは限定された安全な自然環境下で実施する

532 競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前にそれぞれのキャプテンは競技者の申告時間をジャッジに提出しなければならない

533 OT のインターバルは少なくとも 14 分とする

54 競技会における世界記録

541 パフォーマンスが世界記録を上回ったときそれが新しい世界記録と認定されるには34 項が満たされなければならない

542 従来の世界記録よりも 1秒以上上回った場合に新しい世界記録として認められる

55 世界記録アテンプト

551

552 アテンプトの時間は2人の AIDA インターナショナルジャッジが計測する気道が水面下に入った時あるいはスノーケルを使用する時はスノーケルを口から離した時から計測を開始する競技者の気道が一度水面上に上がった時点で計測を終了する

553 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

554 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは競技者の競技開始から気道が水面上に出るまで自由に競技者に接触することができまた意識確認のためのボディタッチすることができるパートナーは自らがコーチングする競技者に対して責任を有するただしパフォーマンスが終了した(競技者の気道が水面から出た)時点からは競技者に触れることは許されず競技者に話しかけることのみ許されるこれらが守られなかった場合その競技者は失格となる競技終了(すなわち鼻及び又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

555 従来の世界記録よりも 1秒以上上回った場合新しい世界記録として認められる

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6 ダイナミックウィズフィンウィズアウトフィン(DYNDNF)

61 概要

611 競技はプール内で行行われる全ての DNYDNF についてのプールの深度要件は技術資料(4項)に規定されている

612 競技は25ヤード(2287m)以上のプールで実施した場合のみ世界記録として認定されAIDA インターナショナルのランキングリストに登録されるただし全てのパフォーマンスはメートル法で報告されなければならない

613 競技者はウェットスーツウエイト顔面の装置(マスクスノーケルノーズクリップなど)を自由に選択することができる

614 両競技において選手は手や腕を使って泳いでもよいただし特別なパドル類スイミンググローブやスイミングソックスなどの推進力力を生む手段は(DYN でのビーフィンモノフィンを除き)使用を禁止する

615 DYN では競技者はビーフィンとモノフィンのいずれを使用してもよいただし世界記録についてはビーフィンかモノフィンのいずれかを使用しなければならない

616 競技者は潜水前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートその他サポートポイントからの助走をつけたあらゆるスタートを禁止する競技は気道(鼻か口)が水面に出た時点で終了する

617 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは「ウォームアップゾーン」「競技ゾーン」で競技者を補助することができるただしOT 後は話しかけることのみ許され競技者に触ることは許されない競技終了(すなわち鼻又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

618 競技者は完全に水中に没していなければならない水面露出については 116 項を参照

619 競技者補助のため1名以上のセーフティースタッフが伴泳又は追走しなければならない競技者のレーンがプールサイドから距離がある場合は1名以上のセーフティーフリーダイバーが水中で伴泳するものとするまた1コースに複数のセーフティーフリーダイバーを配置することも可能としその場合セーフティーフリーダイバーはそのレーンを分割して担当してもよい

6110 到達距離は競技者の気道(鼻か口)が水面に出た場所で計測されるただし競技者がプールの端で競技を終了する場合気道(鼻か口)が水面に出る前にエンドウォールに水面下でタッチすること計測単位はメートル法とし少数点以下は切り捨てとする

1729m=172m公式記録172x05=86 ポイント

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6111 自力力での潜行行水泳以外のいかなる推進支援も利用してはならない(ターン時にエンドウォールを蹴ることは許される)浮上時にプールの底を押して浮上することもペナルティとなる【補足浮上に際し気道が水面上に出る前に足などをプールの底につく行行為は浮上のための連続動作であってもペナルティが適用される】競技終了時のプールエッジのグラブについては 116 項を参照のこと

6112 スタート時壁から 15m 以内の地点で気道(鼻と口)が水中に没していなければならない違反した場合は失格となる

61121 スタート時に身体のどこかの部分がプールのエンドウォールに接触していなければならない違反した場合はペナルティが適用される

6113 ターンでは身体の一部がエンドウォールに接触しなければならない違反した場合はペナルティが適用される【フィンは「身体のどこか」に含まないフットポケットの部分のみ身体の一部として認められる】またターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格となる

62 国際大会

621 競技者はDYN の競技会でフィンを使わずに泳ぐことは可能であるDNF の競技会ではいかなるフィンの使用も許されない競技会が DYNDNF として公式発表された場合競技者はフィンの使用の有無を選択することができるが一つの競技会として結果表は一つになるAIDA ランキングにおいてはそれぞれの種目の結果として記載される競技会が DYN-DNFとして公式発表された場合競技者はどちらの競技に出場するかを選択する事ができる競技会は 2つの独立立したものとして扱われ結果表も別々になる競技会が単独種目として公式発表された場合は混合種目としては扱えない

622 ゾーンは「ウォームアップゾーン」と「競技ゾーン」の 2ゾーンで構成される競技者は OT45 分前からウォームアップを開始でき「ウォームアップゾーン」に入ることができる「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで立立ち入ることができない

623 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推薦する

624 主催者は競技者の要請があった場合会場内に休憩のための場所を準備しなければならない

625 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われる競技者が OT から 10 秒以内に競技を開始しない場合ペナルティが適用されOT から 30 秒を経過してもスタートしない場合は失格となるまたOT 前にスタートした場合もペナルティが適用される

626 競技者は OT 毎に 1度のみ公式アテンプトを行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し競技者がウォールを離れたらアテンプトが開始されたものとみなす競技者の OT の 30 秒より前に気道(すなわち鼻と口)が入水しウォールから離れた場合はいずれもパフォーマンスの開始とみなされる

627 競技者は自分がスタートした競技ゾーン(すなわちレーン)に浮上しなければならない違反した場合は失格となるただし競技者が自分のレーンを外れても他の競技者の妨害となることなく自分のレーンに戻れば失格とはならない

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628 競技結果(RP)が申告距離(AP)を下回った場合はペナルティが適用される(11項を参照)

629 決勝戦

6291 下記の点を除きこれまでに記載された事項は決勝においても適用される

6292 メディアの注目を高めるため決勝戦では競技者は予選の成績に準じて複数ゾーンに配置することができる決勝戦が複数のシリーズにわたる場合は最も好成績の競技者は最終組で競技しなければならない

63 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

631 予備

632 世界選手権においては621 項は適用されない

633 競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前にそれぞれのキャプテンは競技者の申告距離をジャッジに提出しなければならない

634 OT のインターバルは少なくとも 10 分とする

64 競技会における世界記録

641 パフォーマンスが世界記録を上回ったときそれが新しい世界記録と認定されるには34 項が満たされなければならない

642 従来の世界記録よりも 1m以上上回った場合に新しい世界記録として認められる

65 世界記録アテンプト

651 予備

652 競技者はウォームアップ時間を自由に選択することができる一人のジャッジが OT の60 分前から競技者を監視する

653 競技中1人以上のセーフティーフリーダイバーを併泳させ又は(競技者のレーンがプールサイドの場合)プールサイドで追走させ競技者の競技進行行をフォローしなければならない

654 従来の世界記録よりも 1m以上上回った場合新しい世界記録として認められる

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7 コンスタントウエイトウィズフィンウィズアウトフィン(CWTCNF)

71 概要

711 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

712 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助するパートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

713 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

714 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止するCWTではモノフィンまたはビーフィンの使用を認める(CNF では使用不可)審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

715 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

716 競技者はタグを水上に持ち帰りジャッジに示さなければならないタグの仕様は技術資料(3項)に規定されている

717 競技者は自らのフィンキックで潜降浮上しなければならない潜降浮上中は7171 項および 7172 項に示す場合を除き競技ロープを引っ張るまたは摑む行行為をしてはならない

7171 競技者が競技中気道(鼻と口)が水面下にある場合ボトムプレートから 2m以内のゾーン(以下「2mゾーン」という)では失格とならずにロープを引っ張るまたは掴むことができるただし競技ロープの水面または水上部分を掴むことが禁じられていないことを前提とする2mゾーン以外でロープを掴むとペナルティが適用される競技中競技者がロープを掴んで引っ張った場合は失格となるただし例外的に申告深度に届かずに浮上する場合にターンするために1回に限りロープを握り引っ張ることは認められる

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7172 競技者は潜水中ロープをガイドとして使うことは認められるが推進のためのサポートとして使った場合ペナルティが適用されるただしスタート時に競技ロープの水上か水面部を掴むことは許されるこれは競技者の身体や開いた掌がロープに接触することは許容されるという意味であり競技者がロープを保持するまたはロープをサポートとして使った場合はペナルティが適用されるただしそれが 2mゾーンの猶予内であれば競技者は自由に手を動かすこともロープを掴むこともできる2mゾーンは明確に区別できるように印を付けておかなければならない前述に関係なく競技者は競技の最後の水面への浮上のための動作に関連して競技ロープの水面または水上部分を掴み引っ張ることができこの行行為はペナルティとならない

718 競技者は潜水前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートその他サポートポイントからの助走をつけたあらゆるスタートを禁止する

719 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならないボトムプレートの仕様は技術資料(3章)に明記されている

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

72 国際大会

721 競技者はCWT の競技会でフィンを使わずに泳ぐことは可能であるCNF の競技会ではいかなるフィンの使用も許されない競技会が CWTCNF として公式発表された場合競技者はフィンの使用の有無を選択することができるが一つの競技会として結果表は一つになるAIDA ランキングにおいてはそれぞれの種目の結果として記載される競技会がCWT-CNF として公式発表された場合競技者はどちらの競技に出場するかを選択する事ができる競技会は 2つの独立立したものとして扱われ結果表も別々になる競技会が単独種目として公式発表された場合は混合種目としては扱えない

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722 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する(天候メディア報道を含む大会の環境は審判団の判断材料となる)

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行わなければならない

7231 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

7232 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)の入水と水面からの離脱は競技の開始とみなす

724 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

725 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

726 競技エリアには競技者パートナー(キャプテンコーチ)審判セーフティーフリーダイバー以外は立立ち入ることができない

727 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

728 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

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73 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

731 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

732 予備

733 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

74 競技会における世界記録

741 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

75 世界記録アテンプト

751 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの3ヶ月前から2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

752 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

753 予備

754 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

755 予備

756 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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8 フリーイマージョン 81 概要

811 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

812 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助する

812 パートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

813 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

814 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止する

815 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

816 競技者はタグを水面に持ち帰りジャッジに示さなければならない

817 競技者はロープを手繰るか又は自力力で泳いで潜降浮上しなければならない

818 競技者は潜行行前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートまたはその他サポートポイントからの勢いをつけたいかなるスタートも禁止する

819 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならない

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

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bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

82 国際大会

821 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

8221 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

8222 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)のいかなる入水および水面からの離脱も競技の開始とみなす

823 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

824 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3 つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

825 パフォーマンスエリアは以下の人員のみアクセス可能競技者そのパートナー(キャプテンコーチ)ジャッジおよびセーフティーフリーダイバー

826 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

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bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

827 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

83 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

831 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

832 予備

823 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

84 競技会における世界記録

841 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

85 世界記録アテンプト

851 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

852 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

853 予備

854 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

855 予備

856 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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9 バリアブルウェイト(VWT) 91 概要

911 AIDA インターナショナルはバリアブルウェイトを競技会の正式種目として認定しない

912 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

92 世界記録アテンプト

921 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

922 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

923 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull ダイビングスーツの厚みは競技会場が海水の場合は 7mm淡水の場合は 9mmを上回ってはならない

bull ウェットスーツがセパレートタイプの場合脇の下から股の部分に限り二重になっていてもよい

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull モーターエンジンプロペラ等推進力力を補助する機器の使用を禁止するビーフィンまたはモノフィンの使用は許可する

bull 競技者は固定されたロープを潜降しなければならない競技者はロープのボトムウエイトをバラストとして利用し潜降することはできない(すなわち「ボトムウエイトに乗る行行為」は許可されない)

924 その他浮上を補助する装置等は大会の AIDA インターナショナルジャッジが AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者およびまたはスポーツオフィサーと協議の上禁止する

925 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 38 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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926 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

927 競技者は自らの力力によるビーフィンモノフィンおよびまたはロープを手繰ることによって浮上しなければならない浮上を補助するインフレータブルまたはメカニカルなシステムの使用は禁止する

928 予備

929 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 39 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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10 ノーリミッツ(NLT) 101 概要

1011 AIDA インターナショナルはノーリミッツを競技会の正式種目として認定しない

1012 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

102 世界記録アテンプト

1021 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

1022 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

1023 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull 浮上の場合にはモーターエンジンプロペラ等を補助する機器の使用を許可する潜降にはウエイト付スレッド以外推進を補助する器材の使用は禁止する

1024 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

1025 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

1026 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 40 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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11 ペナルティ 111 以下に記載する間違いを犯した場合失格とはならないがペナルティが適用される負の数は AIDA 記録として認められない

112 ペナルティのない記録のみが AIDA 世界記録大陸記録として公認される

113 OT より早く競技を開始した場合5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

114 プール競技において競技者が定められた時間(STADYNDNF では OT から 10 秒以内)を超えて競技開始した場合OT から 30 秒までは5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される30 秒を超過した場合は失格となりスタートが許されない

115 申告(AP)と結果(RP)の差によるペナルティ

1151 スタティック競技(STA)において結果が申告時間を下回った時5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=5 分 35 秒結果(RP)=5分 4 秒

申告と結果の差=31 秒

ペナルティ=7ポイント

最終ポイント=608-7=538 ポイント

1152 ダイナミック競技(DYNDNF)において結果が申告距離を下回った場合1mにつき 05 ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=100m結果(RP)=89m

申告と結果の差=11m

ペナルティ11x05=55 ポイント

最終ポイント445(89m)-55(11m)=39 ポイント

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1153 深度競技(CWTCNFFIM)において深度計が申告より浅い深度を示した場合結果と申告深度の差 1mにつき 1ポイントのペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではない

計算例

申告=50m結果(深度計の読み)=465m

実際の結果=465rarr結果=46m

ペナルティ

bull 申告と結果の差50m-46m=4mペナルティは 4ポイント

bull タグを持ち帰らないペナルティは 1ポイント

最終ポイント46-5=41 ポイント

116 ダイナミック競技(DYNDNF)特有のペナルティ

1161 スタート時及びターン時に身体のいかなる部分も壁にタッチしなかった場合は1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるまたターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格とする

1162 競技者は選手が身体の一部が水面に出たままレーンを泳ぎ切った水面に出たまま全競技を行行った場合失格となるこの規則に違反した場合は失格となる前述に限らず水面でアームリカバリーを行行った場合は失格となる【アームリカバリークロールの様な動きで腕を体の脚の方から頭の方に戻す動作】

1163 競技者が競技中に身体をサポートするもの(壁コースローププールの底等)につかまったり押したりした場合は5ポイントのペナルティが適用されるただし競技者が浮上に際してプールのエッジまたはロープを掴むことはペナルティの対象とならないものとする

117 深度競技(CWTCNFFIM)特有のペナルティ

1171 競技者が競技中に安全上の理由以外でセーフティーラニヤードを外した場合は10ポイントのペナルティが適用される

1172 競技者がタグをジャッジに渡せなかった場合は1ポイントのペナルティが適用される

118 コンスタント競技(CWTCNF)特有のペナルティ

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 42 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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1181 競技者は気道(鼻と口)が水面下にある場合2mゾーン(ボトムプレートから 2m以内の範囲)では失格とならずにロープを掴むことが認められる競技中鼻と口が水面下にある間にロープの 2mゾーン以外の場所を掴んだ場合1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるただし 717 項記載の例外を除く前述に関係なく競技者は競技開始時競技ロープの水面または水上部分を(すなわち手が完全に入水しない限り)ペナルティ無しに掴むことができる

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12 プロテスト(異議申し立立て) 121 キャプテン(不在の場合は競技者自身)は当該事象が起きてから最大 15 分以内または当日の結果発表後 15 分以内にジャッジにプロテスト(異議申し立立て)を行行うことができる

122 審判団は水面下での規則の違反をセーフティーダイバーまたはボトムカメラビデオのレビューから確認した場合適用可能なペナルティまたは失格を競技者およびまたはそのチームキャプテンへ直接告知するか結果発表時に当該ペナルティ失格を含めるものとする

123 プロテストがあった場合ジャッジは選手のペナルティまたは失格について以下の手順で判断する

1231 プロテストはすべて審判室で管理しひとつずつ処理する

1232 ジャッジはそれぞれのプロテストについて最初にビデオ映像を見見るビデオ映像は必要に応じ何度もまたはスローモーションで再生する

1233 判定を行行ったジャッジは事実の要約とその判定に至った経緯を他のジャッジに説明する

1234 競技者とキャプテンは公式ビデオ映像を見見て追加のコメントを付け加えることができるその後競技者とキャプテンは退室する

1235 競技者は必ず事情を聴取され関連性があれば審判団は競技者の安全および潜降と浮上の監視を担当するスタッフたちからも聴取できる

1236 審判団はプロテストについて協議できるが審判団長が課す協議の制限(例各ジャッジの発言を 1分に限定するなど)を前提とする審判団はその後各プロテストに対する無記名式投票へと進む

124 単に疑わしいだけの場合は競技者にとって有利な判定を行行わなければならない(すなわち何が起きたのかがよくわからない場合競技者にとって有利に解釈する)この場合審判団はどのパフォーマンスを考慮の対象とするかを決定する

125 審判団は遅くとも競技当日のイベントコミッティにおいて当日の競技におけるプロテストの判定結果について報告する

126 プロテスト申立立人は 50 ユーロまたは同額の現地通貨を支払わなければならないこれは審判団が競技者の正当性を認めた場合は返金金される逆に審判団が競技者の正当性を認めない(すなわち申し立立てが覆らない)場合支払金金は競技の主催者に渡されるがAIDA 世界選手権または世界記録競技会では支払金金は AIDA インターナショナルへ渡る

127 AIDA 世界選手権大会ではプロテストを行行う競技者と同じ国籍のジャッジはプロテスト処理から外れなければならない(すなわちそのプロテスト処理のあらゆる過程または審判団投票の間プロテストが処理される部屋にいてはならない)

128 審判団の決定において結果が同数となった(例えば棄権によりジャッジの人数が偶数になった)場合は審判団長の票(プロテストに参加している場合)または副審判団長(審判団長が参加していない場合)の票が 2票として数えられる

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129 決勝時のパフォーマンスに関するプロテストによって決勝がやり直しになることはない

1210 競技者は自身の競技中の環境(セーフティーダイバーや主催者の不備により競技への妨げがあったなど)に対してもプロテストを行行うことができるこの場合競技者は審判にその場で直接申し立立てることができそれが有効と認められれば競技のやり直しができるものとする(特に深度競技において)

1211 各プロテストはひとつの問題のみを扱う例えば競技者がグラブ違反およびサーフェイスプロトコル違反でペナルティを適用されている場合その競技者が両方の問題で申し立立てをしたい場合はふたつの申し立立てを行行わなければならない別々の問題はそれぞれのプロテストフォームに記載し別個のプロテストとして扱われなければならない

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13 競技審判団 131 国際大会

1311 国際大会では審判団は当該競技会で AIDA インターナショナルを代表する 2名以上の AIDA インターナショナルジャッジで構成されるものとするAIDA ランキングリストに掲載するプール競技では 1名以上深度競技では 2名以上の AIDA ジャッジがその競技をジャッジしなければならない

1312 アシスタントジャッジはAIDA インターナショナルジャッジのポジションに関連する特定の職務(公式カウントダウン深度計およびタグの管理タイムキーピング等)を補助するものでスタティック競技においてはジャッジとアシスタントジャッジを設置されることがある

1313 ジャッジはウォームアップのスタートから競技に立立ち会い以下のことを行行う

bull 競技会が競技規則どおり運営されていることの確認

bull 競技者の装備のチェック

bull 競技者のパフォーマンスのチェック

bull 競技会に関連する規則を遵守しないまたは主催者の円滑な運営や競技会の安全性を損なう競技者を失格にする

bull 競技者やスタッフの安全が脅かされた場合競技を中断させる

bull チームキャプテンから提出されたプロテストの収集(該当する場合)

1314 コンスタントウエイトフリーイマージョンにおいては1名以上のジャッジが水中で判定を行行わなければならない世界記録を上回る申告の場合その結果が世界記録として認定されるためには2名以上のジャッジが水中で判定しなければならない(34 項参照)

1315 主催者は競技会の 2週間前までに審判長を AIDA インターナショナルへ(CARS システムを通じて)告知しなければならない世界記録ステータスの競技会では当該告知は競技会の 6週間前までに AIDA インターナショナルへ告知しなければならない

132 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

1321 世界選手権においてはAIDA インターナショナルは AIDA ジャッジ IOP の条件に従い審判団を指名する審判団は 6名以上の AIDA ジャッジから構成されるジャッジ要件は下の 1333 項と 1334 項に規定されている

1322 アシスタントジャッジは競技会の通常の進行行に関し投票や決定はできないが各状況においてインターナショナルジャッジ(意思決定の際にそれを検討する者たち)へ自分たちの意見見を述べることができる

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1333 AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならないAIDA 世界選手権のジャッジはシニアジャッジ(レベル D)以上でなければならない前述に加え

(i)AIDA プール世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(ii)AIDA 深度世界選手権のジャッジはAIDA 深度競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(iii)AIDA チーム世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上AIDA 深度競技会から 30 ポイントを得ていること

1334 審判長AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならない前述に加え

a) AIDA プール世界選手権では審判長はプール競技会から最低 100 ポイントプール世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上のプールおよびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

b) AIDA 深度世界選手権では審判長は深度競技会から 100 ポイント以上深度世界記録アテンプの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の深度およびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

c) AIDA チーム世界選手権では審判長は

(i)プール競技会から最低 100 ポイントおよび深度競技会から最低 100 ポイント

(ii)深度世界記録アテンプトの最低4レコードポイントおよび深度世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の AIDA 世界選手権(プール深度およびまたはチーム)でジャッジを務めていること

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14 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ) 141 イベントコミッティ

1411 イベントコミッティは円滑な競技会運営と競技規則や運営についての質問に答える場として実施される

1412 イベントコミッティは以下のメンバーで構成される

bull 審判団

bull チームキャプテン

bull 大会主催者

競技者はイベントコミッティに参加する要望は出せるが直接発言することはできないキャプテンが競技者の代表として要望を代弁する

1413 イベントコミッティは審判団および主催者によって進行行されるその日の特定の議事を遵守する

1414 イベントコミッティは相互尊重とフェアプレイの精神に則って運営されなければならない審判団主催者または他チームのキャプテンに対して非協力力的な姿勢のキャプテンや競技者はイベントコミッティから排除されることがある

1415 イベントコミッティは次に掲げる事項を目的として競技日前日の主催者の設定した時間に開催される

bull 競技結果の発表

bull キャプテン競技者スタッフへの翌日の競技に関する一般事項(日程の再確認ローカルルール天候や特別な環境等)の伝達

bull 翌日に開催する競技の OT タイムの配布

142 競技参加標準記録(MINIMA)競技参加標準記録を設定する場合はAIDA インターナショナルが(主催者との協議により)設定するものとしそれらが適用される世界選手権開始の6か月以上前に AIDA ナショナルへ通知されなければならない

143 主催者

1431 AIDA インターナショナルに選出された大会主催者は開催 6か月前までに次に掲げる情報をAIDA インターナショナルを含むすべての関係者に送付しなければならない

bull 大会に適用される全ての規則

bull 競技会概要(開催期日イベントコミッティ大会参加費等)

bull 使用施設日時宿泊場所偶発責任等が記載された競技会実施要項

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bull 競技者ジャッジ観衆の安全のための使用される設備が記載された文書

bull 緊急時の避難救助手順が記載された文書

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull 競技会の進行行運営に関するすべての文書

bull 代替の会場となる場所の図

bull メディアに関する詳細計画と大会主催組織のスタッフの名前

1432 大会主催者は開催 5か月前までに競技会に関する詳細情報を告知する専用のウェブサイトを英語表記で開設しなければならない具体的な内容は次のとおり

bull AIDA ロゴを使用したウェブサイトと公式の競技会名

bull 競技開催地の案内図

bull AIDA インターナショナル競技規則

bull 詳細スケジュール

bull AIDA インターナショナルへの登録ページ

bull 主催者問合せ先アドレス

bull 宿泊施設(ホテル空港)

bull 競技会場付近の概要情報

bull レンタカー船の情報

bull スクーバダイビングやフリーダイビングに関するその国特有の法規則

bull メディアに対する情報(連絡先水中映像写真の入手の可否等)

1433 AIDA インターナショナルは開催 2か月前までにジャッジの立立候補を受け付け検討を経て審判団を編成しなければならない大会主催者はチームキャプテンに審判団の構成について競技会初日に通達するものとする大会主催者は審判団の開催地までの交通費および宿泊経費食事代を負担するものとする各ジャッジには自室が提供される(ただし他のジャッジまたは自分のパートナーと同室になることを了承するものとする)交通費は大会主催者より前払いにて支払われるものとし移動に関する書類はAIDA インターナショナル理事会により審判団の選出がなされてから遅くとも 10日以内に使用できるものとする主催者はAIDA インターナショナルに対し(適用可能であれば)審判団に同じ大陸の国のジャッジを50を目安に選出するよう依頼できる

1434 主催者は全ての必要な施設設備を審判団が自由に使えるようにしておかなければならない

1435 主催者は審判団がビデオをチェックするための常設のエリア(施設設備)を確保しなければならない

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1436 大会全体の責任はAIDA インターナショナルや審判団ではなく大会主催者が負うAIDAインターナショナルおよび審判団は競技者の安全に関する責任を負わないものとする

1437 イベントコミッティは競技会の前日に行行われるものとする主催者はその席においてチームキャプテンに当該競技のスタートリストを配布しなければならない

1438 主催者は大会初日(開始日)に競技者キャプテン主催者審判団メディアセーフティスクーバーフリーダーバー医療救急スタッフによる情報共有化のためのミーティングを開催しなければならないこのミーティングを通じ主催者は大会の詳細情報特にイベントコミッティの開催スケジュールおよび競技結果発表の日時について説明する

1439 大会主催者は報道関係者がトレーニング日および競技日に水中撮影(ビデオあるいはスチール)をするために水に入れるよう配慮し施設を用意しなければならない

14310 大会主催者は競技者が記入するための申告用紙を用意する

14311 AIDA インターナショナル理事会により指名された委員会は(一人の AIDA からの代表に対して)主催者の費用で競技会の 2か月前までに以下に掲げる事項について主催者と確認する

bull 宿泊スケジュール資材調達などが計画どおりに進んでいるか

bull セーフティーフリーダイバースクーバダイバーのリーダーと共にイベント全体の安全管理の準備ができているか

bull 施設とその管理状況

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull メディアに関する詳細計画とメディア担当スタッフの決定

14312 この委員会は1名以上の審判団のメンバー(または AIDA インターナショナル委員会に指名されたその他の者)から成り問題を整理し必要な解決策を見見つけるために主催者と緊密に連携をとりながら効率的な組織運営を目指すものとするこの委員会はAIDA インターナショナル理事会へ直接報告する

14313 審判長と副審判長または 2名の指名されたジャッジは公式アクティビティの開始日(大会初日)の 3日前までには現地に到着していなければならない

14314 大会主催者は自国の然るべき機関または AIDA インターナショナルに依頼しドーピングテストを実施することが義務付けられる主催者はこれらの手続きと試験(キットを含む)の費用を支払うものとする競技者が選ばれる条件は審判団の裁量にゆだねられるただし各種目の優勝者および世界記録を上回った競技者は男女女ともに必ずテストを受けるものとするまた一般に主催者は全ての 1位と 2位の競技者と競技日ごとにランダムに選択された 2人の競技者を検査する準備をしなければならない

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14315 大会主催者は各種目とも1名以上の「オープナー」を設けることが望ましい審判団はセーフティーダイバーまたは有能なフリーダイバーの中から「オープナー」を指名することができる「オープナー」はそれぞれの能力力の範囲内で競技ゾーンを公式に確認し主催者の慣らしを行行う「オープナー」は競技者と同条件で試技をすることになるが必ずしも競技者でなくともよい決勝と予選は同じ日に開催されても別の大会として見見なされしたがってそれぞれでオープナーを設ける決勝に進出していない予選出場者が決勝の「オープナー」として試技をすることは認められる「オープナー」としての記録は世界記録としては認められない

14316 大会主催者はすべての競技者の ID ナンバーを設定する競技者は競技中必ず IDナンバーが明確に分かるようにしなければならないID ナンバーのリストは報道関係者とキャプテンに配布される

14317 大会主催者はセーフティーダイバージャッジおよびその他オフィシャルスタッフ全員に対して競技中も視認しやすい ID システムを提供しなければならない

14318 公式深度計は正確な測定のため競技が始まる前までに測定済みのロープで確認調整されなければならない

144 雑則

1441 主催者または競技者のスポンサーに関連する制限事項によって大会運営に支障があってはならない

1442 イベントコミッティでは公認メディアの人数と位置について明確にしなければならないAIDA に指定されたカメラマンおよびまたはビデオグラファーは全てのメディアゾーンおよび深度競技用の全ての競技エリアへ立立ち入ることができる(当該者は競技の進行行に干渉してはならない)

1443 AIDA インターナショナルおよび大会主催者は競技者が競技規則を遵守しないために生じた事故について責任を負わない

1444 現競技規則は世界選手権開催の 3か月前以降は変更しないものとする

1445 競技規則において明示されていない事項についてはジャッジのみが判断を下すことができる

145 スタートの最小インターバルAIDA 世界選手権の深度競技では競技の最短インターバルは 9分(100m 以上の潜水は 10 分が推奨される)なければならないただし80mに満たない潜水の最短インターバルは 8分とし50m未満の潜水での最短インターバルは 7分とする

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用語集 AIDA カレンダーAIDA のウェブサイトには様々な目的のカレンダーが掲載されている競技記録アテンプトインストラクターコースジャッジコースこれらのカレンダーは以下に掲載されている

CARS競技会発表およびランキングシステム最新の AIDA 競技会と記録アテンプトデータが蓄積されたオンラインアプリケーション以下の二つで構成されている

a) 競技会の発表 httpcarsaidainternationalorgcalendarannounce-competition

b) ランキング(すなわち結果) httprankingaidainternationalorg

CNFコンスタントウエイトウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

CWTコンスタントウエイトウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DNFダイナミックウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DYNダイナミックウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

FIMフリーイマージョン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

IOP本 AIDA ジャッジインターナルオペレーションと手順

JOSジャッジオンラインシステム最新の AIDA ジャッジ情報が蓄積されているオンラインアプリケーションAIDA のウェブサイト httpjudgesaidainternationalorg にある

STAスタティック httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

Page 24: AIDA International Competition Rules v14.0J-60522-2...らない。AIDAインターナショナル理事会は、その競技会が条件を満たしているかどうかにつ いて判断を下すことができる。

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bull AED(自動体外式除細動器)使用にはドライエリアの検討が必要

bull 口咽頭エアウェイ(気道の使用が簡単な補助)

466 インシデントレポーティングシステム2015 年 1月 1日よりAIDA 競技会の主催者は(ヘッドジャッジ医師と共同で)競技会における安全性関連インシデントを AIDA のオンラインのインシデントレポーティングシステムにて報告する必要があり手順とインストラクションは同システム内に明記されている

467 休息日競技者が連日潜水することを防ぐためAIDA は主催者が競技スケジュールに休息日を加えることを奨励する

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5 スタティック(STA) 51 概要

511 スタティック(STA)競技はプールまたは限定された安全な自然環境下で実施する深度要件は技術資料(4項)に規定されている

512 競技は水面付近で行行う

513 競技者はウェットスーツ顔面の装備(マスクスノーケルノーズクリップなど)を自由に選択することができる

514 競技者の公式記録は2つの計時結果の平均タイムとするそれぞれの計時においては秒以下切り捨てとする

公式計時 5 分 08 秒 64 および 5 分 07 秒 48

平均計時(508 + 507) 2 = 5 分 07 秒 50

公式記録5 分 07 秒= 614 ポイント

52 国際大会

521 OT のインターバルは主催者が審判長と競技の上決定するAIDA は競技者が自分の OT 前の最低 3分間競技ゾーンにいることが許可されるよう推薦する

522 ゾーンは「ウォームアップゾーン」「待機ゾーン」「競技ゾーン」の 3ゾーンで構成される競技者は最初の公式アテンプトの 45 分前から「ウォームアップ」を開始でき「ウォームアップゾーン」に入ることができる「待機ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで立立ち入ることができない

523 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは「ウォームアップゾーン」「待機ゾーン」「競技ゾーン」での補助が許可される競技者が希望する場合競技者の競技開始から気道が水面上に出るまでパートナーをオフィシャルのセーフティーフリーダイバーとして配置することができパートナーは意識確認のためのボディタッチをすることができるこの時パートナーは自分がコーチングする競技者の安全についての責任があるが競技会を通じての安全管理についての責任は主催者にあるいずれにせよパフォーマンスが終了し競技者の気道が水面から出た時点からパートナーは競技者に触れることは許されないパートナーは小さな声で競技者に話しかけることのみ許されるこれらが守られなかった場合その競技者は失格となる競技終了(すなわち鼻及び又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

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524 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われる競技者が OT から 10 秒以内に競技を開始しない場合ペナルティが適用されOT から 30 秒を経過してもスタートしない場合は失格となるまたOT 前にスタートした場合もペナルティが適用される

525 競技結果(RP)が申告時間(AP)を下回った場合はペナルティが適用される

526 予備

527 競技者は OT 毎に 1度のみ公式アテンプトを行行う権利を有する鼻と口が水中に沈んだ時点で競技スタートと見見なす競技者の OT 時または OT 後の気道(すなわち鼻と口)のいかなる入水も競技の開始とみなされる

528 セーフティーフリーダイバー及びパートナー(キャプテンコーチ)は競技中入水した状態で競技ゾーンに入ることができるその場合以下の手順で競技者の意識の状態を確認する責任を有するセーフティーフリーダイバーは競技者に対し明確にボディタッチをする競技者はあらかじめセーフティーダイバーあるいはパートナーと決めておいたサインで意識があることを伝えるこの場合以下の手順が使用される

主催者が指名したオフィシャルフリーダイバーの場合

bull 申告時間(AP)1 分前から 30 秒毎

bull 申告時間後は15 秒毎

パートナーの場合

bull 特に規定は設けずパートナーの自由とする

競技者がボディタッチに対するサインを返さなかった場合ジャッジは直ちにセーフティーフリーダイバーもしくはパートナーに追加の合図をするように指示をするジャッジは反応がおかしい又は反応が無いと判断した場合セーフティーフリーダイバー又はパートナーに競技者を水から上げるように要求するジャッジは競技者の反応に疑いを持った場合セーフティーフリーダイバーもしくはパートナーに競技者に追加のサインを出させるように指示できる

529 AIDA インターナショナルジャッジと主催者側のタイムキーパーは競技時間を計測する競技者の気道(鼻と口)が水面下に入った時あるいはスノーケルを使用する場合はスノーケルを口から外した時ストップウォッチでの計測がスタートする競技者の気道が水面から出た時計測をストップする

5210 決勝戦

52101 下記の点を除きこれまでに記載された事項は決勝においても適用される

52102 メディアの注目を高めるため決勝戦は複数ゾーンでの同時スタートとすることができる決勝戦が複数のシリーズにわたる場合最も好成績の競技者は最終組で競技する

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53 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

531 世界選手権においてはスタティック競技はプールまたは限定された安全な自然環境下で実施する

532 競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前にそれぞれのキャプテンは競技者の申告時間をジャッジに提出しなければならない

533 OT のインターバルは少なくとも 14 分とする

54 競技会における世界記録

541 パフォーマンスが世界記録を上回ったときそれが新しい世界記録と認定されるには34 項が満たされなければならない

542 従来の世界記録よりも 1秒以上上回った場合に新しい世界記録として認められる

55 世界記録アテンプト

551

552 アテンプトの時間は2人の AIDA インターナショナルジャッジが計測する気道が水面下に入った時あるいはスノーケルを使用する時はスノーケルを口から離した時から計測を開始する競技者の気道が一度水面上に上がった時点で計測を終了する

553 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

554 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは競技者の競技開始から気道が水面上に出るまで自由に競技者に接触することができまた意識確認のためのボディタッチすることができるパートナーは自らがコーチングする競技者に対して責任を有するただしパフォーマンスが終了した(競技者の気道が水面から出た)時点からは競技者に触れることは許されず競技者に話しかけることのみ許されるこれらが守られなかった場合その競技者は失格となる競技終了(すなわち鼻及び又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

555 従来の世界記録よりも 1秒以上上回った場合新しい世界記録として認められる

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6 ダイナミックウィズフィンウィズアウトフィン(DYNDNF)

61 概要

611 競技はプール内で行行われる全ての DNYDNF についてのプールの深度要件は技術資料(4項)に規定されている

612 競技は25ヤード(2287m)以上のプールで実施した場合のみ世界記録として認定されAIDA インターナショナルのランキングリストに登録されるただし全てのパフォーマンスはメートル法で報告されなければならない

613 競技者はウェットスーツウエイト顔面の装置(マスクスノーケルノーズクリップなど)を自由に選択することができる

614 両競技において選手は手や腕を使って泳いでもよいただし特別なパドル類スイミンググローブやスイミングソックスなどの推進力力を生む手段は(DYN でのビーフィンモノフィンを除き)使用を禁止する

615 DYN では競技者はビーフィンとモノフィンのいずれを使用してもよいただし世界記録についてはビーフィンかモノフィンのいずれかを使用しなければならない

616 競技者は潜水前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートその他サポートポイントからの助走をつけたあらゆるスタートを禁止する競技は気道(鼻か口)が水面に出た時点で終了する

617 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは「ウォームアップゾーン」「競技ゾーン」で競技者を補助することができるただしOT 後は話しかけることのみ許され競技者に触ることは許されない競技終了(すなわち鼻又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

618 競技者は完全に水中に没していなければならない水面露出については 116 項を参照

619 競技者補助のため1名以上のセーフティースタッフが伴泳又は追走しなければならない競技者のレーンがプールサイドから距離がある場合は1名以上のセーフティーフリーダイバーが水中で伴泳するものとするまた1コースに複数のセーフティーフリーダイバーを配置することも可能としその場合セーフティーフリーダイバーはそのレーンを分割して担当してもよい

6110 到達距離は競技者の気道(鼻か口)が水面に出た場所で計測されるただし競技者がプールの端で競技を終了する場合気道(鼻か口)が水面に出る前にエンドウォールに水面下でタッチすること計測単位はメートル法とし少数点以下は切り捨てとする

1729m=172m公式記録172x05=86 ポイント

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6111 自力力での潜行行水泳以外のいかなる推進支援も利用してはならない(ターン時にエンドウォールを蹴ることは許される)浮上時にプールの底を押して浮上することもペナルティとなる【補足浮上に際し気道が水面上に出る前に足などをプールの底につく行行為は浮上のための連続動作であってもペナルティが適用される】競技終了時のプールエッジのグラブについては 116 項を参照のこと

6112 スタート時壁から 15m 以内の地点で気道(鼻と口)が水中に没していなければならない違反した場合は失格となる

61121 スタート時に身体のどこかの部分がプールのエンドウォールに接触していなければならない違反した場合はペナルティが適用される

6113 ターンでは身体の一部がエンドウォールに接触しなければならない違反した場合はペナルティが適用される【フィンは「身体のどこか」に含まないフットポケットの部分のみ身体の一部として認められる】またターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格となる

62 国際大会

621 競技者はDYN の競技会でフィンを使わずに泳ぐことは可能であるDNF の競技会ではいかなるフィンの使用も許されない競技会が DYNDNF として公式発表された場合競技者はフィンの使用の有無を選択することができるが一つの競技会として結果表は一つになるAIDA ランキングにおいてはそれぞれの種目の結果として記載される競技会が DYN-DNFとして公式発表された場合競技者はどちらの競技に出場するかを選択する事ができる競技会は 2つの独立立したものとして扱われ結果表も別々になる競技会が単独種目として公式発表された場合は混合種目としては扱えない

622 ゾーンは「ウォームアップゾーン」と「競技ゾーン」の 2ゾーンで構成される競技者は OT45 分前からウォームアップを開始でき「ウォームアップゾーン」に入ることができる「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで立立ち入ることができない

623 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推薦する

624 主催者は競技者の要請があった場合会場内に休憩のための場所を準備しなければならない

625 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われる競技者が OT から 10 秒以内に競技を開始しない場合ペナルティが適用されOT から 30 秒を経過してもスタートしない場合は失格となるまたOT 前にスタートした場合もペナルティが適用される

626 競技者は OT 毎に 1度のみ公式アテンプトを行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し競技者がウォールを離れたらアテンプトが開始されたものとみなす競技者の OT の 30 秒より前に気道(すなわち鼻と口)が入水しウォールから離れた場合はいずれもパフォーマンスの開始とみなされる

627 競技者は自分がスタートした競技ゾーン(すなわちレーン)に浮上しなければならない違反した場合は失格となるただし競技者が自分のレーンを外れても他の競技者の妨害となることなく自分のレーンに戻れば失格とはならない

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628 競技結果(RP)が申告距離(AP)を下回った場合はペナルティが適用される(11項を参照)

629 決勝戦

6291 下記の点を除きこれまでに記載された事項は決勝においても適用される

6292 メディアの注目を高めるため決勝戦では競技者は予選の成績に準じて複数ゾーンに配置することができる決勝戦が複数のシリーズにわたる場合は最も好成績の競技者は最終組で競技しなければならない

63 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

631 予備

632 世界選手権においては621 項は適用されない

633 競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前にそれぞれのキャプテンは競技者の申告距離をジャッジに提出しなければならない

634 OT のインターバルは少なくとも 10 分とする

64 競技会における世界記録

641 パフォーマンスが世界記録を上回ったときそれが新しい世界記録と認定されるには34 項が満たされなければならない

642 従来の世界記録よりも 1m以上上回った場合に新しい世界記録として認められる

65 世界記録アテンプト

651 予備

652 競技者はウォームアップ時間を自由に選択することができる一人のジャッジが OT の60 分前から競技者を監視する

653 競技中1人以上のセーフティーフリーダイバーを併泳させ又は(競技者のレーンがプールサイドの場合)プールサイドで追走させ競技者の競技進行行をフォローしなければならない

654 従来の世界記録よりも 1m以上上回った場合新しい世界記録として認められる

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7 コンスタントウエイトウィズフィンウィズアウトフィン(CWTCNF)

71 概要

711 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

712 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助するパートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

713 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

714 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止するCWTではモノフィンまたはビーフィンの使用を認める(CNF では使用不可)審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

715 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

716 競技者はタグを水上に持ち帰りジャッジに示さなければならないタグの仕様は技術資料(3項)に規定されている

717 競技者は自らのフィンキックで潜降浮上しなければならない潜降浮上中は7171 項および 7172 項に示す場合を除き競技ロープを引っ張るまたは摑む行行為をしてはならない

7171 競技者が競技中気道(鼻と口)が水面下にある場合ボトムプレートから 2m以内のゾーン(以下「2mゾーン」という)では失格とならずにロープを引っ張るまたは掴むことができるただし競技ロープの水面または水上部分を掴むことが禁じられていないことを前提とする2mゾーン以外でロープを掴むとペナルティが適用される競技中競技者がロープを掴んで引っ張った場合は失格となるただし例外的に申告深度に届かずに浮上する場合にターンするために1回に限りロープを握り引っ張ることは認められる

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7172 競技者は潜水中ロープをガイドとして使うことは認められるが推進のためのサポートとして使った場合ペナルティが適用されるただしスタート時に競技ロープの水上か水面部を掴むことは許されるこれは競技者の身体や開いた掌がロープに接触することは許容されるという意味であり競技者がロープを保持するまたはロープをサポートとして使った場合はペナルティが適用されるただしそれが 2mゾーンの猶予内であれば競技者は自由に手を動かすこともロープを掴むこともできる2mゾーンは明確に区別できるように印を付けておかなければならない前述に関係なく競技者は競技の最後の水面への浮上のための動作に関連して競技ロープの水面または水上部分を掴み引っ張ることができこの行行為はペナルティとならない

718 競技者は潜水前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートその他サポートポイントからの助走をつけたあらゆるスタートを禁止する

719 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならないボトムプレートの仕様は技術資料(3章)に明記されている

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

72 国際大会

721 競技者はCWT の競技会でフィンを使わずに泳ぐことは可能であるCNF の競技会ではいかなるフィンの使用も許されない競技会が CWTCNF として公式発表された場合競技者はフィンの使用の有無を選択することができるが一つの競技会として結果表は一つになるAIDA ランキングにおいてはそれぞれの種目の結果として記載される競技会がCWT-CNF として公式発表された場合競技者はどちらの競技に出場するかを選択する事ができる競技会は 2つの独立立したものとして扱われ結果表も別々になる競技会が単独種目として公式発表された場合は混合種目としては扱えない

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722 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する(天候メディア報道を含む大会の環境は審判団の判断材料となる)

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行わなければならない

7231 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

7232 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)の入水と水面からの離脱は競技の開始とみなす

724 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

725 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

726 競技エリアには競技者パートナー(キャプテンコーチ)審判セーフティーフリーダイバー以外は立立ち入ることができない

727 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

728 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

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73 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

731 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

732 予備

733 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

74 競技会における世界記録

741 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

75 世界記録アテンプト

751 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの3ヶ月前から2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

752 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

753 予備

754 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

755 予備

756 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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8 フリーイマージョン 81 概要

811 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

812 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助する

812 パートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

813 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

814 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止する

815 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

816 競技者はタグを水面に持ち帰りジャッジに示さなければならない

817 競技者はロープを手繰るか又は自力力で泳いで潜降浮上しなければならない

818 競技者は潜行行前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートまたはその他サポートポイントからの勢いをつけたいかなるスタートも禁止する

819 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならない

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

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bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

82 国際大会

821 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

8221 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

8222 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)のいかなる入水および水面からの離脱も競技の開始とみなす

823 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

824 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3 つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

825 パフォーマンスエリアは以下の人員のみアクセス可能競技者そのパートナー(キャプテンコーチ)ジャッジおよびセーフティーフリーダイバー

826 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

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bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

827 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

83 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

831 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

832 予備

823 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

84 競技会における世界記録

841 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

85 世界記録アテンプト

851 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

852 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

853 予備

854 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

855 予備

856 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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9 バリアブルウェイト(VWT) 91 概要

911 AIDA インターナショナルはバリアブルウェイトを競技会の正式種目として認定しない

912 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

92 世界記録アテンプト

921 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

922 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

923 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull ダイビングスーツの厚みは競技会場が海水の場合は 7mm淡水の場合は 9mmを上回ってはならない

bull ウェットスーツがセパレートタイプの場合脇の下から股の部分に限り二重になっていてもよい

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull モーターエンジンプロペラ等推進力力を補助する機器の使用を禁止するビーフィンまたはモノフィンの使用は許可する

bull 競技者は固定されたロープを潜降しなければならない競技者はロープのボトムウエイトをバラストとして利用し潜降することはできない(すなわち「ボトムウエイトに乗る行行為」は許可されない)

924 その他浮上を補助する装置等は大会の AIDA インターナショナルジャッジが AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者およびまたはスポーツオフィサーと協議の上禁止する

925 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

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926 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

927 競技者は自らの力力によるビーフィンモノフィンおよびまたはロープを手繰ることによって浮上しなければならない浮上を補助するインフレータブルまたはメカニカルなシステムの使用は禁止する

928 予備

929 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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10 ノーリミッツ(NLT) 101 概要

1011 AIDA インターナショナルはノーリミッツを競技会の正式種目として認定しない

1012 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

102 世界記録アテンプト

1021 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

1022 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

1023 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull 浮上の場合にはモーターエンジンプロペラ等を補助する機器の使用を許可する潜降にはウエイト付スレッド以外推進を補助する器材の使用は禁止する

1024 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

1025 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

1026 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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11 ペナルティ 111 以下に記載する間違いを犯した場合失格とはならないがペナルティが適用される負の数は AIDA 記録として認められない

112 ペナルティのない記録のみが AIDA 世界記録大陸記録として公認される

113 OT より早く競技を開始した場合5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

114 プール競技において競技者が定められた時間(STADYNDNF では OT から 10 秒以内)を超えて競技開始した場合OT から 30 秒までは5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される30 秒を超過した場合は失格となりスタートが許されない

115 申告(AP)と結果(RP)の差によるペナルティ

1151 スタティック競技(STA)において結果が申告時間を下回った時5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=5 分 35 秒結果(RP)=5分 4 秒

申告と結果の差=31 秒

ペナルティ=7ポイント

最終ポイント=608-7=538 ポイント

1152 ダイナミック競技(DYNDNF)において結果が申告距離を下回った場合1mにつき 05 ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=100m結果(RP)=89m

申告と結果の差=11m

ペナルティ11x05=55 ポイント

最終ポイント445(89m)-55(11m)=39 ポイント

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1153 深度競技(CWTCNFFIM)において深度計が申告より浅い深度を示した場合結果と申告深度の差 1mにつき 1ポイントのペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではない

計算例

申告=50m結果(深度計の読み)=465m

実際の結果=465rarr結果=46m

ペナルティ

bull 申告と結果の差50m-46m=4mペナルティは 4ポイント

bull タグを持ち帰らないペナルティは 1ポイント

最終ポイント46-5=41 ポイント

116 ダイナミック競技(DYNDNF)特有のペナルティ

1161 スタート時及びターン時に身体のいかなる部分も壁にタッチしなかった場合は1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるまたターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格とする

1162 競技者は選手が身体の一部が水面に出たままレーンを泳ぎ切った水面に出たまま全競技を行行った場合失格となるこの規則に違反した場合は失格となる前述に限らず水面でアームリカバリーを行行った場合は失格となる【アームリカバリークロールの様な動きで腕を体の脚の方から頭の方に戻す動作】

1163 競技者が競技中に身体をサポートするもの(壁コースローププールの底等)につかまったり押したりした場合は5ポイントのペナルティが適用されるただし競技者が浮上に際してプールのエッジまたはロープを掴むことはペナルティの対象とならないものとする

117 深度競技(CWTCNFFIM)特有のペナルティ

1171 競技者が競技中に安全上の理由以外でセーフティーラニヤードを外した場合は10ポイントのペナルティが適用される

1172 競技者がタグをジャッジに渡せなかった場合は1ポイントのペナルティが適用される

118 コンスタント競技(CWTCNF)特有のペナルティ

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1181 競技者は気道(鼻と口)が水面下にある場合2mゾーン(ボトムプレートから 2m以内の範囲)では失格とならずにロープを掴むことが認められる競技中鼻と口が水面下にある間にロープの 2mゾーン以外の場所を掴んだ場合1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるただし 717 項記載の例外を除く前述に関係なく競技者は競技開始時競技ロープの水面または水上部分を(すなわち手が完全に入水しない限り)ペナルティ無しに掴むことができる

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12 プロテスト(異議申し立立て) 121 キャプテン(不在の場合は競技者自身)は当該事象が起きてから最大 15 分以内または当日の結果発表後 15 分以内にジャッジにプロテスト(異議申し立立て)を行行うことができる

122 審判団は水面下での規則の違反をセーフティーダイバーまたはボトムカメラビデオのレビューから確認した場合適用可能なペナルティまたは失格を競技者およびまたはそのチームキャプテンへ直接告知するか結果発表時に当該ペナルティ失格を含めるものとする

123 プロテストがあった場合ジャッジは選手のペナルティまたは失格について以下の手順で判断する

1231 プロテストはすべて審判室で管理しひとつずつ処理する

1232 ジャッジはそれぞれのプロテストについて最初にビデオ映像を見見るビデオ映像は必要に応じ何度もまたはスローモーションで再生する

1233 判定を行行ったジャッジは事実の要約とその判定に至った経緯を他のジャッジに説明する

1234 競技者とキャプテンは公式ビデオ映像を見見て追加のコメントを付け加えることができるその後競技者とキャプテンは退室する

1235 競技者は必ず事情を聴取され関連性があれば審判団は競技者の安全および潜降と浮上の監視を担当するスタッフたちからも聴取できる

1236 審判団はプロテストについて協議できるが審判団長が課す協議の制限(例各ジャッジの発言を 1分に限定するなど)を前提とする審判団はその後各プロテストに対する無記名式投票へと進む

124 単に疑わしいだけの場合は競技者にとって有利な判定を行行わなければならない(すなわち何が起きたのかがよくわからない場合競技者にとって有利に解釈する)この場合審判団はどのパフォーマンスを考慮の対象とするかを決定する

125 審判団は遅くとも競技当日のイベントコミッティにおいて当日の競技におけるプロテストの判定結果について報告する

126 プロテスト申立立人は 50 ユーロまたは同額の現地通貨を支払わなければならないこれは審判団が競技者の正当性を認めた場合は返金金される逆に審判団が競技者の正当性を認めない(すなわち申し立立てが覆らない)場合支払金金は競技の主催者に渡されるがAIDA 世界選手権または世界記録競技会では支払金金は AIDA インターナショナルへ渡る

127 AIDA 世界選手権大会ではプロテストを行行う競技者と同じ国籍のジャッジはプロテスト処理から外れなければならない(すなわちそのプロテスト処理のあらゆる過程または審判団投票の間プロテストが処理される部屋にいてはならない)

128 審判団の決定において結果が同数となった(例えば棄権によりジャッジの人数が偶数になった)場合は審判団長の票(プロテストに参加している場合)または副審判団長(審判団長が参加していない場合)の票が 2票として数えられる

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129 決勝時のパフォーマンスに関するプロテストによって決勝がやり直しになることはない

1210 競技者は自身の競技中の環境(セーフティーダイバーや主催者の不備により競技への妨げがあったなど)に対してもプロテストを行行うことができるこの場合競技者は審判にその場で直接申し立立てることができそれが有効と認められれば競技のやり直しができるものとする(特に深度競技において)

1211 各プロテストはひとつの問題のみを扱う例えば競技者がグラブ違反およびサーフェイスプロトコル違反でペナルティを適用されている場合その競技者が両方の問題で申し立立てをしたい場合はふたつの申し立立てを行行わなければならない別々の問題はそれぞれのプロテストフォームに記載し別個のプロテストとして扱われなければならない

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13 競技審判団 131 国際大会

1311 国際大会では審判団は当該競技会で AIDA インターナショナルを代表する 2名以上の AIDA インターナショナルジャッジで構成されるものとするAIDA ランキングリストに掲載するプール競技では 1名以上深度競技では 2名以上の AIDA ジャッジがその競技をジャッジしなければならない

1312 アシスタントジャッジはAIDA インターナショナルジャッジのポジションに関連する特定の職務(公式カウントダウン深度計およびタグの管理タイムキーピング等)を補助するものでスタティック競技においてはジャッジとアシスタントジャッジを設置されることがある

1313 ジャッジはウォームアップのスタートから競技に立立ち会い以下のことを行行う

bull 競技会が競技規則どおり運営されていることの確認

bull 競技者の装備のチェック

bull 競技者のパフォーマンスのチェック

bull 競技会に関連する規則を遵守しないまたは主催者の円滑な運営や競技会の安全性を損なう競技者を失格にする

bull 競技者やスタッフの安全が脅かされた場合競技を中断させる

bull チームキャプテンから提出されたプロテストの収集(該当する場合)

1314 コンスタントウエイトフリーイマージョンにおいては1名以上のジャッジが水中で判定を行行わなければならない世界記録を上回る申告の場合その結果が世界記録として認定されるためには2名以上のジャッジが水中で判定しなければならない(34 項参照)

1315 主催者は競技会の 2週間前までに審判長を AIDA インターナショナルへ(CARS システムを通じて)告知しなければならない世界記録ステータスの競技会では当該告知は競技会の 6週間前までに AIDA インターナショナルへ告知しなければならない

132 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

1321 世界選手権においてはAIDA インターナショナルは AIDA ジャッジ IOP の条件に従い審判団を指名する審判団は 6名以上の AIDA ジャッジから構成されるジャッジ要件は下の 1333 項と 1334 項に規定されている

1322 アシスタントジャッジは競技会の通常の進行行に関し投票や決定はできないが各状況においてインターナショナルジャッジ(意思決定の際にそれを検討する者たち)へ自分たちの意見見を述べることができる

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1333 AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならないAIDA 世界選手権のジャッジはシニアジャッジ(レベル D)以上でなければならない前述に加え

(i)AIDA プール世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(ii)AIDA 深度世界選手権のジャッジはAIDA 深度競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(iii)AIDA チーム世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上AIDA 深度競技会から 30 ポイントを得ていること

1334 審判長AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならない前述に加え

a) AIDA プール世界選手権では審判長はプール競技会から最低 100 ポイントプール世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上のプールおよびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

b) AIDA 深度世界選手権では審判長は深度競技会から 100 ポイント以上深度世界記録アテンプの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の深度およびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

c) AIDA チーム世界選手権では審判長は

(i)プール競技会から最低 100 ポイントおよび深度競技会から最低 100 ポイント

(ii)深度世界記録アテンプトの最低4レコードポイントおよび深度世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の AIDA 世界選手権(プール深度およびまたはチーム)でジャッジを務めていること

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14 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ) 141 イベントコミッティ

1411 イベントコミッティは円滑な競技会運営と競技規則や運営についての質問に答える場として実施される

1412 イベントコミッティは以下のメンバーで構成される

bull 審判団

bull チームキャプテン

bull 大会主催者

競技者はイベントコミッティに参加する要望は出せるが直接発言することはできないキャプテンが競技者の代表として要望を代弁する

1413 イベントコミッティは審判団および主催者によって進行行されるその日の特定の議事を遵守する

1414 イベントコミッティは相互尊重とフェアプレイの精神に則って運営されなければならない審判団主催者または他チームのキャプテンに対して非協力力的な姿勢のキャプテンや競技者はイベントコミッティから排除されることがある

1415 イベントコミッティは次に掲げる事項を目的として競技日前日の主催者の設定した時間に開催される

bull 競技結果の発表

bull キャプテン競技者スタッフへの翌日の競技に関する一般事項(日程の再確認ローカルルール天候や特別な環境等)の伝達

bull 翌日に開催する競技の OT タイムの配布

142 競技参加標準記録(MINIMA)競技参加標準記録を設定する場合はAIDA インターナショナルが(主催者との協議により)設定するものとしそれらが適用される世界選手権開始の6か月以上前に AIDA ナショナルへ通知されなければならない

143 主催者

1431 AIDA インターナショナルに選出された大会主催者は開催 6か月前までに次に掲げる情報をAIDA インターナショナルを含むすべての関係者に送付しなければならない

bull 大会に適用される全ての規則

bull 競技会概要(開催期日イベントコミッティ大会参加費等)

bull 使用施設日時宿泊場所偶発責任等が記載された競技会実施要項

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bull 競技者ジャッジ観衆の安全のための使用される設備が記載された文書

bull 緊急時の避難救助手順が記載された文書

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull 競技会の進行行運営に関するすべての文書

bull 代替の会場となる場所の図

bull メディアに関する詳細計画と大会主催組織のスタッフの名前

1432 大会主催者は開催 5か月前までに競技会に関する詳細情報を告知する専用のウェブサイトを英語表記で開設しなければならない具体的な内容は次のとおり

bull AIDA ロゴを使用したウェブサイトと公式の競技会名

bull 競技開催地の案内図

bull AIDA インターナショナル競技規則

bull 詳細スケジュール

bull AIDA インターナショナルへの登録ページ

bull 主催者問合せ先アドレス

bull 宿泊施設(ホテル空港)

bull 競技会場付近の概要情報

bull レンタカー船の情報

bull スクーバダイビングやフリーダイビングに関するその国特有の法規則

bull メディアに対する情報(連絡先水中映像写真の入手の可否等)

1433 AIDA インターナショナルは開催 2か月前までにジャッジの立立候補を受け付け検討を経て審判団を編成しなければならない大会主催者はチームキャプテンに審判団の構成について競技会初日に通達するものとする大会主催者は審判団の開催地までの交通費および宿泊経費食事代を負担するものとする各ジャッジには自室が提供される(ただし他のジャッジまたは自分のパートナーと同室になることを了承するものとする)交通費は大会主催者より前払いにて支払われるものとし移動に関する書類はAIDA インターナショナル理事会により審判団の選出がなされてから遅くとも 10日以内に使用できるものとする主催者はAIDA インターナショナルに対し(適用可能であれば)審判団に同じ大陸の国のジャッジを50を目安に選出するよう依頼できる

1434 主催者は全ての必要な施設設備を審判団が自由に使えるようにしておかなければならない

1435 主催者は審判団がビデオをチェックするための常設のエリア(施設設備)を確保しなければならない

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1436 大会全体の責任はAIDA インターナショナルや審判団ではなく大会主催者が負うAIDAインターナショナルおよび審判団は競技者の安全に関する責任を負わないものとする

1437 イベントコミッティは競技会の前日に行行われるものとする主催者はその席においてチームキャプテンに当該競技のスタートリストを配布しなければならない

1438 主催者は大会初日(開始日)に競技者キャプテン主催者審判団メディアセーフティスクーバーフリーダーバー医療救急スタッフによる情報共有化のためのミーティングを開催しなければならないこのミーティングを通じ主催者は大会の詳細情報特にイベントコミッティの開催スケジュールおよび競技結果発表の日時について説明する

1439 大会主催者は報道関係者がトレーニング日および競技日に水中撮影(ビデオあるいはスチール)をするために水に入れるよう配慮し施設を用意しなければならない

14310 大会主催者は競技者が記入するための申告用紙を用意する

14311 AIDA インターナショナル理事会により指名された委員会は(一人の AIDA からの代表に対して)主催者の費用で競技会の 2か月前までに以下に掲げる事項について主催者と確認する

bull 宿泊スケジュール資材調達などが計画どおりに進んでいるか

bull セーフティーフリーダイバースクーバダイバーのリーダーと共にイベント全体の安全管理の準備ができているか

bull 施設とその管理状況

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull メディアに関する詳細計画とメディア担当スタッフの決定

14312 この委員会は1名以上の審判団のメンバー(または AIDA インターナショナル委員会に指名されたその他の者)から成り問題を整理し必要な解決策を見見つけるために主催者と緊密に連携をとりながら効率的な組織運営を目指すものとするこの委員会はAIDA インターナショナル理事会へ直接報告する

14313 審判長と副審判長または 2名の指名されたジャッジは公式アクティビティの開始日(大会初日)の 3日前までには現地に到着していなければならない

14314 大会主催者は自国の然るべき機関または AIDA インターナショナルに依頼しドーピングテストを実施することが義務付けられる主催者はこれらの手続きと試験(キットを含む)の費用を支払うものとする競技者が選ばれる条件は審判団の裁量にゆだねられるただし各種目の優勝者および世界記録を上回った競技者は男女女ともに必ずテストを受けるものとするまた一般に主催者は全ての 1位と 2位の競技者と競技日ごとにランダムに選択された 2人の競技者を検査する準備をしなければならない

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14315 大会主催者は各種目とも1名以上の「オープナー」を設けることが望ましい審判団はセーフティーダイバーまたは有能なフリーダイバーの中から「オープナー」を指名することができる「オープナー」はそれぞれの能力力の範囲内で競技ゾーンを公式に確認し主催者の慣らしを行行う「オープナー」は競技者と同条件で試技をすることになるが必ずしも競技者でなくともよい決勝と予選は同じ日に開催されても別の大会として見見なされしたがってそれぞれでオープナーを設ける決勝に進出していない予選出場者が決勝の「オープナー」として試技をすることは認められる「オープナー」としての記録は世界記録としては認められない

14316 大会主催者はすべての競技者の ID ナンバーを設定する競技者は競技中必ず IDナンバーが明確に分かるようにしなければならないID ナンバーのリストは報道関係者とキャプテンに配布される

14317 大会主催者はセーフティーダイバージャッジおよびその他オフィシャルスタッフ全員に対して競技中も視認しやすい ID システムを提供しなければならない

14318 公式深度計は正確な測定のため競技が始まる前までに測定済みのロープで確認調整されなければならない

144 雑則

1441 主催者または競技者のスポンサーに関連する制限事項によって大会運営に支障があってはならない

1442 イベントコミッティでは公認メディアの人数と位置について明確にしなければならないAIDA に指定されたカメラマンおよびまたはビデオグラファーは全てのメディアゾーンおよび深度競技用の全ての競技エリアへ立立ち入ることができる(当該者は競技の進行行に干渉してはならない)

1443 AIDA インターナショナルおよび大会主催者は競技者が競技規則を遵守しないために生じた事故について責任を負わない

1444 現競技規則は世界選手権開催の 3か月前以降は変更しないものとする

1445 競技規則において明示されていない事項についてはジャッジのみが判断を下すことができる

145 スタートの最小インターバルAIDA 世界選手権の深度競技では競技の最短インターバルは 9分(100m 以上の潜水は 10 分が推奨される)なければならないただし80mに満たない潜水の最短インターバルは 8分とし50m未満の潜水での最短インターバルは 7分とする

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用語集 AIDA カレンダーAIDA のウェブサイトには様々な目的のカレンダーが掲載されている競技記録アテンプトインストラクターコースジャッジコースこれらのカレンダーは以下に掲載されている

CARS競技会発表およびランキングシステム最新の AIDA 競技会と記録アテンプトデータが蓄積されたオンラインアプリケーション以下の二つで構成されている

a) 競技会の発表 httpcarsaidainternationalorgcalendarannounce-competition

b) ランキング(すなわち結果) httprankingaidainternationalorg

CNFコンスタントウエイトウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

CWTコンスタントウエイトウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DNFダイナミックウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DYNダイナミックウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

FIMフリーイマージョン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

IOP本 AIDA ジャッジインターナルオペレーションと手順

JOSジャッジオンラインシステム最新の AIDA ジャッジ情報が蓄積されているオンラインアプリケーションAIDA のウェブサイト httpjudgesaidainternationalorg にある

STAスタティック httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

Page 25: AIDA International Competition Rules v14.0J-60522-2...らない。AIDAインターナショナル理事会は、その競技会が条件を満たしているかどうかにつ いて判断を下すことができる。

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5 スタティック(STA) 51 概要

511 スタティック(STA)競技はプールまたは限定された安全な自然環境下で実施する深度要件は技術資料(4項)に規定されている

512 競技は水面付近で行行う

513 競技者はウェットスーツ顔面の装備(マスクスノーケルノーズクリップなど)を自由に選択することができる

514 競技者の公式記録は2つの計時結果の平均タイムとするそれぞれの計時においては秒以下切り捨てとする

公式計時 5 分 08 秒 64 および 5 分 07 秒 48

平均計時(508 + 507) 2 = 5 分 07 秒 50

公式記録5 分 07 秒= 614 ポイント

52 国際大会

521 OT のインターバルは主催者が審判長と競技の上決定するAIDA は競技者が自分の OT 前の最低 3分間競技ゾーンにいることが許可されるよう推薦する

522 ゾーンは「ウォームアップゾーン」「待機ゾーン」「競技ゾーン」の 3ゾーンで構成される競技者は最初の公式アテンプトの 45 分前から「ウォームアップ」を開始でき「ウォームアップゾーン」に入ることができる「待機ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで立立ち入ることができない

523 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは「ウォームアップゾーン」「待機ゾーン」「競技ゾーン」での補助が許可される競技者が希望する場合競技者の競技開始から気道が水面上に出るまでパートナーをオフィシャルのセーフティーフリーダイバーとして配置することができパートナーは意識確認のためのボディタッチをすることができるこの時パートナーは自分がコーチングする競技者の安全についての責任があるが競技会を通じての安全管理についての責任は主催者にあるいずれにせよパフォーマンスが終了し競技者の気道が水面から出た時点からパートナーは競技者に触れることは許されないパートナーは小さな声で競技者に話しかけることのみ許されるこれらが守られなかった場合その競技者は失格となる競技終了(すなわち鼻及び又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

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524 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われる競技者が OT から 10 秒以内に競技を開始しない場合ペナルティが適用されOT から 30 秒を経過してもスタートしない場合は失格となるまたOT 前にスタートした場合もペナルティが適用される

525 競技結果(RP)が申告時間(AP)を下回った場合はペナルティが適用される

526 予備

527 競技者は OT 毎に 1度のみ公式アテンプトを行行う権利を有する鼻と口が水中に沈んだ時点で競技スタートと見見なす競技者の OT 時または OT 後の気道(すなわち鼻と口)のいかなる入水も競技の開始とみなされる

528 セーフティーフリーダイバー及びパートナー(キャプテンコーチ)は競技中入水した状態で競技ゾーンに入ることができるその場合以下の手順で競技者の意識の状態を確認する責任を有するセーフティーフリーダイバーは競技者に対し明確にボディタッチをする競技者はあらかじめセーフティーダイバーあるいはパートナーと決めておいたサインで意識があることを伝えるこの場合以下の手順が使用される

主催者が指名したオフィシャルフリーダイバーの場合

bull 申告時間(AP)1 分前から 30 秒毎

bull 申告時間後は15 秒毎

パートナーの場合

bull 特に規定は設けずパートナーの自由とする

競技者がボディタッチに対するサインを返さなかった場合ジャッジは直ちにセーフティーフリーダイバーもしくはパートナーに追加の合図をするように指示をするジャッジは反応がおかしい又は反応が無いと判断した場合セーフティーフリーダイバー又はパートナーに競技者を水から上げるように要求するジャッジは競技者の反応に疑いを持った場合セーフティーフリーダイバーもしくはパートナーに競技者に追加のサインを出させるように指示できる

529 AIDA インターナショナルジャッジと主催者側のタイムキーパーは競技時間を計測する競技者の気道(鼻と口)が水面下に入った時あるいはスノーケルを使用する場合はスノーケルを口から外した時ストップウォッチでの計測がスタートする競技者の気道が水面から出た時計測をストップする

5210 決勝戦

52101 下記の点を除きこれまでに記載された事項は決勝においても適用される

52102 メディアの注目を高めるため決勝戦は複数ゾーンでの同時スタートとすることができる決勝戦が複数のシリーズにわたる場合最も好成績の競技者は最終組で競技する

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53 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

531 世界選手権においてはスタティック競技はプールまたは限定された安全な自然環境下で実施する

532 競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前にそれぞれのキャプテンは競技者の申告時間をジャッジに提出しなければならない

533 OT のインターバルは少なくとも 14 分とする

54 競技会における世界記録

541 パフォーマンスが世界記録を上回ったときそれが新しい世界記録と認定されるには34 項が満たされなければならない

542 従来の世界記録よりも 1秒以上上回った場合に新しい世界記録として認められる

55 世界記録アテンプト

551

552 アテンプトの時間は2人の AIDA インターナショナルジャッジが計測する気道が水面下に入った時あるいはスノーケルを使用する時はスノーケルを口から離した時から計測を開始する競技者の気道が一度水面上に上がった時点で計測を終了する

553 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

554 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは競技者の競技開始から気道が水面上に出るまで自由に競技者に接触することができまた意識確認のためのボディタッチすることができるパートナーは自らがコーチングする競技者に対して責任を有するただしパフォーマンスが終了した(競技者の気道が水面から出た)時点からは競技者に触れることは許されず競技者に話しかけることのみ許されるこれらが守られなかった場合その競技者は失格となる競技終了(すなわち鼻及び又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

555 従来の世界記録よりも 1秒以上上回った場合新しい世界記録として認められる

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6 ダイナミックウィズフィンウィズアウトフィン(DYNDNF)

61 概要

611 競技はプール内で行行われる全ての DNYDNF についてのプールの深度要件は技術資料(4項)に規定されている

612 競技は25ヤード(2287m)以上のプールで実施した場合のみ世界記録として認定されAIDA インターナショナルのランキングリストに登録されるただし全てのパフォーマンスはメートル法で報告されなければならない

613 競技者はウェットスーツウエイト顔面の装置(マスクスノーケルノーズクリップなど)を自由に選択することができる

614 両競技において選手は手や腕を使って泳いでもよいただし特別なパドル類スイミンググローブやスイミングソックスなどの推進力力を生む手段は(DYN でのビーフィンモノフィンを除き)使用を禁止する

615 DYN では競技者はビーフィンとモノフィンのいずれを使用してもよいただし世界記録についてはビーフィンかモノフィンのいずれかを使用しなければならない

616 競技者は潜水前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートその他サポートポイントからの助走をつけたあらゆるスタートを禁止する競技は気道(鼻か口)が水面に出た時点で終了する

617 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは「ウォームアップゾーン」「競技ゾーン」で競技者を補助することができるただしOT 後は話しかけることのみ許され競技者に触ることは許されない競技終了(すなわち鼻又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

618 競技者は完全に水中に没していなければならない水面露出については 116 項を参照

619 競技者補助のため1名以上のセーフティースタッフが伴泳又は追走しなければならない競技者のレーンがプールサイドから距離がある場合は1名以上のセーフティーフリーダイバーが水中で伴泳するものとするまた1コースに複数のセーフティーフリーダイバーを配置することも可能としその場合セーフティーフリーダイバーはそのレーンを分割して担当してもよい

6110 到達距離は競技者の気道(鼻か口)が水面に出た場所で計測されるただし競技者がプールの端で競技を終了する場合気道(鼻か口)が水面に出る前にエンドウォールに水面下でタッチすること計測単位はメートル法とし少数点以下は切り捨てとする

1729m=172m公式記録172x05=86 ポイント

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6111 自力力での潜行行水泳以外のいかなる推進支援も利用してはならない(ターン時にエンドウォールを蹴ることは許される)浮上時にプールの底を押して浮上することもペナルティとなる【補足浮上に際し気道が水面上に出る前に足などをプールの底につく行行為は浮上のための連続動作であってもペナルティが適用される】競技終了時のプールエッジのグラブについては 116 項を参照のこと

6112 スタート時壁から 15m 以内の地点で気道(鼻と口)が水中に没していなければならない違反した場合は失格となる

61121 スタート時に身体のどこかの部分がプールのエンドウォールに接触していなければならない違反した場合はペナルティが適用される

6113 ターンでは身体の一部がエンドウォールに接触しなければならない違反した場合はペナルティが適用される【フィンは「身体のどこか」に含まないフットポケットの部分のみ身体の一部として認められる】またターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格となる

62 国際大会

621 競技者はDYN の競技会でフィンを使わずに泳ぐことは可能であるDNF の競技会ではいかなるフィンの使用も許されない競技会が DYNDNF として公式発表された場合競技者はフィンの使用の有無を選択することができるが一つの競技会として結果表は一つになるAIDA ランキングにおいてはそれぞれの種目の結果として記載される競技会が DYN-DNFとして公式発表された場合競技者はどちらの競技に出場するかを選択する事ができる競技会は 2つの独立立したものとして扱われ結果表も別々になる競技会が単独種目として公式発表された場合は混合種目としては扱えない

622 ゾーンは「ウォームアップゾーン」と「競技ゾーン」の 2ゾーンで構成される競技者は OT45 分前からウォームアップを開始でき「ウォームアップゾーン」に入ることができる「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで立立ち入ることができない

623 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推薦する

624 主催者は競技者の要請があった場合会場内に休憩のための場所を準備しなければならない

625 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われる競技者が OT から 10 秒以内に競技を開始しない場合ペナルティが適用されOT から 30 秒を経過してもスタートしない場合は失格となるまたOT 前にスタートした場合もペナルティが適用される

626 競技者は OT 毎に 1度のみ公式アテンプトを行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し競技者がウォールを離れたらアテンプトが開始されたものとみなす競技者の OT の 30 秒より前に気道(すなわち鼻と口)が入水しウォールから離れた場合はいずれもパフォーマンスの開始とみなされる

627 競技者は自分がスタートした競技ゾーン(すなわちレーン)に浮上しなければならない違反した場合は失格となるただし競技者が自分のレーンを外れても他の競技者の妨害となることなく自分のレーンに戻れば失格とはならない

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628 競技結果(RP)が申告距離(AP)を下回った場合はペナルティが適用される(11項を参照)

629 決勝戦

6291 下記の点を除きこれまでに記載された事項は決勝においても適用される

6292 メディアの注目を高めるため決勝戦では競技者は予選の成績に準じて複数ゾーンに配置することができる決勝戦が複数のシリーズにわたる場合は最も好成績の競技者は最終組で競技しなければならない

63 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

631 予備

632 世界選手権においては621 項は適用されない

633 競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前にそれぞれのキャプテンは競技者の申告距離をジャッジに提出しなければならない

634 OT のインターバルは少なくとも 10 分とする

64 競技会における世界記録

641 パフォーマンスが世界記録を上回ったときそれが新しい世界記録と認定されるには34 項が満たされなければならない

642 従来の世界記録よりも 1m以上上回った場合に新しい世界記録として認められる

65 世界記録アテンプト

651 予備

652 競技者はウォームアップ時間を自由に選択することができる一人のジャッジが OT の60 分前から競技者を監視する

653 競技中1人以上のセーフティーフリーダイバーを併泳させ又は(競技者のレーンがプールサイドの場合)プールサイドで追走させ競技者の競技進行行をフォローしなければならない

654 従来の世界記録よりも 1m以上上回った場合新しい世界記録として認められる

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7 コンスタントウエイトウィズフィンウィズアウトフィン(CWTCNF)

71 概要

711 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

712 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助するパートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

713 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

714 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止するCWTではモノフィンまたはビーフィンの使用を認める(CNF では使用不可)審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

715 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

716 競技者はタグを水上に持ち帰りジャッジに示さなければならないタグの仕様は技術資料(3項)に規定されている

717 競技者は自らのフィンキックで潜降浮上しなければならない潜降浮上中は7171 項および 7172 項に示す場合を除き競技ロープを引っ張るまたは摑む行行為をしてはならない

7171 競技者が競技中気道(鼻と口)が水面下にある場合ボトムプレートから 2m以内のゾーン(以下「2mゾーン」という)では失格とならずにロープを引っ張るまたは掴むことができるただし競技ロープの水面または水上部分を掴むことが禁じられていないことを前提とする2mゾーン以外でロープを掴むとペナルティが適用される競技中競技者がロープを掴んで引っ張った場合は失格となるただし例外的に申告深度に届かずに浮上する場合にターンするために1回に限りロープを握り引っ張ることは認められる

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7172 競技者は潜水中ロープをガイドとして使うことは認められるが推進のためのサポートとして使った場合ペナルティが適用されるただしスタート時に競技ロープの水上か水面部を掴むことは許されるこれは競技者の身体や開いた掌がロープに接触することは許容されるという意味であり競技者がロープを保持するまたはロープをサポートとして使った場合はペナルティが適用されるただしそれが 2mゾーンの猶予内であれば競技者は自由に手を動かすこともロープを掴むこともできる2mゾーンは明確に区別できるように印を付けておかなければならない前述に関係なく競技者は競技の最後の水面への浮上のための動作に関連して競技ロープの水面または水上部分を掴み引っ張ることができこの行行為はペナルティとならない

718 競技者は潜水前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートその他サポートポイントからの助走をつけたあらゆるスタートを禁止する

719 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならないボトムプレートの仕様は技術資料(3章)に明記されている

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

72 国際大会

721 競技者はCWT の競技会でフィンを使わずに泳ぐことは可能であるCNF の競技会ではいかなるフィンの使用も許されない競技会が CWTCNF として公式発表された場合競技者はフィンの使用の有無を選択することができるが一つの競技会として結果表は一つになるAIDA ランキングにおいてはそれぞれの種目の結果として記載される競技会がCWT-CNF として公式発表された場合競技者はどちらの競技に出場するかを選択する事ができる競技会は 2つの独立立したものとして扱われ結果表も別々になる競技会が単独種目として公式発表された場合は混合種目としては扱えない

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722 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する(天候メディア報道を含む大会の環境は審判団の判断材料となる)

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行わなければならない

7231 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

7232 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)の入水と水面からの離脱は競技の開始とみなす

724 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

725 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

726 競技エリアには競技者パートナー(キャプテンコーチ)審判セーフティーフリーダイバー以外は立立ち入ることができない

727 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

728 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

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73 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

731 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

732 予備

733 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

74 競技会における世界記録

741 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

75 世界記録アテンプト

751 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの3ヶ月前から2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

752 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

753 予備

754 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

755 予備

756 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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8 フリーイマージョン 81 概要

811 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

812 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助する

812 パートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

813 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

814 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止する

815 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

816 競技者はタグを水面に持ち帰りジャッジに示さなければならない

817 競技者はロープを手繰るか又は自力力で泳いで潜降浮上しなければならない

818 競技者は潜行行前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートまたはその他サポートポイントからの勢いをつけたいかなるスタートも禁止する

819 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならない

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

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bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

82 国際大会

821 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

8221 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

8222 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)のいかなる入水および水面からの離脱も競技の開始とみなす

823 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

824 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3 つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

825 パフォーマンスエリアは以下の人員のみアクセス可能競技者そのパートナー(キャプテンコーチ)ジャッジおよびセーフティーフリーダイバー

826 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

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bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

827 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

83 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

831 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

832 予備

823 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

84 競技会における世界記録

841 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

85 世界記録アテンプト

851 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

852 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

853 予備

854 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

855 予備

856 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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9 バリアブルウェイト(VWT) 91 概要

911 AIDA インターナショナルはバリアブルウェイトを競技会の正式種目として認定しない

912 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

92 世界記録アテンプト

921 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

922 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

923 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull ダイビングスーツの厚みは競技会場が海水の場合は 7mm淡水の場合は 9mmを上回ってはならない

bull ウェットスーツがセパレートタイプの場合脇の下から股の部分に限り二重になっていてもよい

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull モーターエンジンプロペラ等推進力力を補助する機器の使用を禁止するビーフィンまたはモノフィンの使用は許可する

bull 競技者は固定されたロープを潜降しなければならない競技者はロープのボトムウエイトをバラストとして利用し潜降することはできない(すなわち「ボトムウエイトに乗る行行為」は許可されない)

924 その他浮上を補助する装置等は大会の AIDA インターナショナルジャッジが AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者およびまたはスポーツオフィサーと協議の上禁止する

925 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

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926 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

927 競技者は自らの力力によるビーフィンモノフィンおよびまたはロープを手繰ることによって浮上しなければならない浮上を補助するインフレータブルまたはメカニカルなシステムの使用は禁止する

928 予備

929 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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10 ノーリミッツ(NLT) 101 概要

1011 AIDA インターナショナルはノーリミッツを競技会の正式種目として認定しない

1012 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

102 世界記録アテンプト

1021 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

1022 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

1023 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull 浮上の場合にはモーターエンジンプロペラ等を補助する機器の使用を許可する潜降にはウエイト付スレッド以外推進を補助する器材の使用は禁止する

1024 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

1025 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

1026 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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11 ペナルティ 111 以下に記載する間違いを犯した場合失格とはならないがペナルティが適用される負の数は AIDA 記録として認められない

112 ペナルティのない記録のみが AIDA 世界記録大陸記録として公認される

113 OT より早く競技を開始した場合5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

114 プール競技において競技者が定められた時間(STADYNDNF では OT から 10 秒以内)を超えて競技開始した場合OT から 30 秒までは5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される30 秒を超過した場合は失格となりスタートが許されない

115 申告(AP)と結果(RP)の差によるペナルティ

1151 スタティック競技(STA)において結果が申告時間を下回った時5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=5 分 35 秒結果(RP)=5分 4 秒

申告と結果の差=31 秒

ペナルティ=7ポイント

最終ポイント=608-7=538 ポイント

1152 ダイナミック競技(DYNDNF)において結果が申告距離を下回った場合1mにつき 05 ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=100m結果(RP)=89m

申告と結果の差=11m

ペナルティ11x05=55 ポイント

最終ポイント445(89m)-55(11m)=39 ポイント

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1153 深度競技(CWTCNFFIM)において深度計が申告より浅い深度を示した場合結果と申告深度の差 1mにつき 1ポイントのペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではない

計算例

申告=50m結果(深度計の読み)=465m

実際の結果=465rarr結果=46m

ペナルティ

bull 申告と結果の差50m-46m=4mペナルティは 4ポイント

bull タグを持ち帰らないペナルティは 1ポイント

最終ポイント46-5=41 ポイント

116 ダイナミック競技(DYNDNF)特有のペナルティ

1161 スタート時及びターン時に身体のいかなる部分も壁にタッチしなかった場合は1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるまたターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格とする

1162 競技者は選手が身体の一部が水面に出たままレーンを泳ぎ切った水面に出たまま全競技を行行った場合失格となるこの規則に違反した場合は失格となる前述に限らず水面でアームリカバリーを行行った場合は失格となる【アームリカバリークロールの様な動きで腕を体の脚の方から頭の方に戻す動作】

1163 競技者が競技中に身体をサポートするもの(壁コースローププールの底等)につかまったり押したりした場合は5ポイントのペナルティが適用されるただし競技者が浮上に際してプールのエッジまたはロープを掴むことはペナルティの対象とならないものとする

117 深度競技(CWTCNFFIM)特有のペナルティ

1171 競技者が競技中に安全上の理由以外でセーフティーラニヤードを外した場合は10ポイントのペナルティが適用される

1172 競技者がタグをジャッジに渡せなかった場合は1ポイントのペナルティが適用される

118 コンスタント競技(CWTCNF)特有のペナルティ

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1181 競技者は気道(鼻と口)が水面下にある場合2mゾーン(ボトムプレートから 2m以内の範囲)では失格とならずにロープを掴むことが認められる競技中鼻と口が水面下にある間にロープの 2mゾーン以外の場所を掴んだ場合1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるただし 717 項記載の例外を除く前述に関係なく競技者は競技開始時競技ロープの水面または水上部分を(すなわち手が完全に入水しない限り)ペナルティ無しに掴むことができる

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12 プロテスト(異議申し立立て) 121 キャプテン(不在の場合は競技者自身)は当該事象が起きてから最大 15 分以内または当日の結果発表後 15 分以内にジャッジにプロテスト(異議申し立立て)を行行うことができる

122 審判団は水面下での規則の違反をセーフティーダイバーまたはボトムカメラビデオのレビューから確認した場合適用可能なペナルティまたは失格を競技者およびまたはそのチームキャプテンへ直接告知するか結果発表時に当該ペナルティ失格を含めるものとする

123 プロテストがあった場合ジャッジは選手のペナルティまたは失格について以下の手順で判断する

1231 プロテストはすべて審判室で管理しひとつずつ処理する

1232 ジャッジはそれぞれのプロテストについて最初にビデオ映像を見見るビデオ映像は必要に応じ何度もまたはスローモーションで再生する

1233 判定を行行ったジャッジは事実の要約とその判定に至った経緯を他のジャッジに説明する

1234 競技者とキャプテンは公式ビデオ映像を見見て追加のコメントを付け加えることができるその後競技者とキャプテンは退室する

1235 競技者は必ず事情を聴取され関連性があれば審判団は競技者の安全および潜降と浮上の監視を担当するスタッフたちからも聴取できる

1236 審判団はプロテストについて協議できるが審判団長が課す協議の制限(例各ジャッジの発言を 1分に限定するなど)を前提とする審判団はその後各プロテストに対する無記名式投票へと進む

124 単に疑わしいだけの場合は競技者にとって有利な判定を行行わなければならない(すなわち何が起きたのかがよくわからない場合競技者にとって有利に解釈する)この場合審判団はどのパフォーマンスを考慮の対象とするかを決定する

125 審判団は遅くとも競技当日のイベントコミッティにおいて当日の競技におけるプロテストの判定結果について報告する

126 プロテスト申立立人は 50 ユーロまたは同額の現地通貨を支払わなければならないこれは審判団が競技者の正当性を認めた場合は返金金される逆に審判団が競技者の正当性を認めない(すなわち申し立立てが覆らない)場合支払金金は競技の主催者に渡されるがAIDA 世界選手権または世界記録競技会では支払金金は AIDA インターナショナルへ渡る

127 AIDA 世界選手権大会ではプロテストを行行う競技者と同じ国籍のジャッジはプロテスト処理から外れなければならない(すなわちそのプロテスト処理のあらゆる過程または審判団投票の間プロテストが処理される部屋にいてはならない)

128 審判団の決定において結果が同数となった(例えば棄権によりジャッジの人数が偶数になった)場合は審判団長の票(プロテストに参加している場合)または副審判団長(審判団長が参加していない場合)の票が 2票として数えられる

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129 決勝時のパフォーマンスに関するプロテストによって決勝がやり直しになることはない

1210 競技者は自身の競技中の環境(セーフティーダイバーや主催者の不備により競技への妨げがあったなど)に対してもプロテストを行行うことができるこの場合競技者は審判にその場で直接申し立立てることができそれが有効と認められれば競技のやり直しができるものとする(特に深度競技において)

1211 各プロテストはひとつの問題のみを扱う例えば競技者がグラブ違反およびサーフェイスプロトコル違反でペナルティを適用されている場合その競技者が両方の問題で申し立立てをしたい場合はふたつの申し立立てを行行わなければならない別々の問題はそれぞれのプロテストフォームに記載し別個のプロテストとして扱われなければならない

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13 競技審判団 131 国際大会

1311 国際大会では審判団は当該競技会で AIDA インターナショナルを代表する 2名以上の AIDA インターナショナルジャッジで構成されるものとするAIDA ランキングリストに掲載するプール競技では 1名以上深度競技では 2名以上の AIDA ジャッジがその競技をジャッジしなければならない

1312 アシスタントジャッジはAIDA インターナショナルジャッジのポジションに関連する特定の職務(公式カウントダウン深度計およびタグの管理タイムキーピング等)を補助するものでスタティック競技においてはジャッジとアシスタントジャッジを設置されることがある

1313 ジャッジはウォームアップのスタートから競技に立立ち会い以下のことを行行う

bull 競技会が競技規則どおり運営されていることの確認

bull 競技者の装備のチェック

bull 競技者のパフォーマンスのチェック

bull 競技会に関連する規則を遵守しないまたは主催者の円滑な運営や競技会の安全性を損なう競技者を失格にする

bull 競技者やスタッフの安全が脅かされた場合競技を中断させる

bull チームキャプテンから提出されたプロテストの収集(該当する場合)

1314 コンスタントウエイトフリーイマージョンにおいては1名以上のジャッジが水中で判定を行行わなければならない世界記録を上回る申告の場合その結果が世界記録として認定されるためには2名以上のジャッジが水中で判定しなければならない(34 項参照)

1315 主催者は競技会の 2週間前までに審判長を AIDA インターナショナルへ(CARS システムを通じて)告知しなければならない世界記録ステータスの競技会では当該告知は競技会の 6週間前までに AIDA インターナショナルへ告知しなければならない

132 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

1321 世界選手権においてはAIDA インターナショナルは AIDA ジャッジ IOP の条件に従い審判団を指名する審判団は 6名以上の AIDA ジャッジから構成されるジャッジ要件は下の 1333 項と 1334 項に規定されている

1322 アシスタントジャッジは競技会の通常の進行行に関し投票や決定はできないが各状況においてインターナショナルジャッジ(意思決定の際にそれを検討する者たち)へ自分たちの意見見を述べることができる

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1333 AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならないAIDA 世界選手権のジャッジはシニアジャッジ(レベル D)以上でなければならない前述に加え

(i)AIDA プール世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(ii)AIDA 深度世界選手権のジャッジはAIDA 深度競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(iii)AIDA チーム世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上AIDA 深度競技会から 30 ポイントを得ていること

1334 審判長AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならない前述に加え

a) AIDA プール世界選手権では審判長はプール競技会から最低 100 ポイントプール世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上のプールおよびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

b) AIDA 深度世界選手権では審判長は深度競技会から 100 ポイント以上深度世界記録アテンプの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の深度およびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

c) AIDA チーム世界選手権では審判長は

(i)プール競技会から最低 100 ポイントおよび深度競技会から最低 100 ポイント

(ii)深度世界記録アテンプトの最低4レコードポイントおよび深度世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の AIDA 世界選手権(プール深度およびまたはチーム)でジャッジを務めていること

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14 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ) 141 イベントコミッティ

1411 イベントコミッティは円滑な競技会運営と競技規則や運営についての質問に答える場として実施される

1412 イベントコミッティは以下のメンバーで構成される

bull 審判団

bull チームキャプテン

bull 大会主催者

競技者はイベントコミッティに参加する要望は出せるが直接発言することはできないキャプテンが競技者の代表として要望を代弁する

1413 イベントコミッティは審判団および主催者によって進行行されるその日の特定の議事を遵守する

1414 イベントコミッティは相互尊重とフェアプレイの精神に則って運営されなければならない審判団主催者または他チームのキャプテンに対して非協力力的な姿勢のキャプテンや競技者はイベントコミッティから排除されることがある

1415 イベントコミッティは次に掲げる事項を目的として競技日前日の主催者の設定した時間に開催される

bull 競技結果の発表

bull キャプテン競技者スタッフへの翌日の競技に関する一般事項(日程の再確認ローカルルール天候や特別な環境等)の伝達

bull 翌日に開催する競技の OT タイムの配布

142 競技参加標準記録(MINIMA)競技参加標準記録を設定する場合はAIDA インターナショナルが(主催者との協議により)設定するものとしそれらが適用される世界選手権開始の6か月以上前に AIDA ナショナルへ通知されなければならない

143 主催者

1431 AIDA インターナショナルに選出された大会主催者は開催 6か月前までに次に掲げる情報をAIDA インターナショナルを含むすべての関係者に送付しなければならない

bull 大会に適用される全ての規則

bull 競技会概要(開催期日イベントコミッティ大会参加費等)

bull 使用施設日時宿泊場所偶発責任等が記載された競技会実施要項

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bull 競技者ジャッジ観衆の安全のための使用される設備が記載された文書

bull 緊急時の避難救助手順が記載された文書

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull 競技会の進行行運営に関するすべての文書

bull 代替の会場となる場所の図

bull メディアに関する詳細計画と大会主催組織のスタッフの名前

1432 大会主催者は開催 5か月前までに競技会に関する詳細情報を告知する専用のウェブサイトを英語表記で開設しなければならない具体的な内容は次のとおり

bull AIDA ロゴを使用したウェブサイトと公式の競技会名

bull 競技開催地の案内図

bull AIDA インターナショナル競技規則

bull 詳細スケジュール

bull AIDA インターナショナルへの登録ページ

bull 主催者問合せ先アドレス

bull 宿泊施設(ホテル空港)

bull 競技会場付近の概要情報

bull レンタカー船の情報

bull スクーバダイビングやフリーダイビングに関するその国特有の法規則

bull メディアに対する情報(連絡先水中映像写真の入手の可否等)

1433 AIDA インターナショナルは開催 2か月前までにジャッジの立立候補を受け付け検討を経て審判団を編成しなければならない大会主催者はチームキャプテンに審判団の構成について競技会初日に通達するものとする大会主催者は審判団の開催地までの交通費および宿泊経費食事代を負担するものとする各ジャッジには自室が提供される(ただし他のジャッジまたは自分のパートナーと同室になることを了承するものとする)交通費は大会主催者より前払いにて支払われるものとし移動に関する書類はAIDA インターナショナル理事会により審判団の選出がなされてから遅くとも 10日以内に使用できるものとする主催者はAIDA インターナショナルに対し(適用可能であれば)審判団に同じ大陸の国のジャッジを50を目安に選出するよう依頼できる

1434 主催者は全ての必要な施設設備を審判団が自由に使えるようにしておかなければならない

1435 主催者は審判団がビデオをチェックするための常設のエリア(施設設備)を確保しなければならない

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1436 大会全体の責任はAIDA インターナショナルや審判団ではなく大会主催者が負うAIDAインターナショナルおよび審判団は競技者の安全に関する責任を負わないものとする

1437 イベントコミッティは競技会の前日に行行われるものとする主催者はその席においてチームキャプテンに当該競技のスタートリストを配布しなければならない

1438 主催者は大会初日(開始日)に競技者キャプテン主催者審判団メディアセーフティスクーバーフリーダーバー医療救急スタッフによる情報共有化のためのミーティングを開催しなければならないこのミーティングを通じ主催者は大会の詳細情報特にイベントコミッティの開催スケジュールおよび競技結果発表の日時について説明する

1439 大会主催者は報道関係者がトレーニング日および競技日に水中撮影(ビデオあるいはスチール)をするために水に入れるよう配慮し施設を用意しなければならない

14310 大会主催者は競技者が記入するための申告用紙を用意する

14311 AIDA インターナショナル理事会により指名された委員会は(一人の AIDA からの代表に対して)主催者の費用で競技会の 2か月前までに以下に掲げる事項について主催者と確認する

bull 宿泊スケジュール資材調達などが計画どおりに進んでいるか

bull セーフティーフリーダイバースクーバダイバーのリーダーと共にイベント全体の安全管理の準備ができているか

bull 施設とその管理状況

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull メディアに関する詳細計画とメディア担当スタッフの決定

14312 この委員会は1名以上の審判団のメンバー(または AIDA インターナショナル委員会に指名されたその他の者)から成り問題を整理し必要な解決策を見見つけるために主催者と緊密に連携をとりながら効率的な組織運営を目指すものとするこの委員会はAIDA インターナショナル理事会へ直接報告する

14313 審判長と副審判長または 2名の指名されたジャッジは公式アクティビティの開始日(大会初日)の 3日前までには現地に到着していなければならない

14314 大会主催者は自国の然るべき機関または AIDA インターナショナルに依頼しドーピングテストを実施することが義務付けられる主催者はこれらの手続きと試験(キットを含む)の費用を支払うものとする競技者が選ばれる条件は審判団の裁量にゆだねられるただし各種目の優勝者および世界記録を上回った競技者は男女女ともに必ずテストを受けるものとするまた一般に主催者は全ての 1位と 2位の競技者と競技日ごとにランダムに選択された 2人の競技者を検査する準備をしなければならない

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14315 大会主催者は各種目とも1名以上の「オープナー」を設けることが望ましい審判団はセーフティーダイバーまたは有能なフリーダイバーの中から「オープナー」を指名することができる「オープナー」はそれぞれの能力力の範囲内で競技ゾーンを公式に確認し主催者の慣らしを行行う「オープナー」は競技者と同条件で試技をすることになるが必ずしも競技者でなくともよい決勝と予選は同じ日に開催されても別の大会として見見なされしたがってそれぞれでオープナーを設ける決勝に進出していない予選出場者が決勝の「オープナー」として試技をすることは認められる「オープナー」としての記録は世界記録としては認められない

14316 大会主催者はすべての競技者の ID ナンバーを設定する競技者は競技中必ず IDナンバーが明確に分かるようにしなければならないID ナンバーのリストは報道関係者とキャプテンに配布される

14317 大会主催者はセーフティーダイバージャッジおよびその他オフィシャルスタッフ全員に対して競技中も視認しやすい ID システムを提供しなければならない

14318 公式深度計は正確な測定のため競技が始まる前までに測定済みのロープで確認調整されなければならない

144 雑則

1441 主催者または競技者のスポンサーに関連する制限事項によって大会運営に支障があってはならない

1442 イベントコミッティでは公認メディアの人数と位置について明確にしなければならないAIDA に指定されたカメラマンおよびまたはビデオグラファーは全てのメディアゾーンおよび深度競技用の全ての競技エリアへ立立ち入ることができる(当該者は競技の進行行に干渉してはならない)

1443 AIDA インターナショナルおよび大会主催者は競技者が競技規則を遵守しないために生じた事故について責任を負わない

1444 現競技規則は世界選手権開催の 3か月前以降は変更しないものとする

1445 競技規則において明示されていない事項についてはジャッジのみが判断を下すことができる

145 スタートの最小インターバルAIDA 世界選手権の深度競技では競技の最短インターバルは 9分(100m 以上の潜水は 10 分が推奨される)なければならないただし80mに満たない潜水の最短インターバルは 8分とし50m未満の潜水での最短インターバルは 7分とする

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用語集 AIDA カレンダーAIDA のウェブサイトには様々な目的のカレンダーが掲載されている競技記録アテンプトインストラクターコースジャッジコースこれらのカレンダーは以下に掲載されている

CARS競技会発表およびランキングシステム最新の AIDA 競技会と記録アテンプトデータが蓄積されたオンラインアプリケーション以下の二つで構成されている

a) 競技会の発表 httpcarsaidainternationalorgcalendarannounce-competition

b) ランキング(すなわち結果) httprankingaidainternationalorg

CNFコンスタントウエイトウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

CWTコンスタントウエイトウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DNFダイナミックウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DYNダイナミックウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

FIMフリーイマージョン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

IOP本 AIDA ジャッジインターナルオペレーションと手順

JOSジャッジオンラインシステム最新の AIDA ジャッジ情報が蓄積されているオンラインアプリケーションAIDA のウェブサイト httpjudgesaidainternationalorg にある

STAスタティック httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

Page 26: AIDA International Competition Rules v14.0J-60522-2...らない。AIDAインターナショナル理事会は、その競技会が条件を満たしているかどうかにつ いて判断を下すことができる。

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 25 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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524 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われる競技者が OT から 10 秒以内に競技を開始しない場合ペナルティが適用されOT から 30 秒を経過してもスタートしない場合は失格となるまたOT 前にスタートした場合もペナルティが適用される

525 競技結果(RP)が申告時間(AP)を下回った場合はペナルティが適用される

526 予備

527 競技者は OT 毎に 1度のみ公式アテンプトを行行う権利を有する鼻と口が水中に沈んだ時点で競技スタートと見見なす競技者の OT 時または OT 後の気道(すなわち鼻と口)のいかなる入水も競技の開始とみなされる

528 セーフティーフリーダイバー及びパートナー(キャプテンコーチ)は競技中入水した状態で競技ゾーンに入ることができるその場合以下の手順で競技者の意識の状態を確認する責任を有するセーフティーフリーダイバーは競技者に対し明確にボディタッチをする競技者はあらかじめセーフティーダイバーあるいはパートナーと決めておいたサインで意識があることを伝えるこの場合以下の手順が使用される

主催者が指名したオフィシャルフリーダイバーの場合

bull 申告時間(AP)1 分前から 30 秒毎

bull 申告時間後は15 秒毎

パートナーの場合

bull 特に規定は設けずパートナーの自由とする

競技者がボディタッチに対するサインを返さなかった場合ジャッジは直ちにセーフティーフリーダイバーもしくはパートナーに追加の合図をするように指示をするジャッジは反応がおかしい又は反応が無いと判断した場合セーフティーフリーダイバー又はパートナーに競技者を水から上げるように要求するジャッジは競技者の反応に疑いを持った場合セーフティーフリーダイバーもしくはパートナーに競技者に追加のサインを出させるように指示できる

529 AIDA インターナショナルジャッジと主催者側のタイムキーパーは競技時間を計測する競技者の気道(鼻と口)が水面下に入った時あるいはスノーケルを使用する場合はスノーケルを口から外した時ストップウォッチでの計測がスタートする競技者の気道が水面から出た時計測をストップする

5210 決勝戦

52101 下記の点を除きこれまでに記載された事項は決勝においても適用される

52102 メディアの注目を高めるため決勝戦は複数ゾーンでの同時スタートとすることができる決勝戦が複数のシリーズにわたる場合最も好成績の競技者は最終組で競技する

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53 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

531 世界選手権においてはスタティック競技はプールまたは限定された安全な自然環境下で実施する

532 競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前にそれぞれのキャプテンは競技者の申告時間をジャッジに提出しなければならない

533 OT のインターバルは少なくとも 14 分とする

54 競技会における世界記録

541 パフォーマンスが世界記録を上回ったときそれが新しい世界記録と認定されるには34 項が満たされなければならない

542 従来の世界記録よりも 1秒以上上回った場合に新しい世界記録として認められる

55 世界記録アテンプト

551

552 アテンプトの時間は2人の AIDA インターナショナルジャッジが計測する気道が水面下に入った時あるいはスノーケルを使用する時はスノーケルを口から離した時から計測を開始する競技者の気道が一度水面上に上がった時点で計測を終了する

553 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

554 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは競技者の競技開始から気道が水面上に出るまで自由に競技者に接触することができまた意識確認のためのボディタッチすることができるパートナーは自らがコーチングする競技者に対して責任を有するただしパフォーマンスが終了した(競技者の気道が水面から出た)時点からは競技者に触れることは許されず競技者に話しかけることのみ許されるこれらが守られなかった場合その競技者は失格となる競技終了(すなわち鼻及び又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

555 従来の世界記録よりも 1秒以上上回った場合新しい世界記録として認められる

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6 ダイナミックウィズフィンウィズアウトフィン(DYNDNF)

61 概要

611 競技はプール内で行行われる全ての DNYDNF についてのプールの深度要件は技術資料(4項)に規定されている

612 競技は25ヤード(2287m)以上のプールで実施した場合のみ世界記録として認定されAIDA インターナショナルのランキングリストに登録されるただし全てのパフォーマンスはメートル法で報告されなければならない

613 競技者はウェットスーツウエイト顔面の装置(マスクスノーケルノーズクリップなど)を自由に選択することができる

614 両競技において選手は手や腕を使って泳いでもよいただし特別なパドル類スイミンググローブやスイミングソックスなどの推進力力を生む手段は(DYN でのビーフィンモノフィンを除き)使用を禁止する

615 DYN では競技者はビーフィンとモノフィンのいずれを使用してもよいただし世界記録についてはビーフィンかモノフィンのいずれかを使用しなければならない

616 競技者は潜水前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートその他サポートポイントからの助走をつけたあらゆるスタートを禁止する競技は気道(鼻か口)が水面に出た時点で終了する

617 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは「ウォームアップゾーン」「競技ゾーン」で競技者を補助することができるただしOT 後は話しかけることのみ許され競技者に触ることは許されない競技終了(すなわち鼻又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

618 競技者は完全に水中に没していなければならない水面露出については 116 項を参照

619 競技者補助のため1名以上のセーフティースタッフが伴泳又は追走しなければならない競技者のレーンがプールサイドから距離がある場合は1名以上のセーフティーフリーダイバーが水中で伴泳するものとするまた1コースに複数のセーフティーフリーダイバーを配置することも可能としその場合セーフティーフリーダイバーはそのレーンを分割して担当してもよい

6110 到達距離は競技者の気道(鼻か口)が水面に出た場所で計測されるただし競技者がプールの端で競技を終了する場合気道(鼻か口)が水面に出る前にエンドウォールに水面下でタッチすること計測単位はメートル法とし少数点以下は切り捨てとする

1729m=172m公式記録172x05=86 ポイント

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6111 自力力での潜行行水泳以外のいかなる推進支援も利用してはならない(ターン時にエンドウォールを蹴ることは許される)浮上時にプールの底を押して浮上することもペナルティとなる【補足浮上に際し気道が水面上に出る前に足などをプールの底につく行行為は浮上のための連続動作であってもペナルティが適用される】競技終了時のプールエッジのグラブについては 116 項を参照のこと

6112 スタート時壁から 15m 以内の地点で気道(鼻と口)が水中に没していなければならない違反した場合は失格となる

61121 スタート時に身体のどこかの部分がプールのエンドウォールに接触していなければならない違反した場合はペナルティが適用される

6113 ターンでは身体の一部がエンドウォールに接触しなければならない違反した場合はペナルティが適用される【フィンは「身体のどこか」に含まないフットポケットの部分のみ身体の一部として認められる】またターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格となる

62 国際大会

621 競技者はDYN の競技会でフィンを使わずに泳ぐことは可能であるDNF の競技会ではいかなるフィンの使用も許されない競技会が DYNDNF として公式発表された場合競技者はフィンの使用の有無を選択することができるが一つの競技会として結果表は一つになるAIDA ランキングにおいてはそれぞれの種目の結果として記載される競技会が DYN-DNFとして公式発表された場合競技者はどちらの競技に出場するかを選択する事ができる競技会は 2つの独立立したものとして扱われ結果表も別々になる競技会が単独種目として公式発表された場合は混合種目としては扱えない

622 ゾーンは「ウォームアップゾーン」と「競技ゾーン」の 2ゾーンで構成される競技者は OT45 分前からウォームアップを開始でき「ウォームアップゾーン」に入ることができる「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで立立ち入ることができない

623 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推薦する

624 主催者は競技者の要請があった場合会場内に休憩のための場所を準備しなければならない

625 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われる競技者が OT から 10 秒以内に競技を開始しない場合ペナルティが適用されOT から 30 秒を経過してもスタートしない場合は失格となるまたOT 前にスタートした場合もペナルティが適用される

626 競技者は OT 毎に 1度のみ公式アテンプトを行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し競技者がウォールを離れたらアテンプトが開始されたものとみなす競技者の OT の 30 秒より前に気道(すなわち鼻と口)が入水しウォールから離れた場合はいずれもパフォーマンスの開始とみなされる

627 競技者は自分がスタートした競技ゾーン(すなわちレーン)に浮上しなければならない違反した場合は失格となるただし競技者が自分のレーンを外れても他の競技者の妨害となることなく自分のレーンに戻れば失格とはならない

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628 競技結果(RP)が申告距離(AP)を下回った場合はペナルティが適用される(11項を参照)

629 決勝戦

6291 下記の点を除きこれまでに記載された事項は決勝においても適用される

6292 メディアの注目を高めるため決勝戦では競技者は予選の成績に準じて複数ゾーンに配置することができる決勝戦が複数のシリーズにわたる場合は最も好成績の競技者は最終組で競技しなければならない

63 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

631 予備

632 世界選手権においては621 項は適用されない

633 競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前にそれぞれのキャプテンは競技者の申告距離をジャッジに提出しなければならない

634 OT のインターバルは少なくとも 10 分とする

64 競技会における世界記録

641 パフォーマンスが世界記録を上回ったときそれが新しい世界記録と認定されるには34 項が満たされなければならない

642 従来の世界記録よりも 1m以上上回った場合に新しい世界記録として認められる

65 世界記録アテンプト

651 予備

652 競技者はウォームアップ時間を自由に選択することができる一人のジャッジが OT の60 分前から競技者を監視する

653 競技中1人以上のセーフティーフリーダイバーを併泳させ又は(競技者のレーンがプールサイドの場合)プールサイドで追走させ競技者の競技進行行をフォローしなければならない

654 従来の世界記録よりも 1m以上上回った場合新しい世界記録として認められる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 30 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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7 コンスタントウエイトウィズフィンウィズアウトフィン(CWTCNF)

71 概要

711 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

712 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助するパートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

713 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

714 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止するCWTではモノフィンまたはビーフィンの使用を認める(CNF では使用不可)審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

715 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

716 競技者はタグを水上に持ち帰りジャッジに示さなければならないタグの仕様は技術資料(3項)に規定されている

717 競技者は自らのフィンキックで潜降浮上しなければならない潜降浮上中は7171 項および 7172 項に示す場合を除き競技ロープを引っ張るまたは摑む行行為をしてはならない

7171 競技者が競技中気道(鼻と口)が水面下にある場合ボトムプレートから 2m以内のゾーン(以下「2mゾーン」という)では失格とならずにロープを引っ張るまたは掴むことができるただし競技ロープの水面または水上部分を掴むことが禁じられていないことを前提とする2mゾーン以外でロープを掴むとペナルティが適用される競技中競技者がロープを掴んで引っ張った場合は失格となるただし例外的に申告深度に届かずに浮上する場合にターンするために1回に限りロープを握り引っ張ることは認められる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 31 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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7172 競技者は潜水中ロープをガイドとして使うことは認められるが推進のためのサポートとして使った場合ペナルティが適用されるただしスタート時に競技ロープの水上か水面部を掴むことは許されるこれは競技者の身体や開いた掌がロープに接触することは許容されるという意味であり競技者がロープを保持するまたはロープをサポートとして使った場合はペナルティが適用されるただしそれが 2mゾーンの猶予内であれば競技者は自由に手を動かすこともロープを掴むこともできる2mゾーンは明確に区別できるように印を付けておかなければならない前述に関係なく競技者は競技の最後の水面への浮上のための動作に関連して競技ロープの水面または水上部分を掴み引っ張ることができこの行行為はペナルティとならない

718 競技者は潜水前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートその他サポートポイントからの助走をつけたあらゆるスタートを禁止する

719 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならないボトムプレートの仕様は技術資料(3章)に明記されている

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

72 国際大会

721 競技者はCWT の競技会でフィンを使わずに泳ぐことは可能であるCNF の競技会ではいかなるフィンの使用も許されない競技会が CWTCNF として公式発表された場合競技者はフィンの使用の有無を選択することができるが一つの競技会として結果表は一つになるAIDA ランキングにおいてはそれぞれの種目の結果として記載される競技会がCWT-CNF として公式発表された場合競技者はどちらの競技に出場するかを選択する事ができる競技会は 2つの独立立したものとして扱われ結果表も別々になる競技会が単独種目として公式発表された場合は混合種目としては扱えない

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 32 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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722 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する(天候メディア報道を含む大会の環境は審判団の判断材料となる)

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行わなければならない

7231 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

7232 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)の入水と水面からの離脱は競技の開始とみなす

724 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

725 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

726 競技エリアには競技者パートナー(キャプテンコーチ)審判セーフティーフリーダイバー以外は立立ち入ることができない

727 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

728 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 33 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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73 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

731 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

732 予備

733 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

74 競技会における世界記録

741 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

75 世界記録アテンプト

751 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの3ヶ月前から2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

752 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

753 予備

754 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

755 予備

756 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 34 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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8 フリーイマージョン 81 概要

811 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

812 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助する

812 パートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

813 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

814 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止する

815 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

816 競技者はタグを水面に持ち帰りジャッジに示さなければならない

817 競技者はロープを手繰るか又は自力力で泳いで潜降浮上しなければならない

818 競技者は潜行行前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートまたはその他サポートポイントからの勢いをつけたいかなるスタートも禁止する

819 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならない

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 35 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

82 国際大会

821 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

8221 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

8222 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)のいかなる入水および水面からの離脱も競技の開始とみなす

823 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

824 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3 つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

825 パフォーマンスエリアは以下の人員のみアクセス可能競技者そのパートナー(キャプテンコーチ)ジャッジおよびセーフティーフリーダイバー

826 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

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bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

827 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

83 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

831 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

832 予備

823 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

84 競技会における世界記録

841 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

85 世界記録アテンプト

851 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

852 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

853 予備

854 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

855 予備

856 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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9 バリアブルウェイト(VWT) 91 概要

911 AIDA インターナショナルはバリアブルウェイトを競技会の正式種目として認定しない

912 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

92 世界記録アテンプト

921 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

922 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

923 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull ダイビングスーツの厚みは競技会場が海水の場合は 7mm淡水の場合は 9mmを上回ってはならない

bull ウェットスーツがセパレートタイプの場合脇の下から股の部分に限り二重になっていてもよい

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull モーターエンジンプロペラ等推進力力を補助する機器の使用を禁止するビーフィンまたはモノフィンの使用は許可する

bull 競技者は固定されたロープを潜降しなければならない競技者はロープのボトムウエイトをバラストとして利用し潜降することはできない(すなわち「ボトムウエイトに乗る行行為」は許可されない)

924 その他浮上を補助する装置等は大会の AIDA インターナショナルジャッジが AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者およびまたはスポーツオフィサーと協議の上禁止する

925 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

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926 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

927 競技者は自らの力力によるビーフィンモノフィンおよびまたはロープを手繰ることによって浮上しなければならない浮上を補助するインフレータブルまたはメカニカルなシステムの使用は禁止する

928 予備

929 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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10 ノーリミッツ(NLT) 101 概要

1011 AIDA インターナショナルはノーリミッツを競技会の正式種目として認定しない

1012 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

102 世界記録アテンプト

1021 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

1022 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

1023 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull 浮上の場合にはモーターエンジンプロペラ等を補助する機器の使用を許可する潜降にはウエイト付スレッド以外推進を補助する器材の使用は禁止する

1024 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

1025 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

1026 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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11 ペナルティ 111 以下に記載する間違いを犯した場合失格とはならないがペナルティが適用される負の数は AIDA 記録として認められない

112 ペナルティのない記録のみが AIDA 世界記録大陸記録として公認される

113 OT より早く競技を開始した場合5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

114 プール競技において競技者が定められた時間(STADYNDNF では OT から 10 秒以内)を超えて競技開始した場合OT から 30 秒までは5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される30 秒を超過した場合は失格となりスタートが許されない

115 申告(AP)と結果(RP)の差によるペナルティ

1151 スタティック競技(STA)において結果が申告時間を下回った時5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=5 分 35 秒結果(RP)=5分 4 秒

申告と結果の差=31 秒

ペナルティ=7ポイント

最終ポイント=608-7=538 ポイント

1152 ダイナミック競技(DYNDNF)において結果が申告距離を下回った場合1mにつき 05 ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=100m結果(RP)=89m

申告と結果の差=11m

ペナルティ11x05=55 ポイント

最終ポイント445(89m)-55(11m)=39 ポイント

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1153 深度競技(CWTCNFFIM)において深度計が申告より浅い深度を示した場合結果と申告深度の差 1mにつき 1ポイントのペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではない

計算例

申告=50m結果(深度計の読み)=465m

実際の結果=465rarr結果=46m

ペナルティ

bull 申告と結果の差50m-46m=4mペナルティは 4ポイント

bull タグを持ち帰らないペナルティは 1ポイント

最終ポイント46-5=41 ポイント

116 ダイナミック競技(DYNDNF)特有のペナルティ

1161 スタート時及びターン時に身体のいかなる部分も壁にタッチしなかった場合は1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるまたターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格とする

1162 競技者は選手が身体の一部が水面に出たままレーンを泳ぎ切った水面に出たまま全競技を行行った場合失格となるこの規則に違反した場合は失格となる前述に限らず水面でアームリカバリーを行行った場合は失格となる【アームリカバリークロールの様な動きで腕を体の脚の方から頭の方に戻す動作】

1163 競技者が競技中に身体をサポートするもの(壁コースローププールの底等)につかまったり押したりした場合は5ポイントのペナルティが適用されるただし競技者が浮上に際してプールのエッジまたはロープを掴むことはペナルティの対象とならないものとする

117 深度競技(CWTCNFFIM)特有のペナルティ

1171 競技者が競技中に安全上の理由以外でセーフティーラニヤードを外した場合は10ポイントのペナルティが適用される

1172 競技者がタグをジャッジに渡せなかった場合は1ポイントのペナルティが適用される

118 コンスタント競技(CWTCNF)特有のペナルティ

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1181 競技者は気道(鼻と口)が水面下にある場合2mゾーン(ボトムプレートから 2m以内の範囲)では失格とならずにロープを掴むことが認められる競技中鼻と口が水面下にある間にロープの 2mゾーン以外の場所を掴んだ場合1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるただし 717 項記載の例外を除く前述に関係なく競技者は競技開始時競技ロープの水面または水上部分を(すなわち手が完全に入水しない限り)ペナルティ無しに掴むことができる

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12 プロテスト(異議申し立立て) 121 キャプテン(不在の場合は競技者自身)は当該事象が起きてから最大 15 分以内または当日の結果発表後 15 分以内にジャッジにプロテスト(異議申し立立て)を行行うことができる

122 審判団は水面下での規則の違反をセーフティーダイバーまたはボトムカメラビデオのレビューから確認した場合適用可能なペナルティまたは失格を競技者およびまたはそのチームキャプテンへ直接告知するか結果発表時に当該ペナルティ失格を含めるものとする

123 プロテストがあった場合ジャッジは選手のペナルティまたは失格について以下の手順で判断する

1231 プロテストはすべて審判室で管理しひとつずつ処理する

1232 ジャッジはそれぞれのプロテストについて最初にビデオ映像を見見るビデオ映像は必要に応じ何度もまたはスローモーションで再生する

1233 判定を行行ったジャッジは事実の要約とその判定に至った経緯を他のジャッジに説明する

1234 競技者とキャプテンは公式ビデオ映像を見見て追加のコメントを付け加えることができるその後競技者とキャプテンは退室する

1235 競技者は必ず事情を聴取され関連性があれば審判団は競技者の安全および潜降と浮上の監視を担当するスタッフたちからも聴取できる

1236 審判団はプロテストについて協議できるが審判団長が課す協議の制限(例各ジャッジの発言を 1分に限定するなど)を前提とする審判団はその後各プロテストに対する無記名式投票へと進む

124 単に疑わしいだけの場合は競技者にとって有利な判定を行行わなければならない(すなわち何が起きたのかがよくわからない場合競技者にとって有利に解釈する)この場合審判団はどのパフォーマンスを考慮の対象とするかを決定する

125 審判団は遅くとも競技当日のイベントコミッティにおいて当日の競技におけるプロテストの判定結果について報告する

126 プロテスト申立立人は 50 ユーロまたは同額の現地通貨を支払わなければならないこれは審判団が競技者の正当性を認めた場合は返金金される逆に審判団が競技者の正当性を認めない(すなわち申し立立てが覆らない)場合支払金金は競技の主催者に渡されるがAIDA 世界選手権または世界記録競技会では支払金金は AIDA インターナショナルへ渡る

127 AIDA 世界選手権大会ではプロテストを行行う競技者と同じ国籍のジャッジはプロテスト処理から外れなければならない(すなわちそのプロテスト処理のあらゆる過程または審判団投票の間プロテストが処理される部屋にいてはならない)

128 審判団の決定において結果が同数となった(例えば棄権によりジャッジの人数が偶数になった)場合は審判団長の票(プロテストに参加している場合)または副審判団長(審判団長が参加していない場合)の票が 2票として数えられる

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129 決勝時のパフォーマンスに関するプロテストによって決勝がやり直しになることはない

1210 競技者は自身の競技中の環境(セーフティーダイバーや主催者の不備により競技への妨げがあったなど)に対してもプロテストを行行うことができるこの場合競技者は審判にその場で直接申し立立てることができそれが有効と認められれば競技のやり直しができるものとする(特に深度競技において)

1211 各プロテストはひとつの問題のみを扱う例えば競技者がグラブ違反およびサーフェイスプロトコル違反でペナルティを適用されている場合その競技者が両方の問題で申し立立てをしたい場合はふたつの申し立立てを行行わなければならない別々の問題はそれぞれのプロテストフォームに記載し別個のプロテストとして扱われなければならない

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13 競技審判団 131 国際大会

1311 国際大会では審判団は当該競技会で AIDA インターナショナルを代表する 2名以上の AIDA インターナショナルジャッジで構成されるものとするAIDA ランキングリストに掲載するプール競技では 1名以上深度競技では 2名以上の AIDA ジャッジがその競技をジャッジしなければならない

1312 アシスタントジャッジはAIDA インターナショナルジャッジのポジションに関連する特定の職務(公式カウントダウン深度計およびタグの管理タイムキーピング等)を補助するものでスタティック競技においてはジャッジとアシスタントジャッジを設置されることがある

1313 ジャッジはウォームアップのスタートから競技に立立ち会い以下のことを行行う

bull 競技会が競技規則どおり運営されていることの確認

bull 競技者の装備のチェック

bull 競技者のパフォーマンスのチェック

bull 競技会に関連する規則を遵守しないまたは主催者の円滑な運営や競技会の安全性を損なう競技者を失格にする

bull 競技者やスタッフの安全が脅かされた場合競技を中断させる

bull チームキャプテンから提出されたプロテストの収集(該当する場合)

1314 コンスタントウエイトフリーイマージョンにおいては1名以上のジャッジが水中で判定を行行わなければならない世界記録を上回る申告の場合その結果が世界記録として認定されるためには2名以上のジャッジが水中で判定しなければならない(34 項参照)

1315 主催者は競技会の 2週間前までに審判長を AIDA インターナショナルへ(CARS システムを通じて)告知しなければならない世界記録ステータスの競技会では当該告知は競技会の 6週間前までに AIDA インターナショナルへ告知しなければならない

132 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

1321 世界選手権においてはAIDA インターナショナルは AIDA ジャッジ IOP の条件に従い審判団を指名する審判団は 6名以上の AIDA ジャッジから構成されるジャッジ要件は下の 1333 項と 1334 項に規定されている

1322 アシスタントジャッジは競技会の通常の進行行に関し投票や決定はできないが各状況においてインターナショナルジャッジ(意思決定の際にそれを検討する者たち)へ自分たちの意見見を述べることができる

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1333 AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならないAIDA 世界選手権のジャッジはシニアジャッジ(レベル D)以上でなければならない前述に加え

(i)AIDA プール世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(ii)AIDA 深度世界選手権のジャッジはAIDA 深度競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(iii)AIDA チーム世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上AIDA 深度競技会から 30 ポイントを得ていること

1334 審判長AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならない前述に加え

a) AIDA プール世界選手権では審判長はプール競技会から最低 100 ポイントプール世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上のプールおよびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

b) AIDA 深度世界選手権では審判長は深度競技会から 100 ポイント以上深度世界記録アテンプの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の深度およびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

c) AIDA チーム世界選手権では審判長は

(i)プール競技会から最低 100 ポイントおよび深度競技会から最低 100 ポイント

(ii)深度世界記録アテンプトの最低4レコードポイントおよび深度世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の AIDA 世界選手権(プール深度およびまたはチーム)でジャッジを務めていること

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14 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ) 141 イベントコミッティ

1411 イベントコミッティは円滑な競技会運営と競技規則や運営についての質問に答える場として実施される

1412 イベントコミッティは以下のメンバーで構成される

bull 審判団

bull チームキャプテン

bull 大会主催者

競技者はイベントコミッティに参加する要望は出せるが直接発言することはできないキャプテンが競技者の代表として要望を代弁する

1413 イベントコミッティは審判団および主催者によって進行行されるその日の特定の議事を遵守する

1414 イベントコミッティは相互尊重とフェアプレイの精神に則って運営されなければならない審判団主催者または他チームのキャプテンに対して非協力力的な姿勢のキャプテンや競技者はイベントコミッティから排除されることがある

1415 イベントコミッティは次に掲げる事項を目的として競技日前日の主催者の設定した時間に開催される

bull 競技結果の発表

bull キャプテン競技者スタッフへの翌日の競技に関する一般事項(日程の再確認ローカルルール天候や特別な環境等)の伝達

bull 翌日に開催する競技の OT タイムの配布

142 競技参加標準記録(MINIMA)競技参加標準記録を設定する場合はAIDA インターナショナルが(主催者との協議により)設定するものとしそれらが適用される世界選手権開始の6か月以上前に AIDA ナショナルへ通知されなければならない

143 主催者

1431 AIDA インターナショナルに選出された大会主催者は開催 6か月前までに次に掲げる情報をAIDA インターナショナルを含むすべての関係者に送付しなければならない

bull 大会に適用される全ての規則

bull 競技会概要(開催期日イベントコミッティ大会参加費等)

bull 使用施設日時宿泊場所偶発責任等が記載された競技会実施要項

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bull 競技者ジャッジ観衆の安全のための使用される設備が記載された文書

bull 緊急時の避難救助手順が記載された文書

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull 競技会の進行行運営に関するすべての文書

bull 代替の会場となる場所の図

bull メディアに関する詳細計画と大会主催組織のスタッフの名前

1432 大会主催者は開催 5か月前までに競技会に関する詳細情報を告知する専用のウェブサイトを英語表記で開設しなければならない具体的な内容は次のとおり

bull AIDA ロゴを使用したウェブサイトと公式の競技会名

bull 競技開催地の案内図

bull AIDA インターナショナル競技規則

bull 詳細スケジュール

bull AIDA インターナショナルへの登録ページ

bull 主催者問合せ先アドレス

bull 宿泊施設(ホテル空港)

bull 競技会場付近の概要情報

bull レンタカー船の情報

bull スクーバダイビングやフリーダイビングに関するその国特有の法規則

bull メディアに対する情報(連絡先水中映像写真の入手の可否等)

1433 AIDA インターナショナルは開催 2か月前までにジャッジの立立候補を受け付け検討を経て審判団を編成しなければならない大会主催者はチームキャプテンに審判団の構成について競技会初日に通達するものとする大会主催者は審判団の開催地までの交通費および宿泊経費食事代を負担するものとする各ジャッジには自室が提供される(ただし他のジャッジまたは自分のパートナーと同室になることを了承するものとする)交通費は大会主催者より前払いにて支払われるものとし移動に関する書類はAIDA インターナショナル理事会により審判団の選出がなされてから遅くとも 10日以内に使用できるものとする主催者はAIDA インターナショナルに対し(適用可能であれば)審判団に同じ大陸の国のジャッジを50を目安に選出するよう依頼できる

1434 主催者は全ての必要な施設設備を審判団が自由に使えるようにしておかなければならない

1435 主催者は審判団がビデオをチェックするための常設のエリア(施設設備)を確保しなければならない

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1436 大会全体の責任はAIDA インターナショナルや審判団ではなく大会主催者が負うAIDAインターナショナルおよび審判団は競技者の安全に関する責任を負わないものとする

1437 イベントコミッティは競技会の前日に行行われるものとする主催者はその席においてチームキャプテンに当該競技のスタートリストを配布しなければならない

1438 主催者は大会初日(開始日)に競技者キャプテン主催者審判団メディアセーフティスクーバーフリーダーバー医療救急スタッフによる情報共有化のためのミーティングを開催しなければならないこのミーティングを通じ主催者は大会の詳細情報特にイベントコミッティの開催スケジュールおよび競技結果発表の日時について説明する

1439 大会主催者は報道関係者がトレーニング日および競技日に水中撮影(ビデオあるいはスチール)をするために水に入れるよう配慮し施設を用意しなければならない

14310 大会主催者は競技者が記入するための申告用紙を用意する

14311 AIDA インターナショナル理事会により指名された委員会は(一人の AIDA からの代表に対して)主催者の費用で競技会の 2か月前までに以下に掲げる事項について主催者と確認する

bull 宿泊スケジュール資材調達などが計画どおりに進んでいるか

bull セーフティーフリーダイバースクーバダイバーのリーダーと共にイベント全体の安全管理の準備ができているか

bull 施設とその管理状況

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull メディアに関する詳細計画とメディア担当スタッフの決定

14312 この委員会は1名以上の審判団のメンバー(または AIDA インターナショナル委員会に指名されたその他の者)から成り問題を整理し必要な解決策を見見つけるために主催者と緊密に連携をとりながら効率的な組織運営を目指すものとするこの委員会はAIDA インターナショナル理事会へ直接報告する

14313 審判長と副審判長または 2名の指名されたジャッジは公式アクティビティの開始日(大会初日)の 3日前までには現地に到着していなければならない

14314 大会主催者は自国の然るべき機関または AIDA インターナショナルに依頼しドーピングテストを実施することが義務付けられる主催者はこれらの手続きと試験(キットを含む)の費用を支払うものとする競技者が選ばれる条件は審判団の裁量にゆだねられるただし各種目の優勝者および世界記録を上回った競技者は男女女ともに必ずテストを受けるものとするまた一般に主催者は全ての 1位と 2位の競技者と競技日ごとにランダムに選択された 2人の競技者を検査する準備をしなければならない

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14315 大会主催者は各種目とも1名以上の「オープナー」を設けることが望ましい審判団はセーフティーダイバーまたは有能なフリーダイバーの中から「オープナー」を指名することができる「オープナー」はそれぞれの能力力の範囲内で競技ゾーンを公式に確認し主催者の慣らしを行行う「オープナー」は競技者と同条件で試技をすることになるが必ずしも競技者でなくともよい決勝と予選は同じ日に開催されても別の大会として見見なされしたがってそれぞれでオープナーを設ける決勝に進出していない予選出場者が決勝の「オープナー」として試技をすることは認められる「オープナー」としての記録は世界記録としては認められない

14316 大会主催者はすべての競技者の ID ナンバーを設定する競技者は競技中必ず IDナンバーが明確に分かるようにしなければならないID ナンバーのリストは報道関係者とキャプテンに配布される

14317 大会主催者はセーフティーダイバージャッジおよびその他オフィシャルスタッフ全員に対して競技中も視認しやすい ID システムを提供しなければならない

14318 公式深度計は正確な測定のため競技が始まる前までに測定済みのロープで確認調整されなければならない

144 雑則

1441 主催者または競技者のスポンサーに関連する制限事項によって大会運営に支障があってはならない

1442 イベントコミッティでは公認メディアの人数と位置について明確にしなければならないAIDA に指定されたカメラマンおよびまたはビデオグラファーは全てのメディアゾーンおよび深度競技用の全ての競技エリアへ立立ち入ることができる(当該者は競技の進行行に干渉してはならない)

1443 AIDA インターナショナルおよび大会主催者は競技者が競技規則を遵守しないために生じた事故について責任を負わない

1444 現競技規則は世界選手権開催の 3か月前以降は変更しないものとする

1445 競技規則において明示されていない事項についてはジャッジのみが判断を下すことができる

145 スタートの最小インターバルAIDA 世界選手権の深度競技では競技の最短インターバルは 9分(100m 以上の潜水は 10 分が推奨される)なければならないただし80mに満たない潜水の最短インターバルは 8分とし50m未満の潜水での最短インターバルは 7分とする

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用語集 AIDA カレンダーAIDA のウェブサイトには様々な目的のカレンダーが掲載されている競技記録アテンプトインストラクターコースジャッジコースこれらのカレンダーは以下に掲載されている

CARS競技会発表およびランキングシステム最新の AIDA 競技会と記録アテンプトデータが蓄積されたオンラインアプリケーション以下の二つで構成されている

a) 競技会の発表 httpcarsaidainternationalorgcalendarannounce-competition

b) ランキング(すなわち結果) httprankingaidainternationalorg

CNFコンスタントウエイトウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

CWTコンスタントウエイトウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DNFダイナミックウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DYNダイナミックウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

FIMフリーイマージョン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

IOP本 AIDA ジャッジインターナルオペレーションと手順

JOSジャッジオンラインシステム最新の AIDA ジャッジ情報が蓄積されているオンラインアプリケーションAIDA のウェブサイト httpjudgesaidainternationalorg にある

STAスタティック httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

Page 27: AIDA International Competition Rules v14.0J-60522-2...らない。AIDAインターナショナル理事会は、その競技会が条件を満たしているかどうかにつ いて判断を下すことができる。

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 26 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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53 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

531 世界選手権においてはスタティック競技はプールまたは限定された安全な自然環境下で実施する

532 競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前にそれぞれのキャプテンは競技者の申告時間をジャッジに提出しなければならない

533 OT のインターバルは少なくとも 14 分とする

54 競技会における世界記録

541 パフォーマンスが世界記録を上回ったときそれが新しい世界記録と認定されるには34 項が満たされなければならない

542 従来の世界記録よりも 1秒以上上回った場合に新しい世界記録として認められる

55 世界記録アテンプト

551

552 アテンプトの時間は2人の AIDA インターナショナルジャッジが計測する気道が水面下に入った時あるいはスノーケルを使用する時はスノーケルを口から離した時から計測を開始する競技者の気道が一度水面上に上がった時点で計測を終了する

553 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

554 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは競技者の競技開始から気道が水面上に出るまで自由に競技者に接触することができまた意識確認のためのボディタッチすることができるパートナーは自らがコーチングする競技者に対して責任を有するただしパフォーマンスが終了した(競技者の気道が水面から出た)時点からは競技者に触れることは許されず競技者に話しかけることのみ許されるこれらが守られなかった場合その競技者は失格となる競技終了(すなわち鼻及び又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

555 従来の世界記録よりも 1秒以上上回った場合新しい世界記録として認められる

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6 ダイナミックウィズフィンウィズアウトフィン(DYNDNF)

61 概要

611 競技はプール内で行行われる全ての DNYDNF についてのプールの深度要件は技術資料(4項)に規定されている

612 競技は25ヤード(2287m)以上のプールで実施した場合のみ世界記録として認定されAIDA インターナショナルのランキングリストに登録されるただし全てのパフォーマンスはメートル法で報告されなければならない

613 競技者はウェットスーツウエイト顔面の装置(マスクスノーケルノーズクリップなど)を自由に選択することができる

614 両競技において選手は手や腕を使って泳いでもよいただし特別なパドル類スイミンググローブやスイミングソックスなどの推進力力を生む手段は(DYN でのビーフィンモノフィンを除き)使用を禁止する

615 DYN では競技者はビーフィンとモノフィンのいずれを使用してもよいただし世界記録についてはビーフィンかモノフィンのいずれかを使用しなければならない

616 競技者は潜水前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートその他サポートポイントからの助走をつけたあらゆるスタートを禁止する競技は気道(鼻か口)が水面に出た時点で終了する

617 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは「ウォームアップゾーン」「競技ゾーン」で競技者を補助することができるただしOT 後は話しかけることのみ許され競技者に触ることは許されない競技終了(すなわち鼻又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

618 競技者は完全に水中に没していなければならない水面露出については 116 項を参照

619 競技者補助のため1名以上のセーフティースタッフが伴泳又は追走しなければならない競技者のレーンがプールサイドから距離がある場合は1名以上のセーフティーフリーダイバーが水中で伴泳するものとするまた1コースに複数のセーフティーフリーダイバーを配置することも可能としその場合セーフティーフリーダイバーはそのレーンを分割して担当してもよい

6110 到達距離は競技者の気道(鼻か口)が水面に出た場所で計測されるただし競技者がプールの端で競技を終了する場合気道(鼻か口)が水面に出る前にエンドウォールに水面下でタッチすること計測単位はメートル法とし少数点以下は切り捨てとする

1729m=172m公式記録172x05=86 ポイント

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6111 自力力での潜行行水泳以外のいかなる推進支援も利用してはならない(ターン時にエンドウォールを蹴ることは許される)浮上時にプールの底を押して浮上することもペナルティとなる【補足浮上に際し気道が水面上に出る前に足などをプールの底につく行行為は浮上のための連続動作であってもペナルティが適用される】競技終了時のプールエッジのグラブについては 116 項を参照のこと

6112 スタート時壁から 15m 以内の地点で気道(鼻と口)が水中に没していなければならない違反した場合は失格となる

61121 スタート時に身体のどこかの部分がプールのエンドウォールに接触していなければならない違反した場合はペナルティが適用される

6113 ターンでは身体の一部がエンドウォールに接触しなければならない違反した場合はペナルティが適用される【フィンは「身体のどこか」に含まないフットポケットの部分のみ身体の一部として認められる】またターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格となる

62 国際大会

621 競技者はDYN の競技会でフィンを使わずに泳ぐことは可能であるDNF の競技会ではいかなるフィンの使用も許されない競技会が DYNDNF として公式発表された場合競技者はフィンの使用の有無を選択することができるが一つの競技会として結果表は一つになるAIDA ランキングにおいてはそれぞれの種目の結果として記載される競技会が DYN-DNFとして公式発表された場合競技者はどちらの競技に出場するかを選択する事ができる競技会は 2つの独立立したものとして扱われ結果表も別々になる競技会が単独種目として公式発表された場合は混合種目としては扱えない

622 ゾーンは「ウォームアップゾーン」と「競技ゾーン」の 2ゾーンで構成される競技者は OT45 分前からウォームアップを開始でき「ウォームアップゾーン」に入ることができる「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで立立ち入ることができない

623 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推薦する

624 主催者は競技者の要請があった場合会場内に休憩のための場所を準備しなければならない

625 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われる競技者が OT から 10 秒以内に競技を開始しない場合ペナルティが適用されOT から 30 秒を経過してもスタートしない場合は失格となるまたOT 前にスタートした場合もペナルティが適用される

626 競技者は OT 毎に 1度のみ公式アテンプトを行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し競技者がウォールを離れたらアテンプトが開始されたものとみなす競技者の OT の 30 秒より前に気道(すなわち鼻と口)が入水しウォールから離れた場合はいずれもパフォーマンスの開始とみなされる

627 競技者は自分がスタートした競技ゾーン(すなわちレーン)に浮上しなければならない違反した場合は失格となるただし競技者が自分のレーンを外れても他の競技者の妨害となることなく自分のレーンに戻れば失格とはならない

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628 競技結果(RP)が申告距離(AP)を下回った場合はペナルティが適用される(11項を参照)

629 決勝戦

6291 下記の点を除きこれまでに記載された事項は決勝においても適用される

6292 メディアの注目を高めるため決勝戦では競技者は予選の成績に準じて複数ゾーンに配置することができる決勝戦が複数のシリーズにわたる場合は最も好成績の競技者は最終組で競技しなければならない

63 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

631 予備

632 世界選手権においては621 項は適用されない

633 競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前にそれぞれのキャプテンは競技者の申告距離をジャッジに提出しなければならない

634 OT のインターバルは少なくとも 10 分とする

64 競技会における世界記録

641 パフォーマンスが世界記録を上回ったときそれが新しい世界記録と認定されるには34 項が満たされなければならない

642 従来の世界記録よりも 1m以上上回った場合に新しい世界記録として認められる

65 世界記録アテンプト

651 予備

652 競技者はウォームアップ時間を自由に選択することができる一人のジャッジが OT の60 分前から競技者を監視する

653 競技中1人以上のセーフティーフリーダイバーを併泳させ又は(競技者のレーンがプールサイドの場合)プールサイドで追走させ競技者の競技進行行をフォローしなければならない

654 従来の世界記録よりも 1m以上上回った場合新しい世界記録として認められる

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7 コンスタントウエイトウィズフィンウィズアウトフィン(CWTCNF)

71 概要

711 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

712 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助するパートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

713 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

714 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止するCWTではモノフィンまたはビーフィンの使用を認める(CNF では使用不可)審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

715 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

716 競技者はタグを水上に持ち帰りジャッジに示さなければならないタグの仕様は技術資料(3項)に規定されている

717 競技者は自らのフィンキックで潜降浮上しなければならない潜降浮上中は7171 項および 7172 項に示す場合を除き競技ロープを引っ張るまたは摑む行行為をしてはならない

7171 競技者が競技中気道(鼻と口)が水面下にある場合ボトムプレートから 2m以内のゾーン(以下「2mゾーン」という)では失格とならずにロープを引っ張るまたは掴むことができるただし競技ロープの水面または水上部分を掴むことが禁じられていないことを前提とする2mゾーン以外でロープを掴むとペナルティが適用される競技中競技者がロープを掴んで引っ張った場合は失格となるただし例外的に申告深度に届かずに浮上する場合にターンするために1回に限りロープを握り引っ張ることは認められる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 31 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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7172 競技者は潜水中ロープをガイドとして使うことは認められるが推進のためのサポートとして使った場合ペナルティが適用されるただしスタート時に競技ロープの水上か水面部を掴むことは許されるこれは競技者の身体や開いた掌がロープに接触することは許容されるという意味であり競技者がロープを保持するまたはロープをサポートとして使った場合はペナルティが適用されるただしそれが 2mゾーンの猶予内であれば競技者は自由に手を動かすこともロープを掴むこともできる2mゾーンは明確に区別できるように印を付けておかなければならない前述に関係なく競技者は競技の最後の水面への浮上のための動作に関連して競技ロープの水面または水上部分を掴み引っ張ることができこの行行為はペナルティとならない

718 競技者は潜水前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートその他サポートポイントからの助走をつけたあらゆるスタートを禁止する

719 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならないボトムプレートの仕様は技術資料(3章)に明記されている

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

72 国際大会

721 競技者はCWT の競技会でフィンを使わずに泳ぐことは可能であるCNF の競技会ではいかなるフィンの使用も許されない競技会が CWTCNF として公式発表された場合競技者はフィンの使用の有無を選択することができるが一つの競技会として結果表は一つになるAIDA ランキングにおいてはそれぞれの種目の結果として記載される競技会がCWT-CNF として公式発表された場合競技者はどちらの競技に出場するかを選択する事ができる競技会は 2つの独立立したものとして扱われ結果表も別々になる競技会が単独種目として公式発表された場合は混合種目としては扱えない

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 32 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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722 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する(天候メディア報道を含む大会の環境は審判団の判断材料となる)

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行わなければならない

7231 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

7232 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)の入水と水面からの離脱は競技の開始とみなす

724 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

725 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

726 競技エリアには競技者パートナー(キャプテンコーチ)審判セーフティーフリーダイバー以外は立立ち入ることができない

727 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

728 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 33 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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73 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

731 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

732 予備

733 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

74 競技会における世界記録

741 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

75 世界記録アテンプト

751 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの3ヶ月前から2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

752 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

753 予備

754 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

755 予備

756 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 34 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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8 フリーイマージョン 81 概要

811 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

812 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助する

812 パートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

813 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

814 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止する

815 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

816 競技者はタグを水面に持ち帰りジャッジに示さなければならない

817 競技者はロープを手繰るか又は自力力で泳いで潜降浮上しなければならない

818 競技者は潜行行前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートまたはその他サポートポイントからの勢いをつけたいかなるスタートも禁止する

819 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならない

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 35 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

82 国際大会

821 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

8221 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

8222 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)のいかなる入水および水面からの離脱も競技の開始とみなす

823 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

824 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3 つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

825 パフォーマンスエリアは以下の人員のみアクセス可能競技者そのパートナー(キャプテンコーチ)ジャッジおよびセーフティーフリーダイバー

826 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 36 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

827 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

83 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

831 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

832 予備

823 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

84 競技会における世界記録

841 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

85 世界記録アテンプト

851 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

852 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

853 予備

854 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

855 予備

856 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 37 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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9 バリアブルウェイト(VWT) 91 概要

911 AIDA インターナショナルはバリアブルウェイトを競技会の正式種目として認定しない

912 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

92 世界記録アテンプト

921 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

922 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

923 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull ダイビングスーツの厚みは競技会場が海水の場合は 7mm淡水の場合は 9mmを上回ってはならない

bull ウェットスーツがセパレートタイプの場合脇の下から股の部分に限り二重になっていてもよい

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull モーターエンジンプロペラ等推進力力を補助する機器の使用を禁止するビーフィンまたはモノフィンの使用は許可する

bull 競技者は固定されたロープを潜降しなければならない競技者はロープのボトムウエイトをバラストとして利用し潜降することはできない(すなわち「ボトムウエイトに乗る行行為」は許可されない)

924 その他浮上を補助する装置等は大会の AIDA インターナショナルジャッジが AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者およびまたはスポーツオフィサーと協議の上禁止する

925 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 38 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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926 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

927 競技者は自らの力力によるビーフィンモノフィンおよびまたはロープを手繰ることによって浮上しなければならない浮上を補助するインフレータブルまたはメカニカルなシステムの使用は禁止する

928 予備

929 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 39 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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10 ノーリミッツ(NLT) 101 概要

1011 AIDA インターナショナルはノーリミッツを競技会の正式種目として認定しない

1012 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

102 世界記録アテンプト

1021 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

1022 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

1023 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull 浮上の場合にはモーターエンジンプロペラ等を補助する機器の使用を許可する潜降にはウエイト付スレッド以外推進を補助する器材の使用は禁止する

1024 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

1025 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

1026 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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11 ペナルティ 111 以下に記載する間違いを犯した場合失格とはならないがペナルティが適用される負の数は AIDA 記録として認められない

112 ペナルティのない記録のみが AIDA 世界記録大陸記録として公認される

113 OT より早く競技を開始した場合5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

114 プール競技において競技者が定められた時間(STADYNDNF では OT から 10 秒以内)を超えて競技開始した場合OT から 30 秒までは5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される30 秒を超過した場合は失格となりスタートが許されない

115 申告(AP)と結果(RP)の差によるペナルティ

1151 スタティック競技(STA)において結果が申告時間を下回った時5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=5 分 35 秒結果(RP)=5分 4 秒

申告と結果の差=31 秒

ペナルティ=7ポイント

最終ポイント=608-7=538 ポイント

1152 ダイナミック競技(DYNDNF)において結果が申告距離を下回った場合1mにつき 05 ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=100m結果(RP)=89m

申告と結果の差=11m

ペナルティ11x05=55 ポイント

最終ポイント445(89m)-55(11m)=39 ポイント

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1153 深度競技(CWTCNFFIM)において深度計が申告より浅い深度を示した場合結果と申告深度の差 1mにつき 1ポイントのペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではない

計算例

申告=50m結果(深度計の読み)=465m

実際の結果=465rarr結果=46m

ペナルティ

bull 申告と結果の差50m-46m=4mペナルティは 4ポイント

bull タグを持ち帰らないペナルティは 1ポイント

最終ポイント46-5=41 ポイント

116 ダイナミック競技(DYNDNF)特有のペナルティ

1161 スタート時及びターン時に身体のいかなる部分も壁にタッチしなかった場合は1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるまたターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格とする

1162 競技者は選手が身体の一部が水面に出たままレーンを泳ぎ切った水面に出たまま全競技を行行った場合失格となるこの規則に違反した場合は失格となる前述に限らず水面でアームリカバリーを行行った場合は失格となる【アームリカバリークロールの様な動きで腕を体の脚の方から頭の方に戻す動作】

1163 競技者が競技中に身体をサポートするもの(壁コースローププールの底等)につかまったり押したりした場合は5ポイントのペナルティが適用されるただし競技者が浮上に際してプールのエッジまたはロープを掴むことはペナルティの対象とならないものとする

117 深度競技(CWTCNFFIM)特有のペナルティ

1171 競技者が競技中に安全上の理由以外でセーフティーラニヤードを外した場合は10ポイントのペナルティが適用される

1172 競技者がタグをジャッジに渡せなかった場合は1ポイントのペナルティが適用される

118 コンスタント競技(CWTCNF)特有のペナルティ

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1181 競技者は気道(鼻と口)が水面下にある場合2mゾーン(ボトムプレートから 2m以内の範囲)では失格とならずにロープを掴むことが認められる競技中鼻と口が水面下にある間にロープの 2mゾーン以外の場所を掴んだ場合1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるただし 717 項記載の例外を除く前述に関係なく競技者は競技開始時競技ロープの水面または水上部分を(すなわち手が完全に入水しない限り)ペナルティ無しに掴むことができる

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12 プロテスト(異議申し立立て) 121 キャプテン(不在の場合は競技者自身)は当該事象が起きてから最大 15 分以内または当日の結果発表後 15 分以内にジャッジにプロテスト(異議申し立立て)を行行うことができる

122 審判団は水面下での規則の違反をセーフティーダイバーまたはボトムカメラビデオのレビューから確認した場合適用可能なペナルティまたは失格を競技者およびまたはそのチームキャプテンへ直接告知するか結果発表時に当該ペナルティ失格を含めるものとする

123 プロテストがあった場合ジャッジは選手のペナルティまたは失格について以下の手順で判断する

1231 プロテストはすべて審判室で管理しひとつずつ処理する

1232 ジャッジはそれぞれのプロテストについて最初にビデオ映像を見見るビデオ映像は必要に応じ何度もまたはスローモーションで再生する

1233 判定を行行ったジャッジは事実の要約とその判定に至った経緯を他のジャッジに説明する

1234 競技者とキャプテンは公式ビデオ映像を見見て追加のコメントを付け加えることができるその後競技者とキャプテンは退室する

1235 競技者は必ず事情を聴取され関連性があれば審判団は競技者の安全および潜降と浮上の監視を担当するスタッフたちからも聴取できる

1236 審判団はプロテストについて協議できるが審判団長が課す協議の制限(例各ジャッジの発言を 1分に限定するなど)を前提とする審判団はその後各プロテストに対する無記名式投票へと進む

124 単に疑わしいだけの場合は競技者にとって有利な判定を行行わなければならない(すなわち何が起きたのかがよくわからない場合競技者にとって有利に解釈する)この場合審判団はどのパフォーマンスを考慮の対象とするかを決定する

125 審判団は遅くとも競技当日のイベントコミッティにおいて当日の競技におけるプロテストの判定結果について報告する

126 プロテスト申立立人は 50 ユーロまたは同額の現地通貨を支払わなければならないこれは審判団が競技者の正当性を認めた場合は返金金される逆に審判団が競技者の正当性を認めない(すなわち申し立立てが覆らない)場合支払金金は競技の主催者に渡されるがAIDA 世界選手権または世界記録競技会では支払金金は AIDA インターナショナルへ渡る

127 AIDA 世界選手権大会ではプロテストを行行う競技者と同じ国籍のジャッジはプロテスト処理から外れなければならない(すなわちそのプロテスト処理のあらゆる過程または審判団投票の間プロテストが処理される部屋にいてはならない)

128 審判団の決定において結果が同数となった(例えば棄権によりジャッジの人数が偶数になった)場合は審判団長の票(プロテストに参加している場合)または副審判団長(審判団長が参加していない場合)の票が 2票として数えられる

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129 決勝時のパフォーマンスに関するプロテストによって決勝がやり直しになることはない

1210 競技者は自身の競技中の環境(セーフティーダイバーや主催者の不備により競技への妨げがあったなど)に対してもプロテストを行行うことができるこの場合競技者は審判にその場で直接申し立立てることができそれが有効と認められれば競技のやり直しができるものとする(特に深度競技において)

1211 各プロテストはひとつの問題のみを扱う例えば競技者がグラブ違反およびサーフェイスプロトコル違反でペナルティを適用されている場合その競技者が両方の問題で申し立立てをしたい場合はふたつの申し立立てを行行わなければならない別々の問題はそれぞれのプロテストフォームに記載し別個のプロテストとして扱われなければならない

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13 競技審判団 131 国際大会

1311 国際大会では審判団は当該競技会で AIDA インターナショナルを代表する 2名以上の AIDA インターナショナルジャッジで構成されるものとするAIDA ランキングリストに掲載するプール競技では 1名以上深度競技では 2名以上の AIDA ジャッジがその競技をジャッジしなければならない

1312 アシスタントジャッジはAIDA インターナショナルジャッジのポジションに関連する特定の職務(公式カウントダウン深度計およびタグの管理タイムキーピング等)を補助するものでスタティック競技においてはジャッジとアシスタントジャッジを設置されることがある

1313 ジャッジはウォームアップのスタートから競技に立立ち会い以下のことを行行う

bull 競技会が競技規則どおり運営されていることの確認

bull 競技者の装備のチェック

bull 競技者のパフォーマンスのチェック

bull 競技会に関連する規則を遵守しないまたは主催者の円滑な運営や競技会の安全性を損なう競技者を失格にする

bull 競技者やスタッフの安全が脅かされた場合競技を中断させる

bull チームキャプテンから提出されたプロテストの収集(該当する場合)

1314 コンスタントウエイトフリーイマージョンにおいては1名以上のジャッジが水中で判定を行行わなければならない世界記録を上回る申告の場合その結果が世界記録として認定されるためには2名以上のジャッジが水中で判定しなければならない(34 項参照)

1315 主催者は競技会の 2週間前までに審判長を AIDA インターナショナルへ(CARS システムを通じて)告知しなければならない世界記録ステータスの競技会では当該告知は競技会の 6週間前までに AIDA インターナショナルへ告知しなければならない

132 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

1321 世界選手権においてはAIDA インターナショナルは AIDA ジャッジ IOP の条件に従い審判団を指名する審判団は 6名以上の AIDA ジャッジから構成されるジャッジ要件は下の 1333 項と 1334 項に規定されている

1322 アシスタントジャッジは競技会の通常の進行行に関し投票や決定はできないが各状況においてインターナショナルジャッジ(意思決定の際にそれを検討する者たち)へ自分たちの意見見を述べることができる

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1333 AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならないAIDA 世界選手権のジャッジはシニアジャッジ(レベル D)以上でなければならない前述に加え

(i)AIDA プール世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(ii)AIDA 深度世界選手権のジャッジはAIDA 深度競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(iii)AIDA チーム世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上AIDA 深度競技会から 30 ポイントを得ていること

1334 審判長AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならない前述に加え

a) AIDA プール世界選手権では審判長はプール競技会から最低 100 ポイントプール世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上のプールおよびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

b) AIDA 深度世界選手権では審判長は深度競技会から 100 ポイント以上深度世界記録アテンプの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の深度およびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

c) AIDA チーム世界選手権では審判長は

(i)プール競技会から最低 100 ポイントおよび深度競技会から最低 100 ポイント

(ii)深度世界記録アテンプトの最低4レコードポイントおよび深度世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の AIDA 世界選手権(プール深度およびまたはチーム)でジャッジを務めていること

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14 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ) 141 イベントコミッティ

1411 イベントコミッティは円滑な競技会運営と競技規則や運営についての質問に答える場として実施される

1412 イベントコミッティは以下のメンバーで構成される

bull 審判団

bull チームキャプテン

bull 大会主催者

競技者はイベントコミッティに参加する要望は出せるが直接発言することはできないキャプテンが競技者の代表として要望を代弁する

1413 イベントコミッティは審判団および主催者によって進行行されるその日の特定の議事を遵守する

1414 イベントコミッティは相互尊重とフェアプレイの精神に則って運営されなければならない審判団主催者または他チームのキャプテンに対して非協力力的な姿勢のキャプテンや競技者はイベントコミッティから排除されることがある

1415 イベントコミッティは次に掲げる事項を目的として競技日前日の主催者の設定した時間に開催される

bull 競技結果の発表

bull キャプテン競技者スタッフへの翌日の競技に関する一般事項(日程の再確認ローカルルール天候や特別な環境等)の伝達

bull 翌日に開催する競技の OT タイムの配布

142 競技参加標準記録(MINIMA)競技参加標準記録を設定する場合はAIDA インターナショナルが(主催者との協議により)設定するものとしそれらが適用される世界選手権開始の6か月以上前に AIDA ナショナルへ通知されなければならない

143 主催者

1431 AIDA インターナショナルに選出された大会主催者は開催 6か月前までに次に掲げる情報をAIDA インターナショナルを含むすべての関係者に送付しなければならない

bull 大会に適用される全ての規則

bull 競技会概要(開催期日イベントコミッティ大会参加費等)

bull 使用施設日時宿泊場所偶発責任等が記載された競技会実施要項

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bull 競技者ジャッジ観衆の安全のための使用される設備が記載された文書

bull 緊急時の避難救助手順が記載された文書

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull 競技会の進行行運営に関するすべての文書

bull 代替の会場となる場所の図

bull メディアに関する詳細計画と大会主催組織のスタッフの名前

1432 大会主催者は開催 5か月前までに競技会に関する詳細情報を告知する専用のウェブサイトを英語表記で開設しなければならない具体的な内容は次のとおり

bull AIDA ロゴを使用したウェブサイトと公式の競技会名

bull 競技開催地の案内図

bull AIDA インターナショナル競技規則

bull 詳細スケジュール

bull AIDA インターナショナルへの登録ページ

bull 主催者問合せ先アドレス

bull 宿泊施設(ホテル空港)

bull 競技会場付近の概要情報

bull レンタカー船の情報

bull スクーバダイビングやフリーダイビングに関するその国特有の法規則

bull メディアに対する情報(連絡先水中映像写真の入手の可否等)

1433 AIDA インターナショナルは開催 2か月前までにジャッジの立立候補を受け付け検討を経て審判団を編成しなければならない大会主催者はチームキャプテンに審判団の構成について競技会初日に通達するものとする大会主催者は審判団の開催地までの交通費および宿泊経費食事代を負担するものとする各ジャッジには自室が提供される(ただし他のジャッジまたは自分のパートナーと同室になることを了承するものとする)交通費は大会主催者より前払いにて支払われるものとし移動に関する書類はAIDA インターナショナル理事会により審判団の選出がなされてから遅くとも 10日以内に使用できるものとする主催者はAIDA インターナショナルに対し(適用可能であれば)審判団に同じ大陸の国のジャッジを50を目安に選出するよう依頼できる

1434 主催者は全ての必要な施設設備を審判団が自由に使えるようにしておかなければならない

1435 主催者は審判団がビデオをチェックするための常設のエリア(施設設備)を確保しなければならない

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1436 大会全体の責任はAIDA インターナショナルや審判団ではなく大会主催者が負うAIDAインターナショナルおよび審判団は競技者の安全に関する責任を負わないものとする

1437 イベントコミッティは競技会の前日に行行われるものとする主催者はその席においてチームキャプテンに当該競技のスタートリストを配布しなければならない

1438 主催者は大会初日(開始日)に競技者キャプテン主催者審判団メディアセーフティスクーバーフリーダーバー医療救急スタッフによる情報共有化のためのミーティングを開催しなければならないこのミーティングを通じ主催者は大会の詳細情報特にイベントコミッティの開催スケジュールおよび競技結果発表の日時について説明する

1439 大会主催者は報道関係者がトレーニング日および競技日に水中撮影(ビデオあるいはスチール)をするために水に入れるよう配慮し施設を用意しなければならない

14310 大会主催者は競技者が記入するための申告用紙を用意する

14311 AIDA インターナショナル理事会により指名された委員会は(一人の AIDA からの代表に対して)主催者の費用で競技会の 2か月前までに以下に掲げる事項について主催者と確認する

bull 宿泊スケジュール資材調達などが計画どおりに進んでいるか

bull セーフティーフリーダイバースクーバダイバーのリーダーと共にイベント全体の安全管理の準備ができているか

bull 施設とその管理状況

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull メディアに関する詳細計画とメディア担当スタッフの決定

14312 この委員会は1名以上の審判団のメンバー(または AIDA インターナショナル委員会に指名されたその他の者)から成り問題を整理し必要な解決策を見見つけるために主催者と緊密に連携をとりながら効率的な組織運営を目指すものとするこの委員会はAIDA インターナショナル理事会へ直接報告する

14313 審判長と副審判長または 2名の指名されたジャッジは公式アクティビティの開始日(大会初日)の 3日前までには現地に到着していなければならない

14314 大会主催者は自国の然るべき機関または AIDA インターナショナルに依頼しドーピングテストを実施することが義務付けられる主催者はこれらの手続きと試験(キットを含む)の費用を支払うものとする競技者が選ばれる条件は審判団の裁量にゆだねられるただし各種目の優勝者および世界記録を上回った競技者は男女女ともに必ずテストを受けるものとするまた一般に主催者は全ての 1位と 2位の競技者と競技日ごとにランダムに選択された 2人の競技者を検査する準備をしなければならない

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14315 大会主催者は各種目とも1名以上の「オープナー」を設けることが望ましい審判団はセーフティーダイバーまたは有能なフリーダイバーの中から「オープナー」を指名することができる「オープナー」はそれぞれの能力力の範囲内で競技ゾーンを公式に確認し主催者の慣らしを行行う「オープナー」は競技者と同条件で試技をすることになるが必ずしも競技者でなくともよい決勝と予選は同じ日に開催されても別の大会として見見なされしたがってそれぞれでオープナーを設ける決勝に進出していない予選出場者が決勝の「オープナー」として試技をすることは認められる「オープナー」としての記録は世界記録としては認められない

14316 大会主催者はすべての競技者の ID ナンバーを設定する競技者は競技中必ず IDナンバーが明確に分かるようにしなければならないID ナンバーのリストは報道関係者とキャプテンに配布される

14317 大会主催者はセーフティーダイバージャッジおよびその他オフィシャルスタッフ全員に対して競技中も視認しやすい ID システムを提供しなければならない

14318 公式深度計は正確な測定のため競技が始まる前までに測定済みのロープで確認調整されなければならない

144 雑則

1441 主催者または競技者のスポンサーに関連する制限事項によって大会運営に支障があってはならない

1442 イベントコミッティでは公認メディアの人数と位置について明確にしなければならないAIDA に指定されたカメラマンおよびまたはビデオグラファーは全てのメディアゾーンおよび深度競技用の全ての競技エリアへ立立ち入ることができる(当該者は競技の進行行に干渉してはならない)

1443 AIDA インターナショナルおよび大会主催者は競技者が競技規則を遵守しないために生じた事故について責任を負わない

1444 現競技規則は世界選手権開催の 3か月前以降は変更しないものとする

1445 競技規則において明示されていない事項についてはジャッジのみが判断を下すことができる

145 スタートの最小インターバルAIDA 世界選手権の深度競技では競技の最短インターバルは 9分(100m 以上の潜水は 10 分が推奨される)なければならないただし80mに満たない潜水の最短インターバルは 8分とし50m未満の潜水での最短インターバルは 7分とする

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用語集 AIDA カレンダーAIDA のウェブサイトには様々な目的のカレンダーが掲載されている競技記録アテンプトインストラクターコースジャッジコースこれらのカレンダーは以下に掲載されている

CARS競技会発表およびランキングシステム最新の AIDA 競技会と記録アテンプトデータが蓄積されたオンラインアプリケーション以下の二つで構成されている

a) 競技会の発表 httpcarsaidainternationalorgcalendarannounce-competition

b) ランキング(すなわち結果) httprankingaidainternationalorg

CNFコンスタントウエイトウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

CWTコンスタントウエイトウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DNFダイナミックウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DYNダイナミックウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

FIMフリーイマージョン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

IOP本 AIDA ジャッジインターナルオペレーションと手順

JOSジャッジオンラインシステム最新の AIDA ジャッジ情報が蓄積されているオンラインアプリケーションAIDA のウェブサイト httpjudgesaidainternationalorg にある

STAスタティック httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

Page 28: AIDA International Competition Rules v14.0J-60522-2...らない。AIDAインターナショナル理事会は、その競技会が条件を満たしているかどうかにつ いて判断を下すことができる。

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6 ダイナミックウィズフィンウィズアウトフィン(DYNDNF)

61 概要

611 競技はプール内で行行われる全ての DNYDNF についてのプールの深度要件は技術資料(4項)に規定されている

612 競技は25ヤード(2287m)以上のプールで実施した場合のみ世界記録として認定されAIDA インターナショナルのランキングリストに登録されるただし全てのパフォーマンスはメートル法で報告されなければならない

613 競技者はウェットスーツウエイト顔面の装置(マスクスノーケルノーズクリップなど)を自由に選択することができる

614 両競技において選手は手や腕を使って泳いでもよいただし特別なパドル類スイミンググローブやスイミングソックスなどの推進力力を生む手段は(DYN でのビーフィンモノフィンを除き)使用を禁止する

615 DYN では競技者はビーフィンとモノフィンのいずれを使用してもよいただし世界記録についてはビーフィンかモノフィンのいずれかを使用しなければならない

616 競技者は潜水前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートその他サポートポイントからの助走をつけたあらゆるスタートを禁止する競技は気道(鼻か口)が水面に出た時点で終了する

617 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)は競技者のウォームアップ及びパフォーマンスに付き添い監督することができるパートナーは「ウォームアップゾーン」「競技ゾーン」で競技者を補助することができるただしOT 後は話しかけることのみ許され競技者に触ることは許されない競技終了(すなわち鼻又は口が水上に出た)後の競技者への(運営スタッフ以外による)あらゆる補助的接触は競技者の失格につながるしかし運営スタッフ(例ジャッジセーフティーダイバーカメラマン)の不注意による補助的でない接触は失格とはならない

618 競技者は完全に水中に没していなければならない水面露出については 116 項を参照

619 競技者補助のため1名以上のセーフティースタッフが伴泳又は追走しなければならない競技者のレーンがプールサイドから距離がある場合は1名以上のセーフティーフリーダイバーが水中で伴泳するものとするまた1コースに複数のセーフティーフリーダイバーを配置することも可能としその場合セーフティーフリーダイバーはそのレーンを分割して担当してもよい

6110 到達距離は競技者の気道(鼻か口)が水面に出た場所で計測されるただし競技者がプールの端で競技を終了する場合気道(鼻か口)が水面に出る前にエンドウォールに水面下でタッチすること計測単位はメートル法とし少数点以下は切り捨てとする

1729m=172m公式記録172x05=86 ポイント

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6111 自力力での潜行行水泳以外のいかなる推進支援も利用してはならない(ターン時にエンドウォールを蹴ることは許される)浮上時にプールの底を押して浮上することもペナルティとなる【補足浮上に際し気道が水面上に出る前に足などをプールの底につく行行為は浮上のための連続動作であってもペナルティが適用される】競技終了時のプールエッジのグラブについては 116 項を参照のこと

6112 スタート時壁から 15m 以内の地点で気道(鼻と口)が水中に没していなければならない違反した場合は失格となる

61121 スタート時に身体のどこかの部分がプールのエンドウォールに接触していなければならない違反した場合はペナルティが適用される

6113 ターンでは身体の一部がエンドウォールに接触しなければならない違反した場合はペナルティが適用される【フィンは「身体のどこか」に含まないフットポケットの部分のみ身体の一部として認められる】またターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格となる

62 国際大会

621 競技者はDYN の競技会でフィンを使わずに泳ぐことは可能であるDNF の競技会ではいかなるフィンの使用も許されない競技会が DYNDNF として公式発表された場合競技者はフィンの使用の有無を選択することができるが一つの競技会として結果表は一つになるAIDA ランキングにおいてはそれぞれの種目の結果として記載される競技会が DYN-DNFとして公式発表された場合競技者はどちらの競技に出場するかを選択する事ができる競技会は 2つの独立立したものとして扱われ結果表も別々になる競技会が単独種目として公式発表された場合は混合種目としては扱えない

622 ゾーンは「ウォームアップゾーン」と「競技ゾーン」の 2ゾーンで構成される競技者は OT45 分前からウォームアップを開始でき「ウォームアップゾーン」に入ることができる「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで立立ち入ることができない

623 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推薦する

624 主催者は競技者の要請があった場合会場内に休憩のための場所を準備しなければならない

625 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われる競技者が OT から 10 秒以内に競技を開始しない場合ペナルティが適用されOT から 30 秒を経過してもスタートしない場合は失格となるまたOT 前にスタートした場合もペナルティが適用される

626 競技者は OT 毎に 1度のみ公式アテンプトを行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し競技者がウォールを離れたらアテンプトが開始されたものとみなす競技者の OT の 30 秒より前に気道(すなわち鼻と口)が入水しウォールから離れた場合はいずれもパフォーマンスの開始とみなされる

627 競技者は自分がスタートした競技ゾーン(すなわちレーン)に浮上しなければならない違反した場合は失格となるただし競技者が自分のレーンを外れても他の競技者の妨害となることなく自分のレーンに戻れば失格とはならない

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628 競技結果(RP)が申告距離(AP)を下回った場合はペナルティが適用される(11項を参照)

629 決勝戦

6291 下記の点を除きこれまでに記載された事項は決勝においても適用される

6292 メディアの注目を高めるため決勝戦では競技者は予選の成績に準じて複数ゾーンに配置することができる決勝戦が複数のシリーズにわたる場合は最も好成績の競技者は最終組で競技しなければならない

63 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

631 予備

632 世界選手権においては621 項は適用されない

633 競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前にそれぞれのキャプテンは競技者の申告距離をジャッジに提出しなければならない

634 OT のインターバルは少なくとも 10 分とする

64 競技会における世界記録

641 パフォーマンスが世界記録を上回ったときそれが新しい世界記録と認定されるには34 項が満たされなければならない

642 従来の世界記録よりも 1m以上上回った場合に新しい世界記録として認められる

65 世界記録アテンプト

651 予備

652 競技者はウォームアップ時間を自由に選択することができる一人のジャッジが OT の60 分前から競技者を監視する

653 競技中1人以上のセーフティーフリーダイバーを併泳させ又は(競技者のレーンがプールサイドの場合)プールサイドで追走させ競技者の競技進行行をフォローしなければならない

654 従来の世界記録よりも 1m以上上回った場合新しい世界記録として認められる

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7 コンスタントウエイトウィズフィンウィズアウトフィン(CWTCNF)

71 概要

711 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

712 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助するパートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

713 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

714 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止するCWTではモノフィンまたはビーフィンの使用を認める(CNF では使用不可)審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

715 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

716 競技者はタグを水上に持ち帰りジャッジに示さなければならないタグの仕様は技術資料(3項)に規定されている

717 競技者は自らのフィンキックで潜降浮上しなければならない潜降浮上中は7171 項および 7172 項に示す場合を除き競技ロープを引っ張るまたは摑む行行為をしてはならない

7171 競技者が競技中気道(鼻と口)が水面下にある場合ボトムプレートから 2m以内のゾーン(以下「2mゾーン」という)では失格とならずにロープを引っ張るまたは掴むことができるただし競技ロープの水面または水上部分を掴むことが禁じられていないことを前提とする2mゾーン以外でロープを掴むとペナルティが適用される競技中競技者がロープを掴んで引っ張った場合は失格となるただし例外的に申告深度に届かずに浮上する場合にターンするために1回に限りロープを握り引っ張ることは認められる

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7172 競技者は潜水中ロープをガイドとして使うことは認められるが推進のためのサポートとして使った場合ペナルティが適用されるただしスタート時に競技ロープの水上か水面部を掴むことは許されるこれは競技者の身体や開いた掌がロープに接触することは許容されるという意味であり競技者がロープを保持するまたはロープをサポートとして使った場合はペナルティが適用されるただしそれが 2mゾーンの猶予内であれば競技者は自由に手を動かすこともロープを掴むこともできる2mゾーンは明確に区別できるように印を付けておかなければならない前述に関係なく競技者は競技の最後の水面への浮上のための動作に関連して競技ロープの水面または水上部分を掴み引っ張ることができこの行行為はペナルティとならない

718 競技者は潜水前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートその他サポートポイントからの助走をつけたあらゆるスタートを禁止する

719 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならないボトムプレートの仕様は技術資料(3章)に明記されている

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

72 国際大会

721 競技者はCWT の競技会でフィンを使わずに泳ぐことは可能であるCNF の競技会ではいかなるフィンの使用も許されない競技会が CWTCNF として公式発表された場合競技者はフィンの使用の有無を選択することができるが一つの競技会として結果表は一つになるAIDA ランキングにおいてはそれぞれの種目の結果として記載される競技会がCWT-CNF として公式発表された場合競技者はどちらの競技に出場するかを選択する事ができる競技会は 2つの独立立したものとして扱われ結果表も別々になる競技会が単独種目として公式発表された場合は混合種目としては扱えない

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722 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する(天候メディア報道を含む大会の環境は審判団の判断材料となる)

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行わなければならない

7231 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

7232 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)の入水と水面からの離脱は競技の開始とみなす

724 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

725 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

726 競技エリアには競技者パートナー(キャプテンコーチ)審判セーフティーフリーダイバー以外は立立ち入ることができない

727 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

728 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

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73 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

731 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

732 予備

733 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

74 競技会における世界記録

741 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

75 世界記録アテンプト

751 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの3ヶ月前から2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

752 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

753 予備

754 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

755 予備

756 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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8 フリーイマージョン 81 概要

811 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

812 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助する

812 パートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

813 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

814 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止する

815 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

816 競技者はタグを水面に持ち帰りジャッジに示さなければならない

817 競技者はロープを手繰るか又は自力力で泳いで潜降浮上しなければならない

818 競技者は潜行行前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートまたはその他サポートポイントからの勢いをつけたいかなるスタートも禁止する

819 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならない

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

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bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

82 国際大会

821 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

8221 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

8222 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)のいかなる入水および水面からの離脱も競技の開始とみなす

823 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

824 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3 つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

825 パフォーマンスエリアは以下の人員のみアクセス可能競技者そのパートナー(キャプテンコーチ)ジャッジおよびセーフティーフリーダイバー

826 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

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bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

827 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

83 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

831 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

832 予備

823 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

84 競技会における世界記録

841 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

85 世界記録アテンプト

851 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

852 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

853 予備

854 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

855 予備

856 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 37 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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9 バリアブルウェイト(VWT) 91 概要

911 AIDA インターナショナルはバリアブルウェイトを競技会の正式種目として認定しない

912 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

92 世界記録アテンプト

921 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

922 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

923 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull ダイビングスーツの厚みは競技会場が海水の場合は 7mm淡水の場合は 9mmを上回ってはならない

bull ウェットスーツがセパレートタイプの場合脇の下から股の部分に限り二重になっていてもよい

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull モーターエンジンプロペラ等推進力力を補助する機器の使用を禁止するビーフィンまたはモノフィンの使用は許可する

bull 競技者は固定されたロープを潜降しなければならない競技者はロープのボトムウエイトをバラストとして利用し潜降することはできない(すなわち「ボトムウエイトに乗る行行為」は許可されない)

924 その他浮上を補助する装置等は大会の AIDA インターナショナルジャッジが AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者およびまたはスポーツオフィサーと協議の上禁止する

925 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 38 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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926 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

927 競技者は自らの力力によるビーフィンモノフィンおよびまたはロープを手繰ることによって浮上しなければならない浮上を補助するインフレータブルまたはメカニカルなシステムの使用は禁止する

928 予備

929 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 39 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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10 ノーリミッツ(NLT) 101 概要

1011 AIDA インターナショナルはノーリミッツを競技会の正式種目として認定しない

1012 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

102 世界記録アテンプト

1021 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

1022 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

1023 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull 浮上の場合にはモーターエンジンプロペラ等を補助する機器の使用を許可する潜降にはウエイト付スレッド以外推進を補助する器材の使用は禁止する

1024 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

1025 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

1026 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 40 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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11 ペナルティ 111 以下に記載する間違いを犯した場合失格とはならないがペナルティが適用される負の数は AIDA 記録として認められない

112 ペナルティのない記録のみが AIDA 世界記録大陸記録として公認される

113 OT より早く競技を開始した場合5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

114 プール競技において競技者が定められた時間(STADYNDNF では OT から 10 秒以内)を超えて競技開始した場合OT から 30 秒までは5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される30 秒を超過した場合は失格となりスタートが許されない

115 申告(AP)と結果(RP)の差によるペナルティ

1151 スタティック競技(STA)において結果が申告時間を下回った時5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=5 分 35 秒結果(RP)=5分 4 秒

申告と結果の差=31 秒

ペナルティ=7ポイント

最終ポイント=608-7=538 ポイント

1152 ダイナミック競技(DYNDNF)において結果が申告距離を下回った場合1mにつき 05 ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=100m結果(RP)=89m

申告と結果の差=11m

ペナルティ11x05=55 ポイント

最終ポイント445(89m)-55(11m)=39 ポイント

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1153 深度競技(CWTCNFFIM)において深度計が申告より浅い深度を示した場合結果と申告深度の差 1mにつき 1ポイントのペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではない

計算例

申告=50m結果(深度計の読み)=465m

実際の結果=465rarr結果=46m

ペナルティ

bull 申告と結果の差50m-46m=4mペナルティは 4ポイント

bull タグを持ち帰らないペナルティは 1ポイント

最終ポイント46-5=41 ポイント

116 ダイナミック競技(DYNDNF)特有のペナルティ

1161 スタート時及びターン時に身体のいかなる部分も壁にタッチしなかった場合は1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるまたターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格とする

1162 競技者は選手が身体の一部が水面に出たままレーンを泳ぎ切った水面に出たまま全競技を行行った場合失格となるこの規則に違反した場合は失格となる前述に限らず水面でアームリカバリーを行行った場合は失格となる【アームリカバリークロールの様な動きで腕を体の脚の方から頭の方に戻す動作】

1163 競技者が競技中に身体をサポートするもの(壁コースローププールの底等)につかまったり押したりした場合は5ポイントのペナルティが適用されるただし競技者が浮上に際してプールのエッジまたはロープを掴むことはペナルティの対象とならないものとする

117 深度競技(CWTCNFFIM)特有のペナルティ

1171 競技者が競技中に安全上の理由以外でセーフティーラニヤードを外した場合は10ポイントのペナルティが適用される

1172 競技者がタグをジャッジに渡せなかった場合は1ポイントのペナルティが適用される

118 コンスタント競技(CWTCNF)特有のペナルティ

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 42 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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1181 競技者は気道(鼻と口)が水面下にある場合2mゾーン(ボトムプレートから 2m以内の範囲)では失格とならずにロープを掴むことが認められる競技中鼻と口が水面下にある間にロープの 2mゾーン以外の場所を掴んだ場合1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるただし 717 項記載の例外を除く前述に関係なく競技者は競技開始時競技ロープの水面または水上部分を(すなわち手が完全に入水しない限り)ペナルティ無しに掴むことができる

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12 プロテスト(異議申し立立て) 121 キャプテン(不在の場合は競技者自身)は当該事象が起きてから最大 15 分以内または当日の結果発表後 15 分以内にジャッジにプロテスト(異議申し立立て)を行行うことができる

122 審判団は水面下での規則の違反をセーフティーダイバーまたはボトムカメラビデオのレビューから確認した場合適用可能なペナルティまたは失格を競技者およびまたはそのチームキャプテンへ直接告知するか結果発表時に当該ペナルティ失格を含めるものとする

123 プロテストがあった場合ジャッジは選手のペナルティまたは失格について以下の手順で判断する

1231 プロテストはすべて審判室で管理しひとつずつ処理する

1232 ジャッジはそれぞれのプロテストについて最初にビデオ映像を見見るビデオ映像は必要に応じ何度もまたはスローモーションで再生する

1233 判定を行行ったジャッジは事実の要約とその判定に至った経緯を他のジャッジに説明する

1234 競技者とキャプテンは公式ビデオ映像を見見て追加のコメントを付け加えることができるその後競技者とキャプテンは退室する

1235 競技者は必ず事情を聴取され関連性があれば審判団は競技者の安全および潜降と浮上の監視を担当するスタッフたちからも聴取できる

1236 審判団はプロテストについて協議できるが審判団長が課す協議の制限(例各ジャッジの発言を 1分に限定するなど)を前提とする審判団はその後各プロテストに対する無記名式投票へと進む

124 単に疑わしいだけの場合は競技者にとって有利な判定を行行わなければならない(すなわち何が起きたのかがよくわからない場合競技者にとって有利に解釈する)この場合審判団はどのパフォーマンスを考慮の対象とするかを決定する

125 審判団は遅くとも競技当日のイベントコミッティにおいて当日の競技におけるプロテストの判定結果について報告する

126 プロテスト申立立人は 50 ユーロまたは同額の現地通貨を支払わなければならないこれは審判団が競技者の正当性を認めた場合は返金金される逆に審判団が競技者の正当性を認めない(すなわち申し立立てが覆らない)場合支払金金は競技の主催者に渡されるがAIDA 世界選手権または世界記録競技会では支払金金は AIDA インターナショナルへ渡る

127 AIDA 世界選手権大会ではプロテストを行行う競技者と同じ国籍のジャッジはプロテスト処理から外れなければならない(すなわちそのプロテスト処理のあらゆる過程または審判団投票の間プロテストが処理される部屋にいてはならない)

128 審判団の決定において結果が同数となった(例えば棄権によりジャッジの人数が偶数になった)場合は審判団長の票(プロテストに参加している場合)または副審判団長(審判団長が参加していない場合)の票が 2票として数えられる

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129 決勝時のパフォーマンスに関するプロテストによって決勝がやり直しになることはない

1210 競技者は自身の競技中の環境(セーフティーダイバーや主催者の不備により競技への妨げがあったなど)に対してもプロテストを行行うことができるこの場合競技者は審判にその場で直接申し立立てることができそれが有効と認められれば競技のやり直しができるものとする(特に深度競技において)

1211 各プロテストはひとつの問題のみを扱う例えば競技者がグラブ違反およびサーフェイスプロトコル違反でペナルティを適用されている場合その競技者が両方の問題で申し立立てをしたい場合はふたつの申し立立てを行行わなければならない別々の問題はそれぞれのプロテストフォームに記載し別個のプロテストとして扱われなければならない

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13 競技審判団 131 国際大会

1311 国際大会では審判団は当該競技会で AIDA インターナショナルを代表する 2名以上の AIDA インターナショナルジャッジで構成されるものとするAIDA ランキングリストに掲載するプール競技では 1名以上深度競技では 2名以上の AIDA ジャッジがその競技をジャッジしなければならない

1312 アシスタントジャッジはAIDA インターナショナルジャッジのポジションに関連する特定の職務(公式カウントダウン深度計およびタグの管理タイムキーピング等)を補助するものでスタティック競技においてはジャッジとアシスタントジャッジを設置されることがある

1313 ジャッジはウォームアップのスタートから競技に立立ち会い以下のことを行行う

bull 競技会が競技規則どおり運営されていることの確認

bull 競技者の装備のチェック

bull 競技者のパフォーマンスのチェック

bull 競技会に関連する規則を遵守しないまたは主催者の円滑な運営や競技会の安全性を損なう競技者を失格にする

bull 競技者やスタッフの安全が脅かされた場合競技を中断させる

bull チームキャプテンから提出されたプロテストの収集(該当する場合)

1314 コンスタントウエイトフリーイマージョンにおいては1名以上のジャッジが水中で判定を行行わなければならない世界記録を上回る申告の場合その結果が世界記録として認定されるためには2名以上のジャッジが水中で判定しなければならない(34 項参照)

1315 主催者は競技会の 2週間前までに審判長を AIDA インターナショナルへ(CARS システムを通じて)告知しなければならない世界記録ステータスの競技会では当該告知は競技会の 6週間前までに AIDA インターナショナルへ告知しなければならない

132 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

1321 世界選手権においてはAIDA インターナショナルは AIDA ジャッジ IOP の条件に従い審判団を指名する審判団は 6名以上の AIDA ジャッジから構成されるジャッジ要件は下の 1333 項と 1334 項に規定されている

1322 アシスタントジャッジは競技会の通常の進行行に関し投票や決定はできないが各状況においてインターナショナルジャッジ(意思決定の際にそれを検討する者たち)へ自分たちの意見見を述べることができる

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1333 AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならないAIDA 世界選手権のジャッジはシニアジャッジ(レベル D)以上でなければならない前述に加え

(i)AIDA プール世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(ii)AIDA 深度世界選手権のジャッジはAIDA 深度競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(iii)AIDA チーム世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上AIDA 深度競技会から 30 ポイントを得ていること

1334 審判長AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならない前述に加え

a) AIDA プール世界選手権では審判長はプール競技会から最低 100 ポイントプール世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上のプールおよびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

b) AIDA 深度世界選手権では審判長は深度競技会から 100 ポイント以上深度世界記録アテンプの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の深度およびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

c) AIDA チーム世界選手権では審判長は

(i)プール競技会から最低 100 ポイントおよび深度競技会から最低 100 ポイント

(ii)深度世界記録アテンプトの最低4レコードポイントおよび深度世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の AIDA 世界選手権(プール深度およびまたはチーム)でジャッジを務めていること

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14 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ) 141 イベントコミッティ

1411 イベントコミッティは円滑な競技会運営と競技規則や運営についての質問に答える場として実施される

1412 イベントコミッティは以下のメンバーで構成される

bull 審判団

bull チームキャプテン

bull 大会主催者

競技者はイベントコミッティに参加する要望は出せるが直接発言することはできないキャプテンが競技者の代表として要望を代弁する

1413 イベントコミッティは審判団および主催者によって進行行されるその日の特定の議事を遵守する

1414 イベントコミッティは相互尊重とフェアプレイの精神に則って運営されなければならない審判団主催者または他チームのキャプテンに対して非協力力的な姿勢のキャプテンや競技者はイベントコミッティから排除されることがある

1415 イベントコミッティは次に掲げる事項を目的として競技日前日の主催者の設定した時間に開催される

bull 競技結果の発表

bull キャプテン競技者スタッフへの翌日の競技に関する一般事項(日程の再確認ローカルルール天候や特別な環境等)の伝達

bull 翌日に開催する競技の OT タイムの配布

142 競技参加標準記録(MINIMA)競技参加標準記録を設定する場合はAIDA インターナショナルが(主催者との協議により)設定するものとしそれらが適用される世界選手権開始の6か月以上前に AIDA ナショナルへ通知されなければならない

143 主催者

1431 AIDA インターナショナルに選出された大会主催者は開催 6か月前までに次に掲げる情報をAIDA インターナショナルを含むすべての関係者に送付しなければならない

bull 大会に適用される全ての規則

bull 競技会概要(開催期日イベントコミッティ大会参加費等)

bull 使用施設日時宿泊場所偶発責任等が記載された競技会実施要項

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bull 競技者ジャッジ観衆の安全のための使用される設備が記載された文書

bull 緊急時の避難救助手順が記載された文書

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull 競技会の進行行運営に関するすべての文書

bull 代替の会場となる場所の図

bull メディアに関する詳細計画と大会主催組織のスタッフの名前

1432 大会主催者は開催 5か月前までに競技会に関する詳細情報を告知する専用のウェブサイトを英語表記で開設しなければならない具体的な内容は次のとおり

bull AIDA ロゴを使用したウェブサイトと公式の競技会名

bull 競技開催地の案内図

bull AIDA インターナショナル競技規則

bull 詳細スケジュール

bull AIDA インターナショナルへの登録ページ

bull 主催者問合せ先アドレス

bull 宿泊施設(ホテル空港)

bull 競技会場付近の概要情報

bull レンタカー船の情報

bull スクーバダイビングやフリーダイビングに関するその国特有の法規則

bull メディアに対する情報(連絡先水中映像写真の入手の可否等)

1433 AIDA インターナショナルは開催 2か月前までにジャッジの立立候補を受け付け検討を経て審判団を編成しなければならない大会主催者はチームキャプテンに審判団の構成について競技会初日に通達するものとする大会主催者は審判団の開催地までの交通費および宿泊経費食事代を負担するものとする各ジャッジには自室が提供される(ただし他のジャッジまたは自分のパートナーと同室になることを了承するものとする)交通費は大会主催者より前払いにて支払われるものとし移動に関する書類はAIDA インターナショナル理事会により審判団の選出がなされてから遅くとも 10日以内に使用できるものとする主催者はAIDA インターナショナルに対し(適用可能であれば)審判団に同じ大陸の国のジャッジを50を目安に選出するよう依頼できる

1434 主催者は全ての必要な施設設備を審判団が自由に使えるようにしておかなければならない

1435 主催者は審判団がビデオをチェックするための常設のエリア(施設設備)を確保しなければならない

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1436 大会全体の責任はAIDA インターナショナルや審判団ではなく大会主催者が負うAIDAインターナショナルおよび審判団は競技者の安全に関する責任を負わないものとする

1437 イベントコミッティは競技会の前日に行行われるものとする主催者はその席においてチームキャプテンに当該競技のスタートリストを配布しなければならない

1438 主催者は大会初日(開始日)に競技者キャプテン主催者審判団メディアセーフティスクーバーフリーダーバー医療救急スタッフによる情報共有化のためのミーティングを開催しなければならないこのミーティングを通じ主催者は大会の詳細情報特にイベントコミッティの開催スケジュールおよび競技結果発表の日時について説明する

1439 大会主催者は報道関係者がトレーニング日および競技日に水中撮影(ビデオあるいはスチール)をするために水に入れるよう配慮し施設を用意しなければならない

14310 大会主催者は競技者が記入するための申告用紙を用意する

14311 AIDA インターナショナル理事会により指名された委員会は(一人の AIDA からの代表に対して)主催者の費用で競技会の 2か月前までに以下に掲げる事項について主催者と確認する

bull 宿泊スケジュール資材調達などが計画どおりに進んでいるか

bull セーフティーフリーダイバースクーバダイバーのリーダーと共にイベント全体の安全管理の準備ができているか

bull 施設とその管理状況

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull メディアに関する詳細計画とメディア担当スタッフの決定

14312 この委員会は1名以上の審判団のメンバー(または AIDA インターナショナル委員会に指名されたその他の者)から成り問題を整理し必要な解決策を見見つけるために主催者と緊密に連携をとりながら効率的な組織運営を目指すものとするこの委員会はAIDA インターナショナル理事会へ直接報告する

14313 審判長と副審判長または 2名の指名されたジャッジは公式アクティビティの開始日(大会初日)の 3日前までには現地に到着していなければならない

14314 大会主催者は自国の然るべき機関または AIDA インターナショナルに依頼しドーピングテストを実施することが義務付けられる主催者はこれらの手続きと試験(キットを含む)の費用を支払うものとする競技者が選ばれる条件は審判団の裁量にゆだねられるただし各種目の優勝者および世界記録を上回った競技者は男女女ともに必ずテストを受けるものとするまた一般に主催者は全ての 1位と 2位の競技者と競技日ごとにランダムに選択された 2人の競技者を検査する準備をしなければならない

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14315 大会主催者は各種目とも1名以上の「オープナー」を設けることが望ましい審判団はセーフティーダイバーまたは有能なフリーダイバーの中から「オープナー」を指名することができる「オープナー」はそれぞれの能力力の範囲内で競技ゾーンを公式に確認し主催者の慣らしを行行う「オープナー」は競技者と同条件で試技をすることになるが必ずしも競技者でなくともよい決勝と予選は同じ日に開催されても別の大会として見見なされしたがってそれぞれでオープナーを設ける決勝に進出していない予選出場者が決勝の「オープナー」として試技をすることは認められる「オープナー」としての記録は世界記録としては認められない

14316 大会主催者はすべての競技者の ID ナンバーを設定する競技者は競技中必ず IDナンバーが明確に分かるようにしなければならないID ナンバーのリストは報道関係者とキャプテンに配布される

14317 大会主催者はセーフティーダイバージャッジおよびその他オフィシャルスタッフ全員に対して競技中も視認しやすい ID システムを提供しなければならない

14318 公式深度計は正確な測定のため競技が始まる前までに測定済みのロープで確認調整されなければならない

144 雑則

1441 主催者または競技者のスポンサーに関連する制限事項によって大会運営に支障があってはならない

1442 イベントコミッティでは公認メディアの人数と位置について明確にしなければならないAIDA に指定されたカメラマンおよびまたはビデオグラファーは全てのメディアゾーンおよび深度競技用の全ての競技エリアへ立立ち入ることができる(当該者は競技の進行行に干渉してはならない)

1443 AIDA インターナショナルおよび大会主催者は競技者が競技規則を遵守しないために生じた事故について責任を負わない

1444 現競技規則は世界選手権開催の 3か月前以降は変更しないものとする

1445 競技規則において明示されていない事項についてはジャッジのみが判断を下すことができる

145 スタートの最小インターバルAIDA 世界選手権の深度競技では競技の最短インターバルは 9分(100m 以上の潜水は 10 分が推奨される)なければならないただし80mに満たない潜水の最短インターバルは 8分とし50m未満の潜水での最短インターバルは 7分とする

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用語集 AIDA カレンダーAIDA のウェブサイトには様々な目的のカレンダーが掲載されている競技記録アテンプトインストラクターコースジャッジコースこれらのカレンダーは以下に掲載されている

CARS競技会発表およびランキングシステム最新の AIDA 競技会と記録アテンプトデータが蓄積されたオンラインアプリケーション以下の二つで構成されている

a) 競技会の発表 httpcarsaidainternationalorgcalendarannounce-competition

b) ランキング(すなわち結果) httprankingaidainternationalorg

CNFコンスタントウエイトウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

CWTコンスタントウエイトウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DNFダイナミックウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DYNダイナミックウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

FIMフリーイマージョン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

IOP本 AIDA ジャッジインターナルオペレーションと手順

JOSジャッジオンラインシステム最新の AIDA ジャッジ情報が蓄積されているオンラインアプリケーションAIDA のウェブサイト httpjudgesaidainternationalorg にある

STAスタティック httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

Page 29: AIDA International Competition Rules v14.0J-60522-2...らない。AIDAインターナショナル理事会は、その競技会が条件を満たしているかどうかにつ いて判断を下すことができる。

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6111 自力力での潜行行水泳以外のいかなる推進支援も利用してはならない(ターン時にエンドウォールを蹴ることは許される)浮上時にプールの底を押して浮上することもペナルティとなる【補足浮上に際し気道が水面上に出る前に足などをプールの底につく行行為は浮上のための連続動作であってもペナルティが適用される】競技終了時のプールエッジのグラブについては 116 項を参照のこと

6112 スタート時壁から 15m 以内の地点で気道(鼻と口)が水中に没していなければならない違反した場合は失格となる

61121 スタート時に身体のどこかの部分がプールのエンドウォールに接触していなければならない違反した場合はペナルティが適用される

6113 ターンでは身体の一部がエンドウォールに接触しなければならない違反した場合はペナルティが適用される【フィンは「身体のどこか」に含まないフットポケットの部分のみ身体の一部として認められる】またターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格となる

62 国際大会

621 競技者はDYN の競技会でフィンを使わずに泳ぐことは可能であるDNF の競技会ではいかなるフィンの使用も許されない競技会が DYNDNF として公式発表された場合競技者はフィンの使用の有無を選択することができるが一つの競技会として結果表は一つになるAIDA ランキングにおいてはそれぞれの種目の結果として記載される競技会が DYN-DNFとして公式発表された場合競技者はどちらの競技に出場するかを選択する事ができる競技会は 2つの独立立したものとして扱われ結果表も別々になる競技会が単独種目として公式発表された場合は混合種目としては扱えない

622 ゾーンは「ウォームアップゾーン」と「競技ゾーン」の 2ゾーンで構成される競技者は OT45 分前からウォームアップを開始でき「ウォームアップゾーン」に入ることができる「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで立立ち入ることができない

623 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推薦する

624 主催者は競技者の要請があった場合会場内に休憩のための場所を準備しなければならない

625 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われる競技者が OT から 10 秒以内に競技を開始しない場合ペナルティが適用されOT から 30 秒を経過してもスタートしない場合は失格となるまたOT 前にスタートした場合もペナルティが適用される

626 競技者は OT 毎に 1度のみ公式アテンプトを行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し競技者がウォールを離れたらアテンプトが開始されたものとみなす競技者の OT の 30 秒より前に気道(すなわち鼻と口)が入水しウォールから離れた場合はいずれもパフォーマンスの開始とみなされる

627 競技者は自分がスタートした競技ゾーン(すなわちレーン)に浮上しなければならない違反した場合は失格となるただし競技者が自分のレーンを外れても他の競技者の妨害となることなく自分のレーンに戻れば失格とはならない

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628 競技結果(RP)が申告距離(AP)を下回った場合はペナルティが適用される(11項を参照)

629 決勝戦

6291 下記の点を除きこれまでに記載された事項は決勝においても適用される

6292 メディアの注目を高めるため決勝戦では競技者は予選の成績に準じて複数ゾーンに配置することができる決勝戦が複数のシリーズにわたる場合は最も好成績の競技者は最終組で競技しなければならない

63 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

631 予備

632 世界選手権においては621 項は適用されない

633 競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前にそれぞれのキャプテンは競技者の申告距離をジャッジに提出しなければならない

634 OT のインターバルは少なくとも 10 分とする

64 競技会における世界記録

641 パフォーマンスが世界記録を上回ったときそれが新しい世界記録と認定されるには34 項が満たされなければならない

642 従来の世界記録よりも 1m以上上回った場合に新しい世界記録として認められる

65 世界記録アテンプト

651 予備

652 競技者はウォームアップ時間を自由に選択することができる一人のジャッジが OT の60 分前から競技者を監視する

653 競技中1人以上のセーフティーフリーダイバーを併泳させ又は(競技者のレーンがプールサイドの場合)プールサイドで追走させ競技者の競技進行行をフォローしなければならない

654 従来の世界記録よりも 1m以上上回った場合新しい世界記録として認められる

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7 コンスタントウエイトウィズフィンウィズアウトフィン(CWTCNF)

71 概要

711 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

712 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助するパートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

713 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

714 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止するCWTではモノフィンまたはビーフィンの使用を認める(CNF では使用不可)審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

715 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

716 競技者はタグを水上に持ち帰りジャッジに示さなければならないタグの仕様は技術資料(3項)に規定されている

717 競技者は自らのフィンキックで潜降浮上しなければならない潜降浮上中は7171 項および 7172 項に示す場合を除き競技ロープを引っ張るまたは摑む行行為をしてはならない

7171 競技者が競技中気道(鼻と口)が水面下にある場合ボトムプレートから 2m以内のゾーン(以下「2mゾーン」という)では失格とならずにロープを引っ張るまたは掴むことができるただし競技ロープの水面または水上部分を掴むことが禁じられていないことを前提とする2mゾーン以外でロープを掴むとペナルティが適用される競技中競技者がロープを掴んで引っ張った場合は失格となるただし例外的に申告深度に届かずに浮上する場合にターンするために1回に限りロープを握り引っ張ることは認められる

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7172 競技者は潜水中ロープをガイドとして使うことは認められるが推進のためのサポートとして使った場合ペナルティが適用されるただしスタート時に競技ロープの水上か水面部を掴むことは許されるこれは競技者の身体や開いた掌がロープに接触することは許容されるという意味であり競技者がロープを保持するまたはロープをサポートとして使った場合はペナルティが適用されるただしそれが 2mゾーンの猶予内であれば競技者は自由に手を動かすこともロープを掴むこともできる2mゾーンは明確に区別できるように印を付けておかなければならない前述に関係なく競技者は競技の最後の水面への浮上のための動作に関連して競技ロープの水面または水上部分を掴み引っ張ることができこの行行為はペナルティとならない

718 競技者は潜水前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートその他サポートポイントからの助走をつけたあらゆるスタートを禁止する

719 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならないボトムプレートの仕様は技術資料(3章)に明記されている

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

72 国際大会

721 競技者はCWT の競技会でフィンを使わずに泳ぐことは可能であるCNF の競技会ではいかなるフィンの使用も許されない競技会が CWTCNF として公式発表された場合競技者はフィンの使用の有無を選択することができるが一つの競技会として結果表は一つになるAIDA ランキングにおいてはそれぞれの種目の結果として記載される競技会がCWT-CNF として公式発表された場合競技者はどちらの競技に出場するかを選択する事ができる競技会は 2つの独立立したものとして扱われ結果表も別々になる競技会が単独種目として公式発表された場合は混合種目としては扱えない

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722 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する(天候メディア報道を含む大会の環境は審判団の判断材料となる)

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行わなければならない

7231 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

7232 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)の入水と水面からの離脱は競技の開始とみなす

724 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

725 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

726 競技エリアには競技者パートナー(キャプテンコーチ)審判セーフティーフリーダイバー以外は立立ち入ることができない

727 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

728 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

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73 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

731 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

732 予備

733 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

74 競技会における世界記録

741 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

75 世界記録アテンプト

751 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの3ヶ月前から2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

752 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

753 予備

754 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

755 予備

756 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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8 フリーイマージョン 81 概要

811 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

812 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助する

812 パートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

813 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

814 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止する

815 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

816 競技者はタグを水面に持ち帰りジャッジに示さなければならない

817 競技者はロープを手繰るか又は自力力で泳いで潜降浮上しなければならない

818 競技者は潜行行前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートまたはその他サポートポイントからの勢いをつけたいかなるスタートも禁止する

819 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならない

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

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bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

82 国際大会

821 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

8221 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

8222 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)のいかなる入水および水面からの離脱も競技の開始とみなす

823 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

824 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3 つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

825 パフォーマンスエリアは以下の人員のみアクセス可能競技者そのパートナー(キャプテンコーチ)ジャッジおよびセーフティーフリーダイバー

826 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

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bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

827 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

83 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

831 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

832 予備

823 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

84 競技会における世界記録

841 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

85 世界記録アテンプト

851 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

852 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

853 予備

854 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

855 予備

856 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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9 バリアブルウェイト(VWT) 91 概要

911 AIDA インターナショナルはバリアブルウェイトを競技会の正式種目として認定しない

912 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

92 世界記録アテンプト

921 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

922 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

923 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull ダイビングスーツの厚みは競技会場が海水の場合は 7mm淡水の場合は 9mmを上回ってはならない

bull ウェットスーツがセパレートタイプの場合脇の下から股の部分に限り二重になっていてもよい

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull モーターエンジンプロペラ等推進力力を補助する機器の使用を禁止するビーフィンまたはモノフィンの使用は許可する

bull 競技者は固定されたロープを潜降しなければならない競技者はロープのボトムウエイトをバラストとして利用し潜降することはできない(すなわち「ボトムウエイトに乗る行行為」は許可されない)

924 その他浮上を補助する装置等は大会の AIDA インターナショナルジャッジが AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者およびまたはスポーツオフィサーと協議の上禁止する

925 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

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926 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

927 競技者は自らの力力によるビーフィンモノフィンおよびまたはロープを手繰ることによって浮上しなければならない浮上を補助するインフレータブルまたはメカニカルなシステムの使用は禁止する

928 予備

929 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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10 ノーリミッツ(NLT) 101 概要

1011 AIDA インターナショナルはノーリミッツを競技会の正式種目として認定しない

1012 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

102 世界記録アテンプト

1021 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

1022 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

1023 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull 浮上の場合にはモーターエンジンプロペラ等を補助する機器の使用を許可する潜降にはウエイト付スレッド以外推進を補助する器材の使用は禁止する

1024 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

1025 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

1026 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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11 ペナルティ 111 以下に記載する間違いを犯した場合失格とはならないがペナルティが適用される負の数は AIDA 記録として認められない

112 ペナルティのない記録のみが AIDA 世界記録大陸記録として公認される

113 OT より早く競技を開始した場合5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

114 プール競技において競技者が定められた時間(STADYNDNF では OT から 10 秒以内)を超えて競技開始した場合OT から 30 秒までは5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される30 秒を超過した場合は失格となりスタートが許されない

115 申告(AP)と結果(RP)の差によるペナルティ

1151 スタティック競技(STA)において結果が申告時間を下回った時5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=5 分 35 秒結果(RP)=5分 4 秒

申告と結果の差=31 秒

ペナルティ=7ポイント

最終ポイント=608-7=538 ポイント

1152 ダイナミック競技(DYNDNF)において結果が申告距離を下回った場合1mにつき 05 ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=100m結果(RP)=89m

申告と結果の差=11m

ペナルティ11x05=55 ポイント

最終ポイント445(89m)-55(11m)=39 ポイント

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1153 深度競技(CWTCNFFIM)において深度計が申告より浅い深度を示した場合結果と申告深度の差 1mにつき 1ポイントのペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではない

計算例

申告=50m結果(深度計の読み)=465m

実際の結果=465rarr結果=46m

ペナルティ

bull 申告と結果の差50m-46m=4mペナルティは 4ポイント

bull タグを持ち帰らないペナルティは 1ポイント

最終ポイント46-5=41 ポイント

116 ダイナミック競技(DYNDNF)特有のペナルティ

1161 スタート時及びターン時に身体のいかなる部分も壁にタッチしなかった場合は1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるまたターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格とする

1162 競技者は選手が身体の一部が水面に出たままレーンを泳ぎ切った水面に出たまま全競技を行行った場合失格となるこの規則に違反した場合は失格となる前述に限らず水面でアームリカバリーを行行った場合は失格となる【アームリカバリークロールの様な動きで腕を体の脚の方から頭の方に戻す動作】

1163 競技者が競技中に身体をサポートするもの(壁コースローププールの底等)につかまったり押したりした場合は5ポイントのペナルティが適用されるただし競技者が浮上に際してプールのエッジまたはロープを掴むことはペナルティの対象とならないものとする

117 深度競技(CWTCNFFIM)特有のペナルティ

1171 競技者が競技中に安全上の理由以外でセーフティーラニヤードを外した場合は10ポイントのペナルティが適用される

1172 競技者がタグをジャッジに渡せなかった場合は1ポイントのペナルティが適用される

118 コンスタント競技(CWTCNF)特有のペナルティ

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1181 競技者は気道(鼻と口)が水面下にある場合2mゾーン(ボトムプレートから 2m以内の範囲)では失格とならずにロープを掴むことが認められる競技中鼻と口が水面下にある間にロープの 2mゾーン以外の場所を掴んだ場合1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるただし 717 項記載の例外を除く前述に関係なく競技者は競技開始時競技ロープの水面または水上部分を(すなわち手が完全に入水しない限り)ペナルティ無しに掴むことができる

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12 プロテスト(異議申し立立て) 121 キャプテン(不在の場合は競技者自身)は当該事象が起きてから最大 15 分以内または当日の結果発表後 15 分以内にジャッジにプロテスト(異議申し立立て)を行行うことができる

122 審判団は水面下での規則の違反をセーフティーダイバーまたはボトムカメラビデオのレビューから確認した場合適用可能なペナルティまたは失格を競技者およびまたはそのチームキャプテンへ直接告知するか結果発表時に当該ペナルティ失格を含めるものとする

123 プロテストがあった場合ジャッジは選手のペナルティまたは失格について以下の手順で判断する

1231 プロテストはすべて審判室で管理しひとつずつ処理する

1232 ジャッジはそれぞれのプロテストについて最初にビデオ映像を見見るビデオ映像は必要に応じ何度もまたはスローモーションで再生する

1233 判定を行行ったジャッジは事実の要約とその判定に至った経緯を他のジャッジに説明する

1234 競技者とキャプテンは公式ビデオ映像を見見て追加のコメントを付け加えることができるその後競技者とキャプテンは退室する

1235 競技者は必ず事情を聴取され関連性があれば審判団は競技者の安全および潜降と浮上の監視を担当するスタッフたちからも聴取できる

1236 審判団はプロテストについて協議できるが審判団長が課す協議の制限(例各ジャッジの発言を 1分に限定するなど)を前提とする審判団はその後各プロテストに対する無記名式投票へと進む

124 単に疑わしいだけの場合は競技者にとって有利な判定を行行わなければならない(すなわち何が起きたのかがよくわからない場合競技者にとって有利に解釈する)この場合審判団はどのパフォーマンスを考慮の対象とするかを決定する

125 審判団は遅くとも競技当日のイベントコミッティにおいて当日の競技におけるプロテストの判定結果について報告する

126 プロテスト申立立人は 50 ユーロまたは同額の現地通貨を支払わなければならないこれは審判団が競技者の正当性を認めた場合は返金金される逆に審判団が競技者の正当性を認めない(すなわち申し立立てが覆らない)場合支払金金は競技の主催者に渡されるがAIDA 世界選手権または世界記録競技会では支払金金は AIDA インターナショナルへ渡る

127 AIDA 世界選手権大会ではプロテストを行行う競技者と同じ国籍のジャッジはプロテスト処理から外れなければならない(すなわちそのプロテスト処理のあらゆる過程または審判団投票の間プロテストが処理される部屋にいてはならない)

128 審判団の決定において結果が同数となった(例えば棄権によりジャッジの人数が偶数になった)場合は審判団長の票(プロテストに参加している場合)または副審判団長(審判団長が参加していない場合)の票が 2票として数えられる

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129 決勝時のパフォーマンスに関するプロテストによって決勝がやり直しになることはない

1210 競技者は自身の競技中の環境(セーフティーダイバーや主催者の不備により競技への妨げがあったなど)に対してもプロテストを行行うことができるこの場合競技者は審判にその場で直接申し立立てることができそれが有効と認められれば競技のやり直しができるものとする(特に深度競技において)

1211 各プロテストはひとつの問題のみを扱う例えば競技者がグラブ違反およびサーフェイスプロトコル違反でペナルティを適用されている場合その競技者が両方の問題で申し立立てをしたい場合はふたつの申し立立てを行行わなければならない別々の問題はそれぞれのプロテストフォームに記載し別個のプロテストとして扱われなければならない

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13 競技審判団 131 国際大会

1311 国際大会では審判団は当該競技会で AIDA インターナショナルを代表する 2名以上の AIDA インターナショナルジャッジで構成されるものとするAIDA ランキングリストに掲載するプール競技では 1名以上深度競技では 2名以上の AIDA ジャッジがその競技をジャッジしなければならない

1312 アシスタントジャッジはAIDA インターナショナルジャッジのポジションに関連する特定の職務(公式カウントダウン深度計およびタグの管理タイムキーピング等)を補助するものでスタティック競技においてはジャッジとアシスタントジャッジを設置されることがある

1313 ジャッジはウォームアップのスタートから競技に立立ち会い以下のことを行行う

bull 競技会が競技規則どおり運営されていることの確認

bull 競技者の装備のチェック

bull 競技者のパフォーマンスのチェック

bull 競技会に関連する規則を遵守しないまたは主催者の円滑な運営や競技会の安全性を損なう競技者を失格にする

bull 競技者やスタッフの安全が脅かされた場合競技を中断させる

bull チームキャプテンから提出されたプロテストの収集(該当する場合)

1314 コンスタントウエイトフリーイマージョンにおいては1名以上のジャッジが水中で判定を行行わなければならない世界記録を上回る申告の場合その結果が世界記録として認定されるためには2名以上のジャッジが水中で判定しなければならない(34 項参照)

1315 主催者は競技会の 2週間前までに審判長を AIDA インターナショナルへ(CARS システムを通じて)告知しなければならない世界記録ステータスの競技会では当該告知は競技会の 6週間前までに AIDA インターナショナルへ告知しなければならない

132 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

1321 世界選手権においてはAIDA インターナショナルは AIDA ジャッジ IOP の条件に従い審判団を指名する審判団は 6名以上の AIDA ジャッジから構成されるジャッジ要件は下の 1333 項と 1334 項に規定されている

1322 アシスタントジャッジは競技会の通常の進行行に関し投票や決定はできないが各状況においてインターナショナルジャッジ(意思決定の際にそれを検討する者たち)へ自分たちの意見見を述べることができる

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1333 AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならないAIDA 世界選手権のジャッジはシニアジャッジ(レベル D)以上でなければならない前述に加え

(i)AIDA プール世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(ii)AIDA 深度世界選手権のジャッジはAIDA 深度競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(iii)AIDA チーム世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上AIDA 深度競技会から 30 ポイントを得ていること

1334 審判長AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならない前述に加え

a) AIDA プール世界選手権では審判長はプール競技会から最低 100 ポイントプール世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上のプールおよびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

b) AIDA 深度世界選手権では審判長は深度競技会から 100 ポイント以上深度世界記録アテンプの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の深度およびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

c) AIDA チーム世界選手権では審判長は

(i)プール競技会から最低 100 ポイントおよび深度競技会から最低 100 ポイント

(ii)深度世界記録アテンプトの最低4レコードポイントおよび深度世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の AIDA 世界選手権(プール深度およびまたはチーム)でジャッジを務めていること

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14 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ) 141 イベントコミッティ

1411 イベントコミッティは円滑な競技会運営と競技規則や運営についての質問に答える場として実施される

1412 イベントコミッティは以下のメンバーで構成される

bull 審判団

bull チームキャプテン

bull 大会主催者

競技者はイベントコミッティに参加する要望は出せるが直接発言することはできないキャプテンが競技者の代表として要望を代弁する

1413 イベントコミッティは審判団および主催者によって進行行されるその日の特定の議事を遵守する

1414 イベントコミッティは相互尊重とフェアプレイの精神に則って運営されなければならない審判団主催者または他チームのキャプテンに対して非協力力的な姿勢のキャプテンや競技者はイベントコミッティから排除されることがある

1415 イベントコミッティは次に掲げる事項を目的として競技日前日の主催者の設定した時間に開催される

bull 競技結果の発表

bull キャプテン競技者スタッフへの翌日の競技に関する一般事項(日程の再確認ローカルルール天候や特別な環境等)の伝達

bull 翌日に開催する競技の OT タイムの配布

142 競技参加標準記録(MINIMA)競技参加標準記録を設定する場合はAIDA インターナショナルが(主催者との協議により)設定するものとしそれらが適用される世界選手権開始の6か月以上前に AIDA ナショナルへ通知されなければならない

143 主催者

1431 AIDA インターナショナルに選出された大会主催者は開催 6か月前までに次に掲げる情報をAIDA インターナショナルを含むすべての関係者に送付しなければならない

bull 大会に適用される全ての規則

bull 競技会概要(開催期日イベントコミッティ大会参加費等)

bull 使用施設日時宿泊場所偶発責任等が記載された競技会実施要項

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bull 競技者ジャッジ観衆の安全のための使用される設備が記載された文書

bull 緊急時の避難救助手順が記載された文書

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull 競技会の進行行運営に関するすべての文書

bull 代替の会場となる場所の図

bull メディアに関する詳細計画と大会主催組織のスタッフの名前

1432 大会主催者は開催 5か月前までに競技会に関する詳細情報を告知する専用のウェブサイトを英語表記で開設しなければならない具体的な内容は次のとおり

bull AIDA ロゴを使用したウェブサイトと公式の競技会名

bull 競技開催地の案内図

bull AIDA インターナショナル競技規則

bull 詳細スケジュール

bull AIDA インターナショナルへの登録ページ

bull 主催者問合せ先アドレス

bull 宿泊施設(ホテル空港)

bull 競技会場付近の概要情報

bull レンタカー船の情報

bull スクーバダイビングやフリーダイビングに関するその国特有の法規則

bull メディアに対する情報(連絡先水中映像写真の入手の可否等)

1433 AIDA インターナショナルは開催 2か月前までにジャッジの立立候補を受け付け検討を経て審判団を編成しなければならない大会主催者はチームキャプテンに審判団の構成について競技会初日に通達するものとする大会主催者は審判団の開催地までの交通費および宿泊経費食事代を負担するものとする各ジャッジには自室が提供される(ただし他のジャッジまたは自分のパートナーと同室になることを了承するものとする)交通費は大会主催者より前払いにて支払われるものとし移動に関する書類はAIDA インターナショナル理事会により審判団の選出がなされてから遅くとも 10日以内に使用できるものとする主催者はAIDA インターナショナルに対し(適用可能であれば)審判団に同じ大陸の国のジャッジを50を目安に選出するよう依頼できる

1434 主催者は全ての必要な施設設備を審判団が自由に使えるようにしておかなければならない

1435 主催者は審判団がビデオをチェックするための常設のエリア(施設設備)を確保しなければならない

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1436 大会全体の責任はAIDA インターナショナルや審判団ではなく大会主催者が負うAIDAインターナショナルおよび審判団は競技者の安全に関する責任を負わないものとする

1437 イベントコミッティは競技会の前日に行行われるものとする主催者はその席においてチームキャプテンに当該競技のスタートリストを配布しなければならない

1438 主催者は大会初日(開始日)に競技者キャプテン主催者審判団メディアセーフティスクーバーフリーダーバー医療救急スタッフによる情報共有化のためのミーティングを開催しなければならないこのミーティングを通じ主催者は大会の詳細情報特にイベントコミッティの開催スケジュールおよび競技結果発表の日時について説明する

1439 大会主催者は報道関係者がトレーニング日および競技日に水中撮影(ビデオあるいはスチール)をするために水に入れるよう配慮し施設を用意しなければならない

14310 大会主催者は競技者が記入するための申告用紙を用意する

14311 AIDA インターナショナル理事会により指名された委員会は(一人の AIDA からの代表に対して)主催者の費用で競技会の 2か月前までに以下に掲げる事項について主催者と確認する

bull 宿泊スケジュール資材調達などが計画どおりに進んでいるか

bull セーフティーフリーダイバースクーバダイバーのリーダーと共にイベント全体の安全管理の準備ができているか

bull 施設とその管理状況

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull メディアに関する詳細計画とメディア担当スタッフの決定

14312 この委員会は1名以上の審判団のメンバー(または AIDA インターナショナル委員会に指名されたその他の者)から成り問題を整理し必要な解決策を見見つけるために主催者と緊密に連携をとりながら効率的な組織運営を目指すものとするこの委員会はAIDA インターナショナル理事会へ直接報告する

14313 審判長と副審判長または 2名の指名されたジャッジは公式アクティビティの開始日(大会初日)の 3日前までには現地に到着していなければならない

14314 大会主催者は自国の然るべき機関または AIDA インターナショナルに依頼しドーピングテストを実施することが義務付けられる主催者はこれらの手続きと試験(キットを含む)の費用を支払うものとする競技者が選ばれる条件は審判団の裁量にゆだねられるただし各種目の優勝者および世界記録を上回った競技者は男女女ともに必ずテストを受けるものとするまた一般に主催者は全ての 1位と 2位の競技者と競技日ごとにランダムに選択された 2人の競技者を検査する準備をしなければならない

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14315 大会主催者は各種目とも1名以上の「オープナー」を設けることが望ましい審判団はセーフティーダイバーまたは有能なフリーダイバーの中から「オープナー」を指名することができる「オープナー」はそれぞれの能力力の範囲内で競技ゾーンを公式に確認し主催者の慣らしを行行う「オープナー」は競技者と同条件で試技をすることになるが必ずしも競技者でなくともよい決勝と予選は同じ日に開催されても別の大会として見見なされしたがってそれぞれでオープナーを設ける決勝に進出していない予選出場者が決勝の「オープナー」として試技をすることは認められる「オープナー」としての記録は世界記録としては認められない

14316 大会主催者はすべての競技者の ID ナンバーを設定する競技者は競技中必ず IDナンバーが明確に分かるようにしなければならないID ナンバーのリストは報道関係者とキャプテンに配布される

14317 大会主催者はセーフティーダイバージャッジおよびその他オフィシャルスタッフ全員に対して競技中も視認しやすい ID システムを提供しなければならない

14318 公式深度計は正確な測定のため競技が始まる前までに測定済みのロープで確認調整されなければならない

144 雑則

1441 主催者または競技者のスポンサーに関連する制限事項によって大会運営に支障があってはならない

1442 イベントコミッティでは公認メディアの人数と位置について明確にしなければならないAIDA に指定されたカメラマンおよびまたはビデオグラファーは全てのメディアゾーンおよび深度競技用の全ての競技エリアへ立立ち入ることができる(当該者は競技の進行行に干渉してはならない)

1443 AIDA インターナショナルおよび大会主催者は競技者が競技規則を遵守しないために生じた事故について責任を負わない

1444 現競技規則は世界選手権開催の 3か月前以降は変更しないものとする

1445 競技規則において明示されていない事項についてはジャッジのみが判断を下すことができる

145 スタートの最小インターバルAIDA 世界選手権の深度競技では競技の最短インターバルは 9分(100m 以上の潜水は 10 分が推奨される)なければならないただし80mに満たない潜水の最短インターバルは 8分とし50m未満の潜水での最短インターバルは 7分とする

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用語集 AIDA カレンダーAIDA のウェブサイトには様々な目的のカレンダーが掲載されている競技記録アテンプトインストラクターコースジャッジコースこれらのカレンダーは以下に掲載されている

CARS競技会発表およびランキングシステム最新の AIDA 競技会と記録アテンプトデータが蓄積されたオンラインアプリケーション以下の二つで構成されている

a) 競技会の発表 httpcarsaidainternationalorgcalendarannounce-competition

b) ランキング(すなわち結果) httprankingaidainternationalorg

CNFコンスタントウエイトウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

CWTコンスタントウエイトウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DNFダイナミックウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DYNダイナミックウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

FIMフリーイマージョン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

IOP本 AIDA ジャッジインターナルオペレーションと手順

JOSジャッジオンラインシステム最新の AIDA ジャッジ情報が蓄積されているオンラインアプリケーションAIDA のウェブサイト httpjudgesaidainternationalorg にある

STAスタティック httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

Page 30: AIDA International Competition Rules v14.0J-60522-2...らない。AIDAインターナショナル理事会は、その競技会が条件を満たしているかどうかにつ いて判断を下すことができる。

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 29 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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628 競技結果(RP)が申告距離(AP)を下回った場合はペナルティが適用される(11項を参照)

629 決勝戦

6291 下記の点を除きこれまでに記載された事項は決勝においても適用される

6292 メディアの注目を高めるため決勝戦では競技者は予選の成績に準じて複数ゾーンに配置することができる決勝戦が複数のシリーズにわたる場合は最も好成績の競技者は最終組で競技しなければならない

63 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

631 予備

632 世界選手権においては621 項は適用されない

633 競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前にそれぞれのキャプテンは競技者の申告距離をジャッジに提出しなければならない

634 OT のインターバルは少なくとも 10 分とする

64 競技会における世界記録

641 パフォーマンスが世界記録を上回ったときそれが新しい世界記録と認定されるには34 項が満たされなければならない

642 従来の世界記録よりも 1m以上上回った場合に新しい世界記録として認められる

65 世界記録アテンプト

651 予備

652 競技者はウォームアップ時間を自由に選択することができる一人のジャッジが OT の60 分前から競技者を監視する

653 競技中1人以上のセーフティーフリーダイバーを併泳させ又は(競技者のレーンがプールサイドの場合)プールサイドで追走させ競技者の競技進行行をフォローしなければならない

654 従来の世界記録よりも 1m以上上回った場合新しい世界記録として認められる

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7 コンスタントウエイトウィズフィンウィズアウトフィン(CWTCNF)

71 概要

711 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

712 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助するパートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

713 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

714 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止するCWTではモノフィンまたはビーフィンの使用を認める(CNF では使用不可)審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

715 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

716 競技者はタグを水上に持ち帰りジャッジに示さなければならないタグの仕様は技術資料(3項)に規定されている

717 競技者は自らのフィンキックで潜降浮上しなければならない潜降浮上中は7171 項および 7172 項に示す場合を除き競技ロープを引っ張るまたは摑む行行為をしてはならない

7171 競技者が競技中気道(鼻と口)が水面下にある場合ボトムプレートから 2m以内のゾーン(以下「2mゾーン」という)では失格とならずにロープを引っ張るまたは掴むことができるただし競技ロープの水面または水上部分を掴むことが禁じられていないことを前提とする2mゾーン以外でロープを掴むとペナルティが適用される競技中競技者がロープを掴んで引っ張った場合は失格となるただし例外的に申告深度に届かずに浮上する場合にターンするために1回に限りロープを握り引っ張ることは認められる

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7172 競技者は潜水中ロープをガイドとして使うことは認められるが推進のためのサポートとして使った場合ペナルティが適用されるただしスタート時に競技ロープの水上か水面部を掴むことは許されるこれは競技者の身体や開いた掌がロープに接触することは許容されるという意味であり競技者がロープを保持するまたはロープをサポートとして使った場合はペナルティが適用されるただしそれが 2mゾーンの猶予内であれば競技者は自由に手を動かすこともロープを掴むこともできる2mゾーンは明確に区別できるように印を付けておかなければならない前述に関係なく競技者は競技の最後の水面への浮上のための動作に関連して競技ロープの水面または水上部分を掴み引っ張ることができこの行行為はペナルティとならない

718 競技者は潜水前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートその他サポートポイントからの助走をつけたあらゆるスタートを禁止する

719 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならないボトムプレートの仕様は技術資料(3章)に明記されている

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

72 国際大会

721 競技者はCWT の競技会でフィンを使わずに泳ぐことは可能であるCNF の競技会ではいかなるフィンの使用も許されない競技会が CWTCNF として公式発表された場合競技者はフィンの使用の有無を選択することができるが一つの競技会として結果表は一つになるAIDA ランキングにおいてはそれぞれの種目の結果として記載される競技会がCWT-CNF として公式発表された場合競技者はどちらの競技に出場するかを選択する事ができる競技会は 2つの独立立したものとして扱われ結果表も別々になる競技会が単独種目として公式発表された場合は混合種目としては扱えない

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722 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する(天候メディア報道を含む大会の環境は審判団の判断材料となる)

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行わなければならない

7231 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

7232 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)の入水と水面からの離脱は競技の開始とみなす

724 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

725 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

726 競技エリアには競技者パートナー(キャプテンコーチ)審判セーフティーフリーダイバー以外は立立ち入ることができない

727 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

728 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

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73 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

731 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

732 予備

733 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

74 競技会における世界記録

741 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

75 世界記録アテンプト

751 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの3ヶ月前から2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

752 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

753 予備

754 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

755 予備

756 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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8 フリーイマージョン 81 概要

811 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

812 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助する

812 パートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

813 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

814 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止する

815 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

816 競技者はタグを水面に持ち帰りジャッジに示さなければならない

817 競技者はロープを手繰るか又は自力力で泳いで潜降浮上しなければならない

818 競技者は潜行行前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートまたはその他サポートポイントからの勢いをつけたいかなるスタートも禁止する

819 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならない

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 35 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

82 国際大会

821 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

8221 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

8222 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)のいかなる入水および水面からの離脱も競技の開始とみなす

823 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

824 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3 つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

825 パフォーマンスエリアは以下の人員のみアクセス可能競技者そのパートナー(キャプテンコーチ)ジャッジおよびセーフティーフリーダイバー

826 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

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bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

827 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

83 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

831 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

832 予備

823 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

84 競技会における世界記録

841 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

85 世界記録アテンプト

851 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

852 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

853 予備

854 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

855 予備

856 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 37 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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9 バリアブルウェイト(VWT) 91 概要

911 AIDA インターナショナルはバリアブルウェイトを競技会の正式種目として認定しない

912 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

92 世界記録アテンプト

921 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

922 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

923 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull ダイビングスーツの厚みは競技会場が海水の場合は 7mm淡水の場合は 9mmを上回ってはならない

bull ウェットスーツがセパレートタイプの場合脇の下から股の部分に限り二重になっていてもよい

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull モーターエンジンプロペラ等推進力力を補助する機器の使用を禁止するビーフィンまたはモノフィンの使用は許可する

bull 競技者は固定されたロープを潜降しなければならない競技者はロープのボトムウエイトをバラストとして利用し潜降することはできない(すなわち「ボトムウエイトに乗る行行為」は許可されない)

924 その他浮上を補助する装置等は大会の AIDA インターナショナルジャッジが AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者およびまたはスポーツオフィサーと協議の上禁止する

925 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 38 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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926 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

927 競技者は自らの力力によるビーフィンモノフィンおよびまたはロープを手繰ることによって浮上しなければならない浮上を補助するインフレータブルまたはメカニカルなシステムの使用は禁止する

928 予備

929 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 39 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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10 ノーリミッツ(NLT) 101 概要

1011 AIDA インターナショナルはノーリミッツを競技会の正式種目として認定しない

1012 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

102 世界記録アテンプト

1021 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

1022 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

1023 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull 浮上の場合にはモーターエンジンプロペラ等を補助する機器の使用を許可する潜降にはウエイト付スレッド以外推進を補助する器材の使用は禁止する

1024 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

1025 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

1026 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 40 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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11 ペナルティ 111 以下に記載する間違いを犯した場合失格とはならないがペナルティが適用される負の数は AIDA 記録として認められない

112 ペナルティのない記録のみが AIDA 世界記録大陸記録として公認される

113 OT より早く競技を開始した場合5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

114 プール競技において競技者が定められた時間(STADYNDNF では OT から 10 秒以内)を超えて競技開始した場合OT から 30 秒までは5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される30 秒を超過した場合は失格となりスタートが許されない

115 申告(AP)と結果(RP)の差によるペナルティ

1151 スタティック競技(STA)において結果が申告時間を下回った時5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=5 分 35 秒結果(RP)=5分 4 秒

申告と結果の差=31 秒

ペナルティ=7ポイント

最終ポイント=608-7=538 ポイント

1152 ダイナミック競技(DYNDNF)において結果が申告距離を下回った場合1mにつき 05 ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=100m結果(RP)=89m

申告と結果の差=11m

ペナルティ11x05=55 ポイント

最終ポイント445(89m)-55(11m)=39 ポイント

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 41 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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1153 深度競技(CWTCNFFIM)において深度計が申告より浅い深度を示した場合結果と申告深度の差 1mにつき 1ポイントのペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではない

計算例

申告=50m結果(深度計の読み)=465m

実際の結果=465rarr結果=46m

ペナルティ

bull 申告と結果の差50m-46m=4mペナルティは 4ポイント

bull タグを持ち帰らないペナルティは 1ポイント

最終ポイント46-5=41 ポイント

116 ダイナミック競技(DYNDNF)特有のペナルティ

1161 スタート時及びターン時に身体のいかなる部分も壁にタッチしなかった場合は1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるまたターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格とする

1162 競技者は選手が身体の一部が水面に出たままレーンを泳ぎ切った水面に出たまま全競技を行行った場合失格となるこの規則に違反した場合は失格となる前述に限らず水面でアームリカバリーを行行った場合は失格となる【アームリカバリークロールの様な動きで腕を体の脚の方から頭の方に戻す動作】

1163 競技者が競技中に身体をサポートするもの(壁コースローププールの底等)につかまったり押したりした場合は5ポイントのペナルティが適用されるただし競技者が浮上に際してプールのエッジまたはロープを掴むことはペナルティの対象とならないものとする

117 深度競技(CWTCNFFIM)特有のペナルティ

1171 競技者が競技中に安全上の理由以外でセーフティーラニヤードを外した場合は10ポイントのペナルティが適用される

1172 競技者がタグをジャッジに渡せなかった場合は1ポイントのペナルティが適用される

118 コンスタント競技(CWTCNF)特有のペナルティ

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 42 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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1181 競技者は気道(鼻と口)が水面下にある場合2mゾーン(ボトムプレートから 2m以内の範囲)では失格とならずにロープを掴むことが認められる競技中鼻と口が水面下にある間にロープの 2mゾーン以外の場所を掴んだ場合1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるただし 717 項記載の例外を除く前述に関係なく競技者は競技開始時競技ロープの水面または水上部分を(すなわち手が完全に入水しない限り)ペナルティ無しに掴むことができる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 43 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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12 プロテスト(異議申し立立て) 121 キャプテン(不在の場合は競技者自身)は当該事象が起きてから最大 15 分以内または当日の結果発表後 15 分以内にジャッジにプロテスト(異議申し立立て)を行行うことができる

122 審判団は水面下での規則の違反をセーフティーダイバーまたはボトムカメラビデオのレビューから確認した場合適用可能なペナルティまたは失格を競技者およびまたはそのチームキャプテンへ直接告知するか結果発表時に当該ペナルティ失格を含めるものとする

123 プロテストがあった場合ジャッジは選手のペナルティまたは失格について以下の手順で判断する

1231 プロテストはすべて審判室で管理しひとつずつ処理する

1232 ジャッジはそれぞれのプロテストについて最初にビデオ映像を見見るビデオ映像は必要に応じ何度もまたはスローモーションで再生する

1233 判定を行行ったジャッジは事実の要約とその判定に至った経緯を他のジャッジに説明する

1234 競技者とキャプテンは公式ビデオ映像を見見て追加のコメントを付け加えることができるその後競技者とキャプテンは退室する

1235 競技者は必ず事情を聴取され関連性があれば審判団は競技者の安全および潜降と浮上の監視を担当するスタッフたちからも聴取できる

1236 審判団はプロテストについて協議できるが審判団長が課す協議の制限(例各ジャッジの発言を 1分に限定するなど)を前提とする審判団はその後各プロテストに対する無記名式投票へと進む

124 単に疑わしいだけの場合は競技者にとって有利な判定を行行わなければならない(すなわち何が起きたのかがよくわからない場合競技者にとって有利に解釈する)この場合審判団はどのパフォーマンスを考慮の対象とするかを決定する

125 審判団は遅くとも競技当日のイベントコミッティにおいて当日の競技におけるプロテストの判定結果について報告する

126 プロテスト申立立人は 50 ユーロまたは同額の現地通貨を支払わなければならないこれは審判団が競技者の正当性を認めた場合は返金金される逆に審判団が競技者の正当性を認めない(すなわち申し立立てが覆らない)場合支払金金は競技の主催者に渡されるがAIDA 世界選手権または世界記録競技会では支払金金は AIDA インターナショナルへ渡る

127 AIDA 世界選手権大会ではプロテストを行行う競技者と同じ国籍のジャッジはプロテスト処理から外れなければならない(すなわちそのプロテスト処理のあらゆる過程または審判団投票の間プロテストが処理される部屋にいてはならない)

128 審判団の決定において結果が同数となった(例えば棄権によりジャッジの人数が偶数になった)場合は審判団長の票(プロテストに参加している場合)または副審判団長(審判団長が参加していない場合)の票が 2票として数えられる

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129 決勝時のパフォーマンスに関するプロテストによって決勝がやり直しになることはない

1210 競技者は自身の競技中の環境(セーフティーダイバーや主催者の不備により競技への妨げがあったなど)に対してもプロテストを行行うことができるこの場合競技者は審判にその場で直接申し立立てることができそれが有効と認められれば競技のやり直しができるものとする(特に深度競技において)

1211 各プロテストはひとつの問題のみを扱う例えば競技者がグラブ違反およびサーフェイスプロトコル違反でペナルティを適用されている場合その競技者が両方の問題で申し立立てをしたい場合はふたつの申し立立てを行行わなければならない別々の問題はそれぞれのプロテストフォームに記載し別個のプロテストとして扱われなければならない

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13 競技審判団 131 国際大会

1311 国際大会では審判団は当該競技会で AIDA インターナショナルを代表する 2名以上の AIDA インターナショナルジャッジで構成されるものとするAIDA ランキングリストに掲載するプール競技では 1名以上深度競技では 2名以上の AIDA ジャッジがその競技をジャッジしなければならない

1312 アシスタントジャッジはAIDA インターナショナルジャッジのポジションに関連する特定の職務(公式カウントダウン深度計およびタグの管理タイムキーピング等)を補助するものでスタティック競技においてはジャッジとアシスタントジャッジを設置されることがある

1313 ジャッジはウォームアップのスタートから競技に立立ち会い以下のことを行行う

bull 競技会が競技規則どおり運営されていることの確認

bull 競技者の装備のチェック

bull 競技者のパフォーマンスのチェック

bull 競技会に関連する規則を遵守しないまたは主催者の円滑な運営や競技会の安全性を損なう競技者を失格にする

bull 競技者やスタッフの安全が脅かされた場合競技を中断させる

bull チームキャプテンから提出されたプロテストの収集(該当する場合)

1314 コンスタントウエイトフリーイマージョンにおいては1名以上のジャッジが水中で判定を行行わなければならない世界記録を上回る申告の場合その結果が世界記録として認定されるためには2名以上のジャッジが水中で判定しなければならない(34 項参照)

1315 主催者は競技会の 2週間前までに審判長を AIDA インターナショナルへ(CARS システムを通じて)告知しなければならない世界記録ステータスの競技会では当該告知は競技会の 6週間前までに AIDA インターナショナルへ告知しなければならない

132 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

1321 世界選手権においてはAIDA インターナショナルは AIDA ジャッジ IOP の条件に従い審判団を指名する審判団は 6名以上の AIDA ジャッジから構成されるジャッジ要件は下の 1333 項と 1334 項に規定されている

1322 アシスタントジャッジは競技会の通常の進行行に関し投票や決定はできないが各状況においてインターナショナルジャッジ(意思決定の際にそれを検討する者たち)へ自分たちの意見見を述べることができる

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1333 AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならないAIDA 世界選手権のジャッジはシニアジャッジ(レベル D)以上でなければならない前述に加え

(i)AIDA プール世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(ii)AIDA 深度世界選手権のジャッジはAIDA 深度競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(iii)AIDA チーム世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上AIDA 深度競技会から 30 ポイントを得ていること

1334 審判長AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならない前述に加え

a) AIDA プール世界選手権では審判長はプール競技会から最低 100 ポイントプール世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上のプールおよびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

b) AIDA 深度世界選手権では審判長は深度競技会から 100 ポイント以上深度世界記録アテンプの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の深度およびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

c) AIDA チーム世界選手権では審判長は

(i)プール競技会から最低 100 ポイントおよび深度競技会から最低 100 ポイント

(ii)深度世界記録アテンプトの最低4レコードポイントおよび深度世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の AIDA 世界選手権(プール深度およびまたはチーム)でジャッジを務めていること

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14 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ) 141 イベントコミッティ

1411 イベントコミッティは円滑な競技会運営と競技規則や運営についての質問に答える場として実施される

1412 イベントコミッティは以下のメンバーで構成される

bull 審判団

bull チームキャプテン

bull 大会主催者

競技者はイベントコミッティに参加する要望は出せるが直接発言することはできないキャプテンが競技者の代表として要望を代弁する

1413 イベントコミッティは審判団および主催者によって進行行されるその日の特定の議事を遵守する

1414 イベントコミッティは相互尊重とフェアプレイの精神に則って運営されなければならない審判団主催者または他チームのキャプテンに対して非協力力的な姿勢のキャプテンや競技者はイベントコミッティから排除されることがある

1415 イベントコミッティは次に掲げる事項を目的として競技日前日の主催者の設定した時間に開催される

bull 競技結果の発表

bull キャプテン競技者スタッフへの翌日の競技に関する一般事項(日程の再確認ローカルルール天候や特別な環境等)の伝達

bull 翌日に開催する競技の OT タイムの配布

142 競技参加標準記録(MINIMA)競技参加標準記録を設定する場合はAIDA インターナショナルが(主催者との協議により)設定するものとしそれらが適用される世界選手権開始の6か月以上前に AIDA ナショナルへ通知されなければならない

143 主催者

1431 AIDA インターナショナルに選出された大会主催者は開催 6か月前までに次に掲げる情報をAIDA インターナショナルを含むすべての関係者に送付しなければならない

bull 大会に適用される全ての規則

bull 競技会概要(開催期日イベントコミッティ大会参加費等)

bull 使用施設日時宿泊場所偶発責任等が記載された競技会実施要項

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bull 競技者ジャッジ観衆の安全のための使用される設備が記載された文書

bull 緊急時の避難救助手順が記載された文書

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull 競技会の進行行運営に関するすべての文書

bull 代替の会場となる場所の図

bull メディアに関する詳細計画と大会主催組織のスタッフの名前

1432 大会主催者は開催 5か月前までに競技会に関する詳細情報を告知する専用のウェブサイトを英語表記で開設しなければならない具体的な内容は次のとおり

bull AIDA ロゴを使用したウェブサイトと公式の競技会名

bull 競技開催地の案内図

bull AIDA インターナショナル競技規則

bull 詳細スケジュール

bull AIDA インターナショナルへの登録ページ

bull 主催者問合せ先アドレス

bull 宿泊施設(ホテル空港)

bull 競技会場付近の概要情報

bull レンタカー船の情報

bull スクーバダイビングやフリーダイビングに関するその国特有の法規則

bull メディアに対する情報(連絡先水中映像写真の入手の可否等)

1433 AIDA インターナショナルは開催 2か月前までにジャッジの立立候補を受け付け検討を経て審判団を編成しなければならない大会主催者はチームキャプテンに審判団の構成について競技会初日に通達するものとする大会主催者は審判団の開催地までの交通費および宿泊経費食事代を負担するものとする各ジャッジには自室が提供される(ただし他のジャッジまたは自分のパートナーと同室になることを了承するものとする)交通費は大会主催者より前払いにて支払われるものとし移動に関する書類はAIDA インターナショナル理事会により審判団の選出がなされてから遅くとも 10日以内に使用できるものとする主催者はAIDA インターナショナルに対し(適用可能であれば)審判団に同じ大陸の国のジャッジを50を目安に選出するよう依頼できる

1434 主催者は全ての必要な施設設備を審判団が自由に使えるようにしておかなければならない

1435 主催者は審判団がビデオをチェックするための常設のエリア(施設設備)を確保しなければならない

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1436 大会全体の責任はAIDA インターナショナルや審判団ではなく大会主催者が負うAIDAインターナショナルおよび審判団は競技者の安全に関する責任を負わないものとする

1437 イベントコミッティは競技会の前日に行行われるものとする主催者はその席においてチームキャプテンに当該競技のスタートリストを配布しなければならない

1438 主催者は大会初日(開始日)に競技者キャプテン主催者審判団メディアセーフティスクーバーフリーダーバー医療救急スタッフによる情報共有化のためのミーティングを開催しなければならないこのミーティングを通じ主催者は大会の詳細情報特にイベントコミッティの開催スケジュールおよび競技結果発表の日時について説明する

1439 大会主催者は報道関係者がトレーニング日および競技日に水中撮影(ビデオあるいはスチール)をするために水に入れるよう配慮し施設を用意しなければならない

14310 大会主催者は競技者が記入するための申告用紙を用意する

14311 AIDA インターナショナル理事会により指名された委員会は(一人の AIDA からの代表に対して)主催者の費用で競技会の 2か月前までに以下に掲げる事項について主催者と確認する

bull 宿泊スケジュール資材調達などが計画どおりに進んでいるか

bull セーフティーフリーダイバースクーバダイバーのリーダーと共にイベント全体の安全管理の準備ができているか

bull 施設とその管理状況

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull メディアに関する詳細計画とメディア担当スタッフの決定

14312 この委員会は1名以上の審判団のメンバー(または AIDA インターナショナル委員会に指名されたその他の者)から成り問題を整理し必要な解決策を見見つけるために主催者と緊密に連携をとりながら効率的な組織運営を目指すものとするこの委員会はAIDA インターナショナル理事会へ直接報告する

14313 審判長と副審判長または 2名の指名されたジャッジは公式アクティビティの開始日(大会初日)の 3日前までには現地に到着していなければならない

14314 大会主催者は自国の然るべき機関または AIDA インターナショナルに依頼しドーピングテストを実施することが義務付けられる主催者はこれらの手続きと試験(キットを含む)の費用を支払うものとする競技者が選ばれる条件は審判団の裁量にゆだねられるただし各種目の優勝者および世界記録を上回った競技者は男女女ともに必ずテストを受けるものとするまた一般に主催者は全ての 1位と 2位の競技者と競技日ごとにランダムに選択された 2人の競技者を検査する準備をしなければならない

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14315 大会主催者は各種目とも1名以上の「オープナー」を設けることが望ましい審判団はセーフティーダイバーまたは有能なフリーダイバーの中から「オープナー」を指名することができる「オープナー」はそれぞれの能力力の範囲内で競技ゾーンを公式に確認し主催者の慣らしを行行う「オープナー」は競技者と同条件で試技をすることになるが必ずしも競技者でなくともよい決勝と予選は同じ日に開催されても別の大会として見見なされしたがってそれぞれでオープナーを設ける決勝に進出していない予選出場者が決勝の「オープナー」として試技をすることは認められる「オープナー」としての記録は世界記録としては認められない

14316 大会主催者はすべての競技者の ID ナンバーを設定する競技者は競技中必ず IDナンバーが明確に分かるようにしなければならないID ナンバーのリストは報道関係者とキャプテンに配布される

14317 大会主催者はセーフティーダイバージャッジおよびその他オフィシャルスタッフ全員に対して競技中も視認しやすい ID システムを提供しなければならない

14318 公式深度計は正確な測定のため競技が始まる前までに測定済みのロープで確認調整されなければならない

144 雑則

1441 主催者または競技者のスポンサーに関連する制限事項によって大会運営に支障があってはならない

1442 イベントコミッティでは公認メディアの人数と位置について明確にしなければならないAIDA に指定されたカメラマンおよびまたはビデオグラファーは全てのメディアゾーンおよび深度競技用の全ての競技エリアへ立立ち入ることができる(当該者は競技の進行行に干渉してはならない)

1443 AIDA インターナショナルおよび大会主催者は競技者が競技規則を遵守しないために生じた事故について責任を負わない

1444 現競技規則は世界選手権開催の 3か月前以降は変更しないものとする

1445 競技規則において明示されていない事項についてはジャッジのみが判断を下すことができる

145 スタートの最小インターバルAIDA 世界選手権の深度競技では競技の最短インターバルは 9分(100m 以上の潜水は 10 分が推奨される)なければならないただし80mに満たない潜水の最短インターバルは 8分とし50m未満の潜水での最短インターバルは 7分とする

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用語集 AIDA カレンダーAIDA のウェブサイトには様々な目的のカレンダーが掲載されている競技記録アテンプトインストラクターコースジャッジコースこれらのカレンダーは以下に掲載されている

CARS競技会発表およびランキングシステム最新の AIDA 競技会と記録アテンプトデータが蓄積されたオンラインアプリケーション以下の二つで構成されている

a) 競技会の発表 httpcarsaidainternationalorgcalendarannounce-competition

b) ランキング(すなわち結果) httprankingaidainternationalorg

CNFコンスタントウエイトウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

CWTコンスタントウエイトウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DNFダイナミックウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DYNダイナミックウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

FIMフリーイマージョン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

IOP本 AIDA ジャッジインターナルオペレーションと手順

JOSジャッジオンラインシステム最新の AIDA ジャッジ情報が蓄積されているオンラインアプリケーションAIDA のウェブサイト httpjudgesaidainternationalorg にある

STAスタティック httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

Page 31: AIDA International Competition Rules v14.0J-60522-2...らない。AIDAインターナショナル理事会は、その競技会が条件を満たしているかどうかにつ いて判断を下すことができる。

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7 コンスタントウエイトウィズフィンウィズアウトフィン(CWTCNF)

71 概要

711 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

712 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助するパートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

713 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

714 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止するCWTではモノフィンまたはビーフィンの使用を認める(CNF では使用不可)審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

715 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

716 競技者はタグを水上に持ち帰りジャッジに示さなければならないタグの仕様は技術資料(3項)に規定されている

717 競技者は自らのフィンキックで潜降浮上しなければならない潜降浮上中は7171 項および 7172 項に示す場合を除き競技ロープを引っ張るまたは摑む行行為をしてはならない

7171 競技者が競技中気道(鼻と口)が水面下にある場合ボトムプレートから 2m以内のゾーン(以下「2mゾーン」という)では失格とならずにロープを引っ張るまたは掴むことができるただし競技ロープの水面または水上部分を掴むことが禁じられていないことを前提とする2mゾーン以外でロープを掴むとペナルティが適用される競技中競技者がロープを掴んで引っ張った場合は失格となるただし例外的に申告深度に届かずに浮上する場合にターンするために1回に限りロープを握り引っ張ることは認められる

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7172 競技者は潜水中ロープをガイドとして使うことは認められるが推進のためのサポートとして使った場合ペナルティが適用されるただしスタート時に競技ロープの水上か水面部を掴むことは許されるこれは競技者の身体や開いた掌がロープに接触することは許容されるという意味であり競技者がロープを保持するまたはロープをサポートとして使った場合はペナルティが適用されるただしそれが 2mゾーンの猶予内であれば競技者は自由に手を動かすこともロープを掴むこともできる2mゾーンは明確に区別できるように印を付けておかなければならない前述に関係なく競技者は競技の最後の水面への浮上のための動作に関連して競技ロープの水面または水上部分を掴み引っ張ることができこの行行為はペナルティとならない

718 競技者は潜水前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートその他サポートポイントからの助走をつけたあらゆるスタートを禁止する

719 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならないボトムプレートの仕様は技術資料(3章)に明記されている

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

72 国際大会

721 競技者はCWT の競技会でフィンを使わずに泳ぐことは可能であるCNF の競技会ではいかなるフィンの使用も許されない競技会が CWTCNF として公式発表された場合競技者はフィンの使用の有無を選択することができるが一つの競技会として結果表は一つになるAIDA ランキングにおいてはそれぞれの種目の結果として記載される競技会がCWT-CNF として公式発表された場合競技者はどちらの競技に出場するかを選択する事ができる競技会は 2つの独立立したものとして扱われ結果表も別々になる競技会が単独種目として公式発表された場合は混合種目としては扱えない

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722 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する(天候メディア報道を含む大会の環境は審判団の判断材料となる)

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行わなければならない

7231 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

7232 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)の入水と水面からの離脱は競技の開始とみなす

724 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

725 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

726 競技エリアには競技者パートナー(キャプテンコーチ)審判セーフティーフリーダイバー以外は立立ち入ることができない

727 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

728 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

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73 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

731 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

732 予備

733 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

74 競技会における世界記録

741 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

75 世界記録アテンプト

751 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの3ヶ月前から2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

752 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

753 予備

754 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

755 予備

756 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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8 フリーイマージョン 81 概要

811 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

812 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助する

812 パートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

813 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

814 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止する

815 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

816 競技者はタグを水面に持ち帰りジャッジに示さなければならない

817 競技者はロープを手繰るか又は自力力で泳いで潜降浮上しなければならない

818 競技者は潜行行前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートまたはその他サポートポイントからの勢いをつけたいかなるスタートも禁止する

819 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならない

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

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bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

82 国際大会

821 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

8221 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

8222 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)のいかなる入水および水面からの離脱も競技の開始とみなす

823 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

824 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3 つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

825 パフォーマンスエリアは以下の人員のみアクセス可能競技者そのパートナー(キャプテンコーチ)ジャッジおよびセーフティーフリーダイバー

826 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

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bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

827 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

83 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

831 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

832 予備

823 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

84 競技会における世界記録

841 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

85 世界記録アテンプト

851 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

852 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

853 予備

854 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

855 予備

856 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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9 バリアブルウェイト(VWT) 91 概要

911 AIDA インターナショナルはバリアブルウェイトを競技会の正式種目として認定しない

912 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

92 世界記録アテンプト

921 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

922 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

923 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull ダイビングスーツの厚みは競技会場が海水の場合は 7mm淡水の場合は 9mmを上回ってはならない

bull ウェットスーツがセパレートタイプの場合脇の下から股の部分に限り二重になっていてもよい

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull モーターエンジンプロペラ等推進力力を補助する機器の使用を禁止するビーフィンまたはモノフィンの使用は許可する

bull 競技者は固定されたロープを潜降しなければならない競技者はロープのボトムウエイトをバラストとして利用し潜降することはできない(すなわち「ボトムウエイトに乗る行行為」は許可されない)

924 その他浮上を補助する装置等は大会の AIDA インターナショナルジャッジが AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者およびまたはスポーツオフィサーと協議の上禁止する

925 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

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926 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

927 競技者は自らの力力によるビーフィンモノフィンおよびまたはロープを手繰ることによって浮上しなければならない浮上を補助するインフレータブルまたはメカニカルなシステムの使用は禁止する

928 予備

929 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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10 ノーリミッツ(NLT) 101 概要

1011 AIDA インターナショナルはノーリミッツを競技会の正式種目として認定しない

1012 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

102 世界記録アテンプト

1021 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

1022 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

1023 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull 浮上の場合にはモーターエンジンプロペラ等を補助する機器の使用を許可する潜降にはウエイト付スレッド以外推進を補助する器材の使用は禁止する

1024 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

1025 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

1026 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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11 ペナルティ 111 以下に記載する間違いを犯した場合失格とはならないがペナルティが適用される負の数は AIDA 記録として認められない

112 ペナルティのない記録のみが AIDA 世界記録大陸記録として公認される

113 OT より早く競技を開始した場合5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

114 プール競技において競技者が定められた時間(STADYNDNF では OT から 10 秒以内)を超えて競技開始した場合OT から 30 秒までは5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される30 秒を超過した場合は失格となりスタートが許されない

115 申告(AP)と結果(RP)の差によるペナルティ

1151 スタティック競技(STA)において結果が申告時間を下回った時5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=5 分 35 秒結果(RP)=5分 4 秒

申告と結果の差=31 秒

ペナルティ=7ポイント

最終ポイント=608-7=538 ポイント

1152 ダイナミック競技(DYNDNF)において結果が申告距離を下回った場合1mにつき 05 ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=100m結果(RP)=89m

申告と結果の差=11m

ペナルティ11x05=55 ポイント

最終ポイント445(89m)-55(11m)=39 ポイント

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1153 深度競技(CWTCNFFIM)において深度計が申告より浅い深度を示した場合結果と申告深度の差 1mにつき 1ポイントのペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではない

計算例

申告=50m結果(深度計の読み)=465m

実際の結果=465rarr結果=46m

ペナルティ

bull 申告と結果の差50m-46m=4mペナルティは 4ポイント

bull タグを持ち帰らないペナルティは 1ポイント

最終ポイント46-5=41 ポイント

116 ダイナミック競技(DYNDNF)特有のペナルティ

1161 スタート時及びターン時に身体のいかなる部分も壁にタッチしなかった場合は1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるまたターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格とする

1162 競技者は選手が身体の一部が水面に出たままレーンを泳ぎ切った水面に出たまま全競技を行行った場合失格となるこの規則に違反した場合は失格となる前述に限らず水面でアームリカバリーを行行った場合は失格となる【アームリカバリークロールの様な動きで腕を体の脚の方から頭の方に戻す動作】

1163 競技者が競技中に身体をサポートするもの(壁コースローププールの底等)につかまったり押したりした場合は5ポイントのペナルティが適用されるただし競技者が浮上に際してプールのエッジまたはロープを掴むことはペナルティの対象とならないものとする

117 深度競技(CWTCNFFIM)特有のペナルティ

1171 競技者が競技中に安全上の理由以外でセーフティーラニヤードを外した場合は10ポイントのペナルティが適用される

1172 競技者がタグをジャッジに渡せなかった場合は1ポイントのペナルティが適用される

118 コンスタント競技(CWTCNF)特有のペナルティ

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1181 競技者は気道(鼻と口)が水面下にある場合2mゾーン(ボトムプレートから 2m以内の範囲)では失格とならずにロープを掴むことが認められる競技中鼻と口が水面下にある間にロープの 2mゾーン以外の場所を掴んだ場合1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるただし 717 項記載の例外を除く前述に関係なく競技者は競技開始時競技ロープの水面または水上部分を(すなわち手が完全に入水しない限り)ペナルティ無しに掴むことができる

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12 プロテスト(異議申し立立て) 121 キャプテン(不在の場合は競技者自身)は当該事象が起きてから最大 15 分以内または当日の結果発表後 15 分以内にジャッジにプロテスト(異議申し立立て)を行行うことができる

122 審判団は水面下での規則の違反をセーフティーダイバーまたはボトムカメラビデオのレビューから確認した場合適用可能なペナルティまたは失格を競技者およびまたはそのチームキャプテンへ直接告知するか結果発表時に当該ペナルティ失格を含めるものとする

123 プロテストがあった場合ジャッジは選手のペナルティまたは失格について以下の手順で判断する

1231 プロテストはすべて審判室で管理しひとつずつ処理する

1232 ジャッジはそれぞれのプロテストについて最初にビデオ映像を見見るビデオ映像は必要に応じ何度もまたはスローモーションで再生する

1233 判定を行行ったジャッジは事実の要約とその判定に至った経緯を他のジャッジに説明する

1234 競技者とキャプテンは公式ビデオ映像を見見て追加のコメントを付け加えることができるその後競技者とキャプテンは退室する

1235 競技者は必ず事情を聴取され関連性があれば審判団は競技者の安全および潜降と浮上の監視を担当するスタッフたちからも聴取できる

1236 審判団はプロテストについて協議できるが審判団長が課す協議の制限(例各ジャッジの発言を 1分に限定するなど)を前提とする審判団はその後各プロテストに対する無記名式投票へと進む

124 単に疑わしいだけの場合は競技者にとって有利な判定を行行わなければならない(すなわち何が起きたのかがよくわからない場合競技者にとって有利に解釈する)この場合審判団はどのパフォーマンスを考慮の対象とするかを決定する

125 審判団は遅くとも競技当日のイベントコミッティにおいて当日の競技におけるプロテストの判定結果について報告する

126 プロテスト申立立人は 50 ユーロまたは同額の現地通貨を支払わなければならないこれは審判団が競技者の正当性を認めた場合は返金金される逆に審判団が競技者の正当性を認めない(すなわち申し立立てが覆らない)場合支払金金は競技の主催者に渡されるがAIDA 世界選手権または世界記録競技会では支払金金は AIDA インターナショナルへ渡る

127 AIDA 世界選手権大会ではプロテストを行行う競技者と同じ国籍のジャッジはプロテスト処理から外れなければならない(すなわちそのプロテスト処理のあらゆる過程または審判団投票の間プロテストが処理される部屋にいてはならない)

128 審判団の決定において結果が同数となった(例えば棄権によりジャッジの人数が偶数になった)場合は審判団長の票(プロテストに参加している場合)または副審判団長(審判団長が参加していない場合)の票が 2票として数えられる

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129 決勝時のパフォーマンスに関するプロテストによって決勝がやり直しになることはない

1210 競技者は自身の競技中の環境(セーフティーダイバーや主催者の不備により競技への妨げがあったなど)に対してもプロテストを行行うことができるこの場合競技者は審判にその場で直接申し立立てることができそれが有効と認められれば競技のやり直しができるものとする(特に深度競技において)

1211 各プロテストはひとつの問題のみを扱う例えば競技者がグラブ違反およびサーフェイスプロトコル違反でペナルティを適用されている場合その競技者が両方の問題で申し立立てをしたい場合はふたつの申し立立てを行行わなければならない別々の問題はそれぞれのプロテストフォームに記載し別個のプロテストとして扱われなければならない

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13 競技審判団 131 国際大会

1311 国際大会では審判団は当該競技会で AIDA インターナショナルを代表する 2名以上の AIDA インターナショナルジャッジで構成されるものとするAIDA ランキングリストに掲載するプール競技では 1名以上深度競技では 2名以上の AIDA ジャッジがその競技をジャッジしなければならない

1312 アシスタントジャッジはAIDA インターナショナルジャッジのポジションに関連する特定の職務(公式カウントダウン深度計およびタグの管理タイムキーピング等)を補助するものでスタティック競技においてはジャッジとアシスタントジャッジを設置されることがある

1313 ジャッジはウォームアップのスタートから競技に立立ち会い以下のことを行行う

bull 競技会が競技規則どおり運営されていることの確認

bull 競技者の装備のチェック

bull 競技者のパフォーマンスのチェック

bull 競技会に関連する規則を遵守しないまたは主催者の円滑な運営や競技会の安全性を損なう競技者を失格にする

bull 競技者やスタッフの安全が脅かされた場合競技を中断させる

bull チームキャプテンから提出されたプロテストの収集(該当する場合)

1314 コンスタントウエイトフリーイマージョンにおいては1名以上のジャッジが水中で判定を行行わなければならない世界記録を上回る申告の場合その結果が世界記録として認定されるためには2名以上のジャッジが水中で判定しなければならない(34 項参照)

1315 主催者は競技会の 2週間前までに審判長を AIDA インターナショナルへ(CARS システムを通じて)告知しなければならない世界記録ステータスの競技会では当該告知は競技会の 6週間前までに AIDA インターナショナルへ告知しなければならない

132 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

1321 世界選手権においてはAIDA インターナショナルは AIDA ジャッジ IOP の条件に従い審判団を指名する審判団は 6名以上の AIDA ジャッジから構成されるジャッジ要件は下の 1333 項と 1334 項に規定されている

1322 アシスタントジャッジは競技会の通常の進行行に関し投票や決定はできないが各状況においてインターナショナルジャッジ(意思決定の際にそれを検討する者たち)へ自分たちの意見見を述べることができる

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1333 AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならないAIDA 世界選手権のジャッジはシニアジャッジ(レベル D)以上でなければならない前述に加え

(i)AIDA プール世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(ii)AIDA 深度世界選手権のジャッジはAIDA 深度競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(iii)AIDA チーム世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上AIDA 深度競技会から 30 ポイントを得ていること

1334 審判長AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならない前述に加え

a) AIDA プール世界選手権では審判長はプール競技会から最低 100 ポイントプール世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上のプールおよびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

b) AIDA 深度世界選手権では審判長は深度競技会から 100 ポイント以上深度世界記録アテンプの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の深度およびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

c) AIDA チーム世界選手権では審判長は

(i)プール競技会から最低 100 ポイントおよび深度競技会から最低 100 ポイント

(ii)深度世界記録アテンプトの最低4レコードポイントおよび深度世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の AIDA 世界選手権(プール深度およびまたはチーム)でジャッジを務めていること

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14 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ) 141 イベントコミッティ

1411 イベントコミッティは円滑な競技会運営と競技規則や運営についての質問に答える場として実施される

1412 イベントコミッティは以下のメンバーで構成される

bull 審判団

bull チームキャプテン

bull 大会主催者

競技者はイベントコミッティに参加する要望は出せるが直接発言することはできないキャプテンが競技者の代表として要望を代弁する

1413 イベントコミッティは審判団および主催者によって進行行されるその日の特定の議事を遵守する

1414 イベントコミッティは相互尊重とフェアプレイの精神に則って運営されなければならない審判団主催者または他チームのキャプテンに対して非協力力的な姿勢のキャプテンや競技者はイベントコミッティから排除されることがある

1415 イベントコミッティは次に掲げる事項を目的として競技日前日の主催者の設定した時間に開催される

bull 競技結果の発表

bull キャプテン競技者スタッフへの翌日の競技に関する一般事項(日程の再確認ローカルルール天候や特別な環境等)の伝達

bull 翌日に開催する競技の OT タイムの配布

142 競技参加標準記録(MINIMA)競技参加標準記録を設定する場合はAIDA インターナショナルが(主催者との協議により)設定するものとしそれらが適用される世界選手権開始の6か月以上前に AIDA ナショナルへ通知されなければならない

143 主催者

1431 AIDA インターナショナルに選出された大会主催者は開催 6か月前までに次に掲げる情報をAIDA インターナショナルを含むすべての関係者に送付しなければならない

bull 大会に適用される全ての規則

bull 競技会概要(開催期日イベントコミッティ大会参加費等)

bull 使用施設日時宿泊場所偶発責任等が記載された競技会実施要項

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bull 競技者ジャッジ観衆の安全のための使用される設備が記載された文書

bull 緊急時の避難救助手順が記載された文書

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull 競技会の進行行運営に関するすべての文書

bull 代替の会場となる場所の図

bull メディアに関する詳細計画と大会主催組織のスタッフの名前

1432 大会主催者は開催 5か月前までに競技会に関する詳細情報を告知する専用のウェブサイトを英語表記で開設しなければならない具体的な内容は次のとおり

bull AIDA ロゴを使用したウェブサイトと公式の競技会名

bull 競技開催地の案内図

bull AIDA インターナショナル競技規則

bull 詳細スケジュール

bull AIDA インターナショナルへの登録ページ

bull 主催者問合せ先アドレス

bull 宿泊施設(ホテル空港)

bull 競技会場付近の概要情報

bull レンタカー船の情報

bull スクーバダイビングやフリーダイビングに関するその国特有の法規則

bull メディアに対する情報(連絡先水中映像写真の入手の可否等)

1433 AIDA インターナショナルは開催 2か月前までにジャッジの立立候補を受け付け検討を経て審判団を編成しなければならない大会主催者はチームキャプテンに審判団の構成について競技会初日に通達するものとする大会主催者は審判団の開催地までの交通費および宿泊経費食事代を負担するものとする各ジャッジには自室が提供される(ただし他のジャッジまたは自分のパートナーと同室になることを了承するものとする)交通費は大会主催者より前払いにて支払われるものとし移動に関する書類はAIDA インターナショナル理事会により審判団の選出がなされてから遅くとも 10日以内に使用できるものとする主催者はAIDA インターナショナルに対し(適用可能であれば)審判団に同じ大陸の国のジャッジを50を目安に選出するよう依頼できる

1434 主催者は全ての必要な施設設備を審判団が自由に使えるようにしておかなければならない

1435 主催者は審判団がビデオをチェックするための常設のエリア(施設設備)を確保しなければならない

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1436 大会全体の責任はAIDA インターナショナルや審判団ではなく大会主催者が負うAIDAインターナショナルおよび審判団は競技者の安全に関する責任を負わないものとする

1437 イベントコミッティは競技会の前日に行行われるものとする主催者はその席においてチームキャプテンに当該競技のスタートリストを配布しなければならない

1438 主催者は大会初日(開始日)に競技者キャプテン主催者審判団メディアセーフティスクーバーフリーダーバー医療救急スタッフによる情報共有化のためのミーティングを開催しなければならないこのミーティングを通じ主催者は大会の詳細情報特にイベントコミッティの開催スケジュールおよび競技結果発表の日時について説明する

1439 大会主催者は報道関係者がトレーニング日および競技日に水中撮影(ビデオあるいはスチール)をするために水に入れるよう配慮し施設を用意しなければならない

14310 大会主催者は競技者が記入するための申告用紙を用意する

14311 AIDA インターナショナル理事会により指名された委員会は(一人の AIDA からの代表に対して)主催者の費用で競技会の 2か月前までに以下に掲げる事項について主催者と確認する

bull 宿泊スケジュール資材調達などが計画どおりに進んでいるか

bull セーフティーフリーダイバースクーバダイバーのリーダーと共にイベント全体の安全管理の準備ができているか

bull 施設とその管理状況

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull メディアに関する詳細計画とメディア担当スタッフの決定

14312 この委員会は1名以上の審判団のメンバー(または AIDA インターナショナル委員会に指名されたその他の者)から成り問題を整理し必要な解決策を見見つけるために主催者と緊密に連携をとりながら効率的な組織運営を目指すものとするこの委員会はAIDA インターナショナル理事会へ直接報告する

14313 審判長と副審判長または 2名の指名されたジャッジは公式アクティビティの開始日(大会初日)の 3日前までには現地に到着していなければならない

14314 大会主催者は自国の然るべき機関または AIDA インターナショナルに依頼しドーピングテストを実施することが義務付けられる主催者はこれらの手続きと試験(キットを含む)の費用を支払うものとする競技者が選ばれる条件は審判団の裁量にゆだねられるただし各種目の優勝者および世界記録を上回った競技者は男女女ともに必ずテストを受けるものとするまた一般に主催者は全ての 1位と 2位の競技者と競技日ごとにランダムに選択された 2人の競技者を検査する準備をしなければならない

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14315 大会主催者は各種目とも1名以上の「オープナー」を設けることが望ましい審判団はセーフティーダイバーまたは有能なフリーダイバーの中から「オープナー」を指名することができる「オープナー」はそれぞれの能力力の範囲内で競技ゾーンを公式に確認し主催者の慣らしを行行う「オープナー」は競技者と同条件で試技をすることになるが必ずしも競技者でなくともよい決勝と予選は同じ日に開催されても別の大会として見見なされしたがってそれぞれでオープナーを設ける決勝に進出していない予選出場者が決勝の「オープナー」として試技をすることは認められる「オープナー」としての記録は世界記録としては認められない

14316 大会主催者はすべての競技者の ID ナンバーを設定する競技者は競技中必ず IDナンバーが明確に分かるようにしなければならないID ナンバーのリストは報道関係者とキャプテンに配布される

14317 大会主催者はセーフティーダイバージャッジおよびその他オフィシャルスタッフ全員に対して競技中も視認しやすい ID システムを提供しなければならない

14318 公式深度計は正確な測定のため競技が始まる前までに測定済みのロープで確認調整されなければならない

144 雑則

1441 主催者または競技者のスポンサーに関連する制限事項によって大会運営に支障があってはならない

1442 イベントコミッティでは公認メディアの人数と位置について明確にしなければならないAIDA に指定されたカメラマンおよびまたはビデオグラファーは全てのメディアゾーンおよび深度競技用の全ての競技エリアへ立立ち入ることができる(当該者は競技の進行行に干渉してはならない)

1443 AIDA インターナショナルおよび大会主催者は競技者が競技規則を遵守しないために生じた事故について責任を負わない

1444 現競技規則は世界選手権開催の 3か月前以降は変更しないものとする

1445 競技規則において明示されていない事項についてはジャッジのみが判断を下すことができる

145 スタートの最小インターバルAIDA 世界選手権の深度競技では競技の最短インターバルは 9分(100m 以上の潜水は 10 分が推奨される)なければならないただし80mに満たない潜水の最短インターバルは 8分とし50m未満の潜水での最短インターバルは 7分とする

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用語集 AIDA カレンダーAIDA のウェブサイトには様々な目的のカレンダーが掲載されている競技記録アテンプトインストラクターコースジャッジコースこれらのカレンダーは以下に掲載されている

CARS競技会発表およびランキングシステム最新の AIDA 競技会と記録アテンプトデータが蓄積されたオンラインアプリケーション以下の二つで構成されている

a) 競技会の発表 httpcarsaidainternationalorgcalendarannounce-competition

b) ランキング(すなわち結果) httprankingaidainternationalorg

CNFコンスタントウエイトウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

CWTコンスタントウエイトウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DNFダイナミックウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DYNダイナミックウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

FIMフリーイマージョン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

IOP本 AIDA ジャッジインターナルオペレーションと手順

JOSジャッジオンラインシステム最新の AIDA ジャッジ情報が蓄積されているオンラインアプリケーションAIDA のウェブサイト httpjudgesaidainternationalorg にある

STAスタティック httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

Page 32: AIDA International Competition Rules v14.0J-60522-2...らない。AIDAインターナショナル理事会は、その競技会が条件を満たしているかどうかにつ いて判断を下すことができる。

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7172 競技者は潜水中ロープをガイドとして使うことは認められるが推進のためのサポートとして使った場合ペナルティが適用されるただしスタート時に競技ロープの水上か水面部を掴むことは許されるこれは競技者の身体や開いた掌がロープに接触することは許容されるという意味であり競技者がロープを保持するまたはロープをサポートとして使った場合はペナルティが適用されるただしそれが 2mゾーンの猶予内であれば競技者は自由に手を動かすこともロープを掴むこともできる2mゾーンは明確に区別できるように印を付けておかなければならない前述に関係なく競技者は競技の最後の水面への浮上のための動作に関連して競技ロープの水面または水上部分を掴み引っ張ることができこの行行為はペナルティとならない

718 競技者は潜水前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートその他サポートポイントからの助走をつけたあらゆるスタートを禁止する

719 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならないボトムプレートの仕様は技術資料(3章)に明記されている

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

72 国際大会

721 競技者はCWT の競技会でフィンを使わずに泳ぐことは可能であるCNF の競技会ではいかなるフィンの使用も許されない競技会が CWTCNF として公式発表された場合競技者はフィンの使用の有無を選択することができるが一つの競技会として結果表は一つになるAIDA ランキングにおいてはそれぞれの種目の結果として記載される競技会がCWT-CNF として公式発表された場合競技者はどちらの競技に出場するかを選択する事ができる競技会は 2つの独立立したものとして扱われ結果表も別々になる競技会が単独種目として公式発表された場合は混合種目としては扱えない

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722 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する(天候メディア報道を含む大会の環境は審判団の判断材料となる)

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行わなければならない

7231 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

7232 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)の入水と水面からの離脱は競技の開始とみなす

724 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

725 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

726 競技エリアには競技者パートナー(キャプテンコーチ)審判セーフティーフリーダイバー以外は立立ち入ることができない

727 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

728 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

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73 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

731 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

732 予備

733 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

74 競技会における世界記録

741 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

75 世界記録アテンプト

751 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの3ヶ月前から2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

752 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

753 予備

754 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

755 予備

756 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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8 フリーイマージョン 81 概要

811 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

812 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助する

812 パートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

813 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

814 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止する

815 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

816 競技者はタグを水面に持ち帰りジャッジに示さなければならない

817 競技者はロープを手繰るか又は自力力で泳いで潜降浮上しなければならない

818 競技者は潜行行前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートまたはその他サポートポイントからの勢いをつけたいかなるスタートも禁止する

819 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならない

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

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bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

82 国際大会

821 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

8221 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

8222 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)のいかなる入水および水面からの離脱も競技の開始とみなす

823 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

824 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3 つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

825 パフォーマンスエリアは以下の人員のみアクセス可能競技者そのパートナー(キャプテンコーチ)ジャッジおよびセーフティーフリーダイバー

826 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

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bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

827 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

83 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

831 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

832 予備

823 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

84 競技会における世界記録

841 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

85 世界記録アテンプト

851 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

852 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

853 予備

854 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

855 予備

856 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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9 バリアブルウェイト(VWT) 91 概要

911 AIDA インターナショナルはバリアブルウェイトを競技会の正式種目として認定しない

912 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

92 世界記録アテンプト

921 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

922 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

923 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull ダイビングスーツの厚みは競技会場が海水の場合は 7mm淡水の場合は 9mmを上回ってはならない

bull ウェットスーツがセパレートタイプの場合脇の下から股の部分に限り二重になっていてもよい

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull モーターエンジンプロペラ等推進力力を補助する機器の使用を禁止するビーフィンまたはモノフィンの使用は許可する

bull 競技者は固定されたロープを潜降しなければならない競技者はロープのボトムウエイトをバラストとして利用し潜降することはできない(すなわち「ボトムウエイトに乗る行行為」は許可されない)

924 その他浮上を補助する装置等は大会の AIDA インターナショナルジャッジが AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者およびまたはスポーツオフィサーと協議の上禁止する

925 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

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926 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

927 競技者は自らの力力によるビーフィンモノフィンおよびまたはロープを手繰ることによって浮上しなければならない浮上を補助するインフレータブルまたはメカニカルなシステムの使用は禁止する

928 予備

929 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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10 ノーリミッツ(NLT) 101 概要

1011 AIDA インターナショナルはノーリミッツを競技会の正式種目として認定しない

1012 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

102 世界記録アテンプト

1021 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

1022 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

1023 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull 浮上の場合にはモーターエンジンプロペラ等を補助する機器の使用を許可する潜降にはウエイト付スレッド以外推進を補助する器材の使用は禁止する

1024 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

1025 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

1026 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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11 ペナルティ 111 以下に記載する間違いを犯した場合失格とはならないがペナルティが適用される負の数は AIDA 記録として認められない

112 ペナルティのない記録のみが AIDA 世界記録大陸記録として公認される

113 OT より早く競技を開始した場合5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

114 プール競技において競技者が定められた時間(STADYNDNF では OT から 10 秒以内)を超えて競技開始した場合OT から 30 秒までは5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される30 秒を超過した場合は失格となりスタートが許されない

115 申告(AP)と結果(RP)の差によるペナルティ

1151 スタティック競技(STA)において結果が申告時間を下回った時5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=5 分 35 秒結果(RP)=5分 4 秒

申告と結果の差=31 秒

ペナルティ=7ポイント

最終ポイント=608-7=538 ポイント

1152 ダイナミック競技(DYNDNF)において結果が申告距離を下回った場合1mにつき 05 ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=100m結果(RP)=89m

申告と結果の差=11m

ペナルティ11x05=55 ポイント

最終ポイント445(89m)-55(11m)=39 ポイント

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1153 深度競技(CWTCNFFIM)において深度計が申告より浅い深度を示した場合結果と申告深度の差 1mにつき 1ポイントのペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではない

計算例

申告=50m結果(深度計の読み)=465m

実際の結果=465rarr結果=46m

ペナルティ

bull 申告と結果の差50m-46m=4mペナルティは 4ポイント

bull タグを持ち帰らないペナルティは 1ポイント

最終ポイント46-5=41 ポイント

116 ダイナミック競技(DYNDNF)特有のペナルティ

1161 スタート時及びターン時に身体のいかなる部分も壁にタッチしなかった場合は1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるまたターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格とする

1162 競技者は選手が身体の一部が水面に出たままレーンを泳ぎ切った水面に出たまま全競技を行行った場合失格となるこの規則に違反した場合は失格となる前述に限らず水面でアームリカバリーを行行った場合は失格となる【アームリカバリークロールの様な動きで腕を体の脚の方から頭の方に戻す動作】

1163 競技者が競技中に身体をサポートするもの(壁コースローププールの底等)につかまったり押したりした場合は5ポイントのペナルティが適用されるただし競技者が浮上に際してプールのエッジまたはロープを掴むことはペナルティの対象とならないものとする

117 深度競技(CWTCNFFIM)特有のペナルティ

1171 競技者が競技中に安全上の理由以外でセーフティーラニヤードを外した場合は10ポイントのペナルティが適用される

1172 競技者がタグをジャッジに渡せなかった場合は1ポイントのペナルティが適用される

118 コンスタント競技(CWTCNF)特有のペナルティ

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1181 競技者は気道(鼻と口)が水面下にある場合2mゾーン(ボトムプレートから 2m以内の範囲)では失格とならずにロープを掴むことが認められる競技中鼻と口が水面下にある間にロープの 2mゾーン以外の場所を掴んだ場合1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるただし 717 項記載の例外を除く前述に関係なく競技者は競技開始時競技ロープの水面または水上部分を(すなわち手が完全に入水しない限り)ペナルティ無しに掴むことができる

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12 プロテスト(異議申し立立て) 121 キャプテン(不在の場合は競技者自身)は当該事象が起きてから最大 15 分以内または当日の結果発表後 15 分以内にジャッジにプロテスト(異議申し立立て)を行行うことができる

122 審判団は水面下での規則の違反をセーフティーダイバーまたはボトムカメラビデオのレビューから確認した場合適用可能なペナルティまたは失格を競技者およびまたはそのチームキャプテンへ直接告知するか結果発表時に当該ペナルティ失格を含めるものとする

123 プロテストがあった場合ジャッジは選手のペナルティまたは失格について以下の手順で判断する

1231 プロテストはすべて審判室で管理しひとつずつ処理する

1232 ジャッジはそれぞれのプロテストについて最初にビデオ映像を見見るビデオ映像は必要に応じ何度もまたはスローモーションで再生する

1233 判定を行行ったジャッジは事実の要約とその判定に至った経緯を他のジャッジに説明する

1234 競技者とキャプテンは公式ビデオ映像を見見て追加のコメントを付け加えることができるその後競技者とキャプテンは退室する

1235 競技者は必ず事情を聴取され関連性があれば審判団は競技者の安全および潜降と浮上の監視を担当するスタッフたちからも聴取できる

1236 審判団はプロテストについて協議できるが審判団長が課す協議の制限(例各ジャッジの発言を 1分に限定するなど)を前提とする審判団はその後各プロテストに対する無記名式投票へと進む

124 単に疑わしいだけの場合は競技者にとって有利な判定を行行わなければならない(すなわち何が起きたのかがよくわからない場合競技者にとって有利に解釈する)この場合審判団はどのパフォーマンスを考慮の対象とするかを決定する

125 審判団は遅くとも競技当日のイベントコミッティにおいて当日の競技におけるプロテストの判定結果について報告する

126 プロテスト申立立人は 50 ユーロまたは同額の現地通貨を支払わなければならないこれは審判団が競技者の正当性を認めた場合は返金金される逆に審判団が競技者の正当性を認めない(すなわち申し立立てが覆らない)場合支払金金は競技の主催者に渡されるがAIDA 世界選手権または世界記録競技会では支払金金は AIDA インターナショナルへ渡る

127 AIDA 世界選手権大会ではプロテストを行行う競技者と同じ国籍のジャッジはプロテスト処理から外れなければならない(すなわちそのプロテスト処理のあらゆる過程または審判団投票の間プロテストが処理される部屋にいてはならない)

128 審判団の決定において結果が同数となった(例えば棄権によりジャッジの人数が偶数になった)場合は審判団長の票(プロテストに参加している場合)または副審判団長(審判団長が参加していない場合)の票が 2票として数えられる

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129 決勝時のパフォーマンスに関するプロテストによって決勝がやり直しになることはない

1210 競技者は自身の競技中の環境(セーフティーダイバーや主催者の不備により競技への妨げがあったなど)に対してもプロテストを行行うことができるこの場合競技者は審判にその場で直接申し立立てることができそれが有効と認められれば競技のやり直しができるものとする(特に深度競技において)

1211 各プロテストはひとつの問題のみを扱う例えば競技者がグラブ違反およびサーフェイスプロトコル違反でペナルティを適用されている場合その競技者が両方の問題で申し立立てをしたい場合はふたつの申し立立てを行行わなければならない別々の問題はそれぞれのプロテストフォームに記載し別個のプロテストとして扱われなければならない

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13 競技審判団 131 国際大会

1311 国際大会では審判団は当該競技会で AIDA インターナショナルを代表する 2名以上の AIDA インターナショナルジャッジで構成されるものとするAIDA ランキングリストに掲載するプール競技では 1名以上深度競技では 2名以上の AIDA ジャッジがその競技をジャッジしなければならない

1312 アシスタントジャッジはAIDA インターナショナルジャッジのポジションに関連する特定の職務(公式カウントダウン深度計およびタグの管理タイムキーピング等)を補助するものでスタティック競技においてはジャッジとアシスタントジャッジを設置されることがある

1313 ジャッジはウォームアップのスタートから競技に立立ち会い以下のことを行行う

bull 競技会が競技規則どおり運営されていることの確認

bull 競技者の装備のチェック

bull 競技者のパフォーマンスのチェック

bull 競技会に関連する規則を遵守しないまたは主催者の円滑な運営や競技会の安全性を損なう競技者を失格にする

bull 競技者やスタッフの安全が脅かされた場合競技を中断させる

bull チームキャプテンから提出されたプロテストの収集(該当する場合)

1314 コンスタントウエイトフリーイマージョンにおいては1名以上のジャッジが水中で判定を行行わなければならない世界記録を上回る申告の場合その結果が世界記録として認定されるためには2名以上のジャッジが水中で判定しなければならない(34 項参照)

1315 主催者は競技会の 2週間前までに審判長を AIDA インターナショナルへ(CARS システムを通じて)告知しなければならない世界記録ステータスの競技会では当該告知は競技会の 6週間前までに AIDA インターナショナルへ告知しなければならない

132 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

1321 世界選手権においてはAIDA インターナショナルは AIDA ジャッジ IOP の条件に従い審判団を指名する審判団は 6名以上の AIDA ジャッジから構成されるジャッジ要件は下の 1333 項と 1334 項に規定されている

1322 アシスタントジャッジは競技会の通常の進行行に関し投票や決定はできないが各状況においてインターナショナルジャッジ(意思決定の際にそれを検討する者たち)へ自分たちの意見見を述べることができる

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1333 AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならないAIDA 世界選手権のジャッジはシニアジャッジ(レベル D)以上でなければならない前述に加え

(i)AIDA プール世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(ii)AIDA 深度世界選手権のジャッジはAIDA 深度競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(iii)AIDA チーム世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上AIDA 深度競技会から 30 ポイントを得ていること

1334 審判長AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならない前述に加え

a) AIDA プール世界選手権では審判長はプール競技会から最低 100 ポイントプール世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上のプールおよびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

b) AIDA 深度世界選手権では審判長は深度競技会から 100 ポイント以上深度世界記録アテンプの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の深度およびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

c) AIDA チーム世界選手権では審判長は

(i)プール競技会から最低 100 ポイントおよび深度競技会から最低 100 ポイント

(ii)深度世界記録アテンプトの最低4レコードポイントおよび深度世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の AIDA 世界選手権(プール深度およびまたはチーム)でジャッジを務めていること

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14 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ) 141 イベントコミッティ

1411 イベントコミッティは円滑な競技会運営と競技規則や運営についての質問に答える場として実施される

1412 イベントコミッティは以下のメンバーで構成される

bull 審判団

bull チームキャプテン

bull 大会主催者

競技者はイベントコミッティに参加する要望は出せるが直接発言することはできないキャプテンが競技者の代表として要望を代弁する

1413 イベントコミッティは審判団および主催者によって進行行されるその日の特定の議事を遵守する

1414 イベントコミッティは相互尊重とフェアプレイの精神に則って運営されなければならない審判団主催者または他チームのキャプテンに対して非協力力的な姿勢のキャプテンや競技者はイベントコミッティから排除されることがある

1415 イベントコミッティは次に掲げる事項を目的として競技日前日の主催者の設定した時間に開催される

bull 競技結果の発表

bull キャプテン競技者スタッフへの翌日の競技に関する一般事項(日程の再確認ローカルルール天候や特別な環境等)の伝達

bull 翌日に開催する競技の OT タイムの配布

142 競技参加標準記録(MINIMA)競技参加標準記録を設定する場合はAIDA インターナショナルが(主催者との協議により)設定するものとしそれらが適用される世界選手権開始の6か月以上前に AIDA ナショナルへ通知されなければならない

143 主催者

1431 AIDA インターナショナルに選出された大会主催者は開催 6か月前までに次に掲げる情報をAIDA インターナショナルを含むすべての関係者に送付しなければならない

bull 大会に適用される全ての規則

bull 競技会概要(開催期日イベントコミッティ大会参加費等)

bull 使用施設日時宿泊場所偶発責任等が記載された競技会実施要項

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bull 競技者ジャッジ観衆の安全のための使用される設備が記載された文書

bull 緊急時の避難救助手順が記載された文書

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull 競技会の進行行運営に関するすべての文書

bull 代替の会場となる場所の図

bull メディアに関する詳細計画と大会主催組織のスタッフの名前

1432 大会主催者は開催 5か月前までに競技会に関する詳細情報を告知する専用のウェブサイトを英語表記で開設しなければならない具体的な内容は次のとおり

bull AIDA ロゴを使用したウェブサイトと公式の競技会名

bull 競技開催地の案内図

bull AIDA インターナショナル競技規則

bull 詳細スケジュール

bull AIDA インターナショナルへの登録ページ

bull 主催者問合せ先アドレス

bull 宿泊施設(ホテル空港)

bull 競技会場付近の概要情報

bull レンタカー船の情報

bull スクーバダイビングやフリーダイビングに関するその国特有の法規則

bull メディアに対する情報(連絡先水中映像写真の入手の可否等)

1433 AIDA インターナショナルは開催 2か月前までにジャッジの立立候補を受け付け検討を経て審判団を編成しなければならない大会主催者はチームキャプテンに審判団の構成について競技会初日に通達するものとする大会主催者は審判団の開催地までの交通費および宿泊経費食事代を負担するものとする各ジャッジには自室が提供される(ただし他のジャッジまたは自分のパートナーと同室になることを了承するものとする)交通費は大会主催者より前払いにて支払われるものとし移動に関する書類はAIDA インターナショナル理事会により審判団の選出がなされてから遅くとも 10日以内に使用できるものとする主催者はAIDA インターナショナルに対し(適用可能であれば)審判団に同じ大陸の国のジャッジを50を目安に選出するよう依頼できる

1434 主催者は全ての必要な施設設備を審判団が自由に使えるようにしておかなければならない

1435 主催者は審判団がビデオをチェックするための常設のエリア(施設設備)を確保しなければならない

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1436 大会全体の責任はAIDA インターナショナルや審判団ではなく大会主催者が負うAIDAインターナショナルおよび審判団は競技者の安全に関する責任を負わないものとする

1437 イベントコミッティは競技会の前日に行行われるものとする主催者はその席においてチームキャプテンに当該競技のスタートリストを配布しなければならない

1438 主催者は大会初日(開始日)に競技者キャプテン主催者審判団メディアセーフティスクーバーフリーダーバー医療救急スタッフによる情報共有化のためのミーティングを開催しなければならないこのミーティングを通じ主催者は大会の詳細情報特にイベントコミッティの開催スケジュールおよび競技結果発表の日時について説明する

1439 大会主催者は報道関係者がトレーニング日および競技日に水中撮影(ビデオあるいはスチール)をするために水に入れるよう配慮し施設を用意しなければならない

14310 大会主催者は競技者が記入するための申告用紙を用意する

14311 AIDA インターナショナル理事会により指名された委員会は(一人の AIDA からの代表に対して)主催者の費用で競技会の 2か月前までに以下に掲げる事項について主催者と確認する

bull 宿泊スケジュール資材調達などが計画どおりに進んでいるか

bull セーフティーフリーダイバースクーバダイバーのリーダーと共にイベント全体の安全管理の準備ができているか

bull 施設とその管理状況

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull メディアに関する詳細計画とメディア担当スタッフの決定

14312 この委員会は1名以上の審判団のメンバー(または AIDA インターナショナル委員会に指名されたその他の者)から成り問題を整理し必要な解決策を見見つけるために主催者と緊密に連携をとりながら効率的な組織運営を目指すものとするこの委員会はAIDA インターナショナル理事会へ直接報告する

14313 審判長と副審判長または 2名の指名されたジャッジは公式アクティビティの開始日(大会初日)の 3日前までには現地に到着していなければならない

14314 大会主催者は自国の然るべき機関または AIDA インターナショナルに依頼しドーピングテストを実施することが義務付けられる主催者はこれらの手続きと試験(キットを含む)の費用を支払うものとする競技者が選ばれる条件は審判団の裁量にゆだねられるただし各種目の優勝者および世界記録を上回った競技者は男女女ともに必ずテストを受けるものとするまた一般に主催者は全ての 1位と 2位の競技者と競技日ごとにランダムに選択された 2人の競技者を検査する準備をしなければならない

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14315 大会主催者は各種目とも1名以上の「オープナー」を設けることが望ましい審判団はセーフティーダイバーまたは有能なフリーダイバーの中から「オープナー」を指名することができる「オープナー」はそれぞれの能力力の範囲内で競技ゾーンを公式に確認し主催者の慣らしを行行う「オープナー」は競技者と同条件で試技をすることになるが必ずしも競技者でなくともよい決勝と予選は同じ日に開催されても別の大会として見見なされしたがってそれぞれでオープナーを設ける決勝に進出していない予選出場者が決勝の「オープナー」として試技をすることは認められる「オープナー」としての記録は世界記録としては認められない

14316 大会主催者はすべての競技者の ID ナンバーを設定する競技者は競技中必ず IDナンバーが明確に分かるようにしなければならないID ナンバーのリストは報道関係者とキャプテンに配布される

14317 大会主催者はセーフティーダイバージャッジおよびその他オフィシャルスタッフ全員に対して競技中も視認しやすい ID システムを提供しなければならない

14318 公式深度計は正確な測定のため競技が始まる前までに測定済みのロープで確認調整されなければならない

144 雑則

1441 主催者または競技者のスポンサーに関連する制限事項によって大会運営に支障があってはならない

1442 イベントコミッティでは公認メディアの人数と位置について明確にしなければならないAIDA に指定されたカメラマンおよびまたはビデオグラファーは全てのメディアゾーンおよび深度競技用の全ての競技エリアへ立立ち入ることができる(当該者は競技の進行行に干渉してはならない)

1443 AIDA インターナショナルおよび大会主催者は競技者が競技規則を遵守しないために生じた事故について責任を負わない

1444 現競技規則は世界選手権開催の 3か月前以降は変更しないものとする

1445 競技規則において明示されていない事項についてはジャッジのみが判断を下すことができる

145 スタートの最小インターバルAIDA 世界選手権の深度競技では競技の最短インターバルは 9分(100m 以上の潜水は 10 分が推奨される)なければならないただし80mに満たない潜水の最短インターバルは 8分とし50m未満の潜水での最短インターバルは 7分とする

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用語集 AIDA カレンダーAIDA のウェブサイトには様々な目的のカレンダーが掲載されている競技記録アテンプトインストラクターコースジャッジコースこれらのカレンダーは以下に掲載されている

CARS競技会発表およびランキングシステム最新の AIDA 競技会と記録アテンプトデータが蓄積されたオンラインアプリケーション以下の二つで構成されている

a) 競技会の発表 httpcarsaidainternationalorgcalendarannounce-competition

b) ランキング(すなわち結果) httprankingaidainternationalorg

CNFコンスタントウエイトウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

CWTコンスタントウエイトウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DNFダイナミックウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DYNダイナミックウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

FIMフリーイマージョン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

IOP本 AIDA ジャッジインターナルオペレーションと手順

JOSジャッジオンラインシステム最新の AIDA ジャッジ情報が蓄積されているオンラインアプリケーションAIDA のウェブサイト httpjudgesaidainternationalorg にある

STAスタティック httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

Page 33: AIDA International Competition Rules v14.0J-60522-2...らない。AIDAインターナショナル理事会は、その競技会が条件を満たしているかどうかにつ いて判断を下すことができる。

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722 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する(天候メディア報道を含む大会の環境は審判団の判断材料となる)

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいコンスタントウエイト競技が数日間に亘る場合申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行わなければならない

7231 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

7232 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)の入水と水面からの離脱は競技の開始とみなす

724 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

725 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

726 競技エリアには競技者パートナー(キャプテンコーチ)審判セーフティーフリーダイバー以外は立立ち入ることができない

727 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

728 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

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73 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

731 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

732 予備

733 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

74 競技会における世界記録

741 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

75 世界記録アテンプト

751 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの3ヶ月前から2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

752 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

753 予備

754 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

755 予備

756 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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8 フリーイマージョン 81 概要

811 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

812 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助する

812 パートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

813 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

814 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止する

815 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

816 競技者はタグを水面に持ち帰りジャッジに示さなければならない

817 競技者はロープを手繰るか又は自力力で泳いで潜降浮上しなければならない

818 競技者は潜行行前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートまたはその他サポートポイントからの勢いをつけたいかなるスタートも禁止する

819 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならない

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

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bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

82 国際大会

821 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

8221 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

8222 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)のいかなる入水および水面からの離脱も競技の開始とみなす

823 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

824 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3 つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

825 パフォーマンスエリアは以下の人員のみアクセス可能競技者そのパートナー(キャプテンコーチ)ジャッジおよびセーフティーフリーダイバー

826 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

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bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

827 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

83 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

831 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

832 予備

823 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

84 競技会における世界記録

841 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

85 世界記録アテンプト

851 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

852 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

853 予備

854 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

855 予備

856 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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9 バリアブルウェイト(VWT) 91 概要

911 AIDA インターナショナルはバリアブルウェイトを競技会の正式種目として認定しない

912 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

92 世界記録アテンプト

921 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

922 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

923 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull ダイビングスーツの厚みは競技会場が海水の場合は 7mm淡水の場合は 9mmを上回ってはならない

bull ウェットスーツがセパレートタイプの場合脇の下から股の部分に限り二重になっていてもよい

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull モーターエンジンプロペラ等推進力力を補助する機器の使用を禁止するビーフィンまたはモノフィンの使用は許可する

bull 競技者は固定されたロープを潜降しなければならない競技者はロープのボトムウエイトをバラストとして利用し潜降することはできない(すなわち「ボトムウエイトに乗る行行為」は許可されない)

924 その他浮上を補助する装置等は大会の AIDA インターナショナルジャッジが AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者およびまたはスポーツオフィサーと協議の上禁止する

925 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

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926 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

927 競技者は自らの力力によるビーフィンモノフィンおよびまたはロープを手繰ることによって浮上しなければならない浮上を補助するインフレータブルまたはメカニカルなシステムの使用は禁止する

928 予備

929 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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10 ノーリミッツ(NLT) 101 概要

1011 AIDA インターナショナルはノーリミッツを競技会の正式種目として認定しない

1012 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

102 世界記録アテンプト

1021 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

1022 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

1023 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull 浮上の場合にはモーターエンジンプロペラ等を補助する機器の使用を許可する潜降にはウエイト付スレッド以外推進を補助する器材の使用は禁止する

1024 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

1025 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

1026 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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11 ペナルティ 111 以下に記載する間違いを犯した場合失格とはならないがペナルティが適用される負の数は AIDA 記録として認められない

112 ペナルティのない記録のみが AIDA 世界記録大陸記録として公認される

113 OT より早く競技を開始した場合5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

114 プール競技において競技者が定められた時間(STADYNDNF では OT から 10 秒以内)を超えて競技開始した場合OT から 30 秒までは5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される30 秒を超過した場合は失格となりスタートが許されない

115 申告(AP)と結果(RP)の差によるペナルティ

1151 スタティック競技(STA)において結果が申告時間を下回った時5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=5 分 35 秒結果(RP)=5分 4 秒

申告と結果の差=31 秒

ペナルティ=7ポイント

最終ポイント=608-7=538 ポイント

1152 ダイナミック競技(DYNDNF)において結果が申告距離を下回った場合1mにつき 05 ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=100m結果(RP)=89m

申告と結果の差=11m

ペナルティ11x05=55 ポイント

最終ポイント445(89m)-55(11m)=39 ポイント

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1153 深度競技(CWTCNFFIM)において深度計が申告より浅い深度を示した場合結果と申告深度の差 1mにつき 1ポイントのペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではない

計算例

申告=50m結果(深度計の読み)=465m

実際の結果=465rarr結果=46m

ペナルティ

bull 申告と結果の差50m-46m=4mペナルティは 4ポイント

bull タグを持ち帰らないペナルティは 1ポイント

最終ポイント46-5=41 ポイント

116 ダイナミック競技(DYNDNF)特有のペナルティ

1161 スタート時及びターン時に身体のいかなる部分も壁にタッチしなかった場合は1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるまたターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格とする

1162 競技者は選手が身体の一部が水面に出たままレーンを泳ぎ切った水面に出たまま全競技を行行った場合失格となるこの規則に違反した場合は失格となる前述に限らず水面でアームリカバリーを行行った場合は失格となる【アームリカバリークロールの様な動きで腕を体の脚の方から頭の方に戻す動作】

1163 競技者が競技中に身体をサポートするもの(壁コースローププールの底等)につかまったり押したりした場合は5ポイントのペナルティが適用されるただし競技者が浮上に際してプールのエッジまたはロープを掴むことはペナルティの対象とならないものとする

117 深度競技(CWTCNFFIM)特有のペナルティ

1171 競技者が競技中に安全上の理由以外でセーフティーラニヤードを外した場合は10ポイントのペナルティが適用される

1172 競技者がタグをジャッジに渡せなかった場合は1ポイントのペナルティが適用される

118 コンスタント競技(CWTCNF)特有のペナルティ

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1181 競技者は気道(鼻と口)が水面下にある場合2mゾーン(ボトムプレートから 2m以内の範囲)では失格とならずにロープを掴むことが認められる競技中鼻と口が水面下にある間にロープの 2mゾーン以外の場所を掴んだ場合1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるただし 717 項記載の例外を除く前述に関係なく競技者は競技開始時競技ロープの水面または水上部分を(すなわち手が完全に入水しない限り)ペナルティ無しに掴むことができる

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12 プロテスト(異議申し立立て) 121 キャプテン(不在の場合は競技者自身)は当該事象が起きてから最大 15 分以内または当日の結果発表後 15 分以内にジャッジにプロテスト(異議申し立立て)を行行うことができる

122 審判団は水面下での規則の違反をセーフティーダイバーまたはボトムカメラビデオのレビューから確認した場合適用可能なペナルティまたは失格を競技者およびまたはそのチームキャプテンへ直接告知するか結果発表時に当該ペナルティ失格を含めるものとする

123 プロテストがあった場合ジャッジは選手のペナルティまたは失格について以下の手順で判断する

1231 プロテストはすべて審判室で管理しひとつずつ処理する

1232 ジャッジはそれぞれのプロテストについて最初にビデオ映像を見見るビデオ映像は必要に応じ何度もまたはスローモーションで再生する

1233 判定を行行ったジャッジは事実の要約とその判定に至った経緯を他のジャッジに説明する

1234 競技者とキャプテンは公式ビデオ映像を見見て追加のコメントを付け加えることができるその後競技者とキャプテンは退室する

1235 競技者は必ず事情を聴取され関連性があれば審判団は競技者の安全および潜降と浮上の監視を担当するスタッフたちからも聴取できる

1236 審判団はプロテストについて協議できるが審判団長が課す協議の制限(例各ジャッジの発言を 1分に限定するなど)を前提とする審判団はその後各プロテストに対する無記名式投票へと進む

124 単に疑わしいだけの場合は競技者にとって有利な判定を行行わなければならない(すなわち何が起きたのかがよくわからない場合競技者にとって有利に解釈する)この場合審判団はどのパフォーマンスを考慮の対象とするかを決定する

125 審判団は遅くとも競技当日のイベントコミッティにおいて当日の競技におけるプロテストの判定結果について報告する

126 プロテスト申立立人は 50 ユーロまたは同額の現地通貨を支払わなければならないこれは審判団が競技者の正当性を認めた場合は返金金される逆に審判団が競技者の正当性を認めない(すなわち申し立立てが覆らない)場合支払金金は競技の主催者に渡されるがAIDA 世界選手権または世界記録競技会では支払金金は AIDA インターナショナルへ渡る

127 AIDA 世界選手権大会ではプロテストを行行う競技者と同じ国籍のジャッジはプロテスト処理から外れなければならない(すなわちそのプロテスト処理のあらゆる過程または審判団投票の間プロテストが処理される部屋にいてはならない)

128 審判団の決定において結果が同数となった(例えば棄権によりジャッジの人数が偶数になった)場合は審判団長の票(プロテストに参加している場合)または副審判団長(審判団長が参加していない場合)の票が 2票として数えられる

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129 決勝時のパフォーマンスに関するプロテストによって決勝がやり直しになることはない

1210 競技者は自身の競技中の環境(セーフティーダイバーや主催者の不備により競技への妨げがあったなど)に対してもプロテストを行行うことができるこの場合競技者は審判にその場で直接申し立立てることができそれが有効と認められれば競技のやり直しができるものとする(特に深度競技において)

1211 各プロテストはひとつの問題のみを扱う例えば競技者がグラブ違反およびサーフェイスプロトコル違反でペナルティを適用されている場合その競技者が両方の問題で申し立立てをしたい場合はふたつの申し立立てを行行わなければならない別々の問題はそれぞれのプロテストフォームに記載し別個のプロテストとして扱われなければならない

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13 競技審判団 131 国際大会

1311 国際大会では審判団は当該競技会で AIDA インターナショナルを代表する 2名以上の AIDA インターナショナルジャッジで構成されるものとするAIDA ランキングリストに掲載するプール競技では 1名以上深度競技では 2名以上の AIDA ジャッジがその競技をジャッジしなければならない

1312 アシスタントジャッジはAIDA インターナショナルジャッジのポジションに関連する特定の職務(公式カウントダウン深度計およびタグの管理タイムキーピング等)を補助するものでスタティック競技においてはジャッジとアシスタントジャッジを設置されることがある

1313 ジャッジはウォームアップのスタートから競技に立立ち会い以下のことを行行う

bull 競技会が競技規則どおり運営されていることの確認

bull 競技者の装備のチェック

bull 競技者のパフォーマンスのチェック

bull 競技会に関連する規則を遵守しないまたは主催者の円滑な運営や競技会の安全性を損なう競技者を失格にする

bull 競技者やスタッフの安全が脅かされた場合競技を中断させる

bull チームキャプテンから提出されたプロテストの収集(該当する場合)

1314 コンスタントウエイトフリーイマージョンにおいては1名以上のジャッジが水中で判定を行行わなければならない世界記録を上回る申告の場合その結果が世界記録として認定されるためには2名以上のジャッジが水中で判定しなければならない(34 項参照)

1315 主催者は競技会の 2週間前までに審判長を AIDA インターナショナルへ(CARS システムを通じて)告知しなければならない世界記録ステータスの競技会では当該告知は競技会の 6週間前までに AIDA インターナショナルへ告知しなければならない

132 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

1321 世界選手権においてはAIDA インターナショナルは AIDA ジャッジ IOP の条件に従い審判団を指名する審判団は 6名以上の AIDA ジャッジから構成されるジャッジ要件は下の 1333 項と 1334 項に規定されている

1322 アシスタントジャッジは競技会の通常の進行行に関し投票や決定はできないが各状況においてインターナショナルジャッジ(意思決定の際にそれを検討する者たち)へ自分たちの意見見を述べることができる

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1333 AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならないAIDA 世界選手権のジャッジはシニアジャッジ(レベル D)以上でなければならない前述に加え

(i)AIDA プール世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(ii)AIDA 深度世界選手権のジャッジはAIDA 深度競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(iii)AIDA チーム世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上AIDA 深度競技会から 30 ポイントを得ていること

1334 審判長AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならない前述に加え

a) AIDA プール世界選手権では審判長はプール競技会から最低 100 ポイントプール世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上のプールおよびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

b) AIDA 深度世界選手権では審判長は深度競技会から 100 ポイント以上深度世界記録アテンプの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の深度およびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

c) AIDA チーム世界選手権では審判長は

(i)プール競技会から最低 100 ポイントおよび深度競技会から最低 100 ポイント

(ii)深度世界記録アテンプトの最低4レコードポイントおよび深度世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の AIDA 世界選手権(プール深度およびまたはチーム)でジャッジを務めていること

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14 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ) 141 イベントコミッティ

1411 イベントコミッティは円滑な競技会運営と競技規則や運営についての質問に答える場として実施される

1412 イベントコミッティは以下のメンバーで構成される

bull 審判団

bull チームキャプテン

bull 大会主催者

競技者はイベントコミッティに参加する要望は出せるが直接発言することはできないキャプテンが競技者の代表として要望を代弁する

1413 イベントコミッティは審判団および主催者によって進行行されるその日の特定の議事を遵守する

1414 イベントコミッティは相互尊重とフェアプレイの精神に則って運営されなければならない審判団主催者または他チームのキャプテンに対して非協力力的な姿勢のキャプテンや競技者はイベントコミッティから排除されることがある

1415 イベントコミッティは次に掲げる事項を目的として競技日前日の主催者の設定した時間に開催される

bull 競技結果の発表

bull キャプテン競技者スタッフへの翌日の競技に関する一般事項(日程の再確認ローカルルール天候や特別な環境等)の伝達

bull 翌日に開催する競技の OT タイムの配布

142 競技参加標準記録(MINIMA)競技参加標準記録を設定する場合はAIDA インターナショナルが(主催者との協議により)設定するものとしそれらが適用される世界選手権開始の6か月以上前に AIDA ナショナルへ通知されなければならない

143 主催者

1431 AIDA インターナショナルに選出された大会主催者は開催 6か月前までに次に掲げる情報をAIDA インターナショナルを含むすべての関係者に送付しなければならない

bull 大会に適用される全ての規則

bull 競技会概要(開催期日イベントコミッティ大会参加費等)

bull 使用施設日時宿泊場所偶発責任等が記載された競技会実施要項

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bull 競技者ジャッジ観衆の安全のための使用される設備が記載された文書

bull 緊急時の避難救助手順が記載された文書

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull 競技会の進行行運営に関するすべての文書

bull 代替の会場となる場所の図

bull メディアに関する詳細計画と大会主催組織のスタッフの名前

1432 大会主催者は開催 5か月前までに競技会に関する詳細情報を告知する専用のウェブサイトを英語表記で開設しなければならない具体的な内容は次のとおり

bull AIDA ロゴを使用したウェブサイトと公式の競技会名

bull 競技開催地の案内図

bull AIDA インターナショナル競技規則

bull 詳細スケジュール

bull AIDA インターナショナルへの登録ページ

bull 主催者問合せ先アドレス

bull 宿泊施設(ホテル空港)

bull 競技会場付近の概要情報

bull レンタカー船の情報

bull スクーバダイビングやフリーダイビングに関するその国特有の法規則

bull メディアに対する情報(連絡先水中映像写真の入手の可否等)

1433 AIDA インターナショナルは開催 2か月前までにジャッジの立立候補を受け付け検討を経て審判団を編成しなければならない大会主催者はチームキャプテンに審判団の構成について競技会初日に通達するものとする大会主催者は審判団の開催地までの交通費および宿泊経費食事代を負担するものとする各ジャッジには自室が提供される(ただし他のジャッジまたは自分のパートナーと同室になることを了承するものとする)交通費は大会主催者より前払いにて支払われるものとし移動に関する書類はAIDA インターナショナル理事会により審判団の選出がなされてから遅くとも 10日以内に使用できるものとする主催者はAIDA インターナショナルに対し(適用可能であれば)審判団に同じ大陸の国のジャッジを50を目安に選出するよう依頼できる

1434 主催者は全ての必要な施設設備を審判団が自由に使えるようにしておかなければならない

1435 主催者は審判団がビデオをチェックするための常設のエリア(施設設備)を確保しなければならない

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1436 大会全体の責任はAIDA インターナショナルや審判団ではなく大会主催者が負うAIDAインターナショナルおよび審判団は競技者の安全に関する責任を負わないものとする

1437 イベントコミッティは競技会の前日に行行われるものとする主催者はその席においてチームキャプテンに当該競技のスタートリストを配布しなければならない

1438 主催者は大会初日(開始日)に競技者キャプテン主催者審判団メディアセーフティスクーバーフリーダーバー医療救急スタッフによる情報共有化のためのミーティングを開催しなければならないこのミーティングを通じ主催者は大会の詳細情報特にイベントコミッティの開催スケジュールおよび競技結果発表の日時について説明する

1439 大会主催者は報道関係者がトレーニング日および競技日に水中撮影(ビデオあるいはスチール)をするために水に入れるよう配慮し施設を用意しなければならない

14310 大会主催者は競技者が記入するための申告用紙を用意する

14311 AIDA インターナショナル理事会により指名された委員会は(一人の AIDA からの代表に対して)主催者の費用で競技会の 2か月前までに以下に掲げる事項について主催者と確認する

bull 宿泊スケジュール資材調達などが計画どおりに進んでいるか

bull セーフティーフリーダイバースクーバダイバーのリーダーと共にイベント全体の安全管理の準備ができているか

bull 施設とその管理状況

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull メディアに関する詳細計画とメディア担当スタッフの決定

14312 この委員会は1名以上の審判団のメンバー(または AIDA インターナショナル委員会に指名されたその他の者)から成り問題を整理し必要な解決策を見見つけるために主催者と緊密に連携をとりながら効率的な組織運営を目指すものとするこの委員会はAIDA インターナショナル理事会へ直接報告する

14313 審判長と副審判長または 2名の指名されたジャッジは公式アクティビティの開始日(大会初日)の 3日前までには現地に到着していなければならない

14314 大会主催者は自国の然るべき機関または AIDA インターナショナルに依頼しドーピングテストを実施することが義務付けられる主催者はこれらの手続きと試験(キットを含む)の費用を支払うものとする競技者が選ばれる条件は審判団の裁量にゆだねられるただし各種目の優勝者および世界記録を上回った競技者は男女女ともに必ずテストを受けるものとするまた一般に主催者は全ての 1位と 2位の競技者と競技日ごとにランダムに選択された 2人の競技者を検査する準備をしなければならない

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14315 大会主催者は各種目とも1名以上の「オープナー」を設けることが望ましい審判団はセーフティーダイバーまたは有能なフリーダイバーの中から「オープナー」を指名することができる「オープナー」はそれぞれの能力力の範囲内で競技ゾーンを公式に確認し主催者の慣らしを行行う「オープナー」は競技者と同条件で試技をすることになるが必ずしも競技者でなくともよい決勝と予選は同じ日に開催されても別の大会として見見なされしたがってそれぞれでオープナーを設ける決勝に進出していない予選出場者が決勝の「オープナー」として試技をすることは認められる「オープナー」としての記録は世界記録としては認められない

14316 大会主催者はすべての競技者の ID ナンバーを設定する競技者は競技中必ず IDナンバーが明確に分かるようにしなければならないID ナンバーのリストは報道関係者とキャプテンに配布される

14317 大会主催者はセーフティーダイバージャッジおよびその他オフィシャルスタッフ全員に対して競技中も視認しやすい ID システムを提供しなければならない

14318 公式深度計は正確な測定のため競技が始まる前までに測定済みのロープで確認調整されなければならない

144 雑則

1441 主催者または競技者のスポンサーに関連する制限事項によって大会運営に支障があってはならない

1442 イベントコミッティでは公認メディアの人数と位置について明確にしなければならないAIDA に指定されたカメラマンおよびまたはビデオグラファーは全てのメディアゾーンおよび深度競技用の全ての競技エリアへ立立ち入ることができる(当該者は競技の進行行に干渉してはならない)

1443 AIDA インターナショナルおよび大会主催者は競技者が競技規則を遵守しないために生じた事故について責任を負わない

1444 現競技規則は世界選手権開催の 3か月前以降は変更しないものとする

1445 競技規則において明示されていない事項についてはジャッジのみが判断を下すことができる

145 スタートの最小インターバルAIDA 世界選手権の深度競技では競技の最短インターバルは 9分(100m 以上の潜水は 10 分が推奨される)なければならないただし80mに満たない潜水の最短インターバルは 8分とし50m未満の潜水での最短インターバルは 7分とする

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用語集 AIDA カレンダーAIDA のウェブサイトには様々な目的のカレンダーが掲載されている競技記録アテンプトインストラクターコースジャッジコースこれらのカレンダーは以下に掲載されている

CARS競技会発表およびランキングシステム最新の AIDA 競技会と記録アテンプトデータが蓄積されたオンラインアプリケーション以下の二つで構成されている

a) 競技会の発表 httpcarsaidainternationalorgcalendarannounce-competition

b) ランキング(すなわち結果) httprankingaidainternationalorg

CNFコンスタントウエイトウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

CWTコンスタントウエイトウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DNFダイナミックウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DYNダイナミックウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

FIMフリーイマージョン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

IOP本 AIDA ジャッジインターナルオペレーションと手順

JOSジャッジオンラインシステム最新の AIDA ジャッジ情報が蓄積されているオンラインアプリケーションAIDA のウェブサイト httpjudgesaidainternationalorg にある

STAスタティック httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

Page 34: AIDA International Competition Rules v14.0J-60522-2...らない。AIDAインターナショナル理事会は、その競技会が条件を満たしているかどうかにつ いて判断を下すことができる。

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73 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

731 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

732 予備

733 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

74 競技会における世界記録

741 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

75 世界記録アテンプト

751 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの3ヶ月前から2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

752 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

753 予備

754 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

755 予備

756 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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8 フリーイマージョン 81 概要

811 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

812 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助する

812 パートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

813 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

814 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止する

815 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

816 競技者はタグを水面に持ち帰りジャッジに示さなければならない

817 競技者はロープを手繰るか又は自力力で泳いで潜降浮上しなければならない

818 競技者は潜行行前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートまたはその他サポートポイントからの勢いをつけたいかなるスタートも禁止する

819 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならない

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

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bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

82 国際大会

821 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

8221 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

8222 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)のいかなる入水および水面からの離脱も競技の開始とみなす

823 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

824 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3 つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

825 パフォーマンスエリアは以下の人員のみアクセス可能競技者そのパートナー(キャプテンコーチ)ジャッジおよびセーフティーフリーダイバー

826 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

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bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

827 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

83 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

831 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

832 予備

823 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

84 競技会における世界記録

841 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

85 世界記録アテンプト

851 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

852 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

853 予備

854 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

855 予備

856 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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9 バリアブルウェイト(VWT) 91 概要

911 AIDA インターナショナルはバリアブルウェイトを競技会の正式種目として認定しない

912 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

92 世界記録アテンプト

921 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

922 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

923 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull ダイビングスーツの厚みは競技会場が海水の場合は 7mm淡水の場合は 9mmを上回ってはならない

bull ウェットスーツがセパレートタイプの場合脇の下から股の部分に限り二重になっていてもよい

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull モーターエンジンプロペラ等推進力力を補助する機器の使用を禁止するビーフィンまたはモノフィンの使用は許可する

bull 競技者は固定されたロープを潜降しなければならない競技者はロープのボトムウエイトをバラストとして利用し潜降することはできない(すなわち「ボトムウエイトに乗る行行為」は許可されない)

924 その他浮上を補助する装置等は大会の AIDA インターナショナルジャッジが AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者およびまたはスポーツオフィサーと協議の上禁止する

925 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

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926 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

927 競技者は自らの力力によるビーフィンモノフィンおよびまたはロープを手繰ることによって浮上しなければならない浮上を補助するインフレータブルまたはメカニカルなシステムの使用は禁止する

928 予備

929 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 39 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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10 ノーリミッツ(NLT) 101 概要

1011 AIDA インターナショナルはノーリミッツを競技会の正式種目として認定しない

1012 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

102 世界記録アテンプト

1021 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

1022 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

1023 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull 浮上の場合にはモーターエンジンプロペラ等を補助する機器の使用を許可する潜降にはウエイト付スレッド以外推進を補助する器材の使用は禁止する

1024 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

1025 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

1026 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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11 ペナルティ 111 以下に記載する間違いを犯した場合失格とはならないがペナルティが適用される負の数は AIDA 記録として認められない

112 ペナルティのない記録のみが AIDA 世界記録大陸記録として公認される

113 OT より早く競技を開始した場合5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

114 プール競技において競技者が定められた時間(STADYNDNF では OT から 10 秒以内)を超えて競技開始した場合OT から 30 秒までは5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される30 秒を超過した場合は失格となりスタートが許されない

115 申告(AP)と結果(RP)の差によるペナルティ

1151 スタティック競技(STA)において結果が申告時間を下回った時5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=5 分 35 秒結果(RP)=5分 4 秒

申告と結果の差=31 秒

ペナルティ=7ポイント

最終ポイント=608-7=538 ポイント

1152 ダイナミック競技(DYNDNF)において結果が申告距離を下回った場合1mにつき 05 ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=100m結果(RP)=89m

申告と結果の差=11m

ペナルティ11x05=55 ポイント

最終ポイント445(89m)-55(11m)=39 ポイント

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1153 深度競技(CWTCNFFIM)において深度計が申告より浅い深度を示した場合結果と申告深度の差 1mにつき 1ポイントのペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではない

計算例

申告=50m結果(深度計の読み)=465m

実際の結果=465rarr結果=46m

ペナルティ

bull 申告と結果の差50m-46m=4mペナルティは 4ポイント

bull タグを持ち帰らないペナルティは 1ポイント

最終ポイント46-5=41 ポイント

116 ダイナミック競技(DYNDNF)特有のペナルティ

1161 スタート時及びターン時に身体のいかなる部分も壁にタッチしなかった場合は1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるまたターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格とする

1162 競技者は選手が身体の一部が水面に出たままレーンを泳ぎ切った水面に出たまま全競技を行行った場合失格となるこの規則に違反した場合は失格となる前述に限らず水面でアームリカバリーを行行った場合は失格となる【アームリカバリークロールの様な動きで腕を体の脚の方から頭の方に戻す動作】

1163 競技者が競技中に身体をサポートするもの(壁コースローププールの底等)につかまったり押したりした場合は5ポイントのペナルティが適用されるただし競技者が浮上に際してプールのエッジまたはロープを掴むことはペナルティの対象とならないものとする

117 深度競技(CWTCNFFIM)特有のペナルティ

1171 競技者が競技中に安全上の理由以外でセーフティーラニヤードを外した場合は10ポイントのペナルティが適用される

1172 競技者がタグをジャッジに渡せなかった場合は1ポイントのペナルティが適用される

118 コンスタント競技(CWTCNF)特有のペナルティ

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1181 競技者は気道(鼻と口)が水面下にある場合2mゾーン(ボトムプレートから 2m以内の範囲)では失格とならずにロープを掴むことが認められる競技中鼻と口が水面下にある間にロープの 2mゾーン以外の場所を掴んだ場合1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるただし 717 項記載の例外を除く前述に関係なく競技者は競技開始時競技ロープの水面または水上部分を(すなわち手が完全に入水しない限り)ペナルティ無しに掴むことができる

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12 プロテスト(異議申し立立て) 121 キャプテン(不在の場合は競技者自身)は当該事象が起きてから最大 15 分以内または当日の結果発表後 15 分以内にジャッジにプロテスト(異議申し立立て)を行行うことができる

122 審判団は水面下での規則の違反をセーフティーダイバーまたはボトムカメラビデオのレビューから確認した場合適用可能なペナルティまたは失格を競技者およびまたはそのチームキャプテンへ直接告知するか結果発表時に当該ペナルティ失格を含めるものとする

123 プロテストがあった場合ジャッジは選手のペナルティまたは失格について以下の手順で判断する

1231 プロテストはすべて審判室で管理しひとつずつ処理する

1232 ジャッジはそれぞれのプロテストについて最初にビデオ映像を見見るビデオ映像は必要に応じ何度もまたはスローモーションで再生する

1233 判定を行行ったジャッジは事実の要約とその判定に至った経緯を他のジャッジに説明する

1234 競技者とキャプテンは公式ビデオ映像を見見て追加のコメントを付け加えることができるその後競技者とキャプテンは退室する

1235 競技者は必ず事情を聴取され関連性があれば審判団は競技者の安全および潜降と浮上の監視を担当するスタッフたちからも聴取できる

1236 審判団はプロテストについて協議できるが審判団長が課す協議の制限(例各ジャッジの発言を 1分に限定するなど)を前提とする審判団はその後各プロテストに対する無記名式投票へと進む

124 単に疑わしいだけの場合は競技者にとって有利な判定を行行わなければならない(すなわち何が起きたのかがよくわからない場合競技者にとって有利に解釈する)この場合審判団はどのパフォーマンスを考慮の対象とするかを決定する

125 審判団は遅くとも競技当日のイベントコミッティにおいて当日の競技におけるプロテストの判定結果について報告する

126 プロテスト申立立人は 50 ユーロまたは同額の現地通貨を支払わなければならないこれは審判団が競技者の正当性を認めた場合は返金金される逆に審判団が競技者の正当性を認めない(すなわち申し立立てが覆らない)場合支払金金は競技の主催者に渡されるがAIDA 世界選手権または世界記録競技会では支払金金は AIDA インターナショナルへ渡る

127 AIDA 世界選手権大会ではプロテストを行行う競技者と同じ国籍のジャッジはプロテスト処理から外れなければならない(すなわちそのプロテスト処理のあらゆる過程または審判団投票の間プロテストが処理される部屋にいてはならない)

128 審判団の決定において結果が同数となった(例えば棄権によりジャッジの人数が偶数になった)場合は審判団長の票(プロテストに参加している場合)または副審判団長(審判団長が参加していない場合)の票が 2票として数えられる

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129 決勝時のパフォーマンスに関するプロテストによって決勝がやり直しになることはない

1210 競技者は自身の競技中の環境(セーフティーダイバーや主催者の不備により競技への妨げがあったなど)に対してもプロテストを行行うことができるこの場合競技者は審判にその場で直接申し立立てることができそれが有効と認められれば競技のやり直しができるものとする(特に深度競技において)

1211 各プロテストはひとつの問題のみを扱う例えば競技者がグラブ違反およびサーフェイスプロトコル違反でペナルティを適用されている場合その競技者が両方の問題で申し立立てをしたい場合はふたつの申し立立てを行行わなければならない別々の問題はそれぞれのプロテストフォームに記載し別個のプロテストとして扱われなければならない

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13 競技審判団 131 国際大会

1311 国際大会では審判団は当該競技会で AIDA インターナショナルを代表する 2名以上の AIDA インターナショナルジャッジで構成されるものとするAIDA ランキングリストに掲載するプール競技では 1名以上深度競技では 2名以上の AIDA ジャッジがその競技をジャッジしなければならない

1312 アシスタントジャッジはAIDA インターナショナルジャッジのポジションに関連する特定の職務(公式カウントダウン深度計およびタグの管理タイムキーピング等)を補助するものでスタティック競技においてはジャッジとアシスタントジャッジを設置されることがある

1313 ジャッジはウォームアップのスタートから競技に立立ち会い以下のことを行行う

bull 競技会が競技規則どおり運営されていることの確認

bull 競技者の装備のチェック

bull 競技者のパフォーマンスのチェック

bull 競技会に関連する規則を遵守しないまたは主催者の円滑な運営や競技会の安全性を損なう競技者を失格にする

bull 競技者やスタッフの安全が脅かされた場合競技を中断させる

bull チームキャプテンから提出されたプロテストの収集(該当する場合)

1314 コンスタントウエイトフリーイマージョンにおいては1名以上のジャッジが水中で判定を行行わなければならない世界記録を上回る申告の場合その結果が世界記録として認定されるためには2名以上のジャッジが水中で判定しなければならない(34 項参照)

1315 主催者は競技会の 2週間前までに審判長を AIDA インターナショナルへ(CARS システムを通じて)告知しなければならない世界記録ステータスの競技会では当該告知は競技会の 6週間前までに AIDA インターナショナルへ告知しなければならない

132 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

1321 世界選手権においてはAIDA インターナショナルは AIDA ジャッジ IOP の条件に従い審判団を指名する審判団は 6名以上の AIDA ジャッジから構成されるジャッジ要件は下の 1333 項と 1334 項に規定されている

1322 アシスタントジャッジは競技会の通常の進行行に関し投票や決定はできないが各状況においてインターナショナルジャッジ(意思決定の際にそれを検討する者たち)へ自分たちの意見見を述べることができる

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1333 AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならないAIDA 世界選手権のジャッジはシニアジャッジ(レベル D)以上でなければならない前述に加え

(i)AIDA プール世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(ii)AIDA 深度世界選手権のジャッジはAIDA 深度競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(iii)AIDA チーム世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上AIDA 深度競技会から 30 ポイントを得ていること

1334 審判長AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならない前述に加え

a) AIDA プール世界選手権では審判長はプール競技会から最低 100 ポイントプール世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上のプールおよびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

b) AIDA 深度世界選手権では審判長は深度競技会から 100 ポイント以上深度世界記録アテンプの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の深度およびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

c) AIDA チーム世界選手権では審判長は

(i)プール競技会から最低 100 ポイントおよび深度競技会から最低 100 ポイント

(ii)深度世界記録アテンプトの最低4レコードポイントおよび深度世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の AIDA 世界選手権(プール深度およびまたはチーム)でジャッジを務めていること

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14 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ) 141 イベントコミッティ

1411 イベントコミッティは円滑な競技会運営と競技規則や運営についての質問に答える場として実施される

1412 イベントコミッティは以下のメンバーで構成される

bull 審判団

bull チームキャプテン

bull 大会主催者

競技者はイベントコミッティに参加する要望は出せるが直接発言することはできないキャプテンが競技者の代表として要望を代弁する

1413 イベントコミッティは審判団および主催者によって進行行されるその日の特定の議事を遵守する

1414 イベントコミッティは相互尊重とフェアプレイの精神に則って運営されなければならない審判団主催者または他チームのキャプテンに対して非協力力的な姿勢のキャプテンや競技者はイベントコミッティから排除されることがある

1415 イベントコミッティは次に掲げる事項を目的として競技日前日の主催者の設定した時間に開催される

bull 競技結果の発表

bull キャプテン競技者スタッフへの翌日の競技に関する一般事項(日程の再確認ローカルルール天候や特別な環境等)の伝達

bull 翌日に開催する競技の OT タイムの配布

142 競技参加標準記録(MINIMA)競技参加標準記録を設定する場合はAIDA インターナショナルが(主催者との協議により)設定するものとしそれらが適用される世界選手権開始の6か月以上前に AIDA ナショナルへ通知されなければならない

143 主催者

1431 AIDA インターナショナルに選出された大会主催者は開催 6か月前までに次に掲げる情報をAIDA インターナショナルを含むすべての関係者に送付しなければならない

bull 大会に適用される全ての規則

bull 競技会概要(開催期日イベントコミッティ大会参加費等)

bull 使用施設日時宿泊場所偶発責任等が記載された競技会実施要項

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bull 競技者ジャッジ観衆の安全のための使用される設備が記載された文書

bull 緊急時の避難救助手順が記載された文書

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull 競技会の進行行運営に関するすべての文書

bull 代替の会場となる場所の図

bull メディアに関する詳細計画と大会主催組織のスタッフの名前

1432 大会主催者は開催 5か月前までに競技会に関する詳細情報を告知する専用のウェブサイトを英語表記で開設しなければならない具体的な内容は次のとおり

bull AIDA ロゴを使用したウェブサイトと公式の競技会名

bull 競技開催地の案内図

bull AIDA インターナショナル競技規則

bull 詳細スケジュール

bull AIDA インターナショナルへの登録ページ

bull 主催者問合せ先アドレス

bull 宿泊施設(ホテル空港)

bull 競技会場付近の概要情報

bull レンタカー船の情報

bull スクーバダイビングやフリーダイビングに関するその国特有の法規則

bull メディアに対する情報(連絡先水中映像写真の入手の可否等)

1433 AIDA インターナショナルは開催 2か月前までにジャッジの立立候補を受け付け検討を経て審判団を編成しなければならない大会主催者はチームキャプテンに審判団の構成について競技会初日に通達するものとする大会主催者は審判団の開催地までの交通費および宿泊経費食事代を負担するものとする各ジャッジには自室が提供される(ただし他のジャッジまたは自分のパートナーと同室になることを了承するものとする)交通費は大会主催者より前払いにて支払われるものとし移動に関する書類はAIDA インターナショナル理事会により審判団の選出がなされてから遅くとも 10日以内に使用できるものとする主催者はAIDA インターナショナルに対し(適用可能であれば)審判団に同じ大陸の国のジャッジを50を目安に選出するよう依頼できる

1434 主催者は全ての必要な施設設備を審判団が自由に使えるようにしておかなければならない

1435 主催者は審判団がビデオをチェックするための常設のエリア(施設設備)を確保しなければならない

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1436 大会全体の責任はAIDA インターナショナルや審判団ではなく大会主催者が負うAIDAインターナショナルおよび審判団は競技者の安全に関する責任を負わないものとする

1437 イベントコミッティは競技会の前日に行行われるものとする主催者はその席においてチームキャプテンに当該競技のスタートリストを配布しなければならない

1438 主催者は大会初日(開始日)に競技者キャプテン主催者審判団メディアセーフティスクーバーフリーダーバー医療救急スタッフによる情報共有化のためのミーティングを開催しなければならないこのミーティングを通じ主催者は大会の詳細情報特にイベントコミッティの開催スケジュールおよび競技結果発表の日時について説明する

1439 大会主催者は報道関係者がトレーニング日および競技日に水中撮影(ビデオあるいはスチール)をするために水に入れるよう配慮し施設を用意しなければならない

14310 大会主催者は競技者が記入するための申告用紙を用意する

14311 AIDA インターナショナル理事会により指名された委員会は(一人の AIDA からの代表に対して)主催者の費用で競技会の 2か月前までに以下に掲げる事項について主催者と確認する

bull 宿泊スケジュール資材調達などが計画どおりに進んでいるか

bull セーフティーフリーダイバースクーバダイバーのリーダーと共にイベント全体の安全管理の準備ができているか

bull 施設とその管理状況

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull メディアに関する詳細計画とメディア担当スタッフの決定

14312 この委員会は1名以上の審判団のメンバー(または AIDA インターナショナル委員会に指名されたその他の者)から成り問題を整理し必要な解決策を見見つけるために主催者と緊密に連携をとりながら効率的な組織運営を目指すものとするこの委員会はAIDA インターナショナル理事会へ直接報告する

14313 審判長と副審判長または 2名の指名されたジャッジは公式アクティビティの開始日(大会初日)の 3日前までには現地に到着していなければならない

14314 大会主催者は自国の然るべき機関または AIDA インターナショナルに依頼しドーピングテストを実施することが義務付けられる主催者はこれらの手続きと試験(キットを含む)の費用を支払うものとする競技者が選ばれる条件は審判団の裁量にゆだねられるただし各種目の優勝者および世界記録を上回った競技者は男女女ともに必ずテストを受けるものとするまた一般に主催者は全ての 1位と 2位の競技者と競技日ごとにランダムに選択された 2人の競技者を検査する準備をしなければならない

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14315 大会主催者は各種目とも1名以上の「オープナー」を設けることが望ましい審判団はセーフティーダイバーまたは有能なフリーダイバーの中から「オープナー」を指名することができる「オープナー」はそれぞれの能力力の範囲内で競技ゾーンを公式に確認し主催者の慣らしを行行う「オープナー」は競技者と同条件で試技をすることになるが必ずしも競技者でなくともよい決勝と予選は同じ日に開催されても別の大会として見見なされしたがってそれぞれでオープナーを設ける決勝に進出していない予選出場者が決勝の「オープナー」として試技をすることは認められる「オープナー」としての記録は世界記録としては認められない

14316 大会主催者はすべての競技者の ID ナンバーを設定する競技者は競技中必ず IDナンバーが明確に分かるようにしなければならないID ナンバーのリストは報道関係者とキャプテンに配布される

14317 大会主催者はセーフティーダイバージャッジおよびその他オフィシャルスタッフ全員に対して競技中も視認しやすい ID システムを提供しなければならない

14318 公式深度計は正確な測定のため競技が始まる前までに測定済みのロープで確認調整されなければならない

144 雑則

1441 主催者または競技者のスポンサーに関連する制限事項によって大会運営に支障があってはならない

1442 イベントコミッティでは公認メディアの人数と位置について明確にしなければならないAIDA に指定されたカメラマンおよびまたはビデオグラファーは全てのメディアゾーンおよび深度競技用の全ての競技エリアへ立立ち入ることができる(当該者は競技の進行行に干渉してはならない)

1443 AIDA インターナショナルおよび大会主催者は競技者が競技規則を遵守しないために生じた事故について責任を負わない

1444 現競技規則は世界選手権開催の 3か月前以降は変更しないものとする

1445 競技規則において明示されていない事項についてはジャッジのみが判断を下すことができる

145 スタートの最小インターバルAIDA 世界選手権の深度競技では競技の最短インターバルは 9分(100m 以上の潜水は 10 分が推奨される)なければならないただし80mに満たない潜水の最短インターバルは 8分とし50m未満の潜水での最短インターバルは 7分とする

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用語集 AIDA カレンダーAIDA のウェブサイトには様々な目的のカレンダーが掲載されている競技記録アテンプトインストラクターコースジャッジコースこれらのカレンダーは以下に掲載されている

CARS競技会発表およびランキングシステム最新の AIDA 競技会と記録アテンプトデータが蓄積されたオンラインアプリケーション以下の二つで構成されている

a) 競技会の発表 httpcarsaidainternationalorgcalendarannounce-competition

b) ランキング(すなわち結果) httprankingaidainternationalorg

CNFコンスタントウエイトウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

CWTコンスタントウエイトウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DNFダイナミックウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DYNダイナミックウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

FIMフリーイマージョン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

IOP本 AIDA ジャッジインターナルオペレーションと手順

JOSジャッジオンラインシステム最新の AIDA ジャッジ情報が蓄積されているオンラインアプリケーションAIDA のウェブサイト httpjudgesaidainternationalorg にある

STAスタティック httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

Page 35: AIDA International Competition Rules v14.0J-60522-2...らない。AIDAインターナショナル理事会は、その競技会が条件を満たしているかどうかにつ いて判断を下すことができる。

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8 フリーイマージョン 81 概要

811 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

812 競技者のパートナー(キャプテンコーチ)1人のみが競技者のウォームアップおよび競技に付き添いオフィシャルゾーン(「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」)に入って競技者をサポートすることができるただしOT 後はいかなる場合も競技者に触れてはならない競技者にトラブルがあった場合は主催者側が補助する

812 パートナーは水面で待機しなければならないパートナーが潜降した場合競技者は失格となる

813 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意する

814 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める審判団は競技終了後水から上がったところでウエイトの変化をチェックするウエイトの変化が確認された場合その競技は無効とする

bull 特別なパドル類またはスイミンググローブソックスは使用を禁止する

815 競技者は世界選手権および世界記録アテンプトにおいては AIDA インターナショナルからそれ以外のすべての競技会においては主催者から支給されジャッジによってテスト調整された公式深度計を手首に付けなければならない

816 競技者はタグを水面に持ち帰りジャッジに示さなければならない

817 競技者はロープを手繰るか又は自力力で泳いで潜降浮上しなければならない

818 競技者は潜行行前に水中にいなければならない飛び込みもしくはジャンピングスタートまたはその他サポートポイントからの勢いをつけたいかなるスタートも禁止する

819 深度計測

bull ボトムプレートは申告深度に設置されなければならない

bull 競技者は申告深度(AP)のボトムプレートに設置されたタグを持って浮上しなければならないこの場合申告深度と等しいポイントが与えられるタグを持ち帰らなかった場合ペナルティが適用される

bull 競技者がタグを持ち帰らなかった場合公式深度計の値が競技記録となる

bull 競技深度は小数点以下切り捨てで表示する

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bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

82 国際大会

821 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

8221 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

8222 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)のいかなる入水および水面からの離脱も競技の開始とみなす

823 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

824 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3 つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

825 パフォーマンスエリアは以下の人員のみアクセス可能競技者そのパートナー(キャプテンコーチ)ジャッジおよびセーフティーフリーダイバー

826 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

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bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

827 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

83 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

831 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

832 予備

823 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

84 競技会における世界記録

841 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

85 世界記録アテンプト

851 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

852 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

853 予備

854 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

855 予備

856 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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9 バリアブルウェイト(VWT) 91 概要

911 AIDA インターナショナルはバリアブルウェイトを競技会の正式種目として認定しない

912 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

92 世界記録アテンプト

921 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

922 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

923 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull ダイビングスーツの厚みは競技会場が海水の場合は 7mm淡水の場合は 9mmを上回ってはならない

bull ウェットスーツがセパレートタイプの場合脇の下から股の部分に限り二重になっていてもよい

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull モーターエンジンプロペラ等推進力力を補助する機器の使用を禁止するビーフィンまたはモノフィンの使用は許可する

bull 競技者は固定されたロープを潜降しなければならない競技者はロープのボトムウエイトをバラストとして利用し潜降することはできない(すなわち「ボトムウエイトに乗る行行為」は許可されない)

924 その他浮上を補助する装置等は大会の AIDA インターナショナルジャッジが AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者およびまたはスポーツオフィサーと協議の上禁止する

925 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

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926 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

927 競技者は自らの力力によるビーフィンモノフィンおよびまたはロープを手繰ることによって浮上しなければならない浮上を補助するインフレータブルまたはメカニカルなシステムの使用は禁止する

928 予備

929 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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10 ノーリミッツ(NLT) 101 概要

1011 AIDA インターナショナルはノーリミッツを競技会の正式種目として認定しない

1012 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

102 世界記録アテンプト

1021 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

1022 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

1023 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull 浮上の場合にはモーターエンジンプロペラ等を補助する機器の使用を許可する潜降にはウエイト付スレッド以外推進を補助する器材の使用は禁止する

1024 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

1025 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

1026 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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11 ペナルティ 111 以下に記載する間違いを犯した場合失格とはならないがペナルティが適用される負の数は AIDA 記録として認められない

112 ペナルティのない記録のみが AIDA 世界記録大陸記録として公認される

113 OT より早く競技を開始した場合5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

114 プール競技において競技者が定められた時間(STADYNDNF では OT から 10 秒以内)を超えて競技開始した場合OT から 30 秒までは5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される30 秒を超過した場合は失格となりスタートが許されない

115 申告(AP)と結果(RP)の差によるペナルティ

1151 スタティック競技(STA)において結果が申告時間を下回った時5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=5 分 35 秒結果(RP)=5分 4 秒

申告と結果の差=31 秒

ペナルティ=7ポイント

最終ポイント=608-7=538 ポイント

1152 ダイナミック競技(DYNDNF)において結果が申告距離を下回った場合1mにつき 05 ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=100m結果(RP)=89m

申告と結果の差=11m

ペナルティ11x05=55 ポイント

最終ポイント445(89m)-55(11m)=39 ポイント

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1153 深度競技(CWTCNFFIM)において深度計が申告より浅い深度を示した場合結果と申告深度の差 1mにつき 1ポイントのペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではない

計算例

申告=50m結果(深度計の読み)=465m

実際の結果=465rarr結果=46m

ペナルティ

bull 申告と結果の差50m-46m=4mペナルティは 4ポイント

bull タグを持ち帰らないペナルティは 1ポイント

最終ポイント46-5=41 ポイント

116 ダイナミック競技(DYNDNF)特有のペナルティ

1161 スタート時及びターン時に身体のいかなる部分も壁にタッチしなかった場合は1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるまたターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格とする

1162 競技者は選手が身体の一部が水面に出たままレーンを泳ぎ切った水面に出たまま全競技を行行った場合失格となるこの規則に違反した場合は失格となる前述に限らず水面でアームリカバリーを行行った場合は失格となる【アームリカバリークロールの様な動きで腕を体の脚の方から頭の方に戻す動作】

1163 競技者が競技中に身体をサポートするもの(壁コースローププールの底等)につかまったり押したりした場合は5ポイントのペナルティが適用されるただし競技者が浮上に際してプールのエッジまたはロープを掴むことはペナルティの対象とならないものとする

117 深度競技(CWTCNFFIM)特有のペナルティ

1171 競技者が競技中に安全上の理由以外でセーフティーラニヤードを外した場合は10ポイントのペナルティが適用される

1172 競技者がタグをジャッジに渡せなかった場合は1ポイントのペナルティが適用される

118 コンスタント競技(CWTCNF)特有のペナルティ

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1181 競技者は気道(鼻と口)が水面下にある場合2mゾーン(ボトムプレートから 2m以内の範囲)では失格とならずにロープを掴むことが認められる競技中鼻と口が水面下にある間にロープの 2mゾーン以外の場所を掴んだ場合1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるただし 717 項記載の例外を除く前述に関係なく競技者は競技開始時競技ロープの水面または水上部分を(すなわち手が完全に入水しない限り)ペナルティ無しに掴むことができる

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12 プロテスト(異議申し立立て) 121 キャプテン(不在の場合は競技者自身)は当該事象が起きてから最大 15 分以内または当日の結果発表後 15 分以内にジャッジにプロテスト(異議申し立立て)を行行うことができる

122 審判団は水面下での規則の違反をセーフティーダイバーまたはボトムカメラビデオのレビューから確認した場合適用可能なペナルティまたは失格を競技者およびまたはそのチームキャプテンへ直接告知するか結果発表時に当該ペナルティ失格を含めるものとする

123 プロテストがあった場合ジャッジは選手のペナルティまたは失格について以下の手順で判断する

1231 プロテストはすべて審判室で管理しひとつずつ処理する

1232 ジャッジはそれぞれのプロテストについて最初にビデオ映像を見見るビデオ映像は必要に応じ何度もまたはスローモーションで再生する

1233 判定を行行ったジャッジは事実の要約とその判定に至った経緯を他のジャッジに説明する

1234 競技者とキャプテンは公式ビデオ映像を見見て追加のコメントを付け加えることができるその後競技者とキャプテンは退室する

1235 競技者は必ず事情を聴取され関連性があれば審判団は競技者の安全および潜降と浮上の監視を担当するスタッフたちからも聴取できる

1236 審判団はプロテストについて協議できるが審判団長が課す協議の制限(例各ジャッジの発言を 1分に限定するなど)を前提とする審判団はその後各プロテストに対する無記名式投票へと進む

124 単に疑わしいだけの場合は競技者にとって有利な判定を行行わなければならない(すなわち何が起きたのかがよくわからない場合競技者にとって有利に解釈する)この場合審判団はどのパフォーマンスを考慮の対象とするかを決定する

125 審判団は遅くとも競技当日のイベントコミッティにおいて当日の競技におけるプロテストの判定結果について報告する

126 プロテスト申立立人は 50 ユーロまたは同額の現地通貨を支払わなければならないこれは審判団が競技者の正当性を認めた場合は返金金される逆に審判団が競技者の正当性を認めない(すなわち申し立立てが覆らない)場合支払金金は競技の主催者に渡されるがAIDA 世界選手権または世界記録競技会では支払金金は AIDA インターナショナルへ渡る

127 AIDA 世界選手権大会ではプロテストを行行う競技者と同じ国籍のジャッジはプロテスト処理から外れなければならない(すなわちそのプロテスト処理のあらゆる過程または審判団投票の間プロテストが処理される部屋にいてはならない)

128 審判団の決定において結果が同数となった(例えば棄権によりジャッジの人数が偶数になった)場合は審判団長の票(プロテストに参加している場合)または副審判団長(審判団長が参加していない場合)の票が 2票として数えられる

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129 決勝時のパフォーマンスに関するプロテストによって決勝がやり直しになることはない

1210 競技者は自身の競技中の環境(セーフティーダイバーや主催者の不備により競技への妨げがあったなど)に対してもプロテストを行行うことができるこの場合競技者は審判にその場で直接申し立立てることができそれが有効と認められれば競技のやり直しができるものとする(特に深度競技において)

1211 各プロテストはひとつの問題のみを扱う例えば競技者がグラブ違反およびサーフェイスプロトコル違反でペナルティを適用されている場合その競技者が両方の問題で申し立立てをしたい場合はふたつの申し立立てを行行わなければならない別々の問題はそれぞれのプロテストフォームに記載し別個のプロテストとして扱われなければならない

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13 競技審判団 131 国際大会

1311 国際大会では審判団は当該競技会で AIDA インターナショナルを代表する 2名以上の AIDA インターナショナルジャッジで構成されるものとするAIDA ランキングリストに掲載するプール競技では 1名以上深度競技では 2名以上の AIDA ジャッジがその競技をジャッジしなければならない

1312 アシスタントジャッジはAIDA インターナショナルジャッジのポジションに関連する特定の職務(公式カウントダウン深度計およびタグの管理タイムキーピング等)を補助するものでスタティック競技においてはジャッジとアシスタントジャッジを設置されることがある

1313 ジャッジはウォームアップのスタートから競技に立立ち会い以下のことを行行う

bull 競技会が競技規則どおり運営されていることの確認

bull 競技者の装備のチェック

bull 競技者のパフォーマンスのチェック

bull 競技会に関連する規則を遵守しないまたは主催者の円滑な運営や競技会の安全性を損なう競技者を失格にする

bull 競技者やスタッフの安全が脅かされた場合競技を中断させる

bull チームキャプテンから提出されたプロテストの収集(該当する場合)

1314 コンスタントウエイトフリーイマージョンにおいては1名以上のジャッジが水中で判定を行行わなければならない世界記録を上回る申告の場合その結果が世界記録として認定されるためには2名以上のジャッジが水中で判定しなければならない(34 項参照)

1315 主催者は競技会の 2週間前までに審判長を AIDA インターナショナルへ(CARS システムを通じて)告知しなければならない世界記録ステータスの競技会では当該告知は競技会の 6週間前までに AIDA インターナショナルへ告知しなければならない

132 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

1321 世界選手権においてはAIDA インターナショナルは AIDA ジャッジ IOP の条件に従い審判団を指名する審判団は 6名以上の AIDA ジャッジから構成されるジャッジ要件は下の 1333 項と 1334 項に規定されている

1322 アシスタントジャッジは競技会の通常の進行行に関し投票や決定はできないが各状況においてインターナショナルジャッジ(意思決定の際にそれを検討する者たち)へ自分たちの意見見を述べることができる

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1333 AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならないAIDA 世界選手権のジャッジはシニアジャッジ(レベル D)以上でなければならない前述に加え

(i)AIDA プール世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(ii)AIDA 深度世界選手権のジャッジはAIDA 深度競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(iii)AIDA チーム世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上AIDA 深度競技会から 30 ポイントを得ていること

1334 審判長AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならない前述に加え

a) AIDA プール世界選手権では審判長はプール競技会から最低 100 ポイントプール世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上のプールおよびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

b) AIDA 深度世界選手権では審判長は深度競技会から 100 ポイント以上深度世界記録アテンプの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の深度およびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

c) AIDA チーム世界選手権では審判長は

(i)プール競技会から最低 100 ポイントおよび深度競技会から最低 100 ポイント

(ii)深度世界記録アテンプトの最低4レコードポイントおよび深度世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の AIDA 世界選手権(プール深度およびまたはチーム)でジャッジを務めていること

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14 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ) 141 イベントコミッティ

1411 イベントコミッティは円滑な競技会運営と競技規則や運営についての質問に答える場として実施される

1412 イベントコミッティは以下のメンバーで構成される

bull 審判団

bull チームキャプテン

bull 大会主催者

競技者はイベントコミッティに参加する要望は出せるが直接発言することはできないキャプテンが競技者の代表として要望を代弁する

1413 イベントコミッティは審判団および主催者によって進行行されるその日の特定の議事を遵守する

1414 イベントコミッティは相互尊重とフェアプレイの精神に則って運営されなければならない審判団主催者または他チームのキャプテンに対して非協力力的な姿勢のキャプテンや競技者はイベントコミッティから排除されることがある

1415 イベントコミッティは次に掲げる事項を目的として競技日前日の主催者の設定した時間に開催される

bull 競技結果の発表

bull キャプテン競技者スタッフへの翌日の競技に関する一般事項(日程の再確認ローカルルール天候や特別な環境等)の伝達

bull 翌日に開催する競技の OT タイムの配布

142 競技参加標準記録(MINIMA)競技参加標準記録を設定する場合はAIDA インターナショナルが(主催者との協議により)設定するものとしそれらが適用される世界選手権開始の6か月以上前に AIDA ナショナルへ通知されなければならない

143 主催者

1431 AIDA インターナショナルに選出された大会主催者は開催 6か月前までに次に掲げる情報をAIDA インターナショナルを含むすべての関係者に送付しなければならない

bull 大会に適用される全ての規則

bull 競技会概要(開催期日イベントコミッティ大会参加費等)

bull 使用施設日時宿泊場所偶発責任等が記載された競技会実施要項

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bull 競技者ジャッジ観衆の安全のための使用される設備が記載された文書

bull 緊急時の避難救助手順が記載された文書

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull 競技会の進行行運営に関するすべての文書

bull 代替の会場となる場所の図

bull メディアに関する詳細計画と大会主催組織のスタッフの名前

1432 大会主催者は開催 5か月前までに競技会に関する詳細情報を告知する専用のウェブサイトを英語表記で開設しなければならない具体的な内容は次のとおり

bull AIDA ロゴを使用したウェブサイトと公式の競技会名

bull 競技開催地の案内図

bull AIDA インターナショナル競技規則

bull 詳細スケジュール

bull AIDA インターナショナルへの登録ページ

bull 主催者問合せ先アドレス

bull 宿泊施設(ホテル空港)

bull 競技会場付近の概要情報

bull レンタカー船の情報

bull スクーバダイビングやフリーダイビングに関するその国特有の法規則

bull メディアに対する情報(連絡先水中映像写真の入手の可否等)

1433 AIDA インターナショナルは開催 2か月前までにジャッジの立立候補を受け付け検討を経て審判団を編成しなければならない大会主催者はチームキャプテンに審判団の構成について競技会初日に通達するものとする大会主催者は審判団の開催地までの交通費および宿泊経費食事代を負担するものとする各ジャッジには自室が提供される(ただし他のジャッジまたは自分のパートナーと同室になることを了承するものとする)交通費は大会主催者より前払いにて支払われるものとし移動に関する書類はAIDA インターナショナル理事会により審判団の選出がなされてから遅くとも 10日以内に使用できるものとする主催者はAIDA インターナショナルに対し(適用可能であれば)審判団に同じ大陸の国のジャッジを50を目安に選出するよう依頼できる

1434 主催者は全ての必要な施設設備を審判団が自由に使えるようにしておかなければならない

1435 主催者は審判団がビデオをチェックするための常設のエリア(施設設備)を確保しなければならない

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1436 大会全体の責任はAIDA インターナショナルや審判団ではなく大会主催者が負うAIDAインターナショナルおよび審判団は競技者の安全に関する責任を負わないものとする

1437 イベントコミッティは競技会の前日に行行われるものとする主催者はその席においてチームキャプテンに当該競技のスタートリストを配布しなければならない

1438 主催者は大会初日(開始日)に競技者キャプテン主催者審判団メディアセーフティスクーバーフリーダーバー医療救急スタッフによる情報共有化のためのミーティングを開催しなければならないこのミーティングを通じ主催者は大会の詳細情報特にイベントコミッティの開催スケジュールおよび競技結果発表の日時について説明する

1439 大会主催者は報道関係者がトレーニング日および競技日に水中撮影(ビデオあるいはスチール)をするために水に入れるよう配慮し施設を用意しなければならない

14310 大会主催者は競技者が記入するための申告用紙を用意する

14311 AIDA インターナショナル理事会により指名された委員会は(一人の AIDA からの代表に対して)主催者の費用で競技会の 2か月前までに以下に掲げる事項について主催者と確認する

bull 宿泊スケジュール資材調達などが計画どおりに進んでいるか

bull セーフティーフリーダイバースクーバダイバーのリーダーと共にイベント全体の安全管理の準備ができているか

bull 施設とその管理状況

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull メディアに関する詳細計画とメディア担当スタッフの決定

14312 この委員会は1名以上の審判団のメンバー(または AIDA インターナショナル委員会に指名されたその他の者)から成り問題を整理し必要な解決策を見見つけるために主催者と緊密に連携をとりながら効率的な組織運営を目指すものとするこの委員会はAIDA インターナショナル理事会へ直接報告する

14313 審判長と副審判長または 2名の指名されたジャッジは公式アクティビティの開始日(大会初日)の 3日前までには現地に到着していなければならない

14314 大会主催者は自国の然るべき機関または AIDA インターナショナルに依頼しドーピングテストを実施することが義務付けられる主催者はこれらの手続きと試験(キットを含む)の費用を支払うものとする競技者が選ばれる条件は審判団の裁量にゆだねられるただし各種目の優勝者および世界記録を上回った競技者は男女女ともに必ずテストを受けるものとするまた一般に主催者は全ての 1位と 2位の競技者と競技日ごとにランダムに選択された 2人の競技者を検査する準備をしなければならない

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14315 大会主催者は各種目とも1名以上の「オープナー」を設けることが望ましい審判団はセーフティーダイバーまたは有能なフリーダイバーの中から「オープナー」を指名することができる「オープナー」はそれぞれの能力力の範囲内で競技ゾーンを公式に確認し主催者の慣らしを行行う「オープナー」は競技者と同条件で試技をすることになるが必ずしも競技者でなくともよい決勝と予選は同じ日に開催されても別の大会として見見なされしたがってそれぞれでオープナーを設ける決勝に進出していない予選出場者が決勝の「オープナー」として試技をすることは認められる「オープナー」としての記録は世界記録としては認められない

14316 大会主催者はすべての競技者の ID ナンバーを設定する競技者は競技中必ず IDナンバーが明確に分かるようにしなければならないID ナンバーのリストは報道関係者とキャプテンに配布される

14317 大会主催者はセーフティーダイバージャッジおよびその他オフィシャルスタッフ全員に対して競技中も視認しやすい ID システムを提供しなければならない

14318 公式深度計は正確な測定のため競技が始まる前までに測定済みのロープで確認調整されなければならない

144 雑則

1441 主催者または競技者のスポンサーに関連する制限事項によって大会運営に支障があってはならない

1442 イベントコミッティでは公認メディアの人数と位置について明確にしなければならないAIDA に指定されたカメラマンおよびまたはビデオグラファーは全てのメディアゾーンおよび深度競技用の全ての競技エリアへ立立ち入ることができる(当該者は競技の進行行に干渉してはならない)

1443 AIDA インターナショナルおよび大会主催者は競技者が競技規則を遵守しないために生じた事故について責任を負わない

1444 現競技規則は世界選手権開催の 3か月前以降は変更しないものとする

1445 競技規則において明示されていない事項についてはジャッジのみが判断を下すことができる

145 スタートの最小インターバルAIDA 世界選手権の深度競技では競技の最短インターバルは 9分(100m 以上の潜水は 10 分が推奨される)なければならないただし80mに満たない潜水の最短インターバルは 8分とし50m未満の潜水での最短インターバルは 7分とする

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用語集 AIDA カレンダーAIDA のウェブサイトには様々な目的のカレンダーが掲載されている競技記録アテンプトインストラクターコースジャッジコースこれらのカレンダーは以下に掲載されている

CARS競技会発表およびランキングシステム最新の AIDA 競技会と記録アテンプトデータが蓄積されたオンラインアプリケーション以下の二つで構成されている

a) 競技会の発表 httpcarsaidainternationalorgcalendarannounce-competition

b) ランキング(すなわち結果) httprankingaidainternationalorg

CNFコンスタントウエイトウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

CWTコンスタントウエイトウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DNFダイナミックウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DYNダイナミックウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

FIMフリーイマージョン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

IOP本 AIDA ジャッジインターナルオペレーションと手順

JOSジャッジオンラインシステム最新の AIDA ジャッジ情報が蓄積されているオンラインアプリケーションAIDA のウェブサイト httpjudgesaidainternationalorg にある

STAスタティック httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

Page 36: AIDA International Competition Rules v14.0J-60522-2...らない。AIDAインターナショナル理事会は、その競技会が条件を満たしているかどうかにつ いて判断を下すことができる。

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bull 公式深度計の値が申告深度より深い深度を示していた場合は申告深度が記録となるベースプレートが申告深度より明らかに深く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くベースプレートの深度を正さなければならない

bull 公式深度計が申告深度より浅い深度を示していた場合はペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではないベースプレートが申告深度より明らかに浅く設置されていることが判明した場合競技会進行行中であっても主催者はできるだけ早くボトムプレートの深度を正さなければならない

82 国際大会

821 審判団はそれぞれの競技者の OT 時間を以下の要領で決定する

bull 大深度のセーフティーがスクーバの場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技するものとするフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

bull 大深度のセーフティーがカウンターバランスシステムまたは類似の装置の場合それぞれの日で申告深度の最も深い競技者が最初に競技してもよいフリーイマージョン競技が数日間に亘る場合は申告深度の最も深い競技者が最終日に競技を行行うものとする

8221 カウントダウンは 3214 項に基づいて行行われ競技者は OT から 30 秒以内に潜降を開始しなければならない30 秒を超過した場合は失格とする競技者が OT 前にスタートした場合ペナルティが適用されるスタートは与えられた 30 秒間に 1回のみ許される

8222 競技者はOT 毎に 1度のみ競技を行行う権利を有するいったん鼻と口が入水し体が水面を離れたら競技が開始されたものとみなすOT30 秒前からの気道(すなわち鼻と口)のいかなる入水および水面からの離脱も競技の開始とみなす

823 公式ゾーンは「1 か所以上のウォームアップロープ」と「1か所以上の競技ロープ」から成り主催者によって区分される公式ゾーンへの立立ち入りが許されるのは競技者ジャッジセーフティーフリーダイバーセーフティースクーバダイバー医師大会役員および競技者のパートナーに限られる

824 公式ゾーンは主催者により「ウォームアップゾーン」「トランジションゾーン」「競技ゾーン」の 3 つの区域に区分される競技者は OT45 分前から「ウォームアップゾーン」に入ることができる「トランジションゾーン」および「競技ゾーン」へは前の競技者が立立ち去るまで入ることはできない

825 パフォーマンスエリアは以下の人員のみアクセス可能競技者そのパートナー(キャプテンコーチ)ジャッジおよびセーフティーフリーダイバー

826 ウォームアップ

bull ウォームアップロープと競技ロープは遠く離れていてはならないがウォームアップ中の競技者が競技中の競技者の妨げにならない程度には離さなければならない

bull 1 本のウォームアップロープで2競技者以上が同時に潜降してはならない

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bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

827 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

83 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

831 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

832 予備

823 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

84 競技会における世界記録

841 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

85 世界記録アテンプト

851 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

852 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

853 予備

854 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

855 予備

856 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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9 バリアブルウェイト(VWT) 91 概要

911 AIDA インターナショナルはバリアブルウェイトを競技会の正式種目として認定しない

912 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

92 世界記録アテンプト

921 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

922 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

923 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull ダイビングスーツの厚みは競技会場が海水の場合は 7mm淡水の場合は 9mmを上回ってはならない

bull ウェットスーツがセパレートタイプの場合脇の下から股の部分に限り二重になっていてもよい

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull モーターエンジンプロペラ等推進力力を補助する機器の使用を禁止するビーフィンまたはモノフィンの使用は許可する

bull 競技者は固定されたロープを潜降しなければならない競技者はロープのボトムウエイトをバラストとして利用し潜降することはできない(すなわち「ボトムウエイトに乗る行行為」は許可されない)

924 その他浮上を補助する装置等は大会の AIDA インターナショナルジャッジが AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者およびまたはスポーツオフィサーと協議の上禁止する

925 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

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926 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

927 競技者は自らの力力によるビーフィンモノフィンおよびまたはロープを手繰ることによって浮上しなければならない浮上を補助するインフレータブルまたはメカニカルなシステムの使用は禁止する

928 予備

929 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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10 ノーリミッツ(NLT) 101 概要

1011 AIDA インターナショナルはノーリミッツを競技会の正式種目として認定しない

1012 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

102 世界記録アテンプト

1021 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

1022 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

1023 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull 浮上の場合にはモーターエンジンプロペラ等を補助する機器の使用を許可する潜降にはウエイト付スレッド以外推進を補助する器材の使用は禁止する

1024 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

1025 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

1026 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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11 ペナルティ 111 以下に記載する間違いを犯した場合失格とはならないがペナルティが適用される負の数は AIDA 記録として認められない

112 ペナルティのない記録のみが AIDA 世界記録大陸記録として公認される

113 OT より早く競技を開始した場合5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

114 プール競技において競技者が定められた時間(STADYNDNF では OT から 10 秒以内)を超えて競技開始した場合OT から 30 秒までは5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される30 秒を超過した場合は失格となりスタートが許されない

115 申告(AP)と結果(RP)の差によるペナルティ

1151 スタティック競技(STA)において結果が申告時間を下回った時5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=5 分 35 秒結果(RP)=5分 4 秒

申告と結果の差=31 秒

ペナルティ=7ポイント

最終ポイント=608-7=538 ポイント

1152 ダイナミック競技(DYNDNF)において結果が申告距離を下回った場合1mにつき 05 ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=100m結果(RP)=89m

申告と結果の差=11m

ペナルティ11x05=55 ポイント

最終ポイント445(89m)-55(11m)=39 ポイント

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1153 深度競技(CWTCNFFIM)において深度計が申告より浅い深度を示した場合結果と申告深度の差 1mにつき 1ポイントのペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではない

計算例

申告=50m結果(深度計の読み)=465m

実際の結果=465rarr結果=46m

ペナルティ

bull 申告と結果の差50m-46m=4mペナルティは 4ポイント

bull タグを持ち帰らないペナルティは 1ポイント

最終ポイント46-5=41 ポイント

116 ダイナミック競技(DYNDNF)特有のペナルティ

1161 スタート時及びターン時に身体のいかなる部分も壁にタッチしなかった場合は1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるまたターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格とする

1162 競技者は選手が身体の一部が水面に出たままレーンを泳ぎ切った水面に出たまま全競技を行行った場合失格となるこの規則に違反した場合は失格となる前述に限らず水面でアームリカバリーを行行った場合は失格となる【アームリカバリークロールの様な動きで腕を体の脚の方から頭の方に戻す動作】

1163 競技者が競技中に身体をサポートするもの(壁コースローププールの底等)につかまったり押したりした場合は5ポイントのペナルティが適用されるただし競技者が浮上に際してプールのエッジまたはロープを掴むことはペナルティの対象とならないものとする

117 深度競技(CWTCNFFIM)特有のペナルティ

1171 競技者が競技中に安全上の理由以外でセーフティーラニヤードを外した場合は10ポイントのペナルティが適用される

1172 競技者がタグをジャッジに渡せなかった場合は1ポイントのペナルティが適用される

118 コンスタント競技(CWTCNF)特有のペナルティ

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1181 競技者は気道(鼻と口)が水面下にある場合2mゾーン(ボトムプレートから 2m以内の範囲)では失格とならずにロープを掴むことが認められる競技中鼻と口が水面下にある間にロープの 2mゾーン以外の場所を掴んだ場合1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるただし 717 項記載の例外を除く前述に関係なく競技者は競技開始時競技ロープの水面または水上部分を(すなわち手が完全に入水しない限り)ペナルティ無しに掴むことができる

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12 プロテスト(異議申し立立て) 121 キャプテン(不在の場合は競技者自身)は当該事象が起きてから最大 15 分以内または当日の結果発表後 15 分以内にジャッジにプロテスト(異議申し立立て)を行行うことができる

122 審判団は水面下での規則の違反をセーフティーダイバーまたはボトムカメラビデオのレビューから確認した場合適用可能なペナルティまたは失格を競技者およびまたはそのチームキャプテンへ直接告知するか結果発表時に当該ペナルティ失格を含めるものとする

123 プロテストがあった場合ジャッジは選手のペナルティまたは失格について以下の手順で判断する

1231 プロテストはすべて審判室で管理しひとつずつ処理する

1232 ジャッジはそれぞれのプロテストについて最初にビデオ映像を見見るビデオ映像は必要に応じ何度もまたはスローモーションで再生する

1233 判定を行行ったジャッジは事実の要約とその判定に至った経緯を他のジャッジに説明する

1234 競技者とキャプテンは公式ビデオ映像を見見て追加のコメントを付け加えることができるその後競技者とキャプテンは退室する

1235 競技者は必ず事情を聴取され関連性があれば審判団は競技者の安全および潜降と浮上の監視を担当するスタッフたちからも聴取できる

1236 審判団はプロテストについて協議できるが審判団長が課す協議の制限(例各ジャッジの発言を 1分に限定するなど)を前提とする審判団はその後各プロテストに対する無記名式投票へと進む

124 単に疑わしいだけの場合は競技者にとって有利な判定を行行わなければならない(すなわち何が起きたのかがよくわからない場合競技者にとって有利に解釈する)この場合審判団はどのパフォーマンスを考慮の対象とするかを決定する

125 審判団は遅くとも競技当日のイベントコミッティにおいて当日の競技におけるプロテストの判定結果について報告する

126 プロテスト申立立人は 50 ユーロまたは同額の現地通貨を支払わなければならないこれは審判団が競技者の正当性を認めた場合は返金金される逆に審判団が競技者の正当性を認めない(すなわち申し立立てが覆らない)場合支払金金は競技の主催者に渡されるがAIDA 世界選手権または世界記録競技会では支払金金は AIDA インターナショナルへ渡る

127 AIDA 世界選手権大会ではプロテストを行行う競技者と同じ国籍のジャッジはプロテスト処理から外れなければならない(すなわちそのプロテスト処理のあらゆる過程または審判団投票の間プロテストが処理される部屋にいてはならない)

128 審判団の決定において結果が同数となった(例えば棄権によりジャッジの人数が偶数になった)場合は審判団長の票(プロテストに参加している場合)または副審判団長(審判団長が参加していない場合)の票が 2票として数えられる

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129 決勝時のパフォーマンスに関するプロテストによって決勝がやり直しになることはない

1210 競技者は自身の競技中の環境(セーフティーダイバーや主催者の不備により競技への妨げがあったなど)に対してもプロテストを行行うことができるこの場合競技者は審判にその場で直接申し立立てることができそれが有効と認められれば競技のやり直しができるものとする(特に深度競技において)

1211 各プロテストはひとつの問題のみを扱う例えば競技者がグラブ違反およびサーフェイスプロトコル違反でペナルティを適用されている場合その競技者が両方の問題で申し立立てをしたい場合はふたつの申し立立てを行行わなければならない別々の問題はそれぞれのプロテストフォームに記載し別個のプロテストとして扱われなければならない

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13 競技審判団 131 国際大会

1311 国際大会では審判団は当該競技会で AIDA インターナショナルを代表する 2名以上の AIDA インターナショナルジャッジで構成されるものとするAIDA ランキングリストに掲載するプール競技では 1名以上深度競技では 2名以上の AIDA ジャッジがその競技をジャッジしなければならない

1312 アシスタントジャッジはAIDA インターナショナルジャッジのポジションに関連する特定の職務(公式カウントダウン深度計およびタグの管理タイムキーピング等)を補助するものでスタティック競技においてはジャッジとアシスタントジャッジを設置されることがある

1313 ジャッジはウォームアップのスタートから競技に立立ち会い以下のことを行行う

bull 競技会が競技規則どおり運営されていることの確認

bull 競技者の装備のチェック

bull 競技者のパフォーマンスのチェック

bull 競技会に関連する規則を遵守しないまたは主催者の円滑な運営や競技会の安全性を損なう競技者を失格にする

bull 競技者やスタッフの安全が脅かされた場合競技を中断させる

bull チームキャプテンから提出されたプロテストの収集(該当する場合)

1314 コンスタントウエイトフリーイマージョンにおいては1名以上のジャッジが水中で判定を行行わなければならない世界記録を上回る申告の場合その結果が世界記録として認定されるためには2名以上のジャッジが水中で判定しなければならない(34 項参照)

1315 主催者は競技会の 2週間前までに審判長を AIDA インターナショナルへ(CARS システムを通じて)告知しなければならない世界記録ステータスの競技会では当該告知は競技会の 6週間前までに AIDA インターナショナルへ告知しなければならない

132 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

1321 世界選手権においてはAIDA インターナショナルは AIDA ジャッジ IOP の条件に従い審判団を指名する審判団は 6名以上の AIDA ジャッジから構成されるジャッジ要件は下の 1333 項と 1334 項に規定されている

1322 アシスタントジャッジは競技会の通常の進行行に関し投票や決定はできないが各状況においてインターナショナルジャッジ(意思決定の際にそれを検討する者たち)へ自分たちの意見見を述べることができる

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1333 AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならないAIDA 世界選手権のジャッジはシニアジャッジ(レベル D)以上でなければならない前述に加え

(i)AIDA プール世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(ii)AIDA 深度世界選手権のジャッジはAIDA 深度競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(iii)AIDA チーム世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上AIDA 深度競技会から 30 ポイントを得ていること

1334 審判長AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならない前述に加え

a) AIDA プール世界選手権では審判長はプール競技会から最低 100 ポイントプール世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上のプールおよびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

b) AIDA 深度世界選手権では審判長は深度競技会から 100 ポイント以上深度世界記録アテンプの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の深度およびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

c) AIDA チーム世界選手権では審判長は

(i)プール競技会から最低 100 ポイントおよび深度競技会から最低 100 ポイント

(ii)深度世界記録アテンプトの最低4レコードポイントおよび深度世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の AIDA 世界選手権(プール深度およびまたはチーム)でジャッジを務めていること

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14 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ) 141 イベントコミッティ

1411 イベントコミッティは円滑な競技会運営と競技規則や運営についての質問に答える場として実施される

1412 イベントコミッティは以下のメンバーで構成される

bull 審判団

bull チームキャプテン

bull 大会主催者

競技者はイベントコミッティに参加する要望は出せるが直接発言することはできないキャプテンが競技者の代表として要望を代弁する

1413 イベントコミッティは審判団および主催者によって進行行されるその日の特定の議事を遵守する

1414 イベントコミッティは相互尊重とフェアプレイの精神に則って運営されなければならない審判団主催者または他チームのキャプテンに対して非協力力的な姿勢のキャプテンや競技者はイベントコミッティから排除されることがある

1415 イベントコミッティは次に掲げる事項を目的として競技日前日の主催者の設定した時間に開催される

bull 競技結果の発表

bull キャプテン競技者スタッフへの翌日の競技に関する一般事項(日程の再確認ローカルルール天候や特別な環境等)の伝達

bull 翌日に開催する競技の OT タイムの配布

142 競技参加標準記録(MINIMA)競技参加標準記録を設定する場合はAIDA インターナショナルが(主催者との協議により)設定するものとしそれらが適用される世界選手権開始の6か月以上前に AIDA ナショナルへ通知されなければならない

143 主催者

1431 AIDA インターナショナルに選出された大会主催者は開催 6か月前までに次に掲げる情報をAIDA インターナショナルを含むすべての関係者に送付しなければならない

bull 大会に適用される全ての規則

bull 競技会概要(開催期日イベントコミッティ大会参加費等)

bull 使用施設日時宿泊場所偶発責任等が記載された競技会実施要項

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bull 競技者ジャッジ観衆の安全のための使用される設備が記載された文書

bull 緊急時の避難救助手順が記載された文書

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull 競技会の進行行運営に関するすべての文書

bull 代替の会場となる場所の図

bull メディアに関する詳細計画と大会主催組織のスタッフの名前

1432 大会主催者は開催 5か月前までに競技会に関する詳細情報を告知する専用のウェブサイトを英語表記で開設しなければならない具体的な内容は次のとおり

bull AIDA ロゴを使用したウェブサイトと公式の競技会名

bull 競技開催地の案内図

bull AIDA インターナショナル競技規則

bull 詳細スケジュール

bull AIDA インターナショナルへの登録ページ

bull 主催者問合せ先アドレス

bull 宿泊施設(ホテル空港)

bull 競技会場付近の概要情報

bull レンタカー船の情報

bull スクーバダイビングやフリーダイビングに関するその国特有の法規則

bull メディアに対する情報(連絡先水中映像写真の入手の可否等)

1433 AIDA インターナショナルは開催 2か月前までにジャッジの立立候補を受け付け検討を経て審判団を編成しなければならない大会主催者はチームキャプテンに審判団の構成について競技会初日に通達するものとする大会主催者は審判団の開催地までの交通費および宿泊経費食事代を負担するものとする各ジャッジには自室が提供される(ただし他のジャッジまたは自分のパートナーと同室になることを了承するものとする)交通費は大会主催者より前払いにて支払われるものとし移動に関する書類はAIDA インターナショナル理事会により審判団の選出がなされてから遅くとも 10日以内に使用できるものとする主催者はAIDA インターナショナルに対し(適用可能であれば)審判団に同じ大陸の国のジャッジを50を目安に選出するよう依頼できる

1434 主催者は全ての必要な施設設備を審判団が自由に使えるようにしておかなければならない

1435 主催者は審判団がビデオをチェックするための常設のエリア(施設設備)を確保しなければならない

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1436 大会全体の責任はAIDA インターナショナルや審判団ではなく大会主催者が負うAIDAインターナショナルおよび審判団は競技者の安全に関する責任を負わないものとする

1437 イベントコミッティは競技会の前日に行行われるものとする主催者はその席においてチームキャプテンに当該競技のスタートリストを配布しなければならない

1438 主催者は大会初日(開始日)に競技者キャプテン主催者審判団メディアセーフティスクーバーフリーダーバー医療救急スタッフによる情報共有化のためのミーティングを開催しなければならないこのミーティングを通じ主催者は大会の詳細情報特にイベントコミッティの開催スケジュールおよび競技結果発表の日時について説明する

1439 大会主催者は報道関係者がトレーニング日および競技日に水中撮影(ビデオあるいはスチール)をするために水に入れるよう配慮し施設を用意しなければならない

14310 大会主催者は競技者が記入するための申告用紙を用意する

14311 AIDA インターナショナル理事会により指名された委員会は(一人の AIDA からの代表に対して)主催者の費用で競技会の 2か月前までに以下に掲げる事項について主催者と確認する

bull 宿泊スケジュール資材調達などが計画どおりに進んでいるか

bull セーフティーフリーダイバースクーバダイバーのリーダーと共にイベント全体の安全管理の準備ができているか

bull 施設とその管理状況

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull メディアに関する詳細計画とメディア担当スタッフの決定

14312 この委員会は1名以上の審判団のメンバー(または AIDA インターナショナル委員会に指名されたその他の者)から成り問題を整理し必要な解決策を見見つけるために主催者と緊密に連携をとりながら効率的な組織運営を目指すものとするこの委員会はAIDA インターナショナル理事会へ直接報告する

14313 審判長と副審判長または 2名の指名されたジャッジは公式アクティビティの開始日(大会初日)の 3日前までには現地に到着していなければならない

14314 大会主催者は自国の然るべき機関または AIDA インターナショナルに依頼しドーピングテストを実施することが義務付けられる主催者はこれらの手続きと試験(キットを含む)の費用を支払うものとする競技者が選ばれる条件は審判団の裁量にゆだねられるただし各種目の優勝者および世界記録を上回った競技者は男女女ともに必ずテストを受けるものとするまた一般に主催者は全ての 1位と 2位の競技者と競技日ごとにランダムに選択された 2人の競技者を検査する準備をしなければならない

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14315 大会主催者は各種目とも1名以上の「オープナー」を設けることが望ましい審判団はセーフティーダイバーまたは有能なフリーダイバーの中から「オープナー」を指名することができる「オープナー」はそれぞれの能力力の範囲内で競技ゾーンを公式に確認し主催者の慣らしを行行う「オープナー」は競技者と同条件で試技をすることになるが必ずしも競技者でなくともよい決勝と予選は同じ日に開催されても別の大会として見見なされしたがってそれぞれでオープナーを設ける決勝に進出していない予選出場者が決勝の「オープナー」として試技をすることは認められる「オープナー」としての記録は世界記録としては認められない

14316 大会主催者はすべての競技者の ID ナンバーを設定する競技者は競技中必ず IDナンバーが明確に分かるようにしなければならないID ナンバーのリストは報道関係者とキャプテンに配布される

14317 大会主催者はセーフティーダイバージャッジおよびその他オフィシャルスタッフ全員に対して競技中も視認しやすい ID システムを提供しなければならない

14318 公式深度計は正確な測定のため競技が始まる前までに測定済みのロープで確認調整されなければならない

144 雑則

1441 主催者または競技者のスポンサーに関連する制限事項によって大会運営に支障があってはならない

1442 イベントコミッティでは公認メディアの人数と位置について明確にしなければならないAIDA に指定されたカメラマンおよびまたはビデオグラファーは全てのメディアゾーンおよび深度競技用の全ての競技エリアへ立立ち入ることができる(当該者は競技の進行行に干渉してはならない)

1443 AIDA インターナショナルおよび大会主催者は競技者が競技規則を遵守しないために生じた事故について責任を負わない

1444 現競技規則は世界選手権開催の 3か月前以降は変更しないものとする

1445 競技規則において明示されていない事項についてはジャッジのみが判断を下すことができる

145 スタートの最小インターバルAIDA 世界選手権の深度競技では競技の最短インターバルは 9分(100m 以上の潜水は 10 分が推奨される)なければならないただし80mに満たない潜水の最短インターバルは 8分とし50m未満の潜水での最短インターバルは 7分とする

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用語集 AIDA カレンダーAIDA のウェブサイトには様々な目的のカレンダーが掲載されている競技記録アテンプトインストラクターコースジャッジコースこれらのカレンダーは以下に掲載されている

CARS競技会発表およびランキングシステム最新の AIDA 競技会と記録アテンプトデータが蓄積されたオンラインアプリケーション以下の二つで構成されている

a) 競技会の発表 httpcarsaidainternationalorgcalendarannounce-competition

b) ランキング(すなわち結果) httprankingaidainternationalorg

CNFコンスタントウエイトウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

CWTコンスタントウエイトウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DNFダイナミックウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DYNダイナミックウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

FIMフリーイマージョン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

IOP本 AIDA ジャッジインターナルオペレーションと手順

JOSジャッジオンラインシステム最新の AIDA ジャッジ情報が蓄積されているオンラインアプリケーションAIDA のウェブサイト httpjudgesaidainternationalorg にある

STAスタティック httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

Page 37: AIDA International Competition Rules v14.0J-60522-2...らない。AIDAインターナショナル理事会は、その競技会が条件を満たしているかどうかにつ いて判断を下すことができる。

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bull ウォームアップゾーンではウォームアップロープ沿い以外での潜降を禁止する

bull AIDA は全てのウォームアップダイブにおいてラニヤードの装着を強く推奨し主催者がウォームアップダイブ中のラニヤード装着を(競技者に)求めることは明確に許可されている

bull 全てのウォームアップロープは主催者が提供するセーフティーダイバーにより十分に管理されていなければならない

827 AIDA は各競技者が少なくとも自分の OT3 分前に競技ゾーンに入ることを許可されるよう強く推奨する

83 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

831 それぞれのキャプテンは競技の前日イベントコミッティの少なくとも 4時間以上前に競技者の申告深度を審判に提出しなければならない

832 予備

823 主催者は競技者がドライウォームアップを必要とする場合そのための十分な広さの休憩場所やフロートなどを用意しなければならない

84 競技会における世界記録

841 競技結果が世界記録を上回っている場合新しい世界記録と認定されるためには34項が満たされなければならない従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

85 世界記録アテンプト

851 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 2日前までの期間にターゲットとする記録の 5m以内のパフォーマンスを実施していること

852 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

853 予備

854 深度確認のため深度計をボトムプレートの下に設置しなければならない

855 予備

856 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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9 バリアブルウェイト(VWT) 91 概要

911 AIDA インターナショナルはバリアブルウェイトを競技会の正式種目として認定しない

912 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

92 世界記録アテンプト

921 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

922 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

923 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull ダイビングスーツの厚みは競技会場が海水の場合は 7mm淡水の場合は 9mmを上回ってはならない

bull ウェットスーツがセパレートタイプの場合脇の下から股の部分に限り二重になっていてもよい

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull モーターエンジンプロペラ等推進力力を補助する機器の使用を禁止するビーフィンまたはモノフィンの使用は許可する

bull 競技者は固定されたロープを潜降しなければならない競技者はロープのボトムウエイトをバラストとして利用し潜降することはできない(すなわち「ボトムウエイトに乗る行行為」は許可されない)

924 その他浮上を補助する装置等は大会の AIDA インターナショナルジャッジが AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者およびまたはスポーツオフィサーと協議の上禁止する

925 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

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926 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

927 競技者は自らの力力によるビーフィンモノフィンおよびまたはロープを手繰ることによって浮上しなければならない浮上を補助するインフレータブルまたはメカニカルなシステムの使用は禁止する

928 予備

929 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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10 ノーリミッツ(NLT) 101 概要

1011 AIDA インターナショナルはノーリミッツを競技会の正式種目として認定しない

1012 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

102 世界記録アテンプト

1021 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

1022 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

1023 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull 浮上の場合にはモーターエンジンプロペラ等を補助する機器の使用を許可する潜降にはウエイト付スレッド以外推進を補助する器材の使用は禁止する

1024 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

1025 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

1026 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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11 ペナルティ 111 以下に記載する間違いを犯した場合失格とはならないがペナルティが適用される負の数は AIDA 記録として認められない

112 ペナルティのない記録のみが AIDA 世界記録大陸記録として公認される

113 OT より早く競技を開始した場合5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

114 プール競技において競技者が定められた時間(STADYNDNF では OT から 10 秒以内)を超えて競技開始した場合OT から 30 秒までは5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される30 秒を超過した場合は失格となりスタートが許されない

115 申告(AP)と結果(RP)の差によるペナルティ

1151 スタティック競技(STA)において結果が申告時間を下回った時5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=5 分 35 秒結果(RP)=5分 4 秒

申告と結果の差=31 秒

ペナルティ=7ポイント

最終ポイント=608-7=538 ポイント

1152 ダイナミック競技(DYNDNF)において結果が申告距離を下回った場合1mにつき 05 ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=100m結果(RP)=89m

申告と結果の差=11m

ペナルティ11x05=55 ポイント

最終ポイント445(89m)-55(11m)=39 ポイント

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1153 深度競技(CWTCNFFIM)において深度計が申告より浅い深度を示した場合結果と申告深度の差 1mにつき 1ポイントのペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではない

計算例

申告=50m結果(深度計の読み)=465m

実際の結果=465rarr結果=46m

ペナルティ

bull 申告と結果の差50m-46m=4mペナルティは 4ポイント

bull タグを持ち帰らないペナルティは 1ポイント

最終ポイント46-5=41 ポイント

116 ダイナミック競技(DYNDNF)特有のペナルティ

1161 スタート時及びターン時に身体のいかなる部分も壁にタッチしなかった場合は1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるまたターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格とする

1162 競技者は選手が身体の一部が水面に出たままレーンを泳ぎ切った水面に出たまま全競技を行行った場合失格となるこの規則に違反した場合は失格となる前述に限らず水面でアームリカバリーを行行った場合は失格となる【アームリカバリークロールの様な動きで腕を体の脚の方から頭の方に戻す動作】

1163 競技者が競技中に身体をサポートするもの(壁コースローププールの底等)につかまったり押したりした場合は5ポイントのペナルティが適用されるただし競技者が浮上に際してプールのエッジまたはロープを掴むことはペナルティの対象とならないものとする

117 深度競技(CWTCNFFIM)特有のペナルティ

1171 競技者が競技中に安全上の理由以外でセーフティーラニヤードを外した場合は10ポイントのペナルティが適用される

1172 競技者がタグをジャッジに渡せなかった場合は1ポイントのペナルティが適用される

118 コンスタント競技(CWTCNF)特有のペナルティ

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1181 競技者は気道(鼻と口)が水面下にある場合2mゾーン(ボトムプレートから 2m以内の範囲)では失格とならずにロープを掴むことが認められる競技中鼻と口が水面下にある間にロープの 2mゾーン以外の場所を掴んだ場合1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるただし 717 項記載の例外を除く前述に関係なく競技者は競技開始時競技ロープの水面または水上部分を(すなわち手が完全に入水しない限り)ペナルティ無しに掴むことができる

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12 プロテスト(異議申し立立て) 121 キャプテン(不在の場合は競技者自身)は当該事象が起きてから最大 15 分以内または当日の結果発表後 15 分以内にジャッジにプロテスト(異議申し立立て)を行行うことができる

122 審判団は水面下での規則の違反をセーフティーダイバーまたはボトムカメラビデオのレビューから確認した場合適用可能なペナルティまたは失格を競技者およびまたはそのチームキャプテンへ直接告知するか結果発表時に当該ペナルティ失格を含めるものとする

123 プロテストがあった場合ジャッジは選手のペナルティまたは失格について以下の手順で判断する

1231 プロテストはすべて審判室で管理しひとつずつ処理する

1232 ジャッジはそれぞれのプロテストについて最初にビデオ映像を見見るビデオ映像は必要に応じ何度もまたはスローモーションで再生する

1233 判定を行行ったジャッジは事実の要約とその判定に至った経緯を他のジャッジに説明する

1234 競技者とキャプテンは公式ビデオ映像を見見て追加のコメントを付け加えることができるその後競技者とキャプテンは退室する

1235 競技者は必ず事情を聴取され関連性があれば審判団は競技者の安全および潜降と浮上の監視を担当するスタッフたちからも聴取できる

1236 審判団はプロテストについて協議できるが審判団長が課す協議の制限(例各ジャッジの発言を 1分に限定するなど)を前提とする審判団はその後各プロテストに対する無記名式投票へと進む

124 単に疑わしいだけの場合は競技者にとって有利な判定を行行わなければならない(すなわち何が起きたのかがよくわからない場合競技者にとって有利に解釈する)この場合審判団はどのパフォーマンスを考慮の対象とするかを決定する

125 審判団は遅くとも競技当日のイベントコミッティにおいて当日の競技におけるプロテストの判定結果について報告する

126 プロテスト申立立人は 50 ユーロまたは同額の現地通貨を支払わなければならないこれは審判団が競技者の正当性を認めた場合は返金金される逆に審判団が競技者の正当性を認めない(すなわち申し立立てが覆らない)場合支払金金は競技の主催者に渡されるがAIDA 世界選手権または世界記録競技会では支払金金は AIDA インターナショナルへ渡る

127 AIDA 世界選手権大会ではプロテストを行行う競技者と同じ国籍のジャッジはプロテスト処理から外れなければならない(すなわちそのプロテスト処理のあらゆる過程または審判団投票の間プロテストが処理される部屋にいてはならない)

128 審判団の決定において結果が同数となった(例えば棄権によりジャッジの人数が偶数になった)場合は審判団長の票(プロテストに参加している場合)または副審判団長(審判団長が参加していない場合)の票が 2票として数えられる

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129 決勝時のパフォーマンスに関するプロテストによって決勝がやり直しになることはない

1210 競技者は自身の競技中の環境(セーフティーダイバーや主催者の不備により競技への妨げがあったなど)に対してもプロテストを行行うことができるこの場合競技者は審判にその場で直接申し立立てることができそれが有効と認められれば競技のやり直しができるものとする(特に深度競技において)

1211 各プロテストはひとつの問題のみを扱う例えば競技者がグラブ違反およびサーフェイスプロトコル違反でペナルティを適用されている場合その競技者が両方の問題で申し立立てをしたい場合はふたつの申し立立てを行行わなければならない別々の問題はそれぞれのプロテストフォームに記載し別個のプロテストとして扱われなければならない

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13 競技審判団 131 国際大会

1311 国際大会では審判団は当該競技会で AIDA インターナショナルを代表する 2名以上の AIDA インターナショナルジャッジで構成されるものとするAIDA ランキングリストに掲載するプール競技では 1名以上深度競技では 2名以上の AIDA ジャッジがその競技をジャッジしなければならない

1312 アシスタントジャッジはAIDA インターナショナルジャッジのポジションに関連する特定の職務(公式カウントダウン深度計およびタグの管理タイムキーピング等)を補助するものでスタティック競技においてはジャッジとアシスタントジャッジを設置されることがある

1313 ジャッジはウォームアップのスタートから競技に立立ち会い以下のことを行行う

bull 競技会が競技規則どおり運営されていることの確認

bull 競技者の装備のチェック

bull 競技者のパフォーマンスのチェック

bull 競技会に関連する規則を遵守しないまたは主催者の円滑な運営や競技会の安全性を損なう競技者を失格にする

bull 競技者やスタッフの安全が脅かされた場合競技を中断させる

bull チームキャプテンから提出されたプロテストの収集(該当する場合)

1314 コンスタントウエイトフリーイマージョンにおいては1名以上のジャッジが水中で判定を行行わなければならない世界記録を上回る申告の場合その結果が世界記録として認定されるためには2名以上のジャッジが水中で判定しなければならない(34 項参照)

1315 主催者は競技会の 2週間前までに審判長を AIDA インターナショナルへ(CARS システムを通じて)告知しなければならない世界記録ステータスの競技会では当該告知は競技会の 6週間前までに AIDA インターナショナルへ告知しなければならない

132 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

1321 世界選手権においてはAIDA インターナショナルは AIDA ジャッジ IOP の条件に従い審判団を指名する審判団は 6名以上の AIDA ジャッジから構成されるジャッジ要件は下の 1333 項と 1334 項に規定されている

1322 アシスタントジャッジは競技会の通常の進行行に関し投票や決定はできないが各状況においてインターナショナルジャッジ(意思決定の際にそれを検討する者たち)へ自分たちの意見見を述べることができる

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1333 AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならないAIDA 世界選手権のジャッジはシニアジャッジ(レベル D)以上でなければならない前述に加え

(i)AIDA プール世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(ii)AIDA 深度世界選手権のジャッジはAIDA 深度競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(iii)AIDA チーム世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上AIDA 深度競技会から 30 ポイントを得ていること

1334 審判長AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならない前述に加え

a) AIDA プール世界選手権では審判長はプール競技会から最低 100 ポイントプール世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上のプールおよびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

b) AIDA 深度世界選手権では審判長は深度競技会から 100 ポイント以上深度世界記録アテンプの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の深度およびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

c) AIDA チーム世界選手権では審判長は

(i)プール競技会から最低 100 ポイントおよび深度競技会から最低 100 ポイント

(ii)深度世界記録アテンプトの最低4レコードポイントおよび深度世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の AIDA 世界選手権(プール深度およびまたはチーム)でジャッジを務めていること

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14 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ) 141 イベントコミッティ

1411 イベントコミッティは円滑な競技会運営と競技規則や運営についての質問に答える場として実施される

1412 イベントコミッティは以下のメンバーで構成される

bull 審判団

bull チームキャプテン

bull 大会主催者

競技者はイベントコミッティに参加する要望は出せるが直接発言することはできないキャプテンが競技者の代表として要望を代弁する

1413 イベントコミッティは審判団および主催者によって進行行されるその日の特定の議事を遵守する

1414 イベントコミッティは相互尊重とフェアプレイの精神に則って運営されなければならない審判団主催者または他チームのキャプテンに対して非協力力的な姿勢のキャプテンや競技者はイベントコミッティから排除されることがある

1415 イベントコミッティは次に掲げる事項を目的として競技日前日の主催者の設定した時間に開催される

bull 競技結果の発表

bull キャプテン競技者スタッフへの翌日の競技に関する一般事項(日程の再確認ローカルルール天候や特別な環境等)の伝達

bull 翌日に開催する競技の OT タイムの配布

142 競技参加標準記録(MINIMA)競技参加標準記録を設定する場合はAIDA インターナショナルが(主催者との協議により)設定するものとしそれらが適用される世界選手権開始の6か月以上前に AIDA ナショナルへ通知されなければならない

143 主催者

1431 AIDA インターナショナルに選出された大会主催者は開催 6か月前までに次に掲げる情報をAIDA インターナショナルを含むすべての関係者に送付しなければならない

bull 大会に適用される全ての規則

bull 競技会概要(開催期日イベントコミッティ大会参加費等)

bull 使用施設日時宿泊場所偶発責任等が記載された競技会実施要項

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bull 競技者ジャッジ観衆の安全のための使用される設備が記載された文書

bull 緊急時の避難救助手順が記載された文書

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull 競技会の進行行運営に関するすべての文書

bull 代替の会場となる場所の図

bull メディアに関する詳細計画と大会主催組織のスタッフの名前

1432 大会主催者は開催 5か月前までに競技会に関する詳細情報を告知する専用のウェブサイトを英語表記で開設しなければならない具体的な内容は次のとおり

bull AIDA ロゴを使用したウェブサイトと公式の競技会名

bull 競技開催地の案内図

bull AIDA インターナショナル競技規則

bull 詳細スケジュール

bull AIDA インターナショナルへの登録ページ

bull 主催者問合せ先アドレス

bull 宿泊施設(ホテル空港)

bull 競技会場付近の概要情報

bull レンタカー船の情報

bull スクーバダイビングやフリーダイビングに関するその国特有の法規則

bull メディアに対する情報(連絡先水中映像写真の入手の可否等)

1433 AIDA インターナショナルは開催 2か月前までにジャッジの立立候補を受け付け検討を経て審判団を編成しなければならない大会主催者はチームキャプテンに審判団の構成について競技会初日に通達するものとする大会主催者は審判団の開催地までの交通費および宿泊経費食事代を負担するものとする各ジャッジには自室が提供される(ただし他のジャッジまたは自分のパートナーと同室になることを了承するものとする)交通費は大会主催者より前払いにて支払われるものとし移動に関する書類はAIDA インターナショナル理事会により審判団の選出がなされてから遅くとも 10日以内に使用できるものとする主催者はAIDA インターナショナルに対し(適用可能であれば)審判団に同じ大陸の国のジャッジを50を目安に選出するよう依頼できる

1434 主催者は全ての必要な施設設備を審判団が自由に使えるようにしておかなければならない

1435 主催者は審判団がビデオをチェックするための常設のエリア(施設設備)を確保しなければならない

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1436 大会全体の責任はAIDA インターナショナルや審判団ではなく大会主催者が負うAIDAインターナショナルおよび審判団は競技者の安全に関する責任を負わないものとする

1437 イベントコミッティは競技会の前日に行行われるものとする主催者はその席においてチームキャプテンに当該競技のスタートリストを配布しなければならない

1438 主催者は大会初日(開始日)に競技者キャプテン主催者審判団メディアセーフティスクーバーフリーダーバー医療救急スタッフによる情報共有化のためのミーティングを開催しなければならないこのミーティングを通じ主催者は大会の詳細情報特にイベントコミッティの開催スケジュールおよび競技結果発表の日時について説明する

1439 大会主催者は報道関係者がトレーニング日および競技日に水中撮影(ビデオあるいはスチール)をするために水に入れるよう配慮し施設を用意しなければならない

14310 大会主催者は競技者が記入するための申告用紙を用意する

14311 AIDA インターナショナル理事会により指名された委員会は(一人の AIDA からの代表に対して)主催者の費用で競技会の 2か月前までに以下に掲げる事項について主催者と確認する

bull 宿泊スケジュール資材調達などが計画どおりに進んでいるか

bull セーフティーフリーダイバースクーバダイバーのリーダーと共にイベント全体の安全管理の準備ができているか

bull 施設とその管理状況

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull メディアに関する詳細計画とメディア担当スタッフの決定

14312 この委員会は1名以上の審判団のメンバー(または AIDA インターナショナル委員会に指名されたその他の者)から成り問題を整理し必要な解決策を見見つけるために主催者と緊密に連携をとりながら効率的な組織運営を目指すものとするこの委員会はAIDA インターナショナル理事会へ直接報告する

14313 審判長と副審判長または 2名の指名されたジャッジは公式アクティビティの開始日(大会初日)の 3日前までには現地に到着していなければならない

14314 大会主催者は自国の然るべき機関または AIDA インターナショナルに依頼しドーピングテストを実施することが義務付けられる主催者はこれらの手続きと試験(キットを含む)の費用を支払うものとする競技者が選ばれる条件は審判団の裁量にゆだねられるただし各種目の優勝者および世界記録を上回った競技者は男女女ともに必ずテストを受けるものとするまた一般に主催者は全ての 1位と 2位の競技者と競技日ごとにランダムに選択された 2人の競技者を検査する準備をしなければならない

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14315 大会主催者は各種目とも1名以上の「オープナー」を設けることが望ましい審判団はセーフティーダイバーまたは有能なフリーダイバーの中から「オープナー」を指名することができる「オープナー」はそれぞれの能力力の範囲内で競技ゾーンを公式に確認し主催者の慣らしを行行う「オープナー」は競技者と同条件で試技をすることになるが必ずしも競技者でなくともよい決勝と予選は同じ日に開催されても別の大会として見見なされしたがってそれぞれでオープナーを設ける決勝に進出していない予選出場者が決勝の「オープナー」として試技をすることは認められる「オープナー」としての記録は世界記録としては認められない

14316 大会主催者はすべての競技者の ID ナンバーを設定する競技者は競技中必ず IDナンバーが明確に分かるようにしなければならないID ナンバーのリストは報道関係者とキャプテンに配布される

14317 大会主催者はセーフティーダイバージャッジおよびその他オフィシャルスタッフ全員に対して競技中も視認しやすい ID システムを提供しなければならない

14318 公式深度計は正確な測定のため競技が始まる前までに測定済みのロープで確認調整されなければならない

144 雑則

1441 主催者または競技者のスポンサーに関連する制限事項によって大会運営に支障があってはならない

1442 イベントコミッティでは公認メディアの人数と位置について明確にしなければならないAIDA に指定されたカメラマンおよびまたはビデオグラファーは全てのメディアゾーンおよび深度競技用の全ての競技エリアへ立立ち入ることができる(当該者は競技の進行行に干渉してはならない)

1443 AIDA インターナショナルおよび大会主催者は競技者が競技規則を遵守しないために生じた事故について責任を負わない

1444 現競技規則は世界選手権開催の 3か月前以降は変更しないものとする

1445 競技規則において明示されていない事項についてはジャッジのみが判断を下すことができる

145 スタートの最小インターバルAIDA 世界選手権の深度競技では競技の最短インターバルは 9分(100m 以上の潜水は 10 分が推奨される)なければならないただし80mに満たない潜水の最短インターバルは 8分とし50m未満の潜水での最短インターバルは 7分とする

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用語集 AIDA カレンダーAIDA のウェブサイトには様々な目的のカレンダーが掲載されている競技記録アテンプトインストラクターコースジャッジコースこれらのカレンダーは以下に掲載されている

CARS競技会発表およびランキングシステム最新の AIDA 競技会と記録アテンプトデータが蓄積されたオンラインアプリケーション以下の二つで構成されている

a) 競技会の発表 httpcarsaidainternationalorgcalendarannounce-competition

b) ランキング(すなわち結果) httprankingaidainternationalorg

CNFコンスタントウエイトウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

CWTコンスタントウエイトウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DNFダイナミックウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DYNダイナミックウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

FIMフリーイマージョン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

IOP本 AIDA ジャッジインターナルオペレーションと手順

JOSジャッジオンラインシステム最新の AIDA ジャッジ情報が蓄積されているオンラインアプリケーションAIDA のウェブサイト httpjudgesaidainternationalorg にある

STAスタティック httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

Page 38: AIDA International Competition Rules v14.0J-60522-2...らない。AIDAインターナショナル理事会は、その競技会が条件を満たしているかどうかにつ いて判断を下すことができる。

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9 バリアブルウェイト(VWT) 91 概要

911 AIDA インターナショナルはバリアブルウェイトを競技会の正式種目として認定しない

912 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

92 世界記録アテンプト

921 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

922 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

923 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull ダイビングスーツの厚みは競技会場が海水の場合は 7mm淡水の場合は 9mmを上回ってはならない

bull ウェットスーツがセパレートタイプの場合脇の下から股の部分に限り二重になっていてもよい

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull モーターエンジンプロペラ等推進力力を補助する機器の使用を禁止するビーフィンまたはモノフィンの使用は許可する

bull 競技者は固定されたロープを潜降しなければならない競技者はロープのボトムウエイトをバラストとして利用し潜降することはできない(すなわち「ボトムウエイトに乗る行行為」は許可されない)

924 その他浮上を補助する装置等は大会の AIDA インターナショナルジャッジが AIDA インターナショナルのジャッジ統括責任者およびまたはスポーツオフィサーと協議の上禁止する

925 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

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926 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

927 競技者は自らの力力によるビーフィンモノフィンおよびまたはロープを手繰ることによって浮上しなければならない浮上を補助するインフレータブルまたはメカニカルなシステムの使用は禁止する

928 予備

929 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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10 ノーリミッツ(NLT) 101 概要

1011 AIDA インターナショナルはノーリミッツを競技会の正式種目として認定しない

1012 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

102 世界記録アテンプト

1021 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

1022 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

1023 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull 浮上の場合にはモーターエンジンプロペラ等を補助する機器の使用を許可する潜降にはウエイト付スレッド以外推進を補助する器材の使用は禁止する

1024 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

1025 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

1026 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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11 ペナルティ 111 以下に記載する間違いを犯した場合失格とはならないがペナルティが適用される負の数は AIDA 記録として認められない

112 ペナルティのない記録のみが AIDA 世界記録大陸記録として公認される

113 OT より早く競技を開始した場合5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

114 プール競技において競技者が定められた時間(STADYNDNF では OT から 10 秒以内)を超えて競技開始した場合OT から 30 秒までは5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される30 秒を超過した場合は失格となりスタートが許されない

115 申告(AP)と結果(RP)の差によるペナルティ

1151 スタティック競技(STA)において結果が申告時間を下回った時5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=5 分 35 秒結果(RP)=5分 4 秒

申告と結果の差=31 秒

ペナルティ=7ポイント

最終ポイント=608-7=538 ポイント

1152 ダイナミック競技(DYNDNF)において結果が申告距離を下回った場合1mにつき 05 ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=100m結果(RP)=89m

申告と結果の差=11m

ペナルティ11x05=55 ポイント

最終ポイント445(89m)-55(11m)=39 ポイント

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1153 深度競技(CWTCNFFIM)において深度計が申告より浅い深度を示した場合結果と申告深度の差 1mにつき 1ポイントのペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではない

計算例

申告=50m結果(深度計の読み)=465m

実際の結果=465rarr結果=46m

ペナルティ

bull 申告と結果の差50m-46m=4mペナルティは 4ポイント

bull タグを持ち帰らないペナルティは 1ポイント

最終ポイント46-5=41 ポイント

116 ダイナミック競技(DYNDNF)特有のペナルティ

1161 スタート時及びターン時に身体のいかなる部分も壁にタッチしなかった場合は1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるまたターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格とする

1162 競技者は選手が身体の一部が水面に出たままレーンを泳ぎ切った水面に出たまま全競技を行行った場合失格となるこの規則に違反した場合は失格となる前述に限らず水面でアームリカバリーを行行った場合は失格となる【アームリカバリークロールの様な動きで腕を体の脚の方から頭の方に戻す動作】

1163 競技者が競技中に身体をサポートするもの(壁コースローププールの底等)につかまったり押したりした場合は5ポイントのペナルティが適用されるただし競技者が浮上に際してプールのエッジまたはロープを掴むことはペナルティの対象とならないものとする

117 深度競技(CWTCNFFIM)特有のペナルティ

1171 競技者が競技中に安全上の理由以外でセーフティーラニヤードを外した場合は10ポイントのペナルティが適用される

1172 競技者がタグをジャッジに渡せなかった場合は1ポイントのペナルティが適用される

118 コンスタント競技(CWTCNF)特有のペナルティ

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1181 競技者は気道(鼻と口)が水面下にある場合2mゾーン(ボトムプレートから 2m以内の範囲)では失格とならずにロープを掴むことが認められる競技中鼻と口が水面下にある間にロープの 2mゾーン以外の場所を掴んだ場合1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるただし 717 項記載の例外を除く前述に関係なく競技者は競技開始時競技ロープの水面または水上部分を(すなわち手が完全に入水しない限り)ペナルティ無しに掴むことができる

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12 プロテスト(異議申し立立て) 121 キャプテン(不在の場合は競技者自身)は当該事象が起きてから最大 15 分以内または当日の結果発表後 15 分以内にジャッジにプロテスト(異議申し立立て)を行行うことができる

122 審判団は水面下での規則の違反をセーフティーダイバーまたはボトムカメラビデオのレビューから確認した場合適用可能なペナルティまたは失格を競技者およびまたはそのチームキャプテンへ直接告知するか結果発表時に当該ペナルティ失格を含めるものとする

123 プロテストがあった場合ジャッジは選手のペナルティまたは失格について以下の手順で判断する

1231 プロテストはすべて審判室で管理しひとつずつ処理する

1232 ジャッジはそれぞれのプロテストについて最初にビデオ映像を見見るビデオ映像は必要に応じ何度もまたはスローモーションで再生する

1233 判定を行行ったジャッジは事実の要約とその判定に至った経緯を他のジャッジに説明する

1234 競技者とキャプテンは公式ビデオ映像を見見て追加のコメントを付け加えることができるその後競技者とキャプテンは退室する

1235 競技者は必ず事情を聴取され関連性があれば審判団は競技者の安全および潜降と浮上の監視を担当するスタッフたちからも聴取できる

1236 審判団はプロテストについて協議できるが審判団長が課す協議の制限(例各ジャッジの発言を 1分に限定するなど)を前提とする審判団はその後各プロテストに対する無記名式投票へと進む

124 単に疑わしいだけの場合は競技者にとって有利な判定を行行わなければならない(すなわち何が起きたのかがよくわからない場合競技者にとって有利に解釈する)この場合審判団はどのパフォーマンスを考慮の対象とするかを決定する

125 審判団は遅くとも競技当日のイベントコミッティにおいて当日の競技におけるプロテストの判定結果について報告する

126 プロテスト申立立人は 50 ユーロまたは同額の現地通貨を支払わなければならないこれは審判団が競技者の正当性を認めた場合は返金金される逆に審判団が競技者の正当性を認めない(すなわち申し立立てが覆らない)場合支払金金は競技の主催者に渡されるがAIDA 世界選手権または世界記録競技会では支払金金は AIDA インターナショナルへ渡る

127 AIDA 世界選手権大会ではプロテストを行行う競技者と同じ国籍のジャッジはプロテスト処理から外れなければならない(すなわちそのプロテスト処理のあらゆる過程または審判団投票の間プロテストが処理される部屋にいてはならない)

128 審判団の決定において結果が同数となった(例えば棄権によりジャッジの人数が偶数になった)場合は審判団長の票(プロテストに参加している場合)または副審判団長(審判団長が参加していない場合)の票が 2票として数えられる

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129 決勝時のパフォーマンスに関するプロテストによって決勝がやり直しになることはない

1210 競技者は自身の競技中の環境(セーフティーダイバーや主催者の不備により競技への妨げがあったなど)に対してもプロテストを行行うことができるこの場合競技者は審判にその場で直接申し立立てることができそれが有効と認められれば競技のやり直しができるものとする(特に深度競技において)

1211 各プロテストはひとつの問題のみを扱う例えば競技者がグラブ違反およびサーフェイスプロトコル違反でペナルティを適用されている場合その競技者が両方の問題で申し立立てをしたい場合はふたつの申し立立てを行行わなければならない別々の問題はそれぞれのプロテストフォームに記載し別個のプロテストとして扱われなければならない

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13 競技審判団 131 国際大会

1311 国際大会では審判団は当該競技会で AIDA インターナショナルを代表する 2名以上の AIDA インターナショナルジャッジで構成されるものとするAIDA ランキングリストに掲載するプール競技では 1名以上深度競技では 2名以上の AIDA ジャッジがその競技をジャッジしなければならない

1312 アシスタントジャッジはAIDA インターナショナルジャッジのポジションに関連する特定の職務(公式カウントダウン深度計およびタグの管理タイムキーピング等)を補助するものでスタティック競技においてはジャッジとアシスタントジャッジを設置されることがある

1313 ジャッジはウォームアップのスタートから競技に立立ち会い以下のことを行行う

bull 競技会が競技規則どおり運営されていることの確認

bull 競技者の装備のチェック

bull 競技者のパフォーマンスのチェック

bull 競技会に関連する規則を遵守しないまたは主催者の円滑な運営や競技会の安全性を損なう競技者を失格にする

bull 競技者やスタッフの安全が脅かされた場合競技を中断させる

bull チームキャプテンから提出されたプロテストの収集(該当する場合)

1314 コンスタントウエイトフリーイマージョンにおいては1名以上のジャッジが水中で判定を行行わなければならない世界記録を上回る申告の場合その結果が世界記録として認定されるためには2名以上のジャッジが水中で判定しなければならない(34 項参照)

1315 主催者は競技会の 2週間前までに審判長を AIDA インターナショナルへ(CARS システムを通じて)告知しなければならない世界記録ステータスの競技会では当該告知は競技会の 6週間前までに AIDA インターナショナルへ告知しなければならない

132 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

1321 世界選手権においてはAIDA インターナショナルは AIDA ジャッジ IOP の条件に従い審判団を指名する審判団は 6名以上の AIDA ジャッジから構成されるジャッジ要件は下の 1333 項と 1334 項に規定されている

1322 アシスタントジャッジは競技会の通常の進行行に関し投票や決定はできないが各状況においてインターナショナルジャッジ(意思決定の際にそれを検討する者たち)へ自分たちの意見見を述べることができる

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1333 AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならないAIDA 世界選手権のジャッジはシニアジャッジ(レベル D)以上でなければならない前述に加え

(i)AIDA プール世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(ii)AIDA 深度世界選手権のジャッジはAIDA 深度競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(iii)AIDA チーム世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上AIDA 深度競技会から 30 ポイントを得ていること

1334 審判長AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならない前述に加え

a) AIDA プール世界選手権では審判長はプール競技会から最低 100 ポイントプール世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上のプールおよびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

b) AIDA 深度世界選手権では審判長は深度競技会から 100 ポイント以上深度世界記録アテンプの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の深度およびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

c) AIDA チーム世界選手権では審判長は

(i)プール競技会から最低 100 ポイントおよび深度競技会から最低 100 ポイント

(ii)深度世界記録アテンプトの最低4レコードポイントおよび深度世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の AIDA 世界選手権(プール深度およびまたはチーム)でジャッジを務めていること

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14 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ) 141 イベントコミッティ

1411 イベントコミッティは円滑な競技会運営と競技規則や運営についての質問に答える場として実施される

1412 イベントコミッティは以下のメンバーで構成される

bull 審判団

bull チームキャプテン

bull 大会主催者

競技者はイベントコミッティに参加する要望は出せるが直接発言することはできないキャプテンが競技者の代表として要望を代弁する

1413 イベントコミッティは審判団および主催者によって進行行されるその日の特定の議事を遵守する

1414 イベントコミッティは相互尊重とフェアプレイの精神に則って運営されなければならない審判団主催者または他チームのキャプテンに対して非協力力的な姿勢のキャプテンや競技者はイベントコミッティから排除されることがある

1415 イベントコミッティは次に掲げる事項を目的として競技日前日の主催者の設定した時間に開催される

bull 競技結果の発表

bull キャプテン競技者スタッフへの翌日の競技に関する一般事項(日程の再確認ローカルルール天候や特別な環境等)の伝達

bull 翌日に開催する競技の OT タイムの配布

142 競技参加標準記録(MINIMA)競技参加標準記録を設定する場合はAIDA インターナショナルが(主催者との協議により)設定するものとしそれらが適用される世界選手権開始の6か月以上前に AIDA ナショナルへ通知されなければならない

143 主催者

1431 AIDA インターナショナルに選出された大会主催者は開催 6か月前までに次に掲げる情報をAIDA インターナショナルを含むすべての関係者に送付しなければならない

bull 大会に適用される全ての規則

bull 競技会概要(開催期日イベントコミッティ大会参加費等)

bull 使用施設日時宿泊場所偶発責任等が記載された競技会実施要項

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bull 競技者ジャッジ観衆の安全のための使用される設備が記載された文書

bull 緊急時の避難救助手順が記載された文書

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull 競技会の進行行運営に関するすべての文書

bull 代替の会場となる場所の図

bull メディアに関する詳細計画と大会主催組織のスタッフの名前

1432 大会主催者は開催 5か月前までに競技会に関する詳細情報を告知する専用のウェブサイトを英語表記で開設しなければならない具体的な内容は次のとおり

bull AIDA ロゴを使用したウェブサイトと公式の競技会名

bull 競技開催地の案内図

bull AIDA インターナショナル競技規則

bull 詳細スケジュール

bull AIDA インターナショナルへの登録ページ

bull 主催者問合せ先アドレス

bull 宿泊施設(ホテル空港)

bull 競技会場付近の概要情報

bull レンタカー船の情報

bull スクーバダイビングやフリーダイビングに関するその国特有の法規則

bull メディアに対する情報(連絡先水中映像写真の入手の可否等)

1433 AIDA インターナショナルは開催 2か月前までにジャッジの立立候補を受け付け検討を経て審判団を編成しなければならない大会主催者はチームキャプテンに審判団の構成について競技会初日に通達するものとする大会主催者は審判団の開催地までの交通費および宿泊経費食事代を負担するものとする各ジャッジには自室が提供される(ただし他のジャッジまたは自分のパートナーと同室になることを了承するものとする)交通費は大会主催者より前払いにて支払われるものとし移動に関する書類はAIDA インターナショナル理事会により審判団の選出がなされてから遅くとも 10日以内に使用できるものとする主催者はAIDA インターナショナルに対し(適用可能であれば)審判団に同じ大陸の国のジャッジを50を目安に選出するよう依頼できる

1434 主催者は全ての必要な施設設備を審判団が自由に使えるようにしておかなければならない

1435 主催者は審判団がビデオをチェックするための常設のエリア(施設設備)を確保しなければならない

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1436 大会全体の責任はAIDA インターナショナルや審判団ではなく大会主催者が負うAIDAインターナショナルおよび審判団は競技者の安全に関する責任を負わないものとする

1437 イベントコミッティは競技会の前日に行行われるものとする主催者はその席においてチームキャプテンに当該競技のスタートリストを配布しなければならない

1438 主催者は大会初日(開始日)に競技者キャプテン主催者審判団メディアセーフティスクーバーフリーダーバー医療救急スタッフによる情報共有化のためのミーティングを開催しなければならないこのミーティングを通じ主催者は大会の詳細情報特にイベントコミッティの開催スケジュールおよび競技結果発表の日時について説明する

1439 大会主催者は報道関係者がトレーニング日および競技日に水中撮影(ビデオあるいはスチール)をするために水に入れるよう配慮し施設を用意しなければならない

14310 大会主催者は競技者が記入するための申告用紙を用意する

14311 AIDA インターナショナル理事会により指名された委員会は(一人の AIDA からの代表に対して)主催者の費用で競技会の 2か月前までに以下に掲げる事項について主催者と確認する

bull 宿泊スケジュール資材調達などが計画どおりに進んでいるか

bull セーフティーフリーダイバースクーバダイバーのリーダーと共にイベント全体の安全管理の準備ができているか

bull 施設とその管理状況

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull メディアに関する詳細計画とメディア担当スタッフの決定

14312 この委員会は1名以上の審判団のメンバー(または AIDA インターナショナル委員会に指名されたその他の者)から成り問題を整理し必要な解決策を見見つけるために主催者と緊密に連携をとりながら効率的な組織運営を目指すものとするこの委員会はAIDA インターナショナル理事会へ直接報告する

14313 審判長と副審判長または 2名の指名されたジャッジは公式アクティビティの開始日(大会初日)の 3日前までには現地に到着していなければならない

14314 大会主催者は自国の然るべき機関または AIDA インターナショナルに依頼しドーピングテストを実施することが義務付けられる主催者はこれらの手続きと試験(キットを含む)の費用を支払うものとする競技者が選ばれる条件は審判団の裁量にゆだねられるただし各種目の優勝者および世界記録を上回った競技者は男女女ともに必ずテストを受けるものとするまた一般に主催者は全ての 1位と 2位の競技者と競技日ごとにランダムに選択された 2人の競技者を検査する準備をしなければならない

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14315 大会主催者は各種目とも1名以上の「オープナー」を設けることが望ましい審判団はセーフティーダイバーまたは有能なフリーダイバーの中から「オープナー」を指名することができる「オープナー」はそれぞれの能力力の範囲内で競技ゾーンを公式に確認し主催者の慣らしを行行う「オープナー」は競技者と同条件で試技をすることになるが必ずしも競技者でなくともよい決勝と予選は同じ日に開催されても別の大会として見見なされしたがってそれぞれでオープナーを設ける決勝に進出していない予選出場者が決勝の「オープナー」として試技をすることは認められる「オープナー」としての記録は世界記録としては認められない

14316 大会主催者はすべての競技者の ID ナンバーを設定する競技者は競技中必ず IDナンバーが明確に分かるようにしなければならないID ナンバーのリストは報道関係者とキャプテンに配布される

14317 大会主催者はセーフティーダイバージャッジおよびその他オフィシャルスタッフ全員に対して競技中も視認しやすい ID システムを提供しなければならない

14318 公式深度計は正確な測定のため競技が始まる前までに測定済みのロープで確認調整されなければならない

144 雑則

1441 主催者または競技者のスポンサーに関連する制限事項によって大会運営に支障があってはならない

1442 イベントコミッティでは公認メディアの人数と位置について明確にしなければならないAIDA に指定されたカメラマンおよびまたはビデオグラファーは全てのメディアゾーンおよび深度競技用の全ての競技エリアへ立立ち入ることができる(当該者は競技の進行行に干渉してはならない)

1443 AIDA インターナショナルおよび大会主催者は競技者が競技規則を遵守しないために生じた事故について責任を負わない

1444 現競技規則は世界選手権開催の 3か月前以降は変更しないものとする

1445 競技規則において明示されていない事項についてはジャッジのみが判断を下すことができる

145 スタートの最小インターバルAIDA 世界選手権の深度競技では競技の最短インターバルは 9分(100m 以上の潜水は 10 分が推奨される)なければならないただし80mに満たない潜水の最短インターバルは 8分とし50m未満の潜水での最短インターバルは 7分とする

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用語集 AIDA カレンダーAIDA のウェブサイトには様々な目的のカレンダーが掲載されている競技記録アテンプトインストラクターコースジャッジコースこれらのカレンダーは以下に掲載されている

CARS競技会発表およびランキングシステム最新の AIDA 競技会と記録アテンプトデータが蓄積されたオンラインアプリケーション以下の二つで構成されている

a) 競技会の発表 httpcarsaidainternationalorgcalendarannounce-competition

b) ランキング(すなわち結果) httprankingaidainternationalorg

CNFコンスタントウエイトウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

CWTコンスタントウエイトウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DNFダイナミックウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DYNダイナミックウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

FIMフリーイマージョン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

IOP本 AIDA ジャッジインターナルオペレーションと手順

JOSジャッジオンラインシステム最新の AIDA ジャッジ情報が蓄積されているオンラインアプリケーションAIDA のウェブサイト httpjudgesaidainternationalorg にある

STAスタティック httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

Page 39: AIDA International Competition Rules v14.0J-60522-2...らない。AIDAインターナショナル理事会は、その競技会が条件を満たしているかどうかにつ いて判断を下すことができる。

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926 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

927 競技者は自らの力力によるビーフィンモノフィンおよびまたはロープを手繰ることによって浮上しなければならない浮上を補助するインフレータブルまたはメカニカルなシステムの使用は禁止する

928 予備

929 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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10 ノーリミッツ(NLT) 101 概要

1011 AIDA インターナショナルはノーリミッツを競技会の正式種目として認定しない

1012 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

102 世界記録アテンプト

1021 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

1022 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

1023 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull 浮上の場合にはモーターエンジンプロペラ等を補助する機器の使用を許可する潜降にはウエイト付スレッド以外推進を補助する器材の使用は禁止する

1024 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

1025 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

1026 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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11 ペナルティ 111 以下に記載する間違いを犯した場合失格とはならないがペナルティが適用される負の数は AIDA 記録として認められない

112 ペナルティのない記録のみが AIDA 世界記録大陸記録として公認される

113 OT より早く競技を開始した場合5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

114 プール競技において競技者が定められた時間(STADYNDNF では OT から 10 秒以内)を超えて競技開始した場合OT から 30 秒までは5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される30 秒を超過した場合は失格となりスタートが許されない

115 申告(AP)と結果(RP)の差によるペナルティ

1151 スタティック競技(STA)において結果が申告時間を下回った時5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=5 分 35 秒結果(RP)=5分 4 秒

申告と結果の差=31 秒

ペナルティ=7ポイント

最終ポイント=608-7=538 ポイント

1152 ダイナミック競技(DYNDNF)において結果が申告距離を下回った場合1mにつき 05 ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=100m結果(RP)=89m

申告と結果の差=11m

ペナルティ11x05=55 ポイント

最終ポイント445(89m)-55(11m)=39 ポイント

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1153 深度競技(CWTCNFFIM)において深度計が申告より浅い深度を示した場合結果と申告深度の差 1mにつき 1ポイントのペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではない

計算例

申告=50m結果(深度計の読み)=465m

実際の結果=465rarr結果=46m

ペナルティ

bull 申告と結果の差50m-46m=4mペナルティは 4ポイント

bull タグを持ち帰らないペナルティは 1ポイント

最終ポイント46-5=41 ポイント

116 ダイナミック競技(DYNDNF)特有のペナルティ

1161 スタート時及びターン時に身体のいかなる部分も壁にタッチしなかった場合は1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるまたターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格とする

1162 競技者は選手が身体の一部が水面に出たままレーンを泳ぎ切った水面に出たまま全競技を行行った場合失格となるこの規則に違反した場合は失格となる前述に限らず水面でアームリカバリーを行行った場合は失格となる【アームリカバリークロールの様な動きで腕を体の脚の方から頭の方に戻す動作】

1163 競技者が競技中に身体をサポートするもの(壁コースローププールの底等)につかまったり押したりした場合は5ポイントのペナルティが適用されるただし競技者が浮上に際してプールのエッジまたはロープを掴むことはペナルティの対象とならないものとする

117 深度競技(CWTCNFFIM)特有のペナルティ

1171 競技者が競技中に安全上の理由以外でセーフティーラニヤードを外した場合は10ポイントのペナルティが適用される

1172 競技者がタグをジャッジに渡せなかった場合は1ポイントのペナルティが適用される

118 コンスタント競技(CWTCNF)特有のペナルティ

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1181 競技者は気道(鼻と口)が水面下にある場合2mゾーン(ボトムプレートから 2m以内の範囲)では失格とならずにロープを掴むことが認められる競技中鼻と口が水面下にある間にロープの 2mゾーン以外の場所を掴んだ場合1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるただし 717 項記載の例外を除く前述に関係なく競技者は競技開始時競技ロープの水面または水上部分を(すなわち手が完全に入水しない限り)ペナルティ無しに掴むことができる

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12 プロテスト(異議申し立立て) 121 キャプテン(不在の場合は競技者自身)は当該事象が起きてから最大 15 分以内または当日の結果発表後 15 分以内にジャッジにプロテスト(異議申し立立て)を行行うことができる

122 審判団は水面下での規則の違反をセーフティーダイバーまたはボトムカメラビデオのレビューから確認した場合適用可能なペナルティまたは失格を競技者およびまたはそのチームキャプテンへ直接告知するか結果発表時に当該ペナルティ失格を含めるものとする

123 プロテストがあった場合ジャッジは選手のペナルティまたは失格について以下の手順で判断する

1231 プロテストはすべて審判室で管理しひとつずつ処理する

1232 ジャッジはそれぞれのプロテストについて最初にビデオ映像を見見るビデオ映像は必要に応じ何度もまたはスローモーションで再生する

1233 判定を行行ったジャッジは事実の要約とその判定に至った経緯を他のジャッジに説明する

1234 競技者とキャプテンは公式ビデオ映像を見見て追加のコメントを付け加えることができるその後競技者とキャプテンは退室する

1235 競技者は必ず事情を聴取され関連性があれば審判団は競技者の安全および潜降と浮上の監視を担当するスタッフたちからも聴取できる

1236 審判団はプロテストについて協議できるが審判団長が課す協議の制限(例各ジャッジの発言を 1分に限定するなど)を前提とする審判団はその後各プロテストに対する無記名式投票へと進む

124 単に疑わしいだけの場合は競技者にとって有利な判定を行行わなければならない(すなわち何が起きたのかがよくわからない場合競技者にとって有利に解釈する)この場合審判団はどのパフォーマンスを考慮の対象とするかを決定する

125 審判団は遅くとも競技当日のイベントコミッティにおいて当日の競技におけるプロテストの判定結果について報告する

126 プロテスト申立立人は 50 ユーロまたは同額の現地通貨を支払わなければならないこれは審判団が競技者の正当性を認めた場合は返金金される逆に審判団が競技者の正当性を認めない(すなわち申し立立てが覆らない)場合支払金金は競技の主催者に渡されるがAIDA 世界選手権または世界記録競技会では支払金金は AIDA インターナショナルへ渡る

127 AIDA 世界選手権大会ではプロテストを行行う競技者と同じ国籍のジャッジはプロテスト処理から外れなければならない(すなわちそのプロテスト処理のあらゆる過程または審判団投票の間プロテストが処理される部屋にいてはならない)

128 審判団の決定において結果が同数となった(例えば棄権によりジャッジの人数が偶数になった)場合は審判団長の票(プロテストに参加している場合)または副審判団長(審判団長が参加していない場合)の票が 2票として数えられる

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129 決勝時のパフォーマンスに関するプロテストによって決勝がやり直しになることはない

1210 競技者は自身の競技中の環境(セーフティーダイバーや主催者の不備により競技への妨げがあったなど)に対してもプロテストを行行うことができるこの場合競技者は審判にその場で直接申し立立てることができそれが有効と認められれば競技のやり直しができるものとする(特に深度競技において)

1211 各プロテストはひとつの問題のみを扱う例えば競技者がグラブ違反およびサーフェイスプロトコル違反でペナルティを適用されている場合その競技者が両方の問題で申し立立てをしたい場合はふたつの申し立立てを行行わなければならない別々の問題はそれぞれのプロテストフォームに記載し別個のプロテストとして扱われなければならない

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13 競技審判団 131 国際大会

1311 国際大会では審判団は当該競技会で AIDA インターナショナルを代表する 2名以上の AIDA インターナショナルジャッジで構成されるものとするAIDA ランキングリストに掲載するプール競技では 1名以上深度競技では 2名以上の AIDA ジャッジがその競技をジャッジしなければならない

1312 アシスタントジャッジはAIDA インターナショナルジャッジのポジションに関連する特定の職務(公式カウントダウン深度計およびタグの管理タイムキーピング等)を補助するものでスタティック競技においてはジャッジとアシスタントジャッジを設置されることがある

1313 ジャッジはウォームアップのスタートから競技に立立ち会い以下のことを行行う

bull 競技会が競技規則どおり運営されていることの確認

bull 競技者の装備のチェック

bull 競技者のパフォーマンスのチェック

bull 競技会に関連する規則を遵守しないまたは主催者の円滑な運営や競技会の安全性を損なう競技者を失格にする

bull 競技者やスタッフの安全が脅かされた場合競技を中断させる

bull チームキャプテンから提出されたプロテストの収集(該当する場合)

1314 コンスタントウエイトフリーイマージョンにおいては1名以上のジャッジが水中で判定を行行わなければならない世界記録を上回る申告の場合その結果が世界記録として認定されるためには2名以上のジャッジが水中で判定しなければならない(34 項参照)

1315 主催者は競技会の 2週間前までに審判長を AIDA インターナショナルへ(CARS システムを通じて)告知しなければならない世界記録ステータスの競技会では当該告知は競技会の 6週間前までに AIDA インターナショナルへ告知しなければならない

132 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

1321 世界選手権においてはAIDA インターナショナルは AIDA ジャッジ IOP の条件に従い審判団を指名する審判団は 6名以上の AIDA ジャッジから構成されるジャッジ要件は下の 1333 項と 1334 項に規定されている

1322 アシスタントジャッジは競技会の通常の進行行に関し投票や決定はできないが各状況においてインターナショナルジャッジ(意思決定の際にそれを検討する者たち)へ自分たちの意見見を述べることができる

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1333 AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならないAIDA 世界選手権のジャッジはシニアジャッジ(レベル D)以上でなければならない前述に加え

(i)AIDA プール世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(ii)AIDA 深度世界選手権のジャッジはAIDA 深度競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(iii)AIDA チーム世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上AIDA 深度競技会から 30 ポイントを得ていること

1334 審判長AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならない前述に加え

a) AIDA プール世界選手権では審判長はプール競技会から最低 100 ポイントプール世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上のプールおよびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

b) AIDA 深度世界選手権では審判長は深度競技会から 100 ポイント以上深度世界記録アテンプの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の深度およびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

c) AIDA チーム世界選手権では審判長は

(i)プール競技会から最低 100 ポイントおよび深度競技会から最低 100 ポイント

(ii)深度世界記録アテンプトの最低4レコードポイントおよび深度世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の AIDA 世界選手権(プール深度およびまたはチーム)でジャッジを務めていること

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14 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ) 141 イベントコミッティ

1411 イベントコミッティは円滑な競技会運営と競技規則や運営についての質問に答える場として実施される

1412 イベントコミッティは以下のメンバーで構成される

bull 審判団

bull チームキャプテン

bull 大会主催者

競技者はイベントコミッティに参加する要望は出せるが直接発言することはできないキャプテンが競技者の代表として要望を代弁する

1413 イベントコミッティは審判団および主催者によって進行行されるその日の特定の議事を遵守する

1414 イベントコミッティは相互尊重とフェアプレイの精神に則って運営されなければならない審判団主催者または他チームのキャプテンに対して非協力力的な姿勢のキャプテンや競技者はイベントコミッティから排除されることがある

1415 イベントコミッティは次に掲げる事項を目的として競技日前日の主催者の設定した時間に開催される

bull 競技結果の発表

bull キャプテン競技者スタッフへの翌日の競技に関する一般事項(日程の再確認ローカルルール天候や特別な環境等)の伝達

bull 翌日に開催する競技の OT タイムの配布

142 競技参加標準記録(MINIMA)競技参加標準記録を設定する場合はAIDA インターナショナルが(主催者との協議により)設定するものとしそれらが適用される世界選手権開始の6か月以上前に AIDA ナショナルへ通知されなければならない

143 主催者

1431 AIDA インターナショナルに選出された大会主催者は開催 6か月前までに次に掲げる情報をAIDA インターナショナルを含むすべての関係者に送付しなければならない

bull 大会に適用される全ての規則

bull 競技会概要(開催期日イベントコミッティ大会参加費等)

bull 使用施設日時宿泊場所偶発責任等が記載された競技会実施要項

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bull 競技者ジャッジ観衆の安全のための使用される設備が記載された文書

bull 緊急時の避難救助手順が記載された文書

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull 競技会の進行行運営に関するすべての文書

bull 代替の会場となる場所の図

bull メディアに関する詳細計画と大会主催組織のスタッフの名前

1432 大会主催者は開催 5か月前までに競技会に関する詳細情報を告知する専用のウェブサイトを英語表記で開設しなければならない具体的な内容は次のとおり

bull AIDA ロゴを使用したウェブサイトと公式の競技会名

bull 競技開催地の案内図

bull AIDA インターナショナル競技規則

bull 詳細スケジュール

bull AIDA インターナショナルへの登録ページ

bull 主催者問合せ先アドレス

bull 宿泊施設(ホテル空港)

bull 競技会場付近の概要情報

bull レンタカー船の情報

bull スクーバダイビングやフリーダイビングに関するその国特有の法規則

bull メディアに対する情報(連絡先水中映像写真の入手の可否等)

1433 AIDA インターナショナルは開催 2か月前までにジャッジの立立候補を受け付け検討を経て審判団を編成しなければならない大会主催者はチームキャプテンに審判団の構成について競技会初日に通達するものとする大会主催者は審判団の開催地までの交通費および宿泊経費食事代を負担するものとする各ジャッジには自室が提供される(ただし他のジャッジまたは自分のパートナーと同室になることを了承するものとする)交通費は大会主催者より前払いにて支払われるものとし移動に関する書類はAIDA インターナショナル理事会により審判団の選出がなされてから遅くとも 10日以内に使用できるものとする主催者はAIDA インターナショナルに対し(適用可能であれば)審判団に同じ大陸の国のジャッジを50を目安に選出するよう依頼できる

1434 主催者は全ての必要な施設設備を審判団が自由に使えるようにしておかなければならない

1435 主催者は審判団がビデオをチェックするための常設のエリア(施設設備)を確保しなければならない

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1436 大会全体の責任はAIDA インターナショナルや審判団ではなく大会主催者が負うAIDAインターナショナルおよび審判団は競技者の安全に関する責任を負わないものとする

1437 イベントコミッティは競技会の前日に行行われるものとする主催者はその席においてチームキャプテンに当該競技のスタートリストを配布しなければならない

1438 主催者は大会初日(開始日)に競技者キャプテン主催者審判団メディアセーフティスクーバーフリーダーバー医療救急スタッフによる情報共有化のためのミーティングを開催しなければならないこのミーティングを通じ主催者は大会の詳細情報特にイベントコミッティの開催スケジュールおよび競技結果発表の日時について説明する

1439 大会主催者は報道関係者がトレーニング日および競技日に水中撮影(ビデオあるいはスチール)をするために水に入れるよう配慮し施設を用意しなければならない

14310 大会主催者は競技者が記入するための申告用紙を用意する

14311 AIDA インターナショナル理事会により指名された委員会は(一人の AIDA からの代表に対して)主催者の費用で競技会の 2か月前までに以下に掲げる事項について主催者と確認する

bull 宿泊スケジュール資材調達などが計画どおりに進んでいるか

bull セーフティーフリーダイバースクーバダイバーのリーダーと共にイベント全体の安全管理の準備ができているか

bull 施設とその管理状況

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull メディアに関する詳細計画とメディア担当スタッフの決定

14312 この委員会は1名以上の審判団のメンバー(または AIDA インターナショナル委員会に指名されたその他の者)から成り問題を整理し必要な解決策を見見つけるために主催者と緊密に連携をとりながら効率的な組織運営を目指すものとするこの委員会はAIDA インターナショナル理事会へ直接報告する

14313 審判長と副審判長または 2名の指名されたジャッジは公式アクティビティの開始日(大会初日)の 3日前までには現地に到着していなければならない

14314 大会主催者は自国の然るべき機関または AIDA インターナショナルに依頼しドーピングテストを実施することが義務付けられる主催者はこれらの手続きと試験(キットを含む)の費用を支払うものとする競技者が選ばれる条件は審判団の裁量にゆだねられるただし各種目の優勝者および世界記録を上回った競技者は男女女ともに必ずテストを受けるものとするまた一般に主催者は全ての 1位と 2位の競技者と競技日ごとにランダムに選択された 2人の競技者を検査する準備をしなければならない

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14315 大会主催者は各種目とも1名以上の「オープナー」を設けることが望ましい審判団はセーフティーダイバーまたは有能なフリーダイバーの中から「オープナー」を指名することができる「オープナー」はそれぞれの能力力の範囲内で競技ゾーンを公式に確認し主催者の慣らしを行行う「オープナー」は競技者と同条件で試技をすることになるが必ずしも競技者でなくともよい決勝と予選は同じ日に開催されても別の大会として見見なされしたがってそれぞれでオープナーを設ける決勝に進出していない予選出場者が決勝の「オープナー」として試技をすることは認められる「オープナー」としての記録は世界記録としては認められない

14316 大会主催者はすべての競技者の ID ナンバーを設定する競技者は競技中必ず IDナンバーが明確に分かるようにしなければならないID ナンバーのリストは報道関係者とキャプテンに配布される

14317 大会主催者はセーフティーダイバージャッジおよびその他オフィシャルスタッフ全員に対して競技中も視認しやすい ID システムを提供しなければならない

14318 公式深度計は正確な測定のため競技が始まる前までに測定済みのロープで確認調整されなければならない

144 雑則

1441 主催者または競技者のスポンサーに関連する制限事項によって大会運営に支障があってはならない

1442 イベントコミッティでは公認メディアの人数と位置について明確にしなければならないAIDA に指定されたカメラマンおよびまたはビデオグラファーは全てのメディアゾーンおよび深度競技用の全ての競技エリアへ立立ち入ることができる(当該者は競技の進行行に干渉してはならない)

1443 AIDA インターナショナルおよび大会主催者は競技者が競技規則を遵守しないために生じた事故について責任を負わない

1444 現競技規則は世界選手権開催の 3か月前以降は変更しないものとする

1445 競技規則において明示されていない事項についてはジャッジのみが判断を下すことができる

145 スタートの最小インターバルAIDA 世界選手権の深度競技では競技の最短インターバルは 9分(100m 以上の潜水は 10 分が推奨される)なければならないただし80mに満たない潜水の最短インターバルは 8分とし50m未満の潜水での最短インターバルは 7分とする

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用語集 AIDA カレンダーAIDA のウェブサイトには様々な目的のカレンダーが掲載されている競技記録アテンプトインストラクターコースジャッジコースこれらのカレンダーは以下に掲載されている

CARS競技会発表およびランキングシステム最新の AIDA 競技会と記録アテンプトデータが蓄積されたオンラインアプリケーション以下の二つで構成されている

a) 競技会の発表 httpcarsaidainternationalorgcalendarannounce-competition

b) ランキング(すなわち結果) httprankingaidainternationalorg

CNFコンスタントウエイトウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

CWTコンスタントウエイトウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DNFダイナミックウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DYNダイナミックウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

FIMフリーイマージョン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

IOP本 AIDA ジャッジインターナルオペレーションと手順

JOSジャッジオンラインシステム最新の AIDA ジャッジ情報が蓄積されているオンラインアプリケーションAIDA のウェブサイト httpjudgesaidainternationalorg にある

STAスタティック httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

Page 40: AIDA International Competition Rules v14.0J-60522-2...らない。AIDAインターナショナル理事会は、その競技会が条件を満たしているかどうかにつ いて判断を下すことができる。

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10 ノーリミッツ(NLT) 101 概要

1011 AIDA インターナショナルはノーリミッツを競技会の正式種目として認定しない

1012 AIDA インターナショナルの「スレッドダイビングのガイドラインと手順」が適用される

102 世界記録アテンプト

1021 競技ダイバーは以下の必要条件を満たしていなければならないアテンプトの 3か月前から 3日前までの期間にターゲットとする記録の 10m以内のパフォーマンスを実施していること

1022 競技は海水又は淡水の競技場で行行われる

1023 器材

bull ノーズクリップフリーダイビング用コンタクトレンズマスク内空気容量を減少させる機構はいずれも使用を認めるマスクの中に水を入れる行行為も許可する

bull ウエイトはリストウエイトアンクルウエイトネックウエイト等クイックオープンリリースシステムを備えダイビングスーツの外側に装着する限りどのような物でも使用を認める

bull スレッドの重さは競技者が自由に選択できる

bull ボトムウエイトは競技ロープが垂直になるのに十分な重さでなければならない

bull 浮上の場合にはモーターエンジンプロペラ等を補助する機器の使用を許可する潜降にはウエイト付スレッド以外推進を補助する器材の使用は禁止する

1024 競技者をスレッドに固定する装置はそれらがクイックリリース可能なシステムを備えていても使用を禁止する但しロープに沿ってスライドするアタッチメントのシステムの使用は許可しその場合セーフティーラニヤードの使用が義務付けられる

1025 競技者はウォームアップの時間を自由に選択することができる一人のジャッジがOT の 60 分前から競技者を監視する

1026 従来の世界記録よりも 1m以上記録が上回った場合に新しい世界記録として認められる

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11 ペナルティ 111 以下に記載する間違いを犯した場合失格とはならないがペナルティが適用される負の数は AIDA 記録として認められない

112 ペナルティのない記録のみが AIDA 世界記録大陸記録として公認される

113 OT より早く競技を開始した場合5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

114 プール競技において競技者が定められた時間(STADYNDNF では OT から 10 秒以内)を超えて競技開始した場合OT から 30 秒までは5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される30 秒を超過した場合は失格となりスタートが許されない

115 申告(AP)と結果(RP)の差によるペナルティ

1151 スタティック競技(STA)において結果が申告時間を下回った時5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=5 分 35 秒結果(RP)=5分 4 秒

申告と結果の差=31 秒

ペナルティ=7ポイント

最終ポイント=608-7=538 ポイント

1152 ダイナミック競技(DYNDNF)において結果が申告距離を下回った場合1mにつき 05 ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=100m結果(RP)=89m

申告と結果の差=11m

ペナルティ11x05=55 ポイント

最終ポイント445(89m)-55(11m)=39 ポイント

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1153 深度競技(CWTCNFFIM)において深度計が申告より浅い深度を示した場合結果と申告深度の差 1mにつき 1ポイントのペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではない

計算例

申告=50m結果(深度計の読み)=465m

実際の結果=465rarr結果=46m

ペナルティ

bull 申告と結果の差50m-46m=4mペナルティは 4ポイント

bull タグを持ち帰らないペナルティは 1ポイント

最終ポイント46-5=41 ポイント

116 ダイナミック競技(DYNDNF)特有のペナルティ

1161 スタート時及びターン時に身体のいかなる部分も壁にタッチしなかった場合は1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるまたターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格とする

1162 競技者は選手が身体の一部が水面に出たままレーンを泳ぎ切った水面に出たまま全競技を行行った場合失格となるこの規則に違反した場合は失格となる前述に限らず水面でアームリカバリーを行行った場合は失格となる【アームリカバリークロールの様な動きで腕を体の脚の方から頭の方に戻す動作】

1163 競技者が競技中に身体をサポートするもの(壁コースローププールの底等)につかまったり押したりした場合は5ポイントのペナルティが適用されるただし競技者が浮上に際してプールのエッジまたはロープを掴むことはペナルティの対象とならないものとする

117 深度競技(CWTCNFFIM)特有のペナルティ

1171 競技者が競技中に安全上の理由以外でセーフティーラニヤードを外した場合は10ポイントのペナルティが適用される

1172 競技者がタグをジャッジに渡せなかった場合は1ポイントのペナルティが適用される

118 コンスタント競技(CWTCNF)特有のペナルティ

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1181 競技者は気道(鼻と口)が水面下にある場合2mゾーン(ボトムプレートから 2m以内の範囲)では失格とならずにロープを掴むことが認められる競技中鼻と口が水面下にある間にロープの 2mゾーン以外の場所を掴んだ場合1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるただし 717 項記載の例外を除く前述に関係なく競技者は競技開始時競技ロープの水面または水上部分を(すなわち手が完全に入水しない限り)ペナルティ無しに掴むことができる

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12 プロテスト(異議申し立立て) 121 キャプテン(不在の場合は競技者自身)は当該事象が起きてから最大 15 分以内または当日の結果発表後 15 分以内にジャッジにプロテスト(異議申し立立て)を行行うことができる

122 審判団は水面下での規則の違反をセーフティーダイバーまたはボトムカメラビデオのレビューから確認した場合適用可能なペナルティまたは失格を競技者およびまたはそのチームキャプテンへ直接告知するか結果発表時に当該ペナルティ失格を含めるものとする

123 プロテストがあった場合ジャッジは選手のペナルティまたは失格について以下の手順で判断する

1231 プロテストはすべて審判室で管理しひとつずつ処理する

1232 ジャッジはそれぞれのプロテストについて最初にビデオ映像を見見るビデオ映像は必要に応じ何度もまたはスローモーションで再生する

1233 判定を行行ったジャッジは事実の要約とその判定に至った経緯を他のジャッジに説明する

1234 競技者とキャプテンは公式ビデオ映像を見見て追加のコメントを付け加えることができるその後競技者とキャプテンは退室する

1235 競技者は必ず事情を聴取され関連性があれば審判団は競技者の安全および潜降と浮上の監視を担当するスタッフたちからも聴取できる

1236 審判団はプロテストについて協議できるが審判団長が課す協議の制限(例各ジャッジの発言を 1分に限定するなど)を前提とする審判団はその後各プロテストに対する無記名式投票へと進む

124 単に疑わしいだけの場合は競技者にとって有利な判定を行行わなければならない(すなわち何が起きたのかがよくわからない場合競技者にとって有利に解釈する)この場合審判団はどのパフォーマンスを考慮の対象とするかを決定する

125 審判団は遅くとも競技当日のイベントコミッティにおいて当日の競技におけるプロテストの判定結果について報告する

126 プロテスト申立立人は 50 ユーロまたは同額の現地通貨を支払わなければならないこれは審判団が競技者の正当性を認めた場合は返金金される逆に審判団が競技者の正当性を認めない(すなわち申し立立てが覆らない)場合支払金金は競技の主催者に渡されるがAIDA 世界選手権または世界記録競技会では支払金金は AIDA インターナショナルへ渡る

127 AIDA 世界選手権大会ではプロテストを行行う競技者と同じ国籍のジャッジはプロテスト処理から外れなければならない(すなわちそのプロテスト処理のあらゆる過程または審判団投票の間プロテストが処理される部屋にいてはならない)

128 審判団の決定において結果が同数となった(例えば棄権によりジャッジの人数が偶数になった)場合は審判団長の票(プロテストに参加している場合)または副審判団長(審判団長が参加していない場合)の票が 2票として数えられる

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129 決勝時のパフォーマンスに関するプロテストによって決勝がやり直しになることはない

1210 競技者は自身の競技中の環境(セーフティーダイバーや主催者の不備により競技への妨げがあったなど)に対してもプロテストを行行うことができるこの場合競技者は審判にその場で直接申し立立てることができそれが有効と認められれば競技のやり直しができるものとする(特に深度競技において)

1211 各プロテストはひとつの問題のみを扱う例えば競技者がグラブ違反およびサーフェイスプロトコル違反でペナルティを適用されている場合その競技者が両方の問題で申し立立てをしたい場合はふたつの申し立立てを行行わなければならない別々の問題はそれぞれのプロテストフォームに記載し別個のプロテストとして扱われなければならない

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13 競技審判団 131 国際大会

1311 国際大会では審判団は当該競技会で AIDA インターナショナルを代表する 2名以上の AIDA インターナショナルジャッジで構成されるものとするAIDA ランキングリストに掲載するプール競技では 1名以上深度競技では 2名以上の AIDA ジャッジがその競技をジャッジしなければならない

1312 アシスタントジャッジはAIDA インターナショナルジャッジのポジションに関連する特定の職務(公式カウントダウン深度計およびタグの管理タイムキーピング等)を補助するものでスタティック競技においてはジャッジとアシスタントジャッジを設置されることがある

1313 ジャッジはウォームアップのスタートから競技に立立ち会い以下のことを行行う

bull 競技会が競技規則どおり運営されていることの確認

bull 競技者の装備のチェック

bull 競技者のパフォーマンスのチェック

bull 競技会に関連する規則を遵守しないまたは主催者の円滑な運営や競技会の安全性を損なう競技者を失格にする

bull 競技者やスタッフの安全が脅かされた場合競技を中断させる

bull チームキャプテンから提出されたプロテストの収集(該当する場合)

1314 コンスタントウエイトフリーイマージョンにおいては1名以上のジャッジが水中で判定を行行わなければならない世界記録を上回る申告の場合その結果が世界記録として認定されるためには2名以上のジャッジが水中で判定しなければならない(34 項参照)

1315 主催者は競技会の 2週間前までに審判長を AIDA インターナショナルへ(CARS システムを通じて)告知しなければならない世界記録ステータスの競技会では当該告知は競技会の 6週間前までに AIDA インターナショナルへ告知しなければならない

132 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

1321 世界選手権においてはAIDA インターナショナルは AIDA ジャッジ IOP の条件に従い審判団を指名する審判団は 6名以上の AIDA ジャッジから構成されるジャッジ要件は下の 1333 項と 1334 項に規定されている

1322 アシスタントジャッジは競技会の通常の進行行に関し投票や決定はできないが各状況においてインターナショナルジャッジ(意思決定の際にそれを検討する者たち)へ自分たちの意見見を述べることができる

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1333 AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならないAIDA 世界選手権のジャッジはシニアジャッジ(レベル D)以上でなければならない前述に加え

(i)AIDA プール世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(ii)AIDA 深度世界選手権のジャッジはAIDA 深度競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(iii)AIDA チーム世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上AIDA 深度競技会から 30 ポイントを得ていること

1334 審判長AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならない前述に加え

a) AIDA プール世界選手権では審判長はプール競技会から最低 100 ポイントプール世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上のプールおよびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

b) AIDA 深度世界選手権では審判長は深度競技会から 100 ポイント以上深度世界記録アテンプの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の深度およびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

c) AIDA チーム世界選手権では審判長は

(i)プール競技会から最低 100 ポイントおよび深度競技会から最低 100 ポイント

(ii)深度世界記録アテンプトの最低4レコードポイントおよび深度世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の AIDA 世界選手権(プール深度およびまたはチーム)でジャッジを務めていること

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14 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ) 141 イベントコミッティ

1411 イベントコミッティは円滑な競技会運営と競技規則や運営についての質問に答える場として実施される

1412 イベントコミッティは以下のメンバーで構成される

bull 審判団

bull チームキャプテン

bull 大会主催者

競技者はイベントコミッティに参加する要望は出せるが直接発言することはできないキャプテンが競技者の代表として要望を代弁する

1413 イベントコミッティは審判団および主催者によって進行行されるその日の特定の議事を遵守する

1414 イベントコミッティは相互尊重とフェアプレイの精神に則って運営されなければならない審判団主催者または他チームのキャプテンに対して非協力力的な姿勢のキャプテンや競技者はイベントコミッティから排除されることがある

1415 イベントコミッティは次に掲げる事項を目的として競技日前日の主催者の設定した時間に開催される

bull 競技結果の発表

bull キャプテン競技者スタッフへの翌日の競技に関する一般事項(日程の再確認ローカルルール天候や特別な環境等)の伝達

bull 翌日に開催する競技の OT タイムの配布

142 競技参加標準記録(MINIMA)競技参加標準記録を設定する場合はAIDA インターナショナルが(主催者との協議により)設定するものとしそれらが適用される世界選手権開始の6か月以上前に AIDA ナショナルへ通知されなければならない

143 主催者

1431 AIDA インターナショナルに選出された大会主催者は開催 6か月前までに次に掲げる情報をAIDA インターナショナルを含むすべての関係者に送付しなければならない

bull 大会に適用される全ての規則

bull 競技会概要(開催期日イベントコミッティ大会参加費等)

bull 使用施設日時宿泊場所偶発責任等が記載された競技会実施要項

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bull 競技者ジャッジ観衆の安全のための使用される設備が記載された文書

bull 緊急時の避難救助手順が記載された文書

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull 競技会の進行行運営に関するすべての文書

bull 代替の会場となる場所の図

bull メディアに関する詳細計画と大会主催組織のスタッフの名前

1432 大会主催者は開催 5か月前までに競技会に関する詳細情報を告知する専用のウェブサイトを英語表記で開設しなければならない具体的な内容は次のとおり

bull AIDA ロゴを使用したウェブサイトと公式の競技会名

bull 競技開催地の案内図

bull AIDA インターナショナル競技規則

bull 詳細スケジュール

bull AIDA インターナショナルへの登録ページ

bull 主催者問合せ先アドレス

bull 宿泊施設(ホテル空港)

bull 競技会場付近の概要情報

bull レンタカー船の情報

bull スクーバダイビングやフリーダイビングに関するその国特有の法規則

bull メディアに対する情報(連絡先水中映像写真の入手の可否等)

1433 AIDA インターナショナルは開催 2か月前までにジャッジの立立候補を受け付け検討を経て審判団を編成しなければならない大会主催者はチームキャプテンに審判団の構成について競技会初日に通達するものとする大会主催者は審判団の開催地までの交通費および宿泊経費食事代を負担するものとする各ジャッジには自室が提供される(ただし他のジャッジまたは自分のパートナーと同室になることを了承するものとする)交通費は大会主催者より前払いにて支払われるものとし移動に関する書類はAIDA インターナショナル理事会により審判団の選出がなされてから遅くとも 10日以内に使用できるものとする主催者はAIDA インターナショナルに対し(適用可能であれば)審判団に同じ大陸の国のジャッジを50を目安に選出するよう依頼できる

1434 主催者は全ての必要な施設設備を審判団が自由に使えるようにしておかなければならない

1435 主催者は審判団がビデオをチェックするための常設のエリア(施設設備)を確保しなければならない

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1436 大会全体の責任はAIDA インターナショナルや審判団ではなく大会主催者が負うAIDAインターナショナルおよび審判団は競技者の安全に関する責任を負わないものとする

1437 イベントコミッティは競技会の前日に行行われるものとする主催者はその席においてチームキャプテンに当該競技のスタートリストを配布しなければならない

1438 主催者は大会初日(開始日)に競技者キャプテン主催者審判団メディアセーフティスクーバーフリーダーバー医療救急スタッフによる情報共有化のためのミーティングを開催しなければならないこのミーティングを通じ主催者は大会の詳細情報特にイベントコミッティの開催スケジュールおよび競技結果発表の日時について説明する

1439 大会主催者は報道関係者がトレーニング日および競技日に水中撮影(ビデオあるいはスチール)をするために水に入れるよう配慮し施設を用意しなければならない

14310 大会主催者は競技者が記入するための申告用紙を用意する

14311 AIDA インターナショナル理事会により指名された委員会は(一人の AIDA からの代表に対して)主催者の費用で競技会の 2か月前までに以下に掲げる事項について主催者と確認する

bull 宿泊スケジュール資材調達などが計画どおりに進んでいるか

bull セーフティーフリーダイバースクーバダイバーのリーダーと共にイベント全体の安全管理の準備ができているか

bull 施設とその管理状況

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull メディアに関する詳細計画とメディア担当スタッフの決定

14312 この委員会は1名以上の審判団のメンバー(または AIDA インターナショナル委員会に指名されたその他の者)から成り問題を整理し必要な解決策を見見つけるために主催者と緊密に連携をとりながら効率的な組織運営を目指すものとするこの委員会はAIDA インターナショナル理事会へ直接報告する

14313 審判長と副審判長または 2名の指名されたジャッジは公式アクティビティの開始日(大会初日)の 3日前までには現地に到着していなければならない

14314 大会主催者は自国の然るべき機関または AIDA インターナショナルに依頼しドーピングテストを実施することが義務付けられる主催者はこれらの手続きと試験(キットを含む)の費用を支払うものとする競技者が選ばれる条件は審判団の裁量にゆだねられるただし各種目の優勝者および世界記録を上回った競技者は男女女ともに必ずテストを受けるものとするまた一般に主催者は全ての 1位と 2位の競技者と競技日ごとにランダムに選択された 2人の競技者を検査する準備をしなければならない

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14315 大会主催者は各種目とも1名以上の「オープナー」を設けることが望ましい審判団はセーフティーダイバーまたは有能なフリーダイバーの中から「オープナー」を指名することができる「オープナー」はそれぞれの能力力の範囲内で競技ゾーンを公式に確認し主催者の慣らしを行行う「オープナー」は競技者と同条件で試技をすることになるが必ずしも競技者でなくともよい決勝と予選は同じ日に開催されても別の大会として見見なされしたがってそれぞれでオープナーを設ける決勝に進出していない予選出場者が決勝の「オープナー」として試技をすることは認められる「オープナー」としての記録は世界記録としては認められない

14316 大会主催者はすべての競技者の ID ナンバーを設定する競技者は競技中必ず IDナンバーが明確に分かるようにしなければならないID ナンバーのリストは報道関係者とキャプテンに配布される

14317 大会主催者はセーフティーダイバージャッジおよびその他オフィシャルスタッフ全員に対して競技中も視認しやすい ID システムを提供しなければならない

14318 公式深度計は正確な測定のため競技が始まる前までに測定済みのロープで確認調整されなければならない

144 雑則

1441 主催者または競技者のスポンサーに関連する制限事項によって大会運営に支障があってはならない

1442 イベントコミッティでは公認メディアの人数と位置について明確にしなければならないAIDA に指定されたカメラマンおよびまたはビデオグラファーは全てのメディアゾーンおよび深度競技用の全ての競技エリアへ立立ち入ることができる(当該者は競技の進行行に干渉してはならない)

1443 AIDA インターナショナルおよび大会主催者は競技者が競技規則を遵守しないために生じた事故について責任を負わない

1444 現競技規則は世界選手権開催の 3か月前以降は変更しないものとする

1445 競技規則において明示されていない事項についてはジャッジのみが判断を下すことができる

145 スタートの最小インターバルAIDA 世界選手権の深度競技では競技の最短インターバルは 9分(100m 以上の潜水は 10 分が推奨される)なければならないただし80mに満たない潜水の最短インターバルは 8分とし50m未満の潜水での最短インターバルは 7分とする

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用語集 AIDA カレンダーAIDA のウェブサイトには様々な目的のカレンダーが掲載されている競技記録アテンプトインストラクターコースジャッジコースこれらのカレンダーは以下に掲載されている

CARS競技会発表およびランキングシステム最新の AIDA 競技会と記録アテンプトデータが蓄積されたオンラインアプリケーション以下の二つで構成されている

a) 競技会の発表 httpcarsaidainternationalorgcalendarannounce-competition

b) ランキング(すなわち結果) httprankingaidainternationalorg

CNFコンスタントウエイトウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

CWTコンスタントウエイトウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DNFダイナミックウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DYNダイナミックウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

FIMフリーイマージョン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

IOP本 AIDA ジャッジインターナルオペレーションと手順

JOSジャッジオンラインシステム最新の AIDA ジャッジ情報が蓄積されているオンラインアプリケーションAIDA のウェブサイト httpjudgesaidainternationalorg にある

STAスタティック httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

Page 41: AIDA International Competition Rules v14.0J-60522-2...らない。AIDAインターナショナル理事会は、その競技会が条件を満たしているかどうかにつ いて判断を下すことができる。

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11 ペナルティ 111 以下に記載する間違いを犯した場合失格とはならないがペナルティが適用される負の数は AIDA 記録として認められない

112 ペナルティのない記録のみが AIDA 世界記録大陸記録として公認される

113 OT より早く競技を開始した場合5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

114 プール競技において競技者が定められた時間(STADYNDNF では OT から 10 秒以内)を超えて競技開始した場合OT から 30 秒までは5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される30 秒を超過した場合は失格となりスタートが許されない

115 申告(AP)と結果(RP)の差によるペナルティ

1151 スタティック競技(STA)において結果が申告時間を下回った時5秒につき 1ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=5 分 35 秒結果(RP)=5分 4 秒

申告と結果の差=31 秒

ペナルティ=7ポイント

最終ポイント=608-7=538 ポイント

1152 ダイナミック競技(DYNDNF)において結果が申告距離を下回った場合1mにつき 05 ポイントのペナルティが適用される

計算例

申告(AP)=100m結果(RP)=89m

申告と結果の差=11m

ペナルティ11x05=55 ポイント

最終ポイント445(89m)-55(11m)=39 ポイント

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1153 深度競技(CWTCNFFIM)において深度計が申告より浅い深度を示した場合結果と申告深度の差 1mにつき 1ポイントのペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではない

計算例

申告=50m結果(深度計の読み)=465m

実際の結果=465rarr結果=46m

ペナルティ

bull 申告と結果の差50m-46m=4mペナルティは 4ポイント

bull タグを持ち帰らないペナルティは 1ポイント

最終ポイント46-5=41 ポイント

116 ダイナミック競技(DYNDNF)特有のペナルティ

1161 スタート時及びターン時に身体のいかなる部分も壁にタッチしなかった場合は1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるまたターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格とする

1162 競技者は選手が身体の一部が水面に出たままレーンを泳ぎ切った水面に出たまま全競技を行行った場合失格となるこの規則に違反した場合は失格となる前述に限らず水面でアームリカバリーを行行った場合は失格となる【アームリカバリークロールの様な動きで腕を体の脚の方から頭の方に戻す動作】

1163 競技者が競技中に身体をサポートするもの(壁コースローププールの底等)につかまったり押したりした場合は5ポイントのペナルティが適用されるただし競技者が浮上に際してプールのエッジまたはロープを掴むことはペナルティの対象とならないものとする

117 深度競技(CWTCNFFIM)特有のペナルティ

1171 競技者が競技中に安全上の理由以外でセーフティーラニヤードを外した場合は10ポイントのペナルティが適用される

1172 競技者がタグをジャッジに渡せなかった場合は1ポイントのペナルティが適用される

118 コンスタント競技(CWTCNF)特有のペナルティ

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1181 競技者は気道(鼻と口)が水面下にある場合2mゾーン(ボトムプレートから 2m以内の範囲)では失格とならずにロープを掴むことが認められる競技中鼻と口が水面下にある間にロープの 2mゾーン以外の場所を掴んだ場合1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるただし 717 項記載の例外を除く前述に関係なく競技者は競技開始時競技ロープの水面または水上部分を(すなわち手が完全に入水しない限り)ペナルティ無しに掴むことができる

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12 プロテスト(異議申し立立て) 121 キャプテン(不在の場合は競技者自身)は当該事象が起きてから最大 15 分以内または当日の結果発表後 15 分以内にジャッジにプロテスト(異議申し立立て)を行行うことができる

122 審判団は水面下での規則の違反をセーフティーダイバーまたはボトムカメラビデオのレビューから確認した場合適用可能なペナルティまたは失格を競技者およびまたはそのチームキャプテンへ直接告知するか結果発表時に当該ペナルティ失格を含めるものとする

123 プロテストがあった場合ジャッジは選手のペナルティまたは失格について以下の手順で判断する

1231 プロテストはすべて審判室で管理しひとつずつ処理する

1232 ジャッジはそれぞれのプロテストについて最初にビデオ映像を見見るビデオ映像は必要に応じ何度もまたはスローモーションで再生する

1233 判定を行行ったジャッジは事実の要約とその判定に至った経緯を他のジャッジに説明する

1234 競技者とキャプテンは公式ビデオ映像を見見て追加のコメントを付け加えることができるその後競技者とキャプテンは退室する

1235 競技者は必ず事情を聴取され関連性があれば審判団は競技者の安全および潜降と浮上の監視を担当するスタッフたちからも聴取できる

1236 審判団はプロテストについて協議できるが審判団長が課す協議の制限(例各ジャッジの発言を 1分に限定するなど)を前提とする審判団はその後各プロテストに対する無記名式投票へと進む

124 単に疑わしいだけの場合は競技者にとって有利な判定を行行わなければならない(すなわち何が起きたのかがよくわからない場合競技者にとって有利に解釈する)この場合審判団はどのパフォーマンスを考慮の対象とするかを決定する

125 審判団は遅くとも競技当日のイベントコミッティにおいて当日の競技におけるプロテストの判定結果について報告する

126 プロテスト申立立人は 50 ユーロまたは同額の現地通貨を支払わなければならないこれは審判団が競技者の正当性を認めた場合は返金金される逆に審判団が競技者の正当性を認めない(すなわち申し立立てが覆らない)場合支払金金は競技の主催者に渡されるがAIDA 世界選手権または世界記録競技会では支払金金は AIDA インターナショナルへ渡る

127 AIDA 世界選手権大会ではプロテストを行行う競技者と同じ国籍のジャッジはプロテスト処理から外れなければならない(すなわちそのプロテスト処理のあらゆる過程または審判団投票の間プロテストが処理される部屋にいてはならない)

128 審判団の決定において結果が同数となった(例えば棄権によりジャッジの人数が偶数になった)場合は審判団長の票(プロテストに参加している場合)または副審判団長(審判団長が参加していない場合)の票が 2票として数えられる

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129 決勝時のパフォーマンスに関するプロテストによって決勝がやり直しになることはない

1210 競技者は自身の競技中の環境(セーフティーダイバーや主催者の不備により競技への妨げがあったなど)に対してもプロテストを行行うことができるこの場合競技者は審判にその場で直接申し立立てることができそれが有効と認められれば競技のやり直しができるものとする(特に深度競技において)

1211 各プロテストはひとつの問題のみを扱う例えば競技者がグラブ違反およびサーフェイスプロトコル違反でペナルティを適用されている場合その競技者が両方の問題で申し立立てをしたい場合はふたつの申し立立てを行行わなければならない別々の問題はそれぞれのプロテストフォームに記載し別個のプロテストとして扱われなければならない

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13 競技審判団 131 国際大会

1311 国際大会では審判団は当該競技会で AIDA インターナショナルを代表する 2名以上の AIDA インターナショナルジャッジで構成されるものとするAIDA ランキングリストに掲載するプール競技では 1名以上深度競技では 2名以上の AIDA ジャッジがその競技をジャッジしなければならない

1312 アシスタントジャッジはAIDA インターナショナルジャッジのポジションに関連する特定の職務(公式カウントダウン深度計およびタグの管理タイムキーピング等)を補助するものでスタティック競技においてはジャッジとアシスタントジャッジを設置されることがある

1313 ジャッジはウォームアップのスタートから競技に立立ち会い以下のことを行行う

bull 競技会が競技規則どおり運営されていることの確認

bull 競技者の装備のチェック

bull 競技者のパフォーマンスのチェック

bull 競技会に関連する規則を遵守しないまたは主催者の円滑な運営や競技会の安全性を損なう競技者を失格にする

bull 競技者やスタッフの安全が脅かされた場合競技を中断させる

bull チームキャプテンから提出されたプロテストの収集(該当する場合)

1314 コンスタントウエイトフリーイマージョンにおいては1名以上のジャッジが水中で判定を行行わなければならない世界記録を上回る申告の場合その結果が世界記録として認定されるためには2名以上のジャッジが水中で判定しなければならない(34 項参照)

1315 主催者は競技会の 2週間前までに審判長を AIDA インターナショナルへ(CARS システムを通じて)告知しなければならない世界記録ステータスの競技会では当該告知は競技会の 6週間前までに AIDA インターナショナルへ告知しなければならない

132 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

1321 世界選手権においてはAIDA インターナショナルは AIDA ジャッジ IOP の条件に従い審判団を指名する審判団は 6名以上の AIDA ジャッジから構成されるジャッジ要件は下の 1333 項と 1334 項に規定されている

1322 アシスタントジャッジは競技会の通常の進行行に関し投票や決定はできないが各状況においてインターナショナルジャッジ(意思決定の際にそれを検討する者たち)へ自分たちの意見見を述べることができる

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1333 AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならないAIDA 世界選手権のジャッジはシニアジャッジ(レベル D)以上でなければならない前述に加え

(i)AIDA プール世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(ii)AIDA 深度世界選手権のジャッジはAIDA 深度競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(iii)AIDA チーム世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上AIDA 深度競技会から 30 ポイントを得ていること

1334 審判長AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならない前述に加え

a) AIDA プール世界選手権では審判長はプール競技会から最低 100 ポイントプール世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上のプールおよびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

b) AIDA 深度世界選手権では審判長は深度競技会から 100 ポイント以上深度世界記録アテンプの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の深度およびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

c) AIDA チーム世界選手権では審判長は

(i)プール競技会から最低 100 ポイントおよび深度競技会から最低 100 ポイント

(ii)深度世界記録アテンプトの最低4レコードポイントおよび深度世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の AIDA 世界選手権(プール深度およびまたはチーム)でジャッジを務めていること

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14 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ) 141 イベントコミッティ

1411 イベントコミッティは円滑な競技会運営と競技規則や運営についての質問に答える場として実施される

1412 イベントコミッティは以下のメンバーで構成される

bull 審判団

bull チームキャプテン

bull 大会主催者

競技者はイベントコミッティに参加する要望は出せるが直接発言することはできないキャプテンが競技者の代表として要望を代弁する

1413 イベントコミッティは審判団および主催者によって進行行されるその日の特定の議事を遵守する

1414 イベントコミッティは相互尊重とフェアプレイの精神に則って運営されなければならない審判団主催者または他チームのキャプテンに対して非協力力的な姿勢のキャプテンや競技者はイベントコミッティから排除されることがある

1415 イベントコミッティは次に掲げる事項を目的として競技日前日の主催者の設定した時間に開催される

bull 競技結果の発表

bull キャプテン競技者スタッフへの翌日の競技に関する一般事項(日程の再確認ローカルルール天候や特別な環境等)の伝達

bull 翌日に開催する競技の OT タイムの配布

142 競技参加標準記録(MINIMA)競技参加標準記録を設定する場合はAIDA インターナショナルが(主催者との協議により)設定するものとしそれらが適用される世界選手権開始の6か月以上前に AIDA ナショナルへ通知されなければならない

143 主催者

1431 AIDA インターナショナルに選出された大会主催者は開催 6か月前までに次に掲げる情報をAIDA インターナショナルを含むすべての関係者に送付しなければならない

bull 大会に適用される全ての規則

bull 競技会概要(開催期日イベントコミッティ大会参加費等)

bull 使用施設日時宿泊場所偶発責任等が記載された競技会実施要項

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bull 競技者ジャッジ観衆の安全のための使用される設備が記載された文書

bull 緊急時の避難救助手順が記載された文書

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull 競技会の進行行運営に関するすべての文書

bull 代替の会場となる場所の図

bull メディアに関する詳細計画と大会主催組織のスタッフの名前

1432 大会主催者は開催 5か月前までに競技会に関する詳細情報を告知する専用のウェブサイトを英語表記で開設しなければならない具体的な内容は次のとおり

bull AIDA ロゴを使用したウェブサイトと公式の競技会名

bull 競技開催地の案内図

bull AIDA インターナショナル競技規則

bull 詳細スケジュール

bull AIDA インターナショナルへの登録ページ

bull 主催者問合せ先アドレス

bull 宿泊施設(ホテル空港)

bull 競技会場付近の概要情報

bull レンタカー船の情報

bull スクーバダイビングやフリーダイビングに関するその国特有の法規則

bull メディアに対する情報(連絡先水中映像写真の入手の可否等)

1433 AIDA インターナショナルは開催 2か月前までにジャッジの立立候補を受け付け検討を経て審判団を編成しなければならない大会主催者はチームキャプテンに審判団の構成について競技会初日に通達するものとする大会主催者は審判団の開催地までの交通費および宿泊経費食事代を負担するものとする各ジャッジには自室が提供される(ただし他のジャッジまたは自分のパートナーと同室になることを了承するものとする)交通費は大会主催者より前払いにて支払われるものとし移動に関する書類はAIDA インターナショナル理事会により審判団の選出がなされてから遅くとも 10日以内に使用できるものとする主催者はAIDA インターナショナルに対し(適用可能であれば)審判団に同じ大陸の国のジャッジを50を目安に選出するよう依頼できる

1434 主催者は全ての必要な施設設備を審判団が自由に使えるようにしておかなければならない

1435 主催者は審判団がビデオをチェックするための常設のエリア(施設設備)を確保しなければならない

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1436 大会全体の責任はAIDA インターナショナルや審判団ではなく大会主催者が負うAIDAインターナショナルおよび審判団は競技者の安全に関する責任を負わないものとする

1437 イベントコミッティは競技会の前日に行行われるものとする主催者はその席においてチームキャプテンに当該競技のスタートリストを配布しなければならない

1438 主催者は大会初日(開始日)に競技者キャプテン主催者審判団メディアセーフティスクーバーフリーダーバー医療救急スタッフによる情報共有化のためのミーティングを開催しなければならないこのミーティングを通じ主催者は大会の詳細情報特にイベントコミッティの開催スケジュールおよび競技結果発表の日時について説明する

1439 大会主催者は報道関係者がトレーニング日および競技日に水中撮影(ビデオあるいはスチール)をするために水に入れるよう配慮し施設を用意しなければならない

14310 大会主催者は競技者が記入するための申告用紙を用意する

14311 AIDA インターナショナル理事会により指名された委員会は(一人の AIDA からの代表に対して)主催者の費用で競技会の 2か月前までに以下に掲げる事項について主催者と確認する

bull 宿泊スケジュール資材調達などが計画どおりに進んでいるか

bull セーフティーフリーダイバースクーバダイバーのリーダーと共にイベント全体の安全管理の準備ができているか

bull 施設とその管理状況

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull メディアに関する詳細計画とメディア担当スタッフの決定

14312 この委員会は1名以上の審判団のメンバー(または AIDA インターナショナル委員会に指名されたその他の者)から成り問題を整理し必要な解決策を見見つけるために主催者と緊密に連携をとりながら効率的な組織運営を目指すものとするこの委員会はAIDA インターナショナル理事会へ直接報告する

14313 審判長と副審判長または 2名の指名されたジャッジは公式アクティビティの開始日(大会初日)の 3日前までには現地に到着していなければならない

14314 大会主催者は自国の然るべき機関または AIDA インターナショナルに依頼しドーピングテストを実施することが義務付けられる主催者はこれらの手続きと試験(キットを含む)の費用を支払うものとする競技者が選ばれる条件は審判団の裁量にゆだねられるただし各種目の優勝者および世界記録を上回った競技者は男女女ともに必ずテストを受けるものとするまた一般に主催者は全ての 1位と 2位の競技者と競技日ごとにランダムに選択された 2人の競技者を検査する準備をしなければならない

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14315 大会主催者は各種目とも1名以上の「オープナー」を設けることが望ましい審判団はセーフティーダイバーまたは有能なフリーダイバーの中から「オープナー」を指名することができる「オープナー」はそれぞれの能力力の範囲内で競技ゾーンを公式に確認し主催者の慣らしを行行う「オープナー」は競技者と同条件で試技をすることになるが必ずしも競技者でなくともよい決勝と予選は同じ日に開催されても別の大会として見見なされしたがってそれぞれでオープナーを設ける決勝に進出していない予選出場者が決勝の「オープナー」として試技をすることは認められる「オープナー」としての記録は世界記録としては認められない

14316 大会主催者はすべての競技者の ID ナンバーを設定する競技者は競技中必ず IDナンバーが明確に分かるようにしなければならないID ナンバーのリストは報道関係者とキャプテンに配布される

14317 大会主催者はセーフティーダイバージャッジおよびその他オフィシャルスタッフ全員に対して競技中も視認しやすい ID システムを提供しなければならない

14318 公式深度計は正確な測定のため競技が始まる前までに測定済みのロープで確認調整されなければならない

144 雑則

1441 主催者または競技者のスポンサーに関連する制限事項によって大会運営に支障があってはならない

1442 イベントコミッティでは公認メディアの人数と位置について明確にしなければならないAIDA に指定されたカメラマンおよびまたはビデオグラファーは全てのメディアゾーンおよび深度競技用の全ての競技エリアへ立立ち入ることができる(当該者は競技の進行行に干渉してはならない)

1443 AIDA インターナショナルおよび大会主催者は競技者が競技規則を遵守しないために生じた事故について責任を負わない

1444 現競技規則は世界選手権開催の 3か月前以降は変更しないものとする

1445 競技規則において明示されていない事項についてはジャッジのみが判断を下すことができる

145 スタートの最小インターバルAIDA 世界選手権の深度競技では競技の最短インターバルは 9分(100m 以上の潜水は 10 分が推奨される)なければならないただし80mに満たない潜水の最短インターバルは 8分とし50m未満の潜水での最短インターバルは 7分とする

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用語集 AIDA カレンダーAIDA のウェブサイトには様々な目的のカレンダーが掲載されている競技記録アテンプトインストラクターコースジャッジコースこれらのカレンダーは以下に掲載されている

CARS競技会発表およびランキングシステム最新の AIDA 競技会と記録アテンプトデータが蓄積されたオンラインアプリケーション以下の二つで構成されている

a) 競技会の発表 httpcarsaidainternationalorgcalendarannounce-competition

b) ランキング(すなわち結果) httprankingaidainternationalorg

CNFコンスタントウエイトウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

CWTコンスタントウエイトウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DNFダイナミックウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DYNダイナミックウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

FIMフリーイマージョン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

IOP本 AIDA ジャッジインターナルオペレーションと手順

JOSジャッジオンラインシステム最新の AIDA ジャッジ情報が蓄積されているオンラインアプリケーションAIDA のウェブサイト httpjudgesaidainternationalorg にある

STAスタティック httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

Page 42: AIDA International Competition Rules v14.0J-60522-2...らない。AIDAインターナショナル理事会は、その競技会が条件を満たしているかどうかにつ いて判断を下すことができる。

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1153 深度競技(CWTCNFFIM)において深度計が申告より浅い深度を示した場合結果と申告深度の差 1mにつき 1ポイントのペナルティが適用されるただしタグを持ち帰りジャッジに手渡した場合はその限りではない

計算例

申告=50m結果(深度計の読み)=465m

実際の結果=465rarr結果=46m

ペナルティ

bull 申告と結果の差50m-46m=4mペナルティは 4ポイント

bull タグを持ち帰らないペナルティは 1ポイント

最終ポイント46-5=41 ポイント

116 ダイナミック競技(DYNDNF)特有のペナルティ

1161 スタート時及びターン時に身体のいかなる部分も壁にタッチしなかった場合は1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるまたターン時に身体と壁が 1m以上離れていた場合は失格とする

1162 競技者は選手が身体の一部が水面に出たままレーンを泳ぎ切った水面に出たまま全競技を行行った場合失格となるこの規則に違反した場合は失格となる前述に限らず水面でアームリカバリーを行行った場合は失格となる【アームリカバリークロールの様な動きで腕を体の脚の方から頭の方に戻す動作】

1163 競技者が競技中に身体をサポートするもの(壁コースローププールの底等)につかまったり押したりした場合は5ポイントのペナルティが適用されるただし競技者が浮上に際してプールのエッジまたはロープを掴むことはペナルティの対象とならないものとする

117 深度競技(CWTCNFFIM)特有のペナルティ

1171 競技者が競技中に安全上の理由以外でセーフティーラニヤードを外した場合は10ポイントのペナルティが適用される

1172 競技者がタグをジャッジに渡せなかった場合は1ポイントのペナルティが適用される

118 コンスタント競技(CWTCNF)特有のペナルティ

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1181 競技者は気道(鼻と口)が水面下にある場合2mゾーン(ボトムプレートから 2m以内の範囲)では失格とならずにロープを掴むことが認められる競技中鼻と口が水面下にある間にロープの 2mゾーン以外の場所を掴んだ場合1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるただし 717 項記載の例外を除く前述に関係なく競技者は競技開始時競技ロープの水面または水上部分を(すなわち手が完全に入水しない限り)ペナルティ無しに掴むことができる

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12 プロテスト(異議申し立立て) 121 キャプテン(不在の場合は競技者自身)は当該事象が起きてから最大 15 分以内または当日の結果発表後 15 分以内にジャッジにプロテスト(異議申し立立て)を行行うことができる

122 審判団は水面下での規則の違反をセーフティーダイバーまたはボトムカメラビデオのレビューから確認した場合適用可能なペナルティまたは失格を競技者およびまたはそのチームキャプテンへ直接告知するか結果発表時に当該ペナルティ失格を含めるものとする

123 プロテストがあった場合ジャッジは選手のペナルティまたは失格について以下の手順で判断する

1231 プロテストはすべて審判室で管理しひとつずつ処理する

1232 ジャッジはそれぞれのプロテストについて最初にビデオ映像を見見るビデオ映像は必要に応じ何度もまたはスローモーションで再生する

1233 判定を行行ったジャッジは事実の要約とその判定に至った経緯を他のジャッジに説明する

1234 競技者とキャプテンは公式ビデオ映像を見見て追加のコメントを付け加えることができるその後競技者とキャプテンは退室する

1235 競技者は必ず事情を聴取され関連性があれば審判団は競技者の安全および潜降と浮上の監視を担当するスタッフたちからも聴取できる

1236 審判団はプロテストについて協議できるが審判団長が課す協議の制限(例各ジャッジの発言を 1分に限定するなど)を前提とする審判団はその後各プロテストに対する無記名式投票へと進む

124 単に疑わしいだけの場合は競技者にとって有利な判定を行行わなければならない(すなわち何が起きたのかがよくわからない場合競技者にとって有利に解釈する)この場合審判団はどのパフォーマンスを考慮の対象とするかを決定する

125 審判団は遅くとも競技当日のイベントコミッティにおいて当日の競技におけるプロテストの判定結果について報告する

126 プロテスト申立立人は 50 ユーロまたは同額の現地通貨を支払わなければならないこれは審判団が競技者の正当性を認めた場合は返金金される逆に審判団が競技者の正当性を認めない(すなわち申し立立てが覆らない)場合支払金金は競技の主催者に渡されるがAIDA 世界選手権または世界記録競技会では支払金金は AIDA インターナショナルへ渡る

127 AIDA 世界選手権大会ではプロテストを行行う競技者と同じ国籍のジャッジはプロテスト処理から外れなければならない(すなわちそのプロテスト処理のあらゆる過程または審判団投票の間プロテストが処理される部屋にいてはならない)

128 審判団の決定において結果が同数となった(例えば棄権によりジャッジの人数が偶数になった)場合は審判団長の票(プロテストに参加している場合)または副審判団長(審判団長が参加していない場合)の票が 2票として数えられる

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129 決勝時のパフォーマンスに関するプロテストによって決勝がやり直しになることはない

1210 競技者は自身の競技中の環境(セーフティーダイバーや主催者の不備により競技への妨げがあったなど)に対してもプロテストを行行うことができるこの場合競技者は審判にその場で直接申し立立てることができそれが有効と認められれば競技のやり直しができるものとする(特に深度競技において)

1211 各プロテストはひとつの問題のみを扱う例えば競技者がグラブ違反およびサーフェイスプロトコル違反でペナルティを適用されている場合その競技者が両方の問題で申し立立てをしたい場合はふたつの申し立立てを行行わなければならない別々の問題はそれぞれのプロテストフォームに記載し別個のプロテストとして扱われなければならない

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13 競技審判団 131 国際大会

1311 国際大会では審判団は当該競技会で AIDA インターナショナルを代表する 2名以上の AIDA インターナショナルジャッジで構成されるものとするAIDA ランキングリストに掲載するプール競技では 1名以上深度競技では 2名以上の AIDA ジャッジがその競技をジャッジしなければならない

1312 アシスタントジャッジはAIDA インターナショナルジャッジのポジションに関連する特定の職務(公式カウントダウン深度計およびタグの管理タイムキーピング等)を補助するものでスタティック競技においてはジャッジとアシスタントジャッジを設置されることがある

1313 ジャッジはウォームアップのスタートから競技に立立ち会い以下のことを行行う

bull 競技会が競技規則どおり運営されていることの確認

bull 競技者の装備のチェック

bull 競技者のパフォーマンスのチェック

bull 競技会に関連する規則を遵守しないまたは主催者の円滑な運営や競技会の安全性を損なう競技者を失格にする

bull 競技者やスタッフの安全が脅かされた場合競技を中断させる

bull チームキャプテンから提出されたプロテストの収集(該当する場合)

1314 コンスタントウエイトフリーイマージョンにおいては1名以上のジャッジが水中で判定を行行わなければならない世界記録を上回る申告の場合その結果が世界記録として認定されるためには2名以上のジャッジが水中で判定しなければならない(34 項参照)

1315 主催者は競技会の 2週間前までに審判長を AIDA インターナショナルへ(CARS システムを通じて)告知しなければならない世界記録ステータスの競技会では当該告知は競技会の 6週間前までに AIDA インターナショナルへ告知しなければならない

132 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

1321 世界選手権においてはAIDA インターナショナルは AIDA ジャッジ IOP の条件に従い審判団を指名する審判団は 6名以上の AIDA ジャッジから構成されるジャッジ要件は下の 1333 項と 1334 項に規定されている

1322 アシスタントジャッジは競技会の通常の進行行に関し投票や決定はできないが各状況においてインターナショナルジャッジ(意思決定の際にそれを検討する者たち)へ自分たちの意見見を述べることができる

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1333 AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならないAIDA 世界選手権のジャッジはシニアジャッジ(レベル D)以上でなければならない前述に加え

(i)AIDA プール世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(ii)AIDA 深度世界選手権のジャッジはAIDA 深度競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(iii)AIDA チーム世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上AIDA 深度競技会から 30 ポイントを得ていること

1334 審判長AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならない前述に加え

a) AIDA プール世界選手権では審判長はプール競技会から最低 100 ポイントプール世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上のプールおよびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

b) AIDA 深度世界選手権では審判長は深度競技会から 100 ポイント以上深度世界記録アテンプの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の深度およびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

c) AIDA チーム世界選手権では審判長は

(i)プール競技会から最低 100 ポイントおよび深度競技会から最低 100 ポイント

(ii)深度世界記録アテンプトの最低4レコードポイントおよび深度世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の AIDA 世界選手権(プール深度およびまたはチーム)でジャッジを務めていること

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14 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ) 141 イベントコミッティ

1411 イベントコミッティは円滑な競技会運営と競技規則や運営についての質問に答える場として実施される

1412 イベントコミッティは以下のメンバーで構成される

bull 審判団

bull チームキャプテン

bull 大会主催者

競技者はイベントコミッティに参加する要望は出せるが直接発言することはできないキャプテンが競技者の代表として要望を代弁する

1413 イベントコミッティは審判団および主催者によって進行行されるその日の特定の議事を遵守する

1414 イベントコミッティは相互尊重とフェアプレイの精神に則って運営されなければならない審判団主催者または他チームのキャプテンに対して非協力力的な姿勢のキャプテンや競技者はイベントコミッティから排除されることがある

1415 イベントコミッティは次に掲げる事項を目的として競技日前日の主催者の設定した時間に開催される

bull 競技結果の発表

bull キャプテン競技者スタッフへの翌日の競技に関する一般事項(日程の再確認ローカルルール天候や特別な環境等)の伝達

bull 翌日に開催する競技の OT タイムの配布

142 競技参加標準記録(MINIMA)競技参加標準記録を設定する場合はAIDA インターナショナルが(主催者との協議により)設定するものとしそれらが適用される世界選手権開始の6か月以上前に AIDA ナショナルへ通知されなければならない

143 主催者

1431 AIDA インターナショナルに選出された大会主催者は開催 6か月前までに次に掲げる情報をAIDA インターナショナルを含むすべての関係者に送付しなければならない

bull 大会に適用される全ての規則

bull 競技会概要(開催期日イベントコミッティ大会参加費等)

bull 使用施設日時宿泊場所偶発責任等が記載された競技会実施要項

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bull 競技者ジャッジ観衆の安全のための使用される設備が記載された文書

bull 緊急時の避難救助手順が記載された文書

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull 競技会の進行行運営に関するすべての文書

bull 代替の会場となる場所の図

bull メディアに関する詳細計画と大会主催組織のスタッフの名前

1432 大会主催者は開催 5か月前までに競技会に関する詳細情報を告知する専用のウェブサイトを英語表記で開設しなければならない具体的な内容は次のとおり

bull AIDA ロゴを使用したウェブサイトと公式の競技会名

bull 競技開催地の案内図

bull AIDA インターナショナル競技規則

bull 詳細スケジュール

bull AIDA インターナショナルへの登録ページ

bull 主催者問合せ先アドレス

bull 宿泊施設(ホテル空港)

bull 競技会場付近の概要情報

bull レンタカー船の情報

bull スクーバダイビングやフリーダイビングに関するその国特有の法規則

bull メディアに対する情報(連絡先水中映像写真の入手の可否等)

1433 AIDA インターナショナルは開催 2か月前までにジャッジの立立候補を受け付け検討を経て審判団を編成しなければならない大会主催者はチームキャプテンに審判団の構成について競技会初日に通達するものとする大会主催者は審判団の開催地までの交通費および宿泊経費食事代を負担するものとする各ジャッジには自室が提供される(ただし他のジャッジまたは自分のパートナーと同室になることを了承するものとする)交通費は大会主催者より前払いにて支払われるものとし移動に関する書類はAIDA インターナショナル理事会により審判団の選出がなされてから遅くとも 10日以内に使用できるものとする主催者はAIDA インターナショナルに対し(適用可能であれば)審判団に同じ大陸の国のジャッジを50を目安に選出するよう依頼できる

1434 主催者は全ての必要な施設設備を審判団が自由に使えるようにしておかなければならない

1435 主催者は審判団がビデオをチェックするための常設のエリア(施設設備)を確保しなければならない

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1436 大会全体の責任はAIDA インターナショナルや審判団ではなく大会主催者が負うAIDAインターナショナルおよび審判団は競技者の安全に関する責任を負わないものとする

1437 イベントコミッティは競技会の前日に行行われるものとする主催者はその席においてチームキャプテンに当該競技のスタートリストを配布しなければならない

1438 主催者は大会初日(開始日)に競技者キャプテン主催者審判団メディアセーフティスクーバーフリーダーバー医療救急スタッフによる情報共有化のためのミーティングを開催しなければならないこのミーティングを通じ主催者は大会の詳細情報特にイベントコミッティの開催スケジュールおよび競技結果発表の日時について説明する

1439 大会主催者は報道関係者がトレーニング日および競技日に水中撮影(ビデオあるいはスチール)をするために水に入れるよう配慮し施設を用意しなければならない

14310 大会主催者は競技者が記入するための申告用紙を用意する

14311 AIDA インターナショナル理事会により指名された委員会は(一人の AIDA からの代表に対して)主催者の費用で競技会の 2か月前までに以下に掲げる事項について主催者と確認する

bull 宿泊スケジュール資材調達などが計画どおりに進んでいるか

bull セーフティーフリーダイバースクーバダイバーのリーダーと共にイベント全体の安全管理の準備ができているか

bull 施設とその管理状況

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull メディアに関する詳細計画とメディア担当スタッフの決定

14312 この委員会は1名以上の審判団のメンバー(または AIDA インターナショナル委員会に指名されたその他の者)から成り問題を整理し必要な解決策を見見つけるために主催者と緊密に連携をとりながら効率的な組織運営を目指すものとするこの委員会はAIDA インターナショナル理事会へ直接報告する

14313 審判長と副審判長または 2名の指名されたジャッジは公式アクティビティの開始日(大会初日)の 3日前までには現地に到着していなければならない

14314 大会主催者は自国の然るべき機関または AIDA インターナショナルに依頼しドーピングテストを実施することが義務付けられる主催者はこれらの手続きと試験(キットを含む)の費用を支払うものとする競技者が選ばれる条件は審判団の裁量にゆだねられるただし各種目の優勝者および世界記録を上回った競技者は男女女ともに必ずテストを受けるものとするまた一般に主催者は全ての 1位と 2位の競技者と競技日ごとにランダムに選択された 2人の競技者を検査する準備をしなければならない

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14315 大会主催者は各種目とも1名以上の「オープナー」を設けることが望ましい審判団はセーフティーダイバーまたは有能なフリーダイバーの中から「オープナー」を指名することができる「オープナー」はそれぞれの能力力の範囲内で競技ゾーンを公式に確認し主催者の慣らしを行行う「オープナー」は競技者と同条件で試技をすることになるが必ずしも競技者でなくともよい決勝と予選は同じ日に開催されても別の大会として見見なされしたがってそれぞれでオープナーを設ける決勝に進出していない予選出場者が決勝の「オープナー」として試技をすることは認められる「オープナー」としての記録は世界記録としては認められない

14316 大会主催者はすべての競技者の ID ナンバーを設定する競技者は競技中必ず IDナンバーが明確に分かるようにしなければならないID ナンバーのリストは報道関係者とキャプテンに配布される

14317 大会主催者はセーフティーダイバージャッジおよびその他オフィシャルスタッフ全員に対して競技中も視認しやすい ID システムを提供しなければならない

14318 公式深度計は正確な測定のため競技が始まる前までに測定済みのロープで確認調整されなければならない

144 雑則

1441 主催者または競技者のスポンサーに関連する制限事項によって大会運営に支障があってはならない

1442 イベントコミッティでは公認メディアの人数と位置について明確にしなければならないAIDA に指定されたカメラマンおよびまたはビデオグラファーは全てのメディアゾーンおよび深度競技用の全ての競技エリアへ立立ち入ることができる(当該者は競技の進行行に干渉してはならない)

1443 AIDA インターナショナルおよび大会主催者は競技者が競技規則を遵守しないために生じた事故について責任を負わない

1444 現競技規則は世界選手権開催の 3か月前以降は変更しないものとする

1445 競技規則において明示されていない事項についてはジャッジのみが判断を下すことができる

145 スタートの最小インターバルAIDA 世界選手権の深度競技では競技の最短インターバルは 9分(100m 以上の潜水は 10 分が推奨される)なければならないただし80mに満たない潜水の最短インターバルは 8分とし50m未満の潜水での最短インターバルは 7分とする

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用語集 AIDA カレンダーAIDA のウェブサイトには様々な目的のカレンダーが掲載されている競技記録アテンプトインストラクターコースジャッジコースこれらのカレンダーは以下に掲載されている

CARS競技会発表およびランキングシステム最新の AIDA 競技会と記録アテンプトデータが蓄積されたオンラインアプリケーション以下の二つで構成されている

a) 競技会の発表 httpcarsaidainternationalorgcalendarannounce-competition

b) ランキング(すなわち結果) httprankingaidainternationalorg

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DYNダイナミックウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

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1181 競技者は気道(鼻と口)が水面下にある場合2mゾーン(ボトムプレートから 2m以内の範囲)では失格とならずにロープを掴むことが認められる競技中鼻と口が水面下にある間にロープの 2mゾーン以外の場所を掴んだ場合1回につき 5ポイントのペナルティが適用されるただし 717 項記載の例外を除く前述に関係なく競技者は競技開始時競技ロープの水面または水上部分を(すなわち手が完全に入水しない限り)ペナルティ無しに掴むことができる

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12 プロテスト(異議申し立立て) 121 キャプテン(不在の場合は競技者自身)は当該事象が起きてから最大 15 分以内または当日の結果発表後 15 分以内にジャッジにプロテスト(異議申し立立て)を行行うことができる

122 審判団は水面下での規則の違反をセーフティーダイバーまたはボトムカメラビデオのレビューから確認した場合適用可能なペナルティまたは失格を競技者およびまたはそのチームキャプテンへ直接告知するか結果発表時に当該ペナルティ失格を含めるものとする

123 プロテストがあった場合ジャッジは選手のペナルティまたは失格について以下の手順で判断する

1231 プロテストはすべて審判室で管理しひとつずつ処理する

1232 ジャッジはそれぞれのプロテストについて最初にビデオ映像を見見るビデオ映像は必要に応じ何度もまたはスローモーションで再生する

1233 判定を行行ったジャッジは事実の要約とその判定に至った経緯を他のジャッジに説明する

1234 競技者とキャプテンは公式ビデオ映像を見見て追加のコメントを付け加えることができるその後競技者とキャプテンは退室する

1235 競技者は必ず事情を聴取され関連性があれば審判団は競技者の安全および潜降と浮上の監視を担当するスタッフたちからも聴取できる

1236 審判団はプロテストについて協議できるが審判団長が課す協議の制限(例各ジャッジの発言を 1分に限定するなど)を前提とする審判団はその後各プロテストに対する無記名式投票へと進む

124 単に疑わしいだけの場合は競技者にとって有利な判定を行行わなければならない(すなわち何が起きたのかがよくわからない場合競技者にとって有利に解釈する)この場合審判団はどのパフォーマンスを考慮の対象とするかを決定する

125 審判団は遅くとも競技当日のイベントコミッティにおいて当日の競技におけるプロテストの判定結果について報告する

126 プロテスト申立立人は 50 ユーロまたは同額の現地通貨を支払わなければならないこれは審判団が競技者の正当性を認めた場合は返金金される逆に審判団が競技者の正当性を認めない(すなわち申し立立てが覆らない)場合支払金金は競技の主催者に渡されるがAIDA 世界選手権または世界記録競技会では支払金金は AIDA インターナショナルへ渡る

127 AIDA 世界選手権大会ではプロテストを行行う競技者と同じ国籍のジャッジはプロテスト処理から外れなければならない(すなわちそのプロテスト処理のあらゆる過程または審判団投票の間プロテストが処理される部屋にいてはならない)

128 審判団の決定において結果が同数となった(例えば棄権によりジャッジの人数が偶数になった)場合は審判団長の票(プロテストに参加している場合)または副審判団長(審判団長が参加していない場合)の票が 2票として数えられる

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 44 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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129 決勝時のパフォーマンスに関するプロテストによって決勝がやり直しになることはない

1210 競技者は自身の競技中の環境(セーフティーダイバーや主催者の不備により競技への妨げがあったなど)に対してもプロテストを行行うことができるこの場合競技者は審判にその場で直接申し立立てることができそれが有効と認められれば競技のやり直しができるものとする(特に深度競技において)

1211 各プロテストはひとつの問題のみを扱う例えば競技者がグラブ違反およびサーフェイスプロトコル違反でペナルティを適用されている場合その競技者が両方の問題で申し立立てをしたい場合はふたつの申し立立てを行行わなければならない別々の問題はそれぞれのプロテストフォームに記載し別個のプロテストとして扱われなければならない

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13 競技審判団 131 国際大会

1311 国際大会では審判団は当該競技会で AIDA インターナショナルを代表する 2名以上の AIDA インターナショナルジャッジで構成されるものとするAIDA ランキングリストに掲載するプール競技では 1名以上深度競技では 2名以上の AIDA ジャッジがその競技をジャッジしなければならない

1312 アシスタントジャッジはAIDA インターナショナルジャッジのポジションに関連する特定の職務(公式カウントダウン深度計およびタグの管理タイムキーピング等)を補助するものでスタティック競技においてはジャッジとアシスタントジャッジを設置されることがある

1313 ジャッジはウォームアップのスタートから競技に立立ち会い以下のことを行行う

bull 競技会が競技規則どおり運営されていることの確認

bull 競技者の装備のチェック

bull 競技者のパフォーマンスのチェック

bull 競技会に関連する規則を遵守しないまたは主催者の円滑な運営や競技会の安全性を損なう競技者を失格にする

bull 競技者やスタッフの安全が脅かされた場合競技を中断させる

bull チームキャプテンから提出されたプロテストの収集(該当する場合)

1314 コンスタントウエイトフリーイマージョンにおいては1名以上のジャッジが水中で判定を行行わなければならない世界記録を上回る申告の場合その結果が世界記録として認定されるためには2名以上のジャッジが水中で判定しなければならない(34 項参照)

1315 主催者は競技会の 2週間前までに審判長を AIDA インターナショナルへ(CARS システムを通じて)告知しなければならない世界記録ステータスの競技会では当該告知は競技会の 6週間前までに AIDA インターナショナルへ告知しなければならない

132 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

1321 世界選手権においてはAIDA インターナショナルは AIDA ジャッジ IOP の条件に従い審判団を指名する審判団は 6名以上の AIDA ジャッジから構成されるジャッジ要件は下の 1333 項と 1334 項に規定されている

1322 アシスタントジャッジは競技会の通常の進行行に関し投票や決定はできないが各状況においてインターナショナルジャッジ(意思決定の際にそれを検討する者たち)へ自分たちの意見見を述べることができる

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1333 AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならないAIDA 世界選手権のジャッジはシニアジャッジ(レベル D)以上でなければならない前述に加え

(i)AIDA プール世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(ii)AIDA 深度世界選手権のジャッジはAIDA 深度競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(iii)AIDA チーム世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上AIDA 深度競技会から 30 ポイントを得ていること

1334 審判長AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならない前述に加え

a) AIDA プール世界選手権では審判長はプール競技会から最低 100 ポイントプール世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上のプールおよびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

b) AIDA 深度世界選手権では審判長は深度競技会から 100 ポイント以上深度世界記録アテンプの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の深度およびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

c) AIDA チーム世界選手権では審判長は

(i)プール競技会から最低 100 ポイントおよび深度競技会から最低 100 ポイント

(ii)深度世界記録アテンプトの最低4レコードポイントおよび深度世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の AIDA 世界選手権(プール深度およびまたはチーム)でジャッジを務めていること

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14 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ) 141 イベントコミッティ

1411 イベントコミッティは円滑な競技会運営と競技規則や運営についての質問に答える場として実施される

1412 イベントコミッティは以下のメンバーで構成される

bull 審判団

bull チームキャプテン

bull 大会主催者

競技者はイベントコミッティに参加する要望は出せるが直接発言することはできないキャプテンが競技者の代表として要望を代弁する

1413 イベントコミッティは審判団および主催者によって進行行されるその日の特定の議事を遵守する

1414 イベントコミッティは相互尊重とフェアプレイの精神に則って運営されなければならない審判団主催者または他チームのキャプテンに対して非協力力的な姿勢のキャプテンや競技者はイベントコミッティから排除されることがある

1415 イベントコミッティは次に掲げる事項を目的として競技日前日の主催者の設定した時間に開催される

bull 競技結果の発表

bull キャプテン競技者スタッフへの翌日の競技に関する一般事項(日程の再確認ローカルルール天候や特別な環境等)の伝達

bull 翌日に開催する競技の OT タイムの配布

142 競技参加標準記録(MINIMA)競技参加標準記録を設定する場合はAIDA インターナショナルが(主催者との協議により)設定するものとしそれらが適用される世界選手権開始の6か月以上前に AIDA ナショナルへ通知されなければならない

143 主催者

1431 AIDA インターナショナルに選出された大会主催者は開催 6か月前までに次に掲げる情報をAIDA インターナショナルを含むすべての関係者に送付しなければならない

bull 大会に適用される全ての規則

bull 競技会概要(開催期日イベントコミッティ大会参加費等)

bull 使用施設日時宿泊場所偶発責任等が記載された競技会実施要項

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bull 競技者ジャッジ観衆の安全のための使用される設備が記載された文書

bull 緊急時の避難救助手順が記載された文書

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull 競技会の進行行運営に関するすべての文書

bull 代替の会場となる場所の図

bull メディアに関する詳細計画と大会主催組織のスタッフの名前

1432 大会主催者は開催 5か月前までに競技会に関する詳細情報を告知する専用のウェブサイトを英語表記で開設しなければならない具体的な内容は次のとおり

bull AIDA ロゴを使用したウェブサイトと公式の競技会名

bull 競技開催地の案内図

bull AIDA インターナショナル競技規則

bull 詳細スケジュール

bull AIDA インターナショナルへの登録ページ

bull 主催者問合せ先アドレス

bull 宿泊施設(ホテル空港)

bull 競技会場付近の概要情報

bull レンタカー船の情報

bull スクーバダイビングやフリーダイビングに関するその国特有の法規則

bull メディアに対する情報(連絡先水中映像写真の入手の可否等)

1433 AIDA インターナショナルは開催 2か月前までにジャッジの立立候補を受け付け検討を経て審判団を編成しなければならない大会主催者はチームキャプテンに審判団の構成について競技会初日に通達するものとする大会主催者は審判団の開催地までの交通費および宿泊経費食事代を負担するものとする各ジャッジには自室が提供される(ただし他のジャッジまたは自分のパートナーと同室になることを了承するものとする)交通費は大会主催者より前払いにて支払われるものとし移動に関する書類はAIDA インターナショナル理事会により審判団の選出がなされてから遅くとも 10日以内に使用できるものとする主催者はAIDA インターナショナルに対し(適用可能であれば)審判団に同じ大陸の国のジャッジを50を目安に選出するよう依頼できる

1434 主催者は全ての必要な施設設備を審判団が自由に使えるようにしておかなければならない

1435 主催者は審判団がビデオをチェックするための常設のエリア(施設設備)を確保しなければならない

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1436 大会全体の責任はAIDA インターナショナルや審判団ではなく大会主催者が負うAIDAインターナショナルおよび審判団は競技者の安全に関する責任を負わないものとする

1437 イベントコミッティは競技会の前日に行行われるものとする主催者はその席においてチームキャプテンに当該競技のスタートリストを配布しなければならない

1438 主催者は大会初日(開始日)に競技者キャプテン主催者審判団メディアセーフティスクーバーフリーダーバー医療救急スタッフによる情報共有化のためのミーティングを開催しなければならないこのミーティングを通じ主催者は大会の詳細情報特にイベントコミッティの開催スケジュールおよび競技結果発表の日時について説明する

1439 大会主催者は報道関係者がトレーニング日および競技日に水中撮影(ビデオあるいはスチール)をするために水に入れるよう配慮し施設を用意しなければならない

14310 大会主催者は競技者が記入するための申告用紙を用意する

14311 AIDA インターナショナル理事会により指名された委員会は(一人の AIDA からの代表に対して)主催者の費用で競技会の 2か月前までに以下に掲げる事項について主催者と確認する

bull 宿泊スケジュール資材調達などが計画どおりに進んでいるか

bull セーフティーフリーダイバースクーバダイバーのリーダーと共にイベント全体の安全管理の準備ができているか

bull 施設とその管理状況

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull メディアに関する詳細計画とメディア担当スタッフの決定

14312 この委員会は1名以上の審判団のメンバー(または AIDA インターナショナル委員会に指名されたその他の者)から成り問題を整理し必要な解決策を見見つけるために主催者と緊密に連携をとりながら効率的な組織運営を目指すものとするこの委員会はAIDA インターナショナル理事会へ直接報告する

14313 審判長と副審判長または 2名の指名されたジャッジは公式アクティビティの開始日(大会初日)の 3日前までには現地に到着していなければならない

14314 大会主催者は自国の然るべき機関または AIDA インターナショナルに依頼しドーピングテストを実施することが義務付けられる主催者はこれらの手続きと試験(キットを含む)の費用を支払うものとする競技者が選ばれる条件は審判団の裁量にゆだねられるただし各種目の優勝者および世界記録を上回った競技者は男女女ともに必ずテストを受けるものとするまた一般に主催者は全ての 1位と 2位の競技者と競技日ごとにランダムに選択された 2人の競技者を検査する準備をしなければならない

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14315 大会主催者は各種目とも1名以上の「オープナー」を設けることが望ましい審判団はセーフティーダイバーまたは有能なフリーダイバーの中から「オープナー」を指名することができる「オープナー」はそれぞれの能力力の範囲内で競技ゾーンを公式に確認し主催者の慣らしを行行う「オープナー」は競技者と同条件で試技をすることになるが必ずしも競技者でなくともよい決勝と予選は同じ日に開催されても別の大会として見見なされしたがってそれぞれでオープナーを設ける決勝に進出していない予選出場者が決勝の「オープナー」として試技をすることは認められる「オープナー」としての記録は世界記録としては認められない

14316 大会主催者はすべての競技者の ID ナンバーを設定する競技者は競技中必ず IDナンバーが明確に分かるようにしなければならないID ナンバーのリストは報道関係者とキャプテンに配布される

14317 大会主催者はセーフティーダイバージャッジおよびその他オフィシャルスタッフ全員に対して競技中も視認しやすい ID システムを提供しなければならない

14318 公式深度計は正確な測定のため競技が始まる前までに測定済みのロープで確認調整されなければならない

144 雑則

1441 主催者または競技者のスポンサーに関連する制限事項によって大会運営に支障があってはならない

1442 イベントコミッティでは公認メディアの人数と位置について明確にしなければならないAIDA に指定されたカメラマンおよびまたはビデオグラファーは全てのメディアゾーンおよび深度競技用の全ての競技エリアへ立立ち入ることができる(当該者は競技の進行行に干渉してはならない)

1443 AIDA インターナショナルおよび大会主催者は競技者が競技規則を遵守しないために生じた事故について責任を負わない

1444 現競技規則は世界選手権開催の 3か月前以降は変更しないものとする

1445 競技規則において明示されていない事項についてはジャッジのみが判断を下すことができる

145 スタートの最小インターバルAIDA 世界選手権の深度競技では競技の最短インターバルは 9分(100m 以上の潜水は 10 分が推奨される)なければならないただし80mに満たない潜水の最短インターバルは 8分とし50m未満の潜水での最短インターバルは 7分とする

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用語集 AIDA カレンダーAIDA のウェブサイトには様々な目的のカレンダーが掲載されている競技記録アテンプトインストラクターコースジャッジコースこれらのカレンダーは以下に掲載されている

CARS競技会発表およびランキングシステム最新の AIDA 競技会と記録アテンプトデータが蓄積されたオンラインアプリケーション以下の二つで構成されている

a) 競技会の発表 httpcarsaidainternationalorgcalendarannounce-competition

b) ランキング(すなわち結果) httprankingaidainternationalorg

CNFコンスタントウエイトウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

CWTコンスタントウエイトウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DNFダイナミックウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DYNダイナミックウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

FIMフリーイマージョン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

IOP本 AIDA ジャッジインターナルオペレーションと手順

JOSジャッジオンラインシステム最新の AIDA ジャッジ情報が蓄積されているオンラインアプリケーションAIDA のウェブサイト httpjudgesaidainternationalorg にある

STAスタティック httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

Page 44: AIDA International Competition Rules v14.0J-60522-2...らない。AIDAインターナショナル理事会は、その競技会が条件を満たしているかどうかにつ いて判断を下すことができる。

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12 プロテスト(異議申し立立て) 121 キャプテン(不在の場合は競技者自身)は当該事象が起きてから最大 15 分以内または当日の結果発表後 15 分以内にジャッジにプロテスト(異議申し立立て)を行行うことができる

122 審判団は水面下での規則の違反をセーフティーダイバーまたはボトムカメラビデオのレビューから確認した場合適用可能なペナルティまたは失格を競技者およびまたはそのチームキャプテンへ直接告知するか結果発表時に当該ペナルティ失格を含めるものとする

123 プロテストがあった場合ジャッジは選手のペナルティまたは失格について以下の手順で判断する

1231 プロテストはすべて審判室で管理しひとつずつ処理する

1232 ジャッジはそれぞれのプロテストについて最初にビデオ映像を見見るビデオ映像は必要に応じ何度もまたはスローモーションで再生する

1233 判定を行行ったジャッジは事実の要約とその判定に至った経緯を他のジャッジに説明する

1234 競技者とキャプテンは公式ビデオ映像を見見て追加のコメントを付け加えることができるその後競技者とキャプテンは退室する

1235 競技者は必ず事情を聴取され関連性があれば審判団は競技者の安全および潜降と浮上の監視を担当するスタッフたちからも聴取できる

1236 審判団はプロテストについて協議できるが審判団長が課す協議の制限(例各ジャッジの発言を 1分に限定するなど)を前提とする審判団はその後各プロテストに対する無記名式投票へと進む

124 単に疑わしいだけの場合は競技者にとって有利な判定を行行わなければならない(すなわち何が起きたのかがよくわからない場合競技者にとって有利に解釈する)この場合審判団はどのパフォーマンスを考慮の対象とするかを決定する

125 審判団は遅くとも競技当日のイベントコミッティにおいて当日の競技におけるプロテストの判定結果について報告する

126 プロテスト申立立人は 50 ユーロまたは同額の現地通貨を支払わなければならないこれは審判団が競技者の正当性を認めた場合は返金金される逆に審判団が競技者の正当性を認めない(すなわち申し立立てが覆らない)場合支払金金は競技の主催者に渡されるがAIDA 世界選手権または世界記録競技会では支払金金は AIDA インターナショナルへ渡る

127 AIDA 世界選手権大会ではプロテストを行行う競技者と同じ国籍のジャッジはプロテスト処理から外れなければならない(すなわちそのプロテスト処理のあらゆる過程または審判団投票の間プロテストが処理される部屋にいてはならない)

128 審判団の決定において結果が同数となった(例えば棄権によりジャッジの人数が偶数になった)場合は審判団長の票(プロテストに参加している場合)または副審判団長(審判団長が参加していない場合)の票が 2票として数えられる

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129 決勝時のパフォーマンスに関するプロテストによって決勝がやり直しになることはない

1210 競技者は自身の競技中の環境(セーフティーダイバーや主催者の不備により競技への妨げがあったなど)に対してもプロテストを行行うことができるこの場合競技者は審判にその場で直接申し立立てることができそれが有効と認められれば競技のやり直しができるものとする(特に深度競技において)

1211 各プロテストはひとつの問題のみを扱う例えば競技者がグラブ違反およびサーフェイスプロトコル違反でペナルティを適用されている場合その競技者が両方の問題で申し立立てをしたい場合はふたつの申し立立てを行行わなければならない別々の問題はそれぞれのプロテストフォームに記載し別個のプロテストとして扱われなければならない

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13 競技審判団 131 国際大会

1311 国際大会では審判団は当該競技会で AIDA インターナショナルを代表する 2名以上の AIDA インターナショナルジャッジで構成されるものとするAIDA ランキングリストに掲載するプール競技では 1名以上深度競技では 2名以上の AIDA ジャッジがその競技をジャッジしなければならない

1312 アシスタントジャッジはAIDA インターナショナルジャッジのポジションに関連する特定の職務(公式カウントダウン深度計およびタグの管理タイムキーピング等)を補助するものでスタティック競技においてはジャッジとアシスタントジャッジを設置されることがある

1313 ジャッジはウォームアップのスタートから競技に立立ち会い以下のことを行行う

bull 競技会が競技規則どおり運営されていることの確認

bull 競技者の装備のチェック

bull 競技者のパフォーマンスのチェック

bull 競技会に関連する規則を遵守しないまたは主催者の円滑な運営や競技会の安全性を損なう競技者を失格にする

bull 競技者やスタッフの安全が脅かされた場合競技を中断させる

bull チームキャプテンから提出されたプロテストの収集(該当する場合)

1314 コンスタントウエイトフリーイマージョンにおいては1名以上のジャッジが水中で判定を行行わなければならない世界記録を上回る申告の場合その結果が世界記録として認定されるためには2名以上のジャッジが水中で判定しなければならない(34 項参照)

1315 主催者は競技会の 2週間前までに審判長を AIDA インターナショナルへ(CARS システムを通じて)告知しなければならない世界記録ステータスの競技会では当該告知は競技会の 6週間前までに AIDA インターナショナルへ告知しなければならない

132 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

1321 世界選手権においてはAIDA インターナショナルは AIDA ジャッジ IOP の条件に従い審判団を指名する審判団は 6名以上の AIDA ジャッジから構成されるジャッジ要件は下の 1333 項と 1334 項に規定されている

1322 アシスタントジャッジは競技会の通常の進行行に関し投票や決定はできないが各状況においてインターナショナルジャッジ(意思決定の際にそれを検討する者たち)へ自分たちの意見見を述べることができる

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1333 AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならないAIDA 世界選手権のジャッジはシニアジャッジ(レベル D)以上でなければならない前述に加え

(i)AIDA プール世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(ii)AIDA 深度世界選手権のジャッジはAIDA 深度競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(iii)AIDA チーム世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上AIDA 深度競技会から 30 ポイントを得ていること

1334 審判長AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならない前述に加え

a) AIDA プール世界選手権では審判長はプール競技会から最低 100 ポイントプール世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上のプールおよびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

b) AIDA 深度世界選手権では審判長は深度競技会から 100 ポイント以上深度世界記録アテンプの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の深度およびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

c) AIDA チーム世界選手権では審判長は

(i)プール競技会から最低 100 ポイントおよび深度競技会から最低 100 ポイント

(ii)深度世界記録アテンプトの最低4レコードポイントおよび深度世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の AIDA 世界選手権(プール深度およびまたはチーム)でジャッジを務めていること

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14 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ) 141 イベントコミッティ

1411 イベントコミッティは円滑な競技会運営と競技規則や運営についての質問に答える場として実施される

1412 イベントコミッティは以下のメンバーで構成される

bull 審判団

bull チームキャプテン

bull 大会主催者

競技者はイベントコミッティに参加する要望は出せるが直接発言することはできないキャプテンが競技者の代表として要望を代弁する

1413 イベントコミッティは審判団および主催者によって進行行されるその日の特定の議事を遵守する

1414 イベントコミッティは相互尊重とフェアプレイの精神に則って運営されなければならない審判団主催者または他チームのキャプテンに対して非協力力的な姿勢のキャプテンや競技者はイベントコミッティから排除されることがある

1415 イベントコミッティは次に掲げる事項を目的として競技日前日の主催者の設定した時間に開催される

bull 競技結果の発表

bull キャプテン競技者スタッフへの翌日の競技に関する一般事項(日程の再確認ローカルルール天候や特別な環境等)の伝達

bull 翌日に開催する競技の OT タイムの配布

142 競技参加標準記録(MINIMA)競技参加標準記録を設定する場合はAIDA インターナショナルが(主催者との協議により)設定するものとしそれらが適用される世界選手権開始の6か月以上前に AIDA ナショナルへ通知されなければならない

143 主催者

1431 AIDA インターナショナルに選出された大会主催者は開催 6か月前までに次に掲げる情報をAIDA インターナショナルを含むすべての関係者に送付しなければならない

bull 大会に適用される全ての規則

bull 競技会概要(開催期日イベントコミッティ大会参加費等)

bull 使用施設日時宿泊場所偶発責任等が記載された競技会実施要項

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bull 競技者ジャッジ観衆の安全のための使用される設備が記載された文書

bull 緊急時の避難救助手順が記載された文書

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull 競技会の進行行運営に関するすべての文書

bull 代替の会場となる場所の図

bull メディアに関する詳細計画と大会主催組織のスタッフの名前

1432 大会主催者は開催 5か月前までに競技会に関する詳細情報を告知する専用のウェブサイトを英語表記で開設しなければならない具体的な内容は次のとおり

bull AIDA ロゴを使用したウェブサイトと公式の競技会名

bull 競技開催地の案内図

bull AIDA インターナショナル競技規則

bull 詳細スケジュール

bull AIDA インターナショナルへの登録ページ

bull 主催者問合せ先アドレス

bull 宿泊施設(ホテル空港)

bull 競技会場付近の概要情報

bull レンタカー船の情報

bull スクーバダイビングやフリーダイビングに関するその国特有の法規則

bull メディアに対する情報(連絡先水中映像写真の入手の可否等)

1433 AIDA インターナショナルは開催 2か月前までにジャッジの立立候補を受け付け検討を経て審判団を編成しなければならない大会主催者はチームキャプテンに審判団の構成について競技会初日に通達するものとする大会主催者は審判団の開催地までの交通費および宿泊経費食事代を負担するものとする各ジャッジには自室が提供される(ただし他のジャッジまたは自分のパートナーと同室になることを了承するものとする)交通費は大会主催者より前払いにて支払われるものとし移動に関する書類はAIDA インターナショナル理事会により審判団の選出がなされてから遅くとも 10日以内に使用できるものとする主催者はAIDA インターナショナルに対し(適用可能であれば)審判団に同じ大陸の国のジャッジを50を目安に選出するよう依頼できる

1434 主催者は全ての必要な施設設備を審判団が自由に使えるようにしておかなければならない

1435 主催者は審判団がビデオをチェックするための常設のエリア(施設設備)を確保しなければならない

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1436 大会全体の責任はAIDA インターナショナルや審判団ではなく大会主催者が負うAIDAインターナショナルおよび審判団は競技者の安全に関する責任を負わないものとする

1437 イベントコミッティは競技会の前日に行行われるものとする主催者はその席においてチームキャプテンに当該競技のスタートリストを配布しなければならない

1438 主催者は大会初日(開始日)に競技者キャプテン主催者審判団メディアセーフティスクーバーフリーダーバー医療救急スタッフによる情報共有化のためのミーティングを開催しなければならないこのミーティングを通じ主催者は大会の詳細情報特にイベントコミッティの開催スケジュールおよび競技結果発表の日時について説明する

1439 大会主催者は報道関係者がトレーニング日および競技日に水中撮影(ビデオあるいはスチール)をするために水に入れるよう配慮し施設を用意しなければならない

14310 大会主催者は競技者が記入するための申告用紙を用意する

14311 AIDA インターナショナル理事会により指名された委員会は(一人の AIDA からの代表に対して)主催者の費用で競技会の 2か月前までに以下に掲げる事項について主催者と確認する

bull 宿泊スケジュール資材調達などが計画どおりに進んでいるか

bull セーフティーフリーダイバースクーバダイバーのリーダーと共にイベント全体の安全管理の準備ができているか

bull 施設とその管理状況

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull メディアに関する詳細計画とメディア担当スタッフの決定

14312 この委員会は1名以上の審判団のメンバー(または AIDA インターナショナル委員会に指名されたその他の者)から成り問題を整理し必要な解決策を見見つけるために主催者と緊密に連携をとりながら効率的な組織運営を目指すものとするこの委員会はAIDA インターナショナル理事会へ直接報告する

14313 審判長と副審判長または 2名の指名されたジャッジは公式アクティビティの開始日(大会初日)の 3日前までには現地に到着していなければならない

14314 大会主催者は自国の然るべき機関または AIDA インターナショナルに依頼しドーピングテストを実施することが義務付けられる主催者はこれらの手続きと試験(キットを含む)の費用を支払うものとする競技者が選ばれる条件は審判団の裁量にゆだねられるただし各種目の優勝者および世界記録を上回った競技者は男女女ともに必ずテストを受けるものとするまた一般に主催者は全ての 1位と 2位の競技者と競技日ごとにランダムに選択された 2人の競技者を検査する準備をしなければならない

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14315 大会主催者は各種目とも1名以上の「オープナー」を設けることが望ましい審判団はセーフティーダイバーまたは有能なフリーダイバーの中から「オープナー」を指名することができる「オープナー」はそれぞれの能力力の範囲内で競技ゾーンを公式に確認し主催者の慣らしを行行う「オープナー」は競技者と同条件で試技をすることになるが必ずしも競技者でなくともよい決勝と予選は同じ日に開催されても別の大会として見見なされしたがってそれぞれでオープナーを設ける決勝に進出していない予選出場者が決勝の「オープナー」として試技をすることは認められる「オープナー」としての記録は世界記録としては認められない

14316 大会主催者はすべての競技者の ID ナンバーを設定する競技者は競技中必ず IDナンバーが明確に分かるようにしなければならないID ナンバーのリストは報道関係者とキャプテンに配布される

14317 大会主催者はセーフティーダイバージャッジおよびその他オフィシャルスタッフ全員に対して競技中も視認しやすい ID システムを提供しなければならない

14318 公式深度計は正確な測定のため競技が始まる前までに測定済みのロープで確認調整されなければならない

144 雑則

1441 主催者または競技者のスポンサーに関連する制限事項によって大会運営に支障があってはならない

1442 イベントコミッティでは公認メディアの人数と位置について明確にしなければならないAIDA に指定されたカメラマンおよびまたはビデオグラファーは全てのメディアゾーンおよび深度競技用の全ての競技エリアへ立立ち入ることができる(当該者は競技の進行行に干渉してはならない)

1443 AIDA インターナショナルおよび大会主催者は競技者が競技規則を遵守しないために生じた事故について責任を負わない

1444 現競技規則は世界選手権開催の 3か月前以降は変更しないものとする

1445 競技規則において明示されていない事項についてはジャッジのみが判断を下すことができる

145 スタートの最小インターバルAIDA 世界選手権の深度競技では競技の最短インターバルは 9分(100m 以上の潜水は 10 分が推奨される)なければならないただし80mに満たない潜水の最短インターバルは 8分とし50m未満の潜水での最短インターバルは 7分とする

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用語集 AIDA カレンダーAIDA のウェブサイトには様々な目的のカレンダーが掲載されている競技記録アテンプトインストラクターコースジャッジコースこれらのカレンダーは以下に掲載されている

CARS競技会発表およびランキングシステム最新の AIDA 競技会と記録アテンプトデータが蓄積されたオンラインアプリケーション以下の二つで構成されている

a) 競技会の発表 httpcarsaidainternationalorgcalendarannounce-competition

b) ランキング(すなわち結果) httprankingaidainternationalorg

CNFコンスタントウエイトウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

CWTコンスタントウエイトウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DNFダイナミックウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DYNダイナミックウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

FIMフリーイマージョン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

IOP本 AIDA ジャッジインターナルオペレーションと手順

JOSジャッジオンラインシステム最新の AIDA ジャッジ情報が蓄積されているオンラインアプリケーションAIDA のウェブサイト httpjudgesaidainternationalorg にある

STAスタティック httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

Page 45: AIDA International Competition Rules v14.0J-60522-2...らない。AIDAインターナショナル理事会は、その競技会が条件を満たしているかどうかにつ いて判断を下すことができる。

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129 決勝時のパフォーマンスに関するプロテストによって決勝がやり直しになることはない

1210 競技者は自身の競技中の環境(セーフティーダイバーや主催者の不備により競技への妨げがあったなど)に対してもプロテストを行行うことができるこの場合競技者は審判にその場で直接申し立立てることができそれが有効と認められれば競技のやり直しができるものとする(特に深度競技において)

1211 各プロテストはひとつの問題のみを扱う例えば競技者がグラブ違反およびサーフェイスプロトコル違反でペナルティを適用されている場合その競技者が両方の問題で申し立立てをしたい場合はふたつの申し立立てを行行わなければならない別々の問題はそれぞれのプロテストフォームに記載し別個のプロテストとして扱われなければならない

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13 競技審判団 131 国際大会

1311 国際大会では審判団は当該競技会で AIDA インターナショナルを代表する 2名以上の AIDA インターナショナルジャッジで構成されるものとするAIDA ランキングリストに掲載するプール競技では 1名以上深度競技では 2名以上の AIDA ジャッジがその競技をジャッジしなければならない

1312 アシスタントジャッジはAIDA インターナショナルジャッジのポジションに関連する特定の職務(公式カウントダウン深度計およびタグの管理タイムキーピング等)を補助するものでスタティック競技においてはジャッジとアシスタントジャッジを設置されることがある

1313 ジャッジはウォームアップのスタートから競技に立立ち会い以下のことを行行う

bull 競技会が競技規則どおり運営されていることの確認

bull 競技者の装備のチェック

bull 競技者のパフォーマンスのチェック

bull 競技会に関連する規則を遵守しないまたは主催者の円滑な運営や競技会の安全性を損なう競技者を失格にする

bull 競技者やスタッフの安全が脅かされた場合競技を中断させる

bull チームキャプテンから提出されたプロテストの収集(該当する場合)

1314 コンスタントウエイトフリーイマージョンにおいては1名以上のジャッジが水中で判定を行行わなければならない世界記録を上回る申告の場合その結果が世界記録として認定されるためには2名以上のジャッジが水中で判定しなければならない(34 項参照)

1315 主催者は競技会の 2週間前までに審判長を AIDA インターナショナルへ(CARS システムを通じて)告知しなければならない世界記録ステータスの競技会では当該告知は競技会の 6週間前までに AIDA インターナショナルへ告知しなければならない

132 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

1321 世界選手権においてはAIDA インターナショナルは AIDA ジャッジ IOP の条件に従い審判団を指名する審判団は 6名以上の AIDA ジャッジから構成されるジャッジ要件は下の 1333 項と 1334 項に規定されている

1322 アシスタントジャッジは競技会の通常の進行行に関し投票や決定はできないが各状況においてインターナショナルジャッジ(意思決定の際にそれを検討する者たち)へ自分たちの意見見を述べることができる

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1333 AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならないAIDA 世界選手権のジャッジはシニアジャッジ(レベル D)以上でなければならない前述に加え

(i)AIDA プール世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(ii)AIDA 深度世界選手権のジャッジはAIDA 深度競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(iii)AIDA チーム世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上AIDA 深度競技会から 30 ポイントを得ていること

1334 審判長AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならない前述に加え

a) AIDA プール世界選手権では審判長はプール競技会から最低 100 ポイントプール世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上のプールおよびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

b) AIDA 深度世界選手権では審判長は深度競技会から 100 ポイント以上深度世界記録アテンプの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の深度およびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

c) AIDA チーム世界選手権では審判長は

(i)プール競技会から最低 100 ポイントおよび深度競技会から最低 100 ポイント

(ii)深度世界記録アテンプトの最低4レコードポイントおよび深度世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の AIDA 世界選手権(プール深度およびまたはチーム)でジャッジを務めていること

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14 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ) 141 イベントコミッティ

1411 イベントコミッティは円滑な競技会運営と競技規則や運営についての質問に答える場として実施される

1412 イベントコミッティは以下のメンバーで構成される

bull 審判団

bull チームキャプテン

bull 大会主催者

競技者はイベントコミッティに参加する要望は出せるが直接発言することはできないキャプテンが競技者の代表として要望を代弁する

1413 イベントコミッティは審判団および主催者によって進行行されるその日の特定の議事を遵守する

1414 イベントコミッティは相互尊重とフェアプレイの精神に則って運営されなければならない審判団主催者または他チームのキャプテンに対して非協力力的な姿勢のキャプテンや競技者はイベントコミッティから排除されることがある

1415 イベントコミッティは次に掲げる事項を目的として競技日前日の主催者の設定した時間に開催される

bull 競技結果の発表

bull キャプテン競技者スタッフへの翌日の競技に関する一般事項(日程の再確認ローカルルール天候や特別な環境等)の伝達

bull 翌日に開催する競技の OT タイムの配布

142 競技参加標準記録(MINIMA)競技参加標準記録を設定する場合はAIDA インターナショナルが(主催者との協議により)設定するものとしそれらが適用される世界選手権開始の6か月以上前に AIDA ナショナルへ通知されなければならない

143 主催者

1431 AIDA インターナショナルに選出された大会主催者は開催 6か月前までに次に掲げる情報をAIDA インターナショナルを含むすべての関係者に送付しなければならない

bull 大会に適用される全ての規則

bull 競技会概要(開催期日イベントコミッティ大会参加費等)

bull 使用施設日時宿泊場所偶発責任等が記載された競技会実施要項

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bull 競技者ジャッジ観衆の安全のための使用される設備が記載された文書

bull 緊急時の避難救助手順が記載された文書

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull 競技会の進行行運営に関するすべての文書

bull 代替の会場となる場所の図

bull メディアに関する詳細計画と大会主催組織のスタッフの名前

1432 大会主催者は開催 5か月前までに競技会に関する詳細情報を告知する専用のウェブサイトを英語表記で開設しなければならない具体的な内容は次のとおり

bull AIDA ロゴを使用したウェブサイトと公式の競技会名

bull 競技開催地の案内図

bull AIDA インターナショナル競技規則

bull 詳細スケジュール

bull AIDA インターナショナルへの登録ページ

bull 主催者問合せ先アドレス

bull 宿泊施設(ホテル空港)

bull 競技会場付近の概要情報

bull レンタカー船の情報

bull スクーバダイビングやフリーダイビングに関するその国特有の法規則

bull メディアに対する情報(連絡先水中映像写真の入手の可否等)

1433 AIDA インターナショナルは開催 2か月前までにジャッジの立立候補を受け付け検討を経て審判団を編成しなければならない大会主催者はチームキャプテンに審判団の構成について競技会初日に通達するものとする大会主催者は審判団の開催地までの交通費および宿泊経費食事代を負担するものとする各ジャッジには自室が提供される(ただし他のジャッジまたは自分のパートナーと同室になることを了承するものとする)交通費は大会主催者より前払いにて支払われるものとし移動に関する書類はAIDA インターナショナル理事会により審判団の選出がなされてから遅くとも 10日以内に使用できるものとする主催者はAIDA インターナショナルに対し(適用可能であれば)審判団に同じ大陸の国のジャッジを50を目安に選出するよう依頼できる

1434 主催者は全ての必要な施設設備を審判団が自由に使えるようにしておかなければならない

1435 主催者は審判団がビデオをチェックするための常設のエリア(施設設備)を確保しなければならない

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1436 大会全体の責任はAIDA インターナショナルや審判団ではなく大会主催者が負うAIDAインターナショナルおよび審判団は競技者の安全に関する責任を負わないものとする

1437 イベントコミッティは競技会の前日に行行われるものとする主催者はその席においてチームキャプテンに当該競技のスタートリストを配布しなければならない

1438 主催者は大会初日(開始日)に競技者キャプテン主催者審判団メディアセーフティスクーバーフリーダーバー医療救急スタッフによる情報共有化のためのミーティングを開催しなければならないこのミーティングを通じ主催者は大会の詳細情報特にイベントコミッティの開催スケジュールおよび競技結果発表の日時について説明する

1439 大会主催者は報道関係者がトレーニング日および競技日に水中撮影(ビデオあるいはスチール)をするために水に入れるよう配慮し施設を用意しなければならない

14310 大会主催者は競技者が記入するための申告用紙を用意する

14311 AIDA インターナショナル理事会により指名された委員会は(一人の AIDA からの代表に対して)主催者の費用で競技会の 2か月前までに以下に掲げる事項について主催者と確認する

bull 宿泊スケジュール資材調達などが計画どおりに進んでいるか

bull セーフティーフリーダイバースクーバダイバーのリーダーと共にイベント全体の安全管理の準備ができているか

bull 施設とその管理状況

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull メディアに関する詳細計画とメディア担当スタッフの決定

14312 この委員会は1名以上の審判団のメンバー(または AIDA インターナショナル委員会に指名されたその他の者)から成り問題を整理し必要な解決策を見見つけるために主催者と緊密に連携をとりながら効率的な組織運営を目指すものとするこの委員会はAIDA インターナショナル理事会へ直接報告する

14313 審判長と副審判長または 2名の指名されたジャッジは公式アクティビティの開始日(大会初日)の 3日前までには現地に到着していなければならない

14314 大会主催者は自国の然るべき機関または AIDA インターナショナルに依頼しドーピングテストを実施することが義務付けられる主催者はこれらの手続きと試験(キットを含む)の費用を支払うものとする競技者が選ばれる条件は審判団の裁量にゆだねられるただし各種目の優勝者および世界記録を上回った競技者は男女女ともに必ずテストを受けるものとするまた一般に主催者は全ての 1位と 2位の競技者と競技日ごとにランダムに選択された 2人の競技者を検査する準備をしなければならない

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14315 大会主催者は各種目とも1名以上の「オープナー」を設けることが望ましい審判団はセーフティーダイバーまたは有能なフリーダイバーの中から「オープナー」を指名することができる「オープナー」はそれぞれの能力力の範囲内で競技ゾーンを公式に確認し主催者の慣らしを行行う「オープナー」は競技者と同条件で試技をすることになるが必ずしも競技者でなくともよい決勝と予選は同じ日に開催されても別の大会として見見なされしたがってそれぞれでオープナーを設ける決勝に進出していない予選出場者が決勝の「オープナー」として試技をすることは認められる「オープナー」としての記録は世界記録としては認められない

14316 大会主催者はすべての競技者の ID ナンバーを設定する競技者は競技中必ず IDナンバーが明確に分かるようにしなければならないID ナンバーのリストは報道関係者とキャプテンに配布される

14317 大会主催者はセーフティーダイバージャッジおよびその他オフィシャルスタッフ全員に対して競技中も視認しやすい ID システムを提供しなければならない

14318 公式深度計は正確な測定のため競技が始まる前までに測定済みのロープで確認調整されなければならない

144 雑則

1441 主催者または競技者のスポンサーに関連する制限事項によって大会運営に支障があってはならない

1442 イベントコミッティでは公認メディアの人数と位置について明確にしなければならないAIDA に指定されたカメラマンおよびまたはビデオグラファーは全てのメディアゾーンおよび深度競技用の全ての競技エリアへ立立ち入ることができる(当該者は競技の進行行に干渉してはならない)

1443 AIDA インターナショナルおよび大会主催者は競技者が競技規則を遵守しないために生じた事故について責任を負わない

1444 現競技規則は世界選手権開催の 3か月前以降は変更しないものとする

1445 競技規則において明示されていない事項についてはジャッジのみが判断を下すことができる

145 スタートの最小インターバルAIDA 世界選手権の深度競技では競技の最短インターバルは 9分(100m 以上の潜水は 10 分が推奨される)なければならないただし80mに満たない潜水の最短インターバルは 8分とし50m未満の潜水での最短インターバルは 7分とする

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用語集 AIDA カレンダーAIDA のウェブサイトには様々な目的のカレンダーが掲載されている競技記録アテンプトインストラクターコースジャッジコースこれらのカレンダーは以下に掲載されている

CARS競技会発表およびランキングシステム最新の AIDA 競技会と記録アテンプトデータが蓄積されたオンラインアプリケーション以下の二つで構成されている

a) 競技会の発表 httpcarsaidainternationalorgcalendarannounce-competition

b) ランキング(すなわち結果) httprankingaidainternationalorg

CNFコンスタントウエイトウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

CWTコンスタントウエイトウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DNFダイナミックウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DYNダイナミックウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

FIMフリーイマージョン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

IOP本 AIDA ジャッジインターナルオペレーションと手順

JOSジャッジオンラインシステム最新の AIDA ジャッジ情報が蓄積されているオンラインアプリケーションAIDA のウェブサイト httpjudgesaidainternationalorg にある

STAスタティック httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

Page 46: AIDA International Competition Rules v14.0J-60522-2...らない。AIDAインターナショナル理事会は、その競技会が条件を満たしているかどうかにつ いて判断を下すことができる。

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13 競技審判団 131 国際大会

1311 国際大会では審判団は当該競技会で AIDA インターナショナルを代表する 2名以上の AIDA インターナショナルジャッジで構成されるものとするAIDA ランキングリストに掲載するプール競技では 1名以上深度競技では 2名以上の AIDA ジャッジがその競技をジャッジしなければならない

1312 アシスタントジャッジはAIDA インターナショナルジャッジのポジションに関連する特定の職務(公式カウントダウン深度計およびタグの管理タイムキーピング等)を補助するものでスタティック競技においてはジャッジとアシスタントジャッジを設置されることがある

1313 ジャッジはウォームアップのスタートから競技に立立ち会い以下のことを行行う

bull 競技会が競技規則どおり運営されていることの確認

bull 競技者の装備のチェック

bull 競技者のパフォーマンスのチェック

bull 競技会に関連する規則を遵守しないまたは主催者の円滑な運営や競技会の安全性を損なう競技者を失格にする

bull 競技者やスタッフの安全が脅かされた場合競技を中断させる

bull チームキャプテンから提出されたプロテストの収集(該当する場合)

1314 コンスタントウエイトフリーイマージョンにおいては1名以上のジャッジが水中で判定を行行わなければならない世界記録を上回る申告の場合その結果が世界記録として認定されるためには2名以上のジャッジが水中で判定しなければならない(34 項参照)

1315 主催者は競技会の 2週間前までに審判長を AIDA インターナショナルへ(CARS システムを通じて)告知しなければならない世界記録ステータスの競技会では当該告知は競技会の 6週間前までに AIDA インターナショナルへ告知しなければならない

132 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)

1321 世界選手権においてはAIDA インターナショナルは AIDA ジャッジ IOP の条件に従い審判団を指名する審判団は 6名以上の AIDA ジャッジから構成されるジャッジ要件は下の 1333 項と 1334 項に規定されている

1322 アシスタントジャッジは競技会の通常の進行行に関し投票や決定はできないが各状況においてインターナショナルジャッジ(意思決定の際にそれを検討する者たち)へ自分たちの意見見を述べることができる

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1333 AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならないAIDA 世界選手権のジャッジはシニアジャッジ(レベル D)以上でなければならない前述に加え

(i)AIDA プール世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(ii)AIDA 深度世界選手権のジャッジはAIDA 深度競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(iii)AIDA チーム世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上AIDA 深度競技会から 30 ポイントを得ていること

1334 審判長AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならない前述に加え

a) AIDA プール世界選手権では審判長はプール競技会から最低 100 ポイントプール世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上のプールおよびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

b) AIDA 深度世界選手権では審判長は深度競技会から 100 ポイント以上深度世界記録アテンプの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の深度およびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

c) AIDA チーム世界選手権では審判長は

(i)プール競技会から最低 100 ポイントおよび深度競技会から最低 100 ポイント

(ii)深度世界記録アテンプトの最低4レコードポイントおよび深度世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の AIDA 世界選手権(プール深度およびまたはチーム)でジャッジを務めていること

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14 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ) 141 イベントコミッティ

1411 イベントコミッティは円滑な競技会運営と競技規則や運営についての質問に答える場として実施される

1412 イベントコミッティは以下のメンバーで構成される

bull 審判団

bull チームキャプテン

bull 大会主催者

競技者はイベントコミッティに参加する要望は出せるが直接発言することはできないキャプテンが競技者の代表として要望を代弁する

1413 イベントコミッティは審判団および主催者によって進行行されるその日の特定の議事を遵守する

1414 イベントコミッティは相互尊重とフェアプレイの精神に則って運営されなければならない審判団主催者または他チームのキャプテンに対して非協力力的な姿勢のキャプテンや競技者はイベントコミッティから排除されることがある

1415 イベントコミッティは次に掲げる事項を目的として競技日前日の主催者の設定した時間に開催される

bull 競技結果の発表

bull キャプテン競技者スタッフへの翌日の競技に関する一般事項(日程の再確認ローカルルール天候や特別な環境等)の伝達

bull 翌日に開催する競技の OT タイムの配布

142 競技参加標準記録(MINIMA)競技参加標準記録を設定する場合はAIDA インターナショナルが(主催者との協議により)設定するものとしそれらが適用される世界選手権開始の6か月以上前に AIDA ナショナルへ通知されなければならない

143 主催者

1431 AIDA インターナショナルに選出された大会主催者は開催 6か月前までに次に掲げる情報をAIDA インターナショナルを含むすべての関係者に送付しなければならない

bull 大会に適用される全ての規則

bull 競技会概要(開催期日イベントコミッティ大会参加費等)

bull 使用施設日時宿泊場所偶発責任等が記載された競技会実施要項

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bull 競技者ジャッジ観衆の安全のための使用される設備が記載された文書

bull 緊急時の避難救助手順が記載された文書

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull 競技会の進行行運営に関するすべての文書

bull 代替の会場となる場所の図

bull メディアに関する詳細計画と大会主催組織のスタッフの名前

1432 大会主催者は開催 5か月前までに競技会に関する詳細情報を告知する専用のウェブサイトを英語表記で開設しなければならない具体的な内容は次のとおり

bull AIDA ロゴを使用したウェブサイトと公式の競技会名

bull 競技開催地の案内図

bull AIDA インターナショナル競技規則

bull 詳細スケジュール

bull AIDA インターナショナルへの登録ページ

bull 主催者問合せ先アドレス

bull 宿泊施設(ホテル空港)

bull 競技会場付近の概要情報

bull レンタカー船の情報

bull スクーバダイビングやフリーダイビングに関するその国特有の法規則

bull メディアに対する情報(連絡先水中映像写真の入手の可否等)

1433 AIDA インターナショナルは開催 2か月前までにジャッジの立立候補を受け付け検討を経て審判団を編成しなければならない大会主催者はチームキャプテンに審判団の構成について競技会初日に通達するものとする大会主催者は審判団の開催地までの交通費および宿泊経費食事代を負担するものとする各ジャッジには自室が提供される(ただし他のジャッジまたは自分のパートナーと同室になることを了承するものとする)交通費は大会主催者より前払いにて支払われるものとし移動に関する書類はAIDA インターナショナル理事会により審判団の選出がなされてから遅くとも 10日以内に使用できるものとする主催者はAIDA インターナショナルに対し(適用可能であれば)審判団に同じ大陸の国のジャッジを50を目安に選出するよう依頼できる

1434 主催者は全ての必要な施設設備を審判団が自由に使えるようにしておかなければならない

1435 主催者は審判団がビデオをチェックするための常設のエリア(施設設備)を確保しなければならない

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1436 大会全体の責任はAIDA インターナショナルや審判団ではなく大会主催者が負うAIDAインターナショナルおよび審判団は競技者の安全に関する責任を負わないものとする

1437 イベントコミッティは競技会の前日に行行われるものとする主催者はその席においてチームキャプテンに当該競技のスタートリストを配布しなければならない

1438 主催者は大会初日(開始日)に競技者キャプテン主催者審判団メディアセーフティスクーバーフリーダーバー医療救急スタッフによる情報共有化のためのミーティングを開催しなければならないこのミーティングを通じ主催者は大会の詳細情報特にイベントコミッティの開催スケジュールおよび競技結果発表の日時について説明する

1439 大会主催者は報道関係者がトレーニング日および競技日に水中撮影(ビデオあるいはスチール)をするために水に入れるよう配慮し施設を用意しなければならない

14310 大会主催者は競技者が記入するための申告用紙を用意する

14311 AIDA インターナショナル理事会により指名された委員会は(一人の AIDA からの代表に対して)主催者の費用で競技会の 2か月前までに以下に掲げる事項について主催者と確認する

bull 宿泊スケジュール資材調達などが計画どおりに進んでいるか

bull セーフティーフリーダイバースクーバダイバーのリーダーと共にイベント全体の安全管理の準備ができているか

bull 施設とその管理状況

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull メディアに関する詳細計画とメディア担当スタッフの決定

14312 この委員会は1名以上の審判団のメンバー(または AIDA インターナショナル委員会に指名されたその他の者)から成り問題を整理し必要な解決策を見見つけるために主催者と緊密に連携をとりながら効率的な組織運営を目指すものとするこの委員会はAIDA インターナショナル理事会へ直接報告する

14313 審判長と副審判長または 2名の指名されたジャッジは公式アクティビティの開始日(大会初日)の 3日前までには現地に到着していなければならない

14314 大会主催者は自国の然るべき機関または AIDA インターナショナルに依頼しドーピングテストを実施することが義務付けられる主催者はこれらの手続きと試験(キットを含む)の費用を支払うものとする競技者が選ばれる条件は審判団の裁量にゆだねられるただし各種目の優勝者および世界記録を上回った競技者は男女女ともに必ずテストを受けるものとするまた一般に主催者は全ての 1位と 2位の競技者と競技日ごとにランダムに選択された 2人の競技者を検査する準備をしなければならない

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14315 大会主催者は各種目とも1名以上の「オープナー」を設けることが望ましい審判団はセーフティーダイバーまたは有能なフリーダイバーの中から「オープナー」を指名することができる「オープナー」はそれぞれの能力力の範囲内で競技ゾーンを公式に確認し主催者の慣らしを行行う「オープナー」は競技者と同条件で試技をすることになるが必ずしも競技者でなくともよい決勝と予選は同じ日に開催されても別の大会として見見なされしたがってそれぞれでオープナーを設ける決勝に進出していない予選出場者が決勝の「オープナー」として試技をすることは認められる「オープナー」としての記録は世界記録としては認められない

14316 大会主催者はすべての競技者の ID ナンバーを設定する競技者は競技中必ず IDナンバーが明確に分かるようにしなければならないID ナンバーのリストは報道関係者とキャプテンに配布される

14317 大会主催者はセーフティーダイバージャッジおよびその他オフィシャルスタッフ全員に対して競技中も視認しやすい ID システムを提供しなければならない

14318 公式深度計は正確な測定のため競技が始まる前までに測定済みのロープで確認調整されなければならない

144 雑則

1441 主催者または競技者のスポンサーに関連する制限事項によって大会運営に支障があってはならない

1442 イベントコミッティでは公認メディアの人数と位置について明確にしなければならないAIDA に指定されたカメラマンおよびまたはビデオグラファーは全てのメディアゾーンおよび深度競技用の全ての競技エリアへ立立ち入ることができる(当該者は競技の進行行に干渉してはならない)

1443 AIDA インターナショナルおよび大会主催者は競技者が競技規則を遵守しないために生じた事故について責任を負わない

1444 現競技規則は世界選手権開催の 3か月前以降は変更しないものとする

1445 競技規則において明示されていない事項についてはジャッジのみが判断を下すことができる

145 スタートの最小インターバルAIDA 世界選手権の深度競技では競技の最短インターバルは 9分(100m 以上の潜水は 10 分が推奨される)なければならないただし80mに満たない潜水の最短インターバルは 8分とし50m未満の潜水での最短インターバルは 7分とする

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 51 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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用語集 AIDA カレンダーAIDA のウェブサイトには様々な目的のカレンダーが掲載されている競技記録アテンプトインストラクターコースジャッジコースこれらのカレンダーは以下に掲載されている

CARS競技会発表およびランキングシステム最新の AIDA 競技会と記録アテンプトデータが蓄積されたオンラインアプリケーション以下の二つで構成されている

a) 競技会の発表 httpcarsaidainternationalorgcalendarannounce-competition

b) ランキング(すなわち結果) httprankingaidainternationalorg

CNFコンスタントウエイトウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

CWTコンスタントウエイトウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DNFダイナミックウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DYNダイナミックウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

FIMフリーイマージョン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

IOP本 AIDA ジャッジインターナルオペレーションと手順

JOSジャッジオンラインシステム最新の AIDA ジャッジ情報が蓄積されているオンラインアプリケーションAIDA のウェブサイト httpjudgesaidainternationalorg にある

STAスタティック httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

Page 47: AIDA International Competition Rules v14.0J-60522-2...らない。AIDAインターナショナル理事会は、その競技会が条件を満たしているかどうかにつ いて判断を下すことができる。

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 46 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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1333 AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならないAIDA 世界選手権のジャッジはシニアジャッジ(レベル D)以上でなければならない前述に加え

(i)AIDA プール世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(ii)AIDA 深度世界選手権のジャッジはAIDA 深度競技会から 30 ポイント以上を得ていること

(iii)AIDA チーム世界選手権のジャッジはAIDA プール競技会から 30 ポイント以上AIDA 深度競技会から 30 ポイントを得ていること

1334 審判長AIDA 世界選手権大会にはマネージングジャッジ(レベル B)以上の審判長を配置しなければならない前述に加え

a) AIDA プール世界選手権では審判長はプール競技会から最低 100 ポイントプール世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上のプールおよびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

b) AIDA 深度世界選手権では審判長は深度競技会から 100 ポイント以上深度世界記録アテンプの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の深度およびまたはチーム世界選手権でジャッジを務めていること

c) AIDA チーム世界選手権では審判長は

(i)プール競技会から最低 100 ポイントおよび深度競技会から最低 100 ポイント

(ii)深度世界記録アテンプトの最低4レコードポイントおよび深度世界記録アテンプトの最低 4レコードポイントを得ていて過去に 3つ以上の AIDA 世界選手権(プール深度およびまたはチーム)でジャッジを務めていること

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 47 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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14 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ) 141 イベントコミッティ

1411 イベントコミッティは円滑な競技会運営と競技規則や運営についての質問に答える場として実施される

1412 イベントコミッティは以下のメンバーで構成される

bull 審判団

bull チームキャプテン

bull 大会主催者

競技者はイベントコミッティに参加する要望は出せるが直接発言することはできないキャプテンが競技者の代表として要望を代弁する

1413 イベントコミッティは審判団および主催者によって進行行されるその日の特定の議事を遵守する

1414 イベントコミッティは相互尊重とフェアプレイの精神に則って運営されなければならない審判団主催者または他チームのキャプテンに対して非協力力的な姿勢のキャプテンや競技者はイベントコミッティから排除されることがある

1415 イベントコミッティは次に掲げる事項を目的として競技日前日の主催者の設定した時間に開催される

bull 競技結果の発表

bull キャプテン競技者スタッフへの翌日の競技に関する一般事項(日程の再確認ローカルルール天候や特別な環境等)の伝達

bull 翌日に開催する競技の OT タイムの配布

142 競技参加標準記録(MINIMA)競技参加標準記録を設定する場合はAIDA インターナショナルが(主催者との協議により)設定するものとしそれらが適用される世界選手権開始の6か月以上前に AIDA ナショナルへ通知されなければならない

143 主催者

1431 AIDA インターナショナルに選出された大会主催者は開催 6か月前までに次に掲げる情報をAIDA インターナショナルを含むすべての関係者に送付しなければならない

bull 大会に適用される全ての規則

bull 競技会概要(開催期日イベントコミッティ大会参加費等)

bull 使用施設日時宿泊場所偶発責任等が記載された競技会実施要項

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bull 競技者ジャッジ観衆の安全のための使用される設備が記載された文書

bull 緊急時の避難救助手順が記載された文書

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull 競技会の進行行運営に関するすべての文書

bull 代替の会場となる場所の図

bull メディアに関する詳細計画と大会主催組織のスタッフの名前

1432 大会主催者は開催 5か月前までに競技会に関する詳細情報を告知する専用のウェブサイトを英語表記で開設しなければならない具体的な内容は次のとおり

bull AIDA ロゴを使用したウェブサイトと公式の競技会名

bull 競技開催地の案内図

bull AIDA インターナショナル競技規則

bull 詳細スケジュール

bull AIDA インターナショナルへの登録ページ

bull 主催者問合せ先アドレス

bull 宿泊施設(ホテル空港)

bull 競技会場付近の概要情報

bull レンタカー船の情報

bull スクーバダイビングやフリーダイビングに関するその国特有の法規則

bull メディアに対する情報(連絡先水中映像写真の入手の可否等)

1433 AIDA インターナショナルは開催 2か月前までにジャッジの立立候補を受け付け検討を経て審判団を編成しなければならない大会主催者はチームキャプテンに審判団の構成について競技会初日に通達するものとする大会主催者は審判団の開催地までの交通費および宿泊経費食事代を負担するものとする各ジャッジには自室が提供される(ただし他のジャッジまたは自分のパートナーと同室になることを了承するものとする)交通費は大会主催者より前払いにて支払われるものとし移動に関する書類はAIDA インターナショナル理事会により審判団の選出がなされてから遅くとも 10日以内に使用できるものとする主催者はAIDA インターナショナルに対し(適用可能であれば)審判団に同じ大陸の国のジャッジを50を目安に選出するよう依頼できる

1434 主催者は全ての必要な施設設備を審判団が自由に使えるようにしておかなければならない

1435 主催者は審判団がビデオをチェックするための常設のエリア(施設設備)を確保しなければならない

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 49 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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1436 大会全体の責任はAIDA インターナショナルや審判団ではなく大会主催者が負うAIDAインターナショナルおよび審判団は競技者の安全に関する責任を負わないものとする

1437 イベントコミッティは競技会の前日に行行われるものとする主催者はその席においてチームキャプテンに当該競技のスタートリストを配布しなければならない

1438 主催者は大会初日(開始日)に競技者キャプテン主催者審判団メディアセーフティスクーバーフリーダーバー医療救急スタッフによる情報共有化のためのミーティングを開催しなければならないこのミーティングを通じ主催者は大会の詳細情報特にイベントコミッティの開催スケジュールおよび競技結果発表の日時について説明する

1439 大会主催者は報道関係者がトレーニング日および競技日に水中撮影(ビデオあるいはスチール)をするために水に入れるよう配慮し施設を用意しなければならない

14310 大会主催者は競技者が記入するための申告用紙を用意する

14311 AIDA インターナショナル理事会により指名された委員会は(一人の AIDA からの代表に対して)主催者の費用で競技会の 2か月前までに以下に掲げる事項について主催者と確認する

bull 宿泊スケジュール資材調達などが計画どおりに進んでいるか

bull セーフティーフリーダイバースクーバダイバーのリーダーと共にイベント全体の安全管理の準備ができているか

bull 施設とその管理状況

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull メディアに関する詳細計画とメディア担当スタッフの決定

14312 この委員会は1名以上の審判団のメンバー(または AIDA インターナショナル委員会に指名されたその他の者)から成り問題を整理し必要な解決策を見見つけるために主催者と緊密に連携をとりながら効率的な組織運営を目指すものとするこの委員会はAIDA インターナショナル理事会へ直接報告する

14313 審判長と副審判長または 2名の指名されたジャッジは公式アクティビティの開始日(大会初日)の 3日前までには現地に到着していなければならない

14314 大会主催者は自国の然るべき機関または AIDA インターナショナルに依頼しドーピングテストを実施することが義務付けられる主催者はこれらの手続きと試験(キットを含む)の費用を支払うものとする競技者が選ばれる条件は審判団の裁量にゆだねられるただし各種目の優勝者および世界記録を上回った競技者は男女女ともに必ずテストを受けるものとするまた一般に主催者は全ての 1位と 2位の競技者と競技日ごとにランダムに選択された 2人の競技者を検査する準備をしなければならない

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 50 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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14315 大会主催者は各種目とも1名以上の「オープナー」を設けることが望ましい審判団はセーフティーダイバーまたは有能なフリーダイバーの中から「オープナー」を指名することができる「オープナー」はそれぞれの能力力の範囲内で競技ゾーンを公式に確認し主催者の慣らしを行行う「オープナー」は競技者と同条件で試技をすることになるが必ずしも競技者でなくともよい決勝と予選は同じ日に開催されても別の大会として見見なされしたがってそれぞれでオープナーを設ける決勝に進出していない予選出場者が決勝の「オープナー」として試技をすることは認められる「オープナー」としての記録は世界記録としては認められない

14316 大会主催者はすべての競技者の ID ナンバーを設定する競技者は競技中必ず IDナンバーが明確に分かるようにしなければならないID ナンバーのリストは報道関係者とキャプテンに配布される

14317 大会主催者はセーフティーダイバージャッジおよびその他オフィシャルスタッフ全員に対して競技中も視認しやすい ID システムを提供しなければならない

14318 公式深度計は正確な測定のため競技が始まる前までに測定済みのロープで確認調整されなければならない

144 雑則

1441 主催者または競技者のスポンサーに関連する制限事項によって大会運営に支障があってはならない

1442 イベントコミッティでは公認メディアの人数と位置について明確にしなければならないAIDA に指定されたカメラマンおよびまたはビデオグラファーは全てのメディアゾーンおよび深度競技用の全ての競技エリアへ立立ち入ることができる(当該者は競技の進行行に干渉してはならない)

1443 AIDA インターナショナルおよび大会主催者は競技者が競技規則を遵守しないために生じた事故について責任を負わない

1444 現競技規則は世界選手権開催の 3か月前以降は変更しないものとする

1445 競技規則において明示されていない事項についてはジャッジのみが判断を下すことができる

145 スタートの最小インターバルAIDA 世界選手権の深度競技では競技の最短インターバルは 9分(100m 以上の潜水は 10 分が推奨される)なければならないただし80mに満たない潜水の最短インターバルは 8分とし50m未満の潜水での最短インターバルは 7分とする

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用語集 AIDA カレンダーAIDA のウェブサイトには様々な目的のカレンダーが掲載されている競技記録アテンプトインストラクターコースジャッジコースこれらのカレンダーは以下に掲載されている

CARS競技会発表およびランキングシステム最新の AIDA 競技会と記録アテンプトデータが蓄積されたオンラインアプリケーション以下の二つで構成されている

a) 競技会の発表 httpcarsaidainternationalorgcalendarannounce-competition

b) ランキング(すなわち結果) httprankingaidainternationalorg

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DNFダイナミックウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

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FIMフリーイマージョン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

IOP本 AIDA ジャッジインターナルオペレーションと手順

JOSジャッジオンラインシステム最新の AIDA ジャッジ情報が蓄積されているオンラインアプリケーションAIDA のウェブサイト httpjudgesaidainternationalorg にある

STAスタティック httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

Page 48: AIDA International Competition Rules v14.0J-60522-2...らない。AIDAインターナショナル理事会は、その競技会が条件を満たしているかどうかにつ いて判断を下すことができる。

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14 世界選手権(ワールドチャンピオンシップ) 141 イベントコミッティ

1411 イベントコミッティは円滑な競技会運営と競技規則や運営についての質問に答える場として実施される

1412 イベントコミッティは以下のメンバーで構成される

bull 審判団

bull チームキャプテン

bull 大会主催者

競技者はイベントコミッティに参加する要望は出せるが直接発言することはできないキャプテンが競技者の代表として要望を代弁する

1413 イベントコミッティは審判団および主催者によって進行行されるその日の特定の議事を遵守する

1414 イベントコミッティは相互尊重とフェアプレイの精神に則って運営されなければならない審判団主催者または他チームのキャプテンに対して非協力力的な姿勢のキャプテンや競技者はイベントコミッティから排除されることがある

1415 イベントコミッティは次に掲げる事項を目的として競技日前日の主催者の設定した時間に開催される

bull 競技結果の発表

bull キャプテン競技者スタッフへの翌日の競技に関する一般事項(日程の再確認ローカルルール天候や特別な環境等)の伝達

bull 翌日に開催する競技の OT タイムの配布

142 競技参加標準記録(MINIMA)競技参加標準記録を設定する場合はAIDA インターナショナルが(主催者との協議により)設定するものとしそれらが適用される世界選手権開始の6か月以上前に AIDA ナショナルへ通知されなければならない

143 主催者

1431 AIDA インターナショナルに選出された大会主催者は開催 6か月前までに次に掲げる情報をAIDA インターナショナルを含むすべての関係者に送付しなければならない

bull 大会に適用される全ての規則

bull 競技会概要(開催期日イベントコミッティ大会参加費等)

bull 使用施設日時宿泊場所偶発責任等が記載された競技会実施要項

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bull 競技者ジャッジ観衆の安全のための使用される設備が記載された文書

bull 緊急時の避難救助手順が記載された文書

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull 競技会の進行行運営に関するすべての文書

bull 代替の会場となる場所の図

bull メディアに関する詳細計画と大会主催組織のスタッフの名前

1432 大会主催者は開催 5か月前までに競技会に関する詳細情報を告知する専用のウェブサイトを英語表記で開設しなければならない具体的な内容は次のとおり

bull AIDA ロゴを使用したウェブサイトと公式の競技会名

bull 競技開催地の案内図

bull AIDA インターナショナル競技規則

bull 詳細スケジュール

bull AIDA インターナショナルへの登録ページ

bull 主催者問合せ先アドレス

bull 宿泊施設(ホテル空港)

bull 競技会場付近の概要情報

bull レンタカー船の情報

bull スクーバダイビングやフリーダイビングに関するその国特有の法規則

bull メディアに対する情報(連絡先水中映像写真の入手の可否等)

1433 AIDA インターナショナルは開催 2か月前までにジャッジの立立候補を受け付け検討を経て審判団を編成しなければならない大会主催者はチームキャプテンに審判団の構成について競技会初日に通達するものとする大会主催者は審判団の開催地までの交通費および宿泊経費食事代を負担するものとする各ジャッジには自室が提供される(ただし他のジャッジまたは自分のパートナーと同室になることを了承するものとする)交通費は大会主催者より前払いにて支払われるものとし移動に関する書類はAIDA インターナショナル理事会により審判団の選出がなされてから遅くとも 10日以内に使用できるものとする主催者はAIDA インターナショナルに対し(適用可能であれば)審判団に同じ大陸の国のジャッジを50を目安に選出するよう依頼できる

1434 主催者は全ての必要な施設設備を審判団が自由に使えるようにしておかなければならない

1435 主催者は審判団がビデオをチェックするための常設のエリア(施設設備)を確保しなければならない

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1436 大会全体の責任はAIDA インターナショナルや審判団ではなく大会主催者が負うAIDAインターナショナルおよび審判団は競技者の安全に関する責任を負わないものとする

1437 イベントコミッティは競技会の前日に行行われるものとする主催者はその席においてチームキャプテンに当該競技のスタートリストを配布しなければならない

1438 主催者は大会初日(開始日)に競技者キャプテン主催者審判団メディアセーフティスクーバーフリーダーバー医療救急スタッフによる情報共有化のためのミーティングを開催しなければならないこのミーティングを通じ主催者は大会の詳細情報特にイベントコミッティの開催スケジュールおよび競技結果発表の日時について説明する

1439 大会主催者は報道関係者がトレーニング日および競技日に水中撮影(ビデオあるいはスチール)をするために水に入れるよう配慮し施設を用意しなければならない

14310 大会主催者は競技者が記入するための申告用紙を用意する

14311 AIDA インターナショナル理事会により指名された委員会は(一人の AIDA からの代表に対して)主催者の費用で競技会の 2か月前までに以下に掲げる事項について主催者と確認する

bull 宿泊スケジュール資材調達などが計画どおりに進んでいるか

bull セーフティーフリーダイバースクーバダイバーのリーダーと共にイベント全体の安全管理の準備ができているか

bull 施設とその管理状況

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull メディアに関する詳細計画とメディア担当スタッフの決定

14312 この委員会は1名以上の審判団のメンバー(または AIDA インターナショナル委員会に指名されたその他の者)から成り問題を整理し必要な解決策を見見つけるために主催者と緊密に連携をとりながら効率的な組織運営を目指すものとするこの委員会はAIDA インターナショナル理事会へ直接報告する

14313 審判長と副審判長または 2名の指名されたジャッジは公式アクティビティの開始日(大会初日)の 3日前までには現地に到着していなければならない

14314 大会主催者は自国の然るべき機関または AIDA インターナショナルに依頼しドーピングテストを実施することが義務付けられる主催者はこれらの手続きと試験(キットを含む)の費用を支払うものとする競技者が選ばれる条件は審判団の裁量にゆだねられるただし各種目の優勝者および世界記録を上回った競技者は男女女ともに必ずテストを受けるものとするまた一般に主催者は全ての 1位と 2位の競技者と競技日ごとにランダムに選択された 2人の競技者を検査する準備をしなければならない

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14315 大会主催者は各種目とも1名以上の「オープナー」を設けることが望ましい審判団はセーフティーダイバーまたは有能なフリーダイバーの中から「オープナー」を指名することができる「オープナー」はそれぞれの能力力の範囲内で競技ゾーンを公式に確認し主催者の慣らしを行行う「オープナー」は競技者と同条件で試技をすることになるが必ずしも競技者でなくともよい決勝と予選は同じ日に開催されても別の大会として見見なされしたがってそれぞれでオープナーを設ける決勝に進出していない予選出場者が決勝の「オープナー」として試技をすることは認められる「オープナー」としての記録は世界記録としては認められない

14316 大会主催者はすべての競技者の ID ナンバーを設定する競技者は競技中必ず IDナンバーが明確に分かるようにしなければならないID ナンバーのリストは報道関係者とキャプテンに配布される

14317 大会主催者はセーフティーダイバージャッジおよびその他オフィシャルスタッフ全員に対して競技中も視認しやすい ID システムを提供しなければならない

14318 公式深度計は正確な測定のため競技が始まる前までに測定済みのロープで確認調整されなければならない

144 雑則

1441 主催者または競技者のスポンサーに関連する制限事項によって大会運営に支障があってはならない

1442 イベントコミッティでは公認メディアの人数と位置について明確にしなければならないAIDA に指定されたカメラマンおよびまたはビデオグラファーは全てのメディアゾーンおよび深度競技用の全ての競技エリアへ立立ち入ることができる(当該者は競技の進行行に干渉してはならない)

1443 AIDA インターナショナルおよび大会主催者は競技者が競技規則を遵守しないために生じた事故について責任を負わない

1444 現競技規則は世界選手権開催の 3か月前以降は変更しないものとする

1445 競技規則において明示されていない事項についてはジャッジのみが判断を下すことができる

145 スタートの最小インターバルAIDA 世界選手権の深度競技では競技の最短インターバルは 9分(100m 以上の潜水は 10 分が推奨される)なければならないただし80mに満たない潜水の最短インターバルは 8分とし50m未満の潜水での最短インターバルは 7分とする

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用語集 AIDA カレンダーAIDA のウェブサイトには様々な目的のカレンダーが掲載されている競技記録アテンプトインストラクターコースジャッジコースこれらのカレンダーは以下に掲載されている

CARS競技会発表およびランキングシステム最新の AIDA 競技会と記録アテンプトデータが蓄積されたオンラインアプリケーション以下の二つで構成されている

a) 競技会の発表 httpcarsaidainternationalorgcalendarannounce-competition

b) ランキング(すなわち結果) httprankingaidainternationalorg

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CWTコンスタントウエイトウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

DNFダイナミックウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

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FIMフリーイマージョン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

IOP本 AIDA ジャッジインターナルオペレーションと手順

JOSジャッジオンラインシステム最新の AIDA ジャッジ情報が蓄積されているオンラインアプリケーションAIDA のウェブサイト httpjudgesaidainternationalorg にある

STAスタティック httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

Page 49: AIDA International Competition Rules v14.0J-60522-2...らない。AIDAインターナショナル理事会は、その競技会が条件を満たしているかどうかにつ いて判断を下すことができる。

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bull 競技者ジャッジ観衆の安全のための使用される設備が記載された文書

bull 緊急時の避難救助手順が記載された文書

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull 競技会の進行行運営に関するすべての文書

bull 代替の会場となる場所の図

bull メディアに関する詳細計画と大会主催組織のスタッフの名前

1432 大会主催者は開催 5か月前までに競技会に関する詳細情報を告知する専用のウェブサイトを英語表記で開設しなければならない具体的な内容は次のとおり

bull AIDA ロゴを使用したウェブサイトと公式の競技会名

bull 競技開催地の案内図

bull AIDA インターナショナル競技規則

bull 詳細スケジュール

bull AIDA インターナショナルへの登録ページ

bull 主催者問合せ先アドレス

bull 宿泊施設(ホテル空港)

bull 競技会場付近の概要情報

bull レンタカー船の情報

bull スクーバダイビングやフリーダイビングに関するその国特有の法規則

bull メディアに対する情報(連絡先水中映像写真の入手の可否等)

1433 AIDA インターナショナルは開催 2か月前までにジャッジの立立候補を受け付け検討を経て審判団を編成しなければならない大会主催者はチームキャプテンに審判団の構成について競技会初日に通達するものとする大会主催者は審判団の開催地までの交通費および宿泊経費食事代を負担するものとする各ジャッジには自室が提供される(ただし他のジャッジまたは自分のパートナーと同室になることを了承するものとする)交通費は大会主催者より前払いにて支払われるものとし移動に関する書類はAIDA インターナショナル理事会により審判団の選出がなされてから遅くとも 10日以内に使用できるものとする主催者はAIDA インターナショナルに対し(適用可能であれば)審判団に同じ大陸の国のジャッジを50を目安に選出するよう依頼できる

1434 主催者は全ての必要な施設設備を審判団が自由に使えるようにしておかなければならない

1435 主催者は審判団がビデオをチェックするための常設のエリア(施設設備)を確保しなければならない

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1436 大会全体の責任はAIDA インターナショナルや審判団ではなく大会主催者が負うAIDAインターナショナルおよび審判団は競技者の安全に関する責任を負わないものとする

1437 イベントコミッティは競技会の前日に行行われるものとする主催者はその席においてチームキャプテンに当該競技のスタートリストを配布しなければならない

1438 主催者は大会初日(開始日)に競技者キャプテン主催者審判団メディアセーフティスクーバーフリーダーバー医療救急スタッフによる情報共有化のためのミーティングを開催しなければならないこのミーティングを通じ主催者は大会の詳細情報特にイベントコミッティの開催スケジュールおよび競技結果発表の日時について説明する

1439 大会主催者は報道関係者がトレーニング日および競技日に水中撮影(ビデオあるいはスチール)をするために水に入れるよう配慮し施設を用意しなければならない

14310 大会主催者は競技者が記入するための申告用紙を用意する

14311 AIDA インターナショナル理事会により指名された委員会は(一人の AIDA からの代表に対して)主催者の費用で競技会の 2か月前までに以下に掲げる事項について主催者と確認する

bull 宿泊スケジュール資材調達などが計画どおりに進んでいるか

bull セーフティーフリーダイバースクーバダイバーのリーダーと共にイベント全体の安全管理の準備ができているか

bull 施設とその管理状況

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull メディアに関する詳細計画とメディア担当スタッフの決定

14312 この委員会は1名以上の審判団のメンバー(または AIDA インターナショナル委員会に指名されたその他の者)から成り問題を整理し必要な解決策を見見つけるために主催者と緊密に連携をとりながら効率的な組織運営を目指すものとするこの委員会はAIDA インターナショナル理事会へ直接報告する

14313 審判長と副審判長または 2名の指名されたジャッジは公式アクティビティの開始日(大会初日)の 3日前までには現地に到着していなければならない

14314 大会主催者は自国の然るべき機関または AIDA インターナショナルに依頼しドーピングテストを実施することが義務付けられる主催者はこれらの手続きと試験(キットを含む)の費用を支払うものとする競技者が選ばれる条件は審判団の裁量にゆだねられるただし各種目の優勝者および世界記録を上回った競技者は男女女ともに必ずテストを受けるものとするまた一般に主催者は全ての 1位と 2位の競技者と競技日ごとにランダムに選択された 2人の競技者を検査する準備をしなければならない

Freediving Rules for Competitions and Records - Version 140 - January 2015 ‒ 50 フリーダイビング競技及び記録規則 ver140-J 2016

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14315 大会主催者は各種目とも1名以上の「オープナー」を設けることが望ましい審判団はセーフティーダイバーまたは有能なフリーダイバーの中から「オープナー」を指名することができる「オープナー」はそれぞれの能力力の範囲内で競技ゾーンを公式に確認し主催者の慣らしを行行う「オープナー」は競技者と同条件で試技をすることになるが必ずしも競技者でなくともよい決勝と予選は同じ日に開催されても別の大会として見見なされしたがってそれぞれでオープナーを設ける決勝に進出していない予選出場者が決勝の「オープナー」として試技をすることは認められる「オープナー」としての記録は世界記録としては認められない

14316 大会主催者はすべての競技者の ID ナンバーを設定する競技者は競技中必ず IDナンバーが明確に分かるようにしなければならないID ナンバーのリストは報道関係者とキャプテンに配布される

14317 大会主催者はセーフティーダイバージャッジおよびその他オフィシャルスタッフ全員に対して競技中も視認しやすい ID システムを提供しなければならない

14318 公式深度計は正確な測定のため競技が始まる前までに測定済みのロープで確認調整されなければならない

144 雑則

1441 主催者または競技者のスポンサーに関連する制限事項によって大会運営に支障があってはならない

1442 イベントコミッティでは公認メディアの人数と位置について明確にしなければならないAIDA に指定されたカメラマンおよびまたはビデオグラファーは全てのメディアゾーンおよび深度競技用の全ての競技エリアへ立立ち入ることができる(当該者は競技の進行行に干渉してはならない)

1443 AIDA インターナショナルおよび大会主催者は競技者が競技規則を遵守しないために生じた事故について責任を負わない

1444 現競技規則は世界選手権開催の 3か月前以降は変更しないものとする

1445 競技規則において明示されていない事項についてはジャッジのみが判断を下すことができる

145 スタートの最小インターバルAIDA 世界選手権の深度競技では競技の最短インターバルは 9分(100m 以上の潜水は 10 分が推奨される)なければならないただし80mに満たない潜水の最短インターバルは 8分とし50m未満の潜水での最短インターバルは 7分とする

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用語集 AIDA カレンダーAIDA のウェブサイトには様々な目的のカレンダーが掲載されている競技記録アテンプトインストラクターコースジャッジコースこれらのカレンダーは以下に掲載されている

CARS競技会発表およびランキングシステム最新の AIDA 競技会と記録アテンプトデータが蓄積されたオンラインアプリケーション以下の二つで構成されている

a) 競技会の発表 httpcarsaidainternationalorgcalendarannounce-competition

b) ランキング(すなわち結果) httprankingaidainternationalorg

CNFコンスタントウエイトウィズアウトフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

CWTコンスタントウエイトウィズフィン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

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FIMフリーイマージョン httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

IOP本 AIDA ジャッジインターナルオペレーションと手順

JOSジャッジオンラインシステム最新の AIDA ジャッジ情報が蓄積されているオンラインアプリケーションAIDA のウェブサイト httpjudgesaidainternationalorg にある

STAスタティック httpaidainternationalorgcompetitivedisciplines

Page 50: AIDA International Competition Rules v14.0J-60522-2...らない。AIDAインターナショナル理事会は、その競技会が条件を満たしているかどうかにつ いて判断を下すことができる。

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1436 大会全体の責任はAIDA インターナショナルや審判団ではなく大会主催者が負うAIDAインターナショナルおよび審判団は競技者の安全に関する責任を負わないものとする

1437 イベントコミッティは競技会の前日に行行われるものとする主催者はその席においてチームキャプテンに当該競技のスタートリストを配布しなければならない

1438 主催者は大会初日(開始日)に競技者キャプテン主催者審判団メディアセーフティスクーバーフリーダーバー医療救急スタッフによる情報共有化のためのミーティングを開催しなければならないこのミーティングを通じ主催者は大会の詳細情報特にイベントコミッティの開催スケジュールおよび競技結果発表の日時について説明する

1439 大会主催者は報道関係者がトレーニング日および競技日に水中撮影(ビデオあるいはスチール)をするために水に入れるよう配慮し施設を用意しなければならない

14310 大会主催者は競技者が記入するための申告用紙を用意する

14311 AIDA インターナショナル理事会により指名された委員会は(一人の AIDA からの代表に対して)主催者の費用で競技会の 2か月前までに以下に掲げる事項について主催者と確認する

bull 宿泊スケジュール資材調達などが計画どおりに進んでいるか

bull セーフティーフリーダイバースクーバダイバーのリーダーと共にイベント全体の安全管理の準備ができているか

bull 施設とその管理状況

bull 収支予測とスポンサーの詳細

bull メディアに関する詳細計画とメディア担当スタッフの決定

14312 この委員会は1名以上の審判団のメンバー(または AIDA インターナショナル委員会に指名されたその他の者)から成り問題を整理し必要な解決策を見見つけるために主催者と緊密に連携をとりながら効率的な組織運営を目指すものとするこの委員会はAIDA インターナショナル理事会へ直接報告する

14313 審判長と副審判長または 2名の指名されたジャッジは公式アクティビティの開始日(大会初日)の 3日前までには現地に到着していなければならない

14314 大会主催者は自国の然るべき機関または AIDA インターナショナルに依頼しドーピングテストを実施することが義務付けられる主催者はこれらの手続きと試験(キットを含む)の費用を支払うものとする競技者が選ばれる条件は審判団の裁量にゆだねられるただし各種目の優勝者および世界記録を上回った競技者は男女女ともに必ずテストを受けるものとするまた一般に主催者は全ての 1位と 2位の競技者と競技日ごとにランダムに選択された 2人の競技者を検査する準備をしなければならない

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14315 大会主催者は各種目とも1名以上の「オープナー」を設けることが望ましい審判団はセーフティーダイバーまたは有能なフリーダイバーの中から「オープナー」を指名することができる「オープナー」はそれぞれの能力力の範囲内で競技ゾーンを公式に確認し主催者の慣らしを行行う「オープナー」は競技者と同条件で試技をすることになるが必ずしも競技者でなくともよい決勝と予選は同じ日に開催されても別の大会として見見なされしたがってそれぞれでオープナーを設ける決勝に進出していない予選出場者が決勝の「オープナー」として試技をすることは認められる「オープナー」としての記録は世界記録としては認められない

14316 大会主催者はすべての競技者の ID ナンバーを設定する競技者は競技中必ず IDナンバーが明確に分かるようにしなければならないID ナンバーのリストは報道関係者とキャプテンに配布される

14317 大会主催者はセーフティーダイバージャッジおよびその他オフィシャルスタッフ全員に対して競技中も視認しやすい ID システムを提供しなければならない

14318 公式深度計は正確な測定のため競技が始まる前までに測定済みのロープで確認調整されなければならない

144 雑則

1441 主催者または競技者のスポンサーに関連する制限事項によって大会運営に支障があってはならない

1442 イベントコミッティでは公認メディアの人数と位置について明確にしなければならないAIDA に指定されたカメラマンおよびまたはビデオグラファーは全てのメディアゾーンおよび深度競技用の全ての競技エリアへ立立ち入ることができる(当該者は競技の進行行に干渉してはならない)

1443 AIDA インターナショナルおよび大会主催者は競技者が競技規則を遵守しないために生じた事故について責任を負わない

1444 現競技規則は世界選手権開催の 3か月前以降は変更しないものとする

1445 競技規則において明示されていない事項についてはジャッジのみが判断を下すことができる

145 スタートの最小インターバルAIDA 世界選手権の深度競技では競技の最短インターバルは 9分(100m 以上の潜水は 10 分が推奨される)なければならないただし80mに満たない潜水の最短インターバルは 8分とし50m未満の潜水での最短インターバルは 7分とする

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用語集 AIDA カレンダーAIDA のウェブサイトには様々な目的のカレンダーが掲載されている競技記録アテンプトインストラクターコースジャッジコースこれらのカレンダーは以下に掲載されている

CARS競技会発表およびランキングシステム最新の AIDA 競技会と記録アテンプトデータが蓄積されたオンラインアプリケーション以下の二つで構成されている

a) 競技会の発表 httpcarsaidainternationalorgcalendarannounce-competition

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1442 イベントコミッティでは公認メディアの人数と位置について明確にしなければならないAIDA に指定されたカメラマンおよびまたはビデオグラファーは全てのメディアゾーンおよび深度競技用の全ての競技エリアへ立立ち入ることができる(当該者は競技の進行行に干渉してはならない)

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1444 現競技規則は世界選手権開催の 3か月前以降は変更しないものとする

1445 競技規則において明示されていない事項についてはジャッジのみが判断を下すことができる

145 スタートの最小インターバルAIDA 世界選手権の深度競技では競技の最短インターバルは 9分(100m 以上の潜水は 10 分が推奨される)なければならないただし80mに満たない潜水の最短インターバルは 8分とし50m未満の潜水での最短インターバルは 7分とする

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