Upload
others
View
0
Download
0
Embed Size (px)
Citation preview
非薬物療法プログラム カラオケを用いた「YUBAメソッド⁺-[はい]²-認知症」
による国家政策に関する提言
・三重大学 教育学部 教授 ・理化学研究所 客員研究員 ・YUBAメソッドインスティテュート代表 弓場 徹(ゆうば とおる)
研究者
三重大学 医学部・教育学部による共同研究
・佐藤正之 ・佐久間肇 ・田部井賢一 ・富本秀和 ・木田博隆 ・弓場徹(研究代表者) ・大久保友加里
行動・心理症状(BPSD)がある場合、
新オレンジプラン 「認知症施策推進総合戦略」 厚生労働省(日本国)
的確なアセスメントを行った上で 非薬物的介入を対応の第一選択
研究目的
アルツアイマー病患者の 認知機能に対する
歌唱訓練の有効性に関する検証
YUBA仮説
「YUBAメソッド」とその歌唱応用による 認知運動で、脳を多量に刺激すれば、 脳に可塑性が生じ、神経伝達速度が向上して、アルツハイマー病の症状が改善する。
軽度と中等度のアルツハイマー病患者 10名(平均78.1歳)
軽度と中等度のアルツハイマー病患者 10名(平均77.0歳)
ケースG
コントロールG
認知運動による脳への多量な刺激
機能分析聴取法
施療者 患者
施療プログラムの全体の概略①
6か月間
施療プログラムの全体の概略②
脳血流を上げる
テンポと拍子の 身体表現 大きな筋肉を 動かし、効率よく 脳血流を上げる
ボイストレーニングの例
「スパイラル・ループ ラーニングシステム」
& 「YUBAメソッド
[はい]²システム」
歌詞唱の例
「スパイラル・ループ ラーニングシステム」
& 「YUBAメソッド
[はい]²システム」
演唱の例
「スパイラル・ループ ラーニングシステム」
& 「YUBAメソッド
[はい]²システム」
演唱の例
「インテグレイテッド ・スパイラルス・
システム」
脳の感覚野と 運動野に対する 統合化した刺激
コントロールG
【RCPM:レーヴン色彩マトリックス検査】 思考速度検査(P=0.026)
結果1
ケースG
ケースG:施療前平均8分57秒 ⇒ 施療後平均6分36秒 問題完成速度が上がった(P=0.026)
7分43秒
7分14秒
6分36秒
8分57秒
コントロールG:施療前平均7分14秒 ⇒ 施療後平均7分43秒 問題完成速度が遅くなる
ケース
コントロール
認知症における 行動・心理症状 (BPSD)を
NPIに変換
【NPI:神経精神症状評価】
結果2
P=0.039 有意に改善
結果3
施療前 平均7時間30分 施療後 平均8時間12分
【睡 眠 時 間】
P=0.039
1日、平均42分のびた
有意に改善
施療プログラムを受けた認知症患者の音域が 平均8.3半音(1オクターブの2/3以上)拡張した
施療プログラム前後の音域の変化
結果4
【fMRI:機能的磁気共鳴映像法による評価】
結果5
左舌状回 右角回
患者において新たな認知能力が獲得 されたと考えられる。
動において効率化したと考えられる。
つまり、同じ内容の仕事ならば、少な い脳の領域で処理できるように脳活
「舌状回や角回の機能的向上」は、複 数感覚の 統合処理能力の向上を示唆
まとめ1
介護者が気付いた主要改善効果
「意思決定」 「社会性」 「感情」 「妄想」
次はその具体例
・自発的に自分の意思で歌の訓練 ・明確に意見を述べ、時々、冗談 ・長い間娘の名前を忘れていたが、再び名前 を思い出し呼んだ ・1年携帯電話を使えなかったが、再び使えた
改善の具体例
まとめ2
・ 患者達が歌唱に一生懸命取り組み、 楽しむのを見て喜んだ。 ・ 施療期間中、患者達が新しい能力を獲得し、 歌唱が進歩するのを見て、 非常に喜び勇気づけられた。
介護者達は・・・
まとめ3
新たな認知能力の組織化が fMRIの画像で示されたことは、 脳の可塑性を示唆している。
思考速度の向上は、 脳の神経伝達速度の 向上を示している。
これらの結果から、少なくともYUBA仮説の一端が、科学的に裏付けられたと考えている。
YUBAメソッドの歌唱プログラムにより
認知症患者の 思考速度が有意に改善!
世界初の成果
「研究開発により効果が確認された ものについては、速やかに普及に
新オレンジプラン 「認知症施策推進総合戦略」 厚生労働省(日本国)
向けた取り組みを行います。」
「カラオケを用いた
YUBAメソッド⁺-[はい]²-認知症」を
普及させるための国家的施策の提言
「認知症サポーター養成講座」の講師
キャラバンメイトが本プログラムを習得し、
受講者(認知症サポーター)に教え、普及
住民主体の「サロン」や「体操教室」 「認知症カフェ」での普及
「認知症患者医療センター」や
関連施設で、本プログラムを用いた
施療の有効性の補強証拠を増やす
国家プロジェクトによる追実験
ありがとうございました!