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57 Appendix 2 表面実装 IC のパッケージとフット・プリントの種類 (Thin SSOP)もよく使われます 図1 図2 ). ピン間ピッチは,SOPが1.27 mm,SSOP が 0.8,0.65 mm, 0.5mm,TSSOP が 0.65mm, 0.5 mm です.他にリードが J 型で 底部に巻き込んだタイプのSOJ あ り ま す.SOJ の ピ ッ チ は 1.27 mm です. SOPを薄くしたものが TSOP です. 図3 のようにパッケージ 幅が広く,メモリICによく使わ れています. プリント基板設計において,表 面実装用パッケージの搭載は最大 の難関です.ピッチの狭いフッ ト・プリントでは,ちょっとした 形状の違いや寸法ミスが命取りに なります.引き出し線のないリー ドレス・パッケージの場合はなお さらです.表面実装パッケージの 種類と形状の特徴をつかんでおけ ば,パッケージ間違いなどの大き なミスを防ぐことができます. SOP Small Outline Package の 略 で, DIPを小型化し,端子をL字に曲 げて表面実装に対応したパッケー ジです. SOP をさらに小型化したもの が, SSOP (Shrink SOP)です.SSOP を一回り小さく薄くした TSSOP 表面実装ICのパッケージとフット・プリントの種類 徹底図解★プリント基板作りの基礎と実例集 Appendix 2 マイコン/FPGA/メモリ/ロジック搭載基板設計の必須知識 TSOP のフット・プリントの例 メモリ IC によく使われる. 図3 QFP のフット・プリントの例 図5 マイコンや ASIC に使われる QFP 図4 メモリやディジタル IC に使われる SOP 図1 a)SOP 7.6mm 6.4mm b)TSSOP SOP のフット・プリントの例 図2 a)SOP b)SSOP c)TSSOP 見本 PDF

Appendix 2 - CQ出版社 - エレクトロニクス&アマチュ … Folder/p057-058.pdf58 Appendix 2 表面実装ICのパッケージとフット・プリントの種類 QFP QFPは,図4のようにパッケ

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基礎編

実践編

Appendix 2 表面実装ICのパッケージとフット・プリントの種類

(Thin-SSOP)もよく使われます( 図1 , 図2 ). ピン間ピッチは,SOPが1.27mm,SSOP が 0.8,0.65 mm,0.5 mm,TSSOP が 0.65 mm,0.5 mmです.他にリードがJ型で底部に巻き込んだタイプのSOJもあります.SOJのピッチは1.27mmです. SOPを薄くしたものがTSOPです. 図3 のようにパッケージ幅が広く,メモリICによく使われています.

 プリント基板設計において,表面実装用パッケージの搭載は最大の難関です.ピッチの狭いフット・プリントでは,ちょっとした形状の違いや寸法ミスが命取りになります.引き出し線のないリードレス・パッケージの場合はなおさらです.表面実装パッケージの種類と形状の特徴をつかんでおけば,パッケージ間違いなどの大き

なミスを防ぐことができます.

● SOP Small Outline Packageの略で,DIPを小型化し,端子をL字に曲げて表面実装に対応したパッケージです. SOPをさらに小型化したものが,SSOP(Shrink SOP)です.SSOPを一回り小さく薄くしたTSSOP

表面実装ICのパッケージとフット・プリントの種類

徹底図解★プリント基板作りの基礎と実例集

Appendix 2マイコン/FPGA/メモリ/ロジック搭載基板設計の必須知識

TSOPのフット・プリントの例メモリICによく使われる.

図3

QFPのフット・プリントの例図5

マイコンやASICに使われるQFP図4

メモリやディジタルICに使われるSOP図1

(a)SOP

7.6mm

6.4mm

(b)TSSOP

SOPのフット・プリントの例図2

(a)SOP (b)SSOP (c)TSSOP

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58 Appendix 2 表面実装ICのパッケージとフット・プリントの種類

● QFP QFPは, 図4 のようにパッケージの4側面からリードが出ているパッケージです.リードはL型で,カモメの翼に似ていることから,ガルウィング(gullwing)形状とも呼ばれます.ピッチは1 mm,0.8 mm,0.65 mm,0.5 mm,0.4 mm,0.3 mmなど多くの種類があります.ピン数も最大304ピンまであります.フット・プリントは,図5 のようになります.  QFPの高さは1.9 mmですが,

より低背とした1.7 mmのLQFP,1.2 mmのTQFPもあります.

● QFN 端子がパッケージの四側面および底面に付いているものです( 図6 , 図7 ).底面端子は放熱に使われることが多いようです.

● PLCC PLCCは, 写真1 のように,QFPの足を内側にたたみ込んだ構造です.一昔前のFPGAに使われて

いましたが,現在はQFPやBGAにその座を譲っています. フット・プリントは, 図8 のように,1ピンが上部中央にあります.

● LGA パッケージの底面に,格子状の平面電極パッドが並んだものをLGA(Land Grid Array)と呼んでいます. 図9 は上面から見た場合です.  図10 は,インダクタなどの周辺部品を取り込んだマイクロモジ

QFNのフット・プリントの例LTC3611(リニアテクノロジー社).

図7

PLCCのフット・プリントの例図8

LGAのパッケージ図9 LGAのフット・プリント(LTM8023)図10

PLCCのパッケージ写真1

QFNのパッケージ図6

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