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1 1 C C T V 設備標準仕様書 (明り部) 施仕第 18219-1-C号 平成30年7月 中日本高速道路株式会社

C C T V 設備標準仕様書 (明り部)1 1章 一般事項 1-1 本仕様書の適用範囲 本仕様書は自動車専用道路の明り部に設置するCCTV 設備(以下「本設備」とい

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第 1 編

C C T V 設備標準仕様書 (明り部)

施仕第 18219-1-C号

平成30年7月

中日本高速道路株式会社

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改定等履歴 改定等年月 種 別 改定等理由

平成 25 年 7 月 制定 新規制定 平成 29 年7月 改訂 ONVIF 仕様の追加、カメラを全面IP化

耐震性能の見直し、筐体塗装の見直し 平成 30 年 7 月 改訂 WDR の検査方法の見直し

本仕様書の適用は以下のとおりである。 中日本高速道路株式会社 平成 30 年 7 月

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【 目 次 】 1章 一般事項 1-1 本仕様書の適用範囲 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1

1-2 CCTV 設備の概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1

1-2-1 機能 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1

1-2-2 全体構成 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1

1-3 適用規格 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2

1-3-1 適用規格及び基準 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2

1-3-2 日本国適用法令 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2

1-4 用語の説明 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3

2章 必要条件 2-1 機能構成及び種別 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6

2-1-1 機能構成 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6

2-1-2 種別 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7

2-2 構造 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8

2-2-1 カメラ部 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8

2-2-2 制御部 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8

2-3 主要性能 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8

2-4 設置条件 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9

2-5 機能及び仕様 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9

2-5-1 カメラ部 固定型 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9

2-5-2 カメラ部 旋回型 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11

2-5-3 制御部 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13

2-6 インターフェース ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14

2-6-1 概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14

2-6-2 接続系統図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14

2-6-3 回線インターフェース ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14

2-7 動作条件 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15

2-8 電源 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16

2-8-1 入力条件 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16

2-8-2 消費電力 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16

2-8-3 絶縁抵抗 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16

2-8-4 耐電圧 ・・・・・・・・。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16

2-9 信頼性 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16

2-9-1 MTBF設計目標値 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17

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2-9-2 アベイラビリティ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17

2-10 現地調整機能 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17

2-11 保守性 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17

2-11-1 保守機能 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17

2-11-2 MTTR ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18

2-12 品質管理 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18

2-13 予備品 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18

2-14 保証 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18

3章 検査

3-1 検査項目 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18

3-1-1 機器承諾時検査 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18

3-1-2 機器完成時検査(固定型) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19

3-1-3 機器完成時検査(旋回型) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19

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1章 一般事項

1-1 本仕様書の適用範囲

本仕様書は自動車専用道路の明り部に設置する CCTV 設備(以下「本設備」とい

う)に適用するものである。

1-2 CCTV 設備の概要

1-2-1 機能

本設備は、道路上より得た画像情報を管理事務所、道路管制センター(交通管制室

及び施設制御室)等に伝送し監視を行うものである。

1-2-2 全体構成

本設備は、道路上より得た画像情報を管理事務所、道路管制センター(交通管制室

及び施設制御室)等に伝送し監視を行うものである。

なお、本設備の標準的なシステム構成を図 1-2-1 に示す。

図 1-2-1 CCTV 設備(明り部)全体構成図

管理事務所

道路管制センター(交通管制室、

施設制御室等

本仕様書の適用範囲

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1-3 適用規格 本設備は次の規格等に適合するものとする。なお、特に版数を指定しない限りは最

新版を適用するものとする。 1-3-1 適用規格及び基準

(1) 国際電気標準会議(IEC)推奨規格 (2) 国際電気通信連合電気通信標準化勧告(ITU-T) (3) 国際標準規格(ISO) (4) IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)規格 (5) ANSI(American National Standards Institute)規格 (6) 日本工業規格(JIS) (7) 電気規格調査会標準規格(JEC) (8) 日本電気工業会標準規格(JEM) (9) 電子情報技術産業会規格(JEITA) (10) 一般財団法人 VCCI 協会(VCCI)による規制

1-3-2 日本国適用法令 1) 電気事業法(昭和 39 年、法律第 170 号) 2) 道路法(昭和 27 年、法律第 180 号) 3) その他関係法令

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1-4 用語の説明 本仕様書で使用している用語及び略語等を表 1-4-1 に示す。

表 1-4-1 用語の説明 用 語 説 明

CCTV ( Closed Circuit Television Camera)

専用テレビ、閉回路テレビ等と呼ばれる有線テレビジョン用の

カメラ。ITS においては、通行量、突発事象検知等の用途で用い

ている。 ネットワークカメラ IP ネットワークに直接接続できる動画撮影が可能なデジタルカ

メラのことで「カメラ機能」とコンピュータとしての「サーバ機

能」が一体化されているカメラである。 エンコーダ カメラからの入力信号を一定の規則に従って、目的に応じた符

号に変換(符号化)する装置や回路をいう。 デコーダ エンコーダにより符号化(エンコード)されたデータを元のデー

タ形式に変換(複合化)する装置や回路をいう。 画素数 画素は、CCD の受光面に配列された光/電気変換素子をいう。

画素の総数が総画素数で、実際に撮影に使われる画素(カメラが

映像として信号出力できる画素)の数を有効画素数と呼ぶ。カメ

ラの性能を決める重要な要素で、画素数が多いほど画像データ

の情報量が大きくなり、鮮明でより多くの情報を記録すること

ができる。 NTSC アメリカや日本等で一般的に採用されている、テレビの映像信

号方式。縦方向に 525 本の走査線を持ち、毎秒 30 フレームをイ

ンターレース表示する方式。 CCD (Charge Coupled Device)

画像を電気信号に変換する際に、受光素子が光から発生した電

荷を読みだすための電荷結合素子と呼ばれる回路素子。 CMOS (Complementary Metal Oxide Semiconductor) シーモス

半導体の一種である MOS を改良した半導体であり、1 つの半導

体に、N 型と P 型両方の MOS を使った回路で、N 型と P 型が

補い合うように接続された集積回路である CCD と同じ働きをするが、CMOS の方が低消費電力で小型化

に向いている VCCI (Voluntary Control Council for Information Technology Equipment)

一般社団法人 VCCI 協会(旧名称:情報処理装置等電波障害自

主規制協議会)によって定められた、コンピュータなどの情報機

器から発生する電磁妨害波に関する規格。

最低被写体照度 カメラで撮影できる被写体照度の最低限の明るさのこと。何ル

クスあれば撮影できるかということを示す。 解像度 SD,HD,フルHD

解像度は画像のクオリティや情報量を表す基準で、どの程度画

面がはっきりしているか、ほやけているかを表わす尺度になる。 カメラの性能を表わす尺度にもなっており、一般に水平解像度

でその性能を表示。本数が多いほど性能が良い。 カメラの解像度の表記と内容 SD:Standaed definition television (標準解像度テレビ) 480P 720×480 画素以下 HD:High definition video (高精細度ビデオ) ハイビジョンと

も言われ、720P 1280×720 画素以上 フルHD:full High definition video 1080P 1920×1080 画素以上 p:progressive scan (プログレッシブ:ノンインターレース走査) i:interlace scan (インタレース:飛越走査) 大画面で表示する場合においては、SD画質では粗さが目立つ

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用 語 説 明

フリッカ補正機能 電源周波数が 50Hz の地域で、蛍光灯などの下で撮影すると発

生する CRT やテレビの画面のちらつき(フリッカー)を防ぐ機

能 ホワイトバランス 写真を撮ったときに白いものが白く表現されるように RGB の

値を調整して白い部分で R=G=B にすること。 ダイナミックレンジ 電子機器が再現できる信号の最大値と、最小値との比率

画像であれば明るさと暗さの最大値および最小値の差が大きけ

れば大きいほど、広いダイナミックレンジが得られる。ダイナミ

ックレンジを表す単位としては主にデシベルが用いられる。 WDRとは、Wide Dynamic Rangeの略であ

り、ダイナミックレンジが広いことを意味する、 オートアイリス テレビカメラレンズの絞りを自動的に調整し、適正露出を決定

するメカニズム、 アクセスコントロール コンピュータシステムにおいて、利用者の属性に応じてアクセ

スできるリソース・機能・情報を事前に設定しておき、実際の利

用時にユーザー認証などを行うことで、システムの利用を制御

すること、 信号対雑音比 CCD に蓄えた電気信号のうち、光以外の要因で発生した本来不

要な電気信号の占める割合。又は、撮った画像データとノイズの

割合。 焦点距離 焦点とは、レンズを透過した平行光線が集まる一点のこと。この

焦点とレンズの中心との距離が焦点距離。焦点距離が長いと写

る範囲が狭く(望遠)なり、短くなると写る範囲が広く(広角)

なる。 イーサネット 米 国 電 気 電 子 技 術 者 協 会 ( Institute of Electrical and

Electronics Engineers で、略して IEEE〈アイトリプルイー〉

と呼ばれる)という機関によって定められた通信方式の規格。通

信速度や通信に使用するケーブル、データのやりとりの方式が

定められていて、現在国内外で使用されているものの多くはこ

の規格に準拠している。社内 LAN などで使われる 10BASE-T、100BASE-T もこの規格のひとつ。

MPEG ( Moving Picture Experts Group)

デジタル動画圧縮の国際標準方式。 音声データも含まれる。

画質や圧縮率の違いによって MPEG1 や MPEG4 等の種類があ

る。 MPEG とはもともと開発作業グループの愛称だったが、

方式そのものを指すようになった。 H.264 H.264/MPEG-4 AVC / AVC / MPEG-4 Part 10 Advanced Video Coding

2003 年 5 月に ITU(国際電気通信連合)によって勧告された、

動画データの圧縮符号化方式の標準の一つ。ISO(国際標準化機

構)によって動画圧縮標準 MPEG-4 の一部(MPEG-4 Part 10 Advanced Video Coding)としても勧告されている。このため、

一般的には「H.264/MPEG-4 AVC」「H.264/AVC」のように両者

の呼称を併記する場合が多い。 レンズマウント カメラレンズをカメラ本体に装着する部位をレンズマウントと

呼ぶ。C マウントは、16mm 映画フィルムカメラ用に開発され

産業用テレビカメラ(多くの高速度カメラ)に採用されているレ

ンズマウント。CS マウントはより小型に設計されたレンズのこ

と。 EE 機能 露出機能。どの程度の光をフィルムや CCD に送り込むかという

こと。絞りとシャッタースピードで露出を制御している。

PFM (pulse frequency modulation)

パルス周波数変調

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用 語 説 明 プロファイル・レベル ITU-R、BT601 に規定される 4:2:2 クロマフォーマットの信号

を MPEG2 で圧縮符号化する規格で品質クラス分けされている。 ストリーム形式 プレーヤーがストリームを正しく再生するために必要な設定値情

報。この情報には、ビット レート、画像サイズ、CODEC などの

設定値が含まれます。 プロトコル 複数のデバイスやコンピュータシステムが互いに通信するための

規約。たとえばコンピュータシステムに SCSI デバイスを接続す

ると、両者は SCSI インターフェースで定義された手順に従って

デバイスの初期化やデータ転送などを行なう。この場合の手順の

取り決めをプロトコルと呼ぶ。 IGMP

(Internet Group Management P

rotocol)

複数のホストに効率よく配送する IP マルチキャストで配送を受

けるために構成されるホストのグループを制御するための通信規

約。

MTBF

(Mean operating Time Between

Failures)

平均故障間動作時間、故障間動作時間の期待値。ある特定期間中

の MTBF は、その期間中の総合動作時間を総故障数で除した値で

ある。故障間動作時間が指数分布に従う場合には、どの期間をと

っても故障率は一定であり、MTBF は故障率の逆数になる。本仕

様書における MTBF は、基本的に上記記載の条件をもとに算出を

行なうものだが、高速道路上における保守管理上の実績値を考慮

し定める事とする。

アベイラビリティ 要求された外部資源が用意されたと仮定したとき、アイテムが与

えられた条件で、与えられた時点、又は期間中、要求性能を実行

できる状態にある能力。アベイラビリティの一尺度を次式に示す。 固有アベイラビリティ(Ai)=平均故障間動作時間(MTBF)/{平均故

障間動作時間(MTBF)+平均修復時間(MTTR)} メンテナビリティ 保守性。修理可能な系、機器、部品などに備わる保全の容易さを

表す度合い又は性質。 MTTR

(Mean Time To Repair)

平均修理時間、修復時間の期待値。本仕様書における MTTR は、

高速道路上における保守管理上の実績値を考慮し定める事とす

る。なお、MTTR の算出に当たっては現地での作業時間とし、道

路規制、部材調達などの時間は除くものとする。 同等以上 ある部品または製品が、規格により定められた部品また

は製品と同じもしくはそれ以上の性能を持つこと。 機器承諾時検査 機器の組立前において、本標準仕様書にて求める内容を

検査し、検査結果データの提出を行うこと。 機器完成時検査 組上がった機器において、本標準仕様書にて求める内容を検査し、

検査結果データの提出を行うこと。 IRE(Institute of Radio Engin

eers)

テレビジョン信号において同期信号を除いた映像の黒レベルを 0 IRE とし、最大の白レベル 100 IRE として表現した時の単位。制

定した米国無線技術者協会(Institute of Radio Engineers)に由

来する。

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2 章 必要条件

2-1 機能構成及び種別

2-1-1 機能構成

本設備は次に示す装置で構成される。

(1) カメラ部

(2) 制御部

本設備はカメラ部にて撮像した画像を制御部に出力する。制御部では画像伝送の

回線に応じて画像変換を行い上位装置側に送信する。また、制御部では上位側装置

より送信されたカメラ制御信号を受信しカメラ部へ出力するものとする。

本設備の端末装置の標準的な構成を図 2-1-1 に示す

(a) 固定型 (b)旋回型

監視伝送機能

IGMP 機能

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2-1-2 種別

本設備の端末装置は、固定型と旋回型、ネットワークカメラ型とし、機能の実装形

態により、分離型及び一体型とする。(表 2-1-1)

なお、種別の標準構成図を図 2-1-2、図 2-1-3 に示す。

表 2-1-1 CCTV 設備(明り部) 種別 種別名 説明

固定型 撮像部の設置角度及びレンズの焦点距離が固定される

旋回型 撮像部の角度及びレンズの焦点距離が遠隔で操作できる

制御方式に ONVIF、又は公開された制御方式を用いる

カメラ部

制御部

図2-1-2 分離型標準構成図

上位側装置へ

カメラ部+制御部

図2-1-3 一体型標準構成図

上位側装置へ

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2-2 構造 2-2-1 カメラ部

(1) カメラ部の筐体は電気的及び機械的に堅牢で、且つ防雨及び耐候性を有するも

のとし、JIS C 0920 に規定する IP55 以上とする。 (2) 筐体等は、電食等の耐食性に優れたものとする。 (3) カメラ部はカメラ本体、レンズ、カメラケース及び雲台を組み合わせた構造も

しくは全てを一体化した構造とする。 (4) 降雪地域に設置する場合、積雪対策については、特記仕様書にて指定するもの

とする。 (5) カメラ部は制御部の機能を集約した構造としてもよい。 (6) カメラ設置は上下方向及び左右方向に調整可能とする。 (7) 電気的雑音に関しては VCCI クラス A の技術基準を準拠するものとする

2-2-2 制御部 (1)制御部の筐体は電気的及び機械的に堅牢で、かつ、防雨及び耐候性を有するも

のとし、路側部に取り付ける際は JIS C 0920 に規定する IP55 以上とする。 (2)内部の点検が容易なよう設計製作するものとする。 (3)回線にはサージ電流耐量 5000A 以上のサージ吸収素子を備えるものとする。 (4)筐体外面は前処理としてブラスト処理後亜鉛溶射(JIS H 8300 TS-WF 又は TS-

ES/Zn99.99(50))を行なうものとし、内外面とも下塗り及び中塗りを施し、ポリ

ウレタン樹脂塗料の 2 回塗り仕上げと同等以上の塗装を行うものとする。また、

膜厚は、外面は 100μm以上、内面は 60μm以上とする。 (5)第三者が容易に開閉できない構造とする。 (6)電源部には配線用遮断器を備えるものとする (7)電源部にはサージ電流耐量5,000A以上のサージ吸収素子を備えるものとする。 (8)筐体の内部に接地端子を設けるものとする。 (9)電気的雑音に関しては VCCI クラス A の技術基準を準拠するものとする。

(10) 筐体の据付に対する耐震強度ならびに筐体の耐震性能は、「電気通信設備工事

共通仕様書(国土交通省大臣官房技術調査課電気通信室)第3章設備の耐震基

準」の重要機器Bに相当する基準を満足するものとする。

(11)管理銘板を筺体扉内面に取り付けるものとする。なお、記載事項は「中日本高

速道路株式会社」、「CCTV 設備(明り部)」、仕様書番号、形式、製造番号、定格電

圧、周波数、製造年月及び製造者とし、腐食に配慮した材質を選定するものとする。

2-3 主要性能

昼間及び夜間において、モニタテレビ画面上に映し出される走行車両の画像が車両であることが確認できるものとする。

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2-4 設置条件

高速道路上におけるカメラ部の標準的な設置高さは、画像処理設備の設置を考慮

し、以下に示す高さとする。なお、詳細な設置方法は設計図によるものとする。 明かり部設置高さ 6~10m

2-5 機能及び仕様 2-5-1 カメラ部 固定型

カメラ部の機能及び仕様は次の通りとする。また、カメラ部の構造については、

次の機能のものを一体化した構造も可能とする。 (1) 機能 (a) 撮像機能

被写体を撮影し、その画像を画像信号として出力する。 (b) 絞り制御機能

被写体の明るさに合わせてレンズ絞りを制御し、最適な画像を出力する。 (c) 角度調整機能

水平及び垂直の角度調整機能を有し、適切な状態で固定を行えるものとする。 (d) デフロスタ制御機能

周囲温度に合わせてカメラケース前面窓に通電を行い前面ガラスの結露を防

ぐものとする。 (e) 温度制御機能(特記仕様書にて指定する、指定がない場合には機能は省略す

る) 周囲温度に合わせてカメラ部内部の温度を制御する機能を有し、ヒータ等で

適切な温度状態にできるものとする。 (f) ワイパ制御機能(特記仕様書にて指定する、指定がない場合には機能は省略

する) 周囲状況に合わせて適切な監視が行えるようカメラケース前面のワイパを制

御できるものとする。 (g) ウオッシャ機能(特記仕様書にて指定する、指定がない場合には機能は省略

する) カメラケース前面に向けて水を吹き付け、ワイパ制御することで付着した汚

れを落とすものとする。また、水タンクの残存量も目視にて監視できるものとす

る。 (2) 仕様 (a) カメラ本体部(固定型)

1) 撮像素子 CMOS 又は MOS 2) 有効画素数 200 万画素以上

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3) 画像符号化方式 H.264 4) 最低被写体照度 電子感度 OFF 0.5lx 以下(カラー シャッタースピー

ド 1/30(29fps以上)、50IRE) 5) 電子感度 ON 0.02Lx 以下 6) フリッカ補正機能 有 7) 逆光補正機能 有 8) ホワイトバランス 自動/手動 9) WDR

JEITA TTR-4605A ダイナミックレンジ拡大比測定にて 照明あり区間 50db以上

照明なし区間 80db以上(特記仕様書にて指定する) もしくは同一測定条件で暗部の最上段の白レベルを変化させずに最下

段の黒レベルから 2 段目、3 段目の信号レベルが 照明あり区間 5 IRE 以上明るく画像補正できること 照明なし区間 10 IRE 以上明るく画像補正できること(特記仕様書に

て指定する) 10) ビデオフォーマット 1080i又は 1080P

(b) レンズ部 1)焦点距離 (特記仕様書にて指定する) 2)最大口径比 (特記仕様書にて指定する) 3)F 値 (特記仕様書にて指定する) 4)露出調整機能 オートアイリス又は EE 機能

(c) ケース部 1) デフロスタ 自動 2) ヒータ 自動(特記仕様書にて指定する、指定がない場合には機能は省略

する) 3) ワイパ (特記仕様書にて指定する、指定がない場合には機能は省略

する) 4) ウオッシャ (特記仕様書にて指定する、指定がない場合には機能は省略

する) (d) 雲台部

1) 角度調整 水平±7°以上、垂直+10°-45°以上 (e) その他

1) 文字重畳機能 16×16 ドット以上、数字、JIS 漢字(第 1、2 水準)、かな、

英語、カタカナ、2行(1行 16文字)以上の文字が重畳出来るものと

し、PC により遠隔で変更が可能とする

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2-5-2 カメラ部 旋回型 カメラ部の機能及び仕様は次の通りとする。また、カメラ部の構造については、

次の機能のものを一体化した構造も可能とする。 (1) 機能

(a) 撮像機能 被写体を撮影し、その画像を画像信号として出力する。

(b) 絞り制御機能 被写体の明るさに合わせて絞りを制御し最適な画像を出力する。

(c) レンズ制御機能 制御信号によりレンズのズーム・フォーカスを制御し最適な画像を出力する。

(d) 旋回制御機能 制御信号により台部の水平及び垂直の旋回動作を行う。

(e) プリセット制御機能(特記仕様書にて指定する) 制御信号によりレンズ及び雲台部のプリセット機能の制御を行う。

(f) デフロスタ制御機能 周囲温度に合わせてカメラケース前面窓に通電を行い前面ガラスの結露を防ぐ

ものとする。 (g) 温度制御機能 周囲温度に合わせてカメラ部内部の温度を制御する機能を有し、ヒータ等で適切な

温度状態にできるものとする。(特記仕様書にて指定する、指定がない場合には機能

は省略する)

(2) 仕様 (a) カメラ本体部

1) 撮像素子 CMOS 又は MOS 2) 有効画素数 200 万画素以上 3) 画像符号化方式 H.264 4) 最低被写体照度 電子感度 OFF 0.5lx 以下(カラー シャッタースピード

1/30(29fps以上)、50IRE) 5) 電子感度 ON 0.02Lx 以下 6) フリッカ補正機能 有 7) 逆光補正機能 有 8) ホワイトバランス 自動/手動 9) WDR

JEITA TTR-4605A ダイナミックレンジ拡大比測定にて 照明あり区間 50db以上 照明なし区間 80db以上(特記仕様書にて指定する)

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もしくは同一測定条件で暗部の最上段の白レベルを変化させずに最下段の

黒レベルから 2 段目、3 段目の信号レベルが 照明あり区間 5 IRE 以上明るく画像補正できること 照明なし区間 10 IRE 以上明るく画像補正できること(特記仕様書にて指

定する) 10) ビデオフォーマット 1080i又は 1080P

(b) レンズ部 1) 焦点距離 35 ㎜換算で、30 ㎜~600 ㎜ 2) ズーム 電動制御 3) 光学式 20 倍以上 4) フォーカス オートフォーカス機能を有し、ワンプッシュ式及び、電動リモ

コン式 5) 明るさ F1.9 の明るさ以上 6) 露出調整機能 EE 機構オートアイリス

(c) ケース部 1)自動でガラス部において、曇りが発生しない機能を有すること 2)ヒータ 自動(特記仕様書にて指定する、特記仕様書に無い場合は不要とする) 3) ワイパー(特記仕様書にて指定する、特記仕様書に無い場合は不要とする) 4) ウオッシャ(特記仕様書にて指定する、特記仕様書に無い場合は不要とする) 5) 制振機能(特記仕様書にて指定する、特記仕様書に無い場合は不要とする)

(d) 旋回部 1) 旋回方向 水平、垂直 2) 最大旋回角度 水平 360°エンドレス

垂直 水平面より +3°~-90°以上(ドーム式) 水平面より +25°~-70°以上(据置型)

3) 旋回速度 (プリセット時)最大旋回速度 水平 300°/s 以上 垂直 240°/s 以上

4) 旋回速度(手動旋回時)水平・垂直 3°/s以下の設定、及び速度変調機

能 低速/中速/高速切替 5) プリセット制御点数 10 点以上(特記仕様書にて指定する、特記仕様書に無

い場合は10点とする) 6) プリセット位置決め精度 ±0.5°以下

(e) その他 2) 文字重畳機能 16×16 ドット以上、数字、JIS 漢字(第 1、2 水準)、かな、

英語、カタカナ、2行(1行 16文字)以上の文字が重畳出来るものと

し、PC により遠隔で変更が可能とする

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2-5-3 制御部

制御部の機能及び仕様は次の通りとする。また、制御部の構造については、カメ

ラ部と一体化した構成も可能とする。 (1) 機能

(a) 画像伝送機能 カメラ部からの画像信号を受信し、回線のインターフェースに合わせて画

像信号を変換のうえ出力する。 (b) 制御伝送機能(旋回型のみ)

上位側装置より制御信号を受信し、カメラ部へ制御信号出力を行う。 (c) 監視伝送機能(特記仕様書にて指定する)(固定型のみ)

カメラ部より故障信号を受信し、上位側装置へ監視信号出力を行う。 (d) 保守用制御機能(特記仕様書にて指定する)

1) ローカル操作(保守用 PC 等)にてカメラ部へ制御出力を行う。 2) 現地での保守作業が可能な様に保守用コンセントを設けるものとし、一

体型の場合は、別に保守用コンセントを整備するものとする 3) ID,パスワードを用いて、アクセスコントロールを行う機能を有し、ID,パスワードは変更が可能とし、ID は2つ以上設定が可能とする

(e) IGMP 機能(特記仕様書にて指定する) マルチキャストデータを受信した際、ネットワーク内に無駄なデータが溢

れかえることを抑制するインテリジェント HUB を設ける。

(2) 仕様 制御部を構成する画像伝送部及び制御伝送部については、適用する回線によ

り機器構成が異なる。このため、画像伝送部及び制御伝送部の詳細の仕様に

ついては、特記仕様書にて指定するものとする。 (a) 画像伝送部(イーサネット回線)

1) 画像入力信号 フル HD(1920×1080)以上 2) H.264 3) 画像符号化速度 1.5~8Mbps 4) 画像フレームレート 29 フレーム/秒以上 5) 多重化方式 MPEG2-TTS 又は MPEG-TS 6) プロトコル UDP、IP、RTP 7) 出力信号 100BASE-TX 以上 9) 送信方式 マルチキャスト

(b) 通信制御部(イーサネット回線)(画像、制御) 1) 機器側インターフェース 100BASE-TX 2) 回線側インターフェース 100BASE-FX

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3) 適合光ファイバ SM 4) 光波長 1.31μm 又は 1.55μm(WDM タイプ採用時は両波長使用) 5) 光許容損失 10dB 以上(詳細は特記仕様書に示す。)

(c) SW-HUB(画像、制御) 1) インターフェース IEEE802.3/IEEE802.3u オートネゴシェーション機能 2) コネクタ形状 RJ-45 3) 通信方式 全二重または半二重

(d) カメラ制御 制御方式、使用する制御コマンドは、公開されているもの、本工事におい

て公開されるもの、もしくはONVIF プロファイルS(ONVIF Core Spec Ver 2.X 以上)とし、ONVIF を使用する場合には、機器承諾前に、NE

XCO中日本が配布するONVIFの制御用検証ツールにおいて、動作

が正常であること

2-6 インターフェース 2-6-1 概要

本カメラ装置の画像・制御信号を CCTV 中継装置又は CCTV 被制御装置に取

り込むためのインターフェース仕様を記述する。 2-6-2 接続系統図

本カメラ装置の接続系統図を次に示す。

(1)カメラ装置から光ファイバ回線で接続する場合

カメラ装置から光ファイバ回線で接続される場合、画像及び制御信号は画像符

号化されイ-サネットにて伝送する。なお、前記条件に基づく接続系統図 2-6-1に

示す。

図 2-6-1 接続標準系統図(光ファイバ回線)

2-6-3 回線インターフェース

それぞれの場合における制御部の回線インターフェースを次に示す (a) 光伝送・光変調方式の場合

1) 画像伝送

カメラ 装置

CCTV中継装置 CCTV被制御装置

映像信号 制御信号

凡例 ENC:画像符号化部(エンコーダ) DEC:画像復号化部(デコーダ) MC :メディアコンバータ部

カメラ 制御部 ENC MC

カメラ 制御部 MC DEC

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適用光ファイバ SM 光波長 1.31μm 又は 1.55μm

2) 制御信号 適用光ファイバ SM 光波長 1.31μm 又は 1.55μm

(b) 光伝送・イーサーネット伝送(直接集約)の場合 本方式では、画像と制御は同一回線にて伝送を行うため、次のとおりとする。 適用光ファイバ SM 光波長 1.31μm 又は 1.55μm 回線 I/F IEEE802.3u 準拠 プロトコル UDP、IP、RTP 送信方式 マルチキャスト

(c) 光伝送・イーサーネット伝送(中継集約)の場合 適用光ファイバ SM 光波長 1.31μm 又は 1.55μm 回線 I/F IEEE802.3u 準拠 プロトコル UDP、IP、RTP 送信方式 マルチキャスト

2-7 動作条件 屋外機器が正常に動作できる条件を表 2-7-1 に示す。

表 2-7-1 動作条件の分類(明かり部) 動作条件 備 考

IEC60721-3-4 4K2/4Z7/4B1/4C2/4S3/4M4

K:気象条件 Z:特別な気象条件 B:微生物条件 C:化学的活性物質 S:機械的活性物質 M:機械的条件

ただし、周囲温度および耐風性については次に示すものとする。

周囲温度 -10℃~+40℃(標準) -20℃~+40℃(温度制御機能有り) 但し、-20℃~+40℃(0℃以下は連続通電時)とする

耐風性 最大瞬時風速 60m/s 以上(屋外機器非破壊) 40m/s 以上(屋外機器動作時)

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詳細は、EC60721-3-4「JIS C 60721-3-4[環境条件と分類 環境パラメータとそ

の厳しさのグループ別分類 屋外固定使用の条件]」を参照のこと。 2-8 電源

2-8-1 入力条件 交流単相 2 線式 105V±10% 50,60Hz(標準) 交流単相 2 線式 210V±10% 50,60Hz(標準) また、1 秒以内の瞬断に対して継続動作するものとし、電源断時においては復

電後、自動で現状復旧するものとする 2-8-2 消費電力

(1) カメラ部 消費電力は、次のとおりとする。特記仕様書で指定する場合は、この限りでは

ない。 固定型 50VA 以下(AC100V/200V 系、標準仕様時) 旋回型 200VA 以下(AC100V/200V 系、標準仕様時)

2-8-3 絶縁抵抗 絶縁抵抗は「JIS C60664-1[低圧系統機器の絶縁協調~第一部:基本原則,

要求事項及び試験]」によるものとし、直流 500V 絶縁抵抗計により 10MΩ以上

とし、測定を行うものとする。測定箇所等は表 2-8-1 によるものとする。

表 2-8-1 絶縁抵抗測定箇所及び測定条件

測定箇所 測定条件

100V 又は 200V の電源端子と接地端子間 アースを取り外した状態

※盤内ヒータ回路を含めた場合は、特記仕様書にて指定する。

2-8-4 耐電圧

耐電圧は「JIS C60664-1[低圧系統機器の絶縁協調~第一部:基本原則,要求事

項及び試験]」によるものとし、入力電圧 250V 以下の時 交流 1500V、入力電圧 250V超の時 交流 2000V を 1 分間印加し、異常がないこととする。測定箇所は表 2-8-2によるものとする。

表 2-8-2 耐電圧測定箇所及び測定条件 測定箇所 測定条件

100V 又は 200V の電源端子と接地端子間 アースを取り外した状態

2-9 信頼性

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2-9-1 MTBF 設計目標値 MTBF の設計計算にあたっては、部品の故障率は公表された数値、もしくは当

該部品に類似の部品の実績値等に基づいた数値を使用するものとする。ただし、ネ

ットワークカメラ型は除くものとする。 固定型カメラ 5×104時間以上 旋回型カメラ 3×104時間以上(モータを除く) カメラ制御部 3×104時間以上

(カメラ制御部には電源及びネットワーク機器を含む) 2-9-2 アベイラビリティ

本設備は週 7 日、1 日 24 時間の連続運転ができるものとする

2-10 現地調整機能 次の項目については現地で調整を行うための機能を有するものとする。

(1)角度調整機能 固定型カメラの場合は、2-5-1(2)(d)項の仕様を満たす範囲で調整可能なも

のとする。旋回型カメラの場合は、保守用 PC 等により旋回操作が可能なものと

する。 (2)レンズピント調整機能

固定型カメラの場合は、雲台及びその他の角度を変更することなく調整可能な

ものとする。旋回型カメラの場合は、保守用 PC 等によりレンズピント調整操作

が可能なものとする。

2-11 保守性 2-11-1 保守機能

(1)画像出力機能 別途保守用モニタ、または保守用 PC を接続することにより、画像信号の確認

を行うことが可能とする (2)カメラ制御機能(特記仕様書にて指定する)

別途保守用操作器、または保守用 PC を接続することにより、カメラ装置の制

御及び内部設定が可能であるものとする。なお、カメラ部制御項目は以下の通り

とする。 (a) 旋回制御 上、下、右、左 (b) レンズ制御 望遠-広角、遠方-近方 (c) ワイパ 入、-切(特記仕様書にて指定する場合のみとする。) (d) ウオッシャ 放出、停止(特記仕様書にて指定する場合のみとする。) (e) プリセット制御 (f) プリセット地点登録

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(g) カメラ内部設定 2-11-2 MTTR

MTTRは表2-11-1を満たすものとする。

表 2-11-1 MTTR 対象範囲 MTTR

固定型カメラ 30分以下

旋回型カメラ 60分以下

カメラ制御部 60分以下

注 1)MTTR は現地での作業時間とし、算出にあたっては交通規

制及び部材調達などの時間は除くものとする。但し、装置を設

置場所から取り外すために必要な時間も除くものとする。

注 2)全取換えを除くものとする

2-12 品質管理 製造者は当該機器の製造に直接関連する部門(最終検査部門等)において ISO9001 品

質システム(設計、開発、製造、据付及び付帯サービスにおける品質保証モデル)の認

証を取得しているか、もしくは、監督員が同等と認めた品質管理体系及び体制を有する

ものとする。

2-13 予備品 予備品は特記仕様書にて指定する。

2-14 保証 設備の保守管理に必要な部品供給期間は製造中止告知後、中止してから 5 年間以上と

する。 3 章 検査 3-1 検査項目

本設備は次の検査を行うものとする。 なお、検査内容、検査方法および検査基準については別に定める検査方案書によるもの

とする。 3-1-1 機器承諾時検査

(1) 塩水噴霧検査※ (2) 電気的雑音検査(対環境性)※ (3) 耐震性検査 (4) 動作環境検査(耐風速)

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(5) ONVIF制御機能検査(ONVIFを採用する場合。固定式は除く。) 3-1-2 機器完成時検査(固定型)

(1) 膜厚検査 (2) 防塵・防水検査※ (3) 撮像機能検査 (4) 絞り制御機能検査 (5) デフロスタ制御機能検査 (6) ワイパ制御機能検査 (7) ウオッシャ機能検査 (8) 最低被写体照度検査※ (9) ダイナミックレンジ検査※ (10) 文字重畳機能検査 (11) アクセスコントロール機能検査 (12) 画像伝送機能検査 (13) 制御伝送機能検査 (14) 故障検出機能検査 (15) インターフェース検査 (16) 温度検査※ (17) 電源電圧変動検査※ (18) 電源瞬断検査※ (19) 消費電力検査※ (20) 絶縁抵抗検査 (21) 耐電圧検査 (22) 現地調整機能検査※ (23) カメラ制御機能検査※ (24) MTTR 確認検査※ (25) 外観検査

※:当該製作機器と同等の規格で製作されたと認められたものについては、機

器の検査結果に置き換えることができるものとする。 3-1-3 機器完成時検査(旋回型)

(1) 膜厚検査 (2) 防塵・防水検査※ (3) 撮像機能検査 (4) 絞り制御機能検査 (5) デフロスター制御機能検査 (6) ワイパ制御機能検査 (7) ウォッシャ機能検査

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(8) 最低被写体照度検査※ (9) ダイナミックレンジ検査※ (10) 文字重畳機能検査 (11) アクセスコントロール機能検査 (12) カメラ旋回制御機能検査 (13) プリセット制御機能検査 (14) カメラ旋回角度検査※ (15) カメラ最大旋回速度検査※ (16) カメラ旋回速度切替検査※ (17) プリセット精度検査※ (18) 画像伝送機能検査 (19) 制御伝送機能検査 (20) 故障検出機能検査 (21) インターフェース検査 (22) 温度検査 (23) 電源電圧変動検査※ (24) 電源瞬断検査※ (25) 消費電力検査※ (26) 絶縁抵抗検査 (27) 耐電圧検査 (28) 現地調整機能検査※ (29) カメラ制御機能検査※ (30) MTTR 確認検査※ (31) 外観検査

※:当該製作機器と同等の規格で製作されたと認められたものについては、

機器の検査結果に置き換えることができるものとする

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図1(参考資料)

下図に示す仕様の管理銘板を取り付けるものとする。

1) 加工仕様 和文字、英数字については印刷とし、印刷色は黒色とする。

2) 腐食、耐候に配慮した材質及び施工を施すものとする。

中日本高速道路 株式会社 設 備 名 CCTV 設備(明り部)

仕様書番号 施仕第○○○○○号 形 式 ○○○○○ 製造番号○○○○

定格電圧 ○○○○○ 周 波 数 ○○ Hz 製造年月 平成〇〇年〇〇月

製 造 者 ○○○○○○

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別添‐2-C

CCTV設備(明り部)

検査方案書

中日本高速道路株式会社

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改定等年月 種 別 改定等理由 平成 25 年 7 月 制定 新規制定 平成 29 年 7 月 改訂 ONVIF 仕様の追加、IPカメラの全面採用

耐震性能の見直し 平成 30 年 7 月 改訂 WDR の検査方法の見直し

本仕様書の適用は以下のとおりである。 中日本高速道路株式会社 平成30年 7月

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【 目 次 】

1章 適用 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1

2章 検査内容 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1

2-1 機器承諾時検査 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1

2-1-1 塩水噴霧検査 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1

2-1-2 電気的雑音検査(対環境性) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・1

2-1-3 耐震性検査 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・1

2-1-4 動作環境検査(耐風速) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2

2-1-5 ONVIF制御機能検査(固定式は除く) ・・・・・・・・・・・・・2

2-2 機器完成時検査 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 2-2-1 膜厚検査 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 2-2-2 防水検査 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 2-2-3 撮像機能検査 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 2-2-4 絞り制御機能検査 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 2-2-5 デフロスタ制御機能検査 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4 2-2-6 ワイパ制御機能検査 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4 2-2-7 ウオッシャ機能検査 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4 2-2-8 最低被写体照度検査 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4 2-2-9 ダイナミックレンジ検査 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5 2-2-10 文字重畳機能 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5 2-2-11 アクセスコントロール機能検査 ・・・・・・・・・・・・・・・・・5 2-2-12 カメラ旋回制御検査(固定式は除く) ・・・・・・・・・・・・・・・・5 2-2-13 プリセット制御機能検査(固定式は除く) ・・・・・・・・・・・・・・6 2-2-14 カメラ旋回角度検査(固定式は除く) ・・・・・・・・・・・・・・・・6 2-2-15 カメラ最大旋回速度検査(固定式は除く )・・・・・・・・・・・・・・6 2-2-16 カメラ旋回速度切替検査(固定式は除く) ・・・・・・・・・・・・・・6 2-2-17 プリセット精度検査 (固定式は除く) ・・・・・・・・・・・・・・6 2-2-18 画像伝送性能検査 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7 2-2-19 制御伝送機能検査 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7 2-2-20 故障検出機能検査 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7 2-2-21 インターフェース検査 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8 2-2-22 温度検査 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8 2-2-23 電源電圧変動検査 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8 2-2-24 電源瞬断検査 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8

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2-2-25 消費電力検査 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9 2-2-26 絶縁抵抗検査 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9 2-2-27 耐電圧検査 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9 2-2-28 現地調整機能検査 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10 2-2-29 カメラ制御機能検査 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10 2-2-30 MTTR 確認検査 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11 2-2-31 外観検査 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11

添付資料-1 IRE によるダイナミックレンジ測定方法

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1 章 適用

本検査方案書は、CCTV設備標準仕様書 第1編(明り部)「第 3章 検査」で示

した各検査における検査内容、検査方法及び検査基準に適用するものである。

2 章 検査内容

2-1 機器承諾時検査

2-1-1 塩水噴霧検査

(1) 検査内容

試験片により筐体等の材質の耐食性を確認する。

(2) 検査方法

JIS Z2371(塩水噴霧試験方法)のうち中性塩水噴霧試験を行う。なお、試験時間は

800 時間以上とする。

(3) 検査基準

塗装の剥離及び赤錆の発生が認められないものとする。

2-1-2 電気的雑音検査(対環境性)

(1) 検査内容

各ユニットの装置単位を対象に電気的雑音の許容値を確認する。

(2) 検査方法

VCCI が定める測定方法を準拠しカメラ本体および画像伝送部に対する電気的雑音の

確認を行なう。

(3) 検査基準

電磁波ノイズ対策として装置から放出される電気的雑音が「VCCI クラス A 情報

技術装置」の許容値を満たすこと。但し、VCCI 規格品に関してはこの限りではな

い。

2-1-3 耐震性検査

(1) 検査内容 1)筐体の据付に対する耐震強度

筐体の据付に対する耐震強度の計算値を確認する。 2)筐体の耐震性能

筐体の耐震性能に対する計算値を確認する。 (2)検査方法

1)筐体の据付に対する耐震強度 「電気通信設備工事共通仕様書(国土交通省 大臣官房技術調査課電気通信室)

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第 3 章設備の耐震基準」による計算結果を提出する。またアンカーボルト単体

の強度試験データについてもあわせて提出する。 2)筐体の耐震性能

(a)筐体の耐震強度計算については、製造者が設定した耐震強度計算方法により

計算した結果を提出する。 (b)筐体内に収容している状態での主要機器の転倒、移動については、製造者が

設定した耐震強度計算方法により計算した結果を提出する。 (3)検査基準

1)筐体の据付に対する耐震強度 「電気通信設備工事共通仕様書(国土交通省 大臣官房技術調査課電気通信室)

第 3 章設備の耐震基準」の重要機器Bに相当する基準を満足すること。 2)筐体の耐震性能

「電気通信設備工事共通仕様書(国土交通省 大臣官房技術調査課電気通信室)

第 3 章設備の耐震基準」の重要機器Bに相当する基準を満足すること。

2-1-4 動作環境検査(耐風速)

(1) 検査内容

屋外に設置される機器の耐風速を確認する。

(2) 検査方式

道路付属物の基礎について(昭和 50 年 7 月 15 日 道企発第 52 号)にもとづき、

確認を行う。

(3) 検査基準

CD 値は、支柱 0.7 とし、それ以外は 1.2 とする。

取付ボルトの許容応力度は、建築設備耐震設計・施工指針(2015)によるものとす

る。

その他の基準は、JIL1003-2009(社団法人 日本照明器具工業会規格 照明用ポー

ル強度計算基準)を用いる。

2-1-5 ONVIF 制御機能検査(固定式は除く)

(1) 検査内容

カメラ制御について ONVIF を採用している場合に実施。

(2) 検査内容

NEXCO が配布する ONVIF プロファイル S(ONVIF Coer Spec V

er2.X以上)のCCTV制御用検証ツールを用いて出力される結果を提出する。

(3) 検査基準

CCTV制御用検証ツールを用いて、本仕様書及び特記仕様書で求める機能が

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正常動作すること。

2-2 機器完成時検査

2-2-1 膜厚検査 (1)検査内容

筺体部の膜厚を確認する。 (2)検査方法

JIS K 5600-1-7「塗料一般試験方法-第1部:通則-第7節:膜厚」により膜厚

を計測する。 (3)検査基準

(a)筺体部外面の塗装の膜厚は100μm以上であること。 (b)筺体部内面の塗装の膜厚は60μm以上であること。

2-2-2 防塵・防水検査 (1) 検査内容

本設備のカメラ部および制御部を対象に防水性の確認を行なう。なお、検査対象は

屋外機器とする。 (2) 検査方法

JIS C 0920 IP55 による。 (3) 検査基準

JIS C 0920 IP55 以上とする。

2-2-3 撮像機能検査 (1) 検査内容

カメラ部が画像を出力することを確認する。 (2) 検査方法

カメラ部の画像出力信号を画像モニタに接続し、画像モニタで画像信号を確認す

る。 (3) 検査基準

画像モニタにより画像信号を目視で確認できること。

2-2-4 絞り制御機能検査 (1) 検査内容

カメラ部が被写体の明るさに合わせてレンズ絞り制御を行うことを確認する。 (2) 検査方法

カメラ部の画像出力信号を画像モニタに接続し、入力光の変化に対し絞り制御を

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行うことを画像モニタで確認する。 (3) 検査基準

画像モニタにより画像信号を目視で確認できること。

2-2-5 デフロスタ制御機能検査 (1) 検査内容

外気温が低下しても、カメラケース部前面窓に結露が発生しない事を確認する (2) 検査方法

周囲温度低下させて、カメラケース部前面窓に結露が発生しないことを確認する (3) 検査基準

カメラ本体に通電した状態で 気温+20°、湿度50%以上の周囲環境に2時間以

上置き、その後、周囲温度を5°まで低下させた場合において、カメラケース前面窓に結

露が発生しないこと、また結露が発生した場合でも、3時間以内に結露が消滅する

こと

2-2-6 ワイパ制御機能検査 (1) 検査内容

カメラケース前面のワイパ制御の動作を確認する。 (2) 検査方法

制御部に接続した模擬端末からの操作により、ワイパを制御し動作を確認する。 (3) 検査基準

検査対象カメラのワイパ操作が遅れなく正常に行えること。 2-2-7 ウオッシャ機能検査

(1) 検査内容 カメラケース前面のウオッシャ制御の動作を確認する。

(2) 検査方法 制御部に接続した制御操作機装置からの操作により、ウオッシャを制御し動作を

確認する。 (3) 検査基準

検査対象カメラのウオッシャ操作が遅れなく正常に行えること。また、水タンク

の残存量が目視にて確認できること。

2-2-8 最低被写体照度検査 JEITA TTR-4605A(2012 年 4 月改正) 表 7-最低被写体照度によるものとする。

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2-2-9 ダイナミックレンジ検査 (1) 検査内容

ダイナミックレンジの確認を行う (2) 検査方法

JEITA TTR-4605A(2012 年 4 月改正) 表 12-ダイナミックレンジによる

方法、もしくは本試験方案書添付資料-1 IRE によるダイナミックレンジ測定方

法によるものとする (3) 検査基準

標準仕様書に記載のダイナミックレンジを満足できること

2-2-10 文字重畳機能検査 (1) 検査内容

CCTV 画像に文字が重畳されている事を確認する (2) 検査方法

PC により遠隔で変更が可能される事を確認する (3) 検査基準

16×16 ドット以上、数字、JIS 漢字(第 1、2 水準)、かな、英語、カタカナ、2行

(1行 16文字)以上の文字が重畳をモニターで確認する

2-2-11 アクセスコントロール機能検査 (1) 検査内容 不正アクセス防止のため、ID,パスワードによるアクセスコントロールを確認する

(2) 検査方法 (a) 設定された ID,パスワード以外でのアクセスが出来ない事を確認する (b) ID,パスワードが変更出来る事を確認する (c) ID,パスワードを忘れた場合の対策がされている事を確認する

(3) 検査基準 カメラに接続された PC から一連の動作を実施し、満足すること。

2-2-12 カメラ旋回制御機能検査(固定式は除く) (1)検査内容

本設備のカメラを対象に旋回制御の確認を行なう。 (2)検査方法

制御部に接続した模擬端末からの操作により、水平及び垂直方向にカメラが旋回

することを確認する。 (3)検査基準

標準仕様書に記載のカメラ旋回動作を満足できること。

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2-2-13 プリセット制御機能検査(固定式は除く) (1) 検査方法

本設備のカメラを対象にプリセット制御の確認を行なう。 (2) 検査内容

制御部に接続した模擬端末からの操作により、レンズ及び雲台部に対しプリセッ

ト制御ができることを確認する。 (3) 検査基準

標準仕様書に記載のプリセット制御を満足できること。

2-2-14 カメラ旋回角度検査(固定式は除く) (1) 検査内容

カメラの最大旋回角度を確認する。 (2) 検査方法

カメラを水平、垂直に旋回させたときの最大角度を確認する。 (3) 検査基準

標準仕様書による旋回角度を満足すること。

2-2-15 カメラ最大旋回速度検査(固定式は除く) (1) 検査方法

カメラの最大旋回速度を確認する。 (2) 検査内容

カメラを水平、垂直に旋回させたときの最大旋回速度を確認する。 (3) 検査基準

標準仕様書による旋回速度を満足すること。

2-2-16 カメラ旋回速度切替検査(固定式は除く) (1) 検査方法

カメラの旋回速度切替機能を確認する。 (2) 検査内容 手動操作によりカメラの旋回速度(低速/中速/高速)を選択し、旋回速度が切

り替わることを確認する。 (3) 検査基準

標準仕様書に記載の速度切替機能により雲台の旋回速度が切り替わること。

2-2-17 プリセット精度検査(固定式は除く) (1) 検査方法

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旋回型カメラのプリセット制御を実行した際の位置決め精度を確認する。 (2) 検査内容

カメラの被写体を縦横線(例:1マス0.5度)を一定間隔で引いておき旋回台を

プリセットさせ、戻した時の移動値をモニタに写しだされたマス目から読み取り算

出する。 (3) 検査基準

1マス0.5度になるようにカメラと被写体間の距離を決めておき、プリセット

させ、基に戻したときのマスの場所が1マス以内ならば良と判断する。

2-2-18 画像伝送機能検査 (1) 検査方法

制御部の画像伝送機能を確認する。 (2) 検査内容

本設備の出力側に出力確認装置を接続し、制御部で受信したカメラ部の画像を出

力確認装置で確認する。 (3) 検査基準

制御部からの画像がノイズや途切れ及び歪み等がなく正常に表示されることを

確認する。

2-2-19 制御伝送機能検査 (1) 検査方法

カメラ部から上位側装置間の制御伝送機能(監視・制御)を確認する。 (2) 検査内容

本設備に出力確認装置を接続し、制御部へ制御信号を出力した時のカメラ動作を

確認する。また、カメラ部からの故障信号を受信し、出力確認装置へ監視信号を出

力することを確認する。 (3) 検査基準

上位側装置からのカメラ操作が遅れなく正常に行えることを確認する。また、カ

メラからの応答信号がある場合は、正常な信号が受信できることを確認する。

2-2-20 故障検出機能検査 (1) 検査方法

本設備が故障を正常に検出することを確認する。 (2) 検査内容

本設備の出力側に出力確認装置を接続し、カメラ部の画像出力を停止した場合の

機器状態を出力確認装置で確認する。

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(3) 検査基準 故障項目の代表として、例えばカメラ部電源故障の信号を受信した場合は「カメラ部

電源故障」の監視信号を出力確認装置へ出力することを確認する。

2-2-21 インターフェース検査 (1) 検査内容

模擬上位側装置を接続し、カメラから上位側装置間の通信(監視・制御)を確認する。 (2) 検査方法 (a) 画像信号

模擬上位側装置にモニタを接続し、検査対象カメラの画像がノイズや途切

れ、歪み及び色むら等がなく正常に表示されることを確認する。 (b) 制御信号

模擬上位側装置に接続されたカメラ制御操作機からの操作により、検査対

象のカメラの操作が遅れなく正常に行えることを確認する。 また、カメラからの応答信号がある場合は、正常な信号が受信できることを

確認する。

2-2-22 温度検査

(1) 検査内容 本設備が標準仕様書の温度範囲以内で動作することを確認する。なお、対象機器は

屋外機器とする。 (2) 検査方法

恒温槽に本設備を設置し、定格の入力電源及び出力確認装置を本設備に接続する。

恒温槽の温度を可変し機器が正常に動作することを確認する。 (3) 検査基準

標準仕様書の温度範囲内で本設備が正常に画像信号を出力すること。

2-2-23 電源電圧変動検査

(1) 検査内容 本設備に入力する電圧変動に対して機器の状態を確認する。

(2) 検査方法 入力電源、可変変圧器及び交流電圧計を本設備の電源入力端子に接続し、電圧計

を確認しながら可変変圧器を可変させ入力電圧を調整する。 (3) 検査基準電源電圧を定格の±10%変化させて動作し異常のないこと。

2-2-24 電源瞬断検査

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(1) 検査内容 本設備に入力する電源が瞬時に切断された時の機器の動作状態を確認する。

(2) 検査方法 本設備の電源入力端子にオシロスコープ・ダウントランス・瞬断試験装置を接続

し、本設備の出力側には画像信号が確認できる出力確認装置を接続する。定格電源

を入力し瞬断試験装置にて電源瞬断を再現したさいの本設備の動作状態を確認す

る。 (3) 検査基準

入力電源の1秒以内の瞬断に対して現状復旧すること。

2-2-25 消費電力検査

(1) 検査内容 本設備の消費電力を確認する。

(2) 検査方法 電源入力端子に試験用電源を接続し、交流電流計及び交流電圧計にて測定を行なう。

(3) 検査基準 本設備の動作状態における消費電力を計測し、標準仕様書に記載の範囲内である

こと。(機器動作中の最大電流を測定後、V×A により消費電力を算出する)

2-2-26 絶縁抵抗検査

(1) 検査内容 本設備の AC100V 又は、AC200V の入力電圧部分の絶縁抵抗を確認する。

(2) 検査方法 絶縁抵抗計(DC500V)により電源端子と接地端子間の絶縁抵抗を確認する。ただし、

避雷器などは除くものとする。 (3) 検査基準

電源端子と接地端子間を DC500V 絶縁抵抗計にて測定し 10MΩ以上のこと。

2-2-27 耐電圧検査

(1) 検査内容 本設備の耐電圧(電気機器などの端子間や端子ケース間に電圧をかけるとき、絶縁

破壊を起こさずに一定時間耐えられる電圧)を確認する。 (2) 検査方法

耐電圧計(AC1500V)により電源端子と接地端子間に、入力電圧が AC100V の場合

は AC1000V、入力電圧が 200V の場合は AC1500V を1分間印可し、絶縁破壊に対

する耐久性を確認する。ただし、避雷器などは除くものとする。

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(1) 検査基準 電源端子と接地端子間に AC1000V、AC1500V を 1 分間印加し異常のないこと。

2-2-28 現地調整機能検査 (1) 機能検査

(a) 角度調整機能検査 ① 検査内容

本設備の角度調整機能が正常に動作することを確認する。 ② 検査方法

本設備に保守用機器などを接続し、角度調整機能が動作することを確認する。 ③ 検査基準

・固定型カメラ 標準仕様書に記載の範囲で角度調整ができること。

・旋回型カメラ 調整用治具により旋回操作ができること。

(b) レンズピント調整機能検査 ① 検査内容

本設備のレンズピント調整機能が正常に動作することを確認する。 ② 検査方法

本設備に保守用機器などを接続し、レンズピント調整機能が動作することを

確認する。 ③ 検査基準

・固定型カメラ 雲台及びその他の角度を変更することなく、レンズピント調整操作がで

きること。 ・旋回型カメラ

保守用 PC 等によりレンズピント調整操作ができること。

2-2-29 カメラ制御機能検査 (1) 検査内容

本設備の保守機能が正常に動作することを確認する。 (2) 検査方法

本設備に保守用機器などを接続し、カメラ装置及びカメラ内部設定が制御できる

ことを確認する。 (3) 検査基準

標準仕様書に記載のカメラ装置制御ができること、また、カメラ内部設定ができ

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ること。

2-2-30 MTTR 確認検査 (1) 検査内容

故障復旧に要する時間を確認する。 (2) 検査方法

通常取付け状態において、部品を交換し復旧までを時間計測器(ストップウォッ

チ等)にて測定する。 (3) 検査基準

標準仕様書に規定する内容を満足すること。

2-2-31 外観検査 (1) 検査内容

設備構成全般を対象に外観、構造及び塗装状態の確認を行なう。 (2) 検査方法

目視及び触手により確認を行なう。 (3) 検査基準

(a) 設備の外観にキズ、ほこり、ゴミ及び汚れがないこと。 (b) 構成材料及び部品配置について構材に欠陥がないこと。 (c) 内外面の塗装色、艶の有無、塗装の剥離及びキズが無いこと。

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添付資料-1 IRE によるダイナミックレンジ測定方法 1.測定方法

JEITA のダイナミックレンジ拡大比測定方法 (TTR-4605A:CCTV 機器スペック規定方法より)

IRE によるダイナミックレンジ測定方法

(1)チャート中央に図のように衝立を設け、明部側照度と

暗部側照度が独立して設定できるようチャートに照明 を当てる。

(1) ←同左

(2)明部側は、照明の光量を増やすか又はレンズ絞りを 開いていき、チャートの最上段の白と、その 1 段下のコ ントラスト差を認識できる最大の照度に調整する。

(2) ←同左

(3)暗部側は、チャートの最上段の白が 50 IRE となるよう に照明を調整する。 50 IRE に設定が困難な場合は 50 IRE 以上でもよい。

(3) ←同左

(4)暗部側のチャートの照度(L4)、明部側チャートの照度 (L3)を測定する。

(4)暗部側チャートの最下段の黒レベルから 2 段目の信

号レベルを IRE 単位で補正前、補正後で測定する。 (5)次式によって算出する。 ダイナミックレンジ拡大比(dB) = 20 log(L3/L4)

(5)暗部側チャートの最下段の黒レベルから 3 段目の信

号レベルを IRE 単位で補正前、補正後で測定する。 ※ ダイナミックレンジ拡大比:チャートの階調が潰れないで明暗同時に再現できる最大照度比

チャート 衝立

カメラ

暗部側照明

明部側照明

波形測定器 モニタ

衝立

暗部側最上段白

明部側最上段白

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2.画像補正例<参考>

補正前波形

補正後波形(照明あり区間)

補正後波形(照明なし区間)

暗部側

衝立 波形測定箇所

同期信号

0 IRE

50 IRE

100 IRE明(白)

暗(黒)

黒(下):補正前

青(上):補正後

2 段目、3 段目 補正後 5 IRE 以上

2 段目、3 段目 補正後 10 IRE 以上

黒(下):補正前

青(上):補正後

0 IRE

50 IRE

100 IRE

0 IRE

50 IRE

100 IRE

最上段の白 最下段の黒