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第23回北陸腎疾患・血液浄化療法研究会 (プログラム) 日 時:平成27年9月26日(土) 13:10から 場 所:金沢市アートホール 金沢駅前 ポルテ金沢 6F(ホテル日航隣) 金沢市本町2丁目15番1号 TEL 076-224-1660 当番世話人:福井大学医学部 岩野 正之

第23回北陸腎疾患・血液浄化療法研究会 (プログラム)hoku-jin/file/program_2015.pdf強皮症腎クリーゼによる急性腎不全と診断し代謝性アシドーシスが著しいため、

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第23回北陸腎疾患・血液浄化療法研究会

(プログラム)

日 時:平成27年9月26日(土) 13:10から場 所:金沢市アートホール 金沢駅前 ポルテ金沢6F(ホテル日航隣)  金沢市本町2丁目15番1号 TEL076-224-1660

当番世話人:福井大学医学部 岩野 正之

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13:10 当番世話人挨拶 福井大学医学部  岩野 正之

一般演題13:20-14:10 座長 藤田記念病院 内科  宮崎 良一

1 高Ca血症による急性腎不全を認めた自己免疫性膵炎の1例石川県立中央病院腎臓内科・リウマチ科 ○平井博和、西岡 亮、金 華恵、水島伊知郎、  中島 昭勝

70代男性。X-2年11月に膵腫瘤、多発リンパ節腫脹にて自己免疫性膵炎と診断されステロイド治療が行われていた。X年2月上旬に食思不振、高Ca血症(補正Ca16mg/dl)、腎機能障害(Cr2.59mg/dl)を認め入院。精査の結果、原発性副甲状腺機能亢進症と診断され、腺腫摘出術にてCa値、腎不全の改善が得られた。両疾患の合併例は稀少であり、文献的考察を加え報告する。

2 強皮症腎クリーゼにより急性腎不全を呈し、維持透析に陥った1例公立能登総合病院内科 ○岩本龍哉、泉谷省晶、藤岡正彦、吉村光弘同       皮膚科  荒井美奈子

症例は60代の男性。約20年前に強皮症と診断。他院にて治療を受け、現在は上下肢の皮膚硬化、指尖潰瘍、間質性肺炎を認めていた。今年6月に入って労作時の呼吸困難感が出現し、増悪したため同月中旬に救急搬送となった。強皮症腎クリーゼによる急性腎不全と診断し代謝性アシドーシスが著しいため、緊急透析を開始した。その後、腎生検を行ったのでその結果を含めて報告する。

3 腎不全の経過中に関節リウマチの活動性が亢進し生物学的製剤を導入した一例金沢医療センター内科 ○牧石祥平、湯浅貴博、北川清樹能登総合病院内科  吉村光弘

47歳、女性。多発性嚢胞腎に対して保存的加療を行っているが、腎障害が進行しており、今後血液透析を導入する方針である。さらに並存する関節リウマチの活動性が亢進したため2015年8月よりアダリブマブを導入した。

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4 パルボウイルスB19感染により管内増殖性糸球体腎炎および巣状分節性糸球体硬化症を来した1例高岡市民病院内科 ○平田昌義、円戸 望、北田欽也、藤井俊樹金沢大学付属病院リウマチ・膠原病内科  原 怜史、川野充弘

症例は68歳男。2015年6月18日から下腿浮腫、尿量減少、肩関節痛が出現し、6月22日入院。6月上旬に孫が伝染性紅斑に罹患していた。Alb2.8、BUN78、Cr3.12、C378、尿蛋白17.4g/gCr、潜血2(+)、パルボウイルスB19PCR陽性。腎生検では管内増殖性糸球体腎炎および巣状分節性糸球体硬化症、collapsingvariantの所見。腎生検後からステロイド、CyA使用し経過観察中である。

5 治療に難渋した抗GBM抗体型RPGNの1例南砺市民病院内科 ○清澤泰午、荒幡昌久、浅香充宏

63歳女性。全身倦怠感と抗菌薬に反応しない発熱を主訴として入院。蛋白尿・血尿を認め、CRP21.31mg/dL、S-Cr1.10mg/dL、抗GBM抗体1140U/mLであった。腎生検では68%の糸球体に細胞性半月体形成がみられ、係蹄壁にIgGが線状に沈着していた。経過中S-Cr4.46mg/dLまで上昇し、ニューモシスティス肺炎を併発したものの、ステロイドと免疫抑制薬の投与、および20回に及ぶ血漿交換により腎機能は改善した。

14:10-15:00 座長 高岡市民病院 内科  平田 昌義

6 腎動脈本幹の塞栓による腎梗塞の一例金沢医科大学腎臓内科 ○藤井 愛、中山佳苗、向井清孝、岡田圭一郎、  久保幸美、大串勇気、正島季代、松井佑樹、林 憲史、  井村淳子、藤本圭司、足立浩樹、山谷秀喜、横山 仁

74歳男性。糖尿病、脳梗塞既往あり。VTに対してペースメーカー埋め込みあり。今回、腹痛を主訴に来院。身体所見上、右腎叩打痛を認め、腹部単純CTより腎盂腎炎が疑われたが、その後施行した造影CTで右腎動脈起始部の閉塞および右腎の梗塞像を認めたため、右腎梗塞と診断した。若干の文献学的考察を含めて報告する。

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7 慢性腎不全の急性増悪により代謝性脳症を生じた両側腎に嚢胞多発を認めたギッテルマン症候群の一例福井大学腎臓内科 ○横井靖二、髙橋直生、今田麻美子、西川雄大、  森田紗由、森川幸恵、福島佐知子、三上大輔、  糟野健司、木村秀樹、岩野正之

ギッテルマン症候群で外来受診し、2015年3月まではCr3.5程度だったが5月にCr5.5まで悪化した。翌日夕より見当識障害認め、母親付き添いで救急部受診した。全身痙攣出現し、ICUにてCHDF施行し、意識障害は改善した。脳波で三相波を認めた。腹膜透析を導入し、現在は意識清明で経過している。

8 カテーテル位置異常を認めないにもかかわらず、術翌日に注・排液困難を認めた1例杉田玄白記念公立小浜病院内科 ○横山由就白報会王子病院  窪田 実

症例は84歳男性。慢性心不全、慢性腎不全のため体液管理困難となりCAPD導入の方針となる。某日CAPDカテーテル留置術施行。翌日バック交換時に注・排液不良が出現。カテーテル位置異常、カテーテル閉塞を疑ったものの、腹部レントゲンでは、カテーテルは尾側に挿入されており、翌日に再度洗浄を行うも、前日と同様に注液困難。しかし、患者を臥位にしたところ、注液・排液ともに勢いよく可能となった。以上の症例を、文献的考察を含めて発表する。

9 ヨード造影剤によりStevens-Johnson症候群を呈した血液透析の一例金沢医科大学腎臓内科 ○岡田圭一郎、久保幸美、中山佳苗、大串勇気、  正島季代、向井清孝、松井佑樹、林 憲史、井村淳子、  藤本圭司、足立浩樹、山谷秀喜、横山 仁浅ノ川総合病院腎臓内科  中川 卓、近澤芳寛、奥山 宏、石川 勲

症例は56歳男性。腎硬化症による腎不全のため2012年に血液透析導入。2015年6月イオパミドールを使用したシャントPTA後に口唇の発赤・腫脹および両手指に水疱を伴う紅斑が出現。その翌日に、血圧低下および全身倦怠感を認め、当院に救急搬送されStevens-Johnson症候群と診断された。文献的考察を加えて報告する。

10 HCV感染血液透析患者への当院の取り組み藤田記念病院内科 ○宮崎良一、宮城恭子、田中法明

2009年5月~2015年7月にかけHCV感染血液透析患者19人に対して抗ウイルス療法を行った。ジェノタイプ2aの3人にはPEG-IFN-α-2aを週1回90μg皮下注を8~24週行い、ジェノタイプ1bの16人にはDaclatasvir60mg/日とAsnaprevir200mg/日の経口投与を4~24週行った。結果はSVR24を15人、SVR8を1人に認めた。HCV感染は血液透析患者の予後悪化因子であり、また透析室における感染防止の観点からも治療されるべき病態と考える。

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15:00-15:50 座長 南砺市民病院 内科  浅香 充宏

11 超音波内視鏡下穿刺吸引術(EUS-FNA)が腎癌術後再発の診断に有用であった維持血液透析患者の1例富山県立中央病院内科 ○下村修治、堀越慶輔、今井祐子、能勢知可子、  矢野正明、山端潤也、酒井明人、川端雅彦

【症例】70歳代、維持血液透析中の男性。2003年に左腎癌、および2007年に右腎癌に対して腎摘除術を施行。CTにて左副腎の腫大を認めた。超音波内視鏡で腫大した左副腎、リンパ節腫大を認め、内視鏡下に吸引針生検を行い、組織診にて転移性腎細胞癌と診断した。【まとめ】EUS-FNAにて腎癌のリンパ節への転移と診断しえた維持血液透析症例を経験した。

12 エリスロポエチン低反応性貧血の1症例河合内科医院 ○河合盛光金沢医科大学氷見市民病院  齋藤淳史

症例は57歳の女性。シャント静脈瘤破裂後、貧血の進行と、血小板減少を来し1カ月半から、5カ月で濃厚赤血球2単位を投与した。エポエチンκ3000単位を週3回、ダルベポエチンα120㎍を週1回投与したが貧血改善がなく、エポエチンβペゴル150㎍を月2回投与したところ、貧血の改善がみられ、輸血の必要がなくなった。

13 血液透析(HD)患者の持続型赤血球造血刺激因子製剤(ESA)使用後の造血動態 -用量別、経時的変化の解析-

福井大学医学部附属病院検査部 ○岡田敏春、鳥居国雄、関口清美、山野智子、木村秀樹財団(医)藤田記念病院内科  宮崎良一福井大学医学部腎臓病態内科学  岩野正之

HD患者の造血動態をESA用量別、経時的に解析した。146例にダルベポエチンαを、102例にエポエチンβペゴル(EBP;4週1回)を使用。共に、用量は網赤血球数と正相関し、網赤血球ヘモグロビン等量(Reti-He)、TSATと負相関した。Reti-He、TSAT、フェリチンはEBP投与1週後に最低値となり、その後上昇し、網赤血球数は1週後に最高値となり、その後低下した(14例、152検体)。

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14 血液透析患者に対する、鉄経口投与(フェロミア®、リオナ®)、鉄静脈投与の貧血改善効果だいもん内科・腎透析クリニック ○大門正一郎

血液透析患者に鉄経口投与(フェロミア®、リオナ®)、鉄静脈投与(フェジン®10回連続)し、貧血改善効果を比較した。内服は持続的な改善効果を認めたが、静脈投与では10週をピークにHb低下傾向となった。開始時、開始後28週の4週あたりのEPO(CERA,NESP)使用量は、フェロミア®、リオナ®、フェジン®それぞれ、116→76、94→54、105→91㎍であった。開始時のFerritin値100ng/mL未満の群は以上の群よりもHb上昇が著しかった。

15 エベロリムス投与により、肝腎機能障害を呈し、中止により改善した、腎移植患者の1例だいもん内科・腎透析クリニック ○大門正一郎

50歳女性。40歳で血液透析導入(FSGS)。42歳時母親をドナーに生体腎移植(CsA、MZ、PSL)し経過良好、5年5か月後からエベロリムス(EVR)0.5mg/D開始、1mg/Dとし、CsA、PSL中止、MMFと2剤にしたが、肝腎機能障害の為、EVRをCsAに変更したところ改善した。

テーマ演題16:00-16:50 座長 金沢医科大学 腎臓内科  横山  仁

16 献腎移植2例の報告金沢大学大学院医学系研究科泌尿器科 ○武澤雄太、野原隆弘、上野 悟、角野佳史、溝上 敦、  並木幹夫

症例1は60歳代男性で、透析歴は13年、原疾患はネフローゼ症候群であった。50歳時より維持透析開始していた。ドナーは70歳代男性、心筋梗塞、くも膜下出血のため臓器提供となった。症例2は50歳代男性、透析歴は25年、IgA腎症のため維持透析となっていた。ドナーは50歳代女性でくも膜下出血のため臓器提供となった。高齢ドナーよりの臓器提供であり、腎機能発現が遅延したが、拒絶反応の所見は見られなかった。

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17 当院で経験した高齢な脳死ドナーからの腎移植の1例富山大学第二内科 ○掛下幸太、山崎秀憲、白石詩織、安本幸恵、藤岡勇人、  小池 勤同   泌尿器科  保田賢司、加藤智規、小宮 顕同   第一外科  青木正哉、名倉里織、武内克憲、山下昭雄、深原一晃、  芳村直樹

72歳の男性。血液透析18年の待機期間を経て、73歳の脳死ドナーから腎提供を受けた。移植腎生検では高度な動脈硬化と荒廃糸球体がみられたが、術後4週に血液透析を離脱した。術後6ヶ月に不安定狭心症で冠動脈バイパス術を施行したが、その後も血清Crは1.8mg/dLで経過している。

18 当院における脳死下腎移植の1例金沢医科大学医学部腎臓内科学 ○久保幸美、足立浩樹、岡田圭一郎、中山佳苗、  大串勇気、向井清孝、正島季代、林 憲史、松井佑樹、  藤本圭司、井村淳子、山谷秀喜、横山 仁同        泌尿器科  近沢逸平、橘 宏典、井上慎也、鍬先晋平、田中達朗、  宮澤克人

症例は50代女性。慢性糸球体腎炎による慢性腎不全のため20代で血液透析導入となった。今回当院にて脳死下献腎移植が施行された。ドナー、レシピエント共にB型肝炎既感染であることから、B型肝炎の再燃予防のため移植前よりエンテカビルが開始となった。移植後透析は施行せずに経過した。移植後41日目にC7-HRP抗原陽性となり、ガンシクロビルを併用した。移植後44日目に血清クレアチニン0.80mg/dLで退院した。

特別講演17:00-18:00 座長 福井大学医学部  岩野 正之

「CKDトータルマネージメント~保存期から透析導入期まで~」   

   自治医科大学 内科学講座 腎臓内科部門 教授長田 太助先生  

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北陸腎疾患・血液浄化療法研究会事務局

〒920-0293

河北郡内灘町大学1-1

金沢医科大学腎臓内科学教室内

*発表7分、討論3分でお願いします。(テーマ演題は、発表10分、討論5分)

*パソコン(Windowsのみ)発表とします。Windows7、Windows8で作成したPowerPoint2003、

2007あるいは2010fileをUSBフラッシュメモリーもしくはCD-Rでご持参下さい。

*会場費1,000円をお支払い下さい。

*客席内は飲食禁止です。(ホワイエ・エレベーターホールは可)

*駐車場の割引券の発行はありません。

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