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第2章情報通信ネットワーク
補足説明●さまざまなネットワーク � ネットワークとは、ケーブルや通信回線などを介
かい
して、複数のコンピューターが接続していることをいいます。 �ネットワークを利用すると、主に次のような利点があります。
①距離に関係なく、お互いの情報がやりとりできる。 � ②�プリンターなどの周辺機器をみんなで共有することができる。 ③�みんながアクセスするフォルダーやファイルの情報の一元管理ができ、情報の更新
が容易である。
� また、ネットワークがインターネットに接続していれば、みんながインターネットを利用することができます。
ネットワークの種類は、おおむねその規模によって次のように分けられます。
� LANを接続するには、ケーブルを使って接続する「有線LAN」と、電波を使って接続する「無線LAN」があります。無線LANは、ハブの代わりに「アクセスポイント」という無線ルータの中継機器を使って、電波でデータのやり取りをします。各端末には無線LANカード(*5)が必要です。
≪LANの例≫
ネットワーク
情報通信ネットワーク
*1:ケーブルコンピューター同士、あるいはコンピューターと周辺機器をつなぐ線のこと。
*2:ハブ
ハブとは、ネットワークケーブルを差し込んで、ネットワーク内の中継(ちゅうけい)を行う機器のこと。また、ハブに似たものにルーターというものがあるが、これはネットワークとネットワークを接続するときに使用する。
*3:サーバーサーバーとは、ネットワーク上で、わたしたちが使うコンピューターにいろいろなサービスを提供するコンピューターのこと。なお、このサービスを受ける私たちが使うコンピューターのことを「クライアント」コンピューターという。
*4:スタンドアローンネットワークに接続せず、コンピューターを単独で利用する形態をいう。
*5:無線LANカードコンピューターに差し込んで、無線LANに接続する機能を提供する拡張カード(半導体基板にコネクタがついたカード)のこと。
①LAN(ラン):Local Area Networkの略 �企業内や学校内など、比較的近くにあるコンピューター同士を接続した小規模ネットワークのこと。構内情報通信網とも呼ばれる。LAN専用のケーブルで接続され比較的高速なデータの送受信が可能。
②WAN(ワン):Wide Area Networkの略 �離れている同じ企業間などのコンピューター同士や、LAN同士を接続した比較的大規模なネットワークのこと。広域情報通信網とも呼ばれる。一般的に電話などの回線を利用して接続されるので、データの伝送速度はLANより低い。
③インターネット(Internet) 世界中のネットワークを相互に接続した巨大なネットワークのこと。�
ケーブル(*1)
プリンター
ハブ(*2)
スタンドアローン(*4)
教室のコンピューター
職員室のコンピューター
サーバー(*3)
サーバー
共有ディスク
クライアントクライアント
共有プリンター
インターネット
携帯電話
FTTH
CATV
ADSL
個人ユーザー
企業内LAN
プロバイダー
プロバイダープロバイダー
プロバイダー
プロバイダー
受信側ソフトウェアへデータを渡す
データの復元 TCPの役割
データの受取 I Pの役割
インターネット
送信側ソフトウェアからの送信依頼
データの分割 TCPの役割
パケットに荷札を付ける I Pの役割
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第2章情報通信ネットワーク
第2章
補足説明
●インターネットの仕組み � インターネットとは、さまざまなネットワークが接続し合って構成した、世界規模のネットワークのことです。インターネットへ自分のコンピューターを接続することで、WWWや電子メールなどのサービスが利用できます。個人ユーザーは、プロバイダー(*1)と契約をして、インターネットを利用します。
� インターネットは、ネットワークがクモの巣のように張り巡めぐ
らされているので、一部が切れても、他の経路で情報を運ぶことができます。また、全体を管理している組織や個人がいないということも特徴です。
� インターネットの仕組みを、簡単なネットワークで考えてみましょう。それは、2台のコンピューターをケーブルで接続し、データのやり取りする方法です。このとき、お互いの情報伝達の手段として、共通の通信ルールが必要となります。例えば、日本人と外国人が話をする場合、お互いが通じる言葉が必要となりますが、これと同じように、情報のやりとりをするのに共通のルールが必要となります。このルールのことをプロトコルといいます。
� プロトコルとは通信規約のことですが、目的によっていろいろの種類があります。特にインターネットでは「TCP/�IP」(*2)と呼ばれているプロトコルが標準となっています。�「TCP/�IP」は、TCPとIPの2つのプロトコルをまとめた呼び方です。 �次に、ネットワークに接続されたコンピューターの台数を増やした場合のことを考えてみましょう。通信したい相手のコンピューターを探すとき、住所のようなものが必要となります。この住所にあたるものをIPアドレス(*3)といいます。
� ネットワークでは、データは「パケット」(*4)と呼ばれる小さなデータの固まりで送られます。パケットの最大サイズは決められていて、一般的にデータはいくつかのパケットに分割して送信され、目的のIPアドレスを持ったコンピューターに届けられ、分割前の形に復元されます。各パケットには、荷札に相当するヘッダ(送信元や送信先のIPアドレスなどの情報を含んでいる)が付いていて、個々のパケットが異なる経路で送られても送信先に届くようになっています。
簡単なネットワークLANケーブルで2台のパソコンを接続。
サーバー
共有ディスク
クライアントクライアント
共有プリンター
インターネット
携帯電話
FTTH
CATV
ADSL
個人ユーザー
企業内LAN
プロバイダー
プロバイダープロバイダー
プロバイダー
プロバイダー
受信側ソフトウェアへデータを渡す
データの復元 TCPの役割
データの受取 I Pの役割
インターネット
送信側ソフトウェアからの送信依頼
データの分割 TCPの役割
パケットに荷札を付ける I Pの役割
サーバー
共有ディスク
クライアントクライアント
共有プリンター
インターネット
携帯電話
FTTH
CATV
ADSL
個人ユーザー
企業内LAN
プロバイダー
プロバイダープロバイダー
プロバイダー
プロバイダー
受信側ソフトウェアへデータを渡す
データの復元 TCPの役割
データの受取 I Pの役割
インターネット
送信側ソフトウェアからの送信依頼
データの分割 TCPの役割
パケットに荷札を付ける I Pの役割
*1:プロバイダーインターネットサービスプロバイダー
(ISP:Internet Service Provider)ともいう。インターネット接続の仲介
(ちゅうかい)をしてくれる業者のこと。
*2: TCP / IP (ティーシーピー アイピー) Transmission Control Protocol /Internet Protocol(トランスミッションコントロールプロトコル/インターネットプロトコル)の略。IPはデータを送信先へと転送するために使われるプロトコル。TCPはIPによるデータの転送がきちんと行われることを保証するプロトコル。(例えば、データが届かなかった場合そのデータの再送を保証するなど)
*3:IP(Internet Protocol) ア ドレスネットワークに接続されたコンピューターなどに割り振られた識別番号。この割り振りと管理は各国にあるNIC
(ニック)(ネットワークインフォメーションセンター)が行なっている。日本ではJPNIC(日本ネットワークインフォメーションセンター)がこの業務を行っている。
*4:パケット(packet)ネットワークでデータを送るときの単位で、小包という意味。
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第2章情報通信ネットワーク
第2章
補足説明
<参考> 紛らわしい用語・WWWインターネットに接続された世界中のコンピューターに公開されている情報を閲覧したり、自分でインターネット上に情報を公開できるシステムのこと。
・WebページWeb上にある個々の文書のこと。Webサーバーにおかれる。ホームページともいう。なお、ホームページとは、本来はWebブラウザーを起動した時に表示される最初のWebページのことをいう。
・Webサイト1冊の本のように、ひとまとまりに公開されているWebページ群。またはその場所。
・Webサーバー WWWシステムにおいて、情報公開を行なうコンピューター。
・WebブラウザーWebページを閲覧するためのソフトウェア。Internet Explorerなどがある。
<参考>文字化けホームページを閲覧したとき、文字が意味不明な記号などに変わっていることがあります。これは、ホームページで指定している文字コード体系と、ブラウザーが使用している文字解釈の方式が違うためです。この現象のことを「文字化け」と呼びます。「文字化け」が発生したときは、ブラウザーのツールバーの「表示」-「エンコード」をクリックして、適当なエンコードを選択します。
≪第2章「課題」の解答≫(1):②、図1(2):①、図4(3):④、図2
●Webページの閲えつ
覧らん
Webページは、通常以下の方法で閲覧します。
(1)Uユーアールエル
RLを入力する方法 URLとは、Webページの住所のようなものです。見たいWebページのURLを「アドレス」欄に入力します。
(2) 検けん
索さく
サービスを利用する方法 検索サービスは、インターネット上のさまざまなWebページの中から、自分の探したいWebページを探し出してくれるサービスです。検索方法としては、次の2つがあります。 ①キーワードによる検索 探したい情報と関連することば(キーワード)を入力する。
② 分類メニューからの検索 (カテゴリー検索ともいう) 分類メニューの中から、探したい情報の分野をしぼりこんでいく。
サイト名 URL
Web検索
Yahoo! JAPAN(ヤフージャパン) http//www.yahoo.co.jp/
Google(グーグル) http//www.google.co.jp/
Goo(グー) http//www.goo.ne.jp/
【Web検索URL 例】
●〔Yahoo! Japan〕のWeb ページ例
(1)URLを入力する方法
(2)‒ ①検索サービス(キーワード検索方法) ここにキーワードを入力
(2)‒ ②検索サービス(分類メニュー検索方法) 分類メニューから探していく
「お気に入り」(ブックマークともいう)という機能を使うと、頻
ひん
繁ぱん
に見るWebページをブラウザーに登録して、すぐに呼び出せるようにすることができます。 登録するには、登録したいWebページを表示して、ツールバーの「お気に入りに追加」を選択し、表示されたダイアログボックスで設定します。(登録する名前は、自由に変更できます)
◎Aア ン ド
ND検索 「A」と「B」の両方のキーワードを含むものを検索する。キーワードの間に「スペース」または「and」を入れる。【入力例】資格 パソコン 資格 and パソコン
◎Oオ ア
R検索 「A」と「B」の両方のキーワードで、どちらか一方のキーワードでも含むものを検索する。キーワードの間に「or」を入れる。【入力例】 資格 or パソコン
◎Nノ ッ ト
OT検索 「A」のキーワードの中から「B」のキーワード除いて検索する。Bのキーワードの前にマイナス「-」を入れる。【入力例】 資格 - パソコン
検索エンジンでキーワード検索をすると、多くのWebページが表示されることがあります。その場合は次のような「絞り込み検索」をすると効率的に目的のWebページを見つけることができます。(組み合わせも可能)
さまざまな「キーワード絞し ぼ
り込こ
み検索」