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第2次奥州市行財政改革大綱 実施計画取組結果 (平成23年度~28年度) 平成29年8月 1

第2次奥州市行財政改革大綱 実施計画取組結果当年度未処理欠損金 4,243 3,392 2,513 1,982 1,557 1,415 病院特例債年度末残高 1,495 1,126 754 378 0 0

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  • 第2次奥州市行財政改革大綱

    実施計画取組結果

    (平成23年度~28年度)

    平成29年8月 奥 州 市

    1

  • 1 第2次行財政改革大綱の取組経過

    市では、市民と行政が協働するまちづくりにより、持続可能で社会の急速な変化に対応

    できる行財政運営を目指し、平成23年度から28年度までを計画期間とした第2次奥州市行

    財政改革大綱(以下「大綱」という。)及び同大綱実施計画(以下「実施計画」という。)

    により行財政改革に取り組んできた。

    この間、東日本大震災からの復興、奥州市土地開発公社解散に伴う第三セクター等改革

    推進債(以下「三セク債」という。)の借入、少子高齢化の進展による社会構造の変化等

    に対応するため、2度にわたって大綱及び実施計画を見直し、行財政運営を行ってきたと

    ころである。

    さて、本市の財政状況は、合併に伴う普通交付税の特例措置の内容が見直されたほか、

    旧合併特例債を活用できる期間も10年間延長されるなど、当初の新市建設計画策定時に比

    べ優遇措置期間を一定程度確保できたことから、当面の財政危機が回避、激変緩和された

    格好となっているものの、人口減少というわが国全体の課題を真正面に受け、早晩財政規

    模の縮小が余儀なくされることに何ら変わりはない。

    これら新たな課題に対応するため、29年度からは新たな行財政改革として「奥州市行政

    経営改革プラン」(以下「経営改革プラン」という。)に取り組んでおり、経営資源を最

    大限に活用した公民連携のパートナーシップ型のまちづくりを経営理念として掲げ、新規

    実施事業のほか、実施計画及び事務事業・公の施設の見直しの未完了項目の解決を図って

    いるところである。

    今回は、成果目標及び実施計画の達成状況を確認しながら行政経営改革の課題を明らか

    にし、23年度からの大綱及び実施計画の総括を検証したい。

    2 取組の内容

    (1) 実施計画

    大綱及び実施計画を迅速かつ着実に実行するため、市長を本部長とする行財政改革推

    進本部において情報の共有を図り、全庁的な推進体制の下、その実現に努めた。しかし、

    実施計画に登載している項目については、後述の事務事業・公の施設の見直し計画に切

    り替えた項目もあり、新たな期限を定めて取り組んだことなどから、一部に進捗の遅れ

    が発生した。平成28年度の取組結果及び実施計画期間内の総括については、別添「平成

    28年度取組結果及び実施計画期間内取組総括一覧表」のとおりであり、その実施状況の

    概要は下表のとおりである。

    ◆ 実施計画取組状況 【単位:件】

    区分 完了 未完了 計

    健全な財政運営 37 2 39

    効率的で効果的な行政運営 44 10 54

    市民とともに歩む行政運営 9 9

    計 90 12 102

    2

  • (2) 事務事業・公の施設見直し

    「事務事業・公の施設見直し推進指針」に基づき、実施計画の追加の行財政対策とし

    て決定した284項目について、具体的な進め方を行程表としてまとめ、平成26年10月ま

    でに市民へ公表した。28年度までに市民、関係団体等に対する説明を実施しながら、順

    次計画に着手した。全284項目の取組状況は下表のとおりである。

    検討項目については、115項目中113項目が検討完了し、残る2項目は幼稚園及び保

    育所の保育料等第三子分無料化の見直しに係るものであるが、制度改正の影響で未完了

    となっているものである。

    また、実施項目については、169項目中99項目が実施完了し、残る70項目のうち59

    項目は観光施設等の見直しとして経営改革プランで継続実施するもの、11項目は扶助費

    の縮小等で総合計画等において継続が決定されたために取り下げたものである。

    ◆ 事務事業・公の施設見直し状況 【単位:件】

    区分 完了 未完了 取下げ 計

    検討項目 113 2 115

    実施項目 99 59 11 169

    計 212 61 11 284

    3 平成28年度取組成果及び第2次大綱・実施計画総括

    (1) 主要課題について

    大綱及び実施計画において、主要課題として位置付けている総合水沢病院、奥州市土

    地開発公社及び岩手県競馬組合の経営改善の状況については、次のとおりである。

    ア 総合水沢病院

    平成28年度は、新たに医師1名の着任により20名の常勤医師体制が確保され、純利

    益は1億4,277万円を確保したほか、一般会計からの繰入金は、病院特例債の償還が

    27年度で終了したことなどにより、前年度比1億3,529万円減の8億8,504万円とな

    った。

    大綱期間中の成果は下表のとおりであり、22年度末に49億3,145万円あった未処理

    欠損金は、28年度末には14億1,458万円まで減少したほか、病院改革プランに基づき

    借入した病院特例債についても、22年度末に18億6,190万円あった残高は27年度末ま

    でに償還を完了し、財務状況も改善しているところである。

    ◆ 総合水沢病院の主な財務指標 【単位:百万円】

    項目 H23 H24 H25 H26 H27 H28

    医業損失 337 178 155 283 376 557

    経常利益 327 486 511 157 47 132

    当年度純利益 689 851 878 439 424 143

    当年度未処理欠損金 4,243 3,392 2,513 1,982 1,557 1,415

    病院特例債年度末残高 1,495 1,126 754 378 0 0

    3

  • イ 奥州市土地開発公社

    平成28年度は、24年度に三セク債を借り入れ、同公社の長期借入金の代位弁済によ

    って市に引き継がれた土地について、財務部財産運用課において販売促進に努めた。

    28年度は、32件9,503平方メートルを売却処分し、2億256万円の収入を得た。定期

    償還の結果、三セク債の年度末残高は57億1,150万円に、三セク債の償還に充てる減

    債基金残高は7億322万円になった。

    24年10月末に三セク債を借入れした後の旧土地開発公社所有地の成果は下表のと

    おりであり、146件15億4,744万円を販売し、残地は宅地及びその他土地を合わせ262

    筆、14万1,543㎡に、三セク債はこれまでに29億4,850万円を償還し、28年度末残高

    は57億1,150万円になった。

    ◆ 旧土地開発公社所有地の販売実績 【単位:件、百万円】

    項目 H24 H25 H26 H27 H28 計

    宅地用等分譲地 件数 9 37 36 23 31 136

    販売額 62 237 233 142 196 870

    その他土地 件数 1 2 4 2 1 10

    販売額 26 362 178 105 7 677

    計 件数 10 39 40 25 32 146

    販売額 88 599 411 247 203 1,547

    三セク債年度末残高 8,444 8,011 6,578 6,145 5,712 -

    ウ 岩手県競馬組合

    平成28年度は、自場販売額が減少傾向にあるものの、ファンの裾野拡大、番組編成

    の工夫等によるインターネット販売額の拡大、複数場発売による広域委託販売額の確

    保等に取り組んだ結果、発売額は約264億円に達し、計画達成率100.6%、前年比約

    32億円増(+113.6%)と順調に推移した。また、収支状況についても、損益計算書

    における当期純利益が2億5,200万円となり、施設等整備基金及び財政調整基金に積

    み立てることができた。

    また、純利益が1億円を超えたことから、「新しい岩手県競馬組合改革計画におけ

    る元金返済ルール」に基づき、29年度中に1億円を超えた額の2分の1が構成団体(岩

    手県、奥州市及び盛岡市)に返済される見込みとなっている。

    大綱期間中の成果は次表のとおりであり、岩手競馬組合改革計画に基づき毎年度黒

    字経営を維持しているほか、22年度末に48億5,000万円あった本市の岩手競馬経営改

    善推進基金借入残高は、28年度末には35億円まで減少し、将来負担額を毎年圧縮し続

    けている。

    4

  • ◆ 岩手県競馬組合の主な財務指標 【単位:百万円】

    項目 H23 H24 H25 H26 H27

    発売収入 14,648 18,255 22,187 25,173 23,283

    その他収入 1,916 1,459 1,423 1,618 1,690

    収入計 16,564 19,714 23,610 26,791 24,973

    経常利益 124 98 67 103 107

    当期利益 83 87 52 88 92

    岩手競馬経営改善

    推進基金借入残高 4,625 4,400 4,175 3,950 3,725

    新市建設計画整備

    基金繰替運用残高 375 250 125 0 0

    ※ 28年度決算は29年11月公表予定につき未掲載。また、基金残高は本市分を表す。

    (2) 成果目標について

    実施計画では、改革の成果として目指す姿を明らかにするため、4つの成果目標(平

    成28年度は普通会計歳出規模を除く3項目)を掲げている。計画期間中の各成果の年度

    別数値目標及び実績は、次のとおりとなっている。

    ア 普通会計歳出規模

    歳出規模を抑えるという成果目標は、国の新たな政策等の影響を受け、実態に即し

    た指標ではなかったことから、実施計画の28年度分の1年延長に伴う再改訂版策定時

    に除外した。なお、28年度の歳出決算額は、596億2,622万円であった。

    計画期間中は、東日本大震災からの復興、子ども手当、子ども・子育て新制度等の

    制度改正、高齢化の進展等による介護給付費、生活保護費等の増加、新市建設計画を

    中心とした普通建設事業費の執行時期変更等のため、600億円前後の歳出規模で推移

    したところである。

    成果目標としては歳出規模500億円を下回ることができなかったにせよ、人口減少

    が本格化していく中にあって、29年3月公表の財政計画においても財政規模は今後

    徐々に縮小していく予測が立てられており、今後は、量より質に着目した形での指標

    管理が求められていく。

    その意味においては、新たな公会計制度として複式簿記を取り入れた財務指標が全

    国標準となる28年度分決算以降、より実態に即した財政状況の把握が可能となること

    から、市民に対する成果として分かり易い財政の公表が必要であろう。

    ◆ 普通会計歳出規模 【単位:百万円】

    項目 H23 H24 H25 H26 H27 H28 結果

    目標 61,900 67,500 56,400 51,400 49,800 H28より

    除外 実績 60,922 68,212 61,486 58,415 60,497

    イ 財政調整基金現在高

    28年度は約1億円を積み増し、目標を約11億8千万円上回ったが、これは、景気回

    5

  • 復等により実施計画時の財政計画比で市税が約13億1千万円多かったことが主な要

    因となっている。

    しかし、大綱改訂後の24年度以降は、同基金の取り崩しをせずに当初予算を組んで

    きたが、ここに来て28年度の当初予算からは、いよいよこれを取り崩さざるを得なく

    なっている。最新の長期財政見通しにおいても、今後もこの状況が続くと見込まれて

    おり、46年度には約11億円まで残高が落ち込む見通しである。

    一方で、財務省では、最近の地方公共団体における基金残高の積み増し傾向を問題

    視しており、地方財政に一定の余力があるかのような議論もなされている。健全な財

    政のためには、行財政改革を行いながらも基金を確保し、今後見込まれる社会保障、

    公共施設の更新等のほか、災害等の不測の事態に対応していかなければならない。こ

    の基金残高をもって地方財政規模の抑制を求められると、それは地方の実態を反映し

    ていない議論と言わざるを得ないため、国に働きかけていく必要がある。

    財政調整基金残高の適正規模には様々議論があるものの、一般的には最低でも標準

    財政規模の1割を維持できなければ、災害等の様々な突発的な事態や新たな行政課題

    にも対応できないと考えられている。28年度の本市の標準財政規模が約361億円であ

    ることを鑑みれば、その1割の36億円程度は維持しなければならないことになり、今

    後の財政運営において一つの指標となる。

    ◆ 財政調整基金現在高 【単位:百万円】

    項目 H23 H24 H25 H26 H27 H28 結果

    目標 3,800 4,600 5,000 6,200 7,000 8,000 達成

    実績 4,320 5,665 6,415 7,746 9,086 9,184

    ウ 地方債残高(臨時財政対策債除く)

    28年度は胆沢中学校整備事業等で前年度より地方債発行額が1億3,590万円増加し

    たものの、目標額を40億1,300万円下回り、達成となった。

    計画期間中は、24年度に三セク債86億6,000万円を新規発行したために、地方債残

    高が大幅に増加したものの、その後26年度に三セク債を10億円繰上償還するなどしな

    がら健全な財政運営に努めてきたことにより、残高の減少につながった。

    今後は、東日本大震災に伴う被災地の特例措置により10年間の延長となった旧合併

    特例債等の一般財源の持ち出しが少ない有利な起債を活用しながら、高度成長期以降

    に建設された公共施設の大量更新時代への備えを万全にし、次世代を担う市民の負担

    軽減を図っていかなければならない。

    経営改革プランでも特にこの点に着目し、プライマリーバランスの黒字を堅持する

    こと、人口減少社会にあっても地方債返済に係る市民一人当たりの負担が現在より増

    加しないようにすること、旧土地開発公社の財産処分の推進による三セク債の早期返

    済をすることを実施事業に掲げ、地方債残高の圧縮に努めていくこととしている。

    ◆ 普通会計地方債残高(臨時財政対策債除く) 【単位:百万円】

    項目 H23 H24 H25 H26 H27 H28 結果

    目標 60,000 68,900 67,900 63,800 59,000 58,700 達成

    実績 58,030 65,108 63,007 58,406 56,629 54,687

    6

  • エ 実質公債費比率

    28年度は前年度から0.3%減少し、16.0%となった。前述のとおり毎年度地方債残

    高を圧縮できているため、事業執行に占める公債費の割合も年々下がっている。

    計画期間前は、地方債の起債に際して岩手県知事の許可が必要となる18%以上であ

    ったため、18年度に策定した公債費負担適正化計画に基づき、速やかに18%を下回る

    必要があった。計画においても初年度の23年度にこれを達成する目標を掲げ、繰上償

    還等を行いながら、予定どおり目標を達成するに至った。

    ◆ 実質公債費比率 【単位:%】

    項目 H23 H24 H25 H26 H27 H28 結果

    目標 17.6 16.7 17.2 18.1 18.6 16.1 達成

    実績 17.8 17.0 16.8 16.7 16.3 16.0

    当面の目標は達成したものの、県内他市と比較しても本市の実質公債費比率は依然

    として高い状態にある。比較できる直近の27年度決算に基づき算出された同比率を、

    もう一つの重要な指標である将来負担比率とのクロス表で表すと、下のグラフのとお

    りとなる。

    県内14市平均値を中心にして見た場合、当市は右上に位置し、現在も、将来にわた

    っても比率が高くなっている。他市においても財政健全化に向けた取組が行われてい

    ることもあり、全体的に財政状況が改善しているため、当市が改善しても平均値から

    は遠いままとなっている。

    実質公債費比率の一般的に理想とされる数値について特段の定めはないものの、

    18%以上からは許可団体に、25%以上からは事業によって起債が制限されるため、

    18%に達することのない財政運営は必須であり、また、公債費という義務的経費の比

    率が高いということは、財政の硬直化に直結することにもなる。今後ともでき得る限

    り逓減を図っていかなければならない。

    7

  • (3) 実施項目について

    実施計画における102項目の取組状況は前述のとおりであり、完了又は結論に至った

    ものは90項目であった。

    また、平成28年度までに未完了であった12項目の未完了理由等は、以下のとおりであ

    り、事務事業・公の施設の見直しの計画にも掲げて取り組んでいるものがほとんどであ

    る。したがって、今後も取り組むべきこれら項目については、既に経営改革プランの実

    施事業にも明記しており、引き続き実施完了に向け努めていく。

    ◆ 未完了項目の状況

    項目 未完了の理由等

    汚水処理使用料の見直し 下水道事業及び農業集落排水事業を平成32年4

    月から公営企業法全部適用とし、この際に使用料の

    見直しを行うため、計画期間中の見直しを見送った。

    なお、29年4月に都市整備部下水道課下水道法適化

    準備室を設置し、法適化移行に向けた準備をしてい

    るほか、経営改革プランにおいて継続実施する。

    繰出金の見直し

    各バス事業の整理 コミュニティバスと患者輸送バスの一元化を目標

    に掲げたが、それぞれのバスの運行を見直すにとど

    まった。なお、患者輸送バスの見直しについては、経

    営改革プランにおいて継続実施する。

    図書館の効率的な運営 図書館機能を中央館、地域館として役割分担を図

    ろうとしたものであったが、具体案の策定には至ら

    ず、経営改革プランにおいて継続実施する。

    前沢温泉保養交流館の運営の見直し 民間経営手法活用の可能性を把握するため、市場

    調査等を行う必要があり、期限を延長して取組中で

    ある。経営改革プランにおいて継続実施する。

    温泉保養施設ひめかゆの運営の見直

    国民宿舎衣川荘の運営の見直し

    衣川いきいき交流館(国見平温泉)の

    運営の見直し

    衣川高齢者コミュニティセンター(黒

    滝温泉)の運営の見直し

    奥州市越路スキー場の運営の見直し

    ひめかゆ健康の森(ひめかゆスキー

    場)の運営の見直し

    国見平スキー場の運営の見直し

    (4) 効果額

    各実施項目の効果額は、別紙年度別効果額一覧表(18ページ)のとおりである。一部

    達成率が100%を下回った年度もあったが、実施計画期間を通じた効果は次表のとおり

    であり、当初計画ベースで効果額93億4,122万円、達成率100.1%、旧土地開発公社分

    市有地販売額を含む改訂計画ベースで効果額108億8,867万円、達成率110.7%となった。

    8

  • ◆ 実施計画期間効果額 【単位:百万円・%】

    項目 H23 H24 H25 H26 H27 H28 計

    当初計画効果額(旧土地開発公社販売額含まず)

    計画額 398 1,254 1,621 1,977 2,210 1,876 9,334

    実績額 469 1,270 1,581 1,815 2,051 2,155 9,341

    達成率 117.9 101.2 97.6 91.8 92.8 114.9 100.1

    改訂計画効果額(旧土地開発公社販売額含む)

    計画額 398 1,354 1,721 2,077 2,310 1,976 9,834

    実績額 469 1,351 2,187 2,226 2,297 2,358 10,889

    達成率 117.9 99.7 127.1 107.2 99.5 119.4 110.7

    平成28年度の効果額については、当初計画ベースで効果額21億5,592万円、達成率

    114.9%、旧土地開発公社分市有地販売額を含めた改訂計画ベースで効果額23億5,848

    万円、達成率119.4%と、いずれも計画額を上回る結果となった。

    計画を上回った主な項目は、「負担金及び補助金の見直し」では、24年度から削減し

    ている一部負担金及び補助金について、この間さらに事務事業の見直しを図り、農地流

    動化助成金等の一定の成果が達成されたものについて統廃合を行うなどし、計画比で1

    億1,210万円上回った。また、「職員数の削減」については、退職者の一部不補充及び

    早期退職者が出たことにより、28年4月1日時点で前年度比25人減の1,122人となり、

    計画比で7,523万円上回った。

    一方、28年度において計画を大きく下回った項目はなかったものの、実施期間中を通

    じてみると、「市単独事業による扶助費の見直し」が人口プロジェクトとして新たな総

    合計画で推進する事業となったことから1億8,876万円が、「繰出金の見直し」が下水

    道事業及び農業集落排水事業の32年度からの公営企業会計移行に伴う見直し時期の変

    更から2億2,981万円が、それぞれ全く効果額を生み出せなかった。

    計画期間中の各取組項目を人件費、事務事業・公の施設等の見直し、歳入確保対策の

    分野別区分でその効果額を見ると、以下のとおりとなる。

    ◆ 分野別区分の行財政改革効果額(改訂計画ベース) 【単位:百万円】

    区分 H23 H24 H25 H26 H27 H28 計

    人件費 309 761 1,022 1,198 1,416 1,339 6,044 事務事業・

    公の施設等 1 240 265 306 313 439 1,563

    歳入確保対策 159 358 893 722 569 580 3,281 計 469 1,358 2,180 2,226 2,297 2,358 10,889

    実に効果額全体の55.5%が人件費の削減によるもので、その中でも「職員数の削減」

    では期間中に157人を削減し、42億5,439万円を、「一般職の給与見直し」では4年3

    箇月にわたる独自給与削減により、13億4,671万円をそれぞれ生み出した。

    また、事務事業・公の施設等の見直しについては、「負担金及び補助金の見直し」で

    各交付団体の協力をいただきながら、24年度当初予算から15%の削減を実施し、9億

    6,125万円の効果をあげている。

    最後に、健全財政を考える上で最も基礎となる歳入の確保対策については、「市税の

    9

  • 収納率向上対策」において21年度に97.9%まで落ち込んだ収納率が、27年度以降2年

    連続で98.9%まで改善したこともあり、9億1,921万円の効果を生み出したほか、「土

    地開発公社に先行取得依頼した土地の売却促進」では、概ね土地開発公社解散時に策定

    した処分計画どおりに宅地販売が進み、15億4,744万円の効果をあげている。

    4 課題

    平成29年3月に策定した38年度までの奥州市総合計画では、本市が目指すべき都市像を

    「地域の個性がひかり輝く自治と協働のまち」と位置付け、その実現のための2大戦略プ

    ロジェクトとして、「人口プロジェクト」及び「ILCプロジェクト」を掲げた。

    これは、奥州市人口ビジョンで想定する72年(2060年)人口8万人以上を実現するた

    めの本市の生命線となる計画であり、そこに描かれた産業の創出、結婚支援・子育て環境

    ナンバーワン、奥州ファンの開拓、地域愛・個性豊かな地域社会の実現は、もう一つのI

    LCプロジェクトの実現で一層の可能性を広げるものである。何としても完遂しなければ

    ならない大きな課題である。

    一方で、財源の方に目を向けてみると、今般示された29年度の普通交付税の算定結果は、

    前年比8億1,904万円減の176億369万円となり、普通交付税の振替である臨時財政対策債

    を含めた実質的な振替前普通交付税額についても、前年比7億7,100万円減の193億3,829

    万円となった。これは最新の財政計画から見ても約7億6,100万円少ない結果となってお

    り、合併特例措置の予想以上の削減が現実のものとなっている。合併時の新市建設計画で

    も危ぶまれていた財政規模の縮小にいよいよ直面する事態となったことを示す歴然たる事

    実である。

    今回の大綱による実施計画では、12項目が経営改革プランに引き継がれた。事務事業・

    公の施設の見直しについても、重複するこの12項目を除き49項目が経営改革プランへと引

    き継がれている。本市歳入の実に3分の1を占める地方交付税の大幅な縮小は、これ以上

    の行財政改革の先送りが許されないという事実を突きつけるものであり、29年度から着手

    した経営改革プランにおいても常にローリング方式で内容を見直しながら、刻々と変わる

    財政状況に適時適切に対応する必要がある。

    このため、経営改革プランでは、より経営へと視点をシフトし、各事業が市民と行政と

    によってしっかりと評価され、その評価に基づき次の政策へつなげられるようなPDCA

    サイクルを実現していきたい。この点について、行政評価自体従来から行われていたもの

    の、それは行政のみの評価で終始したため、今後は市民目線での評価を充実し、真の評価

    制度へ、不断の行財政改革が実行できる体制へと生まれ変わる必要がある。

    人口の減少は地域の衰退を招き、ひいては財政規模の縮小につながっていく。同時にそ

    れは、行政の守備範囲にも限界をもたらす。行政が全てを担う時代でなくなった以上、行

    政が真に守るべきものは何かを常に見極めなければならない。そして、公民連携による協

    働のまちづくりが浸透していく中で、次世代に安全・安心で持続可能な行政運営を引き継

    ぐことができるよう、現世代の我々が、責任をもって行政経営改革に取り組んでいかなけ

    ればならない。

    10

  • 【資料】奥州市の財政状況の推移

    1 普通会計決算の推移

    (1) 普通会計歳入決算の推移

    普通会計の歳入決算の推移は次のとおりである。平成24年度は三セク債86億6,000万

    円を借り入れした影響から、奥州市誕生後、最大規模の決算額となった。また、下表は

    市税のうち現年課税分の収納率を表しているが、コールセンターの設置、市税徴収員の

    配置、夜間の納付相談等の取組成果により、収納率は改善を続けている。

    38 27 26 25 25 24 22 22 23 32 30

    32 39 38 39 45 49 54 45 4856 52

    11248 51 56 62 53

    158

    70 5064 61

    36

    43 4381 61 72

    58

    9068

    73 79

    200

    202 224246

    218

    212

    209205 203

    90

    62 61

    48 4848

    55

    5567

    53 47

    117

    133 134125 123

    127

    125

    126129

    127 130

    198

    207

    0

    100

    200

    300

    400

    500

    600

    700

    800

    H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 年度

    億円

    市税

    諸収入

    地方交付税

    国庫支出金

    市債

    県支出金

    その他

    市税収納率の推移

    98.9

    98.398.2

    98.097.9

    98.1

    98.3

    98.5

    98.798.8

    98.9

    97.5

    98.0

    98.5

    99.0

    99.5

    H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 年度

    632

    550 553 576 588

    619

    690

    620 594 610 602

    11

  • (2) 普通交付税の推移

    普通交付税は、平成20年に起きたリーマンショック後の地方経済対策、民主党への政

    権交代による地方の自由度を高める施策により一時200億円を超えたものの、以降は減

    少を続けている。

    本市は、市町村合併による支援措置として、合併後10年間は本来交付される額よりも

    多く交付されているが、28年度からは、この10年経過による普通交付税額の段階的縮小

    が開始されており、合併時点では想定されなかった財政需要を算定に反映する新たな支

    援策により減額幅は緩和されているものの、合併15年後に当たる33年度には合併特例措

    置額の3割程度が減額される見込みである。

    当然ながらこの歳入の減少に備え、歳出も減少させていかなければならない。経営改

    革プランの計画は、まさにこの33年度を終期として取り組まれており、この成果の如何

    が今後の財政運営に大きな影響を及ぼすと言っても過言ではない。

    176

    184188191195

    206206

    186181182

    190198

    150160170180190200210220

    H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 年度

    億円

    (3) 普通会計歳出決算(性質別)の推移

    定員適正化計画に基づき、合併時1,458人であった職員数は、平成29年4月1日現在

    で1,110人まで減少しており、人件費は着実に減少しているものの、高齢化や子ども・

    子育て新制度の開始に伴い、これをはるかに上回るペースで扶助費が増加している。

    50 40 48 31 48 64 53 54 40 40 28

    61 62 63 69 6771 77 71 72 75 78

    14265 66 63 71

    76 69 71 74 71 66

    68

    67 70 9476

    80167

    76 71 88 88

    56

    58 5165 52

    61

    64

    8562

    77 71

    95

    93 9289 85

    83

    77

    7573

    73 71

    89

    95 9188 95

    85

    83

    8993

    81 85

    61

    65 6884

    89

    92

    9499 100 109

    64

    0

    100

    200

    300

    400

    500

    600

    700

    800

    H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 年度

    億円

    扶助費

    公債費

    人件費

    普通建設事業費

    補助費等

    繰出金

    物件費

    その他

    622

    544 546

    567 578 609

    682

    615 584 605 596

    12

  • 2 市債残高の推移

    (1) 市債残高の推移

    ① 全会計

    平成24年度に一般会計で三セク債86億6,000万円を借入したため、一度市債残高が

    増加したが、その後再び減少に転じ、現在は、三セク債借入前より残高が減少してい

    る。

    市債残高の推移(全会計)

    878 847 822 802 782 762 848 840 805 795 778

    530 535 534 530 522 514505 497 488 442 385

    125 121 135 131 125 119112 106 99 131 174

    0

    500

    1000

    1500

    H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 年度

    億円

    企業会計

    特別会計

    一般会計

    ② 一般会計

    一般会計の市債残高の内容を見ると、普通交付税の振替として発行している臨時財

    政対策債が増加している。国に普通交付税全額を支払う余力がないために、地方が一

    時的に借金をさせられている状態であり、後年度全額が普通交付税の算定対象となる

    ことから、実施計画ではこれを除いた残高で成果指標としていた。なお、合併後は普

    通交付税上の財政措置が有利な合併特例債を活用して普通建設事業を行っているため、

    全体に占める合併特例債の割合が増え、その他の起債が減っている。

    市債残高の推移(一般会計)

    108 119 127 142166 182 197 209 221

    229 23227 4567 90

    112 126153 174

    186 205223

    743 683 628 570 504454

    498 457 398 361 323

    0

    100

    200

    300

    400

    500

    600

    700

    800

    900

    H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 年度

    億円

    その他債

    合併特例債

    臨時財政対策債

    1,533 1,503 1,491 1,463 1,429 1,395

    878 847 822 802 782 762

    1,465

    848

    1,443

    840

    1,392

    805

    1,368

    795 778

    1,337

    13

  • ③ 1人あたりの市債残高推移(一般会計)

    一般会計の市債残高は、平成18年度末から28年度末までの10年間で約100億円減少

    したが、市民1人あたりに換算すると、人口減少の影響で、約2.5万円の減少にとどま

    っている。経営改革プランでは、将来世代の負担を増やさないため、1人当たりの残

    高を増やさないことを一つの成果指標とし、起債残高の管理を行っていく。

    1人あたりの市債残高推移(一般会計)

    67.665.7

    64.3 63.2 62.2 61.2

    66.2 65.9 65.168.368.3

    50

    55

    60

    65

    70

    75

    H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 年度

    万円

    ※ 人口は、各年度の年度末の住民基本台帳人口による。

    (2) プライマリーバランスの推移(一般会計)

    プライマリーバランスとは、市債発行額を除いた歳入決算額から元金償還額を除いた

    歳出決算額を差し引いたもので、その年の支出を借金以外の収入でやりくりできている

    かを示す指標である。本市では、平成18年度に岩手競馬経営改善推進事業債を、24年度

    には三セク債及び国のほ場整備事業の市負担金分の合併特例債をそれぞれ借り入れたた

    め、市債発行額が一時的に増額し、プライマリーバランスは赤字となったが、それ以外

    では黒字を維持している。

    0

    20

    40

    60

    80

    100

    120

    140

    160

    180

    H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 年度

    元金償還と借入額

    700

    720

    740

    760

    780

    800

    820

    840

    860

    880

    900

    市債残高

    元金償還額

    借入額

    市債残高

    億円 億円

    14

  • 3 基金残高の推移

    基金とは、市の貯金に当たり、財政調整基金、減債基金及びその他の特定目的のための

    基金があるが、調整財源として活用できるのは財政調整基金及び減債基金である。この2

    つの基金の残高の推移は次のとおりであり、長期財政見通しに基づき将来予測される財源

    不足に備えるため、平成22年度以降は両基金とも大きく積み増している。

    財政調整基金・減債基金残高推移

    7 6 5 924

    4357 64

    7791 92

    8 6 89

    11

    15

    2124

    20

    25 25

    0102030405060708090

    100110120

    H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 年度

    億円

    減債基金

    財政調整基金

    4 主な財政指標の推移

    平成18年度から28年度までの主な財政指標の推移は次のとおりである。県内市町村平均

    及び類似団体平均と比較している。

    (1) 財政力指数

    財政力指数とは、都道府県や市町村の財政力の強弱を表す指数で、1に近いあるいは

    1を超えるほど財源に余裕があるといえる。本市は横ばいで推移しているが、類似団体

    平均は人口減少により類似団体構成数が大幅に減少したため、平成27年度から数値が大

    きく減少した。

    0.420.410.410.400.390.400.43

    0.410.390.43 0.42

    0.340.330.320.320.320.34 0.340.35

    0.330.35

    0.71

    0.50

    0.72

    0.710.700.68

    0.740.740.710.71

    0.3

    0.4

    0.5

    0.6

    0.7

    0.8

    H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 年度

    奥州市

    県内市町村平均

    類似団体平均

    15

  • (2) 経常収支比率

    経常収支比率とは、毎年継続的に収入されるお金に対して、人件費、扶助費、公債費、

    施設の維持管理費など節減することが困難な経常的経費が占める割合である。この比率

    が高いほど、新しいサービスを行うための余裕がないことを示す。

    91.692.7

    89.388.5

    90.788.7

    94.3

    85.5

    87.2

    91.090.8

    88.2

    81.7

    86.8

    87.2

    86.2

    89.5

    85.1

    89.886.5

    88.0

    87.7

    86.5

    84.4 85.7

    86.087.786.3

    87.8

    85.0

    88.0

    80

    85

    90

    95

    H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 年度

    奥州市

    県内市町村平均

    類似団体平均

    (3) 実質公債費比率

    実質公債費比率とは、標準的な収入(一般財源)のうち、公債費に充てたものの占め

    る割合である。この場合の公債費には、一般会計での借金だけでなく、公営企業の借金

    の返済のために一般会計が負担した繰出金等も含まれる。18%以上になると、市債を借

    り入れする場合に県知事の許可を受けなければならず、18%という比率は健全財政の目

    安となるものである。平成23年度から18%を下回って以降、比率は徐々に下がっており、

    今後も公債費を抑制しながら、健全財政に努めていく。

    16.016.316.716.8

    17.017.8

    21.821.4 19.920.7

    20.0

    11.210.7

    12.612.1

    13.414.3

    16.0

    17.017.417.8

    9.3

    12.9

    15.6

    12.0

    10.210.7

    11.6

    13.413.513.9

    8

    10

    12

    14

    16

    18

    20

    22

    H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 年度

    奥州市

    県内市町村平均

    類似団体平均

    16

  • (4) 将来負担比率

    将来負担比率とは、一般会計等で将来負担すべき債務が、標準的な収入(一般財源)

    に対してどれくらいあるかを示すものである。この場合の債務には、一般会計での借金

    (市債残高)だけでなく、公営企業の借金の返済のために一般会計が将来負担すること

    になる繰出金、職員が将来退職する際に支払うことになる退職手当等も含まれる。プラ

    イマリーバランスを堅持して市債残高を減らしたこと、財政調整基金、減債基金等の積

    立額が増加したことなどによって、比率は下がっている。

    111.4121.5

    135.6

    152.8

    179.2

    206.4

    166.6168.0

    205.9197.2

    144.7

    116.4

    51.351.553.6

    128.7

    99.4

    61.776.2

    66.167.176.9

    116.7

    78.388.4

    105.8

    116.7

    89.1

    50

    100

    150

    200

    H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 年度

    奥州市

    県内市町村平均

    類似団体平均

    ※ 将来負担比率の公表は平成19年度からとなっている。

    17

  • 別紙 第2次奥州市行財政改革大綱実施計画(再改訂版)

    年度別効果額一覧表

    H23 H24 H25 H26 H27 H28 計

    930 1,860 1,860 1,860 1,860 8,3700 2,799 5,731 2,509 2,126 13,165

    2,640 2,640 2,640 7,92013,242 11,125 11,110 35,477

    44,750 44,750 44,750 44,750 44,750 44,750 268,50036,797 102,476 49,655 28,723 51,308 66,096 335,05523,800 23,800 23,800 23,800 23,800 23,800 142,80026,143 29,505 46,124 42,288 40,826 43,306 228,192

    600 1,200 1,200 1,200 4,20042 397 1,041 857 856 3,193

    500 500 700 700 2,4000 0 0 0 0

    0 37,183 75,104 138,549 209,155 182,237 642,22878,251 115,287 162,715 180,972 183,487 198,497 919,2091,902 1,966 2,289 2,257 2,227 1,523 12,1641,139 1,173 1,541 1,023 -1,406 -1,825 1,645

    0 0 0 0 0 0 0299 0 1,316 -408 -307 1,772 2,672346 952 1,558 1,558 1,558 353 6,325-211 201 -1,631 -1,034 185 3,189 6991,032 1,799 2,533 3,241 3,703 9,648 21,9563,504 4,228 7,694 9,747 8,716 7,107 40,996266 273 276 282 287 268 1,652

    2,489 2,456 3,654 3,977 3,388 4,075 20,039103 108 110 119 128 139 707-29 69 15 -6 -87 -40 -7817 17 17 17 17 16 101112 127 156 143 126 146 810192 195 195 196 195 200 1,173

    1,256 1,123 1,081 1,052 857 1,062 6,4317,807 9,069 10,316 10,288 10,280 12,761 60,52110,572 11,371 14,851 14,664 18,323 32,582 102,3631,731 2,511 3,441 3,190 2,977 3,382 17,232-400 1,651 2,136 7,190 300 8,785 19,6621,254 1,218 1,889 1,838 1,862 1,794 9,855-548 -375 1,784 2,326 1,924 -1,134 3,977

    77,605 329,933 323,390 316,536 310,305 - 1,357,76961,274 322,983 313,115 303,397 345,938 - 1,346,707185 965 965 965 965 965 5,010185 965 1,020 650 985 964 4,769

    No. 実施項目名効果額(千円)  (上段:計画額、下段:実績額)

    1 各種使用料等の見直し

    2 検(健)診自己負担金の見直し

    3 未利用財産の売却

    4 未利用財産の貸付

    5 広告収入の確保

    6 自動販売機設置における入札制の導入

    7 市税の収納率向上対策

    8 保育所保育料の収納率向上対策

    9 介護保険料の収納率向上対策

    10 後期高齢者医療保険料の収納率向上対策

    11 市営住宅使用料の収納率向上対策

    12 下水道使用料の収納率向上対策

    13 浄化槽使用料の収納率向上対策

    14 汚水処理施設使用料の収納率向上対策

    15 農業集落排水施設使用料の収納率向上対策

    16 水道料金の収納率向上対策

    17 医療未収金の収納率向上対策

    18 奨学金返還金の収納率向上対策

    19 一般職の給与見直し

    20 特別職の給与見直し

    18

  • 別紙 第2次奥州市行財政改革大綱実施計画(再改訂版)

    年度別効果額一覧表

    H23 H24 H25 H26 H27 H28 計No. 実施項目名

    効果額(千円)  (上段:計画額、下段:実績額)

    21,432 83,520 81,864 80,129 78,552 35,256 380,75317,687 44,741 43,826 42,280 40,815 32,923 222,272

    73,645 73,645 73,645 73,645 294,58054,279 39,529 37,951 84,399 216,158

    213,971 381,791 574,784 759,386 927,206 1,145,372 4,002,510229,410 391,947 609,835 812,526 990,077 1,220,599 4,254,3941,476 178,678 178,678 178,678 178,678 178,678 894,866967 121,174 91,789 144,968 70,497 172,769 602,164

    63,503 62,922 62,334 - 188,7590 0 0 - 0

    154,460 154,460 154,460 154,460 154,460 772,300118,583 172,825 161,137 242,146 266,556 961,247

    113,637 116,168 - 229,8050 0 - 0

    397,869 1,254,118 1,620,527 1,976,643 2,209,652 1,875,647 9,334,456468,897 1,269,727 1,580,976 1,815,158 2,050,540 2,155,920 9,341,218117.9% 101.2% 97.6% 91.8% 92.8% 114.9% 100.1%

    100,000 100,000 100,000 100,000 100,000 500,00088,263 598,959 411,089 246,575 202,557 1,547,443

    397,869 1,354,118 1,720,527 2,076,643 2,309,652 1,975,647 9,834,456468,897 1,357,990 2,179,935 2,226,247 2,297,115 2,358,477 10,888,661117.9% 100.3% 126.7% 107.2% 99.5% 119.4% 110.7%

    21 各種職員手当の見直し

    23 職員数の削減

    25 市単独事業による扶助費の見直し

    22 その他特別職、嘱託報酬の見直し

    27 繰出金の見直し

    24 物件費の削減

    達成率

    26 負担金及び補助金の見直し

    土地開発公社に先行取得依頼した土地の売却促進28

    計(旧公社含み)

    達成率(旧公社含み)

    19

  • 第2次奥州市行財政改革大綱実施計画 平成28年度取組結果及び実施計画期間内取組総括一覧表 平成27年8月17日全員協議会資料 総務企画部

    H28計画 H28実績H23-H28計画

    H23-H28実績

    A1 歳入の確保

    税負担基準の見直し

     市民の税負担基準の見直し等による財源の確保について検討する。

    各種使用料等の見直し

     施設使用料及び減免のあり方を統一する方向で見直す。

    各種手数料の見直し

     各種手数料の見直しを進め、可能なものから実施する。

    検(健)診自己負担金の見直し

     がん検診等の自己負担金について、生保・市民税非課税世帯を除く70歳以上の者も有料とする。

    汚水処理使用料の見直し

     下水道、農業集落排水、市営浄化槽及び汚水処理施設使用料について、住民負担のあり方を含めて適切な使用料に見直す。

    未利用財産の売却

     売却可能な未利用財産について積極的に売却を図る。

    未利用財産の貸付

     貸付可能な未利用財産について積極的に貸付を図る。

    広告収入の確保

     ネーミングライツ(施設命名権)の導入、市封筒への広告掲載など、更なる広告収入の確保を図る。

    自動販売機設置における入札制の導入

     公の施設に設置する自動販売機の取扱いについて統一した基準を作り使用料を徴収するとともに、入札制の導入について検討のうえ可能なところから実施する。

    土地開発公社に先行取得依頼した土地の売却促進

     平成24年度の解散前は土地開発公社が直接売却を進めることとし、公社を解散した後は、活用が決まっていない土地の事業計画の見直しを進めながら、民間のノウハウも活用して売却を進める。

    市税の収納率向上対策

     一斉訪問催告、市税コールセンターによる電話催告及び納税相談等を行うとともに、特別徴収の推進の取組を実施する。平成28年度の現年分収納率を97.50%、滞納繰越分収納率を24.00%とする。

    完了

    完了

    完了

    完了

    完了

    完了

    実施状況

    完了

    完了

    完了

    完了

    未完了

     平成25年度に改正見送りとの結論に至ったため、関係条例規則の改正は行わなかったが、他市の改定の動向を注視しながら、引き続き検討を続けることとする。

     平成25年度に事務に要する経費や県内他市の水準などを材料に検討を進めたが、増額すべき理由がなく、改正は見送ることとした。

    44,750 66,096

     貸付可能な未利用財産について情報提供に努め、貸付を実施した結果、計画を19,506千円上回る実績をあげることができた。

     期間中の計画を85,392千円上回る成果を上げた。 引き続き未利用財産の有効活用に努めるとともに、現在貸付している財産も含め、最終的な処分や活用方法を検討しなければならない。

     売却可能な未利用財産について情報提供に努め、公売を実施した結果、計画を21,346千円上回る実績をあげることができた。

    期間中の計画を66,555千円上回る成果を上げた。 引き続き未利用財産の売却に努める一方で、行政財産等の廃止に伴い普通財産が増加していることから、その処分や活用方法が課題である。

    100,000

     第2次行財政改革大綱実施計画及び事務事業・公の施設の見直しによる行財政改革を優先しているため、税負担基準の具体的な見直し行わないこととした。

     市民負担の増加は極力抑制すべきであり、行財政改革実施計画及び財政健全化の進捗状況を見極めたうえで検討する。

     使用料改定及び減免基準見直しについては、平成25年4月から施行し、集会施設及びスポーツ施設の使用料収入は、24年度対比で2,126千円の増収となった。

     平成25年4月の使用料改定及び減免基準見直しを維持しており、集会施設及びスポーツ施設の使用料収入は、個々の施設で増減はあるものの全体としては実績が多くなっており、計画を達成することができた。 なお、29年度から公共施設等総合管理計画の個別計画策定を進めており、その中で施設の評価を行うことから、全体的な受益と負担のあり方や、必要に応じて各種使用料等も検討していく。

     設置の経緯等の事情により統一的な取扱いが難しいため、今後新規設置する自動販売機に係る基準策定の可能性について検討していく。

    700

    1,860

     引き続き70歳以上の方からの自己負担金を徴収した。

     がん検診等の自己負担金について、生保・市民税非課税世帯を除く70歳以上の方からも徴収したが、著しい受診率の低下は見られなかったことから、今後も継続して取り組むこととする。

    23,800

     引き続き市役所及び江刺総合支所の市政情報モニターを設置し、庁舎案内版及び市封筒への広告を掲載したことにより、行政財産使用料、広告枠売却代金等の歳入増加が図られた。

     ネーミングライツについては、県や県内市町村の状況を調査した結果、広告主の確保が困難と見込まれることから導入を見送ったため、広告枠売却代金の目標は達成できなかった。 今後、新たな広告収入媒体の可能性について検討していく。

    1,200

     設置の経緯、取扱い等が多種多様なため、入札制度の導入は見送ることとした。なお、庁舎に設置する自動販売機については、使用料等の算定方法を統一して運用している。

    198,497

     現年分98.18%、滞納繰越分22.57% コールセンターによる電話催告及び訪問催告を実施した。また、債権・不動産の差押・換価、不動産の公売、インターネット公売等を実施し、目標を上回ることができた。

     計画の着実な実施のほか、景気回復の影響もあり、目標を達成した。 滞納額の高額化及び慢性化が更なる納税意識の低下につながる一因であることから、未納市税等の催告を早期に、繰り返し実施する必要がある。

    182,237

    A113-04

    A113-05

     住宅分譲地は、目標20区画に対し31区画196,010千円を販売した。当初、販売価格を見直し、分譲促進補助金を廃止する予定であったが、現在の販売内容の継続が有効であると判断し、販売価格の見直しはせず、分譲促進補助金の運用を継続することとした。

     住宅用分譲地の販売は、民間における土地の供給状況等の影響を受けるため、日頃の住宅メーカーとの情報交換等により、販売の促進に努めていく。その他の土地については、都市計画道路の計画見直し等状況の変化に応じ、売却に向けた具体的な内容を整理していく。

    H28取組内容・結果第2次行財政改革大綱実施計画取組結果総括

    A111-01

    No. 実施項目名・実施内容

    A112-01

    A113-01

    A112-03

    A112-02

    A121-01

    A112-04

    A113-02

    A113-03

     下水道事業法適化計画に基づき、平成32年度に使用料の見直しを行うこととし、引き続き行政経営改革プランにおいて継続事業に位置付けたほか、29年4月の都市整備部下水道課下水道法適化準備室設置を決定し、法適化移行に向けて体制を整備した。

     汚水処理使用料については、平成24年度に庁内協議したものの、26年度の見直しは困難とした。見直しに当たっては、繰出基準について十分な協議が必要となる。 今後は行政経営改革プラン実施事業として取り組むことになるが、公営企業会計の移行によって、経営分析をより的確に行い、経営戦略の中で適切な使用料を設定する方向で進める。

    202,557

    43,306

    856

    0

    500,000 1,547,443

    2,126

    11,110

    919,209642,228

    7,920 35,477

    行財政効果額(千円)

    3,1934,200

    02,400

    2,640

    228,192142,800

    335,055268,500

    8,370 13,165

    20

  • 第2次奥州市行財政改革大綱実施計画 平成28年度取組結果及び実施計画期間内取組総括一覧表 平成27年8月17日全員協議会資料 総務企画部

    H28計画 H28実績H23-H28計画

    H23-H28実績

    実施状況

    H28取組内容・結果第2次行財政改革大綱実施計画取組結果総括

    No. 実施項目名・実施内容

    行財政効果額(千円)

    保育所保育料の収納率向上対策

     催告書の送付、個別納入計画等の納付相談及び児童手当窓口払い等を実施する。平成28年度における現年分収納率を98.75%とし、滞納繰越分収納率を25.30%とする。

    介護保険料の収納率向上対策

     徴収担当職員の配置により現年分の収納率低下傾向に歯止めをかけるとともに、滞納者の生活実情の把握等による適切な個別対応に努める。平成28年度の現年分収納率を99.30%、滞納繰越分収納率を22.00%とする。

    後期高齢者医療保険料の収納率向上対策

     納付相談等の実施に加え、生活水準や保有資産を把握したうえでの差し押さえ等の実施を検討する。平成28年度における現年分収納率を99.70%とし、滞納繰越分収納率を50.00%とする。

    市営住宅使用料の収納率向上対策

     催告書等の送付、電話による督促、臨戸訪問等により納入促進を図る。また、高額滞納者に対しては法的措置を検討する。平成28年度における現年度分収納率を97.00%とし、滞納繰越分収納率を17.00%とする。

    下水道使用料の収納率向上対策

     水道部と連携した徴収を継続するとともに、自家水道使用者の滞納対策を実施する。各年度の現年分の収納率を98.97%以上、滞納繰越分収納率を50.74%以上とする。

    浄化槽使用料の収納率向上対策

     水道部と連携した徴収を継続するとともに、自家水道使用者の滞納対策を実施する。各年度の現年分の収納率を99.81%以上、滞納繰越分収納率を92.23%以上とする。

    汚水処理施設使用料の収納率向上対策

     水道部と連携した徴収を継続するとともに、自家水道使用者の滞納対策を実施する。各年度の現年分の収納率を98.90%以上、滞納繰越分収納率を42.14%以上とする。

    農業集落排水施設使用料の収納率向上対策

     水道部と連携した徴収を継続するとともに、自家水道使用者の滞納対策を実施する。各年度の現年分の収納率を99.10%以上、滞納繰越分収納率を36.68%以上とする。

    水道料金の収納率向上対策

     滞納者に対して督促状の送付及び電話催告を実施し納付の意識付けを行なうとともに、長期滞納者に対しては、定期的に給水停止処分を実施する。平成28年度における現年分収納率を97.70%、滞納繰越分収納率を73.50%とする。

    1,173 6,431

    21,956 40,996

    1,652 20,039

    707 -78

    101 810

    2,6720

    完了

    完了

    完了

    完了

    完了

    完了

    完了

    完了

    完了

     現年分98.15%、滞納繰越分84.81% 計画的な督促状の発送、給水停止予告書発送及び給水停止措置を行い、現年分、滞納繰越分とも収納率、効果額の目標を上回り、滞納額が減少した。

     収納率は、現年、滞納繰越分ともに増加し、包括業務委託による効果が表れている。引き続き、計画的な未収金の回収を行い、高い収納率の維持に努める。

    12,761 32,582

     現年分99.70%、滞納繰越分89.44% 水道部と連携した徴収並びに滞納者への電話及び訪問による催告を実施した。現年分、滞納繰越分とも収納率、効果額の目標を上回り、高水準に達している収納率を維持できた。

     現年分、滞納繰越分とも収納率及び効果額の目標を上回り、高水準に達している。水道部への使用料徴収事務委託による効果が表れており、引き続き委託による高い収納率の維持に努める。

    16 146

     現年分99.55%、滞納繰越分57.84% 水道部と連携した徴収並びに滞納者への電話及び訪問による催告を実施した。現年分、滞納繰越分とも収納率、効果額の目標を上回り、高水準に達している収納率を維持できた。

     現年分、滞納繰越分とも収納率及び効果額の目標を上回り、高水準に達している。水道部への使用料徴収事務委託による効果が表れており、引き続き委託による高い収納率の維持に努める。

    200 1,062

    268 4,075

     現年分99.80%、滞納繰越分85.24% 水道部と連携した徴収並びに滞納者への電話及び訪問による催告を実施した。収納率及び効果額が目標を下回ったが、他事業と比較しても高水準に達している現年分収納率を維持できた。

     現年分、滞納繰越分とも高水準に達している。水道部への使用料徴収事務委託による効果が表れており、引き続き委託による高い収納率の維持に努める。

    139 -40

    353 3,189

     現年分95.45%、滞納繰越分15.57% 催告書等の送付、電話による催促及び臨戸訪問を継続して実施したが、現年分、滞納繰越分とも目標額を上回ることができなかった。 なお、平成28年度は、委任弁護士を通じ、支払督促、民事調停、訴訟及び強制執行を各1件行い、一定の成果を上げることができた。

     市営住宅では、失業や収入の減少により納付困難となっている入居者が多く、特に高額滞納者や無断退去者の滞納解消は、極めて難しい状況となっている。債務を名義取得し、分納誓約をしたが、不履行となる案件もあることから、滞納解消に向けた強制執行等の取組を今後も進める必要がある。

    9,648 7,107

    1,523 -1,825

     現年分98.66%、滞納繰越分14.28% 督促状、催告状の送付、納付相談、電話による催告、保育所納付指導員による納付指導、児童手当窓口払い等を実施したが、目標収納率に届かなかった。

     平成21年度約3,500万円あった滞納繰越額は、現在約3,000万円まで減少し、一定の成果はあったが、依然として新たな滞納者が発生している。 今後は、法的措置等を網羅した滞納整理マニュアルを整備するとともに、現年度未納者に対して未納月が増える前に電話催告を実施するなどの積極的な納付指導をし、新たな滞納者の発生を未然に防いでいく。

     現年分99.32%、滞納繰越分25.80% 保険料の納付に係る相談に適切に対応し、徴収事務を効率的に行うため、非常勤の介護保険料納付相談員2名を任用した。税や医療担当との情報連携を行いながら、早期段階での滞納者とのこまめな接触と制度理解の促進に努め、徴収成果を生み出した。 調定額が増額傾向にありながらも現年度分保険料収納率は概ね維持できているが、滞納繰越分は累増傾向にあり、現年度分からの未納防止対応、滞納処分や不納欠損の対応強化が必要である。

     設定した目標や取組については、おおむね達成できたと評価する。滞納者の多くは、生活困窮者や税等との重複者であり、収納状況の改善は困難と思われることから、滞納者とのこまめな接触と納付相談、滞納処分や不納欠損対応を強化していく。 また、新規滞納者の累増防止のため、現年度分の未納対応について強化していく。

    A121-07

    A121-10

    A121-06

    0 1,772

    A121-08

    A121-09

     現年分99.75%、滞納繰越分60.25% 制度の新規加入者を中心とした滞納防止策として、口座振替の勧奨、滞納発生初期段階での電話催告及び臨戸訪問を実施した。 また、継続的な滞納の解消のため、納付相談及び分納誓約のほか、租税の滞納処分と連携した徴収及び単独での差押等の滞納処分を実施した結果、現年分、滞繰分とも年度目標達成となった。

     高齢化を反映して、増加する新規加入者の納付忘れ等から派生する滞納が見受けられるため、滞納を発生させない取組が重要であり、納入義務者の納付意識を高める取組や口座振替による納付勧奨等、納めやすさを考慮する必要がある。 また、継続的な滞納者の対策には、租税や介護保険との連携の下、滞納者と市の双方に効率的な収納体制の構築が必要である。

     現年分99.39%、滞納繰越分59.48% 水道部と連携した徴収並びに滞納者への電話及び訪問による催告を実施した。現年分、滞納繰越分とも収納率、効果額の目標を上回り、高水準に達している収納率を維持できた。

     現年分、滞納繰越分とも収納率及び効果額の目標を上回り、高水準に達している。水道部への使用料徴収事務委託による効果が表れており、引き続き委託による高い収納率の維持に努める。

    A121-02

    A121-03

    A121-04

    A121-05

    1,64512,164

    6,325 699

    60,521 102,363

    21

  • 第2次奥州市行財政改革大綱実施計画 平成28年度取組結果及び実施計画期間内取組総括一覧表 平成27年8月17日全員協議会資料 総務企画部

    H28計画 H28実績H23-H28計画

    H23-H28実績

    実施状況

    H28取組内容・結果第2次行財政改革大綱実施計画取組結果総括

    No. 実施項目名・実施内容

    行財政効果額(千円)

    医療未収金の収納率向上対策

     未収予防向上策及び訪問徴収を継続するとともに、法的回収手段の取組を実施する。平成28年度における現年分収納率を97.00%とし、滞納繰越分収納率を24.00%とする。

    奨学金返還金の収納率向上対策

     償還計画の変更等の納付相談や電話、文書、訪問による催告等を実施する。平成28年度における現年分収納率を86.00%とし、過年度未済分収納率を38.00%とする。

    A2 歳出の見直し

    一般職の給与見直し

     一般職の月額給料について、平均4.7%の削減を実施する。

    特別職の給与見直し

     市長、副市長及び教育長の給料月額を現状からさらに3%削減し、合計で13%の削減を実施する。

    各種職員手当の見直し

     管理職手当の支給率について、部長級で2%を、課長級で1.5%を削減する。また、通勤手当の支給額について、距離区分に応じて900円から6,900円を削減し、時間外勤務手当の2割削減を目指す。

    その他特別職、嘱託報酬の見直し

     事務事業の見直しにより可能なものは整理を進め、報酬総額の圧縮を図る。

    職員数の削減

     合併時の財政計画により、平成25年度までは退職者一部不補充等の方法により削減を進める。26年度以降については、事務事業の見直し及び民間委託等により削減を進める。

    物件費の削減

     安定的な財政運営の確立のために、経常的な物件費の削減を図る。

    事務補助賃金総額の削減

     臨時的任用職員の賃金総額の削減を図る。

    9,855 3,977

    5,010

    380,753 222,272

    294,580 216,158

    4,002,510

    17,232 19,662

    完了

    完了

    完了

    完了

    完了

    完了

    完了

    完了

    完了

     当初予算編成時において、特に経常的な物件費を中心に厳しく査定したことにより約1億7千万円以上の効果を生み出した。なお、消費税増税の影響及び国体開催等の特殊要因分は控除して実績を算定した。

     目標には到達できなかったが、一定の効果を上げた。今後も引き続き削減に努めるが、指定管理等の委託料が年々増加してきており、多くの効果額を出すことは困難と思われる。

    178,678 172,769

     削減した予算の中で事業を実施し、経費の節減を図った。

     計画期間中は、目標額以上の予算措置をせず、181%の効果額を達成した。 今後も、事務事業の適正化に取り組み、経費抑制を念頭に必要な人員配置をする必要がある。

    (16,276) (40,109)

     事務事業・公の施設の見直しにより地区センター長16人、江刺総合支所総合案内を1人、市税徴収員を1人、笹森児童館長を1人、学芸調査員を1人減している。 一方で、新たに教育・保育施設及び子育て支援事業に対応するため、利用者支援員を1名採用した。

     事務事業の執行方法を見直し、公の施設に指定管理者制度を導入することで、業務の効率化と義務的経費の抑制が図られた。 引き続き事務事業・公の施設の見直しに取り組み、特別職等のあり方についても併せて検討していく。

    73,645 84,399

     組織機構や事務事業の見直しと並行し、前年度定年退職者数に対する採用者数を、職種に応じて1/3又は2/3に抑えることで減員した。この結果、平成28年4月1日現在の職員数は、前年比25人減の1,122人となった。

     組織機構、事務事業の更なる見直し及び重点施策を考慮した人員配置が必要である。

    1,145,372 1,220,599

     引き続き給与減額率13%を再度適用し、計画どおりの結果が得られた。

     副市長の不在期間があったことによる効果額の変動はあったが、取組は計画どおり実施できた。

    965 964

     通勤手当支給額の減額を継続実施した。通勤手当の効果額は、全体的な支給対象額の減少に伴い減少している。

     取組期間中の管理職手当及び通勤手当については、概ね計画どおり実施できたが、時間外勤務手当の削減ができなかったため、効果額については58.4%の達成に止まった。 時間外勤務については、振替及び代休の取得により職員の健康保持及び経費抑制に努めたが、結果として慢性的な時間外勤務が解消できておらず、今後、事務の執り方や組織体制の適正化により事務効率を向上させ、ワークライフバランスを考慮した執務体制を構築する必要がある。

    35,256 32,923

     現年分91.35%、過年度未済分14.63% 滞納者への電話、文書による督促をこまめに行い、訪問徴収を実施した。また、償還計画の変更等に柔軟に応じ、連帯保証人への請求を含む完済へ向けた取組を行った。結果、現年分の収納率は目標収納率に達したが、過年度未済分は目標収納率に達せず、更なる取組の強化が必要となった。

     現年度分については、督促状の送付や電話催告のほか、平成25年度から実施している口座振替の納付対応により、概ね目標を達成することができたが、過年度分については、長期滞納者の未済額が嵩んでいる。 また、雇用情勢が不安定であることから、未就職者及び非正規雇用者の増加並びに収入減少の傾向が顕著であり、他債務の償還の優先で奨学金返還に至らない滞納者も多く存在し、劇的な収納率の向上は困難な状況にある。 引き続き新たな滞納者の発生を抑制するため、収入状況等の実態把握、連帯保証人への返還請求等により完済への取組を強化していく必要がある。

    1,794 -1,134

     平成24年1月からの取組は、計画どおり28年3月末で終了したため、28年度の取組はなかった。

     取組自体は計画どおり実施し、効果額については99.2%の達成となった。早期退職、育児休業等による給与不支給分が影響し、目標を若干下回った。 将来の財政見通しにおける難局打破のための給与削減は苦渋の選択であったが、労使交渉による活発な意見交換が行われ、職員が財政見通しや事務事業の見直しの理解を深める契機となり、行財政改革への意識が向上したものと考えている。

     現年分96.0%、滞納繰越分45.5% 電話催告、催告書の送付、未収金徴収員による訪問徴収等を行った。

     早期の電話催告及びクレジットカード納付の導入により収納率が向上し、未収金の減少につながった。今後は、年度毎に収納率の目標設定の見直しや医療局全体での統一した取組が必要である。

    3,382 8,785

    A212-02

    A212-01

    A211-01

    A211-02

    A211-03

    A211-04

    A121-11

    A121-12

    A211-05

    (81,380) (147,572)

    894,866 602,164

    4,254,394

    1,346,7071,357,769

    4,769

    22

  • 第2次奥州市行財政改革大綱実施計画 平成28年度取組結果及び実施計画期間内取組総括一覧表 平成27年8月17日全員協議会資料 総務企画部

    H28計画 H28実績H23-H28計画

    H23-H28実績

    実施状況

    H28取組内容・結果第2次行財政改革大綱実施計画取組結果総括

    No. 実施項目名・実施内容

    行財政効果額(千円)

    旅費の見直し

     県内旅行に係る日当は廃止し、県外旅行に係る日当は半額に削減する。

    委託料の執行方法の見直し

     業務の受託可能事業者について十分精査したうえで契約事務を進めるとともに、必要に応じて事業者へ入札参加資格名簿への登録を促すなど、契約事務の更なる適正化に向けた措置を講じる。また、これらの事務を適正に行うよう通知等により啓発する。

    選挙執行経費の縮減

     選挙公報配布謝金及び公営ポスター掲示場の設置等の見直しを行う。

    市単独事業による扶助費の見直し

     扶助費のうち、国及び県の事業の対象を拡大して実施しているもの及び市独自の政策として実施しているものの内容を見直す。

    負担金及び補助金の見直し

     継続的に抑制を図る。また、市民参加型の組織による見直しを実施する。

    各種委員会等の見直し

     各種委員会等の内容及び開催実績を精査のうえ適切な運営のあり方を探り、可能なものは整理・統合等を進める。

    プライマリーバランスの黒字化

     新規の市債発行額を抑制し、プライマリーバランスの黒字化を図る。

    地方債残高の圧縮

     臨時財政対策債を除いた地方債年度末現在高について、プライマリーバランスの黒字化により圧縮を図る。

    繰出金の見直し

     特別会計への繰出基準を明確化し、一般会計からの繰り出しのルール化を図る。

    普通建設事業等の見直し

     総合計画実施計画及び新市建設計画実施計画については、既に登載となった事業についても毎年度見直しを行う。事業実施の可否、事業費圧縮等の精査を行い、平成28年度までに普通建設事業費を30億円に圧縮していく。

    合計 1,975,647 2,358,477 9,834,456 10,888,661

    961,247772,300

    完了

    完了

    未完了

    完了

    完了

    完了

    完了

    完了

    完了

    完了

    A216-01

     下水道3会計の使用料の適正化の時期を、平成27年度以降概ね10年間で段階的に引き上げる方針としていたが、公共下水道事業及び農業集落排水事業の企業会計への移行準備により、実施は見送っている。

     料金改定は、平成32年度の公共下水道事業及び農業集落排水事業の企業会計移行時に検討する予定であり、これに併せて繰出金の見直しを検討していく。

    A213-01

     事務事業の見直しにおいて寡婦医療費給付事業、重度心身障害者医療給付事業(市単独給付分)、乳幼児医療費給付事業(市単独給付分)、妊産婦医療費給付事業(市単独給付分)及びひとり親家庭等医療費給付事業(市単独給付分)については実施項目からの取り下げを決定し、介護保険サービス利用者負担助成事業は29年度から縮小することとした。

     各医療費給付事業については、地方創生に係る総合戦略事業において少子化対策の施策として継続することとし、介護保険サービス利用者助成事業については、制度上の緩和措置も平成17年3月に終了しており、単独で継続実施している他市町の水準に見直しを図った。

    A214-02

     平成29年度から指定管理者制度を導入するため、笹森児童館運営委員会を廃止した。また、いわて国体・いわて大会の終了に伴い、同大会実施本部及び庁内推進会議を、新たな人口プロジェクト推進体制に移行するため、人口減少対策協議会及び人口減少対策推進本部をそれぞれ廃止した。

     自治基本条例、市民参画条例等の趣旨に鑑み、適切かつ効果的な市民参画の機会や意見収集に配慮しながら、協働のまちづくりに資するため、社会情勢の変化に沿った委員会等のあり方を追求したい。

     新市建設計画では、当初計画事業を着実に実施することができ、総合計画では、追加計画登載事業を縮減するとともに、補助金等の財源確保を図り、一般財源の抑制に努めた。なお、事業総額の圧縮については、最新の財政計画でも40億円から50億円程度の確保を見込んでいることから、新たな課題である公共施設等総合管理計画の推進も見据え、市の財政状況を鑑み、適切な事業選択を行っていかなければならない。

     引き続きポスター掲示場数の調整により3つの削減箇所を追加し、計51箇所減の423箇所とした。また、当日投票所投票立会人数の1人減を継続した。

     現行制度内での見直しを行い、経費の削減を行った。引き続き投票環境の見直しによる経費の削減を行いながらも、投票率の向上を図っていく。

    (1,321) (3,139)

     平成28年度の当初予算編成時において、前年度までの15%削減を継続したほか、新たに協働の提案テーブル実践事業補助金を創設し、地域課題の解決に取り組んだ。

     補助費等の削減につながったほか、協働の提案テーブル制度を開始し、市民参加型の地域課題の解決のための新たな方策に取り組んだ。今後は、補助費等の目的を明確化し、相手方との協議を踏まえ、各種補助制度の要否等について精査する必要がある。

    154,460 266,556

     平成24年1月からの取組は、計画どおり28年3月末で終了したため、28年度の取組はなかった。

     取組自体は計画どおり実施し、効果額については58.4%の達成となった。今後の旅行(出張)においては、適正かつ必要最小限の旅行で経費抑制を継続する必要がある。

     各部署宛に契約事務の進め方について適正に事務処理をするよう通知し、随時契約事務が適切に行われているか否かの確認した上で、不適切な場合の指導を強化した。

     本件は評価指標を示すことができず、客観的な評価が出来ないところであるが、各部署の契約事務担当者の尽力により、契約事務が改善されてきていると考えられる。 担当者の認識の温度差は、指導の強化等により改善傾向にあるが、今後も継続して取組を行う必要がある。

    A212-03

    A212-04

    A212-05

    A214-01

    A215-01 プライマリーバランスの黒字化を目標として予算を編成した。決算額(臨時財政対策債を除く)は、償還元金が6,373百万円、起債額が4,431百万円で、差額は1,942百万円となった。

     プライマリーバランスの黒字化を目標として予算を編成し、臨時財政対策債を除いた決算額は、第三セクター等改革推進債を発行した平成24年度を除き、償還元金より起債額を抑え、プライマリーバランスの黒字堅持するとともに、成果目標を上回る結果を生み出した。今後もこの黒字を堅持し、健全な財政運営を推進していく。

    A215-02

     平成28年度末の地方債現在高は77,888百万円であったが、地方交付税制度に伴う臨時財政対策債現在高23,200百万円を除くと、54,688百万円となり、前年度より1,942百万円の圧縮となった。なお、28年度の繰上償還はなかった。

     起債額の圧縮等により目標額よりも起債残高を減額できた。引き続き第三セクター等改革推進債の繰上償還を進めるため、旧土地開発公社の土地の売却を進めていく。

    A221-01 総合計画実施計画のローリングを行い、事業実施に必要な特定財源を確保しつつ、普通建設事業の精査を行い、一般財源の効果的な投入を図った。

    (19,612)

    188,759 0

    (5,284) (11,397)

    (11,450)

    229,805 0

    23

  • 第2次奥州市行財政改革大綱実施計画 平成28年度取組結果及び実施計画期間内取組総括一覧表 平成27年8月17日全員協議会資料 総務企画部

    H28計画 H28実績H23-H28計画

    H23-H28実績

    実施状況

    H28取組内容・結果第2次行財政改革大綱実施計画取組結果総括

    No. 実施項目名・実施内容

    行財政効果額(千円)

    B1 事務事業の改善 382,830 119.4%

    消防団事務の一元化

     各区消防団が統合されたことに伴い、消防団担当職員を危機管理課に集約し、事務の一元化を図る。

    農林道の維持業務の一元化

     農林道の維持業務を土木課に集約し、事務の一元化を図る。

    建築営繕事務の一元化

     建築技師を建築住宅課に集約し、教育委員会の建設工事を含めた建築営繕工事の一元化を図る。

    公園の維持管理の一元化

     都市公園、児童遊園及び農村公園等の維持管理業務の都市計画課による一元管理を実施する。

    農村広場の所管課統一

     スポーツ振興、生涯学習及び地域振興の要素を持つ施設であり、関係課協議を行い事務の一元化を図る。

    コミュニティバスの運賃体系の統一と路線等の見直し

     全てのコミュニティバスの運賃統一と路線等の見直しを実施する。

    各バス事業の整理

     患者輸送バスとコミュニティバスの一元化及びスクールバスから路線バス利用への転換の可能性について検討のうえ実施する。

    水道事業会計の統合

     水道事業経営の健全化を図るため、胆江広域水道用水供給事業の開始を機に、簡易水道事業特別会計を段階的に水道事業会計に統合する。

    総合窓口の導入

     市民ニーズが高い業務を対象に、当該業務に係る複数の手続き等を一箇所で処理できる総合窓口を各庁舎に導入する。

    各種証明書のコンビニ交付

     コンビニエンスストア店頭端末での住民票の写し、印鑑登録証明書及び所得証明書等税証明書の交付サービスを実施する。

    (116,279) (19,376)

    (127,500) (127,500)

    完了

    完了

    完了

    完了

    完了

    完了

    未完了

    完了

    完了

    完了

     患者輸送バスについて、健康福祉部で運行ルート等の見直し検討を行ったが、コミュニティバスとの一元化について結論は出せなかった。なお、平成29年度からまごころ病院の患者輸送バスの運行について、単体で見直すことにした。

     患者輸送バスを廃止し、別の手段で交通空白地帯の解消するためには、詳細な利用実態調査が必要であり、行財政効果が見込まれるように実施主体、運行回数、運行ルート、料金等の具体的項目を検討し、住民理解及び合意形成を得なければならない。

    B111-09 水沢を除く総合支所の窓口業務を1階に集約し、実質的に総合窓口的な機能を持たせることができた。

     本格的な総合窓口としてワンストップで各種申請等を完結できるようにするためには、基幹系システムの対応も必要になることから、次期システム更新時期に向けて検討する。

     農村広場の所管課統一については、協働まちづくり部生涯学習スポーツ課において一元的に管理する方向で一定の解決をみた。

     修繕の場合等設置した所管課との調整が必要な場合があるため、効率的な管理のあり方について継続して協議を実施する。

    B111-05

    B111-01

    B111-02

    B111-08

    B112-01

    B111-03

    B111-04

    B111-06

    B111-07

    一元化を実施して6年が経過し、事業所管課との連携も機能的に進められている。

     消防団の要望に応えつつ、少人数で消防団事務を遂行し、一定の成果は見られた。今後、各担当者が窓口となっている方面隊の事務について、職員間の情報共有体制の構築をより充実させる取組が必要である。 方面隊毎の地区担当制については、消防団からの強い要望があるため、当面は現体制を維持していく。

    (25,500) (25,500)

     昨年に引き続き、消防団から要望された地域自治区単位の担当制は残しつつ、地区の消防団行事以外の事務事業を本格的に担当制とするとともに、分掌事務の担当を係内でローテーションして対応した。

     平成23年度から維持業務の一元化を実施している。

     利用者、地域住民等の問い合わせにワンストップでサービスを提供できており、業務も効率化が図られた。今後は年々老朽化している道路施設の長寿命化及び維持補修予算の確保が課題である。

     利用状況及び地域要望を踏まえた運行内容の見直しについて検討したほか、コミュニティバスの一部路線について改善計画を策定し、国庫補助対象路線の認定に向けた手続きを行った。 計画額には届かなかったものの、補助金等の削減のほか、新たな財源の確保によりコスト削減がで�