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税理士法人 シマ会計
2019年10月
成長記録
事務所概要
1
#1
2
法人概要
3
税理士法人 シマ会計
北海道札幌市にて創業12年所長:島元 宏忠正社員14名 パート9名 平均年齢35歳顧問先 法人400 個人300会計ソフト:MF・弥生申告ソフト:ミロク
料金設定
4
#2
開業時にあったのはプライドのみ
5
⚫ 会計事務所に勤めて5年
⚫ 税務調査立ち合いの経験は1件のみ
⚫ 35歳という若さだけが売りで、他には付加価値なし
開業時の島元
税理士資格を持っていることがすごいと勘違いをして、「自分の価値を落としたらダメだ!」と考えていた。
そのため、相場(年間報酬40~50万円)くらいの料金設定だった
プライドを捨てて第一次成長期に突入
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⚫ 営業先と既契約の税理士との違いは若さのみ⚫ 若さ以外付加価値がない、未熟な税理士は選ばれない⚫ このままだと、お客様の数は増えないため経験値は低いまま⚫ 未熟な税理士から脱却することができず、新規契約が取れない
プライドを捨て、「低価格」にしたそして、わかりやすく、広く伝わるように「明朗会計な料金設定」にした
第一次成長期
7
⚫ 他士業に「シマ会計の低価格・明朗会計」を周知させることで、爆発的に新規のお客様が増加した
⚫ ホームページからの問い合わせも増加した⚫ 注目度が高まった
売上 = 単価 × 数量
開業当初は、付加価値がないのに「単価」戦略に走っていたこれは絶対にうまくいかない
付加価値がないなら、単価を下げて低価格を付加価値にするしかない
これによって毎年50件以上の新規契約を獲得シマ会計の第一次成長期となった
第一次成長期の課題
8
⚫ 業務過多⚫ 残業が多いため、所員が疲弊⚫ 単調な仕事が多いため、所員のモチベーションが下がる
それでも、新規契約増加はとどまらない平成30年まで、この状態のまま突っ走る
しかし、30年12月に事件発生!
働き方改革により第二次成長期突入
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⚫ 事件発生により、強制的に働き方改革を進めることになる⚫ 残業・休日出勤の規制⚫ これにより、人件費の増加
そして、さらに重大な問題が発生人件費増加により、財務基盤が傾く
料金改定をするしかない!
第二次成長期
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料金改定
⚫ 可能な限り、料金は上げずに業務量を減少させた⚫ 20%のお客様は離れると仮定していた
実質値上げを行った結果
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解約件数は3件ほど。解約による業務量減少も見込んでいたため、うれしい悲鳴となった
⚫ 実は、第一次成長期の中で、「月次決算書」と「決算シミュレーション」を作り続けていた
⚫ そして、ブラッシュアップもし続けていて、これがお客様に浸透していた
⚫ お客様から、「月次決算書と決算シミュレーションはどうなるの?」という声が多く、解約につながるどころか「高くなってもいいから、訪問回数は減らさないでほしい」という要望が多かった
事務所の成長
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⚫ 成長には段階的成長が必要
⚫ 第一次・第二次成長期という段階的な成長を、開業当初の計画段階から明確にイメージしていれば、また違った結果になっていたと思う
⚫ 事務所を運営するにあたり、小規模な個人事務所として進むのか、大規模な事務所として進むのかの方向性を定めた方が良い
生産性向上
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#3
シマ会計で抱えていた課題
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業務スピードの限界証憑回収
(不足・届かない)
⚫ タイピングのスピードの限界⚫ 知識の取得が必要なため、教育スピードが中々上がらない
⚫ 従来のやり方を大きく変えないと限界がみえる
⚫ まず送ってくれない⚫ 到着しても足りないことがある⚫ 整理されないまま届く⚫ 顧問先都合で事務所内の作業に影響が出る(作業遅延)
課題への対策
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クラウドサービスを活用
⚫ 入力作業を減らし一人あたりの業務量をツールにより拡大
⚫ コミュニケーションの円滑化と業務進捗の見える化
クラウドサービスの活用
組織とオペレーションの
改善
⚫ 組織の体制や書類回収方法等の業務オペレーションを見直し組織全体の生産性向上
新たな人事評価制度
⚫ 生産性が高い人を正当に評価する体制
期待する効果
製販分離体制への変更
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以前の体制
一人ですべての業務を担当しているため担当顧客を増やすことができないことが課題
業務分担をしたことにより導入前と同じ人数で以前よりも顧客を増やすことができた
体制変更後
総務担当郵送手配、ファイリング、電話の取次ぎ、お茶出し
営業チームルート営業、新規営業、決算報告
記帳代行チームスキャン、データの確認、会計ソフトへの取込
郵送手配、ファイリング、電話の取次ぎ、お茶出し
記帳代行業務(入力作業)
営業、決算報告
一人で全部!
財務コンサル経営相談決算シミュレーション
税務担当決算書、申告書、届出書作成
組織とオペレーションの改善
現在の組織
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共有・報告
進捗管理
総務⚫ 書類整理
司令塔
記帳代行チーム
将来在宅に
⚫ 入力担当⚫ 会計ソフトへの取込担当
税務担当
財務コンサル
⚫ 決算書作成⚫ 申告書作成⚫ 届出書作成
⚫ 経営相談⚫ 決算シミュレーション
ルート営業⚫ 年1契約先の決算報告⚫ 臨時訪問業務
⚫ 証憑スキャン
スキャンチーム
外勤チーム内勤チーム
組織とオペレーションの改善
司令塔の特徴と主な役割
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⚫ 案件ごとの担当の割り当て⚫ 各担当者の進捗管理⚫ 記帳内容のチェック⚫ 決算書類の監査⚫ 届出書や決算書製本等のチェック⚫ 財務コンサル、営業から受け取った顧客情報の管理⚫ 社員研修
① 事務所内でもっとも優秀な人物であること
②担当顧客は持たず、社内コントロールに徹する
役割
特徴
組織とオペレーションの改善
司令塔の進捗管理方法
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サイボウズで案件毎に担当者の割り当て・管理を行う
※サイボウズの管理画面
ステータスを細かく設定することで、案件が現在どのような状況かが一目瞭然
未着手
顧問先名称 〇〇〇〇〇11月分
12/25(火)担当者名
組織とオペレーションの改善
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組織とオペレーションの改善
社内の様子
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組織とオペレーションの改善
ホワイトボードで進捗管理
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組織とオペレーションの改善
ホワイトボードで進捗管理
証憑回収方法
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証憑回収キットの作成と運用
① レターパックに入るサイズのファイルであること② 奇数月用・偶数月用の計2冊を用意すること
ファイルの準備
ファイルの運用
① 奇数月用のファイルを受け取ったら、偶数月用のファイルをお渡しする※顧問先には常にファイルがどちらか1冊ある状態にする
② ファイルの中には証憑種類ごとに分類して入れてもらうように案内
奇数月偶数月
レターパック
組織とオペレーションの改善
証憑の回収準備
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奇数月
偶数月
ファイル2冊
顧問先へ渡す一式 ファイルの中身①
表紙を開くとチェックリスト
ファイルの中身②
⚫ 顧問先ごとに必要証憑をカスタマイズ
⚫ 毎月/臨時とチェック項目を分ける
⚫ 証憑の名称に説明を明記
証憑の入れ忘れがない!
各ページに中表紙を用意⚫ 証憑ごとにページを分類(中表紙で区切る)
⚫ 証憑は貼らずにポケットに入れるだけ
書類整理が不要に!
数字に対する意識の高まり
組織とオペレーションの改善
※これだけですごく喜ばれます
生産性の高さを評価する人事評価制度
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人事評価制度の導入
⚫ 行動目標⚫ 成果目標(残業時間も指標に含む)
残業時間が少なければ少ないほど、給与査定がUP
正社員 パート・アルバイト
手入力よりもスキャンするだけの方が速いため、
自然とSTREAMEDを利用する流れに
担当業務ごとにきちんと目標を設定する
⚫ 1時間あたりの業務量
時間×業務量の指標で昇給が決定する
新たな人事評価制度
人事評価制度の導入-行動目標(1/2)-
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人事評価制度の導入-成果目標(2/2)-
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各取り組みの結果
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#4
各取り組みの結果①
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※1時間あたりの入力、確認の仕訳数をSTREAMEDの導入前後で比較した結果。
※一人あたりの担当件数。 ※増員・退職があるものの、全体の人数は以前と変化なし。
作業量が
1.4倍月次担当顧客数
50件/人
財務コンサル
年間で顧客数が
70社純増※増員なし
年1回の担当顧客数
150件/人
ルート営業
各取り組みの結果②
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キャリアルートの見える化
スタッフへの効果
業務効率UPを意識して給与査定もUP
有給休暇の
完全消化
今後について
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残業時間ゼロ アドバイス業へ
• 繁忙期でも定時に帰れるように• 残業なしでも年収1,000万円が支払えるように
• 我々の幸せがお客様の発展につながる
• 数字の面をきっかけにお客様の事業をいい方向へ
• 作業を無くし、人間しかできない高付加価値業務へ
• 日本中の中小企業を強くする
今後の希望 製販分離の目的