第７期美幌町地域緑化推進計画第７期美幌町地域緑化推進計画

（平成２３年度から平成３２年度まで）（平成２３年度から平成３２年度まで）

平成２３年４月

美 幌 町

はじめにはじめにはじめにはじめに

本町は行政面積のうち約６２％を森林が占めており、比較的豊かな緑に恵まれたま

ちといえます。しかしながら、人口急増期における市街地開発や農業の大規模経営化

による耕作地の拡大によって失われた緑の回復は遅れている状況にあります。近年は

自家用自動車の普及に伴い、郊外型大型店舗の進出による中心市街地の空洞化が進ん

でいるとともに、多様化する生活環境により緑を守り育てる担い手不足が課題になっ

ています。また、この間の地方自治体の深刻な財政状況により緑化関係経費も年々縮

小傾向にあります。

、このような状況の下、前計画である「第６期美幌町地域緑化推進計画」に基づき

各種の緑化活動を行ってきましたが、更なる緑化を推進するためには、公共事業に頼

ったこれまでの手法を改め、すべての町民が一体となり、現存する緑を極力保全する

とともに、失われた緑を積極的に回復させる活動が必要であります。

このため、町民の手で緑をはぐくむための施策を総合的かつ計画的に推進し、町民

の健康で文化的な生活に寄与するため 「第７期美幌町地域緑化推進計画 （以下「本、 」

計画」という ）を策定します。。

なお、本町は、昭和 年に北海道自然環境等保全条例（昭和 年 月 日 北50 48 12 11

海道条例第 号 以下「道条例」という ）第 条の規定に基づき 「良好な生活環64 42。 、

境を確保するために緑化を推進することが特に必要であると認められる地域」として、

北海道知事から「緑化推進地域」の指定を受けていることから、本計画については、

。道条例第 条第 3項の規定に基づき、北海道知事との協議を経て策定しております43

目 次目 次目 次目 次

はじめにはじめにはじめにはじめに

第１ 序説第１ 序説第１ 序説第１ 序説

３１ 計画作成の趣旨 ………………………………………………………………

３２ 計画地域の範囲 ………………………………………………………………

第２ 地域の概況第２ 地域の概況第２ 地域の概況第２ 地域の概況

５１ 概要 ……………………………………………………………………………

５２ 地域の自然 ……………………………………………………………………

８３ 地域の社会経済 ………………………………………………………………

10４ 地域の土地利用等 ……………………………………………………………

11５ 主要な都市施設等 ……………………………………………………………

第３ 緑の環境の現況第３ 緑の環境の現況第３ 緑の環境の現況第３ 緑の環境の現況

15１ 概要 ……………………………………………………………………………

15２ 地域の緑の分布 ………………………………………………………………

16３ 現行法制度に基づく緑地等の指定状況 ……………………………………

20４ 主要な都市施設等の緑化状況 ………………………………………………

22５ 緑との交流等の状況 …………………………………………………………

第４ 環境緑化推進の基本目標第４ 環境緑化推進の基本目標第４ 環境緑化推進の基本目標第４ 環境緑化推進の基本目標

23１ 地域緑化の課題 ………………………………………………………………

23２ 地域緑化の基本目標 …………………………………………………………

28３ 地域緑化の当面の目標 ………………………………………………………

第５ 環境緑化推進のために講ずる施策第５ 環境緑化推進のために講ずる施策第５ 環境緑化推進のために講ずる施策第５ 環境緑化推進のために講ずる施策

29１ 概要 ……………………………………………………………………………

29２ 緑の保全のための施策 ………………………………………………………

30３ 緑の創出のための施策 ………………………………………………………

31４ 緑との交流のための施策 ……………………………………………………

31５ 緑をはぐくむ基盤をつくるための施策 ……………………………………

第６ 計画の推進第６ 計画の推進第６ 計画の推進第６ 計画の推進

34１ 計画達成のための措置 ………………………………………………………

34２ 計画期間 ………………………………………………………………………

34３ 事業計画表 ……………………………………………………………………

（別添）（別添）（別添）（別添）

１ 図－６( )～( ) 緑の現況分布図 ………………………………………… 361 2

２ 図－１０( )～( ) 緑地の配置計画図 …………………………………… 381 2

第１ 序説第１ 序説第１ 序説第１ 序説１ 計画作成の趣旨１ 計画作成の趣旨１ 計画作成の趣旨１ 計画作成の趣旨

本町は、昭和 年５月に「美幌町緑の保全及び緑化の推進に関する条例 （以下48 」

「町条例」という ）を制定し、昭和 年に「第１期美幌町緑の保全及び緑化推進。 49

計画」を策定しました。

さらに、昭和 年には、道条例第 条の規定に基づき、北海道知事から「緑化50 42

推進地域」の指定を受け、以来、２つの条例により位置付けられた緑化推進計画を

策定するとともに、概ね５年ごとに見直しを行い、市街地及びその周辺における緑

の保全と回復のため、町民や行政など関係機関が一体となって緑化の実践活動を展

開し、それぞれの計画において掲げられた目標達成のための努力を重ねてきたとこ

ろであります。

前計画である「第６期美幌町地域緑化推進計画」期間中には少子高齢化・人口減

少社会が到来するなど社会情勢の変化が著しく、関連する「美幌町都市計画マスタ

ープラン（第１期：平成１３年、第２期：平成２１年策定 」及び「美幌町中心市）

街地活性化基本計画（平成１６年策定 」との整合性を図り、人口増加・核家族化）

に伴う市街地の拡大方針を見直し、公園・緑地の整備のほか、地域住民の協力を得

ながら失われた緑の回復に努めてきましたが、依然として市街地内の緑化を望む声

が多く、限られた人材や財源の中で更なる方策を講じる必要があります。

また、地球温暖化抑制など環境に配慮した持続可能な森林管理を進めるため、国

際認証である「FSC森林認証」の取得をはじめ、道内外からのカーボンオフセット

の受け入れ先として積極的な森林施策を実行しています。

このような背景を踏まえ、市街地及びその周辺における 「現存する緑を極力保、

全すること 、さらには 「失われた緑を積極的に回復、復元させること」といった」 、

活動を、総合的かつ計画的に実践していくために 「第７期美幌町地域緑化推進計、

画」を策定します。

なお、本計画は、本町の将来像とする「夢はぐくむ緑の大地びほろ」をめざし策

定された「第５期美幌町総合計画（平成１８年度～平成２７年度 」に掲げる６つ）

の基本目標のうちのひとつである「環境を整え、美しいまちに」を緑化の面から支

援するための基本的な方針としても位置付けられています。

２ 計画地域の範囲２ 計画地域の範囲２ 計画地域の範囲２ 計画地域の範囲

本計画が対象とする地域は 「美幌都市計画区域」を含む、道条例第 条の規定、 42

に基づき、北海道知事から指定を受けた「美幌町緑化推進地域 （以下「本地域」」

という ）とします。。

なお、本地域の位置を図－１に、面積を表－１に示します。

-3-

図-１-緑化推進地域位置図図-１-緑化推進地域位置図図-１-緑化推進地域位置図図-１-緑化推進地域位置図

緑 化 推 進 地 域都 市 計 画 区 域都市計画区域外

凡　　　　例

-4-

緑 化 推 進 地 域都 市 計 画 区 域都市計画区域外

凡　　　　例

表－１ 緑化推進地域の面積

区 分 面 積（ha） 総面積に対する割合（％）

緑化推 都 市 計 画 区 域 ５．７２，５００

進地域 都 市 計 画 区 域 外 １０．４４，５４０

計 １６．１７，０４０

第２ 地域の概況第２ 地域の概況第２ 地域の概況第２ 地域の概況

１ 概要１ 概要１ 概要１ 概要

先人の人々によって、アイヌ語で「ピ・ポロ＝水多く大いなる所」と名付けられ

、た本町は、明治 年に美幌外５カ村戸長役場が設置され、開拓がはじまって以来20

町内を流れる「網走川」と「美幌川」をはじめとする大小の河川に育まれた良好な

環境に支えられ歩み始めました。

その後、各地からの人々による移住が始まり、大正元年には、池田～網走間の鉄

道が開通、同４年には、２級村政を施行し、美幌村となりました。さらに、同８年

には、津別村を分村して、同 年に美幌町に昇格し、現在では、約２万２千人の12

人口を有するまちとして発展してきました。

１万ヘクタールを超える耕地に支えられながら、農業のまちとして栄えてきた本

町では、主に、小麦、てん菜、ばれいしょ、玉ねぎなどが生産されており、これら

の農産物を原料として、砂糖、でんぷん、冷凍食品などの食品を加工する企業など、

第１次産業と深いかかわりを持つ工業の活動も活発です。

さらに、本町は交通の要衝とされ、道東観光の玄関口、さらに近隣自治体の商業

圏と位置づけされており、バランスのとれた産業構造を有しています。

２ 地域の自然２ 地域の自然２ 地域の自然２ 地域の自然

( ) 地勢等1

本町は、北海道の東部、オホーツク管内のほぼ中央部に位置し、東は大空町と

小清水町、西は北見市、南は津別町と釧路管内弟子屈町、北は大空町に隣接し、

東西 33.8km、南北 32.9km、総面積は k㎡となっています。438.36

地形は、東部に標高 メートルの藻琴山をはじめ、高い山並みが続いてい999.6

るものの、それ以外は、標高 ～ メートルの台地が西北に向かって傾斜し、200 300

町の中央部を北流する河川の両岸には、帯状の沃野が展開しています。

地質は、砂岩、泥岩、凝灰岩質砂岩等の三期層、中生層、古生層を基礎にして

おり、丘陵地においては、屈斜路湖及び阿寒湖を源とする軽石流堆積物で形成さ

れ、低地においては、河岸堆積物（砂礫）ないし、泥炭地等に生育したヨシ等の

-5-

物遺体集積による泥炭地からなっています。

また、本町の主な河川としては、釧北峠に端を発して本町を貫流し、網走湖を

経てオホーツク海に注ぐ網走川と、美幌峠を源として北に流れをとり、本町市街

地の北東部で網走川と合流する美幌川があげられます。

( ) 気象2

本町は、オホーツク海沿岸と北見内陸地帯の中間に位置しており、オホーツク

海流、海霧、流氷の影響を受け、冬の－２０℃前後から夏の３０℃前後と寒暖の

差が大きくなっています。

また、降水量は、年平均 ミリメートルと少なく、日照率の高さでは、全国700

でも有数の地域となっています。

。なお、本町における平成 20年の月別気温及び月計降水量を図－２に示します

図－２ 平成 年 月別気温・月計降水量20

（出典： 美幌町勢要覧資料編」 平成 年 美幌町）「 21

-6-

( ) 植物3

本町は、植生地理学的にみると、北方要素を含む冷温帯若しくは温帯から亜

温帯への移行帯の北部に属するとされています。

植生の分布状況としては、山地には、トドマツ、ミズナラ等の混交する針広

混交林、エゾイタヤ等の優占する広葉樹天然林、カラマツ、トドマツ、トウヒ

等の人工林が多く、山地より低い台地には、牧草地、畑地が広がっています。

また、網走川等の川沿いの低平地には、ハンノキ、ヤチダモ林などの湿性の

広葉樹林がみられます。

( ) 動物4

本町は、針広混交林、広葉樹天然林などの生育する山地から、牧草地、畑地

等が分布する台地に広がっており、動物の生息地としては、様々な環境を有し

ているものと考えられます。

このことから、まず哺乳類については、北海道各地に広く分布していると考

えられるヤチネズミ、エゾヒメネズミ等のネズミ類や、キツネ、エゾユキウサ

ギ等の小・中型哺乳類が多くみられるほか、一部の地域においては、エゾヒグ

、マ、エゾシカ等の大型哺乳類も確認されているとともに、鳥類では、ムクドリ

アオジ、シジュウカラなど、北海道で普通に見られる種が多く確認されていま

す。

また、魚類については、網走川水系の各河川において、フナ、ウグイ、ヤマ

ベなどの生息が確認されています。

-7-

３ 地域の社会経済３ 地域の社会経済３ 地域の社会経済３ 地域の社会経済

(1) 人口

20 60本町の人口の推移は 図－３に示すとおりであり 明治 年の開拓から昭和、 、

年までは増加していたものの、それ以降は漸減傾向を示しています。

図－３ 人口の推移

（出典： 美幌町勢要覧資料編」 平成 年 美幌町）「 21

-8-

( ) 産業2

、本町の産業は、基幹産業である農林業を中心とした第１次産業が主体であり

さらに、第１次産業に関連した食品加工業を含む第２次産業も活発となってます。

産業別就業人口についてみると サービス業の就業人口は顕著な伸びを示して、

いるものの、総就業人口は昭和 年をピークに減少しています。60

なお、本町における昭和 年から平成 17 年までの産業別就業人口は、表－55

２に示すとおりで 平成 17 年現在では 第３次産業に就業する人口が全体の約６、 、

割を占め最も多く、次いで第２次産業、第１次産業の順となっています。

（ ）表－２ 産業別就業人口 単位：人

区 分 昭和 55年 昭和 60年 平成２年 平成７年 平成 12 年 平成 17 年

第１次産業 2,517 2,588 2,362 2,124 1,794 1,686

農 業 2,247 2,279 2,160 1,936 1,633 1,599

林業・狩猟業 266 307 199 185 159 86

漁業・水産養殖業 4 2 3 3 2 1

第２次産業 3,253 3,016 3,219 3,582 3,257 2,471

鉱 業 10 24 4 4 7 4

建設業 1,937 1,609 1,606 1,799 1,562 1,162

製造業 1,306 1,383 1,609 1,779 1,688 1,305

第３次産業 7,619 7,853 7,608 7,420 7,413 7,320

卸売・小売業 2,858 2,740 2,628 2,540 2,306 1,841

金融・保険業 222 261 267 273 238 224

不動産業 24 29 16 27 25 22

運輸・通信業 812 795 806 667 755 671

電気・ガス・水道業 33 39 31 29 37 67

サービス業 1,835 2,105 2,191 2,278 2,534 3,230

公 務 1,835 1,884 1,669 1,606 1,518 1,265

分類不能の産業 － － 13 8 32 43

合 計 13,389 13,457 13,202 13,134 12,496 11,520

（出典： 平成１９年美幌町統計書」 平成 年 美幌町）「 19

( ) 交通3

本町には 旅客輸送を行うＪＲ石北本線が貫通しており 通勤 通学及び通院、 、 、

をする地域住民の身近な足になっているとともに ＪＲ美幌駅は 特急の停車駅、 、

として鉄道交通の要衝となっています。

また 本町においては 高規格幹線道路である 美幌バイパス のほか ４路、 、 「 」 、

線の国道と６路線の道道 さらにこれらに接続する町道 広域農道などが整備さ、 、

れており これらの道路網は 近隣市町及び主要都市へと通じ 地域住民の生活、 、 、

の向上と社会経済の活力の保持を図る上で 最も基本となる基盤施設となってい、

ます。

-9-

４ 地域の土地利用等４ 地域の土地利用等４ 地域の土地利用等４ 地域の土地利用等

( ) 土地利用の状況1

本町の土地利用に係る最近５年間の状況は、表－３に示すとおりです。

最も面積が大きいのは山林で、全体の約 パーセントを占めており、このこ62

とから、本町は全体を通してみれば比較的緑豊かな地域であると言えます。

表－３ 土地利用状況

平成 17 年 平成 18 年 平成 19 年 平成 年 平成 年20 21区 分 面 積 面 積 面 積 面 積 面 積

田 ha ha ha ha ha177 177 181 181 17810,747 10,749 10,760 10,759 10,750畑

657 660 662 663 664宅 地27,104 27,101 27,093 27,093 27,099山 林

232 230 228 228 232原 野485 484 485 485 430雑種地

4,434 4,435 4,427 4,427 4,483その他43,836 43,836 43,836 43,836 43,836計

（出典： 固定資産概要調書」 平成 年 美幌町）「 21

( ) 河川の利用状況2

本町における河川の利用状況としては 網走川 美幌川 駒生川などの河川水、 、 、

が、主に農業用水や工業用水として利用されています。

( ) 保護河川等3

本町には 水産資源保護法 北海道内水面漁業調整規則等に基づき 保護水面、 、 、

などに指定された河川等はありません。

-10-

５ 主要な都市施設等５ 主要な都市施設等５ 主要な都市施設等５ 主要な都市施設等

、本町における主要な都市施設のうち、都市計画法による公園・緑地については

街区公園 ヶ所、近隣公園３ヶ所、運動公園１ヶ所、緑地３ヶ所、墓園２ヶ所が14

設置されており、供用面積は約 万平方メートルとなっています。さらに、都市98

計画法による公園以外の公園・緑地は 街区公園４ヶ所 緑地１ヶ所が設置されて、 、

おり、供用面積は約３万平方メートルとなっています。

また、本町における都市計画道路は 路線あり、計画延長は メートルと14 21,727

なっています。

なお、公園・緑地の位置を図－４に、また、都市計画道路の位置を図－５( )に1

示すとともに、これらの名称、面積等を表－４に示します。

表－４ 主要な都市施設等

図番号 区分 名称 延長（又は面積） 備考

１ 公 園 （ 街 区 公 園 ） し ら か ば 公 園 ㎡ 都 市 施 設2,165２ 〃 わ か ば 公 園 ㎡ 〃2,703３ 〃 し ん ま ち 公 園 ㎡ 〃766４ 〃 も と ま ち 北 公 園 ㎡ 〃1,758５ 〃 な か ま ち 南 公 園 ㎡ 〃1,233６ 〃 あ お や ま 公 園 ㎡ 〃2,346７ 〃 な か ま ち 北 公 園 ㎡ 〃854８ 〃 み つ は し 北 公 園 ㎡ 〃4,121９ 〃 み つ は し 南 公 園 ㎡ 〃2,205

〃 ひ が し ま ち 公 園 ㎡ 〃10 6,933〃 と り さ と 南 公 園 ㎡ 〃11 2,978〃 ひ ま わ り 公 園 ㎡ 〃12 2,368〃 み そ の 公 園 ㎡ 〃13 3,871〃 み つ は し ふ れ あ い 公 園 ㎡ 〃14 3,922

公 園 （ 近 隣 公 園 ） み と み 公 園 ㎡ 〃15 32,522〃 あ お や ま 南 公 園 ㎡ 〃16 10,000〃 い な み 北 公 園 ㎡ 〃17 16,007

公 園 （ 運 動 公 園 ） 柏 ヶ 丘 公 園 ㎡ 〃18 152,414緑 地 （ 緑 道 ） な か ま ち 緑 道 ㎡ 〃19 19,000緑 地 （ 都 市 緑 地 ） 網 走 川 河 畔 公 園 ㎡ 〃20 339,810

〃 せ せ ら ぎ 公 園 ㎡ 〃21 239,000墓 園 柏 ヶ 丘 霊 園 ㎡ 〃22 49,213

〃 び ほ ろ 霊 園 ㎡ 〃23 82,500公 園 （ 街 区 公 園 ） ラ イ ラ ッ ク 公 園 ㎡24 1,321

〃 み な み ま ち 公 園 ㎡25 1,312〃 あ さ ひ 公 園 ㎡26 414〃 み ど り が 丘 公 園 ㎡27 1,195

緑 地 あ さ ひ 広 場 公 園 ㎡28 26,921道 路 （ 幹 線 街 路 ） 美 禽 橋 通 ｍ 都 市 施 設29 1,540

〃 平 和 通 ｍ 〃30 2,050〃 桜 通 ｍ 〃31 3,650〃 旭 通 ｍ 〃32 2,650〃 新 町 大 通 ｍ 〃33 277〃 美 英 通 ｍ 〃34 1,630〃 栄 通 ｍ 〃35 2,420〃 幸 通 ｍ 〃36 1,590〃 東 雲 通 ｍ 〃37 1,650〃 公 園 通 ｍ 〃38 1,950〃 学 園 通 ｍ 〃39 1,100〃 東 ２ 条 通 ｍ 〃40 530〃 元 町 通 ｍ 〃41 530

道 路 （ 区 画 街 路 ） 新 町 ３ 丁 目 通 ｍ 〃42 160

-11-

図-４－主要な都市施設等（公園・緑地）位置図及び都市公園緑化状況図図-４－主要な都市施設等（公園・緑地）位置図及び都市公園緑化状況図図-４－主要な都市施設等（公園・緑地）位置図及び都市公園緑化状況図図-４－主要な都市施設等（公園・緑地）位置図及び都市公園緑化状況図

①

②⑤

③

⑦

⑧

⑩

⑨

⑪

⑰

⑫

⑲⑲

⑳

①

②⑤

⑥

③

⑦

④

⑧

⑩

⑨

⑪

⑰

⑫

⑬

⑭

⑮

⑯

⑲

⑱

⑳

㉔

㉑

㉓

㉒

㉕

㉘

㉖

㉗

⑲

⑳

⑳

⑳㉑

緑化率30％以下の公園

緑化率40％以下の公園

緑化率50％以下の公園

緑化率50％以上の公園

凡　　　　例

-12-

緑化率30％以下の公園

緑化率40％以下の公園

緑化率50％以下の公園

緑化率50％以上の公園

凡　　　　例

図-５(2)－主要道路の緑化状況図図-５(2)－主要道路の緑化状況図図-５(2)－主要道路の緑化状況図図-５(2)－主要道路の緑化状況図

㊸㊸

-14-

第３ 緑の環境の現況第３ 緑の環境の現況第３ 緑の環境の現況第３ 緑の環境の現況

１ 概要１ 概要１ 概要１ 概要

本町の市街地及びその周辺と山地などには 関係法令等による一定の行為規制に、

より 緑が保全されている地域があるとともに 市街地における都市施設などにお、 、

いては これまでの緑化推進計画などに基づき 緑の回復や復元のための緑化に関、 、

する各種事業が進められてきました。

しかしながら 本町全域についてみると 市街地から山地 丘陵部に移行するに、 、 、

つれて緑が増加する傾向にあり このことは市街地における宅地の拡大などによる、

都市化の進展と 緑の後退が表裏一体の関係にあることを明確にしており 市街地、 、

内の自然的要素が少ない状況にあります。

２ 地域の緑の分布２ 地域の緑の分布２ 地域の緑の分布２ 地域の緑の分布

本地域における緑の分布は、図－６( )～( )に示すとおりで、市街地において1 2

は 公園 道路を中心とした緑化に関する事業が進められてきたことにより さま、 、 、

ざまな樹木などによる植栽がみられます。

また、市街地の周辺においては、農耕地、牧草地及びこれらに隣接するカラマツ、

トドマツ エゾマツなどによる植林地 さらには 河川沿いに生育する河畔林等が、 、 、

、僅かに分布しており、さらに、本地域以外の山地や丘陵部においては、ミズナラ

カシワ イタヤカエデ シラカバ ヤマモミジ等で構成される二次林的自然林の分、 、 、

布がみられます。

-15-

３ 現行法制度に基づく緑地等の指定状況３ 現行法制度に基づく緑地等の指定状況３ 現行法制度に基づく緑地等の指定状況３ 現行法制度に基づく緑地等の指定状況

本町における現行法制度に基づく緑地等の指定状況は、表－５( )～( )及び図－1 2

７( )～( )に示すとおりであり、美幌峠周辺が自然公園法に基づく阿寒国立公園第1 2

１種特別地域に指定されているほか 市街地の北部には 北海道自然環境等保全条例、 、

に基づく２ヶ所の環境緑地保護地区などがあります。

表－５( ) 現行法制度に基づく緑地等の指定状況1

図 区 分 面積等 備 考

番号 名 称 （所有関係） 緑地の現況 （根拠法令等）

（指定年月日）

国立公園 ha 笹原の中にただずむエゾマツ原

１ 阿寒国立公園 1,276.00 生林が神秘的な風格を漂わす。 自然公園法

（Ｓ９．12．４） （国 有）

２ 保 安 林 7,296.24 針広混交樹林地 森 林 法

（国 有）

３ 〃 2,018.00 〃 〃

（道 有）

４ 〃 489.43 〃 〃

（ ）一般民有林

注 「 一般民有林 」とは、町有林と民有林とをひとまとめにしたものであることを示します。）（ ）

-16-

表－５( ) 現行法制度に基づく緑地等の指定状況2

図 区 分 面積等 備 考

番号 名 称 （所有 緑地の現況 （根拠法令等）

（指定年月日） 関係）

５ 環境緑地保護地区 ha 美幌神社所有のエゾマツ人工林（45 ～ 55 北海道自然環境等保全

美英環境緑地保護地区 0.50 年生） 条例

（Ｓ ．３． ） （民 有）49 30

６ 〃 ha 標高 40 ～ 80 メートルの丘陵にあり、主な

美富環境緑地保護地区 2.43 植生はカシワである。 〃

（ 〃 ） （町 有）

７ 保存庭園 ha 変化に富んだ景観を活かした特殊な庭園で 美幌町緑の保全及び緑

青 山 0.25 ある。 化の推進に関する条例

（Ｓ ． ．１） （民 有）48 11

８ 保存樹林 ha 市街地に位置し、町の風致上、さらには、

青 山 0.22 町民の保健上貴重な樹林である。 〃

（ 〃 ） （ 〃 ）

９ 保存樹木 本 市街地に自生したハルニレの中では、巨木

ハルニレ １ で枝張りが良く、見事な姿態である（推定樹 〃

（ 〃 ） （ 〃 ） 齢 80 年以上 。）

〃 本 町内に生育する植生のうち、非常に数が少10

ｳﾗｼﾞﾛﾊｺﾔﾅｷﾞ １ なく貴重である（推定樹齢 80 年以上 。 〃）

（ 〃 ） （ 〃 ）

〃 本 美幌ﾕｰｽﾎｽﾃﾙ周辺に植樹された木で、見事11

イチイ １ な姿態をもち、訪れる若人に親しまれている 〃

（ 〃 ） （ 〃 ） （推定樹齢 年以上 。500 ）

〃 本 旧国保病院跡地に生育するイチイであり枝12

〃 １ 張りもすこぶるよく見事な成長ぶりである。 〃

（ 〃 ） （町 有） （推定樹齢 年以上 。600 ）

〃 本 欧州アカマツ、イチョウを主体とした樹木13

樹木小集団 13 の小集団である。 〃

（ 〃 ） （民 有）

〃 本 オオヤマザクラ、ドイツクロマツ、ミヤマ14

〃 37 ハイビャクシンを主体とした樹木の小集団で 〃

（ 〃 ） （ 〃 ） ある。

、 、 、15 〃 本 欧州アカマツ オオヤマザクラ イチョウ

〃 23 カラマツを主体とした樹木の小集団である。 〃

（ 〃 ） （ 〃 ）

〃 本 ポプラの巨木の管理は非常に困難である16

ポプラ ２ が、この木は枝張りもよく見事な成長ぶりで 〃

（ 〃 ） （ 〃 ） ある（推定樹齢 年以上 。80 ）

〃 本 町内に自生しているものとしては巨木で、17

ハルニレ １ 根張り、枝張りともによく、樹勢が極めて旺 〃

（Ｓ ．４．１） （ 〃 ） 盛である。52

〃 本 推定樹齢 350 ～ 500 年であり、枝張りもよ18

シンパク ２ く見事な樹形である。 〃

（Ｈ８． ．１） （ 〃 ）11

保存樹木・記念物 本 枝張りも四方によく張り、当地方としては 〃19

カシワ ９ 数少ない見事な姿態をもつ巨木で町民に親し 美幌町文化財保護条例

（S ・H ） （町 有） まれている（このうち１本が保存樹木 。48.11.1 11.10.12 ）

記念物 市街地南部に所在するﾍﾞﾆﾊﾞﾅﾔﾏｼｬｸﾔｸの自20

ﾍﾞﾆﾊﾞﾅﾔﾏｼｬｸﾔｸ自生地 140 株程度 生地であり 生育地及びその周辺は カシワ 美幌町文化財保護条例、 、 、

（H ） （ 〃 ） ミズナラ、エゾヤマザクラなどの落葉広葉樹10.10.12

林が生育している。注 ﾍﾞﾆﾊﾞﾅﾔﾏｼｬｸﾔｸ自生地 については その生育地を公表することにより 盗掘などによる本自生地への影響が）「 」 、 、

懸念されることから、位置は示さないことにします。

-17-

図-７(1)－現行法制度に基づく緑地等の指定状況図図-７(1)－現行法制度に基づく緑地等の指定状況図図-７(1)－現行法制度に基づく緑地等の指定状況図図-７(1)－現行法制度に基づく緑地等の指定状況図

①

②

④

④

④

⑰

③

③

③

③

③

①

②

④

④

④

④④

④

④

⑰

-18-

図-７(2)－現行法制度に基づく緑地等の指定状況図図-７(2)－現行法制度に基づく緑地等の指定状況図図-７(2)－現行法制度に基づく緑地等の指定状況図図-７(2)－現行法制度に基づく緑地等の指定状況図

⑫

⑤

⑦

⑥

⑧

⑨ ⑩

⑪

⑫

⑬

⑯

⑮⑭

⑱

⑲

-19-

４ 主要な都市施設等の緑化状況４ 主要な都市施設等の緑化状況４ 主要な都市施設等の緑化状況４ 主要な都市施設等の緑化状況

(1) 公園

本町における都市公園の緑化の状況は 表－６のとおりで 公園全体でみた場、 、

合の緑被率は ％となっています。60

なお、都市公園の位置及び緑化の状況を図－４に示します。

表－６ 都市公園の緑化の状況

図番号 公園種別 名称 面積（㎡） 緑被面積 ㎡ 緑被率（％）（ ）

2,165 700 32１ 公 園 （ 街 区 公 園 ） し ら か ば 公 園

2,703 800 30２ 〃 わ か ば 公 園

766 300 39３ 〃 し ん ま ち 公 園

1,758 530 30４ 〃 も と ま ち 北 公 園

1,233 420 34５ 〃 な か ま ち 南 公 園

2,346 1,000 43６ 〃 あ お や ま 公 園

854 800 94７ 〃 な か ま ち 北 公 園

4,121 900 22８ 〃 み つ は し 北 公 園

2,205 950 43９ 〃 み つ は し 南 公 園

10 6,933 3,550 51〃 ひ が し ま ち 公 園

11 2,978 900 30〃 と り さ と 南 公 園

12 2,368 500 21〃 ひ ま わ り 公 園

13 3,871 2,200 57〃 み そ の 公 園

14 3,922 1,177 30〃 みつはしふれあい公園

15 32,522 16,483 51公 園 （ 近 隣 公 園 ） み と み 公 園

16 10,000 8,010 80〃 あ お や ま 南 公 園

17 16,007 7,300 46〃 い な み 北 公 園

18 152,414 94,500 62公 園 （ 運 動 公 園 ） 柏 ヶ 丘 公 園

19 19,000 13,500 71緑 地 （ 緑 道 ） な か ま ち 緑 道

20 339,810 227,600 67緑 地 （ 都 市 緑 地 ） 網 走 川 河 畔 公 園

21 239,000 119,500 50〃 せ せ ら ぎ 公 園

22 49,213 27,413 56墓 園 柏 ヶ 丘 霊 園

23 82,500 52,320 63〃 び ほ ろ 霊 園

24 1,321 500 38公 園 （ 街 区 公 園 ） ラ イ ラ ッ ク 公 園

25 1,312 780 59〃 み な み ま ち 公 園

26 414 330 80〃 あ さ ひ 公 園

27 1,195 360 30〃 み ど り が 丘 公 園

28 26,921 26,432 98緑 地 あ さ ひ 広 場 公 園

1,009,852 609,755 60合 計

-20-

( ) 道路2

本町における主要道路の緑化の状況は、表－７のとおりで、主要樹種としては、

主にナナカマド、ニセアカシアが使用されています。

なお、主要道路の位置及び緑化の状況を図－５( )～( )に示します。1 2

表－７ 主要道路の緑化の状況

図 路 線 名 管 理 延長（ｍ） 幅員 歩道 分離 植 栽 植栽 植栽 主 要番 区 分 （ｍ） 幅員 帯 延 長 形態 本数 樹 種号 ｍ 有無 （ｍ）（ ）

29 美禽橋通 国 1,540.00 18.00 2.25 無 800.00 街路樹 60 ﾅﾅｶﾏﾄﾞ

形 式 ﾓﾝﾀﾅﾊｲﾏﾂ

30 平和通 国・町 2,050.00 18.00 2.25 〃 2,050.00 ― 130 ｴｿﾞﾔﾏｹﾞﾗ

ﾆｾｱｶｼｱ

31 桜通 〃 3,650.00 15.00 2.25 〃 3,650.00 街路樹 260 ｴｿﾞﾔﾏｹﾞﾗ

～ 形 式 ﾆｾｱｶｼｱ

22.00

32 旭通 国・道 2,650.00 16.00 2.50 〃 2,650.00 〃 220 ﾅﾅｶﾏﾄﾞ

～ ｱｶｴｿﾞﾏﾂ

22.00 ｵｳｼｭｳｱｶﾏﾂ

33 新町大通 道 277.00 22.00 5.50 〃 277.00 〃 40 ｶｴﾃﾞ

ｲﾇﾘﾝｺﾞ

ｶﾂﾗ

ﾎﾞﾀﾝ

ﾂﾂｼﾞ

34 美英通 町 1,630.00 16.00 2.50 〃 190.00 〃 20 ﾌﾟﾗﾀﾅｽ

～

3.50

35 栄通 〃 2,420.00 15.00 3.00 〃 2,300.00 〃 310 ｲﾁｮｳ

ﾅﾅｶﾏﾄﾞ

ｺﾞﾖｳﾏﾂ

ｶｴﾃﾞ

ｺﾌﾞｼ

36 幸通 〃 1,590.00 18.00 3.50 〃 1,590.00 〃 200 ﾆｾｱｶｼｱ

ﾅﾅｶﾏﾄﾞ

37 東雲通 〃 1,650.00 15.00 3.00 〃 1,650.00 〃 280 ｵｳｼｭｳｱｶﾏﾂ

ﾅﾅｶﾏﾄﾞ

ｻｸﾗ

ｺﾞﾖｳﾏﾂ

38 公園通 〃 1,950.00 16.00 3.50 〃 1,590.00 〃 2,020 ｲﾁｮｳ

ｴｿﾞﾑﾗｻｷﾂﾂｼﾞ

39 学園通 〃 1,100.00 22.00 3.50 〃 1,100.00 〃 170 ｲﾁｲ

～ ﾅﾅｶﾏﾄﾞ

4.50 ｵｳｼｭｳｱｶﾏﾂ

ﾆｾｱｶｼｱ

40 東２条通 〃 530.00 16.00 2.50 〃 ― ― ― ―

41 元町通 〃 530.00 11.00 2.00 〃 ― ― ― ―

42 新町３丁目通 〃 160.00 14.00 2.00 〃 ― ― ― ―

43 ロマンチック街道 国・町 16,500.00 〃 14,500.00 街路樹 2,500 ｼﾗｶﾊﾞ

形 式

-21-

５ 緑との交流等の状況５ 緑との交流等の状況５ 緑との交流等の状況５ 緑との交流等の状況

( ) 美富自然公園1

市街地の南部に位置し 道条例により 美富環境緑地保護地区 に指定されて、 「 」

いる 美富自然公園 は 市街地における身近な緑地として親しまれ その豊か「 」 、 、

な生態系の保全を行っています。

( ) 美幌町花樹育苗センターの設置及び花苗の配布2

花苗 万本の供給体制を整えることなどを目的として設置された「美幌町花10

樹育苗センター 以下 花樹育苗センター という では 毎年 マリーゴー」（ 「 」 。） 、 、

ルド サルビアなどの花苗を育成しており ここで育てられた花苗は 希望する、 、 、

自治会 公共施設などに配布され 花壇整備など町内の景観向上に役立てられて、 、

います。

(3)住民団体による緑化活動

美幌町フラワーマスター連絡協議会 による公共施設への花壇造成や 住民へ「 」 、

のガーデニング指導 桜の名所を創る会 による桜の植樹活動など 地域住民が、「 」 、

主体となった緑化活動が実施されています。

(4)自然観察会の実施

自然についての理解を深める学習・交流の場を提供するため、行政や住民団体

による町民を対象とした自然観察会を実施しています。

( ) 緑の募金活動の実施5

町内に所在する企業 団体等による職場募金のほか 地域住民 団体 の協力、 、 （ ）

を得て実施する街頭募金 さらには 町内の中学生たち独自の活動による街頭募、 、

金の実施など 緑の募金活動が積極的に展開されており これらの活動は 町民、 、 、

の緑化に対する理解と認識を深めるうえで、大きく貢献されています。

-22-

第４ 環境緑化推進の基本目標第４ 環境緑化推進の基本目標第４ 環境緑化推進の基本目標第４ 環境緑化推進の基本目標

１ 地域緑化の課題１ 地域緑化の課題１ 地域緑化の課題１ 地域緑化の課題

美幌峠の町として印象付けられている本町は、オホーツク海岸から約 キロメ30

ートルの内陸に位置し、行政区域の約 パーセントを山林が占め、農林業を基幹62

産業としたまちであるとともに 長い開拓の歴史に培われた緑豊かな自然環境を有、

する地域であります。

しかしながら 近年は 経済圏の発達とともに 商工業のまちとしても発展を遂、 、 、

げ その結果 市街地周辺においては 工場の立地や宅地の拡大などの各種開発事、 、 、

業により市街化が進み、樹木などの緑は減少傾向にあります。

いうまでもなく、緑はその地域の自然環境を構成する重要な要素であるとともに、

緑の自然は 生物多様性がもたらす生態系サービスとして 人間性の向上と健康の、 、

増進に寄与するばかりでなく 大気の浄化 強風 暴雪 濃霧 干ばつなどの気象、 、 、 、 、

の緩和 騒音や災害の防止など より豊かな人間生活を支えるための計り知れない、 、

恩恵を私たちに与えており このように優れた機能 効用を有する緑を生活環境の、 、

中に積極的に復元し、回復させることは今日の重要な課題になっています。

また 森林等の緑は 光合成を介することによる 温室効果ガスの代表的なもの、 、 、

としてあげられる二酸化炭素の吸収固定源としても知られており 緑を復元 回復、 、

させるなどの環境緑化の推進は 今日 地球規模での環境問題となっている 温暖、 、 「

化の防止」にも寄与するものと考えられています。

２ 地域緑化の基本目標２ 地域緑化の基本目標２ 地域緑化の基本目標２ 地域緑化の基本目標

( ) 緑地の確保目標水準1

本地域内における緑地の確保目標水準は 表－８のとおりであり 第３期美幌、 、

町地域緑化推進計画において定めた「概ね ヘクタール」が現在の用途地域650

面積 752 ヘクタール の約 86 ％であることから妥当な数値と考え 引き続き本（ ） 、

計画の目標値とします。

表－８ 緑地の確保目標水準

緑地の確保目標量 緑化推進地域に対する割合

概ね ヘクタール 約９パーセント650

-23-

( ) 緑地の配置方針2

、本町は、緑豊かな自然環境に恵まれており、市街地周辺には緑が多数存在し

生活環境としては比較的良好な地域と言えます。

しかしながら 市街地内においては 住宅地の拡大による緑の減少がみられた、 、

ことから 町では都市計画事業等による公園・緑地を積極的に整備を行ったもの、

の、地域住民からは更なる緑化を望む声が依然として多くなっています。

、そこで、平成１８年３月に町が策定した「第５期美幌町総合計画」において

将来像 夢はぐくむ緑の大地びほろ の実現のため 関連する 美幌町都市計（「 」） 、 「

画マスタープラン」及び「美幌町中心市街地活性化基本計画」との整合性を図り、

適切な緑地の配置に努め ふれあいとうるおいのある快適なまちづくりを推進し、

ます。

○公園や緑地の整備、維持管理 （第５期美幌町総合計画）

○緑化、花いっぱいの推進 （ 〃 ）

（ ）○計画的・効率的な緑の創出と保全の促進 美幌町都市計画マスタープラン

○緑のネットワーク形成と保全の促進 （ 〃 ）

○緑豊かな街並み景観の形成 （ 〃 ）

○花と緑に囲まれた都市環境づくり （美幌町中心市街地活性化基本計画）

-24-

( ) 地区別緑化の構想3

地区別の緑化の構想は 概ね表－９のとおりとするとともに その構想図を図、 、

－８( )～( )に示します。1 2

表－９ 地区別緑化の構想

ゾ ー ン 区 分 主な地区 主要課題 施策の基本方向

市街地緑化 東幹線溝路 現在市街地を形成している 公園・緑地や、医療施設等を結

推進ゾーン 区域であり、良好な環境を確 びつける「緑の回廊」を中心とし

保するために、積極的に緑の た「緑のネットワーク」を構成す

創出を図ることに重点をおい る。

中心市街地の空閑地 て施策を講じることが必要な 市街地の空き地を利用し、地域

地区 住民の憩いの場（みどり広場、ポ

ケットパーク、木陰など）を設置

する。

平和通 市街地における良好な環境を確

保するため、植樹帯の適正な管理

、 。を行い 積極的な緑の創出を図る

市街地周辺開発 柏ヶ丘公園 運動公園の整備や宅地造成 市街地の南部に位置し、都市施

整 備 ゾ ー ン 等の開発行為が進み、地域周 設として位置付けられている柏ヶ

辺の良好な環境を確保するた 丘公園に、花壇の造成や樹木を植

めに、現存する緑を適切に保 栽するなど、積極的な緑の創出を

全し、併せて緑の創出を図る 図る。

ことに重点をおいて施策を講

じることが必要な地区

水辺環境保全 網走川河畔 河川及びその沿岸など、水 市街地の西側に位置する「網走

整備ゾーン を含む特有の空間を構成して 川河畔公園」の良好な水辺環境を

いる区域であり、良好な水辺 確保するために樹木を植栽するな

環境を確保するために、その ど、積極的な緑化の整備を図る。

保全や整備を図ることに重点

をおいて施策を講じることが

魚無川河畔 必要な地区 市街地の中心部を流れる魚無川

沿いの「せせらぎ公園」の良好な

水辺環境を確保するために樹木を

植栽するなど、積極的な緑化の整

備を図る。

その他のゾーン 公共施設、工業団地 市街地及びその周辺の良好 公共施設や各事業所などの協力

、 、等 な環境を確保するために、積 を得て 花や樹木を植栽するなど

極的に緑の創出を図ることに 積極的な緑の創出を図る。

重点をおいて施策を講じるこ

とが必要な地区

-25-

図-８(1)－地区別緑化の構想図図-８(1)－地区別緑化の構想図図-８(1)－地区別緑化の構想図図-８(1)－地区別緑化の構想図

市街地緑化推進ゾーン

市街地周辺開発整備ゾーン

水辺環境保全整備ゾーン

その他ゾーン

・・・ 緑の回廊

凡　　　　例

-26-

市街地緑化推進ゾーン

市街地周辺開発整備ゾーン

水辺環境保全整備ゾーン

その他ゾーン

・・・ 緑の回廊

凡　　　　例

図-８(2)－地区別緑化の構想図図-８(2)－地区別緑化の構想図図-８(2)－地区別緑化の構想図図-８(2)－地区別緑化の構想図

市街地緑化推進ゾーン

市街地周辺開発整備ゾーン

水辺環境保全整備ゾーン

その他ゾーン

・・・ 緑の回廊

凡　　　　例

-27-

市街地緑化推進ゾーン

市街地周辺開発整備ゾーン

水辺環境保全整備ゾーン

その他ゾーン

・・・ 緑の回廊

凡　　　　例

３ 地域緑化の当面の目標３ 地域緑化の当面の目標３ 地域緑化の当面の目標３ 地域緑化の当面の目標

本計画は、平成 年度から平成 年度までの カ年計画であることから、長23 32 10

期的な視点に立った上で、市街地及びその周辺における緑化の整備を行います。

前述した 第５期美幌町総合計画 との整合性を考慮し 限られた財源 人材の「 」 、 、

範囲をもって緊急性、実現性の高いものから実施します。

このことから地域緑化の当面の目標は次のとおり定めます。

目 標 現状値（H22） 目標値（H27） 説 明

１ 公園・緑地等の緑化 609,755 ㎡ 650,000 ㎡ 緑被面積

２ 街路等の緑化 32,347m 33,000m 植栽延長

３ その他公共施設 工業用地 64.2ha 450ha 緑被面積、 、

市街空き地等の緑化

-28-

第５ 環境緑化推進のために講ずる施策第５ 環境緑化推進のために講ずる施策第５ 環境緑化推進のために講ずる施策第５ 環境緑化推進のために講ずる施策１ 概要１ 概要１ 概要１ 概要

本町の市街地及びその周辺において、現存する緑を極力保全し、失われた緑を

積極的に回復させるため、次項以降に掲げる施策を講じ、計画的な緑化を推進し

ます。

なお、本計画に係る施策の推進体系図を表－９に示します。

２ 緑の保全に関する施策２ 緑の保全に関する施策２ 緑の保全に関する施策２ 緑の保全に関する施策

( ) 保全樹林の指定等1

市街地及びその周辺の保全すべき樹林、樹木等を保全するため、各種法制度

を有効に活用するとともに、関係法令による規制区域等の指定を図るなどの措

置を講じます。

また、既に規制を受けている区域等については、適切な維持管理を行うこと

などにより、緑の後退を未然に防止するよう努めます。

( ) 緑の保全協定推進2

一定規模以上の住宅、工場用地等の造成が行われる場合などにおいては、既

存緑地の保全、失われることになる緑の回復のため、町条例などを適切に運用

することにより、土地、建物の所有者などに対し、緑化事業に必要な助言又は

援助を行います。

( ) 緑の監視、協力3

自治会衛生部会による緑の監視や公共施設環境活動里親制度等により、住民

主体の緑化推進活動を推進します。

( ) 都市緑化樹木維持管理4

公園、道路における既存の公園樹木等については、適切な維持管理を行うこ

とにより、緑の減少を防ぐように努めます。

( ) その他5

各種開発行為による無秩序な開発を防止し、緑化を適切に保全するため、関

。係法令による開発行為規制制度、環境影響評価制度等の適切な運用を図ります

-29-

３ 緑の創出に関する施策３ 緑の創出に関する施策３ 緑の創出に関する施策３ 緑の創出に関する施策

１ 緑地の確保、造成に関する施策

(1) 公園緑地整備

現在計画されているびほろ霊園の拡張事業及び多目的運動場において、自然

環境に配慮した緑地の整備を行います。

(2) 緑道整備

市街地を貫流するかんがい排水路や堤防敷地を利用した緑道の植樹を推進しま

す。

２ 都市施設等の緑化に関する施策

(1) 地区緑化

各自治会に花苗を配布し、地域の緑化を推進するとともに、緑化を通じたコミ

ュニティ活動を推進します。

(2) 道路（街路）緑化

歩道造成や道路の改築に合わせ、植樹帯を設け街路樹の整備を行います。

(3) 公園緑化

既設の都市公園等の空きスペースや公園引当地を利用し、植栽等の緑化を行い

ます。

(4) 学校緑化

環境教育の一環として児童・生徒による学校敷地内の花植等を行います。また、

環境に配慮したグラウンドの芝生化を行います。

( 官公署の緑化5)

役場庁舎などの各種施設について、樹木等の植栽や花壇の整備などによる積極

的な緑化を行います。

(6) スポーツ、レクリェーション施設緑化

野球場、陸上競技場、スキー場及びパークゴルフ場などの大規模運動施設の空

間を利用した植栽を行います。

(7) コミュニティ施設緑化

集会室や農作業準備休憩室などの自治会管理施設へ花苗を配布し、地域での緑

化を推進します。

-30-

(8) 病院、社会福祉施設等緑化

町立病院などの施設の空きスペースを利用し、花壇の整備などを行います。

( ) 工場、事業所緑化9

工場や事業所等の設置者、又は管理者に対し、敷地内の緑地を確保し、樹木

等を植栽するなど、積極的な緑化の推進を図るよう協力を求めます。

(10)住宅団地等緑化

公営住宅の敷地内に整備した花壇を有効活用し、入居者による花壇整備を行

います。

４ 緑との交流の促進に関する施策４ 緑との交流の促進に関する施策４ 緑との交流の促進に関する施策４ 緑との交流の促進に関する施策

(1) 美富自然公園の維持管理

町が管理する「美富自然公園」に生息する希少動植物の生態系を重視した適

切な維持管理を行います。

( ) 緑化に関する講習会等の開催2

地域住民の緑化に対する関心を深めるため、フラワーマスターなどの協力を

得て、初心者向けの園芸教室など各種講習会、研修会等を開催します。

(3) 花苗の配布

、花樹育苗センターにおいて育成する花苗を、希望する自治会等に無償配布し

地域住民等による緑との交流促進を図ります。

( ) 緑の募金活動の実施4

地域住民、生徒、会社、団体等の協力を得ながら毎年実施している「緑の募

金活動」について、地域住民等の緑化に対する理解と認識が深まるよう今後も

引き続き積極的に実施します。

( ) 住民参加による緑化5

町は、緑化に関する事業の実施にあたり、地域住民の意見を聴取するなど協

力を求めるとともに、必要な場合には、地域住民や団体等が実施する緑化事業

に関し、助言又は支援を行います。

-31-

５ 緑をはぐくむ基盤をつくるための施策５ 緑をはぐくむ基盤をつくるための施策５ 緑をはぐくむ基盤をつくるための施策５ 緑をはぐくむ基盤をつくるための施策

( ) 花苗の供給体制の充実1

花樹育苗センターの管理運営を適切に行うとともに、配布を希望する自治会

等のニーズに応じた花苗を育成するよう努めるなど、供給体制の充実を図りま

す。

(2) 緑化強調月間の制定等

緑化運動の推進を図るため、4月 20 日から 5 月末日までを「緑化強調月間」

として定め、広報紙、ホームページ等による緑化に関する情報の提供を行うな

ど、地域住民に対する緑化思想の啓蒙、啓発に努めます。

( ) フラワーマスター連絡協議会3

地域において、花の育成管理、まちなみ景観に配慮した花の使い方等を指導

できる者として、北海道から認定を受けた町内のフラワーマスターで構成され

たフラワーマスター連絡協議会による、花のまちづくりを進めるための自主的

な活動を推進します。

-32-

表-９　緑化推進計画に係る施策の推進体系図表-９　緑化推進計画に係る施策の推進体系図表-９　緑化推進計画に係る施策の推進体系図表-９　緑化推進計画に係る施策の推進体系図

　　

緑の募金活動の実施

住民参加による緑化

花苗の供給体制の充実

緑化に関する講習会等の開催

都市緑化樹木維持管理

スポーツ、レクリェーション施設緑化

その他

公園緑地整備緑地の確保、造成

緑道整備

道路（街路）緑化

公園緑化

学校緑化

官公署の緑化都市施設の緑化

保全樹林の指定等

緑の保全協定推進緑の保全

（緑をまもる） 緑の監視、協力

-33-

緑豊かな環境づくり 緑の創出

地区緑化（緑をつくる）

コミュニティ施設緑化

病院、社会福祉施設等緑化

工場、事業所緑化

住宅団地等緑化

美富自然公園の維持管理

緑をはぐくむ基盤づくり

緑化強調月間の制定等

フラワーマスター連絡協議会

緑との交流

（緑に親しむ） 花苗の配布

第６ 計画の推進第６ 計画の推進第６ 計画の推進第６ 計画の推進１ 計画達成のための措置１ 計画達成のための措置１ 計画達成のための措置１ 計画達成のための措置

本計画達成のため、前記第５に掲げる諸施策を計画的に推進するとともに、計

画期間を通して、地域の緑の状況、計画事業の実施状況等を把握し、施策が効果

的に推進されるよう計画の進行状況の管理に努めます。

また、本計画は、現時点において考えられる事柄をもとに作成したものであり

ますが、最近の緑に関する地域住民のニーズの変化や環境緑化に関する知識、技

術などの進展は著しいことから、本計画の運用にあたっては、弾力的に対応する

とともに、必要に応じ、本計画期間の中間地点において、計画の進行状況につい

て検討を加え、その結果に基づき、後期５ヵ年の事業計画に反映させるなど必要

な措置を講じることにします。

２ 計画期間２ 計画期間２ 計画期間２ 計画期間

計画の期間は、平成 年度から平成 年度までとします。23 32

３ 事業計画表３ 事業計画表３ 事業計画表３ 事業計画表

本計画の期間のうち前期５ヵ年分の事業計画は、表－ に示すとともに、緑地10

の配置計画を図－ ( )～( )に示します。10 1 2

なお、本計画に基づく事業の実施にあたっては、町の財政事情を勘案するとと

もに 「第５期美幌町総合計画」などの上位計画、事業相互の整合性等に配慮しま、

す。

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表-10事業計画表

実施 計画施策区分 施 策 内 容 事 業 内 容 備 考

主体 期間

緑の保全に 保全樹林の指定等 保存樹木等の指定、維持管理 町な 23～

関する施策 ど 27

緑の保全協定推進 町民、企業が行う緑化事業に関する助 町 23～

言又は援助 27

緑の監視、協力 自治会衛生部会などによる緑の監視 民間 23～

公共施設環境活動里親制度 27

都市緑化樹木維持管 公園樹木等の維持管理 町 23～

理 27

その他 関係法令による開発行為規制等 町 23～

27

緑の創出に 公園緑地整備 びほろ霊園の拡張事業及び多目的運動 町 23～

関する施策 場の緑地整備 27

緑道整備 堤防敷地等の緑道の植樹 町 23～

27

地区緑化 花苗の配布 町 23～

27

道路（街路）緑化 植樹帯及び街路樹の整備 町 23～

27

公園緑化 公園内の植栽等 町 23～

27

学校緑化 児童・生徒による学校敷地内の花植等 町な 23～

学校グラウンド芝生化 ど 27

官公署の緑化 樹木等の植栽や花壇の整備 町 23～

27

スポーツ、レクリェ 施設の空間を利用した植栽 町 23～

ーション施設緑化 27

コミュニティ施設緑 施設に花苗を配布 町な 23～

化 ど 27

病院、社会福祉施設 花壇の整備 町 23～

等緑化 27

工場、事業所緑化 緑地の確保、樹木等の植栽 民間 23～

27

住宅団地等緑化 入居者による花壇整備 町な 23～

ど 27

緑との交流 美富自然公園の維持 希少動植物の生態系を重視した適切な 町 23～

の促進に関 管理 維持管理 27

する施策 緑化に関する講習会 フラワーマスターなどによる各種講習 民間 23～

等の開催 会、研修会等 27

花苗の配布 花苗の育苗及び配布 町 23～

27

緑の募金活動の実施 地域住民、生徒、会社、団体等による 町な 23～

募金活動 ど 27

住民参加による緑化 地域住民や団体等が実施する緑化事業 町な 23～

に関し、助言又は支援 ど 27

緑をはぐく 花苗の供給体制の充 花樹育苗センターの適切な管理運営 町 23～

む基盤をつ 実 27

くるための 緑化強調月間の制定 広報紙等による緑化に関する情報の提 町 23～

施策 等 供 27

フラワーマスター連 花のまちづくりを進めるための自主的 町な 23～

絡協議会 な活動 ど 27

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図-６(1)－緑の現況分布図図-６(1)－緑の現況分布図図-６(1)－緑の現況分布図図-６(1)－緑の現況分布図

公 園緑 地墓 地農 地 等主 要 道 路河 川 等公 共 施 設

凡　　　　例

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公 園緑 地墓 地農 地 等主 要 道 路河 川 等公 共 施 設

凡　　　　例

図-６(2)－緑の現況分布図図-６(2)－緑の現況分布図図-６(2)－緑の現況分布図図-６(2)－緑の現況分布図

緑地

農地等

主要道路

河川等

凡　　　　例

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緑地

農地等

主要道路

河川等

凡　　　　例

図-10(1)－緑地の配置計画図図-10(1)－緑地の配置計画図図-10(1)－緑地の配置計画図図-10(1)－緑地の配置計画図

公 園緑 地広 場墓 地河 川 等主 要 道 路農 地 等公園（第７期）緑地（第７期）公共施設（第７期）

凡　　　　例

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公 園緑 地広 場墓 地河 川 等主 要 道 路農 地 等公園（第７期）緑地（第７期）公共施設（第７期）

凡　　　　例

図-10(2)－緑地の配置計画図図-10(2)－緑地の配置計画図図-10(2)－緑地の配置計画図図-10(2)－緑地の配置計画図

公 園緑 地広 場墓 地河 川 等主 要 道 路農 地 等公園（第７期）緑地（第７期）公共施設（第７期）

凡　　　　例

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公 園緑 地広 場墓 地河 川 等主 要 道 路農 地 等公園（第７期）緑地（第７期）公共施設（第７期）

凡　　　　例