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2018年4月20日東京海上ホールディングス株式会社
グループCFO 専務取締役
湯浅 隆行
統合的開示の事例と今後の課題
経済産業省「統合報告・ESG対話フォーラム」説明資料
資料8
Copyright (c) 2018 Tokio Marine Holdings, Inc. 1
目次
1.東京海上ホールディングスの概要
2.統合的開示の事例と今後の課題
(1)開示ツール
(2)統合的開示の事例
(3)価値協創ガイダンスの活用状況
(4)統合報告書の役割と投資家との対話
(5)今後の課題
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1. 東京海上ホールディングスの概要~グループの全体像
各事業ドメインの特徴は「まとめ資料」P6ご参照
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1. 東京海上ホールディングスの概要~経営理念と経営ビジョン
長期ビジョンと価値提供サイクルは「まとめ資料」P12ご参照
Copyright (c) 2018 Tokio Marine Holdings, Inc.4
1. 東京海上ホールディングスの概要~中期経営計画とターゲット
資本効率の向上
修正ROE*9%台後半
中期経営計画
2017年度見通し
株主リターンの充実
利益成長に応じた
配当の安定的成長
持続的な利益成長
修正純利益*4,000億円程度
1 2 3
* 修正純利益とは、保険事業特有の準備金やのれん・無形固定資産等の影響を捨象し、自然災害を平年並みとしている。
また、修正ROEもそれをベースに純資産に修正を加えた上で算出している。
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2012 2013 2014 2015 2016 2017予想
前中期経営計画 期間 現中期経営計画 期間
1,631
2,437
3,2333,519
約3,8004,067
5570
95110
160(予想)
140
修正純利益 (億円)
1株あたり配当金 (円)
前中期経営計画 期間 現中期経営計画 期間
2012 2013 2014 2015 2016 2017予想
6.5%
8.2%
8.9%9.1%
11.0%
9.6%
持続的な利益成長・
株主リターンの充実
資本効率の向上
1.東京海上ホールディングスの概要~主要経営指標の推移
修正ROE
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IR説明会資料
2(1). 開示ツール
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個人投資家説明会資料
決算IR電話会議資料
事業報告書(招集通知)
ホームページ 有価証券報告書・決算短信
CSRレポート
1.統合報告書は9ヶ月かけて、日本語と英語で作成している。
2.作成には経理部や広報部をはじめ約15の部署が係わっている。
3.作成主体であるIRグループは以下の業務を担当している。
(1)多くの作成部署を統括し、コンセプトや構成案の提示、全原稿のチェックを実施。
(2)CEOメッセージやグループ全体に係わるページを作成。
統合報告書
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2(2). 統合的開示の事例~グループの歴史
グループの強みが培われた背景や強みが成長に繋がっていることを伝えるため、「グループの歩み」では歴史と強みを紐づけて解説している。
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2(2). 統合的開示の事例~業績ハイライト
財務ハイライト 非財務ハイライト
業績ハイライトは財務・非財務面での成果を見開きページで掲載している。また、定量面とともに、戦略や取組み内容も説明している。
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事業セクションごとに「中計の進捗状況」だけでなく、「具体的な戦略」も示している。
2(2). 統合的開示の事例~事業セクション
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東京海上日動
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2(2). 統合的開示の事例~事業セクション
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2(2). 統合的開示の事例~テクノロジーの活用
テクノロジーの活用については、企業価値の向上にどのように結び付いているかを伝えるため、活用方法だけでなく定量的な効果も説明している。
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<テクノロジーの活用方法>
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2(2). 統合的開示の事例~テクノロジーの活用
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<定量的な効果>
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2(2). 統合的開示の事例~グループ一体経営
グループ一体経営の取組みを体系的に示し、その結果、どのようなグループの相乗効果(シナジー)を創出しているかを説明。
グループ一体経営の強化は「まとめ資料」P22ご参照
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シナジー効果を4つのカテゴリーに分けて説明。
2(2). 統合的開示の事例~グループシナジー
成長Revenue
資産運用Investment
資本 / 引受Capital
コストCost
<4つのカテゴリー>
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2(2). 統合的開示の事例~リスクベース経営と資本戦略
リスクベース経営(ERM)は保険事業の根幹ではあるものの、馴染みが薄いので、その仕組みをわかりやすく解説するとともに、リスク対比の資本水準や具体的な資本の活用方法を示している。
ERMを軸としたグループ経営フレームワークは「まとめ資料」P20ご参照
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2(2). 統合的開示の事例~リスクベース経営と資本戦略
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ESGについては、当社のCSR主要テーマとSDGsで注力する項目を併せて示すことで、どのように社会課題の解決に取り組んでいるかを一目でわかりやすく表現している。
2(2). 統合的開示の事例~ESG
CSRマテリアリティは「まとめ資料」P19ご参照
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2(2). 統合的開示の事例~ESG
社会課題の解決は本業そのものと考えているため、保険事業を通じた社会課題解決に向けた取り組みを数多く紹介している。
技術革新に対応した安心・安全の提供 インドにおけるマイクロ・インシュアランスの普及
詳細は「統合レポート2017」P33-P39ご参照
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コーポレートガバナンスは、強化に向けた取り組みを体制・運用の両面で説明している。
特に投資家の関心が高い「取締役会の実効性評価」については、具体的な取組事例も紹介している。
2(2). 統合的開示の事例~ESG
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コーポレートガバナンス強化に向けた取り組み
体制面
(社外役員の充実、研修等)
運用面
(実効性評価を軸としたPDCAサイクルによる改善)
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当社のコーポレートガバナンス態勢に対する社外評価を対談形式で客観的にわかりやすく示している。
2(2). 統合的開示の事例~ESG
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2(2). 統合的開示の事例~人材
人的資本については、人材育成、健康経営、働き方の変革とダイバシティの推進、女性の活躍推進といった様々な切り口でグループの競争力強化につながる取り組みを紹介している。
人材育成
女性の活躍推進健康経営
生産性の高い働き方と多様な働き方
詳細は「統合レポート2017」P60-P65ご参照
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2(3). 価値協創ガイダンスの活用状況
統合報告書の作成スタッフは、価値協創ガイダンスの内容も理解した上でどのようなコンテンツを盛り込むのか、どのような流れにするのか等の検討を行っている。
一方、事業環境や当社の戦略によって投資家に伝えたいメッセージは変わるので、その点も踏まえて各コンテンツのメリハリを効かせるようにしている。
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2(4). 統合報告書の役割と投資家との対話
■ 機関投資家・アナリスト向けのIR説明会資料 ■ 個人投資家説明会資料
各ステークホルダー向けに内容を網羅的に掲載。
統合報告書に関する質問は増加傾向にあり、内容の
更なる充実化を推進。
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統合報告書
IR説明会では、時間的制約、投資家の意向や
過去の面談実績を踏まえ、中計の戦略や直近の
業績を抜粋した資料を使用。
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2(5). 今後の課題
以下の4つが課題と考えている。
1.コンテンツの選別・充実
2.ストーリー性の向上
3.わかりやすい表記への改善
4.ESG情報の定量化