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本社 〒812-8566 福岡市博多区博多駅前 3 丁目 25 番 21 号 2020 年 10 月 28 日 九州新幹線(武雄温泉・長崎間) 新幹線の名称と導入車両が決定!! JR九州では、安全とサービスを基盤としてお客さまや地域社会に貢献することを目的に、 九州新幹線(武雄温泉・長崎間)の開業に向けて準備を進めております。この度、新幹線の 列車名及び導入する車両が決定しましたので、お知らせいたします。 新幹線の列車名決定! 「かもめ」 特急「かもめ」は、1961 年から、長崎行きの特急列車として運行を開始し、現在まで 約60年もの間親しまれてきました。(詳細別紙:「『かもめ』の歴史」) 九州新幹線として、さらなる飛躍を遂げる「かもめ」にご期待ください。 新型新幹線車両を導入! <車両形式> N700S <編成両数> 6 両 ※JR東海が営業投入しているN700S 16 両編成を 6 両編成に短編成化しました。 <N700Sの主な特徴> (1)安全性・安定性の向上 ・ATCとブレーキシステムを改良し、地震時のブレーキ距離を短縮 (2)異常時対応力の強化 ・バッテリ自走システムを搭載し、長時間停電時において自力走行可能 ・防犯カメラを従来の客室入口やデッキ部に加え、客室の天井にも設置し、 車内におけるセキュリティを強化 ・緊急時にお客さまと乗務員が通話できる装置を、お客さまに分かり易い客室内に設置し、 異常時の即応体制を強化 ・自然災害等で長時間停電した場合でも一部トイレの使用が可能 (3)快適性・利便性の向上 ・モバイル用コンセントを全座席に設置し、利便性を向上 ・多目的室・多機能トイレ等のバリアフリー対応設備を設置 (4)ランニングコストの低減 ・走行抵抗を低減した先頭形状(デュアル スプリーム ウィング形)の採用や次世代 半導体「SiC素子」の駆動システムの採用により、消費電力を削減 ・パンタグラフやブレーキ装置の摩耗部品を長寿命化し、交換周期を延伸することで、 検修作業の省力化を実現 <車両デザインイメージ> 次頁参照

新幹線の名称と導入車両が決定!!2020/10/28  · 2020年10月28日 九州新幹線(武雄温泉・長崎間) 新幹線の名称と導入車両が決定!! JR九州では、安全とサービスを基盤としてお客さまや地域社会に貢献することを目的に、

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  • 本社 〒812-8566 福岡市博多区博多駅前 3丁目 25番 21号

    2020年 10月 28日

    九州新幹線(武雄温泉・長崎間)

    新幹線の名称と導入車両が決定!!

    JR九州では、安全とサービスを基盤としてお客さまや地域社会に貢献することを目的に、

    九州新幹線(武雄温泉・長崎間)の開業に向けて準備を進めております。この度、新幹線の

    列車名及び導入する車両が決定しましたので、お知らせいたします。

    新幹線の列車名決定!

    「かもめ」 特急「かもめ」は、1961年から、長崎行きの特急列車として運行を開始し、現在まで

    約 60年もの間親しまれてきました。(詳細別紙:「『かもめ』の歴史」)

    九州新幹線として、さらなる飛躍を遂げる「かもめ」にご期待ください。

    新型新幹線車両を導入!

    <車両形式> N700S <編成両数> 6両

    ※JR東海が営業投入しているN700S 16両編成を 6両編成に短編成化しました。 <N700Sの主な特徴>

    (1)安全性・安定性の向上

    ・ATCとブレーキシステムを改良し、地震時のブレーキ距離を短縮

    (2)異常時対応力の強化

    ・バッテリ自走システムを搭載し、長時間停電時において自力走行可能

    ・防犯カメラを従来の客室入口やデッキ部に加え、客室の天井にも設置し、

    車内におけるセキュリティを強化

    ・緊急時にお客さまと乗務員が通話できる装置を、お客さまに分かり易い客室内に設置し、

    異常時の即応体制を強化

    ・自然災害等で長時間停電した場合でも一部トイレの使用が可能

    (3)快適性・利便性の向上

    ・モバイル用コンセントを全座席に設置し、利便性を向上

    ・多目的室・多機能トイレ等のバリアフリー対応設備を設置

    (4)ランニングコストの低減

    ・走行抵抗を低減した先頭形状(デュアル スプリーム ウィング形)の採用や次世代

    半導体「SiC素子」の駆動システムの採用により、消費電力を削減

    ・パンタグラフやブレーキ装置の摩耗部品を長寿命化し、交換周期を延伸することで、

    検修作業の省力化を実現 <車両デザインイメージ>

    次頁参照

  • エクステリアイメージ

  • インテリアイメージ

  • インテリアイメージ

  • 昭和12(1937)年~ 昭和36(1961)年~ 昭和51(1976)年~

    客車列車としての「かもめ」 気動車列車としての「かもめ」 電車列車としての「かもめ」❶

    昭和12年7月1日、特急「富士」「櫻」「燕」に続き登場した「鷗」。東京~神戸間で運転されていましたが、戦時体制となった昭和18年に一旦廃止されました。昭和28年3月15日に、戦後では「つばめ」「はと」に次ぐ3番目の特急列車として「かもめ」が復活。活躍の場を東海道本線から山陽本線に移し、京都~博多間で活躍していました。

    平成元年3月に、783系 電 車 “ ハ イ パ ー サル ーン ” が「 か も め 」で運用されると、翌年の3月改正からは、783系電車を使用した列車に は「 ハ イ パ ー か もめ」の列車名が付けられました。また、これまで の485系 電 車 の「 かもめ」は、赤色の車体にリニューア ルされ、

    「KAMOME EXPRESS」や「RED EXPRESS」の愛称が付けられました。

    「白いかもめ」の愛称で親しまれているのが、白を基調とした外観に振子式走行装置を装 備 し た885系 電 車。その885系電車と一緒に「かもめ」として運転しているのが、DXグリーン席を連結した787系電車です。現在、

    「かもめ」は博多~長崎間 だ け で な く、 門 司港・吉塚~佐賀間や博多~佐賀・肥前鹿島間などの区間でも活躍しています。

    昭和36年10月1日、後に「サン・ロク・トオ」と呼ばれる全国白紙時刻改正が実施され、「かもめ」は当時最新鋭のキハ80系82形を使用した気動車特急に生まれ変わりました。当初は京都~長崎・宮崎間

    (京都~小倉間併結)を運転し、その後運転区間の変更はあったものの、関西と九州を結ぶ主要な特急のひとつに変わりはありませんでした。

    昭和50年3月10日、山陽新幹線博多開業に伴い気動車特急「かもめ」が廃止となりました。その後長崎本線・佐世保線の電化が完成した昭和51年7月1日に、485系電車を使用したエル特急「かもめ」として再度復活。博多~長崎間を結ぶ特急として定着すると、国鉄分割民営化後はJR九州の看板列車のひとつとして発展しました。

    特急「かもめ」の歴史戦前の特急「鷗」から引き継がれた特急「かもめ」は、

    各時代を代表する特急列車のひとつとなり、現在も活躍しています。

    平成元(1989)年~ 平成12(2000)年~

    電車列車としての「かもめ」❷ 電車列車としての「かもめ」❸

    写真:JR九州、交通新聞社  監修:交通新聞社

    111【リリース】九州新幹線(武雄温泉・長崎間)列車名及び導入車両決定【別紙】九州新幹線(武雄温泉・長崎間)列車名及び導入車両決定