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糖尿病教室の効果について
平成27年6月15日
糖尿病委員会
糖尿病の現状
糖尿病患者数は、生活習慣と社会環境の変化に伴って急激に増加している。糖尿病はひとたび発症すると治癒することなく 放置すると網膜症・腎症・神経障害などの合併症をひきおこす。
さらに脳血管障害、虚血性心疾患の発症を、促進し、これらの合併症はQOLを低下させるのみでなく医療経済的にもおおきな負担を社会に強いており、今後も社会の高齢化にしたがって増大するものと考えられる。
患者教育の意義
• 治療の意味を理解することで治療に対する心構えができる
• 知識の習得だけでなく自己管理ができるようになる
• 教育により治療を中断することなく継続することの重要性を理解する
• 患者の自己管理能力が向上することにより合併症を減らし医療費の削減につながる
本院での糖尿病教室
第1回 糖尿病教室
日時:6月24日
参加人数:10名
内容: 1)糖尿病とは
2)糖尿病手帳に出てくる検査が
わかりますか?
3)食事療法の重要性
第2回糖尿病教室
日時:7月22日
参加者:14名
内容: 1)日常生活Q&A
2)糖尿病と運動
~実際に運動してみましょう
第3回糖尿病教室
日時:8月26日
参加人数:10名
内容: 1)トピックス~低血糖
2)あなたの血管は大丈夫?
~動脈硬化の検査について
3)食品交換について
第4回糖尿病教室
日時:9月30日
参加人数:11名
内容: 1)糖尿病の治療薬について
2)実際に運動してみて
どうでしたか?
3)外食の摂り方について
糖尿病教室風景その1
糖尿病教室風景その2
糖尿病教室風景その3
事例紹介
68歳 男性
• データベース
糖尿発生時期:X年
家族歴:なし
喫煙:4年前禁煙
以前20本/40年程度
飲酒:焼酎1合・ビール350mL/毎日
体重: 20歳時~58㎏
MAX時~70㎏(67歳)
運動: 現在の状況
週3回 夕食後 20時~21時
5㎞を1時間かけて散歩
食事:1日3回~夕食は主食(米)は食してい
ない。 アルコールを飲むため
ひかえている。
• 身長:161.9cm
• 体重:70.0㎏
• BMI:26.7
• 標準体重:60.2㎏
• 適正カロリー:1500Kカロリー
• 眼科受診:1回/半年
• 歯科受診:定期受診あり
既往症
アルコール性肝機能障害
脂質異常
処方薬
フェブリック(20) 1日1回 朝食後
メバトルテ(10) 1日1回 朝食後
ニューロタン(25) 1日1回 朝食後
糖尿病教室受講の効果
第1回糖尿病教室から第4回糖尿病教室まで全教室参加
尿中アルブミン減少
ヘモグロビンA1C:正常化
体重減少:70㎏→64.8㎏
(体重減少により下肢の疼痛軽減)
中性脂肪改善傾向
ヘモグロビンA1Cの変化
患者教育の意義
• 治療の意味を理解することで治療に対する心構えができる
• 知識の習得だけでなく自己管理ができるようになる
• 教育により治療を中断することなく継続することの重要性を理解する
• 患者の自己管理能力が向上することにより合併症を減らし医療費の削減につながる
治療の意味を理解することで治療に対する心 構えができる
1)日常生活習慣の見直し ・食生活のあり方
・運動のし方
2)定期受診の重要性の理解
知識の習得だけでなく自己管理ができるよう になる
1) 外来受診時の糖尿病手帳の持参
2)検査データーについての自己分析
教育により治療を中断することなく継続することの重要性を理解する
1)定期外来受診日の受診
2)治療の継続
3)「糖尿病外来だより」の発行
患者の自己管理能力が向上することにより合併症を減らし医療費の削減につながる
1)定期受診の継続
2)自己啓発
3)合併症の予防
結語
本院で糖尿病教室を開催し今年が2年目となる。試行
錯誤しながらの開催ではあるが、参加されている患者さまのデーターの改善がみられ、定期的受診の継続につながっている。定期的受診の必要性が理解できることは合併症の発症を予防することに繋がり、日常生活におけるQOLの低下を防ぐこととなる。出来るだけ多
くの患者さまに参加いただき、自己管理能力が向上するよう本院から情報を発信していきたい。