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農産品のブランド保護 〜「 地理的表示(GI)保護制度 について東京理科大学専門職大学院 教授 生越 由美 評価されている。この絶品のあじとさばをほかの魚とぶ つからないように「一本釣り」し,血抜きをていねいに 行い,流通でも特別な方法で運送することで,ブランド 魚として国内で認識されるようになり,海外からの観光 客にも人気がある。 今,ブランドとして注目すべきは後者の「関あじ」と「関 さば」のタイプだ。普通のあじやさばとの違いを明示し ているのが「関」という「地名」である。このように地 名を冠にした農産物ブランドが大いに注目を集めている。 国内の事例では「夕張メロン」,「神戸ビーフ」など。 いずれも「地名」が付加価値を示す「ブランド」となっ ている。 1 地名はブランド,地名は財産 2013年12月,「和食;日本人の伝統的な食文化」がユ ネスコ無形文化遺産に登録された。この登録を追い風に, 世界中で日本の農産品について関心が高まっている。 例えば,果物ではいちご。代表格の「あまおう」は, 福岡県内でしか栽培が許可されていない。あまおうは, アジアのみならず,ロシアやアメリカ合衆国(以下,ア メリカ)でも大人気のいちごとなっている。日本で1パ ック500〜800円のものが,香港や台湾で約1200円,タイ で約2000円,ロシアでは約5000円と高い価格で販売され ているが,飛ぶように売れている(図1)。 魚にも人気者がいる。大分県漁業協同組合佐 がの せき 支店 が販売している「関あじ」と「関さば」である(図2)。 特大(500g)の関あじは1匹なんと2500円でネット販 売されている。これらの魚は,佐賀関という瀬戸内海と 太平洋の潮流がぶつかる海域のため,えさとなる生物が 豊富であり,潮の流れが速い。このため,魚たちは ほど よく太っているが,身は十分に引き締まっている。こらの魚を「関もの」といい,味と歯ごたえのよさで高く 図2 関あじと関さば (写真:大分県漁業協同組合佐賀関支店) アメリカ シンガポール ロシア 香港 台湾 タイ 約5000円 約2000円 約1200円 約1200円 約1600円 日本 500~800円 図1 海外で人気の「あまおう」 (農林水産省資料を筆者修正) ※金額は1パック(300g)の小売価格 現代世界 3 地理・地図資料 2017年度1学期号

現代世界 - 帝国書院 · 国内の事例では「夕張メロン」,「神戸ビーフ」など。 いずれも「地名」が付加価値を示す「ブランド」となっ

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Page 1: 現代世界 - 帝国書院 · 国内の事例では「夕張メロン」,「神戸ビーフ」など。 いずれも「地名」が付加価値を示す「ブランド」となっ

農産品のブランド保護〜「地理的表示(GI)保護制度」について〜

東京理科大学専門職大学院 教授 生越 由美

評価されている。この絶品のあじとさばをほかの魚とぶつからないように「一本釣り」し,血抜きをていねいに行い,流通でも特別な方法で運送することで,ブランド魚として国内で認識されるようになり,海外からの観光客にも人気がある。  今,ブランドとして注目すべきは後者の「関あじ」と「関さば」のタイプだ。普通のあじやさばとの違いを明示しているのが「関」という「地名」である。このように地名を冠にした農産物ブランドが大いに注目を集めている。国内の事例では「夕張メロン」,「神戸ビーフ」など。いずれも「地名」が付加価値を示す「ブランド」となっている。

1 地名はブランド,地名は財産

 2013年12月,「和食;日本人の伝統的な食文化」がユネスコ無形文化遺産に登録された。この登録を追い風に,世界中で日本の農産品について関心が高まっている。 例えば,果物ではいちご。代表格の「あまおう」は,福岡県内でしか栽培が許可されていない。あまおうは,アジアのみならず,ロシアやアメリカ合衆国(以下,アメリカ)でも大人気のいちごとなっている。日本で1パック500〜800円のものが,香港や台湾で約1200円,タイで約2000円,ロシアでは約5000円と高い価格で販売されているが,飛ぶように売れている(図1)。 魚にも人気者がいる。大分県漁業協同組合佐

賀がの

関せき

支店が販売している「関あじ」と「関さば」である(図2)。特大(500g)の関あじは1匹なんと2500円でネット販売されている。これらの魚は,佐賀関という瀬戸内海と太平洋の潮流がぶつかる海域のため,えさとなる生物が豊富であり,潮の流れが速い。このため,魚たちは ほどよく太っているが,身は十分に引き締まっている。これらの魚を「関もの」といい,味と歯ごたえのよさで高く 図2 関あじと関さば

(写真:大分県漁業協同組合佐賀関支店)

アメリカ

シンガポール

ロシア

香港台湾

タイ

約5000円

約2000円

約1200円

約1200円

約1600円

日本500~800円

図1 海外で人気の「あまおう」(農林水産省資料を筆者修正)

※金額は1パック(300g)の小売価格

現代世界地 図 み るに

3地理・地図資料◦2017年度1学期号

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 地名が農産品のブランドとなるのはなぜか。理由は「地域の固有性」を有するからだ。地域の固有性とは,その地域にしか存在しないもの,その地域に行かなければ味わえないもの,その地域でしかつくれないものという付加価値である。この地域の固有性を端的に表す言葉が「地名」である。近年では「地名はブランド」となっている。 地名ブランドが構築されると,ブランドは地域の財産となる。そして今,この地域の財産を保護する「地理的表示保護制度」が世界中で構築されている。それでは,いつごろからこの制度は始まったのか。

2 「地理的表示保護制度」の誕生

 1911年に「地名」を「ブランド」として法律で保護するよう求める国民運動が,フランスで起こった。始まりは1855年である。この年,皇帝ナポレオン3世はクリミア戦争中でありながら,パリで第2回の万国博覧会を開催した。第1回のイギリスのロンドン万博に対抗するためである。この万博でフランス製品を宣伝することが主眼であった。とくに,「ボルドーワイン」を農産部門の目玉商品として世界に強烈に宣伝した。 この結果,ドイツ,ベルギー,オランダなどへの輸出が急増し,1865〜1887年の間,ボルドーワインは繁栄の頂点を迎えた。宣伝は大成功だったが,1900年ごろになると,ボルドーワインの偽物が大量に市場にあふれるようになった。ボルドーの生産者たちは偽物による価格の低迷や評判の低下に大いに苦しんだ。 昔も今も,有名になると偽物が製造され,本物の生産者は二重三重に苦しめられる。当時,国内外の安物ワインのボトルに「ボルドー」のラベルが貼られて大量に流通した。市場では本物と価格競争が繰り広げられ,価格が高い本物は売れなくなった。また,偽物の粗悪さについてのクレームは,逃げる偽物業者には届けられず,かわりに本物をつくっている生産者に寄せられた。ボルド

ーワインの生産者は深刻な被害を受けた。 1911年,ボルドーワインの生産者たちは偽物を根絶するために,ボルドー域外で生産されたワインに「ボルドー」のラベルを貼ることを禁止する「ワインの原産地を保護する法律」をつくるよう,フランス政府に要求した。これが,地名(原産地の名称)をブランドとして保護する

「地理的表示(GI=Geographical Indication)保護制度」の誕生につながった。そして,農産品の管理方法や抜き打ち検査などの検査体制も整備された。 その後,ワインだけでなく,生ハムやチーズなどのいろいろな農産品も保護されるようになり,イタリア,スペインなど欧州全体に制度が普及した。理由は,生産者のためだけでなく,偽物を買わなくてすむ消費者のメリットも大きいからである。とくに,食品の偽物は消費者の健康被害に直結する。このため,偽物を排除する法律は多くの国で歓迎された。あわせてワイン,チーズ,生ハムなど,その土地の独自性や優位性(テロワール)を生かした農産品のおいしさが保証されることが,消費者に大歓迎された。 このような歴史を経て,「ある商品の品質や評価が,その地理的原産地に由来する場合に,その商品の原産地を特定する表示」が「地理的表示」として「知的財産権」の仲間入りをした(表1)。 1911年にフランスで誕生した法律は「地理的表示(GI)法」とよばれるようになり,現在では世界100以上の国や地域で制定されている(表2)。

3 欧州共同体(EU)

 1992年,GI法は欧州共同体(EU)の理事会規則となった。すべてのEU加盟国で「地理的表示」を保護できることになったのである。1996年の改正を受け,EU域外の国からでも申請できることが明確になり,EUは域外の国と相互認証制度の構築を押し進めている。 EUでは,「産品明細書」の条件に合致した農産物などを販売・流通させる者のみが,GIの表示を使用することができることとしている。GIの表示には次の3種類

表1 知的財産権の種類(日本の場合)

知的創造物についての権利

● 特許権 ● 実用新案権● 意匠権● 著作権● 育成者権 ● 回路配置利用権● 営業秘密 

営業上の標識についての権利

● 商標権● 商号● 商品等表示・  商品形態● 地理的表示

表2 地理的表示保護制度を保有する国や地域の数

アジア 中 東 欧 州(EUを除く) E U 中南米 アフリカ

11 7 17 (28) 24 24

国際貿易センター(WTOと国連貿易開発会議(UNCTAD)の共同設立機関)調べ(2009年)

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がある(図3)。 「原産地呼称保護(PDO=Protected Designation of Origin)」とは,特定の地理的領域で受け継がれたノウハウに従って生産・加工・製造された農産物,食品,飲料が対象である。代表例は,フランスのロックフォール・シュール・スールゾン村の「ロックフォール」というブルーチーズである。 「地理的表示保護(PGI=Protected Geographical Indication)」とは,特定の地理的領域と密接に関連した農産物,食品,飲料が対象である。生産・加工・製造の少なくとも一段階がその地域で行われていなければならない。代表例は,イタリアのラツィオ州の「アバッキオ・ロマーナ」という子羊の肉である。 「伝統的特産品保証(TSG=Traditional Specialty Guaranteed)」とは,伝統的なレシピや製法にもとづいて製造された製品であることを保証するものである。代表例は「ベルギー産ビール」である。 EUは「登録済み」のGIをホームページで公開している。現在,1384種類の農産物が登録されている(2017年2月10日時点)。イタリア(291件),フランス(239件),スペイン

(194件)がトップ3である。アジアでは,中国(10件),タイ(4件),インド(1件),ベトナム(1件)がEUでの登録済みGIである。日本からの登録はまだない(表3)。日本政府はEUと相互承認などの交渉を行っているところである。 地理的表示保護制度を世界に広めることは,EUの戦略である。とくに,アジアとアフリカへの発信が強い(図4)。

4 地名をブランドとすることの問題

 EUに対抗して,アメリカ,カナダ,オーストラリアなどの国々は,地理的表示保護制度に反対する立場を取ることが多い。反対する理由は何か。国が成立する過程で,移民する前の国の地名を,移民後の国で使用しているケースが多いためと考えられる。 例えば,アメリカのメーン州の「ヨーク」は,イギリスの「ヨーク」から地名を拝借した。「ヨーク」という名の由来は「イチイの木(yew tree)」であるためか,イギリスでも2か所(ノース・ヨークシャー州,ランカシャー州)も同じ地名がある。このような場合,どちらかが地理的表示で保護されるとややこしい関係となる。

番号 国 PDO PGI TSG 合計1 イタリア 166 123 2 291

2 フランス 98 140 1 239

3 スペイン 102 88 4 194

4 ポルトガル 64 72 1 137

5 ギリシャ 75 29   104

6 ドイツ 12 77   89

7 イギリス 24 35 3 62

8 ポーランド 8 20 9 37

9 チェコ 6 23   29

10 スロベニア 8 11 3 22

17 中国 4 6   10

27 タイ   4   4

35 インド   1   1

37 ベトナム 1     1

  全EU合計 621 709 54 1,384

表3 EUで登録されている地理的表示の国ごとの件数

EUサイト(http://ec.europa.eu/agriculture/quality/door/list.html)をもとに筆者作成 。番号11以下は一部省略しているので,縦軸の合計は全EUの合計とは一致しない。(2017年2月10日時点)

図4 日本で開かれた食品見本市でEUの高付加価値食品を紹介したブース

『新詳地理B』p.283- ⑥(写真:アフロ)

図3 PDOマークなどの品質認証マークがつけられた製品『新詳地理資料COMPLETE 2017』p.114-⑤

(写真:Alamy/PPS通信社)

EUでは… 

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問題解決には「州名」も含めて地理的表示とすることが多い。一般的に,地名をブランドとして保護すると国内でも混乱が起こる場合があることに留意すべきである。 他方,アメリカでは8か所(アラバマ州,アラスカ州,ペンシルヴェニア州,ネブラスカ州,ニューヨーク州,メーン州,ノースダコタ州,サウスカロライナ州)も「ヨーク」という地名がある。このような場合,仮にイギリスのいずれかの「ヨーク」が地理的表示として保護されるとアメリカの同名の地域がEU域内で農産物を販売する際に制限を受けることがありうる。このような背景から,これらの国は原則反対の立場を取ることが多い。 しかし,アメリカなどがつねに地理的表示保護制度に反対しているわけではない。例えば,アメリカ政府が「ジョージア」という日本で販売されている缶コーヒーの名前について「アメリカの地名が無断で使用されている」と日本にクレームを付けた事例もある。また,アメリカには地理的表示保護制度はないが,商標法の中に「証明商標制度」をつくり,「アイダホ州産アイダホポテト」,

「100%ハワイコーヒー」,「インディアナ州産牛肉」などを保護している。EUと同様,地域ブランドの農産品

を保護する必要性は認識されている。新大陸にはジレンマがある。

5 日本の現状

 2015年6月,「地理的表示保護制度」が創設された。法律の正式名称は,「特定農林水産物等の名称の保護に関する法律」(略称:地理的表示法)であり,地域で育まれた伝統と特性を有する農林水産物・食品等のうち,品質等の特性が産地と結びついており,その結びつきを特定できるような名称(地理的表示=GI)が付されているものについて,その地理的表示を知的財産として保護し,それをもって,生産業者の利益の保護と需要者の利益の保護を図ることを目的としている。 保護の対象は,食用に供される農林水産物(精米,カット肉など),飲食料品(パン,めん類,豆腐など),食用以外の農林水産物(観賞用植物,工芸農作物,観賞用の魚,立木竹,真珠に限定されている),食用以外の加工品(飼料,漆

うるし

,竹材,精油,木炭,木材,畳表,生糸に限定されている)と規定されている。

次ページ日本のGI登録状況一覧

STEP 1

「地理的表示(GI)」の登録を希望する生産・加工業者の団体が農林水産大臣に登録申請を行う。必要な書類は,「申請書(名称(=地理的表示),生産地,特性,生産の方法,産地との結びつき,伝統性)」,「明細書(団体ごとの品質の基準)」と「生産行程管理業務規程(団体が行う品質管理業務に関する定め)」である。

STEP 2

農林水産大臣が審査し,地理的表示および団体を登録する。登録時に9万円の登録免許税を支払わなければならないが,追加料金は発生せず,ルールを守っている限り半永久的に保護される仕組みとなっている。

STEP 3

地理的表示の基準を満たすものに「地理的表示(日本語での表示)」および「地理的表示マーク(GIマーク:図5)」の使用が認められる。

STEP 4

登録を受けた団体が品質管理を実施する。農林水産大臣が団体の品質管理体制をチェックする。

STEP 5

不正使用があった場合は農林水産大臣が取り締まる。

図6 GIマーク入りのらっきょうの段ボールなど(写真:朝日新聞社)

表4 日本の地理的表示(GI)保護制度の五つのステップ 図5 日本の地理的表示マーク   (GIマーク)

出典:農林水産省ウェブサイト(http://www.maff.go.jp/j/

shokusan/gi_act/attach/pdf/index-37.pdf)

日本では… 

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 申請,審査,保護は五つのステップ(表4:前頁)で行われる。 GIを取得する最大のメリットは何か。偽物を市場で発見した場合,農林水産省に通報すれば政府が取り締まってくれることである。組合などが訴訟負担(弁護士を雇うなど)を負う必要がない。 海外で農林水産省はどのように日本のGIを守ろうとしているのか。GIマーク(図5,図6:前頁 )を海外で商標登録することにより,偽物が海外で販売された場合に商標権侵害で戦う戦略をとっている。現在,GIマークが商標として登録されているのは,日本,韓国,台湾,カンボジア,フィリピン,マレーシア,ミャンマー,ラオス,欧州連合(EU),オーストラリア,ニュージーランドの11の国や地域。これらの国や地域でGIマークを違法に使用している偽物業者に対して,農林水産省が法的措置を取る。生産者にとってこのメリットは非常に大きいと考えられる。 2015年6月に申請を受けつけ始め,2017年3月3日時点で28産品の農産物が保護されている(図7)。今後,日本で著名な地理的表示の登録が期待されている。

6 今後の課題

 本稿では「地理的表示保護制度」を中心に説明した。

しかし現在の日本では地名のブランドを保護している法律として,「商標法(とくに,地域団体商標,団体商標)」,

「不正競争防止法」,「酒団法(酒税の保全及び酒類業組合等に関する法律)」,「JAS法(農林物資の規格化等に関する法律)」などがあり複雑である。例えば,ワイン,焼酎,日本酒などのブランドを保護するのが「酒団法」であり,財務省国税庁が所管している。すべての分野の商品や役務(サービス)を保護する「商標法」と「不正競争防止法」は経済産業省が所管している。 課題は何か。GIが国民にまだまだ知られていないこと,GIと他の法律の保護領域がわかりにくいこと,GIが外国と相互承認されていないこと,工業製品などGIの保護対象の拡大の検討が必要なこと,GIの国際的な調和が不十分であることなどがある。  日本の農産品のブランド価値が国内外で高まっている今,ブランド構築や販売戦略などを合理的に立案するためにも,地理的表示の国内保護,海外保護のしくみをわかりやすくすることが喫緊の課題である。また国民はGIについてもっと関心をもち,GI制度を支援して,安全・安心・ヘルシー・おいしい日本の農産品を提供することで世界に貢献する必要があると考える。

図7 GIの登録状況(2017年3月3日現在) 出典:農林水産省ウェブサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/attach/pdf/index-37.pdf)

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