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みずほ米国経済情報 20193月号 トピック 萎む米企業の楽観論 米国経済は、 13月期の減速から46月期以降は持ち直す とみられるが、トランプ政権誕生で高まった企業の先行き 楽観論が萎み始めている点は気がかりである。 景気判断 雇用は拡大基調を維持。製造業では業況が低下 2月雇用統計では雇用者数の伸びが大幅に縮小も、均して みれば拡大基調を維持。企業業況は製造業を中心に低下、 企業は海外経済の減速や追加関税の動向を意識 みずほ米国経済情報は 3 月号が最終となります。長年のご購読ありがとうございました。 4 月以降はみずほ経済・金融マンスリーに各国経済及び金融市場の動向を掲載し、当社ホー ムページに掲載致します。今後とも宜しくお願い致します。

みずほ米国経済情報 - mizuho-ri.co.jp · 2019年3月号. トピック 萎む米企業の楽観論 米国経済は、1~3月期の減速から4~6月期以降は持ち直す

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みずほ米国経済情報

2019年3月号

◆ トピック

萎む米企業の楽観論

米国経済は、1~3月期の減速から4~6月期以降は持ち直す

とみられるが、トランプ政権誕生で高まった企業の先行き

楽観論が萎み始めている点は気がかりである。

◆ 景気判断

雇用は拡大基調を維持。製造業では業況が低下

2月雇用統計では雇用者数の伸びが大幅に縮小も、均して

みれば拡大基調を維持。企業業況は製造業を中心に低下、

企業は海外経済の減速や追加関税の動向を意識

みずほ米国経済情報は 3 月号が最終となります。長年のご購読ありがとうございました。

4 月以降はみずほ経済・金融マンスリーに各国経済及び金融市場の動向を掲載し、当社ホー

ムページに掲載致します。今後とも宜しくお願い致します。

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1 みずほ米国経済情報(2019 年 3 月号)

1.トピック:萎む米企業の楽観論

景気拡張期間の最長記

録更新迫る

米国経済では、今年半ばに、1990年代に記録した 10年間の景気拡張という

最長記録の更新が迫っている(図表 1)。アトランタ連銀の GDP Nowによれば、

2019年 1~3月期は失速すれすれの数値が予想されているが、4~6月期以降は

持ち直すとみられる。次に掲げる 3つの政策的サポートが指摘できる。

3つの政策的サポート 第 1、2018年と比べれば縮小するものの、引き続き拡張的な財政政策が景気

を支える。第 2、金融政策では、インフレ圧力が落ち着いている中、利上げと

バランスシート縮小がともに終了し、引き締め的効果が止まる(図表 2)。第 3、

米中通商交渉が何等かの合意に達すると予想されることである(前月号参照)。

経済指標に持ち直しの

動き

足元の経済指標にも、4~6月期以降の持ち直しを示唆する動きがみられる。

ISM指数では、海外の景気動向や通商問題に影響を受けやすい製造業の低

迷が続く一方、相対的に内需中心の非製造業は 2月に持ち直しをみせた。ジョ

ンソン・レッドブック週間小売売上高の動きをみると、3月上旬時点で前月対

比の落ち込み度合いが緩み始めている。さらに、設備投資の動きを示すコア資

本財出荷額は、1月時点で増勢基調に戻る動きをみせている。

経済指標に持ち直しの

動き

しかし、こうした指標の動きに力強さが欠けていることも事実である。そも

そも「政策的サポート」とした米中合意(予想)は、トランプ政権によるマッ

チポンプに過ぎず、ネガティブ要因が消えるだけである。通商合意を通じて米

国の制裁関税と共に中国の報復関税が撤回されなければ、ただでさえ中国経済

が減速する中で、米国の輸出回復は見込みにくい。232条自動車・部品関税の

発動や、日米、米欧の通商交渉も不透明要因として残る(米議会では自動車・

部品関税の発動を遅らせるための超党派法案が提出されている)。新 NAFTA

(USMCA)についても、カナダとメキシコの国内承認は 232 条鉄鋼関税の撤廃

が大前提だが、トランプ政権がそれに応じる気配は今のところ見られない。

萎み始めた米企業の楽

観論

懸念されるのは、米企業の楽観論が萎み始めている点である(図表 3)。規制

緩和や減税を掲げたトランプ政権の誕生は、「景気拡張期中盤以降における企

業の楽観論の急上昇」という過去例を見ない現象をもたらした。しかしその楽

観論が、2019年に入って急速に萎んできている。ベージュブック(3/6)でも、

「鈍化」、「弱まり」、「不確実性」といった単語の頻出度が急激に高まっている。

対照的に、経済活動の「堅調さ」を表す単語の頻出度は大きく低下している。

雇用は堅調維持。しかし、

企業の慎重さ姿勢の裏

返しである可能性に注

労働需要の強さは健在だが、その一部が企業の慎重さの裏返しである可能性

もある。2月雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月差 2万人の増加に留ま

ったが、建設業や余暇・娯楽サービス業の弱さが際立ち、また家計調査では「天

候要因により働けなかった」とする労働者が 39 万人(原数値)にのぼった。

気温と関係の深い変数を使って推計すると、2月非農業部門雇用者数は寒波に

よって 16 万人下押しされ、企業の労働需要は基調的には堅調であるとみられ

る。しかし、景気の先行き不透明感が燻り、投資活動が停滞する中でなぜ労働

需要だけが強さを維持しているのか。米企業が、本来なら設備投資によって生

産性を高め、需要に応えるべきところを、変動費的要素の強い雇用で間に合わ

せようとしているとすれば、米景気の持続性には心許ないものがある。

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2 みずほ米国経済情報(2019 年 3 月号)

(前期比年率%、前年比%) 図表 1 米国の景気循環(実質GDP成長率と潜在成長率)

(年) (注)網掛けは景気後退期。実質 GDP成長率は前期比年率で、2019年 1~3月期はアトランタ連銀 GDP Now(3/13)。潜在成長率は前年比。

(資料)米国商務省、アトランタ連銀、CBO、NBERより、みずほ総合研究所作成

図表 2 FRBのバランスシート

(10億ドル) <保有債券>

(月)

(年)

(10億ドル) <準備、ドル、他の負債>

(月)

(年)

(注)2019年 3月以降は、最低準備を 1.5兆ドル、ドル紙幣の伸び率を年率 6%、MBSの償還を月 150億ドルと想定した予測。

(資料)ニューヨーク連銀より、みずほ総合研究所作成

図表 3 中小企業経営者の先行き楽観論

(%、ネット) 「景気は良くなる」

(年)

(%) 「業容拡大のチャンスである」

(年)

(注)網掛けは景気後退期。「景気は良くなる」については、「景気は弱まる」との回答割合を引いたネット。

(資料)NFIB、NBERより、みずほ総合研究所作成

▲10

▲8

▲6

▲4

▲2

0

2

4

6

8

10

1980 85 90 95 2000 05 10 15 20

92カ月 120カ月 73カ月

潜在成長率

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

3,500

4,000

4,500

2018 2019 2020

米国債

エージェンシーMBS

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

3,500

4,000

4,500

2018 2019 2020

超過準備

現金

その他

▲60

▲40

▲20

0

20

40

60

80

1980 85 90 95 2000 05 10 150

5

10

15

20

25

30

35

40

1980 85 90 95 2000 05 10 15

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3 みずほ米国経済情報(2019 年 3 月号)

2.経済指標解説

(1)業況 :製造業の業況が低迷、生産活動も増勢一服

2月の企業業況関連指標は、非製造業が堅調さを取り戻す一方、製造業の低

迷が続いている。また、生産活動については増産傾向が一服している。

10~12 月期の成長率は

減速

2018年 10~12月期の実質GDP成長率は、前期比年率+2.6%(7~9月期

同+3.4%)と減速した(図表 4)。設備投資が持ち直したほか、外需が改善し

た。一方、個人消費と政府支出の減速、住宅投資の減少が足枷となった。政

府支出については、2018年 12月~2019年 1月に発生した政府閉鎖の影響が

表れたとみられる。BEAは、政府閉鎖による連邦職員の一時帰休や、政府

による中間財・サービス消費の停滞が、実質成長率を 0.1%Pt程度押し下げ

たと試算している。

2019年1~3月期は個人

消費の減速が成長率を

下押し

1月の小売業売上高、2月の自動車販売台数など、月次の消費関連統計は総

じて冴えない結果であった。週次の小売売上高統計は足元で低下が続くなど、

1~3月における個人消費の減速を示唆している。雇用環境は改善基調にある

ほか、消費者マインドに持ち直しの動きがみられることから、消費の減速は

一時的なものにとどまるとみている。米アトランタ連銀が推計するGDPナ

ウは、個人消費や設備投資関連指標の減速を受け、2018年 10~12月期の成長

率を同+0.4%と予想している(3/13発表)。

製造業ISM指数は低

下傾向

2月の製造業ISM指数は 54.2(前月:56.6)と低下傾向にある(図表 5)。

在庫の項目は小幅に上昇したものの、新規受注、生産、雇用など多くの項目

が押し下げた。調査対象の全 18業種中、16業種で業況の改善が報告されてい

るが(前月:14業種)、企業のコメントでは、輸出の減速や、対中追加関税、

貿易摩擦の動向を懸念材料とする声がみられた。実際に、補助項目の一つで

ある輸出受注は、52.8(前月:51.8)と低水準にとどまっている。

NY連銀が発表した 3 月の製造業業況指数は小幅に回復したものの、依然

として水準は低いままである。製造業における景況感は、3月も弱含みが続く

とみられる。

鉱工業生産指数は増産

傾向が一服

2月の鉱工業生産指数は、前月比+0.1%(前月:同▲0.4%)とほぼ横ばい

で、増産傾向が一服している(図表 6)。製造業は同▲0.4%と低下が続き、非

金属製品、機械、石油・石炭製品、化学製品など、幅広く減産した。

鉱業は前月比+0.3%と増産傾向にある。石油・ガス生産、および原油生産

については緩やかな増産傾向を保っている。公益については電力が大幅に増

産し、前月の落ち込みから回復した(同+3.7%)。

非製造業ISM指数は

3カ月ぶりに上昇

2 月の非製造業ISM指数は 59.7(前月:56.7)と 3 カ月ぶりに上昇した

(図表 7)。新規受注の項目は大幅に上昇し、2005年 8月以来の高水準に達し

た。また、調査対象(全 18業種)すべての業種で改善が報告されており、非

製造業における幅広な景況感の改善がみられた(前月:11業種)。もっとも、

補助項目である輸出受注は改善したものの、落ち込み前の水準には至らず、

サービス輸出の減速感を示している。ISMによれば、業況が好調である一

方、企業は追加関税や通商政策の動向をリスクとして捉えているようだ。

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4 みずほ米国経済情報(2019 年 3 月号)

(資料)米国商務省、ISM、FRB、各地区連銀等より、みずほ総合研究所作成

図表 4 実質GDP成長率

(資料)米国商務省、アトランタ連銀より、みずほ総合研究

所作成

図表 5 製造業ISM指数

(資料)ISMより、みずほ総合研究所作成

図表 6 鉱工業生産指数(製造業)

(資料)FRBより、みずほ総合研究所作成

図表 7 非製造業ISM指数

(資料)ISMより、みずほ総合研究所作成

図表 8 景気の全体感を示す主要統計

▲ 3.0

▲ 1.0

1.0

3.0

5.0

1-3 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9

2018 2019

政府支出 純輸出在庫投資 設備投資住宅投資 個人消費 (年/四半期)

(前期比年率、%)

48

50

52

54

56

58

60

62

64

18/2 18/5 18/8 18/11 19/2

新規受注 生産雇用 入荷遅延在庫 総合指数

(年/月)

(判断基準=50)

102

103

104

105

106

107

18/2 18/5 18/8 18/11 19/2

(2017=100)

(年/月)

48

50

52

54

56

58

60

62

64

18/2 18/5 18/8 18/11 19/2

新規受注 事業活動雇用 入荷遅延総合指数

(年/月)

(判断基準=50)

2018 Q1 2018 Q2 2018 Q3 2018 Q4 2018/10 2018/11 2018/12 2019/1 2019/2 2019/3

成長率 実質GDP成長率 前期比年率、% 2.2 4.2 3.4 2.6 n.a. n.a. n.a. n.a. n.a. n.a.

個人消費 前期比年率、% 0.5 3.8 3.5 2.8 n.a. n.a. n.a. n.a. n.a. n.a.

住宅投資 前期比年率、% ▲ 3.4 ▲ 1.3 ▲ 3.6 ▲ 3.5 n.a. n.a. n.a. n.a. n.a. n.a.

設備投資 前期比年率、% 11.5 8.7 2.5 6.2 n.a. n.a. n.a. n.a. n.a. n.a.

純輸出 寄与度、%Pt ▲ 0.0 1.2 ▲ 2.0 ▲ 0.2 n.a. n.a. n.a. n.a. n.a. n.a.

在庫投資 寄与度、%Pt 0.3 ▲ 1.2 2.3 0.1 n.a. n.a. n.a. n.a. n.a. n.a.

企業業況 製造業ISM指数 DI(基準=50) 59.9 58.9 59.6 56.9 57.5 58.8 54.3 56.6 54.2 n.a.

非製造業ISM指数 DI(基準=50) 59.1 58.3 58.8 59.5 60.0 60.4 58.0 56.7 59.7 n.a.

ニューヨーク(NY)連銀/現状 DI(基準=0) 19.0 21.0 21.7 17.6 20.0 21.4 11.5 3.9 8.8 3.7

フィラデルフィア(PHL)連銀/現状 DI(基準=0) 25.6 25.5 19.6 13.6 19.7 11.9 9.1 17.0 ▲ 4.1 n.a.

生産活動 鉱工業生産指数 前期比、% 0.6 1.3 1.2 1.0 0.1 0.6 0.1 ▲ 0.4 0.1 n.a.

石油・ガス掘削 2012年=100 69.7 78.0 76.4 76.7 76.8 76.8 76.6 75.9 78.1 n.a.

ハイテク製造業 2012年=100 144.3 146.5 151.6 150.7 151.5 150.4 150.1 149.0 149.1 n.a.

自動車(組立台数ベース) 年率、百万台 11.43 11.00 11.12 11.64 11.27 11.46 12.20 11.11 11.13 n.a.

他の製造業 2012年=100 100.1 101.0 101.7 102.1 101.8 102.0 102.4 102.5 102.3 n.a.

↓GDPNow 予測値

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5 みずほ米国経済情報(2019 年 3 月号)

(2)家計部門:雇用拡大が継続。消費者マインドは持ち直し

雇用者数は大幅に伸び

縮小

雇用情勢は拡大基調にある。消費者マインドには持ち直しの動きがみられ、

個人消費の堅調な推移が期待される。

2月の非農業部門雇用者数は前月差+2.0万人(前月:同+31.1万人)と大

幅に伸びが縮小した(図表 9)。

業種別の内訳をみると、建設業、余暇・娯楽サービス業が主たる下押し要

因であった。1月末~2月頭にかけて記録的な寒波が到来、中西部で事業活動

が一時停止しており、天候要因に左右されやすい業種に影響が表れた可能性

がある。

失業率は低下、政府閉

鎖の影響がはく落

2 月の失業率は 3.8%(前月:4.0%)と改善した。意図せざるパートタイ

ム労働者などを含む広義失業率(U-6)は、7.3%(前月:8.1%)と大幅に

低下した。1月に政府閉鎖の影響で一時帰休となった職員が、2月にはフルタ

イム労働に復帰したとみられ、政府閉鎖の影響がはく落した格好だ。

時間当たり平均賃金は

上昇ペースが加速

2月の時間当たり賃金は、前月比+0.4%(前月:同+0.1%)、前年比+3.4%

(前月:同+3.1%)と上昇ペースが加速した(図表 10)。

製造業を中心に企業の

雇用拡大見通しが低下

2月の雇用統計では、雇用者数の伸びが大幅に縮小したが、均してみれば雇

用拡大ペースは堅調であると評価できよう。一方で、地区連銀の発表する業

況指数をみると、製造業を中心に先行き 6 カ月における雇用見通しが緩やか

に低下している。業況の低迷が続く製造業を中心に、企業の採用意欲が低下

している可能性があり、雇用拡大ペースを下押ししうる点に留意が必要だ。

1 月のコア小売業売上

高は小幅な回復にとど

まる

12月の実質個人消費は前月比▲0.6%(前月:同+0.5%)と、財消費を中

心に減少した。

1月の小売業売上高は、前月比+0.2%(前月:同▲1.6%)と小幅な増加に

とどまり、鈍い動きとなった(図表 11)。ガソリン販売の減少が続いたほか、

自動車販売が前月比▲2.4%と大きく減少した。自動車販売台数は 2カ月連続

で年率 1,700万台を下回り、弱含んでいる。

コア小売業売上高(自動車・ガソリン・建設資材小売業、外食サービスを

除く)については、前月比+1.1%(前月:同+1.0%)と増加した。ただし、

前月の落ち込みを取り戻すには至っていない。主力である無店舗販売や総合

小売店は、いずれも小幅な回復にとどまった。政府閉鎖が 1 月末まで続いた

ほか、1月末~2月頭にかけて記録的な寒波が発生しており、消費の下押し要

因になった可能性がある。

消費者信頼感指数は持

ち直しが続き、消費者

マインドは回復

3月のミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)は 97.8(前月確報値:93.8)

と持ち直しが続いた。内訳をみると、現状指数は 111.2(前月:108.5)と低

下傾向にあるが、期待指数が 89.2(前月:84.4)と回復した。ミシガン大に

よれば、低~中位所得層の所得見通しが改善しているほか、インフレ期待が

弱まった。

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6 みずほ米国経済情報(2019 年 3 月号)

図表 9 雇用統計

(資料)米国労働省より、みずほ総合研究所作成

図表 10 時間当たり賃金

(資料)米国労働省より、みずほ総合研究所作成

図表 11 小売売上高

(資料)米国商務省より、みずほ総合研究所作成

図表 12 住宅着工件数

(資料)米国商務省より、みずほ総合研究所作成

図表 13 家計部門の主要統計

(資料)米国労働省、米国商務省、Autodata、ミシガン大、カンファレンスボード、NAR、NAHBよりみずほ総合研究所作成

3.03.23.43.63.84.04.24.44.64.85.0

0

5

10

15

20

25

30

35

18/2 18/5 18/8 18/11 19/2

非農業部門雇用者数

失業率(右目盛)

(%)(前月差、万人)

(年/月)

2.42.52.62.72.82.93.03.13.23.33.4

18/2 18/5 18/8 18/11 19/2

(前年比、%)

(年/月)

▲ 2.0▲ 1.6▲ 1.2▲ 0.8▲ 0.4

0.00.40.81.21.6

18/2 18/5 18/8 18/11 19/2コア

自動車・建材・ガソリン・外食

(前月比、%)

(年/月)

100

110

120

130

140

18/2 18/5 18/8 18/11 19/2

(年率、万件)

(年/月)

2018 Q1 2018 Q2 2018 Q3 2018 Q4 2018/10 2018/11 2018/12 2019/1 2019/2 2019/3

雇用環境 非農業部門雇用者数 前期差、千人 214 232 222 216 277 196 227 311 20 n.a.

失業率 % 4.1 3.9 3.8 3.8 3.8 3.7 3.9 4.0 3.8 n.a.

代替的失業率(U6) % 8.1 7.8 7.5 7.6 7.5 7.6 7.6 8.1 7.3 n.a.

時間当たり賃金 前期比、% 0.8 0.8 0.9 1 0.2 0.3 0.4 0.1 0.4 n.a.

前年比、% 2.7 2.9 3.0 3.3 3.3 3.3 3.3 3.1 3.4 n.a.

個人消費 小売売上高 前期比、% 0.4 1.7 1.1 0.2 1.0 ▲ 0.0 ▲ 1.6 0.2 n.a. n.a.

コア小売 前期比、% 0.4 1.5 1.0 0.1 0.3 0.8 ▲ 2.3 1.1 n.a. n.a.

新車自動車販売台数 年率、百万台 17.16 17.19 16.98 17.52 17.53 17.49 17.55 16.70 16.57 n.a.

実質個人消費 前期比年率、前月比% 0.5 3.8 3.5 2.84 0.5 0.5 ▲ 0.6 n.a. n.a. n.a.

ミシガン大消費者信頼感 1966年Q1=100 98.9 98.3 98.1 98.1 98.6 97.5 98.3 91.2 93.8 97.8

カンファレンスボード消費者信頼感 1985年=100 127.1 127.2 132.6 133.6 137.9 136.4 126.6 121.7 131.4 n.a.

住宅市場 住宅着工件数 年率、千戸 1,317 1,261 1,234 1,151 1,209 1,206 1,037 1,230 n.a. n.a.

住宅着工許可件数 年率、千戸 1,355 1,319 1,274 1,304 1,265 1,322 1,326 1,317 n.a. n.a.

新築住宅販売件数 年率、千戸 656 633 605 611 552 628 652 607 n.a. n.a.

中古住宅販売件数 年率、千戸 5,507 5,407 5,307 5,143 5,220 5,210 5,000 4,940 n.a. n.a.

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7 みずほ米国経済情報(2019 年 3 月号)

(3)企業投資・外需・政府部門:設備投資関連指標は横ばい

(前頁から続く)

住宅市場では調整が継

1月の住宅着工件数は、年率 123.0万件(前月比+18.6%)と増加した。(図

表12)。先行指標となる1月の着工許可件数は、年率134.5万件(前月比+1.4%)

と増加が続いており、集合住宅がけん引役となっている。

着工件数を地域別にみると、主力である南部では増加傾向にあるものの、

その他の地域は緩やかな減少が続いている。南部では集合住宅の緩やかな増

加トレンドが続いており、用地不足などを背景に、集合住宅へ需要がシフト

している可能性がある。

住宅販売は減少基調 1月の中古住宅販売件数は、年率 494万件(前月比▲1.2%)と減少基調に

ある。中古住宅の在庫月数は 4.4カ月(前月:4.3カ月、みずほ総研による季

節調整値)と緩やかに高まっているが、依然として水準は低い。ベージュブ

ック等でも指摘される通り、物件不足が継続しているとみられる。

(3)投資・外需・政府

掘削投資は緩やかに減

少。建設投資は減少傾

設備投資関連指標は横ばい圏で推移している。先行指標であるコア資本財

受注も、小幅な回復に留まっている。

石油・天然ガス等のリグ稼働数は緩やかに減少している(図表 14)。原油価

格(WTI)は 50ドル台半ばで推移しており、上昇ペースに加速感はみられ

ない。油価の変動に敏感な掘削投資は、緩やかな減少傾向が続くとみている。

1 月の民間建設投資(非住宅)は前月比+0.8%(前月:同+0.6%)と 2

カ月連続で増加した。幅広い用途で増加しており、オフィス、商業施設、物

流施設等が全体の増加に寄与した。建設投資の水準には天井感が表れており、

先行きは緩やかな減少が続くとみられる。

耐久財受注、コア資本

財受注は小幅な回復に

とどまる

1月の耐久財受注(確報値)は、前月比+0.3%(前月:+1.3%)と小幅に

増加した。変動が大きい輸送用機器を除くベースでは同▲0.2%と減少し、金

属系、コンピューター関連が下押しした。

設備投資の動きを表すコア資本財出荷は、同+0.8%(前月:同+0.1%)

と増勢を維持した(図表 15)。機械関連設備投資の先行指標となるコア資本財

(国防・航空機除くベース)の新規受注も、前月比+0.8%(前月:同▲0.8%)

と持ち直したが、過去 2カ月の落ち込みを取り戻すには至っていない。

貿易赤字は拡大。輸出

は弱い動きが継続

12 月の貿易赤字額は 59.8 億ドル(前月:50.3 億ドル)と、赤字額が拡大

した。財を中心に輸出が弱含んだ(図表 16)。製造業、非製造業ISM指数の

輸出受注指数は低位で推移しており、中国、欧州など海外経済の減速を背景

に、輸出の改善は緩やかなペースにとどまるとみている。

国・地域別にみると、中国、カナダ、メキシコ、EUと主要な相手国・地

域に対して赤字額が拡大した。カナダでは輸出入ともに減少が続いており、

メキシコ、EUについては輸出の弱含みと輸入の拡大が貿易赤字を拡大させ

ている。中国については輸出入ともに増加したものの、輸入の拡大が輸出の

拡大ペースを上回る形となった。

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8 みずほ米国経済情報(2019 年 3 月号)

図表 14 非住宅建設投資とリグ稼働数

(資料)米国商務省、ベイカー・ヒューズより、

みずほ総合研究所作成

図表 15 資本財出荷・新規受注

(資料)米国商務省より、みずほ総合研究所作成

図表 16 財輸出・輸入(名目)

(資料)米国商務省より、みずほ総合研究所作成

図表 17 連邦財政収支(10 月からの累積)

(資料)米国財務省より、みずほ総合研究所作成

図表 18 企業投資・外需部門等の主要統計

(資料)各地区連銀、米国商務省、米国財務省よりみずほ総合研究所作成

(2017年=100)            (基)

400

500

600

700

800

900

1000

1100

1200

99

100

101

102

103

104

105

106

18/3 18/6 18/9 18/12 19/3民間建設支出

稼働リグ数(右目盛) (年/月)

(2017年=100)

100

102

104

106

108

110

18/2 18/5 18/8 18/11 19/2コア資本財新規受注

コア資本財出荷 (年/月)

(2017年=100)

98

100

102

104

106

108

110

112

114

18/1 18/4 18/7 18/10 19/1輸出

輸入 (年/月)

▲8.0

▲7.0

▲6.0

▲5.0

▲4.0

▲3.0

▲2.0

▲1.0

0.0

10 12 02 04 06 08

2017年度

2018年度

(千億ドル)

(月)

2018 Q1 2018 Q2 2018 Q3 2018 Q4 2018/10 2018/11 2018/12 2019/1 2019/2 2019/3

設備投資 コア資本財 受注金額 前期比、% 0.4 2.6 1.9 ▲ 1.0 0.5 ▲ 1.1 ▲ 0.8 0.8 n.a. n.a.

コア資本財 出荷金額 前期比、% 0.7 1.0 1.7 0.4 0.8 ▲ 0.2 0.1 0.8 n.a. n.a.

非住宅建設支出 前期比、% 3.4 1.2 0.3 ▲ 0.8 1.1 ▲ 2.1 0.6 0.8 n.a. n.a.

NY連銀 6か月先設備投資判断 32.0 27.3 21.1 24.0 16.0 24.8 31.2 17.9 29.3 28.3

PHL連銀 6か月先設備投資判断 36.8 29.3 29.1 32.3 27.7 34.6 34.5 31.6 31.7 n.a.

輸出入 貿易収支 10億ドル ▲ 156 ▲ 137 ▲ 161 ▲ 166 ▲ 56 ▲ 50 ▲ 60 n.a. n.a. n.a.

輸出 10億ドル 615 633 627 625 210 209 205 n.a. n.a. n.a.

輸入 10億ドル 772 770 788 791 267 259 265 n.a. n.a. n.a.

実質財輸出 2015年=100 107.1 110.5 108.7 108.5 108.9 109.1 107.5 n.a. n.a. n.a.

実質財輸入 2015年=100 109.3 109.1 111.9 112.2 113.2 109.8 113.6 n.a. n.a. n.a.

財政 財政収支 10億ドル ▲ 375 ▲ 7 ▲ 172 ▲ 319 ▲ 100 ▲ 205 ▲ 14 9 n.a. n.a.

歳入 10億ドル 727 1,044 788 771 253 206 313 340 n.a. n.a.

歳出 10億ドル 1,102 1,051 960 1,090 353 411 326 331 n.a. n.a.

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9 みずほ米国経済情報(2019 年 3 月号)

(4)物価動向:コアインフレ率は 2%近傍での推移が継続

(前頁から続く)

1 月の連邦財政赤字額

は前年を大幅に上回る

(4)物価動向

2019 会計年度における 1 月の財政赤字額(累計)は、3,103 億ドルと前年

(1,757)億ドルを大幅に上回っている(図表 17)。

輸入物価は減速ペース

が緩和

コアインフレ率を表す各指標は、2%近傍での推移が続いている。

2月の輸入物価上昇率は、前年比▲1.3%(前月:同▲1.6%)と小幅に上昇

した。原油価格の緩やかな回復が押し上げた。一方、コア輸入物価(除く燃

料)は下落ペースが加速した。飲食料品や資本財などの価格が弱含んでいる。

原油価格(WTI)は緩やかな持ち直しが続いている(図表 19)。ドルの実

効為替レートは小幅に上昇した(図表 18)。

コア生産者物価指数は

減速

2月の最終需要・生産者物価指数(PPI)は、前年比+1.9%(前月:同

+2.0%)と上昇ペースが減速した。原油価格の回復を背景にエネルギー関連

価格による下押し効果は縮小したものの、サービス価格の減速が足枷となっ

た。食品・エネルギーを除くコアPPIについても、同+2.3%(前月:同

+2.5%)と減速した。

トランプ政権の通商政策による追加関税の影響は、はく落し始めている。

便乗値上げなどを背景に、2018 年は鉄鋼価格が大幅に上昇した。ピーク時

(2018 年 11 月)の鉄鋼価格は、2017 年末対比+19%に達した。足元では依

然として価格水準は高いものの、同+15%程度まで下落している。アルミ製

品については、ピーク時(2018年 6月)に同+12%の水準に達したものの、

足元では同+7%の水準に落ち着いており、追加関税の余波が収束しつつある

ことを示している。

消費関連のコア物価上

昇率は 2%近傍での推

移が継続。財物価が弱

含み、インフレ圧力は

高まらず

消費関連のコア物価上昇率は 2%近傍で推移している。インフレ圧力の高ま

りはみられない。

12月のPCEデフレーター上昇率は、前年比+1.7%(前月:同+1.8%)

と、財物価を中心に減速した。コアPCEデフレーターについては、同+1.9%

(前月:同+1.8%)と前月から上昇、中古車価格や運輸サービスなどが押し

上げた。

2月のコアCPIは、前月比+0.1%(前月:同+0.2%)と小幅に減速した。

財物価が自動車や医療関連器具を中心に弱含む一方、サービス物価は住居費

によって上昇ペースを維持した格好だ。

コアCPI上昇率は小

幅に減速

前年比ベースでみると、2月のコアCPIは+2.1%(前月:同+2.2%)と、

上昇ペースが小幅に減速し(図表 21)、インフレ圧力の高まりはみられない。

消費者の中期的なイン

フレ見通しは低下傾向

3月の消費者インフレ見通し(ミシガン大調査)は 1年先が 2.4%(前月確

報値:2.6%)に低下、5年先が 2.5%(前月確報値:2.3%)へ上昇した(図

表 22)。均してみれば 1年先、5年先ともに低下しており、消費者の中期的な

インフレ期待は低下傾向にある。

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10 みずほ米国経済情報(2019 年 3 月号)

図表 19 原油価格(WTI) 図表 20 ドルの名目実効レート

(資料)セントルイス連銀より、みずほ総合研究所作成

(資料)セントルイス連銀より、みずほ総合研究所作成

図表 21 CPI 図表 22 期待インフレ率(長期)

(資料)米国商務省より、みずほ総合研究所作成

(資料)ミシガン大、FRBより、みずほ総合研究所作成

図表 23 物価の主要統計

(注)原油価格とFRB名目実効レート(ドル)の直近月はデータベースへのアクセス時点で得られる直近値。

(資料)米国商務省、米国労働省、ダラス連銀、ミシガン大、FRB、セントルイス連銀より、みずほ総合研究所作成

36414651566166717681

18/3 18/6 18/9 18/12 19/3

(ドル/バレル)

(年/月)

112114116118120122124126128130

18/3 18/6 18/9 18/12 19/3

(1997/1=100)

(年/月)

1.01.31.51.82.02.32.52.83.0

18/2 18/5 18/8 18/11 19/2総合

コア

(前年比、%)

(年/月)

18/3 18/6 18/9 18/12 19/31.5

1.8

2.0

2.3

2.5

2.8

3.0

消費者(ミシガン大、今後5年)

金融市場(BEI,5年先5年)

(前年比、%)

(年/月)

2018 Q1 2018 Q2 2018 Q3 2018 Q4 2018/10 2018/11 2018/12 2019/1 2019/2 2019/3

消費者物価 消費者物価指数 前年比、% 2.2 2.7 2.6 2.2 2.5 2.2 1.9 1.6 1.5 n.a.

コア消費者物価指数 前年比、% 1.9 2.2 2.2 2.2 2.1 2.2 2.2 2.2 2.1 n.a.

PCEデフレーター 前年比、% 1.9 2.2 2.2 1.9 2.0 1.8 1.7 n.a. n.a. n.a.

前期比、% 0.6 0.5 0.4 0.4 0.2 0.0 0.1 n.a. n.a. n.a.

コアPCEデフレーター 前年比、% 1.75 1.94 1.98 1.90 1.84 1.92 1.94 n.a. n.a. n.a.

前期比、% 0.5 0.5 0.4 0.4 0.1 0.2 0.2 n.a. n.a. n.a.

刈込平均 PCEデフレーター 前年比、% 1.82 1.91 2.01 1.96 1.95 1.99 1.95 n.a. n.a. n.a.

インフレ期待 ミシガン大(今後5年間) % 2.5 2.5 2.5 2.5 2.4 2.6 2.5 2.6 2.3 2.5

BEI(5年先5年) % 2.18 2.19 2.22 2.14 2.24 2.16 2.03 1.96 2.00 n.a.

雇用コスト 雇用コスト指数(除く業績連動) 前年比、% 2.6 2.8 2.8 2.8 n.a n.a n.a n.a n.a n.a

時間当たり報酬 前年比、% 3.1 2.7 2.3 2.8 n.a n.a n.a n.a n.a n.a

単位労働コスト 前年比、% 2.0 1.4 1.1 1.0 n.a n.a n.a n.a n.a n.a

その他の 原油価格(WTI) ドル/バレル 64.9 74.1 73.2 45.2 65.3 50.8 45.2 53.8 57.2 56.8

インフレ要因 FRB名目実効レート(ドル) 1997年1月=100 117.6 121.0 125.1 127.9 126.9 128.3 128.5 126.7 126.8 127.8

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2019年 3月 20日 発行

欧米調査部主席エコノミスト 小野 亮

03-3591-1219 [email protected]

欧米調査部エコノミスト 田村 優衣

03-3591-1418 [email protected]

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