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1 基礎分野 論理学 授業科目 論理学 氏名 柴村 馨 単位・時間数 1 単位・30 時間 対象学年 1 年次 所属 グレードアップ・ラボ 受講要件 なし 実務経験の有無 授業概要 本授業では、看護に必要な論理的思考力と伝達力(文章力)を実践を通して身につけら れるよう、グループワークを取り入れる。グループワークではアンケート作成や発表を 通して文章の目的を明確にする重要性や伝わり方への関心を高める。 到達目標 論理的思考に必要な基礎知識を学び、グループワークで実践することができる。 グループワークにおける進捗報告や発表会における説明の経験を通して、医療現場でも 活用できる文章力を身につけることができる。 授業計画 内容 方法 時間 講義1:看護と論理的思考力と文章力(テキスト pp.1018 参照) GW(グループワーク)1:ラポール形成,テーマ検討 講義 演習(GW講義2:研究計画書とは(テキスト pp.7696 参照) GW2:テーマ決定,研究計画書作成(テキスト pp.146161 参照) 講義 演習(GW講義2:文章で伝えると言うこと(テキスト pp.100126 参照) GW2:仮説検討,アンケート内容検討 講義 演習(GW講義4:「因果関係」があると言える? GW4:アンケート作成(テキスト pp.1944 参照) 講義 演習(GW講義5:「推論」使っていますよね? GW5:アンケート作成 講義 演習(GW講義6:「論証」できますか? GW6:アンケート作成・配布 講義 演習(GW講義7:「考えるためのツール」いろいろ GW7:アンケート集計 講義 演習(GW講義8:論理的な文章作成とは,文章作成(テキスト pp.4674 参照) GW8:アンケート集計・考察検討 講義 演習(GW講義9:文章チェック体験(テキスト pp.1944 再度参照) GW9:発表内容検討(テキスト pp.130145 参照),配付資料作成 講義 演習(GW10 講義10:文章チェックを受け止める(テキスト pp.1944 再度参照) GW10:配付資料提出,発表資料作成 講義 演習(GW11 講義11:論理的に考えられる人になるということ GW11:発表練習,配付資料および批判シート配付 講義 演習(GW12 13 GW:発表会-グループ毎に発表(プレゼンテーション)を行う 他グループの発表を聞いて、発表に対する批判を記述する 演習(発表) (批判) 14 GW:批判会-寄せられた批判についてグループで検討し返答する 演習(GW15 テスト 筆記試験 授業時間外の 学習 ・授業前に(テキスト 参照)で示されている部分に目を通してくること GW(グループワーク)で必要となる資料準備等をしてくること ・授業中に書き上げられなかった提出物や記録物を仕上げてくること テキスト 福富馨著:『看護師のためのこれならわかる!レポート・論文の書き方』ナツメ社 参考文献 なし 成績評価の 方法と基準 GW(グループワーク)での学び 10 点:研究計画書・進捗状況報告書の活用の程度 授業中の提出物 10 点:文章作成時の提出状況等 思考力と伝達力 35 点:批判シートの記入内容(30 点),文章チェック時の内容(5 点) 筆記試験 45 点:○×問題(10 点),穴埋め問題(15 点),記述問題(20 点)

基礎分野 氏名 柴村 馨 グレードアップ・ラボ 無 · 統計学の筆記試験(約80%)(教科書、ノート、プリント持ち込み可) コンピュータリテラシーの課題(約20%)

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基礎分野

論理学

授業科目 論理学 担当教員

氏名 柴村 馨 単位・時間数 1 単位・30 時間

対象学年 1 年次 所属 グレードアップ・ラボ

受講要件 なし 実務経験の有無 無

授業概要

本授業では、看護に必要な論理的思考力と伝達力(文章力)を実践を通して身につけら

れるよう、グループワークを取り入れる。グループワークではアンケート作成や発表を

通して文章の目的を明確にする重要性や伝わり方への関心を高める。

到達目標

論理的思考に必要な基礎知識を学び、グループワークで実践することができる。

グループワークにおける進捗報告や発表会における説明の経験を通して、医療現場でも

活用できる文章力を身につけることができる。

授業計画 内容 方法

回 時間

1 2 講義1:看護と論理的思考力と文章力(テキスト pp.10~18 参照)

GW(グループワーク)1:ラポール形成,テーマ検討

講義

演習(GW)

2 2 講義2:研究計画書とは(テキスト pp.76~96 参照)

GW2:テーマ決定,研究計画書作成(テキスト pp.146~161 参照)

講義

演習(GW)

3 2 講義2:文章で伝えると言うこと(テキスト pp.100~126 参照)

GW2:仮説検討,アンケート内容検討

講義

演習(GW)

4 2 講義4:「因果関係」があると言える?

GW4:アンケート作成(テキスト pp.19~44 参照)

講義

演習(GW)

5 2 講義5:「推論」使っていますよね?

GW5:アンケート作成

講義

演習(GW)

6 2 講義6:「論証」できますか?

GW6:アンケート作成・配布

講義

演習(GW)

7 2 講義7:「考えるためのツール」いろいろ

GW7:アンケート集計

講義

演習(GW)

8 2 講義8:論理的な文章作成とは,文章作成(テキスト pp.46~74 参照)

GW8:アンケート集計・考察検討

講義

演習(GW)

9 2 講義9:文章チェック体験(テキスト pp.19~44 再度参照)

GW9:発表内容検討(テキスト pp.130~145 参照),配付資料作成

講義

演習(GW)

10 2 講義10:文章チェックを受け止める(テキスト pp.19~44 再度参照)

GW10:配付資料提出,発表資料作成

講義

演習(GW)

11 2 講義11:論理的に考えられる人になるということ

GW11:発表練習,配付資料および批判シート配付

講義

演習(GW)

12

13 4

GW:発表会-グループ毎に発表(プレゼンテーション)を行う

他グループの発表を聞いて、発表に対する批判を記述する

演習(発表)

(批判)

14 3 GW:批判会-寄せられた批判についてグループで検討し返答する 演習(GW)

15 1 テスト 筆記試験

授業時間外の

学習

・授業前に(テキスト 参照)で示されている部分に目を通してくること

・GW(グループワーク)で必要となる資料準備等をしてくること

・授業中に書き上げられなかった提出物や記録物を仕上げてくること

テキスト 福富馨著:『看護師のためのこれならわかる!レポート・論文の書き方』ナツメ社

参考文献 なし

成績評価の

方法と基準

GW(グループワーク)での学び 10 点:研究計画書・進捗状況報告書の活用の程度

授業中の提出物 10 点:文章作成時の提出状況等

思考力と伝達力 35 点:批判シートの記入内容(30 点),文章チェック時の内容(5 点)

筆記試験 45 点:○×問題(10 点),穴埋め問題(15 点),記述問題(20 点)

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情報処理演習

授業科目 情報処理演習 担当教員

氏名 佐藤 教昭 単位・時間数 1 単位・30 時間

対象学年 1 年次 所属 産業医科大学

受講要件 なし 実務経験の有無 無

授業概要

情報処理演習は、統計学とコンピュータリテラシーで構成される。

統計学では、看護研究を遂行する上で必要な統計的手法を理解させ、実際のデータを統

計解析しある結論を導き出せるようにさせる。

コンピュータリテラシーでは、ワードプロセッサ、スプレッドシート、プレゼンテーシ

ョンソフトの基本操作はもとより、進んだ機能を利用できるようにさせる。

到達目標

1. 統計学における用語、適応事例などを理解し、説明できる。

2. 統計学の知識を用いて、データ解析ができ、解析結果からある結論を導き出すこと

ができる。

3. ワードプロセッサソフトウェア(Word)で進んだ文書作成機能が利用できる。

4. スプレッドシートソフトウェア(Excel)で進んだデータ処理機能や統計処理機能が利

用できる。

5. プレゼンテーションソフトウェア(PowerPoint)で進んだプレゼンテーション機能が

利用できる。

6. インターネットを用いた情報収集、情報交換ができる。

7. 情報セキュリティ、インターネット・セキュリティに関して適切な判断ができる。

授業計画 内容 方法

回 時間

1 4 代表値と散布度

コンピュータ基本操作、ワードプロセッサ実習(1)

講義

演習

2 4 相関係数

ワードプロセッサ実習(2)

講義

演習

3 4 正規分布、中心極限定理

スプレッドシート実習(1)

講義

演習

4 4 検定と推定の考え方

スプレッドシート実習(2)

講義

演習

5 4 母平均の検定、推定

プレゼンテーションソフト実習

講義

演習

6 4 平均値の差の検定

グラフィックス処理実習、インターネット実習

講義

演習

7 4 独立性の検定

スプレッドシートによる統計処理実習

講義

演習

8 2 まとめとテスト

授業時間外の

学習

統計学では、演習問題(初回配布プリント)を用意している。学生は、授業で解説した

検定手法を復習のために各演習問題で実際に使ってみて、理解を深める。

コンピュータリテラシーでは、ワードプロセッサ実習、スプレッドシート実習、プレゼ

ンテーションソフト実習の終了後に課題を与える。授業で行った操作方法を復習しなが

ら、課題を完成させる。

テキスト 中野正孝:新版 看護系の統計調査入門、新興交易医書出版部

小野目如快:Office 2016 で学ぶコンピュータリテラシー、実教出版

参考文献 授業中に必要に応じて指定する

成績評価の

方法と基準

統計学の筆記試験(約 80%)(教科書、ノート、プリント持ち込み可)

コンピュータリテラシーの課題(約 20%)

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生物学

授業科目 生物学 担当教員

氏名 緒方 惟昭 単位・時間数 1 単位・30 時間

対象学年 1 年次 所属

受講要件 なし 実務経験の有無 無

授業概要

現在の生物学は「生命」を機械論で理解しようとする自然科学の一分野である。すなわ

ち、物理化学的知識によって以下の事柄について理解を深めようとする

① 生命体の基本単位であるとされる「細胞」の構造と機能

② 「細胞」の発生、分化および成長に関わる情報

③ 世代交代および多様性に関わる遺伝情報

④ 非自己に対する反応

⑤ 生命活動に必須のエネルギー調達機構

到達目標 物理化学的知識を駆使し、生物界での出来事を分析し、理解を深める。

授業計画 内容 方法

回 時間

1 2 生命体と細胞 講義

2 2 細胞膜の構造と基本的性質 講義

3 2 消化と吸収 講義

4 2 酵素と代謝 講義

5 2 自律神経系 講義

6 2 ホルモンとは 講義

7 2 免疫とは 講義

8 2 遺伝情報とは 講義

9 2 遺伝情報の発現 講義

10 2 遺伝子操作 講義

11 2 動物の初期発生 講義

12 2 生殖と受精 講義

13 2 生命を育む地球環境 講義

14 2 植物の役割 講義

15 2 まとめとテスト 筆記試験

授業時間外の

学習 インターネットなどからの情報収集および図書室の蔵書による自習

テキスト 高畑雅一 他:系統看護学講座 基礎分野 生物学,医学書院

参考文献

遠山 益 編著:分子・細胞生物学入門,朝倉書店

石原 勝敏 編著:図説発生生物学,丸善株式会社

横田 崇:再生医学がわかる,羊土社

都甲 潔,松本 元:自己組織化,朝倉書店

成績評価の

方法と基準

試験は中間と最終の 2 回行う。それぞれ 100 点満点とし、中間試験・終了試験の平均点

を最終評価とする。

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人間論

授業科目 人間論 担当教員

氏名 藤沢 貴美子 横山 奈央子

永田 智美 尾倉 幸奈 単位・時間数 1 単位・30 時間

対象学年 1 年生 前期 所属 専任教員

受講要件 なし 実務経験の有無 無

授業概要

人間とは、いかなる存在なのか。人間という尊い生命とその存在を再認識し理解を深

め、生きるということ、それぞれの人の価値、そして人間の死について考えを深めてい

きます。人間は、地球上のあらゆる場所で多様性を備えて存在しています。このように

多種多様な人間が生きていくうえでは宗教も影響することがあります。授業では、仏教、

キリスト教の講義を取り入れ人間の死生観について考えを深めていきます。また、人間

は、他者との関係性の中で生き、死を迎えるまで成長・発達し続ける存在であり、死後

も尚、他者へ影響を与える存在です。

授業は、学生が主体的に学習に臨むことができるようにグループディスカッション、

グループ発表を取り入れ展開します。

これから看護師を目指す皆さんが、命の誕生から人間の存在のあり方、人生観や死生

観、価値観や幸福についての考え方を確立し、人間を対象とする看護を実践するための

核となる授業です。

到達目標 1.人間の生死・人間の存在のあり方、人間の幸福について理解を深める。

2.自己の人生観・死生観・価値観を確立する。

授業計画 内容 方法

回 時間

1 1 オリエンテーション 資料

2 2 人間の理解 ~生命の誕生~ DVD

レポート

3 1.5 仏教における人間の生と死 講義

レポート

4 1.5 キリスト教における人間の生と死 講義

レポート

5 2 講義聴講後の討議 グループワーク

レポート

6 4 VTR 映画鑑賞

鑑賞後、レポート

7 4 VTR 映画鑑賞

鑑賞後、レポート

8 2 グループワーク① 抄読会

資料

9 2 グループワーク② 抄読会

資料

10 2 グループワーク③ 抄読会

資料

11 2 グループワーク④ 抄読会

資料

12 2 パネルディスカッション 準備

13 4 パネルディスカッション

準備・発表・

発表

授業時間外の

学習

1.指定の書籍を読みレポートを提出する。各レポートにつき約 1 時間を要します。

2.講義や VTR を視聴した後にレポートを提出各レポートにつき約 1 時間を要します。

・上記時間は、指定された学習課題に要する標準的な時間です。

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テキスト なし

参考文献 授業の中で指定します。

成績評価の

方法と基準

・小論文 90 分(自己の人生観・死生観・価値観について考えを述べる。)

・別紙評価表により評価する。

① レポート提出(提出期限、テーマに沿った記述)18%

② 受講態度(事前学習、発言、授業参加等)19%

③ 小論文 63%

①~③をあわせ 100 点で評価する。60 点以上を合格とする。

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人間関係論Ⅰ

授業科目 人間関係論Ⅰ 担当教員

氏名 森永 今日子 単位・時間数 1 単位・30 時間

対象学年 1 年次 所属

受講要件 なし 実務経験の有無 無

授業概要

看護師/看護学生である前に一人の人間として感じる日常生活における人間関係の難

しさと自らの課題を見つめてもらうことから始め、看護業務において困難とされやすい

人間関係の諸問題と、その解決に効果的な理論/技術、またそれらに遭遇した際に自ら

対応するための認知スタイルについて、講義および演習を通じた習得を目指す。

到達目標

以下の三点について、その困難さ、解決に効果的な理論/技術/問題解決のための認知

スタイルを習得する。(1) 日常生活における人間関係 (2) 患者との人間関係 (3) 職場の

人間関係(同僚看護師、先輩看護師、医師、他職種)(4) 看護師としての適応

授業計画 内容 方法

回 時間

1 4 イントロダクション

関係作りのスタート 講義/演習

2 4 非言語的コミュニケーション

事例検討(1) 講義/演習

3 4 事例検討(2)

聴くスキル(1) 講義/演習

4 4 聴くスキル(2)

聴くスキル(3) 講義/演習

5 4 動作法によるストレスマネジメント、コミュニケーション(1)

伝えるスキル(1) 講義/演習

6 4 伝えるスキル(2)

伝えるスキル(3) 講義/演習

7 4 動作法によるストレスマネジメント、コミュニケーション(2)

事例検討(3)(4) 講義/演習

8 2 まとめ・テスト 講義/演習

授業時間外の

学習

基本的に講義内で完結するため、集中力と積極性を持って参加すること。欠席や睡魔に

より遅れた部分については自身の努力で追いつくこと。

演習において個々人の進捗状況に多大な差が生じた場合、自宅学習を課すことがある。

テキスト なし

参考文献 随時紹介する

成績評価の

方法と基準

試験 100%(評価ポイントは講義中に示す)

※講義の内容によって別途評価基準を設けることがあるので注意すること。

講義内の不明点はミニレポートで積極的に質問し解決した方がよい。ロールプレイには

積極的に参加した方がよい。そうしないと損をする。(過去受講生からのアドバイス)

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心理学

授業科目 心理学 担当教員

氏名 長池 和代 単位・時間数 1 単位・30 時間

対象学年 1 年次 所属 九州大学大学院

受講要件 なし 実務経験の有無 無

授業概要

本講義では、心理学の基本的な概念について解説し、日常生活における思考や感情、行

動について、心理的な側面から考察する。

我々の社会的行動を支えている心理的機能について、医療現場における具体的な話題と

関連づけながら解説していく。

到達目標

人間の思考・感情・行動について、心理学的な観点から理解できる力を身につける。

加えて、医療従事者として、人間の心理的機能を踏まえた上での、自己理解・他者理解

を目指し、円滑な対人関係を構築するための知識を身につける。

授業計画 内容 方法

回 時間

1-2 4

イントロダクション・動機づけ

講義の進め方・評価方法等の説明を行い、心理学の基本的な視点に

ついて講義する。また「やる気はどこから来るのか?」という観点

から、動機づけについて講義する。

講義

3-4 4

学習のメカニズム・社会的認知

古典的条件づけ、オペラント条件づけ、学習性無力感について解説

し、物事の判断に影響を及ぼす、認知的なバイアスについて取り上

げる。

講義

5-6 4

集団意思決定

集団で意思決定を行う際の心理的な変化について、演習を交えつつ

解説する。

講義・演習

7-8 4

集団による問題解決

集団で課題を解決するプロセスやチームワークを発揮するための

要因について、演習を交えつつ解説する。

講義・演習

9-10 4

集団規範と社会的影響・態度と説得

集団圧力による同調など、集団で生じる力学について取り上げる。

また、他者への説得が必要な場面でのコミュニケーション技法につ

いて、講義する。

講義

11-12 4

ストレスとコーピング・ソーシャルスキル

現代社会のストレスを取り上げ、その対処方法について講義を行

い、円滑な対人関係を構築するためのスキルトレーニングについて

解説する。

講義・演習

13-14 4

選択の意思決定

より良い意思決定を行う際に重要となる心理的な要因について解

説する。

講義

15 2 まとめ テスト テスト

授業時間外の

学習

随時、講義内容と関連したワークシートを配布する。講義中の指示をよく聞き、課題を

作成した上で、次回の授業に臨むこと。

(例:「最近、ストレスだと感じる事について振り返る」など)

テキスト なし

参考文献 必要に応じて、講義中に適宜紹介する。

成績評価の

方法と基準 終講試験を実施する。

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社会学

授業科目 社会学 担当教員

氏名 松前 文枝 単位・時間数 2 単位・45 時間

対象学年 1 年次 所属

受講要件 なし 実務経験の有無 無

授業概要

はじめに「社会学とはどういう学問か」を、社会学の歴史を振り返りながら明らかにし、

学問の特徴および社会学的思考とは何かについて述べる。その上で、急速に変わりゆく

社会・家族・個人の問題を具体的に考察する。また、看護学生が将来関わる医療や看護

の世界を社会学的にとらえることで明らかになる問題についても考える。

到達目標

1. 普段何気なく見過ごし当たり前だと思っていることを、社会学的視点から考察する

ことで、現実の社会には様々な問題があることに気付く。

2. 大きく変わりつつある社会の動きに関心を持つとともに、「社会」のとらえ方につい

ての理解を深める。

授業計画 内容 方法

回 時間

1 2 はじめに 看護学生が社会学を学ぶ意義や必要性について述べる。 講義

2 2 社会学とは(1) 社会学はどのように誕生したのかを、コント、

ジンメル、ウェーバーの社会学から明らかにする。 講義

3 2 社会学とは(2) 研究対象としての社会および社会のとらえ方を

社会学の方法論から明らかにする。 講義

4 2 社会学とは(3) 社会と人間、人間と人間の関係を「人間の行為

から社会を見る」ウェーバーの社会学から考える。 講義

5 2 社会学とは(4) 「自殺も社会的事実だ」とするデュルケムの社

会学から社会と個人の関係を考える。 講義

6 2 現代社会とジェンダー(1) ジェンダーとは何か ジェンダーバ

イアスと性別役割分業観 講義

7 2 社現代社会とジェンダー(2) 職業選択とジェンダー 性の多様

性と社会 講義

8 2 人間と社会(1) 人間とは何か。特に医療・看護の対象としての

人間。 講義

9 2 人間と社会(2) 社会的弱者への認識を深める。「子ども」という

存在について。 講義

10 2 人間と社会(3) 少子化とはどのような現象か。少子化の要因と

対策。 講義

11 2 人間と社会(4) 「老いる」とはどういうことか。個人の老いを

エイジングとライフコースから考える。 講義

12 2 人間と社会(5) 老いとジェンダーの問題を男性のライフコース

および女性のライフコースから考える。 講義

13 2 人間と社会(6) 高齢社会および社会問題としての高齢者問題に

ついて考える。 講義

14 2 現代の家族(1) さまざまな家族の文化―家族の多様性について

考える。 講義

15 2 現代の家族(2) 家族意識は社会の変遷に伴い、どのように変わ

ってきたか。 講義

16 2 現代の家族(3)家族の機能と変化を社会との関わりで考える。 講義

17 2 現代の家族(4) 子どもの成長と家族―社会化のメカニズムとジ

ェンダーとの関わり 講義

18 2 医療の社会学(1) 社会学は医療や看護をどのようにとらえてい

るか。 講義

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9

19 2 医療の社会学(2) 健康とは何か、病気とは何かを社会との関連

でとらえる。 講義

20 2 医療の社会学(3) 医療化とは。医療化と健康至上主義および健

康ブーム。 講義

21 2 医療の社会学(4) 医療化とジェンダー。医療・看護の現象をジ

ェンダーで読む。 講義

22 2 医療の社会学(5) グローバリゼーションの時代の医療・看護の

あり方。 講義

23 1 テスト 筆記試験

授業時間外の

学習

授業の予習、復習が大切なことは言うまでもないが、社会の動きや変化に関心を持つよ

う心掛け、加えて人間に対する理解を広げ深めるために、専門書だけではなく、文学作

品などにも興味を持ち、さまざまな本を読むことを希望する。

テキスト 濱野健/須藤廣 編著:看護と介護のための社会学,明石書店

参考文献 進藤雄三・黒田浩一郎 編:医療社会学を学ぶ人のために,世界思想社

その他、必要に応じて講義中に参考文献一覧を配布する。

成績評価の

方法と基準

筆記試験(50 点)、課題レポート(50 点)の合計で評価する。

なお、課題のレポートは授業期間中 2 回提出。

評価の判断基準は、①レポートとしての体裁が整っているか

②内容がテーマに沿っているか

③誤字・脱字の有無 等を考慮の上採点する。

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英語

授業科目 英語 担当教員

氏名 安丸 雅子 単位・時間数 2 単位・60 時間

対象学年 1 年次 前期・後期 所属 非常勤講師

受講要件 なし 実務経験の有無 無

授業概要

カルテの表記などで使用される基本的な医療英単語と、実際の場面を想定した英会話表

現を習得させ、外国人患者とスムーズな意思疎通がはかれるよう指導する。また学習の

過程で、自分なりの暗記方法や習得方法を確立し、それぞれが責任感を持って課題に取

り組み、仲間と協力し助け合うことを学ぶ機会を与える。

到達目標 国際社会に対応し得る英語表現の能力を身に付け、現場で最低限のコミュニケーション

が取れるようになることを目指す。

授業計画 内容 方法

回 時間

1 2 講義概要、実力テスト 講義

2 2 自己紹介、会話表現例文 1「受付」、Lesson1 演習

3 2 Lesson2 体の部位 演習

4 2 体の部位の確認、骨格 演習

5 2 骨格の確認、臓器 演習

6 2 臓器の確認、心臓と脳 演習

7 2 第 2 講~第 6 講の復習 演習

8 2 Lesson2・3 症状 演習

9 2 Lesson3 診療科 演習

10 2 Lesson4 院内の案内 演習

11 2 Lesson6 様々な病気① 演習

12 2 Lesson6 様々な病気② 演習

13 2 第 2 講~第 12 講の復習 演習

14 2 第 1 回面接試験 面接

15 2 第 1 回筆記試験 テスト

16 2 病院のスタッフ① 講義

17 2 病院のスタッフ②、会話表現例文 2「健康診断①」 演習

18 2 会話表現例文 3「健康診断②」 演習

19 2 Lesson14 検査 演習

20 2 Lesson8 検査、会話表現例文 4「検査指示①」 演習

21 2 会話表現例文 5「検査指示②」 演習

22 2 第 11 講・第 16 講~第 10 講の復習 演習

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11

23 2 Lesson11 手術① 演習

24 2 Lesson11 手術② 演習

25 2 Lesson12 器具、携行・処置用品①② 演習

26 2 Lesson12 器具、携行・処置用品②③ 演習

27 2 会話表現例文 7「手術」 演習

28 2 第 16 講~第 26 講の復習 演習

29 2 第 2 回面接試験 面接

30 2 第 2 回筆記試験 テスト

授業時間外の

学習

特に予習は必要ないが、毎回コツコツまめに復習を重ねて、長期記憶的に知識を保持す

るよう努めること。

テキスト English for Nurses「看護系学生のための実践英語」 山中マーガレット著

朝日出版

参考文献 なし

成績評価の

方法と基準

成績は筆記試験(70 点)+面接試験(20 点)+平常点(10 点)の 100 点満点で評価す

る。試験は第 1 回と第 2 回の 2 回行い、それぞれ 100 点満点で一度点数を出し

た後に、第 1 回・第 2 回の平均点を割り出し、それを最終評価とする。

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12

保健体育

授業科目 保健体育 担

氏名 森川 幸子 単位・時間数 2単位・45時間

対象学年 1年次 所属 産業医科大学

受講要件 なし 実務経験の有無 無

授業概要

現在社会は非常に便利で豊かな時代に入った。インターネットや AI の普及により、身体を動

かさなくても多くの日常生活をこなせるようになったが、反面、私たちの日常生活活動は奪わ

れ、運動不足が原因による生活習慣病や様々な疾病に罹り、健康を脅かすようになってきた。

本授業では、疾病予防及び健康の維持増進に関わる身体活動・運動を中心に、心身ともに健

康な生活を送るための知識と方法を学習する。

到達目標

1. 健康的なライフスタイルを理解し、健全な日常生活を送ることができる。 2. 運動不足が生活習慣病を引き起こす原因を理解することができる。 3. 歩数測定から、自己の日常生活活動量を把握し、改善することができる。 4. 疾病予防・健康の維持増進に必要な身体活動・運動の方法論や技術を習得し、日常生

活の中に取り入れ、健康づくりに生かすことができる。 5. レクリエーショナルスポーツを実践することで、楽しさや本来の意義を理解し、生涯にわた

って運動に親しむ意識を培うことができる。

授業計画 内容 方法

回 時間

1 4 オリエンテーション 正しい姿勢の習得 ストレッチング 講義・演習

2 4 健康とライフスタイル ウォーキング① 速度と心拍数測定 講義・演習

3 4 生活習慣病と運動 ウォーキング② 歩数測定 プラス 10の運動 講義・演習

4 4 健康づくりのための運動基

準、運動指針 体力テスト 体脂肪率・腹囲測定 講義・演習

5 4 肥満と運動 スクエアステップ 講義・演習

6 4 筋力とは エアロビックダンス① 基本ステップの習得 講義・演習

7 4 全身持久力とは エアロビックダンス② 基本ステップの応用 講義・演習

8 4 骨と運動 レジスタンストレーニング① チェア体操・

チューブエクササイズ 講義・演習

9 4 加齢と運動

レジスタンストレーニング②

スロートレーニング

レクリエーショナルスポーツ①

講義・演習

10 4 レクリエーショナルスポーツ②スケート・卓球・ソフトバレーボール等実施 演習

11 4 ストレスと運動 まとめ ヨーガ レクリエーショナルスポーツ③ 講義・演習

12 1 テスト

時間外の学習 使用するテキストを熟読し、準備学習・事後学習等を行う。

テキスト これからの健康とスポーツの科学 第四版 安部孝・琉子友男 講談社 および プリント配布

参考文献 講義中に適宜提示する

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13

成績評価の

方法と基準

定期試験 約60点

授業評価(出席・授業意欲・協調性・運動を安全に行う態度・レポート等)約40点

合計100点中60点以上を合格とする。

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14

専門基礎分野

解剖生理学

授業科目 解剖生理学 担当教員

氏名 森本景之*、安達泰弘、

馬場良子* 単位・時間数 3 単位・90 時間

対象学年 1 年次 所属 産業医科大学 医学部

第 1 解剖学、第 2 解剖学*

受講要件 なし 実務経験の有無 無

授業概要

看護学を目指す上で基礎となる、人体の正常構造と機能について講義する。講義は総論

の後、系統別(臓器別)に行い、疾患の理解や臨床看護につながる内容とする。人体や

生命に対する観察力や洞察力の習得を目指すものとする。

到達目標

・人体における各器官系の形態とその構造を理解できる

・人体における各器官系の機能とその機序を理解できる

・人体における個体発生と系統発生を理解できる

授業計画 内容 方法

回 時間

1 3 人体の構造と概要 講義 / 安達

2 3 細胞と組織の構造と機能 講義 / 安達

3 3 血液と体液の生理(プリント) 講義 / 安達

4 3 骨格・関節・靭帯の解剖 講義 / 安達

5 3 骨組織と骨の生理作用 講義 / 安達

6 3 筋系の解剖 講義 / 安達

7 3 筋収縮と運動の生理(プリント) 講義 / 安達

1 テスト①(1~5回講義分) 筆記試験

8 3 心臓・血管・リンパ管の解剖 講義 / 安達

9 3 造血器官と免疫器官の解剖 講義 / 安達

10 3 生体防御(プリント) 講義 / 安達

11 3 血液とリンパの循環の生理 講義 / 安達

12 3 呼吸器の解剖 講義 / 森本

13 3 呼吸生理と調節(プリント) 講義 / 森本

1 テスト②(6~11回講義分) 筆記試験

14 3 消化管の解剖 講義 / 馬場

15 3 消化と吸収(プリント) 講義 / 馬場

16 3 栄養と代謝(プリント) 講義 / 馬場

17 3 泌尿器の解剖 講義 / 馬場

1 テスト③(12~16回講義分) 筆記試験

18 3 腎臓の生理と水・電解質調節 (プリント) 講義 / 馬場

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15

19 3 内分泌の解剖 講義 / 馬場

20 3 ホルモンと受容体(プリント) 講義 / 馬場

21 3 生殖器の解剖 講義 / 馬場

22 3 生殖生理と性ホルモン(プリント) 講義 / 馬場

23 3 神経系の解剖(教科書とプリント) 講義 / 馬場

1 テスト④(17~22回講義分) 筆記試験

24 4 神経系の生理(教科書とプリント) 講義 / 馬場

25 3 皮膚とその付属器の解剖、体温 講義 / 馬場

26 3 感覚器の解剖と生理(教科書とプリント) 講義 / 馬場

27 3 人体の発生の概要(教科書とプリント) 講義 / 馬場

28 3 遺伝(プリント) 講義 / 馬場

1 テスト⑤(23~28回講義分) 筆記試験

授業時間外の

学習

解剖・生理学の学問領域は広く、その習得には時間を要する。

そのため、授業の前後に、テキストを用いて予習と復習を行うことが望ましい。

テキスト 藤本 淳 監修:ビジュアル解剖生理学,ヌーヴェルヒロカワ

参考文献

なし

成績評価の

方法と基準

人体における各器官系の形態と機能についての理解は全 5 回の試験で評価する。

各試験は 100 点満点とし、全 5 回が 60 点以上で合格とする。

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生化学

授業科目 生化学 担当教員

氏名 南部 滋郎 単位・時間数 1 単位・30 時間

対象学年 1 年次 所属 産業医科大学名誉教授

受講要件 なし 実務経験の有無 無

授業概要

生化学は化学物質を通して生命現象を理解する学問です。化学分子の相互作用で物事を

解釈します。生体や細胞に必要とされる栄養物質は化学成分であり、生命現象を担う重

要な生体成分でもあります。ヒトの生体をイメージし、細胞、生体成分、物質・エネル

ギー代謝などを共に学び、栄養学への橋渡しとします。授業は板書・教科書を中心とし、

練習問題を解いて知識を身に付けるよう促します。

到達目標

1. 生体の構造・細胞について記述できる。

2. 糖質、脂質、アミノ酸とタンパク質、核酸、ビタミンなどの生体分子を化学的に記

述できる。

3. 代謝(異化と同化)、酵素・補酵素、酸化・還元について概観できる。

4. 糖質、脂質、アミノ酸とタンパク質、核酸などの物質代謝・エネルギー代謝を大ま

かに記述できる。

5. 水と無機質について基礎知識を持つ。

6. ホルモンについて概観でき、その種類と作用について述べられる。

授業計画 内容 方法

回 時間

1 2 細胞の構造、組織、器官、器官系、細胞周期・細胞分裂 講義

教科書・板書

2 2 生体成分: 糖質の化学(糖質の構造と機能) 講義

教科書・板書

3 2 脂質の化学(脂質の構造と機能) 講義

教科書・板書

4 2 アミノ酸・タンパク質の化学(アミノ酸・タンパク質

の構造と機能)

講義

教科書・板書

5 2 核酸の化学(核酸の構造と機能) 講義

教科書・板書

6 2 核酸の代謝(核酸の代謝と複製・遺伝子発現) 講義

教科書・板書

7 2 ビタミン(水溶性ビタミンの構造と機能、脂溶性

ビタミンの構造と機能)

講義

教科書・板書

8 2 中間テスト(1~6 回の講義が試験範囲)、酵素と補酵素

酸化と還元

講義

教科書・板書

9 2 糖質の代謝(1)代謝とは、グリコーゲンの合成と分解、解糖系

糖新生

講義

教科書・板書

10 2 糖質の代謝(2)ペントースリン酸回路、ウロン酸回路、クエン酸

回路と電子伝達系、プロトン勾配と ATP 合成酵素

講義

教科書・板書

11 2 脂質の代謝 講義

教科書・板書

12 2 タンパク質・アミノ酸の代謝 講義

教科書・板書

13 2 水と無機質 講義

教科書・板書

14 2 ホルモン(概論) 講義

教科書・板書

15 2 ホルモン(各論) 講義

教科書・板書

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授業時間外の

学習

教科書の該当部分を予習・復習

テスト前に練習問題を渡すので、教科書で学習

教科書にある、臓器の生化学、病気の生化学などの章を各自で学習

化学の基礎を教科書の該当ページで学習

テキスト 生化学(第 3 版) 関周司(編箸) 三共出版

参考文献

青木洋祐 、細川優 編著:ネオエスカ 生化学、同文書院

薗田勝 編:栄養科学イラストレイテッド 生化学、羊土社

薗田勝 編:栄養科学イラストレイテッド 演習版 生化学ノート、羊土社

今堀和友、山川民夫 監修:生化学辞典 第 4 版、東京化学同人

成績評価の

方法と基準

中間テスト 40 点満点、期末テスト 60 点満点、合計 100 点満点

得点が、中間テストで 24 点以上であり、中間と期末テストの合計で 60 点以上であれ

ば合格。

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薬理学

授業科目 薬理学 担当教員

氏名 渡瀬 美登里 単位・時間数 1 単位・30 時間

対象学年 1 年次 所属 北九州総合病院

受講要件 なし 実務経験の有無 有

授業概要

薬が疾患の治療に用いられる理由を理解し、薬の投与から投与後の経過観察までの一連

の過程における薬の適正使用に関する考え方を教授する。

担当教員の病院での実務経験を踏まえ、臨床場面を意識した実際の看護に求められる薬

の知識と薬の投与時の注意事項を理解できるよう授業をすすめる。

到達目標

・薬がどのように人体に影響を与えるのか、作用と副作用について理解する。

・薬の投与方法、投与量と薬理効果の関係について理解する。

・薬を適正かつ安全に使用するための注意事項を理解する。

授業計画 内容 方法

回 時間

1 2

第1章 総論1

薬物療法の目的、薬理作用と作用機序、薬物動態、副作用、

薬物相互作用

講義

小テスト

2 2 第1章 総論2

新薬の開発、医薬品の管理

講義

小テスト

3 2 第2章 末梢神経系作用薬

自律神経作用薬、筋弛緩薬、局所麻酔薬

講義

小テスト

4 2

第3章 中枢神経系作用薬

麻酔薬、鎮痛薬、睡眠薬、抗精神薬、抗てんかん薬、

抗パーキンソン病薬、抗アルツハイマー病薬

講義

小テスト

5 2 第4章 循環器系作用薬

降圧薬、強心薬、抗狭心症薬、抗不整脈薬、抗高脂血症薬

講義

小テスト

6 2 第4章 循環器系作用薬

輸液、利尿剤、貧血治療薬、止血薬、抗血小板薬、抗凝固薬

講義

小テスト

7 2

第5章 抗炎症薬

副腎皮質ステロイド剤、NSAIDs、抗アレルギー薬、

免疫抑制薬、関節リウマチ治療薬、痛風治療薬

講義

小テスト

8 2 第6章 呼吸器系作用薬

気管支喘息治療薬、鎮咳去痰薬

講義

小テスト

9 2 第7章 消化器系作用薬

胃酸分泌抑制薬、胃粘膜保護薬、制吐剤、下剤、止痢剤

講義

小テスト

10 2 第8章 ホルモン系作用薬

糖尿病治療薬、抗甲状腺薬、甲状腺ホルモン薬、骨粗鬆症治療薬

講義

小テスト

11 2 第8章 生殖器系作用薬

前立腺肥大症治療薬、子宮収縮薬

講義

小テスト

12 2

第9章 抗感染症薬

基礎知識、βラクタム系(ペニシリン系、セフェム系)、

アミノグリコシド系、マクロライド系、テトラサイクリン系、

ニューキノロン剤、抗結核薬、抗ウイルス薬、消毒薬

講義

小テスト

13 2

第10章 抗悪性腫瘍薬

殺細胞性抗腫瘍薬(アルキル化剤、代謝拮抗剤、抗腫瘍性抗生物

質、ビンカアルカロイド系、タキサン系、白金製剤、トポイソメ

ラーゼ阻害剤)、分子標的治療薬

講義

小テスト

14 3 第11章 漢方薬・まとめ

漢方薬、第1~10章のまとめ 講義

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19

15 1 テスト 筆記試験

授業時間外の

学習

予習においては、教科書の該当頁を熟読し、理解できない個所を明確にし、授業に参加

する。復習においては、教科書、講義資料を用いて、学習した内容を整理し、理解を深

める。また、毎回の講義後に配布する小テストにて重要なポイントの理解を深める。

テキスト 安原 一,小口 勝司:編集わかりやすい薬理学,ヌーヴェルヒロカワ

参考文献 なし

成績評価の

方法と基準 到達目標に対する達成度を終了試験にて評価する。(100%)

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病理学

授業科目 病理学 担当教員

氏名 槇原 康亮 単位・時間数 2 単位・45 時間

対象学年 1 年次 所属 九州労災病院 病理診断科

受講要件 なし 実務経験の有無 有

授業概要

病理学とは、全身・臓器において疾病として現れる構造的・機能的異常を理解する学問

である。この科目では、担当教員の実務経験をもとに、疾病を原因や成り立ちをもとに

整理し、病気の本質について理解を深め、医療従事者として知っておくべき医学の基礎

を教授します。

到達目標

病気を正しく理解するための知識を習得し、各種疾病の成因・病態を科学的・系統的に

理解する。腫瘍の種類・特徴・進展・病因を科学的・系統的に理解する。考える看護を

実践するために、実地臨床において必要な基本的な知識も習得する。

授業計画 内容 方法

回 時間

1 2

総論

病理学の領域 細胞・組織とその障害 再生と修復 講義

2 2 循環障害 炎症 講義

3 2 免疫とアレルギー 感染症 講義

4 2 代謝障害 老化と老年病 講義

5 2 新生児の病理 先天異常 講義

6 2 腫瘍 講義

7 2 生命危機 講義

1 テスト 筆記試験

8 2

各論

循環器系(1) 講義

9 2 循環器系(2) 講義

10 2 呼吸器系(1) 講義

11 2 呼吸器系(2) 講義

12 2 歯・口腔系 消化器系(1) 講義

13 2 消化器系(2) 講義

14 2 内分泌系 講義

1 テスト 筆記試験

15 2 造血器系 講義

16 2 腎・泌尿器系 講義

17 2 生殖器系 講義

18 2 脳・神経系(1) 講義

19 2 脳・神経系(2) 講義

20 2 運動器系 講義

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21

21 2

感覚器系 講義

1 テスト 筆記試験

授業時間外の

学習 各時間の予習復習を行う。

テキスト 渡辺照男 編集:カラーで学べる病理学,ヌーヴェルヒロカワ

参考文献 笹野公伸 他:シンプル病理学,南山堂

長村義之 他:NEW エッセンシャル病理学,医歯薬出版 など

成績評価の

方法と基準 100点満点のテストを3回実施し、それぞれ60点以上を合格とする。

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診断治療論Ⅰ

授業科目 診断治療論Ⅰ 担当教員

氏名 医師

理学療法士 単位・時間数 3 単位・91 時間

対象学年 1 年次 所属 北九州総合病院

受講要件 なし 実務経験の有無 有

授業概要

解剖生理学、病理学を基盤に、看護を学ぶために必要な代表的な疾患を器官系統別に分

類し、定義・概念、原因、病態生理、臨床症状、検査法、治療法、予後などについて講

義する。診断治療論Ⅰでは、内科系疾患・外科系疾患について呼吸器系、循環器系、腎・

泌尿器系、消化器系、肝・胆道系、内分泌系、代謝系、血液・造血器系、免疫・アレル

ギー系、脳・神経系、運動器系、感染症に分類しオムニバス形式で授業を行う。また、

リハビリテーション療法、放射線療法についても講義を行う。いずれも、各分野の専門

家としての実務経験をもとに講義を行う。

到達目標 代表的な内科系疾患・外科系疾患について、その定義、概念、病因、病態生理、臨床症

状、検査・診断法、治療法及び予後を説明できる。

授業計画 内容 使用テキスト 方法

分類 時間

Ⅰ-1

1 単位

8 呼吸器疾患 系統看護学講座 専門Ⅱ

成人看護学[2]呼吸器

講義

1 呼吸器疾患テスト テスト

6 腎・泌尿器疾患 系統看護学講座 専門Ⅱ

成人看護学[8]腎・泌尿器

講義

1 腎・泌尿器疾患テスト テスト

4 内分泌・代謝疾患 系統看護学講座 専門Ⅱ

成人看護学[6]内分泌・代謝

講義

1 内分泌・代謝疾患テスト テスト

6 アレルギー・膠原病・感染症 系統看護学講座 専門Ⅱ

成人看護学[11]アレルギー膠原病感染症

講義

1 アレルギー・膠原病・感染症テスト テスト

2 血液・造血器疾患 系統看護学講座 専門Ⅱ

成人看護学[4]血液・造血器 講義

Ⅰ-2

1 単位

4 放射線療法 系統看護学講座別巻7臨床放射線医学

講義

1 放射線療法テスト テスト

8 脳・神経疾患 系統看護学講座 専門Ⅱ

成人看護学[7]脳・神経

講義

1 脳神経疾患テスト テスト

8 運動器疾患 系統看護学講座 専門Ⅱ

成人看護学[10]運動器

講義

1 運動器疾患テスト テスト

6 リハビリテーション療法 系統看護学講座 専門Ⅱ

基礎看護学[4]臨床看護総論

講義

1 リハビリテーション療法テスト テスト

Ⅰ-3

1 単位

8 循環器疾患 系統看護学講座 専門Ⅱ

成人看護学[3]循環器

講義

1 循環器疾患テスト テスト

4 消化器疾患 系統看護学講座 専門Ⅱ

成人看護学[5]消化器

講義

1 消化器疾患テスト テスト

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23

16 外科疾患 系統看護学講座別巻 1 臨床外科看護総論

系統看護学講座別巻 2 臨床外科看護各論

講義

1 外科疾患テスト テスト

授業時間外の

学習 各時間の予習復習を行う。

テキスト 上記記載

参考文献 各講師の配布資料

成績評価の

方法と基準 各疾患別に試験(100 点)を行う。それぞれ 60 点以上を合格とする。

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微生物学

授業科目 微生物学 担当教員

氏名

所属

小川 みどり 産業医科大学

塩田 進 単位・時間数 1 単位・30 時間

対象学年 1 年次

受講要件 なし 実務経験の有無 有

授業概要

微生物学の対象である細菌、ウイルス、真菌、原虫、プリオンの生物学的特徴を概説し、

感染症の原因となる主な病原体(病原微生物)については、性状、病原性などを教授す

る。一方、病原体に対する宿主の防御機構について講義し、人体と病原体との相互関係、

感染症の発症機序を理解できるようにする。さらに、感染症を予防・コントロールする

ために必要な消毒と滅菌の原理と基礎、化学療法、ワクチン(予防接種)などについて

担当教員の実務経験をもとに講義を行う。

到達目標

1.真核生物と原核生物の違いを理解し、各種微生物の生物学的特徴を説明できる。

2.病原体に対する宿主の非特異的および特異的生体防御機構について説明できる。

3.消毒と滅菌の違いを理解し、主な方法を説明できる。

4.化学療法剤の種類と機序を理解し、治療への応用や耐性について説明できる。

5.主な病原微生物の性状、病原性、治療、予防について説明できる。

授業計画 内容 方法

回 時間

1 4 微生物のアウトライン 講義 / 小川

2 4 微生物の感染

免疫 講義 / 小川

3 4 消毒と滅菌:一般的な消毒薬、滅菌器具の原理・使用法の学習

感染防御:予防接種の方法、ワクチンの種類など 講義 / 塩田

4 2 化学療法 講義 / 小川

5 4

微生物学的検査法:生化学的性質、

分子生物学的方法による微生物の同定

細菌学各論(1)グラム陽性菌、放線菌、グラム陰性菌

講義 / 塩田

6 2 細菌学各論(2)らせん菌、マイコプラズマ、リケッチア、

クラミジア 講義 / 塩田

7 4 ウイルス学各論(1)DNA ウイルス、RNA ウイルスの一部

ウイルス学各論(2)RNA ウイルス、肝炎ウイルス、プリオン 講義 / 小川

8 4

真菌学各論

原虫学各論

特論(性感染症、食中毒)

総復習

講義 / 小川

9 1 テスト 筆記試験 / 小川

10 1 テスト 筆記試験 / 塩田

授業時間外の

学習

重要なポイントを問題形式で「学習のポイント」として示すので、分からない問題は調

べて、全問解けるようにしておく。「学習のポイント」を中心に復習する。(小川)

授業前の教科書予習(30分)と授業後のプリントによる授業内容の確認(30分)を

毎回行う。(塩田)

テキスト 小田 紘:ビジュアル微生物学,ヌーヴェルヒロカワ

参考文献 吉田 眞一,柳 雄介,吉開 泰信 編:戸田新細菌学 改訂 34 版,南山堂

他、授業中に必要に応じて指定する。

成績評価の

方法と基準

担当講師それぞれに筆記試験を行い、授業内容の理解度と目標到達度を確認する。

各担当講師 100 点満点で評価し、60 点以上を合格とする。

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専門分野Ⅰ

基礎看護学概論

授業科目 基礎看護学概論 担当教員

氏名 冨迫 忍 単位・時間数 1 単位・30 時間

対象学年 1 年次 前期 所属 教員

受講要件 なし 実務経験の有無 有

授業概要

看護とは何か、看護の対象とするものは何か、看護が成り立っている制度や歴史その活

動領域についても理解させ、看護の概念を教授する。看護を理解するうえで理論は必須

であり、どのような理論が看護を導きだしているのか理解させる。看護の倫理的行動や

看護学生としての倫理観を考えさせる。担当教員の実務経験をもとに今までに体験した

事例を提示し、考えさせることで理解をふかめさせ、次の基礎看護学方法論や各看護学

に結びつける礎となる内容とする。

到達目標

1. 看護とは何かを知り、理論の必要性について理解し説明できる

2. 看護の対象としての人間を理解する

3. 職業としての看護と看護者の養成制度、看護職者の倫理について学び適切な行動

とはなにか説明できる。

4. 看護サービス提供の場と看護制度を理解する

5. 看護の活動領域について理解し、説明できる

授業計画 内容 方法

回 時間

1 2 看護とはなにか・私の理想の看護師像 演習

2 2 看護の歴史・看護の定義 講義

3 2 看護の本質とはなにか 看護理論 講義

4 2 看護理論 看護の役割と機能 講義

5 2 看護の対象 演習

6 2 健康とはなにか 講義

7 2 看護教育の変遷 講義

8 2 看護の提供者 看護職の教育制度とその課題 講義

9 2 看護職者の倫理 講義

10 2 サービスとしての看護の提供のしくみ・看護の継続性 講義

11 2 看護サービスの管理 講義

12 2 看護をめぐる制度と政策 講義

13 2 看護サービスと経済のしくみ 看護管理とは 講義

14 2 医療安全と看護業務 講義

15 2 看護の国際協力と災害時の看護 講義

授業時間外の

学習

看護の基本となるもの 日本看護協会出版社

看護覚え書き 日本看護協会出版社

新訳・ナイチンゲール書簡集 現代社 以上の 3 冊を熟読する

テキスト 系統看護学講座 基礎看護学[1] 看護学概論 医学書院

参考文献 学内の図書室にある、理論家の書物すべて

成績評価の

方法と基準

筆記試験を45分で実施。筆記試験70% 課題レポート 2 枚 30%

授業態度で毎時間私語や寝ている状況であればマイナス点と+して減点する。

Page 26: 基礎分野 氏名 柴村 馨 グレードアップ・ラボ 無 · 統計学の筆記試験(約80%)(教科書、ノート、プリント持ち込み可) コンピュータリテラシーの課題(約20%)

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基礎看護学方法論Ⅰ

授業科目 基礎看護学方法論Ⅰ-1

看護基本技術 看護過程 担当教員

氏名 東本 七重

単位・時間数 1 単位・30 時間

対象学年 1 年次 所属 専任教員

受講要件 なし 実務経験の有無 有

授業概要

看護過程は、看護の対象となる人に対して個々に応じた科学的な看護の実践するための

方法を示した思考過程である。ここでは、事例を通して看護に必要な看護過程の概要を

理解し、看護過程に必要な基本的知識を理解させる。またそれらの知識を用いて、アセ

スメント、問題の明確化、計画、実施、評価を通し、看護実践における思考過程の方法

を理解させる。また、臨地実習において活用できる看護過程の展開を理解し、看護判断

能力及び問題解決能力を養えるよう、急性期病院での経験を活かし教授する。

到達目標

1.看護過程を用いる意義を理解する。

2.看護過程を構成する要素とそのプロセスを理解する。

3.事例を基にアセスメント、問題の明確化、看護計画、実施、評価の各段階について、

基本的な考え方を理解し、記載することができる。

4.看護記録の目的、留意点、その構成について学ぶ。

授業計画 内容 方法

回 時間

1 2 看護過程とは:基盤となる考え 講義

2 2 看護過程と看護理論 講義

3 2 看護理論と人間の見方:V ヘンダーソン「看護の基本となるもの」他

ワーク2 人の見方

講義

演習

4 2 看護過程 アセスメント:情報とは・情報収集

ワーク3 看護に必要な情報とは 事例展開 No.1

講義

演習

5 2 看護過程 アセスメント:情報の整理

事例展開 No.3

講義

演習

6 2 看護過程 アセスメント:健康障害

事例展開 No.2

講義

演習

7 2 看護過程 アセスメント:項目別アセスメント

事例展開 No.3

講義

演習

8 2 看護過程 アセスメント:全体像

事例展開 No.4

講義

演習

9 2 看護過程 看護問題の明確化

事例展開 No.5

講義

演習

10 2 看護過程 計画

事例展開 No.6

講義

演習

11 2 看護過程 実施 看護記録:経時・経過記録(1 日の実習レポート)

事例展開 経時記録/経過記録

講義

演習

12 2 看護過程 評価 看護記録:看護要約(サマリー)

事例展開 看護要約(サマリー)

講義

演習

13 2 看護診断(NANDA-I)

ワーク4 看護診断(NANDA-I)

講義

演習

14 2 看護診断(NANDA-NIC-NOC)

ワーク5 看護診断(NIC-NOC)

講義

演習

15 2 クリティカルパス・まとめ 講義

Page 27: 基礎分野 氏名 柴村 馨 グレードアップ・ラボ 無 · 統計学の筆記試験(約80%)(教科書、ノート、プリント持ち込み可) コンピュータリテラシーの課題(約20%)

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授業時間外の

学習

・シラバスの内容に応じて事前に教科書の内容を確認した上で授業に臨むこと。

・ワークや事例は講義終了後、授業内容に合わせて課題提示をする。授業中に個人ワー

クを行うが、残ったものは自宅で行い指定された期限日までに提出する。

テキスト

有田清子他:系統看護学講座 基礎看護学 2 基礎看護技術Ⅰ,医学書院

黒田裕子:改訂版 黒田裕子の入門・看護診断 ,照林社

V ヘンダーソン著:看護の基本となるもの ,日本看護協会出版会

参考文献

竹村信彦著:系統看護学講座 専門分野Ⅱ 成人看護学⑦脳・神経,医学書院

江口正信他:検査値早わかりガイド ,医学芸術社

茂野香おる他:系統看護学講座 基礎看護学 1 看護学概論,医学書院

小松浩子他:系統看護学講座 成人看護学総論 成人看護学概論1,医学書院

論理学で指定されたテキスト、文献、またはプリント

T ヘザー・ハードマン:NANDA-I 看護診断 定義と分類、2018-2020,医学書院

黒田裕子監修:看護成果分類(NIC)原著第 7 版,エルゼビア・ジャパン

黒田裕子監修:看護成果分類(NOC)原著第 6 版,エルゼビア・ジャパン

成績評価の

方法と基準

看護過程の展開 70%は、看護過程評価表を用いて評価する。

・指定期日までに提出がなければ 1 日につき 1 点の減点となる。

筆記試験は 30% 45 分間のテストを行い、看護過程の展開との合算点で評価する。

Page 28: 基礎分野 氏名 柴村 馨 グレードアップ・ラボ 無 · 統計学の筆記試験(約80%)(教科書、ノート、プリント持ち込み可) コンピュータリテラシーの課題(約20%)

28

授業科目 基礎看護学方法論Ⅰ-2

スクリーニングの技術 担当教員

氏名 東本 七重

単位・時間数 1 単位・30 時間

対象学年 1 年次 所属 専任教員

受講要件 なし 実務経験の有無 有

授業概要

人を全人的に人に捉え看護を行うためにはヘルスアセスメントの視点から考える事が

求められる。まずは、ヘルスアセスメントの概念や記録・報告、バイタルサインなどの

フィジカルイグザミネーションの基本を理解し、看護の視点で対象を把握する為の基礎

的能力(知識・技術・態度)を習得させる。また、呼吸・循環・体温異常のある対象の

特徴を理解し、対象のニーズに応じた看護介入の基本的技術が習得できるよう、急性期

病棟での経験を活かし教授する。

到達目標

1.ヘルスアセスメントの意義と目的、全体の概要が理解できる。

2.報告・連絡・相談、記録の必要性を理解し、説明することができる。

3.バイタルサインの観察や測定、計測などフィジカルイグザミネーションの意味を

理解し、説明・実施できる。

4.呼吸・循環・体温異常のある患者の特徴がわかり、対象にニーズに応じた対処方法

が理解できる。

授業計画 内容 方法

回 時間

1 2 ガイダンス

看護におけるヘルスアセスメント 講義

2 2 報告・記録、問診とは① 講義

3 2 報告・記録、問診とは② 講義

4 2 バイタルサインとは 講義

5 2 バイタルサイン測定① 演習

6 2 バイタルサイン測定② 演習

7 2 バイタルサイン測定③ 演習

8 2 問診と観察

身体計測と観察法

演習

9 2 運動とバイタルサイン

体を動かすため、体操服と体育館シューズで演習を行う。

演習

10 2 呼吸障害患者の看護① 講義

11 2 呼吸障害患者の看護② 講義

12 2 循環障害患者の看護 講義

13 2 体温異常患者の看護 講義

14 2

呼吸・循環障害のある患者の看護

・中央配管/酸素ボンベの取り扱い、酸素投与法

・安楽な体位、浮腫の確認

演習

15 2 体温異常のある患者の看護

・温罨法・冷罨法

演習

授業時間外の

学習

・演習前は教科書の手順、留意点を読み、動きが理解できるよう資料を準備して臨む

こととする。

Page 29: 基礎分野 氏名 柴村 馨 グレードアップ・ラボ 無 · 統計学の筆記試験(約80%)(教科書、ノート、プリント持ち込み可) コンピュータリテラシーの課題(約20%)

29

・呼吸・循環障害・体温異常のある患者の看護については事前課題を提示する。

・演習後は事後課題を提示する。(詳細は授業中に指示する)

テキスト

有田清子他:系統看護学講座 基礎看護学 2 基礎看護技術Ⅰ ,医学書院

有田清子他:系統看護学講座 基礎看護学 3 基礎看護技術Ⅱ ,医学書院

有田清子他:系統看護学講座 基礎看護学 4 臨床看護総論 ,医学書院

任 和子他:基礎・臨床看護技術 ,医学書院

参考文献 藤本淳他:ビジュアル解剖生理学 ,ヌーヴェルヒロカワ

渡辺照男:カラーで学べる病理学 ,ヌーヴェルヒロカワ

成績評価の

方法と基準

実技試験 100% バイタルサイン測定を行い、技術試験評価表を使用し評価する。

受講態度、提出物 20% 筆記試験 80% 45 分間で評価を行う。

受講態度、提出物については別途評価表を配布する。

Page 30: 基礎分野 氏名 柴村 馨 グレードアップ・ラボ 無 · 統計学の筆記試験(約80%)(教科書、ノート、プリント持ち込み可) コンピュータリテラシーの課題(約20%)

30

授業科目 基礎看護学方法論Ⅰ-3‐①

安全を守る技術 担当教員

氏名 市村 幸子

単位・時間数 0.5 単位・15 時間

対象学年 1 学年 所属 専任教員

受講要件 なし 実務経験の有無 有

授業概要

医療・看護における安全の意義を理解し、安全を守る技術の 1 つである感染防止の基

本的知識と技術を習得することをねらいとしている。対象の安全・安楽を考え、患者の

自律を援助する技術について考え、対象者の安全とは何かを自分の生活の中から理解で

きるようにする。さらに、担当教員の実務経験をもとに療養環境における安全に対する

アセスメントと対策、技術を教授する。

到達目標

1、 医療の中の安全が理解できる

2、 医療事故症例を通して医療事故を理解できる。

3、 医療現場での事故事例を基に、状況をアセスメントし対処方法を考えることが出来

る。

4、 感染経路と感染対策の意義と実際が理解できる。

5、 感染防御策の実際が理解できる。

6、 感染防御策として衛生学的手指手洗いが実施できる。

7、 感染予防の観点から、清潔・不潔が理解でき、清潔操作が実施できる。

授業計画 内容 方法

回 時間

1 2 1、 看護における安全

2、 事故防止のための技術と対策

講義

グループワーク

2 2 1、 感染防止の意義

2、 感染の成り立ち

講義

グループワーク

3 2 1、 スタンダードプリコーションの基本概念

2、 スタンダードプリコーションに基づく感染予防の実際 講義

4 2 1、 感染経路別防止策

2、 院内感染発生時の対応 講義

5 2

1、 洗浄・消毒・滅菌

2、 滅菌物の取り扱い、無菌操作

3、 ガウンテクニック

講義

6 2

1、 感染予防の実際

・衛生学的手指手洗い

・無菌操作(滅菌物の取り扱い、滅菌手袋)

演習

7 3

1、感染予防の実際

・衛生学的手指手洗い

・無菌操作(滅菌物の取り扱い、滅菌手袋)

演習

授業時間外の

学習

危険予知トレーニング(配布プリント)

医療過誤判例集を読んで個人ワーク

医療過誤判例集を読んでグループワーク後のまとめ

テキスト 系統看護学講座 専門Ⅰ 基礎看護技術Ⅱ 基礎看護学③ 医学書院

根拠と事故防止から見た 基礎・臨床看護技術 医学書院

参考文献 必要に応じて講義中に提示する。

成績評価の

方法と基準

この単元では、筆記、実技試験それぞれの評価を行う。筆記試験 100%とし、医療安全

や感染防止に対する知識を評価する。また、実技試験では、衛生学的手指手洗いや清潔

操作(滅菌物の取り扱い、滅菌手袋)に対する実技の評価を行う。

Page 31: 基礎分野 氏名 柴村 馨 グレードアップ・ラボ 無 · 統計学の筆記試験(約80%)(教科書、ノート、プリント持ち込み可) コンピュータリテラシーの課題(約20%)

31

授業科目 基礎看護学方法論Ⅰ-3-②

生活環境技術 担当教員

氏名 東本 七重

単位・時間数 0.5 単位・15 時間

対象学年 1 年次 所属 専任教員

受講要件 なし 実務経験の有無 有

授業概要

本授業では、看護を支える技術とはなにかを理解することと患者の療養環境の理解で構

成される。看護を支える技術では、看護を行う上で必要な技術を支える考え方を理解す

るとともに、看護師としての姿勢を習得できるようにする。生活環境技術では、患者の

療養環境を知り、環境が患者の療養に及ぼす影響を理解し、環境を整える意義や方法を

教授する。また、急性期病棟での看護経験を活かし、患者、看護師共に安全・安楽な体

の使い方を指導しながらベッドメーキングの技術を習得できるようにする。

到達目標

1.看護技術の構成要素を理解し、説明することができる。

2.患者の療養環境とは何かを理解し、環境を整える意義や方法が説明できる。

3.ベッドメーキング、就寝患者のシーツ交換の方法がわかり、ベッド作成ができる。

授業計画 内容 方法

回 時間

1 2 看護技術とは 講義、GW

2 2 環境とは

療養生活と環境 講義、GW

3 2 病床環境のアセスメントと調整 講義、GW

4 2

病床環境の整備(ベッドメーキング)

演習

5 2

6 2 病床を整える(環境整備と就寝患者のシーツ交換) 講義

7 3 病床を整える(環境整備と就寝患者のシーツ交換) 演習

授業時間外の

学習

・講義資料として、まとめプリントを使用する。授業中作成してよいが作成できな

かった場合は自宅課題とする。

・演習後は振り返りシートで自己の学習の振り返りをしてまとめる。

・ベッドメーキング、シーツ交換の手順書を読み、留意点を理解して演習できるように

準備する。

テキスト 系統看護学講座 基礎看護学3 基礎看護技術Ⅱ,医学書院

根拠と事故防止からみた基礎・臨床看護技術,医学書院

参考文献 授業中に必要に応じて指定する

成績評価の

方法と基準

実技試験はベッドメーキング(100%)を実施する。試験時間は 30 分間とし、評価表を

用いて評価する。

授業態度、レポート(10%)で評価する。評価表は別途配布する。

筆記試験(90%)45 分間で評価する。

Page 32: 基礎分野 氏名 柴村 馨 グレードアップ・ラボ 無 · 統計学の筆記試験(約80%)(教科書、ノート、プリント持ち込み可) コンピュータリテラシーの課題(約20%)

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授業科目 基礎看護学方法論Ⅰ-4

衣・清潔技術 担当教員

氏名 大寺 京子

単位・時間数 1 単位・30 時間

対象学年 1 年次 前期 所属 専任教員

受講要件 なし 実務経験の有無 有

授業概要

看護の対象である生活する人間の「衣生活」と「清潔」に関する日常生活行動の持つ意

味、ニードについて理解を深め、健康維持・向上や回復を援助するための基礎を学ぶ。

「衣生活」と「清潔」のニードを充足するために必要な基本的知識、具体的な援助方法

の理解と看護者としての姿勢を習得する。

看護師としての実践経験を活かし、この科目で学習した内容は、演習や臨地実習で応用

され、くり返し実践されていくものであり、科学的根拠に基づいた援助技術を提供する

ために重要な科目である認識を持つことができるように教授する。

到達目標

1.生活する人間の「衣生活」と「清潔」に関する日常生活行動の身体的・心理社会的

意義・目的について理解できる。

2.「衣生活」と「清潔」のニードについて理解するとともに、健康障害により生じる

変化について理解できる。

3.アセスメントするための視点と観察項目を説明できる。

4.援助を行う際の原則について理解し、原則に基づいて実施できる。

5.安全・安楽・自立のための援助の必要性を説明できる。

6.患者役割・看護師役割を通して,より良い援助方法、態度について検討できる。

授業計画 内容 方法

回 時間

1 2

1.清潔の意義・目的 (生理的意義、社会的意義、心理的意義)

2.清潔ケアに期待されるもの 3.ジグソー学習法 OR

グルーピング(ジグソーグループ、エキスパートグループ)

OR

講義・演習

2 2

口腔ケア

衣生活・寝

衣交換

足浴

1.口腔ケアの意義と目的、方法

2.衣生活の意義と目的、方法

3.足浴の目的と効果、方法

演習

協同学習法(ジグ

ソー学習)でグル

ープ学習

3 2 エキスパートによる説明(2題) 演習

4 2 エキスパートによる説明(1題)まとめ 演習・講義

5 2 臥床患者の歯ブラシを用いた口腔ケア演習 演習

6 2 臥床患者の寝衣交換演習 演習

7 2 臥床患者の足浴演習 演習

8 2 入浴

全身浴

1.洗浄剤の作用と欠点

2.清潔援助に必要な情報収集の視点

3.入浴、シャワー浴、陰部洗浄について

講義・演習

9 2

洗髪

洗髪

1.洗髪の目的 2.頭皮、頭髪の解剖生理

3.アセスメントと方法選択 4.洗髪の方法

講義・演習

10 4

臥床患者の洗髪の実際(ケリーパッド)*半数ずつ

*早く終了したペアは洗髪槽による洗髪実施 演習

11

Page 33: 基礎分野 氏名 柴村 馨 グレードアップ・ラボ 無 · 統計学の筆記試験(約80%)(教科書、ノート、プリント持ち込み可) コンピュータリテラシーの課題(約20%)

33

12 2

清拭

全身清拭

1.全身清拭の目的 2.アセスメントと方法選択

3.全身清拭の方法

講義・演習

13 4 臥床患者の全身清拭の実際(足浴含む)*半数ずつ 演習

14

15 2 グループ学習:清拭演習に対する振り返り 演習

授業時間外の

学習

・1回目の課題提示後、エキスパートグループの課題を各自で考えておく。

・2回目の時間内にまとまらなかったグループは、授業時間外に話し合いをする。

・各講義の前には、事前に配布された資料、授業範囲の教科書を読み、考えをまとめ

たり、手順の把握を行っておく。

・実技演習前には、講義で学んだ内容を復習し、実技演習中に行動できるようにイメー

ジトレーニングを行っておく。イメージがつかない場合は、図書室の DVD や参考書

の動画を視聴するなどしておく。

テキスト 任 和子他著:系統看護学講座 専門Ⅰ 基礎看護技術Ⅱ,医学書院

参考文献

任 和子/秋山 智弥:根拠と事故防止からみた基礎・臨床看護技術,医学書院

藤本 真記子:看護がみえる vol.1 基礎看護技術,メディックメディア

吉田 みつ子/本庄 恵子:写真でわかる基礎看護技術アドバンス,インターメディカ

村上 陽子:学ぶ・活かす・共有する 看護技術ケアの根拠と技術,医歯薬出版

成績評価の

方法と基準

筆記試験(45 分)70%、課題成果物20%、態度(参加態度、提出物の遅れ)10%

清拭実技試験(45 分)100 点:実技試験評価表を使用して評価する。

*実技試験前に自己練習を 2 回以上実施しておく必要がある。

Page 34: 基礎分野 氏名 柴村 馨 グレードアップ・ラボ 無 · 統計学の筆記試験(約80%)(教科書、ノート、プリント持ち込み可) コンピュータリテラシーの課題(約20%)

34

授業科目 基礎看護学方法論Ⅰ―5―①

食事技術 担当教員

氏名

横山 奈央子

単位・時間数 0.5 単位・15 時間

対象学年 1 年次 所属 専任教員

受講要件 なし 実務経験の有無 有

授業概要

食事の意義を理解させ、対象に応じた食事援助を考える基礎的知識・技術・態度につ

いて担当教員の実務経験をもとに教授する。

到達目標

1. 食事の意義・食事援助を行う態度を理解できる。

2. 摂食・嚥下のメカニズムを説明できる。

3. 栄養・食行動のアセスメントができる。

4. 食事援助の実際が理解できる。

授業計画 内容 方法

回 時間

1 2 食事とは

1.食事を摂取する意味 2.食事行動 3.食物の流れ 他

講義

2 2 栄養・食行動のアセスメント

1.栄養状態 2.摂食能力 3.嚥下機能 4.食欲

講義

3 2

食事援助

1.食事療法 2.食事援助の目的

3.看護師の役割 4.援助の実際 他

講義

4 2 食事援助の実際に向けた計画作成

1.事例説明 2.グループ毎に事例にあった計画作成

講義・演習

5 4 事例別食事援助の実際

1.食事援助の実際 2.振り返り

講義・演習

6 3

非経口的栄養法

1.非経口的栄養方法の目的

2.非経口的栄養法の種類と方法

3.非経口的栄養法実施時の看護

講義・演習

授業時間外の

学習 授業の予習と復習

テキスト 任 和子他:系統看護学講座 基礎看護学[3] 基礎看護技術Ⅱ, 医学書院

任 和子他:根拠と事故防止からみた基礎・臨床看護技術, 医学書院

参考文献 看護学教科書全般

成績評価の

方法と基準

筆記試験 100%

授業態度の悪い場合(課題の提出をしない・毎時間私語をしている・毎時間寝ている)

は減点する

Page 35: 基礎分野 氏名 柴村 馨 グレードアップ・ラボ 無 · 統計学の筆記試験(約80%)(教科書、ノート、プリント持ち込み可) コンピュータリテラシーの課題(約20%)

35

授業科目 基礎看護学方法論Ⅰ―5―②

排泄技術 担当教員

氏名

横山 奈央子

単位・時間数 0.5 単位・15 時間

対象学年 1 年次 所属 専任教員

受講要件 なし 実務経験の有無 有

授業概要

排泄の援助が必要な対象を理解させ、排泄援助の基礎的知識・技術・態度について担

当教員の実務経験をもとに教授する。

到達目標

1. 排泄の意義・排泄援助を行う態度を理解できる。

2. 排尿・排便のメカニズムを説明できる。

3. 排泄物の観察項目と基準値が理解できる。

4. 排泄のアセスメントができる。

5. 排泄援助の実際が理解できる。

授業計画 内容 方法

回 時間

1 2 排泄の意義、排泄の基本姿勢、排尿・排便のメカニズム、

尿・便の正常・異常、検査(尿量・尿比重・検尿・蓄尿・検便等) 講義

2 2 排泄物の観察とアセスメント 講義

3 2 排泄援助 尿器・便器・おむつの使用・陰部洗浄 講義

4 2 状況をふまえた技術の構築 演習

5 2 治療的な排泄 導尿(一時的・持続的) 講義

6 2 治療的な排泄 浣腸・摘便 講義

7 2 治療的な排泄 導尿・浣腸・摘便 演習

8 1 まとめ 講義・演習

授業時間外の

学習 授業の予習と復習

テキスト 任 和子他:系統看護学講座 基礎看護学[3] 基礎看護技術Ⅱ, 医学書院

任 和子他:根拠と事故防止からみた基礎・臨床看護技術, 医学書院

参考文献 看護学教科書全般

成績評価の

方法と基準

筆記試験 100%

授業態度の悪い場合(課題の提出をしない・毎時間私語をしている・毎時間寝ている)

は減点する

Page 36: 基礎分野 氏名 柴村 馨 グレードアップ・ラボ 無 · 統計学の筆記試験(約80%)(教科書、ノート、プリント持ち込み可) コンピュータリテラシーの課題(約20%)

36

授業科目 基礎看護学方法論Ⅰ-6

活動・休息技術 担当教員

氏名 永田 智美

単位・時間数 1 単位・30 時間

対象学年 1 年次 所属 専任教員

受講要件 なし 実務経験の有無 有

授業概要

日常生活における活動と休息の意義について、解剖生理学に基づき安全で安楽な援助

について演習を通し、学生に考えさせる内容としていく。臨床での実務経験談を交え、

安全な方法での援助について学生が臨床場面をイメージ化しやすい講義とする。

到達目標

1.生活における活動・休息の意義について説明することができる。

2.ボディメカニクスを活用した体位変換の方法について説明できる

3.安全・安楽を考えた移送・移動技術の方法について説明できる。

4.安全確保のための肢位固定の方法について説明することができる。

授業計画 内容 方法

回 時間

1 2 姿勢 講義

2 2 動くメカニズムと動く視点 講義

3 2 安静の影響 講義

4 2 安静の影響に対する援助 演習

5 2 ボディメカニックス 講義

6 2 活動における援助 講義

7 4 体位変換と移動の実際 演習

8 2 移送の実際(車椅子、ストレッチャー) 演習

9 2 移送の実際(杖、歩行器) 演習

10 2 体位変換と移送の技術 演習

11 2 安静療法 講義

12 2 肢位固定 演習

13 2 睡眠 講義

14 2 休息と安心・覚醒の援助 講義

授業時間外の

学習 課題レポート作成・演習に必要な事前学習。講義受講前の予習・復習

テキスト 系統看護学講座 専門分野Ⅰ 基礎看護技術Ⅱ 基礎看護学③ 医学書院

参考文献 根拠と事故防止からみた基礎・臨床看護技術 医学書院

成績評価の

方法と基準

・技術テスト(100%)テスト前に評価表を提示する。評価表に基づき評価を行う。

・筆記テスト(80%)受講態度・出欠席(10%)事前学習・提出物(10%)

Page 37: 基礎分野 氏名 柴村 馨 グレードアップ・ラボ 無 · 統計学の筆記試験(約80%)(教科書、ノート、プリント持ち込み可) コンピュータリテラシーの課題(約20%)

37

授業科目 基礎看護学方法論Ⅰ-7

検査・治療 担当教員

氏名 佐藤 富美恵

単位・時間数 1 単位・30 時間

対象学年 1 年次 所属 専任教員

受講要件 なし 実務経験の有無 有

授業概要

看護師の役割のひとつに、患者の診察・治療・検査など診療に関わる過程での援助があ

る。これら治療過程の援助技術は生命の危機に直結することも多いため、看護師の役割、

責任を認識し、正確かつ確実な技術を習得することが極めて重要である。ここでは、看

護師による専門的な診療の補助の意義と方法および看護技術を提供するために必要な

知識・技術・態度について講義や演習を通して学習できるようにする。

与薬の技術は、直接的な身体への影響が大きい技術であり、安全かつ正しい指示に基づ

いて正確に行われなければならない。担当教員の実務経験をもとに基礎的な知識、技術

が身につけられるよう、講義や演習を通して教授する。

到達目標

・検査における看護師の役割と主な検査時の看護の実際について理解できる。

・与薬の意義と、看護師の役割・責任が理解できる。

・与薬の種類と目的、安全・確実に実施するための方法が理解できる。

・薬物療法を受けている患者の看護が理解できる。

・各注射法の目的、安全・確実に実施するための方法が理解できる。

・筋肉内注射、採血の準備、実施、片付けの一連の手技を安全かつ確実に実施すること

ができる。

・CV、輸血の意義と目的、看護師の役割、責任が理解できる。

・輸液ポンプ、シリンジポンプの使用時の基礎的知識を学ぶことができる。

・包帯法における基礎知識を理解し、安全・安楽に援助に実施ができる。

授業計画 内容 方法

回 時間

1 2 薬物療法の基礎的知識

与薬における看護師の役割

講義

2 2 経口及びその他の方法による与薬 講義

3 2 経口与薬 演習① 演習

4 2 経口及びその他の方法による与薬 演習② 演習

5 2 注射法 講義

6 2 注射法 講義

7 2 薬物療法における安全 輸液療法と看護

CV、ポート 輸血の管理

講義

8 2 症状・生体機能管理技術における看護師の役割 講義

9 2 診療・検査・処置の介助技術における看護師の役割

包帯法の目的 包帯法の実際

講義

10 2 尿比重測定・心電図検査・包帯法(三角巾固定含む) 演習③ 演習

11 1 注射(筋肉内注射、採血)演習前オリエンテーション 講義

12 4 注射法(筋肉内注射) 演習④ 演習

13 4 注射法(採血) 演習⑤ 演習

14 1 注射法(筋肉内注射、採血)振り返り 講義

Page 38: 基礎分野 氏名 柴村 馨 グレードアップ・ラボ 無 · 統計学の筆記試験(約80%)(教科書、ノート、プリント持ち込み可) コンピュータリテラシーの課題(約20%)

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授業時間外の

学習

・第 2 回の講義前の課題として事前学習の提出がある。(与薬方法と吸収経路)

・第 5、6、7 回の講義前は、教科書または参考書の動画を見て予習して講義に臨んでも

らう。

・第 3、4、10、12、13 回の演習前には、検査や看護技術に関する事前学習の提出があ

る。提出がない場合は、演習の参加を認めない。

・演習後は事後レポート、チェックリストの提出がある。

テキスト 任 和子他著:系統看護学講座 専門Ⅰ 基礎看護技術Ⅱ,医学書院

基礎・臨床看護技術

参考文献

岡庭 豊他編:看護がみえる vol.1基礎看護技術,第1版,メディックメディア

吉田 みつ子他編:実習で使える看護技術アドバンス,インターメディカ

高屋 尚子他編:安全で確かな与薬①,インターメディカ

成績評価の

方法と基準

筆記テスト 45 分 100 点満点で評価する。

事前学習 10%・演習事後レポート 5%・筆記試験 85%

・事前学習、事後学習の提出遅れは1日ごとに減点する。

Page 39: 基礎分野 氏名 柴村 馨 グレードアップ・ラボ 無 · 統計学の筆記試験(約80%)(教科書、ノート、プリント持ち込み可) コンピュータリテラシーの課題(約20%)

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基礎看護学実習Ⅰ・Ⅱ

授業科目 基礎看護学実習Ⅰ.Ⅱ 担当教員

氏名 東本 七重 他 単位・時間数 1 単位・46 時間

対象学年 1 年次 所属 専任教員

受講要件 なし 実務経験の有無 有

授業概要

看護を行う上で、対象者の治療環境や療養環境を理解することは重要なことである。こ

こでは、既習内容と教員の看護師としての実務経験を基に患者の受診、療養環境を理解

させ、入院が患者に及ぼす影響や患者のニードとは何か考えさせ、看護援助の体験を通

してその意味について臨地の状況に合わせ学習させる。全体を通して看護師としての姿

勢について学習し、自己の倫理的配慮、態度を振り返り、看護に対する考えを強化する

実習としたい。

到達目標

基礎看護学実習Ⅰ

1.医療施設の見学を通して、病院や看護の機能・役割を理解するとともに、看護師と

しての基本姿勢を考えることができる。

2.医療にかかわる職種とその役割を理解することができる。

基礎看護学実習Ⅱ

1.患者の療養環境を理解し、入院患者のニードを考える事ができる。

2.自己のコミュニケーションを通して、自分の話し方の傾向を知り、コミュニケー

ションが他者に与える影響を理解する。

3.4 を踏まえ、看護を実践するために必要な情報の収集方法を理解し、未充足ニード

に対する看護の考え方を理解する。

実習の概要

区分 単位 時間 内容 時期 場所

基 礎 看 護

学実習Ⅰ

5.5

病院の環境の理解

チーム医療

医療従事者の理解と役割

6 月

北九州総合病院

基 礎 看 護

学実習Ⅱ

40.5

入院患者の療養生活の理

病棟の設備と構造の理解

コミュニケーション技術

人間の基本的ニードの理

1 月

北九州総合病院

授業時間外の

学習

・実習前に事前学習を行う。詳細は事前学習作成時に説明する。事前学習は臨地で見直

すことが求められるため、項目、内容ともに不備のないよう作成すること。

基礎看護学実習Ⅰでは病院の役割、院内の環境、各職種の役割と内容、見学場所の特

徴について学習する。基本的に GW とするが、事前学習時間に終了できない場合は

時間外を使い準備する。

基礎看護学実習Ⅱではコミュニケーション、発達課題、療養環境、日常生活援助に関

する内容について学習する。

・実習までに、各自実習で行うバイタルサイン測定や不得意な援助の練習をすること

・まとめ発表および事例検討会の際は担当教員の指導の下、テーマの理解が深められる

ように資料を作成して臨むこと。

テキスト

有田清子他:系統看護学講座 基礎看護学 2 基礎看護技術Ⅰ ,医学書院

有田清子他:系統看護学講座 基礎看護学 3 基礎看護技術Ⅱ ,医学書院

有田清子他:系統看護学講座 基礎看護学 4 臨床看護総論 ,医学書院

任 和子他:基礎・臨床看護技術 ,医学書院

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参考文献 各科目の授業で使用された文献を使用する。

成績評価の

方法と基準

看護実践・実習態度・実習記録・出欠席状況を網羅し、基礎実習評価表を用いて

評価する

基礎看護学実習Ⅰ(5%)基礎看護学実習(95%)で評価する。

基礎看護学実習Ⅰと基礎看護学実習Ⅱの合計点で評価する。

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専門分野Ⅱ

成人看護学概論

授業科目 成人看護学概論 担当教員

氏名 藤本 歩 単位・時間数 1 単位・30 時間

対象学年 1 年次 所属 専任教員

受講要件 なし 実務経験の有無 有

授業概要

成人看護学が対象とする「成人」の特徴を身体的・心理的・社会的側面から理解させ、

成人の健康状態や健康問題を最新の情報やデータを基に変動する社会生活から理解で

きるようにする。そして、多様な健康状態や健康問題に対応するための看護アプローチ

の基本的な考え方や方法を学ばせる。さらに、各健康レベルの対象と看護の概要につい

て理解させ、後に続く方法論に繋がる思考となるようにする。臨床での経験を活かし、

事例を用いて学生がイメージ化できるようにする。

到達目標

1.成人各期の身体的・心理的・社会的特徴および発達課題が理解できる。

2.成人の生活スタイルと健康問題が理解できる。

3.健康の保持増進と疾病予防のための対策が理解できる。

4.成人の能力や生活背景を踏まえた看護が理解できる。

5.職業に関する健康障害と看護が理解できる。

6.感染症対策および成人のセクシュアリティーに関する現代の問題が理解できる。

7.成人を看護するときの基本的アプローチについて理解する。

8.各健康レベルの特徴と看護が理解できる。

授業計画 内容 方法

回 時間

1 2

ガイダンス(科目の目標・学習内容など)

成人の概念、発達課題、

成人各期(青年期・壮年期・向老期)の特徴、

講義

2 2 成人の生活スタイルと健康問題

健康に関する指標、生活と健康障害、職業と健康障害、ストレスと

健康障害、感染症の動向と問題 ほか

講義

3 2

4 2 健康の保持増進と疾病予防のための対策と看護 講義

5 2 基本的アプローチ

大人の学習と看護、人間関係、集団学習、倫理的判断、危機理論、

ストレス・ストレスコーピング、セルフケア、エンパワーメント、

コンプライアンス、自己効力、家族への支援、家族・患者会による

支援 ほか

講義 6 2

7 2

8 2

健康の保持・増進のためのアプローチの実際 演習

9 2

10 2 健康レベル別看護の特徴・・・急性期の看護 講義

11 2 健康レベル別看護の特徴・・・周手術期の看護 講義

12 2 健康レベル別看護の特徴・・・回復期の看護 講義

13 2 健康レベル別看護の特徴・・・慢性期の看護 講義

14 2 健康レベル別看護の特徴・・・終末期の看護 講義

15 2 まとめ (国家試験問題に取り組み、振り返る) 講義

授業時間外の

学習 授業で説明した基本的アプローチの方法を使い、事例に合った看護を考える。

Page 42: 基礎分野 氏名 柴村 馨 グレードアップ・ラボ 無 · 統計学の筆記試験(約80%)(教科書、ノート、プリント持ち込み可) コンピュータリテラシーの課題(約20%)

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テキスト 小松浩子:系統看護学講座 専門分野Ⅱ 成人看護学①成人看護学総論,医学書院

国民衛生の動向(最新版),厚生労働省統計協会

参考文献 授業中に必要に応じて指定する。

成績評価の

方法と基準 筆記試験 100%

Page 43: 基礎分野 氏名 柴村 馨 グレードアップ・ラボ 無 · 統計学の筆記試験(約80%)(教科書、ノート、プリント持ち込み可) コンピュータリテラシーの課題(約20%)

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老年看護学概論

授業科目 老年看護学概論 担当教員

氏名 藤沢 貴美子 単位・時間数 1 単位・30 時間

対象学年 1 年次 所属 専任教員

受講要件 なし 実務経験の有無 有

授業概要

超高齢社会の中で生活する高齢者は、健康な時もあれば病気を患い治療が必要な時も

あります。老いに加えて健康障害を伴うこともあります。老年看護にあたっては 1 人ひ

とりの人生を念頭におきながら、健康レベルの多様な水準と場の広がりに対応できる能

力が求められます。そのため老年看護学概論では、高齢者の全体像を理解するために老い

るということはどういうことなのか実際に、高齢者疑似体験をしたり高齢者へライフイ

ンタビューをしたり個々の生きてきた生活背景や人生を知り老年期の発達課題や理論を

活用していきます。そして高齢者が健康に生活する意義とそのための保健医療福祉政策

が理解し、看護、介護について学習を進めます。

また、高齢者の安全や権利擁護、倫理的課題等社会的背景を理解し社会の中で求められ

ている老年看護の役割を「高齢者」「家族」「生活環境」「ヘルスケアシステム」の 4 つの

側面から学習を進めます。

老年看護学概論は、これから老年看護を学修する学生の礎となる重要な科目であり、老

年看護学実習での看護を実践する上で核となる内容となり、教員の看護師としての実務

経験を生かして授業を進めます。

到達目標

1.老年期の特徴を理解し、高齢者が健康に生活する意義とそのための保健医療福祉政策

が理解できる。

2.高齢者の保健医療福祉施設の看護および介護家族への支援について理解できる。

授業計画 内容 方法

回 時間

1 2

第 1 章 老いを生きるということ 皆さんが、イメージする高

齢者を表現し自己認識を

明確にしていきます。その

後、テキストを参考に人間

が老いるということを三

側面から学習していきま

す。

2 2 高齢者の生活史を理解する。

ライフインタビューの発表

夏季休暇中の課題

「ライフインタビュー」

3 2 高齢者とは

ライフサイクル、加齢と老化

講義

4 2

身体的側面の理解 「高齢者疑似体験」 グループに分かれて高齢

者疑似体験をします。ま

た、身近な地域での高齢者

対策や取り組みを調べま

す。

5 2 心理的、社会的側面の理解 「高齢者疑似体験」 講義・演習

高齢者疑似体験

6 3

まとめ発表 高齢者疑似体験として理

解できたことや老年看護

の課題についてグループ

発表をします。

7 2 第 2 章 超高齢社会と社会保障

A.超高齢社会の統計的輪郭

講義

資料

8 2

第 2 章 超高齢社会と社会保障

B.高齢社会における保健医療福祉の動向

介護保険の理解、医療保険

講義

資料

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9 2

第 2 章 超高齢社会と社会保障

C.高齢社会における権利擁護

高齢者虐待 身体拘束 成年後見制度

講義

10 2 第 3 章 老年看護成り立ち 講義

11 2

第 9 章 地域資源を活用した看護の展開

A 高齢者とヘルスプロモーション

B 保険医療福祉施設及び住居施設における看護

C. 治療・介護を必要とする高齢者を含む家族の看護

講義

12 2 第 10 章 高齢者のリスクマネジメント 転倒現場をみて高齢者の

安全について考えます。

13 2 第 10 章 高齢者のリスクマネジメント

A 高齢者と医療安全 B 高齢者と救命救急 C 高齢者の災害

講義

14 3 ●高齢者の倫理的理解を深める

映画鑑賞「ドライビングミスデイジー」

DVD 視聴

事後レポート

授業時間外の

学習

・予習をして授業に臨んでください。

事前課題、事後課題は、1 日 1 時間程度で取り組む内容である。

授業中に確認シート(テスト)を実施しますので復習は必須である。

テキスト 系統看護学講座 老年看護学

系統看護学講座 老年看護・病態・疾患論

参考文献 国民衛生の動向 Vol.62 No9. 2017 /2018

国民の福祉と介護の動向 Vol.62 No.10 2015/2016

成績評価の

方法と基準

筆記試験 90% レポート 10% 合計100点

60点以上を合格とする。

減点対象①レポート期限に遅れる。

②受講態度

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老年看護学方法論Ⅰ

授業科目 老年看護学方法論Ⅰ 担当教員

氏名 藤沢 貴美子 単位・時間数 1 単位・30 時間

対象学年 1 年次 所属 専任教員

受講要件 なし 実務経験の有無 有

授業概要

本授業では、高齢者の各器官が加齢とアセスメントの方法を具体的に学習します。特に

聴覚、視覚の機能低下にある高齢者とのコミュニケーション方法、転倒転落を予防するた

めのアセスメントと援助、菲薄化、脆弱化する高齢者のスキンケアについて体験型の授業

スタイルで進めていきます。

又、日常生活動作の「立つ」「座る」という基本動作を基盤とする食事・排泄・清潔と

いった生活行動を日々繰り返す生活リズムに合わせて必要な看護技術を習得できるよう

実務経験を生かした指導をします。

これらは、すべて実習で高齢者の看護を実践するうえで活用できる学習内容です。

到達目標

1.身体の加齢変化とアセスメントの視点を理解する。

2.高齢者の生活機能を整えるための看護を理解する。

授業計画 内容 方法

回 時間

1 2

第 4 章高齢者のヘルスアセスメント

A 身体の加齢変化とアセスメント

皮膚感覚器 視覚

・講義

・演習:皮膚モデルを使用して

高齢者の皮膚を触り、観察し

援助の留意点を考え理解を

深めます。

・レポート・授業の中で終了し

なかった場合は自宅で学習

し提出する。

2 2

A 身体の加齢変化とアセスメント

運動器

・講義

・演習:歩行姿勢をとり歩行し

ます。

3 2 A 身体の加齢変化とアセスメント

呼吸 循環 消化器

・講義

・資料は、実習で活用する。

4 2 A 身体の加齢変化とアセスメント

腎・泌尿器 セクシャリティ 社会参加

・講義

・資料は、実習で活用する。

5 2

第 5 章 高齢者の生活機能を整えるための看護

F コミュニケーションと看護ケア

・感覚器の既習内容を想起し

ながらコミュニケーション

技術をロールプレイを通し

て理解する。

6 2

第 5 章 高齢者の生活機能を整えるための看護

E 生活リズムと看護ケア

・事前学習

自己の生活リズムを経時的

に記入し高齢者の生活リズ

ムと比較する。

・講義

7 2 第 5 章 高齢者の生活機能を整えるための看護

A 日常生活を支える基本動作と看護ケア

・講義

8 2

第 5 章 高齢者の生活機能を整えるための看護

A 日常生活を支える基本動作と看護ケア

廃用症候群予防 移乗 体位変換 転倒転落予防

・実習室で演習を行う。

数人のチームに分かれて

事例の高齢者に合った日常生

活に必要な援助を考え実施す

る。

・事後課題レポート

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46

9 2

第 5 章 高齢者の生活機能を整えるための看護

B 食事と看護ケア

口から食べる意義

経管栄養 胃瘻

・講義・演習

解剖を想起しながら嚥下過程

を理解する。誤嚥の要因と食事

の援助を理解する。

10 3

第 5 章 高齢者の生活機能を整えるための看護

B 食事と看護ケア

摂食嚥下障害

1.食前、食事、食後のケア

2.口腔ケア

・実習室で各チームに分かれ

て事例の高齢者に合った食事

のケアを考え実施する。

・義歯の洗浄

・事後課題レポート

11 2

第 5 章 高齢者の生活機能を整えるための看護

身体の清潔を保ち、身だしなみを整える

D 清潔と看護ケア

点滴中の更衣、拘縮のある高齢者の更衣 入浴介助

・実習室で各チームに分かれ

て行う。

・事後課題レポート

12 2

第 5 章 高齢者の生活機能を整えるための看護

C 排泄と看護ケア

・講義

・資料

・事前課題

13 3

C 排泄と看護ケア

1.排便時のオムツ交換 陰部洗浄 感染性胃腸炎

・実習室でチームに分かれて

実施する。

・事後課題レポート

14 2 全体の学習のまとめ

授業時間外の

学習

演習は、事前学習、事後学習のレポートを提示します。

テキスト

1.系統看護学講座 専門分野Ⅱ 老年看護学

2.系統看護学講座 専門分野Ⅱ 老年看護 病態・疾患論

3.基礎・臨床看護技術

参考文献 1.根拠と事故防止からみた 老年看護技術 医学書院

成績評価の

方法と基準

筆記試験 90%レポート 10% 合計 100 点満点で評価します。

60 点以上を合格とします。

減点対象①レポート期限 ②受講態度

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47

小児看護学概論

授業科目 小児看護学概論 担当教員

氏名 下川原 尚子 単位・時間数 1 単位・30 時間

対象学年 1 年次 後期 所属 専任教員

受講要件 なし 実務経験の有無 有

授業概要

小児看護とは何か考える上で対象を理解するために必要な知識を理解させる。小児看護

の対象は健康障害のある子どもだけでなくあらゆる健康レベルにある子どもとその家

族である。子どもと家族の生活及び子どもの生活行動からみた成長発達各期の特徴を理

解させ、それらを学ぶ意義について考えさせる。また、子どもと家族を取り巻く社会に

ついても学習し広い視野をもち対象を理解させる。子どもの権利を学ばせ、一人の人と

して子どもとどのように向き合うのか考えさせる。小児看護の役割と課題についての理

解を深め小児看護とは何か考える基礎となるように実務経験を交え教授する。

到達目標

1.小児看護の対象を理解する。

2.小児看護の変遷を知り、小児看護の理念・目標について理解することができる。

3.小児看護における倫理を学び、子どもの権利を守るための看護を理解する。

4.子どもと家族を取り巻く環境を理解し、社会がどのように子どもや家族を保護し、

対策を講じているかを統計的・行政的側面から理解する。

5.小児看護の特徴と機能・役割について理解する。

6.小児各期(乳児期・幼児期・学童期・思春期)の形態的・機能的・心理社会的発達

について学びこれらの特性をもとに、小児期の生活への援助と保育のあり方を理解

する。

授業計画 内容 方法

回 時間

1 2 小児看護の特徴と理念・小児看護の歴史・小児看護における倫理 講義

2 2 小児と家族をとりまく環境・家族の特徴とアセスメント 講義

3 2 小児保健・児童虐待 講義

4 2 母子保健・予防接種・学校保健 講義

5 2 小児の成長発達(身体的発達) 講義

6 2 小児の成長発達(身体的発達) 講義

7 2 小児の成長発達(心理社会的発達)小児の栄養 講義

8 2 乳児の成長発達・乳児の養育および看護 講義・演習

9 2 乳児の成長発達・乳児の養育および看護 講義

10 2 幼児の成長発達・幼児の養育および看護 講義

11 2 学童期の成長発達・養育および看護 講義

12 2 思春期の成長発達および看護 講義・演習

13 2 小児の身体的アセスメント 講義

14 2 小児の身体的アセスメント、 講義

15 2 小児の事故・外傷と看護 講義

授業時間外の

学習

【講義開始前】

チャイルドビジョンを実際に用い、レポートを提出する。

教科書の該当箇所を読み、疑問や分かりにくい所を明らかにして講義を受ける。

事前課題レポートに取り組み期日までに提出する。

Page 48: 基礎分野 氏名 柴村 馨 グレードアップ・ラボ 無 · 統計学の筆記試験(約80%)(教科書、ノート、プリント持ち込み可) コンピュータリテラシーの課題(約20%)

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授業時間外の

学習

【講義終了後】

各講義終了後、教科書の該当箇所をもう一度読み、配布資料などでポイントを確認し、

ノートにまとめる。

テキスト 系統看護学講座 専門Ⅱ 小児看護学概論・小児臨床看護総論 医学書院

参考文献 ナーシング・グラフィカ小児看護学① 小児の発達と看護 メディカ出版

筒井真優美 小児看護学 日総研 など

成績評価の

方法と基準

①定期試験を実施する。100 点満点 (60 点未満の場合は再試験とする)

②課題レポート 10 点(提出状況及び内容にて評価する)

【最終評価】

①定期試験の点数の 90%+②課題レポートの点数(10 点満点) 計 100 点満点

また、受講時、居眠り・私語がある場合や講義以外の学習をしている場合は減点する。

Page 49: 基礎分野 氏名 柴村 馨 グレードアップ・ラボ 無 · 統計学の筆記試験(約80%)(教科書、ノート、プリント持ち込み可) コンピュータリテラシーの課題(約20%)

49

母性看護学概論Ⅰ

授業科目 母性看護学概論Ⅰ 担当教員

氏名 横山 奈央子 単位・時間数 1 単位・30 時間

対象学年 1 年次 所属 専任教員

受講要件 なし 実務経験の有無 有

授業概要

母性看護の基盤となるセクシャリティとリプロダクティブヘルス/ライツの概念を教

授する。母性の対象は女性の一生を通して考える必要があることを理解させる。母性・

父性の役割を考えさせ、母性のライフサイクル各期の特徴やそれらを取り巻く環境を理

解させ、対象に応じた看護を理解できるように実務経験を交え教授する。

到達目標

1.母性とは何かを知り、母性看護の基盤となる概念(セクシャリティ、リプロダクティ

ブヘルス/ライツ)を理解できる。

2.ヒトの発生・性分化のメカニズムと性周期について説明できる。

3.母子保健統計に関する日本・世界の動向を理解できる。

4.母性看護における倫理的問題を理解できる。

5.母子の健康に関する法律・制度・支援施策について説明できる。

6.女性のライフサイクル各期における看護が理解できる。

授業計画 内容 方法

回 時間

1 2 母性及び父性とは・母性看護のあり方 講義

2 2

リプロダクティブヘルス/ライツ・セクシャリティ

人間の性の特徴

セクシャリティの発達と課題

講義

GW

自己学習

3 2 生殖器の形態・機能

ヒトの発生と性分化・性周期

自己学習

講義

4 2 母性看護の対象

母性看護の場と職種・母性看護とチーム医療

講義

自己学習

5 2 母性看護における倫理

わが国における母性看護の変遷

講義

自己学習

6 2 母性を取り巻く環境と母性の健康・母性看護における安全、事故予防

分娩施設における災害看護 講義

7 2 母性看護に関する統計(課題の宿題有) 講義

8 2 母性看護に関する統計 講義

9 2 母性看護に関する組織・法律・施策 講義

10 2 ヘルスプロモーション・リプロダクティブヘルスケア 講義

11 2 思春期女性の看護 講義

12 2 思春期女性の看護 講義

13 2 成熟期女性の看護 講義

14 2 更年期・老年期女性の看護 講義

15 2 まとめの GW GW

授業時間外の

学習

・上記自己学習と課題の部分

・授業に関する内容の予習と復習

Page 50: 基礎分野 氏名 柴村 馨 グレードアップ・ラボ 無 · 統計学の筆記試験(約80%)(教科書、ノート、プリント持ち込み可) コンピュータリテラシーの課題(約20%)

50

テキスト 森 恵美他:系統看護学講座 母性看護学[1] 母性看護学概論, 医学書院

小田 清一他:国民衛生の動向, 厚生労働統計協会

参考文献 増田 雅暢他:国民の福祉と介護の動向, 厚生労働統計協会

DVD 目で見る解剖と生理 Vol 13 生殖(47 分)

成績評価の

方法と基準

筆記試験80%、課題(母性看護に関する統計)10%、まとめの GW 10%

授業態度の悪い場合(毎時間私語をしている・毎時間寝ている)は減点する

Page 51: 基礎分野 氏名 柴村 馨 グレードアップ・ラボ 無 · 統計学の筆記試験(約80%)(教科書、ノート、プリント持ち込み可) コンピュータリテラシーの課題(約20%)

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統合分野

統合技術演習Ⅰ

授業科目 統合技術演習Ⅰ 担当教員

氏名 横山 奈央子 単位・時間数 1 単位・30 時間

対象学年 1 年次 所属 専任教員

受講要件 なし 実務経験の有無 有

授業概要

既習(基礎分野・専門基礎分野・専門分野)の知識・技術を統合し、対象の特徴を踏

まえ、看護目標を持った看護技術が実践できるように実務経験を活かし教授する。

5 事例を提示し、グループワークを通して看護目標を考え対象の状態に応じた看護目

標を設定し、日常生活の援助を立案し、援助計画に沿った援助を実施できる能力が習得

出来るよう教授する。

到達目標

1. 対象の特徴を考え、看護目標を持ち、援助技術を組み立てることができる。

2. 対象の状態を考慮した援助を実施することができる。

3. 実践の中での気づきを援助に活かすことができる。

4. グループメンバーとしての役割を果たすことができる。

5. 看護者としての自己のあり方について考えることができる。

授業計画 内容 方法

回 時間

1 2 ガイダンス・事例紹介(5 事例) 講義

2 2 状況をふまえた技術の構築(事例1) 演習

3 2 状況をふまえた技術練習(事例1) 演習

4 2 状況をふまえた技術の構築(事例2) 演習

5 2 状況をふまえた技術練習(事例2) 演習

6 2 状況をふまえた技術の構築(事例5) 演習

7 2 状況をふまえた技術練習(事例5) 演習

8 2 状況をふまえた技術の構築(事例4) 演習

9 2 状況をふまえた技術練習(事例4) 演習

10 2 状況をふまえた技術の構築(事例3) 演習

11 2 状況をふまえた技術練習(事例3) 演習

12 2 技術テストオリエンテーション、状況をふまえた技術の構築 講義・演習

13 2 状況をふまえた技術練習 演習

14 2 状況をふまえた技術練習 演習

15 2 まとめ 講義・演習

授業時間外の

学習 授業に関する内容の予習と復習

テキスト

茂野 香おる他:系統看護学講座 基礎看護学[2] 基礎看護技術Ⅰ, 医学書院

任 和子他:系統看護学講座 基礎看護学[3] 基礎看護技術Ⅱ, 医学書院

任 和子他:根拠と事故防止からみた基礎・臨床看護技術, 医学書院

参考文献 看護学教科書全般

成績評価の

方法と基準

課題レポート 100 点(別紙評価表による)。60 点以上を合格とする。提出が遅れた場合

や受講態度(毎時間私語をしている、毎時間寝ている)が悪い場合は減点する。

実技試験は 100 点とし、60 点以上を合格とする