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サマリー 1. 2019年12月期 概況 2. 事業環境認識、継続的な取り組み 3. 2020年12月期 業績予想 事業環境認識・継続的な取り組み 既存・新規ともに計画に沿った収益の確保、拡大。 安定的・継続的な成長に向けた基盤整備、成長投資の継続 前期より開始した新ビジネスの収益化 新ビジネスの開発、新領域への進出 201912月期 決算説明会レポート 株式会社トレードワークス 202012月期 業績予想 売上⾼2,313百万円(前期⽐+323百万円)、営業利益148百万円(前期⽐+23百万円)を⾒込む 前期同様の1株当たり5円の配当を予定 201912月期 概況 売上⾼1,989百万円、営業利益124百万円 収益モデル転換のための戦略投資を実行 一部案件の納品が翌期へスライドし、減収 エンジニア確保の遅れと一部案件の翌期へのスライドにより減収減益

決算説明会レポート2019年12月期決算説明会レポート 1. 2019年12月期概況 2 おまたせいたしました。トレードワークスの浅 でございます。本日はお忙しいなか、私どもの決算説明会にお越し

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Page 1: 決算説明会レポート2019年12月期決算説明会レポート 1. 2019年12月期概況 2 おまたせいたしました。トレードワークスの浅 でございます。本日はお忙しいなか、私どもの決算説明会にお越し

サマリー

1. 2019年12月期 概況

2. 事業環境認識、継続的な取り組み

3. 2020年12月期 業績予想

事業環境認識・継続的な取り組み

• 既存・新規ともに計画に沿った収益の確保、拡大。

• 安定的・継続的な成長に向けた基盤整備、成長投資の継続

• 前期より開始した新ビジネスの収益化

• 新ビジネスの開発、新領域への進出

2019年12月期

決算説明会レポート

株式会社トレードワークス

2020年12月期 業績予想

• 売上⾼2,313百万円(前期⽐+323百万円)、営業利益148百万円(前期⽐+23百万円)を⾒込む

• 前期同様の1株当たり5円の配当を予定

2019年12月期概況

• 売上⾼1,989百万円、営業利益124百万円

• 収益モデル転換のための戦略投資を実行

• 一部案件の納品が翌期へスライドし、減収

• エンジニア確保の遅れと一部案件の翌期へのスライドにより減収減益

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2019年12月期 決算説明会レポート

1. 2019年12月期概況

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おまたせいたしました。トレードワークスの浅⾒でございます。本日はお忙しいなか、私どもの決算説明会にお越しいただき誠にありがとうございます。

本日は目次に沿ってご説明申し上げてまいります。なお、参考資料につきましては本説明会資料作成にあたりましての補足資料としてご参考にしていただければと思います。

まず、2019年12月期の業績サマリーについて、売上⾼が19億8,900万円、営業利益が1億2,400万、当期純利益が8,900万円となっております。昨年の業績のポイントは、フローからストックへの収益モデルの転換を図るために、一昨年より⾼成長に向けた基盤構築の準備期間と位置づけ、投資を引き続き行ってまいりました。また新たなソリューションサービスの取り組みを行いスタートさせております。売上につきましては、一部案件の納期が翌期へ変更となり、当初予定よりは減収となっております。利益面につきましては、昨今、エンジニアの確保が非常に難しくなっており、派遣に依存するプロジェクトの原価増の要因で減益となっております。

続きまして、業績ハイライトとなりますが、売上につきましては、業績サマリーでご説明いたしましが、一部案件の翌期へのリリース変更に伴い、当初計画の20億1,100万円から19億8,900万円、1.1%の減収となりました。利益面につきましては、エンジニア採用の遅れに

よる大幅な派遣コストの増加、クラウドサービスにおける処理能力及びスピード化、ユーザーの効率化・利便性に対応するための追加費用の発生に因り、営業利益、経常利益及び当期純利益ともに大幅な減益となりました。

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2019年12月期 決算説明会レポート

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2018年第1四半期は、大型のプロジェクトのリリース等により約8億円の売り上げを計上いたしましたが、2019年度につきましては、第4四半期プロジェクトのリリースが集中した結果、約9億2千万円の売上となりました。2017年及び2018年につきましてはフロー型ビジネスを中心とした売上構成となっております。営業利益につきましては、内製に携わる自社エン

ジニアの不足により当期首より一部案件においては派遣エンジニアを含めての対応となり、また、クラウドサービスにおいては、ネットワーク設備の増強や運用・保守の効率化のための追加費用などの要因で利益率が低下いたしました。

まず、1番目の内容についてですが、システムを構築して納入(検収)したときに費用をいただくフロー型から、データセンターを構築して、お客様はそのシステムを利用し、月々の利用料を頂くストック型ビジネスへの移行を一昨年来強化してまいりました。これは今期も継続してまいります。2番目につきましては、これは継続すべき課題事項となりますが、成長の要となる人材の獲得を積極的に実施してまいりました。しかしながら、優秀なエンジニアを確保することが現状において非常に難しい状況が続いております。若手のエンジニアを採用し、金融とITの人材育成にも継続して力を入れてまいります。最後に営業、開発、IT戦略の情報共有、連携も強

化を行い事業の拡大を図ってまいります。

昨年のトピックスですが、岩井コスモ証券様の証券インターネット取引システムの提供、2020年1月よりサービスを開始いたしております。また、昨年8月に開示いたしました、DMM.com証

券様向けの新トレーディングツールは、本年度2月にスケジュール通りサービスを開始いたしております。

1. 2019年12月期概況

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2019年12月期 決算説明会レポート

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昨年は、金融市場以外の新領域で新しいサービスを開始いたしました。「スマート法律相談」という、AIチャットボット

のサービスです。従来、弁護士に依頼するためには、法律事務所の検索、法律相談の実施、⾒積もりの提示といったプロセスを経ることが一般的でしたが、これらの各プロセスに無駄があり、法律問題のスムーズな解決の妨げとなっておりました。本サービスは、AI技術を用いることで一連のプロセスを効率化し、法的サービスの更なる利便性向上を目的とするものです。弁護士事務所に相談するのは非常に敷居が⾼いと感じる方が多いですが、このサービスを利用することで、労働問題、離婚や子供の養子問題等を「スマート法律相談」スマホで気軽に相談することが可能となります。なお、「スマート法律相談」につきましては、昨

年特許を取得いたしております。(特許第6624539号 登録日:令和1年12月6日)

1. 2019年12月期概況

続きまして、貸借対照表についてご説明させていただきます。

2019年12月期において、現金及び預金が減少した主な内容につきましては、前期は大型、中型案件の納品(検収)が第4四半期に集中したことに因り、それらに付随する原価等の支払いが先行(仕掛勘定)したことが主な要因となっております。売掛金が増加した主な内容につきましては、先程ご説明した第4四半期、特に12月に売上が集中したことに因る大幅な増加となっております。固定資産につきましては、事務所移転による有形固定資産の増加(約1億円)、及び市場販売を目的としたソフトウェア資産の増加に因るものです。既にご契約いただいておりますお客様を含め販売⾒込計画にそって償却を予定いたしております。

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2019年12月期 決算説明会レポート

2. 事業環境認識・継続的な取り組み

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今後の事業の取り組みについてです。私どもは創業以来、主として金融業界をお客様として事業を展開しております。ここで、先程も申し上げましたAIの技術で弁護士

相談のチャットボットのみならず、応答解析や次の質問の予測は、投資においても応用が出来るものと考えており、現在、金融業界の分野でも応用可能な開発を行っている状況です。それと併せて、他分野にも応用出来ないかと試行錯誤しながら開発研究に取り組んでおります。この応用範囲としては、人手不足の解消、例えばAIによるコールセンターのサポートや、生産性向上の為のアイデア等も含め研究開発を行っております。当社は、目的をまず実現する為にどうしたら良い

かを最先端の技術で実現してきた事、また当社は創業以来フィンテックで事業を展開しており、今後も継続してまいります。ただ、このような事業を継続する上での課題は、優秀なエンジニアの確保が非常に重要です。これが実現出来なかった為、昨年の開発案件を派遣社員で対応せざるを得ない状況となりました。当然、外部のエンジニアの費用は倍近くということもあり、利益率が非常に下げる結果となりました。また、全てのIT系企業に言える事ですが、マネジ

メント能力のあるエンジニアを育てていくことが重要であり、また課題でもあります。

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2019年12月期 決算説明会レポート

2. 事業環境認識・継続的な取り組み

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当社の成長戦略は、金融系のシステムの構築を通して、専門エンジニアを育成し、全てのエンジニアに金融知識を深めてもらうことです。彼らが作るシステムが、金融業界のお客様に対して、より利用しやすいシステムになっていくことが当社の強みであると考えております。金融業界の共通項ですが、当社も仮想通貨や年金、

保険等の事業にも参画しております。今後、金融業界の業務に対するノウハウを蓄積し、更に新しいシステムを構築することによって金融業界に貢献してまいりたいと思っております。即ち、これらのシステムを当社が開発、運用まで

のサービスを行い、お客様のニーズに対応していくことが当社の任務を考えております。また、受発注システムは、処理能力及びスピード

化、更により安全性の⾼いシステムを構築することにより、金融業界以外の企業様にもサービスの提供をしていくことが重要であり事業拡大の要であると認識いたしております。

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2019年12月期 決算説明会レポート

2. 事業環境認識・継続的な取り組み

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重点テーマとしては、4項目を掲げております。まず、既存・新規ともに計画に沿った収益の確保。安定した収益の構築を図り、また安定的・継続的な成長に向けた基盤の整備に加え、成長する為の投資の継続です。前期より開始した新規ビジネスの収益化を目指します。今後当社の事業拡大に重要な新しいビジネスの開発、サービス提供により新領域の事業拡大を進めてまいります。

これらを行うための主な取り組みですが、収益性を⾼めるプロジェクトマネジメント、金融知識を有するエンジニアの育成と開発能力の強化です。これに対して、昨年は若手エンジニアの確保が思うように進みませんでしたが、昨年末より採用活動のプロジェクトの取り組みより、既に採用実績が出ております。今期、また来期に向けてのエンジニアの確保は採用計画に基づき引き続き取り組んでまいります。ます。データセンターの強化につきまして、データセン

ターを構築していくためには様々なコストが掛かります。例えば相場情報やニュースを提供する取得費用、システムの運用費用、バックアップ費用等などの費用が掛かってまいります。これらに対応する人材も必要となってまいります。今までは予想外に掛かっていたコストを、より効率的に運用していくことが今期の重要課題として取り組んでまいります。

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2019年12月期 決算説明会レポート

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次に2020年12月期の業績予想ですが、売上⾼23億1,300万円(前期⽐116.2%)、営業利益1億4,800万円(前期⽐119.3%)、当期純利益1億200万円(前期⽐114.6%)と計画いたしております。昨年よりエンジニア確保に取り組んでおりますが、一部案件においては引き続き派遣社員での対応となりますが、早急な正社員の内製化に取り組んでまいります。また、今期クラウドサービスが開始する案件につきましては、今期発生します情報料等の初期費用を当社が負担することにより、今期の利益を押下げております。今期は、確実に予算を達成し、また原価の改善に努めることで、利益アップにつなげてまいります。

株主還元に関してですが、今期は5円を予定しています。

御静聴ありがとうございました。

3. 2020年12月期 業績予想