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「診察後にここに来るのを楽しみ に遠くから通院している子もいま す。中には難しい症状を抱えてい る場合もあり、衛生面には細心の 注意を払っています。また、遊びに 夢中になる子どもを見て、少しずつ 話し出すお母さんたちの声に耳を 傾けるのも私たちの役割です」。 着脱が楽な前あきのTシャツや 治療用チューブを入れる袋など、 母親の声に応えて作ったものを見 せてくれました。「私、針仕事が得 意だから作ってみたの。お母さん と一緒に作ったこともあるのよ」と、 活動歴10年以上の芝池さんならで はの細やかなボランティア活動も 語ってくれました。 今回紹介した「おもちゃライ ブラリー」のほかにも、さまざ まなボランティア活動があり ます。現在、約250人が会員 としてオレンジ色のエプロン を着用して活動しています。 ●外来ガイド/休日救急/ショッ プ タン・トン・トン/シッティ ング《ひまわり》/園芸/図書《に じいろ》/病棟ボランティア 「おもちゃライブラリー」のボラ ンティアや資格に興味のある 人は、気軽に問い合わせを。 問い合わせ 認定NPO法人芸術と遊び創造協会 「おもちゃコンサルタント」 ☎5367-9601 認定NPO法人難病のこども支援全 国ネットワーク「プレイリーダー」 ☎5840-5972 芝池さんが案内してくれたのは、 国立成育医療研究センター入口の キッズスペース奥にある「おもちゃ ライブラリー」。広さ12畳ほどの絨 毯敷きの部屋。棚にはさまざまなお もちゃがびっしり並んでいます。 この「おもちゃライブラリー」は、 認定NPO法人芸術と遊び創造協会 (東京おもちゃ美術館)が運営し、同 協会の「おもちゃコンサルタント」や 認定NPO法人難病のこども支援全 国ネットワークの「プレイリーダー」 の資格を持ったボランティアスタッ フが、子どもに寄り添った遊びを提 案してくれます。現在、スタッフ数 は30人ほど。 利用は、国立成育医療研究セン ターの診察券を持っている子ども とその家族に限られ、午前2組・午 後2組の完全予約制です。 友人の芝池早苗さん(69歳)が子どもを相手に十年余も国立成育医療 研究センターで、どんなボランティアをしているのかずっと気になっ ていて、今回やっとお話を伺いました。 子どもたちが好きなおもちゃを選んで 自由に遊べます。木の玩具、キャラク ターのものが人気 おもちゃライブラリ― 開室日 月・水・金曜日 午前10時~午後3時 ※完全予約制 子どもサイズの バッグやチュー ブケース 「現在は、月2・3回こ こに来てボランティア をしています」と、国 立成育医療研究セン ターおもちゃライブラ リー ボランティア・ 芝池早苗さん 遊ぶ前、遊んだ後も手洗いなどを徹底 国立成育医療研究センター おもちゃライブラリー 通院する親子をおもちゃでサポート ィア こと 子どもが遊んでいる間に お母さんにお裁縫指南 国立成育医療研究センター ボランティアの会 次回、 ボランティア募集説明会 ■「おもちゃライブラリー」 ボランティア おもちゃライブライリーは 午前・午後各2組・完全予約制 取材・文/桜井洋子 日時:11月16日(木) 午後1時30分~ 4時 ※説明会は事前申し込みが必要です 場所:センター内1階講堂 問い合わせ 国立成育医療研究センター ボランティア事務局 ☎3416-0181(代) FAX 3416-2222 おとな り re 12

国立成育医療研究センター おもちゃライブラリーていて、今回やっとお話を伺いました。 子どもたちが好きなおもちゃを選んで 自由に遊べます。木の玩具、キャラク

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Page 1: 国立成育医療研究センター おもちゃライブラリーていて、今回やっとお話を伺いました。 子どもたちが好きなおもちゃを選んで 自由に遊べます。木の玩具、キャラク

 「診察後にここに来るのを楽しみ

に遠くから通院している子もいま

す。中には難しい症状を抱えてい

る場合もあり、衛生面には細心の

注意を払っています。また、遊びに

夢中になる子どもを見て、少しずつ

話し出すお母さんたちの声に耳を

傾けるのも私たちの役割です」。

 着脱が楽な前あきのTシャツや

治療用チューブを入れる袋など、

母親の声に応えて作ったものを見

せてくれました。「私、針仕事が得

意だから作ってみたの。お母さん

と一緒に作ったこともあるのよ」と、

活動歴10年以上の芝池さんならで

はの細やかなボランティア活動も

語ってくれました。

 今回紹介した「おもちゃライブラリー」のほかにも、さまざまなボランティア活動があります。現在、約250人が会員としてオレンジ色のエプロンを着用して活動しています。

●外来ガイド/休日救急/ショップ タン・トン・トン/シッティング《ひまわり》/園芸/図書《にじいろ》/病棟ボランティア

「おもちゃライブラリー」のボランティアや資格に興味のある人は、気軽に問い合わせを。

問い合わせ認定NPO法人芸術と遊び創造協会

「おもちゃコンサルタント」☎5367-9601認定NPO法人難病のこども支援全国ネットワーク「プレイリーダー」☎5840-5972

 芝池さんが案内してくれたのは、

国立成育医療研究センター入口の

キッズスペース奥にある「おもちゃ

ライブラリー」。広さ12畳ほどの絨

毯敷きの部屋。棚にはさまざまなお

もちゃがびっしり並んでいます。

 この「おもちゃライブラリー」は、

認定NPO法人芸術と遊び創造協会

(東京おもちゃ美術館)が運営し、同

協会の「おもちゃコンサルタント」や

認定NPO法人難病のこども支援全

国ネットワークの「プレイリーダー」

の資格を持ったボランティアスタッ

フが、子どもに寄り添った遊びを提

案してくれます。現在、スタッフ数

は30人ほど。

 利用は、国立成育医療研究セン

ターの診察券を持っている子ども

とその家族に限られ、午前2組・午

後2組の完全予約制です。

 友人の芝池早苗さん(69歳)が子どもを相手に十年余も国立成育医療研究センターで、どんなボランティアをしているのかずっと気になっていて、今回やっとお話を伺いました。

子どもたちが好きなおもちゃを選んで自由に遊べます。木の玩具、キャラクターのものが人気

おもちゃライブラリ―開室日 月・水・金曜日午前10時~午後3時 ※完全予約制

子どもサイズのバッグやチューブケース

「現在は、月2・3回ここに来てボランティアをしています」と、国立成育医療研究センターおもちゃライブラリー ボランティア・芝池早苗さん

遊ぶ前、遊んだ後も手洗いなどを徹底

国立成育医療研究センターおもちゃライブラリー通院する親子をおもちゃでサポート

ボ ラ ン テ ィ ア こ と は じ め

子どもが遊んでいる間にお母さんにお裁縫指南

■国立成育医療研究センター ボランティアの会

次回、ボランティア募集説明会

■「おもちゃライブラリー」 ボランティア

おもちゃライブライリーは午前・午後各2組・完全予約制

取材・文/桜井洋子

日時:11月16日(木)    午後1時30分~ 4時 ※説明会は事前申し込みが必要です場所:センター内1階講堂

問い合わせ国立成育医療研究センター ボランティア事務局☎3416-0181(代) FAX 3416-2222

おとな り re

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