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Cisco Spark Hybrid Media Service 導入ガイド 初版:2017 7 18 最終更新:2018 4 6 シスコシステムズ合同会社 107-6227 東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー http://www.cisco.com/jp お問い合わせ先:シスコ コンタクトセンター 0120-092-255 (フリーコール、携帯・PHS含む) 電話受付時間:平日 10:0012:0013:0017:00 http://www.cisco.com/jp/go/contactcenter/

Cisco Spark Hybrid Media Service 導入ガイド...2018年1月26日 ハイブリッドメディアノードから実行可能な設定と診断手順を含む HybridMediaServiceの管理(49ページ)セクションを追加。2018年1月11日

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Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド初版:2017年 7月 18日

最終更新:2018年 4月 6日

シスコシステムズ合同会社〒107-6227東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワーhttp://www.cisco.com/jpお問い合わせ先:シスココンタクトセンター

0120-092-255(フリーコール、携帯・PHS含む)電話受付時間:平日 10:00~12:00、13:00~17:00http://www.cisco.com/jp/go/contactcenter/

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目次

新機能および変更情報 viiはじめに:

Hybrid Media Serviceの概要 1第 1 章

Cisco Spark Hybrid Media Serviceの概要 1

Hybrid Media Nodeを使用するデバイス 2

ハイブリッドメディアノードの QoS 3

Hybrid Media Nodeデモソフトウェア 3

環境の準備 5第 2 章

Hybrid Media Serviceの要件 5

Hybrid Media Serviceのコール制御とミーティングの要件 5

エンドポイントの要件 6

ハイブリッドメディアノードソフトウェアの構成要件 8

ハイブリッドメディアノードプラットフォームのコールキャパシティ 9

Hybrid Mediaクラスタ 9

Hybrid Mediaクラスタの導入 10

Cisco Collaboration Cloudへの Cisco Sparkデバイスの登録 11

ラウンドトリップ遅延テスト:クラウドデバイスがオンプレミスのクラスタに到達しな

い 12

ラウンドトリップ遅延テスト:クラウドデバイスがオンプレミスのクラスタに正常に到

達する 12

オンプレミスとクラウドのコール 13

異なるクラスタアフィニティのオンプレミスコール 14

Cisco Spark Cloudデバイスからクラウドへの接続 14

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイドiii

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オンプレミスの Cisco Sparkデバイスからオンプレミスクラスタへの接続 15

Cisco Sparkオンプレミスデバイスからクラウドへの接続 15

過度の STUNラウンドトリップ遅延に基づくオーバーフロー用のクラスタの選択 16

Hybrid Media Serviceでサポートされている導入モデル 16

Hybrid Media Serviceと Cisco Unified Communications Managerの導入モデル 17

Hybrid Media Serviceで使用されるポートとプロトコル 20

Hybrid Media Serviceの帯域幅要件 25

Cisco Sparkサービスと Cisco WebExの要件 27

Hybrid Media Serviceのインストール前チェックリストの確認 28

Hybrid Media Serviceの導入 31第 3 章

Hybrid Media Serviceの導入タスクフロー 31

Hybrid Media Serviceソフトウェアのインストール 33

ハイブリッドメディアノードコンソールへのログイン 34

ハイブリッドメディアノードのネットワークの設定 35

Cisco Collaboration Cloudへのハイブリッドメディアノードの登録 36

ハイブリッドメディアノードミーティング用の 1080p高画質ビデオの有効化 38

Hybrid Media用の Unified CM SIPトラフィックルーティングの設定 39

Hybrid Media用の Expressway SIPトラフィックルーティングの設定 44

WebExサイト用の Hybrid Media Serviceの有効化 47

Cisco Sparkユーザへの Collaboration Meeting Roomの割り当て 48

Hybrid Media Serviceの管理 49第 4 章

Hybrid Media Serviceレポートの表示 49

使用可能なレポート 49

レポート定義 52

レポートのフィルタリング 52

レポートのエクスポート 53

ハイブリッドメディアノードの登録解除 53

ハイブリッドメディアノードの移動 53

Hybrid Mediaクラスタのアップグレードスケジュールの設定 54

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイドiv

目次

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Hybrid Mediaクラスタの削除 55

Hybrid Media Serviceの無効化 56

ハイブリッドメディアノードの管理 56

ハイブリッドメディアノードのネットワーク設定の変更 56

ハイブリッドメディアノードの管理者パスフレーズの変更 57

ハイブリッドメディアノードのパスワード有効期限の管理 58

ハイブリッドメディアノードからの pingの実行 59

デバッグユーザアカウントの有効化 59

ハイブリッドメディアノードからのログの送信 60

ハイブリッドメディアノードのヘルスチェック 61

ハイブリッドメディアノードの初期設定へのリセット 61

Hybrid Media Serviceのトラブルシューティング 63第 5 章

ハイブリッドメディアノードの登録のトラブルシューティング 63

Collaboration Meeting Room Hybridと Hybrid Media Serviceの機能の比較と移行パス 65付録 A:

TelePresence互換性プロトコルとセグメント切り替え 69付録 B:

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイドv

目次

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Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイドvi

目次

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新機能および変更情報

この表では、新機能、既存の内容への変更、および『Deployment Guide』の修正された主要なすべてのエラーを網羅しています。

ハイブリッドメディアノードソフトウェアの更新に関する情報については、「Hybrid MediaServiceリリースノート」[英語]を参照してください。

変更内容(Change)日付(Date)

Hybrid Mediaクラスタ(9ページ)に STUNラウンドトリップ(SRT)遅延に基づくクラスタの選択に関する情報を追加。図と例を含む新しいセクション過度の STUNラウンドトリップ遅延に基づくオーバーフロー用のクラスタの選択(16ページ)を追加。

2018年4月6日

•ハイブリッドメディアクラスタに関する情報を環境の準備(5ページ)の章に移動。

•次の新しいセクションを追加。 Hybrid Media Nodeを使用するデバイス(2ページ)

2018年3月22日

• Cisco Spark Hybrid Media Serviceの概要(1ページ)で、1080p画質のミーティングが 30 fpsであることを明示。

• HybridMedia用のUnified CM SIPトラフィックルーティングの設定(39ページ)に Session Management Edition(SME)トランクの情報を追加。(SMEからハイブリッドメディアノードへのトランクを作成。)

2018年3月9日

Hybrid Media Serviceで使用されるポートとプロトコル(20ページ)から TCPポート 8080を削除。

2018年1月30日

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイドvii

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変更内容(Change)日付(Date)

Hybrid Media用の Unified CM SIPトラフィックルーティングの設定(39ページ)にルートパターンに関する次のサポート情報を追加。

「ハイブリッドメディアノードは、sitename.webex.comとmeet.ciscospark.comの 2つのルートパターンをサポートします。他のルートのパターンは、サポートされていません。」

2018年1月26日

ハイブリッドメディアノードから実行可能な設定と診断手順を含む

Hybrid Media Serviceの管理(49ページ)セクションを追加。2018年1月11日

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイドviii

新機能および変更情報

新機能および変更情報

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変更内容(Change)日付(Date)

Cisco Spark Hybrid Media Serviceは、現在、SIPに登録されたオンプレミスのエンドポイントが、CiscoWebExミーティングおよびCiscoSparkミーティングに参加することをサポートしています。CiscoSparkHybridMedia Serviceの概要(1ページ)に機能の概要を追加。

「環境の準備」の章を更新:

• Hybrid Media Serviceの要件(5ページ)(ライセンス要件、コール制御/会議の要件、エンドポイントの要件)。

• Hybrid Media Serviceと Cisco Unified Communications Managerの導入モデル(17ページ)(新しいセクション。)

• Hybrid Media Serviceで使用されるポートとプロトコル(20ページ)(SIPエンドポイントのポートを追加。ハイブリッドメディアノードポートを更新)。

• Cisco Sparkサービスと Cisco WebExの要件(27ページ)(新しいセクション。)

「導入」の章を更新:

• HybridMedia用のUnified CM SIPトラフィックルーティングの設定(39ページ)(新しいセクション。)

• HybridMedia用の Expressway SIPトラフィックルーティングの設定(44ページ)(新しいセクション。)

• WebExサイト用の Hybrid Media Serviceの有効化(47ページ)(新しいセクション。)

• Cisco Sparkユーザへの Collaboration Meeting Roomの割り当て(48ページ)(新しいセクション。)

「ハイブリッドメディアの管理」の章を更新:

• Hybrid Media Serviceレポートの表示(49ページ)(新しいレポートの追加と既存レポートの更新)。

新しい付録を追加:

• Collaboration Meeting Room Hybridと Hybrid Media Serviceの機能の比較と移行パス(65ページ)

• TelePresence互換性プロトコルとセグメント切り替え(69ページ)

2018年1月5日

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイドix

新機能および変更情報

新機能および変更情報

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変更内容(Change)日付(Date)

•追加しましたHybrid Media Serviceの導入タスクフロー(31ページ)

•トラブルシューティング情報を新しい章に移動。

2017年12月8日

Hybrid Media Serviceの要件(5ページ)に、ハイブリッドメディアノードによって使用されるサブネット範囲に関する以下の情報を追

加。

「ハイブリッドメディアノードは、送信元の IP範囲が 172.17.0.0 /16の内部トラフィックに応答しません。これは、このサブネットがハイ

ブリッドメディアノードで内部サービスに使用されているためです。

この結果、ハイブリッドメディアノードは、このサブネット上の外

部デバイスまたはクライアントとは通信しません。」

2017年11月2日

•カスケード情報を追加して、帯域幅の図を更新。

•クラスタ内のノードに同じVLANまたはサブジェクトを使用することに関する記述を修正。

2017年10月11日

Hybrid Media Serviceで使用されるポートとプロトコル(20ページ)にポート 22(SSH)を追加。

2017年8月15日

ハイブリッドメディアノードのデモソフトウェアイメージの要件と

概要を追加。

2017年7月19日

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイドx

新機能および変更情報

新機能および変更情報

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第 1 章

Hybrid Media Serviceの概要

• Cisco Spark Hybrid Media Serviceの概要(1ページ)• Hybrid Media Nodeを使用するデバイス(2ページ)•ハイブリッドメディアノードの QoS(3ページ)• Hybrid Media Nodeデモソフトウェア(3ページ)

Cisco Spark Hybrid Media Serviceの概要CiscoSparkHybridMedia Serviceは、オンプレミスとクラウドの会議リソースの最適な組み合わせを動的に検出します。十分なローカルリソースがある場合は、オンプレミスの会議はオンプ

レミスで実行されます。ローカルのリソースがすべて使用されている場合は、会議はクラウド

に拡張されます。

Cisco Spark Hybrid Media Nodeは、Cisco UCSサーバにインストールされ、Cisco Spark ControlHubで管理されるソフトウェアです。Cisco Spark(基本および高度)のミーティング、CiscoWebExを利用するミーティング、およびCiscoSparkコール(2者間)は、ローカルのオンネット Hybrid Media Nodeにルーティングできます。Hybrid Media Serviceは、利用可能なリソースを使用するために最も効率的な方法を選択します。

Hybrid Media Serviceを利用すると、以下のようなメリットがもたらされます。

•コールをオンプレミスで維持できるため、品質が向上し、遅延が減少します。

•オンプレミスのリソースが限界に達しているか、利用不可能な場合に、コールを透過的にクラウドに拡張することができます。

• Hybrid Media Nodeクラスタを単一のインターフェイスである Cisco Spark Control Hub(https://admin.ciscospark.com)を使用してクラウドから管理できます。

•リソースを最適化し、必要に応じて容量を拡張できます。

•クラウドとオンプレミスの会議機能を1つのシームレスなユーザエクスペリエンスとして統合することができます。

•追加の会議リソースが必要な場合にいつでもクラウドを利用できるため、容量に関する心配が少なくなります。最悪のシナリオを考慮して容量を計画する必要がありません。

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド1

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• https://admin.ciscospark.comで容量と使用量に関する高度なレポートを提供します。

•ユーザが、以下の標準的なオンプレミスのSIPエンドポイントおよびクライアントから、Cisco WebExミーティング(ビデオプラットフォーム 2.0)または Cisco Sparkミーティングにダイヤルインする場合には、ローカルのメディア処理が使用されます。

•オンプレミスのコール制御(CiscoUnifiedCommunicationsManagerまたはExpressway)に登録され、Cisco WebExミーティングまたは Cisco Sparkミーティングに発信するSIPベースのエンドポイントとクライアント(Ciscoエンドポイント、Jabber、サードパーティの SIP)

• Cisco WebExミーティングに参加する Cisco Sparkアプリ(会議室端末とのペアを含む)

• Cisco WebExミーティングに直接参加する Cisco Spark会議室端末とデスクデバイス(Cisco Spark Boardを含む)

•オンネットのSIPエンドポイントとクライアントに対して、最適化された音声およびビデオによる自動音声応答(IVR)を提供します。

• Cisco WebExクライアント(内部および外部)がクラウドからミーティングに参加し続けることができます。

• H.323、IPダイヤルイン、Skype for Business(S4B)エンドポイントがクラウドからミーティングに参加し続けることができます。

• 1080pをサポート可能なミーティングの参加者が、ローカルのオンプレミスハイブリッドメディアノード経由でホストされている場合、1080p、30 fpsの高画質ビデオをミーティングのオプションとしてサポートします(参加者がクラウドから進行中のミーティングに

参加した場合、オンプレミスのユーザはサポートされているエンドポイントで引き続き

1080p、30 fpsの高画質を利用できます)。

Hybrid Media Nodeを使用するデバイス表 1 :

マルチパーティミー

ティングにおけるハイ

ブリッドメディア

ノード

ポイントツーポイント

コールにおけるハイブ

リッドメディアノー

クライアントまたはデバイスの種類

○○Cisco Sparkアプリ

○○Cisco Sparkに登録されている会議室端末またはデスクデバイス

[いいえ(No)][いいえ(No)]Cisco Spark Callingフォン

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド2

Hybrid Media Serviceの概要

Hybrid Media Nodeを使用するデバイス

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マルチパーティミー

ティングにおけるハイ

ブリッドメディア

ノード

ポイントツーポイント

コールにおけるハイブ

リッドメディアノー

クライアントまたはデバイスの種類

Cisco SparkまたはCisco WebEx(ビデオプラットフォーム

2.0)ミーティングの場合は可

なしオンプレミスの登録済みデバイス

ハイブリッドメディアノードの QoSQuality ofService(QoS)のために、ハイブリッドメディアノードはすべてのトラフィック(音声、ビデオ、コンテンツ、iX、BFCPなど)をDSCPAF41でネイティブにマーキングします。

Hybrid Media NodeデモソフトウェアHybrid Media Nodeデモソフトウェアは、デモの目的にのみ使用します。デモイメージは、既存の運用クラスタに追加しないでください。デモクラスタが受けるコールは運用環境よりも少

なく、クラウドに登録されてから 90日後に有効期限が切れます。

Cisco TACは、Hybrid Media Nodeデモソフトウェアをサポートしていません。(注)

仕様

サポートされているプラットフォームおよび Hybrid Media Nodeソフトウェアの仕様については、Hybrid Media Serviceの要件(5ページ)を参照してください。

容量(Capacity)

ハイブリッドメディアノードプラットフォームのコールキャパシティ(9ページ)を参照してください。

ハイブリッドメディアノードのデモソフトウェアの使用例

オンプレミスに固定されたメディア

•デモソフトウェアを使用してノードを導入し、設定します。

• Cisco Sparkアプリ参加者、Cisco Sparkエンドポイント参加者、Cisco Spark Boardが参加するミーティングを実行します。

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド3

Hybrid Media Serviceの概要

ハイブリッドメディアノードの QoS

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•ミーティングが終わったら、https://admin.ciscospark.comのカスタマービューで [レポート(Reports)]に移動し、ハイブリッドメディアレポートにアクセスします。オンプレミスに残っているメディアをレポートで確認することができます。

クラウドおよびオンプレミスの参加者とのミーティング

•オンプレミスの Cisco Spark参加者数名とクラウドの参加者 1名で別のミーティングを実行します。

•すべての参加者がミーティングにシームレスに参加できることを確認します。

既知の問題

DNSは機能しますが、ホスト名と NTPサーバに FQDNを使用する場合、ある条件下でネットワーク設定を保存できないことがあります。この問題を回避するには、初期設定を保存できる

ように IPアドレスのみを使用します。

関連トピック

Hybrid Media Serviceの要件(5ページ)

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド4

Hybrid Media Serviceの概要

Hybrid Media Nodeデモソフトウェア

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第 2 章

環境の準備

• Hybrid Media Serviceの要件(5ページ)•ハイブリッドメディアノードプラットフォームのコールキャパシティ(9ページ)• Hybrid Mediaクラスタ(9ページ)• Hybrid Media Serviceでサポートされている導入モデル(16ページ)• Hybrid Media Serviceと Cisco Unified Communications Managerの導入モデル(17ページ)• Hybrid Media Serviceで使用されるポートとプロトコル(20ページ)• Hybrid Media Serviceの帯域幅要件(25ページ)• Cisco Sparkサービスと Cisco WebExの要件(27ページ)• Hybrid Media Serviceのインストール前チェックリストの確認(28ページ)

Hybrid Media Serviceの要件Cisco Spark Hybrid Media Serviceは、『Cisco Sparkハイブリッドサービスのライセンス要件』[英語]に記載されている内容で利用可能です。

Hybrid Media Serviceのコール制御とミーティングの要件表 2 : Hybrid Media Serviceのコール制御とミーティングの要件

サポートされている最小バージョンコンポーネントの目的

CiscoUnified CommunicationsManager、リリース 10.5(2)SU5以降

Cisco Expressway-Cまたは E、リリース X8.9.2以降

オンプレミスのコール制御

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド5

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サポートされている最小バージョンコンポーネントの目的

Cisco WebExビデオプラットフォームバージョン 2.0が有効な Cisco WebEx WBS31ロックダウン版、WBS31.11.1、WBS31.12.1、WBS31.20、またはWBS32.0.2以降(WebExサイトが Cloud Collaboration Meeting Roomサイトオプションでメディアリソースタイプのリストを利用できる場合、ビデオ

プラットフォームのバージョンが 2.0であるかどうかを確認できます)。

サイトがHybrid Media Serviceを確実に利用できるようにするために、カスタマーサクセスマネージャ(CSM)またはパートナーと協力してください。

Hybrid Media Serviceは、テレフォニーサービスプロバイダー(TSP)の音声を使用するWebExサイトでは機能しません。

(注)

ミーティングインフラストラ

クチャ

Cisco Expressway C/Eトラバーサルペア、X8.7.1以降フェールオーバー処理

Cisco TMS 15.2.1および Cisco TMSXE5.2、WBS31WebEx生産性ツール

ワンボタン機能(OBTP)(One Button to Push)

エンドポイントの要件

表 3 :エンドポイントの要件

サポートされている最小バージョンコンポーネントの目的

「WebExビデオの互換性とサポート」を参照してください。サポートされているWebExエンドポイント

サポートされているプラットフォームについては、

https://download.ciscospark.comを参照してください。Cisco Sparkアプリのサポートされているバージョン

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド6

環境の準備

エンドポイントの要件

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サポートされている最小バージョンコンポーネントの目的

サポートされているオーディオおよびビデオコーデックの一

覧については、Cisco WebEx Meeting Centerビデオ会議データシート [英語]を参照してください。Hybrid Media Serviceでは、以下の点に注意してください。

•ビデオの画質については、Hybrid Media Serviceは、シナリオによって最大で 1080pまでをサポートします。この設定は、https://admin.ciscospark.comで変更することができます。

• SIPビデオシステムについては、HybridMedia Serviceは、デュアルトーン多重複数周波(DTMF)のオーディオトーンを伝送する SIPクライアントをサポートします。Hybrid Media Serviceは、キーパッドマークアップ言語(KPML)もサポートします。

• H.323クライアントは、データシートには記載されていますが、クラウドにのみアクセスします。

サポートされているコーデッ

• Cisco Spark Room Kit Plus

• Cisco Spark Room Kit Plus Precision 60

• Cisco Spark Room Kit

• Cisco Spark Room 55

• Cisco Spark Room 70

• Cisco Spark Board 55

• Cisco Spark Board 70

• Cisco TelePresence SX20 Quick Set

• Cisco TelePresence SX10 Quick Set

• Cisco TelePresence SX80コーデック

• Cisco TelePresence MX200 G2

• Cisco TelePresence MX300 G2

• Cisco TelePresence MX700

• Cisco TelePresence MX800

• Cisco DX70

• Cisco DX80

サポートされる Cisco SparkRoom Devices

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド7

環境の準備

エンドポイントの要件

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ハイブリッドメディアノードソフトウェアの構成要件

表 4 :ハイブリッドメディアノードソフトウェアの構成要件

共通要件デモ用ソフトウェアイ

メージの仕様

運用環境用ソフトウェア

イメージの仕様

ハードウェ

ア構成

• VMware ESXi 6または vSphere 6以降

• 2 vCPU

• Hyperthreading:Enabled

—• 48個の vCPU

• 60 GBのメインメモリ

• 250 GBのローカルハードディスクス

ペース

第 1世代のMM400vサーバはサポートして

いません。

(注)

CiscoMultipartyMedia 410vサーバ

—• 72個の vCPU

• 60 GBのメインメモリ

• 250 GBのローカルハードディスクス

ペース

CiscoMeetingServer 1000

• 12個の vCPU

• 8GBのメインメモリ

• 20 GBのローカルハードディスクス

ペース

• 2.0 GHz以降のプロセッサ

• 48個の vCPU

• 60 GBのメインメモリ

• 250 GBのローカルハードディスクス

ペース

• 2.6 GHz Intel Xeon E52600v3以降のプロセッサ

仕様に基づ

く構成

デモソフトウェアの詳細については、Hybrid Media Nodeデモソフトウェア(3ページ)を参照してください。

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド8

環境の準備

ハイブリッドメディアノードソフトウェアの構成要件

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ハイブリッドメディアノードプラットフォームのコー

ルキャパシティ表 5 :ハイブリッドメディアノードプラットフォームのコールキャパシティ

サーバ 1台が同時にサポートできる高画質コールの最大数サーバ

標準ベースの SIPエンドポイントおよびCisco Sparkアプリ/デバイス

Cisco Sparkのみ

65(720p)

48(1080p)

100(720p)

75(1080p)

MM410v(フルバージョン)

80(720p)

60(1080p)

100(720p)

75(1080p)

CMS1000(フルバージョン)

10(720p)

5(1080p)

デモ版ソフトウェア

Hybrid Mediaクラスタハイブリッドメディアノードは、クラスタに導入されます。クラスタは、ネットワークプロ

キシミティなどの類似する属性をもとに、ハイブリッドメディアノードを定義します。CiscoSpark参加者は、以下の条件に従って、特定のクラスタまたはクラウドを使用するように振り分けられます。

•オンプレミスのクラスタに到達可能な社内ネットワーク上のクライアントは、そのクラスタに接続されます。これは、社内ネットワーク上のクライアントに対する優先設定です。

•オンプレミスのクラスタに到達できないクライアントは、クラウドに接続されます。このケースには、社内ネットワークに接続していないモバイルデバイスが該当します。

•使用されるクラスタの決定には、場所だけでなく、遅延も影響します。たとえば、STUNラウンドトリップ遅延(SRT)がハイブリッドメディアクラスタよりも小さいクラウドクラスタは、ミーティングのリソース候補として優れている可能性があります。このロ

ジックにより、SRT遅延が大きく、地理的に遠いクラスタをユーザが使用することを回避します。

各クラスタには、必要に応じて他のクラスタに会議をカスケードするロジックが含まれていま

す。カスケードによって、ミーティング中にクライアント間でメディアを転送するデータパス

が提供されます。ミーティングは複数のノードに分散されます。クライアントは、ネットワー

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド9

環境の準備

ハイブリッドメディアノードプラットフォームのコールキャパシティ

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クトポロジ、WANリンク、リソースの使用率などの要素に従って、地理的に最も近く最も効率的なノードを使用します。

到達可能性は、メディアノードに対するクライアントからの pingによって決まります。実際のコールでは、UDPやTCPなどのさまざまな接続メカニズムが使用される可能性があります。コールの前に、Cisco Sparkデバイス(ルーム、デスク、アプリ)が Cisco Collaboration Cloudに登録され、Cisco Collaboration Cloudがコールに対するクラスタの候補リストを提供します。

Hybrid Mediaクラスタの導入•リソースのネットワークプロキシミティ(アフィニティ)が類似している場合は、作成するクラスタの数を少なくします。

•クラスタを作成する場合は可能な限り、同じ地域の同じデータセンター内にノードを追加します。

•通常は、地域的なミーティングが頻繁に開催される企業にクラスタを導入します。企業内のさまざまな場所でWANを利用できる帯域幅でクラスタを配置するように計画します。時間をかけて、ユーザの利用傾向を観察して段階的にクラスタを導入し、拡張することが

できます。

•異なるタイムゾーンに配置されたクラスタは、コールのピーク時やビジーな時間帯が異なるため、複数の地域に効果的に対応することができます。

• 2箇所の異なるデータセンター(EUと北米など)に 2つのハイブリッドメディアノードが存在し、各データセンターのエンドポイントを結合する場合、各データセンター内の

ノードはクラウド内の単一のメディアノードにカスケードします。これらのカスケード

は、インターネットを経由して実行されます。(HMNの参加者の前に参加する)クラウドの参加者が存在する場合、ノードはクラウド参加者のメディアノードを通じてカスケー

ドされます。

複数のタイムゾーン

複数のタイムゾーンを設定することで、オフピーク期間にクラスタを共有することが可能にな

ります。たとえば、北カリフォルニアクラスタとニューヨーククラスタが存在する企業の場

合、この 2つの場所は地理的に異なるユーザ母集団に対応しているため、この 2か所の間の全体的なネットワーク遅延はそれほど高くならない可能性があります。北カリフォルニアクラス

タのリソース使用率がピークになる時間帯には、ニューヨーククラスタはオフピークであり、

キャパシティに余裕がある可能性があります。同じことが、ニューヨーククラスタがピークで

ある時間帯の北カリフォルニアクラスタにも言えます。ほかにもリソースを効果的に導入する

方法はありますが、主な方法はこの 2つです。

クラウドへのオーバーフロー

すべてのオンプレミスクラスタがキャパシティの限界に達すると、オンプレミスの参加者は

Cisco Collaboration Cloudにオーバーフローします。すべてのコールがクラウド内でホストされるわけではありません。リモートの参加者またはオンプレミスのクラスタに接続できない参加

者のみが、クラウドに振り分けられます。オンプレミスとクラウドの両方の参加者が存在する

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド10

環境の準備

Hybrid Mediaクラスタの導入

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コールでは、オンプレミスクラスタをクラウドにつないで(カスケードして)すべての参加者

を 1つのコールに結合します。

Cisco Collaboration Cloudへの Cisco Sparkデバイスの登録

クライアントは、到達可能性を判定するだけでなく、STUN(Simple Traversal of UDP throughNAT)を使用して、ラウンドトリップ遅延の定期的なテストも実行します。STUNラウンドトリップ(SRT)遅延は、実際のコールで利用可能なリソースを選択する際に重要な要素になります。複数のクラスタが導入されている場合、第 1の選択基準は学習した SRT遅延に基づきます。到達可能性テストは、ネットワーク変更など多数の要因によって開始され、バックグラ

ウンドで実行されます。到達可能性テストによって、コールのセットアップ時間に影響するよ

うな遅延が発生することはありません。次の2つの例は、到達可能性テストの結果を示しています。

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド11

環境の準備

Cisco Collaboration Cloudへの Cisco Sparkデバイスの登録

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ラウンドトリップ遅延テスト:クラウドデバイスがオンプレミスのク

ラスタに到達しない

ラウンドトリップ遅延テスト:クラウドデバイスがオンプレミスのク

ラスタに正常に到達する

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド12

環境の準備

ラウンドトリップ遅延テスト:クラウドデバイスがオンプレミスのクラスタに到達しない

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学習した到達可能性情報が、コールがセットアップされるたびにCiscoCollaborationCloudに提供されます。クラウドは、この情報を利用して、クライアントが利用可能なクラスタへの相対

的な位置とコールの種類に応じて、最適なリソース(クラスタまたはクラウド)を選択できる

ようになります。優先されるクラスタに利用可能なリソースがない場合、他のクラスタの可用

性が SRT遅延に基づいてテストされます。SRT遅延が最も少ないクラスタが、優先クラスタとして選択されます。プライマリクラスタがビジーの場合、コールはセカンダリクラスタか

らオンプレミスで処理されます。到達可能なローカルのハイブリッドメディアリソースから、

SRT遅延が少ない順に試されます。ローカルリソースがすべて使用されている場合は、参加者はクラウドに接続します。

クラスタの定義と場所は、参加者の全体的なエクスペリエンスを最適にする導入のために非常

に重要です。導入によって、クライアントが配置されている場所にリソースを提供することが

理想です。クライアントが大半のコールを行う場所に十分なリソースが割り当てられない場合

は、ユーザを遠隔のクラスタに接続するために内部ネットワークの帯域幅がより多く消費され

ます。

オンプレミスとクラウドのコール

オンプレミスのSparkデバイスのうち、クラスタアフィニティ(クラスタへの近さに基づく優先度)が同じであるデバイスは同じクラスタに接続して、コールに対応します。クラスタア

フィニティが異なるオンプレミスの Sparkデバイスは、異なるクラスタに接続します。これらのクラスタは、2つの環境を 1つのコールに結合するため、クラウドにつなげられます。

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド13

環境の準備

オンプレミスとクラウドのコール

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異なるクラスタアフィニティのオンプレミスコール

Sparkデバイスは、到達可能性に基づいて、オンプレミスのクラスタまたはクラウドに接続します。以下に、最も一般的なシナリオをいくつか示します。

Cisco Spark Cloudデバイスからクラウドへの接続

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド14

環境の準備

異なるクラスタアフィニティのオンプレミスコール

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オンプレミスの Cisco Sparkデバイスからオンプレミスクラスタへの接続

Cisco Sparkオンプレミスデバイスからクラウドへの接続

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド15

環境の準備

オンプレミスの Cisco Sparkデバイスからオンプレミスクラスタへの接続

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過度の STUNラウンドトリップ遅延に基づくオーバーフロー用のクラスタの選択

オンプレミスのクラスタに対する STUNラウンドトリップ(SRT)遅延が、許容可能なラウンドトリップ遅延を超える場合(通常、オンプレミスのクラスタが別の大陸で構成されている場

合に発生する)、地理的に最も近いクラウドメディアノードが選択されます。

• Cisco Sparkアプリまたはデバイスは、サンノゼのエンタープライズネットワーク上にあります。

•サンノゼ、アムステルダムのクラスタは、容量をすべて使用しているか、利用できない状態です。

•上海クラスタへの SRT遅延が高いため、メディアの品質に問題が発生する可能性があります。

• SRT遅延が最も小さいのは、サンフランシスコのクラウドクラスタです。

•上海クラスタは、検討対象から除外されます。

•結果的に、Cisco Sparkクライアントはサンフランシスコのクラウドクラスタにオーバーフローします。

Hybrid Media Serviceでサポートされている導入モデルHybrid Media Serviceの導入では、以下の項目がサポートされます。

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド16

環境の準備

過度の STUNラウンドトリップ遅延に基づくオーバーフロー用のクラスタの選択

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•ハイブリッドメディアノードは、データセンター(推奨)または緩衝地帯(DMZ)のどちらにも導入できます。詳細については、HybridMediaServiceで使用されるポートとプロトコル(20ページ)を参照してください。

導入の例については、「Cisco Unified Communications Managerを使用した導入モデル」を参照してください。

•以下のアドレス変換方式がサポートされています。

• IPプールを使用した動的ネットワークアドレス変換(NAT)

•動的ポートアドレス変換(PAT)

•他の NAT形式は、正しいポートとプロトコルを使用している限り機能するはずですが、試験を行っていないため、正式にはサポートされていません。

• IPv4

•ハイブリッドメディアノードの静的 IPアドレス

以下の項目は、Hybrid Media Serviceの導入ではサポートされません。

• IPv6

•ハイブリッドメディアノード用の DHCP

•デュアルネットワークインターフェイス(NIC):この機能は、Hybrid Media Serviceでは使用されません。

•ハイブリッドメディアノードを通過しない音声、ビデオ、またはメディア:

•電話からの音声

• Cisco Sparkアプリと標準ベースのエンドポイント間のピアツーピアコール

•ハイブリッドメディアノード上の音声ターミネーション

• Expressway C/Eペアを経由して送信されるメディア

•ビデオコールバック

関連トピック

Hybrid Media Serviceと Cisco Unified Communications Managerの導入モデル(17ページ)

Hybrid Media Serviceと Cisco Unified CommunicationsManagerの導入モデル

以下の例は、一般的な Hybrid Media Serviceの導入を示しています。この例を参考に、ネットワーク内でハイブリッドメディアクラスタを配置する最適な場所を理解することができます。

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド17

環境の準備

Hybrid Media Serviceと Cisco Unified Communications Managerの導入モデル

Page 28: Cisco Spark Hybrid Media Service 導入ガイド...2018年1月26日 ハイブリッドメディアノードから実行可能な設定と診断手順を含む HybridMediaServiceの管理(49ページ)セクションを追加。2018年1月11日

ハイブリッドメディアの導入は、ネットワークトポロジ内の以下の要素によって決まること

に注意してください。

•データセンターの位置

•オフィスの場所と大きさ

•インターネットアクセスの場所とキャパシティ

一般的には、ハイブリッドメディアノードを Unified CMまたは Session Management Edition(SME)クラスタに関連付けます。ベストプラクティスとして、ノードをローカルブランチに対して可能な限り中央に集中させます。

Hybrid Media Serviceは、Session Management Edition(SME)をサポートしています。UnifiedCMクラスタは、SMEを経由して接続することができます。この場合、ハイブリッドメディアノードに接続する SMEトランクを作成する必要があります。

ハブアンドスポークアーキテクチャ

この導入モデルでは、ネットワーキングとインターネットアクセスを中央に集中させます。通

常、従業員の多い場所を中央にします。このケースでは、メディア処理を最適化するために、

ハイブリッドメディアクラスタを中央に配置することができます。

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド18

環境の準備

Hybrid Media Serviceと Cisco Unified Communications Managerの導入モデル

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クラスタをブランチロケーションに配置すると、短期的にはメリットが得られず、ルーティン

グが最適でなくなる可能性があります。ブランチ間で頻繁に通信が行われる場合にのみ、ブラ

ンチにクラスタを導入することをお勧めします。

地理的な分散

地理的に分散された導入は、相互に接続されていますが、地域間の遅延が顕著になる可能性が

あります。各地域のユーザ間でミーティングを開く場合にリソースが不足していると、短期的

に最適ではないカスケードがセットアップされる可能性があります。このモデルでは、地域の

インターネットアクセスの近くにハイブリッドメディアノードを配置することをお勧めしま

す。

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド19

環境の準備

Hybrid Media Serviceと Cisco Unified Communications Managerの導入モデル

Page 30: Cisco Spark Hybrid Media Service 導入ガイド...2018年1月26日 ハイブリッドメディアノードから実行可能な設定と診断手順を含む HybridMediaServiceの管理(49ページ)セクションを追加。2018年1月11日

SIPダイヤルを使用した地理的な分散

この導入モデルには、地域の Unified CMクラスタが含まれます。各クラスタには、ローカルの Hybrid Mediaクラスタ内のリソースを選択する SIPトランクを含めることができます。リソースが限られている場合、2番目のトランクによって、Expresswayペアへのフェールオーバーパスが提供されます。

Hybrid Media Serviceで使用されるポートとプロトコルHybridMediaServiceの導入を成功させるためには、各プロトコルで使用する以下のポートが開かれていることを確認します。

• CiscoSparkサービスのネットワーク要件を把握するには、このドキュメントを参照してください。

• CiscoSparkサービスのファイアウォールとネットワークに関するプラクティスの詳細については、『Cisco Sparkファイアウォールトラバーサルホワイトペーパー』[英語]を参照してください。

•潜在的なDNSクエリの問題を軽減するには、企業のファイアウォールを構成する際にDNSのベストプラクティス、ネットワーク保護および攻撃の識別に関するドキュメントに従っ

てください。

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド20

環境の準備

Hybrid Media Serviceで使用されるポートとプロトコル

Page 31: Cisco Spark Hybrid Media Service 導入ガイド...2018年1月26日 ハイブリッドメディアノードから実行可能な設定と診断手順を含む HybridMediaServiceの管理(49ページ)セクションを追加。2018年1月11日

図 1 :管理用のポートとプロトコル

クラスタ内のハイブリッドメディアノードは、同じVLANまたはサブネットマスク内に配置する必要があります。

宛先ポー

(DestinationPort)

宛先 IP(Destination IP)

[トランスポート

プロトコ

(TransportProtocol)]

送信元

ポート

(SourcePort)

ソース IP[接続先(Destination)]

ソース

(Source)目的

443Hybrid MediaNode

TCP、HTTPS

任意

(Any)必要に応

じて入力

HybridMediaNode

管理コン

ピュータ

管理

22Hybrid MediaNode

[TCP]任意

(Any)必要に応

じて入力

HybridMediaNode

管理コン

ピュータ

ハイブ

リッドメ

ディア管

理コン

ソールに

アクセス

するため

の SSH

33432~33433

任意(Any)TCP、HTTPS(Websocket)

任意

(Any)必要に応

じて入力

HybridMediaNode

ハイブ

リッドメ

ディア

ノード上

のゲート

ウェイ

サービス

トランス

コーディ

ングと再

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド21

環境の準備

Hybrid Media Serviceで使用されるポートとプロトコル

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宛先ポー

(DestinationPort)

宛先 IP(Destination IP)

[トランスポート

プロトコ

(TransportProtocol)]

送信元

ポート

(SourcePort)

ソース IP[接続先(Destination)]

ソース

(Source)目的

8443Hybrid MediaNode

[TCP]任意

(Any)クラスタ

内の他の

ハイブ

リッドメ

ディア

ノードの

IPアドレス

HybridMediaNode

HybridMediaNode

クラスタ

間通信

123

53任意(Any)UDP、

NTP

UDP、DNS

TCP、HTTPS(Websocket)

任意

(Any)必要に応

じて入力

Ciscoコラボレー

ションク

ラウド

HybridMediaNode

管理

444任意(Any)[TCP]任意

(Any)任意

(Any)Ciscoコラボレー

ションク

ラウド

HybridMediaNode

カスケー

ドシグナ

リング

443*.docker.io

*.wbx2.com

*.webex.com

TCP、HTTPS

任意

(Any)必要に応

じて入力

Ciscoコラボレー

ションク

ラウド

HybridMediaNode

管理

5000~5001

ハイブリッドメ

ディアノード

(2)

TCP、HTTPS(Websocket)

任意

(Any)ハイブ

リッドメ

ディア

ノード

(1)

ハイブ

リッドメ

ディア

ノード

(2)

ハイブ

リッドメ

ディア

ノード

(1)

管理

* OVAのデフォルト設定は、NTPまたは DNS用に設定されます。OVAでは、これらのポートをインターネットに対してアウトバウンドに開く必要があります。ローカルのNTPおよびDNSサーバを設定する場合、ファイアウォール経由でポート 53と 123を開く必要はありません。

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド22

環境の準備

Hybrid Media Serviceで使用されるポートとプロトコル

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図 2 : Cisco Sparkミーティング用のポートとプロトコル

宛先ポー

(DestinationPort)

宛先 IP(DestinationIP)

[トランスポートプ

ロトコル

(TransportProtocol)]

送信元

ポート

(SourcePort)

ソース IP[接続先(Destination)]

ソース

(Source)目的

5004、5006

任意

(Any)UDPとTCP(CiscoSparkアプリによる

使用)

SRTP(任意)

任意

(Any)必要に応

じて入力

HybridMediaNode

アプリ

(CiscoSparkモバイル、

Webおよびデスク

トップア

プリ)

CiscoSparkの会議室端

末、デス

クデバイ

スまたは

ボードデ

バイス

ミーティ

ングへの

コール

5004任意

(Any)UDP、SRTP(任意)**

34000~34999

必要に応

じて入力

Ciscoコラボレー

ションク

ラウド

HybridMediaNode

重ねて表

5004、5006

任意

(Any)UDP、SRTP(任意)**

34000~34999

必要に応

じて入力

HybridMediaNode

HybridMediaNode

重ねて表

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド23

環境の準備

Hybrid Media Serviceで使用されるポートとプロトコル

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ポート 5006は、オンプレミスのハイブリッドメディアノードのメディア接続にのみ使用されます。ポート 5004は、すべてのクラウドメディアおよびオンプレミスのハイブリッドメディアノードで使用されます。

(注)

** TCPもサポートされますが、メディアの品質に影響するため推奨されません。

組織内で Cisco Sparkを使用して最適なエクスペリエンスを実現するには、ポート 5004と 5006を宛先とするすべての TCPおよび UDPのアウトバウンドなトラフィック、およびこのトラフィックに対するインバウンドな返信を許可するようにファイアウォールを設定します。上記のポートの要件は、ハイブリッドメディアノードが LAN(推奨)または DMZのどちらかに導入され、Cisco Sparkアプリが LAN内にあることを前提にしています。

表 6 : Cisco Sparkミーティングおよび Cisco WebExプラットフォーム 2.0ミーティング用のポートとプロトコル(標準ベースの SIPエンドポイント)

宛先ポー

(DestinationPort)

宛先 IP(DestinationIP)

[トランスポートプ

ロトコル

(TransportProtocol)]

送信元

ポート

(SourcePort)

ソース IP[接続先(Destination)]

ソース

(Source)目的

[5060]ハイブ

リッドメ

ディア

ノードの

ホスト IPアドレス

TCP、UDP

[5060]UnifiedCMの IPアドレス

またはFQDN

HybridMediaNode

UnifiedCMすべてのUnifiedCM Nodeとハイブリッドメディ

アノード間の通

[5060]UnifiedCMの IPアドレス

またはFQDN

TCP、UDP

[5060]ハイブ

リッドメ

ディア

ノードの

ホスト IPアドレス

UnifiedCMHybridMediaNode

すべてのハイブ

リッドメディア

ノードとUnifiedCM Node間の通信

35000~60999

任意

(Any)UDP、SRTP

34000~34999

必要に応

じて入力

ハイブ

リッドメ

ディア

ノード上

のトラン

スコー

ディング

エンジン

クライア

ント

ハイブ

リッド

メディ

アノー

ド上の

ゲート

ウェイ

クライ

アント

カスケード:メ

ディアのトラン

スコーディング

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド24

環境の準備

Hybrid Media Serviceで使用されるポートとプロトコル

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宛先ポー

(DestinationPort)

宛先 IP(DestinationIP)

[トランスポートプ

ロトコル

(TransportProtocol)]

送信元

ポート

(SourcePort)

ソース IP[接続先(Destination)]

ソース

(Source)目的

35000~60999

任意

(Any)UDP、SRTP

任意

(Any)必要に応

じて入力

ハイブ

リッドメ

ディア

ノード上

の再生エ

ンジンク

ライアン

ハイブ

リッド

メディ

アノー

ド上の

ゲート

ウェイ

クライ

アント

再生するメディ

33902127.0.0.1[TCP]任意

(Any)127.0.0.1ハイブ

リッドメ

ディア

ノード上

の再生エ

ンジンロ

ガー

HybridMediaNode

サービスとして

の再生エンジン

サークル

5060~5062

ハイブ

リッドメ

ディア

ノードの

ホスト IPアドレス

[TCP]5060~5062

必要に応

じて入力

ハイブ

リッドメ

ディア

ノード上

の SIPマイクロ

サービス

コンテナ

SIPクライア

ント

SIPシグナリング

34000~34999

ハイブ

リッドメ

ディア

ノードの

ホスト IPアドレス

UDP/SRTP任意

(Any)必要に応

じて入力

ハイブ

リッドメ

ディア

ノード上

のゲート

ウェイ

サービス

SIPクライア

ント

ミーティングへ

のコール

Hybrid Media Serviceの帯域幅要件以下に、ハイブリッドメディアノードを含むいくつかの一般的なシナリオとカスケードが作

成されるタイミングを示します。HybridMediaServiceは、利用可能な帯域幅に応じて、リソー

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド25

環境の準備

Hybrid Media Serviceの帯域幅要件

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スを分散します。ミーティングでハイブリッドメディアノードを使用するデバイスの場合、

カスケードリンクによって平均帯域幅を減少させることができます。

ミーティングで通話中のスピーカーに基づいて、カスケードリンクが確立されます。各カス

ケードは、最大で 6本のストリームを含むことができます。

図 3 : 1対 1のローカルコール帯域幅の要件

図 4 : 1対 1のローカルとリモート間のコール帯域幅の要件

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド26

環境の準備

Hybrid Media Serviceの帯域幅要件

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図 5 :マルチパーティのローカルコール帯域幅の要件

図 6 :マルチパーティのローカルとリモート間のコール帯域幅の要件

Cisco Sparkサービスと Cisco WebExの要件Hybrid Media Service用に Cisco WebExサイトおよび Cisco Sparkサービスを適切にプロビジョニングするために、パートナー、カスタマーサクセスマネージャ(CSM)、またはトライアル担当者と協力してください。

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド27

環境の準備

Cisco Sparkサービスと Cisco WebExの要件

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1. Cisco Sparkサービスが有効な Cisco Spark組織が必要です。

2. Cisco WebEx Meeting Centerビデオサイトが必要です。Hybrid Media Serviceを最大限に活用するには、WebExサイトが Cisco WebExビデオプラットフォームバージョン 2.0上にあることを確認します(WebExサイトがCloud CollaborationMeeting Roomサイトオプションでメディアリソースタイプのリストを利用できる場合、ビデオプラットフォームのバー

ジョンが 2.0であるかどうかを確認できます)。

3. ユーザプロファイルでWebExサイトのCMRを有効にする必要があります(この処理は、SupportCMR属性を使用して CSVを一括で更新することで実行可能です)。

WebExサイトが Cisco WebEx Site Administration上で管理されている場合、幅広い機能にアクセスできるように、WebExサイトと Cisco Sparkをリンクすることをお勧めします。

(注)

関連トピック

Collaboration Meeting Room Hybridと Hybrid Media Serviceの機能の比較と移行パス(65ページ)

Hybrid Media Serviceのインストール前チェックリストの確認

ハイブリッドメディアノードのインストールと設定を行う準備ができたことを確認するには、

次のチェックリストを使用します。

ハイブリッドメディアノードのインストールと設定を行い、CiscoWebExサイト(CiscoWebExビデオプラットフォームバージョン 2.0上)と Hybrid Media Serviceを統合する準備ができたことを確認するには、次のチェックリストを使用します。

手順

ステップ 1 以下の準備が完了していることを確認します。

• Hybrid Media Serviceの要件(5ページ)および『Cisco Sparkハイブリッドサービスのライセンス要件』[英語]に記載されている最小システム要件を満たしている。

•次のページに記載されているコールキャパシティのレベルを理解する。ハイブリッドメディアノードプラットフォームのコールキャパシティ(9ページ)

• Hybrid Media Serviceでサポートされている導入モデル(16ページ)に記載されたサポートされている導入モデルを理解する。

•使用するネットワークが、次のページに記載されたポートでの接続とプロトコルの使用を許可していることを確認する。 Hybrid Media Serviceで使用されるポートとプロトコル(20ページ)

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド28

環境の準備

Hybrid Media Serviceのインストール前チェックリストの確認

Page 39: Cisco Spark Hybrid Media Service 導入ガイド...2018年1月26日 ハイブリッドメディアノードから実行可能な設定と診断手順を含む HybridMediaServiceの管理(49ページ)セクションを追加。2018年1月11日

•使用するネットワークが、次のページに記載された帯域幅の要件をサポートしていることを確認する。 Hybrid Media Serviceの帯域幅要件(25ページ)

ステップ 2 HybridMediaServiceに接続できるようにWebEx環境を把握し、準備するために、パートナー、カスタマーサクセスマネージャ、またはトライアル担当者と協力してください。詳細につい

ては、Cisco Sparkサービスと Cisco WebExの要件(27ページ)を参照してください。

ステップ 3 ハイブリッドメディアノードに割り当てるために、ネットワーク管理者から以下の情報を入手します。

• IPアドレス•ネットワークマスク•ゲートウェイ IPアドレス• DNSサーバ• NTPサーバ•(オプション)ハイブリッドメディアノード上で設定されるホスト名を選択します。

FQDNを使用してハイブリッドメディアノードを設定する場合は、DNS設定でフォワードとリバースの両方の DNS(Aレコードと PTRレコード)を作成する必要があります。

(注)

ステップ 4 インストールを開始する前に、Cisco Spark組織が Hybrid Media Serviceに対して有効になっていることを確認します。このサービスを利用できるのは、Hybrid Media Serviceの要件(5ページ)に記載されている有料の Cisco Sparkサブスクリプションを所有している組織です。サポートが必要な場合は、シスコパートナーまたはアカウントマネージャにお問い合わせく

ださい。

ステップ 5 Hybrid Media Serviceの要件(5ページ)の説明に従って、サポートされているハードウェアまたは仕様に基づく構成をハイブリッドメディアノードで使用するために選択します。

サポートされるネットワークインターフェイスカード(NIC)は 1つだけです。(注)

ステップ 6 サーバが VMware ESXi 6以降および vSphere 6以降を実行していて、VMホストが操作可能な状態であることを確認します。

次のタスク

Hybrid Media Serviceソフトウェアのインストール(33ページ)

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド29

環境の準備

Hybrid Media Serviceのインストール前チェックリストの確認

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Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド30

環境の準備

Hybrid Media Serviceのインストール前チェックリストの確認

Page 41: Cisco Spark Hybrid Media Service 導入ガイド...2018年1月26日 ハイブリッドメディアノードから実行可能な設定と診断手順を含む HybridMediaServiceの管理(49ページ)セクションを追加。2018年1月11日

第 3 章

Hybrid Media Serviceの導入

• Hybrid Media Serviceの導入タスクフロー(31ページ)• Hybrid Media Serviceソフトウェアのインストール(33ページ)•ハイブリッドメディアノードコンソールへのログイン(34ページ)•ハイブリッドメディアノードのネットワークの設定(35ページ)• Cisco Collaboration Cloudへのハイブリッドメディアノードの登録(36ページ)•ハイブリッドメディアノードミーティング用の 1080p高画質ビデオの有効化(38ページ)

• Hybrid Media用の Unified CM SIPトラフィックルーティングの設定(39ページ)• Hybrid Media用の Expressway SIPトラフィックルーティングの設定(44ページ)• WebExサイト用の Hybrid Media Serviceの有効化(47ページ)• Cisco Sparkユーザへの Collaboration Meeting Roomの割り当て(48ページ)

Hybrid Media Serviceの導入タスクフロー

始める前に

環境の準備(5ページ)

手順

目的コマンドまたはアクション

VMware ESXiを実行しているホストサーバにハイブリッドメディアノード

Hybrid Media Serviceソフトウェアのインストール(33ページ)

ステップ 1

を導入するには、この手順を使用しま

す。ノードを作成するオンプレミスソ

フトウェアをインストールします。後で

ノードをクラウドに登録します。

初めてコンソールにサインインします。

ハイブリッドメディアノードソフト

ハイブリッドメディアノードコンソー

ルへのログイン(34ページ)ステップ 2

ウェアには、デフォルトのパスワードが

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド31

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目的コマンドまたはアクション

設定されています。ノードを設定する前

に、この値を変更する必要があります。

ハイブリッドメディアノードのネット

ワークを設定するには、この手順を使用

ハイブリッドメディアノードのネット

ワークの設定(35ページ)ステップ 3

します。必要な場合は、静的 IPアドレスを設定し、ホスト名と NTPサーバを変更します。現時点では、DHCPはサポートされていません。

ハイブリッドメディアノードを CiscoCollaboration Cloudに登録するには、こ

CiscoCollaborationCloudへのハイブリッドメディアノードの登録(36ページ)

ステップ 4

の手順を使用します。CiscoSparkControlHubを使用してノードを登録する場合は、ノードの割り当て先となるクラスタ

を作成します。クラスタには、特定地域

のユーザにサービスを提供する1つまたは複数のメディアノードが含まれてい

ます。

ハイブリッドメディアノードでホスト

されるミーティングでは、参加者全員が

ハイブリッドメディアノードミーティ

ング用の 1080p高画質ビデオの有効化(38ページ)

ステップ 5

企業ネットワーク内に存在し、高画質対

応のデバイスを使用している場合、

1080p、30 fpsの高画質ビデオを利用できます。この設定は、ハイブリッドメ

ディアノードを含むすべてのクラスタ

に適用されます。

SIPデバイスは、直接的な到達可能性をサポートしていません。そのため、

必要に応じて、以下の設定を行います。ステップ 6

• HybridMedia用のUnified CMSIPトラフィックルーティングの設定(

39ページ)

Unified CMまたは Expresswayの設定を使用して、オンプレミスのSIPデバイスと Hybrid Media Serviceクラスタ間の関係を確立する必要があります。

• HybridMedia用のExpressway SIPトラフィックルーティングの設定(

44ページ)

Cisco WebEx Meeting Centerビデオミーティングに対してメディアの最適化を有

効にするには、この手順に従います。

WebExサイト用の Hybrid Media Serviceの有効化(47ページ)

ステップ 7

Cisco Sparkユーザへの CollaborationMeeting Roomの割り当て(48ページ)

ステップ 8

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド32

Hybrid Media Serviceの導入

Hybrid Media Serviceの導入タスクフロー

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Hybrid Media ServiceソフトウェアのインストールVMware ESXiを実行しているホストサーバにHybrid Media Nodeを導入するには、この手順を使用します。ノードを作成するオンプレミスソフトウェアをインストールします。後でノード

をクラウドに登録します。

始める前に

•仮想化ソフトウェアの要件に関するドキュメントを読み、サポートされるハードウェア、共存情報、サポートされるネットワーク設定、サポートされるVMwareのバージョンと機能を理解します。

•以下の必要な物品が用意されていることを確認します。

•以下の条件を満たすコンピュータ

• VMware vSphereクライアント 6.0以降

サポートされるオペレーティングシステムの一覧については、VMwareのドキュメントを参照してください。

•ダウンロードされた Hybrid Media Serviceソフトウェアの OVAファイル

https://admin.ciscospark.comのカスタマービューで、[サービス(Services)] > [ハイブリッドメディア(Hybrid Media)] > [セットアップ(Set Up)] > [設定(Settings)]に移動し、最新のHybridMedia Serviceソフトウェアをダウンロードします。ここから、運用環境用とデモ用の両方のソフトウェアイメージにアクセ

スできます。

• VMware ESXi 6.0以降が実行されているサポート対象のサーバ

• VMのバックアップとライブマイグレーションを無効にする必要があります。HybridMedia Nodeクラスタは、リアルタイムシステムです。VMが一時停止すると、これらのシステムが不安定になる可能性があります(Hybrid Media Node上でのメンテナンス作業には、Cisco Spark Control Hubからメンテナンスモードを使用します)。

手順

ステップ 1 コンピュータを使用して、VMware vSphereクライアントを開き、サーバ上の ESXiシステムにサインインします。

ステップ 2 [ファイル(File)] > [OVFテンプレートのデプロイ(DeployOVFTemplate)]に移動します。

ステップ 3 [ソース(Source)]ページで、OVAファイルの場所を特定し、[次へ(Next)]をクリックします。

ステップ 4 [OVFテンプレートの詳細(OVF Template Details)]ページで [次へ(Next)]をクリックし、デプロイ構成の種類を選択して [次へ(Next)]をクリックします。

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド33

Hybrid Media Serviceの導入

Hybrid Media Serviceソフトウェアのインストール

Page 44: Cisco Spark Hybrid Media Service 導入ガイド...2018年1月26日 ハイブリッドメディアノードから実行可能な設定と診断手順を含む HybridMediaServiceの管理(49ページ)セクションを追加。2018年1月11日

• MM410v• CMS 1000

オプションは、リソースの要件が低い順に表示されます。

ステップ 5 [名前と場所(Name and Location)]ページで、このハイブリッドメディアノードの [名前(Name)](「Hybrid_Media_Node_1」など)を入力し、[次へ(Next)]をクリックします。

ステップ 6 [ディスクのフォーマット(DiskFormat)]ページで、デフォルトのディスクフォーマットである [シックプロビジョニング Lazy Zeroed(Thick Provision Lazy Zeroed)]が選択されていることを確認し、[次へ(Next)]をクリックします。

ステップ 7 [ネットワークのマッピング(NetworkMapping)]ページで、VMに必要な接続を提供するエントリの一覧からネットワークを選択します。

ステップ 8 [終了準備の完了(Ready to Complete)]ページで、[終了(Finish)]をクリックします。

OVAのデプロイが完了すると、ハイブリッドメディアノードが VMの一覧に表示されます。

ステップ 9 ハイブリッドメディアノードの VMを右クリックし、[電源(Power)] > [電源オン(PowerOn)]を選択します。

HybridMedia Serviceソフトウェアは、ゲストとしてVMホストにインストールされます。これで、コンソールにサインインし、ハイブリッドメディアノードを設定できるようになりまし

た。

トラブルシューティングのヒント

ノードコンテナが起動するまでに、数分の遅延が発生する可能性があります。最初の起動時に

コンソールにブリッジファイアウォールのメッセージが表示されます。このとき、サインイン

はできません。

次のタスク

ハイブリッドメディアノードコンソールへのログイン(34ページ)

ハイブリッドメディアノードコンソールへのログイン初めてコンソールにサインインします。ハイブリッドメディアノードソフトウェアには、デ

フォルトのパスワードが設定されています。ノードを設定する前に、この値を変更する必要が

あります。

手順

ステップ 1 VMware vSphereクライアントから、ハイブリッドメディアノードのVMに移動し、[コンソール(Console)]を選択します。

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド34

Hybrid Media Serviceの導入

ハイブリッドメディアノードコンソールへのログイン

Page 45: Cisco Spark Hybrid Media Service 導入ガイド...2018年1月26日 ハイブリッドメディアノードから実行可能な設定と診断手順を含む HybridMediaServiceの管理(49ページ)セクションを追加。2018年1月11日

ハイブリッドメディアノードの VMが起動し、ログインプロンプトが表示されます。ログインプロンプトが表示されない場合は、Enterキーを押します。システムの初期化が行われていることを示す簡単なメッセージが表示される可能性があります。

ステップ 2 次のデフォルトのユーザ名とパスワードを使用して、ログインします。

a) ユーザ名:adminb) パスワード:cisco

これがハイブリッドメディアノードへの最初のログインであるため、管理者のパスフレーズ

(パスワード)を変更する必要があります。

ステップ 3 (現在の)パスワードとして、デフォルトのパスワード(上記)を入力し、Enterキーを押します。

ステップ 4 新しいパスワードとして、新しいパスフレーズを入力し、Enterキーを押します。

ステップ 5 新しいパスワードを再入力するように求められたら、新しいパスフレーズを再入力し、Enterキーを押します。

「パスワードは正しく変更されました(Password successfully changed)」というメッセージが表示された後に、Ciscoハイブリッドメディアノードの初期画面が現れ、不正なアクセスが禁止されているというメッセージが表示されます。

ステップ 6 Enterキーを押してメインメニューをロードします。

次のタスク

ハイブリッドメディアノードのネットワークの設定(35ページ)

ハイブリッドメディアノードのネットワークの設定ハイブリッドメディアノードのネットワークを設定するには、この手順を使用します。必要

な場合は、静的 IPアドレスを設定し、ホスト名と NTPサーバを変更します。現時点では、DHCPはサポートされていません。

.

手順

ステップ 1 ハイブリッドメディアノードコンソールのメインメニューから、[2設定の編集(2 EditConfiguration)]オプションを選択し、[選択(Select)]をクリックします。

ステップ 2 このハイブリッドメディアノードでコールが終了することを示すプロンプトを読み、[はい(Yes)]をクリックします。

ステップ 3 [静的(Static)]をクリックして、ネットワークの [IPアドレス(IP address)]、[マスク(Mask)]、[ゲートウェイ(Gateway)]と [DNS]の値を入力します。

•ハイブリッドメディアノードには、内部 IPアドレスと解決可能な DNS名を設定する必要があります。ノードの IPアドレスは、ハイブリッドメディアノード内部で使用するた

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド35

Hybrid Media Serviceの導入

ハイブリッドメディアノードのネットワークの設定

Page 46: Cisco Spark Hybrid Media Service 導入ガイド...2018年1月26日 ハイブリッドメディアノードから実行可能な設定と診断手順を含む HybridMediaServiceの管理(49ページ)セクションを追加。2018年1月11日

めの予約済み IPアドレスの範囲内に含めることはできません。デフォルトの予約済み IPアドレスの範囲は、172.17.0.0~ 172.17.255.255です。この設定は、[診断(Diagnostic)]メニューで設定できます。

•すべてのデバイスを同じサブネットまたは VLAN上に導入し、ネットワーク内のどこにクライアントが存在しても、クラスタ内のすべてのデバイスにアクセスできるようにしま

す。

ステップ 4 (オプション)必要に応じて、ホスト名、ドメインまたは NTPサーバを変更します。

•クラウドに正常に登録できるように、ハイブリッドメディアノードに設定するホスト名には小文字だけを使用してください。現時点では、大文字の使用はサ

ポートされていません。

•ホスト名を使用する場合は、有効で解決可能なドメインを入力する必要があります。FQDNの長さは、64文字以下にする必要があります。

(注)

ステップ 5 [保存(Save)]をクリックして、[変更を保存して再起動(Save Changes & Reboot)]をクリックします。

ドメインを指定した場合には、保存中にDNSの検証が行われます。指定したDNSサーバのアドレスを使用して FQDN(ホスト名とドメイン)を解決できない場合は、警告が表示されます。警告を無視して保存することもできますが、FQDNがノードで構成されている DNSに解決できるようになるまで、コールは機能しません。ハイブリッドメディアノードを再起動す

ると、ネットワーク設定の変更が反映されます。

次のタスク

Cisco Collaboration Cloudへのハイブリッドメディアノードの登録(36ページ)

Cisco Collaboration Cloudへのハイブリッドメディアノードの登録

ハイブリッドメディアノードを Cisco Collaboration Cloudに登録するには、この手順を使用します。Cisco Spark Control Hubを使用してノードを登録する場合は、ノードの割り当て先となるクラスタを作成します。クラスタには、特定地域のユーザにサービスを提供する1つまたは複数のメディアノードが含まれています。

始める前に

•ノード登録の開始後、60分以内に登録を完了する必要があります。完了しない場合は、最初からやり直す必要があります。

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド36

Hybrid Media Serviceの導入

Cisco Collaboration Cloudへのハイブリッドメディアノードの登録

Page 47: Cisco Spark Hybrid Media Service 導入ガイド...2018年1月26日 ハイブリッドメディアノードから実行可能な設定と診断手順を含む HybridMediaServiceの管理(49ページ)セクションを追加。2018年1月11日

•ブラウザのポップアップブロッカーが無効になっているか、admin.ciscospark.comが例外として許可されていることを確認します。

•最適な結果を得るため、クラスタのすべてのノードは、同じデータセンターに導入します。ノードの動作とベストプラクティスについては、Hybrid Mediaクラスタ(9ページ)を参照してください。

手順

ステップ 1 https://admin.ciscospark.comのカスタマービューで、[サービス(Services)]に移動し、ハイブリッドメディアカードから [セットアップ(Set Up)]をクリックします。

このページでは、前提条件を確認できます。詳細については、HybridMediaServiceのインストール前チェックリストの確認(28ページ)を参照してください。

(注)

ステップ 2 ハイブリッドメディアノードのインストールと設定が完了していることを確認して、[はい、ハイブリッドメディアノードを登録する準備ができています(Yes, I'm ready to register myHybrid Media Node)]をクリックし、[次へ(Next)]をクリックします。

ステップ 3 最初のフィールドに対して、以下のいずれかを選択します。

•ハイブリッドメディアノードを割り当てるクラスタの名前を入力します。•新しいノードを追加する既存のハイブリッドメディアクラスタを選択します。

クラスタのノードの地理的な場所に基づいてクラスタに名前を付けることをお勧めし

ます。たとえば、「San Francisco」、「New York」、「Dallas」のようにします。ヒント

ステップ 4 2つ目のフィールドにハイブリッドメディアノードの FQDNまたは内部 IPアドレスを入力し、[次へ(Next)]をクリックします。

コンソールからノードを構成するために使用する、同じ内部 IPアドレスを入力します。

ステップ 5 [ノードに移動(Go to Node)]をクリックして、ノードを Cisco Collaboration Cloudに登録します。

ブラウザにノードを確認するための新しいタブが開きます。

ステップ 6 [ハイブリッドメディアノードへのアクセスを許可する(Allow Access to the Hybrid MediaNode)]にチェックを入れ、[続行(Continue)]をクリックします。

ステップ 7 [許可(Allow)]をクリックします。

アカウントが検証され、ハイブリッドメディアノードが登録されると、ハイブリッドメディ

アノードが Cisco Collaboration Cloudに登録されたことを示す「会員登録の完了(RegistrationComplete)」というメッセージが表示されます。

ステップ 8 ポータルリンクをクリックするか、タブを閉じて [メディアサービス(Media Service)]ページに戻ります。

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド37

Hybrid Media Serviceの導入

Cisco Collaboration Cloudへのハイブリッドメディアノードの登録

Page 48: Cisco Spark Hybrid Media Service 導入ガイド...2018年1月26日 ハイブリッドメディアノードから実行可能な設定と診断手順を含む HybridMediaServiceの管理(49ページ)セクションを追加。2018年1月11日

[メディアサービス(MediaService)]ページに、登録したハイブリッドメディアノードを含む新しいクラスタが表示されます。ハイブリッドメディアノードは「使用可能(Operational)」というサービス状態で、CiscoSpark組織で使用するための準備ができていることを示しています。

新しいハイブリッドメディアノードを導入すると、Cisco Sparkアプリや会議室端末は最長で2時間、その新しいノードを認識しません。クライアントは、起動時、ネットワークの変更時、またはキャッシュの有効期限切れの際に、ノードの到達可能性を確認します。2時間待つか、回避策として Cisco Sparkアプリを再起動するか、Cisco Spark会議室端末またはデスクデバイスを再起動することもできます。その後、Cisco Spark Control Hubのハイブリッドメディアレポートでコールアクティビティがキャプチャされます。

(注)

次のタスク

追加のハイブリッドメディアノードを登録するには、[メディアサービス(Media Service)]ページに移動し、[リソースの追加(Add Resource)]をクリックして、手順 3から 8を実行します。

ハイブリッドメディアノードミーティング用の 1080p高画質ビデオの有効化

ハイブリッドメディアノードでホストされるミーティングでは、参加者全員が企業ネットワー

ク内に存在し、高画質対応のデバイスを使用している場合、1080p、30 fpsの高画質ビデオを利用できます。この設定は、ハイブリッドメディアノードを含むすべてのクラスタに適用され

ます。この設定が有効な場合、オンプレミスのメディアノードがネゴシエートし、1080p、30fpsのメインビデオを許可します。

手順

ステップ 1 https://admin.ciscospark.comから、[サービス(Services)]に移動し、Hybrid Media Serviceカードの上の [設定(Settings)]をクリックします。

ステップ 2 [ビデオ品質(Video Quality)]をオンに切り替えます。

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド38

Hybrid Media Serviceの導入

ハイブリッドメディアノードミーティング用の 1080p高画質ビデオの有効化

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•この設定がオフの場合、デフォルトは 720pです。

• CiscoSparkアプリがサポートするビデオの解像度については、「CiscoSparkアプリを使用した通話とミーティングについてのビデオの仕様」を参照してください。

(注)

Hybrid Media用の Unified CM SIPトラフィックルーティングの設定

SIPトランクを設定して、Cisco WebExミーティングからハイブリッドメディアノードへのSIPダイヤルインおよびダイヤルアウトをルーティングします。SIPデバイスは、直接的な到達可能性をサポートしていません。そのため、UnifiedCMの設定を使用して、オンプレミスのSIPデバイスとHybridMedia Serviceクラスタ間の関係を確立する必要があります。クラスタの優先度を反映した、可用性が高く、デバイスの障害に対する回復力のあるトランクルーティン

グポリシーを作成できます。Unified CM Session Management Edition(SME)を使用する場合は、UnifiedCMSMEとリーフシステム上でトランクを設定し、着信コールと発信コールがセッション管理クラスタ内の Unified CMサーバに均等に分散されるようにします。

通常、各サイトには、専用のUnifiedCMクラスタが関連付けられます。これらのクラスタは、クラスタ間の SIPトランクを介して接続されます。各クラスタには、ハイブリッドメディアノード用のローカルサイトへのコールイントランクがあります。

また、障害やオーバーフロー条件を処理するように導入を構成することもできます。この構成

は、機能が停止した場合、または Hybrid Mediaクラスタが最大容量に達した場合に役立ちます。クラスタとの SIPミーティングまたはコールを確立できない場合、ミーティングまたはコールは、クラウドにオーバーフローします。

始める前に

•一般的な導入の例については『HybridMedia ServiceとCiscoUnifiedCommunicationsManagerの導入モデル(17ページ)』を参照してください。

•ハイブリッドメディアノードは、Unified CMと SIP間のシグナリングに TCPのみをサポートしています。現時点では、SIP TLSはサポートされていません。

•各 SIPトランクは、最大 16個のハイブリッドメディアノードの宛先(IPアドレス)をサポートできます。

• SIPトランクセキュリティプロファイルの受信ポートは、デフォルト(非セキュアな SIPトランクセキュリティプロファイル)を使用できます。

•ハイブリッドメディアノードは、sitename.webex.comと meet.ciscospark.comの 2つのルートパターンをサポートします。他のルートのパターンは、サポートされていません。

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド39

Hybrid Media Serviceの導入

Hybrid Media用の Unified CM SIPトラフィックルーティングの設定

Page 50: Cisco Spark Hybrid Media Service 導入ガイド...2018年1月26日 ハイブリッドメディアノードから実行可能な設定と診断手順を含む HybridMediaServiceの管理(49ページ)セクションを追加。2018年1月11日

図 7 : Hybrid Media Serviceと分散型の Unified CMの導入例

手順

ステップ 1 ハイブリッドメディアノードの SIPプロファイルを作成します。

a) CiscoUnifiedCMAdministrationから [デバイス(Device)] > [デバイス設定(Device Settings)]> [SIPプロファイル(SIP Profile)]に移動し、[検索(Find)]をクリックします。

b) [Cisco VCS用の標準 SIPプロファイル(Standard SIP Profile For Cisco VCS)]を選択し、[コピー(Copy)]をクリックします。

c) 「ハイブリッド メディア SIP プロファイル」などの、新しいプロファイルの名前を入力します。

d) [トランク固有の設定(Trunk Specific Configuration)] {25}で、[音声コールとビデオコールに対する早期オファーサポート(Early Offer support for voice and video calls)]Third-partytrademarks mentioned are the property of their respective owners. {28}を [ベストエフォート(MTPの挿入なし)(Best Effort (no MTP inserted))]{29} {32}に設定します。

この設定は、Ciscoコラボレーションクラウドに対する新しい SIPトランク(WebExサイトの外部ドメインによってルーティングされる)に適用できます。この設定は、既存の

SIPトランキングやコールルーティングには影響を与えません。

e) [サービスタイプのトランクに関して宛先の状態をモニタするためにOPTIONSPingを有効にする(Enable OPTIONS Ping to monitor destination status for Trunks with Service Type)]がオンになっていることを確認します。

f) その他のフィールドはデフォルト値のままにして変更を保存します。

ステップ 2 ハイブリッドメディアノードの新しい SIPトランクセキュリティプロファイルを追加します。

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド40

Hybrid Media Serviceの導入

Hybrid Media用の Unified CM SIPトラフィックルーティングの設定

Page 51: Cisco Spark Hybrid Media Service 導入ガイド...2018年1月26日 ハイブリッドメディアノードから実行可能な設定と診断手順を含む HybridMediaServiceの管理(49ページ)セクションを追加。2018年1月11日

a) Cisco Unified CM Administrationから、[システム(System)] > [セキュリティ(Security)]> [SIPトランクセキュリティプロファイル(SIP Trunk Security Profile)]を選択し、[新規追加(Add New)]をクリックします。

b) 「ハイブリッド メディア トランク セキュリティ プロファイル」などの、わかりやすい名前を入力します。

c) 以下の設定を確認します。

値フィールド

[非セキュア(Non Secure)][デバイスセキュリティモード(Device SecurityMode)]

[TCP+UDP][着信転送タイプ(IncomingTransport Type)]

[TCP][発信転送タイプ(OutgoingTransport Type)]

[5060][着信ポート(IncomingPort)]

[デフォルトのフィルタを使用(Use Default Filter)][SIP V.150アウトバウンドSDPオファーのフィルタリング(SIP V.150 OutboundSDP Offer Filtering)]

d) その他のフィールドはデフォルト値のままにして変更を保存します。

ステップ 3 ハイブリッドメディアノードをポイントする新しい SIPトランクを追加します。

• Unified CMのみの導入では、単一のトランクを追加します。• SMEの導入では、通常、UnifiedCMと SMEの間にトランクが存在します。SMEとハイブリッドメディアノードの間に別のトランクを追加します。トランクは両方とも、以下に

指定された内容と同じ設定にする必要があります。

a) Cisco Unified CM Administrationから、[デバイス(Device)] > [トランク(Trunk)]を選択し、[新規追加(Add New)]をクリックします。

b) トランクのタイプとして [SIPトランク(SIP Trunk)]を選択し、その他の値は変えないで、[次へ(Next)]をクリックします。

c) 「Hybrid_Media_SIP_Trunk_UCMtoHMN」などの、わかりやすい名前を入力します。

d) [発呼側および接続側情報形式(Calling and Connecting Party Info Format)]として、[接続側にのみ URIおよび DNを配信(使用可能な場合)(Deliver URI and DN in connectedparty, if available)]をオンにします。この設定により、混合 IDが有効になります。これで、SIPトランクが企業側のディレクトリ URIを Cisco Sparkに送信できます。

e) [すべてのアクティブな Unified CMノードで実行する(Run On All Active Unified CMNodes)]をオンにします。

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド41

Hybrid Media Serviceの導入

Hybrid Media用の Unified CM SIPトラフィックルーティングの設定

Page 52: Cisco Spark Hybrid Media Service 導入ガイド...2018年1月26日 ハイブリッドメディアノードから実行可能な設定と診断手順を含む HybridMediaServiceの管理(49ページ)セクションを追加。2018年1月11日

f) [SIP情報 -宛先(SIP Information - Destination)]の下で、それぞれのハイブリッドメディアノードの IPアドレスまたは完全修飾ドメイン名(FQDN)を入力します。

g) [宛先ポート(Destination Port)]として [5060]を入力します。h) [SIPトランクセキュリティプロファイル(SIP Trunk Security Profile)]として、前の手

順で作成したハイブリッドメディアトランクセキュリティプロファイルを選択します

(例:「Hybrid Media Trunk Security Profile」)。

i) [SIPプロファイル(SIP Profile)]として、前の手順で作成したハイブリッドメディアSIPプロファイルを選択します(例:「Hybrid Media SIP Profile」)。

j) その他のフィールドはデフォルト値のままにして変更を保存します。

HybridMediaServiceのコールまたはミーティングは、SIPコールを終了するノードだけでなく、クラスタ内の任意のノードにメディアを割り当てる場合があり

ます。

(注)

ステップ 4 Expresswayをポイントする新しい SIPトランクを作成します。

既存の Unified CMおよび Expresswayの導入については、すでに存在する SIPトランクを使用することができます。別の SIPトランクを作成し、これらの Expresswayと合わせてモバイルリモートアクセス(MRA)も実行すると、MRAが破損する可能性があります。

注意

a) Cisco Unified CM Administrationから、[デバイス(Device)] > [トランク(Trunk)]を選択し、[新規追加(Add New)]をクリックします。

b) トランクのタイプとして [SIPトランク(SIP Trunk)]を選択し、その他の値は変えないで、[次へ(Next)]をクリックします。

c) 「Hybrid_Media_VCS_Trunk」などの、わかりやすい名前を入力します。d) [発呼側および接続側情報形式(Calling and Connecting Party Info Format)]として、[接続側にのみ URIおよび DNを配信(使用可能な場合)(Deliver URI and DN in connected party, ifavailable)]をオンにします。この設定により、混合 IDが有効になります。これで、SIPトランクが企業側のディレクトリ URIを Cisco Sparkに送信できます。

e) [SIP情報 -宛先(SIP Information - Destination)]の下で、それぞれの Expresswayの IPアドレスまたは完全修飾ドメイン名(FQDN)を入力します。[ポート(Port)]として [5060]を入力します。

f) [SIPプロフィール(SIP Profile)]として、[CiscoVCS用の標準SIPプロファイル(StandardSIP Profile For Cisco VCS)]を選択します。

ステップ 5 ハイブリッドメディアノードに対するコールのために、新しいルートグループを作成します。

a) Cisco Unified CM Administrationから、[コールルーティング(Call Routing)] > [ルート/ハント(Route/Hunt)] > [ルートグループ(RouteGroup)]を選択し、[新規追加(AddNew)]をクリックします。

b) 「ハイブリッド メディア ノード ルート グループ」などの、わかりやすい名前を入力します。

c) [分配アルゴリズム(Distribution Algorithm)]を [優先度順(Top Down)]に変更します。d) [ルートグループメンバー情報(Route GroupMember Information)]セクションで、ハイブリッドメディアという名前のデバイスを探します。

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド42

Hybrid Media Serviceの導入

Hybrid Media用の Unified CM SIPトラフィックルーティングの設定

Page 53: Cisco Spark Hybrid Media Service 導入ガイド...2018年1月26日 ハイブリッドメディアノードから実行可能な設定と診断手順を含む HybridMediaServiceの管理(49ページ)セクションを追加。2018年1月11日

e) [ルートグループに追加(Add to Route Group)]をクリックして、「Hybrid_Media_SIP_Trunk」を追加します。

f) 変更を保存します。

ステップ 6 クラウドへのオーバーフローについては、Expresswayに対する新しいルートグループを作成します。

a) Cisco Unified CM Administrationから、[コールルーティング(Call Routing)] > [ルート/ハント(Route/Hunt)] > [ルートグループ(RouteGroup)]を選択し、[新規追加(AddNew)]をクリックします。

b) 「ハイブリッド メディア Expressway ルート グループ」などの、わかりやすい名前を入力します。

c) [分配アルゴリズム(Distribution Algorithm)]を [優先度順(Top Down)]に変更します。d) [ルートグループメンバー情報(Route GroupMember Information)]セクションで、ハイブリッドメディアという名前のデバイスを探します。

e) [ルートグループに追加(Add to Route Group)]をクリックして、「Hybrid_Media_VCS_Trunk」を追加します。

f) 変更を保存します。

ステップ 7 ハイブリッドメディアノードおよび Expresswayに対するコールのために、新しいルートリストを作成します。

a) Cisco Unified CM Administrationから、[コールルーティング(Call Routing)] > [ルート/ハント(Route/Hunt)] > [ルートリスト(Route List)]を選択し、[新規追加(Add New)]をクリックします。

b) 「ハイブリッド メディア ノード ルート リスト」などの、わかりやすい名前を入力します。

c) 設定に応じて、[CiscoUnifiedCMグループ(CiscoUnifiedCommunicationsManagerGroup)]を [デフォルト(Default)]または別の値に設定します。

d) 変更を保存します。e) [ルートリストメンバ情報(Route ListMember Information)]セクションで、[ルートグループの追加(Add Route Group)]をクリックし、ハイブリッドメディアルートグループを選択します。

f) その他の設定はデフォルトのままにし、変更内容を保存します。

g) [ルートリストメンバ情報(Route ListMember Information)]セクションで、[ルートグループの追加(Add Route Group)]をクリックし、ハイブリッドメディア Expresswayグループを選択します。

h) その他の設定はデフォルトのままにし、変更内容を保存します。

ステップ 8 WebExサイトの SIPルートパターンを作成します。

a) [コールルーティング(Call Routing)] > [SIPルートパターン(SIP Route Pattern)]を選択し、[新規追加(AddNew)]をクリックして、「WebEx 用のハイブリッド メディア ルート パターン」という名前を入力します。

b) [IPv4パターン(IPv4 pattern)]に、メディアを最適化するWebExサイトを入力します(例:「sitename.webex.com」)。

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド43

Hybrid Media Serviceの導入

Hybrid Media用の Unified CM SIPトラフィックルーティングの設定

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c) [SIPトランク/ルートリスト(SIP Trunk/Route List)]として、ハイブリッドメディア用に作成されたルートリストを選択します(例:「ハイブリッドメディアルートリスト」)。

d) その他のフィールドはデフォルト値のままにして変更を保存します。

ステップ 9 Cisco Sparkスペースミーティング用の SIPルートパターンを、以下の手順で作成します。

a) [コールルーティング(Call Routing)] > [SIPルートパターン(SIP Route Pattern)]を選択し、[新規追加(AddNew)]をクリックして、「Spark 用のハイブリッド メディア ルート パターン」という名前を入力します。

b) [IPv4パターン(IPv4 pattern)]に、meet.ciscospark.comと入力します。c) [SIPトランク/ルートリスト(SIP Trunk/Route List)]として、ハイブリッドメディア用に作成されたルートリストを選択します(例:「ハイブリッドメディアルートリスト」)。

d) その他のフィールドはデフォルト値のままにして変更を保存します。

Hybrid Media用の Expressway SIPトラフィックルーティングの設定

ネイバーゾーンと検索ルールを設定して、CiscoWebExミーティングからハイブリッドメディアノードへの SIPダイヤルインおよびダイヤルアウトをルーティングします。Expressway-Cに登録された SIPデバイスは、直接的な到達可能性をサポートしていません。そのため、Expresswayの設定を使用して、オンプレミスの SIPデバイスと Hybrid Media Serviceクラスタ間の関係を確立する必要があります。

また、障害やオーバーフロー条件を処理するように導入を構成することもできます。この構成

は、機能が停止した場合、または Hybrid Mediaクラスタが最大容量に達した場合に役立ちます。クラスタとの SIPミーティングまたはコールを確立できない場合、ミーティングまたはコールは、Expressway-Cまたは Expressway-C/Eペアを経由してクラウドにオーバーフローします。

手順

ステップ 1 ハイブリッドメディアノードをポイントするゾーンを作成します。

a) Expressway-Cで、[設定(Configuration)] > [ゾーン(Zones)] > [ゾーン(Zones)]に移動して、[新規作成(New)]をクリックします。

b) 次のフィールドを設定します。

値フィールド名

ゾーンを簡単に識別できる名前を入力します(例:

SparkHybridMediaZone)。[名前(Name)]

ネイバー(Neighbor)タイプ(Type)

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド44

Hybrid Media Serviceの導入

Hybrid Media用の Expressway SIPトラフィックルーティングの設定

Page 55: Cisco Spark Hybrid Media Service 導入ガイド...2018年1月26日 ハイブリッドメディアノードから実行可能な設定と診断手順を含む HybridMediaServiceの管理(49ページ)セクションを追加。2018年1月11日

値フィールド名

H.323

オフ(Off)[モード(Mode)]

SIP

オン[モード(Mode)]

5060[ポート(Port)]

[TCP]トランスポート(Transport)

参照先

ハイブリッドメディアノードの IPアドレスを入力します。ピア [n]アドレス(Peer [n]Address)

c) その他のフィールドはデフォルト設定のままにし、変更内容を保存します。

ステップ 2 ハイブリッドメディアノードのダイヤルパターンを作成します。

a) Expressway-Cで、[設定(Configuration)] > [ダイヤルプラン(Dial Plan)] > [検索ルール(Search Rules)]に移動して、[新規作成(New)]をクリックします。

b) 次のフィールドを設定します。

値フィールド名

検索ルールを簡単に識別できるルール名を入力します(例:

example.webex.com-HMN)。ルール名(Rule Name)

100[プライオリティ(Priority)]

SIPプロトコル

エイリアスのパターンマッチ(Alias Pattern Match)[モード(Mode)]

Regexパターンタイプ

.*@example.webex.com.*パターン文字列

変更なし(Leave)パターン動作

停止(Stop)正常に一致する場合

SparkHybridMediaZoneなどの、作成したハイブリッドメディアゾーンを選択します。

ターゲット(Target)

c) その他のフィールドはデフォルト設定のままにし、変更内容を保存します。

ステップ 3 フェールオーバー用のクラウド Expresswayをポイントするゾーンを作成します。

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド45

Hybrid Media Serviceの導入

Hybrid Media用の Expressway SIPトラフィックルーティングの設定

Page 56: Cisco Spark Hybrid Media Service 導入ガイド...2018年1月26日 ハイブリッドメディアノードから実行可能な設定と診断手順を含む HybridMediaServiceの管理(49ページ)セクションを追加。2018年1月11日

a) Expressway-CまたはExpressway-Eで、[設定(Configuration)] > [ゾーン(Zones)] > [ゾーン(Zones)]に移動して、[新規作成(New)]をクリックします。

b) 次のフィールドを設定します。

値フィールド名

ゾーンを簡単に識別できる名前を入力します(例:

SparkHybridMediaFailoverZone)。[名前(Name)]

ネイバー(Neighbor)タイプ(Type)

H.323

オフ(Off)[モード(Mode)]

SIP

オン[モード(Mode)]

5060[ポート(Port)]

[TCP]トランスポート(Transport)

参照先

クラウド Expresswayの IPアドレスまたはホスト名/FQDNを入力します。

ピア [n]アドレス(Peer [n]Address)

c) その他のフィールドはデフォルト設定のままにし、変更内容を保存します。

ステップ 4 クラウド Expresswayのためのダイヤルパターンを作成します。

a) Expressway-Cで、[設定(Configuration)] > [ダイヤルプラン(Dial Plan)] > [検索ルール(Search Rules)]に移動して、[新規作成(New)]をクリックします。

b) 次のフィールドを設定します。

値フィールド名

検索ルールを簡単に識別できるルール名を入力します(例:

example.webex.com-CloudFailover)。ルール名(Rule Name)

ローカルのハイブリッドメディアノードのルールよりも高

い値を入力します。ノードが 100に設定されている場合、この値を 101に設定します。

[プライオリティ(Priority)]

SIPプロトコル

エイリアスのパターンマッチ(Alias Pattern Match)[モード(Mode)]

Regexパターンタイプ

.*@example.webex.com.*パターン文字列

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド46

Hybrid Media Serviceの導入

Hybrid Media用の Expressway SIPトラフィックルーティングの設定

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値フィールド名

変更なし(Leave)パターン動作

停止(Stop)正常に一致する場合

SparkHybridMediaFailoverZoneなどの、作成したフェールオーバーゾーンを選択します。

ターゲット(Target)

ステップ 5 Expressway-Cに登録されている SIPデバイスの場合、ブラウザでデバイスの IPアドレスを入力し、[セットアップ(Setup)]に移動し、[SIP]にスクロールして、[タイプ(Type)]ドロップダウンから [標準(Standards)]を選択します。

WebExサイト用の Hybrid Media Serviceの有効化Cisco WebExミーティング用のハイブリッドメディアノードに最適化されたメディアを使用するには、この設定を Cisco WebExサイトに対して有効にする必要があります。

始める前に

この設定を利用できるのは、Hybrid Media Serviceの必須要件であるビデオプラットフォームのバージョン 2.0がWebExサイトで有効な場合に限られます。この設定が表示されない場合は、カスタマーサクセスマネージャ(CSM)またはパートナーに連絡してください。

手順

ステップ 1 https://admin.ciscospark.comのカスタマービューから [サービス(Services)]に移動し、WebEx会議カードからWebExサイトをクリックし、[設定(Configure)] をクリックしてWebExサイトの設定オプションにアクセスします。

ステップ 2 [共通設定(CommonSettings)]で [CloudCollaborationMeetingRooms(CMR)]をクリックし、[メディアリソースのタイプ(Media Resource Type)]として [ハイブリッド(Hybrid)]を選択します。

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド47

Hybrid Media Serviceの導入

WebExサイト用の Hybrid Media Serviceの有効化

Page 58: Cisco Spark Hybrid Media Service 導入ガイド...2018年1月26日 ハイブリッドメディアノードから実行可能な設定と診断手順を含む HybridMediaServiceの管理(49ページ)セクションを追加。2018年1月11日

Cisco Sparkユーザへの Collaboration Meeting Roomの割り当て

手順

•アイデンティティサービスサイトがあり、Cisco Spark Control Hubから Cisco WebExサイトを管理する場合、次の手順に従ってください。

a) https://admin.ciscospark.comのカスタマービューで、[ユーザ(Users)] > [ユーザの管理(Manage Users)]に移動します。

一括でユーザに割り当てるには、このドキュメントを参照してください。

b) 組織内のユーザにWebEx Collaboration Meeting Roomを割り当てます。

•アイデンティティサービスサイトがなく、Site Adminから Cisco WebExサイトを管理する場合は、次の手順に従ってください。

a) Site Adminから、[ユーザ管理(User Management)]に移動します。b) ユーザアカウントを編集し、Collaboration Meeting Roomにチェックを入れます。

一括でユーザに割り当てるには、このドキュメントを参照してください。

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド48

Hybrid Media Serviceの導入

Cisco Sparkユーザへの Collaboration Meeting Roomの割り当て

Page 59: Cisco Spark Hybrid Media Service 導入ガイド...2018年1月26日 ハイブリッドメディアノードから実行可能な設定と診断手順を含む HybridMediaServiceの管理(49ページ)セクションを追加。2018年1月11日

第 4 章

Hybrid Media Serviceの管理

• Hybrid Media Serviceレポートの表示(49ページ)•ハイブリッドメディアノードの登録解除(53ページ)•ハイブリッドメディアノードの移動(53ページ)• Hybrid Mediaクラスタのアップグレードスケジュールの設定(54ページ)• Hybrid Mediaクラスタの削除(55ページ)• Hybrid Media Serviceの無効化(56ページ)•ハイブリッドメディアノードの管理(56ページ)

Hybrid Media Serviceレポートの表示Hybrid Media Serviceレポートは、Hybrid Media Serviceがアクティブになり、1つ以上のハイブリッドメディアノードが登録されると、CloudCollaborationManagementの [レポート(Reports)]ページで利用できるようになります。[概要(Overview)]ページの左側にあるメニューから[レポート(Reports)]を選択し、[レポート(Reports)]ページの右上にある [ハイブリッドメディアサービス(Hybrid Media Service)]をクリックします。

レポートは、Cisco Spark組織内のオンプレミスのハイブリッドメディアノードとクラスタの使用状況に関する情報を提供します。この情報をもとに、オンプレミスのリソースの容量、使

用率、可用性をモニタすることにより、ハイブリッドメディアリソースをより効果的に管理

できます。たとえば、この情報を判断材料にして、ハイブリッドメディアノードのクラスタ

への追加や、新しいクラスタの作成を決定できます。

レポートのデータは、ほぼリアルタイムで収集されます。レポートページは頻繁に自動更新さ

れ、コールアクティビティは、1分以内に表示されます。

トラブルシューティングに使用するために、グラフ上のデータを拡大し、特定の期間だけを表

示することができます。

使用可能なレポート

HybridMediaServiceレポートでは、カードとグラフによって情報を提供します。カードは、指定された期間を対象とする重要なメトリックスのスナップショットを提供します。グラフは、

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド49

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同じ期間を対象とする詳細なトレンドを提供します。組織内のすべてのクラスタまたは個別の

クラスタに関する情報を表示できます。

カード

採用

•ミーティングの総数:CiscoSpark組織で、オンプレミスでホストされるミーティングおよび Cisco Collaboration Cloudにオーバーフローしたコールの合計です。

•ミーティングに使用されたリソース:組織のコールがホストされた場所に基づくミーティングのサマリーです。

•オンプレミス:ミーティングと参加者が企業のクラスタにホストされたことを示します。

•クラウド:ミーティングと参加者がクラウドクラスタにホストされたことを示します。

•クラウドとオンプレミス:ミーティングと参加者が企業のクラスタとクラウドクラスタ間でカスケードされたことを示します。

•クライアントタイプ:組織で使用されているミーティング用クライアントの一般的なカテゴリのサマリーです。

カテゴリには、以下のクライアントタイプが含まれます。

• Cisco Sparkデスクトップ:Windows、Mac OS X、Webブラウザ

• Cisco Sparkモバイル:iPhone、iPad、Android

• Cisco Sparkデバイス:Telepresence会議室端末、Cisco Sparkボード

• SIP:すべての SIPクライアント

• Jabber:すべての Jabberクライアント

•その他:他のカテゴリに該当しない不明なエンドポイントまたはクライアント

リソース

•コールの総数(リソース):CiscoSpark組織で、オンプレミスでホストされたミーティングの参加者と Cisco Collaboration Cloudでホストされた参加者(クラウドへのオーバーフローも含む)の合計です。

•クラウドコール:企業のネットワークに接続できなかったか、ポリシーを適用されたため、企業のハイブリッドメディアノードを使用しなかったコールの数です。

•クラウドへのオーバーフロー:企業内で実行されたが、クラウドクラスタにオーバーフローしたコールの数です。

•オンプレミス:企業のクラスタでホストされているコールの数です。

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド50

Hybrid Media Serviceの管理

使用可能なレポート

Page 61: Cisco Spark Hybrid Media Service 導入ガイド...2018年1月26日 ハイブリッドメディアノードから実行可能な設定と診断手順を含む HybridMediaServiceの管理(49ページ)セクションを追加。2018年1月11日

•クラウドへのオーバーフロー:過去24時間以内にオーバーフローしたコールに関するデータ(オーバーフローの割合、増加または減少の傾向、オーバーフローしたコールの数)で

す。

•使用可能なクラスタ:組織内のコールをホストできるクラスタの割合です。

グラフ

採用

•クライアントタイプの分布:組織で使用されている各種クライアントタイプ(モバイル、デスクトップ、その他)の使用状況の傾向を示します。

•使用されるリソース別のミーティング総数:会議がホストされた場所に基づく、ミーティングの数の傾向を示します。

•クラウドでホストされたミーティング全体

•オンプレミスでホストされたミーティング

•オンプレミスとクラウドの間をカスケードしたミーティング

リソース

•リソース使用率:組織内のすべてのクラスタ(組織ビュー)または選択したクラスタと他のクラスタ(クラスタビュー)の平均 CPU使用率の傾向です。

•コールアクティビティ:オンプレミスでホストされたコールとクラウドでホストされたコールを示し、組織全体のコールアクティビティの傾向を示します。クラウドにオーバー

フローしたコールは、クラウドコールグラフ上で点(インサイトポイント)として表示

されます。点の上にマウスを置くと、そのインスタンスでクラウドにオーバーフローした

コールの数が表示されます。

•オンプレミスクラスタ全体のコール分布:コールアクティビティの概観を示します。この情報は、組織内のクラスタのキャパシティを計画する際に役立ちます。特定のクラスタ

でホストできなかったコールは、別のオンプレミスクラスタにリダイレクトされます。こ

れらのリダイレクトは、グラフ上で点として表されます。点の上にマウスを置くと、その

インスタンスで特定のクラスタからリダイレクトされたコールの数が表示されます。

•組織ビュー:組織内の各オンプレミスクラスタに分散されるコールの状況を把握できます。この情報は、組織内のクラスタのキャパシティを計画する際に役立ちます。

•クラスタビュー:特定のクラスタに関するコールアクティビティの傾向を把握できます。

•使用可能なクラスタ(組織ビュー):全体的な可用性のカードの下で、ドロップダウンリストからクラスタを 1つ選択すると、特定のクラスタビューに移動します。

• 全体的な可用性のカードの下で、ドロップダウンリストからクラスタを1つ選択すると、特定のクラスタビューに移動します。

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド51

Hybrid Media Serviceの管理

使用可能なレポート

Page 62: Cisco Spark Hybrid Media Service 導入ガイド...2018年1月26日 ハイブリッドメディアノードから実行可能な設定と診断手順を含む HybridMediaServiceの管理(49ページ)セクションを追加。2018年1月11日

•クラスタの可用性グラフで任意のクラスタをクリックすると、ノードの可用性グラフに直接移動できます。

•緑のクラスタは、すべてのノードが使用できます。

•黄色のクラスタは、使用できないノードが 1つ以上あります。

•赤のクラスタは、使用できるノードがありません。

•使用可能なノード(クラスタビュー):選択した期間でコールをホストするために使用できるノードの割合です。

•緑のノードは使用できます。

•赤のノードは使用できません。

レポート定義

Hybrid Media Serviceレポートでは、以下の用語が使用されます。

•参加者:ミーティングに参加するために、メディア(音声または音声とビデオ)チャネルを開始または受信する人物。

•ミーティング:連携する 1つ以上のコールからなるグループ。

•ハイブリッドメディアノード:オンプレミスに導入され、会議サービスを提供する基本的なメディア処理エンジン。

•ハイブリッドメディアクラスタ:通常は、地理的位置に基づいてグループ化される 1つ以上のハイブリッドメディアノードの集まり。

•組織:このコンテキストでは、Cisco Spark組織内のすべてのクラスタの集まりを表します。

レポートのフィルタリング

Hybrid Media Serviceには、以下のフィルタオプションがあります。

•クラスタ:ページの左上で、すべてのクラスタまたは特定のクラスタに関する情報を表示するようにレポートをフィルタできます。

•時間:ページの右上では、情報の時間範囲をフィルタできます。使用可能なオプションは次のとおりです。

•直近の 4時間(Last 12 Hours)

•直近の 24時間(Last 12 Hours)

•先週(Last Week)

•先月(Last Month)

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド52

Hybrid Media Serviceの管理

レポート定義

Page 63: Cisco Spark Hybrid Media Service 導入ガイド...2018年1月26日 ハイブリッドメディアノードから実行可能な設定と診断手順を含む HybridMediaServiceの管理(49ページ)セクションを追加。2018年1月11日

•過去 3ヵ月

レポートのエクスポート

HybridMedia Serviceレポートの右上隅にある 3つの点(…)をクリックすると、以下のいずれかの形式でレポートをエクスポートすることができます。

•名前を付けて保存:PNGまたは JPG

• PDF

•エクスポート:CSVまたは XLSX

ハイブリッドメディアノードの登録解除ハイブリッドメディアノードを Cisco Collaboration Cloudから登録解除するには、この手順に従います。この手順を完了すると、ノードがクラスタから削除され、使用できなくなります。

ノードを登録解除した後で再度使用できるようにするには、そのノードを再登録します。

手順

ステップ 1 https://admin.ciscospark.comのカスタマービューで、[サービス(Services)]に移動し、HybridMediaの下の [リソース(Resources)]をクリックします。

ステップ 2 リソースのリストで、登録を解除するノードを含むクラスタに移動し、ノードを選択し、次に[アクション(Action)] > [ノードの登録解除(Deregister Node)]をクリックします。

ノードを削除するかどうかの確認を求めるメッセージが表示されます。

ステップ 3 メッセージを読んで内容を理解し、[ノードの登録解除(DeregisterNode)]をクリックします。

ハイブリッドメディアノードの移動場合によっては、あるクラスタから別のクラスタにノードを移動する必要があります。たとえ

ば、新しく作成したクラスタにノードを再配布する必要があります。ハイブリッドメディア

ノードを移動するには、以下の手順を使用します。この手順を完了すると、新しいリソースだ

けがノードを利用できるようになります。

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド53

Hybrid Media Serviceの管理

レポートのエクスポート

Page 64: Cisco Spark Hybrid Media Service 導入ガイド...2018年1月26日 ハイブリッドメディアノードから実行可能な設定と診断手順を含む HybridMediaServiceの管理(49ページ)セクションを追加。2018年1月11日

手順

ステップ 1 https://admin.ciscospark.comのカスタマービューで、[サービス(Services)]に移動し、ハイブリッドメディアの下の [リソース(Resources)]を選択します。

ステップ 2 クラスタのリストで、移動するノードを含むクラスタを選択し、移動するノードをクリックし、次に [このノードでアクションを実行(Perform actions on this Node)]をクリックします。

ステップ 3 [アクション(Actions)]ドロップダウンから、[ノードを移動(Move Node)]をクリックします。

ステップ 4 次のいずれかを実行します。

•名前を入力して、新しいクラスタを作成します。•既存のクラスタを選択します。

ステップ 5 [ノードを移動(Move Node)]をクリックします。ノードが新しいクラスタに移動します。

関連トピック

メンテナンスモードへのノードの移動 [英語]

Hybrid Mediaクラスタのアップグレードスケジュールの設定

特定のアップグレードスケジュールを設定することも、米国ロサンゼルスの毎日午前 3:00というデフォルトのスケジュールを使用することもできます。必要に応じて、近々リリースされ

るアップグレードを延期することもできます。

Hybrid Media Serviceのソフトウェアアップグレードはリソースレベルで自動的に行われるため、すべてのノードが常に同じソフトウェアバージョンを実行していることが保証されます。

アップグレードは、リソースのアップグレードスケジュールに従って行われます。ソフトウェ

アアップグレードが入手可能になった場合、スケジュールされたアップグレード時間の前に手

動でクラスタをアップグレードすることもできます。

手順

ステップ 1 https://admin.ciscospark.comのカスタマービューで、[サービス(Services)]に移動し、HybridMediaの下の [リソース(Resources)]をクリックします。

ステップ 2 メディアリソースに移動し、[クラスタの設定(Cluster Settings)]にスクロールし、リソース名を選択します。

ステップ 3 [設定(Settings)]ページで [アップグレード(Upgrade)]にスクロールし、アップグレードスケジュールの時間とタイムゾーンを選択します。

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド54

Hybrid Media Serviceの管理

Hybrid Mediaクラスタのアップグレードスケジュールの設定

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アップグレードが開始する前にハイブリッドメディアノードがアクティブなコール

の終了を待機している場合、アップグレードは数分以上かかることがあります。すぐ

にアップグレードプロセスが実行されるように、通常の業務時間外に自動アップグ

レードウィンドウのスケジュールを設定することをお勧めします。

(注)

ステップ 4 (任意)必要な場合は、[延期(Postpone)]をクリックして、アップグレードを次の日に延期します。

タイムゾーンには、次に入手可能なアップグレードの日時が表示されます。

ステップ 5 (任意)リリースチャネルを選択して、アップグレードするソフトウェアバージョンの種類を選択できます。

• [安定版(Stable)]:現在リリースされているソフトウェアバージョンを提供します(これはデフォルトであり、通常はほとんどのお客様に最適です)。

• [ベータ版(Beta)](Ciscoが有効にしている場合):近々リリースされるソフトウェアバージョンを提供します(これは新機能を試用したいお客様や、既知の問題や欠陥がある

ことを受け入れる用意があるお客様のためのオプションです)。

Hybrid Mediaクラスタの削除Cisco Collaboration Cloudからハイブリッドメディアクラスタを完全に削除することができます。この手順を完了するには、各ノードを別のクラスタに移動するか、すべてのノードの登録

を解除する必要があります。クラスタ内のすべてのノードの登録を完全に解除すると、ノード

は削除され、利用できなくなります。登録を解除したノードを再度使用できるようにするに

は、そのノードを再登録する必要があります。

手順

ステップ 1 https://admin.ciscospark.comのカスタマービューで、[サービス(Services)]に移動し、[すべてのリソース(All Resources)]をクリックします。

ステップ 2 リソースのリストで、削除するハイブリッドメディアリソースまでスクロールし、[クラスタ設定の編集(Edit Cluster Settings)]をクリックします。

[メディア(Media)]をクリックすると、ハイブリッドメディアリソースだけに絞り込むことができます。

ヒント

ステップ 3 [クラスタの削除(Delete Cluster)]をクリックして、以下のいずれかを選択します。

• [すべてのノードを移動(Move All Nodes)]をクリックします。各ノードについて、名前を入力して新しいリソースを作成するか、ドロップダウンリストから既存のリソースを選

択して、[続行(Continue)]をクリックします。

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド55

Hybrid Media Serviceの管理

Hybrid Mediaクラスタの削除

Page 66: Cisco Spark Hybrid Media Service 導入ガイド...2018年1月26日 ハイブリッドメディアノードから実行可能な設定と診断手順を含む HybridMediaServiceの管理(49ページ)セクションを追加。2018年1月11日

• [すべてのノードを登録解除(Deregister All Nodes)]をクリックして、チェックボックスをオンにし、[クラスタの削除(Delete Cluster)]をクリックします。

Hybrid Media Serviceの無効化HybridMediaServiceを非アクティブ化すると、ミーティングのメディアをオンプレミスに保持しておくことができなくなります。また、ハイブリッドメディアノードを使用している進行

中のミーティングはすべて終了し、今後のミーティングはクラウドにホストされるようになり

ます。一度非アクティブ化した Hybrid Media Serviceを使用するには、最初から導入する必要があります。

Hybrid Media Serviceを非アクティブ化する前に、すべてのハイブリッドメディアノードの登録を解除します。

手順

ステップ 1 https://admin.ciscospark.comのカスタマービューで、[サービス(Services)]に移動し、ハイブリッドメディアの下の [設定(Settings)]を選択して、[非アクティブ化(Deactivate)]をクリックします。

ステップ 2 クラスタの一覧を確認し、免責事項を読み、この操作を理解していることを確認するチェックボックスをオンにし、[非アクティブ化(Deactivate)]をクリックします。

ステップ 3 Hybrid Media Serviceを非アクティブ化する準備ができたら、[サービスを非アクティブ化(Deactivate Service)]をクリックします。

すべてのハイブリッドメディアノードおよびクラスタが削除され、Hybrid Media Serviceが設定されなくなります。

ハイブリッドメディアノードの管理

ハイブリッドメディアノードのネットワーク設定の変更

ネットワークトポロジを変更した場合は、それぞれのハイブリッドメディアノードを開き、

ネットワーク設定を変更する必要があります。ネットワーク設定の変更についての注意が表示

される可能性がありますが、ハイブリッドメディアノードの設定を変更した後にネットワー

クに変更を加える場合でも、変更を保存することができます。

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド56

Hybrid Media Serviceの管理

Hybrid Media Serviceの無効化

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手順

ステップ 1 ハイブリッドメディアノードコンソールのメインメニューから、[2設定の編集(2 EditConfiguration)]オプションを選択し、[選択(Select)]をクリックします。

ステップ 2 このハイブリッドメディアノードでコールが終了することを示すプロンプトを読み、[はい(Yes)]をクリックします。

ステップ 3 [静的(Static)]をクリックして、ネットワークの [IPアドレス(IP address)]、[マスク(Mask)]、[ゲートウェイ(Gateway)]と [DNS]の値を入力します。

•ハイブリッドメディアノードには、内部 IPアドレスと解決可能な DNS名を設定する必要があります。ノードの IPアドレスは、ハイブリッドメディアノード内部で使用するための予約済み IPアドレスの範囲内に含めることはできません。デフォルトの予約済み IPアドレスの範囲は、172.17.0.0~ 172.17.255.255です。この設定は、[診断(Diagnostic)]メニューで設定できます。

•すべてのデバイスを同じサブネットまたは VLAN上に導入し、ネットワーク内のどこにクライアントが存在しても、クラスタ内のすべてのデバイスにアクセスできるようにしま

す。

ステップ 4 (オプション)必要に応じて、ホスト名、ドメインまたは NTPサーバを変更します。

•クラウドに正常に登録できるように、ハイブリッドメディアノードに設定するホスト名には小文字だけを使用してください。現時点では、大文字の使用はサ

ポートされていません。

•ホスト名を使用する場合は、有効で解決可能なドメインを入力する必要があります。FQDNの長さは、64文字以下にする必要があります。

(注)

ステップ 5 [保存(Save)]をクリックして、[変更を保存して再起動(Save Changes & Reboot)]をクリックします。

ドメインを指定した場合には、保存中にDNSの検証が行われます。指定したDNSサーバのアドレスを使用して FQDN(ホスト名とドメイン)を解決できない場合は、警告が表示されます。警告を無視して保存することもできますが、FQDNがノードで構成されている DNSに解決できるようになるまで、コールは機能しません。ハイブリッドメディアノードを再起動す

ると、ネットワーク設定の変更が反映されます。

ハイブリッドメディアノードの管理者パスフレーズの変更

ハイブリッドメディアノードの管理者パスフレーズ(パスワード)を変更するには、この手

順を使用します。

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド57

Hybrid Media Serviceの管理

ハイブリッドメディアノードの管理者パスフレーズの変更

Page 68: Cisco Spark Hybrid Media Service 導入ガイド...2018年1月26日 ハイブリッドメディアノードから実行可能な設定と診断手順を含む HybridMediaServiceの管理(49ページ)セクションを追加。2018年1月11日

手順

ステップ 1 対象のハイブリッドメディアノードに該当するVMのVMware ESXiコンソールを開いて、ログインします。

ステップ 2 メインメニューで [3管理者パスフレーズの管理(3ManageAdministrator Passphrase)]オプションを選択し、次に [1管理者パスフレーズの変更(1 ChangeAdministrator Passphrase)]を選択して [入力(Enter)]をクリックします。

ステップ 3 パスワードの有効期限が切れたページに関する情報を読み、[入力(Enter)]をクリックして、パスワード期限切れのメッセージの後に再度クリックします。

ステップ 4 Enterキーを押します。

ステップ 5 コンソールからサインアウトした後、サインイン画面に戻り、管理者のログイン名と有効期限

の切れたパスフレーズ(パスワード)を使用してサインインします。

パスワードの変更を促すプロンプトが表示されます。

ステップ 6 古いパスワードとして現在のパスフレーズを入力し、Enterキーを押します。

ステップ 7 新しいパスワードとして、新しいパスフレーズを入力し、Enterキーを押します。

ステップ 8 新しいパスワードの再入力に、新しいパスフレーズを再入力し、Enterキーを押します。「パスワードが変更されました(password changed)」というメッセージが表示された後、サインイン画面に戻ります。

ステップ 9 新しい管理者ログイン名とパスフレーズ(パスワード)を使用してサインインします。

ステップ 10

ハイブリッドメディアノードのパスワード有効期限の管理

ハイブリッドメディアノードのパスフレーズ(パスワード)と有効期限ポリシーに関する情

報を表示することができます。パスワードの有効期限が切れるまでの日数を変更することもで

きます。

手順

ステップ 1 対象のハイブリッドメディアノードに該当するVMのVMware ESXiコンソールを開いて、ログインします。

ステップ 2 メインメニューで [3管理者パスフレーズの管理(3ManageAdministrator Passphrase)]オプションを選択し、次に [2パスフレーズの有効期限の管理(Manage Passphrase Expiry)]を選択して[入力(Enter)]をクリックします。

•パスフレーズの最終変更日(Last Passphrase Change):ハイブリッドメディアノードのパスワードが最後に変更された日を示します。

•パスフレーズの有効期限(Passphrase Expires):ハイブリッドメディアノードのパスワードの有効期限が切れる日を示します。

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド58

Hybrid Media Serviceの管理

ハイブリッドメディアノードのパスワード有効期限の管理

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•有効期限の間隔(日数)(Expiry Interval(Days)):パスワードの有効期間を設定します。パスワードの有効期限を変更する場合は、その値を入力して [保存(Save)]をクリックします。

ハイブリッドメディアノードからの pingの実行ハイブリッドメディアノードから pingを実行できます。この手順では、入力した宛先をテストし、ハイブリッドメディアノードがその宛先に到達できるかどうかを確認します。

手順

ステップ 1 ハイブリッドメディアノードコンソールから [4診断(4 Diagnostics)]に移動し、[Ping]を選択します。

ステップ 2 [ping]フィールドに、IPアドレスやホスト名など、テストする宛先のアドレスを入力して [OK]をクリックします。

テストが実行され、pingの成功または失敗のメッセージが表示されます。失敗のメッセージが表示された場合は、入力した宛先の値とネットワークの設定を確認します。

デバッグユーザアカウントの有効化

サポートがハイブリッドメディアノードへのアクセスを要求した場合、サポートが詳細なト

ラブルシューティングを実行できるように、デバッグユーザアカウントを一時的に有効にで

きます。

手順

ステップ 1 ハイブリッドメディアノードコンソールから [4診断(4 Diagnostics)]に移動し、[2デバッグユーザアカウントを有効にする(2 Enable Debug User Account)]を選択し、プロンプトが表示されたら [はい(Yes)]をクリックします。

ステップ 2 デバッグユーザアカウントが正常に作成されたことを示すメッセージが表示されたら、[OK]をクリックして、暗号化されたパスフレーズを表示します。

暗号化されたパスフレーズをサポートに送信します。サポートは一時的なアカウントと復号化

されたパスフレーズを使用して、トラブルシューティングのためにハイブリッドメディアノー

ドに安全にアクセスします。このアカウントは、3日後に有効期限が切れるか、サポートが終了した時点でユーザが無効にできます。

ステップ 3 暗号化されたデータの開始と終了を選択してコピーし、サポートに送信するサポートチケットまたは電子メールに貼り付けます。

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド59

Hybrid Media Serviceの管理

ハイブリッドメディアノードからの pingの実行

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ステップ 4 サポートにこの情報を送信した後、ハイブリッドメディアノードコンソールに戻り、任意のキーを押してメインメニューに戻ります。

次のタスク

ノードのトラブルシューティングが終了したことをサポートから通知されたら、ハイブリッド

メディアノードコンソールに戻って [4診断(4 Diagnostics)]に移動し、[3デバッグユーザアカウントを無効にする(3 Disable Debug User Account)]を選択して有効期限が切れる前にアカウントを無効にできます。

ハイブリッドメディアノードからのログの送信

シスコまたはサポートされているFTPサーバにログを直接送信するように指示されることがあります。クラウドに登録した任意のハイブリッドメディアノードからログを直接送信する場

合は、以下の手順を実行します。

手順

ステップ 1 対象のハイブリッドメディアノードに該当するVMのVMware ESXiコンソールを開いて、ログインします。

ステップ 2 メインメニュー [4 Diagnostics(4診断)]オプションをクリックし、[Enter]を押します。

ステップ 3 [4ログファイルのエクスポート(4 Export Log Files)]をクリックし、必要に応じてフィードバックを提供して [次へ(Next)]をクリックします。

ステップ 4 次のオプションを選択します。

• [Send Logs to FTP Server(FTPサーバにログを送信)]を選択し、FTPサーバの詳細を入力します。

• [シスコにログを送信(SendLogs toCisco)]を選択し、ログのエクスポートを確認します。

ステップ 5 [OK]を選択して、ハイブリッドメディアノードのメインメニューに戻ります。

ステップ 6 (任意)ログをシスコに送信する場合は、[5シスコに送信するログファイルの状態のチェック(5 Check Status of Log Files Sent to Cisco)]を選択します。

次のタスク

ログを送信した後に、サポート担当者がサポートに必要な情報をすべて入手できるように、

Cisco Sparkアプリからフィードバックを直接送信することをお勧めします。

関連トピック

Cisco Sparkアプリ内でのフィードバックの送信

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド60

Hybrid Media Serviceの管理

ハイブリッドメディアノードからのログの送信

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ハイブリッドメディアノードのヘルスチェック

ハイブリッドメディアノードからノードのヘルスを直接表示することができます。結果は、

情報提供を目的とするものですが、トラブルシューティングに役立つ可能性もあります。たと

えば、NTP同期が動作しない場合は、ネットワーク設定で NTPサーバの値を確認できます。

手順

ハイブリッドメディアノードコンソールから [4診断(4 Diagnostics)]に移動し、[6ノードのヘルスチェック(6CheckNodeHealth)]を選択してノードに関する以下の情報を表示します。

•管理サービスコンテナ• ETCD(クラスタ全体でデータを確実に保管するキーバリューストア)• NTP同期•ディスク容量(空き/使用済み%)•メモリ(空き/使用済み%)

ハイブリッドメディアノードの初期設定へのリセット

登録解除とクリーンアップの一環として、ハイブリッドメディアノードを初期設定にリセッ

トすることもできます。この手順では、ノードがアクティブであったときの設定がすべて削除

されますが、仮想マシンのエントリは削除されません。後で、クラスタの一部として、この

ノードを最初から再登録することもできます。

始める前に

Cisco Spark Control Hubに登録されているクラスタからハイブリッドメディアノードの登録を解除する必要があります。

手順

ステップ 1 ハイブリッドメディアノードコンソールから [4診断(4 Diagnostics)]に移動し、[8初期設定へのリセット(8 Factory Reset)]を選択します。

ステップ 2 表示される注意情報を十分に確認して、[リセット(Reset)]をクリックします。

初期設定にリセットすると、ノードが自動的に再起動します。

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド61

Hybrid Media Serviceの管理

ハイブリッドメディアノードのヘルスチェック

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Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド62

Hybrid Media Serviceの管理

ハイブリッドメディアノードの初期設定へのリセット

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第 5 章

Hybrid Media Serviceのトラブルシューティング

•ハイブリッドメディアノードの登録のトラブルシューティング(63ページ)

ハイブリッドメディアノードの登録のトラブルシュー

ティングこのセクションでは、ハイブリッドメディアノードを Cisco Collaboration Cloudに登録する際に発生する可能性のあるエラー、および推奨される解決方法を取り上げます。

ドメインを解決できませんでした

考えられる原因 このメッセージは、ハイブリッドメディアノードに構成されている DNSの設定が正しくない場合に表示されます。

解決法 ハイブリッドメディアノードのコンソールにサインインし、DNSの設定が正しいことを確認します。

SSL経由でポート 443を使用してサイトに接続できませんでした

考えられる原因 このメッセージは、ハイブリッドメディアノードが Cisco CollaborationCloudに接続できない場合に表示されます。

解決法 使用するネットワークが、Hybrid Media Serviceに必要なポートでの接続を許可していることを確認します。詳細は、Hybrid Media Serviceで使用されるポートとプロトコル(20ページ)を参照してください。

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド63

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Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド64

Hybrid Media Serviceのトラブルシューティング

ハイブリッドメディアノードの登録のトラブルシューティング

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付録 ACollaboration Meeting Room Hybridと HybridMedia Serviceの機能の比較と移行パス

機能の比較

この表では、CMR Hybridから Hybrid Media Serviceへの移行のメリットを理解するために、それぞれの製品の主な機能を比較しています。以下に詳細を記した Hybrid Media Serviceの新機能に加え、Hybrid Media Serviceと組み合わせた場合でも、既存のWebExの機能はそのまま利用できます。HybridMediaServiceを使用することで、ミーティング機能が拡張するほかに、クラウドベースの管理により敏捷性が高まり、既存の投資を引き続き活用することができます。

CMRハイブリッドHybrid Media Serviceと Cisco WebExMeeting Centerビデオ

機能

スケジュール済みのみスケジュール済み(Scheduled)

ワンクリック(インスタント)

パーソナルミーティング(PMR)

オンプレミスとクラウドベースの会

議で一貫性のあるエクスペリエンス

ミーティングの種

WindowsおよびMacのWebEx対応TelePresence生産性ツール

TMSスケジュール設定

WebEx生産性ツール(WindowsおよびMac)

@webexを使用したハイブリッドカレンダーのスケジュール設定

WebEx Portal

スケジューリング

(Scheduling)

ダイヤルインのみ

OBTP

ダイヤルインとダイヤルアウト

PINによる保護(ホスト)

ワンボタン機能(OBTP)

ミーティング参加

オプション

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド65

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CMRハイブリッドHybrid Media Serviceと Cisco WebExMeeting Centerビデオ

機能

統一された名簿がない(WebExクライアントおよびTelePresence Server)

別々のコントロール(WebExクライアントおよび TelePresence Server)

統一された名簿(WebExクライアント)

統一されたコントロール(WebExクライアント)

ミーティングのロック/ロック解除

テレプレゼンス参加者のミュート/ミュート解除

ミーティング中の

エクスペリエンス

トランスコーディング機能は

TelePresence Serverに限定無制限の容量

オンプレミスと自動オーバーフロー

スイッチングとトランスコーディン

容量と導入モデル

移行パスのチェックリスト

以下は、既存のサイトを Cisco WebEx Meeting Centerビデオに移行し、Hybrid Media Serviceとの統合を準備するための手順の概要です。この手順は、既存の環境によって異なる場合があり

ます。移行をスムーズに進めるために、パートナー、カスタマーサクセスマネージャ、また

はトライアル担当者と協力してください。

1. Meeting Centerビデオ会議機能がWebExサイトにプロビジョニングされていることを確認します。

2. サイト管理者が、管理ポータルアカウントを受け取ります。管理者はその後、CiscoSpark組織のためにハイブリッドメディアノードを導入します。

3. サイト管理者は、CMR Hybridユーザのすべてまたは一部が Cisco WebEx Meeting Centerビデオを利用できるように CMRの権限を割り当てます。

4. (オプション)このサブセットに対する CMR Hybridセッションタイプを無効にして、ユーザプロファイルの Cisco WebEx Meeting Centerビデオを有効にします。

5. サイト管理者は、Hybrid Media Serviceをセットアップし、[Cloud Collaboration MeetingRoomオプション(Cloud CollaborationMeeting RoomOptions)]の下でメディアリソースの種類として [ハイブリッド(Hybrid)]を選択します。

6. サイト管理者が、オンプレミスのTelePresenceManagement Suite(TMS)とワンボタン機能(OBTP)をセットアップし、Cisco WebEx Meeting Centerビデオと連携させます。ガイダンスとして、『Cisco WebEx Meeting Centerビデオ会議エンタープライズ導入ガイド』[英語]を参照してください。

7. ユーザのCMR権限を有効にすると、WebEx生産性ツールは、デフォルトのCiscoWebExMeeting Centerビデオバージョンに設定されます。ユーザがスケジュールを設定した新しいミーティングは、すべて Cisco WebEx Meeting Centerビデオミーティングです。

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド66

Collaboration Meeting Room Hybridと Hybrid Media Serviceの機能の比較と移行パス

Collaboration Meeting Room Hybridと Hybrid Media Serviceの機能の比較と移行パス

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8. 招待に会議室が含まれている場合、OBTP情報が TMSから会議室にプッシュされます(CMR Hybridミーティングの場合のみ)。

9. CMR Hybridユーザが Cisco WebEx Meeting Centerビデオに切り替わる前に設定した既存のミーティングは、オンプレミスのMCUとTMSの設定が維持される限り、引き続き機能するはずです。

10. 既存の CMR Hybridミーティングを変更または更新して、Cisco WebEx Meeting Centerビデオミーティング情報を反映させることはできません。ユーザが新しい招待を使用する

場合は、古いミーティングを削除し、新しいミーティングを作成する必要があります。

11. オンプレミスのMCU、TMSを廃止する場合、古い CMR Hybridミーティングは機能しなくなります。Cisco WebEx Meeting Centerビデオ情報を使用して、新しいミーティングを作成する必要があります。

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド67

Collaboration Meeting Room Hybridと Hybrid Media Serviceの機能の比較と移行パス

Collaboration Meeting Room Hybridと Hybrid Media Serviceの機能の比較と移行パス

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Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド68

Collaboration Meeting Room Hybridと Hybrid Media Serviceの機能の比較と移行パス

Collaboration Meeting Room Hybridと Hybrid Media Serviceの機能の比較と移行パス

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付録 BTelePresence互換性プロトコルとセグメント切り替え

Hybrid Media Serviceは、TelePresence互換性プロトコル(TIP)とマルチプレクサ(MUX)とのネゴシエートを 1画面および 3画面の両方の IXと TXエンドポイントでサポートします。

3画面のエンドポイントでは、会議の参加者数が十分な場合、3つのすべての画面にビデオを表示します。会議内に別の3画面システムが存在する場合は、部屋の切り替えではなく、セグメントの切り替えが行われます。つまり、別の 3画面システムで誰かが話している場合に、3つの画面すべてが拡大表示されるのではなく、アクティブなペインだけが拡大表示されます。

他の 2つのペインには、他のシステムからのビデオが表示されます。縮小表示されている場合、3つのペインは 1つの枠でまとめられ、名前ラベルとともに表示されます(1画面または3画面のすべてのデバイス)。

クラウドのホスティングリソースに応じて、3スクリーンルームの 3つの画面すべてがフィルムストリップ状に表示されるエンドポイントと、1つのペインしか表示されないエンドポイントがあります。Cisco Sparkアプリは、メディアがオンプレミスにある場合でも、1つのペインしか表示しません。

ミーティングの規模が大きく、1つ目のノードからオーバーフローして 2つ目のノードにカスケードする場合、別のノードにホストされるエンドポイントでも、3画面システムをホストするエンドポイントと同じ画面が表示されます(レイアウトによって1つのペインのみを表示)。プレゼンテーションの共有には、コールパスを通じてBFCPのネゴシエーションが必要になります。

Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド69

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Cisco Spark Hybrid Media Service導入ガイド70

TelePresence互換性プロトコルとセグメント切り替え

TelePresence互換性プロトコルとセグメント切り替え