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は じ め に
昨年は、整理・整頓を重視した5S活動を行いましたが今回は、
『業務改善に繋がる5S』を目標にあげました。 まず職場の改善点に着目し、効率的に業務が行え、時間短縮とリスク軽減に、繋げられる活動をしました。 取り組むにあたって、小さな疑問もミスも、いつでも話しやすい雰囲気をお互いに心がけ、何度も考え共有しあい、さらに考えることができました。 以前から透析室の心がける目標は、
『仲良く、楽しく、効率よく、ノーミスで!!』をモットーに居心地のいい安全な透析室になるよう、チーム全体で日々継続し取り組みました(*^ー^)v
1. カードホルダー カードケースへ変更
必要なカードがすぐに探せる。 名前を大きくカードの表・裏
に記載。 ピンク付箋を使用し曜日ごと
にカードを分ける。 患者自身も名前が大きく記
載してあるので探しやすい。
• カード欄の名前文字は小さく、緊急時や、定期検査等カードを探しにくい。
• 患者さん・スタッフも年齢があがるにつれ、小さな文字では、お互いに名前が探しにくかった。
• 患者数が増えるにつれ曜日事でカードを分けていたが、収まらなくなり違う段に入れていたため、探すのに時間がかかった。
before after
カードケースに変更し、カードに名前を大きく記載することで、緊急時すぐに探すことができるようになった。
定期検査の際に台に並べてある自分のカードを患者自身が探しやすくなった。
高齢化がすすむ中で、視力の低下に対し大きく記載することで患者さんから『同じカードでも、これならすぐに自分の探せるわ。』と、多くの患者さんから喜びの声を聞くことができた。
曜日ごとに付箋で分けたことで、探す際にも戻す際にも、私たちも迷うことなく、すぐに探せることで業務効率があがったと考える。
1. 改 善 ・ 結 果
2.ベッドネ-ム ・凝固札 名前札・患者カード作成
• 患者さんには文字が小さく、ベットネームをつけていても 見る人がほとんどいなかった。
• 患者さんの使用ベットの場所が決まっていないため変更のたび声かけしていた。
• スタッフも見るように作られていたが必要以外の情報も記載していた。
• カードが小さく固定できないため紛失が多かった。
before
after
患者さん専用にわかりやすく、大きく名前のみの札を作成。
スタッフ用にはダイアライザーにつけられるようゴムを用いて誰のものか、ひとめでわかり薬剤量や種類など必要最低限の情報のみ記載した。
セットになっているため紛失することが無くなった。
3.ダイアライザー表の変更
• 表はダイアライザーを誰が使用しているのかわかる程度でバラバラ。
• 確認する際、曜日も午前か午後なのか、わかりずらい。
• 慣れると誰が何を使用しているかわかるが、新人は慣れず間違えることが多かった。
拡大ね
before
仕切りの枠 をつけ、曜日ごとにシールの色分け。
4.医療エリアのコンセント 患者さん専用のコンセント作成
• 医療用のコンセントを患者さんも使用。
• 自分のコンセントを抜く際、患者さんが透析機器のコンセントを抜く事故があった。コンソールが新しくなり、テプラが貼っていない時期にスタッフも、輸液ポンプのコンセントと誤って透析機器のコンセントを抜いたことがあった。
• 医療用のコンセント以外の普通コンセントの数が不足している。
before
医療用のコンセントを一つ利用し、患者さん専用のコンセント作成。
固定もしっかり両面テープでつけてあるので、透析後の患者さんも片手で外すことができる。
医療用のコンセント付近を触ることが、ほとんどなくなった。
患者さん使用中
コンソール テプラ表記
4. 改 善 ・ 結 果
臨床工学科のスタッフに相談することで、コンセントを医療用・患者さん専用に分けることができた。
テプラのコンセント表記も事故後すぐに明記してくれたこともあり、コンセントを触る際、再度注意することができるようになった。
分けることで患者・スタッフ共に、コンセントの抜き間違いの事故がなくなった。
ベットの枕元に固定することで、コンセントの位置は固定され、両面テープと結束バンドでの固定のため、患者でも簡単に片手で抜き差しできるようになった。
5.インデックス カラーの仕切り板へ変更
• 古くて文字はバラバラ。外れかけているインデックス。
• 透析カルテは他科とひとまとめのため受診のたび外来カルテが増える。
• 透析室にはカルテ整理などしてくれる事務さんがいません。
カルテを見る人が他科等を探す際に誰でも見やすく、テプラも大文字で太く統一し明記。
紙からプラスチックのものへ変更し古くなりにくく外れにくい物へ工夫。
新規受診の患者さんにも、すぐに準備でき、医事課の人に渡せるので挟んでもらえる。
before
5. 改 善 ・ 結 果
カラーのインデックスをベースに、テプラで太く大文字に名目を統一することで、誰でも見やすく、探しやすいカルテにすることができた。
透析カルテは、他の外来カルテと1冊にまとめられているので、他科受診のたびに分厚くなり、インデックスも古くなり文字も小さく見にくかった。変更後はDrや医事課など他の医療スタッフも『カルテ見やすくなってる。すぐに探せる。わかりやすい。』と好評でした。
ま と め
今回、改めて業務改善に取り組むことで、今まで自分たちが行ってきた業務の見直しができた。そこから、個々が抱く疑問点・起こってしまったインシデントを振り返り、話すことで共有し、創意工夫して改善点に繋げられたと考える。
スタッフ同士が仲良く楽しい職場でなければ、小さな疑問点も遠慮が勝ち、自分の意見が言いづらくなるため、日頃からお互いに相談しやすい雰囲気作りは大切だと考える。患者さんやスタッフにも安全な透
析室であるためには、相互に意見を交わし、個々ではなく 『チームで働く。』ということが、効率よく業務を行い、安全な透析提供
に繋げられたと考えた。 今後も、安全を考えた上で、創意工夫を継続していきたいです。