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栃木県の全ての児童生徒が身に付けるべき基礎的・基本的な知識・技能 とちぎの子どもの 基礎基本 とちぎの子どもの基礎・基本について… 算数、数学 外国語 …13 …17 図画工作、美術 …19 体育、保健体育 …20 技術・家庭(技術分野) …23 家庭、技術・家庭(家庭分野) …24 言語に関する能力 …26 平成24年1月 栃木県教育委員会 学校教育課 新学習指導要領対応【改訂版】

新学習指導要領対応【改訂版】 とちぎの子どもの 基礎・基本...「とちぎの子どもの基礎・基本」 1 学習指導要領について 学校が行う学習指導については、全国一律に指導すべき目標や内容が「学習指導要

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栃木県の全ての児童生徒が身に付けるべき基礎的・基本的な知識・技能

とちぎの子どもの

基礎・基本とちぎの子どもの基礎・基本について… 1

国 語 … 2

社 会 … 3

算数、数学 … 6

理 科 … 8

外国語 …13

音 楽 …17

図画工作、美術 …19

体育、保健体育 …20

技術・家庭(技術分野) …23

家庭、技術・家庭(家庭分野) …24

言語に関する能力 …26

平成 24年 1月

栃 木 県 教 育 委 員 会

学校教育課

新学習指導要領対応【改訂版】

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「とちぎの子どもの基礎・基本」

1 学習指導要領について

学校が行う学習指導については、全国一律に指導すべき目標や内容が「学習指導要

領」として示されています。

今回の学習指導要領の基本方針では、「生きる力」という理念は、「知識基盤社会」

の時代においてますます重要となっていることから、これを継承し、「生きる力」を

支える「確かな学力」、「豊かな心」、「健やかな体」の調和のとれた育成を重視するこ

とや、以下の①を基盤とした②、③、及び④が重要であること、「確かな学力」を育

成するためには①と②のバランスを重視する必要があることなどが示されました。

2 「とちぎの子どもの基礎・基本」について

基礎的・基本的な知識・技能やそれらを活用して自ら考え、判断し、表現する力、

学習に取り組む意欲などを総合的に育成し、個性を生かす教育の充実を図るには、個

々の児童生徒にとって、基礎的・基本的な知識・技能の確実な習得が欠かせないこと

から、県教育委員会として全ての児童生徒が各学年で身に付けるべき基礎的・基本的

な知識・技能等を、「とちぎの子どもの基礎・基本」として明らかにすることとしま

した。

「とちぎの子どもの基礎・基本」として示すに当たっては、学習指導要領に示され

た知識や技能のうち、次の三つの視点を中心に絞り込みました。

「生きる力」

基礎・基本を確実に身に付け、いかに社会が変化しようと、自ら課題を見つけ、

自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する資質や

能力、自らを律しつつ、他人とともに協調し、他人を思いやる心や感動する心な

どの豊かな人間性、たくましく生きるための健康や体力

(中央教育審議会答申 H20.1.17 から)

① 基礎的・基本的な知識・技能の習得

② 思考力・判断力・表現力等の育成

③ 学習意欲の向上や学習習慣の確立

④ 豊かな心や健やかな体の育成のための指導の充実

(中央教育審議会答申 H20.1.17 から)

○その学年や学習段階において身に付けていないと、その後の学習のつまずき

につながる可能性が高いもの

○その学年や学習段階において必ず身に付けるべきもの

○身近な地域に関するもののうち、栃木県の子どもに身に付けさせたいこと

また、今回の学習指導要領の改訂においては、言語活動を充実することが重視され

ています。各教科等の指導に当たっては、これまでに習得した基礎的・基本的な知識

・技能の活用を図りながら、児童生徒の思考力・判断力・表現力等を身に付けさせる

中で、言語活動を充実していくことが重要です。

ここでは、国語科の学習指導要領解説に示されている指導事項等を参考に、発達の

段階に応じた言語に関する能力の基礎・基本を設定するとともに、各教科等で取り組

む言語活動の例を示しました。

3 本資料の活用について

「とちぎの子どもの基礎・基本」は、全ての児童生徒が身に付けるべき基礎的・基

本的な知識・技能を示したものです。これらの確実な習得を図るためには、反復学習

などの繰り返し学習や、身に付けた知識・技能を活用する活動を充実させるなど、各

学校において指導の工夫をすることが大切です。

また、これらを児童生徒に確実に身に付けさせた上で、思考力や判断力、表現力、

学習への意欲など、学力を総合的に高めていくことが重要です。

本資料は、児童生徒に分かりやすく示して自己評価させたり、指導の過程で習得状

況を確認したりするなどして活用してください。

4 本資料の表現について

原則として「知識」については体言止め、「技能」については、「・・・できる。」

という文末表現で示すこととしました。教科によって「知識」と「技能」を明確に分

けることができない場合は、「・・・・分かる。」という表現を用いています。

また、身近な地域に関するものについては、「*」を文頭に付けて示しました。

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表記・語句・文・文章 文字・漢字 伝統的な言語文化 話すこと・聞くこと 書くこと 読むこと

第1学年

○長音(のばす音)、拗音(小さい「ゃ、ゅ、ょ」)、促音(小さい「っ」)、撥音(「ん」)の表記○文末に句点を打つこと。○文の中で「は」「へ」「を」を正しく使うこと。

○平仮名の読み書き○第1学年の漢字(80字)を読むこと。○姿勢や用具の持ち方を正しくして、丁寧に書くこと。

○昔話や神話・伝承などの読み聞かせを聞くこと。 ○姿勢や口形、声の大きさや速さなどに注意して、はっきりとした発音で話すことができる。○丁寧な言葉と普通の言葉との違いに気を付けて話すことができる。○互いの話を最後まで聞き、ペアで話し合うことができる。

○語と語を続けて、つながりのある文を書くことができる。

○語のまとまりに気を付けて音読することができる。*絵本など易しい内容の本を読むことができる。

第2学年

○会話文におけるかぎ(「 」)の使い方○主語と述語との関係○意味による語句のまとまりに気付くこと。

○片仮名の読み書き○第2学年の漢字(160字)を読むこと。○第1学年の漢字を書くこと。

○昔話や神話・伝承などの本や文章を読むこと。 ○事柄の順序を考えながら話すことができる。○大事なことを落とさずに聞くことができる。○話の内容を理解した上で、話題に沿ってグループで話し合うことができる。

○順序を考えながら、文と文との続き方に注意して書くことができる。○文章を読み返し、間違いを正すことができる。(主語・述語のつながり、表記など)

○時間や事柄の順序に着目しながら読むことができる。○場面の様子について、人物の行動を中心に想像を広げながら読むことができる。*易しい内容の本を読むことができる。

第3学年

○送り仮名に注意して書くこと。○改行の仕方(会話の部分)○国語辞典の使い方○修飾と被修飾との関係○指示語の役割

○第3学年の漢字(200字)を読むこと。○第2学年の漢字を書くこと。○ローマ字の読み書き(日常使われている簡単な単語)○漢字のへん、つくりなどの構成

○易しい文語調の短歌や俳句を音読すること。 ○相手を見たり、言葉の抑揚や強弱、間の取り方などに注意したりして話すことができる。○丁寧な言葉を用いるなど適切な言葉遣いで話すことができる。○互いの考えの共通点や相違点を考え、グループで話し合うことができる。

○段落の役割を理解することができる。○文章の敬体と常体との違いに注意しながら書くことができる。

○目的に応じて、段落の中心となる語や文をとらえることができる。○場面の様子について、人物の行動や会話を基に想像して読むことができる。*いろいろな分野の本を読むことができる。

第4学年

○読点の適切な打ち方○改行の仕方(段落の始め)○漢字辞典の使い方(総画引き、部首引き、音訓引き)○接続語の役割

○第4学年の漢字(200字)を読むこと。○第3学年の漢字を書くこと。○部首と他の部分との組み立て方を理解し、文字の形を整えて書くこと。

○ことわざ、慣用句、故事成語などの意味を知り、使うこと。

○理由や事例などを挙げながら、筋道を立てて話すことができる。○話の中心に気を付けて聞いてメモをしたり、質問したりすることができる。○司会や提案などの役割を果たしながら、学級全体で話し合うことができる。

○書こうとすることの中心をはっきりさせ、段落と段落との関係を考えて書くことができる。○礼状などの手紙の形式が分かる。

○段落と段落との関係を考えて読むことができる。○人物の性格や気持ちの変化、情景などについて、叙述を基に想像して読むことができる。*目的に応じて、いろいろな分野の本を読むことができる。

第5学年

○よく使われる敬語(尊敬語、謙譲語、丁寧語)の使い方○作文用紙の使い方

○第5学年の漢字(185字)を読むこと。○第4学年の漢字を書くこと。○漢字の由来(象形、指事、会意、形声文字)*「栃木」と自分が住んでいる市町名を漢字で書くこと。

○親しみやすい古文(例「竹取物語」)や漢文を音読すること。

○場に応じた適切な言葉遣いをすることができる。○討論の進め方を知り、自分の立場を明確にして話し合うことができる。

○事実と感想、意見を区別して文章を書くことができる。○図やグラフを用いて、自分の考えが伝わるように書くことができる。

○目的に応じて、書かれている内容の要旨をとらえることができる。○人物関係や心情、場面についての描写をとらえることができる。*複数の本を比べて読むことができる。

第6学年

○仮名遣い○語句の構成(接頭語、接尾語、複合語)○語句の由来(和語、漢語、外来語)

○第6学年の漢字(181字)を読むこと。○第5学年の漢字を書くこと。○仮名の由来(平仮名、片仮名)

○古典の解説を読み、昔の人のものの見方や感じ方を知ること。

○目的や意図に応じて、事柄が明確に伝わるように話の構成を工夫することができる。○他の人の意図をよく聞き考えながら話し合うことができる。

○文章全体の構成を工夫して自分の考えを書くことができる。○目的や意図に応じて簡単に書いたり詳しく書いたりすることができる。

○事実と感想、意見などとの関係を押さえ、自分の考えを明確にしながら読むことができる。○優れた叙述について自分の考えをまとめることができる。*目的に応じて複数の本を選び、比べて読むことができる。

第1学年

○語句の辞書的な意味を踏まえて文脈上の意味をとらえること。○単語の分類(自立語と付属語、品詞)○指示語や接続詞○比喩、反復、省略、倒置、対句などの表現技法

○小学校で学習した漢字に加え、その他の常用漢字のうち第1学年で習う300字程度から400字程度の漢字を読むこと。○小学校で学習した漢字のうち900字程度を文や文章の中で使うこと。○漢字の行書の基礎的な書き方

○文語のきまりや訓読の仕方を知り、古文や漢文を音読すること。

○全体と部分、根拠となる事実と意見との関係を考えて話を構成することができる。○質問しながら聞き取り、自分の考えとの共通点や相違点を整理することができる。○話合いの話題や方向をとらえて的確に話したり、相手の発言を注意して聞いたりすることができる。

○自分の考えや気持ちを根拠を明確にして書くことができる。○文章を読み返し、語句の用法や叙述の仕方(文や段落の長さ、文や段落の接続の関係)を確かめることができる。

○文章の中心的な部分と付加的な部分や事実と意見とを読み分けることができる。○場面の展開、人物の心情や行動、情景描写に注意して読むことができる。*本から必要な情報を集めるための方法を身に付けることができる。

第2学年

○類義語、対義語、同音異義語、多義的な意味を表す語句の理解○敬語(尊敬語、謙譲語、丁寧語)の働き○文の中の文の成分の順序や照応、文の構成○単語の活用○文における助詞や助動詞の働き

○第1学年までに学習した常用漢字に加え、その他の常用漢字のうち350字程度から450字程度の漢字を読むこと。○小学校で学習した漢字を書き、文や文章の中で使うこと。

○作品の特徴を生かして朗読すること。 ○論理的な構成や展開を考えて話すことができる。○論理的な構成や展開などに注意して聞き、自分の考えと比較することができる。○相手の立場や考えを尊重し、目的に沿って話し合うことができる。

○伝えたい事柄を明確にして、構成を工夫することができる。○事実や事柄、意見や心情が相手に効果的に伝わるように、説明や具体例を加えたり、描写を工夫したりして書くことができる。

○各段落が文章全体の中で果たす役割をとらえたり、例示の効果を考えたりすることができる。○情景や人物の描写の効果、人物の言動の意味を考えることができる。*様々な方法で選んだ本から適切な情報を得ることができる。

第3学年

○慣用句、四字熟語に関する知識○和語、漢語、外来語などの使い分け○敬語を社会生活の中で正しく使うこと。

○常用漢字の大体を読むこと。○小学校で学習した漢字について、文や文章の中で使い慣れること。

○歴史的な背景を踏まえ古典を読み親しむこと。 ○語句や文を効果的に使い、資料などを活用して話すことができる。○聞き取った内容や表現の仕方を評価して、自分のものの見方や考え方を深めることができる。○話合いが効果的に展開するように進行の仕方を工夫し、課題の解決を図ることができる。

○論理の展開を工夫し、資料を適切に引用するなどして、説得力のある文章を書くことができる。

○文章の論理の展開の仕方をとらえることができる。○場面や登場人物の設定の仕方をとらえることができる。*目的に応じて本を読み、知識を広げたり考えを深めたりすることができる。

○常用漢字…社会生活で使うための目安として定められた2136字の漢字

○「構成」、「記述」を中心に示した。 ○「説明的な文章の解釈」、「文学的な文章の解釈」を中心に示した。○*について…「とちぎ教育振興ビジョン(三期計画)」において読書活動の推進を図っていることから、「読書」について取り上げた。

小学校

中学校

備考

国語科の基礎・基本(平成24年度) 国語科の指導内容は、系統的・段階的に上の学年につながっていくことを基本としています。そこで、その後の学習を進めていく上で不可欠であり、それぞれの発達の段階で確実に身に付けるべき知識・技能を中心に国語科の基礎・基本として設定しました。設定に当たっては、学習指導要領の内容を以下の二つの観点で絞り込みました。 第1に、伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項の内容(「表記・語句・文・文章」、「文字・漢字」、「伝統的な言語文化」)を焦点化しました。伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項の内容には、国語の能力の根幹となる理解力と表現力との基礎となるものが含まれており、言語活動を行う上でも必要とされるからです。 第2に、「話すこと・聞くこと」、「書くこと」、「読むこと」の3領域については、各領域で中心と思われる内容に焦点化して示しました。 

3領域伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項

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知 識 技 能 知          識 技      能

第3学年

[身近な地域・市町]●学校の周りや自分たちの住んでいる市町の様子 【高いところ、低いところ、広々と開けた土地、山々に囲まれた土地、主な川、住宅地、田畑、森林、工業地、主な公共施設、古くから残る建造物、主な道路・鉄道など(地域の実態に応じて)】●身近な地域の生産や販売に関する仕事の特色 【農家・工場などの生産物と生産の工夫、小売店・スーパーマーケット・コンビニエンスストア・デパートなど商店の販売の工夫、生産や販売に関する仕事と国内の他地域などとの関わり】○四方位の名称 【東、西、南、北】○地図は通常、上方が北を示すこと。○主な地図記号 【学校、警察署、消防署、郵便局、工場、神社、寺院、市役所・町役場、田、畑、果樹園、森林】

○身近な地域、住んでいる市町について、観察、調査したことを絵地図にまとめたり、白地図に書き表したりすることができる。○身近な地域の農家や工場、商店などの分布や国内の他地域などとの関わりを、絵地図にまとめたり白地図に書き表したりすることができる。○簡単な地図から土地利用の様子を読み取ることができる。○地図上や実地で四方位を示すことができる。○2地点の相対的な位置関係を四方位を用いて表すことができる。○方位磁針を使って四方位を調べることができる。

第4学年

[県の様子]○八方位の名称(東、西、南、北に加えて南東、南西、北東、北西)○栃木県の様子 【*国内における栃木県の位置と大まかな形、*北西部は山地、*中央部から南部は平地、*鬼怒川、*男体山、*中禅寺湖、*米・いちご・生乳の生産や工業団地が多いこと、*東北新幹線、*東北自動車道、*北関東自動車道、*県庁所在地の位置と名称】●県内における自分たちが住んでいる市町の位置 【自分の住んでいる市町と周辺の市町の名称と位置】[都道府県]○関東地方の都県と栃木県に接している県の名称と位置 【栃木県、茨城県、群馬県、埼玉県、東京都、千葉県、神奈川県、福島県】

○地図上や実地で八方位を示すことができる。○2地点の相対的な位置関係を八方位を用いて表すことができる。○栃木県の地図から、県の大まかな地形、主な産業・交通網、自分が住んでいる市町や県庁所在地の位置を読み取ることができる。○自分たちの市町の位置を、隣接する市町との関係やある地点からの方位を用いて示すことができる。○関東地方の都県と栃木県周辺の県の名称と位置を白地図上で示すことができる。

第6学年[都道府県]○47都道府県の名称と位置 ○47都道府県の位置と名称を白地図上に

示すことができる。

第5学年

[食料生産]○米は北海道や東北地方、新潟県で生産が多いこと。○米の生産は、夏に気温が高く、水が豊富な平野で盛んであり、機械化や品種改良などの工夫があること。○食料は、外国からも多く輸入していること。[工業生産]○工業には、機械、金属、石油化学、食料品、繊維工業などがあり、日本では機械工業が盛んであること。○海沿いに工業が盛んな地域が広がっていること。 【太平洋ベルト、京浜・中京・阪神工業地帯】○日本は原材料を輸入し、製品を輸出していること。[世界と日本の国土]○世界の6大陸と3大洋の名称と位置○次の国の名称と位置 【中華人民共和国、大韓民国、朝鮮民主主義人民共和国、ロシア連邦、フィリピン、タイ、インド、サウジアラビア、イギリス、ドイツ、オーストラリア、アメリカ合衆国、カナダ、ブラジル、エジプト】○日本の位置と領土 【主な島の名称と位置、領土の北端、南端、東端、西端、日本列島の周りの海】[日本の国土の様子]○四季の変化があり、南北で気温が大きく違うこと。○太平洋側は夏に降水量が多く、日本海側は冬に降雪が多いこと。○つゆ・台風・季節風などの特色があること。○山がちで平野が少なく、外国と比べて流れが急で短い川が多いこと。[国土の環境と国民生活との関連]●人々に有害な影響を及ぼす公害が発生したこと。●公害の多くが関係機関等の人々の努力によって改善されてきたこと。○森林が国土の保全などのために役立っていること。●日本の国土は、様々な自然災害が起こりやすく、その被害を防止するために、国や県などが様々な対策や事業を進めていること。

[世界の様々な地域]○地図帳の索引の使い方○地球儀と世界地図の構造と活用の仕方○緯度・経度の意味 【赤道・本初子午線、北半球・南半球】○六大陸と三大洋の大まかな形状と位置関係○世界の6州の名称と地域区分 【アジア州、ヨーロッパ州、オセアニア州、アフリカ州、北アメリカ州、南アメリカ州】○小学校の15か国に加えて次の15か国の名称と位置 【マレーシア、インドネシア、イラン、アラブ首長国連邦、フランス、イタリア、スペイン、ポルトガル、オランダ、ニュージーランド、メキシコ、アルゼンチン、チリ、南アフリカ共和国、ガーナ】●世界の人々の生活は多様で可変的なものであること。●地域の人々の生活は、その地域の自然及び社会的条件のもとに成り立っていること。●熱帯・乾燥帯・温帯・亜寒帯・(冷帯)・寒帯の気候帯の特色○世界の6州の基礎的・基本的な知識 【自然、産業、生活・文化、歴史的背景】●世界の様々な地域又は国の調査を行う際の視点 【伝統的な生活・文化、自然環境、社会環境、歴史的背景、他地域との共通性、異質性や結び付き】●世界の様々な地域又は国の調査を行う際の方法 【主題の設定、調査方法の吟味、資料の収集と選択、調査活動、レポートの作成、発表会】

第1学年

○地図帳の索引を活用して、学習や日常生活の中で出てくる地名を探すことができる。○地球儀や世界地図から緯度と経度を読み取ったり、緯度と経度を用いて特定の地点の位置を示したりすることができる。○大まかな世界地図を描くことができる。○主題図、雨温図、分布図、人口ピラミッド、統計資料などから地域の特色を読み取ることができる。○地域の人々の過去と現在の生活の様子を比較して、変化に気付くことができる。○調べる主題にふさわしい適切な資料を選択し、読み取ることができる。○調べたことを世界地図や略地図上に表すことができる。○調べた結果を文章で表現したり、グラフや表にして示したり、地図を活用したりしてまとめることができる。○地図や図などを効果的に活用しながら発表することができる。

[日本の様々な地域]○日本の国土の中で、北緯40度・35度・東経135度の通る位置○経度15度で1時間の時差があること。○日本の7地方区分 【北海道、東北、関東、中部、近畿、中国・四国、九州】●地域的特色をとらえさせるための中核となる内容(自然環境、歴史的背景、産業、環境問題や環境保全、人口や都市・村落、生活・文化、他地域との結び付き)○都道府県の県庁所在地の名称と位置○日本は、環太平洋造山帯に属し、季節風と山地の影響で、大きく太平洋岸気候、日本海岸気候、内陸性気候、瀬戸内気候に分けられること。○日本は、自然災害が発生しやすい地域が多く、防災対策に努めてきたこと。 【台風・地震・津波・火山の噴火】○日本は、人口が多く人口密度が高いこと。○日本では、少子高齢化が急速に進行することで、不均等な人口分布が見られること。○日本の平野部では過密、山間部では過疎の問題が見られること。○日本は、エネルギー資源や鉱産資源が少なく、輸入に頼っていること。○日本の「太平洋ベルト」には、工業や流通、金融、情報などに関する産業のさかんな地域が見られること。○日本では、土地の高度利用や集約的農業が行われていること。○日本では、ものの豊かな暮らしが営まれ、外国の生活・文化を吸収し、伝統的な生活・文化が変容していること。○国際間や国内の交通・通信網が整備され、各地の時間的な距離の短縮が見られること。○地形図の読み方 【16方位、地図記号、等高線(計曲線、主曲線)、縮尺】●市町村規模の調査を行う際の視点や方法 【環境条件、他地域との結び付き、人々の営み、観察、アンケート、聞き取り】

第2学年

○緯度と経度を使って日本の位置を示すことができる。○周りの大陸や国、海洋との関係から日本の位置を示すことができる。○本初子午線を基準として、東半球にある日本と西半球にある諸都市との時差を計算できる。○大まかな日本地図を描くことができる。○統計や文献資料、インターネットなどで収集した資料から、地域の特色を読み取ることができる。○主題を追究するために、見通しをもって資料を収集、選択することができる。○調べたことを主題図にまとめたり、グラフ化するなどして、目的に応じた資料に加工し、それを活用して分かりやすく発表することができる。○地図上や実地で、16方位を示すことができる。○縮尺を使って地図上の2地点間の実際の距離を計算することができる。○地図記号や等高線から土地の利用や傾斜を読み取ることができる。○見学・調査の結果や市町、県の統計などから、地域の特色を読み取ることからことができる。

社会科の基礎・基本(知識・技能)(平成24年度)

地理的分野

○分布図から、米の生産や工業生産の盛んな地域を読み取ることができる。○白地図に、米の生産や工業生産が盛んな地域を大まかに示すことができる。○統計資料から、食料や工業製品の生産量(額)や輸出入量(額)などの量的な数値を、単位に気を付けながら読み取ることができる。○地図や地球儀上で、6大陸や3大洋、主な国の名称、日本の位置と領土を示すことができる。○日本の位置を、他の国や大陸、海洋との位置関係で表すことができる。○日本の主な四つの島の名称と位置を白地図上で示すことができる。○気温と降水量のグラフから、南北や太平洋側と日本海側の気候の違いを読み取ることができる。○地図から、日本の主な山脈、平野、川などの位置を読み取ることができる。○資料から公害が起こった要因と人々への影響を読み取ることができる。○統計資料や地図から、日本の森林面積の割合や分布を読み取ることができる。

 小・中学校における社会科の目標は、国際社会に生きる平和で民主的な国家・社会の形成者として必要な公民的資質の基礎を養うことにあります。そのため、社会科の基礎・基本として、社会で自立して生活していくために必要な知識・技能を焦点化して示すとともに、将来、国際社会で活躍する日本人としての基盤づくりという観点から、日本の社会や国土、歴史についての基礎的な教養となる知識を示すという考え方で設定しました。 表中の記号については以下のとおりです。[   ] :中単元名や中単元で扱う主な内容を示しています。 ○  :身に付けるべき基礎・基本の知識・技能を示しています。 ●  :学校ごとに学習内容を選択して扱う小単元や、地域によって扱う内容が異なる小単元について、どのような内容を学習した場合でも共通に身に付けるべき知識を示しています。【   】:○や●で示した基礎・基本の知識をより具体的にしたもので、小単元の学習で身に付けるべき用語や内容などを示しています。

地理的な内容

学 

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知               識 技 能 知            識 技       能

第4学年

[地域の人々の生活]○明治、大正、昭和、平成の各時代の名称と順序●暮らしに関わる道具の変化とそれぞれの時代の暮らしの様子●地域の人々が代々受け継いできた文化財や年中行事には、人々の生活の安定や向上に対する願いが込められていること。●地域の先人の業績が人々の暮らしを向上させてきたこと。

○暮らしに関わる道具や生活の変化を、時間の経過に沿って年表にまとめることができる。○地域の人々から、地域の文化財や年中行事への願いを聞き取り、まとめることができる。○資料や地図から先人の願いや工夫・努力、苦心、地域の人々の生活が向上したことなどを読み取ることができる。

第1学年

[古代までの日本]○世界の古代文明が生まれたこと。 【メソポタミア文明、エジプト文明、インダス文明、中国の文明】○仏教、キリスト教、イスラム教などのおこった地域は世界の文明地域と重なること。○狩猟・採集を行っていた人々の生活が農耕の広まりとともに変化していったこと。 【縄文土器、弥生土器、稲作の伝来】○東アジアの影響を受けながら我が国で国家が統一されたこと。 【古墳の広まり、邪馬台国、卑弥呼、大和朝廷】○国家の仕組みが整えられ、天皇・貴族の政治が行われたこと。 【大宝律令、班田収授法、墾田永年私財法、桓武天皇、平安京、摂関政治】○国際的な要素をもった文化が栄え、その後、文化の国風化が進んだこと。 【法隆寺、「古事記」「日本書紀」、仮名文字、国風文化】[中世の日本]○武士が台頭し、武家政権が成立したこと。 【院政、鎌倉幕府、守護・地頭、執権政治、御成敗式目】○武士の政治が次第に全国に広まるとともに、東アジア世界との密接な関わりがみられたこと。 【元寇、建武の新政、南北朝の争乱、室町幕府、日明貿易、琉球、応仁の乱】○武家政治の展開や民衆の成長を背景に新しい文化が生まれたこと。 【*足利尊氏、室町幕府、足利義満・義政、金閣、銀閣、書院造、能、狂言、水墨画、*足利学校】

第2学年

[近世の日本]○戦国の動乱とその時期にヨーロッパ人が来航し、日本の社会に影響を及ぼしたこと。 【下剋上、戦国大名、分国法、宗教改革、ザビエル、鉄砲とキリスト教の広がり】○織田・豊臣の統一事業によって近世社会の枠組みがつくられたこと。 【楽市・楽座、太閤検地、刀狩、兵農分離】○江戸幕府と藩による支配が確立したこと。 【徳川家康、幕藩体制、武家諸法度、徳川家光、参勤交代、鎖国】○産業、交通が発達し、町人文化が都市を中心に形成されたこと。 【株仲間、蔵屋敷、元禄文化、化政文化、藩校、寺子屋】○幕府の政治改革が行われ、新しい学問もおこってきたこと。 【徳川吉宗、享保の改革、松平定信、寛政の改革、水野忠邦、天保の改革、国学、蘭学】[近代の日本と世界]○欧米諸国がアジアに進出したことにより、日本が開国し、明治維新の動きを生み出したこと。 【市民革命、産業革命、アヘン戦争、日米修好通商条約、徳川慶喜、大政奉還】○明治政府の諸改革により近代国家の基礎が整えられたこと。 【版籍奉還、廃藩置県、徴兵令、地租改正、富国強兵・殖産興業】○立憲制の国家が成立して議会政治が始まり、国際的地位が向上したこと。 【自由民権運動、伊藤博文、大日本帝国憲法、帝国議会、条約改正、日清戦争、日英同盟、日露戦争、韓国併合】○日本の近代産業が産業革命を経て発展したこと。 【八幡製鉄所、財閥、*田中正造、*足尾銅山】

歴史的な内容

[日本の歴史上の主な事象]○日本列島では、長い期間、狩猟・採集の生活が営まれ、その後、農耕の生活が始まったこと。 【石器、縄文土器、貝塚、たて穴住居、弥生土器、指導者、豪族】○大和朝廷により国土が統一されたこと。 【古墳、卑弥呼、大和朝廷、大王】○聖徳太子の政治や大化の改新によって政治の仕組みが整えられたこと。 【聖徳太子、法隆寺、遣隋使、十七条の憲法、中大兄皇子、大化の改新】○奈良時代に天皇を中心とした政治が確立されたこと。 【平城京、聖武天皇、東大寺の大仏】○平安時代に独自の日本風の文化が起こったこと。 【平安京、藤原道長、かな文字】○源頼朝が鎌倉に幕府を開き、武士による政治が始まったこと。 【源頼朝、源平の戦い、*那須与一、鎌倉幕府、元との戦い】○京都の室町に幕府が置かれたころ、室町文化が生まれたこと。 【*足利尊氏、室町幕府、足利義満・義政、金閣、銀閣、書院造、水墨画、雪舟、*足利学校】○織田信長と豊臣秀吉により日本が統一されたこと。 【キリスト教・鉄砲伝来、検地、刀狩】○徳川家康により江戸幕府が開かれ、身分制度が確立し武士の政治が安定したこと。 【徳川家康、江戸幕府、鎖国、徳川家光、参勤交代、*日光東照宮】○町人の文化が栄え、新しい学問が起こったこと。 【歌舞伎、浮世絵、国学、蘭学】○明治政府が日本の近代化を進めたこと。 【黒船の来航、西郷隆盛、大久保利通、木戸孝允、廃藩置県、四民平等、福沢諭吉、文明開化】○日本の国力が充実し、国際的地位が向上したこと。 【大日本帝国憲法、板垣退助、大隈重信、伊藤博文、日清・日露戦争、条約改正、陸奥宗光、東郷平八郎、小村寿太郎、野口英世、*田中正造、*足尾銅山】○戦後、日本は、民主的な国家として出発し、発展してきたこと。 【第二次世界大戦、原子爆弾の投下、日本国憲法、東京オリンピック】

○年表から、時代区分、世紀、西暦、主な出来事を読み取ることができる。○歴史的な文化財の写真や絵画、歴史に関するVTR等の視聴覚資料などから、その特色を読み取ることができる。

○歴史的な文化財の写真や絵画、歴史に関するVTR等の視聴覚資料から、その特色を読み取ることができる。○年表から、時代区分、世紀、西暦、主な出来事とその継続した期間を読み取ることができる。○文献や絵図、地図、統計など様々な資料から必要な資料を選択して活用することができる。○複数の出来事を関係図に表したり、時代の大きな転換点となった出来事を中心に年表にまとめたりするなど、調べたことを目的に応じて効果的にまとめることができる。

第3学年

○第一次世界大戦前後の世界と日本の動きと、大戦後に国際平和への努力がなされたこと。 【帝国主義、第一次世界大戦、ベルサイユ条約、国際連盟、大正デモクラシー、米騒動】○軍部の台頭から戦争までの経緯と大戦が人類に惨禍を及ぼしたこと。 【世界恐慌、ファシズム、日中戦争、第二次世界大戦、日独伊三国同盟、原子爆弾投下、ポツダム宣言受諾】[現代の日本と世界]○第二次世界大戦後、日本の民主化と新しい日本の建設が進められたこと。 【日本国憲法、普通選挙、農地改革、財閥解体、サンフランシスコ平和条約、国際連合、冷戦、日米安全保障条約】○日本の経済や科学技術が急速に発展し、国際社会における役割が大きくなったこと。 【高度経済成長、石油危機、日中平和友好条約】

歴史的分野

第6学年

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知 識 技 能 知        識 技         能

第4学年

[飲料水、電気、ガスの確保や廃棄物の処理]●飲料水、電気、ガスの確保や廃棄物の処理に関する対策や事業は、人々の健康な生活や良好な生活環境の維持と向上に役立っていること。[地域社会における災害及び事故防止]●警察署や消防署などの関係機関は、地域の人々と協力して災害や事故の防止に努めていること。●関係の諸機関は相互に連携して緊急に対処する体制をとっていること。○火事が起きたときの連絡の仕組○消防本部から連絡を受けた関係機関の主な仕事

○飲料水、電気、ガス、廃棄物の処理等について、資料(グラフ等)から分かることを読み取ることができる。○見学・調査した内容をメモしたり具体的な資料から必要な情報を取り出したりすることができる。○調べて分かったことを言葉や図でまとめることができる。

第5学年●情報化の進展が国民の生活に大きな影響を及ぼしていること。●情報の有効な活用が大切であること。

○情報機器や情報通信ネットワークを活用して、情報の収集や発信ができる。

第6学年

[政治の働き]○国会は国民から直接選挙で選ばれた国会議員で構成され、法律を定めていること。○内閣は国会が決めた法律をもとにして政治を行っていること。○裁判所は憲法や法律に照らして国民の権利を守っていること。○三権は、相互に関連し合っていること。○租税は国や県、市町村の収入となり、国民生活のために使われていること。○日本国憲法は、国家の理想、天皇の地位、国民の権利及び義務などを定めていること。 【基本的人権の尊重、国民主権、平和主義、象徴としての天皇、勤労、納税、教育を受けさせる義務、国民の司法参加】[世界の中の日本]●日本と外国の人々の文化や習慣の違いを理解し、尊重することが外国の人々と共に生きる上で大切であること。 【衣食住の特色、学校生活や子どもの遊び、生活上のマナーなど】●日本の国際交流の様子と、国際連合は国際平和の実現に努力していること。 【スポーツや文化交流の様子、ユネスコ・ユニセフの活動】

○学校図書館や公共の図書館、身近な地域の公共施設、市役所・町役場などで必要な情報を探し、活用することができる。○選択した国について調べたことを、図や絵、地図などを活用してまとめることができる。

社会生活についての内容

[私たちと現代社会]○現代日本の社会は、少子高齢化、情報化、グローバル化などの特色がみられること。○現代日本の社会は、いろいろな場面において伝統や文化の影響を受けていること。○現代社会を捉える見方や考え方の基礎として、対立と合意、効率と公正などがあること。 【個人の尊厳、両性の本質的平等、契約の重要性、個人の責任】[私たちと経済]○財やサービスの生産と流通、消費により経済活動が営まれていること。 【消費財、サービス、経済、生産、流通、消費、家計、所得、貯蓄】○市場経済においては、需要と供給により価格が決定されるが、市場の決定にゆだねられないものもあること。 【市場経済、需要と供給、均衡価格、市場価格、公共料金】○経済には景気の変動があること。 【景気変動、インフレーション、デフレーション】○企業は市場において、公正な経済活動を行い、消費者、株主や従業員の利益を増進させる役割を担っていること。 【寡占、独占禁止法、公正取引委員会】○企業は、市場における生産活動以外に社会に貢献していること。○家計の貯蓄などが資金として円滑に循環するために金融機関が仲介をしていること。 【直接金融、債券、株式、間接金融、利子、日本銀行】○勤労は国民の権利であるとともに義務でもあること。 【職業選択の自由、労働組合、労働三法、社会的分業】○国や地方公共団体は、国民生活と福祉の向上のための役割を果たしていること。 【公共サービス、社会保障制度、消費者保護】○租税は財政を支えていること。 【国税、地方税、直接税、所得税、間接税、消費税、累進課税】○産業の発展に伴う環境汚染や自然破壊の問題があること。 【環境基本法】[私たちと政治]○民主主義は、すべての国民の自由と平等が確保されて実現するものであること。 【自由権、平等権、社会権、参政権、公共の福祉、普通教育を受けさせる義務、勤労の義務、納税の義務】○日本では、日本国憲法に基づいて民主政治が行われていること。 【多数決の原理、基本的人権の尊重、国民主権、平和主義、象徴としての天皇】○地方自治は、住民の代表として選出された首長と議員(議会)が中心となって行われること。 【首長、地方議会、条例、直接請求権】○国会は国権の最高機関であり、国の唯一の立法機関であること。 【立法、二院制、衆議院の優越、内閣総理大臣の指名】○内閣は国会が決めた法律や予算に基づいて国の政治を行っていること。 【行政、内閣総理大臣、国務大臣、議院内閣制、内閣不信任決議、衆議院の解散】○裁判所は法に基づく公正な裁判を行っていること。 【司法、最高裁判所、下級裁判所、三審制、司法権の独立、民事裁判、刑事裁判、裁判官、検察官、弁護士、裁判員制度】○政治権力の乱用を防止し、国民の自由や権利を守る上で、権力の分立が大切であること。 【三権分立、権力の抑制と均衡】○民主政治を推進するためには、公正な世論の形成や国民の政治参加が必要となること。 【世論、住民運動、政党、マス・コミュニケーション】○選挙は、国民の意思を政治に反映させるための主要な方法であること。 【普通選挙、大選挙区制、小選挙区制、比例代表制】[私たちと国際社会の諸課題]○世界平和の実現には、国家間の協力が大切であること。 【戦争放棄、領土、領空、領海、経済水域、北方領土、国際連合、安全保障理事会、拒否権、政府開発援助(ODA)】○環境問題や資源・エネルギー問題の解決を目指して、国や地方公共団体の取組、国際間の協力や協調が大切であること。 【省資源、省エネルギー、リサイクル、循環型社会】○世代間の公平、地域間の公平、男女間の平等、社会的寛容、貧困削減、環境の保全と回復、天然資源の保全、公正で平和な社会などが、持続可能な社会の形成の基礎となること。○課題の探究の方法について理解していること 【課題の設定、資料の収集と読み取り、考察とまとめ】

第3学年

○新聞やインターネット等から情報社会、少子高齢化、国際化などに関する情報を収集することができる。○社会生活に関するルールや規則を身近な生活に関わるものから収集することができる。○家計と企業、政府の関係を図に表すことができる。○需要と供給の関係図から市場価格を読み取ることができる。○家計と企業を結び付ける金融機関の働きを図に表すことができる。○国や地方公共団体の歳入・歳出のグラフから、歳入の内訳や歳出の目的を読み取ることができる。○人権侵害にあたる事例を、新聞記事などから収集し、まとめることができる。○首長と地方議会の関係、国会と内閣の関係、三審制の仕組みを図に表すことができる。○三権分立の構造を図に表すことができる。○様々な情報手段を活用して収集した資料の中から、課題の探究に役立つ情報を適切に選択して、読み取ったり図表などにまとめることができる。

公民的分野

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たし算、ひき算 かけ算、わり算

第1学年

○120までの数の表し方や大小、順序が分かる。○2けたの数について、10のまとまりの個数と端数で表されていることが分かる。

○1けたの数のたし算、ひき算ができる。(繰り上がり、繰り下がりを含む)○簡単な場合の2けたの数のたし算、ひき算ができる。

○ものとものとを対応させることによって、ものの個数を比べることができる。○一つの数をほかの数の和や差としてみることができる。

○たし算やひき算の場面を式で表したり、式を読み取ったりすることができる。

○ものの個数を絵や図などを用いて表したり読み取ったりすることができる。

第2学年

○10000までの数の表し方や大小、順序が分かる。○1/2や1/4など簡単な分数が分かる。

○筆算の仕方が分かり、2けたの数のたし算、ひき算ができる。○簡単な場合の3けたの数のたし算、ひき算ができる。○数をまとめたり、順序をかえて計算する仕方が分かる。

○かけ算九九ができる。○簡単な場合の(2けたの数)×(1けたの数)ができる。

○一つの数をほかの数の積としてみることができる。○かける数が1ずつ増えるときの積の増え方が分かる。

○たし算とひき算の相互関係が分かる。○かけ算の場面を式で表したり、式を読み取ったりすることができる。

○身の回りにある数量を分類整理し、簡単な表や○などを並べたグラフを用いて表したり読み取ったりすることができる。

第3学年

○10000より大きい数について十万、百万、千万のように十、百、千を用いて表すことができる。(万の単位)○10倍、100倍、1/10の大きさの数を表すことができる。○小数の意味や表し方( 1/10の位)が分かる。○分数の意味や表し方が分かる。

○4けたの数のたし算、ひき算ができる。○簡単な小数(1/10の位)や分数のたし算、ひき算ができる。

○(3けたの数)×(2けたの数)ができる。○わる数と商が1けたの数のわり算や余りのあるわり算ができる。

○かける数又はかけられる数が0の場合を含めて、かける数が1ずつ増えたり減ったりしたときの積の変化が分かる。

○わり算の場面を式で表したり、式を読み取ったりすることができる。○数量を□などを用いて表し、その関係を式に表したり、□に当てはまる数を求めたりすることができる。

○表や棒グラフを用いて表したり読み取ったりすることができる。

第4学年

○1000万より大きな数を読んだり書いたりできる。(億、兆の単位)○概数や四捨五入の意味が分かり、目的に応じて処理することができる。○小数の仕組みやある位の幾つ分といった見方ができる。(1/100の位、1/1000の位)○分数の用語が分かり、適切に表すことができる。(真分数、仮分数、帯分数)○簡単な場合について大きさの等しい分数が分かる。

○小数(1/100の位)のたし算、ひき算ができる。○分母が同じ分数のたし算、ひき算ができる。

○(3けたの数)÷(2けたの数)ができる。○小数×整数、小数÷整数ができる。

○伴って変わる二つの数量の関係について、グラフなどを用いて調べることができる。

○かっこのある式や+、-、×、÷の混じった式の計算の順序が分かる。○公式にまとめたり読み取ったりすることができる。○ □、△などを用いて式に表したり、□、△に当てはまる数を求めたりすることができる。○計算で成り立つ法則が分かり、工夫して計算することができる。

○資料を二つの観点から分類整理して表に表すことができる。○資料を折れ線グラフを用いて表したり読み取ったりすることができる。

第5学年

○偶数、奇数の意味が分かり、分けることができる。○約数、倍数の意味が分かり、見つけることができる。○10倍、100倍、1/10、1/100などの大きさをつくることができる。○整数、小数を分数で表したり、分数を小数で表したりできる。○分数の大小を比べることができる。

○分母の異なる分数を通分してたし算、ひき算ができる。

○小数×小数、小数÷小数ができる。○分数×整数、分数÷整数ができる。

○簡単な場合について比例の関係が分かる。

○ □=2+△、□=2×△、□=3×△+1などの式で表される数量の関係が分かる。

○百分率(%)を用いて表すことできる。○円グラフや帯グラフを用いて表したり読み取ったりすることができる。

第6学年

○小数及び分数の四則計算ができる。

○分数×分数、分数÷分数ができる。

○二つの数量の割合を、比を用いて表すことできる。○比例の関係を捉え、式、表、グラフを用いて表すことができる。○簡単な場合について反比例の関係が分かる。

○文字a、 x などを用いて式に表すことができる。

○資料の平均を求め、比べることができる。○度数分布を表す表やグラフの表し方が分かる。○起こり得る場合について順序よく整理することができる。

資料の活用

数の理解と計算 文字を用いた式 方程式 関数 表、式、グラフ 不確定な事象

第1学年

○正の数、負の数の意味が分かる。○正の数と負の数の四則計算ができる。

○文字を用いた式における乗法と除法の表し方が分かる。○簡単な数量の関係や法則などを、文字を用いた式に表したり、式の意味を読み取ったりすることができる。○一つの文字についての一次式の加法、減法の計算ができる。○簡単な場合の式の値を求めることができる。

○等式の性質を用いて簡単な一次方程式ax+b=cx+dを解くことができる。

○関数関係の意味が分かる。○事象の中から比例、反比例を見いだすことができる。

○座標軸上に座標を表すことができる。○比例、反比例の関係を表、式、グラフで表したり読み取ったりすることができる。

○ヒストグラムや代表値、相対度数の意味が分かる。○資料をヒストグラムや相対度数を用いて整理したり、資料の代表値を求めたりできる。

第2学年

○文字を用いた式で表したり、式の意味を読み取ったりすることができる。○いくつかの文字を含む式の四則計算ができる。○簡単な式の変形ができる。○いくつかの文字を含む式の値を求めることができる。

○加減法や代入法を用いて簡単な連立方程式を解くことができる。

○事象の中から一次関数を見いだすことができる。

○一次関数を表、式、グラフで表したり読み取ったりすることができる。○ニ元一次方程式のグラフをかくことができる。○2直線の交点の座標を連立方程式を解いて求めることができる。○連立方程式の解を、グラフを利用して求めることができる。

○樹形図や表を利用して、簡単な場合について確率を求めることができる。

第3学年

○数の平方根の意味が分かる。○平方根を含む簡単な式の計算ができる。

○単項式と多項式の乗法と除法の計算ができる。○簡単な式の展開ができる。○簡単な式の因数分解ができる。○自然数を素因数分解することができる。

○因数分解したり、平方根の形に変形したりして簡単な二次方程式を解くことができる。○解の公式を用いてニ次方程式を解くことができる。

○事象の中から関数y=ax 2を見いだすことができる。

○関数y=ax 2を表、式、グラフで表したり読み取ったりすることができる。

○標本調査の意味や標本調査の方法が分かる。

中学校

数と式 関数

小学校

資料の整理と読み

数と計算 数量関係

数の意味や表し方数の計算

関数 式の表現と読み

算数・数学科の基礎・基本(知識・技能)(平成24年度)

 算数・数学科の知識及び技能には、数量や図形に関わる意味や概念、原理や法則が含まれます。また、数量や図形を式や記号、用語などを用いて簡潔に表現する方法や、いろいろな用具を用いて量を測定したり図形を作図したりする方法なども含まれます。ここでは、以後の学習を深め、共通の基盤となる身に付けるべき内容として、整数、小数、分数等の四則計算をすること、身の回りにある量の単位と測定の仕方が分かること、図形の性質が分かること、数量の関係を表すこと、変化の様子を調べること、確率の意味を理解し確率を求めることなどを取り上げました。

※ 小学校第1~3学年の「関数」で示しているのは「数と計算」の領域の関連する内容 

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第1学年

第2学年

・三角形、四角形・正方形、長方形、直角三角形・箱の形をしたもの

〈構成要素〉・直線、直角、頂点、 辺、面

・長さの単位(mm、cm、m)・体積の単位(mL、dL、L)・時間の単位(日、時、分)

第3学年

・二等辺三角形、正三角形・円、球

〈構成要素〉 ・角、中心、半径、直径

・長さの単位(km)・重さの単位(g、kg)、〔t〕・時間の単位(秒)

第4学年

・平行四辺形、 ひし形、台形・立方体、直方体・平行、垂直

〈構成要素〉・対角線、平面

・面積の単位(cm2、m2、km2)、〔a、ha〕・角の大きさの単位(度(°))

第5学年

・多角形や正多角形・角柱や円柱

〈構成要素〉・底面、側面

・体積の単位(cm3、m3)

第6学年

第1学年

第2学年

第3学年

 算数・数学科の知識及び技能には、数量や図形に関わる意味や概念、原理や法則が含まれます。また、数量や図形を式や記号、用語などを用いて簡潔に表現する方法や、いろいろな用具を用いて量を測定したり図形を作図したりする方法なども含まれます。ここでは、以後の学習を深め、共通の基盤となる身に付けるべき内容として、整数、小数、分数等の四則計算をすること、身の回りにある量の単位と測定の仕方が分かること、図形の性質が分かること、数量の関係を表すこと、変化の様子を調べること、確率の意味を理解し確率を求めることなどを取り上げました。

量と測定

量の比較や測定など 量の単位

※ 「量の単位」の〔 〕は、学習指導要領の「内容の取扱い」において示されているもの

○平行線と線分の比を用いて、線分の長さを求めることができる。○相似な図形について、相似比と面積比及び体積比から面積や体積を求めることができる。○円周角と中心角の関係から、角の大きさを相互に求めることができる。○三平方の定理を用いて、直角三角形の辺の長さを求めることができる。○三つの角が45°、45°、90°である直角三角形や30°、60°、90°である直角三角形の3辺の長さの関係が分かる。

○平面図形の相似の意味や三角形の相似条件が分かる。

○扇形の弧の長さや面積、基本的な柱体、錐体及び球の表面積や体積を求めることができる。

○平行移動、対称移動、回転移動など、二つの図形の関係が分かる。○空間図形の直線や平面の位置関係が分かる。(平行、垂直、ねじれの位置)

○角の二等分線、線分の垂直二等分線、垂線など基本的な作図をすることができる。○空間図形を見取図、展開図、投影図を用いて表すことができる。

○平行線や角の性質が分かり、対頂角や平行線の同位角、錯角などの大きさを求めることができる。○多角形の角の性質が分かり、内角、外角、内角の和、外角の和などを求めることができる。

○三角形の合同条件が分かる。○証明の意味やその方法が分かる。○三角形や四角形の基本的な性質が分かる。(二等辺三角形の性質、直角三角形の合同条件、平行四辺形の性質、平行四辺形になるための条件、正方形・長方形・ひし形の性質)

図形の概念や性質の理解 図形の表現

○正方形、長方形の面積を求めることができる。○角の大きさを測ることができる。

○三角形、平行四辺形、ひし形、台形の面積を求めることができる。○立方体、直方体の体積を求めることができる。○測った結果の平均を適切に表すことができる。○異なった二つの量を単位量当たりの大きさから比べることができる。

○身の回りにある形の概形を捉え、およその面積を求めることができる。○円の面積を求めることができる。○角柱、円柱の体積を求めることができる。○速さを求めることができる。○メートル法の単位の仕組みが分かる。

小学校

○辺の長さや直角に着目し、正方形、長方形、直角三角形の特徴が分かる。

○辺の長さに着目し、二等辺三角形や正三角形の特徴が分かる。○円、球やそれらの中心、半径、直径が分かる。

○身の回りにあるものの形の特徴を捉え、区別することができる。

図  形

○ものさしや1リットルますを用いて長さや体積を測ることができる。○日、時、分を適切に用いることができる。

○長さや重さの単位が分かる。○重さについて、単位や計器を適切に選んで測ることができる。○秒を適切に用いることができる。○日常生活の中で必要となる時刻や時間を求めることができる。

○長さ、面積、体積を重ねるなどして比べることができる。○身の回りにあるものの大きさを単位として比べることができる。○時刻を読むことができる。

中学校

算数・数学科の基礎・基本(知識・技能)(平成24年度)

図  形

図形と構成要素

○多角形や正多角形の意味が分かる。○図形の合同の意味や特徴が分かる。○三角形の三つの角の大きさの和が180°であることが分かる。○四角形の四つの角の大きさの和が360°であることが分かる。○円周率を使って、直径や円周の長さを求めることができる。○角柱や円柱の見取図や展開図をかくことができる。

○縮図や拡大図、対称な図形(線対称、点対称)の意味や特徴が分かる。

○直線や平面の平行や垂直の位置関係が分かる。○直線の位置関係や辺の長さに着目し、平行四辺形、ひし形、台形の特徴が分かる。○立方体、直方体の見取図や展開図をかくことができる。○平面や空間でのものの位置の表し方が分かる。

図形についての理解、見方・調べ方

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力 運動 光 音 磁石 電気 エネルギーの変換と保存

第3学年

○風やゴムなどの力は物を動かすことができること。

○日光は鏡などで進む向きを変えることができること。○日光は直進すること。○反射した日光を重ねると、物の明るさが増したり、暖かくなったりすること。○虫眼鏡で日光を集めることができること。

○磁石と物の間を開けても引き付ける力が働いていること。○磁石にはN極とS極があり、N極とS極は引き付け合い、同じ極は退け合うこと。

○物には、電気を通すものと通さないものがあること。○乾電池と豆電球をつないで、回路ができると電気が流れ、豆電球が点灯すること。【回路】

第4学年

○乾電池2個を直列につないで回路をつくると、電流が大きくなること。○乾電池2個を並列につないで回路をつくると、長時間電流を流せること。○電流は乾電池のプラス極からマイナス極に向かって流れること。【電流、並列つなぎ、直列つなぎ】

○光電池に当てる光の量によって、電流の大きさが変わること。

第5学年

○糸につるしたおもりが1往復する時間は、糸の長さによって変わること。

○コイルに鉄心を入れて電流を流すと、電磁石になること。○電流の向きを変えると電磁石の極が変わること。○電磁石の強さは、電流の強さやコイルの巻数によって変わること。【電磁石】

第6学年

○てこは、その両側のてこを傾ける働きの大きさ{(力点にかかるおもりの重さ)×(支点から力点までの距離)}が等しいときにつり合うこと。【支点、力点、作用点】

○電気は、つくりだしたり、蓄えたり、光、音、熱などに変えたりすることができること。○電熱線の発熱は、その太さによって変わり、太いほど大きいこと。【発電機】

第1学年

○物体に力が働くとその物体が変形したり動き始めたり、運動の様子が変わったりすること。○ばねに加える力の大きさとばねの伸びは比例していること。○重さは、物体に働く重力の大きさであること。【重力】○水中では、物体に浮力が働くこと。【圧力、浮力】○力は大きさと向きによって表わすことができること。

○光が鏡などに反射するときは、入射角と反射角が等しいこと。○光が違う物質を通過するときは、屈折すること。【屈折】○凸レンズに平行光線を当てると、光が焦点に集まること。【焦点】

○音は物体の振動によって生じ、その振動が空気中などを伝わること。○弦の張り方、長さや太さを変えると音の高さ(振動数)が変わること。○弦のはじき方を変えると、音の大きさが変わること。【振幅、振動数】

第2学年

○電流を流したコイルの回りには、磁界ができること。【磁界】○磁界の中でコイルに電流を流すと力が働くこと。【モーター】○コイルや磁石を動かすことにより電流が得られること。【電磁誘導、誘導電流、直流、交流】

○直列回路では回路のどの部分でも電流の大きさは等しいこと。○並列回路では、それぞれの抵抗の両端に加わる電圧は等しいこと。○金属線には電気抵抗があり、金属線に加える電圧と流れる電流の大きさには比例の関係があること。【オームの法則】○電流が電子の流れであること。【電子】

○電力の違いによって、発生する熱や光の量に違いがあること。【電力、電力量】○異なる物質同士をこすり合わせると静電気が起こり、帯電した物体間では空間を隔てて力が働くこと。【静電気】

第3学年

○物体に働く二つの力の大きさが等しく、向きが反対であるとき、この二つの力はつり合っていること。○二つの力の合力は、2力を2辺とする平行四辺形の対角線で表わされること。○物体のもつエネルギーは、仕事の量(物体に加えた力の大きさ×動かした距離)ではかれること。【仕事、仕事率】○高い所にある物体ほど、大きな位置エネルギーをもっていること。○速さが速いほど、物体は、運動エネルギーをもっていること。【位置エネルギー、運動エネルギー】

○運動には速さと向きがあること。○物体に力が働かないときや、力が働いていてもそれらがつり合っているときは、運動している物体は等速直線運動を続け、静止している物体は静止し続けようとする性質があること。【慣性の法則・等速直線運動】

○振り子や凹面での金属球の運動において、運動エネルギーと位置エネルギーが相互に移り変わることや、力学的エネルギーの総和が保存されること。【力学的エネルギー保存の法則】○日常生活や社会では、様々なエネルギーの変換を利用していることやエネルギーの有効な利用が大切であること。○放射線はもともと自然界に存在すること。また、放射線のもつ性質が医療や産業などに利用されており、適切に扱えば有用であるが、多量の放射線は人体に悪い影響を与えること。

小学校

中学校

 理科では、様々な自然の事物・現象について学習を行います。その中で、問題解決の能力と自然を愛する心情を育むとともに、自然の事物・現象についての理解を深め、科学的な見方や考え方を養います。今回の学習指導要領の改訂において、理科の内容は、「エネルギー」・「粒子」・「生命」・「地球」の四つの科学の基本的な見方や概念を柱としてその系統性が示されました。 これらの系統性を踏まえ、学習指導要領に示された内容の中から、次の学習を進めるために必要な知識、その学年でしか身に付けることができない知識、探究活動を進める上で必要となる観察・実験の技能を示しました。【 】には、身に付けるべき科学的な用語を示しました。

理科の基礎・基本(知識)(平成24年度)

エネルギー

エネルギーの見方 エネルギーの変換と保存

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粒子の保存性 粒子のもつエネルギー

物質の性質 原子・分子 化学変化 水溶液の性質 質量 温度

○物は形が変わっても重さは変わらないこと。

物 体積 も重さが違う

 理科では、様々な自然の事物・現象について学習を行います。その中で、問題解決の能力と自然を愛する心情を育むとともに、自然の事物・現象についての理解を深め、科学的な見方や考え方を養います。今回の学習指導要領の改訂において、理科の内容は、「エネルギー」・「粒子」・「生命」・「地球」の四つの科学の基本的な見方や概念を柱としてその系統性が示されました。 これらの系統性を踏まえ、学習指導要領に示された内容の中から、次の学習を進めるために必要な知識、その学年でしか身に付けることができない知識、探究活動を進める上で必要となる観察・実験の技能を示しました。【 】には、身に付けるべき科学的な用語を示しました。

理科の基礎・基本(知識)(平成24年度)

粒子

粒子の存在 粒子の結合

第3学年○物によって同じ体積でも重さが違うこと。【重さ、体積】

第4学年

○空気は圧し縮められるが、水は圧しても体積は変わらないこと。

○金属、水、空気を温めたり冷やしたりするときの温まり方や体積の変化には違いがあること。○水は、温度によって水蒸気や氷に変わること。【水蒸気】○水が氷になると体積が増えること。

第5学年

○物が水に溶ける量には限度があり、その大きさは、水の温度や量、溶ける物によって違うこと。○物が水に溶けても、水と物を合わせた重さは、溶かす前と後で変わらないこと。

○植物体が燃えるときには 空気中の酸 ○水溶液には 酸性 アルカリ性 中性の

小学校

第6学年

○植物体が燃えるときには、空気中の酸素が使われて二酸化炭素ができること。○酸素には物を燃やす働きがあること。○空気には、主に、窒素、酸素、二酸化炭素が含まれていること。

○水溶液には、酸性、アルカリ性、中性のものがあること。【水溶液、酸性・アルカリ性・中性】○水溶液には、気体が溶けているものがあること。○水溶液には、金属を変化させるものがあること。

第1学年

○物質が違うとその密度や加熱したときの変化のしかたなどが違っていること。○身近な気体には、代表的な発生法と固有の性質、それに応じた捕集法があること。【物質、質量、密度】

○水溶液の中では溶けている物質が均一に分散していること。○物質固有の溶解度を利用して、水溶液から溶質を取り出せること。【溶解度・再結晶】

○固体の物質がとけるときの温度を融点ということ。【融点】○液体の物質が沸騰するときの温度を沸点ということ。【沸点】○物体が液体や気体に状態変化するときには、物質の体積は変化するが質量は変化しないこと。【状態変化、固体・液体・気体】○物質によって、融点や沸点は決まっていることいること。【蒸留】

第2学年

○分解してできた物質から、元の物質の成分が推定できること。○水を電気分解すると、水素と酸素ができること。【分解、電気分解】

○物質は原子や分子からできていること。【原子、分子】○原子は記号で表されること。【原子の記号】【H、C、N、O、S、Cl,Na、Mg、Al、K、Ca、Fe、Cu,Zn、Ag】○物質には、1種類の原子からできているものや、複数の種類の原子からできているものがあること。【単体、化合物】

○物質が化合すると、反応前と異なる物質ができること。○物質は化学式で表されること。【化学式、化学反応式】○物質が酸素と結びつくことを酸化といい、酸素と離れることを還元ということ。【酸化、還元、燃焼】

○化学変化の前後では、反応する物質全体の質量は変化しないこと。【質量保存の法則】○化学変化に関係する物質の質量の比は、一定であること。

○化学変化には、熱が発生するものと、熱を吸収するものがあること。

第3学年

○自然界にはイオンが存在することや、イオンの生成は原子の成り立ちに関係すること。【イオン、原子核】

○酸とアルカリのそれぞれの特性が水素イオンと水酸化物イオンによること。【酸、アルカリ】○酸とアルカリを混ぜると、中和して、水と塩ができること。【中和、塩】

○イオンが含まれる水溶液には電流が流れること。【電解質、非電解質】○電解質水溶液と2種類の金属を用いて電流を取り出すことができること。○電池では、物質がもっている化学エネ

ギ が化学変化 電気 ネ

中学校

ルギーが化学変化によって電気エネルギーに変換されていること。

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動物の構造と機能 植物の構造と機能 動物の多様性と共通性 植物の多様性と共通性

第3学年

○昆虫は、卵、幼虫、さなぎ、成虫と育っていくものと、卵、幼虫、成虫と育っていくものとがあること。○成虫は頭、胸、腹からできていて、胸には6本のあしがあること。【頭、胸、腹、卵、さなぎ】

○植物は種子から発芽し、子葉が出て、葉がしげり、花がさき、花が果実になった後、枯れること。○植物は根、茎、葉からできていること。【根・茎・葉】

○身の周りには、色、形、大きさなどの姿がそれぞれ違ういろいろな生物がいること。○生物は、その周辺の環境とかかわって生きていること。

第4学年

○人の体には骨と筋肉があり、それらの働きで体を動かすことができること。○体の各部にある曲がる部分を関節ということ。【関節】

○動物の活動は、暖かい季節(春・夏)、寒い季節(秋・冬)によって違いがあること。

○植物の成長は、暖かい季節(春・夏)、寒い季節(秋・冬)によって違いがあること。

第5学年

○植物の発芽には、水、空気及び温度が関係していること。○植物の成長には、日光、水が必要で、肥料が関係していること。

○植物は、種子の中の養分を使って発芽すること。【種子】○花にはおしべやめしべがあり、受粉(花粉がめしべの先に付くこと)によってめしべのもとが実になり、その中に種子ができること。【花粉、受粉】○魚は卵の中の養分を使って成長すること。○魚の卵は日がたつにつれて中の様子が変化すること。○人は、母体内で成長してから生まれること。○魚は水中の小さな生物を食べて生きていること。

第6学年

○呼吸により、体内に酸素が取り入れられ、体外に二酸化炭素が出されていること。○食べ物は、口、胃、腸などを通る間に消化、吸収され、吸収されなかった物は排出されること。○血液は、心臓の働きで体内を巡り、養分、酸素、二酸化炭素などを運んでいること。○体内には、生命活動を維持するための様々な臓器があること。【胃・小腸・大腸・肝臓・心臓・肺・腎臓の名称と位置】

○植物の葉に日光が当たるとデンプンができること。○根、茎、葉には、水の通り道があり、根から吸い上げられた水は葉から蒸散していること。【蒸散】

○生物は、水及び空気を通して周囲の環境と関わって生きていること。○生物の間には、食う食われるという関係があること。

第1学年

○花のつくりは、花の中心から、めしべ、おしべ、花弁、がくという順に構成されること。【花弁、がく】○葉・茎・根のつくりの特徴は、光合成、呼吸、蒸散と関連があること。【道管、師管】○葉は光合成を行い、二酸化炭素と水から、デンプンと酸素ができること。【光合成】○植物も動物と同じように、呼吸を行い、酸素が吸収され二酸化炭素が放出されていること。

○植物は体のつくりの特徴に基づいていくつかの仲間に分類できること。○被子植物は、胚珠が子房に包まれていること。○裸子植物は、子房がなく胚珠がむき出しであること。【被子植物・裸子植物、胚珠・子房】○シダ植物やコケ植物は、胞子でふえること。【胞子】

○生物は、生育する環境によって種類や育ち方に違いがあること。

○背骨がある動物の仲間を脊椎(せきつい)動物といい、子の生まれ方や育て方、体温の保ち方、呼吸の仕方等の特徴により魚類、両生類、は虫類、鳥類、ほ乳類に分類できること。○背骨がない動物の仲間を無脊椎(むせきつい)動物といい、いくつかの仲間に分類できること。【脊椎動物、無脊椎動物】【節足動物、軟体動物】

第3学年

○多細胞生物は細胞の分裂によって成長すること。【細胞分裂】○生物のふえ方には有性生殖と無性生殖があること。【有性生殖、無性生殖】○親の形質が子に伝わることを遺伝ということ。【遺伝】○親の形質が子に伝わるときには規則性があること。○遺伝子の本体はDNAであること。【染色体、遺伝子、DNA】

○生物の間には食う食われるという関係があり、これを食物連鎖ということ。○自然界において生物がつり合いを保って生活していること。【食物連鎖、生産者、消費者、分解者】○人間の活動や自然環境の変化は、自然界のつり合いに影響を与えていること。また、自然環境を保全することは大切であること。【地球温暖化】

第2学年

○食物は消化酵素の働きにより化学的に分解され、小腸の壁から吸収されやすい物質に変化すること。【消化、消化管、消化酵素】○肺の働きにより、酸素は血液中に取り入れられ、血液中の二酸化炭素は取り出されること。○心臓から送り出された血液は、動脈を通って全身に行きわたり、静脈を通って心臓に戻ってくること。【肺循環、体循環】【動脈、静脈】○動物には、目、鼻、耳、皮膚など、外界からの刺激(光、におい、音、温度、圧力など)を受け取るしくみがあること。また、刺激に対して反応するしくみがあること。【感覚器官、神経、反射】

○生物の体は細胞からできていること。○植物と動物の細胞には、核、細胞質、細胞膜が共通にあり、細胞壁、葉緑体は植物にだけあること。○現存の生物は過去の生物から進化してて生じてきたものであること。【進化】

小学校

中学校

 理科では、様々な自然の事物・現象について学習を行います。その中で、問題解決の能力と自然を愛する心情を育むとともに、自然の事物・現象についての理解を深め、科学的な見方や考え方を養います。今回の学習指導要領の改訂において、理科の内容は、「エネルギー」・「粒子」・「生命」・「地球」の四つの科学の基本的な見方や概念を柱としてその系統性が示されました。 これらの系統性を踏まえ、学習指導要領に示された内容の中から、次の学習を進めるために必要な知識、その学年でしか身に付けることができない知識、探究活動を進める上で必要となる観察・実験の技能を示しました。【 】には、身に付けるべき科学的な用語を示しました。

理科の基礎・基本(知識)(平成24年度)

生命

生物の構造と機能 生物の多様性と共通性

生命の連続性 生物と環境のかかわり

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地球の内部 地球の表面 地球の周辺

第3学年

○日陰は太陽の光をさえぎるとでき、日陰の位置は太陽の反対側にあること。○地面は太陽によって暖められ、日なたと日陰では地面の暖かさや湿り気に違いがあること。

○太陽は東の方から南の空を通って西の方へ動くこと。

理科の基礎・基本(知識)(平成24年度)

地  球

 理科では、様々な自然の事物・現象について学習を行います。その中で、問題解決の能力と自然を愛する心情を育むとともに、自然の事物・現象についての理解を深め、科学的な見方や考え方を養います。今回の学習指導要領の改訂において、理科の内容は、「エネルギー」・「粒子」・「生命」・「地球」の四つの科学の基本的な見方や概念を柱としてその系統性が示されました。 これらの系統性を踏まえ、学習指導要領に示された内容の中から、次の学習を進めるために必要な知識、その学年でしか身に付けることができない知識、探究活動を進める上で必要となる観察・実験の技能を示しました。【 】には、身に付けるべき科学的な用語を示しました。

第4学年

○晴れの日は1日の気温の変化が大きく、曇りや雨の日では小さいこと。○水は、水面や地面などから蒸発し、水蒸気になり、空気中に含まれること。○空気中の水蒸気は、露や雨となって再び水になって現れることがあること。

○月は日によって形が変わって見えること。【満月、半月】○月も太陽と同じように、東の方から南の空を通って西の方へ動くこと。○空には、明るさや色の違う星があること。○星座(星の集まり)は、1日のうちでも時刻によって並び方は変わらないが、見える位置が変わること。*学校や自分の家から見える太陽と月の出る方角と沈む方角

第5学年

○流れる水には、土地を侵食したり、石や土などを運搬したり堆積させたりする働きがあること。【侵食、運搬、堆積】○雨の降り方によって、流れる水の速さや水の量が変わったり、増水により土地の様子が大きく変化したりする場合があること。○川の上流には、大きな角張った石が見られ、下流には、小さな丸みをもった石が見られること。

○雲の量や動きは、天気の変化と関係があること。○日本の天気はおよそ西から東へ変化していくこと。○台風は強い風をもたらしたり、短時間に多くの雨を降らせたりすること。

○土地は、れき、砂、泥、火山灰や岩石からできており、層をつくって広がっているものがあること。【れき岩、砂岩、泥岩】

○太陽は自ら光を発しているが、月は太陽の光を反射して輝いていること。○月の表面の様子は、太陽と違いがあること。○月の形の見え方は、太陽と月の位置関係によって変わること。

小学校

第6学年

【れき岩、砂岩、泥岩】○土地は、火山の噴火や地震によって変化すること。○地層は、流れる水の働きや火山の噴火によってでき、化石が含まれているものがあること。【化石】

○月の形の見え方は、太陽と月の位置関係によって変わること。

第1学年

○火山の形、活動の様子及びその噴出物は、地下のマグマのねばりけと関係があること。○火山岩と深成岩の組織の違いは、そのマグマの冷え方と関係があること。○化石を手掛かりとして過去の環境や地質年代が推定できること。○火山の噴火によって、陸上でも火山灰の層ができる場合があること。【火成岩、火山岩、深成岩、堆積岩、示相化石、示準化石】*塩原の植物化石、葛生の石灰岩、大谷の凝灰岩、鹿沼土○震源からの距離が遠いほど、初期微動継続時間が長いこと。○地震の原因が、火山活動やプレートの動きなど、地球内部の働きと関連していること。○地震には断層などの土地の変化が伴うこと。【震源、震央、初期微動、主要動、マグニチュード、震度】

○気温、湿度、気圧、風向などの変化と天気には関係があること。○大気中の水蒸気から雲や霧ができること。【飽和水蒸気量、露点、湿度、気圧】○寒気と暖気が接するところを前線といい、前線の通過にともなって天気が変化すること。【前線 寒冷前線 温暖前線】

第2学年【前線、寒冷前線、温暖前線】○日本の天気の特徴は、気団の特徴と関連があること○日本の気象を日本付近の大気の動きや海洋の影響に関連付けて捉えること。【高気圧、低気圧、気団】

第3学年

○天体の日周運動は、地球が自転しているために起こること。○地球が地軸を軸として1日1回転することを、自転ということ。【日周運動、自転、南中、南中高度】○星座の年周運動は地球の公転によって起きること。○地球などの惑星が太陽の周りを、1年間で一回りすることを、公転ということ。【年周運動、公転】○太陽は、球形で自ら光を放出して自転していること。○月の見え方は、月の公転と関係があること。○自ら光を放出している天体を恒星ということ。○太陽などの恒星の周りを公転している天体を惑星ということ。【恒星、惑星】○地球の公転と地軸の傾きのため、太陽の南中高度の変化が起こること。

中学校

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観察の技能 実験・操作の技能 測定の技能

第3学年

○虫眼鏡を使って生き物を拡大して観察することができる。○遮光板を用いて太陽を観察することができる。

○豆電球と乾電池をつないで、豆電球を点灯させることができる。○平面鏡を使って光を反射させることができる。○方位磁針で、東西南北の方位を調べることができる。

○温度計で温度を測定することができる。○てんびんで、ものの重さを比較することができる。

第4学年

○太陽や月の動きを一定時間ごとに観察することができる。

○アルコールランプを点火したり、消火したりすることができる。○乾電池の直列つなぎと並列つなぎができる。○モーターや光電池を適切に使用して実験やものづくりができる。

○温度計で継続的に温度を測定することができる。○簡易検流計などで、電流の向きや大きさを比較することができる。

第5学年

○解剖顕微鏡、実体顕微鏡などを操作して観察することができる。

○アルコールランプ、ガスバーナーなどを使って液体を加熱することができる。○ろうとを使ってろ過することができる。○ヨウ素液を使ってデンプンの存在を確認することができる。

○メスシリンダーを使って液体の体積を測定することができる。○スポイトで溶液を取り分けることができる○上皿てんびんや電子てんびんを用いて、ものの重さを測定することができる。○電流計を使って、電流を測定することができる。

第6学年

○顕微鏡を使って観察することができる。

○試験管や薬品を適切に扱うことができる。○てこの実験器を適切に操作することができる。○石灰水を使って、二酸化炭素の存在を確認することができる。○リトマス紙を使って、酸性、アルカリ性を調べることができる。

○気体検知管を使って、酸素や二酸化炭素の存在を確認することができる。

第1学年

○ルーペ、実体顕微鏡、顕微鏡を観察するものに応じて使い分けて観察することができる。

○気体の性質に合わせて、下方置換法、上方置換法、水上置換法で気体を集めることができる。○BTB溶液やフェノールフタレイン溶液を使って、酸性、中性、アルカリ性を調べることができる。

○バネはかりを使って力の大きさを測定することができる。○物体の体積をメスシリンダーなどを使って測定することができる。○こまごめピペットを使って、少量の液体を必要な量だけ取り分けることができる。

第2学年

○顕微鏡を使って、高倍率で観察することができる。

○電源装置を使って、必要な電圧を回路に加えることができる。○電流計、電圧計を使って電圧や電流の大きさを測定することができる。○観測器具を使って、気温、湿度、気圧、風向、風力などの気象データを記録することができる。

第3学年

○透明半球を用いて、太陽の動きを記録することができる。

○記録タイマーを操作して、物体の運動を記録することができる。

○試薬を適切に取り扱い、廃液を適切に処理することができる。

理科の基礎・基本(技能)(平成24年度)

観察・実験の技能

 理科では、様々な自然の事物・現象について学習を行います。その中で、問題解決の能力と自然を愛する心情を育むとともに、自然の事物・現象についての理解を深め、科学的な見方や考え方を養います。今回の学習指導要領の改訂において、理科の内容は、「エネルギー」・「粒子」・「生命」・「地球」の四つの科学の基本的な見方や概念を柱としてその系統性が示されました。 これらの系統性を踏まえ、学習指導要領に示された内容のうちから、次の学習を進めるために必要な知識、その学年でしか身に付けることができない知識、探究的な活動を進める上で必要となる観察・実験の技能を示しました。

中学校

小学校

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① ② ③ ① ② ③ ① ② ③ ① ② ③

 外国語科の目標及び内容等は3年間を通じてのものですが、言語活動の各学年における指導上の配慮事項をもとに、段階的に次の学習に進める観点から「身に付けるべき基礎的・基本的な知識・技能」を学年ごとに示しました。

外国語科の基礎・基本(知識・技能)(平成24年度)

 小学校外国語活動では、外国語に触れたり、体験したりすることにより、外国語を用いて、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成に重点を置き、コミュニケーション能力の素地を養うことを目標としています。それを踏まえて、中学校外国語科では、コミュニケーション能力の基礎を養うことを目標としました。

 したがって、小学校外国語活動を通じて「聞くこと」、「話すこと」という音声面を中心としてコミュニケーション能力の素地が育成されることを踏まえて、中学校では、「聞くこと」、「話すこと」、「読むこと」及び「書くこと」の四つの領域をバランスよく指導し、高等学校やその後の生涯にわたる外国語学習の基礎を培うこととしています。

 コミュニケーション能力の基礎を養うためには、外国語の文法規則や語彙などについての知識や、「聞くこと」、「話すこと」、「読むこと」及び「書くこと」の技能を活用し、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度を育成することが大切です。また、文法規則や語彙などの言語材料の定着を図るには、聞いたり、話したり、読んだり、書いたりする言語活動の充実が必要です。

 特に、中学校第1学年においては、小学校で慣れ親しんだことのあるような身近な表現を取り上げながら、中学校の外国語学習への円滑な導入を図ることが重要となります。そのためには、中学校では、小学校でどの程度英語に慣れ親しんでいるかを把握しておくことが大切となります。

○聞いたり読んだりしたことについて、メモをとったり、感想、賛否やその理由を書いたりすることができる。

○英語の綴りを見て正しく発音することができる。

○説明文、意見文、感想文、対話文、物語などの意味内容にふさわしい音読をすることができる。

○物語の大まかな流れや説明文の中心となる大切な部分を読み取ることができる。

○文の内容に合わせて疑問符や感嘆符などの符号を適切に使用することができる。

読むこと 書くこと聞くこと

中学校

○聞いたり読んだりしたことについて、簡潔にメモをとったり、感想、賛否やその理由を書いたりすることができる。

○自分の考えや気持ち、事実について、強調したり、繰り返したりして、相手に伝えることができる。

○各符号のもつ意味や使い方などを認識し、英語の綴りを見て発音することができる。

○書かれた内容を考えながら黙読したり、説明文、意見文、対話文、物語などの内容にふさわしい音読をすることができる。

○文の内容に合わせて疑問符や感嘆符などの符号を使用することができる。

○物語の大まかな流れや説明文の大まかな内容を読み取ることができる。

○相手からの質問や指示、依頼、提案などに反応したり、応答したりすることができる。

○英語の語順や語法の特徴について、日本語との対比などを通して理解し、身近な場面や体験したことなどについて単文、重文、複文を書くことができる。

○アルファベットの大文字及び小文字を書くことができる。 また、単語を一つずつ区切って書くことができる。

○短い物語の大まかな流れや短い説明文の大まかな内容を読み取ることができる。

○相手が聞き取りやすいように、適切な声量で明瞭に話すことができる。

○聞いたことについて、分からない点や確かめたい点を尋ねたり、答えたりすることができる。

○アルファベットの文字の形の違いを知り、読むことができる。 また、基本的な符号のもつ意味を知り、使うことができる。

○内容を確認しながら黙読することができる。 また、対話文などを強弱をつけて読むことができる。

○英語の語順や語法について、日本語との対比などを通して理解し、身近な場面や体験したことなどについて単文や重文を書くことができる。

第1学年

○聞いたり読んだりしたことについて、簡単な感想を書くことができる。

第3学年

○強勢、イントネーション、区切りなどに気を付けて音声を聞き分け、様々な状況に慣れて内容を聞き取ることができる。

○音の変化やスピードに対応して事実や出来事などについて必要な情報を理解することができる。

○相手からの質問や指示、依頼、提案などに際して、聞き返すなどして、適切に応じることができる。

○ゆっくりと話されたり読まれたりする簡単な英語を聞いて、内容を理解することができる。

○聞いたり読んだりしたことについて、分からない点や確かめたい点を尋ねたり、答えたりすることができる。

○アクセントは声の高低ではなく強弱であることや、文末のイントネーションの上下の違いなど、英語の基本的な音声の特徴をとらえて発音することができる。

第2学年

話すこと

○英語と日本語の音声の違いを理解し、基本的な英語の音声の特徴に気付くことができる。

○強勢、イントネーション、区切りなど基本的な音声の特徴をとらえて、自分の考えや気持ちなどを相手に伝えることができる。

○英語の語順は日本語とは違うことを知り、身近なことについて単文を書くことができる。

○話し手の気持ち、状況や場面によって強勢やイントネーションなどに変化があることを理解することができる。

○自然な口調で話されたり読まれたりする英語を聞いて、大切な部分を聞き取ることができる。

○相手の指示に対して動作を伴って反応したり、相手の質問に短く答えたりすることができる。

○強勢、イントネーション、区切りなど基本的な音声の特徴をとらえて発音することができる。

○自分の考えや気持ち、事実について、強調したり、繰り返したり、他の表現で言い直したりして、相手に伝えることができる。

○聞いたり読んだりしたことについて、自らの感想や考えを伝え合うことができる。

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言語の使用場面 基本表現例 語・連語及び慣用表現

Hi, Mike. Good morning, Mary. ・hello, afternoon, evening, byeなど

How are you? Fine, thank you.・hungry, sleepy, OK などの具合を表す身近な表現、fine,rainy, cloudy などの天候に関する表現

I'm Mary. I like soccer. I play it every day. ・My name is ~. I'm from ~ . I don't have ~ .

I can speak English. Nice to meet you. ・can, can't, Nice to meet you too.

This is Mike(Jane). He(She) is my brother(sister).・That is ~ .・father, mother, sister, friendなどの身近な人

He(She) likes baseball. He(She) has two dogs. ・食べ物やスポーツ、ペットなどのうち身近なもの

He(She) can speak Japanese. ・Japanese, English など

Are you from America? Yes, I am. ・Japan, Australia, Canada などの国名のうち身近なもの

Is this your pencil? No, it isn't. It's Mike's. ・pencil, pen case, eraserなどの身近な持ち物、所有の表現

What's this? It's an egg. ・身近な物

Do you play the guitar? No. I play the piano. ・piano, guitar などの楽器のうち身近なもの

Does he play soccer? Yes, he does.・basketball, tennis などのスポーツのうち身近なもの、曜日(Sunday~Saturday)

What time is it in Japan? It's ten twenty in the morning. ・o'clock, 数字(1~60)

Who's that girl? She's my sister. ・家族や友だちなどの身近な人

Where does he live? He lives in Tochigi.・地名や場所のうち身近なもの(Tochigi, 自分の住んでいる市町名)

When is your birthday? It's May fifth. ・月の名前(January ~December)、自分の誕生日など

Whose pencil is this? It's mine. ・yours, his, hersなど

How many CDs do you have? I have 15 (fifteen) CDs. ・61~100の数の読み方、2012年などの読み方、複数形

I played soccer yesterday.・規則動詞のうち身近なもの・yesterday, last week, three days ago など

I went to Tokyo last Sunday. ・不規則動詞のうち身近なもの(went, saw, had, came など)

Did you play baseball yesterday? Yes, I did. / No, I didn't. ・疑問文、応答文、否定文など

Hello, this is Mary. Can I speak to Mike? ・May I speak to ~?

Speaking. I'm sorry, but he is out now. ・Speaking.など

What are you doing? I'm making a cake. ・進行中の動作を表す動詞(making, watching, swimmingなど)

Let's go shopping. ・Let's ~.

Can I help you? Yes, please. ・Excuse me. Do you have any ~? など

How much is it? It is five dollars. ・Here you are. Thank you. など

指示 Look at this. Don't run. ・Stand up. などのクラスルームイングリッシュ

中学校

 各学年において、言語の使用場面における基本表現を例示し、それぞれに関する語・連語及び慣用表現を示しました。

あいさつ

第1学年

電話での対応

買物

自己紹介

身近な人の紹介

身の回りのことについて尋ねたり答えたりする

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言語の使用場面 基本表現例 語・連語及び慣用表現

Were you busy yesterday? Yes, I was. ・疑問文、応答文、否定文など

I enjoyed cooking. ・enjoy ~ing, like ~ing など

What were you doing at seven? I was watching TV.・進行中の動作を表す動詞reading, watching, studying, playingなど

Is this bag smaller than yours? Yes, it is. ・~er, than

Who is the tallest in your class?Tom is the tallest in my class.

・~est, in my family, of the three など

Math is more difficult than English. ・more ~ than, beautiful, difficult, interesting, important など

What sport is the most popular in your country?Soccer is.

・the most ~

Which do you like better, baseball or soccer? I like soccerbetter. I like soccer the best of all sports.

・better, best

How big is your dog? It's as big as yours. ・as ~ as

Which do you want, A or B? B, please. ・~, please.

Is there a park near your house?Yes. There are many parks near my house.

・on, by, near, under, in, around など

I have a lot of work to do. ・something to drink(eatなど)

Will you go to the movie tomorrow?Yes, I will.

・must, can などの助動詞、have to, be going to

自己紹介I like summer better than winter. My birthday is July fourth.I like the hot season.

・好きな季節(スポーツ、楽器、教科など)、月の名前、天候に関する表現など

I want to be a doctor.I like to play soccer.

・身近な職業を表す語、want to ~, like to ~

I study hard to be a doctor. ・go to the library to study ~, get up early to ~

I study English because I like English songs. ・理由を説明する。

I think (that) English is important. ・I know (that)~.

買物 May I help you? I am looking for a white T-shirt. ・How about ~? It is too small.

Can you help me? ・All right. Will you ~? Could you ~?

May I use your pencil? Sure. ・I'm sorry.

You look happy. ・happy, busy, nice など

What's the matter? I have a fever. ・What's wrong? など

第2学年

身の回りのことについて尋ねたり答えたりする

依頼・許可

具合を聞くとき

発表(スピーチ)

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言語の使用場面 基本表現例 語・連語及び慣用表現

I know how to use the computer.・how to make(play, get to, swim, danceなど)・what to do(study, buy), when to start(take)など

I don't know where he lives.・what time it is now, what you meant, what he will do next,who can answer the question, when he will comeなど

We call her Risa.That made me happy.

・call, make, keepなど

My mother told me to finish my homework. ・tell, want など

It is difficult for me to speak Chinese. ・hard, easyなどの形容詞

I know a woman who can play the piano. ・who, which, that

This is the CD (that) she bought yesterday. ・who, which, that

I have just finished my homework.I haven't finished my homework yet.

・have(has) ~, just, already, yet, cleaned, madeなど

Have you ever been to Kyoto?Yes, I have been there once. / No, I have never been there.

・ever, never, before, ~ times, have been to~, seen, eaten,など

I haven't seen her for a long time. ・for five years, since 2006など

Do you know the girl sitting under the tree? ・a sleeping boy, the boy sleeping in the carなど

This is a book written by my teacher. ・a language spoken in ~など

English is used in many countries. ・loved, made, spoken, writtenなど

自己紹介 Please call me Mike. I've studied English for three years. ・call me ~, have been, have lived in this city since~など

Go straight. Turn right. You'll see ~. ・Go straight. Turn left. You'll see ~ on your right. など

Could you tell me how to get to the station? ・How long ~?

食事 Would you like something to drink?  Yes, please. ・No, thank you. I'm full. など

I think English is important because it is used in manycountries.

・I think ~ because ~. I don't think ~ because ~.

What do you think? ・How about you? Any ideas? など

I agree with you. I don't think so. ・I think so, too. Me, too. That's a good idea.

相づちをうつ I play soccer. Oh, I see. ・yes, really など

聞き直す Pardon? Sorry? Excuse me? ・Please say it again. など

I want to learn English , because it is used all over the world. ・(意見+理由)を表す身近な表現

Do you have any questions? Yes. What is "Uchiwa"? ・Any questions?

中学校

第3学年

スピーチ

友だちと意見交換

身の回りのことについて尋ねたり答えたりする

道案内

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音楽を形づくっている要素 音符、休符、記号、音楽に関わる用語

音楽科の基礎・基本(知識)(平成24年度)

 音楽科では、教科目標に「音楽を愛好する心情を育てる」や「音楽活動の基礎的な能力を培う(伸ばす)」と示されており、児童生徒が生涯にわたって音楽を愛好し、楽しく豊かに音楽と関わっていくことができるような音楽的な能力を小・中学校の段階で育んでいくことが求められています。 このことから、その段階で身に付けていないとその後の学習に支障をきたすと考えられる内容、音楽そのものを理解するために必要な内容、生涯にわたって音楽活動を楽しむために必要な内容を基礎・基本として示すこととしました。 知識には、新学習指導要領で示された〔共通事項〕の内容を中心に示しました。〔共通事項〕は、全ての音楽活動(歌唱、器楽、音楽づくり・創作、鑑賞)の支えとなる指導内容を示していることから、全ての児童生徒が身に付けるべき音楽科の知識として、本県としてその内容を絞り込み、発達の段階に分けて示してあります。 「音楽を形づくっている要素」については、音楽科の基礎・基本(技能)との関連を図るため、学習指導要領に示されているものを、それぞれの発達の段階に分けて示してあります。これらについては、各発達の段階を通して、意図的、計画的に取り上げることが必要です。 「音符、休符、記号、音楽に関わる用語」については、学習指導要領で示されているものの中から、読譜力を身に付けるために必要な音符等に絞り、それぞれの発達の段階に分けて示してあります。これらについては、繰り返し指導し、各題材ではできるだけ複数の活動で取り扱うように配慮することが必要です。 これらの指導に当たっては、それぞれを単なる知識としてだけでなく、技能との関連を十分に図りながら児童生徒が理解できるようにしていくことが大切です。

第1学年及び

第2学年

次の要素について計画的に指導すること。○音には、いろいろな音の表情があること。(音色)○音楽には、いろいろなリズムがあること。(リズム)○音楽には、いろいろな速さがあること。(速度)○音楽には、いろいろな旋律があること。(旋律)○音や音楽には、いろいろな強さがあること。(強弱)○音楽には、ある音や旋律に対して、もう一方の音や旋律が応えるものがあること。

○次のそれぞれの意味や働きが分かるよう指導すること。

第1学年

既習の要素に加え、次の要素について計画的に指導すること。○音楽には、反復、変化、対照などの音楽を構成する原理があること。(構成)○音楽には、様々な音と音との関わり合いがあること。(テクスチュア)

第5学年及び

第6学年

既習の要素に加え、次の要素について計画的に指導すること。○音楽には、調によっていろいろな音の重なりと響きがあること。(和声の響き)○音楽には、音の重なりと音楽における時間的な流れの関係があること。(音楽の縦と横の関係)

○既習事項に加え、次のそれぞれの意味や働きが分かるよう指導すること。

中学校

○既習事項に加え、次のそれぞれの意味や働きが分かるよう指導すること。

第2学年及び

第3学年

既習の要素に加え、次の要素について計画的に指導すること。○音楽には、二部形式やソナタ形式などの様々な形式があること。(形式)

小学校

音 、あ 音 律 、 う 音 律 あ 。(問いと答え)○音楽には、リズムや旋律が繰り返されるものがあること。(反復)

第3学年及び

第4学年

既習の要素に加え、次の要素について計画的に指導すること。○音楽には、ハ長調やイ短調などがあること。(音階・調)○音楽には、高さの違う音が同時に鳴り響く部分があること。(音の重なり)○音楽には、拍が一定に続いたり伸び縮みしたりするものがあること。(拍の流れ)○音楽には、旋律が自然に区切られたまとまりがあること。(フレーズ)○音楽には、音楽を特徴付けている要素や仕組みなどの関わり合いが途中で変わっていくものがあること。(変化)

○既習事項に加え、次のそれぞれの意味や働きが分かるよう指導すること。

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聴く力 表現する力

【身近な楽器:打楽器、鍵盤ハーモニカ、ハーモニカ、オルガンなど】

(既習の楽器を含めて)【旋律楽器:リコーダー、鍵盤楽器など】【打楽器:和楽器、諸外国に伝わる打楽器など】

(既習の楽器を含めて)【旋律楽器:電子楽器、和楽器、諸外国に伝わる楽器など】【打楽器:和楽器、諸外国に伝わる打楽器など】

○曲種に応じた発声により、言葉の特性を生かして歌うことができる。○声部の役割や全体の響きを感じ取り、自分の声を合わせて歌うことができる。○音色や響きなど、楽器の特徴を生かして演奏することができる。○和音の構成音を使って旋律をつくることができる。○低音部譜表の楽譜を見ながら、教師や友達と一緒に階名唱ができる。

(既習の楽器を含めて)【楽器:和楽器、弦楽器、管楽器、打楽器、鍵盤楽器、電子楽器、世界の諸民族の楽器など】

(既習の楽器を含めて)【楽器:和楽器、弦楽器、管楽器、打楽器、鍵盤楽器、電子楽器、世界の諸民族の楽器など】

音楽科の基礎・基本(技能)(平成24年度)

 技能には、児童生徒が内面で感じたことを基によりよい表現をするために必要な力として、「聴く力」と「表現する力」の二つを、それぞれ発達の段階ごとに系統的に示しました。 「聴く力」では、音楽を形づくっている要素を聴き取り、それらの働きなどを感じ取ったことを生かして表現したり鑑賞したりすることが音楽の学習の中心となることを踏まえ、それらの基となる力を育むために必要な技能に絞って示しました。 「表現する力」では、歌唱、器楽、音楽づくり・創作、鑑賞のそれぞれについて、学習指導要領の内容を絞って示してあります。 「県民の歌」や市町などの地域の歌については、県やそれぞれの地域において皆が共通に歌えるようにという願いを込めて示しました。

小学校

第1学年及び

第2学年

○知識として第1・2学年で示した音楽を形づくっている要素を感じ取りながら聴くことができる。○音楽を聴いて想像したことや感じたことを体で表現したり、言葉に表すなどして身近な相手に伝えたりすることにより、一人一人の感じ方に違いがあることに気付くことができる。

○音楽に合わせて、体の動きを伴った表現をしたり歌ったりすることができる。○友達の歌声や伴奏を聴きながら、声を合わせて歌うことができる。○身近な楽器で、簡単なリズムや旋律を演奏することができる。○言葉遊びやリズム遊びなどの音遊びができる。○階名を模唱することができる。

第3学年及び

第4学年

○知識として第3・4学年で示した音楽を形づくっている要素を感じ取りながら聴き取ることができる。○音楽を聴いて想像したことや感じたことを言葉や体の動き、絵や音で表すなどして身近な相手と伝え合うことにより、一人一人の感じ方を理解することができる。

○十分な息を使って、歌詞をきれいな発音で歌うことができる。○斉唱や二つの声部が重なる響きに自分の声を合わせて歌うことができる。○旋律楽器及び打楽器で、簡単な旋律やリズムを演奏することができる。○2~3音を使って旋律をつくることができる。○ハ長調の楽譜を見ながら階名読みができる。*「県民の歌」や市町などの地域の歌を、友達の歌声や教師の範唱に合わせて歌うことができる。

第5学年及び

第6学年

○知識として第5・6学年で示した音楽を形づくっている要素を感じ取りながら聴き取ることができる。○音楽を聴いて想像したことや感じたことなどを、言葉や体の動き、絵、造形、音などで表すなどして教師や友達と意見を交換することにより、楽曲の特徴や演奏のよさを理解することができる。

○曲想にふさわしい息の使い方を意識し、歌声を響かせて歌うことができる。○二つまたは三つの声部が重なる響きに自分の声を合わせて歌うことができる。○旋律楽器及び打楽器で、音色を工夫して演奏することができる。○3~5音を使って旋律をつくることができる。○ハ長調やイ短調の楽譜を見ながら、教師や友達と一緒に階名唱ができる。*「県民の歌」や市町などの地域の歌を正しく歌うことができる。

中学校

第1学年

○知識として第1学年で示した音楽を形づくっている要素や構造と曲想との関わりを感じ取って聴き、音楽のよさや美しさを味わうことができる。○音楽を聴いて感じたことやそのよさなどを文章などの言葉で説明するなどして話し合うことにより、他者の感じ方や解釈を理解することができる。

第2学年及び

第3学年

○知識として第2・3学年で示した音楽を形づくっている要素や構造と曲想との関わりを感じ取って聴き、音楽のよさや美しさを味わうことができる。○音楽を聴いて感じたことやそのよさなどを批評文や紹介文などの言葉で発表し合うことにより、他者との関わりの中から自分の価値意識を再確認することができる。

○曲種に応じた発声により、歌詞や曲にふさわしい表現を工夫して歌うことができる。○声部の役割と全体の響きとの関わりを理解して、表現を工夫しながら自分の声を合わせて歌うことができる。○音色や響き、奏法など、楽器の特徴を理解し、曲にふさわしい表現を工夫して演奏することができる。○20字程度の言葉に合った旋律をつくることができる。○低音部譜表を含めた1♯、1♭の楽譜を見ながら階名唱ができる。

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・土・粘土・木・紙

・クレヨン・パス・はさみ・のり・簡単な小刀類

・木切れ・板材・釘

・水彩絵の具・小刀・使いやすい のこぎり・金づち

中学校

第1学年

第2学年及び

第3学年

【材料や用具の例】

・鉛筆・水彩絵の具・ポスターカラー・色鉛筆・ペン・パステル・色紙・粘土・木・石・紙*和紙や粘土等の地域にある素材

○単純化や省略、強調、材料の組合せを考えて構成を工夫できる。

○全体と部分との関係で捉えることができる。○大まかな遠近感や簡単な立体感を表すことができる。○主題を表すために、中心となるものを検討して構図や構成を考えることができる。○色を色相・明度・彩度の類似や対象の組合せで捉えることができる。○明暗、混色や重色、にじみやぼかしの効果を理解できる。

○「身近で扱いやすいもの」を並べたり、つないだり、積んだりするなど体全体を働かせてつくることができる。

○手を働かせて使いながら、表し方を考えて表すことができる。○紙を「はさみなどの用具」を使って切ることができる。○クレヨンやパスなどの中から好きな色を選ぶことができる。○「粘土」で形をつくって楽しむことができる。

○自分たちの作品の、形や色、表し方の面白さ、材料の感じなどが分かること。*身近な材料の、形や色、表し方の面白さ、材料の感じなどが分かること。

○自分たちの作品を鑑賞して、いろいろな表し方や材料による感じの違いが分かること。*地域にある身近な美術作品を鑑賞して、いろいろな表し方や材料による感じの違いが分かること。○製作の過程を鑑賞して、いろいろな表し方や材料による感じの違いが分かること。

【必ず扱う材料や用具】

○「板材」を「使いやすいのこぎり」で切ってつなぐことができる。○「木切れ」の形を変えたりするなどしてつくることができる。○「表したいことに合わせて扱うことのできるもの」を組み合わせて使うことができる。

○表したいことを考えることができる。○用途を考えることができる。○材料や用具の特徴を生かすことができる。○計画を立てることができる。

図画工作科・美術科の基礎・基本(平成24年度)

第3学年及び

第4学年

第5学年及び

第6学年

 「とちぎの子どもの基礎・基本」は、必ず身に付けるべき知識・技能であることから、学習指導要領の内容を絞り込むことを原則として導き出しています。学習指導要領の内容は、図画工作科・美術科ともに、資質や能力(観点別評価の観点)の視点で整理されています。 そこで、「とちぎの子どもの基礎・基本」の「身に付けるべき知識」は主に「鑑賞の能力」に、「身に付けるべき技能」は「発想や構想の能力」と「創造的な技能」に相当します。さらに絞り込み、その中の、「創造的な技能」の内容を中心にして作成することとしました。また、知識に関しては、鑑賞する対象を具体的な作品名等は示さず、「表現の際に使用する材料や用具」と「鑑賞の能力を育成するための作品の範囲」を学年段階毎に示し、小・中学校の系統性が分かるように配慮し、その後の学習を行う際に影響が大きい内容を明らかにしました。これは同時に、学習段階で学習する内容の中で、そこで必ず身に付けるべき内容であるともいえます。 学習指導要領のねらいを達成するためには、技術指導中心、作品主義的な指導に偏らないよう留意し、「創造的な技能」が「発想や構想の能力」と一体となって身に付けられるよう、指導を工夫改善することが大切です。 小学校の【  】には、当該学年で「必ず扱う材料や用具」を示し、中学校の【  】には「材料や用具の例」を示しました。

第1学年及び

第2学年

A表現(1)造形遊び A表現(2)絵や立体,工作身に付けるべき知識(鑑賞の能力)

身に付けるべき技能(創造的な技能)

【必ず扱う材料や用具】

○作者の心情や意図と創造的な表現の工夫が分かること。○目的や機能との調和のとれた洗練された美しさが分かること。*生活を美しく豊かにする美術の働きが分かること。

○造形的なよさや美しさが分かること。○作者の心情や意図と表現の工夫が分かること。○美と機能の調和が分かること。*生活における美術の働きが分かること。*栃木県内や市町などの身近な地域や日本及び諸外国の美術の文化遺産について知ること。

【材料や用具の例】

・針金・布・プラスチック・廃材・カメラ(デジタルカメラ)*和紙や粘土等の地域にある素材

身に付けるべき知識(鑑賞の能力)A表現(3)

小学校

○前年度までの「表現方法の広がりに対応した材料や用具」の経験や技能を生かしてつくることができる。

○表したいことに合わせて、材料や用具の特徴を生かして使うことができる。○表現に適した方法などを組み合わせて表すことができる。○動く仕組みをつくることができる。○板材を曲線に切ることができる。

【必ず扱う材料や用具】

・針金・糸のこぎり

身に付けるべき技能(創造的な技能)

○自分たちの作品を鑑賞して、表し方の変化、表現の意図や特徴などが分かること。*我が国や諸外国の親しみのある作品を鑑賞して、表し方の変化、表現の意図や特徴などが分かること。*暮らしの中の作品を鑑賞して、表し方の変化、表現の意図や特徴などが分かること。

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保健領域・保健分野

A 体つくり運動 B 器械・器具を使っての運動遊び C 走・跳の運動遊び D 水遊び E ゲーム F 表現リズム遊び

第1学年

第2学年

A 体つくり運動 B 器械運動 C 走・跳の運動 D 浮く・泳ぐ運動 E ゲーム F 表現運動 G 保健

第3学年

(1)毎日の生活と健康○健康の大切さを認識し、食事、運動、休養及び睡眠の調和のとれた生活を続けるなど、健康によい生活の仕方が分かる。

第4学年

(2)育ちゆく体とわたし○思春期には、体つきの変化や初経、精通などが起こることが分かる。

小学校

 新学習指導要領では、体育科の目標には「生涯にわたって運動に親しむ資質や能力の基礎を育てるとともに健康の保持増進と体力の向上を図る」、保健体育科の目標には「生涯にわたって運動に親しむ資質や能力を育てるとともに健康の保持増進のための実践力の育成と体力の向上を図る」とあり、義務教育段階における教科の目標が系統的に示されている。このことから本県では、運動領域・運動分野において、全ての子どもたちが生涯にわたって運動やスポーツに親しむために最低限身に付けるべき技能の一例を、児童・生徒の発達の段階や指導内容の系統性を踏まえ、具体的に示すこととしました。 同様に、保健領域・保健分野並びに体育理論においても内容(知識)の一例を示すこととしました。 また、体力の現状について文部科学省の「体力・運動能力調査」によると、我が国の子どもの体力は徐々に改善方向にあるものの、昭和60年ごろと比較すると依然として低い状況にあり、本県においても全国と同様の傾向が見られます。このことから、特に本県で全国平均を下回っている「50m走」、「立ち幅跳び」、「ボール投げ」については、体育・保健体育の授業の中で関連する領域、種目において積極的に取り組むことにより、結果として体力の向上が図れるようにしていくことが大切です。

ア ボールゲーム○いろいろなボールで、つく、転がす、投げる、捕る、蹴る、止めるなどの簡単なボール操作ができる。イ 鬼遊び○相手のいない場所に移動したり、駆け込んだりすることができる。

体育・保健体育科の基礎・基本(平成24年度)

ア 水に慣れる遊び○水につかって、走ったり方向を変えたりすることができる。イ 浮く・もぐる遊び○ 水にもぐって目を開けることができる。

ア 体ほぐしの運動○ペアでのストレッチングを行うことができる。イ 多様な動きをつくる運動(ア)体のバランスをとる運動○片足を軸にして、回りながら移動できる。(イ)体を移動する運動○カラーコーンなどの間を速さや方向を変え、歩いたり走ったりすることができる。○無理のない速さでのかけ足を3分間程度続けることができる。(ウ)用具を操作する運動○短なわでの前や後ろの連続片足跳びができる。(エ)力試しの運動○手押し車など両腕で自分の体重を支えながら移動できる。

ア 体ほぐしの運動○ストレッチングを行うことができる。イ 多様な動きをつくる運動遊び(ア)体のバランスをとる運動遊び○片足を軸にして、左右に回ることができる。(イ)体を移動する運動遊び○大きな円を、右回り・左回りに歩いたり走ったりすることができる。○無理のない速さでのかけ足を2分間程度続けることができる。(ウ)用具を操作する運動遊び○短なわでの前や後ろの連続両足跳びができる。(エ)力試しの運動遊び○腕立ての姿勢から、手や足を支点として回ることができる。

知 識

ア マット運動○前転ができる。イ 鉄棒運動○補助具を利用した易しい条件のもとで逆上がりができる。ウ 跳び箱運動○数歩の助走から両足で踏み切り、跳び箱に両手を着いてまたぎ越すことができる。

ア 走の運動遊び○まっすぐに走ることができる。○相手にバトンを渡したり受けたりすることができる。○低い障害物を走り越えることができる。イ 跳の運動遊び○幅跳び遊びでは、片足で踏み切って前方に跳ぶことができる。○ゴム跳び遊びでは、片足で踏み切って上方に跳ぶことができる。

ア かけっこ・リレー○まっすぐ前を見て走ることができる。○走りながらバトンパスができる。イ 小型ハードル走○小型ハードルの高さに応じて走り越えることができる。ウ 幅跳び○短い助走から踏切り足を決めて前方に踏み切ることができる。エ 高跳び○短い助走から踏切り足を決めて上方に踏み切ることができる。

ア 固定施設(ジャングルジムや登り棒など)を使った運動遊び○固定施設を使って、登り下り、渡り歩きができる。イ マットを使った運動遊び○マットに背中を順番につけて、いろいろな方向へ転がることができる。ウ 鉄棒を使った運動遊び○跳び上がって支持したり、支持から跳び下りたりすることができる。エ 跳び箱を使った運動遊び○数歩の助走から両足で踏み切り、跳び箱に両手を着いてまたぎ乗ることができる。

ア 浮く運動○全身の力を抜いていろいろな浮き方ができる。イ 泳ぐ運動○水中で息を吐き、顔を上げたときに一気に息を吸うことを連続して行うことができる。

技 能

ア 表現○具体的な生活からの題材(洗濯物、掃除、スポーツなど)の特徴を捉えて大きく・小さく・早く・遅くなど動きに変化を付け、即興的に踊ることができる。イ リズムダンス○リズムに乗ってその場で弾む、スキップで移動するなど、全身で即興的に踊ることができる。

体育領域・体育分野

ア 表現遊び○身近な題材(鳥や昆虫など)の特徴を捉えて、全身で踊ることができる。イ リズム遊び○軽快なリズムに乗って弾んで踊ることができる。

ア ゴール型ゲーム○味方にボールを手渡したりパスを出したりすることができる。イ ネット型ゲーム○いろいろな高さのボールを片手又は両手ではじき、相手のコートに返球できる。○ボールの方向に体を向けることができる。ウ ベースボール型ゲーム○ボールをフェアグラウンド内に蹴ったり、打ったりすることができる。○投げる手と反対の足を一歩踏み出してボールを投げることができる。○ベースに向かって走り、かけ抜けることができる。

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A 体つくり運動 B 器械運動 C 陸上運動 D 水泳 E ボール運動 F 表現運動 G 保健

第5学年

(1) 心の健康○心と体は相互に影響し合うこと、不安や悩みに対して適切な対処の方法があることが分かる。(2)けがの防止○けがの起こり方とその防止や、簡単な手当の仕方が分かる。

第6学年

(3)病気の予防○病原体が体に入ることを防ぐなど病気の予防の方法について分かる。○喫煙、飲酒、薬物乱用は健康を損なう原因となることが分かる。

小学校

ア 体ほぐしの運動○互いの体に気付き合いながらペアでのストレッチングを行うことができる。イ 体力を高める運動(ア)体の柔らかさ○股関節などを大きく広げたり曲げたりする姿勢を維持できる。(イ)巧みな動き○カラーコーンなどで作ったコースを、友達をおぶったり、姿勢や速さを変えたりして移動できる。(ウ)力強い動き○いろいろな姿勢での腕立て伏せができる。(エ)動きを持続する能力○無理のない速さでのかけ足を5分間程度続けることができる。

ア 短距離走・リレー○全力で走ることができる。○減速の少ないバトンパスができる。イ ハードル走○第1ハードルを決めた足で踏み切り、走り越えることができる。ウ 走り幅跳び○踏切ゾーンで踏み切ることができる。エ 走り高跳び○上体を起こして踏み切ることができる。

ア クロール○手を左右交互に前に伸ばして水に入れ、水をかくことができる。イ 平泳ぎ○両手を前方に伸ばし、円を描くように左右に開き水をかくことができる。

ア 表現○表したいイメージ(満員電車、火山の爆発、祭りなど)を「はじめーなかーおわり」を付けた簡単なまとまりにして踊ることができる。イ フォークダンス○日本の民踊や外国のフォークダンスの基本的なステップや動きを身に付けて、音楽に合わせて踊ることができる。

ア ゴール型〔ボール操作〕○フリーの味方にパスを出すことができる。〔ボールを持たないときの動き〕○フリーの位置のポジショニング(位置取り)ができる。イ ネット型〔ボールや用具の操作〕○相手コートにボールを頭上でヒットして打ち返すことができる。〔ボールを持たないときの動き〕○ボールの方向に体を向けて、その方向に素早く移動することができる。ウ ベースボール型〔バット操作〕○易しく投げられたボールをバットで打つことができる。〔ボール操作〕○相手に向かって、オーバーハンドで投げる(上手投げ)ことができる。〔ボールを持たないときの動き〕○簡易化されたゲームで、打球の状況に応じて走塁できる。

ア マット運動○前転を連続して行うことができる。イ 鉄棒運動○逆上がりができる。ウ 跳び箱運動○開脚跳びで跳び越えることができる。

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A 体つくり運動 B 器械運動 C 陸上競技 D 水泳 E 球技 F 武道 G ダンス H 体育理論 保健

第1学年

(1)運動やスポーツの多様性○運動やスポーツの必要性と楽しさが分かる。

(1)心身の機能の発達と心の健康○思春期には内分泌の働きにより生殖に関わる機能が成熟することが分かる。○欲求やストレスに適切に対処する方法が分かる。

第2学年

(2)運動やスポーツが心身の発達に与える効果と安全○安全な運動やスポーツの行い方が分かる。

(2)健康と環境○身体の環境に対する適応能力とその限界について分かる。(3)傷害の防止○交通事故や自然災害などによる傷害の発生要因を理解し、適切な対策によって傷害の多くは防止できることや、実習を通して応急手当(止血、心肺蘇生法等)の方法が分かる。

内容の取り

扱い

ア、イ必修(各学年7時間以上)

2年間でアを含む2種目を選択

2年間でア及びイのそれぞれから1種目を選択

(1)泳法について、2年間でア又はイを含む2種目を選択

2年間でア~ウの全てを選択

2年間でア~ウから1種目を選択

2年間でア~ウから選択(1)第1学年必修(2)第2学年必修各学年3時間以上

(1)第1学年必修(2)・(3)第2学年必修

必修器械運動、陸上競技、水泳、ダンスから一つ以上選択

必修 必修

ア、イ必修(7時間以上)

ア~エから選択ア及びイのそれぞれから選択

(1)泳法について、ア~オから選択

ア~ウから二つ選択ア~ウから1種目を選択

ア~ウから選択(3)第3学年必修(3時間以上)

(4)第3学年必修3年間で48時間程度

中学校

内容の取

り扱い

(3)文化としてのスポーツの意義○スポーツの文化的意義が分かる。

(4)健康な生活と疾病の予防○健康の保持増進や疾病の予防には、食事、運動、休養及び睡眠の調和のとれた生活が必要であることが分かる。○喫煙、飲酒、薬物乱用などの行為は心身に様々な影響を与え、健康を損なう原因になることが分かる。

ア 柔道○相手の投げ技に応じて前回り受け身、横受け身、後ろ受け身ができる。イ 剣道○相手との距離を考えて面、小手、胴を打つことができる。ウ 相撲○安定した四股(しこ)、伸脚、腰割り、調体(てっぽう)の動きができる。

ア 創作ダンス○表したいイメージ(身近な生活や日常動作など)を変化と盛り上がりのある「はじめーなかーおわり」の簡単な作品にして表現することができる。イ フォークダンス○日本の民踊や外国のフォークダンスの音楽に合わせて、パートナーとの特徴的なステップや動きと組み方で踊ることができる。ウ 現代的なリズムのダンス○リズムに乗って変化とまとまりをつけて、全身で踊ることができる。

ア 短距離走・リレー、長距離走又はハードル走(ア)短距離走・リレー○自己に合ったピッチとストライドで速く走ることができる。○バトンを渡す際の合図ができる。(イ)長距離走○自己にあったピッチとストライドで走ることができる。(ウ)ハードル走○遠くから踏み切り、走り越すことができる。

イ 走り幅跳び又は走り高跳び(ア)走り幅跳び○踏切線に足を合わせて踏み切ることができる。(イ)走り高跳び○リズミカルな助走から力強い踏み切りができる。

ア ゴール型〔ボール操作〕○マークされていない味方や得点しやすい味方にパスを出すことができる。〔ボールを持たないときの動き〕○ゴール前への動きだしができる。イ ネット型〔ボールや用具の操作〕○相手側のコートの空いた場所にボールを返すことができる。〔ボールを持たないときの動き〕○相手の打球に備えた準備姿勢をとることができる。ウ ベースボール型〔バット操作〕○タイミングを合わせてボールを打つことができる。〔ボール操作〕○大きな動作で送球ができる。〔ボールを持たないときの動き〕○全力で走りながら、タイミングを合わせて塁を駆け抜けることができる。

ア 柔道○受け身(前回り受け身、横受け身、後ろ受け身)ができる。イ 剣道○中段の構えから面、胴、小手を打つことができる。ウ 相撲○四股(しこ)、伸脚、腰割り、調体(てっぽう)の動きができる。

ア マット運動○開脚前転の動きが途切れずに回ることができる。イ 鉄棒運動○逆上がりの動きが途切れずに回転することができる。ウ 跳び箱運動○開脚跳びの動きが途切れずに跳び越すことができる。エ 平均台運動○台上を流れるように歩くことができる。

球技、武道から一つ以上選択

ア 体ほぐしの運動○いくつかの体ほぐしの運動を組み合わせて行うことができる。イ 体力を高める運動○自分の体力の状況を把握し、体力の向上を図るための運動の計画を立て取り組むことができる。

ア マット運動○開脚前転を繰り返し行っても動きが途切れずに回ることができる。イ 鉄棒運動○逆上がりを繰り返し行っても動きが途切れずに回転することができる。ウ 跳び箱運動○開脚跳びを繰り返し行っても動きが途切れずに跳び越すことができる。エ 平均台運動○何回でも台上を流れるように歩くことができる。

(1)泳法ア クロール○クロールで泳ぐことができる。イ 平泳ぎ○平泳ぎで泳ぐことができる。ウ 背泳ぎ○背泳ぎで泳ぐことができる。エ バタフライ○バタフライで泳ぐことができる。オ 複数の泳法で泳ぐこと、又はリレーをすること○2~4種目を選択し、続けて泳ぐことができる。

(2)スタート及びターンア スタート○水中でプールの壁を力強く蹴り、泳ぎ始めることができる。

ア ゴール型〔ボール操作〕○味方が操作しやすいパスやゴールの枠内へのシュートができる。〔ボールを持たないときの動き〕○パス後の次のパスを受ける動きができる。イ ネット型〔ボールや用具の操作〕○ボールをねらった場所に打ち返すことができる。〔ボールを持たないときの動き〕○空いている場所へのカバーができる。ウ ベースボール型〔バット操作〕○ねらった方向に打ち返すことができる。〔ボール操作〕○無駄のない一連の動きで送球できる。〔ボールを持たないときの動き〕○スピードを落とさず、円を描くように走塁できる。

ア 短距離走・リレー、長距離走又はハードル走(ア)短距離走・リレー○後半でスピードが著しく低下しないよう走ることができる。○スピードの高まったところでバトンパスができる。(イ)長距離走○走りのリズムを作る呼吸法を取り入れ走ることができる。(ウ)ハードル走○遠くから踏み切り、ハードルを低く走り越すことができる。イ 走り幅跳び又は走り高跳び(ア)走り幅跳び○地面を踏みつけるようにキックし、踏み切ることができる。(イ)走り高跳び○リズミカルな助走から真上に伸び上がるように踏み切ることができる。

器械運動、陸上競技、水泳、ダンスから一つ以上選択

第3学年

ア 体ほぐしの運動○ペアでストレッチングをしたり、緊張を解いて脱力したりする運動を行うことができる。イ 体力を高める運動(ア)体の柔らかさ○背筋などをゆっくり伸展し、約10秒間維持することができる。(イ)巧みな動き○カラーコーンや跳び箱等を設置したコースを歩いたり、走ったり、跳んだりして移動できる。(ウ)力強い動き○自己の体重を利用して腕や脚を屈伸させることができる。(エ)動きを持続する能力○走やなわ跳びなどを、自己で決めた時間や回数を持続して行うことができる。

ア 創作ダンス○表したいイメージ(日常的な動きや心象など)を変化と盛り上がりのある「はじめーなかーおわり」のひとまとまりで表現することができる。イ フォークダンス○日本の民踊や外国のフォークダンスの音楽に合わせて、特徴的なステップや動きで踊ることができる。ウ 現代的なリズムのダンス○リズム(ロックやヒップホップなど)に乗って変化のある動きを組み合わせて(手拍子、足拍子、回る、転がるなどの動きを素早く動いたり、止まったりすること)全身で踊ることができる。

(1)泳法ア クロール○一定のリズムでキックを打つことができる。イ 平泳ぎ○カエル足で長く伸びたキックができる。ウ 背泳ぎ○水平に浮いてキックを打つことができる。エ バタフライ○ビート板を用いて、ドルフィンキックができる。

(2)スタート及びターンア スタート○水中でプールの壁を蹴り、泳ぎ始めることができる。

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知 識 技 能 知 識 技 能 知 識 技 能 知 識 技 能

○材料(木材、金属、プラスチック)の特徴と利用方法が分かる。・木材は、繊維方向により強度が異なること。・金属は、弾性と塑性の性質があること。・プラスチックは、加熱すると変形すること。*県木であるトチノキが家具などの材料として使用されていること。

○図面に示された寸法に合わせて、切り代や削り代を考慮したけがきができる。・木材の場合、さしがねを使用して、3~5㎜の切り代と削り代をとるなど正しくけがきを行うこと。

○自然界のエネルギー資源を利用した発電システムについての特徴が分かる。・火力発電は、石油などの化石燃料を燃やして得られる熱を利用して水蒸気を発生させ、タービンを回転させることで電気を発生していること。・火力発電所は国内で一番のシェアであるが、化石燃料の減少、二酸化炭素の排出量が多いなどの課題があること。

○家庭用の電気機器を安全に使用することできる。・定格値や許容電流を考えて、電気機器を正しく安全に使用すること。・家庭内のブレーカーの場所が分かり、作動したら復旧することや節電対策をすること。

○育成したい生物に対して、適した条件があることが分かる。・作物の栽培では、光、温度、水、土、肥料などの環境条件が深く関わっていること。*栃木県のいちご、かんぴょうは、収穫量全国1位であること。

○生物の育成計画を立てることができる。・育成する生物に必要な作業と行う時期を示した計画表を立てることができる。

○コンピュータの構成が分かる。・キーボード(入力装置)、コンピュータ本体、プリンタ(出力装置)など。・ハードウェア、プログラム、ソフトウェアについて。・コンピュータの処理装置や記憶装置の性能を表す単位(ビット、バイト)や、接頭語(キロ、メガ、ギガ)について分かる。

○マウスやキーボードを操作し、コンピュータを正しく使用することができる。・クリック、ダブルクリック、ドラッグ及び画面のメニューから終了を選択し、電源を切ること。・ローマ字でかなを入力し、漢字変換すること。・文字の挿入と削除をすること。

○材料(木材、金属、プラスチック)を切断する加工法が分かる。・両刃のこぎりの横引きの刃と縦引きの刃のしくみは違うこと。*日光の社寺は高度な加工技術で建てられていること。

○材料に適した工具又は機器を用いて、切断ができる。・木材の場合、両刃のこぎりの縦引きと横引きの刃を区別してけがき線にそった直線引きができる。・両刃のこぎりと弓のこぎりを区別して使用できる。

○電気エネルギーを熱、光、動力などに換える仕組みが分かる。・アイロンは、発熱体に電流を流すと電気エネルギーが熱エネルギーに変換すること。

○製作品の電気的な部分について、配線の段階ごとに、回路計による点検ができる。・回路計を使用し導通試験、絶縁試験ができる。

○生物の育成環境を管理する方法が分かる。・作物の栽培では、施肥、除草、かん水などの管理技術が必要なこと。

○目的や条件に応じて、生物の育成ができる。・作物の栽培では、苗の植え付け、支柱立て、かん水、施肥などができる。

○情報通信ネットワークを安全に利用するための基本的な仕組みが分かる。・ID、パスワードが必要であること。・フィルタリングやウイルスチェックの必要性。

○設計に基づき、適切なソフトウェアを用いることができる。・Webページ作成ソフトウェアやプレゼンテーションソフトウェア、アニメーションソフトウェアなど用途に応じて選択し使用することができる。

○材料(木材、金属、プラスチック)を削る加工法が分かる。・平かんなの調整方法やその使用方法。・目的に合ったやすりを選択することやその使用方法。

○材料に適した工具又は機器を選び適切に用いて、部品加工ができる。・木材の場合、平かんなの使用による木材の繊維方向に注意したならい目削りができる。

○電源、負荷、導線、スイッチ等からなる基本的な回路で、電流の流れを制御する仕組みが分かる。・懐中電灯の回路は、電源、電球、スイッチを直列に配線してあり、スイッチで点滅できること。

○製作品の電気的な部分の組立てができる。・各機器の接点等のはんだづけができる。・ラジオペンチ、ニッパを使用して、導線などの材料を切断したり被覆をはがしたりすること。

○育成する生物に発生した病気や害虫等について、防除方法が分かる。・作物の栽培では、環境や食物に対する安全を考えた農薬を、最小限におさえて使用すること。

○育成する生物に発生した病気や害虫等について、薬品の使用量を少なくした防除ができる。・作物の栽培では、環境や食物に対する安全を考えた農薬を、最小限におさえて使用することができる。

○情報通信ネットワーク上のルールやマナーが分かる。・電子メールで情報を発信する場合は、著作権や相手のプライバシーを侵害しないこと。・情報モラルが必要であること。

○多様なメディアを複合させてディジタル作品を制作することができる。・用途に応じたソフトウェアを利用し、文字、画像、音声等を組み合わせて、リンクが設定された作品として表現や発信をする。

○加工のための工具を安全に適切に使用する方法が分かる。・両刃のこぎりを使用して切断する場合、ジグや椅子の止め木と足を利用して、木材をしっかり固定すること。・刃物は不用意に持ち歩かないこと。

○材料に適した工具又は機器を選択及び使用した組立てや接合ができる。・木材の場合、四つ目ぎりで板面に対して垂直に下穴をあけること。・木材の場合、平らな面と曲面(木殺し面)を区別した釘打ちができる。

○動力伝達機構について特徴が分かること。・てこクランク機構は、回転運動を揺動運動にかえること。

○製作品の機械的な部分の組立て・調整ができる。・使用する部品の点検や潤滑の方法を選択するなど、エネルギーの損失を防いだり、効率を高めたりする配慮をすること。

○育成したい生物の各成長段階における肥料、飼料の給与量や管理作業が分かる。・成長段階や育成状況によって、与える肥料や飼料の量の違い、管理作業が違うこと。

○育成したい生物の各成長段階における肥料、飼料の給与量や管理作業ができる。・成長段階、適切な肥料や飼料の施肥、合理的な管理作業をすること。

○メディアの特徴が分かる。・音声、画像などのメディアは、ディジタル化することにより複合し、再編集できること。

○情報処理の手順を考えることができる。・センサなどの仕組みを理解し情報の伝達の流れをフローチャートなどで表すことができる。

○製作には、製作図が必要であることが分かる。・構想の整理、製作品や部品の形や寸法の表示などの役割があること。・等角図、キャビネット図及び第三角法の見方やかき方。

○製作品の構想を図面にかくことができる。・JIS(日本工業規格)に従って等角図をかくこと。

○漏電や感電等の事故を防止するための機器の手入れや点検の必要性が分かる。・ブレーカー(電流制限器、漏電遮断器)は感電や火災を防ぐこと。

○機器の手入れや保守点検ができ事故を防止することができる。・自転車のブレーキの状態やタイヤの空気圧を確かめ、調整すること。・漏電、感電、過熱及び短絡による事故を防ぐこと。

○生物育成に関する技術が社会や環境に果たしている役割と影響について分かる。・長年培われてきた植物や動物などの生物育成技術により、食生活や社会生活を支えていること。・環境問題や社会問題が生物育成に与える影響や、生物育成が持続可能な社会の構築に果たしている働きがあること。

○計測・制御システムのプログラムの働きが分かる。・プログラムは、コンピュータが行うことが順番に書かれており、コンピュータはそれを解釈して実行すること。

○設計(フローチャート)に基づき、簡単な計測・制御のプログラムが作成できる。・プログラム言語などを使用して、サンプルプログラムを組み合わせながら、実際にロボット等を動かすなど課題を達成できるプログラムを作成すること。

○材料と加工に関する技術が社会や環境に果たしている役割と影響について分かる。・伝統文化や建築物における昔からの技術や最先端の技術が現在の生活を支えていること。

○エネルギー変換に関する技術が社会や環境に果たしている役割と影響について分かる。・電気や機械などの技術が現在の生活を支えていること。・限られた資源の有効活用や再生可能エネルギーの利用の促進、及びそれらの環境への影響を考慮した対策を講じていかなければならないこと。

○情報に関する技術が社会や環境に果たしている役割と影響について分かる。・情報の進展が現在の生活を支えていること。・情報社会による新しい社会問題についての影響と対策。

技術・家庭科(技術分野)の基礎・基本(平成24年度)

中学校第1・2・3学年

 技術・家庭科(技術分野)では、ものづくりなどの実践的・体験的な学習活動を通して、材料と加工、エネルギー変換、生物育成及び情報に関する基礎的・基本的な知識及び技術を習得するとともに、技術と社会や環境との関わりについての理解を深め、技術を適切に評価し、工夫・創造して活用する能力と態度を育てていきます。これらのことを踏まえて基礎・基本は、生徒が次の学習活動を進める上で身に付けるべき内容及び自立してよりよい生活を営むために身に付けるべき内容を、学習指導要領の中から絞り込み、基礎的・基本的な知識・技能として示すことにしました。指導に当たっては、各校の指導計画とここに示す「とちぎの子どもの基礎・基本」を照らし合わせた上で活用を図っていくことが大切です。 ・で示した内容は、具体的な例であり、各学校が設定する題材によって変わります。

A 材料と加工に関する技術 B エネルギー変換に関する技術 C 生物育成に関する技術 D 情報に関する技術

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栄 養 ・ 食 事 器 具 ・ 用 具 調  理

○食事のときには「いただきます」「ごちそうさま」のあいさつをすることができる。

○調理の際に使用する用具を保管してある場所が分かる。

○やかんでお湯を沸かし、お茶を入れることができる。

○米飯やみそ汁の配膳の位置やはしの向きが分かる。

○調理に必要な用具(さいばし、ボウル、ざる、フライ返し、あなじゃくし、しゃもじ、フライパン、なべ)等の名前が分かる。

○調理で扱う野菜(きゅうり、キャベツ、レタス、ブロッコリー、にら、ピーマン)等の名前が分かる。

○はしや食器の扱い方に気を付けて食事をすることができる。

○五大栄養素には、炭水化物、脂質、たんぱく質、無機質、ビタミンがあることが分かる。

○ふきんと台ふきんを区別して使うことができる。

○まな板は、水でぬらし、ふきんで拭いてから使い、使用後は水で洗い、立てかけることができる。

○排水口のごみを始末することができる。

○野菜を調理する前には、軽くこすったり、水の中で振ったりしてよく洗ってから使うことができる。

○食品は、体内での主な働きにより「エネルギーのもとになる」「体をつくるもとになる」「体の調子を整えるもとになる」の三つに分けられることが分かる。

○まな板を置く位置やガスこんろの近くに燃えやすい物を置いていないか、確かめてから調理することができる。

○輪切り・半月切り・たんざく切りができる。

○「体をつくるもとになる」食品には、魚、肉、卵、大豆、牛乳などがあることが分かる。

○ガスこんろの器具栓を押し回して点火できる。

○計量カップは200mLであることが分かる。

○じゃがいもは水から、キャベツやブロッコリーなどは沸騰してからゆでることが分かる。

○「エネルギーのもとになる」食品には、米、パン、うどんやスパゲッティなどの麺類、いも類、油などがあることが分かる。 ○上皿自動秤を使って調理に必要な材料を計量でき

る。

○いためる調理のときには、フライパンに水分がないか確かめ、温めてから油を入れることができる。

○「体の調子を整えるもとになる」食品には、野菜や果物などがあることが分かる。

○食事では、いろいろな食品を組み合わせて食べる必要があることが分かる。

○食品を押さえる手の指先を丸め、包丁をしっかりと握って、食品を切ることができる。

○野菜をいためる調理では、強火にして短時間でいためる方がよいことが分かる。

○みそ汁の調理で、実が固いものは、先に入れてやわらかくし、みそを入れてからは長く煮ないことが分かる。

○朝食には、脳や体の働きをよくし、学習や活動のための体の準備をする役割があることが分かる。

○油の付いている用具や食器と付いていない物とに分け、油が付いている物は汚れを拭き取ってから洗うことができる。

○ご飯を炊くときには、米を洗い、吸水させる必要があることが分かる。

○米飯とみそ汁を中心とする1食分の献立において、おかずやみそ汁の実を工夫し、調和のよい食事を考えることができる。

○鍋やフライパンの水気を拭き取って片付けることができる。

○家族や友達との楽しい食事は、和やかな気持ちになったり、つながりをより深めたりすることが分かる。

○栄養素には、主としてエネルギーになるもの、筋肉、血液、骨や歯をつくるもとになるもの、体の調子を整える働きをするものがあることが分かる。

○まな板を使用するときには、肉や魚と野菜を同じ面で使わないことが分かる。

○卵を割ってみて新鮮な卵と古い卵の違いが分かる。

○魚、肉、野菜の鮮度、品質などを見て、良否を見分けることができる。

○主菜とは魚・肉・卵・豆・豆製品などを使った料理で、副菜とは野菜などを使った料理であることが分かる。

○小さじスプーンは5mL、大さじスプーンは15mLであることが分かる。

○いちょう切り、せん切りができる。

○1日分の献立を考えることができる。○材料や調味料を計量スプーン、計量カップ、すり切りべらを使って量ることができる。(1杯、1/2杯、1カップ)

○ゆでる調理のときには、ゆでる食材や量によって使うなべの大きさや水の量が変わることが分かる。

○六つの食品群をもとに自分の食事を見直すことができる。

○電子レンジを使用することができる。○炒める調理のときには、材料の切り方、炒める順序、分量などを考えて炒めることができる。

○肉を焼くときは、表面を固めて旨味をのがさないようにするため、最初に強火で焼くことが分かる。

*「しもつかれ」は本県の郷土料理であることが分かる。

○野菜いためやムニエルを調理するときに火力の調節ができる。

○肉を焼くと縮んで固くなるが、長く煮ると柔らかくなることが分かる。

○魚を焼くときには、盛り付けるときに上になる面から強火で焼くことが分かる。

○おせち料理は、日本の伝統的な正月料理で、それぞれに意味や願いが込められていることが分かる。

○煮物の味をよくしみ込ませるために、落とし蓋を使うことが分かる。

○魚を煮るときには、煮汁を煮立ててから、盛り付けるときに表になるほうを上にして魚を入れることが分かる。

○調理用の熱源については、電気とガスの特徴を知り、電気やガス用の器具を効率よく安全に取り扱うことができる。

○りんごの皮をむくことができる。

食 生 活

第5学年・第6学年

 

            家庭科、技術・家庭科(家庭分野)の基礎・基本(知識・技能)(平成24年度) 家庭科、家庭分野では、家庭・家族の機能や衣食住などの生活に関わることについて学習し、日常生活に、さらには生活の自立に必要な基礎的・基本的な知識及び技能を習得し、生活をよりよくしようと工夫する能力と実践的な態度を育んでいきます。 このことを踏まえてここに示す基礎・基本は、小学校と中学校の内容の系統性や連続性を重視した上で、次の学習活動へ進むために身に付けておかなければならないこと、また、日常生活の基盤として必要なこと、衣食住などの生活を自立するために必要なことを学習指導要領から絞り込みました。また、これらの中には,学習指導要領に明記されていないことも具体的に示し小学校から段階的に確実に身に付けるとしたことや、難易度を考慮して小学校段階で学習することを確実に身に付ける段階としては中学校へ移行しているものもあります。指導に当たっては、各校の指導計画とここに示す「とちぎの子どもの基礎・基本」を照らし合わせた上で活用を図っていくことが大切です。

中学校

小学校

第1学年・第2学年・第3学年

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着用と手入れ 製 作

○衣服が汚れると、汗や汚れを吸い取りにくく、着心地が悪くなるため、手入れが必要であることが分かる。

○製作に使う用具(ぬい針・まち針・針さし・糸切りばさみ・裁ちばさみ・チャコペンシル)の名前が分かる。

○教科書や学習ノート類を置くところを決めることができる。

○家族とあいさつすることができる。

○自分の持ち物で使っていない物がないかどうか、見直すことができる。

○衣服の取り扱い絵表示を調べて、手洗いか、洗濯機使用可であるかが分かる。

○針に糸を通した後、玉結びができる。

○使った物を元の場所に戻すことができる。

○家庭には、食事の用意や洗濯、掃除などの仕事があることが分かる。

○家庭で扱う金銭は、家族が働いて得た収入であることが分かる。

○使用量の目安以上の洗剤を使用しても汚れの落ち方はほとんど変わらないことが分かる。また、すすぎのときに水が無駄になることが分かる。

○なみ縫いを始め、玉止めで縫い終わることができる。

○衣服をたたみ、決められた場所にしまうことができる。

○家庭の中の仕事を家族が分担していることが分かる。

○プリペイドカードなどは、お金と同じ価値があることが分かる。

○靴下等の衣服の汚れを点検し、もみ洗いができる。

○布を縫い合わせるには縫いしろが必要なことが分かる。

○燃えるごみと燃えないごみなどに分別することができる。

○部屋の清掃の仕方が分かる。

○自分の生活時間において、起床や就寝、朝食を食べる時間を見直すことができる。

○エコマークは、環境を守るために役立つ商品に付けられていることが分かる。

○ねじりしぼりができる。 ○ミシンを置く位置を考え、正しい姿勢で操作することができる。

○ぞうきんがけができる。○家庭の仕事の中から自分にできる仕事を一つ見つけることができる。

○商品の価格や日付などを確かめて購入することができる。

○洗った物のしわをのばして干すことができる。

○ミシンの上糸をかけて、下糸を引き出すことができる。

○眼の健康のために勉強するときには適度な明るさが必要であることが分かる。

○近所の方とあいさつする大切さが分かる。

○アイロンをかけることができる。

○ミシンで直線縫いができる。 ○窓の位置や開け方によって、風通しが変わることが分かる。

○ボタンを付けることができる。

○三つ折りにしてミシンで縫うことができる。

○冬季には、太陽の熱を部屋に取り入れると、暖かく過ごせることが分かる。

○既製服には、サイズ表示や組成表示、取扱い絵表示などが付いていることが分かる。

●ミシンの使用前の点検と使用後の手入れとしまい方が分かる。

○室内の空気が汚れると、カビやダニなどが発生しやすく、人の健康に影響を及ぼすことが分かる。

○家庭には、近所とのつきあいがあり、支え合っていることが分かる。

○消費者の基本的な権利と責任のことが分かる。

○綿は、汗を吸い取りやすく、しわになりやすいことが分かる。

○ポリエステルは、乾きが速く、しわになりにくいことが分かる。

○まち針を止めるときには、印と印を合わせ、縫う方向に対して直角に止めることができる。

○快適な室内環境にするために、窓や戸を開けたり、換気扇を回したりして換気する大切さが分かる。

○家族の支えがあって自分でできることが増えてきたことが分かる。

○消費者に身近な公共の相談機関として、消費生活センターがあることが分かる。

○電気洗濯機を使用するときには、衣服の繊維や汚れ、色落ちを点検し、洗濯物を分けて洗う必要があることが分かる。

○製作する物によって、縫う部分の縫い代や縫い方が違うことが分かる。

○安全に住むために、不安定で倒れやすい家具や物がないかを点検し、工夫する大切さが分かる。

○幼児にとって、遊びは重要であることが分かる。

○契約を結んだ後でも一定期間内であれば、無条件で解約できるクーリング・オフ制度があることが分かる。

○毛の繊維の衣服を洗濯するときは、中性の洗剤が適していることが分かる。

●返し縫いやかがり縫いができる。

○快適な生活を送るために、室内の音を調節するなど、工夫する大切さが分かる。

○家族とのコミュニケーションがうまくいっているかどうかを振り返ることができる。

○商品を購入するときには、代金を支払う方法(前払い、即時払い、後払い)を考える必要があることが分かる。

○まつり縫いによる裾上げ、ミシン縫いによるほころび直し、スナップ付けなどの補修ができる。

●まつり縫いができる。 ●幼児の様子を見て、話したり、遊んだりすることができる。

○商品の価格、品質、機能、環境への配慮などを考えて購入することができる。

 

家庭科、技術・家庭科(家庭分野)の基礎・基本(知識・技能)(平成24年度) 家庭科、家庭分野では、家庭・家族の機能や衣食住などの生活に関わることについて学習し、日常生活に、さらには生活の自立に必要な基礎的・基本的な知識及び技能を習得し、生活をよりよくしようと工夫する能力と実践的な態度を育んでいきます。 このことを踏まえてここに示す基礎・基本は、小学校と中学校の内容の系統性や連続性を重視した上で、次の学習活動へ進むために身に付けておかなければならないこと、また、日常生活の基盤として必要なこと、衣食住などの生活を自立するために必要なことを学習指導要領から絞り込みました。また、これらの中には、学習指導要領に明記されていないことも具体的に示し小学校から段階的に確実に身に付けるとしたことや、難易度を考慮して小学校段階で学習することを確実に身に付ける段階としては中学校へ移行しているものもあります。指導に当たっては、各学校の指導計画とここに示す「とちぎの子どもの基礎・基本」を照らし合わせた上で活用を図っていくことが大切です。  ●は、各学校の指導計画による扱いとなる内容です。

家 庭 生 活 消 費 生 活住 生 活

衣 生 活

中学校

小学校

第5学年・第6学年

第1学年・第2学年・第3学年

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社  会算  数数  学

理  科 生  活 音  楽図  工美  術

体  育保健体育

技術・家庭(技術)家庭

技術・家庭(家庭)特別活動 総合的な学習の時間

第1学年及び第2学年

 自分が体験したことを話したり書いたりすることができる。

○数量を図などに表すことができる。

○自分の思いや願いを、言葉で友達に伝えることができる。

○想像したことや感じたことを言葉などに表すことができる。

○身の回りの作品などから感じたことを、言葉などに表すことができる。

○みんなで楽しく運動できるよう、自分の考えを話すことができる。

第3学年及び第4学年

 他の人から伝えられたことや、図・表等から分かったことなどについて、自分の意見を言ったり書いたりすることができる。

○身近な地域について調べたことや地域社会の社会的事象の特色や相互の関連などについて考えたことを,相手への分かりやすさを意識して表現することができる。

○数量やその関係などを、言葉や数、式、図、表、グラフなどに表すことができる。○他の人が表した式や図、表やグラフなどを読み取ることができる。

○観察・実験の結果を図や表などにまとめることができる。○図や表などを使って、自分の意見を言ったり書いたりすることができる。

○想像したことや感じたことを言葉などで、相手に伝えることができる。○曲想にふさわしい表現の仕方などについて、自分の考えを言ったり書いたりすることができる。

○身近にある作品などから感じたことや思ったことなどについて、話をすることができる。○いろいろな表し方や材料による感じの違いなどについて自分の意見を言ったり書いたりすることができる。

○良い動きを学習カードに記入したりまとめたりすることができる。

第5学年及び第6学年

 理由を示しながら、話合いで発言したり文章に表現したりすることができる。

○我が国の社会的事象について、調べたことや社会的事象の意味について考えたことを,根拠や解釈を示しながら図や文章などで表現し説明することができる。

○数や式、図や表、グラフなどを用いて順序よく説明したり、自分の解き方を伝え合ったりすることができる。

○観察・実験の結果を表やグラフなどに整理し、それらを使いながら、予想したことと結び付けて話し合ったり文章に表現したりすることができる。

○想像したことや感じたことの理由を、音楽の中から見つけて話し合うことができる。○曲想を生かした表現の仕方などについて、自分の考えを言葉などで発表したり表現したりすることができる。

○親しみのある作品などから感じたことや思ったことを、友人と話し合うことができる。○表し方の変化、表現の意図など、捉えたことを発表し合ったり文章に表現したりすることができる。

○動きのポイントについて友人と話し合ったり発表したりすることができる。

○自分の生活における課題を解決するために、言葉や図表などを用いながら説明し合ったり、文章に表現したりできる。

第1学年

 根拠が分かるように示しながら、話合いで自分の意見を発言したり文章にまとめたりすることができる。

○数学的な表現を用いながら、筋道立てて簡潔に説明し合うことができる。

○感じ取った曲想などについて、音楽を形づくっている要素や構造などを理由にあげながら、言葉で説明し合うことができる。

○作品などに対する思いや考えを説明し合うなど,友人の見方や感じ方を参考にしながら説明し合うことができる。

○作戦やルールなどを決める際に、反省や改善意見を述べ合ったり、図や文章で表現したりすることができる。

中学校

小学校

 新学習指導要領で重視されている言語活動の充実については、本県でも「全国学力・学習状況調査」の結果等から、重要課題として分析しています。そこで、国語科の学習指導要領を基に、発達の段階に応じた各教科共通の言語に関する能力を設定するとともに、それに基づく各教科で取り組む言語活動の例を設定することとしました。(ただし、主な学習活動が言語活動である国語科と外国語科を除きます。)

言語に関する能力の基礎・基本(平成24年度)

○地球儀や地図、統計資料などから読み取った事実をもとに、地理的事象を説明したり、自分の解釈を加えて意見交換したりすることができる。

○歴史的事象について学習した内容を活用しながら各時代を大観し、時代の転換の様子を、文章に整理したり伝え合ったりすることができる。

○社会的事象について、事実と意見とを区別しながら、自分の考えをまとめて論述したり、議論に加わったりすることができる。

とちぎの子どもの基礎・基本

 異なる立場や考えを尊重しながら、話合いで発言したり文章に整理したりすることができる。

第2学年及び第3学年

○観察・実験の結果に基づいて導き出した自分の考えを、根拠が分かるように示しながら、図表やグラフ、モデルなどを用いて、説明し合ったり文章にまとめたりすることができる。

○作品などに対する自分の価値意識をもつとともに、様々な味わい方があることを理解しながら批評し合うことができる。

○生活における課題を解決するために、設計図やフローチャートの作成をしたり、これらを用いながら説明し合ったり、解決過程で助言し合ったりすることができる。○実習等の結果を整理しながら、反省や改善点などについて、友人と考察し合うことができる。○情報通信ネットワークの特性を生かし、相手の立場等に配慮しながら、考えを伝え合うことができる。

○音楽に対する自分の価値意識をもつとともに、様々な味わい方があることを理解しながら、根拠をもって批評し合うことができる。

○仲間の考えを尊重しながら発言するとともに、課題の解決に向けて話し合うことができる。○表現のアイディアやゲームの作戦等について、周囲に分かるように説明したり図や文章で表現したりすることができる。

○友達の意見をよく聞いたり、自分の意見を言ったりすることができる。○よい言葉と悪い言葉が分かり、悪い言葉を使わないようにすることができる。○自分の考えをまとめ、発表することができる。○友達の発表を自分の考えと比べながら聞くことができる。○教師の助言を受けながら司会をすることができる。○体験活動の感想文を書くことができる。○自分の言葉で意見を言うことができる。○教師の助言を受けながら話合いを進行することができる。○体験活動の発表会をすることができる。

○異なる意見に対して説得したり、折り合いを付けたりしながら話合いをまとめることができる。○学級や学校でのよりよい生活のために話合い活動を通して適切なきまりをつくることができる。○体験を通して感じたり気付いたりしたことを振り返り、文章でまとめたり、発表し合ったりすることができる。

各 教 科 等 で 取 り 組 む 言 語 活 動 の 例

○数学的な表現を用いて、根拠を明確にしながら、筋道立てて説明できる。○友人の意見などを参考に、より簡潔明快な解き方や説明の仕方を考え表現することができる。

○集めた情報を課題に沿って整理・分析し、文章やレポートに書き表したり、口頭で報告したりできる。○体験したことや収集した情報を言語により分析したり、まとめたりすることができる。○学習成果について、伝える相手を意識して、言葉や表現を工夫して発表したり、主体的に聞き、改善案を口頭やメモで伝えたりすることができる。

○集めた情報を課題に沿って整理・分析し、文章やレポートに書き表したり、口頭で報告したりできる。○体験したことや収集した情報を言語により分析したり、まとめたりすることができる。○学習成果について、伝える相手を意識して、言葉や表現を工夫して発表したり、主体的に聞き、改善案を口頭やメモで伝えたりすることができる。

○生活における課題を解決するために、計画表や献立表などの図表を用いるなどしながら、説明し合ったり、解決過程で助言し合ったりすることができる。○実習等の結果を整理しながら、反省や改善点などについて、友人と考察し合うことができる。