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資料2-2(1) (再評価) 登別地区直轄特定漁港漁場整備事業 (再評価) ノボリベツ 登別地区直轄特定漁港漁場整備事業 期中の評価(再評価)原案準備書説明資料 平成28年度 北海道開発局 北海道開発局

登別地区直轄特定漁港漁場整備事業 · 本漁港は、周辺海域で操業するスケトウダラ刺網やサケ定置網等の沿岸漁業及び道内外 のイカ釣り漁業の流通拠点として重要な役割を担っています。

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資料2-2(1)

(再評価)

登別地区直轄特定漁港漁場整備事業

(再評価)

ノボリベツ

登別地区直轄特定漁港漁場整備事業

期中の評価(再評価)原案準備書説明資料

平成28年度北海道開発局北海道開発局

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目 次

1.地区の概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12.事業概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3

(1)事業計画の概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3(2)変更の内容 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4

3 本事業により期待される効果 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 113.本事業により期待される効果 11(1)定量的な効果 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11(2)定性的な効果 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 14( )費用対効果の結果(3)費用対効果の結果 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15

4.事業の進捗状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18(1)平成28年度までの整備状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18(1)平成28年度までの整備状況 18(2)事業進捗の見込み ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18

5.地元の意向 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19(1)登別市 19(1)登別市 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19(2)白老町 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19(3)いぶり中央漁業協同組合 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19

6.総合評価 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20

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登別漁港は 北海道胆振地方の中部に位置する第3種漁港(平成14年3月4日第3種指

1.地区の概要

登別漁港は、北海道胆振地方の中部に位置する第3種漁港(平成14年3月4日第3種指定)です。

本漁港は、周辺海域で操業するスケトウダラ刺網やサケ定置網等の沿岸漁業及び道内外のイカ釣り漁業の流通拠点として重要な役割を担っていますのイカ釣り漁業の流通拠点として重要な役割を担っています。

登別漁港全景

スケトウダラ刺網漁船の係留状況

登別漁港サケ定置網漁業の陸揚げ状況

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漁港の港勢

属地陸揚量の魚種別内訳 属地陸揚金額の魚種別内訳

マダラ

スルメイカ

236t

2%

カレイ類

217t

2%

その他

1,033t

属地陸揚量 魚種別内訳(H25:13,870㌧)

属地陸揚金額 魚種別内訳(H25:2,004百万円)

スケトウダラ

10 832

サケ類

980t

7%

572t

4%

2% 2%7%

スケトウダラ

824百万円

41%スルメイカ

64百万円

カレイ類

36百万円

2%その他

500百万円

25%

10,832t

78%

7% 41%サケ類

466百万円

23%マダラ

113百万円

6%

64百万円

3%

6%

資料:港勢調査資料:港勢調査

登録・利用漁船隻数 漁協組合員数等登録 利用漁船隻数 漁協組合員数等

登録漁船 60隻

利用漁船 137隻

漁協組合員数 93人

漁港利用漁業者数(海上漁業従事者)

82人

資料 港勢調査

漁港利用者(海上漁業従事者を除く)

(水産流通・加工関係者等を含む)1,441人

地区人口・漁業経営体数

地区人口 1,611人

経営体数 59経営体

資料:港勢調査経営体数 59経営体

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2.事業概要(1)事業計画の概要(1)事業計画の概要

衛生管理対策

○屋根付き岸壁や人工地盤の整備により、 陸揚げや荷捌きにおける衛生管理対策を推進す

⑭-3.5m航路①東防波堤(改良)

第2港区

老朽化対策・漁港利用の効率化

揚げや荷捌きにおける衛生管理対策を推進する。

⑪-3.0m泊地⑫-3.5m泊地

⑤-3.5m岸壁

⑩航路護岸

⑨船揚場(改良)

第3港区

②突堤

老朽化対策 漁港利用の効率化

⑲用地(人工地盤)

⑥-3.0m岸壁

⑧-2.5m物揚場(改良)

⑮-3.0m泊地(補修)

⑩航路護岸

⑦-3.0m岸壁(改良)

○既存岸壁、航路護岸及び防波堤等の老朽化対策や水域施設の水深確保により、安全かつ効率的な漁業活動を確保する。

○岸壁や突堤の整備により 漁船の係留 荷捌

㉒用地(改良) ⑯道路

第1港区防災・減災対策

○岸壁や突堤の整備により、漁船の係留、荷捌き等の混雑を緩和し、作業の効率化を図る。

○人工地盤の整備により、災害発生時の一時避難場所を確保する。

⑰道路(改良)⑳用地護岸

防災 減災対策

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(2)変更の内容

4),6)⑭-3.5m航路

4),6)⑫-3.5m泊地4)

⑬-3.0m航路

6)⑤-3 5m岸壁 第3港区

第2港区

変更箇所(水域施設)

変更箇所(その他施設)

1),6)②突堤4),6)

⑨船揚場(改良)

⑤-3.5m岸壁 第3港区

変更なし

4),6)⑪-3 0m泊地

4),6)⑮

1)④西防波堤

(撤去)

3),6)⑪ 3.0m泊地

5),6)⑥-3.0m岸壁

⑮-3.0m泊地(補修)

⑦-3.0m岸壁(改良) 2)

③西護岸(改良)

第1港区

【変更の内容】1)第3港区の利用形態の見直し2)飛砂対策の追加3)第1港区-3.0m岸壁(改良)の設計条件の見直し

前回評価(H24事前評価) 今回評価(H28期中評価)【計画事業費の変更】

4)計画数量の見直し5)衛生管理対策施設の追加6)その他社会情勢の変化による変更(労務費)

前回評価(H24事前評価)事業費

今回評価(H28期中評価)事業費

変更内容

56.5億円 73.7億円 17.2億円増

【計画事業費の変更】

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1)第3港区の利用形態の見直し(8.6億円増)

○現状における問題点

第3港区の静穏度を向上させるため、突堤の整備を進めてきましたが、近年の海象条件の変化により、現状においても荒天時に港内擾乱の発生や越流被害が生じていることから、第3港区を利用する漁船は陸揚げ後、第1港区や第2港区に移動し、準備作業や休憩利用をしています。

ため 第 港 や第 港 お 漁船 輻輳や多層係留が発生 危険か 非効率な漁業このため、第1港区や第2港区において、漁船の輻輳や多層係留が発生し、危険かつ非効率な漁業活動が行われています。

荒天時における第3港区の擾乱状況第2港区での多層係留状況

第2港区

第3港区

第1港区

荒天時における越流被害状況第1港区での多層係留状況

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○第3港区の利用形態の見直しによる混雑緩和

突堤の延伸や既設防波堤撤去により第3港区の港口を切り替え 静穏度を確保し 第3港区におい突堤の延伸や既設防波堤撤去により第3港区の港口を切り替え、静穏度を確保し、第3港区において安全な準備作業や休憩利用を可能とします。

これにより、第1港区や第2港区の混雑を緩和し、安全で効率的な漁業活動を確保します。

現 状 今回評価

第1港区への移動がなくなる

陸揚げ後、第1港区・第2港区へ移動 既設防波堤撤去による港口切替

移動がなくなる

第1港区

突堤

第2港区 第3港区

第3港区第1港区

第2港区

漁船輻輳・港内混雑

混雑緩和

荒天時の静穏度の確保により安全な係留が可能

安全な係留が困難港内混雑

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2)飛砂対策の追加(1.2億円増)

前特定計画により拡張整備された第3港区では、平成24年度の供用開始以降、西護岸基部への砂の堆積が進行した結果、強風時には堆積した砂が港内作業用地に飛散し背後用地の利用に支障が生じています。

このため、飛砂による漁港利用の支障を解消するために、西護岸の飛砂対策が必要となりました。

現 状 今回評価

護岸の天端高が低いため、飛砂が発生

防砂柵により飛砂による被害が防止される

消波ブロック魚箱等

消波ブロック魚箱等

基礎捨石基礎捨石

用地の清掃作業や漁具の洗浄作業が必要となっている

第3港区 第3港区西護岸

防砂柵護岸基部への堆積状況

西護岸

護岸天端・水叩き上への飛砂状況

魚箱への飛砂被害状況用地上への飛砂状況

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3)第1港区-3.0m岸壁(改良)の設計条件の見直し(2.8億円増)

当初計画では、既存岸壁の建設時の地盤条件を前提に、設計基準の見直しに伴う構造を想定していました。

しかし、地質調査の結果、中間層にN値1~2の軟弱層があることが判明しました。このため、設計条件を見直したところ、矢板の根入れ深さが増加することになり、事業費が増額しま

した。した。

前回評価 今回評価設計条件の見直しにより矢板の根入れ深さが増加

計画水深-3.0m

5 0

本体工(鋼管杭)

本体工(タイロッド)

本体

計画水深-3.0m本体工

(鋼管杭)

本体工(タイロッド)

-8.50m

-5.0m良好な地盤本体工(鋼矢板)

-7.0m

本体工(鋼矢板)

-12.6m

-10.0m軟弱地盤良好な地盤を想定

良好な地盤

良好な地盤-16.0m

良好な地盤

設計条件の見直し範囲 415.5m

第1港区

第1港区

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4)計画数量の見直し(2.3億円増)

・ 泊地・航路:浚渫実施前に測量したところ、計画策定時に比べ想定以上に港内で土砂移動と堆積が確認されたため、泊地・航路の浚渫範囲及び浚渫量を見直しました。

・ 船 揚 場:当初計画の改良範囲以外についてもエプロン部の老朽化が想定以上に進行していたことから、改良範囲を見直しました。

前回評価 今回評価⑭-3.5m航路泊地・航路範囲 :浚渫箇所 :船揚場 :

⑫-3.5m泊地 ⑨船揚場(改良)⑨船揚場(改良)

⑭-3.5m航路⑬-3.0m航路浚渫箇所 :船揚場 :

第2港区

第3港区

⑪-3.0m泊地

第2港区

第3港区

⑪-3.0m泊地

⑮-3.0m泊地(補修)

⑫-3.5m泊地

⑮-3.0m泊地(補修)

施 設 変更前 変更後 差

⑪ 3 0 泊地A= 5,000 m2 A= 19,800 m2 A= 14,800 m2 施 設 変更前 変更後 備 考

第1港区第1港区

⑪ -3.0m泊地,

V= 4,000 m3,

V= 7,100 m3,

V= 3,100 m3

⑫ -3.5m泊地A= 2,200 m2V= 1,600 m3

A= 13,900 m2V= 900 m3

A= 11,700 m2V= -700 m3

⑬ -3.0m航路 -A= 19,800 m2V= 3,400 m3

A= 19,800 m2V= 3,400 m3

⑭ 3 5 航路A= 5,000 m2 A= 15,700 m2 A= 10,700 m2

施 設 変更前 変更後 備 考

⑨ 船揚場(改良) 1式 1式 改良範囲を全面改良に見直し

⑭ -3.5m航路A 5,000 m2V= 2,000 m3

A 15,700 m2V= 5,800 m3

A 10,700 m2V= 3,800 m3

⑮ -3.0m泊地(補修)A= 8,800 m2V= 1,000 m3

A= 27,600 m2V= 7,200 m3

A= 18,800 m2V= 6,200 m3

合 計A= 21,000 m2V= 8,600 m3

A= 96,800 m2V= 24,400 m3

A= 75,800 m2V= 15,800 m3

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第3港区-3.5m岸壁に屋根の設置を検討していましたが、前回評価では漁協が整備する新たな製氷

5)衛生管理対策施設の追加(1.9億円増)

貯氷施設が構想段階だったため、屋根の設置を見送っていました。平成28年度に製氷貯氷施設の設計が終了し、屋根と一体的に整備することが可能となったため、

事業費を増額し、岸壁へ屋根を追加することとしました。

前回評価 今回評価屋根を追加し、漁協が整備する製氷貯氷施設と

あわせて、更なる衛生管理対策を推進する構想段階

製氷貯氷施設

(漁協)

新設屋根

製氷貯氷施設

(漁協)

サケタンクサケタンク

設計終了

既設屋根 既設屋根

第3港区第2港区

第3港区第2港区

設計終了

新設屋根製氷貯氷施設(漁協)

製氷貯氷施設(漁協)

106)その他社会情勢の変化による変更(労務費)(0.4億円増)

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3.本事業により期待される効果(1)定量的な効果(1)定量的な効果

①作業時間の短縮

本事業の実施により、漁業活動に必要な作業時間の短縮が可能となります。

狭隘な用地での網外し作業状況 漁港内の混雑状況

年間便益額=対象日数×作業人数×作業時間×労務単価

年間1.8億円分の作業時間の短縮効果

11

年間1.8億円分の作業時間の短縮効果

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②魚価の安定化

本事業の実施により 水産物への鳥糞や羽毛等の混入が防止され 魚価の安定化が図られます本事業の実施により、水産物への鳥糞や羽毛等の混入が防止され、魚価の安定化が図られます。

鳥類が漁獲物に蝟集している状況 鳥類が漁獲物に蝟集している状況

年間便益額=対象魚種の陸揚げ金額×魚価低下防止率-関連設備維持管理費

年間0.7億円分の魚価の安定化効果

12

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③作業環境の改善

本事業の実施により、屋外作業の労働環境が改善されます。

厳冬期における長時間の選別・箱詰め作業状況 厳冬期における長時間の網外し作業状況

年間便益額=対象日数×作業人数×作業時間×労務軽減率×労務単価

年間0.7億円分の作業環境の改善効果

④漁船耐用年数の延長 : 年間0.4億円分(十分な水深を確保することで漁船の損傷を防止し、漁船耐用年数が延長)

13

⑤漁業活動の確保 : 復旧想定期間2年間に限り19.0億円分(老朽化している護岸が倒壊した場合の復旧費用の縮減や漁獲量の低下を防止)

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(2)定性的な効果

① ブ①水産物のブランド化と連携した地域の商業・観光業の発展効果漁港における衛生管理の推進、 「虎杖浜たらこ」の商標登録、海水氷の使用や活〆による鮮度保

持、産地表示シールの貼付など、漁業者と加工業者が一体となって水産物のブランド化を図り、知名度の高い登別温泉を訪れる観光客への供給などによる相乗効果を発揮させ 地域の商業や観光産度の高い登別温泉を訪れる観光客への供給などによる相乗効果を発揮させ、地域の商業や観光産業への経済波及効果が期待されます。

「虎杖浜たらこ」の商標登録 船上活〆トキシラズ 産地表示シ ルの貼付

②人工地盤の整備による緊急時の避難機能の向上効果津波来襲時における一時避難場所として、人工地盤2F部の活用が期待されます。さらに、一時避

「虎杖浜たらこ」の商標登録 船上活〆トキシラズ 産地表示シールの貼付

難場所の確保により、地域住民の不安の軽減が期待されます。

③外来漁船の利用による地元小売業での消費活動の創出イカ釣り等の外来漁船の受入れ能力の向上により 氷 魚箱などの資材 燃料 食料の供給による

14

イカ釣り等の外来漁船の受入れ能力の向上により、氷、魚箱などの資材、燃料、食料の供給による地元小売業での消費活動が期待されます。

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(3)費用対効果の結果

①条件 基準年度 平成28年度 供用期間 50年①条件 基準年度:平成28年度 供用期間:50年

②費用便益比の算定

総費用(単純合計) 総便益(単純合計)

整備施設 数 量事業費(億円)

便益内容便益額(億円)

①東防波堤(改良)

②突堤

③ 岸

620.0 m

141.0 m

4.7

6.7

作業時間の短縮

魚価の安定化

境 善

88.8

35.0

総費用(単純合計) 総便益(単純合計)

③西護岸(改良)

④西防波堤(撤去)

⑤-3.5m岸壁

⑥-3.0m岸壁

⑦-3.0m岸壁(改良)

1 式

1 式

70.0 m

40.0 m

644.0 m

1.2

2.3

0.5

2.1

23.8

作業環境の改善

漁船耐用年数の延長

漁業活動の確保

33.2

19.1

19.0

⑧-2.5m物揚場(改良)

⑨船揚場(改良)

⑩航路護岸

⑪-3.0m泊地

⑫-3.5m泊地

149.5 m

1 式

336.0 m

19,800 ㎡

13,900 ㎡

4.5

1.0

3.4

1.1

0.1⑫ 泊地

⑬-3.0m航路

⑭-3.5m航路

⑮-3.0m泊地(補修)

⑯道路

⑰道路(改良)

,

19,800 ㎡

15,700 ㎡

27,600 ㎡

70.0 m

7123 m

0.3

0.6

0.7

2.2

1 4⑰道路(改良)

⑱駐車場

⑲駐車場(人工地盤)

⑳用地護岸

㉑用地(人工地盤)

㉒用地(改良)

712.3 m

4,510 ㎡

3,500 ㎡

44.5 m

3,500 ㎡

3000 ㎡

1.4

0.5

0.4

1.2

14.7

0 3

15

㉒用地(改良) 3,000 ㎡ 0.3

合計 73.7 合計 195.2

※端数処理のため、各項目の和は必ずしも合計とはならない

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総費用(現在価値化後) 総便益(現在価値化後)

総費用(C) 62.8億円 総便益(B) 77.2億円

算定結果

費用便益比便益の現在価値(B) 77.2

費用便益比(CBR)

B/C= = =1.23費用の現在価値(C) 62.8

《参考》感度分析結果

需要 建設費 建設期間

+10% -10% +10% -10% +10% -10%

費用便益比(B/C)

1.35 1.11 1.15 1.33 1.19 1.26

《参考》残事業の費用対効果《参考》残事業の費用対効果

費用便益比(CBR)

B/C=便益の現在価値(B)

=77.1

=1.65費用の現在価値(C) 46.6

16

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③前回評価との比較

前回評価 今回評価備 考

前回評価(H24事前評価)

今回評価(H28期中評価)

備 考

事業費(億円)

56.5 73.7

整備予定期間平成25年度~

平成34年度平成25年度~

平成34年度

作業時間の短縮隻数

73隻(平成34年度目標)

73隻(平成34年度目標)

年間便益の根拠となる需要予測

縮隻数 (平成34年度目標) (平成34年度目標)

魚価安定化対象陸揚げ金額

475百万円(平成34年度目標)

704百万円(平成34年度目標)

衛生管理対象魚種にサケを追加

作業環境の改 38隻 40隻サケ定置網漁船の追加

善隻数 (平成34年度目標) (平成34年度目標)サケ定置網漁船の追加

総便益(単純合計)(億円)

189.5 195.2

費用便益比( )

B/C=1 34 B/C=1 23(B/C)

B/C 1.34 B/C 1.23

④事業コスト縮減等の可能性今後の整備では、舗装工での再生材の使用(再生骨材や再生アスファルト)、防波堤工事におけるブ

ロック等の発生材の有効利用や浚渫発生土は他事業での再利用を促進し、運搬費・処分費を削減す

17

ロック等の発生材の有効利用や浚渫発生土は他事業での再利用を促進し、運搬費 処分費を削減することで事業コストの縮減に努めます。

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4.事業の進捗状況(1)平成28年度までの整備状況(1)平成28年度までの整備状況

①完了施設<衛生管理対策> なし<利用効率化> ⑤ 3 5m岸壁<利用効率化> ⑤-3.5m岸壁

②未完了の施設<衛生管理対策> ⑥-3.0m岸壁、⑦-3.0m岸壁(改良)、㉑用地(人工地盤)<利用効率化> ①東防波堤(改良)、②突堤、⑧-2.5m物揚場(改良)

など

(2)事業進捗の見込み(2)事業進捗の見込み

本事業に係る、関係機関との調整は整っており、事業が順調に進んだ場合、平成34年度の完了を予定しております。

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5.地元の意向(1)登別市(1)登別市

登別温泉等全国屈指の観光地を有し、毎年多数の観光客が訪れることから、水産物のブランド

化を図り、漁港見学や漁業体験、朝市・夕市の開催などの取組と、観光客への地場産水産物の供

給とあわせて、食と観光による相乗効果を期待しています。

水産物のブランド化にあたっては、衛生管理対策による品質や鮮度が付加価値を高める重要な

要素となっており、屋根付き岸壁、人工地盤の整備が必要不可欠と考えています。

(2)白老町

加えて、港内混雑の緩和は、地元漁業者から強く要望されていることから、静穏度対策の早急な

整備を強く要請します。

(2)白老町

刺網漁業によるスケトウダラと定置網漁業によるサケ漁を中心として、多様な魚種が水揚げされ、

そのうち、前浜産のスケトウダラを使用した「虎杖浜たらこ」は全国的なブランドであることから、水

(3)いぶり中央漁業協同組合

産加工業を中心に、水産業が地域経済を支える重要な基幹産業となっています。このため、衛生

管理対策の推進を図るため、屋根付き岸壁の早急な整備を強く要請します。

(3)いぶり中央漁業協同組合

漁港の安全利用にあたり、第1港区の陸揚げ岸壁を始め各施設の老朽化対策と狭隘な作業環

境の解消は急務であり、岸壁と道路等の早急な整備を要請します。また、漁港整備にあわせて、

製氷貯氷施設 整備を 定 おり 更なる衛生管 対策 推進 る 質確保 鮮度保持され

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製氷貯氷施設の整備を予定しており、更なる衛生管理対策の推進による品質確保・鮮度保持され

た水産物の広域的な供給体制の確保のため、屋根付き岸壁の早急な整備を強く要請します。

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6.総合評価

登別漁港は、スケトウダラ刺網やサケ定置網等の沿岸漁業、道内外のイカ釣り漁業

の流通拠点として重要な役割を担っています。

このため、衛生管理対策に向けた屋根付き岸壁や人工地盤の整備、港内混雑緩和の

ための外郭施設の整備が急務となっています。

これらの整備は、事業目的達成のために不可欠な施設であり、本事業に係る費用便

益比も確認されています。

以上の結果より、本事業の必要性及び経済性は高いと認められることから、事業を継

続する必要があります。

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