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COP23でのノンステートアクターの動き、
それを受けて日本は?
一般社団法人イクレイ日本 事務局長(イクレイー持続可能性をめざす自治体協議会)
大塚 隆志IGES COP23 報告セミナー:脱炭素化への長期ビジョン、COP23で世界はどう動く?
- 加速するノンステートアクターの取組 -
2017年12月1日・東京・コクヨホール
締約国それぞれの法制度に従いつつ、気候変動対策におけるあらゆるレベルの政府と多様な主体(all levels of government and various actors)の関与の重要性を認識し(パリ協定 前文 Para 15)
市民社会、民間部門、金融機関、都市及びその他の準国家当局を含む、締約国以外のすべてのステークホルダー(all non-Party stakeholders)による取組を歓迎し (Welcomes)(COP21決定 Para 133)
締約国以外のステークホルダーがそれぞれの取組を拡大し、温室効果ガスの排出削減、あるいは気候変動による悪影響への脆弱性を低減しレジリエンスを構築し、これらの取組をNAZCA プラットフォームを通じて公表するよう求める(Invites)(COP21決定 Para 134)
非国家主体の役割の認識パリ協定とCOP21決定(2015年12月)
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非国家主体の参加促進メカニズム地球規模の気候行動のためのマラケシュ・パートナーシップ(2016年11月)
2017-20年に気候行動を促進するため、政府・非政府主体が参加し、成功例の紹介、実施拡大の障壁への取組などを議論する場を設け、成果をCOPに報告、行動強化の政策オプションを提言
私たちは前進する!@ COP22閉会日
© 2016 IISD Reporting Services 3
出典:The Climate Group, Japan-CLP
企業の再エネは、「拡大」から「100%」へ!
資料提供:Japan-CLP 4
出典:Scientific Americqan https://www.scientificamerican.com/article/world-rsquo-s-largest-wind-turbine-would-be-taller-than-the-empire-state-building/?WT.mc_id=SA_TW_ENGYSUS_NEWS&sf93883743=1&sf94061319=1, Google, Project Sunroof HP, Bromberg, https://www.bloomberg.com/news/articles/2017-10-03/saudi-arabia-gets-cheapest-ever-bids-for-solar-power-in-auction
米国の大学連合が研究中の風力(高さ500m, 50MW)
Googleの太陽光診断サービス
サウジ、太陽光入札で1.7¢/kWhを記録
フル電動の2.7tトラックが出現
イノベーションへの挑戦が加速
資料提供:Japan-CLP
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6Blackrock (2016)“adopting portfolios to climate change”, Reuters,2017年8月14日付https://www.reuters.com/article/us-vanguard-climate/vanguard-seeks-corporate-disclosure-on-risks-from-climate-change-idUSKCN1AU1KJ
「重要で誤解されがちなリスク」として気候リスク情報の開示を提言
気候関連金融情報開示タスクフォース
出典:気候関連金融情報開示タスクフォース(TCFD)提言(2016),参考:TCFD提言概要、IGES (2017)
世界最大手の投資・運用会社も気候リスク情報を勘案へ
BLACKROCK, Vanguard等
金融安定理事会、大手投資家も気候リスクに注目
資料提供:Japan-CLP
気候変動とエネルギーに関する
「世界首長誓約」
2017年1月、Compact of Mayors とCovenant of Mayors が統合
気候変動対策に関する世界最大の都市間連携に
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気候変動とエネルギーに関する
「世界首長誓約」
2017年1月、Compact of Mayors とCovenant of Mayors が統合
気候変動対策に関する世界最大の都市間連携に
© ICLEI e.V./2017
COP23: 2017年11月6-17日@ボン(ドイツ)
• 自治体首長による気候サミット(Climate Summit of Local and Regional Leaders)
• 米国非政府主体による誓約(America’s Pledge: We Are Still In)
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地球規模の気候行動(GCA)マラケシュパートナーシップCOP23プログラム 2017年11月10-14日@ボン・ゾーン
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地球規模の気候行動(GCA)マラケシュパートナーシップCOP23プログラム 2017年11月10-14日@ボン・ゾーン
連携してより速くもっと先へ
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参加者総数 1000+ 政策決定者 330+ひとつのゴール
© ICLEI e.V./201713
サミットのテーマとセッション構成開会セッション– 今が重要な時:地域による気候リーダーシップセッション 1 – 新たなグローバル枠組・行動モデル:気候変動対策と持続可能な社会に向けた取組の統合セッション 2a – 協働:コミュニティーの参画による前進セッション 2b – 協働:都市と地域における統合的計画づくりと持続可能な投資セッション 3 – 行政区域を越えた気候変動対策のためにセッション 4 – あらゆるレベルの政府による協調を通じた取組強化閉会セッション– 気候変動対策のための団結
行動のためのパートナーシップ
アフリカ、後発開発途上国、小島嶼国
コミュニティー及びビジネスの参画
持続可能な開発のための全体的アプローチ
国別目標(NDC)達成に向けた
マルチレベルガバナンス
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“自治体首長の力と意気込みを引きだすべき” フランク・バイニマラマ フィジー首相/COP23議長
“私たちは、新たな協働体制を構築し、共に行動を起こすためにここにいる”
アショク・シドラハン ボン市長/イクレイ筆頭副会長
“自治体は意識を高め、決意を固め、国の指導者を鼓舞し、できることは地域レベルでやっていくべき”
ジェリー・ブラウン米国カリフォルニア州知事/広域自治体に関するCOP23特別アドバイザー
“都市、州や県などの広域自治体は、特に力を合わせた時に、とてつもなく大きな力を持っている”
アーノルド・シュワルツェネッガー「R20–気候アクションの地域」創設者/前カリフォルニア州知事
Photo: © ICLEI e.V./2017
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パリ協定の達成に向けた自治体首長による「ボン・フィジー宣言」
© ICLEI e.V./201716
パトリシア・エスピノサUNFCCC事務局長
マイケル・ブルームバーグ前ニューヨーク市長
都市・気候変動担当の国連特使
フランク・バイニマラマフィジー首相/COP23議長
ジェリー・ブラウン
カリフォルニア州知事広域自治体に関するCOP23
特別アドバイザー
©Bloomberg Philanthropies / 2017
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Source: https://www.wearestillin.com/COP23
US 気候行動センター@COP23
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世界第3位:パリ協定を支持する米国非国家主体の経済規模
出展: Bloomberg Philanthropies. (Nov. 2017) America’s Pledge Phase 1: States, Cities, and Businesses in the United States Are Stepping Up on Climate Action.
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COP(締約国会議)は、これからタラノア対話として知られることになる、2018年の促進的対話の 計 画 を 、 感 謝 を も っ て 歓 迎 し (welcomed withappreciation) 、 2018 年 1 月 か ら 始 ま る 同 対 話 プ ロ セ ス を 開 始 し た(launched)。タラノア対話の計画は、COP22及びCOP23の両議長国による非公式な覚え書き(informal note)として示され、COP22及びCOP23の両議長により公表された。(COP23決定:FCCC/CP/2017/L.13 para 10)
対話は太平洋地域の伝統である「タラノア精神」に基づき運営される。 タラノアとは、包摂的、参加型さらに透明性を担保した対話につとめる、
フィジー及び太平洋地域における伝統的なアプローチである。 各国の気候変動対策に関する野心度向上につなげるために、2020年以前
の各国の行動や支援の努力を含め、経験を共有し、信頼感を醸成することを目的とし、世界的な気候変動行動の前進に向けより良い意思決定に結びつける対話のプラットフォーム。
締約国及び非締約国ステークホルダーは、地方、国、地域あるいは地球規模のイベントの開催において、対話の支援と関連するインプットの準備・開示に関する協力を求められる。
(COP23決定 添付文書II para 3 を抄訳)
タラノア対話COP23決定と添付文書 (2017年11月)
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締約国及び非締約国ステークホルダーは、地方、国、地域あるいは地球規模のイベントの開催において、
対話の支援と関連するインプットの準備・公開に関する協力を求められる。
開会会合
今どこにいるのか? 報告
報告
報告
どこに行くのか?
どうやってそこにいくのか?
とりまとめ
IPCC 1.5℃報告書が示す含意について
理解
及び
最終準備会合
統合
タラノア対話の設立
地方、国、地域ディスカッション 地球規模の気候行動(GCA)関連イベント
2017年11月COP23
2018年5月 2018年11/12月
準備フェーズ
出展: UNFCCC/CP/2017/L.13 Fiji Momentum for Implementation. 18 Nov. 2017. http://unfccc.int/resource/docs/2017/cop23/eng/l13.pdf
報告
報告
開会会合
準備段階からの報告
政治声明
パラレルラウンドテーブル:
どうやってそこにいくのか?
導入的議論
今どこにいるのか?
これからどこに行くのか?
導入的基調発表
(主要インプット)
閉会会合
報告とりまとめ
出展: UNFCCC/CP/2017/L.13 Fiji Momentum for Implementation. 18 Nov. 2017. http://unfccc.int/resource/docs/2017/cop23/eng/l13.pdf
ハイレベル・フェーズ
今どこにいるのか?
これからどこに行くのか?
どうやってそこに行くのか?
タラノア対話COP23決定と添付文書 (2017年11月)
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FURTHER, FASTER, TOGETHER.#UNITING4CLIMATE
© ICLEI e.V./201725
ご清聴ありがとうございました。
一般社団法人イクレイ日本
東京都港区西新橋1-14-2 新橋SYビル4F
TEL: 03-6205-8415
Email: [email protected]
URL: www.iclei.org/japan