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オレオサイエンス 第 9巻第 3号 (2009) 85
ltsocey'StSh lem200 011C1bJ Jyapa9⑥thyngCop
生体防御と脂質 一 脂肪酸,糖脂質,リン脂質と免疫機能-
eofBa
Ac Gl
Rlo
ds,i -ionsLturC
ynD eMe msIFatth icansfeensd isiipLiltcera
hp
e
論文要旨 :細菌の脂質に対する自然免疫は生体防御の最前線であり,種々の細胞を活性化するoグラム陰
PS
G
oGの自然リガンドである から調製
P
性菌の外膜成分であるリポ多糖 ( )は To
を活性化するoL Sやアンタゴニス トの受容体への結合が細胞活性化の重要なステップである。S m-
mo 細菌のスフィンゴ糖脂質 ( L)は,LS
L
S
P
nasgo Sに代わる膜成分であり,ナチュラルキラーT(NET)細胞
--
nnanipolti lnosdlyih htpospa
Zを介して強力にマクロファージを活性化し,炎症性サイトカイン
Oである 1 ma や
nImmueFnd isiiph hlospo
l
TL2 oG i d(GPファージに発現した だけでなくマンノース受容体に結合する L
O
産生を誘導する。マンノース結合
Ced TDM) TLは が,t my
R dhiopl tycopep
R
からL
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P
NAPA2J,100
PS 西棟 LH3K1
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G1
)PSK(SlCPkanagawacenear
v
ム/リソソーム(P ) I菌の脂質と種々の細胞との相互作用について述べる。
Plexonaium cmp の血清型特異的成分である04型 GLはマクロファージの貧食におけるファゴソー
L融合を阻害するO本稿ではRl
7乙teru
TuyanoLは CDld分子に結合した形で NKT細胞に提示される。S y k a
dnSh lcanfeenstonenoh)t,SP
eOfd eme mSaecmp frantuehtfo eo rmemb eo
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=SeMlellkcywa,
千2 いわき明星大学薬学部
31
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ywo :tmy TDM)
熊沢義雄
ll様受容体/MD2複合体を介してマクロファージや他の細胞群
S刺激をすると,NKT細胞の活性化が起こり,ショック死が誘導される。ミコバクテl)アの脂質で
連絡者 .骨旨沢義雄
3-
ipOIvs2Wumaaa,ima-E lk @ C
86 オレオサイエンス 第 9巷菟 3号 (2009)
1 はじめに
脂質二重膜からなる生体膜の外側は親水性であり,
種々の受容体が脂質二重膜に埋め込まれた状態で存在し
ている。リガンドが受容体に結合することにより,リガ
ンド//受容体が複数集積 し脂質ラフトを形成した後,シ
グナルが細胞内に伝達 されるO一方,細菌の細胞壁 も
種々の脂質で構成されており.細菌由来の脂質成分が細
胞の受容体に結合することもよく知られている。たとえ
ば , グ ラム陰性 菌 の外 膜 に存 在 す る リポ 多糖
川pooyaccaleL S ed-pls hrd, P)は,エンドトキシン (no
toxln,内毒素)とも呼ばれ,マクロファージ,願柾球,
マスト細胞,B細胞,T細胞に作用する。LPSはマクロ
ファージなどの細胞に発現した TolH lkereceptor4
(TLR4)に結合し,サイトカイン産生のシグナルを与え
る。LPSは補体成分など他の液性因子の防御システムも
活性化する。環境細菌の Sph'g'OLS属細菌はグラl7On7a
ム陰性菌であるが,細胞壁には LPSではなくスフィン
ゴ糖脂質の glcshnOllld (GL)が存在する。化学yoplg p S
合成された α-aatslea d αGle)は強力なglcoycrmlet-aCr
nauaklllr NET)細胞のリガンドであるoGLやtrl eT ( S
α-aCrは王要組織適合遺伝子 MHC)のクラス ⅠにGle (
類似 した CDl分子の 1つである CDldに結合し,NET
細胞の受解体に抗原提示される, -aCrの研究からJαGle
スフィンゴシンの炭素数が活性発現に大きく関与してい
ることが知られており,GSLでも認められている。
結核菌の表層には,ミコール酸 ( c Cai)といmyoll cd
う抗酸菌に特有な超高級脂肪酸が存在する。ミコール酸
が トレハロースに結合 した trehalose6.6㌧dlmyCOlate
(TDM)は結核菌の病原性 と哲接 に関連 しているD
TDM は TLR2を介してマクロファージなどを活性化す
る。また TDM はヒトCDlb分子を介して T細胞に提
示される。マウスでは CDlb分子が遺伝的に欠損してい
るために TDMが T細胞に抗原提示されない。したがっ
て,マウスでは TDM に特異的な T細胞応答が生じず,
自然免疫系の細胞群の活性化だけが起こる。結核菌以外
の糖脂質も生体防御系に作用することが知られている。
本稿では,菌体由来の脂質成分が防御に関わる細胞の受
容体に結合し,シグナルを伝達することによりサイトカ
イン産生を誘導する,Jこれがどのように生体防御に関与
するかについて概説する。
2 LPSによる細胞の活性化
グラム陰性菌の細胞壁の外膜に存在するエンドトキシ
ンは,0特異多糖,コア多糖およびリピドAからなる
l)ポ多糖 L S ㌧ 活性中心は1 ll(P )である1 )ピドA Hpd
A)と呼ばれるリン脂質部位であり,グルコサミン 2分
子が結合したジサッカリドのアミノ基と水酸基に脂肪酸
が,11正と4.位の水酸基にリン酸が結合した基本構造を
もつ l)ン脂 質 であ る Fg )o 高熱 菌 Aq 'e(l 1 u/x
pyroph乙Iusのl)ピドAはリン酸基がガラクツロン酸に
置換しており通常のl)ピドAと異なる2)OリピドAはマ
クロファージなとに発現した膜型 CD14に結合するが,
脂肪酸の種類や数は菌種によって異なり活性 も異なるO
芝哲夫,楠本正一両教授はリピドAの化学合成を,ま
た,長谷川明,木曾真両教授はリビトAの部分構造類
縁体を多数合成 し.多くの研究者が化学合成リピ ドA
や類縁体を用いて先駆的研究を行った,,われわれもそれ
らを用いて構造活性相関を調べたところ,構成脂肪酸が
ラウリン酸 (C12)やミリスチン酸 (C14)のとき活性
は強いが,パルミチン酸 (C16)になると著しく低下す
ること,大腸菌リピドAよりも C16側鎖をもつサ ),iモ
ネラ型リピドAの方が低い活性を示すことから,構成
脂肪酸の炭素鎖長が活性発現に重要であることが分かっ
た 34㌧ リピドAの生合成中間体 (Ia.リピドiVA) やそ
の合成標品 406 (側鎖アシル基を持たない直鎖アシル基
(C14)だけをもつ化合物)はマウスのマクロファージに
はアゴニストとして作用するが,ヒトのマクロファージ
にはアンタゴニストとして作用する5)。これはマウスと
ヒトでは MD-2分子の構造が異なるためである。大西,
室井らは TLli4/MD12/CD14などの細胞膜成分のう
ち,MD-2が機能するためには MD-2のグリコシル北が
必要であり.TLR4が細胞膜状に発現するためにもグリ
コシル化が必要であること.さらに,MD-2非子を視細胞
では,細胞膜上の C工)14分子に LPSが結合 した場合,
MD-2の関与なしに TLR4-C工)14複合体形成が行われ,
その複合体は可溶性 MD-2によって活性化されることを
報告した6~9)。近年のヒトMD-2の結晶構造解析から,2
つのβシー トに挟まれた疎水性の空洞にリガンドである
リピドⅠVAが埋め込まれるため,アンタゴニストとして
リピドAの結合をブロックする (Fg2 )。リピドAがl )川
TLR4/MD-2/CD14複合体に結合すると TLR4の多量
体形成が認められるが,アンタゴニストはこれを阻害す
ることも明らかとなっている。Rh(d)a,LrPhLrLe)(b(t.S a.Ods
のリピ ドAの構造を元にして強力なアンタコニスト
E553 (l 1・21が合成された Fg 1)11)。脂肪酸の鎖長や側鎖
脂肪酸といった脂質部分が TLR4/MD2複合体への結
令,それに続くシグナルのスイッチ ・オンやオフに重要
であることが明らかとなった。敗血症の治療薬開発が期
待されているo
LPSは 0特異多糖,コア多糖およびリピドAからな
るリポ多糖であるが,種々の糖鎖の生合成中間体を含む
- 4
オレオサイエンス 第 9巷第 3号 (2009) 87
リポ多糖 (LPS)
Iacc
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Ploys
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dAriipL「 OJp- r
リピドA(agonist) リピドA葉緑体 (antagonist)
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AViipLP JrecursoraAdiipL dl lnaogiipdeSh iparo・R sL dAA60pounCom60 d4 UnOC Dom dE5513
),大腸菌リピドA,およびリピドA類縁体の構造(l リポ多糖 S
(
PL
P)lFg 3。完全長 L Sと最小単位のコア
lgF
Rた,リピドAが TL
と,CD14依存的に細胞内に取 り込まれることも分かっ
4/MD2/CD14複合体に結合する混合物である
P
Re-
多糖-リピドAからなる最小 L
最小 LPS (
Sの活性を比較すると,
LPS)に高い活性が認められ,完全長 n1tueokaneoたoK らはフラボノイドの llが
1J。血 シグナル伝達だけでなくラフト形成も抑制することを示)
lntquerce と
SPL S( SPL- )の活性は著しく低いものであった
4
PP液中の LSは LS結合タンパク質
珊胞表面に発現 した膜塑 CD14あるいは可溶性 CD1
PBL( )に捕捉され, Pした11'o井上らは L Sをリポソームに取 り込んでマク
。tpkiN do
P
P)5
ロファージを刺激すると,L Sは細胞内に取 り込まれ,
MyD88非依存経路のみを活性化するという現象を認め
ている 1。細胞内の L Sは -l ereee
によっても認識される1
4s(cD1)に結合する。L
複合体に結合することによりシグナルが伝達される。
C/SP /D14複合体が TLR4MD2
r(NLR)
NLIiは中央に de-ll teoCItn4RTL
存経路と非依存経路に分けられる
/MD2複合体を解 したシグナル伝達は.MyD88依 0)6
llOginidnb go me loOlZtalr ndman rNOD)をもつ細胞内)lF(g 4oMyD88依
α一tacora,
x-
Iecrostu(
存径路では ,NF IBが活性化 され,腺癌壊死因子
morn Sf TNF )などのサイ トカイン N do
タンパ ク質であ り,Nodlはムラ ミルシペ プチ ド
2はジアミノピメリン酸を含む部分を認(MDP)を
do
do識する⊂N lは非血球系細胞に発現 し
分に反応するL 2はマクロファージや好中球に発現,N
環境残留性成産生が起こる。MyD88非依存経路の活性化によりイン
R4,
8,),
2C.6 Ca.
l
C
ヒト単球上ではラフトが形成され CD1 TL 4に加えて
CDlb (CR3 CD1
D1 D3
16,,CD55 (DAF)CD3 CD8,
N dodoし,病原菌の除去に役立っている。N lや 2は生
体防御において補助的な役割を果たしているにすぎない
D62が会合することが知られている。ま が,その様能低下型遺伝子多型ではクローン病やアレル
オレオサイエンス 亮 9巻亮 3号 (2009)
ヒトA の三次元構造Dt ヒト仙D2/りピドA搾合体の三次元構造
∴ 3( .
/4Rlg4 TL MD2を介 Lたシケナル伝達経路F
92 ヒトMD2の 3次元構造,およびヒトMD2/リピド1F
Dy"⊥ 巴 ⊥⊂土
粁
Ⅴ̂ Oh複合体の3次元構造 L ら,StaⅠ )杏7002(icence
uFiBBDy" e dem
の深い大きなボケノトがあり,左上と右下部位が親
水性部分,ポケットの内側にミリスチン酸が埋め込 OtlblB Ihn,Lr rOfNF l SnaekI,BI,k- KE Bk RI; AK, まjLる。 (右)'ヒトMD2/リピドIVA複合体の3次元構造 .
lSnaeltocae1 trecepor-B L,Pf Ltacor,
m1 ass dkPS D
lteguaory ,n,trlnldnb-
r
gpO eJ MAL MyFm,RI; -
中央部分のポト ′,トにリビドIVAが結合しているo imve,;itroend taapor-88 Jkep My hlD88 dd -laff teren脂肪酸 4分枝が完全に埋め込まれている。
-
l dtassocae
Bk.TAB,TARi lnJdnb g p len〔Or ;TAR, -torl SnaeVtaeltacFp-GT dk T,T;BK f-amANK(TRAF l-
m-1yme -ber NF-d3a YtlVltc トb lngldn-kerecepll-RTllo,Ll Ttrecepor,lLI/ETllo,IT;lSnaek
FF
tacor,
Jd llnuc
itocael lecue
-trecepord tapod t tngaaporproe
-,ltreaeltna
N-lu
Ftor,
do
TE TNF ass dfTRI d a rmo ,TRI,TImaイL mL ml g工
TRAM -R
β.N
より,過剰量の TNF-αが全身的に放出されるとサイ ト
カイン嵐が生じる。あらゆる場所で嵐の威力が発揮され
ると,全身的に炎症が誘導され,播種性血管内凝臥 全
身性炎症応答症候群 )IS( RS,多臓器不全が起こり,最
Re 終的には敗血症性ショノクとなる。
lTPLSfDrr」 3 スフィンゴ糖脂質による和胞の活性化
J㌻⊂垂□H■
Ga-CerGla-αdcera
海綿から分離 された糖脂質をもとに α
mle( )が化学合成された。α lC
-l ltgaacosy-Hb tu re e
RougSPL
buer
tS:(
lFg3 リポ多糖の構造模式図と電気株数パターン (
A) mooh型- S( h塑L
リビトAからなるoR
められるoH らは てマクロファージを活性化するが,S
ギー と関連 性 がある こ と が 示 唆 され る よ うにな っ
erは
ナチュラルキラー T (NKT)細胞の強力なリガンドで一部改変)
SPL- )と種々の SPSPL冗-( lrrJ構造。S PL- Sは 0特異多糖-コア多糖- あり,がん治療,アレルギーなど免疫学的な治療-の適
用が検討されている。NKT細胞は通常の T細胞と異なPL- Sで糖鎖が最も短いのが
PLRe- Sであるo(B)S PL- Sの電気(水動バターンで
は,栃錦0)生合成の色々な段階でラダ-状O) り,限られた抗原分子を認識する自然免疫に属する T-パターPLRe- Sは原再近くに認ンとなるD糖鎖が最も短い 細胞群であるO樹状細胞に発現 した主要組織適合遺伝子
/4RPLRe- Sが TL MD2を介し(MHC)のクラス Ⅰに類似 した CDld分子に糖複合体PL- Sの作用は
弱いことを示した。 CeGla-α( r)が結合するoNKT細胞は tn
4
IVna
8J-
na
α1.ヒ トでは Ⅴα2
脂質
TCRα鎖 4(マウスでは Ⅴα1 -
-8Jα1 4やイン
た1) ターフェロン γ(IFN-Y) といったサイ トカインを産生7,, )で糖脂質 /CDld複合体を認識 し,礼
PL Sは微量で発熱などの生体反応を惹起し.種々の細 する。通常の CD4+T細胞はそのサイ トカイン産生性か
P
胞に作用することで生体防御磯橋 を活性化する。 しか
し,LSが大量に遊離し,全身の細胞を刺激することに (
ら,ヘルパー T細胞 1型
Th -
(Thl)とヘルパー T細胞 2
γなどのサイ トカ型 Z)に分けられるoThlは m
-L(
88
2
β 凸
Y p 全h芸慧 :;Tl票F
エンドトキシンシ ケ Tト c昨依存度路も存在)= (N L
Flg5 NKT細胞活性化を介した新たなエンドトキシンショックモテ◆ル α-GalCerによって NKT和胞が活性化され,IFN-γとCD40Lによってマクロ77-ジが 舌ヾ性化されるOこの状態で感染によってLPS刺激を受けると全身で大量の TNF-αが産生され,シヨyウが誘導されるOまた,TNF-α非依存経路も存在するっ
インを産生し,Th2は IL-4などのサ イトカインを産生
する。NKT細胞は限られたリガンドである α-GalCerを
認識する (あるいは cr-GalCerで刺激される)と,Thュ
と ThZの双方のサイトカインを産生することができる。
NKT細胞の強力なリガンドである α-GalCerのセラミド
と脂肪酸の炭素鎖長を短 くした OCHは NKT細胞を刺
激し優先的に IL4を産生させるOすなわち.αGle- -aCr
のセラミドと脂肪酸の炭素数を変化させることにより細
胞の認識 とその後の応答が異なることが明 らかにされ
た。OCH は IL-12産生 を抑制 し,その結果 として
IFN-γ産生も抑制される,,すなわち.OCHは Th2への
シフ トを誘導することができるので,免疫状態が Thl
にシフトしたために生じる自己免疫疾患の改善に役立つ
ことが予想できる。 また,ワクチン-の応用も考えられ
ている18)o
crGlCr-a e は強力な NKT細胞のリガンドであり,投与
するとサイトカインが産生され,免疫系が活性化されるo
Lたがって,α-GalCer投与によりIFN-γ産生が起こる
とマクロ77-ジが活性化 される。一般に M bou乙S
BCG生菌,P acnes死菌などで感作されるとIFN-γ産
生が誘導され.マクロファージなと免疫系が強力に賦活
化される,このような状態になった動物に LPSを投与
すると多量の TNF-αが産生され,7時間-2日以内に
ショックで死亡する。いわゆるエンドトキシンショック
が誘導される。滝本 らは α-GalCerも同じように免疫系
を強力に賦活することに着目し,マウスを α-GalCerで
前 感作 し次 い で ネ ズ ミチ フス菌 (Salmonella
tJJP L 'u rA)で感染すると,あるいは LPSを投Vhmu7m aO
与すると TNF-α依存的にショック死が誘導されること
を見出した19)。この現象は横地らのグループも認めてお
り20J,新 しいショックモデルとなることが示唆された。
オレオサイ=ンス 第 9巻第 3号 (2OOgJ 89
井上 らは α-GalCerで前感作 LLPS投与で誘導される
ショック死が LPSを授与する前にエリスロマイシン誘
導体で処理することによりブロックできることを見出し
ている21 - aCrに関する総説は多 く出されている)OαGle
ので参照されたい。
環境土壌細菌である Sph乙ngOmOTlaS属細菌の細胞壁
はグラム陰性菌であるが,細胞壁構成成分が LPSでは
なく,ス7 1ンゴ糖脂質 (lcshnOlll,S)に置gyoplg pdGL
き換わっている。Ka hraらは ShTTgmOLS属細菌waa p 7O 'a
のスフィンゴ糖脂質について長年研究 してきたっ2006
年,米国の 2つの研究グJt,-プは,Sphmgomonas属細
菌由来の GS (Lが NlT細胞の天然のリガンドであること
を Natr誌に発表 した 3っわれわれはそれより以読ue 222ノ
か ら,川原 らと紀文フー ドケミファが調製 した種々の
GSLを用いて免疫系に作用することを検討 してお り,
GSLが TLR4を刺激するだけでなく,NKT抑胞のリガ
ンドであ り,抗がん性,抗ウイルス性などを有する物質
であることを発見 し,特許出願 していた。GSL-1 (S
pa cmOLL) L6と G L7L ・/(iua)uL bIS,GS - S - S Ja7)kye,
GSL8とGS- S T Th) L1 S-ll(- L9L mttCl,GS-0とGL P
macIglaLu) S-2と GL1 S tT・-TOOtbds,および GL1 S-3r e
rae)の 9種類の化学組成と生物活性を比較した。GSL l,
(GIcAlであり,GSL-7,GSL-9,GSL-ll,GSL-13の
構成糖はガラクツロン酸 (a (l )GlA)である Fg6。滝本
らは α-GIcACer型 GSLと α-GalACer型 GSLの NKT
細胞の活性化活性を比較 し,α-GIcACer型 GSLの方が
活性化能は高いことを示した24'。シヒドロスフィンゴシ
ンは C1810,CZO 1,C21cyclopropaneの 3種類であ
り, そ の組 成 比 は南榎 に より異 な って い た L,S
yaohJJa S1 αGlACr L)の組成ntuVe由来の G L7(-a e型 GS
比は C18 0 (93%),C20 1 (245%),C2lcycLo-
pT・ae (660a e7a L1Cpn 2/)であった。S tT.e由来の GS -3
(α-GalACer型 GSL)の組 成比 は C18 0 (not
detectable),C20.1 (740%),C21cyclopropane
(260%)であった。久保田らは GSL17と GSL-13の活
性を比較し,C21cyclopropaneが多い GSL-7の NKT
細胞,NK細胞.樹状細胞,マクロファージに対する作
用は,C20 1が多い GSL-13のものより高いことを示
した25),,これ らの結果は C20:1よりも czlcvclo-
propaneの方が NKT細胞の活性化に適しており,ジヒ
ドロスフィンゴシンの組成比が菌種により異なるので
sphLngOmOnaS属細菌の免疫系に及ぼす作用も菌種によ
り異なることが示 されたoKlnJVOらも C21cyclo-
propaneをもつ GSLの作用について報告した26)0
GSLは水に溶けないので免疫系の細胞と接触させるた
7 -
I C
オレオサイエンス 第 9巷第 3号
叫
9)()0(2
A. (tLU呈 l・NjI
:Do s .IRe a .
GSL-,,, 0 1 GSL1,,l 1168 1, 2 7 9l, 3
GSLrPql
B B)C
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巨
dFmGSCD"書T qq
Fl H感受性リポソーム/スフィンゴ糖脂質 (S)にg7 p GLよるNKT細胞の活性化
L loo lm8 1ロ800至 E 喜 I,me, Gi (l"
==
):(A 異なるリボソ・-ムによるIFN-γ産生の違い,蕊
(ち):用量依存性,(C):電顕写真
リポソームは.溶媒で可溶化したものより,また DOPE
J とコレステロールで作製したリポソームより著しく活性
が高いこと,リポソーム型 GSLは細胞に取 り込まれて
C18
D. NKT ,NK脂質は 細胞 細胞,樹状細胞.マクロファー
5I 3J bOEmap
lccy o1:
IISLLC
2活性化することが示された
hlllSlCn
S・
S.
0 L-
0:
y 1y 7 3kLL
C20 C21 からlateend〔)someで壊され,NKT祁】胞や樹状細胞を
7lL,GSL-7などスフィンゴ糖
ジなどの免疫系の細胞を活性化することにより免疫構能
9.
Sp
1832
7D 3
Og
201 2
LltirO(%) を高めることができるOこれらの糖脂質は B16-FIOメloyc1c
66.
60
6329
245 2 227 444
72 ラノーマ腺癌の増殖を抑制すること,マウスサ イトメガGS
GSL6 ロウイルスに対する抵抗性を付与することから,スフィae
ae
llqE,
Jj
10
0T
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GSL7 ya1'. ンゴ糖脂質は化粧品の単なる素材として利用するだけなLGS 8-
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く,楼能性のある糖脂質として利用できるものと考えて9-SLG trClIEL/S.w i 0 260
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1-0 S.mlIblId〝/ogcrq dS 4 結核菌糖脂質による細胞の活性化
GSL112 0 (6】 74
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属細菌由来の GSLの構造
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LeGSL113 SfrrrSIeIIII
0 結核は今なお世界で最も多くの人が雁息している感染e
症である。日本では結核は過去の感染症とみなされた時7TFl plg6 S
Ct(Bb-7'
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鎖g
横風 )主な脂肪酸, (D)スフィンゴシンの組成比
こと,すべての抗結核薬に耐性を示す 「スーパー結核
菌」も出現したこと,BCG生菌による予防接種が成人
めには適当な溶媒で可溶化することが必要であるo井上 の肺結核の予防に結びつかないことなど,いくつかの問
らは,ラメラ構造をもつリポソームに GSL-7を組み込 題が浮かび上がり,結核への対応が求められているL,結
C rteIcみ,NKT細胞の活性を IFN-γ産生を指標にして調べた 核菌 (Mycob Lum beCu S) とは別に,MACsLlotu T・
-d(Flg 7)DpH感受性の 12, leio oyl- -glysn ce0r- Phols31 rLm aU mLutzte(Mycobac ・aTtln- cellu x)と呼lere compla
dy e anhtl-ltpha mLla'c ne (DOPE) -2,と 1 d l-'clelD y ばれる抗酸菌による感染症もある。IiⅠⅤに感染すると
mOnlnla3- tellntr hy mln -P10pane (DOTAP)で作製した CD4T細胞が減少し,やがて AIDSを発症する。HIV
W'LO)セラミド構嵐 期もあったが,欧米先進国と比べて結核の発症率が高い
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第 9巷第 3号 19オレオサイエンス
感染によりCD4T細胞が減少すると.CD4Tが防御応 M ltycoaes-α
答に重要な役割を果たしている疾患に感染 しやす くな 3(CH2).7/念 -(cH,'.4-忠 -(cH2)ll-碑
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雁息率が上昇するoさらに.MAC感染症も免疫力の低3(CH ㌔ ■12
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CH3-下に伴って発症するようになる。
結核菌は細胞壁に多量の脂質を含み,酸に抵抗性を示
すことから抗酸菌といわれ 細胞内で増殖する典型的な
細胞内寄生,轟D]菌である。通常の和菌であればマクロ
GH3 H0ファージなどの食細胞に取り込まれると,取 り込んだ食
cHHH'C2Mh lleoxymycoaes
.朴 (7aH3c21念-c21-H)5 (H',碑/̀ COOHHc2nH'c3me,hpagoso(脂 P)と殺菌作用のあるリソソーム -lyso( cme
される。結核菌の強毒株表層にはマンノースが糖脂質の
表面に発現しているので,マンノース結合レクチンが結 cH-勺蕊(-i.5-。H7、芯cCOO,CH33,隻() HH22Onlso Lfus-p( )が起こり,殺菌 ・消化,L)との融合
核菌に結合した後に食細胞に取り込まれるか,結核菌表 lFg8 代表的なミコ-J,t因の構造
層のマンノースを直接マクロファージ表面のマンノース)telB)OilCnyhl dtreaoseTDM (
受容体が認識 し,結核菌を細胞内に取 り込む。すなわ CHち,結核菌はマクロファージに積極的に取 り込まれる仕 l〔C2Hわ組みをもっている。それは結核菌表層に存在する')ポア 。(ノnHHH)TIHHOCHCH,(CCCLrICCCラビノマンナン ( ma LAM)などの糖nnan,lOnllOlbpaa
--.O0H
(
L脂質が,マクロファージの細胞質で起こる 融合をp-
阻止するため,結核菌はマクロファージが持つ殺菌機構
から回避することができ食胸内の酸性化を防御するOま H 頑 oHH払
た,酸性になっても酸に抵抗性を示すので快適な住居に CH=CHCH2O(()CCCCCoHHHHl住む状態 となり結核菌は食胞内で増殖する。LAM ば rlrr】Z )llCヨrH
CH-yllOudlh htpospa Oにアラビノマンナン結合したものでltlS
lFg9 T
。結核菌や BCGでは α-ミコール酸,ケ トミ
l LtaeLLj=ylmSdeL)hlrea TMD)の構造 ありリン脂質の 1種である。末端にマンノースが結合し
)(た Ma LAM は強毒株に認められ,マンノースが食細 Flg 8
胞への侵入に重要な役割を果たしているのもよく理解で コール酸,メトキシミコール酸であり,MAC群では α-
-n
ミコール酸,ケトミコール酸,ジェステルミコール酸でOndlhtspaきるOP yll'hc i0ptlSOlにマンナンが結合 した 1 -
n (LM)は TLR2を介してマクロファージを活 ある。結核菌のワックス成分として複数個のメチル側鎖nna
かTLR性化するOヒトマクロ771 シ を介して活性化-
ma
(my
にも多メチル分枝脂肪酸が存在し,フェノール糖脂質や
dlciSOIcoce ca )があるO他をもつミコセロジン酸
taされるとビタミンD受容体や VlmlnD
遺伝子が活性化され,抗菌ペプチ トであるカテリシジン スルホリピドなどの構成脂肪酸 となっている。また,
の発現を促進し細胞内の結核菌を殺菌する28)。ーア71)カ C19メチル分枝脂肪酸であるツベルクロステアl)ン酸も
hd lyroxyase-1-
存在する。コー ト ファクターと呼ばれる TDM は細胞5系米国人は 2
カテ 1)シジンmRNAの生合成が低下し,結核感染に感 壁表層に存在するミコール酸含有糖脂質であり,肉芽腫
受性となる。結接が蔓延していた時代に結核を発症する 形成など病原性と密接に関連し,免疫系の細胞に作用す
と紫外線の多い高原のサナ トリウムで治療したのも理に ることがよく知られているoTDM はマウスに致死毒性
tahd lyroxyv- mln Dレベルが低いので,
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(do ococcz
doococcus
適ったことだったといえよう。 を示すが,非病原性の ミコバクテリア,N
Rh tsにも存在す る
Rh 属細菌のミコール酸炭素鎖は C3
7cao dLa,
結核菌にはミコール酸という高等動物に存在しない脂 o)Frg 9 oN c 7adla,
~C60位肪酸が存在し,ミコール酸含有脂質が結核菌の病原性と
)42-21C( -C90と比深 く関わっている。α位に長鎖アルキル分枝
をもち,主鎖は著しく長い炭素鎖
0
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であり,結核菌のミコール酸の炭素鎖の C8
C7-9)をもつ脂 べると短い。Yaoらは TDMがアジュバント活性,マ
肪酸であり,二重結合,メチル側組やメトキシ基.カル クロファージ活性化能,抗腫癌性,非特異的感染抵抗性
-NFボニル基,シクロプロパン環,分子内エステルなどが付 の誘導.血管新生作用,TNF-αや I γなとのサイト
加した構造をもち,分子種は蘭種によって異なっている カイン産生など多 くの免疫薬理活性を示すことを示し
009)(292 オレオサイエンス 第 9巷第 3号
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た。また,Yanoらは.活動性結核患者では TDM に対
する抗体が産生されることから,結核の診断に糖脂質に
肘する抗体価を測定することを提唱し,糖脂質に対する
抗体産生から血清診断が可能なことを示した2930㌧ TDM
はマウスの自然免疫系を刺激することができるが,前述
のようにマウスには CDlb分子が存在しないためヒトで
認められている TDM に肘する T細胞応答が誘導されな
いo Lたがって,マウスでは TDMに対す る抗体応答は
認められず,TDMで誘導される肺肉芽腫は T細胞が関
与 しないので TNF-α依存性の一過性のものであ
温o,
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ウ球菌にコー トし,ツベルクリン反応陽性の健常人の末
梢血単球を用いてその作用について比較 した 型菌。4
GPL L 蘭GPLは 融合を阻止したが,9型 は抑制しなp-
CD3 T 菌GPLかった。抗 抗体による 細胞応答も 型 は4
,9 GPL抑制したが 型菌 の作戸別ま弱かっ ㌧ したがっ!= 33
,AIS MACて D 末期における 合併症はさらに生体防御
。Sh能を抑制させることが示唆された らは 型薗4maa
GPLから糖鎖を除去すると抑制作用は消失すること,捕
体レセプターを介した貧食は抑制しないが,マンノース
L受容体を介した貧食を抑制すること 融合における.p-
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HHo,"HFHICD -
ゴ
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(GldLlpdotl PL)の構造
1)
シなとの細胞群で認識されサイ トカイン産生を誘導す
る3 。また TDMはマウス TLR2を介してマクロファー lreaye osnd omean la′c/+;aenitg lとC mDdunk S Jll maeI
'Dが GPLに抑制されることを明らかにしたN
2-る3 aTDM をと-ズにコー トして投与しても肉芽腫形
成が誘導されるoヒトCDlbトランスジェニックマウス
が作製できれば今まで認められなかった糖脂質に対する
T細胞応答が誘導されうる。われわれは CDlbが存在す
るモルモットのサイトカインIL-12とIFN-γの租換体を
作製し,それぞれに付する単クローン性抗体を作製し,
5 おわりに
代表的な細菌糖脂質と生体との関わりについて述べた
が,微生物と人間との関わりのほんの一部に過ぎない。
嘱乳動物の細胞内の出来事で,タイトルの 「生体防御と
油脂 一 脂肪酸,糖脂質,リン脂質と免疫機能 -」に関
ISEL Aによる測定系を作製した。今までモルモットは
結核のモデル動物であったが,解析するツールがほとん
どなかったのでこれらを利用して糖脂質に対する免疫応
連するアラキドン酸カスケード,T細胞や B細胞の細胞
rocelylgCyla内シグナル伝達における d l(DAG)なども
取 り扱 う事柄であるが,ここでは省略 した。マクロ
答の解析が可能となった。 ファージが TLRを介して微生物由来の糖脂質やリン脂
ldltep】coy
(G
非結核性抗酸菌である MACには g p dollP
PL)と呼ばれる糖脂質が存在し,糖鎖の違いによっ 自然免疫に関与しているO逆に抑制的に働 く脂質の存在
質によって活性化され,種々のサイトカインを産生し,
て血清型が決められる (Flg 10)。血清型 4型菌は AIDS も知られているOアゴニストの糖脂質とアンタゴニス ト
末期の合併症としてしばしば感染するOマクロファージ 間の細胞受容体への結合と多重化の違いについてもホッ
の貧食に及ぼす GPLの作用を調べるため,GPLをプド トな領域であるO本稿が生体防御と脂質の理解に多少な
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シンショノク エンドトキシン研究 8 自然免疫の最前
線,日本エンドトキシン研究会他編集,医学図書出版,
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