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For more information, please contact: Corporate Communications: +33 1 44 35 20 75 – Investor Relations: +33 1 44 35 20 76 Danone: 17, Boulevard Haussmann, 75009 Paris, France - 1 - 本プレスリリースは Danone (本社:フランス・パリ、 CEO:エマニュエル・ファベール)が 2018 2 16 日(現地時間)に発 表した英文リリースの抄訳です。 報道関係各位 2018 2 28 ダノンジャパン株式会社 2017 年度は成長および効率化の着実な進展で堅調な業績 経常的 EPS の成長は堅調:通年予測通り恒常為替レートで前年比 14.2%増の 3.49 ユーロ 売上成長 () 2.5%増。全事業領域の改善とイノベーション パイプラインの加速が奏功し、見込み通り下半期に 4.2%増を 達成したことが牽引 経常的営業利益率は、原材料の高騰にかかわらず 70 ベーシスポイント () 増加し 14.36%と大幅な向上 WhiteWave 社の統合は順調に進展。2017 年度は計画を上回る 5,000 万ユーロ以上の相乗効果 前年比 18.4%増の 20 億ドル以上もの潤沢なキャッシュフローを創出 2018 年度予測:ヤクルト関連の影響を除き、恒常為替レートで経常的 EPS の二桁成長 2020 年度計画に向け順調に進捗 (1) New Danone 同一条件下(Like for Like New Danone)での比較 2017 年度主要ハイライト 百万ユーロ(別途記載がない場合) 2017 年度 2016 年度 報告ベースの 変動 New Danone 同一 条件下の比較 売上高 24,677 21,944 +12.5% +2.5% 経常的営業利益 3,543 3,022 +17.2% +7.8% 経常的営業利益率 14.36% 13.77% +58bps +70bps 営業利益 3,734 2,923 +27.7% 営業利益率 15.13% 13.32% +180bps 経常的純利益:グループシェア 2,190 1,911 +14.6% 純利益:グループシェア 2,453 1,720 +42.6% 経常的 EPS(ユロ) 3.49 3.10 +12.6% EPS(ユロ) 3.91 2.79 +40.1% フリーキャッシュフロー 2,083 1,760 +18.4% 営業活動によるキャッシュフロー 2,958 2,652 +11.5% 本リリース(上記の項目を含む)に記載されている “New Danone 同一条件下の変動、経常的営業利益および利益率、経常的純利益、経常的所得税率、経常的 EPS、ヤクルト関連の影響、フリーキャッシュフロー、純有利子負債等に関する全記述は、IFRS で定義されている財務指標には一致しません。これらの定義および財 務諸表との調整については、11 ページから 14 ページ(原文)に掲載されています。

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Danone: 17, Boulevard Haussmann, 75009 Paris, France

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本プレスリリースは Danone (本社:フランス・パリ、CEO:エマニュエル・ファベール)が 2018 年 2 月 16 日(現地時間)に発表した英文リリースの抄訳です。

報道関係各位 2018 年 2 月 28 日

ダノンジャパン株式会社

2017 年度は成長および効率化の着実な進展で堅調な業績

経常的 EPS の成長は堅調:通年予測通り恒常為替レートで前年比 14.2%増の 3.49 ユーロ 売上成長(1): 2.5%増。全事業領域の改善とイノベーション パイプラインの加速が奏功し、見込み通り下半期に 4.2%増を

達成したことが牽引

経常的営業利益率は、原材料の高騰にかかわらず 70 ベーシスポイント(1)増加し 14.36%と大幅な向上

WhiteWave 社の統合は順調に進展。2017 年度は計画を上回る 5,000 万ユーロ以上の相乗効果 前年比 18.4%増の 20 億ドル以上もの潤沢なキャッシュフローを創出 2018 年度予測:ヤクルト関連の影響を除き、恒常為替レートで経常的 EPS の二桁成長 2020 年度計画に向け順調に進捗

(1) New Danone 同一条件下(Like for Like New Danone)での比較

2017 年度主要ハイライト

百万ユーロ(別途記載がない場合) 2017 年度 2016 年度 報告ベースの

変動 New Danone 同一

条件下の比較 売上高 24,677 21,944 +12.5% +2.5%

経常的営業利益 3,543 3,022 +17.2% +7.8%

経常的営業利益率 14.36% 13.77% +58bps +70bps

営業利益 3,734 2,923 +27.7%

営業利益率 15.13% 13.32% +180bps

経常的純利益:グループシェア 2,190 1,911 +14.6%

純利益:グループシェア 2,453 1,720 +42.6%

経常的 EPS(ユ—ロ) 3.49 3.10 +12.6%

EPS(ユ—ロ) 3.91 2.79 +40.1%

フリーキャッシュフロー 2,083 1,760 +18.4%

営業活動によるキャッシュフロー 2,958 2,652 +11.5%

本リリース(上記の項目を含む)に記載されている “New Danone 同一条件下” の変動、経常的営業利益および利益率、経常的純利益、経常的所得税率、経常的EPS、ヤクルト関連の影響、フリーキャッシュフロー、純有利子負債等に関する全記述は、IFRS で定義されている財務指標には一致しません。これらの定義および財務諸表との調整については、11 ページから 14 ページ(原文)に掲載されています。

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CEO エマニュエル ファベールのコメント

「2017 年にダノンは再び、ポートフォリオの強力さ、ビジネスモデルの回復力、戦略等の実施遂行能力を実証しました。不安定な食品

飲料マーケットおよび調達コストの上昇にもかかわらず、直近の予測通り経常的 EPS の二桁成長など非常に好調な年度業績でした。

業界平均を上回るスピードで売上成長率を伸ばし、非常に堅調な利益率の改善と 20 億ユーロ以上のフリーキャッシュフローを達成し

ました。また 2017 年は好調な業績に加え、WhiteWave 社統合に関する準備と継続的変革の年であり、10 億ユーロ規模の野心的な

効率化プログラム「プロテイン(Protein)」を開始した年でした。引き続き組織およびガバナンスの強化を図り、すべてのステークホル

ダーの持続可能な価値創出に向けたビジョン One Planet. One Health の立ち上げを支えています。この成果はダノンチームの類

い稀なエンゲージメントを反映したものであり、私はこれを誇りに思うと同時にこの実現のための日々の努力と積み重ねに感謝した

いと思います。商環境は引き続き不安定かつ分断化されていますが、2018 年は強力な基盤で開始しており、この一年も株主に対し

て一貫した EPS 成長を実現するというコミットメットを果たし、2020 年度の野心的目標の実現に向けて順調に加速していけると確信

しています」

* New Danone 同一条件下(Like for Like New Danone)

2017 年度の連結売上高は 246 億 7,700 万ユーロで、New Danone 同一条件下で前年比 2.5%増となりました。この売上成長には、

すべての報告対象事業部門におけるミックスと価値の継続的向上を反映した売上(金額)の 3.9%上昇が含まれ、主に EDP

(ESSENTIAL DAIRY AND PLANT BASED)インターナショナルによる売上(数量)の 1.4%低下が相殺されています。

第 4 四半期は New Danone 同一条件下で前年同期比 3.7%の売上増加となり、引き続き下半期も売上増加となりました。第 4 四半

期の増加は、Specialized Nutrition(専門栄養食品部門)の 8.4%増とウォーターの 10.3%増による牽引と、EDP のインターナショナ

ルおよび北米の継続的改善によるものです。

2017 年度通期の売上報告ベースでは前年比 12.5%増で、内訳は以下の通りです。

2017 年 4 月 12 日からの WhiteWave 社連結に関するベース効果で 12.7%増

主に 2017 年 8 月の Stonyfield 売却等その他の連結範囲の変動で 1.1%減

米国ドル、トルコ・リラ、英国ポンドに対するユーロの為替差損で 1.6%減(第 4 四半期は悪化して 5.7%減)

2017 年度通年業績

2017 年度売上

単位:100 万ユーロ

(%を除く)

2016 年度

第 4 四半期

2017 年

第 4 四半期

売上増減* ボリューム

増減*

2016 年度 2017 年度 売上増減* ボリューム

増減*

部門別

EDP:インターナショナル 2,075 2,084 -0.3% -6.4% 8,229 8,424 -1.3% -6.1%

EDP:北米*1 602 1,250 -0.4% -2.6% 2,506 4,530 -2.0% -1.8%

専門栄養食品 1,734 1,797 +8.4% +1.2% 6,634 7,102 +9.3% +3.0%

ウォーター 944 964 +10.3% +4.7% 4,574 4,621 +4.7% +1.4%

地域別

欧州および北米*1 2,639 3,386 -0.6% -1.4% 10,933 13,193 -1.2% -1.1%

その他の各国 2,716 2,709 +9.4% -1.6% 11,011 11,484 +7.1% -1.3%

合計 5,355 6,095 +3.7% -1.7% 21,944 24,677 +2.5% -1.4%

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EDP (ESSENTIAL DAIRY AND PLANT-BASED) インターナショナル

EDP インターナショナルの 2017 年度売上は New Danone 同一条件下で 1.3%減となり、これには売上(数量)の 6.1%減少、売上

(金額)の 4.8%増加が反映されています。第 4 四半期売上はほぼ横ばい(New Danone 同一条件下では 0.3%減)でしたが、多くの

地域で堅実な進捗を示しました。

欧州(Alpro を除く)の売上成長率は第 4 四半期も依然としてマイナスでしたが、第 2 四半期から一連の改善が続いており、国によって

業績が転換するペースが異なっています。特に Activia ブランドに関してはいくつかの主要国(フランス、スペイン、英国、イタリア)で明

確な進捗が現れています。2017 年度第 3 四半期に刷新したブランドイメージで再投入した主要ブランドの Danone も好調が続いてお

り、特にフランスで顕著です。ダノンは、英国の Light&Free やフランスの Les Deux Vaches など、若いブランドと各地の伝統的ブラン

ドのポートフォリオ拡大を引き続き欧州で推進しました。

欧州で今では 2 番目の規模を誇る EDP インターナショナルブランドである Alpro の売上は、ナッツベースの飲料と植物由来のヨーグ

ルト代替品の高需要に牽引され、第 4 四半期に 10%近く増加しました。Alpro ブランドは英国、ドイツ、ベルギー、オランダの主要 4 ヶ

国のマーケットリーダーで、合わせると売上の 80%近くを占めます。

中南米では 2017 年度第 4 四半期も引き続きメキシコが好調です。ブラジルでの営業は売上二桁減の四半期が続いた影響を引きず

っています。推進中の製品ポートフォリオと流通ネットワークの再編は継続していますが、完了まで時間がかかります。

CIS リージョンでダノンは、主要なイノベーション パイプラインに支えられた、Actimel、Danissimo、Prostokvashino などプレミアムブ

ランドの好業績による市場の成長とミックスプライス効果が奏功し、2017 年度第 4 四半期も堅実な成長を遂げました。

EDP (ESSENTIAL DAIRY AND PLANT-BASED) 北米

EDP 北米の 2017 年度売上は New Danone 同一条件下で 2.0%減となり、これには売上(数量)の 1.8%減少、売上(金額)の 0.2%

減少が反映されています。ダノンは見込み通り着実な改善を続けており、Fresh Foods(生鮮食品)を除いて回復し、第 4 四半期の販

売成約は 0.4%減でした(第 3 四半期は 2.2%減)。この改善は、植物由来製品の販売が急速に回復し、コーヒークリーマーが好調に

推移したことで、不調が続く Horizon および Earthbound Farms の事業の影響を相殺したことによるものです。

ヨーグルトは第 4 四半期も米国内の広範な小売市場で好調に推移し、さらにシェアを拡大させました。米国内で非 GMO 宣言を遂行し

たことで Danimals および Dannon ブランドの約 90%が 2017 年末にはほぼ完全に転換され、Silk および So Delicious の植物由来

ヨーグルトの流通が改善し、画期的なイノベーション(革新)とリノベーション(刷新)の重要なパイプラインを着実に実施するなど、戦略

的優先事項で進捗がみられました。特に、ダノンは第 4 四半期に子どもおよび乳児向けの初めての全乳有機ヨーグルトを Happy

Family ブランドから新たな Light & Fit(ライト&フィット)デザインのパッケージで売り出し、初めての高級ヨーグルトを International

Delight ブランドから売り出しました。

コーヒークリーマーは製品ポートフォリオ全体で市場シェアを伸ばし、年間を通して好調でした。主に効果的なマーケティングとイノベー

ションが業績に貢献しました。

植物由来の食品および飲料は、Silk のナッツベース飲料の急成長、Vega ブランドと So Delicious の冷凍デザートおよびノベルティの

持続的な成長が、第 4 四半期の成長に有意義な改善をもたらしました。ナッツベース飲料の第 4 四半期の加速は、Silk 96-oz

Almondmilk(96 オンス アーモンドミルク)、Silk Protein Nutmilk(プロテインナッツミルク)、Silk Unsweetened Coconutmilk(無糖ココ

ナッツミルク)を含む Silk ブランド発売時のターゲットマーケティングキャンペーンとイノベーションが後押ししました。ダノンは、飲料、食

品、栄養の事業展開をしている、すべての植物由来分野におけるマーケットリーダーです。

1 北米(NORAM)は合衆国およびカナダ

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Premium Dairy(プレミアム乳製品)の第 4 四半期売上は大幅に下落し、オーガニックミルクの過剰供給による影響で引き続き厳しい

状況が続きました。 オーガニックミルクと従来のミルクの価格差が乖離したことで 2017 年は業界全体が厳しい状況でしたが、その回

復には時間がかかると思われます。ダノンは 2017 年第 4 四半期にオーガニックミルクの供給量を減らして余剰分をポートフォリオ内

の他製品に再配分し、Horizon のグラスフェッド製品など差別化されたミルクのイノベーションを通じて需要を喚起しました。

最後に、ダノンはコストベースの削減をさらに進め、引き続き 2017 年第 4 四半期も Fresh Foods(生鮮食品)の回復計画に取り組み

ました。

SPECIALIZED NUTRITION(専門栄養食品部門)

SPECIALIZED NUTRITION(専門栄養食品部門)の 2017 年度の売上は New Danone 同一条件下で 9.3%増となり、売上(数量)

の変動は 3.0%増、売上(金額)の変動は 6.3%増でした。第 4 四半期の売上は引き続き好調な中国の市場動向に支えられ、8.4%増

と高い成長を示しました。

2017 年度は Early Life Nutrition(乳幼児向け食品)が非常に好調で、通年ベースで約 10%の売上成長率を達成しました。第 4 四

半期は中国で 30%以上の売上成長率を記録したことで、一桁台後半の成長率となりました。この業績は中国の需要回復と、Aptamil

および Nutrilon のブランドプラットフォームに関するイノベーションとブランドのアクティベーション計画により、すべての直接販売チャネ

ルで市場シェアが拡大したことを反映しています。ダノンは引き続き中国における持続可能な直接販売モデルの構築に注力していま

す。中国以外では、欧州は安定した売上で、中南米では力強い成長が続いています。ダノンは Tailored Nutrition 製品(対象限定の

栄養食品)の開発を進めており、インドネシア、ロシア、英国に牽引されて、年間売上が 10%近く増加しています。

Advanced Medical Nutrition(医療用高度栄養食品)は、Neocate、Nutrison、Nutrini といったブランドの躍進と中国における高い

成長に支えられて、すべての地域およびすべての製品セグメント(成人用および小児用)で伸び、第 4 四半期は一桁台半ばから後半

の売上成長を示しました。

ウォーター部門

ウォーター部門の 2017 年度売上は New Danone 同一条件下で 4.7%増で、売上(数量)が 1.4%増、売上(金額)が 3.3%増となりま

した。予想通り、ウォーター部門は下半期に売上が加速し、第 4 四半期は New Danone 同一条件下で 10.3%増となり、第 3 四半期

の 7.6%増を上回りました。

plain waters(プレーンウォーター)の売上は第 4 四半期に二桁の伸び率を示し、すべての市場とブランドで大きな成果を上げました。

これはブランドのアクティベーションキャンペーンとイノベーションが奏功したものです。またすべての地域が非常に良好な市場動向に

あったことが業績を支えました。ダノンの「One Planet. One Health」ビジョンに則り、Evian、Villavicencio、Lanjaron といったプレーン

ウォーターブランドはプラスチック・リサイクルの取り組みを進め、特に Evian は 2025 年までにそのプラスチックボトルの 100%が再び

ボトルとなる循環モデルを採用すると公約しています。

Aquadrinks の第 4 四半期は、消費者のより健康的な水分補給への転換と画期的な技術革新により、特にトルコ、メキシコ、中国に

牽引されて一桁台後半の成長を達成しました。中国のウォーター部門は、Mizone の移行の終了、カテゴリーの緩やかな回復、良好

なアクティベーション計画、第 2 四半期に発売した Mi-Pro の好調さにより、2017 年度第 4 四半期に高い成長を示しました。

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2017 年度の経常的営業利益率:70 ベーシスポイント上昇(New Danone 同一条件下)

2017 年度のダノンの経常的営業収益は 35 億 4,300 万ユーロ、報告ベースで 17.2%増でした。

経常的営業利益率は報告ベースで 58 ベーシスポイント上昇の 14.36%で以下が含まれます。

WhiteWave 社の連結が完了したことによる希薄化の影響(33 ベーシスポイント低下)

その他の連結範囲変更の影響(21 ベーシスポイント上昇)。ダノンの積極的ポートフォリオ管理の具体化である、2016

年度の中国における Dumex とコロンビアにおける Fresh Dairy Products の連結除外、2017 年度の米国における

Stonyfield とチリにおける Fresh Dairy Products の運営の連結除外

為替変動による微小なプラスの影響(1 ベーシスポイント上昇)

経常的営業利益率は New Danone 同一条件下で 70 ベーシスポイント上昇しました。この大きな改善はとりわけ以下を反映したもの

です。

価格安定策と差別化戦略による売上増加

生産性の大幅向上により、長年にわたる仕入原価の高騰(主に牛乳、プラスチック、砂糖)による悪影響を一部相殺

ブランド投資における効率的かつ統制のとれたリソース配分

WhiteWave 社統合による経常的営業利益率で、主に本社の統合、営業部隊の統合、バックオフィス機能の共通化が

当初計画を超える 5,000 万ユーロ以上のコスト削減の相乗効果を達成

ダノンは年初に、より賢明な支出を選択することで 2020 年までに 10 億ユーロの持続可能な原資を創出する野心的な効率化プログラ

ム「プロテイン(Protein)」の開始を発表しました。2017 年度末の時点で、目標コストベースの 50%以上を占める 30 クラスターのうち

10 クラスターが活動を開始しました。2018 年に原資創出を開始するためにガバナンス、ツールおよびベストプラクティスが既に導入さ

れています。

経常的営業利益率(%) 2016 年度 2017 年度 変動率

(New Danone 同一条件下)

部門別

EDP:インターナショナル 8.88% 9.02% -29 bps

EDP:北米 14.02% 12.28% +2 bps

専門栄養食品 21.39% 23.73% +197 bps

ウォーター 11.40% 11.70% +12 bps

地域別

欧州および北米 16.84% 15.52% -14 bps

その他の各国 10.72% 13.02% +183 bps

合計 13.77% 14.36% +70 bps

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2017 年度の経常的 EPS:前年比 14.2%増(恒常為替レート)

その他の営業収支は 1 億 9,200 万ユーロで、これには Stonyfield 売却によるキャピタル・ゲイン、Fonterra 事案の調停で得た損害賠

償額、いくつかの国の事業再編計画に関連する一時的費用、相乗効果創出に関連する支出を含む WhiteWave 社の統合費用が含ま

れます

予想通り純負債コストの 2017 年の絶対額は増加し、2016 年の 1 億 4,600 万ユーロから 2017 年の 2 億 6,300 万ユーロになりました。

これは WhiteWave 社買収の資金調達に関連する追加費用を反映したものです。

その他の金融収支は 1 億 7,500 万ユーロのマイナスで、WhiteWave 社の 5 億ドル 5.375%の優先債の未払分が昨年 10 月の早期償

還に関連して支払われ、非経常的な金額が増加したことによるものです。

2017 年度の経常的税率は 30.3%で 2016 年から 0.75 ポイント減少しました。主にフランスにおける 3%の分配税の廃止の影響で、フ

ランス政府が決定した新たな特別の法人所得税によって一部相殺されています。

2017 年 12 月に制定された米国の税制改革による繰延税金負債の再評価により、報告済の 2 億 8,500 万ユーロの所得税に対して一

時的な非現金給付が生じました。これは Stonyfield 売却に起因するキャピタル・ゲインなどその他の税効果により一部相殺されました。

関連会社からの純利益は、有利な比較基盤(2016 年の Yashili 持分 25%の減損)を背景に、昨年の 100 万ユーロから 1 億 900 万

ユーロに増加しました。少数株主持分は 1 億 1,000 万ユーロで安定しています。

経常的純利益:2017 年のグループ株式(企業集団持ち分)は 21 億 9,000 万ユーロで前年比 14.6%増でした。

経常的 EPS は恒常為替レートで 14.2%増の 3.49 ユーロで通年予測の通りです。

経常的 EPS は報告ベースで 12.6%増で、これには主に英国ポンド下落による為替差損(-1.6%)が含まれます。

報告ベースの純利益:2017 年のグループ株式(企業集団持ち分)は 24 億 5,300 万ユーロで、報告ベースの EPS は 40.1%増の 3.91ユーロでした。

2016 年度 2017 年度 100 万ユーロ(%を除く) 経常的 非経常的 合計 経常的 非経常的 合計

経常的営業利益

3,022

3,022

3,543

3,543

その他の営業収支 (99) (99) 192 192 営業利益 3,022 (99) 2,923 3,543 192 3,734

金融支出 (146) (146) (263) (263) その他の金融収支 (134) (13) (146) (137) (38) (175)

税引前利益 2,742 (112) 2,630 3,143 153 3,296 所得税 (852) 48 (804) (953) 111 (842) 実効税率 31.1% 30.6% 30.3% 25.5%

完全連結会社ベース純利益 1,890 (64) 1,826 2,190 264 2,454 関連会社からの純利益 129 (128) 1 111 (2) 109 純利益 2,019 (191) 1,827 2,301 262 2,563 ・グループシェア 1,911 (191) 1,720 2,190 263 2,453 ・非支配持分 108 (0) 107 111 (1) 110

EPS(ユーロ) 3.10 2.79 3.49 3.91

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2017 年度のキャッシュフローと負債

フリーキャッシュフローは、経常的営業利益の増加、設備投資の厳格化、運転資本の厳密な管理により、2016 年から 18.4%増加して

20 億 8,300 万ユーロとなりました。

この結果には Fonterra との調停による一時的収入 1 億 500 万ユーロが含まれています。

このキャッシュの供出は主に会社のレバレッジ解消および成長に向けたダノンのロードマップの資金となります。2017 年の設備投資

額は 9 億 6,900 万ユーロで売上高の 3.9%となりました。

ダノンの純負債は 2016 年 12 月 31 日から 79 億ユーロ増加し、これは主に 2017 年 4 月 12 日の WhiteWave 社買収完了によるも

のです。2017 年 12 月 31 日には 153 億 7,200 万ユーロでした。

ESG 基準をシンジケート・ファシリティに導入:資金調達コストと環境的・社会的パフォーマンスの関連づけ

2018 年 2 月 12 日、ダノンは、シンジケート・ファシリティの全期間で銀行に支払うマージンに上昇または低下の直接的な影響を与え

る地球環境および社会的な指標を含めるため、20 億ユーロのシンジケート・クレジット・ファシリティを修正しました。それにより、ダノン

のシンジケート・ファシリティには、第三者から提供された ESG 基準に基づき、最低年1回の見直しが行われるマージン調整に関する

革新的メカニズムが含まれます。

Sustainalytics と Vigeo Eiris の 2 つの ESG 機関からダノンに付与されるスコア

B Corp の認証でカバーされるダノンの連結売上高の割合

セシル・カバニス(CFO)は「長期的かつ持続可能な業績の原動力として伝統的財務基準と ESG 基準の両方を組み合わせることに

おいてパイオニアとなること、そして銀行がこのビジョンを支持することを非常に喜ばしく思っています。この動きは、B Corp になると

いうダノンの野心的目標と一致し、株主およびすべてのステークホルダーのために持続可能な価値を創造するという長期的コミットメ

ントにも合致するものです」と語っています。

Sustainalytics と Vigeo Eiris は、環境、社会、ガバナンスの各スコアを用い、企業の ESG 成績に関する調査と格付けを提供する独立系の世界的プロバイダです。非営利団体である B Lab は、社会的、環境的に高い基準を示す営利企業に B Corp 認証を付与しています。この更新されたクレジット・ファシリティの満期は 5 年間で、1 年間の延長機会が 2 回あります。

配当

2018 年 4 月 26 日に開催される年次株主総会において、ダノンの取締役会は株主の皆様に 1 株当たり 1.90 ユーロの 2017 年度配

当(前年比 11.8%増)の承認を求める予定です。この配当は、高い収益性と持続可能性を備えた成長を目指す施策に対する取締役

会と経営陣双方の自信を反映したものです。株主は、現金あるいはダノン社株のいずれの形による配当受取の選択を求められます。

新株は 2018 年 4 月 26 日の株主総会前の 20 日間の取引期間に Euronext(ユーロネクスト)におけるダノンの平均株価(始値)の

90%の値に設定されて発行され配当金額が差し引かれます。

この提案が承認された場合、配当落ち日は 2018 年 5 月 4 日となります。株主が配当受取を現金か株式か選択できる期間は 5 月 4日から 5 月 18 日となる予定です。配当は 2018 年 5 月 31 日に現金又は株式で支払われる予定です。

2017 年度の二酸化炭素排出量削減

「One Planet. One Health」ビジョンに則り、ダノンはパートナーや地域社会と協力して環境の維持と保護に取り組んでいます。この意

欲的な取り組みは、2015 年に発行した Danone’s Climate Policy(ダノンの気候政策)と、そこに記された 2050 年までにカーボンニュ

ートラルのバリューチェーンを構築するという誓約を反映するもので、それには他の当事者と責任を分担して行う農業などの活動を含

みます。

この目標を達成するため、ダノンは 2015 年を基準として 2030 年に向けた中間的な温室効果ガス(GHG)削減目標を設定しました。

全スコープ(スコープ 1、2、3)1 の排出濃度 2 の 50%削減、GHG プロトコル 3 で定義されているスコープ 1 と 2 の排出量の 30%絶対

的削減の達成です。 2017 年 11 月に、地球温暖化を 2℃以下に保つというパリ議定書の目標達成に必要な世界基準に則ったものと

して、これら両方の目標が Science Based Targets イニシアチブ 4 から承認されました。

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Danone: 17, Boulevard Haussmann, 75009 Paris, France

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Science Based Targets イニシアチブによる認定は、低炭素経済への移行というダノンの取り組みを確認するものであり、ダノンの二

酸化炭素排出量の 57%を占める農業も含みます。この目的を達成するためダノンは、持続可能な土壌管理を通じて生産的で回復力

のある農業振興を目的としてフランス政府が国際的に推進する「1000 分の 4:食料安全保障と気候のための土壌」プログラムに参加

しました。ダノンはこの組織横断的なプラットフォームを通じて再生可能な農業へのフォーカスを強化し、炭素排出量の削減と、より高

い透明性と自然に対する消費者の要求に応えます。

ダノンは 2017 年に RE100 イニシアチブにも参加し、再生可能エネルギーによる電力供給を 2020 年に 50%、2030 年には 100%と

することを目標としています。2017 年 12 月の時点で、ダノンの工場で使用する電力の 18.2%が再生可能エネルギーです。

2017 年 12 月末までに、ダノンは 2015 年以降の全スコープで温室効果ガスの排出濃度 5 を 10.5%削減し、スコープ 1 と 2 の排出量の 9.7%を絶対的削減しました。ダノンは 2017 年に初めて、非営利の地球環境公開プラットフォームである CDP から気候変動のリーダーシップリスト(Leadership List)の A ランクの座を与えられ、企業の持続可能性におけるグローバルリーダーと認められました。

2018 年度見通し

今年度、ダノンは中期的な成長と短期的な効率化を切り離して注力することで、2020 年度の野心的目標に向けてさらなる進展を遂げ

る予定です。 また「プロテイン(Protein)」効率化プログラムの展開を開始し、WhiteWave 社買収による相乗効果を引き続き追求しま

す。これらの活動により、売上と利益の持続的成長を実現する能力を下支えしていきます。

マクロ経済の見通し

ダノンは、市場の不安定な状況は続くと想定しています。

2018 年には原材料や梱包材のコストが一桁台半ばで上昇すると見込んでいます。

· ミルク価格は全体で一桁台前半から半ばのインフレ

· 原油価格の回復による PET 価格の二桁台の上昇

· 砂糖や果物など、その他の原材料のインフレ傾向

また、為替変動、特に英ポンドの影響が続くと見込んでいます。

2018 年度の通年予測

ダノンは引き続き成長の加速と、初年度である「プロテイン(Protein)」プログラムによる原資の創出を含む効率の最大化に取り組んで

いきます。2018 年には、さらなる売上拡大と経常的な営業利益率の改善により、2020 年度の野心的目標に向けて邁進します。

その結果として 2018 年は、ヤクルト関連の影響を除き、恒常為替レートで経常的 EPS の二桁成長を目標としています。

セシル・カバニス(CFO)は「2017 年は戦略的変革の遂行と次の段階に向けた準備の年でした。今後に目を向けると、長引く市場の

不安定な状況をうまく乗り切っていくことが常態となり、当社の事業モデルにとって本質的な部分になっていくでしょう。さらなる成長の

加速、効率性の向上に引き続き注力することが、今年度の目標達成と、2020 年度目標に向けた着実な進歩に繋がると確信していま

す。短期的、中期的、長期的な視野に立脚し、機動力と規律をもって、戦略的にリソースを投入することで成長モデルを強化し続けて

いきます」と述べました。

1 販売された製品1キログラムあたりに換算された CO2 のグラム数 2 スコープ 1、2、3 の対象範囲

スコープ 1:ダノンが所有する装置又はダノンの管理下にある装置(ボイラー内の燃料の燃焼、移動式の燃焼発生源、冷媒ガスの漏れに関する一時的な排出)による直接的な排出が対象

スコープ 2:電力、スチーム、加熱冷却を発生させるためにダノンが購買又は消費するエネルギーの間接的な排出 スコープ 3:原材料の使用、製品の輸送および流通、製品の使用および廃棄を含む、ダノンの活動によるすべての間接的な排出が対象

3 温室効果ガス(GHG)プロトコル 4 カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト(CDP)、世界資源研究所(WRI)、世界自然保護基金(WWF)、国連グローバル・コンパクト(UNGC)による共同イニシアチブ 5 一定の連結範囲および一定の方法論に基づく