先進国主要対外投融資・保険・援助機関 - JICA...OPIC 251 先進国主要対外投融資・保険・援助機関対象・OPIC業務の対象国は体制や政策により，政府規制を受け，随時OPIC

先進国主要対外投融資・保険・

援助機関

第VI章

248 第VI章　先進国主要対外投融資・保険・援助機関

１．米国①

国際開発庁The United States Agency for International Development：USAID本部：Information Center

Ronald Reagan Building, Washington, D.C . , 20523－1000, U.S.A.TEL：1－202－712－4810FAX：1－202－216－3524E-mail：pinquiries＠usaid.govURL：http://www.usaid.gov

1961年11月　「1961 年対外援助法」第 201 条及び 251 条に基づき国務省内の総合的援助機関として設立

米国の援助プログラムの実施，運営長官（Administrator）・上院の勧告及び同意に基づき大統領が任命・長官：Randall L. Tobias（2007年4月現在）海外事務所（大使館付き含む）：91ヶ所従業員数（フィールド・スタッフを含む）：8,117名（うち本部採用スタッフ2,227名，海外採用スタッフ4,966名，契約スタッフ624名，その他雇用形態300名）（2004年9月現在）歳出予算法及び1961年対外援助法に基づく予算措置，過去の借款の元利返済金［注］会計年度：10月～９月

贈与を中心とした二国間援助の実施１．USAIDが直接管理する援助資金・技術援助一体で開発途上国の社会・経済開発を支援・開発援助（Development Assistance/DA）・児童救済プログラム（Child Survival and Health Programs /CSH）・国際災害・飢饉援助（International Disaster and Famine Assistance/IDFA）・体制移行イニシャティヴ（Transition Initiative/TI）・食糧援助（PL480 Food for Peace Programs）PL 480（Public Law 480）に基づく食糧援助のうちTitle Ⅱ（緊急食糧援助・贈与）を担当

２．国務省と共同管理する援助・経済支援基金（Economic Support Fund/ESF）資金・技術援助一体で米国の政治・経済上の国益の観点から行われる経済支援・東欧・バルト諸国支援（Assistance for Eastern Europe and the BalticStates/AEEB）

設立

目的機構

資金源

業務内容

［資料］①：各機関Annual Report，インターネットホームページ等

経済支援基金，アイルランド国際基金

ＮＩＳ諸国支援

アンデス諸国麻薬対策イニシャティブ

東欧・バルト諸国支援

食糧援助（ＰＬ４８０）

合計

1．予算額実績

年　　度

USAID が直接管理する援助 4 347

2006（歳出）

開発援助

児童救済プログラム

国際災害援助

信用プログラム

ＵＳＡＩＤ業務運営費

監査業務費

その他

1 509

1 569

361

8

624

36

240

2 621

509

226

357

1 139

9 199

4 581

2004（歳出）

1 364

1 824

254

8

613

35

483

2 163

585

228

442

1 185

12 645

4 375

2005（歳出）

1 448

1 562

367

8

613

35

342

2 481

556

227

393

1 173

12 602

3 976

2007（歳出要求）

1 282

1 433

349

8

679

38

187

－

441

207

274

1 219

9 331

（単位：百万米ドル）

［注］１）：金額はそれぞれ各会計年度の値２）：歳出額は承認された政府歳出予算で，補正予算を含む

［資料］USAIDインターネットホームページ

249USAID

先進国主要対外投融資・保険・援助機関

・アンデス諸国麻薬対策イニシアチブ（Andean Counterdrug Initiative/ACI）・国際的エイズイニシアチブ・旧ソ連諸国支援（FREEDOM Support Act/FSA）


海外民間投資公社Overseas Private Investment Corporation：OPIC本部：1100 New York Avenue N.W . , Washington, D.C . , 20527 U . S .ATEL：1－202－336－8400FAX：1－202－336－7949E-mail：info＠opic.govURL：http://www.opic.gov

1971年　｢1969 年対外援助法」第231条に基づき，国務長官管轄の政府機関として発足

開発途上国向けの米国の民間企業による直接投資の促進

１．理事会（Board of Directors）・構成：国際開発庁（USAID）長官（議長），米国通商代表部次席代表（副議

長），OPIC総裁，経済・ビジネス・農業省，財務省，労働省，商務省の代表各１名（通常，次官）及びその他の理事８名（うち２名は中小企業，１名は労働界，他共同組合の代表）の計15名

２．総裁（President and Chief Executive Officer）・上院の勧告及び同意に基づき大統領が任命・現総裁　Robert Mosbacher, Jr（2006年９月現在）

（2005年度末現在）

設立

目的

機構

資金源

授　権　資　本　金①

払込資本金

財　務　省　借　入②

法　定　準　備　金③

100

50

788

4 116

1 337

2 779

123連　邦　信　用　資　金④

保険準備金

保証準備金


［注］１）会計年度：前年10月～当年９月２）なおOPICの保証，保険については，米連邦政府によるfullfaith andcreditでのサポートが法定されている①：資本金：全額連邦政府出資②：財務省借入額については額面にて計上③：法定準備金：留保利益より繰入れ又は歳出予算法に基づき国庫より支出

④：連邦信用資金：連邦信用改革法に基づき連邦政府より配賦［資料］OPIC, Annual Report 2006

業務内容

251OPIC


対象・OPIC業務の対象国は体制や政策により，政府規制を受け，随時OPIC Coun-try Listとして公表されている。2006年７月現在，対象国はおよそ150の途上国及び地域・対象プロジェクトは受入国の経済発展に寄与し，米国の雇用や米国からの輸出を促進するもので，採算面で健全なもの・対象国の国有企業等への融資保険はできない・融資は，民間ファイナンスが十分確保できるプロジェクトに対してのみ行われる・１件のプロジェクトに対しOPICが支援できるのは２億5,000万ドルまで（ただし石油・ガスセクターについては最大４億ドルまで支援可）

１．投資保険及び再保険米国企業の開発途上国向け投資プロジェクト（形態は出資，貸付，保証，技術支援，リース等，いずれも可）に係る政治リスクをカバー（投資プロジェクトは新規及び追加投資いずれも可）� 対象リスクａ．通貨交換及び送金の不能ｂ．外国政府による収用，国有化等ｃ．戦争，革命，内乱ｄ．テロ（ただし出資及び不動産投資のみが対象）� 被保険者ａ．米国市民ｂ．株式の50％以上を米国人が所有する米国法人ｃ．株式の95％以上を米国人又は米国法人が所有する外国法人ｄ．株式の全てを米国人又は米国法人が所有するその他外国団体等� 期間：最長20年（融資，リース，その他取引に係る保険の場合は当該契

約の期間と一致する）� 填補率：請求額の90％以内（原則）

２．特別投資保険以下の分野については特別の投資保険プログラムを有する� 金融機関向け途上国のプロジェクトに従事する米国の金融機関が行う以下の投資取引に係る政治リスクに対する保険・銀行が組成，参加するプロジェクト向け融資，資本市場取引，各種スワップ・クロスボーダー・リース等

� リース取引向け途上国の民間部門に対しリースを行う米国投資家の政治リスクに対する保険・オペレーティング・リース・キャピタル・リース

� 石油・ガス開発向け

途上国での石油・ガス開発のための投資を行う米国企業に対し，通常の政治リスクに加えて外国政府との間の諸条約（権益契約，生産物分与契約等）の不履行及び政治的問題に伴う操業停止に係るリスクを付保

� 天然資源（石油・ガスを除く）開発向け途上国での天然資源開発のための投資を行う米国企業に対し，主として外国政府による契約上の不履行に係るリスクを付保

� 海外企業と契約を行う米国企業向け米国企業が契約当事者あるいは輸出者として海外企業と取引を行う場合，以下のリスクを付保・入札，契約履行，前受金，通関，保税等に係る保証（ボンド）の不正請求・収用・政治的暴力による物的資産や銀行口座の損失，外貨交換の不能・契約上の争議に伴う損失

３．直接融資開発途上国に直接投資を行う米国企業に対する融資，及び現地プロジェクトへの直接貸付� 対象プロジェクト米国中小企業（年間売上額250百万ドル以下）が関与する小規模プロジェクト

� 融資額：新規プロジェクトの場合，総コストの50％以内，拡張の場合50％超も可

� 期間：３～15年� 金利：米国の長期市場金利と相手国の政治リスク及びプロジェクトの商

業リスクを勘案して決定通常，財務省証券金利＋リスク・プレミアム（固定金利）

４．保証米国の民間金融機関が開発途上国におけるプロジェクトに融資する際の政治及び商業リスクを保証� 対象プロジェクト：主として中・大規模プロジェクト� 保証額：２億5000万ドルまで� 期間　：直接貸付に同じ� 填補率：融資額の100％� 保証料：年２～６％程度

５．投資基金民間セクターの投資基金（Investment Fund）を通じて米国の中小企業が途上国で行う事業を支援するため，投資基金に対し長期貸付を行う者に保証を行う（2005年会計年度32基金）


１．地域別・形態別承諾額

253OPIC


実績

年度

旧ソ連・中東欧

保険

直接融資・保証

投資基金

米州

保険


投資基金

アフリカ・中東

保険


投資基金

アジア・大洋州

保険


投資基金

複数地域

保険


投資基金

合計

保険


投資基金

2005

477.7

115.3

272.4

90.0

814.5

370.4

384.1

60.0

1 127.9

429.1

448.8

250.0

165.5

5.8

54.7

105.0

25.0

－

25.0

－

2 603.8

920.6

1 178.2

505.0

2002

236.0

19.8

216.2

－

184.5

179.0

5.5

－

148.6

115.3

33.3

－

618.6

62.0

556.6

－

130.0

－

130.0

130.0

1 317.7

376.1

811.3

130.0

2003

483.3

209.5

203.8

70.0

835.1

133.8

701.4

－

635.4

234.2

401.2

－

344.3

283.3

61.0

－

67.5

－

67.5

－

2 365.6

860.8

1 434.8

70.0

2004 シェア

659.6 18.3

455.7

204.0

－

4.4

10.5

3.5

31.3

14.2

14.8

2.3

43.3

16.5

17.2

9.6

6.4

0.2

2.1

4.0

1.0

－

1.0

－

100.0

35.4

45.2

19.4

768.1

290.6

477.5

－

1 055.3

526.2

529.1

－

263.1

79.6

183.5

－

489.9

－

489.9

－

3 236.0

1 352.1

1 883.9

－

（単位：百万米ドル，％）

［注］年度は各会計年度［資料］OPIC, Annual Report 2004，2005


２．投資保険引受け残高

年度

保険引受け残高①

最大偶発債務②

2005

3.1

4.5

2002

4.8

6.8

2003

4.9

6.9

2004

3.8

6.3

（単位：10億米ドル）

［注］①：個々の契約で引き受けた保険金の累計額②：実際に投資が実行された結果，事故があった場合に請求されうる保険金の累計額

［資料］OPIC，Annual Report 2005

３．保証・直接融資の残高

年度

保証

直接融資

2005

3 594

569

2002

3 028

223

2003

2 991

526

2004

3 664

397


［資料］OPIC，Annual Report 2005

255OPIC／USTDA


貿易開発庁U.S. Trade and Development Agency：USTDA本部：1000 Wilson Boulevard，Suite 1600 Arlington，Virginia 22209-3901 U.S.ATEL：1－703－875－4357 FAX：1－703－875－4009E-mail：info＠tda.gov URL：http://www.ustda.gov

1980年７月　国際開発協力庁（IDCA）の一部門として設立1992年10月　連邦政府の独立機関として設立1995年５月　Reimbursement Program創設輸出拡大を通じた米国の雇用促進を目的として設立。途上国，中所得国におけるインフラ，工業プロジェクトに参加する米国企業の受注支援のため，当該プロジェクトのフィージビリティ・スタディ，ミッション派遣，専門家研修，その他技術支援を行う

１．長官（Director）・上院の勧告及び同意に基づき大統領が任命・現長官：Thelma J. Askey（2007年２月現在）

２．職員数　78人（2007年２月現在）

政府予算からの出資［注］会計年度：前年10月～当年９月

１．フィージビリティ・スタディ（F/S）途上国，中所得国における開発プロジェクトのF/Sへの資金贈与。通常，F/Sに伴うコストはF/Sの実施企業とUSTDAとの間で分担（通常折半）する� 対象プロジェクトの要件・プロジェクトの機器等の調達にあたり，米国企業にも平等の参画機会があること・競合関係にある外国企業がいること・途上国の優先プロジェクトであり，当該途上国を管轄する米国大使館から支持を受けていること・プロジェクト実施のための資金調達の見通しが確かなこと� 対象企業・米国企業・米国企業にF/Sの実施を委託する海外のプロジェクトスポンサー

２．事前F/S・USTDAがホスト国より支援要請を受けた際，事前に当該国への専門家（中小米国企業人）の短期派遣あるいは国内における情報収集，分析を通じた調査を行う

設立

目的

機構

資金源

業務内容

３．プロジェクト調達担当者の米国への招聘（Orientation Visits）プロジェクトの資材調達における米国企業の受注支援の目的で，米国製の資材，技術を紹介するために，ホスト国の調達担当者を米国に招聘する際の費用を供与

４．技術援助ホスト国のプロジェクトの評価，実施に関連した技術支援に対する資金供与

５．国際開発金融機関との協力USTDAは，IFCやEBRDを含む４つの国際開発金融機関に独自の基金を有しており，これら機関が資金供与するプロジェクトのF/Sや技術支援に用いる

６．ビジネス・コンファレンスプロジェクトのホスト国の意思決定者や調達責任者と米国の企業との会議を設定し，米国製品輸出の機会を提供する


合計

1．業務形態別実績実績

年度 2004

件数金額

2005

件数金額

2006

件数金額シェア事前Ｆ／Ｓ

Ｆ／Ｓ援助

調達担当者招聘

技術援助

貿易関連研修

調達支援

ビジネス・コンファレンス

その他

165

59

30

93

3

1

11

0

2 106

21 527

3 399

25 159

2 570

96

1 316

0

131

57

31

109

4

1

12

0

2 044

23 494

3 300

23 243

2 491

1

2 382

0

99

40

19

91

7

0

12

0

1 992

14 686

2 226

25 198

2 163

0

2 027

0

4.1

30.4

4.6

52.2

4.5

0.0

4.2

0.0

（単位：件，千米ドル，％）

［資料］ US Trade and Development Agency, Annual Report 2006

257USTDA


362 56 172 345 56 955 268 48 291 100.0

合計

２．地域別実績

年度 2004

件数金額

2005

件数金額

2006

件数金額

アジア

ヨーロッパ・ユーラシア

ラテン・アメリカ

中東・北アフリカ・南アジア

アフリカ

複数国にまたがるもの

64

129

66

48

54

1

10 781

19 301

9 078

10 008

6 775

230

75

76

60

68

62

4

14 011

10 756

10 895

11 204

9 350

739

45

68

44

42

62

7

8 904

8 000

10 439

9 668

10 621

660


［資料］US Trade and Development Agency, Annual Report 2006

362 56 172 345 56 955 268 48 291 100.0

18.4

16.6

21.6

20.0

22.0

1.4

シェア

３．対象分野別実績

合計

年度 2004

件数金額

2005

件数金額

2006

件数金額

農業関連

エネルギー / 電力

人材開発

製造業

鉱業・天然資源

マルチセクター他

サービス

通信

運輸

上水 / 環境

6

56

14

13

23

37

47

26

99

41

133

8 302

4 000

1 714

4 146

4 343

8 152

2 951

16 509

5 922

11

62

9

14

27

45

43

20

75

39

2 265

10 800

1 301

2 458

6 588

3 293

7 091

3 404

13 367

6 388

7

51

6

9

19

34

38

21

55

28

1 089

11 513

228

2 640

2 824

2 609

7 350

3 309

11 765

4 965


［資料］US Trade and Development Agency, Annual Report 2006

362 56 172 345 56 955 268 48 291


100.0

2.3

23.8

0.5

5.5

5.8

5.4

15.2

6.9

24.4

10.3

シェア

259USTDA／US EXIM


米国輸出入銀行（米輸銀）Export-Import Bank of the United States：US EXIM本部：811 Vermont Ave, N .W . Washington, D . C . 20571 U . S .A .

TEL：1－202－565－3946FAX：1－202－565－3380E-mail：info＠exim.govURL：http://www.exim.gov

1934年　ワシントン輸出入銀行として設立（独立連邦政府機関）1945年　｢輸出入銀行法1945」により現在の米輸銀の原型ができる1968年　米国輸出入銀行に名称変更米国企業の輸出を支援することによる米国の雇用創出（設立当初の目的は1930年代の経済不況時の雇用創出のための輸出振興，戦後は旧ソ連との貿易の円滑化）

１．理事会（Board of Directors）・構成：総裁（議長），筆頭副総裁（副議長）及び３名の理事（うち１名は中

小企業の代表）の５名［注］商務長官及び通商代表部代表も理事会メンバーであるが投票権を持たない

２．総裁（President and Chairman）及び筆頭副総裁（First Vice President andVice Chair）・上院の勧告及び同意に基づき大統領が任命・現総裁　James H. Lambright（2006年10月現在）

３．諮問委員会（Advisory Committee）・構成：中小企業，農業，製造業，商業，金融業，サービス業，労働界及び

州政府の代表の計15名・開催：年に４回

４．職員数（2007年５月末現在）・約370人

設立

目的

機構



－3 472.2

6 145.5

1 000.0

338.6

328.5

－5 139.3

5 848.3

297.2

払込資本金

タイドエイド資金

連邦信用資金

内部損失

財務省借入金

保証履行請求証書


［注］１）：１．払込資本金：全額連邦政府出資２．タイドエイド資金：タイドエイド信用供与の資金源として政府予算から配賦

３．連邦信用資金：連邦信用改革法に基づき連邦政府予算から配賦４．財務省借入金：1991年10 月以降，新規の借入は財務省借入金に一元化

５．保証履行請求証書：Claim Payment Certificates は事実上，米輸銀が発行する流通可能証券

２）：与信限度：融資，保証，保険残高合計が750億ドルを超えてはならない３）：会計年度：前年10月～当年９月４）：なお米輸銀の保証，保険に対しては米連邦政府によるfull faith and

creditでのサポートが付されている［資料］EXIM, Annual Report FY2005

The Export-Import Bank Act of 1945（as Amended on 1999）

資金源

1．信用保証業務内容

名称

項目

１．概　要

２．保証条件

米国製の財・サービスを購入する外国輸入者に対し

て，輸入に必要な長期資金を融資する外国銀行等に

対し米国の銀行がクレジットラインを設定する場合

に，外国銀行による支払を保証する

融資返済期間は外国輸入者の財政状況等様々な要因に

左右される。最大カバー率は100％，契約金額の15％

の頭金支払いが必要

信用保証

（Loan Guarantee）

資本金等

借入金

261US EXIM


名称

項目

３．融資者

４．保証対象融資の資金使途

米輸銀が適格と認める公的・民間の融資機関

５．カバーされるリスク付保対象となる元本及び利息の各100％

６．保証料等信用期間，外国輸入者の信用状況，カントリーリス

ク等に応じた率により支払い

７．保証対象融資の融資条件等

�頭金，保証対象

・頭金は輸出契約額の15％以上

・保証対象は米国製の財・サービスの輸出額の85％

�期間

取引形態，輸出品目，耐用年数，仕向国や産業の事

情等に応じて決定

米国製の資本設備及び関連サービス，再利用設備，

ソフトウエア，銀行手数料・リーガルフィー・

ローカルコストの一部。ただし，軍事，防衛関連は除く

中長期保証

（Medium and Long Term

Guarantee Program）

［注］本保証対象は米国から船積みされる財・サービスに限定される。「輸出額の85％あるいは米国製の財・サービスの輸出額のいずれか小さい方」が米輸銀の融資・保証対象となる


２．直接融資

名称

項目

１．概　要

官民を問わず国際的な信用力を有するバイヤーに対

して米国製の財・サービスの購入に充当する資金を

固定金利で融資し，米国の輸出者を支援する

２．資金用途

米国製の資本設備及び関連サービス，大規模プロ

ジェクトの輸出，再利用設備，ソフトウェア，銀行

手数料・リーガルフィー・ローカルコストの一部等。

ただし，軍事・防衛関連を除く

３．融資条件等

�頭金　輸出額の15％以上

�規模輸出販売規模に対する上限・下限は設定され

ていないが，融資額は通常1000万米ドル以上

�期間　場合に応じ通常７年以上

�適用範囲対象となる財・サービスの総額の85％

又は米国製の財・サービスの輸出額のい

ずれか小さい方

直接融資

（Direct Loan）

［注］金利とは別にExposure Feeが課される。Exposure Feeは融資期間と７段階のFee Level（格付け）から成るマトリックスにより決定される

263US EXIM


３．短期運転資金保証

名称

項目

１．概　要

米国製の財・サービスの輸出に関連する生産やマー

ケティング活動を行う米国輸出者が必要とする短期

資金（運転資金）を融資する銀行等に対し，当該輸

出者の銀行等に対する支払を保証する

２．輸出者�米国に所在し，一年以上の運営歴を有する者

�製品の50％以上は米国品である必要

３．融資者米輸銀が適格と認める公的・民間の融資機関

４．保証対象融資の資金使途

�輸出用完成品の購入

�財・サービスの輸出に必要な原材料，労働力や管

理費，その他費用の支払い

�入札ボンド，履行ボンド，支払ボンドのためのス

タンドバイクレジットの保証

�外国売掛債権の資金調達

５．カバーされるリスク付保対象となる元本及び利息の各90％

６．保証料等融資期間が６カ月以内のときは融資額の0.75％，６

カ月以上１年以内のときは同1.5％を前払いする

７．保証対象融資の融資条件等�要担保

�リボルビング融資も対象とできる

運転資金保証

（Working Capital

Guarantee Program）


４．輸出信用保険

名称

項目

１．概要

２．輸出者

親会社，子会社

関連企業を全部

含め，以下の条

件を満たす輸出

者

規定なし同左

�米国製の財・

サービスを初め

て外国の複数の

輸入者に輸出す

る，又は（輸出

経験の非常に少

ない）米国の小

規模事業者が短

期輸出金融を行

う際に，外国輸

入者からの短期

の支払リスクを

カバーする

�輸出者は本保

険付輸出代金債

権を担保に（保

険債権を譲渡す

ることにより）

金融機関から融

資を受けること

ができる

�米国の輸出者

が米国製の財・

サービスを複数

の外国の輸入者

に輸出するため

に短期輸出金融

を行う際に，外

国輸入者からの

短期の支払リス

クをカバーする

�

同左

米国製の財・

サービスを単一

の外国の輸入者

に輸出するため

に短期輸出金融

を行う際に，外

国輸入者からの

短期の支払リス


Small BusinessExport CreditInsurance

Short-TermMulti-BuyerExport CreditInsurance

Short-TermSingle-BuyerExport CreditInsurance

265US EXIM


規定なし

�米国の資本設

備を単一の外国

の輸入者に輸出

するために中期

輸出金融を行う

際に，外国輸入

者からの中期の

支払リスクをカ

バーする

�本プログラム

には次の２種類

の保険がある

・ Single Sale

Policy（１件毎

に付保）

・Repe t i t i v e

Sales Policy

（継続的輸出を

同一の輸入業者

に対して行う場

合に付保）

Medium-TermSingle-BuyerExport CreditInsurance

同左

米国の輸出者か

ら輸入する外国

の輸入者に対し

て，金融機関が

貸付を行う際

に，外国輸入者

からの短期の支

払リスクをカ

バーする

FinancialInstitutionBuyer CreditExportInsurance

�過去２年間の

平均輸出額が５

百万米ドル以下

（キャッシュ取

引やL / C取引

を除く）

�米国中小企業

庁ガイドライン

米国製の財・サ

ービスを複数の

外国の輸入者に

輸入しようとす

る米国の小規模

事業者に対して

金融機関が輸出

金融（Supplier

Credit）を行う

場合，当該輸出

者からの支払リ

スクをカバーす

る

Financial Institution

Supplier Credit Multi-Buyer

Insurance Policy

規定なし

米国製の財・

サービスを輸入

するために輸入

地の外国金融機

関が発行した取

消不能信用状

（ir r evo c ab l e

L/C）のもとで

の米国の銀行に

対する支払リス


Bank Letter ofCredit

Insurance forBanks

レッサー

米国製品のリー

スを行う米国又

は外国のリース

会社，製造会社，

銀行等

�米国製品を外

国にリースして

いる者に対し，

リース先が債務

不履行に陥った

場合に，残存

リース期間の

リース料の支払

をカバーする

�リース契約の

形態により

Financing

Lease Policyと

Operating

Lease Policyと

がある。残存価

額が全体の

25％以上の場合は前者が適用さ

れる

Leasing Policies

（つづき）

名称

項目

２．輸出者

３．付保対象・与信期間等

�品目

信用供与期間中

（通常１年，更

新可）適格国向

けに輸出される

全ての積荷，た

だし，確認信用

状，現金前払い

の売上，一部の

軍事防衛関連項

目を除く。なお，

環境関連機器・

サービス提供

は，特別なプロ

グラムあり

�与信期間

原則180日以内

（特定品目につ

いては360日ま

で延長可能）

�外国品

人件費を含め，

利幅を除いた輸

出額の51％以上は米国の物

資・サービスに

�品目

同左

�与信期間

同左

�外国品

同左

�品目

同左

�与信期間

同左

�外国品

同左

�過去２年間の

平均輸出額が５

百万米ドル以下

�米中小企業庁

ガイドラインの

定義する中小企

業

�１年以上の営

業実績があり，

自己資本がある

こと


Short-TermMulti-BuyerExport CreditInsurance

Short-TermSingle-BuyerExport CreditInsurance


同左

�与信期間

契約金額に応じ

て２～５年

（例外的に７年

まで対応可）

�頭金15％

Medium-TermSingle-BuyerExport CreditInsurance

�与信期間

・180日以内

・ケースバイケ

ースで360日以

内：農産物，資

本財，準資本財

�外国品

同左


与信期間

・１年，ただし

更新可

の定義する中小

企業

FinancialInstitution

Supplier CreditMulti-Buyer

Insurance Policy

�与信期間

・180日以内：

消費財，スペア

パーツ，原材料

・ケースバイケ

ースで360日以

内：農産物，肥

料，資本財

�外国品

同左

Bank Letter ofCredit

Insurance forBanks

�Operating

Lease Policy

以下のいずれ

か，又は両方を

付保可能

①リース料支払

保険

②リース対象物

件回収保険（リ

ース対象物件の

回収がポリティ

カルリスクによ

り不可能となる

場合にリース対

象物件の市場価

格を支払い）

�Financing

Lease Policy

（頭金としてリ

ース契約額の

15％相当がリース対象物件の引

落しまでに支払

われている必

要）

Leasing Policies

267US EXIM


（つづき）

名称

項目

３．付保対象・与信期間等

４．カバーされるリスク

�元本

政治リスク：

95％商業リスク：

95％�１事故当たり

の支払限度額の

設定はなされな

い

OptionⅠ：政治リスク：100％商業リスク：90％（大量の農産物取引は98％，政府向輸出の場合は100％）１事故当たりの支払限度額は商業リスクに対してのみ設定されるOptionII：政治リスク：95％商業リスク：95％（大量の農産物取引は98％，政府向輸出の場合は100％）１事故当たりの支払限度額は両リスクとも設定される

政治，商業リス

クとも同率だ

が，輸出相手・輸

出形態により異

なる

・ソブリン向：

100％・その他民間向

企業：90％・L / C取引：

95％・大量の農産物

取引：98％１事故当たりの

支払限度額の設

定はなされない

よるものである

こと


Short-Term

Multi-Buyer

Export Credit

Insurance

Short-Term

Single-Buyer

Export Credit

Insurance


５．保険料

信用条件と輸入

者の種類を勘案

して決定

期間，輸出者のタイプ，仕向国のカントリーリスク，取引種類，輸出経験等の要素を勘案して決定

仕向国，輸入者

のタイプ，対象

期間の長さ等に

よる

�元本

政治リスク：

100％商業リスク：

100％�利息

保険金支払日又

は原期日から

270日後いずれ

か早い日まで

100％カバー�支払限度

最大10百万ド

ルまで

�元本


クとも同率だ

が，輸出相手・

輸出形態により

異なる


100％（政治リスクのみ）

・民間企業，そ

の他向：90％・大量の農産物

取引：98％�利息

保険金支払日又

は原期日から

180日後いずれ

か早い日まで特

定の率でカバー

�元本


100％（政治リスク100％）・商業リスク：

95％・特定農産物：

98％�利息

デフォルトから

180日分までカ

バー


クとも同率だ

が，L/Cの発行

者，輸出形態に

よって異なる

・公的金融機関

発行のL / C：

100％・大量の農産物

取引に係るL/

C：98％・民間，その他

の金融機関発行

のL/C：95％

Financing

Lease Policyで

は100％，Operating

Lease Policyの

うちソヴリン向

けは100％，その他は90％

Medium-Term

Single-Buyer

Export Credit

Insurance


FinancialInstitution

Supplier CreditMulti-Buyer

Insurance Policy

Bank Letter of

Credit

Insurance for

Banks

Leasing Policies

269US EXIM


決まった保険料

はないので，担

当部局に要相談

同左 Small Business

Policy Rate

Scheduleに基

づく

決まった保険料

はないので，担

当部局に要相談

国，リース期間，

リース先により

異なる


５．環境関連輸出プログラム・代替エネルギーや環境に有益な物資・サービスの輸出を促進するために特別のプログラムを実施� 保険小規模事業者が短期間（180日以内）の輸出を行う際に付保。政治リスク100％，商業リスク95％

� 融資・保証中長期間の技術と与信のパッケージの輸出を対象ローカルコストは全体の15％までカバー。建中金利もカバー

1．形態別承諾額実績


［注］短期：１年未満　　中期：１～７年　　長期：７年超［資料］EXIM, Annual Report 2005

融資 0.0

0.00.00.0

9 571.8

8 076.1399.4

1 096.3

4 364.4

3 913.4451.0

13 936.2

長期融資中期融資タイドエイド

保証

保険

合計

長期保証中期保証

短期保険中期保険

運転資金保証

2002

295.6

295.60.0

上に含まれる

7 408.1

6 180.2543.1

684.8

2 415.5

1 748.7666.8

10 119.2

2003

58.3

52.75.60.0

7 745.0

6 422.9554.1

768.0

2 703.9

2 025.5678.4

10 507.2

2004

227.1

227.10.00.0

8 533.1

7 112.1540.6

880.4

4 560.8

3 649.3911.5

13 321.0

2005


［注］①：複数の国・地域にまたがるもの［資料］EXIM, Annual Report 2005

借款・保証・保険計 10 398.9

2 449.92 410.51 592.22 241.61 704.80.0

アフリカ・中東アジア・大洋州欧州中南米米国・カナダその他①

2005

10 119.2

654.02 451.8729.33 022.81 250.32 011.0

2002

10 507.2

1 086.32 602.51 693.12 581.1794.41 749.8

2003

10 285.5

1 338.31 764.11 103.22 874.01 375.81 830.2

2004

２．地域別承諾額

271US EXIM／DFID


２．英国①

国際開発省Department for International Development：DFID(1) Public Enquiry Point：Abercrombie House, Eaglesham Road, East kilbride,Glasgow, G75 8 EA, United KingdomTEL：44－1355－84－3132 FAX：44－1355－84－3632E-mail：enquiry＠dfid.gov.ukURL：http：//www.dfid.gov.uk(2) 1 Palace Street , London , SW1E 5HE , United KingdomTEL：44-20-7023-0000 FAX：44-20-7023-0019

1964年10月　労働党政権下で海外開発省（Ministry of Overseas Development，MOD）として創立

1970年11月　政権交代に伴い，海外開発庁（外務英連邦省の外局）に改組1974年５月　労働党政権により再度海外開発省として独立1979年11月　保守党の政権復帰により，外務英連邦省の外局である，海外開発

庁（ODA，Overseas Development Administration）に復す1997年５月　労働党政権の発足により国際開発省（DFID）に改組

前海外開発庁（ODA）の業務を引き継ぎ，英国の対途上国・体制移行国向け開発プログラム全体を調整する

2002年６月　国際開発法（The International Development Act）施行ODAの目的を貧困削減に限定し，商業目的でのOCAやタイド援助が実施できなくなった

英国の対外援助を一元的に実施

１．国際開発大臣（Secretary of State for International Development）が管轄する英国の対外援助担当官庁・大臣：Hilary Benn（2007年4月現在）

２．本部上記2ヶ所のほか，海外に67の事務所３．職員数：2,779名（2006年３月現在）

・財政資金（毎年度の予算に計上）・政府は通常は向こう２年間の財政支出計画（Public Spending Plan）を発表し，その一部に対外援助の予算支出計画が含まれる

設立

目的機構

資金源



業務内容

（単位：百万ポンド）

［注］１）：CDC等，管轄下の国内他機関向け資金を含む２）：会計年度は当年４月～翌年３月

［資料］DFID, Departmental Report 2006

2005/2006実績（推定）

4 418

2006/2007支出計画

4 960

国際開発省予算

・開発途上国の発展を促進するため，英国の行う援助業務全般（資金援助，技術援助に関する企画，調整，実施）・DFID自身が行う援助のほかに，その管轄下の独立機関である英連邦開発公社（CDC）が行うものもある・ODA援助はすべて無償。形態は以下のとおりａ．二国間・地域資金援助ｂ．国際機関への出資，拠出／英連邦関連プログラムｃ．政策目的別プログラム，調査（人材開発，環境，教育等）

国際開発省（DFID）による援助支出（グロス・ディスバースメント）

273DFID


実績

（単位：百万ポンド，％）

［注］①：その他プログラムと政策プログラムを足したもの［資料］DFID，Departmental Report 2006

［注］パレスチナ向けはUNRWAも含む［資料］DFID，Departmental Report 2006

2005/2006 シェア

多国間援助

ＥＣ機関

世銀グループ

国連

ＩＭＦ

地域開発機関

その他

二国間プログラム援助国別配分（単位：百万ポンド）

2004/2005

国名

インド

バングラデシュ

タンザニア

スーダン

東南アジア

アフガニスタン

ガーナ

エチオピア

マラウイ

ウガンダ

金額

245

125

95

88

84

82

71

66

63

61

2005/2006

国名

インド

スーダン


タンザニア


パキスタン

東南アジア

ウガンダ

ガーナ

ナイジェリア

金額

248

119

119

110

102

76

74

71

70

70

二国間援助

その他プログラム ①

合計

アフリカ

東南アジア・オセアニア

欧州・中央アジア

米州

中東・北アフリカ

その他

1 796

2 016

42.6

896

365

207

24

4

300

1 045

752

46

51

105

17

409

4 221

21.2

8.7

4.9

0.6

0.1

7.1

47.8

24.8

17.8

1.1

1.2

2.5

0.4

9.7

100.0

2003/2004 シェア

1 552

1 623

44.0

1 032

150

139

－

73

158

639

538

69

74

259

43

353

3 527

29.3

4.3

3.9

－

2.1

4.5

46.0

18.1

15.3

2.0

2.1

7.3

1.2

10.0

100.0

2004/2005 シェア

1 592

1 753

43.3

957

150

194

1

69

221

855

639

56

76

111

16

332

3 677

26.0

4.1

5.3

0.0

1.9

6.0

47.7

23.3

17.4

1.5

2.1

3.0

0.4

9.0

100.0


輸出信用保証局Export Credits Guarantee Department：ECGD本部：PO Box 2200, 2 Exchange Tower, Harbour Exchange Square, LondonE 14 9 GS, United Kingdom

TEL：44－020－7512－7000 FAX：44－020－7512－7649E-mail：information.access＠ecgd.gsi.gov.ukURL：http://www.ecgd.gov.uk

1919年　商務省内に輸出信用局（Export Credits Dept.）として設立1920年　｢海外取引（信用・保険）法」（Overseas Trade［Credits and

Insurance］Act）成立にともない，その実施機関となる1926年　現名称に改称1930年　商務省から独立1991年　新根拠法「1991 年輸出投資保証法」（The Export and Invest-

ment Guarantees Act 1991）成立英国からの資本財及び関連サービスの輸出促進

１．長官（Chief Executive）：Patrick Crawford（2005年10月現在）２．理事会（Management Board）運営に関する意思決定機関。長官及び長官を補佐する理事（Executive Direc-tors及びNon-Executive Directors）で構成

３．輸出保険審議会（Export Guarantees Advisory Council）民間企業の代表者や専門家から成り，ECGD業務について助言を行う

４．その他関係省庁間のワーキンググループで，輸出金融に係る政策について定期的に打合せを行っている。なお法律上，ECGDの引受けはすべて大蔵大臣の同意を要するが，現実には大幅にECGDに権限委譲されている

５．職員数：304名（2005年４月～ 2006年３月の期中平均）

・輸出信用保険・保証，海外投資保険等の通常活動（trading activities）は保険料を主要な財源とし，余剰資金の運用及び不足分の借入は国庫（ExchequerFinancing）との間で行う・固定金利適用のための利子補給制度であるFREFスキーム，為替変動保険等は財政資金による給付・通常業務引受け限度（1991年輸出投資保証法による。2007年２月現在）

ポンド建て　　350億ポンド外貨建て　　　150億SDR

・年間平均保証額　40億ポンド

設立

目的

機構

資金源

［注］会計年度：当年４月～翌年３月

通常活動資金源（2006年３月末現在）（単位：百万ポンド）

連結資金合計

累積貿易黒字

一般資金

2 494.0

3 348.6

16.5

275ECGD


［資料］ECGD, Annual Report and Resource Accounts 2005/2006

業務内容

１．融資保証� バイヤーズ・クレジット融資保証（Buyer Credits：BC）英国からの資本財・関連サービスの輸入者に対し，バイヤーズ・クレジットを供与した民間銀行に対する支払い保証・契約額１百万ポンド以上の輸出契約が対象・期間２年以上，頭金15％以上，保証は最大で元利金の100％をカバー・バイヤーズ・クレジット保証がプロジェクト・ファイナンスに用いられることもある［注］FREFは政府の公共支出プログラムの一部として行われている

� サプライヤーズ・クレジット融資保証（Supplier Credit Finance Facil-ity：SCF）英国からの資本財・関連サービスの輸出者に対し，サプライヤーズ・クレジットを供与した民間銀行に対する支払い保証・当該民間銀行はあらかじめECGDとの間でSCF保証の基本条件を定めるMaster Guarantee Agreementを締結・契約額25千ポンド以上の輸出契約が対象・期間２年以上，頭金15％以上，元利の100％保証� クレジットライン融資保証（Lines of Credit）特定国に対する複数の輸出契約を対象とした融資保証スキーム。基本的な包括契約の下で，条件に適合する複数の比較的小規模な輸出契約を対象とすることで手続きの合理化を図る・バイヤーズ・クレジット・タイプ，サプライヤーズ・クレジット・タイプの２種類あり

� プロジェクト・ファイナンススキーム①　全リスク対象カバー商業，非常危険の別なく全てのリスクをカバー②　ポリティカルリスクカバーポリティカルリスクに起因する借入人からの不払いをカバープロジェクト・ファイナンススキームはOECDアレンジメントのPFセクター了解に従う

２．保険業務� 輸出保険（Export Insurance Policy：EXIP）上記１の融資保証に加え，船積前に発生した費用及び船積後輸出金融に係る資金交付を受けるまでの期間の支払リスクをカバー・填補率は最大95％� ボンド保険（Bond Insurance Policy：BIP）融資保証又は輸出保険との組み合せでのみ利用可能。輸出者が提供する前受金，輸出契約履行に関するボンド等に対して（不当な理由ないし非常危険により）支払い請求を受けた場合に，その債務を保証・填補率　100％

３．海外投資保険（Overseas Investment Insurance：OII）主として途上国向けに海外直接投資（出資及び貸付）を行う英国企業に対し，収用，戦争，送金等に係る政治的リスクを補填・投資期間は３年以上必要，付保は最長15年・最大カバー率は付保対象金額の90％まで

４．利子補給スキーム（Fixed Rate Export Finance Scheme）民間銀行の固定金利対輸出者信用に関し，民間銀行の採算を勘案のうえ，OECDガイドライン金利と商業ベースの変動金利との差を補填するスキーム

５．現地通貨融資（Local Currency Financing Scheme）1998年の通貨危機以降設立された制度で，輸出者が輸出先地場金融機関から現地通貨建融資を受ける際に当該地場金融機関に対して保証を出すもの・HK，シンガポール，マレーシア等で実績あり


1．中長期輸出保険・保証付保額実績


［注］付保対象契約額［資料］ECGD, Business Overview 2005/2006

05/0603/04 04/05

バイヤーズ・クレジット及びサプライヤーズ・クレジットファイナンス

サプライヤーズ・クレジット保険

海外投資保険

1 485

506

239

11 282

3 243

13 512

1 185

1 100

706

13 129

5 461

16 120

800

843

351

10 958

2 923

12 952

エクスポージャー額

うちFREF

合計

277ECGD



CDCグループ（英連邦開発公社）CDC Group plc：CDC本部：6 Duke Street, St. James's London, SW1Y 6BN, United KingdomTEL：44－（0）207－484－7700 FAX：44－（0）207－484-7750E-mail：enquiries＠cdcgroup.comURL：http：//www.cdcgroup.com

1948年　海外資源開発法に基づき，植民地開発公社として発足1963年　英連邦開発法に基づき，現在の英連邦開発公社に改称1978年　英連邦開発公社法により，海外開発庁の管轄下で途上国全体の

経済発展を援助する機関になる1999年　英連邦開発公社法の改正で民営化，CDCグループに改称2004年　投資決定部門と投資企業維持管理部門のうち後者を分社化し，

Actisを設立途上国に対する産業，生活インフラ支援のための投資，融資等の資金協力や技術協力

１．理事会（Board of Directors）・総裁，副総裁及び理事長等（計６名，2007年４月現在）から成り，国際開発担当国務大臣（Secretary of State for International Development）が指名・CDCの実質的な最高意思決定機関であるが，「公共の利益に関すると見なされる事項」については主務大臣が決定する。また，CDCの財務・会計処理については同大臣が大蔵省と協議のうえ議会に提出し，その承認を要する

２．総裁（Chairman）・理事会の任命により，理事会の下でCDC各部門の業務を監督する３．運営委員会（Management Committee）・理事長が議長となる委員会で，総裁の下で業務を執行する４．理事会の下に以下４つの委員会が組織されている①監査・コンプライアンス・リスク委員会②業務政策委員会③役員報酬委員会④任命委員会（理事会の大きさや構成等をレビュー）５．職員数　31名（2007年５月末現在，2004年の分社化により，大半のスタッフはActisに異動）

設立

目的

機構

279CDC


（2004年末現在，CDCグループ）資金源（単位：百万ポンド）

［注］会計年度：当年１月～12月［資料］CDC：Annual Review 2004

資本 2 043.0

872.8負債

払込資本金

利益剰余金

765 . 0

1 260.0

CDCグループとしての業務内容は以下のとおり１．業務形態� 海外企業への出資・出資は，英国企業，現地のパートナー又は第三国金融機関との共同出資も，CDCの全額出資も可・CDCはマイノリティー出資を原則としているが，過半を取得して経営権を持つこともある・現地パートナーは民間も政府・公的機関も可・現地企業が十分確立した時点で，CDCは株式，持ち分の一部又は全部を売却・CDCの100％出資の海外持株会社・開発金融会社も多く，CDCグループを形成

� 海外企業への中長期貸付（出資類似貸付も含む）� 海外企業新設のための調査，設立後の経営� 海外企業の経営に関する附属サービス（人材提供等）２．対象国・地域・１人当たりのGNI（Gross National Income）が9,075US$以下の国，ただしEU加盟国を除く

３．対象事業� 対象業種・電力事業・鉱業，石油・ガス開発・金融・インフラ・通信・農産業・製造業� その他の要件・プロジェクトは資金面で採算性があり，環境的，社会的に健全で，当該国の開発に寄与しうるものでなければならない

業務内容


・政府ベース援助の対象である社会施設（学校，病院等）は除外

1．投融資実行額・残高実績


［資料］CDC, Annual Review 2003, 2004

投融資実行

投融資残高

2004

200.2

962.0

2005

155.5

937.8

２．地域別投融資残高（単位：百万ポンド，％）


北・中南米

アフリカ

東アジア・太平洋諸国

南アジア

合計

2005

169（018.0）

460（049.0）

55（005.9）

253（027.1）

938（100.0）

202（021.0）

404（042.0）

115（012.0）

241（025.1）

962（100.0）

2004

３．部門別投融資残高（各年末）（単位：百万ポンド，％）


電力

製造業

テレコム・IT関連

ヘルスケア

インフラ部門

消費財

金融関連

食糧・農業関連

鉱物，石油，ガス

その他

合計

2005

347（037.0）

151（016.1）

48（005.1）

－

131（014.0）

－

75（008.0）

55（005.9）

113（012.1）

18（001.9）

938（100.0）

308（032.0）

67（007.0）

115（012.0）

－

115（012.0）

－

125（013.0）

96（010.0）

67（007.0）

67（007.0）

962（100.0）

2004

281CDC


４．出資・貸付別残高（各年末，実行残高）（単位：百万ポンド）


出資

貸付

2005

－

－

2004

合計 938962

－

－


クラウン・エージェンツCrown Agents for Oversea Governments and AdministrationsLimited：CA本部：St. Nicholas House, St. Nicholas Road, Sutton, Surrey, SM1, 1EL,

United KingdomTEL：44－20－8643－3311 FAX：44－20－8643－8232E-mail：enquiries＠crownagents.co.ukURL：http：//www.crownagents.com東京事務所：〒102－0082 東京都千代田区一番町4－42一番町IIビル３階TEL：03－3262－8595～8 FAX：03－3262－6551/6510

1833年　植民地に対する物資調達，船積，海上保険等の代理業務機関として設立

1980年　「クラウン・エージェント法1979」に基づき，国営企業として再編1995年　財団法人化1997年　政府傘下から離れ，民間セクターに移行

主として開発途上国の公的部門に対し，財政収入の強化や支出管理，公的金融，物品やサービスの調達等の分野においてコンサルティングサービスを提供する

１．理事会の下に役員会２．アフリカ・アメリカ局，中東・アジア・太平洋局，財務局，技術局，財務管理局，総務・企画局，人事局等

３．事務所（含む海外駐在員事務所）：49カ所４．職員数：1,000名（2006 年平均）

（2005年末現在）

2005年売上高　　79,736（千ポンド）

設立

業務内容

機構

実績

資金源

（単位：千ポンド）

［資料］CA, Annual Review 2005

預託金資本金その他

234 45224 59127 825

合　計 286 868

283CA／KfW


３．ドイツ①

復興金融公庫Kreditanstalt fur Wiederaufbau：KfW本部：Palmengartenstrasse 5－9, 60325 Frankfurt am Main, Germany

Postfach 11 11 41, 60046 Frankfurt am Main, GermanyTEL：49－69－7431－0 FAX：49－69－7431－2944E-mail：infocenter＠kfw.deURL：http：//www.kfw.de

1948年11月　設立（復興金融公庫法による）1950年　　　中長期輸出金融を開始1952年　　　中長期輸出金融をAKAに委譲1955年　　　長期輸出金融を再開（船積み後５年以上）1958年　　　外国政府等に対する直接借款を開始1961年　　　根拠法改正（開発途上国に対する政府借款供与業務を追加）1998年４月　根拠法改正（政府がKfWの債務に全体的責任を負うとい

う条項を明記）2001年６月　DEGを全額出資の子会社とする2003年１月　中小企業向公的金融を担っていたDtAを吸収。DtAのプ

ログラムに新たに“Kfw Mittelstands bank”というブランド名をつけて引き続き業務を行っている

輸出信用業務及び民間金融機関が与信できないようなドイツ経済振興のためのプロジェクトに対する貸付。ドイツの国内経済開発のための中長期資金供給及び途上国への二国間資金援助

１．監査役会（Board of Supervisory Directors）・事業の遂行全般及び資産管理の監督・規模の大きい融資案件の承認・構成：37名（連邦政府による選任）［注］経済労働大臣と大蔵大臣が正副議長を交替で務める

２．運営理事会（Board of Managing Directors）・日常業務の遂行及び資産の管理に責任を負う・構成：７名（監査役会による選任）任期は５年３．職員数　3,900名（2005年12月現在）

［注］KfWグループの職員数（DtA含む）

設立

目的

機構

［資料］①：各機関Annual Report，インターネットホームページ，経済協力用語集等


１．投資金融�　KfW Fo‥rderbank（KfW支援銀行）ドイツ国内の企業、個人、自治体を対象として、教育、環境、住宅の建設、省エネルギー化、インフラ整備等に対し融資する

�　KfW Mittelstandsbank（KfW中堅企業銀行）ドイツ国内外のベンチャー企業、中小企業、自営業の個人を対象として融資する・従来からの起業家向けローン（UnternehmerKredit）を始めとする長期融資・メザニン・ファイナンス・顧問業務　等

２．輸出金融及びプロジェクト・ファイナンス�　KfW IPEX銀行ドイツ国内外でのプロジェクト及び企業向けファイナンス及び輸出ファイナンス・輸出貿易金融外国の買い手へのドイツ及び他のヨーロッパ資本財の輸出に対して融資するサプライタイド・ローンや、ドイツ及び他のヨーロッパ諸国の企業による直接投資を対象として融資するアンタイド・ローン・ストラクチャード・ファイナンスやリース金融を含むあらゆる種類の短期・長期の融資

３．途上国支援�　KfW Entwicklungsbank（KfW開発銀行）ドイツの連邦政府に代わり、社会経済インフラや金融システム、資源保護を対象とした開発途上国への投資及び顧問業務に融資をする・途上国支援ローン

（単位：百万EUR）

［注］１）：会計年度：当年１月～12月［資料］KfW, Annual Report 2005

応募資本金払込資本金

借入金

3 7503 300

71 16123 02548 136

238 9282 306

金融機関その他

債券発行準備金


資金源

業務内容

285KfW


連邦共和国の勘定で行う従来型のローン・途上国支援開発ローンKfWが独自の資金を追加の資金源として提供。無償供与資金や低利の連邦予算金とKfWがリファイナンスした資金と組み合わせて、市場条件よりはるかに有利な条件で融資される・途上国支援促進ローン（FZ-Fo‥rderkredite）連邦予算による金利低減の要素を含まない、KfWが資本市場で調達した資金のみで賄われたローン

４．その他サービス・保証融資に加えて保証も行う。ただし保証の大部分は国内住宅ローン及び中小企業向け債権の流動化にかかるクレジットデフォルトスワップであり、海外業務については短期保証が大きい・アドバイザリー・サービスドイツ連邦政府の委託により、中東欧の体制移行国に人員を派遣し、政策金融機関の設立に関するアドバイス等を行う

実績


KfW各部門コミット実績（単位：百万EUR）

［資料］KfW, 2004 Annual Report

Ⅰ．KfW中堅銀行部門

貸付

メザニン

出資

証券化

Ⅱ．KfW支援銀行部門

独及び欧州向け投資金融総額（Ⅰ＋Ⅱ）

Ⅲ．KfW国際プロジェクト貿易ファイナンス部門

Ⅳ．KfW開発銀行部門

住宅

教育

地方自治体インフラ

環境保護投資

州立支援財団向けグローバルローン

証券化

産業，テレコム

電力，再生可能エネルギー，上下水道

運輸

その他

連邦予算

KfW自己資金

他のドナー資金

2005

15 520.1

10 673.7

583.1

300.1

3 963.2

38 687.5

10 903.6

875.0

2 770.4

4 241.6

3 625.2

16 271.7

54 207.6

12 148.1

4 939.8

1 224.8

5 558.0

425.5

1 899.7

1 233.0

582.6

84.1

13 796.7

9 013.0

988.1

311.1

3 484.4

44 851.5

15 442.2

777.9

4 682.7

4 020.8

1 529.1

18 398.8

58 648.2

11 526.7

3 713.8

1 864.9

5 814.6

133.3

1 594.1

1 084.8432.177.2

13 971.2

9 269.9

618.8

344.1

3 738.4

34 468.9

11 929.5

811.6

4 195.3

2 165.5

3 936.5

11 430.6

48 440.1

11 914.7

5 180.4

1 224.2

5 240.4

269.7

1 943.9

1 304.5

620.9

18.5

2003 2004

４．開発援助（融資，贈与）の地域別承諾額（単位：百万EUR）

アフリカ・中東

中南米

アジア・大洋州

ヨーロッパ・コーカサス

その他

合　　　　　　計 1 900

728

177

678

317

0

2005

1 944

563

220

778

384

0

2004

287KfW


［資料］KfW, Annual Report 2005

５．貸付実行残高（単位：百万EUR）

国内投融資

輸出，プロジェクト金融等

開発援助

その他

合　　　　　　計 312 577

182 895

46 387

21 920

61 375

2004

328 940

187 135

46 114

21 521

74 170

2005


ドイツ投資開発会社Deutsche Investitions-und Entwicklungsgesellschaft mbH：DEG本部：Belvederestrasse 40, D-50933 Koln （Mungersdorf）, GermanyTEL：49－2－21－4986－0 FAX：49－2－21－4986－1290E-mail：info＠deginvest.de URL：http：//www.deginvest.de

1962年９月　連邦政府の出資により設立2001年９月　ドイツ連邦政府がKfWに全株譲渡，KfWグループの一団

体となる開発途上国及び体制移行国における民間企業の育成のための金融及び助言サービスを通じ，それら諸国の経済発展に寄与すること

１．監査役会（Supervisory Board）・業務全般を監督する・構成：13名

経済協力（監督官庁），経済労働，外務，大蔵の各省，KfW及び民間銀行等の各代表

２．運営委員会（Board of Management）・通常業務の遂行３．職員数：348名（2005年平均）


１．業務形態� 出資・開発途上国における新規事業又は既往事業の増資にDEGが直接資本参加・DEGはマイノリティー出資に止まることを原則とし，出資比率は５～25％・対象企業が独力で経営可能になったときはDEG持ち分を民間パートナー

設立

目的

業務内容

機構

資金源

（単位：百万 EUR）

［注］1）：会計年度：当年１月～12月［資料］DEG, Annual Report 2005

応募資本金

借入金

一般準備金

連邦政府委託金

750

957

84

165

864

93

金融機関借入

その他借入

289DEG


に譲渡� 長期貸付・借入人：開発途上国における民間事業への投資を行う企業（プロジェク

ト・ファイナンスの場合はプロジェクト会社への貸付）・金利：変動又は固定（国毎に対応）・期間：４～10年・通貨：ユーロ　又はUSドル� 保証・前記の投融資に関連した債務保証� 情報サービス（コンサルティング業務）・開発途上国向け直接投資に関する助言，情報提供（投資プラントのチェック，現地合併先の選定や資金調達に係るアドバイス等）また，経済協力省の代理として起業プログラムを展開。ドイツで身につけた技術をもとに母国で起業しようとする外国人専門家に対し，長期貸付やアドバイスを供与することにより支援。さらに７カ国（エリトリア，クロアチア，パレスチナ，トルコ，ベトナム）のパートナー銀行に対し，雇用創出や中小企業育成のための貸付を実施

２．対象事業・主に，ドイツや欧州民間企業が，途上開発国の現地合弁企業とともに行うプロジェクトで，健全な収益が見込まれ当該国の経済発展に寄与するもの。近年独中小企業の投資プロジェクトにも重点を置く

３．官民パートナーシップ事業業務・経済協力開発省基金を財源として，開発途上国，若しくは移行国の民間企業に協調融資を行うもの

実績


1．投融資承諾額推移

投融資承諾額

2002年度

464

2003

506

2004

563

2005

672


３．2004年投融資累計額国別配分（単位：百万EUR）

国　名

インドエジプトスリランカ中国インドネシアロシア南アフリカメキシコセルビア・モンテネグロその他

合　計

金　額

231.60125.05117.06112.47112.0190.1677.2676.5370.54

1 558.83

2 571.51

［資料］DEG, Annual Report 2004




部門別配分（単位：百万EUR）

部　門

製造金融インフラ観光鉱業農業その他のサービス

合　計

金　額

8801 210358－28－275

2 750


Share(%)

２．2005年度地域別承諾額

欧州･コーカサスアジア･オセアニアサブ･サハラ･アフリカ北アフリカ･中東ラテン・アメリカ汎地域

合　　計

KfW

3176784472811770

1 900 672 2 572 100

18125679291207

4989345263102977

19362012120

DEG Total

291DEG／Hermes


ヘルメス信用保険会社Euler Hermes Kreditversicherungs-AG：Hermes本部：Friedensallee 254, D－22763 Hamburg, GermanyTEL：49－40－8834－0 FAX：49－40－8834－7744E-mail：info.de＠eulerhermes.comURL：http：//www.eulerhermes.com/ger

1917年　民間信用保険銀行（Hermes Kreditversicherungsbank-AG）として設立

1926年　ドイツ政府による輸出信用保険の開始に伴い，その代行機関となる

1996年　Allianz Aktiengesellschaftが大株主となる2002年　同AllianzグループのEuler（Paris）と統合し，本店をパリに置く2003年　会社名をEuler Hermes Kreditversicherungs－AG に改称

（Interministerial Committee for Export Guarantee）環境・社会・開発等に考慮しつつ，主要な申し込み案件の審査・決定，保証の対象範囲・条件の決定を行う・連邦政府の経済技術，財務，外務，経済協力の各省代表より成り，公的保険の中心的意思決定機関（アドバイザーとしてKfW，AKA，銀行業界，輸出産業からの代表が加わる）

１．経済労働省（Federal Ministry of Economics and Labour）・政府による輸出信用保険等の責任官庁。各省間委員会の議長を務める

２．連邦債務管理局（Federal Debt Administration）・政府引受け保証・保険はすべて連邦債務管理局の副署により有効となる（自己業務）

輸出保証各省委員会の策定したガイドラインに則ってヘルメスが付保決定する１．監査役会（Supervisory Board）10名２．取締役会（Group Management Board）４名３．最高責任者会（Chief Executives of the main subsidiaries）８名４．役員会（Group Executives）９名５．職員数 1,934人（2006年末現在）

設立

輸出保証各省間委員会

機構

資金源


政府委託業務政府資金：年度予算により保険引受け限度額の上限を設定

１．政府委託業務（Export Guarantee Scheme of the Federal Republic ofGermany）・ヘルメスとPwCのコンソーシアムが，連邦政府勘定で公的輸出信用保険業務を代行する。コンソーシアムの代表はヘルメスであり，対外的にはヘルメス保険と呼ばれている

� 輸出信用保険（Supplier Credit Cover）輸出代金の回収不能に対する保険・対象者：ドイツのすべての輸出者，ドイツで商業登記された外国企業のドイツ支店で輸出を行おうとする者・対象仕向国：原則全世界の国々。ただしOECD非加盟国向は，延払期間が２年未満の場合のみ対象・カバーされる危険：政治危険（収用，通貨交換不能等）

商業危険（外国バイヤーの支払不能，特に長期保険の場合は，６ヶ月以内の支払延滞）

・付保率：政治危険　95％，商業危険　85％� 海外建設保険（Constructional Works Cover）海外で建設中に現地の政治・商業危険に起因して建設代金が回収不能となった場合に備える保険・対象者：ドイツの建設会社・カバーされる危険：政治危険や商業危険により，建設代金が回収不能となった場合（建設ボンドの回収不能や建設機械等の収用・破壊等を含む）・付保率：政治危険　95％，商業危険　85％，又は全危険　90％� 建設ボンド保険（Contract Bond Cover）

業務内容

引受け限度額（年度末）（単位：10億EUR）2003

2004

2005

117.0

117.0

117.0

［資料］Export Credit Guarantees of the FederalRepublic of Germany, Annual Report 2005

ヘルメス自己勘定分（単位：千EUR）

資本金

資本準備金

利益準備金

剰余金

54,080

40,060

5,631

61,365

［注］会計年度：当年１月～12月［資料］Hermes, Annual Financial Statement and

Business Report 2005

政治危険や商業危険により建設ボンドの回収が不能となった場合に備える保険・対象者：ドイツのすべての輸出者，ドイツで商業登記された外国企業のドイツ支店で，輸出を行おうとする者・カバーされる危険：・政治危険により建設不能となり建設ボンドの回収が

できない時・ドイツの禁輸措置により建設ボンドの回収ができない時・政治・商業危険に起因して建設完成にもかかわらず建設ボンドの回収ができない時

・付保率：全危険　95％� 輸出金融保険（Finance Credit Cover）輸出金融を行うドイツの金融機関が貸付金の回収が不能となった場合に備える保険・対象者：ドイツの金融機関，外国金融機関のドイツ支店・付保対象：タイド金融の元本及び利息・カバーされる危険：・借入人（＝現地輸入者）の支払不能，又は１カ月以

内の支払延滞・政治危険（収用や通貨交換不能等）

・付保率：全危険　95％� リース保険（Leasing Cover）政治危険，商業危険によりリース代金の回収が不能となる場合に備える保険・対象者：海外リースを行うドイツ企業（メーカー・リース会社）・カバーされる危険：・レッシー（海外でドイツの財のリースを受ける者）

の支払不能，支払延滞（金融取引の場合１カ月以内，その他６カ月以内）・政治危険（収用や通貨交換不能），等

・付保率：金融取引の場合　全危険　95％金融取引でない場合　政治危険　95％，商業危険　85％

� 船積前保険（Manufacturing Risk Cover）政治危険，商業危険により，船積前の輸出品製造中に輸出契約が取消される等の場合に備える保険・対象者：ドイツのすべての輸出者，ドイツで商業登記された外国企業のドイツ支店で輸出を行おうとする者・カバーされる危険：・輸入者の支払不能

・輸入契約者の取消又は重大な契約違反・仕向国における政治危険・ドイツ政府による禁輸・取消料の不払

・付保率：全危険　95％� リボルビング保証（Revolving Specific Policy）特定の輸出者，輸入者の間で行われる反復取引に対する保険（２年未満の取引に限る）・対象者：ドイツのすべての輸出者，ドイツで商業登記された外国企業のド

293Hermes


イツ支店で，輸出を行おうとする者・対象仕向国：EU又はOECDに非加盟の国々。ただし，韓国，メキシコ，トルコは例外的に対象国とするカバーされる危険：政治危険（収用，通貨交換不能等）

商業危険（外国輸入者の支払不能）・付保率：政治危険　95％，商業危険　85％� 証券化保証（Securitisation Guarantee）ドイツ政府から付保されている輸出金融を証券化する場合，当該債権を購入した者に対し，非付保部分のカバー等を行う・対象者：輸出金融の対象となった金融機関・カバーされる危険：政治危険，商業危険によって生じた債権回収不能

当該保険は請求あり次第すぐに保険が下り，また100％カバーされる

・カバー率：全危険　100％短期輸入保険（Whole Turnover Policy）１年未満の輸出取引を複数の輸入者との間で行うドイツ輸出者に対する保険・対象者：年間50万ユーロ以上の輸出実績があり，複数の海外市場と取引をするすべてのドイツの輸出者・対象仕向国：EU又はOECD加盟国以外の途上国。ただし，韓国，メキシコ，トルコは対象・カバーされる危険：政治危険（収用，通貨交換不能等）

商業危険（輸入者の支払不能，又は６カ月の支払延滞）・付保率：政治危険　95％，商業危険　90％超短期輸出保険（Whole Turnover Policy Light）４カ月未満の輸出取引を行うドイツ中小企業に対する保険・対象者：年間売上高が100万ユーロ以下のドイツ中小企業輸出者・対象仕向国：EU又はOECD加盟国以外の途上国。ただし，韓国，メキシコ，ポーランド，スロバキア，チェコ，トルコ，ハンガリー，キプロス，エストニア，ラトビア，リトアニア，マルタ，スロベニアは対象カバーされる危険：輸入者の６カ月以内の延滞・付保率：85％� 輸出信用保証（Export Credit Guarantees for Private Buyer Risks）延払信用供与を行うドイツ輸出者に対し，輸入者からの支払の保証を行うもの・対象者：ドイツの輸出者・カバーされる危険：政治危険，商業危険・カバー率：政治危険　95％，商業危険　85％� 輸出金融保証（Finance Credit Guarantees for Private Buyer Risks）輸出金融を行うドイツの金融機関に対し，借入人である輸入者からの返済を保証するもの・対象者：ドイツの金融機関・カバーされる危険：政治危険，商業危険・カバー率：全危険　95％


295Hermes


実績

政府委託業務1．新規付保額


輸出信用保険①

2003

15 988.7

2004

21 066.8

2005

19 773.5

［注］①：船積前保険等を含む［資料］Annual Report 2005, Export Credit Guarantees of the Federal Republic of Germany, Hermes

Cover

２．輸出保険付保額の地域別内訳（単位：百万EUR）

工業国

中・東欧

開発途上国

うち中東

南・中アジア

東アジア

オセアニア

2004

21 066.8合計

1 582.0

3 522.7

15 962.1

4 041.3

730.3

4 489.7

4.2

2005

19 773.5

1 932.3

3 567.8

14 273.4

3 525.3

1 533.8

4 083.4

1.5

［資料］Annual Report 2005, Export Credit Guarantees of the Federal Republic of Germany, HermesCover


ドイツ技術協力公社Deutsche Gesellschaft fur Technische Zusammenarbeit GmbH：GTZDag-Hammarskjold－Weg 1－5, 65760 Eschborn, GermanyTEL：49－6196－79－0 FAX：49－6196－79－1115E-mail：info＠gtz.de URL：http：//www.gtz.de

1975年　開発援助事業団（BfE）と開発途上国援助促進公社（GAWI）を合併して設立

１．監査役会，役員会の２つによって意思決定が行われる２．役員会の下に，情報技術局，企業広報局，監査局，企業開発局，法務保険局，国際移住開発局，市場局，評価局の８局と，アフリカ部，アジア太平洋米州部，地中海欧州中央アジア部，計画開発部，商務部，人事部，国際サービス部の７部（2007年１月現在）

３．従業員数（フィールドスタッフを含む）：11,181名（うち支援スタッフ1,402名，途上国における契約スタッフ8,189 名，途上国への派遣スタッフ609名，本部スタッフ981名）（2005年末現在）

全額連邦政府出資　資本金　4,000万マルク

１．技術協力プログラム（プロジェクト）の計画，実施，評価のための助言２．プロジェクトに有効なトレーニングの企画３．専門家の募集，選考，派遣４．技術協力実施のために必要な機材の調達，提供５．技術協力ファンドからの無償援助６．フィールドワークにおけるロジスティックスの計画，遂行７．プロジェクト，財政に係るマネジメント・サービスの提供

設立

機構

実績

資金源

業務内容

手数料収入（公共セクター関連）（単位：百万ユーロ）

合計

BMZ関連その他海外から

2003

763.149.7

812.8

2004 2005

840.560.3

730.667.2

900.8 875.9

［資料］GTZ, Annual Report 2005

297GTZ/AKA


輸出金融公社Ausfuhrkredit-Gesellschaft mbH：AKAGrosse Gallusstrasse 1－7, 60311 Frankfurt am Main, GermanyTEL：49－69－2－98－91－00FAX：49－69－2－98－91－200E-mail：info＠akabank . de URL：http：//www . akabank . de

1952年　KfWの輸出信用業務を継承して民間銀行32行の出資により設立1965年　株式会社から有限責任会社に変更2006年　現在，出資銀行は23行

� 監査役会（Supervisory Board）：出資銀行より選出される10名の委員で構成される運営機関。2004年３月31日より融資委員会（Credit Commit-tee）と合併し，個別の融資案件の決議も行う

� 職員数：75名（2007年３月現在）（2005年末現在）

ドイツの輸出者の締結した輸出契約に関する中期輸出金融業務Ａ枠…サプライヤーズ・クレジットＢ枠…1996年５月末で廃止Ｃ枠…輸出者の債権肩代りと輸入者に対する直接融資を行うバイヤーズ・ク

レジットＤ枠…外貨建バイヤーズクレジットＥ枠…外貨建バイヤーズクレジットのうち一部AKAがリスクテイクするもの

設立

機構

援助実績

資金源

業務内容


資本金

準備金・積立金

参加銀行からの借入

参加銀行信託金

21

116

1 847

1 577

［資料］AKA, Annual Report 2005

融資承諾額（単位：百万ユーロ）

形態別

A枠

C/D枠

E枠

計

2005

126

252

5 922

6 300

2003

174

754

4 872

5 800

2004

178

459

5 509

6 146

［資料］AKA, Annual Report 2004，2005

（単位：％）

融資承諾額の国・地域別構成比（2005年）

ロシアトルコカザフスタンイランルーマニアその他

構成比15876658


４．カナダ①

カナダ国際開発庁Canadian International Development Agency：CIDA本部：200 Promenade du Portage Gatineau, Quebec K1A 0G4 CANADATEL：1－819－997－5006 FAX：1－819－953－6088E-mail：info＠acdi－cida . gc . caURL：http：//www.acdi－cida . gc . ca

1960年12月　対外援助庁（EAO）として設立1968年９月　Financial Administration Actにより改組され現名称に変

更カナダの対外援助の企画・調整・実施

１．主務大臣：国際協力大臣（Josee Vemer）（2007年4月現在）２．総裁（President）：CIDA の運営についての責任者（Robert Greenhill）（2007年4月現在）

３．理事会（The Executive Committee）議長は総裁。CIDAの政策，業務運営等につき，総裁に助言

４．職員数：1,944名（2006年12月末現在）

・政府一般会計（2005～06年度のCIDA予算，2,768百万カナダドル）・会計年度当年４月～翌年３月

業務のプログラム実効のある援助実施の観点から重点対象地域・セクターの見直しを行い機構と責任を明確化させ，以下の８つに業務分担を整理した・地域プログラム局：特定の重点地域（アフリカ・中東，アジア，米州，中東欧・マグレブ）の持続可能な成長と貧困の削減を目的とする・多国間援助プログラム局：貧困の削減，人道援助，経済開発等の多国間援助の効果的な推進を目的とする（食糧援助，人道援助，国際金融機関，多国間技術援助等）・カナディアン・パートナーシップ局：貧困の削減と持続可能な成長維持のために，カナダと開発途上国の機関相互間の協力関係の促進を目的とする（産業協力，奨学金等）・政策局：CIDAの政策プライオリティーに関し，持続可能な成長のための開発政策・戦略に関する情報提供や提言を行う・広報局：開発援助に関する国民の理解を得るための活動を目的とする・人材活用・協力サービス局：CIDAの人材やサービスを有効に使えるよう社内での助言・政策立案を行う

設立

目的機構

業務内容

資金源

［資料］①：各機関 Annual Report，インターネットホームページ等

299CIDA


・情報経営・技術局：CIDA内の情報サービス・管理等を行う・業務評価局：内部監査や業務評価等を行う実績業務プログラム別実績（単位：百万カナダドル）

地域プログラム

多国間援助プログラム

カナディアン・パートナーシップ

体制移行国プログラム

その他

1 201.2

992.8

295.9

56.4

17.3

2 563.6

2003－04

1 248.6

1 652.2

276.3

55.7

19.4

3 252.2

1 399.2

1 280.2

272.8

68.0

24.6

3 044.8

2004－05 2005－06

ＣＩＤＡ合計

［資料］CIDA, Departmental Performance Report 2005－2006


輸出開発公社Export Development Canada：EDC本部：151 O’Connor Street, Ottawa, Canada K1A 1K3TEL：1－613－598－2500 FAX：1－613－237－2690E-mail：contactontario＠edc.caURL：http：//www . edc . ca

1969年輸出信用保険会社（ECIC，1944 年輸出信用保険法により設立）を改組する形で，輸出開発法により設立ECICの輸出保険，長期輸出金融に加えて，海外投資保険を新設

1977－78年保険，及び保証業務を新設1985年以降農業，中小企業，下請け業者及び，アメリカ合衆国への輸出

を支援する７つの新しいプログラムを導入1993年 EDC法改正により，出資，リース，プロジェクトファイナン

ス，子会社設立，国内保険（売掛金及び国内在庫カバー）等の業務機能が追加

2001年　　　輸出開発法改正によりExport Development Canadaへと名称変更

カナダの輸出取引における民間金融の補完・奨励

１．理事会（Board of Directors）・最高意思決定機関，業務方針の決定・構成：政府及び民間の代表者14名の理事で構成

その内の理事会議長，総裁各１名は，首相により任命される残りの理事は貿易大臣が任命する

２．役員会（Executive Committee）業務執行の掌理構成：５名

議長（理事会議長が兼ねる）及び，総裁他４名３．職員：1,017名（2005年末）

設立

目的

機構

301EDC


（2005年度末現在）資金源自己勘定分（単位：百万カナダドル）

［注］①：資本金：全額政府出資②：自己勘定の借入限度額（枠）は，輸出開発法上直近決算時の払込済資本金と利益剰余金の合計の15倍が限度，なおカナダ勘定は政府統合歳入基金による別勘定

③：会計年度：当年１～12月［資料］EDC, Annual Report 2005

授権資本

払込済資本金

1 500

983

3 781

13 424

未処分利益剰余金

借入金

業務内容

輸出開発法による業務運営額として自己勘定では，保険・保証の合計額の上限

200億カナダドル政府勘定では，総合エクスポージャー合計額の上限

130億カナダドル（政府勘定：その取引が国家的利益に寄与すると貿易大臣と大蔵大臣が認めたものに対して供与される。EDCは政府の代理として資金の運営管理のみを行う）１．保険業務� 短期輸出信用保険輸出取引及び役務提供を対象とする保険で商業危険及び政治危険をカバーする。付保率最大90％� 政治危険保険資本財の輸出取引及び役務の提供を対象とする保険で政治危険のみをカバーする。付保率最大90％� 金融機関向政治危険保険カナダ企業の輸出やカナダ企業が投資するプロジェクト等に融資を実行した金融機関に対し政治危険をカバーする保険。付保率最大100％

２．輸出金融業務� 種類バイヤーズクレジット（含むクレジットライン）

� 対象延べ支払期間10年までの資本財・サービス輸出を対象とする

� 金利変動金利又は固定金利


３．その他業務� 出資カナダ企業の関与する海外プロジェクトないし企業及びベンチャーキャピタルファンドに対するマイノリティー出資（出資の上限は，出資割合25％と10百万カナダドルのどちらか少額）

� 入札ボンド保証に対する保証輸出者がパフォーマンスボンド等の銀行L/Cを差し入れる場合にEDCはL/C発行銀行又は輸出者に保証あるいは再保険を出す。カバー率100％

� プロジェクトファイナンス大規模で世界的なインフラ，産業プロジェクトに対し，融資等実行する他，スポンサーへの金融面での助言を行う

� マーケット・ウィンドウ利用による活動業務運営資金を市場で調達する利益追求型の政府機関として民間金融機関と同様のステイタスで，ローン・シンジケーション等への参加も積極的に行っている

� 船積み前ファイナンス輸出契約の履行に必要となる直接費用の最大 100％を対象として，係る直接費用を融資する民間金融機関に対し，融資金額の75％迄を保証

� 手形割引カナダの輸出者が外国のバイヤーに対して有する約束手形の割引

� リースファイナンス輸出契約に代えてリースが用いられる場合にレッサーにファイナンスを提供

� カナダ輸出促進投資マーケティングチャネルの拡大，カナダにおけるR&Dの促進，カナダ企業の競争力強化等の観点から，投資がカナダからの輸出拡大に貢献すると認められる場合，EDCはファイナンスの提供が可能（2005年度末現在）実績

1．形態別承諾額（単位：百万カナダドル）

［資料］EDC， Annual Report 2005

自己勘定

政府勘定

合　　　　　　計

融資

保険・保証

小計

小計

融資

保険・保証

2005

5 091

52 353

57 444

649

－

649

58 093

2001

8 419

35 928

44 347

135

16

151

44 498

2002

7 381

43 859

51 240

527

6

533

51 773

2003

5 939

45 921

51 860

1 209

1

1 210

53 070

2004

6 152

48 751

54 903

987

－

987

55 890

303EDC


２．地域別承諾額（単位：百万カナダドル）

［注］１）：輸出金融には，CIDA及び市中銀行の関連融資も含む２）：米州には，カリブ海諸国を含む

［資料］EDC，Annual Report 2003，2004，2005，Corporate Account Highlights

米州

欧州

2005

中長期

11 117

1 600

アジア・

大洋州

中東・

アフリカ

612

2 550

28 014

5 344

7 328

879

530

627

5 113

553

487

1 271

6 155

563

772

1 297

7 216

735

短期

2002

中長期

13 541

2 010

24 134

4 732

短期

2003

中長期

11 494

1 341

25 684

4 865

短期

2004

中長期

11 587

1 070

27 287

4 939

短期


５．フランス①

フランス開発庁Agence Franc

´aise de Developpement：AFD

本部：5. rue Roland Barthes, 75598 Paris Cedex 12, FranceTEL：33－1－5344－3131 FAX：33－1－4487－9939E-mail：site＠afd . frURL：http：//www . afd . fr

1941年２月　ドゴール将軍によりロンドンで，自由フランスにおける大蔵省・中銀の役割を果たす「自由フランス中央金庫」として設立

1944年２月「海外フランス中央金庫」に改組・植民地通貨の発行，植民地のための国庫の役割

1958年12月「経済協力中央金庫（CCCE）」に改組・旧フランス領諸国への経済援助機関となる

1992年11月　フランス開発金庫（CFD）に改称・おもに旧フランス領（特にフラン圏）を対象とする援助・投融資機関・フランス銀行法上は特殊金融機関

1998年４月　フランス開発庁（AFD）に改称・プロジェクト援助の主要実施機関となる

当初は第二次大戦下の自由フランスにおいて国庫及び中央銀行の役割を果たすことだったが、現在はフランスのODA政策の中枢的実施機関としてミレニアム開発目標の枠組みの中、貧困削減、経済成長への支援、世界公共財の保護活動を行っている

１．監事会（Supervisory Board）・15名で構成（うち議長１名，政府の代表６名，経済，金融の専門家３名，国民議会代表２名，AFD代表２名，政府弁務官１名）（2005年12月末現在）・AFDの承諾，会計等は監事会の承認を要する

２．特別委員会監事会より権限委譲により一部案件の承認を行う・海外県・海外領土委員会（the Overseas Committee）フランス海外県・海外領土向けの全資金供与案件を扱う・外国委員会（the Foreign States Committee）60百万フランまでの資金供与要件を扱う

３．総裁（Chief Executive Officer）：Jean-Michel Severino（2005年12月現在）・経済財政相の提案に基づき，政令で任命される。総裁は職員を任命する・AFDを代表し，その運営及び業務執行を委任されている・総裁は２つの子会社PROPARCO及びCEFEBの会長を兼ねる

４．政府弁務官（Government Commissioner）

設立

目的

機構


305AFD


・政府の代表として，AFDの業務が常に法律及び公共の利益に沿うものであることに責任を有する

５．海外事務所：41ヶ所（2005年末現在）６．職員数・1,629人（2005年末）


１．通常業務（AFD固有業務）� 対象地域・フランス政府が定義する開発援助対象優先地域（ZSP：Zone de SolidaritePrioritaire），海外県，海外領土

� 対象事業・インフラストラクチャー・一般産業（農業，鉱業，工業，サービス業）・ノンプロジェクト（構造調整融資）� 借入人・主として政府，自治体，国営企業等・民間事業体への貸付は現地開発金融機関を通じて行う場合が多い� 援助・投融資の方法ａ．贈与（Subsidy）・最貧国，低所得国向け・受入先は国（最終需要者が政府機関の場合は政府と協定）。例外的に地方政府あるいはNGOが受入先となることもある

ｂ．中長期貸付2004年よりソブリン，ノンソブリンともそれぞれ市場金利に連動した３段階の金利水準を設定。借入人は固定金利と変動金利のどちらかを選択可能。また，この他ソブリン向けの超低利・超長期借款や市場条件融資も実施

ｃ．出資業務ｄ．保証業務

２．政府受託業務


資本金（全額政府出資）

内部留保

債券・その他証券

国庫借入金

その他の公的資金，補助金

400.0

855.5

6951.3

681.0

2501.1

［注］会計年度：当年１月～12月［資料］AFD，Financial Report 2005

資金源

業務内容


� 外務省の委託による途上国の開発案件及び紛争後復興に係る借款及び贈与業務

� 経済財政産業省の委託による途上国向け構造調整支援を含む同省供与の金融支援に係る管理業務

� 外務省委託の優先連帯基金（ESP基金）を含む政府基金に係る管理業務� フランス政府によるIMF貧困削減成長基金（PRGFファンド）支援に係る資金拠出業務

� CEFEB（Centre d' Etudes Financie`res, Economiques et Bancaires：資金・経済・銀行調査センター）を通じた途上国の幹部クラスの人材に対するトレーニングの実施

� 仏地球環境基金（FFEM）に係る管理業務

１．途上国向け投融資承諾実績①

２．海外県①，海外領土②，特別自治体③向け融資承諾実績

実績


プロジェクト向け

贈与及び融資

保証

その他

構造調整

合計

2004

1 075.7

958.0

25.7

92.0

41.5

1 117.2

2005

1 565.6

1 470.2

23.2

72.2

113.2

1 678.7

［注］①：海外県，海外領土を除く独立の開発途上国向け，PROPARCOによる投資を含む［資料］AFD，Annual Report 2005

［注］①：海外県：グアドループ，マルチニーク，仏領ギアナ，レユニオン②：海外領土：ニューカレドニア，仏領ポリネシア，ワリスフテュナ諸島，仏領南極・北極地方③：特別自治体：マヨット島，サンピエールミクロン諸島

［資料］AFD，Annual Report 2005


海外県

海外領土

特別自治体

2004

252

119

13

2005

338

190

9

307AFD


３．プロジェクト向け承諾額の部門別内訳（贈与及び借款）

４．年度末投融資・保証残高

（単位：百万EUR，％）

衛生設備

運輸

エネルギー

その他インフラ

金融

産業

都市開発

農村開発・環境保護

保健・教育・職業訓練

その他

合　　　　　　計 1 076 100

2004

106

203

121

64

171

67

163

71

21

81

137

0

0

－

91

303

683

190

82

28

10

19

11

7

16

6

15

7

2

7

シェア

1 514 100

2005

9

0

0

－

6

20

45

13

5

2

シェア

［資料］AFD, Annual Report 2005

［資料］AFD，Financial Report 2005


融　資

出　資

保　証

2004

14 660.1

135.4

383.2

2005

13 578.4

170.6

318.6


５．AFDグループ援助承諾額（2005 年）国別承諾額（プロジェクト及び構造調整）

国名


アルジェリア

ベナン

ブルキナファソ

カメルーン

チャド

中国

コンゴ共和国

ガボン

ガーナ

ハイチ

インドネシア

ケニア

ラオス

マダガスカル

マリ

モーリタニア

モロッコ

ニジェール

セネガル

南アフリカ

スリランカ

タイ

チュニジア

トルコ

ベトナム

その他

百万EUR

計 1 678.7

80.0

19.5

27.5

38.0

15.0

12.5

180.3

24.8

51.9

65.4

16.4

20.0

64.8

58.0

36.3

25.3

18.2

141.8

24.5

26.8

130.0

78.1

48.0

107.5

96.4

120.5

151.2

［資料］AFD，Annual Report 2005

309AFD／Natexis


ナテクシスNatexis Banques Populaires本部：45, rue Saint－Dominique, 75007 ParisTEL：33－1－5832－3000 FAX：33－1－4039－4602E-mail：[email protected]：http：//www.natixis.fr

フランス政府の代理人として中長期輸出金融に対する利子補給業務を行ってきた政府系商業銀行であるフランス貿易銀行（BFCE：Banque Fran aice du Com-merce Exterieur）と政府系開発援助の一部①を行ってきた民間の商業銀行であるクレディナショナル（Credit National）が合併（クレディナショナルがBFCEの株式を取得）した民間商業銀行（株式会社）［注］①：旧フラン圏以外の国向けの国庫借款，グラントについては政府がプロトコールを締結して

Credit Nationalが実施（旧フラン圏向けはAFDが担当）

1995年12月　政府がBFCEの民営化を決定1996年　クレディナショナルがBFCEの全株式を取得1997年１月　クレディナショナル・BFCEグループの名称をNatexisに変更

（旧クレディナショナルはグループ全体のホールディングカンパニーとなり，Natexis S.A.と改称。旧BFCEはその銀行子会社との位置づけとなり，Natexis Banqueと改称。なお，当該組織変更に伴い，旧クレディナショナルの商業銀行活動は NatexisBanqueに吸収）

1998年６月　CCBP（Casse Centrale des Banques Populaires）がNatexis S.A.の普通株の71.4％を取得

1999年７月　Natexis S.A.は CCBP 傘下のBanques Populaires の営業活動を譲り受け，Natexis Banques Populairesと改称

2002年　貿易信用保険を担うCOFACEを傘下に入れる。（資本金の 98％，議決権の99％を承握）

１．取締役会（Board of Directors）会長：Philippe Dupont（2007年２月現在）

２．CEO：Dominique Ferrero（2007年２月現在）３．職員数：12 ,973人（2005年12月末）４．業務部門は商業銀行部門と投資銀行業務部門に大別される。このほか，政府代理業務の会計管理事務を実施している

設立

機構


資金源

業務内容

（2005年12月末）

政府代行業務としては会計管理事務のみ実施


株式資本及び準備金

利益剰余金

3 224

1 232

［注］会計年度：当年１月～12月［資料］Natexis Banques Populaires, Annual Report 2005

311Natexis／COFACE


フランス貿易保険会社Compagnie Franc

´aise d'Assurance pour le Commerce Exter-

ieur：COFACE本部：12, cours Michelet, La－Defense 10 , 92800 Puteaux,

（Mailing Address；92065 Paris-La Defense Cedex）FranceTEL：33－（0）－1－49－02－20－00FAX：33－（0）－1－49－02－27－41E-mail：infos＠coface.com URL：http：//www.coface.com

1946年　「貿易信用及び信用保険の再編成に関する法律」に基づき国有銀行等を株主とする株式会社（株式の過半を政府機関が保有する公的企業）として発足

1994年　株主である国有銀行等の民営化に伴い，株主の過半が民間企業となったことから，公的企業から民間企業へ移行ただし，政府の代理人としての輸出促進のための保証業務は継続

2002年　Natexis Banques Populairesが主要株主となる輸出者に対する外国貿易上のリスク及び海外投資に係る保険の引受け

１．取締役会（Board of Directors）・COFACEの経営に関するすべての決定を行う・構成（17人）２．政府勘定についてはCOFACEが受け付け，CGCEの審査を経てDGTPEが引受けの可否を決定，COFACEが引受けを行う（ただし金額等の基準で一定範囲の案件についてはDGTPEよりCOFACEに決定権限が委譲されている）［注］1）：CGCE：貿易保険信用委員会（Commission des garanties et du credit au commerce exter-

ieur）政府勘定関係の国別引受け方針及び個別案件引受けの審査の実施機関

2）：DGTPE：経済財政産業省　国庫・経済政策総局（Direction Generale du Tresor et de laPolitique Economique）

３．職員数：4,612人（2005年12月末現在）

設立

目的

機構


資金源

業務内容

実績


１．市場調査保険・仏製品の輸出者による海外市場調査，海外見本市参加等，輸出市場開拓に係る投資の回収が得られないリスクをカバー

２．中期輸出信用保険・配達や支払いに、2年以上かかる契約や大規模国際プロジェクトをカバーするために付保される

３．為替変動リスクのカバー・仏製品の輸出者に対し，入札時以降為替変動により被る被害をカバーするために付保される

４．海外投資保険・海外投資に係る政治危険をカバー

５．財務調査・信用度分析・格付見積り・市場調査６．債権回収業務

業種別収入実績（2005年末現在）


資本金

準備金等

55.0

610.9

［注］会計年度１月～12月［資料］COFACE, Annual Report 2005


2005

保険 866.0

412.9

400.8

50.2

2.1

35 1.8

1 217.8

60.0

107.2

146.3

38.3

2003

799.8

410.0

327.3

51.2

11.3

284.7

1 084.5

62.0

95.6

98.3

28.8

2004

806.4

389.8

359.9

51.5

5.2

324.4

1 130.8

56.4

100.6

135.6

31.7

輸出信用保険

国内信用保険

保証業務

為替変動保険等

サービス

公的手続きのマネージメント

保険関連サービス

信用情報，債務回収等

売掛債権買取業務

合　　　　計

［資料］COFACE, Annual Report 2005

313COFACE／MCC SpA


６．イタリア①

中期信用中央金庫MCC SpA（旧Mediocredito）本部：Via Piemonte, 51-00187 Roma, ItalyTEL：39－0647911 FAX：39－0647913130E-mail：mcc＠mcc.itURL：http：//www.mcc.it


1952年　法律第949号（1952）により設立1954年　輸出金融業務を開始1977年　法律第227号（1977）により，ODAとしての直接借款業務開始1981年　前記法改正により，輸出信用としての直接借款業務開始1987年　法律第 49号（1987）（新援助法）により途上国援助の一環とし

て途上国向け直接投資の資金支援を導入，その実施機関となる1994年　法律第489号（1993）により，株式会社（Societa` per Azioni＝

S .p .A.）形態に移行・株式の過半を政府（又は政府機関）が保有する金融機関となる・株式会社への移行後 10 年間は，政府関係省庁との協定により，従来から政府の代理人として行ってきた各種政府基金による利子補給，貸付及び保証に係る業務を，勘定，組織等，自己勘定とは独立して管理

1999年　利子補給業務をSIMESTへ全面移管2000年　Mediocredito di Romaを吸収合併2002年　持株会社化に伴い，CAPITALIAグループ傘下となった

“Medio-credito Centrale SpA”から“MCC SpA”に名称変更2005年から2006年にかけての組織合理化と業務の相乗効果を目的とした組織改変の動きによって，CAPITALIAグループの中の貸付機能がMCCSpAに集中イタリア内外の中小企業に対し中長期の貸付，コンサルタント業務を実施

１．会長（Chairman）株主総会，取締役会を招集し，主宰する

２．取締役会（Board of Directors）・株主総会で選出された15名の取締役から成り，株主総会に留保された権限を除き，実質的決定権を持つ・社長，執行委員を指名する

３．社長（Managing Director）及び執行役員会（Executive Committee）・取締役会が委譲する権限内で機動的な経営判断を行う・執行委員会は会長，社長及びその他数名のメンバーから成り，構成，権限は取締役会が定める

設立

目的

機構


資金源

業務内容

４．職員数569名（2005年末）

（2005年12月末現在）資本金及び資本市場調達資金による自己勘定業務と政府代理で行う政府勘定業務が存在

このほか政府の各種特別基金（各年の予算により分配）として� 対外経済協力回転基金等の回転基金� 保証基金等

１．融資自己勘定業務，政府勘定業務とも国内中小企業向け融資と海外活動関連融資とがある

主たる海外活動関連融資の概要ａ．輸出金融海外における投資や国際入札に参加している、イタリアとヨーロッパの貿易会社を支援するため、SACE等によりカバーされる完全な融資パッケージを提供する

ｂ．プロジェクト・ファイナンス海外のプロジェクト・ファイナンス案件のファイナンス組成への参加

ｃ．産業融資イタリアの中小企業を支援する中小企業融資等がある

２．出資すべて自己勘定による出資先企業の業務にはａ．主にCAPITALIAグループ所有の不動産の管理、運営（ImmobiliarePiemonte S.p.A）

ｂ．銀行や金融会社への直接投資（MCC－SOFIPA SGR S.p.A）ｃ．民間向け融資（MCC－SOFIPA INTERNATIONAL S.A.）等がある

（単位：百万ユーロ）

払込資本金等

債券発行

借入金

準備金等

その他

計

475.1

1 295.0

4 358.5

153.2

1 186.4

7 468.2

［資料］MCC SpA, Annual Report 2005

315MCC SpA／SACE S.P.A


輸出信用保険会社Servizi Assicurativi del Commercio Estero Società per Azioni：SACE S.P.A本部：Piazza poli, 37/42, 00187 Roma, ItalyTEL：39-06-67361 FAX：39-06-6736225E-mail：info＠isace.jt URL：http：//www.sace.it

1912年　生命保険業務を行う特殊法人として全国保険協会（IstitutoNazionale delle Assicurazioni, INA）設立

1953年　政府の輸出保険業務をINAに委託1977年　法律第 227 号（1977）により，INAの内部に輸出信用保険を担

当する特別部（SACE）を公法上の独立法人として独自の資産と経営陣により運営，設立

1994年　７月，INAの民営化により，国庫省（Ministry of Treasury）管轄下の政府機関として存続することとなった（ただし，現在も人的交流などINAとの関係は密接）

2004年　１月，経済財務省（Ministry of Economic and Finance）が100％の株を所有する株式会社となる（SACE S.p.A）

政府によるイタリア企業向け輸出信用保険の実施

１．会長（Chairman）SACEの法定代理人。株主総会にて任命される

２．副会長（Deputy chairman）理事会にて任命される

３．理事会（Board of Directors）会長，副会長，CEOのほか10名の理事で構成

４．執行理事会（Executive Committee）２名の理事，会長，副会長，CEOとで構成

５．監査役会（Board of Auditors）４名の監査役と議長で構成。理事会にて任命される

６．職員数：445人（2005年末現在）

設立

目的

機構


資金源

業務内容


伊企業の国際取引に係る，政治危険や商業危険等の保険，再保険を行う付保対象の危険や取引は，省間経済計画委員会（CIPE）令 93号（1999年６月発布）に従っている

� 対象危険・製造/完工リスク・不払リスク（ボンドや前払金等を含む。ただし，２年未満で先進国企業の主に信用リスクに負うような取引は付保対象外）・強制執行，破壊，収用等リスク・為替変動リスク・国際取引価格変動リスク・輸出信用供与金融機関に対する輸出者からの不払リスク� 対象取引・物資・サービスの輸出，調査，プロジェクト準備等・伊金融機関の供与した輸出信用（短期，中長期とも）・伊金融機関の供与した輸出取引に係る保証・入札ボンドや履行保証等� 付保率最大100％

� その他・中小企業向けは，運転資金保険もある。（先進国向は対象外）付保率最大100％・海外投資保険（政治危険のみカバー）付保率85％


株式資本①

準備金借入金等

7 840.0

1 252.0

452.8

会計年度　当年１月～12月［注］①：経済財務省が100％保有［資料］SACE，Annual Report 2005

317SACE S.P.A


実績1．2005年度付保承諾

２．2005年度付保残高


地域金額


C I S

米州

東欧

西欧

サハラ以下アフリカ

東アジア・オセアニア

合計

2 607

2 139

659

337

1 196

61

675

7 668

［資料］SACE, Annual Report 2005


地域金額


C I S

米州

東欧

西欧

サハラ以下アフリカ

東アジア・オセアニア

合計

9 653

4 334

2 509

2 218

1 931

1 129

829

22 602

［資料］SACE, Annual Report 2005


７．スウェーデン①

スウェーデン国際開発協力庁Swedish International Development Cooperation Agency：SIDAValhallavagen 199 105 25 Stockholm, SwedenTEL：46－8－6985000 FAX：46－8－208864E-mail：sida＠sida.seURL：http: //www.sida.se


1995 年７月１日　スウェーデン援助の効率的実施を図るため，Bits，Sando Course Centre，Sarec，SIDA，SwedeCorp の５機関を統合し設立世界の貧困，環境悪化，民族紛争等を国際協力によって解決すること

１．理事会政府が任命する11名の理事から構成

２．部局は大別すると４つ。地域部（アフリカ，アジア，ラ米，ヨーロッパ４部），セクター部，評価・内部監査部，内部統轄部

３．職員数：874名（2005年12月現在）

重点政策分野は２つ１．国際開発協力民主主義支援，インフラ整備，経済改革，環境保護等

２．外交・保障政策平和推進活動等

2006年予算実行額：16 ,700百万クローネ

2004 年度地域別開発協力実績

設立

目的

機構

業務内容

資金源

実績

（単位：百万クローネ）

地域

サブサハラ・アフリカ

アジア，中東，北アフリカ

中南米

ヨーロッパ

その他

実行額

［資料］Annual Report 2005

5 391

2 976

1 266

1 640

2 557

319SIDA／SEK


スウェーデン輸出信用銀行AB Svensk Exportkredit：SEK本部：Vastra Tradgardsgatan 11 B,P.O. Box 16 368, SE－103 27 Stockholm,SwedenTEL：46－8－6138300 FAX：46－8－203894E-mail：info＠sek.seURL：http: //www.sek.se

1962年９月　スウェーデンの財・サービスの輸出促進のための政府系金融機関として，スウェーデン輸出金融会社法に基づき株式会社として設立（当初の業務は，造船業向け中長期輸出金融中心）

1978年７月　公的輸出金融制度（船舶を除く）の創設に伴い，政府から担当機関に指定され，公的・商業双方の輸出金融を行う

1979年１月　船舶輸出にかかる公的輸出金融を開始1980年12月　開発途上国向け特別低利金融を開始1991年　 G-24ローン（政府による，途上国向け国際収支支援のため

の信用供与）を開始1996年３月　法律改正により国内向けインフラプロジェクトへの融資

業務を開始

１．取締役会（Board of Directors）・業務方針等基本事項の決定・構成：政府，民間銀行，民間企業から計８名（議長は取締役の中から政府が任命）

２．運営委員会（Executive Committee）・取締役会により委譲された権限の範囲において業務運営の最終決定を行う・構成：社長，各部門の責任者の合計７名３．監査役（Auditors）・会計，並びに経営内容を審査する・監査役３名代理監査役２名（議長はスウェーデン財務管理局が任命）

４．職員（Staff）・147名（2005年度中平均）

設立

機構


資金源

業務内容


１．公的金融業務（State-Supported System）・下記の２つのプログラム公的輸出金融（Export financing）開発途上国向け低利金融（Concessionary Credits）・公的金融業務によって生じる金利逆ザヤ，為替差損等はすべて政府が補填（ただし，信用リスクは除く）SEKの適正マージンについては，取扱銀行が負担する・利潤は国庫納付・金利は固定金利（期間は15年まで）２．商業輸出金融業務（Market Rate System）・スウェーデンの財・サービスの輸出，及び同国企業の関連する国際プロジェクトに対して，民間金融機関等と協調して，中長期の融資を直接及び間接的に行う・その他，海外リース取引に関するリファイナンス，プロジェクトファイナンス，さらにはアドバイザリーサービス等も提供する・通常は固定金利（変動金利もある）［注］上記１，２業務は，区分経理


資本金

法定準備金

負債

金融機関借入

政府借入

債券発行

劣後債

政府からの補填（年度中）

990

1 166

191 714

564

75

187 820

3 255

△22.8

［注］1）：資本金：出資比率は，政府50％，スウェーデン大手銀行６行計50％2）：会計年度：当年１月～12月

［資料］SEK, Annual Report 2005

321SEK


実績金融種類別融資残高


年度

形態20052002 2003 2004

公的金融小計

商業輸出金融

合　　　　計

公的輸出金融①

開発途上国向け低利金融①

9 086

1 265

10 351

33 042

43 393

7 512

3 990

11 502

27 531

39 033

6 158

2 106

8 264

32 508

40 772

5 338

1 410

6 748

25 974

32 722

［注］①：OECDガイドライン条件による輸出信用［資料］SEK, Annual Report 2004, 2005


８．オランダ①

オランダ開発金融公社Nederlandse Financierings-Maatschappij voor Ontwikkelingslan-den N. V. : FMO（英文名：Netherlands Development Finance Company）P .O . Box 93060 2509 AB The Hague, The NetherlandsTEL：31－（0）－70－314－9696 FAX：31－（0）－70－324－6187E-mail：info＠fmo.nlURL：http: //www.fmo.nl

1970年　オランダ政府と民間部門とで協同設立

2000年　オランダ開発途上国投資銀行（NIO）を吸収合併

従業員数　227人（2005年末現在）

－監査役会（Supervisory Board）６名

－運営理事会（Management Team）６名

オランダ政府（51％），オランダ民間銀行団（42％），従業員組合，労働

組合，その他のオランダ国内企業，投資家（７％）

� タイド援助（ORETプログラム）

開発途上国向にオランダ製資本財の輸出を促進するため，オラン

ダ外務省に代って金利補填等の形で援助資金を供与する

� 技術援助

� 融資

プロジェクトファイナンス，中長期融資，運転資金融資，中長期

貿易金融等

� 出資等

設立

機構

資金源

業務内容

323FMO


実績借款地域別承諾金額（2005年末残高）

（単位：百万ユーロ）

地域

合計

アフリカアジア欧州／中央アジア中南米／カリブ海

金額

2 384

628495567694

［資料］FMO, Annual Report 2005



９．オーストラリア①

オーストラリア国際開発庁Australian Agency for International Development：AusAIDGPO Box 887, Canberra ACT 2601, AustraliaTEL：61－2－6206－4000 FAX：61－2－6206－4880E-mail：infoausaid＠ausaid.gov.auURL：http://www.ausaid.gov.au

1995年　外務貿易省の一機関として設立されたオーストラリア国際開発

援助局（AIDAB）を，AusAIDに名称変更

１．理事長１名，理事会（３名の理事で構成）の下に，アジア・企業資源部とパ

プアニューギニア・太平洋国際プログラム部等がある

オーストラリアの援助政策に提言する目的で，援助諮問会議（Aid Advisory

Council）が組織されており，民間人や有識者の計14名で構成されている

２．職員数

516名（2006年６月末現在）

2006/2007年ODA予算　29億4,630万豪ドル（GNIの約0. 30％）

１．外務貿易省の代理機関として，オーストラリアODAの実施及び管理

２．国際開発問題に関する政府への助言

設立

機構

資金源

業務内容

325AusAID


援助予算

2006/2007 年　地域別配分

（単位：百万豪ドル）

国及び地域

ODA計

パプアニューギニア

その他南太平洋諸国

インドネシア


フィリピン

タイ

ベトナム

金額

2 946.3

332.2

434.4

344.3

36.3

68.8

5.3

81.5

国及び地域

カンボジア

ラオス

中国

東ティモール

アフリカ

多国間援助・その他

金額

48.5

21.9

41.8

43.6

82.1

1 406.5

［資料］AusAID, Aid Budget Summary 2006-2007



輸出金融保険公社Export Finance and Insurance Corporation：EFIC本部：Export House, 22 Pitt Street, Sydney NSW 2000, AustraliaTEL：61－（0）－2－9201－2111 FAX：61－（0）－2－9251－3851E-mail：info＠efic.gov.au URL：http://www.efic.gov.au

1956年　EFICの前身であるEPIC（Export Payments Insurance Corpo-ration）が，輸出保険機関として設立される（全額連邦政府出資）

1974年　EPICを発展解消するかたちで輸出信用機関EFICが設立される

1986年　AUSTRADE（オーストラリア貿易委員会）の傘下に組み込まれる

1991年　AUSTRADEより分離，輸出金融保険公社法により設立保険・金融サービス提供等により，オーストラリアの輸出取引を促進・支援すること

・豪連邦政府全額出資の公的輸出信用機関，その債務については豪連邦政府が支払いを保証・EFICは業務遂行に関し必要に応じ主務大臣（Minister for Trade）の指揮を受ける

１．理事会（The Board）・業務運営に係る政策決定を行う・構成：議長，副議長，EFIC総裁，AUSTRADE理事長，主務官庁（外務貿

易省）の代表，民間人の計11名より構成され主務大臣が任命する２．総裁（Managing Director）理事会の推薦を受け，主務大臣が任命理事会の定めた政策に基づく日常業務の執行に責任を持つ

３．職員数：66名（2006年６月末現在）（2006年６月末現在）

１．形態� 中期支払保険

目的

機構

（単位：百万豪ドル）

払込資本金

利益及び準備金

借入金

6

316

2 111

［注］１）：会計年度は前年７月～当年６月［注］２）：全額豪連邦政府出資，このほか豪連邦政府

はEFIC に対し請求払資本200百万豪ドルを与えている

［資料］EFIC, Annual Report 2006

資金源

業務内容

設立

327EFIC


実績

� 輸出金融（バイヤーズクレジット及び当該融資を行う国内外の金融機関への保証等）

� パフォーマンスボンド等の発行，保険引受け� 中小輸出者向け運転資金貸付への保証

形態別事業規模（単位：百万豪ドル）

年度

輸出信用保険

輸出金融

2006

合計 1967 191 7 055 2 226 342

0

196

6 736

455

6 710

345

1 835

391

0

342

2002 2003 2004 2005

［資料］EFIC, Annual Report 2006


10．オーストリア①

オーストリア管理銀行Oesterreichische Kontrollbank AG：OeKB本部：Am Hof 4 and Strauchgasse 1-3, 1011, Vienna AustriaTEL：43－（0）－1-53127－2859 FAX：43－（0）－1－53127－5698E-mail：public.relations＠oekb.atURL：http://www.oekb.at


1946年１月　設立1950年　　　オーストリア政府の代理人として輸出保証業務を開始1960年　　　輸出金融業務を開始

これにより現在のOeKB業務の基盤が出来上がる1981年　　　64年輸出振興法，67年輸出金融振興法が改定され，現行制

度の根拠法になっている商業銀行が通常供与できない銀行サービスを公共の立場で供給する

１．取締役会（Board of Executive Directors）・主に内部監査及び法律面での権限を持つ（2007年２月現在２名で構成）取締役は監査役会により任命される

２．監査役会（Board of Supervisory Directors）・経営・財政状態について株主に報告し意見を述べる・構成：議長，副議長，株主（民間金融機関），従業員総会が選任した従業員代

表等３．政府査察官（Government Commissioners）ａ．オーストリア銀行法により，大蔵大臣が任命する正副査察官（計３名）・株主総会及び監査役会に参加する資格を有し，共和国の法令に違反する決議があった時，異議を申し立てる

ｂ．輸出金融振興法により，大蔵大臣が任命する政府正副査察官（計２名）・OeKBの一切の帳簿・記録を検査し，一切の審議に参加する

４．職員：341名（2007年５月現在）

設立

目的

機構

329OeKB


（2007年５月現在）2006年末現在のOeKBの財政状況

OeKBの設立目的は輸出振興と証券市場復興の２つであり，現在の業務も以下の２分野に大別される１．輸出振興業務� 輸出保証業務・輸出信用保証法（1981年）により国家の代理人としての業務。保証業務の内訳は2005年３月現在以下の11形態（記号G1～G9）Ｇ１：輸出代金保証Ｇ２：オーストリア企業が株式を保有する外国企業に対する輸出代金保証Ｇ３：輸出信用を供与する金融機関に対する貸付保証Ｇ４：海外投資保証Ｇ５：短期輸出代金保証（単一バイヤー向取引）Ｇ６：短期輸出代金保証（複数バイヤー向取引）Ｇ７：在庫保証・機械設備保証・前払保証Ｇ８：再保証Ｇ９：輸出売掛債権を購入した金融機関に対する保証Ｇ10：為替リスクの保証Ｇ11：市場開発投資保証・保証は１回当たり300億ユーロ及び輸出取引額（付随費用や外為リスクを含む）の10％を上限とする

� 輸出金融ａ．形態オーストリアの金融機関が行う資本財及びサービスの輸出のために供与するサプライヤーズクレジット，若しくはバイヤーズクレジットに対するファイナンス

ｂ．支払保証ファイナンスの対象となる金融機関貸付は輸出信用保証法あるいは特定

資金源

業務内容


資　本　金①

準　備　金

借入金等②

総資産

130

3

27 340

27 739

［注］①：資本金はオーストリアの主力商業銀行が出資（直接出資と共同出資会社設立による間接出資の形態がある）

②：預入金を含む［資料］OeKB，Annual Report 2006


の適格保証機関の支払保証付保を要件とするｃ．金利固定部分と変動部分があり，変動部分が優先して償還される（固定と変動の割合は融資期間に応じ，２年未満固定60％変動40％，２～５年未満固定 70％変動 30％，５～８年未満固定 80％変動 20％，８年以上固定90％変動10％），金利はOeKBの調達金利に基づき設定される。（2007年１月現在）

ｄ．通貨ユーロないし外貨固定金利及び変動金利

２．資本市場関連業務OeKBの行っている資本市場関連業務は以下のとおり・国内の国債発行幹事，管理。債券の元利支払代理・資本市場法における届け出受付・ウィーン証券取引所の取引決済・金融に関するデータベース提供

実績

1 ．輸出保証業務（2005年12月末現在）

新規保証件数

新規保証承諾額

輸出振興法による

引受限度枠

保証残高（件）

被保証人（件）

2005

942

5 505

35 000

3 802

1 800

2004

1 469

5 191

35 000

4 896

1 900

［資料］OeKB, Annual Report 2005

２．輸出保証地域別内訳

ヨーロッパ

北米

中南米

アジア

大洋州

アフリカ

包括保証

手形裏書保証

合計

2004 承諾額

6 282

4

290

3 302

－

1 573

916

13 575

25 942

2004 年末実行残高

5 459

4

246

2 750

－

1 558

643

12 506

23 166


（単位：百万EUR/件）（単位：百万EUR）

331OeKB



３．輸出金融業務

リファイナンス

承諾額

ディスバース額

年末リファイナンス

残高

輸出金融振興法に

よる借入上限額

年末借入額

2005

5 007

4 235

26 192

30 000

24 251

2004

3 407

2 803

25 516

25 000

22 152



４．輸出金融地域別内訳

ヨーロッパ

北米

中南米

アジア

大洋州

アフリカ

包括保証

手形裏書保証

合計

2005 承諾額

6 282

4

290

3 302

－

1 573

916

13 575

25 942

2005 年末実行残高

5 459

4

246

2 750

－

1 558

643

12 506

23 166



11．スペイン①

スペイン金融公社Instituto de Credito Oficial：ICOPaseo del Prado, 4-28014 Madrid, SpainTEL：34－91－592－1600 FAX：34－91－592－1700E-mail：ico＠ico.esURL：http://www.ico.es


1971年　公的金融システムの改革に伴い，旧中長期信用機関（Instituto deCredito a Medio y Largo Plazo）に代わる政府機関として設立

1977年　開発援助業務開始（Royal Decree Act16/1976）1983年　輸出信用（利子補給）業務開始1987年　農業信用銀行，抵当銀行等政府系特殊銀行の持ち株会社となる

（Act 33/87, December 23, 1987）1991年　民営化政策により持ち株会社を分離，民営化。ただし，ICO本体

は唯一の国有銀行として存続1994年　海外投資金融業務開始1995年　Royal Decree Act 12/95（December 28, 1995）によりICOの

法的・財政的地位を明確化国家の所有と保証のもとに独立の法人格を有する，経済大蔵省（Ministryof Economy and Finance）所管の国有銀行。スペインの｢開発銀行｣であり，かつ政府の「政策実施金融機関」（State's Financial Agency）の機能を持つ。金融機関としてスペイン中央銀行の規律に従う財政均衡の原則のもと，国富の増強に寄与する経済活動を支援並びに促進すること

１．政策理事会（Governing Council）理事長：Aurelio Estevez（2005年12月末現在）理事10名（経済財務省，農林水産省等の政府代表）

２．運営役員会（Management Personnel）総裁の下に１名の副総裁と，業務開発部，財務・国際部，技術業務部，管理部のそれぞれを統括する４名の役員からなる

３．政策実施金融機関としての業務（CARI，FAD等，下記参照）は閣僚会議が決定，指示する

４．職員数：276名（2005年12月末）

Martinez´

設立

目的

機構

333ICO


（2005年末現在）開発援助基金（FAD），金利相互調整契約（CARI）は政府の年度予算により，ICOとは別勘定。開発銀行業務は自己勘定

業務は主に国内向と海外向がある国内向は，中小企業支援や大型プロジェクト支援，交通インフラ整備，国内後発地域支援，住宅政策支援，再生エネルギー支援，映画産業支援等のファシリティを持つ海外向は以下のとおり。なおFAD及びCARIは政府勘定で実施されている

１．開発援助基金（Development Aid Fund：FAD）・スペインの輸出促進と，途上国の経済開発を支援するため，開発途上国（政府，政府機関，企業等）向けにソフトローンの供与を行う。しかし，近年は，国際機関への資金拠出や個別プロジェクトのF/S費用のファイナンスに特化している・国の一般会計を資金源とし，実施決定は閣僚会議（Council of Ministers）が行う

２．金利相互調整契約（Interest Make-Up：CARI）・固定金利で輸出信用を供与する民間金融機関（銀行，貯蓄銀行）に対し金利調整を行うもの。市場金利に契約マージンを加えたものと金融機関が供与した輸出信用金利（固定）との差をICOとの間で調整する・一般会計を資金源とし，経済財政省，貿易・観光・中小企業庁が決定し，ICOが実施する・固定金利はOECDのガイドライン条件に従う３．海外中小プロジェクト支援（Microcredits）・途上国での社会開発プロジェクトに対し信用を供与する金融機関等に対し融資を行うもの，外務省が統轄している

４．スペイン企業国際化支援（Spanish Corporate Internationalisation Facility）・従業員500人以下の中小スペイン企業が海外投資を行う際に，融資を行う

資金源

業務内容


資本金準備金債券等金融機関借入（うちEIB）

958.8

340.7

22 046.2

2 660.2

1 643.7

［注］会計年度は当年１月～12月［資料］：ICO, Annual Report 2005


５．海外投資金融（EI Programa de Financiacion de Inversiones en el Exterior：PROINVEX）・スペイン企業が関与する海外の大型プロジェクトへの融資

実績


1 ．貸付残高（自己勘定）

開発銀行業務

仲介貸付

直接貸付

公共体

その他居住者

非居住者

政策実施金融業務

合　　　計

2005

20 736

12 102

8 634

1 331

5 677

1 626

439

21 175

2003

17 536

9 614

7 922

867

5 524

1 530

650

18 186

2004

18 206

10 053

8 153

1 091

5 478

1 584

457

18 663

［資料］ICO, Annual Report 2003－2005


3 ．金利相互調整契約（CARI）の対象貸付（政府勘定）

貸付残高（年末現在）

年間契約額

通貨別

米ドル

ＥＵユーロ

2001

4 085.5

558.6

310.6

248.0

3 388.5

396.7

311.6

85.0

2 743.4

739.1

508.3

221.1

2 241.2

361.1

205.9

155.2

2002 2003 2004



2 ．開発援助基金（FAD）貸付残高

直接貸付

リファイナンス

その他

地域別内訳

アフリカ

中南米

アジア

その他

合　　　計

2005

…

…

…

5 209

2003

4 201

293

364

4 857

2004

4 045

265

413

1 511

1 954

1 610

134

1 443

1 859

1 403

153

1 437

1 761

1 380

145

4 723


335ICO／DUCROIRE


12．ベルギー①

ベルギー信用保証機関The Belgian Export Credit Agency：DUCROIRE/DELCREDERE本店：Rue Montoyerstraat 3－1000 Brussels, BelgiumTEL：32－2－788－8800 FAX：32－2－788－8810E-mail：webmaster＠ondd . beURL：http://www . ducroire . be

1939年　政府保証の公的信用保証機関として設立1964年　政府勘定での引受け業務開始1993年　COBAC（Compagnie Belge d’Assistance Credit，1998 年より

Euler-Cobac Belgiumに名称変更）への出資とともに同社にOECDメンバー国向け１年以内の短期信用保険業務を委譲

2000年　政治・商業リスクの引き受け業務Murdialis SA. をODL（theOffice du Ducroire Luxembourgeois）とEuler-Cobac Belgiumと共同で開始

2004年　公開有限責任会社化国内外の取引において生じるリスクから、顧客を守り、経済関係の促進をはかる

１．執行委員会（Executive Committee）・通常業務運営を行う・最高経営責任者１名，取締役２名で構成最高経営責任者はYves Windelincx（2007年２月現在）

２．監査委員会・５名で構成３．職員数：220名（2007年５月末現在）

設立

目的

機構



資金源

業務内容

（2005年12月末現在）資本金：106百万EUR［注］１）：資本金は全額政府出資

２）：会計年度は当年１月～12月

保険業務・包括保険（Comprehensive）２年以内の取引に係る与信を伴う，主に消費財，原料，サービス等の輸出を対象とする短期保険。付保率は政治危険95％，商業危険90％・サプライヤーズクレジット供与金融機関等に対する保険・輸入前払供与金融機関等に対する保険・為替リスク保険等・短期保険には，その他多国籍企業保険，リース保険，国際見本市参加保険がある

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