取扱説明書

品名：50,000BTU ガスヒーター

型式：346JPPE221001

１. 製品の仕様

メーカー L.B.White

燃料 ＬＰガス

最大熱量 １２，５００ｋｃａｌ／時 （14,650W）

必要換気量 ３５３ｍ３／時

バーナー吐出口 圧力 ２５４．０㎜Ａｑ

ガス圧力 最大 ３４２．９㎜Ａｑ

最小 ２７９．４㎜Ａｑ

重量 ２５．０ kg

最大燃料消費量 １．０５kg／時

寸法 奥行５４ cm×巾２９ cm×高さ６１ cm

モーター仕様 ボールベアリング、１／１０ＨＰ、 １，６５０ＲＰＭ、

４．０ＡＭＰ（始動）／１．０ＡＭＰ（通常）

電源 ２３０ＶＡＣ、５０Ｈｚ、単相

消費電流値（始動／通常時） ４．０／１．０

可燃物からの距離 （最小値）

上部 ０．３ｍ

側面 ０．３ｍ

背部 ０．３ｍ

ブロワ出力口 １．８ｍ

ガス供給口 １．８ｍ

２. 使用上の注意

本製品はガソリンや引火性の強い溶剤を貯蔵または使用する場所に設置しないでくださ

い。

火災の原因となるので、羽毛、藁、乾草、埃やその他の燃えやすいものを上に載せないよ

うにしてください。

ガス漏れの確認に火気（マッチ、トーチ、ろうそく等）を使用しないでください。火災や爆発の

原因となります。ガス漏れの確認はアンモニアを含まない石鹸水や専用の検知液を使用し

てください。

LP ガスはたいへん引火しやすく、また空気より重く拡散しにくい特性があります。もしガスの

においがしたり検知したら下記のとおり行ってください。

ドア、窓を開ける

ｽｲｯﾁ類に触れない

下記をすべて消す

ガス供給会社に連絡する

最小燃焼換気量を確保するため、換気扇など適切な手段により適切な換気を行ってくださ

い。適切な換気をしないと不完全燃焼をひき起こす原因となります。不完全燃焼が起きた

場合、人に対してはめまい、頭痛、一酸化炭素中毒の症状があらわれ、ひどい場合は死に

至ります。家畜に対しても同様の症状があらわれます。

燃焼や温風吹き出しを妨げないようにしてください。

動作中や電気、燃料が供給されているときに本製品を移動したり、調整したり、修理したり

しないでください。

本製品に水をかけないでください、清掃はやわらかいブラシもしくは乾いた布を使用してくだ

さい。

プロパンガスボンベは本製品から最低でも6フィート（約1.8ｍ）以上離してください。プロパン

ガスボンベやガスホースは本製品の吹き出し口近くに設置しないでください。

本製品を屋外で使用しないでください。

レギュレーターはメーカーの推奨するものを使用してください。

使用しないときはガスバルブをすべて閉めてください。

３. 点火手順

① ガスの元栓を開いてください。

② ガスコントロールバルブの電源ユニットの上にあるパイロットボタンを押しながら、ライター等で

種火を点火してください。

※種火が完全に安定するまで押し続けてください。図１を参照してください。

※初めて使用する場合、ガス管にエアーが入っていることがあるので長めに押してください。

※低温時に種火を点火する場合、パイロットボタンの上のビニルキャップが固いので、押しやすく

するためにキャップを外すことができます。種火が安定したらキャップは必ず元に戻してください。

※もし途中でガスの炎が消えた場合は、再度点火する前に少なくとも５分間、もしくはガスが完

全に除去されるまで待つようにしてください。

図 1.ガスコントロールバルブ

③ 電源コードをコンセントに差し込んでください。

④ サーモスタットを目的とする温度に設定してください。周辺温度が設定温度より低くなるとメ

インバーナーが点火します。

※別のコントローラーで制御している場合はその設定温度より高めに設定してください。

４. 消火手順

① サーモスタットの設定を「NO HEAT」にしてください。

② ガスの元栓を閉じてください。種火が消えたことを確認してください。

※しばらく使用しない場合はコンセントから電源プラグを抜いてください。

５. 清掃について

① 清掃、点検の前に電源を切り、すべてのガスバルブを閉じてください。

② 定期的にホコリや塵を取り除くようにしてください。内部、外部とも柔らかいブラシや乾いた布

を使用してください。

③ 内部、外部とも高圧洗浄水、水、洗剤を使用しないでください。高圧洗浄水、水、洗剤を使

用した場合、下記のような故障や事故の原因となることがあります。

電気機器および配線部での感電や故障

ガスコントロールバルブの腐食によるガス漏れ、火災や爆発

④ 内部の清掃には乾いたブラシもしくは乾いた布を使用してください。ヒーターケースの上面や

内部にホコリや塵が無いようにしてください。

⑤ モーターにホコリが積もると、断熱効果により熱がこもります。モーターの熱負荷により過熱

や閉塞を防ぐため、時々柔らかいブラシや乾いた布でモーターケースに積もったホコリをはら

ってください。

６. トラブルシューティング

問題 原因 対策

1.種火が点かない LP ガスタンクが空っぽ タンクに LP ガスを充填する

ヒーターに適合しないシングルステージレギュレー

ターが取付けてある

不適当なレギュレーターを交換する

ガスのバルブが閉じている ガスのバルブを開く

パイロットコントロールバルブが完全に押されていな

い

パイロットコントロールバルブを完全に押し

てから点火する

ガスホースが特殊である ガスホースを交換する

パイロットオリフィスがふさがっている パイロットオリフィスをきれいにする

ガス管に空気が混入している パイロットコントロールバルブ上のパイロット

ボタンを押してガス管から空気を押し出

す。設置したときに通常この操作が必要。

P.O.L.軸の過剰フローバルブが閉じている LP ガスタンクのバルブを閉じて 10 分後に

ゆっくりバルブを開く

ガスコントロールバルブが故障している ガスコントロールバルブを交換する。

2.パイロットコントロー

ルから手を放したとき

に種火が消えてしま

う。

ガスホースが特殊である。 ガスホースを交換する。

サーモカップルを暖めるのに時間が不十分である。 サーモカップルを適切に暖めるためパイロ

ットボタンを 30～60 秒間押し続ける。

サーモカップルが緩い。 サーモカップルをしっかり閉める。

サーモカップルが故障している。 サーモカップルを交換する。

パイロットライトフレームが汚れている パイロットライトフレームをきれいにする

パイロットオリフィスがつまっている。 パイロットオリフィスをきれいにするか、交

換する。

パイロットコントロールバルブが故障している パイロットコントロールバルブを交換する。

3.メインバーナーおよ

びブロワーが開いてい

るのに種火が消えて

しまう。

ガス圧が不適切である ヒーターの表示にしたがってガス圧を調整

する。

パイロットオリフィスがつまっている パイロットオリフィスを交換する

パイロットシールドとバーナーの距離があきすぎてい

て、サーモカップルにガスの炎が接していない

パイロットシールドとバーナーに間隔があっ

てはならないため、シールドを交換する

サーモカップルがゆるい サーモカップルをきつく閉める

サーモカップルが弱くなっている、または故障して

いる

サーモカップルを交換する

パイロット部が故障している パイロット部を交換する。

4.種火が消えたまま

冷たい空気を吹出し

ている

LP ガスタンクが空っぽ タンクに LP ガスを充填する

ハイリミットスイッチが開いている 6 を参照

ガス管に異物がある 圧縮空気でガス管内をきれいにする

LP ガスタンクが凍結している 大きめの LP ガスタンクを使用し、夜間は

保温する

パイロットオリフィスが詰まっている パイロットオリフィスをきれいにする、または

交換する。

ガス供給ラインが長すぎる。 10 フィート（3m）以上のホースは使用でき

ません

5.種火がついている

のに冷たい風が吹出

している

ハイリミットスイッチが開いている 6 を参照

ガスコントロールバルブのソレノイドが故障している ガスコントロールを交換する

バーナーオリフィスがつまっている 圧縮空気でバーナーオリフィスをきれいに

する。

バーナーの口がつまっている 圧縮空気でバーナーの口をきれいにする

6.ハイリミットスイッチ

が開いている

ハイリミットスイッチが故障している ハイリミットスイッチを交換する

レギュレーター、ガス管の径が不適切。ガスの種類

が間違っている。ガス圧が高すぎる。ガス管に液状

プロパンがたまる。

ヒーターの表示で適切なガスの種類とガ

ス圧を確認する。必要であれば調整す

る。

ファンホイールがゆるい ファンホイールをきつくしめる

ファンホイールが汚れている ファンホイールをきれいにする

モーターがオーバーヒートしている サーマルオーバーロードスイッチが以下の

原因で開いている。

a.低電圧→必要電圧があるか確認する。

b.モーターが汚れている→モーターハウ

ジングをきれいにする。

c. モーターにオイルポートがある場合、各

ポートに SAE20wt.（無洗剤）オイルを数

滴滴らす。

ブロワー排気口または入気口に障害物がある 障害物を除去する

ハイリミットスイッチが故障している ハイリミットスイッチを交換する

7.設定温度に達して ガスバルブが故障している ガスバルブを交換する

もメインバーナーが消

えない

バルブシートに異物が混入している ガスバルブを交換する

サーモスタットが故障している サーモスタットを交換する

8.ガスバルブがチャタ

リングを起こす

ガスバルブのソレノイドが故障している

ガスバルブを交換する

ガス圧が高すぎる ヒーターの表示を確認し、適切なガスの種

類とガス圧に調整する

電圧が不適切（低電圧） 必要電圧であるか確認する

9.モーターから異常

音がする

畜電器の故障 畜電器を交換する

モーターと畜電器間の配線がされていない 電気配線図にしたがって配線し直し、適

切に作動するかどうか確認する。

10.モーターが作動し

ない

サーモスタットからモーターまで電圧がかかってい

ない。

電源電圧を確認し必要に応じて調整す

る。

サーモスタットが故障している サーモスタットを交換する

畜電器が故障している 畜電器を交換する

モーターが故障している モーターを交換する

７. 部品図

№ 品名 型番

1 レギュレーター 550-06553

２ ニップル 130-07148

３ マニュアルバルブ 130-05548

４ ホース、12.7 ㎜内径ｘ3m 550-20714

５ ホースアダプター 310-02894

６ サーモスタット 06537

７ ブラケット 220-05493

８ 電源コード（プラグは付いていません） 120-01220

9 パイロットキャップ 130-06844

10 ガスコントロールバルブ 120-07336

11 バーナーオリフィス 310-09876

12 バーナー 320-08026

13 パイロットアセンブリー（オリフィス含む） 400-20527

14 パイロットオリフィス 130-07829

15 パイロットチューブ 550-03032

16 サーモカップル 120-03497

17 パイロットシールド 500-07864

18 ベース 220-06472

19 モーター 550-22495

20 モーター固定板 220-09870

21 ファンホイール 130-02808

22 ファンハウジング 400-05579

23 ハイリミットスイッチ 120-05566

24 ブラケット 220-05567

25 ヒートチャンバー 420-09877

26 ケースアセンブリー 500-01212

27 モーターエンドパネル 271-07330

28 バーナーエンドパネル 271-07331

29 ハンドル 410-09297

30 トラップキット 500-00815

トラブルシューティング [L.B.White 50,000BTU ガスヒーター] 2009.06.25

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50,000BTU ガスヒーター

トラブルシューティングガイド

修理する前にご確認ください

種火（パイロット）が点かない、メインバーナーが点かないなどのトラブルは、

掃除やリセットで正常に作動する場合があります。修理する前に、本当に故

障しているのかどうか、このトラブルシューティングで確認してください。

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1. 「種火が点かない」

ガスの元栓は開いていますか？

はい

いいえ ガスの元栓を開けてから、再度パイロットボタンを押

してください。

パイロットボタンをしっかりと押し 下げていますか？

パイロットボタンを押したときに、パイ

ロットオリフィスから、ガスが出る音が

しますか？

パイロットボタンはキャップを外してしっかりと押し下げ

てください。種火が点いたら、必ずキャップをもとに戻し

てください。

パイロットオリフィスおよびその周辺に

埃などが無く、きれいに保たれていま

すか？

パイロットオリフィスおよび周辺の埃などを除去してく

ださい。

はい

は

い

いいえ

いいえ

いいえ パイロットオリフィスのノズルが目詰まりしています。 パイロットオリフィスを交換してください。

ガス管にエアーが混ざっている可能性がありま

す。30 秒から 45 秒間押しても着火しない場合

は、ガス業者へエアー抜きを依頼してください。

はい

または、 ほとんどしない

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2. 「パイロットボタンを放すとすぐに種火が消えてしまう」

サーモカップルは十分に加熱されて

いますか？

はい

いいえ 種火が着火してから、パイロットボタンを短くとも 30秒から 1 分間押し続けてください。

パイロットボタンをしっかりと押し 下げていますか？

サーモカップルはガスコントロールバ

ルブに正しく接続されていますか？

パイロットボタンはキャップを外してしっかりと押し下げ

てください。種火が安定したら、必ずキャップをもとに戻

してください。

パイロットオリフィスおよびその周辺に

埃などが無く、きれいに保たれていま

すか？ パイロットオリフィスおよび周辺の埃などを除去してく

ださい。

はい

は

い

いいえ

いいえ

いいえ 緩みがないか確認してください。（強く締めすぎないでくださ

い。手で締めた後、4 分の 1 だけ工具で締めてください。）

サーモカップルを交換してください。 サーモカップルを交換しても駄目な場合は、ガスコントロー

ルバルブを交換してください。 サーモカップルおよびガスコントロールバルブのより詳しい

チェック方法は 14 ページを参照してください。

はい

いいえ

はい

種火の大きさ、色は正常ですか？ （11 ページを参照してください） 11 ページを参照して、改善してください。

パイロットシールドが取り付けてあり

ますか？

はい

いいえ パイロットシールドを取り付けてください。

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3. 「種火は点いていて、ファンも回るが、メインバーナーが点かない」

電源の電圧は 200V ありますか？

はい

いいえ 電源またはコントローラー等の配線を確認してください。

バーナーの中に異物やほこりなど、

詰まっていませんか？

はい

いいえ バーナー内をコンプレッサーできれいにしてください。

ハイリミットスイッチを 1 回押してくださ

い。復帰しましたか？ いいえ

はい

ハイリミットスイッチを交換してください。 ハイリミットスイッチを交換しても駄目な場合はガスコン

トロールバルブを交換してください。 ハイリミットスイッチのより詳しいチェック方法は 18 ペー

ジを参照してください。

原因について、10 ページ「8.ハイリミットスイッチが働い

ている」の項目をチェックしてください。

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4. 「種火は点いているが、ファンが回らず、メインバーナーも点かない」

サーモスタットの設定は室内温度より

高くなっていますか？

はい

いいえ サーモスタットの設定を室内温度より高く設定してくださ

い。

電源スイッチは ON になっています

か？

はい

いいえ ブレーカーを ON にしてください。

コントローラーの設定はヒーターが入

る温度になっていますか？ いいえ

はい

コントローラーの設定を、ヒーターが入る温度に設定して

ください。

サーモスタットのダイヤルを回して現

在温度辺りでカチッというクリック音が

しますか？

いいえ サーモスタットを交換してください。

はい

サーモスタットの中や、モーターへの

ケーブルが断線していませんか？ いいえ

モーターを交換してください。

はい

断線しているケーブルを接続してください。

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5. 「ファンが回るときに種火が消えてしまう」

パイロットオリフィスおよびその周辺に

埃などが無く、きれいに保たれていま

すか？

はい

いいえ パイロットオリフィスおよび周辺の埃などを除去してく

ださい。

種火の大きさ、色は正常ですか？ （11 ページを参照してください）

11 ページを参照して、改善してください。

サーモカップルはガスコントロールバ

ルブに正しく接続されていますか？

緩みがないか確認してください。（強く締めすぎないで

ください。手で締めた後、4分の1だけ工具で締めてく

ださい。）

いいえ

サーモカップルを交換してください。 サーモカップルを交換しても駄目な場合は、ガスコントロー

ルバルブを交換してください。 サーモカップルおよびガスコントロールバルブのより詳しい

チェック方法は 14 ページを参照してください。

いいえ

はい

もう一度種火をつけてみてください。 種火は安定していますか？

はい

いいえ 4 ページ「2.パイロットボタンを離すとすぐに種火が消

えてしまう」を参照してください。

はい

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6. 「メインバーナーが消えない」

コンセントからヒーターのプラグを抜い

てください。メインバーナーは消えまし

たか？

いい

え

はい コントローラーを交換してください。

コントローラーの設定はヒーターが停

止する温度になっていますか？

はい

いいえ

ガスコントロールバルブを交換してください。

コントローラーの設定をヒーターが停

止する温度に設定してください。 メインバーナーは消えましたか？

いい

え

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7. 「メインバーナーが消えたあとしばらく燃焼している」

バーナーの中に異物やほこりなど、

詰まっていませんか？

はい

いいえ バーナー内をコンプレッサーできれいにしてください。

ガスコントロールバルブを交換してください。

再度コンプレッサーでバーナーやパイ

ロット周辺をきれいにしてください。 改善しましたか？

いい

え

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8. 「ハイリミットスイッチが働いている」 ハイリミットスイッチは、ガスヒーター本体が異常に高温になった場合にスイッチを切り、安全のた

めガスコントロールバルブを閉じる役割をしています。一度ボタンを押し、リセットすると復帰します

が、何度も働くようであれば原因を取り除いてください。

はい

メインバーナーが点いたとき、ファン

は正しく回っていますか？ 回転が遅かったり、時々停止したりし

ませんか？

いいえ モーターを交換してください。

バーナーの中に異物やほこりなど、

詰まっていませんか？ いいえ

バーナー内をコンプレッサーできれいにしてください。

パイロットオリフィスおよびその周辺に

埃などが無く、きれいに保たれていま

すか？

はい

いいえ パイロットオリフィスおよび周辺の埃などを除去してく

ださい。

種火の大きさ、色は正常ですか？ （11 ページを参照してください） 11 ページを参照して、改善してください。

ハイリミットスイッチを交換してください。

いいえ

はい

は

い

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9. 正常な種火と異常な種火の見分けかた

a. 正常な種火

青色で、大きさが変化しない。音も静か。

b. 音が大きく、浮いている種火（異常）

パイロットシールドの 種火振分け部分

サーモカップル

9.5～12.5ｍｍ

【原因】 ・ガス圧が高い。 ・パイロットオリフィスが少し詰まっている。 ・パイロット周辺が汚れている。

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c. ゆるい、黄色の種火（異常）

d. ゆらいだ、青色の種火（異常）

【原因】 ・ガス圧が低い。 ・パイロットオリフィスが少し詰まっている。 ・パイロット周辺が汚れている。

【原因】 ・風が当たっている。 ・パイロットシールドに緩みがある。

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e. 強く、とがった種火（異常）

f. 小さい、青色の種火（異常）

【原因】 ・ガス圧が高い ・パイロットオリフィスが不適切（LP ガス用でな

い。ノズル先端の破損など）

【原因】 ・ガス圧が高い ・パイロットオリフィスが不適切（LP ガス用でな

い。ノズル先端の破損など） ・パイロットオリフィスが少し詰まっている。

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10. 各部品の検査方法

a. サーモカップルとパワーユニット（ガスコントロールバルブ）

検査に必要なもの： 直流電圧テスター サーモカップルテストキット（品番：500-08506）

i. サーモカップルとパワーユニットの仕組み

サーモカップルは立消えを検知してガスコントロールバルブの安全弁を閉じる役割を

する部品です。 サーモカップルの先端に炎が当たると、ホットジャンクションとコールドジャンクション

の温度差により、微弱な起電流が発生します。この電流が、ガスコントロールバルブ

内のパワーユニットに供給され、ガスを送る安全弁を開くように作動します。

ホットジャンクション

コールド ジャンクション

固定クリップ

銅管

被覆線

接続ナット

パワーユニット 接続接点

種火 サーモカップル

安全弁

パワーユニットコイル

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種火が消えると、（または種火が小さすぎると）、パワーユニットが安全弁を開くのに十

分な起電流を得ることができず、安全弁が閉じられ種火やメインバーナーへのガスの

供給を遮断します。

ii. 検査手順 検査を行う前に以下のことをチェックしてください。 □ パイロット周辺は埃などがなく、きれいになっていますか？ 種火が小さいようで

あればパイロットオリフィスを交換してください。 □ ガスコントロールバルブ周辺は埃などがなく、きれいになっていますか？ □ サーモカップルはパイロットブラケットにしっかり固定されていますか？ □ ガスコントロールバルブにサーモカップルはしっかり固定されていますか？（締め

すぎに注意してください。手で締めたあと、4 分の 1 だけ工具で締めてください。） □ パイロットシールドはバーナーにしっかり固定されていますか？ チェック項目のすべてが OK であれば、次の手順にすすんでください。 【手順 1＿準備】 1. コンセントからプラグを外してください。 2. 検査するガスヒーターのガス栓を閉じてください。 【手順 2＿テストキットの接続】 1. サーモカップルをガスコントロールバルブから外してください。

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2. テスターをガスコントロールバルブに接続してください。（締めすぎに注意してくだ

さい。手で締めたあと、4 分の 1 だけ工具で締めてください。）

3. サーモカップルをテスターに接続してください。（締めすぎに注意してください。手

で締めたあと、4 分の 1 だけ工具で締めてください。）

4. ガス栓を開いてください。 【手順 3＿サーモカップルの検査】 1. 種火を点けてください。（種火が安定しない場合は押し続けてください。） 2. 直流電圧テスターを計測端子に当ててください。

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3. 電圧テスターの値を読み取ってください。種火が安定するには最低 10mV の電

圧が必要です。10mV に達しない場合は、サーモカップルが故障しています。サ

ーモカップルを交換してから、同様に検査をしてください。10mV 以上ある場合は、

サーモカップルは正常です。それでも種火が安定しない場合は、ガスコントロール

バルブを交換してください。 【手順 4＿パワーユニットの検査】 1. 種火が安定していることを確認してください。 2. 電圧テスターを計測端子に当てたまま、ガス栓を閉じて、種火を消してください。 3. 電圧テスターの値を読み取ってください。サーモカップルが冷えるとともに電圧

（mV）もゆっくりと下がってきます。

4. 種火を消してから約 30 秒～60 秒後にガスコントロールバルブの安全弁の閉じる

音がするまで、電圧数値を見ていてください。 5. 電圧が 4mV 未満まで下がったときに安全弁が閉じれば正常です。4mV 以上の

電圧がかかっているのに、安全弁が閉じてしまう場合は、パワーユニットが消耗し

ています。この場合はガスコントロールバルブを交換してください。 6. すべての検査が終わったら、テスターを外し、サーモカップルをもとに戻してくださ

い。

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b. ハイリミットスイッチ

検査に必要なもの： 抵抗計（テスター）

i. ハイリミットスイッチの役割 ハイリミットスイッチはヒーター本体の異常な加熱を防止するための部品です。 温度を感知して、一定以上の温度になると自動的にスイッチを切り、ガスコントロー

ルバルブへの電流を遮断します。

ii. 検査手順 【手順 1＿準備】

1. コンセントからプラグを外してください。 2. 検査するガスヒーターのガス栓を閉じてください。 3. ハイリミットスイッチの赤いリセットボタンを 1 回押してください。

【手順 2＿導通テスト】

1. ハイリミットスイッチの両端端子にテスターを当てて、数値を見てください。 2. 0.1Ω以下であれば正常です。それ以上ある場合はハイリミットスイッチを交

換してください。

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【手順 3＿熱感知テスト】

1. ハイリミットスイッチのコネクタを外し、ヒートチャンバーから外してください。 2. ハイリミットスイッチの片方の端子をラジオペンチ等ではさんで、ライターの炎

を背面（センサー面）に当てて加熱してください。（プラスチック部分が溶けな

いように注意してください。）

3. 1 分以内にはじける音がして、スイッチが開きます。テスターで導通を見てく

ださい。導通がなければ正常です。 4. 約 30 秒間、熱を冷ましたあと、赤いリセットボタンを押してください。 5. テスターで導通を見てください。導通があれば正常です。導通がない場合は

ハイリミットスイッチを交換してください。 6. 検査が終わったら元に戻してください。

ヨシモトアグリ株式会社

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