12
一般社団法人蔵前工業会平成 30(2018)年度事業報告 平成30年度における本会の事業概要を下記の通り報告する。 Ⅰ.経営・運営状況 1.会員の異動 (1)平成 30 年度末会員数 78,801 名 (学生会員 6,415 名は含まず) (2)永眠会員 168 名(向山光昭名誉会員、柴生田清会友、渡辺達夫会友他) 逝去に際してはその都度弔意を表した。 2.本部活動・運営状況 (1)事務局人事 ○特別の業務担当として下記に嘱託として協力願った。 ・KMC(求縁)事業部長兼カウンセラー担当 大澤隆太郎氏(35 機) ・事務局長特命事項担当(主としてくらりか、科学技術部会、中央選挙管理委員会担 当) 平塚 芳隆氏(42 電 44 修) ・ 同 上 (主として就職支援、会誌、規程整備担当) 吉松 明氏(42 応化 44 修) ・ 同 上 (主として就職支援、学生分科会担当) 青柳 宏氏(44 機 46 修) ・ 同 上 (主としてシステム・WEB、就職支援、会誌広告担当) 鈴木 康志氏(46 応物) (2)会議等開催状況 1)平成 30 年度定時総会 1回(平成 30 年 6 月 7 日) ・定款一部改定(理事の数を従前の10名以上20名以内から15名以上25名以内 に改定/業務執行理事の数を従前の10名以内から15名以内に改定)の件につい ては、異議なく可決された。 ・平成29年度決算承認の件については異議なく可決された。 ・役員選任の件については、理事会から推薦された理事候補者23名、監事候補者3 名、計26名全員が当選した。 ・平成 29 年度事業報告の件、平成 30 年度事業計画の件、平成 30 年度予算の件が 報告された。 2)平成 30 年度支部長会(会員部会企画) 1回(平成 30 年 11 月 9 日) ・42 支部中 36 支部の支部長等が出席して開催された。本会執行部、支部、大学の状況 報告をすると共に意見交換、交流をはかった。(あわせて学生の活動発表会、図書館

一般社団法人蔵前工業会平成 30 2018)年度業報告 · 2019-06-14 · 一般社団法人蔵前工業会平成30(2018)年度業報告 平成30年度における本会の

  • Upload
    others

  • View
    6

  • Download
    0

Embed Size (px)

Citation preview

一般社団法人蔵前工業会平成 30(2018)年度事業報告 平成30年度における本会の事業概要を下記の通り報告する。

Ⅰ.経営・運営状況

1.会員の異動

(1)平成 30 年度末会員数 78,801 名 (学生会員 6,415 名は含まず)

(2)永眠会員 168 名(向山光昭名誉会員、柴生田清会友、渡辺達夫会友他)

逝去に際してはその都度弔意を表した。

2.本部活動・運営状況

(1)事務局人事

○特別の業務担当として下記に嘱託として協力願った。

・KMC(求縁)事業部長兼カウンセラー担当

大澤隆太郎氏(35 機)

・事務局長特命事項担当(主としてくらりか、科学技術部会、中央選挙管理委員会担

当) 平塚 芳隆氏(42 電 44 修)

・ 同 上 (主として就職支援、会誌、規程整備担当)

吉松 明氏(42 応化 44 修)

・ 同 上 (主として就職支援、学生分科会担当)

青柳 宏氏(44 機 46 修)

・ 同 上 (主としてシステム・WEB、就職支援、会誌広告担当)

鈴木 康志氏(46 応物)

(2)会議等開催状況

1)平成 30 年度定時総会 1回(平成 30 年 6 月 7 日)

・定款一部改定(理事の数を従前の10名以上20名以内から15名以上25名以内

に改定/業務執行理事の数を従前の10名以内から15名以内に改定)の件につい

ては、異議なく可決された。

・平成29年度決算承認の件については異議なく可決された。

・役員選任の件については、理事会から推薦された理事候補者23名、監事候補者3

名、計26名全員が当選した。

・平成 29 年度事業報告の件、平成 30 年度事業計画の件、平成 30 年度予算の件が

報告された。

2)平成 30 年度支部長会(会員部会企画) 1回(平成 30 年 11 月 9 日)

・42 支部中 36 支部の支部長等が出席して開催された。本会執行部、支部、大学の状況

報告をすると共に意見交換、交流をはかった。(あわせて学生の活動発表会、図書館

見学会実施)

3)理事会 7回(H30・5/16、6/7、7/19、10/17、

12/12、H31・2/7、3/13)(承認可決案件は 13 頁附属明細書A参照)

4)監事会 2回

(H30・5/10 決算+業務+公益目的支出計画監査、11/19 中間監査)

5)理事長指名理事による会友候補者推薦会議 1回(平成 30 年 9 月 18 日)

6)各部会、委員会(総務・経営企画部会、会員部会、ネットワーク部会、編集部会、

大学連携支援部会、科学技術部会、資産運用委員会)を随時機動的に開催

7)新年賀詞交歓会(東京支部との共催) 1回(平成 31 年 1 月 9 日)

8)新春講演会(東京支部、蔵前経営者懇話会と共催)1回(平成 31 年 1 月 18 日)

株式会社国際経済研究所 井戸清人副理事長(48 数・本会理事)の講師により「2019

年の世界政治・経済展望~米国と欧州の動き~」と題して講演会を開催した。

3.会計状況

(1)決算

・事業活動収入は会費収入が 1 億 4 百万円と前年に比し 2 百万円の減であったが、収益事業で

ある「就職情報交換の集い」の参加企業増とともに新たに博士課程学生対象の Doctor’s K-

meet が加わり、諸催会費収入が前期比 15 百万円増の 71 百万円となり、全体としては前期

比 13 百万円増の 2 億 40 百万円となった。一方、事業費は就職支援活動の拡大、並びに東工

大基金への寄付金増により前期比 13 百万円増の 1 億 80 百万円となった。

管理費は前期より 1.7 百万円減の 19 百万円となった。これに法人税4.5 百万円を計上し、

以上の結果、当期一般正味財産増減額は前期比 37 百万円増となった。

(詳細は平成 30 年度決算資料参照)

(2)年会費納入状況

平成 30 年度年会費納入状況(平成 31 年 3 月 31 日現在)

項 目 前年度

会費納入対象数 78,801 名 (77,168 名)

会費納入者数 17,286 名 (16,865 名)

会費納入率 21.9% (21.9%)

◎他に学生会費納入者数 6,415 名 (6,321 名)

Ⅱ.事業活動状況

Ⅱ-1公益事業

Ⅱ-1-1 科学技術の振興に関する事業

1.蔵前理科教室ふしぎ不思議(くらりか)

・平成 30 年度の教室開催数(イベントを含む)は 520、参加児童数は、14,833 名となった。

講師・助手を務める新入会員の増強について、本年度は正会員 6 名の加入と 4 名の退会(死

去)により平成 31 年 3 月末日現在のくらりか会員数は、正会員 171 名、賛助会員 5 名、協

力会員 22 名及び、特別賛助会員 2 名の合計 200 名である。広島県では 39 教室のうち 37 教

室の他準備会 14 回のうち 13 回を、また東海支部では 14 教室のうち 12 教室の他準備会 5

回のうち 3 回を本部からの人的支援を受けずに開催し、支部への移行が進んでいる。今後

も継続して既実施テーマを本部のサポートのもとに地方支部に移行する基本方針で臨む。

今年度、新たに両毛支部(栃木県)、富山県、福井県の各支部の協力を得て教室を実施した。

今後も蔵前工業会各支部の協力を得て、教室開拓を継続する。

2.第 39 回及び第 40 回蔵前科学技術セミナー

・例年同様科学技術部会が企画する東京でのセミナーと支部の企画によるセミナーの 2 回

の開催となった。

(1)第 39 回蔵前科学技術セミナー

主 催 一般社団法人蔵前工業会

共 催 国立大学法人東京工業大学

日 時 平成 30 年 10 月 20 日(土) 13 時~17 時 30 分

会 場 東工大蔵前会館くらまえホール

参 加 者 249 名

総テーマ 『今、原子力研究が目指すものは何か』~核分裂発見から 80 年~

講演1「東工大先導原子力研究所の現状と将来展望(総論)」

東京工業大学科学技術創成研究院先導原子力研究所長・教授

竹下 健二 氏(56 化工 58 修原 62 博)

講演2「福島第一原子力発電所事故は何を遺したのか」

日本原子力発電株式会社フェロー

吉澤 厚文 氏(56 機物 58 修原)

講演3「革新的原子力システム研究が開く原子力の未来」

東京工業大学科学技術創成研究院先導原子力研究所教授

小原 徹 氏(60 物 62 修原)

講演4「革新的研究推進水プログラム ImPACT

-核変換による高レベル放射性廃棄物の大幅な低減・資源化―」

科学技術振興機構・内閣府 ImPACT プログラムマネージャー

藤田 玲子 氏(54 修電子化 57 博)

(2)第 40 回蔵前科学技術セミナー

主 催 一般社団法人蔵前工業会(神奈川県支部)

後 援 国立大学法人東京工業大学

日 時 平成 31 年 2 月 23 日(土)13 時~17 時 15 分

会 場 川崎商工会議所ホール(神奈川県川崎市)

参 加 者 175 名

総テーマ 『最新の情報理工学とは』~AI、ビッグデータ、サイバーセキュリテイ

は未来をどう変えるのか?~

基調 講演「情報理工学の現状と将来」

東京工業大学情報理工学院教授 篠田 浩一 氏(H13 論博)

講演1「深層学習による自然言語処理の現状と展望」

東京工業大学情報理工学院教授 岡崎 直観 氏

講演2「ビッグデータ解析とモデリング研究の最前線」

東京工業大学科学技術創成研究院教授 高安 美佐子 氏

講演3「スパコンと機械学習が加速する次世代中分子創薬」

東京工業大学情報理工学院教授 秋山 泰 氏

講演4「サイバーセキュリテイと暗号通貨・ブロックチェーン」

東京工業大学情報理工学院教授 田中 圭介 氏

3.関西蔵前講演会

・本会の社会貢献事業のひとつとして、西日本地区の支部(大阪、兵庫県、京滋、和歌山県、

岡山県)の企画・連携により、広く一般に公開した講演会を開催している。平成 30 年度は

下記のとおり開催した。

日 時 平成 30 年 4 月 21 日(土) 13 時~17 時 30 分

会 場 中央電気倶楽部大ホール(大阪市)

参 加 者 115 名

講 演 1 「医療・福祉活動における動作支援ロボット技術に関する現状と将来展望」

東京工業大学工学院教授兼工学院産学連携室長 武田 行生 氏

(62 機 H1修)

講 演 2 「安全システム・自動運転技術の動向と今後の社会への影響」

トヨタ自動車株式会社第1先進安全開発部長 稲垣 匠二 氏(61 制)

4.蔵前ベンチャー相談室

(1)ベンチャー・中小企業支援活動

・本年度の新規相談登録企業数は 10 社(累計支援企業数 230 社)で、企業支援活動と

して 35 社に 137 回実施した。また、新たに 8 名がアドバイザー登録し、3 名がコー

ディネーターに就任した。

(主な支援例)

①㈱コーリジャパン(活動回数 15 回)、②㈱モフィリア(活動回数 13 回)、③㈱天の

技(東工大発 V:活動回数 10 回)、④オーロラ㈱(東工大発 V:活動回数 12 回)、⑤

㈱サンテック(活動回数 13 回)

(2)東工大との連携

・研究・産学連携本部とベンチャー育成の強化に関する協働事業の取組み内容を検討し

た。また、東工大と支援企業との共同研究の支援を 3 件(㈱シンクロ・フード、㈱ア

スプローバ、㈱三鷹ロボティックス)、および、産学連携会員の紹介を 2 社(㈱KTIと

㈱サンテック)実施した。研究・産学連携本部が主催する「ハルトプライズ東工大選抜

大会」に審査員として 1 名が参加した。

(3)組織連携

・神奈川サイエンスパーク(KSP)との連携では協創マッチングフォーラム(2 月 7 日開

催)に㈱モフィリアが参加、首都圏産業活性化協会(TAMA)との連携では 11/6 ビジネ

スフェアに東工大研究・産学連携本部とビジネスフェア(11 月 6 日開催)に共同出展

した。また、つくば研究支援センター(TCI)との業務受託契約では本年度支援企業 2

社、受託費用 12 万円だった。

(4)セミナー、交流会の開催

・東工大 IT クラブと合同セミナーを 6 月 22 日に開催した(「AI(人工知能)の進化と

最新の研究開発」理化学研究所 杉山将センター長、東工大 奥村学教授他の講演で、

参加人数 250 名)。また、バイオマスセミナーを 7 月 25 日に開催した(「バイオマス

産業創造と森林資源の活用」経済産業省渡邉政嘉課長他の講演。参加人数 94 名)。

専門グループの交流会として、KITC セミナーを 2 回(4 月 11 日開催「『食×IT』ベン

チャーの作り方」(参加人数 25 名)と 10 月 10 日開催「“Energy Tech”で目指すユニ

コーン 企業への道」(参加人数 27 名))、および、KMRC 交流会を 2 回(7 月 19 日開

催の KITC 企業の講演(参加人数 26 名)と 11 月 27 日開催の KMRC 企業の講演(参加人

数 26 名))を開催した。

(5)『蔵前特別賞』・『蔵前ベンチャー賞』

・授与式・講演会を 12 月 4 日に開催した(参加人数 131 名)。

蔵前特別賞は、滝久雄氏(ぐるなび会長、CEO・創業者 日本の食文化に発信、文化芸術の振

興、東工大への支援)と三島良直氏(東工大名誉教授 東工大学長として研究・教育改革を

主導)の2名に授与された。

蔵前ベンチャー賞は、Resonic GmbH/㈱レゾニック・ジャパン(新方式の剛体慣性特

性計測システム装置の開発)、㈱名校教育グループ(中国人留学生の大学受験予備校

としてトップの合格実績を実現)、㈱ボスコ・テクノロジーズ(複雑なネットワーク

システムの監視を行う SMART Gate Way を商品化)、凯蒂亜知能設備製造有限公司(中

国製造の工場設備の省力化・知能化で日本の高品質を実現)の 4 社に授与された。

(6)寄付金状況

・昨年度より会員企業からの寄付金募集を開始し、本年度は 9 社より 70 万円の寄付金

を受領した。また、コーディネーターより 5 万円の寄付金を受領した。

5.蔵前技術士会

(1) 事業実績

①総会(平成30年5月14日)

・蔵前技術士会員 26 名が出席した。平成 29 年度の事業報告、決算報告、監査報告並びに

平成 30 年度の役員人事、事業計画、予算が承認された。

②講演会

・第 173 回例会(平成30年5月14日)「大学からみた技術士会への期待」岩附 信行 (工

学院長 教授)

・第 174 回例会(平成30年7月12日)「血中タンパク質存在形態解析研究〜日曜研究者

の卒研〜」根木茂人(会員)、「ロボット聴覚研究とその展開〜災害時の迅速な要救助者

発見に向けたドローン聴覚技術開発に至るまで〜」中臺一博(工学院特任教授)

・第 175 回例会(平成30年9月10日)「電気化学的 DNA チップの開発」石森義雄(会

員)、「暗号通貨・ブロックチェーン技術およびその応用可能性」田中圭介(情報理工学

院教授)

・第 177 回例会(平成30年12月10日)「ミリ波レーダー用 IC の開発」岡崎孝男(会

員講師)、「岐路にきた日本の安全管理」中村昌允(環境・社会理工学院特任教授)

・第 178 回例会(平成31年2月16日)「子供から大人までIoTを実践できるラズベリ

ーパイの世界」中島正明(会員)、「技術士制度改革について」奈良 人司(日本技術士会

専務理事)

③講座他

・技術士講座(平成30年11月16日):「55歳を超えてからの SNS 活用講座〜今こそ仲

間とつながろう」熊坂治(会員)

・白星会「先端技術フォーラム」出展(平成31年3月11日)

④見学会(第 176 回例会・見学会)

・日本航空 安全啓発センター・整備工場(羽田、平成30年11月9日)

Ⅱ-1-2 東京工業大学との連携並びに支援

1.蔵前立志セミナー、蔵前ゼミ

・平成 29 年度から東京支部と東工大(リベラルアーツ研究教育院)が共催して、蔵前立志セ

ミナ―を開催している。平成 30 年度も学生と卒業生により、講演と交流会の間にミニワー

クショップを開催する形式で4回実施した。また、神奈川県支部企画の蔵前ゼミ(内1回

は新入生歓迎会と同日開催、年間を通して大学の講義の一環として実施)はすずかけ台キ

ャンパスで6回開催した。 (14~15 頁附属明細書B参照)

2.第 10 回東京工業大学・一橋大学合同移動講座

・平成 21 年度から如水会と共同で合同講演会を支部の協力を得て各地で開催している。平成

30 年度は、第 10 回を下記のとおり開催し、約 700 名の聴講者を集めた。この企画・実行に

は、開催地の福岡県支部並びに大学連携支援部会があたった。

主 催 一般社団法人蔵前工業会、一般社団法人如水会

共 催 国立大学法人東京工業大学、国立大学法人一橋大学

後 援 文部科学省、経済産業省、福岡県、北九州市、下関市、福岡県教育委員会、

北九州市教育委員会、下関市教育委員会、北九州商工会議所、九州経済連合会

九州経済同友会、西日本新聞社、朝日新聞社、読売新聞社、毎日新聞社、日本

経済新聞社西部支社、産経新聞社、NHK北九州放送局、RKB 毎日放送、九州

朝日放送、FBS 福岡放送、TVQ 九州放送

日 時 平成 30 年 11 月 25 日(日)13~15 時

参 加 者 約 700 名

会 場 ステーションホテル小倉・飛翔

テ — マ 『未来への提言~研究と経営の現場から~』

基調講演Ⅰ「基礎研究における大学の役割について考える」

東京工業大学栄誉教授 大隅 良典 氏

基調講演Ⅱ 「グローバルビジネスの潮流と経営戦略~鉄鋼業の視点から~」

新日鐵住金株式会社代表取締役社長 進藤 孝生 氏

講演 1「東工大の基礎研究と産学連携」

東京工業大学長 益 一哉 氏(52 電物 54 修電子 57 博)

講演 2「一橋大学における基礎研究と東工大が目指す新たな産学連携共同研究体制」

一橋大学長 蓼沼 宏一 氏

オープニングアドレス 蔵前工業会理事長 石田 義雄 氏(42 機)

クロージングリマークス 如水会理事長 岡本 毅 氏

3.ホームカミングデイ

・平成 24 年度から回を重ね第6回を数えるホームカミングデイは、平成 30 年 5 月 26 日(土)

に大岡山キャンパスで開催され、本会は共催して支援、くらりか、くれない工業会もイベン

トを実施し、参加者総数は 1,600 名(全体交流会は 485 名)を超え、好評の裡に終了した。

4.新入生歓迎会並びに各サークル活動への支援

・学生の蔵前工業会活動への参加拡大を目ざし、学生分科会の企画により新入生歓迎会を開催

している。平成 30 年度は 4 月 19 日に大岡山キャンパス(約 600 名参加)で、4 月 27 日に

すずかけ台キャンパス(約 200 名参加)で開催し、盛大に入学を祝った。また、各サークル

に対し、東工大基金を介して援助金を贈呈し、活動を支援した。

5.東工大学修コンシェルジュの新入生支援

・平成 28 年度にスタートした東工大の教育改革において、新入生が学修をスムーズにスタート

させ、自主的に学修に取り組むように促す大学の学生支援事業に、引き続き本会会員 6 名が東

工大学修コンシェルジュとして協力した。4 月入学直後の 6 日間に亘り新入生全員対象の新入

生ガイダンスを実施した。個別の相談にも対応した。

6.東工大基金の募金活動への支援

・平成 24 年度で終了した 130 周年記念募金に引き続き、平成 25 年度から東工大基金を受け皿

にして会誌や支部総会等の場を通じて母校への定常的な寄付を募っている。平成 30 年度は

下記の協力を得ることができた。また、あわせて東工大サポーターズ会員制度も促進して下

記の入会を受け付けた。

<寄附> 3,157 件 472,422,745 円

<サポーターズ会員加入数・収入> 371 名(内新規 51)+2 企業

17,629,800 円

7.母校および関係団体各種行事への参画・交流

・母校および関係団体の 52 行事に理事長、理事、事務局長等が出席した。

(16~19 頁附属明細書C参照)

8.大学連携支援部会による留学生支援活動

・TISA(東工大留学生会)による春・秋入学の新入生歓迎会、学生サークルによるはじめ

ての試みである日本語スピーチコンテストなどの留学生関連イベントに協力した。また、東

京支部主催の蔵前国際芸能大会にも多数の留学生が参加し、各国自慢のパフォーマンスを披

露しあい、日本人学生、本会会員との交流も深める事が出来た。

9.その他

・東京工業大学が主催する「社会人教育院講演会」、「学内駅伝大会」、「学内レガッ

タ」、講演会、シンポジウム等の各行事に対し、協賛、後援等で開催を支援した。

Ⅱ-2共益事業

1.支部等の活動

(1)支部総会

・37 支部で支部総会が開催された他、各地で見学会、講演会、音楽会等さまざま行事が開

催され、役員が交代で出席して本会の活動状況について報告し、交流した。また、同様に

東工大学長、理事・副学長、副学長も交代で出席され、母校の現況について報告し、意見

を交換した。(20~21 頁附属明細書D参照)

(2)海外蔵前会等との国際交流

・平成 30 年度は、海外蔵前会総会等に出席の為、下記のとおり本会代表が訪問し交流を

はかると共に、海外蔵前会代表者等が来会した際に懇談した。

(平成 30 年)

6 月 13 日 台湾蔵前会の林会長来会 本房理事・事務局長/日置副学長 等と懇談

8 月 30 日 タイ蔵前会 竹山理事/水本理事・副学長、関口副学長

9 月 13 日 フィリピン蔵前会 小倉理事/大即特任教授、竹村准教授

9 月 21 日 北京蔵前会 益学長/関口副学長

11 月 16 日 台湾蔵前会 益学長、本房理事・事務局長他

(平成 31 年)

2 月 23 日 韓国蔵前会 宇高運営委員

3 月 2 日 フィリピン蔵前会 辻野理事/水本理事・副学長

2.会員部会の取組み

(1)会員組織化の推進と活動基盤の確立

1)全学周年同期会支援

・平成 10 年卒 20 周年(10/27・235 名)、昭和 63 年卒 30 周年(11/17・100 名)、

昭和 53 年卒 40 周年(12/ 1・160 名)、昭和 43 年卒 50 周年(11/10・224 名)

をそれぞれ開催し、大学の代表者と共に役員が適宜出席し、祝意を表した。

また、卒 5 周年同期会の準備は継続中である。

2)若手の会支援

・若手の会は、東京支部が「青燕会」として見学会、関西は「燕友会」として、関西蔵前講

演会時の昼食会などを行っている。神奈川県支部は、それまでの「燕翔会」を「若手の

会」として衣替えして活動を再開し、会員間交流を図っている。

3)くれない工業会活動促進・支援

・平成 30 年度総会(5/26、参加者 19 名)を開催し、平成 29 年度事業報告及び決算、平

成 30 年度事業計画及び予算案並びに幹事選出の承認を得た。総会の後は茶話会で会員相

互の交流を図った。

・女性研究者の裾野拡大推進事業[東工大広報・社会連携本部 男女共同参画推進部門と

共同主催]

①(女子高校生向けイベント)として以下の活動を行った。オープンキャンパス 2018

「理工系女子の‘東工大からはじまる未来’」(講演会)及び「女子&保護者向け相

談コーナー」(8/10、参加者[保護者含む。]講演会 631 名、相談 49 名・34 組

②「女子高生のための東工大 BOOK」改訂版の制作(東工大の新執行部の発足に伴い

改訂版を制作するもの。)

③「女子高校生のための工学系研究室ツアーと講義体験 2019」(3/28、参加者:45 名)

・東工大テクノガールズ活動

東工大女性卒業生訪問(スタディツアー)として NSSOL(新日鉄住金ソリューションズ

[現・日鉄ソリューションズ])の東工大 OG との座談会を行った。

(2)大学連携と学生支援の強化

1)学生の就職活動支援:

・くらまえアドバイザー、学生分科会の協力を得て、毎年年度をまたいで 1~4 月に就職活

動支援事業を展開している。平成 31 年 4 月就職予定者を対象に、平成 30 年 3 月の K-

meet に引き続いて平成 30 年 4 月 11、12 日の両日、K-meetⅡ(蔵前就職情報交換の集い

Ⅱ)を開催した。参加企業は 134 社。延べ 380 名の学生が参加した。(東工大学生支援セ

ンター主催の官公庁等説明会も同時開催し、16 官公庁が参加した。)

・一方、平成 31 年 3 月に就職活動を始める学生を対象とした「仕事とキャリアセミナー」

を、平成 31 年1月 16 日に大岡山キャンパスで(参加企業 11 社1官庁、学生述べ 200 名

参加)、1 月 23 日にすずかけ台キャンパスで(参加企業 10 社1官庁、学生述べ 280 名参

加)開催した。また、K-meet(蔵前就職情報交換の集い)を平成 31 年 3 月 5 日~7 日に

大岡山キャンパスで(参加企業 312 社、学生延べ 3500 名参加)開催した。平成 30 年 12

月 19 日には、はじめての試みとして博士課程の学生を対象として Dr’s K-meet を開催

した。(参加企業 82 社、学生述べ 230 名参加)

2)学生支援センターへの協力:キャリアデザイン授業への講師派遣、就職担当教員への就

職情報開示・定期的な情報交換を通じて協力した。

3)学生分科会の増員をはかると共に自主企画を支援し、活性化をはかった

(3)「東工大・蔵前カード」の加入促進

・平成 16 年 9 月から会員の消息把握、管理事務合理化、会費納入促進、母校支援等の

ため年会費無料の「東工大・蔵前(ゴールド)カード」(卒業生用)を発行している。

平成 30 年度は各支部並びに会員部会による加入促進の努力、カード割引制度の浸透

等もあり平成 31 年 3 月末日現在で 7,654 名(平成 30 年 3 月末時点 7,513 名)の加入

者<内訳:会員 5,699 名、家族会員 1,955 名>を数えるに至った。

3.蔵前工業会誌「Kuramae Journal」

・平成 30 年春号(1066 号)~平成 31 年新年号(1071 号)を発行した。発行部数は毎号約

25,000 部。

・初夏号(1067 号)の「今、活躍中の同窓生」に、前編集部会長による益一哉学長のインタ

ビュー記事を掲載した。「今、活躍中の同窓生」には他の号でも産官学で活躍中の卒業生

に登場願い、インタビュー記事を掲載した。

・冬号(1070 号)に、4理事・副学長と蔵前事務局長及び前編集部会長による座談会記事(テ

ーマ:「指定国立大学法人の構想実現に向けて」)を掲載した。

・新年、入学式、卒業式における学長及び理事長の挨拶を掲載した。

・「東工大・一橋大合同移動講座」、「蔵前科学技術セミナー」、「各種講演会」、「各支

部の講演会」などの講演録を掲載し、科学技術・文化に関する多様なテーマを紹介した。

・「各種行事の開催通知・開催報告(スワローコミュニティ)」の毎号掲載、また「蔵前経

営者懇話会」、「くれない工業会」、「くらりか事業」など本会の活動記事を随時掲載

した。

・蔵前ベンチャー賞及び蔵前特別賞の授与式及び記念講演録を掲載した。

・大学支援記事として、「東工大便り」、「研究室訪問」、「東工大基金寄附者芳名録」「ホ

ームカミングデイ開催案内・報告」などを掲載した。

・学生会員対象の記事として、「新入生に贈る先輩からのメッセージ」、「学生リポーター

の先輩訪問」、「クラブ・学生活動紹介」、「K-meet 及び仕事とキャリアセミナーの開催

案内・報告」、「新入生歓迎会及び卒業祝賀会の開催報告」、「工大祭報告」などを掲載

した。

・春秋の叙勲・褒章受章者の紹介記事を掲載した。

・その他、海外蔵前会の活動状況について随時掲載した。

4.ネットワーク部会の取組み

(1)蔵前工業会会費未納者の生涯メール抹消

・生涯メール利用者のうち過去3年間会費未納者の登録を予め通知の上、抹消した。

(2)学科別同窓会へのHP環境提供

・これまでの白星会(機械系)等に加え丘友(土木系)、れんさ会(高分子系)等の学科同窓

会に提供した。

(3)周年同窓会へのHP環境提供

・卒 20、卒 40、卒 50 同期会幹事会で参加申込、開催報告等に活用した。

5.蔵前経営者懇話会

・平成 30 年度は、年度内の退会者 13 名(内、物故者 3 名)に対し、新規入会者 9 名を迎え入

れ、期初会員数 241 名が期末会員数 234 名となった。

・恒例の講演会・懇親会等の行事は、別添「平成 30 年度行事実施報告」の通り。

・平成 23 年度にスタートした「蔵前懇話塾」も 8 年目に入り、本学出身の若手社会人と学生を

塾生として、当会役員・会員が交代で担当講師を務めた。

・その他暑気払い、忘年会、懇親ゴルフ会(秋のみ、春は翌年度 5 月に日程変更)、写真部会も

多数の参加者を得て開催された。 (22~23 頁附属明細書E参照)

6.その他

〇求縁(KMC)サービス

・会員並びに会員の家族の要望に対応し、信頼を得て地道に活動を続けている。平成 31 年 3

月末日現在登録者数 60 名(男性 36 名、女性 24 名)。

以上