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販売代理店を対象とした届出制度等 について

販売代理店を対象とした届出制度等 について - …販売代理店への届出制度導入の背景 販売代理店の業務の適正性の確保を図るため、販売代理店についての事前届出制度が導入されることとなり

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販売代理店を対象とした届出制度等について

2 0 1 9 年 8 月総 務 省

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目次

1 電気通信事業法の改正2 販売代理店の届出制度の概要2ー① 届出の対象となる者2ー② 届出の手続2ー③ 届出情報の公表2ー④ 販売代理店に課される規律3 定期報告4 勧誘の適正化

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1 電気通信事業法の改正

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これまでの電気通信事業法における消費者保護ルールの経緯

事業者の自由で多様な事業展開を可能とするため、料金等の事前規制を原則撤廃する一方で、電気通信サービスに関する苦情・

相談件数の急増※に対応するため、電気通信事業法を改正し、消費者保護ルールを整備(平成16年4月施行)。

※ 当時は、電話料金の不正請求、携帯電話・PHSの違約金、ADSLモデムの送付が問題になっていた。

平成15年(2003年)

提供条件の説明義務 苦情等の処理義務

平成27年(2015年)

料金プランやサービスの複雑化や不適切な勧誘活動の増加等を背景として、苦情・相談件数は、4年間で約1.5倍に増加(平成21~

25年度)。「ICTサービス安心・安全研究会」の制度整備の提言(平成26年12月)を踏まえ、電気通信事業法を改正し、消費者保護ルー

ルを充実・強化(平成28年5月施行)。

契約書面の交付義務 初期契約解除制度

不実告知等の禁止 勧誘継続行為の禁止 代理店への指導等措置義務

現 在

事業の休廃止に関する周知義務

平成30年(2018年)

利用者の利益に及ぼす影響が大きいサービス※が休廃止される場合に、事後届出制では、利用者周知が適切・十分でない場合の

事前の対応が困難であることに対処するため、電気通信事業法を改正し、消費者保護ルールを充実・強化(2019年5月22日施行)。

※ 法改正時には、固定電話網のIP網への移行等を背景に終了を予定している、NTT東西のINSネット(ディジタル通信モード)等に関する利用者周知の在り

方が問題になっていた。業務の休廃止に関する事前届出制導入・周知義務の強化

説明義務の充実※

※利用者の知識、経験、契約目的に配意した説明を義務づけ

販売代理店に対する行政の現状把握が不十分であること、モバイル・FTTH等の苦情・相談の割合が高い件数で推移していることに

対応するため、「消費者保護ルールの検証に関するWG」、「モバイル市場の競争環境に関する研究会」が合同で取りまとめた緊急提

言(平成31年1月)を踏まえ、電気通信事業法を改正し、消費者保護ルールを充実・強化(未施行。2019年11月16日までに施行予定)。

令和元年(2019年)

販売代理店の届出制度の導入 自己の名称等を告げずに勧誘する行為の禁止

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電気通信事業法の一部を改正する法律(令和元年)の概要

○ モバイル市場の競争の促進及び電気通信市場の環境の変化に対応した利用者利益の保護を図るための電気通信事業法の一部を改正する法律(以下「改正法」という。)が令和元年5月10日に成立(同年5月17日公布)しました。

(1)モバイル市場の競争の促進

■ 事業者間の競争が不十分☜ 大手3社による寡占(シェア9割)☜ 端末代金と通信料金が一体化し、利用者に分かりにくく不公平。

■ 競争を促進するための基本的なルールを整備

○ 通信料金と端末代金の完全分離、期間拘束などの行き過ぎた囲い込みの是正のための制度を整備。

(3)事業者・販売代理店の勧誘の適正化

■ モバイル・FTTH等の苦情・相談は高い割合で推移

■ 利用者の利益の保護のためのルールを強化

○ 自己の名称等を告げずに勧誘する行為等を抑止することで、利用者利益の保護を強化。

(2)販売代理店への届出制度の導入

■ 販売代理店への指導は一義的には事業者に委ねられ、行政の現状把握が不十分

■ 販売代理店の業務の適正性の確保に資する制度を整備

○ 販売代理店に届出制度を導入することで、販売代理店の不適切な業務の是正の実効性を担保。

☜ 分野別の相談件数(2017年度)で見ると、「インターネット接続回線(FTTH含)」は3.3万件(3位)、「移動通信サービス」は2.4万件(8位)(出典:全国消費生活情報ネットワークシステム(PIO-NET))

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※令和元年10月1日施行。

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2 販売代理店の届出制度の概要

届出手続の詳細については「媒介等業務受託者届出マニュアル」をご参照ください。

【「媒介等業務受託者届出マニュアル」掲載先URL】http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/d_syohi/shohi.htm

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販売代理店への届出制度導入の背景

○ 販売代理店の業務の適正性の確保を図るため、販売代理店についての事前届出制度が導入されることとなりました。

販売代理店の契約関係のイメージ

① 販売代理店の名称・住所・代表者氏名

② 取り扱う通信サービスの事業者名等

③ 直接の委託元(電気通信事業者又は販売代理店)

の名称等

④ 取り扱う通信サービスの区分 等

届出事項

現状・課題 改正法による措置

現在、行政が販売代理店を迅速・的確に把握する

手段がない。(現在は、一部のみ電気通信事業者(携帯電話サービス、FTTHサービス等を提供する者のうち契約者数1万以上の者)からの報告により把握)

一定の通信サービス※の契約の締結の媒介等の業

務を行う販売代理店について、総務大臣に対する

事前届出制度を導入。※ 携帯電話サービス、FTTHサービス、ISPサービス、電話サービス等

の一般向けサービス

販売代理店への指導は一義的には事業者に委ねられており※、行政の現状把握が不十分。

販売代理店の業務の適正性の確保を図るため、行政が販売代理店を直接把握するための制度を整備。

販売代理店の迅速・的確な把握により、法の規定※

の適切な履行の監督及びこれらの違反に係る業務改善命令の円滑な執行を担保。※ 既存の規定:提供条件の説明義務、不実告知等の禁止

新たな規定:5頁の改正内容(1)及び(3)

※ 電気通信事業法第27条の3(改正後は第27条の4)において、電気通信事業者は、委託先の販売代理店の業務の適正かつ確実な遂行を確保するため、指導等の措置を講じなければならない旨を規定。

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販売代理店の届出制度の概要 8

① 届出を要する販売代理店の主な要件① 届出を要する販売代理店の主な要件

届出を要する者の典型例

① 携帯電話端末サービス等のいわゆるキャリアショップを運営する者

② FTTHサービス等の電話勧誘を行う者

③ 携帯電話端末サービス、FTTHサービス等の勧誘や契約手続を行う家電量販店

④ CATVインターネットサービス等の訪問販売を行う者

(1) 電気通信事業者又は販売代理店から委託を受けていること(2) 携帯電話端末サービス、FTTH、ISP等の電気通信役務(電気通信事業法第26条第1項各号に掲げる電気通信役務)を

取り扱っていること(3) 契約の締結の勧誘又は契約の申込みの受領を行っていること

② 必要となる手続② 必要となる手続

・ 次の3点を管轄の(法人の場合は本店所在地を管轄する)総合通信局等の担当課に郵送又は持参により届出① 届出書② 登記事項証明書(法人の場合)又は住民票の写し(個人の場合)③ 返信用封筒(94円切手貼付)

○ 電気通信サービスの販売代理店たる法人又は個人は、その『業務を行う前』に総務大臣に対して届出を行う必要があります。

○ 改正法の施行日(届出書の受付開始日)は、令和元年10月1日であり、改正法の施行時において既に業務を行っている販売代理店は、施行日から起算して『3月以内』に届出を行う必要があります。

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電気通信事業者の販売代理店に対する指導等措置義務

○ 電気通信事業者は、業務を販売代理店に委託する際は、販売代理店に対する指導等、委託に係る業務の適正かつ確実な遂行を確保するために必要な措置を講ずる必要があります(代理店指導等措置義務)。

○ その一環として、電気通信事業者は、販売代理店が届出を行ったかどうかを確認し、届出を行っていない場合には遵守させるための指導を行う必要があります。

総務省

販売代理店

事業者 届出

届出の確認・遵守の指導

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<届出の確認方法の例>

販売代理店に対し、届出番号(届出時に付与される番号)の報告や届出書の写しの提出を求める。

<遵守の指導方法の例>

届出を行っていない販売代理店に対し、届出の受付窓口を案内する。

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2ー① 届出の対象となる者

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ア 電気通信事業者又は媒介等業務受託者から委託を受けて イ 事業法第26条第1項各号に掲げる電気

通信役務の提供に関する ウ 契約の締結の媒介等の業務を エ 行おうとする者

届出の対象となる販売代理店① 11

法における届出を要する販売代理店(媒介等業務受託者)法における届出を要する販売代理店(媒介等業務受託者)

ア)電気通信事業者又は媒介等業務受託者から委託を受けて

「媒介等業務受託者」には、2以上の段階にわたる委託を受けた媒介等業務受託者も含まれ、いわゆる2次代理店、3次代理店等の再委託先の代理店も届出義務の対象となります。また、電気通信事業者であっても上記アからエの要件に該当する業務を行おうとする場合は、届出を行うことが必要です。

イ)事業法第26条第1項各号に掲げる電気通信役務※

① 第 1号:携帯電話端末サービス 等② 第2号:光ファイバインターネットサービス、CATVインターネットサービス、ISPサービス 等③ 第3号:電話サービス、IP電話サービス、DSLアクセスサービス、公衆無線LAN 等

※ 第26条第1項各号に掲げる電気通信役務

【第26条第1項第1号】

・MNOの携帯電話端末サービス・MNOの無線インターネット専用サービス・MVNOの期間拘束あり無線インターネット専用サービス・MVNOの携帯電話端末サービス

【第26条第1項第3号】

・電話及びISDNサービス・DSLアクセスサービス(足回り回線)・PHSサービス・公衆無線LANサービス(足回り回線)・FWAアクセスサービス(足回り回線)・IP電話サービス・プリペイドサービス・MVNOの期間拘束なし無線インターネット専用サービス・その他のISPサービス

【第26条第1項第2号】

・FTTHアクセスサービス(足回り回線)・CATVアクセスサービス(足回り回線)・分離型のISPサービス(FTTH及びCATVインターネット向け)・分離型のISPサービス(DSL向け)

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届出の対象となる販売代理店② 12

ウ)契約の締結の媒介等の業務を「媒介等」とは、「媒介」、「取次ぎ」及び「代理」の3種類の行為を意味し、これらのいずれかの行為を業務として行お

うとする者は届出を行う必要があります。また、媒介等の業務を自ら直接行わず、当該業務を他者に委託して行うことも、「媒介等の業務」に含まれます。

媒介媒介

他人の間に立って、他人を当事者とする法律行為の成立に尽力する事実行為をいいます。事業法においては、電気通信事業者と利用者との間における電気通信役務の提供に関する契約の成立に尽力する事実行為がこれに該当します。電気通信事業者と利用者との間における電気通信役務の提供に関する契約の成立は、①利用者が契約の締

結に向けた意思を形成し、②利用者が当該意思を電気通信事業者に伝達するというプロセスを経ることから、これらのいずれかの段階で実質的な寄与を行う者が「媒介」を行う者となり、具体的には、次のa)又はb)を行う者が「媒介」を行う者となります。

判断基準判断基準

a) 契約の締結の勧誘(電気通信事業者の単なる手足として活動しているのではなく、自らの判断による勧奨を行っていることが必要。)

b) 契約の申込みの受領(単なる契約申込書の回収ではなく、申込みの意思を確認していることが必要。)

取次ぎ取次ぎ

代理代理

「媒介等」の意義「媒介等」の意義

エ)行おうとする者上記ア~ウの要件に該当する業務を新たに行おうとする者は、当該業務を行う前に届出を行う必要があります。また、改正法の施行日の時点で現に媒介等の業務を行っている者は、施行日から起算して3か月以内に届出を行う必要があります。

自己の名をもって、他人の計算において、法律行為を引き受ける行為

代理権を有する者が、本人のためにすることを示してする意思表示

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具体的事例 13

届出を要する典型例【再掲】届出を要する典型例【再掲】

以下の者が、電気通信事業者や他の販売代理店の委託を受けて当該業務を行う場合には、届出が必要です。

① 携帯電話端末サービス等のいわゆるキャリアショップを運営する者

② FTTHサービス等の電話勧誘を行う者

③ 携帯電話端末サービス、FTTHサービス等の勧誘や契約手続を行う家電量販店

④ CATVインターネットサービス等の訪問販売を行う者

原則として届出を要しない例原則として届出を要しない例

以下の者は、原則として、届出の必要はありません。ただし、業務の内容や形態等によっては、「媒介」を行うものとして、届出を要する場合もあり得ます。

① 不動産会社等が、来店した者に電気通信事業者の作成したパンフレットを頒布する場合

② 不動産会社等が、賃貸契約の締結を行う者の個人情報を本人の了解の下で電気通信事業者やその販売代理店に提供する場合

③ インターネット上で複数のFTTHサービスを比較・紹介するウェブサイトを運営する者

④ コールセンター会社が、電気通信事業者の指定した通話先に対して、電気通信事業者が指定した内容の営業活動を行う場合

⑤ 家電量販店が、電気通信事業者に対して、勧誘や契約手続のためのスペースを貸し出す場合(電気通信事業者自身が勧誘や契約手続を行う場合)

⑥ コンビニエンスストア等が、プリペイドSIMの販売を行う場合

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2ー② 届出の手続

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届出書の提出方法 15

①届出書本体と、②登記事項証明書(法人の場合)又は住民票の写し(個人の場合)、③返信用封筒(94円切手貼付)の3点をセットにして、管轄の総合通信局等の担当課(「媒介等業務受託者マニュアル」の巻末に記載の提出先)に郵送又は窓口への持参により届出を行ってください。

届出を行わずに業務を行った場合の罰則

届出を行わずに業務を行った場合の罰則

6月以下の懲役又は50万円以下の罰金

必要書類 注意事項等

届出書様式ファイル

届出内容を記載する電子ファイルです。総務省のウェブサイト上に掲載※されているものを、ダウンロードして

使用してください。(届出書の様式案は「媒介等業務受託者届出マニュアル」に掲載されていますのでご参照く

ださい。)

登記事項証明書

又は住民票の写し

届出書に添付する書類です。届出者が法人の場合には登記事項証明書を、届出者が個人の場合には住民

票の写しを準備してください。

返信用封筒(長形3号)届出の受付後に、総務省から届出者宛てに届出受付通知書(又は補正依頼書)を送付する際に使用する封

筒です。届出者の住所を表面に宛先として記載し、94円切手を貼付してください。

※ 9月上旬掲載予定

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届出書に記載する事項

○ 届出により、販売代理店たる法人又は個人を特定するための情報、業務の概要を把握するための情報を取得する。

変更届出が『必要』

変更届出が『不要』

(1) 販売代理店たる法人又は個人の名称・住所 ○

(2) 販売代理店たる法人の担当部署名 ○

(3) 販売代理店たる法人又は個人の連絡先(電話番号及び電子メールアドレス) ○

(4) 取り扱う通信サービスの事業者の名称・住所 ○

(5) 委託元(電気通信事業者又は販売代理店)の名称・住所 ○

(6) 取り扱う通信サービスの区分 ○

(7) 販売形態(店舗販売、電話勧誘、訪問販売、通信販売)の別 ○

(8) 再委託の有無 ○

(9) 上記(1)、(4)、(5)の者の法人番号 ○

16

※ 届け出た内容に変更が生じたときは、「変更届出」、媒介等の業務を廃止したときには「廃止届出」、届出に係る事業の全部が他者に譲渡されたり、届出を行った販売代理店である法人の合併や分割が行われたり、届出を行った販売代理店である個人について相続が発生したりした結果、届出を行った販売代理店としての地位の承継が生じ

たときは「承継届出」、届出を行った販売代理店たる法人が合併以外の事由により解散したときは「解散届出」を行う必要があります。

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届出書の記載方法 17

記載方法⑤ 連絡のとれる電話番号及び電子メールアドレスを記載すること。

複数の種類の電気通信役務を取り扱う場合には、⑦~⑩までの項目は、それぞれのサービスの単位ごとに記載すること。(11頁参照。)

ただし、例外的に、「複数の電気通信役務が一体提供されているもの」とされている電気通信役務については、複数の電気通信役務に記載を分けず一つのサービスとして必要事項を記入することが可能。(詳細は媒介等業務受託者届出マニュアル(暫定版)参照。)

なお、「複数の電気通信役務が一体提供するもの」に該当するものであっても、それぞれの電気通信役務を提供する電気通信事業者が異なっていたり、それぞれの電気通信役務の委託元が異なっていたりする場合には、それぞれ別の行に記載すること。

⑦届出者が取り扱う(媒介等の業務の対象となる)電気通信役務を提供する

電気通信事業者の名称、住所及び法人番号について記載すること。

届出者に直接媒介等の業務を委託する電気通信事業者又は販売代理店の名称、住所及び法人番号について記載すること。届出者が電気通信事業者から直接委託を受けている場合(いわゆる1次代理店である場合)には、⑦と同じ内容を記載すること。

⑨届出者が委託を受ける媒介等の業務を更に他者に再委託を行っている場合

には「○」、行っていない場合には「×」を記入すること。

各販売方法の別の定義は以下のとおり。

【店舗販売】:自らの営業所において対面により電気通信役務の提供に関する契約の締結の媒介等を行う販売方法

【訪問販売等】:対面により電気通信役務の提供に関する契約の締結の媒介等を行う販売方法であって、店舗販売に該当しないもの

【電話勧誘販売】:電話をかけ又は電話をかけさせ、その電話において電気通信役務の提供に関する契約の締結の勧誘を行う販売方法

【通信販売等】:対面によらず電気通信役務の提供に関する契約の締結の媒介等を行う販売方法であって、電話勧誘販売に該当しないもの

※ この際、同一の役務に対して複数の販売方法がある場合には、複数項目に「○」を

記入すること。また、「契約の締結の勧誘」と「契約の申込みの受領」を異なる販

売方法で実施している場合(例:勧誘を電話により行い、申込みの受領を店舗にお

いて行う場合)には、各項目に「○」を記入すること。

記入例記入例

※ 詳細は「媒介等業務受託者届出マニュアル」のp.18~を参照願います。

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届出手続の流れ 18

届出受付通知書は、届出手続が完了したことを証明するものなので、

大切に保管してください。

令和2年4月1日以降は、この届出番号を説明書面に記載する義務が

生じます。

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2-③ 届出情報の公表

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届出情報の公表

○ 利用者が、勧誘された販売代理店が届出済か確認できるようにするとともに、電気通信事業者が、委託先の販売代理店が届出済か確認できるようにするため、総務省のホームページ上で、届出を行った販売代理店の(ⅰ)名称、(ⅱ)届出番号(届出時に付与される番号) 、(ⅲ)届出年月日、(ⅳ)取り扱う通信サービスの区分、(ⅴ)法人番号(届出を行った販売代理店が法人の場合)を公表します。

※ 個人の販売代理店の情報については、「行政機関の保有する個人情報の保護に関する法律」において「行政機関は、…個人情報を取得するときは、…あらかじめ、本人に対し、その利用目的を明示しなければならない」(第4条)と規定されていることを踏まえ、届出の様式に公表の旨、公表内容及び利用目的を記載しています。

事業者 利用者

届出情報

委託先が届出済か確認可能

勧誘された代理店が届出済か確認可能

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2ー④ 販売代理店に課される規律

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販売代理店に課される規律(全体像) 22

規律事項 内容

① 提供条件の説明義務利用者と契約締結の媒介等をしようとするときは、料金その他の提供条件の概要

について説明をしなければならない。また、提供条件の説明に用いる書面に届出番号を記載することも必要。【新設】

② 不実告知・事実不告知の禁止契約に関する事項であって利用者の判断に影響を及ぼす重要なものについて、故

意に事実を伝えないこと及び事実と異なる虚偽の説明を行うことを禁止。

③ 自己の名称等又は勧誘である旨を告げずに勧誘する行為の禁止【改正法により新設】

電気通信役務の勧誘に先立って①「自己の氏名又は名称」②「当該勧誘に係る電気通信役務を提供する電気通信事業者の氏名又は名称」③「勧誘である旨」

を告げずに勧誘する行為を禁止。(「4 勧誘の適正化」(26頁)参照)

④ 勧誘継続行為の禁止電気通信役務の契約を締結しない旨の意思あるいは勧誘を引き続き受けることを

希望しない意思を表示した場合、勧誘をした販売代理店がその同一の電気通信役務の契約の締結の勧誘を継続することを禁止。

⑤ 通信料金と端末代金の完全分離及び行き過ぎた囲い込みの禁止【改正法により新設】

移動電気通信役務の媒介等の業務について、以下の行為を禁止・端末の購入等を条件とする通信料金の割引等の利益の提供を約し、又は第三者に

約させること。・契約の解除を不当に妨げる提供条件を約し、又は他の届出を行った販売代理店に

約させること。

○ 届出を行った販売代理店は、消費者保護等のために事業法が定めている以下の規律を遵守する必要があります。

※ その他、年に一度の定期報告義務や、届け出た内容に変更が生じたときに「変更届出」を行う等の手続きもあります。

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届出番号の説明書面への記載義務【新設】 23

○ 苦情・相談の原因となった販売代理店の特定を容易にするため、提供状況の説明義務の一環として、販売代理店は、令和2年4月1日以降、提供条件の説明に用いる書面に届出番号を記載する必要があります。※ 電気通信事業者が自ら提供条件の説明を行う場合にも登録番号又は届出番号を記載する必要が

あります。

○○ショップ××店(代理店届出番号:第00000000号)電話番号:0000-000-000

〒000-0000 △△県◆◆市◎◎

説明書面への記載例

新たに記載が必要(8桁表記。また、届出番号以外の事項は

現行制度でも記載が必要)

※ 記載の方法としては、印字に限らず、スタンプや手書き等の方法が考えられる。

※ 電気通信事業者の登録番号又は届出番号を記載する場合の記載例:「登録番号(電気通信事業者):第○○○号」「届出番号(電気通信事業者):第○○○号」

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3 定期報告

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総務大臣への定期報告義務 25

○ 販売代理店のうち、事業法第26条第1項第1号又は第2号(11頁参照)に掲げる電気通信役務を取り扱う者は、令和3年以降、毎年、以下の各事項を総務大臣に定期的に報告する必要があります。※ 毎年3月末時点の状況を5月末までに報告する必要があります。

※ 報告の受付は、総務省が指定するウェブサイトでオンラインで行うことを予定しています(令和2年後半を目処に販売代理店に報告用

のID等を郵送で通知する予定です)。

報告事項 報告内容

① 営業所その他の事業所の所在地等 届出者の営業所等のうち、対面により電気通信役務の契約の締結の媒介等の業務を行うものの名称及び所在地を報告。

② 再委託先の販売代理店

届出者が届出に係る媒介等の業務を再委託している場合には、以下を報告。

○ 再委託先の販売代理店の名称、法人番号、連絡先及び届出番号

○ 再委託に係る電気通信役務及び電気通信事業者の名称

報告事項の一つとして、「参考事項」の欄を設けていますが、ここでは、

届出者において、利用者保護のために取り組んでいる事項等がある場合

に、その旨を報告してください。

※ 例えば、(一社)全国携帯電話販売代理店協会が事務局となって実施している「あんしんショップ認定制度」の認定を受けている場合には、その旨を報告。

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4 勧誘の適正化

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自己の名称等又は勧誘である旨を告げずに勧誘する行為の禁止【新設】

○ 販売代理店は、電気通信役務の勧誘に先立って、①「自己の氏名又は名称」②「当該勧誘に係る電気通信役務を提供する電気通信事業者の氏名又は名称」③「勧誘である旨」を告げる必要があります。※ 電気通信事業者も、電気通信役務の勧誘に先立って、上記①及び③を告げる必要があります。

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現状・課題 改正法による措置

41,381 45,666 64,550

80,548 77,120 68,606 6,811 7,012

6,952

10,125 9,093 8,848

48,192 52,678

71,502

90,673 86,213 77,454

0

10,000

20,000

30,000

40,000

50,000

60,000

70,000

80,000

90,000

平成24年度平成25年度平成26年度平成27年度平成28年度平成29年度

PIO-NET総務省

電気通信サービスに係る苦情相談件数(全国消費生活情報ネットワークシステム(PIO-NET)及び総務省)

近年、モバイル・FTTH分野に関する利用者からの苦情・相談は高い件数で推移。

利用者の利益の保護のためのルールを強化し、既存の利用者保護規律で対応できない課題に対処。

電気通信事業者又は販売代理店について、通信

サービスの勧誘に先立って「自己の氏名若しくは名

称」又は「勧誘である旨」を告げずに勧誘する行為

を禁止。

苦情・相談の要因には、既存の利用者保護規律で対応できない次のような行為がある。・ 勧誘主体等について誤解を与える勧誘・ 勧誘目的であることを明示しない勧誘

→ 利用者のニーズに応じたサービス選択を阻害利用者の誤解を招く不適切な勧誘の是正

自己の氏名等を告げない

勧誘

勧誘であることを告げない

勧誘

利用者利益の保護を強化

【苦情の例】「大手通信事業者からの電話だと思い契約したが、別の事業者だったので解約したい」「契約プランの変更と思ったら別会社との契約になっていた」

2012 2013 2014 2015 2016 2017

違反した場合は業務改善命令の対象

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自己の名称等又は勧誘である旨を告げずに勧誘する行為の禁止【新設】~ 適用除外 ~

×

①自己の氏名又は名称

③勧誘である旨

×

×

①自己の氏名又は名称

③勧誘である旨

店舗販売

電話勧誘訪問販売通信販売

初回の電気通信役務の勧誘 別件に続く電気通信役務の勧誘

【総務省令による適用除外】 【総務省令による適用除外】

【総務省令による適用除外】

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○ 販売代理店は、電気通信役務の勧誘に先立って、①「自己の氏名又は名称」②「当該勧誘に係る電気通信役務を提供する電気通信事業者の氏名又は名称」③「勧誘である旨」を告げる必要があります。

○ 総務省令において定める適用除外は、販売形態ごとにそれぞれ次のとおりです。• 店舗販売の場合:

「自己の氏名又は名称」については明らかであるため告げる必要はない。

• 電話勧誘、訪問販売及び通信販売の場合:別件(他の勧誘や修理申込み等)に引き続いて勧誘を行う場合で、既に「自己の氏名又は名称」を告げており、利用者が既に認識できている場合には、改めて告げる必要はない。

②当該勧誘に係る電気通信役務を提供する電気通信事業者の氏名又は名称

②当該勧誘に係る電気通信役務を提供する電気通信事業者の氏名又は名称