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表現リズム遊び・リズムダンス・現代的なリズムのダンスにおける 現状と課題 ─学習指導要領に導入されてからの文献を対象に─ 大西 祐司 1) 三田 沙織 2) 岡出 美則 3) A Study on the Current State and Issues of Rhythm Play, Rhythmic Dance and Contemporary Rhythmic Dance: Literature Review from 1998 to 2014 Yuji OHNISHI Saori MITA Yoshinori OKADE 1)スポーツ学科  2)筑波大学大学院  3)筑波大学 Abstract The purpose of this study was to identify the current state and issues of rhythmic dance; rhythm play, rhythmic dance and contemporary rhythmic dance. To achieve this objective, we set the following two tasks: 1) identify the comprehensive outcomes of research of the practical studies of rhythmic dance, 2) show the characteristics of the content knowledge and teaching materials of rhythmic dance. We collected and took counted literature that included general and specific academic papers and books based on rhythmic dance. we also categorized them by practical study, theoretical study, fundamental study and made summary tables. Then we revealed characteristics based on descriptive content. The findings of this study were as follows: 1) There were a lot of studies from various positions but outcomes of studies were almost not verified. 2) There were three characteristics of the content knowledge and teaching materials of rhythmic dance: teachers instruct movements and choreographies, students arrange and create movements and choreographies from what they learned, then students do an improvisation. In consideration of content knowledge, there were differences in how we capture the features of cultural heritage dance. Key words:Rhythmic dance, content knowledge, movements and choreographies, improvisation キーワード:リズム系ダンス,指導内容,既存の動きと振り付け,自由な動き 自由研究論文 35

表現リズム遊び・リズムダンス・現代的なリズムの …libir-bw.bss.ac.jp/jspui/bitstream/10693/1917/1/紀要13...表現リズム遊び・リズムダンス・現代的なリズムのダンスにおける

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表現リズム遊び・リズムダンス・現代的なリズムのダンスにおける 現状と課題

─学習指導要領に導入されてからの文献を対象に─

大西 祐司1) 三田 沙織2) 岡出 美則3)

A Study on the Current State and Issues of Rhythm Play,

Rhythmic Dance and Contemporary Rhythmic Dance: Literature

Review from 1998 to 2014

Yuji OHNISHI Saori MITA Yoshinori OKADE

1)スポーツ学科  2)筑波大学大学院  3)筑波大学

Abstract

 The purpose of this study was to identify the current state and issues of rhythmic dance;

rhythm play, rhythmic dance and contemporary rhythmic dance. To achieve this objective, we

set the following two tasks:

1) identify the comprehensive outcomes of research of the practical studies of rhythmic dance,

2) show the characteristics of the content knowledge and teaching materials of rhythmic

dance.

 We collected and took counted literature that included general and specific academic papers

and books based on rhythmic dance. we also categorized them by practical study, theoretical

study, fundamental study and made summary tables. Then we revealed characteristics based

on descriptive content.

 The findings of this study were as follows:

1) There were a lot of studies from various positions but outcomes of studies were almost not

verified.

2) There were three characteristics of the content knowledge and teaching materials of

rhythmic dance: teachers instruct movements and choreographies, students arrange and

create movements and choreographies from what they learned, then students do an

improvisation.

 In consideration of content knowledge, there were differences in how we capture the

features of cultural heritage dance.

 Key words: Rhythmic dance, content knowledge, movements and choreographies,

improvisation

 キーワード:リズム系ダンス,指導内容,既存の動きと振り付け,自由な動き

自由研究論文 35

1.問題の所在

 平成10,11年改訂の体育科及び保健体育科

学習指導要領(以下,体育科と略す)より,

ダンス領域に「創作ダンス(小学校では表

現)」,「フォークダンス」に加え,「リズムダ

ンス(小学校)」,「現代的なリズムのダンス

(中学校・高等学校)」が導入された(以下,

これらを総称しリズム系ダンスとする).導

入前から既に学校現場で多くの実践がみられ

たこと,社会におけるリズム系ダンスに対す

る関心が高かったことが,導入の理由である

(松本・村田, 2004).その結果,ダンス教育

への間口は拡大され(村田, 2008),ダンス領

域内の種目の採択状況をみても,他の種目に

比べその実施率は高い(中村, 2009).加え

て,平成23年改訂の中学校学習指導要領より

中学校第1学年及び第2学年のダンス領域が

必修化されたことを踏まえれば,ダンス教育

全体でみても社会的な関心は大きい.

 しかしその一方で,リズム系ダンスの授業

に関する課題が報告されている.例えば,教

師の一斉指導による振り付けを教え込む指導

(中村・浦井, 2005; 三木・川口, 2003)やメデ

ィアで見受けられる既存のステップを教師の

指導なく学習者に模倣させる指導(中村,

2013),そもそもリズム系ダンスの指導内容

が錯綜しているという指摘である(中村,

2013).では,リズム系ダンスの授業が抱え

る諸問題に対して研究者はどのような提案を

してきたのだろうか.

 村田・松本(2004)は,文献の選定範囲を

明記していないもののリズム系ダンスの先行

研究をまとめ,実践報告については模索中あ

ることを指摘している.相馬(2011)は,1999

年から2009年の雑誌「体育科教育」の掲載に

は,表現・創作ダンスに比べ,フォークダン

ス及びリズムダンス・現代的なリズムのダン

スの指導資料が相対的に少なく,中学校,高

等学校の現代的なリズムのダンスに関わる授

業実践の報告はみられなかったことを指摘し

ている.三木ら(2003)もリズム系ダンスに

関する研究成果が乏しいことを指摘している.

 以上を踏まえれば,リズム系ダンスの課題

は多様に示されているものの,これまでのリ

ズム系ダンスの研究成果をもとに検討されて

いるわけではなく,とりわけ実践的研究につ

いてはほとんど俎上に載せられていない.改

めてリズム系ダンスの実践的研究の成果から

現状と課題を包括的に確認する必要がある.

2.目的

 そこで本研究は,リズム系ダンス(表現リ

ズム遊び,リズムダンス,現代的なリズムの

ダンス)の実践的研究の成果から現状と課題

を明らかにすることを目的とする.目的達成

のため下記2つの課題を設定した.

 ①リズム系ダンスの研究及びその成果を包

括的に確認する.

 ②リズム系ダンスの指導内容及び教材の特

徴を検討する.

3.方法

 散在するリズム系ダンスの研究成果を統合

することが可能となる文献レビューを用いる.

3-1.文献の収集方法

3-1-1.対象とする文献の期間

 平成10年改訂の学習指導要領からダンス領

域に表現リズム,リズムダンス,現代的なリ

ズムのダンスが加わったため,平成10(1998)

年から2014年までとする.

3-1-2.選定基準

 論文注1),機関誌は学校体育及びダンス教育

を取り扱うものを対象とし(表1),タイトル

に「リズム」の記載のあるものをキーワード

検索し入手した.表1の文献に加え,学術情

報ナビゲータCiNiiでも収集を行った.

 検索した文献から小学校,中学校,並びに

高等学校の体育授業を想定していること,ダ

ンス領域であることを確認し,文献を精選し

た.体つくり運動の領域や行事での取り扱い

びわこ成蹊スポーツ大学研究紀要 第13号36

と区別するためである.

 また書籍の場合,ダンス領域でまとめて収

録されているため,タイトルに領域名である

「表現運動」「ダンス」もしくは種目を表す

「リズム」の記載があるものを検索し,その中

からリズム系ダンスに該当する箇所を抜粋し

入手した.

 学会抄録は,研究内容を詳細に確認できな

いため対象から除外した.

3-1-3.収集期間

 2015年4月10日〜2015年6月19日

表1.対象とする文献

論文 機関誌

体育学研究 体育科教育

体育科教育学研究 学校体育

日本女子体育連盟紀要及び学術研究

体育の科学

日本スポーツ教育学研究 女子体育

比較舞踊研究たのしい体育・ スポーツ

舞踊學 体育授業研究

3-2.分析方法

 リズム系ダンスの論文,機関誌,書籍の文

献数を集計する.

 体育科教育の3つの研究分類,①授業研究

(実践的研究),②授業づくり研究(理論的研

究),③授業の基礎的研究(体育科教育の基礎

や条件に関する研究)(高橋, 1987)をもと

に,論文及び機関誌の実践的研究の文献数を

確認し,現状を把握する.文献の収集には,

リズム系ダンスの知見を幅広く取り入れるた

め教材や指導法の提案といった実践報告から

体系立てられている研究までを含め実践的研

究とした.

 論文及び機関誌の実践的研究から,指導内

容及び教材に関する要約表を作成し,それら

の記述内容の特徴を検討する.本文中,収集

された文献から引用する場合は,表2. リズ

ム系ダンスの書籍一覧,表3. リズム系ダン

スの論文要約表,表4. リズム系ダンスの学

術雑誌要約表の通し番号を示すIDを用いて

表記した.また表中の該当箇所には下線を付

記している.

4.結果と考察

4-1.リズム系ダンスの包括的な研究成果

 収集されたリズム系ダンスの論文,機関

誌,並びに書籍の文献の詳細は表2,3,4の

通りである.文献の総数及び実践的研究の文

献数は表5の通りであった.表5からは先行

研究で指摘されていたリズム系ダンスの研

究,特に実践的研究があまりみられなかった

という指摘に対し,文献数が72件みられたこ

とは,リズム系ダンスの実践的研究が精力的

に取り組まれていることが見受けられる.機

関誌及び書籍による報告が数多くみられたこ

とは,研究者のみならず現場教員や民間団体

の尽力もみてとれる.

 一方,実践の成果にまで言及した文献は

表5の通り多いとはいえない.詳述すれば,

クラス全体や抽出児の動きの分析やアンケー

ト,観察から単元の位置づけや課題を明らか

にしようとするもの(ID: 23, 24, 26, 32),組

織的観察法(ID: 64, 23),並びに学習者に対

する意識調査を単元前後に行う研究(ID: 26,

28, 31, 34, 64)は点在しているが,目標に対

し授業の成果がどの程度得られたのかを明ら

かにしているものは確認できない.

 もちろん文献として報告されるということ

は実践者もしくは報告者の見とりの範囲で授

業の成果が十分上がっていることは推察され

るが,客観的な指標を用いて成果が認められ

ない点では信頼性に欠ける.体育科の説明責

任ないし結果責任が厳しく問われる昨今にお

いては,実践的研究の成果,とりわけ設定し

た目標に対応した授業の成果の検証を見据え

た研究デザインによる実践及び報告が期待さ

れる.

表現リズム遊び・リズムダンス・現代的なリズムのダンスにおける現状と課題 37

表5.リズム系ダンスの文献と実践的研究の成果

文献 実践的研究の成果

論文 11 7

機関誌 39 2

書籍 22 ─

小計 72 9

4-2.リズム系ダンスの実践的研究の特徴

 指導内容及び教材注2)には大きく3つの特

徴がみられた.1つめは既存の動きや振り付

けを取り上げるものである(ID: 23, 28, 29,

31, 34, 36, 38, 40, 41, 45, 49-54, 59-64, 67,

70).例えば,ボックスステップやランニン

グマン,教師が予め準備している振り付け,

エアロビクスのステップを用いて指導するケ

ースである.2つめは,即興的で自由な動き

や振り付けを取り上げるものである(ID: 23,

26, 29, 31, 32, 38, 40, 41, 44, 50, 52, 56-58, 60,

61, 64, 65, 69-71).3つめは,既存の動きや

振り付けを工夫したり創作したりするもので

ある(ID: 31, 32, 34, 36, 38, 40, 44, 49, 53-55,

58, 59, 61, 64, 65, 67, 68, 70).例えば,ケン・

パーに空間や時間の要素を加え創作して踊る

もの,教師が予め準備しておいた振り付けの

中に学習者が自由に踊ってよい部分を設けて

いるものである.

 これら3つの立場の間には,意見の対立が

みられる.既存の動きや振り付けを取り上げ

る立場は,創作ダンスに比べステップや技,

型など,覚えることが明確なので教えやす

く,学びやすいと指摘する一方で(萩, 2013;

菊地, 2013),自由な動きや振り付けをよしと

する立場は,ステップを習い覚えて踊った

り,そろえて踊る練習に時間をかけたりする

のではないという(文部科学省, 2013).

 学習指導要領に立ち返れば,例えば中学校

第1学年及び第2学年の技能は「リズムの特

徴をとらえ,変化のある動きを組み合わせ

て,リズムに乗って全身で踊ること」と記述

されている.したがって,3つの立場はこの

指導内容の範疇に納まり,あくまで先の意見

の相違は指導内容及び教材の是非を問うもの

ではなく,立場によって学習指導要領の解釈

が異なるというところにとどまる.ただし,

高等学校入学年次以降の技能で初めて「リズ

ムの特徴を強調して全身で自由4 4

に踊ったり」

(傍点は筆者加筆)と「自由」に関する記載が

みられることから,自由に踊ることは高等学

校入学年次以降に求められる高度な技能であ

ると推定される.この解釈を学習の順序性に

加味すれば,高等学校入学年次までは「自

由」に踊ることは難しいといえるだろう.

 他方で,文部科学省から出版されている学

習指導要領解説(文部科学省, 2008)や指導の

手引き(文部科学省, 2013)は,高等学校入学

年次以前にも自由な動きや振り付けを推奨す

る傾向にある.このことは「自由」の考え方

において,自由な動きができるようになると

いう技能を指すのか,それとも自由な動きを

通して指導内容を習得させるという教材もし

くは指導方法を指すのかといった交錯もみら

れる.同時に,これまで創作ダンスの指導に

関して自由であるため指導が難しい(原田,

2002; 伊藤ら, 2000)という指摘がなされてき

たことを鑑みれば,リズム系ダンスの指導に

おいても,「自由」に踊らせることは現場では

嫌厭され,既存の動きを扱う実践がみられる

のではないだろうか.ではこのような特徴の

違いは何に求めることができようか.

 そのひとつに指導内容を検討する際は,素

材としての運動文化財に目を向ける必要があ

る.冒頭で述べた通り,リズム系ダンスがダ

ンス領域の一種目として導入された背景とし

てリズム系ダンスに対する社会の関心の高さ

があげられる.つまり,社会の関心が集まっ

ているリズム系ダンスがその源流と考えら

れ,ヒップホップやメディアでよく目にする

ダンスというには異論の余地はないと思われ

る.しかし,このダンスのどの点に着目する

かにより指導内容及び教材については違いが

生じると考える.リズム系ダンスの運動文化

財には次の3つの解釈が考えられる.

びわこ成蹊スポーツ大学研究紀要 第13号38

 1つめは,ヒップホップやメディアでよく

目にするダンスを予め創作された振り付けと

捉え,ダンサーがそれを再現していると解釈

する立場.この考えに依拠すればリズム系ダ

ンスは音楽に合わせて既存の動きや振り付け

を模倣して踊ることが指導内容と捉えられる.

 2つめは,ボックスステップやランニング

マンといった既存のステップや動きを習得

し,それらを組み合わせて踊っていると解釈

する立場.この考えに依拠すれば,学習者は

一定の動きの習得を先の学習とし,後にそれ

らにアレンジを加えたり,組み合わせたりし

て創作する学習へと発展することになる.も

しくは,既存の動きをもとに音楽に合わせて

動きを自由に選択したり,並べ替えたり,組

み合わせたりして即興的に踊ることも可能に

なる.

 3つめは,ヒップホップのルーツをアフリ

カの黒人ダンスにまで遡り,ドラムのビート

に合わせた即興的な踊り(七類, 2010)やヒッ

プホップのバトルという形式による即興的な

踊りと解釈する立場.この考えに依拠すれ

ば,学習者がこれまでの生活や学習の中で体

得している動きのレパートリーを手がかり

に,動きをほとんど指導することなく,音楽

にのって自由に踊ることが期待される.

 いずれにしても学習指導要領内の指導内容

の範疇である限り,現時点ではこれらの解釈

に正否はつけられない.細川(2014)が指摘

するように「(現代的なリズムのダンスの)指

導法を検討するにあたっては,やはりヒップ

ホップダンス等リズム系のダンスについてそ

の歴史や文化,踊りの意味を我々はもっと学

んでいかなければならない(括弧内は筆者加

筆)」し,授業の質保証に向けてはまずはリズ

ム系ダンスの学習成果に関するエビデンスを

蓄積した上で議論が進める必要がある.ただ

し,どの解釈においても音楽の拍やリズムに

合わせて動きを行うことが求められる.リズ

ムにのることには段階があるとの指摘を踏ま

えれば(宮本, 2011),教師はどのような動き

を指導するかだけでなく,その動きをどのよ

うにリズムにのせることができるのかについ

ても指導する必要があるだろう.

5.結論

 以上を踏まえ,本研究では次のことが明ら

かとなった.

 リズム系ダンスに関する実践的研究はさま

ざまな立場から数多くの提案がみられる一方

で,その成果はあまり検証されていなかっ

た.指導内容及び教材には3つの特徴がみら

れた.1)既存の動きや振り付け,2)既存

から工夫や創作,3)自由な動き,を扱うも

のである.ここでは指導内容を検討する際,

運動文化財を何に求めるかにより相違がみら

れた.

6.今後の検討課題

 本研究ではリズム系ダンスの文献を包括的

に確認し,指導内容及び教材の内実から現状

と課題についてまとめることができた.

 文献を確認する過程では,リズム系ダンス

が一単元を構成するのではなく,創作ダンス

の部分的な「教材」として用いられたり,一

授業の導入として扱われたりする実践がみら

れた(ID: 22注3), 56).同様に,創作ダンスの

実践的研究からも報告はみられる(小林ら,

2013; 佐藤, 2012; 浮田ら, 2013; 山岡・小田部,

2000).このことは,三木ら(2003)がリズム

系ダンスを「ダンスの授業の単元の中で『創

作ダンス』と関連づけて活動できる拡張性を

持っており,ダンス授業における学習内容と

して有用性の高いものである」と指摘するよ

うに,リズム系ダンスの位置づけをダンス領

域の他の種目との関係の中でみていく必要性

を示唆している.なぜなら,リズム系ダンス

は現場で既に実践がみられたことが導入の一

因にあげられるが,種目として確立された後

も学習者の興味関心を引くための創作ダンス

の導入教材や単元を部分的に構成することに

終止するのであれば,わざわざ種目として確

表現リズム遊び・リズムダンス・現代的なリズムのダンスにおける現状と課題 39

立された意味が見いだせないためである.

 ダンス教育の間口を広げる役目を終えたリ

ズム系ダンスが種目として確立された意義を

改めて検討する必要がある.今後の課題とし

たい.

注注1)論文を選定する際の分類基準として,日本

学 術 会 議HP(http://www.scj.go.jp/ja/info/

link/link_touroku_ha.html)より,日本学術会

議協力学術研究団体であることを確認し収集

した.

注2)本来,指導内容(学習内容)と教材は,学

習者に習得させたい内容(教師が指導すべき内

容)とその習得のための手段や教授,直接的な

学習活動となるもとして,明確に区別される

べきものである(岩田, 1994).しかし,本論で

は対象とした文献において明確に分けて表記

されていなかったことから合わせて表記して

いる.また本論では,教材の概念を教材の構

成や学習過程の展開,発問や教具,学習形態ま

でをも含む広義の意味で用いている.

注3)具体的には佐藤(2003, pp. 82-85),牛山

(2003, pp. 86-89)である.

文献細川江利子(2014)日本の舞踊教育・ダンス②中

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夫・岡出美則・友添秀則・岩田靖編,体育科教

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平井アカネ(監修)(2012)動く見つける創るー

中学校・高等学校のダンス教育.碓井節子・内

山明子・殿谷成子編.晩成書房: 東京.

伊藤美智子・岡沢祥訓・林信恵・北島順子(2000)

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ンス授業と他の体育授業との比較.大阪体育

大学紀要,31: 9-17.

岩田靖(1994)教材づくりの意義と方法.体育の

授業を創る.高橋健夫編.大修館書店: 東京,

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学校ダンス指導のコツ.ナツメ社: 東京.

小林加奈・田中和紀・山本利美(2013)今がチャ

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三木綾子・川口千代・頭川昭子・村田芳子(2003)

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びわこ成蹊スポーツ大学研究紀要 第13号40

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業〜.女子体育(54)4・5: 22-27.

相馬秀美(2011)月刊誌「体育科教育」から探る

今日の舞踊教育の現状.舞踊学の現在.遠藤

保子・細川江利子・高野牧子・打越みゆき編.

文里閣: 京都,263-276.

七類誠一郎(2010)黒人リズム感の秘密 改訂

版.郁朋社: 東京.

高橋健夫(1987)体育科教育法の現状と体育科教

育学の課題.成田十次郎編.体育科教育学.

ミネルヴィア書房: 東京,57-63.

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ベースボールマガジン社編集.ベースボール

マガジン社: 東京.

浮田未来・石上智子・久山素子(2013)イメージ

を共有し合い,動きを広げ,表現する喜びを感

じよう.女子体育(55)2・3: 16-27.

牛山眞貴子(1998)現代的なリズムのダンスの技

術とその指導.SPASS中学校体育・スポーツ

教育実践講座.11巻楽しく踊りを豊かにする

表現するダンスの授業.中学校体育・スポー

ツ教育実践講座刊行会編.ニチブン: 東京,

225-228.

山岡裕子・小田部裕子(2000)心とからだのほぐ

しから広げ深めるダンス学習.学校体育(12)

20-23.

淀川一哉(2010)「学び合い・高め合い・喜び合

える」ダンス授業を目指して.女子体育(52)

1: 20-25.

表現リズム遊び・リズムダンス・現代的なリズムのダンスにおける現状と課題 41

表2.リズム系ダンスの書籍一覧

びわこ成蹊スポーツ大学研究紀要 第13号42

ID著者

年タイトル

掲載機関

ページ数

分類

対象

目標/内容

教材/方法

成果

23西村依子・

川口千代

2005表現運動の学習指導に関する研究 「表現」と「リズ

ムダンス」の指導の在り方を中心に

京都女子大学発

達教育学部紀要1: 105-

117

実践的研究

小学校2年生

記載なし

授業A

①リズムダンス「In the Navy」を踊る.②もう一度「In the

Navy」を踊る.その際,スキップの部分を自由な動きで移動す

る.③遊園地の乗り物について話し合う.④遊園地の乗り物に

なって自由に動く.⑤工夫した点を話し合う.⑥1回目よりも工

夫して踊る.

授業B

①遊園地の乗り物について話し合う.②遊園地の乗り物になっ

て踊る.③生活班(4人)にわかれ,グループで踊るものを決め

る.④グループで踊りを練習する.⑤お話をつくる.⑥創ったお

話をグループで踊る.⑦発表する.

研究目的

「リズムダンス」を「表現」の授業の導入段階に取り入れた授

業(A)と「表現」のみの授業(B)を比較し,各授業における

児童の表現の特徴を捉え,「リズムダンス」の単元の取り扱い

を検討すること

研究方法

ABの授業を1時間単位の授業で計画,実施した.2台のデジタル

カメラを用いて1台はクラス全体を,もう1台は抽出児を撮影し

た.自己評価表,形成的授業評価票,期間記録法を用いてデー

タを収集した.

まとめ

ABのどちらの授業でも抽出児は1時間の授業中に創作した動き

に発展性がみられたことから,「リズムダンス」を授業の導入

段階で行っても,行わなくても「表現」の授業の中で,児童は

個々に動きを発展していくことが明らかとなった.

24土井涼子・

川口千代

2007「表現運動」領域における動きの内容別比較研究 -

「表現」と「リズムダンス」を事例に

京都女子大学発

達教育学部紀要3: 65-75

実践的研究

小学校2年生

小学校3年生

表現リズム遊び:忍者になりきって,友だちと一緒に楽しく踊

る.いろいろな表現リズム遊びの仕方を知り,活動を工夫す津古と

ができる(学び方).順番や決まりを守って,安全に気をつけ

ながら,誰とでも仲よく表現リズム遊びに取り組むことができ

る(態度).いろいろなリズム遊びを楽しく行うための,いろ

いろな運動の基礎となる動きを身につけることができる.

リズムダンス:サンバのリズムにのって,友だちと動きを工夫し

て踊る.

表したい動きや,リズムにのって踊るための活動を工夫すること

ができる(学び方).友だちとともに楽しんでリズムダンスに

取り組み,互いのよさを認め合うことができる(態度).いろ

いろなリズムにのって踊ることができる.

表現リズム遊び

単元5時間.オリエンテーション,ジャングルの国,忍者の国,

宇宙,魔法の呪文でへ~んしん.

リズムダンス

単元5時間.オリエンテーション,軽快なリズムのロック,沖縄

風のリズムのロック,陽気なリズムのサンバ,ダンス発表会

研究目的

「リズムダンス」指導の問題を収録ビデオより明らかにし,今

後の課題を検討すること

研究方法

「表現」と「リズムダンス」それぞれの授業を一単元の一時間

単位で,クラス全体のビデオ観察,児童のビデオ観察,ビデオ

プリンターによる動きの比較を行った.

まとめ

「リズムダンス」指導では多様な動きの引き出し方と授業展開

の困難さが問題点としてあげられた.

25淺野愛美・

熊谷佳代

2011中学校ダンス必修化に対応した「現代的なリズムのダ

ンス」の教材開発

岐阜大学教育学

部研究報告. 教

育実践研究

13: 55-67

理論的研究

ーー

ーー

26古川康成

2011進んでコミュニケーションを取り合おうとする児童

の育成 - 「習慣-活用-探求」型学習スタイルを活

用したリズムダンスの実践

上越教育大学教

育実践研究

21: 179-

184

実践的研究

小学校4年生

いろいろな曲のリズムにのって楽しく踊りながら自分の表現を

探す.1つの曲でグループを創作したダンスを楽しむ.

単元7時間.1~6時間目の導入では体ほぐしを行う.1時間目

はゲストティーチャーを招き,一緒にリズムダンスを行う.2,3

時間目は曲調の違う4曲をメドレーで流し,2人組やグループで

即興で自由に踊る.面白い動きをしていた児童を紹介する.4~

6時間目はメドレーから1曲選びグループをつくって踊る.2~6

時間目の後半の時間は発表会を行う.7時間目はダンスパー

ティーで,ゲストティーチャーを招き自分たちの作品を披露す

る.

教師の見とりによる抽出児の動きの分析.6名の児童に対し,運

動の態度(積極的/消極的),技能(高い/低い),その他の

教師が気付いた実態をまとめている.事前のみダンスに対する

意識調査を行っている.

27宮本香織・

高岡治

2012「現代的なリズムのダンス」における指導内容につ

いての発生運動学的一考察

鹿児島大学教育

学部教育実践研

究紀要

22: 19-27

理論的研究

ーー

ーー

28

内山須美

子・松尾健

太・奥山

美希

2013ダンス学習の動機づけに関するテキストマイニング

分析 - 中学生の「現代的なリズムのダンス」の授業

を事例として

白鴎大学教育学

部論集

7(1): 71-

108

実践的研究

中学校1,2年

チアダンス(中学校1年生)

①自己の能力に適した課題を選択し,課題解決に向けて,意欲

的・計画的に取り組むことができる.②適切な課題に基づき,

安全に配慮し,資料の活用や学習の進め方を工夫して課題解決

を図ることができる.③自己の能力に適した課題を解決し,能

力等に応じた技能を身につけダンスの楽しさや歓びを味わうこ

とができる.

ヒップホップ,ロックダンス(中学校2年生)

①自己の能力に適した課題を選択し,課題の解決に向けて,意

欲的・計画的に取り組むことができる.②適切な課題に基づ

き,安全に配慮し,資料の活用や学習の進め方を工夫して課題

解決を図ることができる.③自己の能力に適した課題を解決

し,能力等に応じた技能を身につけダンスの楽しさや喜びを味

わうことができる.

チアダンス,ヒップホップ・ロックダンス

単元8時間.1時間目はオリエンテーション.2~5時間目は技

術とコンビネーションの習得,習得したコンビネーションの練

習.6,7時間目は発表会に向けての練習.8時間目は発表会.

研究目的

「現代的なリズムのダンス」の楽しさと恥ずかしさについて考

察を加えること

研究方法

調査授業:現代的なリズムのダンスの単元8時間中,第5回目

調査対象:授業を行った後,授業以外でダンス経験のない中学

生 調査内容:ダンスの楽しさ,有能感,恥ずかしさに関する項目

分析方法:調査の自由記述にテキストマイニングを用いた.

キーワードの頻出度を一覧にし,コレスポンデンス分析によ

り,結びつきの強い単語同士をグループ化し,各単語間の関係を

視覚的に構造化した.

結論対象者は授業を楽しいと感じ,有能感も感じていたが,同時に

恥ずかしさも感じていた.楽しさは,「振り付けを覚え」「皆

で一緒に」「曲に合わせて」「間違えずに上手に」で感じ,恥

ずかしさは,「発表・見せ合い・見られること・撮影される」

場面の「対人緊張により不安」「間違えた・失敗した・できな

かった」などの「自己呈示の失敗」であった.

表3.リズム系ダンスの論文要約表

表現リズム遊び・リズムダンス・現代的なリズムのダンスにおける現状と課題 43

29幸坂浩

2013

3年間の学びの見通しを持って,探究学習をスター

トする-リズムの特徴をとらえ,集団の動きとの調

和を探る「現代的なリズムのダンス」(第1学年)

福井大学研究紀

要41: 128-

134

実践的研究

中学校1年生

チームダンスをデザインする.簡単な繰り返しのリズムで踊っ

たり,変化のある動きで組み合わせて続けたりする.

単元12時間.1時間目はJポップやKポップで踊られている体育

祭の応援合戦の映像を試聴する.2時間目はヒップホップのリ

ズムの特徴をとらえ,即興で踊る.3~6時間目は基本のステッ

プ(サイドステップ,クロスステップ,ボックスステップ)を増

やしながら,グループの踊りの前半部分を作成する.7時間目は

グループ練習と中間発表.8~11時間目はグループの後半の踊

りを制作する.12時間目に発表会を行う.

記載なし

30青木恵子・

成瀬九美

2014「表現リズム遊び」にみられる相互交流の変容 - 小

学校1・2年生での実践事例から

奈良女子大学ス

ポーツ科学研究16: 31-39

実践的研究

小学校1,2年

記載なし

事例1「ドライブに行こう」,事例2「ダンゴムシ」,事例3

「掃除をしよう」,事例4「落ち葉」

研究目的

小学校低学年の子どもがダンス授業で与えられた題材に対し,

どのように自分の体を使ってイメージしようとするか,また個々

の表現がどのように他者に受け入れられていくか明らかにす

る.研究方法

相互交流の事例を授業記録から抽出して考察する.

結果

子どもが題材を表現する中で,他者との3つの相互交流のモデル

が示唆された.二者間の動きの交流モデル,グループ間の動きの

交流モデル,他者と感じ合う動きの交流モデル,である.

31成瀬麻美

2014「踊る・創る・見る」を取り入れたリズムダンスの

授業 ~F小学校を事例に~

愛知教育大学保

健体育講座研究

紀要

38: 19-26

実践的研究

小学校5年生

記載なし

単元7時間.1,2時間目は即興ダンスでロックを扱い,教師のま

ねをしたり,2人組の相手の動きをまねしたりする.サンバでは

音楽に合わせて基本の動きを行う.3,4時間目は即興ダンス

(ロック)を行い,グループで人まとまりの動きを創作した.

5,6時間目は即興ダンス(ロック)とサンバの音楽に合わせてを

踊り,グループでひとまとまりの動きを創作した.7時間目は交

流会をおこなった.

踊ることと,創ることに関する質問を中心に,導入で用いた即

興ダンス(ロック)やサンバに関する質問,授業以外でのダン

スとの関わりについて,アンケート(選択式の回答項目10,記

述式の回答項目1)を用いている.「踊ること」に関しては肯定

的な回答が多かったが,「創ること」に関しては1割程度消極的

な回答であった.

32村田芳子・

松本昌代

2004生涯学習に向けた「リズムダンス」・「現代的なリ

ズムのダンス」の学習指導に関する縦断的研究

日本女子体育連

盟紀要及び学術

研究

21: 21-44

実践的研究

小学校5年生

(2授業)

小学校3年生

小学校部会

リズムにのって仲間と主体的に関わり,リズムの違いによって自

然に動きが変わるようにする.(ポイント:即興中心の学習過

程を工夫し,リズムにのって弾んで踊ることを中心にリズムの特

徴に触れさる)

単元8時間.1~4時間目までは導入でほぐしを行い,曲のリズ

ムを自分なりにとらえ,友だちと関わって自由に踊って楽しむ.

5~8時間目は曲の特徴をとらえて動きを工夫して踊って楽し

む.曲の違いを感じてメドレーで踊って楽しむ.動き方を工夫し

ながら一曲をくり返し踊って楽しむ.

研究目的

幼児から高齢者を対象としたリズムダンス・現代的なリズムダ

ンスの実践を通して,その特性を捉えなおし,今後の指導に役

立つ資料を提示すること.

研究方法

①リズムダンス,現代的なリズムのダンスの指導計画案の作成

と実施,②学習後における学習者の変容は把握,③リズムダン

ス,現代的なリズムのダンスの学習に関する縦断的な指導指導

の提示.

結果

特性は「リズムにのって踊る楽しさ」「リズムを共有して他者と

交流して踊る楽しさ」である.リズムダンス,現代的なリズム

のダンスの学習は,ダンスの始原的な快感情を保障しながら,

生涯にわたってダンスを愛し,新しいダンスを創出できる力を

育んでいく方向性が示唆された.

中学校2年生

(2授業)

中学校部会

音楽からリズムを感じ,曲調(イメージ)を捉えて踊り,踊り

で交流し合えるようにする.(ポイント:いろいろなリズムの

特徴を捉えて踊る楽しさを味わわせる学習過程,リズムダンス

~創作ダンス(表現)へのつながりを見通した3年間のカリキュ

ラム,交流会の工夫)

単元10時間.1時間目は心ほぐしを二人組で行う.2~5時間目

は今できるリズムのとり方や動きで,リズムにのって仲間と関

わり合って踊って楽しむ.教師や仲間とロック,サンバ,ヒップ

ホップ,リズムメドレーの特徴を感じてを踊る.6~9時間目は

リズムの特徴をや動きの特徴を生かして仲間と関わり合って踊っ

て楽しむ.選曲別グループで曲のリズムの特徴や曲のイメージを

生かして活動する.10時間目は交流会.

高等学校

1,2,3年生

(2年生2授

業)

高等学校部会

音楽が流れたら誰とでも自由に踊ることができ,さらに自分た

ちの好きなリズムと音楽を選んでオリジナルダンスを工夫でき

る.(ポイント:リズムにのって踊る楽しさとリズムをくずして

踊る楽しさ,創って踊る楽しさまで仲間と関わって味わえる3年

間のカリキュラムの工夫)

高等学校2年生を抜粋.

単元15時間.1,2時間目はオリエンテーションと体ほぐし.3,4

時間目はロック・サンバ,ヒップホップにのって踊る.5,6時間

目はヒップホップ,3つのジャンルをくずして工夫する.7時間目

はダンス発表交流会.8~14時間目は作品づくり(グループわ

け,選曲,動きづくり,踊り込み).15時間目は発表会

33

三木綾子・

川口千代・

頭川昭子・

村田芳子

2003「現代的なリズムのダンス」の特性とダンス授業に

おける学習内容としての有用性

いばらき健康・

スポーツ科学

20: 21-33

理論的研究

ーー

ーー

びわこ成蹊スポーツ大学研究紀要 第13号44

表4.リズム系ダンスの学術雑誌要約表

ID著者

年タイトル

掲載機関

ページ数

分類

対象

目標/内容

教材/方法

成果

34清水由

2004誰でもできるリズムダンスの授業ーかんた

ん!たのしい!かかわれる!授業実践

体育授業研

究会

7: 30-35

実践的研究

小学校4年

リズムに合わせて体を動かす楽しさ,基礎となる動きの習得

音楽に合わせて友だちと即興的に考えて創ること,全員と交流すること

単元4時間.1時間目をつかむ段階として,音楽に合わせて教師が行う基本的なステップをまねて

行う.その後,2人組で行い,数組発表する.2~4時間目を楽しむ段階として基本のステップを

行った後,2ないし4人組で動きをつくったり,組み合わせたりして,最後に発表会を行う.基本

のステップとは,エアロビクスのステップ(マーチ,ステップタッチ,スライドステップ,グレー

プバイン)である.

毎時間後,3項目(楽しかっ

た,思い切り踊れた,友だちと

協力できた)の自己評価アン

ケートを行い,単元進行に伴得

点が向上している.子どもの感

想記録から肯定的,否定的を量

的に調査しており,単元を通し

て肯定的な感想が多く,否定的

な感想は少なかった.以上の結

果から,本実践が創る意欲や交

流に役立ったと報告している.

35山田敦子

2001

ダンス学習のポイント リズム・ダンス雑感

女子体育

43(1):

28-30

理論的研究

ーー

ーー

36宮本乙女

2001

中学校のダンス やさしい「現代的なリズム

のダンス」の一時間

女子体育

43(2):

2-40

実践的研究

①中学校2

年生(女

子)②中学校1

年生

のって踊る,仲間と交流する,生徒の即興的創意を生かす

①教師が予め考えておいた4つくらい動きの連続に生徒の創意を加えたものを生徒の興味関心の

高い曲で踊る.「ディズニーランドへ行こう」の課題を設定し,パレードのテーマソングのリズ

ムにのってさまざまなシーンを創作し踊った.

②単元12時間の創作ダンスの7時間目に組み込んだ.8844221111を始めは教師がリードして行

う.次にグループ活動で一人ひとつ動きを考えさせ,共有.そこから動きを選び出し順番を決め

て練習する.まとめとして1曲分を全グループ一斉に踊る,隣のグループを合わさり,まねしなが

ら踊る.

記載なし

37前田知美

2003

いろいろなリズムの違いを感じとって~リズ

ムにのって踊る楽しさを味わう・5年生~

女子体育

45(5):

16-21

実践的研究

小学校5年

①いろいろなリズムにのって,リズムの違いを感じながら踊って楽しむ.②リズムの特徴を生か

せるように,のり方を工夫しながら楽しむ.

単元6時間.毎時間,前半ではリズムや曲調の違う曲をメドレーで流し,みんなで3~4曲分踊

る.後半では前半で踊った曲から1曲選び,繰り返し踊る.最後の1曲はグループと一緒に踊りな

がら見せ合う.6時間目にはダンスパーティーを行う.

記載なし

38田村新一

2013

現代的なリズムのダンスの実践から~思考・

判断を評価するための授業を通して~

女子体育

55(6・

7): 22-

27実践的研究

中学校1年

他のグループのダンスには,どんなよい動きがあるだろう?(10時間目)

単元12時間.1時間目はオリエンテーションや簡単な動きづくり.2時間目は体ほぐし運動,新

聞紙を使った動き,アップメニュー,884221111で動く.3時間目は8844221111の動きをペ

アで考え,曲に合わせて踊り,グループになって動きを工夫して踊る.4~6時間目はロックの

曲にのって仲間と自由に踊って楽しむために,既習の動きや即興を用いた.7,8時間目はヒッ

プホップの曲にのって仲間と自由に踊って楽しむために,リズムを確認し,基本のステップや即

興,それらをつなげて踊った.9~11時間目はリズムや動きに変化をつけながら,続けて踊って

楽しむために,既習の動きを使ってダンスを創作した.4~11時間目までは授業の最後にミニ交

流会を設定した.12時間目は作品の発表会を行った.

記載なし

39宮本乙女

2014

現代的なリズムのダンスの楽しい授業作り~

生徒から引き出すオリジナルなダンス~

女子体育

56(6・

7): 24-

29実践的研究

中学校1年

DKY(ダンスの技能的な目標)で表記.

①ダイナミック,②おへそで踊ろうダウンで決める,③ビートを刻んでメリハリダンス,④ノリノ

リダンス,⑤始めと終わりをかっこよく

単元6時間.毎時間の進め方.①ウォーミングアップ(フロア移動,楽しい音楽で踊る,ゲームな

ど),②本日の題材の理解,③教師と一緒に動きながら技能ポイント(DKY)を理解する,④ペ

アやグループでリーダーに続いて動きを共有する.その中で気に入った動きを練習.⑤グループ同

士の見せ合い(観客も応援したり踊ったりする)

記載なし

40長瀬未果

2014

創作ダンスへの導き方~現代的なリズムのダ

ンスに隠された動きのイメージ化指導法~

女子体育

56(4・

5): 34-

39実践的研究

高等学校2

年生(女

子)

現代的なリズムのダンス

健康的かつ動く身体づくり.苦手意識を払拭し,リズムに乗って踊る楽しさや喜びを味わい,心

身の解放,仲間との親しい関わりや一体感を味わう.

創作ダンス

日常生活での感動や情緒を体の動きによって表現する.グループでの創作活動を通じて,協調性

を養い創作活動の喜びや楽しさ,また計画の立案・目標への達成度を意識させる.

前半9時間を現代的なリズムのダンス,後半12時間を創作ダンス.

1時間目はオリエンテーション.2時間目はパーツ(身体)を意識して動かす,呼吸を使って柔

軟性を高める.3~8時間目は授業前半でカーヴィーダンスを行い,後半ではリズムにのって全

身で踊る,各自で即興部分のポーズをかっこよく決める,メリハリをつけて踊る,自由にリズム

に乗って即興的に踊る,と展開した.7~8時間目の授業後半ではTRFから習得したステップに時

間,空間,移動の変化を加えて練習し,ミニ発表を行った.9時間目は創作ダンスを鑑賞し,ス

トーリーの展開,群の構成について学んだ.

記載なし

41安江美保

1999

小学校の表現(低学年)表現リズム遊び

「グニャグニャ,カクカク,ドンドン」ーオ

ノマトペであそぼうー

女子体育

41(7・

8): 33-

34実践的研究

小学校2年

記載なし

単元4時間

①リズミカルな音楽にのって先生や友だちのまねをして踊ったり,友だちと一緒に自由に踊った

りしてリズム遊びを楽しむ.②オノマトペの絵本を教師が読んだり,いろいろなオノマトペが書

かれたカードを教師が読んだりして,その音から感じるままに踊って楽しむ.③動物,遊園地,

忍者などが思い浮かぶ音楽から,思いつくままオノマトペを声に出しながら踊って楽しむ.

記載なし

42前田知美

1999

小学校の表現(中学年)リズムダンスー軽快

なロックやサンバのリズムにのってー

女子体育

41(7・

8): 35-

37実践的研究

小学校3年

①いろいろな曲のリズムにのって,踊る楽しさを広げる.②1つの曲でのり方を工夫しながら

「のり」を楽しむ.

単元5時間.1~4時間目まで3~4曲メドレーで流し,自由に踊る.同じ曲をくり返し踊り,リ

ズムの特徴を感じて踊る.

記載なし

43三木綾

子・川口

千代

2000

学校体育におけるダンス領域に関する研究ー

「現代的なリズムのダンス」の導入に伴っ

てー

女子体育

42(11・

12):

76-77

理論的研究

ーー

ーー

表現リズム遊び・リズムダンス・現代的なリズムのダンスにおける現状と課題 45

44水落美佳

子2004

リズムに乗って踊るからだー発達段階に応じ

たリズムダンスの単元ー

女子体育

46(6):

20-25

実践的研究

小学校

2,4,6年生

小学校2年生

リズム遊び:軽快な音楽にのって,思いきり弾んで踊ったり,友だちと調子よく踊ったりしてリ

ズム遊びを楽しむ.

小学校4年生

①いろいろな曲のリズムに乗って,全身で弾んで,友達と自由に楽しく踊ることができる.②リ

ズムの特徴を生かした乗り方や動きを工夫しながら楽しく踊ることができる.

小学校6年生

①いろいろな曲のリズムに乗って,リズムの違いを体で感じながら,友達と自由に楽しく踊るこ

とができる.②リズムの特徴を生かした乗り方や動きを工夫しながら,自分たちの踊りを創った

り,教え合ったりして楽しく踊ることができる.

・小学校2年生

単元6時間.1時間目はオリエンテーション,リズム遊び.2~5時間目は曲調の違う曲をメドレー

にし,みんなで踊る.2人組になって即興的に踊る.教師の投げかけや,音楽に合わせていろいろ

なものに変身して楽しく踊る.2人組で簡単なストーリーを考えながら踊る.ミニ交換会を行

い,自分たちで創った動きを見せ合いをしながら踊る.変身対象になって,全員でリズムに乗っ

て弾んで踊る.6時間目はダンスパーティー.

・小学校4年生

単元5時間.1時間目はオリエンテーション,軽快なロックのリズムで自由に踊ることの楽しさ

を味わう.リズムに乗ることと,みんなで1曲を踊りきる.2~4時間目は,曲調の違う4曲のメ

ドレーをみんなで即興的に踊る.グループでロック,和製ロック,サンバから1曲を選んで,リズ

ムの特徴を生かした動きを出し合い,工夫しながら踊る.ミニ交換会を行い,見せ合いをする.

交換会で教え合ったことをふまえて全員で踊る.5時間目はダンスパーティーを行う.

・小学校6年生

単元5時間.1時間目はオリエンテーション,円形コミュニケーション.いろいろなリズムの曲を

みんなで即興的に踊る.自分が好きなリズムを選び,選曲別グループをつくる.2~4時間目は,

曲調の違う3曲のメドレーをみんなで踊り,その曲のもつリズムの特徴を体で感じとりながら即

興的に踊る.選曲別のグループで,リズムの特徴を生かした動きを出しながら踊る.ワーク

ショップ型交換会を行い,自分たちの踊りを教えたり相手の踊りを教えてもらったりして一緒に

踊る.交換会で教え合ったことをふまえて,グループで踊る.アンコールグループを選んで,全員

で一緒に踊る.6時間目はダンスパーティーを行う.

記載なし

45栗原知子

2007

リズムから表現へ

女子体育

49(7・

8): 40-

43実践報告

小学校1年

生(低学

年)

単元の目標

①いろいろな動きを試してみたり,動きを作ったりして楽しむ.②友だちの動きを受け入れ,一

緒に楽しむ.③自分のからだを感じる.

本時の目標

①いろいろな動きを試してみたり,動きを作ったりして楽しむ.②友だちの動きを受け入れ,一

緒に楽しむ.

のりのりタイム(リズムにのって動く).どきどきタイム(リーダーのまねをして,いろいろな

動きをみつける).わくわくタイム(動物になりきって動く,ポーズをきめる,みんなで動く)

記載なし

46北川桂子

2007

心と体を思いきり弾ませて~表現リズム遊び

『エルマーのぼうけん』を通して~

女子体育

49(1):

20-25

実践報告

小学校2年

生記載なし

単元5時間.毎時間前半の時間をリズム遊び,3曲連続で踊り,おへそを動かすよう意識させた.

後半の時間を表現遊びとして展開した.

記載なし

47村田芳

子・高野

牧子

2009

ここだけは押さえたい!リズムと表現のポイ

ント

女子体育

51 (12):

34-37

理論的研究

ーー

ーー

48村田芳

子・高橋

和子

2009

「リズムダンス・現代的なリズムのダンス」

の内容と指導のポイント

女子体育

51(7・

8): 12-

13理論的研究

ーー

ーー

49太田一枝

2009

Ⅱ実技指導編 リズムダンス・現代的なリズ

ムダンス(1)

ロック(基本)リズムに乗ってはずんで踊ろ

女子体育

51(7・

8): 62-

63実践的研究

幼児~大人

軽快なロックのリズムに乗って,はずむ動きで自由に踊ろう.そして,友だちと一緒にリズムの

乗り方や動きを工夫して踊ろう.

ウォーミングアップは教師主導で音楽のリズムに合わせてスキップや教師のまねをする.2人組

でリーダーを交代しながら友だちと一緒にリズムにのって踊る.気に入った動きをつなげて踊

る.アフタービートを座位,立位で指導後,先の2人組の動きにアフタービートのアクセントを

加えて行う.別の2人組に紹介する.

記載なし

50國川聖子

2009

Ⅱ実技指導編 リズムダンス・現代的なリズ

ムダンス(2)

ロック(やさしいオリジナルダンス)『交流

手たたきダンス』

女子体育

51(7・

8): 64-

65実践的研究

小学生~高

齢者

2人組で簡単な4つの動きを連続させ,全身で弾んで踊る恐竜ダンス.仲間と向かい合い動きを

反復し連続させることで,思い切り踊る感じを味わう.「弾む」を通して互いのニュアンスの違

いや良さを認め合い楽しむ.

4つの動きで交流する.2人組で自由に踊る(回る,スキップ,駆け足).手たたきと足の動きを

組み合わせながら全身で音楽に乗りながら踊る.ドー・シー・ドーで入れ替わり,向かい合って

ウェーブ,背中合わせのポーズをそれぞれ8×2行う.その後パートナーを交代する.

記載なし

51太田一枝

2009

Ⅱ実技指導編 リズムダンス・現代的なリズ

ムダンス(3)

サンバ(基本)サンバのリズムに乗って踊ろ

女子体育

51(7・

8): 66-

67実践的研究

小学生~大

サンバの音楽のリズムに乗って,自由に弾んで踊ることをベースにしながら,へその前後スウィン

グと「ウン・タッタ」のサンバ特有のリズムの乗り方を工夫して踊ろう.

ウォーミングアップで音楽んもリズムに合わせて弾んで踊る.2人組でサンバステップを練習す

る.自分たちの動きとサンバステップを組み合わせる.サンバのリズムを強調して行う.

記載なし

52村田芳子

2009

Ⅱ実技指導編 リズムダンス・現代的なリズ

ムダンス(4)

サンバ(応用編)オリジナルダンス『風にな

りたい』

女子体育

51(7・

8): 64-

66実践的研究

小学生中学

年~大人

サンバのリズムに慣れてきたら,その応用として1曲を通して踊ってみよう.「風になりたい」の

音楽を感じながら,全体を通してみんなで楽しく踊れるようにしよう.

全員で踊るパート(ステップとスリーステップターンで移動,サンバのステップとピポッドター

ン,両手を伸ばして体重移動,両足とびターン),2人組で踊るパート(2人で手をつないで回

る,2人で向き合って全体のパートの一部を踊る,見るのポーズ),4人組で自由に踊るパート,

先の動きで全員がサンバのステップで集まる,みんなでグランドチェーン

記載なし

53牛山眞貴

子2009

Ⅱ実技指導編 リズムダンス・現代的なリズ

ムダンス(5)

ヒップホップ(基本)

女子体育

51(7・

8): 70-

71実践的研究

小学校中学

年~高校生

おへその中心から湧き上がるようなような縦のりで動きながらリズムを表現する,全身を弾ませ

る,動きを繋いで踊る

おへそを自分で押さえ,そこを中心に上下左右前後に動かす.おへそを中心に「あいうえお」を

空中に描き,あてっこをする.手拍子とジャンプの群に分かれて同時に行う.伸びるー落とすの

動きを行う.

手拍子,ジャンプにその他の動きを加えてセッションする.縦のりを入れたサイドステップ,ジャ

ンプを組み合わせたランニングマン,トゥエルを習得する.これらを組み合わせグループでオリ

ジナルダンスをつくる.

記載なし

54牛山眞貴

子2009

Ⅱ実技指導編 リズムダンス・現代的なリズ

ムダンス(6)

ヒップホップ(発展編)フレーズ・ブレイキ

女子体育

51(7・

8): 72-

73実践的研究

中学年~高

校生

フレーズを作って全身・全力で踊ること,チーム練習を通して「体力の向上」「達成感」「自己

有能感」「チームワーク」を引き出す

おへそを自分で押さえ,そこを中心に上下左右前後に動かす.おへそを中心に「あいうえお」を

空中に描き,あてっこをする.手拍子とジャンプの群に分かれて同時に行う.伸びるー落とすの

動きを行う.

両手を床について開脚し,片手足抜き.仰向け,背倒立,側転.座位前方片足あげ,片手ツイス

ト(止める動き).これまでの動きを組み合わせ,グループで練習し,動きの強弱,細かくー大

きく,動くー止まるの変化をつける.曲や動きを自分たちでアレンジする.

記載なし

55中村なお

み2009

Ⅱ実技指導編 リズムダンス・現代的なリズ

ムダンス(7)

ヒップホップ ダイナミックダンスバトル&

アップロックに挑戦!

女子体育

51(7・

8): 74-

75実践的研究

中学生~大

学生

ダイナミックに動く.かっこよく,美しく踊る

8844221111の拍子に合わせて簡単な動きを行う.経験のある動きをリズムを変えて行う.動き

をもちよりリーダーになって行う.

アップロックを覚えた後,1曲を通して踊る(2人組,2群,自由パート,全員).

記載なし

56甲斐富美

子2009

Ⅲ実践報告編(3)中学校

現代的なリズムのダンスから創作ダンスへ~

中学3年・男女共習の例~

女子体育

51(7・

8): 96-

99実践的研究

中学校3年

単元のねらい

感じを込めて踊ったり,みんなで踊ったりする楽しさや喜びを味わい,互いの違いやよさを認め

合おうとする(関心・意欲・態度)

課題に応じた運動の取り組み方を工夫する(思考・判断)

リズムを特徴でとらえ,変化のある動きを組み合わせて,リズムにのって全身で踊ることができ

る.またダンスキーワードを手がかりに動きを工夫し,動きの極限を引き出し,踊ることができ

る(技能)

ダンスの特性,踊りの由来と表現の仕方などを理解することができる(知識・理解)

単元7時間.毎時間導入で体ほぐしを行う.1,2時間は現代的なリズムのダンスを扱う.リズムに

のって,弾む,回る,ねじる,スキップなどの動きをくり返して即興的に踊る.ロック,ヒップ

ホップ等のリズムの特徴をとらえ,リズムに乗っておへそを中心に踊る.

3~7時間は創作ダンスを扱い,3時間目は乗りやくずしから動きづくりへと発展させる.

記載なし

57山崎大志

2011

Ⅱ実践編 小学校 表現運動 リズムダンス

リズムDE即興

女子体育

53(8・

9): 30-

35実践的研究

小学校高学

感じたリズムを即興的に表現するおもしろさを味わわせ,踊ることが大好きな子どもたちを育て

ることができるようにする.

単元6時間.毎時間の導入に円形コミュニケーション,2人組即興ダンスを行う.1~3時間目は

リズムのちがいを感じながら,いろいろな曲で即興的に踊ってみる.単元の進行に伴いこの時間

を減らし,それに変わって,リズム別のグループでよりおもしろいダンスを創り上げ,5,6時間目

の後半の時間はダンスの交流を行う.

記載なし

58太田一枝

2011

Ⅱ実践編 中学校 ダンス 現代的なリズム

のダンス

リズムに乗って自由に踊ろう

女子体育

53(8・

9): 50-

55実践的研究

中学生

音楽のリズムに乗って,全身で自由に弾んで踊ることを楽しむとともに,互いの動きのよさを認

め合って,誰とでも楽しく踊ろうとする.

音楽のリズムの特徴をとらえた動きを見つけたり発展する方法を見つけたりする.また,見せ合

いや発表では,お互いの動きのよいところを感じとって,成果を確かめ合う.

リズムの特徴をとらえた全身を使った動きで,踊ることができる.現代的なリズムのダンスは,

リズムに合わせて踊ったり,交流したりすることが楽しい運動であるという特性や,学習の進め

方を理解する.また,音楽のリズムの特徴をとらえた乗り方を理解する.

単元10時間.1,2時間目はロック,3,4時間目はヒップホップで教師主導のウォーミングアップ,

2人組で踊る,本時のリズムの乗り方の特徴を知る,2人組の動きを発展させて踊ったり,バトル

をしたりする.4~8時間目はグループでリズムを選択し動きを創って踊る.9,10時間目はグルー

プの動きを紹介し合い,クラス全員で踊る.

記載なし

ID著者

年タイトル

掲載機関

ページ数

分類

対象

目標/内容

教材/方法

成果

34清水由

2004誰でもできるリズムダンスの授業ーかんた

ん!たのしい!かかわれる!授業実践

体育授業研

究会

7: 30-35

実践的研究

小学校4年

リズムに合わせて体を動かす楽しさ,基礎となる動きの習得

音楽に合わせて友だちと即興的に考えて創ること,全員と交流すること

単元4時間.1時間目をつかむ段階として,音楽に合わせて教師が行う基本的なステップをまねて

行う.その後,2人組で行い,数組発表する.2~4時間目を楽しむ段階として基本のステップを

行った後,2ないし4人組で動きをつくったり,組み合わせたりして,最後に発表会を行う.基本

のステップとは,エアロビクスのステップ(マーチ,ステップタッチ,スライドステップ,グレー

プバイン)である.

毎時間後,3項目(楽しかっ

た,思い切り踊れた,友だちと

協力できた)の自己評価アン

ケートを行い,単元進行に伴得

点が向上している.子どもの感

想記録から肯定的,否定的を量

的に調査しており,単元を通し

て肯定的な感想が多く,否定的

な感想は少なかった.以上の結

果から,本実践が創る意欲や交

流に役立ったと報告している.

35山田敦子

2001

ダンス学習のポイント リズム・ダンス雑感

女子体育

43(1):

28-30

理論的研究

ーー

ーー

36宮本乙女

2001

中学校のダンス やさしい「現代的なリズム

のダンス」の一時間

女子体育

43(2):

2-40

実践的研究

①中学校2

年生(女

子)②中学校1

年生

のって踊る,仲間と交流する,生徒の即興的創意を生かす

①教師が予め考えておいた4つくらい動きの連続に生徒の創意を加えたものを生徒の興味関心の

高い曲で踊る.「ディズニーランドへ行こう」の課題を設定し,パレードのテーマソングのリズ

ムにのってさまざまなシーンを創作し踊った.

②単元12時間の創作ダンスの7時間目に組み込んだ.8844221111を始めは教師がリードして行

う.次にグループ活動で一人ひとつ動きを考えさせ,共有.そこから動きを選び出し順番を決め

て練習する.まとめとして1曲分を全グループ一斉に踊る,隣のグループを合わさり,まねしなが

ら踊る.

記載なし

37前田知美

2003

いろいろなリズムの違いを感じとって~リズ

ムにのって踊る楽しさを味わう・5年生~

女子体育

45(5):

16-21

実践的研究

小学校5年

①いろいろなリズムにのって,リズムの違いを感じながら踊って楽しむ.②リズムの特徴を生か

せるように,のり方を工夫しながら楽しむ.

単元6時間.毎時間,前半ではリズムや曲調の違う曲をメドレーで流し,みんなで3~4曲分踊

る.後半では前半で踊った曲から1曲選び,繰り返し踊る.最後の1曲はグループと一緒に踊りな

がら見せ合う.6時間目にはダンスパーティーを行う.

記載なし

38田村新一

2013

現代的なリズムのダンスの実践から~思考・

判断を評価するための授業を通して~

女子体育

55(6・

7): 22-

27実践的研究

中学校1年

他のグループのダンスには,どんなよい動きがあるだろう?(10時間目)

単元12時間.1時間目はオリエンテーションや簡単な動きづくり.2時間目は体ほぐし運動,新

聞紙を使った動き,アップメニュー,884221111で動く.3時間目は8844221111の動きをペ

アで考え,曲に合わせて踊り,グループになって動きを工夫して踊る.4~6時間目はロックの

曲にのって仲間と自由に踊って楽しむために,既習の動きや即興を用いた.7,8時間目はヒッ

プホップの曲にのって仲間と自由に踊って楽しむために,リズムを確認し,基本のステップや即

興,それらをつなげて踊った.9~11時間目はリズムや動きに変化をつけながら,続けて踊って

楽しむために,既習の動きを使ってダンスを創作した.4~11時間目までは授業の最後にミニ交

流会を設定した.12時間目は作品の発表会を行った.

記載なし

39宮本乙女

2014

現代的なリズムのダンスの楽しい授業作り~

生徒から引き出すオリジナルなダンス~

女子体育

56(6・

7): 24-

29実践的研究

中学校1年

DKY(ダンスの技能的な目標)で表記.

①ダイナミック,②おへそで踊ろうダウンで決める,③ビートを刻んでメリハリダンス,④ノリノ

リダンス,⑤始めと終わりをかっこよく

単元6時間.毎時間の進め方.①ウォーミングアップ(フロア移動,楽しい音楽で踊る,ゲームな

ど),②本日の題材の理解,③教師と一緒に動きながら技能ポイント(DKY)を理解する,④ペ

アやグループでリーダーに続いて動きを共有する.その中で気に入った動きを練習.⑤グループ同

士の見せ合い(観客も応援したり踊ったりする)

記載なし

40長瀬未果

2014

創作ダンスへの導き方~現代的なリズムのダ

ンスに隠された動きのイメージ化指導法~

女子体育

56(4・

5): 34-

39実践的研究

高等学校2

年生(女

子)

現代的なリズムのダンス

健康的かつ動く身体づくり.苦手意識を払拭し,リズムに乗って踊る楽しさや喜びを味わい,心

身の解放,仲間との親しい関わりや一体感を味わう.

創作ダンス

日常生活での感動や情緒を体の動きによって表現する.グループでの創作活動を通じて,協調性

を養い創作活動の喜びや楽しさ,また計画の立案・目標への達成度を意識させる.

前半9時間を現代的なリズムのダンス,後半12時間を創作ダンス.

1時間目はオリエンテーション.2時間目はパーツ(身体)を意識して動かす,呼吸を使って柔

軟性を高める.3~8時間目は授業前半でカーヴィーダンスを行い,後半ではリズムにのって全

身で踊る,各自で即興部分のポーズをかっこよく決める,メリハリをつけて踊る,自由にリズム

に乗って即興的に踊る,と展開した.7~8時間目の授業後半ではTRFから習得したステップに時

間,空間,移動の変化を加えて練習し,ミニ発表を行った.9時間目は創作ダンスを鑑賞し,ス

トーリーの展開,群の構成について学んだ.

記載なし

41安江美保

1999

小学校の表現(低学年)表現リズム遊び

「グニャグニャ,カクカク,ドンドン」ーオ

ノマトペであそぼうー

女子体育

41(7・

8): 33-

34実践的研究

小学校2年

記載なし

単元4時間

①リズミカルな音楽にのって先生や友だちのまねをして踊ったり,友だちと一緒に自由に踊った

りしてリズム遊びを楽しむ.②オノマトペの絵本を教師が読んだり,いろいろなオノマトペが書

かれたカードを教師が読んだりして,その音から感じるままに踊って楽しむ.③動物,遊園地,

忍者などが思い浮かぶ音楽から,思いつくままオノマトペを声に出しながら踊って楽しむ.

記載なし

42前田知美

1999

小学校の表現(中学年)リズムダンスー軽快

なロックやサンバのリズムにのってー

女子体育

41(7・

8): 35-

37実践的研究

小学校3年

①いろいろな曲のリズムにのって,踊る楽しさを広げる.②1つの曲でのり方を工夫しながら

「のり」を楽しむ.

単元5時間.1~4時間目まで3~4曲メドレーで流し,自由に踊る.同じ曲をくり返し踊り,リ

ズムの特徴を感じて踊る.

記載なし

43三木綾

子・川口

千代

2000

学校体育におけるダンス領域に関する研究ー

「現代的なリズムのダンス」の導入に伴っ

てー

女子体育

42(11・

12):

76-77

理論的研究

ーー

ーー

びわこ成蹊スポーツ大学研究紀要 第13号46

44水落美佳

子2004

リズムに乗って踊るからだー発達段階に応じ

たリズムダンスの単元ー

女子体育

46(6):

20-25

実践的研究

小学校

2,4,6年生

小学校2年生

リズム遊び:軽快な音楽にのって,思いきり弾んで踊ったり,友だちと調子よく踊ったりしてリ

ズム遊びを楽しむ.

小学校4年生

①いろいろな曲のリズムに乗って,全身で弾んで,友達と自由に楽しく踊ることができる.②リ

ズムの特徴を生かした乗り方や動きを工夫しながら楽しく踊ることができる.

小学校6年生

①いろいろな曲のリズムに乗って,リズムの違いを体で感じながら,友達と自由に楽しく踊るこ

とができる.②リズムの特徴を生かした乗り方や動きを工夫しながら,自分たちの踊りを創った

り,教え合ったりして楽しく踊ることができる.

・小学校2年生

単元6時間.1時間目はオリエンテーション,リズム遊び.2~5時間目は曲調の違う曲をメドレー

にし,みんなで踊る.2人組になって即興的に踊る.教師の投げかけや,音楽に合わせていろいろ

なものに変身して楽しく踊る.2人組で簡単なストーリーを考えながら踊る.ミニ交換会を行

い,自分たちで創った動きを見せ合いをしながら踊る.変身対象になって,全員でリズムに乗っ

て弾んで踊る.6時間目はダンスパーティー.

・小学校4年生

単元5時間.1時間目はオリエンテーション,軽快なロックのリズムで自由に踊ることの楽しさ

を味わう.リズムに乗ることと,みんなで1曲を踊りきる.2~4時間目は,曲調の違う4曲のメ

ドレーをみんなで即興的に踊る.グループでロック,和製ロック,サンバから1曲を選んで,リズ

ムの特徴を生かした動きを出し合い,工夫しながら踊る.ミニ交換会を行い,見せ合いをする.

交換会で教え合ったことをふまえて全員で踊る.5時間目はダンスパーティーを行う.

・小学校6年生

単元5時間.1時間目はオリエンテーション,円形コミュニケーション.いろいろなリズムの曲を

みんなで即興的に踊る.自分が好きなリズムを選び,選曲別グループをつくる.2~4時間目は,

曲調の違う3曲のメドレーをみんなで踊り,その曲のもつリズムの特徴を体で感じとりながら即

興的に踊る.選曲別のグループで,リズムの特徴を生かした動きを出しながら踊る.ワーク

ショップ型交換会を行い,自分たちの踊りを教えたり相手の踊りを教えてもらったりして一緒に

踊る.交換会で教え合ったことをふまえて,グループで踊る.アンコールグループを選んで,全員

で一緒に踊る.6時間目はダンスパーティーを行う.

記載なし

45栗原知子

2007

リズムから表現へ

女子体育

49(7・

8): 40-

43実践報告

小学校1年

生(低学

年)

単元の目標

①いろいろな動きを試してみたり,動きを作ったりして楽しむ.②友だちの動きを受け入れ,一

緒に楽しむ.③自分のからだを感じる.

本時の目標

①いろいろな動きを試してみたり,動きを作ったりして楽しむ.②友だちの動きを受け入れ,一

緒に楽しむ.

のりのりタイム(リズムにのって動く).どきどきタイム(リーダーのまねをして,いろいろな

動きをみつける).わくわくタイム(動物になりきって動く,ポーズをきめる,みんなで動く)

記載なし

46北川桂子

2007

心と体を思いきり弾ませて~表現リズム遊び

『エルマーのぼうけん』を通して~

女子体育

49(1):

20-25

実践報告

小学校2年

生記載なし

単元5時間.毎時間前半の時間をリズム遊び,3曲連続で踊り,おへそを動かすよう意識させた.

後半の時間を表現遊びとして展開した.

記載なし

47村田芳

子・高野

牧子

2009

ここだけは押さえたい!リズムと表現のポイ

ント

女子体育

51 (12):

34-37

理論的研究

ーー

ーー

48村田芳

子・高橋

和子

2009

「リズムダンス・現代的なリズムのダンス」

の内容と指導のポイント

女子体育

51(7・

8): 12-

13理論的研究

ーー

ーー

49太田一枝

2009

Ⅱ実技指導編 リズムダンス・現代的なリズ

ムダンス(1)

ロック(基本)リズムに乗ってはずんで踊ろ

女子体育

51(7・

8): 62-

63実践的研究

幼児~大人

軽快なロックのリズムに乗って,はずむ動きで自由に踊ろう.そして,友だちと一緒にリズムの

乗り方や動きを工夫して踊ろう.

ウォーミングアップは教師主導で音楽のリズムに合わせてスキップや教師のまねをする.2人組

でリーダーを交代しながら友だちと一緒にリズムにのって踊る.気に入った動きをつなげて踊

る.アフタービートを座位,立位で指導後,先の2人組の動きにアフタービートのアクセントを

加えて行う.別の2人組に紹介する.

記載なし

50國川聖子

2009

Ⅱ実技指導編 リズムダンス・現代的なリズ

ムダンス(2)

ロック(やさしいオリジナルダンス)『交流

手たたきダンス』

女子体育

51(7・

8): 64-

65実践的研究

小学生~高

齢者

2人組で簡単な4つの動きを連続させ,全身で弾んで踊る恐竜ダンス.仲間と向かい合い動きを

反復し連続させることで,思い切り踊る感じを味わう.「弾む」を通して互いのニュアンスの違

いや良さを認め合い楽しむ.

4つの動きで交流する.2人組で自由に踊る(回る,スキップ,駆け足).手たたきと足の動きを

組み合わせながら全身で音楽に乗りながら踊る.ドー・シー・ドーで入れ替わり,向かい合って

ウェーブ,背中合わせのポーズをそれぞれ8×2行う.その後パートナーを交代する.

記載なし

51太田一枝

2009

Ⅱ実技指導編 リズムダンス・現代的なリズ

ムダンス(3)

サンバ(基本)サンバのリズムに乗って踊ろ

女子体育

51(7・

8): 66-

67実践的研究

小学生~大

サンバの音楽のリズムに乗って,自由に弾んで踊ることをベースにしながら,へその前後スウィン

グと「ウン・タッタ」のサンバ特有のリズムの乗り方を工夫して踊ろう.

ウォーミングアップで音楽んもリズムに合わせて弾んで踊る.2人組でサンバステップを練習す

る.自分たちの動きとサンバステップを組み合わせる.サンバのリズムを強調して行う.

記載なし

52村田芳子

2009

Ⅱ実技指導編 リズムダンス・現代的なリズ

ムダンス(4)

サンバ(応用編)オリジナルダンス『風にな

りたい』

女子体育

51(7・

8): 64-

66実践的研究

小学生中学

年~大人

サンバのリズムに慣れてきたら,その応用として1曲を通して踊ってみよう.「風になりたい」の

音楽を感じながら,全体を通してみんなで楽しく踊れるようにしよう.

全員で踊るパート(ステップとスリーステップターンで移動,サンバのステップとピポッドター

ン,両手を伸ばして体重移動,両足とびターン),2人組で踊るパート(2人で手をつないで回

る,2人で向き合って全体のパートの一部を踊る,見るのポーズ),4人組で自由に踊るパート,

先の動きで全員がサンバのステップで集まる,みんなでグランドチェーン

記載なし

53牛山眞貴

子2009

Ⅱ実技指導編 リズムダンス・現代的なリズ

ムダンス(5)

ヒップホップ(基本)

女子体育

51(7・

8): 70-

71実践的研究

小学校中学

年~高校生

おへその中心から湧き上がるようなような縦のりで動きながらリズムを表現する,全身を弾ませ

る,動きを繋いで踊る

おへそを自分で押さえ,そこを中心に上下左右前後に動かす.おへそを中心に「あいうえお」を

空中に描き,あてっこをする.手拍子とジャンプの群に分かれて同時に行う.伸びるー落とすの

動きを行う.

手拍子,ジャンプにその他の動きを加えてセッションする.縦のりを入れたサイドステップ,ジャ

ンプを組み合わせたランニングマン,トゥエルを習得する.これらを組み合わせグループでオリ

ジナルダンスをつくる.

記載なし

54牛山眞貴

子2009

Ⅱ実技指導編 リズムダンス・現代的なリズ

ムダンス(6)

ヒップホップ(発展編)フレーズ・ブレイキ

女子体育

51(7・

8): 72-

73実践的研究

中学年~高

校生

フレーズを作って全身・全力で踊ること,チーム練習を通して「体力の向上」「達成感」「自己

有能感」「チームワーク」を引き出す

おへそを自分で押さえ,そこを中心に上下左右前後に動かす.おへそを中心に「あいうえお」を

空中に描き,あてっこをする.手拍子とジャンプの群に分かれて同時に行う.伸びるー落とすの

動きを行う.

両手を床について開脚し,片手足抜き.仰向け,背倒立,側転.座位前方片足あげ,片手ツイス

ト(止める動き).これまでの動きを組み合わせ,グループで練習し,動きの強弱,細かくー大

きく,動くー止まるの変化をつける.曲や動きを自分たちでアレンジする.

記載なし

55中村なお

み2009

Ⅱ実技指導編 リズムダンス・現代的なリズ

ムダンス(7)

ヒップホップ ダイナミックダンスバトル&

アップロックに挑戦!

女子体育

51(7・

8): 74-

75実践的研究

中学生~大

学生

ダイナミックに動く.かっこよく,美しく踊る

8844221111の拍子に合わせて簡単な動きを行う.経験のある動きをリズムを変えて行う.動き

をもちよりリーダーになって行う.

アップロックを覚えた後,1曲を通して踊る(2人組,2群,自由パート,全員).

記載なし

56甲斐富美

子2009

Ⅲ実践報告編(3)中学校

現代的なリズムのダンスから創作ダンスへ~

中学3年・男女共習の例~

女子体育

51(7・

8): 96-

99実践的研究

中学校3年

単元のねらい

感じを込めて踊ったり,みんなで踊ったりする楽しさや喜びを味わい,互いの違いやよさを認め

合おうとする(関心・意欲・態度)

課題に応じた運動の取り組み方を工夫する(思考・判断)

リズムを特徴でとらえ,変化のある動きを組み合わせて,リズムにのって全身で踊ることができ

る.またダンスキーワードを手がかりに動きを工夫し,動きの極限を引き出し,踊ることができ

る(技能)

ダンスの特性,踊りの由来と表現の仕方などを理解することができる(知識・理解)

単元7時間.毎時間導入で体ほぐしを行う.1,2時間は現代的なリズムのダンスを扱う.リズムに

のって,弾む,回る,ねじる,スキップなどの動きをくり返して即興的に踊る.ロック,ヒップ

ホップ等のリズムの特徴をとらえ,リズムに乗っておへそを中心に踊る.

3~7時間は創作ダンスを扱い,3時間目は乗りやくずしから動きづくりへと発展させる.

記載なし

57山崎大志

2011

Ⅱ実践編 小学校 表現運動 リズムダンス

リズムDE即興

女子体育

53(8・

9): 30-

35実践的研究

小学校高学

感じたリズムを即興的に表現するおもしろさを味わわせ,踊ることが大好きな子どもたちを育て

ることができるようにする.

単元6時間.毎時間の導入に円形コミュニケーション,2人組即興ダンスを行う.1~3時間目は

リズムのちがいを感じながら,いろいろな曲で即興的に踊ってみる.単元の進行に伴いこの時間

を減らし,それに変わって,リズム別のグループでよりおもしろいダンスを創り上げ,5,6時間目

の後半の時間はダンスの交流を行う.

記載なし

58太田一枝

2011

Ⅱ実践編 中学校 ダンス 現代的なリズム

のダンス

リズムに乗って自由に踊ろう

女子体育

53(8・

9): 50-

55実践的研究

中学生

音楽のリズムに乗って,全身で自由に弾んで踊ることを楽しむとともに,互いの動きのよさを認

め合って,誰とでも楽しく踊ろうとする.

音楽のリズムの特徴をとらえた動きを見つけたり発展する方法を見つけたりする.また,見せ合

いや発表では,お互いの動きのよいところを感じとって,成果を確かめ合う.

リズムの特徴をとらえた全身を使った動きで,踊ることができる.現代的なリズムのダンスは,

リズムに合わせて踊ったり,交流したりすることが楽しい運動であるという特性や,学習の進め

方を理解する.また,音楽のリズムの特徴をとらえた乗り方を理解する.

単元10時間.1,2時間目はロック,3,4時間目はヒップホップで教師主導のウォーミングアップ,

2人組で踊る,本時のリズムの乗り方の特徴を知る,2人組の動きを発展させて踊ったり,バトル

をしたりする.4~8時間目はグループでリズムを選択し動きを創って踊る.9,10時間目はグルー

プの動きを紹介し合い,クラス全員で踊る.

記載なし

59島岡彰子

2011

Ⅱ実践編 高等学校 ダンス 現代的なリズ

ムのダンス

スポーツ大会ダンス発表にむけての試み 弾

けるダンスで弾ける笑顔を!

女子体育

53(8・

9): 70-

75実践的研究

高等学校

音楽のそれぞれのリズムやテンポを活かして全身で自由に踊るダンスを習得し,「弾む身体の開

放感」や「仲間と踊る歓び」を味わうとともに,見ている人にも楽しんでもらえる作品や表現へ

と発展させる力を身につけること.

単元10時間.1,2時間目では目標づくりを行った後,体ほぐしとさまざまなリズムの特徴をとら

えた動きに挑戦する.3時間目は2つの動きでエクササイズを行う.既習の動きを行いながら,作

品の音楽を決める.4~9時間目は,6つの動きを紹介し,エクササイズを行い,グループで役割

や目標を決め,創作や練習を行う.10時間目はストレッチエクササイズを行い,作品を発表す

る.

記載なし

60金田典子

2011

Ⅲ〈さらに広がる素材集!〉リズムダンス・

現代的なリズムのダンス①

リズムダンス・導入編

女子体育

53(8・

9): 94-

95実践的研究

小学校中学

ロックやサンバのリズムに乗って,友だちと自由に弾んで踊ることができるようにすること.リ

ズムの特徴とらえ,リズムにあった乗り方で踊りを楽しむ.

ウォーミングアップとして,アップテンポの曲に乗って自由に踊る.始めは教師のまねをしなが

ら,次に2人組のリーダーを交代しながら行う.その場で膝やおおへそを動かし8ビートのロック

のリズムの乗り方をつかむ.スキップで移動したり,手を動かしたり,ひねったりする動きにア

クセントをつけて全身で即興的に踊る.2人組で手をつないで回ったり,体をぶつけ合ったりし

てリズムを感じる.ロックかサンバのリズムを選び,友だちと動きを考えたりグループで見つけ

たりする.友だちのよい動きをまねる.1曲ごとにミニ発表会を行い,参加型発表会を行いみん

なで踊る.

記載なし

61川村由美

2011

Ⅲ〈さらに広がる素材集!〉リズムダンス・

現代的なリズムのダンス②

ロックのリズムで楽しく踊ろう!!

女子体育

53(8・

9): 96-

97実践的研究

小学校中学

年~高等学

①誰とでも仲よく楽しく踊ろう.②リズムに乗って踊ろう.③友だちと一緒に,動きを工夫して

踊ろう.

教師のリード,2人組で,さまざまな動きをまねして踊る.楽しかった動きを中心に2人組で踊

る.パートナーを交代して踊り,時間や空間,身体に変化をつけて踊る.最後にポーズを決め

る. 4人組でリーダーを交代しながら踊る.4人の関係に変化をつけて踊る.最後はポーズを決

める.グループ単位で即興での交流会を行い,最後は全員で踊る.

記載なし

62白井麻子

2011

Ⅲ〈さらに広がる素材集!〉リズムダンス・

現代的なリズムのダンス③

スピーディーな動きでオリジナルなリズムダ

ンスへ

女子体育

53(8・

9): 98-

99実践的研究

小学校高学

年~社会人

「身体で文字を書く」動きを使ってスピーディーで格好いいダンスに挑戦する.

サイドステップ,ボックスステップ,ダウンのリズムとりといった基本のステップを行う.ダウン

とアップを入れた足じゃんけんのステップを行う.2人組になって片方のさまざまな身体の部位を

相手が指示する方向に音楽にのって動かす.交代で行う際に16ビートや動きの速さに変化をつけ

て行う.身体のさまざまな部位で文字を書き,2人組でそのダンスを教え合い,音楽に合わせて

練習する.文字の動きに前半の足じゃんけんの動きを合わせる.文字あてクイズを行う.円形で

発表会を行う.

記載なし

63高田康

史・松尾

千秋

2011

Ⅲ〈さらに広がる素材集!〉リズムダンス・

現代的なリズムのダンス④

ヒップホップダンス ステップ集

女子体育

53(8・

9):

100-101実践的研究

中学生以上記載なし

ボックス,スマーフ,サイドステップ,スライド,ポップコーン,2ステップ,ランニングマンを

紹介.これらのステップを組み合わせて2×8のステップを紹介.

記載なし

64小林治雄

2008

リズムと表現を楽しむ「ヒップホップ」の授

業体育科教育40: 40-

43実践的研究

小学校5年

単元の目標

〈関心・意欲・態度〉現代的なリズムのダンスの特性に関心をもち,仲間とリズムに乗って踊る

楽しさを共有する.

〈思考・判断〉ダンスの見せ合いやダンスの基礎練習を通して,自分や友だちの動きのよさに気

付く.

〈技能〉ヒップホップのリズムに乗り,全身を使って踊ることができる.

ウォーミングアップでは,音楽なしでのダウンのリズムとり(座位),音楽ありでのダウンのリ

ズムとり(立位),ダウンのリズムに乗って歩く,ダウンのリズムでサイドステップ,ダウンの

リズムでボックスステップを行っている.

よい動きの指導(肘や膝の使い方)は教師主導で行われた.リズムを合わせて動けるようにする

ために口伴奏を行った.

単元4時間.1時間目は教師も一緒にダウンのリズムを意識して踊る.2時間目は2人組で踊った

後,4~6人で振り付けを考えながら踊る.3時間目も同様に振り付けを考えながら踊り,ビデオ

でそれを確認する.4時間目はダンスパーティー(バトル形式)を行う.

形成的授業評価を行い,ほとん

どの項目,時間で2.8以上の値

を示している.単元前後のダン

スの意識調査で,単元前8/28

ダンスが嫌いていたが,単元後

28人全員が好きと答えている.

65渡邊浩幸

2005

はじめてリズムダンスの授業をする先生へ

体育科教育10: 22-

26実践的研究

小学校中学

単元の目標

めあて①いろいろな曲のリズムにのって楽しく踊る.

めあて②1つの曲を繰り返し,のり方の工夫をして踊り込む.

ダンスウォーミングアップ(体ほぐし)を教師主導で行う.さまざまな曲に合わせて2人組で踊

る.その間,4つのくずしを入れるよう声かけを行う.後半では1曲をくり返し,その曲やリズム

の特徴を生かしたのり方や動きで踊らせる.全員で踊ったり,バトル形式で行ったりする交流会

を行う.

記載なし

66井上正司

2000

リズムダンスの授業に挑むー私にもできたダ

ンスの指導ー

体育科教育7: 26-27

実践的研究

記載なし

記載なし

単元8時間中,前半5時間はのりや変化(くずし)を楽しませる.後半3時間は,仲間とともに動

きを工夫しながら踊らせた.

一授業では,導入に体ほぐしを行い,その後,グループで踊ったり,工夫したり,見せ合ったり

した.最後は全体で踊る.学習カードを用いて友だちのよかったところを記述させ伝えた.

記載なし

67津田幸保

2013

リズムジャンプを使ったダンス指導

体育科教育6: 46-47

実践的研究

記載なし

記載なし

基本のステップ,ダンスステップ(ジャンプステップをアレンジ,一授業についき4種類程度),

ステップの組み合わせ,発表.

単元を10時間で構想しており,1~5時間はリズムに慣れること,約20種類のステップを学習.6

~9時はグループで発表用のダンスを創作.10時間目にグループ発表.

ヒップホップを動きではなくリズムという方向から学習する指導法である.

記載なし

68米川浩司

2014

リズミカルにステップ踏んでEnjoyエアロビク

スダンス!!

体育科教育3: 58-61

実践的研究

小学校5年

リズムにのってダンスの動きを楽しみ,自分や友だちの体を意識しながら動き続けて,「健康的

に疲れにくい体をつくること」

PRE(主観的運動強度)について説明.基本となるステップや腕の動かし方を市販DVDや他校の

実践から参考に,グループで動きのパターンをつくり実践する.テンポや動きの大きさや速さ,

操作する身体の部位,体重移動等のアイデアを加え,さらに工夫させる.

記載なし

69池澤道弘

2001

地域の人とともに創る学校体育

ゲストティーチャーとのT・Tで行うリズムダ

ンスの授業

学校体育

8: 14-15

実践的研究

小学校5年

リズムに慣れること,ロック,サンバ,ヒップホップの3種類のリズムにのる,自分たちのダンス

をつくる

ゲストティーチャーを5年生の保護者(リトミック指導経験者),創作ダンス部に所属している大

学生とした.

・単元計画

リズムに慣れるためにクラップダンスや即興表現を行った.ロック,サンバ,ヒップホップの3種

類のリズムにのるための基本の動きを振り写しし行った.好きな曲別でグループをつくり,先に

学習した基本の動きをもとにして自分たちのダンスを創作した.

記載なし

70太田一枝

2000

いろいろな音楽のリズムにのって自由に思

いっきり踊ろう

ー中学校「現代的なリズムのダンス」男女共

習2・3年縦割りクラスでの実践ー

学校体育

12: 16-

19実践的研究

中学校2,3

年生縦割りクラ

ユーロビート,ロック,サンバ,レゲエ,ヒップホップの音楽にリズムの特徴をとらえて乗れる

こと,仲間と関わり楽しく踊ること.

単元の目標

①音楽にのって,体をせいいっぱい使って自由に踊ることを楽しむ.

②いろいろな音楽のリズムや特徴をつかんで踊り,簡単に工夫して踊ることができる.③いろい

ろな人と関わって踊ることを通して,自他の個性を認め,お互いの動きや工夫の仕方を理解す

る.

授業導入では体ほぐしを毎時間実施した.その後,先生やリーダーの動きをまねして踊る,リズ

ムののり方をつかみ,自由即興で踊る,リズムののり方の強調と動きの変化を加え,工夫した動

きで踊る.

記載なし

71佐田壽

子・井上

正司

2000

踊ることで新しい自分を発見する, 表現・リ

ズムダンスの学習

学校体育

12: 12-

15実践的研究

〈佐田〉

小学校5年

生 〈井上〉

小学校6年

〈佐田〉

表現したいもののイメージを湧かせたり広げたりしながら,おもいきり踊りを楽しもうとする.

なりきって感じを込めて踊ったりイメージをすばやく動きに変えたりできる.

〈井上〉

いろいろなリズムの曲にのって,思いつくままに自由に踊って楽しもうとする.グループで動き

や場の使い方を工夫して踊り,グループ同士で見せ合った楽しむことができる.

〈佐田〉

表現種目のなかでリズムダンスを取り入れた実践である.記述による学習の振り返り,をあげて

いる.1曲目は個々を自由に踊らせ,2曲目はグループで円になり,その中心で踊りたい子が踊

り,その他の子どもはその真似をした.興味やイメージを沸かせるために子どもに人気のある曲

やダンスのVTRを使用したり,題材のイメージを湧かせるのためのイメージカルタや学習カード

を活用した.

〈井上〉

単元6時間.前半5時間はのりやくずしを楽しみ,後半3時間はグループでの動きの工夫をして

踊った.学習カード(ダンサー紹介カード)を活用している.体育着ではなく衣装(私服)を採

用.

記載なし

72金田典子

2000

一人ひとりが踊る楽しさを広げる表現リズム

遊びー2年生「乗り物でGO!」の実践を通し

てー

学校体育

12: 8-11実践的研究

小学校2年

リズム遊び

軽快な曲に合わせて,思いきり弾んで踊ったり,友だちと調子よく踊ったりして,りずむにのっ

て踊ることを楽しむ.

表現遊び

いろいろな乗り物に変身して思いつくまま踊ったり,友だちと一緒に簡単な工夫をしながら踊っ

たりして,なりきって踊ることを楽しむ.

単元5時間.1時間の前半にリズム遊び,後半に表現遊びを位置づける.1時間目はオリエンテー

ション,2~3曲のメドレーで踊る.変身したい乗り物になり自由に踊る.2~4時間目は友だち

と楽しく踊るための約束を確認した後,始めは教師がジャンプやスキップなどの優しい動きで

リードしたり,だるまさんがころんだをアレンジした遊びを取り入れた後,2人組でリズム遊び

をする.表現を遊びをする.共通のテーマの乗り物をみんなで踊る,2~4人組で変身したい乗り

物になり,自由に踊る.メドレー形式で見せ合って,感じを確かめ合う.5時間目は誰とでもリズ

ム遊びをする.好きな乗り物になり,友だちと自由に踊る.メドレー形式で見せ合って発表をす

る.

記載なし

表現リズム遊び・リズムダンス・現代的なリズムのダンスにおける現状と課題 47

59島岡彰子

2011

Ⅱ実践編 高等学校 ダンス 現代的なリズ

ムのダンス

スポーツ大会ダンス発表にむけての試み 弾

けるダンスで弾ける笑顔を!

女子体育

53(8・

9): 70-

75実践的研究

高等学校

音楽のそれぞれのリズムやテンポを活かして全身で自由に踊るダンスを習得し,「弾む身体の開

放感」や「仲間と踊る歓び」を味わうとともに,見ている人にも楽しんでもらえる作品や表現へ

と発展させる力を身につけること.

単元10時間.1,2時間目では目標づくりを行った後,体ほぐしとさまざまなリズムの特徴をとら

えた動きに挑戦する.3時間目は2つの動きでエクササイズを行う.既習の動きを行いながら,作

品の音楽を決める.4~9時間目は,6つの動きを紹介し,エクササイズを行い,グループで役割

や目標を決め,創作や練習を行う.10時間目はストレッチエクササイズを行い,作品を発表す

る.

記載なし

60金田典子

2011

Ⅲ〈さらに広がる素材集!〉リズムダンス・

現代的なリズムのダンス①

リズムダンス・導入編

女子体育

53(8・

9): 94-

95実践的研究

小学校中学

ロックやサンバのリズムに乗って,友だちと自由に弾んで踊ることができるようにすること.リ

ズムの特徴とらえ,リズムにあった乗り方で踊りを楽しむ.

ウォーミングアップとして,アップテンポの曲に乗って自由に踊る.始めは教師のまねをしなが

ら,次に2人組のリーダーを交代しながら行う.その場で膝やおおへそを動かし8ビートのロック

のリズムの乗り方をつかむ.スキップで移動したり,手を動かしたり,ひねったりする動きにア

クセントをつけて全身で即興的に踊る.2人組で手をつないで回ったり,体をぶつけ合ったりし

てリズムを感じる.ロックかサンバのリズムを選び,友だちと動きを考えたりグループで見つけ

たりする.友だちのよい動きをまねる.1曲ごとにミニ発表会を行い,参加型発表会を行いみん

なで踊る.

記載なし

61川村由美

2011

Ⅲ〈さらに広がる素材集!〉リズムダンス・

現代的なリズムのダンス②

ロックのリズムで楽しく踊ろう!!

女子体育

53(8・

9): 96-

97実践的研究

小学校中学

年~高等学

①誰とでも仲よく楽しく踊ろう.②リズムに乗って踊ろう.③友だちと一緒に,動きを工夫して

踊ろう.

教師のリード,2人組で,さまざまな動きをまねして踊る.楽しかった動きを中心に2人組で踊

る.パートナーを交代して踊り,時間や空間,身体に変化をつけて踊る.最後にポーズを決め

る. 4人組でリーダーを交代しながら踊る.4人の関係に変化をつけて踊る.最後はポーズを決

める.グループ単位で即興での交流会を行い,最後は全員で踊る.

記載なし

62白井麻子

2011

Ⅲ〈さらに広がる素材集!〉リズムダンス・

現代的なリズムのダンス③

スピーディーな動きでオリジナルなリズムダ

ンスへ

女子体育

53(8・

9): 98-

99実践的研究

小学校高学

年~社会人

「身体で文字を書く」動きを使ってスピーディーで格好いいダンスに挑戦する.

サイドステップ,ボックスステップ,ダウンのリズムとりといった基本のステップを行う.ダウン

とアップを入れた足じゃんけんのステップを行う.2人組になって片方のさまざまな身体の部位を

相手が指示する方向に音楽にのって動かす.交代で行う際に16ビートや動きの速さに変化をつけ

て行う.身体のさまざまな部位で文字を書き,2人組でそのダンスを教え合い,音楽に合わせて

練習する.文字の動きに前半の足じゃんけんの動きを合わせる.文字あてクイズを行う.円形で

発表会を行う.

記載なし

63高田康

史・松尾

千秋

2011

Ⅲ〈さらに広がる素材集!〉リズムダンス・

現代的なリズムのダンス④

ヒップホップダンス ステップ集

女子体育

53(8・

9):

100-101実践的研究

中学生以上記載なし

ボックス,スマーフ,サイドステップ,スライド,ポップコーン,2ステップ,ランニングマンを

紹介.これらのステップを組み合わせて2×8のステップを紹介.

記載なし

64小林治雄

2008

リズムと表現を楽しむ「ヒップホップ」の授

業体育科教育40: 40-

43実践的研究

小学校5年

単元の目標

〈関心・意欲・態度〉現代的なリズムのダンスの特性に関心をもち,仲間とリズムに乗って踊る

楽しさを共有する.

〈思考・判断〉ダンスの見せ合いやダンスの基礎練習を通して,自分や友だちの動きのよさに気

付く.

〈技能〉ヒップホップのリズムに乗り,全身を使って踊ることができる.

ウォーミングアップでは,音楽なしでのダウンのリズムとり(座位),音楽ありでのダウンのリ

ズムとり(立位),ダウンのリズムに乗って歩く,ダウンのリズムでサイドステップ,ダウンの

リズムでボックスステップを行っている.

よい動きの指導(肘や膝の使い方)は教師主導で行われた.リズムを合わせて動けるようにする

ために口伴奏を行った.

単元4時間.1時間目は教師も一緒にダウンのリズムを意識して踊る.2時間目は2人組で踊った

後,4~6人で振り付けを考えながら踊る.3時間目も同様に振り付けを考えながら踊り,ビデオ

でそれを確認する.4時間目はダンスパーティー(バトル形式)を行う.

形成的授業評価を行い,ほとん

どの項目,時間で2.8以上の値

を示している.単元前後のダン

スの意識調査で,単元前8/28

ダンスが嫌いていたが,単元後

28人全員が好きと答えている.

65渡邊浩幸

2005

はじめてリズムダンスの授業をする先生へ

体育科教育10: 22-

26実践的研究

小学校中学

単元の目標

めあて①いろいろな曲のリズムにのって楽しく踊る.

めあて②1つの曲を繰り返し,のり方の工夫をして踊り込む.

ダンスウォーミングアップ(体ほぐし)を教師主導で行う.さまざまな曲に合わせて2人組で踊

る.その間,4つのくずしを入れるよう声かけを行う.後半では1曲をくり返し,その曲やリズム

の特徴を生かしたのり方や動きで踊らせる.全員で踊ったり,バトル形式で行ったりする交流会

を行う.

記載なし

66井上正司

2000

リズムダンスの授業に挑むー私にもできたダ

ンスの指導ー

体育科教育7: 26-27

実践的研究

記載なし

記載なし

単元8時間中,前半5時間はのりや変化(くずし)を楽しませる.後半3時間は,仲間とともに動

きを工夫しながら踊らせた.

一授業では,導入に体ほぐしを行い,その後,グループで踊ったり,工夫したり,見せ合ったり

した.最後は全体で踊る.学習カードを用いて友だちのよかったところを記述させ伝えた.

記載なし

67津田幸保

2013

リズムジャンプを使ったダンス指導

体育科教育6: 46-47

実践的研究

記載なし

記載なし

基本のステップ,ダンスステップ(ジャンプステップをアレンジ,一授業についき4種類程度),

ステップの組み合わせ,発表.

単元を10時間で構想しており,1~5時間はリズムに慣れること,約20種類のステップを学習.6

~9時はグループで発表用のダンスを創作.10時間目にグループ発表.

ヒップホップを動きではなくリズムという方向から学習する指導法である.

記載なし

68米川浩司

2014

リズミカルにステップ踏んでEnjoyエアロビク

スダンス!!

体育科教育3: 58-61

実践的研究

小学校5年

リズムにのってダンスの動きを楽しみ,自分や友だちの体を意識しながら動き続けて,「健康的

に疲れにくい体をつくること」

PRE(主観的運動強度)について説明.基本となるステップや腕の動かし方を市販DVDや他校の

実践から参考に,グループで動きのパターンをつくり実践する.テンポや動きの大きさや速さ,

操作する身体の部位,体重移動等のアイデアを加え,さらに工夫させる.

記載なし

69池澤道弘

2001

地域の人とともに創る学校体育

ゲストティーチャーとのT・Tで行うリズムダ

ンスの授業

学校体育

8: 14-15

実践的研究

小学校5年

リズムに慣れること,ロック,サンバ,ヒップホップの3種類のリズムにのる,自分たちのダンス

をつくる

ゲストティーチャーを5年生の保護者(リトミック指導経験者),創作ダンス部に所属している大

学生とした.

・単元計画

リズムに慣れるためにクラップダンスや即興表現を行った.ロック,サンバ,ヒップホップの3種

類のリズムにのるための基本の動きを振り写しし行った.好きな曲別でグループをつくり,先に

学習した基本の動きをもとにして自分たちのダンスを創作した.

記載なし

70太田一枝

2000

いろいろな音楽のリズムにのって自由に思

いっきり踊ろう

ー中学校「現代的なリズムのダンス」男女共

習2・3年縦割りクラスでの実践ー

学校体育

12: 16-

19実践的研究

中学校2,3

年生縦割りクラ

ユーロビート,ロック,サンバ,レゲエ,ヒップホップの音楽にリズムの特徴をとらえて乗れる

こと,仲間と関わり楽しく踊ること.

単元の目標

①音楽にのって,体をせいいっぱい使って自由に踊ることを楽しむ.

②いろいろな音楽のリズムや特徴をつかんで踊り,簡単に工夫して踊ることができる.③いろい

ろな人と関わって踊ることを通して,自他の個性を認め,お互いの動きや工夫の仕方を理解す

る.

授業導入では体ほぐしを毎時間実施した.その後,先生やリーダーの動きをまねして踊る,リズ

ムののり方をつかみ,自由即興で踊る,リズムののり方の強調と動きの変化を加え,工夫した動

きで踊る.

記載なし

71佐田壽

子・井上

正司

2000

踊ることで新しい自分を発見する, 表現・リ

ズムダンスの学習

学校体育

12: 12-

15実践的研究

〈佐田〉

小学校5年

生 〈井上〉

小学校6年

〈佐田〉

表現したいもののイメージを湧かせたり広げたりしながら,おもいきり踊りを楽しもうとする.

なりきって感じを込めて踊ったりイメージをすばやく動きに変えたりできる.

〈井上〉

いろいろなリズムの曲にのって,思いつくままに自由に踊って楽しもうとする.グループで動き

や場の使い方を工夫して踊り,グループ同士で見せ合った楽しむことができる.

〈佐田〉

表現種目のなかでリズムダンスを取り入れた実践である.記述による学習の振り返り,をあげて

いる.1曲目は個々を自由に踊らせ,2曲目はグループで円になり,その中心で踊りたい子が踊

り,その他の子どもはその真似をした.興味やイメージを沸かせるために子どもに人気のある曲

やダンスのVTRを使用したり,題材のイメージを湧かせるのためのイメージカルタや学習カード

を活用した.

〈井上〉

単元6時間.前半5時間はのりやくずしを楽しみ,後半3時間はグループでの動きの工夫をして

踊った.学習カード(ダンサー紹介カード)を活用している.体育着ではなく衣装(私服)を採

用.

記載なし

72金田典子

2000

一人ひとりが踊る楽しさを広げる表現リズム

遊びー2年生「乗り物でGO!」の実践を通し

てー

学校体育

12: 8-11実践的研究

小学校2年

リズム遊び

軽快な曲に合わせて,思いきり弾んで踊ったり,友だちと調子よく踊ったりして,りずむにのっ

て踊ることを楽しむ.

表現遊び

いろいろな乗り物に変身して思いつくまま踊ったり,友だちと一緒に簡単な工夫をしながら踊っ

たりして,なりきって踊ることを楽しむ.

単元5時間.1時間の前半にリズム遊び,後半に表現遊びを位置づける.1時間目はオリエンテー

ション,2~3曲のメドレーで踊る.変身したい乗り物になり自由に踊る.2~4時間目は友だち

と楽しく踊るための約束を確認した後,始めは教師がジャンプやスキップなどの優しい動きで

リードしたり,だるまさんがころんだをアレンジした遊びを取り入れた後,2人組でリズム遊び

をする.表現を遊びをする.共通のテーマの乗り物をみんなで踊る,2~4人組で変身したい乗り

物になり,自由に踊る.メドレー形式で見せ合って,感じを確かめ合う.5時間目は誰とでもリズ

ム遊びをする.好きな乗り物になり,友だちと自由に踊る.メドレー形式で見せ合って発表をす

る.

記載なし

びわこ成蹊スポーツ大学研究紀要 第13号48