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大館市環境マネジメントシステム 令和元年度 内部監査結果報告書 令和元年6月28日 内部監査チーム

大館市環境マネジメントシステム 令和元年度 内部監査結果報告書 · ネジメントシステムが当該システムで立案、計画した事項及びISO14001規格の要

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大館市環境マネジメントシステム

令和元年度 内部監査結果報告書

令和元年6月28日

内 部 監 査 チ ー ム

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令和元年度 内部監査(第 1 次)結果報告

1.監査の目的及び範囲 本市の事務・事業の活動に伴う環境への負荷を抑制することを目的とし、本市の環境マ

ネジメントシステムが当該システムで立案、計画した事項及びISO14001規格の要

求事項に適合し、かつ適切に実施されているかを監査し結果を評価した。

監査範囲は、平成31年度※内部監査計画に基づき、38部門全てを対象としている。

本年度の重点監査事項は、国際規格の箇条 6.1.1 リスク及び機会への取組みより「正し

く理解できているか」「大館市国土強靭化地域計画から環境側面に抽出できているか」、

6.2.1 環境目標より「具体的に達成度が判断できるようになっているか」「半期の到達度を

どのように設定しているか」、5.3 適用範囲より「所管施設の記載漏れがないか」「付随する

車両や設備関連の有無及び手順書等の必要書類のチェック」の6項目としており、これら

が規格の要求事項に適合しているかどうかを中心に監査を実施した。 (※内部監査計画策定は平成 31 年 4 月)

2.監査の実施期間及び対象部門名 実 施 期 間 監 査 部 門 名

令和元年5月15日(水) 移住交流課、

令和元年5月16日(木) 財政課、歴史文化課

令和元年5月17日(金) 保険課、

令和元年5月20日(月) 危機管理課、企画調整課、税務課、収納課、子ども課、

土木課、田代総合支所、学校教育課、

令和元年5月21日(火) 職員課、管財課、契約検査課、環境課、福祉課、商工課、

観光課、教育総務課、

令和元年5月22日(水) 総務課、長寿課、まちづくり課、水道課、会計課、

選挙管理委員会事務局、

令和元年5月23日(木) 都市計画課、下水道課、スポーツ振興課、生涯学習課、

農業委員会事務局、環境管理事務局

令和元年5月24日(金) 生涯学習課

令和元年5月27日(月) 市民課、比内総合支所、監査委員事務局

令和元年5月29日(水) 農林課、議会事務局

令和元年6月 5日(水) 健康課

3.監査に立ち会った被監査部門の代表者の氏名 別紙各部門別「内部監査結果報告書」のとおり

4.担当した主任監査員及び監査員の氏名 別紙1「内部監査員担当表」のとおり

※ 本年度は15班体制で実施。監査員のうち新任は8名である。

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5.監査基準 大館市内部監査要綱第5条による。

6.監査の概要 あらかじめ監査期日を定め、チェックリストを用いて関係文書類等の調査照合及び前

回指摘・要望事項の是正確認を行い、不明な点については担当職員の説明を求め、必要

に応じて関係施設を調査した。

7.監査の結果 監査を実施した38部門の評価は、36部門を『適合』、2部門を『重大な不適合』と

した。

『重大な不適合』の内容は、2部門とも所管施設の環境影響評価未実施で、行政組織

規則上所管を定められている施設「市民の森」の評価漏れ(農林課)、普通財産として管

理し、入居団体との連絡調整や設備補修を担当していた施設「旧正札竹村新館棟」の評

価漏れ(まちづくり課)である。

「市民の森」については、環境影響評価を実施した結果、浄化槽関連の順守義務があ

ることも判明したため直ちに手順書などの書類の整備を図った。適用範囲からは漏れて

いたものの、法的に義務付けられた点検は遺漏なく行われており、設備外観や機能を検

査する11条検査においても「適正」評価を得ていることを確認済みである。今後は本

市マネジメントシステムに組み入れ、監視・測定を行う。

「旧正札竹村新館棟」についても環境影響評価を実施し、施設内にパッケージエアコ

ンが設置されていることが確認されたが市有財産ではなかったため、改めて設備所有者

に法に基づく点検義務があることを通知している。「本館棟」は現在解体工事中であり、

適用範囲からは除外できると判断した。両施設とも環境目標の設定に関係した事項はな

い。

指摘された内容はどちらも「環境影響評価の未実施」ではあるが、その性質はやや異

なる。「市民の森」は、古くから市民の憩いの場として整備された区域であり、動物とも

触れ合える場として親しまれてきたが、「広場」としての意味合いが強く、管理する施設

だという認識が薄かった。その後平成23年度に管理棟を整備し、小型合併処理浄化槽

が設置されていたにもかかわらず環境マネジメントシステムに組み込まれないまま現在

に至ったもので、所管部門の認識不足、内部監査員の聞き取り不足だった感が否めない。

「旧正札竹村新館棟」は、当該施設を中心とした周辺地域振興・整備事業の一環で本館

と合わせ市が買取りしたものだが、管理上「普通財産」としており、施設再利用の可能

性等を考慮して指摘された部門が所管しているが、入居する団体等もあり、特殊なケー

スだと思われる。一般的に普通財産とした施設は、全ての機能を停止させた空き施設で

あることが大半なため、本市環境マネジメントシステムでは適用対象外としており、そ

の取扱いを変更するものではないが、現に貸館するなどの事業活動がある普通財産であ

れば適用とするのが妥当と思われたため、今回指摘とした。

所管施設の再チェックは、ここ数年内部監査の重点項目としているところであり、こ

のような適用漏れを発見し是正を図ることができたのは、システムが有効に機能してい

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る証左であったと思われる。

なお、38部門のうち7部門に計9件の『助言』を行った。これは、内部監査員が現

場を見て助言することにより、システムの運用や業務の改善につなげてほしいという狙

いから実施しているものである。

主なものは、リスク及び機会への取組みに繋がりそうな事業活動の取り込みや外部コ

ミュニケーションの取り扱い、環境目標の設定の仕方などシステム運用に関わるものが

5件(危機管理課、収納課、水道課、下水道課、生涯学習課)、事業や施設管理に関連し

た検討事項が4件(危機管理課、健康課、選挙管理委員会事務局)である。各部門にお

いては、こうした助言を参考にしながら、EMSを業務効率化及び改善のツールとして

活用いただくようお願いしたい。

次に本年度の重点事項6点、①「リスク及び機会」が正しく理解できているか、②大

館市国土強靭化地域計画から環境側面に抽出できているか、③環境目標が具体的に達成

度を判断できるようになっているか、④半期の環境目標到達度をどのように設定してい

るか、⑤適用範囲で所管施設の記載漏れがないか、⑥付随する車両や設備関連の有無及

び手順書等の必要書類が揃っているか、の全体的な評価について記す。

①、②については、一部の部門で抽出、検討した経緯が分かりにくいものがあったが、

全部門を概ね適正とした。2015 年版規格の趣旨でもある『全ての事業活動は環境に繋が

る』という意識がより浸透していけば、各部門の理解が深まるものと思われる。

③、④についても概ね適正としたが、環境目標と取組み内容とで関連性が薄いものが

見られた。本監査においては取組み内容が具体的で、達成度が判別できるものであれば

問題ないとしたが、外部機関による審査でも改善事項として指摘を受けているため、今

後の課題としていきたい。

⑤、⑥は、前述のように2部門で『重大な不適合』とした。今後も、公共施設等総合管

理計画に基づいて施設の統廃合が進むことが想定される。施設所管課においては施設や

設備の改修・移管・廃止時には特に注意して、適切な評価や手順書等の整備を行うよう

心がけていただきたい。

その一方で、事務事業量を考慮した環境目標が計画されている、緊急事態への意識が

高い、環境負荷軽減の取組みが充実している、施設が適切に管理できているなどが充実

項目とされた部門もあり、EMSの取組みが実務者レベルで浸透している好例であると

思われる。引き続き、個々の理解度を深くする取り組みをお願いしたい。

最後に17項目に上った『充実事項の評価』の一部を具体的に紹介する。

① 毎週水曜日のノー残業デーに加え、第2金曜日も実施するよう周知。より一層職

場環境の向上のための取組みが行われている。(担当課が率先して実施)

② 環境目標を達成するための計画策定において、取組み内容が詳細に記録されてお

り、業務の状況による増減の把握や評価ができている。

③ 前回監査の助言を受け設備を点検した結果、不具合の発見につながっている。

④ 要望・苦情の対応等について、リスト化して再発防止の資料としており、件数の

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削減に取り組んでいる。

このほか、前年度実績を踏まえた的確な目標を設定して運用管理を実施している、事

務事業の変化に対応し適切な是正措置が取られているなど、EMSが業務全般に応用、

活用されている点が見られることを高く評価したい。

なお、被監査部門の監査結果は、別紙「内部監査結果報告書」のとおりである。

8.その他 平成30年度の部門別の不適合(未達成)事項については以下の①から④のとおりで

あるが、いずれもシステムに基づいた改善、是正や見直しが行われており、今年度の取

り組みに反映されている。また、環境管理事務局からは、農業集落排水施設の水質異常

や浄水場での取水停止(④及び⑤)があったとの報告を受けたが、手順にのっとり各種

報告、記録類が整備されていた。

① 事務用紙使用量の抑制 環境課、職員課、水道課、スポーツ振興課

② 公用車燃料使用量 まちづくり課

③ 比内地鶏鶏糞処理施設での堆肥化 農林課

④ 排水基準(浄化槽) 下水道課

⑤ 浄水場取水停止(緊急事態対応) 水道課

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別 紙1 内部監査員担当表

被 監 査 部 門 班 担 当 班

1 総務部 総務課 1 佐藤 幸美 成田 倫子

2 総務部 危機管理課 2 相澤 智美 佐藤 勲典

3 総務部 企画調整課 3 高橋 勉 黒田 隆仁

4 総務部 職員課 4 佐藤 淳 宮崎 史人

5 総務部 財政課 5 柴田 賢 虻川 麻子

6 総務部 管財課 9 杉沢 英紀 藤原 真章

7 総務部 契約検査課 7 桑野 哲法 茶谷 和久

8 市民部 市民課 8 藤田 和義 佐々木宏子

9 市民部 保険課 6 畠澤 淳一 佐々木祐信

10 市民部 税務課 12 石井 文行 大澤 洋

11 市民部 収納課 10 相澤 智美 佐藤 勲典

12 市民部 環境課 11 工藤 雄一 羽沢 秀則

13 福祉部 福祉課 13 高橋 勉 黒田 隆仁

14 福祉部 子ども課 14 相澤 智美 佐藤 勲典

15 福祉部 長寿課 15 中村 芳樹 北林 裕

16 福祉部 健康課 2 石戸谷議親 渡辺 孝義

17 産業部 農林課 13 成田 修 篠村 朋子

18 産業部 商工課 1 高橋 勉 黒田 隆仁

19 産業部 観光課 4 佐藤 淳 宮崎 史人

20 産業部 移住交流課 5 柴田 賢 虻川 麻子

21 建設部 土木課 9 杉沢 英紀 藤原 真章

22 建設部 都市計画課 7 桑野 哲法 茶谷 和久

23 建設部 まちづくり課 6 成田 修 篠村 朋子

24 建設部 水道課 14 幸坂 尭 瀬尾 学

25 建設部 下水道課 6 畠澤 淳一 佐々木祐信

26 比内総合支所 8 藤田 和義 佐々木宏子

27 田代総合支所 12 石井 文行 大澤 洋

28 教育委員会 教育総務課 11 工藤 雄一 羽沢 秀則

29 教育委員会 学校教育課 9 杉沢 英紀 藤原 真章

30 教育委員会 スポーツ振興課 7 桑野 哲法 茶谷 和久

31 教育委員会 生涯学習課 15 中村 芳樹 北林 裕

32 教育委員会 歴史文化課 13 畠澤 淳一 佐々木祐信

33 会計課 13 成田 修 篠村 朋子

34 議会事務局 10 幸坂 尭 瀬尾 学

35 選挙管理委員会事務局 15 中村 芳樹 北林 裕

36 農業委員会事務局 2 石戸谷議親 渡辺 孝義

37 監査委員事務局 14 藤田 和義 佐々木宏子

38 環境管理事務局 10 佐藤 幸美 成田 倫子