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海外ベンダから見たECHONET Lite
対応の課題とこれから
サーコム・ジャパン株式会社
プロダクトマネージャ
志田典道
2013/2/28 1 ©2012, Sercomm Japan Corporation, All Rights Reserved
アジェンダ
2013/2/28 ©2012, Sercomm Japan Corporation, All Rights Reserved 2
1.サーコム及びサーコム・ジャパンの概要説明(5分)
2.スマートハウスに対する欧米での取り組み(10分)
3.海外開発陣から見たECHONET Lite(15分)
4.ECHONET Liteとセンサーネットワークの融合(10分)
5.今後の課題と取り組み(15分)
6. 質疑応答(5分)
2013/2/28 ©2012, Sercomm Japan Corporation, All Rights Reserved 3
アジェンダ1
サーコム及びサーコム・ジャパンの概要説明
設立 1992年7月
資本金 1999年台湾市場上場
売上 662百万USドル (2012年)
従業員数 約5,000名 (R&D500名以上)
主要製品 BBゲートウェイ、WiFiルータ、
HEMSゲートウェイ、Femtocell
無線LAN通信機器、 IPカメラ、 ビデオブリッジ等
所在地 本社 - 台湾(台北)
台湾工場 - 台湾(新竹)
中国開発/工場- 中国(蘇州)
海外拠点 アメリカ(フリーモント)
フランス(パリ)
日本(東京)
SerCommグローバル サーコム・ジャパン株式会社
設立 2010年2月
資本金 1億8,000万円
従業員数 10名
主要製品 BBゲートウェイ、WiFiルータ、
HEMSゲートウェイ、Femtocell
無線LAN通信機器、
IPカメラ、 家電制御機器等
サービス 開発支援・FAEサービス
Android/iOSアプリ設計・開発
Web/システム設計・開発
HEMSソリューション設計・開発
保守・サポートサービス
所在地 東京都品川区東品川2-2-20
天王洲郵船ビル21F
2013/2/28 4 ©2013, SerComm Japan Corporation, All Rights Reserved
会社概要
組織体制
2013/2/28 ©2013, Sercomm Japan Corporation, All Rights Reserved 5
IP Surveillance & Smart home
Video Bridge/HPAN/PLC
Client card & Router
GPON/GE-PON
SMB Enterprise Solution
xDSL
IP Phone
Femto Cell
製品別ビジネスユニット 営業・技術サポート拠点
US
JP
FR
RU
GE
担当VP
担当VP
各地域ごとに独自戦略を展開
・営業/マーケティング
・FAE/テクニカルサポート
・ロジスティクス
の面からビジネスを推進
FY2013中に
オフィス設立予定
(Benjamin Yeh)
(Charles Chu)
代表:伊藤信久
グローバル全体売上推移
2013/2/28 ©2013, Sercomm Japan Corporation, All Rights Reserved 6
300
236
662
2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012
グローバル売上推移 単位:百万USD
グローバルでブロード
バンド化が急速に推進
リーマン・ショックに
よる投資減退影響
スマートホーム、スマートフォン
関連市場の成長
・市場の影響を受けながらも直近10年間で約10倍の売上成長を実現
・日本市場でもサーコム台湾の製品、ビジネスモデルを展開し顧客をサポート
2013/2/28 ©2012, Sercomm Japan Corporation, All Rights Reserved 7
アジェンダ2
スマートハウスに対する欧米での取り組み
アメリカの市場規模
2013/2/28 ©2012, Sercomm Japan Corporation, All Rights Reserved 8
日本の市場規模に対しアメリカでは7.6BUSD市場に成長
→市場規模に大きなGAP Billion=10億USD
ストラテジアナリティクス社調べ
西ヨーロッパの市場規模
2013/2/28 ©2012, Sercomm Japan Corporation, All Rights Reserved 9
日本の市場規模に対し西欧州では3.6B€市場に成長
→市場規模に大きなGAP Billion=10億ユーロ
ストラテジアナリティクス社調べ
事例1 米国セキュリティサービス企業
2013/2/28 ©2012, Sercomm Japan Corporation, All Rights Reserved 10
ドア
センサー
ドアロック インターネット
アラートGW
Z-Wave
ドア
センサー
WiFi
Z-waveによるセンサー管理 WiFiによる制御
タッチパネル
WiFi/3G
iPhone/Android端末
(ホームセキュリティ
コントローラー)
IPカメラ
動作検知
センサー
煙検知器
暗視対応
屋外IPカメラ
サーモスタット
ドア
センサー 照明コントロール
NVR
・防犯からライティング、鍵閉め、温度+エアコン制御をゲートウェイによって実施
・セキュリティからHEMSへサービスを拡大する動きが欧米で顕著
事例2 米国テレコム事業者
2013/2/28 ©2012, Sercomm Japan Corporation, All Rights Reserved 11
・セキュリティ企業での成功事例を参考にスマートホーム市場に参入
・携帯もしくは固定回線とセットで毎月10ドル程度でスマートホームサービスを提供
事例3 米国スマートハウス事業者
2013/2/28 ©2012, Sercomm Japan Corporation, All Rights Reserved 12
・アクセスコントロール
・オーディオ/ビデオコントロール
・エナジーマネジメント
・ライティング
・見守り
・防犯
・温度管理
サービスで提供する制御対象物:
・セキュリティ企業、通信事業者が主導していたスマートハウス市場に専業事業者が登場
・スマートハウスプラットフォーム事業者がホワイトラベルビジネスを展開し参入障壁が低下
海外事例のまとめ
2013/2/28 ©2012, Sercomm Japan Corporation, All Rights Reserved 13
一般消費者
・エナジーマネジメント ・家電制御
・防犯セキュリティ ・見守りサービス
・オンラインでの直接販売形式 ・アドオン商材取り揃え
・イニシャル+月額固定 ・設置はユーザーが実施
セキュリティ
サービサー
テレコム・回線
事業者
スマートホーム
専業事業者 誰が
誰に
何を
どのように
・米国、欧州でほぼ似通ったビジネスモデルで市場が形成
→差別化が難しくなってきている
海外事例のホットトピック
2013/2/28 ©2012, Sercomm Japan Corporation, All Rights Reserved 14
・AT&TがDigital Lifeという新コンセプトのサービスを発表
・スマートハウスに大手回線事業者が参入することで市場活性化が見込まれる
2013/2/28 ©2012, Sercomm Japan Corporation, All Rights Reserved 15
アジェンダ3
海外開発陣から見るECHONET Lite
海外でのスマートハウステクノロジー(RF部)
2013/2/28 ©2012, Sercomm Japan Corporation, All Rights Reserved 16
・スマートハウスで使われるRF技術は国や用途で乱立
・Z-wave,ZigBeeがスマートハウス技術としては代表格
・用途別にBTやRF4CE等その他規格が用いられ、家庭内に複数RFが飛ぶ状況
ECHONET Liteの印象は?
2013/2/28 ©2012, Sercomm Japan Corporation, All Rights Reserved 17
家電に搭載されれば エキサイティング
Z-waveのような相互接続性と 遠隔制御がインターフェースを 気にしないなら使いやすい
スレーブデバイスの実装が 簡易でスピーディに開発出来そう
ブロードキャストは 使いにくい・・・
どこのメーカーが主導でSDK等 配布しているのかわかりにくい
結論、物理層は何が推奨されて 何を乗せれば勝ち組なのか不明
・全体的な印象は“良さそうではあるが、どうすれば良いのか明確さが無い” →広く拡張性を確保することと、絞って方向性を明確にすることが相反し
自社判断でどう進めるか、進めにくい印象を持っている
GOOD BAD
今後ECHONET Liteに期待するもの
2013/2/28 ©2012, Sercomm Japan Corporation, All Rights Reserved 18
海外ベンダーでも扱いやすいSDKや実験環境の構築
ユースケース紹介、対応端末のサンプル購入の簡易化
コンソーシアムとして展示会出展するなど、一同になっていて見ることが出来る場の提供
海外ベンダーとしては情報や機材の入手、
マーケット情報など見えにくい状況。
改善されることで開発も進めやすくなる
1
2
3
海外ベンダー×ECHONET LiteのWhy
2013/2/28 ©2012, Sercomm Japan Corporation, All Rights Reserved 19
・ワールドワイドで展開することによって量産価格が下げやすい ・豊富な海外事例を元に、成功事例を日本に輸入+日本の独自規格で味付け
・海外で遠隔制御用アダプタは数多いが“家電そのものにのる”という 未来性 ・IPベースでも制御出来る使いやすさ
ECHONET Liteの成長性を信じ、界隈唯一の海外ベンダーとして開発を続けます
海外ベンダーの強み
ECHONET Liteの魅力
2013/2/28 ©2012, Sercomm Japan Corporation, All Rights Reserved 20
アジェンダ4
ECHONET Liteとセンサーネットワークの融合
システムイメージ図
2013/2/28 ©2012, Sercomm Japan Corporation, All Rights Reserved 21
ECHONET Lite
ゲートウェイ
防犯センサー
家電制御 ECHONET対応
物理インターフェース
短距離無線
短距離無線
その他制御センサー
その他制御センサー:
・温湿度センサー
・水量センサー
・電力量センサー
・ガスセンサー
・スマートタップ 等
ECHONET Liteが家電をサポートし、センサーネットワークを同一のコントローラで制御
→センサーと家電の融合によるホームオートメーションの実現へ
融合に必要なコントローラの要件
2013/2/28 ©2012, Sercomm Japan Corporation, All Rights Reserved 22
メインボード
RF Ethernet WiFi
ECHONET Liteライブラリ RF用スタック
アプリケーションレイヤ サーバーとの接続インターフェースを持つ。
外部からECHONET Lite家電を制御する。
プロトコル・スタックとしてECHONET LiteとRF用スタック両方をサポートする。ECHONET Liteが実装できるRFなら尚良い
通常のIPベースのインターフェース以外に短距離無線のI/Fをサポートする。
アプリケーションレイヤーがRFのスタックを叩いたり、
ECHONET Liteのライブラリを叩いたりとインテリジェントな制御が必要
→市場からはニーズが多く、安価で汎用的に対応できるベンダーの登場が必要
融合のメリットと課題
2013/2/28 ©2012, Sercomm Japan Corporation, All Rights Reserved 23
センサーネットワークと 家電を統合することで、
ユーザーの 生活行動を事業者が
データ化出来るようになる
ホームオートメーションのトリガーをセンサーで実施すること
で、生活の自動化が進み 高齢者や障害のある方の生活
の利便性を向上させる
安価で汎用性(対応機器や無線規格の縛りが少ない)が
あって量産されている ゲートウェイが存在しない
対向機が少ないため、 ソリューションの幅が狭い
メリット 課題
ホームオートメーションのあるべき姿がメリットとしてあるが、
すぐには解決出来ない課題が存在する
2013/2/28 ©2012, Sercomm Japan Corporation, All Rights Reserved 24
アジェンダ5
今後の課題と取り組み
ECHONET Liteの課題
2013/2/28 ©2012, Sercomm Japan Corporation, All Rights Reserved 25
対向機が少ない
サポートする物理層を決めにくい
ベストプラクティスが存在しない
今後のサーコム・ジャパンの取り組み
2013/2/28 ©2012, Sercomm Japan Corporation, All Rights Reserved 26
コントローラは完成。対向機を作る
当面物理層はEther/WiFiで進め、将来的に ZigBee等を検討していく
潜在ニーズがありそうな対向機を 作り、自らがユースケースを作る
サーコム・ジャパンの製品紹介(営業活動)①
2013/2/28 ©2012, Sercomm Japan Corporation, All Rights Reserved 27
無線部分 IEEE802.11 b/g/n
IR送信部分 広角赤外線LED (角度:360度サポート)
IR受信部分 広帯域赤外線学習センサー
記憶容量 タイマー:500件
対応プロトコル TCP, UDP, IP, ARP, ICMP, IGMP, MAC, DHCP, DNS,UPnP
消費電力 5V1A
ボタン WPS/リセット/ラーニング
電源 AC100V 50-60Hz
インターフェース WebUI
ファームウェアアップグレード方法 WebUIからアップロード
搭載センサー 温度測定センサー
IRコード使用方法 ・学習機能
・一部メーカー/機種のエアコンはプリセットにて学習済み
ON/OFF、温度設定、暖冷房切り替え、風量/風向き設定をサポート
製品ハードウェア保証 最大2年
動作環境 使用温度:0度-40度、10%-85%(結露なきこと)
対応エアコンベンダ(2006年以降) ダイキン/三菱電機/パナソニック/東芝/富士通ゼネラル/日立/
シャープ
構造図
製品外観図
・無線LANとIRコードを変換し、宅外からエアコンのIR制御を実現
・IRコードはプリセット済みで国内大手7社の壁掛け式エアコンに標準対応
・スマートフォンとサーバーを使った宅外からのエアコン制御APIを提供
・温度センサーを実装し、温度管理/エアコン制御を1デバイスで実現
SF-IRC01中心のソリューション
2013/2/28 ©2012, Sercomm Japan Corporation, All Rights Reserved 28
“家電制御アダプタ”をキーデバイスとした
HEMS/MEMS市場向けネットワーク製品を提供します。
家電制御コントローラ
&温湿度センサー
コントローラからのECHONET Lite
電文をIRに変換しエアコンを
制御・温度情報を送信
5~7インチ型Androidタブレット
電力表示アプリケーション
無線LAN 電力計測ユニット
暗視対応屋外カメラ
Z-wave/ZigBee対応
ECHONET Lite
ホームゲートウェイ
サーバーからの命令を
宅内でECHONET Lite変換
MEMS/HEMS/
スマートメーターシステム
との連携
デマンドレスポンス 事業者間連携
MEMS/HEMS
補助金対象機器 セルフモニタリング
SF-IRC01のロードマップ
2013/2/28 ©2012, Sercomm Japan Corporation, All Rights Reserved 29
製品名 2013 Q4 2013 Q1 2013 Q2 2013 Q3 2013 Q4
SF-IRC01
SF-IRC01
デモサーバー
SF-IRC01
サーバー
パッケージ
New! M
P
サンプルリリース
GM
SF-IRC01は2/26よりハードウェア受注開始、
ファームウェア・ソフトウェアはサービス毎にカスタマイズを実施
SF-IRC01と接続するためのデモ用サーバーを
サーコム・ジャパンで開発、PoC用途で事業者に提供
・
デモ用サーバーの信頼性を向上させた商用サーバーパッケージソフトウェアを開発予定OEM顧客にサーバーからハードウェア迄、一貫したホワイトラベルビジネスを展開
ECHONET
Lite対応
サーコム・ジャパンの製品紹介(営業活動)②
2013/2/28 ©2012, Sercomm Japan Corporation, All Rights Reserved 30
製品名:NA910
準拠規格 IEEE 802.11b/g/n
データ転送速度(規格値) 最大300Mbps(IEEE802.11n)※2.4GHzのみ
最大54Mbps(IEEE802.11g),最大11Mbps(IEEE802.11b)
アンテナ 2x3(受信2本,送信3本)
伝送速度 10/100M BASE-T (オートセンス)
ポート数 1ポート(WAN),4ポート(LAN)
インターフェース USBポート×2,RS422シリアルポート×
Zigbee/Z-wave/RFモジュールインターフェース×1(オプション)
標準搭載クラスグループ デバイス
空調関連機器クラスグループ 家庭用エアコン
住宅設備関連機器クラスグループ 一般照明
調理・家事関連機器クラスグループ 冷凍冷蔵庫
洗濯機
AV関連機器クラスグループ テレビ
センサー関連機器クラスグループ コンセント
製品基本情報
ECHONET Liteミドルウェア標準サポートクラスグループ
・Z-waveもしくはZigBeeを内蔵モジュールでサポートしたホームゲートウェイ
・ECHONET Liteミドルウェアを搭載し、HEMSゲートウェイとしての利用が可能
・ファームウェアは技術パートナーとのカスタマイズにより事業者様毎にカスタマイズ提供
本プレゼンテーションのサマリ
2013/2/28 ©2012, Sercomm Japan Corporation, All Rights Reserved 31
ECHONET Liteが使われる、HEMS/MEMS市場の成長性
欧米のユースケースから、市場性はある。どうビジネスに出来るかは工夫次第
ECHONET Lite
そのものの優位性
物理層を選ばず、家電にインプリされるプロトコルは海外でも少ない。世界に輸出していくことが期待される
ECHONET Liteの課題 ユースケースがわかりにくく、マネタイズが難しい印象。製品オリエンテッドで
なく、サービスオリエンテッドが必要
サーコム・ジャパンの取り組み コントローラだけでなく、ECHONET
Liteに対応した対向機を作り市場を盛り上げる
2013/2/28 ©2012, Sercomm Japan Corporation, All Rights Reserved 32
質疑応答
ご清聴ありがとうございました
2013/2/28 33 ©2013, Sercomm Japan Corporation, All Rights Reserved
ご質問等ございましたら下記迄お願いいたします。
サーコム・ジャパン株式会社
プロダクトマネージャ 志田典道