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大阪市経済の動向 (2013年2月公表データより)
2013年3月26日
大阪市経済の動向(2013年2月公表データより)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P1
毎月の指標で見る大阪市経済・・・・・・・・・・・・・・・P2
Ⅰ 需要(支出)セクター A.顕在需要・・・・P4 B.潜在需要・・・・・・P6
Ⅱ 供給(生産)セクター A.稼動水準・・・・P7 B.建物・設備・・・・P11
Ⅲ 雇用・所得セクター A.雇用状況・・・・P12 B.雇用環境・・・・・・P12
利用上の注意・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P13
各資料の出典と用語解説・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P15
Contents
大阪市経済局委託事業
1
需要面では、一般消費は総じて順調。輸出等の域外需要は持ち直しの兆し。供給面では、工業系が横ばい圏の動きながら、サービス業系に持ち直しの動き。商業系では持ち直しが持続し、総じて順調。雇用面では、大阪府下の雇用状況は改善の動きに一服感が見られるも、市内の雇用環境は堅調さを維持しており、総じて順調。
大阪市経済の動向(2013年2月公表データより)
【A.顕在需要】
✧一般消費 大型小売店販売額(1月)は、スーパーが大幅減少となるも、百貨店は3ヶ月連続の増加で近年の最高水準を更新、全体では横ばい。消費者物価指数(1月)は反転上昇。家計消費支出(1月)は増加。一般消費は総じて順調。
✧輸出等の外需 輸出額(1月)は増加。関空などへの外国人入国者数(12月)は前月に続く増加。域外需要は持ち直しの兆し。
✧政府支出 雇用保険受給者数、支給金額(1月)はともに反転増加。 【B.潜在需要】
人口(1月)、世帯数(1月)ともに横ばい。地下鉄乗車人員(1月)は反転減少となるも、前年同月を上回る。着工新設住宅戸数(1月)は3ヶ月ぶりの増加。国内総生産(実質)は横ばい。潜在需要は総じて横ばい圏の動き。
Ⅰ 需要(支出)セクター
【A.稼動水準】
✧商業系 輸入額(1月)は大阪港、関空ともに増加し、合計では近年の最高水準。全国の卸売販売額指数(1月)は横ばい。中央卸売市場取扱高(1月)は4ヵ月連続の増加。商業系は持ち直しの動きが続く。
✧サービス業系 貸ビル利用稼働面積(1月)は反転増加。全国の企業向けサービス価格指数(1月)は横ばい。全国の対事業所サービス業指数(12月)は反転上昇。ホテル客室稼働率(12月)は上昇し、近年の最高水準。サービス業系は持ち直しの動き。
✧工業系 全国の企業物価指数(1月)は前月に続き上昇。大阪府の鉱工業生産指数(12月)は、生産が反転上昇となるも、出荷は反転下降、在庫は上昇。大阪府の工業用ガス消費量(1月)は減少し、前年同月を下回る。工業系は、総じて横ばい圏の動き。
✧総合 企業倒産件数(1月)は前月に続き減少し、6ヶ月連続で前年同月を下回る。銀行貸出残高(1月)は横ばい。保証承諾額(1月)は前月に続いて減少。 【B.建物・設備】
貸ビル貸室面積(1月) は横ばい。貸ビル空室率(1月)、賃料(1月) はともに下降。産業用建築物着工床面積(1月)は反転増加。全国の機械受注額(12月)は4ヶ月ぶりの減少。
Ⅱ 供給(生産)セクター
【A.雇用状況】
大阪府の常用雇用指数(12月)は横ばい。大阪府の所定外労働時間指数(12月)は前月に続き下降、定期給与指数(12月)も下降。府下の雇用状況は改善の動きに一服感。 【B.雇用環境】
近畿の完全失業率(1月)は上昇。大阪府の失業率(10-12月期)は横ばい。一般職業紹介状況(1月)は、求人数、求職者数ともに増加。求人倍率は上昇。市内の雇用環境は堅調。
Ⅲ 雇用・所得セクター
需要面、供給面、雇用面のいずれも総じて順調で、景気は持ち直し基調を持続
<参考>他機関の経済情勢認識 ( )内は参考とする調査月を表す
内閣府
「月例経済報告」
※2月 27日発表
内閣府
「地域経済動向(近畿)」
※2月 27日発表
日本銀行大阪支店
「近畿地域金融経済概況」
※2月 15日発表
全 体 景気は、一部に弱さが残るものの、
下げ止まっている。
近畿地域では、景気は下げ止まりつつ
ある。
近畿地域の景気は、なお弱めながらも、一部
に持ち直しの動きが見られている。
Ⅰ
需要(
支出)
セクター
個人
消費
個人消費は、底堅く推移している
(12月)。
個人消費は底堅く推移している
(10-1月)
個人消費は、横ばい圏内ながらも、弱めの動き
がみられている (12月)。
物価 消費者物価は緩やかに下落してい
る(12月)。
消費者物価指数はおおむね横ばいと
なっている(10-12月)。
消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、小幅
のマイナスとなっている(12月)。
輸出
輸出は、このところ緩やかに減少
している(12月)。 -
輸出は、海外経済減速などの影響から減少して
いるが、一部に持ち直しの動きもみられている
(12月)。
住宅
建設
住宅建設は、底堅い動きとなって
いる(12月)。
住宅建設は増加している(10-12月)。 住宅投資は、持ち直している(12月)。
Ⅱ
供給(
生産)
セクター
生産・
在庫
企業
収益
生産は、下げ止まっている(12月)。
企業収益は、大企業を中心に下げ
止まりの兆しがみられる。企業の
業況判断は、改善の動きがみられ
る(10-12月)。
鉱工業生産は下げ止まりの兆しがみ
られる(10-12月)。
生産(鉱工業生産)は、海外経済減速などの影
響から減少しているが、一部に持ち直しの動
きもみられている。この間、在庫は高水準な
がら幾分減少に転じている(12月)。
輸入 輸入は、横ばいとなっている
(12月)。 - -
企業
物価
国内企業物価は、このところ緩や
かに上昇している(1月)。 - -
金融
情勢
株価(日経平均株価)は、10,600
円台から11,600円台まで上昇して
いる。対米ドル円レートは、88 円
台から93 円台まで円安方向に推
移している(1月24日~2月25日)。
-
預金残高は、緩やかに増加している。貸出残
高は、前年を上回っている。これは、住宅ロ
ーンの伸び率がほぼ横ばいで推移する中、企
業向け貸出において、資金需要は全体として
みれば引き続き乏しいものの、一部で海外進
出関連等の貸出が増加したためである
(12月)。
企業
倒産
倒産件数は、おおむね横ばいとな
っている(12月)。
企業倒産は、件数、負債総額ともに減
少している(10-1月)。
企業倒産は、総じて落ち着いた動きとなって
いる (1月)。
設備
投資
設備投資は、弱い動きとなってい
る(10-12月)。
24 年度の設備投資は前年度を上回る
計画となっている(12月)。
設備投資は、企業収益の改善が頭打ちとなる
中、製造業を中心に持ち直しの動きが鈍化し
ている(12月)。
Ⅲ
雇用・所得
セクター
雇用
情勢
雇用情勢は、依然として厳しさが
残るなかで、このところ改善の動
きに足踏みがみられる(12月)。
雇用情勢は厳しい状況にあり、緩やか
な持ち直しに足踏みがみられる
(10-12月)。
雇用情勢をみると、労働需給の改善の動きが
一服している (12 月)。雇用者所得は、賃金
に弱めの動きがみられるが、振れを均してみ
ると、なお横ばい圏内の動きとなっている
(12月)。
2
毎月の指標で見る大阪市経済
Ⅰ 需要(支出)セクター
B.潜在需要 B.建物・設備 A.顕在需要 A.稼動水準
1.貸ビル貸室 面積
底入れ
Ⅲ 雇用・所得セクター
1.完全失業率(色逆)※近畿
A.雇用状況
2.一般職業紹介状況
有効求人数
有効求職者数(色逆)
有効求人倍率
B.雇用環境
3.着工新設住宅 戸数
影 響
Ⅱ 供給(生産)セクター
影 響
(来訪者) 2.地下鉄・ニュー トラム乗車人員
1.月間人口動態
月間世帯動態
4.機械受注額 ※全国
(生産活動) 9.鉱工業生産指数 ※大阪府
10.工業用ガス 消費量※大阪府
(
工業系)
2.卸売業販売額指数※全国
3.中央卸売市場 取扱高
(
商業系)
6.第3次産業活動指数《対 事業所サービス業》※全国
4.貸ビル利用 稼動面積
5.企業向けサービス価格指数※全国
(
サービス業系)
11.企業倒産件数 (色逆)
3.産業用建築物着工床面積 ※大阪市
(
総合)
8.企業物価指数※全国
(資金需要) 12.銀行貸出残高 13.保証承諾額 (色逆)
7. ホテル客室稼働率
1.常用雇用指数※大阪府
3.消費者物価指数(総合)
4.家計消費支出
(市内消費) 1.大型小売店
販売額《スーパー》 2.大型小売店
販売額《百貨店》
5.第3次産業活動指数 《対個人サービス業》※全国
(需要環境) 4.国内総生産 ※実質
域内需要
域外需要
一般消費
8.雇用保険受給者数
(色逆)
(
政府支出)
(
民間支出)
※凡例と図の見方は次ページ
影 響
2.貸ビル 空室率(色逆)
6. 輸出額 ※大阪港、関空 7.外国人入国者数 ※大阪港、関空
1. 輸入額 ※大阪港、関空
2.所定外労働時間指数
※大阪府
3.定期給与指数
※大阪府
9 10 11 12
↑ → ↗ →
10 11 12 1
↘ → → ↗
10 11 12 1
↗ → → →
10 11 12 1
↗ → → →
9 10 11 12
→ ↓ ↑ ↗
10 11 12 1
↑ ↗ → ↓
10 11 12 1
→ → ↗ →
10 11 12 1
↑ → ↘ ↗
10 11 12 1
↓ ↗ ↑ →
9 10 11 12
↓ ↑ ↘ ↑
9 10 11 12
↘ ↗ → ↑
10 11 12 1
↘ → ↗ ↑10 11 12 1
↗ ↑ → ↓
10 11 12 1
↑ ↗ ↘ ↘
10 11 12 1
→ ↘ ↓ →
10 11 12 1
↘ → → ↘
10 11 12 1
↑ → ↓ →
10 11 12 1
↘ → → ↘
9 10 11 12
↗ → ↗ ↘
10 11 12 1
↘ → ↘ ↗
10 11 12 1
↓ ↓ → ↑
10 11 12 1
↗ ↓ ↘ ↗
10 11 12 1
↗ ↘ ↘ ↑9 10 11 12
→ ↑ ↓ ↗
10 11 12 1
↑ ↘ ↘ ↗
10 11 12 1
↑ → → ↑↑ → ↘ ↗↗ ↗ ↗ ↑
10 11 12 1
↘ ↑ → ↓
10 11 12 1
→ ↑ ↗ ↗
10 11 12 1
↑ → → →
10 11 12 1
↗ ↗ ↓ ↑
9 10 11 12
↗ ↗ ↑ →
9 10 11 12
↑ ↗ ↘ ↘
9 10 11 12
↑ ↗ ↗ ↓
10 11 12 1
→ → ↘ ↑
10 11 12 1
↗ ↗ ↗ ↗
3
■矢印の見方 ※向きの決定方法については「利用上の注意」(P15)参照
景況にマイナスの方向
景況に変化なし
景況にプラスの方向
■色の見方
■直近4ヶ月の大阪市経済の変化を読む
図では、経済情勢を俯瞰するために、Ⅰ需要(支出)、Ⅱ供給(生産)、Ⅲ雇用・所得の3つのセクターに分けて整理した。
Ⅰ 需要(支出)セクター
A.顕在需要は、一般消費(小売・サービス等最終消費者向け)等や輸出等の需要を中心とした民間支出と、大阪市等による政府支出によって需要の動向を表す。
B.潜在需要は、顕在需要に影響を与える数字を表す。
Ⅱ 供給(生産)セクター
A.稼動水準は、卸を中心とした商業系、事業所を対象とするサービスを提供するサービス業系、製造業を中心とした生産活動を行う工業系、倒産件数や資金需要など産業活動を総合的に捉えた総合の4分類で、供給の動向を表す。
B.建物・設備は、各産業活動の稼動水準に影響を与える建物・設備等の状況を表す。
Ⅲ 雇用・所得セクター
A.雇用状況は、雇用者サイドから、 B.雇用環境は被雇用者サイドから、雇用・所得の状況を表す。
図の見方 凡例
■大阪市とそれ以外の指標
指標はなるべく大阪市の範囲に近いものを優先して掲載しているが、大阪市の指標がないものは、大阪府、近畿、全国などの広範囲の指標を代用している。
4.家計消費支出
5.第3次産業指数 《対個人サービス業》 ※全国
◇大阪市の指標(枠は実線) ◇大阪市より広域の指標(枠は破線)
例> 例>
4.家計消費支出
月
前月からの変化を矢印で区分し、
色で意味を表現
番号.指標名
3 4 5 6↗ ↘ ↘ ↗
↗
→
↘
前月と比較して増加
前月と比較して横ばい
前月と比較して減少
↑ 前月と比較して大きく増加
↓ 前月と比較して大きく減少
◎ただし、以下の6つの指標については指標の意味する内容に鑑み、矢印と色の対応が逆になっている。
雇用保険受給者数、企業倒産件数、保証承諾額、貸ビル空室率、完全失業率、有効求職者数 これらの指標は、「(色逆)」で表示。
表記なしの場合 (色逆)の場合 ↗ ↘ ↑ ↓ ↘ ↗ ↓ ↑
Ⅰ 需要(支出)セクター
B.潜在需要B.建物・設備 A.顕在需要A.稼動水準
Ⅲ 雇用・所得セクター
A.雇用状況 B.雇用環境
Ⅱ 供給(生産)セクター
内需
外需
影 響
商業系
サービス業系
工業系
総合
民間支出
政府支出
影響影響
Ⅰ 需要(支出)セクター
B.潜在需要B.建物・設備 A.顕在需要A.稼動水準
Ⅲ 雇用・所得セクター
A.雇用状況 B.雇用環境
Ⅱ 供給(生産)セクター
内需
外需
影 響
商業系
サービス業系
工業系
総合
民間支出
政府支出
影響影響
150
200
250
300
350
400
5,000
6,000
7,000
8,000
9,000
10,000
12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1
10
年
2011年 2012年 13
年
原数値
(千円/月)
季節調整値
(円/日)
大阪市 全国
大阪市[季節調整] 全国[季節調整値]
資料:総務省「家計調査報告(二人以上の世帯)」
注:季節調整値(「利用上の注意」参照)を3ヶ月後方移動平均した値
90.0
92.5
95.0
97.5
100.0
102.5
105.0
12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1
10
年
2011年 2012年 13
年
総合[季] 総合(コアコア) 食料
被服及び履物 教養娯楽
資料:総務省「消費者物価指数」 注:季節調整値は「利用上の注意」参照
2010年を100
とする指数
14
15
16
17
18
19
20
1,000
1,200
1,400
1,600
1,800
2,000
2,200
12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1
10
年
2011年 2012年 13
年
全国
(十億円/日)
大阪市
(百万円/日)
大阪市販売額[季]
全国販売額[季]
資料:経済産業省「商業動態統計調査」 注:季節調整値(「利用上の注意」参照)
28
30
32
34
36
38
540
560
580
600
620
640
660
680
12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1
10
年
2011年 2012年 13
年
全国
(十億円/日)
大阪市
(百万円/日)
大阪市販売額[季]
全国販売額[季]
資料:経済産業省「商業動態統計調査」 注:季節調整値(「利用上の注意」参照)
4
Ⅰ 需要(支出)セクター
A.顕在需要
2.大型小売店販売額《百貨店》〔大阪市〕 1.大型小売店販売額《スーパー》〔大阪市〕
3.消費者物価指数〔大阪市〕 4.家計消費支出〔大阪市〕
◇グラフ凡例の表示 [季]および[季済]は季節調整値。表記がないものは
原数値。詳細は15ページ「利用上の注意」参照。
1月の販売額は衣料品の販売不振などから大幅に減少 1月の販売額は3ヶ月連続で増加し、近年の最高水準を更新
1月の指数は食料価格の上昇が寄与し、総合で反転上昇 1月の家計消費は増加
◇グラフコメントについて グラフに季節調整値と原数値が併記されている
場合は、季節調整値の動きについて言及。
78
82
86
90
94
98
102
11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2010年 2011年 2012年
対個人サービス業[季済]
第3次産業総合[季済]
2005年を100と
する指数
資料:経済産業省「第3次産業活動指数 注:季節調整値(「利用上の注意」参照)
0
400
800
1,200
1,600
2,000
2,400
2,800
0
5
10
15
20
25
30
35
12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1
10
年
2011年 2012年 13
年
(百万円)(千人)
受給者実人員 初回受給者数
受給者実人員[季] 支給金額
資料:大阪労働局「労働市場月報」 注:市内5安定所の集計。季節調整値は「利用上の注意」参照。
0
50
100
150
200
250
0
5
10
15
20
25
12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1
10
年
2011年 2012年 13
年
全国
(十億円/日)大阪港・関空
(十億円/日)
大阪港[季] 関空[季]
大阪港[季]+関空[季] 全国[季]
資料:大阪税関「貿易統計」 注:季節調整値(「利用上の注意」参照)
5
5.第3次産業活動指数《対個人サービス業》 〔全国〕
12月の対個人サービス業指数は横ばい
6. 輸出額 〔大阪港・関空〕
1月の輸出額は大阪港、関空ともに増加し、合計が増加
-140
-120
-100
-80
-60
-40
-20
0
20
40
60
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3
2010年 2011年 2012年 2013年
外国人入国者数(関西空港+大阪港)(左軸)[季]
ビジット大阪指数(対前期比DI)(右軸)
(千人/ 日)
見通し
資料:法務省「出入国管理統計」、大阪府「「ビジット大阪指数」調査結果」
注: 注:季節調整値(「利用上の注意」参照)。 「ビジット大阪指数」は四半期毎(「各資料の出典と用語解説」参照)。
7.外国人入国者数〔大阪港・関空(参考・大阪府)〕
12月の外国人入国者数は前月に続き増加
8.雇用保険受給者数〔大阪市〕
1月の受給者実人員・支給金額はともに反転増加
0
20
40
60
80
0
500
1,000
1,500
2,000
2,500
3,000
3,500
4,000
4,500
12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1
10
年
2011年 2012年 13
年
全国
(千戸)
大阪市
(戸)
大阪市
全国
資料:国土交通省 「建築着工統計調査報告」
-1,000
0
1,000
2,000
3,000
4,000
5,000
-10
0
10
20
30
40
50
10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2
2010年 2011年 2012年 13年
人口・世帯数
(千人・千世帯)人口・世帯増減
(人・世帯/月)
毎月の人口増減 毎月の世帯増減
2010年1月1日を基点とした人口 2010年1月1日を基点とした世帯数
資料:大阪市「推計人口」 注:2010年1月1日の人口・世帯:2,652,436人・1,291,734世帯。
-10
-8
-6
-4
-2
0
2
4
440
460
480
500
520
540
560
580
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1
2012年 13年
(%)(兆円)
資料:内閣府「国民経済計算」、(公社)日本経済研究センター 注:全て季節調整値(「利用上の注意」参照)
日経センター 前月比伸び率(実質) 日経センター 前月比伸び率(名目)
日経センター 月次実額(実質) 日経センター 月次実額(名目)
内閣府 四半期実額(実質) 内閣府 四半期実額(名目)
6
B.潜在需要
1. 月間人口・世帯動態〔大阪市〕 2.地下鉄・ニュートラム乗車人員 〔大阪市〕
3.着工新設住宅戸数〔大阪市〕 4.国内総生産(日経センター)〔全国〕
2,000
2,050
2,100
2,150
2,200
2,250
2,300
2,350
2,400
12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1
10
年
2011年 2012年 13
年
(千人/日)
乗車人員[季]
資料:大阪市 注:季節調整値(「利用上の注意」参照)
1月の人口数、世帯数はともに横ばい 1月の乗車人員は反転減少となるも、前年同月を上回る
1月の着工新設住宅戸数は3ヶ月ぶりに増加 1月の国内総生産(実質)は横ばい
20
30
40
50
60
70
80
90
100
110
120
12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1
10
年
2011年 2012年 13
年
2005年を100
とする指数 《消費財系》
総合[季済] 衣服・身の回り品[季済] 農畜産物・水産物[季済]
食料・飲料[季済] 医薬品・化粧品[季済]
資料:経済産業省「商業動態統計調査」 注:季節調整値(「利用上の注意」参照)
0
30
60
90
120
150
0
5
10
15
20
25
12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1
10
年
2011年 2012年 13
年
全国
(十億円/日)
大阪港・関空
(十億円/日)
大阪港[季] 関空[季]
大阪港[季]+関空[季] 全国[季]
資料:大阪税関・財務省「貿易統計」
注:大阪港と全国は製品類・食料品、関西空港は全商品の輸入額。季節調整値(「利用上の注意」参照)。
7
Ⅱ 供給(生産)セクター
A.稼動水準
1.輸入額 〔大阪港・関空〕
2.卸売業販売額指数〔全国〕
20
30
40
50
60
70
80
90
100
110
120
12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1
10
年
2011年 2012年 13
年
2005年を100
とする指数 《産業財系》
総合[季済] 建築材料[季済] 化学製品[季済]
鉱物・金属材料[季済] 機械器具[季済]
資料:経済産業省「商業動態統計調査」 注:季節調整値(「利用上の注意」参照)
1月の指数は総合で横ばい
1月の輸入額は大阪港、関空ともに増加し、合計では近年の最高水準
0
200
400
600
800
1,000
1,200
12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1
10
年
2011年 2012年 13
年
(百万円/日)
青果[季] 水産物[季] その他[季]
資料:大阪市「中央卸売市場(本場・東部市場)の取扱高」 注:季節調整値(「利用上の注意」参照)
80
85
90
95
100
105
12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1
10
年
2011年 2012年 13
年
2005年を100
とする指数 《情報・コンテンツ系》
総平均[季] 金融・保険 情報通信 広告
資料:日本銀行「企業向けサービス価格指数」 注:季節調整値は「利用上の注意」参照
80
85
90
95
100
105
12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1
10
年
2011年 2012年 13
年
2005年を100
とする指数 《施設・設備系》
総平均[季] 不動産
運輸 リース・レンタル
諸サービス
資料:日本銀行「企業向けサービス価格指数」 注:季節調整値は「利用上の注意」参照
-30
-20
-10
0
10
20
30
1,840
1,860
1,880
1,900
1,920
1,940
1,960
12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1
10
年
2011年 2012年 13
年
(千坪)(千坪)
稼動貸室面積の毎月の増減分(右軸)
稼動貸室面積(左軸)
大阪ビジネス地区=主要6地区(梅田、南森町、淀屋橋・本町、船場、心斎橋・難波、新大阪)
資料:三鬼商事(株)「地域別オフィスデータ」『大阪』
8
4.貸ビル利用稼動面積〔大阪市(大阪ビジネス地区)〕
5.企業向けサービス価格指数〔全国〕
3.中央卸売市場取扱高〔大阪市〕
1月の取扱高は合計で4ヶ月連続の増加 1月の稼働面積は反転増加
1月の指数は総平均では横ばい
95
100
105
110
115
120
125
130
12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1
10
年
2011年 2012年 13
年
2010年を100
とする指数石油・石炭製品 鉄鋼プラスチック製品 化学製品総平均(夏季電力料金調整後) 生産用機械
資料:日本銀行「企業物価指数」 注:総平均は「利用上の注意」参照
60
80
100
120
140
160
11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
10
年
2011年 2012年
生産[季済] 出荷[季済]
在庫[季済] 在庫率[季済]
2005年を100
とする指数
資料:大阪府「大阪の工業動向(月速報)」 注:季節調整値(「利用上の注意」参照)
注:2011年6月、12年11月の在庫率指数は「化学工業」の特異な値が影響した動きとなっているが、詳細は不明。
182.1 177.7
93
94
95
96
97
98
99
100
101
102
11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2010年 2011年 2012年
対事業所サービス業[季済]
第3次産業総合[季済]
2005年を100と
する指数
資料:経済産業省「第3次産業活動指数」 注:季節調整値(「利用上の注意」参照)
70.0
72.5
75.0
77.5
80.0
82.5
85.0
87.5
90.0
11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
10
年
2011年 2012年
(%)
ホテル客室稼働率[季]
資料:日本経済新聞社 注:大阪の主要ホテルの平均。季節調整値(「利用上の注意」参照)。
9
6.第3次産業活動指数《対事業所サービス業》 〔全国〕
9.鉱工業生産指数〔大阪府〕
7.ホテル客室稼働率〔大阪〕
8.企業物価指数〔全国〕
12月の対事業所サービス業指数は反転上昇 12月の客室稼働率は上昇し、近年の最高水準
12月の指数は、生産が反転上昇となるも出荷は反転下降し、在庫は上昇 石油・石炭の上昇が寄与して1月の指数(総平均)は前月に続き上昇
0
200
400
600
800
1,000
1,200
1,400
1,600
0
20
40
60
80
100
120
140
160
12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1
10
年
2011年 2012年 13
年
大阪市 全国
大阪市(件) 全国(件)
資料:㈱東京商工リサーチ「倒産月報」
-5.0
-2.5
0.0
2.5
5.0
7.5
10.0
12.5
15.0
23.0
23.5
24.0
24.5
25.0
25.5
26.0
26.5
27.0
12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1
10
年
2011年 2012年 13
年
(全国:兆円)
(大阪市:千億円)(兆円)
大阪市貸出残高の毎月の増減分[季]
全国貸出残高の毎月の増減分[季]
大阪市貸出残高[季](左軸)
資料:大阪銀行協会、全国銀行協会 注:季節調整値(「利用上の注意」参照)
0
5
10
15
20
25
30
35
0.0
2.5
5.0
7.5
10.0
12.5
15.0
17.5
12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1
10
年
2011年 2012年 13
年
(十億円)(百件)
金額[季] 件数
資料:大阪市信用保証協会 注:季節調整値は「利用上の注意」参照
0
1,000
2,000
3,000
4,000
5,000
6,000
12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1
10
年
2011年 2012年 13
年
(千㎥/日)
工業用ガス消費量[季]
資料:大阪統計月報
注:大阪ガス株式会社の府内における各月中のデータ。供給契約用ガスを含まない。
季節調整値(「利用上の注意」参照)。
10
11.企業倒産件数〔大阪市〕
13.保証承諾額《大阪市信用保証協会》〔大阪市〕 12. 銀行貸出残高〔大阪市〕
10.工業用ガス消費量〔大阪府〕
1月の工業用ガス消費量は減少し、前年同月を下回る
1月の銀行貸出残高は横ばい 1月の保証承諾額は前月に続いて減少
1月の倒産件数は前月に続く減少。6ヶ月連続で前年同月を下回る
0
100
200
300
400
500
600
700
800
900
11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2010年 2011年 2012年
(十億円)
非製造業(船舶・電力を除く)[季済]製造業[季済]
資料:内閣府「機械受注統計」 注:季節調整値(「利用上の注意」参照)
0
50
100
150
200
250
12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1
10
年
2011年 2012年 13
年
(千㎡)
鉱工業以外
鉱工業
資料:国土交通省 「建築着工統計調査報告」 注:居住専用、居住産業併用、農林水産業用は含まず。
11,100
11,300
11,500
11,700
11,900
12,100
12,300
12,500
6
7
8
9
10
11
12
13
12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1
10
年
2011年 2012年 13
年
(円/坪)(%)
空室率 賃料
大阪ビジネス地区=主要6地区(梅田、南森町、淀屋橋・本町、船場、心斎橋・難波、新大阪)
資料:三鬼商事(株)「地域別オフィスデータ」『大阪』
-40
-30
-20
-10
0
10
20
30
40
1,800
1,850
1,900
1,950
2,000
2,050
2,100
2,150
2,200
12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1
10
年
2011年 2012年 13
年
(千坪)(千坪)
貸室面積の毎月の増減分(右軸) 貸室面積(左軸)稼動貸室面積(左軸)
大阪ビジネス地区=主要6地区(梅田、南森町、淀屋橋・本町、船場、心斎橋・難波、新大阪)
資料:三鬼商事(株)「地域別オフィスデータ」『大阪』
11
B.建物・設備
1.貸ビル貸室面積〔大阪市(大阪ビジネス地区) 〕
3.産業用建築物着工床面積〔大阪市〕
1月の貸室面積は横ばい
4.機械受注額〔全国〕
2.貸ビル空室率〔大阪市(大阪ビジネス地区) 〕
1月の着工床面積は鉱工業、鉱工業以外ともに増加し、合計でも反転増加 12月の受注額は製造業では増加、非製造業では減少し、合計では4ヶ月ぶりの減少
1月の空室率、賃料はともに下降し、近年の最低水準を更新
-60
-40
-20
0
20
40
60
80
100
120
(1)
0
1
2
3
4
5
6
7
8
12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1
10
年
2011年 2012年 13
年
(%)
大阪府就業者数(前期差) 全国就業者数[季済](前月差) 近畿就業者数(前月差)
全国失業率[季済] 近畿失業率 大阪府失業率
資料:総務省「労働力調査」・大阪府「大阪版労働力調査」
注:全国は季節調整値(「利用上の注意」参照)であり、2013年3月に季節調整係数が変更になったため、遡及改定を実施した。大阪府は四半期平均。大阪府失業率は2011年6月までは大阪府調査による3ヶ月後方
移動平均値 。7月以降は総務省「労働力調査」による四半期平均値。詳細は巻末注参照。
(近畿・
大阪府:万人)(全国:十万人)
95
96
97
98
99
100
101
102
103
11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
10
年
2011年 2012年
製造業
全産業
全産業[季]
資料:大阪府「毎月勤労統計」 注:季節調整値は「利用上の注意」参照
2010年を100とする指数
(0.50)
(0.25)
0.00
0.25
0.50
0.75
1.00
1.25
1.50
0
25
50
75
100
125
150
175
200
12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1
10
年
2011年 2012年 13
年
(倍)(千人)
大阪市有効求人数[季] 大阪市有効求職者数[季]
大阪市有効求人倍率[季] 全国有効求人倍率[季済]
資料:大阪労働局「労働市場月報」・厚生労働省「職業安定業務統計」
注:季節調整値(「利用上の注意」参照)。大阪市は市内5安定所の集計。全国の有効求人倍率は、2013年3月に季節調整係数が変更されたため、今号で遡及改訂している。
12
B.雇用環境 2. 一般職業紹介状況《有効求人数・有効求職者数・有効求人倍率》〔大阪市〕
Ⅲ 雇用・所得セクター
A.雇用状況
1. 常用雇用指数〔大阪府〕
1.完全失業率〔近畿(参考・大阪府)〕
2. 所定外労働時間指数/3.定期給与指数〔大阪府〕
12月の雇用指数は、製造業が反転上昇となるも、全産業では横ばい 12月は所定外労働時間指数が前月に続き下降、定期給与指数も反転下降
1月の近畿の失業率は3ヵ月ぶりに上昇。大阪府の失業率(10-12月期)は横ばい 1月は求人数、求職者数ともに増加。求人倍率は上昇
95
96
97
98
99
100
101
102
103
104
95
100
105
110
115
120
125
130
135
140
11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
10
年
2011年 2012年
所定外労働時間指数[原数値]左軸〃 [季]左軸〃 [季・移動平均]左軸定期給与指数[原数値]右軸〃 [季]右軸〃 [季・移動平均]右軸
資料:大阪府「毎月勤労統計」 注:季節調整値(「利用上の注意」参照) 所定外労働時間指数、定
期給与指数ともに、2010年平均を100とする指数 ※移動平均は3ヵ月後方移動平均を用いている
13
■季節調整について
1.グラフ凡例の表示 [季] :当財団において季節調整を行なっているデータ [季済] :公表機関によって季節調整済みのデータ 表記なし:原数値を用いているデータ 2.季節調整を行なっている指標
利用上の注意
【タイプB】 このタイプの指標の場合は、前月の値に当月の変化分が加算・減算される構造となっているので、季節的特性が表れるのは「前月差」に関してである。よって前月差データはタイプAの指標の性格を有してくるが、±が生ずるため、同じ扱いは不適である。そこで、各月について前月差の±や大きさの傾向が平均的にどうであるかに着目し、2003~07年度*6における前月差の5年間の平均値を各月について求め、この平均値を参考に、 1年間の平均パターン(下図)を想定する。季節調整値は、各月の値の符号を±逆にして差し引きすることで計算する。
<注>
*1 季節調整値に替えて、夏季電力割増料金を調整した夏季電力料金調整後の指数を採用。
*2 季節調整を施した後に、後方3ヶ月移動平均を適用している。
*3 一日平均値と同様の性格の指標であることから、日割り計算は省略している。
*4 季節調整では2003-07年度を基準期間(*6参照)としているが、これらの指標には基準期間にも異常値
がみられることから、それらを除外している。
*5 季節調整済みの有効求人数・求職者数を用いて計算することで、季節調整を施している。
*6 2008年度以降は金融危機の影響から異常値を示し易いことから、 2003~07年度の5年間のデータを基準期間として用いている。ただし、一部の指標に関しては、データ取得の制限ならびに頻拍な遡及改定などから、基準期間を短くしているものもある(*4参照)。
*7 例えば消費者物価指数の年間の変化を見ると、近年最も変化幅が大きかった2009年度でも最大値と最小値の差は2.9ポイントであり、実質的な有効数字は1~2桁に過ぎない。また、タイプCの指標はそもそも比率型の数値であり、タイプAのような比率を使う方法を用いることは適切と言い難い。
図:想定した平均パターンのイメージ
※詳細については(公財)大阪市都市型産業振興センター経済調査室の自主研究 「基礎自治体における月次での経済動向把握の改善方法の検討 」を参照 http://www.sansokan.jp/tyousa/study/jisyu_pdf/No4.pdf
【タイプC】 このタイプの指標は、ある時点を基点(=100)として、その後の推移を相対的な水準として示している。月々の有効数字が小数点1桁までの3~4桁にすぎず、月々の増減は小数点以下に留まることも多いことから、タイプAと同様の比率を用いた方法を適用すると精度が確保できない*7。したがって、タイプCの指標にはタイプBと同様に前月差を用いた季節調整を適用する。
3.季節調整の考え方
【タイプA】 このタイプの指標は、日々積み重ねられる事象の1ヵ月間の発生総量であることから、以下の考え方を採っている。月間の一日平均値を、各年度の年間の一日平均値で割ることで、年平均に対する各月の特性を示す比率がわかる。この比率の2003~07年度*6の平均値をもとに各月の季節係数を定め(例えば12月は年平均の2割り増しなど)、日平均の原数値を季節係数で割り戻すことで季節調整値を計算し、日平均で表示する。
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
+
0
-
前月差(-)
前月差(-)
前月差(±0)
前月差(+)
前月差(+)
の面積の合計と の面積の合計は等しい
Ⅰ-A-5 第3次産業指数 タイプA:
(対個人サービス業) Ⅰ-A-1 大型小売店販売額(スーパー)
Ⅰ-B-5 国内総生産 Ⅰ-A-2 大型小売店販売額(百貨店)
Ⅱ-A-2 卸売業販売額指数 Ⅰ-A-4 家計消費支出*2
Ⅱ-A-6 第3次産業指数 Ⅰ-A-6 輸出額
(対事業所サービス業) Ⅰ-A-7 外国人入国者数
Ⅱ-A-8 企業物価指数*1 Ⅰ-B-2 地下鉄乗車人員
Ⅱ-A-9 鉱工業生産指数 Ⅱ-A-1 輸入額
Ⅱ-B-4 機械受注額 Ⅱ-A-3 中央卸売市場取扱高
Ⅲ-B-1 完全失業率(全国) Ⅱ-A-7 ホテル客室稼働率*3
Ⅲ-B-2 有効求人倍率(全国) Ⅱ-A-10 工業用ガス消費量
タイプB:
Ⅰ-A-9 雇用保険受給者数*4
Ⅱ-A-12 銀行貸出残高*4
Ⅱ-A-13 保証承諾額
Ⅲ-B-2 有効求人数*4
Ⅲ-B-2 有効求職者数
Ⅲ-B-2 有効求人倍数(大阪市)*5
タイプC:
Ⅰ-A-3 消費者物価指数
Ⅱ-A-5 企業向けサービス価格指数
Ⅲ-A-1 常用雇用指数
Ⅲ-A-2 所定外労働時間指数
Ⅲ-A-3 定期給与指数
公表機関による季節調整
(公財)大阪市都市型産業振興センターによる簡易な季節調整
(下記「3.季節調整の考え方」参照)
8
σ σ /4
24%24%
16% 16%
矢印の向き:
σσ /4
20%
基準値
前月の値
14
■矢印の向きの判定について
各指標について2003~07年度*3の月次データを用いて、前月比もしくは前月差の
標準偏差(σ )を算出するとともに、5段階の矢印に応じたしきい値を、前月比(差)データが正規分布すると想定して、同程度の確率で生起するように以下のように定めた。
※ 詳細については前ページに掲載した自主研究を参照。
■矢印の向きの判定に使用するしきい値の変更について
リーマンショックから4年以上が経過したことから、各指標について変動構造に変化が生じていないかを統計的検定等を援用しつつ検討した結果、下記の8指標については最近の期間で標準偏差(σ )を再計算することが妥当と判断された。よって、これら8指標については改訂後のσ を用いて、しきい値を定め、遡及して矢印の向きを判定した。
下限 上限↑ 前月の値+σ -↗ 前月の値+σ /4 前月の値+σ
→ 前月の値-σ /4 前月の値+σ /4↘ 前月の値-σ 前月の値-σ /4↓ - 前月の値-σ
矢印の向きしきい値
確率分布
大/高
しきい値
小/低
しきい値
・ ・ ・
・ ・ ・
・ ・ ・
-σ -σ/4 σ/4 σ
↓ ↘ → ↗ ↑
標準偏差(σ )を改訂した指標 σ 算出に用いた期間 改訂後のσ(参考)従来のσ
(参考)変化率
大型小売店販売額(百貨店)2010年8月~12年7月
4.20 2.94 42.9%
雇用保険受給者数2010年8月~12年7月
449 632 -29.0%
地下鉄・ニュートラム乗車人員2010年8月~12年7月
1.21 0.53 128.3%
工業用ガス消費量2010年8月~12年7月
5.78 4.46 29.6%
貸ビル空室率2010年8月~12年7月
0.26 0.17 52.9%
大阪市有効求人数2009年8月~12年7月
2,133 3,629 -41.2%
大阪市有効求職者数2010年8月~12年7月
1,837 1,082 69.8%
大阪市有効求人倍率2010年8月~12年7月
0.0358 0.0628 -43.0%
矢印の向き:
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Ⅰ需要(支出)セクター A.顕在需要 1・2.大型小売店販売額《スーパー》と《百貨店》 「商業動態統計調査」(経済産業省) http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/syoudou/index.html 3.消費者物価指数(総務省) 消費者の支出する商品やサ-ビスの実勢価格をもとに、各消費支出額に ウエイトをつけて加重平均して算出した物価指数。 総合(コアコア)とは、総合から「食料(酒類を除く)及びエネルギー」を除いた 指数。 http://www.stat.go.jp/data/cpi/1.htm 4.家計消費支出「家計調査報告(二人以上の世帯)」(総務省) 大阪市は3ヶ月後方移動平均を適用。 http://www.stat.go.jp/data/kakei/index.htm 5.第3次産業指数《対個人サービス業》(経済産業省) 第3次産業に属する業種の生産活動を総合的に捉えることを目的とする指数 で、個別業種の指数にウエイトをつけて加重平均して算出。 http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/sanzi/index.html 6.輸出額「貿易統計」(大阪税関・財務省) http://www.customs.go.jp/osaka/toukei/index.html (大阪港・関西空港) http://www.customs.go.jp/toukei/index.htm(全国)
7.港別出入国者数「出入国管理統計」(法務省) http://www.moj.go.jp/housei/toukei/toukei_ichiran_nyukan.html
ビジット大阪指数「「ビジット大阪指数」調査」(大阪府) 同調査は、来阪旅行者が利用する府内集客関連事業者(宿泊施設、観光施設、
ショッピング業界、レストラン業界、観光交通業界)を対象とした「観光」に関する
景気観測調査で、四半期毎に実施。
平成24年4~6月調査の調査票配布は51社、回答数38社。
http://www.pref.osaka.jp/kanko/toukei/index.html
8.雇用保険受給者数「労働市場月報」(大阪労働局) http://www.osaka-rodo.go.jp/lib/tokei/sijo/index.html
各資料の出典と用語解説 B.潜在需要 1.月間人口(世帯数)動態「推計人口」 (大阪市) http://www.city.osaka.lg.jp/keikakuchosei/page/0000014987.html 2.地下鉄・ニュートラム乗車人員(大阪市) 3.着工新設住宅戸数「住宅着工統計」(国土交通省) http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/GL08020101.do?_toGL08020101_& tstatCode=000001016966&requestSender=search 4.月次GDP(公益社団法人 日本経済研究センター) http://www.jcer.or.jp/research/gdp/index.html 国内総生産「国民経済計算」(内閣府) http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/menu.html
Ⅱ 供給(生産)セクター A.稼動水準 1.輸入額「貿易統計」(大阪税関・財務省) Ⅰ-A-6と同じ 2.卸売業販売額指数 Ⅰ-A-1・2と同じ 3.中央卸売市場取扱高「中央卸売市場(本場・東部市場)の取扱高」(大阪市) http://www.shijou.city.osaka.jp/sikyo/sikyo.html 4.貸ビル利用稼動面積「地域別オフィスデータ」『大阪』(三鬼商事㈱ ) http://www.e-miki.com/data/index.html 5.企業向けサービス価格指数(日本銀行) http://www.boj.or.jp/statistics/pi/cspi_release/index.htm/ 6.第3次産業指数《対事業所サービス業》 Ⅰ-A-5と同じ 7.ホテル客室稼働率(日本経済新聞社) 8.企業物価指数(日本銀行) http://www.boj.or.jp/statistics/pi/cgpi_release/index.htm/ 9.鉱工業生産指数「大阪の工業動向(月速報)」(大阪府) 鉱工業生産全体の動きを示すもので、個別品目、業種ごとの生産量の変化が 鉱工業生産全体の変化に及ぼす影響度をあらかじめ決定し、それをもとに基準 年次(現在は2005年)の生産量を100として表した指数。 http://www.pref.osaka.jp/toukei/iip/
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B.雇用環境 1.完全失業率「労働力調査」(総務省) 満15歳以上の人口の内、就業者(休業者を含む)と失業者の合計である労働 力人口に占める、完全失業者の割合。 完全失業者とは、調査期間中(月末の一週間)に、(1)収入を伴う仕事を1時間以上していない、(2)求職活動をした、(3)仕事が見つかれば、すぐ就業できる
状態にある-の3つの要件を全て満たす者。 *大阪府(参考)のデータについて 労働力調査は、都道府県別に表章するように標本設計を行っておらず(北海道及び沖縄県を除く)、標本規模も小さいことなどにより全国結果に比べ結果精度が十分に確保できないとみられることから、結果の利用に当たっては注意を要する。本稿では、2011年7月以降、下の大阪版労働力調査に代わり利用している。
http://www.stat.go.jp/data/roudou/2.htm *大阪版労働力調査(大阪府) 2011年6月で調査終了 http://www.pref.osaka.jp/annai/osirase/detail.php?recid=6481 http://www.pref.osaka.jp/rosei/jittai-chosa/index.html 2.一般職業紹介状況《有効求人数・有効求職者数・有効求人倍率》 「労働市場月報」(大阪労働局) 「職業安定業務統計」(厚生労働省) 有効求人倍率は、有効求人数を有効求職者数で割った数値。職業安定所へ の求人・求職の申し込みは翌々月末まで有効扱いとなる。 http://www.osaka-rodo.go.jp/lib/tokei/sijo/index.html(大阪府) http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/114-1.html(全国)
10.ガス消費量 「大阪統計月報」(大阪府) http://www.pref.osaka.jp/toukei/osaka-tk/osaka-tk-xlslist.html 11.企業倒産件数「倒産月報」(㈱東京商工リサーチ) 12.銀行貸出残高(大阪銀行協会・全国銀行協会) http://www.zenginkyo.or.jp/stats/month1_01/index.html(全国銀行協会) 13.保証承諾額(大阪市信用保証協会) B.建物・設備 1・2.貸ビル貸室面積・空室率 Ⅱ-A-4と同じ 3.産業用建築物着工床面積「建築着工統計調査」(国土交通省) http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/GL08020101.do?_toGL08020101_& tstatCode=000001016965&requestSender=search 4.機械受注額「機械受注統計」(内閣府) http://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/juchu/juchu.html
Ⅲ 雇用・所得セクター A.雇用状況 1.常用雇用指数「毎月勤労統計」(大阪府) 調査項目は、賃金、労働時間、及び雇用の変動であり、常用労働者5人以上 の(抽出)事業所を対象に実施。 http://www.pref.osaka.jp/toukei/maikin/ 2.所定外労働時間指数 Ⅲ-A-1と同じ 「所定外労働時間」とは、早出、残業、臨時の呼出、休日出勤等により行った 実労働時間。 3.定期給与指数 Ⅲ-A-1と同じ 「定期給与」とは、労働協約、就業規則等により、あらかじめ定められている 支給条件、算定方法によって支給される給与のことであって超過給与を含む。 ◇「所定外労働時間」と「定期給与」の実数から指数への変更について 毎月勤労統計では2012年1月に調査対象事業所の入替えが行われ、これにより実数には新旧調査結果のギャップが生じている。大阪府では、指数のみ新旧調査結果のギャップの影響を排除し、時系列比較が可能となるように遡って改訂していることから、本報告でも2012年6月公表データより指数を採用することとした。
問合わせ先 : 公益財団法人大阪市都市型産業振興センター 経済調査室 TEL : 06-6264-9859 FAX : 06-6264-9887 ホームページ : http://www.sansokan.jp/tyousa/ E-mail : [email protected]