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学校再開の見通しが未定のまま、お子さんたちの在宅期間が長期に渡り、お子さんだけでなく、保護者の皆様
も不安や疲労感を募らせていらっしゃることと思います。
そのような中、お子さんはもちろん、ご家族にも安心して過ごしていただくために、中学生くらいのお子さん
によく見られやすいストレス反応や、ストレス対応のポイントについてお伝えさせていただきます。少しでも、
お役に立てれば幸いです。なお、学校のお休み中も、カウンセラーは学校に来ております。小さなことでも、お
気軽にご相談ください。
<からだの変化>
・睡眠: 寝つけない、夜中に目が覚める、怖い夢を見る
・食事: 食欲がない、食べ過ぎてしまう
・いろいろな訴え: 頭痛、腹痛、吐き気、めまい、だるさ
<こころの変化>
・気持ち: 不安でいっぱい、イライラする、ひとりになることを怖がる、何もやる気が出ない、
ひとりぼっちな感じがする
・考え方: 遊びや勉強に集中できない、ぼーっとする、自分を責めてしまう
・行 動: 落ち着きがない、はしゃぐ、ちょっとしたことですぐに怒る、人に会うのを嫌がる、
べたべたと甘える、感染ごっこをする、幼稚な反抗をする
このようなストレス反応は、いつもと違う生活を過ごしている中では、自然な反応です。ストレスを和らげ、
安全で安心できる生活を続けているうちに、徐々におさまっていきます。
非常時に、受け身的な姿勢を取るよりも、自ら置かれた状況をコントロールしようとする意識を保つだけでも心
の健康維持に効果的だと言われています。お子さんとかかわる際のポイントをいくつかまとめましたので、参考
にしてください。
□気持ちを聴く:
今の生活をどう感じているか、何か不安はないか、お子さんの気持ちを聴く機会を作ってみましょう。また、
本人が話そうとしているときは、しっかりと聴いてあげてください。話したがらないときは無理に聞き出そうと
せず、「いつでも聴くからね」と伝えましょう。
□生活リズムを保つ:
できるだけ学校があるときの生活リズム(起床・就寝時間、食事、勉強、遊びなど)に合わせて過ごすように
しましょう。
いつもと違う行動は、ス
トレスによるものかもし
れません
子どものストレス反応
保護者の皆様へ
対応のポイント
横浜市立みたけ台中学校
スクールカウンセラー 齊藤 圭
□一緒に過ごし方を考える:
楽しみを入れた 1 日のスケジュールを、お子さんと一緒に考えて
みましょう。発言を否定せず、自分で考えられたことを褒めるよう
にしてみてください。
例)平日の時間割をつくる、お昼に焼きそばを一緒に作る、夕ご飯の後に家族で○○する、など。
□安心できる人とのつながりを大切にする:
友人、遠くにいる家族、親戚、学校の先生など、電話やオンラインなどを通じて、つな
がりが感じられる時間を持てるようにしましょう。
□活動する:
ストレッチや散歩、ランニング、筋肉トレーニングなど、お子さん自身がやりたい活動をやらせ
てあげましょう。身体を動かすことでなくても、絵や工作、映画、お菓子作り、読書など、夢中に
なれるものなら効果があります。
□リラックスする:
日常を送るだけで、ストレスを抱えやすい状態が続いているため、予定を立てていてもあまり無理せず、過ご
すことも必要です。
例)温かい飲み物を飲む、好きな音楽を聞く、好きなお菓子を食べる、湯船に浸かる、深呼吸する…など、ご家
族それぞれに合ったリラックス法を試してみましょう。
休校期間が長引く中、どうしてもイライラしてきたり、やり場のない気持ちが溜まったりと、ご家族の中での
緊張感や疲労感が高まりやすいかと思います。
お子さんの変化に気づいたり、心と身体を健やかに保つためにも、保護者の皆様がストレスを溜めすぎないこ
とが大切です。ストレスの対処にお困りでしたら、お気軽にスクールカウンセラーをご利用ください。
スクールカウンセラー来校日
5 月 21 日(木)、5 月 28 日(木)
★午前 9 時~午後 5 時まで★
<お役立ちサイト>
・国立研究開発法人国立成育医療研究センターこころの診療部新型コロナウィルスに負けないために
~お子さんの成長に応じたケア編~
http://www.ncchd.go.jp/news/2020/20200410.html
・日本赤十字社 新型コロナウイルスの3つの顔を知ろう~負のスパイラルを断ち切るために~
http://www.jrc.or.jp/activity/saigai/news/200326_006124.html
*いずれもインターネットで読むことができます。
※思春期の子にはプライベート
な時間・空間を保障しましょう。
ストレスが溜まると呼吸が浅くなります。ふとしたときに、深呼吸しましょう。
目を閉じて、「1,2,3,4」と数を数えながら深く息を吸って、次に「5,6,7,8,9,10」と
数えながらゆっくりと息を吐き切ります。
数回繰り返すと、身体の力が抜けて、気持ちも軽くなります♪
*相談のご希望がありましたら、相談室へ直接お電話いただくか、
副校長先生、もしくは学級担任の先生までご連絡ください。
*休業中は、お電話での相談もお受けしています。
相談室直通 Tel:045-971-2380
(留守番電話にお名前、ご連絡先を入れて下さい)