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門信徒と僧侶が共に歩む運動 スローガン ともに いのち かがやく 世界へ 教区テーマ いのち まいにち あたらしい Let everyday be a new day in your life ともに聞こう ともに手をつなごう ともに生きよう 岐阜教区基幹運動推進委員会 2011(平成23)年度 岐阜教区 基幹運動計画書

基幹運動計画書 - hongwanji-gifubetsuin.jp · 罪悪生死の凡夫であることにめざめた、喜びと慚愧の生活であります。さらに、如来の大 悲につつまれて、人間相互の信頼を確立した御同朋御同行の生活でもあります。そこに、

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門信徒と僧侶が共に歩む運動

目 標

スローガン

ともに いのち かがやく 世界へ

教区テーマ

いのち まいにち あたらしいLet everyday be a new day in your life

ともに聞こう ともに手をつなごう ともに生きよう

岐阜教区基幹運動推進委員会

2011(平成23)年度

岐 阜 教 区

基幹運動計画書

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- 目 次 -

1.「教書」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1

2.「親鸞聖人750回大遠忌についての消息」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3

3.「浄土真宗の教章(私の歩む道)」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4

4.基幹運動総合基本計画・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5

5.基幹運動総合基本計画活動内容・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9

6.「門信徒会運動研修協議会」開催要項・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17

7.「門信徒会運動研修協議会」開催にあたって・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19

8.「第Ⅴ期同朋運動推進僧侶研修会」開催要項・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20

9.「同朋運動推進僧侶研修会」の願いと経緯・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 24

10.第Ⅴ期同朋運動推進僧侶研修会開催について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 28

11.基幹運動計画重点項目の実践・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 29

12.教区基幹運動推進委員会各部門推進表・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 31

13.教区基幹運動推進委員会組織図・各部門担当委員・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 33

14.基幹運動関係行事予定表・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 35

15.組基幹運動推進について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 38

16.前年度教区基幹運動をふりかえる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 39

17.前年度組基幹運動推進状況表・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 47

18.岐阜教区基幹運動推進委員会設置規則・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 49

19.岐阜教区同朋運動推進協議会設置規程・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 50

20.岐阜教区キッズサンガ推進委員会規約・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 51

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教 書

宗教の課題と現代

宗教は、人間のかかえている究極的な問題、すなわち、老病死の苦悩の解決にかかわる

ものであります。釈尊が出家される機縁となったのも、その問題であり、老病死が迫って

いることに気付く時、人間は、今ここに生きていることの意味を問わずにはおれません。

この問題を解決しようとするところに、宗教の根本的な意義があります。

しかしながら、私たち人間は、歴史的社会的な制約の中に生きているのであり、宗教も

その外に立つことはできません。とくに現代は、人類がいまだかつて経験したことのない

変動の時代であります。それは科学と技術の発達や、産業の発展の上に顕著に見られると

ころですが、それだけではなく、その変動は人間の内面にも深い影響を及ぼしています。

技術の進歩と経済の発展は、人間の夢を次々と実現させましたが、それにともなって人

間の欲望をも限りなく増大させました。他の人びとを顧慮せぬ自己中心的な欲望の追求は、

差別と不平等を生む源となっています。人間中心の思想は、一面では自由と平等の実現の

ために貢献してきましたが、他面では人間を絶対化し、争いや不安を助長することにもな

りました。

また都市化による地域共同体の弱体化や、大組織による人間管理の強化によって、人間

は自らの依るべき根拠を失いつつあります。その結果、自己自身を見失い、ひいては他の

人びとの人格や、生命一般の尊厳性をも正しく見ることができなくなってきています。し

かもこのことは、人類の文化、さらには宗教にも影響し、伝統的な宗教の基盤をゆるがし

ています。

このような人類存亡の危機にあたって、一時的な慰めではなく、真の人間性を回復する

道を見出すことこそ今日の宗教の使命であります。そのためには、私たち宗教者は、世俗

的な力に迎合することなく、自らの信ずる教えを真摯に究めるとともに、同じ道を歩もう

とする人びととも手を携えて努力しなければなりません。さらに、歴史と伝統をもつ他の

すぐれた宗教との対話を試みることも必要と考えられます。

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浄土真宗と念仏者の責務

親鸞聖人を宗祖と仰ぐ私たちの先人は、七百年を越える歴史の中で浄土真宗のみ教えを

うけつぎ、念仏の道を伝えて下さいました。それは輝かしい伝統でありますが、今日、と

もすればそれが単なる形の継承に終わろうとしているように思われます。私たちはそのこ

とを謙虚に反省し、伝統の中からあらためて真実の精神をくみとらなければなりません。

阿弥陀如来の本願力によって信心をめぐまれ、念仏を申す人生を歩み、浄土で真のさと

りに至るのが浄土真宗であります。このみ教えを聞き、それに信順して生きぬくところに

信心の行者の姿があります。その生活は、如来の本願を究極の依りどころと仰ぐとともに、

罪悪生死の凡夫であることにめざめた、喜びと慚愧の生活であります。さらに、如来の大

悲につつまれて、人間相互の信頼を確立した御同朋御同行の生活でもあります。そこに、

自分だけの殼に閉じこもらず、自分自身がつくりかえられ、人びとの苦しみに共感し、積

極的に社会にかかわってゆく態度も形成されてゆくでありましよう。それが同時に、開か

れた宗門のあり方でもあります。

宗門の基幹運動は、それらの目標を、人びとのふれあいの中で一つひとつ着実になしと

げてゆくところに展開してゆきます。もとより、私たちの一人ひとりが真の信心の行者に

なってゆくことを根本にしていますが、それとともに、今日及び将来に向かって、全人類

の課題を自らのものとして担う積極性が必要です。そのための基礎となる教学の形成と充

実をはかり、それをふまえて、宗門内にとどまらず、広く世界にみ教えを伝えてゆかなけ

ればなりません。次代においてその中心となる宗教的情操豊かな青少年の育成も、私たち

の責務であることは言うまでもありません。そこに宗門の本当の発展が実現されるであり

ましょう。

念仏は、私たちがともに人間の苦悩を担い、困難な時代の諸問題に立ちむかおうとする

時、いよいよその真実をあらわします。私はここに宗祖親鸞聖人の遺弟としての自覚のも

とに、閉ざされた安泰に留まることなく、新しい時代に生きる念仏者として、力強く一歩

をふみ出そうと決意するものであります。

1980年4月1日

浄土真宗本願寺派門主 大 谷 光 真

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親鸞聖人750回大遠忌についての消息

平成24年1月16日は、宗祖親鸞聖人の750回忌にあたります。本願寺では、ご修

復を終えた御影堂において、親鸞聖人750回大遠忌法要を平成23年4月よりお勤めす

ることになりました。このご勝縁に、聖人のご苦労をしのび、お徳を讃えるとともに、浄

土真宗のみ教えを深く受けとめ、混迷の時代を導く灯火として、広く伝わるよう努めたい

と思います。

親鸞聖人は承安3年に御誕生になり、9歳で出家得度され、比叡山で学問と修行に励ま

れました。しかし、迷いを離れる道を見いだすことができず、29歳の時、聖徳太子の示

現を得て、源空聖人に遇われ、本願を信じ、念仏する身となられました。35歳の時、承

元の法難により、越後にご流罪となられますが、後にはご家族を伴って関東に移り、人び

とと生活をともにし、自信教人信の道を歩まれました。晩年は京都で、ご本典の完成に努

められるとともに、三帖和讃など多くの著述にお力を注がれ、90歳を一期として往生の

素懐を遂げられました。

親鸞聖人によって開かれた浄土真宗は、あらゆる人びとが、阿弥陀如来の本願力によっ

て、往生成仏し、この世に還って迷えるものを救うためにはたらくという教えです。南無

阿弥陀仏の名号を聞信するところに往生が定まり、報恩感謝の思いから、如来のお徳を讃

える称名念仏の日々を過ごさせていただくのです。

仏教の説く縁起の道理が示すように、地球上のあらゆる生物非生物は密接に繋がりを持

っています。ところが今日では、人間中心の考えがいよいよ強まり、一部の人びとの利益

追求が極端なまでに拡大され、世界的な格差を生じ、人類のみならず、さまざまな生物の

存続が危うくなっています。さらに、急激な社会の変化で、一人ひとりのいのちの根本が

揺らいでいるように思われます。私たちは世の流れに惑わされ、自ら迷いの人生を送って

いることを忘れがちではないでしょうか。お念仏の人生とは、阿弥陀如来の智慧と慈悲と

に照らされ包まれ、いのちあるものが敬い合い支え合って、往生浄土の道を歩むことであ

ります。如来の智慧によって、争いの原因が人間の自己中心性にあることに気付かされ、

心豊かに生きることのできる世の中、平和な世界を築くために貢献したいと思います。

私たちの先人は、厳しい時代にも、宗祖を敬慕し、聴聞に励まれ、愛山護法の思いとと

もに、助け合ってこられました。この良き伝統を受け継がなければなりません。しかしな

がら、今日、宗門を概観しますと、布教や儀礼と生活との間に隔たりが大きくなり、寺院

の活動には門信徒が参加しにくく、また急激な人口の移動や世代の交替にも対応が困難に

なっています。

宗門では、このたびのご法要を機縁として、長期にわたる諸計画が立てられ、広く浄土

真宗が伝わるよう取り組むことになっています。700回大遠忌に際して始められた門信

徒会運動、重要な課題である同朋運動の精神を受け継ぎ、現代社会に応える宗門を築きた

いと思います。そのためには、人びとの悩みや思いを受けとめ共有する広い心を養い、互

いに支え合う組織を育て、み教えを伝えなければなりません。あわせて、時代に即応した

組織機構の改革も必要であります。

それとともに、各寺各地で勤められる大遠忌法要を契機に、その地に適した寺院活動や

門信徒の活動を、地域社会との交流を、そして、寺院活動の及ばない地域では、一層創意

工夫をこらした活動を進めてくださるよう念願しております。

宗門の総合的な活動の新たな始まりとして、皆様の積極的なご協賛ご協力ご参加を心よ

り期待いたします。

平成17年1月9日

2005年

龍谷門主 釋 即 如

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2006(平成18)年度 ~ 2011(平成23)年度

《前期2006~2008年度》《後期2009~2011年度》

基 幹 運 動 総 合 基 本 計 画 (後 期)

Ⅰ.目 標 : 御同朋の社会をめざしておんどうぼう

「御同朋の社会」とは、いのちの尊さにめざめる一人ひとりが、それ

ぞれのちがいを尊重し、ともにかがやくことのできる社会です。

Ⅱ.スローガン : ともに いのち かがやく 世界へ

Ⅲ.基幹運動(きかんうんどう)の願い:

【基幹運動とは】

浄土真宗(じょうどしんしゅう)は、あらゆるいのちをすくいたいとの阿弥陀如来(あ

みだにょらい)の願(ねが)いをよりどころとし、南無阿弥陀仏のはたらきによって信

心をめぐまれ、お念仏の人生をあゆみ、私が浄土で仏(ぶつ)に成(な)る教えです。そ

して、いのちあるものが、如来の智慧(ちえ)と慈悲(じひ)とに照らされ包まれた御同

朋(おんどうぼう)であることを知らされることです。そこから、如来のみこころにか

なう生き方を志(こころざ)す私の新しい人生が生まれ、混迷(こんめい)する現代社会

の課題に向きあい、乗り越えてゆく原動力(げんどうりょく)となるのです。

私たちの教団は、浄土真宗のみ教えのもと、基幹運動を推進しています。基幹運動

は、門信徒会運動(もんしんとかいうんどう)と同朋運動(どうぼううんどう)をその内

容として展開してきました。

門信徒会運動は、親鸞聖人(しんらんしょうにん)700回大遠忌(だいおんき)を契機

として、形骸化(けいがいか)した教団の状況に対する危機感から、「全員聞法(ぜん

いんもんぼう)・全員伝道(ぜんいんでんどう)」を願いに、自らが教えを聞き、教え

に生きる門信徒・僧侶になることをめざしてきました。

同朋運動は、部落差別(ぶらくさべつ)を受けてきた門信徒や僧侶などが、差別から

の解放(かいほう)を求めて自ら立ちあがったことにはじまります。そして、私と教団

の差別の現実を課題とし、差別・被差別からの解放をめざしてきました。

基幹運動は、教団に所属するすべての人びとが、私と教団のあり方を見直(みなお)

し、一人ひとりの苦悩に共感し、社会の現実に向きあってあゆむことで、御同朋の社

会の実現をめざす運動です。

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【社会の現状と教団の課題】

今日の社会は、人間中心・自己中心の考えがいよいよ強まり、「環境破壊(かんき

ょうはかい)」「人権抑圧(じんけんよくあつ)」など、多くの問題を引き起こしてい

ます。その結果、戦火(せんか)の絶(た)える日のない現実となり、多くの尊(とうと)

いいのちが傷つき失われています。科学技術の発展は、人類にさまざまな恩恵(おん

けい)をもたらしましたが、一方ではいままでの生命観(せいめいかん)を揺るがし、

「生命倫理(りんり)」など新たな課題を生み出しています。

また、「少子(しょうし)・高齢化(こうれいか)」「過疎(かそ)・過密(かみつ)」と

いった社会構造の急激な変化は、私たちの生活に大きな影響をあたえています。「青

少年を取り巻く問題」「虐待(ぎゃくたい)」など、さまざまな問題も抱えています。

さらに、「自死(じし)(自殺(じさつ))の問題」も見過ごすことはできません。まさ

に、混迷(こんめい)する社会といえます。

仏教は、老病死に代表される人間の苦悩の解決にかかわるものです。だからこそ、

お念仏のみ教えをよりどころとする私たちは、このような社会の現実に向きあい、取

り組んでいくことが大切な責務(せきむ)なのです。

これまで、私たちの教団は、教団と社会のあるべき姿を実現するために基幹運動を

すすめてきました。しかし、いまだに差別事件が起こり、一人ひとりの苦悩や混迷す

る社会の課題にも十分には応(こた)えることができていません。これらの現状をふま

え、さらに強力に取り組みをすすめることが大切です。

これまでの基幹運動推進のなか、『宗制(しゅうせい)』が改正され、2008年4月1日

に施行(しこう)されました。それにともない、新たに『浄土真宗(じょうどしんしゅ

う)の教章(きょうしょう)(私(わたし)の歩(あゆ)む道(みち))』が制定(せいてい)

されました。運動の成果と課題をふまえ、次のことを基本方針として、重点項目で課

題を具体化し推進します。

【基 本 方 針】

基幹運動は、人びとの苦悩や差別・被差別の現実からの問いを課題とし、その課題

を、み教えをよりどころとして、問い、聞き、語りあうなかで展開されなければなり

ません。教団の現状を克服(こくふく)するために、

○男女共同参画をさらにすすめ、「門信徒と僧侶の課題の共有(きょうゆう)」をめ

ざす。

○「御同朋の願いに応える教学(御同朋の教学)の構築(こうちく)」をめざす。

この二つの点を重要なポイントとして位置づけ、わかりやすく広がりのある運動と

し、学んだことを行動・実践していくことで、「同朋教団」としてのあるべき姿をめ

ざします。

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【重 点 項 目】

① 親鸞聖人のみ教えに学び、全員聞法・全員伝道の門信徒会運動を推進しよう。

「話(はな)し合(あ)い法座(ほうざ)」中心の「門徒推進員養成連続研修会(もんと

すいしんいんようせいれんぞくけんしゅうかい)(連研(れんけん))」「中央教修(ち

ゅうおうきょうしゅう)」を修了して、7000人をこえる「門徒推進員」が誕生しまし

た。今後、連研を全組で実施し、より多くの門徒推進員の育成と、門徒推進員の活動

が進展するための環境づくりをすすめます。

また、お寺に集うさまざまな立場の人が話し合う「門信徒会運動研修協議会」を継

続します。門信徒と僧侶が運動を共有し、お寺や組の現状をふまえ、「開(ひら)かれ

たお寺」にするための具体的な方法をみんなで話し合いましょう。

さらに、各教化団体(かくきょうかだんたい)の活性化(かっせいか)や、布教伝道(ふ

きょうでんどう)のあり方、情報の共有・発信(はっしん)のあり方を課題とすること

も大切です。『浄土真宗の教章(私の歩む道)』のおこころを体(たい)し、み教えを

よりどころに、問い・聞き・語り、伝えていく活動を推進しましょう。

また、教団内外に基幹運動の願いを普及(ふきゅう)するため『安穏(あんのん)-京

都からのメッセージ-』の活用をすすめ、『本願寺新報(ほんがんじしんぽう)』 『大

乗(だいじょう)』などの購読も広げていきます。

② 過去の過(あやま)ちと現実(げんじつ)を直視(ちょくし)し、差別と戦争のない社

会をめざして同朋運動を推進しよう。

部落差別を中心に「差別・被差別からの解放」をめざして取り組んできた「僧侶研

修会」や「差別法名(さべつほうみょう)・過去帳調査(かこちょうちょうさ)」などか

ら、差別を肯定(こうてい)してきた私と教団の現実の克服こそが課題であることを学

びました。さらに、その学びを門信徒と共有するため、「第Ⅴ期同朋運動推進僧侶研

修会」に主体的に取り組みます。そして、ハンセン病差別、性差別、民族(みんぞく)

差別、障害者(しょうがいしゃ)差別などの取り組みもすすめます。いのちの共感をさ

またげているものを見抜(みぬ)き、「差別をしない・させない・許さない」ための取

り組みを実践します。

教団の戦争協力の歴史と事実を顧(かえり)み、慚愧(ざんぎ)の思いをもって、過ち

を繰り返さないため、「非戦(ひせん)・平和」の課題、信教の自由・政教分離の原則

などの所謂(いわゆる)「ヤスクニ」の課題への取り組みをすすめます。また、仏教に

おける、「仏が歩み行かれるところ・・・武器をとって争うこともなくなる」という

「兵戈無用(ひょうがむよう)」の願いを内外(ないがい)に発信します。

差別と戦争のない心豊かに安らげる世界を築くため、差別の現実の克服と平和を尊

ぶ社会の実現をめざして取り組みましょう。

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③ いのちの尊厳(そんげん)と平等(びょうどう)をもとに、一人ひとりの苦悩に共感

できる開かれたお寺・教団にしよう。

あらゆるちがいを尊重することができ、すべての人にやさしくあたたかな社会をめ

ざして、一人ひとりの苦悩を共感できる開かれたお寺・教団となることが求められて

います。したがって、み教えをよりどころとして、さまざまな社会の問題に積極的に

関わり、何ができるかを考え、具体的に実践して行かなければなりません。世界各地

でおこる戦争や環境破壊、貧困などの問題を自らの課題とすること、自死(自殺)の

問題に取り組むこと、ビハーラ活動などを通して社会福祉(しゃかいふくし)や医療(い

りょう)の現場で活動することもそのひとつです。また、「お寺を子どもの居場所(い

ばしょ)に」との願いではじまった「全寺院(ぜんじいん)『子どものつどい』キッズ

サンガ」に取り組むことも大切です。

いのちの尊厳と平等をもとに、地域社会に根ざした幅広い活動を展開し、社会に貢

献することのできるぬくもりと動きのあるお寺・教団をめざして取り組みましょう。

【次代(じだい)に向けて】

2011(平成23)年には、いよいよ親鸞聖人750回(ななひゃくごじっかい)大遠忌法

要をお迎えいたします。親鸞聖人は、混迷した世のなかにあって、お念仏をとなえつ

つ「世のなか安穏(あんのん)なれ、仏法(ぶっぽう)ひろまれ」と、苦悩する民衆とと

もに生き抜かれました。そのご遺徳(いとく)を仰ぐことは、現代のさまざまな問題を

自らのことと考え、また、み教えをわかりやすい言葉で現代社会に語りかけるなど、

広く人びとと課題を共有できる私と教団になることにほかなりません。

「ともに いのち かがやく 世界へ」とのスローガンのもと、次代に向けて、門信

徒と僧侶、男性と女性、大人と子ども、また、民族や国籍(こくせき)など、それぞれ

のちがいを尊重しあうことのできる私と教団となります。

そして、教団内外のさまざまな課題に向きあい、すべての人びとが如来に願われた

お互い(御同朋)として、支えあい、かがやきあいながらともにあゆむことのできる、

活力ある教団を築きます。

自他(じた)ともに心豊(こころゆた)かに生きることのできる御同朋の社会の実現を

めざして邁進(まいしん)してゆきましょう。

※後期計画は、前期運動の成果と課題、中央基幹運動推進委員会などでさまざまなご意見を分析

・整理し、策定しました。

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2011(平成23)年度 基幹運動総合基本計画 活動内容

2006(平成18)年度から始まった現行の基幹運動総合基本計画(以下、「運動計画」)は、

親鸞聖人750回大遠忌法要(以下、「大遠忌法要」)が始まる本年度が6年計画の最終年度

であり、次期基幹運動総合基本計画策定に向けた重要な1年間でもあります。

2010(平成22)年度には、沖縄特別区を含む全教区、総局部門および所属団体へ現行

「運動計画」の点検評価を依頼し聴取しました。それらの集約をもとに、次期「運動計

画」策定へ向けての具体的な取り組みが始まります。現行「運動計画」の成果と課題を

もとに、次期「運動計画」策定に取り組みます。

さて、現行の「運動計画」では、「基本方針」として2つの項目を掲げています。

その1つめの項目は、<男女共同参画をさらにすすめ「門信徒と僧侶の課題の共有」

をめざす>取り組みです。まず、男女共同参画についての取り組みは、論議されてき

た「男女共同参画推進委員会」での「教団における男女共同参画については、機会は均

等であっても、参画が進まない状況にある」との分析に基づき、2010年度も、「教団と

してのあるべき男女共同参画の姿」を求めるための具体的施策を検討しました。2011

年度も引き続き、論議と実践に取り組みます。

次に、「門信徒と僧侶の課題の共有」については、引き続き、運動の共有から実践に

向けた「同朋運動推進僧侶研修会」や「門信徒会運動研修協議会」での論議などを通し

て、積極的な取り組みがのぞまれます。

次に2つめの項目では、<「御同朋の願いに応える教学(御同朋の教学)の構築」>を

めざしています。しかし、「信心の社会性」の課題を克服するために提示された「御同

朋の教学」について、その背景と意図が宗門内において共通理解を得ているとは言え

ない現状です。そこで『ブックレット基幹運動「御同朋の教学(仮称)」』を発刊し、運

動推進の現場において共通理解を得るために、論議が進むよう取り組みます。

いよいよ「大遠忌法要」が始まります。「親鸞聖人750回大遠忌宗門長期振興計画」(以

下、「長期振興計画」)の内容もふまえ、これまでの基幹運動の成果と課題を確認し、

目標、スローガン、基本方針の願いを、以下に述べる重点項目ごとの「活動内容」に具

体化して取り組み、基幹運動を推進していきましょう。

【重点項目①】 親鸞聖人のみ教えに学び、

全員聞法・全員伝道の門信徒会運動を推進しよう

【門信徒会運動研修協議会】

この「門信徒会運動研修協議会」(以下、「研修協議会」)は、2009年度は533組中327組

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(開催率61%)の開催でした。2008年度より2%(13組)の増になっています。ここ数年6

0%前後の開催率を推移していますので、開催組においては定着してきているようで

す。各組からの報告書を集約してみますと、さまざまな成果があり、そのなかに「総

代などの役職に男女共同参画の理念を反映させてはどうか」という提言がありました。

折しも宗門では、基本方針にある男女共同参画をさらにすすめるため、「男女共同

参画推進委員会」を中心としてさまざまな取り組みを行ってきました。2010年度この

委員会より、意識啓発のひとつとして「研修協議会」でも課題として取り組んで欲しい

旨の要請がありました。

そこで専門委員会「門信徒会運動部門」で議論の結果、課題として取り入れていく方

向が見出されました。しかし組の現場は、数年にわたる同一課題の積み上げなど現場

の状況があるので、男女共同参画に限定することは困難ということもあり、話し合い

内容のひとつに加えます。

「研修協議会」を充実した取り組みにしていくためには、組でのスタッフ打ち合わせ

などを行い、趣旨・テーマ・課題を確認して開催することが重要です。門信徒と僧侶、

男性と女性の課題を共有し、連帯した活動のために「開かれたお寺」をめざして開催し

ましょう。

【連研と門徒推進員の活動】

「門徒推進員養成連続研修会」(以下、「連研」)は、僧侶とともに基幹運動を担う門徒

推進員を養成する重要な取り組みで、み教えに問い・聞き・語る「話し合い法座」は、

門信徒と僧侶がともに学び合う研修会です。

2008年度から論議を重ねて「門徒推進員中央教修」(以下、中央教修)の受講年齢制限

の65歳までを撤廃することが決定され、昨年度はその準備期間として教区基推委や教

区「連研のための研究会」などでその周知をはかってきました。本年度から、組連研修

了者のどなたでも受講できる環境が整いました。

このことにより年齢層の拡幅がなされ、「連研」は、僧侶とともに基幹運動を担う門

徒推進員を養成する重要な取り組みであり、み教えに問い・聞き・語る「話し合い法

座」は、門信徒と僧侶がともに学び合う研修会という意味が、より広がると考えられ

ます。そのなかでも若年層への組連研・中央教修受講の呼びかけが、これまで以上に

大切になります。

また、2010年11月1日付で、宗門法規(「基幹運動推進委員会設置規程)の中に「門徒

推進員」が位置付けられました。これにより「僧侶とともに基幹運動を担う」という意

義が明確になり、いままで以上の活動が期待されます。

その門徒推進員をサポートするもののひとつに「組門徒推進員連絡協議会」がありま

す。このなかで情報交換や経験交流を行うことにより、門徒推進員活動が活性化され

ます。現在は、門徒推進員所属の組数に対比すれば、4割弱の連絡協議会結成率です

が、まだまだ結成できる可能性がある組は多いと考えられますので、組基推委などで

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Page 13: 基幹運動計画書 - hongwanji-gifubetsuin.jp · 罪悪生死の凡夫であることにめざめた、喜びと慚愧の生活であります。さらに、如来の大 悲につつまれて、人間相互の信頼を確立した御同朋御同行の生活でもあります。そこに、

積極的に取り組んでいただき、結成を進める必要があります。

【寺院・組・教区の相互協力体制】

2010年4月1日より2011年1月31日現在で、宗門内一般寺院の解散が7ヶ寺という現況

があります。これは過疎化による人口動態の推移や生活形態の変化によるところが大

きいと考えられます。またここ数年、葬儀無用論にまつわる書籍が見受けられます。

このような現状を少しでも改善するためには、寺院・組・教区という組織的なつな

がりによる相互協力体制、また門信徒・僧侶・寺族の人的つながりによる相互協力に

よる取り組み姿勢が大切でしょう。これにより寺院の振興や社会からの要請に応える

ことができるのではないでしょうか。

そのために、教区・組、あるいは近隣の寺院が相互に協力し合う体制を築き、現状

の把握と課題の抽出に努め、「何が必要であり、何ができるか」を確認し、相互協力の

取り組みを進めましょう。教区の「組織教化活性化専門部会」などと連動し、協働して

いくことも考えられます。

【文書による運動推進】

基幹運動の推進において文書やインターネットなどを利用することは、有効な手段

です。それは教団内に限らず、広く情報を発信でき、一人ひとりにみ教えや運動の理

念などをお届けできる媒体であり、それによって相互のコミュニケーションにも役立

っていくものでもあります。さらに情報を発信していく側が、興味を持って接してい

ただける努力もしていかなければなりません。

教団内外の人々に浄土真宗のみ教えや基幹運動の願いを広く伝えることを目的とし

て、「大遠忌法要」の年度まで『安穏-京都からのメッセージ-』が発刊されています。

現在、さまざまな場面で幅広い活用がなされています。

『本願寺新報』『大乗』については、2010年度に購読促進プロジェクトを構成し、

紙誌面の構成と普及拡大を進める取り組みがなされています。さらに、門徒推進員へ

依頼するなど新規読者の獲得をめざし、教団の情報を発信していく取り組みを進めま

す。また、仏教婦人会総連盟の『めぐみ』・仏教壮年会連盟の『朋友』など、各教化

団体の発行する機関誌の利用も心がけていきましょう。

【重点項目②】 過去の過ちと現実を直視し、

差別と戦争のない社会をめざして同朋運動を推進しよう

【第Ⅴ期同朋運動推進僧侶研修会】

これまで私たちは、私と教団のあり方を見直し差別・被差別からの解放をめざすた

めに、「同朋運動推進僧侶研修会」(以下、「同朋僧研」)の取り組みを進めてきました。

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2009年度においては、全533組中449組の開催(84%、各教区報告数)という高い開催

率が維持されており、また特に住職の参加率が年々上昇し、40.5%となっています。

一方、女性の参加率は7.8%と引き続き低いですが、年々上昇しています。しかし、衆

徒の参加率は前年度より下がり5.6%となっています。参加者の固定化や女性・衆徒の

参加率の低さが引き続き課題です。

「同朋僧研」では、部落差別をはじめとするさまざまな課題を、教区・組・僧侶が主

体的に自らの課題として取り組むことが大切です。そのため、各現場での課題や状況

がさまざまであることなどから、2009年度からは、教区の点検糾弾会や差別法名・過

去帳調査で明らかにされた課題、また、第Ⅰ期から第Ⅳ期の「同朋僧研」で培ってきた

願いと経緯を確認したうえで、各教区が同朋運動推進における課題を自らのものとす

るべく、テーマを主体的に設定することとして第Ⅴ期「同朋僧研」が実施されています。

このような状況から、次回「同朋僧研」開催に向け、教区における「事前協議会」がます

ます大切になっています。

第Ⅴ期の3年目に当たる2011年度は、各教区の3年間の歩みをまとめ、さらには今後

の宗門の「同朋僧研」のあり方を考える意味において重要な年といえます。教区・組の

連携を大切に、課題を深めてまいりましょう。

【差別事件の対応要綱などによる学び】

2010年には『宗報』5月号(Sattva第26号)で「兵庫教区 同朋講座における差別発言

事件」について、『宗報』11・12月号(Sattva第28号)では「兵庫教区内より発信された

連続差別投書事件」について、また、2009年『宗報』10月号(Sattva第25号)では「2008

年北海道教区連続差別ハガキ投書事件」について、それぞれの対応の概要を報告しま

した。このように宗門では、対応要綱の内容を明らかにし、広く課題を共有するため

に、を対応概要の周知を進めております。

また『差別事件 糾明のための方途』など、対応や課題の共有に必要なさまざまな

文書についても、その内容の検討を進めています。

差別に向き合い、なくしていくためには、差別の現実からの学びが重要です。それ

によって差別・被差別からの解放への歩みが生まれてきます。これまでの対応要綱や

報告書などによる学びをさらに進めていきましょう。

【さまざまな差別問題への取り組み】

2008年6月に「ハンセン病問題の解決の促進に関する法律」(以下、「ハンセン病問題

基本法」)が制定されました。宗門ではそれを踏まえ2010年に『宗報』6月号(Sattva第

27号)で「今 もう一度ハンセン病差別について-新たな課題と展望-」を掲載し、現在

社会的に求められている課題や、現状の活動例について報告しました。

また、全国からも、「大遠忌法要」において、参拝を求められる入所者の方々との連

携やハンセン病療養所のある教区等の関係者協議会の開催を求めた建議が提出されて

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もおり、この課題に対する積極的な活動の展開は、多くの教区の願いともなっていま

す。

その意味からも、私たちは「ハンセン病問題基本法」の内容を学ぶことをはじめ、差

別意識の克服に結びつく具体的な活動が求められています。さまざまな取り組みをさ

らに進めましょう。

また、障がい者差別、民族差別、性差別については、今日まで一定の成果が見られ

ますが、宗門の活動として、さまざまな角度からの継続した取り組みが必要です。

【「非戦・平和」への取り組み】

「非戦・平和」「ヤスクニ」の課題への取り組みは、いよいよその重要性を増していま

す。

2009年には「全教区において沖縄問題の研修を求める建議」が提出されましたが、沖縄

をはじめとする基地のある地域の人権状況はますます深刻さを増しています。平和と

人権がともに脅かされている現実の中で、私たちのあり方が大きく問われています。

したがって、それをもたらした沖縄にかかる歴史的、社会的課題をしっかり学ぶ必

要があります。

2009年度の各教区からの「建議」では、宗門に対し憲法問題に関する論点整理が求め

られています。宗門として、第9条・第20条などを含め、「非戦」の考え方や「信教の自

由」について学び、論議していかなければなりません。そのためにも、2007年発刊の

『ブックレット基幹運動NO.16 平和シリーズ3「戦争と平和に学ぶ」-宗教と国家を考

える-』などを活用した学びが大切です。

さらに、「千鳥ヶ淵全戦没者追悼法要」や、教区・組で行われている「平和のつどい」

や「追悼法要」を継続して、平和の大切さを訴えていきましょう。

【遺骨調査】

「東アジア出身の旧民間徴用者等の遺骨調査」は、教区基幹運動推進委員会や各寺院

住職のご協力により、94.16%<2011(平成23)年1月現在>の回答書の提出となってい

ます。

現在、基幹運動推進本部専門委員により、提出いただいた回答書や関連資料を集約

・分析し、ブックレットの作成に取り組んでいます。

東アジアからは、次々と遺族が名乗り出るなど、私たちの取り組みに対する要望の

声も聞こえてきています。新しい時代の平和構築の礎として、大きな責務を有する課

題であり、教団全体でしっかりと進めていかなければなりません。

【重点項目③】 いのちの尊厳と平等をもとに、

一人ひとりの苦悩に共感できる開かれたお寺・教団にしよう

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【親鸞聖人750回大遠忌宗門長期振興計画】

2005年度に始まった「長期振興計画」も7年目を迎えました。その進捗状況、成果の

確認を行い、計画の完遂をめざさなければなりません。

「寺院活動の推進」については、それぞれの寺院の活動事例を紹介するなど寺院の活

性化に向けての取り組みを進めています。

「過疎・過密対策」としては寺院振興金庫を設置するとともに、中央・教区には寺院

振興対策委員会を設置しています。過疎・過密地域の寺院のおかれた状況を詳細に把

握するとともに、寺院振興対策委員会において具体的な対策を講ずるなど、それぞれ

の寺院が抱える現状に対応できる態勢を整えていかねばなりません。

「次代を担う『人』の育成」については、宗門内の人材の発掘と登用をはかるととも

に、「『伝道者の育成』にかかる協議会」において「得度・教師」「布教使」「門徒推進員」

などの育成について協議が行われ、具体的施策が講じられています。「布教使」につい

ては、2010年11月、浄土真宗の教義の宣布及び教化育成を担う布教使を養成すること

を目的とした「布教使課程設置規程」が発布され、2011年度より施行されます。また、

「門徒推進員」については、前述の通り、宗門法規に位置づけられ、中央教修の受講年

齢制限が撤廃されました。「得度・教師」については、得度習礼や教師教修の内容を細

かく検討している段階です。

「青少年教化対策」としては、「キッズサンガ」の活動を推進しています。2008年度ま

でに沖縄特別区を含むすべての教区に「キッズサンガ推進部門」が設置され、多くの組

においても推進部門が設置されています。そして、この活動の推進役である少年教化

アドバイザー(全国166名)・サポーター(全国955名)が誕生し、その熱心な活動もあり

「お寺を子どもの居場所に」という目的が徐々に理解され、地域や寺院の特色を活かし

た活動が展開されるようになってきました。子どもや青年の置かれた環境を考えると、

より一層の取り組みの推進が期待されます。

「社会的活動の展開」について、「ビハーラ本願寺」では福祉サービスの提供とともに、

朝夕の勤行をはじめ法話会やビハーラ活動者養成研修会(基本学習会・実習)の受け入

れをしています。また、「あそかビハーラクリニック」では緩和ケア(終末医療)を中心

に僧侶が常駐し医療スタッフとともにトータルペイン(全人的苦痛)に対応するなど、

ご家族へのグリーフケアにも取り組み、ビハーラ活動の理念を基調とした施設運営を

行っております。

また、国際貢献と社会的活動を推進するNPO法人「JIPPO」では、仕事を失った人やホ

ームレスの人たちへの支援活動を行っています。さらに、生産国現地の支援に資する

ため、フエアトレード事業(公正な貿易による適正価格での商品販売)を展開していま

す。今後も仏教精神にもとづく「平和構築」・「貧困問題」・「環境問題」・「災害救援・

復興」を柱とする活動を充実し展開していきます。

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【災害ボランティアネットワーク】

浄土真宗本願寺派社会福祉推進協議会では、「災害ボランティアネットワーク構築」

をめざしています。登録・対象者は、僧侶や寺族・門信徒などや個人登録以外に、寺

院の教化団体などにも依頼し、災害などで「ボランティアが必要と判断される事項に

ついて登録者へボランティア活動の要請を行う」ものです。地球温暖化による天候不

順などで、自然災害が多発する現状を見るとき、多くの方々のボランティア登録が必

要です。

【男女共同参画】

「男女共同参画」については、「男女共同参画推進委員会」において、2009年に実施し

た、「男女共同参画についての協議会」で得た意見の集約・分析をふまえ、宗門の「男

女共同参画」の定義を「宗門の男女共同参画とは、宗門を構成するすべての人びとが対

等な立場から、自らの意志によって宗門のあらゆる分野における活動に参画する機会

が保障され、男女が性別に関わりなくその個性と能力を充分に発揮し、ともに宗門を

担うことをいう」としました。具体的な取り組みとしては、各組で行われる「研修協議

会」の話し合い内容にこれを加えることで、より多くの方々の意見を聞き、情報の収

集に努め共同参画の方策を検討していくことにしています。

【「いのちと念仏」相談センター】

教学伝道研究センターに設置された「いのちと念仏」相談センター(075-371-5024)で

は、浄土真宗の教義や仏事に関する「教学相談」及び対人関係や家族の問題、精神的な

不安などに関する「心の悩み相談」を行っています。

特に「心の悩み相談」は、臨床心理専門員が相談に応じていますが、昨今の社会状況

に鑑み、2010年6月より相談日をそれまでの週1日から2日(月曜・水曜12:30~16:00)

に増やし、より多くの人たちの相談に応じる態勢が整えられつつあります。

【自死(自殺)に関わる課題】

宗門では、自死に関する課題へ取り組んでいます。

2007年度より教学伝道研究センターが継続して取り組んできました。その成果とし

て、2010年5月より、宗門の支援のもと、自死にまつわる様々な苦悩を抱える人々を

支える「京都自死・自殺相談センター」が開設しました。活動内容は、(1)電話や面談

による相談活動、(2)各種催物や冊子による啓発活動、(3)大切な人を自死で亡くした

方の支援をするグリーフサポートが中心です。相談活動では、現在、毎週金曜・土曜

19:00~翌朝5:30の電話相談(075-365-1616)を行なっていますが、ボランティアと設

備の充実をみながらゆくゆくは年中無休の電話相談をめざしています。この活動は、

寄付金をはじめとして、多くの皆さまのご支援によってなりたっていきます。

また、「京都自死・自殺相談センター」で集積された情報や経験は、今後、積極的に

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宗門へ提供されることとなります。これらの情報を活用することによって、一人ひと

りが学びを深め「できること・すべきこと」を見出し実践していくことが求められてい

ます。

宗門は、この「京都自死・自殺相談センター」の活動を継続的に大きく支援してゆきま

す。

【環境問題】

環境問題は地球規模で早急に取り組んでいかねばならない大きな課題となっていま

す。国際協調による解決への態勢が急がれるものの、現実は国家間の利害関係などに

よってなかなか一致した協調体制を築くことが困難な状況です。

そうしたなか、宗門としてどのような貢献ができるのかを考えていかなければなり

ません。

そのひとつとして、2010年度より「本願寺の森」の取り組みが始まりました。これは

全国の寺院や門信徒の方がたが所有または管理する樹木を写真入で「本願寺の森」ネッ

トワークに登録するもので、一本の木が、人と人との繋がりを通じて大きな森となる

考え方です。森が自然を大切にする心を伝え、人と人との結びつきを深くする。その

ような願いが込められた取り組みです。

環境問題に対する取り組みの基調となるものは、一人ひとりが出来ることから実践

していくことにあります。宗門として、これまでの活動の実績を集積し情報交換と相

互協力をはかり、具体的な取り組みを提案していきたいと考えています。

【裁判員制度】

2009年5月21日より裁判員制度がスタートしました。当初は、制度への疑問や裁判

員として選ばれたらどのように対応してよいのかとの不安や戸惑いの声がある中での

スタートでした。そのことが完全に払拭されない中、2010年度、死刑が求刑された裁

判が連続し、前述の不安に加えてそれらに関わった裁判員の心的負担が問題となって

います。一方、私たち一人ひとりが自らの問題として主体的に司法の現場に関わり、

司法制度の学びを深めていく、よい機会でもあります。また、更生や被害者・被害者

家族の支援はきわめて重要な課題です。今後も「裁判員制度」について引き続き検討を

進めます。教区や組における研究や学習も大切なことです。

2009年度にはこの制度にかかわる事柄として、「『死刑制度』についての研究を求

める建議」が提出されました。その『建議』を受けて、論点を整理し、宗派として死

刑制度についてどのように取り組むかを検討していくことになりました。

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2011(平成 23)年度

門 信 徒 会 運 動 研 修 協 議 会 開 催 要 項

1.テーマ 「開かれたお寺」をめざして

2.趣 旨 宗門が推し進めている「門信徒会運動」は、「全員聞法・全員伝道」の実践であります。その一環として、寺院を中心に人びとの苦悩や社会の課題に応えることをめざして展開しています。

今日まで運動を展開するなかで、時代の変遷とともに新たな課題が浮き彫りになり、人びとの苦悩はますます深まっています。また、寺院を取り巻く環境も、寺院や教団の形骸化などで存在意義が問われ、人びとの宗教意識の希薄化が進むなど危機感を持たざるを得ません。このような時代背景の中では、門信徒会運動を積極的に進めることは、寺院のもつ役割であり、ひいては心豊かに生きることのできる社会の実現に貢献することにもなります。

そこで、寺院・組の現状に甘んじることなく、一人ひとりの悩みやよろこびに共感し、社会の課題に応えることのできるお寺をめざして、門信徒と僧侶がともに課題の共有を図り、さまざまな課題の解決策を見出すため、その話し合いを「門信徒会運動研修協議会」として開催します。

3.話し合い内容 A.寺院・組における男女共同参画の実践 B.これからの伝道のあり方と実践 ※上記A・Bのいずれかを選定してください。

4.設定理由 A.寺院・組における男女共同参画の実践

基幹運動総合基本計画の「基本方針」に「男女共同参画をさらにすすめ、『門信

徒と僧侶の課題の共有』をめざす」とあります。この基本方針を受け、現在、宗

門に「男女共同参画推進委員会」を設置して取り組みを進めています。

このなか啓発と実動が大切という協議結果があり、これを全国に広げていくため

に、本協議会の課題の一つとします。

そこで、私たちの身近な寺院や組での男女共同参画推進に向けて取り組みます。

B.これからの伝道のあり方と実践

「み教えを、次世代にどう伝えるか」ということが、門信徒・僧侶からの課題と

して出されています。そこで、

※家庭でみ教えを伝えていくこと。

※法座に対する門信徒・僧侶の意識や法座の形態などの法座の活性化。

※門徒推進員を養成するための連研の充実発展。

※後継者問題や組織の充実など、多面的な見地からの教化団体の活性化。

など、伝道のあり方についてともに考え、その実践をめざします。

5.開催期間 2011(平成23)年4月~2012(平成24)年3月

6.開催場所 組内寺院、教務所(別院・教堂)、沖縄県宗務事務所、その他

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7.開催方法 1)【教区・沖縄県宗務特別区における取り組み】 ○ 年度はじめに、教区基推委と組基推委代表者で門信徒会運動研修協議会についての事

前協議会の場を設け、開催趣旨の徹底及び前年度の実施報告や点検・総括などを行う。 ○ 教区基推委と組基推委の連絡・調整を行う。(日程・問題提起者派遣・助成金の交付) 2)【組における取り組み】 ○ 門信徒会運動研修協議会のスタッフを構成し、企画・立案にあたる。 スタッフ構成(例):組基幹運動推進委員会会長・組基幹運動推進相談員・組基幹運

動推進委員会研修担当部門委員・門徒推進員・教化団体の役員など ○ 講演方式ではなく、「話し合い法座(班別協議)」を中心とすることを徹底する。 ○ 【「門信徒会運動研修協議会」開催にあたって】をレジュメ等に転載し、参加者への

趣旨徹底を図る。 ○ 開催後、明確になった成果・課題を組内各教化団体に伝達し、情報の共有を図る。 ○ 各組での開催を原則とするが、地域的な諸事情を考慮し2組、3組と合同で開催する

こともできる。 8.問題提起者 テーマ・話し合い内容に応じて適宜選定する。 9.参加対象者 ○ 組内門信徒 ○住職・坊守・寺族・衆徒 10.宗派助成[組への助成] ○ 本協議会終了の組・沖縄県宗務特別区へ助成金1組あたり5,000円を交付する。 ○ 3組以上の合同開催に対しては、15,000円を限度とする。 11.その他、事務手続きに関わる事柄について 1)助成金交付事務について ○ 組は、開催後1ヶ月以内に教区へ「組開催報告書《様式③》」と提出する。 ○ 3月開催分については、3月末日までに提出のこと。 2)教区は、組より提出の「組開催報告書《様式③》」を取りまとめのうえ、所定の申請用

紙「助成金交付申請書《様式①》」「教区開催報告一覧《様式②》」を用いて、月毎に総局公室<門信徒会運動担当>に提出し、交付申請を行う。

3)報告書は合同開催の場合も、かならず各組より提出のこと。 4)「組開催報告書《様式③》」は、教区にてコピーし、各組に配布ください。 5)教区からの助成金交付申請に基づき、総局公室<門信徒会運動担当>より教区宛に一括

して助成金を送金する(毎月末日を締切として、月毎に事務処理を行う)

【プログラムの基本日程案】 3時間設定

時間配分 プログラム 配役

15分 開会式

研修協議会のねらい 組担当者

問題提起 問題提起者

60分 話し合い法座(班別協議) 司会者・記録者

5分 休憩

班発表

全体協議(意見交換) 座長

まとめ 問題提起者

10分 閉会式

30分

60分

以 上 - 18 -

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【 「門信徒会運動研修協議会」開催にあたって 】

【 門信徒会運動とは 】 親鸞聖人がお示しくださったみ教えに、門信徒・僧侶・寺院・宗門が添う姿となることです。そ

の目的に向かって、阿弥陀如来の本願を仰ぎつつ、一人ひとりがみ教えに問い、親鸞聖人のお心に

立ち返り、「全員聞法・全員伝道」を実践することです。

【 「門信徒会運動研修協議会」開催趣旨 】 宗門が推し進めている「門信徒会運動」は、「全員聞法・全員伝道」の実践であります。その一

環として、寺院を中心に人びとの苦悩や社会の課題に応えることをめざして展開しています。

今日まで運動を展開するなかで、時代の変遷とともに新たな課題が浮き彫りになり、人びとの苦

悩はますます深まっています。また、寺院を取り巻く環境も、寺院や教団の形骸化などで存在意義

が問われ、人びとの宗教意識の希薄化が進むなど危機感を持たざるを得ません。このような時代背

景の中で、門信徒会運動を積極的に進めることは、寺院のもつ役割であり、ひいては心豊かに生き

ることのできる社会の実現に貢献することにもなります。

そこで、寺院・組の現状に甘んじることなく、一人ひとりの悩みやよろこびに共感し、社会の課

題に応えることのできるお寺をめざして、門信徒と僧侶がとも課題の共有を図り、さまざまな課題

の解決策を見出すため、その話し合いを「門信徒会運動研修協議会」として開催します。

【課題の具体的話し合い内容】 今年度より本協議会の課題の一つとして「男女共同参画推進」に向けての取り組みを実施します。

宗門の「男女共同参画推進委員会」では下記の定義と基本方針を設定しました。

①宗門における男女共同参画とは

宗門の男女共同参画とは、宗門を構成するすべての人びとが対等な立場から、自らの意志に

よって宗門のあらゆる分野における活動に参画する機会が保障され、男女が性別に関わりなく

その個性と能力を充分に発揮し、ともに宗門を担うことをいう。

②基本方針 現在の宗門においては、女性は十分に能力を発揮する機会があるとはいえない。一人ひとり

の個性・能力・多様性を活かすことが出来るような機会を保障し、特に協議・企画・策定の場

に女性が参画していくことを推進し、宗門の活性化をめざす。

※参画とは:『基幹運動総合基本計画書 ともに』には、「企画・運営に関わることで、ただ参

加することとは異なる」、また『広辞苑(第6版)』には、「計画に加わること」、とあるよ

うに、企画・決定・運営に関わることです。

【 話し合い法座(班別協議)での留意点 】 ① グループ(班別)ごとに、司会者(進行)と記録者(発表)を決めて話し合いを進めましょう。 ② 問題提起にそって、なるべく具体的な内容を話すよう心がけましょう。 ③ 難しい専門用語は使わず、易しい言葉で語り合いましょう。 ④ 自分の思っていることを素直に語り、発言している人に対する思いやりの気持ちをもって聞

くようにしましょう。 ⑤ 一人だけが長く話すことなく、多くの人の発言と意見を聞けるようにしましょう。

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1.趣 旨

これまで私たちは、私と教団のあり方を見直し、差別・被差別からの解放をめざし

て、「同朋運動推進僧侶研修会(以下「同朋僧研」)」の取り組みを進めてきました。

同朋僧研は、差別に苦しむ門信徒から提起を受けた教団の差別の現実と自らの差別体

質に向きあい、「真俗二諦」「業・宿業」「信心の社会性」などの具体的な課題に取

り組むために始められた研修会です。

「同一テーマ・同一テキスト・同一カリキュラム」で取り組んできた今までの同朋

僧研は、さまざまな成果を収めてきました。一方で、それぞれの教区・組が直面する

あらたな課題も確認されつつあります。

このたび、同朋僧研を取り組むにあたり、教区が中心となって主体的に課題を設定

することにより、第Ⅴ期同朋僧研を実施いたします。教区の点検糾弾会、「差別法名・

過去帳調査」の報告書等で明らかにされた課題、第Ⅰ期から第Ⅳ期の同朋僧研で培っ

てきた成果と課題を確認したうえで、同朋運動を推進する僧侶となることを願いとし

ています。

2.テ ー マ

『御同朋の社会をめざして』

過去の過ちと現実を直視し、

差別と戦争のない社会をめざして同朋運動を推進しよう。

3.課 題

「門信徒との運動の共有から実践へ」

○私と教団の差別の現実に向きあうための研修とする。

○教区が、同朋運動における具体的な課題を主体的に設定する。

○第Ⅰ~Ⅳ期僧研での課題や教区の点検糾弾会、「差別法名・過去帳調査」等で

明らかにされた課題。

○これらの課題を門信徒と共有し、運動として実践していくことをめざす。

4.内 容

1)開催の願いと取り組み経緯について

※別添『同朋運動推進僧侶研修会の願いと経緯』を参考あるいは用い、研修の冒頭

に組相談員や同朋僧研担当者などより趣旨説明

第 Ⅴ 期 同 朋 運 動 推 進 僧 侶 研 修 会

開 催 要 項

- 20 -

Page 23: 基幹運動計画書 - hongwanji-gifubetsuin.jp · 罪悪生死の凡夫であることにめざめた、喜びと慚愧の生活であります。さらに、如来の大 悲につつまれて、人間相互の信頼を確立した御同朋御同行の生活でもあります。そこに、

2)教区・組(ブロック)における設定課題について

・2009(平成 21)年度…教区における課題の設定

教区基推委と組基推委代表者などで協議し、教区統一の

課題、あるいは方向性とするガイドライン(指針)を設

定する。

・2010(平成 22)年度…前年度の点検と教区における課題の設定

前年度各組で研修したことを点検評価し、その上で教区

統一の課題、あるいは方向性とするガイドライン(指針)

を設定する。

・2011(平成 23)年度…過去2年度の点検と教区における課題の設定

過去2年間の各組で研修したことを点検評価し、最終年

度としての教区統一の課題、あるいは方向性とするガイ

ドライン(指針)を設定する。

翌年度当初に2011(平成 23)年度の点検評価および

第Ⅴ期同朋僧研全体の総括も考慮しておく必要がありま

す。

3)プログラムの基本日程案

3時間設定として

時間配分 プ ロ グ ラ ム 備 考

15分

開 会 式 *勤 行

*挨 拶

20分 同朋僧研の願いと経緯 組相談員・同朋僧研担当者など

20分 問題提起 講 師

60分 話し合い法座(班別協議) 座長・記録

5分 休憩

50分

全体討議 *話合い報告

*全体討議

*ま と め

討議司会

講 師

10分 閉 会 式 *挨 拶

5.研修資料

○『御同朋のねがい』(本願寺出版社)

○『差別・被差別からの解放』(同和教育振興会)

○基幹運動総合基本計画解説書『ともに』(本願寺出版社)

- 21 -

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○『同朋運動推進僧侶研修会の願いと経緯』(基幹運動推進本部ホームページ参照)

○教区で独自に選定・作成した資料

6.開催期間

2009(平成21)年4月1日~2012(平成24)年3月31日

7.開催場所

組内寺院・教務所(別院・教堂)・沖縄県宗務事務所・その他

8.開催方法

1)【教区・沖縄県宗務特別区における取り組み】

○同朋僧研についての協議会の開催

毎年度、教区基推委と組基推委代表者などで協議会を必ず設け、年度においての

教区統一の課題、あるいは方向性とするガイドライン(指針)の設定・確認をす

る。

○開催・実施報告のまとめを行う。

○既設の「同朋運動推進僧侶研修会講師団」については、その充実に向けて、継続

した取り組みを進める。

2)【組における取り組み】

○研修会スタッフを構成し、企画・立案にあたる。

○研修会の開催形式は、各組での開催を原則とする。

(但し、地域的な諸事情を考慮し2組、3組と合同で開催することもできる)

○全僧侶への周知案内に留意する。

9.講 師

○教区で編成する「同朋運動推進僧侶研修会講師団」については、教区基推委からの推

薦者をも含め、教区主催の「講師団研修会」並びに「基幹運動推進者養成研修会」及

び「同朋運動推進者養成研修会」を修了した僧侶等をもってあてる。

○設定した課題によっては、外部講師も予想されます。その場合も、話し合い法座(班

別協議)など、参加者の発言が得られるような配慮が必要です。

10.宗派助成金【2011(平成 23)年度】

研修会終了の組・沖縄県宗務特別区へ助成金を交付する

○組・沖縄県宗務特別区開催に対して 5千円を助成する。

※3組以上の合同開催に対しては、1万 5千円を限度とする。

- 22 -

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11.その他、事務手続に関わる事柄について

(1)組は、開催後 1ヶ月以内に教区へ「報告書(様式③)」を提出する

※3 月開催分については、3月末日までに提出のこと。

(2)教区は、組より提出の「報告書(様式③)」を取りまとめのうえ、所定の申請用紙

「助成金交付申請書(様式①)」「教区開催報告一覧(様式②)」を用いて、月毎に

総局公室<同朋運動担当>に提出し、交付申請を行う

なお、報告書は合同開催の場合も含めて、各組より提出のこと。

※「組開催報告書(様式③)」は、教区にてコピーし、各組に配布されたい

(3)教区からの助成金交付申請に基づき、総局公室<同朋運動担当>より各教区宛に

一括して助成金を送金する(毎月末日を締め切りとして、月毎に事務処理を行う)

以 上

- 23 -

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『同朋運動推進僧侶研修会の願いと経緯』

【同朋運動のおこり】

1922(大正11)年3月3日、京都において水平社が結成されました。それは、部落差別か

らの解放を願い、被差別者自身が自ら立ち上がった画期的な運動でした。

水平社の代表者たちは、全国水平社創立大会の翌日に、水平社の運動への協力を要請するため東

西本願寺を訪問し、これまでの宗門のあり方を問いました。そのあり方とは、江戸時代の身分制社

会にあって、寺院が大衆教化と檀家管理で幕府に協力するだけにとどまらず、宗門内にも被差別部

落の寺院だけを別帳にした「穢寺帳」の作成をはじめとする種々の差別制度を作り、明治以降も差

別を解消するための主体的な取り組みをしてこなかった姿です。

「黒衣同盟」など一部に賛同する動きはありましたが、当時の宗門は水平社運動を批判するだけ

で、その差別解放への願いに応えることはできず、むしろ差別社会に追随する形で融和運動を展開

するのみでした。御同朋御同行のみ教えにもとづいた、自らの運動を生み出すことは戦後をまたな

ければできませんでした。

それは、差別に苦しむ門信徒と僧侶が自ら立ちあがった同朋会として始まり、現在も基幹運動と

して展開されている同朋運動です。同朋運動は、差別に加担し、戦争に協力してきた、私と教団の

あり方を反省し、差別・被差別からの解放をめざし、今日まで広く進められてきた運動です。

【同朋僧研の契機】

1979(昭和54)年にアメリカで世界宗教者平和会議が開かれた際、全日本仏教会代表者の

差別発言により日本の宗教界の差別体質が問われました。そのことをきっかけに1983(昭和5

8)年より3年間をかけ全寺院を対象に墓碑・法名・過去帳の記載事項の調査を行いました。その

結果、私たちの宗門においても様々な差別があることが判明しました。

この調査のさなか、広島県内の一住職から「自分の寺院の過去帳に差別記載があることを発見し

た。そのことを住職として悩んだ結果、事実を明らかにし、事実に対する反省と、部落差別克服へ

の努力を誓う」との趣旨の自己告発がなされました。

このような差別に向き合う信心がある一方で、様々な差別を行ってきた宗門や僧侶のあり方が問

われ、宗門全体で「差別を見抜けず温存助長してきた僧侶と宗門の差別的体質や、誤った教学理解

を問いなおしていこう」という機運が形成されていきました。そこから差別を肯定するもとになっ

た「業・宿業」「真俗二諦」の教えに関する誤った理解の見直しや、「信心の社会性」という言葉

に象徴される「差別を温存助長するあり方の克服、現実社会の苦悩に向き合うあり方の確立」等が

課題となりました。

その課題を克服するために「第Ⅰ期基幹運動推進僧侶研修会」(現在の名称は同朋運動推進僧侶

研修会)を全教団あげて行うことになりました。

【同朋僧研の願い】

同朋僧研はこのような僧侶自身と宗門のあり方を見直し、差別を見抜くことができないあり方か

ら脱却することをめざすために始まりました。そのために先に述べた課題や信心を「単なる個人の

心の問題」と限定して解釈し、積極的に社会と関わろうとしないあり方に傾斜しがちな僧侶や宗門

の姿勢を課題として、部落差別をはじめとする社会の苦悩を真摯に学び、今日まで続けられてきま

した。

- 24 -

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このように同朋僧研は、私たち僧侶が宗門と自らの差別体質に向きあうためにはじめられた研修

であり、すべての僧侶が同じ課題を担うために「同一テーマ・同一テキスト・同一カリキュラム」

で取り組むという、宗門の歴史にかつてない画期的な研修会でした。

一方、これまでの取り組みの進展によって、教区・組がおのおの直面するあらたな課題も確認さ

れつつあります。それは、この研修が始まってからも種々に起こった差別事件の中から問われてき

た課題や「差別法名・過去帳調査」の学びの中から提起された「法名の本来化」にむけた具体的な

課題です。これにより今日までの歩みをさらにすすめ、それらの具体的な課題を各教区で設定し、

その成果と課題を集約し、基幹運動のさらなる推進をはかることとなりました。

この同朋僧研に積極的・主体的に取り組み、ともに生きるお念仏の日々がみのり多きものとなる

よう、歩みを進めましょう。

【第Ⅴ期同朋僧研でめざすこと】

同朋僧研のテーマと課題は以下の通りです。

テーマ 『御同朋の社会をめざして』

過去の過ちと現実を直視し、

差別と戦争のない社会をめざして同朋運動を推進しよう。

課 題 「門信徒との運動の共有から実践へ」

第Ⅴ期同朋僧研では、第Ⅳ期までの歩みをさらにすすめ、より具体的な課題を各教区で設定し、

その成果と課題を集約し、もって宗門の基幹運動のさらなる推進をはかることとなりました。

今日までの宗門の同朋僧研における課題は以下の通りです。

・「業・宿業」「真俗二諦」「信心の社会性」「部落差別の基礎的学習」

「法名の本来化」「僧侶と門信徒の課題の共有」

「僧侶と門信徒の運動の共有から実践へ」

また、宗門で明らかにされた総括書として、以下のものがあります。

・「差別法名・過去帳調査報告書」「浄土真宗本願寺派連続差別事件糾弾総括書」

更に宗門の研修資料として作成されたものに以下のものがあります。

・『御同朋の願い』(本願寺出版社)

・『差別・被差別からの解放』(同和教育振興会)

・『第Ⅰ期~第Ⅳ期僧研ノート』(本願寺出版社)

・『基幹運動ブックレット』(本願寺出版社)

・『浄土真宗聖典 註釈版』(本願寺出版社)

・『信心の社会性』(同和教育振興会)

・ 基幹運動総合基本計画解説書『ともに』(本願寺出版社)

・『宗報』の差別事件の報告等

これらの宗門全体の歩みをもとに、各教区の点検糾弾会、「差別法名・過去帳調査」の報告書等

で明らかにされた課題、第Ⅰ期から第Ⅳ期の同朋僧研で培ってきた各教区としての成果と課題を確

認し、私と教団の体質を改め、門信徒と共に、同朋教団としてのあるべき姿をめざします。

- 25 -

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1979(昭和 54)年

「第三回世界宗教者平和会議」で、

差別発言

1983(昭和 58)年

3 月 差別法名調査

4 月 備後教区の住職より自己告発

1985(昭和 60)年

10 月「安芸・備後教区過去帳差別記

載糾弾学習会」

1992(平成 4)年

4 月「第Ⅰ期基幹運動推進僧侶研修

会」開始

1993(平成 5)年~94(平成 6)年

連続差別事件

本願寺教団「糾弾会」

各教区「点検糾弾会」

1996(平成 8)年

4 月「第Ⅱ期基幹運動推進僧侶研修

会」開始

「第三回世界宗教者平和会議」で、当時の全日本仏教会

理事長から、部落差別の存在を否定する発言がなされる。

9教区 21 寺院より過去帳への差別記載が報告される。

差別法名・過去帳調査が始まった直後の 83 年4月に、備

後教区の一住職から部落解放同盟広島県連合会へ、所属

寺院の過去帳に差別記載があることの提起がなされる。

提起を受け確認会などを経て、糾弾学習会が開催される。

7回終了後、安芸・備後教区と部落解放同盟広島県連合

会との間で同朋三者懇話会が開催され、その中から全国

の僧侶を対象とした研修会の必要性が指摘された。

基幹運動推進僧侶研修会(現在の名称は同朋運動推進僧

侶研修会僧研)が、「同一テーマ・同一テキスト・同一カ

リキュラム」の取り組みとして、「真俗二諦」「業・宿業」

「信心の社会性」を課題に開始される。

僧研が開始された翌年の 1993 年から 94 年にかけて、賎

称語を用いた「札幌別院差別落書き事件」などの差別発

言や落書き事件が発生する。

連続差別事件を受け、部落解放同盟中央本部と本願寺派

との間で糾弾会開催。第5回糾弾会では各教区での「点

検糾弾会」の開催が決定し、その後各教区で開催される。

第Ⅰ期同朋僧研において、「近隣に被差別部落が無く関係

がない。」「部落問題が分からない。」等の意見があること

から、第Ⅰ期同朋僧研に提示された三つの課題に併せて、

「部落差別の基礎的学習」が課題に加わる。

『同朋運動推進僧侶研修会の願いと経緯』に関する略年表

- 26 -

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1997(平成 9)年

3 月 「基幹運動推進 御同朋の社会

をめざす法要」に際しての消息

11 月差別法名・過去帳調査

1998(平成 10)年

差別法名・過去帳調査に学ぶ研修会

2001(平成 13)年

4 月「第Ⅲ期基幹運動推進僧侶研修

会」開始

2003(平成 15)年

4 月「基幹運動推進僧侶研修会」名

称変更

2006(平成 18)年

4 月「第Ⅳ期同朋運動推進僧侶研修

会」開始

差別事件の発生や糾弾の総括書の完成を受け、教団で左

記法要を厳修。その消息中ご門主は、部落差別に関し、

「その解決は国民的課題であるとともに、宗門にとって

法義上、歴史上、避けて通ることのできない重要課題で

あります。しかしながら、宗門には、因習による偏見の

もと、時代の波を克服することができず、差別を温存し

てきた歴史があり、今なお、差別が残存していることは、

念仏者として、仏祖のおん前に慚愧せずにはいられませ

ん。」と述べ、差別を克服する決意を示される。

先の調査の反省を踏まえ、各教区で「事前学習会」を行

って調査にあたり、回収率は 99%を超え、新たに「差別

法名」や「差別添え書き」等が報告される。

各教区において、差別法名・過去帳再調査によって明ら

かになった課題を学び、調査についての総括を行う。

先の総括を受け、これまでの僧研の課題に、新たに「法

名の本来化」及び「僧侶と門信徒との課題の共有」が加

わる。

研修会の趣旨をより明確にするため、「基幹運動推進僧侶

研修会」から「同朋運動推進僧侶研修会」へ名称を変更

する。

先に加わった課題を深め、総合的課題を「門信徒との運

動の共有から実践へ」とし、第Ⅲ期同朋僧研を受け、門

信徒と運動が共有できる僧侶になっていくための実践の

徹底を願い、「第Ⅰ期僧侶研修~第Ⅲ期僧侶研修までの課

題について(3期14年を振り返る)」「『差別法名・過去

帳調査』から学ぶ法名の本来化について」「法名が自らの

名告りとすることへ向けた具体的な取り組みについて」

等の課題が設定される。

- 27 -

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「第Ⅴ期同朋運動推進僧侶研修会」開催について

「同朋運動推進僧侶研修会(同朋僧研)」は、私と教団の差別の現実を課題として差別

・被差別からの解放をめざし1992年度より同一テーマ、同一テキスト、同一カリキ

ュラムのもとに実施している取り組みであり、2003年度の現名称への変更を経て

2008年度までの4期にわたり全僧侶を対象として開催されてきました。

第Ⅳ期同朋僧研では、3期14年を振り返ったうえで門信徒との課題の共有に向け

ての具体的な取り組みとして特に法名の意義について学びましたが、2009年度か

らは、第Ⅴ期同朋僧研として更に取り組みを進めるべく、教区・組が主体的に同朋運動

を推進することを目的として、教区にて独自のテーマを設定することとなりました。

「信仰は個人の心の問題であり、社会の問題とは別である」といった考え方を今一度

問い直し、御同行・御同朋の精神に基づく念仏者の実践として社会の課題と向き合うこ

とのできる私となることをめざし、当教区では、統一テーマを「今、私に問われている

こと -現実社会との関わり-」と設定し取り組んでまいります。

なお、開催にあたっては、事前協議会等において組内僧侶の関心が高いと思われる

社会の課題を一つもしくは複数選定し、その課題についての僧侶間の共有を図り、更

には、その課題を門信徒と共有し課題の克服をめざします。

また、第Ⅴ期3ヶ年にわたり同一課題への継続した取り組みが望ましいと考えます

が、組の実情に合わせ各年ごとに別の課題を選定し開催することに差し支えはありま

せん。

【開 催 方 法】 宗派開催要項に基づく

【教区設定テーマ】 今、私に問われていること -現実社会との関わり-

【組 選 定 課 題】 差別問題、非戦・平和の課題、ヤスクニの課題、迷信・習俗、

自死の課題、社会福祉、ビハーラ活動、環境問題 等

以 上

岐阜教区基幹運動推進委員会

- 28 -

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門信

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- 29 -

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非戦

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悼非

戦平

和へ

の行

組基

幹運

動推

進委

員会

の充

実寺

院活

性化

・維

持費

負担

・活動

参加

・生

涯聞

法・組

連研

への

参加

・中

央教

修へ

の積

極的

参加

・「子

どもの

つどい」-

キッズサ

ンガ-

への

参画

・単位

仏壮

への

参画

・兵

戈無

用の

願い

の発

信・信

教の

自由

・政教

分離

の取

り組

み ・千

鳥ケ

淵法

要参

拝・平

和を

願う

集い

参加

(9月

17・1

8日

)・国

立追

悼施

設問

題・戦

後問

題へ

の取

り組

・兵

戈無

用の

願い

の発

信・信

教の

自由

・政教

分離

の取

り組

み ・戦

後問

題へ

の取

り組

・平

和の

鐘(8

月6・9

・15日

)・戦

後問

題と

して

寺院

の「太

子・七

高僧

」尊影

奉懸

様式

回復

の取

り組

・平

和の

鐘(8

月6・9

・15日

)・千

鳥ケ

淵法

要参

拝(9

月18日

)

③ い

のち

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厳と

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、一

人ひ

とり

の苦

悩に

共感

でき

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かれ

たお

寺・教

団に

しよ

いの

ちの

尊厳

・平等

、戦争

・環境

破壊

等の

学習

いの

ちの

尊厳

・平等

、戦争

・環境

破壊

等の

学習

と実

践い

のち

の尊

厳・平

等、戦

争・環

境破

壊等

の学

習と

実践

いの

ちの

尊厳

・平等

、戦争

・環境

破壊

等の

学習

と実

 ※

各種

研修

会の

充実

・「ア

ミダの

森」活

動支

援 等

・社

会福

祉活

動推

進(み

んな

の福

祉を

あつ

める

運動

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ーナ

・ビハ

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・各種

ボラ

ンテ

ィア

活動

・社

会福

祉活

動推

進(み

んな

の福

祉を

あつ

める

運動

)・組

学習

会、ダ

ーナ

・ビハ

ーラ

活動

・社

会福

祉活

動推

進(み

んな

の福

祉を

あつ

める

運動

)・ダ

ーナ

・ビハ

ーラ

・各種

ボラ

ンテ

ィア

活動

・福

祉活

動実

践(ダ

ーナ

・ビハ

ーラ

・ボラ

ンテ

ィア

活動

)

教区

基幹

運動

推進

推進

委員

会の

充実

寺院

活動

への

全員

参加

・全員

伝道

・男

女共

同参

画に

つい

て・僧

侶門

徒の

男女

役割

分担

協力

態勢

・門

徒推

進員

養成

・組

連研

の実

施・研

究・中

央教

修参

加奨

励・教

区れ

んけ

んノ

ート活

用・「組

基幹

運動

計画

書」・

「組だ

より

」によ

る運

動の

徹底

・全

寺院

「子どもの

つどい」-

キッ

ズサ

ンガ-

実施

への

取り組

み・仏

壮の

活性

化に向

けた取

り組

・地

域社

会に

根ざ

した

活動

の展

開 ・公

益法

人と

して

の役

割・門

信徒

会の

運動

推進

組織

活動

・僧

侶門

徒一

致協

力組

織の

連携

・運

営明

瞭化

(責任

総代

役員

・推進

員・組

織代

表 ほ

か)

・組

連研

参加

奨励

・寺

報の

発行

・地

域社

会へ

寺院

施設

開放

・「子

どもの

つどい」-

キッズサ

ンガ-

の実

施・単

位仏

壮の

結成

・男

女共

同参

画に

つい

て(「

提言

書」と

「アン

ケー

ト調

査結

果」を

踏ま

えて

)・門

徒推

進員

養成

・連

研の

ため

の研

究会

・連

研履

修者

研修

・広

報「念

仏の

声」

・教

区門

信徒

の集

い・全

寺院

「子どもの

つどい」-

キッ

ズサ

ンガ-

実施

への

取り組

み・仏

壮の

活性

化に向

けた取

り組

- 30 -

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活動

内容

等担当者

運動推進態勢充実、年度計画決定と推進のための活動、重点項目の徹底。

委員会(年2回)、委員・専門委員・組基推委会長合同研修会の開催。

委  員=会長:1名(教務所長)・副会長:2名(委員長・組長代表)

     委員:若干名(組相談員・教化団体代表者・有識者) [組数×2.5以内]

専門委員=若干名(会長が委嘱)  参与=宗会議員・教区会議長

全体企画。委員会委任事項・緊急事項の処理。常任委員会の開催。

常任委員=若干名(副会長・中央委員・各部長・組織副部長の門徒)

協 議 員=常任委員と組長会・布教団・各教化団体の代表者および有識者

全寺院「子どものつどい」-キッズサンガ-推進

教区の教学課題への取り組み。御同朋の教学の構築。還浄・祈り問題等。

組織拡充と連携。組の組織活動支援。仏壮の活性化。門信徒の集い・組織合同研修の開催等。

北村・(那波)

保育

連盟

総会。降誕会幼保

大会

。新

任研

修。

保育

研修

。園

長研

修。

全国

大会。ブロック大会。真宗保育学会等。

辻・(藤澤)

2011(平

成23)年

度 教

区基

幹運

動推

進委

員会

部門

推進

分 掌

教区

基推

委員

辻・藤澤

教区基推委会長研修、中央推進委員会、教区相談員中央研修、専従員中央研修、連区相談員・

専従員研修協議会。

常任

委員

同朋

運動

推進

協議

会同朋運動のための調査研究。同朋運動推進上緊急必要な事項の提言と情報提供。

同朋運動にかかわる相談窓口。その他必要な事項。

辻・藤澤

キッ

ズサ

ンガ

推進

委員

会北村

全寺院での実施に向けた取り組み。広報誌の編集。サポーター・サンガスタッフの育成・研修会

の開催等。

男女

参画

部男女共同参画の推進。提言書・アンケート意識調査結果に基づく活動の方向付け。僧侶・寺族・

各組織における課題の共有等。

藤澤・(辻)

教学

研修

部門信徒と僧侶の課題の共有にむけての取り組み。「第Ⅴ期同朋

運動推進僧侶研修」推進。教区僧

侶研修会の開催等。

小川・(稲岡)

組織

連研

部門徒推進員養成の連研研究推進。全組開催継続推進。各種教材

の作成・活用。連研研究会・履修

者研修の開催等。

小川・(藤澤)

広報

部基幹運動徹底をはかる広報活動。「念仏の声」の編集。視聴覚教

材充実活用。インターネットの

活用等。

稲岡

- 31 -

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少年

連盟

総会。本山参拝。作品展。本山指導者研修。連区指導者研修等。

北村

スカ

ウト

クラ

ブ仏教章講習等。

牧野・(北村)

仏教

青年

会総会。月例会

。交流会。研修会。全国大会。連区大会等。

那波・(小川)

寺族

青年

会総会。別院報

恩講出勤。親睦会。研修会。全国・連区野球大会等。

那波・(小川)

仏教

婦人

会連

盟総会。基幹運動研修。若婦研修。別院念仏奉仕。報恩講参拝。如月忌。連区大会等。

小川

寺族

女性

会連

盟総会。研修旅行。若寺族女性研修。本山坊守式。寺族女性研修会。先輩の集い。報恩講等。

小川

仏教

壮年

連盟

総会研修。春・秋季研修。御正忌団参。報恩講参拝。全国大会。連

区協

議会

。各

組で

の活

動推

進等

。牧野・(藤澤)

講社

連盟

総会。追悼法

要。東海岐阜ブロック研修等。

稲岡

門徒

総代

会総会研修。理

事研修。報恩講参拝。千鳥ケ淵法要参拝。連区門徒総代研修会等。

牧野・(藤澤)

門推

員協

議会

総会研修。門

推員連区協議会。「新報」・「大乗」講読活動。

小川

布教

団総会研修。聞法の集い。青年研修。連区研修。連区青年布教研修。常例線拡充等。 

牧野・(小川)

勤式

練習

会理事会。声明

練習。雅楽練習。奏楽奉仕等。  

稲岡

社推

協議

会総会研修。評

議員会。施設寄贈(小型仏壇・聖典・仏教図書等)等。 

鷲見・(北村)

ビハ

ーラ

岐阜

総会研修。学

習会。公開講座。居室訪問。法座。全国大会。連区大会。連区協議会等。

藤澤・(辻)

矯正

教化

連盟

総会研修。管

区研修等。

北村

今後

の課

題年代別・性別・組織・僧侶門信徒の枠をこえて課題の共有をはか

る組織合同の取り組み。男女共同参画。非戦平

和の取り組み。千鳥ケ淵法要への参拝。組の組織や寺院の活動

を大切にしていく支援活動。弱体化の組織を支

援。全寺院「子どものつどい」-キッズサンガ-実施へ向けた取

り組み。仏壮の活性化へ向けた取り組み。

人権を考え同和問題にとりくむ岐阜県宗教教団連絡協議(岐阜同宗連)

藤澤・(辻)

常任委員会。委員会。研修会。担当者会。中央行動参加。

部落解放・人権政策確立要求岐阜県実行委員会

藤澤・(辻)

総会。役員会。解放講座。統一行動参加等。

中部都市圏開教対策会議

稲岡・(牧野)

GBSラジオ放送「西本願寺の時間」毎土曜日AM6:25~6:35。開教専従員養成。

組織

活動

のあ

ゆみ

年代別・性別・組織別の取り組み。(研修活動・組織拡充・後継者

育成等)

組相

談員

協議

会門信徒と僧侶の課題の共有にむけての取り組み。

連研・同朋運動推進僧侶研修会・門信徒会運動研修協議会・社会

の諸課題研修(非戦平和・環境・家

族等)の推進。福祉の学習と実践。教化団体活動との連携。

辻・(藤澤)

- 32 -

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岐阜教区基幹運動推進委員会組織図

教化団体

専門部会

参 与

会 長

副会長

仏教婦人連盟

仏教青年会

寺族青年会

少年連盟

保育連盟

スカウトクラ

寺族女性会連

仏教壮年会連

社推協議会

布教団

勤式練習会

門徒総代会

講社連盟

門推員協議会

ビハーラ

矯正教化連盟

常任委員会

キッズサンガ

男女参画部会

同朋運動

組相談員

広報部会

研修部会

連研部会

教学部会

組織部会

- 33 -

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小 川 昭 憲 中 島 洋 晃 加 藤 憲 野々村 留美雄 小 川 德 水

佐 々 木 俊 慈 日 野 安 晃 水 野 紀 子 小 川 真 理 子 千 葉 純

◎ 小 川 昭 憲 ○ 中 島 洋 晃 常 任 委 員 8 名

◎ 千 葉 純 ○ 高 田 篤 敬 ○ 水 上 誠 孝 佐 々 木 博 大 野 春 彦

高 賀 真 野 々 村 智 恵 川 島 俊 樹 三 宅 晃 教 木 曽 一 道

岩 田 照 行 鷲 見 充 晃 杉 山 雲 来 橡 川 常 彰 田 下 暁 文

田 中 秀 哉 日 野 龍 仁 日 野 知 満 藤 原 祐 正 多 田 克 次

鷲 岡 護 山 田 龍 之 介 徳 岡 建 下 野 了 爾 木 下 憲 正

中 山 徹 河 野 慶 仁 野 村 法 宏 圓 山 正 真 田 中 法 成

加 藤 憲 楠 真 宇 野 淳 信 横 山 秀 樹

◎ 小 川 真 理 子 ○ 佐 々 木 俊 慈 常 任 委 員 8 名 水 野 紀 子 稲 葉 美 紀

佐 々 木 紀 子 堀 江 和 子 福 島 静 子

◎ 日 野 安 晃 ○ 加 藤 憲 小 川 昭 憲 中 島 洋 晃

◎ 野々村 留美雄 加 納 顯 松 波 正 文 髙 木 克 敏 橡 川 常 彰

三 嶋 昌 稲 葉 美 紀 歳 藤 那 由 生 國 原 富 士 子 青 木 恵 美 子

筑 間 寿 美 子 富 田 直 美 河 野 智 津 子

◎ 小 川 德 水 ○ 日 野 安 晃 加 納 顯 佐 藤 準 由 野 村 至 成

千 葉 純 澁 谷 泰 典 戸 部 秀 仁 曽 我 宗 慶 廣 瀬 芳 文

横 山 秀 樹 野 村 了 嗣 水 上 龍 晃 朝 戸 臣 統 河 村 憲 子

小 栗 誠 市

◎ 佐 々 木 俊 慈 ○ 野 村 至 成 堀 無 明 野 村 了 嗣 朝 戸 臣 統

野 村 法 宏

◎ 日 野 安 晃 ○ 水 野 紀 子 ○ 野 々 村 智 恵 加 藤 憲 水 上 誠 孝

近 藤 利 尊 山 田 龍 之 介 大 野 春 彦 高 賀 真 稲 葉 美 紀

幸 田 昌 三 河 村 住 夫 福 田 恒 男 松 田 勝 彦 小 川 真 理 子

杉 山 雲 來 千 葉 純

加 納 顯 野々村 留美雄 小 川 德 水 松 波 正 文 髙 木 克 敏

橡 川 常 彰 堀 無 明 佐 々 木 俊 慈 佐 藤 準 由 加 藤 憲

下 野 了 爾 水 上 誠 孝 野 村 至 成 三 嶋 昌

男女参画部会

キッズサンガ推進委員会

岐阜教区基幹運動推進委員会 各部門担当委員

常任委員会

同朋運動推進協議会

◎:部長(委員長) ○副部長(副委員長)

研修部会

組相談員協議会

組織部会

広報部会

連研部会

教学部会

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基幹運動推進委員会 2011(H23)年 6月24日(金)

2011(平成23)年度 基幹運動関係行事予定

[教 区]

2011(平成23)年4月1日現在

2012(H24)年 2月開催予定

基幹運動推進委員研修 2011(H23)年 7月7日(木)

僧侶研修 2011(H23)年 8月1日(月)~3日(水)

連研のための研究会 2011(H23)年 9月開催予定連研 ため 研究会 ( )年 月開催予定

連研履修者研修 2011(H23)年 2月開催予定

組織合同研修

[教区教化団体(総会)]

 未定

保育連盟 2012(H24)年 3月5日(月)

少年連盟 2011(H23)年 5月開催予定

スカウトクラブ 2011(H23)年 6月開催予定

仏教青年会 2011(H23)年 5月開催予定

[教区教化団体(総会)]

仏教青年会 2011(H23)年 5月開催予定

寺族青年連盟 2011(H23)年 5月開催予定

仏教婦人会連盟 2011(H23)年 4月25日(月)

寺族女性会 2011(H23)年 4月20日(水)

仏教壮年会連盟 2011(H23)年 6月5日(日)仏教壮年会連盟 2011(H23)年 6月5日(日)

門徒総代会 2011(H23)年 5月27日(金)

門推協議会 2011(H23)年 6月4日(土)

布教団 2011(H23)年 6月24日(金)

勤式練習会 2011(H23)年 6月2日(木)

社推協議会 2011(H23)年 6月7日(火)

ビハーラ 2011(H23)年 6月開催予定

矯正教化連盟 2011(H23)年 5月23日(月)

講社連盟 2011(H23)年 9月24日(土)

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保育連盟打合会 2012(H24)年 2月開催予定 石川

保育連盟大学講座

少年連盟連絡協議会

[連 区]

 開催非該当年度

 開催非該当年度

少年指導者研修会

仏青連絡協議会 2011(H23)年 6月開催予定 石川

ブロック真宗青年の集い

中部北陸野球大会 2011(H23)年 5月25日(水) 富山

 開催非該当年度

 開催非該当年度

中部北陸野球大会 ( )年 月 日(水) 富山

仏婦連絡協議会 2011(H23)年 6月1日(水)~2日(木) 福井

仏婦連区大会

仏壮連絡協議会 2011(H23)年 6月開催予定 富山

仏壮連区大会

 開催非該当年度

開催非該当年度仏壮連区大会

門徒推進員連絡協議会 2011(H23)年 6月24日(金) 福井

門徒推進員研修会

ビハーラ協議会 2011(H23)年 6・7月開催予定 東海

ビハーラ連区研修会

 開催非該当年度

 開催非該当年度

開催非該当年度ビハーラ連区研修会

講社研修会(中部) 2012(H24)年 3月開催予定 岐阜

総代会連絡協議会 2011(H23)年 10月6日(木) 福井

総代会研修会

布教団連絡協議会 2011(H23)年 5 6月開催予定 東海

 開催非該当年度

 開催非該当年度

布教団連絡協議会 2011(H23)年 5・6月開催予定 東海

布教使研修会 2011(H23)年 8月29日(月)~30日(火) 東海

青年布教使研修会 2012(H24)年 2月開催予定 富山

矯正教化連盟研修会 2011(H23)年 7・8月開催予定 東海

相談員・専従員研修・連絡協議会 2012(H24)年 2月21日(火)~22日(水) 石川

宗務懇話会 2011(H23)年 7月21日(木)~22日(金) 石川

矯正教化管区支部代表者        幹事打合会

2012(H24)年 2月7日(火)~8日(水) 石川

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中央基幹運動推進委員会 2011(H23)年 6月22日(水)~6月23日(木)

2011(H23)年 12月1日(木)~12月2日(金)

教区相談員中央研修 2011(H23)年 5月31日(火)~6月1日(水)

[宗 派]

2011(H23)年 11月17日(木)~11月18日(金)

教区専従員中央研修

教師検定試験・講習会 2011(H23)年 3月22日(火)~4月5日(火) 春期

2011(H23)年 7月19日(火)~8月2日(火) 夏期

 開催非該当年度

( )年 月 日(火) 月 日(火) 夏期

2011(H23)年 11月22日(火)~12月6日(火) 秋期

住職補任研修・住職補任式 2011(H23)年 7月7日(木)~8日(金) (第131回)

2011(H23)年 9月27日(火)~28日(水) (第132回)

2012(H24)年 2月2日(木)~3日(金) (第133回)2012(H24)年 2月2日(木)~3日(金) (第133回)

坊守式研修・坊守式 2012(H24)年 3月8日(木)~9日(金)

転入僧侶研修会

門徒推進員中央教修 2011(H23)年 5月28日(土)~31日(火) (第212回)

2011(H23)年 7月15日(金)~18日(月) (第213回)

 未定

2011(H23)年 7月15日(金)~18日(月) (第213回)

2011(H23)年 9月2日(金)~5日(月) (第214回)

2011(H23)年 9月30日(金)~10月3日(月) (第215回)

2012(H24)年 2月10日(金)~13日(月) (第216回)

2012(H24)年 3月2日(金) 5日(月) (第217回)2012(H24)年 3月2日(金)~5日(月) (第217回)

研修会講師養成中央実習 2011(H23)年 6月28日(火)~30日(木) (第16期5回)

2011(H23)年 12月12日(月)~15日(木) (第16期6回)

- 37 -

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Ⅰ.組基幹運動推進委員会1.委員会組織 組基幹運動推進委員会設置規則にもとづく

委員改選、組内全員参加態勢、各部役割分担(全寺院僧侶門信徒・男女共同参画・門徒推進員・教化組織間の連携)

2.会 議 総会・常任委員会・各部会

3.運 動 計 画 6カ年継続(前期3年・後期3年)の最終年度(1)「2011(平成23)年度 組基幹運動計画」の作成

宗派・教区の基幹運動計画に基づいて重点項目への取り組み様式は各組で設定、7月31日までに教区基推委へ提出

(2)現行計画の点検評価と次期計画の策定

4.実 働 (1)研修会の開催基本方針 ○門信徒と僧侶の課題の共有

○御同朋の願いに応える教学の構築①「門徒推進員養成連続研修会(連研)」の開催②「同朋運動推進僧侶研修」の開催

テ ー マ 「御同朋の社会をめざして」過去の過ちと現実を直視し、差別と戦争のない社会をめざして同朋運動を推進しよう

教区テーマ 「今、私に問われていること-現実社会との関わり-」・宗派開催要項及び教区開催資料に基づき開催・差別問題、非戦・平和の課題、ヤスクニの課題、迷信・習俗、

自死の課題、社会福祉、ビハーラ活動、環境問題 等③「門信徒会運動研修協議会」の開催

テ ー マ 「開かれたお寺をめざして」親鸞聖人のみ教えに学び、全員聞法・全員伝道の門信徒会運動を推進しよう

・宗派の開催要項に基づき開催・基推委委員・僧侶・寺族・団体代表・総代・門推 等・寺院の活性化・法座のあり方、寺院の役割・活動、寺院間の連携・

団体活性化、 等(2)全寺院「子どものつどい」-キッズサンガ-への取り組み

①組内全寺院におけるキッズサンガの実施②キッズサンガ推進部会の開催③組推進委員による組会・組基推委員会及びその他研修会等での推進

依頼④「子どものつどいin本願寺」への参加依頼

(3)教化組織活動と連携、組仏青活動・組仏壮組織化推進 等(4)広報活動と教材作成

5.まとめと記録 (1)「推進状況報告書」の提出教区(1月末日提出)[所定の様式](2)各種「研修会開催報告書」の提出(開催後その都度報告)[所定の様式](3)「連研開催報告」の提出(開催期分まとめて報告)[所定の様式]

Ⅱ.活動費教区助成 (1)組基幹運動推進委員会助成 100,000円(2)組連研(年6回×2年)12回実施 単年度分 60,000円(3)同朋運動僧侶研修開催組へ助成 20,000円(4)門信徒会運動研修協議会開催組へ助成 20,000円(5)組仏教青年会活動助成(発足組へ仏青より助成) 20,000円(6)組仏教壮年会活動助成(発足組へ仏壮連盟より助成) 20,000円(7)社会福祉学習実践(社推協教区支部より助成) 20,000円(8)キッズサンガ活動事務助成金(キッズサンガ会計より助成)

10,000円

Ⅲ.関 係 規 約 基幹運動推進委員会設置規程、基幹運動推進委員会設置規程施行条例、岐阜教区基幹運動推進委員会設置規則、○○組基幹運動推進委員会設置規則、宗門法規、各教化団体組織規約

2011(平成23)年度

組基幹運動推進について

- 38 -

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2010(平成22)年度教区基幹運動をふりかえる

Ⅰ.基幹運動総合基本計画の推進状況について

【基本方針の確認】

(1)今年度、下記の内容について、新たにどのようにより組まれましたか。また、そ

こから見出された課題について、方途と展望をご記入ください。

①門信徒と僧侶の課題の共有

イ)新たに取り組まれた内容

→新たな取り組みとしては特記すべきことはないが、門信徒が積極的に意見を

述べ、主体的に活動出来る環境を作るため、総代会や仏壮等の教化団体にお

いても、門信徒と僧侶との話し合いの場が多く持たれてた。また、門推の参

画する行事を増やすことにより、課題の共有に取り組んだ組もあった。

ロ)方途と展望

→各団体の枠を超えた話し合いの場の設定することも効果的だと考える。また、

個々がそれぞれの立場で何が出来るのかを考える必要があると思われる。

②男女共同参画の推進

イ)新たに取り組まれた内容

→新たな取り組みとしては特記すべきことはないが、女性の参画を意識した組

織体系作りや、女性とともに話し合える行事の開催される等、女性が積極的

に意見を述べ主体的に活動出来る環境作りが意識されている。

ロ)方途と展望

→男女共同参画の理念は定着してきたと思われるが、寺院女性や女性門徒の参

画によるこれまで成果を更に拡大していけるよう、常に意識を持って取り組

みを続ける必要がある。また、責役や総代、組会議員といった寺院役職への

女性参画を求めていく必要があると考える。

③御同朋の願いに応える教学の構築

[※「御同朋の願いに応える教学」とは、同朋三者懇等にて明らかにされた従来の教学が抱える問題点を

克服した、親鸞聖人のめざされた社会(御同朋の社会)を具現していく教学のことです]

イ)新たに取り組まれた内容

→新たな取り組みとしては特記すべきことはないが、「同朋三者懇」にて明らか

にされた課題とその後の取り組み、そして、「御同朋の願いに応える教学の構

築」とは本来どのような願いをもって提示されたのかを再確認する場が持たれ、

私たちの成すべきこと、出来うることを一人ひとりが機会を得た。

ロ)方途と展望

→第Ⅴ期同朋僧研等の取り組みを通じ、「信仰は個人の心の問題であり、社会の

問題とは別である」といった考え方を今一度問い直し、御同行・御同朋の精神

に基づく念仏者の実践として社会の課題と向き合うことのできる私となるこ

とをめざしていく必要があると考える。

Ⅱ.門信徒会運動の推進状況について

1.門信徒会運動研修協議会の現況

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【事前協議会の開催】

(1)教区での事前協議会の内容をご記入ください。

→教区基推委員会にてテーマ・開催趣旨・課題等について確認を行った。

【研修協議会の開催状況】

(2)開催組数をご記入ください。

全14組中 12組開催

[※ 2011 年 3 月 31 日現在の数でご報告ください。併せて別紙一覧表にご記入ください。]

(3)開催できなかった組がある教区は、その理由並びに2011年度へ向けての取り組み

をご記入ください。

イ)理由

→組お待ち受け法要等の開催すべき行事の企画や、団体参拝に向けた準備等で、

研修協議会の企画に至らなかったため。

ロ)教区の取り組み

→引き続き、組基推委会長及び組相談員に該会議において開催の必要性を説明

していくとともに、組の負担を軽減する方法を模索する。

ハ)組の取り組み

→研修協議会のあり方も含めて開催に向けた準備を行う。

【研修協議会の内容】

(4)2010年度は「開かれたお寺」というテーマでしたが、テーマにそった研修協議会が

行われていますか。

・テーマにそった研修協議会が行われている組 11組

・テーマにそった研修協議会が行われていない組 1組

(5)研修協議会のなかで、明らかになった成果と課題をご記入ください。また、見出

された課題について具体的に取り組んでいる組、寺院があれば、その事例をご記

入ください。

イ)成果

→門徒と僧侶とが気軽に話し合える環境が整い、活発な意見交換によりそれぞ

れの悩みを理解し合えるようになってきている。また、寺院の活性化と護持

をテーマに開催した組において、問題点や課題を克服する意見が出るように

なったとの報告があった。

ロ)課題

→上記成果に反して、門信徒は以前として寺の敷居が高いと感じている現状も

あり、まずは住職の閉鎖性を打破する必要があると考える。また、寺院間・門

徒間の情報交流や各組織の連携も不可欠である。

ハ)具体的な取り組み [※課題を克服するため]

→自らを問うていく姿勢や、互いに支えあうことの重要性を認識するために、

些細なことでも課題として考えようとする姿勢を意識し続けているとの報告

があった。また、キッズサンガや組織合同行事の開催により、連携を深めて

いる組もある。

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(6)テーマ、開催方法等について特筆すべき取り組みがあればご記入ください。

→特になし

2.門徒推進員活動の現況

【組門徒推進員連絡協議会設置状況】

(1)組門徒推進員連絡協議会の設置状況をご記入ください。

全14組中 8組設置

[※併せて別紙一覧表にご記入ください。]

【組における活動内容】

(2)組における門徒推進員の活動において特筆すべきものがあればご記入ください。

→組連研をはじめとする各種研修会・行事の企画・運営、掲示伝道、広報誌の編

集、ビハーラ活動、学習会の開催等の活動。

【教区門徒推進員連絡協議会の活動状況】

(3)教区における門徒推進員連絡協議会は、年に何回開かれていますか。また、どの

ようなテーマ、内容の研修・協議を行っていますか。

イ)開催回数

→年2回

ロ)テ ー マ

→「私の歩む道」・「私とお寺との関わり」

【教区における活動内容】

(4)教区における門徒推進員の活動において特筆すべきものがあればご記入ください。

→教区基推委員会への参画や教区主催行事・研修会の運営。

【連研の開催状況・連研休止組、未開催組への働きかけ】

(5)連研の開催状況をご記入ください。

イ)全14組中 14組開催

組休止中

組未開催

→内1組本年度のみ未開催(次年度開催予定)

ロ)休止中・未開催の組の内訳をご記入ください。

休止組中 組 開催に向けて準備している組

組 開催に向けて準備していない組

未開催組中 組 開催に向けて準備している組

組 開催に向けて準備していない組

[※併せて別紙一覧表にご記入ください。]

(6)連研休止組(開催に向けて準備していない組)、未開催組(開催に向けて準備してい

ない組)への具体的な働きかけの内容をご記入ください。

→記入不要

(7)今年度の連研履修者の人数・年齢層についてご記入ください。

イ)連研履修者数 368人

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ロ)年 齢 層 10代 0人 40代 7人 70代 41人

20代 0人 50代 46人 80代以上 1人

30代 2人 60代 153人 不明 118人

(8)中央教修における年齢制限撤廃にあたり、青壮年層に対する連研参加の働きかけ

について内容をご記入ください。

→住職や門推からの履修奨励がなされている。

(9)使用した連研教材についてご記入ください。

・連研ノートA 0組

・連研ノートB 0組

・連研ノートC 0組

・連研ノートD 3組

・教区で独自に作成、使用した教材 3組

・組で独自に作成、使用した教材 5組

・その他(講師が選定した教材等) 2組

(10)現在、新しい連研教材の製作が進められています。何か意見があればご記入くだ

さい。

→新たな視点や社会性を加味し、若い方々や仏法に縁の薄い方の悩みや疑問に

応える内容を取り入れ、各問いの流れを考慮した課題を設定するとよいと考

える。また、資料や史料、聖教等の参考文献を解りやすく掲載したり、図表

や写真を取り入れる等、誰にも解りやすく親しみの持てるよう、文章以外の

表現方法も工夫するとよいと思われる。なお、各課題の主点を明確すること

により問題提起やまとめをしやすいように配慮して欲しいといった意見や、

教材は地域の特性や独自の課題を加味する必要があり教区での制作が望まし

いとの意見もある。

3.全寺院「子どものつどい」-キッズサンガ-の現状について

【キッズサンガの活動について】

(1)教区基幹運動推進委員会として教区キッズサンガ推進に向けて、どのように取り

組まれていますか。

→教区基推委員会内にキッズサンガ推進委員会を設置し、アドバイザーが中心

となり、各組より選出されたサポーターと共に、全寺院での実施に向け、サ

ポーター・サンガスタッフの育成、広報誌の発行等の事業を推進している。

(2)教区基幹運動推進委員会として教区キッズサンガを推進するうえで、課題があれ

ば、ご記入ください。

→未開催寺院への啓発や、総代会・仏婦・仏壮・門推等の教化団体との連携に更に

取り組む必要がある。

4.組織教化活動の内容充実について

【基幹運動総合基本計画の推進について】

(1)教区基幹運動推進委員会が各教化団体に対して、基幹運動の理念を意識させるた

めにどのような取り組みをされましたか。

→教区基推委員に各教化団体の代表者を充てることにより、運動推進の中核を

担える体制を整えている。

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(2)各教化団体における基幹運動の取り組みにおいて、特筆すべき課題と成果があれ

ば、ご記入ください。

→門推や仏婦を中心に、各教化団体における研修会テーマ設定等において、基

幹運動の理念が意識されてきている。

Ⅲ.同朋運動の推進状況について

1.同朋運動推進僧侶研修会の現状

【事前協議会の開催】

(1)教区での事前協議会の内容をご記入ください。

→教区基推委員会にてテーマ・開催趣旨・課題等について確認を行った。

【開催組数と未開催組の理由・今後への取り組み】

(2)開催組数をご記入ください。

全14組中 10組開催

[※ 2011 年 3 月 31 日現在の数でご報告ください。併せて別紙一覧表にご記入ください。]

(3)開催できなかった組がある場合は、その理由をお書きください。また、今後教区

として、どのように取り組んでいかれるのか併せてご記入ください。

イ)理由

→組お待ち受け法要等の開催すべき行事の企画や、団体参拝に向けた準備等で、

開催する余裕がなかったため。

ロ)教区の取り組み

→引き続き、組基推委会長及び組相談員に該会議において開催の必要性を説明

していくとともに、組の負担を軽減する方法を模索する。

【内容の確認】

(4)教区の設定したテーマについてご記入ください。

→今、私に問われていること -現実社会との関わり-

(5)教区の設定したテーマにそった同朋僧研が行われましたか。

・テーマにそった同朋僧研が行われている組 9組

・テーマにそった同朋僧研が行われていない組 1組

2.部落差別問題への具体的取り組みについて

[※ここでは同朋僧研開催以外についての取り組みをご記入ください。]

【部落差別問題への取り組み】

(1)教区において差別・被差別からの解放に向けた取り組みを実施しましたか。

・実施した (具体的な内容をご記入ください。)

→「重点項目の実践」として、教区、組、寺院、門信徒・社会が具体的にどのような

取り組みを行うのかを明示した。

・実施しなかった (その理由をご記入ください。)

→記入不要

(2)「同宗連」活動への参画等、他の団体との交流について、現状の活動についてご記

入ください。

→部落解放・人権政策確立要求岐阜県実行委員会や岐阜同宗連の運営において、

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引き続き中心的な役割を担いつつ、継続した取り組みを進めている。

3.非戦・平和への取り組みについて

【非戦・平和に向けた取り組み】

(1)教区において非戦・平和に向けた取り組みを実施されましたか。

・実施した (具体的な内容をご記入ください。)

→「重点項目の実践」として、教区、組、寺院、門信徒・社会が具体的にどのような

取り組みを行うのかを明示した。なお、組においては、追悼法要や研修会の

開催、他団体主催行事への参加がみられた。

・実施しなかった (その理由をご記入ください。)

→記入不要

4.ハンセン病・性・民族・障害者などの差別問題、自死(自殺)、環境、生命倫理、貧困

などの問題への取り組みや社会福祉の活動について

(1)教区において取り組まれた活動について下記に○をお付けください。

・ハンセン病差別 ・性差別 ・民族差別 ・障害者差別 ・自死(自殺)問題

・環境問題 ・生命倫理問題 ・貧困問題 ○社会福祉の活動

・その他 ( )

(2)上記取り組みについて、特筆すべき内容についてご記入ください。

→組において、性差別、自死(自殺)問題、社会福祉活動への取り組みがそれぞ

れにみられた。

Ⅳ.教区基幹運動推進委員会について

【門信徒参画、男女共同参画の現状について】

(1)教区基幹運動推進委員会委員の現状をご記入ください。

教区推進委員会委員総数34人中 住職 男性 17人 女性 1人

衆徒 男性 6人 女性 3人

寺族 男性 0人 女性 1人

門徒 男性 4人 女性 2人

(専門委員総数17人中)(住職 男性 8人 女性 0人)

(衆徒 男性 1人 女性 3人)

(寺族 男性 0人 女性 3人)

(門徒 男性 1人 女性 1人)

[※「寺族」は僧侶を除いた数]

(2)常任委員会を設置している場合、委員数の現状をご記入ください。

常任委員総数10人中 僧侶 男性 8人 女性 1人

寺族 男性 0人 女性 0人

門徒 男性 0人 女性 1人

[※「寺族」は僧侶を除いた数]

Ⅴ.組基幹運動推進委員会について

【組基幹運動推進委員会の現況】

(1)組基幹運動推進委員会の設置状況をご記入ください。

全14組中 14組設置

(2)未設置の組に対する教区からのアプローチについてご記入ください。

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→記入不要

【組基幹運動推進委員会設置組の状況】

(3)組基幹運動計画書の作成状況

設置組中 14組作成

(4)組推進委員会委員に「門信徒」が参画している組数をご記入ください。

設置組中 14組参画

(5)組推進委員会委員に「門信徒の女性」が参画している組数をご記入ください。

設置組中 14組参画

(6)組推進委員会委員に「僧侶の女性」が参画している組数をご記入ください。

設置組中 9組参画

(7)組推進委員会委員に「寺族の女性」が参画している組数をご記入ください。

設置組中 11組参画

【組会における基幹運動の位置づけ】

(8)組会(組会規程に基づく組会)が開催されていますか。

全14組中 14組開催

(9)組会の構成についてご記入ください。

僧侶 男性 261人 女性 12人 (欠員有)

門徒 男性 268人 女性 3人 (欠員有)

(10)組会(組会規程に基づく組会)において、組推進委員会会長(または組相談員)より

組基幹運動計画の説明・審議がなされていますか。

全14組中 14組 説明、審議

(11)組会において議決された事項が、教区に報告されていますか。

全14組中 14組 報告

Ⅵ.各組間における運動の成果や課題の共有について

【組活動における情報の共有】

(1)組基幹運動推進委員会会長が一同に集まる会議や研修会がありますか。

[※行政関係のみの組長会は除いてご記入ください。]

○ある 年2回 (会合名)組基幹運動推進委員会会長会

岐阜教区基幹運動推進委員研修

・ない

(2)組相談員が一同に集まる会議や研修会がありますか。

○ある 年3回 (会合名)岐阜教区基幹運動推進委員会(年2回)

岐阜教区基幹運動推進委員研修

・ない

(3)組基幹運動推進委員会会長並びに組相談員が一同に集まる会議や研修会がありま

すか。

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○ある 年1回 (会合名)岐阜教区基幹運動推進委員研修

・ない

Ⅶ.「安穏-京都からのメッセージ-」の利用状況・要望等について

【安穏】

(1)「安穏」掲載内容へのご意見・ご要望をご記入ください。

→各界の著名な方が紙面を飾ることにより、親しみを持って読まれているとい

う声がある反面、依然として、本紙を廃止し新報の有効利用を検討すべきと

の声も聞かれる。

(2)「安穏」の活用方法について具体的にご記入ください。

→教区や組で開催される研修会や行事にて配付されている。また、全門信徒に

配付するために希望による各戸郵送を検討して欲しいとの声が聞かれる。な

お、「新報」について、購読推進のため新年と盆の特集号の全門徒無料配付を

求める声がある。

Ⅷ.「浄土真宗本願寺派宗制」・「浄土真宗の教章(私の歩む道)」について

(1)教区において「宗制」・「教章」の普及のための研修会などを実施されましたか。

・実施した(具体的な内容をご記入ください)

→教化団体の研修会を「私の歩む道」のテーマにて開催し、教章を内容について

の学びを深めた。また、組においても連研をはじめとする各研修会や行事に

おいて取り上げられた。

・実施しなかった

→記入不要

Ⅸ.2010(平成22)年度をふりかえって(教区相談員の所感と提言)【所感と提言】

(1)全体を通しての所感などをご記入ください。

→我々が取り組むべき課題は年々増加しているが、それら全ての課題を一人で

同時に取り組むのは不可能である。それぞれの教区・組・寺院・個人が、各々の

状況に応じて、心にゆとりを持ちながら取り組みを進めていく必要があると

考える。

また、それぞれの課題への取り組み状況を一旦整理したうえで、今後の取り

組みの方向性を示していくことも必要であり、それと同時に、現時点での宗

門としての見解を明らかにし、周知することも必要だと思われる。

(2)次期基幹運動総合基本計画について提言をご記入ください。

→現代社会において、我々の教団に何が求められているのか、大遠忌法要後に

我々は何をすべきなのかを見据えたうえで、今後の取り組みの方向性を明示

する必要があると考える。

また、文章化するにあたっては解りやすい表現を用い、全体の構成において

も門信徒の方々にも読みやすいよう配慮する必要がある。

以 上

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2010(平成22)年度

組名 門徒数

組 推 進 委 員 会

機 委員構成(人数)

男 女 男 女 男 女 男 女

岐 厚 門 2 210 2 030 000

計画書発行数

委員数

基幹運動推進予算

・対予算

比率(%)

性別組名・

寺院数

門徒数・

僧侶数

内  訳 機関紙発行数

(

一回あたり

)

僧侶

その他

門信徒

寺族

岐 厚 門 2,210 2,030,000

19 僧 69 64.2%

長 良 門 1,370 1,270,000

17 僧 59 31.0%

岐 稲 門 930 1,530,000

13 僧 44 82.3%

68 46 22 20 2 0 5 26 0

42 26 16 15 8 0 1 11 0 75

0 60

29 23 6 12 0 7 2 4 0 301

0

15

7

5,000

-3

華 陽 門 1,517 2,120,000

21 僧 63 73.5%

中川南 門 1,440 1,000,000

16 僧 62 29.3%

中川北 門 2,115 1,280,000

15 僧 65 63 9%

40 31 9 26 2 0 1

29 24 5 19 2 35

704 01

500 0 0

0

14 0

3 01 2

30 29 1 15 0

4,000

3,800

3,300

6

2

115 僧 65 63.9%

丸 一 門 1,394 1,360,000

20 僧 81 68.9%

東 陽 門 1,717 1,260,000

17 僧 58 30.6%

郡 上 門 1,418 2,680,000

26 23 3 20 0 1 1 2 0 0

0

45

7022 18 4 15 0 0 2 3

30 22 8 13 1 0 1 9 100

0 -

3 00000

2

2

625 僧 67 62.3%

黒 野 門 1,678 1,705,000

30 僧 95 22.8%

揖 斐 門 2,460 3,260,000

31 僧 111 83.1%

西濃南 門 997 1 920 000

30 22 8 13 1 0 1 9 100

19 12 7 9 1 0 3 3 0 80 2,700

15 13 2 11 4,0000 800 0 1 2

0

0

3,000006

3

1

西濃南 門 997 1,920,000

19 僧 61 64.9%

西濃北 門 824 749,000

11 僧 32 61.7%

飛 騨 門 3,556 1,520,000

22 僧 54 55.9%

3 0 -18 13 5 10 0 0 2

46 39 7 12 2 0 0 27 -0 500

0 350 3,80031 28 3 26 0 01 20

0 50

5

2

3

合 計 門 23,626 平均

276 僧 921 56.7%445 347 98 223 18 10

14組

8組121 113 158

- 47 -

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寺族

寺族

各組基幹運動推進状況

組織

仏教

同朋

  門信

  諸課

  各組の報告書にもとづき作成 2011(平成23)年4月1日現在

基幹運動研修

仏教

仏教

門徒

組連

各組織研修会・行事門徒推進員

組門推協

仏教

門徒

14期 38

族青年

族女性

織合同

教少年

「岐厚組だより」

朋運動

 僧侶研修会

信徒会運動

 研修協議会

課題研修

教婦人・若婦人

教壮年

徒総代会

連研

員数・

協議会設置状況

教青年

徒推進員

機関誌・組作製資料独自の行事等 (抜粋)

14期 38

終了 ○

9期 11

終了 -

7期 9

終了 -

○ ○○ ○ ○「岐厚組だより」、平和のつどい

○○

○ 標語ポスター○ -○ ○ --○○

総代・仏壮合同研修○○ ○ ○-

○ ○

○ ○ ○

--○○

6期 8

継続 -

9期 3

継続 ○

11期 10

準備

○○ ○○○

○ ○

-○ -○ - --

- -○ - ○ -

○ ○

「中川南組だより」、総代・仏婦合同研修

○ -

「中川北組だより」- --- - - -

「華陽組だより」、組織合同研修旅行

-準備 -

10期 11

継続 ○

10期 70

終了 ○

14期 29

- -○ ○ - -○ -○ ○ ○

教学研修会、総代・仏婦追悼法要

○○○ - -○ ○

○ ○

○ ○「郡上組だより」、組報恩講、

○○

門信徒・僧侶研修旅行、声明研修

継続 ○

7期 11

継続 ○

12期 35

継続 ○

8期 1

○ ○ - --○ ○ -

○ -○ ○ ○ -○ -○ ○ ○ -

○- ○-

郡上組だより」、組報恩講、組ビハーラ活動、声明講習

○ - - -「揖斐組だより」、聞法の集い、追悼法要

○ -

「スートラ」、聴聞のつどい、御正忌報恩講団参

○- ○ ○

8期 1

継続 -

16期 22

終了 ○

4期 8

継続 ○

お待ち受け法要(継続)- -○ - - -

○ ○○ ○ ○ ○-

○ -

- ○-

- - - - -

「みほとけにいだかれて」、追悼法要、声明講座

「お西さん」、「葬儀のしおり」、「仏前結婚式のしおり」、仏教講習会

○○ -

○ ○○-継続

266

9

仏教講習会

14 610 5 2 710 12714

(13)1312 0

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岐阜教区基幹運動推進委員会設置規則

(趣旨)第1条 基幹運動推進委員会設置規程(平成14年宗則第14号)および基幹運動推進委員

会設置規程施行条例(平成15年宗達第3号)に基づき、岐阜教区における基幹運動を推進するために必要な事項は、この区令の定めるところによる。

(設置)第2条 岐阜教区における基幹運動の推進母体として実動するため、岐阜教区基幹運動推

進委員会(以下「推進委員会」という。) を設置する。(委員会構成の指針)第2条の2 推進委員会は、宗門に所属するすべての立場の人びとが参画し、男女共同参

画の理念を尊重して構成されるものとする。(所掌事項)第3条 推進委員会は、次の各号に掲げる事項をつかさどる。

一 基幹運動の年次計画に基づく実践活動に関すること二 基幹運動を中心とした伝道教化活動の調査研究に関すること三 基幹運動推進本部で決定した事項の推進実施に関すること四 基幹運動推進について中央基幹運動推進委員会に建議または意見を述べること五 組基幹運動推進委員会(以下「組推進委員会」という。)との連絡調整および実践

活動の指導に関すること六 前各号のほか、必要なこと

(組織)第4条 推進委員会は、委員若干人で組織する。2 委員は、組相談員および実践活動にふさわしい学識経験のある者のうちから、教務所

長の進達によって、総長が委嘱する。3 委員の任期は、2会計年度とする。ただし、再任されることができる。(会長および副会長)第5条 推進委員会に、会長1人および副会長2人を置く。2 会長は、教務所長をもってあて、会務を統理する。3 副会長は、当該教区の組長たる者および教務所長が指名する委員をもってあて、会長

に事故があるときは、その職務を代行する。この場合において、あらかじめ副会長のうち1人を会長代行に指名することができる。

(常任委員会)第6条 推進委員会に、必要により、常任委員会を置くことができる。2 常任委員会は、7人以上11人以内の常任委員で組織し、推進委員会の委員のうちか

ら、会長が指名する。3 常任委員は、推進委員会の委任した事項または臨時緊急の必要ある事項を処理する。(分科会または専門部会)第7条 推進委員会に、その所掌事項を分担処理するため、分科会または専門部会を置く

ことができる。2 分科会または専門部会の設置については、会長が推進委員会に諮って決める。3 専門部会は、推進委員会の委員および専門委員若干人をもって組織する。4 専門委員は、常任委員会で推薦したものを会長が委嘱し、任期は第4条3項を準用す

る。(顧問または参与)第8条 推進委員会に、必要によって、顧問または参与を置くことができる。2 顧問または参与は、教務所長の進達により、総長が委嘱する。(招集)第9条 推進委員会は、会長が招集する。2 推進委員会に、常任委員会、分科会若しくは専門部会が設置された場合には、前項の

規定を準用する。(組推進委員会)第10条 各組に組推進委員会を置き、その組織および運営その他必要事項は基幹運動推

進委員会設置規程に基づき組推進委員会において定める。(主幹)第11条 推進委員会に、主幹1人を置き、当該教区の教区相談員をもってあてる。

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2 主幹は、推進委員会の関係事務を総括し、当該教区における組推進委員会との連絡調整その他必要な事項を処理する。

(経費)第12条 推進委員会の運営に必要な経費は、宗派の助成金、教区費その他の収入をもっ

てあて、毎年度教区予算に計上しなければならない。(補則)第13条 この区令の施行について必要な事項は、教務所長が定める。

附 則(施行期日)

この区令は、発布の日(平成15年4月1日)から施行する。(従前の区令の廃止)

岐阜教区基幹運動推進委員会設置規則(昭和61年4月26日施行)は、廃止する。附 則

この区令は、平成19年4月1日から施行する。附 則

1 この区令は、平成21年4月1日から施行する。2 この区令の施行に伴い、新たに委員に任命されたものの任期は、この区令施行の際

現に委員たる者の残任期間とする。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

岐阜教区同朋運動推進協議会設置規程

(目的)第1条 この協議会は、岐阜教区基幹運動推進委員会の中に、特に同朋運動を推進するめ

岐阜教区同朋運動推進協議会を置き、岐阜教区内の僧侶・門徒の同朋運動にかかる意識向上をめざし、「ともに生かされる」社会の実現に向けて運動を推進するとともに、教区内での差別にかかわる事象に迅速に対応することを目的とする。

(連携)第2条 この協議会は、前項の目的遂行のために、組長会、布教団、各種教化団体、なら

びに宗派外の関係諸団体とも密接な連携をとりつつ運動を推進する。(所掌)第3条 この協議会は、次の事項を所掌する。

一 同朋運動のための調査研究。二 同朋運動推進上緊急必要な事項の提言と、情報提供。三 同朋運動にかかわる相談窓口となる。四 その他必要な事項。

(構成)第4条 この協議会の構成員には、次の者をあて、教区基幹運動推進委員会会長が委嘱す

る。常任委員全員と組長会・布教団・各種教化団体の代表者、および学識経験者。構成員は、この協議会で話し合われた事柄を、それぞれの組織・団体の運動に反映させる。

(会長・副会長)第5条 この協議会は、構成員の互選により会長1名と副会長1名を置く。会長は本会を代

表し、副会長は会長を補佐する。(任期)第6条 構成員の任期は2年とする。但し、それぞれが選出された母体組織の任期を継承

するものとする。(会議)第7条 この協議会の会議は、必要に応じて会長が招集して行う。

附 則この規程は、発布の日(平成9年3月14日)から施行する。

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岐阜教区キッズサンガ推進委員会規約

(名称)

第1条 本会は浄土真宗本願寺派岐阜教区キッズサンガ推進委員会と称し事務局を岐阜教

区教務所におく。

(目的)

第2条 本会は基幹運動の充実発展をはかるため、岐阜教区内における「全寺院『子どもの

つどい』-キッズサンガ-」を推進することを目的とする。

(活動)

第3条 本会は第2条の目的を達成するために次の事業をおこなう。

一 教区内におけるキッズサンガの趣旨徹底にかかわること

二 キッズサンガに関わることのできる人材(少年教化サポーター及びサンガスタッフ)

の発掘と養成にかかわること

三 キッズサンガの実施及び推進にかかわること

四 キッズサンガ推進計画の策定にかかわること

五 その他必要となる事項

(組織)

第4条 本会は各組から選出された推進委員2名、少年教化アドバイザー、及び学識経験

者をもって構成する。

2 各組から選出された推進委員は組におけるキッズサンガ推進の中心的役割を担うもの

とする。

3 本会は活動を円滑に推進するために専門部を設置する。

4 必要に応じ委員会外から専門委員を委嘱する事が出来る。

(役員)

第5条 本会には次の役員を置く。

(1)会長 1名 (2)委員長 1名 (3)副委員長 2名 (4)専任委員 若干名

2 役員の任期は2会計年度とし再任を妨げない。

3 役員に欠員ができたときの後任者の任期は前任者の残任期間とする。

4 役員は任期満了しても後任者が決定するまで、その職務をおこなうものとする。

5 随時役員会を開催し委員会の運営その他について協議する。

(会長)

第6条 会長は教務所長があたり会務を統括する。

(委員長)

第7条 委員長は委員会において推薦したものを会長が委嘱する。

2 委員長は委員会を代表し会務を統理する。

(副委員長)

第8条 副委員長は委員長が推薦したものを会長が委嘱する。

2 副委員長は委員長を補佐し、委員長に事故あるときはその職務を代行する。

(専任委員)

第9条 専任委員は委員長が委嘱し、委員会内の各専門部の統括及び委員長の補佐をする。

(専門委員)

第10条 専門委員は委員長が委嘱する。

附 則

この規約は2008(平成20)年4月1日より施行する。

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2011(平成23)年度

岐阜教区基幹運動計画書―――――――――――――――――――――――――

編集・発行 岐阜教区基幹運動推進委員会

〒500-8882 岐阜市西野町3丁目1番地

岐阜教区教務所

TEL:058-262-0231 FAX:058-263-7353

発 行 日 2011(平成23)年4月1日

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あらゆるいのちが

そのいのちのままに尊ばれ

ともに等しく

ひらかれる社会をめざして

親鸞 さまのお心に叶うような教団のあり方を、私達は「同朋教団」と呼んしんらん どうぼう

でいます。それは、人が人を差別したり傷つけあうことのない教団という意味

です。

阿弥陀さまはこの世の中から、争いと差別のない優しさと温もりに包まれたあ み だ

世の中になることを願い続けておられます。

阿弥陀さまの願いに生きよ うとするとき、 さまざまな 「世の中の悲しみ」に

出遇っていきます。そして、共に悲しみを乗り越えるために、新たなあゆみがで あ

始まるのです。