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教養教育科目
はじめての経済学第2回交易の利益
2016 年 4 ⽉ 18 ⽇(⽉)5 限担当教員: 経済学部唐渡広志(からと・こうじ)研究室: 経済学研究棟4階432号室email: [email protected]: http://www3.u-toyama.ac.jp/kkarato/
1
経済学は人々の「選択」に注目する学問
多くの場合,トレード・オフの問題に直⾯している。⼈々,企業および政府が保有する「資源」には限りがある。
機会費⽤とは,直⾯しているトレード・オフの尺度である。あるものを獲得するためには,別の何かを諦めなければならない。
世の中の⼈々,企業,政府は,常に何かを選択(意思決定)しなければならない状況に直⾯している。
2
DVC の⽣産台数 X
洗濯機の⽣産台数 Y
100
200
400
200O
AB
C
D
E
⽣産可能性フロンティア
⽣産可能領域
F
110
180
G
トレード・オフと機会費用
トレード・オフ(Trade off; 相反する関係)何かを⼿にいれるために,別の何かを⼿放さなければならない状況
機会費⽤(Opportunity Cost)あるものを獲得するために放棄した利益
例 18歳で⾼校を卒業する⾼校⽣は,さまざまな進路が選択できる。ある⼤学に進学する場合,他の学校や就職は諦めなければならない(トレード・オフ)。
⼤学進学を選択すれば,4年間仕事をして得られたであろう収⼊を放棄することになる(機会費⽤)。
3
主要テーマ:交易(交換)が起こる理由
トレード・オフと機会費⽤の概念を使うと,なぜ⼈々が交易をおこなうのかを説明できる。実は,機会費⽤の違いが交易の源泉になっている。
4
参考⽂献:マンキュー pp.77-100
分業(役割分担)
すべてのことを⼀⼈でやらない。⼀部分をそれが得意な⼈に任せ,⾃分が得意なことに余った時間を使う。分業時間と時間の交換
実際にほとんどの⼈々にとって⾃給⾃⾜は現実的でない。
5
1対1の交換
ケース1農夫 ジャガイモを⽣産⽜飼 ⽜⾁を⽣産交換によるメリットが⼗分ある
ケース2農夫 ジャガイモと⽜⾁を⽣産⽜飼 ジャガイモと⽜⾁を⽣産
同じものを作っている場合でも交易は起こるだろうか?
6
ケース2でも交易が起こる理由
⾃分で作るよりも交換した⽅が「お得」な場合があるから。何が「お得」なのか時間得意なものは,「⾃分の分」だけでなく「他⼈の分」まで作っておく。不得意なものにはあまり時間をかけない。⾜りなければ,「他⼈の分」と交換する。結果として⽣産可能性フロンティアの外側の消費が実現できる。
7
農夫と牛飼の生産性1⽇の労働時間は8時間 1年間働いて収穫 農夫と⽜飼はどちらも,ジャガイモと⽜⾁の両⽅を⽣産
ジャガイモの⽣産性: 農夫 < ⽜飼
⽜⾁の⽣産性: 農夫 < ⽜飼
1 kg の⽣産に必要な労働時間(分)
ジャガイモ ⽜ ⾁農夫 15 60⽜飼 10 20
農夫:ジャガイモ = 16 kg,牛肉 = 4 kg をそれぞれ生産できる.牛飼:ジャガイモ = 24 kg,牛肉 = 12 kg をそれぞれ生産できる.
1⽇8時間の労働時間配分が,ジャガ = 4時間,⽜ = 4時間の場合
であると仮定しよう.
つまり,⽜飼はどちらの⽣産においても,農夫に勝っている.この⼆⼈がジャガイモと⽜⾁の「交換」する可能性はあるだろうか?
8
1時間あたりの⽣産量[kg]
ジャガイモ ⽜ ⾁農夫 4 kg 1 kg⽜飼 6 kg 3 kg
農夫の労働時間と生産量
9
ジャガイモ 1時間あたりの⽣産量=4 kg
ジャガイモ⽣産のための労働時間
ジャガイモ⽣産量
8時間
32kg
4時間
16kg
⽜⾁ 1時間あたりの⽣産量=1 kg
⽜⾁⽣産のための労働時間
⽜⾁⽣産量
8時間
8kg
4時間
4kg
図A1
図B1
農夫の労働時間のトレードオフ
10
ジャガイモ⽣産のための労働時間
⽜⾁⽣産のための労働時間
0 8時間4時間
4時間
8時間
ジャガイモの⽣産時間を増やすには,⽜⾁の⽣産時間を減らすしかない。
図C1
農夫の生産可能性フロンティア
11
図B1
⽜⾁⽣産のための労働時間
⽜⾁⽣産量
ジャガイモ⽣産のための労働時間
図A1
ジャガイモ⽣産量 8時間
8時間
4時間
4時間32kg
8kg
16kg
4kg
図C1
農夫の⽣産可能性フロンティア
図D1
1時間で4kg
1時間で1kg
12
牛飼の労働時間と生産量
13
ジャガイモ 1時間あたりの⽣産量=6 kg
ジャガイモ⽣産のための労働時間
ジャガイモ⽣産量
8時間
48 kg
4時間
24 kg
⽜⾁ 1時間あたりの⽣産量=3 kg
⽜⾁⽣産のための労働時間
⽜⾁⽣産量
8時間
24kg
4時間
12kg
図A2
図B2
牛飼の労働時間のトレードオフ
14
ジャガイモ⽣産のための労働時間
⽜⾁⽣産のための労働時間
0 8時間4時間
4時間
8時間
ジャガイモの⽣産時間を増やすには,⽜⾁の⽣産時間を減らすしかない。
図C2
牛飼の生産可能性フロンティア
15
図B2
⽜⾁⽣産のための労働時間
⽜⾁⽣産量
ジャガイモ⽣産のための労働時間
図A2
ジャガイモ⽣産量
8時間
8時間
4時間
4時間48kg
24 kg
24kg
12kg
図C2
⽜飼の⽣産可能性フロンティア
図D2
1時間で6kg
1時間で3kg
16
生産可能性フロンティア:ジャガイモ生産の機会費用
⽜⾁(kg)
ジャガイモ(kg)
⽜⾁(kg)
ジャガイモ(kg)
32
8
48
24
16
4
24
12
農夫の⽣産可能性フロンティア
⽜飼の⽣産可能性フロンティア
ジャガイモを 1 kg 増やすためには,⽜⾁を0.25 kg あきらめなければならない.
ジャガイモを 1 kg 増やすためには,⽜⾁を0.5 kg あきらめなければならない.
ジャガイモ 1 kgの機会費⽤ = ⽜⾁ 0.25 kg
ジャガイモ 1 kgの機会費⽤ =⽜⾁ 0.5 kg
農夫
牛飼
3.75
17
25
ジ:4時間⽜:4時間
[重要]農夫の⽅が⽜飼よりもジャガイモの機会費⽤が安い
ジ:4時間⽜:4時間
11.5
17
25.0kg4
kg1
(増やす)ジャガイモ(減らす)⽜⾁
5.0kg6
kg3
(増やす)ジャガイモ(減らす)⽜⾁
図D2
図D1
生産可能性フロンティア:牛肉生産の機会費用
⽜⾁(kg)
ジャガイモ(kg)
⽜⾁(kg)
ジャガイモ(kg)
32
8
48
24
16
4
24
12
農夫の⽣産可能性フロンティア
⽜飼の⽣産可能性フロンティア
⽜⾁を 1 kg 増やすためには,ジャガイモを 4 kg あきらめなければならない.
⽜⾁を 1 kg 増やすためには,ジャガイモを 2 kg あきらめなければならない.
⽜⾁ 1 kgの機会費⽤ = ジャガイモ 4 kg
⽜⾁ 1 kgの機会費⽤ = ジャガイモ 2 kg
農夫
牛飼
5
12
13
22
ジ:4時間⽜:4時間
[重要]⽜飼の⽅が農夫よりも⽜⾁の機会費⽤が安い
ジ:4時間⽜:4時間
18
図D1
4kg1
kg4
(増やす)⽜⾁(減らす)ジャガイモ
2kg1
kg2
(増やす)⽜⾁(減らす)ジャガイモ
図D2
機会費用(あるもの獲得するために放棄した利益)
ジャガイモ 1 kg を追加的に獲得しようとする場合,農夫と⽜飼でその利益(機会費⽤)が異なっている。 ⽜⾁で測ったジャガイモ獲得の機会費⽤
農夫 0.25kg < ⽜飼 0.5 kg
ジャガイモ 1 kg を増やすために,農夫は 0.25 kg の⽜⾁を,⽜飼は 0.5 kg ⽜⾁を諦める。
⽜⾁ 1 kg を追加的に獲得しようとする場合,農夫と⽜飼いでその利益(機会費⽤)が異なっている。 ジャガイモで測った⽜⾁獲得の機会費⽤
農夫 4 kg > ⽜飼 2 kg
⽜⾁ 1 kg を増やすために,農夫は 4 kg のジャガイモを,⽜飼は 2 kg のジャガイモを諦める。
19
両者が同じようにジャガイモを増やすとき,⽜飼の⽅が失う利益が⼤きい
両者が同じように⽜⾁を増やすとき,農夫の⽅が失う利益が⼤きい
交易の提案
20
農夫牛飼
ジャガイモ 15kg
⽜⾁ 5kg
交換
⽜⾁⽣産をゼロに変更 ジャガイモ⽣産を24kgから12kgに減らし,⽜⾁⽣産を12kgから18kgに増やす
交易の開始得意分野に⽣産を特化
1. 農夫は⽜飼よりもジャガイモの⽣産性は低いが,それでもジャガイモの⽣産に特化する.
2. 農夫がすべての時間(8時間)をジャガイモ⽣産に充てると,32 kg ⽣産できる.
3. 農夫はそのうち15 kg を⽜飼に渡して,お返しに 5 kg の⽜⾁をもらう.
4. ⽜飼はジャガイモの⽣産を12 kg に減らして,⽜⾁の⽣産を18 kg に増やす.
5. ⽜飼は農夫から 15 kg のジャガイモをもらい,5 kg の⽜⾁を渡す.
⽜⾁(kg)
ジャガイモ(kg)
⽜⾁(kg)
ジャガイモ(kg)
32
8
48
24
16
4
24
12
農夫の⽣産可能性フロンティア
⽜飼の⽣産可能性フロンティア17
5
12
18
27
農夫から15 kgもらう
13
農夫に渡した 5kg
⽜飼に15 kg を渡す
21
交易後
交易後
交易前
交易前
交易の利益( gains from trade )
農夫 ⽜飼ジャガイモ[kg]
⽜⾁[kg]
ジャガイモ[kg]
⽜⾁[kg]
交易なし:⾃給⾃⾜(⽣産および消費) 16 4 24 12
交易あり⽣産 32 0 12 18取引 −15 + 5 + 15 −5消費(⽣産ー取引) 17 5 27 13
交易からの利益 + 1 +1 +3 +1
【重要】交易によって双⽅に利益が⽣じている。
22
交易前
交易後
ジャガ4時間,⽜4時間
交易がうまくいった理由:農夫
23
農夫交易しない場合: 機会費⽤は,⽜⾁ 1kg あたりジャガイモ 4 kg交易する場合: 交換⽐率は,⽜⾁ 1kg あたりジャガイモ 3 kg
(交易する場合は15 kg のジャガイモと引き換えに,5 kg の⽜⾁を受け取る)
交易しない場合の費⽤ジャガイモ 4kg
・農夫は交易によってより安い費⽤で同じ量の⽜⾁を獲得できる.
交易した場合の費⽤ジャガイモ 3kg
安い!⾼い!
交易がうまくいった理由:牛飼
24
⽜飼交易しない場合: 機会費⽤は,ジャガイモ 1kg あたり⽜⾁ 0.5 kg交易する場合: 交換⽐率は,ジャガイモ 1kg あたり⽜⾁ 1/3 kg
(5 kg の⽜⾁と引き換えに, 15 kg のジャガイモを受け取る)
交易しない場合の費⽤⽜⾁ 0.5 kg
交易した場合の費⽤⽜⾁ 1/3 kg
安い!
⾼い!
・⽜飼は交易によってより安い費⽤で同じ量のジャガイモを獲得できる.
絶対優位と比較優位 絶対優位
ある財を⽣産するときに,より少ない投⼊量しか必要としないこと(⽣産性が⾼いこと).
⽜飼はジャガイモと⽜⾁の両⽅の⽣産に関して絶対優位をもっている.
⽐較優位(David Ricardo: 1772 – 1823,イギリス) ある財を⽣産するときの機会費⽤が他⽅よりも⼩さいこと.
⽜飼は⽜⾁の⽣産に関して⽐較優位をもっている.
• ⽜⾁ 1 kg の機会費⽤(あきらめるジャガイモの量)を⽐較
• 農夫(ジャガイモ4kg) > ⽜飼(ジャガイモ2kg)[スライド#10]
農夫はジャガイモの⽣産に関して⽐較優位をもっている.
• ジャガイモ 1 kg の機会費⽤(あきらめる⽜⾁の量)を⽐較
• 農夫(⽜⾁ 0.25 kg) < ⽜飼(⽜⾁ 0.5 kg)[スライド#11]
David Ricardo の主張
保護貿易は⼆つの国の⽣産効率を落としてしまう
重商主義者への反論
25
生産性と機会費用1 kg の⽣産に必要な労働時間(分) 機会費⽤
ジャガイモ ⽜⾁ ジャガイモ1 kg に対する⽜⾁の量
⽜⾁1 kg に対するジャガイモの量
農夫 15 60 0.25 4
> > < >
⽜飼 10 20 0.5 2
【重要】⽐較優位の原理⼀つの財の機会費⽤はもう⼀つの財の機会費⽤と逆数の関係にあるので,⼀つの財の機会費⽤が相対的に⾼い⼈は,必ずもう⼀つの財に関して相対的に低い機会費⽤をもつ.そして,⼆⼈がまったく同じ機会費⽤をもっていない限り,⼀⼈が⼀つの財に⽐較優位をもち,もう⼀⼈がもう⼀つの財に⽐較優位をもつことになる.
26
⼀⽅の⼈が両⽅の財に対して絶対優位をもつことはできるが・・・
⼀⼈で両⽅の財に⽐較優位をもつことは不可能.
比較優位の原理の応用
27
⼤学教授と秘書(研究とタイピング) ある⼤学教授は研究もタイピングの能⼒も,彼の秘書より優れている。⼤学教授は研究に⽐較優位があるのだから,タイピングは秘書にまかせた⽅が,双⽅にとって望ましい。
機会費⽤の⽐較: 研究:教授<秘書, タイピング:教授>秘書
ビル・ゲイツとプログラマー(会社経営とソフトウェア開発) 機会費⽤の⽐較: 会社経営:ゲイツ<プログラマー, プログラム:ゲイツ>プログラマー
⽇本製とインド製の⾃動⾞(⼤衆⾞と⾼級⾞) ⾃動⾞の⽣産性はすべての⾞種において⽇本が中国を凌駕しており,特に⾼級⾃動⾞において際⽴っている。⽇本は⾼級⾞に⽐較優位を持つが,中国は⼤衆⾞に⽐較優位をもつ。
機会費⽤の⽐較: ⼤衆⾃動⾞:インド<⽇本, ⾼級⾃動⾞:⽇本<インド
東アジアの電気メーカー:機会費⽤の⽐較 家電,PC,スマホ,テレビ: 韓国・台湾・中国<⽇本,
重電,情報通信,産業⽤機械,航空・宇宙: 韓国・台湾・中国>⽇本
まとめ
⼀つの財の機会費⽤はもう⼀つの財の機会費⽤と逆数の関係にあるので,⼀つの財の機会費⽤が相対的に⾼い⼈は,必ずもう⼀つの財に関して相対的に低い機会費⽤をもつ。
⾃分(⾃国)が⽐較優位をもっている財の⽣産に特化すれば,経済の総⽣産は増加して(交易の利益が発⽣して),すべての⼈(国)の⽣活⽔準の向上に役⽴つ。
⾃由貿易だけが⻑期的にみて,すべての⼈(国)にとって最善の選択になる。「貿易摩擦」問題は交易のごく⼀部分の問題を表しているにすぎない。
すべての能⼒,知識,資源が劣っていたとしても,必ず⽐較優位が存在する。
28
例題
ロビンソン [ A ] とフライデー [ B ] は無⼈島でたった⼆⼈の⽣活を送っている。⼆⼈の⽣活の糧は,海で取れる⿂ [ X ] とジャングルで採取できる果物 [ Y ] の2財である。
1 kg の⿂[ X ]を取るための労働時間について,⼆⼈とも 2 時間かかる。
また,1 kgの果物[ Y ]を採集するための時間について,ロビンソンは 1 時間,フライデーは30分かかる。
1 ⽇当たりの全労働時間は 10 時間であり,そのほかは⾷事や休息などの余暇時間に充てられるものとしよう。
29
問(訂正済み)と解答1. フライデーが果物採集に5時間を費やした場合の果物の収穫量(kg)
を求めなさい。[答え:10 kg]2. ⿂ 1 kgのロビンソンの機会費⽤を果物の重さ (kg) で⽰しなさい。[答
え:2 kg]3. ロビンソンが⽐較優位を持っている財をすべて答えなさい。[答え:
⿂]4. ⿂と果物の取引によって,取引前と同等かそれ以上の⾷糧を確保する
ことが可能となる⼆⼈の経済活動は次の a, b, c, d のうちどれか。[答え:a, c スライド #31, 32を参照]
a. ロビンソンが⿂取りに,フライデーが果物採取に専念する。b. フライデーが⿂取りに,ロビンソンが果物採取に専念する。c. ロビンソンは⿂取りに専念する。フライデーは⿂取りに2時間,果物採取
に8時間をかける。フライデーは⿂取りに専念する。d. フライデーは⿂取りに専念する。ロビンソンは⿂取りに1時間,果物採取
に9時間をかける。30
生産可能性フロンティア
31
⿂ (h)
⿂(kg)
果物 (h)
果物(kg) 10時間
10
5
520 kg
5 kg
10 kg
2.5
⽣産可能性フロンティア)
A, B の⿂⽣産
A の果物⽣産
B の果物⽣産
AB
5 kg
交易前後の比較
3232
⿂(kg)果物(kg)
⿂(kg)
5
8
5
20
2.5
5
Robinson の⽣産可能性フロンティア
Friday の⽣産可能性フロンティア
2.5
10
交易後 (a)
交易前(a), (c)
交易前(a)
果物(kg)
12
a. 交易の例:ロビンソンが⿂を5kg取り,そのうち 2.5 kgをフライデーに渡す。フライデーは 20 kg の果物を採取し,そのうち 8 kg をロビンソンに渡す(お互い,⽣産可能性フロンティアの外側での消費が実現)。b. いかなる交易も消費を改善しない。c.交易の例:ロビンソンが⿂を5kg取り,そのうち 2 kgをフライデーに渡す。フライデーは 16 kg の果物を採取し,そのうち 5.5 kg をロビンソンに渡す(お互い,⽣産可能性フロンティアの外側での消費が実現)。d.いかなる交易も消費を改善しない。
交易前の労働時間配分を⿂=5時間,果物 = 5時間とした場合。
1
16
交易後 (a)交易前(c)
3
5.5
交易後 (c)
交易後 (c)10.5
3