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運輸多目的衛星運輸多目的衛星
((MTSATMTSAT))航空衛星通信概要航空衛星通信概要
国土交通省航空局国土交通省航空局
管制保安部管制技術課管制保安部管制技術課
管制技術調査官管制技術調査官
20062006年年1010月月1212日日
TopicsTopics
1.1. 北太平洋上における航空管制北太平洋上における航空管制
2.2. 航空衛星移動通信による洋上管制航空衛星移動通信による洋上管制
3.3. MTSATMTSATによる航空衛星移動通信による航空衛星移動通信
北太平洋上における航空交通流と福岡FIR
FUKUOKA FIR
N O PAC
PA CO TS
Haw aii G uam C ENP AC
NOPAC (約500機/日)
航空交通管理センター(ATMC)北地区洋上管制席航空交通管理センター(ATMC)北地区洋上管制席
洋上における航空管制通信洋上における航空管制通信((北太平洋東行き航空機の例北太平洋東行き航空機の例))
東京 ACC関東東セク
ター
ATMC 洋上北セクターATMC 洋上北セクター アンカレッジ
ARTCC
VHF GESHF
東京ACC ・ 福岡ATMC
AFN LogonCPDLC ConnectionADS Contact
HF ER-VHF
SAT
Anchorage ARTCC / ARINC
CPDLC Position ReportADS Periodic Report (27 mins)
RequestFL380
Climb and maintain
FL380 R/RSFO
Radio
PUGAL▲
▲Radar Service
PABBA SABES POXED PUGAL
FL340
FL380
AFN / CPDLC
ADS Cancel
ContactSFO Radio at FIR
PASRO
Radar Service TerminatedContact Tokyo Radio
管制卓における航空機ターゲット表示管制卓における航空機ターゲット表示
洋上管制における問題点洋上管制における問題点
• 通信 (Communications)– VHF 無線の覆域外のため、低い通信品質のHF無線に
頼らざるを得ない。
– 管制官とパイロットの間で直接通信ができない。
• 監視 (Surveillance)– レーダー覆域外のため航空機の位置を確認できない。
• 管制間隔を大きく取らざるを得ず、容量に限界
– 縦間隔約100NM以上(国内の航空路では10NM)
MTSATMTSATの特徴(の特徴(11)):アジア太平洋地域:アジア太平洋地域
アジア・太平洋の衛星アジア・太平洋の衛星
東経東経140140度の静止軌道から、グローバル度の静止軌道から、グローバルビームでアジア・太平洋をカバービームでアジア・太平洋をカバー
交通量の多い交通量の多いNOPACNOPACルートをスポットビールートをスポットビームでカバームでカバー
航空航空衛星衛星通信専用衛星通信専用衛星
航空航空管制プロバイダーである航空局が管制プロバイダーである航空局が
自前で自前で管理・運用管理・運用
気象衛星との複合衛星気象衛星との複合衛星
既存のGMS-5の後継既存のGMS-5の後継
GES-1B GES-2ATTC-1
神戸航空衛星センター
GES-1AGES-2B TTC-2
常陸太田航空衛星センター
MTSAT-1 MTSAT-2
システム構成 (2007年以降)
瞬時切替
衛星の信頼性
– 衛星2基のホットスタンバイ
– 衛星の障害時には10秒以内で切替
地上局の信頼性
– 2サイトのホット・スタンバイ
– GES障害時には瞬時切替
GES : Ground Earth Station
MTSATMTSATの特徴(の特徴(22)):ホットスタンバイ:ホットスタンバイ
RF1 RF2 RF1 RF2
KOBE HITACHI
K-GES-1 K-GES-2 H-GES-2H-GES-1
Psmc
MTSAT-1R MTSAT-2
RF TransmitterReceiver
CommunicationControl EQ
Packet Switch
Network ManagementControl Unit
CCE1 CCE2 CCE1 CCE2
PS PS PS PS
WAN
NMCU NMCUNMCU NMCU
MTSATMTSATの特徴(の特徴(33)):共通周波数プール:共通周波数プール
ソーラーセイル
Lバンド・グローバル・アンテナ(送信)Lバンド・グローバル・アンテナ(送信)
Lバンド・スポット・アンテナLバンド・スポット・アンテナ
KaバンドアンテナKaバンドアンテナ
KuバンドアンテナKuバンドアンテナ
太陽電池パネル
トリムタブ
イメージャー
地球センサー
UHFアンテナ○
○○
○
○○
○○
○○
○○
○○
○○
ll
ll
lll
l
lll
l
lll
l
Lバンド・グローバル(受信)Lバンド・グローバル(受信)
GNSS用アンテナGNSS用アンテナ
Sバンドアンテナ
MTSATMTSATの構造図の構造図
Skyways : Telenor/KDDISatellite AIRCOM : SITA/KDDISkyphone : ARINC
60
30
0
60
30
0 30 60 90 120 150 180 150 120 90 60 30140
°
°
°
°160°160°°
MTSAT CoverageInmarsatCoverage
IOR POR AOR-WAOR-E
INMARSAT・MTSAT Coverage
Kobe/Hitachi : +
Yamaguchi Santa Paula : S+
Southbury : S+
Eik : S+
Burum : S
Aussaguel : +
Goonhilly : S
Sentosa
Auckland : S
MTSAT カバレッジ 1MTSAT カバレッジ 1
MTSAT カバレッジ 2MTSAT カバレッジ 2
通信品質の向上通信品質の向上
高品質の高品質の音声通信音声通信提供提供
データ通信によるデータ通信によるヒューマンエラーヒューマンエラー防止防止
安全性の向上安全性の向上
洋上洋上空域における衛星通信の信頼性空域における衛星通信の信頼性向上向上
通信ブラインドエリアの解消通信ブラインドエリアの解消
MTSATMTSAT 導入効果導入効果
インマルサットとの相互運用性インマルサットとの相互運用性
• ICAO AMSS SARPs 適合
(共通システムテーブル放送)(共通システムテーブル放送)
– 各衛星システムの地上局から共通の衛星データ・ベースを放送
– 航空機側で両衛星システムを自由に選択し、自動的に切り替え可能
– INMARSATと同じサービス提供(H+・I・L・H)
• INMARSATとの相互運用性協力協定の締結
– 継続的な協力の合意
– 共通放送などの具体的な協力内容と手順等の実施計画を合意
44種類種類の通信についての通信について(ATC, AOC, AAC, APC)(ATC, AOC, AAC, APC)
• ATSについては、航空局の通信として提供
• 非ATSについては、民間事業者データ通信サービスプロバイダであるSITA社が提供(予定)
– インマルサットではGESO(衛星地球局運用会社)およびデータリンクサービスプロバイダ(ARINC・SITA)が電気通信事業としてサービスを提供
– MTSATとインマルサットの相互運用性を確保しつつ両システムで相互運用性のある非ATS通信を提供
– MTSAT経由の非ATSを提供するため、SITA社(予定)は航空局の施設(衛星及び地上施設)を有償で使用(今年度契約予定)
MTSAT 衛星地球局(GES)MTSAT 衛星地球局(GES)
Thank you for your attention!