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間質性膀胱炎研究会誌 Journal of Interstitial Cystitis 9回日本間質性膀胱炎研究会抄録集 2009912日、福岡) 第7巻 第1号 2009

間質性膀胱炎研究会誌 - UMINsicj.umin.jp/kaishi/pdf/2009.pdfごあいさつ 日本間質性膀胱炎研究会も、お蔭様で、今回で第9回を迎えました。今回も,九州大学の内藤教授の御厚意により,日本排尿機能学会

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間質性膀胱炎研究会誌Journal of Interstitial Cystitis

第9回日本間質性膀胱炎研究会抄録集

(2009年9月12日、福岡)

第7巻 第1号 2009 

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日本間質性膀胱炎研究会Society of Interstitial Cystitis of Japan (SICJ)

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ごあいさつ

日本間質性膀胱炎研究会も、お蔭様で、今回で第9回を迎えました。

今回も,九州大学の内藤教授の御厚意により,日本排尿機能学会

に合わせまして,福岡での開催となりました.本年度は韓国,台湾

の泌尿器科の先生のご協力もあり,研究会に先立ちまして,間質性

膀胱炎診療ガイドライン東アジア版(Int J Urol, 16, 597-615, 2009)

も完成いたしました.そこで提唱されております Hypersensitive

Bladder Syndrome (H BS)は,間質性膀胱炎を理解していく上で,

非常にわかりやすい考え方であると思います.今後は中国の先生方

も加え,さらに発展させていく予定であります.

研究会には、8題の演題が集まりました。症例報告に加えて、臨床研

究のような発表が増えてきたのは嬉しい限りです。また、教育講演と

して、杏林大学泌尿器科の宍戸俊英講師に、Narrow Band Imaging

(NBI)を利用した膀胱鏡を紹介していただき,京都市立病院の上田朋

宏先生に間質性膀胱炎の診断への応用につき御追加していただく予

定であります.

それでは、皆様の活発な議論を期待してご挨拶とさせていただきま

す。

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平成 2 1年9月

第9回日本間質性膀胱炎研究会会長 

田村クリニック

伊藤貴章

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第 9 回 日 本 間 質 性 膀 胱 炎 研 究 会 の お 知 ら せ

期 日   平 成 2 1 年 9 月 12 日 ( 土 )   17 時 15 分 か ら 19 時 15 分

会 場   J A L リ ゾ ー ト シ ー ホ ー ク 福 岡   ナ ビ ス A

( 第 16 回 日 本 排 尿 機 能 学 会 と 同 じ 会 場 で す )

住 所 : 〒 810-8650   福 岡 市 中 央 区 地 行 浜 2-2-3

      電 話   092-844-81111

◎ 参 加 者 へ の お 願 い

1 . 参 加 費 は 1,000 円 で す 。

2 . 抄 録 集 は お 送 り し た も の を 持 参 し て く だ さ い 。 非 会

員 の 方 は

抄 録 集 一 部 1,000 円 で 販 売 い た し ま す が 数 に 限 り が あ り

ま す 会 員 の 方 は

ぜ ひ ご 自 分 で ご 持 参 く だ さ い 。 非 会 員 の 方 で も 、

当 日 会 員 に な ら れ ま す と 、 抄 録 集 は 無 料 で 頒 布 い た し

ま す 。

◎ 発 表 者 へ の お 願 い

1 . 発 表 は 講 演 5 分 、 討 論 3 分 で 行 い ま す 。 時 間 は 比 較 的

余 裕 が

あ る と 思 い ま す が 、 要 領 の よ い 発 表 を お 願 い し ま す 。

2 . 発 表 は PC プ レ ゼ ン テ ー シ ョ ン に て お 願 い し ま す 。

3 . PC プ レ ゼ ン テ ー シ ョ ン の 際、 ス ラ イ ド の 枚 数 制 限 は

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あ り ま せ ん が 、

10 枚 位 を 目 安 と し て く だ さ い 。 ま た 、 以 下 の 点 に つ き

ご 注 意 く だ さ い 。 ( 排 尿 機 能 学 会 と 同 様 で す )

       

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・ 器 械 の 不 調 で PC プ レ ゼ ン テ ー シ ョ ン が で き な い

場 合 も あ り う る こ と を 予 め 御 了 承 下 さ い 。 そ の

際 は 、 ス ラ イ ド な し で ご 発 表 を お 願 い し ま す 。

・ 試 写 は 日 本 排 尿 機 能 学 会 の 試 写 室 を 使 用 さ せ て

い た だ け る 予 定 で す が 、 変 更 が あ り ま し た ら 事

務 局 よ り ご 連 絡 し ま す 。

・ 7 : 0 0 - 1 7 : 1 5 ま で 受 付 可 能 で す . 前 日

受 付 で も か ま い ま せ ん . 発 表 の 30 分 前 ま で に 受

付 を お 済 ま せ く だ さ い .

・ プ レ ゼ ン テ ー シ ョ ン 受 付 は 排 尿 機 能 学 会 と 同 じ

場 所 で す .

4 . 研 究 会 賞 の 発 表 と 表 彰 は 、 会 の 終 了 後 に 行 い ま す 。

◎ 座 長 の 先 生 方 へ の お 願 い

1 . 発 表 は 講 演 5 分 、 討 論 3 分 で 行 い ま す 。 時 間 は 比 較 的

余 裕 が あ る と 思 い ま す が 、 要 領 の よ い 進 行 を お 願 い し

ま す 。

2 . 機 会 の ト ラ ブ ル で ス ラ イ ド が 映 写 さ れ な い 場 合 に は

ス ラ イ ド な し で の 発 表 を ご 指 示 下 さ い 。

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―プログラム ―

17:15~17:20開会の辞 (会長・伊藤貴章)

17:20~17:55

セッション①座長 山西友典 (独協医科大学)

1.間質性膀胱炎に対するそばの芽エキスの効果の検討(予報)

酒本貞昭 

中村病院泌尿器科 

2.難治性間質性膀胱炎に対する膀胱部分切除・膀胱拡大術の経験

  野宮 明、西松寛明、鈴木基文、藤村哲也、福原 浩、榎本 裕、

  久米春喜、本間之夫

  東京大学医学部泌尿器科学教室

3.臨床経過から考えた間質性膀胱炎

    南里正晴 南里正之 南里和成

    医療法人 南里泌尿器科医院

4.鍼灸治療が著効した難治性間質性膀胱炎の 1 例

  下村貴宏 野瀬清孝 井上勝己 賀本敏行

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  宮崎大学外科学講座 泌尿器科分野

17:55~18:30

セッション②座長 高橋 聡 (札幌医科大学)

5.膀胱痛症候群に対するガバペンチンの使用経験

   関口由紀  

  横浜元町女性医療クリニック LUNA

6.間質性膀胱炎様の膀胱鏡所見を呈した小児尿失禁、夜尿症の 2 例

  山西友典、福田武彦、神原常仁、吉田謙一郎

  獨協医科大学 泌尿器科

7.間質性膀胱炎として治療中に発見された尿路上皮内癌の 3例

  大橋洋三、平田武志

  社会保険栗林病院 泌尿器科

8.当院における間質性膀胱炎の治療および有効性について

  一倉 祥子  武井 実根雄  山口 秋人

  原三信病院 泌尿器科

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18:30~19:00

教育講演「尿路上皮病変における Narrow Band Imaging (NBI)の有用性」

演者 杏林大学 泌尿器科講師 宍戸俊英

追加発言:間質性膀胱炎の診断に対するNBIの有用性について

演者 京都市立病院 泌尿器科部長 上田朋宏

司会 本間之夫(東京大学) 武井実根雄(原三信病院)

19:00~19:05 事務連絡・総評・研究会賞授与 (会長 伊藤貴章)

19:05~19:10 次期会長の挨拶

         (次期会長 巴ひかる 東京女子医大東医療センター) 

19:10~19:15 閉会の辞 (会長 伊藤貴章)

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抄 録 集

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1 . 間 質 性 膀 胱 炎 に 対 す る そ ば の 芽 エ キ ス の 効 果 の 検

討 ( 予 報 )

      酒 本 貞 昭   中 村 病 院 泌 尿 器 科

間 質 性 膀 胱 炎 は 難 治 性 で あ り 、 特 効 薬 は な い の が 現

状 で あ る 。 諸 種 の 治 療 法 が 試 さ れ て は い る が 、 未 だ

効 果 が 未 定 で あ る 。 そ ば は 古 来 よ り 日 本 人 に 愛 さ れ

て 来 た 自 然 食 品 で あ る が 、 ポ リ フ ェ ノ ー ル の 含 有 量

が 多 い 物 質 と し て 知 ら れ 、 長 寿 の 植 物 と し て 重 宝 が

ら れ て い る 。 最 近 の 検 討 で そ の ポ リ フ ェ ノ ー ル も 発

芽 1 週 間 以 内 の そ ば の 芽 の 中 に 多 く 含 ま れ て い る こ と

が 解 っ て き た が 、 問 題 は そ ば ア レ ル ギ ー で 知 ら れ て

い る よ う に そ の 抗 原 性 で あ っ た 。 こ の 抗 原 性 除 去 と

ポ リ フ ェ ノ ー ル の 安 定 性 維 持 の た め に 、 発 芽 一 週 間

の そ ば の 芽 を 発 行 エ キ ス 化 し た 物 質 を 作 成 し た 。 こ

の 中 に は ポ リ フ ェ ノ ー ル が 多 く 含 ま れ ア レ ル ギ ー 疾

患 な ど に 効 果 が 期 待 さ れ た 。 製 品 と し て は 医 薬 品 で

は な く 健 康 食 品 扱 い の た め 希 望 さ れ る 方 々 へ の 提 供

と 言 う 形 で 効 果 を 見 て い る が 、 気 管 支 喘 息、 慢 性 副

鼻 腔 炎 な ど に 効 果 が 見 ら れ て い る ( 未 発 表 デ ー タ ) 。

ま た 動 物 実 験 に お い て は エ ー ス 阻 害 効 果 が あ り 、 降

圧 効 果 も 見 ら れ て い る 。 我 々 は こ の 抗 炎 症 効 果 に 着

目 し 、 間 質 性 膀 胱 炎 に 対 す る 効 果 を 期 待 し た 。 前 述

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の よ う に 医 薬 品 で は な い た め 希 望 者 の み に 投 与 を 行

っ た 。 現 在 6 名 の 患 者 に 提 供 し て い る が 、 3 例 の 患 者

に 効 果 が 見 ら れ て い る 。 効 果 発 現 は 早 い 人 で 1 週 間 以

内 に 見 ら れ た が 平 均 す る と 1 〜2 ヶ 月 の 間 に 徐 々 に 効

果 が 発 現 す る よ う で あ っ た 。 副 作 用 は 全 く 見 ら れ ず 、

長 期 の 投 与 が 可 能 で あ っ た 。   ま だ ま だ 効 果 を 確 定

さ せ る ほ ど の 症 例 数 も な く 今 回 は 予 報 と し て 症 例 数

を 増 し 報 告 す る 予 定 で あ る 。

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2 . 難 治 性 間 質 性 膀 胱 炎 に 対 す る 膀 胱 部 分 切 除 ・ 膀

胱 拡 大 術 の 経 験

野 宮   明、 西 松 寛 明、 鈴 木 基 文、 藤 村 哲 也、 福 原

浩、 榎 本   裕、 久 米 春 喜、 本 間 之 夫

東 京 大 学 医 学 部 泌 尿 器 科 学 教 室

【目 的】 間 質 性 膀 胱 炎 難 治 症 例 に 対 し て 膀 胱 部 分 切

除 ・ 膀 胱 拡 大 術 を 行 っ た 2 例 に つ い て 報 告 す る 。

【方 法】 当 科 で 診 療 し た 間 質 性 膀 胱 炎 患 者 の う ち 、 2

例 の 難 治 症 例 が 膀 胱 部 分 切 除 ・ 膀 胱 拡 大 術 を 選 択 し

た 。 2 例 と も 潰 瘍 を 有 す る 間 質 性 膀 胱 炎 で 、 手 術 は 三

角 部 上 部 膀 胱 部 分 切 除 術 を 行 い 、 回 腸 を 用 い て 膀 胱

拡 大 術 を 行 っ た 。 2 例 の 背 景 は 次 の 通 り で あ っ た。 〖

症 例 1〗 60 歳 男 性 。 54 歳 で 発 症 し 、 こ れ ま で に 4 回 膀

胱 水 圧 拡 張 術 を 行 い 、 各 種 薬 剤 の 内 服 を 行 っ た が 症

状 が 改 善 し な か っ た 。 術 前 の 間 質 性 膀 胱 炎 症 状 ス コ

ア ・ 問 題 ス コ ア は そ れ ぞ れ 19 、 16 点、 1 日 排 尿 回 数 は

25 回 、 平 均 1 回 排 尿 量 は 70ml で あ っ た。 〖症 例 2〗 58 歳

男 性 。 37 歳 で 発 症 し 、 こ れ ま で に 4 回 膀 胱 水 圧 拡 張 術

を 行 い 、 各 種 薬 剤 の 内 服 を 行 っ た が 症 状 が 改 善 せ ず 、

モ ル ヒ ネ 製 剤 を 用 い て も 疼 痛 コ ン ト ロ ー ル 不 良 で あ

っ た 。 術 前 の 間 質 性 膀 胱 炎 症 状 ス コ ア ・ 問 題 ス コ ア

は そ れ ぞ れ 18 、 16 点、 1 日 排 尿 回 数 は 26 回 、 平 均 1 回

排 尿 量 は 60ml で あ っ た 。

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【結 果】 手 術 は 問 題 な く 施 行 さ れ 、 術 後 は 順 調 に 経

過 し た 。 2 例 と も 術 前 に 比 べ て 間 質 性 膀 胱 炎 症 状 は 大

幅 に 改 善 し 、 1 回 尿 量 の 増 大 に 伴 っ て 頻 尿 も 徐 々 に 改

善 し た 。 ま た 、 術 前 ほ ど で は な い も の の 尿 道 違 和 感 ・

尿 意 切 迫 感 が 術 後 時 間 を 経 て も 持 続 し て い た 。

【結 論】 難 治 性 間 質 性 膀 胱 炎 の 外 科 治 療 と し て 、 主

に 膀 胱 部 分 切 除 ・ 膀 胱 拡 大 術、 膀 胱 全 摘 ・ 回 腸 導 管

造 設 術 が あ げ ら れ る 。 間 質 性 膀 胱 炎 の 外 科 治 療 に 関

す る コ ン セ ン サ ス は 得 ら れ て い な い が 、 膀 胱 拡 大 術

を 行 っ た 症 例 の 中 に は 症 状 コ ン ト ロ ー ル 不 良 に て 再

手 術 で 尿 路 変 更 を 行 っ た 症 例 も 報 告 さ れ て い る 。 2 症

例 は い ず れ も 外 科 治 療 の 効 果 が 得 や す い と さ れ る 潰

瘍 型 の 間 質 性 膀 胱 炎 で あ っ た が 、 尿 道 違 和 感 な ど の

間 質 性 膀 胱 炎 に 関 連 す る と 考 え ら れ る 訴 え が 続 い て

お り 、 今 後 も 経 過 を 診 て い く 必 要 が あ る 。 し か し 、

本 術 式 は 尿 路 変 更 を 伴 わ な い こ と か ら 、 術 後 の 患 者

の QOL を 維 持 す る こ と が 出 来、 難 治 性 の 間 質 性 膀 胱 炎

に 対 す る 有 効 な 治 療 選 択 肢 と 考 え ら れ た 。

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3. 臨 床 経 過 か ら 考 え た 間 質 性 膀 胱 炎

南 里 正 晴   南 里 正 之   南 里 和 成

  医 療 法 人   南 里 泌 尿 器 科 医 院

【背 景 ・ 目 的】 か つ て 間 質 性 膀 胱 炎 ( IC ) は 発 症 か ら

診 断 ま で に 長 い 年 月 を 要 し て い た 。 そ の た め、 い つ 症

状 が 出 現 し 、 ど の よ う に 経 過 し た か 不 明 な 症 例 が 多 か

っ た 。 し か し 、 最 近 で は 比 較 的 発 症 早 期 の IC 患 者 の 診

断 ・ 治 療 を 行 う 機 会 が 増 え た 。 早 期 に 診 断 が つ い た 患

者 の な か に は 「発 症 の 契 機」 を 明 確 に 自 覚 し て い る 症

例 が 存 在 し 、 ま た 発 症 か ら 治 療 開 始 ま で の 期 間 に よ っ

て 臨 床 像 や 治 療 に 対 す る 反 応 が 異 な る 印 象 を 受 け た 。

そ こ で 、 臨 床 経 過 か ら IC の 病 因 や 治 療 効 果 が 予 測 で き

な い か 検 討 を 行 っ た 。

【方 法】 2004 年 10 月 か ら 2009 年 7 月 ま で に 当 院 で 診 断 、 治

療 を 行 っ た IC 症 例 47 例 ( 潰 瘍 型 IC が 13 例 、 非 潰 瘍 型 が

34 例 ) を 対 象 と し た 。 カ ル テ 上 の 記 載 と 患 者 か ら の イ

ン タ ビ ュ ー よ り IC の 症 状 が 発 症 し た と き の 契 機 に つ い

て 調 査 し た 。 ま た 、 IC 症 状 が 発 症 し て 治 療 開 始 す る ま

で の 期 間 に よ っ て 症 例 を 分 類 し 臨 床 像 や 治 療 に 対 す る

反 応 に つ い て 検 討 し た 。

【結 果】 平 均 年 齢 は 51.3 歳 ( 17 歳 ~ 85 歳 ) で 男 性 が 14 例 、

女 性 が 33 例 で あ っ た 。 症 状 が 発 症 し た 「契 機」 を 自 覚

し て い た 症 例 が 16 例 ( 34 % ) 存 在 し た。 「契 機」 の 内

訳 は 、 9 例 が 重 症 の 急 性 膀 胱 炎 、 3 例 が 自 転 車 乗 車 後 、

2 例 が 膀 胱 過 伸 展 後 、 1 例 が 尿 道 カ テ ー テ ル 留 置 後 、 1

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例 が 突 然 の 排 尿 困 難 出 現 後 で あ っ た 。 IC の 症 状 が 明 確

と な り 1 年 以 内 に 診 断 ・ 治 療 し た 症 例 が 11 例 で 、 す べ

て の 症 例 が 非 潰 瘍 型 IC で 治 療 に 対 す る 効 果 も 良 好 で あ

っ た 。

【結 論】 間 質 性 膀 胱 炎 の 病 因 は 現 在 も 明 ら か で は な い

が 、 何 ら か の 膀 胱 上 皮 の 障 害 が 病 態 を 引 き 起 こ す 機 序

の 1 つ と し て 考 え ら れ て い る 。 実 際 の 臨 床 の 場 で も 、

激 し い 尿 路 感 染 や 膀 胱 過 伸 展 、 自 転 車 や カ テ ー テ ル 留

置 な ど の 物 理 的 刺 激 の 後 か ら 発 症 し た 症 例 が 多 か っ た 。

ま た 、 発 症 早 期 の 症 例 に は 潰 瘍 型 は 存 在 せ ず 治 療 に 対

す る 反 応 も 良 く 、 早 期 診 断 、 早 期 治 療 の 重 要 性 が 考 え

ら れ た 。

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4. 鍼 灸 治 療 が 著 効 し た 難 治 性 間 質 性 膀 胱 炎 の 1 例

  下 村 貴 宏   野 瀬 清 孝   井 上 勝 己   賀 本 敏 行

  宮 崎 大 学 外 科 学 講 座   泌 尿 器 科 分 野

【目 的】 間 質 性 膀 胱 炎 は 尿 意 切 迫 感、 頻 尿 、 下 腹 部、

会 陰 部 の 疼 痛 を 伴 い 、 感 染 や 特 異 的 な 病 理 所 見 を 伴 わ

な い 原 因 不 明 の 疾 患 と さ れ て い る 。 ま た 、 治 療 法 が 確

立 さ れ て い な い た め 治 療 が 困 難 な こ と が あ る 。 今 回 、

薬 物 療 法、 膀 胱 水 圧 拡 張 等 で 症 状 の コ ン ト ロ ー ル が 困

難 で あ っ た 1 症 例 に 対 し 、 鍼 灸 治 療 後 に 症 状 の 改 善 を

得 た の で 報 告 す る 。

【症 例】 60 歳、 女 性 。 主 訴 : 排 尿 痛、 頻 尿 。 2006 年 、

排 尿 痛 の た め 泌 尿 器 科 を 受 診 。 急 性 膀 胱 炎 と 診 断 さ れ 、

抗 生 物 質 を 投 与 す る が 疼 痛 は 不 変 で あ っ た 。 そ の 後 、

症 状 が 増 悪 し 、 膀 胱 鏡 検 査 に て 間 質 性 膀 胱 炎 と 診 断 さ

れ 、 入 院 で 疼 痛 管 理 を 行 な っ た 。 症 状 が 不 変 の た め 鍼

灸 治 療 を 併 用 し 、 疼 痛 が 軽 減 し た た め 退 院 、 鍼 灸 治 療

も 中 止 と な っ た 。 そ の 後 、 排 尿 痛、 頻 尿 が 再 燃 し た た

め 転 院 し 、 膀 胱 水 圧 拡 張、 薬 物 療 法 等 の 処 置 を 受 け る

も 、 3 ヶ 月 間 隔 で 入 退 院 を 繰 り 返 し た 。 2008 年 、 症 状 の

コ ン ト ロ ー ル を 目 的 に 再 度 、 鍼 灸 治 療 を 薬 物 療 法 と 併

用 で 開 始 し た 。

【方 法】 鍼 灸 治 療 は 2 週 間 に 1 度 の 間 隔 で 、 次 髎 穴、 下

髎 穴 に 灸 頭 鍼、 中 髎 穴 に 3Hz 、 20 分 間 の 鍼 通 電 を 行 な

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っ た 。 評 価 は 、 鍼 灸 治 療 開 始 時 と 治 療 10 回 後 に 行 な っ

た 。 排 尿 痛 の 評 価 に は Visual Analogue Scale(VAS) を 使 用 し 、 排

尿 障 害 の 評 価 は 1 日 排 尿 回 数 と 最 大 1 回 排 尿 量 の 変 化 を

指 標 と し た 。

【結 果】 排 尿 痛 の VAS は 、 10 回 の 鍼 灸 治 療 に よ り 60mm

か ら 0mm に 減 少 し た 。 1 日 排 尿 回 数 は 10 回 か ら 4 回 へ 減

少 し た 。 最 大 1 回 排 尿 量 は 200cc か ら 500cc へ 増 加 し た 。

【考 察 と 結 語】 入 退 院 を 繰 り 返 し 、 症 状 の コ ン ト ロ ー

ル が 困 難 で あ っ た 間 質 性 膀 胱 炎 の 症 例 に 対 し 、 鍼 灸 治

療 を 行 っ た 。 排 尿 痛、 1 日 排 尿 回 数、 最 大 1 回 排 尿 量 が

改 善 し 、 入 院 、 膀 胱 水 圧 拡 張 が 不 要 と な っ た 。 ま た 、

治 療 間 隔 が 開 く こ と で 症 状 の 再 燃 が 見 ら れ た こ と か ら 、

間 質 性 膀 胱 炎 の 症 状 コ ン ト ロ ー ル に は 定 期 的 な 鍼 灸 治

療 の 必 要 性 が 示 唆 さ れ た 。

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5. 膀 胱 痛 症 候 群 に 対 す る ガ バ ペ ン チ ン の 使 用 経 験

  関 口 由 紀

  横 浜 元 町 女 性 医 療 ク リ ニ ッ ク LUNA

( 背 景 ・ 目 的 )

ガ バ ペ ン チ ン は 、 慢 性 疼 痛 症 の 治 療 薬 と し て 世 界 的 に

広 く 使 用 さ れ て い る 薬 剤 で あ る 。

日 本 で は 、 抗 て ん か ん 薬 と し て 認 可 さ れ て い る が 、 現

在 で は 、 数 々 の 神 経 因 性 疼 痛 の 治 療 に 用 い ら れ て い る 。

女 性 医 療 ク リ ニ ッ ク LUNA で は 、 膀 胱 痛 症 候 群 の 保 存 的

治 療 に 、 ガ バ ペ ン チ ン を 使 用 し て い る 。 今 回 こ の 使 用

状 況 と 効 果 ・ 副 作 用 に つ き 後 ろ 向 き に 検 討 を 行 っ た 。

( 方 法 と 対 象 )

2008 年 7 月 1 日 か ら 2009 年 6 月 3 0 日 ま で の 1 年 間 の 女

性 医 療 ク リ ニ ッ ク LUNA 女 性 泌 尿 器 科 外 来 で の ガ バ ペ ン

チ ン の 使 用 暦 を カ ル テ か ら 検 索 し た 。

ガ バ ペ ン チ ン は 、 三 環 型 抗 う つ 剤 を 副 作 用 に よ り 充

分 量 内 服 で き な い か 、 も し く は 充 分 量 内 服 で き て も 除

痛 が 充 分 で な い 患 者 に 対 し て 投 与 し た 。 初 期 量 を 2 0

0 m g と し 、 そ の 後 少 し ず つ 増 量 し 、 必 要 な 場 合 は 最

大 1 2 0 0 m g ま で 増 量 し た 。

( 結 果 )

患 者 数 は 4 3 例 で あ っ た 。 内 服 可 能 症 例 は 、 3 9 例

( 88.6% ) で あ っ た 。 内 服 不 可 能 例 4 例 の 、 服 薬 困 難 理

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由 は 、 め ま い 3 例 、 耳 鳴 り 1 例 ( め ま い と 合 併 ) 、 ふ ら

つ き 1 例 で あ っ た 。

内 服 可 能 症 例 3 9 例 中 ま っ た く 序 痛 効 果 が な く 服 薬 を

中 止 に し た 患 者 は 、 2 例 で あ っ た 。

残 り の 37 例 (84.0%) に は 、 程 度 の 差 は あ る が 、 除 痛 効 果

を 認 め た 。

( 結 論 )

ガ バ ペ ン チ ン は 、 少 量 か ら 始 め れ ば、 三 環 型 抗 う つ 剤

よ り 副 作 用 が 少 な い た め 服 薬 コ ン プ ラ イ ア ン ス が よ く 、

使 い や す い 膀 胱 痛 症 候 群 治 療 薬 で あ る と 考 え ら れ た 。

6. 間 質 性 膀 胱 炎 様 の 膀 胱 鏡 所 見 を 呈 し た 小 児 尿 失 禁、

夜 尿 症 の 2 例

  山 西 友 典、 福 田 武 彦、 神 原 常 仁、 吉 田 謙 一 郎

  獨 協 医 科 大 学   泌 尿 器 科

間 質 性 膀 胱 炎 は 小 児 で は 希 と さ れ て い る が 、 今 回 間 質

性 膀 胱 炎 様 の 膀 胱 鏡 所 見 を 呈 し た 小 児 尿 失 禁、 夜 尿 症

の 2 例 を 経 験 し た の で 報 告 す る

【症 例 1】 5 歳、 女 児 【主 訴】 夜 尿 症 、 昼 間 遺 尿 症

【現 病 歴】 乳 児 期 よ り 夜 尿 お よ び 昼 間 遺 尿 が あ り 、 近

医 ( 小 児 科 ) で 加 療 さ れ て い た が 、 改 善 し な い た め、

H 2 0 年 6 月 2 4 日 当 科 紹 介。 【経 過】 腹 部 超 音 波 で

右 腎 臓 は 描 出 さ れ ず、 腹 部 造 影 C T で 、 下 大 静 脈 右 側

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に 造 影 効 果 の 乏 し い 扁 平 な 1 8 × 7 m m の 構 造 物 が あ

り 、 右 腎 臓 と 考 え ら れ た 。 膀 胱 内 に イ ン ジ ゴ カ ル ミ ン

を 5 0 m l 注 入 し た と こ ろ、 パ ッ ド に 1 0 g の イ ン ジ

ゴ カ ル ミ ン の 付 着 を み と め た 。 以 上 の 結 果、 右 低 形 成

腎、 尿 管 異 所 開 口 に 伴 う 尿 道 外 尿 失 禁 と 考 え 8 月 2 5

日 、 全 身 麻 酔 下 で 膀 胱 鏡 、 経 腹 膜 的 右 腎 摘 除 術 を 施 行 。

膀 胱 鏡 で は 、 右 尿 管 口 は 不 明 で あ り 、 膀 胱 内 に 1 0 0

C C の 灌 流 液 を 入 れ た 時 点 で 点 状 出 血 が 出 現 し 、 灌 流

液 を 一 旦 抜 い た 後 の 膀 胱 鏡 所 見 で は 、 Hunner 潰 瘍 お よ

び 点 状 出 血 を 認 め た 。 術 後 尿 失 禁 は 改 善 せ ず、 電 気 刺

激 療 法 を 行 っ た が 無 効 で 、 三 環 系 抗 う つ 薬 と 膀 胱 ト レ

ー ニ ン グ の 併 用 を 行 い 経 過 を 観 察 中 で あ る 。

【症 例 2】 11 歳   男 児 【主 訴】 夜 尿 症 【現 病 歴】 11 歳

に な っ て も 夜 尿 が 改 善 し な い た め 当 院 小 児 科 受 診 。

塩 酸 イ ミ プ ラ ミ ン ・ デ ス モ プ レ ッ シ ン ・ 酒 石 酸 ト ル

テ ロ ジ ン な ど を 処 方 す る も 無 効 で あ っ た た め 当 科 紹

介 受 診 と な っ た 。 【経 過】 尿 流 動 体 検 査 で は 、 初 発

尿 意 86ml 、 最 大 膀 胱 容 量 86ml 、 排 尿 筋 過 活 動 ( + )

pressure/flow で は 下 部 尿 路 閉 塞 パ タ ー ン を 認 め た 。 尿 流 動

体 検 査 時 の 排 尿 時 膀 胱 尿 道 検 査 で は 、 膜 様 部 尿 道 に

狭 窄 を 認 め た た め、 後 部 尿 道 弁 を 疑 い 内 尿 道 切 開 術

を 行 っ た 。 術 中 膀 胱 所 見 に お い て 間 質 性 膀 胱 炎 に 特

徴 的 な 点 状 出 血 生 を 認 め た た め、 水 圧 拡 張 術 を 3 回 施

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行 し た 。 拡 張 時 Hunner 潰 瘍 を 認 め た 。 術 後 3 ヶ 月 を 経

過 し た が 、 夜 尿 の 改 善 を 認 め な か っ た た め 抗 コ リ ン

薬 を 開 始 し た が 無 効 で あ る 。

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7. 間 質 性 膀 胱 炎 と し て 治 療 中 に 発 見 さ れ た 尿 路 上 皮 内

癌 の 3例

    大 橋 洋 三、 平 田 武 志

  社 会 保 険 栗 林 病 院   泌 尿 器 科

背 景   間 質 性 膀 胱 炎 ( IC ) の 臨 床 的 に 最 も 重 要 な 鑑 別

疾 患 は 膀 胱 上 皮 内 癌 で あ る

目 的   IC と し て 治 療 中 に 発 見 さ れ た 膀 胱 癌 の 特 徴 に つ

い て 考 察

方 法   症 例 1.   47 歳 女 性 、 既 往 歴   溶 血 性 貧 血   1 年

半 前 よ り 頻 尿 ・ 膀 胱 痛 が 出 現、 1 年 前 よ り 血 尿 を 認 め

治 療 を 受 け る も 不 変。 H17.8/8 当 科 受 診 、 膀 胱 鏡 は 全 周

性 に 発 赤、 細 胞 診 陰 性 に て IC と し て 水 圧 拡 張、 膀 胱 生

検 を 行 っ た 。 病 理 診 断 は dysplasia で 、 IPD 、 プ レ ド ニ ゾ

ロ ン 投 与 に て 経 過 観 察 中 H19 年 1 月 、 尿 細 胞 診 Ⅳ を 認 め

膀 胱 生 検 施 行 、 膀 胱 CIS 、 両 側 分 腎 尿 陽 性 、 腎 盂 生 検

で も UC G2 を 認 め た 。 左 右 の 腎 盂 内 に BCG を 8 回 注 入 し 尿

細 胞 診 は 陰 性 化 し た 。 H19 年 12 月 両 側 VUR G2 を 認 め、 膿

尿 、 発 熱 を 繰 り 返 す た め CIC 指 導。 現 在 膀 胱 痛 は な く

尿 細 胞 診 も 陰 性 。 症 例 2. 57 歳 女 性 、 2 年 前 か ら 膀 胱 炎 様

症 状 あ り 、 加 療 受 け る も 改 善 せ ず。 H20.5/21 当 科 受 診 、

IC 疑 い と し て 6/4、 膀 胱 生 検 ( 後 壁 発 赤 部 : 陰 性 ) 潰 瘍

凝 固 術、 水 圧 拡 張 を 行 っ た 。 頻 尿 は 治 ま っ た が 尿 細 胞

診 classⅤ を 指 摘 さ れ 膀 胱 再 生 検 に て UC,G3,CIS で あ っ た 。

BCG 膀 注 8 回 施 行 、 尿 細 胞 診 陰 性 化、 膀 胱 炎 様 症 状 は 消

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失。 症 例 3.   80 歳 女 性 、 3-4 年 前 か ら 頻 尿 ・ 膀 胱 痛 出 現

し 治 療 無 効 に て H20.8/4 初 診 。 尿 細 胞 診 Ⅰ 、 IC 疑 い 水 圧

拡 張 目 的 に 行 っ た 膀 胱 鏡 で 乳 頭 状 腫 瘍 及 び 粘 膜 の 発 赤

を 認 め TUR 施 行 。 腫 瘍 は UC,G2>G3、 そ の 後 も 尿 細 胞 診 陽

性 続 き 、 再 生 検 に て CIS を 認 め た 。 BCG 注 入、 膀 胱 刺 激

症 状 強 く 7 回 で 終 了。 尿 細 胞 診 は 陰 性 化 し た が 、 頻 尿

膀 胱 痛 が 持 続 し 2009 年 5 月 再 度 水 圧 拡 張 術 を 施 行 し た 。

再 拡 張 後 は 膀 胱 痛、 頻 尿 は 改 善 し て い る 。

結 果   当 院 で の 膀 胱 CIS   14 例 中 膀 胱 痛 を 主 訴 と し た

も の は 上 記 3 例 の み で あ っ た 。 IC と し て 水 圧 拡 張 を 行

っ た 68 例 中 3 例 に UC を 認 め 全 例 潰 瘍 型 で あ っ た 。

結 論   潰 瘍 型 IC は 膀 胱 CIS を 合 併 す る こ と が あ る の で

注 意 が 必 要 で あ る 。

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8. 当院における間質性膀胱炎の治療および有効性について

  一倉 祥子  武井 実根雄  山口 秋人

原三信病院 泌尿器科

【背景・目的】

間質性膀胱炎の治療は膀胱水圧拡張術が第一選択とされ、その他の治療としては保

存的治療、内服薬治療、膀胱内注入療法などが挙げられるが確立されたものはない。

今回、当院で施行した治療とその有効性について検討したので報告する。

【方法】

2006 年 1 月から 2008 年 3月の間に間質性膀胱炎を疑い腰椎麻酔下水圧拡張術を施

行した 219 例中初回拡張 167 例を対象とした。潰瘍があれば電気凝固術も施行した。

拡張後は水分摂取し尿を希釈する、膀胱訓練、食事療法といった保存的治療を施行し

症状再燃時に内服治療追加、改善なければDMSO膀胱内注入療法追加、悪化すれば

再拡張施行とし、有効性について検討した。

【結果】

男性 34例、女性 133例、平均年齢 58.3歳。拡張時膀胱鏡所見は、ほぼ正常

(Grade0)16 例(9.6%)、点状出血(Grade1)62 例(37.1%)、五月雨状出血

(Grade2)55 例(32.9%)、潰瘍や crack(Grade3)34例(20.4%)で、拡張時平

均最大膀胱容量 544ml、平均最大膀胱内圧 52cmH2Oであった。術後経過観察期間中、

保存的治療のみで 167 例中 101 例(60.5%)(G0 10 例 G1 43例 G2 38 例 G3 10

例)は有効であった。症状が再燃し内服治療を追加した 63例中 44例(69.8%)

(G0 6 例 G1 18 例 G2 11 例 G3 9 例)は有効であった。DMSO注入を施行した 19

例のうち 9 例(47.4%)(G1 1 例 G2 3例 G3 5 例)は有効であった。再拡張施行

は 167 例中 13例(7.8%)であった。

【結論】

  水圧拡張術後保存的治療のみでも症状再燃なく経過する例が比較的多く、特にグレ

ードの低い症例での有用性が示唆された。グレードの高い症例では幾つかの治療を

組み合わせることで治療効果が得られることが多く、追加治療の選択や治療開始時

期などについては今後さらなる検討が必要と思われる。

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教育講演

尿路上皮病変における Narrow Band Imaging (NBI)の有用性

杏林大学 泌尿器科 宍戸俊英

【はじめに】狭帯域光観察(NBI:Narrow Band Imaging)は、特殊フィ

ルターにより照射光の波長を変え、血液中のヘモグロビンに吸収され

やすい狭帯域化された 2 つの波長(415±30 nm と 540±30 nm)の光

を照射するため、粘膜表層の毛細血管や粘膜の微細模様の強調所見を

得ることができる。このため血管新生の豊富な腫瘍の描出が鮮明とな

る。近年、NBI を用いた消化管の微小病変の早期発見に対する有用性が

報告されている。また、泌尿器科領域においても再発性膀胱癌や間質

性膀胱炎の診断にも有用との報告がある。今回、間質性膀胱炎や膀胱

癌患者の膀胱内を NBI にて観察し、その有用性について症例毎に検討

した。【対象と方法】長期尿道カテーテル留置患者および間質性膀胱炎

患者、CIS を含む膀胱癌患者を対象とした。 狭帯域光観察(NBI)には

オリ ンパス社製ビデオスコープシ ステム「 EVIS LUCERA

SPECTRUM」を、膀胱粘膜の観察には同社の膀胱ビデオスコープ

「CYF-VA2」を用いた。通常光で尿路粘膜病変を観察後、NBI に切り替

えて同部を観察した。悪性を疑う粘膜病変は生検にて病理診断をおこ

なった。【結果】尿路上皮の炎症所見は粘膜の浮腫状変化を伴うが、乳

頭状腫瘍でみられる黒点状の血管の集簇はみられなかった。間質性膀

胱炎では細かい血管や点状出血がより鮮明に認識できた。CIS 症例で

は NBI をもちいることにより病変部に不整な血管の集簇がより鮮明

に確認できる症例があった。また尿路上皮癌、特に乳頭状腫瘍におい

ては NBI を用いる事により黒点状の血管の集簇が鮮明に描出され、癌

のひろがりや微小な早期病変が認識し易かった。

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追加発言:間質性膀胱炎の診断に対するNBIの有用性について

京都市立病院 泌尿器科 上田朋宏

NBIは膀胱のCISの部位をみつけるのに有用な内視鏡検査で、そ

の原理は膀胱表面の新生血管の集族をフィルターを通して可視的に

正常血管と分別しやすくすることにある。

 我々は、間質性膀胱炎の病態を血管新生因子の過剰発現であること、

水圧拡張による点状出血は、正常血管より脆弱な新生血管の破綻であ

ることを証明してきました。

 しかし、膀胱鏡診断は、まだまだ専門家には容易でありますが、一般

診療家にはハンナー潰瘍ですら見落とすことが多いのが実情です。

 今回、当院で診断感度を上げるためにNBIを導入し、その有用性

が見出されたので追加発言する。

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日本間質性膀胱炎研究会 会則  

第1条(名称)1. 本研究会は、日本間質性膀胱炎研究会(以下「本会」という)と称する。本会の英文名称は、Society of Interstitial Cystitis of Japan と称し、略称をSICJ と称する。第2条(目的)1. 本会は、間質性膀胱炎に関する研究を幅広く行い、もって間質性膀胱炎のより

よい治療法を探り、患者のQOLの向上を図ることを目的とする。第3条(事業)本会は、第2条に掲げる目的を達成するため、以下の事業を実行する

(1)学術集会、研究会等の開催(2)学会誌、その他出版物の刊行(3)研究及び調査(4)内外の関連学術団体等との連絡及び協力(5)その他本会の目的を達成するために必要な事業

2. 本会は、会員に対して1年に1回以上の事業報告を行う。第4条(会員)会員は、本会の目的および趣旨に賛同する個人・団体とする。会員には個人参加の正会員と団体参加の賛助会員を設ける。本会への入会は、幹事会の承認を得る事とする。第5条(会費)会員は会費を納めるものとする。会費の運用細則は,別に定める。第6条(役員)本会には次の役員をおく。代表幹事 1名幹事  若干名会計監事 1名顧問   若干名

役員に係る運営細則は、別に定める。第7条(幹事会)1. 本会の議決機関として幹事会を設ける。

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2. 幹事会の運営細則は、別に定める。第8条(会計)1. 本会の会計年度は、毎年1月1日に始まり 12 月 31 日に終わる。2. 本会の運営費は、会費、寄付金、利子その他をもって当てる。3. 会計監事は、年1回会計監査を行い幹事会に報告し承認を得る。4. 本会の予算および決算は、幹事会の議決を要する。5. 本会は、会員に対して1年に1回以上の会計報告を行う。6. 本会の会計報告については総会で決議を経る。第9条(入会・退会等)1. 入会を希望する者は、所定の手続きに従い事務局に届け出るものとする。2. 退会する会員は、所定の手続きに従い事務局に届け出るものとする。3. 連続して 2 年間会費を納付しない会員は、幹事会の決議により退会したと認

定することができる。4. 以下の各号に該当する会員は、幹事会の決議を経て除名することができる。

(1) 本会の名誉を傷つける行為をした会員(2) 本会の目的に沿わない行為をした会員(3) 本会の活動を誹謗中傷した会員(4) その他社会的に許容されない行為等をした会員

第10条(会則改定・施行)本会則を改定するには、幹事会の決議を必要とする。本会則に定めのない事項は、幹事会において協議され決議する第11条(事務局)1.本会の事務局・連絡先は以下の施設に置く。2.事務局には事務局員を若干名置くことができる。

〒113-8655 東京都文京区本郷 7­3­1東京大学泌尿器科(担当:本間之夫)電話 03­5800­8662、fax  03­5800­8917e­mail: homma­[email protected] ホームページ:http://sicj.umin.jp/

2001 年 4 月 17 日:発効2002 年 5 月 17 日:改定

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日本間質性膀胱炎研究会 運営細則

第1条(会費)1. 正会員の年会費は 2,000円とする。2. 賛助会員の年会費は 50,000円とする。第2条(役員)1. 代表幹事は幹事の互選で選ばれ、本会を代表する。2. 幹事は本会の運営に関する事項を協議し決定する。会計監事は幹事以外の正会員とし、本会の会計を監査する。顧問は本会運営に関して助言する。役員は幹事会の推薦によって定められる。任期は2年とし、再任を妨げない。第3条(幹事会)幹事会は代表幹事の召集により開催される。幹事会は幹事と会計監事で構成される。幹事会は幹事の過半数(委任状を含む)の出席で成立する。幹事会の意思決定は出席者の過半数の賛成で成立する。執行部メンバー (2002 年 5 月より)  顧問   山田哲夫代表幹事 本間之夫(兼:事務局担当)幹事   上田朋宏(兼:国際会議担当)幹事   伊藤貴章幹事   巴ひかる会計監事 武井実根雄

補則製薬会社の社員が正会員を希望する場合についての申し合わせ(2002/7/9)希望者が本会の目的と趣旨に賛同しており、その所属する会社が賛助会員になっていれば、幹事会の承認を経て正会員となることができる。

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間質性膀胱炎研究会誌 投稿規程

日本間質性膀胱炎研究会(以下本会)の事業として、間質性膀胱炎研究会誌(Journal of Interstitial Cystitis)(以下本誌)を発行する。投稿先は日本間質性膀胱炎研究会とし、連絡先は事務局とする。当面は、編集委員会は設けず、幹事会がこれを代行する。本誌には間質性膀胱炎に関連した論文・記事を掲載する。論文は、総説(幹事会からの依頼による)、原著論文、症例報告、特別投稿(上記以外の内容)とする。論文の筆頭著者は本会会員であることを要する。投稿の際には、1)連絡先、2)原稿は発表済でもなく他の雑誌に投稿中でもない、3)採用の際は日本間質性膀胱炎研究会へ著作権を委譲する、4)論文の内容の雑誌およびホームページの掲載を了承する、の 4点を明記した手紙をつける。投稿原稿は 2名以上の査読者の審査に基づいて幹事会で採否を決定する。なお、審査の結果、原稿の修正を求めることがある。原稿は、原則は日本文とするが、英文でも受け付ける。ただし、英文の校正については著者の責任で行うものとする。原稿の構成は、原著論文は、表題、所属、著者名、要約(400字以内、5個以内のキーワード)、緒言、方法、結果、考察、文献、図表、図の説明の順とする。症例報告は、表題、所属、著者名、要約(200字以内、5個以内のキーワード)、緒言、症例、考察、文献、図表、図の説明の順とする。それ以外は、特に定めない。表題、所属、著者名、要約については英文もつける。英文の原稿の場合は、要約の和文もつける。原稿の長さは、和文原稿は全てを含めて 400字原稿用紙で 50枚以内とする。図表は 1 つが 400字に相当する。英文原稿は全てを含めて 5000語以内とする。図表は 1 つが 200語に相当する。文献は、本文中の引用順に[1]のように示し、他の点は例に従う。

(雑誌和文) 東京太郎, 大阪花子 間質性膀胱炎に対するヘパリン膀胱内注入 日本泌尿器科学会雑誌 2004; 12: 23­25.(雑誌英文) Tokyo T, Osaka H. Intravesical instillation of Heparin for   interstitial cystitis. Asian Urol 2004; 12: 23­25.(書籍和文)  東京太郎, 大阪花子 間質性膀胱炎に対するヘパリン膀胱内注入京 都次郎編集   間 質 性 膀胱 炎 の治療 日 本医学出版   東 京 2003 : 213­225.

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(書籍英文) Tokyo T, Osaka H. Intravesical instillation of Heparin for interstitial cystitis. In Kyoto J, editor. Therapy of interstitial cystitis. Tokyo: Nihonigakushuppan. 2004: pp. 213­225.

投稿は事務局への電子投稿が望ましい。印刷物の場合は、3部を事務局に送付する。投稿費用は不要であるが、別刷りを希望する場合は、その経費は著者の負担となる(別途見積もる)。

事務局〒113-8655 東京都文京区本郷 7­3­1東京大学泌尿器科(担当:伊東由希子、本間之夫)電話:03­5800­8662 fax:03­5800­8917e­mail: yukiko7­[email protected], homma­[email protected]

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間質性膀胱炎研究会誌第 6 巻 第 1 号

平成 21 年 8 月 20 日発行

定価 1,000 円 編集・発行:日本間質性膀胱炎研究会

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