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1 京都外国語大学 2017 年度 新入生アンケート集計結果 2017/08/15 総合企画室 IR グループ 1. 調査の概要 調査対象 2017 年度に入学した全ての学生 調査期間と方法 1 年次生の必修科目である「基礎ゼミナール」の授業中に回答してもらった。アンケートは 学内に構築したアンケート用サーバを用い、コンピュータを用いて Web から回答してもら った。調査は記名式で実施した。個人を特定するユニークなトークンを含む回答用ページの URL をあらかじめ各個人の E-mail アドレス宛に送付し、授業中に教員の指示によって各 学生のメールに記載された URL から回答してもらった。 主な調査項目 入学決定理由と決定に役立った情報源 大学の魅力やイメージ 大学生活について 身につけたい力や学びたいこと 入学前の学習状況 大学進学理由 回収状況 【表 1】学科別・性別ごとの回収状況 男性 女性 合計 英米語学科 124 284 408 67.4% 84.8% 78.6% スペイン語学科 17 39 56 65.4% 81.3% 75.7% フランス語学科 25 47 72 100.0% 100.0% 100.0% ドイツ語学科 27 35 62 90.0% 94.6% 92.5% ブラジルポルトガル語学科 19 28 47 52.8% 71.8% 62.7% 中国語学科 23 55 78 88.5% 100.0% 96.3% 日本語学科 15 40 55 75.0% 81.6% 79.7% イタリア語学科 29 27 56 78.4% 81.8% 80.0% 国際教養学科 16 51 67 94.1% 91.1% 91.8% 全体 295 606 901 73.6% 86.7% 81.9% ※入学者数を母数とした割合

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1

京都外国語大学 2017 年度 新入生アンケート集計結果 2017/08/15

総合企画室 IR グループ

1. 調査の概要

調査対象

2017 年度に入学した全ての学生

調査期間と方法

1 年次生の必修科目である「基礎ゼミナール」の授業中に回答してもらった。アンケートは

学内に構築したアンケート用サーバを用い、コンピュータを用いて Web から回答してもら

った。調査は記名式で実施した。個人を特定するユニークなトークンを含む回答用ページの

URL をあらかじめ各個人の E-mail アドレス宛に送付し、授業中に教員の指示によって各

学生のメールに記載された URL から回答してもらった。

主な調査項目

入学決定理由と決定に役立った情報源

大学の魅力やイメージ

大学生活について

身につけたい力や学びたいこと

入学前の学習状況

大学進学理由

回収状況 【表 1】学科別・性別ごとの回収状況

男性 女性 合計 英米語学科 124 284 408

67.4% 84.8% 78.6% スペイン語学科 17 39 56

65.4% 81.3% 75.7% フランス語学科 25 47 72

100.0% 100.0% 100.0% ドイツ語学科 27 35 62

90.0% 94.6% 92.5% ブラジルポルトガル語学科 19 28 47

52.8% 71.8% 62.7% 中国語学科 23 55 78

88.5% 100.0% 96.3% 日本語学科 15 40 55

75.0% 81.6% 79.7% イタリア語学科 29 27 56

78.4% 81.8% 80.0% 国際教養学科 16 51 67

94.1% 91.1% 91.8% 全体 295 606 901

73.6% 86.7% 81.9% ※入学者数を母数とした割合

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2. 入学決定理由など

本学に入学した理由をたずねると、「将来やりたいことのために必要な能力が身につく」に約

半数の新入生が言及しており、将来の進路を見据えて本学への進学を決めていることがうかがえ

る(図 1)。このほかに比較的言及が多い項目としては、「校風や雰囲気」「自分の学力に合う」

「教育内容」などが挙げられるが、「他の大学に入学できなかった」といった消極的な動機も比

較的多い点には留意が必要だろう。

入学を決めた理由のそれぞれの項目への言及を学科間で比較すると、いくつかの項目で統計的

に有意な差が確認できる(表 2)。「学校の先生のアドバイス」への言及は、スペイン語学科や国

際教養学科で多く、「就職に有利」への言及は中国語学科で多い。また「他の大学に入学できな

かった」という消極的な動機は、日本語学科や国際教養学科で言及が少ないようである。いずれ

もさほど大きな差ではないが、それぞれの学科の特徴の一端が表れている(図 2~図 5)。

本学の魅力の一つに「京都」という立地が挙げられる。京都の大学であるということを大学選

択において考慮したかどうかをたずねると、約 6 割が考慮したと回答している(図 6)。この点

は、学科間および第一志望の有無で差はみられない。「京都」という立地が大学選択の第一の理

由とはならないだろうが、多くの新入生が何らかの形で考慮していることから、京都の立地を生

かした大学の魅力づくりも必要だろう。

【図 1】本学に入学を決めた理由(複数選択)

【表 2】入学を決めた理由と学科の連関 Cramer’s V

大学の立地がよかった 0.095家族のすすめや希望 0.105学校の先生のアドバイス 0.135** 塾・予備校のアドバイス 0.090知名度が高いから 0.090就職に有利だと思ったから 0.127* 教育内容 0.117校風や雰囲気 0.090自分の学力に合っている 0.128* 他の大学に入学できなかった 0.133** 将来やりたいことのために必要な能力が身につく 0.069先輩や友人のアドバイス 0.098その他 0.115

※***: p<0.01, **: p<0.05, *: p<0.10

453 (50.3%)

248 (27.5%)

239 (26.5%)

225 (25.0%)

223 (24.8%)

199 (22.1%)

149 (16.5%)

140 (15.5%)

91 (10.1%)

66 (7.3%)

45 (5.0%)

33 (3.7%)

23 (2.6%)

0 200 400 600

将来やりたいことのために必要な能力が身につく

校風や雰囲気

自分の学力に合っている

他の大学に入学できなかった

教育内容

学校の先生のアドバイス

大学の立地がよかった

家族のすすめや希望

就職に有利だと思ったから

先輩や友人のアドバイス

塾・予備校のアドバイス

知名度が高いから

その他

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【図 2】学科別の入学を決めた理由「学校の先生のアドバイス」

【図 3】学科別の入学を決めた理由「就職に有利だと思ったから」

【図 4】学科別の入学を決めた理由「自分の学力に合っている」

87 (21.3%)

21 (37.5%)

16 (22.2%)

8 (12.9%)

11 (23.4%)

17 (21.8%)

9 (16.4%)

9 (16.1%)

21 (31.3%)

0% 10% 20% 30% 40%

英米語学科

スペイン語学科

フランス語学科

ドイツ語学科

ブラジルポルトガル語学科

中国語学科

日本語学科

イタリア語学科

国際教養学科

36 (8.8%)

8 (14.3%)

9 (12.5%)

4 (6.5%)

4 (8.5%)

15 (19.2%)

8 (14.5%)

4 (7.1%)

3 (4.5%)

0% 5% 10% 15% 20% 25%

英米語学科

スペイン語学科

フランス語学科

ドイツ語学科

ブラジルポルトガル語学科

中国語学科

日本語学科

イタリア語学科

国際教養学科

123 (30.1%)

16 (28.6%)

23 (31.9%)

12 (19.4%)

6 (12.8%)

17 (21.8%)

16 (29.1%)

15 (26.8%)

11 (16.4%)

0% 5% 10% 15% 20% 25% 30% 35%

英米語学科

スペイン語学科

フランス語学科

ドイツ語学科

ブラジルポルトガル語学科

中国語学科

日本語学科

イタリア語学科

国際教養学科

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【図 5】学科別の入学を決めた理由「他の大学に入学できなかった」

【図 6】本学を選ぶときに京都の大学であることを考慮したか

3. 本学を知る情報源・魅力やイメージ

本学のことを知るのに役立ったメディアをたずねると、「オープンキャンパス」「大学のホーム

ページ」への言及が多く、約 4 割の新入生が言及している。やはり、大学に直接足を運ぶ機会で

あるオープンキャンパスは本学のことを知る重要な機会となっているようである(図 7)。ま

た、今日では大学の Web サイトが大学について知る重要なメディアとなっていることがうかが

える。これらを学科間で比較すると、「大学のホームページ」のみ統計的に有意な差がみられる

(Cramer’s V=0.141; p=0.021)。具体的には、フランス語学科で言及が多く、日本語学科や国際

教養学科などで言及が相対的に少ない(図 8)。学科ごとに Web サイトからの情報発信に差があ

るのだろうか。

106 (26.0%)

12 (21.4%)

21 (29.2%)

17 (27.4%)

16 (34.0%)

20 (25.6%)

8 (14.5%)

18 (32.1%)

7 (10.4%)

0% 5% 10% 15% 20% 25% 30% 35% 40%

英米語学科

スペイン語学科

フランス語学科

ドイツ語学科

ブラジルポルトガル語学科

中国語学科

日本語学科

イタリア語学科

国際教養学科

124 (13.8%)

161 (17.9%)

80 (8.9%)

254 (28.2%)

282 (31.3%)

0 100 200 300

考慮していない

あまり考慮していない

どちらともいえない

ある程度考慮した

考慮した

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【図 7】本学のことを知るのに役立ったメディア(複数選択)

【図 8】学科と本学のことを知るのに役立ったメディア「大学のホームページ」

本学の魅力について 11 項目を挙げ、それぞれについて 5 段階で評定してもらった(図 9)。本

学の大きな魅力として認識されているのは、「専門的に外国語を学べる」ことや「数多くの外国

語を学べる」ことであり、やはり外国語に関する充実した教育が本学の魅力となっていることが

わかる。他方で、「クラブやサークル活動」「経済的支援」は、あまり魅力には映らないようであ

る。本学の教育の柱が新入生を引き付ける魅力となっていることは望ましいが、見方を変えれば

外国語以外の魅力も幅広く伝えていくことが求められているともいえる。例えば、卒業時の調査

や卒業生を対象とした調査においては「教職員の面倒見がよい」という点で満足度が高いにも関

わらず、新入生調査ではさほど「魅力」として認識されていないことから、「面倒見のよさ」は

本来は魅力であるにも関わらず十分に伝わっていない部分であるといえるだろう。

本学の魅力の評定を学科間で比較すると、「専門的に深く外国語が学べる」「少人数制の授業」

「語学検定スコアが上がる」などで統計的に有意な差がみられる(表 3)。外国語が専門的に学

べるという点では、日本語学科、イタリア語学科、国際教養学科の学生は相対的に魅力だと感じ

られていないようである。少人数制の授業については日本語学科の学生があまり魅力を感じてい

ないようである(図 10~図 13)。

本学のイメージについて、12 の選択肢を挙げてあてはまるものをいくつでも選択してもらう

形式でたずねた(図 14)。最も多くの学生が言及するのは「国際交流が活発」で約 54%となる。

続いて「留学生が多い」「小規模大学」となる。新入生は、提示した項目の中では国際交流が活

364 (40.4%)

357 (39.6%)

285 (31.6%)

282 (31.3%)

276 (30.6%)

148 (16.4%)

124 (13.8%)

76 (8.4%)

73 (8.1%)

60 (6.7%)

59 (6.5%)

11 (1.2%)

0 50 100 150 200 250 300 350 400

オープンキャンパス

大学のホームページ

大学から送られてくる案内

学校の先生

ネット上の情報

進学情報誌・進学情報サイト

先輩や友人

塾や予備校

高校の説明会

進学相談会

学校の掲示

その他

167 (40.9%)

22 (39.3%)

41 (56.9%)

24 (38.7%)

18 (38.3%)

31 (39.7%)

13 (23.6%)

21 (37.5%)

20 (29.9%)

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60%

英米語学科

スペイン語学科

フランス語学科

ドイツ語学科

ブラジルポルトガル語学科

中国語学科

日本語学科

イタリア語学科

国際教養学科

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発で留学生が多い大学というイメージで本学を捉えているようである。これを学科間で比較する

と、「小規模大学」「留学生が多い」などで差がみられる(表 4、図 15~図 16)。

【図 9】本学の魅力

【表 3】学科と本学の魅力との連関

学科 Cramer's V

専門的に深く外国語が学べる 0.123*** クラブやサークル活動 0.103数多くの外国語が学べる 0.106留学制度・海外プログラムが充実している 0.104少人数制の授業 0.115** 奨学金など経済的支援が充実している 0.109* 外国語以外にも幅広く学べる 0.103アットホームな雰囲気 0.105資格が取れる 0.093教職員の面倒見がよい 0.107語学検定のスコアが上がる 0.114**

※***: p<0.01, **: p<0.05, *: p<0.10

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

専門的に深く外国語が学べる

数多くの外国語が学べる

語学検定のスコアが上がる

少人数制の授業

留学制度・海外プログラムが充実している

資格が取れる

アットホームな雰囲気

教職員の面倒見がよい

外国語以外にも幅広く学べる

奨学金など経済的支援が充実している

クラブやサークル活動

とても

魅力的である

そこそこ

魅力的である

ある程度

魅力的である

少し

魅力的である

あまり

魅力的ではない

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【図 10】学科別の本学の魅力「専門的に深く外国語が学べる」

【図 11】学科別の本学の魅力「少人数制の授業」

【図 12】学科別の本学の魅力「奨学金など経済的支援が充実している」

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

英米語学科

スペイン語学科

フランス語学科

ドイツ語学科

ブラジルポルトガル語学科

中国語学科

日本語学科

イタリア語学科

国際教養学科

とても

魅力的である

そこそこ

魅力的である

ある程度

魅力的である

少し

魅力的である

あまり

魅力的ではない

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

英米語学科

スペイン語学科

フランス語学科

ドイツ語学科

ブラジルポルトガル語学科

中国語学科

日本語学科

イタリア語学科

国際教養学科

とても

魅力的である

そこそこ

魅力的である

ある程度

魅力的である

少し

魅力的である

あまり

魅力的ではない

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

英米語学科

スペイン語学科

フランス語学科

ドイツ語学科

ブラジルポルトガル語学科

中国語学科

日本語学科

イタリア語学科

国際教養学科

とても

魅力的である

そこそこ

魅力的である

ある程度

魅力的である

少し

魅力的である

あまり

魅力的ではない

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【図 13】学科別の本学の魅力「語学検定のスコアが上がる」

【図 14】本学のイメージ(複数選択)

【表 4】学科と本学のイメージとの連関

Cramer’s V

有名な大学 0.113社会的に評価が高い 0.037社会に貢献している 0.121国際交流が活発 0.096卒業生が活躍している 0.079先生が社会で活躍している 0.127* 小規模大学 0.158*** 都会の大学 0.115留学生が多い 0.138** 就職や将来に有利 0.047まじめ 0.130* 資格が取れる 0.131*

※***: p<0.01, **: p<0.05, *: p<0.10

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

英米語学科

スペイン語学科

フランス語学科

ドイツ語学科

ブラジルポルトガル語学科

中国語学科

日本語学科

イタリア語学科

国際教養学科

とても

魅力的である

そこそこ

魅力的である

ある程度

魅力的である

少し

魅力的である

あまり

魅力的ではない

490 (54.4%)

433 (48.1%)

426 (47.3%)

314 (34.9%)

294 (32.6%)

162 (18.0%)

116 (12.9%)

98 (10.9%)

91 (10.1%)

85 (9.4%)

74 (8.2%)

61 (6.8%)

0 200 400 600

国際交流が活発

留学生が多い

小規模大学

まじめ

資格が取れる

就職や将来に有利

都会の大学

社会に貢献している

社会的に評価が高い

有名な大学

先生が社会で活躍している

卒業生が活躍している

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【図 15】学科別の本学のイメージ「小規模大学」

【図 16】学科別の本学のイメージ「留学生が多い」

4. 大学生活における目的意識や不安など

大学で勉強したいことや取り組みたいことがあるか、および卒業後の進路や将来イメージがあ

るかをそれぞれ 5 段階でたずねた(図 17~図 18)。多くの学生は、明確に目的意識があるとい

うほどではないが、大学で勉強したいことや取り組みたいことのイメージをもっているようであ

る。他方で、卒業後の進路や将来イメージについては、入学したばかりの段階では明確になって

いない学生も多いようである。これらを学科間で比較しても有意な差はみられない。

47.1% (192)

53.6% (30)

52.8% (38)

30.6% (19)

38.3% (18)

48.7% (38)

40.0% (22)

42.9% (24)

67.2% (45)

0% 20% 40% 60% 80%

英米語学科

スペイン語学科

フランス語学科

ドイツ語学科

ブラジルポルトガル語学科

中国語学科

日本語学科

イタリア語学科

国際教養学科

46.3% (189)

46.4% (26)

41.7% (30)

45.2% (28)

55.3% (26)

53.8% (42)

69.1% (38)

51.8% (29)

37.3% (25)

0% 20% 40% 60% 80%

英米語学科

スペイン語学科

フランス語学科

ドイツ語学科

ブラジルポルトガル語学科

中国語学科

日本語学科

イタリア語学科

国際教養学科

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【図 17】大学で勉強したいことや取り組みたいことがあるか

【図 18】卒業後の進路や将来のイメージがあるか

大学生活に関する不安についてたずねると、比較的大きな不安が感じられているのは「大学で

の勉強や成績」「卒業後の進路や就職」である。大学生活の中心である大学の勉強と卒業後の進

路や将来は、新入生にとって大きな不安要素だということだろう。大学生活における不安の度合

いを学科間で比較しても差はほとんどみられないが、卒業後の進路や就職についての不安で統計

的に有意な差がみられる。スペイン語学科の学生は他の学科よりも業後の進路や就職に対する不

安が若干大きいようである。

【図 19】大学生活に対する不安

19 (2.1%)

43 (4.8%)

189 (21.0%)

406 (45.1%)

244 (27.1%)

0 100 200 300 400 500

ほとんどない

あまりない

少しはある

ある程度ある

明確にある

75 (8.3%)

174 (19.3%)

256 (28.4%)

266 (29.5%)

130 (14.4%)

0 50 100 150 200 250 300

ほとんどない

あまりない

少しはある

ある程度ある

明確にある

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

大学での勉強や成績

大学生活における人間関係

大学生活になじめるか

経済的な問題

卒業後の進路や就職

生活スタイル・生活環境

つよい

不安がある

ある程度

不安がある

少し

不安がある

あまり

不安はない

まったく

不安はない

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【表 5】学科と不安との連関 Cramer’s V

大学での勉強や成績 0.089大学生活における人間関係 0.093大学生活になじめるか 0.093経済的な問題 0.088卒業後の進路や就職 0.114** 生活スタイル・生活環境 0.104

※***:p<0.01,**:p<0.05,*:p<0.10

【図 20】学科別の大学生活に対する不安「卒業後の進路や就職」

5. 大学生活における目的意識や不安など

大学で身につけたい力をたずねたところ、外国語大学である本学の教育の柱である「外国語運

用能力」に大半の学生が言及している。これに続いて「コミュニケーション能力」や「異文化理

解力」への言及が多い(図 21)。外国語や言語に関心を持つ学生が集まっていることがわかる。他

方で、各学科の外国語以外の専門的な知識については関心が薄く、また情報収集や分析、議論す

る力、問題解決力、客観的な判断力など、いわゆる論理的な能力の修得への関心が薄いようであ

る。これは、卒業生を対象とした調査などと共通の傾向である。本学の教育の理念やコンセプト

とは一致している点であるが、卒業後に職業人として一般に社会で求められる能力とはやや乖離

があるところもあるため、本学の学生の特性を活かしつつ弱点を補えるような教育を考えていく

必要があるのかもしれない。

大学で身につけたい力を学科間で比較すると、「外国語運用能力」「学科の専門知識(外国語以

外)」「積極性・主体性・チャレンジ精神」「プレゼンテーション力」「チームワーク・リーダーシッ

プ」などで統計的に有意な差がみられる(表 6)。外国語運用能力については、日本語を学ぶ日本

語学科で言及が少ないとともに、イタリア語などでも言及が少ないようである。他方で、外国語

以外の学科の専門教育に関心が高いのは、国際教養学科やフランス語学科、日本語学科、ブラジ

ルポルトガル語学科などがある。国際教養学科や日本語学科は外国語を学ぶことが主眼ではない

ためだろう。フランス語学科やブラジルポルトガル語学科では、外国語そのものよりも国や地域

の文化に関心が強いということだろう。その他の学科間で差がみられる項目をみると、国際教養

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

英米語学科

スペイン語学科

フランス語学科

ドイツ語学科

ブラジルポルトガル語学科

中国語学科

日本語学科

イタリア語学科

国際教養学科

つよい

不安がある

ある程度

不安がある

少し

不安がある

あまり

不安はない

まったく

不安はない

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12

学科は他の学科とはやや関心が異なることがうかがえる。大学で身につけたい力を学科間で比較

することで、それぞれの学科の学生の大学での学習に対する相対的な志向の違いや特性が見えて

くる。

【図 21】大学で身につけたい力(複数選択)

【表 6】学科と大学で身につけたい力との連関

Cramer’s V

外国語運用能力 0.156*** 学科の専門的知識(外国語を除く) 0.189*** 幅広い知識や教養 0.093他者とコミュニケーションをとる力 0.138** 物事を多角的にとらえる視点や考え方 0.093自分の興味・関心を広げたり、深めていく力 0.062異文化を理解し、尊重する力 0.114積極性や主体性、チャレンジ精神 0.167*** 目的に向けて着実に実行していく力 0.094自分の考えを伝えるプレゼンテーション力 0.150*** 課題を自分で発見し、筋道をたてて解決する力 0.066客観的に物事を捉え、判断する力 0.088新しいことやアイディアを創造し提案する力 0.110必要な情報を収集し、分析する力 0.096状況の変化に柔軟に対応する力 0.096計画を立てこつこつと取り組む力 0.075チームワークやリーダーシップなど協働する力 0.186*** 意見が異なる人と冷静に議論する力 0.061

※***:p<0.01,**:p<0.05,*:p<0.10

750 (83.2%)

678 (75.2%)

555 (61.6%)

547 (60.7%)

516 (57.3%)

512 (56.8%)

504 (55.9%)

448 (49.7%)

430 (47.7%)

417 (46.3%)

392 (43.5%)

379 (42.1%)

375 (41.6%)

371 (41.2%)

350 (38.8%)

342 (38.0%)

324 (36.0%)

276 (30.6%)

0 100 200 300 400 500 600 700 800

外国語運用能力

他者とコミュニケーションをとる力

異文化を理解し、尊重する力

自分の考えを伝えるプレゼンテーション力

自分の興味・関心を広げたり、深めていく力

幅広い知識や教養

積極性や主体性、チャレンジ精神

計画を立てこつこつと取り組む力

目的に向けて着実に実行していく力

状況の変化に柔軟に対応する力

チームワークやリーダーシップなど協働する力

新しいことやアイディアを創造し提案する力

物事を多角的にとらえる視点や考え方

客観的に物事を捉え、判断する力

課題を自分で発見し、筋道をたてて解決する力

必要な情報を収集し、分析する力

意見が異なる人と冷静に議論する力

学科の専門的知識(外国語を除く)

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13

【図 22】学科別の身につけたい力「外国語運用能力」

【図 23】学科別の身につけたい力「学科の専門的知識(外国語を除く)」

【図 24】学科別の身につけたい力「他者とコミュニケーションをとる力」

85.0% (347)

87.5% (49)

77.8% (56)

91.9% (57)

85.1% (40)

88.5% (69)

69.1% (38)

71.4% (40)

80.6% (54)

0% 20% 40% 60% 80% 100%

英米語学科

スペイン語学科

フランス語学科

ドイツ語学科

ブラジルポルトガル語学科

中国語学科

日本語学科

イタリア語学科

国際教養学科

23.8% (97)

26.8% (15)

44.4% (32)

21.0% (13)

42.6% (20)

33.3% (26)

41.8% (23)

35.7% (20)

44.8% (30)

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60%

英米語学科

スペイン語学科

フランス語学科

ドイツ語学科

ブラジルポルトガル語学科

中国語学科

日本語学科

イタリア語学科

国際教養学科

78.9% (322)

87.5% (49)

63.9% (46)

69.4% (43)

76.6% (36)

74.4% (58)

72.7% (40)

67.9% (38)

68.7% (46)

0% 20% 40% 60% 80% 100%

英米語学科

スペイン語学科

フランス語学科

ドイツ語学科

ブラジルポルトガル語学科

中国語学科

日本語学科

イタリア語学科

国際教養学科

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14

【図 25】学科別の身につけたい力「積極性や主体性、チャレンジ精神」

【図 26】学科別の身につけたい力「自分の考えや提案を他者に伝えるプレゼンテーション力」

【図 27】学科別の身につけたい力「チームワークやリーダーシップなど他者と協働する力」

59.8% (244)

69.6% (39)

50.0% (36)

33.9% (21)

51.1% (24)

61.5% (48)

50.9% (28)

44.6% (25)

58.2% (39)

0% 20% 40% 60% 80%

英米語学科

スペイン語学科

フランス語学科

ドイツ語学科

ブラジルポルトガル語学科

中国語学科

日本語学科

イタリア語学科

国際教養学科

65.4% (267)

60.7% (34)

54.2% (39)

45.2% (28)

59.6% (28)

57.7% (45)

61.8% (34)

44.6% (25)

70.1% (47)

0% 20% 40% 60% 80%

英米語学科

スペイン語学科

フランス語学科

ドイツ語学科

ブラジルポルトガル語学科

中国語学科

日本語学科

イタリア語学科

国際教養学科

46.1% (188)

44.6% (25)

31.9% (23)

25.8% (16)

53.2% (25)

44.9% (35)

32.7% (18)

33.9% (19)

64.2% (43)

0% 20% 40% 60% 80%

英米語学科

スペイン語学科

フランス語学科

ドイツ語学科

ブラジルポルトガル語学科

中国語学科

日本語学科

イタリア語学科

国際教養学科

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15

6. 興味がある分野

本学の教育の中心は外国語であるが、外国語を活用するために幅広い知識と教養を身につけさ

せることも教育の重要な柱としている。そこで、外国語も含めてどのような分野に興味があるか

をたずねたところ、多くの学生は当然のことながら「外国語」への言及が多い。これらを除く

と、コミュニケーション能力や異文化交流といった異文化コミュニケーション系統の関心、エア

ラインや旅行業界など職業に関連した項目への関心を持つ学生が多いことがうかがえる。他方

で、国際社会の政治的・政策的課題などへの関心は相対的に薄いようである。外国語の修得は、

外国語そのものへの関心とともに、外国語を活用する場面と合わせて関心を持つものだとすれ

ば、本学の学生は外国語への関心を異文化コミュニケーションや旅行業界への関心と関連付けて

いるようである。入学直後のこうした関心のあり方は、ある意味では表面的な関心であり、学習

を進めるにつれて関心の広がりや深まりが期待される。そのためには、新入生の関心を踏まえな

がらどのように専門的な教育を展開するのかが問われるだろう。

次に、興味がある分野を学科間で比較すると、多くの項目で統計的に有意な差がみられる。学

科間の興味の差として特徴的な点は、やはり外国語を中心に学ぶ学科と国際教養学科の差であろ

う。国際教養学科は国際社会における政治や経済の問題を学ぶという点で、外国語系学科とは一

線を画している。その違いが、興味関心の差となって明確に表れている。国際教養学科の学生の

関心の特徴がよくわかる。他方で、言語を中心に学ぶ学科の間でも関心に差がみられる部分があ

る。学科間で学生が興味を持っている分野の違いから、学科の特徴も見えてくる。

【図 28】興味がある分野

595 (66.0%)

487 (54.1%)

435 (48.3%)

397 (44.1%)

362 (40.2%)

349 (38.7%)

323 (35.8%)

308 (34.2%)

276 (30.6%)

266 (29.5%)

256 (28.4%)

217 (24.1%)

194 (21.5%)

193 (21.4%)

175 (19.4%)

167 (18.5%)

167 (18.5%)

156 (17.3%)

137 (15.2%)

131 (14.5%)

131 (14.5%)

100 (11.1%)

92 (10.2%)

87 (9.7%)

67 (7.4%)

49 (5.4%)

0 200 400 600 800

英語

英語以外の外国語

コミュニケーション

旅行業・ホテル

エアライン・航空ビジネス

異文化交流

観光ビジネス・観光政策

外国の歴史・文化・芸術

国際関係・国際政治・外交

ボランティア

グローバルビジネス

教育

サービス産業

国際経済

国連・国際機関

紛争・戦争問題・平和

おもてなし

京都の歴史・文化

途上国開発・支援

日本の歴史・文化・芸術

貧困・格差問題

NPO・NGO

地域社会・コミュニティ

広告・マスメディア

IT・情報通信

地球環境・気候変動

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16

【表 7】学科と興味がある分野との連関 Cramer’s V

英語 0.255*** 英語以外の外国語 0.212*** 観光ビジネス・観光政策 0.095

日本の歴史・文化・芸術 0.232*** 外国の歴史・文化・芸術 0.131* グローバルビジネス 0.167*** 国際経済 0.143** ボランティア 0.163*** 旅行業・ホテル 0.173*** サービス産業 0.084

エアライン・航空ビジネス 0.149** 広告・マスメディア 0.113

IT・情報通信 0.152*** 紛争・戦争問題・平和 0.172*** 貧困・格差問題 0.209*** 途上国開発・支援 0.203*** おもてなし 0.114

地域社会・コミュニティ 0.125* NPO・NGO 0.179*** 国際関係・国際政治・外交 0.173*** 地球環境・気候変動 0.092

教育 0.239*** 異文化交流 0.110

国連・国際機関 0.218*** 京都の歴史・文化 0.077

コミュニケーション 0.127* ※***:p<0.01,**:p<0.05,*:p<0.10

【図 29】学科ごとの興味がある分野「英語」

78.2% (319)

62.5% (35)

51.4% (37)

43.5% (27)

68.1% (32)

57.7% (45)

56.4% (31)

53.6% (30)

58.2% (39)

0% 20% 40% 60% 80% 100%

英米語学科

スペイン語学科

フランス語学科

ドイツ語学科

ブラジルポルトガル語学科

中国語学科

日本語学科

イタリア語学科

国際教養学科

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17

【図 30】学科ごとの興味がある分野「英語以外の外国語」

【図 31】学科ごとの興味がある分野「日本の歴史・文化・芸術」

【図 32】学科ごとの興味がある分野「グローバルビジネス」

45.1% (184)

71.4% (40)

55.6% (40)

71.0% (44)

57.4% (27)

67.9% (53)

45.5% (25)

69.6% (39)

52.2% (35)

0% 20% 40% 60% 80%

英米語学科

スペイン語学科

フランス語学科

ドイツ語学科

ブラジルポルトガル語学科

中国語学科

日本語学科

イタリア語学科

国際教養学科

10.5% (43)

16.1% (9)

16.7% (12)

14.5% (9)

12.8% (6)

12.8% (10)

45.5% (25)

16.1% (9)

11.9% (8)

0% 20% 40%

英米語学科

スペイン語学科

フランス語学科

ドイツ語学科

ブラジルポルトガル語学科

中国語学科

日本語学科

イタリア語学科

国際教養学科

27.0% (110)

26.8% (15)

22.2% (16)

27.4% (17)

38.3% (18)

35.9% (28)

14.5% (8)

21.4% (12)

47.8% (32)

0% 20% 40% 60%

英米語学科

スペイン語学科

フランス語学科

ドイツ語学科

ブラジルポルトガル語学科

中国語学科

日本語学科

イタリア語学科

国際教養学科

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18

【図 33】学科ごとの興味がある分野「ボランティア」

【図 34】学科ごとの興味がある分野「旅行業・ホテル」

【図 35】学科ごとの興味がある分野「IT・情報通信」

31.4% (128)

30.4% (17)

26.4% (19)

9.7% (6)

31.9% (15)

33.3% (26)

25.5% (14)

19.6% (11)

44.8% (30)

0% 20% 40%

英米語学科

スペイン語学科

フランス語学科

ドイツ語学科

ブラジルポルトガル語学科

中国語学科

日本語学科

イタリア語学科

国際教養学科

50.0% (204)

55.4% (31)

31.9% (23)

38.7% (24)

40.4% (19)

48.7% (38)

23.6% (13)

35.7% (20)

37.3% (25)

0% 20% 40% 60%

英米語学科

スペイン語学科

フランス語学科

ドイツ語学科

ブラジルポルトガル語学科

中国語学科

日本語学科

イタリア語学科

国際教養学科

5.4% (22)

8.9% (5)

12.5% (9)

11.3% (7)

4.3% (2)

7.7% (6)

1.8% (1)

5.4% (3)

17.9% (12)

0% 5% 10% 15% 20% 25%

英米語学科

スペイン語学科

フランス語学科

ドイツ語学科

ブラジルポルトガル語学科

中国語学科

日本語学科

イタリア語学科

国際教養学科

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19

【図 36】学科ごとの興味がある分野「紛争・戦争問題・平和」

【図 37】学科ごとの興味がある分野「貧困・格差問題」

【図 38】学科ごとの興味がある分野「途上国開発・支援」

15.9% (65)

23.2% (13)

25.0% (18)

17.7% (11)

8.5% (4)

23.1% (18)

7.3% (4)

17.9% (10)

35.8% (24)

0% 10% 20% 30% 40%

英米語学科

スペイン語学科

フランス語学科

ドイツ語学科

ブラジルポルトガル語学科

中国語学科

日本語学科

イタリア語学科

国際教養学科

12.5% (51)

16.1% (9)

19.4% (14)

9.7% (6)

8.5% (4)

17.9% (14)

5.5% (3)

8.9% (5)

37.3% (25)

0% 10% 20% 30% 40%

英米語学科

スペイン語学科

フランス語学科

ドイツ語学科

ブラジルポルトガル語学科

中国語学科

日本語学科

イタリア語学科

国際教養学科

12.3% (50)

21.4% (12)

15.3% (11)

9.7% (6)

8.5% (4)

21.8% (17)

10.9% (6)

10.7% (6)

37.3% (25)

0% 10% 20% 30% 40%

英米語学科

スペイン語学科

フランス語学科

ドイツ語学科

ブラジルポルトガル語学科

中国語学科

日本語学科

イタリア語学科

国際教養学科

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20

【図 39】学科ごとの興味がある分野「NPO・NGO」

【図 40】学科ごとの興味がある分野「国際関係・国際政治・外交」

【図 41】学科ごとの興味がある分野「教育」

12.0% (49)

12.5% (7)

5.6% (4)

4.8% (3)

6.4% (3)

14.1% (11)

3.6% (2)

5.4% (3)

26.9% (18)

0% 10% 20% 30%

英米語学科

スペイン語学科

フランス語学科

ドイツ語学科

ブラジルポルトガル語学科

中国語学科

日本語学科

イタリア語学科

国際教養学科

26.5% (108)

28.6% (16)

31.9% (23)

37.1% (23)

31.9% (15)

30.8% (24)

20.0% (11)

33.9% (19)

55.2% (37)

0% 20% 40% 60%

英米語学科

スペイン語学科

フランス語学科

ドイツ語学科

ブラジルポルトガル語学科

中国語学科

日本語学科

イタリア語学科

国際教養学科

26.7% (109)

25.0% (14)

16.7% (12)

14.5% (9)

14.9% (7)

9.0% (7)

54.5% (30)

14.3% (8)

31.3% (21)

0% 20% 40% 60%

英米語学科

スペイン語学科

フランス語学科

ドイツ語学科

ブラジルポルトガル語学科

中国語学科

日本語学科

イタリア語学科

国際教養学科

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21

【図 42】学科ごとの興味がある分野「国連・国際機関」

7. 学習行動

大学での学びは中等教育までの学びとは大きく異なり、学生自身の主体的な学習が求められ

る。大学教育を充実したものとするためには、大学での学び方を身につける必要があるといえ

る。これを踏まえて、本学では自分自身で計画を立て主体的に学ぶことができる「自律的学修

者」の育成を目指している。そこで、入学までの学習行動について調査を行った。

新入生の学習行動の特徴をみると、「わからないところを先生や友人にきく」ことや「自分が

使いやすい教材や道具を使う」「自分の勉強方法がある」といった、学習の仕方に工夫をしてい

る学生は比較的多い(図 43)。他方で、相対的にはモチベーションのコントロールや学習方法の

自己省察といった、自律的な学習者として期待される行動については十分ではないようである。

大学教育の導入段階として、大学での学び方や自律的な学習の進め方などの学習方法そのものに

ついての教育のあり方を検討していく必要がある。新入生の学習行動のあり方においては、学科

間で特に差はみられない。

【図 43】大学入学前の学習行動

14.7% (60)

25.0% (14)

23.6% (17)

27.4% (17)

14.9% (7)

21.8% (17)

10.9% (6)

12.5% (7)

44.8% (30)

0% 20% 40%

英米語学科

スペイン語学科

フランス語学科

ドイツ語学科

ブラジルポルトガル語学科

中国語学科

日本語学科

イタリア語学科

国際教養学科

0% 20% 40% 60% 80% 100%

わからないことを先生や友人・先輩などにきく

自分が使いやすい教材や道具(スマホなど)を使う

勉強しやすい場所や方法、集中の仕方などがある

目的やレベルにあった教材を自分で選ぶ

勉強の方法について先生や友人・先輩などに相談

自分で気づいたり他人から指摘されて勉強方法を改善

すきまの空き時間などを有効に活用して勉強

いつまでに、どこまで達成するかを考えて勉強

自分が続けられるスケジュールを立てて勉強

モチベーションが下がった時にうまく対応する

自分の勉強の進め方についてふりかえる

とても

あてはまる

ある程度

あてはまる

少し

あてはまる

あまり

あてはまらない

まったく

あてはまらない

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22

8. 大学進学動機

大学への進学目的は多様であり、必ずしも勉学を第一の目的としない学生も存在する。そのよ

うな中で大学教育を行うためには、学生がどのような動機で進学したのかを把握する必要がある

だろう。そこで、大学への進学動機をたずねたところ、多くの新入生は「人生の視野を広げるた

め」といった抽象的なものや、「専門的な知識や技術を得るため」という具体的な目的を挙げて

いる(図 44)。他方で、「自由な時間が欲しい」「青春を楽しみたかった」など、社会に出るまで

の猶予期間として進学している学生は、さほど多くはないようである。

【図 44】大学への進学動機

これらの進学動機の項目に因子分析を適用し 3 つの因子を析出した(表 8)。表 8 に示すよう

に各項目の因子負荷量から、第 1 因子には「勉学・知的好奇心」、第 2 因子には「就職・打算・

実利志向」、第 3 因子には「モラトリアム」と名付けた。そのうえで、学科ごとにそれぞれの因

子の因子得点の平均を求めた(図 45~図 53)。英米語学科の学生数が相対的に多いため、英米語

学科の平均値が全体の平均値(0)に近くなるが、それぞれの学科の各因子の平均から学科間の

相対的な進学動機の特徴がみえる。

0% 20% 40% 60% 80% 100%

人生の視野を広げるため

専門的な知識や技術を得るため

興味のある分野を深く掘り下げるため

幅広い教養を身につけるため

自分の才能を伸ばすため

得意とすることを追求するため

資格を取るため

高校卒では職に就くのが難しいから

就職に有利だから

就職後多くの収入を得るため

知的好奇心を満たすため

社会に通用する肩書きが必要だから

就職後より高い役職に就くため

高い社会的地位を得るため

青春を楽しみたかった

自由な時間が欲しかった

あてはまる ある程度

あてはまる

やや

あてはまる

あまり

あてはまらない

あてはまらない

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【表 8】学科と興味がある分野との連関 因子 1 因子 2 因子 3 共通性 第 1 因子 勉学・知的好奇心

興味のある分野を深く掘り下げるため 0.872 -0.062 -0.130 0.655 専門的な知識や技術を得るため 0.802 0.056 -0.137 0.624 自分の才能を伸ばすため 0.758 -0.072 0.084 0.571 幅広い教養を身につけるため 0.752 0.120 -0.098 0.615 得意とすることを追求するため 0.735 -0.059 0.057 0.529 人生の視野を広げるため 0.676 -0.035 0.093 0.486 知的好奇心を満たすため 0.632 -0.074 0.179 0.457 資格を取るため 0.438 0.226 -0.044 0.320

第 2 因子 就職・打算・実利志向

就職後多くの収入を得るため -0.021 0.855 0.016 0.727 就職後より高い役職に就くため 0.016 0.836 -0.028 0.688 就職に有利だから 0.046 0.810 -0.062 0.646 高い社会的地位を得るため 0.054 0.749 0.035 0.635 社会に通用する肩書きが必要だから 0.005 0.729 0.047 0.572 高校卒では職に就くのが難しいから -0.095 0.606 0.084 0.372

第 3 因子 モラトリアム

自由な時間が欲しかった -0.087 0.075 0.750 0.581 青春を楽しみたかった 0.109 0.041 0.738 0.650

因子間相関 因子 1 1.000 0.502 0.356 因子 2 - 1.000 0.516 因子 3 - - 1.000

ポリコリック相関係数を用いたカテゴリカル因子分析 最尤法で因子抽出法を行いプロマックス法で回転したパターン行列

並行分析の結果を踏まえ 3 因子構造を採用した

【図 45】英米語学科における進学動機の相対的特徴

【図 46】スペイン語学科における進学動機の相対的特徴

【図 47】フランス語学科における進学動機の相対的特徴

【図 48】ドイツ語学科における進学動機の相対的特徴

0.045-0.022

0.026

-0.300 -0.200 -0.100 0.000 0.100 0.200 0.300

勉学・知的好奇心

就職・打算・実利志向

モラトリアム

0.177

0.177

‐0.082

‐0.300 ‐0.200 ‐0.100 0.000 0.100 0.200 0.300

勉学・知的好奇心

就職・打算・実利志向

モラトリアム

‐0.133

‐0.086

‐0.191

‐0.300 ‐0.200 ‐0.100 0.000 0.100 0.200 0.300

勉学・知的好奇心

就職・打算・実利志向

モラトリアム

0.176

‐0.073

‐0.053

‐0.300 ‐0.200 ‐0.100 0.000 0.100 0.200 0.300

勉学・知的好奇心

就職・打算・実利志向

モラトリアム

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【図 49】ブラジルポルトガル語学科における進学動機の相対的特徴

【図 50】中国語学科における進学動機の相対的特徴

【図 51】日本語学科における進学動機の相対的特徴

【図 52】イタリア語学科における進学動機の相対的特徴

【図 53】国際教養学科における進学動機の相対的特徴

‐0.007

0.198

‐0.042

‐0.300 ‐0.200 ‐0.100 0.000 0.100 0.200 0.300

勉学・知的好奇心

就職・打算・実利志向

モラトリアム

‐0.173

0.240

0.120

‐0.300 ‐0.200 ‐0.100 0.000 0.100 0.200 0.300

勉学・知的好奇心

就職・打算・実利志向

モラトリアム

‐0.255

‐0.140

0.076

‐0.300 ‐0.200 ‐0.100 0.000 0.100 0.200 0.300

勉学・知的好奇心

就職・打算・実利志向

モラトリアム

‐0.263

‐0.192

0.133

‐0.300 ‐0.200 ‐0.100 0.000 0.100 0.200 0.300

勉学・知的好奇心

就職・打算・実利志向

モラトリアム

0.191

0.005

‐0.122

‐0.300 ‐0.200 ‐0.100 0.000 0.100 0.200 0.300

勉学・知的好奇心

就職・打算・実利志向

モラトリアム