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近 畿 大 学 経 営 学 部2019 年 12 月 提 出 卒 業 論 文
題目
旅行会社の店舗販売とネット販売の比較
指 導 教
員川村 洋次 先生
学 籍 番
号
1610160075
氏
名
末吉 葵
【 要 旨 】このレポートでは旅行会社の比較を行った。比較対象としてはJTB とトラベルコだ。それ
ぞれの特徴やメリット、デメリットを考えた上でアンケートを行った。アンケート対象者
として大学生の男女、48人にアンケートを取った。アンケートの結果は、男女関係なく
JTB よりトラベルコの利用が多いことがわかった。このことから、やはりインターネット
が普及している中で、店舗にわざわざ行くよりいつでもどこでもスマホから予約ができる
トラベルコの方が利用されやすいということがわかった。旅行会社の現状では、店頭販売
の必要性がなくなってきていることが課題になっているのでこの課題に対する解決案を自
分なりに考えて提案しようと思う。まずそうなるとネット販売より店頭販売の方が勝ると
ころを探すべきだと考えた。そこで私は店頭販売では旅行のプランを組み立てて、より旅
行がしやすいようにホテルなどを提案してくれるというプランナーがいることに着目した。
プランナーの宣伝を増やせば良いのではないかと考えた。そこで私はSNSを用いた宣伝効
果を考えた。プランナー自身がSNSで宣伝することにより、利用してくださったお客様が
拡散していき、利用する人数も増えると考えた。この研究を通して、時代に合せていかな
いと世の中への必要性がなくなってくるので次から次へと新しい提案をしていかなければ
ならない。
旅行会社の店頭販売とネット販売の比較
1610160075末吉葵
【 目 次 】第1章・・・はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
1、目次
2、結論
3、方法
4、意義
第2章・・・JTBとトラベルコの違い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
1、JTBとは、トラベルコとは、
2、それぞれの特徴
3、メリット、デメリット
第3章・・・第1 回アンケート結果・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
1、アンケート方法
2、アンケート内容
3、アンケート結果
4、考察
第4章・・・旅行会社への提案・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11
1、旅行会社の現状
2、旅行会社の今後の課題
3、第2 回アンケート結果
4、考察
5、具体的な提案
第5章・・・まとめ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14
第6章・・・参考文献・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14
第 1 章 は じ め に1 、 目的
最近では、ネットでも色んな種類の旅行会社があり、店舗でプランナーと話し合って決
める店舗販売か、ネットで飛行機やホテルを予約するネット販売があり、実際どちらの利
用が多いのか、また、どちらの方が便利なのか知りたくなったから。私自身旅行をするこ
とが好きで、旅行を企画することも多い。なので、よくホテルや飛行機などの予約を自分
ですることが多いのでどちらを使うべきなのか、デメリットやメリットを知り、参考にし
たいと思ったからだ。また、店舗販売とネット販売を比較した時、どちらかが多く利用さ
れていれば一方では必要性がなくなってくる。必要がなくなりそうになった時にどうすれ
ば必要になるのかを分析し、解決策を明らかにしようと思う。そう思った背景には、就職
活動中に多くの旅行会社の説明会に行き、そこで今の時代ネットが普及しており旅行会社
のメインである店舗販売の店舗の必要性がなくなっていると言う声が多かったので、その
解決策を考え、旅行会社に提案していきたいと思ったからだ。
2 、 結論
店舗販売かネット販売のどちらの方が多く利用するのかという2 択のアンケートをイン
スタグラムのストーリーのアンケート機能でアンケートしたところ、店舗販売を利用する
人が8 人、ネット販売を利用する人が44 人と全体(52 人)の85 %となった。また、
選択式で答えるネットアンケートでは店舗販売を利用する人が4 人、ネット販売を利用す
る人が44 人と全体(48 人)の92 %を占めることがわかった。やはり店舗販売より
ネット販売の方が多く利用されることがわかり、アンケート結果から店頭販売の利用が少
ない理由として多く挙がった項目をいくつか挙げる。
・予約に行く際、店舗に行かなければいけない
・近くに店舗販売の店がない
このアンケート結果から必要性がなくなってきている店舗販売をどうすれば利用者が増え
るのかを分析したところ、店舗販売ならではの“ 人” に着目し、美容師やネイリストのよ
うにプランナー個人の宣伝をすることでどんなに遠い店舗でも人気のあるプランナーに旅
行を組んでもらおうと足を運ぶのではないかと考えた。プランナーの宣伝効果としてプラ
ンナー自身がSNSで宣伝するという解決策を生み出し旅行会社に提案しよう思う。
3 、 方法
1 インスタグラムのストーリーのアンケート機能を使い店舗販売かネット販売のど
ちらを利用するのか2 択のアンケートを実施する。
2 選択式のアンケートを取る。
3 アンケート結果から分析し、考察し、解決策を考える。
4 、 意義
この研究ではただ店舗販売とネット販売を比較で終わらせるのではなく、今、旅行会社
が抱えている店舗販売の不必要性にも注目し、課題について解決策を提案していることだ。
解決策として店舗販売ならではの強みとして“ 人” に着目することで解決方法が明確に
なってくる。また、移り変わりの激しい時代に合わせた解決策を考えたところSNSを活用
するというところにたどり着いた。そこでプランナー個人がSNSを通して宣伝をすれば効
果的ではないかという時代に合うような解決策を提案した。
第 2章 JTB と ト ラ ベ ル コ の 違 い1 、 JTB とは、トラベルコとは
1 JTB とは
1963 年(昭和38 年)、財団法人日本交通公社の営業部門を分割・民営化し、株
式会社日本交通公社として創業。現社名のJTB は、英語: Japan Travel Bureau の頭
文字である。旅行業界では日本最大かつ世界有数の事業規模を有する企業である。旅
行業本体は日本国内や欧米諸国が中心で、近年は海外新興市場(BRICS 、ASEAN 諸
国)において、新中間所得層向けに旅行需要の発掘と旅行販売を始めている(2011年には、中華人民共和国でJTB 現地法人が外資系旅行会社として初めて海外旅行販売
の許可を得た)。また、現地の法人向けに日本国内と同様の会議・イベント等のコン
サルタント等も行っている。日本国内では、パッケージツアー「ルックJTB 」(海外
旅行)、「エース JTB 」(国内旅行)、「旅物語」(メディア型直販商品、海外旅
行・国内旅行)に代表される旅行業のほか、時刻表(『JTB 時刻表』など)や旅行雑
誌「るるぶ」などの出版業(現在はJTB パブリッシングに分社)をはじめ、旅行業以
外にも、ホテル、不動産、金融、情報サービスなど様々な事業を統括している。近年
は旅行業で培ったノウハウによる地域活性化事業、ふるさと納税事業、法人向けソ
リューション事業、ソーシャルビジネス、グローバル事業などを手がけ、業界の枠を
こえたM&A や事業投資も積極的に行うなど、全体の事業ドメインを旧来の総合旅行
業から交流文化事業に転換している。なお、持株会社となった後も旅行業登録(観光
庁長官登録旅行業第64 号)はされており、JRの乗車券類委託発売指定はJTB 本社が
受けている。
(https://ja.m.wikipedia.org/wiki/JTB に基づく )2 トラベルコとは
株式会社オープンドアが運営する旅行比較サイト。700以上の予約サイトの中から、
海外・国内のパッケージツアー、ホテル、航空券を簡単に検索・問合せ・申込みが可
能。また2018 年12 月より、カルチュア・コンビニエンス・クラブグループの株式
会社アーク・スリー・インターナショナルが運営する旅行予約サイト「T トラベル」
との連携を開始。ジェットスターの海外航空券の検索・比較が可能になった。
(https://www.hotelier.jp/hotel_comp/travelko に基づく)
2 、 それぞれの特徴
今回アンケートを行う際代表的な会社として、店舗販売のJTB 、ネット販売のトラベル
コの2 社の比較を行うことにした。ここでJTB とトラベルコの特徴を挙げていこうと思う。
1 JTB① お店の特徴(お客様の不安や悩みに親身になってこたえる)
安心1→ インターネットでは実在しないスタッフとのコミュニケーションがお客
様
の不安を解消する。
安心2→JTB のお店では、専門性の高い「ウェディング」「クルーズ旅行」「上
質な
旅」について経験豊富なスタッフがお客様に最適な旅行を案内する。
安心3→ JTB ならインターネットで予約いただいた旅行について、お店で支払
い・
受け取りが可能。
② 経験豊富なスタッフ・スペシャリスト(旅の経験を積みスキルを高めるよう努め
ている)
安心1→人生の大切な節目のイベント・旅行は、資格を有した知識の高いJTB ス
タ
ッフが時間をかけて丁寧にアレンジする。
安心2→プロならではの“ 信頼性のある情報” を旅行経験が豊富なJTB スタッフ
が
お客様に伝える。
安心3→お客様に満足を届けできるように年数に応じた社員教育を実施し、スキ
ルを磨いている。
③ 店舗ネットワーク( JTB は全国に約900 店舗ある)
安心1→ ウェディングに特化したウェディングプラザが全国に100 店舗ある。
安心2→ クルーズ旅行に特化したクルーズプラザ・デスクが全国に84 店舗あ
る。
安心3→ 上質な旅を提案するロイヤルプラザが全国に13 店舗ある。
(https://www.jtb.co.jp/shop/realchannel/index.asp に基づく)
2 トラベルコ
① 旅行会社関連商品の総合比較が可能
旅行比較サービスとして、パッケージツアーや航空券、ホテルのほか、日帰り旅
行・体験・ホテルプラン(オプショナルツアー)、高速バス・夜行バス、レンタ
カー、日帰りバスツアー、海外Wi-Fi レンタル等、旅行に関係する複数の領域での
比較が行える。また、大手航空会社や中堅航空会社だけでなく、LCC も含め一括検
索が可能であることが特徴だ。
② まとめやクチコミが充実
1 万件以上のプロのクチコミのランキング化や、人気 80 都市の評価の高いス
ポットをまとめた記事などが充実!さらに観光・グルメ・ホテル・お土産などの
ジャンル別に紹介されるため、目的に合わせ検索することが可能だ。また海外都市
の天気や時差、ベストシーズンなど旅行ガイドとなる基礎情報も豊富なことも特徴。
③ T トラベルコとの連携で選択肢が拡大
2018 年12 月より、カルチュア・コンビニエンス・クラブグループの株式会
社アーク・スリー・インターナショナルが運営する旅行予約サイト「 T トラベ
ル」との連携を開始。これにより既にトラベルコに掲載中のツアーや国内航空券
比較サービスに加え、T トラベルの取り扱うジェットスターの海外航空券の検
索・比較が可能に。さらにジェットスターの海外航空券予約で T ポイントの獲
得・使用が可能になった。
(https://www.hotelier.jp/hotel_comp/travelko に基づく)
3 、メリット、デメリット
それぞれの特徴から自分なりにメリットとデメリットを考え、これから使うアンケー
トの参考にしようと思う。
1 JTB のメリット
① 自分で計画しなくていい。
自分で旅行の計画を全部しなくても店舗に行けばプロのスタッフが待ち構え
ているので行きたい国と日にちなどある程度のことを決めておけばスタッフ、
プランナーが色んなアドバイスやプランを用意してくれて自分で調べなくても
自分がしたいような旅行ができる。旅行への条件やこだわりが多い人でもプラ
ンナーに任せればある程度は実現することができる。また、自分でどの飛行機
が安いかどのホテルだと利用しやすいのかと考えなくてもいいので便利である。
② 疑問に思ったことをその場で解決できる。
予約をする際、少しでも疑問に思ったことをその場で解決できるのでより安
心した旅行を組むことができる。
③ ツアーがある
旅行やホテルなどをプランナーが組んでくれるだけではなく、ツアーに参加
することで旅行に行った先でも自分で計画を立てずに旅行先の場所を楽しめる。
2 JTB のデメリット
① 店舗に行くのが面倒くさい
家や移動時間中などどこでも予約できず、店舗に行かなければならない。時
間を作らなければいけないので少し面倒である。
② ツアーの場合、制限される
ツアーに参加した際、全て計画されているため好きなように行動ができない
ことがある。また、遅刻が許されないために時間厳守が求められる。
3 トラベルコのメリット
① 安い
旅行会社の総合比較を自動的にしてくれるので最安値がわかり、とにかく安
いホテルや飛行機を予約することができる。
② クチコミが充実している
クチコミが充実していることでホテルなど写真だけでは判断できないことや
疑問に思っていることを詳しく知ることができるので安心して予約することが
できる。
③ 自分の好きなように計画できる
初めから行きたいホテルなどが決まっている場合はそのホテルを最安値で予
約することができるので、自分の好きなように旅行が計画でき、現地でも自由
に行動することができる。
4 トラベルコのデメリット
① 環境がないとできない
インターネットが使える携帯やパソコンがないと使用することができない。
② 予約ミスがある
自分で予約できる分、全部自分で入力し、確認までしないといけないので予
約ミスが起こりやすい。
第 3 章 第 一 回 ア ン ケ ー ト 結 果1 、 アンケート方法
今回のアンケートはインスタグラムとネットで回答できる選択式のアンケートを
取った。インスタグラムでは店頭販売( JTB )とネット販売(トラベルコ)どちらを
よく利用するのかを男女52 人にアンケートを取った。ネットで回答できる選択式の
アンケートでは男女48 人にアンケートを取った。第2 章を踏まえJTB とトラベルコ
のメリット、デメリットを活用したアンケートを収集し、より細かく分析できるよう
にした。
2 、 アンケート内容
1 あなたの性別を教えてください。
□男 □女
2 あなたの旅行に行く頻度はどれくらいですか。
□年に1 回程度 □半年に1 回程度 □月に1 回程度 □月に2 、3 回程度
3 あなたがもし旅行会社で旅行商品を購入するとしたら、どちらの会社を利用しま
すか。
□JTB □ トラベルコ
4 なぜその会社を選びましたか。(複数回回答可)
□予約しやすいから □安心感があるから □口コミの評判が良いから
□過去同じ旅行会社を利用し、よかったから □知人に勧められたから
□他社より安いから □特にない
□ そ の 他 (
)
5 JTB で旅行商品を購入する際、良いと思われる点を教えてください。
(複数回答可)
□旅行目的に対し、プランの内容が一致 □特典が充実している
□プランナーと直接話して決めるので、疑問に答えてもらえる
□プランの種類が豊富 □予約ミスが起こりにくい □特になし
□その他( )
6 JTB で旅行商品を購入する際、悪いと思われる点があれば教えてください。
(複数回答可)
□旅行目的に対し、プランの内容が不一致 □特典が不足している
□前払いがある □キャンセルする際、料金が発生する場合が多い
□安易に予約することができない □予約する際、店舗に行かなければいけない
□パンフレットが見にくい □特になし
□その他( )
7 トラベルコで旅行商品を購入する際、良いと思われる点があれば教えてください。
(複数回答)
□どこでも予約ができる □キャンセルしやすい □種類が豊富である
□そのプランに対しての口コミ、評価がすぐ見られる □より安く購入できる
□特典が充実している □予約の前日や当日でも予約ができる
□自分の好きなようにプランが組める □当日に現地で現金払いができる
□特になし □その他( )
8 トラベルコで旅行商品を購入する際、悪いと思われる点があれば教えてください。
( 複数回答可)□特典が不足している □本当に予約できているのか不安 □自己責任感が強い
□予約ミスが起こりやすい □プランが想像と違っている
□疑問に思っていることをすぐに解決できない □特になし
□その他( )
9 質問3で選ばなかった方の会社を今後利用しようと思いますか。
□はい □いいえ
3、アンケート結果
⑴のアンケート結果から、男女比は男性が42 %、女性が58 %であり、ほぼ半々の結
果となりました。(図1 )
男性42%女性
58%
男女比年に 1 回程度
56%
半年に 1 回程度31%
月に 1 回程度8%
月に 2 、3回程度4%
旅行頻度
図 1 図2
⑵のアンケート結果からは、年に1回程度が56 %、月に1 回程度が31 %、月に2 、
3回程度が9 %、月に1回程度が9 %という結果になりました。(図2)
(3) のアンケート結果からは、 JTB を利用すると答えた人が8 %、トラベルコを利用す
ると答えた人が92 %であり、ほぼネット販売を利用するという結果になった。(図3)
JTB8%
トラベルコ92%
JTBかトラベルコ
図3
(4) のアンケート結果から、JTB を利用する理由として、“ 予約しやすいから” 、“ 安
心感があるから” という答えが最も多く、トラベルコを利用する理由として JTB を利用す
る理由に多かった理由の回答も多かったが、最も多かった理由は、“ 他社より安いから”
というアンケート結果になった。(図4)予約のしやすさや安心感よりも値段の安さが旅
行会社を決める決め手となることがわかる。
予約しやすいから 安心感があるから 口コミの評判がいいから 他社より安いから3 3 1 2
38
11
36 40
旅行会社を利用する理由JTB トラベルコ
図4
(5) のJTB の良いと思われる点は、票が多かった上位3つを挙げました。一番多かった
答えが“ プランナーと直接話して決めるので、疑問に答えてくれる” というアンケート結
果になった。(図5)“ 特典が充実している” “ プランの種類が豊富” など、特典やプラ
ンを重視して旅行会社を選んでいる人は少ない結果となった。店舗販売ならではのその場
で疑問が解決できるというところがやはりメリットになっているのだということがわかる。
JTB の良いと思われる点
1位 プランナーと直接話して決めるので、疑問に答えてくれ
る。
4票
2位 安心して予約できる。 3票
3位 旅行目的に対し、プランの内容が一致。 2票
図5
( 6) のJTB の悪いと思われる点は、上位3つを挙げたところ、一番多かった答えが
“ 安易に予約することができない” という結果になった。(図6)2番目に多かった答え
の“ キャンセルする際、料金が発生する場合が多い” からわかるように、予約をする際、
プランナーを通すので計画の変更がしにくく、利用しづらいことがわかる。
JTB の悪いと思われる点
1位 安易に予約することができない。 4票
2位 キャンセルする際、料金が発生する場合が
多い。
3票
2位 予 約 する 際 、 店 舗 に行 かな けれ ばい けな
い。
3票
図6
(7)のトラベルコの良いと思われる点は、上位3つを挙げ、一番多かった答えは“ 予約
の前日や当日でも予約ができる” という結果になった。(図7)安く購入できることが一
番多いと予想していたが、店舗に行かなくても旅行している最中に当日の宿や次の日の宿
を決められるというメリットが一番多いことがわかった。ネット販売ならではの口コミが
充実していることもやはり票が多かった。
トラベルコの良いと思われる点
1位 予約の前日や当日でも予約ができる 39票
2位 より安く購入できる 36票
3位 そのプランに対しての口コミ、評価がすぐ見
られる
29票
図7
(8)のトラベルコの悪いと思われる点は、上位3つを挙げ、一番多かった答えは“ 予約
ミスが起こりやすい” という結果になった。(図8)プランナーがおらず、全て自己責任
になってしまうので旅行にいくまでに不安に思うことが多いことがわかる。また、疑問解
決がすぐにできないことも不安要素の一つと言えるだろう。
トラベルコの悪いと思われる点
1位 予約ミスが起こりやすい 35票
2位 疑問に思っていることをすぐに解決できな
い
32票
3位 自己責任感が強い 27票
図8
はい100%
JTBを選んだ人が今後 トラベルコを利用するか
はい17%
いいえ83%
トラベルコを選んだ人が 今後JTBを利用するか
図9 図10
(9)の質問の選択しなかった方の旅行会社を今後利用するのかというアンケート結果
から、初めにJTB を利用すると答えた人は全員今後トラベルコを利用すると答えた。(図
9)また、初めにトラベルコを利用すると答えた人は83%がいいえで、ほとんどの人が
JTB を利用しないという結果になった。(図10)やはり店舗販売を利用する人は減って
いることがわかる。
4、考察
アンケート結果から、やはり店舗販売よりネット販売を利用する人が多いことがわかっ
た。最後の質問でネット販売を利用すると答えた人が今後店舗販売を利用するかという質
問に対して“ はい” と答えた人は少人数だった。このままいくと多数の旅行会社のメイン
と言ってもよい店舗販売の必要性がなくなってくる。やはり就職活動中に旅行会社から聞
いた通り店舗販売の必要性がなくなっていることが今後の課題ということがわかった。こ
こで私はアンケート結果を分析したところ、店舗販売を利用するメリットとしてプラン
ナーと直接話すことができるという回答が多かったことから、店舗販売の最大のメリット
はプランナーがいることだとわかった。そこで、プランナーという人に着目し、プラン
ナーをもっと宣伝していけばいいのではないかと考えた。宣伝方法では、やはり時代に合
わせたSNSを使用する方法を考案する。そこで私はプランナー自身がインスタグラムで
宣伝する方法を店舗販売の不必要性という課題に対しての解決策として考えた。また、た
だ宣伝するのではなく、アンケート結果を分析してわかるように、店舗販売を利用する人
も、ネット販売を利用する人も、安心感や予約のしやすさより安さを重視することがわ
かったので、プランナー自身がインスタグラムで宣伝する際、インスタグラムを見て旅行
を予約しに来た人にホテルか飛行機などのどれか一つの料金を10 %オフするというイベ
ントを付け加えた。私はこの解決策を前回のアンケートでトラベルコを利用すると回答し
た人で今後JTB を利用するかという質問に対して“ いいえ” と回答した37人にアンケー
トを取り調査しました。
第 4 章 旅 行 会 社 へ の 提 案1 、旅行会社の現状
旅行会社に勤めている知人に旅行会社について調査をしたものをまとめた。
まず、国内旅行と国外旅行の現状を比べた。国内旅行の現状は、国内旅行による売り上げ
は年々低下している。理由としては、人口が減少している、バブル後の発展により、日帰
り旅行が増加している、などが挙げられる。国外旅行の現状は、グローバル化、海外旅行
の安価化、オリンピック効果、など、海外旅行は増えている。最近では特に若者のアジア
圏への旅行者数が増えている。また、日本に訪日する旅行者数が増加しており、JNTO の
推計によると、2019 年11 月11 日現在、2019 年の9 月の訪日外客数は前年同月比
5.2% 増の227万3 千人を記録した。これはラグビーワールドカップ2019 日本大会開催
や中国・東南アジア市場の堅調な成長などが寄与している。また、前年同月である2018年9 月は台風21 号や北海道胆振東部震災の影響を受けた月であったことも、前年同月を
上回り一因となっている。(図11)
9 月
16122081918246
2159595 2272900
年別訪日外国人数の推移2015 年 2016 年 2018 年 2019 年
(https://www.tourism.jp/tourism-database/stats/inbound/ ) 図11
2、旅行会社の今後の課題
日本人が旅行を予約する際はネット販売を利用する人が多いので店舗販売の必要性がな
くなってきている。やはり店舗販売の不必要性は大きな問題となっている。オリンピック
効果などによる訪日外国人数が増加していることから、日本人向けの店舗販売、国内にあ
る店舗販売より、訪日外国人に向けた日本旅行用の店舗を海外に置いている旅行会社もあ
る。ただ、国内の店舗を減らし、海外の店舗を増やすことは難しい。外国人に向けるので
はなく日本人に向けての店舗販売の不必要性をなくすことが課題となっていることがわか
る。また、店舗販売の不必要性の対策として他にも、店舗販売を重視するのではなく、会
社内でホテルを建設し、経営するなど他の分野に力を入れている会社が多い。それでも店
舗販売の不必要性は課題となっている。
3、第二回アンケート結果
第一回アンケート結果を分析し、店舗販売の不必要性の解決策として店舗販売のプラン
ナー自身がインスタグラムでの宣伝を提案した。私はこれを第一回アンケートでトラベル
コを利用すると答えた人が今後 JTB を利用するかという質問に対していいえと答えた37
人にアンケートを取った。
1 内容
店舗販売のプランナーがインスタグラムで宣伝すれば今後店舗販売を利用する
かと質問をした。宣伝の内容としては、美容師のようにプランナーが実際お客様
に提案したプランや、プランナーが実際に旅行してよかった場所などをインスタ
グラムで載せることである。また、宣伝したインスタグラムを見て予約をしにき
たお客様にはホテルや飛行機などどれか一つのプランを10%オフにする特典を
付けることにする。
2 結果
はい95%
いいえ5%
今後店舗販売を利用したいか
図12
プランナーがインスタグラムで宣伝をし、さらにその投稿を見た人に割引が効
く特典を付けたところ、第一回アンケートでは今後店舗販売を利用しないと答え
たひとの95 %が店舗販売を今後利用すると答えた。
3 考察
このアンケート結果から、プランナー自身の旅行ブランや旅行日記などをインス
タグラムで宣伝をすることで店舗販売を利用したいという人が増えることがわ
かった。されに、割引などの特典をつけることにより店舗に足を運んでよいと
思ってもらえるようになった。店舗販売の不必要性が旅行会社の中で課題となっ
ているが、プランナーの宣伝効果により店舗販売を利用してもらえる人が増える
ことがわかったことから、解決策としてのプランナー自身がSNSで宣伝するとい
う案は少なからず店舗販売の売り上げに貢献できているのではないかと思う。
4 具体的な提案
私が提案しているプランナー自身がSNSで宣伝するという案を実際にインスタ
グラムを使い、具体的な宣伝方法を考えた。
図13
図14
この様に、旅行先でのおすすめの食べ物、場所、近隣付近などの観光スポットを
紹介することで旅行をより具体的に想像することができる。また、飛行機やホテ
ルの金額を載せることで、この投稿を見るだけで全ての情報を知ることができる。
写真も横にスライドさせれば複数枚見ることができるのでわかりやすい。最後ま
で読めば飛行機とホテルを合わせた金額を 10 %オフするというとてもお得な
サービスも行っており、お客様により利用していただけるのではないかと思う。
第 5 章 ま と め今回の旅行会社の店舗販売とネット販売の比較についての研究を通して、時代に合わせて
新しいものができ、古いものの必要性がなくってくるが、時代に合わせた宣伝をすること
で人々から再び必要とされることがわかった。また、宣伝の効果は大きく、その宣伝の仕
方でも効果は異なってくることがわかる。私は、課題に対しての解決策として、プラン
ナーがインスタグラムを活用して宣伝するという案を提案した。やはり今の時代ではイン
スタグラムを利用している人が多く、他の方法で宣伝するよりもはるかに安くお客様に利
用してもらえ、宣伝効果は抜群であると考えた。また、旅行は多額な費用もかかり、海外
などの知らない国に行く場合には、言葉も通じず、不安なことが多い。なので、旅行の予
約をする際、予約のしやすさや安さよりも疑問がすぐに解決できることなど、予約する際
の安心感の方が重要視されることがわかった。そこで私は店舗販売ならではの強みを考え
たときに“ 人” に着目した。自分一人で決めるには負担や責任が重く、また、不安要素が
たくさんあるが、店舗販売ではプロのプランナーがついていることで疑問もすぐに解決で
き、プロが予約してくれるので安心できる。ネットが普及している時代だが、口コミが充
実していることや、電話で対応するサービスがあっても、疑問に思ったその場で“ 人” に
接して解決する方が安心感できることがわかった。
今回の研究を通して旅行会社のことを深く知ることができたと思う。これからオリンピッ
クが開催されることにより訪日外国人の人数がより多くなると思う。外国人に向けた日本
旅行の宣伝や提案も大事であるが、日本における店舗販売の不必要性ももっと重要視して、
私がその課題に対する解決策を提案するように、プランナーという“ 人” に着目し、時代
に合わせた宣伝をしていけば店舗販売が必要とされる世の中になるのではないかと思う。
第 6 章 参 考 文 献
訪日外国人数推移:https://www.tourism.jp/tourism-database/stats/inbound/