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電機・電子4団体
環境戦略連絡会
生物多様性WG生物多様性保全推進セミナー
事例紹介(三菱電機)
事業所とその周辺の生きもの観察
社員リーダーによるエコロジー教室
2012年9月27日三菱電機株式会社環 境 推 進 本 部
磯貝
吉男
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事業活動と生物多様性のかかわりを考える~
生物多様性行動指針
~
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【資源と調達】鉱物・燃料・植物等の天然資源をグローバルに調達・利用していることを認識し、国内外
で生物多様性に配慮したグリーン調達を推進します。【設計】社会に提供する製品・サービスの設計において、資源の有効活用、エネルギーの効率
利用、環境リスク物質の排出回避を図ります。【製造と輸送】工場・倉庫の建設等、土地利用の新規開始や変更時にはその土地の生物多様性の保
全に配慮します。製造や輸送時のエネルギー使用、廃棄物発生および化学物質排出を
極小化します。【販売と使用、保守】製品・サービスの販売にあたっては、使用と保守における生物多様性との関わりをお客
様にご理解いただけるように努めます。【回収とリサイクル】リサイクル技術を積極的に開発し、回収された使用済み製品への適用を図ります。
【理解と行動】私たちの生活の持続性と生物多様性との関わりを理解し、積極的かつ自発的に自然と
の共生のために行動します。【連携】
海外を含むグループ企業全体で、地域の方々、NGO、行政と連携し活動します。
生物多様性行動指針
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濃尾平野:
水が生まれる場所水が生まれる場所人と海とのつながり人と海とのつながり水が海にかえる場所水が海にかえる場所
製作所構内:
名古屋製作所
/ 稲沢製作所
/ 中津川製作所
「水」・「地域」との接点を、自然観察を通して見直してみた。
事業所とその周辺の生きもの観察(2010年4月~)
事業所とその周辺の生きもの観察A4ブックレット
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事業所とその周辺の生きもの観察
5
【取組み概要】事業所内の緑化地帯や、周辺地域、上空に目をむけ、生き物を観察。
【生物多様性保全の観点】特に都市圏において事業所内の緑地が、周辺地域
とあいまって生態系の一部を構成している可能性が
高い。生きもの観察により、事業所の、地域生態系
における役割を見直すことができる。【取組みポイント】①事業所内緑化エリアや、周辺地域と植物が連続す
る区域などの昆虫・動植物を確認。②種類の同定、希少種・固有種・在来種などの分類
を行うことで結果に対する理解が深まる。③地域有識者や環境NPOの協力を仰ぎ、独善的な
評価を防ぐ。★今後の課題★四季ごとの定期観察や、半径数km程度の範囲の
山林、河川、海洋などとの生態連鎖を調べることで、
地域生態系にとってよりよい緑化整備のありかたが
見えてくると思われる。
関連情報URL http://www.mitsubishielectric.co.jp/corporate/eco_sp/biodiversity/study/index.html
生きものの視点で生きものの視点で事業所を再発見事業所を再発見!!
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成果物:
事業所別
生きもの図鑑
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~「みつびしでんき野外教室」の開催と社員リーダーの養成~社員リーダーによるエコロジー教室
【取組み概要】有志の社員を共通の研修を通してリーダーとして育成し、地域で自然観察教室を行う。
【生物多様性保全の観点】資源に依存し事業を営む製造業の社員が、地域の皆さんと自然に触れることで、その不
思議さに気づき、資源循環の重要性や人間が生態系に与える影響に気づく。この体験を
通じて、地域市民として、また、企業人として自然のためにできることを探り、行動を促す。【取組みポイント】①社員による手作りかつ地域に根ざして活動。②地域有識者や環境NPOの協力を仰ぎ、よりバラエティーに富んだ観察の観点を加える。③五感を活かした体験を通し、生きもの同士の関わり合い(相互作用)に気づく。
関連情報URL http://www.mitsubishielectric.co.jp/corporate/eco_sp/biodiversity/mind/index.html
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社員リーダーによるエコロジー教室
社員リーダーの養成目標設定とレビュー
植物の多様性の習得
座学による理論習得
共通体験が連帯の源
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有識者の知恵を借り地域を見直す
構内水路に棲む魚の観察触覚体験
構内樹木を通した自然の理解
社員リーダーによるエコロジー教室
全国での実施状況
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引用:引用:
日本野外生活推進日本野外生活推進
協会の紹介パンフより協会の紹介パンフより
環境を配慮した行動を起こす。↑
自然保護に対する意見を持つ。↑
人間が自然に与える影響に気づく。↑
五感を使って自然を楽しむ。観察・体験+エコロジーを伝える。
↑乳児期より、自然と親しむ。
生物多様性から学ぶ
製造業である我々は、生態系を理解し、与える影響の最小化
=事業(資材/設計/生産/営業/物流・・・)
へ反映する。低炭素社会・循環型社会の実現
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1.即効性のあるもの
・関係者の環境マインド向上
・組織求心力(連帯感・ニュースバリュー)
・地域コミュニケーション
2.中期的効果
・プレゼンス向上(採用・企業イメージ)
・顧客との本業以外でのコラボレーション(客先所有地での野外教室)
3.長期的効果
・環境意識高い社員の獲得
・理科離れ防止、理系力強化
生物多様性から企業が得るもの