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農業普及振興室 しもきたマルシェ しもきた経営”農”力養成塾 水稲「ほっかりん」消費拡大活動 夏秋いちご現地巡回相談会 アピオス学習会 女性農業者の仲間づくり交流会 -37-

農業普及振興室...農業普及振興室 しもきたマルシェ しもきた経営”農”力養成塾 水稲「ほっかりん」消費拡大活動 夏秋いちご現地巡回相談会

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Page 1: 農業普及振興室...農業普及振興室 しもきたマルシェ しもきた経営”農”力養成塾 水稲「ほっかりん」消費拡大活動 夏秋いちご現地巡回相談会

農業普及振興室

■ しもきたマルシェ ■ しもきた経営”農”力養成塾

■ 水稲「ほっかりん」消費拡大活動 ■ 夏秋いちご現地巡回相談会

■ アピオス学習会 ■ 女性農業者の仲間づくり交流会

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1 青森県「攻めの農林水産業」推進下北地方本部

(1)設置の目的

青森県「攻めの農林水産業」推進下北地方本部は、青森県「攻めの農林水産業」

推進本部等設置要領(平成 年 月 日施行)に基づき、地方段階における生産から17 4 1

流通、販売までの結びつきを強め、各施策を効率かつ効果的に進めることを目的に

設置している。

(2)推進体制

(地方本部長:下北地域県民局地域農林水産部長)「攻めの農林水産業」推進下北地方本部

地域における「攻めの農林水産業」の具体的な活動の推進

生産・販売・担い手対策の推進

①生産対策の推進

②販売・流通・農林水産物加工の推進

③担い手育成・確保対策の推進

④農地利用集積・有効活用対策の推進

⑤農村整備対策の推進

⑥地産地消、食育の推進

食産業連携の推進

①食産業づくりの推進体制の強化

②食産業の取組の加速化

「日本一健康な土づくり運動」の推進

①健康な土づくりの推進

②環境にやさしい農業の拡大

(3)平成29年度活動実績

期 日 場 所 内 容

平成30年 むつ市 下北地方本部会議の開催

月9日 「むつ来さまい館」 ①平成30年度生産・販売推進方針(案)について3

②平成30年度行動計画(案)について ほか

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2 平成30年度普及指導計画及び平成29年度普及指導活動の実績

(1) 平成30年度普及指導活動事項

ア 地域特性を生かした水稲・野菜の産地育成

夏季冷涼な気象条件を最大限に生かしながら、良食味な低アミロース米「ほっ

かりん や高収益が期待される 夏秋いちご ブランドとして定着しつつある 一」 「 」、 「

球入魂かぼちゃ」等の産地育成を図るとともに 「アピオス」や「オコッペいもっ、

こ 「にんにく」などの生産を拡大する。」、

また、経済のグローバル化や国内の産地間競争に打ち勝つ収益性の高い産地づく

りを推進するため、産地パワーアップ事業等を活用した取組を支援する。

イ 農林水産業の連携による新たな起業活動の育成と定着化

下北地域の豊かな農林水産資源と人財・景観・立地条件等を生かすため、地域

内の連携活動を活性化させ、下北ならではの特色ある商品開発等により、新たな

付加価値づくりを推進する。

ウ 土地利用型作物・果樹・畜産経営の安定化の推進

大豆・そばの排水対策の徹底などによる生産性の向上させることで、集落営農

法人等の経営安定を図る。

ワイン用ぶどうやブルーベリーの適正管理による生産性向上と観光農園等の定

着により果樹経営の安定化を図る。

土づくりを基本とした良質粗飼料の安定生産と稲ホールクロップサイレージの

利用拡大により畜産農家の経営安定を図る。

エ 地域農業を支える多様な担い手の育成

農業次世代人材投資資金(旧青年就農給付金)を受けている新規就農者を対象

として市町村、農業委員会、JA、普及指導員等で構成するサポートチームを設

置し、栽培技術・資金等の総合的な支援を行うことで、次代を担う若手農業者の

育成・確保と経営の早期安定を図る。

直売所の連携や、直売所と異業種間の連携を促進するほか、直売所の新たな担

い手の育成や地域から愛される直売所づくりにより、直売所の活性化を図る。

また、グリーン・ツーリズムなどに取り組む担い手の活動を支援し、消費者と

の交流を通じた起業活動を推進するとともに、農山漁村の女性リーダーを育成す

る。

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(2)平成30年度普及指導計画

ア 重点普及指導計画

課 題 名 対 象 普及活動のねらい

1 地域ぐるみに 農業次世代人材投 ○ 関係機関や先進農家が連携した地域ぐるみの支

よる次代を担う 資資金(経営開始 援体制を確立する。

若手農業者の育 型)対象者及び見 ○ サポートチームによる個別巡回指導や農協生産

成・確保 込者(22名) 部会と連携した個別指導の強化、資金計画書の作

成支援、しもきた経営農力養成塾の開催により、

発展段階に応じた栽培(飼養)技術及び経営管理

能力の向上を図る。

(活用事業)

・フレッシュファーマーズ育成定着支援事業

( )H28~30

2 担い手育成と ○ 直売所と異業種との連携により「しもきたマル下北管内農林水産

異業種との連携 シェ を開催するとともに 実行委員会による マ物直売所(16組 」 、 「

促進による直売 ルシェ視察研修」を実施し、運営・企画能力の向織 、新規就農者)

所の活性化 上を図る。・就農希望者(17

○ 直売所の新たな担い手を確保するため、栽培実【県民局重点事業】 名 、野菜農家(1)

。下北地域産直活 証ほの設置や加工品の試作・試験販売に取り組む50戸 、しもきた)

性化プロデュー ○ 直売所の販売員等を対象とした「陳列・接遇」マルシェ実行委員

ス事業 H29~30 研修会の開催や「しもきた産直マップ」の作成・( ) 会(11名)

配布 「しもきた産直フォーラム」の開催により地、

域住民や観光客に愛される直売所づくりに取り組

む。

栽培管理実態把握及び個別巡回指導、増収技3 「下北アピオ 下北アピオス振興 ○

術展示ほの設置及び栽培技術向上研修会の開催ス」の産地力強 会(32名)、アピオ

等により栽培技術の高位平準化と増収技術導入化 ス栽培農家

による品質・単収の向上を図る。

○ 寒ざらし期間の塊茎糖度調査ほを設置し、出

荷調製作業の早期化について検討する。

○ 役員会・総会の運営指導及び事業計画作成及

び実施のフォローなど「下北アピオス振興会」

の運営を支援する。

(活用事業)

・地 (技術普域農業を支える普及活動推進事業

及活動 (H30~H32))

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イ 一般普及指導計画

課 題 名 対象 ねらいと主な活動内容

1 水稲の生産振 管内全域(全稲作 ○ 水稲品種「ほっかりん」の生産技術向上に向

興 農家 、JA十和 けた連絡会議の開催や生育観測ほの設置、講習)

田おいらせ稲作振 会の開催により良食味米の生産を支援する。

興会むつ支部(む ○ Facebookや広報誌等を活用した広報活動や生

つ市、東通村 、 産者・消費者・実需者を対象としたPR活動の)

川内町有機栽培研 実施により、販売農家の拡大と販売先の確保を

究会(むつ市 、 支援する。)

東通村米生産販売

振興会(東通村)

2 農事組合法人大 ○ 生育観測ほの設置による適期栽培管理や排水大豆・そばの

利、目名地区転作 対策・雑草対策の指導を徹底し、転作大豆及び安定生産による

組合 そばの収量向上を図る。法人等の経営安

○ 農事組合法人大利の規模拡大による経営安定定

を図るため、農地中間管理事業の活用を支援す

る。

3 地域特産作物 JA十和田おいら JA十和田おいらせ野菜振興会むつ支部が推○

「夏秋いちご」 せ野菜振興会むつ 進品目として指定している「夏秋いちご」、「一球

「一球入魂かぼ 支部果菜部会(14 入魂かぼちゃ」、「にんにく」のほか、東通村が進

ちゃ 「にんに 名 ・一球入魂か めている「寒立菜(寒締めほうれんそう 」や」 ) )

く 「寒締めほ ぼちゃ生産部会(2 大間町がほ場整備地区の基幹品目としている」

うれんそう 「オ 2名)・大間町野菜 「オコッペいもっこ」の生産振興を図る。」

コッ ペいもっ 部会(13名、にん また 「JA版GAP」の取組を支援する。、

こ」等 の生産 にく生産者(19

振興 名)、東通村畑作

生産振興会野菜部

会(41名)

4 ほ場整備後を 大間町奥戸新釜地 ○ ほ場整備後に耕作意欲のある1法人・2個人を

にらんだ大間町 区地権者(32名 、 中心とした営農体制の構築に向けた取組を支援す)

の営農体制の構 る。JA十和田おいら

せ野菜振興会むつ築

支部大間町野菜部

会(13名)

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ねらいと主な活動内容課 題 名 対象

ワイン用ぶどう生 ワイン用ぶどうの病害虫及び栽培管理指導等5 下北地域の果 ○

産者( 有)エム により収量向上及び高品質安定生産を図る。樹生産振興 (

ケイヴィンヤード ○ ブルーベリーの品質・生産量の向上を図ると

他1名 、東通村 ともに単価の高い農協出荷を増やすよう生産者)

畑作生産振興会果 を誘導し、所得の向上につなげる。

樹部会(42名)

足腰の強い酪 斗南丘酪農農協 8 ○ 酪農経営の安定化を図るため、耕畜連携によ6 (

農経営の推進 戸 、十和田おい る酪農家の稲WCSの利用促進と地域資源を活用し)

。らせ農協むつ支店 た土づくりによる良質粗飼料の確保を支援する

(20戸)

7 地域の担い手 認定農業者(127 ○ 認定農業者の新規認定及び再認定に向けた計

となる農業経営 名 、農業次世代 画策定支援と農業経営改善計画に沿った経営改)

体の育成 人材投資資金(準 善指導を行う。

備型)対象者及び ○ 新規就農者の就農相談、農家研修等の実施を

見込者(2名 、就 支援し、新規就農者を確保する。)

農希望者 ○ 人・農地プランの見直しと農地中間管理事業

の活用等により担い手への農地集積・集約化を

推進する。

女性起業家(34起 ○ 女性起業家やグリーン・ツーリズム実践者、8 起業活動の推

業 、下北地域グ 下北半島産直ネット21を対象に、新商品開発や進と女性農業者 )

リーン・ツーリズ 販路拡大等の起業活動の課題解決に向けた個別の活躍促進によ

ム実践者(14人・ 支援、情報提供等を行う。る地域の活性化

組織)、Big・Axe ○ 市町村やJAと情報交換し、若手女性農業者

(33名 、ARND(2 及びViC・ウーマン候補者をリストアップす)

5人 、下北半島 る。また、男女共同参画推進検討会や地域貢献)

いきいき産直ネッ 活動啓発セミナー、仲間づくり交流会の開催を

ト21(161名) 通じて、女性農業者が活躍できる環境づくりを

推進する。

地域の中核的な農業者組織として消費者交流9 むつ下北地区 むつ下北地区指導 ○

。指導農業士会の 農業士会(23名) 事業及び若手農業者の育成活動等の支援を行う

活性化

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(3)平成29年度普及指導計画の実績

ア 重点普及指導計画

(1)地域ぐるみによる次代を担う若手農業者の育成・確保課 題 名

対 象 農業次世代人材投資資金(経営開始型)対象者及び見込者(15名)

活 動 内 容 活 動 成 果

1 地域ぐるみによる支援体制の強化 1 地域ぐるみによる支援体制の強化

関係機関等による新規就農者の支援 むつ市と東通村でサポートチームを

体制確立に向けた会議を開催した。 設置し、定期的に個別巡回指導を実施

した。

就農希望者の研修受入や就農後の指

導を行っている2名の農業経営士から

助言を得ることで新規就農者が抱える

経営上の課題や望ましい支援体制等に

ついて、関係機関と情報共有を図るこ

とができた。

2 サポートチームによる個別巡回指導 2 サポートチームによる個別巡回指導

の実施 の実施

経営・技術(普及指導員 、資金(日 新規就農者ごとの就農状況を把握す)

本政策金融公庫 、農地担当者(農業委 るとともに、課題解決に向けた適切な)

員会)で構成するサポートチームの合 助言を行った。

同巡回を3回実施した。 制度資金の活用により1名が就農に

また、青年等就農資金の借入れにつ 向けた初期投資(冷蔵庫、運転資金)

いて支援した を軽減したほか、他の1名が良質粗飼

、料確保のために乾草庫を導入するなど

経営改善が図られた。また、7組の夫

婦が、やりがいを持って農業に取り組

むため、家族経営協定を締結した。

3 しもきた経営"農"力養成塾の開催

視察研修では、作付者が多い夏秋い

ちごとにんにくの栽培技術について学

3 しもきた経営"農"力養成塾の開催 ぶとともに、新規就農者間の情報交換

、 。先進地視察研修と農業簿記研修を開 の場になり 仲間づくりにつながった

催した。 また、農業簿記研修では複式簿記の

基礎について学び、経営管理能力を高

めるきっかけになった。

サポートチーム巡回指導

新規就農者支援体制検討会

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(2)担い手育成と異業種との連携促進による直売所の活性化課 題 名

対 象 下北管内農林水産物直売所(14組織 、新規就農者・就農希望者(17名 、) )野菜農家(150戸 、女性起業者(10起業))

活 動 内 容 活 動 成 果

1 異業種との連携の機会・取組の創出 1 異業種との連携の機会・取組の創出

(1) 産直活性化プロデュース会議の開 (1)産直活性化プロデュース会議を2

催 回開催し、直売所と異業種との連携

(2) 直売所と異業種との連携・マッチ 等について具体的に検討した。

ング支援 (2)県庁生協むつ支店では、地産地消

(3) しもきたマルシェ、産直フォーラ デーを定期的に開催するとともに、

ムの開催 風間浦村の直売所「ふのりちゃん」

(4) 異業種を対象としたアンケート調 の商品が全県の県庁生協で販売され

査の実施 ることとなった。

(5) 県外先進事例調査の実施 また、むつ市のみちのく城ヶ沢フ

ードセンターでは、むつ市の直売所

「となりのあいちゃん」と定期的に

商品取引が行われるようになった。

(3)異業種と連携して「しもきたマル

シ」ェを3回(9月10日、10月1日、

11月5日 「食べて応援!しもきた食)、

フォーラム (2月4日)を開催するこ」

とができた。

(4)2月11~12日に福島県において、農

業者と異業種が連携してマルシェを

定期開催している事例やの直売所の

。品質管理などの事例調査を実施した

2 直売所の新たな担い手の育成 2 直売所の新たな担い手の育成

(1 「チャレンジフィールド」と「チャ (1)新規就農者1名のほ場に実証ほを)

レンジマーケット」の設置 設置するとともに、直売所3店舗に

(2)しもきたマルシェの参加誘導 新規就農コーナーを開設した。

(2)新たに2漁家加工グループがマル

シェに参加するようになった。

3 地域住民や観光客に愛される直売所 3 地域住民や観光客に愛される直売所

づくり づくり

(1)直売所販売員等を対象とした接遇 (1)9月27日及び2月26日の2回 「下、

・POP作成研修会の開催 北産直チャレンジセミナー」を開催

しもきたマルシェ参加者

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。 、(2)健康料理レシピ研修会の開催 した POPの書き方や売場の改善

(3)健康料理レシピの作成 魅力あるマルシェの企画と運営につ

いて学び、売場づくりやマルシェの

運営に活用された。

(2)10月5日及び10月19日に、女性起業

家やしもきたマルシェ参加者を対象

に、直売所の食材を活用した「健康

料理レシピ研修会」を開催し、地元

産品の活用方法について技術習得を

図った。

(3)研修会で作成したレシピをカード

にまとめて消費者に配布し、地元産

品のPRによる愛される直売所づく

りに務めた。

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(3 「下北アピオス」の産地力強化課 題 名 )

対 象 下北アピオス振興会(32名 、アピオス栽培農家)

活 動 内 容 活 動 成 果

1 栽培技術の高位平準化と増収技術導 1 栽培技術の高位平準化と増収技術導

入による品質・単収の向上 入による品質・単収の向上

今後の栽培指導方法を検討するため 土づくり資材及び肥料の種類・施用、

個別巡回及び耕種概要に関するアンケ 量が生産者ごとに異なり、その差が収

ート調査を実施し、生育状況及び栽培 量・品質に影響していることが考えら

管理の実態把握に努めた。また、増収 れた。肥培管理を改善することで、密

技術導入の試験展示ほを4か所に設置 植によるM・S規格の増収も可能とみ

し、M・S規格を中心とした単収の向 られた。

上について検討した。

2 出荷調整作業の一元化に向けた取組 2 出荷調整作業の一元化に向けた取組

への支援 への支援

塊茎の糖度確保のため、寒ざらし期 早期出荷に向けた基礎データを収集

間中の気温と糖度の関係について調査 ・蓄積することができた。また、寒ざ

を行った。また、営農情報で収穫・保 らしの保管場所を改善するなど、食味

。管方法を指導するとともに、糖度推移 向上に向けて生産者の意識が高まった

について情報提供した。

3「下北アピオス振興会」の運営支援 3「下北アピオス振興会」の運営支援

アピオスブランド化推進会議(7・9 新パンフレットの作成に向け、当室

月 、役員会及び総会などで事業計画の で作成したPR資料を原案とて提供し)

作成及び実施等のフォローを行った。 た。また、販路拡大の成果は上がって

おり、今後は、生産面を重視した活動

を行っていくこととした。

アピオスの収穫試験展示ほ場の外観

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イ 一般普及指導計画

(1)水稲の生産振興課 題 名

対 象 管内稲作農家、下北のコメを守る会(25名)川内町有機栽培研究会(6名 、東通米生産販売振興会(8名))

活 動 内 容 活 動 成 果

1 推進体制の整備 1 生産者や関係機関を参集し、産地化

地域推進会議を開催し、生産者・関 に係る活動計画や生産・販売に関する

係機関との連携を図った。 課題について検討し、意識統一を図っ

た。

2 生産技術の向上

(1)栽培展示ほを設置し、栽培講習会 2 生産技術の向上対策

を開催した。 (1)生育観測ほのデータを活用しなが

ら育苗・追肥・刈取りの講習会を実

施したが、8月以降の低温長雨によ

り収量・品質とも平年を下回った。

(2)食味向上試験展示ほを設置し、現

地検討会及び栽培技術向上研修会を (2)ケイカル施用によるほっかりんの

開催した。 食味向上試験ほでは、収量がケイカ

ル無施用区を上回り、タンパク質含

有量も低下した。この結果を関係機

関と共有し、次年度の栽培講習会の

資料に活用する。

3 PR・広報活動

販売を促進するため、各種イベント 3 PR・広報活動

や料理教室でのPR、Facebookを活用 Facebookを活用した広報活動を実施

した情報発信を実施した。 したほか、消費者及び実需者を対象に

積極的にPR活動を実施して「ほっか

りん」の消費拡大を図った。

イベントでPR

栽培講習会

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(2)大豆・そばの安定生産による法人等の経営安定課 題 名

対 象 農事組合法人大利、目名地区転作組合

活 動 内 容 活 動 成 果

1 農事組合法人大利及び目名地区転作 1 転作大豆

組合が作付けしている転作大豆及びそ 生育調査結果をもとに個別巡回指導

ばについて、排水対策の徹底や栽培方 で中耕・培土や雑草防除、病害虫の適期

法の検討により収量の向上と経営の安 防除等を実施したが、8月以降の降雨

、定化を図った。 と11月の積雪により適期収穫ができず

収量は目標を下回った。

2 農事組合法人大利については、農地 また、新品種「シュウリュウ」の試

、中間管理事業の活用により農地の集積 作ほを設置して生育状況を調査したが

を図った。 は種が6月下旬と遅くなったこと 「お、

おすず」と比較すると開花期や成熟期

が遅いことから収量は30kg/10aにとど

まった。

2 転作そば

個別巡回指導によりほ場準備からは

種及び適期刈取り等を指導した。開花

期の天候不順により結実にばらつきが

、 。生じたが 目標の単収50kgを達成した

3 法人の農地集積

農地中間管理事業を活用し、利用権

設定により新たに2ha集積した。

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3 地域特産野菜 夏秋いちご 一球入魂かぼちゃ にんにく 寒課 題 名 ( ) 「 」「 」「 」「

締めほうれんそう」等の生産振興

対 象 十和田おいらせ農協むつ支部果菜部会(15名 、十和田おいらせ農協野)

菜振興会むつ支部会員(一球入魂かぼちゃ生産部会他)

活 動 内 容 活 動 成 果

1 夏秋いちご 1 夏秋いちご

果菜部会長を夏秋いちご相談員に位 新規就農者の増加や既存生産者の規

置づけ、新規就農者を対象に現地巡回 模拡大により栽培面積が2.5haに増加し

相談会を2回(6・9月)に実施し、天候 た。イオングループへの出荷に係る農

に応じた管理作業及び病害虫防除対策 場の環境美化は、新規就農者の意識が、

農場の環境美化について指導した。 高まり概ね改善されてきたものの、引

個別巡回指導は、月1回で実施し、 き続き指導が必要である。また、果菜

特に新規就農者に対して基本技術に加 部会では次年度の春定植からペチカ系

え 農場の環境美化について指導した の品種からすずあかねに切り替わるた、 。

また、強風や台風等の対策指導及び病 め、品種特性にあった栽培指導を充実

害虫防除等について指導した。 させる必要がある。

2 一球入魂かぼちゃ 2 一球入魂かぼちゃ

農協・種苗会社との合同巡回による 定植直後の低温と乾燥による影響が

個別指導を3回実施した 5月23・24日 一部で見られたものの、順調に成熟が( 、

7月5・6日、8月3・4日 。着果日か 進み、例年並みの品質を確保できた。)

らの積算気温データを提供するととも また、収穫は降雨が続いたため、例

に果実の糖度を測定し、食味確保に向 年より遅い8月13日から始まった。

けた適期収穫の指導を中心に行った。 出荷数量は作付面積の増加によって

前年比116%となったが、販売額は他産

地との競合により1,167万円であった。

3 にんにく 3 にんにく

農協と定期的に生育状況を調査し、 植付後の低温で越冬前の生育量が劣

指導方針を統一した上で栽培講習会や り、全般的に小玉傾向であった。深植

個別巡回指導を行った。また、次年度 えや早掘りで減収するなど、基本的知

の栽培改善に向けて冬期講習会を実施 識が不足している生産者が見られた。

した。 また、下北地域の生態も不明な点があ

り、今後の検討課題と考えられた。

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4 寒締めほうれんそう 4 寒締めほうれんそう

年内出荷に向けた実証ほを設置し、 11月中旬以降、気温が平年より低く

生育状況、地温及び糖度の推移につい 推移し、順調に糖度が高まったため、

て情報提供するととともに、は種期及 12月下旬に初出荷することができた。

び栽培方法について検討を行った。 は種時期が早かったほ場では、生育

が進みすぎるなどの問題が見られたこ

とから、年内の安定出荷を行うには、

は種期のほか生育を制御する栽培管理

について検討する必要がある。

一球入魂かぼちゃの合同巡回(7/12)夏秋いちご現地巡回相談会(6/29)

にんにく植付前講習会(9/13) 初出荷に向けた糖度測定会(12/16)

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(4)ほ場整備後をにらんだ大間町の野菜生産の振興課 題 名

対 象 大間町奥戸新釜地区地権者(32名)

十和田おいらせ農協野菜振興会むつ支部大間町野菜部会会員(13名)

活 動 内 容 活 動 成 果

1 ほ場整備後の営農体制整備について 1 6月に大間町野菜部会と大間町、農

検討するとともに、オコッペいもっこ 村整備課で、ほ場整備後に栽培する品

(三円いも)の他に栽培する品目の選定 目について協議した結果、主力のオコ

及び栽培の実現に向けた取組を指導し ッペいもっこ(三円いも)以外に、高収

た。 益が期待できる「にんにく」を作付する

ことに決まった。新釜地区ほ場整備後

の営農について、地元の耕作希望者と

大間町、農村整備課との協議を重ねた

結果、1法人2個人の耕作意欲を確認

した。

地域住民との設計検討会(H30.1)

、2 大間町野菜部会が運営しているオコ 2 萌芽の不揃いがやや目立ったものの

ッペいもっこ(三円いも)の種馬鈴し 原種ほ及び採種ほともに合格した。種

ょの審査合格に向け、栽培講習会及び 馬鈴しょ生産の取組を開始して以来、

ウイルス病の抜取指導等により種いも 初めて採種ほが合格し、一般ほに種い

保管から収穫まで種子生産ほとしての もを供給することができるようになっ

生産管理について指導・助言を行った た。。

第3期ほ場検査の様子(7/18)

-51-

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(5)下北地域の果樹生産振興課 題 名

対 象 ワイン用ぶどう生産者( 有)エムケイヴィンヤード他1名)(

東通村畑作振興会果樹部会(42名)

活 動 内 容 活 動 成 果

1 ワイン用ぶどう生産者

( 有)エムケイヴィンヤード他1名) 生育ステージに合わせた適期病害虫(

醸造用ぶどうの安定生産に向けて生 防除を実施した結果、前年多発した晩

育ステージと病害虫発生状況等を確認 腐病の発生はなかったが、8月中下旬

し、栽培管理面における巡回指導を実 の一時的な天候不順により、樹勢低下

施した。 とべと病の発生が見られた。

2 東通村畑作振興会果樹部会(42名)

ア ブルーベリーの剪定講習会及び巡 ア 高品質安定生産に向け、主軸枝の更

回指導を行い、高品質安定生産に向 新を意識した剪定及び栽培管理への理

けた栽培管理及び病害虫防除につい 解が深まった。

て指導した。

イ ブルーベリーの生果出荷量の増加 イ 農協への生果出荷は、昨年より出荷

に向け、JAと連携し出荷に関する 者が1名減り、197kgから8.2kgへ大幅に

打合せを実施し、系統出荷へ誘導し 減少した一方で、東通村産業振興公社

た。 への出荷量が増えた。

剪定講習会の様子 収穫直後のブルーベリ-

ほ場風景 赤ワイン用ぶどう

-52-

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(6)足腰の強い酪農経営の推進課 題 名

対 象 斗南丘酪農農協(8戸 、十和田おいらせ農協むつ支店(20戸))

活 動 内 容 活 動 成 果

1 稲WCSの栽培と利用拡大に向け栽培指 1 WCSの収穫量は80個と前年をやや下回

導を行った。 った。

2 地域資源である粗砕石灰を活用した 2 管内2か所に実証ほを設置した。粗

土づくりを基本として飼料の栽培指導 砕石灰の利用面積が、1haから1.1haに

を行った。 増加した。

(7)地域の担い手となる農業経営体の育成課 題 名(認定農業者等の確保と農地利用集積の推進)

対 象 認定農業者(132名 、農業次世代人材投資資金(準備型)対象者及び見)込者(4名 、就農希望者)

活 動 内 容 活 動 成 果

1 認定農業者の新規認定や再認定をす 1 11名の生産者について農業経営改善

る生産者に対し、市町村と連携しなが 計画の作成を支援し、むつ市で6名(う

ら農業経営改善計画の作成支援を行っ ち新規3名)、東通村で5名が認定され

た。 た。

2 就農希望者に対し、農業次世代人材 2 9名の就農希望者に対して就農相談投資資金(準備型)の交付や、青年等 を実施し、支援制度等について説明を

就農計画の認定に向けた相談活動を行 行った。

った。 また、青年等就農計画の作成を支援

した結果、新たに1名の青年等就農計

画が認定された。

3 農地中間管理事業推進連絡会議の開 3 農地中間管理事業による受け手農家

催や市町村巡回により、農地中間管理 への転貸面積は、今年度新たに29ha、

事業及び機構集積協力金の推進活動を 累計では228haとなり、担い手への農地

実施した。 集積・集約化が進んだ。

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(8)起業活動の推進と女性農業者の活躍促進による地域活性化課 題 名

対 象 女性起業家(30起業 、下北地域グリーン・ツーリズム実践者(14名・組)織 、Big・Axe(34名 、ARND(25名 、下北半島いきいき産) ) )直ネット21(138名)

活動内容 活 動 成 果

1 新商品開発や販路拡大等の起業活動 1 直売所でのイベントの企画運営支援

の課題解決に向けて、産地直売所での により、直売所が主体となった交流イ

消費者交流イベントの企画運営、地域 ベントが定期的に開催されるようにな

の食資源利活用やコミュニケーション った。また、新たな顧客開拓や利用者

力向上に係るセミナーを3回開催する 増加により一人当たりの販売額が向上

とともに、販路開拓や商品開発等につ した。

いて個別に助言指導を行った。 女性起業家と異業種とのマッチング

により、販路開拓につながり、かざま

うら産直友の会では、販売額が前年比

120%となった。

2 次の担い手となる若手女性農業者の

掘り起こしに努めるとともに、地域活

動等による仲間づくり交流会を3回開

催した。

県の補助事業を活用し、花壇整備や 2 ViC・ウーマン等と連携し、若手

カフェ営業、地域特産品を活用した世 女性農業者の掘り起こしに努めたとこ

代交流の実施を支援した。 ろ、新たに14名を掘り起こすことがで

きた。また、2名のViC・ウーマン

候補者を掘り起こし、うち1名が認定

された。

、地域貢献活動啓発セミナーを開催し

地域活動の重要性について啓発したと

ころ、セミナー参加者が補助事業を活

用し、地域貢献プロジェクトを実施し

地域を巻き込んだ活動を展開した。

セミナーの開催

環境美化イベント(下風呂J

F女性部地域貢献プロジェクト)

直売所のファンづくりのた

めのイベントを定期開催

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(9)むつ下北地区指導農業士会活動の活性化課 題 名

対 象 むつ下北地区指導農業士会(23名)

活 動 内 容 活 動 成 果

1 下北地域の農業や地産地消・食育の 1 東通村高間木の体験ほ場での農業教

大切さを消費者に理解しもらうことを 室を2回、農業体験を1回実施したほ

目的とした「下北アグリサポーターズ か、農業経営士が出店した産直販売の

クラブ(17名)」の活動を支援した。 運営ボランティアを実施した。また、

地産地消料理教室「青空ピザづくり体

験」を開催するなど、消費者との交流

が深められ、農業に対する理解促進が

図られた。

2 下北地域で近年増加傾向にある新規 2 若手農業者の技術力向上による所得

就農者及び就農希望者を対象とした 新 確保及び定着化に向けて、新規就農者「

規就農者等"農"力アップセミナー」を の基幹作物である夏秋いちご及びにん

開催した。 にくについて講習会を開催し、栽培の

基本技術及び病害虫診断・防除などの

知識が深まった。

3 平成29年度で第24回目の開催となる 3 関係団体と連携して下北地域の農業

「生産者による豊漁・豊作祈願祭」で についてPRすると同時に、新米のほ

出店への支援を行った。 っかりんや夏秋いちご、野菜等を販売

し、一般消費者と交流を図ることがで

きた。

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3 食産業の育成推進

下北地域は、夏季冷涼な気候を活かした特色ある農作物の生産が行われているほ

か、県内有数の畜産業、水産業を抱え、食資源が豊富である。

農商工連携による地域の6次産業化を推進してきたところ、農林漁業者等の関心

が高まり、新商品が増加するなど6次産業化の取組が着実に拡大している。

しかし、新たな取組が伸び悩んでいる状況にあるため、地域の農林水産業、食品

製造業、流通・販売業、試験研究機関など各部門の連携を加速させ、地域ぐるみで

6次産業化を進めることとし、次の事項を重点的に推進する。

(1)地域内連携を重視した6次産業化の推進

付加価値の高い商品づくりを進めるため 食産業に係る相談に幅広く対応する 農、 「

商工連携食産業づくり相談窓口」を設置するとともに、相談内容に応じて専門家が

アドバイスする「ABC(あおもり食品ビジネスチャレンジ)相談会」を毎月開催

する。

また、関係機関・団体等と連携し、取組意欲のある農林漁業者を掘り起こし、商

品づくりを支援する。

また、下北地域産直活性化プロデュース事業等の推進により、取組意欲のある地

域の農林漁業者を掘り起こし、異業種等と連携した商品づくりや販路拡大を支援す

る。

ア 「農商工連携食産業づくり相談窓口 「ABC相談会」等による相談活動の展」

イ 「下北地域産直活性化プロデュース事業」の推進による連携促進

(2)加工業務用分野への支援強化

地域の資源を活用し、加工品づくり等の取組を進める加工業者に対し、情報提供

や事業活用の支援を行う。

ア 食品加工業者への情報提供

イ 補助事業等の活用支援

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4 農業構造政策の推進

(1 「攻めの農林水産業」推進下北地方本部推進方針(農業構造政策関係))

下北地域では、担い手の高齢化や減少、耕作放棄地の増加などが問題となってお

り、農業・農村の活性化を図るためには、これらの課題に取り組むことが重要と

なっている。

このため、本年度は、若手農業者や6次産業化に取り組む女性起業家など多様な

経営体を育成・確保し、担い手への集積・集約を促進するとともに、地域経営体

が地域の経済・社会を支える「地域経営」の仕組みづくりや、農山漁村と都市と

の交流を進めるグリーン・ツーリズムの展開などに取り組むこととし、次の事項

を重点的に推進する。

ア 担い手への農地集積・集約化の促進

イ 次代の地域農業を牽引していく青年農業者の育成

ウ 地域経営体の掘り起こしと経営発展の支援

エ 農山漁村の女性が活躍できる環境づくり

オ 多様なニーズに対応したグリーン・ツーリズムの展開

(2)青森県農山漁村「地域経営」レベルアップ事業

ア 目 的

「地域の担い手は地域が育てる」仕組みづくりを支援するため、市町村の地域担

い手育成総合支援協議会及び地域農業再生協議会が実施する地域マネジメントの

取組に要する経費及び地域経営体等が自らのレベルアップに向けて必要となる経

営発展又は地域貢献に係る取組に要する経費に対し助成する。

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(単位:円)イ 平成29年度実績

市町村 事業主体 事業内容 事業費 負担区分

県 自己負担

むつ市 北彩漁業生 ・大型刺身スライサー、ドーム型冷 5,810,616 3,038,000 2,772,616

産組合 凍ケースの投入

・海峡サーモンの販路開拓

大間町 大間町地域 ・専門家を交えたマネジメント部会 844,841 844,841 0

農業再生協 の運営

議会 ・オコッペいもっこの販路拡大

・新商品の開発

風間浦村 風間浦村担 ・専門家を交えたマネジメント部会 551,764 551,764 0

い手育成総 の運営

合支援協議 ・情報発信力の強化

会 ・先進地視察研修

佐井村 佐井村地域 ・専門家を交えたマネジメント部会 467,897 467,897 0

農業再生協 の運営

議会 ・産直施設の改善

・新商品の開発

合 計 7,675,118 4,902,502 2,772,616

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5 担い手の育成確保

(1)認定農業者の育成・確保

ア 趣 旨

地域の担い手となる認定農業者等の育成・確保を図るため、地域段階における

市町村の窓口として「地域担い手育成総合支援協議会」を設置し、認定農業者等

の育成・確保等に係る活動を展開する。

イ 実施主体

地域担い手育成総合支援協議会

ウ 活動内容

(ア)認定農業者制度の啓発普及

(イ)経営改善のポイント、経営改善計画作成へのアドバイス

(ウ)認定農業者の経営改善活動及び期間満了者への再認定に向けた支援活動

(エ)市町村基本構想の内容や関連施策の紹介 など

エ 地域担い手育成総合支援協議会設置状況

市町村 協議会の名称 事 務 局

む つ 市 むつ市担い手育成総合支援協議会 むつ市経済部農林畜産振興課

大 間 町 大間町地域農業再生協議会 大間町産業振興課

東 通 村 東通村担い手育成総合支援協議会 東通村つくり育てる農林水産課

風間浦村 風間浦村担い手育成総合支援協議会 風間浦村産業建設課

佐 井 村 佐井村担い手育成総合支援協議会 佐井村産業建設課

オ 市町村別認定農業者数(平成30年3月31日現在)

区 分 むつ市 大間町 東通村 風間浦村 佐井村 管内計

認定農業者数 65 1 61 0 0 127

(うち法人) (10) (1) (3) (14)

(うち再認定) (2) (5) (7)

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(2)農業次世代人材投資事業

ア 趣 旨

青年の就農意欲の喚起と就農後の定着を目的に、就農前の研修期間(最長2年

以内)及び経営が不安定な就農後の期間(最長5年間)の所得を確保するため、

就農希望者及び新規就農者へ交付金を交付する。

<概 要>

準備型 内 容 原則45歳未満で就農する者が、就農に向け、青森県営農大学校や県が

認める先進農家・先進農業法人で研修を受ける場合、研修期間中年間

150万円を最長2年間給付

実施主体 公益社団法人 あおもり農林業支援センター

経 営 内 容 人・農地プランに位置づけられている(又は位置づけられると見込ま

開始型 れる)原則45歳未満の独立・自営就農者に対し、年間最大150万円を最

長5年間給付

※平成27年度の新規給付対象者から、前年の所得に応じて給付金額が変

実施主体 市町村

イ 事業内容

当事業の実施に当たり、市町村などの実施主体等と連携し、次のような活動を展

開した。

(ア)準備型

○ 就農相談の実施

○ 研修先の紹介と研修受入に向けた調整

○ 「研修計画」などの受給に必要な書類作成等の支援

○ 研修状況の確認

○ 「青年等就農計画」の作成等経営開始に向けた準備の支援

(イ)経営開始型

○ 「経営開始計画」など交付に必要な書類作成等の支援

○ 「青年等就農資金」の借入に係る支援

○ 就農状況の確認

○ 補助金事務の遂行と進行管理

○ 営農相談の実施

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<交付者の状況>

区 分 市町村名 H24 H25 H26 H27 H28 H29

準 備 型 むつ市 5 6 5 4 4 4

大間町 1 1 1

東通村 1 1 1 1

風間浦村

佐井村

計 5 8 7 6 5 4

経営開始型 むつ市 1 3 6 7 11 11

大間町 2 2 1 1 1

東通村 1 1 1 1 3

風間浦村

佐井村

計 3 6 7 9 13 15

合 計 8 14 14 15 18 19

<研修受入先>(平成29年度)

氏 名 等 受入者数 備 考

1 農業経営士(施設野菜)蝦名 正雄 氏

3 農業経営士(施設野菜)村田 睦夫 氏

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(3)農業経営士・青年農業士活動推進事業

ア 目 的

模範的な農業経営を実施し、担い手の育成指導を行い得る経営者を「農業経営

士」として、また、農業生産と集団活動に積極的に取り組む青年農業者を「青年

農業士」として認定し、担い手の確保・育成や地域農業の活性化など、地域農業

のリーダーとして活躍する意欲を喚起するとともに、自主的な組織活動を助長す

る。

イ 認定状況(平成30年3月31日現在)

(ア)名誉農業経営士

No 氏 名 農業経営士在任期間 市町村 営農類型

1 蝦 名 繁 雄 平成 元~10年 むつ市 野菜

2 佐 藤 隆一郎 平成 7~27年 むつ市川内 肉牛、野菜

(イ)農業経営士

No 氏 名 認定年度 市町村 営農類型

1 原 英 輔 平成10年 むつ市 酪農

2 杉 本 稔 平成15年 東通村 水稲、肉牛

3 山 﨑 孝 悦 平成15年 東通村 水稲、野菜

4 菊 池 秋 男 平成16年 東通村 水稲、肉牛

5 蝦 名 正 雄 平成17年 むつ市 野菜

6 水 戸 隆 璽 平成18年 むつ市川内 野菜、肉牛

7 村 田 睦 夫 平成23年 東通村 野菜

(ウ)青年農業士: なし

(エ)青年農業士OB

No 氏 名 認定年度 市町村 営農類型

1 佐々木 肇 昭和51年 むつ市 水稲、野菜

2 千 葉 亮 昭和54年 むつ市 肉牛

3 鴨 田 輝 雄 昭和59年 むつ市川内 野菜、肉牛

4 水 戸 登 昭和60年 むつ市川内 野菜、肉牛

5 奥 島 一 志 平成2年 東通村 水稲、野菜、肉牛

6 宮 川 薫 平成3年 東通村 酪農

7 蛯 名 修 一 平成4年 むつ市 酪農

8 小 林 栄 平成5年 むつ市川内 野菜、肉牛

9 舘 俊 勝 平成5年 東通村 酪農

10 中 根 宏 平成6年 むつ市 酪農

11 武 藤 直 人 平成8年 むつ市大畑 水稲

12 山 本 雄 二 平成9年 むつ市 酪農

13 松 浦 真 平成10年 むつ市 酪農

14 富 樫 真 人 平成10年 むつ市 酪農

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6 農業生産対策の推進

(1 「攻めの農林水産業」推進下北地方本部基本方針(農産園芸関係))

近年の異常気象の多発や流通の多様化による販売面の競争激化、さらには経済の

グローバル化が進展するなかで、農業所得を安定的に確保していくためには、環境

変化に対応できる生産・出荷体制の整備に加え、国の米政策の見直しや国際化に対

応した取組が急務となっている。また、人口減少に伴う農業者の高齢化や労働力不

足が深刻化してきており、その対応が急がれている。

このため、気象変動や多様な需要に対応できる販売力のある産地の育成と生産基

盤の強化に取り組むとともに、経営所得安定対策等の関連施策をフル活用した水田

農業の再構築を図りながら、低アミロース米「ほっかりん」や「夏秋いちご 「ア」、

ピオス 「一球入魂かぼちゃ 「にんにく」など、下北ならではの特色ある産地育」、 」、

成に取り組むこととし、次の事項を重点的に推進する。

(2)推進事項

【共 通】

ア 経済のグローバル化に対応できる産地の育成強化

イ 気象変動に対応した生産指導の徹底

ウ 「日本一健康な土づくり運動」を基本とした安全・安心で美味しい農産物の供

エ 農業所得の安定確保に向けた水田農業の確立

【水 稲】

オ 「『あおもり米』活性化推進運動」による県産米の更なる評価向上

カ 稲作経営の安定・強化

【野菜・畑作物】

キ 「下北アピオス」の産地力強化

ク 地域特産作物「夏秋いちご 「一球入魂かぼちゃ 「オコッペいもっこ 「にん」 」 」

にく」等の生産振興

ケ 大豆・そばの低コスト、高品質安定生産の推進

【花き・果樹】

コ 地域の特性を活かした花き生産の推進と生産者の育成・確保

サ 下北ならではの特色ある果樹産地の育成

【冬の農業】

シ 「冬の農業」の推進による野菜の生産拡大及び産地力強化

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7 水田農業の推進

(1) 経営所得安定対策等

ア 目 的

担い手農家の経営安定に資するよう、諸外国との生産条件の格差から生ずる不

利を補正する交付金(ゲタ対策)と、農業者の拠出を前提とした農業経営のセー

フティネット対策(ナラシ対策)を実施している。

また、食料自給率・食料自給力の維持向上を図るため、飼料用米、麦、大豆な

ど戦略作物の本作化を進め、水田のフル活用を図る水田活用の直接支払交付金を

交付している。

イ 対策の種類

(ア)畑作物の直接支払交付金(ゲタ対策)

麦、大豆、そば、なたねの生産・販売を行う認定農業者、認定新規就農者、

集落営農に対して 「標準的な生産費」と「標準的な販売価格」の差額分に相、

当する交付金を国から直接交付する。

支払いは、生産量と品質に応じて交付する「数量払」を基本とし、当年産の

作付面積に応じて交付される「面積払(営農継続支払 」を数量払の内金とし)

て先払いする。

【助成水準】○ 数量払(平均単価)※品質(検査等級等)に応じて単価は異なる。

・小麦 6,890円/60kg

・大豆 9,040円/60kg

・そば 16,840円/45kg

・なたね 9,920円/60kg

○ 面積払(営農継続支払)

・当年産の作付面積に応じて、20,000円/10a(そばは13,000円/10a)

(イ)米・畑作物の収入減少影響緩和交付金(ナラシ対策)

米・麦・大豆の当年産の販売収入の合計(当年産収入額)が、標準的収入額

を下回った場合に、その差額の9割を補てんする (補てん財源は、農業者と。

国が1:3の割合で負担)

対象者は、認定農業者、認定新規就農者、集落営農。

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(ウ)水田活用の直接支払交付金

水田で麦、大豆、飼料用米、米粉用米等の作物を販売目的で生産する販売農

家・集落営農に対して、国から交付金を直接交付することにより、水田のフル

活用を推進し、食料自給率・自給力の向上を図る。

【助成水準】○ 戦略作物助成

・麦、大豆、飼料作物 35,000円/10a

・WCS用稲 80,000円/10a

・加工用米 20,000円/10a

・飼料用米、米粉用米 収量に応じ55,000円~105,000円/10a

○ 産地交付金

・国から都道府県に配分する資金枠の範囲内で 「水田フル活用ビジョン」に、

基づき、県・地域で助成内容を設定

(2) 経営所得安定対策直接支払推進事業(国庫)

ア 目 的

経営所得安定対策等推進事業実施要綱に基づき、市町村が行う経営所得安定

対策の推進活動に要する経費及び地域農業再生協議会が行う経営所得安定対策の

推進活動に要する経費を市町村が補助するのに要する経費について助成する。

イ 平成29年度実績及び平成30年度計画(補助金交付額)

市町村名 平成29年度実績(円) 平成30年度計画(円)

むつ市 1,862,000 1,712,000

大間町 300,000 280,000

東通村 797,000 706,000

風間浦村 160,000 160,000

佐井村 250,000 250,000

計 3,369,000 3,108,000

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8 農産物の流通・消費拡大の推進

(1)地方卸売市場に関する事務

卸売市場法、青森県地方卸売市場条例、青森県地方卸売市場規則等に基づき、市

況に関する報告や事業報告の提出指導などの事務を行う。

卸 売 市 場 名 大魚株式会社むつ総合卸売市場

所 在 地 むつ市大曲二丁目287番地

卸売市場開設者 大魚株式会社むつ総合卸売市場

卸 売 業 者 名 〃

9 食育の推進「 」 、「 」第3次青森県食育推進計画 に基づき ライフステージに対応した食育の推進

「 」 。と 青森ならではの食の力を生かした食と健康を育む環境づくり に取り組んでいく

(1)下北地域食育実践向上事業(委託事業)

ア 本県の農林水産業や「食」に対する理解を深める体験を通して 「食」の大切、

さを認識し、日常生活における食育の実践につなげるため、委託事業により、地

域の特色を生かした農作業体験会や見学会などを実施する。

イ 平成29年度実績

(ア)委託先 むつベジタブルキッチン

(イ)事業内容① 食育講習会の開催

開催日・場所等 内 容

平成29年7月27日(木) ■食育講演会

*午前・午後の2回開催 テーマ:おいしく食べる力を育むセミナー

地域・家庭でできる食育の取組事例を紹介

むつ市下北文化会館 講 師:日本食育コミュニケーション協会

55名参加 代表 石原奈津子 氏

② 体験会・料理教室等の開催

開催日・場所等 内 容

平成29年8月20日(日) ■ほ場での収穫体験会

〃 26日(土) 内 容:アピオスの花摘み体験

むつ市南赤川ほ場 アピオスの花の調理方法の紹介

10名参加 園 主:木地谷 常生 氏

平成29年11月15日(水) ■地場産品を使った料理教室

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下北文化会館 20名参加 テーマ:農家さんとクッキング

平成29年11月23日(木) ~地元の野菜でおいしく食べる力をUP~

むつ市中央公民館 講 師:野菜料理研究家 斉藤 とま江 氏

20名参加 地元生産者 工 藤 睦 子 氏

平成29年11月29日(水) ■生産者・シェフとの交流会

レストランパザパ テ-マ:作り手を知ると食事がもっとおいしくなる

27名参加 講 師:レストランパザパ シェフ 新保 敬仁氏

山口養魚場 麦沢 智暁氏

平成29年12月8日(金) ■地元スーパーでの試食販売会

~10日(日) 内 容:オーガニック野菜の認知度・購買意欲調査

マエダ本店 簡単クッキング教室 等

(2) むつ下北地区指導農業士会による農作業体験「下北アグリサポーターズクラブ」

下北地域の消費者を対象に、むつ下北地区指導農業士会員が講師となって、農作

物の栽培・管理作業を指導し、農業と地産地消への理解を深めてもらうことを目的

とする。

平成29年度実績

開催月日 場 所 内 容

4月14日 むつ市内飲食店 下北アグリサポーターズクラブ運営に係る合同役員会

4月30日 東通村高間木 「第1回農業教室」農園のほ場準備及び開設

5月9日 むつ市内飲食店 「農事情報交換会」

7月9日 東通村高間木 「第2回農業教室 「第1回農業体験」」

緑肥による土づくりとは種作業

10月1日 ボンサーブ広場 「第2回農業体験」

第2回しもきたマルシェ蝦名園芸の出店運営

11月5日 ボンサーブ広場 「地産地消農業教室」

第3回しもきたマルシェ「青空ピザ作り体験」

山﨑氏のほっかりん、蝦名氏のトマトで作ったピザソース

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10 環境にやさしい農業・資源循環対策

(1 「日本一健康な土づくり運動」推進事業)

ア 目 的

消費者が求める良質・安全・安心で環境にやさしい農産物づくりを促進するた

め、稲わらと畜産有機質資源などを活用した「日本一健康な土づくり運動」を全

県的に展開する。

イ 平成29年度実績

(ア)平成29年度「攻めの農林水産業」推進下北地方本部会議

開催月日 場 所 内 容

3月9日 むつ来さまい館 ①「日本一健康な土づくり運動」の取組状況について

「 」 ( )② 平成30年度 日本一健康な土づくり運動 推進方針 案

について

「 『 』 ( )③ 平成30年度 下北地域 健康な土づくり 行動計画 案

について

(イ)土壌診断、土づくり講習会及び土づくり窓口相談の実施

土壌診断点数 延べ26点

土づくり講習会 12回

土づくり窓口相談件数 87件

(ウ)広報・啓発

① 生産者向けチラシの配布

② ポスター、のぼり等の掲示

2)青森県特別栽培農産物認証制度(

ア 目 的

慣行の栽培方法と比較して農業と化学肥料の使用量を5割以下で栽培した「特

別栽培農産物」の認証を行い、県産農産物の信頼性確保に努める。

イ 平成29年産 特別栽培農産物認証制度生産流通計画・認証実績

計画承認面積(a) 認証面積(a)

90.6 101.6

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11 鳥獣害(農作物被害)対策

(1)下北半島のニホンザル被害対策市町村等連絡会議への支援

下北管内の4市町村(むつ市、大間町、風間浦村、佐井村)等で組織する連絡会

議に対して、鳥獣被害防止総合対策事業の実施に当たり助言・指導を行った。

(2)平成29年度下北管内のニホンザルの被害について

・主な被害作物 野菜類、いも類等

・被害金額 1,969千円

(単位:円)(3)平成29年度鳥獣被害防止総合対策事業(国庫)実績

事業主体 事業内容 事業費 負担区分

国 県 市町村 自己負担

下北半島のニホン 捕獲活動、生息状況

ザル被害対策市町 調査 緩衝帯の整備 9,945,264 9,846,000 0 0 99,264、 、

村等連絡会議 など

12 農地対策

(1)農地中間管理事業の推進

ア 目的

公的機関である農地中間管理機構が農地を借り受け、担い手の規模拡大や農地

集約化に配慮して転貸することにより、農業経営規模の拡大、耕作の事業に供さ

れる農用地の集団化、新たに農業経営を営もうとする者の参入の促進等による農

用地利用の効率化及び高度化の促進を図り、農業の生産性向上に資する。

イ 農地中間管理事業活用実績(ha)

市町村名 平成26年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度 累計

むつ市 3.0 38.1 9.3 1.7 52.1

大間町 0.0 0.0 0.4 0.0 0.4

東通村 0.0 55.5 75.9 27.0 158.4

風間浦村 0.0 0.0 2.0 0.0 2.0

佐井村 0.0 15.6 0.0 0.0 15.6

計 3.0 109.2 87.5 28.7 228.5

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(2)機構集積協力金交付事業

ア 目 的

農地中間管理機構に対して農地を貸し付けた地域及び個人に対して、機構集積

協力金を交付することにより、農地中間管理機構を活用した担い手への農地集積

・集約化を図る。

イ 平成29年度実績(円)

市町村名 地域集積 経営転換 耕作者集積 計

協力金 協力金 協力金

むつ市 0 0 92,950 92,950

東通村 3,157,830 0 661,650 3,819,480

計 3,157,830 0 754,600 3,912,430

13 農業委員会

(1)農業委員会交付金等

ア 目 的

農業生産力の発展及び農業経営の合理化を図り、農業者の地位向上に寄与する

、 ( 、 、 ) 、ため 市町村農業委員会の経費 委員手当 職員設置費 農地調査費 について

交付金等を交付する。

(単位:円)イ 平成29年度実績

市町村名 交 付 金

む つ 市 1,888,000

大 間 町 953,000

東 通 村 1,433,000

風 間 浦 村 890,000

佐 井 村 913,000

合 計 6,077,000

(2)機構集積支援事業

ア 目 的

担い手への農地の集積・集約化を促進するに当たって、農業委員会が農地法に

基づく事務の適正実施や農地の有効利用を図る。

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(単位:円)イ 平成29年度実績

市町村名 交 付 金

む つ 市 1,369,819

東 通 村 846,000

風 間 浦 村 647,296

佐 井 村 983,354

合 計 3,846,469

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