24
【禁忌(次の患者には投与しないこと)】 1. 重症ケトーシス、糖尿病性昏睡又は前昏睡、インスリン依存型糖尿病(若年型糖尿病、 ブリットル型糖尿病等)の患者[インスリンの適用である。] 2. 重篤な肝機能障害又は腎機能障害のある患者[低血糖を起こすおそれがある。] 3. 重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある患者[インスリンの適用である。] 4. 下痢、嘔吐等の胃腸障害のある患者[低血糖を起こすおそれがある。] 5. 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照) 6. 本剤の成分又はスルホンアミド系薬剤に対し過敏症の既往歴のある患者 7. ボセンタン水和物を投与中の患者(「相互作用」の項参照) 日本標準商品分類番号 873961 【警告】 重篤かつ遷延性の低血糖症を起こすことがある。用法・用量、使用上の注意に特に 留意すること。 劇薬・処方箋医薬品 注) 注)注意-医師等の処方箋により使用すること 経口血糖降下剤 グリベンクラミド錠 EUGLUCON 薬価基準収載

EUGLUCON · 2020-04-08 · euglucon 4 分子式 : c23h28cln3o5s 分子量 : 494.00 性 状 : 本品は白色~微帯黄白色の結晶又は結晶性の粉末である。 n,n-ジメチルホルムアミドに溶けやすく、クロロホルムにやや溶けにくく、メタノール又はエタノール(95)

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Page 1: EUGLUCON · 2020-04-08 · euglucon 4 分子式 : c23h28cln3o5s 分子量 : 494.00 性 状 : 本品は白色~微帯黄白色の結晶又は結晶性の粉末である。 n,n-ジメチルホルムアミドに溶けやすく、クロロホルムにやや溶けにくく、メタノール又はエタノール(95)

2019年1月作成EUG 020.01

【禁忌(次の患者には投与しないこと)】 1. 重症ケトーシス、糖尿病性昏睡又は前昏睡、インスリン依存型糖尿病(若年型糖尿病、ブリットル型糖尿病等)の患者[インスリンの適用である。]

2. 重篤な肝機能障害又は腎機能障害のある患者[低血糖を起こすおそれがある。]3. 重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある患者[インスリンの適用である。]4. 下痢、嘔吐等の胃腸障害のある患者[低血糖を起こすおそれがある。]5. 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)6. 本剤の成分又はスルホンアミド系薬剤に対し過敏症の既往歴のある患者7. ボセンタン水和物を投与中の患者(「相互作用」の項参照)

日本標準商品分類番号 873961

【警告】重篤かつ遷延性の低血糖症を起こすことがある。用法・用量、使用上の注意に特に留意すること。

劇薬・処方箋医薬品注)

注)注意-医師等の処方箋により使用すること

経口血糖降下剤

グリベンクラミド錠EUGLUCON

薬価基準収載

Page 2: EUGLUCON · 2020-04-08 · euglucon 4 分子式 : c23h28cln3o5s 分子量 : 494.00 性 状 : 本品は白色~微帯黄白色の結晶又は結晶性の粉末である。 n,n-ジメチルホルムアミドに溶けやすく、クロロホルムにやや溶けにくく、メタノール又はエタノール(95)

EUGLUCON

2

223333444999911111213131314141515151616171919192020

開発の経緯特徴製品情報 警告・禁忌 組成・性状 有効成分に関する理化学的知見 効能・効果 用法・用量 使用上の注意〈参考〉低血糖への注意 低血糖症状とその対策 症状 処置臨床成績 有効性に関する成績 副作用薬物動態 血中濃度推移 吸収・代謝・排泄(外国人データ) 分布(イヌ、ウサギ、ラット) 排泄(外国人データ)薬効薬理 作用機序 臨床薬理安全性薬理試験及び毒性試験 安全性薬理試験(マウス、ラット、ネコ、イヌ、ウサギ、モルモット) 毒性試験取扱い上の注意包装関連情報主要文献製造販売業者の名称及び住所

目次

1. インスリン非依存型糖尿病(ただし、食事療法・運動療法のみで十分な効果が得られない場合)に対する経口血糖降下療法における血糖コントロール国内8施設での一般臨床試験における有効率(P.11)インスリン分泌促進作用(P.15)

2. 患者の状況に合わせて投薬量が選択可能一日投与量が1.25mgから10mgまで、症状の程度に合わせて使用できる。1.25mg錠と2.5mg錠を揃え、どちらも割線入で、薬量調節が可能

3. 副作用承認時までの調査及び副作用調査8,348例において、副作用は357例(4.3%)に認められた。主な副作用は低血糖又は低血糖症状210件(2.5%)、AST(GOT)・ALT(GPT)上昇57件(0.7%)、発疹8件(0.1%)等であった。(再評価終了時)重大な副作用として低血糖(2.5%)(初期症状:脱力感、高度の空腹感、発汗等)、無顆粒球症、溶血性貧血(頻度不明)、AST(GOT)・ALT(GPT)・γ-GTPの上昇等を伴う肝炎、肝機能障害、黄疸(頻度不明)があらわれることがある。

糖尿病治療の歴史は、インスリンの発見と内服糖尿病治療剤の開発によって大きな変革を遂げた。1955年、内服剤の端緒となったカルブタミド(BZ55)を開発したドイツのBoehringer Mannheim社とFarbwerke Hoechst社は、1956年にトルブタミド(D860)を、更に1969年にグリベンクラミド(Glibenclamide HB419)を開発した。グリベンクラミドはスルホニルウレア系統の薬剤で、約8,000種の血糖降下作用を有するこの種の薬剤の中から作用、毒性等について検討を加え選出された。

特徴

開発の経緯

1

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EUGLUCON

2

223333444999911111213131314141515151616171919192020

開発の経緯特徴製品情報 警告・禁忌 組成・性状 有効成分に関する理化学的知見 効能・効果 用法・用量 使用上の注意〈参考〉低血糖への注意 低血糖症状とその対策 症状 処置臨床成績 有効性に関する成績 副作用薬物動態 血中濃度推移 吸収・代謝・排泄(外国人データ) 分布(イヌ、ウサギ、ラット) 排泄(外国人データ)薬効薬理 作用機序 臨床薬理安全性薬理試験及び毒性試験 安全性薬理試験(マウス、ラット、ネコ、イヌ、ウサギ、モルモット) 毒性試験取扱い上の注意包装関連情報主要文献製造販売業者の名称及び住所

目次

1. インスリン非依存型糖尿病(ただし、食事療法・運動療法のみで十分な効果が得られない場合)に対する経口血糖降下療法における血糖コントロール国内8施設での一般臨床試験における有効率(P.11)インスリン分泌促進作用(P.15)

2. 患者の状況に合わせて投薬量が選択可能一日投与量が1.25mgから10mgまで、症状の程度に合わせて使用できる。1.25mg錠と2.5mg錠を揃え、どちらも割線入で、薬量調節が可能

3. 副作用承認時までの調査及び副作用調査8,348例において、副作用は357例(4.3%)に認められた。主な副作用は低血糖又は低血糖症状210件(2.5%)、AST(GOT)・ALT(GPT)上昇57件(0.7%)、発疹8件(0.1%)等であった。(再評価終了時)重大な副作用として低血糖(2.5%)(初期症状:脱力感、高度の空腹感、発汗等)、無顆粒球症、溶血性貧血(頻度不明)、AST(GOT)・ALT(GPT)・γ-GTPの上昇等を伴う肝炎、肝機能障害、黄疸(頻度不明)があらわれることがある。

糖尿病治療の歴史は、インスリンの発見と内服糖尿病治療剤の開発によって大きな変革を遂げた。1955年、内服剤の端緒となったカルブタミド(BZ55)を開発したドイツのBoehringer Mannheim社とFarbwerke Hoechst社は、1956年にトルブタミド(D860)を、更に1969年にグリベンクラミド(Glibenclamide HB419)を開発した。グリベンクラミドはスルホニルウレア系統の薬剤で、約8,000種の血糖降下作用を有するこの種の薬剤の中から作用、毒性等について検討を加え選出された。

特徴

開発の経緯

1

Page 4: EUGLUCON · 2020-04-08 · euglucon 4 分子式 : c23h28cln3o5s 分子量 : 494.00 性 状 : 本品は白色~微帯黄白色の結晶又は結晶性の粉末である。 n,n-ジメチルホルムアミドに溶けやすく、クロロホルムにやや溶けにくく、メタノール又はエタノール(95)

EUGLUCON

4

分子式 : C23H28ClN3O5S分子量 : 494.00性 状 : 本品は白色~微帯黄白色の結晶又は結晶性の粉末である。

N,N-ジメチルホルムアミドに溶けやすく、クロロホルムにやや溶けにくく、メタノール又はエタノール(95)に溶けにくく、水にほとんど溶けない。

融 点 : 169~174℃

一般名 : グリベンクラミド(Glibenclamide)(JAN)化学名 : 4-[2-(5-Chloro-2-methoxybenzoylamino)ethyl]-N-(cyclohexylcarbamoyl)benzenesulfonamide構造式 :

●有効成分に関する理化学的知見

製品情報

3

BMBM

302300

成分(1錠中)

有効成分・含有量

添加物乳糖水和物、トウモロコシデンプン、タルク、ステアリン酸マグネシウム、軽質無水ケイ酸

直径

厚さ

識別コード

重量

白色素錠(割線入り)

長径 8.0mm短径 4.0mm

2.1mm

BM300

0.08g

白色素錠(割線入り)

6.0mm

2.2mm

BM302

0.08g

日局グリベンクラミド1.25mg 日局グリベンクラミド2.5mg

色・剤形

外形

オイグルコン錠1.25mg販売名 オイグルコン錠2.5mg

● 組成・性状

CH3

Cl

O

O

O O OS

NH

NH

NH

● 効能・効果○インスリン非依存型糖尿病(ただし、食事療法・運動療法のみで十分な効果が得られない場合に限る。)

● 用法・用量○通常、1日量グリベンクラミドとして1.25mg~2.5mgを経口投与し、必要に応じ適宜増量して維持量を決定する。ただし、1日最高投与量は10mgとする。投与方法は、原則として1回投与の場合は朝食前又は後、2回投与の場合は朝夕それぞれ食前又は後に経口投与する。

● 使用上の注意慎重投与(次の患者には慎重に投与すること) (1)肝機能障害又は腎機能障害のある患者(2)次に掲げる低血糖を起こすおそれのある患者又は状態

1) 肝機能障害又は腎機能障害2) 脳下垂体機能不全又は副腎機能不全3) 栄養不良状態、飢餓状態、不規則な食事摂取、食事摂取量の不足又は衰弱状態4) 激しい筋肉運動5) 過度のアルコール摂取者6) 高齢者(「高齢者への投与」の項参照)7)「相互作用」(2)の1)に示す血糖降下作用を増強するおそれのある薬剤との併用

重要な基本的注意(1)糖尿病の診断が確立した患者に対してのみ適用を考慮すること。

糖尿病以外にも耐糖能異常・尿糖陽性等、糖尿病類似の症状(腎性糖尿、甲状腺機能異常等)を有する疾患があることに留意すること。

(2)適用はあらかじめ糖尿病治療の基本である食事療法、運動療法を十分に行ったうえで効果が不十分な場合に限り考慮すること。

(3)投与する場合には、少量より開始し、血糖、尿糖を定期的に検査し、薬剤の効果を確かめ、効果が不十分な場合には、速やかに他の治療法への切り替えを行うこと。

(4)投与の継続中に、投与の必要がなくなる場合や、減量する必要がある場合があり、また、患者の不養生、感染症の合併等により効果がなくなったり、不十分となる場合があるので、食事摂取量、体重の推移、血糖値、感染症の有無等に留意のうえ、常に投与継続の可否、投与量、薬剤の選択等に注意すること。

(5)重篤かつ遷延性の低血糖を起こすことがあるので、高所作業、自動車の運転等に従事している患者に投与するときには注意すること。また、低血糖に関する注意について、患者及びその家族に十分徹底させること。

【警告】重篤かつ遷延性の低血糖症を起こすことがある。用法・用量、使用上の注意に特に留意すること。

【禁忌(次の患者には投与しないこと)】1. 重症ケトーシス、糖尿病性昏睡又は前昏睡、インスリン依存型糖尿病(若年型糖尿病、ブリットル型糖尿病等)の患者[インスリンの適用である。]

2. 重篤な肝機能障害又は腎機能障害のある患者[低血糖を起こすおそれがある。]3. 重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある患者[インスリンの適用である。]4. 下痢、嘔吐等の胃腸障害のある患者[低血糖を起こすおそれがある。]5. 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)6. 本剤の成分又はスルホンアミド系薬剤に対し過敏症の既往歴のある患者7. ボセンタン水和物を投与中の患者(「相互作用」の項参照)

● 警告・禁忌

「警告・禁忌を含む使用上の注意」の改訂に十分ご留意ください。 https://www.taiyo-pharma.co.jp

Page 5: EUGLUCON · 2020-04-08 · euglucon 4 分子式 : c23h28cln3o5s 分子量 : 494.00 性 状 : 本品は白色~微帯黄白色の結晶又は結晶性の粉末である。 n,n-ジメチルホルムアミドに溶けやすく、クロロホルムにやや溶けにくく、メタノール又はエタノール(95)

EUGLUCON

4

分子式 : C23H28ClN3O5S分子量 : 494.00性 状 : 本品は白色~微帯黄白色の結晶又は結晶性の粉末である。

N,N-ジメチルホルムアミドに溶けやすく、クロロホルムにやや溶けにくく、メタノール又はエタノール(95)に溶けにくく、水にほとんど溶けない。

融 点 : 169~174℃

一般名 : グリベンクラミド(Glibenclamide)(JAN)化学名 : 4-[2-(5-Chloro-2-methoxybenzoylamino)ethyl]-N-(cyclohexylcarbamoyl)benzenesulfonamide構造式 :

●有効成分に関する理化学的知見

製品情報

3

BMBM

302300

成分(1錠中)

有効成分・含有量

添加物乳糖水和物、トウモロコシデンプン、タルク、ステアリン酸マグネシウム、軽質無水ケイ酸

直径

厚さ

識別コード

重量

白色素錠(割線入り)

長径 8.0mm短径 4.0mm

2.1mm

BM300

0.08g

白色素錠(割線入り)

6.0mm

2.2mm

BM302

0.08g

日局グリベンクラミド1.25mg 日局グリベンクラミド2.5mg

色・剤形

外形

オイグルコン錠1.25mg販売名 オイグルコン錠2.5mg

● 組成・性状

CH3

Cl

O

O

O O OS

NH

NH

NH

● 効能・効果○インスリン非依存型糖尿病(ただし、食事療法・運動療法のみで十分な効果が得られない場合に限る。)

● 用法・用量○通常、1日量グリベンクラミドとして1.25mg~2.5mgを経口投与し、必要に応じ適宜増量して維持量を決定する。ただし、1日最高投与量は10mgとする。投与方法は、原則として1回投与の場合は朝食前又は後、2回投与の場合は朝夕それぞれ食前又は後に経口投与する。

● 使用上の注意慎重投与(次の患者には慎重に投与すること) (1)肝機能障害又は腎機能障害のある患者(2)次に掲げる低血糖を起こすおそれのある患者又は状態

1) 肝機能障害又は腎機能障害2) 脳下垂体機能不全又は副腎機能不全3) 栄養不良状態、飢餓状態、不規則な食事摂取、食事摂取量の不足又は衰弱状態4) 激しい筋肉運動5) 過度のアルコール摂取者6) 高齢者(「高齢者への投与」の項参照)7)「相互作用」(2)の1)に示す血糖降下作用を増強するおそれのある薬剤との併用

重要な基本的注意(1)糖尿病の診断が確立した患者に対してのみ適用を考慮すること。

糖尿病以外にも耐糖能異常・尿糖陽性等、糖尿病類似の症状(腎性糖尿、甲状腺機能異常等)を有する疾患があることに留意すること。

(2)適用はあらかじめ糖尿病治療の基本である食事療法、運動療法を十分に行ったうえで効果が不十分な場合に限り考慮すること。

(3)投与する場合には、少量より開始し、血糖、尿糖を定期的に検査し、薬剤の効果を確かめ、効果が不十分な場合には、速やかに他の治療法への切り替えを行うこと。

(4)投与の継続中に、投与の必要がなくなる場合や、減量する必要がある場合があり、また、患者の不養生、感染症の合併等により効果がなくなったり、不十分となる場合があるので、食事摂取量、体重の推移、血糖値、感染症の有無等に留意のうえ、常に投与継続の可否、投与量、薬剤の選択等に注意すること。

(5)重篤かつ遷延性の低血糖を起こすことがあるので、高所作業、自動車の運転等に従事している患者に投与するときには注意すること。また、低血糖に関する注意について、患者及びその家族に十分徹底させること。

【警告】重篤かつ遷延性の低血糖症を起こすことがある。用法・用量、使用上の注意に特に留意すること。

【禁忌(次の患者には投与しないこと)】1. 重症ケトーシス、糖尿病性昏睡又は前昏睡、インスリン依存型糖尿病(若年型糖尿病、ブリットル型糖尿病等)の患者[インスリンの適用である。]

2. 重篤な肝機能障害又は腎機能障害のある患者[低血糖を起こすおそれがある。]3. 重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある患者[インスリンの適用である。]4. 下痢、嘔吐等の胃腸障害のある患者[低血糖を起こすおそれがある。]5. 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)6. 本剤の成分又はスルホンアミド系薬剤に対し過敏症の既往歴のある患者7. ボセンタン水和物を投与中の患者(「相互作用」の項参照)

● 警告・禁忌

「警告・禁忌を含む使用上の注意」の改訂に十分ご留意ください。 https://www.taiyo-pharma.co.jp

Page 6: EUGLUCON · 2020-04-08 · euglucon 4 分子式 : c23h28cln3o5s 分子量 : 494.00 性 状 : 本品は白色~微帯黄白色の結晶又は結晶性の粉末である。 n,n-ジメチルホルムアミドに溶けやすく、クロロホルムにやや溶けにくく、メタノール又はエタノール(95)

EUGLUCON

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(2)併用注意(併用に注意すること) 1)血糖降下作用を増強する薬剤 臨床症状:血糖降下作用の増強による低血糖症状(脱力感、高度の空腹感、発汗、動悸、

振戦、頭痛、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、意識障害、痙攣等)が起こることがある。

措置方法:併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。特にβ-遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。低血糖症状が認められた場合には通常はショ糖を投与し、α-グルコシダーゼ阻害剤(アカルボース、ボグリボース等)との併用により低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を投与すること。

機序・危険因子血中インスリン増大

ボセンタン水和物(トラクリア)

肝臓での糖新生抑制、腸管でのブドウ糖吸収抑制

インスリン作用増強

糖吸収抑制

腎排泄抑制肝代謝抑制

血中蛋白との結合抑制、サリチル酸剤の血糖降下作用

インスリン分泌促進、糖新生抑制機序不明左記薬剤が本剤の血中濃度を上昇させる可能性がある。血中蛋白との結合抑制、肝代謝抑制、腎排泄抑制

肝代謝抑制インスリン感受性促進

機序不明

血中蛋白との結合抑制肝代謝抑制腎排泄抑制肝代謝抑制血中蛋白との結合抑制

インスリン製剤 ヒトインスリン 等ビグアナイド系薬剤 メトホルミン塩酸塩 ブホルミン塩酸塩チアゾリジン系薬剤 ピオグリタゾンα-グルコシダーゼ阻害剤 アカルボース ボグリボース 等

インスリン分泌促進、グルカゴン濃度低下DPP-4阻害薬 シタグリプチンリン酸塩水和物 等

インスリン分泌促進、グルカゴン分泌抑制GLP-1受容体作動薬 リラグルチド 等

尿中へのブドウ糖排泄促進SGLT2阻害剤 イプラグリフロジン L-プロリン トホグリフロジン水和物 等プロベネシドクマリン系薬剤 ワルファリンカリウムサリチル酸剤 アスピリン サザピリン 等プロピオン酸系消炎剤 ナプロキセン ロキソプロフェンナトリウム水和物 等アリール酢酸系消炎剤 アンフェナクナトリウム水和物 ナブメトン 等オキシカム系消炎剤 ロルノキシカム 等

薬剤名 等

薬剤名 等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

血中蛋白との結合抑制[これらの消炎剤は蛋白結合率が高いので、血中に本剤の遊離型が増加して血糖降下作用が増強するおそれがある。]

機序・危険因子薬剤名 等

2)血糖降下作用を減弱する薬剤臨床症状:血糖降下作用の減弱による高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)

が起こることがある。措置方法:併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分に観察しながら投与すること。

アドレナリン副腎皮質ホルモン製剤 コルチゾン酢酸エステル ヒドロコルチゾン 等甲状腺ホルモン製剤 レボチロキシンナトリウム水和物 乾燥甲状腺 等

卵胞ホルモン製剤 エストラジオール安息香酸エステル エストリオール 等

利尿剤 トリクロルメチアジド フロセミド 等

ピラジナミド

イソニアジドリファンピシンニコチン酸フェノチアジン系薬剤 クロルプロマジン フルフェナジンマレイン酸塩 等

ブセレリン酢酸塩

末梢でのブドウ糖の取り込み抑制、肝臓での糖新生促進肝臓での糖新生促進、末梢組織でのインスリン感受性低下

腸管でのブドウ糖吸収促進、グルカゴンの分泌促進、カテコラミンの作用増強、肝臓での糖新生促進

機序不明コルチゾール分泌変化、組織での糖利用変化、成長ホルモンの過剰産生、肝機能の変化等が考えられている。

インスリン分泌の抑制、末梢組織でのインスリン感受性の低下

機序不明血糖値のコントロールが難しいとの報告がある。糖質代謝の障害による、血中ブドウ糖濃度上昇及び糖耐性障害肝代謝促進肝臓でのブドウ糖の同化抑制

フェニトイン インスリンの分泌阻害

インスリン遊離抑制、副腎からのアドレナリン遊離

相互作用本剤は主に肝代謝酵素CYP2C9及びCYP3A4により代謝される(【薬物動態】の項参照)。

(1)併用禁忌(併用しないこと)

本剤との併用により、肝酵素値上昇の発現率が増加したとの報告がある。

本剤及びボセンタン水和物は胆汁酸塩の排泄を阻害し、肝細胞内に胆汁酸塩の蓄積をもたらす。

機序・危険因子

サルファ剤 スルファメトキサゾール スルファジメトキシン 等

テトラサイクリン系抗生物質 テトラサイクリン塩酸塩 ミノサイクリン塩酸塩 等シプロフロキサシンレボフロキサシン水和物フィブラート系薬剤 ベザフィブラート クロフィブラート 等アゾール系抗真菌剤 ミコナゾール フルコナゾール 等

インスリン分泌促進が考えられている。シベンゾリンコハク酸塩ジソピラミドピルメノール塩酸塩水和物

クラリスロマイシン

クロラムフェニコール

モノアミン酸化酵素阻害剤

薬剤名 等

機序不明ブセレリン酢酸塩投与により、インスリン非依存型糖尿病患者が依存型になったとの報告が海外である。

糖新生抑制アドレナリンによる低血糖からの回復抑制低血糖に対する交感神経症状抑制

β-遮断剤 プロプラノロール メトプロロール 等

Page 7: EUGLUCON · 2020-04-08 · euglucon 4 分子式 : c23h28cln3o5s 分子量 : 494.00 性 状 : 本品は白色~微帯黄白色の結晶又は結晶性の粉末である。 n,n-ジメチルホルムアミドに溶けやすく、クロロホルムにやや溶けにくく、メタノール又はエタノール(95)

EUGLUCON

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(2)併用注意(併用に注意すること) 1)血糖降下作用を増強する薬剤 臨床症状:血糖降下作用の増強による低血糖症状(脱力感、高度の空腹感、発汗、動悸、

振戦、頭痛、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、意識障害、痙攣等)が起こることがある。

措置方法:併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。特にβ-遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。低血糖症状が認められた場合には通常はショ糖を投与し、α-グルコシダーゼ阻害剤(アカルボース、ボグリボース等)との併用により低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を投与すること。

機序・危険因子血中インスリン増大

ボセンタン水和物(トラクリア)

肝臓での糖新生抑制、腸管でのブドウ糖吸収抑制

インスリン作用増強

糖吸収抑制

腎排泄抑制肝代謝抑制

血中蛋白との結合抑制、サリチル酸剤の血糖降下作用

インスリン分泌促進、糖新生抑制機序不明左記薬剤が本剤の血中濃度を上昇させる可能性がある。血中蛋白との結合抑制、肝代謝抑制、腎排泄抑制

肝代謝抑制インスリン感受性促進

機序不明

血中蛋白との結合抑制肝代謝抑制腎排泄抑制肝代謝抑制血中蛋白との結合抑制

インスリン製剤 ヒトインスリン 等ビグアナイド系薬剤 メトホルミン塩酸塩 ブホルミン塩酸塩チアゾリジン系薬剤 ピオグリタゾンα-グルコシダーゼ阻害剤 アカルボース ボグリボース 等

インスリン分泌促進、グルカゴン濃度低下DPP-4阻害薬 シタグリプチンリン酸塩水和物 等

インスリン分泌促進、グルカゴン分泌抑制GLP-1受容体作動薬 リラグルチド 等

尿中へのブドウ糖排泄促進SGLT2阻害剤 イプラグリフロジン L-プロリン トホグリフロジン水和物 等プロベネシドクマリン系薬剤 ワルファリンカリウムサリチル酸剤 アスピリン サザピリン 等プロピオン酸系消炎剤 ナプロキセン ロキソプロフェンナトリウム水和物 等アリール酢酸系消炎剤 アンフェナクナトリウム水和物 ナブメトン 等オキシカム系消炎剤 ロルノキシカム 等

薬剤名 等

薬剤名 等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

血中蛋白との結合抑制[これらの消炎剤は蛋白結合率が高いので、血中に本剤の遊離型が増加して血糖降下作用が増強するおそれがある。]

機序・危険因子薬剤名 等

2)血糖降下作用を減弱する薬剤臨床症状:血糖降下作用の減弱による高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)

が起こることがある。措置方法:併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分に観察しながら投与すること。

アドレナリン副腎皮質ホルモン製剤 コルチゾン酢酸エステル ヒドロコルチゾン 等甲状腺ホルモン製剤 レボチロキシンナトリウム水和物 乾燥甲状腺 等

卵胞ホルモン製剤 エストラジオール安息香酸エステル エストリオール 等

利尿剤 トリクロルメチアジド フロセミド 等

ピラジナミド

イソニアジドリファンピシンニコチン酸フェノチアジン系薬剤 クロルプロマジン フルフェナジンマレイン酸塩 等

ブセレリン酢酸塩

末梢でのブドウ糖の取り込み抑制、肝臓での糖新生促進肝臓での糖新生促進、末梢組織でのインスリン感受性低下

腸管でのブドウ糖吸収促進、グルカゴンの分泌促進、カテコラミンの作用増強、肝臓での糖新生促進

機序不明コルチゾール分泌変化、組織での糖利用変化、成長ホルモンの過剰産生、肝機能の変化等が考えられている。

インスリン分泌の抑制、末梢組織でのインスリン感受性の低下

機序不明血糖値のコントロールが難しいとの報告がある。糖質代謝の障害による、血中ブドウ糖濃度上昇及び糖耐性障害肝代謝促進肝臓でのブドウ糖の同化抑制

フェニトイン インスリンの分泌阻害

インスリン遊離抑制、副腎からのアドレナリン遊離

相互作用本剤は主に肝代謝酵素CYP2C9及びCYP3A4により代謝される(【薬物動態】の項参照)。

(1)併用禁忌(併用しないこと)

本剤との併用により、肝酵素値上昇の発現率が増加したとの報告がある。

本剤及びボセンタン水和物は胆汁酸塩の排泄を阻害し、肝細胞内に胆汁酸塩の蓄積をもたらす。

機序・危険因子

サルファ剤 スルファメトキサゾール スルファジメトキシン 等

テトラサイクリン系抗生物質 テトラサイクリン塩酸塩 ミノサイクリン塩酸塩 等シプロフロキサシンレボフロキサシン水和物フィブラート系薬剤 ベザフィブラート クロフィブラート 等アゾール系抗真菌剤 ミコナゾール フルコナゾール 等

インスリン分泌促進が考えられている。シベンゾリンコハク酸塩ジソピラミドピルメノール塩酸塩水和物

クラリスロマイシン

クロラムフェニコール

モノアミン酸化酵素阻害剤

薬剤名 等

機序不明ブセレリン酢酸塩投与により、インスリン非依存型糖尿病患者が依存型になったとの報告が海外である。

糖新生抑制アドレナリンによる低血糖からの回復抑制低血糖に対する交感神経症状抑制

β-遮断剤 プロプラノロール メトプロロール 等

Page 8: EUGLUCON · 2020-04-08 · euglucon 4 分子式 : c23h28cln3o5s 分子量 : 494.00 性 状 : 本品は白色~微帯黄白色の結晶又は結晶性の粉末である。 n,n-ジメチルホルムアミドに溶けやすく、クロロホルムにやや溶けにくく、メタノール又はエタノール(95)

EUGLUCON

87

高齢者への投与高齢者では、少量から投与を開始し定期的に検査を行うなど慎重に投与すること。[生理機能が低下していることが多く、低血糖があらわれやすい。]

妊婦、産婦、授乳婦等への投与(1)妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。[スルホニルウレア系薬剤は胎盤を

通過することが報告されており、新生児の低血糖、巨大児が認められている。また、動物実験(ラット)で催奇形作用が報告されている。]

過量投与(1)徴候、症状

低血糖が起こることがある(「副作用」の低血糖の項参照)。(2)処置法

1)飲食が可能な場合 ブドウ糖(5~15g)又は10~30gの砂糖の入った吸収のよいジュース、キャンディなどを摂取させる。

2)意識障害がある場合 ブドウ糖液(50%20mL)を静注し、必要に応じて5%ブドウ糖液点滴により血糖値の維持を図る。

3)その他 血糖上昇ホルモンとしてのグルカゴン投与もよい。

適用上の注意薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの

誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]

その他の注意(1)スルホニルウレア系薬剤(トルブタミド1日1.5g)を長期間継続使用した場合、食事療法単独の場合

と比較して心臓・血管系障害による死亡率が有意に高かったとの報告がある。(2)インスリン又は経口血糖降下剤の投与中にアンジオテンシン変換酵素阻害剤を投与することにより、

低血糖が起こりやすいとの報告がある。(2) その他の副作用

    以下のような副作用があらわれた場合には、症状に応じて適切な処置を行うこと。

精神神経系流涙、視力低下、浮腫

AST(GOT)・ALT(GPT)の上昇血液注1)

消化器

過敏症注2)

その他注1)投与を中止するなど適切な処置を行うこと。注2)投与を中止すること。

頻度不明 0.1%以上 0.1%未満血小板減少 白血球減少

肝臓下痢、胃部膨満感、便秘、悪心、食欲不振、心窩部痛

発疹

アルコール耐性低下、脱毛

光線過敏症、瘙痒感めまい、倦怠感、眠気

承認時までの調査及び副作用調査8,348例において、副作用は357例(4.3%)に認められた。主な副作用は低血糖又は低血糖症状210件(2.5%)、AST(GOT)・ALT(GPT)上昇57件(0.7%)、発疹8件(0.1%)等であった。(再評価終了時)(1)重大な副作用

1)低血糖(2.5%)低血糖(初期症状:脱力感、高度の空腹感、発汗等)があらわれることがある。なお、徐々に進行する低血糖では、精神障害、意識障害等が主である場合があるので注意すること。また、本剤の投与により低血糖症状(脱力感、高度の空腹感、発汗、動悸、振戦、頭痛、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、意識障害、痙攣等)が認められた場合には通常はショ糖を投与し、α-グルコシダーゼ阻害剤(アカルボース、ボグリボース等)との併用により低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を投与すること。また、低血糖は投与中止後、臨床的にいったん回復したと思われる場合でも数日間は再発することがある。

2)無顆粒球症、溶血性貧血(頻度不明) 無顆粒球症、溶血性貧血があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

3)肝炎、肝機能障害、黄疸(頻度不明) AST(GOT)・ALT(GPT)・γ-GTPの上昇等を伴う肝炎、肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

副作用 (2)授乳婦に投与する場合には授乳を避けさせること。[他のスルホニルウレア系薬剤(トルブタミド)で母乳へ移行することが報告されている。]

*添付文書 2017年3月改訂(第16版)

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EUGLUCON

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高齢者への投与高齢者では、少量から投与を開始し定期的に検査を行うなど慎重に投与すること。[生理機能が低下していることが多く、低血糖があらわれやすい。]

妊婦、産婦、授乳婦等への投与(1)妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。[スルホニルウレア系薬剤は胎盤を

通過することが報告されており、新生児の低血糖、巨大児が認められている。また、動物実験(ラット)で催奇形作用が報告されている。]

過量投与(1)徴候、症状

低血糖が起こることがある(「副作用」の低血糖の項参照)。(2)処置法

1)飲食が可能な場合 ブドウ糖(5~15g)又は10~30gの砂糖の入った吸収のよいジュース、キャンディなどを摂取させる。

2)意識障害がある場合 ブドウ糖液(50%20mL)を静注し、必要に応じて5%ブドウ糖液点滴により血糖値の維持を図る。

3)その他 血糖上昇ホルモンとしてのグルカゴン投与もよい。

適用上の注意薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの

誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]

その他の注意(1)スルホニルウレア系薬剤(トルブタミド1日1.5g)を長期間継続使用した場合、食事療法単独の場合

と比較して心臓・血管系障害による死亡率が有意に高かったとの報告がある。(2)インスリン又は経口血糖降下剤の投与中にアンジオテンシン変換酵素阻害剤を投与することにより、

低血糖が起こりやすいとの報告がある。(2) その他の副作用

    以下のような副作用があらわれた場合には、症状に応じて適切な処置を行うこと。

精神神経系流涙、視力低下、浮腫

AST(GOT)・ALT(GPT)の上昇血液注1)

消化器

過敏症注2)

その他注1)投与を中止するなど適切な処置を行うこと。注2)投与を中止すること。

頻度不明 0.1%以上 0.1%未満血小板減少 白血球減少

肝臓下痢、胃部膨満感、便秘、悪心、食欲不振、心窩部痛

発疹

アルコール耐性低下、脱毛

光線過敏症、瘙痒感めまい、倦怠感、眠気

承認時までの調査及び副作用調査8,348例において、副作用は357例(4.3%)に認められた。主な副作用は低血糖又は低血糖症状210件(2.5%)、AST(GOT)・ALT(GPT)上昇57件(0.7%)、発疹8件(0.1%)等であった。(再評価終了時)(1)重大な副作用

1)低血糖(2.5%)低血糖(初期症状:脱力感、高度の空腹感、発汗等)があらわれることがある。なお、徐々に進行する低血糖では、精神障害、意識障害等が主である場合があるので注意すること。また、本剤の投与により低血糖症状(脱力感、高度の空腹感、発汗、動悸、振戦、頭痛、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、意識障害、痙攣等)が認められた場合には通常はショ糖を投与し、α-グルコシダーゼ阻害剤(アカルボース、ボグリボース等)との併用により低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を投与すること。また、低血糖は投与中止後、臨床的にいったん回復したと思われる場合でも数日間は再発することがある。

2)無顆粒球症、溶血性貧血(頻度不明) 無顆粒球症、溶血性貧血があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

3)肝炎、肝機能障害、黄疸(頻度不明) AST(GOT)・ALT(GPT)・γ-GTPの上昇等を伴う肝炎、肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

副作用 (2)授乳婦に投与する場合には授乳を避けさせること。[他のスルホニルウレア系薬剤(トルブタミド)で母乳へ移行することが報告されている。]

*添付文書 2017年3月改訂(第16版)

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EUGLUCON

109

〈参考〉低血糖への注意

● 低血糖症状とその対策オイグルコンによって起こる低血糖症状は、他のスルホニル尿素剤と同様にほとんど下記の原因によるものです。従って、万一患者が低血糖症状を呈した場合は、すみやかに処置をとってください。● 本剤の過量投与、代謝遷延● 肝又は腎機能障害● 脳下垂体機能不全又は副腎機能不全● 栄養不良状態、飢餓状態、不規則な食事摂取、  食事摂取量の不足又は衰弱状態

● 症状脱力感、高度の空腹感、発汗、動悸、振戦、頭痛、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、意識障害、痙攣等。* 徐々に進行する低血糖では、精神障害、意識障害等が主である場合があります。注意してください。

● 処置 ● 飲食が可能な場合ブドウ糖(5~15g)、又は10~30gの砂糖の入った吸収のよいジュース、キャンディなどを取らせてください。

● 意識障害のある場合ブドウ糖液(50%20mL)を静注し、必要に応じて5%ブドウ糖液点滴により血糖値の維持を図ってください。

● その他、血糖上昇ホルモンとしてグルカゴンの投与もあります。

下記の事項にご注意の上ご使用ください。

● 激しい筋肉運動● 過度のアルコール摂取● 高齢者● 相互作用(2)の1)に示す血糖降下作用を  増強する薬剤との併用

Page 11: EUGLUCON · 2020-04-08 · euglucon 4 分子式 : c23h28cln3o5s 分子量 : 494.00 性 状 : 本品は白色~微帯黄白色の結晶又は結晶性の粉末である。 n,n-ジメチルホルムアミドに溶けやすく、クロロホルムにやや溶けにくく、メタノール又はエタノール(95)

EUGLUCON

109

〈参考〉低血糖への注意

● 低血糖症状とその対策オイグルコンによって起こる低血糖症状は、他のスルホニル尿素剤と同様にほとんど下記の原因によるものです。従って、万一患者が低血糖症状を呈した場合は、すみやかに処置をとってください。● 本剤の過量投与、代謝遷延● 肝又は腎機能障害● 脳下垂体機能不全又は副腎機能不全● 栄養不良状態、飢餓状態、不規則な食事摂取、  食事摂取量の不足又は衰弱状態

● 症状脱力感、高度の空腹感、発汗、動悸、振戦、頭痛、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、意識障害、痙攣等。* 徐々に進行する低血糖では、精神障害、意識障害等が主である場合があります。注意してください。

● 処置 ● 飲食が可能な場合ブドウ糖(5~15g)、又は10~30gの砂糖の入った吸収のよいジュース、キャンディなどを取らせてください。

● 意識障害のある場合ブドウ糖液(50%20mL)を静注し、必要に応じて5%ブドウ糖液点滴により血糖値の維持を図ってください。

● その他、血糖上昇ホルモンとしてグルカゴンの投与もあります。

下記の事項にご注意の上ご使用ください。

● 激しい筋肉運動● 過度のアルコール摂取● 高齢者● 相互作用(2)の1)に示す血糖降下作用を  増強する薬剤との併用

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EUGLUCON

1211

臨床成績

使用上の注意(抜粋)(4)投与の継続中に、投与の必要がなくなる場合や、減量する必要がある場合があり、また、患者の不養生、感染症の合併等

により効果がなくなったり、不十分となる場合があるので、食事摂取量、体重の推移、血糖値、感染症の有無等に留意のうえ、常に投与継続の可否、投与量、薬剤の選択等に注意すること。

「警告・禁忌を含む使用上の注意」等についてはP.3~P.8をご参照ください。

1)小坂 樹徳 他:診断と治療,57(6), 1088, 1969(承認時評価資料)2)柳沼 道郎 他:糖尿病,12(6), 455, 1969(承認時評価資料)

〈承認時評価資料および社内集計資料〉

● 有効性に関する成績承認時までのインスリン非依存型糖尿病患者を対象とした、国内8施設での一般臨床試験における有効率は、68.1%(235/345例)であった。1),2)

副作用の発現件数(%)

● 副作用副作用発現頻度一覧

調査施設数①

時期対象 承認時迄の調査 計

89488688,3487,99934935732235

4.34.010.03

210(2.52)179(2.24)31(8.9)5(0.06)5(0.06)02(0.02)2(0.03)07(0.08)7(0.09)0

25(0.30)23(0.29)2(0.6)5(0.06)5(0.06)07(0.08)7(0.09)02(0.02)2(0.03)05(0.06)5(0.06)02(0.02)2(0.03)03(0.04)3(0.04)0

57(0.68)57(0.71)03(0.04)3(0.04)0

8(0.10)8(0.10)01(0.01)1(0.01)01(0.01)

1(0.01)1(0.01)

1(0.01)07(0.08)6(0.08)1(0.3)3(0.04)2(0.03)1(0.3)2(0.02)2(0.03)0

1(0.01)01(0.01)0

---

承認時以後の調査(頻度報告)(昭和51年5月5日迄)

調査症例数②副作用発現症例数③副作用発現件数

副作用種類

低血糖

消化器系障害

肝機能障害

その他

AST(GOT)、ALT(GPT)上昇

低血糖または低血糖症状眩暈眠気倦怠感

胃腸障害下痢心窩部痛便秘吐気食欲不振胃部飽満感

発疹じんましん日光過敏性皮膚炎瘙痒感脱毛白血球減少アルコール耐性低下頭痛

Al-P上昇

副作用発現症例率%(③/②×100)

承認時までの調査及び副作用調査8,348例において、副作用は357例(4.3%)に認められた。主な副作用は低血糖または低血糖症状210件(2.5%)、AST(GOT)・ALT(GPT)上昇57件(0.7%)、発疹8件(0.1%)等であった。(再評価終了時)重大な副作用として低血糖(2.5%)(初期症状:脱力感、高度の空腹感、発汗等)、無顆粒球症、溶血性貧血(頻度不明)、AST(GOT)・ALT(GPT)・γ-GTPの上昇等を伴う肝炎、肝機能障害、黄疸(頻度不明)があらわれることがある。

Page 13: EUGLUCON · 2020-04-08 · euglucon 4 分子式 : c23h28cln3o5s 分子量 : 494.00 性 状 : 本品は白色~微帯黄白色の結晶又は結晶性の粉末である。 n,n-ジメチルホルムアミドに溶けやすく、クロロホルムにやや溶けにくく、メタノール又はエタノール(95)

EUGLUCON

1211

臨床成績

使用上の注意(抜粋)(4)投与の継続中に、投与の必要がなくなる場合や、減量する必要がある場合があり、また、患者の不養生、感染症の合併等

により効果がなくなったり、不十分となる場合があるので、食事摂取量、体重の推移、血糖値、感染症の有無等に留意のうえ、常に投与継続の可否、投与量、薬剤の選択等に注意すること。

「警告・禁忌を含む使用上の注意」等についてはP.3~P.8をご参照ください。

1)小坂 樹徳 他:診断と治療,57(6), 1088, 1969(承認時評価資料)2)柳沼 道郎 他:糖尿病,12(6), 455, 1969(承認時評価資料)

〈承認時評価資料および社内集計資料〉

● 有効性に関する成績承認時までのインスリン非依存型糖尿病患者を対象とした、国内8施設での一般臨床試験における有効率は、68.1%(235/345例)であった。1),2)

副作用の発現件数(%)

● 副作用副作用発現頻度一覧

調査施設数①

時期対象 承認時迄の調査 計

89488688,3487,99934935732235

4.34.010.03

210(2.52)179(2.24)31(8.9)5(0.06)5(0.06)02(0.02)2(0.03)07(0.08)7(0.09)0

25(0.30)23(0.29)2(0.6)5(0.06)5(0.06)07(0.08)7(0.09)02(0.02)2(0.03)05(0.06)5(0.06)02(0.02)2(0.03)03(0.04)3(0.04)0

57(0.68)57(0.71)03(0.04)3(0.04)0

8(0.10)8(0.10)01(0.01)1(0.01)01(0.01)

1(0.01)1(0.01)

1(0.01)07(0.08)6(0.08)1(0.3)3(0.04)2(0.03)1(0.3)2(0.02)2(0.03)0

1(0.01)01(0.01)0

---

承認時以後の調査(頻度報告)(昭和51年5月5日迄)

調査症例数②副作用発現症例数③副作用発現件数

副作用種類

低血糖

消化器系障害

肝機能障害

その他

AST(GOT)、ALT(GPT)上昇

低血糖または低血糖症状眩暈眠気倦怠感

胃腸障害下痢心窩部痛便秘吐気食欲不振胃部飽満感

発疹じんましん日光過敏性皮膚炎瘙痒感脱毛白血球減少アルコール耐性低下頭痛

Al-P上昇

副作用発現症例率%(③/②×100)

承認時までの調査及び副作用調査8,348例において、副作用は357例(4.3%)に認められた。主な副作用は低血糖または低血糖症状210件(2.5%)、AST(GOT)・ALT(GPT)上昇57件(0.7%)、発疹8件(0.1%)等であった。(再評価終了時)重大な副作用として低血糖(2.5%)(初期症状:脱力感、高度の空腹感、発汗等)、無顆粒球症、溶血性貧血(頻度不明)、AST(GOT)・ALT(GPT)・γ-GTPの上昇等を伴う肝炎、肝機能障害、黄疸(頻度不明)があらわれることがある。

Page 14: EUGLUCON · 2020-04-08 · euglucon 4 分子式 : c23h28cln3o5s 分子量 : 494.00 性 状 : 本品は白色~微帯黄白色の結晶又は結晶性の粉末である。 n,n-ジメチルホルムアミドに溶けやすく、クロロホルムにやや溶けにくく、メタノール又はエタノール(95)

EUGLUCON

13 14

1.0

0.60.8

0.4

0.080.06

0.04

0.0080.006

0.004

0.01

0.02

0.1

0.2

0.002

(nmol/mL)

0.0011 2 3 4 5 6 7 8 24(h)

検出限界

時 間

日本人における成績

〈参考〉5), 6)

in vivo及びin vitro試験において、本剤は主に肝代謝酵素CYP2C9及びCYP3A4により代謝されることが示唆された。

● 血中濃度推移3)

血中濃度パラメータ

投与量

5mg(0.065mg/kg)

投与経路

経口

Tmax

2~4時間

グリベンクラミド0.1mmolは、ほぼ0.05μgに相当する。

半減期

4.8時間

Cmax(mean±S.D.)

0.089±0.008nmol/mL

薬物動態

100

50

(ng/mL)

00 2 4 86 10 12 14 16(h)

時 間

血漿中濃度

血漿中濃度パラメータ

Tmax

1.5時間

半減期

2.7時間

Cmax(mean±S.D.)

82±27ng/mL

グリベンクラミド(2.5mg)投与時の血漿中濃度 : 平均値±S.D.

● 吸収・代謝・排泄 4)(外国人データ)

対 象:腎・肝障害のない糖尿病患者12例方 法:グリベンクラミド 2.5mgを朝食10分前に単回経口投与した。投与前及び投与後に継時的に採血し、グリベンクラミドの血漿中

濃度を測定した。

対 象:健康成人男性6例方 法:14C-グリベンクラミド5mgを単回経口投与し、経時的に血中、尿中、糞中の14C濃度を測定した。結 果:健康成人男性6例に本剤5mgを経口投与すると約45%が腸管から吸収され、投与後48時間以内に投与量の68%が糞便中に、

また23%が尿中に排泄された。吸収されたグリベンクラミドの代謝物は主に糞便中に排泄された。

イヌ、ウサギ、ラットに14C-グリベンクラミドを0.2mg/kg経口投与し、5時間後の各臓器内濃度を測定した。その成績は下表に示すとおりであった。

*この物質のRf値は0.18を示す。展開剤は酢酸ブチル:イソプロパノール : 水 : 濃アンモニア=30 : 50 : 12 : 25

器官・組織・体液分布(%)

イヌ(3匹平均) ウサギ(5匹平均) ラット(5匹平均)

56 65胃腸管6.6 8.9

内容物壁

8.4 0.12腎10 19肝0.05 -胆汁5.8 1.3血液0.02 0.01膵12 5.1残存肢体3.0 0.3尿102

29211.7158.7100.1101.597 100計

投与後の時間 グリベン

クラミド固定されてない化合物

5mg経口(6例)

0~66~1212~2424~4848~72計

0

尿 糞便

000

0

9.95.31.80.9

17.9

1.40.80.50.3

3.0

0.60.50.20.1

1.4

29

232.354.3

6.5

5.51.213.2

2.0

1.50.43.9

0

0

M1 M2 グリベンクラミド

M1 M2*固定されてない化合物

● 分布7)(イヌ、ウサギ、ラット)

● 排泄4)(外国人データ)

投与量に対する排泄率(%)

対  象:健康成人男性6例方  法:14C-グリベンクラミド5mgを単回経口投与し、経時的に血中、尿中、糞中の14C濃度を測定した。排泄部位:肝臓、腎臓排 泄 率:経口投与:95±2%

尿中23%、糞便中72%(5mg、ヒト:経口)排泄速度:平均排泄量半減期は約10時間、48~72時間で完全排泄

吸収されたグリベンクラミドは次の表の通り、尿、糞便中に排泄された。

Page 15: EUGLUCON · 2020-04-08 · euglucon 4 分子式 : c23h28cln3o5s 分子量 : 494.00 性 状 : 本品は白色~微帯黄白色の結晶又は結晶性の粉末である。 n,n-ジメチルホルムアミドに溶けやすく、クロロホルムにやや溶けにくく、メタノール又はエタノール(95)

EUGLUCON

13 14

1.0

0.60.8

0.4

0.080.06

0.04

0.0080.006

0.004

0.01

0.02

0.1

0.2

0.002

(nmol/mL)

0.0011 2 3 4 5 6 7 8 24(h)

検出限界

時 間

日本人における成績

〈参考〉5), 6)

in vivo及びin vitro試験において、本剤は主に肝代謝酵素CYP2C9及びCYP3A4により代謝されることが示唆された。

● 血中濃度推移3)

血中濃度パラメータ

投与量

5mg(0.065mg/kg)

投与経路

経口

Tmax

2~4時間

グリベンクラミド0.1mmolは、ほぼ0.05μgに相当する。

半減期

4.8時間

Cmax(mean±S.D.)

0.089±0.008nmol/mL

薬物動態

100

50

(ng/mL)

00 2 4 86 10 12 14 16(h)

時 間

血漿中濃度

血漿中濃度パラメータ

Tmax

1.5時間

半減期

2.7時間

Cmax(mean±S.D.)

82±27ng/mL

グリベンクラミド(2.5mg)投与時の血漿中濃度 : 平均値±S.D.

● 吸収・代謝・排泄 4)(外国人データ)

対 象:腎・肝障害のない糖尿病患者12例方 法:グリベンクラミド 2.5mgを朝食10分前に単回経口投与した。投与前及び投与後に継時的に採血し、グリベンクラミドの血漿中

濃度を測定した。

対 象:健康成人男性6例方 法:14C-グリベンクラミド5mgを単回経口投与し、経時的に血中、尿中、糞中の14C濃度を測定した。結 果:健康成人男性6例に本剤5mgを経口投与すると約45%が腸管から吸収され、投与後48時間以内に投与量の68%が糞便中に、

また23%が尿中に排泄された。吸収されたグリベンクラミドの代謝物は主に糞便中に排泄された。

イヌ、ウサギ、ラットに14C-グリベンクラミドを0.2mg/kg経口投与し、5時間後の各臓器内濃度を測定した。その成績は下表に示すとおりであった。

*この物質のRf値は0.18を示す。展開剤は酢酸ブチル:イソプロパノール : 水 : 濃アンモニア=30 : 50 : 12 : 25

器官・組織・体液分布(%)

イヌ(3匹平均) ウサギ(5匹平均) ラット(5匹平均)

56 65胃腸管6.6 8.9

内容物壁

8.4 0.12腎10 19肝0.05 -胆汁5.8 1.3血液0.02 0.01膵12 5.1残存肢体3.0 0.3尿102

29211.7158.7100.1101.597 100計

投与後の時間 グリベン

クラミド固定されてない化合物

5mg経口(6例)

0~66~1212~2424~4848~72計

0

尿 糞便

000

0

9.95.31.80.9

17.9

1.40.80.50.3

3.0

0.60.50.20.1

1.4

29

232.354.3

6.5

5.51.213.2

2.0

1.50.43.9

0

0

M1 M2 グリベンクラミド

M1 M2*固定されてない化合物

● 分布7)(イヌ、ウサギ、ラット)

● 排泄4)(外国人データ)

投与量に対する排泄率(%)

対  象:健康成人男性6例方  法:14C-グリベンクラミド5mgを単回経口投与し、経時的に血中、尿中、糞中の14C濃度を測定した。排泄部位:肝臓、腎臓排 泄 率:経口投与:95±2%

尿中23%、糞便中72%(5mg、ヒト:経口)排泄速度:平均排泄量半減期は約10時間、48~72時間で完全排泄

吸収されたグリベンクラミドは次の表の通り、尿、糞便中に排泄された。

Page 16: EUGLUCON · 2020-04-08 · euglucon 4 分子式 : c23h28cln3o5s 分子量 : 494.00 性 状 : 本品は白色~微帯黄白色の結晶又は結晶性の粉末である。 n,n-ジメチルホルムアミドに溶けやすく、クロロホルムにやや溶けにくく、メタノール又はエタノール(95)

EUGLUCON

1615

薬効薬理

(2)非肥満NIDDMにおける血糖降下作用10)

対  象:非肥満NIDDM患者14例(食事療法群7例、食事療法+グリベンクラミド群7例)方  法:食事療法群は食事療法のみ、食事療法+グリベンクラミド群は食事療法に加え、グリベンクラミド(平均2.3mg/日)を

経口投与し、投与前と治療3週間後の血糖日内変動を測定した。評価方法:投与前と治療3週間後の血漿グルコース濃度を測定、検討した。結  果:食事療法+グリベンクラミド群は、投与前45±12mmol/L/時に対し、3週間後は19±8mmol/L/時に低下した。

● 作用機序

(1)健康成人における成績8), 9)(海外データ)

● 臨床薬理1. 血糖降下作用

対 象:健康成人6例方 法:2mg及び5mgのグリベンクラミドを経口投与し、投与前から経時的に血糖値を測定した。結 果:投与2時間で血糖値は最低を示し、投与前より各30%、40%下降し、12時間以上にわたって血糖降下作用を示した。

本剤は主として膵β細胞を刺激して、内因性インスリンの分泌を促進し、血糖降下作用を発揮する。主にATP依存性K+チャネルの遮断による。

2. インスリン分泌促進作用10)

対  象:非肥満NIDDM患者14例(食事療法群7例、食事療法+グリベンクラミド群7例)方  法:食事療法群は食事療法のみ、食事療法+グリベンクラミド群は食事療法に加え、グリベンクラミド(平均2.3mg/日)を経口

投与し、投与前と治療3週間後に75g糖負荷試験を実施し、血漿グルコース濃度と血漿インスリン値を測定した。評価方法:投与前と治療3週間後の75g糖負荷試験時の血漿グルコース濃度と血漿インスリン値測定、検討した。結  果:①血漿グルコース濃度:投与前1.9±0.1mol/L/分に対し、治療3週間後1.5±0.1mol/L/分となった。

②血漿インスリン値:投与前15±5nmol/L/分に対し、治療3週間後27±5nmol/L/分となった。

● 安全性薬理試験11), 12)(マウス、ラット、ネコ、イヌ、ウサギ、モルモット)

安全性薬理試験及び毒性試験

5mg/kgで投与直後虚脱状況すぐ回復。0.5mg、5mg/kgで15分後に興奮、2~4時間後回復

血圧:1~3分でわずかに上昇、その後わずかに低下血圧:1~3分でわずかに上昇、その後わずかに低下0.5mgで呼吸に影響なく、血圧上昇、心拍数減少。5mgで5匹中3匹が血圧低下、呼吸停止、心拍数0となり死亡。呼吸興奮及び心拍数減少、血圧上昇後下降、30分後呼吸停止1例、無呼吸、心拍数減少、血圧降下後回復1例

0.1mgでは影響なし。5mgではアセチルコリン添加時、約50%抑制。ヒスタミン添加時約25%抑制。塩化バリウム添加時約75%抑制したがいずれも可逆的であった。それ以外は影響なし

アセチルコリンアトロピンヒスタミンフェニラミンアミノサリチレート塩化バリウムパパベリン

Magnus法剔出腸管

Magnus法剔出子宮

PQ、RR延長、Rの増高及び減高、STの下降がみられたが120分後回復

影響なし

影響なし

10μgで影響なし。20~50μgで冠血流量減少を伴うnegative inotropic作用0.0025~0.25mgで影響なし。2.5mgで灌流量著明減少1μgで影響なし。10μgで若干の抑制。100μgで完全に停止、洗浄で回復

0.1mgで影響なし。5mgで抑制(可逆的)

0.01mgで自動運動抑制、0.1mgでは運動を停止させた

影響なし0.2~0.4mg/kg

影響なし0.005~0.05mg/kg

0.5~5mg/kg

0.5~5mg/kg

100~1,000mg/kgip

ip

iv

iv

iv

iv

iv

マウス自発運動

マウスウレタン麻酔

ウレタン麻酔

非麻酔正常

ラット行動

ネコ塩酸ツボクラリンで不動化

塩酸ツボクラリンで不動化

ヘキソバルビタール麻酔 イヌ

ネコ

ラット

100~1,000mg/kg

血圧:影響なし8mg/kg

血圧:影響なし血圧:軽度降圧

血圧・心拍数:影響なし

0.5~1mg/kg20~80mg/kg

0.1、0.5mg/kg

poラット

poラット実験的高血圧

実験的高血圧

po

ivウサギ

イヌヘキソバルビタール麻酔

ペントバルビタール麻酔 ネコ

Langendorff法剔出心

ウレタン作用増強なし

影響なし0.5mg/kg

5mg/kg

結果投与量投与経路使用動物試験項目

1~5mg/kg

0.2mg/kg

0.4mg/kg

iv

iv

po

0.5、5mg/kg

10~50μg灌流液

1~100μg単独

0.1mg、5mg

0.1mg、5mg

0.01、0.1mg

0.0025~2.5mgウサギ耳介血管

呼吸:影響なし血圧:一過性に上昇後10~16分間で回復

呼吸・血圧:影響なし1~10μg/kg

行動

脳波

心臓

耳介

腸管

子宮

心電図

血圧・呼吸・心拍数

in vitroモルモット(    )

in vitroモルモット(    )

in vitroモルモット(    )

in vitroラット(    )

Page 17: EUGLUCON · 2020-04-08 · euglucon 4 分子式 : c23h28cln3o5s 分子量 : 494.00 性 状 : 本品は白色~微帯黄白色の結晶又は結晶性の粉末である。 n,n-ジメチルホルムアミドに溶けやすく、クロロホルムにやや溶けにくく、メタノール又はエタノール(95)

EUGLUCON

1615

薬効薬理

(2)非肥満NIDDMにおける血糖降下作用10)

対  象:非肥満NIDDM患者14例(食事療法群7例、食事療法+グリベンクラミド群7例)方  法:食事療法群は食事療法のみ、食事療法+グリベンクラミド群は食事療法に加え、グリベンクラミド(平均2.3mg/日)を

経口投与し、投与前と治療3週間後の血糖日内変動を測定した。評価方法:投与前と治療3週間後の血漿グルコース濃度を測定、検討した。結  果:食事療法+グリベンクラミド群は、投与前45±12mmol/L/時に対し、3週間後は19±8mmol/L/時に低下した。

● 作用機序

(1)健康成人における成績8), 9)(海外データ)

● 臨床薬理1. 血糖降下作用

対 象:健康成人6例方 法:2mg及び5mgのグリベンクラミドを経口投与し、投与前から経時的に血糖値を測定した。結 果:投与2時間で血糖値は最低を示し、投与前より各30%、40%下降し、12時間以上にわたって血糖降下作用を示した。

本剤は主として膵β細胞を刺激して、内因性インスリンの分泌を促進し、血糖降下作用を発揮する。主にATP依存性K+チャネルの遮断による。

2. インスリン分泌促進作用10)

対  象:非肥満NIDDM患者14例(食事療法群7例、食事療法+グリベンクラミド群7例)方  法:食事療法群は食事療法のみ、食事療法+グリベンクラミド群は食事療法に加え、グリベンクラミド(平均2.3mg/日)を経口

投与し、投与前と治療3週間後に75g糖負荷試験を実施し、血漿グルコース濃度と血漿インスリン値を測定した。評価方法:投与前と治療3週間後の75g糖負荷試験時の血漿グルコース濃度と血漿インスリン値測定、検討した。結  果:①血漿グルコース濃度:投与前1.9±0.1mol/L/分に対し、治療3週間後1.5±0.1mol/L/分となった。

②血漿インスリン値:投与前15±5nmol/L/分に対し、治療3週間後27±5nmol/L/分となった。

● 安全性薬理試験11), 12)(マウス、ラット、ネコ、イヌ、ウサギ、モルモット)

安全性薬理試験及び毒性試験

5mg/kgで投与直後虚脱状況すぐ回復。0.5mg、5mg/kgで15分後に興奮、2~4時間後回復

血圧:1~3分でわずかに上昇、その後わずかに低下血圧:1~3分でわずかに上昇、その後わずかに低下0.5mgで呼吸に影響なく、血圧上昇、心拍数減少。5mgで5匹中3匹が血圧低下、呼吸停止、心拍数0となり死亡。呼吸興奮及び心拍数減少、血圧上昇後下降、30分後呼吸停止1例、無呼吸、心拍数減少、血圧降下後回復1例

0.1mgでは影響なし。5mgではアセチルコリン添加時、約50%抑制。ヒスタミン添加時約25%抑制。塩化バリウム添加時約75%抑制したがいずれも可逆的であった。それ以外は影響なし

アセチルコリンアトロピンヒスタミンフェニラミンアミノサリチレート塩化バリウムパパベリン

Magnus法剔出腸管

Magnus法剔出子宮

PQ、RR延長、Rの増高及び減高、STの下降がみられたが120分後回復

影響なし

影響なし

10μgで影響なし。20~50μgで冠血流量減少を伴うnegative inotropic作用0.0025~0.25mgで影響なし。2.5mgで灌流量著明減少1μgで影響なし。10μgで若干の抑制。100μgで完全に停止、洗浄で回復

0.1mgで影響なし。5mgで抑制(可逆的)

0.01mgで自動運動抑制、0.1mgでは運動を停止させた

影響なし0.2~0.4mg/kg

影響なし0.005~0.05mg/kg

0.5~5mg/kg

0.5~5mg/kg

100~1,000mg/kgip

ip

iv

iv

iv

iv

iv

マウス自発運動

マウスウレタン麻酔

ウレタン麻酔

非麻酔正常

ラット行動

ネコ塩酸ツボクラリンで不動化

塩酸ツボクラリンで不動化

ヘキソバルビタール麻酔 イヌ

ネコ

ラット

100~1,000mg/kg

血圧:影響なし8mg/kg

血圧:影響なし血圧:軽度降圧

血圧・心拍数:影響なし

0.5~1mg/kg20~80mg/kg

0.1、0.5mg/kg

poラット

poラット実験的高血圧

実験的高血圧

po

ivウサギ

イヌヘキソバルビタール麻酔

ペントバルビタール麻酔 ネコ

Langendorff法剔出心

ウレタン作用増強なし

影響なし0.5mg/kg

5mg/kg

結果投与量投与経路使用動物試験項目

1~5mg/kg

0.2mg/kg

0.4mg/kg

iv

iv

po

0.5、5mg/kg

10~50μg灌流液

1~100μg単独

0.1mg、5mg

0.1mg、5mg

0.01、0.1mg

0.0025~2.5mgウサギ耳介血管

呼吸:影響なし血圧:一過性に上昇後10~16分間で回復

呼吸・血圧:影響なし1~10μg/kg

行動

脳波

心臓

耳介

腸管

子宮

心電図

血圧・呼吸・心拍数

in vitroモルモット(    )

in vitroモルモット(    )

in vitroモルモット(    )

in vitroラット(    )

Page 18: EUGLUCON · 2020-04-08 · euglucon 4 分子式 : c23h28cln3o5s 分子量 : 494.00 性 状 : 本品は白色~微帯黄白色の結晶又は結晶性の粉末である。 n,n-ジメチルホルムアミドに溶けやすく、クロロホルムにやや溶けにくく、メタノール又はエタノール(95)

1817

亜急性毒性 慢性毒性動物投与方法投与期間投与量一般症状体重増加血液学的所見生化学的所見

病理組織所見

ラット♂♀経口投与35日間2、20、200、2,000mg/kg/日 2、20、200、2,000mg/kg/日毒性症状なし順調異常なしAST(GOT)・ALT(GPT)・Al-Pが2,000mg/kg投与群において軽度上昇

膵ランゲルハンス島の軽度肥大腎尿細管の軽度の石灰変性軽度の卵胞変性、黄体萎縮(200、2,000mg/kg投与群)

2,000mg/kg投与群においてAl-Pの軽度上昇傾向膵ランゲルハンス島の肥大腎尿細管の石灰変性卵胞変性、黄体萎縮(200、2,000mg/kg投与群)

2mg/kg投与群の1例に腋下に腫脹(150日間)

ラット♂♀経口投与6ヵ月

順調異常なし

(2)反復投与毒性試験14), 15)(ラット)ラットに1日2~2,000mg/kgを投与した場合の長期毒性。

EUGLUCON

0.1mgで影響なし。5mgでアドレナリンの作用を25~50%抑制(可逆的)0.1mg、5mg

ウレタン麻酔

Magnus法剔出精嚢

局所刺激作用なし0.5%ウサギ眼粘膜

1回投与0.005~0.05mg/kgで影響なし。0.5~5mg/kg体温上昇、4時間以上持続0.005~5mg/kgivウサギ直腸温

0.03mg、0.1mgで電気刺激による収縮増大がみられ洗浄により回復した。しかし、0.1mgで洗浄せず放置すると、収縮反応が停止した

0.01~0.1mg/mL横隔膜神経筋標本

影響なし0.1~10mg/kgivネコ

正常 尿、Cl、Naの排泄、影響なし50mg/kgpoラット正常 尿、Cl、Naの排泄、影響なし5mg/kgpoイヌ

直腸温 影響なし(連続投与)0.05~4mg/kgpoウサギ直腸温 影響なし0.08~20mg/kgpoイヌ

結果投与量投与経路使用動物試験項目精嚢神経伝達筋

作用

利尿

刺激

局所

体温

ラット

マウス

♂♀♂♀

経口飽食群 22時間絶食群

>20>20>20>20

>12.5>10.7>12.5>12.5

>20>20>20>20

>20>20>20>20

>12.5>3.75>12.5>5.9

>20>20>20>20

腹腔内 皮下 経口 腹腔内 皮下

(1)単回投与毒性試験13), 14)(ラット、マウス)1日に投与しうる最大量と考えられるグリベンクラミド20g/kgを経口投与した場合、絶食ラット・マウスで各1例が死亡し、その他では一過性の自発運動の減少がみられた。

● 毒性試験

グリベンクラミドの急性毒性(ラット、マウス)  LD50(g/kg)

(3)生殖発生毒性試験(マウス、ラット)1. マウス、ラットにおける生殖毒性試験の成績は以下の通りである。16), 17)

(1)総着床数、着床痕数、生・死胎児数及び生児の平均体重、平均身長、性比のいずれにおいてもグリベンクラミド投与群と対照群の間に差はなかった。また、自然分娩群でも分娩の異常は認められなかった。

(2)外形異常は、マウス胎児でグリベンクラミド2mg/kg投与群で、多指症が2例(0.8%)、2,000mg/kg投与群で口蓋裂が1例(0.4%)、無処理群で無尾が1例(0.4%)みられたが、これらの奇形は、発生頻度からみて、いずれも遺伝子的要因によるものと考えられる。

(3)内臓奇形はラットの帝王切開群のグリベンクラミド最小投与群(2mg/kg)で腎臓の位置異常が1例(0.4%)にみられたが、その他すべての投与群では認められなかった。

(4)骨格所見では、ラットの帝王切開群の大量投与群において、対照群に比べ頸椎体の化骨がやや遅延している傾向にあったが、マウスでは差がなく、また、哺育群では認められなかった。

2. 1977年に宮本らが、スルホニルウレア系薬剤及びインスリンのラット胎児におよぼす影響について報告した成績は以下の通りである。18)

グリベンクラミド300mg/kg/日を妊娠9~14日に投与したところ、胎児に小眼球症、無眼球症の奇形が認められた。(グリベンクラミド投与群の発生率は、4.5~6.7%)。なお、これらの奇形はインスリン投与群においても認められている。

in vitroラット(    )

in vitroラット(    )

Page 19: EUGLUCON · 2020-04-08 · euglucon 4 分子式 : c23h28cln3o5s 分子量 : 494.00 性 状 : 本品は白色~微帯黄白色の結晶又は結晶性の粉末である。 n,n-ジメチルホルムアミドに溶けやすく、クロロホルムにやや溶けにくく、メタノール又はエタノール(95)

1817

亜急性毒性 慢性毒性動物投与方法投与期間投与量一般症状体重増加血液学的所見生化学的所見

病理組織所見

ラット♂♀経口投与35日間2、20、200、2,000mg/kg/日 2、20、200、2,000mg/kg/日毒性症状なし順調異常なしAST(GOT)・ALT(GPT)・Al-Pが2,000mg/kg投与群において軽度上昇

膵ランゲルハンス島の軽度肥大腎尿細管の軽度の石灰変性軽度の卵胞変性、黄体萎縮(200、2,000mg/kg投与群)

2,000mg/kg投与群においてAl-Pの軽度上昇傾向膵ランゲルハンス島の肥大腎尿細管の石灰変性卵胞変性、黄体萎縮(200、2,000mg/kg投与群)

2mg/kg投与群の1例に腋下に腫脹(150日間)

ラット♂♀経口投与6ヵ月

順調異常なし

(2)反復投与毒性試験14), 15)(ラット)ラットに1日2~2,000mg/kgを投与した場合の長期毒性。

EUGLUCON

0.1mgで影響なし。5mgでアドレナリンの作用を25~50%抑制(可逆的)0.1mg、5mg

ウレタン麻酔

Magnus法剔出精嚢

局所刺激作用なし0.5%ウサギ眼粘膜

1回投与0.005~0.05mg/kgで影響なし。0.5~5mg/kg体温上昇、4時間以上持続0.005~5mg/kgivウサギ直腸温

0.03mg、0.1mgで電気刺激による収縮増大がみられ洗浄により回復した。しかし、0.1mgで洗浄せず放置すると、収縮反応が停止した

0.01~0.1mg/mL横隔膜神経筋標本

影響なし0.1~10mg/kgivネコ

正常 尿、Cl、Naの排泄、影響なし50mg/kgpoラット正常 尿、Cl、Naの排泄、影響なし5mg/kgpoイヌ

直腸温 影響なし(連続投与)0.05~4mg/kgpoウサギ直腸温 影響なし0.08~20mg/kgpoイヌ

結果投与量投与経路使用動物試験項目精嚢神経伝達筋

作用

利尿

刺激

局所

体温

ラット

マウス

♂♀♂♀

経口飽食群 22時間絶食群

>20>20>20>20

>12.5>10.7>12.5>12.5

>20>20>20>20

>20>20>20>20

>12.5>3.75>12.5>5.9

>20>20>20>20

腹腔内 皮下 経口 腹腔内 皮下

(1)単回投与毒性試験13), 14)(ラット、マウス)1日に投与しうる最大量と考えられるグリベンクラミド20g/kgを経口投与した場合、絶食ラット・マウスで各1例が死亡し、その他では一過性の自発運動の減少がみられた。

● 毒性試験

グリベンクラミドの急性毒性(ラット、マウス)  LD50(g/kg)

(3)生殖発生毒性試験(マウス、ラット)1. マウス、ラットにおける生殖毒性試験の成績は以下の通りである。16), 17)

(1)総着床数、着床痕数、生・死胎児数及び生児の平均体重、平均身長、性比のいずれにおいてもグリベンクラミド投与群と対照群の間に差はなかった。また、自然分娩群でも分娩の異常は認められなかった。

(2)外形異常は、マウス胎児でグリベンクラミド2mg/kg投与群で、多指症が2例(0.8%)、2,000mg/kg投与群で口蓋裂が1例(0.4%)、無処理群で無尾が1例(0.4%)みられたが、これらの奇形は、発生頻度からみて、いずれも遺伝子的要因によるものと考えられる。

(3)内臓奇形はラットの帝王切開群のグリベンクラミド最小投与群(2mg/kg)で腎臓の位置異常が1例(0.4%)にみられたが、その他すべての投与群では認められなかった。

(4)骨格所見では、ラットの帝王切開群の大量投与群において、対照群に比べ頸椎体の化骨がやや遅延している傾向にあったが、マウスでは差がなく、また、哺育群では認められなかった。

2. 1977年に宮本らが、スルホニルウレア系薬剤及びインスリンのラット胎児におよぼす影響について報告した成績は以下の通りである。18)

グリベンクラミド300mg/kg/日を妊娠9~14日に投与したところ、胎児に小眼球症、無眼球症の奇形が認められた。(グリベンクラミド投与群の発生率は、4.5~6.7%)。なお、これらの奇形はインスリン投与群においても認められている。

in vitroラット(    )

in vitroラット(    )

Page 20: EUGLUCON · 2020-04-08 · euglucon 4 分子式 : c23h28cln3o5s 分子量 : 494.00 性 状 : 本品は白色~微帯黄白色の結晶又は結晶性の粉末である。 n,n-ジメチルホルムアミドに溶けやすく、クロロホルムにやや溶けにくく、メタノール又はエタノール(95)

EUGLUCON

2019

規制区分     劇薬          処方箋医薬品:注意-医師等の処方箋により使用すること貯 法      室温保存 使用期限     包装に表示の使用期限内に使用すること誤飲を避けるため、子供の手の届かないところで保管するように指導してください。

取扱い上の注意

包装

関連情報

オイグルコン錠1.25mg

オイグルコン錠2.5mg

承認番号 53AM0886 46AM0400

承認年月 1978年8月 1971年3月

1981年9月 1972年2月

1981年9月

1989年3月

1971年10月

薬価基準収載年月

販売開始年月

再評価結果公表年月

主要文献1) 小坂 樹徳 他:診断と治療,57(6), 1088, 1969(承認時評価資料)

2) 柳沼 道郎 他 : 糖尿病, 12(6), 455, 1969(承認時評価資料)

3) 松田 文子 他 : 糖尿病, 25(3), 213, 1982

4) Rupp, W., et al. : Arzneim-Forsch., 19(8a), 1428, 1969

5) Kirchheiner, J., et al.:Clin Pharmacol Ther. 71(4):286,2002

6) Naritomi, Y., et al.:Xenobiotica 34(5):415,2004

7) Kellner, H. M., et al.:Arzneim-Forsch., 19(8a), 1388, 1969

8) Bänder, A., et al.:Arzneim-Forsch., 19(8a), 1363, 1969

9) Schöffling, K., et al. : Therapiewoche, 18, 11, 1968

10) Takeda, N., et al. : Diabetes Res Clin Pract. 11(2), 99, 1991

11) 井田 昶 : 基礎と臨床, 4(6), 1243, 1970

12) Pfaff, W., et al. : Arzneim-Forsch., 19(8a), 1378, 1969

13) 小林 孝好 他 : 応用薬理, 4(2), 247, 1970

14) Mizukami, K., et al. : Arzneim-Forsch., 19(8a), 1413, 1969

15) 水上 浩司 他 : 応用薬理, 4(2), 253, 1970

16) Nothdurft, H., et al. : Arzneim-Forsch., 19(8a), 1420, 1969

17) 宮本 政樹 他 : 応用薬理, 4(2), 271, 1970

18) Miyamoto, M., et al. : Cong Anom., 17, 31, 1977

製造販売業者の名称及び住所製造販売元:太陽ファルマ株式会杜

東京都千代田区丸の内1-6-5

資料請求先:太陽ファルマ株式会社 お客様相談室TEL.0120-533-030

本資材は2017年10月改訂の「医療用医薬品製品情報概要等に関する作成要領」に則り作成しています。

オイグルコン錠1.25mg 100錠(PTP10錠×10) 500錠(PTP10錠×50)オイグルコン錠2.5mg 100錠(PTP10錠×10) 500錠(PTP10錠×50、バラ) 3000錠(PTP10錠×300)

*添付文書 2017年3月改訂(第16版)

Page 21: EUGLUCON · 2020-04-08 · euglucon 4 分子式 : c23h28cln3o5s 分子量 : 494.00 性 状 : 本品は白色~微帯黄白色の結晶又は結晶性の粉末である。 n,n-ジメチルホルムアミドに溶けやすく、クロロホルムにやや溶けにくく、メタノール又はエタノール(95)

EUGLUCON

2019

規制区分     劇薬          処方箋医薬品:注意-医師等の処方箋により使用すること貯 法      室温保存 使用期限     包装に表示の使用期限内に使用すること誤飲を避けるため、子供の手の届かないところで保管するように指導してください。

取扱い上の注意

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関連情報

オイグルコン錠1.25mg

オイグルコン錠2.5mg

承認番号 53AM0886 46AM0400

承認年月 1978年8月 1971年3月

1981年9月 1972年2月

1981年9月

1989年3月

1971年10月

薬価基準収載年月

販売開始年月

再評価結果公表年月

主要文献1) 小坂 樹徳 他:診断と治療,57(6), 1088, 1969(承認時評価資料)

2) 柳沼 道郎 他 : 糖尿病, 12(6), 455, 1969(承認時評価資料)

3) 松田 文子 他 : 糖尿病, 25(3), 213, 1982

4) Rupp, W., et al. : Arzneim-Forsch., 19(8a), 1428, 1969

5) Kirchheiner, J., et al.:Clin Pharmacol Ther. 71(4):286,2002

6) Naritomi, Y., et al.:Xenobiotica 34(5):415,2004

7) Kellner, H. M., et al.:Arzneim-Forsch., 19(8a), 1388, 1969

8) Bänder, A., et al.:Arzneim-Forsch., 19(8a), 1363, 1969

9) Schöffling, K., et al. : Therapiewoche, 18, 11, 1968

10) Takeda, N., et al. : Diabetes Res Clin Pract. 11(2), 99, 1991

11) 井田 昶 : 基礎と臨床, 4(6), 1243, 1970

12) Pfaff, W., et al. : Arzneim-Forsch., 19(8a), 1378, 1969

13) 小林 孝好 他 : 応用薬理, 4(2), 247, 1970

14) Mizukami, K., et al. : Arzneim-Forsch., 19(8a), 1413, 1969

15) 水上 浩司 他 : 応用薬理, 4(2), 253, 1970

16) Nothdurft, H., et al. : Arzneim-Forsch., 19(8a), 1420, 1969

17) 宮本 政樹 他 : 応用薬理, 4(2), 271, 1970

18) Miyamoto, M., et al. : Cong Anom., 17, 31, 1977

製造販売業者の名称及び住所製造販売元:太陽ファルマ株式会杜

東京都千代田区丸の内1-6-5

資料請求先:太陽ファルマ株式会社 お客様相談室TEL.0120-533-030

本資材は2017年10月改訂の「医療用医薬品製品情報概要等に関する作成要領」に則り作成しています。

オイグルコン錠1.25mg 100錠(PTP10錠×10) 500錠(PTP10錠×50)オイグルコン錠2.5mg 100錠(PTP10錠×10) 500錠(PTP10錠×50、バラ) 3000錠(PTP10錠×300)

*添付文書 2017年3月改訂(第16版)

Page 22: EUGLUCON · 2020-04-08 · euglucon 4 分子式 : c23h28cln3o5s 分子量 : 494.00 性 状 : 本品は白色~微帯黄白色の結晶又は結晶性の粉末である。 n,n-ジメチルホルムアミドに溶けやすく、クロロホルムにやや溶けにくく、メタノール又はエタノール(95)
Page 23: EUGLUCON · 2020-04-08 · euglucon 4 分子式 : c23h28cln3o5s 分子量 : 494.00 性 状 : 本品は白色~微帯黄白色の結晶又は結晶性の粉末である。 n,n-ジメチルホルムアミドに溶けやすく、クロロホルムにやや溶けにくく、メタノール又はエタノール(95)
Page 24: EUGLUCON · 2020-04-08 · euglucon 4 分子式 : c23h28cln3o5s 分子量 : 494.00 性 状 : 本品は白色~微帯黄白色の結晶又は結晶性の粉末である。 n,n-ジメチルホルムアミドに溶けやすく、クロロホルムにやや溶けにくく、メタノール又はエタノール(95)

2019年1月作成EUG 020.01

【禁忌(次の患者には投与しないこと)】 1. 重症ケトーシス、糖尿病性昏睡又は前昏睡、インスリン依存型糖尿病(若年型糖尿病、ブリットル型糖尿病等)の患者[インスリンの適用である。]

2. 重篤な肝機能障害又は腎機能障害のある患者[低血糖を起こすおそれがある。]3. 重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある患者[インスリンの適用である。]4. 下痢、嘔吐等の胃腸障害のある患者[低血糖を起こすおそれがある。]5. 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)6. 本剤の成分又はスルホンアミド系薬剤に対し過敏症の既往歴のある患者7. ボセンタン水和物を投与中の患者(「相互作用」の項参照)

日本標準商品分類番号 873961

【警告】重篤かつ遷延性の低血糖症を起こすことがある。用法・用量、使用上の注意に特に留意すること。

劇薬・処方箋医薬品注)

注)注意-医師等の処方箋により使用すること

経口血糖降下剤

グリベンクラミド錠EUGLUCON

薬価基準収載