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パソコン用会計ソフト「ブルーリターンA」
講習会指導の手引き
平 成 3 1 年 4 月
株式会社ゼンアオイロ
(1)はじめに
本手引きは、「練習問題」を利用した講習会のポイントや話法について説明したものです。
(2)テキストと事前準備
項目 内容
事前準備
パソコン・マウス・テンキー
ソフトパッケージ見本
練習問題
ブルーリターンA 注文書 兼 保守契約申込書
講習会補足資料(青色申告特別控除65万円を適用しよう!)
パンフレット
バージョン ブルーリターンA2019
講習内容
【練習問題】
BRAの一年間の業務⇒初期設定⇒日常取引⇒帳票出力
⇒決算整理(棚卸・減価償却・家事按分)
⇒決算書の作成⇒申告書の作成⇒保守作業⇒翌年への繰越
(3)本手引きの読み方
講習時間や講習会参加者のパソコンスキル、簿記の習熟度によって次の点を省略し、講習会の内
容や時間等を調整してください。また、データの取扱い等について次の点にご注意ください。
【講習会の調整点】
・ポイント、参考、重要といった例題の補足情報
・P.22の振替伝票入力およびP.24の仕訳帳入力
⇒複式簿記での記帳経験者が少ない場合、帳簿入力での説明に変更する
・P.28の複合仕訳
・P.37の家事按分
・第10章以降の内容
【手引きの表記について】
・各項目のポイントを★として記載しています。
・講習会で講師が話す内容(セリフ)は□囲みで表記しています。
・省略できるセリフは点線( )で囲み、内容は()で表記しています。
【使用するデータの取扱いについて】
・講習時間や参加者の状況等(BRAの使用有無など)に応じて初期設定済みのデータを作成し
使用するといった事前準備を実施します。
(例)初期設定登録済みデータを使用し、消費税設定は対応なしとする。
2
全体のポイント 【会話のポイント】
・パソコンや簿記の専門用語はなるべく使わず、平易な表現をこころがけましょう。
・例題は読み上げましょう。
・教えるという観点よりも、伝えるという気持ちで話しましょう。
・参加者に操作の意味を理解してもらえるようにこころがけましょう。
・参加者がメモ等を取っているときは次の項目には移らず、極力繰り返し述べましょう。
・スクリーンの指さしや具体例の紹介等を交えながら説明しましょう。
【操作説明のポイント】
・操作の方法だけではなく、ソフトの各機能の目的と意味をきちんと説明しましょう。
・パソコン操作に不慣れな参加者がいれば、操作を補助しながらすすめましょう。
参加者多数の場合は補助役を配置するのもよいでしょう。
・全員が操作を終えたことを確認してから次の項目に移りましょう。
【普及促進】
・講習終了時には、興味や関心を持った会員の背中を後押しするような気持ちで新規導入を促し
ましょう。
・ブルーリターンAのよい点をアピールします。
①簡単・正確な記帳
…画面に表示される帳簿や振替伝票に取引を入力すると、各種帳簿や集計表等に転記・集計
されます。計算はソフトが行い、計算誤りや転記ミスを防ぎます。
②青色申告特別控除65万円を目指す方に最適
…メニュー入力や帳簿入力を使うことによって、複式簿記と同様の帳簿を自動で作成します。
また、開始残高を設定することで、日々の取引を自動集計・転記し、貸借対照表も簡単に
作成できます。イータックスによる国税電子申告や電子帳簿保存にも対応しており、仕訳
帳や総勘定元帳などの国税関係帳簿書類の保存を書面からデータに代えることができる
会計ソフトです。
③記帳から決算・申告までを青色申告会がサポート
…青色申告会が記帳や決算・申告をバックアップしています。記帳サポートや決算・申告時
のアドバイスなど対面やお電話で相談することができます。
また、ブルーリターンAは青色申告会の会員の皆様向けに作成したソフトです。会員の皆
様や事務局の皆様からのご要望に応え、毎年ソフトの改修を行っています。一度ご利用い
ただいた会員の皆様から評価いただき、保守契約の更新率(平成30年度実績:88.3%)
は高水準を維持しています。
④税制改正にも安心のバージョンアップ版ソフト
…毎年の税制改正に対応したバージョンアップ版ソフトをお届けします。長く、安心してご
利用いただける会計ソフトです。
3
文字入力の設定(講師用) 【入力モード】
文字を入力するとき、漢字などに変換できる「全角ひらがな」や数値の演算などに利用される「半
角英数」など、入力目的に応じて入力モードを切り替える必要があります。ブルーリターンAの各
入力欄は、最適な入力モードに自動的に切り替わります。
【Windows 8.1 / 10 の事前設定について】
Windows 8.1 または Windows 10 のパソコンで「ブルーリターンA」を利用する場合は、[ひら
がな]、[カタカナ]など入力モードの切替えが正常に動作するように、次の設定をおこなう必要
があります。
<Windows 8.1 の場合>
①コントロールパネルを開き、[時計、言語、および地域]の[入力方法の変更]―[詳細設定]
の順にクリックします。
②[詳細設定]画面が開いたら、[入力方式の切り替え]の[アプリウィンドウごとに異なる入力
方式を設定する]、の□をクリックし、✔をつけて[保存]をクリックします。
□をクリックし
て✔をつける
4
※マイクロソフト社の Windows Update 実施の有無により、操作手順が上記と異なる場合があ
ります。上記の設定画面が表示されないときは、次の手順をお試しください。
「Windows の設定画面」にて、「時刻と言語」→画面右上の「関連設定[日付、時刻、地域の
追加設定]」→「言語」→「入力方法の変更」→「詳細設定」の順にクリックし、「アプリウ
インドウごとに異なる入力方式を設定する」にチェックをつけて「保存」します。
<Windows 10 の場合>
①Windows スタートボタン より[設定] 画面を開き、[デバイス]―[入力]―[キ
ーボードの詳細設定]の順にクリックします。
②「キーボードの詳細設定」画面が開いたら、[入力方式の切り替え]の[アプリウィンドウごと
に異なる入力方式を設定する]、の□をクリックし、✔をつけます。
5
【かな入力とローマ字入力の切り替え方法】
かな入力とローマ字入力の切り替え方法は次のとおりです。
<Windows 7 の場合>
①MS-IMEのプロパティを
開きます。
②入力設定の[ローマ字入力/
かな入力]でいずれかを選択
し[OK]をクリックします。
<Windows 8.1 / 10 の場合>
①IMEのオプションを開き
ます。
・Windows 8.1
・Windows 10
②[ローマ字入力/かな入力]
のいずれかを選択し、クリッ
クします。
このボタンをクリック後、
プロパティをクリック
○画面例は 7 の場合
このボタンを右クリック
このボタンを右クリック
ローマ字入力/
かな入力のいず
れかを選択
クリックして
選択
○画面例は 8.1 / 10 の場合
6
※スタートメニュー・バージョンアップについての内容は、はじめに説明せず普及促進時に話す
方法もあります。
※消費税率改正に対応したソフトであることを説明します。消費税設定[する]を選択して講習
をおこなう場合など、必要に応じて案内してください。
ブルーリターンAのインターネット機能について
消費税処理への対応について
『ブルーリターンAは、インターネットを活用したサービス提供をおこなっています。
ブルーリターンAスタートメニューでは、ソフトの起動時に自動更新(アップデート)が行
われ、税制改正に対応したバージョンアップ版ソフトなどの最新プログラムが自動的にイン
ストールされます。
また、メールやFAX等により、自動更新のスケジュールや機能改善の情報などをタイムリ
ーにお届けします。
各種機能は【インターネットを利用した機能一覧】表のとおりです。
スタートメニュー導入の際には[インターネット環境でのご利用]を設定し、スタートメニ
ューを活用しましょう。』
『ブルーリターン A2019では、税率8%、税率5%(経過措置)を処理できるほか、2
019年10月から予定されている税率10%、軽減税率8%の処理に対応しています。
日常取引の入力で使用する消費税率は、パソコン日付が2019年10月1日以降になると、
入力画面の税区分欄に「課税10%」、「軽減8%」が表示され、選択できるようになります。
消費税率は、事業情報設定画面や日常取引画面から常時設定可能です。必要に応じて税率を
設定してください。
また、あらかじめ科目や補助科目ごとに税区分を設定しておくと、設定した税区分等が記帳
時に自動で表示されます。税区分の設定方法は、初期設定の[勘定科目設定]より科目ごと
に設定する方法と、選択した科目の税区分を一括で設定する方法があります。
毎回の記帳時に税区分入力を省略し、かんたんに記帳することができます。』
7
冒頭では、ブルーリターンAにおける1年間の業務の流れについて説明し、ソフトの全体像を
つかんでもらうようにします。
メインメニュー画面をスクリーンで指しながら、実際に操作する手順を説明します。
①
② ③
④
⑤
『まず、1年間のブルーリターンA利用の流れを説明します。
①日常取引の入力を行う前に事前準備として[初期設定]の[事業情報設定]、[勘定科目設
定]、[開始残高設定]を行います。基本的にブルーリターンAの利用をはじめるときに1
度だけ行っていただく作業です。
②日常取引入力にすすみます。[振替伝票入力]、[仕訳帳入力]、[帳簿入力]、[メニュー入
力]の4種類の入力方式があります。どの入力方式を使っても仕訳や集計表、決算書・申
告書の内容は変わりません。
③減価償却資産の登録・決算整理を行い、青色申告決算書、所得税および消費税の確定申告
書を作成します。
④イータックスで決算書や申告書を送信することができます。
⑤データファイルのバックアップを行い、パソコンの故障等に備えておきます。
⑥翌年への繰越を実施し、翌年分のデータを作成します。』
⑥
第1章 ブルーリターンAの一年間の業務
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現在の記帳方法ごとに扱いやすい入力方法を説明します。
練習問題の巻末にメモページを用意していることを案内します。
手書きで記帳する場合とパソコンで記帳する場合の相違点について説明し、便利さを強調しま
す。
2-1 事業情報の設定
入力を始める前に、文字入力の切り替え(かな入力、ローマ字入力)について確認します。使
用するパソコンの入力方式と参加者が普段操作している入力方式に相違がある場合は、講習会開
始前に変更しておきましょう。本手引き3ページ「文字入力の設定(講師用)」をご確認のうえ
操作を行ってください。
※参加者によって入力速度に差があります。講習会では講習時間の節約のため、入力に不慣れ
な方には必須項目の事業主名、会計年だけを入力していただくようにします。
[事業情報設定]を行う意味を説明します。
『簡易帳簿で記帳されている方はメニュー入力または帳簿入力を、複式簿記で記帳されてい
る方は振替伝票入力または仕訳帳入力がおすすめです。』
『複式簿記の手書き記帳の場合、練習問題4ページで記載のとおり振替伝票に記入した内容
を元帳へ転記して…といった作業が必要になり、大変手間がかかります。ブルーリターンA
の記帳は、日々の取引を画面に入力するだけで転記や集計もすべてソフトが行いますので、
計算や転記の誤り等を心配する必要がありません。』
『それでは、実際にブルーリターンAを操作していきましょう。パソコンのデスクトップ画
面に表示されている「ブルーリターンAスタートメニュー」のアイコンをダブルクリックし
てスタートメニュー画面を表示し、「ブルーリターンA2019」のアイコンをクリックして
ソフトを起動します([データ格納先設定]画面が表示されたら、[OK]をクリックする)。
[事業情報の設定]が表示されましたでしょうか?』
『[事業情報の設定]は、ソフトをご利用になる皆様の基本的な事業情報などを登録するメニ
ューです。登録した内容は決算書や申告書等に反映されます。本来は、皆様の事業に沿った
内容を入力していただくのですが、今回は講習会なので青色太郎さんとして登録を行いまし
ょう。』
第2章 記帳前に必要な処理(初期設定)
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練習問題5ページの[設定内容]を参照しながら、入力を行います。
※参加者の事業の状況に応じて、消費税対応の設定有無を変更します(消費税設定を対応なし
とすると、講習時間を短縮できます)。
(7ページの注意について簡単に説明します。)
2-2 勘定科目の設定
表示されている勘定科目は、[事業情報設定]で登録した業種に沿って自動的に選定された科
目であることを説明します。
科目一覧について説明します。
『練習問題5ページの[設定内容]を参照しながら、情報を入力します(このとき各入力項
目について、読み上げながら実際に入力しています)。』
『(入力項目の[業種]に着目して)業種を設定すると、その業種に適した勘定科目をソフト
が自動的に選定し、使用できるようになります。』
『入力していただいた設定内容は、スクリーンに表示されている内容と同じでしょうか?』
・表示欄に「✔」がついている場合
は、使用できる科目です。
・表示欄に「✔」がついていない場
合は、使用できない科目です。 科目の行がグレーになっ
ている場合は、使用でき
ない科目です。
『業種を設定すると、その業種に最適な科目が自動で用意されます。今回は、[小売・卸売
業]に適した勘定科目が自動で設定されています。
科目一覧の中で白い行とグレーの行があります。グレー行の科目は「使用できない科目」、
白い行の科目は「使用できる科目」です。
この設定画面では、使用できる科目に変更したり、また一覧にない科目を追加したりできま
す。ご利用いただくなかで、ご自身の事業に合わせて科目体系を使いやすく編集できます。
それでは、科目の追加から操作を行ってみましょう。』
『練習問題の[注意]をご覧ください。一度設定した会計年・業種は変更することができま
せん。ご自身の事業情報を設定する場合には、注意してください。』
消費税設定を[しない]
場合は消費税区分欄は
表示されません。
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8ページの[設定内容]にしたがって、操作を行います。特に、補助科目の設定は時間を割い
て説明します。
(8ページ[ポイント~補助科目について~]を説明します。)
2-3 開始残高の設定
巻末の開始残高一覧表にもとづいて各金額を入力します。12ページの[操作方法]を確認の
うえ、次の内容を説明します。
①補助科目を作成した場合、補助科目残高に金額を入力します(補助科目に金額を入力すると、
自動的に主科目に合計が表示されます)。
②入力した値を修正する場合は、上書きします。
※参加者のパソコンの習熟度により、入力項目を減らします。
入力が終了したら、借方・貸方合計が6,650,000円(入力項目を減らさなかった場合)
になっているかを確認します。
簡易帳簿で記帳していた方がブルーリターンAを利用する場合、事務局と相談のうえ開始貸借
対照表を作成できるように積極的にご指導ください。
『練習問題8ページをご覧ください。[設定内容]を参照しながら、操作を行いましょう(操
作方法を読み上げ、操作を行います)。』
『([補助科目の設定]に着目して)次に補助科目の設定を行います。「銀行口座ごとに帳簿
を作成したい」「取引先ごとに売上・仕入を管理したい」といった場合に、主科目の内訳と
なる科目を作成することができます。作成した科目は[補助科目]といいます。
今回は、普通預金に補助科目を設定してみましょう。銀行口座ごとに補助科目を設定すると、
お持ちの通帳の記帳内容をそのまま画面に入力することができます。』
『複式簿記で記帳されている方は、前年分の青色申告決算書・四面の貸借対照表にもとづい
て各金額を入力してください。簡易帳簿で記帳している方は貸借対照表を作成していません
ので、相談しながら一緒に作成しましょう。』
練習問題8ページの[ポイント]をご覧ください。水道光熱費に「電気代」「水道代」の補
助科目を設定しているので、水道光熱費の取引合計だけでなく、明細を確認することができ
ます。
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《初期設定の概要について》
[初期設定](事業情報設定・勘定科目設定・開始残高設定)で設定した内容は、翌年以降、
[翌年への繰越]を行うことで自動的に設定されることを説明します。
はじめに
メインメニュー画面で、日常取引の4種類の入力方法について、それぞれの特長を説明します。
入力方式 特長 メニュー名称
振替伝票入力 複式簿記を理解している方に向いています。 21 振替伝票入力
仕訳帳入力 複式簿記を理解し、仕訳を連続して入力した
い方に向いています。 22 仕訳帳入力
帳簿入力
簡易帳簿の記帳に慣れている方に向いてい
ます。
現金出納帳・普通預金出納帳・当座預金出納
帳・売掛帳・買掛帳・総勘定元帳を用意して
います。
23 帳簿入力
メニュー入力
画面に表示される質問に答えるだけで振替
伝票を作成できます。
簿記が苦手な方にもご利用いただきやすい
方式です。
24 メニュー入力
※どの入力方式を使っても、複式簿記の仕訳が作成されることを説明します。
3-1 メニュー入力
《例題1》
ポイント
★簿記の概念を持たなくても記帳出来る[メニュー入力]
★摘要入力の手間を省くことができる[摘要参照]
『[初期設定]が終わりました。今行ったことはブルーリターンA導入時に基本的に一度だけ
行う作業です。翌年以降は[翌年への繰越]ボタンを押せば決算書データ等をもとに[初期設
定]内容が繰越され、あらためて設定する必要が無くなります。』
第3章 日常取引の入力
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[メニュー入力]の概要について説明し、操作を行います。
(16ページ「ポイント~各機能のキーボード操作~」について簡単に説明します。)
3-2 帳簿入力
《例題2》
ポイント
★手書き帳簿をそのまま画面に入力するだけの[帳簿入力]
★科目の選択方法は4種類
★使用頻度の高い摘要を登録できる[摘要設定]
日常取引入力時の基本的な操作方法を説明します。画面を表示しながら、下記の①~④の機能
について解説します。
No. 項目名 説明
① 期間選択 登録した仕訳を期間や種類で絞り込みます。
② 動作モード切替 入力のモード(登録・修正・削除)を切り替えます。
③ 並び替え 登録済みの仕訳を日付順、伝票番号順に並び替えます。
④ ファンクションキー ファンクションキーに便利な機能を割り当てています。
※画面によって割り当てる機能は異なります。
① ② ③
④
『[メニュー入力]は、質問に答えるだけで振替伝票を作成できる入力方式です。練習問題
13ページをご覧ください。さっそく[メニュー入力]を使って、記帳してみましょう(練
習問題14ページ以降の操作方法を読み上げながら、操作を行います)。』
『(操作のなかで[摘要参照]に着目して)文字の入力作業を軽減するために[摘要参照]
という便利な機能があります。登録済み(34件の摘要事例を初期登録しています)の摘要
を呼び出し、貼り付ける機能です。この機能を使用すると、文字の入力を省略することがで
き、大変便利です。』
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[帳簿入力]の概要および[科目参照]について説明します。
[摘要設定]について説明します。
《例題3》
ポイント
★補助科目や科目の切り替え
例題の内容を読み上げ操作を行います。
[摘要参照]についてあらためて説明します。
(21ページ[参考:科目切替]について簡単に説明します。)
『現在、現金出納帳や普通預金出納帳といった帳簿を利用している方におすすめの[帳簿入
力]を使って記帳してみましょう。練習問題17ページをご覧ください(例題・操作方法を
読み上げながら、操作を行います)。』
『(操作のなかで科目の選択に着目して)ブルーリターンAは、科目を選択する方法を4種
類用意しています。ご自身の使いやすい方法で入力してください(18ページ~19ページ
の[科目の入力]を読み上げながら、操作を行います)。』
『例題1では、[摘要参照]という便利な機能をご紹介しました。[摘要参照]で呼び出す事
例を新たに追加する[摘要設定]をご紹介します。実際に操作を行いましょう(引き続き操
作を行います)。』
『練習問題21ページをご覧ください。普通預金出納帳に補助科目を3種類設定しまし
た。それぞれの帳簿に画面を切り替える場合、操作していただいたように[前科目][次
科目]で切り替える方法と[参考]のように[科目一覧]から科目を選択する方法があり
ます。どちらを使っても表示される画面は同じです。操作しやすい方法で画面を切り替え
ましょう。なお、この操作は[帳簿入力]の全帳簿で共通の操作方法です。』
『(操作のなかで[摘要参照]に着目して)[例題1]でも使用した[摘要参照]を使って
みましょう。表示された摘要事例一覧をご覧いただくと分かるように、[例題1]の一覧
とは表示される順番が異なっています。入力している取引内容に応じて、取引に適した摘
要を優先的に選び出しているためです(引き続き操作をおこないます)。』
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3-3 振替伝票入力
※複式簿記での記帳経験者が少ない場合は、帳簿入力で説明します。
《例題4》
ポイント
★伝票画面に直接入力できる[振替伝票入力]
★使用頻度の高い仕訳を事例として登録できる[事例設定]
[振替伝票入力]の概要について説明します。
[事例設定]について説明します。
3-4 仕訳帳入力
※複式簿記での記帳経験者が少ない場合は、帳簿入力で説明します。
《例題5》
ポイント
★登録した仕訳事例を呼び出すことができる[事例参照]
★登録した仕訳を検索できる[検索機能]
[仕訳帳入力]の概要を説明します。
[事例参照]について説明します。
『次は、振替伝票画面に直接入力することができる[振替伝票入力]です。こちらは、複式
簿記での記帳に慣れている方におすすめの入力方式です。それでは、[振替伝票入力]で記
帳してみましょう。練習問題22ページをご覧ください(操作方法を読み上げながら、操作
を行います)。』
『(操作のなかで[事例設定]に着目して)よく使う仕訳をあらかじめ事例として登録する[事
例設定]という機能があります。水道光熱費の口座振替など、毎月決まった内容の取引があ
る場合に活用しましょう(引き続き操作を行います)。』
『次の入力方式は、複式簿記の記帳で仕訳を連続して入力したい場合におすすめの[仕訳帳
入力]です。基本的な入力方法は、[例題4]の振替伝票入力と同様です。練習問題24ペー
ジをご覧ください(操作方法を読み上げながら、操作を行います)。』
『(操作の中で[事例参照]に着目して)22ページ[例題4]と24ページ[例題5]の内
容を見比べましょう。取引日と金額のみ違いますが、同じ内容の取引であることがわかりま
す。このような場合、設定した事例を呼び出して入力の手間を省くことができます(引き続
き操作を行います)。』
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(25ページ[ポイント~検索機能について~]について簡単に説明します。)
3-5 仕訳の修正・削除
《例題6》
ポイント
★モード切替による簡便な修正方法
仕訳の修正方法について説明します。
《例題7》
ポイント
★モード切替による簡便な削除方法
★総勘定元帳の表示方法
仕訳の削除方法について説明します。
(27ページ[注意]を簡単に説明します。)
『練習問題25ページをご覧ください。摘要や勘定科目、取引日など様々な条件で、登録し
た仕訳を検索することができます。』
『ブルーリターンAは誤操作による、登録済の仕訳データの変更を防止する仕組みにしてい
ます。登録済みの仕訳を修正する場合の操作を行ってみましょう(操作方法を読み上げなが
ら、操作を行います)。』
『この例題では、24ページ[例題5]の取引日を22ページ[例題4]より前の取引日に
修正したので、自動的に伝票の順番が並び変わり、[例題5]の下に[例題4]の取引が表
示されるようになりました。修正した内容がすぐに様々な帳簿等に反映されます。なお、仕
訳の修正は、仕訳帳および各種帳簿の共通操作です。』
『26ページをご覧ください。この例題では、総勘定元帳から仕訳の削除を行います(操作
方法を読み上げながら、操作を行います)。なお、仕訳の削除も仕訳帳および各種帳簿の共
通操作です。』
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3-6 複合仕訳入力
※複式簿記での記帳経験者が少ない場合は、省略します。
《例題8》
例題の内容を読み上げます。
月別総括集計表
ポイント
★合計残高試算表・月別総括集計表など各種帳票が揃った[帳票出力]
入力結果を月別総括集計表で確認します。
5-1 決算整理仕訳入力
《例題9》
ポイント
★決算整理で便利な決算整理仕訳入力の「事例参照」
この例題では青色申告決算書一面の「期首商品棚卸高」と「期末商品棚卸高」に金額を表示す
るために決算整理を行います。
『練習問題28ページをご覧ください(操作方法を読み上げながら、操作を行います)。』
『これまでの例題をとおして4つの入力方式で日常取引の入力を体験していただきまし
た。日々の記帳は、ご自身が入力しやすい入力方式を使ってすすめてください。それで
は、ここからは決算整理について解説していきます。』
『練習問題31ページをご覧ください。まず、棚卸資産の決算整理をやってみましょう。
決算整理すべき代表的な仕訳については、あらかじめ仕訳事例として登録してあります。
この事例を利用して登録してみましょう(操作方法を読み上げながら、引き続き操作を
行います)。』
『損益計算書・貸借対照表・月別総括集計表など、各種帳票を表示できる[帳票出力]をご
紹介します。手書き記帳の場合、ご自身で転記・計算を行い帳票を作成しなければ、その内
容を確認することができません。しかし、ブルーリターンAでは、ボタンひとつで自動集計
された各種帳票をいつでも確認することができます。練習問題30ページをご覧ください。
月別総括集計表を確認してみましょう(操作方法を読み上げながら、操作を行います)。』
第4章 帳票出力
第5章 決算整理
17
5-2 減価償却資産の登録
《例題10》
ポイント
★登録した資産の情報をもとに減価償却費を自動計算
★本年以前に購入した資産の登録誤りを防止する[期首残高入力チェック]
例題の内容を読み上げ、入力します。
資産の情報を入力すると、自動的に減価償却費が計算されることを説明します。
(35ページ[ポイント~期首残高入力チェック~]を説明します。)
5-3 減価償却費の計上
《例題11》
ポイント
★登録した資産内容に基づき、自動計算された減価償却費を簡単に計上
減価償却費を簡単に計上する方法として、自動作成される仕訳の登録方法を説明します。
『練習問題35ページをご覧ください。前年以前に購入した資産については、[開始残高設
定]―[該当の資産残高]および[減価償却資産の登録]―[未償却残高(期首残高)]の両
方にその資産の本年の期首残高を入力する必要があります。この入力値に相違があると、正
確な青色申告決算書を作成することができません。このような誤りを防止し、エラーとして
表示させる機能が[期首残高入力チェック]です。正確な決算書を繰越してご利用いただい
ていると、基本的にエラーが表示されることはありません。念のためエラーチェックを試し
てみましょう。』
『手書き記帳をされている場合、減価償却費の計算等の負担も大きく決算整理は大変苦労さ
れると思います。ブルーリターンAを使用すると、減価償却資産の基本的な情報を登録する
だけで減価償却費を自動で計算します。』
『練習問題33ページをご覧ください。[入力内容]にそって、実際に登録してみましょう(操
作方法を読み上げながら、操作を行います)。』
『練習問題36ページをご覧ください。[例題10]で登録したライトバンの資産内容にも
とづいて自動計算された減価償却費を簡単に計上することができます。操作を行ってみまし
ょう(操作方法を読み上げながら、操作を行います)。』
『([減価償却資産参照]が表示されたら)このように登録した内容にもとづいて、減価償却
費の仕訳が自動で表示されました(操作方法を読み上げながら、操作を行います)。』
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5-4 家事按分
※講習時間が短い場合は、例題・説明を省略します。
《例題12》
ポイント
★家事按分の自動計算、仕訳の一括登録
家事按分仕訳が簡単に作成できることを説明します。
補足として説明します。
6-1 青色申告決算書の作成(一面)
《例題13》
ポイント
★入力した内容が自動計算・反映される青色申告決算書
初期設定から日常取引・決算整理仕訳の入力結果により、青色申告決算書が作成されるまでの
流れを確認し説明します。
住所、事業所所在地、業種名、電話番号、加入団体名等を入力し、登録します。
『練習問題37ページをご覧ください。たとえば、自宅と事業所が同一建物の場合で、家賃
や水道光熱費の支払いが事業用の口座から振り替えられているとします。自宅分・事業分を
特に区分せず、普通預金出納帳などで全額を経費として計上している場合、自宅分(つまり
家事分)の経費を計上済みの経費から除外しなければなりません。ブルーリターンAでは、
比率を登録するだけで家事分を自動計算し一括振替を行う機能があります(操作方法を読み
上げながら、操作を行います)。』
『ここまで練習問題に沿って初期設定、日常取引の入力、決算整理を順に行ってきました。
その結果が青色申告決算書にすべて反映されます。日々の記帳結果が自動集計・転記される
ので、簡単に青色申告決算書を作成することができます。』
『それでは、練習問題39ページをご覧ください。[入力内容]を参照のうえ、住所・事業
所所在地・業種名・電話番号・加入団体名等を入力し、登録しましょう(操作方法を読み上
げながら、操作を行います)。』
『経費の支払いを事業・家事分としてあらかじめ区分して仕訳している場合などはこの作業
は必要ありません。』
第6章 青色申告決算書の作成
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6-2 青色申告決算書の作成(二面)
二面の「給料賃金の内訳」、「貸倒引当金繰入額の計算」や「専従者給与の内訳」などの項目を
直接入力することを説明します。
6-3 青色申告決算書の作成(三面)
三面の「減価償却費の計算」については、[減価償却資産の登録]で入力した計算結果が表示
されていることを説明します。
6-4 青色申告決算書の作成(四面)
四面の貸借対照表が作成されていることを確認します。
(40ページの「注意」について簡単に説明します。)
7-1 確定申告書の作成
作成できる帳票について説明します。
7-2 申告書第一表の入力
《例題14》
確定申告書の必須登録項目[性別]、[生年月日]を入力し、申告書作成について説明します。
『三面の[減価償却費の計算]については、[減価償却資産の登録]で登録した資産の内容
が表示されます。』
『40ページ[注意]をご覧ください。青色申告決算書には、一面から四面の各金額の整合
性チェックを行う[入力チェック]機能があります。減価償却費の計上もれ等を検知し、エ
ラーメッセージを表示するなど、正確な決算書作成を支援する機能です。決算書作成時には
ご活用ください。』
『ブルーリターンAでは、確定申告書B第一表・第二表、分離課税用申告書第三表(株式等
の譲渡のみ)と損失申告用第四表を作成することができます。』
『事業収入・所得については、青色申告決算書の内容が転記されています。練習問題41ペ
ージをご覧ください。[性別]、[生年月日]を入力し登録しましょう(操作内容を読み上げ
ながら、入力を行います)。事業所得以外に所得がある場合には、[収入・所得]より入力し
ます。』
第7章 確定申告書の作成
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7-3 所得控除の入力
《例題15》
ポイント
★一つの画面に入力項目をまとめて配置した[所得控除]
社会保険料控除を入力します。所得控除画面は、項目により操作方法が異なるため、簡単に[注
意]を説明します。
(詳細に説明する場合は、「注意」の内容を説明します。)
第二表の内容を確認し説明します。
7-4 消費税について
ポイント
★消費税改正にともなう対応
作成できる帳票について説明します。
『生命保険料控除や社会保険料控除といった[所得から差し引かれる金額]については、す
べて[所得控除]画面に入力します。項目によって、入力画面の表示方法が異なります。4
2ページをご覧ください。[社会保険料控除]の入力を試してみましょう(操作方法を読み
上げながら、操作を行います)。』
『先ほど入力した所得控除の内容が第二表に転記されています。[所得の内訳(所得税および
復興特別所得税の源泉徴収税額)]や[事業専従者に関する事項]、[住民税・事業税に関する
事項]については、直接入力する項目です。ピンク色の各項目はダブルクリックして表示さ
れる別画面に入力します。』
『税率引上げなど、消費税の税制改正には迅速に対応しています。消費税の申告書は、簡易
課税用・一般課税用のいずれも作成することができます。』
『リストに表示されない[社会保険の種類]を入力する場合、空白項目を選択すると直接文
字入力することもできます。
生命保険料控除や地震保険料控除等の各項目は、ピンク色のマスをダブルクリックして表示
される別画面上で入力します。』
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(45ページ[ポイント~マイナンバー(個人番号)の入力について~]を説明します。)
8-1 データのバックアップ
ポイント
★データをUSBメモリ等の外部メディアなどに保存する[データのバックアップ]
パソコンの故障等に備えて、一定期間ごとのバックアップが重要となることを説明します。
また、事務局の指導を受ける際にもバックアップしたUSBメモリ等のメディアを持参する旨
を説明します。
(データが保存されているかを確認する場合は「重要」を説明します。)
8-2 データの復元
パソコンの買替えやトラブル等に備えて保存したバックアップデータをパソコン内に戻す作
業であることを説明します。
事務局で指導を受けた後は、必ずデータの復元を行うことを説明します。
『パソコン会計をはじめて行う方ですと、パソコンが故障してしまったときにデータが無
くなってしまうと心配される利用者もいらっしゃいます。ブルーリターンAは、パソコン
の故障などの万が一に備えて、データをUSBメモリ等の外部メディアに保存できます。
練習問題46ページをご覧ください。操作を行いましょう(操作方法を読み上げ、操作を
行います)。』
『ご使用のUSBメモリ等によって、パソコン画面に表示される名称は異なります。練習
問題の表記と異なっていても、心配ありません(表記される名称を例示する)。』
『事務局に決算等のご相談に行かれる際にも、[データのバックアップ]を行い、USBメ
モリ等を持参しましょう。』
『[データのバックアップ]作業は短い時間で完了するため、データが保存できているか心
配になる方がいらっしゃいます。』
『データが保存されているかを確認する場合は、47ページ「重要」をご参照ください。[デ
ータの復元]から確認する場合、復元操作を実行しないようご注意ください。』
第8章 保守作業
『ブルーリターンAでは、確定申告書の印刷時にマイナンバーの一括入力画面上からマイナ
ンバーを入力して印刷します。入力したマイナンバー情報は、データ内に保存されません。』
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ポイント
★前年末の資産・負債、減価償却資産等を翌年に繰越し、データを作成する
[翌年への繰越]
処理項目 処理内容
事業情報の設定 本年と同じ内容が複写されます。ただし会計年
は1年加算されます。
勘定科目の設定 本年と同じ内容が複写されます。
各科目の
期末残高
日付 年は1年加算、月日は会計期間の期首の日付に
なります。
資産・負債・元入金以外の資本 会計年の期末残高が翌年の期首残高として繰
り越されます。
事業主借・事業主貸 翌年の期首残高は0になります。
事業主報酬(資産)
元入金 「翌年期首の資産合計-翌年期首の負債合計」
の残高が元入金として処理されます。
収入・売上原価・経費・不動産
収入・不動産経費・農業収入・
農業経費 翌年の期首残高は0になります。
青色申告特別控除前の所得金額
減価償却資産の登録
本年の未償却残高(期末残高)が翌年の未償却
残高(期首残高)として設定されます。
※償却方法[5:その他]を選択している資産
については、本年の入力内容の期末残高を翌
年の期首残高として繰り越します。
家事按分比率の設定 本年と同じ内容が複写されます。
仕訳事例・摘要事例・メニュー入力事例
翌年3ヶ月分の仕訳
15か月入力を行った場合、翌年3ヶ月分(1
月~3月)のデータが移動されます。翌年分の
修正・削除データもあわせて移動されます。
『パソコンの買替えやトラブル等で、保存したバックアップデータをパソコン内に戻す場合
に[データの復元]を行います。練習問題48ページをご覧ください(操作方法を読み上げ
ながら、操作を行います)。』
『事務局で指導を受けられた後、必ず[データの復元]を行い、指導済みデータをパソコン
内に復元してご利用ください。』
第9章 翌年への繰越
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[翌年への繰越]作業の概要について説明します。
10-1 データの作成
※新規導入時の講習会では、説明を省略します。
10-2 データの切り替え
(データ切り替えを説明します。)
11-1~8 各種補助機能
各種補助機能について簡単に説明します。
『決算・申告が完了したら、[翌年への繰越]を行うことにより翌年用のデータファイルを
自動で作成します。(上記の内容を念頭におきながら)本年で登録していただいた事業情報
や勘定科目、減価償却資産などは、翌年データにそのまま引き継ぐことができるため、あら
たに初期設定等を行う必要はありません』
『実際に操作を行いましょう。練習問題49ページをご覧ください(操作方法を読み上げ、
操作を行います)。』
『[翌年への繰越]を実施すると、本年データは編集できなくなりますので、必ず決算・申
告が完了してから作業を実行して下さい。』
『前年データをご覧になる場合など、現在表示されているデータとは別のデータを閲覧する
には、データを切り替える作業が必要です。50ページの操作方法を確認のうえ、一緒に操
作を行いましょう(操作方法を読み上げながら、操作を行います)。』
『この練習問題で行っていただいた、[摘要設定]や[仕訳設定]といった設定事例の編集
や[重複仕訳検索]などブルーリターンAをより便利に使えるよう設定できる機能です。練
習問題51ページをご覧ください。』
第10章 データの作成・切り替え
第11章 補助機能