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Page 1: 出力トランス6...tkQ5 i/2W8 06iouvFSi-jmv 20kQ 免オWヤbモ3u3"綏ツネテ%xG6鉄ユb" lOOkQ 47kQ 劔(2緑/ 0.08211F 剩/赤 スパイラ 言47kJ! iー 劔 一十22〟F l60V

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本誌90周年記念号(昨年5

月号)で 直結ドライブEL34/

6CA7 (以下EL34と略) 3結シン

グルアンプを発表しました ま

た10月号では,同じEL34を用

いた最大出力45Wのプッシュプ

ルアンプを紹介しました そして

そのアンプは,同年秋開催「第20

回真空管オーディオ・フェア」の

本誌イベントで試聴していただき

ました

ところで 5月号の直結ドライ

ブシングルアンプは回路が簡単な

ことから,仲間の一人が早速製作

に着手したものの,なかなか動作

せず苦労していました また一方

では,このアンプに低能率スピー

カーを接続した場合,パワー不足

ではないのかとの意見もありまし

そこで 調整が若干面倒な直

結方式を止め,さらに出力の増強

をする意味からEL34をパラレル

(並列)接続で用いて製作したの

が本機です.

60

EL34/6CA7をパラレル接続にしてパワーアップ

した3結シングルアンプ 初段はSRPP回路で

出力管をドライブ.パラレル接続の場合,一般に

各電極は並列につなぐが,固定バイアスの電圧を

個別に調整できるよう,本機のグリッドにはそれ

ぞれカップリングコンデンサーを使用した.シャ

シーはタカチ電機工業のSRDSL-9を使用.真空

管は,サブシャシーに取り付けて落とし込んでい

る.電源トランスは橋本電気のPT-270を使用し,

チョークコイルにより平滑してB電圧を供給.

その回路図が図1です.

出力管のパラレル動作

前述のように,出力管をパラレ

ル動作で使うということは出力ア

ップが目的です.出力管をパラレ

ル動作で用いた場合,出力以外に

変わる点はプレート内部抵抗(rp)

で パラレル接続では半分の値と

なりますから,当然負荷抵抗(RL)

も半分となります.プレート電流

(Ip)は逆に倍となるため,使用

する出力トランスは1次インピー

ダンスと,許容DC電流の適合す

るものを選択する必要があります.

まずl次インピーダンスの値

は出力に影響しますが 値が若干

大きい分においては,それほどシ

ビアに考える必要はないでしょう.

出力が倍になるということは長

所ですが 前述したようにパラレ

ルの場合,短所もあります.そこ

でEL34の規格表(表1)に記載

されている,シングル3極管接続

の負荷抵抗を見ると3kQとなっ

ています.つまり,これは単管動

作の値であって,パラレル接続で

の値ではありません.したがって,

負荷抵抗は半分の1.5kQとなり

ますから,これに近い値の出力ト

ランスを用いることになります.

もっとも現在入手できるEL34

の場合,フィリップスのデータと,

Ep-Jp特性がわずか異なること

は昔から指摘されていますが 今

回はあまりこだわらなくても良い

でしょう.

出力トランス

前述のように,出力トランスの

1次インピーダンスは1.5kQのも

のを用いることになります.しか

し,このインピーダンスのものは

市販品にはな(,また仮に入手で

きるにしても特注品となり,一般

的ではありません そのため,前

回シングルアンプに用いたもので

1次インピーダンスが2.5kQのノ

ダチトランス販売のPMF-30WS-

2.5k (図2)を再び採用すること

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にしました

この出力トランスを使用した

場合 負荷インピーダンスは高く

なりミスマッチングになりますが

これは出力が若干抵下するものの,

逆に歪みが減少するため,歪み

の倍増するパラレル接続にしてみ

れば有利で 好都合ともいえます.

そしてこの出力トランスには カ

ソードNFB巻線が付いています

から,この巻線も活用することに

しました なお,カバーの色はほ

うのトランス類に合わせて黒色に

㌧ました.

回路構成

回路は単純で 前回のシングル

マンプと同様に2段増幅です.つ

三り, EL34はgm値の高い高感

姜出力管でドライブが楽なこと

う、ら多量のNFBをかけない限り,

1段ドライブで何ら問題ありませ

ら_ そのドライブ段には前回同様,

車〟管の12AT7をSRPP(シャ

ントレギュレーテッドプッシェプ

シ)回路で用い, EL34をドライ

ブすることにしました

前段との結合は,トラブルのな

.、CR箱合です.出力管をパラレ

I,接続で用いる場合.各電極も同

産にパラレル接続とするのが一般

討ですが 本機の場合,出力智の

グリッドは個々にカップリングコ

ンデンサーを挿入して,ドライブ

冨号を入力しています.

これは,出力管EL34を固定バ

イアスで動作させるためで しか

も電流をそれぞれ合わせる意味か

ら,バイアス電圧の調整が個別に

=・きるようにしています.

バイアス電源供給はし, R-ch

・92回路とし,個々のEL34のバ

イアス電圧調整はバランス回路を

量げ,プレート電流の調整ができ

ろ方法となっています.

201 5/6

E L34/6cA7パラレルシングルパワーアンプ

1 2AT7/ECC8 1           EL34/6CA7

330V                 378V

6 7 lOkQ8.- i/2WlO5V l15kQ 睡 �3ヲ����c3�テ�#�u�9¥B�c3�fテ」ウウC�+�+�モB�劔llOOmA

tkQ5 i/2W8 06iouvFSi-jmv 20kQ 免オ�W�ヤbモ3�u3"綏ツ�ネ�テ%x���G����6鉄�ユb�"�

lOOkQ 47kQ 劔(2�緑/ 0.08211F 剩�/赤 スパイラ

言47kJ! iー 劔

一十22〟F l60V 47kQ220 ヒューズ 3A ACロキス lOOVラバ ii ク 12AT7×23 5 EL34×2〈; EL34×2〈; LED SCS110KG( 亦モ3ub�劔

凹含量星星重量看 劔���� 385V �� �"�"�

sw58V5V3A lOOV28 320V46 ODl 皇61鞘80Vi 董二二空渥60V 劍���偖ツ�8r� ��f��sイ�R-c Qセン

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文参照) 器はlW型. 田��%rメ�メr�椿辻ツヨ椿�リゥx耳耳�ナネ爾メ�劔茶#�イ�

一に接続)

[図11 EL34/6CA7パラレルシングルパワーアンプの回路図(R-chは省略)

そして前述通り, EL34は3結

動作で カソードには5.5dBのカップリングコンデンサー

NFBがかっています.       本機はCR結合としたことか

[表1 I EL34の規格と使用真空管のピン接続

供給電圧 第グi、一 劔350 �400 �400 凵ノ

3)ツド電虐 カソード抵坑 負荷抵抗 劔0 370 3 �0 220 �220 儼 V kO

p几 負荷抵抗.両プレ-卜聞 劔i- �5 �6.6 冖O

入力信号電圧 劔18.9 �0 �22 儼rms

プレート電流 劔70 �2×65 �2×71 冦A

出力 劔6 �16.5 �16.5 儻

全高調波歪牽 劔8 � �3 �%

入力信号電圧.50mW出力時 劔1.7 � � 儼rms

12AT7       ) 5AR4

61

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白く㊤\/ ������・i蝿\灘.-,

臨遙遥\澄滝壷

固定バイアス電源基板 AC60V巻線をダイオードで整流してCRのフィルターで平滑し,半固定抵抗で必要な電圧に調

整する

イブのため,この線の処理が必要

です.

そこで 五麟貿易扱いのラグ端

子板を使い,これにリード線を結

線してありますので シャシーの

内部写真¢3ページのカラー写

真)を参考にしてください.なお,

この端子板の取り付けは, 10mm

のスペ-サーを使い,シャシーか

ら浮かせて取り付けています.

配 線

本機は電源部と,I, R-chの

増幅部分に分けてありますので

そのブロックごとに配線を行いま

す.図7に.ドライブ管から出力

チョークコイルのリード線は,ピン端子を利用して配線するリード線は丸めて,結束しておく

管まで 増幅部分の簡易的な実体

酉醜図を示します.

これは,サブシャシーの寸法は

同様ですが 孔あけの位置が若干

し. R-chで異なりますから注意

してください.そのほか,部品配

置と配線の状態は変わりありませ

ん.

まず サブシャシーから配線

を始めますか この時点ではし,

R-chのサブシャシーとも,メイ

ンシャシー-の取り付けは行わず

単独での配線を行います.この配

線が終了したところで 誤配線が

ないか,確認を怠らないでくださ

い.

LED(L-ch)多ジ逢二三逐一N(シールド線)

COQo.luF630V

470lIF ∴∴∴∴∵:∴∴∴

寺請12A4.,,◎衿Hj弓◎i ELSA/llOECC81LtEZgD'

96CA7llQ へヾ 45 36 CSl �20kQ トリマー( �-jB�CR�3dTテ3B��

2187萱‖①i2.876CA7q 二一 〇。4k

葵8日害星星害⊇重要重要重SSSSSlLJ〇〇m岳EE重責ii話酬四書臆臆

◎yAgAAAVW◎ 剪�

-37V 赤 330V    63V  緑

5A

[図7]初段と出力段の実体配線図

66

続いて,メインシャシーの配

線に移りますが その前に整流

基板 そしてバイアス電源基板を

取り付けてお5,電源部の配線

を行います.この場合, ACIOO

V入力の配線から始め,電源ト

ランス端子まわりの配線を行い

ます.

そしてヒーターなど サブシ

ャシーに接続する配線を行いま

すが この線はある程度長めに

切断しておいてください.

次に,出力トランス関係の配

線を行い,終了したところでし,

R-chのサブシャシーを取り付け

て結線します.

なお,入力ピンジャックから

12AT7のグリッドまではシール

ド線を使って配線します.アー

スポイントは 入力ピンジャッ

クのところでシャシーに接地し

てください.

後は,誤配線がないか確認し

てください.

点検と調整

最初に,整流管5AR4を外し

て慕g,ドライブ段電源供給の

出力端子からの配線も外してお

きます,そこで通電し,各真空

管のヒーターが点火しているか,

確認してください.

次にバイアス電源の点検です

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iliー一書 �� ��川 出力: 負荷: 瓶��� ��81一一一書 �� ��

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20  50 100 200 500 1k 2k  5k l0k 20k  50k I

周波数〔]Z〕

[図10]周波数年副生

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811118音 �� �� 末末亦�亦� �56�ィ耳��將� ��88811-

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出力:lV iiiii 冓 i �� �� ��

50 100 200 500 1k 2k  5k 10k 20k  50k look

周波数〔[Z〕

[図11]ダンピングファクター特性

圏開園圏圏(負荷oluFのみ) (負荷047〟Fのみ)

て,ダンピングファクターは,図

11のように4.25の一定となって

いますが これはカソードNFB

の効果で 音質的にもこれが低域

に効いているようです.

一方,方形波観測は上の写真の

とおりで 負荷応答では安定して

いるようすがわかります.

試聴結果

EL34を4本も使いながら,最

大出力11.5Wではもったいない

気もしますが パラレルシング

ルのため,これで良いでしょう.

ll.5W出力であれば 大音響で

鳴らさない限り,能率の低いスピーカーを接続しても問題はありま

せん.

試聴に使ったスピーカーは,毎

回同様ヤマハのNS-1000モニタ

ーです.

出力管は,松下電器製のeCA7

/EL34を用いていますが 昨年5

月号の直結シングルアンプとは若

干異なった傾向の音となりました.

それはEL34をパラレルで用い

中央にチョークコイルを,左右に出力

トランス その間

は,左が電解コンデ

ンサーで 右が整流

管の5AR4.背面パネルには左から,

入力端子,出力購千, ACインレット,

ヒューズホルダー

68

たため,音のエネルギーが中音指

向のアンプとなったのです.これ

は大変好ましく嬉しい限りで 中

音にエネルギーが集中するという

ことは音楽再生にとってベストと

いえます.

それもプッシュプルアンプの中

音と異なり,シングルの特徴であ

る爽やかな音に 厚みが加わった

音といっておきましょう.

特に松下電器のeCA7の場合,

独特の爽やかさがあり,たとえて

いえば あのナダ)一・コ-)レの

ハスキーボイスの魅力ともいえま

しょう.

そして真空管アンプの場合,真

空管のメーカーでも音質が異なる

ことから,出力管のEL34を4本

とも現行生産品のエレクトロ・ハ

ーモニックスに挿し換えて試聴し

てみました.

音の粒立ちは良いのですが 中

高域にエネルギーが集中する傾向

から,松下電器製eCA7に比較

し,若干煩わしい感じの音です.

松下電器のeCA7のように爽や

かな音は感じられませんが 聴く

音楽のジャンルによっては 結構

良いのではないのでしょうか ロ

ックなどの音楽再生には向いてい

ると感じます.

このように 真空管によって音

質が異なることから.いろいろな

メーカーのものを試み,決めるべ

きでしょう.当然ですが出力管だ

けではな(,整流管も同様に挿し

換え,試聴してみてください.面

白いほど音が変わります.

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20

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